| 【表紙】 | |
| 【提出書類】 | 有価証券報告書 |
| 【根拠条文】 | 金融商品取引法第24条1項 |
| 【提出先】 | 関東財務局長 |
| 【提出日】 | 2024年5月15日 |
| 【事業年度】 | 自 2023年1月1日 至 2023年12月31日 |
| 【会社名】 | ルノー (Renault) |
| 【代表者の役職氏名】 | 最高経営責任者 ルカ・デメオ (Luca de Meo, Chief Executive Officer) |
| 【本店の所在の場所】 | フランス、ブローニュ・ビヤンクール92100 ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis (122-122 bis avenue du Général Leclerc, 92100 Boulogne-Billancourt, France) |
| 【代理人の氏名又は名称】 | 弁護士 月 岡 崇 |
| 【代理人の住所又は所在地】 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー 長島・大野・常松法律事務所 |
| 【電話番号】 | (03) 6889-7000 |
| 【事務連絡者氏名】 | 弁護士 石 井 将 太 |
| 【連絡場所】 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー 長島・大野・常松法律事務所 |
| 【電話番号】 | (03) 6889-7000 |
| 【縦覧に供する場所】 | 該当なし |
第一部 【企 業 情 報】
注(1) 別段の表示がない限り、本文中の「当社」、「ルノー」、「ルノーSA」又は「ルノーS.A.」とはルノーを意味し、「当グループ」又は「ルノー・グループ」とは、ルノー及びすべての完全連結子会社を含む。
注(2) 別段の表示がない限り、本書中の「ユーロ」、「€」及び「EUR」の表示はすべて欧州連合及びフランス共和国の法定通貨を表している。株式会社三菱UFJ銀行の2024年2月16日現在の対顧客電信直物売相場は1ユーロ=163.25円であった。本書において記載されているユーロ金額の日本円への換算はかかる換算率によって便宜上なされているもので、将来の換算率を表するものではない。
注(3) 本書の表の計数が四捨五入されている場合、合計は必ずしも計数の総和と一致しない。
注(4) 「第一部企業情報、第3事業の状況、1経営方針、経常環境及び対処すべき課題等」から「第一部企業情報、第3事業の状況、4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」までのセクションには将来に関する事項が含まれているが、当該事項は別段の記載がない限り2023年12月31日現在において判断したものである。
第1【本国における法制等の概要】
1【会社制度等の概要】
(1)【提出会社の属する国・州等における会社制度】
大規模の会社が最も頻繁に用いる有限責任会社の形態は株式会社(Société Anonyme)及び単純型株式会社(Société par actions simplifiée)であり、小規模の会社は一般に有限会社(Société à Responsabilité Limitée)の形態をとっている。これらの会社に適用ある法的枠組は、フランス商法である。
以下は、とりわけ、2001年5月15日の法律N.R.E.(Nouvelles Régulations Economiques)、2003年8月1日の「金融安全性に関する法律」(Loi de Sécurité Financière)、2004年6月24日の法令2004-604号、2005年7月26日の「信頼と経済の現代化のための法律」(Loi pour la confiance et la modernisation de l’économie)、2008年8月4日の法律LME(Loi de modernisation de l’économie)、上場会社の株主の権利について欧州指針2007/36を書き換えた2010年12月9日の法令2010-1511号、2012年3月22日の法律「Loi Warsman II」(Loi de simplification du droit et d'allègement des démarches administratives)、実体経済の回復を目的とした2014年3月29日の法律(Loi Florange)、会社法に関連する2014年7月31日の法令2014-863号、公開会社のコーポレート・ガバナンス及び株式取引に関する2014年8月20日の法令2014-948号、非上場株式会社における株主数を削減する2015年9月10日の法令2015-1127号、経済の簡素化を目指す2015年8月6日の法律2015-990号「マクロン法」(Loi Macron)、契約法の改革を目指す2016年2月10日の法令2016-131号、腐敗行為の防止を目指す2016年12月9日の法律2016-1691号「サパンⅡ法」(Loi Sapin II)、2017年4月27日の命令2017-663号、男女の賃金均等に関する新たな規則を規定する2018年9月5日の法律2018-771号、事業成長及び変革のための行動計画に関する2019年5月22日の法律2019-486号(Loi PACTE)並びに会社法を簡素化し、明確化し、改訂することを目的とする2019年7月19日の法律2019-744号により改正されたフランス商法に基づいた株式会社に適用がある主要な規定の概略である。
株式会社の設立には定款を作成し、これに設立時の株主が署名しなければならない。定款は株式会社の本社の予定所在地により、権限のある商事裁判所登記官に提出しなければならない。株式会社の法人格は、商事裁判所登記官から登録証が発行されたときにはじめて取得することができる。
定款は、株式会社の準拠する根本規則を定めた文書である。
株 主
株式会社は、商業目的のために設立された、2人以上の株主(上場有価証券を発行する株式会社では7人)を有する会社をいう。株式会社の株主は、会社への出資額を限度として会社の債務につき責任を負う。
株主は株式会社において最高の権限を有する。特に、株主は、監事(membres du conseil de surveillance)又は場合により、2層構造の会社では業務執行役員(membres du directoire)若しくは単一構造の会社では取締役(administrateurs)、及び法定監査役(commissaire aux comptes)を選任し、配当を宣言し、財務諸表を承認し、会社の解散を決定し、株式資本の額の変更及びその他定款の変更を承認する。
株式資本
一定の限られた例外を除いて、株式会社の最低株式資本の額は、37,000ユーロである(フランス商法第L.224-2条)。
フランス法上、株式会社の株式資本は株式に分類され、優先株式、投資証券(certificats d’investissement、以下「CI」という。)及び議決権証券(certificats de droit de vote、以下「議決権証券」という。)から構成されうる。但し、CI及び議決権証券を新たに発行することはもはやできない。
1株あたりの額面金額について法律上の制約はなく、株式の額面金額を定款に記載する必要はなくなった。株式会社の発行する株式は、フランス法又は定款の規定により記名式が強制される場合を除き、記名式又は無記名式である。上場会社が発行する株式であって、フランス法又は定款の規定により記名式としてはならない株式は、無記名式でなければならない。記名式であれ無記名式であれ株式の所有は株券によってではなく、会社(記名式株式の場合)又は金融機関(無記名株式の場合)に開設された株主の口座及び株主名簿への記帳によって表章される。
CIは既存株式の分割又は現金による資本金の増加により生じる譲渡可能証券であり、株式に付与された経済的権利(即ち、配当、剰余金及び清算後の残余財産に対する権利)すべてを有し、その所有者に対し株式所有者と同様の情報を求める権利を与える。CIについての議決権は議決権証券によって表章される。したがって、CIが発行された時は同数の議決権証券も発行された。発行済CIは発行済資本金の25%を超えることができなかった。CIと議決権証券を同一人に譲渡した場合、当該CIと議決権証券は普通株式1株として取り扱われる。議決権証書(発行済CIがある場合)は記名式しか認められない。なお、会社はもはやCIを発行することはできない(titres en voie d'extinction)。
株式の譲渡を有効に行うためには、株主は実際に会社又は場合により金融機関に、当初の株主から新株主のために株式を譲渡するとの指図を出さなければならない。承認(通常は取締役会又は場合により監事会の承認)を要する旨の定款上の規定がなければ、株式は自由に第三者に譲渡することができる。このような制限規定を上場会社の定款に定めることはできない。
資本出資形態
株式は金銭の払込又は現物出資により発行される。払込金は銀行、公証人又はCaisse des Dépôts et Consignationsに預託しなければならない。会社設立時及び一定の場合において、フランス商法第L.225-11条及び第R.225-12条(サパンⅡ法による改正を含む。)は、かかる預託金を引き出すことができると規定している。
会社の設立時に株式が金銭(のみ)を対価として発行される場合、発行株式の額面金額の少なくとも50%を発行時に払い込み、額面金額の残額を設立後5年以内に払い込まなければならない。会社の設立後に、株式が金銭(のみ)を対価として発行される場合、発行株式の額面金額の少なくとも25%を発行時に払い込み、額面金額の残額を資本金の増加後5年以内に払い込まなければならない。例外として、株式がプレミアム付きで発行されるときは、かかるプレミアムは発行時に全額払い込まれることを要する。
株式が金銭を対価として発行される場合、既存の株主は新株を優先的に引き受けることができる。株主は、株主総会の決議により、又は各株主において、当該優先権を放棄することができる。
株式が現物出資(有形又は無形資産)を対価として発行される場合は、一定の場合を除き、現物出資の価額について商事裁判所の選任する独立鑑定人(commissaire aux apports)による報告が必要となる。かかる報告は、もしあれば、権限のある商事裁判所登記官に提出しなければならない。
増資及び減資
株式会社の資本金は、新株式の発行又は発行済株式の額面金額の引上げ又は会社の資本に参加することができる証券に付帯している権利の行使のいずれかにより、増加することができる。資本金の増加は、取締役会又は場合により業務執行体に当該権限及び権能を委任することができる特別株主総会における株主の議決の範囲でのみ行うことができる。株式は一般的に、現金の払込、現物出資又は準備金、利益若しくは発行プレミアムの資本組入れにより発行することができる。
株式会社は、取締役会又は場合により業務執行体に当該権限及び権能を委任することができる特別株主総会が承認した上で、株式の額面金額の切下げ又は発行済株式数の減少により減資することができる。株主間の平等については厳格に遵守しなければならない。同様に、会社は、資本金の減少によって、会社の債権者に不利益を与えてはならない。
増資又は減資は商事裁判所登記官に届け出なければならない。
社債又は複合証券の発行
取締役会は単独で(*)普通社債(会社の資本金への参加を認めるものを除く。)の発行を決めることができる。但し、かかる権限が定款によって株主総会に留保されている場合、或いは株主総会がかかる権限を特に使った場合はこの限りではない。
取締役会は特別株主総会からの権限の付与に基づき、その所持人に対し転換、交換、償還、ワラント呈示又はその他の方法で会社の資本の一部を表章する株式の引受権を一定の期間又は特定の日に付与する証券を発行することができる。
(*) 2017年3月10日の法令2017-970号により、取締役会から社債発行の権限を付与され得る者
の範囲が拡大された。
経 営
株式会社の経営は、①取締役会及び会長(Président)兼最高経営責任者(Directeur Général)、又は②監事会(conseil de surveillance)の監督下にある業務執行体(directoire)に委ねられている。
ルノーの経営は、下記の通り取締役会及び会長兼最高経営責任者に委ねられている。下記(2)提出会社の定款等に規定する制度、「経営」を参照のこと。
特別株主総会の決議により、経営機構の提案に基づいて、経営形態を変更することができる。
(イ)取締役会及び会長兼最高経営責任者
会社の代表権は(ⅰ)同一人物である会長兼最高経営責任者又は(ⅱ)(「非業務執行」会長とは別人の)最高経営責任者のいずれかに付与される。法律では、会長と最高経営責任者の職務は区別されているが、一人に両方の職務を与えることができる。
(ⅰ)会長兼最高経営責任者に経営権を付与する場合
経営権は、会長兼最高経営責任者(Président-Directeur Général)を務める者一人に付与される。法律により株主総会に明示的に授与された権限及び法律により特に取締役会に授与された権限に従い、会長兼最高経営責任者は、あらゆる状況において会社のために行動する最も広範な権限を有する。会長兼最高経営責任者は第三者との関係で会社を代表し、会社の経営全般について責任を負う。
(ⅱ)最高経営責任者に経営権を付与する場合
法律により株主総会に明示的に授与された権限及び法律により取締役会に特に授与された権限に従い、最高経営責任者は、あらゆる状況において会社のために行動する最も広範な権限を有する。最高経営責任者は会社の経営全般について責任を負い、第三者との関係において会社を代表する。取締役会は、かかる最高経営責任者を任命又は解任することができる。
かかる場合には、会長は取締役会の業務を指示し、その決定を執行し、最高経営責任者は会社を代表する。
いずれの場合においても、最高経営責任者の発議により取締役会は、1名又は複数(5名まで)のジェネラル・マネジャー(Directeurs Généraux Délégués)を任命又は解任することができる。ジェネラル・マネジャーは、フランス商法第L.225-56条に従い、会社を代表する権限を有する。
取締役会は3名以上18名以内の取締役(membres du Conseil d'Administration)からなる。取締役会長の死亡、辞任又は解任の場合で、且つ取締役会がそのメンバーの1名を後任とすることができない場合、フランス商法第L.225-24条の規定に従い、会長の役割を果たす追加の取締役を指名することができる。従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役(もしいれば)は、取締役の数の上限を計算する際に考慮されない。吸収ないし新設合併の場合は取締役の数を3年間に限り最高24名まで増加することができる。取締役はフランス人若しくは外国人又は個人若しくは法人でもよいが、法人の場合はその常任代表者として個人を指定しなければならない。一個人が取締役として所属することのできる取締役会は原則として最大で5社である。定款で他の年齢制限を定める場合を除き、70歳を超える取締役の数は、取締役会の3分の1を上回ることはできない。
定款では、取締役が一定数の株式を所有していることを求めることができる。取締役は最長任期6年で株主総会において選任される。株主は、事前の通知、理由又は補償なくして取締役を解任することができる。但し、解任手続を乱用してはならない。
フランス法は、会長兼最高経営責任者又は最高経営責任者に付与されている会社の経営権と、取締役会に付与されている会社を管理する権限を明確に区別している。
権限は会社の目的及び株主総会に法律上認められた権限によってのみ制約を受ける。最高経営責任者の権限に課される制限は、社内では拘束力を有するが、第三者に対して主張されることはできない。取締役会の決議は、自ら又は代理人により出席している取締役の多数決により決せられる。可否同数の場合は定款に別段の定めがない限り会長が決定権を有する。定足数は取締役の総数の半数である。
(ロ)業務執行体及び監事会
フランス商法上、株式会社の経営は監事会(conseil de surveillance)の監督下にある業務執行体(directoire)により行うことができる。
監事会は3名以上18名以内(吸収ないし新設合併の場合は3年間に限り24名以内)の監事から構成される。定款に別段の定めがない限り監事にはフランス人若しくは外国人(EU非居住者について定款に別段の定めがない限り)又は個人若しくは法人がなることができる。監事は最長で6年を任期として株主により選任され、通常株主総会で理由なく解任できる。但し、解任手続を乱用してはならない。法人が監事会の構成員である場合は、その法人は個人をその常任代表者として定めなければならない。一個人が監事として所属することのできる監事会は定款に別段の定めがない限り最大で5社である。70歳を超える監事の数は、監事会の3分の1又は定款に定めるその他の年齢制限を上回ることはできない。監事会に関係する規定の大部分は、取締役会に適用されるものと同様であるが、監事会は業務執行体を単に監督し、経営権を持たないのに対して、取締役会は経営機能を有する。
業務執行体は1名以上5名以内(上場会社の場合は7名以内)の構成員からなり、その構成員(業務執行役員)は個人であることを要し、監事会により選任される。業務執行役員は株主である必要はない。例外として、株式会社の資本金が150,000ユーロ未満の場合は、業務執行体を、単独業務執行役員(directeur général unique)と称する1名のみの業務執行役員で構成することができる。業務執行体の構成員の任期は定款に定めがなければ4年で、定めがあるときは2年から6年である。業務執行体は幅広い権限を有し、かかる権限は、会社の目的並びに監事会及び株主総会に認められた権限による制約を受けるのみである。業務執行体の権限に加えられた制限は会社内部では拘束力を有するが、第三者に対してその制限をもって対抗することはできない。業務執行体によりなされる経営上の決定に関する規則は定款に定められる。業務執行体は合議制の経営機関である。各構成員の行為については、業務執行体が共同して行ったものとみなされる。業務執行体の構成員は、監事会の承認により、且つ定款に別段の定めがない限り、各自の担当業務を分担することができる。一般に、業務執行体の構成員1名が監事会により会社の代表者に選任される。このように選任された者は業務執行体会長(Président du Directoire)の肩書を有する。業務執行体会長は1名ないし数名の業務執行役員(Directeurs Généraux)により補佐される。
業務執行体は、少なくとも四半期毎に営業報告書を監事会に提出する。各事業年度終了後3ヶ月以内に、業務執行体は、年間の会社の計算書類及び、もしあれば、連結の計算書類を作成、決定し、営業報告書とともに当該計算書類を監事会に提出する。かかる計算書類は、これを承認する年次株主総会に提出される。業務執行体の構成員は同じ会社の監事会の構成員を兼ねることができない。業務執行体の構成員を解任するには、通常株主総会、又は定款で定める場合、監事会でこれが承認されなければならない。業務執行体の構成員が理由なく解任された場合には、損害賠償請求権が認められている。
株主の権利
(イ)株主総会
株主総会(assemblée générale des actionnaires)は、フランス商法第L.225-38条に従って締結された規制対象の契約を追認し、前事業年度における会社の業務に関する取締役会(又は業務執行体)及び監査役の報告書を受領し、かかる事業年度の計算書類を決定するために、少なくとも年1回開催される。他の株主総会は随時招集することができる。株式会社の組織の根本的な変更により定款変更の承認又は資本の変更を行う必要がある場合、特別株主総会(assemblée générale extraordinaire des actionnaires)が開かれる。その他の株主総会は通常総会(assemblée générale ordinaire des actionnaires)という。
通常総会における決議は、出席又は代理出席している株主の有する議決権の過半数により行われる。特別株主総会における決議は、出席又は代理出席している株主の有する議決権の3分の2の多数により行われる。
定款により数種の株式が定められている場合は、全株主に適法に通知された特別株主総会の承認がなければ数種の株式の権利内容に変更を加えることができない。さらに関係する種類の株式を有する株主の種類別特別株主集会により当該決議が事前に承認されなければならない。
(ロ)議決権
一般に1株当り1票の議決権が認められている。議決権のない株式や二倍議決権が与えられる株式もある。株主間契約、議決権信託、議決権のプール、撤回不能の代理権その他株主の自由な議決権の行使を制限する措置は一般的に禁止されているが、特定の例外に従う。株主は、他の株主、配偶者、若しくはシビルパートナーシップ上のパートナー(son partenaire pacsé)、又は上場会社の場合は自然人若しくは法人に対して、その名義及び勘定で議決権を行使する代理権を付与することができる。かかる委任状は、原則として一回の株主総会にのみ有効である。株主は議決権行使について二つ以上の代理権を受けることができる。株主が誰がどのように議決権を行使するか特定せずに代理権を付与した場合、株主総会の議長がかかる株主のために議決権を行使する権限を有する。但し、この場合、議長は取締役会又は業務執行体によって提案又は支持されている決議に賛成票を投じ、その他すべての決議には反対票を投じなければならない。
統制市場においてその株式が認められている会社について、単独又は共同で所有する株式が株式資本又は議決権数(株式数と議決権数が異なる場合)の5%、10%、15%、20%、25%、30%、1/3、50%、2/3、90%又は95%の閾値を上回るか、又は下回ることになる株主は、会社及びフランス金融市場庁にその旨を通知しなければならない。
フランス商法第L.22-10-46条では、定款で明示的に不適用とされていない限り、統制市場においてその株式が認められている会社について、同一の株主名義で2年間登録されていることが証明されるすべての全額払込株式に対して、2倍の議決権を付与することを定めている。この登録は中断していないものでなければならず、2014年4月2日より前に2倍の議決権を付与していなかった会社については同日から有効とする。その結果、かかる会社においてかかる登録株式の保有者として認められる者は、2016年4月3日より2倍の議決権が有効となる。
(ハ)配当
配当は株主総会により承認されなければならない。配当は親会社の配当可能利益(bénéfice distribuable)からのみ支払うことができる。配当可能利益は、課税後の純利益から繰越損失(reports à nouveau déficitaires)又は準備金の積立額(フランス法上の法定準備金である場合も含む。)を控除し、繰越利益(reports à nouveau bénéficiaires)及び定款又は株主総会決議により設けられ、配当の支払に充てられる特別積立金を加えた額に相当する。
配当は、とりわけ、株主総会により前事業年度の会社の計算書類が承認され、配当可能利益の額が決定されてはじめて行われる。かかる手続がとられない唯一の例外として、会社により中間配当(acomptes sur dividendes)が行われる場合がある。中間配当は一定の場合において、随時事業年度の途中に取締役会又は業務執行体により行われる。配当支払の日における株主はすべて、原則として配当を受領することができる。
(ニ)清算
株式会社は、株主の意思、存続期間の満了、会社の目的の達成、及び定款に定める解散事由の充足等複数の原因により解散する。
会社が唯一の株主により完全所有されている場合を除き、株式会社の解散が決定した場合、すぐに清算手続がとられる。
清算は、株主、又は該当する場合、商事裁判所により選任された一人又は複数の清算人により行われる。清算人は、公示手続を行い、会社の資産を整理し、会社の残債務をすべて支払う。
会社のすべての負債及び優先的な受益権を有するすべての株主に対する支払が行われたときに、清算人は、株主に対し、会社の資産を分配することができる。
清算が終了するときに、清算人は、清算を承認し、且つ会社の清算を完了させるために株主総会を招集する。かかる総会後、会社は法人格を喪失することとなる。
(2)【提出会社の定款等に規定する制度】
概 要
ルノーは、フランス法のもとでsociété anonyme(株式会社)として設立され、商業活動についてはフランス商法第2巻の規定に従う。ルノーは1955年6月28日に法人として設立され、2088年12月31日に消滅する。但し、早期終了又は更新のある場合は除く。本社は、フランス、ブローニュ・ビヤンクール92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis(122-122bis avenue du Général Leclerc - 92100, Boulogne-Billancourt, FRANCE)に所在する。ルノーは、ナンテールにおいて、登記番号441 639 465(APEコード、6420 Z、Siretコード、441 639 465 00091)で企業登記所に登記されている。定款、年次株主総会の議事録、法定監査人による監査報告書等の法律文書及び法律に従って株主が閲覧可能なその他すべての文書は、ルノーの本社で閲覧することができる。ルノーの企業としての目的は、自動車(商業用自動車、商業用軽自動車及び旅客用自動車、トラクター、農業用機械及び建設用設備)の設計、生産、販売、修理、維持及びリース、さらに自動車の生産及び作動に関連して使用される予備部品並びに附属品の設計及び生産である。かかる目的は、かかる作動に関連するあらゆる種類のサービス、並びにより一般的に、直接又は間接、全体又は一部を問わず、上記目的に関連する一切の工業、商業、金融、投資及び不動産に関する取引(定款第3条を参照のこと。)も含む。ルノーの会計年度は、1月1日から12月31日までの12ヶ月である。
株主の権利
(イ)株式に関する権利及び義務
全額が払込まれた株式を保有する株主は、所有する株式に比例して、株式資本の増加のため発行される新株式に申し込む優先権を有する。かかる優先権は適用法に定められる条項及び準備期間に従って行使されるものとする。
株主は、個人的にその優先権を放棄することができる。
株式資本の増加を決定する株主総会においては、優先権は撤回されることがある。決定の無効の場合、総会においては、法令の規定に従って作成される取締役会の報告書及び法定監査人による報告書に基づいて決定がなされる。
議決権に加え、各株式に対してはその表章する株式資本の割合と同等に、社会的資産及び清算に伴う余剰分の所有権の一部が権限として与えられる。
権利の行使に際して複数の株式の保有が要求されるごとに、必要数以下の株式については、その所有者にルノーに対する権利が付与されることはないものとし、かかる場合は、株主は必要な株式数を集めなくてはならない。
株式を保有するときは、自動的にルノーの定款及び株主総会決議を承諾したものとみなす。
株式はルノーに対し分配することはできない。
1株又は複数の株式の共同所有者は、株主総会においてかかる共同所有者の1人又はかかる共同所有者の選任した代理人1人により代表されるものとする。
記名式株式の所有権につき用益権が設定されている場合には、ルノーの帳簿には、用益権者(usufruitier)及び所有権者(nu-propriétaire)の氏名を記載するものとする。1株に付与される議決権は、すべての株主総会において、用益権者に属するものとする。
すべての株主は、法律及び規制条項にある条件に従い、通信による投票又は代理権限の付与を行うことができる。
2014年2月12日、取締役会は、株主が定款に従ってビデオ会議又はその他の遠隔通信手段により当該方法を用いる時に適用される規定にある条件下で株主総会に出席することができることを決定した。
すべての株主総会において、出席する各株主は、定款の規定に従い、また法律における規定によるものを除き制限なしで、所有する又は表章する株式数と同数の議決権を有する。
(ロ)取締役の指名権
3名から14名の取締役が年次株主総会において任命され(定款第11条)(i)、2014年8月20日の命令2014-948号の第4条に従ってフランス政府を代表する者が指名され(ii)、3名の取締役は、ルノー及びフランス領内に登録事務所を有するその直接又は間接の子会社の、従業員により選出され(iii)、通常株主総会において、通常株主総会に出席及び代理出席している株主の過半数の票により、従業員株主を代表する1名の取締役が任命される(iv)ものとする。
(ハ)配当請求権
純利益は、現行の法律に従って、充当される。
配当可能な収益は、現年度収益より前年度の損失及び法定準備金に振替えられた額を差し引いて、前年度繰越利益金を加えたもので構成される。取締役会の推薦により、総会においてはその時点で、かかる収益のうち任意の普通積立金及び特別積立金に充当される割合又は繰り越されることとなる割合を決議することができる。もし残存額があれば、払込分及び未償還価値に応じ、株式間で分配される。
法律上の規定に従って、年次総会には株主に、すべて又は一部の配当支払を現金又は株式のどちらで受取るかの選択肢を提供する権限がある。株式配当の支払請求は、年次総会の日付より3ヶ月以内で総会の決定した期間中に提出されなくてはならない。取締役会は、株式資本の増加が行われる場合、3ヶ月までこの期間を延期することを選択することができる。
配当は株主総会(株主総会で決定できない場合は、取締役会)で決定された場所及び時間において支払われる。
支払期日より5年以内に請求されない配当は、法律で規定される条件で失効する。
株式の所有及び譲渡
株式は、法令の規定に従い、自由に譲渡することができる。かかる譲渡は、株主口座及び株主名簿においてなされる。
法令による基準
株式は、法律により定められる規定及び条項に従って口座に登録される。全額払込済の株式は、所有者の裁量により、有効な法律及び定款の条項に従って、記名式又は無記名式となる。但し、金銭を対価として発行される株式及び全額払込済でない株式は記名式でなくてはならない。ルノーには、現在又は将来においてその株主総会において議決権を有している株主であることを確認するために、適切な法令上の規定を利用する権限がある。株式資本のうち特定の割合を有する場合、株主はルノーに通知を要するという法令上の要件に加え、株式資本の2%を超える株式数若しくは議決権、又はこのパーセンテージの倍数で且つ株式資本の5%以下の株式若しくは議決権を単独で又は共同で有する株主又は資産管理会社における譲渡可能な有価証券への共同投資のための資産管理会社には、所有株式数をルノーに申告することが要求される。この情報は、4営業日以内に配達証明付書留郵便により申告されることを要する。上記の強制的開示は株式資本又は議決権の5%を超えた1%毎に適用される。上記の基準を決定する目的上、間接的に所有される株式又はフランス商法第L.233-9条の規定に沿って保有する株式に吸収される株式もまた、考慮される。申告者は、上記の申告には前記の意味において所有又は保有されるすべての株式が含まれることを証明し、また取得日を示さなくてはならない。申告要件は、所有する株式数が上述の基準のいずれかを下回った場合も同様に適用される。
上記の条件が遵守されない場合、申告されるべきであった割合を超える株式は、合計で1%以上の株式資本を所有する1人又は複数の株主により総会において要求される限り、要求される申告がなされた後2年間すべての株主総会において議決権を剥奪される。
経 営
前提として、ルノーは2002年4月26日に開催された株主総会から上記(1)「提出会社の属する国・州等における会社制度」において言及及び詳細が記載されている2001年5月15日の法律N.R.E.の規定を実行している。
取締役会メンバー
現在の定款に従って、ルノーは、以下により構成される取締役会により運営されている。
(1)株主総会により指名される取締役
これらの人数は、最低3人で最高14人とする。取締役は、自然人又は法人のいずれでも可能である。指名に際し、後者の場合は、自身の名義において取締役である場合と同様の義務及び責任を、その代表する法人の連帯責任を侵害することなしに負う永続的な代表者を指名するものとする。
取締役の改選に際し充足されるべき要件に従い、取締役の任期は4年間とする。但し、在任中の他の取締役の後任として取締役が指名される場合、かかる指名された取締役は、前任者の残存する任期内においてのみ、職務を行使するものとする。株主総会により選任された取締役は、法定の規定、とりわけ年齢制限に従って再任資格を有することがある。
取締役の職務は、前事業年度の会計を承認するために招集され上記の取締役の任期が終了する年に開催された通常総会の閉会の時点で終了するものとする。
取締役会において、死亡又は辞任により1人又は複数の空席がある場合、取締役の人数が定款により要求される最低数以上を保っているにもかかわらず、取締役会は、2つの総会の間に経過した期間において、死亡又は辞任した取締役の代わりとして1人又は複数の新取締役を、暫定的に指名することができる。
(2)場合により、2014年8月20日の命令2014-948号第4条に基づき指名されるフランス政府の代表者
(3)従業員により選出される取締役
従業員により選出される取締役は3人おり、1人は技術者、幹部社員及びこれらと類似の者を代表する。
かかる取締役は、ルノー及びフランス領内に登録事務所を有するその直接又は間接の子会社の、従業員により選出されるものとする。
2008年4月29日の株主総会より、かかる取締役の任期は、4年間とする(以前は6年間)。但し、これらの代表者が、フランス商法第L.225-28条第1項に規定される適格要件をもはや充足しない場合、又はフランス商法第L.225-32条第1項に従い、雇用契約を終了した場合は、この任期は法律上終了するものとする。
これらの取締役の地位及び選出法は、フランス商法第L.225-27条からL.225-34条、L.22-10-6条及びL.22-10-7条の条項並びに現行の定款に規定される。
従業員を代表する3人の取締役は、それぞれ異なる選挙区域により選出されるものとする。
- 技術者、幹部社員及びその他(1議席)から構成される有権者は、通常、社会経済委員会を選出するための第3の選挙区域(会社は3種類の選挙区域を有する。)において投票を行う。3種類の選挙区域又は社会経済委員会を有しない会社又は組織においては、かかる会社及び組織に適用される団体協約において定義される役員の分類が使用されるものとする。
この議席は、2回投票の多数決により充足されるものとする。各候補者は、自身の氏名及び代替人の氏名により、構成されるものとする。
- その他の従業員は、その他すべての従業員から構成される(2議席)。議席は比例代表の候補者名簿への投票により充足されるものとし、投票数が最大の候補者名簿が当選とするが、1つの候補者名簿に記載される氏名が他の候補者名簿に記載されることはないものとする。各候補者名簿には、充足されることとなる議席数の2倍の候補者が記載されるものとする。
同数票の場合、ルノーにおける勤続期間が最長の候補者が選出されるものとする。
候補者又は候補者名簿は、フランス労働法第L.2314-8条及びL.2122-1条の意味における1つ若しくは複数の代表者組織又は100人の有権者のいずれかによって提示されることがある。
候補者としての資格を有するためには、ルノー又はフランス領内に登録事務所を有するその直接若しくは間接の子会社の1つと雇用契約を締結しなくてはならず、かかる労働契約の期間は選出された取締役の任期が有効となる日までの最低2年間であり、かかる労働契約は有効な労働に対応している。
投票所の数、場所及び構成は、従業員代表者の選挙において有効な通常認められている慣例に従って、関連するルノーの組織及び子会社により決定されるものとする。
フランス商法又は定款により規定されていない投票手続及び従業員により選出される取締役の任期の服する条件は、ルノーにおける代表である組合と協議の後、シニア・マネジメントにより規定されるものとする。
(4)従業員である株主を代表する取締役
従業員である株主を代表する取締役及びその補欠は、フランス商法第L.225-102条に定義される従業員株主により下記の条件に基づき指名された常勤取締役の地位に関する候補者2名及び補欠の地位に関する候補者2名の中から、通常総会により選出されるものとする(取締役会が選出のために策定した特別規則により補足される)。
従業員である株主を代表する取締役及びその補欠の任期は、4年間とする。
但し、以下のいずれかの場合、どちらか一方の任期は法的に正当な権利として終了するものとし、従業員株主を代表する取締役又はその補欠は、自動的に辞任したものとみなされる。
- 当社又はフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社において失職した場合。
- 当社の株主としての資格を失った場合、又は、監査役会により指名された候補者については、当社の株式に出資するカンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンドの単位保有者の資格を失った場合で3ヶ月以内にその状況が是正されない場合。
- かかる取締役又はその補欠が従業員である会社が、フランス商法第L.225-180条に定める条件に基づく当社の関係会社でなくなった場合。
死亡又は辞任の場合、かかる空席は、従業員株主により当該常勤取締役と共に指名された補欠取締役によって充足されるものとする。補欠取締役は、その後、常勤取締役の残存する任期について、常勤取締役の後任を務めるものとする。
補欠取締役候補者が不在の場合、かかる空席は、下記に定める従業員株主を代表する取締役の指名及び選出の手続に従い、実務上可能な限り速やかに充足されるものとする。このようにして前任取締役の後任として指名された取締役の任期は、前任者の任期が満了することとなっていた日に満了するものとする。
候補者の指名
従業員株主を代表する取締役の2名の候補者(常勤及び補欠)は、以下の規定に従って指名されるものとする。
各常勤候補者は、その補欠と共に、次の者によって指名されるものとする。
- フランス通貨金融法典第L.214-165条に基づきその資産が当社の株式によって構成され、その単位保有者が当社若しくはフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の現在の従業員又は元従業員であるカンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンド(FCPE)の監査役会。
- 当社又はフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の従業員で、(i)フランス商法第L. 225-197-1条に基づいて無償株式の割当がなされ、2015年8月7日以降に臨時総会の決定により承認された後、(ii)従業員貯蓄制度の枠組み内で、又は(iii)株式公開会社の株式資本に影響を及ぼすガバナンス及び取引に関する2014年8月20日の命令2014-948号第31-2条並びに民営化に関する1986年8月6日の法律第86-912号第11条(上記命令の発効前に適用された版において)に基づいて取得された、当社の記名式株式を直接保有する者。
候補者を指名する日時は、取締役会長が決定する。かかる日時は、従業員株主を代表する取締役及びその補欠を選出するために招集される通常株主総会の少なくとも3ヶ月前までにすべての関係する会社において発表しなければならない。
i) カンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンドの単位を保有する従業員及び元従業員による候補者及びその補欠の指名
常勤候補者及びその補欠は、この目的のために特別に招集されるカンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンドの監査役会により、その従業員加入者の中から指名されるものとする。
従業員及び単位保有者のみが候補者として指名される資格を有する。
監査役会のメンバーは、会議に出席若しくは代理出席している又は郵送投票を行ったメンバーの過半数の票により、常勤候補者及びその補欠を指名するものとする。但し、各メンバーが、カンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンドが保有するルノー株式の数を当該ファンドの監査役会メンバーの数で割った数と等しい数の票を有する。同数票の場合、当グループ内における勤続期間が最長の常勤取締役候補者が指名されるものとする。
監査役会の共同決議により、従業員株主を代表する常勤候補者及び補欠候補者を指名するものとする。
ii) 当社の記名式株式を直接保有する従業員による常勤候補者及びその補欠の指名
取締役会長は、従業員株主を代表する常勤候補者及び補欠候補者を指名することを目的として、関連する従業員株主の調査をしなければならない。
調査に先立ち、申請を求めるものとする。常勤取締役又は補欠取締役の地位を申請することができるのは、上記のカテゴリーの1つに該当する、株式を直接保有する当社又はフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の従業員のみである。常勤取締役の地位に関する各申請書には、補欠取締役の地位に関する申請書を添えて提出しなければならない。
調査は、投票の秘密性に十分配慮して体系的に行うものとする。従業員の保有する議決権の数に応じて、票数を配分するものとする。
最多数の票を得た申請者は、従業員株主代表の地位の常勤及び補欠の候補者として指名されるものとする。同数票の場合、当グループ内における勤続期間が最長の常勤取締役の候補者が指名されるものとする。
調査は、投票の信頼性を確保することができる技術的手段により、また必要な場合は、電子的手段又は郵便により行われる。従業員株主の調査を目的とした申請書の提出条件を含め、調査のための実務上の取り決めは、特別規則に定めるものとする。
調査終了時に、各候補者に投票された投票数を記載して報告書を作成しなければならない。
従業員株主を代表する取締役及びその補欠の選出
従業員株主を代表する常勤取締役及びその補欠は、上記の条件に基づき指名された2名の候補者(常勤及び補欠)を提示のうえ、通常総会の定足数及び過半数の条件に基づき、年次株主総会によって選出されるものとする。
上記の指名手続の終了時に候補者が指名されない場合、1名の候補者を年次株主総会に提出することができる。
取締役会の構成
取締役会は、互選により会長を任命する。かかる会長は自然人とする。会長は再任資格を有する。
会長の任期は、かかる会長の取締役としての在任期間を超えないものとする。会長は72歳未満でなくてはならない。但し、その任期中にかかる年齢制限に達する場合、会長は、かかる任期が終了するまでその職務を継続するものとし、再任資格は有さない。
取締役会は会長が議長を務める。会長が欠席の場合又は障害がある場合、取締役会は、その目的のために会長が指名した取締役が議長を務めるものとする。かかる指名がなされなかった場合は、取締役会が会議の議長を指名する。
取締役会は秘書役を指名し、また秘書役補佐を指名することができる。そのいずれも取締役である必要はない。
取締役会は、会長の発議で、特定の職務を割当てた委員会の設立を決定することができる。
取締役会会議
取締役会は、ルノーの利益のために必要であれば何度でも招集されなければならない。取締役会は、会長による招集、又は2ヶ月以上取締役会が開催されていない場合は、取締役の3分の1の招集により、登録事務所あるいは会議の招集通知に明記されているその他の場所において開催される。
会議の招集通知は、口頭による場合も含み、あらゆる方法によって行うことができる。取締役会は、取締役全員が出席又は代理出席している場合は、会議の招集通知がなくても有効に決議を行うことができる。
決議は、法定定足数及び法律により定められる投票規則に基づき採択される。賛否同数の場合は、取締役会長の指名又は解任の投票でない限り、会議の議長が決定投票権を有する。
取締役は、あらゆる会議においてその代理として投票する代理権をその他の取締役に対し、あらゆる方法で付与することができる。いかなる取締役も二人以上の取締役を代表してはならない。従業員により選出された取締役の地位が何らかの理由で一つ以上空席となっている場合で、フランス商法第L.225-34条の規定に定められる通り後任を指名できない場合、取締役会は、残る取締役によって有効に構成されるものとみなし、且つ従業員を代表する新取締役が選出されるまで有効に開催され決議を行えるものとする。
会長によって取締役会に招かれて出席した者は、取締役と同じ守秘義務を負う。
定款に付加される内部規則は、法律及び規則に従い、ビデオ会議又は遠隔通信(取締役の効果的な参加を保証するもの)を通じて行われる可能性のある取締役会の会議の構成条件を決定するものとする。
取締役の書面による協議は、法律により定められる場合には認められる。
取締役会の決議は、効力を有する法令に従って又はフランス商法第R.225-22条に従って、電子形式で設定された特別記録に記入された議事録によって証明される。
議事録は、会議の議長及び少なくとも一人の取締役によって署名される。会議の議長が署名できない場合、議事録は決議に参加した少なくとも二人の取締役によって署名される。議事録は、番号と署名が連続的に付されたルーズリーフ用紙に記載され、特別な冊子に製本される。これらすべては法令の規定に従う。
議事録の謄本及び抄本は、証明することを明確に授権された取締役会長、ジェネラル・マネジャー、議長代理又は取締役会の秘書役によって有効に証憑される。
在職取締役の人数及び取締役会への出席(本人又は代理による)は、議事録の謄本又はその抄本により十分に証憑される。
会長の職務
会長の職務は、法令の規定に従い遂行される。
2002年4月26日、ルノーの取締役会は会社の経営の権限を会長及び最高経営責任者として行為する一人の者に付与することを決定した。詳細は上記(1)の「経営」に記載される。
2019年1月24日より、取締役会は、取締役会長と最高経営責任者の職務を分離するガバナンス方法を採用した。
会長は、取締役会の業務を組織及び指揮し、株主総会に対して事業の責任を負い、株主総会の判断を実行する。会長は、会社の意思決定機関が適切に機能すること、及び取締役がその任務を遂行できることを保証する。
会長が何らかの理由によりその職務を遂行できない場合、取締役会はその全部又は一部を取締役に割り当てることができる。但し、更新可能なかかる割当ては、障害が一時的である場合は期限を制限して、又は死亡の場合は新会長が指名されるまで、行われるものとする。
取締役の報酬-費用
株主総会は、取締役に対して、株主総会で決定された報酬を付与することができる。かかる報酬の金額は、新たな決定がなされるまで維持されるものとする。
取締役会は、かかる報酬を適宜及び法律に従って取締役間で分配する。
取締役は、関係書類を提出することで、その職務の遂行にあたり負担した費用についてルノーからの補償を受けることができる。
責任
取締役は、株式会社に適用される法による規定に違反した場合及び定款に違反した場合、ルノー又は第三者に対して、(場合に応じて)個別に又は連帯して責任を負うものとする。
株主総会
株主総会は、以下の条件に基づき、かかる株主総会開催日の遅くとも2営業日以前に自己の名前で登録された株式を有するすべての株主により構成される。
無記名式株式について、株主総会へ参加するための証明は、フランス商法の規定第L.228-1条に従い、株主総会に先立つパリ時間の第2営業日の午前0時に、株主の名前又は株主の代理として登録されている仲介機関の名前の株式の口座記録を当社によって管理されている記名株式の口座あるいは公認の仲介機関により保有されている無記名式株式の口座に登録するという形をとる。公認の仲介機関により管理されている口座に保有されている株式の登録又は口座の記録は、かかる仲介機関により発行される株式保有の証明書に登録される。
どの株主も、他の任命された自然人若しくは法人、株主又はそれ以外の者に、株主総会においてかかる株主を代表する代理権を与えることができる。
株主総会は、法令の規定に従って招集される。
すべての株主総会の議題は招集通知者によって決められる。
但し、一人以上の株主は法律で定められた条件に基づいて、項目又は決議案を議題に入れることを要請することができる。
株主総会は、取締役及び監事の解任(révocation)並びに交代に関する議題を除き、議題として記載されていない事項について決議することはできない。
すべての株主総会はルノーの登録事務所、あるいは招集通知に明記された他の場所で開催される。
決議は法定定足数及び投票規則に基づいて株主総会で採択される。
定足数及び議決権の過半数の計算には、ビデオ会議又は本人としての照合が可能である遠距離通信の方法を通して株主総会に出席する株主を含むものとし、その本質及び条件は、行政法に関するフランス最高責任機関である国務院 (Conseil d’État) において施行された命令によって定められるものとする。
すべての株主総会において、取締役会長が議長を務め、会長が欠席又は参加不可能な場合には取締役会でその目的のために委任された取締役がこれに代わる。
株主総会の2名の株主で、最多議決権を有し、その意志のある者が、投票集計係(scrutateur)を務める。
株主総会の議長及び投票集計係は総会の秘書役を任命する。かかる秘書役は株主である必要はない。
出席者リストはすべての株主総会において法に従って保持される。
代理により出席した株主の委任状及び郵便により受領した投票用紙(bulletin de vote)は、出席票に添付する。
株主及び代理機関が正式に加えられた出席者リストは、株主総会の議長及び株主総会の投票集計係によって認証される。
すべての株主は、法律及び規制条項にある条件に従い、通信による投票又は代理権限の付与を行うことができる。
2014年2月12日、取締役会は、株主が定款に従ってインターネットにより当該方法を用いる時に適用される規定にある条件下で株主総会に出席することができることを決定した。定められた期日内に、この目的のためにサイトに提示された電子投票フォームを使用するそれらの株主は、本人又は代理人により出席した株主と同様に扱われる。
したがって株主総会前に当該電子的方法により示される代理権限又は投票権、及び送付される受信確認は、すべての当事者に対して信頼される、取消不可能な文書とみなされ、株主総会の2営業日前の0時00分(パリ時間)より前に株式の売買が行われる場合、ルノーは、その結果として、場合により、その日時より前に示された代理権限若しくは投票を無効とするか又は修正することが定められている。
すべての株主総会において、出席する各株主は、法律における規定によるものを除き制限なしで且つ定款の規定に従い、所有又は表章する株式数と同数の議決権を有する。
株主の決定は、すべて法令の規定に従い、番号と署名が連続して付され、特別な帳簿に綴じられたルーズリーフ用紙に記載された議事録によって証憑される。
議事録の謄本又は抄本は株主総会の議長及び投票集計係によって有効に認証されるものとする。
通常総会は特別総会で取り扱われないすべての決定を下すために招集される総会である。
取締役会の会社の業務に関する報告は通常総会で報告される。法定監査人の報告もまた通常総会に提出される。
通常総会は貸借対照表及び会計を承認又は否認する。
通常総会は、定款第34条に従って利益を配分し、配当を宣言する。
通常総会は法定監査人を任命する。
通常総会は、取締役間で分配される報酬の限度額を設定する。
通常総会は、法に従って取締役会によって承認された年次総会に関する特別監査人報告書について決定する。
通常総会は、すべての社債又は他の同様の証券の発行を承認することができる。
通常総会は、法に従って取締役会によって承認された年次総会に関する法定監査人の特別報告書について決定する。
法定監査人(Commissaires aux Comptes)
年次株主総会は、適用される法令によって求められる監査を行う責任を有する少なくとも2名の法定監査人を選任するものとする。
上述の法定監査人は法律によって求められる資格条件を満たしていなければならない。法定監査人は6会計年度の任期で選任され、再選の資格も有するものとする。
会 計
事業年度は、暦年である。毎暦年の1月1日に始まり、12月31日に終了する。
2【外国為替管理制度】
フランスに対する外国投資
フランスに対する海外からの投資(以下「FDI」という。)は、フランス法(特に、通貨・金融法典(以下「CMF」という。)第L.151条第1項から第L.152条第6項、第R.151条第1項から第R.152条第11項及び第R.165条第1項、2003年3月7日のアレテ並びに2019年12月31日のアレテ(以下「アレテ」という。))に従い、(A)フランス銀行(Banque de France)に対し統計のための申告を行い、かつ/又は(B)フランス経済省の事前承認を受けなければならない場合がある。
デクレ2019-1590号(いわゆる「ブリューノ・ル・メール・デクレ」)及びアレテ(ともに2019年12月31日付、2020年4月1日より適用)は、2018年11月29日のデクレ及び2019年5月22日の法律(いわゆる「Pacte法」)で始まった改革を完了し、2020年10月11日から適用されている欧州連合への外国直接投資の審査の枠組みを確立する2019年3月19日のEU規則第2019/452号(「FDI規則」)に規定された新たな届出義務と、フランスにおけるFDI法的枠組みを調和させた。
フランス政府はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に対応して、さらに2つのマイルストーンを取り上げた。
- 2020年4月27日の新アレテにより、研究開発活動のリストにバイオテクノロジー部門が恒久的に追加された。
- デクレ2021-1758号は、2021年12月22日付で、フランスの戦略的上場企業の株式資本における非欧州の投資家による持分の取得にかかるFDI管理の基準を、2022年12月31日まで一時的に25%から10%に引き下げた。
A- フランス銀行に対する統計のための申告の対象となる取引
定 義
居住者: フランスに主たる利権を有する個人、外国の事務所に駐在するフランスの公務員及びその他公共サービス機関の職員(雇用初日から)、並びにフランスに設立するフランス又は外国の法人(CMF第R.152条第11項2)
非居住者: 外国に主たる利権を有する個人、フランスの事務所に駐在する外国の公務員及びその他公共サービス機関の職員(雇用初日から)、並びに外国に設立するフランス又は外国の法人(CMF第R.152条第11項3)
適用規則
金融機関、投資会社及びその他の金融関係の会社は、フランスで行われた居住者と非居住者間の決済で12,500ユーロを超えるものに関し、当該居住者がその金融機関等に開示した要素に基づいて、毎月統計のための申告を行わなければならない(CMF第R.152条第1項 I)。
外国との取引の額が幾つかの業務について1事業年度で30,000,000ユーロを超える会社又は企業集団は、外国と行ったか又はフランスで非居住者と行ったすべての取引を月毎に申告しなければならない(CMF第R.152条第1項 II及び2003年3月7日のアレテ第1条)。
外国で、特に外国で開設した口座から、又は債務の相殺/補償により、直接取引を行う居住者は、当該取引が1,000,000ユーロを超える場合にはフランス銀行に月毎に申告しなければならない(CMF第R.152条第1項 III及び2003年3月7日のアレテ第2条)。
その他の一定の取引は、金額が15,000,000ユーロを超える場合には、取引完了後20営業日(jours ouvrables)以内にフランス銀行に申告しなければならない(CMF第R.152条第3項及び第R.152条第11項並びに2003年3月7日のアレテ第3条)。
・ 非居住者又は居住者が、それぞれ居住又は非居住会社の株式資本若しくは議決権の少なくとも10%を購入する、即ち10%の基準を超える取引を伴うフランスに対する直接外国投資若しくはその売却又は外国におけるフランス投資事業。関連会社間のあらゆる種類の取引(例えば、貸付け、預託等)や不動産投資もこれに含まれる。
・ 居住者による非居住会社の取得又は売却
・ 居住者による外国での、又は非居住者によるフランスでの不動産の取得又は売却
B- 経済省による事前承認に服する投資
定 義
外国投資家(*): 外国籍を有する個人、税務上のフランス居住者(**)ではないフランス人の個人、外国法に準拠する法人、又は1名以上の外国投資家によって支配される(CMF第R.151条第1項 IIIに定義)フランス法に準拠する法人
EEA投資家: フランスの税金詐欺及び脱税の防止に対する行政上の支援に関する協定を締結したEEA(欧州経済領域)の国の投資家
(*) CMF第R.151条第1項 I
(**) フランス税法(CGI)第4条Bに基づく税務上のフランス居住者の定義を参照のこと
適用規則
上記にかかわらず、下記の分野において行われるある特定の外国投資は経済省国庫局(Direction Générale du Trésor)の事前承認に服する(CMF第L.151条第3項及び第R.151条第1項から第R.151条第3項並びにアレテ第1条)。
「外国投資」の定義は、投資家が非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人であるか又は欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人であるかによって事前承認に服する(CMF第R.151条第2項)。
非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家及び欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家の双方に関して、CMFは「外国投資」を以下のように定義付ける。
(1)フランス商法第L.233-3条の意味の範囲のフランスに登録事務所を有する企業の支配権の取得。
(2)フランスに登録事務所を有する企業の支店の活動の全部又は一部の取得。
但し、投資家が非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人である場合、CMFは「外国投資」を次のようにも定義付ける。
(3)フランスに登録事務所を有する企業の議決権の25%の基準を超える直接又は間接、単独又は共同の保有(CMF第R.151条第2項)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に関連して、フランスは、市場流動性への影響を制限し、フランスの戦略的上場企業における少数持分の取得を妨害することを避けるために、株式を規制市場で取引することが認められているフランスの戦略的企業に対する当該外国投資について、2022年12月31日まで一時的に25%の基準を10%に引き下げ、経済省に対する手続を簡素化した(デクレ2021-1758号、2021年12月22日付)。
外国投資が上記の3つの部類の1つに該当する場合で、以下に記載される戦略的事業領域のうちの1つに対してなされるとき、かかる外国投資は、経済大臣の事前承認に服する(非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家であるか、欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家であるかを問わない。)(以下「戦略的分野」という。)。
(A)国防、公権力の行使への関与の利益を害し、又は公の秩序若しくは公共の安全を害するおそれがある活動。すなわち、以下に関連する活動である。
・ 国防、武器及び爆薬
・ デュアル・パーパス製品及び技術
・ 暗号作成術、通信妨害及び情報システムセキュリティ
・ ギャンブル(カジノを除く)
・ 情報技術のシステム及び製品の安全性の評価及び証明
・ 病原性物質又は有害物質の違法使用に対抗する機器、装置又はあらゆる手段
・ 漏洩又は開示により、上述の業務及び分野又は下記(B)に挙げる業務及び分野に関連する業務又は利益に影響を与える可能性があるデータホスティング業務
(B)国防、公権力の行使への関与の利益を害し、又は公の秩序及び公共の安全を害するおそれがある活動で、これらの活動が以下を保証するインフラ、製品又は重要なサービスに関連する場合。
・ 水の供給の完全性、安全性及び継続性
・ 電気、ガス、炭化水素及びその他のエネルギー源の完全性、安全性及び継続性
・ トランスポート・ネットワーク及びサービスの運営の完全性、安全性及び継続性
・ 宇宙事業の完全性、安全性及び継続性
・ 電子通信ネットワーク及びサービスの完全性、安全性及び継続性
・ 国家警察、国家憲兵、民間保安業務の責務又は通関の公安責務の行使に必要な電子及びITシステムの完全性、安全性及び継続性
・ フランスの国防法典第L.1332-1条及び第L.1332-2条の意味における極めて重要な施設、設備又は組織の運営の完全性、安全性及び継続性
・ 公衆衛生の保護
・ 欧州連合の機能に関する条約附属書Iに掲げる農産物の生産、加工又は流通(それらがフランス農村海事漁業法典第L.1条Iの1、17及び19に記載されている国家の食糧安全保障の目的に資する場合)
・ 印刷出版物の出版、印刷、又は配布
(C)サイバーセキュリティ、人工知能、ロボティクス、付加製造技術、半導体、量子技術、エネルギー貯蔵及びバイオテクノロジー並びにデュアル・パーパス製品及び技術に関連する研究開発業務
ブリューノ・ル・メール・デクレは、承認申請の処理のために2段階の手続を定めた(CMF第R.151条第6項)。
・ フェーズ1。経済省では、投資がFDI規則の範囲内かどうかを判断するために、申請の事前評価を行っている。経済省は、承認申請の受領日から30営業日(jours ouvrés)以内に回答しなければならない。
・ フェーズ2。このフェーズは、経済省がフェーズ1の終了時に投資がFDI規則の範囲内であると考え、承認に条件を付すことによって国益を維持できるかどうかを判断するためのさらなる審査を必要とする場合に実施される。経済省は、フェーズ1の終了後45営業日(jours ouvrés)以内に却下又は承認の決定(条件が付される可能性がある)を出さなければならない。
フェーズ1の終了時又はフェーズ2の終了時に経済省が回答しない場合、承認申請は自動的に却下されたものとみなされる。
経済省は、外国投資家による誓約を条件として承認を与えることができる(CMF第L.151条第3項II及び第R.151条第8項)。この点について、大臣は戦略的分野の範囲内における一切の活動(すなわち、活動が対象事業又は企業の非常に重要な部分を占めている場合であっても)の売却を命ずることができる。
上述のとおり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に関連して、デクレ2021-1758号(2021年12月22日付)は、重要な活動を行うフランス上場企業における議決権の10%超を非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家が取得するための手続を簡素化した。事前届出(これは標準の申請よりはるかに単純なものである)後、経済省は、以下のいずれかを決定するために10営業日(jours ouvrés)を有する。
・ 取引に反対すること。この場合、投資家が予定している投資について経済省の承認を得るために通常の制度のもとで標準かつより長期間を要する申請を行わなければならない(経済省による完全な審査は、依然として投資の拒否につながる可能性がある)
・ 回答しないこと。この場合、取引が届出後10営業日の期間の終了時に承認されたものとみなされる
事前承認を取得せず、保護された分野への投資を完了する結果を直接又は間接的にもたらす約束、契約又は誓約は、無効である(CMF第L.151条第4項)。
このような承認の要請を怠った場合又はフランス経済省により課せられた誓約を遵守しなかった場合は、経済省による命令及び潜在的な行政処分、刑事制裁又は罰金制裁及び/又は保全措置(関連する議決権の停止、配当若しくは報酬の分配の禁止若しくは制限又は資産の全部若しくは一部の自由処分の停止、制限若しくは一時的禁止など)の対象となる場合もある。
CMF第R.151条第11項及びアレテ第3条に従い、経済省の正式な承認を受けた投資の完了は、投資完了後2ヶ月以内にアレテに定める条件により通知される。
Pacte法は、戦略的分野において業務を行う外国投資家が、要請に基づき、法的に保護された秘密と対立することなく、その任務を果たすために必要なすべての書類及び情報を経済省に伝達する義務を導入した。
どのような場合でも、外国投資家がフランスにおいて経済的に規制されている領域内で事業を行うことを希望する場合、かかる外国投資家は、そのように規制されている領域での慣例が要求する特定の規制に服することになる。
3【課税上の取扱い】
(1)フランスにおける課税
以下は、(ⅰ)日本における課税並びに1995年3月3日付の「所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国政府とフランス共和国政府との間の条約」(以下「租税条約」という。)及び2007年1月11日付の改正議定書の目的上の日本国居住者、(ⅱ)租税条約の利益を享受する権利を有する者及び(ⅲ)社債に基づく支払いを日本で自らの名義で又は自らの利益のために開設した口座において行われる者が社債を取得、保有及び処分した場合の重要なフランス税効果の概要である。
以下の説明は、一般的な概要である。この説明は、特定の状況にある社債権者に関連する可能性のあるフランス税法及び租税条約について網羅的に記載したものではない。
1)社債の利息に係る税
2010年3月1日以後に発行された社債に関する利息その他の収益の支払いは、フランス一般租税法典(Code Général des Impôts)第125条AⅢに基づき設定される75%の源泉徴収税が課せられない。但し、当該支払いが、フランス一般租税法典(Code Général des Impôts)第238-0条Aで定められたフランス国外の非協調国又は地域(フランス一般租税法典第238-0条Aの2bisの2に記載の国又は地域を除く)(Etat ou territoire non cooperatif)においてなされる場合を除く。社債に基づく当該支払いが非協調国(フランス一般租税法典第238-0条Aの2bisの2に記載の国を除く)において(非協調国で社債権者の名義で若しくは社債権者の利益のために開設された口座で)なされる場合、適用される租税条約に規定する一部の例外及びより有利な条項に従い、75%の源泉徴収税が課される。日本は非協調国ではないため、2010年3月1日以後に発行された社債に関する利息その他の収益の日本における支払いは、フランスで控除又は源泉徴収を受けることなくなされる。
2)譲渡所得税
租税条約に従い、社債権者が保有する社債の売却又は処分から得る利益は、フランスの租税上課税対象とならない。
3)フランス遺産税及び贈与税
フランスと日本が遺産税及び贈与税に関する条約を締結していないため、贈与又は社債権者の死亡による社債の承継は、フランス国内法に従い、フランスの贈与又は相続税に服する。社債権者は、当社の社債保有につき遺産税及び贈与税が課税されるか否かについて自身の税務顧問に相談することを勧める。
4)社債の譲渡に係る印紙税
フランスにおいて設立された会社によって発行された社債の譲渡は、かかる譲渡に関する契約が締結され、フランスの登録局に自発的に提出された場合にのみ、125ユーロの固定税に服する。
(2)日本における課税
日本国の居住者及び内国法人
日本国の居住者及び内国法人が支払を受ける当社の社債(以下「本社債」という。)の利息、償還差益(本社債の償還金額が本社債の取得価額を上回る場合の超過額)及び本社債の譲渡によって生ずる所得は、日本国の租税に関する現行法令の定めるところにより原則として課税対象となる。
非居住者及び外国法人
非居住者及び外国法人が支払を受ける本社債の利息、償還差益(本社債の償還金額が本社債の取得価額を上回る場合の超過額)及び本社債の譲渡によって生ずる所得は、当該非居住者及び外国法人が日本国内に恒久的施設を有していない場合は、原則として日本国において課税対象とならない。日本国内に恒久的施設を有する非居住者及び外国法人が支払を受ける本社債の利息、償還差益(本社債の償還金額が本社債の取得価額を上回る場合の超過額)及び本社債の譲渡によって生ずる所得は、かかる利息、償還差益及び所得が日本国内の恒久的施設を通じて行われる事業に帰属する場合その他一定の場合には、日本国の租税に関する現行法令の定めるところにより課税対象となり得る。なお、非居住者又は外国法人の納税義務は、適用される租税条約の規定により、限定され又は免除されることがある。
4【法律意見】
ルノーの最高法務責任者であるキトリー・ド・ペルポールから下記趣旨の法律意見書が提出されている。
1.ルノーはフランス共和国の法律に基づき適式に設立され、且つ有効に存続している法人であること。
2.知っている限りにおいてフランス共和国の法律に関する本書の記載は、すべての重要な点において真実且つ正確であること。
第2【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
下記の表は、本第一部、第6「経理の状況」に記載されている情報と併せて読むこと。
1.1 連結数値
2019年、2020年、2021年、2022年及び2023年の数値はIFRSに基づいて表示されている。
| (12月31日に終了した年度) (単位:百万ユーロ。但し、別途表示されている場合を除く。) | ||||||||
| IFRSに基づく数値 | ||||||||
| (連結 数値(1)) | 2019(2) | 2019 修正再表示 (2-2) | 2020 | 2021 | 2021 修正再表示 (11) | 2022 | 2022 修正再表示 (13) | 2023 |
| 売上高 | 55,537 | 55,537 | 43,474 | 46,213 | 41,659 | 46,391 | 46,328 | 52,376 |
| 営業 総利益(3) | 2,662 | 2,662 | (337) | 1,663 | 1,153 | 2,595 | 2,570 | 4,117 |
| 営業利益 | 2,105 | 2,105 | (1,999) | 1,398 | 900 | 2,216 | 2,191 | 2,485 |
| グループ税引前利益(4) | 1,473 | 1,473 | (7,626) | 1,563 | 1,120 | 2,153 | 2,128 | 2,838 |
| 当期純利益 | 19 | 19 | (8,046) | 967 | 967 | (700) | (716) | 2,315 |
| 当期純利益-親会社株主持分(f) | (141) | (141) | (8,008) | 888 | 888 | (338) | (354) | 2,198 |
| 包括利益 | 159 | 193 (2-2) | (9,824) | 2,630 | 2,630 | 1,362 | 1,346 | 837 |
| 平均社外流通 株式数(5) (千株)(b) | 271,639 | 271,639 | 271,349 | 272,102 | 272,102 | 272,097 | 272,097 | 271,009 |
| 12月31日現在株式数(株)(g) | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 |
| 資本(6)(a) | 35,331 | 35,331 | 25,338 | 27,894 | 27,894 | 29,539 | 29,690 | 30,634 |
| 資産合計(e) | 122,171 | 122,171 | 115,737 | 113,740 | 113,740 | 118,319 | 118,292 | 121,913 |
| 資本比率(%)(a)/(e)(小数点以下3桁を四捨五入) | 28.92 | 28.92 | 21.89 | 24.52 | 24.52 | 24.97 | 25.10 | 25.13 |
| 1株当たり 資本(6)(ユーロ)(a)/(g)(小数点以下3桁を四捨五入) | 119.47 | 119.47 | 85.68 | 94.32 | 94.32 | 99.89 | 100.40 | 103.59 |
| 1株当たり 配当額(ユーロ)(c) | 0(7) | 0(7) | 0(8) | 0(9) | 0(9) | 0.25(10) | 0.25(10) | 1.85(12) |
| 1株当たり 利益(ユーロ)(d)=(f)/(b)(小数点以下3桁を四捨五入) | -0.52 | -0.52 | -29.51 | 3.26 | 3.26 | -1.24 | -1.30 | 8.11 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 5,599 | 5,599 | 5,753 | 2,409 | 2,409 | 3,613 | 3,613 | 4,462 |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | 1,718 | 3,927 | 3,927 | 4,462 |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | 691 | (314) | (314) | - |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | (5,107) | (5,107) | (4,239) | (1,616) | (1,616) | (3,294) | (3,294) | (2,235) |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | (1,311) | (2,479) | (2,479) | (2,235) |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | (305) | (815) | (815) | - |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | (253) | (253) | 5,605 | (631) | (631) | (478) | (478) | (2,978) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | (478) | (800) | (800) | (2,978) |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | (153) | 322 | 322 | - |
| 配当性向(%)(c)/(d)(小数点以下3桁を四捨五入) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (20.16) | (19.23) | 22.81 |
| 12月31日現在従業員数(人) (*早期退職制度による人数を除く) | 179,565 | 179,565 | 170,158 | 156,466 | 114,489 | 105,812 | 105,812 | 105,497 |
(1) この情報は、参照のためのみのものであり、連結範囲及び/又は会計基準若しくは方法の変更を含んでいるため、必ずしも年度ごとに直接比較できるものではない。
(2) 2019年度の数値は、IFRS第16号「リース」を適用して算定している。2019年1月1日以降のIFRS第16号の適用による影響は2019年度連結財務諸表注2-A2に示す。
(2-2)2020年度連結財務諸表において、2019年度の包括利益は、その他の剰余金が2020年3月に発行されたIFRS ICのアジェンダ決定に従い、超インフレ経済下における物価指数に基づく資本項目の修正再表示を含めていない(2020年度連結財務諸表注2-Aを参照のこと。)ため、調整がなされている。
(3) 「その他の営業利益及び営業費用」控除前の営業利益に相当する。
(4) グループ税引前利益には、持分法により計上されている会社の当期純損益に対する持分が含まれている。
(5) 期中における社外流通株式の加重平均数、すなわち自己株式及び日産が保有するルノー株式を相殺した上での株数。
(6) IFRSの下では、非支配持分は資本に含まれる。
(7) 取締役会は、2020年2月13日の取締役会会議において、2019年度に関して1株当たり1.10ユーロの配当金を支払う旨を提案した。2020年4月9日の取締役会会議において、ルノー取締役会は、かかる配当金支払の提案を撤回することを決定した。2020年6月19日に開催された年次株主総会において、2019年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(8) 取締役会は、2021年4月23日に開催された年次株主総会において、2020年に関する配当金を支払わない旨を提案した。2021年4月23日に開催された年次株主総会において、2020年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(9) 取締役会は、2022年5月25日に開催された年次株主総会において、2021年に関する配当金を支払わない旨を提案した。2022年5月25日に開催された年次株主総会において、2021年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(10) 2022会計年度の配当金は1株当たり0.25ユーロであった。当該配当金は全額現金で支払われ、2023年5月11日の年次株主総会に承認のため付議された。配当落ち日は2023年5月17日であり、支払日は2023年5月19日であった。
(11) ロシア連邦での事業が廃止されたため、2021年の財務諸表は、IFRS第5号を適用して調整された。
(12) 2023会計年度の提案された配当金は1株当たり1.85ユーロで、昨年と比較して1株当たり1.60ユーロ増額した。配当性向はルノー・グループ連結当期純利益(親会社持分)(日産株売却による880百万ユーロのキャピタル・ロスを除く。)の17.5%である。当該配当金は全額現金で支払われ、2024年5月16日の年次株主総会に承認のため付議される予定である。配当落ち日は2024年5月22日であり、支払日は2024年5月24日である。
(13) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる。
1.2 単体数値
単体数値は、フランスにおいて一般に認められた会計原則に準拠して作成されている。
ルノー及び日産のアライアンスを強化し、戦略的経営をルノー・日産b.v.に委譲するために、ルノーを再編成する必要が生じた。これに伴い、ルノーS.A.の完全所有会社であり、簡易型株式会社であるルノーs.a.s.が設立された。
ルノーS.A.は、2002年2月22日付の拠出契約に従い、ルノーs.a.s.にその営業資産を譲渡した。この資産の譲渡は、2002年3月28日に開催されたルノーの臨時株主総会においてルノーの株主により承認され、ルノーs.a.s.の唯一の株主にも承認された。かかる譲渡は2002年4月1日に有効となり、会計及び税金上の目的のため、2002年1月1日に遡って有効となった。
譲渡後、ルノーS.A.の資産は、ルノーs.a.s.及びその子会社に対する持分の他、主に日産に対するエクイティ持分から構成されている。一方、負債は、主に永久劣後証券、金融負債及び銀行借入から構成されている。
ルノーs.a.s.はルノーS.A.のCEO及びルノーS.A.の取締役会と同じメンバーから構成される取締役会により運営されている。この組織再編によるルノー従業員若しくは株主又は連結財務諸表に対する影響はない。
| (12月31日に終了した年度) (単位:百万ユーロ。但し、別途表示されている場合を除く。) | |||||
| 単体 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
| 売上高 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 営業利益/(費用) | (58) | (54) | (65) | (68) | (47) |
| 税引前経常利益 | 302 | 167 | (143) | 216 | 759 |
| 税引前(当期)利益 | 303 | (239) | 415 | 216 | 771 |
| 当期純利益(f) | 383 | (139) | 538 | 364 | 926 |
| 12月31日現在株式数 (株)(g) | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 |
| 株主資本(a) | 20,789 | 16,798 | 17,934 | 18,236 | 20,305 |
| 資産合計(e) | 31,924 | 33,002 | 34,400 | 34,535 | 35,104 |
| 株主資本比率(%) (a)/(e) (小数点以下3桁を 四捨五入) | 65.12 | 50.90 | 52.13 | 52.80 | 57.84 |
| 1株当たり株主資本 (ユーロ)(a)/(g) (小数点以下3桁を 四捨五入) | 70.30 | 56.80 | 60.64 | 61.67 | 68.66 |
| 1株当たり配当額 (ユーロ)(c) | 0(1) | 0(2) | 0(3) | 0.25(4) | 1.85(5) |
| 従業員数(人) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(1) 取締役会は、2020年2月13日の取締役会会議において、2019年度に関して1株当たり1.10ユーロの配当金を支払う旨を提案した。2020年4月9日の取締役会会議において、ルノー取締役会は、かかる配当金支払の提案を撤回することを決定した。2020年6月19日に開催された年次株主総会において、2019年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(2) 取締役会は、2021年4月23日に開催された年次株主総会において、2020年に関する配当金を支払わない旨を提案した。2021年4月23日に開催された年次株主総会において、2020年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(3) 取締役会は、2022年5月25日に開催された年次株主総会において、2021年に関する配当金を支払わない旨を提案した。2022年5月25日に開催された年次株主総会において、2021年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(4) 2022会計年度の配当金は1株当たり0.25ユーロであった。当該配当金は全額現金で支払われ、2023年5月11日の年次株主総会に承認のため付議された。配当落ち日は2023年5月17日であり、支払日は2023年5月19日であった。
(5) 2023会計年度の提案された配当金は1株当たり1.85ユーロで、昨年と比較して1株当たり1.60ユーロ増額した。配当性向はルノー・グループ連結当期純利益(親会社持分)(日産株売却による880百万ユーロのキャピタル・ロスを除く。)の17.5%である。当該配当金は全額現金で支払われ、2024年5月16日の年次株主総会に承認のため付議される予定である。配当落ち日は2024年5月22日であり、支払日は2024年5月24日である。
2【沿 革】
1898年
- ルノー・フレール社(Renault Frères)の設立。
1945年
- 国有化されたルノー・フレール社がルノー国立公社(Régie Nationale des Usines Renault)となり、4CVの生産に集中する。
1972年
- 「ルノー5」発売:ルノー・グループ史上最も売れたモデルの1つである。
1984年
- 「ルノー・エスパス」発売:当社史上初のMPVである。
1994年11月
- フランス政府は、ルノーの資本を一部解放し、これが1996年7月の民営化への第一歩となる。
1998年
- ブランドの新モデルの設計に従事する全員を結集させることを目的としたエンジニアリングセンターであるテクノセンターを開設。
1999年
- ルノーが日産の資本の36.8%の株主権を取得し、ルノー・日産アライアンスが誕生する。
2000年
- ルノーが、ダチアの取得に続き、三星自動車の資本の70.1%の持分を取得し、ルノー・サムスン・モーターズを設立し、同社は韓国において自動車を生産・販売する。
2003年
- 5種類の新しい「メガーヌⅡ」ボディー発売:17ヶ月の間に7モデルが発売される。メガーヌはヨーロッパでベストセラーとなる。
2005-2006年
- フェルナンド・アロンソがルノーの自動車でF1世界選手権を制する。ルノーF1チームはワールド・コンストラクターズの称号を得る。
2010年
- パリ・モーターショーでコンセプトカー「デジール」を発表。
- ルノー・日産アライアンス及びダイムラーAGは、長期戦略的協力協定を締結する。ダイムラーがルノー及び日産の持分の3.1%を、ルノー及び日産が各々ダイムラーの資本の1.55%を持ち合う。
2013年
- 100%電気自動車である「ゾエ」を発売。
2016年
- ルノーは新たなコンセプトカー「トレゾア」を発表。
- 日本の自動車メーカー、三菱自動車工業株式会社が、ルノー・日産アライアンスに加わる。
2017年
- ルノー・グループはコンセプト「シンビオズ」を発表し、2030年までの社会における自動車及びその社会的地位に関するルノー・グループのビジョンを示す。
2018年
- 3つのロボット・ビークル・コンセプト「EZ-GO」「EZ-PRO」及び「EZ-ULTIMO」は、未来の都市共有モビリティに関するルノー・グループのビジョンを示すものである。
2019年
- 航続距離を(最大395km)延伸した、ヨーロッパでのベストセラーである電動シティカーの第3世代「新型ゾエ」を発売。
- インド市場向けに特化してデザインされた新モデル「トライバー」をインドで発売。
- 「クリオE-TECHハイブリッド」及び「キャプチャーE-TECHプラグイン・ハイブリッド」のE-TECHハイブリッドテクノロジーの到来。
2020年
- 「トゥインゴ・エレクトリック」(100%電気)並びに「クリオ」(ハイブリッド)、「キャプチャー」及び「メガーヌ」(充電可能なハイブリッド)のE-TECHハイブリッド・エンジンによって、航続距離の電動化を推進。
- 市販の100%電気小型シティカーの中で最も安価な「ダチア・スプリング」を発表。
- ルノー・グループは、アライアンスのCMF-EVプラットフォームをベースとしたショーカー「メガーヌeビジョン」を発表。
- ルノー・グループは、Refactoryプロジェクトを立ち上げ、フラン工場を初のモビリティ専用循環型経済工場に転換。
2021年
- 1月、ルノー・グループは、意欲的な変革ロードマップであり、台数の追及から価値の創造を目指す「ルノーリューション戦略プラン」を発表。
- ルノーリューションを製品の形で具現化する「ルノー5プロトタイプ」を発表。
- F1世界選手権におけるアルピーヌの最初のシーズン:アルピーヌは、コンストラクターズ選手権を5位で終了する。
- 「ルノー・アルカナ」、「ルノー・カングー・バン」、「ダチア・サンデロ」、「ダチア・スプリング」及び「アルピーヌA110S」を盛大に発売。
- ルノーは、ダイムラーAGの持分のすべてを売却。
- スマート・アンド・サステナブル・モビリティのための新たなオープン・エコシステム「ソフトウェア・レピュブリック」を創設。
- 水素モビリティ専門の合弁会社Hyviaを設立。
- 中古車のリコンディショニングに産業規模で特化した初の工場である「ファクトリーVO」フラン中古車工場の操業開始。
- ドゥエー、モーブージュ及びリュイッツの拠点を備えたオー=ド=フランス地域圏の電気産業ハブである「ルノー・エレクトリシティ」を創設。
- フランス北部にギガファクトリーを建設するためにエンビジョンAESC及びベルコールとの間で戦略的パートナーシップを締結。
| 2022年 - 新たな電化CセグメントSUV「ルノー・オーストラル」の発表及び発売。 - 「ダチア・ジョガー」の発売及び商業的成功。 - 3月、ロシアにおけるルノー・グループの事業活動を停止。 - 10月、自動車部門の循環型経済バリューチェーン全体にわたって事業を展開する初の会社となる「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」を設立。 - サーマル・パワートレイン及びハイブリッド・パワートレインの主導的プレイヤーを設立するため、ジーリーとの間で包括契約を締結(ホース)。 - ルノー・グループの新たな電気及びソフトウェア事業体であるアンペアの設立を発表。 - 自動車分野における新たなバリューチェーンの開発を目的として、グーグル、クアルコム及びヴァレオ等の企業との間で多数のパートナーシップ契約を締結。 - コンセプトカーである、「ルノー・セニック・ビジョン」、「ルノー・R5ターボ3E」及び「ルノー・4EVERトロフィー」、「ダチア・マニフェスト」並びに「アルピーヌ・アルペングロー」の発表。 - アルピーヌ、F1コンストラクターズ世界選手権で4位。 |
3【事業の内容】
下記「2023年12月31日付ルノー・グループ連結組織図詳細」は、2024年3月14日に提出されたルノー・グループの2023年12月31日に終了した事業年度のルノーのユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントに記載される情報のみを記載している。ルノー・グループの組織の発展の詳細については、下記「4 関係会社の状況」を参照のこと。
2023年12月31日付ルノー・グループ連結組織図詳細
(1)事 業
3年間の主な連結数値
| (百万ユーロ) | 2023年 (1) | 2022年 | 2021年 (2) |
| 売上高 | 52,376 | 46,328 | 41,659 |
| 営業総利益 | 4,117 | 2,570 | 1,153 |
| 日産自動車の当期純利益における持分 | 797 | 526 | 380 |
| ルノー当期純利益、グループ持分 | 2,198 | -354 | 888 |
| 1株当たり利益(ユーロ) | 8.11 | -1.30 | 3.25 |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | 1,127 |
| 資本 | 30,634 | 29,690 | 27,894 |
| 資産合計 | 121,913 | 118,292 | 113,740 |
| 配当金(ユーロ) | 1.85(5) | 0.25(4) | 0.0(3) |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | 3,724 | 549 | -1,100 |
| 営業フリー・キャッシュ・フロー | 3,024 | 2,119 | 889 |
| 従業員数合計(人) | 105,497 | 105,812 | 114,489 |
| (1) 2022年の財務諸表は、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用の調整を考慮した。 (2) 2021年の財務諸表は、ロシア連邦での事業廃止に関し、IFRS第5号に従って修正再表示された(連結財務諸表の注3を参照のこと。)。 (3) 2022年2月17日の取締役会議は、2022年5月25日の株主総会に対し(第3号議案、承認)2021会計年度の配当金の支払を行わないことを提案した。 (4) 2023年2月15日の取締役会議は、2023年5月11日の株主総会に対し(第3号議案、承認)2022会計年度について2023年に0.25ユーロの配当金を支払うことを提案した。 (5) 2023年5月11日の年次株主総会に対し提案が提出された。 | |||
事業別売上高
| (百万ユーロ) | 2023年 | 2022年 | 変動率(%) |
| 全世界における自動車登録台数(百万台) | 2,235,345 | 2,051,174 | |
| ルノー・グループ売上高 | 52,376 | 46,328 | +13.1 |
| 内、自動車部門 | 48,150 | 43,121 | +11.7 |
| 内、販売金融部門 | 4,181 | 3,172 | +31.8 |
| 内、モビリティサービス部門 | 45 | 35 | +26.8 |
事業別営業総利益
| (百万ユーロ) | 2023年 | 2022年 | 変動 |
| ルノー・グループ営業総利益 | 4,117 | 2,570 | +1,547 |
| ルノー・グループ売上高における% | 7.9% | 5.5% | +2.4 pts |
| 内、自動車 | 3,051 | 1,402 | + 1,649 |
| セグメント売上高の% | 6.3% | 3.3% | +3.0 pts |
| 内、販売金融 | 1,101 | 1,198 | -97 |
| 内、モビリティサービス | -35 | -30 | -5 |
ルノー・グループの事業は、130ヶ国超の国々において、以下の3種類の主要な事業分野に分類される。
・ 自動車の設計、製造及び販売ネットワーク(ルノー・リテール・グループ子会社を含む。)を通じた販売に関係する事業:
- 4つのブランド(ルノー、ダチア、アルピーヌ及びモビライズ)のもとで販売される数種類(乗用車(PC)及び小型商用車(LCV))の新車
- 中古車及び予備部品
- ルノー・パワートレインのラインナップ(企業間取引)
・ RCIバンクS.A.及びその子会社が「モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ」の商号で運営する販売金融として、販売金融、レンタル、メンテナンス及びサービス契約
・ モビリティサービス(モビライズ・ビヨンド・オートモーティブ・ブランド)として、電気自動車ユーザーのためのフレキシブルで持続可能、革新的なモビリティ及びエネルギー・ソリューション
I. 自動車
ルノー・グループは、3つの自動車ブランド、すなわちルノー、ダチア及びアルピーヌのもとで、乗用車及び小型商用車の設計、製造及び販売を行っている。
2023年は、登録に力強い回復が見られた。構成部品(とりわけ電子チップ)の不足及び物流のボトルネックに関連した生産能力の制約が徐々に取り除かれ、前年までに蓄積した注文の大部分を製造及び納品することが可能となった。
ヨーロッパでは、市場の伸びは13.9%となった。フランス市場の業績は好調で+15.2%となった。
トルコでは、高インフレ環境にかかわらず、非常にダイナミックな経済に牽引されて50%近い増加となった。
韓国では、COVIDの影響が比較的小さく、供給の混乱が少なかったため、成長はより限定的(+4%)であった。
中南米では、ブラジル(+9%)、アルゼンチン(+13%)及びメキシコ(+22%)は非常に好調であった。一方で、コロンビアは最終的に-32%の混乱した年となった。
世界におけるルノー・グループの販売台数(ブランド別)
乗用車及び小型商用車の台数
| 2023年 | 2022年(2) | 変動(%) | |
| ルノー | 1,548,748 | 1,415,263 | +9.4 |
| ダチア | 658,321 | 574,073 | +14.7 |
| ルノー・コリア自動車 | 21,980 | 51,083 | -57.0 |
| アルピーヌ | 4,328 | 3,546 | +22.1 |
| Jinbei及びHuasong | 0 | 110 | -100.0 |
| Eveasy(1) | 1,963 | 6,987 | -71.9 |
| モビライズ | 5 | 75 | -93.3 |
| ルノー・グループ | 2,235,345 | 2,051,137 | +9.0 |
| (1) 2023年上半期末までEveasyの販売台数を統合 (2) ラーダ/アフトワズ及びルノー・ロシアはこの報告には含まれていない。 | |||
2023年のルノー・グループの15の主力市場
乗用車及び小型商用車TAM(ルノー、ダチア、ルノー・コリア自動車、アルピーヌ、Jinbei及びHuasong、EVeasy及びモビライズを含む。)の台数及び割合(%)
| 2023年 | 市場シェア(%) | ||
| 1 | フランス | 551,373 | 25.6 |
| 2 | イタリア | 187,249 | 10.6 |
| 3 | トルコ | 176,983 | 14.4 |
| 4 | ドイツ | 156,729 | 5.0 |
| 5 | スペイン及びカナリア諸島 | 134,398 | 12.3 |
| 6 | ブラジル | 126,206 | 5.8 |
| 7 | 英国 | 102,980 | 4.6 |
| 8 | ベルギー及びルクセンブルク | 62,771 | 10.5 |
| 9 | ルーマニア | 61,445 | 38.1 |
| 10 | モロッコ | 60,290 | 37.3 |
| 11 | アルゼンチン | 51,790 | 12.2 |
| 12 | ポーランド | 49,557 | 9.2 |
| 13 | インド | 48,321 | 1.0 |
| 14 | メキシコ | 43,779 | 3.2 |
| 15 | オランダ | 39,688 | 9.0 |
世界におけるルノー・グループの販売実績(地域別)
| 年度 | ACEA ヨーロッパ | ユーラ シア | アフリカ 及び中東 | アジア 太平洋 | アメリカ | 合計 | |
| 世界におけるルノー・グループの地域別販売台数(台数) | 2023年 | 1,544,571 | 196,918 | 117,380 | 88,488 | 267,025 | 2,235,345 |
| 2022年 | 1,302,118 | 152,311 | 129,667 | 165,263 | 282,862 | 2,051,137 | |
| 地域別売上高の内訳(百万ユーロ) | 2023年 | 41,129 | 3,206 | 1,667 | 1,814 | 4,560 | 52,376 |
| 2022年 | 35,622 | 1,899 | 1,757 | 2,699 | 4,351 | 46,328 |
| (i)ルノー:独創的・「テック」で現代的・「ポップ」なブランド |
| 1,548,748 | 99,975 | 7 | ||||||
| 2023年の世界における乗用車及び小型商用車の販売台数 | 2023年の電動の乗用車及び小型商用車の販売台数 | 2023年に発売された乗用車及び小型商用車のモデル | ||||||
| 主要な市場(第5位まで) | 2023年のハイライト | |||||||
| セニックE-Techエレクトリックの公開 | 2023年6月18日のパリ航空ショーにてラファールを公開 | |||||||
| 新型ルノー・セニックE-Techエレクトリック:持続可能性をより高めて設計された初めての100%電気のファミリーカー。新型セニックは2024年初頭から販売予定である。 | ラインナップ最上位SUVクーペであるルノー・ラファールは、ブランドイメージを向上させ、ラインナップ最上位の市場で新規顧客を獲得することを目指している。ラファールは、2024年第1四半期に発売される予定である。 | |||||||
| カーディアンの公開 | エスパスの公開及び発売 | マスターの公開 | ||||||
| 2023年10月25日に、ルノー・ブランドは、「インターナショナルゲームプラン2027」を発表し、新型ルノー・カーディアンのワールドプレミアを行った。この新型車は、ヨーロッパ以外で攻勢をかける商品の中で最初の自動車である。カーディアンは、中南米で2024年春に発売される予定である。 | ルノーは、1983年から始まったエスパス物語の6代目となる、5人乗り又は7人乗り新型MPVであるエスパスを公開及び発売した。新型ルノー・エスパスは、2023年春に発売された。 | 2024年春に発売された新型のルノー・マスターは、より長い航続距離、より多くの積載量、より少ない燃費のため設計された。完璧な次世代マルチエネルギー・エアロバンである。 | ||||||
乗用車及び小型商用車のブランド戦略
ルノーは、持続可能なモビリティに特化した、独創的で人気のある現代的なフランス車ブランドである。
ルノーは、すべての個人及び専門業者のモビリティを向上させるため、たゆまぬイノベーションを行っている。ルノー・ブランドは、その提案の大胆さ、人々への配慮、楽観的で生き生きとして、真の人間性を保ちながら、これまで以上に「テック」モビリティの未来を創造してきた。
ルノーの自動車は、進歩と同義語でありながら、70年代及び80年代に熱狂的な支持を受けたルノー4やルノー5のように、長年にわたって象徴的な存在となっている。
ルノー・ブランドは、今日の課題に向き合い、電気自動車のパイオニアとして認められた後、電気モビリティ・エコシステムの発展に尽力している。設計段階から商品ライフサイクルに至るまで、商品のリサイクル性に対する全体的なアプローチをとっている。
また、ルノーは、現在、これまで以上に快適で直観的に理解しやすく(テック)、温かみのある安全な体験を求めて、「命と暮らしのための車」というコンセプトの最新世代のイノベーションを続けている。
ヨーロッパでは、ルノー・ブランドは、Cセグメントで優れた業績をあげている。ルノーのCセグメントモデルのラインナップは、ブランド全体の売上の中で重要性を増してきており、2023年には合計254,161台を販売し、2022年と比較して+24.7%の大幅な伸びを示している。
さらに、ルノーは、小売販売の水準を最適水準で維持しており、2台に1台超が個人顧客に販売されている。2023年通期の小売販売は、フランス、ドイツ、英国、イタリア及びスペインを合算して50.1%に達した。
2023年の販促活動は、中南米市場におけるクウィッドE-TECHエレクトリックのマーケティングの拡大及びその他世界中の新たな市場へのタリアントの拡大など、ヨーロッパ以外でも続けられる。新型ルノー・カーディアンは、2027年のランナップ計画の中で、ヨーロッパ以外での商品攻勢を組み立てる最初の一石となった。
ルノー・ブランドは、同時に、小型商用車の開発も継続している。
2023年に、ルノーはヨーロッパでバンにおいて第1位となった。このリーダーシップは、以下の各車両を中心に構築されているものである。
・ エクスプレス・バン及びカングー・バンによって、ルノーは、小型バンセグメントにおいてヨーロッパのリーダーとなることができた。
・ トラフィック・バンは、ライトバンセグメントにおいてヨーロッパで3位以内となった。
・ マスター・バンは、大型バンにおいて第1位である。
ルノーは、電気自動車市場のパイオニアでありリーダーであるルノーE-TECHによって、積極的な商品の投入を続けている
電気自動車のパイオニアであるルノーは、ヨーロッパにおける電気モビリティの主要プレイヤーの1つとなっている。
ルノーはフォーミュラ1イノベーション・ラボの助けを得てE-TECHハイブリッド・パワートレインを開発しており、これは150件の特許に守られている。
ルノーE-TECHには、ハイブリッド、プラグイン・ハイブリッド及び100%電気自動車が含まれる。
E-TECHの技術は、すべての主要な新モデルについて発売されるとすぐに提供されている。
メガーヌに続いて、セニックの再開発が行われ、ルノーの新世代電気自動車の先頭に立つようになった。
新型メガーヌE-TECHエレクトリック及び新型セニックE-TECHエレクトリックは、情緒的かつ技術的ブレークスルーによってブランドの変革を具現化している。ユーザーの電気及びデジタル・エコシステムに接続、統合されたことで、ルノーはその「命と暮らしのための新世代自動車」の歴史を続けることができる。
2023年モデル
ルノーの乗用車(PC)
ルノーの乗用車(PC)- ヨーロッパ
ルノー、Cセグメントにおいて攻勢を続ける:
「C」セグメントは、市場で最も収益性の高いセグメントで、引き続きルノーの戦略計画の中心である。このセグメントにおける攻勢の端緒となったアルカナは大成功を収めている。ルノーは新型メガーヌE-TECHエレクトリック、続いてルノー・オーストラル、最終的には新型セニックで攻勢を続けた。
オーストラル:
ルノーは、SUVの外見と、ルノーの歴史を形作ってきたファミリーMPVにふさわしい快適さを融合した特に野心的な商品によって、C-SUVカテゴリーでの商品提供を刷新している。ルノー初の「エスプリ・アルピーヌ」の仕上げが、そのエレガントなデザインに趣を添えている。この仕上げは、アルピーヌ・ブランドの世界に触発された、特にダイナミックで魅力的な特別なデザインを提供している。
技術的な観点から言えば、オーストラルは、CMF-CDプラットフォーム上で設計されたルノー初の自動車である。ルノー・オーストラルは、100%電気エンジンのラインナップ(12v又は48vのハイブリッドを搭載した2つのマイルドハイブリッドユニットを含む。)及び新世代のE-TECHフルハイブリッド・システム(極めて低水準の燃費・CO2排出量(101g/km及び4.5リットル/100kmから)を伴う最大200 hpの開発)の恩恵を受けている。
また、オーストラルのたっぷりとした客室スペースは、ハイテク機器のおかげで充実した運転体験を提供する。openR® HMI(*)は、計器盤からのデータとopenRlink®マルチメディアシステムを、すべて同じユニット内で統合している。対角線の長さが12インチの2つの大型スクリーンは、フロントガラス上のヘッドアップ・ディスプレー・システムを補完して、これまでにない技術的な車内体験を提供する。openRlink®マルチメディアシステムは、グーグルの各種サービスを提供している。32の運転支援機能は、自動車のすべての搭乗者に安心と安全を提供する。
最後に、品質と耐久性は、開発から生産に至る過程において、ルノー・オーストラルの技術仕様の中心となっている。
(*)HMI= ヒューマンマシンインターフェース
オーストラルは、2023年に世界中で85,459台(そのうち、ラインナップ最上位の仕上げによるものが半数を上回った。)を売り上げて市場における最初の通年を締めくくった。
セニックE-TECHエレクトリック:
**セニックE-TECHエレクトリックは、「カー・オブ・ザ・イヤー」の審査員によって2024年の「カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。**同車は、持続可能性をより高めて設計された最初の100%電気によるファミリーカーである。
セニックは、ルノー・ブランドの、家族を理解し、社会の変化を予測し、革新する能力を反映している。今日の家族は、乗車スペース、汎用性及び安全性を依然として必要としている。地球の将来に対する懸念から環境フットプリントを削減する必要性も認識しており、技術とコネクティビティによってこの移行を加速させることができると考えている。こうした顧客のニーズに応えるため、新型セニックは100%電動モードで設計され、汎用性、快適性及び技術に重点をおいている。
WLTPで最大625kmという並外れた航続距離により、セニックE-TECHは、ファミリー層が電気に向かうよう説得し、すべての制約からの解放を目指している。Google Mapを搭載したOpenR Linkシステムは、電気自動車の運転計画を容易にし、運転時間全体を最適化する。
セニックE-TECHは、平坦なフロアによってこれまでにない広さの乗車スペースを提供し、荷室容量も545リットルとする一方で、全長4.47メートルのカテゴリーにおいてフットプリントの削減を誇っている。
透明度を調節できる革新的なソーラーベイグラスルーフと「独創的な」後部座席のアームレストがこの比類なき乗車体験を完成させる。
新たなブランド・ライトと豪華なグリルによってルノー・ブランドの新しいデザインアイデンティティを導入し、そのサウンドシグネチャーもアーティスト、作曲家及び著者のジャン・ミシェル・ジャールとの特別なコラボレーションによって類のないものとなっている。
最後に、100%電動のセニックE-TECHは、ルノーのラインナップのうち、使用素材の質量の最大24%が循環型経済(その一部はクローズド・ループ由来のもの)による持続可能な方法で設計された最初の自動車である。指令2005/64/ECに従って、使用済み車両について、その質量の90%が産業用チャネルを通じてリサイクル可能である。
メガーヌE-TECHエレクトリック:
メガーヌE-TECH100%エレクトリックは、100%「メイド・イン・エレクトリシティ」となる初めてのモデルである。エレクトリシティはフランス北部に位置するルノー・グループが設けた、ヨーロッパの電気自動車の新たなベンチマークである。
100%電動のメガーヌE-TECHは2023年に最初の通年売上として世界中で合計47,186台を販売したが、2/3超がラインナップ最上位の仕上げによるものであり、ルノーのプレミアムセグメントへの復帰が確認された。顧客獲得率は50%(フランスでは60%)を超え、シェアの10%はプレミアムブランドの顧客によるものであった。
メガーヌE-TECH100%エレクトリックは、ヨーロッパのCセグメントで最も効率のよい電気自動車の1つとして認められ、「エレクトリックカー・オブ・ザ・イヤー」「ドライビング・エレクトリック・テクノロジー・アワード」及びユーロNCAPによる5つ星の評定など数々の賞を受賞している。
アルカナ:
アルカナは、その発売以来、合計259,161台を販売し、2023年の成功を確認した。
2023年7月以降、新型アルカナは、ルノーの新しい「Nouvel’R」ロゴを組み込むためにデザインが変更された、ブランドの新たなビジュアルアイデンティティの恩恵を受けた。ルノーのラインナップの最新モデルと同様に、新型アルカナは現在、ラインナップ最上位のエスプリ・アルピーヌ仕上げで提供されている。
アルカナは、モロッコにおいて、この国でのE-TECH攻勢の最初の段階として145hpのE-TECHハイブリッドバージョンで発売され、世界的な提供を拡大し続けている。
Aセグメント
トゥインゴ:
トゥインゴ3のフェーズ2は、通年で発売3年目となる2023年に、世界中で合計34,991台が販売された。電動トゥインゴの主要な市場(トゥインゴの販売の54%を占める。)はフランス及びドイツであり、この両国の合算で電動トゥインゴの販売の75%を占める。
Bセグメント
ゾエ:
電気自動車市場では、多くの競合他社の参入とともに、2023年を通して引き続き競争が激化した。
このような厳しい競争環境の中で、11年に及ぶ成功のキャリアを持つゾエは、2023年に世界中で16,203台が販売され、またフランスで好成績を収め、実際のところAB EVセグメントで12位となった。
クリオ:
2023年に、クリオの販売台数は295,325台に達し、Bセグメントにおける世界販売台数で6位となった。
クリオは2023年に111,741台(2022年と比べて+51.6%)が登録され、フランスにおいて依然として最も売れているモデルである。2023年4月に発売された新型クリオの成功は、特に発売から数ヶ月で大きな成功を収めたフラッグシップであるエスプリ・アルピーヌ・バージョンのE-TECHフル・ハイブリッド145によって、この自動車に新たな息吹を吹き込んだ。
2023年に新型クリオは、新しいデザインランゲージであるDRLと新たなロゴを使用した、ブランドの最初の自動車の1つである。その新たなバンパーは、F1ブレードがもたらすスポーティーなタッチによって、車両をより魅力的で近代的なものとしている。その新たなデザインは、効率のよいエンジンのフルラインナップとともに、十分に装備された汎用コンパクトカーの既に広く認められた品質に加えられたものである。
シェールグレーのトーンで、サイドバッジと特別なホイールリムを備えたエスプリ・アルピーヌ・バージョンは、ハイブリッド及びガソリンバージョンで100%が販売された。内装は、ダッシュボードは100%デジタルで、リサイクル素材が導入されている。ラファールグレーの新色も発売され、エレガンスタッチが高まっている。
E-TECHハイブリッドによってクリオは、2023年のヨーロッパ・ハイブリッドBセグメントにおいて第2位となった。これによりクリオは、12月末時点までに42,000台を上回る販売台数を記録し、その利用の簡便さや、燃費と運転の楽しさの面での優位性によって認められたテクノロジーで、ハイブリッド市場におけるその地位を維持している。
キャプチャー:
2023年にキャプチャーは、50ヶ国を超える国々で合計158,891台を販売した。依然として非常にアグレッシブな競争環境の中で、様々なエンジンとE-TECHを推進力として、キャプチャーはBセグメントSUV市場に6.5%のシェアを持ち、依然としてヨーロッパのベンチマークプレイヤーである。
カングー:
モーブージュ(フランス)で生産されているカングーは、2021年春にリニューアルされた。カングーは内燃(blue dCi 95及びTCe 130)と電動(WLTPで最大285kmの航続距離を持つ90kWの電動モーター)バージョンの両方が入手可能である。
カングーは、エレガントでスポーツ性に富んだデザイン、全面的にデザインを一新した客室、及び数多くの運転支援により、ヨーロッパのコンビスペースセグメントにおいて第2位となった。
2023年には、グラン・カングーは内燃と100%電動バージョンの両方で入手可能な、セグメントで最も汎用性の高い、7人乗り仕様車によってその品揃えを補完した。
D及びEセグメント
フル・ハイブリッドE-TECHエスパス:
ルノーは、1983年に始まったエスパス物語の6代目となる、5人乗り又は7人乗りの新型MPVである新型エスパスを公開し、発売した。
エスパスは、先を見据えて、常に時代とともに動いてきた。新型エスパスは、今日、エスプリ・アルピーヌ仕上げによってスポーツ性に富んだ、躍動的でエレガントなSUVの外観を採用している。5人乗り又は7人乗りのMPVとして、そのDNAに忠実に、依然としてルノーのラインナップ最上位のファミリーモデルである。洗練された素材の選択、組立と仕上げの品質は、市場最大級の1平方メートルを超えるパノラマガラスルーフによって、ハイエンドで明るい内装を際立たせている。
時代に合わせて、新型エスパスは、内装も外装もハイテクとなっており、そのコネクティビティによって搭乗者を支援し、環境フットプリントに配慮する。従来よりも外形寸法をコンパクトにして、215キロ軽量化し、超高効率の200馬力のフル・ハイブリッドE-TECHエンジンを搭載している。その標準的な低燃費(4.6リットル/100km)によって、満タンの状態で、再充電なしで最大1,100キロの航続距離が可能となっている。
最後に、新型エスパスは、快適性を損なうことなく優れた機動性と操作性を実現するため、上位2つのトリムレベルで4コントロール(4輪駆動)を提供する。
エスパスは、2023年下半期にヨーロッパで発売され、2023年に9,530台が販売された。
ラファール:E-TECHフル・ハイブリッド200hp及びE-TECH 4×4 300hp
Cセグメントの再征服に続いて、ルノーリューション戦略計画は目下、新型エスパスと、大胆さと楽しさを象徴する新型ラファールによってDセグメントの再征服を開始している。
新型ルノー・ラファールは、ジル・ヴィダルが提案した新しいルノー・ブランドのデザインランゲージを描いたダイナミックでハイステータスなデザインによるSUVクーペである。制作技術の質と個性によって、新型ラファールはブランドの新たなフラッグシップとなる。
新型ラファールは、性能と効率の点で最高レベルのCMF-CDモデュラープラットフォームを使用している。新型ラファールは、E-TECHフル・ハイブリッド200hp及びE-TECH4×4 300hpプラグイン・ハイブリッドパワートレインによって提供されている。
ルノー・ラファールは、ルノー・ブランドの歴史を象徴する革新性とスポーティーであることの価値を具現化することを目指している。革新性は、デザインと、音声制御で劇的に透明度の調整が可能なソーラーベイルーフ等の技術に表現されている。スポーティーであることは、プロポーション、仕上げ並びにエンジン及びシャシーの卓越性に表現されている。
ルノー・ラファールは、SUVクーペのデザインを採用する一方で、乗車体験という点でブランドのDNAに忠実であり続ける。これまでにない広さと、スマートフォン及びタブレットホルダーが組み込まれた「独創的な」アームレストによって後部座席の搭乗者を十分に満足させる。
コレオス:
コレオスは40を超える国で販売されている(オーストラリアとメキシコが市場をリードしている。)。
韓国を除くと、販売台数は2023年に14,762台に達した。
韓国においてQM6の名称で販売されているコレオスは、2023年には10,866台超を売り上げて、販売台数の42%を占めた。QM6の業績を強化し続けるため、ルノーは2023年初めの4ヶ月間にQM6のフェーズ3及びバンバージョンを発売した。
トラフィックPC:
トラフィック・コンビは、快適性や利用可能な座席数を損なうことなく、容積とモジュール性を組み合わせることで、最大9名を輸送することができる。
トラフィック・スペースクラス(VIP顧客の輸送用)は、より優れた乗車体験を備えた、移動式ラウンジで、最大6つの対面シートで、個別のスライド式、回転式かつ取り外し可能な座席と、スライド式テーブル等を提供する。
トラフィック・スペースノマドは、ルノー・グループとフランスの専門家集団「GROUPE PILOTE」との提携の成果である。ラインナップの最上位バージョンは、ソーラーパネルの標準装備を含むフル装備となっている。2023年に、スペースノマドは、フランス、ベルギー及びスイスで入手可能である。
ルノー乗用車(PC)- ヨーロッパ以外
Cセグメント
メガーヌ・セダン:
2023年、メガーヌ・セダンは、合計販売台数は44,909台で、トルコ国外を含む世界販売実績を継続した。
トルコでの34,887台の販売によって、その販売台数の78%近くが生み出され、セグメントにおいて第2位となった。
エクスプレス:
タンジェ(モロッコ)で製造されているエクスプレスも、ヨーロッパ以外の特定の市場におけるルノーのコンビスペースセグメントでの地位を強化している。
エクスプレスは、2023年に12,885台を販売して、明らかにモロッコで最も売れたモデルとなった。
A及びBセグメント
クウィッドE-TECH:
2022年にブラジルで発売された100%電動のクウィッドE-TECHは、300,000ブラジルレアル以下の都市電気自動車のカテゴリーにおける**最高の電気自動車として「カーアワード2023」**に選ばれた。クウィッドE-TECHは、現在、残りの中南米市場においても販売されている。
インド:
すべてのモデルが2023年の早い時期に活況となった。
クウィッドは、サウンドと電話を制御するためのステアリングホイールコントロールやAMTバージョンでのヒルスタートアシスト(ロボット式ギアボックス付き2ペダル)等の追加機能を備えた「モデルイヤー」によって活況となった。
またキガーとトライバーは、安全性能を向上させるため、ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)及びTPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)等の技術システムを搭載している。
「光の祭典」であるディワリの祝典に際して、インドにおけるこれら3製品の製造を祝して「ブラック」リミテッド・エディションが特別に開発された。インド市場だけでなく南アフリカ等他の市場向けの製品でもある。
ルノー小型商用車(LCV)
2023年にルノーの商業実績は、相変わらず複雑な経済環境の中で徐々に進化し、構成部品に関する危機の終結に関連した商品提供制限が年初には依然として目立っていたが、下半期には徐々に「緩和」した。小型商用車の販売台数は391,853台で、世界市場シェア(北米、中国及びロシアを除く。)は5.8%となった。
ヨーロッパでは、ルノー・ブランドがLCV市場の15.7%を占めてトップ2となった。ルノーは中南米の主要4市場においても、ピックアップを除くLCVでマーケットリーダーである。
ルノーのLCVのラインナップは、3~22m3のガソリン、ディーゼル及び電気自動車を提供している。ルノーは、12.2%のLCV市場シェアを有し、電気LCVの販売台数で、ヨーロッパで3位以内につけている。
カングー・バン
カングー・バンは、モーブージュ工場(フランス)で製造され、L1バージョンでは荷室容量3.3~3.9m3、L2ロングホイールベースバージョンでは4.3~4.9m3で、地上での有効荷室長は最大3.5m(回転式のメッシュパーティションと折りたたみ式の座席付き)で、そのカテゴリーで最良の寸法を誇る。
カングー・バンは、内燃バージョンと電動バージョンのいずれも顧客の様々な活動を支援する多数のイノベーションを特色としている(セグメント最大のサイドドアの開口「オープンセサミ・バイ・ルノー」(1.45m)、格納式の車内ルーフラック等)。
カングー・バンE-TECHは、最大300kmの航続距離で小型バンセグメント最大の走行距離を提供する。カングー・バンE-TECHは、小型電気自動車バンセグメントの23.6%のシェアを占めており、ヨーロッパのリーダーである。
新型トラフィック
新型ルノー・トラフィックは、セグメントのベンチマークとなる多目的バンで、法人顧客の多様な期待と用途に適した、より快適で真のモバイルオフィスである。トラフィックは、有効長(4.15m)の記録的な寸法を有し、容積は5.2~8.6m3の範囲に及ぶ。パネルバンからプラットフォームキャブ(いずれも内燃バージョン)まで多数のバージョンで入手可能であり、2023年末からは100%電動バージョンでも入手可能となる。
新型トラフィック・バンE-TECHは、高いレベルの性能、多様性及びカスタマイズ性を提供することで、燃焼エンジンバージョンと比較して妥協のない選択を行う。
トラフィックは、ライトバンセグメントでヨーロッパ第3位となった(セグメントシェアは16.7%)。トラフィックはサンドゥヴィル工場(フランス)で製造されている。
マスター:
マスターX62は、ヨーロッパの大型バンセグメントのリーダーである。マスターは「オーダーメイド」で商品を提供しており、多様なバージョン、4タイプの車長、3タイプの車高、バン、コンビ、プラットフォーム及びシャシーキャブ、前輪駆動及び後輪駆動、8~22m3の荷室容積を提供する。
マスターはバティイー工場(フランス)及びクリティバ工場(ブラジル)で製造されている。
2024年にルノーは、「エアロバン」のエアロダイナミックな設計と新たなダイナミックブレーキシステム及びエンジン最適化作業によって効率化された新型マスターを発売する予定である。
したがって新型マスターの燃費は、マスターX62の従前バージョンと比べて、1.5リットル/100km(内燃)及び21kWh/100km(電動)低くなる予定である。これにより新型マスターは、WLTPで87kWバッテリーの電気航続距離は410kmとなる。
マルチエネルギーの商用車(内燃、100%電動、100%コネクティッドその他)として、新型マスターは大型バンセグメントの新たな基準を設定することになる。
ピックアップ:
ルノーにとって、ピックアップ市場は、ヨーロッパ以外で新たな顧客を勝ち取る機会を提供している。アラスカン及びオロックによってルノーの攻勢がつくられている。中南米では、アルゼンチン、コロンビア及び中米諸国(輸入業者)でアラスカンが販売されている。
オロックは2022年初期にリニューアルされ、2023年の販売台数は24,157台であった。オロックは、中南米のほとんどの国で引き続きそのセグメントのリーダーとなるか、上位の成績を維持した(コロンビアでは第1位、メキシコでは第3位、アルゼンチンでは第3位、ブラジルでは第5位)。
| (ii)ダチア:本質を絶えず再定義するブランド |
| 562,890 | 61,900 | フラッグシップモデル: ダスター | ||||||
| 世界の販売台数 | 電気自動車の販売台数 | 発売車種 | ||||||
| 主要な市場(第3位まで) | 2023年のハイライト | |||||||
| ダスター | ブランド・アイデンティティ | |||||||
| 新型ダスターの発売:2023年11月、ダチアはその第三世代のアイコン車を発表した。 | 新たなブランド・アイデンティティの導入:2023年には、すべてのダチア車が2022年に発表された新たなブランド・アイデンティティによって納品される。 | |||||||
| ビッグスター | ダチア:スポーツ | |||||||
| ダチアの新型SUVであるビッグスターは、ミオヴェニ/ピテシュティ工場(ルーマニア)で製造される。 | ダチアはモータースポーツへのコミットメントを発表:2025年に、ダチアはT1+カテゴリーのメーカーとしてダカール・ラリーに参戦することで、そのラリーレイドシーズンの開幕を迎える。 | |||||||
| ブランド特有のKPI 小売販売チャネルにおけるブランドの実績:2017年以降、ヨーロッパにおいて個人向けトップセラーカー | ||||||||
ブランド戦略
1968年に設立され、2004年からヨーロッパ及び地中海諸国全域で販売されているダチアは、本質を絶えず再定義することで、常に、最も金額に見合った価値の車両を提供してきた。ダチアは、シンプルで多目的で信頼性が高く、顧客のライフスタイルに合った車を提供する変革者である。ダチア・モデルは、ヨーロッパの消費者のベストセラー車「サンデロ」、最も手頃なSUV「ダスター」、5又は7人乗りのファミリー向けモデル「ジョガー」、ヨーロッパでアクセシブル電気モビリティのチャンピオンである「スプリング」によって、市場のレファレンスとなった。ダチアは44ヶ国にプレゼンスを持つルノー・グループのブランドである。2004年以降、ダチアの販売台数は8百万台を超えている。
1999年に、ルイ・シュヴァイツァーによって、ダチアはルノー・グループに加わり、新たな野望に向けての道を切り開いた。
このブランド史上のターニング・ポイントは、2004年に、近代的で堅実で、とりわけ手頃な価格のファミリーセダンであるロガンを発売した際に訪れた。当初は新興市場向けに設計され、5,000ユーロという圧倒的な価格で、2005年に販売を開始した西ヨーロッパを含め、素晴らしい商業的成功を収めた。中古価格の新車であり、自動車市場における革命的な出来事だった。
2008年には、ダチアにとってルノー・グループ下で2度目の大きな発売であるサンデロが登場した。これについても、最大の商業的成功を収めたことが証明された。高級セグメントにふさわしい車内容積、実用性と汎用性に富み、手頃な価格で提供できるなど、多くのメリットにより、2017年以降、個人向けではヨーロッパでトップの販売実績を誇る車種である。
2010年、ダチアは、真のオフロード適性を持つ魅力的な車、ダスターを発売した。世界で2百万台超を販売し、再び商業的な成功を収めた。
また11月にダチアは、第三世代のダスターを発表し、より堅牢で、主張のあるデザインによって、そのアイコンとなるベストセラーストーリーを継続していく。ダチアは、より持続可能な材料とハイブリッド・パワートレインを使用している。
またブランドは今年、10回にわたるフランスのラリー世界チャンピオンであるセバスチャン・ローブ、スペインのラリードライバーであるクリスティーナ・グティエレス・エレーロ及び過去2回のダカール・ラリーの優勝者であるナサール・アルアティヤとともに2025年からダカール・ラリーに参戦することを発表した。上記のドライバーは、テスト段階の2024年から公式にダチアでレースに参戦することとなる。
最後に、ダチアは、Cセグメントで攻勢をかけており、2025年に発売を予定しているビッグスターコンセプトに基づく新型車をミオヴェニ工場(ルーマニア)に割り当て、その製品計画の展開を支援する生産計画を策定中である。
ダチアの今日と明日:ダチアは常にダチアであり続ける
ダチアは、その成功の要因、つまりすべての車両に金額に見合った圧倒的な価値を保証することを忘れることなく、独自の脚本を執筆し続けている。デザインから販売、製造、輸送に至るまで、すべての段階でコストを最適化し、顧客が必要なものだけに対して支払えるようにするという戦略に対し、このブランドは忠実であり続ける。
ダチアは今年もまた、以下の3つのブランド価値を引き続き主張する。
・ エッセンシャルであると同時にクール
ダチアは、メディアコントロールやモジュラールーフバーなどのイノベーションを備え、独創的、クリエイティブ、かつ魅力的である。これは、デザインの点でも当てはまる。クールな外観で、追加のコストはかからない。
・ 堅牢でアウトドア
信頼性と堅牢性は、ダチアがその成果を築き上げてきた特質の1つである。これらの特性により、ダチアはアウトドア活動に最適な自動車となっている。
・ エコスマート - 経済的かつ環境に優しい
ダチアは、個々の利益を社会全体と調和させることに取り組んでいる。過剰なものを排除することで、軽量化が可能となり、それによって燃料が節約され、CO2の排出が低減される。
2023年、ダチアはヨーロッパで成功を拡大
市場の上昇(+13.9%)の中で、2023年におけるダチアの世界販売台数は前年比17.4%増の562,890台に達することになる。ダチアは4.3%の市場シェア(乗用車)を維持した。
ダチアの成長は、特に個人顧客向けの新ラインナップが功を奏したことによるものである。2023年、ダチアはヨーロッパの個人向け乗用車市場で8.3%(+0.7ポイント)の記録的な市場シェアを獲得し、ブランドの顧客基盤の中心である個人顧客向け販売においてヨーロッパで2位につけた。
この業績は、サンデロ、ダスター、ジョガー及びスプリングという4つの柱の成功に基づいている。
2023年のモデル
サンデロは269,899台を売り上げ、ダチア・サンデロは6年連続でヨーロッパ内の個人顧客向けベストセラーモデルとなった。
ダスターは、2023年に個人向けに販売されたSUVで3位以内に入った。すべての国の合計で200,633台販売されたダスターは、2010年の発売以来、2.4百万台超が路上を走行している。
2022年春に発売されたジョガーは、2023年に94,095台を売り上げており、ヨーロッパの個人顧客向け販売台数で第1位のCセグメント車(SUVを除く。)である。
ダチアの100%電気自動車であり、2021年に発売されたスプリングは、2023年までの販売台数が61,803台(2022年比+26.4%)であった。ヨーロッパにおける個人向け電気自動車としては第3位のベストセラー車である。日常的走行のための電気自動車へのアクセスを高めることを目的とするスプリングは、多くの市場でシティカーのリーダーとなりつつあり、またスプリング購入者の80%は、それ以前は同ブランドの顧客ではなかった。
最後に、顧客が装備の完了した車両をより早く受け取ることを可能にするアップ&ゴーは、10ヶ国を超える国々で販売され、4モデル(国による。)において利用可能である。すなわちダスター、ジョガー、サンデロ及びロガンである。アップ&ゴーは、2021年9月の発売以来、138,000名を超える顧客への納品によって大成功を収めている。
| (iii)アルピーヌ:成功に突き動かされる野心 |
| 4,328 | 146 | アイコンモデル: アルピーヌA110 | ||||||
| 2023年の登録数 | 世界の販売拠点 | |||||||
| 主要な市場(第5位まで) | 2023年のハイライト | |||||||
| アルピーヌの将来展望 | ||||||||
| 2023年6月にアルピーヌは、非常に意欲的な世界規模での目標と7車種の100%電気自動車のラインナップからなる製品計画による2030年に向けての戦略を発表した。またこの計画は、カブリオレの新型A110や新型A310といったブランドのDNAを引き継ぐスポーツタイプの電動モデルを開発するための、その高性能プラットフォーム(APP)の開発に基づくものである。 | ||||||||
| A290_βの公開 | ハイパーカーであるA424の公開 | アルピーヌ・レーシング・リミテッドは新たな投資家を魅了 | ||||||
| アルピーヌは、その最初の100%電動コンパクトスポーツカーの展示用車両を発表した。アルピーヌは、ルノーリューション計画中の2021年に発表した「ドリームガレージ」の最初の車両を先行公開することで、アルピーヌの新たな転換点を示している。生産モデルのA290は2024年に発表される。 | アルピーヌは、2024年の世界耐久選手権に向けてA424を製作し、試験を行っている。アルピーヌはメーカーとして開発し、チームは耐久レースの歴史の中でも最もチャレンジングなプラットフォームの1つに挑戦する用意がある。 | オトロ・キャピタルの率いる投資家グループは、イングランドに本拠をおきフォーミュラ1レースを担当する事業体であるアルピーヌ・レーシング・リミテッドの資本に200百万ユーロの投資を行った。 | ||||||
ブランド戦略
アルピーヌは、2017年にA110によって復活し、ルノーリューション計画の一環として2021年に再編成された後、2030年までに7車種のラインナップと8十億ユーロを超える売上高というさらに高い目標を明らかにしている。フィリップ・クリーフがアルピーヌのCEOに選任され、モータースポーツ・ディレクターのブルーノ・ファミンは、自身が直接管理しているフォーミュラ1から始まり、同ブランドのスポーツプログラムすべてを担当している。
フォーミュラ1においては、アルピーヌは今年、2名のドライバーが各々1回ずつ、2回の表彰台フィニッシュを達成した。耐久レースでは、アルピーヌは、そのハイパーカーの公開にル・マン24時間レースを選んだ。それ以降、2024年にトップ・エンデュランス・カテゴリーに参戦するため一連の試験を着実に行ってきた。
ブランドの将来は電動として描かれている。アルピーヌは2023年に、日常的なスポーツカーというビジョンで、その最初の電気自動車の展示用車両を発表した。大量生産車やその他多くの新情報について詳細は2024年に発表される。
かつてなく大きな目標
2030年に向けた製品計画の主要な要素である新たなAPP(アルピーヌ・パフォーマンス・プラットフォーム)は、ブランドの社内チームによって開発される予定である。このプラットフォームはブランドのアイコンモデルであるA110のリニューアルを担い、A110をベースとした独自のカブリオレや4人乗りスポーツクーペの新型A310を含む新型車の開発を可能にする。
2023年モデル
アルピーヌA110、いまだ変わらない情熱
2023年、アルピーヌは2つの限定モデルを製作することでA110のラインナップを拡張する予定である。
A110サンレモ73:このリミテッド・エディションは、アルピーヌのサンレモラリー優勝50周年と同年の世界ラリー選手権の同ブランド初のタイトル獲得を記念して、2023年3月に発表された。1973年にサンレモラリーで優勝した伝説的なアルピーヌA110にインスパイアされ、この新型エディションはその近代的で個性的なデザインが際立っている。
A110 R ル・マン:ル・マン24時間レース®の100周年を記念して、アルピーヌは、伝説的なレーストラックにおいて100名のアルピーヌ所有者の前で、ソフィア・フローシュの運転するリミテッド・エディションのA110 R ル・マンを発表した。A110 R ル・マンは、トラック上で最高時速285kmのトラックパフォーマンスを実現する。青と白のみの外装は、ル・マンのシンボルカラーへの敬意を示している。
A110 S エンストン・エディション:2023年7月に発売された300台のリミテッド・エディションは、英国のエンストン(F1)とフランスのディエップ(A110)におけるアルピーヌの2工場の卓越性とノウハウを称えるものである。フランスと英国を結ぶこの限定エディションは、F1工場で製作された比類なき作品で、この2つのハウスの卓越性と専門性を具現化している。
A110 R チュリニ:2023年12月に、アルピーヌは、そのカタログにA110 Rの新バージョンであるA110 R チュリニを加えることでA110のラインナップを刷新した。南フランスアルプスに所在する同名の有名な道路にちなんで、この自動車はスピード、機敏性及びバイタリティを備えている。
2024年のアルピーヌ新型モデルの開発
A290_β:自動車セクターで低炭素モビリティが最重視されつつある時代に、アルピーヌA290_βは、持続可能なスポーツカーを追求して、ブランドに対する意欲的で熱意のある目標を具現化している。将来の「ドリームガレージ」の3モデルのうち最初の1つは、競争スピリットを呼び起こし日常的なスポーツカーの再開発を目的とした、100%電動の新世代のコンパクトスポーツカーであることを予見させる。
A424:A424_βの展示用車両として6月に発表されたアルピーヌのハイパーカーは、2024年からFIA世界耐久選手権のトップカテゴリーに参戦する予定である。A424は、昨年夏以降、一連の試験及び開発セッションを行っている。アルピーヌは、参戦する2台のハイパーカーの運転席で2024年に世界で戦う用意のできている6名のドライバーによるチームを発表した。
「A」アローでブランドの中心となるモータースポーツ
2023年にエステバン・オコンとともにピエール・ガスリーが参入し、100%フランス人デュオによる体制となった。この年は、モナコでエステバン・オコン、オランダグランプリでピエール・ガスリーと2回の表彰台を飾った。
WECでは、アルピーヌは、2024年により強くなってハイパーカーでトップカテゴリーに戻るのを前に、LMP2カテゴリーから離れる準備をしている。来シーズンに向けて、35番と36番の2台のアルピーヌの運転席に座る6名のドライバーラインナップが発表された。すなわち、ポール・ルー・シャタン、フェルディナンド・ハプスブルク、ニコラ・ラピエール、シャルル・ミレッシ、ミック・シューマッハー及びマシュー・バキシビエールである。
また2023年は、フランスの一流コンテンツクリエーターが集う2度目のGPエクスプローラーレースも開催された。デピエロとアルピーヌが勝利し、ブガッティサーキットに集まった60,000名を超える観客の前で祝われたが、これにはツイッチのプラットフォーム上にオンラインで集まった1.3百万名の観客は含まれていない。
包摂と多様性
2022年に開始したRac(h)erプログラムでは、包摂と機会平等を促進する活動を積極的に推進している。またブランドは、とりわけアルピーヌ・メカニカル・エクセレンス・コンペティションの第2エディションの開催を通して、若者へのコミットメントを新たにしている。これら2つのプロジェクトを強化し、より広く普及させるため、ジネディーヌ・ジダンがアルピーヌの機会平等プログラムのスポンサーとして2023年初めにAアローブランドに加わった。
(iv)主要な生産拠点
ルノー・グループ製造拠点地図:34の生産拠点
生産台数
顧客の要求に応えるため、ルノー・グループは、ブランドの車両を販売する市場にできるだけ近く、世界中に位置する34の生産拠点からなる工業拠点を利用している。
これらの拠点はすべて以下の共通の原則のもとで運営されている。
・ 従業員の安全を重視すること。
・ 顧客満足度を最優先とすること。
・ 初の産業用メタバースを広く導入し、拠点の競争力向上に継続的に取り組むこと。
・ バリューチェーンの一本化。
ルノー・グループの戦略的パートナーシップは、生産資源のプーリングに基づきシナジーの機会を提供し、拠点の個々の産業活動を拡大することを可能にしている。これによって、
・ バティイー、エレクトリシティ・モーブージュ(アンペア)、サンドゥヴィル及びコルドバ(アルゼンチン)の工場において日産向け自動車が生産されている。
・ エレクトリシティ・モーブージュでは、メルセデス・ベンツ・グループ向け自動車を生産している。
・ サンドゥヴィル工場では、ルノー・トラック向け商用車を生産している。
・ 釜山(韓国)のルノー・コリア自動車の工場では、ジーリー向けの生産が行われる予定である。
・ 日産のチェンナイ(インド)の工場では、ルノー・グループ向け自動車を生産している。
・ 中国では、十堰(eGT)にて、ダチア・ブランド向けの電気自動車スプリングを生産している。
・ 最後に、ルノー・グループと三菱は、ルノー・キャプチャーとルノー・クリオの資産を活用して、新型ASXとコルトの2車種を新たに開発している。
メカニカルコンポーネントについては、ホースが2023年7月1日付けで正式に自動車市場での活動を開始した。ホースは、新世代低排出内燃機関及びハイブリッド・パワートレインの開発、生産及び供給においてルノー・グループの産業ノウハウ及び資産を継承している。この新規事業体は、ルノー、ダチア並びに日産及び三菱自動車を含む現在の産業顧客に供給することが期待されている。
2023年度生産台数
| 国及び工場別生産台数 | 2023年 | |
| フランス | ||
| バティイー(ソヴァブ) | ||
| 自動車 | 150,260 | |
| クレオン(アンペア) | ||
| ギアボックス | 239,990 | |
| エンジン(内燃+電動) | 665,129 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 11,083 | |
| ディエップ(アルピーヌ) | ||
| アルピーヌ | 4,708 | |
| エレクトリシティ・ドゥエー(アンペア) | ||
| 自動車 | 51,486 | |
| エレクトリシティ・モーブージュ(アンペア) | ||
| 自動車 | 123,149 | |
| エレクトリシティ・リュイッツ(アンペア) | ||
| ギアボックスの構成部品 | 6,145,387 | |
| フラン | ||
| 自動車 | 16,679 | |
| ル・マン | ||
| シャシー部品 | 1,027,156 | |
| 鉄鋳造(メートルトン) | 11,083 | |
| メイジュー | ||
| シャシー部品 | 163,367 | |
| サンドゥヴィル | ||
| 自動車 | 131,426 | |
| フランス国外 | ||
| アルジェリア | ||
| オラン | ||
| 自動車 | 2,456 | |
| アルゼンチン | ||
| コルドバ | ||
| 自動車 | 83,586 | |
| コルドバ(ホ―ス) | ||
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 1,272 | |
| ブラジル | ||
| クリティバ | ||
| 自動車 | 178,332 | |
| クリティバ(ホ―ス) | ||
| エンジン | 217,866 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 4,128 | |
| チリ | ||
| ロスアンデス(ホ―ス・コルメカニカ) | ||
| ギアボックス | 189,529 | |
| 中国 | ||
| 十堰(eGT-NEV)(パートナー) | ||
| 自動車 | 54,119 | |
| コロンビア | ||
| エンビガド(ソファサ) | ||
| 自動車 | 34,712 | |
| 韓国 | ||
| 釜山(RKM) | ||
| 自動車 | 100,503 | |
| エンジン | 96,527 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 567 | |
| スペイン | ||
| パレンシア | ||
| 自動車 | 129,567 | |
| セビリア(ホース) | ||
| ギアボックス | 596,576 | |
| バリャドリッド | ||
| 自動車 | 172,733 | |
| バリャドリッド・モーターズ(ホース) | ||
| エンジン | 969,502 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 10,818 | |
| インド | ||
| チェンナイ(RNAIPL)(パートナー) | ||
| 自動車 | 67,266 | |
| モロッコ | ||
| カサブランカ(Somaca) | ||
| 自動車 | 94,801 | |
| タンジェ | ||
| 自動車 | 287,860 | |
| ポルトガル | ||
| カシア(ホース) | ||
| ギアボックス | 526,627 | |
| ルーマニア | ||
| ミオヴェニ(ダチア) | ||
| 自動車 | 322,086 | |
| シャシー部品 | 332,035 | |
| ミオヴェニ(ホース) | ||
| ギアボックス | 278,509 | |
| エンジン | 345,121 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 20,364 | |
| スロベニア | ||
| ノヴォ・メスト(レヴォズ) | ||
| 自動車 | 60,881 | |
| トルコ | ||
| ブルサ(オヤック・ルノー) | ||
| 自動車 | 284,040 | |
| シャシー部品 | 661,652 | |
| ブルサ(ホース) | ||
| ギアボックス | 71,895 | |
| エンジン | 210,754 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 2,418 | |
| ブルサ(Karsan otomative)(パートナー) | ||
| 自動車 | 41,327 |
(v)企業間活動-パワートレイン
2023年7月1日に、ルノーは、フランス国外の従業員およそ10,000名を擁し、エンジン及びトランスミッションの開発及び製造並びに低排出燃料の研究に特化したパワートレインICE及びハイブリッド/プラグイン・ハイブリッド事業体であるホースを立ち上げた。
この新組織は、強固でグローバルな産業基盤に基づいて、設計、エンジニアリング、生産、販売及びアフターサービス、金融等が高度に統合されたモデルによって完全なパワートレインを提供する自律的な事業体である。
2024年には、ホースはルノー・グループのブランド及びアライアンスメンバーのグローバル・サプライヤーとなるとともに、革新的な契約を通じてその他の自動車メーカーのサプライヤーとなることで、ルノー・グループ及びその他のOEMにサービスを提供するプラットフォームとなる。
組織
ルノー購買部門内のホース・ビジネス・オフィス(HBO)は、ホースとの関係を扱う専任チームである。HBOは、入札準備と契約交渉に従事する。HBOは、ホースに対して、すべてのルノー機能とのインターフェースを提供し、ルノーとホースのエンジニアリング部門の最適なやりとりを可能とする。HBOは、23-24年について各事案を確実にモニターできるようOEMパートナーとの関係を扱う。
(vi)ルノー・グループの販売網
(a)販売網の組織構成
ルノー・グループは、ルノー・ブランドのもとで第一及び第二販売網からなるブランド販売網を通じて自動車を流通させている。
第一販売網には、ルノー・グループから独立した企業及びルノー・グループがその子会社であるルノー・リテール・グループ(RRG)を通じて所有する事業所が含まれる。これらの会社及び事業所は、販売契約(又は国によって輸入業者契約)を通じて契約上ルノー・グループと結びついている。
第二販売網には、ルノー・グループから独立した企業が含まれ、ほとんどの場合、サービス代理店契約を通じて、又は認定修理拠点契約を通じて、第一販売網と契約上のつながりがある。第二販売網の目的は、すべてのルノー・グループ・ブランドの顧客に最高のサービス品質を提供するため、第一販売網の対象地域を補完することである。
2024年の早い時期には、ルノーとダチア・ブランドについて、ほとんどのヨーロッパ諸国で新たな販売契約が発効する予定である。ルノー・ヨーロッパ・ディーラー・グループ(GCRE)との緊密な協力により策定されたこのパートナーシップ契約は、ルノー・グループのディーラー販売に対する強いコミットメントを再確認するものである。このように、ルノー・グループは、ルノー・グループのブランドイメージを促進してくれる強力で独立したプレイヤーに依拠することによって、メーカー及びそのネットワークのために持続可能で収益性の高い成長を確保するという野心を確認してきた。
2024年にルノー・グループは、引き続き、各ショールームが、各ブランドのユニバース、スピリット及びアイデンティティを完全に反映するよう、販売店のビジュアル面のアイデンティティをアップデートしていく。また販売拠点におけるリニューラベル(中古車)のプレゼンスを強化していく。
電気自動車の販売促進を支援するため、ルノーは、個人顧客と法人顧客の両方に向けてE-Techの全ラインナップを擁している。ルノー・グループの販売網は全体に顧客が完全に安心して運転することのできる電気充電ソリューションを備えており、また販売店やポテンシャルの高い地域で近代的な急速充電インフラの開発にも取り組んでいる。またルノー・グループは、モビライズ・ブランドを通じて新たなモビリティ及びエネルギーサービスを販売するために販売網に依拠している。
最高水準の顧客満足度を確保するため、ルノー・グループは、とりわけ自社の研修センターであるルノー・アカデミーを通じて、販売とアフターサービスの両方において、その販売網に対して研修を行うことで、そのメソッド、プロセス及びスキルを最新の状態に保つことを徹底している。
ルノー・プロ+:プロフェッショナル向け商用車の専門ネットワーク
ルノー・プロ+のネットワークは、20ヶ国超のプロフェッショナルへのサービス提供及び支援を行っている。プロ+のネットワークは、プロフェッショナル専用であり、従来型の小型商用車からコンバート及びカスタマイズされた車両まで様々な車両を有している。このネットワークは、顧客のニーズに最も適したソリューションを提案する専門営業チームと、プロフェッショナルのニーズと課題に焦点を合わせたアフターサービスの提供に依拠している。
600ヶ所近くのルノー・プロ+センターが、この専門ネットワークを構成し、法人顧客の要求を満たす特定のサービス基準を採用している。
| ルノー販売拠点数 | 2023年 | 2022年 | ||
| 世界 | 内ヨーロッパ | 世界 | 内ヨーロッパ | |
| 第一販売網 | 4,871 | 2,644 | 4,958 | 2,680 |
| 内、RRGディーラー及び支店 | 102 | 98 | 111 | 101 |
| 内、ルノー・プロ+ 専門販売特約店 | 639 | 492 | 663 | 502 |
| 第二販売網 | 4,838 | 4,575 | 4,993 | 4,744 |
| 販売拠点数合計 | 9,709 | 7,219 | 9,951 | 7,424 |
| ダチア販売拠点数 | 2023年 | 2022年 | ||
| 世界 | 内ヨーロッパ | 世界 | 内ヨーロッパ | |
| 第一販売網 | 3,195 | 2,836 | 3,088 | 2,738 |
| アルピーヌ販売拠点数 | 2023年 | 2022年 | ||
| 世界 | 内ヨーロッパ | 世界 | 内ヨーロッパ | |
| 第一販売網 | 145 | 117 | 140 | 117 |
| ルノー・コリア自動車販売拠点数 | 2023年 | 2022年 |
| 韓国 | 韓国 | |
| 第一販売網 | 583 | 612 |
(b)ルノー・リテール・グループ(RENAULT RETAIL GROUP)(RRG)
RRGは、ドイツ、フランス、英国、スイス及びスペインの5つのヨーロッパ諸国において、98の販売及びサービス拠点を通じてプレゼンスを有している。
RRGは、ルノーの完全子会社であり、自動車販売及び関連業務並びにアフターサービスに関して、ヨーロッパ(G5の範囲)におけるルノー・グループの主導的な販売店である。
RRGの使命は、すべての製品とサービス(一部の国々においては、ルノー、ダチア、アルピーヌ及び日産)を、法人及び個人顧客に販売することである。
その活動は、新車、中古車及び予備部品を対象とし、メンテナンス、機械修理、車体修理、高速修理(ルノー・ミニッツ・サービス)、短期レンタル(モビライズ)、モビリティサービス、融資及び仲介も含まれている。
2023年にRRGは、フランスのブレスト及びカーンの拠点(Bodemerグループ)並びにイタリアのローマの拠点(LSグループ)を売却し、その範囲変更プロジェクトを完了した。
2023年におけるその他の大きな出来事は、以下の通りである。
・ リブルヌ拠点の取得
・ SirvaのTUP(Transmission Universelle de Patrimoine)の取得
・ バルセロナの清算
収益はルノー・グループの目標に沿って、引き続きプラスとなった。この収益は、12月末時点で54百万ユーロを超えたが、これは新車事業の力強い成長によるもので、とりわけチャネルミックスの最適化、交渉費用の削減及び固定費の削減によるものであった。
| 2023年度 | 売上高(十億ユーロ) | 新車販売台数 | 中古車販売台数 |
| 合計 | 5.6 | 149,000 | 112,000 |
| フランス | 3.3 | 89,000 | 55,000 |
| ヨーロッパ | 2.3 | 60,000 | 295,000 |
| ルノー・リテール・グループ拠点数 | 2023年 | 2022年 |
| ヨーロッパ | ヨーロッパ | |
| 内、RRGのディーラー及び支店 | 98 | 101 |
II. 金融及びモビリティサービス
| (i)モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ |
| 51,172 | 1,034 | 1,961 | ||||||
| 平均生産的資産 | 税引前利益 | 銀行業務純利益 | ||||||
| 上位5つの主要な市場 | 2023年のハイライト | |||||||
| 事実 | 事実 | |||||||
| あらゆるタイプの顧客、個人、企業及びモビリティ・オペレーター向けのオペレーショナル・リースに特化した子会社であるモビライズ・リース&Coは、ドイツの自動車リース市場における主導的プレイヤーであるMeinAutoの買収を発表した。 | モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ・グループは、子会社であるRCI Bank UK Ltd.を通じてSelect Vehicle Group Holdings Ltd.の36.6%を取得し、英国の自動車リース市場で展開する新ブランドSELECT LEASE by MOBILIZEを開始した。 | |||||||
ブランド戦略
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズとなることで、RCIバンクの商用ブランドは、自社車両の使用に関連した最良のソリューションを顧客に提供すべく、自社の経験を顧客のサービスに活用しようとする野心を新たにした。
自動車産業が大きく変化する中、モビライズとモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの結びつきを強めることで、ルノー・グループの戦略が、自動車産業を超えてモビリティサービスのバリューチェーンモデルへと向かうことをサポートできる。モビライズの発展を支えるために、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは100年間のノウハウ、商業及び財務の業績、そして4百万人以上の顧客との定期的なコンタクトを活用している。その顧客満足度はますます高まっており、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、顧客がよりグリーンなモビリティを達成しつつ、車両のランニングコストを削減できる革新的なサービス及びデジタル体験を提供している。
商品
1. 顧客の種別に応じたオーダーメイドのサービスの提供
小売客に対しては、自動車のモビリティ体験全体を通して、顧客の体験を促進、支援及び強化するために、顧客の計画とニーズに合致する金融パッケージ及びサービスを提案している。当社のソリューション及びサービスは、新車と中古車の両方に適用される。
企業顧客に対しては、多様なモビリティ・ソリューションを提供することにより、企業顧客を保有車両の管理に関する制約から解放し、中核事業に集中することを可能にしている。
ルノー・グループ・ネットワーク及びそのパートナー・ブランドである日産及び三菱(*)については、在庫(新車、中古車及び予備部品)並びに短期の現金需要に対して融資することにより、当社が積極的に支援している。
(*) モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、ルノー・グループ・ブランド(ルノー、ダチア、アルピーヌ、三菱及びルノー・コリア自動車)を世界規模で、日産グループ(日産)を主にヨーロッパ、ブラジル、アルゼンチン、韓国で支援し、インドでは合弁会社の形態を採り、またオランダでは三菱自動車を支援している。
2. 預金事業:会社のリファイナンスの柱
預金回収事業は2012年度に開始され、7つの市場、すなわちフランス、ドイツ、オーストリア、英国、ブラジル、スペイン及びオランダで実施されている。貯蓄預金は、ルノー・グループの活動のためのリファイナンスの源泉を多様化するための手段である。
集められた預金額は、2023年12月末現在で純資産の約51.5%に当たる28.2十億ユーロとなった(*)。
(*) 年度末純資産=年度末残高純額合計+減価償却費、償却費及び引当金を除くオペレーショナル・リース業務
3. 4,000人近い社員が、すべての人のための持続可能なモビリティの創出に全力で取り組んでいる。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、3つの優先課題に重点を置いている。
● 自動車のリースの開発及びサブスクリプションの提供
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、オペレーショナル・リース市場の成長による恩恵を見込んでおり、2021年に買収した会社Bipiの技術に基づきサブスクリプションの提供を開始する意向である。あらゆるタイプの顧客、個人、企業及びモビリティ・オペレーター向けのオペレーショナル・リースに特化した子会社であるモビライズ・リース&Coは、ドイツの自動車リース市場における主導的プレイヤーであるMeinAutoの買収を発表した。この取引はドイツにおけるオペレーション・リース事業の成長及び発展を加速させる。
● ライフサイクル全体を通じた融資を最適化することによる中古車セグメントの拡大
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、ライフサイクル全体に焦点を当て、メンテナンス、リサイクル及び再販売を含む統合的な体験を提供することで、中古車融資の活動を加速させる。
● 自動車保険と支払いの分野での、ゲームチェンジとなるサービスの提供
所有から使用への移行をサポートするべく、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、車両コネクティビティを活用して使用ベースでの保険商品を発売する革新的な自動車保険の分野で、そのサービスのラインナップを拡大し始めた。これらすべての目的を達成するため、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、集団的な知性を活用した、より横断型の新たな作業の方法を開発している。100年近く続く自動車融資の専門知識をベースに、ルノー・グループは中古車ファイナンスに加え、サブスクリプションやオペレーショナル・リースの展開を目指している。これによって、最終的にルノー・グループは中古車を保有することが可能となり、この分野での融資引受活動の発展が促進される。これに関連しては、残存価値に関するリスクへのエクスポージャーは増大する。
事業活動(*)
(*) 持分法適用会社を除く。2021年の販売データに対する見積りが行われた。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの新規融資額は、平均融資額の増加とルノー・グループ、日産及び三菱の新車登録台数の増加により、2022年と比較して17.1%増加した。
自動車市場では12.8%の増加がみられ(*)、ルノー・グループ、日産及び三菱の販売台数は、14%増加し、2.17百万台であった。普及率は2022年と比較して1.4ポイント減少し43.4%であった。電気自動車における普及率は、他の種類のエンジンにおける普及率と比較して5.2ポイント増加し、2023年には48.1%であった。
(*) モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの活動範囲において。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの2023年の融資実績は、2022年に比べ6.6%増加し1,274,199件であった。中古車融資は2022年と比較して3.3%減少し、330,352件の融資実績であった。2023年の新しい電気自動車に対する融資は2022年と比較して2,607台増加し、82,272台であった。
新たに行われた融資(クレジットカード及び個人融資を除く。)は、新車登録台数の増加及び(車両販売価格の増加に関連して)平均融資額が9.9%増加したことにより、17.1%増加し、合計21十億ユーロであった。
小売客事業に係る平均収益資産(AEA)(*)は2023年は40.7十億ユーロであった。新規融資の成長に牽引され、6.3%の増加となった。
(*) 平均収益資産(AEA):平均収益貸付残高とファイナンスリースに、オペレーティング・リース関連の資産を加えたもの。
半導体不足の終焉により、販売店での車両在庫の正常化がもたらされた。これにより、ネットワーク活動関連の平均収益資産は4.05十億ユーロ増加し、10.5十億ユーロとなった。全体として、平均収益資産は2022年と比較して14.4%増加し、51.2十億ユーロであった。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは2023年に、2022年と比較して1.5%増の、3.9百万件のサービス及び保険契約を販売した。
ヨーロッパ地域は引き続き、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの事業の中核であり、新たに行われた融資(クレジットカード及び個人融資を除く。)は、2022年度比で22%増加して合計19.3十億ユーロとなり、ルノー・グループの新規融資の92%を占めている。
アメリカ地域については、コロンビア自動車市場が2022年と比較して29%減少したことに加え、アルゼンチンの為替変動によるマイナスの影響もあり、新規融資は2022年と比較して6%減少し、合計1.3十億ユーロとなった。
アフリカ-中東-インド及び太平洋地域における新規融資は、2022年から42%減少して合計で0.4十億ユーロとなった。この減少は、主として韓国におけるルノー・グループの新車登録台数が、2022年と比較して58%減少したことによる。
業績
銀行業務純利益(NBI)は、2022年から2.7%減少し、1,961百万ユーロに達した。この減少は主に、市場価格で認識される要求払預金をヘッジするために使用される、金利スワップの影響によるものである。これらの金利スワップは、2023年に-84百万ユーロのマイナスの影響、2022年に+101百万ユーロのプラスの影響をもたらしており、その差異は-185百万ユーロであった。NBIに対するサービス活動の寄与は、2022年度から5.1ポイント増加し、36.8%を占めた。
一般営業費用は、2022年と比較して74百万ユーロ増加し、712百万ユーロとなった。これらはAEAの1.39%を占めており、2022年と比較して3ベーシスポイントの増加であった。
総リスク費用は、2022年時点ではAEAの0.44%であったのに対し、2023年時点ではAEAの0.30%であった。顧客リスクの費用は、2022年時点では顧客AEAの0.55%であったのに対し、2023年時点では顧客AEAの0.38%であった。
したがって、税引前利益は、2022年の1,025百万ユーロに対し、1,034百万ユーロとなった。関連会社からの収益は、2022年の127百万ユーロの損失に対し、12百万ユーロの損失(*)であったが、これはロシアにおける合弁事業のエクイティ持分に対する119百万ユーロの減損があったことによる。親会社の株主に帰属する連結純利益は、2022年の684百万ユーロに対し、2023年には787百万ユーロに達した。
(*) 車両不足により事業にマイナスの影響を被った、中古車販売のプラットフォーム「Heycar」の20百万ユーロの減損を含む。
業績
(単位:百万ユーロ)
バランスシート
2023年の資産の上昇は、新規融資の増加と、2022年に半導体不足のために底を打った、ネットワーク貸付残高の正常化によるものである。
2023年度末現在の年度末純資産の額は、前年度の49.5十億ユーロから10%増加し、54.7十億ユーロに達した。連結株主資本は、IFRS第17号による修正再表示の後、2022年12月末現在の6,461百万ユーロに対し、6,500百万ユーロであった(0.6%増)。
2023年1月1日から、IFRS第17号は、モビライズFSの保険子会社が発行した保険契約に適用される。ここで、契約は、以下の要素からなる一般的モデル(ビルディングブロック方式として知られている)を用いて評価される。(1)発生確率で加重平均した割引将来キャッシュ・フローの見積り、(2)非金融リスクの調整、及び(3)契約上のサービス・マージン。契約上のサービス・マージンは、当該期間にわたって提供された補償の単位に基づいて、損益計算書において認識される。財務諸表は、この基準の適用を反映して修正再表示されている。IFRS第17号の初の適用による2022年初頭の株主資本への影響は+167百万ユーロであった。
保険業務の業績は、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズのグループ損益計算書に表示される。修正再表示により、2022年には-16百万ユーロの当期純利益に対する影響が示されている。
支払能力
総支払能力比率は、2022年12月末現在の16.84%(CET1比率14.47%を含む)に対し、2023年末現在は16.05%(CET1比率13.88%を含む)となった。全体の比率の低下は、主に、企業セグメント(1,447百万ユーロ増)及び小売客セグメント(1,128百万ユーロ増)における信用エクスポージャーの増加、並びに保険会社に対するIFRS第17号の適用(377百万ユーロ増)による、REAの増加(3,322百万ユーロ増)によって説明される。このREAの増加は、配当予想から控除された年間利益の統合(187百万ユーロ増)、IFRS第17号の適用(151百万ユーロ増)及びEL/PROV差の増大(70百万ユーロ)によるCET1資本の増加(246百万ユーロ増)によって部分的に相殺された。
財務方針
インフレ抑制のため、各中央銀行は、2023年上期も金融方針の引き締めを継続した。2023年後半、中央銀行は、インフレ率の低下と景気の底堅さを受けて、利上げのサイクルを終了した。2023年末には、金融方針のサイクルは、景気後退リスクの縮小と地政学的及び財政上のリスクの高まりを背景に、新たな局面を迎えた。
米国では、インフレ圧力の持続と労働市場の底堅さを背景に、6月に一時停止した後、7月まで金利上昇が続いた(2022年12月以来100ベーシスポイント増、2022年1月以来525ベーシスポイント増)。
上半期の半ばには、金融市場はボラティリティーとリスク回避の局面を経た。金利上昇の局面を経て、含み損を抱える巨額の社債ポートフォリオを保有していた一部の銀行においては、貸借対照表が弱体化した。米国当局は、これらの機関から預金者を保護するための救済措置を講じている。5月末には、経済統計の改善(インフレ率と生産者物価指数の低下、労働市場の緊張低下)を受け、連邦準備制度理事会が6月の会合で政策金利を据え置くことになった。
同年下半期は、米国の経済成長の加速(第3四半期のGDPは4.9%増で前年同期比2.9%増)と連邦政府の赤字の規模に対する認識(債務上限に関する新たな危機と同国の信用格付の引き下げ)が顕著であった。7月から10月にかけての長期金利の上昇は、金融引き締めと同等の効果を生み出したという考えから、連邦準備制度理事会に対し政策金利を据え置くことを促した。年末に公表されたデータにより米国経済の強さが確認され、これによって連邦準備制度理事会は、12月の会合で利上げをやめることを確認することができた。労働市場が正常化した一方で、インフレ圧力は緩和(11月に3.1%)した。失業率は、6月末の3.6%と比較して、年平均ベースで11月には3.9%に上昇した。雇用創出は、2023年の平均240,000に対し、第3四半期においては150,000と大幅に減少した。この新しい金融方針のスタンスに対して、市場は強く反応した。12月末時点で、来る12ヶ月間で150ベーシスポイントの利下げを行うことと、2024年3月に最初の利下げを行うと見込んでいた。
ヨーロッパでは、欧州中央銀行が、2023年2月から9月にかけての総裁ミーティング毎に政策金利を引き上げ(2022年12月から2023年9月にかけては200ベーシスポイント増、2022年7月からの金融引き締め開始からは450ベーシスポイント増)2022年12月に公表したように、2023年3月初めからは貸借対照表を削減した。「APP」資産購入プログラムのポートフォリオは、こうして月平均15十億ユーロずつ減少した。米国と同様に、欧州市場も半期半ばに大きなボラティリティーを経験した。
欧州中央銀行の金融方針の決定においては、物価の安定と金融の安定との間のバランスを模索することが重視されてきた。9月以降、欧州中央銀行は、インフレとの闘いを継続し、経済的リスクを軽減するために、金利を長期間高水準に維持することが望ましいとの見方を示した。当年下半期の経済指標はまちまちな内容であった。インフレは抑制され、急速に低下したように見えたが(11月2.4%増、6月5.5%増に対し1月8.6%増)、景気は弱い動きを示した(GDP:9月末0.1%増に対し2022年末1.8%増)
12月末時点では、市場は、2024年第2四半期まで金利は変わらず、2024年末までには160ベーシスポイント下落すると予想していた。
イングランド銀行(BoE)は、最初に金融引き締めのサイクルを開始した各国の中央銀行の一つであったが、2023年1月から8月にかけて政策金利を175ベーシスポイント引き上げ、5.25%としたが、これは2021年12月の金融引き締めのサイクルの開始から合計で515ベーシスポイントの増加であった。年初から高かったインフレ率は年末に向けて急速に改善した(11月に3.9%、9月に8.9%に対し1月に13.4%)。英国の経済は依然として不安定であった(第3四半期のGDPは0.1%減、個人消費は0.4%減)。12月末時点では、市場は、2024年後半まで現行の金利は変わらず、1年間で150ベーシスポイント下落すると予想していた。
同年上半期に短期金利のスプレッドに苦しんだ後、長期のソブリン利回りは10月に急激に乖離し、年末には9月上旬の水準に戻った。ドイツの2年債の利回りは、上半期に51ベーシスポイント上昇し、年初以来28ベーシスポイント低下した(2023年末時点の2.39%に対し、2023年初頭は2.67%)。同時に、ドイツの10年物国債の利回りは、10月中旬の3%をピークに、2023年12月末には2.02%となった(6月末には2.39%に対し、2023年初頭は2.44%)。米国の債券利回りは、2023年12月以来、2年物では53ベーシスポイント、10年物では14ベーシスポイント上昇し、2023年12月末にはそれぞれ4.25%及び3.88%に達した(2023年初頭はそれぞれ4.38%及び3.7%)。
いくつかの大規模な調整期間(2023年3月及び10月)にもかかわらず、株式市場では2022年第4四半期に始まった回復がその後も続いた。ユーロ・ストックス50とS&P500は、年初からそれぞれ19%増及び24.2%増の上昇となっている。IBOXXユーロ建社債指数が115.6ベーシスポイントの高値を記録した半期半ばにおけるボラティリティーの期間の後、2023年12月末に、同指数は2022年末の水準に非常に近い水準である91ベーシスポイントとなった。こうした中、ルノー・グループは2023年に社債市場で3.9十億ユーロ相当を発行し、8月にはムーディーズが信用格付を1段階引き上げた。特に、ルノー・グループは、750百万ユーロの第2回のグリーンボンドの発行を開始した。この取引の成功は、ルノー・グループのESG戦略が市場に評価されていることを示しており、またモビライズFSの気候変動に取り組もうとするコミットメントを示している。また、ルノー・グループは200百万スイス・フランを5年で発行し、750百万ユーロの発行をそれぞれ3年、3年半、4年、5年及び6年の5つのトランシェで行った。
証券化市場では、2023年にルノー・グループは、2つの公募取引を行った。第1の取引は、ドイツ支店が付与した自動車ローンを担保とする719百万ユーロの証券の取引である。第2の取引は、フランスの子会社が付与する購入選択権付自動車リースの債権を担保とした、737百万ユーロ相当の証券を発行した(100百万ユーロの自己保有を含む)。英国における自動車ローン、ドイツにおけるリース、及びフランスにおけるLOA契約の残価構成要素の私募証券化に係るリボルビング期間は、さらに1年間延長された。その金額は、英国で600百万ポンド、ドイツで400百万ユーロ、そしてフランスで400百万ユーロにまで増額された。
預金回収業務は、回収される資金のコストの面で特にダイナミックかつ競争力を有していた。預金は、市場調達コストの上昇の影響を軽減し、10年以上前に開始された資金調達の多様化戦略の妥当性を実証している。貯蓄の預金は年初来3.8十億ユーロ増加し、28.2十億ユーロとなった。
これらの資金に加え、未使用確定与信枠4.4十億ユーロ、欧州中央銀行の金融政策オペレーションの担保の適格性を有する資産5.4十億ユーロ及び高品質流動資産(HQLA)4.6十億ユーロにより、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ・グループは、外部流動性を利用することなしに、12ヶ月以上の間、顧客への融資を維持することができる。2023年12月31日現在、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ・グループの流動性準備金(ヨーロッパの範囲)は14.6十億ユーロであった。
RCIバンクの全体的な利息感応度は、ルノー・グループが定める70百万ユーロの上限を継続して下回っている。
2023年12月31日現在、利率が並行して上昇した場合、ルノー・グループの純利息マージン(NIM)に、マイナス4.5百万ユーロの影響を及ぼす。通貨毎の影響は以下の通り。
・/ユーロ建ての項目に対するマイナス5.4百万ユーロ/英国ポンド建ての項目に対するマイナス1.3百万ユーロ
・/スイス・フラン建ての項目に対するプラス0.2百万ユーロ/ポーランド・ズロチ建ての項目に対するマイナス0.6百万ユーロ
・/モロッコ・ディルハム建ての項目に対するプラス0.7百万ユーロ/コロンビア・ペソ建ての項目に対するプラス0.2百万ユーロ
各通貨の並行金利ショックに対する感応度の絶対額合計は、10.9百万ユーロである。
RCIバンク・グループの連結取引外国為替ポジションは、12月末時点で17.9百万ユーロである。
(ii)モビライズ・ビヨンド・オートモーティブ:新しいモビリティのかたちと電気モビリティサービス(充電ステーションやソリューション)に特化したブランド
| 600,000枚 | 35,000ヶ所 | 10,000台 | ||
| モビライズ・チャージ・パスの発行数 | 2023年末までの充電ポイント数 | モビライズ・シェアが利用可能な車両数 | ||
| 2023年ハイライト | ||||
| 国際B2B産業展示会: | モビライズを新しい国で発表: | |||
| 610,000名 | - Viva Technology(2023年6月)における2つのテーマ: V2G技術によるエネルギー、モビライズ・デュオとマイ・デュオアプリによるモビリティ(コネクティッド・カー)。 - Solutrans(2023年11月): プロフェッショナル・オーディエンスに向けてのモビライズ・ベントの初のプレゼンテーションを実施(四輪車セグメントではユニークな、100%電動のマイクロ・ユーティリティ)。 | 2023年9月、オランダのEV Experienceに出展。2023年11月、英国のEV Summit及びイタリアのEICMAに出展。 | ||
| ZITY by Mobilizeの利用者数 | ||||
ブランド戦略
モビライズは、2021年1月に設立されたルノー・グループ4番目のブランドである。同ブランドは、個人、会社、事業者及び領域を対象に、人とモノに関するモビリティサービスを提供する。
モビライズは、ファイナンス、モビリティ・ソリューションからエネルギー、データに至るまでの包括的な利用ベースの提供を通じ、新しいモビリティへのアクセスを簡素化する。これにより、モビライズはグリーン・トランジションを進め、ルノー・グループのカーボン・ニュートラルの目標の達成に貢献する。
サービス:車両とモビリティ
車両
・ モビライズ・デュオ:個人やモビリティ・オペレーター向けの2人乗り用電動四輪車で、都市部や都市周辺部での利用に適応している。小型かつコネクティッド対応で、利用時の排出量が少ない。モビライズ・デュオでは、自動車免許を要する車種と不要な車種の2仕様が提供される予定である。
・ モビライズ・ベント:地域での商品やサービスの配送に特化した1人乗り用電動四輪車。**ベントは荷台ボックスを搭載し、1立方メートルの合計実効積載量を提供する。**モビライズ・ベントは、配送関係者や小売商向けに、都市中心へのアクセスや駐車の便宜を促進する。
モビライズ・デュオ及びベントは、100%電気自動車であり、140kmの航続距離を実現している。
技術的ソリューションとモビリティ向けサービス
エネルギー
また、モビライズは電気自動車の普及を促進するための複数のコネクティッド・サービスを開始した。
・ 「モビライズ・チャージ・パス」:ヨーロッパ25ヶ国内の600,000ヶ所を超える充電ポイントのネットワークへのアクセスを提供する支払用カード。MYルノーのアプリケーションを通じて、ターミナルの場所やアクセスルートを把握することができる。
・ 「モビライズ・スマート・チャージ」:このアプリにより、ルノーの電気自動車のオーナーは自宅で車を充電する費用を最適化しながらカーボン・フットプリントを削減することが可能となる。このアプリケーションはフランス、オランダ及びベルギーで利用できる。
・ 「バッテリー証明書」:このアプリにより、フランスのルノー及びダチアの電気自動車のオーナーは、バッテリーの残りのエネルギー容量をスマートフォン又はインターネット上で直接提示する証明書を作成することができる。この目的は、中古電気自動車の販売を促進することである。
モビライズは、カーボン・ニュートラル、循環型経済、そして自動車のライフサイクルの拡張に努めている。フランのReFactory内では、車両やバッテリーのライフサイクルを拡張するため、モビライズはイニシアチブを集中している。モビライズはバッテリーの再利用のためのソリューション、特にエネルギー貯蔵のソリューションを実施しており、これによってエネルギーの移行をサポートしている。
III. ルノー-日産-三菱アライアンス
(i)全体概要
2023年、長年にわたるパートナーシップの確固たる基盤のもと新たな章が幕開けし、アライアンスの新たな推進力が実現した。2023年11月8日に効力が発生したルノー・グループと日産との新提携契約は、パートナー3社にとって重要なマイルストーンとなるものである。当該契約は、メンバー各社のためだけでなく、当社のすべてのステークホルダーのために価値創造を最大化する、長期的でバランスの取れた、効率的かつ機動的な新たな連携の基礎を築くものである。高付加価値のある具体的なプロジェクトに焦点を当てたこの新アライアンスは、さらなる成長機会を創出し、各社の技術に依拠して業務効率を向上させ、すべての市場において主要なプロジェクトを特定する取り組みを継続する。これにより、急速に変わりつつある自動車及び新しいモビリティ市場において、各社の革新やその変革が促進されるであろう。
当該契約は、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車間の連携を、高い価値を創造する事業プロジェクト、パートナーが参加可能な新しい取り組みによる戦略的な機敏性の強化、ルノー・グループと日産との間のリバランスされた株式持ち合いと強化されたアライアンスのガバナンスという3つの分野で最大化することを目的としている。
(ii)アライアンス・パートナーシップの新たな章
高い価値を創造する事業プロジェクト
アライアンス2030ロードマップに則して、また、2023年11月8日に効力が発生した新しいアライアンスの原則の一環として、3社は中南米、インド及びヨーロッパにおいて、自動車のみならず新しい自動車エコシステムに関して、市場、車両、技術の3領域で、互恵的で大規模かつ具体的な結果をもたらすことを目的とした主要な新プロジェクトを発表した。各社は、価値を創造し、短期的に大幅なコスト削減等のシナジーを生み出すこれらのプロジェクトによる恩恵を享受することとなる。
中南米
・ 順調に進捗している既存のピックアップファミリーである1トンクラスの日産・フロンティア/ルノー・アラスカンの協業プロジェクトは継続し、今後もルノー・グループがピックアップをコルドバ(アルゼンチン)でルノー・グループと日産向けに生産する予定
・ ルノー・グループが開発し最近「ナイアガラ」の名称で発表した新型の1/2トンクラスのピックアップも日産向けであり、上記の1トンピックアップと同様、日産の自社ブランドで発売される予定
また、これらの2車種は、アルゼンチン国内の同じ工場で製造される予定である。
・ ルノー・グループと日産は、いずれもCMF-AEVプラットフォームをベースとした同地域向けの共通のAセグメント電気自動車2車種を開発する予定
・ 加えて、日産は、CMF-Bプラットフォームをベースとした中南米向けキックスの新世代モデルを発表
インド
・ ルノー・グループと日産は、国内市場及び輸出向けに、4車種の新型SUV及びルノーのトライバーから派生する日産の新型車など、複数の新型車プロジェクトで協業予定
・ この製品を完成させるため、また、中南米と同様に、日産とルノー・グループは、Aセグメントの電気自動車の生産において協業を検討中
ヨーロッパ
・ 三菱自動車が現在その販売網にて販売中のASXとコルトの各モデルは、ルノーが開発し既に製造。これらはCMF-Bプラットフォーム(既にクリオとキャプチャーに使用されている)をベースとしており、ルノー・グループと三菱自動車の間のその他のプロジェクトにも及ぶ可能性の高い協力内容
・ 電気自動車及びソフトウェアに特化したルノー・グループの新法人であるアンペアは、電気自動車分野において、同社初のCセグメント電動SUVを三菱自動車向けに開発予定。当該車種は三菱自動車が自社ブランドで発売予定で、まず欧州市場に投入されてから、国際的に展開される見込み
・ 一方では商用車分野、もう一方では電気モビリティ分野の分野において、2つの専門知識を元にして、ルノー・グループは、ソフトウェア定義自動車技術の利用により恩恵を得る初の車両である最新世代型の電気自動車バンを2026年に欧州市場に投入。共同プロジェクトの一環で日産に共有する予定
・ これらの取り組みによって、2026年からフランスのルノー・グループのエレクトリシティ工場でアンペアにより開発・生産予定のCMF-BEVプラットフォームをベースとした日産の将来のコンパクト電気自動車(Bセグメント)を含む、従前のコミットメントを強化する予定
また、ヨーロッパにおいては、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車の間の協業範囲は既に車両自体に留まっておらず、その協業範囲は引き続き拡大を続ける見込みである。
・ ルノー・グループと日産は、長年にわたり、欧州でのモビライズの強力なプレゼンスを、ネットワークの資金調達と顧客ネットワークの両面のみならず、保険やサービスに対して活用
・ 電気モビリティに連動したバリューチェーン上で、ルノー・グループと日産は、自社の商業ネットワークの強みと地理的対応範囲を活かして、急速充電ステーションのネットワークにつき協力する予定
・ 循環型経済の分野では、ルノー・グループが設立した法人であるザ・フューチャー・イズ・ニュートラルの持分を日産が取得する予定。これにより、使用済み車両の処理や、これらのセンター及び生産拠点からの原材料回収等の主要な活動について、より厳しい規則の中でも最善の効果をもって取り組むことが可能
その結果、これらすべてのプロジェクトは着手済みの成果と取り組みに合致し、以下を確認・補完する:
・ Cセグメント及びDセグメントの共通プラットフォームは、ルノーのオーストラル、ラファール及びエスパス、日産のキャシュカイ、ローグ及びX-トレイル、並びに三菱のアウトランダーに使用されている。これらの車種は現在すべて市販されており、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車が発展させた「スマート差別化」ロジックの恩恵を受けている。このロジックは、車種ごとに、規模の経済を生み出すためにプラットフォーム、工場、パワートレインに関する望ましい共有を定義しつつ、必要な特殊性のレベル(デザイン、特徴、ブランドの識別要素等)を保証するものである。
・ 2030年までにルノー・グループ、日産及び三菱自動車の新型電気自動車モデルのうち80%超に使用される見込みの、5つの共通電気プラットフォームは、最大の地域において市場の大半を網羅している。
- CMF-AEV: 最も手頃なプラットフォーム。現在は新型ダチア・スプリングに使用されており、前述のとおり中南米及びインドにてルノー及び日産が使用する可能性がある(研究が進行中)。
- KEI-EV: 超小型電気自動車用。主に日本市場向け。
- LCV-EV: 最新の100%電気プラットフォーム。ルノー・グループが開発し日産の次世代型モジュラー電気自動車バン用にデザインされた。
- CMF-EV: 汎用性電気プラットフォーム。日産のアリア、ルノーの電動メガーヌE-Techにて既に使用されているが、将来的にはルノーのセニックにも使用される予定で、また、三菱自動車にとっては初のCセグメント電動SUVとなる。新型ジューク及び新型リーフの後継車種となる電気自動車についても、このプラットフォームをベースとする予定である。
- CMF-BEV: 新コンパクトEV用のプラットフォーム。2024年に投入される予定であり、ルノー、アルピーヌ及び日産の各ブランドの車種に供給する。これらの中には、ルノーのR5や、日産のマイクラの後継となる新型コンパクトEVも含まれる。
- 前述の新型電動C-SUV及びマイクラの後継車種となるコンパクト電気自動車は、それぞれ三菱自動車及び日産が100%デザインした車種であり、北フランスの電気自動車の生産拠点において生産するためにアンペアが開発を進めている。
先端テクノロジー分野でも協力を継続
・ コネクティッド・モビリティの分野では、アライアンスのメンバーは、その自動車にグーグルのエコシステムを導入した初のグローバル総合自動車メーカーとなった。このシステムは、現在は3メーカーのラインナップ全体で展開中であり、2026年までに年間5百万台超がアライアンス・クラウドに接続されて納品される予定であり、それにより路上を走行するコネクティッド・カーの総数は25百万台を超える。
・ 次世代に向けて、ルノー・グループは、その子会社のアンペアを通じて、一体型の電気・電子アーキテクチャを開発中であり、ハードウェアとソフトウェアのアプリケーションを統合することで、最適なパフォーマンスを提供する。現在ルノーが開発中で日産が顧客となる最新世代の電気多目的車は、完全ソフトウェア定義自動車を対象に定義され、2026年に発売される。このように設計された車両は、自動車のライフサイクル全体を通じて、自動リアルタイムアップデートの恩恵を受けるであろう。これにより、特に、自動車がデジタル・エコシステムに統合され、パーソナライズされた体験や新しい充実したサービスを顧客に提供し、メンテナンスコストの削減を実現することで、より高い価値が顧客に提供されることになる。さらに、こうした車両は、つながっているあらゆるモノやユーザー、インフラとの通信が可能であり、3社にとって新たな分野での価値創造の機会を創出する。これらのデジタル体験は、前例のない量のデータ利用を可能とし、自動車業界を新しい次元へと導くことになる。その革命的な流れの先頭に、3社は位置している。
・ バッテリーの分野においては、バッテリー技術に関する深い専門知識を有することから、この分野の革新においては日産がリードする。ASSB(全固体電池)は、現行の液体リチウムイオンバッテリーと比較してエネルギー密度が2倍に向上する。また、充電時間を3分の1に短縮することで、顧客はより快適により長い距離を走行できるようになる。2030年よりも前にASSB技術を量産し、将来的には内燃エンジン自動車と同等のコストを達成することを目指し、それによって世界中の電気自動車への移行を加速させる。
これらの2つの事例(ソフトウェア定義自動車及び全固体電池)は、他の多くの企業によって補完されるであろう。毎年2回「テック・ショーケース」が開催されるが、その場で3社は、顧客とサプライヤーの関係で、他のパートナー企業が参入又は採用できるよう新技術をプレゼンテーションする予定である。
パートナーが参加可能な新しい取り組みによる戦略的な機敏性の強化
これらの機敏で戦略的な取り組みは、各社の持続可能な成長と脱炭素化の目標を実現できるよう、メンバー各社が立ち上げる事業計画を強化する目的で立案されている。
協業分野には以下が含まれる。
● アンペア
・ 日産は、欧州におけるルノー・グループの新法人であり電気自動車及びソフトウェアに特化するアンペアの戦略的投資家になるため、アンペアに対し最大600百万ユーロを出資する
・ 三菱自動車は、アンペアに対し最大200百万ユーロを出資する
ルノー・グループのパートナー2社はアンペアの顧客でもあり、上述のとおりアンペアは同社に対して新車種を提供する予定である。
この投資機会は、日産及び三菱自動車の電動化戦略の一部であり、費用効率化や電気自動車製品及びパワートレインのラインナップ拡大など、様々な潜在的利益とシナジーを創出している。これらは、欧州及びその他の潜在的市場における日産及び三菱自動車の目的及び取り組みを補完するものである。
● ホース
・ 日産は、低排出ハイブリッド(ICE)及び内燃パワートレイン技術のスケール効果を高め、市場範囲を拡大するためのルノー・グループの取り組みの1つである、ホースの顧客となる予定
・ ホースは、日産の12工場、約500,000ユニットについて、6系統のギアボックスとエンジンを納入する予定。潜在的には三菱自動車を含む多くの業界内顧客に提供する意向
これらの取り組みは、ルノーが開発したソフトウェア定義自動車(SDV)、日産が開発した全固体電池(ASSB)並びに先進運転支援システム(ADAS)及び自動運転システムなど、技術的な協業を行っている既存の分野を補完するものである。
リバランスされたルノー・グループと日産の間の株式持ち合いと強化されたアライアンスのガバナンス
2023年2月6日及び同年7月26日に行われた公表に続いて、必要な規制上の承認を得た後、ルノー・グループ及び日産の間の新提携契約の効力が2023年11月8日付で発生した。これにより、ルノー・グループと日産の間の株式持ち合いのリバランスが確定し、従前のアライアンスに関連する契約(すなわち、再締結版提携基本契約、アライアンス及び資本参加契約並びに2019年3月12日の覚書)が置き換えられた。
その結果、新提携契約の効力発生以降、ルノー・グループ及び日産は現在は15%の株式持ち合いを行っており、それぞれがロックアップ及びスタンドスティル義務により持株比率を15%に制限されている。ルノー・グループと日産の議決権行使の上限は、行使可能な議決権の15%とされ、両社は当該範囲内であれば自由に議決権の行使が可能である。
2023年11月8日、ルノーは日産株式の(合計43.4%のうちの)28.4%をフランスの信託に譲渡した。かかる株式の議決権は、特定の例外を除き、中立の方法で行使される。ルノー・グループは、これらの株式が売却されるまで、引き続き信託が保有する当該株式に付随する経済的権利(配当金及び株式の売却益)のすべてを有する。2023年11月8日以降、ルノー・グループは、信託内の日産株式の売却を受託者に指示できるものの、あらかじめ決められた特定の期間内に売却する必要はない。ルノー・グループは、日産との間で形成・調整したプロセスの一環として、信託内の日産株式の処分について完全な裁量を有するが、日産は、当該プロセスの中で、自ら又は指定された第三者の利益のために優先交渉権を有する。
ルノー・グループによる信託内の日産株式の譲渡は、ルノー・グループの財務諸表においていかなる減損にも繋がっていない。
ルノー・グループは現在、日産株式を収益化できる可能性を有することで、資金配分方針におけるより大きな柔軟性の恩恵を受けている。
新提携契約の効力発生以降、2023年12月13日に、ルノー・グループはフランスの信託に譲渡した日産株式28.4%の収益化を開始した。ルノー・グループは、日産の資本の5%に相当する日産株式211,000,000株を、764百万ユーロの売却価格で日産に対して売却した。この買収の一部として取得した株式について日産が決定した消却の後、ルノー・グループの直接の持分は機械的かつ自動的に増加し、日産の資本の15.79%となった。ルノー・グループが受益者であるフランスの信託は、現在、日産株式の24.63%を保有している。新提携契約に基づき、ルノー・グループは、15%を超えた0.79%分を譲渡する義務を負わず、日産は引き続き、ルノー・グループ内にて行使可能な議決権の15%につき持分を有する。
(iii)アライアンスの運営
アライアンス・オペレーティング・ボード
2019年3月12日に設置されたアライアンス・オペレーティング・ボード(AOB)は、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車の間の業務調整と、それぞれの株主及び従業員の価値創造に向けた新たな取り組みを担う。
ルノー・グループと日産の間の株式持ち合いのリバランスに続き、アライアンス・オペレーティング・ボードが、企業間のシナジーの模索を促進し、共同プロジェクトの特定、運営及びガバナンスを監督することを目的とする特別な機関であることが合意される。また、アライアンスの新しい働き方を主導し、検討すべきさらなる研究やテーマを提案し、意見の相違の解決を促進し、共同イベントを組織する。
これにより、参加メンバーからの競争上の機密情報が、アライアンス・オペレーティング・ボードのメンバー間の議論において開示又は使用されないことが保証される。すべての共同プロジェクトは、このルールを厳守して提示され、取り扱われる。
2023年12月31日現在、新しいアライアンス・オペレーティング・ボードは、ルノー取締役会長及びアライアンス・オペレーティング・ボードの議長を務めるジャンドミニク・スナール氏、ルノーの最高経営責任者のルカ・デメオ氏、日産の最高経営責任者の内田誠氏並びに三菱自動車の最高経営責任者の加藤隆雄氏により構成されている。
アライアンス・オペレーティング・ボードが行う提言は、そのメンバー全員の同意をもって採択される。アライアンス・オペレーティング・ボードは、3社及びアライアンスの利益にとって必要な頻度で開かれ、少なくとも毎月1回、フランス若しくは日本において、又は必要に応じビデオ会議によって開催する。
2021年4月に任命された、アライアンス・オペレーティング・ボードの事務局長であるヴェロニク・サラデポ氏の役割は、各社の運営効率の加速化を目指し開始される、アライアンスの主要なプロジェクトを調整し促進すること及びアライアンス・オペレーティング・ボードへの報告を行うことである。
将来的な協力に関する機会については専門の委員会が評価する。
2023年を通じて、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車は、共同プロジェクトの強化により、業績、製品、技術及び市場に関して業界トップの座の維持を確保した。
2023年、アライアンス・オペレーティング・ボードは平均で月に1回又は2回行われた。また、日本で3回、フランスで3回、対面での会議が開かれ、あるいはビデオ会議を行った。
機会のリストは、2024年度の研究パイプラインにて決定されるなどした新規プロジェクトによって強化されている。
(iv)ルノー・日産 B.V.(RNBV)
2002年以降、RNBVはアライアンス内にまたがる戦略及び企画について意思決定及び提言を行う権限を有してきた。
2023年11月8日にルノー・グループ及び日産の間の新提携契約がその効力を発生してからは、RNBVは機能を持たない純粋な持株会社となった。
(v)2023年度の共同取引の数値
2023年度において、ルノー・グループは日産からの購入を行った。当該購入については、連結財務諸表の注記12に記載されている。
IV. パートナーシップ及び提携
ルノー・日産・三菱アライアンスとメルセデス・ベンツAGとの間の戦略的協力
「アライアンス・パートナーシップの新たな章」を参照のこと。
水平統合戦略
新たなバリューチェーン(技術、産業、循環、サービスに関するもの等)のそれぞれにおいて、変革を加速し、他に抜きん出た存在となるために、ルノー・グループは可能な場合は常に、それぞれの分野の最高のプレイヤーとの協力的アプローチを採用している。この積極的なパートナーシップ方針により、ルノー・グループには共同投資、共同開発、より広い範囲の革新をカバーすること、そしてリスクを共有することが可能となっている。パートナーシップは、活動に応じて、例えば、合弁会社、製品の共同開発のための戦略的パートナーシップ、会社間の供給契約又は持分投資など、異なった形態を採ることができる。
電気自動車の分野において
パートナーシップについては、ワイロット(ルノー・グループが21%の持分を保有するフランスのスタートアップ)とは革新的な軸流のe-engineを大型の規模で開発及び工業化すべく提携し、エアバスとは次世代型のバッテリー・システムを開発すべく提携し、またCEAとは非常に高効率な双方向型充電器を開発すべく提携している。また、グーグル、クアルコム及びヴァレオをはじめとするソフトウェア分野で最高の企業ともパートナーシップが構築されている。しかし、ルノー・グループは2017年のインテルのチームの統合と2020年のソフトウェア・ファクトリーの創設を受け、自社の強力なソフトウェア技術及びノウハウからも恩恵を得ている。このためルノー・グループは、トゥールーズとソフィア・アンティポリスの拠点だけで1,500人を含む、2,800人の技術エンジニアに依拠している。
将来の電気自動車のバッテリー生産に向けて、ルノー・グループは主に2つの戦略的提携先(エンビジョンAESC及びベルコール)を選んでおり、そのバッテリー工場は、エレクトリシティ部門の近く、フランス国内に所在することとなっている。
エンビジョンAESCはバッテリー技術及び工場の観点から世界規模のプレイヤーである。この提携先は2024年にドゥエーに容量9GWhのギガファクトリーを設立し、2030年までに24GWhに達するという目標を掲げている。目標は、将来のR5を含めたルノー・グループの電動モデルにとってコスト競争力のある、最先端の低炭素バッテリーを生産することである。
ベルコールは、バッテリーセルの開発に特化したフランスのスタートアップであり、ルノー・グループはその持分の19%を取得している。ダンケルクに置かれる同社の将来のギガファクトリーは、毎年、ルノー・グループのブランドの上位セグメントの車両(特に2025年からは、フランスのディエップで製造される、アルピーヌによる未来型100%電動C-Crossover GT)に装備する12GWh相当のバッテリーを供給する。
また、ルノー・グループは電気自動車用バッテリーボックスを製造すべく、敏実集団(Minth Group)との合弁会社の設立を発表した。この合弁会社は、2023年にリュイッツに2つの新製造ラインを設置し、2025年までに年間300,000個のバッテリーボックスの製造能力を備える予定である。
産業の脱炭素化の軌跡に沿って、2022年には同社は、フランスで最大のグリーン電力供給契約をヴォルタリアと締結したほか、ドゥエーでの深層地熱発電プロジェクトをエンジーと行うなど、3つの大きなパートナーシップに調印した。
原材料の供給を確保するため、ルノー・グループはバルカン・エナジー、Arverne Group、テラフェーム及びManagem Groupと戦略的パートナーシップを締結している。
小型商用車の分野において
ソフトウェア定義自動車(SDV)は、設計から車両の寿命の終わりまで、ユーザーから学習しつつメーカーとの繋がりを維持し、ライフサイクルを通じて継続的に自動車を更新することができるため、自動車産業の将来を担っている。2026年に自社初のオープンかつ水平型のSDVを発売するため、ルノー・グループは2つの大手テックプレイヤーと強力なパートナーシップを築いてきた。
● 2022年、ルノー・グループとクアルコム・テクノロジーズは、将来世代のソフトウェア定義自動車に向けた集中型電子アーキテクチャの開発に向けて技術提携を強化した。
● 2022年11月、ルノー・グループとグーグルは、ソフトウェア定義車両のデジタル・アーキテクチャの設計及び生産に関する新しい契約の締結と、ルノー・グループのデジタル化の強化に伴い、パートナーシップの新たな段階を迎えたことを発表した。
内燃機関とハイブリッド・エンジンについて
ルノー・グループとジーリーは、2023年7月11日に合弁契約を締結し、それぞれが新会社の50%の持分を保有し、今後の世界的な需要に応えるべく、次世代の熱、ハイブリッド及び低排出量のパワートレインのリーダーとなることを目指す。
中古車
2021年12月、ルノー・グループと、その子会社で自動車向け金融及びサービスを専門とするモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、ヨーロッパでのHeycarプラットフォームの発展に貢献すべく2017年に設立された、モビリティ・トレーダー・ホールディングGmbHの株式持分を取得し、また、2023年にはフォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービシーズと共同での新たな金融投資により、このプラットフォームへの関心を確認した。
Heycar.frの主な目的は、従来の金融及び自動車リースのソリューションにより、中古車の買い手のための道筋を創造し、革新的なオンライン体験を通じてこれを提供することである。
このサイトは2022年にフランスでローンチされ、2023年も、広告掲載件数、サイトの来訪者数及びHeycarブランドの評判などの観点から同国で成長を続けた。
小型商用車
ルノーは、日産、ルノー・トラック及びメルセデス・ベンツ・グループとの間で数本の契約を管理している。
バンセグメントでは、2010年に発表したルノー・日産アライアンスとダイムラーとの戦略的協力関係の一環として、ルノーは、カングーをベースとした、メルセデス・ベンツの都市型小型商用車シタンの開発を行った。この自動車は、モーブージュ工場で製造され、2012年からメルセデスが販売している。2019年及び2020年には、新型カングーをベースとした後継車及び電気自動車バージョンをモーブージュで製造するために、ルノーとメルセデス・ベンツ・グループ間の契約を更新及び延長した。このモデルは「シタン(バン)」及び「T-CLASS(パッセンジャー)」の名前で2021年に販売を開始した。
ルノー・日産アライアンスのもと、カングーをベースとしてルノーが開発した小型バンNV250をモーブージュの工場で製造する契約が日産と締結された。この自動車の生産と販売はNV200に代わって2019年度後半に開始された。この契約は、新しいカングーに基づく後継車種と電気自動車版のモーブージュでの製造を目的として更新された。2021年に「タウンスター」の名称で販売が開始されている。
小型バンセグメント:ルノー・日産アライアンスのもと、日産との間で、ルノーがトラフィックをベースに開発した小型バン「NV300/プリマスター」を、サンドゥヴィル工場において製造する契約が締結された。この自動車の生産と販売は2016年度に開始された。
トラフィックも、2022年度に締結された商業協定に基づき、ルノー・トラックの販売網を通して販売されている。
2023年10月、ルノー・グループ、ボルボ・グループ、CMA CGMグループは、新しい電動小型バンのファミリーとそれに関連したサービスを開発、生産及び販売する合弁会社を2024年に設立するための契約の締結を発表した。
大型バンセグメント:ルノー・日産アライアンスのもと、日産との間で、ルノーがマスターをベースに開発した大型バン「NV400/インタースター」を、バティイー工場において製造する契約が締結された。この自動車の生産と販売は2011年度に開始された。
マスターも、2009年度に締結された販売協定の条件に基づき、ルノー・トラックの販売網を通して販売されている。
ルノー・日産アライアンスの一環として、ピックアップセグメントでは、ルノーは2015年度に日産と、日産NP300をベースとするルノー・ピックアップ「アラスカン」の開発及び生産のための契約を締結した。この自動車は日産及びルノー向けにサンタ・イサベル工場(アルゼンチン)で生産され、アルゼンチン市場では「アラスカン」の名前で2020年11月に販売が開始された。
新しいモビリティの分野では、ルノー・グループとプラグ・パワーが2021年に、水素モビリティに特化した合弁会社を設立する契約を締結した。この会社、Hyviaは2021年6月に創立され、最終的にはフランス国内4ヶ所に設立される予定である。同社は以下の通りターンキー・ソリューションの完全なエコシステムを提供する。すなわち燃料電池式小型商用車、充電ステーション、脱炭素型水素の供給、フリートの保守である。
モビリティの革新について
2021年に、ルノー・グループ、アトス、ダッソー・システムズ、オレンジ、STマイクロエレクトロニクス及びタレスは、スマート、セキュアかつ持続可能なモビリティのための開かれた革新的エコシステムを創出した。ソフトウェア・レピュブリックは、民間部門(スタートアップ、中小企業、中堅公開企業、大規模なグループ)、公共部門(地方自治体)及び学界(学校、大学)のプレイヤーとのパートナーシップの創出と強化を可能にした。2022年3月には、共同プロジェクトの加速化とスタートアップの支援を目的としたオーダーメイドの支援プログラムを有する、ソフトウェア・レピュブリック・インキュベータが開始された。計11のスタートアップが現在育成中又は育成を完了している(Angoka、Basemark、CommuniThings、Compredict、CORE for Tech™、Entropy、Geoflex、Neovya、Parcoor、Vianova、Wattpark)。
既に6件の案件が実現している。
モビライズ・パワーボックス®は、電気自動車のための、安全な、双方向接続された充電ステーションで、パリ・モーターショーで発表された。
7~22kWの充電範囲を備えたこの充電ステーションは、ヨーロッパにおいていくつかの大きな目標を達成している。
● 電気自動車のあらゆるユーザー向けに充電の利用可能性を促進すること。
● 送電網のスマート・マネジメントに貢献すること。
● 自動車の充電ネットワークへの接続の間のサイバーセキュリティリスクを解決すること。
● この新しい市場セグメントの産業及び技術における独立性を強化すること。
2023年に販売されたモビライズ・パワーボックス®レンジは、ソフトウェア・レピュブリックのいくつかのパートナー(電気自動車充電システムのアーキテクチャに係るノウハウに関してルノー・グループ、オレンジ、STマイクロエレクトロニクス、タレス)のノウハウと、製造におけるIoTecha Corp及びLacroix(製造はフランスの電気組立工場Symbioseで行われる)など他の技術パートナーのノウハウを統合したものである。
「検出&対応」サイバーセキュリティソリューション
サイバーセキュリティは、モビリティの大きな課題の一つである。オレンジ(その子会社であるオレンジサイバーディフェンスを通じて)、ルノー・グループ及びタレスは、スタートアップのParcoorとともに、迅速な対応を提供し車両の保護を可能とするため、サイバー攻撃の試みを検知及び分析するソリューションの共同開発を発表した。AI(人工知能)と機械学習に基づいたこのソリューションは2025年からルノーの車両に組み込まれる。このプロジェクトはBPIフランスによる支援を受けている。
地域における車両の流れをモデル化するツール
道路交通の安全性及び流動性は地域における重要な課題である。この文脈で言えば、ダッソー・システムズ、オレンジ及びルノー・グループは、車両の流れをモデル化するツールを開発している。最初のパイロット版はコレーズ県で開始された。このツールは、道路交通の流れに関する知識、インフラの状態と安全性に関する主要なデータを地域に提供し、これによって、維持費と道路整備の効率性を改善することができる。
サイバーセキュリティ技術に関する課題に対応するためのソフトウェア・レピュブリック・アカデミー
拡大し続けている採用とサイバーセキュリティスキルへのニーズに対応するため、パートナー6社は2022年9月から2つのトレーニング・プログラムを開始した。第一のプログラムは、ソフトウェア・レピュブリックのエコシステムの利益のため、選び抜かれたパートナーのサイバーセキュリティトレーニングのモジュールを共同で提供するものである。第二のプログラムは、エコール2600やEFREIと提携し、Bac+3~Bac+5レベル(3~5年の大学学位レベル)の2つの徒弟制のトレーニング講座を創設した。
BYOD(Bring Your Own Device)プロジェクト
このプロジェクトは、顧客のスマートフォンやタブレットを使用した新しい機能を開発し、ドライバーや乗客の体験を向上させることを目的としている。最初の顧客であるダチアの勢いのもと、ソフトウェア・レピュブリックはCore for Techと共同で、ダチアの「メディアコントロール」アプリケーションを強化する独自の機能を開発している。
これらのプロジェクトは、ソフトウェア・レピュブリックのEIG(Economic Interest Grouping)の一環として創出され、ソフトウェア・レピュブリックの活動の発展と共同エコシステム内でのプロジェクトの育成を可能にしている。
国際的拡大の加速
複数のパートナーシップの恩恵により、国際的発展が続いている。
韓国
2022年1月、ルノー・グループと、中国最大の民間自動車メーカーであるジーリー・ホールディング・グループ(ジーリー・グループ)は、韓国国内市場向け車両と輸出向け車両のマーケティングについて提携する合意を締結した。新しい車両は、2024年の生産開始予定で、ルノー・コリア自動車(RKM)が釜山工場で生産する。
この契約の一環として、2022年12月、ジーリー・オートは増資を通じ、ルノー・コリア自動車の株式34.02%を取得した。RKMは引き続き他の株主を維持している。すなわち、依然として大株主であり、完全な連結を続けているルノー・グループと、少数株主であるサムスン(サムスン・カードを通じて)である。
トルコ
ルノー・グループ及びオヤック(トルコ最大の企業年金基金)は、トルコで50年以上にわたりパートナーである。オヤック・ルノー(51%をルノー・グループ、49%をオヤック・グループ)は、ルノー・グループの製造拠点、自動車、エンジン及びギアボックスの生産及び輸出における重要な役割を果たしている。MAIS(51%をオヤック・グループ、49%をルノー・グループ)は、ルノー及びダチア・ブランド向けの自動車、予備部品及びサービスの販売及びアフターサービス事業を運営する。
2022年の製造委託契約の締結に伴い、当初はオヤック・ルノーで行われたメガーヌ・セダンの生産は、カルサンに移管されている。
中国
eGTは、2017年9月、ルノー・グループ(25%)、日産(25%)及び東風(50%)により設立された。この会社は十堰(湖北省)を拠点とし、K-ゼロ・エミッション(中国)及びスプリング(ヨーロッパ)の開発に専念している。2023年の終わりまで、eGTは158,000台の車両を生産しており、これらはヨーロッパ(ダチア・スプリング)及び中南米(ルノー・E-クウィッド)に輸出され、東風ブランドで69,000台が販売された。
ルノー・ブリリアンス・ジンベイ・オートモーティブ・カンパニー(華晨雷諾金杯汽車有限公司)(RBJAC)は、2017年12月からCBAチャイナ・オートモーティブ・ホールディング・リミテッド(華晨中国汽車控股有限公司)との合弁会社であるが、2022年1月に操業を停止した。
2019年4月にルノー・グループと日産が設立(折半出資)したアライアンス・イノベーション・ラボ・シャンハイ(AIL-SH)は、上海を拠点とするイノベーション・プラットフォームである。同社はコネクティッド・カーや自動運転車の研究開発を担当している。
ジャンリン・モーターズ・グループ・ニュー・エナジー・ビークル・カンパニー(JMEV)は2019年にルノー・グループとジャンリン・モーターズ・コーポレーション・グループ(江鈴汽車股份有限公司)(JMCG)が、中国における電気自動車産業の発展を促進するため設立した合弁会社である。2023年7月17日、ルノーs.a.sは、ジャンリン・モーターズ・グループ・ニュー・エナジー・ビークル・カンパニー(JMEV)及び共同株主であるジャンリン・モーターズ・コーポレーション・グループ(JMCG)と包括契約を締結し、JMCGに対してルノーs.a.sの持分50%を売却する意思を通知した。また、株式譲渡に関する現地行政当局の承認を見越して、JMEV及びその子会社の新たなガバナンス体制が定められ、ルノー・グループによる当該事業体への独占的な支配は排除された。
2022年、ルノー・グループは、中国の自動車テクノロジーのエコシステムがどのように機能するかを理解すべく、スタートアップのBeyonCaに投資した。
イラン
ルノー・グループは、同国に関する国際規制により科される法的制約を完全に遵守しながら、そのプレゼンスを維持している。その結果、イランへのCKD(Completely Knocked Down)部品の納入は2018年8月6日に停止され、ルノー・パルスはその活動をアフターサービスに限定している。
イランにおける事業は、2013年度以降、ルノー・グループの連結範囲から外されている。
アルジェリア
オラン工場は、ルノー(49%)、SNVI(ソシエテ・ナシオナル・デ・ヴェイキュール・アンドゥストリエル、34%)及びFNI(国家投資基金、17%)のパートナーシップであるルノー・アルジェリ・プロデュクション(RAP)により所有されている。2022年にMADAR HoldingがSNVIのRAPに対する34%の持分を取得した。
1年半の生産停止の後、この工場は2021年の夏に部分的かつ断続的に操業を再開している。2022年及び2023年には既存の部品ストックによる僅かな活動があった。2023年以降、この工場は再立ち上げの認可を待ち続けている。
ロシア
2022年5月、ルノー・グループは子会社のルノー・ロシアをモスクワ市に売却した。
同時に、ルノー・グループはアフトワズに対する67.69%の持分をロシア産業省の一部門であるNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に売却した。この売却には、今後6年間に状況が変化した場合に、2024年、2026年及び2028年の5月15日から始まる3つの90日間に行使可能な、アフトワズに対する持分をルノー・グループが買い戻すオプションが付されている。ルノー・グループは、現在行われている国際的な制裁を遵守しつつ、引き続きアフトワズのレファレンス・パートナーであり続けている。
環境部門
2022年10月、ルノー・グループは、ヨーロッパで初めての自動車循環経済の会社であるザ・フューチャー・イズ・ニュートラルの創設を発表した。同社の目的は自動車産業が資源中立化に向けて進むことを可能とするツールを提供することである。ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルは、専門の子会社や長年の提携先を通じて、バリューチェーン全体を通じ事業を展開している。ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルはまた、クローズド・ループ・バッテリー・リサイクルを含む新事業のため、新たなパートナーシップを開発している。
(2)規制環境
自動車の製造に関する規制
一般的枠組み
自動車の製造に関する規制は、個人の安全と自動車の全車両の環境影響(汚染物質の排出量、CO2、騒音、資源への負荷の低減等)の両方に関して、各国の要件を満たしている。
欧州連合の規制枠組みは、特に、自動車及びそのトレーラー、並びに当該車両用の装置、構成部品及び個別の技術ユニットの認可及び市場監視に関する規則(EU)第2018/858号(規則(EU)第2019/2144号による改正を含む。)に基づいており、一般的な安全並びに車両の乗員及び脆弱な道路利用者の防護に関する一般安全規則(General Safety Regulation)(GSR)として知られるもので、これによって型式認証及び製造工程管理、並びに市場に出された車両の統計的かつ継続的な監視が強化された。
自動車メーカーはまた、欧州委員会や国連などの支援の下、作業部会を通じて世界レベルでの規制強化に積極的に関与しており、こうした規制変更が自社の技術的・産業的能力とその実施タイムスケールを確実に考慮したものとなるようにしている。
汚染物質の排出量及びCO2
小型乗用車及び商用車からの排出量に関する自動車の型式認証(Euro5及びEuro6)並びに車両の修理及びメンテナンス情報の利用に関する規則(EU)第2018/858号により改正された規則(EC)第715/2007号((EU)第2018/1832号により改正された2017年6月1日付委員会規則(EU)第2017/1151号による補足を含む。)により、汚染物質の排出量に関する要件水準が大幅に引き上げられた。
2018年9月1日以降、WLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)として知られる、より現実に近い走行条件を示す新試験サイクルにおいて、すべての新型の乗用車(PC)及び小型商用車(LCV)が、Euro6及びCO2上限値を用いた汚染物質計測の対象となった。より重量の大きい新型の小型商用車については、1年遅れてWLTPが実施された。
実験室で汚染物質を計測するWLTPサイクルは、RDE(実路走行排気(Real Driving Emissions))として知られる手続によって補完される。RDEは2段階(Eu6d-temp及びEu6d)で導入され、実際の道路条件下(走行、路面の状態、気象等)での排出量を確認することを可能にしている。
排ガス排出量に適用されるこれらの規制に加え、ガソリン車の燃料系統からの蒸発ガス排出量に関する規制も適用されている。排出量のレベルは大幅に低減され、2019年9月1日以降、新たな手続がすべての新型車に適用されている。
(CE)「排出量」規則第715/2007号は、新製品の認可に限らず、メーカー及び加盟国による顧客保有車両の点検も要求している。自動車産業は、6ヶ月から5年、又は15,000kmから100,000kmの間で車両検査が必要とされる消費財を生産する、数少ない産業の一つである。
排ガス規制は、規則第2017/1151号を改正する規則第2023/443号の適用により進化を続けており、EURO6d、WLTP第3法、及びRDEパッケージ5手続の修正及び改正を行うEuro6e/Eu6bis/Eu6ebis FCMとして知られる3つの新たな中間段階を導入した。
2023年9月から2027年1月の間、Euro6の制限は変更されることはなく、これらの新たな段階では、より厳しい要件が導入される。それには、PEMS(車載型排出ガス計測システム)の測定不確実性の大幅な低減、RDE運転の温度条件の拡張、排ガス関連補助ストラテジーの使用を追跡する指標の導入、及びPHEVのCO2排出量算定係数の引き下げ、並びにPHEVのCO2排出量算定係数引き下げの第二段階が含まれる。
次期の重要な規制マイルストーンはEuro7である。欧州委員会は、2022年11月に提案を行った。この提案は現在、欧州議会及び欧州理事会が共同で決定しており、2023年末までに合意に達する見込みである。その目的は、Euro7を排出ゼロの前の最終段階とすることである。この規則は、自動車の排出ガス(排気ガス及び蒸発ガス)に関する制限とプロトコルを強化し、例えば以下のような新しい要件を導入する。
・ タイヤの制動及び摩耗粒子に関する制限とプロトコル
・ バッテリーの排出ガスと性能に関する耐久性の向上
・ オーバーエミッション、NOx、粒子、アンモニアを検出するための車内センサーを利用したオンボード・モニタリング(OBM)による車載モニタリングの強化
・ 排出ガス関連機能の「不正」処理(改ざん防止)に対する保護強化
・ 環境パスポートの作成など。
同時に、CO2排出性能基準を定める規則(EU)第2019/631号が、新型の乗用車及び小型商用車に適用されている。この規則は、規則(EU)第851/2023号により改正され、2035年までに達成すべき目標を定めている。2021年を起点として、CO2排出量を2025年までに15%削減し、2030年には55%削減、2035年には100%削減するとしている。この最終値は、最終的に、排気ガスからCO2を排出する新車、つまり、プラグインか否かを問わず、ハイブリッド・エンジンを含む、炭素燃料を動力源とするすべての内燃エンジンの販売に適用される金銭的罰則となる。
同じ原則は小型商用車にも適用され、2021年に定義された基準と比較して、2025年までに15%、2030年までに50%、また2035年までに100%削減することを目標とし、内燃エンジンに対する罰則と同じ結果となる。
規則第2019/631号は、上記の目標を達成できなかった場合に、CO21グラム当たり及び販売された車両1台当たり95ユーロの罰金を科すことも規定している。また、同規則では、メーカーの間での共同利用又はエコイノベーションによる利得から恩恵を得る可能性といった、一定の発展も提供されている。
2024年以降、新しい走行中検証規制が施行される。これにより当局は、メーカーのCO2申告が、走行中にサンプリングされた車両で測定された値に適合しているかどうかをチェックできるようになる。不一致が見つかった場合、メーカーのCAFEスコアは、その車種が販売されたすべての年について再計算される。この再計算は2021年から遡って適用される。
ブラジル及びインドといった、ルノーが営業している他の大陸においても、地球温暖化対策や排ガス規制の目的は似ているがタイムテーブルが異なる規則が見られる。
受動的安全性と積極的安全性
**自動車及びそのトレーラー、並びにそれらに用いる装置、部品及び個別の技術的実体に関する型式認証要件に関する規則(EU)第2019/2144号の発効により、一般的な安全性に関して、**メーカー各社は、事故の重大度を最小限に抑えることを目的とした新たな要件に沿って、全ラインナップの安全装置を組み込み、新型車両の構造設計を行うことを要求されている。
受動的安全性
2022年7月以降、新たに型式認証されたすべての乗用車及び小型商用車は、前面・側面・後面衝突に関する新たな要件を満たさなければならない。当該要件は、2024年7月以降、欧州連合において新規登録されたすべての車両に適用される。
これらの適用日から2年後には、防護領域をフロントガラスまで広げるために、歩行者の安全に関する新たな要件が、これらの車両のフロントエンドに適用される。
積極的安全性
2022年7月以降、新たに型式認証されたすべての乗用車及び小型商用車(クラスM1及びN1)は、製造時に以下を搭載しなければならない。
・ 静止中か動作中かにかかわらず、他の車両との衝突の危険を減らすための先進緊急ブレーキ(AEB)システム
・ 区分線(実線)を越える無意識の車線逸脱(表示信号なし)の前に車両を車線に戻し、また無意識に区分線(破線)を越えた場合に運転者に警告する緊急車線維持システム
・ 車速が上限を超えた場合に運転者に警告することができるインテリジェント・スピード・アダプテーション・システム
・ ハンドルやペダル等の動作分析に基づく運転者の眠気検知・警告システム
これらの先進運転支援システム(ADAS)は、2024年7月から、欧州連合のすべての新規登録車に対して義務付けられることになる。
これらの日付の2年後には、歩行者や自転車通行者を考慮するAEBシステムや、カメラや映像解析アルゴリズムを用いた技術を必要とする先進運転者逸脱警報システムといった、新たなADASが義務付けられる。
2022年7月以降に新たに型式認証された乗用車及び商用車(小型商用車及び公共輸送車)は、乗用車、公共輸送車、小型商用車、大型商用車のカテゴリーに応じて、車両の前面・側面・後面に、車両周辺の歩行者及び自転車を検知及び/又は視認するシステムを装備しなければならない。
これらのシステムは、2024年7月以降、欧州連合において新規登録されるすべての車両に対して義務付けられることとなる。
サイバーセキュリティ
規則第661/2009号は、サイバーセキュリティ領域について体系化する新たなジュネーブ規則の採択を通して、車両のサイバーセキュリティ要件(全区分)も導入した。これらの要件は、2022年7月に新たに型式認証された車両について発効し、また2024年7月から欧州連合において新規登録された全車について適用する。
これらの新たな規定は、すべての決定と認可が監督当局に対して追跡可能かつ透明性を有すること、また、サイバーリスクを制限するすべての最先端の技術的ソリューションが車両デザインに組み込まれていることを確保するために、高度に構造化されたサイバーセキュリティガバナンス体制を設置することをメーカーに求めている。このシステムは、第三者による認定を受けたシステムでなければならない。
UTACとCNRVは2022年初めにルノーのガバナンス体制を認定した。特に新たな生産拠点の追加や、パートナーシップのための協働システムの認定など、拡張が進行中である。
日本、韓国、トルコ、イスラエルのような様々な国が、同様の要件を、同様のスケジュールで採用しているか、採用する予定である。
これらの要件に加えて、メーカーはソフトウェアの更新の判断や車両構成の追跡可能性を確保するために、ソフトウェア変更管理システムを実施する必要がある。UTAC及びCNRVは、ルノーのソフトウェア更新管理システムを2023年に認定した。
自動運転車及び/又はコネクティッド・カー
強制的な装備ではないが、ドライバー・デリゲーション・サービスを提供する車両に関する規制は、初期において、運転者が渋滞時及び高速道路で車線変更を行わず運転することを可能にするシステム(先進車線維持システム)を対象としている。
より野心的な使用事例への拡張は、2025年までに現実のものとなるはずである。
これと並行して、これらの自動運転システムの使用を認可するために、交通規則が段階的に変更されている。したがって、2020年に採択され、2021年に正式なものとなった道路交通に関するウィーン条約の改正は、ドイツ、フランス、英国におけるこの方向への進展への道を開くものである。
コネクティビティも、自動車セクター以外の多くの参加者が関与しているという点において、特殊な事例であり、インテリジェント・トランスポート・システム型ソリューションの展開にとって真の障害となっている。
欧州委員会は現在、定期技術検査で車両の状態を確認するための、より導入が容易で、2020年代半ばまでに車両適合性が強制となる可能性のある、電子的手段の導入に取り組んでいる。
最後に、「コネクティッド・カー」は、データ、特に車両への、あるいは車両からの「データのアクセスと転送」に関して主要な課題を引き起こしており、背景にはマネタイズと新しい「ビジネス」に関する非常に重大な課題がある。
現在、欧州委員会が起草しているデータ法は、この極めて有望なデータビジネスを規制することを目的としており、その際、特に、メーカーにとって、個人データ保護法(一般データ保護規則)の仲裁の下で確実に自由競争と知的財産のバランスが維持されることが必要である。
使用禁止物質及び材料並びにリサイクル
物質規制は、車両に含まれるすべての物質や材料の登録を規制し、これらの物質や材料の禁止や制限を定めており、車両ごとにモニタリングを行って、有害な又は禁止された製品が市場に流通することを回避し、また使用済み車両及びそのバッテリーのリサイクルを促進している。
欧州連合は、車両及びバッテリーの規制物質及びリサイクルに関する世界的な規制ガイダンスのほとんどを定めている。
これらには、以下のものが含まれる。
・ 欧州のREACH(すべての物質に適用される一般的な枠組み)、POP(残留性有機汚染物質)及び物質の殺生物性製品規制
・ 温室効果ガスに関するFガス規制及び空調装置指令
・ 車両の使用済み処理における回収率、リサイクル率及び再使用率の最低割当量並びに特定危険物の禁止に関するELV(使用済み車両)・リサイクル性指令
・ バッテリーのリサイクル性及び耐久性に関する規制
留意すべきは、欧州委員会のグリーン・ディールが、今後5~10年の間に、車両設計に影響を与えるような多くの変更を導くことを目的としていることである。
この規制の目的は、短期的又は長期的に環境や人間及び動物の健康全般に悪影響を及ぼす物質の禁止を拡大し、迅速化することである。例えば、現在のフッ素系物質(PFAS)の禁止については、限定的な適用除外を認めつつ、速やかに実施すべきである。このPFASファミリーに初めて適用されたこの加速プロセスは、内分泌かく乱物質、残留性有機汚染物質、生物の生殖に悪影響を及ぼすあらゆる物質(CMR物質)、生物蓄積性物質、毒性物質、呼吸器や皮膚アレルギーを発症する物質、免疫毒性・神経毒性物質であるフタル酸エステルとすべての物質とそのファミリーに急速に拡大する見込みである。
欧州委員会の目的は、国連の環境プログラムに基づき国際条約で認められている場合、欧州連合で適用されている禁止措置を世界の他の地域にも拡大することを奨励することである。これは、残留性有機汚染物質についてのケースである。
電池については、回収基準に限定した現行の規制が、ライフサイクル全体を網羅する規制(EC第2023/1542号)へと展開する。
この新規制は以下を導入する。
・ 新電池の性能、耐久性、カーボン・フットプリント、リサイクル性、リサイクル材導入などの技術的要求事項
・ 当局の定期的な監査を受け、サプライチェーン全体で倫理的なルールを実施する(デューデリジェンス)ことを求める産業組織要件
・ 非運輸部門を含む、電池の再利用を容易にするための新たな規制の枠組み
・ 各電池の技術的・環境的性能をまとめたデジタルパスポートを通じて顧客とコミュニケーションをとる新たな義務
車両に関する限り、回収・リサイクルに限定した現行の規制が、ライフサイクル全体を網羅する規制へと展開し、車両の再生プラスチック製品の含有量に対する要求事項を課す。
中国、韓国、日本、インドといった他の国々でも、乗員のいる車内空間の空気の質を保証するために、バッテリーや車両のリサイクル及び/又は車両に含まれる材料からの排出物に固有の要件を採用する可能性がある。
監督の強化
欧州連合加盟国において適用される法的枠組は、型式認証試験の監視強化、エンジン適合検査による車両の耐用期間を通じた性能維持、技術検査の強化及び生産車の法規適合性(CoP)検証プロセスの強化による全車両の一般的状態の維持、市場に投入された車両の適合性の監視などを通じて、要件及び規制当局によるチェックが厳格化する傾向を示している。
環境規制
ルノー・グループは、自動車及び機械装置の生産並びに製品販売事業の一環として、ルノー・グループが自社の自動車・製品を営業又は販売する各国において、特に自社が運営する拠点・施設及び用いる物質に関して自社に直接適用される一定の規制に従うことを義務付けられている。
ルノー・グループは、その活動に伴い、特に大気への排出物、廃棄物管理及び水質・土壌への影響に関する環境規制に従わなければならない。
以下に、ルノー・グループの工業・物流・商業活動に適用される主な規制について述べる。
産業排出物管理
「IED指令」(産業排出指令)として知られる2010年11月24日付欧州指令第2010/75/EU号は、産業施設から大気、水域、土壌への汚染物質の排出防止と低減に関する多くの要件を強化するものであり、また、超過してはならない基準値を設定している。
また、IEDは、特定の産業施設が行政の認可の対象であることも定めている。この認可は、一定の環境条件(事業者が汚染に対する適切な予防措置を講じ、施設が少なくとも規制の閾値を遵守していること)が満たされた場合のみ認められる。
この指令の基本理念の1つは、あらゆる種類の汚染を防止するために利用可能な最善の技術(BAT)を使用することである。BATは、「BREF」(利用可能な最善技術参照集)にまとめられ、活動セクターごとに、生産条件下で許容される排出量のレベルが設定されている。
ルノー・グループの生産拠点の大半は、自動車用塗料の工程においてBREF STS(溶剤による表面処理)に依拠している。BREF STSは改定されており、新たな結論は2020年12月9日にEU決定第2020/2009号で発表された。審査請求を提出した後、関係する生産拠点は、2024年12月までに、新しい閾値に適合するよう要求されたBATを実施する必要がある。さらに、ファウンドリ及び表面処理活動に関するSF及びSTM BREFの改定も、それぞれ2019年及び2022年に始まった。これらの改定は、BREF STSと同じ論理に従い、最終的にはこれらの活動に関する将来の排出制限を設定するものである。
IED指令は、施設の操業開始前又は発行済み認可の第一回更新に先立って、関係施設の説明と土壌・地下水診断を含む「基礎報告書」を作成することも要求している。最後に、当該指令は活動の停止時における現場復旧のための義務を再定義している。
大気中への排出管理
2015年11月25日付欧州指令(EU)第2015/2193号は、中規模燃焼プラントからの排出量を規制している。**同指令は、**使用燃料の種類にかかわらず、定格火力1メガワット以上50メガワット未満の燃焼プラントから大気中に放出される二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物(NOx)及び細粉の排出基準値を設定している。同指令は、一酸化炭素(CO)排出量を監視するための規則も定めている。
事業者は、この指令の附属書Ⅲで定められた要件に沿った排出量の監視、及び、特に定期的計測を実施しなければならない。COの計測はすべての施設に義務付けられている。
**2014年4月16日付欧州規則(EU)第517/2014号(F-Gas)**は、京都議定書の対象であるフッ素化温室効果ガスの排出の制限、禁止、削減を目指すものである。
本規則は、
・ 気候への影響が大きいフッ素化ガスの使用を抑制し、エネルギー効率が良く安全な代替物質を奨励し、
・ フッ素化ガスを含む製品・装置の封じ込めと使用済み処理を継続的に改善し、
・ フッ素化ガスの主要グループであるHFCを段階的に削減するためのモントリオール議定書に基づく国際的合意に係るコンセンサスを促進し、
・ 欧州連合が、特に規制対象物質とその地球温暖化係数(GWP)について、IPCCの第4次評価報告書に記載されている通り、国際レベルで得られた最新の科学的成果を考慮に入れることを確実にする。
同規則は、2015年から2030年の間に、地球温暖化係数(GWP)の高いものを禁止することで、フッ素化ガス排出量を80%削減することを目指している。
ルノー・グループは、これらの義務を見直し、またこれらの物質の使用を最小限に抑え、その大気への放出を制限するために必要な手配を講じている。
2003年10月13日付温室効果ガス排出枠取引制度に関する欧州指令第2003/87/EC号は、フランス、スペイン、スロベニア及びルーマニアにあるルノー・グループの複数の拠点に適用される。第4段階(2021年~2030年)の実施は、温室効果ガス排出量の監視と報告に関する実施規則(EU)第2018/2066号によって主に規定されている。
スキームの対象となる拠点は、毎年、温室効果ガスの排出量を申告し、排出されたCO2量のトンに相当する数の「排出枠」を放棄しなければならない。一定数の排出枠は無料で割り当てられ、追加排出枠は発行市場又は流通市場で購入することができる。
第4段階では、無料排出枠の割当ては、委任規則(EU)第2019/331号に示される厳格な規則によって規定されている。温室効果ガスの年間排出量は、実施規制(EU)第2018/2067号に記載される認定された独立第三者機関により検証される。
韓国では、2012年法律(温室効果ガス排出枠の割当て及び取引に関する法律)とそれに付随する政令によって、2015年に交換システムが導入された。釜山及び器興区のRKM工場はこの対象となっている。
水管理
ルノー・グループは、生産工程で水を取り入れ、使用し、排出するため、水の使用と保護に関する欧州規則の適用を受けている。
「水枠組み指令」(WFD)として知られる2000年10月23日付欧州指令第2000/60/EC号は、欧州レベルでの大きな分水地点毎の水の管理と保護のための枠組みを定めている。WFDは、水政策において戦略的かつ基本的な役割を果たし、地表水(淡水及び沿岸水)並びに地下水の状態の保全と回復に対して、野心的な目標を設定している。
公的機関は、回収システムに向けて排出される可能性のある産業廃水、及び都市の廃水処理工場からの処理済み廃水や汚泥に対しても、厳しい規制を課している。
WFDは2025年に向けた目標を設定したが、その実施のタイムテーブルは2027年まで延長されている。水問題、特に生活廃水の再利用については、引き続き議論が進められている。かかる水処理の改善は、特に農業潅漑における廃水の利用を著しく増加させる可能性がある。
**2020年12月16日付の欧州指令(EU)第2020/2184号は、人間の飲用を意図した水の品質について、**欧州連合全域で高品質の水道水を保証することを目的としている。この指令は、すべての欧州人が安全な飲料水を利用できるように改善することを支持し、初めて成功した欧州市民イニシアチブ「Right2Water」に1.8百万人を超える欧州人が署名したことを受けたものである。
2022年に、欧州委員会は、欧州議会及び理事会の欧州指令(EU)第2020/2184号の適用において、人間の飲用を意図した水の懸念物質及び化合物のウォッチリスト(2)を作成した。関係する2つの物質は内分泌かく乱物質であり、これらの新しい要件を満たすために、ルノー・グループが事業を展開する各国の国内法の規定を考慮することになる。これらの要件は、特に配水ネットワークの所有者(企業)が責任を有する。
最後に、水資源の不足の深刻化は今後の大きな課題である。
廃棄物管理
「廃棄物枠組み指令」(WFD)として知られる2008年11月19日付欧州指令第2008/98/EC号は、欧州連合内の廃棄物処理に適用される規則を定めている。同指令は、保有者が廃棄する、又は廃棄を意図し若しくは要求されるすべての物体又は物質に適用される。WFDは、「汚染者負担」の原則の名の下に、人間の健康を危うくしたり環境を害したりしない方法で廃棄物を管理する廃棄物生産者の責任を再確認するものである。
同指令は、循環型経済への移行を視野に入れ、廃棄物の発生を抑制・削減することにより、廃棄物生産者が資源の利用に与える影響を制限するための要件も導入している。
同指令は、廃棄物処理方法の階層を設け、廃棄物生産者に廃棄物の発生を抑制し、回収を最大化すること(第一に再利用とリサイクル)によって廃棄物を処理することを義務付けている。
同指令は、回収、処分、廃棄物の終了、及び副産物の概念を明確にし、また最低限、紙、金属、プラスチック及びガラスの分別回収の確立を義務付けている。
1992年に発効した、有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約は、廃棄物の国境を越える運搬を規定、制限している。
これは、187の締約国に、廃棄物処理への近接、環境上健全な管理、回収の優先、潜在的有害物質の輸入に対する事前のインフォームドコンセントその他の基本原則を遵守することを呼びかけるものである。
新車及び予備部品の販売に適用される欧州規則
ルノー・グループは欧州競争法に服している。この法律では、とりわけ、競争を妨げ、制限し、又は歪める契約を禁止している。例外として、製品の生産及び販売の改善、又は技術的若しくは経済的進歩の促進に貢献する場合には、競争を制限する契約(特に、再販業者の選定又は再販業者のための排他的条件の規定)が認められる。
新車の販売及び自動車予備部品の供給事業に適用される2022年5月10日付欧州委員会一括適用免除規則第2022/720号、及び自動車の修理・保守サービスに適用される2010年5月27日付欧州委員会一括適用免除規則第461/2010号の目的は、競争を排除せずに販売を改善すると推定されるカルテルの合意の禁止の適用を免除することである。
この自動的な適用免除の基準は、ある契約の当事者らの市場シェア(最高で30%)と、競争に対する顕著な制限の不存在によって決定される。自動車セクターに適用される場合、この適用免除は、原則として、メーカーによる認定販売代理店・修理業者ネットワークの選定に適用される。
但し、以下のいずれかの制限の存在により、免除の適用が禁止される場合がある。
・ 販売業者による車両や予備部品の再販価格(固定又は最低価格)を設定すること(再販価格維持の禁止)
・ 認定販売業者間における地理的又は顧客市場の絶対的分配(特に、指定地域又は顧客グループにおける受動的販売台数の制限)
・ 認定販売業者による他の認定販売業者からの調達禁止(クロス納入の制限)
・ 認定販売業者が独立修理業者に修理又は保守サービスに使用する予備部品を再販することを禁止すること
・ 認定修理業者が元の部品と同等の品質を有する予備部品を修理又は保守サービスのために使用することを禁止すること
同様に、規則第461/2010号に基づき、独立修理業者が車両の修理やメンテナンスに必要な技術情報にアクセスすることに関する制限は、ルノーによる認定修理業者ネットワークの選定による適用免除の利益を排除するものと推定される。
2023年6月1日以降、これらのアクセス義務は、車両センサーから生成されるデータにも拡大された。アクセス拒否は、サイバーセキュリティを理由に正当化される可能性がある。
共同体意匠規制
共同体意匠に関する2001年12月12日付理事会規則(EC)第6/2002号は、修理条項の原則を規定している。これは、どの企業にもアフターサービス市場における予備部品の製造及び販売を認めることによって自由な競争を促進する目的で、視認性を有する自動車予備部品の意匠による保護を排除するものである。
国家レベルでいえば、欧州諸国は修理条項の国内法における採択については分断されたままである。ポーランド、スペイン、ドイツ(2020年1月1日以降)といった一部の国々では、修理条項が採択されている。一方、フランス、スロバキア、クロアチアといった他の国々はこの規制緩和を拒絶しており、修理条項の原則を適用していない。
それにもかかわらず、修理条項は、最終的に欧州連合の全加盟国に適用可能となる可能性が高い。2021年の夏、欧州委員会は、修理条項に関する論点を含む、意匠制度の総合的評価に関する新たな公開協議を開始した。
修理条項の欧州連合の全加盟国への拡張はルノー・グループのアフターサービス市場におけるシェアに大きな経済的影響を及ぼすこととなる。
フランスでは、2023年1月1日から自由化する法律が成立し、自由化への第一歩を踏み出した。
・ 予備部品の著作権保護の廃止
・ デザインによる予備部品の保護期間を(25年から)10年間に短縮
・ 純正部品メーカーがメーカーの事前合意なしに交換用予備部品を製造できるようにする
銀行規制
子会社であるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズを通じてルノー・グループに適用されるいくつかの銀行セクター規制は、おそらくルノー・グループの活動に大きな影響を及ぼす。
CRD Ⅳ指令として知られる、金融機関の活動並びに金融機関及び投資会社の健全性の監督へのアクセスに関する2013年6月26日付指令第2013/36号は、命令第2014/158号及び2014年11月3日付命令によって、フランス国内法となった。これらの法令は、金融機関の認可条件、金融機関のガバナンス、内部統制、及び上級経営陣の報酬について規定する規則を再定義した。その目的は、これらの分野において金融機関に適用される規制を欧州レベルで調和させることである。したがって、これらは、銀行セクターにおける域内市場の達成に向けた重要な一歩である。指令第2013/36号は、適用免除団体、金融持株会社、複合金融持株会社、報酬、監督措置及び監督権、並びに資本保全措置に関して、指令第2019/878号によって改正された。この指令は2020年12月21日付命令第2020-1635号によってフランス国内法となり、財務問題に関する欧州連合法に法律を適合させるための様々な規定を含む。
CRR規則として知られる、金融機関及び投資会社の健全性要件に関する2013年6月26日付欧州規則第575/2013号は、資本比率、流動性比率及びレバレッジ比率に関する新たな要件を導入した。この規則は、資本の質的及び量的側面を改善することにより、欧州の金融機関の堅実性を強化することを目的としている。この規定は、不良エクスポージャーに係る損失の最低限のカバレッジについて、規則第2019/630号によって改正された。この新しい規則は、不良エクスポージャーが引当金又はその他の調整によって十分にカバーされない場合の資本からの控除規定によって、資本に関する現行の健全性規則を補足するものでもある。また、CRRは、レバレッジ比率、純安定調達比率、自己資金及び適格負債の要件、カウンターパーティ信用リスク、市場リスク、中央清算機関へのエクスポージャー、集団投資事業へのエクスポージャー、大規模エクスポージャー、報告・開示要件に関して2019年5月20日付規則(EU)第2019/876号により、また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行に伴い行われた一定の調整に関して2020年6月24日付規則(EU)第2020/873号により改正されている。
BRRDとして知られる、金融機関及び投資会社の再建・破綻処理の枠組みを確立する2014年5月15日付指令第2014/59号は、金融機関の再建・破綻処理の枠組みを定めている。この規定は、財政の安定性を保ち、納税者のコストを最小限に抑えるような方法で、欧州の銀行の破産を確実に管理することを目的としており、困難が生じる前に、また必要であれば破綻処理の開始時に介入する手段を所轄官庁に与えている。同指令は2015年1月1日に発効した。これらの方策は、単一破綻処理メカニズム(SRM)及び単一破綻処理基金(SRF)を確立した2014年7月15日付規則第806/2014号によって補完された。最後に、この指令は、金融機関の損失吸収力及び資本再構築力に関して、2019年5月20日付指令第2019/879号によって改正された。特に、この指令は、各事業所固有のMREL(自己資本と適格負債に関する最低所要水準)の確定方法を明確にするもので、銀行セクターの破綻処理体制に関する2020年12月21日付指令第2020/1636号によりフランス国内法となった。
**消費者信用契約に関する2008年4月23日付指令第2008/48号は、**消費者信用改革に関する2010年7月1日付法律第2010-737号によりフランス国内法化された。これらの規定は、より適切な消費者保護の提供と、国内の与信規則との調和を目的としている。これらの規定は、消費者に対して標準的な欧州契約締結前情報シートを提供することにより、消費者への情報提供を強化することを、金融機関に要求する。この指令は現在、欧州レベルで改正作業中である。
資金洗浄又はテロ資金調達を目的とした金融システムの使用防止に関する指令第2015/849号は、2018年5月30日付指令第2018/843号により改正された。この規定は、2021年2月12日付政令第2020-115号によってフランス国内法となった。このシステムは、
・ 実質的所有者の登録情報へのアクセスを拡大することにより、複雑な法的実体及び法的構造の透明性を強化し、
・ リスクの高い第三国が関与する事業関係又は取引について実施すべきデューデリジェンスの強化策を示し、
・ 通信回線を介した取引関係の締結に伴う高度の資金洗浄リスクを軽減するために、セーフガードを設定し、
・ 金融・保険会社のグループによるAML-CFT手続の統合的監督の原則を確立する。
2018年5月16日付命令第2018-361号によってフランス国内法化された、保険販売に関する2016年1月20日付指令第2016/97号は、より適切な消費者保護を確保し、保険商品の販売に関する国内規則を調和させることを目的としている。この規定は、保険商品の設計及び販売のためのガバナンス手続の構築と、顧客への新たな標準的情報文書(IPID)の配布を求めている。
2019年2月25日、欧州銀行監督機構は、アウトソーシングガイドライン(EBA/GL/2019/02)**を公表した。**このガイドラインは、外部委託業務のガバナンスの枠組みを定めている。これにより、各委託先の評価、委託業務の記録簿の保管、及び委託に伴うリスクの適切な管理を確保するための一定数の条項を委託先との契約に盛り込むことが求められている。
2017年1月18日、欧州銀行監督機構は、デフォルトの定義の適用に関するガイドライン(EBA/GL/2016/07)**を公表した。**この規定は、デフォルトの様々な理由(延滞日数の計算を含む。)、非デフォルトへの復帰条件及び関連するプロセスの詳細を明確にすることにより、デフォルトの定義を調和させることを目的としている。本規定は2021年1月1日より適用されている。
さらに、欧州委員会は、「延滞債権の重要性基準に関する最終報告書」(RTS/2016/06)と題する委任規則第2018/171号を採択した。この規定は、延滞日数の計算(延滞日数計算)について、絶対的及び相対的重要性基準の適用に基づく単一の手法を導入している。
2018年11月21日付規則第2018/1845号において、ECBは、小売のエクスポージャーについては100ユーロ、その他のエクスポージャーについては500ユーロの絶対的基準値を設定した。2020年12月31日から、これらの規則を遵守しなければならない。
最後に、欧州銀行監督機構は、デフォルト確率の推計及びデフォルト時損失率の推計に関するガイドライン(EBA-GL-2017-16)も公表した。欧州銀行監督機構はまた、2018年10月31日に、不良債権等エクスポージャー(NPEs)、再交渉エクスポージャー、差し押さえ資産の管理に関連して、信用機関の優れたリスク管理手法を定めるガイダンス(EBA/GL/2018/06)、並びに信用供与プロセス、及び、特に信用度評価に関する関連リスク管理手順に関連して、金融機関の内部ガバナンスの取り決めと手順に関するガイダンス(EBA/GL/2020/06)を公表している。
このガイドラインは、資本要件とデフォルト時損失の推計のリスク感応度を維持しつつ、内部モデルの結果における不当なばらつきを削減することを目指す、欧州銀行監督機構のより広範な作業の一環である(EBA-GL-2017-16)。
4【関係会社の状況】
(2023年12月31日現在)
(1)親会社
該当事項なし。
(2)子会社
2023年12月31日現在におけるルノーの連結子会社の総数は、194社であった(ルノーSAを含む。)。
そのうち重要な子会社は以下の通りである*。
(* 個々の収益値は、連結財務諸表の作成で用いた基準に基づき評価し提示している。)
ルノーS.A.S.(Renault S.A.S.)
フランス、ブローニュ・ビヤンクール 92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
ルノーS.A.S.の株式資本は537,386,347ユーロで、1株当たり15.25ユーロの議決権付株式35,238,449株に分割されている。
ルノーはルノーS.A.S.の資本及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーS.A.S.の主な事業目的として、自動車(商用車、小型商用車及び乗用車)の設計、製造、販売、修理、整備及びリース、また、自動車製造に関連して使用される部品及び装置の設計及び生産。さらにかかる事業活動に関する各種サービスその他上記目的に直接的又は間接的、かつ全体的又は部分的に関連する工業、商業、財務、投資及び不動産取引。
2023年12月31日現在の売上高:50,708百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:16,729名。
RCIバンクS.A.(RCI Banque S.A.)
フランス、パリ 75002、ユゼス通り 15
RCIバンクS.A.の授権株式資本は100,000,000ユーロで、1株当たり100ユーロの議決権付株式1,000,000株に分割されている。
ルノーS.A.S.はRCIバンクS.A.の株式及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:主にヨーロッパにおいて販売金融会社並びにルノー及び日産の顧客にサービスを提供している会社の持株会社。ルノー及び日産ヨーロッパの自動車及び予備部品の在庫のための融資。
2023年度の純融資額:21.2十億ユーロ。
2023年12月31日現在の貸借対照表合計(連結):65,196百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:4,390名。
ルノー・リテール・グループ(フランス)(Renault Retail Group (France))
フランス、クラマール セデックス 92142、ドニ・パパン通り 2
ルノー・リテール・グループ(フランス)の株式資本は10,000,000ユーロで、1株当たり5ユーロの議決権付株式2,000,000株に分割されている。
ルノーs.a.s.はルノー・リテール・グループ(フランス)の授権資本及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:乗用車及び小型商用車の取引、修理、整備及びリース。
フランスに49拠点を有する。
2023年12月31日現在の売上高:3,138百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:2,717名。
ルノー・エスパーニャS.A.(Renault España S.A.)
スペイン、バリャドリッド 47008、マドリード通り 72
ルノー・エスパーニャS.A.の授権株式資本は126,501,414ユーロで、1株当たり6ユーロの議決権付株式21,083,569株に分割されている。
ルノーS.A.S.はルノー・エスパーニャS.A.の授権資本及び議決権の99.78%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーの自動車の製造。
工場:バリャドリッド、パレンシア及びセビリアに有する。
2023年12月31日現在の売上高:6,910百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:6,197名。
ルノー・ドイツランドAG(Renault Deutschland AG)
ドイツ、ケルン 51063、ペーター=フッパーツ通り5
ルノー・ドイツランドAGの授権株式資本は10,655,322.80ユーロで、1株当たり511.28ユーロの議決権付株式20,840株に分割されている。
ルノーS.A.S.はルノー・ドイツランドAGの授権資本及び議決権の60%を直接的に保有している。また、ルノー・グループB.V.はルノー・ドイツランドAGの授権資本及び議決権の40%を直接的に保有している。
事業内容:ルノー及びダチア・ブランドの自動車の販売。
2023年12月31日現在の売上高:3,585百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:367名。
ルノー・イタリアS.p.A.(Renault Italia S.p.A.)
イタリア、ローマ 00156、ヴィア・ティブルティーナ n. 1159
ルノー・イタリアS.p.A.の授権株式資本は2,582,500ユーロで、1株当たり10.33ユーロの議決権付株式250,000株に分割されている。
ルノーS.A.S.はルノー・イタリアS.p.A.の資本及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:ルノー及びダチアの自動車の販売。
2023年12月31日現在の売上高:3,503百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:216名。
ルノー・ファイナンスS.A.(Renault Finance S.A.)
スイス、ローザンヌ 1007、ローダニ通り 48
ルノー・ファイナンスS.A.の授権株式資本は140,073,819スイス・フランで、1株当たり303.716スイス・フランの議決権付株式461,200株に分割されている。
ルノーS.A.S.はルノー・ファイナンスS.A.の株式及び議決権の100%を保有している。
事業内容:ルノー及び日産のための市場取引(外国為替、金利取引及び工業金属の金融ヘッジ取引)の実行及び自己勘定のインターバンク取引。
2023年12月31日現在の貸借対照表(連結):8,963百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:32名。
ルノー・タンジェ・エクスプロイテーション(Renault Tanger Exploitation)
モロッコ、タンジェ、プロヴァンス ファフス アンジュラ、コミューン ドゥ メルーサ、ゾーン フランシェ ドゥ メルーサ 1
ルノー・タンジェ・エクスプロイテーションの授権株式資本は42,000,000ユーロで、1株当たり100ユーロの議決権付株式420,000株に分割されている。
ルノーs.a.s.はルノー・タンジェ・エクスプロイテーションの授権資本の99.99%及び議決権の60%を直接的に保有し、またルノー・デブロプマン・アンデュストリエル・エ・コメルシアルはルノー・タンジェ・エクスプロイテーションの授権資本及び議決権の0.01%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーの自動車の研究及び製造。
2023年12月31日現在の売上高:3,681百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:6,336名。
オヤック・ルノー・オートモビル・ファブリカラリ(Oyak-Renault Otomobil Fabrikalari)
トルコ、イスタンブール ウムラニエ 34770、バルカン通りNo: 47、ファティ・スルタン・メフメット・マハレシ
オヤック・ルノー・オートモビル・ファブリカラリの授権株式資本は323,300,000トルコ・リラで、1株当たり0.010トルコ・リラの議決権付株式32,330,000,000株に分割されている。
ルノー・グループはオヤック・ルノー・オートモビル・ファブリカラリの授権資本及び議決権の51%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーの自動車の組立及び製造。
工場:ブルサに有する。
2023年12月31日現在の売上高:4,372百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:5,288名。
SCオートモビル・ダチアSA(SC Automobile Dacia SA)
ルーマニア、アルジェシュ県、ミオヴェニ 115400、Str. ウジネイ nr 1
SCオートモビル・ダチアSAの授権株式資本は2,541,738,210.57ルーマニア・レイで、1株当たり0.1ルーマニア・レイの議決権付株式25,417,382,105株に分割されている。
ルノーはSCオートモビル・ダチアSAの授権資本及び議決権の99.43%を直接的に保有している。
事業内容:ルノー及びダチアの自動車の製造及び販売。
工場:ミオヴェニに有する。
2023年12月31日現在の売上高:5,235百万ユーロ。
2023年12月31日現在の従業員数:11,023名。
(3)関連会社(*)
2023年12月31日現在におけるルノーの関連会社の総数は、25社であった。
そのうち重要な関連会社は以下の通りである。
(*) 関連会社とは、i)ルノー・グループが重大な影響を及ぼし、持分法により財務諸表に含まれている会社及び ii)比例ベースで連結された合弁会社を意味する。
自動車部門
日産自動車株式会社(NISSAN Motor Co., Ltd.)
日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地
日産自動車株式会社の発行可能株式数は6,000,000,000株である。引受済資本は605,813,000,204.581円で、1株当たり151円の議決権付株式4,009,715,112株に分割されている。
ルノーS.A.は、日産の株式の15.79%及び議決権の15%を直接的に保有している。
事業内容:日産自動車グループは自動車の設計、製造及び販売を行っている世界的な自動車製造業者である。ルノーとの関係については、上記3-「(1)- III.ルノー-日産-三菱アライアンス」を参照のこと。
5【従業員の状況】
安全、包摂的かつ学習重視の環境に向けて(EFPD1 EFPD2a EFPD4 EFPD5 EFPD6)
方法論的メモ
社会的業績指標は、2017年7月19日の命令第2017-1180号(将来の職業選択の自由に関する2018年9月5日の法律第2018-771号、2018年10月23日の不正防止法第2018-898号、及び農産食品セクターにおける貿易関係の均衡を図り、健全、持続可能かつすべての人が利用しやすい食料を提供するための2018年10月30日の法律第2018-938号により順次改正された。)及び2017年8月9日のデクレ第2017-1265号に従い、非財務業績声明(EFPD)で特定された主なリスクに対応するものである。
連結の範囲
連結の範囲は、ルノー・グループの完全連結子会社又は共同支配事業の定義に対応する会社をカバーしている。
この章では、以下の通り、いくつかの対象範囲を使用している。
・ モビリティスタートアップ企業を除くグローバルスコープ(ルノー・グループの従業員数の99.8%をカバー)
・ モビリティスタートアップ企業を除く完全連結子会社(ルノー・グループの従業員の94.92%をカバー)。共同支配事業の定義を満たす会社はインドのRNTBCIであり、66.67%をカバーしている。
一部の指標については、データが入手できないことなどから連結範囲の100%をカバーしていない。安全衛生指標は、モビリティスタートアップ企業、タンディル、南昌JMEV及び瀋陽RBACの子会社の中国工場を除き、対象範囲の100%をカバーしており、これはルノー・グループの従業員数の99%をカバーしている。2021年の対象範囲と比較して、ルノー・モスクワ、アフトワズ・グループ及びその子会社は報告対象範囲から除外している。
(1)衛生、安全、人間工学(HSE)
ルノー・グループの拠点における衛生、安全及び人間工学に関する約束と行動は、ルノー・グループ警戒計画に詳述されている。
1. 方法論に関する情報を伴うリスク・マッピング
2. リスク・マッピングに基づいて各拠点の状態を定期的に評価するための手続
3. 各リスクについて、リスクを軽減し、重大な損害を防止するための措置
4. 実施した方策を監視し、その有効性を評価するためのシステム
5. 内部通報ツール
(2)多様性、育成、従業員コミットメントの促進
2023年、ルノー・グループの人的資本は、131の事業体とルノー・グループが事業を展開する33ヶ国における105,497名の女性と男性で構成されていた。その一人ひとりが、モビリティを持続可能かつ世界規模でアクセス可能にするため、自らの決意とスキルを活かしている。ルノー・グループは、より持続可能かつより責任ある成長に向けて全力を傾け、またグローバル、公正かつ競争力のある人事方針を導入している。人事の原則、基準、プロセスは、共通の参照枠組みを提供することで、すべての従業員にとっての公正と透明性を確保している。ルノー・グループは、自動車セグメントにおける役割の変化に適応し、将来のモビリティの形を作り続けるために、企業としてのルノー・グループの迅速で、革新的、効果的、かつ熱心な学びの確保に向けて、世界的視野を持つ人事方針を導入した。この方針は、質の高い社会的対話をローカルとグローバルの両方のレベルで行うことを基本とし、以下の5つの優先課題に焦点を当てている。
・ 従業員の衛生と安全を維持するための倫理規範や規則を遵守しながら、持続可能な競争力を維持すること
・ あらゆる人材を引き付け、育成すること
・ チームに権限を与えるマネジメント手法を実行すること
・ 包摂的な文化を推進すること
・ 従業員のエンゲージメントを促進し、従業員エクスペリエンスを高めること
(i)必要な資源とスキルの確保
デジタル革命や画期的なテクノロジーの急速な台頭に伴い、企業が必要とするスキルは変化しており、その適格性はすべてのレベルにおいてこれらの変革の影響を受けている。さらに、人材の特定は、自動車セクターに限らず、ますます競争が激化する市場において行われている。ルノー・グループは、このような急速な変化を予測し、それに適応するために、事業を展開するすべての市場で、幅広い経歴と専門知識を持つ従業員を新たに採用している。
A. 資源配分の最適化
2023年の特徴は、ルノー・グループの変革という文脈において、世界的に労働力が安定化したことである。この安定化は、自動車部門のほとんどすべての事業体で見られた。
最適化プランにより、未来の電気自動車、コネクティッド自動車、自動運転車、カーシェアリングを導入、開発するルノー・グループの能力を強化しながら、特にフランスの間接雇用者数を削減することにも成功した。
a) 過去3年間の国別従業員数の内訳及び平均従業員数(EFPD1a EFPD1d)
| 従業員報告の範囲 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2023年の割合 |
| ルノー・グループ*(終身雇用及び任期付き雇用) | 111,755 | 105,812 | 105,497 | |
| アルゼンチン | 2,147 | 2,122 | 2,609 | 2% |
| ブラジル | 5,693 | 5,831 | 5,739 | 5% |
| フランス | 41,613 | 38,161 | 38,101 | 36% |
| インド | 4,334 | 4,569 | 5,357 | 5% |
| モロッコ | 9,059 | 8,509 | 8,278 | 8% |
| ルーマニア | 15,494 | 14,888 | 15,365 | 15% |
| スロベニア | 2,215 | 1,493 | 1,459 | 1% |
| 韓国 | 3,738 | 3,747 | 3,211 | 3% |
| スペイン | 10,396 | 10,802 | 10,818 | 10% |
| トルコ | 6,313 | 6,273 | 6,177 | 6% |
| その他の国 | 10,753 | 9,417 | 8,383 | 8% |
| ルノー・グループ平均従業員数 | 117,252 | 108,784 | 105,655 |
* 海外駐在員は自国において計算される。
2021年の数字は修正再表示され、ロシア及びアフトワズ・グループは除外されている。
2023年12月31日現在、ルノー・グループの従業員数(終身雇用及び任期付き雇用契約)は合計105,497名で、自動車部門は101,107名、販売金融部門は4,390名であった。
ルノー・グループは33ヶ国で従業員を雇用している。「上位10ヶ国」(アルゼンチン、ブラジル、フランス、インド、モロッコ、ルーマニア、スロベニア、韓国、スペイン及びトルコ)は、従業員数の92.05%を占める。
b) 採用者の内訳(EFPD1e)
新規採用者数は15,230名で、2022年度(13,716名)から増加した。ルノー・グループは、この採用水準により、自動車市況に適応すること、及びルノー・グループの変革を支援するために必要なスキルを補強することが可能となった。
過去2年間の国別採用者の内訳(%)(EFPD1e)
c) 解雇者の内訳(EFPD1f)
同時期の解雇人数は、2022年度(1,534名)から25%減の合計1,154名であった。
解雇者の内訳(EFPD1f)
B. 現在と未来のスキルに向けた準備
2021年、ルノーはモビリティ専門職の変革を支援するルノウ大学を設立した。工業、学界、企業から生涯学習の中心的人物を結集することで、ルノウ大学は、モビリティの電動化、循環型経済、データ・人工知能、ソフトウェア、サイバーセキュリティの5つのテーマに焦点を当てた研修コースを設計、普及している。
また、ルノウ大学は、著名な学者や技術者と緊密に連携して、資格認定やディプロマにつながる研修コースを開設している。電気モーターの製造について教えるクレオンのE-モビリティ工業アカデミー(EMIA)と、循環型経済に特化したフランのサーキュラー・モビリティ・インダストリー(ICM)キャンパスは、この革新的な連携の一例である。また、ルノウ大学は、ルノー・グループが事業を展開する国々(スペイン、トルコ、インド等)での国際的開発プロジェクトによって、拡大を続けている。ルノウ大学は当初、ルノー・グループのフランスの従業員のみを対象としていたが、2021年以降すでに20,629名を超える従業員に対して研修を行っており、2025年までにルノー・グループ以外の5,000名を対象に研修を行いたいと考えている。
(ii)すべての人材のエンゲージメントと人材開発の確保
A. 従業員のキャリア開発の支援
従業員の支援と育成は、ルノー・グループのDNAの一部である。ルノー・グループは、従業員が各自の経験やその可能性を通じて、又は各自の希望や職業の進化に応じた研修を受けることで、成長し、発展を遂げられるよう、様々なキャリア開発の機会を提供している(70/20/10)。
a) 従業員とそのマネジャーとの毎年の対話:キャリア開発インタビュー
毎年、すべての従業員は、各自のキャリア開発における希望や自己開発プランについて検討するよう奨励され、これはキャリア開発に関する対話の一部としてマネジャーと共有される。その項目は、People@RenaultGroupというツールにおいて様式化されている。
また、人事部及びマネジャーは、人事委員会の会議や年1回以上の人材検討会議において、キャリア開発と自己開発の機会について議論している。これらの委員会の目的は、従業員の自己開発支援を強化することである。
b) 社内での移動:成長のための重要な方策
ルノー・グループは、経験の多様性を成長のための重要な方策と考えている。そのため、社内の移動方針では、従業員に各自のキャリア開発のかじ取りを任せ、ルノー・グループにおける移動とキャリアの管理に自主性を持たせることを目指している。
この方針の主要な原則には、社内雇用市場の透明性、職務変更時期の最適化、職務の定義から最終候補者の選定までのマネジメントの関与が含まれる。これらの原則の遵守は、以下のとおり、多様性と包摂を体現する、機動的かつ流動的な社内移動を保証するものである。
・ チーム内の経歴と個性の多様性と補完性の追求
・ 社内求人広告の作成や候補者の妥当性確認における差別の禁止
・ 求人の公表と社内候補者の優先順位付けにおける透明性を通じた機会均等
具体的には、2年以上その地位に就いており、社内移動プロジェクトに参加する従業員は、ルノー・グループの社内求人サイト、People@Renault Groupの「ジョブ・オポチュニティ」に掲載されている求人(2023年は12,000近くのポジションの社内求人の掲示があった。)に応募することができる。
フランスでは、移動のチャンスに加え、「オプティマム」制度が、対応可能かつ意欲的な従業員に対して社内の別の部署で一時的に短期の任務に就く可能性を提供することによって、社内のスキルの潜在力を最適化している。これは、移動の手続を進める前に新たなキャリアの方向性を試すチャンスともなっている。
c) 従業員にキャリア開発の指針を示すGrow@RenaultGroup
2022年、ルノー・グループは、従業員のキャリア開発の指針となる新たなデジタルプラットフォーム「Grow@RenaultGroup」を立ち上げた。従業員は、1つのスペースで、自己理解を深め、自分の将来について考え、自己開発プランを構築するための助言、ツール、資源を見つけ、それによってマネジャーとの話し合いの準備をすることができる。また、このプラットフォームは、他者との交流や、より正式な研修(デジタルモジュール、論説、書籍)を通じて、経験を通じた成長に向けた活動や具体的なアイデアも提供している。2023年にはこのプラットフォームにマネジャー向けの項目が追加され、従業員の成長を支援するための指針やツールが提供されている。
d) デジタルソリューション:People@RenaultGroup及びLearning@RenaultGroup
2019年以降、ルノー・グループは、People@RenaultGroup(ワークデイ)というデジタルソリューションを展開している。これは、自分のキャリアパスやスキルを紹介したり、キャリアへの希望を文書化したりするためのフィードバック・ツールや機能を従業員に提供するものである。
Learning@RenaultGroupは、利用可能な研修モジュールやe-ラーニングによって従業員の成長を可能とする、ルノー・グループのデジタル研修プラットフォームである。
B.スキル開発支援のための研修(EFPD5a)
ルノー・グループは、持続可能な成長及び社会的責任に関する目標を達成するため、従業員のスキル開発を支援している。
2023年度の研修チームの優先事項は、主に以下の点に重点がおかれた。
・ ルノウ大学内の学習・開発コミュニティの強化
・ 提供される研修の受講率の向上と学習経験の改善
・ 研修の新たな実施法と学習組織の開発
a) ルノウ大学内の学習・開発コミュニティの強化
ルノー・グループは、2024年までに新たな企業内大学であるルノウ大学に機能アカデミーを統合することにより、人事組織をさらに発展させている。これまで本社機能の一部であった機能アカデミーの各チームは、ルノー・グループの人事組織に順次移管されており、ルノウ大学の提供科目の拡大に貢献することとなる。この組織はさらに、ルノー・グループの本社機能との密接な連携を維持しながら、対象となる研修テーマの横断的機能を高めることにより、ルノーリューションの一部として創設された新たな事業体(ホース及びアンペア)を支援する。当社の組織は、17ヶ国の緊密でダイナミックな学習・開発コミュニティにも依拠しており、この研修を事業チームの近くで展開することを支援している。
2023年度に、2023年12月31日現在のルノー・グループ従業員(正社員又は任期付き雇用契約)が受講した研修時間総数は、2,519,196時間であった。(EFPD5b)
| クラスター(*)別の研修時間の内訳は 以下のとおりであった。 | 2023年 | 2022年 | 2021年 |
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 588,653 | 538,590 | 571,485 |
| フランス | 801,903 | 555,498 | 623,725 |
| 中南米 | 204,305 | 153,473 | 163,918 |
| 国際 | 257,750 | 311,966 | 466,440 |
| アジア | 343,112 | 282,695 | |
| RUM(**) | 323,473 | 294,959 | 370,442 |
| 合計 | 2,519,196 | 2,137,182 | 2,196,010 |
(*) 2022年にルノー・グループの構成は、ロシアにおける事業の売却により変更された。留意点として、2021年のVAZの研修時間は合計1,142,416時間であった。
(**)2022年には、RUM(ルーマニア、ウクライナ、モロッコ)はBRUMであった。同地域の名称はロシアからの撤退後、変更された。
主要9ヶ国において2023年度に実施された研修時間の内訳は、以下のとおりである。
主要9ヶ国の研修時間の内訳
| 研修/国 | アルゼン チン | ブラジル | 韓国 | スペイン | フランス | インド | モロッコ | ルーマニア | トルコ |
| 2021年合計時間 | 36,762 | 90,263 | 25,466 | 403,421 | 623,725 | 155,395 | 99,944 | 212,784 | 274,321 |
| 2022年合計時間 | 17,597 | 89,834 | 40,190 | 420,857 | 555,498 | 235,979 | 77,224 | 217,711 | 306,635 |
| 2023年合計時間 | 19,677 | 159,881 | 47,492 | 381,003 | 801,903 | 297,952 | 67,026 | 256,208 | 251,025 |
2023年度に世界中のルノー・グループの従業員が受講した研修時間数は、17.9%(+382,000時間)増加した。この変動の一因は、デジタルによる研修時間が大幅に増加したことと、倫理及び反トラストの実務に関するプログラムの貢献によるものである。
研修活動は、ルノー・グループの変革(マネジャーの研修、活動のデジタル化、新たなツールや作業方法等)及びルノー・グループの将来にとって不可欠な技術的活動(サイバーセキュリティ、データ及びAI、デジタルツイン、インダストリアルメタバース等)におけるチームのスキルアップの支援を目的として優先度の高いテーマに再度重点をおいている。社内の講師と当社の専門家からなるコミュニティの尽力により1百万時間を超える社内研修を当社のチームに提供することができたが、これは2023年に対面で提供された(かつ、当社の研修管理システムで追跡された)研修時間の約50%にあたる。
b) 提供される研修の受講率の向上と学習経験の改善
ルノー・グループにおける研修受講率の継続的上昇は、研修チームが毎月モニターしている主な指標の一つである。ルノー・グループの従業員による研修受講率を高めるため、事業を展開している国々において多くの取り組みが行われてきた。
2023年度、全体の研修受講率は85.8%であった(2022年度は81.2%)。平均研修時間は、従業員1人あたり22.4時間であった(2022年度は19.5時間)。研修を受けた各従業員の平均研修時間は26.1時間であった。こうした指標はルノー・グループが事業を展開している主要9ヶ国の主要な事業体において、毎月、モニタリングされており、ルノー・グループの登録従業員数の91%に相当する。これら主要9ヶ国における研修受講率は85.7%であった(2022年度は81.6%)。
同時にルノー・グループでは、重要なテーマの問題(リモートによるチーム管理、語学スキルの向上、腐敗防止、倫理等)を対象とする研修科目への迅速なアクセスを通じて研修科目の理解を容易にすることで研修管理システムの整備を進め、これと同時に、各従業員に好きな研修テーマの選択を認めることによって研修の道筋の個別化を可能にしている。また、従業員が自分のレベルに応じて優先すべき研修テーマを選び、常に期待に沿う研修を受けられるよう、特別な周知活動を実施した。
2023年3月、新任マネジャーのための新たなプログラムが開始された。この研修サイクルには、チームマネジメントの基礎に関するオンラインセミナー、マネジャー向け人事ツール、一連のオンライン活動、提携先であるチーム・ベーカリーのプラットフォームで運営されるマネジャーのクラブが含まれる。
2023年には、自律的なリモート研修の新たな実務の定着により、デジタル研修が引き続き進化した。ルノー・グループの従業員は458,785時間(2022年は333,634時間)のデジタル研修に参加し、Learning@RenaultGroupにおける研修時間合計の23%を占めた。
ルノー・グループは、学習者に幅広いコンテンツ(技術的及び一般的)を提供している。その一環として、2023年には大規模なリモート言語研修促進運動を実施し、様々な視聴者による語学学習を推進した。15,500時間を上回る視聴時間の大部分が「必須」プログラムと「中核」プログラムに費やされた。
マネジメントの基本に関する8つの異なるテーマで構成される「マネジメントE-カデミー」は、現在、英語、フランス語、スペイン語で提供されており(ルノー・グループ内で話されるほとんどの言語の字幕をつけることができる。)、このプログラムをさらにアクセスしやすくしている。2023年12月末の登録生徒数は3,797名であった。
2023年6月、スペインの人事チームは、生産チームの全従業員を対象とするオンライン研修へのアクセスの促進を目的として、大規模なイニシアチブ「CONVIÉRTETE EN PROTAGONISTA DE TU DESARROLLO PROFESIONAL」を立ち上げた(2023年にはブルーカラー従業員の10%がLearning@RenaultGroupにアクセス可能であった)。
c) 研修の新たな実施法と学習組織の開発
2023年は、学習組織の年であった。ルノウ大学の創設に代表されるこのアプローチは、従業員の生涯学習、学習スタイル、及び自己開発に重点を置く6週間の研修キャンペーンに支えられた。
「実践的学習」というルノウ大学の教育のモットーは、当社のアカデミーが開発した研修コースやイニシアチブに反映されている。CNAM、Ingénieurs 2,000及びネクスト・ムーブとの協力によって開発されたE-モビリティ工業アカデミー(EMIA)は、このアプローチのエビデンスである。研修時間の70%近くが特別な工業機器の実用化に充てられており、その過程で得られた知識やスキルは定期的に評価されている。
研修の内容に技術革新を導入することで、研修システムの大幅な変更を支援している。これらのシステムは、様々な労働環境に適応した解決策を提供するものである。例えば、工業拠点の塗装チームの研修には、仮想現実と拡張現実が貢献している。その結果、研修時間の最適化と原料消費の大幅な削減が可能となっている。
遠隔学習の重視(ハイブリッドワークの出現とルノー・グループの活動の国際化による。)もまた、チームのスキルアップと知識の伝達を支援する具体的な解決策を提供している。これはまた、ルノー・グループへの帰属意識を強化しつつ、様々な国で様々な業務に従事する従業員が容易に利用できる研修コースの提供を可能にしている。
特に、ルノー・グループの人材管理チームと研修チームがSKEMAビジネススクールとの密接な連携の下に企画した研修コース「W-ジャーニー」は、女性人材の育成と、さらに大きな責任を引き受ける女性の支援に役立っている。この6ヶ月間にわたる100%オンラインプログラムは、幅広いテーマ(女性のためのリーダーシップ、戦略的問題の理解、イメージとコミュニケーションの管理)をカバーしている。この研修コースには、ルノー・グループのシニア・エグゼクティブの1人から提案された革新的プロジェクトに関する共同作業や、各クラスの集団的なメンタリングが含まれている。2021年9月に開始されたこのプログラムにはすでに19ヶ国のルノー・グループのすべての機能から227名が参加している。
その他の人材開発プログラム(CEDEPが主催するリモート・プログラム「MBEライブ」等)は、当社の女性人材の開発を目的とした企業間研修コースやメカニズムを含むオファーで構成されている。
2023年4月には、ソフトウェア・レピュブリックと提携して、スタートアップ企業との提携を促進する研修プログラムが、参加企業の約100人の従業員を対象に展開され、国際的な専門家からの声も取り入れられた。
C. 将来の人材とリーダーの準備と育成
a) 人材を特定、開発、維持するための国際的なアプローチ
ルノーリューション戦略プランを支えるため、また競争の激しい労働市場において、ルノー・グループは、主要な人材を特定し、その成長を加速し、ルノー・グループに維持することを目的として、人事方針を適応させている。すなわち、人材育成アクセラレーターというアプローチである。ルノー・グループが事業展開しているすべての国で、以下のことを目指している。
・ ルノー・グループの戦略的課題に沿った様々な経歴を有するより多くの人材をより早く発見するために、より多くのリスクを取ること
・ 人材の特定と開発にマネジャーを関与させ、権限を持たせること
・ 新たなビジネスニーズにより適切に対応すること
2023年には、世界中で6,000名を超える人材が特定され、その育成策が規定された。
これらの人材の育成を支援するために、当該従業員は、全従業員が利用できる方策やツールに加えて、以下のとおり、ローカル又はグローバルに行われる補完的対策を利用することができる。
・ 自己理解を深め、自己の強みを認識し、自己開発やルノー・グループへの影響を高めるためのツール
・ 職能横断的活動への参加
・ メンタリング
・ コーチング
・ 指導力研修、コミュニケーション
・ 国外転勤
b) 組織のあらゆるレベルにおける女性の登用に向けた取り組み
ルノー・グループは、女性に選ばれる雇用主を目指している。その達成のため、ルノーは、以下の事柄を可能にする取り組みを行ってきた。
・ ルノー・グループの最高経営機関(リーダーシップ・チーム及びBMC)における女性比率を高めること。この比率は、社内の任用管理と積極的な女性採用方針(2022年のシニア・エグゼクティブの採用者では、2名中1名以上が女性であった。)により、2022年12月末の28.8%から2023年末には35.6%まで上昇した。目標は2025年末までに30%、2028年末までに40%を達成することである。
・ ルノー・グループにおいて女性の採用を増やすこと。ルノー・グループ全体で、全採用者数における女性の比率を50%にすることを目標としている。外部の人材に門戸を開いているポジションについては、少なくとも1名の女性候補者を提案しなければならない。
・ 新たな社内人材の特定方法により、より多くの女性人材を発見すること。2023年には、ルノー・グループが特定した人材のうち、責任のある地位に就くための支援と育成を受ける人材に占める女性の比率は34%(2022年比+2ポイント)となっている。
・ 女性の人材育成を支援すること。
- ルノー・グループでは、企業レベルだけでなく、現地の国レベルでも、女性の育成支援に特化したコースを提供している。企業レベルでは、対面によるセッション、セッションとセッションの間に行われる作業、自己開発モジュール、ワークショップ、メンタリングの組み合わせからなる以下の2つの旗艦プログラムが毎年提供されている。
- W-ジャーニーは、SKEMAビジネススクールとの連携の下に組織されたプログラムで、マネジャーからリーダーへの移行に向けて、6ヶ月間にわたり、女性人材を支援している。このプログラムは、2021年の開始以来、227人の有能な女性に恩恵をもたらした。2022年、このプログラムは「人事と経営における挑戦」カテゴリーの「デジタルラーニングエクセレンス賞」を受賞した。
- Be Your Own Leaderは、ロンドンビジネススクールとの連携の下に組織されたプログラムで、有能な女性がリーダーとしての潜在能力を解放し、ルノー・グループ内で重責を担う地位を得ることを可能にするものである。これに関して、プログラム受講者は、ルノー・グループの最高経営機関のメンバー1名とのメンタリングを受ける。このプログラムは創設以来、87名の女性リーダーに恩恵をもたらした。
D. 個人の業績の評価
a) 成果の重視から言動の評価へ
ルノーリューション戦略は、ルノー・グループを技術・サービス企業に変革させることを目指しており、これは経営風土の変革と、集団と連携の強化を意味する。
**このため、プロフェッショナルとしての言動は、**より良く共に働き、企業の持続可能な業績を改善、強化するための鍵として、成果と同程度に重要視されることとなる。
業績評価は2021年に見直されており、年間を通して、同僚との協調性、共通の基準、対話とフィードバックという3つの原則に基づいている。
b) 個人の貢献:内容(WHAT)と手法(HOW)の組合せ
ルノーにおいて、業績と個人の貢献度は、以下の2つの基準の組み合わせに由来する。
・ 内容(個別目標)、すなわち、その年に設定された目標の達成度の評価。
・ 手法(プロフェッショナルとしての言動)、すなわち、その成果がどのように得られたかの評価。
業績評価はマネジャーが行う。この評価は、年1回の「ピープル・レビュー」において、社内における一貫性と公平性の担保を目的とする平等性評価を行うことによって、体系的に強化される。また、従業員による自己評価の情報も取り入れており、これについてはピープル・レビューの前に共有できる機会が設けられている。
また、この評価は、年1回の面談におけるマネジャーと従業員の間の交流と対話だけでなく、年間を通じて行う定期的なフィードバックも基本としている。毎年の評価は、過去1年間の成果を見て、チームの業績に対する従業員の貢献について話し合う機会となる。また、定期的なフィードバックにより、マネジャーと従業員は、目標の進捗状況と観察されたプロフェッショナルとしての言動について話し合うことが可能となる。
成果が想定を下回った場合には、マネジャーと従業員が改善プランを実行し、個々の業績の活性化を図る。
c) 開発ツールとしてのフィードバック
ルノー・グループは、エンゲージメント、自己開発、及び集団の業績向上のための重要なプラクティスであるフィードバックの文化を奨励したいと考えている。
その目的は、新たな機会を提供することによって、フィードバックの収集と付与の新たな原動力と習慣を生み出すことである。
例えば、従業員はいつでも、又はプロジェクトの終了時に、同僚や社内の顧客等からのフィードバックを要求することができる。マネジャーは、従業員との話し合いに備え、従業員の成長を支援するために、ある従業員についてのフィードバックを収集することもできる。従業員及びマネジャーには、フィードバックの質を確保するための資料やツールが提供されている。
ルノー・グループでは、フィードバックの請求や収集を容易にするために、ワークデイの人事情報システムの機能であるPeople@RenaultGroupを利用している。
(iii)競争的な給与方針(EFPD1g)
A. 個人の貢献と関与の評価
ホワイトカラー従業員の報酬は以下に基づいて決定される。
・ 責任のレベル:業務分析法に基づいて職位を責任のレベルに応じて査定する。この方法によって、ルノーは報酬方針の競争力及び魅力をよりよく管理するために、従業員の給与を市場と比較できるという利点がある。その目的は、重要な技術者を採用し、適切な水準でルノー従業員に給与を支払うことを可能とすることである。
・ 設定された目標の達成度及び目標達成のためにとった行動により査定される会社に対する個人の貢献度
マネジャーと幹部社員の報酬の変動部分は、連帯の精神により従業員、その業務分野及びルノー・グループの業績を評価する単一スキームを中心に構築される。
数値指標は、集団レベルで設定した達成水準を反映するために使用されている。
2023年にルノー・グループは、複数の国における賃金抑制を反映して、昇給予算を実施した。
但し、該当国における給与のジェンダーギャップ軽減のための特定予算は体系的に維持された。
シニア・エグゼクティブの報酬については「取締役及び会社役員の報酬」に記載する。
B. 集団の業績の分配とルノーの発展への貢献
従業員の株式保有
2022年以降、ルノー・グループは、すべての従業員をルノーリューション戦略とルノー・グループの将来の業績に関与させるために、従業員の株式保有を促進する強固な方針を実施してきた。2023年に、ルノー・グループは、2年連続で、大規模な株式保有オペレーションであるルノーリューション・シェアプランを更新した。
ルノーは、改革を行い、自らを未来に投影することによって、そのルーツを忘れることはない。反対に、ルノーは、自らを比類なき会社としてきた社会的実験場の伝統を継続しながら、この伝統を更新している。
この前例のないオペレーションは、ルノー・グループの各適格従業員に以下を提供した。
・ルノー株式8株の無償割当(30ヶ国で展開)
・優遇条件にてルノー株式を取得できる可能性(23ヶ国で展開)
引受制度に基づいて、適格従業員は、最高経営責任者による引受価格の設定日に先立つ20日間の平均株価から30%の割引で株式を引き受ける機会を得た。引受価格は26.28ユーロであった。この30%の割引に加えて、ルノー・グループはさらに無償株式8株を上限とする追加拠出を行った。
2022年度と同様、ルノーリューション・シェアプラン2023は、ルノー・グループ従業員の間で大きな成功を収めた。95,000名を超える従業員が8株の無償割当による恩恵を受け、約38,000件の引受が記録されている(すなわち、引受率はルノー・グループのレベルで36%であった。)。
ルノーリューション・シェアプランの詳細は、「取締役及び会社役員の報酬」に記載する。
報奨政策
さらにルノー・グループは、特にフランスにおける従業員向けに、拠点の業績への貢献に対して支払われる賞与に加え、ルノー・グループの利益の再分配を含む報奨政策を適用している。
2023年度に関して署名され、2024年3月に従業員に支払われた2023年4月19日の契約には、従前の契約と同様、以下の2つの構成要素が含まれる。
・ ルノー・グループの営業総利益に連動する利益の分配
・ 各拠点の業績に基づく現地の報奨制度
過去3年間にわたるルノーS.A.S.の利益分配と業績関連の賞与は、以下の金額を合計したものとなった。
・ ルノー・グループの営業総利益に連動した利益分配
・ 各拠点の業績に基づく現地の報奨金制度
過去3年間のルノーS.A.S.における利益分配型及び業績連動型賞与の合計額は以下のとおりである。
| 年度(百万ユーロ) | 合計額:報奨金及び業績連動型賞与 |
| 2021年 | 122.4 |
| 2022年 | 149.9 |
| 2023年 | 153.7 |
C. 人件費の管理
2023年度のルノー・グループの人件費は合計5,896百万ユーロで、そのうち5,517百万ユーロが自動車部門の人件費であった。人件費は、2022年度比で4%増加した。この変動は、ルノー・グループが給与方針の管理を維持しつつ、高いインフレ率を特徴とする経済環境への対応策を取ったことによって説明される。「上位10ヶ国」(アルゼンチン、ブラジル、韓国、スペイン、フランス、インド、モロッコ、ルーマニア、スロベニア及びトルコ)の人件費は、ルノー・グループの人件費の88%を占めた。
| 国別人件費 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
| ルノー・グループ | 5,504.7 | 5,661.2 | 5,895.5 |
| アルゼンチン | 69.1 | 86.8 | 72.9 |
| ブラジル | 149.8 | 199.1 | 198.0 |
| フランス | 3,128.8 | 3,087.1 | 3,261.0 |
| インド | 71.6 | 88.9 | 105.7 |
| モロッコ | 160.1 | 156.6 | 132.1 |
| ルーマニア | 375.9 | 425.3 | 489.5 |
| スロベニア | 68.8 | 63.9 | 50.1 |
| 韓国 | 222.6 | 239.3 | 207.3 |
| スペイン | 445.1 | 482.2 | 513.1 |
| トルコ | 96.0 | 116.1 | 154.9 |
| その他の国 | 716.9 | 716.0 | 710.7 |
2021年の数字は修正再表示され、ロシア及びアフトワズ・グループは除外されている。
(iv)多様性を促進する前向きな職場環境
A. 柔軟な勤務体制(EFPD2a)
ルノー・グループは2021年以降、柔軟性と革新性を兼ね備えたハイブリッドな勤務体制を自主的に導入しており、現在ではホワイトカラー従業員の大半がこれに参加している。その結果、世界中の従業員が、週2日以上のリモートワークと勤務時間の20%以上のオフィスワークを組み合わせた方法をとることが可能となっている。ハイブリッドワークの原則は、2019年7月9日のグローバル包括協定の付則に関する2021年4月26日の全会一致の署名によって具体化された。
世界規模で展開されているこの協定は、全般的な枠組みを提供するものであり、各国における活動又は文化に関連する特定の側面を考慮して現地に適応させることが認められている。
2021年協定の原則を実施するにあたっての最初のステップは、客観的な基準に基づいてハイブリッドワークへの参加資格を判断することである。新たなハイブリッドワーク体制への参加は任意である。資格のある従業員のカテゴリーについては、原則として、週2日以上のテレワークと、月間労働時間の20%以上のオフィスワークにより、チームのメンバーや他の社員との社会的なつながりの維持、発展を図っている。
この柔軟でシンプルな原則の下に、世界中で非常に豊かな社会的対話がなされており、現地協定(例えばフランス、ルーマニア、ドイツ)や新たな人事政策の公表(例えばインド、英国、ブラジル)につながっている。
このような勤務体制の根本的な変化は、人々の働き方にも同様に重要な変化をもたらしてきた。
出張の制限によるCO2削減や交通事故の低減に加えて、職場での生活の質やワークライフバランスの観点から、ハイブリッドワークの利点は誰もが認識している。
ルノー・グループはまた、会議の効率が高まり、時間が解放され、より集中的な作業ができるようになったことを歓迎している。最後に、ハイブリッド体制は包摂性にプラスの効果を与えており、特に国際的なチームはハイブリッド体制で連携を強化できることが判明した。
信頼と説明責任に基づくルノー・グループのハイブリッドワークへの実践的アプローチは、世界における雇用主としての約束における魅力の重要な要素となっている。
ルノー・グループは、ハイブリッドワークの展開と並行して、新たなワークスペースを展開する戦略を導入している。その目的は、ルノー・グループのすべてのサービス拠点において、ユニークなワークスペース経験を創造することである。
この経験は次の5つの柱を基礎としている。
・ 変革を推進する企業戦略
・ シナジー強化のための知恵の結集
・ 業務の卓越性を高めるための継続的改善
・ 資源の最適化を目指す財務実績
・ 魅力を伸ばしイノベーションを支援する事業経験
フランスにおける協定の実施に伴い、2021年6月10日、新たな働き方に関する協定への署名について、社会的パートナーとの間で協議が行われた。この協定は、前述したグローバルな付則の主原則を規定するものであり、1週間に2、3日のテレワークを行うという標準的なハイブリッドワーク体制の方法を定義している。さらに、ダイナミックな新しいワークスペースを順次整備することで、サービス拠点の進化を目指す原則を確立している。
2021年からは、新たな職務体制が、従業員の満足度とチームの効率性の向上の観点から評価されている。また、土地建物の占有面積も考慮の対象となり、ゆとりあるワークスペースの再設計を可能にすることで、さらにダイナミックで協働しやすい職場づくりを実現している。例えば、「工場」ゾーンは共同作業を奨励し、「ライブラリ」ゾーンは静かな空間によって集中を促している。
ルノー・グループは、事業を展開している国々の労働時間に関して、法的義務と労働協約を遵守している。
ルノー・グループでは、雇用を確保し、自動車市場の変化に対応するため、柔軟な労働時間を導入しており、従業員代表者や労働組合との協議を通じて、当社の利益と従業員の職場における生活の質との可能な限り最善の均衡を見出すことを目的としている。この方策は、特に労働時間の再編成のための条件に焦点を当てている。例えば、大量の需要に対応するための強制的シフトを加えたり、特に個人の休日や集団休日を利用することによって、需要が減少したときに労働時間を減らしたりすることである。
例えば、フランス国内の拠点の週の平均労働時間は35時間である。工場では、8時間ずつの2交代制を原則としており、需要が急増した場合には、固定シフトの夜勤のチームを追加する場合がある。
B. 多様性と包摂を推進する会社
a) コミュニティ精神を培うアプローチ
多様性と包摂に関するルノー・グループの方針は、すべての従業員が、その差異や特徴にかかわらず、可能な限り最善の条件下で交流し、働くことができるように設計されている。2013年7月2日、ルノー・グループは、あらゆる形態の多様性の促進と差別の排除に取り組む姿勢を示すグローバル包括協定「持続可能な成長と開発への共通コミットメント」に署名した。2019年7月9日、追加協定「ルノー・グループの労働環境の構築に向けた協働」(「社会的対話」参照)が締結された。
多様性と包摂に関するルノー・グループの方針は、ルノー・グループの人事担当取締役直属のダイバーシティ&インクルージョン部門によって主導されている。同部門は、ルノー・グループのすべての国々、機能、ブランド、事業体と緊密に連携し、多様性と包摂に関するロードマップを主導し、その適切な実施を確保している。
b) 当社におけるジェンダーの多様性(EFPD6a)
ルノー・グループの総従業員に占める女性比率は、2022年度(20.8%)と比べて1.2%上昇して、2023年12月31日現在で22.0%であった。2019年から2021年の数値は修正再表示され、ロシア及びアフトワズ・グループは除外されている。
過去5年間の従業員数の男女内訳(EFPD1b)
国別男女内訳
男女の内訳は、2023年12月31日現在の全世界を対象範囲として算出されている。
ルノー・グループは、自動車産業において女性にとって最高の雇用主になるという高い目標を掲げており、以下を目標としている。
・ 2025年までにジェンダーによる賃金格差をなくすこと
・ 女性比率を高めること
これに関して、ルノー・グループは、2030年までに女性の管理職比率を30%、2035年までに35%、2050年までに50%(上位11,000名、つまり、RRGを除く最高レベルの責任を担うルノー・グループの役職の10%)とすることを、高い目標として掲げている。当社はいくつかの方策、特に外部採用、移動、昇進を活用している。人事の具体的なプロセスはすべて、当社の目標の達成に役立つように適応されており、それぞれの国、機能、ブランド及び事業体が、例えば、女性の採用や、研修性及び実習生の女性比率に関する明確な目標を持っている。
2023年12月の女性管理職比率は27.2%となる見込みである。
これらのポジションへの移動可能性を確保し、あるいはさらに加速させるために、すべての人事プロセスは、女性管理職を確実に特定、育成することを目的としている。この点について、ルノー・グループは、女性が能力を発揮し、リーダーシップを示すことができるよう、その自己開発を支援する各種のツール(メンタリング、コーチング、特別な研修制度)を提供している。
そのため、ルノー・グループは、女性に特化した様々な育成プログラムを提供している(「すべての人材のエンゲージメントと人材開発の確保」C.b参照)。
c) 差別の禁止(EFPD6c)
ルノー・グループでは、差別ゼロ方針、内部通報・調査手続の審査、内部通報報告書の共通監視制度、グローバルな社内反性差別キャンペーン、各拠点での意識向上及びエンゲージメント制度、各拠点での差別ゼロアドバイザーの導入といった積極的な差別禁止方針を実施している。
加えて、ルノー・グループは以下のとおり、外部のコミットメントに署名している。
・ #StOpE(職場における「普段の」性差別禁止)憲章(2020年)
・ 国連の女性のエンパワーメント原則(2022年)
・ LGBT+の差別に反対する国連の「自由と平等」基準(2020年)及びフランスにおいて2020年に署名、2023年に再度署名された、職場におけるLGBT+包摂のためのCharte de l’Autre Cercle(2020年)
・ 障がい者の経済生活への包摂を促進するフランスの#ManifestInclusion憲章(2021年)
・ 50歳を超える従業員の雇用促進のためのフランスのCharte des 50+(2022年)
・ 国際労働機関のビジネスと障害憲章(2022年)
d) 全年代の人材の雇用の促進(EFPD1c)
採用計画により、人材の高齢化を抑制し、年齢集団別の分布の均衡を維持することが可能となっている。従業員の13.5%が30歳未満、28.7%が30歳から39歳の間、33.1%が40歳から49歳の間、24.7%が50歳以上である。
年齢集団別従業員数内訳
年齢集団別内訳は、2023年12月31日現在の全世界を対象範囲として算出されている。
ルノー・グループは、特に若年層が数多くのイニシアチブを通じて仕事の世界に参加することを支援すると同時に、シニア層の経験を活かすことで、あらゆる年代の従業員の育成を目指している。
e) 障がい者の労働力への融合(EFPD6b)
当社は、障がい者に関する方針の世界規模での調整に着手し、各国間のイニシアチブの連携を図っている。これは特に、障がい者の職業への融合を奨励し、その雇用可能性(採用及び定着)を高め、障害に対する先入観に挑戦し、アクセシビリティを高め、ワークステーションを適合させ、従業員やマネジャーに意識向上のための研修コースを提供することを目的としている。
2023年の障がい者雇用率は3.20%と、2022年の3.01%から若干上昇した。
(v)身体・スポーツ活動の推進(EFPD6d)
ルノー・グループは、スポーツの価値へのコミットメントを確認し、国内外のスポーツイベントに参加している。2022年以降の2つの例を挙げると、新形態のモビリティに特化したルノー・グループのブランドであるモビライズは、女性ラグビーのパートナーであり、また女性の代表チームXV de Franceのメインパートナーとなっている。ルノー・ブランドはRoland-Garrosの当初5年間(2022年から2026年)のプレミアムパートナーである。
ルノー・グループの従業員については、特にルノー・スポーツ協定を通じてCSE組織が幅広い活動を提供したり、従業員に年間パス購入への財政的な援助を提供したりしている。パリ地域のラルディ、オーブヴォワ、ヴィリエール=サン=フレデリック、ギュイヤンクール(テクノセンター)、ブーローニュの各拠点だけでなく、フランス内外の工業拠点でも、体育館や更衣室が備えられて、職場での活動が可能となっている。
最後に、ルノー・グループは、スポーツチャレンジ(コール&ケアチャレンジ)を立ち上げ、Entente Sportiveを通じてCourse du coeurのような連帯イベントに参加したり、地元のランニングレースや自転車レースの参加者を後援したりするなどして、従業員の身体活動への参加を熱心に支援している。
(vi)社会的対話
ルノー・グループは何年にもわたり、常に変化し続ける環境の中で、グローバル又はローカルレベルで仕事の世界を構築するために社会的な対話を活用するという決意を確認している。この決意は、特に、ルノー・グループと従業員双方の利益の両立を可能とするグローバルな包括協定の署名に反映されている。
ルノー・グループの最初のグローバル包括協定である「持続可能な成長と開発への共通コミットメント」は、2013年7月2日に遡る。ルノー・グループの経営陣、グループ労使協議会とインダストリオール・グローバルユニオンのメンバーの間で締結されたこの協定は、ルノー・グループの社会福祉、社会、環境に対する責任を規定している。署名者らは、以下に示す5つの主要な行動方針を公約した。
・ 基本的社会権の尊重
・ 従業員に対する社会的責任
・ ルノー・グループが事業を展開する分野における企業の社会的責任
・ 購買並びにサプライヤー及び外注先との関係
・ 環境負荷の低減による地球の保全
2019年7月9日、ルノー・グループの経営陣、インダストリオール・グローバルユニオン、フランス労働組合連合、グループ労使協議会に代表される他の労働組合連合又は組合の間で、ルノー・グループの2つ目のグローバル包括協定である「ルノー・グループの職場環境の構築に向けた協働」が締結された。グループ労使協議会がステークホルダーとなっており、2019年10月にAssises du Droit Social(ADS)から最も革新的な団体協約の一等賞を受賞したこの協定は、以下の5つの方策に基づき、労働市場に大きな影響を与える自動車産業の恒久的な変化に対して、より適切に備え、対処することを目的としている。
・ 労働環境の変化に関する対話
・ 共同管理システム
・ 包摂に対する永続的コミットメント
- ワークライフバランス
- 労働環境の適応
・ 2021年4月26日、ルノー・グループの従業員のテレワークの条件を明記した2019年のグローバル包括協定の付則が、ルノー・グループを代表するデメオ氏、世界グループ労使協議会、インダストリオール・グローバルユニオンにより署名され、世界規模で働き方改革の枠組みが示された。この付則は、私生活と職業生活のバランスを向上させるためにオフィスワークとテレワークを組み合わせることについて、健康危機以降高まった従業員の期待にも応えている。ルノー・グループにおけるこの新しいハイブリッドな勤務体制は、オフィスワークとテレワークから最善の成果を得ることを目指しており、自主的に運用される。これは以下の原則に基づいている。
- 個人の勤務体制における柔軟性の向上:週2日以上のテレワークと月間勤務時間の20%以上のオフィスワークを維持する勤務体制
- 権限の付与と自律性:個人目標を基に、個人、協働、チームとの対面業務の中から自由に勤務を構成
- ワークライフバランスの尊重:会社の労働時間及び休憩・休業時間の尊重(つながらない権利)
これら2つのグローバル包括協定と付則は、社会的対話のテーマを構造化したものである。
A. 責任ある社会的対話の場としての世界グループ労使協議会(EFPD4a)
世界グループ労使協議会は以下のとおり最大40名のメンバーで構成される。
・ 欧州経済圏:最大31名
・ その他の国々:最大9名
この協議会は、ルノー・グループのシニア・マネジメントや事業部門と、ルノー・グループにおける大きな変化や戦略的方向性について定期的に話し合うなど、国際的レベルでの社会的対話の場として不可欠なものとなっている。特別に提案された決定事項が、国境を越えて従業員の利益に重大な影響を及ぼす可能性がある場合、グループ労使協議会は欧州労使協議会として開催される。
2023年には、2023年12月初旬の全体会議までメンバーの任期を延長する協定と、2016年3月24日のグループ労使協議会に関する協定の改正(2023年9月13日付)という2つの協定が調印された。
ロシアにおける製造事業の終了や、ブレグジット、欧州におけるルノー・リテール・グループの販売拠点の売却、ルノー・グループの変化などによる従業員数の変化に伴い、特別グループ労使協議会は、事態の把握と修正を検討することとなった。これらの変化は改正の主題となり、発効前の署名を求めて欧州レベルのグループ労使協議会に提出された。
欧州のほぼすべてのメンバーが署名したこの改正は、EU各国間における議席数のよりよい均衡を確保し、割当基準の規定を明確にするものである。
2年間にわたるリモート会議を経て、2023年12月1日から6日まで、フランスにおいて、グループ労使協議会の全体会議が対面で開催された。改正規定に従い、15ヶ国からの32名のメンバーからなるグループ労使協議会が、新たな4年間の任期で招集された。
初日は、新たな特別グループ労使協議会を構成する新事務局長と10名の副事務局長の選任に充てられた。
デメオ氏は、ルノー・グループの状況と戦略的指針について説明し、質疑応答に多くの時間を充てた。議題はブランド(ルノー、モビライズ、ダチア)と機能(リスクマネジメント、組織、エンジニアリング、工業/品質、人的資源、購買、先進的な製品/企画、財務)を中心に構成された。この全体会議では、倫理・法令遵守、衛生、安全、環境及び人間工学に関するグローバル包括協定のフォローアップのため、2回のプレゼンテーションが行われた。
さらに、特別グループ労使協議会は2023年に24回開催された。その内訳は、情報伝達会議14回、2013年グローバル包括協定のフォローアップ会議3回、2019年グローバル包括協定のフォローアップ会議2回、及び上記の協定について議論するための会議5回である。
「2023年、グループ労使協議会は非常に活動的であった。グループ労使協議会の活動の一部は、特に販売台数の変動並びにホース及びアンペアの各事業体の導入に関する情報の伝達/協議において要請された対策の監視に充てられた。同時に、内部通報システム、労働衛生、従業員意識調査からのフィードバック、警戒義務などに重点を置いて、グローバル包括協定のフォローアップ会議を実施した。また、ルノー・グループ労使協議会は、特に、ルノー・グループの新たなグローバル従業員株式保有制度、ルノー・日産アライアンスの条件(特に購買管理に関する条件)の変更、及び小型商用車に関する世界戦略について情報の伝達を受けた。
2023年は、ルノー・グループ労使協議会にとって移行の年であり、2つの交渉を通じて会社の変革に適応した。1つ目はホース及びアンペアの事業体の新設に要する期間を考慮した在任期間の延長である。2つ目はルノー・グループ労使協議会自体の構成に関するものであり、一定の議席割当規定を明確にし、2019年以降ルノー・グループ内で実施されたあらゆる変更を考慮に入れた。
なお、2023年には、2019年に始まった任期が終了した。メンバーは2023年12月に投票を行い、今後4年間の新たな特別委員会と事務局長を選出した。
最後に、2023年12月初旬に、対面による全体会議を開催し、シニア・マネジメント、また特に最高経営責任者ルカ・デメオ氏との協議を行った。
このように豊かで頻繁な交流を通じて、また自動車業界やルノー・グループの変化への適応力を通じて、ルノー・グループ労使協議会の活動は、今年もまた、社会的対話がルノー・グループの業績と変革の鍵であることを改めて示すものとなった。」
世界グループ労使協議会事務局長エリック・ヴィダル氏は以上のように述べた。
ルノー・グループの業績と職場における従業員の生活の質の長期的融合
ルノー・グループは、すべての従業員に、自己開発に役立ち、職場における生活の質を向上するような環境や労使関係を提供するよう努めている。
勤務環境は次第に柔軟性を増しており、また生活の質の改善によって当社の業績を高めている。
従業員からのフィードバックは、職場における生活の質の改善に向けた重要な点を特定する際の重要な要素の1つである。ルノー・グループは2022年、従業員からのフィードバックをより迅速かつ包括的に収集するため、新たなデジタルツールを採用した。このプラットフォームはシンプルなインターフェースにより、応答の秘密を保持しつつ、従業員の調査への参加を容易にしている。量的・質的調査結果の分析に関する高度な機能により、マネジャーと人事チームは、注意を要する問題に迅速に焦点を当て、調査結果を追跡し、同一のシステムを通じて様々な調査結果を相互に参照することができる。
2022年12月にはフランスの全従業員を対象とした心理的健康調査を、また2023年1月にはルノー・グループ全体を対象としたグローバルな従業員調査を開始した。この2つの調査により、従業員の福祉向上のための行動計画を作成することが可能となった。これらの行動計画は、各拠点に設置した福祉及びメンタルヘルス推進委員会の一部として策定された。
ルノー・グループは、心理社会的リスクの予防と心理的健康の推進を引き続き重視している。変革の中で、従業員に可能な限り最善の支援を提供するための支援制度が設けられている。フランスでは、労働衛生サービス、ファシリテーター、心理学者の支援を受けて、従業員やマネジャーの生活と勤務体制の構築をサポートしている。
B. 地域における社会的対話の継続(EFPD4b EFPD4c)
11月1日のアンペアの創設につながったRe-groupの展開と、金属産業に関する新協定の継続的実施は、社会的対話の面で、今年度の主なテーマとなった。
このように労働組合との議論が活発化した結果、多くの交渉が行われ、ルノー・グループのフランスの全事業体を対象とする共同社会財団を設立することが可能となった。
Re-groupの社会的実施
ルノー・グループの変革は2023年も続いた。2023年7月1日にフランスの拠点には直接関係のないホースが創設された後、今年はアンペアの創設が大きな課題となった。組織再編プロジェクトの進展について、特にエンジニアリングや製造等の主要な事業部門内で常に調整を行いつつ、組織に情報を提供し、協議を行うプロセスは、年間を通じて継続された。そのため、選挙で選ばれた代表者にこれらの進展について知らせるために、CECCとCSEの会議が年度の前半に数回行われた。その後、経営陣とそのチームにこれらの進展について伝えるため、いくつかのコミュニケーションイベントが開催された。
このプロジェクトは11月1日に実現した。11月15日、ルカ・デメオ氏は、キャピタル・マーケット・デーにおいて、この新しい事業体に関する野心を、その数週間前に新設された新たな従業員代表団体であるフランス社会調整評議会で選ばれた代表との間で共有した。
新たな金属産業団体協約の導入
6年間の交渉を経て、ルノー・グループのほぼすべてのフランスの事業体を含む金属セクターは、当社に適用される社会的基準に大きく影響する協定を結んだ。
この新たな全国金属産業団体協約(CCN)は2022年2月7日にCFDT、CFE-CGC、FO、UIMMによって署名された。
この協約は、2023年1月1日に発効した社会的保護に関するテーマを除き、2024年1月1日に発効する。
当社組織にとって最も構造的な変化は、職務の分類に関連するものである。
各社は経過期間中に新たな分類システムを導入しなければならない。
2022年4月に行われた数回の協議会では、労働組合との間で、職務評点に用いられる方法論を共有することができた。この方法論は、各事業部門、人事部門及び労働組合のすべての当事者に関わるものであり、すべての当事者に歓迎された。
この新たな協定の実施により、いくつかの交渉が行われ、多数の合同委員会が生まれ、新たな職務分類の仕組みが迅速に導入された。
そこで、ルノー・グループは、フランスの代表的労働組合が全会一致で署名した社会的保護に関する2つの協定、すなわち、補完的医療保険に関する協定と、個人の保護に関する協定について交渉した。
ルノー・グループはまた、透明性のある姿勢を採用し、特に職務分類に関して、大転換を伴う新たな規定について従業員と積極的に意思疎通を図ることを決定した。
フランス共同社会財団
ルノー・グループの組織の変化は、新たな団体協約の実施と相まって、2022年7月27日に、将来の共同社会財団のテーマと範囲の構成について規定する方式協定の署名につながった。
交渉手続は方式協定の合意に沿って進行中であり、共同社会財団にはすでに6つの協定が含まれている。そのうち3つの協定は、ルノー・グループの代表的労働組合によって全会一致で署名された。すなわち、補完的医療保険、個人の保護、年功・給与体系・職業上の平等と社会的対話である。
2023年9月11日に署名された社会的対話に関する協定は、ルノー・グループの変革の一環として、社会的対話を構築し、組織を調整するための主要な一要素である。ルノー・グループのフランスの全事業体を対象として、フランス社会調整協議会(Conseil de Coordination Sociale France)が新たに設立された。
最後に、2023年末と2024年1月に共同社会財団の2つの追加交渉が終了した。1つは障害に関するものであり、1つは個人的関係と勤務体制に関するものである。
このように、共同社会財団は、ルノー・グループの社会生活を構成する8つの協定から成り立っている。
**国際的には、**特にホース及びアンペアの各プロジェクトや、労働時間の柔軟化のための施策に関連して、地域の社会的パートナーとの間で多くの有益な意見交換があった。いくつかの国々(スペイン、スロベニア、モロッコ等)は、この分野で特別な措置を講じている。
(vii)フランスにおける国家-陸軍連携の推進及び予備役従事の支援(EFPD6e)
2020年、ルノー・グループは、オペレーショナルリザーブ政策を支援するため、フランスにおける協定を更新した。このように当社は、防衛精神の支持という市民としての姿勢を明示し、予備役への従事を認めることによって国家に対する誓約を果たした。
2023年には、ルノー・グループのディフェンスレファレントを推進力として、予備兵をルノー・グループの実績に好影響をもたらすものとして強調することを目的として、予備兵の社内ネットワーク(ルノー予備兵ネットワークのための3R)が構築された。
ルノー・グループは、このような交流を継続的に改善するため、また国民軍の提案に従い、2024年には、国家警察へのオペレーショナルリザーブを拡大する新たな協定に署名する予定である。
第3【事業の状況】
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
ルノーリューション
戦略プラン
台数から価値の創造へ
並行して開始する3つのフェーズで構成されるプランで、以下を通じて競争力を回復する。
・ 厳格なコスト管理により機能部門の効率を改善すること
・ ルノー・グループの産業的な強みとヨーロッパ全体を通じた電気自動車のリーダーとしての地位を活用すること
・ 効率を加速させるためにアライアンスのテクノロジー上の専門性を利用すること
・ データ、モビリティ及びエネルギーサービスの世界をさらに探求すること
・ 次世代の自動車グループになるため新しいバリューチェーンに特化した5つの事業に依拠すること。この組織作りは2023年から実施されている。
「復活」2023年度まで
第1フェーズ:コスト削減及び利益創出によりもう一度競争力をつける。達成済み
「リノベーション」2025年度まで
第2フェーズ:当社のラインナップのリニューアルと強化によるブランドの収益性に貢献する。
「レボリューション」2022年度時点
第3フェーズ:自動車・モビリティ業界の変革から生まれるバリューチェーンに資産を投下する。
新たな財務目標 *
財務見通し:新たな高みへ
営業総利益率
フリー・キャッシュ・フロー(1)
・研究開発/設備投資 2022~2030年の売上高の最大8%
・モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ: 配当金 年間平均500百万ユーロ超
(規制当局及びモビライズF.S.取締役会の承認を条件とする)
ROCE(2)(使用総資本利益率): 2025年までに30%以上
* 2023年度の業績達成については、「(1)業績等の概要」の活動報告に詳述されている。
現在までに判明している排出基準に基づくコミットメントと目標。
(1) 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー:利息・税金調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く)から有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)を除いたもの(必要運転資本の変動を含む)。
(2) ROCE=自動車営業総利益(1-平均税率)/(PP&E+無形資産+金融資産-RCI/日産/ダイムラーに対する投資+WCR)
復活
当グループの計画の「復活」フェーズは完了した。
2022年、ルノー・グループは、当初2025年に予定していた収益性目標を達成した。
ルノー・グループは2022年に2.1十億ユーロのフリー・キャッシュ・フローを生み出したが、これは2021年から2022年の累積フリー・キャッシュ・フローの3十億ユーロに相当する。ルノー・グループは2023年に3十億ユーロのフリー・キャッシュ・フローを生み出した。
研究開発及び設備投資は、引き続き売上高の8%を下回った。
復活はほぼ3年前倒しで完了
リノベーション
新製品ラインナップの導入につながる「リノベーション」フェーズは、現在、順調に進んでいる。
ルノー・グループは、2022年から2025年にかけて、最も収益性が高く関連性の高いセグメントで25の新車種を発売する予定である。これらの発売の50%はCセグメント及びそれより上位のセグメントにて行われ、50%が100%電気自動車となる。
レボリューション
2022年末、ルノー・グループは、当初の目標より大幅に早く、ルノーリューション計画の第3フェーズである「レボリューション」を開始した。
この価値及びエコシステムに基づくアプローチの指針となる原則は、以下のとおりである:
・ 戦略的集中
・ 効率性
・ 最適な資本配分
・ ベストパートナーの選定
・ アセットライトの確立(*)
(*) 軽量化ストラクチャー
ルノー・グループは独自の専門的ガバナンスと損益計算書を兼ね備えた、均質な技術を基盤とする専門チームを有する5つのターゲット事業を立ち上げ、独自の「レボリューション」を促進する。
これらの事業は以下のとおりである。
・ アンペア:伝統的な自動車メーカーの変革から生まれる初の電気自動車及びソフトウェアの専門の部門である。
・ アルピーヌ:DNAにモーターレースを持つ最先端の世界的ゼロエミッションブランド。独占的な技術と独自のアセットライトモデルを組み合わせている。
・ モビライズ:新型モビリティ、エネルギー及びデータサービス市場に取り組むべく第一級のグループ内金融会社を中心に構築している。
・ ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル:原材料のクローズド・ループからバッテリーのリサイクルまで、自動車業界初の360°循環型経済に特化した企業である。
・ パワー:ルノー・グループの伝統的な中核事業は、ルノー、ダチア、ルノーVUL(小型商用車)ブランドのもとで、それぞれの専門の組織とガバナンスをもって、革新的な低排出量の内燃エンジン自動車及びハイブリッド車の開発を継続する。
「ルノーリューション計画は、ルノー・グループにとって新しい時代の到来を告げるものである。この計画により、当社の持続可能な収益性と、2040年度にヨーロッパで、2050年度までに世界中でカーボン・ニュートラルになるというコミットメントを確実なものにする。当社の目標は、次世代の自動車会社を構築することである。」 ルカ・デメオ
戦略計画の進捗
2022年11月にルノーリューション計画の第3章の開始で発表したように、2023年に、ルノー・グループは新たに2つの事業体、ホースとアンペアをカーブアウトした。
2023年7月1日、次世代の低排出量のハイブリッド及び内燃機関のパワートレインの開発、生産及び供給のリーディングカンパニーであるホースが登場した。
ホースは、ハイブリッド及び低排出量のパワートレインの分野で、ルノー・グループの工業ノウハウと資産を結集している。ホースは創設時より、エンジン及び機械トランスミッションの製造工場を8ヵ所、研究開発センターを3ヵ所有している。ホースはマドリード(スペイン)に本社を置き、7ヵ国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、ポルトガル、ルーマニア、スペイン及びトルコ)で事業を展開している。
2023年7月11日、ルノー・グループとジーリーは、クラス最高峰のハイブリッド及び内燃機関のパワートレインを開発、生産及び供給する世界的リーダーとなるための、新しいエンジン及びパワートレインの企業を創設する、拘束力のある50/50の合弁契約の締結を発表した。
この取引の完了により、ホースは非連結化を認められることになる。ホースの持分の取得への興味を明らかにしているアラムコとの協議が進められている。
2023年11月15日のキャピタル・マーケット・デーにおいて、ルノー・グループは、欧州市場向けにルノー・ブランドの電気乗用車の開発、製造及び販売を行う、電気自動車及びソフトウェアの専門の部門であるアンペアを紹介した。
2023年11月1日にカーブアウトが成功した後、アンペアは独立企業となり、電気自動車及びソフトウェアにおけるヨーロッパの主導的な専門の部門となった。
アンペアの簡単な紹介
| 以下を実現するため規模を備え確立された、機動的なマインドセット | ||||||
| 力強い成長 | 限定的なリスク | 独自性 | ||||
| 1. 欧州電気自動車市場における力強い成長(~25%CAGR 2023-30) | 2. 7つの車両からなる魅力的な商品ラインナップ | 3. 電気自動車及びソフトウェアのバリューチェーンに対する独自の水平的アプローチ | 4. 競争力のある産業エコシステム 40%のコスト削減に向けた明確なロードマップ | 5. 第1日目から機動的で大規模な投資を行っている | 6. #1 自動車業界ESG世界評価(*) 全業界の上位6%(Sustainalyticsによる) (*) 包括的なモデルの一部として評価される自動車サブセクターの会社をいう。 | 7. 電気自動車専門の部門 ヨーロッパ向けにはヨーロッパ |
| 強固な財務体質、限定的なリスク、高いリターンの目標 | ||||||
| 30%を超える売上高増加 (CAGR 2023-2031) | 2031年 ~100万台車両 | 営業総利益 2025年損益分岐 2030年以降10%+ | 投資の80%が当初4モデルで実施済み | フリー・キャッシュ・フロー 2025年損益分岐 2031年80%を超える転換率(*) (*) 営業総利益に対する割合としてのフリー・キャッシュ・フロー | 約700,000台の電気自動車が既にルノー・グループにより販売されている | 小型エコシステムの開発 |
2026年に発売される革命的な電動のソフトウェア定義商用車ファミリー、フレクシスプロジェクトに関連し、ルノー・グループは2023年10月にボルボ・グループとの新しい合弁会社の創設を発表した。それぞれが当初50%の持分を保有し、今後3年間で300百万ユーロを投資することになる。
この合弁会社は特に、電動化及びソフトウェアにおけるルノーのノウハウ、ボルボの商用車向けサービスにおけるノウハウや米国市場に関する知見から、恩恵を受けることになる。両グループとも、事業及び投資のパートナーの探索に乗り出している。
サプライチェーンのすべての分野でグローバル・ロジスティクスをリードしているCMA CGMは、既に興味を示しており、このプロジェクトに参加するための拘束力のないレター・オブ・インテントに署名している。同社は120百万ユーロを投資する予定である。このパートナーシップにより、開発コストが共有化され、大幅なコスト削減が可能となり、顧客範囲が最大化される。
この合弁会社は、すべての規制当局の承認手続の完了次第で、2024年初頭に営業を開始する予定である。これに続くCMA CGMの同社への参入も、規制当局の承認手続の完了を条件とする。
ルノー・グループ
攻勢に出ている4ブランド
| ルノー 新しい波 | ダチア 本質:素朴でシンプル | |||
| 販売台数1,548,748台 (うち99,975台が電気自動車) | 販売台数658,321台 (うち61,900台が電気自動車) | |||
| モビリティに関して長く続くブランドであり、ヨーロッパにおける電気自動車のパイオニア的存在である。ルノーは常に革新的な車両を開発してきた。「ルノーリューション」戦略プランによって、ルノーは意欲的に価値を生み出す変革を計画している。したがって、ルノーはより一層競争力を備え、バランスの取れた電気自動車のラインナップへと向かっている。ルノーは、自動車業界とその周辺におけるテクノロジー、エネルギー及びモビリティサービスにおける現代性と革新を体現することを目指している。 | 1968年に創設され、ルノー・グループにより2004年にヨーロッパ・地中海各国で再発売されたダチアは、絶えず本質を再定義することで、常に金額に見合う最高の価値がある車を提供してきた。このブランドの核となる4つのモデル、サンデロ、ダスター、スプリング及びジョガーは市場における指標にもなっている。2004年以来、44ヵ国において、ダチアは8百万台超を販売している。 | |||
| アルピーヌ スポーツイノベーションの最前線に立つブランド | モビライズ 自動車を超えて | |||
| 販売台数4,328台 | モビライズ・チャージ/ビジネス・パスによる欧州内の充電ステーション600,000箇所 | |||
| 1955年にジャン・レデレが創業したアルピーヌは、フランス式のスポーツカーで長年にわたりその地位を確立してきた。2021年にはアルピーヌ・ビジネス・ユニットを設立し、モータースポーツに特化した、プロダクションカー及びレーシングカー(フォーミュラ1、エンデュランス、ラリー、E-スポーツ等)用のルノー・グループ・ブランドとなった。歴史的なディエップ工場の伝統とノウハウ、並びにアルピーヌ・レーシング・チーム及びアルピーヌ・カー・チームのエンジニアの専門的技術から恩恵を受けている。本ブランドからは、間もなく独自のスポーティで100%電気自動車のラインナップ(Dream Garageの最初のモデルである、2024年のA290を含む)を発売する予定である。 | 新しい形態のモビリティに特化したルノー・グループ・ブランドであるモビライズは、金融、保険、支払い、フリート管理、エネルギー、保守及び修繕など、統合的な技術プラットフォームを通じて、車両に関する幅広いラインナップのサービスを提供している。モビライズは、オープンエコシステムを中心に据え、2040年にはヨーロッパでカーボン・ニュートラルを達成するというルノー・グループの目標と、循環型経済の価値を開発するという野心に沿った、持続可能なエネルギーの移行を奨励している。 | |||
戦略及び目標
2022年11月、ルノー・グループの最高経営責任者であるルカ・デメオ氏と最高財務責任者であるティエリー・ピエトン氏は、ルノーリューション戦略の第3フェーズを発表した。
2021年1月に発表されたルノーリューション戦略計画の最初の2フェーズである「復活」と「リノベーション」に続いて、ルノー・グループは次世代自動車グループになることを目指して第3フェーズである「レボリューション」を開始した。
これまで、自動車メーカーは、成熟した燃焼エンジンテクノロジーと顧客からの安定的な期待の中で営業してきた。この自動車業界を再構築する現在進行中の変化は、電気自動車(EV)、ソフトウェア、新たなモビリティサービス、及び循環型経済といった新たなバリューチェーンの出現につながっている。
このような新しい環境からの恩恵を得るべく、新たな組織が2023年から順次実施され、これにより、ルノー・グループは新しい収益源(外部ソースによる試算によれば、現在の110十億ユーロに対し、2030年には220十億ユーロに達する。)を獲得することができるようになる。ルノー・グループは、このような市場でのチャンスを獲得し、現状に適応するために専門的な組織を作り出し、構造的により収益性の高いバリューチェーンを活用することで、事業ポートフォリオの転換を図っている。ルノー・グループは、横断的かつエコシステミックなアプローチを活用し、主要なパートナーとの戦略的イニシアチブを共同創造、共同融資、拡大する。
5つの事業
5つの事業とは、以下のとおりである。
1.パワー:革新的な低排出内燃エンジン自動車及びハイブリッド車
2040年においても、世界の乗用車販売台数のうち、内燃エンジン自動車及びハイブリッド車が占める割合は最大50%となることから、これらの分野で効率的な技術を開発することは、グローバル自動車メーカーの将来にとって重要である。そのため、ルノー・グループは、ルノーICE及びハイブリッド(乗用車)、ダチア、LCVといった全く新しいラインナップの立ち上げと、内燃機関及びハイブリッド・エンジン技術のリーダーである世界的サプライヤーの創設により、中核事業の発展に力を入れている。
2023年7月1日、ルノー・グループのパワートレイン事業のスピンオフによりホースが登場した。ホースは、エンジン及び機械トランスミッションの製造工場を8ヵ所、研究開発センターを3ヵ所有している。ホースはマドリード(スペイン)に本社を置き、7ヵ国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、ポルトガル、ルーマニア、スペイン及びトルコ)で事業を展開している。
この事業体により、エンジン、ギアボックス、ハイブリッドシステム(xHEV)、バッテリーなど、あらゆる構成部品で最高水準の完全な範囲の技術を提供できることとなる。
ルノー・ICE及びハイブリッド:製品ライン拡大の世界的な動き
電気自動車の急激な供給増加にもかかわらず、内燃エンジン自動車はヨーロッパ国外を中心に成長を続けるであろう。このため、ルノー・ブランドは引き続き、特に中南米、インド、韓国、北アフリカを中心に、内燃エンジン自動車及びハイブリッド車市場に存在感を維持するであろう。ルノーICE及びハイブリッド乗用車の販売台数は2022年から2030年にかけて年平均2%の成長を維持するだろう。
ルノーは、すべての地域で上位市場に移行するために、Cセグメントの攻勢を継続しており、2022年から2030年にかけて純利益を20%、変動比率を30%増加させる予定である。
ダチア:営業総利益率10%超を2030年までに15%に成長
ダチア・モデルは独自のものであり、以下のとおり3つの主要な要素の組み合わせの上に成り立っている。
・ デザイントゥーコストを重視したエンジニアリングにより、既に強固な2桁のコスト優位を確保
・ コスト競争力のベンチマークとなる産業・供給拠点
・ エージェンシーモデルに匹敵する水準のコストを確保したアセットライト型流通モデル
・ 85%の小売客向け販売ミックス
その結果、ダチアは既に10%を超える営業総利益率を生み出しており、2030年までに15%に達することを目標としている。
この野望を達成するために、現在Bセグメントのリーダーであるダチアは、大胆にもCセグメントに目を向けていく。2022年のジョガーに続き、ビッグスターはこのCセグメントへの移行を具現化し、さらに他の2車種が続くことで、収益源は倍増する。
同時に、ダチアはコスト削減を継続し、2030年までに(ブランド全体で)2百万台に達するグローバルCMF-Bプラットフォームの数を倍増させることで利益を得るであろう。
ダチアは、ホースとの協働を通じて、代替燃料や合成燃料に適応する画期的なエンジンを開発し、内燃機関のバリューチェーンの革新に貢献している。ダチアは、利用可能な電動化ソリューションの展開を先駆けて行うことで、欧州でのラインナップを段階的に電動化していく。
LCV事業:2つのゲームチェンジとなるプロジェクトによる未来への推進
ルノー・グループのLCV(小型商用車)事業は、欧州における5百万台超の車両、600を超える専門のPro+ディーラーのエコシステム、4工場、2026年までに発売される最新ラインナップといった強固な基盤で構築されている。
ルノーLCVは、ダイナミックで進化する市場に対応するため、以下2つのゲームチェンジとなるプロジェクトを展開している。
・ Hyvia:ルノー・グループとプラグ・パワーの合弁事業である脱炭素・水素モビリティ事業は、燃料電池車から電気分解による水素充填まで、すべてのニーズをカバーするソリューションを提供している。Hyviaは、プラグ・パワーの水素に関するノウハウとルノー・グループの産業・エンジニアリング資産を融合させたものである。Hyviaは、2030年に欧州の水素LCV市場の30%シェアを獲得し、2026年までに累積受注額を1十億ユーロとすることを目標としている。
・ FlexEVan:2026年に市場で発売される多目的車、電気自動車及びソフトウェア定義自動車の革命的なラインナップ。FlexEVanは、特殊な電気自動車プラットフォームにより、都市部での使用に適したコンパクトなサイズとなる。FlexEVanは、アンペアで開発されたSDV(ソフトウェア定義自動車)の恩恵を受けることとなる。この自動車は、完全にコネクティッドな倉庫の延長となり、顧客のデジタル・エコシステムと一体となる。この自動車は、ルノー・グループのSDV技術の適用を受ける初の自動車となり、リアルタイムでのエンド・ツー・エンドの動作監視とデータ準拠型のフリート管理が可能である。FlexEVanは、ライフサイクル全体を通じた、顧客の所有におけるコストを少なくとも30%削減し、これは車両価格を超えるものとなる。モビリティ及び物流分野のゲームチェンジャーであるこの事業を実現するため、2023年10月、ルノー・グループはボルボ・グループとの新しい合弁会社の創設を発表した。それぞれが当初50対50の持分を保有し、今後3年間で300百万ユーロを投資することになる。
2.アンペア:欧州のチャレンジャー:電気自動車をメインストリームに導く助けとなるべき技術的優秀さと運営の集中
アンペアはルノー・グループの変革の核心である。
アンペアは、欧州市場向けにルノー・ブランドの電気乗用車の開発、製造及び販売を行う、電気自動車及びソフトウェアの専門の部門である。2023年11月1日にアンペアは成功裏に創立された。アンペアは現在、独立した会社となり、欧州で最初の電気自動車及びソフトウェア専門の部門となった。
アンペアは、自動車業界の変革の主要な課題、すなわち、二酸化炭素排出量ゼロとソフトウェア開発に対応すべく準備を整えている。アンペアは、既に出資の大部分が充てられた、以下の堅実な資産を有している。
- 電気自動車専門のプラットフォーム
- 産業エコシステム(電気及びソフトウェアのバリューチェーン、並びに生産拠点)
- 魅力的な車両のラインナップ
アンペアの成長概要はコストベネフィット、包括的な製品ラインナップ及びオーダーメイドの顧客体験に基づいている。
アンペアの目的は、2027/2028年までのCセグメントの電気自動車の第一世代及び第二世代間の40%の明確なコスト低減の恩恵によって、競争以前のICE及び電気自動車の販売価格の平等を達成することである。
2031年には、アンペアは、欧州市場の中心でメガーヌE-TECH、セニックE-TECH、ルノー5E-TECH、ルノー4、トゥインゴと、さらに2種の車両からなる7車種のラインナップを提供する。アンペアはまた、アルピーヌ、日産及び三菱自動車など他のブランドや提携先との追加の事業(車両及びソフトウェア)も展開する。
アンペアには、オーダーメイドの顧客体験を提供するにあたって、以下の通り、商品を超えた競争上の優位性がある。
- ルノー・ブランドの評判
- 流通ネットワーク
- アフターサービスのネットワーク
- 電気自動車の充電エコシステム
- 金融ソリューション
アンペアとは、以下の点に基づいた、革新とパートナーシップからなる、技術の卓越性の物語である。
- 11,000名の従業員。その35%がエンジニアであり、そのうち1,800名が、技術革新を提供するソフトウェア及びシステムを専任している。
- 既にメガーヌE-TECH及びセニックE-TECHに統合された、OpenR Linkによる最新のソリューション。
- グーグルやクアルコム・テクノロジーズとのパートナーシップを通じた、市場へのソリューションを加速し、執行コスト及びリスクを低減し、市場で最高のソリューションを顧客に提供する、独自の水平的アプローチ。
- 初めてのソフトウェア定義自動車(SDV)の2026年の発売予定。
アンペアは、堅実な資産とルノー・グループの支援によって、第1日目から稼働している
- エレクトリシティは、生産性の最先端に位置し、低炭素排出量を備えた、地理的に集中した産業エコシステムである。アンペアの産業クラスターは4つの工場から構成されている。最先端のテクノロジーを備えたエレクトリシティ(ドゥエー―リュイッツ―モーブージュ)及びクレオンは、第1日目から稼働しており、総生産能力は年間400,000台で、2028年までに年間620,000台にまで拡大することが可能である。サプライヤーの75%が半径300km以内に所在し、潜在的顧客の75%が半径1,000km以内に所在する。
- バッテリー及び電気モーターの開発におけるトップ・プレイヤーとのパートナーシップの恩恵に基づいた、電気自動車のバリューチェーン全体を網羅する独自のエコシステムによるアプローチであり、投資を制限し、また技術的選択肢に対する適応力を保持している。
- ルノー・グループとアンペア間の明確に構築された相互に利益のある関係性。
アンペアは本質的にESGである
アンペアのESGの目的は3つの柱に基づいている。
- 2035年までに「ネットゼロ」の企業を目指す、電動化を超えた脱炭素化。
- ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルとモビライズを基盤とした、資源保全を目指す循環型経済。
- 人権とサプライチェーンの透明性に対する強い野心を抱きつつ、エシカルかつインクルーシブな職場であることを目指した公正な移行。
アンペアは、Sustainalyticsによって自動車部門の1位にランクされており(*)、12.8のスコアを獲得し世界規模の全分野で企業の上位6%に位置している。
(*) 包括的なモデルの一部として評価される自動車サブセクターの会社をいう。
アンペアのガバナンスは、最高水準の独立性を満たし、事業モデルに必要な意思決定のスピードと機動性を確保するため無駄のない引き締まったものとなる。
3.アルピーヌ:DNAにモーターレースを持つ最先端の世界的ゼロエミッションブランド
この2年間、アルピーヌは、チャンピオンシップ優勝候補となることを目指して、その象徴的なスポーツクーペA110とフォーミュラ1への参入に投資することにより、復活を遂げてきた。現在、アルピーヌは真の最先端ブランドであり、また自身がメーカーであり、アセットライトで、テクノロジーに焦点を当てた、2,000人(そのうち50%が技術者)を擁するチームを持つ。ルノー・グループの一員であることにより、アルピーヌにアンペアの電気自動車及びソフトウェア技術資産へのアクセスが付与される。将来的に、アルピーヌは、商業的なパートナーシップや投資家の支援に依拠して、その成長と国際展開を加速させていく。
アルピーヌは、その成長と国際的な目標達成をサポートする新たなラインナップを開発しており、2026年から完全に電気自動車化する予定である。それまでに、アルピーヌは後続のA110と2つの新しいモデル、すなわちBセグメント・サルーンとC+セグメント・クロスオーバーを発表する。アルピーヌは、D及びEセグメントの2種の最先端技術自動車を展開し、国際的な拡大を支えていく方針である。したがって、アルピーヌの成長の半分は、北米やアジアを含むヨーロッパ以外の新市場からのものとなるだろう。
4.モビライズ:新型モビリティ、エネルギー及びデータサービス市場に取り組むべく大手のグループ内金融会社を中心とした構築
モビライズは、中核資産であるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(モビライズF.S.)を中心に構築されており、4百万の顧客を抱え、市場で最も優れたグループ内金融会社のひとつとなっている。モビライズF.S.は、サブスクリプション、保険、オペレーショナル・リースなどの新規事業を展開する一方で、既存の活動を拡大している。
モビライズは、特別に設計された自動車によって下支えされた金融、モビリティ、エネルギー、データサービスを組み合わせることで、費用効率に優れた主要なVehicle-as-a-Service (VaaS)専用プロバイダーとなるべく順調に進んでいる。これらのサービスは、1つのソリューションに集約され、経常的な収益を生み出しながら、個人顧客、フリート及びモビリティ・オペレーターのニーズに応える。モビライズを他の自動車ブランドから際立たせている点は、それがサービスから製品に向かうものであり、逆ではないということである。VaaSモデルにより、モビライズは、従来の売上高と比較して、自動車ライフサイクル全体で3倍の収益を生み出すだろう。
5.ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル:原材料のクローズド・ループからバッテリーのリサイクルまで、自動車業界初の360°循環型経済に特化した企業
ルノー・グループは、循環型経済への取組みを確かなものとし、資源の中立化を進めるため、新会社「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」を設立した。この新会社は、この活動に係るルノー・グループ及びパートナーの既存の専門的知識を総合して、自動車のライフステージ(部品及び原材料の供給、生産、使用並びに耐用期間の終了)ごとにクローズド・ループ・リサイクリング・ソリューションを提供する。ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルは現在、バリューチェーンの約50%をカバーし、2030年までに90%超をカバーすることを目標としている。この新会社は、クローズド・ループ自動車循環型経済において、産業規模で欧州のリーディングカンパニーとなることを目指しており、ルノー・グループ及び分野全体に役立つこととなる。その発展を加速させ、リーダーシップを強化するため、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルは、2030年まで約500百万ユーロの共同出資を呼び込むことを目標として、一部の資本を外部投資家に開放している。
ESG(環境、社会、ガバナンス):ルノー・グループの業績促進力
ルノー・グループの「レボリューション」について、同グループの事業及び財務成績の重要な促進力を表すESG軌道の加速が見込まれる。
ルノー・グループの事業の再構成は、カーボン・ニュートラルと包摂的な将来を追求する上で、フロントランナーとなることを可能にする。
気候面では、ルノー・グループは2040年までにヨーロッパにおいて、2050年までに世界規模においてカーボン・ニュートラルとなることを目指し、ゆりかごから墓場までのアプローチを採用している。ルノー・グループは、自ら中間的なカーボン・フットプリント削減目標を設定し、各活動における具体的な行動計画によって、カーボン・ニュートラルへの道を示すことにしている。
各事業には以下のとおり独自のESG目標があり、そのすべてがルノー・グループのESG目標に貢献している。
| パワー | アンペア | アルピーヌ | モビライズ | ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル |
| 入手しやすいモビリティ 2030年までに1台あたりのCO2排出量を最大70%減らすこと | 二酸化炭素削減 ・100%電気自動車ラインナップ ・事業においては2035年、エレクトリシティにおいては2025年までにネットゼロを達成(「気候変動」の段落を参照のこと) 循環型経済 公正な移行 | 2026年に100%電気自動車ラインナップ 2030年に製造工程におけるネットゼロを達成 | 100%電気自動車ラインナップ 再生可能エネルギー バッテリー再利用 | 部品及び材料についてクローズド・ループにすること バッテリー再資源化 2030年までに循環型経済バリューチェーンの90%超をカバーすること |
ルノー・グループの社会的責任の伝統を踏まえて、ルノー・グループは、数千人の人々のアップグレード及びトレーニングを通じた自動車革新の新しいバリューチェーンへの移行を支援する。例えば、ルノウ大学は、全セクターに開かれており、2025年までに15,000人のルノー・グループの従業員、4,500人の学生及びサプライヤーが、電気自動車、循環型経済、ソフトウェア並びにサイバーセキュリティ及びデータの面で、自動車業界が将来的に必要とする技術についての研修を受ける予定である。
財務見通し
ルノー・グループの「5つの事業」を中心とする新組織は、セグメント報告を通じて財務報告に反映され、社内外を問わず、簡素性、責任、透明性を向上させる。これら「5つの事業」の業績は、「復活」フェーズで導入された財務規律を基礎とし続ける。ルノー・グループの「台数の追求を超えた価値の創造」、「競争力の強化」、「資本効率」を主力とする方策は、それぞれ、新商品の攻勢、変動費への強いこだわり、持続可能なサプライヤー網の整備、デジタル化により、さらに加速される。さらに、独自のエコシステム・パートナーシップ・アプローチにより、ルノー・グループは低資本コミットメントバイアスを伴う主要バリューチェーンの範囲を拡大できる。
ルノー・グループは、業界における前例がない変革の課題に対応するため、2つの原則に基づいた手法を採用している:
・ 事業から生み出される強力なフリー・キャッシュ・フローによって確保される自己資金計画
・ 成長、革新又は競争力を加速させ、かつ、必要な資金を減少させるためのパートナーシップ又は外部からの資金調達
事業別財務概要:利益及び現金に注力
| パワー | アンペア | アルピーヌ | モビライズ | ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル | |
| 価値提案 | 現金創出 | 実行リスクが低く収益性の高い成長及び革新 | 国際的に成長する独自ブランド | 高い営業総利益率の経常的なサービスから生じる売上高 | 持続可能で収益性の高い成長 |
| 売上高 | ・2022-2027年 +4% CAGR (1) ・2027-2030年 -4% CAGR (1) | ・2023-2031年 30%超のCAGR (1) ・2031年に1百万台まで ・2025年までに10十億ユーロ超 ・2031年に25十億ユーロ超 | ・2022-2030年 40% CAGR (1) ・2026年に2十億ユーロの売上高 ・2030年に8十億ユーロ超の売上高 | ・2022-2025年 +8% CAGR (1) ・2026-2030年 +14% CAGR (1) | ・2022年の売上高0.8十億ユーロから2030年には売上高 (2) 2.3十億ユーロ超 |
| 営業総利益率 | ・2022-2025年 自動車部門の営業総利益率 +3ポイントまで | ・2025年にブレイクイーブン ・2030年から+10% (3) | ・2026年にブレイクイーブン ・2030年に10%超 | ・MBA (4) : 2025年にブレイクイーブン、2027年に2桁の営業総利益率 ・モビライズFS (4) : 2桁台の高い営業総利益率 | ・2030年に10%超の営業総利益率 (2) |
(1) CAGR:複利年間成長率
(2) 「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」の見通し:全範囲、部品合計は完全にルノー・グループの連結範囲に含まれているわけではない。
(3) アンペアは、2025年にフリー・キャッシュ・フローのブレイクイーブン達成、その後2031年に80%超の転換率達成を目指している(営業総利益の%としてのフリー・キャッシュ・フロー)。
(4) MBA:モビライズ・ビヨンド・オートモーティブ、モビライズFS:モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ
ルノー・グループ財務見通し
| 営業総利益率 | フリー・キャッシュ・フロー | |
| ・研究開発費/設備投資費:2022から2030年に売上高の8%を上限とする。 ・モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ:年平均500百万ユーロを超える配当金がある。 (規制当局の承認及びモビライズFS取締役会の決議を条件とする。) | ||
| ROCE(使用総資本利益率):2025年までに30%超 | ||
配当金の復活
ルノー・グループは、2023年(2022会計年度に関して)から配当金の支払を復活させた。この配当金は、新たな時代を象徴するものである。この配当比率は、年次株主総会の承認を条件として、中期において、ルノー・グループの当期純利益(グループ持分)の最大35%に達するよう、規律ある形で順次増加していく予定である。そのためには、ルノー・グループは投資適格の財務格付への回復を第一に実現させなければならない。
資本割当方針
ルノー・グループは、生み出された余剰資金の少なくとも50%をルノー・グループ内で再投資することを目標としている。今後、ルノー・グループは、エコシステミックなアプローチに基づき、金融投資をより積極的に行いたいと考えているが、フリー・キャッシュ・フローの最大15%から20%に制限している。
配当金とは別に残りの資金を配分するため、ルノー・グループは、プロジェクトに対する共通の帰属意識を促進し、価値観の文化を育むために、従業員をパフォーマンスに関与させたいと考えている。従業員専用の株式保有プログラムを通じて、ルノー・グループは2030年までに従業員の株式保有比率を資本の10%まで高めることを目指している。
現在の社債は、ルノー・グループの産業活動の発行体であるルノーS.A.の管理下で存続する。各事業は、それぞれのニーズと戦略に応じて、資金調達手段を利用することができる。
詳細は、第2-「3 事業の内容」及び下記「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」を参照のこと。
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
持続可能な開発戦略
ルノー・グループの持続可能な戦略は、3本の柱を基礎としている。これらの3本の柱は、以下の通り、ルノーリューションが目指す、データ、エネルギー、サービスを原動力とするよりグリーンで技術集約的な企業への変革を支援する。
・ 第1の柱である「環境」には、循環型経済への取り組みの進展によるカーボン・フットプリントの低減及び資源の最適利用が含まれる。
・ 第2の柱である「安全」とは、当社の自動車の技術を活かして、当社の自動車ユーザーと路上でのサービスの安全性を高めることである。この柱は、職場における従業員の安全も対象としている。
・ 第3の柱である「インクルージョン」とは、スキル変革を支援し、ルノー・グループ内のダイバーシティを推進することで、電動化、データ及び循環型経済に係る新規事業への移行を達成することである。
「カーメーカーとケアメーカー」:当社は自動車を作るだけでなく、当社が自動車の生産を行う地球への影響を制限しつつ、自動車を設計、製造する人や、使用する人をケアする。
この戦略は、当社の業務執行体であるグループ作業協議会や世界中のすべての従業員(世界的な公開調査を介して)及び外部のステークホルダーの公開討論を含む、大規模な協力的・統一的プロセスの成果である。今回は当社の文化に関する調査も行った。戦略及び持続可能開発委員会並びにリーダーシップ・チームのメンバーは、作業の進捗状況について定期的に報告を受けた。
当社のコミットメントの主要なステージ
ルノー・グループは、持続可能な開発のコンセプトが現れるずっと前から、社会福祉、社会及び環境に関して社内で主導的な活動を行っていた。関連する当社の行動の非包括的な概略を以下に示す。(▲=社会福祉、●=環境、★=社会)
1900年~1950年
▲ ミューチュアル・エマージェンシー・ファンド(1904年)
▲ メディカル・サービス(1914年)
▲ ルノー工場実習校(1919年)
▲ 会社として初めてエスタブリッシュメント・コミッティを設置(1944年)
● ショアジー=ル=ロア工場にて、標準的な交換業務(機械部品の修理)(1949年)
1951年~1960年
★ 生理学・生物力学研究所(1954年)
▲ 労働協定:休日出勤手当の支給、3週間の有給休暇及び補完的年金制度の導入(1955年)
★ 環境及びモビリティに関する革新的な取り組みを提供するルノー・アルゼンチン財団(1960年)
1961年~1970年
▲ ルノーの産業衛生研究所が使用される化学物資を監視。(1962年)
▲ 4週間の有給休暇、女性の退職年齢61歳、男性63歳(1962年)
▲ 従業員の子への奨学金支給を目的とするスペイン初の財団(1963年)
★ ルノー/PSA事故・生物力学研究所 - LAB(1969年)
● 工場に初の浄化施設(1970年)
1971~1999年
● 1995年、産業拠点とサービス部門拠点のエネルギー消費及び廃棄物を管理する環境部門の創設。
● 産業拠点とサービス部門拠点のエネルギー消費及び廃棄物を管理する環境部門の創設。
● ルノー・ベスタ2コンセプトカーが2L/100 kmの記録的燃料効率を達成(1987年)。
▲ ルノーの成長を確保し、従業員の職業的・個人的・文化的進歩に貢献することを目的とした「生きた協定」の締結(1989年)
● 法定監査人から初めての環境データ認証を受ける(1998年)。
● 初めてのISO 14001認証工場(1999年)
2000年~2002年
★ 子供たちのための国際的交通安全プログラム、Safety For All(すべての人々のための安全)を立ち上げる(2000年)。
★ 高等教育のためのルノー財団(2001年)
● リサイクル素材を使用し、リサイクルを容易にする質素なデザインという前衛的なビジョンを提示するコンセプトカー「エリプス」を発表。
2004年~2007年
▲ 基本的社会権宣言及びダイバーシティ憲章に署名(2004年)。
● セニックIIの初めてのライフサイクル評価(LCA)(2004年)
● ダチアの買収後、ミオヴェニ工場(ルーマニア)の環境上のアップグレード(1999年~2004年)
● 3つの環境基準(製造、排出、リサイクリング)に基づくルノーECO2シグニチャーを開始(2007年)。
2008年~2009年
● ルノー・エンバイロンメントの創設及びインドラ(自動車リサイクリング)の持分取得(2008年)。
★ 持続可能なモビリティ研究所、ルノー - パリ・テック(2009年)
▲ 「社会危機に関する協定」により、金融危機の結果パートタイム勤務となった従業員の雇用と報酬を維持するための企業の社会的支援制度を確立(2009年)。
2010年
● ルノーは、循環型経済の発展を目指すエレン・マッカーサー財団の設立パートナーである。
2011年~2012年
● 電気自動車のラインナップ、カングー・ゼロ・エミッション、フルエンス・ゼロ・エミッション、トゥイジーを発売(2011年)。
● 産業廃水ゼロとカーボンニュートラルを目指して、タンジェ工場を設計(2012年)。
★ モビライズ・インベスト(ソーシャル・アントレプレナーシップ投資会社)の創設(2012)
2013年
● ゾエの発売
● ルノーのカーボン・フットプリント(*)が2010年を10%下回る。
▲ 持続可能な成長及び開発のための世界包括協定
2014年
● イオラブ・コンセプトカーがパフォーマンスを損なうことなく1L/100 kmの燃費を達成。
2015年
● ルノー・日産アライアンスはパリ気候変動会議(COP21)のパートナーである。
● ルノー・グループのカーボン・フットプリント(*)は、2016年の目標より1年早く、2010年から2015年までの間に17.2%削減された。
★ ルノー・モビライズ支援基金の設立
2016年
● 記録的な走行距離400 km(**)のゾエ・ゼロ・エミッション40
● ルノー・日産アライアンスがマラケシュ(モロッコ)で開催されたCOP22のパートナーとなる。
★ ルノーは、職場の交通安全を求めるフランス国家の企業要請に署名。
★ 教育のためのルノー財団が15周年を迎える。
2017年
▲ ルノー・グループの新たなドライバー憲章
★ フランスCAP 2020協定(持続可能な業績のための作業活動に関する労組代表との協定)に署名。
2018年
★ ルノー・モロッコ財団、ルノー・ポルトガル財団及びルノー・ルーマニア財団を創設。
★ ルノー・グループ内においてジェンダー平等を推進するために、国際連合(UN)が開始したムーブメント、ヒーフォーシー(HeForShe)を開始。
● ルノー・グループによるアクトフォーネイチャー(act4nature)イニシアティブにおける生物多様性へのコミットメント。
★ ルノー・グループが、インクルーシブな国際的スポーツ・文化イベントであるパリ2018年ゲイゲームズのパートナーとなる。
2019年
★ 交通安全を推進するルノーとPSAとの提携であるLABの50周年
★ IMD(Institute for Sustainable Mobility - 持続可能なモビリティ協会)の10周年
★ ルノー・グループが、ラ・ロシェルで開催されたワールド・レスキュー・チャレンジのパートナーとなる。
● ルノー・グループは、科学的根拠に基づく目標イニシアチブ(SBTi)によって二酸化炭素削減目標を認められた初めての自動車メーカーとなる。
2020年
★ 健康危機(COVID-19):共同援助プロジェクト及び従業員エンゲージメント・プロジェクトにルノー財団から2.3百万ユーロを分配。
★ ルノー・グループ財団の新たなロードマップ:雇用を通じた統合
● フランRe-Factory:モビリティに特化した欧州初の循環型経済工場
2021年
★ 3本の柱(環境、安全、包摂)を中心とする持続可能な開発戦略の発表
★ 第1回気候報告書の公表
★ 「ソフトウェア・レピュブリック」の立上げ
● フランのRenew Factory(Factory VO)が落成
● ルノー・グループの工場の脱炭素化に向けたハッカソンを開催。
2022年
★ アデコ・グループとともに、自動車セクターにおける雇用の成長の支援に重点を置いたAUTO ADE-RE協会を創設。
▲ ルノウ大学を開始。2022年の受講者は7,800名。
● 環境、安全及び包摂に関するルノーの持続可能な開発への戦略的コミットメントを体現するルノー・セニック・ビジョンH2-Techを発表。
● 自動車業界の資源中立化を目指し、自動車循環型経済のバリューチェーン全体で事業を行う初めての会社である「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」を創設。
▲★● 第1回統合報告書の公表。
▲★● ラブラドール・エージェンシーから第1回倫理・コンプライアンス透明性アワードの一等賞を獲得。
2023年
▲★● キャピタル・マーケット・デーにおいて、アンペアは、2035年までにカーボン・ニュートラルを達成することを目標とする明確なESG戦略で、SustainalyticsによるESG評価において、自動車業界で第1位となった。
● アンペアが開発し、同社のESGの理念を体現した車両「トゥインゴEV」を発表。
★● ルノー・グループがCAC 40 ESG指標に加入。
★ あらゆる道路利用者の日常の安全を向上させるという目的のために研究者、専門家、消防士と共同で取り組む「ヒューマン・ファースト」プログラムを発表。
★● 走行状況を分析し、ドライバーに合わせたアドバイスを行う安全スコアを活用した「セニックEVプレステストドライブ」。
● ルノー・グループが「ChangeNow Summit」で循環型経済に特化したブースを出展。
★ 2023年にトルコとモロッコで立て続けに起こった地震に対するルノー・グループ及びその財団からの1.5百万ユーロを超える人道的支援の実施。
(*) 世界中で販売された車両1台当たりの(車両のライフサイクルを通じた)カーボン・フットプリント。
(**) NEDC標準型式認証サイクル(300 kmの実走行及び郊外走行)。
ルノー・グループの持続可能な開発の柱と目的
持続可能な開発戦略:台数から価値へ
2021年4月23日の株主総会で発表した持続可能な開発の戦略は、環境・安全・インクルージョンの3本の柱を中心に展開されている。
これらの3本の柱は、2025年と2030年までのスケジュールによる具体的で測定可能な目的に分類され、合計で20の野心と目的が特定されている。
持続可能な開発戦略:20の野心、目的、主要業績評価指標(KPI)
| 戦略的目標 | 分野 | 野心/目的 | 主要業績評価指標(KPI) | ||
| 環境 | 脱炭素化 | E1 | 旗艦プロジェクト:ルノー・グループのカーボン・ニュートラル(EU:2040年、世界:2050年) | 販売車両1台当たりtCO2e | |
| ライフサイクルの拡張 | E2 | ヨーロッパ・タクソノミーで定義される循環型経済活動の成長 | 売上高 | ||
| 廃棄物管理 | E3 | 非リサイクル廃棄物を2022年から2025年までの間に4%削減 | 非リサイクル廃棄物の生産車両1台当たり(kg) | ||
| エコデザイン | E4 | 2030年までに車両の最大33%を循環型経済材料とする | 販売車両1台当たりリサイクル材料の割合(%) | ||
| 大気質 | E5 | 2022年から2025年までの間に組立工場の溶剤排出量を10%削減 | 車両の塗装面1㎡当たりVOC排出量(g) | ||
| 水質 | E6 | 2022年から2025年までの間に外部給水量を30%近く削減 | 生産車両1台当たり水量(m3) | ||
| 生物多様性及び排水 | E7 | アクトフォーネイチャー(act4nature)のコミットメントを達成し、工場排水への亜鉛とニッケルの排出を2022年から2025年までの間に40%近く削減 | 排水中の有害金属(%)、評価を受ける拠点の数 | ||
| 社会・社会福祉 | インクルージョン | サプライチェーンにおける人権 | S1 | サプライチェーンの法令遵守 | 有効な是正行動計画を有し、ESGに関する監査を受けるサプライヤーの数 |
| ダイバーシティ | S2 | 2030年までにシニアマネジメントにおける女性比率を30%とする | 上位11,000名に占める女性の比率(%) | ||
| 従業員の能力開発 | S4 | 旗艦プロジェクト:2025年末までに従業員30,000名がルノウ大学のトレーニングを受ける | 能力開発又は再トレーニングコースを受けた従業員の数 | ||
| コミュニティ・エンゲージメント | S5 | 2030年までにマイクロクレジットによる車両の受益者を10,000名とする | 受益者の数 | ||
| 地域開発 | S6 | 2025年までに20,000人の就職を支援 [2023年までに目標を達成し、新たな目標を設定] | 財団の支援を受けた人々の数 | ||
| 安全 | 従業員の健康と安全 | S3 | 2030年までに事故ゼロ | 百万労働時間当たりの休業を伴う事故(FR2)の割合(%) | |
| 道路利用者の安全 | S7 | 旗艦プロジェクト:2030年までに安全コーチのロードマップを展開 | 展開された機能の数 | ||
| ガバナンス | 責任あるガバナンス | G1 | 従業員の対話を促進 | 時間通りに実施された相談の割合(%) | |
| 倫理 | G2 | 新たなルノー・グループ方針の展開 | 倫理委員会を有する国の割合(%)、トレーニングを受けた人の割合(%) | ||
| 透明性 | G3 | 2024年末までに利益代表活動に関する新しい更新された行動規範を公表 | 進歩の度合い(%) | ||
| サイバーセキュリティ | G4 | 他の自動車メーカーと同水準の実績 | BitSightスコア | ||
| 持続可能な調達 | G5 | 2030年までに「High-CSR」の評価を得た部品サプライヤーを95%とする | EcoVadisスコア45超のサプライヤーの割合(%) | ||
| 非財務報告 | G6 | 透明性を保ち、また要求される規制枠組みの範囲内で、ESG実績を推進する | 規制やステークホルダーの期待に沿った主要業績評価指標(KPI)及び情報の公表 | ||
持続可能な開発戦略の展開は、主要な国際非財務格付機関によって認識されている。
| 機構 | |||||||
| 2023年の非財務評価と格付 | 気候: A- (最新格付、2023年2月公表) | 73/100 (最高格付自動車メーカーの上位1%) | CAC 40 ESGインデックスに加入 | 72 (セクター平均は45) | C+プライム | 22.3中程度のリスク | BBB |
ガバナンス
持続可能開発部は戦略部の監督下にある。ESG(環境-社会福祉・社会-ガバナンス)の3次元に分類された20の野心と目的は、特定された領域横断的作業グループによって主導され、それぞれについて主要業績評価指標が定義されている。
ガバナンスの割当て
持続可能な開発に係る行動領域は、エグゼクティブ・コミッティのメンバー又はグループ・マネジメント・コミッティのメンバーと連携し、持続可能開発部によって調整されている。ルノー・グループのコミットメントの展開に関わる社内の主な事業体は、以下の通りである。
・ 持続可能開発部は、持続可能な開発に関するバリューチェーン全体における領域横断的かつパートナーシップをベースとする手法、及び環境・社会的行動とイノベーションに対する責任を負っている。その目標は、全ライフサイクルにわたる活動・製品・サービスのフットプリント及び悪影響を低減し、社会福祉及び連帯をベースとする事業モデル及び/又は循環型経済の事業モデルを導入し、当社の中長期的な競争力を高めることである。持続可能開発部は戦略及び事業開発部門(責任者はルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーである。)に直属している。
・ 人事部門は、資源配分の最適化、能力開発、従業員の関与、社会的対話、倫理及びルノー・グループの健康・安全方針を実施する健康・安全・人間工学・環境に関する事項(HSEE)に対する責任を負う。その目標は、事故及び業務上の疾病のゼロ化である。また、HSEE部には、規則を定め、その適用を監視し、駐在員のネットワークを主導することにより環境上のリスクと影響の低減を実施する環境部が含まれる。
・ 購入した資材・構成部品の脱炭素化と責任ある購入方針の実施を担当する購買部門
・ 商品企画部と共同で、ルノー・グループの自動車の車内安全コミットメントの展開及びラインナップの電動化・脱炭素化の目的に対する責任を負うエンジニアリング部
・ 特に生産拠点の脱炭素化に対し、またより一般的には業務が環境に与える影響に対する責任を負う産業部門
・ 最後に、各ブランド(ルノー、ダチア、アルピーヌ、モビライズ)の業務執行体も、各自の事業ユニット内で新戦略の目的を展開している。
・ 持続可能開発部及びこれらの事業部門は、各テーマの機能横断的性質に応じて個別に又は共同で、最高経営責任者又はルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバー・レベルの意思決定機関に戦略的方向性に関する問題を提示する。その後これらの部署は、社内ネットワークを活用して、また必要に応じて外部パートナーシップを開拓して、これらの問題をプログラム、機能、事業部を通じて社内で展開する。
持続可能開発部は、ルノー・グループのリスク(特に地球温暖化に関するもの)、サプライチェーンにおける慣行、健康・労働環境及びルノー・グループが運営する施設に不具合が発生した場合に環境及び人々に与える損害についての分析に貢献する。
取締役会の戦略及び持続可能開発委員会(「戦略及び持続可能開発委員会」を参照のこと。)の主要な任務は、以下の通りである。
・ 非財務に係る遵守、倫理及び社会福祉・環境的責任の観点から、高水準のコミットメントを確保すること。
・ ルノー・グループの方針、指針及び憲章を評価すること。
・ 非財務指標に係る報告・管理手続を見直し、評価すること。
・ プロジェクト及びイニシアチブの展開について見直すこと。
戦略及び持続可能開発委員会は、2023年は四半期ごとに会議を行った。
重要課題及びESGリスクの特定
ステークホルダーとの継続的な対話(EFPD-B、EFPD14c)
ステークホルダーとマテリアリティ・マトリックス
当社のステークホルダーとの対話により、環境的、社会的又は経済的な課題やリスクをより的確に把握し、ステークホルダーの期待に機敏に応えることができるため、顧客、従業員、株主、サプライヤー、投資家、地域社会、組合、学生といったグローバル、リージョナル又はローカルなレベルで、それぞれのステークホルダーとの適切な交流のチャネルを設けている。
また、ルノー・グループは、「レゾンデートル」委員会を設置した。ジャンドミニク・スナール氏が委員長を務め、ほとんどのステークホルダーの代表者とルノー・グループのリーダーシップ・チームのメンバーの一部で構成されるレゾンデートル委員会は、環境・社会福祉・社会的課題の分析と提言を通じて、取締役会に対する問題提起を行っている。
ステークホルダーとの対話はまた、ESG課題のマテリアリティ・マトリックスの展開に役立った(「ルノー・グループのマテリアリティ・マトリックス」)。
| ステークホルダー | 重要なESGの利害 (マテリアリティ・ マトリックス) | 近接性別の主な プレイヤー | 対話とコミュニケーションのモード | 2023年のハイライト |
| 顧客 | ・モビリティ・ソリューションへのアクセスをすべての人に提供する ・都市モビリティの変革に貢献する ・乗客と道路利用者の安全・安心性を高める | ・個人・法人 ・販売ネットワーク及び輸入業者 ・道路利用者/一般市民 ・ソーシャル・アントレプレナーシップの枠組みにおける消費者団体 ・福祉又は雇用提供者 | ・販売ネットワークにおけるサービス及び直接対話 ・カスタマー・リレーション部(要求の研究を含む) ・トレーニング/啓蒙イニシアチブ ・証明、製品格付 (Euro NCap) ・メディア ・ウェブサイト ・入札への対応 ・商業イベント ・個人評価 ・アンケート | ・経済的弱者を対象としたマイクロクレジットを基盤とした購入及びLTO(Lease-to-Own)プログラム ・モビライズ - ネットワーク・コンベンション(スイス、オランダ、イタリア、オーストリア)におけるデュオ&ベントのサービスと車両のプレゼンテーション、ビジネス・デイズ - モビライズは、2023年11月、SOLUTRANS展示会に初めて出展し、都市部や郊外における企業顧客用チャージボックスを搭載した超小型100%電気のマイクロ多目的車であるベントをプレゼンテーションした - デュオ&ベントのサービスや車両についての顧客への専用のプレゼンテーション(イタリア、フランス) - ヨーロッパでの多くのB2Bイベントでのブランドプレゼンテーション: ・Flot’Auto and Connect Fleet / フランス, EICMA / イタリア, EV Expérience / オランダ, ・EV Summit / 英国, ・Emokon - E-Mobility / オーストリア, VEM / スペイン ・新型ルノー又はダチア車両の発売ごとに、フランスの消防機関職員のリファレンス・グループによる検証を経て、意思決定ガイドが世界各国の消防機関に送付される ・新しい電気自動車及びハイブリッド車の設計では、電気を遮断するシステムや消防士がトラクション・バッテリーに直接アクセスできるシステムを搭載することで乗員及び最初の対応者の安全を確保している ・消防士は、当社車両のフロントガラスとリアウィンドウにある、車両やシステムについて救出作業に便利な情報を提供するQRコード「QRescue」を利用することで、事故時に影響を受けた車両のモデルを即座に把握することができる。QRコードからレスキューシートにアクセスし、消防士の活動に役立つ構造やシステムに関する情報を得ることができる。 ・ルノー・グループDPO(データ保護責任者)、子会社1社に1名のDPO、技術部門に1名のPrivacy Ambassador、各機能にビジネスラインリレーを導入し、リーガルアドバイザーのサポートによりGDPR(一般データ保護規則)を強化する |
| 従業員 | ・従業員満足と育成を確保する ・社内のすべての人を包摂することを確実にする ・サプライチェーン全体を通じて人権及び労働者の権利の尊重を保証する | ・従業員 ・職員代表組織 | ・現地経営(年次業績及び開発審査を含む) ・方針/ガイド(環境、健康/安全等) ・社会的対話:機関、国、ルノー・グループ労使協議会 ・トレーニング ・内部通信 | ・ルノー・グループのトランスフォーメーション・オペレーション・プロジェクトにおける社会的対話 ・ルノー・グループの戦略の共有を図るため、従業員と経営トップとの面談・交流会を実施 ・グローバルグループ労使協議会委員とリーダーシップ・チームのメンバーとの間で、ルノー・グループの戦略的優先課題に関する会議・議論 ・デジタルメディア(イントラネット、モバイル・アプリ、スクリーン)を通じて、全従業員が情報にアクセスできる ・ルノウ大学によるトレーニング提供 ・マネジメント・カルチャーアカデミーの創設 ・Learning@RenaultGroupと連携している全従業員へ倫理観についてのオンライン・トレーニングの展開 ・ルノウ大学(RKU)による新たなトレーニングコースの提供、2023年においては、10,368名の従業員がトレーニングを受けており、2021年のルノウ大学の創設からは延べ20,000名を超えた ・サイバーセキュリティ:CNAM Bretagneと提携したEPIC(Cybersecurity First Response Team)トレーニングの創設 ・人工知能のマスタークラスの創設とルノウ大学による認定 ・E-Mobility Industry Academyの拡大 ・Refactoryのための3つの再トレーニングルートの創設 ・現地マネジャー向けオンライン・トレーニング(オンボーディング・マネジャー・プログラム)の展開 ・機能アカデミーでのトレーニング・プログラムのデジタル化と、ルノー・グループが事業を営むすべての国でのオンライン・トレーニングコースの推進 ・ダイバーシティ&インクルージョン部門 ・Skema Business Schoolと共同で、女性のリーダーシップに関するWomen-Journeyコース ・差別に立ち向かうため、すべてのルノー・グループマネジャーに対して1時間の「トゥギャザー・イン・ダイバーシティ」研修を実施 ・内部通報制度及び性差別に関するコミュニケーションの強化 ・モビライズ - 5月、パリでラグビーフランス代表と対談 - 6月、モビライズ・ファクトブック。これによりチームにターゲットや市場に関する主要な顧客情報がもたらされる。モビライズ・ファクトブックは、全モビライザーが事業やストラクチャー行動計画の枠組みを設計する上で念頭に置くべき重要な要素を含んでいる。モビライズ・ファクトブックにより、共有された事実に基づく普遍的なモビライズ言語を構築することも目指している - 9月にパリでMcKinsey & Companyとルノー・グループの共催による「Automotive Women’s Leadership Summit」を開催 - 11月にリサーチ部門とモビライズが、Ville Mobilité Transport laboratory (École des Ponts ParisTech)の研究員であり、Sustainable Mobility Instituteの副所長であるVirginie Boutueil氏とともに、「移行期にあるモビリティの問題、トレンド、テンション」というテーマでRendez-Vous de la Technologieを共催 ・従業員8,082人がRenault CareMakers Solid'Air従業員投資ファンド(FCPE)に貯蓄を投資 |
| サプライヤー | ・マトリックスにおけるすべての問題 ・サプライチェーン全体における人権及び労働者の権利の尊重の確保 | ・多様なサプライヤー ・産業団体(CCFA、FIEV) ・フランス自動車産業プラットフォーム(PFA) ・Fonds d'avenir automobile(前自動車サプライヤーのための近代化基金) | ・ESGガイドラインの周知: ・社会福祉、社会及び環境に関する責任についてのルノー・グループのグローバル枠組み合意書 ・責任ある購買ポリシー ・購入者のための責任ある購買ガイド ・ルノー・グループサプライヤーのための「企業の社会的責任(CSR)」ガイドライン ・社会福祉、社会及び環境に関する責任についてのグローバル枠組みへの合意(2013年) ・紛争地域・高リスク地域からのコバルト及び鉱物の供給についてのルノー・グループ方針 ・深海鉱業のモラトリアム ・サプライヤーに対して通報制度へのアクセスを知らせる書面の送付 ・ルノー・グループ運営スタッフへのサプライヤーによるプレゼンテーション ・PFA CSR規約 | ・「重要な素材/産出国」という18の鉱石に関するクロスマッピング調査のリリース ・サプライヤーのための企業の社会的責任ガイドラインのアップデート ・ルノー・グループのグリーン調達ガイドラインのアップデート |
| 投資家/株主 | ・マテリアリティ・マトリックスにおけるすべての問題 | ・金融機関、個人株主、従業員株主 ・財務・ESGアナリスト ・財務及び非財務格付機関 | ・会議及びロードショーでの投資家及びアナリストとのミーティング ・投資家・アナリストへのインタビュー ・財務・非財務情報のコミュニケーション ・ウェブサイト及びその他の専用出版物 ・Invest’Rに特化したアプリ ・グループ・ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント ・ルノーACTUマガジン ・専用のeメールアドレス ・株主諮問委員会(1996年以降) ・株主クラブ(1995年以降) | ・5を超える非財務格付機関との対談 行事: - 4月、ソフトウェア・テック・デー - 6月、アルピーヌへのフューチャー・ツアー(視察) - 11月15日、アンペア・キャピタル・マーケットデー ・年間を通じた自動車、ESG、社債に関する会議 ・投資家/アナリスト訪問 - 5月、チェンジナウ出展 - 6月、テクノセンターで今後のラインナップのプレゼンテーション - 9月、エレクトリシティの訪問 - 11月、フランへのESG訪問 ・年間を通じた投資家向けロードショー並びに自動車、ESG及び社債に関する会議 ・2023年の個人株主や株主クラブとの懇談 - 4月5日、ルカ・デメオ及びジャンドミニク・スナールと株主の懇談 - 11月にストラスブールで株主との会議を開催 -株主クラブの訪問、懇談 - 12月に個人株主向けの電子会議を開催 |
| 地域 コミュ ニティ | ・カーボン・フットプリント総量を削減する ・車両使用による大気の質への影響を低減する ・乗客と道路利用者の安全・安心性を高める ・都市モビリティの変革に貢献する ・特に循環型経済を通して資源への影響を制限する ・企業が運営する地域の発展を促進する ・生物多様性への影響を低減する(車両の全ライフサイクルにおいて) | ・地域住民 ・選出された役人及び地方当局 ・地域組合 | ・パートナーシップ/現地のスポンサー契約 ・地域振興/復興規約及び契約 ・公的機関及び現地経済主体との対話 ・直接対話及び工場見学 ・地域住民からの苦情処理手順 ・用地環境リーフレット、地域メディア関係 | ・バティイー工場では、グラン・テストの知事や、ムルト・エ・モゼルの首長、地元の選挙で選ばれた代表者が歓迎された ・モーブージュ工場では、地元の選挙で選ばれた代表者が歓迎された ・モビライズは、カーシェアリングのサービスを提供するモビライズ・シェアやZity by Mobilizeと共に、共有電気モビリティを奨励している ・モビライズ・パワー・ソリューションズはまた、地域に助言を行い、充電インフラのためのガイドラインの作成を支援している ・これらのモビライズサービスは、モビライズが地域に対してより持続可能で、利用しやすく、手頃なモビリティを提供するための策の一部である ・2023年末、フランス全土に350のダチア又はルノーの「ガラージュ・ソリデール」がある ・内務省が任命したパリ防衛地区のゾナル・セコース・ルーティヤーズ・グループの消防隊と提携して、当社ラインナップの新車両向けに22の言語で作成された救助シートを作成し、体系的な検証を行った。この独自の提携は、消防士が選んで試用することを目的とした試作品を提供することで実現し、救助シートの内容が緊急時のサービスの要求を完全に満たすことを確認するためのものである。2023年においては、ルノーのラインナップからは4台の車両がこの過程に関与した。 ・イヴリーヌの消防士との提携によるルノーの電気自動車とハイブリッド自動車の適切な動作の体系的な確認 ・救助団体と代替可能エネルギー車に関する知見を共有するための無料トレーニングセッションの実施 ・2026年/2028年に向けた今後の救助プロトコルを作成するために、事故後の消防士の介入に関するユーロNCAPの検討への積極的な参加 ・電気自動車の操作に関するフランス語、英語、スペイン語で作成されたWorld Rescue Organisationの加盟国の国内メンバーへの配布に向けたチュートリアルの提供 ・2023年には、400台を超える最新世代の車両をフランスや諸外国の消防署に道路救助トレーニングの改善のために寄贈 ・新世代自動車に関する知見を深めさせるために競合チームに新世代自動車を提供することによる、2023ナショナル・ロード・レスキュー・チャレンジ及び2023ワールド・レスキュー・チャレンジの結成への寄与 |
| 公的機関 | ・マテリアリティ・マトリックスにおけるすべての問題、特に以下のものが挙げられる ・強固なコーポレート・ガバナンスを保証する ・企業のコンプライアンスを積極的に確保する ・倫理的価値を具体化する ・公共政策の企業への影響についてコミュニケーションをとる | ・政府 ・国内、欧州、国際法制定者 | ・作業部会 ・インタビュー ・会議 ・入札への対応 | ・フランス国会・上院の要請による多数の公聴会への出席 ・上院経済委員会のフラン工場視察 ・フランス国民議会経済委員会委員長及びエソンヌからの国会議員のラーディ工場への招待 ・セーヌ・マルティームの国会議員によるサンドゥヴィル工場の訪問 ・ノルマンディー地域圏知事とディエップ市の副市長をアルピーヌ・ディエップ・ジャン・レデル工場に招いた ・イヴリーヌから選出された地方代表の臨席の下、テクノセンターで新たなロードシュミレーターが落成 ・ヴィリー・シャティヨンでのアルピーヌ・メカニカル・エクセレンス・コンペティションの表彰式に労働大臣が出席 ・ブローニュ・ビヤンクールのルノー・グループ本社にオー・ド・セーヌ県知事を招待 ・ベトゥーヌ副知事によるリュイッツ工場の見学 ・パ・ド・カレー10番地区の議員によるリュイッツ工場の見学 ・バティイー工場にEUフランス副代表を招待 |
| 非財務格付機関 | ・マテリアリティ・マトリックスにおけるすべての問題 | ・非財務格付機関 ・格付機関 ・投資家 ・NGO ・組合 ・シンクタンク | ・機関への対応 ・個人評価 | ・文書化又は主要格付機関との情報共有(「持続可能な開発戦略」参照) |
| 機関及び組合 | ・マテリアリティ・マトリックスにおけるすべての問題 | ・業界団体(PFA、CCFA、Acea、Anfacなど) ・雇用者団体(MEDEF、AFEP、ビジネス・ヨーロッパなど) ・独立行政法人(CNIL) ・NGO ・組合 ・シンクタンク | ・専門家連盟が設置したワーキンググループへの参加 ・市中協議への対応 ・非公式な議論 ・セクター・ステークホルダー・ダイアログ ・研究 ・パートナーシップ ・スポンサーシップ ・ダイアログ ・インタビュー ・会議 | ・加盟団体(PFA、CCFA、ACEA、AVERE等)のワーキンググループへの参加 ・ルノー・グループ工場周辺の地域エコシステムとの連携の維持(現地MEDEF、CCI、地域UIMMs、Fondation du Nord等) ・2023年10月24日に開催されたオートモーティブ・インダストリー・デーへの参加 ・2023 ACEA マニフェストへの署名 ・Electromobility Platformへの参加 ・Industry Stakeholder Dialogueへの参加 ・社会貢献活動として3つの優先分野を設定:産業的プレゼンスの高い10ヶ国による雇用を通じた包摂、道路利用者の安全の確保、教育・支援(工場訪問、協会との連携、学生への奨学金) ・自然災害に対する人道支援(スロベニア、モロッコ) |
| 学生、学生代表、学者、研究者、将来の 従業員 | ・マテリアリティ・マトリックスにおけるすべての問題 | ・インターン、実習生、将来の従業員 ・生徒及び学生 ・研究者 ・若年層 | ・企業の誘導 ・学校/ルノーの拠点での会話 ・研究及び教育プログラム ・外部イベント(会議、セミナー、フォーラムなど) | ・任期の更新 ・高等教育研究大臣主催のANRTプロジェクト「博士課程の学生のための国家プラン」へのルノーの参加 ・Ecole des PontsやSustainable Mobility Instituteの関連5校とのパートナーシップの継続 ・2023年に24本のCIFRE博士論文を発表 ・19件の欧州産学連携パートナーシップ事業 |
| ・IRTs(Technological Research Institutes)の活動への参加 System X及びVeDeComの責任者 ・ESTACAでの公開会議「自動車産業のエネルギー転換の課題」の開催 ・学界の諸科学審議会(CentraleSupélec、ECE等)への参加 ・フランス2030計画の一環として「Skills and professions of the future」の入賞者につき関心表明をするための、オー・ド・フランス地域のElectro’mobトレーニングコンソーシアムへの参加 ・バティイー工場が加盟する専門職のためのキャンパス運営委員会である「Excellence CaMéX-IA Grand-Est qualifications campus」への参加 ・メッツのthe Arts et Métiers campus(ENSAM)中央評議会への参加 ・ノルマンディー地域圏の教育行政機関チームが知事とともにサンドゥヴィル工場で歓迎された | ||||
| メディア | ・マテリアリティ・マトリックスにおけるすべての問題 | ・一般・専門プレス、印刷物及びオンラインのジャーナリスト ・インフルエンサー/ブロガー | ・直接対話 ・記者会見 ・プレステスト ・工場プレス訪問 ・インタビュー ・プレスリリース及びプレスキット ・ルノー・グループ・メディアサイト ・ソーシャルネットワーク | ・ルノー・グループ財務コミュニケーション(四半期ごとの業績及び売上高の公表) ・アライアンスのコミュニケーション:ロンドンにおける記者会見/アナリスト:アライアンスがパートナーシップにおける新章の幕開けを告げる(2023年2月6日)、ブローニュ・ビヤンクールでの記者会見:ルノー・グループ、日産、三菱は7月に合意をまとめた上で、共同プロジェクトを継続すると発表(2023年12月6日) ・ブランド・コミュニケーション - ルノー:新型CMF B EVプラットフォームに焦点を当てたウェビナーである「Genesis R5」、MIN (Marché d’Intérêt National)ランギスのPro+ショーでのLCVの移行のプレスを行ったワークショップ、ボルドーでのトラフィックE-Techのプレス試乗、2024 COTY (Car of the Year) のファイナリストとしてセニックE-Techエレクトリックがノミネートされる、SOLUTRANSショーで新型マスターを発表 - ダチア:ジョガー・ハイブリッド140のプレス試運転、スプリングでのエレクトリック65エンジンの発表、合成燃料技術を活用したダカールへのコミットメントに関する報告、新型ダスター・ハイブリッドの発表 - モビライズ:Rencontres Flotauto 2023でのモビライズのサービスのプレゼンテーション(充電、カーシェアリング、事業用自動車の運営)、SOLUTRANSショーでの運送及びサービスにおけるプロ向けのソリューション(ベント、モビライズ・パワー・ソリューション、モビライズ・フリート・モニタリング)のプレゼンテーション - アルピーヌ: Rac(H)er a プログラムの一部として、ドライバーのパフォーマンスを基にしたオーダーメイドのトレーニングプログラムを発展させること及び女性に対する差別や偏見を打破することを目的としたHuman High-Performance Centreの創設の発表、労働・雇用・包摂省及び国民教育・青年省との共催による新たな才能を発掘し、機械部門の発展を促すことを目的としたアルピーヌ 2023 メカニカル・エクセレンス・コンペティションの開催、ブランドアンバサダーのジネディーヌ・ジダンとともに、マドリードで2023年期の取り組みと成果の報告、BWT アルピーヌ F1チームのカーボンニュートラル化への取り組みを支援するために、BPの最先端技術をエンストンのBWT アルピーヌ F1チームの拠点に展開することをBPと合意 ・子会社のコミュニケーション - 2023年11月15日、アンペア: キャピタル・マーケットデーの記者会見 - Hyvia:HyvolutionトレードフェアでのHysetcoとの連携の発表、フランのHyvia工場へのエレクトロライザーの導入、World Hydrogen Summitトレードフェアでのオランダ初の試乗、Solutransトレードフェアでのルノー・マスター・バンH2-Techの新たな設計の発表 - ソフトウェア・リパブリック:モビライズ・デュオとベントのデータに基づく2023 CES での“AI for Urban Mobility”チャレンジの始動、Viva Tech ShowでのモビライズのルノーR5 Vehicle to Gridコンセプト及びHuman First Renaultコンセプトの発表 ・技術革新についての発表:Renault Frères Innovation Awardsイベントでの従業員の表彰、シャトールーの中心街を走行する完全自動運転マイクロバスを開発する共同事業体の創設、CEAとの超高効率双方向車載充電器の開発 ・産業分野についての発表:産業的移行の促進を目的としたクリティバとブルサへのプレス訪問、業界における職人やそこで働く者の姿を発信する“Le Media Positif”(ソーシャルネットワークへの発信の場)や“Les meufs de l’industrie”への創造的なポートレートの発信 ・アライアンスについての発表:2023年7月26日、ルノーと日産は最終提携契約に調印 |
ルノー・グループのマテリアリティ・マトリックス
2019年末及び2020年初めに、ルノー・グループは、今後5年間に直面するであろう環境、社会福祉、社会及びガバナンスに関する問題を特定し、優先順位を付けるために、マテリアリティ分析を実施した。
この分析では、ESG(環境、社会福祉、社会及びガバナンス)トピックの重要性に関する社内のビジョンと社外のステークホルダーのビジョンを交差させ、「重要」なトピック、すなわち当社のエコシステムや今後5年間の業績に大きな影響を与えるがゆえに当社が注力すべきトピックを特定する。
このマテリアリティ・マトリックスは2015年のマトリックスを更新した。持続可能開発部による指揮の下、ルノー・グループ全体の運営委員会が方法論的なアプローチ及びプロジェクトの主要なステージを監督した。このマトリックスは、2020年1月にルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティ及び取締役会長のジャンドミニク・スナール氏により認証された。
方法論的アプローチ
マテリアリティ・マトリックスは、社内外のデータに基づき、社内の主要な部門/機能から経営代表者らが定義した。
その第一段階は、ルノー・グループが自動車メーカー及びモビリティサービスのサプライヤーとして直面しているESG問題の包括的な一覧を定義することであった。このリストを作成するために数多くの情報源、特にESG格付基準、競合他社のマテリアリティ・マトリックス、プレス記事及び専門家とのインタビューを参考にした。
集積されたすべての問題は、14の一貫性のあるマクロ問題にグループ分けされた。次に、マトリックスの各軸に沿った各問題の重要性が評価された。
y軸は、ステークホルダーの意見又は行動への影響を表し、ルノー・グループのステークホルダーのESGへの期待に応じて問題を分類する。この軸に沿った問題の重要性は、ステークホルダー代表者(従業員、NGO、サプライヤー、自動車販売店、新興企業、研究者、公的セクター、投資家)へのインタビューと、7ヶ国の3,500名の顧客の調査から決定された。
x軸は、当社の持続可能なパフォーマンスへの影響を図示し、それぞれのテーマの長期的な価値創出に対する貢献を表す。この軸に沿って、各問題の重要性を評価するために、ルノー・グループのシニア・マネジメント、主要な部門/機能の従業員への社内インタビューが行われ、ルノー・グループのトップマネジャー200名を対象とした社内調査が実施された。
その後、問題は絞り込まれ、当社の主要なビジネスライン/機能の代表が結集する共同ワークショップの間、マテリアリティ・マトリックス上に配置された。
2023年、ルノー・グループは、「CSRD(企業サステナビリティ報告指令)」として知られる指令(EU)2022/2464で定義された目標値を踏まえた、ダブルマテリアリティに対応するバージョンを2025年初めに発行するため、新たなマテリアリティ分析を実施した。この解析の結果は、以下のマトリックスを疑問視するものではない。
非財務業績声明
ルノー・グループは、その全体の業績を維持するための能力に疑問を投げかけるような非財務リスクを含め、当社がさらされる可能性のあるリスクについて、詳細な分析を作成している。リスク全般についての完全なアプローチ及び包括的な情報については、「統制及びリスク管理システム」、「ルノー・グループのリスクファクター」及び「訴訟」に示されている。
非財務業績の報告方法
規制の背景
2017年7月19日の命令第2017-1180号及び2017年8月9日の政令第2017-1265号に基づき、ルノー・グループは非財務業績声明(EFPD)を制定した。
ルノー・グループの主な社会・社会福祉・環境リスクの特定は、INERIS(フランス国立産業環境・リスク研究所)やGRI(グローバル・レポーティング・イニシアチブ)等の国際的な基準及び規範、並びに内部マッピング(ルノー・グループの主要なリスク、汚職リスク、フランスの「サパンII」法の規定に基づくリスク、警戒計画に関連するリスク及びマテリアリティ・マトリックスにより特定された問題(「ルノー・グループのマテリアリティ・マトリックス」を参照のこと))に基づいている。
主な非財務リスクの特定プロセス
EFPDの想定に関する主要リスクの特定及び要約は、持続可能開発部及びリスク管理部門の監督の下、共同で実施され、非財務業績声明の範囲内の、特に以下の課題について担当する様々な部署の代表者やマネジャーが参加した。
● 環境
● 人的資源
● 国際的な社会関係
● サプライヤー・委託先との購買・取引関係
● 健康・安全・人間工学・環境(HSEE)
● IS/IT
● 道路利用者の安全
● 新製品・新サービスの開発
● 税
● 法務
● 倫理・コンプライアンス
また、ルノー・グループは国連の持続可能な開発目標(SDGs)及びそのセクターで特定された市場慣行を考慮に入れている。
当社は、フランス商法第L. 225-102-1条(Ⅲ)に列挙された情報も考慮に入れている。特に、食糧(食品廃棄物、食糧不安との闘い、動物福祉の尊重、及び信頼性のある公正で持続可能な食糧)に関連するもの等の特定のトピックは、ルノー・グループの活動及び株主からの既知の期待に関して該当する主要なリスクとしては特定されていない。
これらのリスクのリストは、取締役会の戦略及び持続可能開発委員会によってレビューされた。
報告原則
このような作業により、以下の5つの分野に分類される31の主要な非財務リスクのリストを特定することができた。
● 社会
● 社会福祉
● 環境
● 人権
● 汚職及び脱税との闘い
パフォーマンス指標を含めた方針、手続及びそれらの手続の結果が、これらのリスクごとに定められている。
31の主要リスクは、主要な環境リスクはE、社会・社会福祉はS、ガバナンスはGに分類され、また、マテリアリティ・マトリックス記載の問題(下記「リスク・マッピング」の表を参照のこと)に関連付けられた。
データ収集処理
各指標はコーディネーター(一般的にはビジネスラインの専門家)と関連付けられており、コーディネーターは関連する報告範囲内でデータの収集、チェック及び統合を行っている。
その後、指標は、まず関連する活動の中で指標を作成する責任を負うマネジャーによって検証された後、関係する法人の取締役によって再度検証される。
持続可能開発部が、すべてのデータを統合する。
報告範囲
EFPDの対象範囲は、ルノー・グループの連結財務報告(連結財務諸表の注31を参照のこと)、すなわちルノーS.A.とその子会社及び被支配会社(フランス商法第L. 233-16条の趣旨の範囲内の会社)の対象範囲と同一である。ある指標がその範囲全体を対象としない場合には、当該指標を明確化する。
ルノー・グループの子会社であるホース、アンペア及びザ・フューチャー・イズ・ニュートラルは、2023年にルノー・グループ内に連結されたため、EFPDの報告範囲に含まれている。
真正かつ公正で検証可能なデータ
ルノー・グループでは、1999年から、法定監査人のうち1名に対し、主要産業、オフィス、物流拠点による環境負荷の選定に関する証明を自発的に依頼している。この検証は、財務データと同等のレベルの保証(非財務的検証に関するIFACのISAE3000の意義の範囲内での合理的な保証)をもって実施される。
一定の大会社及びグループ会社による非財務情報の公表に関して、2017年7月19日の命令第2017-1180号(その後の2018年9月5日の法律第2018-771号、2018年10月23日の法律第2018-898号、及び2018年10月30日の法律第2018-938号により修正)、2017年8月9日の政令第2017-1265号(2017年7月19日の命令第2017-1180号の発効に関する政令)、並びに2018年9月14日の決定(2013年5月13日の決定を修正する決定)に基づき、ルノー・グループは、EFPD(非財務業績声明)の遵守及びそれに含まれる情報の正確性を検証するため、独立した第三者を任命した。この情報はルノーS.A.の経営報告書に記載されている。
リスク・マッピング(EFPD-B)
環境に関するデータ
| テーマと主なリスク | マテリアリティ・マトリックス・ステークスの対象範囲 | 方針 | パフォーマンス指標 |
| 気候変動 1.車両及び/又は事業プロセスの環境性能に関連する規制要件及び規準要件の進展の影響、並びに、より広範には、COP21協定の文脈で定義され自動車部門に適用される温室効果ガス削減目標の影響 | ●カーボン・フットプリント総量を削減する ●都市モビリティの変革に貢献する | ●気候変動対策に関する行動計画(2021~2030年) ●ラインナップ電動化計画 ●ルノー・グリーン購買ガイドライン ●HSEEの10の強行規定 ●8の環境関連の強行規定 | スコープ1及び2: ●生産台数1台あたりのルノー・グループ拠点の炭素強度(目標:2019年から2030年までに80%削減) ●グループ拠点で消費される電力に占める再生可能エネルギーの割合(目標:2030年に80%) ●拠点の中立性(2025年はエレクトリシティ、2030年は欧州拠点) スコープ3: ●世界での1台あたりCO2e排出量(目標:2019年から2025年までに20%削減、2019年から2030年までに35%削減) ●資材1kgあたりのCO2e排出量(目標:2019年から2030年までに30%削減) ●バッテリー製造時CO2e排出量(目標:2019年から2030年までに新型車につき35%削減) ●物流関連のCO2e排出量「Well to Wheel」:2019年から2030年までに1台あたり30%削減 |
| 2.低炭素経済への移行に関するリスク(製品・サービスの提供と市場の期待とのミスマッチ、製品競争力の喪失、製造コストの上昇、ノウハウの開発) | |||
| 3.物理的リスク:事業活動・物流活動、供給及び保険料に悪影響を及ぼす可能性のある極端な気象現象に拠点が晒されるおそれ | |||
| 健康への影響 4.化学物質、排出物又は放出物による健康への影響 | ●カーボン・フットプリント総量を削減する ●車両使用による大気の質への影響を低減する ●乗客と道路利用者の安全・安心性を高める | ●2030年にルノー・ブランド100%BEV化 ●グループ拠点の有害化学物質数(目標:2010年から2030年までに50%削減) ●塗装組立ボディのVOC排出量(g/m2)(目標:2013年から2023年までに32%削減) | |
| 5.健康への影響を軽減するために利用可能な科学的・技術的な開発とルノー・グループの活動との間の不十分なマッチング | |||
| 6.ルノー・グループの製品・サービスの提供と顧客・利用者又は地域からの新たな期待との間の不十分なマッチング | |||
| 資源不足 7.供給と需要の不均衡(市場論理:価格の上昇又は不安定性)、調達問題又は地政学的問題に繋がる資源へのアクセスの制限あるいは混乱(例:原材料・水) | ●特に循環型経済を通して資源への影響を制限する | ●フラン工場・セビリア工場のReFactory ●気候変動対策に関する行動計画(2021~2030年) ●ラインナップ電動化計画 ●ルノー・グリーン購買ガイドライン ●HSEEの8の強行規定-環境 ●警戒計画 ●Act4Natureに対するコミットメント(2021年) ●持続可能な天然ゴムに関する方針(2022年) ●深海鉱業モラトリアム(2022年) ●生物由来原料に関する方針(2022年) | ●販売車両1台あたりのリサイクル資源の割合(目標:すべての資源に関して2030年に質量で33%) ●新バッテリーにおけるリサイクル業界からの戦略的材料(Co、Ni、Li)の再利用率(目標:2030年に80%) ●リサイクルされない廃棄物(車両1台あたりkg)(目標:2013年から2023年までに30%削減) ●車両1台あたりの外部給水量(目標:2013年から2023年までに15%削減) |
| 8.回収不能又はリサイクル不能な廃棄物(製造拠点の廃棄物、使用済み自動車)の管理 | |||
| 生態系の保護 9.生産拠点の操業に伴う環境負荷(大気、水質、土壌、廃棄物) | ●特に循環型経済を通して資源への影響を制限する ●生物多様性への影響を低減する(車両の全ライフサイクルにおいて) | ●2025年までにルノー・グループの生産拠点の100%につき生物多様性評価を実施 ●製造拠点のISO14001認証取得率(目標:100%) ●車両1台あたりの廃液中の有毒金属(ニッケル、亜鉛)(目標:2013年から2023年までに35%削減) ●リサイクルされない廃棄物(車両1台あたりkg)(目標:2013年から2023年までに30%削減) ●有害廃棄物(車両1台あたりkg)(目標:2013年から2023年までに19%削減) ●非有害廃棄物の混合量(車両1台あたりkg)(目標:2013年から2023年までに26%削減) ●廃棄物回収率(目標:2023年に87%) ●車両1台あたりの総廃棄物量 ●車両1台あたりの外部給水量(目標:2013年から2023年までに15%削減) ●全新型車のライフサイクル・アセスメントの公表 | |
| 10.偶発的汚染(大気、水質、土壌、廃棄物)や極端な自然現象による環境破壊 | |||
| 11.生物多様性への悪影響 |
企業の社会的責任に関するデータ
| テーマと主なリスク | マテリアリティ・マトリックス・ステークスの対象範囲 | 方針 | パフォーマンス指標 |
| 従業員の健康と安全 12.業務上の災害(度数率・重篤度) | ●サプライチェーン全体を通じて人権及び労働者の権利の尊重を保証する ●従業員満足と育成を確保する ●乗客と道路利用者の安全・安心性を高める | ●「我々の活動により影響を受けるすべての人が安全かつ健康に帰宅する」ことを目標とした健康・安全方針の実施の適用 | ●応急処置(FR1)より重大な医療介入を要したルノー・グループ及び派遣社員の業務上の災害の度数率 ●ルノー・グループの従業員及び派遣社員の休業災害度数率(FR2) ●ルノーの従業員及び派遣社員の強度率(G1) ●業務上の疾病の報告率 ●公道事故の件数と関連休業日数 |
| 13.業務上の疾病 | |||
| 14.健康危機/作業に影響を及ぼす非業務上のリスク | |||
| スキル 15.女性の人材を中心とした人材確保の難しさ | ●従業員満足と育成を確保する ●社内のすべての人を包摂することを確実にする | ●雇用主としてのブランドと価値の提案 ●従業員の経験 | ●男女別・年齢別従業員数 ●女性の基幹職比率 ●総従業員に占める障害者の割合 ●採用人数(ルノー・グループ全体) ●実施した措置について取得したラベル又は認定 |
| 16.人件費、製品・サービス及びイノベーションの品質、製品・サービス及びソリューションの生産・流通能力に悪影響を及ぼす可能性のある、ルノー・グループの目標を達成するために必要なスキルの不足 | ●スキル管理に関する方針 | ●トレーニングへのアクセス率 ●従業員1人あたりの平均トレーニング時間数 ●デジタル面を含むトレーニング時間数(ルノー・グループ全体) ●ルノウ大学でトレーニングを受けた人数 | |
| 職場環境 17.社会的対話機関の不尊重 | ●従業員満足と育成を確保する ●サプライチェーン全体を通じて人権及び労働者の権利の尊重を保証する | ●2013年グローバル枠組み合意書 ●2019年グローバル枠組み合意書 ●2019年グローバル枠組み合意書の2021年追加文書 | ●ルノー・グループ作業協議会との会議回数(情報・協議を含む。)(欧州機関) ●労働協約に至る交渉の割合 |
| 18.職業関係、包摂、ワーク・ライフ・バランス、職場環境等、職場生活の側面に関連した不満 | ●社内のすべての人を包摂することを確実にする | ●グローバル枠組み合意書に関するグローバル・レベルでの会議回数 | |
| 人権 19.雇用及び職業についての差別待遇(ILO第111号) | ●サプライチェーン全体を通じて人権及び労働者の権利の尊重を保証する ●社内のすべての人を包摂することを確実にする | ●2013年グローバル枠組み合意書 ●2019年グローバル枠組み合意書 ●権利に関するトレーニング開始に向けたILOとの協議 ●ルノー・グループが事業を行う国における実証済みリスクのILOとの共同研究 ●紛争地域又は高リスク地域からのコバルト及び鉱物の供給についてのルノー・グループの方針 | ●2018年メモランダムに規定された対策を実施した結果、グローバル枠組み合意書に署名した当事者が行った報告件数 ●給与のジェンダーギャップ ●女性の基幹職比率 |
| 20.同一報酬(ILO第100号) |
社会福祉に関する情報
| テーマと主なリスク | マテリアリティ・マトリックス・ステークスの対象範囲 | 方針 | パフォーマンス指標 |
| 地域開発 21.「持続可能な領域」の課題への製品・サービスの不十分な適応 | ●乗客と道路利用者の安全・安心性を高める ●都市モビリティの変革に貢献する | ●ソリューション・ポートフォリオのロードマップ: - EV・エコシステム(エネルギー貯蔵等) - EVのカーシェアリングと短期レンタル:モビライズ・シェア、Zity | ●全世界で販売されているEV(Twizyを含む)総数(2010年以降) ●欧州におけるEV市場シェア ●カーシェアリングにおけるEV台数 |
| 22.事業を行う地域の発展に対するルノー・グループの不十分な貢献 | ●モビリティ・ソリューションへのアクセスをすべての人に提供する ●企業が運営する地域の発展を促進する | ●仕事へのアクセス支援 ●全世界の教育へのアクセス支援 ●ルノー・グループが生産拠点を置く地域の統合戦略 | ●社会貢献活動件数 ●ルノー財団が支援した弱者数 ●連帯LOAの恩恵を受ける人数 ●国別労働力 ●各国のルノウ大学キャンパス数 |
| 道路利用者の安全 23.顧客による車両又は機器の不適切な使用 | ●乗客と道路利用者の安全・安心性を高める | ●ルノー・グループ交通安全方針:4つの重点項目 - 予防する - 守る - 救助する - 正す | ●新型安全コーチのフィッティング数 |
| 24.新技術による新事故類型の発生 | |||
| 個人情報保護及びサイバーセキュリティ 25.ルノー・グループ、その従業員、顧客又は利害関係者のデータ保護の不履行並びにサイバー攻撃及び情報システム障害のリスク | ●企業のコンプライアンスを積極的に確保する ●乗客と道路利用者の安全・安心性を高める | ●情報管理方針 ●情報システムのセキュリティ・ポリシー ●車両のサイバーセキュリティ管理システム ●システム設計段階からの個人情報保護実装支援のためのガイドライン ●IT憲章 ●IT行動規範 | ●インシデント(メジャー及びクリティカル)の平均解決時間のモニタリング ●Bitsight社が発行した評価の監視 |
ガバナンスに関する情報
| テーマと主なリスク | マテリアリティ・マトリックス・ステークスの対象範囲 | 方針 | パフォーマンス指標 |
| 汚職防止 26.ルノー・グループの国際的なエクスポージャーに関するリスク | ●倫理的価値を具体化する ●強固なコーポレート・ガバナンスを保証する | ●管理機関の関与 ●方法:あらゆる形態の汚職を防止するための措置の適応 ●汚職防止プログラムを強化し、フランス「サパンII」法の8つの柱を以下の対策により実施: 1.汚職防止行動規範 2.内部通報システム 3.汚職及び地位濫用のリスクのマッピング 4.第三者の健全性評価 5.会計管理 6.汚職及び地位濫用のリスクに関する研修 7.懲戒制度 8.統制システムと対策の実施 | ●倫理委員会を設置した国・法人の割合 ●検証済みの汚職リスク・マップの割合 ●対応済みの内部通報の割合 ●汚職防止研修を修了した従業員の割合 ●TIM分析を受けたリスクのあるサードパーティ数 |
| 27.第三者(サプライヤー、仲介先及び顧客)との取引に関するリスク | |||
| 28.政府機関との取引に関するリスク | |||
| サプライヤーとの関係及び調達 29.ルノー・グループの責任ある購買方針のサプライヤーによる不遵守 30.(社会、社会福祉及び/又は環境上の理由で)センシティブなサプライチェーンの利用 | ●サプライチェーン全体を通じて人権及び労働者の権利の尊重を保証する ●倫理的価値を具体化する ●企業が運営する地域の発展を促進する | ●ルノー・グループのサプライヤーのための「企業の社会的責任(CSR)」ガイドライン ●ルノー・グループのグローバル枠組み合意書 ●ルノー・グループのサプライヤーのためのグリーン購買ガイドライン ●紛争地域又は高リスク地域からのコバルト及び鉱物の供給についてのルノー・グループ方針 | ●上位500品目のうち、CSR評価の対象となった直接購買需要の割合 ●上位500品目のうち、上位又は最高位のCSR評価(1年間)の対象となった合計購買需要の割合 ●上位500品目のうち、CSR評価の対象となった直接サプライヤー・グループ数 ●上位500品目のうち、上位又は最高位のCSRサプライヤー・グループ数(1年未満)(サプライヤーのグループの数値) ●サプライヤー拠点の現地監査件数 |
| 脱税との闘い 31.会社の納税義務の規則の解釈や遵守に関する不確実性 | ●倫理的価値を具体化する ●強固なコーポレート・ガバナンスを保証する | ●ルノー・グループの税務ガバナンス |
ルノーの環境に関するコミットメント
環境問題の管理とガバナンス(EFPD7、EFPD7a)
方針と戦略(EFPD7)
ルノー・グループの環境方針
今や、規模の大きな環境に関する課題への対応が急務となっている。これらの課題は、すべての経済活動及び特にモビリティに深刻な影響を及ぼす。輸送セクターに関するステークホルダーの期待を超える革新をルノー・グループが目指すことは、競争力や経済的機会の源となる。
自動車産業は以下の主要な環境問題に取り組む必要がある。
・ 温室効果ガス排出量に関連する気候変動。これについて、COP21パリ協定で野心的な削減路線が描かれている。
・ 資源。その利用可能性が限られていることは、生産及び利用方法が変わることを意味している。
・ 特に都市における保健衛生上の関心事である、汚染物質排出。
・ エコシステムの破壊と生物多様性の喪失。
これらの課題に対処するため、ルノー・グループは、1990年代後半から環境方針を掲げている。この方針は、設計から使用済み車両までの車両のライフサイクル全体に適用され、当社の戦略計画に完全に沿ったものである(下図を参照のこと。)。
さらに、ルノー・グループの環境への取り組みは、CDP気候スコアA-で確認できる。
戦略:「事業としてのグリーン化」
このように、2021年1月に立ち上げられた「ルノーリューション」戦略計画は、ルノー・グループの新時代を開いたものである。すなわち、この戦略計画により、ルノー・グループの持続可能な収益性を確保しつつ、ヨーロッパでは2040年までに、そして全世界では2050年までに、カーボン・ニュートラルを達成するという新しい大望を尊重することが保証される。
2021年の株主総会で、ルノー・グループは新しい持続可能な開発戦略を発表したが、その戦略における3つの柱のうち1つは「ビジネスとしてのグリーン」つまり環境である。この戦略は、温室効果ガス排出量の削減及び循環型経済の加速という2つの主要な環境優先事項を明確にしている。
同じく2021年の株主総会で発表された気候戦略は、材料及び部品の供給から使用済み車両まで、バリューチェーンの上流より下流に至る、2030年までの行動計画を定めている。ルノー・グループのカーボン・フットプリントの80%超を車両の使用が占めるため、製品ライフサイクルのこの段階は気候計画の優先事項である。
ルノー・グループは、各行動領域について、モニタリング指標、特定の目標及び行動計画を明確にした。これらは、「優先分野:戦略と指標」に詳述されている。
ルノー・グループは2023年に再編され、脱炭素化と完全電動化への真の移行のための「アンペア」、代替燃料とグリーン水素による脱炭素化のための「パワー」、資源を節約し、自動車から自動車への短いループを作り出す「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」といった、ESGの課題にそれぞれが専念する組織が創設された。
フラン工場を、ReFactoryという欧州初のモビリティ専用循環型経済工場に転換することは、ルノー・グループのビジョンを象徴している。それは、最も戦略的な又は危急の物資について環境に関する課題への対応と収益・利益を生み出す経済資産の両方を構成するリサイクル及び再製品化のための完全な産業エコシステムに依拠することである。
最後に、モビライズ・ブランドはモビリティ、データ及びエネルギーサービスを開発し、電気共有モビリティのソリューション及びバッテリーサービスを通じて環境と社会的価値とを創造するルノー・グループのもう1つの変革手段である。
「ルノー・グループの環境方針は、ルノー・グループの約束及び責任ある資本主義の柱であり、経済パフォーマンスと環境パフォーマンスとを組み合わせるルノー・グループの変革及び存在理由の中核にあたる」
(2021年4月、会長のジャンドミニク・スナール及びCEOのルカ・デメオ)。
環境問題についてのガバナンス(EFPD7a)
取締役会による環境戦略(気候戦略を含む)の監督
取締役会は、ルノー・グループの環境戦略の定義及び実施、並びに関連するリスク及び機会を監督する。取締役会は毎年、気候変動、ルノー・グループの温室効果ガス排出量に関する戦略、製品ラインナップの電動化、並びに温室効果ガス排出量及び汚染物質に関する新しい規制による影響に関連した問題を検討している。
この役割において、取締役会は戦略及び持続可能開発委員会に依っている。委員会の役割には、企業の環境的、社会福祉的、社会的責任の観点から実行すべき戦略と行動のレビューが含まれている。
この戦略及び持続可能開発委員会はAFEP-MEDEF規範の勧告に従い60%の独立取締役で構成されている。委員会は2023年には4回開催され、出席率は100%であった。
2023年には、戦略及び持続可能開発委員会は特に以下の点を検討した。
・ ESGの全領域を網羅するダッシュボードによるルノー・グループの社会福祉・社会・環境責任戦略の実行状況のモニタリング
・ ラインナップを電気化するために必要な金属・レアアースの調達に向けたルノー・グループの戦略
・ パートナーシッププロジェクトの監視による新合弁会社「フレクシス」(物流・脱炭素・コネクティッド)の構築
・ 道路交通からの汚染物質排出を減らすための規則と電気自動車バッテリーの耐久性に関する最低性能要件を定義する「Euro7」基準の到来に向けた準備
・ ルノー・グループESG戦略の「社会福祉」の柱にフォーカス
・ 「ルノーリューション」計画の実施における人事戦略と優先事項、及び人的資本管理の観点からルノー・グループを業界のベンチマークとすること
・ ESG報告義務に対するCSRDの影響、及びこの新規制の将来の実施に向けたルノー・グループの準備のモニタリング
・ TFINロードマップの実施を中心とした循環型経済活動の方策及び開発
・ 電気自動車市場の変化や競争激化のモニタリング、新たなアンペア事業体の創出を中心とするそれに対応するルノー・グループの方策
・ ルノー・グループの脱炭素化戦略及び別途取り上げるアンペア事業体の脱炭素化戦略
・ 新たなグリーンモビリティへの移行を加速し、新たな用途ベースの自動車モビリティ需要(Vehicle-as-a-Service)を満たすために、より革新的でデジタルなサービスを完全開発するルノー・グループの金融部門であるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(MFS)の戦略的ロードマップ
・ ジェンダーの平等に関する報告書とルノー・グループの多様性目標の展開
戦略及び持続可能開発委員会の活動の詳細については、「戦略及び持続可能開発委員会」を参照のこと。
リーダーシップ・チームと戦略及び事業開発部門(DSBD)による気候目標の管理
リーダーシップ・チームとDSBDがルノー・グループの環境目標を統括している。環境方針の重点については年1回審議し、リーダーシップ・チーム内で戦略及び事業開発担当役員の提案を取りまとめている。リーダーシップ・チームはグループ持続可能開発委員会に依拠している。本委員会の委員が権限を持つ分野、特に持続可能な開発の分野は、「取締役の役職及び職務の一覧表」に詳述されている。
戦略及び事業開発部門は、会社のバリューチェーンにおける全セクター及び車両のライフサイクルの各段階における環境方針の実施を準備、展開及び監視する役割を担っている。これを実施するために、戦略及び事業開発部門は、各専門分野だけではなく、社内の全部門に配置された駐在員網のネットワークを当てにしている。2010年に、ルノー・グループ内において「エネルギー・環境・原材料戦略」、「自動車CO2」、「大気の環境及び物質」といった分野でこれらの各専門分野が構築された。これらのチームを構成する専門家は、戦略上の問題についての深い知識と、その厳密さ、中立性及び分野横断的な性質に対するグループ内で認識されているアプローチを提供する。2020年からは、気候変動対策に関する行動計画(Climate Plan)の管理に専念する専任の役職が設置されている(「気候変動」を参照のこと。)。
戦略及び事業開発部門による戦略プランの環境面の構成要素の展開はこのようにルノー・グループのすべての活動に及んでおり、新製品や新サービスの開発を支えている。
環境目標の達成に連動した報酬
ルノー・グループにおける気候問題の重要性に鑑みて、シニア・エグゼクティブの報酬は、2013年から、環境配慮に関連し、「環境実績におけるリーダーシップ」を目指した基準を含む。より最近では、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、取締役会は、以下に関する基準を追加することにより、最高経営責任者の報酬方針を変更することを提案した。
・ 乗用車のCO2排出量の欧州における規制目標(CAFE基準)の達成。
・ 世界で登録されたルノー・グループの乗用車と商用車のカーボン・フットプリントの削減。
・ ヨーロッパ生産車1台当たりのCO2排出量(kg)の削減
・ フランの「ReFactory」の中古車再生台数
・ ルノー・グループ全体の自動車販売台数に占めるヨーロッパの電動化乗用車割合の達成
2024年の最高経営責任者に関する報酬方針は、以下の環境に関する基準を含むように変更された。
・ ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル(TFIN)のための戦略的パートナーシップの実施を通じた循環型経済活動の発展に関する基準(年次の変動報酬について)。
・ スコープⅠとⅡ(産業活動)とスコープⅢ下流(自動車利用からの排出量)の組み合わせによる温室効果ガスの削減量と連動する、(業績行動計画に関する)3年間の累計で評価される基準。
・ TFIN を循環型経済と持続可能な成長に向けたエネルギーの移行の足掛かりとするという目標と連動した、(「ルノーリューション」長期計画(2024-2027年)の)4年間の累計で評価される基準
(最高経営責任者に関する報酬の構成要素の詳細については、「最高経営責任者としてのルカ・デメオ氏の報酬(2023年)」及び「最高経営責任者の報酬方針(2024会計年度)」を参照のこと。)
優先分野:戦略と指標(EFPD7a、EFPD8、EFPD9、EFPD10、EFPD11、EFPD12、EFPD13、EFPD16a)
気候変動(EFPD11c、EFPD12a、EFPD12b、EFPD12c)
気候問題についてのガバナンス
「環境問題についてのガバナンス」を参照のこと。気候問題のガバナンスは、すべての環境問題のガバナンスの枠組みの中で行われている。
行動計画(EFPD11c、EFPD12b、EFPD12c)
2019年、ルノー・グループは、脱炭素化目標を科学的根拠に基づく目標(SBTi)イニシアチブで検証した最初の自動車メーカーであった。
2021年4月、ルノー・グループは、「気候変動対策に関する行動計画(Climate Plan)」を公表した。この計画は、車両のライフサイクル全体にわたる下記9つの主要な行動に分類されており、2030年まで、ルノー・グループ全体で段階的に展開される。これは、2040年までにヨーロッパにおいて、また2050年までに世界でカーボン・ニュートラル(*)を達成するというルノー・グループの目標に向けた中間的マイルストーンである。9つの行動に加えて、ルノー・グループにはリスクと機会を管理するためのツールとプロセスがある。
(*) カーボン・ニュートラル:スコープ1、2、3(「行動計画」参照)におけるルノー・グループのGHG排出量削減計画後の残存排出量と、炭素吸収源を創出するプロジェクトへの投資のバランス(「オフセット」参照)
車両の使用段階における行動 ― スコープ3下流
2023年において、車両の使用段階は、ルノー・グループのカーボン・フットプリントの85%超を占めていた(*)。
(*) 使用並びに使用に必要な燃料及び電力。「気候関連の指標及び目標」のカーボン・フットプリントの項を参照のこと。
| 行動1:2030年までにヨーロッパのルノーの新型モデルの100%を電動化する |
ヨーロッパの内燃機関(ICE)車両は、そのライフサイクルにおいて、電気自動車の3倍を超えるCO2を排出している(*)。
(*) 出典:2020年度版「運輸と環境(T&E)」
EU加盟国は、EUの気候・エネルギー目標達成のための自国の貢献を保証する国別エネルギー・気候計画(NECP)を実施しなければならない。この取り組みの一環として、加盟国は、遅くとも2035年までの完了を目指して、ICE車両の販売台数を段階的に減らしている。さらに、国連は、2050年までに世界人口の3分の2が都市住民になると予測しており、都市は既にICE車のアクセスを制限しつつある。
ルノーの乗用車の新型モデルをヨーロッパにおいて100%電動化するという目標を達成するために、当社は以下の事柄を行っている。
・ 4つのプラットフォームでのプーリング生産:ICE自動車向けのCMF-BとCMF-CD、電気自動車向けのAmpR Small とAmpR Medium(2つの新しいリファレンスプラットフォーム)
・ フランス北部の、ヨーロッパ最大で最も競争力のある電気自動車生産拠点である**「エレクトリシティ」の発展**
・ 2025年までに、ルノー・ブランドの下で、5つの電気自動車モデルを発売。2022年に発売した2つの電気自動車モデル(メガーヌE-TechエレクトリックとカングーEV)に続くものとして、2023年に明らかにされたルノーの電気自動車の新時代を象徴する「ルノー・セニック」
・ 新型車の開発期間を25%短縮し、電動化を加速
これを加速させるため、新しいモビリティと車両にまつわるサービスを提供するブランドである「モビライズ」は、電気自動車の普及を促進するための施策を検討している。例えば、モビライズは以下のようなサービスを提供している。
・ モビライズ・スマート・チャージ:充電コストを最適化し、カーボン・フットプリントを削減する。
・ モビライズ・チャージ・パス:欧州の600,000ヶ所近くの充電ポイントで1枚のカードで充電ができる。
さらに、電気及びプラグイン・ハイブリッド車のカスタマイズされた充電ソリューションに特化したルノー・グループの子会社であるモビライズ・パワー・ソリューションズは、専門家や個人の電気モビリティへの移行を容易にしている。今日では、モビライズ・パワー・ソリューションズは、スペイン、ポルトガル、フランス、ドイツ、英国、スイス、オーストリア、ベルギー、オランダ、イタリア、ルクセンブルクの11ヶ国のヨーロッパの主要電気モビリティ市場に存在している。
モビライズ・パワー・ソリューションズは、設置のアドバイスから充電ステーションの運用と保守までアドバイスすることで職場、自宅、移動中の充電ニーズに対して顧客をサポートする。超高速充電ステーションのネットワークである「モビライズ・ファスト・チャージ」を、ルノー・ネットワークのディーラーとのパートナーシップにより、高速道路や主要道路の付近に開設する予定である。最初のステーションは2024年に開設予定である。
| 「アンペア」創設 ルノー・グループは、自律的な事業体であるアンペアを創設することにより、自動車メーカー初の電気自動車とソフトウェアのピュアプレーヤーとなっている。アンペアは、先進のSDV(ソフトウェア定義自動車)技術を搭載した完全な電気自動車をルノー・ブランドで開発、製造、販売する。アンペアは、ルノー・グループのノウハウと資産、電気自動車のピュアプレーヤーの集中力と敏捷性という、両者の長所を生かすことになる。アンペアは、ルノー・グループの内燃エンジン自動車と電気自動車との間の競争前の販売価格の平準化を目的として創設された(「戦略及び目標」参照)。 | |
| 行動2:2025年までに水素小型商用車でヨーロッパのリーダーとなる | |
ヨーロッパの小型商用車において先導的な立場にいる存在の一つであるルノーは、自社のすべてのモデルの電動版を提供している。
現在では、ヘビー・デューティーの使用のために航続距離と充電スピード面で性能向上を目指している。
水素燃料電池技術(デュアルパワー)は、追加的なゼロ排出量エネルギーを提供して、バッテリーのサイズを大きくせずに、又はむしろ小さくして、電気自動車の航続距離を拡大する。電気ステーションでの充電に加えて、車両はわずか数分で水素を充填することができる。
2021年、ルノーとプラグ・パワーは、世界的な水素ソリューションを示すために、Hyviaと呼ばれる合弁会社を立ち上げ、以下を提供している。
・ 航続距離400km(WLTP基準)、充填時間を短縮(5分未満)した商用車
・ 燃料電池自動車向けのターンキー・ソリューションを完成:水素ステーション、脱炭素化エネルギーからのグリーン水素の供給
HYVIAは、2030年までにヨーロッパの水素LCV市場で30%のシェアを達成するという目標を設定している。HYVIAの最初の生産車両の顧客:クロノポスト、エンジー、オレンジ、エクアン、アルピーヌF1チーム(フランス)、エアバス、ハンブルク港、パッケタ、マキシメーター・ハイドロジェンGmbH(ドイツ)。
FOVIAとともに小型商用車向け水素タンクの開発を進めていることを例として、ルノー・グループはHyviaを通じて、水素分野で強力なパートナーシップを構築し続けることを計画している。さらに、ルノー・グループは、共同プロジェクトに基づいて、エネルギーの生産と流通におけるすべての公的及び民間プレイヤーを統合するソリューションを開発していく。
2023年、Hyviaは水素充填ステーションの先導者であるAtaweyと、新商品「HYWELL™」の提供に向けたパートナーシップを発表した。Hyviaは、モビリティに加えて、フランスのフランで製造された燃料電池に関するソリューションを他の産業に提供していく。
| 行動3:ハイブリッド技術をルノー・ブランドとダチア・ブランドに展開する |
ルノー・グループは、電気自動車の提供を補完する低排出量エンジン(E-TECHハイブリッド及びガス)を開発している。
ルノー・ブランドにより独占的に開発されたE-TECHハイブリッド技術は、都市サイクルにおける同等の内燃機関と比較して、ハイブリッド・エンジンの燃料消費を40%低減する。そのE-TECHプラグイン・ハイブリッド版は、ゼロ排出量モビリティ・ソリューションを実現する。
E-TECHハイブリッド製品の提供は、以下の通り加速している。
・ 2025年のルノーのハイブリッド車販売台数の35%を目指す(*)。
(*) 自家用車・小型商用車(範囲:ヨーロッパ)
・ 2022年のルノー・オーストラルの発売(E-Techハイブリッド)を経て、2023年に新ルノー・エスパスを発売。200馬力の超高効率フル・ハイブリッドE-Tech(4.6リットル/100km)のモーター駆動装置を備えている。
同時に、2023年には、ダチアはダチア・ジョガー・ハイブリッド140を発売し、同じパワートレインである新型ダチア・ダスターを発表した。
最後に、ルノー・グループは、コネクティビティ、エコドライビング、低排出量ゾーンへのアクセスを可能にする100%電動モードといった、ハイブリッド車の排出量のさらなる削減に向けた新技術を展開している。
| 追加のアクション:エコドライビング支援の導入 |
好ましい運転・気温条件下で、経済的な運転スタイルをとるドライバー(「エコ」ドライバー)は、WLTPサイクルと同等の燃料消費を達成することができ、この燃料消費は「平均的」ドライバーよりも最大25%低い。「ダイナミックな」顧客の燃料消費は、「平均的」ドライバーを最大40%、「エコ」ドライバーを最大70%上回る可能性がある(*)。
(*) テレマティクス経由で約5,000人の顧客により共有されたデータに基づいて2019年に実施された内部調査による。
ルノー・グループは、実走行条件における顧客の燃料消費や電力消費量の削減、車両利用中の温室効果ガス排出量の削減を支援するため、2012年からエコドライビング支援システムを提供している。
これらは、主なドライバー特性に応じて、委任型と積極型という2つのカテゴリーに分類される。
ルノー・グループでは、エコ運転支援と同様に、より安全な運転のための補助を行っている。
下表は、様々なタイプのエコ運転支援の内容と、複数の技術世代にわたるその進化について詳述する。2023年以降は、この内容に加えて、「安全&エコ」を同時に機能させ、顧客をより安全でエネルギー効率の高い運転にリードしていく。
| 第1世代 2012年~2015年 | 第2世代 2016年~2021年 | 第3世代 2022年~2025年 | |
| エコ・アシスト | 加速制限付きエコモード | 加速・速度(電気自動車)・温度快適性制限付きエコモード | 加速・速度(電気自動車)・温度快適性制限付きエコモード及びクルーズ・コントロールのエコ配分の制限(コンテクスチュアル及びアダプティブ) |
| エコ・コーチ | ギアシフトインジケーター、運転スタイル・インジケーター | ダッシュボード上でのエコ体験、新しい運転スタイル・インジケーター | エコモニター、内燃機関車両向けアクセルペダルオフ・インジケーター |
| エコ・スコア | マルチメディアシステム:R-Link(最上位クラス)、Medianav(入門クラス) | マルチメディアシステム:RLink2、次いでEasy Link | マルチメディアシステム:OpenR Link消費量の履歴機能 |
| 報酬 | フリート向けエコチャレンジ:「モビライズ・フリート・コネクト」 | ||
| エネルギー消費量低減の潜在力(*) | 0~5% | 2~6% | 3~12% |
| (*) 各顧客の運転スタイル(経済的、積極的、中間的スタイル)によって異なる。 | |||
2025年以降、第4世代の革新的な技術によって、エコドライブ支援のラインナップは完成する。
| 行動4:カーシェアリングを通じて車両使用率を上昇させる |
パーソナル・カーは実際には10%の時間しか使用されておらず、わずか3年で価値の半分を失っている。この知識をもとに、一部のユーザーは、自己の走行にかかる総費用の削減を求め、新たなモビリティ・ソリューションに転換しようとしている。
その一つが、自動車の使用の最適化や移動距離に応じた支払を可能にするカーシェアリングである。カーシェアリングは、公道上の車両の台数、さらにはその環境への影響も低減する。
モビライズは、所有に基づくモデルから、特定の用途のために設計された、100%電気自動車の使用に基づくモデルへの移行という、これらの課題に対応するために特に設立された。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズをベースに、オープンエコシステム(スタートアップ企業など)を軸として、モビライズは、持続可能なエネルギー転換と新しいタイプのモビリティを推進する。
このブランドは、資金調達、保険、支払い、車両管理、自動車や関連サービスのパッケージのサブスクリプションにより利用可能な車両、モビリティ・ソリューション、エネルギー・ソリューション、メンテナンス、リコンディショニングなど、幅広い車両関連サービス(VaaS:Vehicle as a Service(サービスとしての車))を提供している。これらのサービスは、単一にまとめて提供され、個人、フリート、モビリティ・オペレーターのニーズを満たしている。
モビライズオファーは以下のようなサービスを提供している。
・ モビライズ・シェア:ステーションや販売店でのカーレンタル
・ Zity by Mobilize:電気自動車シェアのセルフサービス
・ モビライズによる、個人及びプロフェッショナル(社用車、カーシェアリング、マイクロモビリティ事業者)向けの、人を運ぶための2人乗り電動四輪バイクであるデュオの提供
・ ベント及びその関連製品:都市部や郊外に商品やサービスを届ける箱を備え、プロフェッショナル(修理、メンテナンス、個人サービス、オンデマンド納品など)のために設計された、一人乗りの電動マイクロ多目的車である。
デュオとベントはネイティブに接続されるため、フリートや家庭内で簡単に共有できる
製造に関する行動 ― スコープ1+2及びスコープ3上流
| 行動5:より効率的で、低炭素、再利用可能なバッテリーの展開を加速する |
環境保護への移行を目指すフランスの機関(環境エネルギー管理庁、ADEME)によれば、電気自動車のバッテリー生産は、化石燃料由来の電力の利用やコバルト、ニッケル、リチウムといった戦略的原材料の採取により、そのカーボン・フットプリントの3分の1を占める。
欧州連合は2025年以降、生産からリサイクルまでのバッテリーのライフサイクルにわたって、このフットプリントを測定し報告することをバッテリー・メーカーに義務付ける。2026年までに行動分類が発表され、2028年にカーボン・フットプリントの上限が設定される計画である。
ルノー・グループは、以下の通り、バッテリーのライフサイクル全体において行動することで、より効率的、低炭素、再利用可能なバッテリーの展開を加速させる意向である。
・ 低炭素バッテリーの生産:サプライヤーと共同で、脱炭素化エネルギー及び材料を使用することにより、バッテリー生産におけるカーボン・フットプリントを低減する。ルノー・グループは、2025年までに、フランスで生産される新型R5のバッテリーのカーボン・フットプリントを、2019年のゾエのバッテリーと比較して20%削減することを目標としている。2030年には削減は35%に達する見込みである。この点で、ルノー・グループは、2021年以降、材料サプライヤーと3つの契約を締結している。持続可能なニッケル供給(サプライチェーン全体の低炭素及び追跡可能性)に関するテラフェームとの契約、炭素集約度の低いリチウムに関するバルカンとの契約、そしてモロッコで生産される低炭素硫酸コバルトに関するManagemとの契約である。これに加えて、2025年からフランスでバッテリーを生産するために、ベルコール及びエンビジョンAESCと契約を締結している。
・ メンテナンス:当初の寿命におけるバッテリーの修理センターを展開する(2023年末現在で約100ヶ所が稼動しており、これにはフランのRefactory内の専門知識・修理センターが含まれる。)。電気自動車の修理向け中古バッテリーの提供サービス。
・ 再利用:モバイル・ソリューションの開発と再生可能エネルギーの定置貯蔵。このようなバッテリーの再利用により、新型バッテリーの生産に伴う温室効果ガス排出の削減が可能となる。
・ Betteries:ルノー・グループと、電気自動車からのバッテリーの回収・利用を専門とするスタートアップ企業「Betteries」とのパートナーシップの一環として製造され、フランの ReFactoryでGAIAによって組み立てられるモジュール型ストレージシステム。Betteriesは、リサイクルされたEVバッテリーを利用して、様々な用途(例えば、建設現場やキッチンカー等)に適した運搬可能な発電機を開発している。
・ アドバンスト・バッテリー・ストレージ:将来の自動車に利用される予定の、再利用バッテリーと新しいバッテリーで構成される電力貯蔵装置。断続的に発電される低炭素電力を貯蔵し、ピークロード時に送電網に放電する。
・ リサイクル:戦略的材料(コバルト、ニッケル、リチウム)をクローズド・ループ内でリサイクルし、新たなバッテリーを生産する。戦略的パートナーシップを開発するザ・フューチャー・イズ・ニュートラルという事業体により、ルノー・グループは、これらのバッテリー材料をクローズド・ループでリサイクルすることを可能としている。ルノー・グループは、2030年には、新たなバッテリーの生産のために使用済みバッテリーに含まれるこれら3つの材料から80%をリサイクルする計画である(クローズド・ループ)。
フランス、フランのRefactoryでは、メンテナンス、修理、再利用業務を行っている。
これらの業務に加え、2024年のR5モデルの発売以降は、Vehicle-to-Grid(V2G)技術により、電気自動車が電力網にエネルギーを供給し、ピーク時の電力消費を調整することが可能になるだろう。
| 共同プラットフォームにおけるルノー・グループ 2021年以降、ルノー・グループはグローバル・バッテリー・アライアンス(GBA)及びリチャージの一員として、バッテリーのカーボン・フットプリント算定に関する方法論の作業にも積極的に貢献している。特に、この作業は、GBAの国際的なメンバーによって一般的に受け入れられている方法論である「GHGルールブック」の公表につながった。現在もなお進行中のリチャージによる作業は、パリ協定とFit for 55%に沿った欧州の関係者との新たなバッテリー規制の開発につながっている。 |
| 行動6:サプライチェーン全体を巻き込む |
原材料の抽出と部品の製造は、二番目に大きな排出源であり、2023年におけるルノー・グループ車両のカーボン・フットプリントの12%を占める。
この分野でのCO2e/kg排出量を、30%削減するという目標を達成するために、ルノー・グループはサプライヤーの約束に関し、以下のような6つの優先的改善分野に取り組んでいる。
・ 分野1:カーボン・フットプリント評価。直接購買のマッピングは、認定された外部機関のCDPサプライチェーンを通じて行われており、サプライヤーの関与を拡大するための基礎となる。2023年、ルノー・グループはCDPコミットメントリーダーボード基準に関する「A」の評価を受けた。
・ 分野2:「グリーン調達」と「CSRガイドライン」を改訂し、サプライヤーがCSRコミットメント基準及び外部機関による業績評価に対する責任を負うようにした。
・ 分野3:バッテリーに加えて、炭素排出量が最も高い6つの商品(鋼鉄、アルミニウム、ポリマー、タイヤ、電子構成部品及びグレージング)が特定されている。サプライヤーに排出量の報告書を求め、新規事業、特に鋼鉄とアルミニウムに関する関連削減案を作成する具体的な手続が実施された。
・ 分野4:Co-innovationパートナーシップは、将来の規制や消費者の期待に適合する技術の脱炭素化の効率を実証するための様々な共同プロジェクトによって支持されている。ウルトラグリーンプロジェクト(通常車両と比較してCO2eを90%削減することを目指す)は、その具体的な例である。
・ 分野5:生産工場の現地調達を増やす。ベルコール及びエンビジョンとのパートナーシップにより、2025年から、エレクトリシティにできるだけ近いフランスにおいて、バッテリーを生産する。
| 行動7:循環型経済におけるルノー・グループのリーダーシップを強化する |
循環型経済は、原材料の採取・加工に伴う温室効果ガスの排出を避ける点において、気候変動との闘いにおいて不可欠な方策である。
特に、この作業には、車両の製造におけるリサイクル材料や循環型経済からの材料の使用の増大が含まれる。目標は、2030年までにルノー・グループにおける新型車を33%のリサイクル材料で製造することである。
| 行動8:2019年から2030年の当社の工場からの排出量を80%削減する(スコープ1及び2) |
化石燃料の高騰による課題に加え、低炭素エネルギーの使用と消費の削減は、気候軌道に対する大きな方策であり、競争力(エネルギー節約)に対する方策であり、不確実性を増す地政学的環境におけるエネルギーの自立に対する方策でもある。
下記の図で概説されるISO 50001に基づく組織に従い工場全体に展開されたエネルギー・マネジャーのネットワークを介して、専用の企業チームがルノー・グループのエネルギー・マネジメントを監督している。ルノー・グループは、産業拠点の認証取得のためのグローバルなロードマップにも着手しており、第一段階として2024年にフランスの全施設を対象とする。2023年末時点で認証を受けているのは、ブルサ、クレオン、ル・マン、サンドゥヴィル、ノヴォ・メスト、ドゥエー、モーブージュ及びリュイッツである。
ルノー・グループにおけるエネルギー・マネジメント
2023年度は、ルノー・グループの全工場のエネルギー消費低減活動により、年間エネルギー費約23百万ユーロを節約した(*)。
(*) スコープ:報告範囲
省エネ及び性能制御のアプローチは、産業、サービス、物流、流通の拠点も対象としている。例えば、スイスのディーラー(*)の屋根にソーラーパネルを設置することで、年間50,000メートルトン近いCO2eの排出を防いでいる。エネルギー効率化機器(LEDへの切替、存在検知器、夕方・週末の暖房切替)は、複数の支店に設置されている。実例を挙げると、フランスの支店(**)では、2022年から2023年のエネルギー増加率は合計28%であった。
(*) リテール・ルノー・グループ、エキュブラン
(**) RRG Lyon North支店
4つの推進力
1.生産拠点:拠点をさらにコンパクトにすることで、点灯・暖房する空間を減らすことにつながる。各拠点は、2025年までに750,000m2の屋根付き建物を削減することを目標として、全体的なコンパクト化の軌道を継続している。2023年に特に注目すべきものとして、ドゥエー事業所で63,000m2、タンジェ事業所で13,000m2、レヴォズ事業所で7,500m2の削減を達成したことが挙げられる。
2.製造プロセス:よりエネルギー効率の高いプロセスの開発、既存プロセスの最適化、エネルギー回収システムの実施。
3.エネルギー・マネジメント4.0:消費量データの分析・管理ツールで、10,000個超のセンサーとメーターのネットワークに接続されたEcoGyエネルギー・ポータルが、2022年に導入され、当社の全事業所の電力、ガス、圧縮空気の消費量のリアルタイム監視が可能になった。
このインフラにより、エネルギー危機タスクフォースの支援を受け、2021年から2022年の間にはエネルギー消費量を15%削減、また2022年及び2021年には6%削減することを可能にした。生産台数当たりのエネルギー消費量では、ルノー・グループの目標値は2025年までに2021年比で30%を削減することであり、フランスの工場においては40%削減が目標である。
4.再生可能エネルギー:2030年までに、フランス、スペイン、スロベニア、ポルトガルの生産拠点において、再生可能エネルギーの100%利用を達成するという目標を2021年に設定した。進捗の詳細は下記のボックスと「気候関連の指標及び目標」を参照のこと。
このように、ルノー・グループは、少なくとも2030年までは、生産拠点における温室効果ガス排出量が最も低い世界トップ3のメーカーにとどまることを目指している。
また、2030年は、ヨーロッパのすべての拠点においてカーボン・ニュートラルを達成するという目標の期限でもある(フランスのエレクトリシティにおける電気自動車の生産に関する拠点及び活動については2025年)。
| ルノー・グループは、工場の脱炭素化計画を加速させ、パートナーとともにイノベーションを進めている。 ・ ブラジル 2023年、ルノー・グループはサプライヤーのCormec Ernegiaと、太陽光発電パネルによって生み出されるクリティバ工場の電力需要の85%をカバーする契約を結んだ。 ・ スペイン 2021年、ルノー・グループはエネルギー供給会社であるイベルドローラと、スペインにおけるエネルギー消費の100%を再生可能エネルギーで賄う契約を締結した。 ・ フランス 2022年11月、ルノー・グループはエネルギー事業者との3つの大きなパートナーシップを発表した: - ヴォルタリアとは、フランスで最大の再生可能エネルギーによる電力供給契約を締結した。この契約により、ルノー・グループは、2027年にフランスにおける生産活動の電力消費の最大50%を太陽光発電エネファームの設置により賄うことができるようになる。 - エンジー・グループと、2026年までにドゥエー工場のガス需要の70%を代替する、欧州初の深層地熱発電プロジェクト - EDFグループのダルキアと、モーブージュ工場のガス消費量の30%を代替するためにモーブージュ工場と地域暖房ネットワークをつなげることを目的としたパートナーシップを締結 |
| 行動9:2019年から2030年の間に部品と車両の輸送による排出量を30%削減する |
現在、サプライチェーンの目的は、輸送、物流プラットフォーム、梱包のカーボン・フットプリントのさらなる削減に取り組むことである。
2018年~2021年の実績:ルノー・グループは運送・物流CO2e排出量を5.5%削減することが目標であったところ6.69%削減。
物流チェーン全体にわたる4つの柱で構成される2019年~2030年の行動計画:
・ 2021年からバイオガス及びバイオ燃料トラックの配備、2023年も継続、2026年からは電気及び水素トラックの配備を開始する。
- バイオガス:フランスでは、3社の運送会社による8,302台のGASトラック(バイオ-CNG・CNG)の導入により、インバウンド物流において、既に897メートルトンのCO2eを削減している。
- バイオ燃料:2023年7月以降の、7,078台のB100及びHVO100トラックの導入(CO2e排出量の552メートルトンの削減)により、モーブージュ/ドゥエーの物流ラインは非炭素化が進んでいる。車両流通側では、運送会社ドロトランスから3,492台のB30トラックで19,819台の新車を輸送し、フランス-ルーマニア間のフローで、輸出入で1,620メートルトンのCO2eを減らした。
・ 鉄道貨物の比率を高めることを含め、複合一貫輸送を拡大する。
- アップストリーム物流:ルーマニア、セルビア、スペイン、ドイツからフランスまで新列車が導入され、2,093メートルトンのCO2eの排出が抑制された。
- 車両輸送:列車を導入したことで、十堰工場(中国)から上海港までの輸送台数19,674台、及びスペイン/オーストリア間の輸送台数5,135台で、4,445メートルトンのCO2eを削減することができた。2023年には、バティイー、コパー、ドゥエー発の4つの新しい鉄道の流れが整備され、列車の数が2倍になり、一部車両では収容量が増えた。これにより、当社の排出量は2,093メートルトン削減される見込みである。
・ より最適化された革新的なトラック(ダブルデッカー・トラック)、新たな自動車プロジェクトにおけるCO2e輸送基準の統合及び積載の最適化等の「デジタル」ツールにより、商品1立方メートル当たり走行キロ数を削減する。部品やパッケージングの高密度化により、トラック8,093台分、4,136メートルトンのCO2eを削減することが可能となった。
・ 梱包の合理的な管理:減量、使用済み梱包材の返還、廃棄物の最小化、リサイクル梱包材料比率の向上、使い捨てプラスチックの最終的な廃止
これらの行動により、合計で270,000メートルトンを超えるCO2e排出の回避が可能となった(2019年~2023年の累積値)。
ルノー・グループは、2021年~2030年の行動計画以降も、ルノー・グループ内で、またサプライヤーとともに、梱包のリサイクル・チャネルの発展を通じて、排出をさらに回避していく。
また、ルノー・グループは、2018年に、風力貨物船を開発しているフランスのスタートアップ企業、ネオラインとパートナーシップを締結した。2025年には試験運行が計画されており、他のフローも検討中である。
リスク・機会管理のために実施されているツール及びプロセス
自動車のCO2e排出量削減の監視:CAFEコントロール・タワー
2018年、ルノー・グループは、ヨーロッパでの成果を監視し、各年のロードマップを監督するために、「CAFEコントロール・タワー」という特別プログラム・チームを創設した。
また、2019年からは、ヨーロッパにおける登録車のCO2レベル予測ツールを開発した。CAFEコントロール・タワーは、その成果を毎月ボード・オブ・マネジメント(BoM)に報告している。
ヨーロッパ以外でも、ルノー・グループはヨーロッパと同様の規制基準の対象となっている。このため、合計するとルノー・グループの世界の販売台数の約70%がCAFEに類する規制を受けている。
上記のような戦略及び組織により、2023年には、ルノー・グループは乗用車及び小型商用車の欧州CAFE目標を達成することができた(*)。
(*) これらの結果は、今後数ヶ月のうちに欧州委員会によって集計、確定される。
また、世界のカーボン・フットプリント主要業績評価指標(KPI)を通して自動車のCO2e排出量を緊密に監視し、燃費及びCO2e排出量の観点から製品競争力の具体的な目標を設定している。BoMはこれらの指標を毎年見直し、短期、中期、長期の戦略との整合性を確保している。
| 温室効果ガスの排出量削減を管理するための戦略的選択:内部カーボン・プライシング |
ルノー・グループは、CO2e排出量の削減を推進し、温室効果ガス排出量の経済的費用を内部化するために、**内部カーボン・プライシング(ICP)**の仕組みを利用している。
これらの内部価格は、いくつかのタイプの意思決定に適用される:
・ **産業用施設では、**ICPはエネルギー市場やCO2e排出量割当の変化を考慮する。ルノー・グループの直接排出量の半分超が、**欧州連合域内排出量取引制度(EU-ETS)**の対象である。
・ 新型車プロジェクトについては、2つの適用分野がある:
- 使用段階での自動車の効率向上につながる技術的な構成要素に関する決定。ICPの定義には、特に、CAFE(欧州ではCO21グラムあたり95ユーロの罰金)などの使用時排出量に関する規制や、CO2関連税制が含まれる。
- バリューチェーン全体を通して、自動車の材料や部品に関する決定。この定義には、欧州のETS及びCBAM(Carbon Border Adjustment Mechanism)のような規制が含まれる。
これらの様々なICPは少なくとも年に1回改訂され、市場動向や地域の特殊性を考慮し、100ユーロ/トン・CO2eから200ユーロ/トン・CO2eの間で変動する。
オフセット
ルノー・グループは、残留排出量に対するカーボン・オフセットに投資し、排出量の削減に重点を置いている。
カーボン・オフセット:国際基準(ゴールド・スタンダード、Verra(VCS)、あるいはフランスの低炭素ラベル)で認証された炭素市場での自主的なクレジット購入。
このプロジェクトは、再生可能エネルギーの生産容量の創出、森林の維持管理、森林・マングローブの創出、農業生態学プロジェクトなど、いくつかの種類がある。ルノー・グループは、複数の持続可能な開発目標(例:気候、生物多様性、貧困、人権等)に好影響を与える事業を支援することを目指している。
ルノー・グループの最初のオフセットは、エレクトリシティのカーボン・ニュートラルプログラムの一環として、2025年に予定されている。
気候関連の指標及び目標(EFPD12a、EFPD12c)
目標(EFPD12c)
ヒストリー:2010年から2022年の間、ルノー・グループは総カーボン・フットプリントを25%削減した。
2050年に向けたルノー・グループの野心は、世界中のどこでも(ヨーロッパにおいては2040年までに)、製品のライフサイクル全体でカーボン・ニュートラルを達成することである。
| カーボン・フットプリントの計算方法の変化 2023年、ルノー・グループはカーボン・フットプリントの計算方法の一部のポイントを変更した。全体の結果に最大の影響を与える変更は、使用フェーズに関連する。仮定走行距離を150,000kmから200,000kmに延長した。また、型式認証と運転実態の違いを反映させるため、補正係数を導入し、新算出法では、車両のCO2排出量・電力消費の認定値を20%引き上げている。2025年と2030年の炭素削減目標は2019年を基準としているため、ルノー・グループの2019年の総カーボン・フットプリントも新方法論を用いて再計算されている。 |
スコープ1及び2:温室効果ガスのプロトコル
| 指標及び目標 | 開始点 | 2025年の中間目標 | 2030年の目標 | 2023年末の状況 |
| ルノー・グループの工場における炭素強度(1)の低減(CO2e/生産台数) | 2019年 | -50%(2) | -80%(2) | -32% (√) |
| ルノー・グループの工場におけるエネルギー強度の削減(MWh/生産台数) | 2021年 | -30%(世界) -40%(フランス) | -21%(世界)(√) -22%(フランス)(√) | |
| ルノー・グループの工場の電力消費量に占める再生可能エネルギーの割合の上昇 | - | - | 80% | 53% |
| ルノー・グループの工場の熱供給に占める再生可能エネルギーの割合の上昇 | - | - | 70% | 4% |
| 工場のカーボン・ニュートラルの達成(3) | - | エレクトリシティの工場 | ヨーロッパの全工場 | 2025年目標 |
| (1) 工場の直接的及び間接排出量を、総生産台数で割ったもの。 (2) 2025年の目標(絶対値):スコープ1+2のカーボン・フットプリントをCO2e 572,000メートルトン未満、2030年の目標(絶対値):スコープ1+2のカーボン・フットプリントをCO2e 230,000メートルトン未満 (3) 残存排出量はオフセットされる。「オフセット」参照。 (√) 独立した第三者が2023会計年度の合理的な保証水準で監査した指標。 | ||||
カーボン・フットプリント(スコープ3)
| 指標及び目標 | 開始点 | 2025年の中間目標 | 2030年の目標 | 2023年末の状況 | |
| ウェル・トゥ・ホイール排出量 | 世界の台数当たりCO2e排出量の低減 | 2019年 | -20% | -35% | -15% |
| 部品及び材料 | 材料のkg当たりのCO2eの低減 | 2019年 | - | -30% | N/R, 進行中 |
| バッテリー | バッテリー製造に伴うCO2e排出量の低減 | ゾエ 2019年 | -20% 新型R5 | -35%すべての新型モデル | 2025年目標 |
| 物流 | 物流活動に伴うウェル・トゥ・ホイールCO2e排出量の低減 | 2019年 | - | 1台あたり -30% | +27%(1) |
| (1) 電子構成部品の危機に関連する航空会社の運休と新しいアジア・ヨーロッパのフロー。ルノー・グループは2030年に-30%という目標を維持している。「製造に関する行動 ― スコープ1+2及びスコープ3上流」、行動9の物流行動計画を参照。 | |||||
指標(EFPD12a)
カーボン・フットプリント(スコープ1+2+3)
ルノー・グループの範囲内の販売台数当たりカーボン・フットプリント
2023年温室効果ガス排出量の内訳(温室効果ガス・プロトコルのカテゴリー別)
| 温室効果ガスの プロトコルのカテゴリー | 範囲 | 数値(teq. CO2) | |
| 旧計算法(1) | 新計算法(1) | ||
| スコープ1 | 直接排出量 | 412,439(√) | 412,439(√) |
| スコープ2 | 購入したエネルギーの間接排出量 | 173,707(√) | 173,707(√) |
| スコープ3 | 合計スコープ3 | 59,683,085 | 91,701,039 |
| スコープ3-カテゴリー1 | 材料及び物品(メンテナンス及び使用済み処理を含む。) | 10,383,025 | 10,636,700 |
| スコープ3-カテゴリー5 | 廃棄物 | 該当なし(2) | 46,054 |
| スコープ3-カテゴリー6 | 出張 | 28,623 | 28,623 |
| スコープ3-カテゴリー7 | 通勤 | 15,698 | 71,639 |
| スコープ3-カテゴリー4/9 | 物流(上流及び下流) | 702,035 | 982,856 |
| スコープ3-カテゴリー14 | 販売及びアフターサービス(流通) | 195,169 | 195,169 |
| スコープ3-カテゴリー11 | 販売した製品の使用(燃料及び電気の生産を含む。)(3) | 48,358,535 | 77,646,636 |
| スコープ3-カテゴリー13 | リース資産(下流) | 該当なし(2) | 2,093,362 |
| 合計 | スコープ1+2+3 | 60,269,231 | 92,287,184 |
| (1) 「目標」の項の冒頭の「カーボン・フットプリントの計算方法の変化」を参照。 (2) 前回の計算方法では測定していないため該当なし。 (3) ウェル・トゥ・ホイール、WLTP相当値。エコイノベーション及びエコドライビングによるプラス分を計上している。 (√) 独立した第三者が2023会計年度の合理的な保証水準で監査した指標。 | |||
スコープ1及び2(*)
(*) 範囲:RRG販売ネットワークを除く、ルノー・グループの全製造拠点並びに主要な物流施設、サービス部門施設及びエンジニアリング施設。
2023年、ルノー・グループはパフォーマンスを9%改善し、1.75MWh/台に達した(*)。この新たな大幅な改善の理由として、工場の運用管理(チームリーダーシップ、燃費/燃料消費管理、厳密な運用など)の完成度の上昇のみならず、非常に向上心のある技術行動計画(メータリングプラン、技術構成要素、デジタルソリューションなど)の実施が挙げられる。詳細は「製造に関する行動 ― スコープ1+2及びスコープ3上流」、行動8を参照のこと。
(*) うち8%は製造スコープのものである。
エネルギーの種類別エネルギー消費量の内訳
| 総消費量 | ||
| % | MWh | |
| 電力 | 54.1% | 2,102,726 |
| うち、再生可能エネルギー由来 | 28.7% | 1,113,372 |
| 熱エネルギー | 45.9% | 1,781,515 |
| 天然ガス | 41.5% | 1,612,667 |
| LPG | 1.2% | 45,819 |
| 重油及び国内燃料油 | 0.1% | 4,573 |
| バイオマス | 0.1% | 3,237 |
| その他(蒸気、温水、太陽熱) | 3.0% | 115,220 |
| うち、再生可能エネルギーによる熱エネルギー | 1.9% | 73,174 |
| 合計 | 100% | 3,884,241(√) |
| うち、再生可能又は再生可能エネルギー由来のエネルギー | 30.5%(√) | 1,186,547(√) |
| (√) 独立した第三者が2023会計年度の合理的な保証水準で監査した指標 | ||
スコープ3下流
ルノー・グループによる販売車両の排気ガスからの平均CO2排出量(g CO2/km)
世界、乗用車及びすべての車両:カーボン・フットプリント指標の算出に際して考慮された排気ガスからの平均CO2排出量。
排出量は各市場に適用される認定基準で表示されている。WLTP認定車については、WLTPプロトコル施行以前に測定された過去の数値との比較を可能とするために欧州委員会が開発した方法論(NEDCへの逆換算:NEDC-BT)に従い、NEDC相当値でCO2排出量を再計算している。
欧州連合、乗用車:欧州連合で販売される乗用車の平均CO2排出量。またCAFE規制が定める補助金(スーパークレジット、エコイノベーション、フェーズイン)を考慮しない。地理的範囲は、CAFE規制の範囲、すなわちEU27ヶ国、英国、アイスランド(2018年以降)、ノルウェー(2019年以降)に相当する。
排出量は、以下の通り、欧州委員会及び英国がCAFE規制の監視のために使用する認証基準で表示される。
2020年まではNEDC。WLTP認定車両については、欧州委員会が開発した方法論(NEDCへの逆換算:NEDC-BT)に従い、CO2排出量をNEDC相当値に転換している。
2021年以降はWLTP。
2022年及び2023年については、欧州委員会による検証結果が出るまでの暫定データである。
2023年には、発表日の時点で入手可能なデータに基づき、ヨーロッパ(*)におけるルノー・グループの乗用車のCO2排出量は平均で108.5 g CO2/km(WLTP)であった(**)。ルノー・グループは、自社のCAFE規制目標を達成した。これらの結果は、今後数ヶ月のうちに欧州委員会によって集計、確定される。
(*) EU27ヶ国、英国、アイスランド、ノルウェー
(**) CAFE規制が定める補助金(スーパークレジット、エコイノベーション、フェーズイン)を考慮しない。
リスクと機会の管理(EFPD12b)
特定された気候関連リスク及びその事業活動への影響
気候関連リスクは、低炭素経済への移行とその結果生じるすべての変更に起因する移行リスク、及び物理的リスクとそれが事業活動やサプライチェーンに及ぼす潜在的な影響という2つのカテゴリーに分析され、認識された。各リスクについて、短期(2030年まで)、中期(2030年~2040年)、長期(2040年~2050年)のマイルストーンが設定された。
| 移行リスク | 短期 | 中期 | 長期 | 内容及びルノー・グループの業績への影響 |
| (2030年 まで) | (2030年~2040年) | (2040年~2050年) | ||
| 規制リスク及びコンプライアンス・リスク | 自動車のCO2排出量規制は、ますます厳しい基準を適用するために頻繁に更新されている。ヨーロッパでは、2020年のCAFE排出量目標95g CO2/kmがWLTP基準を適用するために2021年に調整された。これを遵守しない場合、販売された車両1台につき、超過1グラム当たり95ユーロの罰金の支払いが義務付けられる。現行の販売台数に基づけば、超過したCO2/km1グラムにつき約120百万ユーロの罰金が発生することになる。また、規制の変更によって、特定の車両に対する交通禁止や規制が導入される可能性もある。これらの変更は、当社の車両を新基準に適合させる必要性から生じる研究開発コスト及び/又は生産コストに影響を与える可能性がある。 | |||
| 技術リスク | ルノー・グループは、特に電気自動車のラインナップの拡大や内燃機関向けのハイブリッド・ソリューションの設計によって、低公害車の提供を進めている。これらの技術の導入は、価格、顧客サービス、CO2e排出量等の面で性能が異なり、市場の期待や成長のスピードに合わない場合がある。CO2e排出量の削減目標は、必然的に、工業プロセスの調整や短・中期的な低炭素生産技術の展開を伴う。エネルギー効率を高めるのに必要な工場の近代化により、生産コストや研究開発コストが増大する可能性がある。 | |||
| 市場の変動に関するリスク | 規制の変更とあいまって、低炭素経済への移行は、消費者の間に、小型車両やよりエネルギー効率の高い車両、又はカーシェアリングへの移行といった行動変化を、予想より早くもたらす可能性がある。製品/サービスの提供と消費者の期待が一致しない場合、当グループの売上高は減少することとなる。 | |||
| 風評リスク | 環境問題(カーボン・フットプリントの削減及び大気の質への影響)は、すべてのステークホルダー(従業員、NGO、ユーザー等)の関心事である。当グループの製品/サービスの提供と環境上の要求が一致しない場合、ブランドイメージが低下し、顧客の購入意思決定に悪影響を及ぼして、売上高の減少につながる可能性がある。また、サプライヤーにとっての当グループの魅力が薄れる可能性もある。環境面での高い評価は、人材の勧誘や、当グループへの帰属に対する従業員のプライドの向上にも貢献する。不一致は従業員エンゲージメントに影響を与える可能性がある。 | |||
| 人員リスク | 技術変化の加速により、研修への投資や新たなスキルの獲得によってノウハウを更新する必要が生じる。 | |||
| 物理的リスク | ||||
| 異常気象現象/ 自然災害 | 一部の異常気象現象によって、当グループの多くの生産・物流施設の活動が混乱したり、より深刻な場合には、一時的に中断したりする可能性がある。洪水、ハリケーン又は干ばつの頻度や強度の上昇は、気温や海面水位の上昇と相まって、リスク予防・維持費用及び保険料を押し上げる可能性がある。 | |||
| 資源不足 | 水などの一部天然資源がますます不足すれば、自動車産業に直接的な影響を与える可能性がある。ルノー・グループは、消費量を削減するために投資したり、生産施設の近くに住む住民や地域社会に対して金銭的な補償を行ったりする義務を負う可能性がある。さらに、コバルトのような特定の原材料の利用は、電気自動車の販売台数が着実に増加するにつれて、価格の上昇圧力を生み出す可能性がある。 | |||
| 構造的な地理的・地政学的変化 | 気候変動は、特定の地域の構造的・地政学的変化につながる可能性がある。当グループは世界中に多くの工場を保有しているため、この変化は当グループの活動に直接的な影響を及ぼす可能性がある。一つの地域や国の不安定な状況により、当グループは、産業戦略の調整を求められる可能性がある。地域的・地政学的不安定性によって、サプライチェーンのエコシステムに弱点が生じ、当グループがバリューチェーンの再編成を余儀なくされ、仕入価格が押し上げられる可能性もある。 | |||
| 疾病の蔓延 | 伝染病やパンデミックは、生産施設や販売店の閉鎖を余儀なくさせることで、販売台数や製造、ひいては売上高に直接的な影響を与える可能性がある。 | |||
特定された気候関連の機会
気候リスクに対するルノー・グループの革新的な対応力は運輸セクターのステークホルダーの期待を上回っており、新たな事業機会を開拓し、競争力を高めることにもつながる。
| 機会 | 短期 | 中期 | 長期 | 内容及びルノー・グループの業績への影響 |
| (2030年 まで) | (2030年~2040年) | (2040年~2050年) | ||
| 新製品、新サービスの開発及び新市場へのアクセス | CO2排出量規制の進化と相まって、低炭素排出製品に対する新たな消費者の嗜好は、新製品の開発や新市場への参入の大きなチャンスとなっている。ルノー・グループは、電気自動車におけるフロントランナーとして、また、燃料電池などの複合技術及び補完的ソリューションの大手開発者として、これらのトレンドを利用する態勢を十分に整えている。ルノー・グループは、新技術に関する研修を実施して従業員のスキルを適合させ、またフランスに「エレクトロポール」を創設して電気自動車の製造能力を増強している。 | |||
| モビリティの循環型経済の構築 | 循環型経済の構築は、ルノー・グループにとってカーボン・ニュートラルへの原動力であるだけでなく、特に新たなビジネスユニットであるモビライズを通じた新製品や新サービスの開発を支えている。ルノー・グループは、循環型経済に貢献することで、より持続可能なモビリティ形態に切り替えたいという消費者のニーズに応え、同時に製品のライフサイクルを延ばしていく。 | |||
| 工場で自己使用目的のエネルギーを生産 | カーボン・フットプリント削減目標を達成するために、ルノー・グループは、工業プロセスを調整し、短期・中期的に低炭素技術を展開しなければならない。生産施設の環境パフォーマンスを向上させるとともに、これを契機にエネルギー費用や将来の化石燃料価格上昇へのエクスポージャーを低減することができる。 | |||
| 気候変動対策のリーダーとしての評判の強化 | 気候変動問題をルノー・グループの戦略に組み込む努力は、この分野のリーダーとしての評判を高める好機である。ルノー・グループは、自動車メーカーとして初めて、科学的根拠に基づく目標イニシアチブによって温室効果ガス削減目標の検証を受けた。また、2021年12月に公表されたワールド・ベンチマーキング・アライアンス(WBA)とCDPによるランキングでは、自動車メーカー30社中、上位2社に入っている(*)。 (*)このランキングは2024年10月に更新される予定である。 このランキングは、「企業がどのように気候問題を戦略に組み込んでいるか、温室効果ガス(GHG)排出量を削減する努力、及びその排出量管理の質」を評価したものである。ルノー・グループがコミットメントを維持、深化する努力を続けることで、ステークホルダーの信頼を高めることができると考えている。 |
気候シナリオ
2015年にパリ気候協定(COP 21)が署名されたことを受け、ルノー・グループは、地球温暖化を2℃を大幅に下回る水準に抑えることに確実に貢献するため、製品企画と戦略の再設計を行った。この中心的なシナリオは、ルノーリューション戦略プランとヨーロッパ唯一の電気自動車とソフトウェアの専門部隊である「アンペア」の創設の裏付けとなっている。
また、2050年までのルノー・グループのリスク管理を周知するため、以下の通り、代替的気候シナリオの分析を行い、2030年及び2040年における中間的マイルストーンを設定した。
| 新グリーン・ディール | エコ技術主導 | 後退と崩壊 | |
| 1.5℃ | 3℃ | 4℃ | |
| シナリオ の内容 | このシナリオでは、世界中のすべてのステークホルダー(政府、金融機関、市民消費者)の気候リスクに対する意識の高まりが、より多くの持続可能な規制、事業モデル、ライフスタイルを推進している。このシナリオは、世界規模での官民の協力によって可能となる。主要な排出産業は、低炭素経済への移行に全面的に参加している。立法者との効果的な調整と世界レベルでの強固な計画を通じて、気候変動に対応する新技術が開発される。このようなモビリティへの体系的なアプローチは、効率的で複合的なサービスの発展に道を開く。 | このシナリオでは、最も先進的な地域が世界規模での成長を維持している。これらの地域は、新技術(モビリティサービスを含む。)の開発を通じて、地方レベルでの低排出量と気候に焦点を当てた景気拡大を組み合わせることに成功している。それにもかかわらず、世界規模でのコミットメントと組織的な気候政策の欠如は約3℃の地球温暖化をもたらし、その物理的影響は全人口に影響を与える。自動車メーカーは、地域によって異なる用途と需要の多様性に直面している。 | 世界的管理と技術が不足し、気候、経済、政治危機の影響により、経済が全般的に衰退し、グローバル化が後退する。洪水、火災、干ばつといった物理的リスクは頻繁かつ制御不能になり、人口移動や不平等の拡大をもたらす。モビリティを含め、ローテクとローコストが常態化し、長距離移動は推奨されない。 |
| 最も高い リスク | 移行リスク及び機会 | 移行リスク 物理的リスク | 構造的、地理的及び地政学的変化を含む物理的リスク |
2017年以降、気候変動に関するシナリオ分析は、ルノー・グループの戦略的思考にとって不可欠な一部となっている。これらの分析は、以下の通り、特に外部のベンチマーク・データに基づいている。
・ フランスの自動車産業プラットフォーム(PFA)が使用しているワールド・オートモーティブ・パワートレイン・アウトルック
・ 2018年11月28日に欧州委員会より提示された1.5TECH及び1.5LIFEのシナリオ
・ 国際エネルギー機関が公表したエネルギー技術展望(B2DS又は「2℃超」シナリオ)
ルノー・グループは、2020年から、TCFDの勧告に沿って、気候シナリオ及び気候リスクがその短期・中期・長期業績に及ぼす影響の分析を拡大、深化させている。
様々な気候シナリオの下での回復力
ルノー・グループは、気候リスク及び代替的シナリオを特定した上で、当初の分析を行い、各リスクがルノー・グループの短期・中期・長期業績に与える影響の性質と重要性を評価し、優先順位を付けた。業績に対する各リスクの影響をいくつかの基準に従って評価し、それぞれをより細かい分析のための下位基準に分解した。この影響分析は、ルノー・グループのリスク管理プロセスに完全に組み込まれている。例えば、気候リスクが業績に及ぼす影響を評価するために用いられるツールは、ルノー・グループのリスクの全般的な分析を行うためにも採用されている。
下記の表は、以下のシナリオに基づいて、気候リスクが各事業の基準に与える影響の分析結果を簡略に示したものである。
| 1.5℃シナリオ | 3℃シナリオ | 4℃シナリオ | ||||||||||
| リスクと機会 | 市場の規模と構造 | 売上高 | 売上 原価 | その他の費用(資本支出、研究開発、資金調達、労務等) | 市場の規模と構造 | 売上高 | 売上 原価 | その他の費用(資本支出、研究開発、資金調達、労務等) | 市場の規模と構造 | 売上高 | 売上 原価 | その他の費用(資本支出、研究開発、資金調達、労務等) |
| 移行リスクと機会 | ||||||||||||
| 規制の 変更 | ||||||||||||
| 技術の変化 | ||||||||||||
| 市場の変化 | ||||||||||||
| 風評リスクと 機会 | ||||||||||||
| 人員の変化 | ||||||||||||
| 物理的なリスクと機会 | ||||||||||||
| 異常気象現象と自然災害 | ||||||||||||
| 資源の不足 | ||||||||||||
| 構造的・地理的・地政学的変化 | ||||||||||||
| 疾病の蔓延 | ||||||||||||
| = 影響大 / = 影響中 | ||||||||||||
気候変動に伴うリスクと機会に対処するためのルノー・グループの戦略は、「行動計画」で詳述されている。さらに、気候シナリオに対するルノーの製造拠点の脆弱性に関する包括的な調査が2022年に実施され、2024年から2025年の間に展開するために2023年に策定された行動計画の実施につながる(詳細は「戦略に関連したリスク」の項を参照)。
ルノー・グループの気候リスクの特定方法
TCFDの勧告に対応するため、2020年に作業部会が創設された。そのメンバーは、気候変動対策プロジェクトに関するルノー・グループの戦略的付加価値を有する様々な部署を代表しており、リスク管理部門の代表者、財務コミュニケーションの代表者、持続可能開発部、及び数名の技術専門家が含まれている。「気候」作業部会は、気候変動に関連するリスク(移行リスク及び物理的リスクを含む。)を特定し、シナリオを構築し、各シナリオの下で各リスクがルノー・グループの業績に及ぼす影響を評価し、行動計画を策定した。
2015年からは、重要性マトリックスに関する作業により、例えばルノー・グループのエコシステムや業績に大きな影響を与える「重要な」問題を特定し、重点的に取り組むことが可能となった。このマトリックスは2020年に更新された(「ルノー・グループのマテリアリティ・マトリックス」を参照のこと。)。「総カーボン・フットプリントの削減」は、ルノー・グループの最重要課題となっている。社内外のステークホルダーは、ルノー・グループが温室効果ガスの排出量削減に向けた取り組みを継続することを期待している。
ルノー・グループの気候リスクの管理方法
環境及び気候変動に関するリスクの特定及び管理は、「統制及びリスク管理システム」に詳述されているルノー・グループのリスク管理体制の一部である。
地球温暖化に関するリスクは、ルノー・グループの主要なリスクのマッピングに含まれている。「戦略に関連したリスク」では、移行リスクと物理的リスクを要約し、それらに対処するマネジメント体制について記載している。
タクソノミー(EFPD7b)
現在、持続可能な開発に係るルノー・グループの取り組みの重要な部分は、欧州連合内の持続可能な投資を促進するための枠組み(「タクソノミー」として知られる。)の設置に関する、2023年6月27日付の規則第2023/2486号によって補足された、2020年6月18日付の欧州議会及び欧州理事会規則(EU)第2020/852号に沿って進められている。
2023会計年度については、ルノー・グループは、各種産業活動やサービス活動の中でも、以下の活動がタクソノミー適格であると考えている。
・ 車両の製造、修理、保守、適応、再利用、販売などの活動を含む、輸送用低炭素製造技術(タクソノミー規約3.3)
・ 運搬、定置式貯蔵、各種産業用途のバッテリーの販売及び再生利用を含むバッテリーの製造(タクソノミー規約3.4)
・ 乗用車及び小型商用車の購買、融資、賃貸、リース、運行などの活動を含む、バイク、乗用車、小型商用車による輸送(タクソノミー規約6.5)
・ エネルギー効率の高い機器の導入、整備、修理(タクソノミー規約7.3)
・ 気候変動の緩和と適応という目的に向けた寄与の一環としての電気自動車の充電ステーションの導入、整備、修理(タクソノミー規約7.4)
・ 循環型経済への移行という目的に向けた寄与の一環としての中古品の販売(タクソノミー規約5.4)
これらの適格な活動は、電気自動車及び内燃機関自動車の両方に関係している。したがって、ルノー・グループは、2022年10月6日に公表された「適格な経済活動及び資産の報告に関するEUタクソノミー規則第8条に基づく開示委任法の一定の法規定の解釈に関する委員会通知」(2022/C 385/01)に準拠している。
この範囲内では、問題の目的に向けた実質的寄与が行われ、他の環境目標に対して著しい害を与えず(DNSH)、最低限のセーフガードを遵守している場合に、タクソノミーに適合する活動とみなされる。
適合活動(タクソノミー規約 3.3 と 6.5)は、1 km当たりCO2e排出量が50g未満の車両(本項において「低排出量車両」とも呼ばれる。)に関するものだけを対象としている。この低排出量車両には、ルノー・グループの全ブランド電気自動車(EV)とプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)が含まれる。DNSH基準の詳細な検証として行われたデュー・デリジェンスと最低限のセーフガードについては、方法論に関する注記に記載されている。
循環型経済への移行という目的に寄与する活動に適合する活動の範囲は、上記の規則に従って、2024年度の会計年度において公表される。
タクソノミーに適合する活動の主要な業績指標 (KPI)
以下は、DNSH基準を用いて、2023年と2022年の会計年度のKPI指標をまとめたものである。規則に対応した詳細な表は、次ページ以降に掲載している。
売上高KPI概要
| 環境目標 | 活動 | 適格性 | 適合性 | ||||
| 2023年 適格売上高 | 2023年 総売上高(%) | 2022年 総売上高(%) | 2023年 適合売上高 | 2023年 総売上高(%) | 2022年 総売上高(%) | ||
| 気候変動緩和 | 3.3 輸送用低炭素製造技術 | 47,173 | 90.1% | 89.8% | 5,124 | 9.8% | 10.5% |
| 3.4 バッテリーの製造 | 25 | 0.0% | N/A | 25 | N/A | N/A | |
| 6.5 バイク、乗用車、商用車による輸送 | 4,007 | 7.7% | 7.0% | 342 | 0.7% | 0.7% | |
| 7.4電気自動車の充電ステーションの導入、整備、修理 | 17 | 0.0% | N/A | 17 | 0.0% | N/A | |
| 小計: 気候変動緩和 | 51,222 | 97.8% | 96.8% | 5,508 | 10.5% | 11.3% | |
| 循環型経済への移行 | 5.4 中古品の販売 | 1,126 | 2.1 % | N/A | N/A | N/A | N/A |
| 小計: 循環型経済への移行 | 1,126 | 2.1 % | N/A | N/A | N/A | N/A | |
| 総売上高 | 52,348 | 99.9% | 96.8% | 5,508 | 10.5% | 11.3% | |
| N/A :該当なし | (百万 ユーロ) | (百万 ユーロ) | |||||
投資KPI概要 (CapEx)
| 環境目標 | 活動 | 適格性 | 適合性 | ||||
| 2023年 適格capex | 2023年 総capex(%) | 2022年 総capex(%) | 2023年 適合capex | 2023年 総capex(%) | 2022年 総capex(%) | ||
| 気候変動緩和 | 3.3 輸送用低炭素製造技術 | 4,159 | 89.3% | 100% | 1,006 | 21.6% | 18.8% |
| 6.5 バイク、乗用車、商用車による輸送 | 494 | 10.6% | 0% | 39 | 0.8% | 0% | |
| 7.3エネルギー効率の高い機器の導入、整備、修理 | 5 | 0.1% | 5 | 0.1% | |||
| 総CapEx | 4,658 | 100% | 100% | 1,050 | 22.5% | 18.8% | |
| (百万 ユーロ) | (百万 ユーロ) | ||||||
営業支出KPI概要 (OpEx)
| 環境目標 | 活動 | 適格性 | 適合性 | ||||
| 2023年 適格opex | 2023年 総opex (%) | 2022年 総opex (%) | 2023年 適合opex | 2023年 総opex (%) | 2022年 総opex (%) | ||
| 気候変動緩和 | 3.3 輸送用低炭素製造技術 | 1,409 | 100% | 100% | 229 | 16.3% | 22.8% |
| 総OpEx | 1,409 | 100% | 100% | 229 | 16.3% | 22.8% | |
| (百万 ユーロ) | (百万 ユーロ) | ||||||
2023年6月27日の委任規則(EU) 2023/2486の付属書2のひな型による(KPI)のプレゼンテーション
売上高
| 会計年度 | 2023 | 実質的寄与基準 | DNSH基準(「著しい害を与えない」) | |||||||||||||||||||
| 経済活動 | 規約 | 売上高 | N年の売上高の割合 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水 | 汚染 | 循環型経済 | 生物多様性 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水 | 汚染 | 循環型経済 | 生物多様性 | 最低限のセーフガード | N-1年の売上高におけるタクソノミー適合(A.1.)又はタクソノミ適格(A.2.)の割合 | 実現活動 | 移行活動 | |||
| (百万 ユーロ) | (%) | (%) | H | T | ||||||||||||||||||
| A. タクソノミー適格活動 | ||||||||||||||||||||||
| A.1.環境上持続可能な活動(タクソノミー適合) | ||||||||||||||||||||||
| 輸送用低炭素技術の製造 | CCM3.3 | 5,124 | 9.8% | YES | NO | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 10.5% | H | ||||
| バッテリーの製造 | CCM 3.4 | 25 | 0.0% | YES | NO | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 0.0% | H | ||||
| バイク、乗用車、小型商用車による輸送 | CCM 6.5 | 342 | 0.7% | YES | NO | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 0.7% | T | ||||
| 電気自動車の充電ステーションの導入、整備、修理 | CCM 7.4 | 17 | 0.0% | YES | NO | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 0.0% | H | ||||
| 環境上持続可能な活動(タクソノミー適合)の売上高(A.1) | 5,508 | 10.5% | 10.5% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 11.3% | ||||||
| 内実現活動 | 5,166 | 9.9% | 9.9% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 10.5% | H | |||||
| 内移行活動 | 342 | 0.7% | 0.7% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 0.7% | T | |||||
| A.2.タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動) | ||||||||||||||||||||||
| 輸送用低炭素技術の製造 | CCM 3.3 | 42,049 | 80.3% | EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | 79.3% | H | |||||||||||
| バッテリーの製造 | CCM 3.4 | - | 0.0% | EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | 0.0% | H | |||||||||||
| バイク、乗用車、小型商用車による輸送 | CCM 6.5 | 3,665 | 7.0% | EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | 6.3% | T | |||||||||||
| 電気自動車の充電ステーションの導入、整備、修理 | CCM 7.4 | - | 0.0% | EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | 0.0% | H | |||||||||||
| 中古品の販売 | CE 5.4 | 1,126 | 2.1% | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | EL | N/EL | NA | ||||||||||||
| タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動)の売上高(A.2) | 46,840 | 89.4% | 88.6% | 0% | 0% | 0% | 2.1% | 0% | 85.5% | |||||||||||||
| A.タクソノミー適格活動の売上高(A.1+A.2) | 52,348 | 99.9% | 97.8% | 97.8% | 0% | 0% | 2.1% | 0% | 96.8% | |||||||||||||
| B. タクソノミー不適格活動 | ||||||||||||||||||||||
| タクソノミー不適格活動の売上高 | 28 | 0.1% | 3.23% | |||||||||||||||||||
| 合計 | 52,376 | 100% | 100% | |||||||||||||||||||
| 出典:https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=OJ:L_202302486 | ||||||||||||||||||||||
売上高比率/総売上高
| コード | 目標に対するタクソノミー適合の割合 | 目標に対するタクソノミー適格の割合 |
| CCM:気候変動の緩和 | 10.5% | 99.9% |
| CCA:気候変動への適応 | 0% | 0% |
| WTR:水・海洋資源の保護 | 0% | 0% |
| CE:循環型経済 | 該当なし | 2.1% |
| PPC:汚染の防止と抑制 | 0% | 0% |
| BIO:生物多様性と生態系 | 0% | 0% |
CapEx
| 会計年度 | 2023 | 実質的寄与基準 | DNSH基準(「著しい害を与えない」) | ||||||||||||||||||
| 経済活動 | 規約 | CapEx | N年のCapExの割合 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水 | 汚染 | 循環型経済 | 生物多様性 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水 | 汚染 | 循環型経済 | 生物多様性 | 最低限のセーフガード | N-1年の売上高におけるタクソノミー適合(A.1.)又はタクソノミ適格(A.2.)の割合 | 実現活動 | 移行活動 | ||
| (百万 ユーロ) | (%) | (%) | H | T | |||||||||||||||||
| A. タクソノミー適格活動 | |||||||||||||||||||||
| A.1.環境上持続可能な活動(タクソノミー適合) | |||||||||||||||||||||
| 輸送用低炭素技術の製造 | CCM3.3 | 1,006 | 21.6% | YES | NO | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 18.8% | H | |||
| バイク、乗用車、小型商用車による輸送 | CCM6.5 | 39 | 0.8% | YES | NO | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 0.0% | T | |||
| エネルギー効率の高い機器の導入、整備、修理 | CCM7.3 | 5 | 0.1% | YES | NO | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 0.0% | H | |||
| 環境上持続可能な活動(タクソノミー適合)のCapEx(A.1) | 1,050 | 22.5% | 22.5% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 18.8% | |||||
| 内実現活動 | 1,011 | 21.7% | 21.7% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 18.8% | H | ||||
| 内移行活動 | 39 | 0.8% | 0.8% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 0% | T | ||||
| A.2.タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動) | |||||||||||||||||||||
| 輸送用低炭素技術の製造 | CCM3.3 | 3,153 | 67.7% | EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | 81.2% | |||||||||||
| バイク、乗用車、小型商用車による輸送 | CCM6.5 | 455 | 9.8% | EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | 0% | |||||||||||
| エネルギー効率の高い機器の導入、整備、修理 | CCM7.3 | - | 0% | EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | 0% | |||||||||||
| タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動)のCapEX(A.2) | 3,608 | 77.5% | 77.5% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 81.2% | ||||||||||||
| A.タクソノミー適格活動のCapEx (A.1+A.2) | 4,658 | 100% | 100% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 100% | ||||||||||||
| B. タクソノミー不適格活動 | |||||||||||||||||||||
| タクソノミー不適格活動のCapEx | - | 0.0% | 0% | ||||||||||||||||||
| 合計 | 4,658 | 100% | 100% | ||||||||||||||||||
| 出典:https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=OJ:L_202302486 | |||||||||||||||||||||
CapEx比率/総CapEx
| 目標に対するタクソノミー適合の割合 | 目標に対するタクソノミー適格の割合 | |
| CCM | 22.5% | 100% |
| CCA | 0% | 0% |
| WTR | 0% | 0% |
| CE | 0% | 0% |
| PPC | 0% | 0% |
| BIO | 0% | 0% |
OpEx
| 会計年度 | 2023 | 実質的寄与基準 | DNSH基準(「著しい害を与えない」) | ||||||||||||||||||
| 経済活動 | 規約 | OpEx | N年のOpExの割合 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水 | 汚染 | 循環型経済 | 生物多様性 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水 | 汚染 | 循環型経済 | 生物多様性 | 最低限のセーフガード | N-1年の売上高におけるタクソノミー適合(A.1.)又はタクソノミ適格(A.2.)の割合 | 実現活動 | 移行活動 | ||
| (百万 ユーロ) | (%) | (%) | H | T | |||||||||||||||||
| A. タクソノミー適格活動 | |||||||||||||||||||||
| A.1.環境上持続可能な活動(タクソノミー適合) | |||||||||||||||||||||
| 輸送用低炭素技術の製造 | CCM3.3 | 229 | 16.3% | YES | NO | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 22.8% | H | |||
| 環境上持続可能な活動(タクソノミー適合)のOpEx(A.1) | 229 | 16.3% | 16.3% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 22.8% | |||||
| 内実現活動 | 229 | 16.3% | 16.3% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 22.8% | H | ||||
| 内移行活動 | 0 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | YES | YES | YES | YES | YES | YES | YES | 22.8% | T | ||||
| A.2.タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動) | |||||||||||||||||||||
| 輸送用低炭素技術の製造 | CCM3.3 | 1,180 | 83.7% | EL | NO | N/EL | N/EL | N/EL | N/EL | 77.2% | |||||||||||
| タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動)のOpEX(A.2) | 1,180 | 83.7% | 83.7% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 77.2% | ||||||||||||
| A.タクソノミー適格活動のOpEx (A.1+A.2) | 1,409 | 100% | 100% | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% | 100% | ||||||||||||
| B. タクソノミー不適格活動 | |||||||||||||||||||||
| タクソノミー不適格活動のOpEx | - | 0% | 0% | ||||||||||||||||||
| 合計 | 1,409 | 100% | 100% | ||||||||||||||||||
| 出典:https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=OJ:L_202302486 | |||||||||||||||||||||
OpEx比率/総OpEx
| 目標に対するタクソノミー適合の割合 | 目標に対するタクソノミー適格の割合 | |
| CCM | 16.3% | 100% |
| CCA | 0% | 0% |
| WTR | 0% | 0% |
| CE | 0% | 0% |
| PPC | 0% | 0% |
| BIO | 0% | 0% |
TCFD対応表
気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の枠組みに沿った本有価証券報告書における開示の対応表は以下のとおりである。以下の4項目について、右列に記載の本有価証券報告書における各項目を参照のこと。
| 項目 | ルノー・グループ有価証券報告書 |
| ガバナンス | 「統制及びリスク管理システム」、 「リスク・マッピング」、 「環境問題についてのガバナンス」 |
| 戦略 | 「特定された気候関連リスク及びその事業活動への影響」、「特定された気候関連の機会」 |
| 「様々な気候シナリオの下での回復力」 | |
| リスク管理 | 「戦略に関連したリスク」、「非財務業績声明」、「ルノー・グループの気候リスクの特定方法」 |
| 「ルノー・グループの気候リスクの管理方法」 | |
| 指標及び目標 | 「指標」 |
| 「目標」 |
人的資本(人材の多様性を含む。)に関する戦略並びに指標及び目標については、「従業員の状況」を参照のこと。
3【事業等のリスク】
一連の事業の中で、ルノー・グループは、その資産、負債及び財務成績に影響を与える可能性のある多くのリスクにさらされている。主なリスクの概要及びそれらがどのように管理されているかについての詳細は、下記「リスク管理」に記載されている。
リスク管理
ルノー・グループのリスクファクター
ルノー・グループは、ルノー・グループがさらされているリスクファクターを、正式なリスク管理アプローチを用いて特定する。なお、リスク管理アプローチの概要は、「統制及びリスク管理システム」に記載している。
本項に記載されるリスクファクターは、ルノー・グループにより特定されたものであり、そのイメージ、資産、活動の実施、業績及び目的の達成に対しマイナス影響を及ぼすおそれのある重大な悪影響を及ぼす可能性があり、その重要度がより高いレベルにあると評価されたものである。
「非財務業績声明」に記載されているリスクはこの分析に含まれている。これらのリスクは、その重要性に応じて一定のリスクファクターの説明に取り込まれた。例えば、地球温暖化、個人情報保護又はサプライヤーとの関係に関するリスクがこれに該当する。
しかしながら、現時点では重大ではないとみなされているか又は特定されていないその他のリスクファクターが、将来、ルノー・グループに悪影響を及ぼす可能性は排除できない。ルノー・グループの中期戦略計画における潜在的な変化は、リスクファクターの性質又は相対的な重要性の変化を引き起こす可能性もある。戦略計画の準備作業及び実施との綿密な連携のうえ、毎年、主要なリスク・マッピングの更新が行われていることに留意されたい。これは、特定された事業リスク又は戦略的リスクに対処するように策定された適切な行動計画を統合するためになされるものである。
主要なリスクファクターはリスクカテゴリー別に下表に要約され、重要度レベルの高いものから順に記載されている。そして、これらの主要なリスクファクターを2次元のグラフ(影響を横軸、発生可能性を縦軸とする。)に記載している。
ルノー・グループのリスクファクター
戦略に関連したリスク
地球温暖化リスク
地球温暖化リスクは、移行リスクと物理的リスクの2種類に分類される。
移行リスク
これは、低炭素経済への移行と、関連するすべての適応対策に伴うリスクである。
ルノー・グループは、企業別平均燃費に係る規制、現地・一定地域における規制、一定の自動車やエンジンの禁止など、自動車の使用局面における温室効果ガス排出量のレベルあるいはサプライチェーン及び生産チェーンにおける排出レベルについて、日に日に厳しくなる規制の下に置かれている。ルノー・グループは、ルノーリューション計画の中で、2040年までにヨーロッパにおけるカーボン・ニュートラルを達成し、2050年までに世界的にこれを達成することを公約している。
この文脈において、ルノー・グループにとってのリスクとしては、外部的な規制を遵守することができないことや脱炭素化に関する自らの公約を果たせないこと、又は、とりわけ電動技術・ハイブリッド技術の導入に関して、カスタマーサービスに係るコストやCO2排出量に関するパフォーマンスを変えることに伴う対応が、市場の期待水準を満たさないことが明らかになることやそれが収益を押し下げる追加費用を要する結果となることが挙げられる。このリスクは、企業のレピュテーションの観点からも評価される。すなわち、ルノー・グループによる商品の提供や気候変動に係るコミットメントが、ステークホルダーの期待を満たさない場合、ルノー・グループのブランドイメージが損なわれ、顧客、サプライヤー、従業員、投資家にとってのルノー・グループの魅力が低下する可能性がある。
リスク管理
「ルノーリューション」戦略の柱であるルノー・グループの気候戦略は、特定の目標を行動計画及び監視指標とともに定めており、これについては「気候変動」に詳述されている。
この戦略は9つの優先的なアクションに基づいており、かかるアクションは、ルノー・グループの製品企画に強いインパクトを有する自動車の使用局面及び供給局面や生産局面の両方をカバーしている。
同時にルノー・グループ全体の持続可能な開発に係るガバナンス(「ガバナンス」参照)の一部として、ガバナンスが強化されている。これには最高位のレベルにある関係するすべての部署が含まれており、実績のあるツールの実装やCAFEコントロール・タワー等の自動車のライフサイクル全体を通じたカーボン・フットプリントの低減を舵取りするための一連のプロセスによって支えられている。結果については、リーダーシップ・チームへの月次報告を行っている。
ルノー・グループは、自動車プロジェクト、産業用施設や部品・原材料の調達といった場面における温室効果ガスの排出に係る経済的コストを内部化することでCO2排出量の減少を管理するために、インターナル・カーボン・プライシング(ICP)の設定も行っている(「リスク・機会管理のために実施されているツール及びプロセス」参照)。
物理的リスク
これは、ルノー・グループの活動への気候変動による影響のことである。
異常気象(ハリケーン、洪水、干ばつ、火災)は地球温暖化と結びつき、発生頻度やその強さが増大しているが、これらはルノー・グループの産業・物流活動に影響を与え、予防・維持費用の増加や保険料の上昇を引き起こす可能性がある。同様に、水など一部の天然資源の不足が深刻化していることは、一部の国の生産条件に影響を及ぼす可能性がある。
リスク管理
気候変動に伴う物理的リスクは、「ガバナンス」で述べた、持続可能な開発、環境、気候の総合的なガバナンスにおいてモニタリングされる。これらは、既存のリスク、とりわけ当社の工場及びサプライチェーンにおける自然災害や労働災害のリスクに対する悪化要因である。これらのリスクについての分析とモニタリングには、気候変動の潜在的要因が取り入れられつつある。また、これらのリスクは、特に投資要請やビルメンテナンスの観点から分析される。さらには、気候変動は地政学的リスクをも引き起こし得る。
2022年には、生産拠点の異常気象シナリオに対する脆弱性の総合的検討が行われた。この検討では、猛暑、水不足、洪水リスクといった3つの項目に沿って、ルノー・グループ工場におけるリスクの重み付けが強調された。既に実施されている洪水・猛暑対策に加え、2024年からの展開を見据え、生産拠点における水の消費を抑えることを目的とした行動計画を策定中である。
既存事業が中断した場合の対応が不十分であるリスク
ルノー・グループの活動は、例えば、新たなプレイヤーの到来を通じて商業活動を変革し、仲介業者の排除を促進するデジタルリソースの発展など、大きな創造的破壊のリスクに直面している。これらの発展は、特にルノー・グループの物流戦略やアフターサービス活動に脅威を与えている。
流通戦略
自動車流通モデルは、リスクも伴ういくつかの課題に直面している。
・ 環境意識の高まりや個人向けの新しいモビリティの販売促進に貢献するニーズの高まりを背景とした顧客のニーズと関心の変化
・ 車のオンライン販売の発展による商環境の変化を背景とするヨーロッパを中心とした法規制の変化
・ 欧州市場での地位を確立するために直接流通を好み、高性能のデジタルツールに頼る新たな競合他社の出現
・ マクロ経済に連動した収益性・物流コスト削減制約の拡大
リスク管理
これらの課題に対応すべく、ルノー・グループの流通戦略を次のような目的の下で変革している。すなわち、「フィジタル」な顧客体験の提供及びEコマースの発展、車のライフサイクル全体の管理による収益性の最大化及び顧客のロイヤルティの強化、並びに中古車市場の拡大による財務成績の向上が挙げられる。
ルノー・グループは、2024年初頭の新しい欧州流通契約の締結により、流通モデルへのコミットメントを、ディーラー・ネットワークを通じて確認し、収益性の面で魅力的な見通しを示し、流通価格を最適化することを可能にしている。このネットワークは、自動車産業の変革を支援するために人的・技術的資源に投資する用意のある、ダイナミックで財政的に強固なパートナーで構成されている。
顧客の期待に応え、ネットワークの生産性を最適化するために、ルノー・グループは、ディーラーでの人的交流を好む人向けに対面販売とアフターサービス体験を提供し、一方で完全なオンラインジャーニーも可能なデジタル販売も提供している。
ルノー・グループは、顧客のロイヤルティを強化し、車の最終的な再資源化までの販売台数・サービス活動における売上高を最大化するために、車のライフサイクルをネットワークにより管理している。
アフターサービス活動
アフターサービス活動は、利益及び顧客満足の観点から不可欠なものであり、新プレイヤー及び新テクノロジーの登場により、大きく変貌しつつある。これは、3種類のリスクに直面している。
・ 電気自動車台数の増加は、電子部品の複雑性の低下による保守・点検業務の平均費用の低下を招き、新プレイヤーの到来を助長する。
・ ドライバーアシスタントシステム(ADAS)は、事故を減少させ、ひいては修理店への来店者数を減少させる。
・ 独立系のアフターマーケットの市場におけるシェアは大きく、成長を示しており、強力なデジタル・コンポーネントを持ち仲介業に注力する新たなプレイヤーを生み出している。
リスク管理
アフターサービス課題に対応するため、ルノー・グループは、3つのアフターサービス施策を実施している。
・ より多くの価値を生み出すために、一般化した現代資産(コネクティビティ情報の利用、リモートでのソフトウェアのアップデート、顧客体験のデジタル化、物流ツール)を活用しつつ、ブランドごとの約束に沿った最高レベルの顧客体験を提供する。
・ 顧客、特に旧車を保有する顧客のロイヤルティを高めるために、修理・カスタマイズの観点から、車のライフサイクル全体に応じたオファーを提供する。
・ 新規のマルチブランド顧客を獲得し、また、我々のネットワークを離れた顧客を取り戻すために、フィジカル、デジタル両方のメーカーの経験に基づいて、関連性のある良質な独立アフターマーケット(IAM)オファーを展開する。この提案は、Motrio社、Kadensis社、Fixter社によって支援されている。
新規事業を展開する能力が不十分であるリスク
社会情勢の変化や環境・気候問題に伴い、モビリティ需給の大幅かつ永続的な転換が続く中で、ルノー・グループは、革新的なパートナー会社と一体となって、新規事業の拡大をその戦略に取り込んできた。
・ モビライズ・ビヨンド・オートモーティブのビジネスユニットとのエネルギー、データ、新しいモビリティ事業(製品、サービス)
・ 自動車循環型経済のバリューチェーン全体での事業展開を目指す、ルノーの子会社たるザ・フューチャー・イズ・ニュートラルとのクローズド・ループリサイクル
・ ソフトウェア・リパブリックとのインテリジェントモビリティシステムの構築及びマーケティング
このような複雑なエコシステムに不適切なガバナンス、イノベーション不足及び顧客の期待に応えられない提案は、予想を下回る売上高を招き、あるいはルノー・グループのイメージに悪影響を与える可能性がある。
リスク管理
ルノー・グループは、グループ全体のバリューチェーンと次世代自動車グループへの変革に貢献することで、このエコシステムが商品とサービスを確実に発展させるために、毎月のルノー・グループ戦略委員会と年2回の戦略日を設定し、強固なガバナンスに頼っている。これら3つの事業体は、これらの委員会においてロードマップを提示・検証し、それによりルノー・グループは効果的な貢献を確保している。
パートナーシップが有効とならないリスク
ルノー・グループは、その開発分野、特に電気自動車バリューチェーン(バッテリー、半導体及び電気モーターのサプライヤー)、ソフトウェア定義自動車の発展、新たな形のモビリティ、及び商業車の発展をサポートするために、また、最良のテクノロジーや技術からの恩恵を得るために、パートナーシップ、合弁会社又は商業協定に基づいて多数のエコシステムを設立してきた。
決定プロセスや対人的困難に対するコントロールが欠如している場合、当初の予想を下回る、又はルノー・グループの戦略と歩調が合わない結果を生み出す可能性があり、特に投資家に関しては、財務上及び評判上の影響を与える可能性がある。これはまた、パートナーシップの終了につながり、開発期間の長期化、生産費用の増加、生産能力の減少、あるいは資本的支出の増加をもたらす可能性がある。
リスク管理
ルノー・グループは、ファイナンス部門、パートナーシップ部門、法務部門及び戦略部門という4つの恒久的な主要機能が共同管理する、パートナーシップのための中央集権的なガバナンス体制を整備した。このガバナンスにより、事業主である事業部門やビジネスユニットを支援しながら、ルノー・グループの戦略目標に沿ったパートナーシップ管理を確実に行うことができるようになった。
追加のアクションとして、責任の明確化、ダイナミックな業績監視、及び知的財産コントロールが2023年の最後の四半期に実施された。
事業に関連したリスク
サプライチェーンが断絶されるリスク
ルノー・グループの事業は、生産設備の川上と川下のいずれにおいても複雑なサプライチェーン及びデリバリーチェーンシステムに依存している。既存の統制システム(その特徴と強化については下記に記載されている。)にもかかわらず、これらのチェーンの様々な構成要素が機能しないおそれがある。こうした不具合は、ルノー・グループの販売台数、売上高、利益又は顧客満足度に悪影響を及ぼすかもしれない。それらはサプライヤー及び不安定な経済学的・地政学的文脈にまで広がるルノー・グループの産業ネットワークの相互依存関係の一部分であり、以下の分類に従って分析することができる。
・ サプライヤーの破綻
・ 原材料供給の中断
・ 供給又は輸送システムの途絶
サプライヤーの破綻
ルノー・グループは、500を超えるサプライヤー・グループ(ホースとの分割後)を含む購入部品のサプライヤーのネットワークに依存しており、そのうちの約40グループが購買需要の約50%を占めている。ホースの事業体はギアボックスやエンジン部品のためのティア1のサプライヤーとなり、したがって、その性質上、ルノー・グループの主要なサプライヤーを代表することになる。
ルノー・グループはまた、これらの分野で働く数千の小規模サプライヤーに加え、約200の戦略的サービス・プロバイダー・グループに依存している。
ルノー・グループのサプライヤーは、商取引関係における望まない中断をもたらしたり、部品の設計及び生産、納期の遵守、必要な生産能力の提供等のコンプライアンスの分野において中断リスクをもたらしたりする可能性がある。
サプライヤーに影響を与えるリスクの性質は、財務、戦略、顧客又はサプライヤーへの依存、サプライチェーンに関連する産業など、多岐にわたる場合がある。また、ルノーでは、安全性、人権の尊重、環境の尊重、カーボンインパクト、コンプライアンス(特に汚職防止)などに関連してサプライヤーに適用されるESG (環境、社会、ガバナンス)リスクにも特に注意を払っている。
2023年には、半導体危機が、予想以上に、サプライヤーがルノー・グループに納期通りに提供できるかどうかという点、さらにはその生産能力に影響を与えた。しかも、ほとんどの国でエネルギーコストが高止まりしており、公的機関からの援助にもかかわらず、サプライヤーネットワークの財務体制とキャッシュ・フローの悪化が引き起こされた。サプライヤーも賃上げの影響を受けた。
これらの要因が、危機にさらされているサプライヤーが高い割合を維持していることにつながっている。この割合は、通常、購入需要の5%から10%の間であるが、2023年には約23%であった。こうした中、ルノーでは、2035年の欧州連合における内燃機関車の販売終了(鋳造、鍛造、フリーカットなど)の影響を大きく受ける業界を中心に、2024年のリストラクチャリングやM&Aの増加を見込んでいる。
リスク管理
ルノー・グループは、包括的なリスク管理システムを適用している。
・ サプライヤーに対し、自らのリスク、コンプライアンス、自らのサプライチェーンの頑健性、及び財政的・戦略的経営について責任を負わせることを目的として策定されたサプライヤーリスク防止策。
・ 利用可能な既存の生産能力で対応できない供給リスクを、2年を期間として管理することを目的としたキャパシティ・ガイドライン。
・ 納入された部品の不適合(品質、トレーサビリティ)を発見するためのプロセス。
・ 特に、過去とこれからの財務リスク、戦略的リスク(依存、ルノーエクスポージャー)、産業・供給リスク、技術的ブレークスルー、社会的リスク、ESGに関する複数の基準による格付けを取り入れたサプライヤーリスク管理システム。
このサプライヤーリスク防止・管理システムを毎年強化し、より長い継続期間かつより深いサプライヤー関係の提供を行おうとしている。ESGリスク管理システムは、ルノー・グループの警戒計画に含まれる。
原材料供給の中断
特定されたリスクは、潜在的な供給制限(供給と需要の不均衡、部品調達の問題、地政学的混乱)、著しくかつ突然に変動する原材料価格、及びESG基準(環境、社会及びガバナンス)に適合しないことに関係するものである。原材料は、ルノー・グループの購入額全体の約3分の1を占めている。
2023年は、高いインフレ期間が終わり、市場価格は概ね2021年末に近い水準に戻り(ニッケルやリチウムなど特定の材料を除く)、ボラティリティは依然として高いままである。地政学的文脈と市場の地域化は、カーボンフリー材料への漸進的な移行と同様に、引き続き既存の需給バランスを混乱させている。鋼鉄産業のサプライチェーンは、いくつかのメンテナンス作業の遅れによって、深刻な混乱を招いた。ガリウム、ゲルマニウム、レアアースなどの重要物質は、中国の輸出管理下に置かれているが、その潜在的な影響については、現在、関係サプライヤーとの間で適切な対応策を決定するための評価が行われている。
リスク管理
変動の大きい原材料価格及び車のエネルギー構成の変化を背景に、ルノー・グループの購買、技術、監視及びヘッジ方針は、供給リスク及びコスト超過リスクを特定し、かつ制限するためのシステムを有している。購買方針については、ルノー・グループでは、供給を確保すると同時にコストを最適化するため、鋼鉄や鋳造アルミニウム等の資材について複数供給源の開拓を進めている。また資材やサプライヤーのパネルの検証及び部品の原価計算における材料価格の詳細な分析の実施により、部品に含まれる資材の管理を強化している。
・ 技術方針については、ルノー・グループは、センシティブな材料(レア・アース等)の使用を減らすか又はその代替に積極的に取り組んでいる。また使用済み車両からのリサイクル材料の使用についても開発を続けている。循環型経済に特化した事業体である「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」は、これらの資材の回収・再利用を最適化するための大切な方策である。製造中止の短いループが実施され、あるいは実施中である(鋼鉄、アルミ)。
・ 今後の見通しについては、主要資材について隔月で見直しを行っている。同時に、重要な資材市場とサプライヤーの継続的な監視を保証する。
・ ルノー・グループは、バッテリーに含まれる責任ある戦略材料の供給を確保し、適格性と使用を共有するために、バリューチェーンのプレイヤー(バッテリー生産者、カソード活物質のサプライヤーなど)と提携している。これを念頭に置き、2021年、2022年、2023年には、リチウム、低炭素ニッケル及びコバルトの提供に関する協定が調印された。ルノー・グループはこの種の協定をバッテリーに特有の材料以外の材料にも拡大する予定である。
・ 最後に、リスクを軽減し市場変動へのエクスポージャーを制限するため、ルノー・グループは原材料の年次供給契約について可能かつ適切な時期に交渉を行っている。主な指数連動商品については、体系的な金融ヘッジ方針が整備されている。
供給又は輸送システムの途絶
物流面では、部品の企画・製造・運搬・納品、製造工場のアップストリーム、車両の販売体制への障害が発生し、ルノー・グループの販売台数・売上高・利益、さらには顧客満足度に影響を及ぼす可能性がある。
これらのリスクには、ドライバー不足による輸送キャパシティリスク(ウクライナでの戦争の影響)、輸送手段(トラック、船舶、コンテナ)又は港の混雑、特にエネルギー価格の上昇や欧州の道路輸送に関連するもの(例えば運転者/ドライバーのためのモビリティパッケージ)を含む新たな規制による物流コストの増加のリスク、物流サプライヤーのサイバーセキュリティリスク、地政学的文脈に関連するリスク(例えば国境閉鎖、特定の地理的地域での不安定性)が含まれる。
リスク管理
一連の様々な危機(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、気象災害、電子構成部品危機、モロッコとトルコの地震、ウクライナの戦争)は、包括的で堅調さを増す防止及び保護システムのおかげで、サプライチェーンが短期的に環境の変化に対し敏感に反応することができることを示している。
・ 企画販売台数と業務活動の統合された過程における新しいデジタルツールの有効性による、商業的需要と産業的対応のより良い均衡。
・ サプライチェーンの中心的な危機管理体制であり、長年にわたって試行・試験を行い、関連する事業部門のすべてを関与させることにより、一時的な危機や不測の事態への可能な限り最善の対応を確保する。
・ 中長期的な輸送量の可視性に関して物流サプライヤーとの提携を強化し、輸送キャパシティ(陸上及び海上)のリスクを制限。
・ 2023年後半から段階的に実施されるサプライチェーン管制塔により、プロセスのデジタル化とエンド・ツー・エンドビジョンを通じて、ルノー・グループ内で首尾一貫した協調的な方法で危機を予測し、管理することが可能になる。例えば、部品の輸送の場合、管制塔はトラックの遅延のリスクに関するリアルタイム情報を提供し、工場在庫への影響を測定し、工場停止を避けるための代替解決策(緊急輸送、ルート変更又は代替トラック)を提案する。
・ 調達システムのサイバーセキュリティリスク削減を目的とした行動計画の展開と、物流サプライヤーパネルへの参加に際してのTISAX認証取得請求。
地政学的不安定性及び経済状況に関連するリスク
ルノー・グループは、数多くの国において製造及び販売事業を行っている。これらの国の中には、マクロ経済の悪条件、政治的又は規制上の不安定さ、武力紛争又は社会不安に関連する特定のリスクを呈する国もある。これらの事態は、ルノー・グループ従業員の安全、供給不足、輸出入規制及び経済制裁、事業の中断又は資産の喪失、親会社への送金規制、ルノー・グループ資産の接収等のリスクをもたらし、最終的にはルノー・グループの売上高、損益計算書又は貸借対照表に影響を及ぼす可能性がある。
2023年の経済情勢は、ウクライナ戦争、大半の国での高インフレ、金利・為替のボラティリティの高まりに伴い、引き続きエネルギー・商品危機が顕著となった。2023年10月7日のイスラエルに対するハマス攻撃と、それに続くイスラエル・パレスチナ紛争へのイスラエルの対応は、国際的な懸念の中心に立ち戻った。紛争の地域的な拡大は、世界的な波及をもたらす可能性がある。
これらの混乱は、大半の自動車産業におけるプレイヤーがすべての市場で経験した。
ヨーロッパ以外で、販売台数や総生産台数に占める割合が最も高い国・地域は、モロッコ、トルコ、中南米の国々である。これらの国・地域ごとのルノー・グループの自動車販売台数及び生産台数における割合は、モロッコ(それぞれ3%、16%)、トルコ(それぞれ8%、14%)、「アメリカ」(それぞれ12%、12%)である(「事業」参照)。自動車販売台数・生産においては、そのウェイトは限定的であるが、バッテリー、電気自動車のバリューチェーンにおいては、中国、アジア-太平洋地域が重要な位置を占めている。
多くの中南米諸国、とりわけブラジル、コロンビア、アルゼンチンにおける強力な政治的分極は、依然として緊張と不安定の原因となっている。この地域はまた、アルゼンチンにおける非常に高いインフレを含む、特に困難な経済環境を経験している。アジアでは、近年、米国と中国の戦略的競争が激化し、長期的に継続することが見込まれている。両国の地政学的緊張が台湾を中心に存在している。特に、その地域で衝突が起こった場合には、バッテリーと電気自動車のサプライチェーンが危険にさらされることになるだろう。
リスク管理
製造事業の拠点について、ルノー・グループの地理的決定は、不安定性のリスクを考慮に入れて行われる。期待する投資収益率の算出には、各国固有のリスクプレミアムを含む。業務上の観点から、ルノー・グループは、政治及び外国為替リスクの影響を減少させ、製品をより競争力のあるものにするため、引き続き、現地統合の水準を向上させている。販売台数面では、2023年には欧州市場がルノー・グループの販売台数の3分の2超(70%)を占めたため、エクスポージャーのリスクは限られている(「自動車」の世界におけるルノー・グループの販売台数及び国別の販売台数の詳細を参照)。
ルノー・グループが開発した「スター」という請求スキーム(輸出された製品の製造子会社がルノーs.a.s.に販売し、それを販売子会社及び独立輸入業者に転売する仕組み)により、非支払リスクの管理を一元化し、これらのリスクを競争条件でカバーすることができる。アンペアs.a.s.も、2023年11月から、販売子会社への転売(及び独立輸入業者へのルノーs.a.s.への請求書による間接販売)について、同様の仕組みを採用している。
また、ルノー・グループは、損益分岐点を引き下げるために、固定費の削減や生産能力の再構築を続け、事業に重大な影響を及ぼすリスクが生じた場合の回復力を高めてきた。世界的なインフレ環境は、ルノー・グループの予算仮定や市場予測に統合され、シナリオ感応度分析が行われる。
ウクライナにおける紛争とそのルノー・グループ事業への影響は、継続的に監視され続けている。とりわけ、ルノー・グループは、サンクション・ウォッチを設定した。制裁は分析され、行動計画に翻訳され、関連する部門のすべてを動員して、ルノー・グループの活動が適用される規則を必ず遵守するようにしている。ルノー・グループは、イスラエルとハマスの戦争による地域的な影響について引き続き警戒している。
社会的リスク
経済的、環境的、地政学的に不安定な状況では、大きな変化を起こすことが企業活動に求められている。このような中で、ルノーリューション戦略プランは変革を伴い、特に新事業体・新パートナーシップの創出を通じて、組織や新たな事業モデルの変化をもたらすことになる。また、エネルギー転換の問題並びに電子部品の不足及び原材料価格の高騰などの外部要因の悪化により、ルノー・グループが雇用情勢について対策を講じざるを得ない可能性がある。さらに、ルノー・グループが相当規模の事業を行っている国々でインフレが高まると、現地でのコストを圧迫することになるかもしれない。
このような環境の中で、ルノー・グループは事業を展開する国々における社会的な動きに直面し、ルノー・グループの活動の障害となるリスクがある。
リスク管理
ルノー・グループは、2013年と2019年の国際的な枠組みについての合意を踏まえ、グループ労使協議会を通じて世界的なレベルで、また従業員代表団体とともに地域的なレベルで、労使間での活発な対話を行っている。ルノー・グループは、定期的かつ質の高い労使間の対話を通じて、これらの変化や関連するリスクに対処し、必要に応じてグローバル及び地域的な合意に達したり、組織を発展させたりすることを約束する。
自然災害、健康被害又は産業災害のリスク
ルノー・グループの営業拠点(製造拠点、エンジニアリングセンター及び試験センター、ロジスティクス・プラットフォーム、商業拠点のいずれであるかを問わない。)は、労災、火災、爆発及び機械故障のリスクにさらされている。また一定の施設は、地震(特にチリ、トルコ、ルーマニア及びモロッコ)だけでなく、洪水や冠水(特にフランス及び韓国)といった自然災害のリスクにさらされている。これらのリスクは地球温暖化に関連した極端な気象事象の頻度が上昇することにより増加している。
防止及び回復に向けた対策(以下に示す通り。)にもかかわらず、これらいずれかのリスクが発生すると、人々、環境又は当該拠点に損害が及び、影響を受けた拠点が事業を行う能力に大きな混乱が生じるおそれがあるが、とりわけ製造の相互依存関係により、ルノー・グループの資産及び/又は業績全般(販売台数、売上高、損益計算書又は貸借対照表)に損害を与える可能性がある。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような世界的流行は、ルノー・グループが事業を行う一部又はすべての国々において、重大かつ変化を伴う健康危機をもたらす可能性がある。このような事態は、職員や事業への直接の影響のみならず、世界中の物流網や供給網における組織を混乱させ、ルノー・グループの業績にも影響を及ぼす可能性がある。
リスク管理
ルノー・グループは、30年以上にわたり、人々の安全と財産の安全(警戒計画で詳述されるリスクマネジメントシステム参照)及び事業の継続を網羅する、意欲的かつ綿密な防止策の実施と開発に尽力してきた。例えば、「財産損害及び事業中断」保険プログラムの保障対象となっている資産(ホースのスコープを含む、製造、エンジニアリング及び物流)の96%超は、2023年に国際的な、保険会社が認定する予防及び保護の水準を反映した「高度防災基準適合建築物(Highly Protected Risk)(HPR)」ラベルの認定を受けた。
さらに、ルノー・グループ全体では、自然災害に直面した時の回復力を高める取り組みを行っている。特に、ルーマニア、トルコ、チリでは地震リスクマネジメントが継続されており、場所にもよるが、建物や施設の補強、職員のトレーニング、具体的な通信資源、危機管理体制、事業継続性、適切な保険プログラムをカバーする複数年にわたる計画が盛り込まれている。2023年にトルコ及びモロッコで大地震が発生した後、当社の生産拠点に影響は生じなかったが、ルノー・グループは地震発生時におけるこれらの国々での新たな要件からの乖離が生じていないかを分析する予定である。
健康危機が発生した場合、ルノー・グループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機時に試験されたシステムを迅速に再稼働し、公的機関と協力することで、従業員の健康を守り、その資産及び営業能力を維持し、様々な国において変化する状況に対応することができるようになる。
製品及びサービスに関連したリスク
定義、製品及びサービスの納品、又はイノベーションが不十分であるリスク
法規制、顧客の期待、トレンド及び技術の面で競争が激しく、変化の激しい自動車市場では、ルノー・グループは技術革新のための能力、製品及びサービスの提供と様々な市場における期待が十分に一致しないリスクにさらされている。そのような場合、販売台数、売上高又は損益計算書に悪影響を及ぼすおそれがある。
以下に関連して具体的なリスクが特定されている。
・ とりわけ自動車のコネクティビティ及び関連サービス、電気・ソフトウェア並びに電動自動車、より長期的には自動運転車に関連する自動車の技術的コンテンツ及び関連するエコシステムを充実させること。
・ 規制強化による車両費の継続的な上昇(ユーロ7のような開発リードタイムと相容れない不確実な時期を持つものもある)と、販売価格への正確な転嫁が困難となりかねないインフレ環境及びその結果引き起こされる経済的な均衡と特定の商品の将来の弱体化。
・ テクノロジー(燃焼、ハイブリッドエンジン、電動エンジン)及びその組み合わせに関するエンジン商品提供の継続的な移行:このテクノロジーの範囲は、顧客の予算、その用途、各国/市場のCO2排出量基準、及びルノー・グループのCAFE規制に完全には適していない可能性がある。
・ ルノー・グループの投資の収益性を維持するため、ルノー・グループは2025年までの間に、売上高の約8%に維持することで、イノベーションに関する選択及びかかるイノベーションが顧客の現実の期待に一致して投資リターンを生み出す可能性に重みを加えるリスクが増大する。
以上で言及したリスクに加えて、電気自動車事業については特に下記の影響を受ける。
・ 既存の市場プレイヤーやより最近のプレイヤーとの激しい競争、特に2023年には、電気自動車の販売に特化しているかどうかにかかわらず、特に、いくつかのプレイヤー、自動車メーカー、あるいはバッテリーサプライヤー、とりわけアジアのプレイヤーは、規模の利益、原材料への直接的及び地理的なアクセス、より低いエネルギーと労働費用、そして潜在的には助成金のために、ヨーロッパのメーカーよりも著しく低い生産費用の恩恵を受けている(EU研究は進行中)。
・ 特に、品質、安全、航続距離、価格に対する認識、時期や国によっては原油、ガソリン、電力の価格の変動性などにより、消費者の電気自動車需要が予想より弱くなるリスク。
・ 購入奨励金、CAFEへの変更、再充電インフラの発展など、電気自動車に関連する公共方針の変化や削減の危険性。
このように、ルノー・グループの生産開発の意志決定にあたり、参考として使用している前提に強い疑義が生じた場合、ルノー・グループは、固定資産(投資及び資産計上した開発費。これらは自動車の耐用年数にわたって償却される。)の減損を認識しなければならないか、又は、最低購入数量が達成されないために必要に応じて支払うべき契約上の補償金をカバーする引当金を計上しなければならない可能性がある。
リスク管理
市場の期待と開発、そして業界のトレンドを特定できるように、ルノー・グループの将来の製品の定義は、顧客に関する調査及び自動車競合企業の分析に基づいている。さらに、ルノー・グループは、グループのすべての開発ステークホルダーによる先見的な技術観察により、自動車業界とそれに留まらない分野について世界規模でますます見識を深めている。これらのチームは、最も革新的な地理的地域、例えば中国、イスラエル、米国に拠点を置くか、又は直接つながっている。新しいモデル又は構成部品の開発は、この取り組み及び推定されるライフサイクルに基づき算出される、予想収益性の評価に基づいて決定される。
パートナーシップの支援を受けて、ルノー・グループをブランドとビジネスユニットに組織化することで、市場の期待を最もよく満たすことができる。
・ ブランド別の組織化は、消費者の期待にできる限り近づけることを可能にする。すなわち、ブランドは、アイデンティティを強化するために最も適切な選択や意思決定を行うことができ、また、ルノー・グループや提携業者が開発した中心的な機能や組織やテクノロジーのノウハウに依存することができる。
・ 新アンペア子会社では、電気・ソフトウェアノウハウの開発や、工場や脱炭素エネルギー源にできるだけ近いバッテリー調達先の探索を進めている。各車種について2バージョンの選択肢、例えばエンビジョンAESCとのパートナーシップによる価格競争力のあるバッテリーとの組み合わせ、及び例えばスタートアップであるベルコールによる高性能バッテリーとの組み合わせと、標準化されたセルアーキテクチャの設計により、製造コストを下げバッテリーのエネルギー効率を高めることができる。
・ ルノー・グループが構築した数多くのパートナーシップ(「パートナーシップ及び提携」参照)によって、市場の革新に追いつくために最善を尽くすことができる。
一般的な観点から、製品計画の強固さを保証し、リスクを抑制するために、ルノー・グループは以下のことを行うよう努める。
・ 異なる市場で同一モデルの販売を最大化する。それによって、これらの市場の1つで起こり得る変動に対するエクスポージャーを減らす。
・ 同一セグメントで複数のブランドの自動車を同時に開発することで、費用を最適化する。
・ 単一の市場、セグメント又は顧客タイプに依拠するリスクを減らすために、異なるセグメント及び市場で、顧客の期待に沿う様々なバランスの取れた製品ポートフォリオ(「自動車」参照)を提供する。電気自動車市場において、ルノー・グループは、アジアの競合他社と競争できる手ごろな価格で、特にダチア・スプリング、ルノー・トゥインゴ及びまもなくルノー5を自社の車両ラインナップに組み込む。
・ 異なる市場で顧客の期待に沿い、エンジン構成の潜在的変化をサポートすることができるように、多様性があり、適応可能なエンジンポートフォリオ(ICE、LPG、ハイブリッド、プラグイン・ハイブリッド、電気、水素)を提供する。
・ アライアンス内外のOEM提携先と自動車プロジェクトを構築し、開発費を分担する。
・ 新製品の発売スケジュールを確保するために、主要プロジェクトの開発マイルストーンを管理して開発リードタイムを短縮する。川上の局面は、その詳細さ、360°の事業ビジョン、及び(「コンセプト・フリーズ」のマイルストーンから始まる)自社のブランドと川下への引継ぎによって、より強固なものとなっている。
製品又はサービスの品質欠陥のリスク
競争に直面した場合、潜在的な顧客により、ルノー・グループの製品及びサービスの質に関する競争力が不十分と考えられるおそれがあり、これが顧客又はパートナーの満足度に悪影響を及ぼし、販売台数、売上高、コスト又は評判にマイナスの影響を与える可能性がある。
ルノー・グループがその戦略計画の一環として関わっている自動車技術の急速な発展の中では、このようなリスクが発生する。
リスク管理
このリスクの管理は、具体的な品質計画の実施によって強化されている。これは、特に、ルノー・グループの製品及びサービスの利用者をはじめ、道路使用に関わる人々の物理的完全性に関連するリスクからの保護を目的として、ルノー・グループの事業活動の中で実施されている品質保証システム並びに機能安全に係る組織及び活動並びに全般的な製品の安全性に基づいている。
ルノー・グループはまた、顧客が満足していない原因を非常に迅速に知り、これに応じて対応することを可能にする市場監視システムを設置した。これは、特に品質問題(特に規制又は潜在的に安全性に関わる事態を生じ得る問題)の是正プロセス(この問題に対処するための、優先事項としてのリコールプロセスを含む)の強化を通じて行われている。
グループ横断リスク
サイバー攻撃及び情報システムの障害に関するリスク
ルノー・グループの業務の遂行は、IT及び情報システムが適切に機能することに継続的に左右され、かつその程度は高まっている。ルノー・グループの戦略及び新たな課題の進展(特にクラウド戦略、デジタル化、インダストリー4.0、コネクティビティと自動車ソフトウェアへの依存の増大、コネクティッド・サービスの開発又はサイバーセキュリティ規制環境の強化)は脅威へのエクスポージャーを高め、サイバーセキュリティを重要な課題としている。
ルノー・グループの活動に悪影響を及ぼすおそれがある主なリスクは、「サイバー犯罪」に関するものである。すなわち、世界規模のコンピューター化された攻撃、又はルノー・グループの利益若しくは副次的影響として国益に関わる攻撃である。増大しつつあるこれらの攻撃は、機密データ(戦略、製品、サービス若しくは個人の情報)へのアクセス、その盗難若しくは改変、サービス妨害、さらにはルノー・グループの全情報システムのダウンを目的としている可能性がある。
・ ルノー・グループの車両に存在し、インフラ並びにそのパートナー及びサプライヤーのインフラで管理されるサービスの継続性に影響を及ぼし得る出来事。
・ 法令、外部当局若しくはサプライヤーとの契約又は最新の技術によって求められるIT基準又は慣習の不遵守。
これらのリスクが具体化すると、その制御を目的とするシステムの継続的な強化にもかかわらず、ルノー・グループの事業活動(売上高、純利益)が一時停止すること、車両及びインフラの修理費用、罰金、又は増加保険料に関連して、重大な財務上の影響が生じるおそれがある。ルノー・グループのイメージ、第三者及び顧客のルノー・グループ及びそのブランドに対する信頼にも悪影響を及ぼすおそれがある。
さらに、ルノー・グループのコネクティッド・カー及びコネクティッド・サービスの販売拡大に伴い、同様の性質をもったリスクが発生しており、その管理の頑健性及び持続可能性が不十分な場合には、データ、サービス又は車両の安全性及び信頼性に悪影響をもたらすおそれがある。
リスク管理
一般的にこれらのリスクは、現在、以下によって管理されている。
・ ルノー・グループのすべての資産・商品を守るための全社的なサイバーセキュリティ組織
・ 取り扱うアプリケーション及びデータの重要性のレベルに応じた、ルノー・グループのセキュリティ方針の展開、運用手順への転換及びセキュリティ要件を定義するプロセスの継続的な改善
・ ガバナンス委員会による監視、情報セキュリティ対策の有効性評価
・ セキュリティ・マスター・プラン及び年間リスク・マッピングに基づく、進化する行動計画の展開
セキュリティ・マスター・プランは定期的に更新され、監査及びリスク委員会(CAR)に提出される。
ルノー・グループの重要な戦略の優先順位、デジタル化及び進化する脅威を考慮し、リスク管理を最適化する主要なアクションは、現在、以下の領域を重視している。
・ 業績指標を調査することによる監視
・ ルノー・グループの様々な工場におけるセキュリティを強化するための主要プログラム
・ 車両のサイバーセキュリティに関する新たな規制(UNECE R155及びR156)を遵守する必要性に関連した車両のサイバーセキュリティ及び関連サービスの開発
・ ルノー・グループのすべての領域(特にIS/IT、車両、コネクティッド・サービス、クラウド・インフラ及び工場)におけるシステムの監督強化(セキュリティ・オペレーション・センター(SOC))
・ サイバーセキュリティに関する認知、研修及びスキルの強化
・ ルノー・グループのシステム/インフラ(クラウド管理を使用するものを含む。)の保護強化
・ 国内外のエコシステム利益団体(例:PFA、サイバーキャンパス、ACEA、OICA等)への参加
デジタル・トランスフォーメーションの効果が出ないリスク
ルノー・グループは、2016年に、IT部門の先導により、すべての部門が生産性を改善し、コストを削減し、価値の源泉を新たに創り出すことを目的としてデジタル・トランスフォーメーションを開始した。このトランスフォーメーションは組織的・技術的な変化を伴うものである。
様々な機能の情報システム間の無数のインターフェースに関連して増大する複雑さ、内外の技術の欠如、及び全般的に非効率なガバナンスは、商品又はプラットフォームの品質不良、デジタル・トランスフォーメーションの遅れ、業務ラインにおける不十分な生産性、そして最終的には品質の低い顧客体験及びルノー・グループの競争力の喪失を招き得る危険である。
リスク管理
デジタル・トランスフォーメーションは機能ごとに統括され、子会社ルノー・デジタルはこの変革を加速させている。2022年には、ルノー・グループは5年の中期デジタルプランを策定した。自動車のデジタル化、生産台数実績、川上物流及び川下物流、販売・カスタマーサービス、アフターサービス、サポート機能、サービス開発、販売・サービス運営の8つの事業領域を新バリューチェーンとして定義している。
機敏な方法論とアーキテクチャやデータをめぐる統治機関は、ルノー・グループが多数のインターフェースに関連して増大する複雑さを管理できるようにする。
技術リスクを管理するために、内部/外部の調達方針が定期的に更新されている。
デジタルプロジェクトポートフォリオのガバナンスは、バリューチェーンの実施委員会の形態で実施されている。それぞれのデジタルイニシアチブについて、必要な技術やデータ・デジタルソリューションの適切なアーキテクチャに特に注意を払いつつ、期待される業績を達成できるようなデジタル課題の確保を目指して、業務ライン/IT共同運営チームが整備されている。
リソース及び人材が不足するリスク
デジタルレボリューション、急速な技術革新、モビリティサービス面での新たな要求を踏まえ、ルノー・グループは、競争力のあるテクノロジー・サービスをもつ会社へ飛躍することを目指している。そのため、その技術要件はあらゆる技術のレベルで進化しており、ルノー・グループは最高のプロフェッショナルを確保しなければならない。同社は、人材を引きつけ、維持し、開発するという課題に取り組まなければならない。したがって、もはや自動車セグメントに限定されない競争の激しい労働市場では、企業にとってのリスクは、自社の戦略的目標や変革を果たすために必要な人材を引きつけたり、維持したりすることができなくなることである。
リスク管理
常に変化する自動車セグメントの役割に適応し、将来のモビリティを形づくるために、ルノー・グループは以下の行動を基本に、スピード感、革新性、効果性、学習意欲を持たせ、従業員のコミットメントと意欲を支える人事部門方針を導入している。
・ 事業展開しているすべての国における非常に幅広い経歴やノウハウをもった人材の採用
・ 自動車産業で女性に選ばれる雇用主となり、女性管理職比率を高めることによる、多様性と包摂の推進
・ 適応された、個人に合わせた、現代化されたトレーニングの提供を通じた従業員の育成とトレーニング(拡張地域社会(ルノウ大学、学習・開発)により支援される)
・ 業績監視及び業績評価の強化と組み合わさった競争力のある報酬政策
・ 人材を見分け、開発し、維持するための、強固で、国際的かつ職能横断的な手法
・ ルノー・グループの価値観の定着と、すべての開発プロセスやプログラムにおけるベンチマークとしての専門的行為の一体化
腐敗行為を含む法令不遵守のリスク
ルノー・グループは、国際的活動のため、自動車事業に特有であるか否かにかかわらず、無数の複雑でダイナミックな法規制(自動車技術上の規制、全般的な製品安全、競争法、輸出管理及び国際的な制裁、労働法、サイバーセキュリティ、個人情報保護等)を受けている。
このため、ルノー・グループは、既存の管理システムにより、法令の変更についての想定が不十分であるか又は誤って考慮していたことに気がつく可能性がある。
このように法令の変更について想定が異なっていること又は考慮しなかったことにより、ルノー・グループ及びそのシニア・エグゼクティブが刑事上、行政上又は財務上の罰金を課される可能性があり、またこれによりルノー・グループの事業活動の遂行能力の減退、売上高及び利益への影響又はイメージの低下につながるおそれがある。
リスク管理
ルノー・グループでは、ルノー・グループ内における規制遵守体制の構築・運営の業務をアドバイザリー部門(当該分野の専門家)に委託している。特に、それぞれの分野において、規制監視の組織化、ルノー・グループ内で適用される方針と手続の定義、フランス内外のネットワークの調整、関係住民へのトレーニングの提供、他の機能(特に、品質部門と内部統制部門)の支援を受けた統制の実施に責任を負う。加えて、ルノー・グループは、その子会社に対し、変化を予測するため、自動車産業の製品に対する具体的な規制を担当する国又は地域の当局との継続的な対話に参加するよう求めている。
例えば、競争法の遵守は法務部の責務であり、この制度をルノー・グループ内に展開し、必要に応じて現地の規則のもとで具体的な要求事項を考慮に入れるため、弁護士ネットワークに依存している。個人情報保護コンプライアンス体制(特にGDPRコンプライアンス)は、デジタル及びIT部門の一員であり法務部と密接に連携しているデータ保護責任者(DPO)の責務である。DPOはすべての国のファンクションをカバーするプライバシーアンバサダーネットワークに依存している。子会社ではDPOを任命し、現地でシステムを運用している。倫理及びコンプライアンス部門(DEC)は、腐敗行為防止計画を担当している。
法務部の支援と倫理及びコンプライアンス委員会(CEC)の監督のもと、DECはそれぞれの分野における規制遵守体制が堅固であることを確保する。当社のコンプライアンス体制の完成度は、四半期ごとに、様々な側面(監視、方針・手続、リスクランク、トレーニングなど)を対象とした指標を用いて測定され、倫理及びコンプライアンス委員会(CEC)に提示されている。
法的リスク
ルノー・グループは、法的リスクにさらされており、その評価及び潜在的な影響は以下に詳述する通りである。ルノー・グループは、重要度分析において、これらの要素の包括的評価を用いており、これらは、以下の記述において優先順位を付けずに提示されている。
訴訟
ルノー・グループは、進行中の訴訟に関連して支出される可能性のある金額の評価及び網羅性に関してリスクにさらされている。一般に、これらの手続は、罰金又は損害賠償の支払いを行う結果となり、ルノー・グループの収入や財政状態に悪影響を及ぼし得る。この場合、これらの手続はルノー・グループの消費者における評判にも影響し、ひいては市場で販売される自動車の魅力の低下にもつながり得る。
市場監視
他のメーカーと同様、ルノー・グループは、販売する商品の法令不遵守及び市場からの撤退のリスクにさらされている。生態系の問題への敏感な反応や判例法の変化、適用法令について規制強化が行われていることからすれば、ルノー・グループが販売する内燃エンジン自動車についてかかるリスクは高いように思われる。
知的財産
ルノー・グループの生産ノウハウ、研究によるイノベーション及び販売商品は、ルノー・グループの知的財産保護のため出願された特許、商標、意匠及びモデルの対象となる。ルノー・グループは、その事業分野において相当数の特許、商標、意匠及びモデルを毎年提出している(「研究開発」参照)。ルノー・グループが知的財産について直面している主なリスクは、故意であるか否かを問わず、偽造のリスクである。
ルノー・グループが保護する製品、生産プロセス、ブランド、意匠及びモデルに対して、第三者によって偽造行為が行われる可能性がある。技術的な観点からは、特にハイブリッド車及び電気自動車の分野におけるルノーの評判に鑑みて、ルノー・グループはこうした偽造の主要な標的となる可能性がある。ルノー・グループのE-TECH技術はその顕著な例である。商標、意匠及びモデルについては、特に交換市場で影響を受けている。ルノー・グループの既存の評判は、偽造リスクを高める主要な要因となっている。
こうした行為は、ルノー・グループの売上高及び利益に直ちに悪影響を及ぼすおそれがあり、関係する技術及び製品の評判及び品質イメージを損なう可能性がある。
故意による侵害は、特許出願が非公開となっている期間に関するリスクを考えると、ルノー・グループにより意図せずに行われるおそれがある。第三者が提出し公開時にのみ知らされる特許出願により、ルノー・グループは開発中の製品を修正し、プロジェクトの研究開発費を増額し又は特許項目を使用する権利を交渉せざるを得なくなるおそれがある。いずれの場合もプロジェクトのマージンに影響を及ぼすであろう。このリスクは、とりわけコネクティビティと標準必須特許に関連して存在する。
リスク管理
法的リスクの統制は、特に内部統制システムに基づいており、以下の3つの指針を軸に構成されている。
・ ルノー・グループの法務機能の管理は、本部機能及びルノー・グループの主要な国々の従業員を軸に構成されている。これらの従業員は階層及び/又は機能ベースで報告する。
・ 法務機能の従業員は、上流での法的リスク予想及び対応策(諮問的コンサルテーション、本部の法務機能からの情報入手等)の適用を積極的に行う。
・ ルノー・グループによる規制の監視は、関係する各国と連携して行われる。
ルノー・グループが主要自動車市場において登録した特許、商標、意匠及びモデルは、偽造品との闘いにおいて効果的な武器を提供する。加えて、商標権に関しては、各国における関税監視の確立により、輸出入ともに疑わしい商品についての報告書が作成されている。
財務リスク
外国為替リスク
事業活動の国際的拡大により、ルノー・グループは為替リスクにさらされている。このリスクは、ユーロに対する様々な通貨の変動に関係しており、主にルノー・グループの自動車事業に影響を与える。
この事業は、主に営業総利益のレベルで為替リスクにさらされており、ルノー・グループは、このエクスポージャーを個別の対応で部分的にヘッジし得る。2023年度の利益及び営業キャッシュ・フローの構造に基づけば、ユーロがすべての通貨に対して1%上昇した場合、自動車部門の年間営業総利益はヘッジ取引の考慮後で9百万ユーロのマイナスの影響を受ける可能性がある(連結財務諸表の注25-B2における通貨ごとの影響の詳細を参照のこと。)。
財務成績、関連会社の損益に対する持分、株主資本及び正味流動性ポジションもユーロに対する為替変動の影響を受ける可能性がある。特に、ルノー・グループは日産の持分を保有し、円貨建ての純資産を保有しており、その変動は資産の有価証券の価値及びルノー・グループの負債の換算準備金に影響を及ぼす。2023年度にユーロが円に対して1%上昇した場合、その影響としてルノー・グループの株主資本に対する日産の寄与は150百万ユーロ減少し、関連会社からのルノー・グループの利益は8百万ユーロ減少する(連結財務諸表の注12-C及び25-B2を参照のこと。)。さらに、ルノー・グループは、日本円貨建ての借入を行うことで日産への投資に関連した為替リスクの一部をヘッジしており、これはルノー・グループの正味流動性ポジションに影響している。したがって、ユーロが円に対して1%上昇すると、ネット・キャッシュ・ポジションは13百万ユーロ増加することになる。
販売金融部門の為替変動リスクへのエクスポージャーはより限定的であるが、それでも当該リスクはその財政状態に悪影響を及ぼす可能性がある。
リスク管理
自動車部門の為替リスク管理方針は、業績管理部及び財務部(DFT)によって実施・監視される。
営業総利益における為替リスクのヘッジは、これらの部署の事前分析を経て、財務部又はシニア・マネジメントによって正式に承認され、毎月、最高財務責任者に報告されなければならない。国際市場において取引される通貨に関して、外国為替取引は可能な限りいつでも、主にルノー・グループのトレーディング・ルーム(ルノー・ファイナンス)によって実施される。
2023年には営業総利益の為替リスクに対するエクスポージャーを制限するため、自動車部門はアルゼンチン・ペソ、中国・人民元及びトルコ・リラに対して為替ヘッジを行った。
また、為替変動に関連した財務成績の歪みを回避するため、外貨建ての資金調達及びキャッシュマネジメントフローに関連した為替リスクを体系的に最小化している。親会社に資金が集中していない国における余剰資金は通常、DFTの管理下で現地通貨にて運用される。金融取引は各事業体の会計上の通貨で行われるか又は外貨建てで行われる場合はDFTの監督の下に同一通貨でヘッジされる。あらゆる残存エクスポージャー(ルノー・ファイナンスの営業により生じるものを含む。)は減損の対象となり、毎月、最高財務責任者に報告される。
出資(ユーロ以外の通貨建てによるもの)は、通常ヘッジされていない。そのため、ルノー・グループ資本として認識された換算調整が生じることがある。但し、日産に対する投資に鑑みて、日産の資本に対するルノーのシェアは特別な為替ヘッジによって部分的にカバーされている(連結財務諸表の注12-Gを参照のこと。)。ルノー・グループは、円建ての日産株式と円貨の流動性リスクの評価という制限の中、保有する日産の株式持分に対する為替リスク・エクスポージャーをヘッジすることが求められる場合がある。
販売金融部門による外国為替リスク管理については、取引為替リスクと構造的為替リスクとが区別されている。取引為替リスクについては、ほとんどの販売金融を行う子会社の事業が単一通貨建てであり、為替リスクにはさらされていない。しかし、一部の子会社では、複数の通貨建ての資産のファイナンス取引を行っている。それらの取引における外国為替ポジションには制限が設けられ、残存するエクスポージャーはモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズにとってわずかな水準で保たれている。2023年12月31日現在、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの連結取引外国為替ポジション(子会社へのエクイティ投資を除く)は17.9百万ユーロにのぼった。また、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズはユーロ圏外の多くの国で長期的な投資を行っている。これらの投資は、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズにとって戦略的に重要であり、ルノー・グループのリスクマネジメントにも融合されている。それらは、為替リスクに対する構造的なエクスポージャーを生み出し、(a)為替レートの変動による影響からルノー・グループの連結資本比率を保護すること、及び(b)自己資本比率に関する現地規制を適切なバッファをもって満たすこと、という2つの主要な目的をもって管理されている。当該通貨が下落した場合、オープン・ポジションを取ることは資産の損失(株式評価損)を招く可能性がある。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、これらのポジションをオープンに保つことによって実現し得る最大の損失に上限を定めている。
外国為替リスク管理に関する詳細は、連結財務諸表の注25-B2を参照のこと。
流動性リスク
ルノー・グループは、長期借入金の発行、銀行借入、コマーシャル・ペーパーの発行並びに債権の証券化及び預金受入業務によって、自動車事業及び販売金融事業の資金調達を行っている。市場の閉鎖が長期化し又はクレジットの利用が圧迫されるとルノー・グループは流動性リスクにさらされる。ルノー・グループの資金調達需要が増加した場合又は新たな資金調達源を利用できない場合、流動性不足は、特に競争力、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすであろう。
流動性リスクとは、自動車部門及び販売金融部門において、支払期限の到来した借入金を返済し又は貸借対照表の拡大に対して資金を供給するための流動性が低下するリスクである。ルノー・グループの流動性は、一般的な市場の混乱、流動性リスクの増大に対する市場の認識又は債券市場における投機圧力等、ルノー・グループが統制できない要因によって大きく影響を受ける可能性がある。
また自動車部門及び販売金融部門は複数の格付機関による格付を受けている。格下げの場合、ルノー・グループの当該部門による資本市場へのアクセスを制限し、かつ/又はそのコストを増加させるおそれがある。
ルノーSAの信用格付(2023年12月31日現在)は以下の表の通りである。
| 格付機関 | 格付及び見通し | 最新の見直しの日付 |
| ムーディーズ | Ba1*/NP/見通し:安定的* | 2023年8月 |
| S&P | BB+/B/見通し:安定的* | 2023年2月 |
| R&I | A-/見通し:安定的** | 2023年3月 |
| JCR | A-/見通し:安定的 | 2022年11月 |
| * 格付けの変更。 ** 見通しが「ネガティブ」から「安定的」に変化した。 | ||
自動車部門及び金融販売部門に関連した金融負債の詳細なスケジュールは、連結財務諸表の注23-Dに示されている。
流動性リスクのさらなる詳細については、連結財務諸表の注25-B1を参照のこと。
リスク管理
自動車セクターの流動性リスクは、DFTによって管理される。この管理は、自動車部門がその活動と成長の資金を賄うために維持しなければならない流動性準備金の水準を規定する内部モデルに基づいて行われる。この流動性準備金の水準は、定期的な見直しと最高財務責任者への定期的な報告を通じて、毎月綿密に監視される。
2023年、ルノーSAは、NEU CPプログラムの利用を通じて短期資金調達へのアクセスを維持した。
また、2023年、ルノーSAは、フランス政府により保証された銀行融資枠契約に基づき2020年に当初借り入れた4十億ユーロを期限前に完済した。
こうしたルノーSAの資金調達に係る契約書(銀行借入及び与信枠を含む。)には、ルノー・グループの信用格付の変更や財務比率の遵守状況の変動を理由に与信枠に悪影響を及ぼす条項は含まれていない。
2023年12月31日現在、自動車部門は、社内目標を大幅に上回る17.8十億ユーロの流動性準備金を有しており、これにより自動車部門は、今後12ヶ月に弁済すべき債務を弁済することができる。その内訳は、現金及び現金同等物が14.5十億ユーロ、確定済みの与信枠(2023年12月31日現在、未使用)が3.3十億ユーロとなっている。
販売金融部門における流動性リスクの管理は複数の指標又は分析に基づいており、融資残高及びリファイナンス取引の最新の見積りに基づいて毎月更新される。預金の流出に関する法令は、保守的な仮定の対象となる。ルノー・グループは流動性リスクを抑制する制限を設けている。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、事業と発展の長期的な持続を確実なものとするため常に十分な財源を備えていなければならない。2023年12月31日現在、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ・グループの流動性準備金(ヨーロッパ範囲)は14.6十億ユーロであり、内部目標値を大きく上回っている。それは未使用の確定済み与信枠4.4十億ユーロ、中央銀行金融政策オペの適格担保5.4十億ユーロ、及び高品質流動資産(HQLA)4.6十億ユーロと利用可能な現金0.2十億ユーロで構成され、これらにより、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、外部からの流動性を利用せずに12ヶ月超にわたり顧客へのファイナンスを維持することが可能となる。
さらなる詳細については、連結財務諸表の注25-B1を参照のこと。
顧客及びネットワーク信用リスク
ルノー・グループは、その販売金融事業において、個人や法人顧客及びディーラー・ネットワークからの信用リスクにさらされている。信用リスクは、顧客(債務者)がモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズに対する債務の返済義務を履行できると確信できないことから生じる。
信用リスクはデフォルトリスク(すなわち、顧客による返済義務の不履行の可能性)とデフォルト時の損失リスク(すなわち、デフォルト時の債務の不履行)に分けられる。これら2種類の信用リスクの構成要素の評価は、債務者の社会経済的及び財務的要素と、債務者のマクロ経済的及びミクロ経済的な背景と関連している。
したがって、信用リスクの度合いは、リスクの程度に応じた借入の分類(IFRS第9号による3段階の分類)と、リスクの種類(段階)ごとにあてはまる減損の程度の観点から表される。貸付減損費用や損失は毎年認識され、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの損益計算書の「リスク費用」の総計に表示される。したがって、年間のリスク費用の度合いは、顧客向け貸付ポートフォリオにおける信用リスクのわずかな増減を表している。
顧客業務(個人及び企業)及びディーラー・ネットワークの資金調達についてのリスク費用は、安定的かつ全体的に抑制されており、ヨーロッパでは非常に好ましい成果をあげている。一方、コロンビアではすべてのプレイヤーに影響を及ぼすリスクの危機に直面している。
リスク管理
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの受入体制は、統計的な貸付モデル、過剰借入のリスクから顧客を保護するための受入ルール、顧客の全負債をチェックするための外部データベースの使用(但し、「有効」なファイルがないフランスを除く。)及び詐欺防止措置に基づいている。さらに、ディーラー・ネットワークファイナンスのために、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズには、それぞれのカウンターパーティについてリスクスケールで格付けをすることを可能にするための内部的な方法論がある。
すべての受入システムは、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの各事業体に組み込まれたルノー・グループ基準によって管理される。ローン開始時及びローン期間中の信用リスクの質は継続的にモニタリングされ、信用リスク監視システムの一貫性を確保するために特有の管理が実施されている。この枠組みの中では、脆弱な顧客層や、既に発生したインフレなどのリスク悪化要因に対して、引当金の修正が行われる。
最後に、先行きを見据えた経営をするにあたり、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、好ましくない経済状況の見通しを考慮し、顧客向け貸付ポートフォリオにストレステストを行うことで事業モデルや自己資本レベルの回復力を測る先行きを見据えた手法を用いてこうした顧客向け貸出金残高の減損額を上方修正している。
2023年12月31日現在のリスク費用合計は、2022年12月31日現在の0.44%に対して、平均稼働資産の0.29%であった。2023年12月31日現在の純顧客資産は42,634百万ユーロであり、純ディーラー資産は11,592百万ユーロであった。
顧客及びディーラー・ネットワークの信用リスク管理の詳細については、連結財務諸表の注25-B6を参照のこと。
残存価値へのエクスポージャーに関するリスク
中古車の市場価格の下落傾向は、これらの残存価値の所有者、つまりリース期間終了時に自動車を成約時の固定価格で買い戻すことを約束していた者にとって、リスクをもたらす可能性がある。このリスクは、契約当初は予想していなかった損失の計上により当社の経営成績及び財政状態に負の影響を与えるおそれがある。2023年は中古車市場の安定年であり、価格は下落し始めた。残存価値の下落リスクは、ルノー・グループの自動車部門及び買戻特約付融資を行うモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズが負担する。2023年12月31日現在、ルノー・グループのエクスポージャーは、自動車部門(車両の正味帳簿価額)において2,893百万ユーロであり、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズにおいて3,356百万ユーロであった。2022年12月31日時点では、エクスポージャーはそれぞれ、2,816百万ユーロ及び2,506百万ユーロであった。エクスポージャーの増加は、商業活動の回復(実績が向上した)と車両の残存価値の維持によって説明される。
リスク管理
中古車市場の推移は、とりわけ、中古車の販売台数、中古車の現在・将来の市場価格、販売チャネルの構成及び当該車種の新車の販売価格等を分析するルノー・グループ残存価値管理委員会によって定期的かつ徹底的に監視されている。その結果がリスクの見積りとなり、貸付ポートフォリオについては、観察される市場価格が買戻特約のレベルを下回った場合や、中古車市場において将来の具体的なリスクが特定された場合には、保守的に引当が行われる。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは同等のガバナンスを有しており、手段と情報の面で親会社との重要なシナジーから利益を得ている。
金利リスク
金利リスクへのエクスポージャーは、主に販売金融部門に関連するものであり、このリスクは金利の変動が将来の総所得に及ぼす影響にあたる。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの営業利益は、市場金利又は顧客預金利率の変動により影響を受ける可能性がある。
リスク管理
販売金融部門における金利リスクは日々管理され、通貨、運用会社及び資産ポートフォリオごとの感応度が計算され、これにより、各会社が個別に課された制限を守っていることが確認される。金利リスクに対する感応度は、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの全事業体で共通の方法を用いて測定されている。感応度は、各事業体につき貸借対照表フローの価値に基づく金利上昇の影響を測定することからなる。その上昇の規模は各通貨の過去の金利の測定値によって決まる。2023年12月31日現在、それぞれの通貨に対して適用された金利ショックは、ユーロ、スイス・フラン、デンマーク・クローネ、モロッコ・ディルハムで100ベーシスポイント、スウェーデン・クローナ、英国ポンドで150ベーシスポイント、チェコ・コルナで200ベーシスポイント、ハンガリー・フォリントで250ベーシスポイント、ルーマニア・レイ、コロンビア・ペソ、ポーランド・ズロチで300ベーシスポイント、ブラジル・レアルで350ベーシスポイント、アルゼンチン・ペソ、ロシア・ルーブルで500ベーシスポイントであった。このヘッジシステムは、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ全体のエクスポージャー及び各会社のエクスポージャーを低減させる。2023年12月31日現在、ヘッジ後の各通貨の並行金利ショックに対する感応度の絶対値は合計10.9百万ユーロで、この数値はグループが定める限度(70百万ユーロ)を下回っていた。
自動車部門では、流動性準備金は一般的に変動金利で積み立てられ、長期投資は固定金利で資金調達されている。自動車部門の利用可能な現金は可能な限りルノーSAにおいて集中管理され、ルノー・ファイナンスによって短期銀行預金として運用されている。
金利リスク管理の詳細については、連結財務諸表の注25-B3を参照のこと。
税制の改正に関するリスク
租税リスクとは、税法や規制の変更、現地の税務当局との解釈の相違、税法大系の変更に関連するリスクである。
ルノー・グループは、根拠がないと判断した税額の調整に対して異議を申し立てる権利を留保する。
2019年4月にIFRIC第23号が適用されたことに伴い、法人所得税に関する不確定な税務上の取扱いは、他の営業活動による流動負債の法人所得税ラインの中の税金負債として計上されている。
リスク管理
ルノー・グループは、事業を展開するすべての国において、国際条約及び現地法令に従い、その事業に適用される税務規制を確実に遵守している。
ルノー・グループの税務部門は、すべての税務関連リスクの管理を含む、ルノー・グループの世界的な税務方針に責任を負う。
ルノー・グループ財務部門に付随する支援部門として、ルノー・グループの税務部門は、業務部門から独立している。それは、当該ミッションの中で、現地の税務ネットワークによって支援されている。
租税リスクの管理は、ルノー・グループ全体のリスクマネジメントプロセスの中で必要不可欠な部分である。
ルノー・グループの税務部門は、社内連絡チャネルを通じて、グループ内(自動車、販売金融、モビリティサービス)での納税基準の周知徹底を図っている。
ルノー・グループの税務部門は、関連するドキュメンテーションと厳格な税務手続の内部統制に基づき、税務問題の処理及び管理に責任を持って取り組んでいる。
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績等の概要
① 概略
主要な数値
| 2023年 | 2022年(1) | 変動 | ||
| ルノー・グループの世界における登録台数 | 百万台 | 2.24 | 2.05 | +9.0% |
| ルノー・グループの売上高 | 百万ユーロ | 52,376 | 46,328 | +6,048 |
| ルノー・グループの営業総利益 | 百万ユーロ | 4,117 | 2,570 | +1,547 |
| 売上高における 割合(%) | 7.9% | 5.5% | +2.3 pts | |
| ルノー・グループの営業利益 | 百万ユーロ | 2,485 | 2,191 | +294 |
| 関連会社の寄与額 | 百万ユーロ | 880 | 423 | +457 |
| 内:日産 | 百万ユーロ | 797 | 526 | +271 |
| 当期純利益 | 百万ユーロ | 2,315 | -716 | +3,031 |
| 内:継続事業 | 百万ユーロ | 2,315 | 1,604 | +711 |
| 内:非継続事業 | 百万ユーロ | - | -2,320 | +2,320 |
| 当期純利益 グループ持分 | 百万ユーロ | 2,198 | -354 | +2,552 |
| 内:継続事業 | 百万ユーロ | 2,198 | 1,634 | +564 |
| 内:非継続事業 | 百万ユーロ | - | -1,988 | +1,988 |
| 一株当たり利益 | ユーロ | 8.11 | -1.30 | +9.41 |
| 自動車部門の営業フリー・ キャッシュ・フロー(2) | 百万ユーロ | +3,024 | 2,119 | +905 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ ポジション | 百万ユーロ | +3,724 (2023年12月31日 現在) | +549 (2022年12月31日 現在) | +3,175 |
| 販売金融事業に係る平均稼働資産 | 十億ユーロ | 51.2 | 44.7 | +14.4% |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A参照)。
(2) 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー:利息・税金調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く。)から有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)を除いたもの(必要運転資本の変動を含む。)。
概要
2023年の過去の業績: すべての財務面での大幅な改善
・ 2023年度の財務ガイダンスを上回る(2023年6月に更新済み)
| 2022年(*) | 2023年度当初 ガイダンス | 2023年度更新済 ガイダンス | 2023年 | 2022年度比 変動 | |
| ルノー・グループの営業総利益率 | 5.5% | ≥6% | 7% から 8% | 7.9% | +2.4ポイント |
| フリー・キャッシュ・フロー | 2.1十億ユーロ | ≥2.0十億ユーロ | ≥2.5十億ユーロ | 3.0十億ユーロ | +0.9十億ユーロ |
(*) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる。
・ すべての財務状況が過去最高水準で大幅に改善:
・ ルノー・グループの売上高は2022年度比+13.1%、一定の為替レートによれば+17.9%の52.4十億ユーロであった。
・ 記録的なルノー・グループの営業総利益は4.1十億ユーロで売上高の7.9%であり(2022年度比+2.4ポイント)、2022年度比1.5十億ユーロ増となった。
・ 記録的な自動車部門の営業総利益は3.1十億ユーロで売上高の6.3%であり(2022年度比+3.0ポイント)、2022年度比1.6十億ユーロ増となった。
・ 当期純利益は2.3十億ユーロで、2022年度比3.0十億ユーロ増である。
・ 記録的なフリー・キャッシュ・フローは、3.0十億ユーロで、2022年度比0.9十億ユーロ増となった。
・ 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションは最高水準で、2023年12月31日現在3.7十億ユーロとなった(2022年12月31日比3.2十億ユーロ増)。
・ ROCEは2倍超で、2022年度の12.6%に対して2023年度は28.5%である。
・ ヨーロッパの受注台数は2.5ヶ月分と好調
・ ルノー・グループは、ラインナップの刷新に成功し、顧客から再び注目を浴びている。2023年、ヨーロッパにおいて、最も良く売れた自動車トップ3にルノー・グループの2車種が入り、ルノー・ブランドは5位から2位に浮上した。
・ 2024年には、10車種を発売(*)する商品攻勢とコスト削減の加速が、業績と強力なキャッシュ創出の原動力となるだろう。ルノー・グループは、2024年に以下を達成することを目指している:
・ ルノー・グループの営業総利益率が7.5%以上となること
・ フリー・キャッシュ・フローが2.5十億ユーロ以上となること
(*) 2024年には、ルノー・ダスター(ヨーロッパ以外)とキャプチャーのフェイスリフトを除く10車種の新型車を発売。
・ 2024年5月16日の年次株主総会において、2022年会計年度の1株当たり0.25ユーロに対し、1.85ユーロと配当金の大幅増額が提案される予定である(1株当たり+1.60ユーロ)。
業績
・ 3つの補完的な成長ブランド:
・ 全世界におけるルノー・グループの販売台数は、2022年度比9%増の2,235,000台に達した。ヨーロッパ(*)では、販売台数は13.9%増の市場で18.6%増となった。
(*) ACEAヨーロッパの範囲。
・ ルノーは世界で最も売れているフランスのブランドであり、ヨーロッパのPC+LCV(*)市場で2位、ヨーロッパのLCV(*) (*)市場で首位、フランスでは乗用車及び小型商用車で首位である。クリオは、すべての販売チャネルを合わせて、2023年にフランスで最も売れている自動車となり、ヨーロッパで第3位となっている。
(*) PC+LCV:乗用車及び小型商用車。
(*) (*) ピックアップトラックを除く。
・ ダチアは、ヨーロッパのPC+LCV市場で11位にランクされた(+4位)。ヨーロッパの乗用車市場では、ダチアがトップ10入りし、ダチア・ブランドはダチアの中核市場であるヨーロッパのリテール自動車市場(*)で2位を確保している。
(*) オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国。
・ アルピーヌの販売台数は2022年度比22.1%増となった。アルピーヌA110は、2023年にヨーロッパで販売された2シータースポーツクーペのトップの座を維持している。
・ 価値重視の営業方針は前例のない商品攻勢の開始から既に恩恵を受けている:
・ アルカナ、オーストラル、エスパスE-TECHハイブリッド及びメガーヌE-TECHエレクトリックの成功により、ヨーロッパのC及び上位セグメントにおけるルノー・ブランドの販売台数は、2022年度比で26%改善した。C及び上位セグメントは、2023年度にヨーロッパでルノー・ブランド販売台数の構成割合の42%(2022年度比+3ポイント)を占めた。
・ ヨーロッパ(*)のルノー・グループ主要5ヶ国においてリテールチャネルでのルノー・グループ販売台数が65%を占める。ルノー・ブランドは、販売台数の半分超をリテールチャネルで計上している。
(*) フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、英国。
・ 電動化攻勢の成功:
・ ルノー・ブランドは、電気乗用車(*)の販売台数において2022年度比 19.7%増でヨーロッパ第3位を獲得した。ヨーロッパにおけるルノー・ブランドの乗用車販売台数の39.7%を占めた(うち11.3%は電気自動車)。この傾向を支えたのは、ハイブリッド車(HEV)の販売台数が62%増加したことである。オーストラル、クリオ及びキャプチャーは、ヨーロッパで最も売れているハイブリッド車のトップ10に入っている。
(*) 電気自動車、ハイブリッド(HEV)及びプラグイン・ハイブリッド(PHEV)を含み、マイルド・ハイブリッド(MHEV)を除く。
・ ダチアは既に、スムーズな電動化戦略を開始した:ダチア・ジョガー・ハイブリッド140は、2023年1月から販売されており、ジョガーの受注の25%超を占めている。また、ダチア・スプリング(100%電気)は、ヨーロッパ(*)におけるリテール電気自動車の販売台数においてトップ3の座を保持している。
(*) オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国。
・ 2023年、ルノー・グループはヨーロッパにおけるCAFE(*)目標(乗用車及び小型商用車)の達成を確認している。
(*) 公式結果は、今後数ヶ月以内に欧州委員会から発表される。CAFE=Corporate Average Fuel Economy(企業平均燃費)。
財務成績
2023年12月31日現在のルノー・グループの連結財務諸表及びルノーSAの財務諸表は、2024年2月14日、ジャンドミニク・スナール会長の下、取締役会により承認された。
ルノー・グループの売上高は2022年度比13.1%増の52,376百万ユーロに達した。一定の為替レート(*)によれば、増加率は17.9%であった。
(*) 一定の為替レートにおける連結売上高の変動を分析するため、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
自動車部門の売上高は48,150百万ユーロで、2022年度と比較して11.7%増加した。これには、主にアルゼンチン・ペソ及びそれより程度は低いもののトルコ・リラの下落に関連する4.8ポイントの為替のマイナス影響(2,068百万ユーロ)が含まれる。一定の為替レート(*)によれば、増加率は16.5%であった。
(*) 一定の為替レートにおける連結売上高の変動を分析するため、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
・ 台数効果は、車両の商業的成功により、+4.0ポイントとなった。登録台数の9%増は、2022年末に比べディーラーシップ・ネットワーク内の再在庫が減少したことによる台数効果4ポイントに相当する。総在庫に関するこの改善は、年末時点で500,000台を下回るという我々の目標を超えるものである。
・ 価格効果は+7.4ポイントのプラスで、引き続き非常に堅調であり、為替効果を相殺するための価格の引上げとともに販売台数よりも価値を重視するルノー・グループの販売方針や車両の充実を反映している。
・ 地理的構成は、ヨーロッパでの好調な販売実績により+1.7ポイントのプラスの影響を受けた。
・ 製品構成効果は、主にオーストラル、エスパスE-TECHハイブリッド及び小型商用車の成功により、+1.0ポイントであった。クリオの成功は、その平均販売価格がルノー・グループの平均販売価格を下回っているため、この項目にマイナスの影響を与えた。
・ パートナーに対する売上は、三菱自動車向けASX(2023年初頭から)及びコルト(2023年10月から)の生産に加え、日産、ルノー・トラック、メルセデス・ベンツとのダイナミックな小型商用車事業に支えられて、2.1ポイントのプラスの影響をもたらした。
ルノー・グループの営業総利益率は、2022年度の5.5%に対して2.4ポイントアップし、売上高の7.9%で記録的な数値となった。2022年下半期の6.3%から2023年上半期の7.6%及び2023年下半期の8.1%へと継続して上昇を続けた。営業総利益は4,117百万ユーロとなり、2022年度比1,547百万ユーロ増であった。
ルノー・グループの営業総利益には、2022年11月初頭以降、ホースの連結除外までの間、売却目的で保有する資産の償却中止による現金支出を伴わないプラスの効果が含まれる。2023年に482百万ユーロ(2023年上半期に275百万ユーロ、2023年下半期に207百万ユーロ)が計上された。前年同期比では398百万ユーロのプラスの効果となった。
このプラスの影響を調整すると、2023年のルノー・グループの営業総利益率は6.9%となる(2023年上半期は6.6%、2023年下半期は7.3%)。
2023年には自動車部門の営業総利益率も自動車部門の売上高の6.3%で記録的なレベルに達し、2022年度比で3.0ポイント上昇した。2022年の1,402百万ユーロに対し、2023年は3,051百万ユーロで記録的な数値となった。
・ 自動車部門の営業総利益率は、主にアルゼンチン・ペソによる-595百万ユーロのマイナスの為替影響を強く受けた。
・ +621百万ユーロのプラスの台数効果と+2,908百万ユーロのプラスの構成/価格/強化の効果は、自動車の成功と価値を重視する販売方針の成功を示した。プラスの構成/価格/強化の効果は、費用の増加を相殺する以上のものであった。この費用の増加は-1,630百万ユーロで、主に原材料やエネルギー価格の上昇、物流費及び人件費が持ち越された影響により説明される。
・ 販管費は389百万ユーロ増加したが、これは主に継続的な商品攻勢によるマーケティング費用と給与増によるものである。
・ アルゼンチンにおける価格の再評価は、同国におけるルノー・グループのサブスクリプションプランにおいて計算されたもので、「その他」の項目の+376百万ユーロの影響の大半を説明した。
ルノー・グループの営業総利益に対するモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(販売金融部門)からの寄与は、2022年度(*)の1,198百万ユーロに対し1,101百万ユーロに達しており、2022年初頭以降のヨーロッパの金利上昇に関連するスワップ評価による非経常的な影響によるものである。この一過性の要因を除き、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの営業総利益は、2022年度比で8%の上昇となる。この変化は主に新規融資の増加及びリスク費用の減少によってもたらされた。
(*) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる。
その他の営業利益及び営業費用は-1,632百万ユーロのマイナスであった(2022年度は-379百万ユーロ)。これは主に、2023年12月に実施した日産株売却に伴うキャピタル・ロス-0.9十億ユーロ、車両開発及び特定生産資産の減損-0.5十億ユーロ、並びにリストラ費用によるものである。ブローニュ・ビヤンクールの土地、ルノー・グループの販売子会社数社及びルノー・リテール・グループの支店の売却に関連して、資産処分のキャピタル・ゲインは+0.3十億ユーロに達した。
その他の営業利益及び営業費用を考慮した結果、ルノー・グループの営業利益は、2022年度に2,191百万ユーロであったのに対し、2,485百万ユーロであった(2022年度比+294百万ユーロ)。
正味財務収益及び費用は、2022年の-486百万ユーロに対し、-527百万ユーロであった。この増加は、ネット・キャッシュ・ポジションに対する金利上昇のプラスの影響によって一部相殺されたアルゼンチンの超インフレの影響によって説明することができる。
関連会社からの寄与は2022年度の423百万ユーロに対して880百万ユーロであった。これには日産の寄与に関連する797百万ユーロが含まれている。
当期及び繰延税金は、-523百万ユーロの費用を計上し、2022年度と比較して安定していた(2022年度は-524百万ユーロ)。業績の改善による税引前利益の増加は、繰延税金の変動によって相殺された。
そのため、当期純利益は2022年度と比較して3,031百万ユーロ増の2,315百万ユーロであり、当期純利益のルノー・グループ持分は2,198百万ユーロ(1株当たり8.11ユーロ)であった。備忘として、2022年度における非継続事業からの当期純利益は、ロシアの産業活動の売却に関連する非現金調整により、-2,320百万ユーロとなった。
自動車部門の事業のキャッシュ・フローは2023年に記録的な水準となり、2022年度と比較して667百万ユーロ増の5,485百万ユーロに達した。これには、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの配当金600百万ユーロを含む(2022年度は800百万ユーロ)。当該キャッシュ・フローは、資産処分前の有形固定資産及び無形資産への投資2.9十億ユーロ(処分との純額で2.6十億ユーロ)とリストラクチャリング費用(0.5十億ユーロ)を大きく上回ってカバーした。
資産処分の影響を除くと、ルノー・グループの純設備投資及び研究開発は2023年度は3,817百万ユーロで、売上高に対する割合は2022年度の7.4%に対して7.3%を示した。これは、資産売却を含めると6.7%となる。
フリー・キャッシュ・フロー(*)は、記録的な水準の3,024百万ユーロに達した。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの配当金を除くと、2022年度の1,319百万ユーロに対して1,105百万ユーロ増の2,424百万ユーロであった。必要運転資本の変動は637百万ユーロとプラスで、これは主に在庫の減少に関連している。
(*) フリー・キャッシュ・フロー:利息・税金調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く。)から有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)を除いたもの(必要運転資本の変動を含む。)。
2023年12月31日現在、新車の棚卸資産合計(独立系ディーラー・ネットワークを含む)は、我々の目標を上回り484,000台であった。これに対し、2023年6月末時点では569,000台、2022年12月末時点では480,000台であった。
2023年12月31日現在の自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションは、2022年12月31日現在の549百万ユーロと比較して、3,724百万ユーロであり、3,175百万ユーロの改善となっている。2023年には以下のオペレーションが含まれる。
・ 新提携契約に基づき実施された、フランスの信託に保有される211,000,000株の日産株売却に相当する764百万ユーロ。
・ オトロ・キャピタル、レッドバード・キャピタル・パートナーズ及びマキシマム・エフォート・インベストメンツによるアルピーヌ・レーシングLtd(英国)への24%出資に相当する200百万ユーロ。
フランス政府が保証する銀行プールからの貸付金(PGE)は現在全額返済されている(1年前倒し)。
流動性準備金は、2023年12月末現在17.8十億ユーロと高水準に達し、2022年12月31日現在と比較して0.1十億ユーロ増加した。
資本配分
ルノー・グループは従業員株式保有制度を通じて、また配当金を通して、ステークホルダーと価値創造を共有することを意図している。
ルノーリューション・従業員シェアプラン
2022年以降、ルノー・グループでは、2030年までに従業員の持分を増加させ、従業員持分の資本に占める割合を10%にするための取り組みを行っている。
2023年、95,000名超の従業員が8株の無償株式交付の恩恵を受けた。このうち38,000名近くは1株当たり26.28ユーロの優遇価格で株式への申込みも行った。全体では、2.1百万株近くの株式が従業員によって追加で保有され、この2度目のルノーリューション・シェアプランの実施はルノー・グループの資本の0.7%に相当し、従業員は2023年12月31日現在5.07%の資本を保有する。
配当金
2023会計年度の提案された配当金は1株当たり1.85ユーロで、昨年と比較して1株当たり1.60ユーロ増額した。配当性向はルノー・グループ連結当期純利益(親会社持分)(*)の17.5%である。当該配当金は全額現金で支払われ、2024年5月16日の年次株主総会に承認のため付議される予定である。配当落ち日は2024年5月22日であり、支払日は2024年5月24日である。
(*) 日産株売却による880百万ユーロのキャピタル・ロスを除く。
キャピタル・マーケット・デーで発表されたとおり、配当金方針は、中期的には配当性向をルノー・グループ連結当期純利益(親会社持分)の35%を上限として、規律ある形で順次増加していく予定である。そのためには、ルノー・グループは最優先課題である「投資適格」格付への回復を達成する必要がある。
2024年度の見通し
2024年の商品攻勢とコスト削減の加速が、業績と強力な現金創出への原動力となる。
・ 製品発売:2024年は歴史的な年となり、10車種の新型車を発売(*)
(*) 2024年には、ルノー・ダスター(ヨーロッパ以外)とキャプチャーのフェイスリフトを除く10車種の新型車を発売。
**・ ルノー・ブランド:**7車種の新型車発売(*):
(*) 2024年には、ルノー・ブランド向けにルノー・ダスター(ヨーロッパ以外)とキャプチャーのフェイスリフトを除く7車種の新型車を発売。
- WLTPの航続距離が600kmを超えるセニックE-TECHエレクトリックと、100%電気自動車のポップアイコンであるルノー5 E-TECHエレクトリックの2つの新型100%電気自動車
- ラファールE-TECHを含む、ヨーロッパにおける新型ハイブリッド車2車種
- 新型ルノー・マスター(ICE及び100%電気バージョン)
- ヨーロッパ以外の市場で2つの新型車:カーディアン、ルノー・コリア自動車の自動車
- 2024年、ルノー・ブランドは「インターナショナル・ゲーム・プラン2027」を引き続き展開する。2023年のブラジルとトルコに続き、今年はモロッコと韓国でのプラン展開が目玉となる。
・ ダチア:
- 新型ダチア・ダスターを2024年3月より発売する。
- 100%電気自動車の新型ダチア・スプリングは、外観及び内装ともにデザインを一新し、2024年夏に発売する。
- 2024年末にCセグメント車のビッグスターも発表する。
・ アルピーヌ:
- アルピーヌは、2024年上半期にトルコに進出し、国際展開を継続する。
- 2024年は、アルピーヌが電気自動車にシフトする年である。このブランドは、初の100%電気自動車である電動ホットハッチ、アルピーヌA290を発表する予定である。
・ コスト削減と市場投入までの時間の短縮:
・ インダストリアルメタバースにより、現在から2027年までの間に、1台当たりの生産コストを熱自動車で30%、電気自動車で50%削減する。
・ この生産コスト削減は、2027年以降までにCセグメント電気自動車の第1世代から第2世代までの変動コストを40%削減するというアンペアの目標にもつながる。
2024年、ヨーロッパ及び中南米の自動車市場は安定することが予測される。また、ユーラシアは11%の下降が予測される。
この状況において、ルノー・グループは、2024年に以下を達成することを目指している。
・ ルノー・グループの営業総利益率が7.5%以上となること。
・ フリー・キャッシュ・フローが2.5十億ユーロ以上となること。
2023年度のハイライト
・ 2023年1月9日:ルノー・グループは、全従業員を対象としたルノーリューション・シェアプランを成功裏に終了した。95,000名を超える従業員が6株の無償株の恩恵を受けることになる。このうち40,000名超は、22.02ユーロの優遇価格での株式購入も行った。この取引後、従業員は資本の約4.7%を保有することになり、2030年までに従業員株主の比率を10%にするという野望の新たな一歩となる。
・ **2023年1月10日:**ルノー・グループとパンチ・トリノは、低排出ディーゼル・エンジンに関する戦略的パートナーシップを締結した。パンチは、ルノー・クレオン工場で生産される小型商用車用ルノー4気筒ディーゼル・エンジンを購入する。パンチは、現行及び将来のルノー4気筒ディーゼル・エンジンを使用・販売することができるようになる。小型商用車用低排出ディーゼル・エンジンに関するこのパートナーシップは、ルノー・グループによってホース・プロジェクト事業にもたらされる。
・ **2023年1月16日:**電気自動車:CEAとルノー・グループは、コネクティッド・カーがバッテリーから電気ネットワークにエネルギーを注入することも可能にする、非常に高効率な双方向車載充電器を開発する。よりコンパクトで高効率なこの充電器は、エネルギー損失を30%削減し、車両バッテリーの充電を高速化する。10年後までにルノーの車両に搭載される予定である。
・ **2023年2月6日:**ルノー・日産・三菱アライアンスは、パートナーシップの新たな章を開いた。アライアンスのすべてのステークホルダーのために価値創造を最大化するための3次元プログラムには、中南米、インド及びヨーロッパにおいて、事業面で高い価値を創造するプロジェクト、各社の新たな取り組みにパートナーが参加可能となる、戦略的な機敏性の向上、ルノー・グループと日産の間の株式相互保有のリバランスとアライアンスのガバナンスの強化が含まれる。
・ **2023年2月13日:**ルノー及び日産は、インド事業へのコミットメントを刷新した。600百万米ドル/530億インドルピーを投資し、電気自動車2車種を含む6車種の新モデルのインドでの生産を支援する。追加の研究開発活動により、最大2,000人の新規雇用を創出する。
・ **2023年3月2日:**アラムコは、低排出技術に特化したパワートレイン新会社について、ジーリー及びルノー・グループとのレター・オブ・インテント(基本合意書)に調印した。この投資は、合成燃料ソリューションと次世代水素技術の開発を支援する。
・ **2023年4月13日:**ルノー・グループとベルコールは、フランスのダンケルクに建設予定のベルコール・ギガファクトリーで生産される電気自動車用高性能低炭素バッテリーを年間12GWh供給する長期パートナーシップを締結した。これらのバッテリーは、フランスのディエップで生産される将来のアルピーヌ100%電気自動車C-クロスオーバーGTを皮切りに、2025年からルノー・グループ・ブランドの上級セグメント車に使用される予定である。
・ **2023年4月14日:**ルノー・グループとプラグの合弁会社であり、水素モビリティを専門とするHYVIAは、イル=ド=フランス地方のフラン工場に初の電解槽を設置したところである。この1MWの電解槽は、400kg/日のグリーン水素製造能力を持ち、当初は、HYVIAが販売するルノー・マスターH2-TECH車の燃料電池及び水素充填ステーションの試験のために同工場に供給される予定である。
・ **2023年5月23日:**ソフトウェア・レピュブリックは、20を超えるイノベーションを統合したコンセプトカー「H1stビジョン」(「Human first vision」)を通じて、未来のモビリティのビジョンを世界に初公開した。
・ **2023年5月23日:**ルノー・グループとヴァレオは、協業を拡大し、ソフトウェア定義自動車の開発におけるパートナーシップを締結した。
・ **2023年6月9日:**ルノー・グループは、CAC 40 ESGインデックスの四半期ごとの見直しに伴い、2023年6月16日金曜日付けでCAC 40 ESGインデックスの構成銘柄となる。
・ **2023年6月26日:**アルピーヌは、2030年に売上高8十億ユーロ以上、2026年に損益分岐点を達成するという、成長と国際的発展の目標を確認した。
アルピーヌは、将来の100%電動スポーツカーのために、独自の高性能プラットフォーム(APP)を開発し、2030年にはネット・ゼロ・カーボンの生産を目指す。
アルピーヌは、2030年に向けて7つのモデルラインナップを発表する。
・ **2023年6月26日:**アルピーヌ・レーシングLtdが発展を加速。投資家グループ-オトロ・キャピタル、レッドバード・キャピタル・パートナーズ及びマキシマム・エフォート・インベストメンツは、アルピーヌ・レーシングLtd(英国)に200百万ユーロを投資、24%の株式を取得し、アルピーヌの成長戦略とフォーミュラ1のスポーツの野望を支援した。この取引により、この投資後のアルピーヌ・レーシングLtdは約900百万ドルの価値を持つことになる。
・ **2023年6月29日:**ルノー・グループは、2023年度の財務見通しを更新し、以下の通り予測する。
- ルノー・グループの営業総利益率は7%から8%の間(従来は6%以上)。
- フリー・キャッシュ・フローは2.5十億ユーロ以上(従来は2十億ユーロ以上)。
・ **2023年7月5日:**2023年7月1日、次世代の低排出ハイブリッド&サーマル・パワートレインの開発、生産、供給における新たなリーディングカンパニー、ホースが誕生した。
・ **2023年7月11日:**ルノー・グループとジーリーは、各社が新会社の50%持分を保有し、世界をリードするパワートレイン技術会社を立ち上げるための合弁契約を締結した。
アラムコ、ジーリー、ルノー・グループの間のレター・オブ・インテント(基本合意書)の締結を受けて2023年3月2日に発表されたとおり、アラムコは、この新会社への戦略的投資について評価中である。
新会社には3大陸にわたる17のエンジン工場と5つの研究開発センターが含まれ、多数のOEMにPWTソリューションを提供するべく戦略的に構築された完全かつ効率的組織において19,000名の従業員を有し、また新たなパートナーを歓迎する魅力的なビジネスモデルを備えている。
・ **2023年7月26日:**ルノー・グループと日産自動車株式会社は、2023年2月6日に締結・公表された拘束力のある枠組み合意を踏まえた最終契約の締結を完了したことを発表した。この最終契約で企図された取引は、規制当局の承認を含むいくつかの条件を前提にしており、2023年第4四半期に完了する予定である。
・ **2023年9月5日:**ルノー・グループは、2年目となる大規模な従業員持株制度であるルノーリューション・シェアプランを展開している。2022年のルノー・シェアプランの終了時点で、従業員の株式保有は資本の約4.7%に達しており、ルノー・グループは2030年までに従業員の株式保有を資本の10%にするという野望を確認している。
・ **2023年10月6日:**ルノー・グループ、ボルボ・グループ及びCMA CGM グループは、新しいソフトウェア定義自動車のプラットフォームと、ロジスティクス業界向けにカスタマイズされたソリューションの幅広いエコシステムを搭載した、優れた安全なソリューションを持つ100%電気バンの新世代で、脱炭素で効率的なロジスティクスの増大するニーズに対応するために協力する。ルノー・グループとボルボ・グループは、フランスを拠点とする独自のコーポレート・アイデンティティのもと事業を行う新会社を設立するための拘束力のある合意に調印し、両グループは当初50%ずつの出資比率で、今後3年間でそれぞれ300百万ユーロを投資する予定とした。CMA CGMは、ルノー・グループ及びボルボ・グループと、120百万ユーロを投資して新会社に参加するという拘束力のないレター・オブ・インテントに署名した。新会社の設立は2024年初頭に予定されており、すべての規制当局の承認プロセスが完了することが条件となる。
・ **2023年10月25日:**ルノー・ブランドは、ルノーリューション計画の一環として、「インターナショナル・ゲーム・プラン2027」を発表した。この計画は、2027年までに3十億ユーロを投資し、C及びDセグメントからの5車種を含む8つの新モデルをヨーロッパ国外で発売し、2027年までに最も価値を生み出すセグメントにブランドを位置づけるものである。カーディアンは、発表される8つの生産モデルの最初のモデルである。ヨーロッパ以外では、ルノーは2027年までに3台中1台を電気自動車又はハイブリッド車で販売することを目標としている。ルノー・ブランドは、2027年までにヨーロッパ以外で販売する1台あたりの純収益を2019年度比で倍増させることを目指している。
・ **2023年10月27日:**ルノー・グループは、新たにルノー・デザインセンターLatAmを開設した。クリティバ(ブラジル)のアイルトン・セナ工業団地内に位置するこのセンターは、ブラジル及び中南米市場向けのコンセプトやモデルの開発を担当するほか、ルノーのグローバルプロジェクトにも貢献する。
・ **2023年11月7日:**2023年11月22日以降、95,000名超の従業員が8株の無償株式交付の恩恵を受ける。このうち38,000名近くは30%割引後の26.28ユーロの優遇価格で株式への申込みも行った。合計2.1百万株近くが従業員によって追加保有され、ルノーリューション・シェアプランの実施はルノー資本の0.72%に相当する。かかる実施後、従業員は約5.25%の資本を保有し、2030年までに従業員株主の比率を10%に引き上げるという目標に向けた新たな一歩となる。
・ **2023年11月8日:**ルノー・グループ及び日産は、バランスの取れた、公正で効果的な新しいガバナンスの基礎を築く契約を締結したと発表した。その結果、ルノー・グループと日産は現在、ロックアップ及びスタンドスティル義務を伴う15%の株式持ち合いとなった。それぞれのパートナーは、自らの株式保有に付随する15%の議決権を行使することができる。ルノー・グループと日産の議決権は、行使可能な議決権の15%を上限とし、その範囲内で両社は自由に議決権を行使することができる。
ルノーは日産株の(43.4%のうち)28.4%をフランスの信託に譲渡し、信託された株式は限定的な例外を除いて中立的に議決権を行使される。ルノー・グループは、信託された日産株式を売却するまで、その経済的権利(配当金及び株式売却益)を完全に享受し続ける。ルノー・グループは、日産と協調し秩序あるプロセスで、信託に保有されている日産株式を売却するためのあらゆる柔軟性を有し、その際、日産又は指定された第三者は優先交渉権の恩恵を受ける。ルノー・グループによる日産株式の信託への譲渡の結果、ルノー・グループの財務諸表に減損は計上されていない。
アライアンスは今後も引き続き、市場全体にわたって、ウィンウィンで大規模かつ実行可能な利益をもたらすことを目的とした主要プロジェクトを特定していく。
・ **2023年11月9日:**ルノー・コリア釜山(RKM)工場は、2025年から純粋な電気自動車を生産・輸出する。RKMは、2024年に独自のハイブリッド・ラインナップを立ち上げた後、輸出拠点としての役割を拡大するための次のステップとして、2025年後半までに釜山工場で純粋な電気自動車であるポールスター4を生産すると発表した。
・ **2023年11月15日:**アンペアのキャピタル・マーケット・デー:ヨーロッパのチャレンジャー - テクノロジーの卓越性と経営重視で電気自動車の民主化を目指す。
・ 強固な財務体質、ローリスク・ハイリターンを目指す:
- 2031年に100万台を目指す成長戦略
- 2025年に4車種で10十億ユーロ超の売上高、2031年に7車種で25十億ユーロ超の売上高達成を目指す。これは2023年から2031年のCAGR+30%に相当する。
- 2025年に利益&フリー・キャッシュ・フロー損益分岐点、2030年以降に10%超の営業総利益率、2031年に80%超のキャッシュ・コンバージョンを目指す。
- 市場環境が良好であれば、2024年上半期のIPOを目指す。日産及び三菱自動車が最初の基軸投資家として最大で合計0.8十億ユーロをアンペアに投資。クアルコム・テクノロジーズも出資を検討。ルノー・グループはアンペアの資本の過半数を維持する。
・ アンペアは2035年までにネットゼロ企業、2025年までにElectriCityを目指す。
・ **2023年12月5日:**ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルは、フランのRefactoryの再製造事業を運営子会社のポートフォリオに加えることで、循環型経済バリューチェーンのカバレッジを強化し、これらの事業をヨーロッパにおける部品再生のマーケットリーダーとして位置づけていく。
・ **2023年12月5日:**ルノー・ド・ブラジルは、ハイブリッド・エンジンを搭載した新型C-SUVの生産に350百万ユーロを投資すると発表した。ルノー・ブランドは、インターナショナル・ゲーム・プラン2027において、2024年から2027年にかけて国際市場向けに3つのブランドの新型CセグメントSUVが登場することを発表した。
・ **2023年12月7日:**ルノー・グループは、産業基盤を根本的に変革する計画を打ち出している。現在から2027年までの間に、自動車1台あたりの生産コストを内燃自動車で30%、電気自動車で50%削減することを目指している。ルノー・グループのインダストリアルメタバースは、この変革において重要な役割を果たし、ルノー・グループの競争優位性を加速させ、自動車生産を改革し、工場に新モデルを導入することを発表する。
・ **2023年12月13日:**ルノー・グループは、211,000,000株の日産株を764百万ユーロで売却した。ルノー・グループは、2023年11月8日に日産と締結した新提携契約に基づき、ルノー・グループがフランスの信託に譲渡した日産株の28.4%の収益化を開始した。
・ 2023年12月15日: ルノー・グループは、フランスの反廃棄物と循環経済に関する法律(AGEC)に基づく拡大生産者責任に準拠し、フランストップのELV処理ネットワークで長年のパートナーであるINDRAオートモービル・リサイクリングの専門知識を活用し、使用済み車両(ELV)を管理する個別システムを選択することで、循環経済における活動を強化し、規制の変更を見据えている。
・ **2023年12月18日:**アルピーヌは、投資家グループによるアルピーヌ・レーシングLtd.の株式24%の200百万ユーロ(企業価値は約900百万ドル)での取得完了を発表した。この投資の目的は、アルピーヌF1チームの国際的な発展を支援し、加速させることである。
・ **2024年1月29日:**ルノー・グループはアンペアのIPO中止を決定し、電気自動車とソフトウェアの戦略を確認した。ルノーリューション計画は自己資金で賄われ、発表された2023年の業績は、ルノー・グループの将来(アンペア開発を含む)を賄うための持続可能なキャッシュ・フローを生み出す能力を確認するものである。ルノー・グループは、前期の間に業績を大幅に改善し、当初の予想を上回る水準に達した。その結果、ルノー・グループは、より大きな柔軟性と必要なあらゆる行動の自由を得ることができる。そのため、現在の株式市場の状況と現金創出の強化の両方を考慮し、ルノー・グループはアンペアIPOプロセスの中止を決定した。
② 販売実績
概要
・ ルノー・グループは全世界における販売台数を大きく伸ばした(2022年度比+9%、当年度中合計2,235,345台)。中核ブランドのうちの3つが大幅な成長を遂げ、ルノー・グループはダイナミクスの成功を示した。
- **ルノー・ブランド:**2023年の全世界における販売台数は1,548,748台で9.4%の成長。ルノーは世界で最も売れているフランスブランドである。ヨーロッパでは、ルノーは見事な成長を記録し、市場を上回った(2022年度比+19.3%)。
- ダチア・ブランド:2023年の販売台数は658,321台で14.7%の成長。この業績は、4つの柱となるモデルを中心に構成されたダチアの強力な新ブランド・アイデンティティの結果であり、そのすべてのモデルが2022年度比で成長している。
- アルピーヌ・ブランド:4,328台の販売台数で22.1%の成長。
・ ヨーロッパ(*)では、ルノー・グループは市場シェアを獲得することで、商品攻勢の恩恵を受けた(市場13.9%増の中、販売台数は18.6%増)。
(*) ACEAヨーロッパの範囲。
- ルノー・グループは、強力で相互補完的、かつ価値創造的な3つのブランドにより、ヨーロッパの自動車メーカーの中で第3位に躍進した。
・ ルノー・グループのリテール販売台数は、ヨーロッパにおける主要5(*)ヶ国での総販売台数の65%を占め、価値重視の商業方針に沿ったものとなっている。
(*) フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、英国。
・ ルノー・グループは電動化攻勢を追求する。顧客のニーズに沿って、ルノー・グループは技術的な選択を行い、それが実を結び、エネルギー転換への取り組みが加速している。
- ルノー・ブランドでは、ハイブリッドや100%電気といった電動化への需要が高まっている。ヨーロッパでは、ルノー・ブランドは攻勢を強めており、100%電気自動車の市場シェア2.2%を占めるメガーヌE-TECHエレクトリックや需要が大きく伸びているハイブリッド・パワートレインの成功(オーストラル、クリオ及びキャプチャーがヨーロッパのハイブリッド車トップ 10にランクイン)により、電動化車両で第3位を獲得している。
- ダチア・ジョガー・ハイブリッド140は、2023年1月に発売され、ジョガーの顧客からの注文の25%超を占めている。ダチア・スプリング(100%電気)は、ヨーロッパ(*)のリテール電気自動車の販売台数におけるトップ3の座を堅持している。
(*) オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国。
・ ルノー・グループのヨーロッパにおける受注台数は、2023年12月末時点で2.5ヶ月分の受注台数を占めている。
・ 2024年は、ルノー・グループの業績の鍵となる、10車種の新型モデル(*)を市場に投入する豊富な年となる。
(*) 2024年には、ルノー・ダスター(ヨーロッパ以外)とキャプチャーのフェイスリフトを除く10車種の新型車を発売。
ルノー・グループ トップ15市場
| 売上 | 2023年度の 販売台数(1) (台) | 乗用車/小型商用車 市場シェア(%) | 2022年度からの 市場シェアの変動 (ポイント) | |
| 1 | フランス | 551,373 | 25.6 | +0.5 |
| 2 | イタリア | 187,249 | 10.6 | +1.1 |
| 3 | トルコ | 176,983 | 14.4 | -3.0 |
| 4 | ドイツ | 156,729 | 5.0 | -0.5 |
| 5 | スペイン | 134,398 | 12.3 | +1.2 |
| 6 | ブラジル | 126,206 | 5.8 | -0.7 |
| 7 | 英国 | 102,980 | 4.6 | +0.6 |
| 8 | ベルギー+ルクセンブルク | 62,771 | 10.5 | +0.5 |
| 9 | ルーマニア | 61,445 | 38.1 | +2.1 |
| 10 | モロッコ | 60,290 | 37.3 | -3.1 |
| 11 | アルゼンチン | 51,790 | 12.2 | +0.4 |
| 12 | ポーランド | 49,557 | 9.2 | -0.8 |
| 13 | インド | 48,321 | 1.0 | -1.0 |
| 14 | メキシコ | 43,779 | 3.2 | -0.2 |
| 15 | オランダ | 39,688 | 9.0 | +0.8 |
| (1) 暫定的数値 | ||||
自動車部門
ルノー・グループの全世界における販売台数(地域別、ブランド別及びタイプ別)
| 乗用車及び小型商用車(2)(台) | 2023年(1) | 2022年 | 変動率(%) |
| ルノー・グループ | 2,235,345 | 2,051,137 | +9.0 |
| ヨーロッパ地域(欧州自動車工業会(ACEA)) | 1,544,571 | 1,302,118 | +18.6 |
| ルノー | 977,635 | 819,233 | +19.3 |
| ダチア | 562,914 | 479,526 | +17.4 |
| アルピーヌ | 4,017 | 3,292 | +22.0 |
| その他(3) | 5 | 75 | -93.3 |
| アフリカ-中東地域 | 117,380 | 129,667 | -9.5 |
| ルノー | 76,317 | 83,702 | -8.8 |
| ダチア | 41,058 | 45,965 | -10.7 |
| アルピーヌ | 5 | - | - |
| アジア-太平洋地域 | 88,488 | 165,263 | -46.5 |
| ルノー | 64,256 | 106,939 | -39.9 |
| ルノー・コリア自動車 | 21,980 | 51,083 | -57.0 |
| アルピーヌ | 289 | 254 | +13.8 |
| その他(3) | 1,963 | 6,987 | -71.9 |
| ユーラシア地域 | 196,918 | 152,311 | +29.3 |
| ルノー | 150,849 | 111,252 | +35.6 |
| ダチア | 46,069 | 41,059 | +12.2 |
| 中南米地域 | 267,025 | 282,862 | -5.6 |
| ルノー | 267,025 | 282,752 | -5.6 |
| その他(3) | 110 | -100.0 | |
| ブランド別 | |||
| ルノー | 1,548,748 | 1,415,263 | +9.4 |
| ダチア | 658,321 | 574,073 | +14.7 |
| ルノー・コリア自動車 | 21,980 | 51,083 | -57.0 |
| アルピーヌ | 4,328 | 3,546 | +22.1 |
| その他(3) | 1,968 | 7,172 | -72.6 |
| 自動車タイプ別 | |||
| 乗用車 | 1,837,751 | 1,719,678 | +6.9 |
| 小型商用車 | 397,594 | 331,459 | +20.0 |
(1) 暫定的数値
(2) トゥイジーは四輪車であり、したがってトゥイジーを乗用車として登録しているバミューダ、チリ、コロンビア、韓国、グアテマラ、アイルランド、レバノン、マレーシア及びメキシコを除きルノー・グループの自動車販売台数には含まれない。
(3) モビライズ、JMEVのブランドであるEVEASY、Jinbei JV及びHuasongのブランドであるJinbei及びHuasong。
ルノー及びRKMブランド
全世界
ルノー・ブランドは、販売台数が前年比9.4%増(1,548,748台)となり、全世界で堅調な業績を記録した。国際的な知名度を誇るルノーは、世界で最も売れているフランスのブランドである。
ルノーは、全世界の小型商用車市場において、10.4%増の市場で19.9%増と引き続き好調を維持している。
2023年のルノーの注目すべき点の1つは、「インターナショナル・ゲーム・プラン2027」を発表したことであり、2023年から2027年の間に8車種の新モデルを投入し、ヨーロッパ以外の市場での同ブランドの将来的な成長を確実なものにする。2023年、ヨーロッパ以外での開発は、主にブラジル、トルコ及びモロッコによって牽引された。
ヨーロッパ
ヨーロッパにおいて事業は特に好調で、新車登録台数が977,635台となり、19.3%の著しい増加となった。ルノーは13.9%成長したヨーロッパ市場でパフォーマンスを上回る業績を上げ、同ブランドは市場シェアを拡大し、ヨーロッパの乗用車及び小型商用車市場で5位から2位に浮上する一方で、2台のうち1台を小売客に販売するという価値を基盤とする販売方針を継続している。
販売台数の増加は、主にスペイン(+30%)、イタリア(+37%)及び英国(+51%)によって牽引されている。
国内市場であるフランスでは、ルノーは乗用車(販売台数277,914台、+18%)及び小型商用車(販売台数112,569台、+13%)でトップの地位を確認した。フランスで最も人気のある車種であるクリオは、すべての販売チャネルを合わせた2023年の新車登録台数が111,741台となり最も売れている車となった。クリオは現在、219,365台超が販売されヨーロッパで第3位である。
ルノーはまた、小型商用車(*)でも15.3%増の市場で25.7%増を記録し、真のヨーロッパのリーダーである。カングー/エクスプレス(+32.4%)及びマスター(+14.5%)については、それらのセグメントでリーダーとなっている。
(*) ピックアップトラックを除く。
市場シェア拡大を組み合わせた価値重視の販売方針
ルノーは、価値重視の戦略に沿って、ヨーロッパでCセグメント及びそれより上位のセグメント(+26%)への攻勢を加速させている。
・ ルノー・ブランドはヨーロッパにおけるCセグメント及びそれより上位のセグメントにおいて、アルカナ、オーストラル、エスパスE-TECHハイブリッド及びメガーヌE-TECHエレクトリックの成功により、2022年度と比べて26%の販売台数の増加を記録した。
・ 構成及び販売チャネルは好調であり、ヨーロッパの主要5ヶ国でルノー・ブランドは、小売客という価値を創造する市場において販売台数の半分超を生み出している。また、「エスプリ・アルピーヌ」のようなラインナップ最上位バージョンは、顧客から評価されている。オーストラルの販売台数の51%及びエスパスE-TECHハイブリッドの販売台数の44%がエスプリ・アルピーヌバージョンである。
電動化:ヨーロッパで勝ち残る戦略
ルノーは電動化攻勢(ハイブリッド及び100%電気自動車)を継続している。同ブランドによる強力な技術的選択は、顧客の期待に沿った適切なものであることが証明されつつあり、より革新的なエネルギー転換のために、一方では100%電気自動車ポートフォリオを、他方ではハイブリッド車ポートフォリオを選択している。ルノーはこのように成長を加速させており、1年間で販売台数が19.7%増加し(販売台数は270,362台)、電動化乗用車はヨーロッパで第3位となった。電動化自動車の販売台数は現在、同ブランドの乗用車販売台数の39.7%を占めている。
この傾向を支えたのは、ハイブリッド車(HEV)の販売台数が62%増加し合計で185,666台となったことである。オーストラル、クリオ及びキャプチャーは、ヨーロッパで最も売れているハイブリッド車のトップ10に入っている。
2022年半ばに発売されたメガーヌE-TECHエレクトリックは、100%電気自動車市場におけるブランドの位置づけを変え、新規顧客の獲得に貢献した車種である(ヨーロッパにおける競合車種に対する顧客獲得率は50%超)。メガーヌE-TECHエレクトリックは2023年に47,504台が販売され、ヨーロッパでは同カテゴリーの販売台数の上位3位に入っている。
ルノー・ブランドの100%電気自動車ポートフォリオは、セニックE-TECHエレクトリック及びルノー5E-TECHエレクトリックによって2024年に拡充する予定である。
2024年:ルノー・ブランドにとって歴史的な発売の年
2024年は7車種(*)の新型車発売が予定されており歴史的な年となる。
・ WLTPの航続距離が600kmを超えるセニックE-TECHエレクトリックと、100%電気自動車のポップアイコンであるルノー5 E-TECHエレクトリックの新型100%電気自動車2車種
・ ラファールE-TECHを含む、ヨーロッパにおける新型ハイブリッド車2車種
・ 新型ルノー・マスター(ICE及び100%電気バージョン)
・ ヨーロッパ以外の市場で2つの新型車:カーディアン及びルノー・コリア自動車の自動車。2024年、ルノー・ブランドは「国際ゲームプラン2027」を引き続き展開する。2023年のブラジルとトルコに続き、今年はモロッコと韓国でのプラン展開が目玉となる。
(*) 2024年にルノー・ブランドで7車種の新型車が発売される(ルノー・ダスター(ヨーロッパ以外)とキャプチャーのフェイスリフトを除く。)。
ダチア・ブランド
ヨーロッパでの成功の高まり
ヨーロッパでのダチアの販売台数は562,890台であった。同ブランドは成功を収めており、13.9%増の市場において17.4%増を記録している。ダチアは順位を4位上げ、現在ヨーロッパの乗用車及び小型商用車市場で第11位となった。乗用車市場では、ダチアがヨーロッパで上位10位に入る。
この成果は、4つの柱となるモデルを中心に構成された「本質的でクール、堅実で手頃な価格かつ環境に優しい車」という強力な新ブランド・アイデンティティによるものであり、そのすべてのモデルが2022年度比で成長している。
ヨーロッパにおける同ブランドの記録的な市場シェア
この業績により、ダチアは記録的な市場シェアを達成することができた。
・ 乗用車及び小型商用車市場で3.8%(2022年比+0.1ポイント)
・ 乗用車市場で4.3%(2022年比+0.1ポイント)
・ 小売客向け乗用車市場で8.3%(+0.7ポイント)。同ブランドは、中核市場であるヨーロッパのリテール自動車市場(*)で第2位を確保している。
(*) オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国。
強力な新しいブランド・アイデンティティに牽引された業績
ダチアの業績は、4つの柱となるモデルを中心に構成された強力な新しいブランド・アイデンティティによって牽引されている。同ブランドは、あらゆるタイプの顧客に人気があり、顧客獲得率と顧客のロイヤリティの率は市場最高レベルである。
・ ダチア・サンデロの全世界における販売台数は2022年と比べて17.6%増加して269,899台であった。サンデロは2017年以降、ヨーロッパ(*)における小売客向け車両販売でマーケット・リーダーとしての地位を維持している。
・ ダチア・ダスターの全世界における販売台数は200,633台であり、2022年と比べて1.7%増加した。ダチア・ダスターはヨーロッパの小売客向けSUVの販売でトップ3の地位を維持している。
・ ダチア・ジョガーの全世界における販売台数は、2022年と比べて65.6%増加して94,095台を記録した。ヨーロッパでは、SUVを除くCセグメントの小売客向け販売で最も売れている車である。
・ ダチア・スプリングの全世界における販売台数は61,803台で、2022年と比べて26.4%増加し、ヨーロッパの小売客向け電気自動車の販売として第3位のベストセラー車となった。
(*) オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国。
2024年:新型車2車種の発売
ダチアは新型車2車種を発売する。
・ 新型ダチア・ダスターを2024年3月から発売。
・ 100%電気自動車の新型ダチア・スプリングは、外観及び内装ともにデザインを一新し、2024年夏に発売する。
また、2024年末にはCセグメント車であるビッグスターを投入する。
アルピーヌ・ブランド
2023年、アルピーヌは3年連続でハイエンドセグメントにおいて2桁成長が続き、22.1%増の4,328台を販売した。
・ ヨーロッパでは、特にドイツ(+34%)、ベルギー(+32%)及びフランス(+26%)で堅調な成長を記録した。
・ アルピーヌA110は、A110Rと、A110サンレモ73、A110Rル・マン及びA110Sエンストン・エディションという限定エディションの成功により、2023年にヨーロッパで販売された2シータースポーツクーペでトップの地位を維持している。
・ 同ブランドの販売台数の4分の3は、ラインナップの最高位バージョンで占められている。
アルピーヌの国際的な開発戦略
2023年、アルピーヌはイスラエルやモロッコといった新しい国々での事業拡大に伴い、国際的な開発戦略を継続しており、現在では全世界で146のディーラーを有している。これは2024年も続き、2024年上半期にはアルピーヌがトルコで発売される予定である。
アルピーヌの2024年
アルピーヌは、2023年12月に発売したA110Rチュリニの好調な滑り出しにより、7ヶ月間の受注額が埋まった状態で2024年がスタートした。
2021年のルノーリューション計画で発表されたように、2024年はアルピーヌが電気化へとシフトする注目すべき年となる。同ブランドは、アルピーヌで初めてとなる100%電気自動車である電動ホットハッチのアルピーヌA290を発表する予定である。
販売台数及び生産統計
ルノー・グループの全世界における販売台数
ブランド別、地理的地域別及びモデル別の全世界における連結販売台数は、ルノー・グループのウェブサイトのファイナンス・セクションの「Regulated Information」内で閲覧することができる。
(https://www.renaultgroup.com/en/finance-2/financial-information/key-figures/monthly-sales/)
ルノー・グループの全世界における生産台数
| 乗用車及び小型商用車(台) | 2023年(2) | 2022年 | 変動率(%) |
| ルノー・グループの工場の全世界における生産台数(1) | 2,229,294 | 2,143,065 | +4.0 |
| 内、パートナー向け生産 | |||
| 日産 | 72,622 | 87,415 | -16.9 |
| 三菱 | 31,689 | 1,185 | +++ |
| メルセデス・ベンツ | 32,791 | 26,659 | +23.0 |
| ルノー・トラック | 30,397 | 20,358 | +49.3 |
| パートナーによるルノー・グループ向け生産 | 2023年(2) | 2022年 | 変動率(%) |
| 日産 | 67,266 | 117,936 | -43.0 |
| カルサン・オートモーティブ(トルコ) | 41,327 | - | - |
| 中国(3) | 54,119 | 62,438 | -13.3 |
| (1) 生産データは、組立工場から出荷された自動車の台数に関連している。 (2) 暫定的数値。 (3) 中国の子会社:eGT(25%)、JMEV(50%)。 | |||
ルノー・グループ地域別地理的管理構造-各地域の国々 (2023年12月31日時点)
| ヨーロッパ | アフリカ-中東 | アジア-太平洋 | ユーラシア | 中南米 | |
| オーストリア | アブダビ(アラブ 首長国連邦) | ナミビア | オーストラリア | アルメニア | アルゼンチン |
| ベルギー | アルジェリア | ニジェール | ブータン | アゼルバイジャン | バミューダ |
| ブルガリア | アンゴラ | ナイジェリア | 中国 | ベラルーシ | ボリビア |
| クロアチア | バーレーン | スーダン | インド | ボスニア | ブラジル |
| チェコ共和国 | ベナン | オマーン | インドネシア | ジョージア | チリ |
| デンマーク | ブルキナファソ | パレスチナ | 日本 | カザフスタン | コロンビア |
| エストニア | カメルーン | カタール | マレーシア | コソボ | コスタリカ |
| フィンランド | カーボベルデ | コンゴ | モンゴル | キルギスタン | キュラソー島 |
| フランス | コンゴ民主共和国 | ルワンダ | ネパール | モルドバ | ドミニカ共和国 |
| 仏領ギアナ | ジブチ | サウジアラビア | ニュージーランド | モンテネグロ | エクアドル |
| ドイツ | ドバイ(アラブ 首長国連邦) | セネガル | シンガポール | 北マケドニア | グアテマラ |
| ギリシャ | エジプト | セーシェル | 韓国 | セルビア | メキシコ |
| グアドループ | エチオピア | 南アフリカ | トルコ | パナマ | |
| ハンガリー | ガボン | タンザニア | ウクライナ | パラグアイ | |
| アイスランド | ガーナ | トーゴ | ウズベキスタン | ペルー | |
| アイルランド | ギニア | チュニジア | セント・マーチン島 | ||
| イタリア | イラク | ウガンダ | ウルグアイ | ||
| ラトビア | イスラエル | ザンビア | |||
| リトアニア | コートジボワール | ジンバブエ | |||
| ルクセンブルク | ヨルダン | ||||
| マルタ | ケニア | ||||
| マルティニーク島 | クウェート | ||||
| マヨット | レバノン | ||||
| オランダ | リベリア | ||||
| ニューカレドニア | マダガスカル | ||||
| ノルウェー | マラウイ | ||||
| ポーランド | マリ | ||||
| ポルトガル | モーリタニア | ||||
| キプロス共和国 | モーリシャス | ||||
| レユニオン | モロッコ | ||||
| ルーマニア | モザンビーク | ||||
| サンピエール島及びミクロン島 | |||||
| スロバキア | |||||
| スロベニア | |||||
| スペイン+カナリア諸島 | |||||
| スウェーデン | |||||
| スイス | |||||
| タヒチ | |||||
| 英国 | |||||
販売金融部門
半導体の不足の終焉により自動車市場が正常化する中で、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの新規融資は2022年度と比較して+17.1%増加した。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは2023年度に1,274,199件の融資を実行したが、これは2022年度と比較して6.6%増加した。中古車融資は、融資実行済み契約が330,352件となり、2022年度と比較して3.3%の減少を示した。
普及率は、2022年度から1.4ポイント下降して43.4%に達した。
新規融資額(クレジットカード及び個人融資を除く。)は、平均融資額の9.9%増により、17.1%増の21十億ユーロとなった。
2023年度の顧客向け融資業務に関連する平均稼働資産(APA)は合計40.7十億ユーロであり、新規融資の増加により+6.3%増加した。
ホールセール業務に関連する平均稼働資産は、半導体不足の終焉によってディーラー在庫が通常の水準へ戻ったことにより、62.8%増の10.5十億ユーロとなった。全体では、平均稼働資産は2022年度と比較して14.4%増加し、合計で51.2十億ユーロとなった。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ融資実績
| 2023年 | 2022年 | 変動率(%) | ||
| 融資契約件数 | 千件 | 1,274 | 1,195 | +6.6 |
| - 中古車に関する契約を含む | 千件 | 330 | 342 | -3.3 |
| 新規融資 | 十億ユーロ | 21.0 | 18.0 | +17.1 |
| 平均稼働資産 | 十億ユーロ | 51.2 | 44.7 | +14.4 |
ブランド別の普及率(1)
| 2023年(%) | 2022年(%) | 変動(ポイント) | |
| ルノー | 43.4 | 44.7 | -1.3 |
| アルピーヌ | 20.9 | n.a. | n.a. |
| ダチア | 47.6 | 47.3 | +0.3 |
| ルノー・コリア自動車 | 51.9 | 50.1 | +1.8 |
| モビライズ | 528.6 | n.a. | n.a. |
| 日産 | 37.1 | 39.9 | -2.8 |
| 三菱 | 7.2 | n.a. | n.a. |
| モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ | 43.4 | 44.8 | -1.4 |
(1) グローバル統合により連結された事業体のみのデータ。
地域別の普及率(1)
| 2023年(%) | 2022年(%) | 変動(ポイント) | |
| ヨーロッパ地域 | 46.0 | 47.7 | -1.7 |
| 中南米地域 | 30.6 | 32.4 | -1.8 |
| アフリカ-中東-アジア及び太平洋地域 | 33.9 | 38.5 | -4.6 |
| モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ | 43.4 | 44.8 | -1.4 |
(1) グローバル統合により連結された事業体のみのデータ。
2023年度に販売された保険及びサービスの件数は2022年度と比較して+1.5%増の3.9百万件であった。これは特に新車登録台数及び新規融資契約数の増加によるものであった。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズのサービス実績(*)
| 2023年 | 2022年 | 変動 | ||
| サービス契約件数(千件) | 3,872 | 3,817 | +1.5% | |
| サービス普及率(%) | 178.5% | 200.6% | -22.1pts |
(1) グローバル統合により連結された事業体のみのデータ。
詳細は「事業の内容」を参照のこと。
(2)生産、受注及び販売の状況
上記「(1)業績等の概要」を参照のこと。
(3)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
概要
| (百万ユーロ) | 2023年 | 2022年(1) | 変動 |
| ルノー・グループ売上高 | 52,376 | 46,328 | +13.1% |
| 営業総利益 | 4,117 | 2,570 | +1,547 |
| 営業利益 | 2,485 | 2,191 | +294 |
| 正味財務収益及び費用 | -527 | -486 | -41 |
| 関連会社の寄与額 | 880 | 423 | +457 |
| 内、日産 | 797 | 526 | +271 |
| 当期純利益 | 2,315 | -716 | +3,031 |
| 内、継続事業 | 2,315 | 1,604 | +711 |
| 内、非継続事業 | - | -2,320 | +2,320 |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー(2) | 3,024 | 2,119 | +905 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | +3,724 2023年12月31日 現在 | +549 2022年12月31日 現在 | +3,175 |
| 資本 | 30,634 2023年12月31日 現在 | 29,690 2022年12月31日 現在 | +944 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる。(注2-A参照)。
(2) 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー:利息・税金調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く。)から有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)を除いたもの(必要運転資本の変動を含む。)。
財務成績に対するコメント
連結損益計算書
当グループの売上高に対する事業セグメント別寄与
| (百万ユーロ) | 2023年 | 2022年(1) | ||||||||
| 第1 四半期 | 第2 四半期 | 第3 四半期 | 第4 四半期 | 通年 | 第1 四半期 | 第2 四半期 | 第3 四半期 | 第4 四半期 | 通年 | |
| 自動車 | 10,515 | 14,335 | 9,394 | 13,906 | 48,150 | 8,109 | 11,465 | 8,950 | 14,597 | 43,121 |
| 販売金融 | 974 | 1,004 | 1,102 | 1,101 | 4,181 | 722 | 776 | 808 | 866 | 3,172 |
| モビリティサービス | 9 | 12 | 11 | 13 | 45 | 8 | 9 | 9 | 9 | 35 |
| 合計 | 11,498 | 15,351 | 10,507 | 15,020 | 52,376 | 8,839 | 12,250 | 9,767 | 15,472 | 46,328 |
| (%) | 変動 | ||||
| 第1 四半期 | 第2 四半期 | 第3 四半期 | 第4 四半期 | 通年 | |
| 自動車 | +29.7 | +25.0 | +5.0 | -4.7 | +11.7 |
| 販売金融 | +34.9 | +29.4 | +36.4 | +27.1 | +31.8 |
| モビリティサービス | +12.5 | +33.3 | +22.2 | +44.4 | +28.6 |
| 合計 | +30.1 | +25.3 | +7.6 | -2.9 | +13.1 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる。(注2-A参照)。
ルノー・グループの売上高は2022年度比13.1%増の52,376百万ユーロに達した。一定の為替レート(*)によれば、増加率は17.9%であった。
(*) 一定の為替レートにおける連結売上高の変動を分析するため、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
自動車部門の売上高は48,150百万ユーロで、2022年度と比較して11.7%増加した。これには、主にアルゼンチン・ペソ及びそれより程度は低いもののトルコ・リラの下落に関連する4.8ポイントの為替のマイナス影響(2,068百万ユーロ)が含まれる。一定の為替レート(*)によれば、増加率は16.5%であった。
(*) 一定の為替レートにおける連結売上高の変動を分析するため、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
・ 台数効果は、車両の商業的成功により、+4.0ポイントとなった。登録台数の9%増は、2022年末に比べディーラーシップ・ネットワーク内の再在庫が減少したことによる台数効果4ポイントに相当する。総在庫に関するこの改善は、年末時点で500,000台を下回るという我々の目標を超えるものである。
・ 価格効果は+7.4ポイントのプラスで、引き続き非常に堅調であり、為替効果を相殺するための価格の引上げとともに販売台数よりも価値を重視するルノー・グループの販売方針や車両の充実を反映している。
・ 地理的構成は、ヨーロッパでの好調な販売実績により+1.7ポイントのプラスの影響を受けた。
・ 製品構成効果は、主にオーストラル、エスパスE-TECHハイブリッド及び小型商用車の成功により、+1.0ポイントであった。クリオの成功は、その平均販売価格がルノー・グループの平均販売価格を下回っているため、この項目にマイナスの影響を与えた。
・ パートナーに対する売上は、三菱自動車向けASX(2023年初頭から)及びコルト(2023年10月から)の生産に加え、日産、ルノー・トラック、メルセデス・ベンツとのダイナミックな小型商用車事業に支えられて、2.1ポイントのプラスの影響をもたらした。
当グループの営業総利益に対する事業セグメント別寄与
| (百万ユーロ) | 2023年 | 2022年(1) | 変動 |
| 自動車部門 | 3,051 | 1,402 | +1,649 |
| 部門売上高に対する比率 | 6.3% | 3.3% | +3.0 pts |
| 販売金融 | 1,101 | 1,198 | -97 |
| モビリティサービス | -35 | -30 | -5 |
| 合計 | 4,117 | 2,570 | +1,547 |
| グループ売上高に対する比率 | 7.9% | 5.5% | +2.4 pts |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる。(注2-A参照)。
ルノー・グループの営業総利益率は、2022年度の5.5%に対して2.4ポイントアップし、売上高の7.9%で記録的な数値となった。2022年下半期の6.3%から2023年上半期の7.6%及び2023年下半期の8.1%へと継続して上昇を続けた。営業総利益は4,117百万ユーロとなり、2022年度比1,547百万ユーロ増であった。
ルノー・グループの営業総利益には、2022年11月初頭以降、ホースの連結除外までの間、売却目的で保有する資産の償却中止による現金支出を伴わないプラスの効果が含まれる。2023年に482百万ユーロ(2023年上半期に275百万ユーロ、2023年下半期に207百万ユーロ)が計上された。前年同期比では398百万ユーロのプラスの効果となった。
このプラスの影響を調整すると、2023年のルノー・グループの営業総利益率は6.9%となる(2023年上半期は6.6%、2023年下半期は7.3%)。
2023年には自動車部門の営業総利益率も自動車部門の売上高の6.3%で記録的なレベルに達し、2022年度比で3.0ポイント上昇した。2022年の1,402百万ユーロに対し、2023年は3,051百万ユーロで記録的な数値となった。
・ 自動車部門の営業総利益率は、主にアルゼンチン・ペソによる-595百万ユーロのマイナスの為替影響を強く受けた。
・ +621百万ユーロのプラスの台数効果と+2,908百万ユーロのプラスの構成/価格/強化の効果は、自動車の成功と価値を重視する販売方針の成功を示した。プラスの構成/価格/強化の効果は、費用の増加を相殺する以上のものであった。この費用の増加は-1,630百万ユーロで、主に原材料やエネルギー価格の上昇、物流費及び人件費が持ち越された影響により説明される。
・ 販管費は389百万ユーロ増加したが、これは主に継続的な商品攻勢によるマーケティング費用と給与増によるものである。
・ アルゼンチンにおける価格の再評価は、同国におけるルノー・グループのサブスクリプションプランにおいて計算されたもので、「その他」の項目の+376百万ユーロの影響の大半を説明した。
ルノー・グループの営業総利益に対するモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(販売金融部門)からの寄与は、2022年度(*)の1,198百万ユーロに対し1,101百万ユーロに達しており、2022年初頭以降のヨーロッパの金利上昇に関連するスワップ評価による非経常的な影響によるものである。この一過性の要因を除き、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの営業総利益は、2022年度比で8%の上昇となる。この変化は主に新規融資の増加及びリスク費用の減少によってもたらされた。
(*) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる。
自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー
自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー
| (百万ユーロ) | 2023年 | 2022年 | 変動 |
| 税金・利息調整後キャッシュ・フロー (公開上場会社からの受取配当金を除く) | +4,989 | +4,228 | +761 |
| 必要運転資本の増減 | +637 | +7 | +630 |
| 有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額) | -2,632 | -2,203 | -429 |
| リース用車両及びバッテリー | +30 | +87 | -57 |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー | +3,024 | +2,119 | +905 |
自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローは、以下の要素に起因して、+3,024百万ユーロのプラスであった。
・ 496百万ユーロ(2022年調整値は590百万ユーロ)のリストラクチャリング費用及び600百万ユーロ(2022年度は800百万ユーロ)のモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズからの配当金を含む、+4,989百万ユーロの税金・利息調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く)。
・ 必要運転資本の+637百万ユーロのプラスの変動。
・ 282百万ユーロ(2022年は410百万ユーロ)の資産売却を含む-2,632百万ユーロの有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)(ルノー・グループ売上高の5.0%であり、2022年比で+0.2ポイント。)。
・ +30百万ユーロ(2022年度は+87百万ユーロ)の買戻特約付自動車に関する投資。
設備投資及び研究開発
事業セグメント別有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)
| 2023年(百万ユーロ) | 有形固定資産への投資(処分との純額) (資産計上したリース用車両及びバッテリーを除く) 及び無形資産(資産計上した開発費を除く) | 資産計上した 開発費 | 合計 |
| 自動車部門 | 1,326 | 1,306 | 2,632 |
| 販売金融部門 | 20 | 0 | 20 |
| モビリティサービス部門 | 6 | 10 | 16 |
| 合計 | 1,352 | 1,316 | 2,668 |
| 2022年(百万ユーロ) | 有形固定資産への投資(処分との純額) (資産計上したリース用車両及びバッテリーを除く) 及び無形資産(資産計上した開発費を除く) | 資産計上した 開発費 | 合計 |
| 自動車部門 | 1,101 | 1,102 | 2,203 |
| 販売金融部門 | 17 | 0 | 17 |
| モビリティサービス部門 | 2 | 8 | 10 |
| 合計 | 1,120 | 1,110 | 2,230 |
2023年度の資産の総投資額は、2022年に比べると増加し、ヨーロッパが70%、ヨーロッパ以外が30%を占めた。
・ **ヨーロッパにおいて、**資本的支出は、主に、Cセグメントのラインナップ(ラファール及びエスパス)、小型商用車ラインナップ(新型マスターICE及びEV)、電気自動車ラインナップ(セニックE-TECHエレクトリック、ルノー5E-TECH及びルノー4)のリニューアル及び電動化並びに電動及びハイブリッド・パワートレインに充てられている。
・ ヨーロッパ以外においては、投資は主に、ルーマニア(新型ダスターICE及びHEV並びにビッグスター)並びにブラジル(ルノー・カーディアン)におけるグローバル・アクセス・ラインナップのリニューアルや韓国向けのDセグメントのSUVラインナップのリニューアルに関するものである。
損益計算書に計上された研究開発費
損益計算書に計上された研究開発費の分析は以下のとおりである。
| (百万ユーロ) | 2023年 | 2022年 | 変動 |
| 研究開発費 | -2,582 | -2,259 | -323 |
| 資産計上した開発費 | 1,316 | 1,110 | +206 |
| 研究開発の資産化率 | 51.0% | 49.1% | +1.8 pts |
| 償却 | -878 | -976 | +98 |
| 損益計算書に計上された研究開発費総計(1) | -2,144 | -2,125 | -19 |
(1) 研究開発費は、自動車開発活動の研究税控除後に計上される(研究開発費総計は、第三者その他に請求される費用を差し引く前の研究開発費である。)。
とりわけダチア(新型ダスター)及び電気自動車(セニックE-TECHエレクトリックやルノー5E-TECH)を中心としたラインナップのリニューアルの中で、2023年度の研究開発費は、2022年度に比べ14%の増加を示している。ラインナップのリニューアル・サイクルに関連して、開発費の資産計上の水準は2022年度よりも高くなっている。
資産計上した開発費の償却は、主にIFRS第5号に基づくホースの減価償却費の修正により、2022年度に比べ減少した。
設備投資及び研究開発費純額(売上高に対する割合)
| (百万ユーロ) | 2023年 | 2022年 | 変動 |
| 有形固定資産への投資(処分との純額) (資産計上したリース用車両及びバッテリーを除く) 及び無形資産(資産計上した開発費を除く) | 1,352 | 1,120 | +232 |
| 第三者に対する設備投資請求その他 | -57 | -62 | +5 |
| 製造及び販売純投資額(研究開発費を除く) (1) | 1,295 | 1,058 | +237 |
| ルノー・グループの売上高に対する割合 | 2.5% | 2.3% | +0.2 pts |
| 研究開発費 | 2,582 | 2,259 | +323 |
| 第三者その他に請求される研究開発費 | -342 | -276 | -66 |
| 研究開発費純額(2) | 2,240 | 1,983 | +257 |
| ルノー・グループの売上高に対する割合 | 4.3% | 4.3% | -0.0 pts |
| 設備投資及び研究開発費純額 (1)+(2) | 3,535 | 3,041 | +494 |
| ルノー・グループの売上高に対する割合 | 6.7% | 6.6% | +0.2 pts |
| 資産売却を控除した設備投資及び研究開発費純額 | 3,817 | 3,451 | +366 |
| ルノー・グループの売上高に対する割合 | 7.3% | 7.4% | -0.2 pts |
設備投資及び研究開発費純額は、ルノー・グループの売上高の6.7%に達した(2022年度は6.6%。)。
資産の処分を控除すれば、総計282百万ユーロであり、この割合は7.3%であった。
2023年12月31日付自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション
自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションの変動(百万ユーロ)
| 2022年12月31日現在の自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | +549 |
| 2023年度の営業フリー・キャッシュ・フロー | +3,024 |
| 受取配当金 | +172 |
| ルノー株主及び少数株主に対する支払配当金 | -62 |
| 金融投資等 | +41 |
| 2023年12月31日現在の自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | +3,724 |
+3,024百万ユーロのプラスの自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローの他に、自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションが2022年12月31日現在と比較して +3,175百万ユーロの改善となった主な要因は、211百万株の日産株の売却(+764百万ユーロ)、通貨及びIFRS第16号の影響(-702百万ユーロ)並びに金融投資等(+89百万ユーロ)による。
自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション
| (百万ユーロ) | 2023年12月31日 | 2022年12月31日 |
| 長期金融負債 | -8,044 | -9,845 |
| 短期金融負債 | -3,920 | -5,191 |
| 長期金融資産-その他有価証券、貸付金及び金融取引に係るデリバティブ | +300 | +121 |
| 短期金融資産 | +923 | +1,237 |
| 現金及び現金同等物 | +14,465 | +14,227 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | +3,724 | +549 |
自動車部門の流動性準備金は、2023年12月31日現在で17.8十億ユーロに達した。これらの準備金の内訳は以下のとおりである。
・ 14.5十億ユーロの現金及び現金同等物
・ 3.3十億ユーロの未使用確定与信枠
2023年12月31日現在、RCIバンクは、14.6十億ユーロの利用可能な流動性を有していた。その内訳は以下のとおりである。
・ 4.4十億ユーロの未使用確定与信枠
・ 5.4十億ユーロの欧州中央銀行適格担保
・ 4.6十億ユーロの高品質の流動資産(HQLA)
・ 0.2十億ユーロの使用可能な現金
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、下記「第6 経理の状況-1 財務書類-2023年度財務諸表-(1) 連結財務諸表-連結財務諸表に対する注記-注2-会計方針-2-B. 見積り及び判断」を参照のこと。
5【経営上の重要な契約等】
経営上の重要な契約等については、「ルノー・日産 B.V.(RNBV)」、「財務諸表の注記」、「年次株主総会の承認のために提出された契約」及び「年次株主総会によって既に承認された契約」を参照のこと。
6【研究開発活動】
研究開発
| 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | |
| 研究開発費純額(百万ユーロ)(1) | 2,240 | 1,983 | 1,955 | 2,383(2) | 3,176(2) |
| 公表されたルノー・グループ売上高 (百万ユーロ) | 52,376 | 46,391 | 41,659 | 43,474 | 55,537 |
| 研究開発費支出比率 | 4.3% | 4.3% | 4.7% | 5.5% | 5.7% |
| ルノー・グループの特許 | 667 | 659 | 650 | 826 | 1,040 |
| 内、ルノー及び日産による共有の特許 | 101 | 200 | 322 | 352 | 484 |
(1) 研究開発費。第三者その他に対して再請求された研究開発費。
(2) アフトワズを含む数値。
研究及び先端エンジニアリング
ルノー・グループ内の革新はすべてのレベルで取り組まれ、自動車の設計から製造までのすべての段階を含んでいる。革新する力は、専門家のネットワークや多くのパートナーシップのような方策によって支えられている。研究・先端エンジニアリング活動は、全社で共有される構造化されたプランを通じた様々なエンジニアリング分野の中で、横断的に管理されている。このグローバルプランは、自動車及び機械、商品、プロセス、アフターサービス及びサービスアプリケーションすべてをカバーしている。起こされる革新は、ブランド、事業、顧客の利益のために開発されている。
ルノー・グループは、明日の主要な革新を非常に早い段階で特定する。1983年のミニバン、あるいは2010年代初頭の最初のルノー・トゥイジーやゾエ電気自動車など、非常に革新的な商品コンセプトになり得る。本当のブレイクスルーは、水素エンジンのような大きな技術的進歩ともなり得る。新しい用途は、新しいモビリティサービス、データマネタイズ、及びバッテリーの再利用といった価値の高いブレイクスルーを生み出す可能性もある。ヨーロッパで2035年までに実施される新車販売での燃焼エンジン車の禁止などの規制変更も検討されるべきである。
研究及び先端エンジニアリング活動は、4つの完全に補完的なカテゴリーに分けられる。
研究プランと博士論文は(そのほぼすべてがCIFRE契約の下で)未来を啓蒙し、今後の技術的ブレイクスルーに備えることを可能にする。その目的は、来る5年から10年にわたり、将来のトレンドを発展に組み込むためのルノー・グループの姿を特定し、予測し、準備することである。
テクノロジープランでは、3~5年以内で新技術を開発することで、車両や構成部品の革新への準備をすることができる。それは、プラットフォーム、エンジン、システム及び車両航続距離プランに導入される革新を示す。
この2つのプランは、地球、地域、人間という3つの主要な柱に基づいている。
また、研究及び先端エンジニアリングは、多数の展示品(デモンストレーター・プラン)を手がけている。その狙いは、技術構成要素を結集して、車両への現実的な組み込みに照らし合わせて革新をテストすることで、将来のラインナップの企画を刺激することである。その結果、新しい車両コンセプトを生み出す可能性がある。最後に、エンジニアリング業績プランを通じたシミュレーション/検証手段とモデルの発展が本質的な焦点である。このプランは、方法論、ノウハウ、多重技術(業務、プロセス、販売台数、マーケティング、組織、マネジメント)においてブレイクスルーをなすことを目的としている。
プロセスプランは、製造において展開される革新に取り組むことを可能にする。
研究及び先端エンジニアリングプランは、製品・設計・エンジニアリングの優先的ニーズに十分対応できるように、上に提示されたプランを中心に構築された共通のアライアンス構想である。目的が共通する両社の開発能力を共同利用することで、将来のお客様や、車両航続距離の競争力を保証するための革新を開発することを目指している。アライアンスとの協力はルノー・グループの特許ポートフォリオを伸ばすことも可能にする。
2022年度における研究及び先端エンジニアリング活動予算は、この4つのプランに分散している。エンジニアリングは、技能を通してだけでなく、商品・サービス提供をも通じて、技術と革新に大きく貢献している。
変化の真っ只中で、自動車業界は、エネルギー転換とデジタル化・利用方法の変化という2つの大きな課題に対応しなければならない。これらの課題に対応するために、3つの優先的技術分野が予算配分の指針となる。すなわち、エンジニアリングの能率を向上させるための道具、集中化された電気・電子アーキテクチャ(ソフトウェア定義自動車)及びエレクトロモビリティ(エンジン、荷重問題など)である。
2023年のプラン別R&AE予算比
革新業績方策
エンジニアリングの業績は、標準化によって多様性を制御しながら革新し、予想する能力によって評価される。
専門家ネットワーク
世界に影響を与える変化というものは、この世界にとって未曾有の性質と規模のものとなるだろう。これらは自動車業界にとってもまたあてはまる。2つの同時に起こるレボリューション(デジタル化とエネルギー転換)の文脈において、これまでの市場のファンダメンタルズと法規制や技術基盤はすべて既に疑問視されているか、又は疑問視されることになる。当社にとって、これは自社のマーケットを知り、それに耳を傾けて永続的な革新により抜きん出た存在になること、また、高度の科学的・技術的な知識を使って新たな活動分野での地位を得ることを意味する。知識の活用と変換が戦略的になってきているこの時代において、専門知識セクターは、ルノーリューションを推進するために使い、そして企業間競争上の優位性を当社にもたらすため、知識によって生み出された価値を特定し把握する手段を与えることにより、中心的位置を占めている。専門知識セクターは、人工知能や電気・電子アーキテクチャ、没入型シミュレーションとバーチャルリアリティ、製造、物流などの43個の戦略的専門分野からなる。このセクターは、以下の4つのレベルの専門性で構成されている。
・エキスパート・フェローは、戦略的専門分野の定義と一貫性を保証する。そして、このフェローは、技術的・方法論的な革新や開発中のプロジェクトに対する支援など、将来的なレベルでも運営レベルでも、知見を組織化するために、リード・エキスパートのネットワークを調整する。専門知識プロジェクトの一部として行われる共同作業は、ルノーの主要な課題(自動車の中のエネルギー、複雑なシステムの組み合わせ、AM技術(積層造形法)など)に関与する事業活動が共通して前進することに貢献している。このように、この専門家ネットワークは、クロスビジネスと戦略的技術をCEOレベルまで共有するロードマップの作成に寄与する役割を務める機敏な組織として述べることができる。
・各々部門長に報告を行う43のエキスパートリーダーは、そのロードマップに対し責任がある。エキスパートリーダーは、戦略的専門分野のうち1つについて責任を負っている。彼らは、社内の専門家ネットワークを構築・指導し、また、大学、他の製造業者、団体、インキュベーション・ストラクチャー等で構成される外部ネットワークを活用して、ルノーが「拡大された」方法で取り組みを行うことができるようにする。
・250名のエキスパートは二次的な専門分野を担当し、ベンチマーク、関連パートナーの特定、及び特許を通じたノウハウの保護への投資に責任を有している。エキスパートは、基準及びプロセスを定義し、促進する責任も負っている。
・500名のコンサルタントは、そのプラクティスの中で先端技術をより向上させ、チームが活用できる基準を発展させている。
専門家ネットワークの組織化とその機動的な運用により、一連の一貫したロードマップを通して先の見通しを立てることを可能にし、運用のイノベーション及びパフォーマンスを通じた知識の強化を加速させており、ゆえに、事業分野がその様々な専門分野で卓越することを可能にしている。
世界中のルノー・グループ・開発センター(RTX -ルノーテクニカルセンター)
ルノー・グループの開発センターは、例えば、スペイン、ルーマニア、韓国、インド及び中南米のように世界中に所在する。現地及び地域市場についての知識のおかげで、かかる開発センターは、顧客のニーズと期待、現地の規制上の制限及び国の経済状況に自動車を合わせることを務めとしている。
また、毎年継続するスキルアップ方針の適用により、ルノー・グループは、職能横断型の活動についての開発センターの責任を継続的に高め、より早い段階で車両プロジェクト設計に取り組むことを可能としている。このスキルアップにより、最も成熟したRTXの職務を地域からよりグローバルに移行することも可能となる。開発センターは、2023年にホースエンティティを通じて実施される新しい機関の一部として、新たな責任を負う予定である。
オープンイノベーションのラボやスタートアップとの連携
同社にとってのもう一つの重要な方策は、「ラボ」として知られるルノー・グループのオープンイノベーションラボの世界的なエコシステムである。このラボは既に10年間存在し、ルノー・グループの他の過程やエンティティを補完する。これにより、テストし「自分で行う」学習モードでの予定外の迅速な革新が可能になる。歴史的に、フランスでファブラボやメーカー文化の幕開けの中で誕生したクリエイティブラボでは、迅速な試作品製造の方法(3Dプリンティング、彫刻、切削、熱成形など)を利用するために、数百人の従業員を導入している。一定のテーマを持ったラボ(スマート電気自動車ラボ、電子シェーカーラボ、カーデータラボ、アフターセールスラボなど)を備えるクリエイティブラボは、ルノー・グループのメーカーのコミュニティを結集している。クリエイティブラボは、プロジェクトの発起人をアイデアから完成まで支援し、技術プロジェクトやルノー・グループ・ブランドにとっての挑戦をする手助けを行うことができる。このラボによって、革新のトピックについての社内のノウハウや技術を発展させることができる。もう一つの例として、共同インテリジェンス・ラボラトリーは、社内のコーチ、ファシリテーター、変革の専門家からなるグループにより運営されており、彼らは社内の他のグループに助言を与え、これらの異なるセクターの間での共同インテリジェンス活動を同期する。その他のラボは、新たなトレンドやできるだけ近い場所での顧客の要望についての増加する知識を継続的に技術監視するために、そしてまた世界中の技術パートナーとのつながりを強化するために、イスラエル、中国、そしてブラジルといった、自動車事業やサービスの世界が急速に変化している戦略的な地域に位置している。また、ラボでは、スタートアップとのパートナーシップの可能性を探ることもできる。
革新パートナーシップ
明日の自動車は、エネルギー効率が良く、大幅に軽量化され、コネクティッド化されたものになるであろうし、そして運転者のすべてあるいは一部の活動に取って代わることが可能になるであろう。これは、集団でしか達成できない課題である。ルノー・グループにとって、研究開発提携契約により、これらの課題に対応するために必要なテクノロジーの発展が加速されるのみならず、コストシェアリングによる技術の強化も図れる。これは、より自動車プロジェクトに革新を投入するために、より早く革新を結実させるための重要な方策である。産業界のパートナーと学術界のパートナーを問わず、競争的産業、業績、節約の世界で、この種の連携革新は、フランスとヨーロッパのレベルで、公的資金提供者に奨励されている。公的援助(助成金、返済できる貸付金)の形式で、革新を加速するための追加的なレバレッジを提供する。このような文脈の中で、共同イニシアチブにおけるルノー・グループの参加は、「ルノーリューション」戦略プランの発展に効果的な道具である、研究及び先端エンジニアリングの活動において、常に重要な地位を占めていた。2023年にルノーは、フランスとヨーロッパのプロジェクトに均等に分割し、平均して60件の助成プロジェクトのポートフォリオを管理した。26件の案件がその年度に提出され(2022年比+30%)、2件が受け入れられ、22件がまだ処理中で、2件が拒否された。
ルノーは2023年に、「自動車投資支援」プロジェクトの一環として16件の意欲的なプロジェクトを提出し、EUCARへの積極的な参加とパートナーシップにより欧州ネットワークを整備し、将来の技術(バッテリー、SDVなど)のすべてをカバーする14件の欧州共同プロジェクトの提出を可能にした。
アカデミックパートナー
ルノー・グループはこれまで常に、一流大学や最良のアカデミックパートナーと協力してきた。2023年には、CIFREキャンペーンにより、47個の論文テーマの収集と検証につながった(2022年比30%増)。以下に、2023年に開始された事例を示す:
・ 多相同期アクチュエータの高度な制御
・ ドライプロセス電極製造プロセスのモデリング
・ 360°マーケティング効率評価と提案のためのAI
2023年末時点で、ルノーは60人以上の博士課程の学生を受け入れている。
ルノーはまた、革新の重要な推進力でもある戦略分野の9つの調査チームに携わっている。
2023年には、そのうちのいくつかが更新され、ルノーは、テレコムパリテック、ヴァレオ、エアバスなどの生産パートナーとともに、業界向けのAIをテーマにした新しいAI4Iチームの立ち上げに投資を行った。
| チームの名称 | 学術スポンサー | 他のパートナー | 設立年 |
| SUPPLY CHAIN OF THE FUTURE | Ponts Paris Tech | ミシュラン、Casino、 ルイヴィトン | 2019 |
| ANTHROPOLIS DESIGN OF USE-ORIENTED URBAN SYSTEMS | IRT System X Central-Supelec | EDF、エンジー、ノキア、 Paris-Saclay Community | 2015 |
| DATA TO MAXIMISE VALUE CREATION | LABEX、リヨン大学 | Enedis、Mob-Energy | 2021 |
| ENERGY & PROSPERITY | ENS、ENSAE | エンジー、Caisse des Dépôts [フランス国営貿易輸出銀行]、 ADEME、GRDF | 2015 |
| CYBERSECURITY (C3S2) | テレコムパリテック | Wavestone - タレス - ノキア -Valeo - ANSSI、 Road-User Safety Delegation等 | 2017 |
| FUTURE OF INDUSTRY AND WORK | パリ国立高等鉱業学校、Fabrique de l’Industrie、Ecole de Paris du management | Groupe Mäder、Kea Partners、 Theano Advisors、FaberNovel 及び“Fabrique de l’Industrie” GRTgaz、オレンジ、ミシュラン | 2020 |
| ELECTRIFIED PROPULSION PERFORMANCE IN VEHICLES | Institut de Recherche en Communications et Cybernétique (IRCCYN)、École Centrale Nantes | 2016 | |
| THEORY AND METHODS OF INNOVATIVE DESIGN | パリ国立高等鉱業学校 | ダッソー・システムズ - RATP - Thalès Vallourec | 2016 |
| AI4I: AI FOR INDUSTRY | テレコムパリテック | Valeo、エアバス、Idemia | 2023 |
現在の9つの調査チーム
主力共同プロジェクト「NeVeOS」に特化し、デジタル化を実現(「デジタル・トランスフォーメーション」を参照)
CORAM21の一環として提出されたNeVeOSプロジェクト(Next gen Vehicle Operating System(次世代車両オペレーティング・システム))は、ルノー・グループが、その保有するエンジニアリング技術をソフトウェアに移行させるプロジェクトの1つである。課題は、ソフトウェア・サービスや将来のエコシステムにおいてフランスが基準となることで、未来の自動車産業のための新しい電子アーキテクチャとフランスの自動車業界の支配権を早く発展させることにある。このプロジェクトは2023年に成功を収め、プロジェクトの提携者と資金提供者の全員が参加したテクノセンターでのイベントで、プロジェクトの最後の主要段階を通過した。
技術パートナー
革新の新たなチャンスを常に探るために、ルノー・グループは、多数の分野で市場における最良の会社と協力している。
バッテリーセルに関しては、ルノー・グループは、エンビジョンAESCと提携している。同社は、2030年までに24GWhに達することを目標に、2024年に、生産能力9GWhのギガファクトリーをドゥエーに建設する。ルノー・エレクトリシティのすぐ近くに位置し、将来の「ルノー5」を含む、電気モデルのための最新のテクノロジーや、低コスト、低炭素かつ安全なバッテリーを生み出すだろう。
また、ルノー・グループは、フランスのスタートアップであるベルコールの持分19%の株主となる旨の覚書に署名した。両社は、ルノー・グループの製品ラインナップのうちC以上のセグメント及びアルピーヌ・モデルに適した高性能バッテリーを共同開発する意向である。さらに、両社は、2022年から、バッテリーセル及びモジュール・プロトタイピングの試験的な生産ラインをフランスで展開する。ベルコールは、第2段階として、2026年から高性能バッテリーのギガファクトリーをフランスで初めて建設する予定である。最初の生産能力のうちルノー・グループに割り当てられる分で10GWhであり、いずれは2030年までに20GWhまで増量させることになる。
ルノー・グループは、レアアースを使用せずに(すなわち、永久磁石のないもの)、EESM(電気励起同期電動機)に関するテクノロジーをベースとした独自の電気モーターと減速機を開発した最初の製造者として、業界での競争を一歩リードしている。ルノー・グループは既にこれらの技術を修得するために必要な投資のほとんどを行っており、この10年間でバッテリーコストを半分にまで削減することを達成し、次の10年間でさらに半減させる予定である。2024年からは、ルノー・グループはEESMに新しい技術的改善を順次組み込んでいくことで、コストを削減して、モーターの効率を向上させる。
ルノー・グループは2023年、Valéoと共同開発した第3世代のより小型の電気モーターthe E7Aを発表した。またルノー・グループは革新的な軸方向磁束型電動機を製品化するため、フランスのスタートアップであるワイロットとパートナーシップを結んだ。この技術はWLTP(B/Cセグメント乗用車用)で最大2.5gのCO2を節約しつつコストを5%削減するハイブリッド・パワートレインに最初に適用される。ルノー・グループは2025年から大規模に軸方向磁束型電動機を生産する最初のOEMになる。
パワーエレクトロニクスについては、ルノー・グループはインバーター、DC-DCコンバーターと車載充電器(OBC)を自社開発の一つのボックスに統合することで、バリューチェーンの制御を拡大する。このワン・ボックス・プロジェクトはコンパクトな設計であり、800Vに準拠して、コスト削減のため部品点数が減らされる。そしてすべてのプラットフォームとパワートレイン(BEV、HEV、PHEV)で使用されることで、スケール効果が得られる。インバーター、DC-DCコンバーター及びOBC向けパワーモジュールには、STマイクロエレクトロニクスとの戦略的パートナーシップに基づいて、炭化ケイ素(SiC)と窒化ガリウム(GaN)が使われる。
これらの新技術に加えて、ルノー・グループはオールインワンシステムと呼ぶ、よりコンパクトなeパワートレインにも取り組んでいる。このeパワートレインは、電気モーター、減速機、パワーエレクトロニクスを1つのユニットに組み合わせたもので、合計で45%の容量(現行クリオの燃料タンク容量に相当)を削減する。パワートレイン全体では30%のコスト(電気モーターのコストと同等)削減、さらにエネルギーロスを45%削減(WLTP)することで、電気自動車の走行距離が20km延長される。
他の革新技術におけるパートナーシップについては、「パートナーシップ及び提携」に示す。
特許登録
モビリティは、気候変動問題やデジタル技術の発展などによる課題により、急速に変化している。この本当の時代の変化は新しい分野を切り開き、技術的なブレイクスルーが広い領域でより急速に起こりつつある。ルノー・グループは、自らがセクターのキープレイヤーとして位置づけられるように戦略を適応している。ルノー・グループは常にイノベーションの方法を知っている。2022年に既に見られ(2021年比+35%)、2023年に確認された(2022年比+23%)ように完全な所有として登録された特許数の大幅な加速は、同社が例えばソフトウェアやサービスで行っている技術シフトの度合いを反映したものである。例えば、250件を超える新たな特許が、コネクティッド・カーと電気自動車に焦点を当てた当社の技術ロードマップに関連して出願されている。この数字は、ルノー・グループ内の革新の活力と、その発明についての保護を内部的に又はこれらの戦略分野におけるパートナーと共に強化しようとしていることを示す。また、これらの分野以外の創造性の保護の余地も残している。
ルノー・グループはまた、特にエンジンに関して、ノウハウが認知された分野において、発明を続けている。非常に良い例の一つは、ゾエの開発から生まれ、ヴァレオとの提携で使われているコイル状ロータテクノロジーである。2022年11月に発表された、新しい種類の電気モーターを作るためのワイロットとのパートナーシップも、もう一つの例である。これらのパートナーシップの一環として出願された新たな特許は、エンジンのみならず充電システム、バッテリー、サーマルマネジメント、アーキテクチャ及びアコースティックにも適用できる幅広い革新をカバーしている。
産業化ソリューションも特許の対象となっている。新たな技術を産業規模で取り込む能力はルノー・グループの強みの一つであり、またルノー・グループが参加するパートナーシップへの明らかな貢献である。
2023年のルノー・グループの保有特許数は14,500であった。
デジタル・トランスフォーメーション
車両の複雑化(電動化、コネクティッド・カー、運転支援等)、車載ソフトの急増、規制圧力の高まり等により、ルノー・グループは、システム及びソフトウェアの構成管理・開発過程及びそのデジタル・トランスフォーメーションによる検証を強化している。このトランスフォーメーションによって、企業全体が単一の環境で安全、シームレス、効率的に協力することが可能になる。設計(工程、購買、原価計算、デザイン、品質など)及び検証過程のすべての関係者並びに協力してくれている会社及びサプライヤーは、価格及びリードタイムの削減を目的として、ライフサイクル全体を通じて、デジタルツインにより車両製品のデータをアクセス可能にする。
ルノー・グループのデジタル・トランスフォーメーションは「ルノーリューション・バーチャルツイン」プログラムとともに継続している。「企業PLM(プロダクトライフサイクルマネジメント)プロジェクト」は「ルノーリューション・バーチャルツイン」と改称されたが、ルノー・グループのデザインを変革し、新しい時代に合わせるための大きな取り組みである。このプロジェクトは、エンジニアリング及び当社のすべての上流ビジネスに対し、商品情報とモビリティサービスを管理するための新しいデジタルツールを提供するものである。当社のエンジニアリングのデジタル化の進展により、このツールはデザインからアフターサービスまで、デジタルツイン(信頼できる唯一の情報源)を中心とした共同作業のプラットフォームを提供する。
20年間にわたる提携を経て、ルノー・グループとダッソー・システムズは「ルノーリューション」戦略プランに貢献するためのパートナーシップを強化している。ルノー・グループは、製造業で前例のない展開を行っており、世界規模でクラウド上にダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを導入している。
この企業プラットフォームは、車両開発にかかるコストを低減させて期間を短縮することを可能にする。これにより、製品ライフサイクル全体を通じてリアルタイムで製品に関連付けられたすべてのデータを共有し、すべての必要な環境でデジタルツインを管理するための新しいバックボーンが形成される。
20,000名を超えるルノー・グループの従業員は、全社的なデータ共有と提携を改善するためのデジタルツインエクスペリエンスの恩恵を受ける。
このプログラムにより、デザインから産業化、アフターサービスまで、2022年に行われた初の展開が可能になった。また、2025年までに完全なソリューションを持つことを目指している。
2023年には、4,000を超えるユーザーがトレーニングを受けた。コンセプト・フリーズのマイルストーンから、新しい革新的なルノーリューションの車両(プラットフォームとアッパーボディ)が、上流機能(製品/プロセス/アフターサービスエンジニアリング、購買、コスト、質など)のすべてを引き込むルノーリューション・バーチャルツインで開発された。この最初の成功した試験プログラムに続いて、すべての新車が3DEXPERIENCEプラットフォームで設計されるようになった。また、大量生産における車両コストを低減するために、主要機能(エンジニアリング、購買、コスト、製造)のレガシーシステムによって管理されたデータを指定しながら、ダッソー・システムズのデータサイエンスや人工知能(AI)ソリューションを備えた。
デジタルシミュレーションの進歩により、設計頑健性・堅牢性の向上、異常アップストリームの修正、検証の能率化が実現した。このブレイクスルーは、2019年から2023年にかけて、検証費用(試作品及び物理試験)につき50%を超えて削減し、開発期間を25%短縮することに貢献した。
デジタルシミュレーションを使用すると、高価な実際の試作品を必要とせずに、耐衝突性、空気力学、音響、持久力、熱力学などの点から、車両の性能をシミュレートし、評価することができる。また、車載システム(ADAS、システム・ソフトウエア、エネルギーマネジメントなど)のシミュレーションやチューンアップの予測にも利用できる。イマーシブシミュレーションは、バーチャルリアリティツール又は運転シミュレータを使用して、人間の要素をデジタルツイン検証ループに戻す。ルノー・グループは2023年、新しい高性能ツールとして世界最大のドライビングシミュレータ「ロード」を発足させた。
エンジニアリングにおける人工知能とデータマネジメント技術の大量導入は、設計におけるデジタル技術の能率を加速し、ルノーリューション車両の開発時間の短縮に役立つ新しい方策である。
革新の課題である「デジタル化・エネルギー移行」
デジタル化
ヒューマンマシンインターフェース、マルチメディア、コネクティッド・サービス、又はドライバー支援システムなど、明日の自動車において、ソフトウェアはますます大きな役割を果たすであろう。ソフトウェアのおかげで、長年にわたり、そして車の生涯を通して豊かになっていくコンテンツやサービスに対する顧客のニーズの高まりに応えることが必要である。また、自動車事業のための新しい技術ソリューションの成熟にも対応できなければならない。
ソフトウェア定義自動車
このデジタル化の課題に対応するため、ルノーは車載ソフトウェアアーキテクチャの必要な変化に対応することを自らに課してきた。2022年末に発表されたグーグルやクアルコムとのパートナーシップは、明日のコネクティッド・カーの発展に役立つ。ソフトウェア定義自動車は、新しいオンデマンドサービスを提供し、継続的な車両のアップデートを可能にし、車のオペレーティングシステム(CAR-OS)の提携企業とルノー・グループによって統合されるアンドロイド車両についての既存の提携の上に構築するために、車両・デジタル世界のベストを結集する。
ソフトウェア定義自動車は、クラウドでの開発から、新機能やサービスをより早く導入し、自動で車両に搭載することを可能にする。このようにアーキテクチャを集中化することで、パソコン台数の削減による費用削減、データ交換の速度や流動性の改善、データの活用による顧客への提供サービスの拡大などが図れる。ソフトウェア定義自動車は、新しいマーケットのチャンスと技術革新をもって、多様な可能性を切り開いている。
エネルギーの移行
ルノー・グループはヨーロッパでは2040年までに、世界的には2050年までに、CO2排出量をゼロにするという目標を約束する。持続可能な開発目標の達成を支援するため、ルノー・グループは車両による排出ガスの排出量を下げる革新的なソリューションを開発し、ライフサイクル全体を考慮した低炭素バッテリーの開発を行っている。
バッテリー技術
2022年以降、販売されたすべての新モデルは電気自動車又は電動化モデルが設定されており、欧州市場では2035年までに100%の電気自動車となる予定である。
ルノー・グループは、2007年初頭に電気自動車攻勢の姿勢を打ち出して以来、グループ内で確立されたノウハウ(電気化学、素材科学、サーマルモデリング、制御電子回路、高圧ネットワーク、機械パッケージングなど)を利用して、リチウムイオン(Li-ion)電池、モジュール及びバッテリーパックについて最善の選択をすることができるようになり、それによって、電気自動車やハイブリッド自動車について、航続距離(エネルギー密度)、耐久性、信頼性、コスト、そして依然として当然の最優先事項である安全性の面で最高レベルのソリューションを提供することができるようになった。欧州で2011年以来販売された760,000台を超えるルノーの電気自動車の一台として、バッテリー関連の重大事故(感電や火災)を起こしていないのが、この証左である。ルノー・グループは現在、2030年までにバッテリーのカーボン・フットプリントを最大35%削減することを目標に、グリーンで、カーボンフリーで、環境に配慮した「フランス製」バッテリーを開発することを意欲している(基準:ゾエ2019)。
このノウハウにより、ルノー・グループは、エコシステムを確立させることを視野に、世界有数の電池の供給者と効果的なパートナーシップを構築し、自動車充電に関連するライフサイクル又はエネルギーサービスの様々な段階に関する有望な提携を行うことができた。
ルノー・グループは、現在のリチウムイオン電池の技術を、複数の方向性から発展させようと継続して試みる。すなわち、その対象となるのは、エネルギー密度(自動車の航続距離をさらに高めるため、あるいはバッテリーパックの容量を減らすため)だけでなく、車両ごとにターゲットとする用途や性能に応じて充電電力やバッテリー価格も含まれる。
ルノー・グループはまた、クルマの種類や用途に応じて、価格と性能の最適な妥協点を提供することを目的とした技術解決策を探っている。これらの探査手段は、バッテリーの化学的性質と、セルとパックの構造の両方に関係している。
「ポストリチウムイオン」を担う電池、特に全固体電池(ASSB)あるいは固体液体混合やゲルタイプ溶液のテクノロジーについても研究している。
バッテリーの修理可能性、再利用、再資源化
この上流ノウハウは、原材料の採取から解体・再資源化に至るまで、リチウムイオンバッテリーの全ライフサイクルに及んでいる。ルノー・グループは、この世界的な取り組みの先駆者であり、産業プロセスのグリーン化とバッテリーの「再利用」アプリケーションの出現に貢献している。(「製造に関する行動 ― スコープ1+2及びスコープ3上流」を参照)
自動車の使用段階では、ルノー・グループは、Vehicle to Grid(V2G)ソリューションの開発を進めており、電気自動車のバッテリーから送電網にエネルギーを送り返すことを可能にするものである。将来のルノー5電気自動車は、Mobilize V2Gサービスを利用する最初のルノー車となり、電気自動車を家庭用や電力系統のエネルギー源に転換することで、さらなる柔軟性を提供し、再生可能エネルギーのエネルギー構成への統合を容易にするものである。
車両におけるバッテリーの1回目の寿命が終了した後も、まだ最大で最初の3分の2のキャパシティが残っている。モビライズは、バッテリーを二回目の寿命として再利用する新しい定置式又は移動式の貯蔵用途を開発する。
ルノー・グループは電気自動車用バッテリーの回収・リサイクルの強固なノウハウを有している。既に約6,000個のバッテリーがリサイクルされている。循環型経済に特化したフランのRefactory工場では、ルノー・グループはバッテリーの改修、再利用、解体、再利用のための施設を有している。2023年、フランのバッテリー専門修理センターは、バッテリーを修理し、再利用に備える能力を倍増させた。
リサイクルを推し進めるために、2022年10月13日にルノー・グループは、特にクローズド・ループでのバッテリーのリサイクルにおけるヨーロッパのリーダーになることを目標とする、自動車循環型経済の全バリューチェーンで活動する初めての会社である、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルの創設を発表した。(「製造に関する行動 ― スコープ1+2及びスコープ3上流」を参照)
レアアースを使用しない電気モーター
レアアースを使用しない電気モーターの詳細については、「技術パートナー」の段落を参照のこと。
水素
電動化は乗用車のCO2排出量を減らすためのルノー・グループの戦略のバックボーンにとどまる一方、他の技術は、多目的車や乗用車ですらもニッチな分野での利用機会を逃さないように研究されている。
ルノー・グループは「ゆりかごから墓場まで」という包括的なライフサイクルアプローチの一環として、水素の潜在的可能性を評価するための上流研究に非常に早い段階で着手した。
2021年6月、ルノー・グループと燃料電池システム・水素事業の世界的リーダーであるプラグ・パワーは各社持分比率を50%とする合弁会社HYVIAを設立した。フランスを本拠とするこの新会社は、本社と研究開発拠点をヴィリエ=サン・フレデリックに置き、2030年に、ヨーロッパにおける水素駆動小型商用車(LCV)市場の30%を占めることを目指している。
HYVIAは、水素自動車、水素ステーション、燃料補給、及びこれらの新しい需要に合わせたサービスを含む、完璧な水素エコシステムを提供している。
ルノー・グループは、特に試作品やコンセプトカーを通して、とりわけヨーロッパのレベルでの水素エコシステムの刷新を積極的にモニタリングしながら、他の水素の応用についても探求している。また、水素は工場のエネルギー源としても検討されている。(「製造に関する行動 ― スコープ1+2及びスコープ3上流」 - 気候変動対策に関する行動計画(Climate Plan)行動7を参照)
低排出ガス燃焼エンジンとハイブリッド・エンジン
ガス燃焼エンジンとハイブリッド・エンジンのカーボン・フットプリントを減らすための方策の一部として、ルノー・グループはE-TECHハイブリッドテクノロジーを信頼している。2020年にルノーシリーズに第一世代が展開され、それに続きダチアシリーズにも展開されたことに続いて、2022年に第二世代がオーストラルで投入された。このテクノロジーは、5つの主要な構成要素から成る。
・ エネルギーロスを低減するために、F1の経験に基づくマルチモードクラッチレススマートギアボックスが開発された。強力な加速性能、中速域での加速の強さ、燃料消費とCO2排出量の低減を提供する。
・ 車を始動させる主力電気モーターであるe-エンジンが100%電気走行を確保し、車輪を駆動させ、バッテリーへの充電を可能にする。
・ ガソリンエンジンのスターター及び高電圧ジェネレーターとして機能する二次電気モーター。ギアチェンジ時のバッテリー再生器、安定器としても機能する。
・ 車両走行に必要な電力を蓄え、車両の自律性を電動モードで確保するバッテリー(オーストラルでは2kWhバッテリー)。
・ 燃料消費とCO2排出量を減らすために特別に設計された燃焼機関。微粒子除去装置を搭載し、経済性、能率、性能を兼ね備えている。
2023年に注目すべきコンセプト・試作品・デモ機の一部
エンジニアリングは、ルノー・グループとそのブランドのためにある。以下の抜粋は網羅的ではない。
A290_β:感情豊かな電動スポーティネスを具現化した目覚しい展示用自動車
設計、ハイテク素材、技術を通じて、A290_β(A290「ベータ」)は、アルピーヌ・ブランドに対する強い意欲を示している。
この展示用自動車を極めてスポーティで機敏かつダイナミックなものにするため、アルピーヌの開発チームは、例えば、それぞれの車輪に伝達されるトルクを個別に制御できるトルクベクトル化を信頼している。可能な限り最善の性能を、直線でも、またコーナリング時にも、忘れられない感覚をもたらすバランス作用である。また、市販車にも、その設計に合ったトルクマネジメントシステムを搭載する予定である。
A290_βのハンドルについては、アルピーヌシングルシーターに直接的にインスパイアされている。ジョイスティックの形状をした幾何学的な設計には、非常に精密な機能が組み込まれている。例えば、「OV」と記された赤いボタンは「追い越し」を意味し、10秒間、非常に素早く追加のパワーを得ることができる。このボタンを使用するための条件は、安全性を最適化するために定義されている。乾燥した路面でのみ有効になり、少なくとも使用した時間と同等の待機時間後に再使用することができる。この追い越しボタンは将来100%電気自動車のアルピーヌで全モデルに搭載されることになり、これはモーターレースとF1への直接の貢献となるだろう。
Mobilize V2Gにより、ルノー5 E-TECHエレクトリックがエネルギー源となる
新型AmpR小型プラットフォーム(CMF-B電気自動車)をベースに、2024年にはルノー5 E-TECHエレクトリックが、顧客がMobilize V2G(Vehicle to Grid)サービスのメリットを享受できるルノーの初号機となる予定である。これにより、燃料消費のピークに充電を止めることができるだけでなく、特に割高な場合は家庭に、需要の多い場合は送電網に電力を再投入することができる。再充電は、送電網に十分な電力がある時に行われるため、料金は安くなる。
Mobilize V2Gは、4つの補完要素に基づいている:
・ V2G技術を搭載した車載双方向充電器
・ ソフトウェア・レピュブリックチームと提携して設計されたMobilize Powerboxという双方向「フランス製」ターミナル
・ ルノーの技術パートナーであるThe Mobility Houseが提供するMobilize電力契約。カーボンニュートラルな電力を保証し、双方向充電の自動制御により、送電網に戻された電力を収益化できる
・ スマートフォンアプリで、次回の出発時刻と希望するバッテリーの充電量を設定するだけで、双方向の充電をプログラムできる。つまり、移動の必要性が常に優先される。
また、電気自動車ルノー5の双方向充電器には、V2L、車対荷物又は車対電子機器の機能が搭載されており、例えば電動自転車やバーベキューのための電源を供給して屋外で楽しむことができる。アダプターのおかげで、将来の電気自動車ルノー5は、220ボルトの電源コンセントと同等のエネルギーを供給できるようになるだろう。
2030年までに充電器の小型化・高効率化
調査の主要プレイヤーであるCEAとルノー・グループは、既に10年後の展開を目標に次世代の充電器の開発に取り組んでいる。このフランス独自の革新は、11件の特許の対象となっている。
「ソフトウェア・レピュブリック」が設計したコンセプトカー「H1st vision」:未来のモビリティの人間中心の視覚
ソフトウェア・レピュブリックは、Viva Technology 2023において、運転者、乗客、他の道路利用者に配慮した20の革新を特徴とする共同モビリティコンセプトであるH1st visionのワールドプレミア(「ヒューマン・ファースト・ビジョン」)を行った。こうして提供されるH1stビジョンコンセプトは以下の通りである:
・ バイオメトリクスを通じた車両への安全かつ革新的なアクセス
・ 乗車空間での独自のサウンド体験
・ 最適なバッテリー航続距離と充電
・ 運転者及び車両の健康状態の監視及び支援
・ 予測警報による乗員と他の道路利用者の保護
物理的な車両は、バーチャルレプリカと対になっている。デジタルツインは、現在独立しているシステム(インフラ、エネルギー、公共サービス、様々なカテゴリーのユーザーなど)が通信し、相互作用する領域で発展する。これにより、現実世界で発生する可能性のある様々なユースケースをモデル化、視覚化、シミュレーションすることができる。環境との広範な相互接続のおかげで、H1st visionはデジタル及び物理的性質エコシステムと絶えず対話する。
H1st visionは、ソフトウェア・レピュブリック(ダッソー・システムズ、Eviden、オレンジ、ルノー・グループ、STマイクロエレクトロニクス、タレス)のメンバーと、彼ら特有の寄与で選ばれた有望なスタートアップのノウハウの成果である。6ヶ月という記録的な期間で100名のチームによって開発され、提携の堅牢な方法と提携先のテクノロジーの相補性が実証された。
ルノーの国際攻勢の具体化であるナイアガラ・コンセプト
このコンセプトカーは、非常に強い個性を持ち、輝かしく、断固とした近代的なラインを有し、将来的なルノー車のラインナップのスタイルの前兆である。ナイアガラ・コンセプトはあなたを無限の旅に誘う。堅牢でパワフルでテクノロジーに富んでいる。
ルノー・グループの新たなマルチエネルギープラットフォームをベースに、ナイアガラ・コンセプトは優れた走行快適性を提供する。そのエンジンは、E-TECHハイブリッド 4×4テクノロジーと、2重の技術的調整のおかげで効率が良くなっている。まず、フロントをマイルドハイブリッドアドバンスト(48V)エンジンへ切り替え、それを補うためにリア車軸に追加電気モーターを装備(e-4WD)する。このように、ナイアガラ・コンセプトはオフロード性能に最適化された4×4モデルである。このエンジンにより、日々の走行距離の最大半分を100%電気で走行することができ、CO2排出量の大幅な低減が図れる。
都市部における持続可能なモビリティの新たなソリューション「トゥインゴE-TECH 100%電気自動車」の試作品
2023年11月15日、ルカ・デメオがアンペアに特化したキャピタル・マーケット・デーで発表した「トゥインゴE-TECH 100%電気自動車」の試作品は、妥協のない設計によるヨーロッパ製の未来の多用途電気シティーカーを予感させる。
・ わずか10kWh/100kmというクラス最高の燃費
・ 2023年のヨーロッパ内販売内燃エンジン自動車の平均と比較して、CO₂排出量をライフサイクル全体で75%削減
・ 排ガスからのCO₂排出量ゼロ
・ 小型化による原材料消費の削減
・ 20,000ユーロ未満のエントリー価格(補助金支給前)
モビリティ体験を豊かにし、より直感的で楽しいものにするルノーのデジタルアバターであるReno
2024年からルノー5 E-TECHエレクトリックのオープンRリンクマルチメディアシステムに搭載されたRenoは、将来の電気自動車で完全に没入型のデジタル体験を提供できる新世代の副運転者である。実用面では、Renoアシスタントは、より人間的で簡単な対話方法を提供する。例えば、
・ 利用可能なすべての機能の説明
・ 様々なバッテリー充電の可能性を活かす
・ 車室内の温度設定や適切な走行モードなど、便利な機能を適切なタイミングで積極的に提案
Renoは、ユーザーのパーソナライズされたデータから常に学び、ユーザーのニーズをより良く先取りし、満たしていくだろう。
第4【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
「設備投資及び研究開発」を参照のこと。
2【主要な設備の状況】
「主要な生産拠点」を参照のこと。
工場における環境管理体制
2023年度、製造関連環境ネットワークは12ヶ国40の拠点で約278名のメンバーを有していた。ルノー・グループの工場における環境管理は、次の4つの柱で支えられている。
1 ISO 14001に基づく継続的な改善
1995年より、ルノーは、ISO 14001に基づき、継続的な改善に対する意欲と共に、各拠点における環境管理アプローチの体系的な実施を開始した。これは、環境負荷を減らし、法規制の遵守を確保するために行われた。2008年以降、ルノー・グループの全製造拠点並びに9の主要なエンジニアリング及びロジスティクス施設において、ISO 14001の認証が取得された。
2 グループレベルでのツール及び基準
これらの主要な環境リスクを制御するために、フランス企業注意義務法で必要とされているとおり、ルノー・グループは「強行規定環境」と呼ばれるツールを開発した。この評価ツールによって、環境リスクを特定し、優先順位を付けることができる。
特に厳しい規制の枠組みがある国でプラクティスが当社の環境方針及び目標と一致し、模範的で、一貫性があることを確保するため、環境に関する全分野を対象とした工業規格で最低要件が定められている(下記「製造プロセスのエコデザイン」の段落を参照のこと。)。強行規定環境ツールは、これらの基準の要点を強調する。
環境管理及び化学製品の取扱いに関して、拠点は専門家機能により管理される標準化されたツールの利用可能性にも依拠する。これらのツールは以下を含む。
・ 環境的影響及びエネルギー消費(R2E)に関する報告システム
・ ルノー・グループで使われる主要な言語で利用可能な有害物質の管理及び化学リスクの予防のためのCHEMIS(化学情報システム)データベース
・ 国内及びEUの環境法令への遵守を監視及び追跡するプロセス
・ 環境基準及びベストプラクティスの文書データベース
3 製造プロセスのエコデザイン
ルノー・グループの産業プロジェクトは、マイルストーンに沿った開発戦略に従って設計される。これらのマイルストーンで、各事業分野は、プロジェクトが定義された規則を遵守していることを確認し、他の事業分野との統合を検証する。HSEE部門は、ルノー・グループによるこのアプローチの一部である。
環境に関しては、プロジェクトの進行役となる拠点が強行規定環境に記載された義務的規則を遵守できる方法でプロジェクトを設計しなければならない。
例えば、「土壌」の環境強行規定に従って、2023年度、土壌及び地下水の環境品質に関する6件の診断的分析が実施された。これらの診断的分析の目的は、工事の前期段階で、掘削された土を敷地外に排出するのに最適な廃棄物処理経路を定めることである。
ルノー・グループのすべてのプロジェクトに適用される最低要件の共用基盤を補完するため、地域環境に関連する制限又は機会に従い、技術革新が導入される可能性がある。例えば、「オーバースプレーフリー」と呼ばれる革新的な新技術を開発中で、2024年までにモーブージュ工場において実現予定となっている。車両の他の部分とは対照的な色が望まれる場合に、車両のルーフに塗装を施すこの技術は、インクジェット印刷と似ている。現在の技術では30%程度生じる塗料過多損失をなくし、歩留まりが100%となる。車両の塗装しない部分をマスキングする必要がなくなり、マスキングテープの無駄も削減できる。結果が決定的だった場合は、他の工場にも展開される。
4 環境管理体制の監査
ルノー・グループは、製造拠点並びに主要なエンジニアリング及びロジスティクス施設のすべてにおいて社内監査を活用している。それは、ISO 14001要求事項の実施及び環境の保護のための独自の社内基準の遵守を監視するためである。これらは、認証された独立機関により毎年行われる外部監査を補うものである。
したがって、これらの社内監査は、工場間のベストプラクティスの交換及び環境パフォーマンスにおける改善を促進する相互監査を用い、環境ネットワークのメンバーにより実施されている。
2023年度末現在、かかるネットワークは、ISO 14001や各種の環境に関する知識に従って特に訓練され、資格を持つ50名の社内環境監査人を有していた。新たな監査人はそれぞれスキル開発に取り組み、最終的には監査マネジャーとなる。
3【設備の新設、除却等の計画】
欧州初のモビリティ専用循環型経済工場「ReFactory」
ルノー・グループは、2020年末、フランの工場におけるReFactoryの創設を発表した。このプロジェクトは、ルノー・グループの転換の一環であり、循環型経済への先駆的な取り組みの上に成り立っている。それは、車両の寿命を通して生み出される価値創造の潜在的可能性に基づき、持続可能なモビリティのための競争的な産業モデルを開発することを目的としている。新しい活動の展開は2021年に開始された。
ReFactoryは、多部門のパートナー(スタートアップ、学術パートナー、主要グループ、地方自治体など)の大規模なネットワークに依拠し、4つの活動分野を軸に構成されている。
Re-trofit。この部門は、車両の寿命を延ばすことを可能にするすべての活動とその用途を統合し、Re-Cycle部門と連携しながら、社内で使用された部品や材料の流れを1つの工場で効率的に管理することを確実にしている。その活動には、中古車のリコンディショニング(リニュー・ファクトリー)と著しく損傷した車両の修理(ボディワーク・ファクトリー)が含まれる。
内燃動式実用車(ルノー・マスター)から電気自動車への転換を目指す活動も計画されている。2022年7月に発表されたルノー・グループとトルヴ(旧フェニックス・モビリティ)のパートナーシップは、非専門車両メーカーとRe-trofit部門のスタートアップとの初の提携関係である。このパートナーシップは、将来の商業的提供の立ち上げを目指した概念実証プロジェクトである。
Re-energy。この部門の目的は、電気自動車のバッテリー及び新しい低炭素エネルギーの革新的な用途を拡大すること、すなわち、電気自動車のバッテリーの評価及び修理、使用済みバッテリーの分解及び使用済みバッテリー構成部品の再利用(再利用バッテリーモジュールから携帯型発電機の組立を行うスタートアップBetteriesとの提携)、電気エネルギーの定置式貯蔵などの当初の寿命経過後の用途の開発、並びに水素燃料電池及び低炭素自動車向け充電インフラの産業化である。
Re-cycle。ショワジー=ル=ロワの工場から移管された再製造ワークショップを含むこの部門は、自動車構成部品の再利用及び修理を通じた材料の効率的な管理に寄与する様々な活動をまとめ合わせ、また、最終的には使用済み車両の解体用ラインを収容する予定である。
Re-start。産業ノウハウの普及及び発展を図るとともに、循環型経済における研究及び革新を加速させるため、特化型のトレーニングセンターだけでなくインキュベータを内在させる部門である。また、産業用ロボットのリノベーション・サービス及び3Dプリンターからの部品生産を伴う高度な製造活動も含まれる。
技術及びデータに注目した、より競争力があり柔軟な環境配慮型の産業エコシステム
ルノー・グループは、2022年10月から産業用メタバースを導入した初めてのメーカーであり、産業システムのデジタル化をさらに加速させ、チームの技術を強化して一歩先を行く所存である。
世界中の12,500個の装置を接続し、毎分2百万件、毎日3十億件のデータのフィードバックにより、ルノー・グループの産業用メタバースは、工業プロセスのコスト及びカーボン・フットプリントを削減しつつ、よりスマートに、より速く、より良い生産を行うことを可能にする。
すべてのワークステーションと、より広い範囲ではエコシステム全体(輸送、サプライヤーなど)を接続することが、ルノー・グループが車両納品時間の60%の削減を目指し、車両製造のカーボン・フットプリントを半減させる鍵となる要素である。また、人工知能により、エネルギー消費に関する予測型アプローチを行うことが可能となり、ルノー・グループの生産拠点の消費を20%低減することに貢献している(2021年と2023年の比較)。
詳細は、第2-「3 事業の内容」を参照のこと。
第5【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
| 2023年12月31日現在 | ||
| 授 権 株 数(株) | 発行済株式総数(株) | 未発行株式数(株) |
| 該当なし | 295,722,284 | 該当なし |
(注1)フランスでは日本で用いられているような意味での授権株式の概念は存在しないが、株主総会は、取締役会に対して新株ないし持分証券の発行に際し、その金額及び期間を決定する権限を、一定の範囲内で与えることができる。
②【発行済株式】
| 記名・無記名の別及び 額面・無額面の別 | 種 類 | 発行数(株) | 上場金融商品取引所名又は 登録認可金融商品取引業協会名 | 内 容 |
| 記名式 額面金額3.81ユーロ | 普通株式 | 295,722,284 | ユーロネクスト・パリ | 普通株式は、完全議決権株式であり、権利に何ら限定のない、ルノーにおける標準的な株式である。 |
| 計 | - | 295,722,284 | - | - |
(2)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項なし。
(3)【発行済株式総数及び資本金の推移】
(2023年12月31日現在)
過去5年間に資本金に変動はなかった。
株式及び議決権
株式は、法律により定められる規定及び条項に従って口座に登録される。全額払込済の株式は、所有者の裁量により、記名式又は無記名式となる。但し、全額払込済でない株式は記名式でなくてはならない。
各株主は、以下の規定に従うことを条件として、その保有する株式と同数の票を有する。
2014年3月29日法律第2014-384号(フロランジュ法)に基づく改正後のフランス商法第L.225-123条に従い、フロランジュ法の公布の後に制定されたルノーの定款による別段の定めがない限り、2016年4月3日以降、他の株式に付与された議決権の二倍の議決権が自動的に全額払込済の株式であって少なくとも2年間同一株主の名義で登録されていることが証明されたすべての株式に付される。
2023年12月31日現在、105,107,151株のルノー株式が二倍議決権を有しており、これは株式資本の約35.54%及びルノーの年次株主総会において行使可能な議決権の約53.15%に相当する。
二倍議決権は、法令に定める例外を除いて、株式のうち無記名式株式に転換されたもの又は所有権移転を経たものについては、自動的に消滅する。
増資、収益又はその他の払込資本から生じる無償株式が、既に二倍議決権を享受していた株式に由来する場合には、その発行日から二倍議決権を与えられる。
また、自己株式には議決権がない。2023年12月31日現在、議決権の理論数は、400,829,435であった。
5,324,520株の自己株式の存在によって、行使可能な議決権の総数は、2023年12月31日現在において、395,504,915であった。
(4)【所有者別状況】
(2023年12月31日現在)
過去3年間の株式所有構成及び行使可能な議決権
| 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||
| 所有 株式数 | 資本に対する割合 | 議決権の割合 | 所有 株式数 | 資本に対する割合 | 議決権の割合 | 所有 株式数 | 資本に対する割合 | 議決権の割合 | |
| フランス政府(1) | 44,387,915 | 15.01% | 22.45% | 44,387,915 | 15.01% | 28.94% | 44,387,915 | 15.01% | 29.05% |
| 日産ファイ ナンス株式会社(2) | 44,358,343 | 15.00% | 22.43% | 44,358,343 | 15.00% | - | 44,358,343 | 15.00% | - |
| 従業員(3) | 14,982,490 | 5.07% | 6.07% | 11,198,833 | 3.79% | 6.52% | 10,681,552 | 3.61% | 5.88% |
| 自己株式 (4) | 5,324,520 | 1.80% | - | 5,310,961 | 1.80% | - | 4,582,464 | 1.55% | - |
| 一般 | 186,669,016 | 63.12% | 49.05% | 190,466,232 | 64.40% | 64.54% | 191,712,010 | 64.83% | 65.07% |
| 合計 | 295,722,284 | 100.00% | 100.00% | 295,722,284 | 100.00% | 100.00% | 295,722,284 | 100.00% | 100.00% |
(1) フランス政府が保有する議決権の数の変動については下記を参照のこと。
(2) 2023年7月26日にルノーSAと日産自動車株式会社との間で締結され、2023年11月7日に修正された新たな提携契約(「新提携契約」)が2023年11月8日に発効したが、ルノーS.A.の資本金における日産ファイナンス株式会社の保有水準に変更は生じず、15%に留まった。しかし、新提携契約に基づき、日産が保有するルノーS.A.株式に付された行使可能な議決権は、現在契約上ルノーS.A.の行使可能な議決権総数の15%を上限としており、日産が自由に議決権を行使できるのは、この限度内に限られる。
(3) フランス商法第L.225-102条に従い、このカテゴリーに含まれる従業員株式保有は、(i)企業の貯蓄制度の下で、主に企業ミューチュアル・ファンド(FCPE)を通じて従業員及び元従業員が保有する株式、及び(ii)2016年の割当制度以降に無償株式割当を受けた従業員が直接保有する記名式株式に相当する。
(4) 2022年7月1日以降に当社が実施した流動性契約に基づく保有株式を含む。自己株式に議決権はない。
資本金は1,126,701,902.04ユーロであり、株式295,722,284株に等分される。2023年12月31日現在、当該株式は、以下のとおりに分けられる。
・フランス政府は、資本金の15.01%を所有している。これは、ルノーの理論上の議決権の22.15%及び行使可能な議決権の22.45%に相当する。
・日産グループは、その完全子会社である日産ファイナンス株式会社を通じてルノーの資本金の15.00%を保有し、これは理論上の議決権の22.13%及び行使可能な議決権の22.43%に相当する。しかし、新提携契約に基づき、日産が保有するルノーS.A.株式に付された行使可能な議決権は、現在契約上ルノーS.A.の行使可能な議決権総数の15%を上限としており、日産が自由に議決権を行使できるのは、この限度内に限られる(「アライアンス・パートナーシップの新たな章」を参照のこと。)
・ルノーの従業員及び元従業員は資本金の5.07%を所有していたところ、これにはルノー・グループ貯蓄制度によって(直接又は企業ミューチュアル・ファンド(FCPE)経由)所有された4.17%、及び2016年の割当制度以降に株式無償割当の被割当人となった従業員によって保有された0.90%が含まれる。
・自己株式の資本金に対する割合は1.80%であり、法律上、これらの株式に議決権は付されていない。
・浮動株の資本金に対する割合は(2022年12月31日現在64.40%であったのに対して)63.12%である。
・取締役会メンバーは全体として、当社資本金の0.5%未満を直接所有している。
当社の知る限り、ザ・キャピタル・グループ・カンパニーズ・インク(5.05%)を除き、2023年12月31日現在、フランス政府又は日産ファイナンス株式会社及びルノー・グループの従業員以外で、資本又は議決権の5%超を直接的又は間接的に、単独で又は共同で所有している者はいない。
2023年12月31日、ルノーの株主に関する調査が実施された。
この調査により、一般投資家の所有持分について、大株主のカテゴリー別のおおよその内訳が判明した。当該日において、
・機関投資家は、ルノー資本金の45.95%を所有していた。その内訳は以下のとおりである。
- フランス機関投資家は資本金の9.60%を所有していた。
- 外国機関投資家は資本金の36.35%を所有していた。
- 上位10位までのフランス及び外国機関投資家は資本金の約20.45%を所有していた。
・残りの一般投資家は資本金の17.17%を所有していた。これは、主に個人株主により所有された。
オプション
当社は今後、新たなストック・オプション購入制度を付与しないことを決定した。
最新の承認は、2011年4月29日の合同株主総会で38ヶ月の期間で採択された。年次株主総会において新たな承認を要請する予定はない。
業績連動株式
フランス商法第L.225-197-1条に基づき、2022年5月25日の合同株主総会は、38ヶ月の期間で、取締役会が当社の従業員又はフランス商法第L.225-197-2条に規定される一定の種類の従業員並びに関連する会社及びグループの従業員に対して業績連動株式(発行済みであるか未発行であるかを問わない)を付与することを承認した。過去の割当及び取得過程の株式の詳細については、②役員の報酬等の総括表を参照のこと。
自己株式の買戻し(*)
(*) この項目には、AMF一般規則241-2条により株式買戻しプログラムの記載に要求される情報及びフランス商法第L.225-211条の条項により要求される情報を含む。
フランス商法第L.225-209-2条の規定に基づき、2022年5月25日の合同株主総会、第17号議案において、当社は、最大で18ヶ月の間、自己株式の取引を行う権限を付与された。
プログラムの目的は以下のとおりである。
ⅰ. 取得した株式の全部又は一部を消却し、特に特別配当株の取得に起因する希釈化を相殺すること
ⅱ. 取得した株式の全部又は一部を、当社及び当グループの元従業員、現従業員、元上級幹部及び現上級幹部に対する業績連動株式の割当計画その他の株式保有計画の実施に使用すること
ⅲ. 有価証券が表章する当社株式の割当を受ける権利の行使により取得された株式の全部又は一部を交付すること
ⅳ. 流動性契約を通じてルノー株式の流通市場や流動性を刺激すること
ⅴ. より広く、適用ある法令、規程、又はAMFにより、現在許可されている、又は、承認若しくは許可されるであろう他のすべての取引を実行すること
A.2023会計年度にルノーが行った自己株式の取引
1. ルノー株式の規制された流通市場での活性化
ルノーS.A.は、2022年7月1日から1年間(黙示の更新あり)、BNPパリバに、ルノー普通株式の流動性・市場監視契約の実施を委託した。
2023年、この流動性契約に基づき、当社は平均株価36.88ユーロで7,315,535株を取得し、取得代金総額269,793,122ユーロを支払い、また平均株価36.88ユーロで7,355,407株を売却、売却代金総額271,121,643ユーロを獲得した。
2024年1月16日、適用規制に基づき、当社は2023年12月31日時点の流動性契約に関する半期報告書を公表し、当社ウェブサイト(www.renaultgroup.com)でも公開した。
2. 無償株式割当及び従業員株式保有制度の適用範囲
ルノーは、2022年5月25日の株主総会及び2023年5月11日の株主総会において相次いで承認された株式買戻しプログラムの一環として、以下のように自己株式を買い戻した。
- 2023年1月 1,950,000 株
- 2023年6月 3,000,000 株
- 2023年9月 700,000 株
- 2023年12月 200,000 株
2023年12月31日現在、ルノーが保有する5,252,892株(流動性契約を除く。)は、当社の従業員若しくはシニア・エグゼクティブに対する無償業績連動株式制度又は他の形式による配分、割当、若しくは譲渡の実施のためにすべて分配されている。株式報酬(長期インセンティブ)の受益者が取得した株式は資本構成に影響を与えてはならないものとする。無償業績連動株式制度に基づき取得された株式は自己株式買戻しプログラムによるものである。その目的は、当社の資本金を変動させないことにある。
2022年5月25日及び2023年5月11日の株主総会において承認されたプログラムに基づきルノーが2023年に行った自己株式の取引
| 2023年12月31日現在の収支合計 | 2023年12月31日現在の建玉 | |||||||||
| 株式割当制度の適用範囲 | 流動性契約 | 合計 | ||||||||
| 購入 | 売却 | 購入 | 売却 | 購入 | 売却 | オープン・ ポジ ション(買い) | オープン・ ポジ ション(売り) | |||
| 株式数 | 5,850,000 | 0 | 7,315,535 | 7,355,407 | 13,165,535 | 7,355,407 | なし | なし | ||
| 平均売却、購入又は行使価格(ユーロ) | 36.56 | 0 | 36.88 | 36.86 | 36.74 | 36.86 | なし | なし | ||
| 合計(ユーロ) | 213,851,011 | 269,793,122 | 271,121,643 | 483,644,133 | 271,121,643 | |||||
B- 2023年末の状況及び自己株式の目的別割当について
2023年12月31日現在、当社が直接保有する額面3.81ユーロの5,324,520株(資本金の1.80%相当)は、以下のように割り当てられている。
・「従業員割当」に割り当てられた5,252,892株は、資本金の1.78%に相当し、純簿価は171,556,423.66ユーロとなる。
・「市場の活性化」目的に割り当てられた71,628株は、資本の0.02%に相当し、2,714,780.37ユーロの純簿価を有している。
・2023年12月31日現在、直接的又は間接的に保有する自己株式の割合:1.80%。
・2023年12月31日以前の24ヶ月間に消却された株式数:0株。
・2023年12月31日時点のポートフォリオにおける保有株式数:5,324,520株。
・2023年12月31日時点のポートフォリオ純簿価:174,271,204.03ユーロ。
・2023年12月31日時点のポートフォリオ価値(*):196,501,411ユーロ。
(*) 2023年12月31日現在の株価36.905ユーロに基づく。
2024年5月16日の年次株主総会に承認を得るために提案される自己株式買戻しプログラムに関する詳細
フランス金融市場庁(AMF)一般規則第241-1条から第241-7条及びフランス通貨金融法典第L.451-3条に基づき、この項目では、ルノーが組織する新しい自己株式買戻しプログラムの目的及び取り組みについて記載する。このプログラムは、2024年5月16日の合同株主総会に承認を得るために提案されるものである。
プログラムの目的は以下のとおりである。
ⅰ. AMFの市場慣行に沿った流動性契約に基づき独自に行動する投資サービスプロバイダーを通じて、当社証券の流動性を促進し、市場を活性化する;
ⅱ. 当社及びその他のルノー・グループの会社の会社役員及び従業員に株式を配分すること、及び、特に(i)利益配分、(ii)フランス商法第L.225-177条以下及び第L.22-10-56条以下の規定に基づく当社におけるストック・オプション制度、又は(iii)フランス労働法第L.3332-1条以下の規定に基づく貯蓄制度、又は(iv)フランス商法第L.225-197-1条以下及び第L.22-10-59条の規定に基づく無償株式割当、以上と連携して、市場庁が指定する条件に基づき、取締役会又は取締役会の代理人が適切とみなす時期に、これらの取引に関連するヘッジ取引を実施すること。
ⅲ. 有効な規制の枠内で、償還、転換、交換、新株予約権の提示又はその他の方法により、直接的又は間接的に当社株式の割当を受ける権利を付与する有価証券に付随する権利の行使に際して当社株式を提供すること、及び、市場庁が指定する条件に基づき、取締役会又は取締役会の代理人が適切とみなす時期に、これらの取引に関連するヘッジ取引を実施すること。
ⅳ. 株主総会の[第20回]決議又はその他の同趣旨の決議を採択することを条件として、かかる購入株式の全部又は一部を消却すること。
ⅴ. AMFによって許容されている市場慣行を実施し、より一般的には、有効な規則に従って取引を実行すること。なお、これらの株式の取得、処分、譲渡又は交換は、適用ある規則に従い、当社の資本金へのアクセスを付与するデリバティブ金融商品、社債若しくは有価証券の使用又はオプション戦略の実行を通じて、とりわけ市場又は店頭取引(ブロックトレーディングを含む。)で、手段の如何を問わずに行うことができる。
年次株主総会により決定される事項は以下のとおりである。
・購入最高価格は、取得費を除いて、1株当たり100ユーロ(又は同日における他の通貨による同等額)とし、株式購入プログラムの完了のために割り当てられる資金の最高金額は957.25百万ユーロとする。但し、資本金に影響を与える取引(株式の分割若しくは併合又は株主に対する無償株式割当)の場合、価格及び株式購入プログラムの完了のために割り当てられる資金の最高金額は、当該取引実行後の株式数と比較した当該取引実行前の資本金を構成する有価証券数の割合を基にして調整される。
・取得可能な株式数は株式資本を構成する株式の10%とする。但し、(a)この上限は、当該年次株主総会後に実施される当社の資本金に影響を与える取引を考慮して適宜調整される当社の資本金額に適用されること、また、(b)AMF一般規則に定める条件に基づいて株式の流動性を高めるために株式が買い戻される場合、前述の10%の上限の計算を考慮した株式数は、当該承認の有効期間中に転売された株式数を差し引いた購入株式数とすることとする。
適用規則によって認められる限度内であれば、取締役会がこの承認に従って行う取引は、株式買戻しプログラムの有効期間中、いつでも実行することができる。但し、年次株主総会の事前の承認を得た場合を除き、第三者が当社株式の公開買付を行う場合、取締役会はこの承認事項を執行することができず、かかる買付が終了するまで当社は株式買戻しプログラムを引き続き実行することができない。
フランス商法第L.225-210条の条項に従い、当社は、直接的であれ、また、自己の名義で会社のために行為する者を介する場合であれ、自己株式又はいかなる種類の株式についても、その10%を超えて保有することはできない。
取締役会は、この承認事項を執行するため、必要に応じて、その期間を特定し、その条件を決定し、とりわけ、市場内外で注文を行い、適用ある法的又は規制条件に従い、追求された各目的に取得株式を譲渡又は再譲渡し、すべての手順を実行し、より一般的に、その点について必要なすべての措置を講じるために、下部組織へ移譲する権能を含む、すべての権能を付与される。
取締役会は、毎年、本決議に従って実行された取引について年次株主総会に報告するものとする。
本承認は、当該年次株主総会の日現在から最大18ヶ月間付与され、同一の目的に対する従前の承認を、それによりカバーされた未使用の金額について無効とする。
(5)【大株主の状況】
株式及び議決権の所有
| 2023年12月31日現在 | ||||
| 氏名又は名称 | 住 所 | 所有株式数(株) | 発行済株式総数に対する 所有株式数の割合 | 議決権 |
| フランス政府(1) | フランス | 44,387,915 | 15.01% | 22.45% |
| 日産ファイナンス 株式会社(2) | 神奈川県横浜市 西区高島1-1-1 | 44,358,343 | 15.00% | 22.43% |
| 従業員(3) | 14,982,490 | 5.07% | 6.07% | |
| 自己株式(4) | 5,324,520 | 1.80% | - | |
| 一般 | 186,669,016 | 63.12% | 49.05% | |
| 合計 | - | 295,722,284 | 100.00% | 100.00% |
(1) フランス政府が保有する議決権の数の変動については上記(4)の説明を参照のこと。
(2) 2023年7月26日にルノーSAと日産自動車株式会社との間で締結され、2023年11月7日に修正された新たな提携契約(「新提携契約」)が2023年11月8日に発効したが、ルノーS.A.の資本金における日産ファイナンス株式会社の保有水準に変更は生じず、15%に留まった。しかし、新提携契約に基づき、日産が保有するルノーS.A.株式に付された行使可能な議決権は、現在契約上ルノーS.A.の行使可能な議決権総数の15%を上限としており、日産が自由に議決権を行使できるのは、この限度内に限られる。なお、2023年7月28日付の臨時報告書(主要株主の異動)及び2023年11月8日付の臨時報告書の訂正報告書(主要株主の異動)で公表したとおり、日産ファイナンス株式会社は2023年11月8日付で主要株主となった。
(3) フランス商法第L.225-102条に従い、このカテゴリーに含まれる従業員持株は、(i)企業の貯蓄制度の下で、主に企業ミューチュアル・ファンド(FCPE)を通じて従業員及び元従業員が保有する株式、及び(ii)2016年の割当制度以降に無償株式割当を受けた従業員が直接保有する記名式株式に相当する。
(4) 2022年7月1日以降に当社が実施した流動性契約に基づく保有株式を含む。自己株式に議決権はない。
2【配当政策】
当期純利益の配分
当期純利益は、適用される法律に従って配分される。
分配可能利益は、法律に定めるとおり、当期利益から前年損失及び法定準備金への繰入額を差し引き、そこに前年度から繰り越された利益剰余金を足した額である。取締役会の提案によって、年次株主総会はその利益の内、任意の通常準備金及び特別引当金に充てる部分、又は繰り越す部分を決定することができる。残余分(もしあれば)は、株式の払込額及び未償却額に応じて株式間で分配される。
法律上の規定に従って、年次株主総会は株主に、配当支払の全部又は一部を現金又は株式のどちらで受け取るかという選択肢を提供することができる。
株式による配当の支払請求は、株主総会の開催日から3ヶ月以内の、年次株主総会が設定した期間中に請求されなくてはならない。取締役会は、増資が行われた場合、この期間を最高3ヶ月まで延期することができる。
配当
配当方針
2022年11月8日、ルノー・グループは、戦略計画「ルノーリューション」のレボリューションフェーズのプレゼンテーションにおいて、2022年の会計年度に対して2023年から規律ある方法で徐々に割合を高め、配当性向を中期的に当期純利益のグループ持分の35%に引き上げる配当金の支払いを復活させることを発表した。そのためには、ルノー・グループの最優先課題である「投資適格格付けへの復帰」を達成する必要がある。
2024年2月14日の取締役会において、2023年の会計年度の配当金として1.85ユーロを支払うことを提案し、この提案は2024年5月16日の年次株主総会の投票に付される予定である。配当金は全額現金で支払われ、配当落ち日は2024年5月22日、支払日は2024年5月24日に予定されている。
この配当金は昨年より1株につき1.60ユーロ増加し、グループの当期純利益に対する配当性向は17.5%となった(*)。
(*) 日産株式の処分に基づく880百万ユーロの処分損を除く。
直近5年の配当金支払
配当は年次株主総会(年次株主総会で決定されなかった場合、取締役会)により指定される日付及び場所で支払われる。
| 会計年度 | 12月31日時点での資本金を構成する株式数 | 1株当たりの配当(ユーロ) | 支払日 |
| 2018 | 295,722,284 | 3.55 | 2019年6月20日 |
| 2019 | 295,722,284 | 0.00(1) | - |
| 2020 | 295,722,284 | 0.00(2) | - |
| 2021 | 295,722,284 | 0.00(3) | - |
| 2022 | 295,722,284 | 0.25 | 2023年5月19日 |
| 1 ルノーの取締役会は、2020年2月13日の会議において、2019会計年度について1株1.10ユーロの支払いを提案した。2020年の世界的なコロナウイルスのパンデミックを背景に、この未曾有の危機の影響を受け、努力したルノー・グループのすべてのステークホルダーに対する責任の精神から、ルノー取締役会は、2020年4月9日の取締役会において、配当の支払いの提案を撤回することを決定し、2020年6月19日の株主総会で承認された(第3号議案)。 2 ルノーの取締役会は、2021年2月18日の会議において、配当金の支払いを提案しないことを決定し、この決定は2021年4月23日の株主総会で承認された(第3号議案)。 3 ルノー取締役会は、2022年2月17日の取締役会において、配当金の支払いを提案しないことを決定し、2022年5月25日の株主総会で承認された(第3号議案)。 | |||
3【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】
取締役会の組織、運営及び使命
1.取締役会の組織
| 委員の人数 | 会議の回数 | ||||
| 16名 | vs | 16名 | 13回 | vs | 12回 |
| 2023年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2022年度 | ||
| 独立取締役の割合 | 出席率 | ||||
| 58.3% | vs | 66.7% | 95% | vs | 95.3% |
| 2023年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2022年度 | ||
I.取締役会の独立性
取締役会は、取締役会規則に定める独立性の原則の遵守に全力で取り組んでいる。
| 取締役の独立性に関する取締役会規則の規定(抜粋) |
| AFEP-MEDEF規範が定める基準に従い、少なくとも取締役の半数(従業員が選任した取締役(administrateurs élus par le personnel salarié)及び従業員株主を代表する取締役(administrateur représentant les salariés actionnaires)は含まない。)が独立しているとみなされるものとする。 しかしながら、取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に従い、AFEP-MEDEF規範が定める基準を満たす取締役が、かかる者又は当社の特定の状況に鑑み独立しているとみなされないとする場合がある。逆に、取締役会は、前述の基準を満たさない取締役であっても独立しているとみなす場合もある。 毎年、ガバナンス及び報酬委員会は、各取締役について、かかる取締役が独立しているとみなされるか否かを協議するものとし、各取締役の独立性は、AFEP-MEDEF規範が定める基準を考慮して、取締役会がケースバイケースで検討する。新しい取締役の任命又は取締役の任期の更新の際は、かかる取締役が独立しているとみなされるか否かについての質疑もまた協議される。 |
取締役会規則に従い、取締役会は、取締役の判断の自由の行使を脅かす可能性のある状況を特定するために、AFEP-MEDEF規範に定められた基準を参照する。
いずれにしても、AFEP-MEDEF規範及び取締役会規則に従い、すべての取締役は、取締役会に潜在的な利益相反状況を知らせ、議論への参加及び対応する討議の投票への参加を控える義務を負っていることが想起される。
毎年、当社は、AFEP-MEDEF規範の基準に従い、取締役の独立性を評価するために、各取締役に質問状を送付している。
また、ガバナンス及び報酬委員会及び取締役会は、これらの同基準に照らして、各取締役の独立性についての分類を検討しなければならない。
この検討の一部として、ガバナンス及び報酬委員会及び取締役会は、取締役と当社との間の取引関係の重要性の評価について、ルノー・グループ及び当該取締役の両方の立場から、特に注意を払っている。この評価は、取引関係の性質等の質的基準と、当該関係の下で約定された金額等の量的基準に照らして行われるものとする。
したがって、取締役会は、独立性を確保するため、当社と、当社の取締役が取締役又は執行役員を務める会社との間に、重要なキャッシュ・フローが一切存在しないことを、とりわけかかる会社が当社の収入に占める割合を調査することにより確保する。
下表は、AFEP-MEDEF規範が定める基準に鑑みた、2023年12月31日時点の取締役の独立性の評価の結果の概要である。
| 従業員 又は 会社役員 (基準1) | 相互 取締役職 (基準2) | ビジネス上の重要な関係 (基準3) | 近親 関係 (基準4) | 法定 監査人 (基準5) | 12年間の取締役 経験 (基準6) | CEO (1)変動報酬 (基準7) | 株主 との 関係 (基準8) | 判定 状況 | |
| ジャンドミニク・スナール | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 独立 |
| ルカ・デメオ | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 非独立 |
| カトリーヌ・ バーバ | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| フレデリック・ バラ | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 該当 なし(2) |
| ミリエム・ ベンサラ= チャクロウン | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| トーマス・ クールブ | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 有 | 非独立 |
| マリー= アニック・ ダーメイラック | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| ベルナール・ デルピ | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| ノエル・ ディグリップ | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 該当 なし(2) |
| ピエール・ フルーリォ | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| リチャード・ ジャンティ | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 該当 なし(2) |
| エリック・ ペルソン | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 該当 なし(2) |
| 芹澤ゆう | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 有 | 非独立 |
| 田川丈二 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 有 | 非独立 |
| アネット・ ウィンクラー | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| アレクシス・ ザイデンウェーバー | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 有 | 非独立 |
| (1) CEOとは「最高経営責任者」を意味する。 (2) 従業員株主を代表する取締役及び従業員を代表する取締役は、AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、独立性の割合の計算において考慮に入れられていない。 | |||||||||
2024年2月14日の会議で、取締役会は、AFEP-MEDEF規範の基準第1号に関するジャンドミニク・スナール氏の状況を、2019年10月11日から2020年6月30日までの日産の取締役及びルノーs.a.sの会長としての役割を考慮の上検討した。
AFEP-MEDEF規範は、ある者を独立取締役の資格から可能な限り除外するために取締役会が評価しなければならない基準の一つとして、「過去5年間において、当該会社が連結する会社の従業員、業務執行役員又は取締役でないこと又はなかったこと」を挙げているが、AFEP-MEDEF規範解釈ガイドによれば、取締役が「支配はしていないが重要な利害関係を有している会社又は兄弟会社における役職」を有する場合にも、この勧告が該当するとしている。
日産はルノーによって完全に連結されている会社ではないことが想起され、持分法の利用により日産への出資が勘定に入れられている(ルノーの日産への持株状況の詳細については、連結財務諸表の注12を参照のこと。)。
取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、日産の取締役会に対しルノーの代表として取締役会長が任命されたことは、ルノーに関するジャンドミニク・スナール氏の判断の自由と独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。
さらに、そのような事態が利益相反を生じさせる場合には、当該取締役に対して取締役会の審議・議決への参加を差し控えることを求める取締役会規則の規定が適用される。
また、取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2019年10月11日から2020年6月30日までのジャンドミニク・スナール氏によるルノーs.a.sの会長の職務の遂行は、最高経営責任者の引き継ぎの手続を行うために取締役会にとって必要な期間中であり、かつ2020年7月1日のルカ・デメオ氏の着任までの、例外的で純粋に一時的な性質のものであると判断した。したがって、取締役会は、このような例外的状況は、この一時的な任期の終了時にジャンドミニク・スナール氏の独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。
また、2024年2月14日の会議で、取締役会は、ピエール・フルーリォ氏の日産の取締役としての立場を考慮し、AFEP-MEDEF規範の基準第1号に照らして、同氏の状況を精査した。
取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、日産の取締役会に対しルノー代表として主席独立取締役が任命されたことは、ルノーに関するピエール・フルーリォ氏の判断の自由と独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。
さらに、そのような事態が利益相反を生じさせる場合には、当該取締役に対して取締役会の審議・議決への参加を差し控えることを求める取締役会規則の規定が適用される。
取締役の独立性に関する分析の後、取締役会は、2024年2月14日に、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、AFEP-MEDEF規範に定められた基準に従って、2023年12月31日現在で独立取締役の資格を有するとされる取締役の一覧を作成した。すなわち、カトリーヌ・バーバ氏、ミリエム・ベンサラ=チャクロウン氏、マリー=アニック・ダーメイラック氏、アネット・ウィンクラー氏、ベルナール・デルピ氏、ピエール・フルーリォ氏及びジャンドミニク・スナール氏である。
したがって、2023年12月31日時点で、当社の取締役会は16名から構成されており、そのうちの8名は独立しているとみなされていた。AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役は、独立取締役の割合に算入されていないため、独立取締役の割合は58.3%である。
II.主席独立取締役
取締役会は、2019年1月に取締役会長と最高経営責任者の機能が分離されているにもかかわらず、独立取締役の中から選任される主席独立取締役を維持することを決定した。
現在主席独立取締役にはピエール・フルーリォ氏が就任している。
主席独立取締役の権限は取締役会規則に定められている。
| 主席独立取締役に関する取締役会規則の規定(抜粋) 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、独立性があるとみなされた取締役の中から主席独立取締役を任命することができる。 取締役会長及び最高経営責任者の職務が兼務される場合、取締役会は主席独立取締役を任命する義務がある。 主席独立取締役は、その取締役としての任期を超えない期間について任命される。かかる者は、主席独立取締役として再任される資格を有する。主席独立取締役の職務は、取締役会がいつでも終了させることができる。 主席独立取締役は、以下の場合において代わりに会長を務める。 ・ 会長が一時的に行為不可能な場合に、会長の行為不可能の期間。 ・ 会長が死亡した場合に、新しい会長が選出されるまで。 より一般的には、主席独立取締役は会長の不在時に取締役会会議の議長を務めるものとする。 主席独立取締役は、 ・ 各取締役会会議の議題及び会議のスケジュールについて会長と相談する。主席独立取締役は、会長に対して、取締役会会議の追加の議案又は特定の事項について取締役会会議の招集を提案することができ、重要性又は緊急性により臨時会議の開催が正当化される。すべての委員会の委員長に意見を求めてから、例外的な状況において取締役会を開催する。 ・ 取締役会により、取締役会の1以上の委員会の委員長又は委員として任命される。いかなる場合も、主席独立取締役は会議に出席することができ、すべての委員会の業務に対しての権利を有している。 ・ 会長と最高経営責任者の職務が兼務される場合、少なくとも年1回、会長兼最高経営責任者、及び場合によっては最高執行責任者を除いて取締役会メンバーの会議を開催する。これらの会議は、とりわけ、会長兼最高経営責任者、及び場合によっては最高経営責任者代理の業績を評価するため、及びそれぞれの報酬を検討するために開催される。主席独立取締役は、かかる会議中の議論について議長を務める。 ・ これらの会議は、特に、会長及び最高経営責任者、場合に応じて最高経営責任者代理の業績を評価し、それぞれの報酬を検討するために招集されるものとし、当該会議中、主席独立取締役が討議の議長を務めるものとする。 ・ 独立取締役と取締役会のその他のメンバー及びゼネラル・マネジメントとの連携を確保する。主席独立取締役は、取締役が確実に、可能な限り最善の状況下でその職務を達成できるよう、とりわけ、取締役会会議に先立ち包括的な情報を受領できるよう機能する。 ・ 特に、取締役間で防止及び意識を高める活動を実行することで利益相反を回避する。主席独立取締役は、自己が識別しうる、最高経営責任者及び最高経営責任者代理、さらに取締役会のメンバーに関するあらゆる潜在的な利益相反について会長の注意を喚起する。 ・ 取締役会規則の遵守を徹底する。 ・ 取締役によりなされたガバナンスに関する要請に注目し、かかる要請が取り組まれることを確保するために機能する。主席独立取締役は、会長又は最高経営責任者が株主の要請に応える際にそれを支援し、会長又は最高経営責任者の承認を得て、一部の株主と会合を持つことが可能であるようにし、また、ガバナンスに関する株主の懸念を取締役会に伝達する。 ・ 1年に1度、自己の職務の評価を取締役会に報告する。主席独立取締役は、年次株主総会中にその活動を報告するよう会長から求められる可能性がある。 |
2023年度における主席独立取締役の活動に関するレビュー
主席独立取締役は複数の使命を果たすことにより、当社のガバナンスにおいて重要な役割を果たしている。使命の対象分野として重視されている分野は以下のとおりである。
ガバナンス及び報酬
主席独立取締役兼ガバナンス及び報酬委員会の委員長として、ピエール・フルーリォ氏は、特に取締役会の運営評価(取締役会の評価の詳細については、「取締役会の評価」を参照のこと。)及び業務執行役員の報酬要素の決定に関し、同委員会の業務を調整した。
取締役会の会議
主席独立取締役は、取締役会会議の準備について、取締役会長と連携して、特に議題に関する意見表明並びに取締役会及びその委員会の各メンバーに提供される情報の質の確保により、積極的に関与した。
2023年、ピエール・フルーリォ氏は、特に、ルノー・グループの実情鑑みて、いくつかの具体的なポイントを取締役会にて検討するよう求めた。
取締役及び業務執行役員との協議
ピエール・フルーリォ氏は以下の人物と定期的に協議した。
・ 取締役(取締役が自らの職務を完全に果たす条件が実際のところ確実に充足されるようにするため)
・ 取締役会長、最高経営責任者、ルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティの委員及び主要部門の責任者(グループ会計部門長、法務部長、税務部長等)並びに法定監査人
また、同氏は、自らがルノー・グループ及びその競合他社に関する最新情報を常に把握するよう徹底した。
株主との関係
また、主席独立取締役の職務の一部として、ピエール・フルーリォ氏は、ガバナンス・ロードショーの一環として機関投資家株主と会合した。その際、同氏は、取締役会の運営及び最高経営責任者の報酬について議論し、当該株主の主な懸念点と期待を聴取する機会を設け、これらを取締役会に報告した。
2.取締役会の運営
取締役会の運営を統制する規定は、取締役会規則に明記されている。取締役会規則の最新版は、ガバナンス及び報酬委員会の業務に基づき、2022年2月17日の会議にて取締役会に採択された。
| 取締役会の運営に関する取締役会規則の規定(抜粋) 各取締役は、取締役会の権限の範囲内にあると考える一定の議題を議案の草案に追加するよう会長に自由に要請でき、またその責任を負っている。会長はかかる追加について取締役会に報告する。 取締役会は、会議中、緊急の場合には、過去に伝達された議案に含まれていない事項について協議することができる。 会長は、取締役が、取締役がその職務を実行するために必要なあらゆる文書及び情報を受領すること(最高経営責任者からの受領を含む。)を確実にする。 議事録は、適用ある法律及び定款の規定に従い、取締役会の各会議について作成される。 |
3.取締役会の使命
| 取締役会の使命に関する取締役会規則の規定(抜粋) 取締役会は、最高経営責任者の提案に基づき、活動の社会及び環境問題を考慮に入れ、当社の活動の戦略的な方向性を決定し、企業の利益(intérêt social)に従ってその実行を確実にする。また、企業の目的(raison d’être)についても考慮する。 株主総会に明示的に付与される権能に従い、かつ、当社の企業目的の制限の範囲内で、取締役会は当社の適切な運営に関連する事項に取り組み、その討議によって当社に影響を及ぼす事項を解決する。 適用ある法令に基づき、かつ、(場合により)本取締役会規則に規定される条件に従い、取締役会は、 ・ 当社の株主総会を開催する、またかかる会議の議案を決定する権利を有する。 ・ 親会社の財務諸表及び連結財務諸表を精査及び承認し、その活動について年次報告書で報告し、法定及び規制上の報告書を承認する。 ・ 最高経営責任者が提示するルノー・グループの年間予算及び中期計画並びにその修正を検討する。 ・ 毎年、社会及び環境問題を考慮の上、当社及びアライアンスの戦略的な方向性を協議する。 ・ 取締役会が定義した戦略に関連するあらゆる機会及びリスクを定期的に検討する。 ・ 当社の戦略と一致しない重要な決定について取締役会の意見を述べる。 ・ ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、適用される法令の規定及び本取締役会規則の規定に従って、取締役の報酬方針を決定する。 ・ 年次株主総会で取締役会に付与された権限に従い、ストック・オプション及び/又は業績連動株式のルノー・グループの適格従業員及び会社役員への付与を決定する。 ・ 年次株主総会にコーポレート・ガバナンスについての報告を提示する。 ・ 贈収賄及び地位濫用を防止及び検知するシステムの実施を監視する。 ・ ルノー・グループ内で適用される無差別及び多様性方針の実施を監視し、管理機関のジェンダーバランスの観点から目標を定義する。 ・ 当社の財務コミュニケーション方針を定義する。 ・ 株主及び投資家が、戦略、発展モデル、会社に影響を与える重要な特別財務問題が考慮される方法、及び当社の長期的な将来の見通しについての関連するバランスの取れた教育的情報の提供を確実に受けられるようにする。 ・ 取締役会に提示された当社の将来の見通し又は予想に著しく影響を及ぼす外部の事象又は内部の進展の発生について、できるだけ早くシニア・マネジメントから注意喚起される。 ・ 倫理的、社会的及び環境的責任問題を考慮し、当社及びルノー・グループによる長期的価値の創出を促進する。 ・ 当社定款第17条に基づき、シニア・マネジメントの履行方法を選択する。 ・ 会長、最高経営責任者及び(場合により)最高経営責任者の提案に基づき最高経営責任者代理を任命又は解任し、その報酬を決定する。 ・ 最高経営責任者及び(場合により)最高経営責任者との合意のもと、最高執行責任者の権限を決定する。 ・ 適用ある法律並びに定款及び取締役会規則の規定に従い、会長の提案に基づき委員会の設置を決定する。 ・ 適用ある法律並びに定款及び取締役会規則の規定に従い、会長の提案に基づき、設置された委員会に割り当てられた職務を決定する。 ・ 適用ある法律並びに定款及び取締役会規則の規定に従い、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、設置された委員会の委員を任命する。 ・ 毎年、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、AFEP-MEDEF規範が定める基準に従って独立しているとみなされる取締役のリストを策定する。 ・ フランス商法第L.225-38条以下に規定される関係当事者間の契約及び取り決めを承認し、フランス商法第L.22-10-12条に定める、通常の業務過程において、独立当事者間取引の条件のもとで締結される合意を定期的に評価することを目的とする手続を実施する。 取締役会はまた、適切とみなす統制及び検証を実行する。各取締役は、その職務の遂行に必要なあらゆる情報を受領する。 会長は、定期的に、少なくとも1年に1度、取締役会会議の議案に、予算の精査、ルノー・グループの産業戦略、市場展開、競争的環境及び主たる問題(倫理、ルノー・グループの社会的及び環境的責任、ルノー・グループの財務戦略並びに当社の性的平等及び平等な支払に関する方針を含む。)を追加するものとする。 取締役会は、少なくとも1年に1度、シニア・エグゼクティブ・オフィサーが参加しない会議を行う。これらの会議は、とりわけ、最高経営責任者及び(場合により)最高経営責任者代理の業績の評価並びにそのそれぞれの報酬の検討のために開催される。 |
4.2023年度における取締役会の活動
取締役会は、2023年の事業年度の間に13回開催された。1回あたりの取締役会は、直近のルノー・グループにおける問題を取り扱うべく招集された臨時取締役会を除き平均5時間超であった。取締役会は、毎年、少なくとも丸1日を使って戦略や持続可能性の協議やESGセミナーへの参加、現地視察を行う。
加えて、例年と同様に、独立取締役らは、シニア・マネジメントのメンバーが出席しない、取締役会長が開催する会議に参加した。2023年度には3度の会議が開催された。
さらに、取締役会のメンバーは、リーダーシップ・チームのメンバーと4回のランチミーティングを行った。
最後に、従業員を代表する取締役ら及び従業員株主を代表する取締役は、取締役会長と開催した2回の会議及びエグゼクティブ・マネジメントと開催した4回の会議に参加した。
取締役会の議題に基づいて決議すべき事項はすべて審議され、また、当社に影響を与える項目が含まれるよう、議題が修正された。したがって、これらの事実は取締役会の高い敏捷性を示している。2023年度において、出席率は95%であった(各取締役個人の出席率の詳細については、「取締役会の構成」を参照のこと。)。
取締役会が2023年度の事業年度に取り扱った主な事項は、以下のとおりである。
アライアンス
2023年度中に、取締役会は、2023年2月6日に締結された包括契約及び2023年7月26日に締結された新提携契約につながるルノー、日産及び三菱自動車のアライアンスの発展に関する日産との協議を行った。
ルノーの取締役会はルノーS.A.と日産自動車株式会社との間のパートナーシップ再編を認める様々な契約を承認するため、アライアンスに特化した数回の取締役会議を開催した。取締役会が承認した契約の詳細については、「関連当事者間の契約に関する法定監査人の特別報告書」を参照のこと。
ルノー・グループの戦略
取締役会は、ルノーリューション戦略プランの各種段階、特にレボリューションフェーズ(戦略プランの第3段階)の実施と進捗状況並びに地政学的緊張、電気自動車への移行、インフレーションといった状況で自動車部門が直面する課題について検討した。
また、取締役会は、2023年度を通じて、ルノー・グループの戦略的な方向性、とりわけ以下の主要な戦略プロジェクトの検討に直接的に関与した。
・ ホースプロジェクトの始動とジーリーとの合弁契約の締結によって、将来の世界需要に応える、ICE・ハイブリッド・低排出量のパワートレインという新時代のリーディングカンパニーを目指す新会社を作る
・ ヨーロッパにおける電気自動車の民主化を目指す欧州独自の電気自動車・ソフト専門の部門であるアンペアの創設、及び株式公開案件の監視;
・ ルノー・グループにおけるラインナップ製品の電化に必要な原材料の調達方針;
・ 集中型アーキテクチャとその機能の継続的なアップデート及び改良によって実現される耐用期間にわたって進化できる「ソフトウェア定義自動車(SDV)テクノロジー」、すなわちソフトウェアを中心に設計された自動車に関するプレゼンテーション
・ マーケット電気自動車コネクティッド・サービス(市況・競争力のプレゼンテーション)を搭載した新世代の100%電気自動車バンによる低炭素で効率的な物流ニーズの高まりに応えるため、SDVテクノロジーに基づくFlexEvanを開発するための新合弁会社「フレクシス」を創設するルノー、ボルボ、及びCMA-CGM間のパートナーシッププロジェクトのフォローアップ;
・ 「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルロードマップ」の実施等に基づく循環型経済事業の企画・立案;
・ 新たなグリーンモビリティへの移行を加速し、利用に基づくカーモビリティ(Vehicle-as-a-Service)の新たな要求を満たすために、ますます革新的でデジタルなサービスの完全な製品ラインナップを開発するルノー・グループブランドの財務部門であるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(MFS)の戦略的ロードマップ;
・ ルノー・グループのスポーツブランドであるアルピーヌによる、成長と国際的発展への野心を達成し、とりわけオトロ・キャピタルが率いる投資家グループの出資を受け入れる間に行われる戦略。
CEOとの情報交換、フォローアップ、交流の場は、各取締役会で行われ、2回の特定の取締役会は2つの主要な戦略的プロジェクト(ホースとアンペア)に特化したものだった。
戦略的課題に関する会議に加え、取締役会は、モロッコの自動車産業のエコシステムについて学ぶため、モロッコのタンジェの拠点で会議を開いた。モロッコへの出張によって、取締役会は現地自動車市場におけるルノー・グループのプレゼンスを評価し、同国におけるルノー・グループのプレゼンスに関する戦略的課題を検討し、ESG、教育、雇用の観点から現地レベルで採られた行動を強調することが可能となった。
ルノー・グループの社会問題・環境問題への挑戦
例年同様、取締役会は、取締役会は、戦略に不可欠なESG項目を主要な懸念事項のひとつに位置づけた。したがって、2023年度において、取締役会は以下のテーマを具体的に検討した。
・ ルノー・グループのESG戦略の実施に向けた主要指標の見直し
・ 社会福祉、社会及び環境に関する責任の観点から、リスクと機会を監視すること
・ ルノー・グループの脱炭素化ロードマップ
・ 気候に関する報告書
・ 特に経営組織内外の女性及び男性のバランスの取れた代表について、またルノー・グループ内で適用される平等な支払方針に関する反差別及び多様性方針
・ 非財務報告(特にタクソノミー)及び非財務業績声明
・ 新しいCSRD規則がESG報告書に与える影響
取締役会では、これらの会議に加え、ESGに特化した戦略を議論する日を設けた。このセミナーの一環として、取締役会では、エコール・デ・ミンの鉱物博物館を訪問し、IPCCの加盟国による様々な気候問題に関するプレゼンテーションに参加した。また、取締役会のメンバーは、気候変動の影響と、その改善に向けた具体的な行動を探るため、「気候フレスコ」ワークショップに参加した。
ルノー・グループのガバナンス
ガバナンスに関して、取締役会は、特に以下の事項を検討した。
・ 取締役会の構成を変更
- 2023年5月11日の年次株主総会においてジャンドミニク・スナール氏及びアネット・ウィンクラー氏の任期が更新された。
- 2023年5月11日の年次株主総会においてルカ・デメオ氏が当社の取締役に就任した。
- ジャンドミニク・スナール氏の取締役会長としての任期が更新された。
- 2023年5月11日のルノーS.A.の株主総会終結の時をもってフレデリック・マゼラ氏の取締役としての任期が終了した。
・ 以下を含む執行役員の報酬、従業員の株式保有方針などの策定をした。
- 2022年度の取締役会長、最高経営責任者及び取締役の報酬の構成要素、並びに2023年度の取締役会長、最高経営責任者及び取締役の報酬方針。
- 2023年度の業績連動株式制度及び共同投資制度の諸条件を決定した。
- 2030年までに従業員持ち株比率を資本の10%に引き上げるという当社の野心的な取り組みの一環として、全世界のグループ従業員に8株を無償で割り当て、優先的な条件での株式取得を提案する従業員持株制度を導入した。
また、取締役会は、毎年と同様に、独立取締役のリストの検討・承認、経営報告書及びコーポレート・ガバナンス報告書の承認、年次株主総会に提出する議題及び決議の承認、並びに取締役会の運営及び委員会の評価を実施した(評価結果の詳細については、「取締役会の評価」を参照のこと)。
アンペアの新規株式公開プロジェクト:臨時委員会
取締役会は、2023年の会計年度の間、2024年1月にこのプロジェクト中止を決定するまで、ルノー・グループの100%の電気・ソフトウェア事業とテクノロジーを結集するアンペアの新規株式公開プロジェクトを追った。
この大規模案件を効率的にモニタリングするため、2023年6月、取締役会において、アンペアの新規株式公開計画の様々な側面を監督するための臨時委員会が設置された。
臨時委員会は、ジャンドミニク・スナール氏が議長を務め、ガバナンス及び報酬委員会の委員、監査及びリスク委員会の委員長、さらには戦略及び持続可能開発委員会の委員長で構成された。
委員会は、実施した準備作業について取締役会に報告し、勧告を行った。2023年6月の設立以来、6回開催し、出席率は95%となった。特に、同委員会は以下の課題に対応した:
・ アンペアの将来のガバナンス構造;
・ 新規株式公開の予定スケジュール;
・ 規制文書案(目論見書、定款、取締役会規則、レジストレーション・ドキュメント);
・ ルノーとアンペアの関係のガバナンス;
・ 2023年11月のアンペアキャピタル・マーケット・デーの設定
2022年、ルノー・グループは、市場環境に応じた2024年上半期の暫定日程を設定し、同法人の株式市場への上場の意図を表明した。
2024年1月29日、当社は、新規株式公開のプロセスを遂行する上で、現状の市況が満たされていないこと、並びにルノー・グループ、その株主及びアンペアの最善の利益に資することを考慮し、アンペアによる新規株式公開の構想を撤回することを決定した。
財務諸表及び予算案
2023会計年度中、取締役会は、特に以下を行った。
・ 2021会計年度を対象としたルノー・グループの連結財務諸表並びに当社及びルノーs.a.s.の年次財務諸表を承認した。
・ 当社及びルノーs.a.s.の経営陣の将来を見据えた会計を承認した。
・ 2023年度上半期の連結財務諸表を検討した。
・ 2024会計年度予算案を検討し、承認した。
・ ルノー・グループの流動性の状況及び信用格付について検討した。
関連当事者の契約
関係当事者との契約について、取締役会は、通常の条件に基づき締結された現行契約を評定するための内部手続を精査し、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、かかる手続が法令を遵守したものであり、変更の必要はないと結論づけた(この手続の詳細については、「独立当事者間の条件の下で締結された現行契約の評定手続」を参照のこと。)。
2023年の会計年度中、取締役会はまた、フランス商法第L.225条-38条の規定に従って、以下の各協定の締結を承認した。
・ 2023年2月6日にルノーS.Aと日産自動車株式会社との間で締結された「包括契約」と題する協定
2023年2月5日開催の取締役会において、ルノーS.A.と日産自動車株式会社との間のパートナーシップを再編し、ルノー・日産・三菱アライアンスを強化するための最終合意書の締結の枠組みを定めることを主な目的として、本契約の締結が決議された。
・ ルノーS.Aと日産自動車株式会社との間で2023年11月7日に締結された「第1次修正包括契約」と題する協定
2023年11月5日に開催された取締役会において、ルノーS.A.と日産自動車株式会社が相互の保有株式数のリバランスが完了した日に、それぞれ保有する株式数、及びこの調整完了日にルノーから信託される日産自動車株式会社の株式数を微調整するために、包括契約を修正することを主な目的とする本契約の締結が決議された。
・ ルノーS.Aと日産自動車株式会社との間で2023年7月26日に締結された「新提携契約」
2023年2月5日開催の取締役会において、アライアンスの効率性を確保し、アライアンス内での価値創造の最大化を図るべく、ルノーS.A.と日産自動車株式会社との関係に関する新たな枠組み、特に、アライアンスに関する新たなガバナンス構造の実施、ルノーS.A.と日産自動車株式会社の取締役会における相互の株式持ち合いのリバランス、及び両者の取締役会における相互の代表権を定めることを主な目的とする本契約の締結が決議された。
・ ルノーS.Aと日産自動車株式会社との間で2023年11月8日に締結された「第1次修正改定新提携契約」と題する契約
2023年11月5日開催の取締役会において、ルノーS.A.と日産自動車株式会社が相互の保有株式数のリバランスが完了した日に、それぞれ保有する株式数を微調整するために新提携契約を修正することを主な目的とする本契約の締結が決議された。
・ 2023年7月26日、ルノーS.A、アンペア・ホールディングs.a.s.社と日産自動車株式会社との間で締結された「アンペア投資契約」と題する契約
2023年2月5日に開催された取締役会において、日産自動車株式会社が投資し、アンペアの戦略的投資家となるための条件を定めることを主な目的とする本契約の締結が承認された。
・ 2023年11月8日付でルノーS.Aとフランス政府との間で締結された「ガバナンス契約の解約証書」と題する合意書
2023年11月5日に開催された取締役会において、ルノーS.A.とフランス政府との間で締結されたガバナンス契約(2016年2月4日に締結されたもので、ルノーS.A.の株主総会に提出された一定の決定に関するフランス政府の議決権の自由な行使を制限している)の終了を実現することを主な目的とする本契約の締結が決議された。
・ 2023年12月12日、ルノーS.Aと日産自動車株式会社との間で締結された「日産株式の売却に関する通知」と題する契約
2023年12月11日に開催された取締役会において、日産の自己株式取得におけるルノーS.A.の参加の条件を定める本契約の締結が決議された。
さらに、取締役会は、2010年4月6日に締結されたルノーS.A.、日産自動車株式会社及びダイムラーAGの間の「業務提携基本契約」が、それ以前に締結され、決議され、2023年の会計年度中に実施が継続された唯一の関係当事者間の契約であることを確認した。
ルノーS.A.の関係当事者との契約についてのさらなる詳細は、ルノーのホームページ又は「個別財務諸表に対する監査報告書」を参照のこと。なお、ルノーs.a.sに関しては、2023会計年度中に契約や関係当事者との協定は締結されていない。
2023年度における取締役会の専門委員会の活動
取締役会の権限及び業務を支援することを目的として、取締役会の権限の範囲内で、特定の問題についてより詳細に検討し準備するために、3つの専門委員会が設置されている。
・ 監査及びリスク委員会
・ ガバナンス及び報酬委員会
・ 戦略及び持続可能開発委員会
各委員会の業務及び勧告は、それぞれの委員長により取締役会会議の場で行われる報告の形式で、各会議の場で取締役会に提出される。
委員会の一般的な運営規則は、主として取締役会規則に定められている。
| 委員会に関する取締役会規則の規定(抜粋) 委員会は、取締役会のメンバーだけで構成されるものとする。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、技能、経験及び取締役の参加可能性を考慮し、取締役会のメンバーとしての任期を超過しない期間について委員会の委員を任命する。 これらの委員は、個人の資格として任命されるものであり、代理はできないものとする。 各委員会は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき取締役会が指名する独立取締役が委員長を務めるが、その最長任期はその取締役会のメンバーとしての任期に相当するものとする。委員会の委員長は再指名され得る。 各委員会の委員長は、委員会の業務について取締役会に報告する条件を決定するものとする。それができない場合、委員長は、かかる委員会の業務について取締役会に報告する委員の名前を挙げる。 取締役会規則が決定する委員会の権限の範囲内にある事項は、当該委員会に付されるものとする。 委員長はまた、取締役会の議題に含まれている又は含まれる予定の事項について委員会に付すことができる。 最終的に、取締役会及び委員長はまた、いつでも、権限の範囲にあるその他事項について委員会に付すことができる。 各委員会の委員長は、各会議の議題を設定し、その年次プログラムを決定する。委員会会議の議題に、他の委員会の権限の範囲内にある特定の事項が含まれる場合、前者の委員会の委員長は、後者の委員会の委員長との協力を確保する。 会議の通知は、各委員会について規定された条件に従い、口頭を含め、方法を問わず行うことができる。 委員会は、その職務を完全に遂行できる状態にいなければならない。そのために、委員会の会議の議題に関する情報及び書類は、緊急事態又は必要かつ正当化される場合を除き、少なくとも当該会議の3暦日前に送付されるものとする。 委員会は、委員会の会議中に審議された議題が検討される取締役会会議の少なくとも2日前に会議を開催する。但し、緊急の場合又は開催できない場合を除く。 委員会は、それぞれの権限を行使するにあたり、ルノー・グループのエグゼクティブ・コミッティの委員及びルノー・グループのその他のシニア・エグゼクティブの意見を聴取することができ、また、委員長又は取締役会に通知をした後に、当社の費用で外部の技術研究の実施を要請することができる。委員会が外部顧問の役務を用いる場合、委員会は当該顧問の客観性を確保しなければならない。 委員会は、取得した情報及び受領した意見について報告する。 |
取締役会長は、すべての委員会の会議に常に参加することができる。最高経営責任者は、戦略及び持続可能開発委員会の会議に参加する。
1.監査及びリスク委員会
| 委員の人数 | 会議の回数 | ||||
| 6名 | vs | 6名 | 6回 | vs | 5回 |
| 2023年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2022年度 | ||
| 独立取締役の割合** | 出席率 | ||||
| 60% | vs | 60% | 89% | vs | 98% |
| 2023年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2022年度 | ||
2023年12月31日現在の委員
・ デルピ氏*(委員長)
・ バラ氏**
・ ベンサラ=チャクロウン氏*
・ フルーリォ氏*
・ 田川氏
・ ザイデンウェーバー氏
* 独立取締役
** AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、従業員株主を代表する取締役は、独立取締役の割合に算入されていない。
構成
取締役会規則には、監査及びリスク委員会の構成に関する原則が記載されている。
| 監査及びリスク委員会の構成に関する取締役会規則の規定(抜粋) 監査及びリスク委員会は、取締役会に任命された3名から7名の委員で構成されており、かかる委員の少なくとも3分の2は独立取締役の中から選出されるものとする。当委員会には、シニア・エグゼクティブ・オフィサーを置くことができない。監査及びリスク委員会の取締役委員は、資格を保有している又は財務・会計分野において技術的若しくは管理上の経験を有しているものとする。 ガバナンス及び報酬委員会の提案により独立取締役の中から選出される監査及びリスク委員会の委員長は、取締役会による特定の審査の後に指名又は再指名されるものとする。 委員の任命に際し、監査及びリスク委員会の委員は当社の特定の会計、財務、財務外の及び運営上の特性に関する情報を受領するものとする。 監査及びリスク委員会は、少なくとも年4回、年次及び半期財務書類の決算前に会議を開く。監査及びリスク委員会は、当委員会の委員長又は委員の半数の要請による招集時に会議を開く。 |
監査及びリスク委員会の構成は、監査及びリスク委員会の権限内の分野において財務及び/若しくは会計のスキル又は専門家としての適切な経験をすべての委員が有していることが確保されるように設計されている(「取締役の役職及び職務の一覧表」の取締役の経歴情報を参照のこと。)。
ベルナール・デルピ氏は、アルストム・グループの取締役副社長兼最高財務責任者であり、フランスの大手グループの財務部門のリーダーとしての豊富な経験を有している。同氏は、独立取締役であり、2022年5月25日付で監査及びリスク委員会の委員長に指名された。
フレデリック・バラ氏は、従業員を代表する取締役である。取締役を務めるための、企業経営の会計面及び財務面を内容とする特定のトレーニングを受けている。当社に関する徹底的な知識により、同氏は同委員会の実務を理解し積極的に活動することが可能となっている。
ベンサラ=チャクロウン氏は、ウルメス・ミネラルウォーター(Eaux Minérales d'Oulmès)の副会長兼最高経営責任者であり、同社の子会社及び/又は非上場持株会社における役職を有している。
ピエール・フルーリォ氏は、現在のフランス証券市場監督機構(Commission des Opérations de Bourse)の前ジェネラル・マネジャーであり、国際金融機関のトップとして様々な地位を有していた。
田川丈二氏は、日産の提案により任命された取締役であり、1983年から日産の財務部門で培ってきた財務スキルを買われて監査及びリスク委員会に加わった。
2022年9月14日からフランス政府投資局(Agence des Participations de l’État)の長官であるアレクシス・ザイデンウェーバー氏は、経済財政省の財務局で様々な職位を務め、いくつかの株式公開会社において取締役を経験している。
使命
| 監査及びリスク委員会の使命に関する取締役会規則の規定(抜粋) 監査及びリスク委員会は、財務諸表及び会計・財務情報の作成並びに監査に関連する問題、そして内部監査及びリスク管理システムの有効性を監視するものである。 この点について、取締役会は、監査及びリスク委員会に以下の職務を割り当てる。 ・ 財務諸表に関する事項: - 財務諸表及び財務情報の作成及び監査に関係する問題を監視すること。 - 当社の財務諸表、特に年次及び半期の親会社の単体及び連結財務諸表の事前精査を実行し、法定監査人によるその法定監査を監督すること。年次財務諸表の精査は、社会及び環境リスクを含めたリスクへのエクスポージャー並びに選定会計オプションと共に当社の重要なオフバランス約定について経営陣が記載する表明を伴うものとする。 - 特に、重要な取引について、また、当該規則の違反を防ぐために、親会社の単体及び連結財務諸表の作成に用いられる会計手法の妥当性及び不変性を確保すること。 - 連結会社の範囲、場合によっては連結会社に含まれなかった会社の理由を精査すること。 - 公表される前に、年次及び半期財務諸表の草案、活動報告書、業績並びに特定の重要な取引の目的で作成されたすべての財務諸表(予想を含む。)、さらにこれらに関連する重要な財務のプレスリリースを公表前に精査すること。 - 最高経営責任者から提案され、取締役会に提示された増資、参加利益の購入及び取得又は処分等の特定の取引を、財務の観点から検討すること。 - 毎年、ルノー・グループの財務戦略及びルノー・グループの主要な財務取引の条件を認識していること。 - 金融市場規制の遵守を徹底するために行われる手続の質を確保すること。 ・ 外部統制に関する事項: - 法定監査人の選出手続を監督し、取締役会に対して、株主総会による任命のために提案された法定監査人に関する勧告及び1名以上の法定監査人の任命の更新の場合に勧告を行うこと。 - 法定監査人の任務を監視すること(法定監査人の監査計画及び業務のプログラムの精査などにより行う。)、法定監査人による検証結果、勧告及び関連する次のステップを監視すること。 - 毎年、法定監査人と共に、法定監査人が請求する手数料について、厳密な意味における監査業務、監査関連業務及びその他の業務の内訳を検討すること。 - 適用ある規制により認められる範囲で、法定監査人による(財務諸表の証明以外の)禁止されていない業務の提供を承認すること。 - 法定監査人が、独立要件を満たし、適用ある法律に従い必要な措置を講じることを徹底すること。 - 場合により、当該活動において生じ得る法定監査人とシニア・マネジメントとの間の意見の相違を仲介すること。 ・ 内部統制に関する事項: - ルノー・グループの内部統制並びに内部監査システム及び手続の効果を監視すること(規制上及び運営上の遵守を含む。)。 - 内部監査役員と共に、内部統制業務及び対応についての計画、かかる業務及び対応の結論、最終的な勧告並びに関連する結果を検討すること。 - シニア・マネジメントより、当社の会計書類又は内部統制手続についての第三者からの批判又は批評に関する内部情報、加えて当該目的で採用された手続及びかかる批判又は批評に取り組むために取られた措置について情報を得ていること。 - 当社の年次管理報告書に記載された内部統制及びリスク管理手続に関するセクションを精査すること。 ・ リスクに関する事項: - 会計及び財務情報の作成及び取扱いに関係する手続についてのルノー・グループのリスクを識別し、評価するためのシステム及び手続の効果を監視すること。 - 重大なリスク及びオフバランス約定を精査し、報告された不履行及び弱点の重要性を評価し、場合により、取締役会に報告すること。 - 非財務リスク(環境、社会福祉及び社会)の財政的影響を精査すること。 - 汚職及び地位濫用を防止し検知するためのメカニズムの実行を確保すること。 ・ 財務情報及び非財務情報に関する事項: - 株主及び投資家に対する適切かつバランスのとれた包括的な情報の提供を確保すること。 - 当社が信頼性のある非財務情報を提供できるように徹底するための報告、評価及び管理システムを検討すること。 ・ 戦略に関する事項: - ルノー・グループの中長期的な戦略に関連する財務的な軌跡を監視すること。 監査及びリスク委員会はまた、財務、会計、経理及び内部監査役員の意見を聴取する。これらの聴取は、委員会が望む場合、当社のシニア・マネジメントは在席せずに行われなければならない。 監査及びリスク委員会は、その職務の一部として、法定監査人がその職務の実施及び業務の完了を報告するため、とりわけ財務情報及び会計情報の作成に係るプロセスの精査に関する会議中に法定監査人の意見を聴取するものとする。 監査及びリスク委員会は、取締役会にその職務の実施について定期的に報告するものとする。また、財務諸表の監査の結果、かかる監査が財務情報の完全性に寄与する方法、及びこのプロセスにおいて果たした役割についての報告を行う。監査及びリスク委員会は、取締役会に、遅滞なく、直面した困難について報告するものとする。 |
委員会の活動
監査及びリスク委員会は2023年度に6回開催され、出席率は89%であった(取締役個々の出席率の詳細については、「取締役会の構成」の表を参照のこと。)。
法令の規定、AFEP-MEDEF規範に基づく勧告及び上記の使命に従って、監査及びリスク委員会は、特に以下の2023年会計年度における事項を扱った。
・ 財務諸表に関する事項:
・ 2022年度のルノー・グループの連結財務諸表、当社及びルノーs.a.s.の財務諸表並びに2023年度上半期のルノー・グループの連結財務諸表、並びに関係する財務上のプレスリリースの検討。とりわけ、監査及びリスク委員会は、事業部門における資産の評価、減損テスト及び自動車市場における傾向並びにそれらが当社の財務成績に及ぼす結果について調査した。
・ 特定のルノー・グループのパートナーシップが及ぼす会計上及び財務上の影響の見直し。
・ 2023年度の業績の予算に対するモニタリング。
・ ルノー・グループの流動性状況及び信用格付。
・ 2022年度に付与された保証及び2024年5月に開催される次回の株主総会で投票に付される財務上の委任の検討。
- ホースの2020年、2021年及び2022年の連結財務諸表のレビュー。
- アンペアの2020年、2021年及び2022年の連結財務諸表のレビュー。
・ 2024年度の予算の作成。
- 会計情報の作成手順の見直し。
- 原材料及び電池の調達戦略の会計上及び財務上の影響のレビュー。
- オフバランスシートのコミットメントの見直し。
・ 外部統制に関する事項:
- 法定監査人が法定監査任務の一環として提出する外部監査計画。
- 法定監査人の独立性。
- 法定監査人の報酬及び法定監査人により提供される非監査業務。
・ 監査、内部統制及びコンプライアンスに関する事項:
- ルノー・グループの統制環境の全体像の提示。
- 内部統制の自己評定及び遵守。
- 2023年度監査計画の実行のレビュー。
- 2023年度内部監査計画の監視及び2023年度から2025年度の内部監査計画の提示。
- レッドフラッグ監査及び関連する行動計画のモニタリング。
- RCIバンクへの2023年度監査計画。
- 2022年度の倫理・コンプライアンス活動報告。
・ リスクに関する事項:
- ルノー・グループの主要なリスクのマッピング。
- リスク管理システム。
- 財務リスクのモニタリング。
- サイバー犯罪に関するリスク及びリスク管理システムのモニタリング、行動計画の実施。
- 主要な法務及び税務紛争のモニタリング。
- 競争法紛争のモニタリング。
- RCIのガバナンス及びリスク管理システム。
- アンペアのリスクファクターのレビュー。
以下の点に留意されたい。
・ 当社の連結財務諸表及び年次財務諸表は、AFEP-MEDEF規範に従って適時に開催された会議において監査及びリスク委員会によって検討された。
・ 監査及びリスク委員会の使命の1つは、「統制及びリスク管理システム」に記載された、内部統制及びリスク管理システムの有効性のモニタリングを行うことである。その一環として、同委員会による財務諸表の検討は、最高財務責任者及び監査、リスク及び倫理部長の立会いの下、主要な監査事項、採用された会計手法に基づく法定監査人の結論及びこの分野における規制の進展について特に説明した法定監査人による詳細な報告と併せて行われた。
・ また、監査及びリスク委員会は、当社のシニア・マネジメントの出席なしに、当社の法定監査人から2回聴取を行った。
監査及びリスク委員会の各会議後、次の取締役会会議において報告がなされる。これらの報告によって取締役会は十分な情報を得ることが可能となり、それによって取締役会の審議が行われやすくなる。さらに、監査及びリスク委員会の各会議後には議事録が作成され、監査及びリスク委員会の全委員による承認を受けるために提出される。
2.ガバナンス及び報酬委員会
| 委員の人数 | 会議の回数 | ||||
| 4名 | vs | 4名 | 6回 | vs | 7回 |
| 2023年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2022年度 | ||
| 独立取締役の割合** | 出席率 | ||||
| 66.7% | vs | 66.7% | 100% | vs | 100% |
| 2023年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2022年度 | ||
2023年12月31日現在の委員
・ フルーリォ氏*(委員長)
・ ダーメイラック氏*
・ ペルソン氏**
・ ザイデンウェーバー氏
* 独立取締役
** AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、従業員を代表する取締役は、独立取締役の割合に算入されていない。
構成
取締役会規則には、ガバナンス及び報酬委員会の構成に関する原則が記載されている。
| ガバナンス及び報酬委員会の構成に関する取締役会規則の規定(抜粋) 当委員会は、取締役会に任命された3名から6名の委員で構成され、その過半数は独立取締役の中から選出されるものとする。当委員会の委員長は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、独立取締役の中から取締役会が指名するものとする。当委員会の委員として、従業員を代表する取締役が任命されるものとする。当委員会には、シニア・エグゼクティブ・オフィサーを置くことができない。 |
使命
| ガバナンス及び報酬委員会の構成に関する取締役会規則の規定(抜粋) 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会に以下の職務を割り当てる。 ・ 取締役の選出及び委員会の構成に関する事項: - 取締役に欠員が生じた場合、特に予想外の欠員が生じた場合又は追加の取締役の任命の場合に備え、当社のダイバーシティ・ポリシーを勘案し、取締役の補欠候補者を評価すること。 - 当社のダイバーシティ・ポリシーを勘案し、任期満了となった取締役の任期の更新の妥当性を評価すること。 - 当社のダイバーシティ・ポリシーを勘案して委員及び委員長の指名に関する議案を検討し、当該提案に関する取締役会への勧告を策定すること。 - 主席独立取締役の指名について勧告すること。 ・ シニア・エグゼクティブ・オフィサーの後任に関する事項: - 任期満了が近づいた場合、会長及び最高経営責任者の後任に関する勧告を策定すること。 - 当社のシニア・エグゼクティブ・オフィサーの後任計画を設計すること。シニア・エグゼクティブ・オフィサーは、当委員会のこの使命の遂行について関与することができる。 - ルノー・グループのエグゼクティブ・コミッティのメンバーの指名に関するシニア・マネジメントの計画について報告を受けること。 - 取締役会の構成及び運営並びに取締役会のダイバーシティ・ポリシーに関する報告書を取締役会に提出し、適用法令に基づき株主総会に提出される決議案に関する意見書を発行すること。 - 当社内のガバナンスの実践が、AFEP-MEDEF規範並びにAutorité des Marchés Financiers及び議決権行使助言会社の勧告に準拠しているかどうかを評価し、それらを継続的に遵守させること。 - AFEP-MEDEF規範の勧告からの逸脱を強調し、関連する説明を準備すること。 ・ シニア・エグゼクティブ・オフィサーの報酬に関する事項: - すべての報酬項目、年金及び福利厚生制度、現物支給、並びに、状況に応じて、当社のストック・オプション又は無償株式の付与を含む、会長及び最高経営責任者の様々な金銭的権利に関して取締役会に勧告し、これに関連して、シニア・エグゼクティブ・オフィサーの年間評価書を作成すること。 - 会長及び最高経営責任者の報酬の要素が、ルノー・グループの戦略の実施及び結果と密接に関連するよう徹底させること。 - 報酬方針、その構成及び要素が、適用法及びAFEP-MEDEF規範の勧告に準拠するよう徹底させること。 - 状況に応じて、シニア・エグゼクティブ・オフィサーの報酬の可変部分の額を、関連する業績基準の達成度の評価後に、取締役会に提案すること。 ・ 取締役会及び管理機関の運営に関する事項: - シニア・エグゼクティブ・オフィサーが、特に管理機関における男女の均衡に関して、差別を排除し多様性を確保する方針を実施するよう徹底させること。 - 取締役会の定期的評価の実施を支援すること。 - 取締役会(委員会を含む。)のメンバー、組織及び運営を評価するプロセスを作成し、AFEP-MEDEF規範の勧告に従って、取締役会の自己評価プロセスを監督すること。 - 管理機関の適切な運営を評価し、その後、取締役会への勧告を策定すること。 - 当社の株式保有構造の変化、並びに、当社が当該変化をどのように考慮するかを、そのガバナンス上、株主(従業員株主を含む。)の状況を監視する観点からモニタリングすること。 - AFEP-MEDEF規範の趣旨の範囲内で各取締役が個々に独立しているとみなされるかどうかを毎年評価すること。 - 取締役が利益相反のため出席又は投票に参加できない場合は、その都度、取締役会長から報告を受けること。利益相反について、取締役の定期的な申告を検討し、場合に応じて、利益相反を生じさせる可能性のある事項の一覧表を作成し、取締役会に報告すること。 - 当社の取締役又はシニア・エグゼクティブ・オフィサーが締結を希望する可能性のある業務契約の条件の事前審査を実施すること。 - 毎年、報酬方針に関する報告書案を取締役会に提出し、適用法令に従って株主総会に提出する決議案についての意見書を発行すること。 ・ 取締役の報酬に関する事項: - 取締役に割り当てられる報酬の総額及び配賦方法について勧告を行うこと。 - コーポレート・ガバナンス報告書に含まれる取締役報酬に関する項目を検討すること。 ・ ルノー・グループの主要役員の報酬に関する事項: - ルノー・グループのエグゼクティブ・コミッティのメンバーの報酬方針について報告を受けること。 - 従業員財形貯蓄制度、補完年金制度、資金調達を提供する留保株式の発行及びストック・オプション又は無償株式の付与を含む、当社の従業員及びより広範なグループ会社の従業員に対するあらゆる種類のインセンティブ制度に関する勧告を策定すること。 ガバナンス及び報酬委員会は、ルノー・グループ内の倫理的行動を促進するとともに、関連する原則及び規則の適切な普及及び適用を監視する責任も負っている。 |
委員会の活動
ガバナンス及び報酬委員会は2023年度に6回開催された。出席率は100%であった(取締役個々の出席率の詳細については、「取締役会の構成」を参照のこと。)。
特に以下が論じられた。
・ ガバナンスについて
- AFEP-MEDEF規範に定められた基準、とりわけ、重要なビジネス上の関係に関する基準に従った、独立取締役のリストの見直し。
- 取締役会及び各委員会の構成の刷新。
- 2022年会計年度の取締役会評価及び外部コンサルタントによる2023年評価の作成。
- 関連当事者間の契約及び当社が締結した契約を分類し、通常の事業において対等な条件で締結された契約を評定できるようにする内部手続(この手続の詳細については、「独立当事者間の条件の下で締結された現行契約の評定手続」を参照のこと。)。
- 年次株主総会やガバナンス・ロードショーで示された株主の予想。
- 2023年の年次株主総会の議案の検討。
- 最高経営責任者の任期更新に伴うルノー・グループのシニア・エグゼクティブの後任計画の検討。
- 2022年ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント内にて公表されたコーポレート・ガバナンス報告書。
- ルノー・グループの事業再編に伴うホースとアンペアのガバナンス。
・ 報酬について
- 2022会計年度の取締役会長、最高経営責任者及び取締役の報酬構成要素の決定。
- 2023及び2024会計年度の取締役会長、最高経営責任者及び取締役の報酬方針の決定。
- 2023会計年度業績連動株式報奨制度。
- 2022年会計年度に関する従業員の株式保有及び共同投資の成果。
- 2023会計年度のための従業員の株式保有及び共同投資スキームの実施。
- 2023年会計年度の業績連動株式制度導入。
3.戦略及び持続可能開発委員会
| 委員の人数 | 会議の回数 | ||||
| 6名 | vs | 7名 | 4回 | vs | 5回 |
| 2023年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2022年度 | ||
| 独立取締役の割合** | 出席率 | ||||
| 50% | vs | 60% | 100% | vs | 91% |
| 2023年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2022年度 | ||
2023年12月31日現在の委員
・ ウィンクラー氏*(委員長)
・ バーバ氏*
・ ディグリップ氏**
・ クールブ氏
・ ジャンティ氏**
・ 芹澤氏
* 独立取締役
** AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、従業員株主を代表する取締役及び従業員を代表する取締役は、独立取締役の割合に算入されていない。
構成
取締役会規則には、戦略及び持続可能開発委員会の構成に関する原則が記載されている。
| 戦略及び持続可能開発委員会の構成に関する取締役会規則の規定(抜粋) 戦略及び持続可能開発委員会は、取締役会に任命された3名から7名の委員で構成されるものとする。当委員会の委員長は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、独立取締役の中から取締役会が指名するものとする。当委員会の委員である取締役は、(ⅰ)産業若しくはデジタル分野についての深い知識を有するか、及び/又は(ⅱ)国際的発展及び/又は環境、社会福祉及び社会問題についての特定のスキルを有していなければならない。 |
使命
| 戦略及び持続可能開発委員会の使命に関する取締役会規則の規定(抜粋) 取締役会の業務の一環としての、戦略及び持続可能開発委員会の主な職務は、ルノー・グループの全体的な戦略(以下を含むが、これらに限定されない。)を定期的に検討することである。 ・ ルノー・グループの中長期的な戦略、アライアンスとの関係、行動計画を含む実行、明確に定義された重要な業績指標によるモニタリングを検討する。 ・ 当社の環境、社会及び企業の責任並びに持続可能な開発の観点から実行すべき戦略及び活動を検討する。 ・ 法令の要求に従って非財務情報を作成し、非財務コミュニケーション方針を検討する。 ・ 非財務格付を検討する。 ・ 産業レベルにおいて、ルノー・グループの戦略に重大な影響を与える合併、買収、処分、合弁及び戦略的なパートナーシップ契約を検討する。 ・ 製品及び技術開発に関する戦略を検討する。 ・ 生産施設及びそのサプライヤー基盤の競争力を精査する。 ・ ルノー・グループの地理的存在戦略を検討する。 ・ 取締役会に適切に情報提供し、意思決定の準備のために取締役会に勧告を行うことを徹底する。 |
委員会の活動
戦略及び持続可能開発委員会は2023年度に4回開催された。出席率は100%であった(取締役個々の出席率の詳細については、「取締役会の構成」を参照のこと。)。
各会議では、戦略及び持続可能開発委員会がルノーリューション戦略計画(中でも特に戦略計画の第3段階であるレボリューションについて検討する。)及びルノー・グループのESG戦略の主要業績指標のダッシュボードを検討する。
委員会は、2023年に、以下の主要な題目を検討した。
グループ戦略に関する事項:
- ルノーリューション戦略計画のフォローアップと実施。
- アンペア及びホースのカーブアウトの経過と実行のモニタリング。
- ルノー・グループの戦略的優先事項の定義及び各事業体(ホース、アンペア、パワー、モビライズ、アルピーヌ、フレクシス、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル(TFIN))の主要成功要因の特定とモニタリング。
- ルノー・グループの戦略的優先事項プロジェクト進捗状況すべての定期的なモニタリング。
・ 新たなグリーンモビリティへの移行を加速し、利用に基づくカーモビリティ(Vehicle-as-a-Service)の新たな要求を満たすために、ますます革新的でデジタルなサービスの完全な製品ラインナップを開発するルノー・グループブランドの金融部門であるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(MFS)の戦略的ロードマップ。
・ 特にTFINロードマップの実施を通じた循環型経済事業の戦略と展開。
・ コネクティッド・サービスを搭載した新世代の100%電気自動車バンで、低炭素で効率的な物流のニーズが高まっていることに対応するため、新合弁会社「フレクシス」の設立に向け計画されたパートナーシップのモニタリング。
- 製品のラインナップの電動化に必要な原材料のルノー・グループの調達方針。
- 電気自動車市況全般の把握(市況、ストレステスト、電気自動車の競争力、アンペアの競争力)。
- 電気自動車バリューチェーンにおける中国の新会社の隆盛を背景とした中国の戦略動向。
- 道路輸送からの汚染物質排出を減らすための規制基準と電気自動車バッテリーの耐久性のための最低パフォーマンス要件を定めた「ユーロ7」規制基準の到来に向けた準備
持続可能な開発に関する事項:
- ルノー・グループの社会福祉、社会及び環境に関する責任戦略の実行状況のモニタリング。
- 電気自動車に関するESG戦略。
- 脱炭素化方策と気候変動対策に関する計画。
- この分野の主要プロジェクトを紹介しつつ、ESG戦略の「社会」の柱に焦点を当てる。
- ルノー・グループにおける人事戦略の実施と優先順位付のモニタリング。
- ジェンダー平等化の目標や多様性イニシアティブの展開のモニタリング。
- 新たなCSRD規則がESG報告書に与える影響
- ルノー・グループの警戒計画
- 非財務業績声明(EPR)を含む2022年ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント第2章「持続可能な開発」のレビュー。
取締役会の評価
取締役会は、業務運営の機動性を評価し、業務の効率性を向上させることを目的として、毎年、取締役への詳細な質問票の提出や会長との個別面談に基づき、取締役会の構成、組織、運営の評価を行っている。さらに、取締役会は、外部の独立したコンサルタントを用いて、少なくとも3年間に1回、正式な評価を作成する。したがって、2023年の会計年度については、取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、取締役会及びその委員会の業務の正式な評価を行うため、独立企業に委託した。これには、取締役が個別に行った寄与の評価も含まれていた。
ガバナンス及び報酬委員会は、外部コンサルタント会社が当社及び取締役から独立していることを確認している。
取締役会のメンバー全員がアンケートに回答し、外部のコンサルタントと個別に面会した。評価結果は、2024年2月8日のガバナンス及び報酬委員会会議で提示され、次に2024年2月14日の取締役会会議で提示された。
アンケート及び取締役会メンバーへのインタビューの目的は、以下の題目について評価することであった。
・ 取締役会の構成、役割、使命、構造及び業務並びに取締役会の委員会。
・ 取締役会とエグゼクティブ・マネジメントとの間の関係。
・ 各取締役の貢献及び集団としての効率性。
・ 前回の評価で特定された改善分野のフォローアップ。
今回の評価は、以前2020年に行われた外部評価から教訓を得るとともに、取締役会及び各委員会の運営手続を再検討する機会となった。
2020年以降の主要な変更点は以下のとおりである。
・ 取締役会メンバーの繋がりと連携の強化。
・ 取締役会の業務(議論の質、新たな手続の導入、及び向上された会議の報告)の質の向上
・ 取締役会とエグゼクティブ・マネジメントとの間の連携の強化及び役割分担の改善
・ 主要な問題(戦略、リスクマネジメント、及びCSR)に取り組むために割り当てられた時間
この評価によって以下のような積極的な点が浮き彫りになった。
・ 委員長による重要な貢献及び取締役会における従業員取締役の関与
・ 戦略及びESG関連の事項に関する取締役会及びエグゼクティブ・マネジメントの目線合わせ
・ 取締役会における強固な財務知識
・ 自動車部門における知識の増大
・ 取締役会及び各委員会の準備の質
この評価はまた、以下の点に関する推奨点や今後の課題も浮き彫りにした。
・ 長期的な観点における取締役のスキルと自動車部門における今後の課題の一致、特にESG、新型モビリティ、テクノロジー、ソフトウェア、人工知能に関する専門知識を有する取締役の必要性
・ 取締役会におけるジェンダーバランスの向上
・ 取締役会及びエグゼクティブ・マネジメントといった役職における、長期的な引き継ぎプロセスをより詳細に検討すること
・ 直近の戦略的決定に関する長期的なモニタリングと評価
「遵守又は説明」原則の実施
フランス商法第L.22-10-10条に基づき、当社は、AFEP-MEDEF規範を参照する。当社は、同規範の勧告に従っている。
AFEP-MEDEF規範第28.1条に定められた「遵守又は説明」原則及びフランス商法第L.22-10-10条の規定により、下記の表のとおり、遵守されていない同規範の勧告及び関連する説明が要約されている。
| AFEP-MEDEF規範の勧告 (2022年12月版) | 見解 | |
| 監査委員会における独立取締役の割合(第17.1条) | AFEP-MEDEFコードでは、「監査委員会のメンバーの少なくとも3分の2は独立取締役でなければならず、委員会に執行役員を含めてはならない」と定めている。 2023年12月31日現在、監査、リスク及びコンプライアンス委員会のメンバーは、独立取締役3名、フランス政府を代表する取締役1名、日産を代表する取締役1名、従業員株主を代表する取締役1名の計6名であり、メンバーの60%が独立取締役ということになるが、これはAFEP-MEDEFコードが求める3分の2の割合より低い。 取締役会は、基準株主及び従業員の代表者の存在により、限られた数の委員を維持するという決定から、この構成はバランスの取れたものであると考えており、一方で、財務及び会計に関する一定の専門知識を必要とする委員会業務の効率化を支援している。 | |
| 取締役の独立性基準(第10.5条) | 2024年2月14日の会議で、取締役会は、AFEP-MEDEF規範の基準第1号に関するジャンドミニク・スナール氏の状況を、2019年10月11日から2020年6月30日までの日産の取締役及びルノーs.a.sの会長としての役割を考慮の上検討した。 AFEP-MEDEF規範は、ある者を独立取締役の資格から可能な限り除外するために取締役会が評価しなければならない基準の一つとして、「過去5年間において、当該会社が連結する会社の従業員、業務執行役員又は取締役でないこと又はなかったこと」を挙げているが、AFEP-MEDEF規範解釈ガイドによれば、取締役が「支配はしていないが重要な利害関係を有している会社又は兄弟会社における役職」を有する場合にも、この勧告が該当するとしている。 日産はルノーによって完全に連結されている会社ではないことが想起され、持分法の利用により日産への出資を勘定に入れている(ルノーの日産への持株状況の詳細については、連結財務諸表の注12を参照のこと。)。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、日産の取締役会に対しルノーの代表として取締役会長が任命されたことは、ルノーに関するジャンドミニク・スナール氏の判断の自由と独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。 さらに、そのような事態が利益相反を生じさせる場合には、当該取締役に対して取締役会の審議・議決への参加を差し控えることを求める取締役会規則の規定が適用される。 また、取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2019年10月11日から2020年6月30日までのジャンドミニク・スナール氏によるルノーs.a.sの会長の職務の遂行は、最高経営責任者の引き継ぎの手続を行うために取締役会にとって必要な期間中であり、かつ2020年7月のルカ・デメオ氏の着任までの、例外的で純粋に一時的な性質のものであると判断した。したがって、取締役会は、このような例外的状況は、この一時的な任期の終了時にジャンドミニク・スナール氏の独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。 また、2024年2月14日の会議で、取締役会は、ピエール・フルーリォ氏が日産の取締役に就任したことを踏まえ、AFEP-MEDEF規範の基準第1号に照らして、同氏の状況を精査した。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、日産の取締役会に対しルノーの代表として主席独立取締役が任命されたことは、ルノーに関するピエール・フルーリォ氏の判断の自由と独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。 さらに、そのような事態が利益相反を生じさせる場合には、当該取締役に対して取締役会の審議・議決への参加を差し控えることを求める取締役会規則の規定が適用される。 |
独立当事者間の条件の下で締結された現行契約の評定手続
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、取締役会は、(2019年5月22日法律第2019-486号による改正後の)フランス商法第L.225-39条の規定に従って独立当事者間の条件の下で締結された現行事業に係る契約を当社が評定できるようにする、当社が締結した契約の適格性に関する内部手続を、2020年2月13日の取締役会会議で採択した。
ルノーの取締役会で承認された内部手続には、ルノーS.A.が当事者である様々な契約に対して、関連当事者契約又は現行契約として適格性を付与するために用いられる手法が記載されている。当該内部手続は、法定の関連当事者統制手続も想起させる。
この内部手続は、年単位で、とりわけ、会計年度中に生じた法律又は規制の改正、ベストプラクティスの変更及び実施上の難点を考慮するため、ガバナンス及び報酬委員会によって見直された後、当社の取締役会がそれを評定することになる。
取締役会は、2024年2月14日の会議において、独立当事者間の条件の下で締結された現行契約を評価するための内部手続を検討し、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、この手続が法律上の規定に従ったものであり、修正は不要と結論付けた。
株主の年次株主総会出席手続
当社の定款第21条は、株主が年次株主総会に出席するための手続を定めている(「年次株主総会」を参照のこと。)。
統制及びリスク管理システム
ルノー・グループは、その事業活動に固有のリスクを抑制し、その悪影響を制限するための組織体制及び手続を導入している。当該リスク管理及び内部統制プロセスは、すべての会社機能及び活動において実施されている。その主たる目的は以下の通りである。
・ 当社がさらされているリスクを特定し、かつ管理する。
・ 規則、法律及び規制を遵守させる。
・ 当社の活動において、品質、費用及び納期を管理する。
・ 財務、会計及び経営状況の開示内容の信頼性、妥当性及び質の高さを確保する。
但し、この体制及び手続は、当社の目的が達成されるという絶対の保証を提供するものではない。機会とリスクとの折り合いをつけるため、ルノー・グループのグローバル・リスク管理システムは、業務管理又は目的達成に重大な影響を及ぼす可能性のある事由の影響及び/又は可能性を抑えることを目的としている。内部統制及びリスク管理システムは、リスクファクター・コントロールの水準及び経営計画の有効性を測定することにより、リスクの特定及び評価を行う。
ルノー・グループは、次の事業セグメントで構成されている。
・ ルノー・グループ自動車部門
・ 新たなモビリティに関連する活動(主に持株会社であるルノーMAI及びその子会社)を含むモビリティサービス部門
・ RCIバンクS.A.及びその子会社がモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの商号で運営する販売金融部門
ルノー・グループは、フランス金融市場庁(AMF)の参照フレームワーク及び実施ガイドライン並びに2010年7月に公表された監査委員会作業グループ・レポートの勧告に依拠している。このフレームワークは、自動車部門及びモビリティサービス部門に適用される。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(モビライズF.S.)は、銀行・金融規制に従い、独自の内部統制及びリスクマネジメントの枠組み(「モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの具体的特徴」に詳述されている)を定めた。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(Mobilize F.S.)は、フランスの金融健全性監督・破綻処理機構(ACPR)及び欧州中央銀行(ECB)による管理の対象となっている。
リスク管理への貢献者
ルノー・グループの自動車部門は、2つの領域で構成されている。
・ 各ブランドの「ビジネスユニット」は、営業利益及び顧客満足について責任を負い、組織をターゲットの顧客や市場に導く。
・ 「会社機能」は、当社の他の事業分野すべてを含む。方針を定め、事業活動に適切な基準、方法及び技能を提供する。
2023年11月1日以降、電気自動車事業とソフトウェア事業を統合したアンペアの子会社が独立して運営されている。そのため、アンペアはルノー・グループの専門知識とツールを活用しつつ、独自の企業機能とリスク管理システムを構築した。
3つの管理系統に沿った構造
ルノー・グループの内部統制及びリスク管理システムは、AMFが定める内部統制の一般原則に従い、また職務分散原則を遵守し、下記の3つの管理系統のコンセプトに従って構成されている。
第1の管理系統:業務管理
業務管理においては、ルノー・グループのレベルで確定された内部統制及びリスク管理の原則及び技術を自らが責任を負う分野で適用及び展開させる。業務管理は、各活動に関連するリスクを特定し、その影響を低減するための活動を実施する責任を負う。
したがって従業員においては、作業分野に関して確定された内部統制システム、ルノー・グループの倫理規範及び汚職行動防止規範のほか、自らに固有の倫理規範を遵守することが求められる。その他の責任の中で、業務管理は内部監査部門が監査をしたのちに、行動計画を定め、その実施を監視する責任を負う。
第2の管理系統:リスク管理、内部統制、倫理・コンプライアンス部門、業績管理部門
会社機能は、従業員又はマネジャーを通じた第1の管理系統としての役割に加え、以下の責任を負うことから、第2の管理系統としての役割も担う。
基準、ガイドライン及びルノー・グループのポリシーの制定及び展開、規制のモニタリング、社内外の駐在員ネットワークの形成及び調整、会社の方針や基準が正確に理解され、適用されることの保証、そして、必要に応じて、事業会社内を管理し、その管理が実行されていることを確認すること
会社機能はこのプロセスにおいて次のものによって支えられている。
・ 内部統制部門(DCI)は、内部統制の成熟度と有効性を評価することにより、内部統制のレベルを合理的に保証する。そのために自己評価アンケートを回付し、コンプライアンス・テストを実施している。また、何らかの欠陥が見つかった場合にこれを修正する行動計画が特定及び実施されるよう取り計らっている。
・ リスク管理部門(DMR)は、ルノー・グループの主要なリスクのマッピングの更新、及び特定された主要なリスクの影響又は可能性を縮小することを目的とした関連行動計画の監視、並びにリスク・マッピングのために、事業会社、会社機能及びプロジェクトに関するサポートの提供を行う。
・ 倫理・コンプライアンス部(DEC)は、汚職防止コンプライアンス・システムを管理し、法令遵守システムの徹底を図る。
・ ルノー・グループの業績管理部(DPCG)は、その代表者を各会社に置いて、現場においてこのプロセスを調整し、主導する。同部門は、全従業員による経営規則の遵守を徹底し、行動計画の調整及びモニタリングにおいて業務スタッフを支援する。
第3の管理系統:内部監査部門
内部監査部門(DAI)では、ルノー・グループ内で定めたコーポレート・ガバナンス、リスク管理及び統制プロセスについて、独立した客観的な評価を行っている。内部監査部門のミッション、役割、責任及びその範囲については監査憲章に定められており、その更新版は2023年2月に監査及びリスク委員会(CAR)により承認されている。DAIは、その勧告を通じて、業務の安全性を高め、全社的な業績の最適化に貢献している。各業務の終わりに、DAIは、報告書と総括記録を、監査対象分野、問題となっている部門、事業体及び/又はプロジェクト、最高経営責任者及びルノー・グループの会長に体系的に発行する。当該総括記録には、監査対象活動の統制度合いを総合的に評価するため、内部監査部門により出された意見について「統制されたリスク、大きな問題のないリスク、明白なリスク、重大なリスク」と区分されたものが含まれる。
DAIは、ルノー・グループの自動車部門及びモビリティサービス部門のすべての事業体及び活動を対象とする。
金融部門(モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ)は独自の内部監査体制を有している(「モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの具体的特徴」を参照のこと。)。ルノー・グループとパートナーシップ関係にある事業体に関して、パートナーが介入を合意した場合、その合意に基づいて、内部監査は介入を行う場合がある。第三者に委託された事業活動については、内部監査による介入は、契約上の監査条項がそのように規定する場合には、行われる可能性がある。
監査計画は年間ベースにて作成され、連続した3年間をその対象とする。この計画は、シニア・マネジメントによって検証され、監査及びリスク委員会(CAR)によって承認される。監査計画は、追加の要請又は必要な調整を考慮の上、必要に応じて適宜修正される。
内部監査の職務により、以下のことが可能になる。
・ プロセスの法令遵守性並びに有効なルール、基準、法律及び規則に関するその適用の評価。
・ プロセスの有効性及び取引の業績の評価。
・ 事業部門が行う管理の質並びにサポート及び統制に関する機能の検証。
・ 勧告の形での、改善又は進捗に関する分野の提案。
・ 不正行為及び汚職との戦い。
・ 勧告の効果的な実施の検証。
各監査報告による勧告を受けて、監査対象の事業体によって定められた行動計画が、内部監査部門によって承認される。勧告には、3つの重要度レベル(高、中、低)がある。DAIは、当該勧告が確実に実施されるようにする。少なくとも半年ごとに、リーダーシップ・チーム及びCAR向けに、高及び中の重要度レベルの勧告に関する経過報告書を作成する。
DAIは、IFACI(*)によって認証される。かかる認証は、内部監査の専門的実務に関する基準(référentiel professionnel de l’audit interne)(RAI)に従い、位置付け、舵取り、GRC(ガバナンス、リスク及び遵守)の評価プログラム、プロ意識、並びに監査プロセスという5つのカテゴリーにわたる25の全般的な要件及び100の詳細要件で構成されている。
(*) フランス監査・内部統制協会(Institut français de l’Audit et du Contrôle interne)。
活動の同期化
DDCI、DEC、DAIは、ルノー・グループの優先的なリスクと課題に関する共通のビジョンを確保し、一貫したアプローチを確立し、第2の管理系統と第3の管理系統の間の効果的なモニタリングを確保するために、定期的に緊密に活動している。それらは、活動の歩調を合わせ、それらを組み合わせた行動により合理的なリスク管理を行えるようにしている。この協働は、リスクマネジメント、内部統制及び内部監査に共通するツールを用いることにより、促進され、強化される。このツールは現在開発中で、2024年中に使用が開始される予定である。
リスク管理ガバナンス
最初の2つの管理系統では、リスク管理及び内部統制についてリスク及び内部統制委員会(CRCI)に対して報告が行われ、CRCIは内部統制及びリスク管理システムの有効性を検証し、定期的に評価することについても責任を負う。
CRCIは、ルノー・グループの最高財務責任者及び監査・リスク担当の取締役を委員長とし、当社の様々な会社機能を代表する約20名の委員で構成されている。CRCIは年6回開催され、特にルノー・グループの主要リスクのマッピング、及びそれらへの対応策、毎年実施されている内部統制自己評価の結果及びこれに関連する行動計画のモニタリング、及び、このシステムの改善に関する提案、といった事項を検討している。
CRCIは是正措置の決定又は追加の情報提供の要請を行うことができる。
最初の2つの管理系統では、分野別のプレゼンテーションを通じて、リーダーシップ・チームにも適時に報告している。
第2及び第3の管理系統は、その業務の結果を監査及びリスク委員会(CAR)に提示する。CARの職務は、「監査及びリスク委員会」に記載されている。
その職務の過程において、法定監査人はリスク管理のレベル並びに会計及び財務情報の作成及び処理に適用される内部統制を業務の一環として評価し、必要な場合は、勧告を発表する。
業務を行う事業体、機能、プロジェクトにおいて、マネジメント・コミッティは、リスクコントロール・マネジメントシステムの有効性とその発展を確保する。
リスク管理体制
ルノー・グループは、事業体、コーポレート機能及び自動車関連プロジェクトに適用される、グループレベルでのリスクマネジメント手法を適用する。
・ 経営・ステークホルダーに関するリスクの検出
・ 影響の残存度合いや発生確率に基づく(実施している処遇を考慮に入れた上での)重要度に応じたリスクの優先順位付け
・ リスクへの対処方法の決定:排除、予防、保護、移転
・ 残存リスクを低減するために適用される追加的な行動を決定し、モニタリングすること
・ 標準化されたリスク記録の形で各リスクを定式化し、対象範囲のマッピングにおいてリスクを統合する。
ルノー・グループの主要なリスクのマッピングは、CRCI、リーダーシップ・チーム及びCARに提示され、検証される。ルノー・グループがさらされている主要なリスクファクターに関する説明は、「事業等のリスク」に記載されている。
リスク管理部門(DMR)は、任務を実行するために、とりわけ2つのネットワークに依拠している。
・ 事業会社(国、販売子会社及び/又は工業子会社)、会社機能、及び自動車プロジェクトの品質保証機能における事業リスク管理者(RMO)のネットワーク。これらのプロジェクトは、これらのスコープの中でリスク管理手順を実施するためのDMRのリレーである。
・ 専門のリスクマネジャー(RME)による特定のリスク分野に関するネットワーク。リスクマネジャーは専門の分野における標準化されたリスクマネジメントプランについてコンサルティングする。
内部監査部門(DAI)は、監査計画を策定するために、とりわけリスク・マッピングに依拠し最も関連する監査対象項目を特定し、リスク・ヘッジを査定する。この監査業務を通じて、DAIはDMRに対して、リスクを管理する効果的な水準についての識見を提供する。
2023年度、DMRの活動は以下に重点を置いた。
・ 主要なリスクの統制を改善するための処理計画及びプロセスを統合すること。
・ リーダーシップ・チーム及びCARとの定期的な共有を通じた主要リスクに関するガバナンス強化。
・ ルノー・グループの主要リスクのマッピングの更新。これは、行動計画の進展度合い、新たに特定されたリスク、及び2022年後半及び2023年に実施された事業体、会社機能及び自動車プロジェクトのマッピングの分析に基づいて、リスクマネジャーとの協働で行われた;
・ 関連する事業リスク管理者と共に作成したリスク・マップの実施及び改善計画のモニタリングのため、事業体、会社機能及び新自動車プロジェクトを支援すること。
・ 事業リスク管理者、専門家並びに業績管理部門、内部統制部門及び内部監査機能の代表者のネットワークをリードし、ベストプラクティスを共有すること。
さらに、ルノー・グループの従業員の間でリスク文化及びリスク管理の基盤に関する意識を向上させる措置(特にeラーニング・モジュールを通じたもの)が、DMRによって引き続きとられた。
内部統制
内部統制システムは、以下に示す各種ガイドライン及び手法に基づく。
ルノー・グループの倫理ガイドライン及び会社機能
当社の「会社機能」は、導入される方針及び基準を規定する。これらはその後、事業レベルでのプロセスが倫理憲章、汚職及び地位濫用に関する指針並びに対応する倫理規範にその概要が記載された原則に従って機能することを確保するための手続及び事業手法として展開される。
内部統制部門(DCI)は、特に次のことを目的とした方法によって、事業分野内の内部統制の課題を管理している。
・ 事業分野と連携し、業務プロセスに関連し、目標達成に重大な影響を及ぼすおそれのある主要なリスクを特定する。
・ 事業活動に適用される主要基準を定式化する。
・ 特定されたリスクの管理を目的とした主要統制を特定し、定式化する。
リスク及び内部統制委員会は、事業分野が管理する主要基準及び統制を検証し、内部統制自己評価アンケートに含める。
DCIは、「リスク管理要因」と呼ばれる約40の主要な要素を中心に、220を超える管理ポイントから構成される内部統制ガイドラインを策定した。
これらの要素は、内部統制のエッセンスをまとめたデジタル文書「内部統制eBook」として、ルノー・グループの全従業員に提供されている。これは、内部統制システムの概要を提供し、様々なビジネスサイトへの入り口となる。
この内部統制ガイドラインは、特定されたリスクの進化や組織の変更を考慮して毎年更新される。内部監査や監査役による勧告は、この更新の際に考慮される。
DCIは、子会社の業績管理機能並びに会社機能に関連し、内部統制の問題に関する主要な連絡窓口となる内部統制駐在員のネットワークに依拠している。彼らは、自らの範囲内で内部統制目標の実施を主導し、確実に実施させる。
統制活動
年1回、DCIはこれらのリスク管理要因に基づくアンケート形式の内部統制自己評価を、ルノー・グループの主要な事業体に送付している。各事業体の最高経営責任者は、これらの自己評価を検証し、特定された内部統制の不備を是正するための行動計画を策定及び実施する責任を負う。これらの行動計画は、DCIにより定期的にモニタリングされている。
これらの自己評価の結果は、年1回、リスク及び内部統制委員会(CRCI)及び監査及びリスク委員会(CAR)に報告される。
自己評価の質を検証するために、DCIの内部統制担当者がサンプルとなる事業体についてコンプライアンス・テストを実施している。ガイドラインの期待値から著しく逸脱した場合は、アクションプランが発生する。この内部統制システムは、ルノー・グループのすべての支配企業に適用される。
リスクレベルの低い事業体(完全連結ではない事業体又は連結でない事業体)には、個別の内部統制システムが適用される。
新たに買収された会社は、統合後最初の活動において、様々なシステムにおける潜在的なリスクの影響に応じて連結される。自己評価の初年度は、行動計画に重点を置いているため、その結果はルノー・グループの結果には連結されない。
2023年のDCIの業務では以下に特に重点が置かれていた。
・ 汚職防止システムの充実、関係する業務担当者への支援を継続的に実施する。
・ 2023年の自己評価キャンペーンで考慮したリスク管理要因を更新する。
・ 研修に加え、7つのeラーニング・モジュールを展開する。
・ 内部統制担当者のネットワークの調整のため、四半期ごとにウェビナーを開催する。
・ データ分析アプローチに基づく予防及び検出のための統制の継続。
内部統制面での「代表者の姿勢」は、年次自己評価アンケートの序文においてルノー・グループの最高財務責任者が署名した論説が掲載され、再確認された。また、内部統制e-bookの配布に際しては、ルノー・グループの最高経営責任者と最高財務責任者が執筆した社説を掲載した。
これらの内部統制のコミュニケーションと調整活動は、新組織も含めて2024年も継続される予定である。
内部委任及び職務の分離
ルノー・グループは、階層系統体制に加え、会社機能を担うマネジャーがルノー・グループ全体の関連機能の連絡担当者のリーダーシップを取れるよう機能系報告システムを構築した。
意思決定プロセスは、どの分野及びどのレベルの業務執行マネジャーが決定を行うことができるかを決定する内部委任システムに基づいている。意思決定の権限を委任するためのすべてのルールは、イントラネットを介して、職員に報告される。意思決定の要請は、内部統制手続に従い、関係者を特定する規則に適ったワークフローにより追跡記録が行われるか、又は意思決定に責任を負う委員会議事録において文書化される。
職務及び任務の分離の原則は、独立した統制を促進し、事業、財産の保護及びその会計目的上の記帳に対応する任務及び機能を分離するため、ルノー・グループ内及びコンピューター・システム内のすべての階層及び機能レベルで求められる。
財務・会計・経営情報の開示の質と信頼性
シニア・マネジメントは、ルノー・グループの一般的な目標を、多年度計画及び年度予算の一部として、また事業セグメント、ブランド及び機能への資源配分の一部として伝達する。
業績管理部は、組織の様々な段階(ルノー・グループ、事業セグメント、ブランド、機能)で経済パフォーマンスを管理し、測定する責任を負う。
ルノー・グループの経営計画では、次のような役割を担っている。
・ グループの経済的目標及び予算の設定。
・ 内部統制システムやルノー・グループのリスク管理アプローチの整備への参画。
・ 事業体、事業セグメント、ブランド及び機能の業績を測定し、特にすべての事業セグメントの営業総利益及び自動車事業セグメントのフリー・キャッシュ・フローに関する基準をモニタリングすることにより、ルノー・グループを調整すること。
・ 経営上の意思決定案をあらゆるレベルで経済的観点から分析し、基準、計画及び予算との整合性を確認し、経済的妥当性を判断し、それに関する意見又は勧告を行うこと。
グローバル財務報告・管理部門(GFRC)の中で、ルノー・グループの連結財務諸表の作成は財務開示部門が担当し、財務インテグリティ部門は、法規制の遵守を確保するための管理体制を構築する責任を負っている。子会社の財務諸表を作成する責任は、当該子会社の最高財務責任者及び経理取締役が負い、財務諸表は当該子会社の会長及び最高経営責任者に段階的に報告され、その後インテグリティ部門長へと報告される。ルノー・グループは、現地のガイドラインやIFRSに基づき、複数の財務諸表を同時に作成することができる統合情報システムを構築している。この仕組みにより、短期間での情報の集中化及び集約化の中で、データの一貫性が保証される。
また、会計・財務情報の作成にあたっては、ルノー・グループは、ルノー・グループにおける基本的な考え方を示したIFRSに準拠した社内の会計マニュアルである「FIRST(Financial Internal Reporting STandards)」を採用している。これらの基準は、会計基準部により継続的に更新されている。
連結財務諸表は月次で作成され、半期及び年次ベースで公表される。決算前の計算書は年に2回作成され、6月決算の場合は5月31日、12月決算の場合は10月31日である。サマリー会議は、法定監査人の出席を要件として開催され、財務部門のシニアメンバー及び最高財務責任者が出席し、継続的に協議を行う。CAREは、財務及び会計情報の開示に関する承認プロセスの主要な段階のすべてに関与している。連結売上高は四半期ごとに公表される。
グローバル財務報告・管理部門(GFRC)の中で、内部統制機能は財務情報の質に貢献し、AMFのレファレンスフレームワークに基づいて職務を遂行する。決算のための財務情報の作成、予想段階又は財務コミュニケーションに関わるプロセスだけでなく、この情報の作成に関わるアップストリームの業務プロセスも取り扱う。
財務・会計情報の開示を管理するプロセスの主要な構成要素
ルノー・グループは、フランス国内外の3つの事業セグメントに属する子会社の分散運営を、以下の主要な戦略に基づいて管理し、財務諸表作成に要する期間を短縮しつつ、高品質の会計・財務情報を提供する。
・ 会計の上流にある業務システムの標準化を計画的に進める。
・ 世界中の産業及び/又は商業事業体、エンジニアリング事業体及び販売金融部門の事業体においてルノー・グループが選択したERPの財務・会計モジュールを導入する。
このソフトウェアパッケージにより、処理されたデータの信頼性及び一貫性が確保される。特に、ユーザープロファイルの定義と監視により、業務分掌の規則が遵守されていることを確認できる。
会計・財務データの信頼性を確保するためには、最初の制御が行われる業務システムで処理される基本的な取引の制御が鍵である。業務システムは、インターフェースを介して、補助的な会計システムにデータを提供する。これらのインターフェースは、継続的に監視され、それぞれの上流プロセスで発生するすべての経済的事象を確実に把握した後、そのデータを迅速かつ定期的に集中経理システムに送信する。
会計チームは、重大な不具合が発生した場合にERPを保護するためのセキュリティプロセスを開発するために、ITスタッフと協力してきた。事業継続計画は、全社的に作成されており、ERPを利用している子会社に展開されている。
法定監査人に関する憲章
ルノー・グループは、2004年、財務諸表の法定監査に関連して、法定監査人の任務と独立性に関する憲章を起草し、同憲章に法定監査人とともに署名した。本憲章は、ルノー・グループ(親会社、フランス国内外の子会社)とその法定監査人との関係を規定するものである。この憲章は、法定監査に関する規制の変化を考慮し、2019年の監査役会の更新の一環として、2020年に更新された。
財務コミュニケーション
ルノー・グループは、財務部内のIR部門にルノー・グループのすべての財務コミュニケーションを委ね、その任務を遂行するために必要な機能を提供することとした。
IR部門は以下の役割を担っている。
・ 金融市場とのコミュニケーション
・ 投資家や個人株主との関わり
・ 金融格付機関との関わり
・ 社会的責任投資に特化したアナリスト及び投資家との関わり
・ 規制当局(AMF)との関わり
・ 年次・半期業績報告書及び四半期情報の作成管理
・ グローバル財務報告・管理部門の責任のもとで作成されたユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントのAMFへの提出
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの具体的特徴
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(モビライズFS)は、会社の目標に関連して特定された主要なリスクの特定、分析及び管理を目的とした、グローバル内部統制システムを有している。モビライズFSグループの内部統制委員会は、このシステムに関する一般的な枠組みを検証した。当該枠組みは内部統制憲章に記載されている。
この憲章は、モビライズFSの有効な統制下にあるフランス国内及び海外の法人に適用されるシステムを定義しており、特に以下を明記している。
・ 内部統制管理のための一般的な取決め
・ 子会社、支店及び合弁会社に関する地域的な取決め
・ 様々な機能分野に関する特別な取決め
モビライズFSにおけるリスク統制は、機能別に以下の3つのレベルで監視されている。
・ 第1の防御系統は、日常的なリスク管理を担当する業務機能によって、それぞれの専門分野における活動の一環として実践されている。これらの機能は、取引行為に係るリスクを取ること及び当該機能に割り当てられた目的について、決定し、責務を負っている。これらの機能は、会社機能部門が定めた経営規則及びリスク限度に従い、かかる責任を果たす。
会社機能部門は、会社レベルで規則の定義、管理方法、リスクの測定及びモニタリングを担当する。各会社機能部門は、その専門分野において、ガイドライン及び国別目標を通してリスク管理システムを管理及び監視する。リスクについては、子会社及び本部の定期的な専門委員会によってモニタリングが行われている。会社機能部門は、リスク管理及びエクスポージャー・モニタリングを現地代表者に依拠し、グループのレベルで限度が尊重されることを確保している。
・ 第2の防御系統には、以下が含まれる。
・ リスク管理部門の内部統制部門及びグループの事業体の内部管理者。これらは、手続に定められた経営規則を取引が遵守しているかどうかのレベルを統制する。より具体的には、第1の防御系統の妥当性を検証する。
・ リスク管理部門のリスク及び銀行規制部門。この部門は、グループのリスク・ガバナンス・ポリシーの導入を監視し、各部門によるリスク管理の効率性並びに設定された制限及び警告閾値の遵守の効率性を検討し、当該閾値を超えた場合に、モビライズFS取締役会のリスク委員会へとそのことが報告されていることを確認している。
・ コンプライアンス部門。この部門は、コンプライアンス対策を調整し、モビライズFS全体で適切に実施されていることを確認する。
・ 第3の防御系統は、内部監査機能であり、その目的は、取引に対する統制の程度並びに第1及び第2の系統によって実践された監視について、モビライズFSの取締役会及びシニア・マネジメントに保証を提供することである。
リスク管理システムは、モビライズFSのすべてのマクロ・プロセスを対象としており、以下のツールを含んでいる。
・ リスクの指針、選好度レベル、警告閾値及び限度(以下「リスク選好の枠組み」という。)が定義された、主要で重大かつ重要なリスクのリスト。各リスクについて、リスクの構成要素並びに会社がリスク選好レベルに合わせて維持する管理及び監督の原則を特定するための詳細な解析が実施される。これらの要素は、モビライズFSグループの事業モデル及び戦略に関連して、少なくとも年に1回検討される。
・ 事業管理ルールのマッピングがリスク管理に寄与している。すべてのモビライズFSグループの連結子会社においてそれが導入されている。このマップは、中央事業活動部門によって定期的に更新される。事業管理ルールの統制レベルは、指名されたプロセス担当者により毎年評価される。プロセス担当者は、グループの基準に沿って、それぞれの担当分野におけるリスク管理に責任を持ち、対応する手順と第一レベルのコントロールを定義し、更新する。
・ モビライズFSに影響を与える規制の変更を監視、分析し、業務担当者に通知することを目的として、リスク管理部門のリスク及び銀行規制部門がコーポレート部門の担当者と連携して運営する規制監視システムである。
・ 事前に定義された基準に対応する機能不全を特定できるようにし、またリスクを統制するために必要な是正措置及び予防措置を行えるようにするインシデント収集データベース。このデータベースは、内部の又は規制当局への報告目的で使用される。このシステムは、モビライズFSのエグゼクティブ・コミッティ、モビライズFSの取締役会並びにルノー・グループの倫理及びコンプライアンス委員会(CEC)のほか、フランス健全性監督破綻処理機構(ACPR)及び欧州中央銀行に直ちに報告すべき事件の閾値を定めている。
モビライズFSの内部統制及びリスク管理に関与する組織及び当事者
モビライズFSの取締役会は、監督機関として、以下の責務を負っている。
・ 当バンクの事業戦略について決定し、効果的で慎重な経営が確実に行われるよう、エグゼクティブ・ディレクター及びエグゼクティブ・コミッティによる監督手続の実施のモニタリングを行う。
・ リスクを取り、管理し、そのモニタリングを行い、軽減するための戦略及び方針を承認し、定期的に見直す。
・ ガバナンス・モデルを精査し、その効果について定期的に評価し、欠点を是正するための是正措置が確実に講じられるようにする。
・ 公表及びコミュニケーションのプロセスを監視し、会社が公表及び開示する予定の情報の質及び信頼性を確認する。
このフレームワークの中で、取締役会は、少なくとも年に1回、内部統制システムを見直す取締役会会議を開催し、ACPRに提出する内部統制に関する年次報告書の妥当性を検証する。
取締役会は、その職務の遂行に当たって、特に以下の取締役会の4つの特別委員会の成果物に依拠する。
・ 監査及び会計委員会は年に4回開催される。財務諸表の作成、提示及びモニタリング、個別財務諸表及び連結財務諸表の法定監査の監視、法定監査人の独立性及び法定監査人の非監査業務の定義のモニタリング、法定監査人の任命勧告及び法定監査人の交代のモニタリング、内部統制システム及びリスク管理制度の効果の検証、監査計画の検討、実施された監査の分析並びに非連結会社への投資の検討について責任を負う。
・ リスク委員会は年に少なくとも4回開催される。その役割には、リスク・マップの精査及び定義の検証のほか、取締役会のリスク選好に沿って、モビライズFSレベルでのリスク限度を分析及び検証することが含まれ、統制の面で取締役会を支援する。また、限度又は警告閾値を超えた場合、行動計画の分析についても責任を負い、製品及びサービスの価格設定システムの精査についても責任を負う。リスク委員会は、報酬委員会と並行して、報酬方針が会社のリスク・エクスポージャーに適合しているか否かを精査する任務も負っている。さらに、リスク委員会は、取締役会に助言できるよう、内部統制報告書、資本に関するコンプライアンス(ICAAP)及び流動性(ILAAP)の規則を分析及び承認する責任も負う。再生計画並びに会社の内部信用リスクモデルから派生した格付及び見積プロセスの重要な側面もまた関連する。
・ 報酬委員会は少なくとも年に2回開催される。会社役員及びリスク管理部門責任者の報酬方針を毎年精査し、リスク及びリスク管理に影響を及ぼす個人の報酬に関する取締役会の決定を準備する。
・ 指名委員会は少なくとも年に2回開催される。取締役を取締役会に推薦する任務を負っている。また、取締役会の年次審査も担当している。この審査には、取締役会の構成、メンバー、男女の多様性並びに取締役の知識、技能及び経験の幅広さが含まれる。指名委員会は、エグゼクティブ・ディレクター、最高経営責任者、最高経営責任者代理及び重要な役職者の推薦を取締役会に提出する。
エグゼクティブ・コミッティは、グループのシニア・マネジメントを担う組織として、モビライズFSの方針及び戦略を指揮する。
シニア・マネジメントは、グループのリスク管理を監視するため、以下の委員会に依拠する。
・ 財務委員会は、以下のテーマを審査する。すなわち、グループの様々な地域及び子会社における、経済分析及び予測、資金調達コスト、流動性リスク、金利リスク並びにカウンターパーティリスクである。グループ内の移転価格に対して必要な調整を行うために、モビライズFSの持株会社の貸借対照表及び損益計算書の分析も行われる。
・ 資本・流動性委員会は、事業活動の予測に基づき、資本と借り換えのニーズの変化に対応する。
・ クレジット委員会は、子会社及びルノー・グループのコミットメント責任者の承認限度を上回るコミットメントを承認する。
・ 信用リスク委員会は、予算編成の一環として各国で検証されたリスク費用水準を超過した場合に行動計画を検証する。
・ 業績委員会は、子会社別及びセグメント別の収益性分析において、リスクと資本コストが考慮されていることを保証する。
・ 規制委員会は、健全性監督及び行動計画に関する主要な規制上の変更を検討し、社内格付モデル及び関連する管理方針を検証する。
・ 内部統制・オペレーショナルリスク・コンプライアンス委員会は、グループ全体の内部統制システムを監督し、グループ全体のプロセスに関する第1、第2、第3レベルの統制結果を監視し、資源、システム、手続に必要な適応を決定する委員会である。また、オペレーショナル・リスク管理方針及びコンプライアンス管理システムの原則を定義し、管理・監視する。また、アクションプランの追跡も行う。この委員会は、モビライズF.S.グループの各子会社内にも存在する。
・ 新製品委員会は、新製品が、グループの販売方針、グループの予算要件、現地で適用される法令及びモビライズFSグループのリスク・ガバナンスを遵守するよう確保することにより、市販される前に新製品を承認する。
・ サステナビリティ・気候・環境リスク委員会:当グループの物理的・移行リスクと排出削減目標を監視する。
モビライズFSグループのグループ規制遵守担当役員は、最高経営責任者に報告する。この担当役員は、マネーロンダリング・テロリスト融資対策、倫理、内部告発、汚職防止、法務・税務・規制監督、関連する統制プラン等の分野におけるモビライズFSのコンプライアンス遵守の責任を負う。
内部管理部門長(DCI)は、リスク管理部長に報告を行い、グループ全体の一般的な内部統制システムの組織と管理の恒久的な統制に責任を負っている。モビライズFSグループの子会社における内部統制の管理については、DCIは、機能上自らに報告する内部統制担当者のサポートを受ける。同様に、モビライズFSグループの各部門における内部統制システムの管理については、DCIは、本部機能の従業員のサポートを受ける。
リスク及び銀行規制部門長(DRRB)は、リスク管理部長に報告を行い、グループ内にリスク・ガバナンス・ポリシーが導入されるよう確保し、当該ポリシーと取締役会が定めたリスク選好の枠組みとの整合性を確保する。DRRBはリスク測定基準の信頼性、各リスクに対するリスク管理システムの完全性及びリスク管理の効果的な実践を確保する。また、より具体的には、DRRBは子会社から会社部門への報告経路及び警告フィードバック経路の効率性を検証し、適宜、経営機関及び取締役会のリスク委員会に対するリスクに関する概要報告を作成する。必要な場合、DRRBは不履行時に講じられる是正措置の妥当性及び経営機能による当該措置の効率的実施を検証する。それは適用される健全性規制をグループが遵守しているかどうかのモニタリングにおいて中心的役割を演じる。
モビライズFSグループの監査及び一時的な管理部長は、最高経営責任者に報告を行う。当該役職は、常設管理部とは独立し、監査及び会計委員会が検証した複数年の監査計画に基づき、様々な子会社と連携している。報告書に記載される監査結果(勧告を含む。)は、内部統制委員会並びに監査及び会計委員会に提出される。これらの発見及び勧告は、内部統制に関する年次報告書において提示される。
追加情報
年次株主総会
年次株主総会は、適用される法令の規定に従って招集される。年次株主総会に出席する権利は、株主の名義又は株主の代理として登録されている仲介機関の名義で、年次株主総会の2営業日前の午前0時(パリ時間)までに、当社が保有している記名式株式口座又は公認の仲介機関により保有されている無記名式株式口座のいずれかへの株式の登録を行うことによって、証明される。公認の仲介機関により保有されている株式記録への無記名式株式の登録は、当該仲介機関により発行される株式保有証明書により証明される。
特定可能な無記名式株式
当社には、現在又は将来においてその株主総会において議決権を有している株主であることを確認するために、適切な法令上の規定を利用する権限がある。
株式保有の開示
特定の割合の株式資本又は議決権を有する場合、株主は当社に通知を要するという法律上の要件に加え、株式資本若しくは議決権の2%超の株式数の、又はこのパーセンテージの倍数でかつ株式資本若しくは議決権の5%以下の株式を有することとなったすべての株主又は資産管理会社は、所有株式数の合計を当社に通知する。この開示は、4営業日以内に配達証明付書留郵便によりなされ、当該期間は株主の持分が当該基準以上となった株式の登録が行われた日から開始する。5%を超える場合、上記の開示要件は株式資本又は議決権の5%を超えた1%毎に適用される。
上記の基準を決定する目的上、間接的に所有される株式又はフランス商法第L.233-7条及び第L.233-9条の規定に沿って保有する持分等価物もまた、考慮される。
申告者は、上記の申告には前記の規定によって所有又は保有されるすべての株式が含まれることを証明し、また取得日を示さなくてはならない。開示要件は、所有する株式数が上述の基準の、2%又は場合により1%減少した場合も同様に適用される。
上記の条件が遵守されない場合、申告されるべきであった割合を超える株式は、合計で1%以上の株式資本を所有する1人又は複数の株主により総会において要求される限り、要求される通知がなされた日より2年間に開催される株主総会において議決権を剥奪されるものとする。
2023年の基準値超え
2023年の会計年度中、当社は、日本の日産ファイナンス株式会社から、議決権の5%、10%、15%及び20%の法定基準を超過したとの開示を受けた。
これらの閾値の超過は、2023年11月7日に修正・改定された、2023年7月26日付のルノーS.A.と日産自動車株式会社の間の新たな提携契約(「新提携契約」)が2023年11月8日に発効したことに起因する。
2023年11月10日付の日産ファイナンス株式会社からの通知によれば、当社の株式資本の15%及び議決権の22.13%を保有していることが示されている。
当社の株式及び議決権に関する株主契約
当社が知る限りにおいて、ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントの日付現在、当社の株主間における関係を規定する株主契約はなく、また、協力活動もない。
フランス政府が保有する株式に付された議決権の自由な行使に対する制限の終了
2016年2月4日にルノーとフランス政府との間で締結され、フランス政府による議決権行使に上限を設けていたガバナンス契約は、2023年11月8日に終了した。
この契約の終了は、2002年3月28日にルノーと日産自動車株式会社との間で締結された再締結版提携基本契約(RAMA)が終了したこと、及び2023年7月26日にルノーと日産自動車株式会社との間で締結された新提携契約が2023年11月8日に発効されることに伴い、ルノーの株式に付された行使可能な議決権の15%を上限として日産自動車株式会社がその保有するルノーの議決権を行使する可能性があることに起因している。
フランス政府は、現在、その保有するルノーにおける持分に付された議決権のすべてを、株主総会において自由に行使することができる。
日産が保有する株式に付された議決権の自由な行使の制限
2023年7月26日にルノーと日産自動車株式会社との間で締結され、2023年11月8日に発効した新提携契約に基づき、日産グループの議決権(子会社である日産ファイナンス株式会社を通じてルノーの資本の15%を保有)は、ルノーの株主総会で行使可能な議決権の15%が上限とされている。
日産によるルノー株の取得・売却制限
新提携契約の条項に基づき、日産はロックアップ条項とスタンドスティル条項による義務を負い、ルノーに対する持分につき発行済株式総数の15%を上限とされている。日産は、特定の限られた状況において、その保有するルノー株式を売却することができ、特に、日産がルノーの資本金の15%という基準値を自らの行為に基づかずに超過した場合(ルノーの資本金を引き下げた場合)、又はルノーが日産の資本金を希薄化したためにロックアップ条項の基準値が15%を下回った場合といったような場合には、日産は保有するルノー株式を売却することができる。このような状況において、日産によるルノー株の処分は、ルノーにより企図され調整され、ルノーが自らの利益のために、又はルノーにより指定された第三者の利益のために優先交渉権を持つ条件でのプロセスの一環として行われる必要がある。
ルノー株式の公募が行われた場合の日産に対する制限
新提携契約の条件に基づき、日産は、(i)ルノーに関する公募又は(ii)公募に関連するルノーの株主の勧誘、又は同じ結果若しくは効果をもたらす取引に、いかなる場合にも、ルノーの取締役会が明示的に支持しない限り、企画、支援、援助又は参加しない義務を負う。
その他の情報については、下記第5-3-(2)「役員の状況」も併せて参照のこと。
(2)【役員の状況】
取締役会の構成、準備及び組織
本項では、上場会社であり、ルノー・グループの親会社であるルノーSAの経営管理方法につき記載する。かかる経営方法は、ルノーS.A.の子会社であり、ルノー・グループの自動車及び金融事業の持株会社であるルノーs.a.sにも適用される。
取締役会の運営原則及び使命は、取締役会規則に記載されており、かかる規則はその全体がルノー・グループのウェブサイトで閲覧可能である。下記に取締役会規則の主な内容を記載する。
①取締役会
ガバナンス構造
ガバナンスの形式
2019年1月24日の会議において、取締役会は、取締役会長と最高経営責任者の職務を分離することを決定した。取締役会は、このガバナンス構造が引き続きルノーの課題にとって適切であると考える。これにより、当社は、コーポレート・ガバナンスにおける会長の地位及び専門知識と、当社の戦略計画の管理及び実施を担う最高経営責任者の経営者としての経歴及び産業・自動車の専門知識の両方から、恩恵を受けることが可能となっている。
取締役会長の役職は、フランス商法のL.225-17条第3項の規定に従い、ジャンドミニク・スナール氏を取締役に任命後(*)、2019年1月24日に同氏に委任された。
(*) この任命は2019年6月12日に開催された年次株主総会により追認された。
2020年1月28日の会議において、取締役会は、2020年7月1日付でルノーS.A.の最高経営責任者兼ルノーs.a.s.の会長として、ルカ・デメオ氏を任命した。ルカ・デメオ氏は、ルノーS.A.の年次株主総会により、2023年5月11日付で取締役にも任命された。
取締役会長の権限
当社の定款は、取締役会はそのメンバーの中から1人を取締役会長に任命すること及び会長は自然人でなければならず、2期以上選任可能であることを明記している。
取締役会長の権限に関する取締役会規則の規定の抜粋
会長は、取締役会の業務を整理及び指図し、かかる業務について、株主総会に報告するものとする。会長は、取締役会会議のスケジュール及び議題を決定し、会議を招集するものとする。
会長は、取締役会会議の議長を務めるものとする。会長が出席できない場合、(i)主席独立取締役、又は(ii)主席独立取締役がいない場合若しくは主席独立取締役が不在若しくは出席できない場合、ガバナンス及び報酬委員会の委員長若しくは委員会の委員長間の相互の合意で任命されたその他の委員会の委員長が、取締役会会議の議長を務めるものとする。
特定の状況を除き、取締役会の合議制の原則に従い、会長は、取締役会を代表してコミュニケーションを取る権限を有する唯一の者である。
会長は、ルノーの法人が特に取締役会及びその委員会を正しく運営することを保証するものとする。会長は、取締役が、その職務を果たすために必要とする情報を受けられること、より一般的には、取締役が取締役会及びその委員会の業務に参加できることを保証するものとする。
また、会長は、取締役会のメンバーが、勤勉さ、専門知識及び忠誠心を持って、効率的に取締役会の業務に参加すること、並びに、取締役会のメンバーが、ルノー、ルノー・グループ及び日産及び三菱とのアライアンス(以下「アライアンス」という。)に関する戦略的問題を含む問題に取り組むために必要な時間を取ることを保証するものとする。
会長は、取締役会の業務が、建設的な議論と意思決定につながる方法でよく管理されていることを保証するものとする。会長は、取締役会の業務を指導し、その業務と委員会の業務との調整を行うものとする。会長は、かかる委員会に対し、いつでも、その権限内の問題について諮問することができる。その点で、会長は、取締役会の委員会の会議の議題に関連すると自身がみなす問題を追加することができる。会長は、希望する場合、委員会の会議に出席することができる。但し、会長の個人的状況が議論される場合を除く。会長は、委員会の業務を利用することができるものとする。
会長のその他の職務
会長は、最高経営責任者と連携して履行する職務として、以下の職務も有するものとする。
・ アライアンスの組織及び展開に関する議論にかかる日産と三菱の連絡役となること。
・ 取締役会に対し、ルノーの将来のために有用であると会長が考える新たな合意又はアライアンスを提案すること。
・ 適用法令及びアライアンスメンバー間で締結された契約に従い、アライアンス及びそのメンバーの運営又は管理機関への指名のルノー候補者に選出されること。
会長は、アライアンスに関連する会長の職務の履行について、常に取締役会に知らせるものとし、この問題に関して行う一切の判断について勧告を行うものとする。
あらゆる状況において、会長は、最高経営責任者と共に、アライアンスの発展を保証し、ルノー、日産及び三菱間の関係性を強化し守るために尽力するものとする。
最後に、会長は、ルノー株主との間で質の高い関係性を保持することを保証するために尽力し、また、ルノーのスタッフ及びパートナーの間でルノーの価値とイメージを高めるために貢献するものとする。
会長は、その職務を履行するために必要とする当社のコーポレート機能を利用するものとする。会長は、その職務の履行及び取締役会又はその委員会の業務(アライアンスの運営、組織及び発展、戦略、財務報告、主要な投資及び売却計画、並びに主要な金融取引に関する業務を含む。)のために有益である可能性のある情報を、最高経営責任者に対して求めることができる。
| ジャンドミニク・スナール(JEAN-DOMINIQUE SENARD) 取締役会長 生年月日: 1953年3月7日 (71歳) 国籍: フランス 最初の就任日: 2019年1月 現在の任期の開始日: 2023年5月 現在の任期の満了日: 2027年年次株主総会 所有株式数: 6,690株 | 経歴 - 専門家としての経験 フランスのHECビジネススクール(Hautes Études Commerciales)を卒業。法学修士号も保有している。1979年から1987年までトタルにおいて、その後1987年から1996年までサンゴバンにおいて、様々な財務及び経営に関する職にて職歴を開始。 1996年から2001年までペシネー最高財務責任者及び同グループ理事。2004年までペシネーの一次アルミニウム部門の部門長。アルキャンの執行委員会委員としてペシネーの統合を担当し、ペシネーSAの会長を務めた。 2005年3月に最高財務責任者及びミシュラン・グループ理事としてミシュランに入社。 2007年5月、ミシュラン・グループのマネージング・パートナーに就任。 2011年5月13日、ミシェル・ロリエ氏と共にミシュラン・グループのマネージング・ゼネラル・パートナーに就任。 2012年から2019年まで、ミシュランの最高経営責任者。 2019年1月24日、ルノーの取締役会長に就任。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役会長 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: Fondation d'entreprise Groupe Renault(フランス)会長 ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 日産自動車株式会社(日本)取締役会副議長及び指名委員会委員 サンゴバン(フランス)主席独立取締役兼CSR委員会委員 非上場会社: フィブs.a.s(フランス)監査役会 メンバー その他の法人: ラ・モンターニュ・サーントル・フランス取締役 過去5年間の他社での役職(退任) ルノーs.a.s.(フランス)会長 (2020年まで) ミシュラン(フランス)最高経営責任者兼ジェネラル・パートナー(2019年まで) |
最高経営責任者の権限
最高経営責任者の権限に関する取締役会規則の規定の抜粋
最高経営責任者は、当社の活動を指示するものとする。この点において、ルノー・グループの運営及び機能部門は、最高経営責任者に報告を行うものとする。
最高経営責任者は、法的制約並びに定款及び取締役会規則の規定によって課された制限に従い、当社を代表して、あらゆる状況下で活動する最も広範囲の権限を有するものとする。
最高経営責任者は、第三者との関係において、当社を代表するものとする。
最高経営責任者は、取締役会により任命されるものとする。最高経営責任者が取締役ではない場合、かかる最高経営責任者は、取締役会会議の永続的客員参加者とする。かかる資格において、最高経営責任者は、議決権なしですべての取締役会会議に出席することができる。但し、最高経営責任者は、その任期又は報酬に関する議論には参加しないものとする。
| ルカ・デメオ(LUCA DE MEO) 最高経営責任者 生年月日: 1967年6月13日 (56歳) 国籍: イタリア 最初の就任日: 2020年7月 最初の取締役就任日: 2023年5月 取締役の任期の満了日: 2027年年次株主総会 所有株式数: 66,840株 | 経歴 - 専門家としての経験 1967年にイタリアのミラノで生まれ、ルイージ・ボッコーニ商業大学を卒業し、経営学の学位を取得。 自動車セクターで30年超の経験を有する。同氏はルノーでキャリアを開始し、トヨタ・ヨーロッパに入社、その後フィアット・グループでランチア、フィアット、アバルト及びアルファ・ロメオの各ブランドを担当。 2012年、フォルクスワーゲン・ブランドの乗用車及びフォルクスワーゲン・グループのマーケティング・ディレクターとして、フォルクスワーゲン・グループに加わる。その後、アウディAGのセールス&マーケティング担当として取締役を務めた。 2015年11月1日から2020年1月までセアトS.A.のエグゼクティブ・コミッティの委員長、ドゥカティとランボルギーニの監査委員会のメンバー及びスペインのフォルクスワーゲン・グループの取締役会長を務めた。 2020年7月1日より、ルノーS.A.の最高経営責任者及びルノーs.a.s.の会長。 2021年4月から2022年10月まで、テレコム・イタリア(TIM)取締役。 2023年1月以降、欧州自動車工業会(ACEA)会長。 2021年1月から2023年2月まで、ルノー・ブランドの最高経営責任者を務め、2023年2月にはボード・オブ・マネジメント及びコーポレート・マネジメント・コミッティに代わるリーダーシップ・チームのメンバーとなる。この新たな単独の経営主体は、ルノー・グループの業務の戦略上、経営上の管理責任を負っている。 2023年11月1日以降、アンペア・ホールディングの最高経営責任者。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)最高経営責任者 非上場会社: ルノーs.a.s.(フランス)会長 アライアンス・ベンチャーズB.V. (オランダ)監査役会メンバー ルノー・日産B.V.(オランダ)業務執行体会長 アンペア・ホールディング(フランス)最高経営責任者 その他の法人: 欧州自動車工業会(ACEA)会長 ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) TIM S.p.a.(イタリア)取締役兼指名・報酬委員会メンバー(2022年まで) セアト(スペイン)エグゼクティブ・コミッティ委員長(2020年まで) ドゥカティ(イタリア)監査委員会メンバー(2020年まで) ランボルギーニ(イタリア)監査委員会メンバー(2020年まで) フォルクスワーゲン・イタリア(イタリア)取締役会長(2020年まで) |
最高経営責任者の権限に対する制限
取締役会規則は、取締役会が、当社の企業活動の社会的及び環境上の問題を考慮して、最高経営責任者の提案に基づき、企業の利益(intérêt social)に従い、当社の企業活動の戦略的方針を決定し、その実施を確保するものと定めている。取締役会はまた、企業の目的(raison d'être)を考慮するものとする。
また、取締役会規則は最高経営責任者の権限を以下の通り制限している。
最高経営責任者の権限に対する制限に関する取締役会規則の規定の抜粋
最高経営責任者は、金額が250百万ユーロを超える、外部成長取引及び既存か又は設立予定かを問わない会社の持分に係る取得又は処分について、取締役会の承認を得なければならない。
最高経営責任者は、金額が60百万ユーロを超える、外部成長取引及び既存か又は設立予定かを問わない会社の持分に係る取得又は処分について、取締役会に通知しなければならない。
取締役会は毎年、最高経営責任者が取締役会の個別の承認を求めることなく提示できる抵当、裏書又は保証の総額を決定するものとする。
最高経営責任者の株式保有義務
取締役会は、AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、2020年7月29日の取締役会において、最高経営責任者が任期末まで保有する最低株式数を5,000株とすることを決定した。
この最低保有義務は、業績連動株式の割当による株式の25%を最高経営責任者が任期末まで保有する義務を補完するものである(保有義務の詳細については、「取締役及び会社役員の報酬」を参照のこと。)。
最低保有要件は、株式の無償割当による株式を未所有の最高経営責任者が、就任に際して株主の利益と一致することを確保するものである。
取締役会の構成
取締役会メンバーは、フランス政府が株式を保有する会社のコーポレート・ガバナンス及び株式取引に関する2014年8月20日のフランス国家命令第2014-948号第4条に基づきフランス政府により指名される取締役並びに従業員を代表する取締役を除き、年次株主総会で任命される。
取締役の任期は4年である。AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、すべての任期が同時に終了及び更新されることを避けるため、これらの任期は分散されている。
取締役会の構成に関する取締役会規則の規定の抜粋
取締役会は、特に多様性(男女の比率、国籍、年齢、資格及び専門家としての経験)の観点から、その構成の望ましいバランスを決定し、定期的に見直している。
取締役の任命手続
取締役会は、当社の定款及び適用される法令の規定に基づき、次のとおり構成される。
・ 年次株主総会が任命する3名から14名の取締役
・ 独立取締役の任命
独立取締役の役職に1名若しくは複数の空席がある場合、又は取締役会がメンバーの拡大や変更を望む旨を表明した場合、ガバナンス及び報酬委員会は、特に取締役会及びその委員会の運営に関する年次評価において、その多様性に関する方針及び特定された必要な技術に関して求められるプロファイルを定義する。ガバナンス及び報酬委員会は、将来の独立取締役の選任手続を支援するための人材紹介会社を指定する。
ガバナンス及び報酬委員会は、ルノー・グループの国際的重要性に従い採用における男女のバランス及び多様性を維持しつつ、候補者の職務経験、技術、独立性及び倫理性に関する基準に基づき、指定された人材紹介会社の協力を得ながら候補者の選考を行っている。
その上で、ガバナンス及び報酬委員会は、選定された候補者を取締役会に提示し、候補者を選任するか、又は場合によって、候補者の任命を年次株主総会に提案するよう取締役会に対し勧告する。
取締役会は、選定された候補者を独立取締役として選任するか、又は場合によって、選定された候補者を独立取締役として年次株主総会が任命することを提案する。
・ 日産の提案による取締役の任命
ルノー及び日産間の持分関係を規定する新提携契約の定めに従い、当社の取締役会メンバーのうち2名は、日産が提案した取締役である。
ガバナンス及び報酬委員会は、日産の提案に基づき、取締役会に対し、日産を代表する取締役を選任するか、又は場合によって、日産を代表する取締役の任命を年次株主総会に提案するよう勧告する。
当社の取締役会は、日産の提案する取締役を選任するか、又は場合によって、日産の提案する取締役を年次株主総会が任命することを提案する。
・ フランス政府の提案による取締役の任命
フランス政府が株式を保有する会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日のフランス国家命令第2014-948号(その後の改正を含む)の規定に従い、当社の取締役会メンバーのうち1名は、フランス政府が指名した取締役である。
ガバナンス及び報酬委員会は、フランス政府の提案に基づき、取締役会に対し、フランス政府を代表する取締役を選任するか、又は場合によって、フランス政府を代表する当該取締役の任命を年次株主総会に提案するよう勧告する。
当社の取締役会は、フランス政府の提案する取締役を選任するか、又は場合によって、フランス政府の提案する取締役を年次株主総会が任命することを提案する。
・ フランス政府により任命される1名の取締役
フランス政府が株式を保有する会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日のフランス国家命令第2014-948号(その後の改正を含む)の規定に従い、フランス政府は、単独で株式資本の10%超を直接保有する企業の取締役会における代理人を任命することができる。この取締役は経済大臣が任命する。
・ 従業員により選出される3名の取締役
当社の定款に従い、3名の取締役がフランスの子会社の従業員により直接選出され、異なる有権者に振り分けられる。1議席は「技術者 - ホワイトカラー社員及びこれらに類似する社員」の有権者に、2議席は「その他の従業員」の有権者に割り当てられる。
候補者又は候補者名簿は、適用規則により定義される1つ若しくは複数の代表者組織又は100人の有権者のいずれかによって提示されることがある。
候補者としての資格を有するとみなされるためには、当社又はフランスに登録事務所を有するその直接若しくは間接の子会社の1つと雇用契約を締結し、現在雇用されている必要があり、かかる雇用の期間は選挙が行われている役職の任期が有効となる日までの最低2年間である。
投票所の数、場所及び構成は、従業員代表者の選挙にかかる現在の慣例に従って、関連する当社の組織及び子会社により決定される。
・ 従業員である株主を代表する1名の取締役
当社の定款に従い、従業員である株主を代表する取締役及びその補欠は、従業員株主により指名された常勤の候補者2名及び補欠の候補者2名の中から、通常総会により選出される。
各常勤候補者は、その補欠と共に、次の者によって個々に指名されるものとする。
- フランス通貨金融法典第L.214-165条に基づきその資産が当社の株式によって構成され、その単位保有者が当社若しくはフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の現在の従業員又は元従業員であるカンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンド(FCPE)の監査役会、及び
- 当社又はフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の従業員で、(i)フランス商法第L.225-197-1条に基づいて無償株式の割当がなされ、2015年8月7日以降に臨時総会の決定により承認された後、(ii)従業員貯蓄制度の枠組み内で、又は(iii)株式公開会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日のフランス国家命令第2014-948号第31-2条並びに民営化に関する1986年8月6日の法律第86-912号第11条(上記命令の発効前に適用された版において)に基づいて取得された、当社の記名式株式を直接保有する者。
取締役のためのオンボーディング及びトレーニング・プログラム
新任取締役は、就任後にオンボーディング・プログラムを受けることができる。このプログラムの一環として、新任取締役は、最高経営責任者、最高財務責任者、当グループのブランド(ルノー、ダチア、アルピーヌ及びモビライズ)の最高経営責任者、並びに事業分野(エンジニアリング、製造、品質、法務、人事、金融サービス及び銀行)のマネジャーとの会議の中で、当グループ、そのガバナンス並びにその様々な活動についての説明を受ける。加えて、新任取締役は当グループの拠点や工場の視察に参加する。
従業員を代表する3名の取締役及び従業員株主を代表する取締役は、ルノー・グループの従業員が行う社内研修及び外部組織が行う研修の恩恵を受けている。この研修は、会社取締役に求められる固有の技術を迅速に習得することにより、任務を完全に遂行する一助となっている。
取締役会に適用される多様性に関する方針
フランス商法第L.22-10-10条に従い、取締役会は、その過去のプラクティスに基づく多様性に関する方針を定めた。
方針基準
取締役会の構成は、とりわけ多様性(男女の比率、国籍、年齢、資格及び専門家としての経験)の観点からバランスを取ることを求めている。より具体的には以下のとおりである。
‐ 取締役会の規模については、取締役会のメンバーの人数は、ルノーの保有株式の技術、独立性及び特異性を調和できるものでなければならない。
‐ 取締役会は、男女のバランスについて少なくとも法的要件及びAFEP-MEDEF規範の勧告に準拠する一方、その構成(ジェンダー、国籍、文化)において多様であることから利益を享受すると考えている。
‐ 技術に関しては、当社は、技術、経歴及び経験のすべての相補性だけでなく、当社の戦略及び当社が直面する課題とのそれらの関連性を求めている。
‐ 勤続年数に関しては、当社は、取締役会における経験とその構成の革新的なリニューアルとのバランスを求めている。
‐ 取締役会は、メンバー各人の高いレベルのコミットメント及び倫理を期待している。
方針の実施
多様性に関する方針を実施するために、取締役会は、その業務の年次評価を使用している(取締役会の評価に関する詳細は、「取締役会の評価」を参照のこと)。進歩的で計画された任期の更新により、当社が事業を行っている産業及び市場の発展に応じて更新され又は進化する技術を見込むことが可能となる。
2023年度において多様性に関する方針は以下のとおり実施された。
‐ 取締役会は現在16名の取締役で構成されている。この人数は、依然としてCAC40企業の取締役会のメンバーの平均人数を超えているが、法律、定款若しくは日産との契約、また、過半数の独立取締役を確保しようとする要望に従って、従業員及び大株主の比率の水準によって説明される。その結果、2023年12月31日現在の取締役会の独立性の割合は58.3%(*)であった。
(*) 従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除く。
‐ 取締役会における女性の人数は2023年12月31日現在5名であり、女性の割合は41.7%(*)であった。さらに、取締役会の委員会のうち1つの委員長を女性が務めている。
(*) 従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除く。
‐ 取締役会には5つの異なる国籍が含まれ、取締役の半数は、世界の様々な地域での業務を通じて獲得した豊富な海外経験を有している。
‐ 取締役会及びその委員会の業務に十分に関連のある、従業員を代表する取締役3名及び従業員株主を代表する取締役1名。また、彼らはルノー・グループにおけるその専門家としての経歴及び労働組合での活動により、ルノー・グループの組織及び事業活動に関する確かな知識を得ている。
‐ 取締役会及びその委員会の構成の変更は、取締役会の多様性に関する方針の継続的な実施の一環である。
日産の提案により任命された取締役及びフランス政府により指名された取締役を除き、株主、顧客、サプライヤー又はその他の者との間に、これらの人物又はその代表者のうちの1名が当社の取締役会又はその他シニア・マネジメントのメンバーとして選出されることを認める契約又は合意は締結されていない。そのため、潜在的又は実際の利益相反は軽減されている。
シニア・マネジメントに適用される多様性に関する方針
取締役会は、シニア・マネジメントによるルノー・グループの多様性に関する方針の展開を監視している。これに関して、取締役会と戦略及び持続可能開発委員会は、年に1度、ルノー・グループの多様性及び包摂方針、より具体的には、管理機関における女性と男性のバランスのとれた比率に関する方針の見直しを行う。
2021年2月18日の会議において、取締役会は、エグゼクティブ・マネジメントの提案に基づき、リーダーシップ・チーム、ブランド・マネジメント・コミッティ及びアンペアのリーダーシップ・チームを含む管理機関内並びに管理職従業員における女性比率を、2030年までに30%、2035年までに35%、2050年までに50%とする目標を設定した。
また、「リクサン法」(経済的・職業的平等の促進を目的とする2021年12月24日法律第2021-1774号)によって導入された新たな目標を考慮に入れるため、取締役会は、エグゼクティブ・マネジメントの提案に基づき、ジェンダー多様性目標を引き上げ、経営組織内の女性比率を2025年までに30%にするとした。
取締役会は、2024年2月14日の会議において、2023会計年度末に達成された成果及びこれらの目標を達成するために当社が実施した手続について報告を受けた。上級管理職の女性比率を30%とする目標が2023年末までに達成された(35.6%)一方で、管理職の女性比率は2022年比で1.7ポイント上昇して27.2%となった。
取締役会メンバーの技能のマッピング(2023年12月31日現在)
| 金融 | シニア・ エグゼク ティブの経験 | 自動車 産業 | 国際経験 | デジタル 及び革新 | ESG | ||
| 取締役会長 | ジャンドミニク・スナール | ||||||
| 最高経営責任者 | ルカ・デメオ | ||||||
| 主要株主2名を代表する 取締役 | トーマス・クールブ | ||||||
| アレクシス・ザイデンウェーバー | |||||||
| 芹澤 ゆう | |||||||
| 田川丈二 | |||||||
| 独立取締役 | カトリーヌ・バーバ | ||||||
| ミリエム・ベンサラ=チャクロウン | |||||||
| マリー=アニック・ダーメイラック | |||||||
| ベルナール・デルピ | |||||||
| ピエール・フルーリォ | |||||||
| アネット・ウィンクラー | |||||||
| 従業員を代表 する取締役 | ノエル・ディグリップ | ||||||
| フレデリック・バラ | |||||||
| リチャード・ジャンティ | |||||||
| エリック・ペルソン | |||||||
| 合計 | 9 | 7 | 9 | 8 | 3 | 7 | |
| 金融: 会計・金融部門(銀行業務、会計、監査、資本市場、資産管理)における経験又は財務報告プロセス及びコーポレートファイナンスに関する強固な理解 シニア・エグゼクティブの経験: 大規模な組織におけるCEO又はシニア・エグゼクティブの経験 自動車産業: 自動車産業における経験、ルノー・グループの事業及び競争環境に関する知識 国際経験: 世界の多様な地域及び多国籍組織における活動のおかげで習得できた豊富な専門家としての経験 デジタル及び革新: 技術戦略の発展と実施にかかる知識又は経験、技術を重視する会社における経験 ESG: ESG問題を管理した経験 |
2023会計年度における取締役会構成の変化
| 取締役 | 事象 | 日付 |
| フレデリック・マゼラ | 辞任 | 2023年5月11日 |
| ルカ・デメオ | 任命 | 2023年5月11日 |
取締役会概要(2023年12月31日現在)
| 個人情報 | 取締役会における地位 | 所属する取締役会委員会 | ||||||||||
| 取締役 | 性別 | 年齢 | 国籍 | 株式数 | 独立性 | 最初の 就任日 | 任期満了日 | 取締役会における業務従事期間 | CAR | GCC | SSC | |
| ジャンドミニク・ スナール | M | 70 | フランス | 6,690 | C | 2019年1月 | 2027年年次株主総会 | 4年11ヶ月 | - | - | - | |
| ルカ・デメオ | M | 56 | イタリア | 66,840 | CEO | 2023年5月 | 2027年年次株主総会 | 7ヶ月 | ||||
| カトリーヌ・バーバ | F | 50 | フランス | 100 | ID | 2017年6月 | 2026年年次株主総会 | 6年6ヶ月 | - | - | m | |
| フレデリック・バラ | M | 51 | フランス | FCPE 271.36 単位 | DRE | 2016年11月 | 2024年11月 | 7年1ヶ月 | m | - | - | |
| ミリエム・ベンサラ=チャクロウン | F | 61 | モロッコ | 250 | ID | 2017年6月 | 2025年年次株主総会 | 6年6ヶ月 | m | - | - | |
| トーマス・クールブ | M | 51 | フランス | 該当なし | FSR | 2018年10月 | 2025年年次株主総会 | 5年2ヶ月 | - | - | m | |
| マリー=アニック・ ダーメイラック | F | 69 | フランス | 500 | ID | 2017年6月 | 2025年年次株主総会 | 6年6ヶ月 | - | m | - | |
| ベルナール・デルピ | M | 59 | フランス | 2,500 | ID | 2021年4月 | 2025年年次株主総会 | 2年8ヶ月 | c | - | - | |
| ノエル・ ディグリップ | M | 53 | フランス | FCPE 289.55単位 | DRES | 2021年4月 | 2025年年次株主総会 | 2年8ヶ月 | - | - | m | |
| ピエール・ フルーリォ | M | 69 | フランス | 500 | ID | 2018年6月 | 2026年年次株主総会 | 5年6ヶ月 | m | c | - | |
| リチャード・ ジャンティ | M | 55 | フランス | 1株及びFCPE 30.3885単位 | DRE | 2012年11月 | 2024年11月 | 11年1ヶ月 | - | - | m | |
| エリック・ペルソン | M | 61 | フランス | 100株及びFCPE 1,060.35単位 | DRE | 2012年11月 | 2024年11月 | 11年1ヶ月 | - | m | - | |
| 芹澤 ゆう | F | 65 | 日本 | 100 | NR | 2016年12月 | 2025年年次株主総会 | 7年 | - | - | m | |
| 田川 丈二 | M | 63 | 日本 | 0 | NR | 2020年4月 | 2026年年次株主総会 | 3年8ヶ月 | m | - | - | |
| アネット・ ウィンクラー | F | 64 | ドイツ | 1,000 | ID | 2019年6月 | 2023年年次株主総会 | 4年6ヶ月 | - | - | c | |
| アレクシス・ ザイデンウェーバー | M | 47 | フランス | 該当なし | FSR | 2022年11月 | 該当なし | 1年1ヶ月 | m | m | - | |
| CAR: 監査及びリスク委員会 GCC: ガバナンス及び報酬委員会 SSC: 戦略及び持続可能開発委員会 | C: Chairman of the Board of Directors(取締役会長) CEO: 最高経営責任者 c: chairperson/chair(委員長) m: メンバー F: 女性 M: 男性 | ID: 独立取締役 DRE: 従業員を代表する取締役 DRES: 従業員株主を代表する取締役 FSR: フランス政府代表 NR: 日産代表 | ||||||||||
2023年12月31日現在
| 16名 | ||||
| 取締役 | ||||
| 59歳 | 5.4年 | 58.3%(1) | 5 | 5名 |
| 平均年齢 | 勤続年数 | 独立取締役 | 国籍 | 女性 |
(1) 従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除く。
2023年度の取締役会及び委員会出席率
| 取締役 (2023年12月31日現在) | 取締役会 (13回) | 監査及び リスク委員会 (6回) | ガバナンス及び 報酬委員会 (6回) | 戦略及び 持続可能開発委員会 (4回) |
| ジャンドミニク・スナール | 100% | - | - | - |
| ルカ・デメオ | 100% | |||
| カトリーヌ・バーバ | 84.6% | - | - | 100% |
| フレデリック・バラ | 100% | 100% | - | - |
| ミリエム・ベンサラ=チャクロウン | 92.3% | 83% | - | - |
| トーマス・クールブ | 76.9% | - | - | 100% |
| マリー=アニック・ダーメイラック | 100% | - | 100% | - |
| ベルナール・デルピ | 84.6% | 83% | - | - |
| ノエル・ディグリップ | 100% | - | - | 100% |
| ピエール・フルーリォ | 84.6% | 100% | 100% | - |
| リチャード・ジャンティ | 100% | - | - | 100% |
| エリック・ペルソン | 100% | - | 100% | - |
| 芹澤ゆう | 100% | - | - | 100% |
| 田川丈二 | 100% | 83% | - | - |
| アネット・ウィンクラー | 100% | - | - | 100% |
| アレクシス・ザイデンウェーバー | 92.3% | 83% | 100% | - |
取締役会は、100%を下回っている出席率を調査した。この際、取締役会は、取締役会又は自らがメンバーとなっている委員会のすべての会議に参加することができなかった取締役が、取り扱った議題やエグゼクティブ・マネジメントとの議論に留意し、該当する場合には、コメントや提案を提出したことを確認した。
取締役会メンバーの任期の概要(2024年5月15日現在)
| 満了日 | 取締役 | 任命方法 | 最初の取締役 就任日 |
| 2024年 11月 | フレデリック・バラ リチャード・ジャンティ エリック・ペルソン | 従業員により選出された取締役 従業員により選出された取締役 従業員により選出された取締役 | 2016年11月 2012年11月 2012年11月 |
| 2025年 年次株主総会 | ミリエム・ベンサラ=チャクロウン* トーマス・クールブ マリー=アニック・ダーメイラック* ベルナール・デルピ* ノエル・ディグリップ 芹澤ゆう | 年次株主総会により選出された取締役 フランス政府の提案により任命された取締役 年次株主総会により選出された取締役 年次株主総会により選出された取締役 従業員株主の提案に基づき年次株主総会により選出された取締役 日産の提案に基づき年次株主総会により選出された取締役 | 2017年6月 2018年10月 2017年6月 2021年4月 2021年4月 2016年12月 |
| 2026年 年次株主総会 | カトリーヌ・バーバ* ピエール・フルーリォ* 田川丈二 | 年次株主総会により選出された取締役 年次株主総会により選出された取締役 日産の提案に基づき年次株主総会により選出された取締役 | 2017年6月 2018年6月 2020年4月 |
| 2027年 年次株主総会 | ジャンドミニク・スナール* アネット・ウィンクラー* ルカ・デメオ | 年次株主総会により選出された取締役 年次株主総会により選出された取締役 年次株主総会により選出された取締役 | 2019年1月 2019年6月 2023年5月 |
| 該当なし | アレクシス・ザイデンウェーバー | フランス政府により指名された取締役 | 2022年11月 |
* 独立取締役
取締役の役職及び職務の一覧表
2024年5月15日現在の取締役
取締役の男女別人数及び女性の比率
男性メンバーの数:11名
女性メンバーの数:5名(女性メンバーの割合:41.7%(上場企業のAFEP-MEDEFコーポレート・ガバナンス規範に基づき、従業員を代表する取締役3名及び従業員株主を代表する取締役1名は、この計算において取締役の合計人数に含まれていない。))
取締役の役職、氏名、生年月日、主な経歴、任期並びに所有するルノー株式の種類及び数は、以下のとおりである。
| カトリーヌ・バーバ (CATHERINE BARBA) 独立取締役 生年月日: 1973年2月28日 (51歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2017年6月 現在の任期の開始日: 2018年6月 現在の任期の満了日: 2026年年次株主総会 所有株式数: 100株 | 戦略及び持続可能開発委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 起業家、eコマースのパイオニア及び小売デジタル伝送の専門家。フランスで最も活発な女性ベンチャー投資家の一人であり、長年にわたってダイバーシティの推進に尽力してきた。 ESCPビジネススクールの卒業生であり、複数のeコマース企業を設立し、売却した。2015年から2020年までニューヨークに在住。小売ブランドの変革を加速させるためにPEPS Labを設立。『店舗は死んでいない』を含む小売の未来についての複数の参考図書の著者。 ポップショップ(次世代eコマース)、Euveka(マネキン技術における2018年CESイノベーション・アワード受賞)、アダ・テック・スクール、グリーン-ゴット(次世代グリーンバンク)を含む、女性主導の影響力ある新興企業に投資し、その取締役を務めている。 様々な表彰を受けており、2011年には「Femme en Or」賞、2012年にはESCPユーロップで「アルムナイ・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞し、2014年にはフランス経済に影響力のある女性に選ばれ、2015年及び2016年には、ヨーロッパのデジタル・エコシステムにおいて最も影響を与えた50人の女性に与えられる「Inspiring Fifty」賞を受賞。 エタム取締役であり、フランス国家功労勲章(ナイト)及びフランス レジオンドヌール勲章(ナイト)を受賞している。 2022年、起業家及び企業内事業家としての主要なスキルの開発を目指すコホートベースの研修プログラムであるEnvi、未来の働き方大学を共同で設立。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: CBグループ(フランス)会長 Etam(フランス)監査役会メンバー Euveka(フランス)取締役 ポップショップ・ライブ(米国) 取締役 アダ・テック・スクール(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) リーチ(Reech)(フランス)取締役(2021年まで) レレバンシー(RelevanC)(フランス)取締役(2020年まで) |
| フレデリック・バラ (FRÉDÉRIC BARRAT) 取締役(従業員による選出) 生年月日: 1972年9月5日 (51歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2016年11月 現在の任期の開始日: 2020年11月 現在の任期の満了日: 2 024年11月 所有株式数: FCPE 271.36単位 | 監査及びリスク委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 自動製造における上級技術者免状(BTS)を持ち、1995年、ギュイヤンクール・テクノセンターの主要な事業セグメントであるギュイヤンクールのプロトタイプ製造センターにおいてアセスメント及びレセプションリーダーとしてルノーに入社。 1999年12月、品質管理部門に配属。当初の任務は、新製品発売における品質評価技術者であり、後にC及びDセグメントにおいて品質管理マネジャーを務めた。この間、特に最初にルノー・日産アライアンス(AVES)格付ガイドラインを用いて評価されたルノー車輌であるセニックII(SCENIC II)の品質評価を主導。 2005年3月から、特殊要求オペレーション(Special Requirements operation)(車輌マーケティング)に従事し、当初、試験及び準備業務の調整を行った。現在は、特殊要求のプロセス及び企画リーダー。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) 該当なし |
| ミリエム・ベンサラ= チャクロウン (MIRIEM BENSALAH- CHAQROUN) 独立取締役 生年月日: 1962年11月14日 (61歳) 国籍: モロッコ 最初の取締役就任日: 2017年6月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有株式数: 250株 | 監査及びリスク委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 テキサス州ダラス大学(米国)において国際経営及び財務のMBAを卒業。1986年から1989年までソシエテ・マロケーヌ・ド・デポ・エ・ド・クレディにおいて様々な役職を務めた。その後、1989年にHolmarcom group(同氏の家族が所有する会社でモロッコにおけるトップ5の産業及び金融グループの一つ)に入社し、以降、Les Eaux Minérales d’Oulmèsのグループ取締役兼副社長兼最高経営責任者を務めている。 専門的活動の一環として、オランジーナ・モロッコの取締役会長及びウルメス・ドリンク・ディベロップメントの最高経営責任者を兼任。 2012年から2018年まで、モロッコの事業者団体であるモロッコ商工会議所会長。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: Les Eaux Minérales d’Oulmès(モロッコ)副社長兼最高経営責任者 非上場会社: Holmarcom(モロッコ)取締役 ミリエム・ベンサラ=チャクロウン氏はLes Eaux Minérales d’Oulmèsの非上場子会社及び/又は参加会社のいくつかの役職に就いているが、読み易さを考慮して、これらの役職はここには記載しない。 その他の法人: グローバル・インベスターズ・フォー・サステーナブル・デベロップメント・アライアンス-GISD(国連)メンバー IE大学諮問委員会(マドリッド)委員 アル=アハワイン大学(モロッコ) 理事 欧州・地中海仲裁センター(モロッコ)会長 Equanim SAS Société de Médiation Internationale(フランス)取締役 過去5年間の他社での役職(退任) スエズ(フランス)取締役(2022年まで) アル・マグリブ銀行(モロッコ中央銀行、モロッコ)取締役会メンバー兼監査委員会委員長(2020年まで) |
| トーマス・クールブ(THOMAS COURBE) 取締役(フランス政府の提案による任命) 生年月日: 1972年10月3日 (51歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2018年10月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有株式数: 該当なし | 戦略及び持続可能開発委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 フランス軍ゼネラル・エンジニア(Ingénieur général de l’Armement)であり、国立宇宙航空学校(École Supérieure de l’Aéronautique et de l’Espace)(SUPAERO)卒業生。 1995年、国防省において職歴を開始し、戦闘機プログラム長、航空機プログラム部長付スタッフ長を務めた。 2002年に財務局に入局し、アジア事務局次長、アフリカ・マグレブ事務局長、航空・軍・海軍事務局長、パリクラブ事務総長、二国間経済関係担当次長を歴任。 2010年、貿易担当大臣(ピエール・ルルーシュ氏)付スタッフ長、フランス経済・財政・産業大臣(クリスティーヌ・ラガルド氏及びフランソワ・バロワン氏)付次長に就任。 2012年に財務局に復帰し、2015年から2018年にかけて事務総長及び次長。 2018年8月、企業担当事務局長に就任。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: フランス郵政公社(フランス)取締役会政府代表 その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) Orano SA(フランス)検閲官(2019年まで) |
| マリー=アニック・ ダーメイラック (MARIE-ANNICK DARMAILLAC) 独立取締役 生年月日: 1954年11月24日 (69歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2017年6月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有株式数: 500株 | ガバナンス及び報酬委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 司法修習を経た裁判官として、ヴェルサイユ裁判所判事及びフランスの競争・消費者問題・不正行為防止総局(DGCCRF)局長を続けて務めた。その後、国立司法学院継続教育担当副理事及びフランス司法省技術顧問。 フランス共和国の調停人代理を務め、その後、パリ控訴院検察部事務局長(Secretary General of the Public Prosecutor’s Office of the Court of Appeal of Paris)に任命され、さらにパリ市の区長(Deputy-prefect)を2005年10月まで務めた。その後、ボロレ・グループに入社し、ジェネラル・セクレタリー代理として、特に同グループの主要な人材の管理に係る監督及び倫理的かつ持続可能な開発に関する問題を担当。 2015年10月、キャナル・プリュス・グループの社内人材育成及び開発担当取締役に就任。 2017年1月、ヴィヴェンディに入社し、2020年10月まで企業の社会的責任(CSR)及びコンプライアンス担当取締役を務めている。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) ボロレ(フランス)取締役会におけるフィナンシエールVの常任代表(2020年まで) フィナンシエール・ド・ロデ(フランス)取締役会におけるフィナンシエールVの常任代表(2020年まで) ソシエテ・アンデュストリエル・エ・フィナンシエール・ド・ラルトワ(フランス)取締役会におけるSocフランスの常任代表(2020年まで) フィナンシエール・モンセー(フランス)取締役会におけるソシエテ・デ・シュマン・ド・フェール&トラムウェ・デュ・ヴァール・エ・デュ・ガールの常任代表(2020年まで) ソシエテ・イモビリエール・マウント・バーノン(フランス)社長(2020年まで) |
| ベルナール・デルピ (BERNARD DELPIT) 独立取締役 生年月日: 1964年10月26日 (59歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2021年4月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有株式数: 2,500株 | 監査及びリスク委員会委員長 経歴 - 専門家としての経験 法学位を有し、パリ政治学院(IEP Paris)及びフランス国立行政学院(ENA)卒業。 1990年、財政監査総局に入局、その後経済・財務省で様々な地位を歴任。2000年、PSAプジョー・シトロエン・グループに入社し、2001年から中国の東風プジョー・シトロエン汽車の副CEOを務め、2004年にPSAグループの管理責任者となる。 2007年、フランス大統領スタッフにおける経済顧問となった。2009年、フランス郵政公社グループの最高経営責任者代理兼最高財務責任者に任命され、その後2011年にクレディ・アグリコル・グループに最高財務責任者として入社。 2015年から2021年まで、サフラン・グループの最高財務責任者に任命され、2021年1月から2021年12月まで、最高経営責任者代理に就任。2022年1月1日から2023年5月まで、グループ・ブリュッセル・ランバートの最高経営責任者代理。 2023年6月30日から、アルストム・グループのエグゼクティブ・ヴァイスプレジデント兼最高財務責任者。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役兼監査及びリスク委員会委員長 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: アルストム・グループ(フランス)エグゼクティブ・ヴァイスプレジデント アルストム・ホールディングス(フランス)会長兼最高経営責任者 イメリス(フランス)取締役 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) グループ・ブリュッセル・ランバート(ベルギー)最高経営責任者代理(2023年まで) BPI(フランス)取締役会メンバー(2021年まで) アリアン・グループ(フランス)取締役会メンバー(2021年まで) |
| ノエル・ディグリップ (NOËL DESGRIPPES) 取締役(従業員株主の提案による任命) 生年月日: 1970年12月22日 (53歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2021年4月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有株式数: FCPE 289.55単位 | 戦略及び持続可能開発委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 クレルモン・フェラン大学において電子工学・電気工学・オートマティクス学士号及び工業制御・品質管理のDESSを取得。 パリで消防士を1年務めた後、25年前にルノーの機械工学部門において品質管理システムのパイロットを務め、その後1999年に環境部門に入って、世界的な範囲における当グループの様々な工場及びエンジニアリングセンターでISO 14001の認証の実施を監督。その後、技術事務局長として不動産及び総合サービス部門に加わった。テクニカルチームを12年間統括した後、現在、レジデントサービス・コントロール・マネジャーを務めている。 ルノー・フランスFCPEの監査役会会長も務めている。 CFDTに選任され、2014年から2021年まで、ルノーのラルディ工場の社会経済理事会の事務局長、ルノー・フランスの中央社会経済理事会の事務次長を務めた。 同氏の経歴は、社会、企業及び環境に関する責任に関連する経済的業績への同氏の信念を反映している。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) 該当なし |
| ピエール・フルーリォ (PIERRE FLEURIOT) 独立取締役 生年月日: 1954年1月31日 (70歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2018年6月 現在の任期の開始日: 2018年6月 現在の任期の満了日: 2026年年次株主総会 所有株式数: 500株 | 主席独立取締役 ガバナンス及び報酬委員会委員長 監査及びリスク委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 パリ政治学院(Institut d’Études Politiques de Paris)卒業。フランス国立行政学院(École Nationale d’Administration)卒業、法学修士。会計監査人として職歴を開始し、証券取引委員会(Commission des Opérations de Bourse)のゼネラル・マネージャーに就任。 1997年、ABNアムロ銀行に入行。様々な役職を経験した後、最終的にABNアムロ銀行のシニア・エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント及びホールセール顧客担当ヴァイス・プレジデントに就任。 2009年、クレディ・スイス・フランスの最高経営責任者に就任し、フランス、ベルギー及びルクセンブルク内の投資銀行事業、プライベート・バンキング事業及びアセット・マネジメント事業を担当。 2016年にクレディ・スイス・フランスの経営から退いた後、コンサルティング会社であるPCF Conseil & Investissementを設立し、会長職に就任。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 日産自動車株式会社(日本)取締役及び監査委員会委員 非上場会社: PCF Conseil & Investissement(フランス)会長 バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズ・ヨーロッパSA(フランス)取締役及びリスク委員会委員長 カサブランカ証券取引所(モロッコ)取締役兼ガバナンス・指名・報酬委員会委員長 その他の法人: Cercle de l’Orchestre de Paris(フランス)会長 過去5年間の他社での役職(退任) 該当なし |
| リチャード・ジャンティ(RICHARD GENTIL) 取締役(従業員による選出) 生年月日: 1968年4月29日 (56歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2012年11月 現在の任期の開始日: 2020年11月 現在の任期の満了日: 2024年11月 所有株式数: 1株及びFCPE 30.3885単位 | 戦略及び持続可能開発委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 1988年、鋳造工場に保守技術者として入社。鋳造工場全体の水力学、空気力学及び気体専門家。職業教育免状(BEP)/職業適格証(CAP)の電気技術・電気機械専門家資格及び自動機械システム保守の学士号を有する。英語の読み書きに堪能。フランス自動車セクターの戦略委員会代表。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) 該当なし |
| エリック・ペルソン (ÉRIC PERSONNE) 取締役(従業員による選出) 生年月日: 1962年10月14日 (61歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2012年11月 現在の任期の開始日: 2020年11月 現在の任期の満了日: 2024年11月 所有株式数: 100株及びFCPE 1,060.35単位 | ガバナンス及び報酬委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 写真家として職歴を開始、その後1988年にルノーのディーラーとなり、15名のチームを率いて年間250台の自動車を販売。2002年、ルノー・リテール・グループに入社し、アフターサービス責任者及びISO認証責任者を含む数多くの職務を歴任。 2007年、同社の販売及び品質報告を担当。2020年4月1日に不動産及び総合サービス部門のプロジェクト・マネジャーに就任。2005年から2012年までルノー・グループ労使協議会のCFE-CGC代表を務め、自身の様々な職業分野において雇用主・被雇用者の争議行為に関する30年超の経験を有する。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: Institut Français des Administrateurs(フランス)取締役 過去5年間の他社での役職(退任) 該当なし |
| 芹澤 ゆう(せりざわ ゆう) 取締役(日産の提案による任命) 生年月日: 1958年7月25日 (65歳) 国籍: 日本 最初の取締役就任日: 2016年12月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有株式数: 100株 | 戦略及び持続可能開発委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 クレディ・リヨネ(東京支店及びパリ本店)にエコノミスト及び財務アナリストとして短期在籍後、1985年、インフォプラス創設に関与。その後1992年、株式会社フォルマを設立した。 多数の多国籍企業に異文化適応及び国際戦略について助言している。 また、様々な機関投資家に代替投資戦略について助言を行っている。 1990年から2005年まで、世界経済フォーラムの日本におけるシニア・アドバイザー。2000年から、森ビル株式会社社長の上級顧問も務め、2003年には科学技術と人類の未来に関する国際フォーラムの設立に協力し、現在は同国際フォーラム事務局長。2020年4月より京都大学特任教授。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 株式会社フォルマ(日本)社長兼最高経営責任者 森ビル株式会社(日本)社長顧問 その他の法人: 科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)(日本、NPO)会長 在ロンドン ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ日本名誉委員会(Japanese Committee of Honour, Royal Academy of Arts)(英国)取締役 大徳寺大仙院(日本)監査役 過去5年間の他社での役職(退任) 該当なし |
| 田川 丈二 (たがわ じょうじ) 取締役(日産の提案による任命) 生年月日: 1960年12月7日 (63歳) 国籍: 日本 最初の取締役就任日: 2020年4月 現在の任期の開始日: 2020年4月 現在の任期の満了日: 2026年年次株主総会 所有株式数: 0株 | 監査及びリスク委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 慶應義塾大学にて経済学の学位を取得。1983年、日産自動車株式会社に入社し、財務部、グローバル広報及びIR部において様々なマネジメント職を歴任。 2006年4月にグローバル・トレジャラー及びIR部担当執行役員に就任。2014年4月より日産自動車株式会社のIR部及びM&A支援部担当常務執行役員に就任。 2019年12月より最高持続可能性責任者及び専務執行役員に就任。現在、コンプライアンス、コーポレートサービス、危機管理及びセキュリティ、環境/サステナビリティ、グローバル渉外、並びにIPプロモーションを担当している。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 日産自動車株式会社(日本)専務執行役員 三菱自動車工業株式会社(日本) 取締役 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) 該当なし |
| アネット・ウィンクラー(ANNETTE WINKLER) 独立取締役 生年月日: 1959年9月27日 (64歳) 国籍: ドイツ 最初の取締役就任日: 2019年6月 現在の任期の開始日: 2023年5月 現在の任期の満了日: 2027年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 1,000株 | 戦略及び持続可能開発委員会委員長 経歴 - 専門家としての経験 フランクフルト大学(ドイツ)で経済学の博士号を取得し、中規模建設会社のマネージング・パートナーを務めた。 1995年、メルセデス・ベンツ・グループに入社し、広報・コミュニケーション担当ディレクターなど様々な職を歴任。 ブラウンシュヴァイクにてメルセデスベンツの販売・サービス事業のトップとして2年間過ごした後、ダイムラークライスラー・ベルギー・ルクセンブルクの最高経営責任者に就任し(1999~2005年)、その後、グローバル・ビジネス・マネジメント・ホールセール・ヨーロッパ副社長として(2006~2010年)、メルセデスベンツのグローバル・ディーラー・ネットワークの開発を担当。2010年から2018年にかけて、スマートの最高経営責任者(ブランドの世界規模での統括及びロレーヌのスマート工場を担当)。 2014年から上場会社エア・リキードの取締役。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: エア・リキードSA(フランス)取締役、環境及び社会委員会委員長、並びに指名及びガバナンス委員会委員 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) ドイツ経済省(ドイツ)対外経済問題担当カウンシルメンバー(2020年まで) メルセデスベンツ南アフリカ(南アフリカ)監査役会メンバー(2019年まで) |
| アレクシス・ ザイデンウェーバー (ALEXIS ZAJDENWEBER) 取締役(フランス政府を代表) 生年月日: 1976年5月18日 (47歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2022年9月 現在の任期の開始日: 2022年11月 現在の任期の満了日: 該当なし 所有する記名式株式の数: 該当なし | 監査及びリスク委員会委員 ガバナンス及び報酬委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 2003年4月に国立行政学院(Ecole Nationale d’Administration:ENA)を卒業した後、財務局の貯蓄・金融市場事務局次長としてフランス経済・財政・産業省に配属される。 2006年7月、財務・経済政策局の財務・企画開発事務局次長に就任。 2007年9月、フランス政府欧州連合(ブリュッセル)常駐代表部、経済・金融・通貨問題局アドバイザー(競争・国庫補助、会社法及びコーポレート・ガバナンス)に任命される。 2009年9月、銀行業務・決済サービス事務局長として財務局に復帰した後、投資・金融犯罪・制裁事務局長(2011年から2012年まで)。 2012年7月、経済・財務省の金融セクター担当アドバイザーに就任。 2014年11月、エネルギー保有局担当次長として国家出資庁(Agence des participations de l'Etat)に入庁。 2017年5月、経済・財政・産業顧問としてフランス大統領府に入る。 2022年9月14日、フランス大統領デクレによりCommissioner for State Holdingsに任命される。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 ルノー・グループの会社における役職及び職務 上場会社: ルノーS.A.(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: EDF(フランス)取締役兼戦略委員会及び指名・報酬委員会委員 タレス(フランス)取締役兼ガバナンス・報酬委員会及び戦略・CSR委員会委員 非上場会社: Bpifrance SA(フランス)取締役兼監査委員会、リスク委員会及び指名・報酬委員会委員 SNCF SA(フランス)取締役兼監査委員会、戦略・投資委員会及び指名・報酬委員会委員 その他の法人: 該当なし 過去5年間の他社での役職(退任) 該当なし |
任務の枠組み内における全取締役の業務上の住所は、当社の本社の住所(ブローニュ・ビヤンクール92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis)である。
取締役会の構成の変更
2023年5月11日の年次株主総会以降、
・ ルカ・デメオ氏は取締役として任命された。
・ フレデリック・マゼラ氏は取締役を退任した。
2024年5月16日に開催される次回の年次株主総会に対して、取締役会の構成に関する議題が提出される予定はない。当該年次株主総会の終了時、取締役会は引き続き16名で構成され、主要な点は以下のとおりとなる。
| 2023年度株主総会終了時の構成 | 2024年度株主総会終了時の構成 | |
| 独立性比率 | 58.3% | 58.3% |
| 女性比率 | 41.7% | 41.7% |
| 外国人比率 | 41.7% | 41.7% |
したがって、
‐ 取締役会の独立性比率は、AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく比率を上回り、
かつ
‐ 女性比率は、法律の要求する比率を上回ることとなる。
AFEP-MEDEF規範及び法規定に基づき、従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役は、独立性比率及び女性比率の計算において考慮されていないことに留意されたい。
整合性を保つため、従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役は、外国人取締役の比率の計算において考慮されていない。
ガバナンス:取締役会
取締役会のプレゼンテーション(2024年3月1日現在)
取締役会
取締役会の構成は、ルノー・グループの国際的重要性に沿った、男女の偏りのない代表制及び採用の多様性を確保すると同時に、専門的経験、資格、独立性及び倫理のバランスを取ることを目指している。
特別委員会
| ガバナンス及び 報酬 委員会 | 監査及びリスク委員会 | 戦略及び持続可能 開発委員会 | |||||||||
| 委員4名 | 委員6名 | 委員6名 | |||||||||
| 66.7% | 60% | 50% | |||||||||
| 独立(2) | 独立(2) | 独立(2) | |||||||||
(1)従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除くが、ジャンドミニク・スナール氏を含む。
(2)従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除く。
リーダーシップ・チーム
リーダーシップ・チームのプレゼンテーション(2024年3月1日現在)
| 18 | 22% | 7 |
| メンバー | 女性 | 国籍 |
| 1. ルカ・デメオ、ルノー・グループCEO、アンペアCEO 2.ファブリス・カンボリーブ、ルノー・ブランド担当CEO 3.ステファニー・コー、ルノー・グループ コミュニケーション担当最高責任者 4. ティエリー・シャルベ、ルノー・グループ産業/品質担当最高責任者 5. ジャンルカ・デ・フィッシ、 モビライズ担当CEO、RCIバンクS.A.取締役会長 6.キトリー・ド・ペルポール、ルノー・グループ最高法務責任者 7. グイド・ハーク、ルノー・グループ プログラム担当最高責任者 8.フィリップ・クリエフ、アルピーヌ担当CEO、アルピーヌ・レーシングS.A.S.担当CEO及びアルピーヌ・レーシングLtd会長 9.ジル・ルボルニュ、ルノー・グループ テクノロジー担当最高責任者 10.ドゥニ・ル・ヴォー、ダチア担当CEO、ルノー・グループ サプライチェーン担当最高責任者 | 11.ティエリー・ピエトン、ルノー・グループ最高財務責任者 12.フランソワ・プロヴォ、ルノー・グループ調達・パートナーシップ・公共問題担当最高責任者 13.ジョゼップ=マリア・リカセンス、ルノー・グループ最高戦略責任者 14. フランソワ・ロジェ、ルノー・グループ人事・職場・組織担当最高責任者 15. ヴェロニク・サラデポ、アライアンス・トランスフォーメーション担当最高責任者 16.セレステ・トマソン、ルノー・グループ監査・リスク担当最高責任者 17. ローレンス・バン・デン・アッカー、ルノー・グループ デザイン担当最高責任者 18. フレデリック・ヴィンセント、ルノー・グループ ISIT/デジタル担当最高責任者 |
2つの委員会
| 戦略委員会 委員15名 毎月 | オペレーションズ委員会 委員11名 隔月 |
取締役に関する追加情報
取締役の権利及び義務
取締役会規則は、以下に関する当社の取締役の権利及び義務を定めている。
‐ 取締役会及びその委員会の運営を律する規則
‐ 秘密保持義務
‐ 独立性及び表明義務
‐ 利益相反管理
‐ 金融市場取引に関する倫理的要件
‐ 当社株式の保有。AFEP-MEDEF規範に従い、取締役会規則は、取締役が受領する報酬に関連して、取締役(個別に報酬を受領しない取締役を除く。)が個人として相当数の記名式株式を所有することを推奨している。この点において、従業員及び従業員株主を代表する、(労働組合に個別に支払われる)報酬を個別に受領しない取締役は、ゆえに相当数の当社株式の保有を要しない。さらに、規則は、フランス政府により指名された取締役が個人的に株式を保有することを禁止している。
最高経営責任者に適用される保有義務については、「取締役及び会社役員の報酬」を参照のこと。
有罪判決が存在しないこと
当社の知る限り、過去5年間において、以下に該当する当社の現在の会社役員はいない。
‐ 不正行為で有罪判決を受けた者
‐ 会社役員、ジェネラル・パートナー又は創業者として、破産、財産管理又は清算手続に関与した者
‐ 国家機関又は監督機関より起訴され及び/又は処罰宣告を受けた者
‐ 裁判所により、発行会社の管理、経営若しくは監督機関のメンバーを務めること又は発行会社の事業を管理若しくは遂行することを禁止された者
潜在的又は実際上の利益相反が存在しないこと
当社の知る限り、当社の取締役の私益と当社に対する職務の間に潜在的又は実際上の利益相反はない。
取締役会メンバーの間に親族関係はない。
会社役員は、付与される給付金の形態について定めた役務契約によって当社やその子会社に拘束されない。
②役員の報酬等
取締役及び会社役員の報酬
会社役員の報酬に関する原則
取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、会社役員に付与される報酬要素を年1回決定する。
当社の報酬方針は、取締役会規則に従い、主として独立取締役で構成され、独立取締役が委員長を務めるガバナンス及び報酬委員会の会議において定期的に検討される。ガバナンス及び報酬委員会はその勧告において、会社役員の報酬の様々な要素の間のバランスを考慮する。
非業務執行会社役員の報酬方針は固定報酬を基礎としており、変動又は例外的な現金又は株式による報酬も、取締役職に対する報酬も含まない。
業務執行役員の報酬方針は、以下の通り、簡素で一貫した、透明性のある6つのプラクティスに基づいている。
| 1. 当社の戦略と密接に結び付いている | ・報酬は、戦略の実施とその結果に密接に結び付けられている。 |
| 2. 業績本位である | ・業務執行役員の報酬の変動要素が報酬総額に占める比率は市場慣行と合致しており、業務執行役員の利益と当社の業績の連動を確保している。 |
| 3. 長期的業績の重視 | ・業務執行役員の報酬のかなりの部分は、複数年にわたる目標の達成に左右される。 |
| 4. 株主の利益との密接な結び付き | ・業務執行役員に分配される業績連動株式の数は、給与に対する比率ではなく絶対数で示されており、これによって株価の上昇と下落の両方が、対応する価値総額に影響を与えている。 ・業務執行役員は、業績連動株式制度に基づいて権利が確定した株式の33%(2023年までの分配制度については25%)を、任期終了まで保持しなければならない。 |
| 5. 競争力ある報酬 | ・自動車市場及び関連分野には、会社役員をめぐる激しい競争がある。したがって、業務執行役員の全体的な報酬を類似及び競合企業のプラクティスと比べて競争力あるものとするよう確保することは、最も重要である。 |
| 6. 過度のリスク・テーキングを奨励しない 報酬 | ・業績目標の設定、十分に長い評価期間、及び報酬の上限設定は、過度の短期的なリスク・テーキングの回避を可能にする。 |
これらの原則は、当社がフランス商法第L.22-10-10条の規定に従って参照するAFEP-MEDEF規範の勧告に従って設定されている。
より一般的には、ガバナンス及び報酬委員会は、会社役員の報酬が、コーポレート・ガバナンスの観点から適用あるすべての法律及び勧告に合致していることを、定期的に確認する。
加えて、同委員会は、以下の通り、業務執行役員の報酬に関する市場のベストプラクティスを考慮に入れる。
| 当社が従うベストプラクティス | 当社が従わないプラクティス |
| ・報酬方針の報告(但し、決定ではない。)において適切なピアグループ(国別及び部門別)を使用すること ・当社の事業戦略に重要な変更がある場合、かつ株主の利益との連動を維持するためにのみ、業績基準を修正すること ・すべての変動要素の上限について明確に述べること ・厳しい業績条件を設定すること ・当社の業績にとって重要であり、かつ企業戦略と連動するESG基準を採用すること ・株主利益率と結び付いた長期業績基準を保持すること ・長期報酬制度を最短で3年間の権利確定条件に従わせること ・長期インセンティブ報酬に関して任期終了後の権利確定方針を実施すること ・当社の株主及び投資家と関わり合い、定期的に会合すること ・過半数が独立取締役で構成されるガバナンス及び報酬委員会 | ・失敗に対する支払い:ルノー・グループが業績不振の場合に変動要素を支払うこと ・長期変動報酬に対して不釣り合いなほど短期変動報酬を大きくすること ・年間変動報酬において質的基準を過度に重視すること ・過度又は不適切なリスク・テーキングに褒賞を与えること ・2年間の競業禁止補償に加えて、特別な退職金を設けること ・幹部社員に対して過度な退職又は契約時協定を提供すること |
ガバナンス及び報酬委員会は、会社役員の報酬の競争力確保を目的として、市場プラクティスの観点からその報酬を評価するため、専門のコンサルタント会社の支援を受けて、類似企業がその会社役員に支払うべき又は付与する報酬要素を毎年調査する。
最高経営責任者の報酬方針の決定において考慮する競合企業の構成の詳細については、「最高経営責任者の報酬方針(2024会計年度)」を参照のこと。
ガバナンス及び報酬委員会は、定期的会合を経てルノーの株主が表明した期待も考慮に入れる。
取締役及び会社役員の報酬(2023年)
取締役会長としてのジャンドミニク・スナール氏の報酬(2023年)
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023会計年度に関する取締役会長の報酬方針は、2023年2月15日の取締役会により設定され、次いで2023年5月11日の年次株主総会により承認された(第12号決議)。
取締役会長に関する当該報酬方針は、固定報酬及び現物給付で構成されており、その他の変動又は例外的な報酬、株式ベース報酬の分配及び取締役職に対する報酬は除外されている。
取締役会長に関する2023会計年度の報酬方針の詳細については、2022年度有価証券報告書を参照のこと。
本項で提示する2023会計年度のジャンドミニク・スナール氏の報酬要素は、フランス商法第L.22-10-9条Ⅰに示される情報の一部であり、特に、すべての取締役及び会社役員に対して2023会計年度中の会社役員職について支払われ又は同会計年度について付与された報酬総額及び現物給付を含んでいる。この情報は、フランス商法第L.22-10-34条Ⅰに従い、2024年5月16日の年次株主総会において、一般票決に付される。
さらに、フランス商法第L.22-10-34条Ⅱに従い、2024年5月16日の年次株主総会において、取締役会長ジャンドミニク・スナール氏に対して2023会計年度中に支払われ又は同会計年度について付与された報酬総額及び現物給付に関する特別決議の承認が求められる。
下記の表は、取締役会長ジャンドミニク・スナール氏の報酬要素に関する特別決議のための情報を示したものである。
| 承認のために提出 される報酬要素 | 前会計年度中 の支払額 | 前会計年度に 関する付与額 又は帳簿価額 | 概要 |
| 固定報酬(2023年) | 450,000ユーロ | 450,000ユーロ | 取締役会長は、12ヶ月の分割払いで450,000ユーロの年間固定報酬を受領する。 |
| 年間変動報酬 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、年間変動報酬を受領しない。 |
| 複数年変動報酬 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、複数年変動報酬を受領しない。 |
| 例外的な報酬 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、例外的な報酬を受領しない。 |
| ストック・オプション、業績連動株式又はその他の長期的給付 (新株予約権等) | 該当なし | 取締役会長は、ストック・オプション又は業績連動株式の形式による長期報酬から利益を受けない。 | |
| 取締役職に対する報酬 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、取締役職に関する報酬を受領しない。 |
| 現物給付 | 8,318ユーロ | 8,318ユーロ | 会長は、社用車1台及び運転手付き車1台から利益を受けた。 同氏は、フランス国内で勤務する従業員と同じ生命保険及び補完的医療制度から利益を受けている。 |
| 退職給付 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、退職給付条項から利益を受けない。 |
| 補完的年金制度 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、補完的年金制度から利益を受けない。 |
最高経営責任者としてのルカ・デメオ氏の報酬(2023年)
CEOの2023年度報酬の内訳
最高経営責任者の報酬の変遷
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023会計年度に関する最高経営責任者の報酬方針は、2023年2月15日の取締役会により設定され、次いで2023年5月11日の年次株主総会により承認された(第13号決議)。
最高経営責任者に関する2023会計年度の報酬方針の詳細については、2022年度有価証券報告書を参照のこと。
以下に提示する2023会計年度のルカ・デメオ氏の報酬要素は、フランス商法第L.22-10-9条Ⅰに示される情報の一部であり、特に、すべての取締役及び会社役員に対して2023会計年度中に支払われ又は同会計年度について付与された報酬総額及び現物給付を含んでいる。この情報は、フランス商法第L.22-10-34条Ⅰに従い、2024年5月16日の年次株主総会において、一般票決に付される。
さらに、フランス商法第L.22-10-34条Ⅱに従い、2024年5月16日の年次株主総会において、最高経営責任者ルカ・デメオ氏に対して2023会計年度中に支払われ又は同会計年度について付与された報酬総額及び現物給付に関する特別決議の承認が求められる。
なお、2023会計年度の最高経営責任者に対する変動報酬の支払は、2023会計年度に関して最高経営責任者に対して支払われ又は分配された報酬総額の要素及び現物給付が、2024年5月16日の年次株主総会により承認されることを条件としている。
2023会計年度の最高経営責任者の報酬総額は、同氏の報酬方針を厳格に実施したものである。
下記の表は、最高経営責任者ルカ・デメオ氏の報酬要素に関する特別決議のための情報を示したものである。
| 承認のために 提出される 報酬要素 | 2023会計年度に 関する付与額 又は帳簿価額 | 概要 | ||
| 固定報酬 (2023年) | 1,300,000ユーロ | 最高経営責任者は、12ヶ月の分割払いで1,300,000ユーロの年間固定報酬を受領する。 | ||
| 年間変動報酬 | 1,950,000ユーロ (2023会計年度について付与され、2024年に支払われる金額) | 2023会計年度中の支払額:1,950,000ユーロ 2022会計年度に関して付与されたこの金額は、2023年5月11日の年次株主総会において最高経営責任者の2022年の報酬要素の承認(第11号決議)が採択された後、2023年に支払われた。 2023年会計年度に関して付与された金額:1,950,000ユーロ 最高経営責任者の年間変動部分(全額現金で支払われる。)は固定部分に対する一定の割合に相当し、すべての業績目標が完全に達成された場合には150%に達する可能性がある。 2024年2月14日、取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023会計年度に関する最高経営責任者の年間変動報酬額を決定付ける業績基準の達成率を、以下の通り決定した。 2023会計年度に関する年間変動報酬の基準達成率(年間固定報酬に占める比率で表示) | ||
| 最高額(%) | 達成率(%) | |||
| 財務基準 | 90% | 90% | ||
| ルノー・グループの営業総利益率 (ルノー・グループOM) | 22.5% | 22.5% | ||
| フリー・キャッシュ・フロー(FCF) | 22.5% | 22.5% | ||
| 使用総資本利益率(ROCE) | 22.5% | 22.5% | ||
| 固定費(FC) | 22.5% | 22.5% | ||
| 戦略・持続可能性基準 | 60% | 60% | ||
| 戦略 | 10% | 10% | ||
| 持続可能性 | 40% | 40% | ||
| 顧客満足/品質 | 10% | 10% | ||
| 合計 | 150% | 150% | ||
| 業績基準達成率の評価 1. 財務基準(量的) 以下に分析する通り、財務基準の90%(最大90%中)が達成された。 ・ ルノー・グループの営業総利益率(ルノー・グループOM)基準:22.5%(最大22.5%中) ・ ルノー・グループOM < 基準境界値の場合は0% ・ ルノー・グループOM = 上の境界値の場合は18% ・ ルノー・グループOM ≥ 最大境界値の場合は22.5% ルノー・グループOMの最大境界値は6.7%に設定された。2023年のルノー・グループOMは記録的水準の7.9%に達し、最大境界値を上回った。 ・ フリー・キャッシュ・フロー(FCF)基準:22.5%(最大22.5%中) ・ FCF < 基準境界値の場合は0% ・ FCF = 上の境界値の場合は18% ・ FCF ≥ 最大境界値の場合は22.5% FCFの最大境界値は2,700百万ユーロに設定された。2023年12月31日時点のFCFは記録的水準の3,024百万ユーロに達し、最大境界値を上回った。 ・ 使用総資本利益率(ROCE)基準: 22.5%(最大22.5%中) ・ ROCE < 基準境界値の場合は0% ・ ROCE = 上の境界値の場合は18% ・ ROCE ≥ 最大境界値の場合は22.5% ROCEの最大境界値は21%に設定された。2023年のROCEは2022年の2倍を超える28.5%に達し、最大境界値を上回った。 ・ 固定費(FC)基準:22.5%(最大22.5%中) ・ FC > 基準境界値の場合は0% ・ FC = 上の境界値の場合は18% ・ FC ≤ 最大境界値の場合は22.5% 2023年の固定費は、最大境界値を0.1%下回った。 2. 戦略・持続可能性基準 以下に分析する通り、戦略・持続可能性基準の60%(最大60%中)が達成された。 a) 戦略:10%(最大10%中) この業績基準に関する3つの指標は質的目標を指すものである。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、これら3つの指標を達成又は超過したことに注目した。 ・ エスパスの発売の成功(加重率12.5%) 2023年6月に発売されたルノー・エスパスは、ハイエンド・バージョンの販売台数の多さで成功し、収益性に好影響を与えた。マスコミ報道も非常に好意的である。 ・ 2026年+商品ラインナップとルノー・グループの2030年の目標との整合性(加重率12.5%) 2026年+プログラムの財政的軌跡は、2030年までに営業総利益率10%という目標に近づいている。 ・ ホース及びアンペアの各組織の創設とリーダーシップ・チームの任命(加重率75%) ホース及びアンペアの各組織が創設され、経営チームが任命された。両組織は現在業務を行っている。 b) 持続可能性:40%(最大40%中) この業績基準の指標は量的な目標を指している。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、これら3つの指標を達成又は超過したことに注目した。 ・ 健康と安全性(労働災害発生率)(15%) 2023年の目標は、FR2比率(ルノーの従業員及び臨時労働者の損失時間を伴う労働災害発生率)を、1.7%とすることであった。2023年のFR2比率は1.48%に達し、この水準は達成された。 ・ 「ルノウ」大学の発展(2023年に3,000名のトレーニング実施を目標とする。)(15%) 2023年には10,000名超がルノウ大学でトレーニングを受けた。 ・ 循環型経済事業の発展:2023年にフラン工場における中古車及び機械部品の改修台数を増加(10%) 2022年の30,684台に対し、2023年には54,000台の中古車がフラン工場で改修された。 c) 顧客満足度/品質:10%(最大10%中) この業績基準の2つの指標は質的な目標を指す。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、これら2つの指標を達成又は超過したことに注目した。 ・ 事故発生率の低減(1,000台当たり件数(K‰)で測定されるルノー・グループの製品の品質と耐久性の向上)(5%) 「GMF 3MIS WORLD」と呼ばれるこの指標は、路上走行開始3ヶ月後の車両事故数を測定するものである。この数値は目標の31 K‰に対して22 K‰まで低下し、低減目標は達成された。 ・ 「ディーラーeレピュテーション」(ディーラーのデジタル・レピュテーション)で測定される顧客満足度(5%)。 この目標は達成された:100%の国々(36ヶ国)が目標を達成した。 したがって、取締役会は、2023年会計年度における業績基準の総達成率は150%であることに注目し、その結果、2023会計年度のルカ・デメオ氏の変動報酬を総額1,950,000ユーロに設定することを決定した。 | ||||
| 複数年変動報酬 | 該当なし | 最高経営責任者は、複数年変動報酬を受領しない。 | ||
| 例外的な報酬 | 該当なし | 最高経営責任者は、例外的な報酬を受領しない。 | ||
| ストック・オプション、業績連動株式又はその他の長期的給付(新株予約権等) | 75,000株の業績連動株式=1,419,330ユーロ (分配日におけるIFRS2評価による帳簿価額) 22,500株の業績連動株式=467,775ユーロ (分配日におけるIFRS2評価による帳簿価額) | 75,000株の業績連動株式の最初の分配 2023年5月11日の取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023年5月11日の年次株主総会により承認された報酬方針に従って、2023会計年度に関して、業績連動株式75,000株を最高経営責任者に分配した。 この業績連動株式75,000株のうち、最終的に権利が確定する株式数は、以下の業績基準の達成率に左右される。 ・ 株主総利回り(TSR)(最大25%) ・ 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジジョン(最大25%) ・ 1台当たり純売上高の年間増加率(最大25%) ・ ヨーロッパにおける電気乗用車の販売台数の構成割合(最大25%) 業績連動株式の追加分配 2023年12月14日の取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023年に予定されていたルノー・グループの再編の各段階が有効に実施されたことを確認した後に、2023年5月11日の年次株主総会により承認された報酬方針に従って、2023会計年度に関して、業績連動株式22,500株を最高経営責任者に追加分配する手続を進めた。 2回の分配において同一であるこれらの業績基準は、3年間の累積期間(2023年、2024年、2025年)にわたって測定される。 また、業績連動株式の最終的な取得は、取締役会による2回の各付与日から3年超の在籍条件に従う。 最高経営責任者に対する当該業績連動株式の分配は、ルノーS.A.の株式資本の0.033%に相当するものであった。 | ||
| 共同投資制度 | 共同投資株式7,790株=143,784ユーロ (分配日におけるIFRS2評価による帳簿価額) | 2023年9月27日、最高経営責任者は、2023年共同投資制度に基づいてルノー株式7,790株を38.2742ユーロの株価で購入することにより、298,156.02ユーロを投資した。 2023年5月11日の年次株主総会により承認された報酬方針に従い、2023年12月14日の取締役会は、2023年共同投資制度に基づいて、業績連動株式(以下「共同投資株式」という。)7,790株を、最高経営責任者に分配した。 この共同投資株式の最高経営責任者への分配は、ルノーSAの株式資本の0.003%に相当する。 なお、これらの共同投資株式7,790株のうち、最終的に取得される株式数は、以下の業績基準の達成度により決定する。 ・ 株主総利回り(TSR)(最大20%) ・ ルノー・グループ営業総利益率(ルノー・グループOM)(最大20%) ・ 使用総資本利益率(ROCE)(最大20%) ・ 事故発生率の低減(GMF 3 MIS WORLD)(最大20%) ・ CO2排出量の低減(ヨーロッパで製造された車両1台当たりKg)(最大20%) これらの業績基準は、3年間の累積期間(2024年、2025年、2026年)にわたって評価される。 また、共同投資株式の取得は、分配日から最短3年間の在籍条件に従う。さらに、権利が確定した株式は、制度の実施日から最短5年間の保有を条件とする。 | ||
| 取締役職に対する報酬 | 該当なし | 最高経営責任者は2023年5月11日以降、これに関する報酬を受領しなかった。 | ||
| 現物給付 | 16,940ユーロ (帳簿価額) | 最高経営責任者は、社用車2台及び運転手付き社用車1台から利益を受ける。 同氏は、国際的医療保障のほか、フランス国内で勤務する従業員と同じ生命保険及び補完的医療制度からの利益も受けている。 | ||
| 退職給付 | 0ユーロ | 最高経営責任者は、取締役会の主導で解雇された場合、取締役会が設定した業績条件の達成を条件として、過去2年間の年間固定・変動報酬総額の平均に相当する退職金を、退職後6ヶ月以内に一括払いで受領する権利を有する。 この退職給付は、重大又は甚だしい不正行為による解雇の場合には支払われない。 退職給付及び競業禁止補償の総額は、競業禁止契約(下記参照)を実施する場合、2年間の年間固定・変動報酬を超えることはできない。 取締役会は、2020年2月13日に開催された会議において、退職給付金の支払いに関する業績条件を設定した。この給付を受けるためには、退職前の最終2会計年度(2021年に退職した場合は1会計年度のみ)において、以下の累積的条件を満たす必要がある。 ・ 最高経営責任者の年間変動報酬に関する業績基準の最低で80%の合計達成率 ・ ルノー・グループのフリー・キャッシュ・フロー目標の達成 | ||
| 競業禁止補償 | 0ユーロ | 取締役会は、2020年2月13日に開催された会議において、ルカ・デメオ氏との競業禁止契約の締結を承認した。 取締役会は、自動車市場の特に競争の激しい性質、同市場におけるルカ・デメオ氏の職務の重要性及び認められた能力、同氏が利用可能な手段、並びに同氏が保持し、またアクセス可能な機密情報を考慮して、ルノー・グループの正当な利益を保護するこの競業禁止契約の締結が、ルノーの利益に資するものとみなした。 同契約に基づき、ルカ・デメオ氏は、最高経営責任者としての任期の終了時において、自らのため、自動車の設計・組立・マーケティング部門(主に乗用車及び商用車)の会社のため、又は自動車サプライヤーのために、ルノー・グループと競合する活動に直接的又は間接的に従事しないことを約束する。 当該条項の適用は、以下の通り限定されている。 ・ ルカ・デメオ氏の任期の行使が実質的に終了した日から12ヶ月間 ・ 欧州大陸の国々及び日本並びに欧州及び日本の自動車・装備品メーカー 競業禁止義務の見返りに、ルカ・デメオ氏は、当社から、契約の適用期間中(12ヶ月間)、契約違反がないことを条件として、総額で1年間の年間報酬総額(固定報酬及び現金で支払われる年間変動報酬)に相当する金銭的な補償を受ける。これは12ヶ月の分割払いで支払われる。この計算に用いる年間報酬総額は、会社役員の任期終了日前の12ヶ月間に支払われた報酬となる。 AFEP-MEDEF規範の勧告に基づき、当社の取締役会は、ルカ・デメオ氏の退職時に、この競業禁止契約を適用するかを決定し、また、同契約を一方的に放棄することができる。なお、ルカ・デメオ氏が退任した場合又は65歳に達した場合は、報酬の支払義務は生じない。 | ||
| 補完的年金制度 | 0ユーロ | 取締役会は、2020年2月13日の会議において、ルカ・デメオ氏を対象とする補完的年金制度を承認した。 取締役会は、ルカ・デメオ氏のためにこの制度を実施することにより、当社が最高経営責任者の忠誠を維持、促進することができるとみなした。 最高経営責任者の補完的年金制度は、ルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーのために整備されている制度(いわゆる「第83条」及び「第82条」)と同じである。 a) 義務的確定拠出型年金制度(第83条) この拠出額は、以下に相当する。 ・ フランスの社会保障制度上の上限額(バンドC)の4倍から8倍に相当する年間報酬総額の3.5%(2.5%は当社が、1%は最高経営責任者が支払う。) ・ 次いで、フランスの社会保障制度における上限額(バンドD)の8倍から16倍に相当する年間報酬総額の8%(5%は当社が、3%は最高経営責任者が支払う。) 拠出総額(当社及び役員の拠出分)は、フランスの社会保障制度上の上限額の8倍の8%に相当する一括金に限定されている。 2023会計年度に関する当社の拠出額は18,146.76ユーロであった。 b) 選択的確定拠出型年金制度(第82条) 最高経営責任者は、会社役員及びルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーを受益者として2020年7月1日から新設された確定拠出型年金制度(第82条)の恩恵を受けている。 この新制度は、当社が、実際に受領された年間報酬総額(固定及び変動)の12.5%に相当する拠出金を、第三者機関(保険会社)に支払うことを規定している。 2023会計年度に関して当社が最高経営責任者のために保険会社に支払った拠出額は、406,250.04ユーロであった。 このようにして支払われた拠出金は、いかなる優遇税制や社会保障制度からも利益を受けない。このため、最高経営責任者は、自己に代わって保険会社に支払われた拠出金の額に相当する補償金を一括で受領する。最高経営責任者に対するこの補償金の支払いは、保険会社に対する拠出金の支払いと同時に行われ、2023会計年度に関する支払額は406,250.04ユーロであった。 拠出金及び一括払い補償金の額は、その算定根拠にルノー・グループの業績に関連する変動報酬部分が含まれるため、当社の業績に左右される。 | ||
2021会計年度に関する最高経営責任者の長期変動報酬の業績基準の達成率
2021年4月23日開催の年次株主総会により承認された報酬方針に従い、2021年4月23日の取締役会は、2021会計年度について、業績連動株式75,000株を最高経営責任者に付与した。
権利が確定する株式数は、3年間の累積期間(2021年、2022年、2023年)にわたって評価される以下の業績基準の達成を条件とする。
・ 株主総利回り(TSR)(最大25%)
・ フリー・キャッシュ・フロー(FCF)(最大25%)
・ 1台当たり総収益の年間増加率(最大25%)
・ グローバル・カーボン・フットプリント(世界中で登録されたルノー・グループの乗用車及び商用車からのCO2排出量の削減)(最大25%)
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2024年2月14日、取締役会は、2021年に関して最高経営責任者に付与された業績連動株式の業績基準の達成率(以下の通り)に注目した。
| 基準 | 加重率 | 支払率(分配に占める比率) | 達成率 |
| 株主総利回り(TSR) | 25% | ・TSR < ベンチマークの場合は0% ・TSR = ベンチマークの場合は11.25% ・TSR ≥ ベンチマーク+10%の場合は25% ベンチマーク < TSR < ベンチマーク+10%の場合は線形補間 | 0% 2021年-2023年のTSRは-3.99%であり、同期間のベンチマーク(31.26%)を下回った。 |
| フリー・キャッシュ・ フロー(FCF) | 25% | ・FCF < 予算の場合は0% ・FCF = 予算の場合は17.5% ・FCF ≥ 予算+20%の場合は25% 予算 < FCF < 予算+20%の場合は線形補間 | 25% 2021年-2023年の累積FCFは6,415百万ユーロであり、同期間の予算において設定された累積額(4,287百万ユーロ)を上回った。 |
| 1台当たり純収益の年間増加率 | 25% | ・年間増加率 < 3%の場合は0% ・年間増加率 = 3%の場合は17.5% ・年間増加率 ≥ 4%の場合は25% 3% < 年間増加率 < 4%の場合は線形補間 | 25% 1台当たり総収益の累積年間増加率は34.3%と定められた。 |
| CO2排出量 - カーボン・フットプリント | 25% | ・平均カーボン・フットプリント < ルノー・グループの目標値の場合は0% ・平均カーボン・フットプリント = ルノー・グループの目標値の場合は17.5% ・平均カーボン・フットプリント ≤ ルノー・グループの目標値-2.5ポイントの場合は25% ルノー・グループの目標値-2.5ポイント < 平均カーボン・フットプリント < ルノー・グループの目標値の場合は線形補間 | 20.93% 目標は、世界中で登録されたルノー・グループのLCV及び乗用車のカーボン・フットプリントを、2010年から2023年までの間に27%削減することであった。2023年12月末現在、このカーボン・フットプリントの削減率は2010年比28.14%であった。 |
| 合計 | 100% | 70.93% |
このため、取締役会は、2021年会計年度に関する最高経営責任者の長期変動報酬の業績基準の総達成率が70.93%であったことに注目した。その結果、本業績連動株式分配制度に関する規則の定めに基づき、2024年4月23日に、ルカ・デメオ氏に関して、合計で53,197株の権利が確定する。
最高経営責任者は、最高経営責任者の利益と株主の利益とを十分に合致させるため、任期満了までの間、業務執行役員として権利が確定した業績連動株式の25%を保持する義務を負っている。
会社役員の報酬総括表
以下の表は、AFEP-MEDEF規範の勧告に基づいて作成された。
表1-各業務執行役員に分配された報酬、オプション及び株式の総括
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第1表)
(単位:ユーロ)
| 2023年 | 2022年 | 2021年 | |
| 最高経営責任者 ルカ・デメオ | |||
| 当該会計年度に関して分配された報酬(詳細は表2に記載) | 3,266,940 | 3,263,131 | 3,196,811 |
| 当該会計年度に分配されたオプションの価値(詳細は表4に記載) | なし | なし | なし |
| 当該会計年度に分配された業績連動株式の価値(詳細は表6に記載)(1) | 1,887,105 | 1,061,718 | 1,550,156 |
| その他の長期報酬制度(共同投資制度)の価値(詳細は表6に記載) | 143,784 | 191,854 | なし |
| 合計 | 5,297,829 | 4,516,703 | 4,746,967 |
(1) 2023会計年度については、この金額は、2023年5月11日の当社株主総会により承認された報酬方針に従って行われた最高経営責任者に対する業績連動株式の2回の分配の価値に相当する。すなわち、2023年5月11日の取締役会による業績連動株式75,000株の分配と、2023年12月14日の取締役会による業績連動株式22,500株の追加分配である。各分配は、取締役会による当該株式の分配日現在のIFRS2に基づく手法を使用して評価された。
表2-各業務執行役員に支払われた報酬の総括
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第2表)
| (単位:ユーロ) | ||||||
| 2023年 | 2022年 | 2021年 | ||||
| 分配額 | 支払額 | 分配額 | 支払額 | 分配額 | 支払額 | |
| 最高経営責任者 ルカ・デメオ | ||||||
| 固定報酬 | 1,300,000 | 1,300,000 | 1,300,000 | 1,300,000 | 1,300,000 | 1,300,000 |
| 年間変動報酬 | 1,950,000 | 1,950,000 | 1,950,000 | 1,885,000 | 1,885,000 | 418,773 |
| 例外的な報酬 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 取締役職に対して分配された 報酬 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
| 現物給付 | 16,940 | 16,940 | 13,131 | 13,131 | 11,811 | 11,811 |
| 合計 | 3,266,940 | 3,266,940 | 3,263,131 | 3,198,131 | 3,196,811 | 1,730,584 |
表3-各業務執行役員に対する給付の総括
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第11表)
| 業務執行役員 | 雇用契約 | 補完的 年金制度 | 役職の停止/変更後支払うべき又は その可能性が高い支払い又は給付 | 競業禁止契約により発生する支払い | その他の 報酬 |
| 最高経営責任者 ルカ・デメオ 任期開始:2020年7月 任期終了:現任 | なし | あり | あり | あり | なし |
表4-当会計年度中に各業務執行役員に分配されたストック・オプション
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第4表)
当会計年度中、業務執行役員に対するストック・オプションの分配はなかった。
表5-当会計年度中に各業務執行役員が権利行使したストック・オプション
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第5表)
最高経営責任者ルカ・デメオ氏はストック・オプションを保有していない。
表6-当会計年度中に各業務執行役員に分配された業績連動株式(1)
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第6表)
| プランの 番号 及び日付 | 株式数 | 連結決算において採用された方法を用いて計算した 業績連動株式の 価値 | 権利 確定日 | 入手 可能日 | 業績条件 | |
| 最高経営責任者 ルカ・デメオ | 30 CEO 2023年 5月11日 | 75,000 | 1,419,330ユーロ | 2026年 5月11日 | 2026年 5月11日 | あり これらの業績連動株式の権利確定は、以下の業績基準の達成に左右される。 ・株主総利回り(TSR)、最大25% ・自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション、最大25% ・1台当たり純収益の年間増加率、最大25% ・ヨーロッパにおける電気乗用車の販売台数の構成割合、最大25% (詳細については2022年度ルノー有価証券報告書を参照のこと。) |
| 30 CEO - 追加 2023年 12月14日 | 22,500 | 467,775ユーロ | 2026年 12月14日 | 2026年 12月14日 | ||
| 30 CEO 共同投資 2023年 12月14日 | 7,790 | 143,784ユーロ | 2027年 2月14日 | 2028年 12月14日 | あり これらの共同投資株式の権利確定は、以下の業績基準の達成に左右される。 ・株主総利回り(TSR)、最大20% ・ルノー・グループの営業総利益率(ルノー・グループOM)、最大20% ・使用総資本利益率(ROCE)、最大20% ・事故発生率(GMF 3 MIS World)の低減、最大20% ・CO2排出量の削減(ヨーロッパで生産される車両1台当たりkg)、最大20% (詳細については2022年度ルノー有価証券報告書を参照のこと。) |
(1) 2023年2月15日の取締役会によって最高経営責任者に分配された共同投資株式は、本表には記載されていない。実際には、この分配は、2022年の共同投資制度へのデメオ氏の参加の一環として、2022会計年度に関する報酬方針に従って行われた。詳細については2022年度ルノー有価証券報告書を参照のこと。
表7-各業務執行役員に分配され、当会計年度中に入手可能となった業績連動株式
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第7表)
| プランの番号 及び日付 | 当会計年度中に入手 可能となった株式数 | 権利確定条件 | |
| 最高経営責任者 ルカ・デメオ | 2020年7月29日 | 45,421 | 最終的な取得株式数は、3年間の累積期間(2020年、2021年、2022年)にわたって評価される4つの業績基準の達成率によって決定された。また、これらの株式の権利確定は、株式の付与決定日から3年間の在籍を条件としていた。 これらの45,421株は、2023年7月29日に、ルカ・デメオ氏によって最終的に取得され、同日付で入手可能となった。 最高経営責任者は、任期満了までの間、業務執行役員として最終的に取得した業績連動株式に起因する株式の25%を保持する義務を負っている。 (詳細については、2022年度ルノー有価証券報告書を参照のこと。) |
取締役の報酬(2023年)
フランス商法第L.225-45条の規定に従い、2018年6月15日の年次株主総会は、年次株主総会が別段の決定を行うまで、2018会計年度及びその後の会計年度に取締役の間で分配される年間報酬額を1,500,000ユーロと設定した。
取締役の報酬方針は、取締役会及び各委員会の会議への出席に関する報酬の年間の最高額を設定するものであり、当該報酬は以下を含む。
・ 当該年度中の在職期間に応じて比例配分される固定部分
・ 当該年度中に開催された会議の総数に対する出席率に応じて比例配分される変動部分
取締役会及び委員会の会議への出席に関する変動部分は、AFEP-MEDEF規範の勧告第22.1号に従い、固定部分と比較して主たるものである。
この取締役の報酬方針は、2023年5月11日の年次株主総会において承認された(第14号決議)。
次の表は、2023年の取締役報酬の計算規則を示したものである。
(単位:ユーロ)
| 年間 固定部分 | 年間 変動部分 | 個人の総額 | 委員長職に対する 追加の年間固定部分 | 主席独立取締役に対する 追加の年間固定部分 | |
| 取締役会 | 18,000 | 35,000 | 53,000 | 0 | 20,000 |
| 委員会 | 5,000 | 15,000 | 20,000 | 20,000 | - |
なお、取締役会長及び最高経営責任者は取締役職に対する報酬を受領しない。
従業員を代表する3名の取締役及び従業員株主を代表する取締役は、当社の子会社内の雇用契約を保持し、またこの関連で、取締役の職務遂行とは関係のない給与を受領することが規定されている。したがって、かかる給与は開示されない。その他の現任取締役は、ルノーSA又はその支配下にある会社から、下表に記載されているものを除き、一切の報酬又は現物給付を受けなかった。
さらに、取締役は、その職務の執行に際して支出した費用、特に、取締役会及び委員会の会議に関連する旅費及び宿泊費の払戻しを受ける権利を有する。
2023年5月11日の年次株主総会で承認された報酬方針に定める規則に基づき、2023会計年度に関して取締役に帰属する報酬総額は1,054,071ユーロである。
取締役の個々の報酬額は、下表に示す通りであり、2024年に一括で支払われる。
これらの取締役の報酬要素は、フランス商法第L.22-10-9条Ⅰで示された情報の一部であり、2024年5月16日の年次株主総会において、フランス商法第L.22-10-34条Ⅰに基づく一般投票にかけられる。
非業務執行会社役員が受領した報酬に関する表
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第3表)
下表の総額は、取締役会により採択され、年次株主総会において承認された取締役報酬の分配・計算を規定する規則に基づいて計算されている。
| (単位:ユーロ) | ||||
| 取締役 | 2023会計年度 | 2022会計年度 | ||
| 2023会計年度に 関する分配額 | 2023会計年度中 の支払額 | 2022会計年度に 関する分配額 | 2022会計年度中 の支払額 | |
| スナール氏 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| デメオ氏(1) | 0 | - | - | - |
| バーバ氏 | 67,615 | 64,167 | 64,167 | 76,194 |
| バラ氏(2) | 73,000 | 73,000 | 73,000 | 77,000 |
| ベンサラ=チャクロウン氏 | 67,808 | 64,167 | 64,167 | 73,000 |
| クールブ氏(3) | 64,923 | 61,250 | 61,250 | 66,000 |
| ダーメイラック氏 | 73,000 | 73,000 | 73,000 | 80,361 |
| デルピ氏 | 85,115 | 84,667 | 84,667 | 39,472 |
| ディグリップ氏(2) | 73,000 | 73,000 | 73,000 | 36,472 |
| フルーリォ氏 | 127,615 | 133,000 | 133,000 | 114,667 |
| ジャンティ氏(2) | 73,000 | 73,000 | 73,000 | 68,000 |
| ル・ビエ氏(3)(4)(9) | - | 29,929 | 29,929 | - |
| マゼラ氏(5) | 22,186 | 67,083 | 67,083 | 36,472 |
| オステルターク氏(2)(6) | - | - | - | 35,778 |
| ペルソン氏(2) | 73,000 | 73,000 | 73,000 | 80,083 |
| 芹澤氏 | 73,000 | 73,000 | 73,000 | 74,000 |
| スーリス氏(7) | - | 41,333 | 41,333 | 93,000 |
| 田川氏(8) | 0 | 0 | 0 | 0 |
| トーマス氏(6) | - | - | - | 39,397 |
| ヴィアル氏(3)(4) | - | 36,452 | 36,452 | 85,000 |
| ウィンクラー氏 | 93,000 | 93,000 | 93,000 | 78,000 |
| ザイデンウェーバー氏(3)(9) | 87,808 | 20,702 | 20,702 | - |
(1) 2023年5月11日に任期が始まった取締役。
(2) 従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役にその役職に関して支払われる報酬は、その所属する各労働組合に支払われる。
(3) フランス政府を代表する取締役。各人の役職に関してクールブ氏、ル・ビエ氏、ヴィアル氏及びザイデンウェーバー氏に分配された報酬は、2014年8月20日の命令第2014-948号に従いフランス国家予算に対して支払われる。
(4) ヴィンセント・ル・ビエ氏は、株式公開会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日付政令第2014-948号、2014年8月20日付デクレ第2014-949号及び当社定款の規定に基づき、2022年6月21日付の経済大臣の命令により、マルタン・バイアル氏の後任として選任された。
(5) 2023年5月11日に任期が終了した取締役。
(6) 2021年4月23日に任期が終了した取締役。
(7) 2022年5月25日に任期が終了した取締役。
(8) ルノーの取締役を務める従業員には当該役職に関する報酬の受領資格がないことを定めた日産の社内方針に基づき、田川丈二氏はルノーの取締役職に関する報酬を一切受け取らない。
(9) フランス政府を代表する取締役。アレクシス・ザイデンウェーバー氏は、株式公開会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日付政令第2014-948号、2014年8月20日付デクレ第2014-949号及び当社定款の規定に基づき、2022年11月2日付の経済大臣の命令により、ヴィンセント・ル・ビエ氏の後任として選任された。
会社役員と従業員の報酬水準の比較(「公平性比率」)
フランス商法第L.22-10-9条の規定に従い、当社の会社役員と従業員の報酬の差異を測定するための比率を、以下の表に示す。
これらの要素は、フランス商法第L.22-10-9条Ⅰで示された情報の一部であり、2024年5月16日の年次株主総会において、フランス商法第L.22-10-34条Ⅰに基づく一般投票にかけられる。
比率の計算方法
第L.22-10-9条の条項に基づき、当該指標の計算において考慮される範囲は、コーポレート・ガバナンス報告書を発行する上場会社である。但し、ルノーSAには従業員がいないため、当該指標は、いずれもルノーSAの完全子会社である10社のフランスを拠点とする従業員の報酬に基づいて計算した。これらは、ルノーs.a.s、Sofrastock、RCIバンクSA、ルノー・リテール・グループ(RRGフランス)、アルピーヌ(ディエップ)、SODICAM 2、アンペア・ソフトウェア、アンペア・エレクトリシティ、アンペアS.A.S及びアンペア・クレオンである。
2023年にこれらの10社に雇用されていた31,001名は、2023年12月31日現在、フランス国内のルノー・グループの従業員の81%に相当する。
表に示された報酬には、以下の要素が含まれている。
・ 会計年度中に支払われた固定報酬
・ 会計年度中に支払われた変動報酬
・ 会計年度中に支払われた取締役職に対する報酬(該当する場合)
・ 会計年度中に支払われた現物給付の帳簿価額
・ 会計年度中に分配された業績連動株式(IFRS価額)
・ 会計年度中に支払われた利益分配及びインセンティブ賞与
これら10社の従業員及びルノーSAの会社役員に対する報酬は、年額に換算した。
これに関連する会社役員は、最高経営責任者及び取締役会長である。
提示された報酬は、個々の役員ではなく職位に関連するものであるため、同じ職位の役員の変更は、5年間にわたる情報の表示に影響を与えない。
比率の表示
| (単位:ユーロ) | ||||||
| 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | ||
| 取締役会長 | 年間報酬 | 458,749 | 459,476 | 458,992 | 378,975 | 453,499 |
| 変動率(N/N-1)(%) | 0% | 0% | 21% | -16% | ||
| 従業員の平均報酬に対する 比率 | 7.2 | 6.8 | 7.6 | 7 | 7 | |
| 変動率(N/N-1)(%) | 6.6% | -10.7% | 10.7% | -8% | ||
| 従業員の報酬中央値に対する 比率 | 9.2 | 9.3 | 10.6 | 8 | 9 | |
| 変動率(N/N-1)(%) | -2.1% | -11.6% | 25.1% | -9% | ||
| 最高経営責任者 | 年間報酬 | 5,298,259 | 4,445,548 | 3,281,129 | 2,606,926 | 3,401,812 |
| 変動率(N/N-1)(%) | 19% | 35% | 26% | -23% | ||
| 従業員の平均報酬に対する 比率 | 84 | 66 | 54 | 47 | 56 | |
| 変動率(N/N-1)(%) | 27% | 21% | 16% | -15% | ||
| 従業員の報酬中央値に対する 比率 | 106 | 90 | 76 | 58 | 70 | |
| 変動率(N/N-1)(%) | 17% | 20% | 30% | -17% | ||
| 従業員 | 平均報酬 | 63,309 | 67,623 | 60,312 | 55,124 | 60,823 |
| 変動率(N/N-1)(%) | -6% | 12% | 9.40% | -9% | 1% | |
| 報酬中央値 | 50,115 | 49,158 | 43,406 | 44,851 | 48,824 | |
| 変動率(N/N-1)(%) | 2% | 13% | -3.2% | -8% | 2% | |
| ルノー・グループの 業績 | ルノー・グループの 営業総利益率 | 7.9% | 5.6% (2) | 3.6% (2) | -0.8% | 4.8% |
| 変動率(N/N-1)(%) | 60% (1) | 125% (3) | 550% | -113% | -24% | |
(1) 2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用による調整を考慮した後の2022年の営業総利益率5.5%を元に計算した変動率。
(2) 当社が公表した営業総利益率。
(3) ロシア連邦の非継続事業に関連するIFRS第5号の適用による調整後の2021年の営業総利益率2.8%を元に計算した変動率。
2023会計年度における比率の変化の説明
2023年における従業員報酬の平均値の下降は、主に、検討対象とした企業の範囲が2022年に比べて拡大したことによるものである。
2023年の最高経営責任者の報酬の増加は、2023年に同氏に分配された業績連動株式の数の増加と、会計評価額の上昇によるものである。
過年度の比率の変化については、当社の各年のユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントで説明している。
2024会計年度に関する取締役及び会社役員の報酬方針
取締役会は、2024年2月14日開催の会議において、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2024会計年度に関する取締役会長(下記参照)、最高経営責任者(下記参照)及び取締役(下記参照)の報酬方針を設定した。
フランス商法第L.22-10-8条の規定に従い、2024会計年度に関する取締役及び会社役員の報酬方針は、2024年5月16日に開催される当社の年次株主総会に承認のために提出される。
2024会計年度に関する潜在的な変動報酬要素の支払いは、2024会計年度について支払われ又は分配される報酬総額の要素及び現物給付に対する、当社の通常株主総会の事後承認を条件とすることに留意すべきである。
取締役会長の報酬方針(2024会計年度)
フランス商法第L.22-10-8条Ⅱに従って2024年5月16日の年次株主総会に提出される決議
| 第16号決議 - 2024会計年度に関する取締役会長の報酬方針の承認 通常株主総会に対して要求される定足数及び過半数の条件に基づいて決議し、フランス商法第L.225-37条で言及されるコーポレート・ガバナンスに関する報告(取締役会が設定する取締役及び会社役員の報酬方針の要素について記載したもの)を検討した年次株主総会は、フランス商法第L.22-10-8条に従い、当社の2023年度ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント第3.2.4.1章に提示された2024会計年度の取締役会長の報酬方針を承認する。 |
年間固定報酬
取締役会長の年間固定報酬は、同役職が引き受け、これに付帯する責任及び職務、並びにこの地位を保有する者の技術、経験及び経歴の水準を反映している。
2024年の年間固定報酬は、引き続き、12ヶ月の分割払いで支払われる総額450,000ユーロである。
取締役会長は、非業務執行職であることから、またフランスにおける市場のベストプラクティスに従い、現金又は業績連動株式の形式による短期又は長期の変動報酬を一切受領しない。
年間変動報酬
取締役会長は、年間変動報酬を受領しない。
複数年変動報酬
取締役会長は、複数年変動報酬を受領しない。
例外的な報酬
取締役会長は、2024会計年度に関して、例外的な報酬を受領しない。
長期報酬
取締役会長は、長期報酬を受領しない。
取締役職に対する報酬
取締役会長は、取締役職に関する報酬を受領しない。
現物給付
取締役会長は、社用車2台(1台は運転手付き)から利益を得ている。同氏は、フランス国内で勤務する従業員と同じ生命保険及び補完的医療制度からも利益を得ている。
サービス提供契約
当社と取締役会長との間には、サービス提供契約は締結されない。
契約時賞与
取締役会長は、契約時賞与を受領しない。
退職給付
取締役会長は、退職給付、競業禁止補償又は補完的年金制度から利益を受けない。
最高経営責任者の報酬方針(2024会計年度)
フランス商法第L.22-10-8Ⅱ条に従って2024年5月16日の年次株主総会に提出される決議
| 第17号決議 - 2024会計年度に関する最高経営責任者の報酬方針の承認 通常株主総会に対して要求される定足数及び過半数の条件に基づいて決議し、フランス商法第L.225-37条で言及されるコーポレート・ガバナンスに関する報告(取締役会が設定する取締役及び会社役員の報酬方針の要素について記載したもの)を検討した年次株主総会は、フランス商法第L.22-10-8条に従い、当社の2023年度ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント第3.2.4.2章に提示された2024会計年度の最高経営責任者の報酬方針を承認する。 |
2020年1月にルカ・デメオ氏がルノー・グループの最高経営責任者に任命されたことが発表された当時、ルノー・グループはガバナンス上、戦略上の危機に陥っていた。すでに弱体化していたルノー・グループは、世界的なパンデミックの影響への対処を迫られ、財政状態も非常に悪化していた(2020年半期の成績:自動車部門の営業総利益は-1.6十億ユーロ、自動車部門のフリー・キャッシュ・フローは-6.4十億ユーロ、ルノー・グループの当期純利益は-7.4十億ユーロ)。2020年7月、取締役会とその会長ジャンドミニク・スナール氏は、ルノー・グループの立て直しを主導し、また内燃機関及びハイブリッド車に加え、電気自動車、ソフトウェア、新たなモビリティ・サービス及び循環型経済といった新たなバリューチェーンの登場に対応する新たな戦略を定める任務をルカ・デメオ氏に託した。
同氏による統治開始直後、2021年1月に発表したルノーリューション戦略プランは、ルノー・グループの競争力の回復を目指すものであった。最高経営責任者とそのチームの決断と尽力のおかげで、予想外の逆風(ロシアからの撤退、半導体危機など)にもかかわらず、当初の財務・経営目標は前倒しで達成された。4年足らずの間に、ルノー・グループは以下の事柄を達成した。
・ 健全な財政状態の回復(2023年から配当金支払いを再開、2022年から2023年の間にすべての金融信用格付機関が見通しをネガティブから安定的へ変更、2023年は記録的な営業総利益及びフリー・キャッシュ・フローを計上、銀行団から借り入れたフランス政府の保証付きローンを期限前返済)。
営業総利益率
売上高に占める割合(%)
フリー・キャッシュ・フロー
単位:十億ユーロ
(1) ロシアからの撤退を反映した調整後。
(2) IFRS第17号に基づき修正再表示されている。
・ 2024年から2025年にかけて17の競争力ある製品からなる新たなラインナップを発売し、また価値重視の販売方針をとることで、商業的リポジショニングを達成した。
・ 従業員をルノー・グループの新たな戦略的方向性の実施に参加させ、また大規模な従業員持株制度の立ち上げを通じてより適切な価値共有のための条件を作り出すことにより、従業員のコミットメントを強化した。従業員持株比率は2030年までに10%の達成を目指しているが、2023年末にはすでに2020年末比+1.6ポイントの5.07%に達している。
・ すべてのパートナーのための価値を創造する実利的かつ運用的なアプローチに基づいて、日産及び三菱とのアライアンスにおける長期的なパートナーシップを再定義した。
2024年、取締役会は、最高経営責任者としてのルカ・デメオ氏への委任を新たに4年間更新したいと考えている。
このような背景の下、また市場プラクティスに沿って、ガバナンス及び報酬委員会は、2020年以降のルノー・グループの発展(価値創造の勢いを回復)、異論なく認められた最高経営責任者のプロフィール、ルノー・グループの新規事業に関するものを含む同業他社のプラクティス、及びルノー・グループが社内外のステークホルダーに対して採用した価値共有方針に照らして、ルノー・グループの報酬方針を詳細に分析した。また、当委員会はその分析において、2020年の報酬方針が当時の状況に適合したものであり、同業者のプラクティスよりも低い報酬水準につながったことを考慮した。
この報酬方針の包括的な検討は、2022年(共同投資制度の導入)及び2023年(長期インセンティブプランに基づいて分配される株式数の増加)の2回に及ぶ一時的な調整の後に行ったものであり、かかる調整には、最高経営責任者に加えて、ルノー・グループの150名を超える主要従業員が関与し、長期的な価値創造を視野に入れたルノー・グループの徹底的な変革を支援するために一時的に実施された。但し、固定及び変動年次報酬要素については、最高経営責任者の任期の全期間を通して変更はなかった。
当委員会は、この検討の一環として、前回の年次株主総会において特定の株主が行った発言にも対処しつつ、報酬方針が魅力、人材維持、ステークホルダーの利益との一致という課題に適切に対応するよう確保するために、長期的な視点を取りたいと考えた。
実際に、取締役会は、投票結果を分析した結果、報酬要素をより明確にするために、報酬方針から共同投資制度を除外することを決定した。このように、より一般的な仕組みに戻すことで、報酬体系をよりシンプルにしたいという株主の期待に応えることができる。取締役会は、今後もルノー・グループの様々なステークホルダーと連携し、ステークホルダーの期待の変化をモニタリングしていく。
この徹底的な分析により、ルノー・グループの最高経営責任者の新任期の条件の定義の指針として、以下の3つの主要な目標が採用された。
・ 報酬を簡素化して透明性を高め、モニタリングを容易にすること。
・ 報酬をアップグレードして、魅力度の課題に対応すること。
・ 報酬をすべてのステークホルダーの利益と一致させること。
1. 報酬の簡素化
この簡素化の目標により、報酬方針から共同投資制度が除外され、また使用する業績基準の数が削減された。
共同投資制度は、幹部社員の個人的利益と株主の利益を一致させる興味深い方法であったが、多数の基準の設定につながった。そこで、取締役会は、業績連動株式の毎年の分配について、3つの財務基準と1つの持続可能な開発基準に関する最高経営責任者の行動に再び焦点を当てたいと考えた。
2. 魅力度の課題に対応する報酬のアップグレード
2つ目の目標は、急速に変化する当業界の将来に向けた戦略的ビジョンを持ち、長期的に実行するために必要なリーダーシップを備えた有能な幹部社員を惹きつけるための激しい競争の中で、最高経営責任者の報酬パッケージをアップグレードし、その魅力を確保することである。その必要性は、世界の自動車セクターにおいて異論なく認められている最高経営責任者のプロフィールによって強化される。
まず、ルノー・グループの変革という視点から、取締役会は、比較対象として使用するピアグループ(以下「パネル」という。)の構成を見直すことを決定した。
このため、ガバナンス及び報酬委員会は専門企業を採用し、以下の通り、業界の動向の把握と関連するパネルの選定を支援させた。
・ 多数の株主から発せられた期待に応えるため、当委員会は、非ヨーロッパ企業をパネルに含めなかった。
・ 次いで当委員会は、自動車セクターだけでなく、人材の誘致においてルノー・グループと競合する関連セクター(自動車部品メーカー、ソフトウェア、電機)の企業を選定することによって、ルノー・グループの戦略的な進化を反映させたいと考えた。
・ 従業員数や売上高などの基準を考慮の対象とした。これら2つの基準については、ルノー・グループはパネルの中央値近辺に位置している。
・ ルノー・グループの変革と業界で見られる変化を考慮すると、時価総額は意思決定における重要な基準ではなかった。実際、一部の企業の時価総額はルノー・グループとは合致しないものの、それらの事業の性質を考慮すれば、パネルに含めることは合理的である。
そこで、最高経営責任者の報酬の魅力を確保するため、2つ目の目標は、更新後のパネルの中央値まで報酬を引き上げることである。
以下の通り、合計13社が参照パネルに選定された。
| 自動車セクター | 関連セクター |
| ステランティス | コンチネンタル |
| フォルクスワーゲン | ミシュラン |
| メルセデス・ベンツ・グループ | ピレリ |
| BMW | シーメンス |
| アウディ | SAP |
| ボルボ | ABB |
| フェラーリ |
最高経営責任者の報酬をピアグループの報酬と一致させるという目標に加え、同氏のプロフィール(同氏が引き受けた課題及び同氏が達成した異論なく認められる成果を考慮した場合に、大きな変革の過程にあるセクターにおいて戦略的構造変革を推進する能力のある自動車セクターの国際的リーダーからなる非常に小さなグループの一員である。)に照らして、当委員会は、最高経営責任者の報酬をパネルの中央値まで引き上げることを決定した。このアップグレードの目標は、以下の通り、同氏のすべての報酬要素に適用された。
・ **年間固定報酬を1.7百万ユーロに設定する。**この増額の前は、最高経営責任者の年間固定報酬はパネルの一番下の四分位群に属しており、パネルの75%超の企業がルノー・グループの最高経営責任者の報酬よりも高い年間固定報酬を提示していた。この増額後の最高経営責任者の年間固定報酬は、パネルの中央値に位置づけられる。
・ 最高経営責任者の年間変動報酬の上限を、ルノー・グループの従業員に適用される上限(225%まで)に合致させるとともに、この上限に到達するための目標を引き上げ、優秀な成績を上げることを奨励する。ルノー・グループのホワイトカラーには、固定給の割合に対応する計算基準の最大225%の賞与を受ける資格がある。
・ 長期報酬の一部として付与される業績連動株式数を120,000株に増加する。この増加は、2023年の業績連動株式総数105,290株(特に共同投資制度を含む。)の分配に比べると、依然として緩やかである。
その結果、最高経営責任者の報酬総額は、パネルの第1四分位群の最下位から第2四分位群の最下位に移動することになる。委員会は、パネルの他の幹部社員に支払われる報酬と比較して妥当な水準を保ちつつ、最高経営責任者の報酬の魅力を確保するために、その報酬総額を第2四分位群の中央に位置づけるために、更新不可能な特定の「ルノーリューション・プラン」を、以下の通り分配することを決定した。
・ 最高経営責任者の任期の更新に際して、戦略プランに連動する在職・業績条件に従って行う株式の付与からなる「ルノーリューション・プラン」。自動車産業が直面する課題は、ルノー・グループのカルチャーの変化と徹底的な変革を要求している。この報酬要素は、最高経営責任者が4年の任期の全期間にわたって戦略プランを成功裏に実施することを確保するものである。本プランは、在任期間全体にわたり、IFRS価値で年額最高1.109百万ユーロ(すなわち、IFRS価値で総額4.437百万ユーロの業績連動株式を1回分配すること)に相当する。
以下のグラフは、最高経営責任者の報酬について、パネルと比較した位置付けを示したものである。透明性、一貫性、読みやすさの観点から、理論的に獲得可能な最大限の金額を報酬パッケージとして提示しているが、パッケージの80%は業績条件に左右される。
ルノーCEOの最高報酬(パネルとの比較)
LTI:IFRS価値による(2023年の付与)
ルノーリューション・プラン:任期を通じた年換算
3. 報酬をすべてのステークホルダーの利益と一致させること
3つ目の目標は、すべてのステークホルダーの利益が、最高経営責任者の報酬に対する修正と一致するよう確保することである。この目標は、一方では、従業員持株制度の強化と前年よりも著しく高い配当金の支払いに、また他方では、年間変動報酬と毎年の業績連動株式制度の金額の保有、返済、安定性を規定する新たな条件の設定に反映されている。
2022年以降、ルノー・グループは、ルノーリューション戦略の実行の一環として、従業員の株式保有を促進するための特に意欲的な政策に乗り出し、2030年までに従業員がルノーSAの資本の10%を保有することを目指している。2022年と2023年に実施した最初の2つのルノーリューション・シェアプランにより、ルノーの株式資本の1.6%に相当する約4.8百万株をルノー・グループの従業員に新たに譲渡することができた。2023年12月31日現在、従業員は株式資本の5.07%を保有している。
最高経営責任者の任期更新の一環として、取締役会は、価値の共有に対するルノー・グループのコミットメントを改めて表明し、また大規模な従業員による株式保有のスキームを更新したいと考えた。
このスキームは、新たな戦略の成功に対する集団的なコミットメントを強化し、またルノーの株主基盤の安定性に貢献しつつ、ルノー・グループの従業員の長期的利益を株主の長期的利益と一致させることに役立つものである。
また、株主の長期的利益との一致は、増配にも表れている。2024年5月16日の年次株主総会に承認を求めて提出される予定の2023年会計年度に関する配当案は1株当たり1.85ユーロであり、前年比で1株当たり1.60ユーロ増、配当性向は連結当期純利益の17.5%となる(ルノー・グループ持分)(*)。なお、配当方針では、配当性向を段階的、規律的に引き上げ、中期的に純利益(ルノー・グループ持分)の35%とすることを定めている。そのために、ルノー・グループは、「投資適格」信用格付への復帰という最優先事項を実現する必要がある。
(*) 日産株式の売却による償却額880百万ユーロを除く。
最後に、以下の通り新たな条件を導入することにより、株主の長期的利益との一致も確保された。
・ 「ルノーリューション・プラン」には以下が含まれる。
‐ 在職条件
‐ クローバック条項
取得年に続く2年間(すなわち2030年まで)において、財務諸表の修正再表示(会計基準を理由とする場合を除く。)につながる誤り又は不正確さの結果として、又は当社の行動規範に対する重大な違反があった場合、又は最高経営責任者の職務に関連して懲戒処分若しくは法的刑罰が科された場合は、取締役会は、最高経営責任者に対し、ルノーリューション・プランの金額の100%を上限として、返還を要求することができる。
‐ 取得後1年間の保有期間
この株式は、権利確定日から1年間の保有を条件としている。
なお、本プランは在任期間中の更新を予定していない。
・ 2024年以降分配される業績連動株式制度においては、任期を通じて保有義務のある株式の割合が、権利確定期間末時点で取得した株式の25%から33%まで拡大される。この保有要件は、株主の利益との長期的な一致を保証するものである。
・ 最高賞与率(225%)は、在任期間中同一とする。
・ 毎年の分配株式数は、在任期間を通じて変わらず、120,000株とする。
年間固定報酬
最高経営責任者の年間固定報酬は、12ヶ月の分割払いで支払われる年間総額1,700,000ユーロと設定されている。
年間変動報酬
年間変動報酬額は、すべての業績基準が完全に達成された場合、支払われた固定報酬の225%に達する可能性がある。年間変動報酬は全額現金で支払われる。
2024会計年度について取締役会が設定した業績基準には、4つの財務基準及び3つの戦略・持続可能性基準が含まれる。取締役会はこれらがルノー・グループの業績の主要な指標であり、特に戦略プラン、ルノーリューションを実施するものであるとみなしている。
これらの基準とその加重率は以下の表に示されている。
2024会計年度に関する財務基準(固定報酬の0%から135%)
最高経営責任者の変動報酬方針の継続性と安定性を確保するため、以下の4つの財務基準及びその加重率が維持されている。
・ ルノー・グループの営業総利益率(ルノー・グループOM)
・ フリー・キャッシュ・フロー(FCF)
・ 使用総資本利益率(ROCE)
・ 固定費(FC)
これらの財務基準はすべて量的基準である。
| ルノー・グループ 営業総利益率 (ルノー・グループOM) | フリー・キャッシュ・ フロー(FCF) | 使用総資本利益率 (ROCE) | 固定費 (FC) | |
| 目標 | 営業総利益率は当社の収益性の主要な指標である。 | 高水準のフリー・キャッシュ・フローは、当社において厳しい財務規律が使用され、成長への投資と配当の支払いを可能としていることを示している。 | ROCEは投下資本の収益性を測定するものであり、価値創造を反映する。 | この基準は、ルノー・グループの固定費のモニタリングを可能とするものである。 |
| 加重率 (固定報酬に 対する比率) | 最大33.75% | 最大33.75% | 最大33.75% | 最大33.75% |
| 支払率 | ・営業総利益率が基準境界値以下の場合は0% ・営業総利益率が上の境界値と同等の場合は18% ・営業総利益率が最大境界値以上の場合は33.75% 上下の境界値の間で線形補間 | ・フリー・キャッシュ・フローが基準境界値以下の場合は0% ・フリー・キャッシュ・フローが上の境界値と同等の場合は18% ・フリー・キャッシュ・フローが最大境界値以上の場合は33.75% 上下の境界値の間で線形補間 | ・ROCEが基準境界値以下の場合は0% ・ROCEが上の境界値と同等の場合は18% ・ROCEが最大境界値以上の場合は33.75% 上下の境界値の間で線形補間 | ・固定費が基準境界値以上の場合は0% ・固定費が上の境界値と同等の場合は18% ・固定費が最大境界値以下の場合は33.75% 上下の境界値の間で線形補間 |
商業上の機密保持のため、当社はこれらの財務基準の目標値を事前に開示していない。しかしながら、当社は、これらの基準の上下の境界値及び達成率を事後に開示する予定である。
2024会計年度に関する戦略・持続可能性基準(固定報酬の0%から90%)
量的・質的持続可能性基準(事故防止研究、循環型経済、従業員のスキルアップ/再教育)の構成比は、ルノー・グループの持続可能性戦略の3つの柱を反映しており、2022年以降の報酬方針と合致している。この戦略の詳細は、「持続可能な開発戦略」に示している。
戦略基準は、2024年の課題に適合するものとなっている。
| 戦略 | 持続可能性 | 顧客満足/品質 | |
| 目標 | 戦略プラン「ルノーリューション」の成功は、ルノー・グループの長期的な未来にとって優先事項である。 | この基準は強化されており、ステークホルダーの利益への配慮を強め、当社の持続的業績に貢献することを目的としている。 | 製品の品質及び顧客満足はルノー・グループの業績に直接貢献する。 |
| 加重率(固定報酬に対する比率) | 目標及び最大の場合15% | 目標及び最大の場合60% | 目標及び最大の場合15% |
| 量的指標 | ・健康と安全性:2024年の休業日数を伴う労働災害発生率の目標値は1.4% (FR2)(15%) ・「ルノウ」大学の進展:2024年の研修人数の目標は5,000名超(15%) | ・事故発生数:1,000台当たり件数(K°/°°)によって表示される年間目標の達成率(7.5%) ・「ディーラーEレピュテーション」(ディーラーのデジタル・レピュテーション)によって測定される顧客満足度(7.5%) | |
| 質的指標 | ・アンペアの強化の確保(5%) ・ラファール、セニック、ルノー5、ダスター、マスター、A290の発売の成功(5%) ・フレクシス:管理チーム及び運営組織の選任(5%) | ・循環型経済事業:ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル(TFIN)に向けた戦略的パートナーシップの推進(30%) |
フランス商法第L.22-10-34条Ⅱに従い、最高経営責任者への2024会計年度に関する年間変動報酬の支払いは、2024年12月31日に終了する会計年度の財務諸表を承認するために2025年に開催される年次株主総会の承認を条件とすることに留意すべきである。
複数年変動報酬
最高経営責任者は、複数年変動報酬を受領しない。
例外的な報酬
2024会計年度について、最高経営責任者は、例外的な報酬を受領しない。
長期報酬
当社の報酬原則に従い、最高経営責任者の報酬のかなりの部分は、最高経営責任者の報酬を株主の利益と確実に合致させるため、業績基準に応じて権利が確定する長期報酬で構成されている。
・毎年の業績連動株式分配制度
長期報酬は、主に、毎年分配される業績連動株式の形式をとっている。最高経営責任者に分配される業績連動株式の数は給与に対する比率ではなく絶対数で示され、その結果株価の上昇と下落の両方が、かかる長期報酬の価値総額に影響を与える。
最高経営責任者は、ルノー・グループの他の幹部社員と同じ基準で、また業務執行役員として適用されるもう1つの業績基準(株主総利回り - TSR)に従って、業績連動株式を受領する。
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2024年2月14日の取締役会は、2024会計年度に関して最高経営責任者に120,000株の業績連動株式を分配することを決定した。当該業績連動株式に関する業績基準は、3年の累積期間(2024年、2025年、2026年)にわたって測定される。
業績連動株式の権利確定は、さらに、取締役会による分配日から3年間在籍することを条件としている。
さらに、最高経営責任者について権利が完全に確定する株式の数は、以下の業績基準の達成率によって決定される。
ルノー業績連動株式制度の業績基準
ルノー・グループの戦略との密接な連動性を確保するため、以下の4つの基準を採用している。
| 株主総利回り (TSR) | 自動車部門のネット・ キャッシュ・ポジション | 1台当たり純売上高の増加率 | 温室効果ガスの削減 | |
| 目標 | TSRは株価の変動と支払配当金を反映する市場基準である。相対的TSRは、株主に提供された価値を、株主が利用可能な代わりの投資によって生み出される価値と比較して示したものである。 TSRは、ユーロストックス自動車・自動車部品指数の平均TSRとユーロストックス除金融指数の平均(両方を同等に加重)の合計で表されるベンチマークを参照して計算される。 | この指標は当社の財務収支、負債返済能力及び将来への投資能力の評価、運営に関する基準である。 | この基準は、ルノー・グループの収益性改善能力の主要な指標である。 | この指標は、スコープⅠ及びスコープⅡ(産業活動)とスコープⅢ下流(自動車の排出量)の均等な組み合わせである。 |
| 加重率(分配に占める比率) | 25% | 25% | 25% | 25% |
| 支払率 | ・TSRが厳密にベンチマークを下回った場合は0% ・TSRがベンチマークと同等の場合は17.5% ・TSRがベンチマーク+10%以上の場合は25% TSRがベンチマークとベンチマーク+10%の間の場合は、線形補間 | ・自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションが基準境界値以下の場合は0% ・自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションが上の境界値と同等の場合は17.5% ・自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションが最大境界値以上の場合は25% 上下の境界値の間で線形補間 | ・増加率が基準境界値以下の場合は0% ・増加率が上の境界値と同等の場合は17.5% ・増加率が最大境界値以上の場合は25% 上下の境界値の間で線形補間 | ・排出量の値が基準境界値以上の場合は0% ・排出量の値が上の境界値と同等の場合は17.5% ・排出量の値が最大境界値以下の場合は25% 上下の境界値の間で線形補間 |
| これは相対的基準であるため、当社は、業績期間末に平均値及び関連する達成率を公表する予定である。 | 商業上・財務上の機密保持のため、当社はこれらの基準の目標値を事前に開示していない。しかしながら、当社は、業績サイクル末に、これらの基準の目標値及び達成率を公表する予定である。 | |||
・4年間の「ルノーリューション・プラン」:2024年の業績連動株式の分配
ルノーリューション・プランは、在職・業績条件に従うことを前提として2024年に行うルノー株式の1回の分配で構成されている。分配の価値(IFRS基準に準拠して見積もられる。)は最大4,437,000ユーロであり、これが分配額の上限である。株式数は、分配日の前月のルノーの平均株価に基づき、取締役会により分配日に決定される。
2028年の権利確定時、業績条件の査定後において、権利が確定した株式の総価値は、分配日における株式の時価総額に相当する上限を超えることはできない。権利が確定した株式数は適宜下方修正される可能性がある。取締役会は、かかる上限を分配と権利確定の両方に適用することにより、ルノーリューション・プランの金額を管理下に置くことを意図している。
ルノーリューション・プランの業績基準
業績条件は、4年間の累積期間(2024年、2025年、2026年、2027年)にわたって評価される。それらは以下の通り、4つの主要な目標に基づく意欲的な戦略を反映している。
1. ルノー・グループを変革すること
2. 長期的な価値創造に向けて収益性の高いパートナーシップを組み合わせることで、有機的な実質成長を促進すること
3. 持続可能な成長に向けた循環型経済及びエネルギー移行のパイオニアとなること
4. 技術的進歩を成し遂げ、イノベーションの最前線に立つこと
これらの4つの目標は、活動の境界と分野ごとに分けられており、実施された措置の管理とモニタリングの強化が可能になっている。
このように、取締役会は、最高経営責任者の業績をその任期満了時に総体的かつ要求の厳しい方法で評価したいと望んでおり、また4年後には不適切であることが判明したり、さらに最高経営責任者を設定された方針から逸脱させたりする可能性がある数値指標にのみ焦点を当てることを回避したいと望んでいる。この変化する状況において、選定された4つの戦略目標は、報酬方針の他の要素にすでに組み込まれている主に量的な基準とは異なるものであり、明確かつ要求の厳しいロードマップを定めつつ、必要な距離を保つことを可能としている。取締役会は、業績期間末に徹底した評価を行い、ルノー・グループの株主とステークホルダーに公表する予定である。
| ルノー・グループを変革すること | 長期的な価値創造に向けて収益性の高いパートナーシップを組み合わせることで、有機的な実質成長を促進すること | 持続可能な成長に向けた循環型経済及びエネルギー移行のパイオニアとなること | 技術的進歩を成し遂げ、イノベーションをリードすること | |||||
| 範囲 | ルノー・グループ | ルノー | ダチア | アルピーヌ | ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル | モビライズ | アンペア | フレクシス |
| 目標 | 株主、顧客及び従業員のための価値創造を目的として、ルノー・グループの戦略的変革を加速する。 当社の目的と文化を振興し、未来のモビリティに対する共通のビジョン(環境及び社会的イノベーションを原動力とした低炭素、責任及び安全)を促進しつつ、持続可能な業績を生み出す。 最高幹部の後継者育成計画に多様性を組み込むことで、この戦略的変革の着実な実行を確保し、将来を確実にする。 | 新車発売と100%電気自動車への移行を通じてEUにおけるブランドイメージを向上させる一方で、地理的な対応範囲と欧州外への輸出を拡大する。 | CセグメントICEやハイブリッド車を通じてEUにおけるブランドイメージと収益性の向上を維持する一方で、電動化の道筋「á la Dacia」に弾みをつける。 | 投資の共有及びリスク分散のためのパートナーシップの専門知識を組み合わせた特別な市場開拓戦略を用いて、アルピーヌ・ドリーム・ガレージの発展を促進し、同ブランドのグローバル化を可能にする。 | 個人からOEM、サプライヤー、解体業者、保険会社に及ぶ自動車産業全体を対象に、自動車の全ライフサイクルに沿った循環型経済のソリューションを提供する独自のプラットフォームを開発する。 | ルノー・グループ及びその事業体の利益のために、エネルギー移行のための資産・技術・ソリューションを開発、資金提供、運営する。 | 技術/イノベーションの卓越性を担保しつつ、収益性の高い道筋を確立するため、次期電気自動車のラインナップを定義する。 | 電気自動車とLCVにおける従来のルノー・グループの主導的地位を活用し、ラストマイル物流事業の成長市場に対応する。 |
| 加重率(分配に占める割合(%)) | 30% | 10% | 10% | 10% | 10% | 10% | 10% | 10% |
このプランには任期中は更新されず、また以下の規定がある。
・クローバック条項
権利確定年の翌2年間(すなわち2030年まで)において、取締役会は、最高経営責任者に対し、故意の誤り若しくは不正確性により、又は当社の行動規範に対する重大な違反があった場合には、ルノーリューション・プランの金額の100%を上限として、返還を要求することができる。
・取得後の保有期間を追加する条項
ルノーリューション・プランの株式は、権利確定日から1年間の保有期間を条件としている。
業績連動株式制度の結果として権利が確定した株式を保持する最高経営責任者の義務
最高経営責任者は、任期終了まで、業務執行役員として権利が確定した業績連動株式の33%を保持する義務に従う。この要件の目的は、最高経営責任者の利益と株主の利益の十分な合致を確保することである。
リスク・ヘッジを行わないとの最高経営責任者による約束
AFEP-MEDEF規範の勧告に基づき、最高経営責任者は、業績連動株式の各回の分配時に、業績連動株式制度に起因する株式のリスク・ヘッジ取引を行わないことを約束する。
最高経営責任者の退職が業績連動株式の権利確定に及ぼす影響
権利確定期間の終了前にルノー・グループを退職した場合、最高経営責任者に分配された業績連動株式の喪失又は保持は、退職理由により決定される。
| 退職理由 | 権利未確定の業績連動株式の状況 |
| 解雇(権利確定期間の 最終日より前に発生) | 重大な不正行為による解雇の場合は、業績連動株式に対する権利を完全に喪失する。その他すべての解雇事例においては、権利確定期間に比例して保持する。 |
| 辞任(権利確定期間の 最終日より前に発生) | 権利を完全に喪失する。 |
| 任期満了 | 権利確定期間に応じて比例配分された権利を保持する。 最高経営責任者がルノー・グループ企業の従業員となった場合は、当該株式の権利確定日まですべての権利を保持する。 |
| 強制的又は自発的退任 | 権利確定期間の加速なしに保持する。プランの条件は、業績条件を含めて引き続き適用される。 |
| 就業不能/長期疾病 | 権利の保持。業績基準は完全に満たされたものとみなされる。 |
| 死亡 | 相続人又は受益者のために業績連動株式に対する権利が保持される。業績基準は完全に満たされたものとみなされる。 |
| 例外的状況 | 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、権利の例外的な維持を決定することができる。分配率は、権利確定期間中、最高経営責任者がルノー・グループに実際に在籍した期間を考慮して、比例配分される。権利確定期間の加速はなく、プランの条件は業績条件を含めて引き続き適用される。 |
なお、業績連動株式の権利確定期間について、支配権の変更の場合における早期終了条項は存在しない。
取締役職に対する報酬
最高経営責任者は、当社における取締役職に関して、いかなる報酬も認識しない。
現物給付
最高経営責任者は、2台の社用車及び1台の運転手付き社用車を支給される。また、国際的な医療保障並びにフランス国内で勤務する従業員と同じ生命保険及び補完的医療制度からも恩恵を受けることができる。
サービス提供契約
当社と最高経営責任者との間でサービス提供契約は締結されない。
契約時賞与
最高経営責任者は契約時賞与を受領しない。
退職給付
最高経営責任者は、取締役会の主導で解雇された場合、取締役会が設定した業績条件の達成を条件として、過去2年間の年間固定・変動報酬支払総額の平均に相当する退職金を、退職後6ヶ月以内に一括払いで受領する権利を有する。
この退職給付は、重大又は甚だしい不正行為による解雇の場合には支払われない。
退職給付及び競業禁止補償の総額は、競業禁止契約(下記参照)を実施する場合、2年間の年間固定・変動報酬を超えることはできない。
取締役会は、2020年2月13日に開催された会議において、退職給付金の支払いに関する業績条件を設定した。この給付を受けるためには、退職前の最終2会計年度において、以下の累積的条件を満たす必要がある。
・ 最高経営責任者の年間変動報酬に関する業績基準の最低で80%の合計達成率
・ ルノー・グループのフリー・キャッシュ・フロー目標の達成
競業禁止補償
取締役会は、2020年2月13日に開催された会議において、ルカ・デメオ氏との競業禁止契約の締結を承認した。
取締役会は、自動車市場の特に競争の激しい性質、同市場におけるルカ・デメオ氏の職務の重要性及び認められた能力、同氏が利用可能な手段、並びに同氏が保持し、またアクセス可能な機密情報を考慮して、ルノー・グループの正当な利益を保護するこの競業禁止契約の締結が、ルノーの利益に資するものとみなした。
同契約に基づき、ルカ・デメオ氏は、最高経営責任者としての任期の終了時において、自らのため、自動車の設計・組立・マーケティング部門(主に乗用車及び小型商用車)の会社のため、又は自動車サプライヤーのために、ルノー・グループと競合する活動に直接的又は間接的に従事しないことを約束する。
当該条項の適用は、以下の通り限定されている。
・ ルカ・デメオ氏の任期の行使が実質的に終了した日から12ヶ月間
・ 欧州大陸の国々及び日本並びに欧州及び日本の自動車・装備品メーカー
競業禁止義務の見返りに、ルカ・デメオ氏は、当社から、契約の適用期間中(12ヶ月間)、契約違反がないことを条件として、総額で1年間の年間報酬総額(固定報酬及び現金で支払われる年間変動報酬)に相当する金銭的な補償を受ける。これは12ヶ月の分割払いで支払われる。この計算に用いる年間報酬総額は、会社役員の任期終了日前の12ヶ月間に支払われた報酬となる。
AFEP-MEDEF規範の勧告に基づき、当社の取締役会は、ルカ・デメオ氏の退職時に、この競業禁止契約を適用するかを決定し、また、同契約を一方的に放棄することができる。なお、ルカ・デメオ氏が退任した場合又は65歳に達した場合は、報酬の支払義務は生じない。
補完的年金制度
取締役会は、2020年2月13日の会議において、ルカ・デメオ氏を対象とする補完的年金制度を承認した。
取締役会は、ルカ・デメオ氏のためにこの制度を実施することにより、当社が最高経営責任者の忠誠を維持、促進することができるとみなした。
最高経営責任者の補完的年金制度は、ルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーが利用できる制度(いわゆる「第83条」制度及び「第82条」制度)と同じである。
(a)義務的確定拠出型年金制度(第83条)
この拠出額は、以下に相当する。
・ 社会保障制度上の上限額(バンドC)の4倍から8倍に相当する年間報酬総額の3.5%(2.5%は当社が、1%は最高経営責任者が支払う。)
・ 次いで、フランスの社会保障制度における年間上限額(バンドD)の8倍から16倍に相当する年間報酬総額の8%(5%は当社が、3%は最高経営責任者が支払う。)
拠出総額(当社及び最高経営責任者の拠出分)は、フランスの社会保障制度上の上限額の8倍の8%に相当する一括金に限定されている。
(b)選択的確定拠出型年金制度(第82条)
最高経営責任者は、会社役員及びルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーを受益者として2020年5月1日付で設定された新たな選択的確定拠出型年金制度(第82条)の恩恵を受けている。
この新制度は、当社が、実際に受領された年間報酬総額(固定及び変動)の12.5%に相当する拠出金を、第三者機関(保険会社)に支払うことを規定している。
このようにして支払われた拠出金は、いかなる優遇税制や社会保障制度からも利益を受けない。このため、最高経営責任者は、自己に代わって保険会社に支払われた拠出金の額に相当する補償金を一括で受領することとなる。この補償金の支払いは、保険会社に対する拠出金の支払いと同時に行われる。
拠出金及び一括払い補償金の額は、その算定根拠にルノー・グループの業績に関連する変動報酬部分が含まれるため、当社の業績に左右される。
例外的状況の場合の調整条項
例外的に、取締役会は、最高経営責任者の年次変動報酬及び/又は長期報酬(業績連動株式制度)に関連する1つ以上の業績基準を修正し、かつ/又はパラメータ(加重率、トリガー値、目的、目標等)の基礎となる1つ以上の基準を上方修正(報酬方針に定める上限の範囲内で)及び下方修正する権限を有するものとする。
取締役会は、ルノー社外の特殊かつ例外的な状況が、当グループの業績に対して、取締役会が年次株主総会に提示するために本方針を採択した時点では予見することができなかった重大な影響をもたらす場合に限り、この選択肢を利用することができる。
これらの調整又は修正の目的は、報酬方針の適用に際して、この選択肢の使用につながった状況を考慮に入れた上で、最高経営責任者による効果的な業務の遂行を適切に反映することにある。これに関連して、取締役会は、いかなる変更も、かかる状況から見た当グループの業績及びすべてのステークホルダーの状況と相互に関連するものとなるよう、特に慎重に対処する。取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づいて決定を行い、またこの選択肢の利用に至った状況に関する自らの決定及び株主の利益との整合性について説明し、正当性を示すものとする。この選択肢を利用する場合は、株主に通知される。
取締役の報酬方針(2024会計年度)
フランス商法第L.22-10-8条Ⅱに従って2024年5月16日の年次株主総会に提出される決議
| 第18号決議 - 2024会計年度に関する取締役の報酬方針の承認 通常株主総会に対して要求される定足数及び過半数の条件に基づいて決議し、フランス商法第L.225-37条で言及されるコーポレート・ガバナンスに関する報告(取締役会が設定する取締役及び会社役員の報酬方針の要素について記載したもの)を検討した年次株主総会は、フランス商法第L.22-10-8条Ⅱの規定に従い、当社の2023年度のユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント第3.2.4.3章に提示された2024会計年度の取締役の報酬方針を承認する。 |
取締役報酬の予算全体
2018年6月15日の年次株主総会は、取締役の間で分配される報酬額を最高で1,500,000ユーロと設定した(第17号決議)。
分配方針
取締役会が採択した取締役報酬の分配方法は、取締役会及び各委員会の会議への参加に関する取締役報酬の年間の最高額の設定で構成され、当該報酬は以下を含む。
・ 当該年度中の在任期間により比例配分される固定部分
・ 当該年度中の会議総数に占める出席率により比例配分される変動部分
取締役会及び委員会の会議への出席に関する変動部分は、固定部分と比較して主たるものである。
この分配方針の利点は、取締役報酬の年額が上限を超えることを防ぎ、また報酬と出席の間に強い相関があることである。
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に従い、取締役会は、2024年会計年度に関して、取締役の報酬方針を変更することを提案する。このため、取締役会会議に関する固定部分と変動部分の上限額を以下の通り引き上げる。
・ 固定部分:18,000ユーロから20,000ユーロへ
・ 変動部分:35,000ユーロから40,000ユーロへ
委員会会議に関する固定部分と変動部分の金額は変更しない。
これらの報酬方針の変更は、取締役1名につき最大7,000ユーロの増加に相当する。この増額を勘案した場合、取締役への分配総額は、2018年以降、株主により定められている総額1,500,000ユーロをはるかに下回る水準にとどまる。
次の表は、取締役報酬の新たな計算規則を示したものである。
(単位:ユーロ)
| 年間固定部分 | 年間変動部分 | 個人の総額 | 委員長職に対する 追加の年間 固定部分 | 主席独立取締役に 対する追加の年間 固定部分 | |
| 取締役会 | 20,000 | 40,000 | 60,000 | 0 | 20,000 |
| 委員会 | 5,000 | 15,000 | 20,000 | 20,000 | - |
なお、取締役会長及び最高経営責任者は取締役職に対する報酬を受領しない。
各取締役の2024会計年度の報酬額は、2024会計年度の財務諸表の承認のために招集される取締役会によって決定される。
2024会計年度の取締役の報酬は、2025年に一括で支払われる。
従業員を代表する3名の取締役及び従業員株主を代表する取締役は、当社の子会社内の雇用契約を保持し、またこの関連で、取締役の職務遂行とは関係のない給与を受領することが規定されている。したがって、かかる給与は開示されない。
さらに、取締役は、その職務の執行に際して支出した費用、特に、取締役会及び委員会の会議に関連する旅費及び宿泊費の払戻しを受ける権利を有する。
従業員の株式による報酬
業績連動株式制度の分配方針
法的枠組
2022年5月25日に開催された年次株主総会は、第26号決議において、当社及び/又はフランス商法第L.225-197-2条の条件に基づいて直接的若しくは間接的に当社(又はその一定の区分)と関連するフランス内外の会社若しくはグループの従業員及び/又は会社役員の利益のために、当社の既存株式及び/又は当社の新規発行株式(いわゆる業績連動株式)を、一回以上、対価なしに分配する権限を、取締役会に与えた。
業績連動株式制度は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、取締役会によって毎年決定される。委員会は、最高経営責任者が示したルノー・グループの一定の従業員に対する分配の提案を、年次株主総会で設定された一般的なスキームに従って検討する。
市場のベストプラクティスに従い、業績連動株式の権利確定は、(ⅰ)取締役会が設定し、最短3年間にわたって評価される業績基準、(ⅱ)最短3年間の権利確定期間、及び(ⅲ)在籍条件を条件とする。
業績連動株式の受益者は、当該株式の権利確定日において、ルノー・グループ内の従業員又は会社役員でなければならない。権利確定日より前にルノー・グループを退職した場合、当該受益者は、強制又は任意早期退職の場合を除き、付与された業績連動株式に対する権利を失う。
受益者の死亡、全面的若しくは部分的就業不能又は長期疾病休暇の場合、受益者は業績連動株式の利益を保持し、また業績条件は適用されない。
上記の権限付与に基づき付与される業績連動株式の分配には以下の通り上限が課されている。
・ 分配される業績連動株式の総数は、3年間で株式資本の3%を超えてはならない。
・ 分配される業績連動株式の総数は、取締役会がその分配を決定した日の株式資本の10%を超えてはならない。
・ シニア・エグゼクティブ・オフィサーに分配される業績連動株式の数は、分配される株式の総数の15%を超えてはならない。
・ エグゼクティブ・コミッティ(リーダーシップ・チームとしても知られる)の委員に分配される業績連動株式の数は、最高経営責任者に分配される業績連動株式を含め、分配される株式の総数の30%を超えてはならない。
2022年5月25日に開催された年次株主総会の第26号決議に基づき、業績連動株式の分配は、分配される業績連動株式が自己株式であるため、株主にとって希薄化効果を生じない。
2024年5月16日の年次株主総会の票決に付された第27号決議の条件に基づき、株主は、業績連動株式の分配のために2022年5月25日の年次株主総会において取締役会に付与された権限を更新するよう求められる。
株式分配の目的
業績連動株式の分配の目的は、第一に、ルノー・グループの世界中の経営陣、特に管理組織のメンバーを、当社の所有権の共有を認めることによって、ルノー・グループの価値の構築に直接結び付けることである。
業績連動株式の分配は、その際立った積極的な行動がルノー・グループの成果に貢献した幹部社員を認めることでもある。
最後に、当該付与は、当社にとって特に価値のある幹部社員、特にキャリア・アップの高い潜在能力を有する幹部社員の忠誠心を高めることに役立つ。株式の分配は、当社に成長をもたらすことへのかかる社員のコミットメントと意欲を高める。
株式分配方針
分配は、業績及び成果の考課に基づいて決定される受益者の責任と貢献の水準により、また将来性の評価により異なる。
受益者は3つのカテゴリーに分類される。
最高幹部
2024年3月1日現在、最高幹部チームはリーダーシップ・チーム(グループ・エグゼクティブ・コミッティ)の18名のメンバーで構成されている。
最高経営責任者及びリーダーシップ・チームのメンバー(最高経営責任者を含む。)に付与される業績連動株式の部分は、それぞれ、付与される業績連動株式の15%及び30%を超えない。
シニア・マネジャー
シニア・マネジャーは受益者であり、分配される業績連動株式の数は、その責任の水準、業績及び成果に基づいて、様々である。一定のシニア・エグゼクティブは、受益者となることはできない。
その他の受益者
その他の受益者は、通常、シニア・マネジャー及び専門職若しくは管理職としての高度な進歩の潜在力又は高度な専門知識を持った幹部社員である。これらの受益者の査定と選出には、多くの補完的システム(責任の水準、毎年の評価のためのインタビュー、キャリア・コミッティ、潜在力の高い幹部社員のための特別なモニタリング等)が用いられる。当社はこれらのシステムにより最もふさわしい個人を発見するための様々な観察を可能としている。
過去5年間において、業績連動株式の受益者の総数は以下の通りであった。
・ 2019年プランでは1,322名
・ 2020年プランでは1,421名
・ 2021年プランでは2,015名
・ 2022年プランでは1,663名
・ 2023年プランでは1,537名
従業員の株式保有方針
2022年以降、ルノー・グループは、ルノーリューション戦略の展開の一環として、従業員の株式保有を成長させる強い方針の実施に全力を傾けている。
ルノー・グループにおける従業員の株式保有の復活は、その運営に関する2022年5月25日及び2023年5月11日の株主総会におけるいくつかの承認決議により補強された。2023年2月15日の取締役会は、2年連続で、2023年の従業員による株式保有の推進を承認した。このように、ルノー・グループは、2030年までに従業員の持株比率を大幅に引き上げるという目標を追求している。
従業員の株式保有に関する新たな方針はまた、集団的コミットメントを強化することによって新たな戦略の成功を後押しし、ルノー・グループの従業員の長期的利益を株主の利益と一致させるとともに、ルノーの株式保有の安定にも貢献する。
この方針は、以下の戦略的方向性に基づいている。
・ グループ貯蓄制度及び国際グループ貯蓄制度に基づく株式取得のオファーの形をとることができる、集団的な従業員株式保有オファーの定期的な実施。これにより、従業員は、フランス労働法の規定に基づき、株式価格の最大30%の割引及びマッチング拠出の利益を得ることができる。ルノーは、ルノー・グループのすべての従業員に株主となる機会を提供するために、集団的な株式の無償割当を行うこともできる。
・ 「業績連動株式制度の分配方針」に記載した業績連動株式の年次分配による長期変動報酬。
・ 2022年及び2023年に最高経営責任者及びリーダーシップ・チームのメンバーを含むルノー・グループの主要幹部に提供された共同投資制度のような、特別なプランの不定期の実施。これは各参加者によるルノー株式への自発的かつ個人的でリスクを伴う最短で5年間の投資に基づくものであり、厳格な出席・業績条件の遵守を前提としてルノーの業績連動株式の受給権が付与される可能性がある。
この方針の様々な仕組みは、規制上・技術上の制約に応じてできるだけ多くの国々において展開されている。
従業員株式保有制度 - ルノーリューション・シェアプラン2023
ルノー・グループは、価値の共有に全力で取り組む中で、2023年に大規模な従業員株式保有推進活動であるルノーリューション・シェアプランを2年連続で実施した。2023年9月に開始されたルノーリューション・シェアプラン2023は30ヶ国で展開され、100,000名を超える従業員(及びフランスの適格退職者)に提供された。
「レボリューション」戦略プランの各ステージが順調に実施されて、従業員がその恩恵を受けられるよう確保するため、ルノー・グループは、さらに、2023年プランに基づいて提供される拠出金を2022年プランと比較して30%増額することを決定した。この大幅な増額により、受領資格のある従業員は、2022年プランの下で12株の無償付与を受けたのと比較して、最大16株の無償株式を受け取ることができた。
前回と同様、従業員のために確保されたオファーは、フランス労働法第L.3332-18条以下並びにルノー・グループ、ディアック及びRRGの貯蓄制度の枠組み内で実施された。一部の国では、現地の法律、税務、業務上の制約により、この法的枠組みの外でオファーが実施された。
この2023年の取り組みにおいて、ルノー・グループの各有資格従業員は、以下のようなオファーを受けた。
・ ルノー株式8株の無償割当(30ヶ国でのオファー)及び
・ ルノー株式を優遇条件で購入できる可能性(23ヶ国でのオファー)。
この株式募集のオファーでは、資格のある従業員に対し、最高経営責任者による募集価格の設定日に先立つ20日間の平均株価から30%割り引いた価格で株式募集に応募する機会が提供された。募集価格は26.28ユーロであった。この30%の割引に加え、ルノー・グループは、無償株式8株を上限とする追加拠出(最初の2株の購入については300%(すなわち6株の無償株式)、3株目の購入については200%(すなわち2株の追加の無償株式)のマッチング拠出)を行った。
募集期間は2023年9月18日から10月2日(同日を含む。)までであった。本募集に基づいて引き受けられた株式は、2023年11月22日に交付された。このように取得された株式は、FCPEミューチュアル・ファンドを通じて、又は一部の国では登録口座において直接的に、2028年6月30日まで(例外的な早期売却の場合を除く。)保有しなければならない。
2022年と同様、ルノーリューション・シェアプラン2023はルノー・グループの従業員にとって大きな成功となった。95,000名を超える従業員が8株の無償割当の恩恵を受け、約38,000名の従業員が追加株式の購入に応募し、応募率はグループ全体で36%となった。
本募集に関連してルノー・グループが提供した拠出(8株相当の一方的拠出及び8株を上限とする追加的マッチング拠出)は、約861,500株、すなわちルノーSAの株式資本の約0.29%に上った。
従業員の投資総額は33,379,000ユーロを上回り、従業員1人当たり平均引受額は881ユーロであった。これは1,270,100株を上回り、ルノーSAの株式資本の約0.29%に相当する。
2023年の推進活動により、ルノーSAの株式資本の0.72%に相当する約2,131,700株の追加株式がルノー・グループの従業員に移転された。
ルノーリューション・シェアプラン2023の成功は、ルノー・グループの従業員の強いコミットメントと、過去3年間の戦略的方向性に対する従業員の信頼を再び示したものである。
これは、2030年までに従業員の株式保有比率を10%とすることを目指すルノー・グループの目標において、さらに重要なステップである。
2023年の共同投資
ルノー・グループは、また、2023年に、リーダーシップ・チーム(最高経営責任者を含む。)のメンバー及びルノー・グループの約460名の主要幹部に対して提示された共同投資制度を更新した。
この取り組みは、各参加者による最短で5年間にわたるルノー株式への自発的、個人的かつリスクを伴う投資に基づくものであり、またルノーの業績連動株式の無償割当という形式によるマッチング拠出を受ける権利を与えるものである。
この取り組みに基づいて取得された業績連動株式の権利確定は3年2ヶ月の権利確定期間の後に行われ、厳格な在職・業績条件を満たすことを条件としている。権利確定の後は、株式は1年10ヶ月の保有義務に従う。
2023年12月14日の取締役会は、共同投資制度の参加者(最高経営責任者を除く。)165名に業績連動株式78,495株を付与した。
この共同投資の成功は、自らの資金からの自発的な投資を通じて、ルノー・グループの戦略への信頼とルノー・グループの成長目標の達成へのコミットメントを改めて表明する、ルノー・グループの主要幹部の強いコミットメントを示している。
総括表
プラン27から30は業績連動株式の分配制度である。当該株式の一部は最高経営責任者に分配され、他の受益者に分配される株式に比べて、追加の業績基準に服する。
2023年12月31日現在残存する本プランの規模は、当社の株式資本の1.76%に相当する。
ストック・オプション制度
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第8表)
| 分配日/取締役会会議の日付 | 購入可能な株式の総数 | この内、業務執行役員に付与された数 | 行使期間 開始日 | 権利行使 期限 | 購入 価格 | 2023年12月31日現在の行使済オプション数 | 2023年12月31日現在の取消又は失効オプション総数 | 2023年12月31日現在の残存オプション数 | |
| 年次株主総会による承認 | |||||||||
| 該当なし | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
当社は、2013年以降、ストック・オプション制度を実施しないことを決定した。
業績連動株式制度
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第9表)
| プラン番号 | 取締役会による 分配日 | 分配された 株式総数 | 権利確定日 | 入手可能日 | 2023年12月31日 現在の取消株式数 | 2023年12月31日 現在の残存株式数 |
| 2019年6月12日の年次株主総会による承認 | ||||||
| プラン27 | 2020年2月13日 | 1,341,115 | 2023年2月13日 | 2023年2月13日 | 366,807 | 0 |
| プラン27 暫定CEO | 2020年2月13日 | 27,500 | 2023年2月13日 | 2023年2月13日 | 17,605 | 0 |
| プラン27 CEO | 2020年7月29日 | 75,000 | 2023年7月29日 | 2023年7月29日 | 29,579 | 0 |
| プラン28 | 2021年4月23日 | 1,529,996 | 2024年4月23日 | 2024年4月23日 | 152,450 | 1,381,046 |
| プラン28 CEO | 2021年4月23日 | 75,000 | 2024年4月23日 | 2024年4月23日 | 0 | 75,000 |
| 2022年5月25日の年次株主総会による承認 | ||||||
| プラン29 | 2022年5月25日 | 1,602,750 | 2025年5月25日 | 2025年5月25日 | 41,250 | 1,561,500 |
| プラン29 CEO | 2022年5月25日 | 75,000 | 2025年5月25日 | 2025年5月25日 | 0 | 75,000 |
| プラン29 Hyvia | 2022年5月25日 | 5,390 | 2025年5月25日 | 2025年5月25日 | 0 | 5,390 |
| プラン29 共同投資2022 従業員 | 2023年2月15日 | 201,694 | 2026年2月15日 | 2028年2月15日 | 573 | 201,121 |
| プラン29 CEO 共同投資2022 | 2023年2月15日 | 8,629 | 2026年5月15日 | 2028年5月15日 | 0 | 8,629 |
| プラン30 | 2023年2月15日 | 1,547,226 | 2026年2月15日 | 2026年2月15日 | 12,800 | 1,534,426 |
| プラン30 CEO | 2023年5月11日 | 75,000 | 2026年5月11日 | 2026年5月11日 | 0 | 75,000 |
| プラン30 共同投資2023 | 2023年12月14日 | 78,495 | 2027年2月15日 | 2028年12月14日 | 0 | 78,495 |
| プラン30 CEO 共同投資2023 | 2023年12月14日 | 7,790 | 2027年2月15日 | 2028年12月14日 | 0 | 7,790 |
| プラン30 - 追加 | 2023年12月14日 | 175,515 | 2026年12月14日 | 2026年12月14日 | 0 | 175,515 |
| プラン30 CEO - 追加 | 2023年12月14日 | 22,500 | 2026年12月14日 | 2026年12月14日 | 0 | 22,500 |
上位10名の従業員(会社役員を除く。)に関する情報
(フランス商法第l.225-184条の規定に基づく)
| 最も多数のオプションを受け取った従業員 (会社役員を除く)10名に分配及び行使された ストック・オプションの概要 | 分配された オプション/ 取得株式の総数 | 行使価格 | プラン[X] |
| 当社及びオプション分配の対象範囲の会社から最も多数のオプションを付与された、当社及びこの対象範囲の会社の従業員10名に付与されたオプション(集計情報) | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
| 当社及び上記の会社のために保有され、購入又は引き受けられたオプション数が最も多い当社及びこれらの会社の従業員10名が行使したオプション(集計情報) | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
当社は、2013年以降、ストック・オプション制度を実施しないことを決定した。
(フランス商法第L.225-197-4条の規定に基づく)
| 受領する株式数が最も多い10名の従業員(会社役員を除く)に付与された業績連動株式及び当該従業員の権利が確定した株式の概要 | 付与株式 総数 | プラン 27(1) | プラン 28 | プラン 29 | プラン 29 共同投資 2022 | プラン 30 | プラン 30 共同投資 2023 | プラン 30 追加 |
| 当社及び分配の対象範囲の会社から最も多数の株式を分配された、当社及びこの対象範囲の会社の従業員10名に分配された株式 (集計情報) | 483,463 | 160,000 | 160,000 | 183,000 | 33,422 | 188,000 | 23,541 | 55,500 |
| 当社及び上記の会社のために保有され、権利が確定した株式数が最も多い当社及びこれらの会社の従業員10名の権利が確定した株式 (集計情報) | 133,108 | 133,108 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(1) 2023年2月15日の取締役会は、2020年の業績行動計画の業績基準の83.19%が満たされたことを確認した。
(3)【監査の状況】
(i)監査役監査の状況
「(1)コーポレート・ガバナンスの概要」を参照のこと。
(ii)内部監査の状況
「(1)コーポレート・ガバナンスの概要」を参照のこと。
(iii)会計監査の状況
(a)監査人
法定監査人
KPMG S.A.
バートランド・プリュボ(Bertrand Pruvost)が代表。
トゥールEqho
ガンベッタ通り2
92066 パリ・ラ・デファンス
(Tour Eqho 2, avenue Gambetta, 92066 Paris-La Défense)
KPMGは2014年4月30日の合同株主総会で、6年の任期で任命された。この任命は、2020年6月19日の合同株主総会で、6年の任期で更新された。この委任は、2025年の財務諸表を承認するために招集される年次株主総会後に満了する予定である。
監査業務に係る補助者の構成:当社の2023年度監査業務には1名の公認会計士及びその他の専門家数名が関与した。
マザー(MAZARS)
ロイック・ワラート(Loïc Wallaert)が代表。
アンリ・ルニョー通り61
92075 パリ・ラ・デファンス
(61, rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense)
マザーは、2020年6月19日の合同株主総会により、6年間の任期で任命された。この委任は、2025年の財務諸表を承認するために招集される年次株主総会後に満了する予定である。
監査業務に係る補助者の構成:当社の2023年度監査業務には1名の公認会計士及びその他の専門家数名が関与した。
(b)監査人の選定理由、方針及び評価
「(1)コーポレート・ガバナンスの概要」を参照のこと。
(c)監査人の異動
該当事項無し
(d)監査報酬の内容等
外国監査公認会計士等に対する報酬の内容
法定監査人及びそのネットワークの報酬表(2022年)
| マザー | マザー ネットワーク | 合計(2022年) | ||||||
| 報酬額 | % | 報酬額 | % | |||||
| 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | |||
| 親会社及び連結財務諸表の証明並びに半期限定レビュー | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 2.34 | 382.005 | 7% | 0% | 2.34 | 382.005 | ||
| ・ 完全連結子会社 | 0.741 | 120.968 | 22% | 2.852 | 465.589 | 97% | 3.593 | 586.557 |
| 小計 A | 3.08 | 502.810 | 92% | 2.852 | 465.589 | 97% | 5.93 | 968.073 |
| 法により要求される財務諸表の証明以外の業務及び追加業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | ||||||||
| ・ 完全連結子会社 | ||||||||
| 小計 B | 0 | 0 | 0% | 0 | 0 | 0% | 0 | 0 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 0.27 | 44.078 | 8% | 0% | 0.27 | 44.078 | ||
| ・ 完全連結子会社 | 0.1 | 16.325 | 3% | 0.1 | 16.325 | |||
| 小計 C | 0.27 | 44.078 | 8% | 0.1 | 16.325 | 3% | 0.37 | 60.403 |
| 財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| 小計 D = B + C | 0.27 | 44.078 | 8% | 0.1 | 16.325 | 3% | 0.37 | 60.403 |
| 合計 E = A + D | 3.35 | 546.888 | 100% | 2.95 | 481.588 | 100% | 6.30 | 1,028.475 |
| 当会計年度中にマザーによって当社及び当社が管理する企業体に対して提供された財務諸表の証明以外の業務は、主に(i) 社債発行のためのコンフォートレター及び(ii) 合意された手続を含む。 | ||||||||
| KPMG SA | KPMG ネットワーク | 合計(2022年) | ||||||
| 報酬額 | % | 報酬額 | % | |||||
| 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | |||
| 親会社及び連結財務諸表の証明並びに半期限定レビュー | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 2.34 | 382.005 | 52% | 2.34 | 382.005 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 1.27 | 207.328 | 28% | 2.95 | 481.588 | 93% | 4.21 | 687.283 |
| 小計 A | 3.61 | 589.333 | 80% | 2.95 | 481.588 | 93% | 6.56 | 1,070.920 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 0.0 | 0.0 | 0% | 0.0 | 0.0 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 0.02 | 3.265 | 0% | 0.05 | 8.163 | 2% | 0.07 | 11.428 |
| 小計 B | 0.02 | 3.265 | 0% | 0.05 | 8.163 | 2% | 0.07 | 11.428 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 0.87 | 142.028 | 19% | 0.87 | 142.028 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 0.04 | 6.530 | 1% | 0.19 | 31.018 | 6% | 0.22 | 35.915 |
| 小計 C | 0.90 | 146.925 | 20% | 0.19 | 31.018 | 6% | 1.09 | 177.943 |
| 財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| 小計 D = B + C | 0.92 | 150.190 | 20% | 0.24 | 39.180 | 7% | 1.16 | 189.370 |
| 合計 E = A + D | 4.53 | 739.523 | 100% | 3.19 | 520.768 | 100% | 7.71 | 1,258.658 |
法定監査人及びそのネットワークの報酬表(2023年)
| マザー | マザー ネットワーク | 合計(2023年) | ||||||
| 報酬額 | % | 報酬額 | % | |||||
| 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | |||
| 親会社及び連結財務諸表の証明並びに半期限定レビュー | ||||||||
| ・ ルノーS.A.及びルノーs.a.s. | 2.76 | 450.570 | 32% | 0% | 2.76 | 450.570 | ||
| ・ 完全連結子会社 | 3.79 | 618.718 | 45% | 2.96 | 483.220 | 97% | 6.75 | 1,101.938 |
| 小計 A | 6.55 | 1,069.288 | 77% | 2.96 | 483.220 | 97% | 9.51 | 1,552.508 |
| 法令により要求される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーS.A.及びルノーs.a.s. | ||||||||
| ・ 完全連結子会社 | ||||||||
| 小計 B | 0.00 | 0% | 0.00 | 0% | 0.00 | |||
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーS.A.及びルノーs.a.s. | 1.85 | 302.013 | 22% | 0% | 1.85 | 302.013 | ||
| ・ 完全連結子会社 | 0.10 | 16.325 | 1% | 0.09 | 14.693 | 3% | 0.19 | 31.018 |
| 小計 C | 1.96 | 319.970 | 23% | 0.09 | 14.693 | 3% | 2.04 | 333.030 |
| 財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| 小計 D = B + C | 1.96 | 319.970 | 23% | 0.09 | 14.693 | 3% | 2.04 | 333.030 |
| 合計 E = A + D | 8.51 | 1,389.258 | 100% | 3.05 | 497.913 | 100% | 11.56 | 1,887.170 |
| 法及び補足的合意により要求される財務諸表の証明以外の業務は、アンペアの設立に係る作業に関するものである。 企業体の要求により提供された会計の証明以外の業務は、主にホースの実施に関連する作業に関するものである。 | ||||||||
| KPMG SA | KPMG ネットワーク | 合計(2023年) | ||||||
| 報酬額 | % | 報酬額 | % | |||||
| 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | |||
| 親会社及び連結財務諸表の証明並びに半期限定レビュー | ||||||||
| ・ ルノーS.A.及びルノーs.a.s. | 2.76 | 450.570 | 27% | 2.76 | 450.570 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 4.25 | 693.813 | 42% | 3.12 | 509.340 | 95% | 7.37 | 1,203.153 |
| 小計 A | 7.01 | 1,144.383 | 70% | 3.12 | 509.340 | 95% | 10.13 | 1,653.723 |
| 法令により要求される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーS.A.及びルノーs.a.s. | ||||||||
| ・ 完全連結子会社 | ||||||||
| 小計 B | 0.00 | 0.00 | 0% | 0.00 | 0.00 | 0% | 0.00 | 0.00 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーS.A.及びルノーs.a.s. | 2.66 | 434.245 | 26% | 0% | 2.66 | 434.245 | ||
| ・ 完全連結子会社 | 0.37 | 60.403 | 4% | 0.15 | 24.488 | 5% | 0.52 | 84.890 |
| 小計 C | 3.03 | 494.648 | 30% | 0.15 | 24.488 | 5% | 3.18 | 519.135 |
| 財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| 小計 D = B + C | 3.03 | 494.648 | 30% | 0.15 | 24.488 | 5% | 3.18 | 519.135 |
| 合計 E = A + D | 10.04 | 1,639.030 | 100% | 3.27 | 533.828 | 100% | 13.31 | 2,172.858 |
| 法及び補足的合意により要求される財務諸表の証明以外の業務は、アンペアの設立に係る作業に関するものである。 企業体の要求により提供された会計の証明以外の業務は、主にホースの実施に関連する作業に関するものである。 | ||||||||
外国監査公認会計士等の提出会社に対する非監査業務の内容
非監査業務は、法務、税務、労務関連の業務を含む。
その他重要な報酬の内容
該当なし。
監査報酬の決定方針
ルノーは監査報酬額の決定方針については特に定めていない。
(iv)その他
関連当事者間の契約に関する法定監査人の特別報告書
2023年12月31日に終了した年度に係る財務諸表の承認のために開催される年次株主総会
ルノーS.A.の年次株主総会 御中
貴社の法定監査人としての資格において、私どもは関連当事者間の契約についてここに私どもの報告書を提示する。
私どもは、かかる契約がいかに貴社にメリットをもたらすかを正当化する根拠に加え、私どもに提供された情報に基づき、私どもに提示されたか、又は私どもの業務遂行において特定した可能性がある契約の条件について通知するよう求められている。私どもは、これらが有益若しくは適切であるか否かについて意見を述べること、又は別の契約の存在を確認することを求められていない。フランス商法(Code de commerce)第R. 225-31条に従い、これらの契約の承認に先立ち、その妥当性を評価するのは貴殿の責任である。
私どもは、また、該当する場合、フランス商法(Code de commerce)第R. 225-31条に従い、年次株主総会によって従前に承認された契約が2023年12月31日に終了した年度中において継続して実施された旨を通知することが求められている。
私どもは、この種の業務に関連して、フランス法定監査役協会(Compagnie nationale des commissaires aux comptes)が公表した専門的指針を遵守するために必要であると私どもが考える手続を履行した。これらの手続は、私どもに提供された情報と、当該情報の出典である文書との整合性を検証するものであった。
年次株主総会の承認のために提出された契約
私どもはここに、2023年12月31日に終了した年度中に締結された以下の契約については、フランス商法(Code de commerce)第L. 225-38条に基づき、貴社の取締役会からの事前の承認を得た旨の通知を受けたことを報告する。
●日産自動車株式会社(「日産」)との間で締結されたもの
関係者
芹澤ゆう氏及び田川丈二氏(日産の推薦により選任された貴社取締役)
ジャンドミニク・スナール氏及びピエール・フルーリォ氏(貴社及び日産の取締役)
「包括契約」及びその修正「第1次修正包括契約」
2023年2月5日の会議において、貴社の取締役会は、貴社及び日産の間での「包括契約」の締結を承認した。当該契約の目的は、ルノーS.A.と日産の間のパートナーシップを再構築し、ルノー・日産・三菱アライアンス(「アライアンス」)を強化するための枠組みを提供することである。この契約は2023年2月6日に署名された。
この契約の主な目的は、以下を対象とする最終契約に署名するための枠組みの確立である。
i. アライアンスの再構築: ルノー及び日産の間の株式持ち合いの割合を議決権の15%にリバランスすること、アライアンスの新たなガバナンス体制を実現することなど。
ii. 「リロード」プロジェクトの実施: 日産との間で、市場、車両及びテクノロジーを対象とした具体的な事業プロジェクトに関するパートナーシップを展開することを含む。
iii. 日産のアンペア・プロジェクトへの参加: 日産が新法人アンペア・ホールディングスS.A.S.に対する戦略的投資家となることを含む。
この契約は2023年11月7日に修正されたが、貴社の取締役会は、2023年11月5日の会議において事前に修正を承認した。
修正契約の主な目的は、株式持ち合いのリバランスが完了した日にルノーS.A.と日産がそれぞれ互いの資本で保有することとなる株式数につき微調整を行うことであり、それによって、当該リバランスの完了の日にルノーにより信託に移転される日産の株式数を調整することである。
この契約及びその修正の条件は、貴社の価値に影響を与えない。
貴社の取締役会は、この契約及び修正契約の締結により、貴社と日産のパートナーシップを再構築し、アライアンスを強化することができることを指摘し、それらの締結が貴社の利益となる理由を説明した。
「新提携契約」及びその修正「第1次修正改定新提携契約」
2023年2月5日の会議において、貴社の取締役会は、貴社及び日産の間での「新提携契約」と題する契約の締結を承認した。当該契約の目的は、アライアンスのガバナンスの枠組みを提供し、貴社及び日産の間の資本関係を決定することである。この契約は2023年7月26日に署名された。
この契約は、以下の貴社及び日産の間での従前の契約を置き換えるものである。
i. 2002年3月28日の再締結版提携基本契約(その修正を含む。)
ii. 1999年3月27日のアライアンス及び資本参加契約(2000年6月8日付の第1号修正による修正を含む。)
iii. 2019年3月12日の覚書
この契約の目的は、貴社と日産の関係性について新たな枠組みを定義することであり、以下を規定することである。
i. アライアンスの新たなガバナンス体制を確立すること。
ii. 貴社の保有する日産株式の28.4%を信託に譲渡することにより、貴社及び日産の間の株式持ち合いを株式資本の15%にリバランスすること、また、貴社又は貴社の指示に基づき信託会社が行う日産株式の売却に関し日産が行使可能な優先交渉権を設定すること。
iii. 貴社及び日産により行使可能な議決権の上限を、議決権の15%とし、当該議決権を自由に行使可能とすること。
iv. 相互の取締役会に両社の代表を置くこと。貴社及び日産はそれぞれ、各々の取締役会に対し2名の取締役の指名を提案することができる。
この契約は2023年11月7日に修正されたが、貴社の取締役会は、2023年11月5日の会議において事前に修正を承認した。
修正契約の主な目的は、株式持ち合いのリバランスが完了した日にルノーS.A.と日産がそれぞれ互いの株式資本で保有することとなる株式数につき微調整を行い、それに応じて、保有及び上限責任の割合の数値を調整することである。
この契約及びその修正の条件は、貴社の価値に影響を与えない。
貴社の取締役会は、この契約の締結が、貴社と日産のパートナーシップを再構築し、アライアンスの実効性を強化・確保し、その範囲内での価値創造を最大化すると述べ、貴社の利益となる理由を説明した。貴社の取締役会は、この修正契約の締結が、ルノーS.A.と日産の間の株式保有のリバランスの効果的な実現に資するものであることを考慮の上、貴社の利益となる理由を説明した。
「日産株式譲渡契約」
2023年12月11日の会議において、貴社の取締役会は、貴社及び日産の間での「日産株式譲渡契約」と題する契約への署名を承認した。当該契約の目的は、2023年12月12日に公表された日産の株式買戻しプログラムにおける貴社の参加条件を定義することであった。この契約は2023年12月12日に署名された。
この契約で規定される譲渡は、日産が株式買戻しを実行する前日の取引日における日産株式の終値に相当する価格で、信託により保有する日産株式211,000,000株を上限とするものである。
貴社の取締役会は、これが貴社及び日産の間の株式持ち合いのリバランスの一環であることを示した上で、この契約の締結が貴社の利益となる理由を説明した。また、これはルノー・グループの資本配分戦略に沿うものであり、当該戦略は以下の2つのフェーズに分かれている。
i. 営業成績の改善、フリー・キャッシュ・フローの創出及び債務削減を図りつつ、ルノー・グループの「レボリューション」フェーズ(アンペア及びホースを含む。)の戦略的プロジェクトを実施すること。
ii. 各種バリューチェーンを中心としたルノー・グループの発展を図り、株主に還元すること。
この契約に基づく売却により、ルノーS.A.は、信託により保有する日産株式最大211,000,000株について、日産が株式買戻しを実行する前日の取引日における日産株式の終値に相当する価格で、即時の流動性を得ることができる。
2023年12月13日、貴社は、信託により保有していた日産株式211,000,000株を、568.5円(3.62ユーロ)の単価で、総額763.82百万ユーロで売却した。日産はこれらの株式を2023年12月15日に買い戻し、消却した。
●日産自動車株式会社(「日産」)及びアンペア・ホールディングスS.A.S.(旧商号ルノー・オペレーション3)(「アンペア」)との間で締結されたもの
関係者
芹澤ゆう氏及び田川丈二氏(日産の推薦により選任された貴社取締役)
ジャンドミニク・スナール氏及びピエール・フルーリォ氏(貴社及び日産の共通の取締役)
「投資契約」
2023年2月5日の会議において、貴社の取締役会は、貴社、日産及びアンペアの間での「投資契約」の締結を承認した。当該契約の目的は、貴社が設立し電気自動車及びソフトウェアに特化した新会社アンペアに対し、日産が投資しその戦略的投資家になるための条件を定義することである。この契約は2023年7月26日に署名された。
この契約の条件は以下を定義している。
i. アンペアに対する日産の投資額
ii. アンペア株式の公募を行う場合の、日産の投資に関する条件
iii. 2024年12月31日以前にアンペア株式の公募が行われない場合の、アンペアによる日産向けの私募に関する条件
iv. アンペア株式の公募を行う場合、又は、場合により、日産向け私募の場合の、ルノーS.A.及び日産の間で締結される株主間契約の草案。
v. 同様の取引における標準的な表明保証。当該投資の完了は、適用される規制当局の承認を含め、一般的な前提条件に服する。
この契約の条件は、貴社の価値に影響を与えない。アンペア株式の引受けを通じて日産が行う最大投資額は、600百万ユーロである。
貴社の取締役会は、この契約の締結が、ルノーS.A.が保有する子会社であるアンペア内における価値創造を最大化し、ルノー・日産・三菱アライアンスの強化に資すると述べ、貴社の利益となる理由を説明した。
●フランス政府との間で締結されたもの
関係者
トーマス・クールブ氏(フランス政府により指名された貴社取締役)及びアレクシス・ザイデンウェーバー氏(フランス政府により指名された貴社取締役)
「ガバナンス契約終了証書」
2023年11月5日の会議において、貴社の取締役会は、貴社及びフランス政府の間での「ガバナンス契約終了証書」と題する契約の締結を承認した。当該契約の目的は、貴社及びフランス政府との間で2016年2月4日に締結されたガバナンス契約を正式に終了させることである。当該ガバナンス契約は、貴社の株主総会に提出された一定の決定に関してフランス政府が保有する議決権の自由な行使を制限するものであった。この契約は2023年11月8日に署名された。
この契約の締結は、2002年3月28日に貴社及び日産の間で締結した再締結版提携基本契約が終了したことによるものである。当該契約では、日産は、貴社の株式に付随する議決権を、行使可能な議決権の15%を上限として行使できることが定められていた。貴社及び日産の間で2023年7月26日に署名された新提携契約が2023年11月8日付で発効したことにより、この契約終了の効力が発生した。
貴社の取締役会は、フランス政府による議決権の行使に上限を付すガバナンス契約がこれにより終了したため、フランス政府が現在ではその保有するルノー株式に付随する株主総会でのすべての議決権を自由に行使可能であると述べ、この契約の締結が貴社の利益となる理由を説明した。
この契約の条件は、貴社の財務的価値に影響を与えない。
年次株主総会によって既に承認された契約
レビューの対象となる年度中に効力が継続していた過年度に承認された契約
フランス商法(Code de commerce)第R. 225-30条に従い、私どもは、過年度の年次株主総会によって承認されていた以下の契約の実施が2023年12月31日に終了した年度において継続していたとの通知を受けた。
●日産自動車株式会社(「日産」)、ダイムラーAG及びルノー・日産B.V(「RNBV」)との間で締結されたもの
関係者
芹澤ゆう氏及び田川丈二氏(日産の提案により選任された貴社取締役)
「業務提携基本契約」
2010年4月6日、貴社、日産、ダイムラーAG及びRNBVは、これらの企業間における協力の条件の詳細を定めた「業務提携基本契約」を締結した。
2013年12月13日、貴社の取締役会は、こうした協力の範囲を拡大するため、「業務提携基本契約」の改訂に署名することを承認した。この改訂は2013年12月19日に締結され、2014年4月30日の年次株主総会により承認されている。
2016年10月、日産は三菱自動車の資本の34%を取得した。
2018年6月15日の会議において、貴社の取締役会は、三菱自動車の提携への加入を目的とした「業務提携基本契約」の第2次改訂の締結を承認した。2018年10月3日におけるこの第2次改訂の署名は、2019年6月12日の貴社の株主総会により承認された。
業務提携基本契約及びその署名は、当事者間において継続して効力を発する。
●貴社の株主であるフランス政府との間で締結されたもの
関係者
トーマス・クールブ氏及びアレクシス・ザイデンウェーバー氏(フランス政府を代表する貴社取締役)
ガバナンス契約
2015年12月11日、貴社の取締役会は、フランス政府が保有するルノー株式に付随する議決権の行使を規制することを目的とする、ルノーS.A.とフランス政府間の「ガバナンス契約」の締結を承認した。
2016年2月4日の貴社の取締役会及び2016年4月29日の貴社の年次株主総会で付与された権限に従い、同時期に貴社はフランス政府との間でガバナンス契約を締結している。かかる契約において、ルノーの行使可能な議決権の合計に対する一定の割合を超えるフランス政府の株式に付与された議決権(「通常の」定足数においては17.9%、又は特に高い定足数の場合は20%)は、一定の状況において、中立的な方法、つまり、制限される決議の採用又は拒否に影響を与えない方法で行使される。この契約書には、ルノーS.A.の登録機関との間で制限を実施する条件も記載されている。
フランス政府の議決権の自由な行使に対する制限は、特に通常の定時株主総会の権限に該当するすべての決定に適用される。但し、配当の分配、フランス政府を代表する取締役の任命、任期更新又は解任、重要な会社資産の処分、フランス政府の代表者が承認しない関連当事者間の契約、及び特定された株主からの株式の買戻しに関する決定を除く。しかしながら、フランス政府は、臨時の年次株主総会の権限に該当する決定についてはその議決権のすべてを保持する。但し、貴社の経営組織に対する継続的な委任の付与又は更新であって、それらの条件が貴社の既存の慣行に適合している場合、ストック・オプション、業績連動株式又はルノー・グループの従業員及び業務執行役員にとってメリットをもたらす株式資本へのアクセスを付与する株式の付与、職務の遂行に関する年齢制限又は取締役若しくは業務執行役員の任期の変更、並びに登録上の事務所の所在地の移転(但し、海外に移転する場合を除く。)のような大半の日常的な意思決定を除く。
議決権の自由な行使に対する制限の設定は、以下のような例外的な状況では適用されなくなる。例えば、「再締結版提携基本契約」(下記参照)が改訂又は解約される場合、日産自動車株式会社が貴社において議決権を行使する場合、貴社の株式について公募が行われるという発表、又は貴社の資本若しくは議決権の15%という基準を超える株主(日産自動車株式会社を含む。)である。
「ガバナンス契約終了証書」の署名により、2023年11月8日付でガバナンス契約は終了した。
●日産自動車株式会社(「日産」)との間で締結されたもの
関係者
芹澤ゆう氏及び田川丈二氏(日産の提案により選任された貴社取締役)
「再締結版提携基本契約」
2002年3月28日、貴社及び日産は、「再締結版提携基本契約」を締結した。これは、貴社と日産の間の株式資本関係を規定し、アライアンスの現在のガバナンスを管理するものである。この契約には、アライアンスの戦略決定に関与する法人としてのルノー・日産B.V.(「RNBV」)の運営条件が明記されている。
「再締結版提携基本契約」の第1次改訂は2005年4月29日に署名され、承認のために2006年5月4日の年次株主総会に提出された。
2012年10月3日の会議において、貴社の取締役会は、2012年11月7日に「再締結版提携基本契約」の第2次改訂に署名することを承認した。これは、ルノー・日産B.V.の執行役員会の構成を修正するものであり、その結果、執行役員会における投票方式が修正された。この改訂は、2013年4月30日の貴社の年次株主総会により承認を得るために提出された。
2015年12月11日の会議において、貴社の取締役会は、貴社と日産の間で日産のガバナンスに関するガバナンス契約に署名することを承認した。これは、「再締結版提携基本契約」の第3次改訂を構成する。
この第3次改訂の条件は、(i)日産の取締役会が日産の年次株主総会に提案する、日産の取締役(貴社の提案により任命された取締役を除く)の任命、解任及び報酬の支払に関する決議に賛成票を投じ、(ii)日産の年次株主総会に日産の取締役会が承認していない決議を提出せず、(iii)日産の取締役会が支持していない場合その決議に賛成票を投じない、という貴社の約束に関するものである。
これらの決議については、貴社は適切とみなす限り自由に議決権を行使することができるが、貴社が当該コミットメントに従わない場合、両当事者の事前の合意なしにそれぞれの保有割合を増やすことを妨げる再締結版提携基本契約の規定にかかわらず、日産はルノー株式を貴社の取締役会の事前の同意を得ずに取得することができる。この改訂は、「再締結版提携基本契約」を、その期間を変更せずに修正するものである。当該契約は依然として無期限である。これは締結された時点から適用されている。当該契約は、2016年4月29日の年次株主総会により承認されている。
「新提携契約」の署名により、2023年7月26日付で「再締結版提携基本契約」は終了した。
パリ・ラ・デファンス 2024年2月23日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMG S.A. | マザー |
| バートランド・プリュボ (Bertrand Pruvost) | ロイック・ワラート (Loïc Wallaert) |
(4)【役員の報酬等】
該当事項なし。「(2)役員の状況」を参照のこと。
(5)【株式の保有状況】
該当事項なし。
第6【経理の状況】
a 本書記載のルノーSA(以下「ルノー」又は「当社」という。)及び連結子会社(以下、当社及び連結子会社を合わせて「当グループ」という。)の原文の連結財務諸表は、欧州連合により承認された国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)に準拠して作成されている。また、本書記載の当社の原文の個別財務諸表は、フランスにおける諸法令及び一般に公正妥当と認められる会計原則に準拠して作成されている。ルノーの2023年度及び2022年度連結財務諸表は、2002年7月19日の欧州議会及び欧州評議会での決定による規則1606/2002に従い、それぞれについてIASB(国際会計基準審議会)が2023年及び2022年12月31日付で発行し同日付で欧州連合が採択したIFRS(国際財務報告基準)に準拠して作成されている。ルノーSAの財務諸表は企業会計を統制するフランスの法律、並びにCRC(フランス会計規制委員会(Comité de la Règlementation Comptable))及びANC(会計基準局(Autorité des Normes Comptables))によって修正されたフランス企業会計基準2014-03が規定する会計規則に準拠して作成されている。以下に記載されているルノーの財務書類は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)第131条第1項の規定の適用を受けている。邦文の連結財務諸表及び個別財務諸表(以下、合わせて「邦文の財務書類」という。)は、原文の連結財務諸表及び個別財務諸表(以下、合わせて「原文の財務書類」という。)を翻訳したものである。
なお、日本の会計原則とIFRSとの会計処理の原則及び手続並びに表示方法の一定の差異については、「4 日本の会計原則と国際財務報告基準(IFRS)との相違」に記載されている。
b 原文の財務書類は、フランスにおける独立監査人であるKPMG S.A.及びマザーの監査を受けている。
なお当社及び当グループの財務書類には、「財務諸表等の監査証明に関する内閣府令」(昭和32年大蔵省令第12号)第1条の2の規定が適用されるため、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく日本の公認会計士又は監査法人による監査は必要とされていない。
c 邦文の財務書類には、原文の財務書類中のユーロ表示の金額のうち主要なものについて円換算額が併記されている。日本円への換算には、株式会社三菱UFJ銀行の2024年2月16日現在の対顧客電信直物売相場、1ユーロ=163.25円の為替レートが使用されている。
d 日本円の金額及び「3 その他」及び「4 日本の会計原則と国際財務報告基準(IFRS)との相違」の事項は原文の財務書類には記載されておらず、当該事項における原文の財務書類への参照事項を除き、上記bの監査の対象になっていない。
1【財務書類】
2023年度財務諸表
(1) 連結財務諸表
連結損益計算書
| 注 | 2023年度 | 2022年度(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 売上高 | 4 | 52,376 | 85,504 | 46,328 | 75,630 |
| 製品及びサービス売上原価 | (41,414) | (67,608) | (37,111) | (60,584) | |
| 研究開発費 | 10-A | (2,144) | (3,500) | (2,125) | (3,469) |
| 販売費及び一般管理費 | (4,701) | (7,674) | (4,522) | (7,382) | |
| その他の営業利益及び営業費用 | 6 | (1,632) | (2,664) | (379) | (619) |
| その他の営業利益 | 430 | 702 | 425 | 694 | |
| その他の営業費用 | (2,062) | (3,366) | (804) | (1,313) | |
| 営業利益(損失) | 2,485 | 4,057 | 2,191 | 3,577 | |
| 実質有利子負債コスト | 88 | 144 | (181) | (295) | |
| 総有利子負債コスト | (326) | (532) | (349) | (570) | |
| 現金及び金融資産に係る収益 | 414 | 676 | 168 | 274 | |
| その他の財務収益及び財務費用 | (615) | (1,004) | (305) | (498) | |
| 財務収益(費用) | 7 | (527) | (860) | (486) | (793) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 880 | 1,437 | 423 | 691 | |
| 日産 | 12 | 797 | 1,301 | 526 | 859 |
| その他の関連会社及び共同支配企業 | 13 | 83 | 135 | (103) | (168) |
| 税引前利益 | 2,838 | 4,633 | 2,128 | 3,474 | |
| 当期税金及び繰延税金 | 8 | (523) | (854) | (524) | (855) |
| 継続事業からの当期純利益 | 2,315 | 3,779 | 1,604 | 2,619 | |
| 継続事業からの当期純利益-親会社株主持分 | 2,198 | 3,588 | 1,634 | 2,668 | |
| 継続事業からの当期純利益-非支配株主持分 | 117 | 191 | (30) | (49) | |
| 非継続事業からの当期純利益 | 3 | - | - | (2,320) | (3,787) |
| 非継続事業からの当期純利益-親会社株主持分 | - | - | (1,988) | (3,245) | |
| 非継続事業からの当期純利益-非支配株主持分 | - | - | (332) | (542) | |
| 当期純利益 | 2,315 | 3,779 | (716) | (1,169) | |
| 当期純利益-親会社株主持分 | 2,198 | 3,588 | (354) | (578) | |
| 当期純利益-非支配株主持分 | 117 | 191 | (362) | (591) | |
| 基本的1株当たり利益 (単位:ユーロ/円) | 8.11 | 1,323.96 | (1.30) | (212.23) | |
| 継続事業の基本的1株当たり利益 -親会社株主持分 | 8.11 | 1,323.96 | 6.01 | 981.13 | |
| 非継続事業の基本的1株当たり利益 -親会社株主持分 | - | - | (7.31) | (1,193.36) | |
| 希薄化後1株当たり利益 (単位:ユーロ/円) | 7.99 | 1,304.37 | (1.30) | (212.23) | |
| 継続事業の希薄化後1株当たり利益 -親会社株主持分 | 7.99 | 1,304.37 | 6.01 | 981.13 | |
| 非継続事業の希薄化後1株当たり利益 -親会社株主持分 | - | - | (7.31) | (1,193.36) | |
| 社外流通株式数(単位:千株) | |||||
| 基本的1株当たり利益計算用 | 9 | 271,009 | 271,009 | 272,097 | 272,097 |
| 希薄化後1株当たり利益計算用 | 9 | 275,141 | 275,141 | 274,251 | 274,251 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
2【主な資産・負債及び収支の内容】
前掲の財務諸表に対する注記を参照のこと。
3【その他】
(1) 後発事象
- 2024年3月22日: ルノー・グループとボルボ・グループは、革命的な電気自動車バンの創造を目指す合弁会社、フレクシスSASの設立を完了
・ 2023年10月6日に署名された拘束力ある合弁会社契約に続き、ルノー・グループとボルボ・グループは、ソフトウェア定義自動車(SDV)のプラットフォームとその専用サービスに基づく次世代フル電気自動車バンを目指す新会社を正式に発売するために必要な規制当局の認可を取得した。
・ 新会社は、脱炭素化された効率的な都市物流のニーズの増大に対応し、フランスを拠点とすることとなる。
・ ルノー・グループとボルボ・グループは、今後3年間でそれぞれ300百万ユーロの投資を計画している。
・ CMA CGMグループは、2023年10月6日の拘束力のない合意に続き、物流バリューチェーンの脱炭素化の促進を目的とする1.5十億ユーロ規模の投資ファンドであるパルスを通じて、フレクシスに最大120百万ユーロの戦略的投資を行うとの意向を確認した。
・ SDVを搭載したフル電気自動車バンの新ファミリーが、新会社により導入される。2026年には最初のバンの生産を開始する計画である。
- 2024年3月27日: ルノー・グループは、最大100,242,900株の日産株(日産の資本の約2.5%に相当)を日産に売却
2024年3月27日、ブローニュ・ビヤンクール
2023年12月13日に行った日産株の1回目の売却後、ルノー・グループは、最大100,242,900株の日産株(日産の資本の約**2.5%**に相当)を日産に売却することを意図した2回目の取引の実施を発表した。
この日産資本の約2.5%の売却は、280,690,000株の日産株(日産の資本の最大7%に相当)を売却する意向を表明したルノー・グループからの通知を受けて、日産が100,242,900株の日産株を取得する優先交渉権を行使したことによるものである。新提携契約に基づき、ルノー・グループは、日産が買い戻していない残りの180,447,100株の日産株を180日の間に日産又は第三者に売却するオプションを有している。
この売却は、日産が2024年3月27日に発表した自己株式買戻しプログラムの一環として実施される。**日産はまた、取得した株式を全数消却するとの決定を発表しており、**これは日産の株主にとっては増益となるだろう。
売却される株式は、フランスの信託が保有する24.63%の日産資本の一部である(なお、ルノー・グループと日産の新提携契約に基づき、2023年11月8日、ルノー・グループは当初28.4%を同信託に譲渡した)。
仮に最大100,242,900株の日産株が593.4円の株価(2024年3月27日の日産株の終値。ルノー・グループがかかる100,242,900株に対して2024年上半期に受け取る予定となっている次回の配当金相当額10円による修正再表示後)で売却されたとすると、この売却は、取引日の時点で最大362百万ユーロのキャッシュ・インフローをもたらし、ルノー・グループの自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションを改善することになる。
日産株100,242,900株の売却による会計上の影響は以下のとおりである。
・ ルノー・グループの連結財務諸表:処分に係るキャピタル・ロス、最大450百万ユーロが生じ、当期純利益に影響を与える(このキャピタル・ロスは「その他の営業利益及び営業費用」に計上され、ルノー・グループの営業利益には影響を与えない)。
・ ルノーS.A.の法定財務諸表:処分に係るキャピタル・ゲイン、最大50百万ユーロ。
この取引によりデレバレッジが迅速化し、投資適格格付けに復帰するというルノー・グループの決意を支えることになる。
- 2024年3月28日: ルノー・グループは日産株99,132,100株を日産に358百万ユーロで売却
2024年3月28日、ブローニュ・ビヤンクール
2023年12月13日の日産株の1回目の売却後、ルノー・グループは、2024年3月28日に2回目の取引を完了し、99,132,100株の日産株(日産の資本の約2.5%に相当)を日産に売却した。
これにより358百万ユーロのキャッシュ・インフローが生じ、自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションが改善され、ルノー・グループのデレバレッジが迅速化される。これは投資適格格付けに復帰するというルノー・グループの目標を支えるものでもある。
この売却は、280,690,000株の日産株(日産の資本の最大7%に相当)を売却する意向を表明したルノー・グループからの通知を受けて、日産が99,132,100株の日産株を取得する優先交渉権を行使したことによるものである。新提携契約に基づき、ルノー・グループは、日産が買い戻していない残りの日産株(日産株181,557,900株に相当)を180日の間に日産又は第三者に売却するオプションを有している。
この売却は、日産が2024年3月27日に発表した自己株式買戻しプログラムの一環として、2024年3月28日に実施された。日産は買い戻した株式を全数消却すると決定しており、この取引は日産の株主にとっては増益となるだろう(詳しくは下表を参照)。この消却は2024年4月3日に実施される。
日産株99,132,100株の売却による会計上の影響は以下のとおりとなる。
・ ルノー・グループの連結財務諸表:約440百万ユーロの処分に係るキャピタル・ロスが生じ、当期純利益に影響を与える(このキャピタル・ロスは「その他の営業利益及び営業費用」に計上され、ルノー・グループの営業利益には影響を与えない)。
・ ルノーS.A.の法定財務諸表:約50百万ユーロの処分に係るキャピタル・ゲイン。
ルノー・グループが保有する日産資本の変動
| 2023年11月8日現在の状況 | 資本に占める割合(%) | ||
| 日産の資本を形成する株式の総数 | 4,220,715,112 | ||
| ルノー・グループによる保有株式の総数 | 1,831,837,027 | 43.40% | |
| - 直接保有する日産株 | 633,107,309 | 15.00% | |
| - フランスの信託が保有する日産株 | 1,198,729,718 | 28.40% | |
| 2023年12月31日現在の状況 | 資本に占める割合(%) | ||
| 日産の資本を形成する株式の総数 | 4,009,715,112 | ||
| ルノー・グループによる保有株式の総数 | 1,620,837,027 | 40.42% | |
| - 直接保有する日産株 | 633,107,309 | 15.79% | |
| - フランスの信託が保有する日産株 | 987,729,718 | 24.63% | |
| 2024年3月28日の取引 | 資本に占める割合(%) | ||
| ルノー・グループが日産に売却した日産株の数 | 99,132,100 | 2.47% | |
| 日産株の消却後の状況 | 資本に占める割合(%) | ||
| 日産の資本を形成する日産株の総数 | 3,909,472,212 | ||
| ルノー・グループが保有する日産株の総数 | 1,521,704,927 | 38.92% | |
| - 直接保有する日産株 | 633,107,309 | 16.19% | |
| - フランスの信託が保有する日産株 | 888,597,618 | 22.73% | |
新提携契約に従い、ルノー・グループは15%を超える1.19%を処分する義務を負わず、日産は引き続きルノー・グループの15%持分を保有する。但し、ルノー・グループと日産の議決権は引き続き15%に制限される。
- 2024年4月3日: CMA CGMグループは、革命的な電気自動車バンの創造を目指す合弁会社、フレクシスSASの設立メンバーとして、ルノー・グループとボルボ・グループに合流
・ それぞれの業界のグローバル・プレイヤーである3社は、小型商用車(LCV)とラストワンマイル物流におけるエネルギー移行の課題に対処するために、最も革新的で効率的なプレイヤーを創設しようとしている。
・ CMA CGMグループは、顧客側の知見をもたらすのに加え、フレクシスSASの10%持分を取得しており、2026年までに最大120百万ユーロを投資する予定である。
・ ルノー・グループとボルボ・グループはそれぞれ45%の株式持分を保有する予定となっており、今後3年間でそれぞれ300百万ユーロを投資する計画である。
・ フィリップ・ディヴリー氏が新会社のCEO、クリシュナン・サンダララーヤン氏がCOOに就任する。
・ フレクシスSASはフランスを拠点とし、コネクティッド電子プラットフォームをベースとする100%電気自動車バンはフランスにあるルノー・グループのサンドゥヴィル工場で生産される。
**ブローニュ・ビヤンクール、4月3日(水)- CMA CGMグループは、ルノー・グループとボルボ・グループが次世代電気自動車バンのために2024年3月22日に設立したフレクシスSASに加わった。**CMA CGMは、傘下のエネルギー投資ファンドであるパルスを通じてフレクシスSASの10%持分を取得しており、2026年までに最大120百万ユーロの戦略的投資を行う意向であることを確認している。ボルボ・グループとルノー・グループは、それぞれ45%のフレクシスSAS持分を保有しており、今後3年間にそれぞれ300百万ユーロを投資する計画である。
電動化バンのニーズに応えるため、それぞれの分野におけるチャンピオン3社が連合
プロフェッショナル顧客が気候変動やCO2規制によるプレッシャーの高まりに直面する一方で、電子商取引や物流が急成長していることから、電気自動車バンに対する新たな期待が生まれている。欧州の電気自動車バン市場は、2030年まで年平均40%の成長が見込まれている。
この市場に対応するため、ボルボ・グループ、ルノー・グループ及びCMA CGMグループは、運輸及び物流セクターの脱炭素化を主導するフレクシスSASを創設している。フレクシスSASは、世界的に認められた自動車メーカー2社の産業ノウハウと自動車物流のナンバーワン企業のノウハウを融合させた、機動的なスタートアップ手法による有力企業3社の連合体である。
3社は、以下の分野におけるリーダーシップで知られている。
・ ルノー・グループ: 電気自動車やソフトウェア、及び小型商用車(LCV)の製造
・ ボルボ・グループ: 個別のニーズに適合するサービス、アップタイム及び生産性における専門知識を用いた輸送ソリューション
・ CMA CGM: 特に自動車産業向け物流及びサプライチェーンの脱炭素化のパイオニアとして
フランスで製造される新世代小型商用車
この自動車は、新型フル電気小型商用車(LCV)のスケートボード・プラットフォーム上で製造される。このプラットフォームは競争力のある価格で様々なボディ・タイプにおける高いモジュール性を実現し、安全要求にブレークスルーをもたらす。
この自動車は、新たなコネクティッド電子プラットフォームを採用することで、ユーザーの配送活動や業績に対する比類のないモニタリング能力を搭載し、物流業者の世界的な使用コストを最大30%削減することとなる。
このコネクティッド・サービスにより、顧客は最先端の自動車からそのライフサイクル全体を通じて恩恵を受けることが可能となる。またバン自体は都市モビリティ向けの優れたコンパシティと、様々なバッテリー容量を備えたテーラーメイドのソリューションのための高い多面性を備えるとともに、このカテゴリーの自動車市場で最初の800Vアーキテクチャを提供することとなる。
この自動車は小型商用車(LCV)製造のエキスパートであるルノー・グループのサンドゥヴィル工場で生産され、同工場では今後4年間で550名を採用する予定である。
- 2024年4月23日: 2024年第1四半期:ルノー・グループの売上高は+5.9%(一定の為替レートによる(*))の11.7十億ユーロ、近々予定されている新型車攻勢に向けたスタート台に立つ
・ ルノー・グループの第1四半期の全世界における販売台数は、2023年第1四半期と比べて2.6%増の549,099台に上った。ヨーロッパでは(**)、ルノー・グループの販売台数は4.3%増加した。
・ ルノー・グループの売上高は11,707百万ユーロであり、2023年第1四半期と比べて**+1.8%、一定の為替レートでは**(*)**+5.9%**であった。
・ 自動車部門の売上高は10,446百万ユーロであり、2023年第1四半期と比べて**-0.7%、一定の為替レートでは**(*)**+3.6%**であった。
・ ヨーロッパにおける受注状況は、先渡し販売台数2.5ヶ月分と好調であった。これは製品の成功と、受注に関する当年度の非常に好調なスタートを反映したものであり、今後さらに重要な製品発売が年度を通して予定されている。
・ ルノー・グループは価値重視の販売方針を継続しており、リテールチャネル(販売台数の66%(***))Cセグメント以上(販売台数の37%(****))、最近の発売の大多数を占めたハイトリムバージョン、及びハイブリッドとEVによる電動化(販売台数の48%(****))に重点を置いている。
・ ルノー・グループは、2024年度の財務見通しを、以下の通り確認した。
- ルノー・グループの営業総利益率は7.5%と同等かそれ以上
- フリー・キャッシュ・フローは2.5十億ユーロと同等かそれ以上
(*)一定の為替レートを用いて連結売上高の変動を分析するために、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
(**)欧州自動車工業会(ACEA)によるヨーロッパの範囲
(***)ルノー・グループ、乗用車、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国
(****)ルノー・ブランド、乗用車、ヨーロッパ
ルノー・グループの最高財務責任者ティエリー・ピエトンは、「第1四半期の売上高は、価値を重視する当社の販売方針の厳格な適用を引き続き示している。3月末の力強い受注状況と予定されている発売の結果として、当社の活動は加速していく。これらはコスト削減の増大と相まって、財務成績を牽引することとなるだろう。
ルノー・グループはすでに、健全なファンダメンタルズ、すなわち業績の向上と効率的な資本配分、また柔軟性を備えた新たな一章を開いている。電気自動車及びICE&ハイブリッド車の発売は、エネルギー移行の変動に適応する柔軟性を示している。
当社は、現在の環境下で明確な強みである機動性と実行スピードを日々向上させている」と述べた。
ブローニュ・ビヤンクール、2024年4月23日
業績:第1四半期ハイライト
ルノー・グループは2024年第1四半期に、2023年第1四半期と比べて2.6%増の549,099台の販売台数を記録した。ヨーロッパでは4.3%増となる391,490台の販売台数で、第3位を維持した。
第1四半期は、現在から2024年末までの10モデルの発売を前に、ルノー・グループは3つの自動車ブランドの活力により販売台数を伸ばした。
ルノー・ブランドは、世界規模では2024年第1四半期に2023年第1四半期から3.1%増となる365,356台の販売台数を上げて前進を続けた。ルノー・ブランドは、以下の通り、価値重視の販売方針を追求したヨーロッパにおいて、3位以内を維持した。
・ リテールチャネル(*)では、販売台数2台のうち1台超を占めた。
・ アルカナ、メガーヌE-TECHエレクトリック、オーストラル、エスパスE-TECHハイブリッドの4つのラインナップからなるCセグメント以上は、販売台数の37%を占めた。これらのモデルでは、ハイトリムバージョンが販売台数の大部分を占めた。
・ 電気乗用車の販売台数は引き続き増加し、その製品構成は2023年第1四半期から8ポイント上昇して48%に達した。記録的な低消費水準のE-TECHハイブリッド・エンジンの成功がその原動力となった。電気乗用車の製品構成は10.5%となり、今後予定されているセニックE-TECHエレクトリック、ルノー5 E-TECHエレクトリック、ルノー4 E-TECHエレクトリックの発売で、販売台数は引き続き増加していく。
・ ルノー・ブランドはさらに、2023年第1四半期比12.9%増(市場は12.0%増)の76,354台を販売し、LCV(**)におけるヨーロッパ(***)のリーダーの座を強化した。
(*)ルノー・グループ、乗用車、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国
(**)ピックアップを除く。
(***)欧州自動車工業会(ACEA)によるヨーロッパの範囲
2024年は、以下の7つの新型車の発売により、ルノー・ブランドにとって歴史的な年になることが約束されている。
・ 2つの新型100%電気自動車であるセニックE-TECHエレクトリック及びルノー5 E-TECHエレクトリック
・ ヨーロッパの2つの新型ハイブリッド車であるラファールE-TECH及びシンビオズ
・ 新型ルノー・マスター(ICEバージョン及び100%電気バージョン)
・ ヨーロッパ以外の市場における2つの新型車であるカーディアン及びルノー・コリア自動車の車両(D-SUV)
また、ルノー・ブランドは、キャプチャーのフェイスリフトやルノー・ダスターの海外市場向け発売の恩恵を受けることとなる。
ダチアはヨーロッパで3.6%増、153,439台の販売台数を記録した。とりわけサンデロは、第1四半期にヨーロッパで72,995台(2023年第1四半期比+20.2%)を売り上げ、全販売チャネルを合わせた中でのベストセラー車となった。
今後、年内には、最近発表された、他の2つの強力な柱である新世代車の発売が以下の通り予定されている。
・ 発売当初の30日間において、まだ初夏にディーラー・ネットワークに到着する前に、18,000台を超える受注を記録した新型ダチア・ダスター
・ ヨーロッパ市場で最も手頃な電気自動車の1つである新型ダチア・スプリング
アルピーヌは、特にスポーティな2人乗りクーペであるA110のラインナップ最上位バージョンの成功により、1,065件の新車登録(2023年第1四半期比+88.8%)を記録した。
2024年6月13日、アルピーヌはル・マン®24時間耐久レース(フランス)においてA290を提示する予定である。アルピーヌの将来のスポーティな電動5人乗りホットハッチは、同ブランド初の100%電動モデルとなる。
第1四半期の売上高
2024年第1四半期のグループ売上高は、2023年第1四半期と比べて1.8%増の11,707百万ユーロであった。一定の為替レート(*)によれば、ルノー・グループの売上高は5.9%増加した。
(*)一定の為替レートを用いて連結売上高の変動を分析するために、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
自動車部門の売上高は2023年第1四半期と比べて0.7%減の10,446百万ユーロに達した。これには、主としてアルゼンチン・ペソ及び(これより影響は少ないものの)トルコ・リラの切下げに関連する-4.3ポイントの為替レートのマイナスの影響(-447百万ユーロ)が含まれている。一定の為替レート(*)によれば、自動車部門の売上高は3.6%増加した。この動きは主として以下の事柄により説明される。
・ 価値を重視する販売方針の継続や、通貨切下げを相殺するための価格引上げを反映して、+4.1ポイントの堅調な価格効果が生じた。
・ ルノー・ブランドのCセグメント以上の車両からのプラスの影響が、(ⅰ)ゾエの生産終了によるマイナスの影響と、(ⅱ)ルノー・グループの平均販売価格を下回るクリオ、トゥインゴ(生産終了にもかかわらず)、サンデロの継続的な成功によるマイナスの影響により相殺されたことから、+0.1ポイントの安定的な製品構成の効果が生じた。
・ ヨーロッパにおける販売台数の業績により、+0.6ポイントの安定的な地理的構成となった。
・ 台数効果は-4.6ポイントのマイナスとなった。第1四半期の独立系ディーラー・ネットワークの在庫削減が2023年第1四半期と比べて増加し(前年同期比-40千台)、新車登録台数の2.6%の伸びを上回った。
・ ルノー・グループのパートナーシップの増産に伴う研究開発請求額の増加により、パートナーへの販売台数の効果は+2.4ポイントのプラスとなった。
・ 「その他」の効果は+1.0ポイントのプラスであった。これは主として部品及びアクセサリーの堅調な業績に関連するものである。
ルノー・グループの売上高に対するモビリティサービスの寄与は、2023年第1四半期の9百万ユーロに対して、2024年第1四半期は15百万ユーロであった。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(旧RCIバンク・アンド・サービシーズ)は、2024年第1四半期に、2023年第1四半期と比べて27.9%増の1,246百万ユーロの売上高を計上した。これは金利の上昇と平均稼働資産(2023年第1四半期比9.8%増の54.2十億ユーロ)の増加によるものである。
2024年3月31日現在の棚卸資産合計(独立系ネットワークを含む。)は、以下の通り、530,000台であった。
・ ルノー・グループの棚卸資産228,000台
・ 独立系ディーラーの棚卸資産302,000台
これは2023年第1四半期の580,000台に対し、大幅な減少となった。
3月末の棚卸資産合計の水準は、通常の季節的変動に従って回復し、3月末の先渡し販売台数2.5ヶ月分という堅調な受注状況に支えられた。
2024事業年度の財務見通し
ルノー・グループは、2024事業年度の財務見通しを、以下の通り確認した。
・ ルノー・グループの営業総利益率は7.5%と同等かそれ以上
・ フリー・キャッシュ・フローは2.5十億ユーロと同等かそれ以上
今後の新型車攻勢とコスト削減の加速は、以下の通り、引き続き2024年の業績と力強い現金創出の原動力となるだろう。
・ 2024年は、10の新型車(ルノー・ブランドの7つの新型車(*)、ダチア・ブランドの2車種、アルピーヌ・ブランドの1車種)の発売により、歴史的な年となる。
・ コスト削減と、すでに継続的に行っている内燃機関・電気自動車双方の市場投入の加速
(*)2024年におけるルノー・ブランドの7つの新型車の発売。ルノー・ダスター(ヨーロッパ以外)及びキャプチャーのフェイスリフトを除く。
ルノー・グループ連結売上高
| (百万ユーロ) | 2023年 | 2024年 | 2024年/2023年の 変動率 | 一定の為替レート による変動率 |
| 第1四半期 | ||||
| 自動車部門 | 10,515 | 10,446 | -0.7% | +3.6% |
| モビリティサービス | 9 | 15 | +66.7% | +65.4% |
| 販売金融(モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ) | 974 | 1,246 | +27.9% | +30.7% |
| 合計 | 11,498 | 11,707 | +1.8% | +5.9% |
ルノー・グループ上位15市場(2024年3月末現在)
| 2024年1-3月 | 販売台数(*)(台) | 乗用車+小型商用車の市場シェア(%) |
| 1 フランス | 134,717 | 24.9 |
| 2 イタリア | 54,545 | 10.7 |
| 3 トルコ | 46,962 | 15.9 |
| 4 ドイツ | 33,121 | 4.3 |
| 5 スペイン及びカナリア諸島 | 31,805 | 11.2 |
| 6 英国 | 30,497 | 4.7 |
| 7 ブラジル | 26,707 | 5.5 |
| 8 ベルギー及びルクセンブルク | 17,741 | 10.6 |
| 9 モロッコ | 14,887 | 41.7 |
| 10 ルーマニア | 13,387 | 34.8 |
| 11 ポーランド | 12,355 | 8.0 |
| 12 インド | 12,131 | 0.9 |
| 13 オランダ | 10,203 | 8.2 |
| 14 ポルトガル | 10,176 | 15.3 |
| 15 メキシコ | 9,053 | 2.6 |
(*) トゥイジーを除く販売台数
ルノー・グループのブランド別販売台数合計(乗用車+小型商用車)
| 2023年第1四半期 | 2024年第1四半期 | 変動率(%) | ||
| ルノー | 乗用車 | 266,967 | 266,889 | - |
| 小型商用車 | 87,516 | 98,467 | +12.5% | |
| 乗用車+小型商用車 | 354,483 | 365,356 | +3.1% | |
| ルノー・コリア自動車 | 乗用車 | 6,908 | 5,385 | -22.0% |
| ダチア | 乗用車 | 170,482 | 175,335 | +2.8% |
| 小型商用車 | 1,311 | 1,958 | +49.4% | |
| 乗用車+小型商用車 | 171,793 | 177,293 | +3.2% | |
| アルピーヌ | 乗用車 | 564 | 1,065 | +88.8% |
| その他(*) | 乗用車 | 1,208 | - | 該当なし |
| ルノー・グループ | 乗用車 | 446,129 | 448,674 | +0.6% |
| 小型商用車 | 88,827 | 100,425 | +13.1% | |
| 乗用車+小型商用車 | 534,956 | 549,099 | +2.6% | |
(*) 2023年7月までのモビライズ、Jinbei & Huasong及びEveasyの販売台数
- 2024年5月9日: ルノー・グループの2024年第1四半期収益に対する日産の寄与は225百万ユーロ
日産は本日、2023/2024会計年度(2023年4月1日から2024年3月31日)第4四半期決算を発表した。
日本の会計基準に基づき公表された日産の2023/2024会計年度第4四半期決算(2024年1月1日から3月31日)は、IFRSの修正再表示後に、ルノー・グループの2024年第1四半期の純利益に対して225百万ユーロ(*)のプラスの寄与をもたらすことになると見積もられる。
なお、2023年12月13日及び2024年3月28日にそれぞれ発表したルノー・グループによる211百万株及び99.1百万株の日産株式の売却と、日産による自己株式買戻しの一環としての取得株式の消却により、2024年4月3日現在のルノー・グループの保有比率は日産資本の38.92%(日産株式の16.19%を直接保有、及び当該株式の22.73%はルノー・グループが受益者となるフランスの信託による保有)となる。
(*) 1ユーロ=161.2円の対象期間平均為替レート及び2024年3月31日における持分40.645%による。
- 決算後のイベント
決算後、大きなイベントはない。
(2) 訴訟
訴訟
① 法的紛争
ルノー・グループは、フランス国内外において、その通常の活動の一部として様々な行政手続、法的手続及び仲裁手続に関わっている。
ルノー・グループの知る限りにおいて、過去12ヶ月間に、紛争、行政手続若しくは法的手続(以下に記載するものを除く。)又は仲裁手続について、係争中の若しくは発生するおそれのあるものは存在せず、かつその財政状態、活動又は業績に重大な影響を及ぼすおそれのあるものも存在しない。各事象は定期的に(とりわけ決算期に)精査されている。ルノー・グループは、適切なアドバイザーに意見を求めた上で、予想されるリスクを補償するため必要と考えられる引当金を確保している(連結財務諸表の注20「引当金の変動」を参照のこと。)。
排ガスに関する訴訟手続
フランス国内
他の複数のメーカーと同様に、ルノー・グループは2017年以降、悪質な虚偽に関する司法調査の対象となっている。本件は、フランスでディーゼル車を販売している十数社の自動車メーカーの窒素酸化物(NOx)の排出についてDGCCRFが行った調査を受けたものである。20に満たない原告が参加する本件において、ルノー・グループは、2021年6月8日に告訴された。現状に基づいて、会社は無罪と推定される。
ルノー・グループは、違反への関与を否定しており、その車両は汚染防止装置のための不正ソフトウェアを搭載していないと指摘している。会社はその権利を保護するためすべての必要な措置を取っている。
現段階で、ルノー・グループは、20百万ユーロの保証金(そのうち18百万ユーロは潜在的な損害及び罰金の支払いに充てられる予定である)を計上し、潜在的な損失補償のため60百万ユーロの銀行保証を提供しなければならなかった。
フランス国外
またルノー・グループは、窒素酸化物(NOx)排出問題について、汚染防止装置のための不正ソフトウェアが車両に搭載されているとする主張に関し、様々な国において損害賠償を求める民事訴訟の対象となっている。
ドイツでは、ルノー・グループに対する70件の訴訟手続きが進行中である。そのうち61件がルノーs.a.s.に対するものであり、9件がルノーAGに対するものである。55件の第一審判決及び10件の上訴裁判所の判決は既に公表されている。1件の判決を除いて、ルノー・グループが勝訴している。申立人が勝訴した判決において、ルノーは、上訴審で申立人に対し1,077ユーロ(及び利息)を支払うよう命じられ、一方で申立人は訴訟手続費用の17,000ユーロをルノーに支払うよう命じられた。この判決に対しては上訴することはできない。
オーストリアでは、10件の民事訴訟が進行中である。6件の判決が下され、そのうち1件はルノー・グループが勝訴した。これらの判決はすべて上訴された。2件は上訴人勝訴の最終判決が下され、ルノー・グループにそれぞれ利息と防御費用を含む9,532.26ユーロ及び31,946.53ユーロを支払うよう命じた。
英国では、3つの法律事務所が始めた集団訴訟(複数の予備的な段階の手続が開始されている。)について、そのうち2つの法律事務所が(3つめの法律事務所による取下げの後)ルノーS.A.、ルノー・リテール・グループ・ユーケー・リミテッド、RCIバンクS.A.及び一部の正規ディーラーに対して提起しようとしているところである。その後、その他6つの法律事務所が、これら2つの法律事務所が提起した申立てに参加する意向をルノーの取締役会に伝えている。2024年1月17日、18日及び19日に最初の手続審理が行われ、ルノーに対する訴訟が集団訴訟の形式を取ることが確認された。
スコットランドでは、6つの法律事務所がルノーS.A.、ルノー・フラン、ルノーs.a.s.、ルノー・ユーケー・リミテッド及びRCIフィナンシャル・サービシズ・リミテッドに対して集団訴訟を提起した。集団訴訟の適格性について決定する最初の手続審理が2024年6月14日に行われる予定である。
オランダの3財団が、オランダにおいて、ルノーS.A.、ルノーS.A.S、ルノー・ネーデルラントNV、ルノー・日産B.V.及びオートモビル・ダチアS.A.、並びに一部の正規ディーラーに対して法的手続を開始している。2024年1月29日に財団の適格性及び適用法に関する審理が行われ、アムステルダム裁判所は2024年4月10日に中間判決を下す予定である。
最後に、イスラエルにおいてもルノーS.A.とそのイスラエルの代理店に対して集団訴訟が進行中である。この訴訟手続は予備的な手続段階にある。ルノーS.A.はこの訴訟手続において、まだ正式な訴答手続に入っていない。2024年9月26日に予備的な審理が行われる予定である。
使用済み車両に対する競争法の調査
2022年3月15日に欧州委員会は、複数のEU加盟国に所在し自動車業界で営業する会社及び団体の敷地において調査を実施した。同時に欧州委員会は、自動車業界で営業する複数の会社に正式な情報請求を送付している。調査は、使用済み自動車(乗用車及び商用車)(ELV)の回収、処理及び再生に関連した反競争的談合の可能性に関するものであり、特に(ⅰ)ELVの回収、処理及び再生会社の報酬、並びに(ⅱ)ELVのリサイクル又は再生可能性に関連するデータの広告物への使用に関するものであった。
ルノーは、2022年3月15日に調査及び差押えを受けた会社の1つである。同時にルノーは、英国競争市場当局(CMA)から同様の行動調査である情報提供の要請を受けている。ルノーは、欧州委員会及びCMAの情報要請に応えている。
② 税務上の紛争
ルノー・グループが関与する既知の紛争又は進行中の手続は各々、可能な限り外部のアドバイザーの支援を受けて、貸借対照表の日付において精査され、適切な場合には予想されるリスクを補償するために引当金が設定されている。
現在、フランス、スペイン及び韓国において、主に移転価格問題について税務当局との間で重大な紛争が存在する。
ルノー・グループは、税務当局の主張に異議を唱え、その立場を主張するため紛争手続を開始した。
ルノー・グループは、その権利を主張するための確実な論拠があると考えている。
第3-「3 事業等のリスク」-「法的リスク」及び第6-1-2023年度財務諸表-「(1) 連結財務諸表」-「注28-A2. 偶発債務」を参照のこと。
4【日本の会計原則と国際財務報告基準(IFRS)との相違】
添付の財務書類は、欧州連合が採択したIFRSに準拠して作成されている。これらは日本において一般に公正妥当と認められた会計原則(以下「日本の会計原則」という。)とは、いくつかの点で異なる。直近の財務書類に関する主な相違点は以下のとおりである。
(1)連結財務諸表
①外国の会計基準
IFRSでは、連結財務諸表は統一された会計方針に基づいて作成される。
日本の会計原則では、連結財務諸表の作成において、親会社及び子会社が採用する会計方針及び手続は、同一環境下で行われた同一の性質の取引等について原則として統一されなければならない。一方、連結財務諸表作成における在外子会社の会計処理に関する実務対応報告(PITF18)は、在外子会社の財務諸表がIFRS又は米国会計基準に準拠して作成されている場合には、当面の間、それらを連結決算手続上利用することができる。但し、以下の項目については修正しなければならない。
1 のれんは20年以内の効果の及ぶ期間にわたって償却される。
2 退職給付会計における数理計算上の差異をその他の包括利益で認識し、その後費用処理を行わない場合に、当該金額を平均残存勤務期間以内の一定の年数で規則的に処理する方法により、当期の損益とするよう修正する。
3 開発局面から生じた無形資産の資産化及び償却
4 投資不動産、有形固定資産及び無形資産の再評価
5 資本性金融商品の公正価値の事後的な変動をその他の包括利益に表示する選択をしている場合に、日本の会計原則の下では、当該資本性金融商品の売却時や減損計上時に評価差額を当期の損益へ組替調整される。
また、実務対応報告(PITF24)により、在外持分法適用会社についても連結子会社に準じて取り扱うことができる。
②在外子会社の財務諸表の外貨換算
IFRSでは、個社にてそれぞれの機能通貨を決定し、当該通貨を用いてその経営成績及び財政状態を認識しなければならない。かかる機能通貨として、現地通貨、又は、例えば、大部分の取引が他の通貨建で行われている場合は現地通貨以外の通貨を使用する。
日本の会計原則では、規定による明示はないものの、機能通貨は実務的に現地通貨とされている。
③共同支配の取決め
IFRSでは、共同支配の取決めについて、共同支配企業(joint venture)と共同支配事業(joint operation)に分類する必要がある。共同支配企業の取決めにおいては、パートナーはその権利を共同支配企業の純資産に限定するが、共同支配事業の取決めにおいては、パートナーに関する特定の権利は共同支配企業の資産及び負債にある。結果として、共同支配企業の取決めにおける共同支配企業の連結は持分法によるものとし、共同支配事業の取決めにおける連結は貸借対照表及び損益計算書の個別の項目について持分比率に基づき認識される。
日本の会計原則では、共同支配企業には持分法が適用されており、共同支配事業に関する明示的な規定はない。そのため、日本の会計原則において連結財務諸表作成目的で認められている現地の会計原則で承認されている場合を除き(①を参照のこと)、貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づく共同支配事業の連結方法は、日本の連結財務諸表の作成においては認められていない。
(2)財政状態計算書、包括利益計算書及びキャッシュ・フロー計算書の表示
主に以下の項目について違いが存在している。
①流動・非流動資産及び負債の分類
IFRSでは、IAS第1号60項に基づき、流動性に基づく表示を行う方が信頼性があり目的適合性の高い情報が提供される場合を除き、財政状態計算書上に流動・非流動資産及び流動・非流動負債をそれぞれ区分して表示しなければならない。
日本の会計原則では、原則として、流動性配列法に基づき、資産は流動資産、固定資産及び繰延資産、負債は流動負債及び固定負債に区分して表示する。
②売却目的で保有する非流動資産
IFRSでは、売却目的で保有する非流動資産は、帳簿価額と売却費用控除後の公正価値とのいずれか低い価額で測定し、減価償却は中止される。財政状態計算書上、これらの資産及び関連する負債は、他の資産及び負債から区分して表示される。
日本の会計基準ではこのような規定はなく、他の非流動資産と同様に会計処理及び表示する。
③非継続事業
IFRSでは、非継続事業に関する以下の項目は、その合計額を単一の金額として、包括利益計算書に表示する。
1 非継続事業の税引後損益
2 非継続事業を構成する資産又は処分グループを、売却コスト控除後の公正価値で測定したこと、又は処分したことにより認識した税引後の利得又は損失
また、上記単一の金額に対して以下に区分した内訳を、継続事業と区分して包括利益計算書に表示、又は注記により開示する。
1 収益、費用、及び税引前損益
2 売却コスト控除後の公正価値で測定したこと、又は処分したことにより認識した利得又は損失
3 1及び2に関連するそれぞれの法人所得税費用
非継続事業キャッシュ・フローの営業活動、投資活動、財務活動に帰属する正味のキャッシュ・フローは、継続事業と区分して表示、又は注記により開示する。
非継続事業を報告する企業は、包括利益計算書又は注記に、非継続事業に係る基本的及び希薄化後の1株当たり利益を開示する。
日本の会計原則ではこのような規定はない。
④資産担保証券
資産担保証券の計上方法は、IFRS及び日本の会計原則では異なる場合がある。資本に対する影響はなくとも、流動・非流動資産及び負債の評価を含め、財政状態計算書上の表示に影響がある場合がある。
IFRSでは、金融資産はリスク経済価値アプローチに基づいてその認識を中止する。
日本の会計原則では、金融資産は財務構成要素アプローチ(法的分離が常に要求される)に基づいてその認識を中止する。
⑤特別損益項目の分類
IFRSでは、特別損益項目という概念はなく、特別損益項目として表示することは禁止されている。
日本の会計原則では、特別損益項目は、その性質が異常であり巨額の項目として定義されている。かかる項目には、固定資産売却損益、売買目的以外に分類される投資有価証券の売却損益、災害による損失等が含まれるが、これらに限らない。
(3)減損
①資産の減損
IFRSでは、資産の回収可能価額(資産又は資金生成単位の売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか大きい金額)が帳簿価額より低い場合に資産の減損損失として認識される。
IFRSに基づく資産の使用価値は、将来キャッシュ・フローの現在価値に等しい。IFRSに基づく資産の公正価値として最適なものとしては、ⅰ)拘束力のある売買契約における価格、ⅱ)市場価格、ⅲ)取引の知識のある自発的な当事者間での独立第三者間取引条件による資産の売却により企業が獲得できる金額を反映した、貸借対照表日において企業が入手可能な最善の情報などがある。
日本の会計原則では、資産の帳簿価額が当該資産の継続的使用及びその将来的な処分から生じると見込まれる割引前将来キャッシュ・フローの総額を超過する場合に、帳簿価額と回収可能価額(正味売却価額と使用価値の高い方)を比較して測定を行う。なお、日本の会計原則では、当該減損損失の戻入は認められないが、IFRSでは(のれんを除いて)認められている。
②上場関連会社に関する投資の減損
IFRSでは、関連会社投資の減損の兆候の有無を検討する際には、関連会社投資の公正価値と取得原価との間に著しい下落又は長期にわたる下落があるかを検討することで兆候判定を行う。その結果、兆候があると判断した場合は、帳簿価額と回収可能価額とを比較し、減損損失の認識及び測定を行う。
日本の会計基準では、連結財務諸表上、関連会社投資はその時価にかかわらず持分法により会計処理される。関連会社投資の時価下落に伴い個別財務諸表で評価損を計上したことにより、評価損計上後の簿価が持分法評価額を下回った場合、連結財務諸表上、のれんの未償却額を償却することが要求されている。
(4)金融商品
①永久劣後証券
IFRSでは、収益分配額が部分的に売上高に連動する永久劣後証券は、かかる指数が別個に評価できない財務変数とみなされる場合、公正価値で評価される組込デリバティブ付負債とみなされる。収益分配額が部分的に売上高に連動する永久劣後証券は、かかる指数が非財務変数とみなされうる場合、償却原価で計上される。
日本の会計原則では、永久劣後証券は資本として発行額で計上される。それ以後における評価方法について特定の基準は存在しない。
②ヘッジ
IFRSでは、ヘッジ手段及びヘッジ対象は、それらがヘッジ会計の要件を満たす場合に公正価値で計上される。
日本の会計原則では、デリバティブはすべて公正価値で計上され、かかるデリバティブから生じる未実現損益は、ヘッジ会計の一定の基準が満たされる場合を除き、損益計算書に計上される。ヘッジ会計の一定の基準が満たされた場合、かかる未実現損益は繰延べられ、純資産に含まれる。ヘッジ会計では、金利スワップ又は外国為替先物契約に関する特例処理が認められている。
③販売金融債権の減損
IFRSでは、以下のルールに基づき、販売金融債権に係る減損が計上される。
・金融商品の当初認識の際には、12ヶ月の予想信用損失に基づき認識される。
・当初認識後に信用リスクが大きく悪化した場合、金融商品の全期間の予想損失に基づき減損が計上される。
日本の会計原則では、評価性引当金は、滞留を引き起こすトリガー・イベントが存在しない場合でも、過去の貸倒実績に基づいてポートフォリオ全体に対して計上される。さらに、不良債権に対しては、債務者の財政状態及び担保の公正価値などの個別情報に基づいて特定の引当金が計上される。
④FVOCIオプションが選択された資本性金融資産
IFRSでは、その他の包括利益項目を通じて公正価値で計上するオプション(FVOCIオプション)が選択された資本性金融資産に係る評価差額は、売却された場合、損益に振り替えられない。
日本の会計原則では、その他の包括利益項目を通じて公正価値で計上された金融資産が売却された場合、評価差額は損益に振り替えられる。
(5)棚卸資産の評価
IFRSでは、棚卸資産原価は個別法、先入先出法、加重平均法又は売価還元法で計上される。
日本の会計原則では、個別法、先入先出法、平均原価法(総平均法又は移動平均法)及び売価還元法が適用される。一定の場合には、最終仕入原価法が容認される。
(6)のれんの償却
IFRSでは、のれんは償却されず、必要に応じて減損処理される。
日本の会計原則では、のれんは20年を超えない効果の及ぶ期間にわたって定額法により償却することが要求されている。また、必要な場合には減損損失が認識されるが、減損損失の戻入は認められない。
(7)従業員給付制度
①退職給付債務の数理計算上の差異
IFRSでは、数理計算上の差異を発生時に債務として即時認識し、資本(その他の包括利益累計額)で計上される。以後の期間に純損益へのリサイクリングはしない。
日本の会計原則では、数理計算上の差異は、発生年度に費用処理する方法の他、費用処理されない部分をその他の包括利益で認識する方法の選択が可能である。その他の包括利益で認識する方法を選択した場合、以後の期間に純損益へリサイクリングする。
②退職給付債務の過去勤務費用
IFRSでは、過去勤務費用について、発生時点で即時に費用として認識される。
日本の会計原則では、過去勤務費用は、発生年度に費用処理する方法の他、費用処理されない部分をその他の包括利益で認識する方法の選択が可能である。その他の包括利益で認識する方法を選択した場合、以後、平均残存勤務期間以内の一定の年数で按分する方法により費用処理される。
③退職給付債務の利息の算定
IFRSでは、利息費用又は収益の単一の純額を計算するために、確定給付負債(資産)の純額(退職給付債務から年金資産を差し引いた額)に割引率を適用する。
日本の会計原則では、利息費用の計算(退職給付債務に対する割引率の適用に基づく)と期待運用収益の計算(計算資産価値に対する長期期待運用収益率の適用に基づく)は、個別に行われる。長期期待運用収益率は、とりわけ、保有年金資産のポートフォリオ及び過去の運用実績、長期投資政策並びに市場動向等を考慮して決定される。
④有給休暇引当金の計上
IFRSでは、累積型の有給休暇の予想コストを、期末日現在で累積されている未使用の権利の結果として企業が追加的に支払うと見込まれる金額を負債として認識する。
日本の会計原則ではこのような規定はない。
(8)従業員に付与されたストック・オプション
IFRSでは、従業員に付与したストック・オプションの費用は、当該オプションの公正価値に基づいて測定される。費用は、対応する持分の増加とともに、特定のサービス提供期間(権利確定期間)にわたって認識される。
オプションが行使された場合、対象となる新株との価格差は自己資本に計上される。
かかる新株が喪失した場合又はオプションが行使されない場合も、過去に計上した費用の戻入は行われない。
日本の会計原則では、対象となるストック・オプションのカテゴリーは、持分決済型の株式報酬取引に限定され、現金決済型の株式報酬取引についての明確な規定はない。
IFRSと同様、持分決済型制度に関する日本の会計原則の規則では、従業員に対して付与されたストック・オプション制度の費用は、これらのオプションの公正価値を基礎として評価される。公正価値は、ストック・オプションの付与日に基づいて固定され、権利確定期間にわたって、相当する費用が自己資本の増加と合わせて認識される。オプションが失効した場合、過去に計上した費用は特別利益として戻入れられる。
(9)研究開発費
IFRSでは、計画(生産設備の設置決定を含む)及び量産化のための設計の承認後に発生した開発費については、生産開始までは資産計上され、車両又は部品の見込販売可能期間にわたって、定額法で償却される。
製品化の正式決定前に発生した費用は、研究費と同様に発生した期間に費用として計上される。
日本の会計原則では、すべての研究開発費は発生時に費用として認識される。
(10)借入費用の資産化
IFRSでは、適格資産の取得、建設又は生産に直接起因する借入費用は、当該資産の取得原価の一部として資産化される。
日本の会計原則では、借入費用は、原則として発生時に費用化される。
(11)収益認識
IFRSでは、以下の5ステップアプローチに基づき、顧客への財又はサービスの移転と交換に、企業が得ると見込む対価を反映した金額で収益は認識される。
ステップ1:顧客との契約を識別する
ステップ2:契約における履行義務を識別する
ステップ3:取引価格を算定する
ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する
ステップ5:企業が履行義務の充足時に収益を認識する
日本の会計原則では、IFRS第15号の基本的な原則を取り込んだ収益認識基準が2021年4月1日以降開始する事業年度から適用されている。
(12)リース
IFRSでは、借手のリースについてファイナンス・リース又はオペレーティング・リースに分類せず、使用権資産及びリース負債を認識する。
日本の会計原則では、借手のリースについてファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類し、ファイナンス・リースについては通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理によりリース資産及びリース債務を認識し、オペレーティング・リースについては通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を行う。
(13)保険契約
①保険契約負債の測定
IFRSでは、保険契約負債の測定単位を、個々の保険契約を集約したグループレベルで行う。また保険契約負債は、将来キャッシュ・フローの見積り、割引計算、非金融リスクに係るリスクの調整、及び契約上のサービス・マージンから構成される。
日本の会計原則には保険契約に関する基準はなく、保険業法に定められた会計(法定会計)が適用される。法定会計では、保険契約負債の測定単位に関する規定はない。保険契約負債の測定においては、将来キャッシュ・フローの見積り及び割引計算の概念はあるものの、その方法はIFRSと異なる。また、非金融リスクに係るリスクの調整及び契約上のサービス・マージンに関する規定はない。
②保険収益の認識と測定
IFRSでは、サービスの提供に応じて保険収益を認識する。受け取った保険料収入は保険収益には含まれない。
日本の法定会計では、保険料収入を受け取った時点で保険収益を認識する。IFRSのような収益認識の概念はない。
第7【外国為替相場の推移】
ルノーの財務諸表の表示に用いられた通貨(ユーロ)と本邦通貨との間の為替相場は、日本国内において発行される時事に関する事項を掲載する2つ以上の日刊新聞紙に最近5年間の事業年度及び最近6ヶ月間において掲載されているため、記載を省略する。
第8【本邦における提出会社の株式事務等の概要】
該当事項なし。
第9【提出会社の参考情報】
1【提出会社の親会社等の情報】
該当事項なし。
2【その他の参考情報】
当社は、当事業年度の開始日から本書の提出日までの間に、下記の書類を関東財務局長に提出している。
| (1) 臨時報告書 | 2023年4月21日提出 |
| (金融商品取引法第24条の5第4項並びに企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第1項及び第2項第1号の規定に基づき提出するもの) | |
| (2) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2023年4月21日提出 |
| (3) 有価証券報告書及びその添付書類 | 2023年5月12日提出 |
| (4) 2023年4月21日提出臨時報告書の訂正報告書 | 2023年7月3日提出 |
| (5) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2023年7月3日提出 |
| (6) 臨時報告書 | 2023年7月28日提出 |
| (金融商品取引法第24条の5第4項並びに企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第1項及び第2項第4号の規定に基づき提出するもの) | |
| (7) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2023年7月28日提出 |
| (8) 半期報告書及びその添付書類 | 2023年9月15日提出 |
| (9) 臨時報告書 | 2023年11月8日提出 |
| (金融商品取引法第24条の5第4項並びに企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第1項及び第2項第1号の規定に基づき提出するもの) | |
| (10) 2023年7月28日提出臨時報告書の訂正報告書 | 2023年11月8日提出 |
| (11) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2023年11月8日提出 |
| (12) 臨時報告書 | 2023年12月18日提出 |
| (金融商品取引法第24条の5第4項並びに企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第1項及び第2項第19号の規定に基づき提出するもの) | |
| (13) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2023年12月18日提出 |
| (14) 2023年11月8日提出臨時報告書の訂正報告書 | 2024年2月27日提出 |
| (15) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2024年2月27日提出 |
第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項なし。
連結包括利益計算書
| 2023年度 | 2022年度(1) | |||||||||||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |||||||||
| 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | |
| 当期純利益 | 2,838 | (523) | 2,315 | 4,633 | (854) | 3,779 | (192) | (524) | (716) | (313) | (855) | (1,169) |
| 親会社及び子会社からのその他の包括利益項目 | ||||||||||||
| 損益に再分類されない項目 | (141) | (93) | (234) | (230) | (152) | (382) | 320 | 31 | 351 | 522 | 51 | 573 |
| 確定給付型年金制度に係る数理計算上の差異 | (138) | (93) | (231) | (225) | (152) | (377) | 320 | 31 | 351 | 522 | 51 | 573 |
| 資本等を通じて公正価値で測定される資本性金融商品 | (3) | - | (3) | (5) | - | (5) | - | - | - | - | - | - |
| 次年度以降において損益に再分類された又は再分類される項目 | (388) | 124 | (264) | (633) | 202 | (431) | 878 | (73) | 805 | 1,433 | (119) | 1,314 |
| 在外事業に係る為替換算調整勘定(3) | 57 | - | 57 | 93 | - | 93 | (10) | - | (10) | (16) | - | (16) |
| 超インフレ経済下の在外事業に係る為替換算調整勘定 | (226) | - | (226) | (369) | - | (369) | 71 | - | 71 | 116 | - | 116 |
| 日産に対する投資の部分的ヘッジ(3) | 247 | - | 247 | 403 | - | 403 | (25) | - | (25) | (41) | - | (41) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ商品の公正価値の調整(2) | (472) | 126 | (346) | (771) | 206 | (565) | 327 | (77) | 250 | 534 | (126) | 408 |
| 資本を通じて公正価値で測定される負債性金融商品(2) | 6 | (2) | 4 | 10 | (3) | 7 | (13) | 4 | (9) | (21) | 7 | (15) |
| 非継続事業から損益に再分類された項目 | - | - | - | - | - | - | 528 | - | 528 | 862 | - | 862 |
| 親会社及び子会社からのその他の包括利益項目合計(A) | (529) | 31 | (498) | (864) | 51 | (813) | 1,198 | (42) | 1,156 | 1,956 | (69) | 1,887 |
| 関連会社及び共同支配企業におけるその他の包括利益項目 | ||||||||||||
| 次年度以降において損益に再分類されない項目 | 94 | - | 94 | 153 | - | 153 | 196 | - | 196 | 320 | - | 320 |
| 確定給付型年金制度に係る数理計算上の差異 | 98 | - | 98 | 160 | - | 160 | 193 | - | 193 | 315 | - | 315 |
| その他 | (4) | - | (4) | (7) | - | (7) | 3 | - | 3 | 5 | - | 5 |
| 次年度以降において損益に再分類された又は再分類される項目 | (1,074) | - | (1,074) | (1,753) | - | (1,753) | 710 | - | 710 | 1,159 | - | 1,159 |
| 在外事業に係る為替換算調整勘定 | (1,096) | - | (1,096) | (1,789) | - | (1,789) | 755 | - | 755 | 1,233 | - | 1,233 |
| その他 | 22 | - | 22 | 36 | - | 36 | (45) | - | (45) | (73) | - | (73) |
| 関連会社及び共同支配企業におけるその他の包括利益項目合計(B) | (980) | - | (980) | (1,600) | - | (1,600) | 906 | - | 906 | 1,479 | - | 1,479 |
| その他の包括利益項目(A)+(B) | (1,509) | 31 | (1,478) | (2,463) | 51 | (2,413) | 2,104 | (42) | 2,062 | 3,435 | (69) | 3,366 |
| 包括利益 | 1,329 | (492) | 837 | 2,170 | (803) | 1,366 | 1,912 | (566) | 1,346 | 3,121 | (924) | 2,197 |
| 親会社株主持分 | 746 | 1,218 | 1,654 | 2,700 | ||||||||
| 非支配株主持分 | 91 | 149 | (308) | (503) | ||||||||
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) 2023年度に損益に再分類された数値は注18-Fに示す。
(3) 在外事業に係る為替換算調整勘定及び日産に対する投資の部分的ヘッジに再分類された項目には、ルノーによる保有株式売却後の日産の為替換算調整勘定の損益への再分類が含まれる(注12-A参照)。
連結財政状態計算書
| 注 | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 資産 | |||||
| 非流動資産 | |||||
| 無形資産及びのれん | 10-A | 4,626 | 7,552 | 4,700 | 7,673 |
| 有形固定資産 | 10-B | 12,251 | 20,000 | 11,705 | 19,108 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 16,554 | 27,024 | 18,210 | 29,728 | |
| 日産 | 12 | 15,667 | 25,576 | 17,487 | 28,548 |
| その他の関連会社及び共同支配企業 | 13 | 887 | 1,448 | 723 | 1,180 |
| 長期金融資産 | 22 | 695 | 1,135 | 413 | 674 |
| 繰延税金資産 | 8 | 670 | 1,094 | 593 | 968 |
| その他の非流動資産 | 17 | 784 | 1,280 | 911 | 1,487 |
| 非流動資産合計 | 35,580 | 58,084 | 36,532 | 59,638 | |
| 流動資産 | |||||
| 棚卸資産 | 14 | 4,924 | 8,038 | 5,213 | 8,510 |
| 販売金融債権 | 15 | 49,615 | 80,996 | 44,247 | 72,233 |
| 自動車顧客債権 | 16 | 825 | 1,347 | 998 | 1,629 |
| 短期金融資産 | 22 | 1,224 | 1,998 | 1,416 | 2,312 |
| 未収還付税金 | 17 | 224 | 366 | 154 | 251 |
| その他の流動資産 | 17 | 4,822 | 7,872 | 4,097 | 6,688 |
| 現金及び現金同等物 | 22 | 20,677 | 33,755 | 21,774 | 35,546 |
| 売却目的で保有する資産 | 3 | 4,022 | 6,566 | 3,861 | 6,303 |
| 流動資産合計 | 86,333 | 140,939 | 81,760 | 133,473 | |
| 資産合計 | 121,913 | 199,023 | 118,292 | 193,112 | |
| 注 | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 資本及び負債 | |||||
| 資本 | |||||
| 資本金 | 1,127 | 1,840 | 1,127 | 1,840 | |
| 資本剰余金 | 3,785 | 6,179 | 3,785 | 6,179 | |
| 自己株式 | (212) | (346) | (208) | (340) | |
| 金融商品再評価額 | (111) | (181) | 208 | 340 | |
| 為替換算調整勘定 | (3,140) | (5,126) | (2,146) | (3,503) | |
| その他の剰余金 | 26,105 | 42,616 | 26,537 | 43,322 | |
| 当期純利益―親会社株主持分 | 2,198 | 3,588 | (354) | (578) | |
| 資本―親会社株主持分 | 29,752 | 48,570 | 28,949 | 47,259 | |
| 資本―非支配株主持分 | 882 | 1,440 | 741 | 1,210 | |
| 資本合計 | 18 | 30,634 | 50,010 | 29,690 | 48,469 |
| 非流動負債 | |||||
| 繰延税金負債 | 8 | 917 | 1,497 | 1,102 | 1,799 |
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金―長期 | 19 | 1,071 | 1,748 | 1,029 | 1,680 |
| その他の引当金―長期 | 20 | 1,224 | 1,998 | 1,082 | 1,766 |
| 長期金融負債 | 23 | 8,956 | 14,621 | 10,738 | 17,530 |
| 不確実な税金負債に対する引当金―長期 | 21 | 236 | 385 | 234 | 382 |
| その他の非流動負債 | 21 | 942 | 1,538 | 1,372 | 2,240 |
| 非流動負債合計 | 13,346 | 21,787 | 15,557 | 25,397 | |
| 流動負債 | |||||
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金―短期 | 19 | 137 | 224 | 45 | 73 |
| その他の引当金―短期 | 20 | 1,130 | 1,845 | 1,087 | 1,775 |
| 短期金融負債 | 23 | 3,448 | 5,629 | 4,605 | 7,518 |
| 販売金融負債 | 23 | 54,095 | 88,310 | 48,999 | 79,991 |
| 営業債務 | 7,965 | 13,003 | 8,405 | 13,721 | |
| 未払税金 | 21 | 359 | 586 | 312 | 509 |
| 不確実な税金負債に対する引当金―短期 | 21 | 20 | 33 | 21 | 34 |
| その他の流動負債 | 21 | 9,704 | 15,842 | 8,698 | 14,199 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債 | 3 | 1,075 | 1,755 | 873 | 1,425 |
| 流動負債合計 | 77,933 | 127,226 | 73,045 | 119,246 | |
| 資本及び負債合計 | 121,913 | 199,023 | 118,292 | 193,112 | |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
連結持分変動計算書
| 株数 | 資本金 | 資本剰余金 | 自己株式 | 金融商品再評価額 | 為替換算調整勘定(3) | その他の剰余金(2) | 当期純利益(親会社株主持分) | 資本(親会社株主持分) | 資本(非支配株主持分) | 資本合計 | ||||||||||||
| 千株 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | ||
| 2021年12月31日現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,840 | 3,785 | 6,179 | (237) | (387) | 5 | 8 | (3,407) | (5,562) | 25,159 | 41,072 | 888 | 1,450 | 27,320 | 44,600 | 574 | 937 | 27,894 | 45,537 | |
| IFRS第17号への移行-期首調整(1) | 167 | 273 | 167 | 273 | 167 | 273 | ||||||||||||||||
| 調整済2021年12月31日現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,840 | 3,785 | 6,179 | (237) | (387) | 5 | 8 | (3,407) | (5,562) | 25,326 | 41,345 | 888 | 1,450 | 27,487 | 44,873 | 574 | 937 | 28,061 | 45,810 | |
| 2022年度純利益 | (354) | (578) | (354) | (578) | (362) | (591) | (716) | (1,169) | ||||||||||||||
| その他の包括利益項目 | 203 | 331 | 1,248 | 2,037 | 557 | 909 | 2,008 | 3,278 | 54 | 88 | 2,062 | 3,366 | ||||||||||
| 2022年度包括利益 | - | - | - | - | - | - | 203 | 331 | 1,248 | 2,037 | 557 | 909 | (354) | (578) | 1,654 | 2,700 | (308) | (503) | 1,346 | 2,197 | ||
| 2021年度利益処分 | 888 | 1,450 | (888) | (1,450) | - | - | - | - | ||||||||||||||
| 配当金 | - | - | (41) | (67) | (41) | (67) | ||||||||||||||||
| 自己株式の(取得)/処分及び増資による影響額 | 29 | 47 | 29 | 47 | 29 | 47 | ||||||||||||||||
| 所有持分の増減 | 13 | 21 | (178) | (291) | (165) | (269) | 516 | 842 | 351 | 573 | ||||||||||||
| 株式報酬及びその他の費用 | - | - | (56) | (91) | (56) | (91) | - | - | (56) | (91) | ||||||||||||
| 2022年12月31日現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,840 | 3,785 | 6,179 | (208) | (340) | 208 | 340 | (2,146) | (3,503) | 26,537 | 43,322 | (354) | (578) | 28,949 | 47,259 | 741 | 1,210 | 29,690 | 48,469 | |
| 2023年度純利益 | 2,198 | 3,588 | 2,198 | 3,588 | 117 | 191 | 2,315 | 3,779 | ||||||||||||||
| その他の包括利益項目 | (319) | (521) | (994) | (1,623) | (139) | (227) | (1,452) | (2,370) | (26) | (42) | (1,478) | (2,413) | ||||||||||
| 2023年度包括利益 | - | - | - | - | - | - | (319) | (521) | (994) | (1,623) | (139) | (227) | 2,198 | 3,588 | 746 | 1,218 | 91 | 149 | 837 | 1,366 | ||
| 2022年度利益処分 | (354) | (578) | 354 | 578 | - | - | - | - | ||||||||||||||
| 配当金 | (68) | (111) | (68) | (111) | (93) | (152) | (161) | (263) | ||||||||||||||
| 自己株式の(取得)/処分及び増資による影響額 | (4) | (7) | (4) | (7) | (4) | (7) | ||||||||||||||||
| 所有持分の増減 | - | - | - | - | 179 | 292 | 179 | 292 | 143 | 233 | 322 | 526 | ||||||||||
| 株式報酬及びその他の費用 | - | - | (50) | (82) | (50) | (82) | - | - | (50) | (82) | ||||||||||||
| 2023年12月31日現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,840 | 3,785 | 6,179 | (212) | (346) | (111) | (181) | (3,140) | (5,126) | 26,105 | 42,616 | 2,198 | 3,588 | 29,752 | 48,570 | 882 | 1,440 | 30,634 | 50,010 | |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) その他の剰余金の増減は、主に期中に認識された確定給付型年金制度に係る数理計算上の差異に該当する。
(3) 在外事業に係る為替換算調整勘定及び日産に対する投資の部分的ヘッジに再分類された項目には、ルノーによる保有株式売却後の日産の為替換算調整勘定の損益への再分類が含まれる(注12-A参照)。
2023年度の連結持分の変動に関する詳細は注18に記載。
連結キャッシュ・フロー計算書
| 注 | 2023年度 | 2022年度(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 継続事業からの当期純利益 | 2,315 | 3,779 | 1,604 | 2,619 | |
| 非資金的収益及び費用の調整 | |||||
| 減価償却費、償却費及び減損 | 3,188 | 5,204 | 3,532 | 5,766 | |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純(利益)損失 に対する持分 | (880) | (1,437) | (423) | (691) | |
| その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 26-A | 1,657 | 2,705 | 304 | 496 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 47 | 77 | 23 | 38 | |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)(2) | 6,327 | 10,329 | 5,040 | 8,228 | |
| 上場企業からの受取配当金(3) | 172 | 281 | 64 | 104 | |
| 消費者向け融資の純増減 | (3,759) | (6,137) | (1,383) | (2,258) | |
| ディーラー向け更新可能融資の純増減 | (1,411) | (2,303) | (3,677) | (6,003) | |
| 販売金融債権の(増加)減少 | (5,170) | (8,440) | (5,060) | (8,260) | |
| 販売金融部門による社債の発行 | 23-C | 4,470 | 7,297 | 3,614 | 5,900 |
| 販売金融部門による社債の償還 | 23-C | (4,225) | (6,897) | (3,588) | (5,857) |
| 販売金融部門のその他の負債の純増減 | 4,347 | 7,096 | 4,185 | 6,832 | |
| 販売金融部門に係るその他有価証券及び貸付の純増減 | (33) | (54) | 137 | 224 | |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | 4,559 | 7,443 | 4,348 | 7,098 | |
| 資産計上したリース用資産の増減 | (504) | (823) | (217) | (354) | |
| 運転資本の増減(税金調整前) | 26-B | (71) | (116) | 404 | 660 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー (利息・税金調整前) | 5,313 | 8,673 | 4,579 | 7,475 | |
| 利息の受取額 | 332 | 542 | 172 | 281 | |
| 利息の支払額 | (314) | (513) | (345) | (563) | |
| 当期税金(支払)/受取額 | (869) | (1,419) | (479) | (782) | |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 4,462 | 7,284 | 3,927 | 6,411 | |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 3 | - | - | (314) | (513) |
| 有形固定資産及び無形資産への投資 | 26-C | (2,950) | (4,816) | (2,640) | (4,310) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分 | 282 | 460 | 410 | 669 | |
| 支配の獲得を伴う持分の取得、取得現金控除後 | - | - | - | - | |
| その他の持分の取得 | (128) | (209) | (132) | (215) | |
| 支配の喪失を伴う持分の売却、譲渡現金控除後 | 22 | 36 | (38) | (62) | |
| その他の持分の売却 | 815 | 1,330 | 47 | 77 | |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の純(増)減 | (276) | (451) | (126) | (206) | |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (2,235) | (3,649) | (2,479) | (4,047) | |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | 3 | - | - | (815) | (1,330) |
| 親会社株主に対する支払配当金 | 18-D | (73) | (119) | - | - |
| 非支配株主との取引 | 104 | 170 | 54 | 88 | |
| 非支配株主に対する支払配当金 | 18-H | (93) | (152) | (41) | (67) |
| 自己株式の(取得)売却 | (175) | (286) | (60) | (98) | |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (237) | (387) | (47) | (77) | |
| 自動車部門に係る社債発行 | 23-C | - | - | 2,062 | 3,366 |
| 自動車部門に係る社債償還 | 23-C | (1,170) | (1,910) | (240) | (392) |
| 自動車部門に係るその他の金融負債の純増(減) | (1,571) | (2,565) | (2,575) | (4,204) | |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | 23-B | (2,741) | (4,475) | (753) | (1,229) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (2,978) | (4,862) | (800) | (1,306) | |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | 3 | - | - | 322 | 526 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | (751) | (1,226) | (159) | (260) | |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)は上場企業からの受取配当金を含まない。
(3) 日産からの受取配当金である(172百万ユーロ)。
| 2023年度 | 2022年度 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 21,774 | 35,546 | 21,928 | 35,797 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | (756) | (1,234) | 678 | 1,107 |
| 範囲変更の影響額 | 5 | 8 | (837) | (1,366) |
| 為替相場変動等の影響額 | (255) | (416) | 28 | 46 |
| 非継続事業及び売却目的で保有する資産から生じた現金 | (91) | (149) | (23) | (38) |
| 現金及び現金同等物の期末残高(1) | 20,677 | 33,755 | 21,774 | 35,546 |
(1) 使用制限を課された現金については注22-Cに記載。
要約連結財務諸表に対する注記
I-事業セグメント及び地域に関する情報
ルノー・グループにより使用された事業セグメントは以下のとおりである。
・ 「自動車」部門は、乗用車及び小型商用車の製造、販売及び流通子会社、並びに本部門の資金管理をする子会社が含まれる。また、この部門は、自動車セクターの関連会社及び共同支配企業(主に日産)への投資も含む。
・ 「販売金融」部門は販売網及び最終顧客に対して、RCIバンク及びその子会社並びに関連会社及び共同支配企業によって運営されており、それ自体が営業活動であるとルノー・グループは考えている。
・ 「モビリティサービス」部門は、新しいモビリティ向けサービスを含む。
セグメントの業績は、「最高経営意思決定者」とされるリーダーシップ・チーム(注27)が定期的にレビューするもので、営業総利益を表している。当該指標の定義は、注2-D. 連結財務諸表の表示に詳述している。
A. 事業セグメント別情報
A1. 連結損益計算書-事業セグメント別
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2023年度 | ||||||||||
| 外部売上高 | 48,150 | 78,605 | 4,181 | 6,825 | 45 | 73 | - | - | 52,376 | 85,504 |
| 部門間売上高 | 128 | 209 | 19 | 31 | 2 | 3 | (149) | (243) | - | - |
| 部門別売上高 | 48,278 | 78,814 | 4,200 | 6,857 | 47 | 77 | (149) | (243) | 52,376 | 85,504 |
| 営業総利益(1) | 3,050 | 4,979 | 1,101 | 1,797 | (35) | (57) | 1 | 2 | 4,117 | 6,721 |
| 営業利益 | 1,435 | 2,343 | 1,085 | 1,771 | (36) | (59) | 1 | 2 | 2,485 | 4,057 |
| 財務収益(費用)(2) | 126 | 206 | (53) | (87) | - | - | (600) | (980) | (527) | (860) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 902 | 1,473 | (12) | (20) | (10) | (16) | - | - | 880 | 1,437 |
| 税引前利益 | 2,463 | 4,021 | 1,020 | 1,665 | (46) | (75) | (599) | (978) | 2,838 | 4,633 |
| 当期税金及び繰延税金 | (292) | (477) | (231) | (377) | - | - | - | - | (523) | (854) |
| 継続事業からの当期純利益 | 2,171 | 3,544 | 789 | 1,288 | (46) | (75) | (599) | (978) | 2,315 | 3,779 |
| 非継続事業からの当期純利益 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 当期純利益 | 2,171 | 3,544 | 789 | 1,288 | (46) | (75) | (599) | (978) | 2,315 | 3,779 |
(1) 償却費、減価償却費及び減損の詳細については事業セグメント別の連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている。
(2) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の財務収益に含まれ、部門間取引において控除される。2023年度は600百万ユーロの配当金が支払われた。
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2022年度(1) | ||||||||||
| 外部売上高 | 43,121 | 70,395 | 3,172 | 5,178 | 35 | 57 | - | - | 46,328 | 75,630 |
| 部門間売上高 | 96 | 157 | 16 | 26 | 3 | 5 | (115) | (188) | - | - |
| 部門別売上高 | 43,217 | 70,552 | 3,188 | 5,204 | 38 | 62 | (115) | (188) | 46,328 | 75,630 |
| 営業総利益(2) | 1,401 | 2,287 | 1,198 | 1,956 | (30) | (49) | 1 | 2 | 2,570 | 4,196 |
| 営業利益 | 1,044 | 1,704 | 1,177 | 1,921 | (31) | (51) | 1 | 2 | 2,191 | 3,577 |
| 財務収益(費用)(3) | 347 | 566 | (31) | (51) | (2) | (3) | (800) | (1,306) | (486) | (793) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 557 | 909 | (127) | (207) | (7) | (11) | - | - | 423 | 691 |
| 税引前利益 | 1,948 | 3,180 | 1,019 | 1,664 | (40) | (65) | (799) | (1,304) | 2,128 | 3,474 |
| 当期税金及び繰延税金 | (203) | (331) | (320) | (522) | (1) | (2) | - | - | (524) | (855) |
| 継続事業からの当期純利益 | 1,745 | 2,849 | 699 | 1,141 | (41) | (67) | (799) | (1,304) | 1,604 | 2,619 |
| 非継続事業からの当期純利益 | (2,320) | (3,787) | - | - | - | - | - | - | (2,320) | (3,787) |
| 当期純利益 | (575) | (939) | 699 | 1,141 | (41) | (67) | (799) | (1,304) | (716) | (1,169) |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) 償却費、減価償却費及び減損の詳細については事業セグメント別の連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている。
(3) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の財務収益に含まれ、部門間取引において控除される。2022年度は800百万ユーロの配当金が支払われた。
A2. 連結財政状態計算書-事業セグメント別
2023年12月31日現在
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2023年12月31日 | ||||||||||
| 資産 | ||||||||||
| 非流動資産 | ||||||||||
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 15,705 | 25,638 | 1,120 | 1,828 | 52 | 85 | - | - | 16,877 | 27,552 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 16,457 | 26,866 | 97 | 158 | - | - | - | - | 16,554 | 27,024 |
| 長期金融資産―持分投資 | 6,501 | 10,613 | 10 | 16 | - | - | (6,434) | (10,504) | 77 | 126 |
| 長期金融資産―その他有価証券、貸付金及び自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 616 | 1,006 | - | - | 2 | 3 | - | - | 618 | 1,009 |
| 繰延税金資産 | 442 | 722 | 228 | 372 | - | - | - | - | 670 | 1,094 |
| その他の非流動資産 | 747 | 1,219 | 38 | 62 | (1) | (2) | - | - | 784 | 1,280 |
| 非流動資産合計 | 40,468 | 66,064 | 1,493 | 2,437 | 53 | 87 | (6,434) | (10,504) | 35,580 | 58,084 |
| 流動資産 | ||||||||||
| 棚卸資産 | 4,887 | 7,978 | 35 | 57 | 2 | 3 | - | - | 4,924 | 8,038 |
| 顧客債権 | 834 | 1,362 | 49,901 | 81,463 | 8 | 13 | (303) | (495) | 50,440 | 82,343 |
| 短期金融資産 | 974 | 1,590 | 1,071 | 1,748 | 1 | 2 | (822) | (1,342) | 1,224 | 1,998 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(1) | 6,971 | 11,380 | 6,299 | 10,283 | 13 | 21 | (4,215) | (6,881) | 9,068 | 14,804 |
| 現金及び現金同等物 | 14,465 | 23,614 | 6,225 | 10,162 | 14 | 23 | (27) | (44) | 20,677 | 33,755 |
| 流動資産合計 | 28,131 | 45,924 | 63,531 | 103,714 | 38 | 62 | (5,367) | (8,762) | 86,333 | 140,939 |
| 資産合計 | 68,599 | 111,988 | 65,024 | 106,152 | 91 | 149 | (11,801) | (19,265) | 121,913 | 199,023 |
| 資本及び負債 | ||||||||||
| 資本 | 30,661 | 50,054 | 6,399 | 10,446 | 10 | 16 | (6,436) | (10,507) | 30,634 | 50,010 |
| 非流動負債 | ||||||||||
| 長期引当金 | 2,238 | 3,654 | 293 | 478 | - | - | - | - | 2,531 | 4,132 |
| 長期金融負債 | 8,044 | 13,132 | 893 | 1,458 | 19 | 31 | - | - | 8,956 | 14,621 |
| 繰延税金負債 | 210 | 343 | 706 | 1,153 | 1 | 2 | - | - | 917 | 1,497 |
| その他の非流動負債 | 665 | 1,086 | 275 | 449 | 2 | 3 | - | - | 942 | 1,538 |
| 非流動負債合計 | 11,157 | 18,214 | 2,167 | 3,538 | 22 | 36 | - | - | 13,346 | 21,787 |
| 流動負債 | ||||||||||
| 短期引当金 | 1,246 | 2,034 | 41 | 67 | - | - | - | - | 1,287 | 2,101 |
| 短期金融負債 | 3,920 | 6,399 | 1 | 2 | 36 | 59 | (509) | (831) | 3,448 | 5,629 |
| 営業債務及び販売金融負債 | 8,135 | 13,280 | 54,722 | 89,334 | 15 | 24 | (812) | (1,326) | 62,060 | 101,313 |
| 未払税金及びその他の流動負債(1) | 13,480 | 22,006 | 1,694 | 2,765 | 8 | 13 | (4,044) | (6,602) | 11,138 | 18,183 |
| 流動負債合計 | 26,781 | 43,720 | 56,458 | 92,168 | 59 | 96 | (5,365) | (8,758) | 77,933 | 127,226 |
| 資本及び負債合計 | 68,599 | 111,988 | 65,024 | 106,152 | 91 | 149 | (11,801) | (19,265) | 121,913 | 199,023 |
(1) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
2022年12月31日現在
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2022年12月31日(1) | ||||||||||
| 資産 | ||||||||||
| 非流動資産 | ||||||||||
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 15,566 | 25,411 | 796 | 1,299 | 43 | 70 | - | - | 16,405 | 26,781 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 18,141 | 29,615 | 66 | 108 | 3 | 5 | - | - | 18,210 | 29,728 |
| 長期金融資産―持分投資 | 6,313 | 10,306 | 11 | 18 | - | - | (6,261) | (10,221) | 63 | 103 |
| 長期金融資産―その他有価証券、貸付金及び自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 350 | 571 | - | - | 1 | 2 | (1) | (2) | 350 | 571 |
| 繰延税金資産 | 354 | 578 | 239 | 390 | - | - | - | - | 593 | 968 |
| その他の非流動資産 | 831 | 1,357 | 80 | 131 | - | - | - | - | 911 | 1,487 |
| 非流動資産合計 | 41,555 | 67,839 | 1,192 | 1,946 | 47 | 77 | (6,262) | (10,223) | 36,532 | 59,638 |
| 流動資産 | ||||||||||
| 棚卸資産 | 5,188 | 8,469 | 24 | 39 | 1 | 2 | - | - | 5,213 | 8,510 |
| 顧客債権 | 1,009 | 1,647 | 44,732 | 73,025 | 8 | 13 | (504) | (823) | 45,245 | 73,862 |
| 短期金融資産 | 1,294 | 2,112 | 980 | 1,600 | - | - | (858) | (1,401) | 1,416 | 2,312 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(2) | 6,583 | 10,747 | 5,798 | 9,465 | 7 | 11 | (4,276) | (6,981) | 8,112 | 13,243 |
| 現金及び現金同等物 | 14,227 | 23,226 | 7,549 | 12,324 | 17 | 28 | (19) | (31) | 21,774 | 35,546 |
| 流動資産合計 | 28,301 | 46,201 | 59,083 | 96,453 | 33 | 54 | (5,657) | (9,235) | 81,760 | 133,473 |
| 資産合計 | 69,856 | 114,040 | 60,275 | 98,399 | 80 | 131 | (11,919) | (19,458) | 118,292 | 193,112 |
| 資本及び負債 | ||||||||||
| 資本 | 29,571 | 48,275 | 6,368 | 10,396 | 18 | 29 | (6,267) | (10,231) | 29,690 | 48,469 |
| 非流動負債 | ||||||||||
| 長期引当金 | 2,039 | 3,329 | 306 | 500 | - | - | - | - | 2,345 | 3,828 |
| 長期金融負債 | 9,845 | 16,072 | 886 | 1,446 | 8 | 13 | (1) | (2) | 10,738 | 17,530 |
| 繰延税金負債 | 224 | 366 | 876 | 1,430 | 2 | 3 | - | - | 1,102 | 1,799 |
| その他の非流動負債 | 1,082 | 1,766 | 288 | 470 | 2 | 3 | - | - | 1,372 | 2,240 |
| 非流動負債合計 | 13,190 | 21,533 | 2,356 | 3,846 | 12 | 20 | (1) | (2) | 15,557 | 25,397 |
| 流動負債 | ||||||||||
| 短期引当金 | 1,103 | 1,801 | 50 | 82 | - | - | - | - | 1,153 | 1,882 |
| 短期金融負債 | 5,191 | 8,474 | - | - | 36 | 59 | (622) | (1,015) | 4,605 | 7,518 |
| 営業債務及び販売金融負債 | 8,487 | 13,855 | 49,739 | 81,199 | 8 | 13 | (830) | (1,355) | 57,404 | 93,712 |
| 未払税金及びその他の流動負債(2) | 12,314 | 20,103 | 1,762 | 2,876 | 6 | 10 | (4,199) | (6,855) | 9,883 | 16,134 |
| 流動負債合計 | 27,095 | 44,233 | 51,551 | 84,157 | 50 | 82 | (5,651) | (9,225) | 73,045 | 119,246 |
| 資本及び負債合計 | 69,856 | 114,040 | 60,275 | 98,399 | 80 | 131 | (11,919) | (19,458) | 118,292 | 193,112 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
A3. 連結キャッシュ・フロー計算書-事業セグメント別
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 2023年度 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 |
| 継続事業からの当期純利益(1) | 2,171 | 3,544 | 789 | 1,288 | (46) | (75) | (599) | (978) | 2,315 | 3,779 |
| 非資金的収益及び費用の調整 | ||||||||||
| -減価償却費、償却費及び減損 | 2,892 | 4,721 | 289 | 472 | 7 | 11 | - | - | 3,188 | 5,204 |
| -関連会社及び共同支配企業の当期純 (利益)損失に対する持分 | (900) | (1,469) | 10 | 16 | 10 | 16 | - | - | (880) | (1,437) |
| -その他の非資金的収益及び費用 (利息・税金調整前) | 1,267 | 2,068 | 390 | 637 | 5 | 8 | (5) | (8) | 1,657 | 2,705 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 47 | 77 | - | - | - | - | - | - | 47 | 77 |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)(3) | 5,477 | 8,941 | 1,478 | 2,413 | (24) | (39) | (604) | (986) | 6,327 | 10,329 |
| 上場企業からの受取配当金(2) | 172 | 281 | - | - | - | - | - | - | 172 | 281 |
| 販売金融債権の(増加)減少 | - | - | (4,945) | (8,073) | - | - | (225) | (367) | (5,170) | (8,440) |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | - | - | 4,382 | 7,154 | - | - | 177 | 289 | 4,559 | 7,443 |
| 資産計上したリース用資産の増減 | 30 | 49 | (534) | (872) | - | - | - | - | (504) | (823) |
| 運転資本の増減(税金調整前) | 637 | 1,040 | (706) | (1,153) | - | - | (2) | (3) | (71) | (116) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 6,316 | 10,311 | (325) | (531) | (24) | (39) | (654) | (1,068) | 5,313 | 8,673 |
| 利息の受取額 | 359 | 586 | (1) | (2) | - | - | (26) | (42) | 332 | 542 |
| 利息の支払額 | (342) | (558) | - | - | (3) | (5) | 31 | 51 | (314) | (513) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (505) | (824) | (364) | (594) | - | - | - | - | (869) | (1,419) |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 5,828 | 9,514 | (690) | (1,126) | (27) | (44) | (649) | (1,059) | 4,462 | 7,284 |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 無形資産の購入 | (1,341) | (2,189) | (13) | (21) | (11) | (18) | - | - | (1,365) | (2,228) |
| 有形固定資産の購入 | (1,573) | (2,568) | (7) | (11) | (5) | (8) | - | - | (1,585) | (2,588) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分(4) | 282 | 460 | - | - | - | - | - | - | 282 | 460 |
| 支配の獲得又は喪失を伴う持分の取得及び売却、取得現金控除後 | 22 | 36 | - | - | - | - | - | - | 22 | 36 |
| その他の持分等の取得及び売却 | 650 | 1,061 | 6 | 10 | (7) | (11) | 38 | 62 | 687 | 1,122 |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の(増)減 | (175) | (286) | (1) | (2) | (1) | (2) | (99) | (162) | (276) | (451) |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (2,135) | (3,485) | (15) | (24) | (24) | (39) | (61) | (100) | (2,235) | (3,649) |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (185) | (302) | (651) | (1,063) | 37 | 60 | 562 | 917 | (237) | (387) |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | (2,893) | (4,723) | - | - | 11 | 18 | 141 | 230 | (2,741) | (4,475) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (3,078) | (5,025) | (651) | (1,063) | 48 | 78 | 703 | 1,148 | (2,978) | (4,862) |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 615 | 1,004 | (1,356) | (2,214) | (3) | (5) | (7) | (11) | (751) | (1,226) |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 14,227 | 23,226 | 7,549 | 12,324 | 17 | 28 | (19) | (31) | 21,774 | 35,546 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 626 | 1,022 | (1,372) | (2,240) | (3) | (5) | (7) | (11) | (756) | (1,234) |
| 範囲変更の影響額 | (11) | (18) | 16 | 26 | - | - | - | - | 5 | 8 |
| 為替相場変動等の影響額 | (286) | (467) | 32 | 52 | - | - | (1) | (2) | (255) | (416) |
| 非継続事業及び売却目的で保有する資産から生じた現金 | (91) | (149) | - | - | - | - | - | - | (91) | (149) |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 14,465 | 23,614 | 6,225 | 10,162 | 14 | 23 | (27) | (44) | 20,677 | 33,755 |
(1) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の当期純利益に含まれる。2023年度の金額は600百万ユーロであった。
(2) 日産からの受取配当金である(172百万ユーロ)。
(3) 利息・税金調整前キャッシュ・フローは、上場企業からの受取配当金控除後が表示されている。
(4) 有形固定資産及び無形資産の処分による主な利益(2023年12月31日現在282百万ユーロ)については注6-Cに記載している。
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 2022年度(1) | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 |
| 継続事業からの当期純利益(2) | 1,745 | 2,849 | 699 | 1,141 | (41) | (67) | (799) | (1,304) | 1,604 | 2,619 |
| 非資金的収益及び費用の調整 | ||||||||||
| -減価償却費、償却費及び減損 | 3,391 | 5,536 | 135 | 220 | 6 | 10 | - | - | 3,532 | 5,766 |
| -関連会社及び共同支配企業の当期純 (利益)損失に対する持分 | (557) | (909) | 127 | 207 | 7 | 11 | - | - | (423) | (691) |
| -その他の非資金的収益及び費用 (利息・税金調整前) | (49) | (80) | 362 | 591 | 2 | 3 | (11) | (18) | 304 | 496 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 23 | 38 | - | - | - | - | - | - | 23 | 38 |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)(3) | 4,553 | 7,433 | 1,323 | 2,160 | (26) | (42) | (810) | (1,322) | 5,040 | 8,228 |
| 上場企業からの受取配当金 | 64 | 104 | - | - | - | - | - | - | 64 | 104 |
| 販売金融債権の(増加)減少 | - | - | (5,026) | (8,205) | - | - | (34) | (56) | (5,060) | (8,260) |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | - | - | 4,370 | 7,134 | - | - | (22) | (36) | 4,348 | 7,098 |
| 資産計上したリース用資産の増減 | 87 | 142 | (304) | (496) | - | - | - | - | (217) | (354) |
| 運転資本の増減(税金調整前) | 7 | 11 | 400 | 653 | (2) | (3) | (1) | (2) | 404 | 660 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 4,711 | 7,691 | 763 | 1,246 | (28) | (46) | (867) | (1,415) | 4,579 | 7,475 |
| 利息の受取額 | 175 | 286 | - | - | - | - | (3) | (5) | 172 | 281 |
| 利息の支払額 | (357) | (583) | - | - | (1) | (2) | 13 | 21 | (345) | (563) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (143) | (233) | (335) | (547) | (1) | (2) | - | - | (479) | (782) |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 4,386 | 7,160 | 428 | 699 | (30) | (49) | (857) | (1,399) | 3,927 | 6,411 |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | (315) | (514) | - | - | - | - | - | - | (315) | (514) |
| 無形資産の購入 | (1,216) | (1,985) | (15) | (24) | (12) | (20) | - | - | (1,243) | (2,029) |
| 有形固定資産の購入 | (1,395) | (2,277) | (2) | (3) | - | - | - | - | (1,397) | (2,281) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分(4) | 408 | 666 | - | - | 2 | 3 | - | - | 410 | 669 |
| 支配の獲得又は喪失を伴う持分の取得及び売却、取得現金控除後 | (38) | (62) | - | - | - | - | - | - | (38) | (62) |
| その他の持分等の取得及び売却 | (112) | (183) | (14) | (23) | (6) | (10) | 47 | 77 | (85) | (139) |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の(増)減 | (121) | (198) | - | - | (7) | (11) | 2 | 3 | (126) | (206) |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (2,474) | (4,039) | (31) | (51) | (23) | (38) | 49 | 80 | (2,479) | (4,047) |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (815) | (1,330) | - | - | - | - | - | - | (815) | (1,330) |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (35) | (57) | (812) | (1,326) | 48 | 78 | 752 | 1,228 | (47) | (77) |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | (803) | (1,311) | - | - | 10 | 16 | 40 | 65 | (753) | (1,229) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (838) | (1,368) | (812) | (1,326) | 58 | 95 | 792 | 1,293 | (800) | (1,306) |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | 323 | 527 | - | - | - | - | - | - | 323 | 527 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 267 | 436 | (415) | (677) | 5 | 8 | (16) | (26) | (159) | (260) |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 13,877 | 22,654 | 8,040 | 13,125 | 14 | 23 | (3) | (5) | 21,928 | 35,797 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 1,105 | 1,804 | (416) | (679) | 5 | 8 | (16) | (26) | 678 | 1,107 |
| 範囲変更の影響額(5) | (838) | (1,368) | 1 | 2 | - | - | - | - | (837) | (1,366) |
| 為替相場変動等の影響額 | 106 | 173 | (76) | (124) | (2) | (3) | - | - | 28 | 46 |
| 非継続事業及び売却目的で保有する資産から生じた現金 | (23) | (38) | - | - | - | - | - | - | (23) | (38) |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 14,227 | 23,226 | 7,549 | 12,324 | 17 | 28 | (19) | (31) | 21,774 | 35,546 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の当期純利益に含まれる。2022年度の金額は800百万ユーロであった。
(3) 利息・税金調整前キャッシュ・フローは、上場企業からの受取配当金控除後が表示されている。
(4) 有形固定資産及び無形資産の処分による主な利益(2022年12月31日現在410百万ユーロ)については注6-Cに記載している。
(5) 2022年度における範囲変更の影響額は主に、アフトワズの578百万ユーロ及びルノー・ロシアの163百万ユーロの売却に関するものであった。
A4. 自動車部門のその他の情報:ネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債)、営業フリー・キャッシュ・フロー及びROCE
ネット・キャッシュ・ポジション又は実質有利子負債、営業フリー・キャッシュ・フロー及びROCEは、自動車部門のためにのみ表示されている。
ネット・キャッシュ・ポジション又は実質有利子負債とは、すべての非営業利付金融債務と約定債務の総額から、現金及び現金同等物と市場性ある有価証券や事業部門貸付金などのその他の非営業金融資産を差し引いた額である。
ネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債)
| 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 長期金融負債 | (8,044) | (13,132) | (9,845) | (16,072) |
| 短期金融負債 | (3,920) | (6,399) | (5,191) | (8,474) |
| 長期金融資産-その他有価証券、貸付金及び金融取引に係るデリバティブ | 300 | 490 | 121 | 198 |
| 短期金融資産 | 923 | 1,507 | 1,237 | 2,019 |
| 現金及び現金同等物 | 14,465 | 23,614 | 14,227 | 23,226 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション (実質有利子負債) | 3,724 | 6,079 | 549 | 896 |
営業フリー・キャッシュ・フロー
| 2023年度 | 2022年度 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 利息・税金調整前キャッシュ・フロー (日産及び販売金融部門からの受取配当金を除く。) | 4,877 | 7,962 | 3,753 | 6,127 |
| 販売金融部門からの受取配当金 | 600 | 980 | 800 | 1,306 |
| 税引前運転資本の増減 | 637 | 1,040 | 7 | 11 |
| 自動車部門の利息の受取額 | 359 | 586 | 175 | 286 |
| 自動車部門の利息の支払額 | (342) | (558) | (357) | (583) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (505) | (824) | (143) | (233) |
| 有形固定資産及び無形資産の取得(処分との純額) | (2,632) | (4,297) | (2,203) | (3,596) |
| 資産計上したリース用車両及びバッテリー | 30 | 49 | 87 | 142 |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー | 3,024 | 4,937 | 2,119 | 3,459 |
| リストラクチャリング費用に係る支払 | (496) | (810) | (590) | (963) |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー (リストラクチャリング費用を除く。)(1) | 3,520 | 5,746 | 2,709 | 4,422 |
(1) リストラクチャリング費用に含まれる額の詳細は、注6-Aに示している。
ROCE
ROCE (Return On Capital Employed:使用総資本利益率) は、投下資本の収益性を計る指標である。これは自動車部門について報告される。
| 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 営業総利益 | 3,051 | 4,981 | 1,402 | 2,289 |
| 標準的税率 | 28% | 28% | 28% | 28% |
| 税引後営業総利益(A) | 2,197 | 3,587 | 1,009 | 1,647 |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 15,705 | 25,638 | 15,566 | 25,411 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資(日産を除く) | 790 | 1,290 | 654 | 1,068 |
| 長期金融資産-持分投資(RCIバンクSA及びルノーM.A.I を除く) | 67 | 109 | 52 | 85 |
| 運転資本 | (8,841) | (14,433) | (8,272) | (13,504) |
| 使用資本(B) | 7,721 | 12,605 | 8,000 | 13,060 |
| 使用総資本利益率(ROCE = A/B) | 28.5% | 28.5% | 12.6% | 12.6% |
運転資本は以下のセグメント報告項目により決定される。
| 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| その他の非流動資産 | 747 | 1,219 | 831 | 1,357 |
| 棚卸資産 | 4,887 | 7,978 | 5,188 | 8,469 |
| 顧客債権 | 834 | 1,362 | 1,009 | 1,647 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(1) | 6,971 | 11,380 | 6,583 | 10,747 |
| その他の非流動負債 | (665) | (1,086) | (1,082) | (1,766) |
| 営業債務 | (8,135) | (13,280) | (8,487) | (13,855) |
| 未払税金及びその他の流動負債(1) | (13,480) | (22,006) | (12,314) | (20,103) |
| 運転資本 | (8,841) | (14,433) | (8,272) | (13,504) |
(1) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
B. 地域別情報
連結売上高は顧客の所在地別で示している。有形固定資産及び無形資産は子会社及び共同支配事業の所在地別に示してある。
| ヨーロッパ | アメリカ | アジア太平洋 | アフリカ及び 中東 | ユーラシア | 連結合計 | |||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2023年度 | ||||||||||||
| 売上高 | 41,129 | 67,143 | 4,560 | 7,444 | 1,814 | 2,961 | 1,667 | 2,721 | 3,206 | 5,234 | 52,376 | 85,504 |
| -フランスを含む | 15,305 | 24,985 | ||||||||||
| 有形固定資産及び 無形資産 | 14,764 | 24,102 | 583 | 952 | 578 | 944 | 623 | 1,017 | 329 | 537 | 16,877 | 27,552 |
| -フランスを含む | 10,431 | 17,029 | ||||||||||
| 2022年度 | ||||||||||||
| 売上高(1) | 35,622 | 58,153 | 4,351 | 7,103 | 2,699 | 4,406 | 1,757 | 2,868 | 1,899 | 3,100 | 46,328 | 75,630 |
| -フランスを含む | 13,814 | 22,551 | ||||||||||
| 有形固定資産及び 無形資産 | 14,230 | 23,230 | 471 | 769 | 663 | 1,082 | 663 | 1,082 | 378 | 617 | 16,405 | 26,781 |
| -フランスを含む | 10,124 | 16,527 | ||||||||||
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
II-会計方針及び連結範囲
注1-財務諸表の承認
ルノー・グループの2023年度連結財務諸表は2024年2月14日開催の取締役会において審査済みであり、株主による承認のため株主総会に提出される。
注2-会計方針
ルノー・グループの2023年度連結財務諸表は、欧州規則に従い、IASB(国際会計基準審議会)が2023年12月31日付で発行し、同日付で欧州連合が採択したIFRS(国際財務報告基準)に準拠して作成されている。
2-A. 会計方針の変更
2-A1. 会計方針の変更
2023年度に適用義務が生じた新たな改訂
ルノー・グループは、EU官報で公表され、2023年1月1日から強制適用される会計基準及び改訂を適用している。
| IFRS第17号及び改訂 | 「保険契約」 |
| IAS第12号の改訂 | 「単一の取引から生じた資産及び負債に係る繰延税金」 「国際的な税制改革-第2の柱モデルルール」 |
| IAS第1号の改訂 | 「会計方針の開示」 |
| IAS第8号の改訂 | 「会計上の見積りの定義」 |
2023年1月1日以降のIAS第12号、IAS第1号及びIAS第8号の改訂の適用によるルノー・グループの財務諸表への重要な影響はない。IFRS第17号の適用の影響については注記2-A2で説明している。
ルノー・グループにより早期適用されない新基準及び改訂
| ルノー・グループがまだ早期適用していない新IFRS基準及び改訂 | IASBが設定した強制適用日 | |
| IFRS第16号の改訂 | 「セール・アンド・リースバックにおけるリース負債」 | 2024年1月1日 |
| IAS第1号の改訂 | 「負債の流動又は非流動への分類」 「特約条項付きの非流動負債」 | 2024年1月1日 |
ルノー・グループは、現段階では、これらの改訂の適用が連結財務諸表に重大な影響を与えることはないと予想している。
欧州連合がまだ採択していない他の基準及び改訂
また、IASBは、欧州連合によってまだ採択されていない以下の新基準及び改訂を公表している。
| 欧州連合がまだ採択していないIFRS基準及び改訂 | IASBが設定した適用日 | |
| IAS第7号の改訂 | 「サプライヤー・ファイナンス契約」 | 2024年1月1日 |
| IAS第21号の改訂 | 「交換可能性の欠如」 | 2025年1月1日 |
ルノー・グループは、これらの改訂の適用が連結財務諸表に重大な影響を与えることはないと予想している。
2-A2. IFRS第17号「保険契約」の初度適用による財務諸表の変動
IFRS第17号「保険契約」は、2017年5月18日に公表され、2020年6月25日の改訂により修正されたもので、保険契約に関する認識、測定、表示及び開示の原則を規定している。この基準は、IFRS第4号「保険契約」に置き換わるもので、2023年1月1日に適用された。販売金融部門は既に2018年1月1日以降IFRS第9号を適用しており、適用免除を利用しないことを決定している。
分類及び測定への影響
ルノー・グループについては、IFRS第17号は主に、販売金融部門の保険会社によって発行された保険契約及び締結された再保険契約に適用される。
契約は現在、(1)発生確率で加重平均した割引将来キャッシュ・フローの見積り、(2)非金融リスクの調整、及び(3)契約上のサービス・マージンからなる一般的な「ビルディング・ブロック」アプローチに基づいて、グループ(「コホート」と呼ばれる。)で評価されている。契約上のサービス・マージンは、当該期間に供給されたカバレッジ・ユニットに基づき損益計算書で認識されている。
移行の影響
ルノー・グループは、移行日におけるポートフォリオ内の契約の価値を見積もるために必要な履歴データをすべて収集することは不可能であると考えたため、移行による影響を2022年1月1日時点の財務諸表に計上するために、簡便な遡及アプローチを使用することを選択した。
このアプローチでは、移行日において有効な契約を有する各年次コホートについて、契約上のサービス・マージンは、2022年1月1日より前の過去のキャッシュ・フローを含む、契約日までに割り引かれた将来の見積キャッシュ・フロー及び非金融リスクの調整によって定義される。
この移行は、2022年1月1日時点の期首貸借対照表において、株主資本に167百万ユーロのプラスの影響を与える。この資本に対するプラスの影響は、IFRS第17号のもとで、基礎となる金融収支の変化に対応するリスク量の減少を保険契約期間にわたって反映するヘッジ・ユニットの特性に関連して、より早く利益を認識することから生じる。IFRS第4号では、線形プロファイルに従って保険料を獲得する。
IFRS第17号に従い、2022年の比較情報は、2022年1月1日に基準が適用されたものとして修正再表示されている。IFRS第17号に基づく2022年1月1日及び2022年12月31日現在の技術的引当金は、これらの日において存在するポートフォリオに一般的なモデルを適用して決定されている。
IFRS第17号適用後の2023年12月31日現在、販売金融部門の保険業務を対象とする引当金は、182百万ユーロの引当金であった。これらの同じ業務のために保有されている再保険契約に関連する資産は25百万ユーロで、その他の非流動資産に計上されている。
移行日及び2022年12月31日において、IFRS第17号の適用がルノー・グループの連結財政状態計算書に及ぼす影響は、下表のとおりである。
| (百万ユーロ) | 2021年12月31日 公表値 | 2022年1月1日 修正再表示 | 変動 | 2022年12月31日 公表値 | 2022年12月31日 修正再表示 | 変動 |
| 資産/その他の非流動資産 | 966 | 920 | (46) | 938 | 911 | (27) |
| 負債/引当金 | 1,291 | 988 | (303) | 1,341 | 1,082 | (259) |
| 負債/繰延税金負債 | 1,009 | 1,099 | 90 | 1,021 | 1,102 | 81 |
| 株主資本/準備金 | 25,159 | 25,326 | 167 | 26,370 | 26,537 | 167 |
| 株主資本/当期純利益 | (700) | (716) | (16) |
損益計算書において、IFRS第17号の初度適用の影響は、2022年ではマイナス16百万ユーロの当期純利益の減少である。IFRS第17号の適用が2022年のルノー・グループの連結損益計算書に及ぼす影響は、下表のとおりである。
| (百万ユーロ) | 2022年度公表値 | 2022年度修正再表示 | 変動 |
| 売上高 | 46,391 | 46,328 | (63) |
| 営業利益 | 2,216 | 2,191 | (25) |
| 税引前利益 | 2,153 | 2,128 | (25) |
| 当期税金及び繰延税金 | (533) | (524) | 9 |
| 当期純利益 | (700) | (716) | (16) |
2-B. 見積り及び判断
2023年特有の背景
世界の経済状況
世界的に厳しい事業環境(電子構成部品の供給危機、物流セクターの流通能力の低下、商品価格の上昇)が数年間続いたため、2021年度の自動車部門の販売台数は4.5%、2022年度は5.9%減少したが、ルノー・グループの2023年度の販売台数は増加に転じ、世界の販売台数はプラス9%増の2,235,345台となった。
グループの組織変更
ルノー・グループは2020年にルノーリューション計画を発表して以降、事業と組織の変革に取り組んできた。2022年11月8日に開催されたキャピタル・マーケット・デーでは、ホース・プロジェクトのパワートレイン技術の一部を共同支配企業において一本化することを発表した。その結果、当該資産及び負債グループは、IFRS第5号に従い、2022年及び2023年12月31日現在の連結財政状態計算書において、売却目的で保有する資産及び債務として再分類された。2023年7月1日、ルノーsasが開発品の知的財産権及び生産子会社の株式をホース・ホールディングに譲渡した際に、ホースの範囲が定められた(注3)。
ルノー・グループは、同じキャピタル・マーケット・デーにおいて、専門家チームを擁する5つの重点事業(各事業は独自のガバナンスと成果を有し、一連の同質の技術に基づくものとなる)の設立も発表した。アンペアの範囲に含まれる事業体は、2023年の終わり頃にルノーsasがアンペア・ホールディングsasに独立した一事業部門を移管した際に構成された(注3)。
これらの変更による2023年の事業セグメント別情報への影響はない。
日産とのパートナーシップの新たな基盤
2023年11月8日、ルノー・グループと日産との間の新提携契約が発効した。その結果、ルノーは、日産株式の28.4%(合計43.4%の持分のうち)を、一定の例外を条件として、中立的に議決権を行使するフランスの信託に譲渡した。ルノー・グループ及び日産の議決権は、行使可能な議決権の15%を上限としており、両社はその範囲内で自由に各自の議決権を行使することができる。
2023年12月13日、ルノーSAは、同信託に対し、その保有株式211百万株を日産に1株当たり3.62ユーロ、総額764百万ユーロで売却するよう指示した。日産はこれらの株式を消却したため、日産に対するルノーの持分比率は現在40.6%となっている。
2023年の初頭に、ルノー・グループと日産は、事業プロジェクト、ルノー・グループが設立する電気自動車及びソフトウェアに特化したアンペアへの日産による投資、並びに株式相互保有の15%へのリバランス及びルノー・グループが保有する日産の株式28.4%のフランスの信託への譲渡を含む、両社のパートナーシップの新たな基盤について発表した。この信託において、ルノー・グループの議決権はほとんどの決定について「中立化」されているが、ルノー・グループの経済的な権利(配当金及び株式売却益)は、当該株式が売却されるまですべて維持される。これらの日産とのパートナーシップ合意の新たな基盤による2023年12月31日現在の財務諸表への影響はない。2023年12月31日現在、かかる変更は進行中であった。
ルノー・グループのロシア連邦からの撤退
2022年5月、ルノー・グループはルノー・ロシア及びアフトワズ・グループの持分を売却した。
2023年3月、販売金融部門は、持分法を用いて会計処理しているRNバンクの30%持分を売却し、2023年8月には完全所有子会社であるRNリーシングの株式を売却した(注3)。
2023年12月31日現在、ルノー・グループはロシア連邦において一切の投資を保有していない。
外部資金調達
ルノー・グループは十分な流動性を有していたため、自動車部門は2023年に社債を発行せず、当年度中に政府保証付き融資枠の残高990百万ユーロを完済した。販売金融部門は2023年に750百万ユーロのグリーンボンドを含む総額3.9十億ユーロの数件の社債発行を実施した(注23-C)。
当連結財務諸表の公表日において、ルノー・グループは今後12ヶ月間の事業の継続性を確保するのに十分な現金及び資金調達源を有しており、債券の発行を行う能力があることを示している。
持続可能な開発と気候への配慮
持続可能な開発への配慮は、ルノー・グループの戦略の重要な要素である。ルノー・グループは、パリ協定及び欧州グリーン・ディールを通じて、カーボン・ニュートラルを達成し、排出量を削減することを明確に誓約している。
2021年1月にルノー・グループが発表したルノーリューション戦略プランは、変革への意欲的なロードマップを描き、台数の追求から価値の創造への移行を始動させるものであった。2022年11月には、レボリューションと呼ばれるこのプランの第3章が始まった。2023年11月に設立され、電気自動車とソフトウェアに特化した独立会社であるアンペアは、2030年までに欧州でルノー・ブランドを完全に電動化するための適切な条件を生み出し、欧州において2040年までに、世界では2050年までにネット・ゼロを達成するというルノー・グループの目標達成に大きく貢献することとなる。韓国では、2024年における独自のハイブリッド車ラインナップの発売を受けて、ルノー・コリア自動車(RKM)が2025年から100%電気自動車「ポールスター4」の製造と輸出を開始すると発表した。最後に、ルノー・グループ、ボルボ・グループ、CMA CGMは、新世代フル電動バンにより、脱炭素化物流へのニーズの高まりに応えて力を結集している。ルノー・グループとボルボ・グループは、フランスに拠点を置き、当初は均等に株式を所有する新会社の設立に向けた拘束力ある契約に署名しており、今後3年間にそれぞれが毎年300百万ユーロを投資する。CMA CGMはこの新会社に参加するための拘束力のないレター・オブ・インテントに署名し、120百万ユーロを投資した。
ルノー・グループは、資産の減損テスト(注記11)の基礎となる予測を含む2024年~2032年の中期計画を策定し、ルノー・グループが事業を行っている各国の規制変更を考慮して、定期的に更新している。2030年までに乗用車及び小型商用車からの汚染物質排出を削減することを目指して「Euro 7」基準によって導入された変更は、すでに当該計画に組み込まれている。2024年~2032年の中期計画における重要項目は、パリ協定の基本シナリオの移行リスクに関するものである。ルノー・グループは、自社の製品及び生産設備に必要なコンプライアンス投資が確実に測定され、計画に組み込まれるよう、細心の注意を払っている。
車種別専用資産の減損テストについては、欧州連合の企業平均燃費(CAFE)規制(CO2排出量の平均基準値を超えた場合に自動車メーカーに罰金を科す)の下で電気自動車が生み出す利益と、燃焼燃料車のマイナスの寄与を考慮して、予測を行っている。この見積りは、CAFEの罰金が支払われる各年の内部価格に基づいている。
ルノー・グループは、2035年からのEUにおける新規の石油・ディーゼル車の販売禁止といった規制変更を勘案して、各会計期間末に固定資産の減価償却期間を評価している。
また、ルノー・グループは、オフバランス約定(注記28-A)に含まれる原材料の購入量に関する長期契約により、電気自動車のバリューチェーンにおける調達を確保している。これらの約定は期末時点のスポット価格で評価され、最低支払額は契約に含まれる離脱条項を参考に定義される。
ルノー・グループは、生産拠点への投資を要することがあるグリーン・エネルギー購入契約を締結している。契約条項は分析され、どの当事者が当該資産を管理しているかが特定される。これらの契約の一部はリースとして扱われ、使用権資産が認識される。残りについては、ルノー・グループが確定約定を行った金額を、オフバランス約定において報告している(注記28-A)。
ヨーロッパ及び外国の規制には、販売車両ごとのCO2排出量目標の達成度に基づいた罰則及び/又はボーナスの仕組みがある。排出レベルは各会計期間末に見積もる必要があるが、最終的な数値は(韓国のように)繰り戻し/繰り越しシステムに基づいて数年間にわたって計算されるか、(欧州のシステムのように)1年又は2年後でなければ確認できない場合がある。ルノー・グループは、関連するCO2排出量を特定し、それに対応する収益及び費用を見積もるための委員会を設置しており、見積りを四半期ごとに見直している。
2023年の背景における重要な見積り及び判断
ルノー・グループの連結財務諸表の以下の項目については、2023年において特に注意を払ってきた。
・ 固定資産の減損の可能性、特に自動車専用資産及びのれんの減損(注11)
・ 有形固定資産又は棚卸資産に分類されたリース用車両の回収可能価額
・ 関連会社、特に日産に対する投資(注12)
・ 販売金融債権に係る予想信用損失の減損(注15)
・ 収益認識
・ リストラクチャリング引当金の算定(注6-A及び20)
・ サプライヤーの破綻に伴うリスクの算定
・ 売却目的で保有する資産又は資産及び負債グループの再分類、並びに貸借対照表の流動資産及び流動負債の特定の科目でそれらを報告することに関するIFRS第5号の要件の適合性の判断(注3-C)。
その他の重要な見積り及び判断
ルノー・グループは、特定の資産及び負債の帳簿価額、収益及び費用、並びに財務諸表の特定の注記における開示に影響する見積り及び仮定を頻繁に行う必要がある。財務諸表の作成にあたり、ルノー・グループでは見積りや評価を見直し、過去の実績やその他、経済環境に関連する要素を反映させている。
ルノー・グループは予測される技術及び市場の発展(商品価格、顧客需要の変化など)、並びに連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性のあるその他の展開を考慮している。当期連結財務諸表作成時の見積りとその後のルノー・グループの連結財務諸表の数値との間に差異が生じることもありうる。2023年12月31日現在のルノー・グループの連結財務諸表において、見積り及び判断に基づく主な項目は以下のとおりである。
・ 研究開発費の資産計上及びそれらの償却期間(注10-A)
・ 資産計上した開発費以外の固定資産の減価償却及び償却期間(注10)
・ 税務上の繰越欠損金に対する繰延税金資産の認識(注8)
・ 引当金、とりわけ販売される車両及びバッテリーに係る保証引当金(注20)、退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金(注19)、従業員数調整措置に対する引当金(注6-A)、法的リスク及び税務リスクに対する引当金(法人所得税リスク及び不確実な税金負債に対する引当金を除く)
・ リース負債、特に追加借入利子率並びに行使が合理的に確実な更新及び終了オプションの価値の評価(注23)
2-C. 連結方針
連結財務諸表には、ルノー・グループにより直接又は間接的に単独で支配されるすべての会社(子会社)の財務諸表が含まれている。共同で支配している会社は、共同支配企業(joint ventures)として分類される場合には、持分法適用会社とされ、共同支配事業(joint operations)として分類される場合には、貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づいた連結会社とされる。
グループが重要な影響力を及ぼすことができる会社(関連会社)には持分法が適用されている。
重要な内部取引及び未実現内部利益はすべて相殺消去されている。
非支配持分に係るプットオプションは、連結財政状態計算書において公正価値で測定され、資本勘定にて調整された後、自動車部門ではその他の金融負債に、販売金融部門ではその他の固定負債に分類される。
ルノー・グループに株式を売却した株主に対して支払われるべき未払いの対価補填は、債務のより適切な見積りを行うために、財政状態計算書の金融負債(自動車及びモビリティ部門)、又はその他の債務(販売金融部門)に計上される。負債は、のれん(又は非連結投資)に対する調整を通じて当初認識され、その後、損益(投資の性質に応じて、その他の財務収益及び費用、又は関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分)を通じて認識される。
2-D. 連結財務諸表の表示
評価基準
連結財務諸表は、IFRS規則に準拠し、特定の区分の資産及び負債を除き、原価法に基づき作成される。かかる特定の区分は以下の注記で詳細を記載する。
営業利益及び営業総利益
営業利益には、グループの事業活動に直接関係するすべての収益及び費用が含まれ、それが経常的なものであるか、リストラクチャリング費用のように非経常的決定及び運営に基づくものであるかを問わない。
営業総利益は、IFRS第8号「事業セグメント」に定義される個別セグメントの営業利益に相当するもので、その他の営業利益及び営業費用(これらは性質的に特異又は重大であり、利益の比較可能性に影響を与える可能性がある。)を計上する前の営業利益に相当する。その他の営業利益及び営業費用は、以下のものを含む。
・ リストラクチャリング及び従業員数調整費用、並びに非継続事業に係る重要な費用。リストラクチャリングは、経営者によって企画され、かつ支配されている計画で、a)企業が従事している事業の範囲、又は、b)事業を運営している方法のいずれかを大きく変更させるものである。会計上、従業員給付として扱われる従業員数調整措置に係る見積費用は、対象従業員の見積残存雇用期間にわたって引当金を計上している。雇用終了補償に係る費用は、詳細な計画が公表された時点、又はかかる手続が開始された時点で計上される。計上される金額は、既存の年金引当金控除後のものである。
・ 事業又は事業体の一部又は全部の売却益又は損失、関連会社及び共同支配企業に対する投資の全部又は一部の売却益又は損失、連結範囲の変更に係るその他損益、及び完全連結又は比例連結された事業体に関する取得関連費用
・ 有形固定資産及び無形資産の処分損益(リース資産の売却を除く。)
・ 有形固定資産及び無形資産並びにのれんの減損(関連会社又は共同支配企業ののれんを除く。)
・ 例外的な項目(重要な訴訟又は営業債権の減損損失に関連する、頻度、性質又は金額が例外的である収益及び費用)
税金費用、関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分、並びに退職給付及びその他の長期従業員給付債務にかかる財務上の利息を除き、販売金融活動に伴う収益及び費用はすべて営業利益及び営業費用に含めている。
関連会社及び共同支配企業の持分法による連結
ルノー・グループの連結損益計算書で計上される関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分は、これらの事業体の損益に対する持分、これらの事業体に関連する減損及び減損の戻入額を含む(注2-M)。
持分法により計上される関連会社及び共同支配企業に対する重大な影響若しくは共同支配の売却又は喪失による損益並びに連結非支配会社に対する支配の獲得(IFRS第10号で定義される。)に係る損益は、ルノー・グループの連結損益計算書のその他の営業利益及び営業費用に計上される。これは、当該事業体が持分法により計上された期間における累積為替換算調整勘定の振替を含む。
ルノー・グループは、関連会社及び共同支配企業に対する投資の帳簿価額と課税価格の差異すべてについて配当分配に係る繰延税金負債を認識している(注2-I)。本税金は、ルノー・グループの損益計算書の当期税金及び繰延税金に含まれる。
関連会社及び共同支配企業に関係するのれんは、連結財政状態計算書の資産の部に記載される関連する事業体の価値に表示される。減損が生じた場合は、減損損失額は関連会社及び共同支配企業の純利益(損失)に対する持分に含める形で連結損益計算書に計上される(注2-J)。
関連会社及び共同支配企業に対する投資に関係する取得費用は、これらの投資の当初取得費用に含まれる。
連結事業体と関連会社の相互投資は、財政状態計算書の資産の部に記載される関連会社に対する投資を測定する上で相殺消去される。これに従い、ルノーに対する日産の15パーセントの持分は、連結財政状態計算書の資産の部に示す日産に対する投資を評価する上で相殺消去される(注12)。
非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金は、自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローに含まれるが、日産などの上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金は、自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローから除外される。
事業セグメント別情報
事業セグメント別情報は、「最高経営意思決定者」に該当するリーダーシップ・チームへの内部報告に基づくものである。グループの財務データはすべてこれらの部門に割り当てられている。また、部門間の取引は市場取引に近似する条件で行われ、これについては「部門間取引」の欄に表示されている。販売金融部門による配当金の支払は、自動車部門の正味財務収益及び費用に含まれる。
各部門の業績評価に用いる損益は営業総利益である。
フランスの連結納税制度の効果は自動車部門の税金費用に含まれている。
資産及び負債は各部門に固有のものである。自動車部門から販売金融会社に譲渡された債権は、そのリスク及び経済価値も実質的に移転された場合、譲受人(販売金融会社)の営業資産として計上される。これらの債権は、主としてディーラーシップ・ネットワークに対する債権である。
自動車部門が買戻約定を付けて販売した車両及びバッテリーは自動車部門の資産に計上され、当該資産が販売金融部門の融資付きで販売された場合は、販売金融部門は自動車部門への債権を認識する。
流動資産・負債及び非流動資産・負債
販売金融部門の(永久劣後証券及び劣後ローンを除く)販売金融債権、その他の有価証券、デリバティブ、貸付金及び金融負債は、同部門の正常営業循環過程で利用されているため流動資産・負債として扱われている。
自動車部門に関しては、営業循環過程に直接関連する項目に加え、1年以内に満期が到来する資産・負債はすべて流動資産・負債に分類されている。
2-E. 外国子会社の財務諸表の表示通貨への換算及び超インフレの影響
外国子会社の財務諸表の換算
ルノー・グループは表示通貨としてユーロを用いている。
外国子会社においては通常は現地通貨を機能通貨としているが、大部分の取引が他の通貨建で行われている場合はその通貨を機能通貨としている。
外国子会社の財務諸表はそれぞれの機能通貨で作成された後、次のようにルノー・グループの表示通貨に換算される。
・ 取得日又は発生日のレートが適用される資本以外の財政状態計算書項目は期末レートで換算される。
・ 損益計算書項目は期中平均レートで換算される。
・ 為替換算調整勘定は包括利益項目に含められ、当期純利益には影響しない。
外国子会社との企業結合によって生じるのれんは、適宜、当該子会社の資産又は負債として処理されるため、該当する子会社の機能通貨で表示し、期末レートでユーロに換算する。
外国子会社を売却した場合は、その資産及び負債に関連する累積為替換算調整勘定は損益計算書のその他の営業利益及び営業費用に含められる。
超インフレ
ある国が超インフレ経済下にあるかどうかを判断するため、ルノー・グループは監査品質センターの国際実務タスクフォース(IPTF)が発行するリストを参考にしている。超インフレ経済下にある事業体の財務諸表は、IAS第29号「超インフレ経済下における財務報告」に従って換算されている。非貨幣性の貸借対照表項目、損益計算書項目、包括利益項目及びキャッシュ・フロー計算書の項目は、現地通貨でインフレ調整され、すべての財務諸表は当期の期末レートで換算されている。この超インフレ会計は、超インフレへのエクスポージャーから生じる損益を認識することにつながるが、これはその他の財務収益及び費用に分類され、したがって翌年の剰余金に含まれる。
ルノー・グループのアルゼンチンの子会社の財務諸表は、IAS第29号の原則(2018年1月1日以降適用されている。)に従い連結されている。アルゼンチンの子会社の株主持分の物価指数に基づく修正再表示及び換算の影響はすべて、その他の包括利益項目の為替換算調整勘定に含まれているが、これは、物価指数に基づく修正再表示がアルゼンチン・ペソ及びユーロ間の為替レートの変動と相関があり、ペソの下落の影響を緩和するためである。
2022年3月16日、トルコは、監査品質センターの国際実務タスクフォース(IPTF)により、2022年度財務諸表において超インフレとみなされるべき国であると識別された。
持分法により計上されている事業体、MAIS Motorlu Araclar Imal ve Satis AS 及びオルファン・フィナンスマン・アノニム・シルケティは、現地通貨を機能通貨として使用しており、超インフレ調整は2023年12月31日に適用された。ルノー・グループの財務諸表への寄与に対する影響は重要ではないと考えられる。完全連結子会社であるオヤック・ルノー及びRenault Group Otomotivは、その取引の大半がユーロ建てで行われているため、ルノー・グループ連結のための会計処理を機能通貨であるユーロを用いて行っている。したがって、超インフレによる財務諸表の調整は必要ない。
2-F. 外貨建取引の換算
関係企業の機能通貨以外の通貨で行われる取引は、当該取引日のレートで機能通貨に換算され計上される。
財務報告においては、機能通貨以外の貨幣性資産及び負債は期末レートで換算される。これにより生ずる為替差額は、外国企業への純投資額のヘッジを目的とした金融商品に係る為替差損益以外はすべて損益計算書に計上される(注2-X)。
従って、下記の影響額が純利益に計上される。
・ 自動車部門の金融取引に係る換算調整額は財務収益純額に計上する。
・ その他の換算調整額は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に計上する。
デリバティブ金融商品は、注2-Xで述べる方法で測定及び計上される。
2-G. 売上高及び利益
売上高には、ルノー・グループの自動車製品の販売、その販売に関連するサービス及びルノー・グループの会社がその顧客を対象に行う多様な販売金融商品のすべての収入が含まれている。
自動車部門の製品及びサービスの売上高並びに関連費用
売上及び利益の認識
自動車関連製品の売上は、支配が移転された日に認識される。自動車関連製品に係る支配は、ルノー・グループ以外のディーラーの場合には製品が販売ネットワークに供給されたとき(契約の取決めにより、在庫に追加されたとき又は在庫から除かれたとき)に移転し、直接販売の場合には消費者への納車時に移転する。
しかし、ルノー・グループの金融子会社によるオペレーティング・リースに基づき製品が販売された場合、又は返品される可能性が高い場合で買戻特約を付けて製品が販売された場合、支配の移転は行われない。かかる取引においては、売上高はリース期間に渡って段階的に認識され、中古車の売上は、かかる中古車の支配が移転されたときに計上される。顧客が支払った価格と買戻価格との差額は受取リース料とし、顧客による自動車関連製品使用期間で按分して計上される。こうした販売取引に係る新規自動車関連製品の製造原価は、契約期間が1年未満の場合には棚卸資産として計上され、期間が1年を超える場合には顧客へのリース用固定資産として有形固定資産に計上される。予測再販売価格は直近の中古自動車市場動向実績及び自動車関連製品の販売予定期間における外的要因(経済情勢、税制)や内的要因(ラインナップ又はメーカーの価格戦略の変更)を考慮した市場動向予想を参考にしている。この再販による損失が予想される場合は、損失を認識するために直ちに引当金(当該自動車関連製品が棚卸資産に計上されている場合)又は追加的な減価償却(当該自動車関連製品が有形固定資産に計上されている場合)を計上する。
販売奨励金制度
販売製品の数量又は価格を基準にする販売奨励金制度は、関係する売上活動が計上されたときに該当する売上高から控除される。引当金は最も可能性の高い見積額に基づく。
ルノー・グループは顧客への低金利のクレジット又はサービスの割引を提供する一定の販売促進キャンペーンを行う。これらは販売奨励金であることから、そうした販促活動の費用は、自動車販売が行われた時点で自動車部門の売上高の減少として認識され、融資又は関連するサービスの期間に渡って分割計上されない。
製品保証
ルノー・グループは、品質保証型製品保証とサービス型製品保証を区別している。品質保証型製品保証に対して引当金が設定される一方、サービス型製品保証については収益が保証延長期間に渡って配分される。
品質保証型製品保証に分類されるメーカーの製品又は部品の保証に関連する見積り又は発生原価は、売上が計上されたときに費用計上される。依然負担すべき費用に対する引当金は、原価の水準に関する各型式やエンジンにかかる観察データを基準に算定し、それをメーカー保証期間に対して割り当てたものである。車両の市場供給後に発覚した不具合に続いてリコールを行う場合、リコールキャンペーン開始の決定後速やかに関連費用に対する引当金が設定される。サプライヤーに請求された金額は、回収が事実上確実であると考えられる場合、保証費用から控除される。
自動車製品の販売に関連したサービス
ルノー・グループが販売したサービス契約から生じる売上高は、完成度に応じて認識される。これらの契約は、保証期間延長、メンテナンス又は保険に関する場合がある。
このようなサービス契約は、最終顧客に対して別途販売されることもあれば、車両及び関連サービスを対象とした販売パッケージに無料で含まれることもある。いずれの場合も、ルノー・グループはサービス契約は車両の納品とは別のサービス義務と考え、売上高の一部をサービス契約に配分している。
顧客が定期的にサービス契約の代金を支払う場合、その売上高は定額法で認識される。契約が前払いされる場合(例えば、車両購入時に顧客から支払われる場合)には、受領した金額は繰延収益として計上され、保証期間の延長については定額法で、またメンテナンス契約については経験曲線に従い、契約期間にわたって、計上される。
顧客債権の減損
債権の発生時に将来に向かって行う信用リスクの評価及びそれ以降の当該リスクの悪化を反映するため、自動車部門の顧客債権について減損が計上される。発生信用損失がある場合、各債権について個別に減損が計上される。
販売金融収益
販売金融収益
販売金融収益はディーラーや消費者への自動車販売に係る融資活動から生み出されている。これらの融資活動は販売金融セグメント会社によるローンの形をとって行われるため、実効金利法による償却原価から減損額を控除した金額で貸借対照表に計上される。融資契約に係る収益は金利が契約期間を通じて一定になるように計算され、売上高に計上される。
販売金融費用
販売金融費用は営業費用とされ、営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)の計算に含まれる。当該費用には、主に、販売金融会社の顧客向け貸出金取引に係るリファイナンスの支払利息、こうしたリファイナンスの管理(一時的投資、為替及び金利リスクのヘッジ及び管理)に直接関係するその他の費用及び収益、債権に関連するリスクに係る費用が含まれる。公募及び私募債の発行、自動車部門の貸出金を裏付け資産とする公募及び私募の証券化、譲渡可能負債証券、集めた預金並びに金融機関等又は欧州中央銀行から調達した資金などリファイナンスの資金源は多様化している。
販売代理店に対する支払手数料
手数料は外部への供給コストとして処理されるため、契約取得コストとして繰り延べることで融資契約期間を通じて金利が均一となるようにしている。
債権の分類及び減損
金融債権に係る減損方法は関係するカテゴリーによって異なる。健全な債権(ステージ1)については、12ヶ月の予想信用損失と同額の減損が計上されるが、当初認識後に信用リスクが著しく悪化した又はロックダウン中に期間延長を受けた債権(ステージ2)については、全期間の予想損失と同額の減損が計上され、貸倒債権(ステージ3)については、発生信用損失と同額の減損が計上される。
販売金融部門は、信用リスクの著しい悪化を特定するために、内部のスコアリングシステム又は外部の格付を利用している。また、同部門では、基準に定められた前提条件を使用することを決定し、したがって、30日後に残存する債権はステージ2に、90日後に残存する債権はステージ3に格下げしている。貸倒債権(ステージ3)は、欧州銀行監督機構のEBA/GL/2016/07の指針に準拠して、販売金融部門によって特定されている。販売金融部門は、デフォルトの新定義を適用し、ディーラー・ポートフォリオとカスタマー・ポートフォリオの社内モデルを同時に調整する「ワンステップ」アプローチを採用した。
販売金融部門は、事業を行う主要な国(顧客及びディーラー向け融資についてドイツ、ブラジル、スペイン、フランス、イタリア及び英国、顧客融資のみについて韓国)における顧客及びディーラーに対する貸付及び融資、ファイナンス・リース債権、取消不能な融資契約並びに金融保証に係るデフォルトのリスク及びデフォルトに陥った場合の損失率を計算するために必要なパラメータを生成するため、バーゼル委員会の現行の勧告を適用する。その他の資産については、簡素化された手法に基づく標準的なアプローチが適用される。
使用される仮定は本質的に観測可能な市場データに基づくため、販売金融部門における予想信用損失に対する減損の計算は、指数における変動及び部門特有情報を反映するため、将来予想に関するマクロ経済データ(GDP、長期金利等)を組み込んでいる。
償却のルール
金融資産の総額簿価は、回収について合理的な予測がなされない場合、償却される。資産は、損失勘定を通じて認識を中止し、債権の回収不能が確認された場合、又は遅くとも販売金融部門の債権者としての権利が消滅した場合、関連する減損を戻し入れる。回収不能となり、認識が中止される債権の例としては、顧客との交渉による免責(特に再建計画の一環として)、時効にかかった債権、不利な法的判断が関連している債権(訴訟又は法的手続の結果が否定的な場合)、及びもはや存在しない顧客が債務者である債権が挙げられる。
2-H. 財務収益(費用)
実質有利子負債のコストは、総有利子負債のコストから自動車部門の現金、現金同等物及び金融資産に関連する収益を差し引いた金額である。総有利子負債のコストは、該当期間中に自動車部門の有利子負債によって発生する収益及び費用から構成され、関連する金利ヘッジの有効部分の影響を含む。
その他の財務収益・費用には、主に、財務項目及び関連するヘッジに係る為替差損益、超インフレへのエクスポージャーから生じる損益(注2-E)、退職給付引当金に係る純利息額に加えて、ルノー・グループが支配ないし重要な影響力を有していない会社に関する受取配当金及び減損損失なども含まれている。
2-I. 法人所得税
ルノー・グループは、連結財政状態計算書上の資産・負債の帳簿価額と税務上の金額との一時差異のすべてについて繰延税金を認識している。繰延税金は期末現在において採択されている一時差異が解消する年度の適用税率を用いて計算されている。短期の税金資産と負債を相殺することが認められている各会計主体(税務当局に納税する法人、企業、企業グループ)では、繰延税金資産及び負債を純額で計上している。繰延税金資産の認識は将来における回収の見込みに依拠して行われる。
関連会社及び共同支配企業については、保有株式の帳簿価額と課税価格の差異について配当分配に係る繰延税金負債が計上される。
課税収益にのみ利用可能な税額控除は未払法人所得税からの控除として計上される。また、課税収益の有無にかかわらず利用可能な税額控除については関連する発生費用と相殺される。
不確実な税金負債に対する引当金を決定するために、ルノー・グループは最も可能性の高い値に基づき、状況に応じた方法を用いている。その定性的特徴に鑑みて、かかる引当金は連結財政状態計算書において具体的な項目で計上されている。
2-J. のれん
非支配株主持分(一般に「少数株主持分」と呼ばれる)は公正価値で測定するか(全部のれん方式)、又は取得資産及び譲受債務の公正価値の持分により測定する(部分のれん方式)。ルノーではこれまで、のれんの認識を部分のれん方式のみに拠っていた。いずれの方式を選択するかは、個別事象ごとに判断される。
のれんの減損テストは少なくとも年に1回又は明らかに減損が生じた際に行う。当初認識後は、のれんは減損損失累計額を控除した原価で計上される。
関連会社及び共同支配企業に関係するのれんは、財政状態計算書の資産の部で計上される関係する事業体の価値に表示される。減損が生じた場合は、減損損失額は関連会社及び共同支配企業の純利益(損失)に対する持分に含める形で連結損益計算書に計上される。
ルノー・グループが支配する会社の非支配株主持分に関する追加投資の取得は資本取引として処理される。株式の購入コストと非支配株主持分の帳簿価額の差額は正負にかかわらず資本に計上される。
2-K. 研究開発費及びその他の無形資産
研究開発費
新しい車両又は部品(エンジン若しくはギアボックスなど)の開発、及び生産設備の導入が決定されてから、それを受けた量産化が承認されるまでの間に発生した開発費は、無形資産として資産計上されている。開発費は、量産化の承認日から、車両又は部品の見込販売可能期間(当初は最長で7年)にわたって定額法で償却される。販売期間は定期的に検討され、当初の見込みから著しく異なる場合にはその後調整される。資産計上されている開発費は主に試作品の費用、外注研究費、専従者人件費、及び間接費のうち開発活動のみに係る部分である。
試運転開始前の準備期間に少なくとも12ヶ月を要するプロジェクトの開発に直接関係する借入コストは、「適格資産」の総額に含まれる。この借入コストの資産計上の割合については、資産計上される借入コストが当該年度の借入コストの総額を超えないよう制限される。なお、プロジェクトの資金を特定の借入によって調達する場合は、その借入に係る金利をそのまま資産計上している。
製品開発開始の決定前に発生した開発費は、研究費と同様、発生した年度に費用計上される。量産開始後に発生した費用は、製造原価として処理される。
その他の無形資産
その他の無形資産には、ルノー・グループが購入した特許権、借地権、無形事業資産、ライセンス、ソフトウェア、ブランド及び類似の権利が含まれる。耐用年数が確定できる場合、購入される特許権、借地権、ライセンス、ブランド及び類似の権利は、契約若しくは法律で規定された保護期間、又はそれより短い場合には耐用年数にわたって、定額法で償却している。無形事業資産及びソフトウェアについては、その耐用年数にわたって償却している。無形資産の耐用年数は、一般的に3年から5年である。耐用年数を確定できない無形資産は、少なくとも年1回、それに加えて減損の兆候がある時に、減損テストを実施している。
2-L. 有形固定資産及び使用権資産
有形固定資産の総額は取得原価又は製造原価を示す。
設計・設置費用は、資産の製造原価に含まれる。
有形固定資産に係る製造原価には、無形資産に関する方法と同様の方法に基づき、工事中の資産調達コストも含まれている。プロジェクトの資金がある特定の借入により調達される場合、その資産計上の割合は、当該借入の金利に等しい。
投資助成金は、該当する場合、関連資産の総額からの控除として記載される。
有形固定資産取得後の諸費用は、当該資産の生産性を高め、又は、耐用年数を延長するために発生する費用を除き、当該費用の発生時に費用処理されている。
顧客へのリース用資産には、ルノー・グループの金融会社から1年を超えてリースしている、ルノー・グループによる買戻特約付きの車両、及び最低1年の使用期間後の買戻条項付き契約に基づいて販売した車両が含まれる。顧客へのリース用資産には、ルノー・グループの金融会社から1年を超えてオペレーティング・リースの対象となっている車両及びルノー・グループの金融会社による電気自動車ユーザー向けリース用バッテリーも含まれる(注2-G)。
使用権資産
ルノー・グループのリースは基本的に不動産を対象としている。
契約が、支払の対価として、特定の資産を特定の期間において使用する権利を借手に与える場合、当該契約はリースを含んでいる。
契約開始日において、使用権資産が金融負債とともに認識される。金融負債は、リース期間にわたる固定リース料の現在価値で当初見積られている。当該資産は、金利が容易に決定可能な場合はリース契約の計算利子率に等しい割引率を使用し、そうでない場合には追加借入利子率を使用して、償却される。通貨圏ごとに計算される追加借入利子率は、その通貨圏で適用されるリスクフリーレートにその現地通貨に適用されるルノー・グループのリスクプレミアムを加えたものに相当する。損益計算書において、使用権資産の償却は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に計上され、また、リース負債に係る利子に相当する財務費用は、財務費用及び収益に計上される。キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローは支払利息の影響を受け、また財務活動によるキャッシュ・フローは返済されたリース負債の影響を受ける。
短期(12ヶ月以内)のリース及び少額資産のリースに関するリース料は、営業費用として扱われる。
不動産部門が考慮するリース期間は、借手がリース資産を使用する権利を有するリース契約の解約不能期間であり、ルノー・グループが行使することが合理的に確実な更新オプションによって延長される。
期間の短縮又はリース面積の削減のためにリースについて再交渉を行った場合、ルノー・グループは営業利益(その他の営業利益及び営業費用)に損益を計上している。なお、購入・延長・終了オプションの行使価額の改訂(例えば早期終了条項の適用)を行う場合には、使用権資産の帳簿価額にもこれに応じて調整している。
リース建物の改良は、リース負債の見積りに使用したリース期間と同等又はそれより短い期間で減価償却される(借手がリース建物をより長期間使用する意思又は能力を有しない場合)。
リース契約にルノー・グループが行使することが合理的に確実な購入オプションが含まれている場合には、リースではなく実質的に購入となる。対応する負債はIFRS第9号に基づき金融負債、資産はIAS第16号に準拠して有形固定資産とみなされる。
貸手が契約上必要とする修繕引当金は、リース開始時に対応する有形固定資産とともに計上される。
セール・アンド・リースバック取引
IFRS第16号の適用に当たっては、セール・アンド・リースバック取引について、資産の譲渡が販売又は金融取引のいずれとして扱われるべきかを決定するために、IFRS第15号の要件を参照する。
資産の譲渡が販売として認識されるためのIFRS第15号の要件を満たさない場合、譲渡された資産は財政状態計算書に計上された資産のままとなり、譲渡収入と同額の金融負債が認識される。
資産の譲渡が売却として認識され、その後、ルノー・グループが売却した資産の一部又は全部をリースバックする場合、買い手-貸手に譲渡した権利に係る損益額のみが認識され、使用権資産は譲渡された資産の正味帳簿価額において留保された持分に比例して調整される。
減価償却
自動車部門及び販売金融部門において、減価償却費は、以下の見積耐用年数にわたり定額法で計算している。
| 建物(1) | 15~30年 |
| 特殊工具 | 2~7年 |
| 機械装置・工具器具(プレス設備を除く) | 5~15年 |
| プレス設備、スタンピング及び塗装設備 | 20~30年 |
| その他の有形固定資産(2) | 4~6年 |
(1) 1987年より前に事業に供用された建物の償却期間は最長40年。
(2) リース用バッテリー(型式によって8~10年で償却)を除く。
資産の耐用年数は定期的に見直され、当初予定された期間より短くなった場合、特に車両及び部品の販売を終了することを決定した際には、加速償却が行われる。
2-M. 減損
固定資産の減損
ルノーを取り巻く市場環境の甚だしい悪化や資産の使用環境・方法に対する甚大な悪影響など、固定資産に減損が生じていることを示す兆候が生じた場合は直ちに減損テストが実施される。
自動車部門においては、減損テストは次の2つの資産レベルについて行われる。
自動車専用資産(部品を含む)レベル
自動車専用資産(部品を含む)とは資産計上した開発費用及び工具で構成され、その減損テストは帳簿価額(純額)と、対象車両及びその部品に係る将来のキャッシュ・フローの割引価値に基づいて算出された回収可能価額とを比較して行う。これらの資産は、対象のモデル及び/又は仕向国に特有のものである場合がある。
資金生成単位レベル
資金生成単位とは、キャッシュ・フローを生成する上で独立性の高いものとして密接に結びついた部分集合をいう。資金生成単位は経済的事業体(工場又は子会社)又は自動車部門全体を表すことがある。資金生成単位に関連する純固定資産は、特に、のれん、特定資産及び能力資産、並びに運転資金の構成要素を含む。
上記の2つのレベルのそれぞれについて、帳簿価額(純額)と回収可能価額とを比較して減損テストが行われる。回収可能価額とは資産の使用価値と公正価値(販売費用控除後)のいずれか高い方をいう。
使用価値は資産の使用により期待できる将来キャッシュ・フローの現在価値である。将来キャッシュ・フローは、マネジメントが作成・承認した事業計画に基づくキャッシュ・フローと、永久成長率を用いて割引いた標準キャッシュ・フローに基づく継続価値とを合計したものである。また、将来キャッシュ・フローには販売金融部門への案件の紹介に関して自動車部門に支払われる報奨金(「超過利益」)も含まれる。事業計画の根拠となる仮定には、グループが事業展開している各国市場の動向や占有率、及び製品販売価格や部品・原材料調達価格の変動などに対する予測が含まれる。使用する割引率(税前)は、ルノーが決定する加重平均資本コストである。
回収可能価額が帳簿価額(純額)を下回る場合、その差額相当分は当該資産の減損として計上する。
販売金融部門においては年1回以上、又は減損の兆候が見られるたびに、資産の帳簿価額と回収可能価額を比較する減損テストが実施される。回収可能価額とは資産の使用価値と公正価値(売却費用控除後)のいずれか高い方を意味する。使用価値は、市場アプローチに基づいており、同じ国における事業体又は事業体グループで構成される資金生成単位グループそれぞれについてマルチプルを用いて決定される。
関連会社及び共同支配企業に対する投資の減損
関連会社及び共同支配企業に対する投資については、ルノーを取り巻く市場環境の甚だしい悪化や株式相場の大幅若しくは長期的な下落など、減損を示す兆候が生じた場合は直ちに減損テストが実施される。
減損テストはIAS第28号及び第36号に従い、関連会社又は共同支配企業に対する投資の帳簿価額と回収可能価額(使用価値と公正価値から売却費用を差し引いた価額のいずれか高い方)とを比較して行われる。使用価値は、関連会社又は共同支配企業から期待できる将来キャッシュ・フローの現在価値に対する持分に相当する。関連会社又は共同支配企業が上場している場合、公正価値はかかる関連会社の株式の市場価値である。
回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、その差額相当分は関連会社又は共同支配企業に対する投資の減損として計上し、関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分を通じてルノー・グループの損益計算書に計上される。
2-N. 売却目的で保有する非流動資産又は資産及び負債グループ並びに非継続事業
売却目的で保有する資産及び負債とは、直ちに売却できる状態にあり、且つ既知の買い手との事前の協議により12ヶ月以内に売却される可能性が高い非流動資産又は資産及び負債グループをいう。
売却目的で保有する資産並びに資産及び負債グループは、IFRS第5号に従い、連結財政状態計算書において個別に表示される。これらは純簿価額及び公正価値から売却費用を控除した価額のいずれか低い価格で表示される。売却目的に分類される非流動資産(又は売却目的で保有する資産及び負債グループ)については、以後、減価償却又は償却を行わない。
IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に定義する非継続事業とは、ルノー・グループにとって重要かつ売却手続中又は売却目的で保有する資産として分類される活動又は地理的地域である。非継続事業に係る損益計算書及びキャッシュ・フロー計算書の項目は、表示されるすべての期間の連結財務諸表において特定の項目を設けて表示される。
2-O. 棚卸資産
棚卸資産は原価と正味実現可能価額とのいずれか低い価額で計上される。原価は取得原価又は製造原価を表し、製造原価には直接及び間接製造費用、予測操業度における製造関連部門費の配賦額並びに関連するヘッジの結果が含まれる。操業度は製造現場ごとに予測し、実際の操業度が下回る場合の固定費の除外率が算定できるようになっている。
自動車部門及び販売金融部門の棚卸資産は先入先出法により計算される。
正味実現可能価額が財政状態計算書価額より低い場合は、その差額相当分の減損額が計上される。
2-P. 債権の譲渡及びリバースファクタリング
証券化、割引又はファクタリングにより第三者に譲渡された債権は、関連するリスク及び便益が実質的に当該第三者に移転したときにグループの資産から除かれる。リスク分析は主に信用リスク、支払遅延のリスク及びカントリーリスクに関するものである。自動車部門と販売金融部門には同様の規定が適用される。
自動車部門は、時として、サプライヤーを支援するために、又は、支払期限を延長することによりルノー・グループに利益をもたらすために、リバースファクタリング・プログラムを利用している。この場合、当該金額は金融負債として再分類される(再分類日のキャッシュ・フロー計算書に影響を与えない)。当該金額は、金融機関への支払が行われた時点で、キャッシュ・フロー計算書において財務活動によるキャッシュ・フローに影響を及ぼす。
2-Q. 自己株式
自己株式とはルノー・グループのマネジャー及び幹部社員に付与されるストック・オプション制度、業績連動株式付与制度、その他の株式報酬契約及び流動性契約の目的で保有する株式のことである。
取得価額で計上され、売却時までルノー・グループの資本勘定の控除項目とされる。
自己株式売却代金は連結資本勘定に直接計上される。その結果、自己株式に係る損益は当期純利益には含まれない。
2-R. 業績連動株式制度、付与制度及びその他の株式報酬契約
ルノー・グループは、業績連動株式及びその他の株式報酬をルノーの株式で提供している。株式の付与の決定、及び株式制度の期間を受益者に通知した日を「付与日」としている。勤務成果連動型の制度については、一定の勤務成果達成度を付与条件として見積もった上で、その対価としての株式の付与数を決定する。この見積りは勤務成果達成度の確率変化を基に毎年見直す。業績連動株式の対価となる勤務の公正価値は、付与日のかかる株式の公正価値を基に、最終測定する。業績連動株式の権利は、付与日の株価から権利確定期間における予定配当額を差引いて算定する。適用される株価の変動の要因は、付与日における潜在的な変動である。予想配当は、各制度の評価時に発表される配当性向スケジュールを参照して決定される。
このような方法で算出される公正価値の合計は定額法で全権利確定期間に配分される。この費用は人件費として計上され、同額が連結剰余金に計上される。業績連動株式が権利確定すると、ルノー・グループが行使価格の決済として受け取る現金は現金及び現金同等物として処理され、同額が連結剰余金に計上される。
2-S. 退職給付及びその他の従業員長期給付債務
確定拠出制度へのルノー・グループの拠出額は、その年度に費用処理される。
退職後給付に係る確定給付型制度については、ルノー・グループは予測単位積増方式を用いて債務の現在価値を算定している。この方法によれば、給付額は制度給付額の計算式に基づき勤務期間に配分(主として定額法で給付を受ける権利を得た勤務年に配分)される。
将来の退職給付支払額は将来の昇給、退職時の年齢、死亡率及び勤続期間をベースに測定され、予測される平均給付期間と同等の期間における長期優良社債の利子率に基づき現在価値に割引いている。
基礎的前提の変更や実績値に基づく調整による数理計算上の差異は、その他の包括利益項目に計上している。
当年度の費用の純額は、当期の勤務費用に、適宜、過去勤務費用を加えた金額に相当し、営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に借方計上される。確定給付債務(資産)純額に対する支払利息は財務収益及び財務費用純額に計上される。
2-T. 従業員数調整措置
会計上、従業員給付として扱われる従業員数調整措置に係る見積費用は、対象従業員の見積残存雇用期間にわたって引当金を計上している。
雇用終了補償に係る費用は、詳細な計画が公表された時点、又はかかる手続が開始された時点で計上される。計上される金額は、既存の年金引当金控除後のものである。
2-U. 販売金融部門の金融資産及び債権
ルノー・グループは金融商品の契約当事者となった時に金融資産を認識する。
金融資産には、ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資のほか、市場性ある有価証券、譲渡可能負債証券、貸付金、及び金融取引に係るデリバティブ資産が含まれる(注2-X)。
これらの金融商品は非流動資産として表示されるが、決算日から12ヶ月以内に満期の到来する金融資産は流動資産として分類される。
ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資
ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資は純損益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品に分類される。当該金融資産の公正価値は、原則として市場価格に基づいて決定されるが、それが不可能な場合、ルノー・グループでは市場データによらない評価方法を用いている。
市場性ある有価証券及び譲渡可能負債証券
市場性ある有価証券や譲渡可能負債証券の形での短期投資は余剰資金の運用を目的とするものであるが、現金同等物に分類されるものではない。これらはその他の包括利益項目を通じて公正価値で計上される負債性金融商品である(純損益を通じて公正価値で計上される投資ファンド(UCITS)の株式を除く。)。
予想信用損失に基づく減損は、その他の包括利益項目を通じて公正価値で計上される負債性金融商品の当初認識の際に計上される。
貸付金
貸付金は余剰資金の投資を目的とした貸付金及び関連会社への貸付金が中心である。
貸付金は償却原価で計上される。金融資産の当初認識の際及び当初認識の後発生した事象により価値の損失が生じたことを示す客観的な証拠がある場合に、予想信用損失と同額の減損が認識される。
2-V. 現金及び現金同等物
現金には手許現金及び当座預金やその他の普通預金が含まれる。但し、当座貸越はこれに含まず金融負債に計上される。
現金同等物とは短期的な資金約定を満たすために保有する投資である。現金同等物として認められるためには、流動性があり、換金が容易、且つ、価値変動リスクが僅少であることが必要である。
これらの金融商品は償却原価で計上される(損益を通じて公正価値で計上される投資ファンド(UCITS)の株式を除く。)。
部門特有の規制(例えば銀行又は保険規制)による制限を受けた銀行口座又は証券化された債権の与信増加のために割り当てられた銀行口座は、現金及び現金同等物に含まれる。
2-W. 自動車部門の金融負債及び販売金融負債
ルノー・グループは自ら金融商品の契約当事者となった時に、金融負債(自動車部門)又は販売金融負債を認識する。
金融負債及び販売金融負債には永久劣後証券、劣後債、社債、その他の証書による債務、金融機関からの借入、リース負債(注2-L)、その他の有利子負債、金融取引に係るデリバティブ債務が含まれる(注2-X)。
自動車部門の永久劣後証券は、連結売上高に連動する変動収益をもたらす上場劣後債商品である。永久劣後証券は、借入に係る実効金利を用いて予測クーポンを割り引く形で決定される償却原価で計上される。見積実効金利は指標が考慮されており、将来の販売台数見通しに著しい変化が生じた場合、特に中期事業計画の公表時には、財務成績に計上された償却原価は再評価される。
特定のヘッジ会計(注2-X)に関連しない金融負債は、通常、利息法を用いた償却原価により計上される。この方法で計算する財務費用には発行費用及び発行又は償還プレミアムが含まれ、さらに、再交渉による条件変更が僅少な場合、再交渉に係る費用もこれに加わる。
2-X. デリバティブ及びヘッジ会計
測定及び表示
デリバティブは当初、公正価値で計上され、以後、期末日ごとに見直される。
・ 為替予約及び通貨スワップの公正価値は、期末日の市場の為替レート及び金利を用いて将来キャッシュ・フローを割引くことにより決定されている。
・ 金利デリバティブの公正価値は、ルノー・グループが未決済契約を期末現在で決済した場合に受取る(又は支払う)金額を示し、期末日に各契約の金利フォワード・カーブ及び相手先の信用状況を反映している。この公正価値には未収・未払金利も含まれる。
・ 商品デリバティブの公正価値は市場動向に基づいている。
自動車部門のデリバティブは、満期が12ヶ月以内に到来するものは財政状態計算書の流動資産・負債に計上され、それ以外は非流動資産・負債に計上される。販売金融部門のデリバティブはすべて財政状態計算書の流動資産・負債に計上される。
ヘッジ会計
ヘッジ手段として指定されたデリバティブは、次のようなヘッジ関係の種類に応じて会計処理される。
・ 公正価値ヘッジ
・ キャッシュ・フロー・ヘッジ
・ 海外事業に対する純投資のヘッジ
ルノー・グループではヘッジの設定後直ちにヘッジ手段とヘッジ対象を明確に、ヘッジ戦略、ヘッジするリスク、ヘッジの有効性の評価法を述べた正式文書によりヘッジ関係を明らかにしている。販売金融部門は、そのリスクをカバーするために1つ以上の同質的な項目に関するヘッジ関係を文書化する。この文書は以後、指定されたヘッジの有効性を実証するため適宜更新される。
ヘッジ会計はヘッジの種類ごとに個別の測定・認識法を適用している。
・ 公正価値ヘッジ:
ヘッジ対象の評価はヘッジするリスクを限度として公正価値に調整され、ヘッジ手段は公正価値で計上される。これらの項目の増減は損益計算書に同時に認識されるため、ヘッジの非有効部分のみが純利益に影響を及ぼし、ヘッジ対象及びヘッジ手段の公正価値の増減として同じ損益計算書項目に計上される。
・ キャッシュ・フロー・ヘッジ:
ヘッジ対象の価値の修正は行われず、ヘッジ手段についてのみ公正価値への調整が行われる。調整後は、ヘッジするリスクに起因する公正価値の増減のうちヘッジ効果の有効な部分は税効果控除後でその他の包括利益項目に計上され、非有効部分は純利益に計上される。資本勘定に累積した金額は、ヘッジ対象の純利益への影響が認識された時点で損益計算書項目へと振替えられる。
・ 海外事業に対する純投資のヘッジ:
ヘッジ手段の価値は公正価値に調整される。調整後は、ヘッジする為替リスクに起因する公正価値の増減のうちヘッジ効果の有効な部分が税効果控除後でその他の包括利益項目に計上され、非有効部分は純利益に計上される。資本勘定に累積した金額は、純投資が清算又は売却された日付で純利益へと振替えられる。日産に対する投資をヘッジするための円建ての借入に係る金利分は非有効部分とみなされ、財務収益及び費用に直接計上される。
ヘッジ指定のないデリバティブ
ヘッジ指定のされていないデリバティブの公正価値の増減は直ちに財務収益として認識される。但し、デリバティブ契約が事業と密接に関わる理由によってのみ締結されたものである場合、デリバティブの公正価値の増減は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に含まれる。
注3-連結範囲の変更及び売却目的で保有する資産及び負債
| 自動車部門 | 販売金融 部門 | モビリティ サービス部門 | 合計 | |
| 2022年12月31日現在の連結会社数 | 118 | 51 | 19 | 188 |
| 新規に連結した会社数(買収、設立等による) | 10 | 5 | 8 | 23 |
| 連結から除外した会社数(売却、合併、清算等による) | 15 | 2 | 17 | |
| 2023年12月31日現在の連結会社数 | 113 | 54 | 27 | 194 |
3-A. 連結範囲の変更
自動車部門
2023年2月、ルノー・グループは、完全所有子会社であるルノー・日産・ブルガリアEADを7.6百万ユーロで売却し、売却益5百万ユーロを計上した。
2023年4月、ビークル・ディストリビューターズ・オーストラリアPty Ltdを清算した。ルノー・グループは、2021年に当該事業体の営業を廃止している。
2023年5月、ルノー・グループは、イタリア市場で事業を行っていた流通会社ルノー・リテール・グループ・イタリアを11百万ユーロで売却し、売却益7百万ユーロを計上した。
2023年7月、ロシア領で事業を展開していたルノー・サマラは、ルノーsasへの完全な事業譲渡により解散した。
2023年7月17日、ルノーsasは江西江鈴集団新能源汽車有限公司(JMEV)及びその共同株主である江鈴汽車股份有限公司(JMCG)と包括契約を締結し、JMEVの持分の50%をJMCGに売却する意向を伝えた。この株式譲渡については、現地の当局の承認を待つ一方で、JMEVとその子会社を対象とする新たな統治形態が設定され、当該事業体に対するルノー・グループの排他的支配が終了した。JMEVとその子会社は連結除外となった。現在、この株式は損益を通じて公正価値で計上され、全額減損処理されている。
2023年7月、ルノー・グループは、自動車セクター向けネットワーク及び電子通信サービスのサプライヤーであるAirnityの17.4%持分を968千ユーロで取得した。同社は持分法により計上されている。
2023年8月、コロンビアの国内サービス専門業者であるCentro de Serviciosが清算された。その事業活動はコロンビアの事業体であるソファサに引き継がれている。
2023年9月、Ampere Electricity sasは、共同支配企業Minth Electricity Technology sasの創設者の1社となり、15百万ユーロで30%持分を取得した。Minth Electricity Technologyはバッテリーケースの専門メーカーである。同社は持分法により計上されている。
2023年9月、ルノー・グループは、Arverneグループの資本の約35.4%の持分を取得し、取締役会の1議席を確保した。この投資はArverneグループの地熱事業の過程で採取されたバッテリー向けリチウムの供給契約締結に伴い、ルノー・グループとArverneグループとの戦略的パートナーシップの一環として行われた。
2023年9月14日、持分法による連結会社ベルコールsasは、シリーズC資金調達ラウンドを通じて850百万ユーロを調達したと発表し、2023年12月31日現在の同社に対するルノー・グループの持分比率は23.6%から19.1%に低下した。15百万ユーロの希薄化利益が認識された。
2023年11月1日、ルノーsasの電気自動車事業は、同年度に設立された新会社アンペアsasにスピンオフの過程で譲渡された。同じく2023年に設立されたアンペア・ホールディングsasは、ルノーsasからアンペア・エレクトリシティsas、アンペア・クレオンsas、Ampere Software Labs sas、ワイロットsas、ベルコールsasの株式を取得した。これらの事業譲渡は、ルノー・グループが当該事業体に対して使用している連結方法に影響を与えない。アンペア・グループの設立にあたっては、Société de Transmission Automatique SA、Maubeuge Construction Automobile sas、ルノー・エレクトリシティsasをアンペア・エレクトリシティsas(旧SNCドゥエー)に吸収合併し、2023年12月にはIngénierie de la Division des Véhicules Electriques(IDVE)を解散してアンペアsasへ事業を完全に譲渡した。
2023年11月、ルノー・グループは、アイルランド事業であるルノー・アイルランドを29百万ユーロで売却し、売却益2百万ユーロを計上した。
2023年12月、ルノーSAは日産の株式211百万株を売却価格764百万ユーロで売却した。日産に対する所有比率は43.6%から40.6%となった(注12)。
2023年9月及び12月、オトロ・キャピタル、レッドバード・キャピタル・パートナーズ及びマキシマム・エフォート・インベストメンツからなる投資家グループは、アルピーヌの成長戦略とフォーミュラ1のスポーツへの参入を支援するため、アルピーヌ・レーシングLtd(英国)に対する200百万ユーロの投資を完了し、24%の株式を取得した。ルノーのアルピーヌ・レーシングLtdに対する現在の持分比率は76%である。
販売金融部門
2023年6月、ルノー・グループは、7十億ルーブル(76百万ユーロ)で、ロシアの事業体であるRNバンクのアフトワズへの売却を完了した。RNバンクは、持分法に基づいて計上されている30%所有の事業体であった。2023年8月、ロシア市場におけるリース会社であるLLC RNLリーシングも750百万ルーブルで売却され、マイナス6百万ユーロの損失を生じた。
2023年11月、RCIバンク・ユーケーLtdは、英国の自動車リース市場向け新ブランドであるセレクト・リース・バイ・モビライズを立ち上げるため、セレクト・ビークル・グループ・ホールディングスLtdの36.6%持分を取得した。この事業体は持分法により計上されている。
2022年の終わり頃、2つの新たな子会社が設立された。自動車の使用を考慮に入れる保険プラットフォームによる欧州市場向け自動車保険に特化したモビライズ・インシュアランスと、長期リース及び使用に基づくソリューション開発(自動車コネクティビティを活用したフリート管理サービスを含む。)に特化したフランスのモビライズ・リース& Co sasである。両社は2023年1月1日より完全に連結されている。
2023年5月、モビライズ・リース& Co Ltdが英国で設立された。この長期リース子会社は2023年に完全に連結されている。
2023年1月23日、フレキシブルな自動車リースに特化したドイツの子会社BipiモビリティGmbHが設立され、完全に連結されている。
モビリティサービス部門
2023年7月28日、iCabbi Irelandは、アイルランドと英国のJavelin Payments Limitedの全資本を2百万ユーロで取得した。両社は完全に連結されている。
2023年12月、ルノーMAIはカーシェアリング・モビリティの株式50%を取得し、同社の単独株主となった。同社は同日現在、完全に連結されている。
2022年の非継続事業
2022年5月、ルノー・グループは、ルノー・ロシアとラーダ・オート・ホールディング(アフトワズの親会社)の持分を売却した。
財務諸表に対するこれらの事業体の寄与は、IFRS第5号に基づき、非継続事業の業績として報告された。非継続事業からの当期純利益は、2022年12月31日現在、マイナス2,320百万ユーロであった。
2023年において、2022年末時点でIFRS第5号「非継続事業」に分類された寄与の価値に変更はなかった。
3-B. 売却目的で保有する非流動資産(負債)
2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーにおいて、ルノー・グループは、低排出量ハイブリッドエンジン及びパワートレインの開発、製造、供給を行う新たな世界規模の事業体の創設に向け、ジーリー・グループとの包括契約を締結することを発表した。当該包括契約は、ルノー・グループとジーリーがこの新事業の株式をそれぞれ50%ずつ保有すると規定している。「ホース」に分類される売却目的で保有する各資産及び負債は、2024年上半期には連結除外となる。これらの有形固定資産及び無形資産については、売却目的で保有する資産に再分類された日付である2022年11月8日以降、償却を中止した。
戦略プラン「ルノーリューション」の適用に伴い、ルノー・グループは、一部の不動産資産(土地、生産拠点)、支店(フランス国内)及び自動車販売子会社(フランス国外)の売却を開始した。これらの活動の大部分は2023年12月31日までに完了している(注3-A)。
2022年6月30日現在の財務諸表において売却目的で保有する資産(純簿価322百万ユーロ)に分類されていたギュイヤンクール・テクノセンターの建物の売却計画は、市場環境が不利に変化したため、停止されている。その結果、これらの資産は有形固定資産に再分類され、2023年12月31日現在でマイナス46百万ユーロの減価償却費が認識された。
これらの売却目的で保有する資産及び関連する負債の再分類は、関連する注記の他の変更に反映されている。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年 12月31日 | ホースを含む | 2022年 12月31日 | ホースを含む |
| 無形資産及びのれん | 962 | 962 | 795 | 795 |
| 有形固定資産 | 2,295 | 2,290 | 2,537 | 2,166 |
| 棚卸資産 | 366 | 366 | 418 | 338 |
| 現金及び現金同等物 | 91 | 91 | 23 | 8 |
| その他 | 308 | 198 | 88 | 71 |
| 売却目的で保有する資産合計 | 4,022 | 3,907 | 3,861 | 3,378 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債合計 | (1,075) | (1,075) | (873) | (841) |
| 金融負債を含む | (37) | (37) | (129) | (102) |
III-連結損益計算書
注4-売上高
4-A. 売上高の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度(1) |
| 製品売上高 - 自動車部門 | 42,154 | 37,684 |
| 自動車部門のパートナーに対する売上高 | 4,028 | 3,130 |
| リース用資産に係るレンタル収益(2) | 674 | 842 |
| その他サービスの売上高 | 1,294 | 1,465 |
| サービスの売上高 - 自動車部門 | 1,968 | 2,307 |
| 製品の売上高 - 販売金融部門 | 17 | 23 |
| リース用資産に係るレンタル収益(2) | 194 | 141 |
| 販売金融債権による受取利息 | 2,880 | 1,983 |
| その他のサービス売上高(3) | 1,090 | 1,025 |
| サービス売上高 - 販売金融部門 | 4,164 | 3,149 |
| サービス売上高 - モビリティサービス部門 | 45 | 35 |
| 売上高合計 | 52,376 | 46,328 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) 買戻し約定付自動車販売又は固定資産のレンタルにつきルノー・グループが計上したレンタル収益。
(3) 主に、融資契約又はその他に基づく車両の保険、メンテナンス及び代替車で構成されるサービスに係る収益。
4-B. 2023年度の範囲及び方法を適用した2022年度の売上高
| (単位:百万ユーロ) | 自動車部門 | 販売金融部門 | モビリティ サービス部門 | 合計 |
| 2022年度売上高(1) | 43,121 | 3,172 | 35 | 46,328 |
| 連結範囲の変更 | (48) | 2 | 4 | (42) |
| 2023年度の範囲及び方法を適用した2022年度の売上高 | 43,073 | 3,174 | 39 | 46,286 |
| 2023年度売上高 | 48,150 | 4,181 | 45 | 52,376 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
注5-営業総利益に含まれるその他の収益及び費用の種別内訳
5-A. 人件費
2023年度の人件費は5,896百万ユーロ(2022年度は5,661百万ユーロ。ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている。)であった。
退職給付及び従業員長期給付費用の詳細は注19に記載されている。
株式報酬は従業員に付与された業績連動株式制度及びその他の株式報酬の支払協定に係るものである。これに伴う人件費は、2023年度は76百万ユーロ(2022年度は65百万ユーロ)であった。
制度の評価法は注18-Gに記載されている。
5-B. 外国為替差損益
2023年度の営業利益には111百万ユーロの為替差損(純額)が含まれており、主にアルゼンチン・ペソ及びトルコ・リラの変動に係るものである(2022年度は36百万ユーロの為替差損(純額)を計上しており、主にアルゼンチン・ペソ及びトルコ・リラの変動に係るものであった。)。
5-C. リース料
2023年12月31日現在、財政状態計算書のリース料は以下のとおりである。重要な影響のないリース又は短期リースに関連するものであるため、IFRS第16号に基づき調整されていない。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日 | 2022年12月31日 |
| 短期リースに係るリース料 | (11) | (8) |
| 少額資産のリースに係るリース料 | (20) | (21) |
| 変動リース料を含むその他のリース料 | (67) | (64) |
注6-その他の営業利益及び営業費用
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用 | (389) | (354) |
| 事業又は事業会社の全部又は一部売却損益、及び連結範囲の変更に伴うその他の損益 | (790) | (14) |
| 有形固定資産及び無形資産売却損益(リース用資産の売却を除く) | 228 | 178 |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん(関連会社及び共同支配企業ののれんを除く)の減損 | (501) | (257) |
| その他の非経常的な営業利益及び営業費用 | (180) | 68 |
| 合計 | (1,632) | (379) |
6-A. リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用
2023年度のリストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用は、主としてフランス(マイナス316百万ユーロ)に関係するものである。これらは2020年5月29日に発表された固定費削減計画に関連するものであり、ルノーリューション・プラン・プロジェクトに関連する従業員退職計画、報酬及びその他の費用、並びにルノー・グループのデジタル・トランスフォーメーションが含まれる。
2022年度のこれらの費用は、主としてフランス(マイナス174百万ユーロ)、ドイツ(マイナス81百万ユーロ)、ルーマニア(マイナス36百万ユーロ)及びスペイン(マイナス19百万ユーロ)に関係するものであり、2020年に発表された同じ固定費削減計画(特にルーマニアとスペインのリストラクチャリング計画)に基づいて発生した。
6-B. 事業又は事業体の処分損益
2023年における事業又は事業上の持分の処分による損益には、主に2023年12月の日産株式の売却によるマイナス880百万ユーロの損失が含まれる。764百万ユーロで売却されたこれらの株式は、持分法による投資の比例部分に相当するマイナス1,536百万ユーロ、のれんの調整額マイナス40百万ユーロ、日産に対するルノー持分の中立化67百万ユーロ、及び転換準備金マイナス135百万ユーロに相当する。
また、JMEVとその子会社の連結除外に関連する処分損益60百万ユーロ、及びRNLリーシング株式の売却に伴うマイナス14百万ユーロのほか、欧州子会社の処分に伴う様々な利益も含まれる。
2022年、ルノー・グループは、スウェーデン及びデンマーク市場で事業を展開する販売会社ルノー・ノルディックABに対する持分を地元販売業者に売却したことにより、売却益26百万ユーロを計上した。2022年下半期、Fonderie de Bretagneの売却に係る費用の総額としてマイナス57百万ユーロを計上した。
6-C. 有形固定資産及び無形資産売却損益
ルノー・グループは2023年に不動産取引を実施し、主としてフランスにおいて土地の売却及び工業拠点の売却により228百万ユーロの利益が発生した。
ルノー・グループは2022年に不動産取引を行い、178百万ユーロの利益が発生した。これには主としてフランス国内の物流倉庫及び不動産物件の売却益97百万ユーロ並びにフランス国内及びヨーロッパの様々な不動産複合体の売却益98百万ユーロが含まれる。
6-D. 固定資産及びのれんの減損(関連会社及び共同支配企業ののれんを除く)
2023年には、車両開発と特定の生産資産に関するマイナス474百万ユーロを含むマイナス501百万ユーロの減損が計上された。2023年に減損の戻入はなかった。
2022年には、戻入控除後の減損マイナス257百万ユーロが計上された。これは主として中国の過剰生産能力を有する資産について認識されたものである。2022年上半期に減損は計上されていない。
6-E. その他の例外的項目
2023年におけるその他の例外的項目により、純額でマイナス180百万ユーロの費用が発生した。これらの項目には主に、インドにおける事業活動の再編に関するマイナス104百万ユーロ及び購入台数の低下に伴う不利な契約に関連するマイナス68百万ユーロが含まれる。
2020年にアルジェリア政府の決定を受けて停止していたアルジェリアにおける事業活動は2022年に部分的に再開し、19百万ユーロの戻入を行った。
注7-財務収益(費用)
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 総有利子負債コスト | (326) | (349) |
| 現金及び金融資産に係る収益 | 414 | 168 |
| 実質有利子負債コスト | 88 | (181) |
| 支配ないし重要な影響力の下にない企業からの受取配当金 | 1 | 2 |
| 財務活動における為替差損益 | 86 | 74 |
| 超インフレに対するエクスポージャーに係る損益(1) | (470) | (292) |
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に相当する確定給付債務及び資産に係る支払利息純額 | (42) | (21) |
| その他(2) | (190) | (68) |
| その他の財務収益及び財務費用 | (615) | (305) |
| 財務収益(費用) | (527) | (486) |
(1) 超インフレに対するエクスポージャーに係る損失は、ルノー・グループのアルゼンチンの事業体に関連するものである。
(2) その他の項目は、主に、政府保証付き融資枠の償却原価の調整の影響額プラス1百万ユーロ(2022年12月31日現在はプラス29百万ユーロ)、債権の譲渡費用、銀行手数料、割引及び遅延利息である。
自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション(又は実質有利子負債)は、「事業セグメント別情報」において示している(「I-事業セグメント及び地域に関する情報」-A4 参照)。
注8-当期税金及び繰延税金
ルノーSAは、当初より、国内のみの連結納税制度によってフランスでの法人所得税額を決定することにしたため、この制度が、フランスでの課税対象となるルノーSAのグループに適用される。
ルノー・グループはまた、ドイツ、スペイン、ルーマニア、オランダ及び英国において、その他の任意の連結納税制度を適用している。
8-A. 当期税金及び繰延税金
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度(1) |
| 当期法人所得税 | (844) | (561) |
| 繰延税金収益(費用) | 321 | 37 |
| 当期税金及び繰延税金 | (523) | (524) |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
2023年度の当期法人所得税費用のうちマイナス266百万ユーロはフランス企業から、マイナス578百万ユーロは在外企業から発生している(2022年度末はそれぞれマイナス61百万ユーロ及びマイナス500百万ユーロ)。ルノー・グループの経済活動に関連して課税所得が増加したことにより、2023年度のかかる費用は増加した。
繰延税金の変動は321百万ユーロであり、様々な税金の戻入の影響により2023年度に急増した。この変動はフランス企業に関する187百万ユーロ及び在外企業に関する134百万ユーロによるものである。
8-B. 税金費用の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度(1) |
| 税引前利益並びに関連会社及び共同支配企業の純利益に対する持分(2) | 2,838 | 1,705 |
| フランスの法定法人税率 | 25.83% | 25.83% |
| 計算上の税金利益(費用) | (733) | (440) |
| 各国とフランスの税率の差異による影響(3) | 35 | 11 |
| 税額控除 | 53 | 26 |
| 配付税 | (56) | (36) |
| 未認識繰延税金資産の変動 | 31 | (391) |
| その他の影響 | 205 | 346 |
| 当期税金及び繰延税金収益(費用)(中間課税所得に基づく税金を除く) | (465) | (484) |
| 中間課税所得に基づく税金 | (58) | (40) |
| 当期税金及び繰延税金収益(費用) | (523) | (524) |
| 実効税率 | 18% | 31% |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) その他の営業利益及び営業費用に分類された日産株式の売却に係る損益マイナス880百万ユーロ(注6-B)は、税引前利益並びに関連会社及び共同支配企業の純利益に対する持分から除外している。
(3) 税率の差異に主に影響を与えたのは、マルタ、ルーマニア及びトルコである。
フランス連結納税グループ
フランス連結納税グループについて、2023年度の実効税率は14%(2022年度は関連なし)であった。主に課税所得の増加を反映して、当期税金費用はマイナス266百万ユーロとなった。繰延税金費用は187百万ユーロであった。
フランス連結納税グループに含まれない企業
非フランス企業の実効税率は、より好ましい経済状況において達成された課税所得の増加と、税務上の欠損金に対する繰延税金が認識されなかったことにより、2023年度には19%(2022年度は17%)となった。
8-C. 未払税金、未収税金及び不確実な税金負債に対する引当金の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 12月31日 | 損益計算書に おける当期税金 | 税金支払額 純額 | 為替換算調整勘定及びその他 | 2023年 12月31日 |
| 不確実な税務ポジションを除く当期税金 | (804) | 804 | |||
| 不確実な税金負債に対する引当金-短期 | (21) | - | - | 1 | (20) |
| 不確実な税金負債に対する引当金-長期 | (234) | (40) | 41 | (3) | (236) |
| 未収税金-短期 | 154 | 288 | (218) | 224 | |
| 未収税金-長期 | 23 | 3 | - | 26 | |
| 未払税金-短期 | (312) | (267) | 220 | (359) | |
| 未払税金-長期 | - | - | - | - | |
| 合計 | (390) | (844) | 869 | - | (365) |
8-D. 繰延税金純額の内訳
8-D1. 繰延税金資産及び負債の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 12月31日(1) | 損益計算書 | その他の包括利益項目 | 為替換算調整勘定 | その他 | 2023年 12月31日 |
| 繰延税金資産 | 593 | 234 | (28) | (24) | (105) | 670 |
| 繰延税金負債 | (1,102) | 87 | 59 | 19 | 20 | (917) |
| 繰延税金純額 | (509) | 321 | 31 | (5) | (85) | (247) |
| フランス連結納税グループ | (816) | 187 | 30 | - | (77) | (676) |
| その他の企業 | 307 | 134 | 1 | (5) | (8) | 429 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
8-D2. 繰延税金資産(負債)純額の種別内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度(1) |
| 以下に係る繰延税金: | ||
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資(2) | (148) | (147) |
| 固定資産 | (1,774) | (1,857) |
| 利用時に損金算入できる引当金及びその他の費用又は評価引当金 | 512 | 477 |
| 繰越欠損金(3) | 5,148 | 5,365 |
| その他の項目 | 553 | 215 |
| 繰延税金資産(負債)純額 | 4,291 | 4,053 |
| 税務上の欠損金に関する未認識繰延税金資産(注8-D3) | (4,414) | (4,448) |
| その他の未認識繰延税金資産 | (124) | (114) |
| 繰延税金資産(負債)純額(報告値) | (247) | (509) |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) 将来の配当分配にかかる税金を含む。
(3) 2023年12月31日現在における、フランス連結納税グループ企業の繰越欠損金4,634百万ユーロ、その他企業の繰越欠損金514百万ユーロ(2022年12月31日現在は、それぞれ4,802百万ユーロ及び563百万ユーロ)を含む。
フランスの連結納税グループの企業では、未認識繰延税金資産は3,958百万ユーロ(2022年12月31日現在3,909百万ユーロ)である。これらは将来の課税所得と相殺するため(かかる課税所得の50%を上限とする。)無期限に繰延可能な税務上の欠損金を含む。そのうちの279百万ユーロは資本勘定科目(日産に対する投資の部分的ヘッジ効果)によって、また3,679百万ユーロは損益計算書関連科目によって発生したものである(2022年12月31日現在は、それぞれ209百万ユーロ及び3,700百万ユーロであった)。
フランス連結納税グループに含まれない企業では、未認識繰延税金資産は、2023年12月31日現在、合計で580百万ユーロ(2022年12月31日現在は653百万ユーロ)に達し、主に、ブラジル及びインドにおけるルノー・グループの税務上の繰越欠損金で構成される。
8-D3. 税務上の欠損金に対する繰延税金の内訳(繰越可能期限別)
2023年12月31日現在、未認識繰越欠損金は4,293百万ユーロの潜在的な節税を示す。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日 | 2022年12月31日 | ||||
| 以下に係る繰延税金: | 認識済 | 未認識 | 合計 | 認識済 | 未認識 | 合計 |
| 繰越期限の定めのない税務上の欠損金(1) | 709 | 4,253 | 4,962 | 899 | 4,333 | 5,232 |
| 繰越期間が5年超の税務上の欠損金 | 18 | 18 | - | 54 | 54 | |
| 繰越期間が1~5年間の税務上の欠損金 | 21 | 83 | 104 | 14 | 51 | 65 |
| 繰越期間が1年以内の税務上の欠損金 | 4 | 60 | 64 | 4 | 10 | 14 |
| ルノー・グループの税務上の欠損金に対する繰延税金の合計 | 734 | 4,414 | 5,148 | 917 | 4,448 | 5,365 |
(1) フランスの連結納税グループに含まれる企業における認識済及び未認識繰延税金(税務上の繰越欠損金に対応する)を含む(2023年12月31日現在、認識済繰延税金は676百万ユーロ、未認識繰延税金は3,958百万ユーロであり、2022年12月31日現在はそれぞれ、893百万ユーロ及び3,909百万ユーロ)(注8-D2)。
上記に示している税務上の損失は計上されていない継続中の税務訴訟の結果を反映していない。通知された税額再評価に起因する偶発債務は、注28-Aに記載している。
8-E. グローバル・ミニマム法人課税
フランスの2024年財政法は、当初OECDの国際税制改革において提案された「第2の柱」として知られる最低法人税率を導入した。これは2024年からルノーSAに適用される。
その目的は、「トップアップ税」を導入することにより、15%のグローバル最低法人税率を設定することである。
ルノー・グループは、現在、この施策の実施について検討を行っており、大規模に事業を行い、法人税率が最低税率を下回る可能性のある国々、すなわちルーマニア、マルタ及びトルコに対して特に注意を払っている。
注9-基本的1株当たり利益及び希薄化後1株当たり利益
| (単位:千株) | 2023年度 | 2022年度 |
| 発行済株式 | 295,722 | 295,722 |
| 自己株式 | (5,684) | (4,253) |
| 日産の持分 × 日産に対するルノーの持分 | (19,029) | (19,372) |
| 基本的1株当たり利益計算用株式数 | 271,009 | 272,097 |
基本的1株当たり利益の計算では、期中における発行済普通株式の加重平均株式数、すなわち自己株式及び日産が保有するルノー株式を相殺した上での株式数を用いている。
| (単位:千株) | 2023年度 | 2022年度 |
| 基本的1株当たり利益計算用株式数 | 271,009 | 272,097 |
| 希薄化効果のあるストック・オプション、業績連動株式及びその他の株式報酬 | 4,132 | 2,154 |
| 希薄化後1株当たり利益計算用株式数 | 275,141 | 274,251 |
希薄化後1株当たり利益の計算では、期中に潜在的に流通している普通株式の加重平均株式数、すなわち基本的1株当たり利益の計算に用いた株式数と、その発行が条件付の場合は報告日時点で業績条件を満たす潜在的希薄化効果を有するプランに基づき付与される業績連動株式に対する権利の数の合計数を用いている(注18-G)。
IV-営業資産・負債、資本
注10-無形資産及び有形固定資産
10-A. 無形資産及びのれん
10-A1. 無形資産及びのれんの増減
2023年度における無形資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 取得/(償却及び減損) | (処分)/ 戻入 | 為替換算調整勘定 | 連結範囲の変更及びその他 | 2023年12月31日現在 |
| 資産計上した開発費 | 11,947 | 1,316 | 235 | (11) | (340) | 13,147 |
| のれん | 303 | - | - | - | (21) | 282 |
| その他の無形資産 | 1,473 | 49 | (20) | (11) | 13 | 1,504 |
| 無形資産総額 | 13,723 | 1,365 | 215 | (22) | (348) | 14,933 |
| 資産計上した開発費 | (7,972) | (1,140) | (235) | 10 | 164 | (9,173) |
| のれん | (30) | - | - | - | 10 | (20) |
| その他の無形資産 | (1,021) | (97) | 19 | 1 | (16) | (1,114) |
| 償却及び減損 | (9,023) | (1,237) | (216) | 11 | 158 | (10,307) |
| 資産計上した開発費 | 3,975 | 176 | - | (1) | (176) | 3,974 |
| のれん | 273 | - | - | - | (11) | 262 |
| その他の無形資産 | 452 | (48) | (1) | (10) | (3) | 390 |
| 無形資産純額 | 4,700 | 128 | (1) | (11) | (190) | 4,626 |
のれんの大部分はヨーロッパに所在している。
2023年度における無形資産の取得は自己制作資産1,316百万ユーロ及び購入資産49百万ユーロを含む(2022年度はそれぞれ1,137百万ユーロ及び300百万ユーロ)。
2023年度における無形資産の償却及び減損は、自動車(部品を含む)に関する減損290百万ユーロを含む(2022年度は41百万ユーロの減損)(注6-D)。
処分は主に、使用しなくなった資産計上した開発費の費用化に関するものである。
2022年度における無形資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 総額 | 償却及び減損 | 純額 |
| 2021年12月31日残高 | 16,433 | (10,035) | 6,398 |
| 取得(注26-C)/(償却及び減損)(1) | 1,437 | (2,275) | (838) |
| (処分)/戻入 | (1,077) | 1,073 | (4) |
| 為替換算調整勘定 | 376 | (475) | (99) |
| 連結範囲の変更及びその他 | (3,446) | 2,689 | (757) |
| 2022年12月31日残高 | 13,723 | (9,023) | 4,700 |
(1) 無形資産に関するマイナス41百万ユーロの減損を含む。
10-A2. 費用計上した研究開発費
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 研究開発費 | (2,582) | (2,259) |
| 資産計上した開発費 | 1,316 | 1,110 |
| 資産計上した開発費の償却 | (878) | (976) |
| 合計(損益計算書計上額) | (2,144) | (2,125) |
研究開発費は自動車開発活動のための研究開発税額控除と相殺して計上されている。
欧州における2023年度の研究開発費及び開発費の資産計上の増加は、Cセグメントのラインナップ(エスパス、ラファール及びオーストラル)、小型商用車及び電気・ハイブリッドエンジンのリニューアルと電動化により説明される。国際的には、ルーマニアとブラジルでのグローバル・アクセスのラインナップのリニューアル及び韓国のラインナップの再開が増加の主な要因である。
資産計上した開発費の償却は2022年度より減少し、また2023年度に資産計上した開発費の金額より少なかった。これは主に、売却目的で保有する資産に分類されたホース・プロジェクトのパワートレイン事業により発生した開発費用(145百万ユーロ)に対して償却が認識されなくなったためである。
10-B. 有形固定資産
2023年度における有形固定資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月 31日現在 | 取得/(減価償却及び減損) | (処分)/戻入 | 為替換算 調整勘定 | 連結範囲の変更及びその他 | 2023年12月 31日現在 |
| 土地 | 454 | 6 | (14) | (5) | 39 | 480 |
| 建物 | 5,126 | 54 | (195) | (133) | (1,677) | 3,175 |
| 特殊工具 | 15,685 | 601 | (1,088) | (240) | 2,592 | 17,550 |
| 機械装置・工具器具 | 11,361 | 255 | (504) | (178) | 920 | 11,854 |
| 顧客向けリース固定資産 | 5,220 | 1,421 | (1,177) | 17 | 43 | 5,524 |
| その他の有形固定資産 | 948 | 124 | (123) | (24) | (119) | 806 |
| 使用権資産 | 896 | 173 | (49) | 2 | (1) | 1,021 |
| -土地 | 5 | - | - | - | - | 5 |
| -建物 | 839 | 170 | (47) | 2 | - | 964 |
| -その他の資産 | 52 | 3 | (2) | - | (1) | 52 |
| 建設仮勘定(1) | 1,052 | 659 | - | (7) | (94) | 1,610 |
| 総額 | 40,742 | 3,293 | (3,150) | (568) | 1,703 | 42,020 |
| 土地 | ||||||
| 建物 | (3,892) | (201) | 176 | 106 | 1,189 | (2,622) |
| 特殊工具 | (13,596) | (872) | 1,039 | 226 | (2,301) | (15,504) |
| 機械装置・工具器具 | (8,596) | (365) | 504 | 163 | (512) | (8,806) |
| 顧客向けリース固定資産 | (1,607) | (269) | 260 | (2) | (4) | (1,622) |
| その他の有形固定資産 | (872) | (100) | 118 | 62 | 75 | (717) |
| 使用権資産 | (395) | (127) | 23 | - | 1 | (498) |
| -土地 | (3) | - | - | - | 1 | (2) |
| -建物 | (361) | (122) | 23 | - | (1) | (461) |
| -その他の資産 | (31) | (5) | - | - | 1 | (35) |
| 建設仮勘定(1) | (79) | (14) | - | 6 | 87 | - |
| 減価償却及び減損(2) | (29,037) | (1,948) | 2,120 | 561 | (1,465) | (29,769) |
| 土地 | 454 | 6 | (14) | (5) | 39 | 480 |
| 建物 | 1,234 | (147) | (19) | (27) | (488) | 553 |
| 特殊工具 | 2,089 | (271) | (49) | (14) | 291 | 2,046 |
| 機械装置・工具器具 | 2,765 | (110) | - | (15) | 408 | 3,048 |
| 顧客向けリース固定資産 | 3,613 | 1,152 | (917) | 15 | 39 | 3,902 |
| その他の有形固定資産 | 76 | 24 | (5) | 38 | (44) | 89 |
| 使用権資産 | 501 | 46 | (26) | 2 | - | 523 |
| -土地 | 2 | - | - | - | 1 | 3 |
| -建物 | 478 | 48 | (24) | 2 | (1) | 503 |
| -その他の資産 | 21 | (2) | (2) | - | - | 17 |
| 建設仮勘定(1) | 973 | (645) | - | (1) | (7) | 1,610 |
| 純額 | 11,705 | 1,345 | (1,030) | (7) | 238 | 12,251 |
(1) 「建設仮勘定」からの振替は、各資産区分の「取得/(減価償却及び減損)」に記載されている。
(2) 2023年度における減価償却及び減損は減損211百万ユーロを含み、主に電気自動車の特定の生産資産に関するものであった(注6-D参照)。
2022年度における有形固定資産の期中変動は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 総額 | 減価償却及び減損 | 純額 |
| 2021年12月31日残高 | 49,847 | (33,680) | 16,167 |
| 取得/(減価償却及び減損)(1) | 2,794 | (3,522) | (728) |
| (処分)/戻入 | (2,770) | 1,605 | (1,165) |
| 為替換算調整勘定 | 502 | (578) | (76) |
| 連結範囲の変更及びその他 | (9,631) | 7,138 | (2,493) |
| 2022年12月31日残高 | 40,742 | (29,037) | 11,705 |
(1) 有形固定資産の減損マイナス216百万ユーロを含む。
注11-固定資産の減損テスト
ルノー・グループでは、会計方針の項で述べた方法により固定資産の減損テストを実施した(注2-M)。
11-A. 自動車専用資産(部品を含む)及び特定の企業の資産に対する減損テスト
自動車(部品を含む)の専用資産及び特定の企業に属する資産に対する減損テストの結果、2023年度は、固定資産(開発、特定の工具及び空きビル)に関して、無形資産285百万ユーロ及び有形固定資産216百万ユーロからなる501百万ユーロの減損が計上された。2022年度は、減損テストの結果、無形資産マイナス41百万ユーロ及び有形固定資産マイナス205百万ユーロからなる246百万ユーロの減損が計上された。
11-B. 自動車部門の資金生成単位に対する減損テスト
自動車部門の減損テストではDCF法で求めた使用価値を回収可能価額として使用したが、その根拠となる仮定は以下のとおりである。
| 2023年12月31日 | 2022年12月31日 | |
| 永久成長率 | 1.0% | 1.0% |
| 税引後割引率 | 11.6% | 11.6% |
2023年12月31日現在、減損テストに使用される仮定は、2021年1月に発表され2023年度後半にリーダーシップ・チームへの提示に向けて更新された2024年~2027年の中期計画に基づいている。この予測には、インフレ及び増大する気候リスクのマイナス影響を含む仮定が含まれている。
2023年及び2022年12月31日現在の減損テストにおいて使用された永久成長率は、気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を含んでいる。
減損テストの結果、2023年12月31日現在、自動車部門の資産についての減損は認識されず、また、使用される主要な仮定を合理的に変更しても、テストが実施された資産の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断された。
テストが実施された資産の回収可能価額は、それらの仮定に以下のような変更が生じた場合でも、帳簿価額よりも高い状態である。
・ 永久成長率0%
・ 12.5%の税引後割引率
注12-日産自動車に対する投資
損益計算書及び財政状態計算書における日産に対するルノー・グループの投資
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 連結損益計算書 | ||
| 持分法により計上される関連会社の当期純(損)益における持分 | 797 | 526 |
| 連結財政状態計算書 | ||
| 持分法により計上される関連会社に対する投資 | 15,667 | 17,487 |
12-A. 日産の連結方法
2023年11月8日、ルノー・グループと日産との間の新提携契約が発効した。この新たな契約の条項に基づき、ルノーは、日産株式の28.4%(合計43.4%の持分のうち)を、一定の例外を条件として、中立的に議決権を行使するフランスの信託に譲渡した。ルノー・グループは当該信託が保有する日産株式が売却されるまでの間、当該株式に付随するすべての経済的権利(配当金及び株式売却収入)を維持する。ルノー・グループは、信託した日産株式を売却することができるが、特定の期間内に売却する義務は負わない。かかる売却は、日産又は日産が指定した第三者に第一先買権を与えている日産との秩序ある協調的なプロセスに従わなくてはならない。
2023年12月13日、ルノーSAは、同信託に対し、日産の株式211百万株を日産に1株当たり3.62ユーロ、合計764百万ユーロで売却するよう指示した。日産はこれらの株式を消却したため、日産に対するルノーの持分比率は現在40.6%となっている。ルノー・グループの財務諸表において、このリバランス活動はその他の営業利益及び営業費用に分類されるマイナス880百万ユーロの損失に反映されている。これは、株式に係るマイナス745百万ユーロの損失と、以前は為替換算調整勘定準備金に含まれていた為替差損の再分類マイナス135百万ユーロで構成される。
2023年12月31日現在、ルノーSAは、日産の資本金の15.8%を保有している。24.8%はルノーSAが受益者となっている信託が保有している。ルノー・グループは日産の取締役会に2つの議席を有し、ルノー・グループ取締役会長のジャンドミニク・スナール氏及びルノー・グループの主席独立取締役であるピエール・フルーリォ氏が代表を務めている。
以上の情報に照らして、ルノー・グループは日産に対し十分な影響力を有しているため、日産への投資を連結に含めるために持分法を適用している。
12-B. ルノー・グループの財政状態計算書に記載の日産自動車に対する投資額の変動
| 純資産に対する持分 | のれん | 合計 | |||
| (単位:百万ユーロ) | 相殺前 | ルノーに対する 日産の持分との相殺(1) | 純額 | ||
| 2022年12月31日現在 | 17,803 | (974) | 16,829 | 658 | 17,487 |
| 2023年度当期純利益 | 797 | - | 797 | - | 797 |
| 配当金分配 | (172) | - | (172) | - | (172) |
| 為替換算調整勘定 | (1,012) | - | (1,012) | (66) | (1,078) |
| その他の変動(2) | (1,394) | 67 | (1,327) | (40) | (1,367) |
| 2023年12月31日現在 | 16,022 | (907) | 15,115 | 552 | 15,667 |
(1) 日産は2002年以来、44,358千株のルノーSA株式を保有している(およそ15%の所有持分)。従来、ルノーSAの日産に対する持分割合に基づいて相殺されている。
(2) その他の変動には、年金債務に係る数理計算上の差異の変動、金融商品再評価準備金の変動及び日産の自己株式の変動、並びに日産株式211百万株の購入及び消却による希薄化及び累積的影響(マイナス1,509百万ユーロ)が含まれる。
12-C. ルノー・グループの連結上修正再表示された日産自動車の資本の増減
ルノー・グループの財務諸表に持分法で計上されている日産の財務諸表は、日本の会計基準に準拠して公表されている日産の連結財務諸表であり(日産が東京証券取引所に上場しているため)、IFRS基準に基づくルノー・グループの連結に関する要件により調整されている。
日産は四半期ごとに、また毎年3月31日現在で連結財務諸表を公表している。ルノー・グループの連結のため、日産の業績はルノー・グループの決算期に合わせる形で報告され、1月~12月の業績がルノー・グループの年次財務諸表に連結される。日産の会計年度は3月31日を期末日とするため、2023年度のルノー・グループの連結決算に含まれる日産の当期純利益は、日産の2022会計年度第4四半期から2023会計年度の第3四半期までの当期純利益の合計である。
2023年12月31日現在日産が保有する自己株式は0.5%である(2022年12月31日現在は0.6%)。その結果、ルノーSAの日産に対する持分は40.6%である(2022年12月31日現在は43.7%)。また2023年12月31日現在ルノーSAが日産に対して保有する議決権は15%である(2022年12月31日現在は43.7%)。
| (単位:十億円) | 2022年 12月31日 現在 | 2023年度 当期純利益 | 配当金 | 為替換算 調整勘定 | その他の 変動(1) | 2023年 12月31日 現在 |
| 日本の会計基準による資本に対する親会社株主の持分 | 5,072 | 432 | (59) | 324 | (135) | 5,634 |
| IFRSの準拠による修正再表示 | ||||||
| 退職給付及びその他の従業員長期給付引当金 | (12) | (38) | - | 3 | 113 | 66 |
| 開発費の資産計上 | 599 | 71 | - | 2 | - | 672 |
| 繰延税金及びその他の修正再表示 | (82) | (162) | - | 11 | (26) | (259) |
| IFRSの準拠による修正再表示後純資産 | 5,577 | 303 | (59) | 340 | (48) | 6,113 |
| ルノー・グループの基準による修正再表示(2) | 159 | (36) | (4) | (46) | (23) | 50 |
| ルノー・グループの基準による修正再表示後純資産 | 5,736 | 267 | (63) | 294 | (71) | 6,163 |
| (単位:百万ユーロ) | ||||||
| ルノー・グループの基準による修正再表示後純資産 | 40,775 | 1,811 | (395) | (2,327) | (443) | 39,421 |
| ルノーSAの持分割合 | 43.7% | 40.6% | ||||
| ルノー・グループの持分(下記相殺効果前) | 17,803 | 797 | (172) | (1,012) | (1,394) | 16,022 |
| ルノー・グループに対する日産の投資の相殺(3) | (974) | 67 | (907) | |||
| 日産の純資産に対するルノー・グループの持分 | 16,829 | 797 | (172) | (1,012) | (1,327) | 15,115 |
(1) その他の変動には、年金債務に係る数理計算上の差異の変動、金融商品再評価準備金の変動及び日産の自己株式の変動が含まれる。
(2) ルノー・グループの基準による修正再表示は、ルノーに対する日産の持分(持分法による)の消去を含み、また、歴史的には1999年から2002年の間に実施された買収についてルノーが固定資産を再評価したことに対応している。
(3) 日産は2002年以来、ルノーSA株式を44,358千株保有しており、所有持分は約15%である。ルノーSAの日産に対する持分割合に基づいて相殺される。
12-D. 日本の会計基準に基づく日産の当期純利益
日産の会計年度は3月31日を期末日とするため、2023年度のルノー・グループの連結決算に含まれる日産の当期純利益は、日産の2022会計年度第4四半期から2023会計年度の第3四半期までの当期純利益の合計である。
| 日産の 2022会計年度 第4四半期 2023年1~3月 | 日産の 2023会計年度 第1四半期 2023年4~6月 | 日産の 2023会計年度 第2四半期 2023年7~9月 | 日産の 2023会計年度 第3四半期 2023年10~12月 | ルノーの 連結財務諸表 基準期間 2023年1~12月 | ||||||
| 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | |
| 当期純利益-親会社株主持分 | 107 | 753 | 105 | 705 | 191 | 1,213 | 29 | 183 | 432 | 2,854 |
12-E. 日産自動車に対する投資のヘッジ
ルノー・グループは1999年以降、日産への投資に係る円・ユーロの為替リスクを部分的にヘッジしている。このヘッジの詳細については注25-B2に記載している。
これに係るヘッジ取引残高は2023年12月31日現在、日本のサムライ債市場において直接円建てで発行した社債総額199.9十億円(1,279百万ユーロ)である。
2023年度は為替差により247百万ユーロのプラスの効果(2022年度は25百万ユーロのマイナスの効果)が発生した。
12-F. ルノー・グループの日産自動車への投資の市場価格に基づく価値
2023年12月31日現在の株式相場554円/株によれば、ルノー・グループの日産に対する投資価値は5,744百万ユーロと評価される(2022年12月31日現在では株式相場418円/株で5,444百万ユーロ)。
12-G. 日産への投資の減損テスト
2023年12月31日現在、日産への投資の株式市場における価値が、ルノー・グループの財政状態計算書における価値を63.3%下回っていた(2022年12月31日現在は68.9%下回っていた)。
2023年12月31日に以下の仮定を用いて減損テストが行われた。
- 税引後割引率8.32%(2022年12月31日現在は7.73%)
- 永久成長率(インフレの影響を含む)1.61%(2022年12月31日現在は1.42%)
- 継続価値は日産の過去のデータ並びに台数及び為替に関する新たな中期予測を含む保守的な中長期予測と整合する収益性の見積もりの下で算定した。
テストの結果、2023年12月31日現在、日産への投資における減損の認識につながらなかった。また、使用される主要な仮定が合理的に変更されても、日産への投資の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断されている。
12-H. ルノー・グループと日産グループ間の取引
ルノー・グループと日産は、車両及び部品の開発、購買、製造並びに販売方法において共同戦略を実施している。この協力は、コストを削減するシナジーにおいて反映されている。
自動車部門は、以下の2つのレベルで日産との取引に関与している。
・ 工業生産:アライアンス製造工場における車両及び部品のクロスオーバー生産:
- 2023年度のルノー・グループから日産グループへの売上の総額は、約1,857百万ユーロであった(2022年度は2,015百万ユーロ)。その内訳は、車両が約1,332百万ユーロ(2022年度は1,443百万ユーロ)、構成部品が約343百万ユーロ(2022年度は427百万ユーロ)、及びサービスが約182百万ユーロ(2022年度は145百万ユーロ)である。
- 2023年度のルノー・グループによる日産グループからの購入総額は、約1,296百万ユーロであった(2022年度は1,564百万ユーロ)。その内訳は、車両が約1,158百万ユーロ(2022年度は1,200百万ユーロ)、構成部品が約88百万ユーロ(2022年度は249百万ユーロ)、及びサービスが約50百万ユーロ(2022年度は115百万ユーロ)である。
- 2023年12月31日現在のルノー・グループの日産グループに対する債権残高は、595百万ユーロであり(2022年12月31日現在は504百万ユーロ)、また2023年12月31日現在のルノー・グループの日産グループに対する債務残高は396百万ユーロである(2022年12月31日現在は500百万ユーロ)。
・ 金融:ルノー・ファイナンスは、ルノー・グループのための活動に加えて、日産グループのカウンターパーティーとして、為替及び金利のリスクをヘッジするための金融商品取引を行っている。ルノー・ファイナンスは外為市場において、外国為替取引を日産のために行っている。為替及び金利デリバティブに関して日産との間で行われる取引は市場価格で計上され、ルノー・ファイナンスが運用するポジションに含まれる。貸借対照表上では、日産グループに関するデリバティブ資産は2023年12月31日現在21百万ユーロであり(2022年12月31日現在は188百万ユーロ)、またデリバティブ債務は2023年12月31日現在24百万ユーロである(2022年12月31日現在は54百万ユーロ)。
ルノー・グループの販売金融部門では、日産ブランドを顧客にアピールしロイヤルティを高めるための一連の金融商品及びサービスを販売政策に組み込み、主にヨーロッパで展開している。2023年度にRCIバンクが計上した日産からの受取手数料及び利息の形でのサービス収益は102百万ユーロであった(2022年度は89百万ユーロ)。2023年12月31日現在の販売金融部門の日産グループに対する債権残高は45百万ユーロであり(2022年12月31日現在は34百万ユーロ)、2023年12月31日現在の債務残高は176百万ユーロである(2022年12月31日現在は115百万ユーロ)。
アライアンス・パートナーはまた、提携している関連会社及び共同支配企業に投資している。それらの事業体の活動及び所在地、並びにルノー・グループがそれらの事業体に及ぼしている影響については、その詳細を注13に示している。
注13-その他の関連会社及び共同支配企業に対する投資
ルノー・グループの財務諸表におけるその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 連結損益計算書 | ||
| その他の関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 83 | (103) |
| 持分法が適用される関連会社(1) | 85 | (70) |
| 持分法が適用される共同支配企業 | (2) | (33) |
| 連結財政状態計算書 | ||
| その他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 887 | 723 |
| 持分法が適用される関連会社(2) | 644 | 527 |
| 持分法が適用される共同支配企業 | 243 | 196 |
(1) ロシア連邦で事業展開している販売金融部門の会社であるRNバンクは2023年12月31日現在売却されていた(注3)。2022年12月31日現在の関連会社の当期純利益には、RNバンクの資産に対する減損マイナス119百万ユーロが含まれていた。
(2) 2023年12月31日にルノー・日産・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL)の生産資産にかかる減損50百万ユーロ(2022年12月31日には51百万ユーロの減損を計上)の戻入を行った。
13-A. 持分法が適用される主要なその他の関連会社及び共同支配企業に関する情報
| 会社 | 所在国 | 主な活動 | ルノー・グループが保有 する所有権及び議決権の割合 | 2023年12月31日現在のその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 2022年12月31日現在のその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | |
| 2023年12月 31日現在 | 2022年12月31日現在 | |||||
| 関連会社 | ||||||
| 自動車 | ||||||
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S(MAIS(マイス)) | トルコ | 自動車販売 | 49% | 49% | 167 | 151 |
| ルノー・日産オートモティブ・ インディア・プライベート・ リミテッド(RNAIPL) | インド | 自動車製造 | 30% | 30% | 191 | 150 |
| ブーヌ・コムヌール | フランス | 廃棄物処理 | 33% | 33% | 82 | 81 |
| EGT | 中国 | 自動車製造 | 25% | 25% | 10 | 9 |
| ベルコール | フランス | 電気自動車 | 19% | 24% | 70 | 25 |
| モビリティ・トレーダー・ ホールディング(1) | ドイツ | 自動車販売 | 1% | 3% | 1 | 9 |
| Beyonca | 中国 | 電気自動車 | 14% | 14% | 27 | 38 |
| 販売金融 | ||||||
| モビリティ・トレーダー・ ホールディング(1) | ドイツ | 自動車販売 | 7% | 5% | 4 | 14 |
| 日産ルノー・フィナンシャル・サービシーズ・インディア・プライベート・リミテッド | インド | 金融 | 30% | 30% | 37 | 37 |
| 共同支配企業 | ||||||
| 自動車 | ||||||
| ルノー・アルジェリ・ プロデュクション | アルジェリア | 自動車製造 | 49% | 49% | - | - |
| ルノー・ブリリアンス・ジンベイ・ オートモーティブ・カンパニー | 中国 | 自動車製造 | 49% | 49% | - | - |
| アライアンス・ベンチャーズb.v. | オランダ | ベンチャーキャピタル | 40% | 40% | 164 | 154 |
| ワイロット | フランス | 電気自動車 | 21% | 21% | 10 | 10 |
| Hyvia | フランス | 水素自動車 | 50% | 50% | - | - |
| 販売金融 | ||||||
| オルファン・フィナンスマン・ アノニム・シルケティ | トルコ | 金融 | 50% | 50% | 13 | 15 |
| セレクト・ビークル・グループ・ホールディングスLtd | 英国 | 金融 | 37% | - | 18 | - |
| モビリティサービス | ||||||
| カーシェアリング・モビリティ・ サービシーズSL | スペイン | モビリティ サービス | 100% | 50% | - | 4 |
| その他の重要ではない関連会社及び共同支配企業 | 95 | 26 | ||||
| 合計 | 887 | 723 | ||||
(1) モビリティ・トレーダー・ホールディングに対する投資は、自動車部門及び販売金融部門によって共同保有している。
下記の表は、ルノー・グループと持分法により計上される主要なその他の関連会社及び共同支配企業との間の売買取引の合計額並びにこれらの企業とのルノー・グループの貸借対照表上のポジションを示す。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 | ||
| 連結損益計算書 | その他の関連会社及び共同支配企業に対する売上 | 購入 | その他の関連会社及び共同支配企業に対する売上 | 購入 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S (MAIS(マイス)) | 2,862 | (20) | 1,693 | (2) |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | 14 | (334) | 10 | (545) |
| ブーヌ・コムヌール | 19 | (1) | 18 | (1) |
| EGT | 10 | (610) | 17 | (713) |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | 1 | (47) | 2 | (36) |
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | ||||
| 連結財政状態計算書 | 金融資産 | 自動車顧客債権 | その他の資産 | 営業債務 | その他の負債 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S (MAIS(マイス)) | - | - | - | 16 | 2 |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | 16 | 33 | 156 | 16 | 1 |
| ブーヌ・コムヌール | - | 8 | - | - | 3 |
| EGT | - | 6 | 31 | 27 | - |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | - | 14 | - | - | - |
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||||
| 連結財政状態計算書 | 金融資産 | 自動車顧客債権 | その他の資産 | 営業債務 | その他の負債 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S (MAIS(マイス)) | - | 52 | - | 4 | - |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | 16 | 85 | 168 | 64 | - |
| ブーヌ・コムヌール | - | 9 | - | - | 3 |
| EGT | - | 7 | 16 | 120 | - |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | - | 18 | - | 3 | - |
13-B. 持分法が適用されるその他の関連会社に関する累積の財務情報
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 |
| 関連会社に対する投資 | 644 | 527 |
| 関連会社の利益(損失)に対する持分 | 87 | (70) |
| その他の包括利益項目に対する関連会社の持分 | (267) | (212) |
| 包括利益に対する関連会社の持分 | (180) | (282) |
13-C. 持分法が適用される共同支配企業に関する累積の財務情報
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 |
| 共同支配企業に対する投資 | 243 | 196 |
| 共同支配企業の利益(損失)に対する持分 | (1) | (33) |
| その他の包括利益項目に対する共同支配企業の持分 | (22) | (17) |
| 包括利益に対する共同支配企業の持分 | (23) | (50) |
注14-棚卸資産
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||||
| 総額 | 評価減 | 純額 | 総額 | 評価減 | 純額 | |
| 原材料及び貯蔵品 | 1,754 | (228) | 1,526 | 1,701 | (216) | 1,485 |
| 仕掛品 | 248 | (2) | 246 | 252 | (7) | 245 |
| 中古車両 | 913 | (69) | 844 | 946 | (93) | 853 |
| 製品及び予備部品 | 2,458 | (150) | 2,308 | 2,751 | (121) | 2,630 |
| 合計 | 5,373 | (449) | 4,924 | 5,650 | (437) | 5,213 |
注15-販売金融債権
15-A. 販売金融債権の種類別内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 |
| ディーラー向け債権 | 11,410 | 10,003 |
| 消費者向け融資 | 25,001 | 23,519 |
| リース及び類似取引 | 14,330 | 11,836 |
| 総額 | 50,741 | 45,358 |
| 減損 | (1,126) | (1,111) |
| 純額 | 49,615 | 44,247 |
公正価値の詳細は注24-Aに記載している。
15-B. 販売金融債権の譲渡
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||
| 帳簿価額 | 公正価値 | 帳簿価額 | 公正価値 | |
| 貸借対照表に計上されている債権譲渡 | 14,822 | 18,945 | 13,650 | 13,530 |
| 関連債務 | 4,324 | 4,364 | 3,319 | 3,377 |
販売金融部門は最終顧客へのローン及びディーラーシップ・ネットワークに対する債権について、ドイツ、スペイン、フランス、イタリア及び英国における様々な公募での証券化取引やフランス、英国及びドイツにおける様々な導管体による資金調達を行ってきた。どちらのタイプの資金調達も、特別目的事業体(SPV)を通じて行われる。いくつかの公募証券はRCIバンクが引き受けており、これによりRCIバンクは欧州中央銀行において適格担保とされる証券を有することができる。
2023年、販売金融部門は、ドイツの支店が行った自動車ローンを裏付けとする719百万ユーロの証券化(優先債700百万ユーロ及び劣後債19百万ユーロからなる)の取引を行った。
販売金融部門のフランスの子会社には、ディアックの購入オプション付きのリース債権に関する新たな証券化プログラムがある。本プログラムでは、リースレンタル債権を裏付けとする約737百万ユーロの公募発行(「カーズ・アライアンス・オート・リース・フランスV 2023-1」)を行った(優先債700百万ユーロ[自己引受100百万ユーロ]及び劣後債約37百万ユーロを含む。)。
リスクはすべてルノー・グループが負っているため、かかる証券化取引を通じて譲渡した債権の消滅を認識していない。関連債務はこの証券化による有価証券に対応するもので、「その他の証書による債務」に計上されている。
譲渡債権とそれに対応する関連債務との差異は、証券化に必要な債権信用度の高さや、RCIバンクが流動性準備金のために留保する証券の割合によるものである。
証券化した資産の再譲渡や担保設定はできず、債券の引受人は譲受した資産に係る請求権を有するのみである。
流動性準備金管理の保証としての担保資産については、注28-A4に示している。
15-C. 販売金融債権の満期
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 |
| 1年未満 | 23,775 | 22,280 |
| 1~5年 | 25,487 | 21,598 |
| 5年超 | 354 | 369 |
| 販売金融債権合計(純額) | 49,615 | 44,247 |
15-D. 販売金融債権のリスクのレベル別内訳
2021年、販売金融部門は、先進的手法で支払能力比率を算出する国(フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、英国及び韓国)並びに標準的手法で支払能力比率を算出する国(ブラジル及び非G7諸国)について、デフォルトの新定義に向けたコンプライアンス・プログラムを完成させた。
プロビジョニング・パラメータ(デフォルト確率、デフォルトによる損失)は、デフォルトの新定義に適用される方法(計算履歴の再構築、適応日数延滞カウンターなど)に基づいており、2022年6月以降は、すべての国についてデフォルトによる損失を月次で更新している。
| (単位:百万ユーロ) | 最終顧客向け 販売金融 | ディーラー向け販売金融 | 2023年 12月31日現在 |
| 総額 | 39,331 | 11,410 | 50,741 |
| 健全な債権 | 34,797 | 11,162 | 45,959 |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権 | 3,398 | 184 | 3,582 |
| 貸倒債権 | 1,136 | 64 | 1,200 |
| 貸倒債権合計の割合 | 2.9% | 0.6% | 2.4% |
| 減損 | (1,088) | (38) | (1,126) |
| 健全な債権に係る減損 | (277) | (17) | (294) |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権に係る減損 | (184) | (4) | (188) |
| 貸倒債権に係る減損 | (627) | (17) | (644) |
| 総純額 | 38,243 | 11,372 | 49,615 |
| (単位:百万ユーロ) | 最終顧客向け 販売金融 | ディーラー向け販売金融 | 2022年 12月31日現在 |
| 総額 | 35,355 | 10,003 | 45,358 |
| 健全な債権 | 31,283 | 9,787 | 41,070 |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権 | 3,093 | 167 | 3,260 |
| 貸倒債権 | 979 | 49 | 1,028 |
| 貸倒債権合計の割合 | 2.8% | 0.5% | 2.3% |
| 減損 | (1,063) | (48) | (1,111) |
| 健全な債権に係る減損 | (323) | (20) | (343) |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権に係る減損 | (179) | (6) | (185) |
| 貸倒債権に係る減損 | (561) | (22) | (583) |
| 総純額 | 34,292 | 9,955 | 44,247 |
15-E. 販売金融の信用リスクに対するエクスポージャー
販売金融活動に係るリスクには、帳簿に示された販売金融債権の純額以外にも「オフバランス約定」(注28-A)の項に記載されている取消不能の顧客への貸付確定金額があり、この金額を加算したものが販売金融活動における信用リスクの総額となる。このリスクは顧客から差し入れられる担保により軽減されており、その詳細は「取得済みのオフバランス約定」(注28-B)の項に記載されている。特に、2023年12月31日現在については、916百万ユーロの担保(2022年12月31日現在は784百万ユーロ)が回収遅延又は減損処理済みの販売金融債権に対して差入れられている。
顧客の信用リスクは、(スコアリング・システムを用いて)評価され、活動の種類(顧客及びディーラー)によりモニタリングされる。当年度末現在において、満期到来前又は減損処理前の販売金融債権については、規制により定義されるような不良債権化の兆候や販売金融債権の顧客に対するリスクの著しい集中は見られない。
注16-債権
債権の純額
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 |
| 総額 | 1,578 | 1,799 |
| 発生信用損失による減損(1) | (748) | (795) |
| 予想信用損失による減損 | (5) | (6) |
| 純額 | 825 | 998 |
(1) 2023年12月31日現在はイランに関連したマイナス678百万ユーロを含む。
この項目には、ルノー・グループの販売金融会社又はグループ外の事業体に売却され、債権の保有に伴う実質的にすべてのリスク及び利益が移転されている債権は含まれない。希薄化リスク(主に商事紛争に起因する未決済リスクなど)はルノー・グループの負担であるが、微々たるものである。このようにしてルノー・グループの販売金融会社に譲渡された債権は販売金融債権の中に、主としてディーラーシップに対する債権として含まれる。
さらに、自動車部門及びモビリティサービス部門の顧客に対する著しいリスクの集中は見られず、また、ルノー・グループ外の顧客でこれらの部門の総売上高の10%超を占める先は1件もない。
信用リスクの管理方針は注25-B6に示す。
債権の信用リスクのエクスポージャーの最大額は、かかる債権の帳簿に示された純額となる。
自動車顧客債権の減損モデルは注2-Gに示す。
公正価値の詳細は注24-Aに記載している。
注17-その他の流動及び非流動資産
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在(1) | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| 前払費用 | 171 | 384 | 555 | 136 | 419 | 555 |
| 未収税金 (当期税金を含まない) | 168 | 1,773 | 1,941 | 236 | 1,325 | 1,561 |
| 未収税金(当期税金に係る) | 26 | 224 | 250 | 23 | 154 | 177 |
| その他の債権 | 354 | 2,392 | 2,746 | 414 | 1,830 | 2,244 |
| 非連結子会社に対する投資及び資産計上 可能な前払金(2) | 65 | - | 65 | 102 | - | 102 |
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | - | 21 | 21 | - | 89 | 89 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | - | 252 | 252 | - | 434 | 434 |
| 売却目的で保有する資産 | - | 4,022 | 4,022 | - | 3,861 | 3,861 |
| 合計 | 784 | 9,068 | 9,852 | 911 | 8,112 | 9,023 |
| 総額 | 920 | 14,173 | 15,093 | 1,004 | 14,386 | 15,390 |
| 減損 | (136) | (5,105) | (5,241) | (93) | (6,274) | (6,367) |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) 10百万ユーロを超える非連結子会社に対する投資はルノー・日産BV及びKadensisに関係するものである。
注18-資本
18-A. 資本金
2023年12月31日現在の発行済全額払込済普通株式の総数は295,722千株で、1株当たりの額面金額は3.81ユーロである(1株当たりの額面金額は2022年12月31日現在から変更無し)。
自己株式への配当はない。自己株式は2023年12月31日現在、ルノーSAの資本金の1.80%を占めている(2022年12月31日現在は1.80%)。
日産グループはその完全子会社である日産ファイナンス㈱を通じてルノーSAの株式の約15%を保有している(但し、これらの株式に議決権は付与されていない)。
18-B. 資本運用
ルノー・グループの資本運用の目的は、事業の継続性を保証することにより株主へのリターン及びその他の関係者の利益を確保し、資本構造を最適に維持することにより費用の最適化を図ることにある。株主配当金の支払調整、株式の償還、新株の発行などを行う場合もある。
ルノー・グループの目的については各事業セグメントにおいて様々な方法で管理統制されている。
販売金融部門には銀行業に対する法定比率を遵守する義務がある。最低支払能力比率(リスク加重資産総額に対する、劣後ローンを含めた資本の比率)は8%である。RCIバンクのコアTier1支払能力比率は2023年12月31日現在で13.88%である(2022年12月31日現在で14.47%)。
また、ルノー・グループは日産への投資について部分的ヘッジを行っている(注12-E及び25-B2)。
18-C. ルノー自己株式
株主総会の決議に従って、ルノー自己株式は、ルノー・グループのマネジャー及び幹部社員に付与する業績連動株式制度及びその他の株式報酬に関する合意に割り当てる株式、並びに2022年5月に投資銀行Exaneとの間で締結した流動性契約のために購入した株式で構成されている。当該契約に基づき、ルノーSAは、段階的にBNPに最高25百万ユーロの預金を行い、モニタリング業務に対するExaneの年次報酬は80,000ユーロとなる。ルノーSAは、当該契約に基づき、7,315,535株を平均価格36.88ユーロで購入し、7,355,407株を平均価格36.86ユーロで売却した。
| 制度 | 流動性契約 | 2023年 12月31日現在 | 2022年 12月31日現在 | |
| 自己株式の総額(単位:百万ユーロ) | 210 | 2 | 212 | 208 |
| 自己株式の総数 | 5,252,892 | 71,628 | 5,324,520 | 5,310,961 |
18-D. 配当
2023年5月11日開催の定時株主総会及び臨時株主総会において、1株当たり0.25ユーロ(総額72.6百万ユーロ)の配当を行うことが決議された(2022年度は配当を行わなかった)。
18-E. 為替換算調整勘定
各年度の為替換算調整勘定の変動の詳細は次のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 日産に対する投資価額の為替換算調整勘定の変動 | (1,078) | 680 |
| 日産の部分に係る利益に計上された為替換算調整勘定の変動 | 135 | - |
| 日産に対する投資の部分ヘッジによる影響(税引後)(注12-E) | 142 | (25) |
| 日産に係る為替換算調整勘定の変動額合計 | (801) | 655 |
| 超インフレ経済に関する変動 | (183) | (80) |
| その他の為替換算調整勘定の変動 | (34) | 216 |
| 為替換算調整勘定変動額合計 | (1,018) | 791 |
超インフレ経済に関する変動は、2018年1月1日からアルゼンチンの子会社に起因する為替換算調整勘定の変動を含む。「その他の為替換算調整勘定の変動」は主として日本円、アルゼンチン・ペソ及びブラジル・レアルの変動によるものである。
18-F. 金融商品再評価準備金
18-F1. 金融商品再評価準備金残高の変動
下表の金額は税効果を考慮後の数字である。
| (単位:百万ユーロ) | キャッシュ・ フロー・ヘッジ | 公正価値で測定 される資本性 金融商品 | 公正価値で測定 される負債性 金融商品 | 合計 | 親会社株主 持分合計 |
| 2022年12月31日現在 | 177 | 43 | (9) | 211 | 208 |
| 資本に計上された公正価値の変動 | (178) | (7) | 4 | (181) | (173) |
| 資本から損益への組替調整(1) | (146) | - | - | (146) | (146) |
| 2023年12月31日現在 | (147) | 36 | (5) | (116) | (111) |
(1) 損益へ組替調整されたキャッシュ・フロー・ヘッジの内訳については以下の注F2を参照、また、金融商品再評価準備金から損益計算書項目へのキャッシュ・フロー・ヘッジの組替調整スケジュールについては以下の注F3を参照。
18-F2. 金融商品再評価準備金から損益計算書項目に組替調整されたキャッシュ・フロー・ヘッジの内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 営業総利益 | (161) | 6 |
| その他の営業利益及び営業費用 | (24) | 2 |
| 当期及び繰延税金 | 39 | 1 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジに係る損益計算書項目への組替調整額合計 | (146) | 9 |
18-F3. 金融商品再評価準備金から損益計算書項目への、キャッシュ・フロー・ヘッジの組替調整スケジュール
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 |
| 1年以内 | (113) | 29 |
| 1年超 | 32 | 243 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金 (関連会社及び共同支配企業を除く) | (81) | 272 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金 (関連会社及び共同支配企業分) | (66) | (95) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金合計 | (147) | 177 |
上記のスケジュールはキャッシュ・フロー・ヘッジ契約の満期を基にしている。
18-G. 業績連動株式制度及びその他の株式報酬契約
取締役会は定期的にルノー・グループの幹部社員及びマネジャーに対し、制度ごとに権利確定期間及び最低保有期間の異なる業績連動株式を付与している。すべての制度において、受益者への業績連動株式の付与数を決定するうえで勤務成果を条件に加えている。業績連動株式の権利の喪失は適用される規則に基づき、自己都合退職又は雇用終了の場合は全権利を喪失し、会社の都合による退職の場合は個別に決定される。
2023年度に、1,670千株(当初価値総額50百万ユーロ)に係る業績連動株式制度プラン30が導入された。株式の権利確定期間は3年で、最低保有期間はない。
ルノー・グループは、従業員に8株の無償株式を付与することを発表した。権利確定期間は2023年度中であり、最低保有期間はない。2023年12月31日現在、これに関して37百万ユーロの費用が認識されている。
株式報酬は会計方針(注2-R)に記載の方法により評価されている。主な詳細は以下のとおりである。
| プラン | 当初価値 (千ユーロ) | ユニット 公正価値 (ユーロ) | 2023年度費用 (百万ユーロ) | 2022年度費用 (百万ユーロ) | 付与日の 株価 (ユーロ) | 金利 | オプション期間 | 1株当たり 配当金額 (ユーロ) |
| プラン26(1) | 49,618 | 42.50 | - | (7) | 54.99 | - | 3 年 | 3.55-3.50 |
| プラン27(1) | 11,062 | 10.31 | - | (4) | 14.55 | (0.54)% | 3 年 | 1.05-1.35 |
| プラン28(1) | 1,736 | 33.07 | (1) | (1) | 33.73 | (0.61)% | 3 年 | 0.65 |
| 38,678 | 31.60 | (13) | (13) | 33.73 | (0.61)% | 3 年 | 0.65 | |
| プラン29(1) | 1,550 | 22.65 | - | - | 24.39 | (0.02)% | 3 年 | 0.57-1.19 |
| 77,357 | 21.64 | (9) | (5) | 24.39 | (0.02)% | 3 年 | 0.57-1.19 | |
| プラン30(1) | 1,419 | 29.92 | - | - | 33.33 | 3.23% | 3 年 | 1.39-1.89 |
| 48,307 | 37.86 | (14) | - | 43.13 | 3.10% | 3 年 | 1.40-1.88 | |
| プラン29 - 共同投資2022 | 192 | 34.74 | - | - | 43.13 | 3.10% | 3 年 | 1.40-1.88 |
| 5,337 | 33.08 | (2) | - | 43.13 | 3.10% | 3 年 | 1.40-1.88 | |
| プラン30 ter - 追加2023 | 180 | 33.00 | - | - | 39.05 | 3.37% | 3 年 | 1.42-2.94 |
| 1,981 | 31.55 | - | - | 39.05 | 3.37% | 3 年 | 1.42-2.94 | |
| プラン30 - 共同投資2023 - bis | 453 | 28.75 | - | - | 39.05 | 3.37% | 3 年 | 1.42-2.94 |
| 3,833 | 27.30 | - | - | 39.05 | 3.37% | 3 年 | 1.42-2.94 | |
| 合計 | (39) | (30) |
(1) これらの制度については記載の期間内において業績連動株式の付与日が分かれている。上表では付与日ごとの付与数で加重平均した数字を表示している場合もある。
18-G1. 各対象者が保有する株式にかかる権利の変動
各対象者が保有する株式にかかる権利の数の変動は以下のとおりである。
| 2023年1月1日現在 未確定の権利 | 付与 | 確定した権利(1) | 期限切れの権利 及びその他の調整 | 2023年12月31日現在 未確定の権利 | |
| 株式に係る権利 | 4,473,701 | 6,919,208 | (5,794,927) | (390,090) | 5,207,892 |
(1) 業績連動株式に係る権利は、2020年度に付与されたプラン27、2021年度に付与されたプラン28、2023年度に付与された2022年ルノーリューション・シェアプラン及び同じく2023年度に付与された2023年ルノーリューション・シェアプランに基づいて付与されたものである。
18-G2. 業績連動株式及び変動報酬として付与された株式
| 制度 | 付与日 | 2023年12月31日時点で 付与された株式の権利 | 権利確定日 | 保有期間 |
| プラン27 - CEO | 2020年7月29日 | - | 2023年7月29日 | 無し |
| プラン27 - 従業員 | 2020年2月13日 | - | 2023年2月13日 | 無し |
| プラン28 | 2021年4月23日 | 1,456,046 | 2024年4月23日 | 無し |
| プラン29 | 2022年5月25日 | 1,641,890 | 2025年5月25日 | 無し |
| プラン30 - CEO | 2023年5月11日 | 75,000 | 2026年5月11日 | 無し |
| プラン30 - 従業員 | 2023年2月15日 | 1,534,426 | 2026年2月15日 | 無し |
| プラン29 - 共同投資2022 - CEO | 2023年2月15日 | 8,629 | 2026年5月15日 | 2026年5月15日 ~2028年5月15日 |
| プラン29 - 共同投資2022 - 従業員 | 2023年2月15日 | 201,121 | 2026年2月15日 | 2026年2月15日 ~2028年2月15日 |
| プラン30 ter - 追加2023 | 2023年12月14日 | 198,015 | 2026年12月14日 | 無し |
| プラン30 - 共同投資2023 - bis | 2023年12月14日 | 86,285 | 2027年2月14日 | 2027年2月14日 ~2028年12月14日 |
| 合計 | 5,201,412 |
18-H. 非支配株主の持分
| 会社 | 所在国 | 非支配株主が 保有する所有権 及び議決権の割合 | 当期純利益- 非支配株主持分 (単位:百万ユーロ) | 資本- 非支配株主持分 (単位:百万ユーロ) | 非支配株主(少数株主)に対する支払配当金 (単位:百万ユーロ) | ||||
| 2023年 12月31日 現在 | 2022年 12月31日 現在 | 2023年度 | 2022年度 | 2023年 12月31日 現在 | 2022年 12月31日 現在 | 2023年度 | 2022年度 | ||
| 自動車 | |||||||||
| ルノー・コリア・ モーターズ | 韓国 | 47% | 47% | 31 | 26 | 480 | 492 | (10) | (2) |
| オヤック・ルノー・ オートモビル・ファブリカラリ | トルコ | 48% | 48% | 68 | 59 | 282 | 329 | (50) | (21) |
| JMEV | 中国 | - | 50% | (12) | (134) | - | (75) | - | - |
| その他 | 19 | 3 | 141 | 13 | (3) | (6) | |||
| 自動車合計 | 106 | (46) | 903 | 759 | (63) | (29) | |||
| 販売金融 | |||||||||
| バンコ・RCI・ブラジル | ブラジル | 40% | 40% | 18 | 12 | - | - | (24) | (2) |
| ロンボ・コンパニア・ フィナンシエラ | アルゼンチン | 40% | 40% | - | (2) | - | - | - | - |
| RCI・コロンビアSA | コロンビア | 49% | 49% | (7) | 8 | - | - | (4) | (7) |
| その他 | 2 | 1 | - | - | (2) | (2) | |||
| 販売金融合計 | 13 | 19 | - | - | (30) | (11) | |||
| アフトワズ合計 | - | - | - | (335) | - | - | - | (1) | |
| モビリティサービス合計 | (2) | - | (21) | (18) | - | - | |||
| 合計 | 117 | (362) | 882 | 741 | (93) | (41) | |||
ルノー・グループは、バンコ・RCI・ブラジル、ロンボ・コンパニア・フィナンシエラ、RCI・コロンビアSA及びRCI・フィナンシャル・サービシーズS.r.o.の少数株主に対し、その投資分を売却するプットオプションを付与している。これらプットオプションに相当する負債の額はその他負債に含まれており、2023年12月31日現在、それぞれブラジル子会社については109百万ユーロ、アルゼンチンの子会社については10百万ユーロ、チェコの子会社については15百万ユーロ、コロンビアの子会社については25百万ユーロである(2022年12月31日現在はそれぞれ117百万ユーロ、4百万ユーロ、16百万ユーロ及び49百万ユーロであった)。これに相当する費用は資本勘定に計上され、非支配株主持分に優先的に割り当てられ、残りの額が親会社株主持分に割り当てられる。負債は公正価値で表示される。公正価値は、決算日現在に存在する金融ポートフォリオの将来の結果及びパートナーシップ契約の規定を考慮して、潜在的な購入価格を見積もることにより決定される。これは認識モデルを用いているが、それに関連する重要なデータが観測可能な市場データには基づいていないため、これはレベル3の公正価値である。
トルコのオヤックとの間で2018年度にパートナーシップ契約が締結されたが、その契約は、プットオプション及びコールオプションを含む(注28-A3)。ルノー・グループもまた、オヤック・グループのいくつかの企業体における株式のコールオプションを保有している(注28-B)。
子会社の運営に対する規制の枠組みに由来する制限を除いて、ルノー・グループが自らの資産を利用又は使用する能力及びその負債を決済する能力に対する重大な制限は存在しない。現地の監督当局が、銀行業務を行う子会社に対し、資本及び流動性について特定の水準を維持すること、グループの他の当事者に対するエクスポージャーを制限すること及びその他比率を遵守することを要求する可能性がある。
注19-退職給付及びその他の従業員長期給付債務に対する引当金
19-A. 退職給付その他の給付制度
退職給付その他の従業員長期給付債務は、本質的に、在職従業員に係るものである。これらの給付は、確定拠出型制度又は確定給付型制度により行われる。
確定拠出型制度
ルノー・グループは各国の法律・慣行に従い年金及びその他の保障制度の責任を負う国家機関に対して給与に応じた拠出金の支払を行なっている。現在、これらの制度に関する数理計算上の債務はない。
確定拠出型制度に係る総費用は、2023年度は460百万ユーロ(2022年度は516百万ユーロ)である。
確定給付型制度
確定給付型制度の会計処理については注2-Sに記載されており、この制度のために引当金が設定されている。当該制度の対象となる給付は以下のとおりである。
・ フランス、トルコなどの一定の国における法律又は契約の適用対象となる、退職又は離職時に支払われるべき給付
・ 従業員に契約上の利益を提供する補完年金(この種の制度はヨーロッパ、例えば、英国、フランス、ドイツ、オランダ、スイスなどで利用されている。)
・ その他、主に長期勤務報奨及び有給休暇の付与からなる長期給付
確定給付型補完年金制度については、一般的に、年金基金又は保険会社と契約を締結することにより積立が行われる。かかる場合、当該債務及び資産は別個に評価される。当該債務と支払原資のために保有される資産の公正価値との差異により積立不足又は積立超過となる場合がある。積立不足の場合には、引当金が計上される。積立超過の場合には、一定の条件に従って資産が認識される。
フランスでは、2023年に満額年金の受給資格への拠出期間が延長された。これにより、ルノー・グループの退職補償金制度(法定の退職年齢が高くなったため)のほか、現行の退職直前労働免除制度にも影響を与えている。これらの影響は、2023年12月31日現在の損益計算書において全額計上されている。
年金及びその他の長期従業員給付債務に対する引当金は、2023年12月31日現在1,208百万ユーロであり(2022年12月31日現在は1,074百万ユーロ)、134百万ユーロ増加した。フランス及びトルコにおける年金制度改革の結果は、プランの変更として分析され、2023年12月31日現在の財務諸表の当期純利益において認識されている(12百万ユーロ)。2023年12月31日現在、フランスでルノー・グループの債務の評価に最も頻繁に用いられた金融割引率は3.3%(2022年12月31日現在は3.74%)であった。また、昇給率は2023年12月31日現在2.4%(2022年12月31日現在は2.4%)であった。
ルノー・グループの主要な確定給付型制度
フランスでは、ルノー・グループの退職補償金の支給のために、フランスの各会社が従業員代表と契約を締結する。当該補償金は従業員の給与及び勤続年数に基づいており、退職時に当該会社に雇用されていることが支給の条件となる。フランスの退職給付債務は全額引当金により賄われ、ルノー・グループの退職補償債務の大半を占める。フランスの工業会社に適用されている、金属産業の新団体協約及び個別の労働関係を管理する2024年1月18日付の新協約の効果は、2024会計年度に影響を与えることとなる。
ルノー・グループの最も重要な補完年金制度は英国で運用されており、2つの確定給付型年金制度が2つの区分から構成される専用の年金基金の一環として運用されている。そのうち1つは自動車部門の子会社に係るもので、もう1つはRCI・ファイナンシャル・サービシーズ・リミテッド(RCI Financial Services Ltd.)に係るもので、合わせて1,705名を対象としている。この制度は2004年以降新規加入者を受け付けておらず、2019年12月31日以降、この制度に基づき追加の権利を獲得していない。2020年1月1日以降はすべての従業員が確定拠出型年金制度により利益を得ている。2023年12月31日現在、自動車部門専用の基金区分の積立不足額は、48百万ポンドと評価されており、RCI・ファイナンシャル・サービシーズ・リミテッド専用の基金区分の積立不足額は4百万ポンドと評価されている。
この年金基金(トラスト)は法人である。当該年金基金は、加入会社並びにその在職従業員及び元従業員を等しく代表する受託者で構成される理事会により管理運用される。当該年金基金は、現地の法令に準拠しており、当該法令により最低積立必要額が定められているため、ルノー・グループにより追加拠出が実行される可能性がある。3年に1度の評価を前回2018年に行った後、ルノー・グループは、毎年5百万ポンドを上限とした拠出を行うことにより、2027年までに積立不足を補填することを確約した。資産運用方針は基金のセクション毎に監督当局により定められ、運用業績についても四半期毎に監督官庁の調査を受ける。これらの制度に係るリスクは通常のリスクである(積立資産に対する将来の運用収益の低下、株式市場の下落、受益者の平均余命の長期化、インフレ率の上昇等)。
19-B. 最も重要な制度を対象とした引当金及びその他データの算出のために使用された主要な数理計算上の仮定
| フランスにおけるルノー・グループの退職補償金を対象とした主要な数理計算上の仮定及び実際のデータ | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||
| ルノーs.a.s. | その他の企業 | ルノーs.a.s. | その他の企業 | |
| 退職年齢 | 60-65歳 | 60-67歳 | 60-65歳 | 60-67歳 |
| 割引率(1) | 3.3% | 1%-4% | 3.74% | 2%-3.3% |
| 昇給率 | 2.4% | 1%-4.4% | 2.4% | 1%-4.7% |
| 制度期間 | 11年 | 6-20年 | 13年 | 5-20年 |
| 債務総額 | 580百万ユーロ | 373百万ユーロ | 678百万ユーロ | 154百万ユーロ |
(1) フランスにおけるルノー・グループの債務評価に使う割引率は、債務の期限によって各社異なる。割引率のベンチマークとは、ゼロクーポン利率に、ロイターにより公表されたAAの格付けを有する発行体向けの平均的なスプレッド・カーブを加えたものである。
| 英国におけるルノー・グループの補完年金を 対象とした主要な数理計算上の仮定 及び実際のデータ | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||
| 自動車 | 販売金融 | 自動車 | 販売金融 | |
| 財務上の割引率(1) | 5% | 4.4% | 4.90% | 4.90% |
| 昇給率 | NA | NA | NA | NA |
| 制度期間 | 14.5年 | 15年 | 15年 | 16.5年 |
| 積立資産の実際の運用収益(2) | 6% | 7.5% | (37.7)% | (38.1)% |
| 債務総額 | 282百万ユーロ | 32百万ユーロ | 255百万ユーロ | 28百万ユーロ |
| 年金基金により運用された資産の公正価値 | 227百万ユーロ | 27百万ユーロ | 213百万ユーロ | 22百万ユーロ |
(1) 割引率は、AA-の格付けを有する社債のiBoxxポンド指数(DTRBポンドAA格付け社債イールドカーブ)に基づきデロイトにより設定された利率カーブを参照して決定された。
(2) 金利の上昇に伴い、2022年度に、運用方針によって積立資産の価値及び英国における約定総額が減少した。
19-C. 当期費用純額
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 当期勤務費用 | 66 | 68 |
| 過去勤務費用及び清算における損益 | (25) | (7) |
| 純負債(又は純資産)に生じる純利息 | 42 | 21 |
| 従業員数調整制度の影響 | (2) | (5) |
| 損益計算書に計上された当期費用(利益)純額 | 81 | 77 |
19-D. 貸借対照表に記載された引当金の詳細
19-D1. 引当金の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | |||
| 債務の現在価値 | 積立資産の 公正価値 | 資産上限額 | 確定給付債務 (資産)純額 | |
| 退職及び雇用終了補償金 | ||||
| フランス | 962 | - | - | 962 |
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 34 | - | - | 34 |
| アメリカ | 2 | - | - | 2 |
| アジア太平洋 | 1 | - | - | 1 |
| ユーラシア(1) | 42 | - | - | 42 |
| アフリカ及び中東 | 3 | - | - | 3 |
| 退職及び雇用終了補償金合計 | 1,044 | - | - | 1,044 |
| 補完年金 | ||||
| フランス | 80 | (78) | - | 2 |
| 英国 | 314 | (253) | - | 61 |
| ヨーロッパ(フランス及び英国を除く)(2) | 280 | (228) | - | 52 |
| アフリカ及び中東 | - | - | - | - |
| アメリカ | 5 | - | - | 5 |
| アジア太平洋 | 3 | - | - | 3 |
| 補完年金合計 | 682 | (559) | - | 123 |
| その他の長期給付 | ||||
| フランス(3) | 33 | - | - | 33 |
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 3 | - | - | 3 |
| アフリカ及び中東 | 5 | - | - | 5 |
| その他の長期給付合計 | 41 | - | - | 41 |
| 合計(4) | 1,767 | (559) | - | 1,208 |
(1) 主にトルコ。
(2) 主に、スイス、オランダ及びドイツ。
(3) 有給休暇の付与及び長期勤務報奨。
(4) 1年以内に満期が到来する負債総額(純額):141百万ユーロ、1年超に満期が到来する負債総額(純額):1,067百万ユーロ。
19-D2. 確定給付債務純額一覧
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | ||||
| 1年未満 | 1年から5年 | 5年から10年 | 10年超 | 合計 | |
| 債務の現在価値 | 157 | 211 | 313 | 1,086 | 1,767 |
| 年金資産の公正価値 | (16) | (69) | (82) | (392) | (559) |
| 資産上限額 | - | - | - | - | - |
| 確定給付債務(資産)純額 | 141 | 142 | 231 | 694 | 1,208 |
各制度の加重平均期間は2023年12月31日現在12年である(2022年12月31日現在は14年)。
19-E. 債務、積立資産及び引当金の増減
| (単位:百万ユーロ) | 債務の現在 価値(A) | 積立資産の 公正価値(B) | 資産 上限額(C) | 確定給付債務純額(A)+(B)+(C) |
| 2022年12月31日現在残高 | 1,621 | (549) | 2 | 1,074 |
| 当期勤務費用 | 66 | - | - | 66 |
| 過去勤務費用及び制度縮小、改訂及び清算における損益 | (25) | - | - | (25) |
| 純負債(又は純資産)に生じる純利息 | 58 | (16) | - | 42 |
| 従業員調整措置の効果 | (2) | - | - | (2) |
| 損益計算書に計上された2023年度当期費用(利益) 純額(注19-C) | 97 | (16) | - | 81 |
| 人口統計上の仮定の変化から生じる債務に係る 数理計算上の差異 | 32 | - | - | 32 |
| 財務上の仮定の変化から生じる債務に係る数理計算上の差異 | 61 | - | - | 61 |
| 経験効果から生じる債務に係る数理計算上の差異 | 56 | - | - | 56 |
| 積立資産の運用収益純額(上記の純利息に含まれないもの) | (1) | (7) | - | (8) |
| 資産上限額の変動(純利息の部分を除く) | (1) | - | (2) | (3) |
| その他の包括利益項目に計上された2023年度当期費用 (利益)純額 | 147 | (7) | (2) | 138 |
| 雇用主による積立への拠出額 | - | (17) | - | (17) |
| 従業員による積立への拠出額 | 1 | (6) | - | (5) |
| 本制度に基づいて支払われた給付 | (98) | 24 | - | (74) |
| 為替レートの変動による影響 | 12 | (9) | - | 3 |
| 連結範囲の変更及びその他による影響 | (13) | 21 | - | 8 |
| 2023年12月31日現在残高 | 1,767 | (559) | - | 1,208 |
2023年12月31日現在のその他の包括利益項目に計上された累積した数理計算上の差異(税引後)(関連会社の持分を除く)は649百万ユーロの損失(2022年12月31日現在は394百万ユーロの損失)であった。
各制度のために使用された割引率が100ベーシスポイント減少する場合、2023年12月31日現在の債務の額は結果的に296百万ユーロ増加する(2022年12月31日現在は272百万ユーロ)。また、各制度のために使用された割引率が100ベーシスポイント増加する場合、2023年12月31日現在の債務の額は結果的に244百万ユーロ減少する(2022年12月31日現在は222百万ユーロ)。
19-F. 積立資産の公正価値
年金基金及び保険会社を通じて運用された資産の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | ||
| 活発な市場に 上場している資産 | 非上場の資産 | 合計 | |
| 年金基金 | |||
| 現金及び現金同等物 | 4 | - | 4 |
| 株式 | 68 | - | 68 |
| 社債 | 157 | - | 157 |
| 投資信託に対する持分及びその他 | 20 | - | 20 |
| 合計 - 年金基金 | 249 | - | 249 |
| 保険会社 | |||
| 現金及び現金同等物 | 1 | 8 | 9 |
| 株式 | 10 | 1 | 11 |
| 社債 | 184 | 6 | 190 |
| 不動産 | 25 | 1 | 26 |
| 投資信託に対する持分及びその他 | 37 | 37 | 74 |
| 合計 - 保険会社 | 257 | 53 | 310 |
| 合計 | 506 | 53 | 559 |
社債に投資された年金基金資産は、主として、英国を拠点とする制度に係る資産である(50%)。社債に投資された保険契約の関係国は、主として、オランダ(18.3%)、フランス(15.3%)、スイス(12%)及びドイツ(4.4%)である。英国における年金資産の実際運用収益は注19-Bに示す。
2023年度は、ルノー・グループの主要な積立資産に係る加重平均による運用収益率の実質値は2.6%(2022年度はマイナス15.7%)であった。
本書日現在、2023年度に年金基金に支払われるであろう拠出額の最善の見積もりは約19百万ユーロである。
ルノー・グループの年金基金資産には、ルノー・グループの金融商品が含まれない。不動産投資には、ルノー・グループが占有する不動産が含まれない。
注20-引当金の変動
| (単位:百万ユーロ) | リストラクチャリング引当金 | 製品保証引当金 | その他の税務に関する訴訟及びリスクに対する引当金 | 保険業務に対する引当金(2) | 約定及びその他に対する引当金 | 合計 |
| 2022年12月31日現在残高(1) | 369 | 874 | 171 | 200 | 555 | 2,169 |
| 繰入 | 77 | 724 | 80 | 46 | 453 | 1,380 |
| 目的使用による引当金取崩 | (180) | (709) | (49) | (1) | (133) | (1,072) |
| 引当金未使用部分の戻入 | (16) | (4) | (9) | - | (57) | (86) |
| 連結範囲の変更に伴う増減 | - | - | 1 | - | (5) | (4) |
| 為替換算調整勘定及びその他の増減 | (1) | 2 | (16) | (4) | (14) | (33) |
| 2023年12月31日現在残高(3) | 249 | 887 | 178 | 241 | 799 | 2,354 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
(2) 販売金融部門の保険会社による技術的準備金である。
(3) 短期引当金は1,130百万ユーロ、長期引当金は1,224百万ユーロ。
2023年度中、ルノー・グループは新たな重大な訴訟に関連する引当金を計上しなかった。偶発債務に関する情報は注28-A2に示す。
リストラクチャリング引当金の増加は、大部分がヨーロッパ地域で導入した従業員数調整制度(注6-A)に係るものである。
2023年12月31日現在のその他の引当金には、環境規制への適合に係る引当金143百万ユーロが含まれる(2022年12月31日現在は107百万ユーロ)。この引当金には、使用済み車両及び中古バッテリーに関する費用に充当される引当金、並びにヨーロッパ地域の産業用地及びアメリカ及びユーラシア地域の工業用地に係る環境保全関連の法令遵守費用に充当される引当金が含まれる。また、ルノー・グループは、購入契約及び数量約定に関連する見積価格について、合計187百万ユーロの引当金を設定した。
注21-その他の流動及び非流動負債
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| 当期税金 | - | 359 | 359 | - | 312 | 312 |
| 不確実な税金負債に対する引当金 | 236 | 20 | 256 | 234 | 21 | 255 |
| 未払税金 (当期税金を除く) | 11 | 1,054 | 1,065 | 13 | 1,219 | 1,232 |
| 社会保障費 | 26 | 1,325 | 1,351 | 24 | 1,245 | 1,269 |
| その他負債 | 163 | 5,684 | 5,847 | 202 | 4,855 | 5,057 |
| 繰延収益 | 742 | 1,470 | 2,212 | 1,133 | 1,302 | 2,435 |
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | - | 171 | 171 | - | 77 | 77 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債 | - | 1,075 | 1,075 | - | 873 | 873 |
| その他の負債合計 | 942 | 10,779 | 11,721 | 1,372 | 9,571 | 10,943 |
| 合計 | 1,178 | 11,158 | 12,336 | 1,606 | 9,904 | 11,510 |
その他の流動負債は主として、537百万ユーロの未払資産(2022年12月31日現在は499百万ユーロ)、販売報奨金プログラムに基づく支払額(2023年12月31日現在は3,046百万ユーロ、2022年12月31日現在は2,304百万ユーロ)及び買戻約定付販売契約について計上される繰延利益(2023年12月31日現在は521百万ユーロ、2022年12月31日現在は293百万ユーロ)に相当する。
繰延収益には、メンテナンス契約及び保証期間延長契約等の自動車サービス契約に関する繰延収益並びにパートナーとの間の提携契約に基づいて受領する前払金が含まれている。この収益は、グループの行うべき債務の履行に依存しない顧客支払スケジュール(全額前払い、又は特定期間終了時に支払期日が到来する定期支払い)を規定する契約に基づいた受取金に関するものである。繰延収益は契約期間にわたり売上高に振り替えられ、その内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 自動車サービス契約 | 提携契約 | ||
| 2023年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2022年度 | |
| 1月1日現在の繰延収益 | 880 | 915 | 1,037 | 1,119 |
| 当期受取繰延収益 | 488 | 402 | 133 | 273 |
| 当期売上高計上繰延収益 | (422) | (438) | (328) | (356) |
| 連結範囲の変更 | - | - | - | - |
| 為替換算調整勘定等の変更 | 1 | 1 | (12) | 1 |
| 12月31日現在の繰延収益 | 947 | 880 | 830 | 1,037 |
| 売上高における計上 1年以内 | 811 | 757 | 816 | 1,012 |
| 1~3年後 | 124 | 110 | 6 | 7 |
| 3~5年後 | 12 | 13 | 8 | 18 |
V-金融資産、負債、公正価値及び金融リスク管理
注22-金融資産:現金及び現金同等物
22-A. 流動/非流動別の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| 非支配会社への投資 | 77 | 77 | 63 | 63 | ||
| 市場性ある有価証券及び譲渡可能負債証券 | - | 500 | 500 | - | 587 | 587 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 55 | 119 | 174 | 85 | 410 | 495 |
| 貸付金及びその他 | 563 | 605 | 1,168 | 265 | 419 | 684 |
| 金融資産合計 | 695 | 1,224 | 1,919 | 413 | 1,416 | 1,829 |
| 総額 | 733 | 1,241 | 1,974 | 437 | 1,420 | 1,857 |
| 減損 | (38) | (17) | (55) | (24) | (4) | (28) |
| 現金同等物(1) | - | 9,105 | 9,105 | - | 10,713 | 10,713 |
| 現金 | - | 11,572 | 11,572 | - | 11,061 | 11,061 |
| 現金及び現金同等物合計 | - | 20,677 | 20,677 | - | 21,774 | 21,774 |
(1) 現金同等物の主な内訳は、3ヶ月以内に満期が到来し、受取利息の変動のリスクが低い短期定期銀行預金(合計5,310百万ユーロ(2022年12月31日現在は6,377百万ユーロ))、及び現金同等物の区分の基準を満たす「貨幣資金」の承認を有する投資ファンド(合計3,688百万ユーロ(2022年12月31日現在は3,629百万ユーロ))である。
金融資産、現金及び現金同等物に係るカウンターパーティリスクについては注25-B6に記載している。
22-B. 非支配会社への投資
2023年12月31日現在、非支配会社への投資には、フランス政府と自動車メーカーが導入した自動車産業のサプライヤーに対する支援計画に基づく自動車未来基金(Fonds Avenir Automobile)に対して支払われる拠出金34百万ユーロ(2022年12月31日現在は33百万ユーロ)が含まれている。2023年12月31日現在のルノー・グループによる支払残高は77百万ユーロ(2022年12月31日現在は84百万ユーロ)である。
22-C. ルノー・グループの使用不能現金
ルノー・グループは諸外国に流動資産を有しているが、資金の本国送金が制度上又は政治上、煩雑な国もある。そうした国のほとんどでは、そのような資金は、現地において工業用又は販売金融用に使用する。
販売金融証券化ファンドが保有するいくつかの当座預金口座は、証券化された債権に対する信用を拡大するために利用され、その結果、債権支払でデフォルトに陥った場合の担保としての役割を果たす(注15-B1及び28-A4)。これらの当座預金口座の金額は2023年12月31日現在980百万ユーロである(2022年12月31日現在は1,169百万ユーロ)。
注23-金融負債及び販売金融負債
23-A. 流動/非流動別の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| ルノーSAの永久劣後証券 | 258 | - | 258 | 253 | - | 253 |
| 社債 | 6,945 | 1,495 | 8,440 | 8,674 | 1,218 | 9,892 |
| その他の証書による債務 | - | 796 | 796 | - | 930 | 930 |
| 金融機関からの借入 | 161 | 494 | 655 | 300 | 1,556 | 1,856 |
| - フランス | 160 | 243 | 403 | 300 | 1,112 | 1,412 |
| - ブラジル | - | 32 | 32 | - | 130 | 130 |
| - モロッコ | - | 130 | 130 | - | 270 | 270 |
| リース負債 | 461 | 94 | 555 | 446 | 107 | 553 |
| その他の金融負債(1) | 148 | 233 | 381 | 73 | 373 | 446 |
| 自動車部門の金融負債(デリバティブを除く) | 7,973 | 3,112 | 11,085 | 9,746 | 4,184 | 13,930 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 71 | 333 | 404 | 99 | 419 | 518 |
| 自動車部門の金融負債 | 8,044 | 3,445 | 11,489 | 9,845 | 4,603 | 14,448 |
| モビリティサービス部門の金融負債(2) | 19 | 3 | 22 | 7 | 2 | 9 |
| 劣後ローン及びディアックの永久劣後証券(3) | 893 | - | 893 | 886 | - | 886 |
| 金融負債 | 8,956 | 3,448 | 12,404 | 10,738 | 4,605 | 15,343 |
| 社債 | - | 14,184 | 14,184 | - | 13,570 | 13,570 |
| その他の証書による債務 | - | 6,131 | 6,131 | - | 4,539 | 4,539 |
| 金融機関からの借入 | - | 4,649 | 4,649 | - | 5,727 | 5,727 |
| その他の有利子負債(リース負債を含む)(4) | - | 28,780 | 28,780 | - | 24,810 | 24,810 |
| 販売金融部門の債務(デリバティブを除く) | - | 53,744 | 53,744 | - | 48,646 | 48,646 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | - | 351 | 351 | - | 353 | 353 |
| 販売金融部門の債務 | - | 54,095 | 54,095 | - | 48,999 | 48,999 |
| 金融負債及び販売金融部門の債務の総計 | 8,956 | 57,543 | 66,499 | 10,738 | 53,604 | 64,342 |
(1) 2023年12月31日現在、IAS第16号を適用し、実質的に購入として分析されたリースについて計上された金融負債の金額は121百万ユーロに上る(2022年12月31日現在は16百万ユーロ)。
(2) モビリティサービス部門の金融負債(内部の資金調達を含む。)は55百万ユーロに上る(2022年12月31日現在は44百万ユーロ)。
(3) 2023年12月31日現在のRCIバンクの劣後ローン865百万ユーロを含む(2022年12月31日現在は856百万ユーロ)。
(4) 2023年12月31日現在の販売金融部門のリース負債85百万ユーロを含む(2022年12月31日現在は69百万ユーロ)。
23-B. 金融取引に係る自動車部門の金融負債及びデリバティブ資産の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 12月31日 現在 | キャッシュ・ フローに おける変動 | 子会社及びその他の事業ユニットに対する支配の獲得又は喪失から生じる変動 | キャッシュ・ フローに影響の ない為替の変動 | キャッシュ・ フローに 影響のない その他の変動 | 2023年 12月31日 現在 |
| ルノーSAの永久劣後証券 | 253 | - | - | - | 5 | 258 |
| 社債 | 9,892 | (1,170) | - | (285) | 3 | 8,440 |
| その他の証書による債務 | 930 | (145) | - | 3 | 8 | 796 |
| 金融機関からの借入 | 1,856 | (1,016) | (285) | 14 | 86 | 655 |
| リース負債 | 553 | (108) | (1) | 1 | 110 | 555 |
| その他の金融負債 | 446 | (398) | 333 | (8) | 8 | 381 |
| 自動車部門の金融負債(デリバティブを除く) | 13,930 | (2,837) | 47 | (275) | 220 | 11,085 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 518 | (202) | - | 92 | (4) | 404 |
| 自動車部門の金融負債 合計(a) | 14,448 | (3,039) | 47 | (183) | 216 | 11,489 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ資産 (b) | 495 | (287) | - | - | (34) | 174 |
| 連結キャッシュ・ フロー計算書における 自動車部門の金融負債 の純増減(セグメント別)(連結キャッシュ・フロー計算書)(a)-(b) | (2,752) | |||||
| モビリティサービス 部門の金融負債 | 9 | 11 | - | 2 | - | 22 |
| 連結キャッシュ・フロー計算書における自動車部門の金融負債の純増減 | (2,741) |
23-C. 金融負債及び販売金融負債の変動
自動車部門の永久劣後証券の変動
ルノーSAが1983年10月及び1984年4月に発行した永久劣後証券は、パリ証券取引所に上場される永久劣後株式である。これらの証券に係る最低の年分配率は9%で、固定部分6.75%と、同一の連結体制及び方法により計算された連結売上高に基づく変動部分からなる。
永久劣後証券は、借入実効金利で予想利率を割り引いて計算した償却原価で計上されている。
これらの証券は、2023年12月31日現在は293.00ユーロ(2022年12月31日現在は270.58ユーロ)で取引されている。2023年12月31日現在の永久劣後証券の株式市場価格に基づく金融負債は、234百万ユーロである(2022年12月31日現在は216百万ユーロ)。
自動車部門の社債及びその他の負債の変動
2023年度中、1,170百万ユーロの社債を返済した。
自動車部門の政府保証付き融資枠の増減
2020年度において、ルノー・グループは、5つの銀行で構成される銀行団に、借入総額の最大90%までのフランス政府による保証付きの5十億ユーロを上限とする融資枠を設定した。2020年12月31日現在、この融資枠において4十億ユーロが引き出されている。
2023年上半期に全額が返済された。
販売金融部門の負債の増減
2023年度中、販売金融部門は、3.9十億ユーロ相当の社債を発行し、またグリーンボンド750百万ユーロの2回目の発行を行った。さらに200百万スイス・フランの5年物社債の募集を行い、750百万ユーロの5本の社債発行(満期はそれぞれ3年、3.5年、4年、5年及び6年)を行った。
販売金融部門は、欧州中央銀行(ECB)が設定したTLTRO Ⅲプログラム(貸出条件付き長期資金供給オペレーション)を利用することができた。2020年度中に3回の引き出しが行われたが、総額は1,750百万ユーロで、2023年に償還された。2021年度中にその他2回の引き出しが行われたが、総額は1,500百万ユーロで、2024年に満期となる。
これらの資金調達に適用される金利は、欧州中央銀行(ECB)の平均預金ファシリティ金利(「DFR」)に基づいて算出される。
当年度中に集められた新たな預金は3,735百万ユーロ増加して(要求払預金594百万ユーロ及び定期預金3,141百万ユーロ)、28,176百万ユーロに達し(要求払預金18,255百万ユーロ及び定期預金9,921百万ユーロ)、「その他の有利子負債」に分類されている。2023年12月31日現在、これらの預金の89.5%は預金保険制度の対象となっている(2022年12月31日現在は89.2%)。
販売金融部門は、一定の変動金利負債(集めた預金及びTLTROの資金調達)をヘッジするために、IFRS第9号に基づきヘッジ目的のデリバティブとして適格でない金利デリバティブを設定した。この営業利益は、これらのスワップの価値がマイナス118百万ユーロ上昇したことにより、マイナスの影響を受けた。
リース料のキャッシュ・アウトフロー
IFRS第16号の適用における修正再表示されたリース料のキャッシュ・アウトフローは、2023年度に170百万ユーロに上った(2022年度は170百万ユーロ)。これには、リース負債の返済金の元本142百万ユーロ(2022年度は148百万ユーロ)と利息27百万ユーロ(2022年度は22百万ユーロ)が含まれる。
IAS第16号の適用において実質的に購入と再分類されたリース料のキャッシュ・アウトフローは、2023年度に13百万ユーロ(2022年度は12百万ユーロ)に上った。この金額には利息の返済は含まれない。
低価値・超短期リースについて免除の恩恵を受けるリース料のキャッシュ・アウトフローは、2023年度に98百万ユーロに上った(2022年度は93百万ユーロ)(注5-C)。
2023年度終了後に効力を有する延長オプションの行使及び既に締結された契約によって生じる潜在的な将来のキャッシュ・アウトフローは41百万ユーロに達する。
モビリティサービス部門の金融負債の増減
モビリティサービス部門の金融負債は、ルノーSAが利付借入の形式で発行したグループ内融資で構成されている。
23-D. 期日別の内訳
金融負債については、デリバティブを含み、約定支払額は予想キャッシュ・フローに近似しており、支払うべき金額に対応している。
変動金利の金融商品については、金利は2023年12月31日の利率を基に計算されている。
ルノーSA及びディアックの永久劣後証券については償還期日が確定していないため、約定支払額は計上されていない。
自動車部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | |||||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | 4年超 5年以内 | 5年超 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||||
| ルノーSA社債(2017年) | 750 | 750 | - | - | - | 750 | - | - | - | - |
| ルノーSA社債(2018年) | 1,450 | 1,450 | - | 700 | 700 | - | 750 | - | - | - |
| ルノーSA社債(2019年) | 1,545 | 1,545 | - | 45 | 45 | 1,000 | - | 500 | - | - |
| ルノーSA社債(2020年) | 1,000 | 1,000 | - | - | - | - | 1,000 | - | - | - |
| ルノーSA社債(2021年) | 1,804 | 1,804 | - | 704 | 704 | - | - | 500 | 600 | - |
| ルノーSA社債(2022年) | 1,859 | 1,859 | - | - | - | 516 | 1,343 | - | - | - |
| 未払利息、費用及び プレミアム | 32 | 32 | 2 | 44 | 46 | (3) | (6) | (5) | - | - |
| 社債合計 | 8,440 | 8,440 | 2 | 1,493 | 1,495 | 2,263 | 3,087 | 995 | 600 | - |
| その他の証書による債務 | 796 | 796 | 529 | 267 | 796 | - | - | - | - | - |
| 金融機関からの借入 | 655 | 655 | 183 | 311 | 494 | 1 | 110 | - | 50 | - |
| - フランス | 403 | 403 | 49 | 194 | 243 | - | 110 | - | 50 | - |
| - ブラジル | 32 | 32 | 32 | - | 32 | - | - | - | - | - |
| - モロッコ | 130 | 130 | 84 | 46 | 130 | - | - | - | - | - |
| リース負債 | 555 | 578 | 30 | 58 | 88 | 101 | 67 | 43 | 47 | 232 |
| その他の金融負債 | 381 | 387 | 201 | 49 | 250 | 22 | 23 | 18 | 17 | 57 |
| その他の金融負債合計 | 2,387 | 2,416 | 943 | 685 | 1,628 | 124 | 200 | 61 | 114 | 289 |
| 債券及びその他の金融負債に対する将来の金利 | - | 30 | 5 | 11 | 16 | 3 | 6 | 5 | - | - |
| 永久劣後証券 | 258 | 255 | - | - | - | - | - | - | - | 255 |
| 金融取引に係る デリバティブ | 404 | 404 | 303 | 30 | 333 | 34 | 32 | 2 | 3 | - |
| 自動車部門の金融負債 合計 | 11,489 | 11,545 | 1,253 | 2,219 | 3,472 | 2,424 | 3,325 | 1,063 | 717 | 544 |
販売金融部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | |||||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | 4年超 5年以内 | 5年超 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||||
| RCIバンク社債(2017年) | 1,725 | 1,750 | 650 | 500 | 1,150 | 600 | - | - | - | - |
| RCIバンク社債(2018年) | 1,268 | 1,300 | - | - | - | 550 | 750 | - | - | - |
| RCIバンク社債(2019年) | 1,578 | 1,622 | 3 | 969 | 972 | - | 650 | - | - | - |
| RCIバンク社債(2020年) | 761 | 818 | - | 54 | 54 | 14 | - | 750 | - | - |
| RCIバンク社債(2021年) | 485 | 485 | 193 | 157 | 350 | 114 | 21 | - | - | - |
| RCIバンク社債(2022年) | 3,512 | 3,517 | 50 | 333 | 383 | 1,872 | 112 | 500 | 650 | - |
| RCIバンク社債(2023年) | 4,563 | 4,525 | - | - | - | 255 | 1,722 | 832 | 966 | 750 |
| 未払利息、費用及びプレミアム | 292 | 292 | 41 | 183 | 224 | 45 | 24 | 1 | (2) | - |
| 社債合計 | 14,184 | 14,309 | 937 | 2,196 | 3,133 | 3,450 | 3,279 | 2,083 | 1,614 | 750 |
| その他の証書による債務 | 6,131 | 6,132 | 1,261 | 1,715 | 2,976 | 1,696 | 951 | 502 | 7 | - |
| 金融機関からの借入 | 4,649 | 4,648 | 961 | 2,224 | 3,185 | 918 | 383 | 112 | 50 | - |
| リース負債 | 85 | 85 | 8 | 20 | 28 | 26 | 24 | 2 | 1 | 4 |
| その他の有利子負債 | 28,695 | 28,693 | 19,854 | 4,327 | 24,181 | 2,734 | 963 | 280 | 535 | - |
| その他の金融負債合計 | 39,560 | 39,558 | 22,084 | 8,286 | 30,370 | 5,374 | 2,321 | 896 | 593 | 4 |
| 債券及びその他の金融負債に対する将来の金利 | 2,187 | 113 | 496 | 609 | 615 | 440 | 263 | 176 | 84 | |
| 劣後ローン及びディアックの 永久劣後証券 | 893 | |||||||||
| 金融取引に係るデリバティブ | 351 | (13) | 17 | (6) | 11 | (28) | (6) | 9 | 1 | - |
| 販売金融部門の金融負債合計 | 54,988 | 56,041 | 23,151 | 10,972 | 34,123 | 9,411 | 6,034 | 3,251 | 2,384 | 838 |
モビリティサービス部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | |||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||
| その他の有利子負債 | 22 | 22 | 3 | - | 3 | 19 | - | - |
| その他の金融負債合計 | 22 | 22 | 3 | - | 3 | 19 | - | - |
| 金融取引に係るデリバティブ | - | - | - | - | - | - | - | - |
| モビリティサービス部門の金融負債合計 | 22 | 22 | 3 | - | 3 | 19 | - | - |
23-E. 債権譲渡による資金調達
債権譲渡による自動車部門の資金調達-独立系ディーラー・ネットワークのための資金調達
自動車部門の外部資金調達の一部は、ルノー・グループ外の金融機関に対するコマーシャル債権の譲渡及び販売金融部門に対するグループ内譲渡によるものである。販売金融部門はまた、自動車部門が独立系ディーラー・ネットワークに売却した棚卸資産の資金調達にも寄与している。
ルノー・グループは、連結除外しない譲渡は行っていない。
コマーシャル債権の譲渡による資金調達及び販売金融部門によるディーラー・ネットワークの資金調達の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日 | 2022年12月31日 | ||
| ルノー・グループ外 企業に対する | 販売金融部門 に対する | ルノー・グループ外 企業に対する | 販売金融部門 に対する | |
| 自動車部門の債権譲渡 | 1,698 | 335 | 1,555 | 244 |
| 自動車部門のネットワークの資金調達 | - | 8,380 | - | 7,662 |
| 譲渡合計 | 1,698 | 8,715 | 1,555 | 7,906 |
2023年度に譲渡され認識が中止された未収税金の総額は233百万ユーロであり、その内訳はCIR債権128百万ユーロ及びVAT債権105百万ユーロである(2022年度はCIR債権136百万ユーロ及びVAT債権100百万ユーロ)。
ルノー・グループ外に譲渡されたフランスの未収税金(「CIR」:研究税控除)で、当該債権の所有にかかわる実質的にすべてのリスク及び便益が移転されているものについては、希薄化リスクが存在しないとみなされる場合に限って認識が中止される。これは、特に譲渡債権が既に税務調査又は予備監査を受けている場合である。2023年12月31日現在貸借対照表に残っている譲渡された未収税金の総額はゼロとなった。
譲渡された債権は、注2-Pに記載のとおり、関連するリスク及び便益が実質的に移転された場合に認識が中止される。
自動車部門は、ディーラー向け債権を販売金融部門に譲渡している。販売金融部門に譲渡されたディーラー向け債権の合計は、主にルノー・グループに係るものである。その金額は注15-Dに記載している。
注24-カテゴリー別金融商品、公正価値及び純利益への影響
24-A. 区分別金融商品及びレベル別公正価値
IFRS第9号は金融商品に3つの区分を定めている。
・ その他の包括利益項目を通じて公正価値で測定する金融資産又は負債。
・ 損益を通じて公正価値で測定する金融資産又は負債。
・ 償却原価で計上される貸付金及び債権。
貸借対照表に公正価値で計上される金融商品は次の公正価値レベルに分類される。
・ レベル1: 活発な市場の相場価格に基づいて公正価値を算定するもの。公正価値は通常、最新の相場価格と同一となる。
・ レベル2: 観測可能な市場相場価格に基づいて公正価値を算定するもので、レベル1以外のもの。
・ レベル3: 市場で観測できない情報に基づいて公正価値を算定するもの。非支配会社に対する投資の公正価値は通常、純資産の持分に基づく。
公正価値は各期末日現在に入手可能な情報に基づいて決定され、その後の変動は考慮していない。
2023年度は金融商品のレベル1及びレベル2間の移動、又はレベル3への移行若しくは同レベルから外れるという移動はなかった。
| (単位: 百万ユーロ) | 注 | 2023年12月31日現在 | ||||||
| 金融資産 及びその他 の資産 | 帳簿価額 | 償却原価で計上される 金融資産の 公正価値 | 公正価値で測定する金融資産の公正価値 レベル | |||||
| 合計 | 損益を通じた公正価値 | 資本を通じた 公正価値 | 償却原価 | 適用ある基準に基づき評価される資本性金融商品 | ||||
| 販売金融債権 | 15 | 49,615 | - | - | 49,615 | 48,686 (1) | 3 | |
| 自動車部門 顧客債権 | 16 | 825 | - | - | 825 | (2) | ||
| 未収税金(当期税金を含む) | 17 | 2,191 | - | - | 2,191 | (2) | ||
| その他の債権及び前払費用 | 17 | 3,301 | - | - | 3,301 | (2) | ||
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | 17 | 21 | 7 | 14 | - | 2 | ||
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 17 | 252 | 46 | 206 | - | 2 | ||
| 非連結支配会社に対する投資 | 17 | 65 | - | 65 | ||||
| 非支配会社に対する投資 | 22 | 77 | 78 | - | (1) | 3 | ||
| 市場性ある有価証券及び譲渡可能負債性金融商品 | 22 | 500 | 121 | 379 | - | 1 | ||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 22 | 174 | 174 | - | - | 2 | ||
| 貸付金及びその他 | 22 | 1,168 | - | - | 1,168 | (2) | 3 | |
| 現金及び現金同等物 | 22 | 20,677 | 3,597 | 173 | 16,907 | (2) | 1 & 3 | |
| 金融資産及びその他資産の合計 | 78,866 | 4,023 | 772 | 74,006 | 65 | 48,686 | ||
(1) 販売金融債権の公正価値は、期末時点に類似の貸付金(条件、満期及び債務者の性質)に適用される利率で将来キャッシュ・フローを割り引くことにより見積もられる。期間が1年未満の債権については、それらの公正価値が正味帳簿価額と大きく変わらないため、割引は行われない。これは、特定の重要なデータ(債権のポートフォリオに係るクレジットリスクのような)が観察可能な市場データに基づいていない認識されたモデルを使用するため、レベル3の公正価値である。
(2) ルノー・グループは、自動車部門顧客債権、未収税金又は現金及び現金同等物などの金融資産については、減損処理後の正味帳簿価額が公正価値の合理的な近似値であるため、公正価値を報告していない。
| (単位:百万ユーロ) | 注 | 2023年12月31日現在 | |||||
| 金融負債及び その他の負債 | 帳簿価額 | 償却原価で計上される金融負債の公正価値 | 公正価値で測定する金融負債の公正価値レベル | ||||
| 合計 | 損益を通じた 公正価値 | 資本を通じた 公正価値 | 償却原価 | ||||
| 未払税金(当期税金を含む) | 21 | 1,424 | 1,424 | (1) | |||
| 社会保障費 | 21 | 1,351 | 1,351 | (1) | |||
| その他の負債 及び繰延収益 | 21 | 8,059 | 8,059 | (1) | |||
| 営業債務 | 21 | 7,965 | 7,965 | (1) | |||
| 自動車部門の金融取引に係る デリバティブ | 21 | 171 | 7 | 164 | 2 | ||
| ルノーの永久劣後証券 | 23 | 258 | 258 | 234 (2) | |||
| ディアックの永久劣後証券 | 23 | 11 | 11 | 1 | |||
| 劣後債 | 23 | 882 | 882 | 810 (3) | |||
| 社債 | 23 | 22,624 | 22,624 | 22,624 (3) | |||
| その他の証書による債務 | 23 | 6,927 | 6,927 | 7,175 (3) | |||
| 金融機関からの借入 | 23 | 5,304 | 5,304 | 5,334 (3) | |||
| IFRS第16号の適用における リース負債 | 23 | 640 | 640 | 640 (3) | |||
| その他の有利子及び無利子 負債 | 23 | 29,098 | 29,098 | 29,098 (3) | |||
| 自動車部門の金融取引に係る デリバティブ | 23 | 404 | 420 | (16) | 2 | ||
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 23 | 351 | 214 | 137 | 2 | ||
| 金融負債及びその他負債の 合計 | 85,469 | 652 | 285 | 84,532 | 65,915 | ||
(1) ルノー・グループは、営業債務、未払税金及び社会保障費などの金融負債については、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値であるため、公正価値を報告していない。
(2) ルノー及びディアックの永久劣後証券の公正価値は株式市場価格と同じである。
(3) 償却原価で測定される自動車部門の金融負債及び販売金融負債の公正価値は、2023年12月31日現在ルノー・グループに提示された類似の条件及び満期を有する貸付金に適用される利率で将来キャッシュ・フローを割り引くことにより、基本的に決定される。ルノー・グループに提示される利率は、ルノー・グループが発行する社債のゼロクーポン利率カーブや流通市場価格のような観察可能な市場データに基づくものであり、その結果、これはレベル2の公正価値である。
24-B. レベル3金融商品における変動
レベル3金融商品は、販売金融債権(2023年12月31日現在で49,615百万ユーロ、2022年12月31日現在で44,247百万ユーロ)、貸付金及びその他(2023年12月31日現在で1,168百万ユーロ、2022年12月31日現在で684百万ユーロ)、非支配会社に対する投資(2023年12月31日現在で65百万ユーロ、2022年12月31日現在で63百万ユーロ)並びに特定の現金同等物(基本的に定期預金)に相当する(注22-A)。これらの金融資産は取得原価で計上されている。非支配会社に対する投資も取得原価のままであるが、通常のアプローチの例外として、取得原価が不適切な場合は、純株主資本の持分に基づいて又は観察できないデータに基づく手法を用いて評価される。
24-C. 金融商品の純利益に対する影響
| (単位:百万ユーロ) | デリバティブ以外の金融商品 | デリバティブ | 純利益への 影響額合計 | ||
| 損益を通じて公正価値で測定される金融商品 | 資本を通じて公正価値で測定される金融商品 | 償却原価で測定される金融商品(1) | |||
| 営業総利益 | - | - | (144) | - | (144) |
| 財務収益(費用)、純額 | 12 | - | 67 | (61) | 18 |
| 自動車部門の純利益への影響額 | 12 | - | (77) | (61) | (126) |
| 営業総利益 | 7 | 54 | 299 | 207 | 567 |
| 販売金融部門の純利益への影響額 | 7 | 54 | 299 | 207 | 567 |
| 純利益への影響を受けた利益(損失)合計 | 19 | 54 | 222 | 146 | 441 |
(1) 公正価値ヘッジに係る金融負債を含む。
自動車部門における金融商品の営業総利益への影響は、主として通常取引に係る為替差損益によるものである。
24-D. 公正価値ヘッジ
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日 | 2022年12月31日 |
| ヘッジ手段の公正価値の増減 | 185 | (373) |
| ヘッジ対象の公正価値の増減 | (201) | 383 |
| 純利益に対する公正価値ヘッジの影響、純額 | (16) | 10 |
ヘッジ会計処理の方法については注2-Xで説明している。
注25-デリバティブ及び財務リスク管理
25-A. デリバティブ及びネッティング契約
25-A1. デリバティブの公正価値及びヘッジ対象の想定価額
自動車部門のデリバティブは公正価値を帳簿価額としている。
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額 | 額面価額 | 金融債務 | |||
| 2023年12月31日 | 資産 | 負債 | 1年未満 | 1-5年 | 5年超 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | - | - | 29 | 29 | - | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| 純投資ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 133 | 380 | 21,321 | 19,554 | 1,767 | - |
| 為替リスク合計 | 133 | 380 | 21,350 | 19,583 | 1,767 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | - | (17) | 919 | 704 | 215 | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 40 | 41 | 2,047 | 460 | 1,587 | - |
| 金利リスク合計 | 40 | 24 | 2,966 | 1,164 | 1,802 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 14 | 164 | 991 | 466 | 525 | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 8 | 7 | 294 | 294 | - | - |
| 商品リスク合計 | 22 | 171 | 1,285 | 760 | 525 | - |
| 自動車部門合計 | 195 | 575 | 25,601 | 21,507 | 4,094 | - |
販売金融部門のデリバティブは公正価値を帳簿価額としている。
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額 | 額面価額 | 金融債務 | |||
| 2023年12月31日 | 資産 | 負債 | 1年未満 | 1-5年 | 5年超 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| 純投資ヘッジ | - | - | 26 | 26 | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 4 | 47 | 149 | 57 | 92 | - |
| 為替リスク合計 | 4 | 47 | 175 | 83 | 92 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 181 | 93 | 12,419 | 5,965 | 6,454 | - |
| 公正価値ヘッジ | 44 | 196 | 5,684 | 1,262 | 3,922 | 500 |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 23 | 15 | 3,255 | 2,180 | 1,075 | - |
| 金利リスク合計 | 248 | 304 | 21,358 | 9,407 | 11,451 | 500 |
| 販売金融部門合計 | 252 | 351 | 21,533 | 9,490 | 11,543 | 500 |
25-A2. ネッティング契約及びその他類似のコミットメント
先物取引業務に関するフレームワーク契約及び同様の契約
ルノー・グループは、そのデリバティブの契約を、国際スワップ・デリバティブズ協会(ISDA)(International Swaps and Derivatives Association)及びフランス銀行連盟(FBF)(French Banking Federation)によるフレームワーク契約に従って交渉する。
債務不履行の場合には、不履行のない当事者は、その支払義務の履行を停止する権利及び解約された取引すべての解約時未払額について支払又は引渡しを請求する権利を有する。
ISDA及びFBFのフレームワーク契約は、財務諸表においてネッティングを行う要件を満たしていない。ルノー・グループは、現在、債務不履行又は信用事由の場合を除き、計上額についてネッティングを行う法的に強制可能な権利を有していない。
金融資産及び負債のネッティングの要約
| (単位:百万ユーロ) | ネッティングの対象となる財政状態計算書に表示される金額 | 財政状態計算書においてネッティング されない金額 | 純額 | ||
| 2023年12月31日現在 | 金融商品 資産/負債 | 負債に含まれる保証 | オフバランス 保証 | ||
| 資産 | |||||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 174 | (156) | - | - | 18 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 252 | (234) | - | - | 18 |
| ディーラーに対する販売金融債権(1) | 498 | - | (208) | - | 290 |
| 資産合計 | 924 | (390) | (208) | - | 326 |
| 負債 | |||||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 404 | (156) | - | - | 248 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 351 | (234) | - | - | 117 |
| 負債合計 | 755 | (390) | - | - | 365 |
(1) バンコ・RCI・ブラジル(Banco RCI Brasil)が保有する販売金融債権。そのエクスポージャーは、ディーラーが引き受け、証書により表章されるその他の負債に基づき報告される為替手形(letras de cambio)の担保によりカバーされる。
25-B. 金融リスクの管理
ルノー・グループは次のような金融リスクに晒されている。
・ 流動性リスク
・ 市場リスク(為替、金利、株式及び商品リスク)
・ 銀行カウンターパーティリスク並びに顧客及びディーラー向け融資にかかる信用リスク
リスク管理は事業セグメントによって異なる。下記のリスクは、自動車部門及び販売金融部門に関連するものである。モビリティサービス部門は、自動車部門の融資を受けているため固有の金融リスクはない。
25-B1. 流動性リスク
ルノー・グループは、自動車及び販売金融事業とそれらの成長に向けての投資を支える潤沢な資金源を有していなければならない。このことを実現するために、自動車部門及び販売金融部門は、その総負債のリファイナンス及び流動性の保証のために、資本市場での調達や銀行借入を行っている。このため、市場が長期間休止し、又は与信枠の確保が困難である場合、流動性リスクに晒されることになる。また、自動車部門及び販売金融部門は複数の機関から信用格付を取得している。いかなる外部格付の格下げも、資本市場へのアクセス費用を制限及び/又は増加させる可能性がある。
流動性リスク - 自動車部門
自動車部門の流動性リスクは、財務部が管理している。それは、自動車部門が同部門の事業及び開発の資金調達のために維持しなければならない流動性準備金の水準を定義するための内部モデルに基づいている。流動性準備金は、月次の見直しにより綿密に監視され、最高財務責任者に報告されている。
ルノーSAは自動車部門へのリファイナンスの大部分を資本市場の長期資金(社債及び私募債の発行)、NEU CP(譲渡可能欧州コマーシャルペーパー)などの短期資金、あるいは銀行の融資により賄っている。ルノーSAは、2023年12月31日現在、数種の債券プログラムを有している。
・ 10十億ユーロを上限とするEMTN債券プログラム。このプログラムはAMFに登録されている。
・ 日本市場における400十億円を上限とする発行登録債券プログラム。このプログラムは日本の株式市場監視当局(関東財務局)に登録されている。
・ 2.5十億ユーロを上限とするNEU CPプログラム。このプログラムはフランス銀行に登録されている。
ルノーSAとその債券プログラムは、複数の機関から信用格付を取得している。2023年2月20日、S&PはBB+の格付を維持しつつ、見通しを「ネガティブ」から「安定的」へ引き上げた。2023年8月2日、ムーディーズは格付をBa1に引き上げ、見通しは「安定的」とした。2023年3月22日、日本の格付機関であるR&IはA-の格付を維持しつつ、見通しを「ネガティブ」から「安定的」へ引き上げ、JCRは2022年11月22日にA-の格付(見通しは「安定的」)を確認した。
ルノーSAは、NEU CP(譲渡可能欧州コマーシャルペーパー)プログラムの利用によって、短期資金も引き続き利用した。
2023年、ルノーSAは、フランス政府が保証する銀行融資枠のうち、990百万ユーロを返済した(注23-C)。この融資枠は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による流動資金の需要を賄うために2020年に設定され、2020年度下半期中に総額4十億ユーロの3回にわたる引き出しが行われた。この政府保証付き融資枠は2023年12月31日時点では完済されている。
ルノーSAはさらに、2023年12月31日現在、銀行との間で3,310百万ユーロの確定与信枠を有している(2022年12月31日現在は3,430百万ユーロ)。これらの与信枠の満期までの期間は1年超で、2023年(及び2022年)12月31日現在引き出されていない。これらの与信枠は自動車部門について流動性準備金を形成する。2023年12月31日現在の自動車部門の金融負債の満期は注23-Dに示している。
ルノーSAの確定与信枠の取り決め、銀行借入及び市場の資金調達に係る契約書には、ルノー・グループの信用格付又は財務比率のいずれかの変動の結果として与信の継続に影響を及ぼす可能性がある条項は含まれていない。一定の種類の資金調達、特に市場からの資金調達の場合には、標準的とされる条項(パリパス条項、担保提供制限条項及びクロスデフォルト条項)が含まれる。
2023年12月31日現在、自動車部門としては12ヶ月以上の間に各種責務を果たしていくのに十分な、17.8十億ユーロの流動性準備金を有している。この準備金は、14.5十億ユーロの現金及び現金同等物と3.31十億ユーロの未使用の確定与信枠で構成される。
流動性リスク - 販売金融部門
販売金融部門は、流動性の源泉の多様化に細心の注意を払っており、また長年にわたるユーロ債の投資家層に加え、新たな販売域に進出している。
販売金融部門の流動性リスクの管理は、欧州銀行監督機構の勧告に従う。モニタリングは、様々な指標及び分析(流動性準備金、移転価格及び様々なストレス・シナリオ)を利用しており、毎月更新され販売金融部門の財務委員会に報告されている。ストレス・シナリオには、預金の流出、新規資金調達手段の喪失、流動性準備金の特定の要素の部分的な利用不可能性及び新たな与信の発行の予測に関する仮定が含まれる。
異なる満期及び発行フォーマットの変更は、販売金融部門の資金源の多様化戦略の一部である。この方針は数年間にわたって遵守されており、当部門が最大数の投資家にアプローチすることを可能にしている。
2023年、販売金融部門は、EMTN(ユーロ・ミディアム・ターム・ノート)プログラムに基づき、3.9十億ユーロ相当の社債を発行した。当該発行には同部門が2023年に行った750百万ユーロ相当のグリーンボンドの2回目の発行が含まれる。
2023年、販売金融部門は証券化市場において2回の公募を行った。1回目はドイツの子会社による自動車ローンを裏付けとする719百万ユーロの募集であり、2回目はフランスのディアックが発行した購入オプション付きリース契約債権を裏付けとする737百万ユーロ(自己引受100百万ユーロを含む。)の募集である。英国の自動車ローン、ドイツのリース債権及びフランスの購入オプション付きリース契約債権の残存価値部分に係る私募証券化のリボルビング期間はさらに1年間延長され、その金額は、英国で600百万ポンド、ドイツで400百万ユーロ、フランスで400百万ユーロまで増額された。
新たに集められた預金は、集められた資金源のコストの観点から、力強くかつ競争力があった。顧客預金は年間で3.8十億ユーロ増加し、28.2十億ユーロとなった。
これらの資金源並びに、銀行との間で設定された4.4十億ユーロの未使用の確定与信枠、中央銀行の金融政策オペレーションのための適格担保5.4十億ユーロ及び4.6十億ユーロの流動性の高い資産(HQLA)により、販売金融部門は、外部流動性が一切使用できなくなったとしても、12ヶ月間の間、顧客融資を維持できる。2023年12月31日現在、販売金融部門の流動性準備金(ヨーロッパの範囲において)は14.6十億ユーロ(2022年12月31日現在は14.9十億ユーロ)に上った。
販売金融部門の発行債券及びプログラムは、複数の機関から信用格付を取得している。2023年、S&PはRCIバンクの格付BBB-(見通し:安定的)を確認し、ムーディーズは2023年8月4日に格付をBaa1(見通し:安定的)に引き上げた。
25-B2. 為替リスク
2023年度のルノー・グループの為替リスク管理方針に重要な変更は行われていない。
ルノー・グループの為替リスクに対するエクスポージャーは主に自動車部門に関するものである。
為替リスク - 自動車部門
自動車部門においては、為替レートの変動は次の財務集計値に影響を及ぼす可能性がある。すなわち、営業利益(損失)、財務収益(費用)、関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分、株主資本並びにネット・キャッシュ・ポジションである。
業績管理部及び財務部は、自動車部門の為替リスクの管理政策の実施及び監視を担当する。
営業利益
自動車部門は、一定のポジションをヘッジすることがある。営業利益及び費用の為替ヘッジは、業績管理部及び財務部がまず分析を行わなければならず、その後、最高財務責任者又は最高経営責任者による正式な承認を必要とし、結果は最高財務責任者に毎月報告される。可能な限り、外国為替取引は主に、国際市場で譲渡可能な通貨についてルノー・グループのトレーディングルーム(ルノー・ファイナンス)によって行われる。
為替リスクに対する主なエクスポージャーは、営業利益(損失)にある。2023年度の営業成績及びキャッシュ・フローの構成に基づき、2023年12月31日現在、他のすべての通貨に対する1%のユーロ上昇は、ヘッジを行った場合、自動車部門の年間営業利益(損失)に9百万ユーロの不利な影響を与えることになる。
2023年、自動車部門はその営業総利益の為替エクスポージャーを制限するため、アルゼンチン・ペソ、中国元及びトルコ・リラの為替ヘッジを設定した。
2023年度における主要なエクスポージャーは、英国ポンド及び中国元に関連するものであり、これらの通貨に対してユーロが1%上昇した場合に、最終的なヘッジの後で、それぞれ約マイナス19百万ユーロの不利な影響及び約11百万ユーロの有利な影響となった。上位10件のエクスポージャーのヘッジ後の絶対値及びその感応度を下記に示した(単位:百万ユーロ)。
| (単位:百万ユーロ) | 年間営業項目純額 | ユーロ1%上昇による影響 | |
| 英国ポンド | GBP | 1,871 | (19) |
| ポーランド・ズロチ | PLN | 877 | (9) |
| アルゼンチン・ペソ | ARS | 581 | (6) |
| スイス・フラン | CHF | 556 | (6) |
| モロッコ・ディルハム | MAD | 502 | (5) |
| メキシコ・ペソ | MXN | 391 | (4) |
| インド・ルピー | INR | (445) | 4 |
| ルーマニア・レイ | RON | (1,054) | 10 |
| 韓国ウォン | KRW | (1,179) | 12 |
| 中国元 | CNY | (1,244) | 11 |
財務収益(費用)
自動車部門の方針は、外貨建ての財務及び投資項目に影響を及ぼす為替リスクを最小化することである。
財務収益及び費用の項目における為替リスクに対する自動車部門のエクスポージャーはすべて、財務部により集計されチェックされており、最高財務責任者に毎月報告される。
グループ会社間の外貨のファイナンスフローは、同一の通貨でヘッジされる。子会社が現地通貨以外の通貨による外部資金調達を必要とする場合、親会社はその取引を注意深く監視する。親会社が資金の集中管理を行っていない国における余剰資金は、ルノー・グループの財務部の監視の下、一般的に現地通貨で運用される。子会社であるルノー・ファイナンスは、厳密に定められたリスク限度内で、為替取引を自ら行うことができる。その為替ポジションは、リアルタイムで監視及び評価が行われている。この活動は主に、金融市場に関するルノー・グループの専門性を維持することを目的としている。それによって生じるエクスポージャーは非常に短く、数千万ユーロを超えることはなく、そのため、ルノー・グループの連結損益に重大な影響を及ぼすほどのものではない。
関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分
関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分は、為替リスクに晒されている。2023年度の当期純利益への寄与を基準にすると、ユーロが日本円に対して1%上昇した場合、日産の寄与は8百万ユーロ減少することになる。この影響は、ルノー・グループの連結財務諸表に対する日産の寄与の換算に対するユーロによる影響にのみ対応している。日産はユーロ圏で様々なレベルの事業を行っており、ルノー・グループはこれをコントロールできないことから、ユーロの変動が日産の勘定自体に与える本質的な影響は反映していない。
株式投資
(ユーロ以外の通貨による)株式投資の為替リスク・エクスポージャーは一般的にヘッジされていない。但し、その重要性から、日産への投資は、2023年12月31日現在、199.9十億円(2022年12月31日現在は199.9十億円)にのぼる部分的な外国為替ヘッジを行っている(注12-E)。2022年、ルノー・グループは、日産に対する純投資のヘッジを、日産から受け取る今後3年間の円配当金の最善の見積りまでに制限するという管理規則の改訂を行った。これにより、ルノー・グループは、上記の見積りを超えて、保有する日産株式を通じた外国為替リスクへのエクスポージャー額をヘッジすることができるが、この金額は、日産の資本における円建ての持分及び円建ての流動性リスクの評価額を上回ることはできない。この外貨ヘッジは日産への投資の限定的な部分に留まっている。
ネット・キャッシュ・ポジション
日産に対する投資の部分的ヘッジを目的として、ルノー・グループの実質有利子負債の一部は円建てとなっている。2023年12月31日現在、ユーロが円に対して1%上昇した場合、自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションは13百万ユーロ増加することになる。また、このネット・キャッシュ・ポジションは、子会社の現地通貨での金融資産及び負債に係る為替相場の変動の影響を受ける場合もある。
金融商品の為替リスクに対する感応度分析
これは、保有する事業体の通貨以外の通貨建ての貨幣性資産及び負債(グループ会社間残高を含む)及びデリバティブ商品の為替リスクに対する感応度を分析するものである。但し、公正価値ヘッジに関連する項目(ヘッジ対象資産・負債及びデリバティブ商品)については、ヘッジ対象とヘッジ手段の公正価値変動が損益計算書において相殺し合うため、感応度分析の対象としていない。
他の通貨に対してユーロが1%上昇することによる資本(税引前)への影響は、金融資産、キャッシュ・フロー・ヘッジ及び日産に対する投資の部分的ヘッジを換算することにより評価される。自動車部門については、2023年12月31日現在では、13百万ユーロ(2022年12月31日現在は14百万ユーロ)のプラスの影響が発生することになるが、これは日産に対する投資の部分的ヘッジとなる円建債券の発行(注12-E)によって説明される。
2023年12月31日現在、他の通貨に対してユーロが1%上昇した場合その純利益への影響は9百万ユーロ(2022年12月31日現在は5百万ユーロ)のマイナス影響となるが、これは主に、保有する事業体の機能通貨以外の通貨建てのヘッジされていない営業資産及び負債に起因している。
為替リスク - 販売金融部門
販売金融部門は、適用している管理方針により、為替リスクに対するエクスポージャーは低く抑えられている。リファイナンスに関する中央管理体制に基づき、いかなるポジションも保有することはできず、トレーディングルームが、関連するすべてのフローをヘッジしている。複数通貨のキャッシュ・マネジメントに固有のキャッシュ・フローにおける時差に関連する為替についての残余の一時的なポジションは、依然として残っている可能性がある。それらは毎日監視され、同一のヘッジ方針が適用される。販売金融子会社は、かかる会社の現地通貨でリファイナンスを獲得することが義務づけられており、その結果リスクに晒されない。例外的に、数種の異なる通貨で販売金融活動又はリファイナンスが行われている子会社及び余剰資金の運用を現地通貨以外の通貨で行うことが許可されている子会社に対しては、上限が設けられている。
2023年12月31日現在、販売金融部門の連結外国為替ポジションは17.9百万ユーロであった。
25-B3. 金利リスク
2023年度のルノー・グループの金利リスク管理方針に重要な変更は行われていない。ルノー・グループの金利リスクに対するエクスポージャーは主に販売金融部門に関するものである。
金利リスク - 自動車部門
自動車部門の財務収益(純額)は、市場金利の変動リスクに晒されている。それは、余剰資金及び財務負債に、また、より少ない程度で資本に影響を与えるものである。
金利リスク管理方針は以下の原則を採用している。
・ 流動性準備金は、通常、変動金利による資金調達を用いて確立されている。自動車部門の利用可能な現金は、可能な限りルノーSAにより中央管理されており、ルノー・ファイナンスにより短期銀行預金及びマネー・マーケット・ファンドとして承認され、現金同等物としての分類基準に合致する投資信託に投資されている。
・ 自動車部門による長期投資については、通常、固定金利を適用している。
自動車部門の金利ヘッジ手段は、ヘッジ対象の負債により十分にカバーされた標準金利スワップであり、予想される非有効部分はない。
最後に、ルノー・ファイナンスでは、厳密に定めたリスク限度内で自ら金利取引を行なっており、ポジションはリアルタイムで監視及び評価されている。この裁定取引に伴うリスクは非常に限定されており、これによるルノー・グループの連結純利益への重大な影響はない。
金利リスク - 販売金融部門
全体の金利リスクは、変動する金利が将来の利ざや全体に与える影響を表している。販売金融部門の経営成績は、市場金利又は顧客預金に適用される金利の変動の影響を受ける可能性がある。販売金融部門の目的は、販売収益率を守るために、これらのリスクを可能な限り制限することである。
借入金のストラクチャーと貸出金のストラクチャーを正確に一致させることの難しさを考慮し、各子会社の金利ヘッジには限られた柔軟性が認められている。この柔軟性は、ルノー・グループが販売金融部門に対して課している制限の一部を各自が適用する中で、各子会社に課される感応度限度に反映され、財務委員会により確認される。
通貨、経営体及び資産ポートフォリオによる日次感応度の算出は、各事業体が割り当てられた限度額を確実に遵守するために使用される。この金利感応度の評価は、100ベーシスポイントの金利上昇が各事業体の貸借対照表項目の価値に与える影響を測定したものであり、すべての販売金融部門の事業体が同じ手法を用いている。感応度は、販売金融部門の連結範囲すべてにおける金利リスクの総括管理のために、各通貨及び各経営体(セントラル・リファイナンシング・オフィス、フランス及び外国の販売金融子会社)について毎日計算される。
制限に関する各経営体のポジションは毎日チェックされ、状況により必要とされる場合、子会社に対して、即時のヘッジ指示が出される。チェック結果は、販売金融部門の財務委員会に毎月報告され、そこでそのポジションがルノー・グループの財務政策及び現在の手続き上の指示を遵守していることが確認される。
販売金融部門の構造上の金利リスクの分析は、以下のとおり示している。
・ 販売金融子会社による顧客に対するほぼすべての貸付金は、固定金利で、期間は1~72ヶ月である。これらの貸付金は、同一のストラクチャーを有する固定金利の資金源によりヘッジされている。これらはマクロヘッジによりカバーされており、残余金利リスクのみが発生する。変動金利の資金調達を行っている子会社では、金利リスクは金利スワップを利用してマクロヘッジによりヘッジされている。
・ 販売金融部門のセントラル・リファイナンシング部の主な活動は、同部門の販売子会社のリファイナンスである。販売金融子会社により発行された与信残高は、固定金利の資金源(一部は金利スワップによりマイクロヘッジされている。)及び変動金利の資金源により裏付けされている。金利スワップの形式におけるマクロヘッジの取引は、持株会社のリファイナンスの感応度をルノー・グループにより設定された範囲(32百万ユーロ)以下に保っている。これらのマクロヘッジ取引は、変動金利の資金源及び/又はスワップのマイクロヘッジにより変動金利の資金源に転換される固定金利の資金源に関するものである。
ルノー・グループの金融商品の金利リスクに対する感応度分析
自動車部門及び販売金融部門は次のような金利リスクに晒されている。
・ 償却原価で表示される変動金利型金融商品に係る金利フローの変動(固定金利から変動金利にスワップした金融商品やストラクチャー商品を含む)
・ 公正価値で表示される固定金利型金融商品の公正価値の変動
・ デリバティブの公正価値の変動
影響の見積は、年度末の財政状態計算書に計上されている金融商品に金利を1年間100ベーシスポイント引上げて行う。
販売金融部門については、資本に影響するのは、利率を100ベーシスポイント上げた後のその他の包括利益項目を通じて公正価値で測定する金融資産として分類される固定金利型負債性金融商品及びキャッシュ・フロー・ヘッジ商品の公正価値の変動(損益の再分類前)であり、それ以外はすべて純利益に影響する。
事業部門別の金利に対する感応度の算定には部門間の貸付・借入も含まれる。
自動車部門については、金利リスクに晒される金融商品に対して利率を100ベーシスポイント高くすることによる純利益に対する影響は122.1百万ユーロの増加となる。資本は影響を受けない。
販売金融部門については、2023年度の金利リスクに対する感応度の合計は販売金融部門によって定められた上限よりも低かった(2023年12月31日現在は70百万ユーロ)。2023年12月31日現在、利率を100ベーシスポイント高くすることで純利益及び資本(税引前)に対して以下の影響をもたらす。
・ スイス・フラン建ての項目に対するプラス1.6百万ユーロ
・ モロッコ・ディルハム建ての項目に対するプラス1.2百万ユーロ
・ コロンビア・ペソ建ての項目に対するプラス1.2百万ユーロ
・ ユーロ建ての項目に対するマイナス1.5百万ユーロ
・ 英国ポンド建ての項目に対するマイナス3.2百万ユーロ
・ ポーランド・ズロチ建ての項目に対するマイナス4.1百万ユーロ
各通貨における感応度の絶対額合計は16.9百万ユーロに達した。
デリバティブの影響考慮後のルノー・グループの金融資産の固定利率・変動利率による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | |
| ヘッジ前金融資産:固定金利(a) | 699 | 479 | 2 | 218 | 594 | 106 | 1 | 487 |
| ヘッジ前金融資産:変動金利(a’) | 21,646 | 14,745 | 13 | 6,888 | 22,451 | 14,523 | 11 | 7,917 |
| ヘッジ前金融資産 | 22,345 | 15,224 | 15 | 7,106 | 23,045 | 14,629 | 12 | 8,404 |
| ヘッジ:変動金利/固定(b) | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ:固定金利/変動(b’) | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ後金融資産:固定金利 (a+b-b’) | 699 | 479 | 2 | 218 | 594 | 106 | 1 | 487 |
| ヘッジ後金融資産:変動金利 (a’+b’-b) | 21,646 | 14,745 | 13 | 6,888 | 22,451 | 14,523 | 11 | 7,917 |
| ヘッジ後金融資産 | 22,345 | 15,224 | 15 | 7,106 | 23,045 | 14,629 | 12 | 8,404 |
デリバティブの影響考慮後のルノー・グループの金融負債の固定利率・変動利率による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | |
| ヘッジ前金融負債:固定金利(a) | 38,063 | 9,576 | 19 | 28,468 | 32,583 | 12,046 | 7 | 20,530 |
| ヘッジ前金融負債:変動金利(a’) | 26,518 | 1,239 | 3 | 25,276 | 29,737 | 1,619 | 2 | 28,116 |
| ヘッジ前金融負債 | 64,581 | 10,815 | 22 | 53,744 | 62,320 | 13,665 | 9 | 48,646 |
| ヘッジ:変動金利/固定(b) | 50 | 50 | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ:固定金利/変動(b’) | 57 | 57 | - | - | 188 | 188 | - | - |
| ヘッジ | 107 | 107 | - | - | 188 | 188 | - | - |
| ヘッジ後金融負債:固定金利 (a+b-b’) | 38,056 | 9,569 | 19 | 28,468 | 32,395 | 11,858 | 7 | 20,530 |
| ヘッジ後金融負債:変動金利 (a’+b’-b) | 26,525 | 1,246 | 3 | 25,276 | 29,925 | 1,807 | 2 | 28,116 |
| ヘッジ後金融負債 | 64,581 | 10,815 | 22 | 53,744 | 62,320 | 13,665 | 9 | 48,646 |
25-B4. 株式リスク
ルノー・グループの株式リスクへのエクスポージャーは僅少なものとなっている。
25-B5. 商品リスク
商品リスクの管理
商品購入価格は突然かつ大幅に変動する可能性があり、必ずしも自動車販売価格に反映することはできない。このことから、ルノー・グループの仕入部門は、金融商品を用いて商品リスクを一部ヘッジする場合がある。こうしたヘッジは数量的、期間的及び価格的な制限を受ける。子会社であるルノー・ファイナンスは、厳密に定義されたリスク限度内で、独自に金属取引を行うことができる。そのポジションはリアルタイムで監視、評価されており、ヘッジとしての適格性はない。この活動は、ルノー・グループの連結業績に大きな影響を与えることはない。
2023年度において、ルノーSAのCEOが認可した制限の範囲で、ルノー・グループは卑金属及び貴金属のヘッジ取引を行った。
2023年12月31日現在継続中の取引は会計上キャッシュ・フロー・ヘッジとして分類されることから、ヘッジの有効な部分の範囲において、それらの公正価値の変動はその他の包括利益項目に含まれる。
金融商品の商品リスクに対する感応度分析
金融商品の商品リスクに対する会計上の感応度は、ルノー・グループの商品リスクに対する経済的エクスポージャーをヘッジするために使用されるデリバティブによって生じる。
ヘッジ手段としてのデリバティブとして指定されるデリバティブの商品価格が10%上昇すると、2023年12月31日現在でその他の包括利益項目に103百万ユーロのプラスの影響が発生することになる。
25-B6. 銀行カウンターパーティリスク及び顧客及びディーラー向け融資の信用リスク
自動車顧客債権に係る顧客信用リスク
連結除外につながる多くの債権の譲渡及び輸出債権に係るリスクの体系的なヘッジ化により、信用リスクに対する自動車部門のエクスポージャーは限定的である。非譲渡販売債権及び保証によりカバーされた債権は定期的にモニタリングされる。
販売金融部門による顧客、ディーラー及び約定に係る信用リスク
信用リスクは、失業率、企業倒産、債務返済コスト、売上高増加、家計可処分所得、ディーラーの収益性及び中古車の価格などのマクロ経済要因と密接に関連している。それは、販売金融部門の事業に大きな影響を与える。
販売金融部門は、高度な信用スコアリングシステムや外部データベースを活用して、個人及び企業顧客向けローンの質を評価している。また、ルノー・グループは社内格付制度を活用し、ディーラーへの融資を評価している。販売金融部門は、市況に応じて常にその受入方針を調整しているが、信用リスクの増大はそのリスク費用及び貸倒引当金を増加させることになる。販売金融部門は、価値が毀損した又はデフォルトした債権を回収するための詳細な手順を有しており、未払いの車両の回収及び販売の手配を行っている。しかしながら、信用供与、信用リスク監視、支払回収措置及び車両の回収の方針が、その財務成績及び財務状態に対する好ましくない影響を回避するために現在十分である、又は将来に渡って十分であるという保証はない。
信用リスクの増大は、リスク費用及び貸倒引当金を増加させることになり、販売金融部門の財務成績に直接的な影響を与えるほか、潜在的には自己資本にも影響を及ぼす。
銀行カウンターパーティリスク
ルノー・グループは、金融市場において、余剰資金の運用、為替リスク及び金利リスクの管理、並びに支払フローの管理等の業務を行っているため、銀行カウンターパーティリスクに晒されている。
ルノー・グループの企業に影響を与えるこの銀行カウンターパーティリスクは、自動車部門及び販売金融部門の両部門が完全に協調して管理している。これは主にカウンターパーティの長期信用格付と資本をベースとした社内格付制度に基づいている。この制度は銀行カウンターパーティリスクに晒されているすべてのルノー・グループ企業が利用している。
事業の性質上、深刻な銀行カウンターパーティリスクに晒されているルノー・グループの企業については、特定の手続に従い承認済みカウンターパーティ限度枠を遵守しているかどうか、日々監視している。ルノー・グループは、そのすべての銀行カウンターパーティを対象として、信用格付別に整理された月次連結報告書を作成する。この報告書には、金額、満期及び種類の制限についての遵守に関する詳細の分析並びに主なエクスポージャーのリストを記載する。
銀行カウンターパーティリスクを減らすために、預金の多くは広範なネットワークを持つ銀行で契約され、通常は90日未満の期間を有するものであり、それによりリスクの分散を図っている。新興国で発生する可能性のある不安定なマクロ経済状況が、その国の銀行システムに影響を与える可能性がある場合、ルノー・グループは、カウンターパーティリスクのモニタリングを強化させる行動計画を導入し、必要に応じてカウンターパーティ制限を調整する。各銀行グループに対するエクスポージャーは、自動車及び販売金融会社とともに連結ベースで毎月評価される。ルノー・グループの金融市場や銀行に係る業務には著しいリスク集中はない。
2023年度は、銀行カウンターパーティのデフォルトによる損失計上はなかった。投資ファンド(UCITS)の株式を通じてルノー・グループが負う銀行カウンターパーティリスクは、それらの商品に対する価値変動のリスクに織り込まれ、特定のルールを用いて監視される。
カウンターパーティリスクをカバーするために設定された減損及び引当金
| (単位:百万ユーロ) | 注 | 2022年 12月31日 現在 | 減損又は 減損、 純額 | 戻入 | その他の 変動及び 再分類 | 2023年 12月31日 現在 | |
| 適用済 | うち 未使用 残額 | ||||||
| 販売金融債権の減損 | 15 | (1,111) | (525) | 334 | 195 | (19) | (1,126) |
| 最終顧客向け融資の減損 | 15 | (1,063) | (482) | 306 | 170 | (19) | (1,088) |
| ディーラーシップ向け融資の減損 | 15 | (48) | (43) | 28 | 25 | - | (38) |
| 自動車部門の顧客債権の減損(1) | 16 | (801) | (19) | 49 | 26 | (8) | (753) |
| その他の債権の減損 | 17 | (6,367) | (25) | - | - | 1,151 | (5,241) |
| その他の金融資産の減損 | 22 | (28) | (5) | - | - | (22) | (55) |
| 引当金(約定) | 20 | 12 | 18 | (1) | (21) | - | 8 |
| カウンターパーティリスクのカバレッジ合計 | (8,295) | (556) | 382 | 200 | 1,102 | (7,167) | |
(1) 2023年12月31日現在のイランに関連する商事債権687百万ユーロを含む(2022年12月31日現在は686百万ユーロ)。
VI-キャッシュ・フロー及びその他の情報
注26-キャッシュ・フロー
26-A. 継続事業のその他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前)
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度(1) |
| 引当金の繰入、純額 | 398 | (311) |
| 販売金融債権の貸倒による影響、純額 | (4) | 93 |
| 資産処分による(益)損、純額 | 530 | (273) |
| その他の金融商品の公正価値の変動 | 12 | (28) |
| 実質有利子負債 | (88) | 181 |
| 繰延税金 | (321) | (37) |
| 当期税金 | 844 | 561 |
| その他 | 286 | 118 |
| その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 1,657 | 304 |
(1) 2022年の数値には、2023年のIFRS第17号「保険契約」の初度適用後の修正再表示が含まれる(注2-A)。
26-B. 継続事業の税引前運転資本の増減
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 棚卸資産純額の(増)減 | 266 | (1,368) |
| 債権の(増)減、純額 | 71 | (283) |
| その他の資産の(増)減 | (1,386) | (481) |
| 営業債務の増(減) | 62 | 1,752 |
| その他の負債の増(減) | 916 | 784 |
| 税引前運転資本の増(減) | (71) | 404 |
26-C. 継続事業の資本的支出
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 無形資産の購入 | (1,365) | (1,243) |
| 有形固定資産の購入(1) | (1,699) | (1,441) |
| 資産購入合計 | (3,064) | (2,684) |
| 支払繰延 | 114 | 44 |
| 資本的支出合計 | (2,950) | (2,640) |
(1) 資産計上したリース用資産及び使用権資産を除く。
注27-関連当事者
27-A. 取締役、幹部社員及びリーダーシップ・チームのメンバーの報酬
ボード・オブ・マネジメントとコーポレート・マネジメント・コミッティは2023年2月1日にリーダーシップ・チームに引き継がれた。2023年12月31日現在、リーダーシップ・チームのメンバーは18名である。
下表では、取締役会長、最高経営責任者、取締役及び幹部社員並びにリーダーシップ・チームのメンバーに支払われた報酬を報告している。金額は各役職の就任期間に応じて費用計上される。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 |
| 基本給 | 10.7 |
| 変動報酬 | 20.1 |
| 雇用者負担の社会保障税 | 19.8 |
| 補足年金及び退職補償金 | 5.5 |
| 約定補償金及びその他報酬項目 | 2.7 |
| 報酬合計(業績連動株式を除く) | 58.8 |
| 業績連動株式 | 6.1 |
| 会長及びリーダーシップ・チームのメンバーの報酬合計 | 64.9 |
2023年度の取締役報酬額の上限可能額は1.5百万ユーロ(2022年度は1.5百万ユーロ)であった。
27-B. ルノー・グループの関連会社への投資
ルノー・グループの日産及び持分法に基づき計上されるその他の会社への投資の詳細は注12及び注13-Aに記載されている。
27-C. フランス政府及び公的企業との取引
ルノー・グループは、その事業活動の一環として、フランス政府並びにUGAP、EDF、La Poste等の公的企業との取引を行っている。これらの取引は通常の市場価格で行われており、2023年度の売上高は345百万ユーロ(2022年度は211百万ユーロ)であり、また2023年12月31日現在、79百万ユーロの自動車顧客債権、106百万ユーロの販売金融債権を有しており、確定与信枠はなかった(2022年12月31日現在はそれぞれ、39百万ユーロ及び96百万ユーロ)。
27-D. 非連結支配会社との取引
一定数の支配会社は、連結財務諸表に対するその寄与が重要ではないとみなされるため、連結されていない(注17)。
100百万ユーロを超える売上及び/又は100百万ユーロを超える簿価を有する唯一の会社は、ルノー・グループの駐在者を管理するルノー・グローバル・マネジメントである。
2023年度、この会社に係るルノー・グループの費用は約79百万ユーロにのぼる(2022年度は89百万ユーロ)。
2023年12月31日現在のルノー・グループの財政状態計算書において、ルノー・グローバル・マネジメントとルノー・グループの間の取引残高は、主に、20百万ユーロの営業債権(2022年12月31日現在は75百万ユーロ)及び8百万ユーロの営業債務(2022年12月31日現在は25百万ユーロ)から構成されている。
注28-オフバランス約定債務並びに偶発資産及び偶発債務、差入担保資産及び担保受入資産
ルノーは、その事業活動の一環として一定数の約定債務を有しており、また、訴訟に関与していたり、又は競争及び自動車規制当局の調査を受けている。これらの状況に起因するいかなる債務も(年金債務及びその他の従業員給付、訴訟費用等に係る債務など)引当金によりカバーされている。オフバランス約定債務及び偶発債務を構成するその他のコミットメントの内訳は以下に示すとおりである(注28-A)。
ルノーは顧客からの約定(預託金、担保等)も取得しており、さらに金融機関の与信枠も利用可能である(注28-B)。
28-A. オフバランス約定債務及び偶発債務並びに差入担保資産
28-A1. 通常取引
ルノー・グループは以下の金額について約定債務を負っている。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 販売金融部門による差入担保資産(1) | 9,166 | 9,710 |
| 顧客に供与した与信枠(2) - 販売金融部門 | 3,092 | 4,208 |
| 販売金融部門による金融保証(3) | 279 | 305 |
| その他の金融保証(4) | 676 | 425 |
| 供給契約に関連する約定(5) | 3,505 | 3,889 |
| グリーン・エネルギー契約に関する約定(6) | 682 | 391 |
| 投資の確定注文 | 1,278 | 1,126 |
| リース取引に係る約定債務(7) | 151 | 97 |
| その他の与信枠 | 24 | 354 |
| その他の約定(8) | 1,017 | 993 |
| その他の差入担保資産 | 60 | 43 |
(1) 販売金融部門による流動性準備金管理の保証としての担保資産については注28-A4に記載されている。
(2) 販売金融部門が顧客に供与した与信枠は、主に期末後1年未満の間にキャッシュ・アウトフローを生じさせる。
(3) 販売金融部門による金融保証は、期末後5年の間に279百万ユーロのキャッシュ・アウトフローを生じさせる。
(4) その他の金融保証は、主に行政に関するものである。
(5) これらの約定には、ルノー・グループが回収及び支払のために約定を確定する場合のサプライヤーに対する最低支払債務が含まれている。2023年度の主要な新規約定は、電気自動車向けバッテリーの供給の確保を目的とするものである。
(6) これらの約定は、脱炭素化計画に関連してルノー・グループが締結したグリーン電力供給契約を含む。
(7) リース取引に係る約定債務は、締結されたが、期末においてはまだ効力が発生しておらず、仕掛資産として財政状態計算書に含めることができないリース、IFRS第16号の適用範囲外のリース及びIFRS第16号で規定されている会計処理が適用除外となるリースに関連する約定債務で構成される(注2-L)。
(8) その他の約定は、ソフトウェア定義自動車向けデジタル・アーキテクチャの設計、生産に向けた新たなパートナーシップの一環として締結された契約における約定、ルノー・グループのデジタル化の加速に関する約定、及び株式引受に関する約定を含む。
複数年にわたる供給約定は、2023年度末から16年間にわたってキャッシュ・アウトフローを増加させる。1年以内の支払債務の最大額は、2023年12月31日現在244百万ユーロ(2022年12月31日現在は485百万ユーロ)である。2023年12月31日現在の取消不能の約定は、基本的に電気自動車向け原材料及びバッテリーの供給を確保するために行われたものである。
28-A2. 偶発債務
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に税務調査を受けている。税務調整として認められた金額は引当金として財務諸表に計上される。異議申立中の追徴税額についても、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクを考慮して状況に応じて計上している。税金負債は、税金の算定に関する不確実性が存在する場合、引当金として計上している。
2019年12月19日、ルノーsasは、2016年の移転価格の税額再評価についての通知を受領し、また2021年6月24日には、2017年及び2018年についての追加通知を受領した。2022年12月、フランスの税務当局は、2019年から2020年までの期間を対象とする追加調査に関する2019年度の税額再評価案を発行した。2023年7月、フランスの税務当局は、2019年から2020年までの期間を対象とする追加調査に関する2020年度の税額再評価案を発行した。ルノー・グループは、これらの通知のうち最も重要な金額に異議を申し立てており、本件に関連して、2023年12月31日現在(及び2022年12月31日現在)の財務諸表には引当金を計上していない。
RESA(ルノー・エスパニャSA)は、2020年の終わり頃、2013年から2016年までに関する213百万ユーロの移転価格の税額再評価について通知を受け、また2023年6月には2017年及び2019年に関する84百万ユーロの移転価格の税額再評価について通知を受けた。ルノー・グループは、訴訟で勝利する可能性が高いと考えているため、この通知に関連する引当金は計上されていない。2021年には、フランス及びスペイン間の和解に向けた手続が開始された。スペインの税務当局に213百万ユーロの預け金が支払われ(2020年度に135百万ユーロ、2021年度に78百万ユーロ)、長期金融資産で認識された。
ルノー・グループによる子会社や事業の売却には、通常、売却先企業に対する表明保証が伴う。2023年12月31日現在、ルノー・グループはこれらの取引に関連する重要なリスクを認識していない。
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に当局による調査を受けている。その財務上の帰結を受け入れる場合、それらは引当金として財務諸表に計上される。異議申立がなされている場合、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクの見積額に基づき状況に応じて計上している。
2023年12月31日現在、競争及び自動車規制当局により進められている主な調査は、違法な協定及びヨーロッパにおける自動車の排ガスレベルに関する調査である。
フランスで継続中であり、パリ検察庁の要請により2017年1月12日に正式な法的調査が開始された「排出ガス」問題において、ルノーsasは2021年6月8日に正式に不正に関する調査を受けた。
2021年7月、ルノー・グループは、訴訟期間中の出頭を保証し、一切の損害賠償金及び罰金の支払いを補填するために、20百万ユーロ(貸借対照表に含まれる)の保証金を支払った。また、2021年10月8日には、特定された不利益に対する賠償を補填するために、60百万ユーロの銀行保証を発行した。ルノー・グループは、違反を犯したことを否認している。ルノー・グループの車両はすべて、常に適用される法律及び規制に基づいて型式認証を受けている。これら進行中の訴訟における次の段階の潜在的な結果は、信頼性をもって見積ることができず、また、2023年12月31日現在(並びに2022年及び2021年12月31日現在)、本件に関する引当金は計上されていない。
ルノー・グループの販売台数は、主に欧州連合において、また、特に英国、韓国、ブラジル及びインドにおいても、CO2排出量の規制の対象となっている。
2020年、2021年及び2022年、アライアンスのメンバーであるルノー、日産及び三菱自動車の3社は、欧州連合のCAFE(企業平均燃費)目標をプールする協定に署名した。関係当局に支払う潜在的なコンプライアンス違反の罰金は、アライアンスの自動車メーカー3社で形成されたグループの水準で決定される。ルノーは、2023年12月31日現在(及び2022年12月31日現在)、EUのCAFE規則に関する引当金を計上していない。
韓国では、2023年のCAFEの罰金に対して4百万ユーロ(2022年は10百万ユーロ)の引当金が計上され、2019年から2023年までの引当金合計は47百万ユーロに増加した。
さらに、ルノー・グループ各社は、主に土壌及び地下水の汚染に関して適用される規制の対象となる。これらの規制は所在国によって様々である。関連する環境負債の一部は潜在的であり、活動が停止されるか事業所が閉鎖された場合にのみ計上される。債務の額を確度をもって決定することが難しいこともある。引当金は期末における法的又は推定的債務に相当する負債にのみ計上され、合理的な確実性をもって見積もられる。
ルノー・グループは、リサイクル取引の実務的な組織が定義されている場合には、規制要件に基づく製品リサイクルに関する規定を設けている。廃棄物と闘い、循環型経済を推進するためのフランスの2020年2月10日付「AGEC」法は、廃棄物管理に関する産業事業者の法的責任の拡大を目的としている。ルノー・グループは、フランスの道路上のルノー車を対象とするすべてのリサイクル義務に応えるため、使用済み自動車(ELV)の管理に関する個々のシステムの運用の認定を申請しており、それらの義務が過大な負担を伴うかを検討している。
2022年3月15日、欧州委員会は、いくつかのEU加盟国に所在し、自動車セクターで活動する企業や団体の敷地において調査を実施した。これと並行して、欧州委員会は、自動車セクターで活動するいくつかの企業に正式な情報請求を送付した。本調査は、使用済みの自動車及びバン(ELV)の回収、処理、再生に関する反競争的共謀の可能性に関するものであり、特に(ⅰ)ELVの回収・処理・再生業者の報酬、及び(ⅱ)ELVのリサイクル可能性又は再生可能性に関するデータの広告物への使用に関するものである。
ルノーは、2022年3月15日に訪問を受けた企業の一つである。これと並行して、ルノーは、同様の行為について調査している英国競争・市場庁(CMA)から情報提供の要請を受けている。ルノーは、欧州委員会及びCMAからの情報提供の要請に対応している。
進行中の調査の潜在的影響は現段階では信頼性をもって見積ることができず、2023年12月31日現在、本件に関連する引当金は計上されていない。
28-A3. 株式購入約定
ルノー・グループが少数株主に対して、完全連結会社へのその投資分を売却するためにプットオプションを付与する場合、かかるオプションに相当する負債が計上され、資本-非支配株主持分は減少する。
ルノー・グループが付与した少数株主に対するプットオプションは、バンコ・RCI・ブラジルSA、ロンボ・コンパニア・フィナンシェラ、RCI・コロンビアSA及びRCI・フィナンシャル・サービシーズs.r.o.に関するものである。財務諸表への影響は注18-Hで説明している。
トルコのオヤックとの間で2018年度にパートナーシップ契約が締結されたが、その契約は、一定の条件に従うことを条件として、ルノーsasに対してオヤックが有するオヤック・ルノー株式を購入する権利(コール)及びルノーsasが有するマイス(MAIS)株式を売却する権利(プット)を与え、また、オヤックに対してオヤックが有するオヤック・ルノー株式を売却する権利(プット)及びルノーsasが有するマイス(MSAIS)株式を購入する権利(コール)を与える非支配投資についての完全に対称的なプットオプション及びコールオプションを含む。このプットオプションの行使価格は、行使された場合、行使日に指名される3名の独立した専門家により決定される。この契約の分析によって、ルノー・グループが拒否できずにオヤックがプットオプションを行使することにつながり得るようなルノー・グループが管理できない状況は特定されなかった。従って、2023年12月31日及び2022年12月31日現在、これらのオプションに関連して負債は認識されていない。
28-A4. 流動性準備金管理の保証としての担保資産
販売金融部門は、流動性準備金管理のため、欧州中央銀行(ECB)及びイングランド銀行(BOE)の金融政策オペレーションを利用することができる。
欧州中央銀行の金融政策オペレーションの恩恵を受けるため、販売金融部門は、2023年12月31日現在、フランス銀行に対し(フランスの中央担保管理システムである3G(Gestion Globale des Garanties、保証のグローバル管理)システムに基づき)帳簿価額8,252百万ユーロの資産の形で担保を差し入れている(2022年12月31日現在は8,907百万ユーロ)。かかる資産の内訳は、証券化商品発行ビークルの株式7,072百万ユーロ及び販売金融債権1,180百万ユーロである(2022年12月31日現在は証券化商品発行ビークルの株式7,647百万ユーロ及び販売金融債権1,260百万ユーロ)。これらの担保に対してフランス銀行により提供された資金は2023年12月31日現在1,850百万ユーロに達した(2022年12月31日現在は3,250百万ユーロ)。イングランド銀行の金融政策オペレーションの恩恵を受けるため、販売金融部門は、イングランド銀行のTFSME(中小企業のためのターム・ファンディング・スキーム)に対し、自己保有証券化プログラムと社債からなる帳簿価額795百万ポンド(914百万ユーロ)の資産の形で担保を差し入れている。これらの担保に対してイングランド銀行から受けた資金は2023年12月31日現在471百万ユーロに達した。フランス銀行及びイングランド銀行に対して担保として提供された資産はすべて、引き続き貸借対照表に計上されている。
28-B. ルノー・グループが取得しているオフバランス約定、偶発資産及び担保受入資産
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 販売金融部門が取得している買戻し約定(1) | 9,723 | 6,506 |
| 取得している金融保証 | 3,871 | 3,390 |
| 販売金融部門を含む(2) | 3,593 | 3,250 |
| 担保受入資産 | 2,822 | 2,811 |
| 販売金融部門を含む(2) | 2,757 | 2,736 |
| 取得しているその他の約定 | 98 | 162 |
(1) 日産及びその他の企業がリース満了時にリース用車両を買い戻すためにディーラーシップの売却に対して販売金融部門が取得している約定。
(2) 販売金融部門は、新車や中古車の販売金融業務において、2023年12月31日現在顧客から3,593百万ユーロの金融保証及び2,757百万ユーロの顧客による差入担保資産を取得している(2022年12月31日現在はそれぞれ3,250百万ユーロ及び2,736百万ユーロ)(注15-E)。
確定与信枠に関して取得しているオフバランス約定については注25-B1に記すとおりである。
取得している約定 - 株式購入オプション
ルノー・グループは、2023年までにワイロットへの持分を70%に増加させ、同社の支配を獲得するコールオプションを有していた(注3)。自動車部門を超えて収益を多角化させることが必要となるワイロットの開発見通しに鑑み、その資金調達戦略が定義された時点で、両当事者はこのコールオプションを一時的に停止することに同意した。
ルノー・グループは、ベルコールに対して、同社の支配を獲得することなく、同社の将来的な増資を引き受けるデリバティブ商品を保有している。かかる約定に関連して負債は認識されていない。
ルノー・グループによるルノー・ロシア及びアフトワズ・グループの持分売却に関する契約は、2022年5月15日に締結されたが、これによりルノー・グループは、2024年、2026年及び2028年の5月15日から90日間(計3回)行使可能な、ラーダ・オート・ホールディング(アフトワズの親会社)の持分を買い戻すオプションを取得している。当該オプションの行使価額は1ルーブルであり、さらにルノー・グループによるアフトワズへの4年間にわたる現金拠出を行う旨の約定も含まれており、その金額は、ロシア政府から受領した払戻不能の助成金、アフトワズの資産及び/又は資本金に対する現金拠出、並びにルノーがアフトワズの持分を売却した日から払い戻しオプションを行使する日までにIFRSに基づき算定されたアフトワズ・グループの累積利益の総額を参考にルノー・グループの裁量により決定される。
当該拠出の金額は、ルノー・グループが取得した所有持分(51%から67.69%の間)を決定する。400百万ユーロの拠出が、ルノー・グループに51%の持分を自動的にもたらすことになる。
2023年12月31日現在(2022年12月31日現在と同様)、当該オプションに相当するデリバティブの価値はゼロである。
注29-後発事象
モビライズ・リース& Co(モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの子会社)によるモビリティ・コンセプト及びマインオート(ドイツの主要な自動車リース会社であるマインオート・グループの2部門)の取得は、2024年1月2日に完了した。この取引の目的は、ドイツにおける長期リース商品の成長と展開を加速させることである。
注30-連結会社
30-A. 完全連結会社(子会社)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2023年 12月31日 現在 | 2022年 12月31日 現在 |
| Renault SA | フランス | 親会社 | 親会社 |
| 自動車部門 | |||
| フランス | |||
| Renault sas | フランス | 100 | 100 |
| Alpine Racing sas | フランス | 100 | 100 |
| Alpine Cars(1) | フランス | 100 | 100 |
| Ampere Cléon | フランス | 100 | 100 |
| Ampere Electricity | フランス | 100 | 100 |
| Ampere Holding(1) | フランス | 100 | - |
| Ampere sas(1) | フランス | 100 | - |
| Ampere Software Technology | フランス | 100 | 100 |
| Auto Châssis International (ACI Le Mans) | フランス | 100 | 100 |
| ACI Villeurbanne | フランス | 100 | 100 |
| Ingénierie de la Division des Véhicules Electriques (IDVE)(2) | フランス | - | 100 |
| Ingénierie de la Division des Véhicules Utilitaires (IDVU) | フランス | 100 | 100 |
| Manufacture Alpine Dieppe Jean Rédélé | フランス | 100 | 100 |
| Maubeuge Construction Automobile (MCA)(2) | フランス | - | 100 |
| Mobilize Ventures | フランス | 100 | 100 |
| Qstomize(1) | フランス | 100 | 100 |
| ReKnow University | フランス | 100 | 100 |
| Renault Développement Industriel et Commercial (RDIC) | フランス | 100 | 100 |
| Renault Digital(1) | フランス | 100 | 100 |
| Renault DREAM (RDREAM) | フランス | 100 | 100 |
| Renault Retail Group及び子会社 | フランス | 100 | 100 |
| Renault Samara (France)(2) | フランス | - | 100 |
| Société Immobilière pour l'Automobile (SCIA) | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière de Construction Française pour l'Automobile et la | |||
| Mécanique (SICOFRAM)及び子会社 | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilère d'Epône | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière Renault Habitation (SIRHA) | フランス | 100 | 100 |
| Sci Plateau de Guyancourt | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Douai(2) | フランス | - | 100 |
| SNC Renault Flins | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Sandouville | フランス | 100 | 100 |
| Société de Transmissions Automatiques (STA)(2) | フランス | - | 100 |
| Société de véhicules Automobiles de Batilly (SOVAB) | フランス | 100 | 100 |
| SODICAM 2 | フランス | 100 | 100 |
| Sofrastock International | フランス | 100 | 100 |
| Technologie et Exploitation Informatique (TEI)(2) | フランス | - | 100 |
| The Future is NEUTRAL (ex. Renault Environnement) | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| Renault Deutschland AG及び子会社 | ドイツ | 100 | 100 |
| Renault Österreich GmbH | オーストリア | 100 | 100 |
| Renault Belgique Luxembourg | ベルギー | 100 | 100 |
| Renault Industrie Belgique (RIB) | ベルギー | 100 | 100 |
| Renault Nissan Bulgaria EAD(2) | ブルガリア | - | 100 |
| Horse Powertrain Solutions, S.L. | スペイン | 100 | 100 |
| Horse Powertrain Spain, S.L. | スペイン | 100 | 100 |
| Qstomize Espana, S.L.(1) | スペイン | 100 | 100 |
| Renault España Comercial SA (RECSA)及び子会社 | スペイン | 100 | 100 |
| Renault España SA | スペイン | 100 | 100 |
| Renault Irlande(2) | アイルランド | - | 100 |
| Renault Italia | イタリア | 100 | 100 |
| Motor Reinsurance Company | ルクセンブルク | 100 | 100 |
| Renault Group b.v. | オランダ | 100 | 100 |
| Renault Nederland | オランダ | 100 | 100 |
| Renault Polska | ポーランド | 100 | 100 |
| Renault Portugal | ポルトガル | 100 | 100 |
| West Horse Powertrain Portugal | ポルトガル | 100 | 100 |
| Renault Ceska republica | チェコ共和国 | 100 | 100 |
| Grigny UK Ltd | 英国 | 100 | 100 |
| Alpine Racing Ltd. | 英国 | 76 | 100 |
| Renault UK及び子会社 | 英国 | 100 | 100 |
| Automobile Dacia | ルーマニア | 99 | 99 |
| Horse Romania SA. | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Commercial Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Technologie Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Slovensko Spol. S Ro | スロバキア | 100 | 100 |
| Renault Tech Novo Mesto d.o.o.(1) | スロベニア | 100 | 100 |
| Revoz D.d. | スロベニア | 100 | 100 |
| Renault Finance | スイス | 100 | 100 |
| Renault Suisse SA | スイス | 100 | 100 |
| アフリカ及び中東 | |||
| Renault Algérie Spa | アルジェリア | 100 | 100 |
| Renault Commerce Maroc | モロッコ | 80 | 80 |
| Renault Maroc Services | モロッコ | 100 | 100 |
| Renault Tanger Exploitation | モロッコ | 100 | 100 |
| Renault Tanger Méditerranée | モロッコ | 100 | 100 |
| Société Marocaine de Construction Automobile (SOMACA) | モロッコ | 98 | 98 |
| アメリカ | |||
| Horse Argentina SA | アルゼンチン | 100 | 100 |
| Renault Argentina SA及び子会社 | アルゼンチン | 100 | 100 |
| Horse Brasil SA(1) | ブラジル | 98 | - |
| Renault do Brasil Comercio e Participacoes Ltda. | ブラジル | 100 | 100 |
| Renault Do Brasil SA | ブラジル | 100 | 100 |
| Horse Chile SpA | チリ | 100 | 100 |
| Renault Centro de Servicios Compartidos sas(2) | コロンビア | - | 100 |
| Sociedad de Fabricación de Automotores SA (SOFASA) | コロンビア | 100 | 100 |
| Renault México SA de CV | メキシコ | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| Vehicule Distributors Australia Pty Ltd.(2) | オーストラリア | - | 100 |
| Jiangxi Jianling Group Electric Vehicule Co., Ltd.(2) | 中国 | - | 50 |
| Jiangxi Jianling Group Electric Vehicule Sales Co., Ltd.(2) | 中国 | - | 50 |
| Kunming Furui Electric Vehicles Sales Service Co., Ltd.(2) | 中国 | - | 50 |
| Renault Beijing Automotive Co., Ltd. | 中国 | 100 | 100 |
| Renault Korea Motors Co., Ltd | 韓国 | 53 | 53 |
| Renault India Private Ltd. | インド | 100 | 100 |
| Renault Treasury Services Pte. Ltd. | シンガポール | 100 | 100 |
| ユーラシア | |||
| Oyak Horse A.S.(1) | トルコ | 52 | - |
| Oyak Renault Otomobil Fabrikalari | トルコ | 52 | 52 |
| Renault Group Otomotiv | トルコ | 100 | 100 |
| Renault Ukraine | ウクライナ | 100 | 100 |
| 販売金融部門 | |||
| フランス | |||
| Bipi Mobility France | フランス | 100 | 100 |
| Diac SA | フランス | 100 | 100 |
| Diac Location SA | フランス | 100 | 100 |
| Mobilize Insurance sas(1) | フランス | 100 | - |
| Mobilize Lease&Co sas(1) | フランス | 100 | - |
| RCI Banque SA | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| Bipi Mobility Germany GmbH(1) | ドイツ | 100 | - |
| RCI Versicherungs-Service GmbH | ドイツ | 100 | 100 |
| RCI Financial Services SA | ベルギー | 100 | 100 |
| Autofin SA | ベルギー | 100 | 100 |
| Bipi Mobility SL | スペイン | 100 | 100 |
| Overlease SA | スペイン | 100 | 100 |
| RCI ZRT | ハンガリー | 100 | 100 |
| Bipi Mobility Italy S.R.L | イタリア | 100 | 100 |
| ES Mobility S.R.L. | イタリア | 100 | 100 |
| RCI Insurance Ltd | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Life Ltd | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Services LTD | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Usluge d.o.o | クロアチア | 100 | 100 |
| RCI Financial Services b.v. | オランダ | 100 | 100 |
| Bipi Mobility Netherlands B.V. | オランダ | 100 | 100 |
| RCI Leasing Polska Sp. z.o.o. | ポーランド | 100 | 100 |
| RCI Gest Seguros - Mediadores de Seguros, Lda | ポルトガル | 100 | 100 |
| RCICOM, SA | ポルトガル | 100 | 100 |
| RCI Finance SK S.r.O. | スロバキア | 100 | 100 |
| RCI Finance CZ, s.r.o. | チェコ共和国 | 100 | 100 |
| RCI Financial Services s.r.o. | チェコ共和国 | 50 | 50 |
| RCI Lizing d.o.o. | スロベニア | 100 | 100 |
| RCI Broker De Asigurare | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Finantare Romania S.r.L. | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Leasing Romania IFN SA | ルーマニア | 100 | 100 |
| Mobilize Lease & Co Ltd(1) | 英国 | 85 | - |
| RCI Financial Services Ltd | 英国 | 100 | 100 |
| RCI Bank UK Limited | 英国 | 100 | 100 |
| Bipi Mobility UK Limited | 英国 | 100 | 100 |
| RCI Finance SA | スイス | 100 | 100 |
| アフリカ及び中東 | |||
| RCI Finance Maroc | モロッコ | 100 | 100 |
| RDFM S.A.R.L. | モロッコ | 100 | 100 |
| アメリカ | |||
| Courtage SA | アルゼンチン | 100 | 100 |
| Rombo Compania Financiera SA | アルゼンチン | 60 | 60 |
| Administradora de Consorcio RCI Brasil Ltda | ブラジル | 100 | 100 |
| Banco RCI Brasil SA | ブラジル | 60 | 60 |
| RCI Brasil Servicios e Participaçoes Ltda | ブラジル | 100 | 100 |
| Corretora de Seguros RCI do Brasil SA | ブラジル | 100 | 100 |
| RCI Colombia, SA Compania de Financiamento | コロンビア | 51 | 51 |
| RCI Servicios Colombia SA | コロンビア | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| RCI Financial Services Korea CO, Ltd. | 韓国 | 100 | 100 |
| RCI Insurance Service Korea Co, Ltd. | 韓国 | 100 | 100 |
| ユーラシア | |||
| LLC RNL LEASING(2) | ロシア | - | 100 |
| モビリティサービス部門 | |||
| フランス | |||
| Elto Holding | フランス | 100 | 100 |
| Glide.io | フランス | 100 | 100 |
| Renault Mobility As an Industry | フランス | 100 | 100 |
| Karhoo (France) sas | フランス | 93 | 93 |
| GareConnect | フランス | 93 | 93 |
| ヨーロッパ | |||
| Elto DACH GmbH | ドイツ | 51 | 51 |
| Elto BeLux | ベルギー | 51 | 51 |
| Elto Iberia Sociedad Limitada | スペイン | 60 | 60 |
| Coolnagour Limited t/a iCabbi | アイルランド | 100 | 100 |
| Taxi Alliance Software Ltd.(1) | アイルランド | 96 | 97 |
| Javelin Payments Limited IRL | アイルランド | 100 | - |
| Elto Italy S.r.l. | イタリア | 100 | 100 |
| Coolnagour UK Limited | 英国 | 98 | 100 |
| Elto UK | 英国 | 100 | 100 |
| Javelin Payments UK Limited | 英国 | 100 | - |
| Flit Technologies Ltd.(1) | 英国 | 93 | 93 |
| SCT Systems Limited t/a DiSC | 英国 | 100 | 100 |
| Karhoo Europe UK Ltd | 英国 | 93 | 93 |
| Como Urban Mobility Ltd | 英国 | 47 | 47 |
| Flit Technologies Poland SP. Z O.O. | 英国 | 93 | 93 |
| Car Sharing Mobility Services SL (Zity) | スペイン | 100 | 50 |
| アメリカ | |||
| Original Software LTDA | ブラジル | 100 | 100 |
| iCabbi Canada, Incorporation | カナダ | 100 | 100 |
| iCabbi USA, Incorporation | 米国 | 100 | 100 |
| Karhoo Americas Inc | 米国 | 93 | 93 |
| アジア太平洋 | |||
| iCabbi Australia PTY LTD | オーストラリア | 100 | 100 |
(1) 2023年度に初めて連結された会社(注3-A)。
(2) 2023年度に売却又は合併され連結範囲から除外された会社。
30-B. 貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づく連結会社(共同支配事業)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2023年 12月31日 現在 | 2022年 12月31日 現在 |
| Renault Nissan Technology & Business Center India Private Limited (RNTBCI) (1) | インド | 67 | 67 |
(1) 当グループはインドの会社であるRNTBCIの議決権の50%を保有している。
30-C. 持分法適用会社(関連会社及び共同支配企業)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2023年 12月31日 現在 | 2022年 12月31日 現在 |
| 自動車部門 | |||
| Renault Algérie Production | アルジェリア | 49 | 49 |
| Mobility Trader Holding Gmbh | ドイツ | 1 | 3 |
| ToKai 2 GmbH | ドイツ | 15 | 15 |
| EGT New Energy Automotive Co, Ltd. | 中国 | 25 | 25 |
| Renault Brilliance Jinbei Automotives Company Ltd. | 中国 | 49 | 49 |
| Boone Comenor Metalimpex | フランス | 33 | 33 |
| HyVia | フランス | 50 | 50 |
| Indra Investissements sas | フランス | 50 | 50 |
| ToKai 1(1) | フランス | 15 | 15 |
| Verkor | フランス | 19 | 24 |
| Whylot | フランス | 21 | 21 |
| Minth ElectriCity Technology | フランス | 30 | - |
| Renault Nissan Automotive India Private Limited | インド | 30 | 30 |
| Groupe Nissan | 日本 | 41 | 44 |
| Beyonca HK Limited | 香港 | 14 | 14 |
| Alliance Ventures B.V. | オランダ | 40 | 40 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis AS (MAIS) | トルコ | 49 | 49 |
| 販売金融部門 | |||
| Mobility Trader Holding Gmbh | ドイツ | 7 | 5 |
| Renault Crédit Car SA | ベルギー | 50 | 50 |
| Nissan Renault Financial Services India Private Limited | インド | 30 | 30 |
| RN SF b.v. | オランダ | 50 | 50 |
| Bank Austria Renault Nissan b.v. | オランダ | 30 | 30 |
| Select Vehicle Group Holdings Limited(1) | 英国 | 37 | - |
| RN Bank(2) | ロシア | - | 30 |
| ORFIN Finansman Anonim Sirketi | トルコ | 50 | 50 |
| モビリティサービス部門 | |||
| Elto France | フランス | 40 | 40 |
(1) 2023年度に初めて連結された会社(注3-A)。
(2) 2023年度に売却され連結範囲から除外された会社。
フランスの会計基準当局(Autorité des Normes Comptables)による2016年12月2日の規則2016-09の適用により、ルノー・グループは、2022年度のユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントの公表日以降、ルノー・グループのウェブサイト(group.renault.com)上の「Finance」ページの「Documents & Presentations」セクションで以下の情報を第三者に開示する。
- 連結会社の完全なリスト
- 以下のような「非連結投資」に分類される会社のリスト
- ルノーによって単独で支配されていない会社に対する投資(固定金融資産に含まれる。)(注22)
- ルノーによって単独で支配されている非連結会社に対する投資(その他の流動資産として分類される。)(注17)
(2) 個別財務諸表
損益計算書
| 2023年度 | 2022年度 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |
| 営業利益 | 60 | 98 | ||
| 営業費用 | (39) | (64) | (55) | (90) |
| 営業引当金の繰入及び戻入 | (68) | (111) | (13) | (21) |
| 営業費用、純額 | (47) | (77) | (68) | (111) |
| 投資関連収益 | 1,833 | 2,992 | 558 | 911 |
| 投資関連引当金の繰入及び戻入 | ||||
| 投資関連収益及び費用(注3.1) | 1,833 | 2,992 | 558 | 911 |
| 為替差益 | 3 | 5 | 4 | 7 |
| 為替差損 | (3) | (5) | (1) | (2) |
| 為替リスク引当金の繰入及び戻入 | ||||
| 為替差損益(注3.2) | ‐ | ‐ | 3 | 5 |
| 受取利息及び類似収益 | 1 | 2 | 1 | 2 |
| 支払利息及び類似費用 | (1,025) | (1,673) | (267) | (436) |
| 引当金戻入及び費用振替 | ||||
| 減価償却費、償却費及び引当金 | (3) | (5) | (11) | (18) |
| その他の財務収益及び費用(注3.3) | (1,027) | (1,677) | (277) | (452) |
| 財務収益、純額 | 806 | 1,316 | 284 | 464 |
| 特別損益項目を除く税引前経常利益 | 759 | 1,239 | 216 | 353 |
| 特別損益項目、純額(注3.4) | 12 | 20 | ‐ | ‐ |
| 法人所得税(注3.5) | 155 | 253 | 148 | 242 |
| 当期純利益 | 926 | 1,512 | 364 | 594 |
貸借対照表-資産
| 2023年度 | 2022年度 | |||||||
| 総額 | 減価償却費、償却費及び引当金 | 純額 | 純額 | |||||
| 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | |
| ユーロ | ユーロ | ユーロ | ユーロ | |||||
| 持分法で表示される投資(注4.1) | 9,290 | 15,166 | 9,290 | 15,166 | 8,020 | 13,093 | ||
| その他の投資(注4.2) | 5,573 | 9,098 | 5,573 | 9,098 | 6,229 | 10,169 | ||
| 子会社及び関連会社に対する債権(注4.3) | 19,062 | 31,119 | ‐ | ‐ | 19,062 | 31,119 | 19,350 | 31,589 |
| 金融資産 | 33,925 | 55,383 | ‐ | ‐ | 33,925 | 55,383 | 33,598 | 54,849 |
| 固定資産合計 | 33,925 | 55,383 | ‐ | ‐ | 33,925 | 55,383 | 33,598 | 54,849 |
| 債権(注4.5) | 506 | 826 | ‐ | ‐ | 506 | 826 | 331 | 540 |
| 市場性ある有価証券(注4.4) | 175 | 286 | 1 | 2 | 174 | 284 | 166 | 271 |
| 金融商品の未実現収益 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 10 | 16 | ||
| 現金及び現金同等物 | 91 | 149 | 91 | 149 | 77 | 126 | ||
| その他の資産(注4.5) | 408 | 666 | 408 | 666 | 353 | 576 | ||
| 資産合計 | 35,105 | 57,309 | 1 | 2 | 35,104 | 57,307 | 34,535 | 56,378 |
貸借対照表-株主資本及び負債
| 2023年度 | 2022年度 | |||
| 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | |
| ユーロ | ユーロ | |||
| 資本金 | 1,127 | 1,840 | 1,127 | 1,840 |
| 資本剰余金 | 4,782 | 7,807 | 4,782 | 7,807 |
| 持分法による評価差額(注4.1) | 3,420 | 5,583 | 2,204 | 3,598 |
| 法定及び規制準備金 | 113 | 184 | 113 | 184 |
| 利益剰余金 | 9,937 | 16,222 | 9,647 | 15,749 |
| 当期純利益 | 926 | 1,512 | 364 | 594 |
| 株主資本(注5.1) | 20,305 | 33,148 | 18,236 | 29,770 |
| 永久劣後証券(注5.2) | 130 | 212 | 130 | 212 |
| リスク引当金及び負債(注5.3) | 169 | 276 | 193 | 315 |
| 社債 | 8,624 | 14,079 | 10,004 | 16,332 |
| 金融機関からの借入 | 396 | 646 | 1,402 | 2,289 |
| その他の借入及び金融負債 | 4,509 | 7,361 | 3,848 | 6,282 |
| 金融負債及び借入(注5.4) | 13,529 | 22,086 | 15,254 | 24,902 |
| その他負債(注5.5) | 631 | 1,030 | 591 | 965 |
| 金融商品の未実現利益(注5.6) | (5) | (8) | ||
| 繰延収益(注5.7) | 345 | 563 | 131 | 214 |
| 株主資本及び負債合計 | 35,104 | 57,307 | 34,535 | 56,378 |
キャッシュ・フロー計算書
| 2023年度 | 2022年度 | |||
| 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | |
| ユーロ | ユーロ | |||
| キャッシュ・フロー(注7.1) | 754 | 1,231 | 366 | 597 |
| 必要運転資本の変動 | (73) | (119) | (100) | (163) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 681 | 1,112 | 267 | 436 |
| その他の持分の純減少/(増加) | 765 | 1,249 | ||
| 貸付金の純減少/(増加) | 225 | 367 | (3) | (5) |
| 市場性ある有価証券の純減少/(増加) | (9) | (15) | 29 | 47 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | 981 | 1,601 | 26 | 42 |
| 社債発行 | ‐ | ‐ | 2,011 | 3,283 |
| 社債償還 | (1,170) | (1,910) | (207) | (338) |
| 利付借入債務の純増加/(減少) | (405) | (661) | (2,032) | (3,317) |
| 配当金の支払額 | (73) | (119) | ||
| 社債発行費用及び償還プレミアム | ‐ | ‐ | (30) | (49) |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | (1,648) | (2,690) | (258) | (421) |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 77 | 126 | 42 | 69 |
| 現金及び現金同等物の増加/(減少) | 14 | 23 | 35 | 57 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 91 | 149 | 77 | 126 |
年次財務諸表に対する注記
以下の開示事項は、2023年12月31日現在の財務諸表(当期純利益処分前)に対する注記である。総資産は35,104百万ユーロであり、当年度の損益計算書は926百万ユーロの純利益を示している。
会計年度は2023年1月1日から12月31日までの12ヶ月間である。
2023年度財務諸表の発行は、2024年2月14日、ルノーS.A.の取締役会により承認された。
ルノーS.A.の財務諸表はルノーS.A.(ルノー・グループ)の連結財務諸表に含まれる。
1. 当年度の重大な事象
2023年11月8日、ルノー・グループと日産との間の新提携契約が発効した。
この新たな契約の条項に基づき、ルノーは、日産自動車株式会社の株式の28.4%(合計43.4%の持分のうち)を、「ニュートン」信託契約の下に3.7十億ユーロの価値でNatixis Fiduciaireに譲渡した。一定の例外を条件として、議決権は中立的に行使される。この譲渡の対価としてルノーS.A.は同信託における権利に相当する価額の金融資産を受領した。ルノーS.A.は当該信託が保有する株式が売却されるまでの間、当該株式に付随するすべての経済的権利(配当金及び株式売却収入)を維持する。ルノーS.A.は、信託した日産株式を売却することができるが、特定の期間内に売却する義務は負わない。かかる売却は、日産又は日産が指定した第三者に第一先買権を与えている日産との秩序ある協調的なプロセスに従わなくてはならない。
2023年12月13日、同信託は、日産自動車株式会社の株式211百万株を日産に1株当たり3.62ユーロ、合計764百万ユーロ(額面金額656百万ユーロ)で売却するよう指示された。この取引により108百万ユーロの利益が生じた。日産はこれらの株式を消却したため、日産自動車株式会社に対するルノーS.A.の持分比率は現在40.65%となっている。
2023年3月31日に終了した日産の会計年度においては、1,570百万ユーロ(222十億円)の利益が計上され、ルノーS.A.は2023年度中、日産から172百万ユーロ(27十億円)の配当金を受領した。
ルノーS.A.は2023年度に、ルノーの発行登録プログラムの一環として、日本市場において発行した総額58十億円(446百万ユーロ)の2本の社債を償還した。当年次財務諸表の公表日において、ルノー・グループは今後12ヶ月間の事業の継続性を確保するのに十分な現金及び資金調達源を有しており、債券の発行を行う能力があることを示している。
当期には徹底した変更が行われる中、すべての従業員をルノー・グループの戦略と将来の業績に関与させるため、ルノー・グループは、「ルノーリューション・シェアプラン」を継続しており、2023年にはルノー・グループの30ヶ国の適格従業員各人に8株の無償株を帰属させる追加の従業員株式保有オペレーションを開始した。95,000名を超える従業員がこのプランの恩恵を受けた。このプランにより、23ヶ国では、優遇条件(30%の割引及び最大8株の無償株の追加割当を含む。)で株式を購入する機会も提供している。このルノーリューション・シェアプランの基準株価は37.54ユーロに設定されており、割引引受株価は26.28ユーロとなる。
2. 会計方針
2023年12月31日に終了した年度に係るルノーS.A.の年次財務諸表は、ANC(会計基準局(Autorité des Normes Comptables))により定義されるフランス勘定科目表及びフランスの法令に準拠して作成されている。
会計年度は2023年1月1日から12月31日までの12ヶ月間である。
以下の注記は年次財務諸表の不可分の一部である。
これらの財務諸表の発行は、2024年2月14日、取締役会により承認された。
2.1-金融資産
持分法で表示される投資は単独支配子会社の持分である。貸借対照表における投資勘定の標準的な評価方法に代わる方法として、ルノーS.A.は単独支配子会社への投資に持分法を適用することを選択している。CNC(国家会計審議会(Conseil National de la Comptabilité))の通知書第34号(1988年7月)に従い、
・ 当該方法はルノー・グループの連結財務諸表に完全に連結されているすべての会社に適用される。
・ これらの会社の株主資本は、ルノー・グループの連結財務諸表において適用される会計原則に基づき決定される。これは評価方法であり、連結グループ会社間の内部取引の消去は考慮しない。
・ 子会社の評価にあたっても、その会社の保有する株式が、ルノー・グループが単独で支配している企業のものである場合は同様の方法で評価する。
・ こうした投資先各社の自己資本評価に伴う子会社株式の持分合計の年間増減額は、損益勘定には算入せず、株主資本の「持分法による評価差額」勘定に計上する。当該差額金は分配したり、損失に充当したりしてはならない。なお、持分法による評価差額がマイナスとなった場合には、包括的減損引当金が収益に対して設定される。
その他の投資は、ルノーS.A.が単独で支配していない会社への投資である。これらは、付随費用を除いた取得価額若しくは帳簿価額のいずれか低い価額で貸借対照表に計上する。帳簿価額は、純資産に対する持分及び収益見込みを考慮して評価する。投資の帳簿価額が総額より低い場合は、その差額に対する引当金が設定される。
子会社及び関連会社に対する債権は取得原価で計上し、これらの債権の回収が見込まれないリスクがある場合は減損を計上する。
2.2-債権
債権は額面金額で計上される。減損は、主に年数及び回収不能リスクに基づき、その実現可能価額が取得原価を下回るときに認識される。
2.3-市場性ある有価証券
市場性ある有価証券は、関連費用及び社債については未収金利を除いた取得原価と市場価格のいずれか低い方を帳簿価額とする。
無償株式制度、ストック・オプション制度及び流動性契約を目的として保有する自己株式は、市場性ある有価証券として計上している。これらの株式は、オプションの行使価格が取得原価より低い場合に、株式価値(取得原価又は再割当の日における正味帳簿価額)と受益者によるかかる行使価格との差額に相当する費用引当金を計上している。
特定のプランに割り当てられない自己株式も市場性ある有価証券として計上している。株価が帳簿価額を下回った場合、引当金を計上する。
有価証券の公正価値は主に市場価格を参照することにより決定される。
2.4-外貨建債権・債務の換算
外貨建債権・債務は以下の要領で換算する。
・ 外貨建債権・債務はすべて期末日の為替レートで換算する。
・ 取引日と12月31日との間に生じる換算差額は、「その他の資産」又は「繰延収益」(為替換算調整勘定)に計上する。
・ 通貨(デリバティブを含む)ごとに全体的な外国為替ポジションを確定後、未実現為替差損リスクに対する引当金が設定される。
ANC規則2015-05の適用により、ヘッジされたキャッシュ・フローが実現される(投資の清算又は売却の日)まで、ヘッジ手段に係る未実現損失について損益計算書に引当金を計上しない。
2.5-永久劣後証券
永久劣後証券は、株主資本とは別に、その後の再評価を伴わず額面金額で計上される。
2.6-金融負債及び借入
借入はその額面金額により計上される。「その他の資産」に計上されている社債発行費用及びプレミアムなどの借入コスト並びに社債償還プレミアムは、該当融資期間にわたって定額法で償却される。
2.7-リスク引当金及び負債
リスク引当金及び負債はANC規則2014-03に従って定義し、期末現在に存在する、将来発生する可能性の高い債務について設定するものである。一方、偶発債務は、財務諸表作成日現在で将来発生する可能性が高くなく確定もしていない債務、又は発生の可能性の高い債務で、確実な見積りのできないものである。偶発債務には引当金は設定されないが、オフバランス約定債務については場合に応じて報告することになっている。
2.8-デリバティブ及びヘッジ会計
ヘッジ手段の価値の変動は、かかる変動の一部又は全部の認識がヘッジ対象の対称的な処理を確保するために関連性のあるものでない限り、貸借対照表において認識されない。
この対称的な処理は、ヘッジ対象に関して計上される未実現為替差損益と並行して、現金性商品勘定における対応する記帳を伴い、移行勘定におけるヘッジ手段の再評価を必要とする。
「アイソレーテッド・オープン・ポジション」にあるデリバティブの価値は、未実現為替差損益勘定への記帳を通して、各期末の貸借対照表における市場価格に調整される。市場価格が未実現損失を示す場合、同額の引当金が損益計算書に認識される。
未実現為替差損益は、取引開始時の為替レートを年度末の為替レートと比較して決定する。
日産のヘッジのために発行されたサムライ債に係る未実現為替差損益は、その他の資産又はその他負債における特定の勘定に計上される。貸借対照表に計上された金額は、投資の清算又は売却の日に損益に振り替えられる。
2.9-特別損益項目
特別損益項目は当社の通常業務とは明らかに異なる事象や取引から生じた収益及び損失であり、頻繁に又は定期的に発生するものではないと考えられる。
3. 損益計算書に関する分析
3.1-投資関連収益及び費用
詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 日産自動車からの受取配当金 | 173 | 64 |
| オートモービル・ダチアSAからの受取配当金 | 91 | 301 |
| ソファサSAからの受取配当金 | 14 | 5 |
| 日産株式の売却益 | 108 | ‐ |
| 貸付金に係る受取利息 | 791 | 188 |
| 合計 | 1,177 | 558 |
貸付金に係る受取利息はすべてルノー・グループの子会社からのものである。
日産自動車株式会社の株式の売却により、108百万ユーロの利益が生じた。これは売却代金764百万ユーロから売却された株式の簿価656百万ユーロを差し引いた金額である。
3.2-為替差損益
2023年度の為替差損益は1百万ユーロ未満の損失であり(2022年度は3百万ユーロの利益)、その内訳は以下のとおりである。
・ 日産株式の売却に係る為替差損3百万ユーロ
・ 主に米国ドル及び英国ポンド建てのトレジャリーノートに係る2百万ユーロの為替差益
・ オートモービル・ダチアSAからの受取配当金に係る1百万ユーロの為替差益
3.3-その他の財務収益及び費用
2023年度、その他の財務収益及び費用は、367百万ユーロの純損失(2022年度は267百万ユーロの損失)計上となり、主に、合計354百万ユーロの支払利息及び類似費用で構成されていた。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年度 | 2022年度 |
| 社債に係る未払利息、純額(*) | (188) | (135) |
| スワップ後の金融機関借入に係る未払利息、純額 | (13) | (35) |
| 子会社借入の終了に係る未払利息 | (86) | (37) |
| 永久劣後証券に係る未払利息 | (19) | (18) |
| その他の財務費用 | (13) | (9) |
| その他(トレジャリーノート及びブローカー手数料) | (51) | (33) |
| 合計 | (370) | (267) |
(*) 社債に係る純利息の内訳は、未払利息及び支払利息188百万ユーロ(2022年度は135百万ユーロ)であり、2023年度及び2022年度において、スワップに係る未収利息及び受取利息は無い。
2023年度、その他の財務費用は、2022年の研究税控除(CIR)債権の譲渡に係る手数料13百万ユーロ(2022年度は9百万ユーロ)から成る。
3.4-特別損益項目、純額
ルノーS.A.は、ホース・プロジェクトの目的に合わせて、事業カーブアウトの過程でルノー・メカニーク・ルーマニーの株式(120百万ユーロ)と引き換えにオートモービル・ダチアSAの株式を譲渡した。
ルノーSAは、これらのルノー・メカニーク・ルーマニーの新株をルノーs.a.s.に拠出した。この拠出の対価として、ルノーs.a.s.は、ルノーS.A.向け増資の一環として、225,917株の新株を総額175百万ユーロで発行した。
ルノーリューション・シェアプランの実施により、43百万ユーロの費用(純額)が発生した。
2023年度中、ルノーS.A.は無償株式制度により6百万ユーロの手取金(純額)を計上した。
3.5-法人所得税
ルノーS.A.は2004年1月1日以降、フランスの連結納税グループを代表しており、95%超をルノーS.A.に保有されるフランスの子会社は、法人所得税を当社に直接支払う。これらの事業体はそれぞれ、個別に課税されたとした場合の理論上の仮税金費用を計上する。これにより生じた節税額は、グループの代表としてのルノーS.A.の収益として扱われる。ルノーの連結納税グループは中立性の原則を適用しており、ルノーS.A.には、欠損金利用による節税額を当該子会社に対して再配分又は返済を行う義務はない。
課税所得に対して繰越すことができる損失の最大限度額は、1百万ユーロに課税所得のうち1百万ユーロを超える額の50%を加えた額である。かかる残高は無期限に繰越可能である。
これらの規則は以下の場合に適用される。
・ 連結納税グループの利益/損失の決定について
・ 基準に従い、法人所得税の計算の基礎となる連結納税グループに含まれる各会社の利益/損失の決定について
税務上の欠損金の利用及び繰越に関するこれらの規則は、その原因を問わず、期末時点に存在するすべての欠損金に対して適用される。
フランス納税グループが1,312百万ユーロの利益を計上したため、ルノーS.A.は、2023年度の課税所得の決定にあたって欠損金657百万ユーロを利用した。
2023年度の連結納税グループによる法人所得税は218百万ユーロであり、ルノーS.A.の子会社がルノーS.A.とは別に課税されるものと仮定して計算された法人所得税額(すべての税金の調整を含む。)に一致する。
当年度に認識された法人所得税の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 税引前 利益 | 税金 | 純利益 | |||||
| 理論的 課税額 | 相殺 | 課税額 ルノーの 貸方に発生 | 控除額 | 支払額 | 理論上 | 帳簿上 | ||
| 通常税率適用の当期利益 | 759 | (62) | 62 | (62) | 821 | 697 | ||
| 特別収益 | 12 | (1) | (1) | 12 | 11 | |||
| 連結納税 | 218 | 218 | 218 | |||||
| 引当金 | ‐ | ‐ | ‐ | |||||
| その他 | ||||||||
| 合 計 | 771 | 155 | 62 | ‐ | ‐ | 155 | 833 | 926 |
ルノーS.A.の繰延税金ポジションの詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年 | 2022年 | 変動額 | |||
| 資産(1) | 負債(2) | 資産(1) | 負債(2) | 資産(1) | 負債(2) | |
| 税務上損金(又は益金)算入済み で会計上は未処理のもの | 88 | 107 | 33 | 81 | 55 | 26 |
| 合計 | 88 | 107 | 33 | 81 | 55 | 26 |
(1) 将来の税軽減額
(2) 将来の税金費用
2023年12月31日現在、連結納税グループの一部としてのルノーS.A.の繰越欠損金は、17,941百万ユーロであった。
4. 貸借対照表の分析-資産
4.1-持分法で表示される投資
当年度中の増減は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 取得 | 売却 | 期末残高 |
| 帳簿価額(純額) | 8,020 | 1,390 | (120) | 9,290 |
| 合計(純額) | 8,020 | 1,390 | (120) | 9,290 |
(1) 取得は以下を含む。
- ルノー・メカニーク・ルーマニー株式の現物拠出に伴うルノーs.a.s.に対する投資の174百万ユーロの増加。
- 1,216百万ユーロの持分法による評価差額。
(2) 売却は以下に関するものである。
- ホース・プロジェクトにおいてルノー・メカニーク・ルーマニーの株式と引き換えに行った、オートモービル・ダチアSAの譲渡。
持分法で表示される投資については注7.4に記載する。
4.2-その他の投資
当年度中の増減は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 取得 | 売却 | 期末残高 |
| 日産自動車に対する投資 | 6,217 | (656) | 5,561 | |
| 信託財産に含まれる純資産に対する権利を含む | 3,728 | (656) | 3,072 | |
| RNBVに対する投資 | 12 | 12 | ||
| 総額合計 | 6,229 | 3,728 | (4,384) | 5,573 |
| その他の投資の減損引当金 | ‐ | ‐ | ||
| 純合計額 | 6,229 | 3,728 | (4,384) | 5,573 |
1999年度、ルノーS.A.は日産自動車株式会社に対する持分を取得した。2022年12月31日現在、この持分は1,831,837,027株、すなわち日産の資本の43.40%にあたる。これらの株式は東京証券取引所に上場されている。
2023年11月8日、新提携契約が発効したため、ルノーS.A.は、3,728百万ユーロの価値を有する日産自動車株式会社の株式を、「ニュートン」信託契約に基づいてNatixis Fiduciaireに譲渡した。2023年12月13日、ルノーS.A.は、額面金額656百万ユーロの株式211百万株を売却するよう同信託に指示した。
2023年12月31日現在、ルノーS.A.は1,620,837,027株を所有している。その市場価格は1株当たり554円(3.54ユーロ)であり、合計で5,744百万ユーロである(2022年12月31日現在は1株当たり418円(2.97ユーロ)で合計5,441百万ユーロであった。)。
4.3-子会社及び関連会社に対する債権
当年度中の増減は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 取得 | 売却 | 期末残高 |
| 未収配当金* | 69 | ‐ | (63) | 6 |
| 貸付金 | 19,281 | 2,660 | (2,885) | 19,056 |
| 総額合計(1) | 19,350 | 2,660 | (2,948) | 19,062 |
| 減損 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| 純合計額 | 19,350 | 2,660 | (2,948) | 19,062 |
| (1) 短期(1年未満で期日が到来する分) | 19,339 | 19,062 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 11 | ‐ | ||
| * 為替再評価額考慮後 | ||||
貸付金には以下のものが含まれる。
・ ルノー・ファイナンスへの短期現金投資9,843百万ユーロ(2022年度は10,341百万ユーロ)
・ ルノー・グループの子会社との間の集中的資金管理契約に伴う短期貸付金8,556百万ユーロ(2022年度は8,310百万ユーロ)
・ 現金担保契約に基づくRCIへの600百万ユーロ(2022年度は700百万ユーロ)
・ ルノー・タンジェ・メディテラネー(RTM)への貸付金5百万ユーロ(2022年度は90百万ユーロ)
貸付金はすべてルノー・グループの子会社に対するものである。
4.4-市場性ある有価証券
市場性ある有価証券にはルノーS.A.の自己株式に相当する213百万ユーロが含まれている。
自己株式数の変動は以下のとおりである。
| 期首残高 | オプションの行使及び権利確定 | 購入 | 売却 | 他の金融資産 への振替 | 繰入 | 戻入 | 期末残高 | |
| 自己株式数 | 5,310,961 | 5,994,584 | 13,165,535 | 7,355,407 | 5,324,520 | |||
| 割り当てられた株式 | 138 | (47) | 71 | 162 | ||||
| 割り当てられていない株式 | 24 | (157) | 142 | 9 | ||||
| 株式-流動性契約 | 4 | 278 | (279) | 3 | ||||
| 総価額(単位:百万ユーロ) | 166 | (204) | 491 | (279) | ‐ | 174 | ||
| 減損(単位:百万ユーロ) | ‐ | ‐ | ||||||
| 合計(単位:百万ユーロ) | 166 | (204) | 491 | (279) | ‐ | ‐ | ‐ | 174 |
4.4.1-ストック・オプション制度及び業績連動株式制度
取締役会は定期的にルノー・グループの幹部社員及びマネジャーに対し、制度ごとに価格及び行使期間の異なる業績連動株式を付与している。すべての制度において、受益者へのオプションや業績連動株式の付与数を決定するうえで勤務成果を条件に加えている。ストック・オプション又は業績連動株式の権利の喪失は適用ある規則に基づき、自己都合退職又は雇用終了の場合は全オプション及び権利を喪失し、会社の都合による退職の場合は個別に決定される。
2023年度に、1,807,441株(66百万ユーロ)に係る新業績連動株式制度が導入された。株式の権利確定期間は3年で、最低保有期間はなく、フランス居住者と非居住者との間の区別もない。
2023年度の共同投資は296,035株(10百万ユーロ)である。
4.4.1.1-各対象者が保有するストック・オプション及び業績連動株式にかかる権利の数の変動
| 株式にかかる権利 | |
| 2023年1月1日現在未行使のオプション及び未確定の権利 | 4,473,701 |
| 付与 | 2,171,101 |
| 行使されたオプション又は権利確定がなされた権利(1) | 1,046,820 |
| 期限切れのオプション及び権利並びにその他の調整 | 390,090 |
| 2023年12月31日現在未行使のオプション及び未確定の権利 | 5,207,892 |
(1) 権利が確定された業績連動株式は、2020年に非居住者を対象とするプラン27に基づいて、2021年に非居住者を対象とするプラン28に基づいて、また2023年にルノーリューション・シェアプラン2022及び2023に関連して付与されたものである。
4.4.1.2-業績連動株式制度
プラン26からは、税法上のフランス居住者又は外国居住者に対して、権利確定期間は3年間で、保有期間はない。
| 制度 | 制度の種類 | 付与日 | 2023年12月31日現在 付与済みの権利 | 権利確定日 | 保有期間 |
| プラン27* | 業績連動株式 | 2020年2月13日 | - | 2023年2月13日 | 無し |
| プラン28 | 業績連動株式 | 2021年4月23日 | 1,456,046 | 2024年4月23日 | 無し |
| プラン29 | 業績連動株式 | 2022年5月25日 | 1,641,890 | 2025年5月25日 | 無し |
| プラン30 | 業績連動株式 | 2023年2月15日 | 1,609,426 | 2026年2月15日 | 無し |
| プラン30 - 追加2023 | 業績連動株式 | 2023年12月14日 | 198,015 | 2026年12月15日 | 無し |
| プラン29 - 共同投資2022 | 業績連動株式 | 2023年2月15日 | 209,750 | 2026年2月15日 | 付与日後2年間 |
| プラン30 - 共同投資2023 | 業績連動株式 | 2023年12月14日 | 86,258 | 2027年2月14日 | 付与日後 1年10ヶ月間 |
| 合計 | 5,201,412 | ||||
* これらのプランに関連する業績連動株式の権利は、2023年度に期限切れ又は権利確定となった。
4.5-債権及びその他の資産
主な債権は以下のとおりである。
・ ルノーS.A.とルノーs.a.s.の間の再請求契約に基づく業績連動株式の未請求債権106百万ユーロ(2022年度は93百万ユーロ)からなる売掛債権
・ 以下に示す未収税金
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| 未収税金 | ||||
| 法人所得税:予定納税 | ‐ | 190 | 190 | |
| CIR : 研究税控除 | 124 | 132 | (128) | 128 |
| CICE:税控除 | ‐ | ‐ | ‐ | |
| その他の未収税金 | 67 | ‐ | (7) | 60 |
| 引当金控除前合計 (1) | 191 | 322 | (135) | 378 |
| 引当金 | ||||
| CIR : 研究税控除 | ‐ | ‐ | ‐ | |
| 合計 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| 純合計額 | 191 | 322 | (135) | 378 |
| (1) 短期(1年未満で期日が到来する分) | 67 | 224 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 127 | 154 |
上記の増加は主に、法人所得税の予定納税(190百万ユーロ)、当年度の研究税控除債権(129百万ユーロ)、及び2022年度の研究税控除の追加額(3百万ユーロ)に関係する。
上記の減少は主に、2022年度の研究税控除債権128百万ユーロの譲渡によるものである。
・ 従業員のためのルノーリューション・シェアプランに基づく子会社からの受取債権(30%割引、及び参照株価とルノーS.A.が支払った株式の市場価格との間の差額(マイナス値)に相当する。)は、22百万ユーロであった。
その他の資産の主な内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| その他の資産 | ||||
| 繰延費用(1.1) | 31 | ‐ | (12) | 19 |
| 社債償還プレミアム(1.2) | 9 | ‐ | (3) | 6 |
| 未実現為替差損(1.3) | 314 | 116 | (47) | 383 |
| 合計 (1) | 354 | 116 | (62) | 408 |
| (1) 短期(1年未満で期日が到来する分) | 329 | 393 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 25 | 15 |
(1.1) 繰延費用は、種々の貸付に関する差額支払及び起債費用からなる。
(1.2) いくつかの長期社債(5年から7年)の償還プレミアム。
(1.3) 現金性商品評価差額勘定に計上される、日産のヘッジのために使用した円建借入金の返済に係る186百万ユーロの未実現為替差損益。
5.貸借対照表の分析-株主資本及び負債
5.1-株主資本
株主資本の変動は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 2022年度 純利益処分 | 配当 | 2023年度 純利益 | その他 | 期末残高 |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | ||||
| 資本剰余金 | 4,782 | 4,782 | ||||
| 持分法による評価差額(注4.1) | 2,204 | 1,216 | 3,420 | |||
| 法定及び規制準備金 | 113 | 113 | ||||
| 利益剰余金 | 9,647 | 291 | 9,937 | |||
| 当期純利益 | 364 | (291) | (73) | 926 | 926 | |
| 合 計 | 18,236 | - | (73) | 926 | 1,216 | 20,305 |
2023年12月31日現在、処分不能な準備金額は2,317百万ユーロである。
ルノーSAの2023年12月31日現在の株主構成は以下のとおりである。
| 資本構成 | 議決権 | |||
| 保有株式数 | 資本金に対する% | 株式数 | % | |
| フランス政府 | 44,387,915 | 15.01% | 88,775,830 | 24.25% |
| 従業員 | 14,982,490 | 5.07% | 24,018,464 | 6.56% |
| 自己株式 | 5,324,520 | 1.80% | ||
| 日産 | 44,358,343 | 15.00% | 54,918,707 | 15.00% |
| その他 | 186,669,016 | 63.12% | 198,411,710 | 54.19% |
| 合 計 | 295,722,284 | 100% | 366,196,338 | 100% |
ルノーSA株式の1株当たり額面金額は3.81ユーロである。
5.2-永久劣後証券
ルノーSAが1983年10月及び1984年4月に発行したこれらの株式は、ルノーSAの任意で割増償還することができる。これらの証券に係る最低の年分配率は年9%で、固定部分6.75%と、同一の連結範囲及び方法により計算された連結売上高に基づく変動部分2.25%(最低)からなる。
2023年12月31日現在、797,659株の永久劣後証券が流通しており、全体では未払利息を含めて130百万ユーロとなる。これらの永久劣後証券はパリ証券取引所の上場株である。2023年12月31日現在の永久劣後証券の市場価格は、額面153ユーロに対し293ユーロであった(2022年12月31日現在は270.58ユーロ)。
2023年度の永久劣後証券の収益分配額は16百万ユーロ(2022年度は15百万ユーロ)で、支払利息及び類似費用に計上している。
5.3-リスク引当金及び負債
リスク引当金及び負債の内訳は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 繰入 | 適用される戻入 | 適用されない戻入 | 期末残高 |
| 為替差損 | ‐ | ‐ | ‐ | ||
| 費用引当金* | 182 | 67 | (81) | (10) | 158 |
| その他のリスク引当金 | 11 | ‐ | 11 | ||
| 合計 | 193 | 67 | (81) | (10) | 169 |
| *うち、短期(1年未満) | 100 | 2 | |||
| うち、長期(1年以上) | 93 | 167 |
無償株式制度に基づく既存株式の割当が決定された後、2023年12月31日現在において159百万ユーロの引当金が計上された(2022年12月31日現在は182百万ユーロ)。
ルノーSAが関与している既知の訴訟については、期末に調査検討を行い、法律顧問の意見に基づき、リスクの見積額を補填するために適宜必要と判断される引当金を設定している。
5.4-金融負債及び借入
5.4.1-社債
2023年12月31日現在の社債は、8,264百万ユーロ(2022年12月31日現在は10,004百万ユーロ)である。
2023年度の主な変動は以下のとおりである。
・ 2017年3月8日に発行した6年物のEMTN49社債、額面金額750百万ユーロ、利率1%の償還
・ 2018年7月3日に発行した5年物の「サムライ22」社債、額面金額18.3十億円(142百万ユーロ)、利率0.49%の償還
・ 2021年7月6日に発行した2年物の「サムライ23」社債、額面金額40十億円(304百万ユーロ)、利率1.03%の償還
償還期限による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | 4年超5年以内 | 5年超 | |
| 額面金額 | 8,566 | 1,593 | 2,280 | 3,093 | 1,000 | 600 | ‐ |
| 未払利息 | 58 | 58 | |||||
| 合計 | 8,624 | 1,651 | 2,280 | 3,093 | 1,000 | 600 | ‐ |
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | 4年超5年以内 | 5年超 | |
| 額面金額 | 9,939 | 1,184 | 1,593 | 2,319 | 3,243 | 1,000 | 600 |
| 未払利息 | 65 | 65 | |||||
| 合計 | 10,004 | 1,249 | 1,593 | 2,319 | 3,243 | 1,000 | 600 |
通貨による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| ユーロ | 5,850 | 6,928 | 6,606 | 7,990 |
| 円 | 2,774 | 1,696 | 3,398 | 2,014 |
| 合計 | 8,624 | 8,624 | 10,004 | 10,004 |
金利の種類による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| 固定金利 | 8,624 | 8,566 | 10,004 | 9,947 |
| 変動金利 | 58 | 57 | ||
| 合計 | 8,624 | 8,624 | 10,004 | 10,004 |
5.4.2-金融機関からの借入債務
金融機関からの借入債務は2023年12月31日現在351百万ユーロ(2022年12月31日現在1,400百万ユーロ)あり、主にグループ外の事業体との契約である。
2023年度の社債の主な変動は以下のとおりである。
・ 2023年10月25日、額面金額50百万ユーロの4年社債を発行
・ 2023年2月6日、フランス政府の保証付き融資枠の1回目の引き出しに係る最終分割払金330百万ユーロ、額面金額2十億ユーロを返済
・ 2023年3月22日、フランス政府の保証付き融資枠の2回目の引き出しに係る最終分割払金330百万ユーロ、額面金額1十億ユーロを返済
・ 2023年6月23日、フランス政府の保証付き融資枠の3回目の引き出しに係る最終分割払金330百万ユーロ、額面金額1十億ユーロを返済
・ 2023年7月17日、3年社債、額面金額50百万ユーロを償還
・ 2023年8月30日、5年社債、額面金額50百万ユーロを償還
償還期限による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | ||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | |
| 額面金額 | 350 | 190 | 110 | ‐ | 50 |
| 未払利息 | 1 | 1 | |||
| 合計 | 351 | 191 | 110 | ‐ | 50 |
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | |
| 額面金額 | 1,390 | 1,090 | 190 | 110 | |
| 未払利息 | 10 | 10 | |||
| 合計 | 1,400 | 1,100 | 190 | 110 | ‐ |
通貨による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| ユーロ | 351 | 351 | 1,400 | 1,400 |
| 合計 | 351 | 351 | 1,400 | 1,400 |
金利の種類による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2023年12月31日現在 | 2022年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| 固定金利 | 301 | 301 | 356 | 356 |
| 変動金利 | 50 | 50 | 1,044 | 1,044 |
| 合計 | 351 | 351 | 1,400 | 1,400 |
政府保証付き融資枠の変動
2020年度において、ルノー・グループは、5つの銀行で構成される銀行団に、借入総額の最大90%までのフランス政府による保証付きの5十億ユーロを上限とする融資枠を設定した。2020年12月31日現在、この融資枠において4十億ユーロが引き出されている。
各引き出しの当初償還期限は12ヶ月で、ルノーには償還期限をさらに3年間延長するオプションがあり、毎年3分の1ずつ返済するものであった。
ルノー・グループは、2021年8月に満期が到来する引出金(うち1十億ユーロが返済された。)を除き、これらすべての引出金の延長オプションを行使した。
政府保証付き融資枠は2023年度上半期に全額返済された。
5.4.3-その他の借入債務及び金融負債
その他の借入及び金融負債は2023年12月31日現在で4,509百万ユーロ(2022年度は3,848百万ユーロ)あり、概ね以下のような構成になっている。
・ 余剰資金のあるルノー・グループ子会社からの借入3,713百万ユーロ
・ トレジャリーノート796百万ユーロ
これらすべての借入及び金融負債は1年以内に満期となる。
担保権が設定されている借入はない。
5.5-その他負債
その他負債の変動は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 変動額 | 期末残高 |
| 営業債務及び関連する勘定 | ‐ | 6 | 6 |
| 社会的負債 | 2 | - | 2 |
| 税金負債* | 582 | 34 | 616 |
| その他の資産に関連する負債 | 5 | ‐ | 5 |
| その他の負債 | 2 | ‐ | 2 |
| 合計 | 591 | 40 | 631 |
| * 短期(1年未満に期日が到来する分) | 213 | 275 | |
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 377 | 356 |
税金負債の変動は、主に子会社に対する税金負債の34百万ユーロの増加によるものである。
5.6-金融商品の未実現利益
これらは、日産のヘッジに含まれない円建てサムライ債による当社の負債をヘッジする金融商品に係る未実現為替差益である。
5.7-繰延収益
繰延収益は、当社の外貨建て金融商品に係る未実現為替差益からなる。これらの為替差益には、償還期限を過ぎた一部のヘッジ手段に係る為替の影響も含まれており、かかる為替の影響額は貸借対照表に計上され、ヘッジ項目に対する対称的な処理により損益計算書に振り替えられる。
6. 金融商品
6.1-金融商品及びリスク管理
それぞれに関する契約(想定元本で、また必要に応じて公正価値で表示)は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年 | 2022年 | ||
| 想定 | 公正価値 | 想定 | 公正価値 | |
| 通貨スワップ | 1,072 | (142) | 1,376 | (27) |
| 金利スワップ | 50 | (2) | ||
| 先渡買い | 471 | (1) | 736 | 11 |
これらはすべて、ルノー・ファイナンスとの取引である。
先渡買い及び先渡売り並びにスワップ取引はオフバランスである。
為替リスク
為替リスク管理は、基本的に、ルノーの外貨建ての資金調達をヘッジするための通貨スワップ及び先渡為替予約取引を使用して行っている。ルノーSAはまた、子会社の外貨による借入金をヘッジするため先渡為替予約取引を行う。
金利リスク
ルノーSAはルノー・グループの負債の大部分を抱えており、その金利リスクの管理方針として、長期投資については固定金利を、また、流動性準備用の投資については変動金利を適用している。日産に対する金融投資のヘッジの一環として行う円建の資金調達には固定金利を使用している。
ルノーSAではデリバティブを用いて上記の金利・為替リスク管理を実施しており、それらの運用はルノー・グループの100%子会社であるルノー・ファイナンスとの間で行っている。
流動性リスク
ルノー・グループの自動車部門は、日常の運転資金と将来に向けての投資を支える潤沢な資金源を必要としており、常時、銀行借入や資本市場での調達により、借入のリファイナンスを行っている。したがって、市場休止や与信枠の縮小といった事態においては流動性リスクに晒されることになる。ルノーSAは、集中的資金管理方針の一環として、自動車部門へのリファイナンスの大部分を資本市場の長期資金(社債や私募債の発行)及び短期資金(トレジャリーノート)又は銀行融資により賄っている。
また、ルノーSAは、金融機関との与信契約を確認している(注6.2)。
これらの資金調達に関する契約文書及び与信契約には、ルノーの信用格付け又は財務指標の遵守状況に変動があった場合に借入枠に悪影響を及ぼしうる条項は含まれない。
利用可能な手元資金や年度末において未使用の契約済み与信枠があり、且つ、短期融資の更新も見込まれることを考慮すれば、ルノーSAとしては1年以上にわたりその義務を果たしていくのに十分な資金源を有している。
6.2-コミットメント契約
ルノーS.A.が受け手側であるコミットメント契約には、2023年度において設定済み未使用の与信枠3,310百万ユーロ(2022年度は3,430百万ユーロ)が含まれる。これらの与信枠については制限条項は含まれていない。
偶発債務
ルノーS.A.が代表しているフランス連結納税グループに含まれる各社は、定期的に税務調査を受けている。税務調整として認められた金額は引当金として財務諸表に計上される。異議申立中の追徴税額についても、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクを考慮して状況に応じて計上している。税金負債は、税金の算定に関する不確実性が存在する場合、引当金として計上している。
7.その他の情報
7.1-キャッシュ・フロー
キャッシュ・フローは以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2023年 | 2022年 |
| 当期純利益 | 926 | 364 |
| 引当金と繰延費用の増加 | 15 | 26 |
| リスク引当金及び負債の純増 | (24) | (14) |
| 減損の純増額 | (9) | |
| 売却資産の簿価(純額) | (163) | |
| 合計 | 754 | 366 |
7.2-従業員
ルノーSAには従業員はいない。
7.3-取締役報酬及び経営幹部の報酬
2023年度に関して取締役に対して支払われる取締役報酬純額は861,260ユーロである(2022年度は915,090ユーロが支払われた)。
取締役会長は、取締役報酬を受領していない。
2023年度の損益計算書に計上された社会保障費を除く報酬は、暫定変動部分を含み、4百万ユーロに上る。
2023年度中、経営幹部に対し合計113,919株の業績連動株式が付与された。
7.4-子会社及び関連会社
直接保有
| 会社名(単位:百万ユーロ) | 資本金 | 準備金及び 利益剰余金 | 株式保有 比率(%) | 保有株式の 帳簿価額 | 株式の価値の 変動(2023年) |
| 投資 | |||||
| ルノーs.a.s(フランス、ブローニュ・ビヤンクール92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis) | 537 | 2,513 | 100.00% | 8,432 | 1,408 |
| ダチア(ルーマニア、ミオヴェニ 115400、ウジネイ通り1)(1) | 511 | 164 | 99.43% | 813 | (120) |
| 日産(日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地)(2)* | 9,094 | 40.42% | 5,562 | ||
| RNBV(オランダ、アムステルダム、1081KJ、ヤハトハーヴェンウェグ130)** | 6 | 50.00% | 12 | 0 | |
| ソファサ(コロンビア、エンビガド N39、カレラ49)(3) | 1 | 29 | 27.66% | 4 | (17) |
| 投資合計 | 14,823 | 1,271 |
2023年12月31日現在所有する株式についてのみ記載する。
(1) ダチアの換算レートは1ユーロ=4.9746ルーマニア・レイ
(2) 日産の換算レートは1ユーロ=156.33円
(3) ソファサの換算レートは1ユーロ=4,285.06コロンビア・ペソ
| 会社名(単位:百万ユーロ) | 2023年度の 売上高(税抜) | 2023年度 純利益 | 2023年度 ルノーSAへの配当金 |
| 投資 | |||
| ルノーs.a.s(フランス、ブローニュ・ビヤンクール 92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis) | 42,221 | (961) | |
| ダチア(ルーマニア、ミオヴェニ 115400、ウジネイ通り1)(1) | 5,248 | 107 | 160 |
| 日産(日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地)(2)* | 1,570 | 172 | |
| RNBV(オランダ、アムステルダム、1081KJ、ヤハトハーヴェンウェグ130)** | |||
| ソファサ(コロンビア、エンビガド N39、カレラ49)(3) | 657 | (19) | 8 |
2023年12月31日現在所有する株式についてのみ記載する。
(1) ダチアの平均換算レートは1ユーロ=4.9465ルーマニア・レイ
(2) 日産の換算レートは1ユーロ=163.552円
(3) ソファサの平均換算レートは1ユーロ=4,285コロンビア・ペソ
* 日産についてこの情報は本書の2023年度連結財務諸表に対する注12に示す。
** RNBVに関する情報は入手不可能である。
間接保有
ルノーSAが間接的に保有する子会社の完全なリストは、ルノー・グループのウェブサイト上の財務情報セクションから入手可能な「Additional information on Groupe Renault composition(ルノー・グループの構成に係る追加情報)」という題の文書に含まれる( https://group.renault.com/finance/informations-financieres/documents-et-publications/)。
投資の取得
注4.1を参照のこと。
7.5-ルノーSAの5年間の決算概要
| (単位:百万ユーロ) | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
| 年度末財政状態 | |||||
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 |
| 発行済株式及び投資証明書数 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 |
| 営業活動による総利益 | |||||
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除前利益(1) | 485 | (212) | 464 | 186 | 798 |
| 法人所得税 | 80 | 100 | 123 | 148 | 155 |
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除後利益 | 383 | (139) | 538 | 364 | 926 |
| 支払配当金 | 73 | ||||
| 1株当たり利益(ユーロ) | |||||
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除前1株当たり利益(1) | 1.64 | (0.72) | 1.57 | 0.63 | 2.70 |
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除後1株当たり利益 | 1.30 | (0.47) | 1.82 | 1.23 | 3.13 |
| 基本的1株当たり利益(希薄化後)(2) | 1.40 | (0.51) | 1.98 | 1.34 | 3.40 |
| 希薄化効果 | 0.10 | (0.04) | 0.16 | 0.11 | 0.27 |
| 配当金純額 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.25 | 1.85 |
| 従業員(3) |
(1) 引当金は当該年度に計上されたもので、戻入及び適用を除く。
(2) 年度末の平均株式数に基づく。
(3) 従業員はいない。
7.6-後発事象
年度末以降、報告すべき事象はない。
7.7-財務諸表の入手方法
ルノーS.A.の2023年度年次財務諸表はユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントに含まれており、2024年3月15日以降、過年度の財務諸表とともに下記のアドレスで入手可能となる。
https://group.renault.com/finance/informations-financieres/documents-et-publications/
2022年度財務諸表
(1) 連結財務諸表
連結損益計算書
| 注 | 2022年度 | 2021年度(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 売上高 | 4 | 46,391 | 75,733 | 41,659 | 68,008 |
| 製品及びサービス売上原価 | (37,145) | (60,639) | (33,720) | (55,048) | |
| 研究開発費 | 10-A | (2,125) | (3,469) | (2,313) | (3,776) |
| 販売費及び一般管理費 | (4,526) | (7,389) | (4,473) | (7,302) | |
| その他の営業利益及び営業費用 | 6 | (379) | (619) | (253) | (413) |
| その他の営業利益 | 425 | 694 | 720 | 1,175 | |
| その他の営業費用 | (804) | (1,313) | (973) | (1,588) | |
| 営業利益(損失) | 2,216 | 3,618 | 900 | 1,469 | |
| 実質有利子負債コスト | (181) | (295) | (255) | (416) | |
| 総有利子負債コスト | (349) | (570) | (301) | (491) | |
| 現金及び金融資産に係る収益 | 168 | 274 | 46 | 75 | |
| その他の財務収益及び財務費用 | (305) | (498) | (40) | (65) | |
| 財務収益(費用) | 7 | (486) | (793) | (295) | (482) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 423 | 691 | 515 | 841 | |
| 日産 | 12 | 526 | 859 | 380 | 620 |
| その他の関連会社及び共同支配企業 | 13 | (103) | (168) | 135 | 220 |
| 税引前利益 | 2,153 | 3,515 | 1,120 | 1,828 | |
| 当期税金及び繰延税金 | 8 | (533) | (870) | (571) | (932) |
| 継続事業からの当期純利益 | 1,620 | 2,645 | 549 | 896 | |
| 継続事業からの当期純利益-親会社株主持分 | 1,650 | 2,694 | 524 | 855 | |
| 継続事業からの当期純利益-非支配株主持分 | (30) | (49) | 25 | 41 | |
| 非継続事業からの当期純利益 | 3 | (2,320) | (3,787) | 418 | 682 |
| 非継続事業からの当期純利益-親会社株主持分 | (1,988) | (3,245) | 364 | 594 | |
| 非継続事業からの当期純利益-非支配株主持分 | (332) | (542) | 54 | 88 | |
| 当期純利益 | (700) | (1,143) | 967 | 1,579 | |
| 当期純利益-親会社株主持分 | (338) | (552) | 888 | 1,450 | |
| 当期純利益-非支配株主持分 | (362) | (591) | 79 | 129 | |
| 基本的1株当たり利益(2) (単位:ユーロ/円) | (1.24) | (202.43) | 3.25 | 530.56 | |
| 継続事業の基本的1株当たり利益 -親会社株主持分 | 6.07 | 990.93 | 1.92 | 313.44 | |
| 非継続事業の基本的1株当たり利益 -親会社株主持分 | (7.31) | (1,193.36) | 1.33 | 217.12 | |
| 希薄化後1株当たり利益(2) (単位:ユーロ/円) | (1.24) | (202.43) | 3.24 | 528.93 | |
| 継続事業の希薄化後1株当たり利益 -親会社株主持分 | 6.07 | 990.93 | 1.91 | 311.81 | |
| 非継続事業の希薄化後1株当たり利益 -親会社株主持分 | (7.31) | (1,193.36) | 1.33 | 217.12 | |
| 社外流通株式数(単位:千株) | |||||
| 基本的1株当たり利益計算用 | 9 | 272,097 | 272,097 | 272,102 | 272,102 |
| 希薄化後1株当たり利益計算用 | 9 | 274,251 | 274,251 | 273,868 | 273,868 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 継続事業からの当期純利益及び非継続事業からの当期純利益-親会社株主持分を株式数で除したもの
連結包括利益計算書
| 2022年度 | 2021年度(1) | |||||||||||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |||||||||
| 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | |
| 当期純利益 | (167) | (533) | (700) | (273) | (870) | (1,143) | 1,538 | (571) | 967 | 2,511 | (932) | 1,579 |
| 親会社及び子会社からのその他の包括利益項目 | ||||||||||||
| 損益に再分類されない項目 | 320 | 31 | 351 | 522 | 51 | 573 | 327 | (23) | 304 | 534 | (38) | 496 |
| 確定給付型年金制度に係る数理計算上の差異 | 320 | 31 | 351 | 522 | 51 | 573 | 134 | (35) | 99 | 219 | (57) | 162 |
| 資本を通じて公正価値で測定される資本性金融商品 | - | - | - | - | - | - | 193 | 12 | 205 | 315 | 20 | 335 |
| 次年度以降において損益に再分類された又は再分類される項目 | 878 | (73) | 805 | 1,433 | (119) | 1,314 | 181 | (27) | 154 | 295 | (44) | 251 |
| 在外事業に係る為替換算調整勘定 | (10) | - | (10) | (16) | - | (16) | 30 | - | 30 | 49 | - | 49 |
| 超インフレ経済下の在外事業に係る為替換算調整勘定 | 71 | - | 71 | 116 | - | 116 | 21 | - | 21 | 34 | - | 34 |
| 日産に対する投資の部分的ヘッジ | (25) | - | (25) | (41) | - | (41) | 4 | - | 4 | 7 | - | 7 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ商品の公正価値の調整(2) | 327 | (77) | 250 | 534 | (126) | 408 | 65 | (28) | 37 | 106 | (46) | 60 |
| 資本を通じて公正価値で測定される負債性金融商品(2) | (13) | 4 | (9) | (21) | 7 | (15) | (5) | 1 | (4) | (8) | 2 | (7) |
| 非継続事業から損益に再分類された項目(3) | 528 | - | 528 | 862 | - | 862 | 66 | - | 66 | 108 | - | 108 |
| 親会社及び子会社からのその他の包括利益項目合計(A) | 1,198 | (42) | 1,156 | 1,956 | (69) | 1,887 | 508 | (50) | 458 | 829 | (82) | 748 |
| 関連会社及び共同支配企業におけるその他の包括利益項目 | ||||||||||||
| 次年度以降において損益に再分類されない項目 | 196 | - | 196 | 320 | - | 320 | 571 | - | 571 | 932 | - | 932 |
| 確定給付型年金制度に係る数理計算上の差異 | 193 | - | 193 | 315 | - | 315 | 421 | - | 421 | 687 | - | 687 |
| その他 | 3 | - | 3 | 5 | - | 5 | 150 | - | 150 | 245 | - | 245 |
| 次年度以降において損益に再分類された又は再分類される項目 | 710 | - | 710 | 1,159 | - | 1,159 | 634 | - | 634 | 1,035 | - | 1,035 |
| 在外事業に係る為替換算調整勘定 | 755 | - | 755 | 1,233 | - | 1,233 | 580 | - | 580 | 947 | - | 947 |
| その他 | (45) | - | (45) | (73) | - | (73) | 54 | - | 54 | 88 | - | 88 |
| 関連会社及び共同支配企業におけるその他の包括利益項目合計(B) | 906 | - | 906 | 1,479 | - | 1,479 | 1,205 | - | 1,205 | 1,967 | - | 1,967 |
| その他の包括利益項目(A)+(B) | 2,104 | (42) | 2,062 | 3,435 | (69) | 3,366 | 1,713 | (50) | 1,663 | 2,796 | (82) | 2,715 |
| 包括利益 | 1,937 | (575) | 1,362 | 3,162 | (939) | 2,223 | 3,251 | (621) | 2,630 | 5,307 | (1,014) | 4,293 |
| 親会社株主持分 | 1,670 | 2,726 | 2,539 | 4,145 | ||||||||
| 非支配株主持分 | (308) | (503) | 91 | 149 | ||||||||
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 2022年度に損益に再分類された数値は注18-Fに示す。
(3) 2022年に非継続事業から損益に再分類された項目には、売却済みロシア法人の為替換算調整勘定の損益への再分類が含まれる(注3-B参照)。
連結財政状態計算書
| 注 | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 資産 | |||||
| 非流動資産 | |||||
| 無形資産及びのれん | 10-A | 4,700 | 7,673 | 6,398 | 10,445 |
| 有形固定資産 | 10-B | 11,705 | 19,108 | 16,167 | 26,393 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 18,210 | 29,728 | 16,955 | 27,679 | |
| 日産 | 12 | 17,487 | 28,548 | 16,234 | 26,502 |
| その他の関連会社及び共同支配企業 | 13 | 723 | 1,180 | 721 | 1,177 |
| 長期金融資産 | 22 | 413 | 674 | 373 | 609 |
| 繰延税金資産 | 8 | 593 | 968 | 550 | 898 |
| その他の非流動資産 | 17 | 938 | 1,531 | 966 | 1,577 |
| 非流動資産合計 | 36,559 | 59,683 | 41,409 | 67,600 | |
| 流動資産 | |||||
| 棚卸資産 | 14 | 5,213 | 8,510 | 4,792 | 7,823 |
| 販売金融債権 | 15 | 44,247 | 72,233 | 39,498 | 64,480 |
| 自動車顧客債権 | 16 | 998 | 1,629 | 788 | 1,286 |
| 短期金融資産 | 22 | 1,416 | 2,312 | 1,380 | 2,253 |
| 未収還付税金 | 17 | 154 | 251 | 128 | 209 |
| その他の流動資産 | 17 | 4,097 | 6,688 | 3,688 | 6,021 |
| 現金及び現金同等物 | 22 | 21,774 | 35,546 | 21,928 | 35,797 |
| 売却目的で保有する資産 | 3 | 3,861 | 6,303 | 129 | 211 |
| 流動資産合計 | 81,760 | 133,473 | 72,331 | 118,080 | |
| 資産合計 | 118,319 | 193,156 | 113,740 | 185,681 | |
| 注 | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 資本及び負債 | |||||
| 資本 | |||||
| 資本金 | 1,127 | 1,840 | 1,127 | 1,840 | |
| 資本剰余金 | 3,785 | 6,179 | 3,785 | 6,179 | |
| 自己株式 | (208) | (340) | (237) | (387) | |
| 金融商品再評価額 | 208 | 340 | 5 | 8 | |
| 為替換算調整勘定 | (2,146) | (3,503) | (3,407) | (5,562) | |
| その他の剰余金 | 26,370 | 43,049 | 25,159 | 41,072 | |
| 当期純利益―親会社株主持分 | (338) | (552) | 888 | 1,450 | |
| 資本―親会社株主持分 | 28,798 | 47,013 | 27,320 | 44,600 | |
| 資本―非支配株主持分 | 741 | 1,210 | 574 | 937 | |
| 資本合計 | 18 | 29,539 | 48,222 | 27,894 | 45,537 |
| 非流動負債 | |||||
| 繰延税金負債 | 8 | 1,021 | 1,667 | 1,009 | 1,647 |
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金―長期 | 19 | 1,029 | 1,680 | 1,355 | 2,212 |
| その他の引当金―長期 | 20 | 1,341 | 2,189 | 1,291 | 2,108 |
| 長期金融負債 | 23 | 10,738 | 17,530 | 13,232 | 21,601 |
| 不確実な税金負債に対する引当金―長期 | 21 | 234 | 382 | 217 | 354 |
| その他の非流動負債 | 21 | 1,372 | 2,240 | 1,457 | 2,379 |
| 非流動負債合計 | 15,735 | 25,687 | 18,561 | 30,301 | |
| 流動負債 | |||||
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金―短期 | 19 | 45 | 73 | 85 | 139 |
| その他の引当金―短期 | 20 | 1,087 | 1,775 | 1,550 | 2,530 |
| 短期金融負債 | 23 | 4,605 | 7,518 | 3,605 | 5,885 |
| 販売金融負債 | 23 | 48,999 | 79,991 | 45,123 | 73,663 |
| 営業債務 | 8,405 | 13,721 | 7,975 | 13,019 | |
| 未払税金 | 21 | 312 | 509 | 266 | 434 |
| 不確実な税金負債に対する引当金―短期 | 21 | 21 | 34 | 6 | 10 |
| その他の流動負債 | 21 | 8,698 | 14,199 | 8,493 | 13,865 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債 | 3 | 873 | 1,425 | 182 | 297 |
| 流動負債合計 | 73,045 | 119,246 | 67,285 | 109,843 | |
| 資本及び負債合計 | 118,319 | 193,156 | 113,740 | 185,681 | |
連結持分変動計算書
| 株数 | 資本金 | 資本剰余金 | 自己株式 | 金融商品再評価額 | 為替換算調整勘定 | その他の剰余金 | 当期純利益(親会社株主持分) | 資本(親会社株主持分) | 資本(非支配株主持分) | 資本合計 | ||||||||||||
| 千株 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | ||
| 2020年12月31日現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,840 | 3,785 | 6,179 | (284) | (464) | 384 | 627 | (4,108) | (6,706) | 31,876 | 52,038 | (8,008) | (13,073) | 24,772 | 40,440 | 566 | 924 | 25,338 | 41,364 | |
| 2021年度純利益 | 888 | 1,450 | 888 | 1,450 | 79 | 129 | 967 | 1,579 | ||||||||||||||
| その他の包括利益項目(1) | 432 | 705 | 701 | 1,144 | 518 | 846 | 1,651 | 2,695 | 12 | 20 | 1,663 | 2,715 | ||||||||||
| 2021年度包括利益 | - | - | - | - | - | - | 432 | 705 | 701 | 1,144 | 518 | 846 | 888 | 1,450 | 2,539 | 4,145 | 91 | 149 | 2,630 | 4,293 | ||
| 2020年度利益処分 | (8,008) | (13,073) | 8,008 | 13,073 | - | - | - | - | ||||||||||||||
| 配当金 | - | - | (81) | (132) | (81) | (132) | ||||||||||||||||
| 自己株式の(取得)/処分及び増資による影響額 | 47 | 77 | 47 | 77 | 47 | 77 | ||||||||||||||||
| 所有持分の増減 | - | - | - | - | (2) | (3) | (2) | (3) | ||||||||||||||
| 株式報酬及びその他の費用(2) | (811) | (1,324) | 773 | 1,262 | (38) | (62) | (38) | (62) | ||||||||||||||
| 2021年12月31日現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,840 | 3,785 | 6,179 | (237) | (387) | 5 | 8 | (3,407) | (5,562) | 25,159 | 41,072 | 888 | 1,450 | 27,320 | 44,600 | 574 | 937 | 27,894 | 45,537 | |
| 2022年度純利益 | (338) | (552) | (338) | (552) | (362) | (591) | (700) | (1,143) | ||||||||||||||
| その他の包括利益項目 | 203 | 331 | 1,248 | 2,037 | 557 | 909 | 2,008 | 3,278 | 54 | 88 | 2,062 | 3,366 | ||||||||||
| 2022年度包括利益 | - | - | - | - | - | - | 203 | 331 | 1,248 | 2,037 | 557 | 909 | (338) | (552) | 1,670 | 2,726 | (308) | (503) | 1,362 | 2,223 | ||
| 2021年度利益処分 | 888 | 1,450 | (888) | (1,450) | - | - | - | - | ||||||||||||||
| 配当金 | - | - | (41) | (67) | (41) | (67) | ||||||||||||||||
| 自己株式の(取得)/処分及び増資による影響額 | 29 | 47 | 29 | 47 | 29 | 47 | ||||||||||||||||
| 所有持分の増減 | 13 | 21 | (178) | (291) | (165) | (269) | 516 | 842 | 351 | 573 | ||||||||||||
| 株式報酬及びその他の費用 | - | - | (56) | (91) | (56) | (91) | - | - | (56) | (91) | ||||||||||||
| 2022年12月31日現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,840 | 3,785 | 6,179 | (208) | (340) | 208 | 340 | (2,146) | (3,503) | 26,370 | 43,049 | (338) | (552) | 28,798 | 47,013 | 741 | 1,210 | 29,539 | 48,222 | |
(1) 再評価による剰余金の変動は、2021年のダイムラー株式の売却日までの売却益に該当する。その他の剰余金の増減は主に、期中に認識された確定給付型年金制度に係る数理計算上の増分に該当する。
(2) ルノーのダイムラー株式の売却益554百万ユーロ(剰余金に再分類される)及び日産のダイムラー株式の売却益252百万ユーロ(剰余金に再分類される)を含む。
2022年度の連結持分の変動に関する詳細は注18に記載。
連結キャッシュ・フロー計算書
| 注 | 2022年度 | 2021年度(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 継続事業からの当期純利益 | 1,620 | 2,645 | 549 | 896 | |
| 非資金的収益及び費用の調整 | |||||
| 減価償却費、償却費及び減損 | 3,532 | 5,766 | 3,894 | 6,357 | |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純(利益)損失 に対する持分 | (423) | (691) | (515) | (841) | |
| その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 26-A | 288 | 470 | 240 | 392 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 23 | 38 | 29 | 47 | |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)(2) | 5,040 | 8,228 | 4,197 | 6,852 | |
| 上場企業からの受取配当金 | 64 | 104 | - | - | |
| 消費者向け融資の純増減 | (1,383) | (2,258) | 47 | 77 | |
| ディーラー向け更新可能融資の純増減 | (3,677) | (6,003) | 1,534 | 2,504 | |
| 販売金融債権の(増加)減少 | (5,060) | (8,260) | 1,581 | 2,581 | |
| 販売金融部門による社債の発行 | 23-C | 3,614 | 5,900 | 686 | 1,120 |
| 販売金融部門による社債の償還 | 23-C | (3,588) | (5,857) | (4,342) | (7,088) |
| 販売金融部門のその他の負債の純増減 | 4,185 | 6,832 | 1,073 | 1,752 | |
| 販売金融部門に係るその他有価証券及び貸付の純増減 | 137 | 224 | (219) | (358) | |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | 4,348 | 7,098 | (2,802) | (4,574) | |
| 資産計上したリース用資産の増減 | (217) | (354) | (413) | (674) | |
| 運転資本の増減(税金調整前) | 26-B | 404 | 660 | (307) | (501) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー (利息・税金調整前) | 4,579 | 7,475 | 2,256 | 3,683 | |
| 利息の受取額 | 172 | 281 | 45 | 73 | |
| 利息の支払額 | (345) | (563) | (248) | (405) | |
| 当期税金(支払)/受取額 | (479) | (782) | (335) | (547) | |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 3,927 | 6,411 | 1,718 | 2,805 | |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 3 | (314) | (513) | 691 | 1,128 |
| 有形固定資産及び無形資産への投資(3) | 26-C | (2,640) | (4,310) | (2,686) | (4,385) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分 | 410 | 669 | 567 | 926 | |
| 支配の獲得を伴う持分の取得、取得現金控除後 | - | - | (103) | (168) | |
| その他の持分の取得 | (132) | (215) | (129) | (211) | |
| 支配の喪失を伴う持分の売却、譲渡現金控除後 | (38) | (62) | - | - | |
| その他の持分の売却(4) | 47 | 77 | 1,182 | 1,930 | |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の純(増)減 | (126) | (206) | (142) | (232) | |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (2,479) | (4,047) | (1,311) | (2,140) | |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | 3 | (815) | (1,330) | (305) | (498) |
| 親会社株主に対する支払配当金 | 18-D | - | - | - | - |
| 非支配株主との取引(3) | 54 | 88 | (2) | (3) | |
| 非支配株主に対する支払配当金 | 18-H | (41) | (67) | (81) | (132) |
| 自己株式の(取得)売却 | (60) | (98) | (36) | (59) | |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (47) | (77) | (119) | (194) | |
| 自動車部門に係る社債発行 | 23-C | 2,062 | 3,366 | 2,239 | 3,655 |
| 自動車部門に係る社債償還 | 23-C | (240) | (392) | (829) | (1,353) |
| 自動車部門に係るその他の金融負債の純増(減) | (2,575) | (4,204) | (1,769) | (2,888) | |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | 23-B | (753) | (1,229) | (359) | (586) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (800) | (1,306) | (478) | (780) | |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | 3 | 322 | 526 | (153) | (250) |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | (159) | (260) | 162 | 264 | |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)は上場企業からの受取配当金を含まない。
(3) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
(4) その他の持分の売却には、2021年のダイムラー株式の売却に関連する1,138百万ユーロを含む。
| 2022年度 | 2021年度(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 21,928 | 35,797 | 21,697 | 35,420 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 678 | 1,107 | 162 | 264 |
| 範囲変更の影響額(2) | (837) | (1,366) | - | - |
| 為替相場変動等の影響額 | 28 | 46 | 88 | 144 |
| 非継続事業及び売却目的で保有する資産から生じた現金 | (23) | (38) | (19) | (31) |
| 現金及び現金同等物の期末残高(3) | 21,774 | 35,546 | 21,928 | 35,797 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 範囲変更の影響額は主に、アフトワズの578百万ユーロ及びルノー・ロシアの163百万ユーロの売却に関するものである。
(3) 使用制限を課された現金については注22-Cに記載。
要約連結財務諸表に対する注記
I-事業セグメント及び地域に関する情報
2022年1月1日以降、アフトワズに対するルノーの持分を売却した後、ルノー・グループにより使用された事業セグメントは以下のとおりである。
・ 「自動車」部門は、乗用車及び小型商用車の製造、販売及び流通子会社、並びに本部門の資金管理をする子会社が含まれる。また、この部門は、自動車セクターの関連会社及び共同支配企業(主に日産)への投資も含む。
・ 「販売金融」部門は販売網及び最終顧客に対して、RCIバンク及びその子会社並びに関連会社及び共同支配企業によって運営されており、それ自体が営業活動であるとルノー・グループは考えている。
・ 「モビリティサービス」部門は、新しいモビリティ向けサービスを含む。
従前アフトワズという名称であった部門及びロシアのすべての非継続事業は、IFRS第5号に従い、現在は2022年度における自動車部門の非継続事業として別個に表示される。2021年度のセグメントに関する情報は、同様の原則に基づいて調整されている。
セグメントの業績は、「最高経営意思決定者」とされるボード・オブ・マネジメントが定期的にレビューするもので、営業総利益を表している。当該指標の定義は、2022年12月31日現在の連結財務諸表(注2-D. 連結財務諸表の表示)に詳述している。営業総利益はリストラクチャリング費用を除く。
A. 事業セグメント別情報
A1. 連結損益計算書-事業セグメント別
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2022年度 | ||||||||||
| 外部売上高 | 43,121 | 70,395 | 3,235 | 5,281 | 35 | 57 | - | - | 46,391 | 75,733 |
| 部門間売上高 | 96 | 157 | 16 | 26 | 3 | 5 | (115) | (188) | - | - |
| 部門別売上高 | 43,217 | 70,552 | 3,251 | 5,307 | 38 | 62 | (115) | (188) | 46,391 | 75,733 |
| 営業総利益(1) | 1,401 | 2,287 | 1,223 | 1,997 | (30) | (49) | 1 | 2 | 2,595 | 4,236 |
| 営業利益 | 1,044 | 1,704 | 1,202 | 1,962 | (31) | (51) | 1 | 2 | 2,216 | 3,618 |
| 財務収益(費用)(2) | 347 | 566 | (31) | (51) | (2) | (3) | (800) | (1,306) | (486) | (793) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 557 | 909 | (127) | (207) | (7) | (11) | - | - | 423 | 691 |
| 税引前利益 | 1,948 | 3,180 | 1,044 | 1,704 | (40) | (65) | (799) | (1,304) | 2,153 | 3,515 |
| 当期税金及び繰延税金 | (203) | (331) | (329) | (537) | (1) | (2) | - | - | (533) | (870) |
| 継続事業からの当期純利益 | 1,745 | 2,849 | 715 | 1,167 | (41) | (67) | (799) | (1,304) | 1,620 | 2,645 |
| 非継続事業からの当期純利益 | (2,320) | (3,787) | - | - | - | - | - | - | (2,320) | (3,787) |
| 当期純利益 | (575) | (939) | 715 | 1,167 | (41) | (67) | (799) | (1,304) | (700) | (1,143) |
(1) 償却費、減価償却費及び減損の詳細については事業セグメント別の連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている。
(2) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の財務収益に含まれ、部門間取引において控除される。2022年度は800百万ユーロの配当金が支払われた。
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2021年度(1) | ||||||||||
| 外部売上高 | 38,700 | 63,178 | 2,935 | 4,791 | 24 | 39 | - | - | 41,659 | 68,008 |
| 部門間売上高 | 102 | 167 | 18 | 29 | 2 | 3 | (122) | (199) | - | - |
| 部門別売上高 | 38,802 | 63,344 | 2,953 | 4,821 | 26 | 42 | (122) | (199) | 41,659 | 68,008 |
| 営業総利益(2) | (5) | (8) | 1,185 | 1,935 | (29) | (47) | 2 | 3 | 1,153 | 1,882 |
| 営業利益 | (227) | (371) | 1,179 | 1,925 | (54) | (88) | 2 | 3 | 900 | 1,469 |
| 財務収益(費用)(3) | 720 | 1,175 | (14) | (23) | (1) | (2) | (1,000) | (1,633) | (295) | (482) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 501 | 818 | 19 | 31 | (5) | (8) | - | - | 515 | 841 |
| 税引前利益 | 994 | 1,623 | 1,184 | 1,933 | (60) | (98) | (998) | (1,629) | 1,120 | 1,828 |
| 当期税金及び繰延税金 | (243) | (397) | (327) | (534) | (1) | (2) | - | - | (571) | (932) |
| 継続事業からの当期純利益 | 751 | 1,226 | 857 | 1,399 | (61) | (100) | (998) | (1,629) | 549 | 896 |
| 非継続事業からの当期純利益 | 418 | 682 | - | - | - | - | - | - | 418 | 682 |
| 当期純利益 | 1,169 | 1,908 | 857 | 1,399 | (61) | (100) | (998) | (1,629) | 967 | 1,579 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 償却費、減価償却費及び減損の詳細については事業セグメント別の連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている。
(3) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の財務収益に含まれ、部門間取引において控除される。2021年度は1,000百万ユーロの配当金が支払われた。
A2. 連結財政状態計算書-事業セグメント別
2022年12月31日現在
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2022年12月31日 | ||||||||||
| 資産 | ||||||||||
| 非流動資産 | ||||||||||
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 15,566 | 25,411 | 796 | 1,299 | 43 | 70 | - | - | 16,405 | 26,781 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 18,141 | 29,615 | 66 | 108 | 3 | 5 | - | - | 18,210 | 29,728 |
| 長期金融資産―持分投資 | 6,313 | 10,306 | 11 | 18 | - | - | (6,261) | (10,221) | 63 | 103 |
| 長期金融資産―その他有価証券、貸付金及び自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 350 | 571 | - | - | 1 | 2 | (1) | (2) | 350 | 571 |
| 繰延税金資産 | 354 | 578 | 239 | 390 | - | - | - | - | 593 | 968 |
| その他の非流動資産 | 831 | 1,357 | 107 | 175 | - | - | - | - | 938 | 1,531 |
| 非流動資産合計 | 41,555 | 67,839 | 1,219 | 1,990 | 47 | 77 | (6,262) | (10,223) | 36,559 | 59,683 |
| 流動資産 | ||||||||||
| 棚卸資産 | 5,188 | 8,469 | 24 | 39 | 1 | 2 | - | - | 5,213 | 8,510 |
| 顧客債権 | 1,009 | 1,647 | 44,732 | 73,025 | 8 | 13 | (504) | (823) | 45,245 | 73,862 |
| 短期金融資産 | 1,294 | 2,112 | 980 | 1,600 | - | - | (858) | (1,401) | 1,416 | 2,312 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(1) | 6,583 | 10,747 | 5,798 | 9,465 | 7 | 11 | (4,276) | (6,981) | 8,112 | 13,243 |
| 現金及び現金同等物 | 14,227 | 23,226 | 7,549 | 12,324 | 17 | 28 | (19) | (31) | 21,774 | 35,546 |
| 流動資産合計 | 28,301 | 46,201 | 59,083 | 96,453 | 33 | 54 | (5,657) | (9,235) | 81,760 | 133,473 |
| 資産合計 | 69,856 | 114,040 | 60,302 | 98,443 | 80 | 131 | (11,919) | (19,458) | 118,319 | 193,156 |
| 資本及び負債 | ||||||||||
| 資本 | 29,571 | 48,275 | 6,217 | 10,149 | 18 | 29 | (6,267) | (10,231) | 29,539 | 48,222 |
| 非流動負債 | ||||||||||
| 長期引当金 | 2,039 | 3,329 | 565 | 922 | - | - | - | - | 2,604 | 4,251 |
| 長期金融負債 | 9,845 | 16,072 | 886 | 1,446 | 8 | 13 | (1) | (2) | 10,738 | 17,530 |
| 繰延税金負債 | 224 | 366 | 795 | 1,298 | 2 | 3 | - | - | 1,021 | 1,667 |
| その他の非流動負債 | 1,082 | 1,766 | 288 | 470 | 2 | 3 | - | - | 1,372 | 2,240 |
| 非流動負債合計 | 13,190 | 21,533 | 2,534 | 4,137 | 12 | 20 | (1) | (2) | 15,735 | 25,687 |
| 流動負債 | ||||||||||
| 短期引当金 | 1,103 | 1,801 | 50 | 82 | - | - | - | - | 1,153 | 1,882 |
| 短期金融負債 | 5,191 | 8,474 | - | - | 36 | 59 | (622) | (1,015) | 4,605 | 7,518 |
| 営業債務及び | 8,487 | 13,855 | 49,739 | 81,199 | 8 | 13 | (830) | (1,355) | 57,404 | 93,712 |
| 販売金融負債 | ||||||||||
| 未払税金及びその他の流動負債(1) | 12,314 | 20,103 | 1,762 | 2,876 | 6 | 10 | (4,199) | (6,855) | 9,883 | 16,134 |
| 流動負債合計 | 27,095 | 44,233 | 51,551 | 84,157 | 50 | 82 | (5,651) | (9,225) | 73,045 | 119,246 |
| 資本及び負債合計 | 69,856 | 114,040 | 60,302 | 98,443 | 80 | 131 | (11,919) | (19,458) | 118,319 | 193,156 |
(1) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
2021年12月31日現在
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2021年12月31日 | ||||||||||
| 資産 | ||||||||||
| 非流動資産 | ||||||||||
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 21,943 | 35,822 | 581 | 948 | 40 | 65 | 1 | 2 | 22,565 | 36,837 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 16,774 | 27,384 | 176 | 287 | 5 | 8 | - | - | 16,955 | 27,679 |
| 長期金融資産―持分投資 | 6,215 | 10,146 | 11 | 18 | 1 | 2 | (6,155) | (10,048) | 72 | 118 |
| 長期金融資産―その他有価証券、貸付金及び自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 306 | 500 | - | - | - | - | (5) | (8) | 301 | 491 |
| 繰延税金資産 | 361 | 589 | 189 | 309 | - | - | - | - | 550 | 898 |
| その他の非流動資産 | 815 | 1,330 | 151 | 247 | - | - | - | - | 966 | 1,577 |
| 非流動資産合計 | 46,414 | 75,771 | 1,108 | 1,809 | 46 | 75 | (6,159) | (10,055) | 41,409 | 67,600 |
| 流動資産 | ||||||||||
| 棚卸資産 | 4,768 | 7,784 | 24 | 39 | - | - | - | - | 4,792 | 7,823 |
| 顧客債権 | 916 | 1,495 | 40,020 | 65,333 | 4 | 7 | (654) | (1,068) | 40,286 | 65,767 |
| 短期金融資産 | 1,051 | 1,716 | 1,187 | 1,938 | - | - | (858) | (1,401) | 1,380 | 2,253 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(1) | 2,871 | 4,687 | 5,733 | 9,359 | 5 | 8 | (4,664) | (7,614) | 3,945 | 6,440 |
| 現金及び現金同等物 | 13,877 | 22,654 | 8,040 | 13,125 | 14 | 23 | (3) | (5) | 21,928 | 35,797 |
| 流動資産合計 | 23,483 | 38,336 | 55,004 | 89,794 | 23 | 38 | (6,179) | (10,087) | 72,331 | 118,080 |
| 資産合計 | 69,897 | 114,107 | 56,112 | 91,603 | 69 | 113 | (12,338) | (20,142) | 113,740 | 185,681 |
| 資本及び負債 | ||||||||||
| 資本 | 27,913 | 45,568 | 6,134 | 10,014 | 8 | 13 | (6,161) | (10,058) | 27,894 | 45,537 |
| 非流動負債 | ||||||||||
| 長期引当金 | 2,298 | 3,751 | 565 | 922 | - | - | - | - | 2,863 | 4,674 |
| 長期金融負債 | 12,333 | 20,134 | 893 | 1,458 | 11 | 18 | (5) | (8) | 13,232 | 21,601 |
| 繰延税金負債 | 368 | 601 | 640 | 1,045 | 1 | 2 | - | - | 1,009 | 1,647 |
| その他の非流動負債 | 1,181 | 1,928 | 276 | 451 | - | - | - | - | 1,457 | 2,379 |
| 非流動負債合計 | 16,180 | 26,414 | 2,374 | 3,876 | 12 | 20 | (5) | (8) | 18,561 | 30,301 |
| 流動負債 | ||||||||||
| 短期引当金 | 1,606 | 2,622 | 35 | 57 | - | - | - | - | 1,641 | 2,679 |
| 短期金融負債 | 4,234 | 6,912 | - | - | 35 | 57 | (664) | (1,084) | 3,605 | 5,885 |
| 営業債務及び販売金融負債 | 8,094 | 13,213 | 45,843 | 74,839 | 5 | 8 | (844) | (1,378) | 53,098 | 86,682 |
| 未払税金及びその他の流動負債(1) | 11,870 | 19,378 | 1,726 | 2,818 | 9 | 15 | (4,664) | (7,614) | 8,941 | 14,596 |
| 流動負債合計 | 25,804 | 42,125 | 47,604 | 77,714 | 49 | 80 | (6,172) | (10,076) | 67,285 | 109,843 |
| 資本及び負債合計 | 69,897 | 114,107 | 56,112 | 91,603 | 69 | 113 | (12,338) | (20,142) | 113,740 | 185,681 |
(1) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
A3. 連結キャッシュ・フロー計算書-事業セグメント別
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 2022年度 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 |
| 継続事業からの当期純利益(1) | 1,745 | 2,849 | 715 | 1,167 | (41) | (67) | (799) | (1,304) | 1,620 | 2,645 |
| 非資金的収益及び費用の調整 | ||||||||||
| -減価償却費、償却費及び減損 | 3,391 | 5,536 | 135 | 220 | 6 | 10 | - | - | 3,532 | 5,766 |
| -関連会社及び共同支配企業の当期純 (利益)損失に対する持分 | (557) | (909) | 127 | 207 | 7 | 11 | - | - | (423) | (691) |
| -その他の非資金的収益及び費用 (利息・税金調整前) | (49) | (80) | 346 | 565 | 2 | 3 | (11) | (18) | 288 | 470 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 23 | 38 | - | - | - | - | - | - | 23 | 38 |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 4,553 | 7,433 | 1,323 | 2,160 | (26) | (42) | (810) | (1,322) | 5,040 | 8,228 |
| 上場企業からの受取配当金 | 64 | 104 | - | - | - | - | - | - | 64 | 104 |
| 販売金融債権の(増加)減少 | - | - | (5,026) | (8,205) | - | - | (34) | (56) | (5,060) | (8,260) |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | - | - | 4,370 | 7,134 | - | - | (22) | (36) | 4,348 | 7,098 |
| 資産計上したリース用資産の増減 | 87 | 142 | (304) | (496) | - | - | - | - | (217) | (354) |
| 運転資本の増減(税金調整前) | 7 | 11 | 400 | 653 | (2) | (3) | (1) | (2) | 404 | 660 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 4,711 | 7,691 | 763 | 1,246 | (28) | (46) | (867) | (1,415) | 4,579 | 7,475 |
| 利息の受取額 | 175 | 286 | - | - | - | - | (3) | (5) | 172 | 281 |
| 利息の支払額 | (357) | (583) | - | - | (1) | (2) | 13 | 21 | (345) | (563) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (143) | (233) | (335) | (547) | (1) | (2) | - | - | (479) | (782) |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 4,386 | 7,160 | 428 | 699 | (30) | (49) | (857) | (1,399) | 3,927 | 6,411 |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | (315) | (514) | - | - | - | - | - | - | (315) | (514) |
| 無形資産の購入(2) | (1,216) | (1,985) | (15) | (24) | (12) | (20) | - | - | (1,243) | (2,029) |
| 有形固定資産の購入 | (1,395) | (2,277) | (2) | (3) | - | - | - | - | (1,397) | (2,281) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分(3) | 408 | 666 | - | - | 2 | 3 | - | - | 410 | 669 |
| 支配の獲得又は喪失を伴う持分の取得及び売却、取得現金控除後 | (38) | (62) | - | - | - | - | - | - | (38) | (62) |
| その他の持分等の取得及び売却 | (112) | (183) | (14) | (23) | (6) | (10) | 47 | 77 | (85) | (139) |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の(増)減 | (121) | (198) | - | - | (7) | (11) | 2 | 3 | (126) | (206) |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (2,474) | (4,039) | (31) | (51) | (23) | (38) | 49 | 80 | (2,479) | (4,047) |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (815) | (1,330) | - | - | - | - | - | - | (815) | (1,330) |
| 株主に係るキャッシュ・フロー(2) | (35) | (57) | (812) | (1,326) | 48 | 78 | 752 | 1,228 | (47) | (77) |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | (803) | (1,311) | - | - | 10 | 16 | 40 | 65 | (753) | (1,229) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (838) | (1,368) | (812) | (1,326) | 58 | 95 | 792 | 1,293 | (800) | (1,306) |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | 323 | 527 | - | - | - | - | - | - | 323 | 527 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 267 | 436 | (415) | (677) | 5 | 8 | (16) | (26) | (159) | (260) |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 13,877 | 22,654 | 8,040 | 13,125 | 14 | 23 | (3) | (5) | 21,928 | 35,797 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 1,105 | 1,804 | (416) | (679) | 5 | 8 | (16) | (26) | 678 | 1,107 |
| 範囲変更の影響額(4) | (838) | (1,368) | 1 | 2 | - | - | - | - | (837) | (1,366) |
| 為替相場変動等の影響額 | 106 | 173 | (76) | (124) | (2) | (3) | - | - | 28 | 46 |
| 非継続事業及び売却目的で保有する資産から生じた現金 | (23) | (38) | - | - | - | - | - | - | (23) | (38) |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 14,227 | 23,226 | 7,549 | 12,324 | 17 | 28 | (19) | (31) | 21,774 | 35,546 |
(1) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の当期純利益に含まれる。2022年度の金額は800百万ユーロであった。
(2) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
(3) 有形固定資産及び無形資産の処分による主な利益(2022年12月31日現在410百万ユーロ)については注6-Cに記載している。
(4) 範囲変更の影響額は主に、アフトワズの578百万ユーロ及びルノー・ロシアの163百万ユーロの売却に関するものである。
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 2021年度(1) | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 |
| 継続事業からの当期純利益(2) | 751 | 1,226 | 857 | 1,399 | (61) | (100) | (998) | (1,629) | 549 | 896 |
| 非資金的収益及び費用の調整 | ||||||||||
| -減価償却費、償却費及び減損 | 3,710 | 6,057 | 150 | 245 | 34 | 56 | - | - | 3,894 | 6,357 |
| -関連会社及び共同支配企業の当期純 (利益)損失に対する持分 | (502) | (820) | (18) | (29) | 5 | 8 | - | - | (515) | (841) |
| -その他の非資金的収益及び費用 (利息・税金調整前) | (2) | (3) | 257 | 420 | 1 | 2 | (16) | (26) | 240 | 392 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 29 | 47 | - | - | - | - | - | - | 29 | 47 |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 3,986 | 6,507 | 1,246 | 2,034 | (21) | (34) | (1,014) | (1,655) | 4,197 | 6,852 |
| 上場企業からの受取配当金 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 販売金融債権の(増加)減少 | - | - | 2,228 | 3,637 | - | - | (647) | (1,056) | 1,581 | 2,581 |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | - | - | (2,852) | (4,656) | - | - | 50 | 82 | (2,802) | (4,574) |
| 資産計上したリース用資産の増減 | (218) | (356) | (195) | (318) | - | - | - | - | (413) | (674) |
| 運転資本の増減(税金調整前) | (483) | (788) | 181 | 295 | (3) | (5) | (2) | (3) | (307) | (501) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 3,285 | 5,363 | 608 | 993 | (24) | (39) | (1,613) | (2,633) | 2,256 | 3,683 |
| 利息の受取額 | 45 | 73 | - | - | - | - | - | - | 45 | 73 |
| 利息の支払額 | (263) | (429) | - | - | - | - | 15 | 24 | (248) | (405) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (71) | (116) | (263) | (429) | (1) | (2) | - | - | (335) | (547) |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 2,996 | 4,891 | 345 | 563 | (25) | (41) | (1,598) | (2,609) | 1,718 | 2,805 |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 691 | 1,128 | - | - | - | - | - | - | 691 | 1,128 |
| 無形資産の購入 | (1,103) | (1,801) | (6) | (10) | (5) | (8) | - | - | (1,114) | (1,819) |
| 有形固定資産の購入 | (1,571) | (2,565) | (1) | (2) | - | - | - | - | (1,572) | (2,566) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分(3) | 567 | 926 | - | - | - | - | - | - | 567 | 926 |
| 支配の獲得又は喪失を伴う持分の取得及び売却、取得現金控除後 | (6) | (10) | (97) | (158) | - | - | - | - | (103) | (168) |
| その他の持分等の取得及び売却(4) | 1,043 | 1,703 | (4) | (7) | (3) | (5) | 17 | 28 | 1,053 | 1,719 |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の(増)減 | (162) | (264) | - | - | 5 | 8 | 15 | 24 | (142) | (232) |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (1,232) | (2,011) | (108) | (176) | (3) | (5) | 32 | 52 | (1,311) | (2,140) |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (305) | (498) | - | - | - | - | - | - | (305) | (498) |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (98) | (160) | (1,019) | (1,664) | 15 | 24 | 983 | 1,605 | (119) | (194) |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | (952) | (1,554) | - | - | 9 | 15 | 584 | 953 | (359) | (586) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (1,050) | (1,714) | (1,019) | (1,664) | 24 | 39 | 1,567 | 2,558 | (478) | (780) |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (153) | (250) | - | - | - | - | - | - | (153) | (250) |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 947 | 1,546 | (782) | (1,277) | (4) | (7) | 1 | 2 | 162 | 264 |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 12,949 | 21,139 | 8,738 | 14,265 | 15 | 24 | (5) | (8) | 21,697 | 35,420 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 947 | 1,546 | (782) | (1,277) | (4) | (7) | 1 | 2 | 162 | 264 |
| 為替相場変動等の影響額 | - | - | 84 | 137 | 3 | 5 | 1 | 2 | 88 | 144 |
| 非継続事業及び売却目的で保有する資産から生じた現金 | (19) | (31) | - | - | - | - | - | - | (19) | (31) |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 13,877 | 22,654 | 8,040 | 13,125 | 14 | 23 | (3) | (5) | 21,928 | 35,797 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の当期純利益に含まれる。2021年度の金額は1,000百万ユーロであった。
(3) 有形固定資産及び無形資産の処分による主な利益(2021年12月31日現在567百万ユーロ)については注6-Cに記載している。
(4) その他の投資の売却には、ダイムラー株式の売却に関連する1,138百万ユーロを含む。
A4. 自動車部門のその他の情報:ネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債)、営業フリー・キャッシュ・フロー及びROCE
ネット・キャッシュ・ポジション又は実質有利子負債、営業フリー・キャッシュ・フロー及びROCEは、自動車部門のためにのみ表示されている。
ネット・キャッシュ・ポジション又は実質有利子負債とは、すべての非営業利付金融債務と約定債務の総額から、現金及び現金同等物と市場性ある有価証券や事業部門貸付金などのその他の非営業金融資産を差し引いた額である。
ネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債)
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在(1) | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 長期金融負債 | (9,845) | (16,072) | (11,224) | (18,323) |
| 短期金融負債 | (5,191) | (8,474) | (4,234) | (6,912) |
| 長期金融資産-その他有価証券、貸付金及び金融取引に係るデリバティブ | 121 | 198 | 90 | 147 |
| 短期金融資産 | 1,237 | 2,019 | 977 | 1,595 |
| 現金及び現金同等物 | 14,227 | 23,226 | 13,291 | 21,698 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション (実質有利子負債) | 549 | 896 | (1,100) | (1,796) |
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
営業フリー・キャッシュ・フロー
| 2022年度 | 2021年度(1) | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 利息・税金調整前キャッシュ・フロー(上場企業からの受取配当金を除く。) | 4,553 | 7,433 | 3,986 | 6,507 |
| 税引前運転資本の増減 | 7 | 11 | (483) | (788) |
| 自動車部門の利息の受取額 | 175 | 286 | 45 | 73 |
| 自動車部門の利息の支払額 | (357) | (583) | (263) | (429) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (143) | (233) | (71) | (116) |
| 有形固定資産及び無形資産の取得(処分との純額)(2) | (2,203) | (3,596) | (2,107) | (3,440) |
| 資産計上したリース用車両及びバッテリー | 87 | 142 | (218) | (356) |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー | 2,119 | 3,459 | 889 | 1,451 |
| リストラクチャリング費用に係る支払 | (590) | (963) | (598) | (976) |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー (リストラクチャリング費用を除く。)(3) | 2,709 | 4,422 | 1,487 | 2,428 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
(3) リストラクチャリング費用に含まれる額は、注6-Aに示している。
ROCE
ROCE (Return On Capital Employed:使用総資本利益率) は、投下資本の収益性を計る指標である。これは自動車部門について報告される。ロシア連邦における非継続事業に関連する項目の消去後の2021年度のROCEは以下に表示されている。
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在(1) | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 営業総利益 | 1,402 | 2,289 | (3) | (5) |
| 標準的税率 | 28% | 28% | 28% | 28% |
| 税引後営業総利益(A)(2) | 1,009 | 1,647 | (2) | (3) |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 15,566 | 25,411 | 19,749 | 32,240 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資(日産を除く) | 654 | 1,068 | 529 | 864 |
| 長期金融資産-持分投資(RCIバンクSA及びルノーM.A.Iを除く) | 52 | 85 | 60 | 98 |
| 運転資本 | (8,272) | (13,504) | (11,488) | (18,754) |
| 使用資本(B) | 8,000 | 13,060 | 8,850 | 14,448 |
| 使用総資本利益率(ROCE = A/B) | 12.6% | 12.6% | -0.0% | -0.0% |
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
(2) ROCEを決定するために利用する方法には、28%の標準的税率に基づく理論上の税効果が含まれる。
| 2021年12月31日現在開示済 | IFRS第5号の影響額 | 2021年12月31日現在(1) | ||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 営業総利益 | 507 | 828 | (510) | (833) | (3) | (5) |
| 標準的税率 | 28% | 28% | 28% | 28% | ||
| 税引後営業総利益(A)(2) | 365 | 596 | (367) | (599) | (2) | (3) |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 21,943 | 35,822 | (2,194) | (3,582) | 19,749 | 32,240 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資(日産を除く) | 540 | 882 | (11) | (18) | 529 | 864 |
| 長期金融資産-持分投資(RCIバンクSA及びルノーM.A.Iを除く) | 60 | 98 | - | - | 60 | 98 |
| 運転資本 | (11,775) | (19,223) | 287 | 469 | (11,488) | (18,754) |
| 使用資本(B) | 10,768 | 17,579 | (1,918) | (3,131) | 8,850 | 14,448 |
| 使用総資本利益率(ROCE = A/B) | 3.4% | 3.4% | -0.0% | -0.0% | ||
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
(2) ROCEを決定するために利用する方法には、28%の標準的税率に基づく理論上の税効果が含まれる。
運転資本は以下のセグメント報告項目により決定される。本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在(1) | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| その他の非流動資産 | 831 | 1,357 | 798 | 1,303 |
| 棚卸資産 | 5,188 | 8,469 | 4,318 | 7,049 |
| 顧客債権 | 1,009 | 1,647 | 859 | 1,402 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(2) | 6,583 | 10,747 | 2,546 | 4,156 |
| その他の非流動負債 | (1,082) | (1,766) | (1,176) | (1,920) |
| 営業債務 | (8,487) | (13,855) | (7,449) | (12,160) |
| 未払税金及びその他の流動負債(2) | (12,314) | (20,103) | (11,384) | (18,584) |
| 運転資本 | (8,272) | (13,504) | (11,488) | (18,754) |
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
(2) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
| 2021年12月31日現在開示済 | IFRS第5号の影響額 | 2021年12月31日現在(1) | ||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| その他の非流動資産 | 815 | 1,330 | (17) | (28) | 798 | 1,303 |
| 棚卸資産 | 4,768 | 7,784 | (450) | (735) | 4,318 | 7,049 |
| 顧客債権 | 916 | 1,495 | (57) | (93) | 859 | 1,402 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(2) | 2,871 | 4,687 | (325) | (531) | 2,546 | 4,156 |
| その他の非流動負債 | (1,181) | (1,928) | 5 | 8 | (1,176) | (1,920) |
| 営業債務 | (8,094) | (13,213) | 645 | 1,053 | (7,449) | (12,160) |
| 未払税金及びその他の流動負債(2) | (11,870) | (19,378) | 486 | 793 | (11,384) | (18,584) |
| 運転資本 | (11,775) | (19,223) | 287 | 469 | (11,488) | (18,754) |
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
(2) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
B. 地域別情報
連結売上高は顧客の所在地別で示している。
有形固定資産及び無形資産は子会社及び共同支配事業の所在地別に示してある。
| ヨーロッパ | アメリカ | アジア太平洋 | アフリカ及び中東 | ユーラシア | 連結合計 | |||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2022年度 | ||||||||||||
| 売上高 | 35,685 | 58,256 | 4,351 | 7,103 | 2,699 | 4,406 | 1,757 | 2,868 | 1,899 | 3,100 | 46,391 | 75,733 |
| -フランスを含む | 13,814 | 22,551 | ||||||||||
| 有形固定資産及び 無形資産 | 14,230 | 23,230 | 471 | 769 | 663 | 1,082 | 663 | 1,082 | 378 | 617 | 16,405 | 26,781 |
| -フランスを含む | 10,124 | 16,527 | ||||||||||
| 2021年度 | ||||||||||||
| 売上高(1) | 31,972 | 52,194 | 3,428 | 5,596 | 2,686 | 4,385 | 1,553 | 2,535 | 2,020 | 3,298 | 41,659 | 68,008 |
| -フランスを含む | 13,139 | 21,449 | ||||||||||
| 有形固定資産及び 無形資産 | 17,806 | 29,068 | 561 | 916 | 660 | 1,077 | 770 | 1,257 | 2,768 | 4,519 | 22,565 | 36,837 |
| -フランスを含む | 12,857 | 20,989 | ||||||||||
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
II-会計方針及び連結範囲
注1-財務諸表の承認
ルノー・グループの2022年度連結財務諸表は2023年2月15日開催の取締役会において審査済みであり、株主による承認のため株主総会に提出される。
注2-会計方針
ルノー・グループの2022年度連結財務諸表は、欧州規則に従い、IASB(国際会計基準審議会)が2022年12月31日付で発行し、同日付で欧州連合が採択したIFRS(国際財務報告基準)に準拠して作成されている。
2-A. 会計方針の変更
2022年度に適用義務が生じた新たな改訂
ルノー・グループは、EU官報で公表され、2022年1月1日から強制適用される会計基準及び改訂を適用している。
| IAS第16号の改訂 | 「有形固定資産」:「意図した使用の前の収入」 |
| IFRS第3号の改訂 | 「概念フレームワークへの参照の更新」 |
| IAS第37号の改訂 | 「不利な契約-契約履行のコスト」 |
| 年次改善(2018-2020年サイクル) | 年次改善プロセス |
2022年1月1日以降のこれらの改訂の適用によるルノー・グループの財務諸表への重要な影響はない。
ルノー・グループにより早期適用されない新基準及び改訂
| ルノー・グループがまだ早期適用していない新IFRS基準及び改訂 | IASBが設定した強制適用日 | |
| IFRS第17号及び改訂 | 「保険契約」 | 2023年1月1日 |
| IFRS第17号の改訂 | IFRS第17号とIFRS第9号の適用開始-比較情報 | 2023年1月1日 |
| IAS第12号の改訂 | 「単一の取引から生じた資産及び負債に係る繰延税金」 | 2023年1月1日 |
| IAS第1号の改訂 | 「会計方針の開示」 | 2023年1月1日 |
| IAS第8号の改訂 | 「会計上の見積りの定義」 | 2023年1月1日 |
ルノー・グループは、現段階では、IAS第1号、IAS第8号及びIAS第12号の改訂の適用が連結財務諸表に重大な影響を与えることはないと予想している。
IFRS第17号-「保険契約」は、2017年5月18日に公表され、2020年6月25日の改訂により修正されたもので、保険契約に関する認識、測定、表示及び開示の原則を規定している。これは、IFRS第4号「保険契約」に置き換わるもので、2023年1月1日以降に開始する会計年度に適用される。
ルノー・グループについては、IFRS 第17号は主に、販売金融部門の保険会社によって締結された信用保険契約及び再保険契約に適用される。契約は、(1)保険契約ポートフォリオの流動性特性を考慮するために無リスク・イールドカーブを調整することによって決定される割引率で、「ボトムアップ」アプローチに基づいて割り引かれた見積将来キャッシュ・フロー、(2)信頼区間法に従って計算された非財務リスクの調整、及び(3)契約上のサービス・マージンからなる一般的な「ビルディング・ブロック」アプローチにより評価される。契約上のサービス・マージンは、当該期間に提供されたカバー単位に基づき、すなわち付保された与信の償却に応じて、損益計算書で認識される。
2023年1月1日からのIFRS第17号の修正遡及適用は、移行日である2022年1月1日現在で約130百万ユーロのプラスの影響を資本に及ぼすと見込まれる。移行日現在、ポートフォリオにおいて不利な契約は特定されなかった。IFRS第17号が2022年度の損益計算書に及ぼす影響の計算はまだ確定していない。
欧州連合がまだ採択していない他の基準及び改訂
また、IASBは、欧州連合によってまだ採択されていない以下の新基準及び改訂を公表している。
| 欧州連合がまだ採択していない新IFRS基準及び改訂 | IASBが設定した適用日 | |
| IAS第1号の改訂 | 「負債の流動又は非流動への分類」 | 2024年1月1日 |
| IFRS第16号の改訂 | 「セール・アンド・リースバックにおけるリース負債」 | 2024年1月1日 |
ルノー・グループは現在、潜在的影響の分析を行っているが、現段階ではこれらの改訂の適用が連結財務諸表に重要な影響を与えることはないと考えている。
貸出条件付き長期資金供給オペレーション(TLTRO)の認識(IFRS第9号及びIAS第20号)に関するIFRS ICの解釈
TLTRO Ⅲ取引の分析及び認識を明確にするIFRS ICの決定は、2022年3月に確定した。この決定は、ルノー・グループがIFRS第9号を適用することを選択した販売金融部門によるTLTRO Ⅲの資金調達の引き出しに適用される。これらの取引の詳細については、注23-Cに記載している。
トルコの超インフレ
2022年3月16日、トルコは、監査品質センターの国際実務タスクフォース(IPTF)により、2022年度財務諸表において超インフレとみなされるべき国であると識別された。
持分法により計上されている事業体、MAIS Motorlu Araclar Imal ve Satis AS 及びオルファン・フィナンスマン・アノニム・シルケティは、現地通貨を機能通貨として使用しており、超インフレ調整は2022年12月31日に適用された。ルノー・グループの財務諸表への寄与に対する影響は重要ではないと考えられる。完全連結子会社であるオヤック・ルノー及びRenault Group Otomotivは、その取引の大半がユーロ建てで行われているため、ルノー・グループ連結のための会計処理を機能通貨であるユーロを用いて行っている。したがって、超インフレによる財務諸表の調整は必要ない。
2-B. 見積り及び判断
2022年特有の背景
ルノー・グループのロシア連邦からの撤退
2022年5月16日に公表したとおり、ルノー・グループはルノー・ロシア及びアフトワズ・グループの持分を売却した。その結果、これらの事業体は非連結化されている。これらの事業体は、IFRS第5号に基づき、2022年には非継続事業として扱われ、また、損益計算書及びキャッシュ・フロー計算書の2021年の数値はそれに応じて調整されている。この売却に伴い、アフトワズ・グループは、セグメント情報において独立した事業セグメントとして表示されなくなった。
この非連結化の影響の詳細は、注3-B「非継続事業」に、また、アフトワズの持分を買い戻すルノー・グループのオプションについては、注28-B「ルノー・グループが取得しているオフバランス約定、偶発資産及び担保受入資産」に記載している。
販売金融部門では、ルノー・グループは100%所有の事業体1社(RNLリーシング)を完全連結し、RNバンクについては持分法を適用している。その回収可能性が不確実であることから、RNバンクの持分法適用価額は2022年12月31日に全額償却され(注13参照)、当年度の関連会社及び共同支配企業の当期純利益に119百万ユーロのマイナスの影響があった。RNL リーシングによるルノー・グループの株主資本への寄与は依然として重要性が低く(2百万ユーロ)、19百万ユーロの株主融資はグループ内取引として消去されている。2022年12月31日現在、この事業体は、その回収可能価額を上回らない帳簿価額で、売却目的で保有する資産として分類されている。
構成部品の供給危機
2021年以降、自動車部門では、世界全体の自動車部門に影響を及ぼした電子構成部品の供給途絶が発生している。この構成部品危機の影響は2022年も継続し、その主な結果として生産量が減少した。その結果、販売台数は2021年に2020年から4.5%減の2,696,401台となった後、2022年には2021年より5.9%減少した。2021年の調整後の販売台数(ロシアでの販売台数を除く)が2,179,562台であったのに対し、2022年の販売台数は2,051,174台となった。
外部資金調達
業務のために十分な流動性水準を維持するため、2022年、ルノー・グループは、発行登録プログラムの一環として、日本市場において総額2,907億円の2本の社債を発行した。また、2022年にはフランス政府が保証する融資枠のうち2,010百万ユーロの返済を行った。当初40億ユーロであったこの融資の残高は、2022年12月31日現在、990百万ユーロとなっている。当連結財務諸表の公表日において、ルノー・グループは今後12ヶ月間の事業の継続性を確保するのに十分な現金及び資金調達源を有しており、債券の発行を行う能力があることを示している。
グループの組織変更
ルノー・グループは2020年にルノーリューション計画を発表して以降、事業と組織の変革に取り組んできた。2022年11月8日に開催されたキャピタル・マーケット・デーでは、ホース・プロジェクトのパワートレイン技術の一部を共同支配企業において一本化することを発表した。その結果、当該資産及び負債グループは、IFRS第5号に従い、2022年12月31日現在の連結財政状態計算書において、売却目的で保有する資産及び債務として再分類された。
ルノー・グループは、同じキャピタル・マーケット・デーにおいて、専門家チームを擁する5つの重点事業(各事業は独自のガバナンスと成果を有し、一連の同質の技術に基づくものとなる)の設立も発表した。この公表の実際の成果は、関連する事業体が設立又は売却されるのに従って、2023年度から可視化される予定であり、2022年度のセグメント情報の構成に影響を与えるものではない。
2022年11月、ルノー・グループは、韓国の子会社RKMの資本の34%を中国のジーリー・グループに売却し、これと同時にアジア市場向けに2種の新型車を製造するための工業生産ライセンスを取得した。
従業員契約及び従業員の株式保有
インフレ率が上昇する中、フランスにおける購買力に関する懸念について、経営陣と組合の間で議論が行われた。2022年9月30日には、2022年に実施されたいくつかの措置(500ユーロの賞与、現金化される未使用休暇の25%増など)からなる協定が締結された。
徹底した変更が行われる中、すべての従業員をルノー・グループの新戦略と将来の業績に関与させるため、ルノー・グループは、22ヶ国に及ぶ95,000超の従業員に6株の無償株を帰属させる従業員株式保有オペレーション、「ルノーリューション・シェアプラン」を開始した。このプランにより、21ヶ国では、従業員に30%の割引率で株式を購入する機会も提供している。ルノーリューション・シェアプランの基準株価は31.46ユーロに設定されているため、割引株価は22.02ユーロとなる。このプランの費用は2022年度の財務諸表において認識された。
2022年の背景における重要な見積り及び判断
ルノー・グループのロシア連邦からの撤退、従業員数削減計画、電子構成部品の供給危機及びインフレの状況を踏まえ、ルノー・グループの連結財務諸表の以下の項目については、2022年において特に注意を払ってきた。
・ 固定資産の減損の可能性、特に自動車専用資産及びのれんの減損(注11参照)
・ 有形固定資産又は棚卸資産に分類されたリース用車両の回収可能価額
・ 関連会社、特に日産及びRNバンクに対する投資(注12及び13参照)
・ 販売金融債権に係る予想信用損失の減損(注15参照)
・ 収益認識
・ リストラクチャリング引当金の算定(注6-A及び20参照)
・ サプライヤーの破綻に伴うリスクの算定
・ 売却目的で保有する資産又は資産及び負債グループの再分類、並びに貸借対照表の流動資産及び流動負債の特定の科目でそれらを報告することに関するIFRS第5号の要件の適合性の判断(注3-C参照)。
・ 2022年12月に導入された従業員持株制度である「ルノーリューション・シェアプラン」に伴う費用の見積り
環境問題・気候問題に関する主な見積り及び判断
気候・環境問題に関する主な見積り及び判断は、以下のとおりである。
・ 大気汚染及びCO2排出に関して適用される規制に関連するリスクの見積り(具体的には、欧州登録車のCO2排出量が暦年平均で基準を超えた場合、自動車メーカーに罰金を科すCAFE-「企業平均燃費」規制が及ぼす潜在的影響(注28参照))
・ 環境・気候問題に関連してなされたコミットメントが、ルノー・グループの資産価値に対してその耐用年数の中で与える影響の見積り。現段階では、ルノー・グループの有形固定資産及び無形資産の耐用年数又は回収可能価額のいずれについても、影響は確認されていない。生産資産の耐用年数の分析は、特に市場の変化、電気自動車の割合の増加、ルノー・グループの循環型経済に関する決定(フラン及びセビリアの「Re-Factory」)を背景に、年次決算ごとに行っており、2022年度の財務諸表に重大な影響はなかった。
・ 最長15年間にわたる多額の投資を伴う、環境及び気候問題に関連して行われた再生可能エネルギーの契約上の購入約定の影響の見積り。資産の管理及びこれらの契約の財務条項に重点を置いた分析により、リースも組込デリバティブも含まれないと結論付けられた。オフバランス約定(最低購入約定)については注28-A1において情報を提供する。
・ 気候変動に関するパリ協定の署名国によるコミットメントの影響を組み込んだ、耐用年数を確定できないのれん及び無形資産の減損テストのための永久成長率の使用。当該資産の回収可能価額は帳簿価額を依然として大幅に上回っているため、これによる影響はない。
その他の重要な見積り及び判断
ルノー・グループは、特定の資産及び負債の帳簿価額、収益及び費用、並びに財務諸表の特定の注記における開示に影響する見積り及び仮定を頻繁に行う必要がある。財務諸表の作成にあたり、ルノー・グループでは見積りや評価を定期的に見直し、過去の実績やその他、経済環境に関連する要素を反映させている。
予測される技術及び市場の発展(商品価格、顧客需要の変化など)、並びにIFRS規則の適用により連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性のあるその他の展開を考慮している。こうした仮定や環境の変化が想定されたものと異なった場合、当期連結財務諸表作成時の見積りとその後のルノー・グループの連結財務諸表の数値との間に差異が生じることもありうる。2022年12月31日現在のルノー・グループの連結財務諸表において、見積り及び判断に基づく主な項目は以下のとおりである。
・ 研究開発費の資産計上及びそれらの償却期間(注10-A参照)
・ 資産計上した開発費以外の固定資産の減価償却及び償却期間(注10参照)
・ 税務上の繰越欠損金に対する繰延税金資産の認識(注8参照)
・ 引当金、とりわけ販売される車両及びバッテリーに係る保証引当金(注20参照)、退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金(注19参照)、従業員数調整措置に対する引当金(注6-A参照)、法的リスク及び税務リスクに対する引当金(法人所得税リスク及び不確実な税金負債に対する引当金を除く)
・ リース負債、特に追加借入利子率並びに行使が合理的に確実な更新及び終了オプションの価値の評価(注23参照)
2-C. 連結方針
連結財務諸表には、ルノー・グループにより直接又は間接的に単独で支配されるすべての会社(子会社)の財務諸表が含まれている。共同で支配している会社は、共同支配企業(joint ventures)として分類される場合には、持分法適用会社とされ、共同支配事業(joint operations)として分類される場合には、貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づいた連結会社とされる。
グループが重要な影響力を及ぼすことができる会社(関連会社)には持分法が適用されている。
重要な内部取引及び未実現内部利益はすべて相殺消去されている。
非支配持分に係るプットオプションは、連結財政状態計算書において公正価値で測定され、資本勘定にて調整された後、自動車部門ではその他の金融負債に、販売金融部門ではその他の固定負債に分類される。
ルノー・グループに株式を売却した株主に対して支払われるべき未払いの対価補填は、債務のより適切な見積りを行うために、財政状態計算書の金融負債(自動車及びモビリティ部門)、又はその他の債務(販売金融部門)に計上される。負債は、のれん(又は非連結投資)に対する調整を通じて当初認識され、その後、損益(投資の性質に応じて、その他の財務収益及び費用、又は関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分)を通じて認識される。
2-D. 連結財務諸表の表示
評価基準
連結財務諸表は、IFRS規則に準拠し、特定の区分の資産及び負債を除き、原価法に基づき作成される。かかる特定の区分は以下の注記で詳細を記載する。
営業利益及び営業総利益
営業利益には、グループの事業活動に直接関係するすべての収益及び費用が含まれ、それが経常的なものであるか、リストラクチャリング費用のように非経常的決定及び運営に基づくものであるかを問わない。
営業総利益は、IFRS第8号「事業セグメント」に定義される個別セグメントの営業利益に相当するもので、その他の営業利益及び営業費用(これらは性質的に特異又は重大であり、利益の比較可能性に影響を与える可能性がある。)を計上する前の営業利益に相当する。その他の営業利益及び営業費用は、以下のものを含む。
・ リストラクチャリング及び従業員数調整費用、並びに非継続事業に係る重要な費用。リストラクチャリングは、経営者によって企画され、かつ支配されている計画で、a)企業が従事している事業の範囲、又は、b)事業を運営している方法のいずれかを大きく変更させるものである。会計上、従業員給付として扱われる従業員数調整措置に係る見積費用は、対象従業員の見積残存雇用期間にわたって引当金を計上している。雇用終了補償に係る費用は、詳細な計画が公表された時点、又はかかる手続が開始された時点で計上される。計上される金額は、既存の年金引当金控除後のものである。
・ 事業又は事業体の一部又は全部の売却益又は損失、関連会社及び共同支配企業に対する投資の全部又は一部の売却益又は損失、以前は持分法により計上されていた事業体に対する支配の獲得(IFRS第10号に定義される。)などの連結範囲の変更に係るその他損益、及び完全連結又は比例連結された事業体に関する取得関連費用
・ 有形固定資産及び無形資産の処分損益(リース資産の売却を除く。)
・ 有形固定資産及び無形資産並びにのれんの減損(関連会社又は共同支配企業ののれんを除く。)
・ 例外的な項目(重要な訴訟又は営業債権の減損損失に関連する、頻度、性質又は金額が例外的である収益及び費用)
税金費用、関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分、並びに退職給付及びその他の長期従業員給付債務にかかる財務上の利息を除き、販売金融活動に伴う収益及び費用はすべて営業利益及び営業費用に含めている。
関連会社及び共同支配企業の持分法による連結
ルノー・グループの連結損益計算書で計上される関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分は、これらの事業体の損益に対する持分、これらの事業体に関連する減損及び減損の戻入額を含む(注2-M参照)。計上された減損は、追加約定がなされない限り、投資の正味帳簿価額を限度とする。
持分法により計上される関連会社及び共同支配企業に対する重大な影響若しくは共同支配の売却又は喪失による損益並びに連結非支配会社に対する支配の獲得(IFRS第10号で定義される。)に係る損益は、ルノー・グループの連結損益計算書のその他の営業利益及び営業費用に計上される。これは、当該事業体が持分法により計上された期間における累積為替換算調整勘定の振替を含む。
ルノー・グループは、関連会社及び共同支配企業に対する投資の帳簿価額と課税価格の差異すべてについて配当分配に係る繰延税金負債を認識している(注2-I参照)。本税金は、ルノー・グループの損益計算書の当期税金及び繰延税金に含まれる。
関連会社及び共同支配企業に関係するのれんは、連結財政状態計算書の資産の部に記載される関連する事業体の価値に表示される。減損が生じた場合は、減損損失額は関連会社及び共同支配企業の純利益(損失)に対する持分に含める形で連結損益計算書に計上される(注2-J参照)。
関連会社及び共同支配企業に対する投資に関係する取得費用は、これらの投資の当初取得費用に含まれる。
連結事業体と関連会社の相互投資は、財政状態計算書の資産の部に記載される関連会社に対する投資を測定する上で相殺消去される。これに従い、ルノーに対する日産の15パーセントの持分は、連結財政状態計算書の資産の部に示す日産に対する投資を評価する上で相殺消去される(注12参照)。
非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金は、自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローに含まれるが、日産などの上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金は、自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローから除外される。
事業セグメント別情報
事業セグメント別情報は、「最高経営意思決定者」に該当するボード・オブ・マネジメントへの内部報告に基づくものである。グループの財務データはすべてこれらの部門に割り当てられている。また、部門間の取引は市場取引に近似する条件で行われ、これについては「部門間取引」の欄に表示されている。販売金融部門による配当金の支払は、自動車部門の正味財務収益及び費用に含まれる。
各部門の業績評価に用いる損益は営業総利益である。
フランスの連結納税制度の効果は自動車部門の税金費用に含まれている。
資産及び負債は各部門に固有のものである。自動車部門から販売金融会社に譲渡された債権は、そのリスク及び経済価値も実質的に移転された場合、譲受人(販売金融会社)の営業資産として計上される。これらの債権は、主としてディーラーシップ・ネットワークに対する債権である。
自動車部門が買戻約定を付けて販売した車両及びバッテリーは自動車部門の資産に計上され、当該資産が販売金融部門の融資付きで販売された場合は、販売金融部門は自動車部門への債権を認識する。
流動資産・負債及び非流動資産・負債
販売金融部門の(永久劣後証券及び劣後ローンを除く)販売金融債権、その他の有価証券、デリバティブ、貸付金及び金融負債は、同部門の正常営業循環過程で利用されているため流動資産・負債として扱われている。
自動車部門に関しては、営業循環過程に直接関連する項目に加え、1年以内に満期が到来する資産・負債はすべて流動資産・負債に分類されている。
2-E. 外国子会社の財務諸表の表示通貨への換算及び超インフレの影響
外国子会社の財務諸表の換算
ルノー・グループは表示通貨としてユーロを用いている。
外国子会社においては通常は現地通貨を機能通貨としているが、大部分の取引が他の通貨建で行われている場合はその通貨を機能通貨としている。
外国子会社の財務諸表はそれぞれの機能通貨で作成された後、次のようにルノー・グループの表示通貨に換算される。
・ 取得日又は発生日のレートが適用される資本以外の財政状態計算書項目は期末レートで換算される。
・ 損益計算書項目は期中平均レートで換算される。
・ 為替換算調整勘定は包括利益項目に含められ、当期純利益には影響しない。
外国子会社との企業結合によって生じるのれんは、適宜、当該子会社の資産又は負債として処理されるため、該当する子会社の機能通貨で表示し、期末レートでユーロに換算する。
外国子会社を売却した場合は、その資産及び負債に関連する累積為替換算調整勘定は損益計算書のその他の営業利益及び営業費用に含められる。
超インフレ
ある国が超インフレ経済下にあるかどうかを判断するため、ルノー・グループは監査品質センターの国際実務タスクフォース(IPTF)が発行するリストを参考にしている。超インフレ経済下にある事業体の財務諸表は、IAS第29号「超インフレ経済下における財務報告」に従って換算されている。非貨幣性の貸借対照表項目、損益計算書項目、包括利益項目及びキャッシュ・フロー計算書の項目は、現地通貨でインフレ調整され、すべての財務諸表は当期の期末レートで換算されている。この超インフレ会計は、超インフレへのエクスポージャーから生じる損益を認識することにつながるが、これはその他の財務収益及び費用に分類され、したがって翌年の剰余金に含まれる。
ルノー・グループのアルゼンチンの子会社の財務諸表は、IAS第29号の原則(2018年1月1日以降適用されている。)に従い連結されている。アルゼンチンの子会社の株主持分の物価指数に基づく修正再表示及び換算の影響はすべて、その他の包括利益項目の為替換算調整勘定に含まれているが、これは、物価指数に基づく修正再表示がアルゼンチン・ペソ及びユーロ間の為替レートの変動と相関があり、ペソの下落の影響を緩和するためである。
持分法により計上されているトルコの会社の財務諸表は、IAS第29号の原則(2022年1月1日以降適用されている。)に従い連結されている。
2-F. 外貨建取引の換算
関係企業の機能通貨以外の通貨で行われる取引は、当該取引日のレートで機能通貨に換算され計上される。
財務報告においては、機能通貨以外の貨幣性資産及び負債は期末レートで換算される。これにより生ずる為替差額は、外国企業への純投資額のヘッジを目的とした金融商品に係る為替差損益以外はすべて損益計算書に計上される(注2-X参照)。
従って、下記の影響額が純利益に計上される。
・ 自動車部門の金融取引に係る換算調整額は財務収益純額に計上する。
・ その他の換算調整額は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に計上する。
デリバティブ金融商品は、注2-Xで述べる方法で測定及び計上される。
2-G. 売上高及び利益
売上高には、ルノー・グループの自動車製品の販売、その販売に関連するサービス及びルノー・グループの会社がその顧客を対象に行う多様な販売金融商品のすべての収入が含まれている。
自動車部門の製品及びサービスの売上高並びに関連費用
売上及び利益の認識
自動車関連製品の売上は、支配が移転された日に認識される。自動車関連製品に係る支配は、ルノー・グループ以外のディーラーの場合には製品が販売ネットワークに供給されたとき(契約の取決めにより、在庫に追加されたとき又は在庫から除かれたとき)に移転し、直接販売の場合には消費者への納車時に移転する。
しかし、ルノー・グループの金融子会社によるオペレーティング・リースに基づき製品が販売された場合、又は返品される可能性が高い場合で買戻特約を付けて製品が販売された場合、支配の移転は行われない。かかる取引においては、売上高はリース期間に渡って段階的に認識され、中古車の売上は、かかる中古車の支配が移転されたときに計上される。顧客が支払った価格と買戻価格との差額は受取リース料とし、顧客による自動車関連製品使用期間で按分して計上される。こうした販売取引に係る新規自動車関連製品の製造原価は、契約期間が1年未満の場合には棚卸資産として計上され、期間が1年を超える場合には顧客へのリース用固定資産として有形固定資産に計上される。予測再販売価格は直近の中古自動車市場動向実績及び自動車関連製品の販売予定期間における外的要因(経済情勢、税制)や内的要因(ラインナップ又はメーカーの価格戦略の変更)を考慮した市場動向予想を参考にしている。この再販による損失が予想される場合は、損失を認識するために直ちに引当金(当該自動車関連製品が棚卸資産に計上されている場合)又は追加的な減価償却(当該自動車関連製品が有形固定資産に計上されている場合)を計上する。
販売奨励金制度
販売製品の数量又は価格を基準にする販売奨励金制度は、関係する売上活動が計上されたときに該当する売上高から控除される。引当金は最も可能性の高い見積額に基づく。
ルノー・グループは顧客への低金利のクレジット又はサービスの割引を提供する一定の販売促進キャンペーンを行う。これらは販売奨励金であることから、そうした販促活動の費用は、自動車販売が行われた時点で自動車部門の売上高の減少として認識され、融資又は関連するサービスの期間に渡って分割計上されない。
製品保証
ルノー・グループは、品質保証型製品保証とサービス型製品保証を区別している。品質保証型製品保証に対して引当金が設定される一方、サービス型製品保証については収益が保証延長期間に渡って配分される。
品質保証型製品保証に分類されるメーカーの製品又は部品の保証に関連する見積り又は発生原価は、売上が計上されたときに費用計上される。依然負担すべき費用に対する引当金は、原価の水準に関する各型式やエンジンにかかる観察データを基準に算定し、それをメーカー保証期間に対して割り当てたものである。車両の市場供給後に発覚した不具合に続いてリコールを行う場合、リコールキャンペーン開始の決定後速やかに関連費用に対する引当金が設定される。サプライヤーに請求された金額は、回収が事実上確実であると考えられる場合、保証費用から控除される。
自動車製品の販売に関連したサービス
ルノー・グループが販売したサービス契約から生じる売上高は、完成度に応じて認識される。これらの契約は、保証期間延長、メンテナンス又は保険に関する場合がある。
このようなサービス契約は、最終顧客に対して別途販売されることもあれば、車両及び関連サービスを対象とした販売パッケージに無料で含まれることもある。いずれの場合も、ルノー・グループはサービス契約は車両の納品とは別のサービス義務と考え、売上高の一部をサービス契約に配分している。
顧客が定期的にサービス契約の代金を支払う場合、その売上高は定額法で認識される。契約が前払いされる場合(例えば、車両購入時に顧客から支払われる場合)には、受領した金額は繰延収益として計上され、保証期間の延長については定額法で、またメンテナンス契約については経験曲線に従い、契約期間にわたって、計上される。
顧客債権の減損
債権の発生時に将来に向かって行う信用リスクの評価及びそれ以降の当該リスクの悪化を反映するため、自動車部門の顧客債権について減損が計上される。発生信用損失がある場合、各債権について個別に減損が計上される。
販売金融収益
販売金融収益
販売金融収益はディーラーや消費者への自動車販売に係る融資活動から生み出されている。これらの融資活動は販売金融セグメント会社によるローンの形をとって行われるため、実効金利法による償却原価から減損額を控除した金額で貸借対照表に計上される。融資契約に係る収益は金利が契約期間を通じて一定になるように計算され、売上高に計上される。
販売金融費用
販売金融費用は営業費用とされ、営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)の計算に含まれる。当該費用には、主に、販売金融会社の顧客向け貸出金取引に係るリファイナンスの支払利息、こうしたリファイナンスの管理(一時的投資、為替及び金利リスクのヘッジ及び管理)に直接関係するその他の費用及び収益、債権に関連するリスクに係る費用が含まれる。公募及び私募債の発行、自動車部門の貸出金を裏付け資産とする公募及び私募の証券化、譲渡可能負債証券、集めた預金並びに金融機関等又は欧州中央銀行から調達した資金などリファイナンスの資金源は多様化している。
販売代理店に対する支払手数料
手数料は外部への供給コストとして処理されるため、契約取得コストとして繰り延べることで融資契約期間を通じて金利が均一となるようにしている。
債権の分類及び減損
金融債権に係る減損方法は関係するカテゴリーによって異なる。健全な債権(ステージ1)については、12ヶ月の予想信用損失と同額の減損が計上されるが、当初認識後に信用リスクが著しく悪化した又はロックダウン中に期間延長を受けた債権(ステージ2)については、全期間の予想損失と同額の減損が計上され、貸倒債権(ステージ3)については、発生信用損失と同額の減損が計上される。
販売金融部門は、信用リスクの著しい悪化を特定するために、内部のスコアリングシステム又は外部の格付を利用している。また、同部門では、基準に定められた前提条件を使用することを決定し、したがって、30日後に残存する債権はステージ2に、90日後に残存する債権はステージ3に格下げしている。貸倒債権(ステージ3)は、欧州銀行監督機構のEBA/GL/2016/07の指針に準拠して、販売金融部門によって特定されている。販売金融部門は、デフォルトの新定義を適用し、ディーラー・ポートフォリオとカスタマー・ポートフォリオの社内モデルを同時に調整する「ワンステップ」アプローチを採用した。
販売金融部門は、事業を行う主要な国(顧客及びディーラー向け融資についてドイツ、ブラジル、スペイン、フランス、イタリア及び英国、顧客融資のみについて韓国)における顧客及びディーラーに対する貸付及び融資、ファイナンス・リース債権、取消不能な融資契約並びに金融保証に係るデフォルトのリスク及びデフォルトに陥った場合の損失率を計算するために必要なパラメータを生成するため、バーゼル委員会の現行の勧告を適用する。その他の資産については、簡素化された手法に基づく標準的なアプローチが適用される。
使用される仮定は本質的に観測可能な市場データに基づくため、販売金融部門における予想信用損失に対する減損の計算は、指数における変動及び部門特有情報を反映するため、将来予想に関するマクロ経済データ(GDP、長期金利等)を組み込んでいる。
償却のルール
金融資産の総額簿価は、回収について合理的な予測がなされない場合、償却される。資産は、損失勘定を通じて認識を中止し、債権の回収不能が確認された場合、又は遅くとも販売金融部門の債権者としての権利が消滅した場合、関連する減損を戻し入れる。回収不能となり、認識が中止される債権の例としては、顧客との交渉による免責(特に再建計画の一環として)、時効にかかった債権、不利な法的判断が関連している債権(訴訟又は法的手続の結果が否定的な場合)、及びもはや存在しない顧客が債務者である債権が挙げられる。
2-H. 財務収益(費用)
実質有利子負債のコストは、総有利子負債のコストから自動車部門の現金、現金同等物及び金融資産に関連する収益を差し引いた金額である。総有利子負債のコストは、該当期間中に自動車部門の有利子負債によって発生する収益及び費用から構成され、関連する金利ヘッジの有効部分の影響を含む。
その他の財務収益・費用には、主に、財務項目及び関連するヘッジに係る為替差損益、超インフレへのエクスポージャーから生じる損益(注2-E参照)、退職給付引当金に係る純利息額に加えて、ルノー・グループが支配ないし重要な影響力を有していない会社に関する受取配当金及び減損損失なども含まれている。
2-I. 法人所得税
ルノー・グループは、連結財政状態計算書上の資産・負債の帳簿価額と税務上の金額との一時差異のすべてについて繰延税金を認識している。繰延税金は期末現在において採択されている一時差異が解消する年度の適用税率を用いて計算されている。短期の税金資産と負債を相殺することが認められている各会計主体(税務当局に納税する法人、企業、企業グループ)では、繰延税金資産及び負債を純額で計上している。繰延税金資産の認識は将来における回収の見込みに依拠して行われる。
関連会社及び共同支配企業については、保有株式の帳簿価額と課税価格の差異について配当分配に係る繰延税金負債が計上される。
課税収益にのみ利用可能な税額控除は未払法人所得税からの控除として計上される。また、課税収益の有無にかかわらず利用可能な税額控除については関連する発生費用と相殺される。
不確実な税金負債に対する引当金を決定するために、ルノー・グループは最も可能性の高い値に基づき、状況に応じた方法を用いている。その定性的特徴に鑑みて、かかる引当金は連結財政状態計算書において具体的な項目で計上されている。
2-J. のれん
非支配株主持分(一般に「少数株主持分」と呼ばれる)は公正価値で測定するか(全部のれん方式)、又は取得資産及び譲受債務の公正価値の持分により測定する(部分のれん方式)。ルノーではこれまで、のれんの認識を部分のれん方式のみに拠っていた。いずれの方式を選択するかは、個別事象ごとに判断される。
のれんの減損テストは少なくとも年に1回又は明らかに減損が生じた際に行う。当初認識後は、のれんは減損損失累計額を控除した原価で計上される。
関連会社及び共同支配企業に関係するのれんは、財政状態計算書の資産の部で計上される関係する事業体の価値に表示される。減損が生じた場合は、減損損失額は関連会社及び共同支配企業の純利益(損失)に対する持分に含める形で連結損益計算書に計上される。
ルノー・グループが支配する会社の非支配株主持分に関する追加投資の取得は資本取引として処理される。株式の購入コストと非支配株主持分の帳簿価額の差額は正負にかかわらず資本に計上される。
2-K. 研究開発費及びその他の無形資産
研究開発費
新しい車両又は部品(エンジン若しくはギアボックスなど)の開発、及び生産設備の導入が決定されてから、それを受けた量産化が承認されるまでの間に発生した開発費は、無形資産として資産計上されている。開発費は、量産化の承認日から、車両又は部品の見込販売可能期間(当初は最長で7年)にわたって定額法で償却される。販売期間は定期的に検討され、当初の見込みから著しく異なる場合にはその後調整される。資産計上されている開発費は主に試作品の費用、外注研究費、専従者人件費、及び間接費のうち開発活動のみに係る部分である。
試運転開始前の準備期間に少なくとも12ヶ月を要するプロジェクトの開発に直接関係する借入コストは、「適格資産」の総額に含まれる。この借入コストの資産計上の割合については、資産計上される借入コストが当該年度の借入コストの総額を超えないよう制限される。なお、プロジェクトの資金を特定の借入によって調達する場合は、その借入に係る金利をそのまま資産計上している。
製品開発開始の決定前に発生した開発費は、研究費と同様、発生した年度に費用計上される。量産開始後に発生した費用は、製造原価として処理される。
その他の無形資産
その他の無形資産には、ルノー・グループが購入した特許権、借地権、無形事業資産、ライセンス、ソフトウェア、ブランド及び類似の権利が含まれる。耐用年数が確定できる場合、購入される特許権、借地権、ライセンス、ブランド及び類似の権利は、契約若しくは法律で規定された保護期間、又はそれより短い場合には耐用年数にわたって、定額法で償却している。無形事業資産及びソフトウェアについては、その耐用年数にわたって償却している。無形資産の耐用年数は、一般的に3年から5年である。耐用年数を確定できない無形資産は、少なくとも年1回、それに加えて減損の兆候がある時に、減損テストを実施している。
2-L. 有形固定資産及び使用権資産
有形固定資産の総額は取得原価又は製造原価を示す。
設計・設置費用は、資産の製造原価に含まれる。
有形固定資産に係る製造原価には、無形資産に関する方法と同様の方法に基づき、工事中の資産調達コストも含まれている。プロジェクトの資金がある特定の借入により調達される場合、その資産計上の割合は、当該借入の金利に等しい。
投資助成金は、該当する場合、関連資産の総額からの控除として記載される。
有形固定資産取得後の諸費用は、当該資産の生産性を高め、又は、耐用年数を延長するために発生する費用を除き、当該費用の発生時に費用処理されている。
顧客へのリース用資産には、ルノー・グループの金融会社から1年を超えてリースしている、ルノー・グループによる買戻特約付きの車両、及び最低1年の使用期間後の買戻条項付き契約に基づいて販売した車両が含まれる。顧客へのリース用資産には、ルノー・グループの金融会社から1年を超えてオペレーティング・リースの対象となっている車両及びルノー・グループの金融会社による電気自動車ユーザー向けリース用バッテリーも含まれる(注2-G参照)。
使用権資産
ルノー・グループのリースは基本的に不動産を対象としている。
契約が、支払の対価として、特定の資産を特定の期間において使用する権利を借手に与える場合、当該契約はリースを含んでいる。
契約開始日において、借手は使用権資産及びリース負債を表す金融負債を計上する。使用権資産は見積リース期間にわたって償却される。リース負債は、予想リース期間にわたるリース料の現在価値で当初認識されている。割引は、金利が容易に決定可能な場合はリース契約の計算利子率を使用し、そうでない場合には追加借入利子率を使用して、行われている。通貨圏ごとに計算される追加借入利子率は、その通貨圏で適用されるリスクフリーレートにその現地通貨に適用されるルノー・グループのリスクプレミアムを加えたものに相当する。損益計算書において、使用権資産の償却は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に計上され、また、リース負債に係る利子に相当する財務費用は、財務費用及び収益に計上される。この連結調整による税効果は、繰延税金を通じて認識される。キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローは支払利息の影響を受け、また財務活動によるキャッシュ・フローは返済されたリース負債の影響を受ける。
その後、使用権資産は、該当する場合(注2-Nに示された原則に基づいて減損テストが実施される場合)には減損により定期的に削減され、リース負債の一定の対応する修正再表示により調整される。
短期(12ヶ月以内)のリース及び少額資産のリースに関するリース料は、営業費用として扱われる。
リース期間は、借手がリース資産を使用する権利を有するリース契約の解約不能期間であり、ルノー・グループが行使することが合理的に確実な更新オプションによって延長される。フランスのコマーシャル・リースについては、リース期間は通常9年である。不動産部門の協力を得て、工場の種類とその開発計画を考慮した上で、リース期間の見積もり及び延長・終了オプションの検討を行う。
期間の短縮又はリース面積の削減のためにリースについて再交渉を行った場合、ルノー・グループはリース負債の再評価を認識し、リースの部分的な終了に伴う損益は営業利益(その他の営業利益及び営業費用)に計上している。なお、購入・延長・終了オプションの行使価額の改訂(例えば早期終了条項の適用)を行う場合には、使用権資産の帳簿価額にもこれに応じて調整している。
リース建物の改良は、リース負債の見積りに使用したリース期間と同等又はそれより短い期間で減価償却される(借手がリース建物をより長期間使用する意思又は能力を有しない場合)。
リース契約にルノー・グループが行使することが合理的に確実な購入オプションが含まれている場合には、リースではなく実質的に購入となる。対応する負債はIFRS第9号に基づき金融負債、資産はIAS第16号に準拠して有形固定資産とみなされる。
貸手が契約上必要とする修繕引当金は、リース開始時に対応する有形固定資産とともに計上される。
セール・アンド・リースバック取引
IFRS第16号の適用に当たっては、セール・アンド・リースバック取引について、資産の譲渡が販売又は金融取引のいずれとして扱われるべきかを決定するために、IFRS第15号の要件を参照する。
資産の譲渡が販売として認識されるためのIFRS第15号の要件を満たさない場合、譲渡された資産は財政状態計算書に計上された資産のままとなり、譲渡収入と同額の金融負債が認識される。
資産の譲渡が売却として認識され、その後、ルノー・グループが売却した資産の一部又は全部をリースバックする場合、買い手-貸手に譲渡した権利に係る損益額のみが認識され、使用権資産は譲渡された資産の正味帳簿価額において留保された持分に比例して調整される。
減価償却
自動車部門及び販売金融部門において、減価償却費は、以下の見積耐用年数にわたり定額法で計算している。
| 建物(1) | 15~30年 |
| 特殊工具 | 2~7年 |
| 機械装置・工具器具(プレス設備を除く) | 5~15年 |
| プレス設備、スタンピング及び塗装設備 | 20~30年 |
| その他の有形固定資産(2) | 4~6年 |
(1) 1987年より前に事業に供用された建物の償却期間は最長40年。
(2) リース用バッテリー(型式によって8~10年で償却)を除く。
資産の耐用年数は定期的に見直され、当初予定された期間より短くなった場合、特に車両及び部品の販売を終了することを決定した際には、加速償却が行われる。
2-M. 減損
固定資産の減損
ルノーを取り巻く市場環境の甚だしい悪化や資産の使用環境・方法に対する甚大な悪影響など、固定資産に減損が生じていることを示す兆候が生じた場合は直ちに減損テストが実施される。
自動車部門においては、減損テストは次の2つの資産レベルについて行われる。
自動車専用資産(部品を含む)レベル
自動車専用資産(部品を含む)とは資産計上した開発費用及び工具で構成され、その減損テストは帳簿価額(純額)と、対象車両及びその部品に係る将来のキャッシュ・フローの割引価値に基づいて算出された回収可能価額とを比較して行う。これらの資産は、対象のモデル及び/又は仕向国に特有のものである場合がある。
資金生成単位レベル
資金生成単位とは、キャッシュ・フローを生成する上で独立性の高いものとして密接に結びついた部分集合をいう。資金生成単位は経済的事業体(工場又は子会社)又は自動車部門全体を表すことがある。資金生成単位に関連する純固定資産は、特に、のれん、特定資産及び能力資産、並びに運転資金の構成要素を含む。
上記の2つのレベルのそれぞれについて、帳簿価額(純額)と回収可能価額とを比較して減損テストが行われる。回収可能価額とは資産の使用価値と公正価値(販売費用控除後)のいずれか高い方をいう。
使用価値は資産の使用により期待できる将来キャッシュ・フローの現在価値である。将来キャッシュ・フローは、マネジメントが作成・承認した事業計画に基づくキャッシュ・フローと、永久成長率を用いて割引いた標準キャッシュ・フローに基づく継続価値とを合計したものである。また、将来キャッシュ・フローには販売金融部門への案件の紹介に関して自動車部門に支払われる報奨金(「超過利益」)も含まれる。事業計画の根拠となる仮定には、グループが事業展開している各国市場の動向や占有率、及び製品販売価格や部品・原材料調達価格の変動などに対する予測が含まれる。使用する割引率(税前)は、ルノーが決定する加重平均資本コストである。
回収可能価額が帳簿価額(純額)を下回る場合、その差額相当分は当該資産の減損として計上する。
販売金融部門においては年1回以上、又は減損の兆候が見られるたびに、資産の帳簿価額と回収可能価額を比較する減損テストが実施される。回収可能価額とは資産の使用価値と公正価値(売却費用控除後)のいずれか高い方を意味する。使用価値は、市場アプローチに基づいており、同じ国における事業体又は事業体グループで構成される資金生成単位グループそれぞれについてマルチプルを用いて決定される。
関連会社及び共同支配企業に対する投資の減損
関連会社及び共同支配企業に対する投資については、ルノーを取り巻く市場環境の甚だしい悪化や株式相場の大幅若しくは長期的な下落など、減損を示す兆候が生じた場合は直ちに減損テストが実施される。
減損テストはIAS第28号及び第36号に従い、関連会社又は共同支配企業に対する投資の帳簿価額と回収可能価額(使用価値と公正価値から売却費用を差し引いた価額のいずれか高い方)とを比較して行われる。使用価値は、関連会社又は共同支配企業から期待できる将来キャッシュ・フローの現在価値に対する持分に相当する。関連会社又は共同支配企業が上場している場合、公正価値はかかる関連会社の株式の市場価値である。
回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、その差額相当分は関連会社又は共同支配企業に対する投資の減損として計上し、関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分を通じてルノー・グループの損益計算書に計上される。
2-N. 売却目的で保有する非流動資産又は資産及び負債グループ並びに非継続事業
売却目的で保有する資産及び負債とは、直ちに売却できる状態にあり、且つ既知の買い手との事前の協議により12ヶ月以内に売却される可能性が高い非流動資産又は資産及び負債グループをいう。
売却目的で保有する資産並びに資産及び負債グループは、IFRS第5号に従い、連結財政状態計算書において個別に表示される。これらは純簿価額及び公正価値から売却費用を控除した価額のいずれか低い価格で表示される。売却目的に分類される非流動資産(又は売却目的で保有する資産及び負債グループ)については、以後、減価償却又は償却を行わない。
IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に定義する非継続事業とは、ルノー・グループにとって重要かつ売却手続中又は売却目的で保有する資産として分類される活動又は地理的地域である。非継続事業に係る損益計算書及びキャッシュ・フロー計算書の項目は、表示されるすべての期間の連結財務諸表において特定の項目を設けて表示される。
2-O. 棚卸資産
棚卸資産は原価と正味実現可能価額とのいずれか低い価額で計上される。原価は取得原価又は製造原価を表し、製造原価には直接及び間接製造費用、予測操業度における製造関連部門費の配賦額並びに関連するヘッジの結果が含まれる。操業度は製造現場ごとに予測し、実際の操業度が下回る場合の固定費の除外率が算定できるようになっている。
自動車部門及び販売金融部門の棚卸資産は先入先出法により計算される。
正味実現可能価額が財政状態計算書価額より低い場合は、その差額相当分の減損額が計上される。
2-P. 債権の譲渡及びリバースファクタリング
証券化、割引又はファクタリングにより第三者に譲渡された債権は、関連するリスク及び便益が実質的に当該第三者に移転したときにグループの資産から除かれる。リスク分析は主に信用リスク、支払い遅延のリスク及びカントリーリスクに関するものである。自動車部門と販売金融部門には同様の規定が適用される。
自動車部門は、時として、リバースファクタリング・プログラムを利用している。このプログラムは、サプライヤーを支援するために、又は、支払期限を延長することによりルノー・グループに利益をもたらすために、使用することができる。前者の場合、負債は引き続き営業サイクルの一環とみなされ、当該金額は財政状態において営業債務に残る。後者の場合においては、リバースファクタリング契約の当事者である金融機関に対し、サプライヤーに対する当初債務を支払うルノー・グループによる無条件のコミットメントがかかる契約に含まれている場合、負債は営業サイクルの一環とはみなされず、当該金額は金融負債として再分類される(再分類日のキャッシュ・フロー計算書に影響を与えない)。契約が金融負債とみなされ、関連するグループ子会社の資金調達の要件を満たす場合、金融機関への返済はキャッシュ・フロー計算書において財務活動によるキャッシュ・フローに影響を及ぼすが、そうでない場合は営業活動によるキャッシュ・フローに含まれる。
2-Q. 自己株式
自己株式とはルノー・グループのマネジャー及び幹部社員に付与されるストック・オプション制度、業績連動株式付与制度、その他の株式報酬契約及び流動性契約の目的で保有する株式のことである。
取得価額で計上され、売却時までルノー・グループの資本勘定の控除項目とされる。
自己株式売却代金は連結資本勘定に直接計上される。その結果、自己株式に係る損益は当期純利益には含まれない。
2-R. 業績連動株式制度、付与制度及びその他の株式報酬契約
ルノー・グループは、業績連動株式及びその他の株式報酬をルノーの株式で提供している。株式の付与の決定、及び株式制度の期間を受益者に通知した日を「付与日」としている。勤務成果連動型の制度については、一定の勤務成果達成度を付与条件として見積もった上で、その対価としての株式の付与数を決定する。この見積りは勤務成果達成度の確率変化を基に毎年見直す。業績連動株式の対価となる勤務の公正価値は、付与日のかかる株式の公正価値を基に、最終測定する。業績連動株式の権利は、付与日の株価から権利確定期間における予定配当額を差引いて算定する。適用される株価の変動の要因は、付与日における潜在的な変動である。予想配当は、各制度の評価時に発表される配当性向スケジュールを参照して決定される。
このような方法で算出される公正価値の合計は定額法で全権利確定期間に配分される。この費用は人件費として計上され、同額が連結剰余金に計上される。業績連動株式が権利確定すると、ルノー・グループが行使価格の決済として受け取る現金は現金及び現金同等物として処理され、同額が連結剰余金に計上される。
2-S. 退職給付及びその他の従業員長期給付債務
確定拠出制度へのルノー・グループの拠出額は、その年度に費用処理される。
退職後給付に係る確定給付型制度については、ルノー・グループは予測単位積増方式を用いて債務の現在価値を算定している。この方法によれば、給付額は制度給付額の計算式に基づき勤務期間に配分(主として定額法で給付を受ける権利を得た勤務年に配分)される。
将来の退職給付支払額は将来の昇給、退職時の年齢、死亡率及び勤続期間をベースに測定され、予測される平均給付期間と同等の期間における長期優良社債の利子率に基づき現在価値に割引いている。
基礎的前提の変更や実績値に基づく調整による数理計算上の差異は、その他の包括利益項目に計上している。
当年度の費用の純額は、当期の勤務費用に、適宜、過去勤務費用を加えた金額に相当し、営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に借方計上される。確定給付債務(資産)純額に対する支払利息は財務収益及び財務費用純額に計上される。
2-T. 従業員数調整措置
会計上、従業員給付として扱われる従業員数調整措置に係る見積費用は、対象従業員の見積残存雇用期間にわたって引当金を計上している。
雇用終了補償に係る費用は、詳細な計画が公表された時点、又はかかる手続が開始された時点で計上される。計上される金額は、既存の年金引当金控除後のものである。
2-U. 販売金融部門の金融資産及び債権
ルノー・グループは金融商品の契約当事者となった時に金融資産を認識する。
金融資産には、ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資のほか、市場性ある有価証券、譲渡可能負債証券、貸付金、及び金融取引に係るデリバティブ資産が含まれる(注2-X参照)。
これらの金融商品は非流動資産として表示されるが、決算日から12ヶ月以内に満期の到来する金融資産は流動資産として分類される。
ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資
ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資は純損益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品に分類される。当該金融資産の公正価値は、原則として市場価格に基づいて決定されるが、それが不可能な場合、ルノー・グループでは市場データによらない評価方法を用いている。
市場性ある有価証券及び譲渡可能負債証券
市場性ある有価証券や譲渡可能負債証券の形での短期投資は余剰資金の運用を目的とするものであるが、現金同等物に分類されるものではない。これらはその他の包括利益項目を通じて公正価値で計上される負債性金融商品である(純損益を通じて公正価値で計上される投資ファンド(UCITS)の株式を除く。)。
予想信用損失に基づく減損は、その他の包括利益項目を通じて公正価値で計上される負債性金融商品の当初認識の際に計上される。
貸付金
貸付金は余剰資金の投資を目的とした貸付金及び関連会社への貸付金が中心である。
貸付金は償却原価で計上される。金融資産の当初認識の際及び当初認識の後発生した事象により価値の損失が生じたことを示す客観的な証拠がある場合に、予想信用損失と同額の減損が認識される。
2-V. 現金及び現金同等物
現金には手許現金及び当座預金やその他の普通預金が含まれる。但し、当座貸越はこれに含まず金融負債に計上される。
現金同等物とは短期的な資金約定を満たすために保有する投資である。現金同等物として認められるためには、流動性があり、換金が容易、且つ、価値変動リスクが僅少であることが必要である。
これらの金融商品は償却原価で計上される(損益を通じて公正価値で計上される投資ファンド(UCITS)の株式を除く。)。
部門特有の規制(例えば銀行又は保険規制)による制限を受けた銀行口座又は証券化された債権の与信増加のために割り当てられた銀行口座は、現金及び現金同等物に含まれる。
2-W. 自動車部門の金融負債及び販売金融負債
ルノー・グループは自ら金融商品の契約当事者となった時に、金融負債(自動車部門)又は販売金融負債を認識する。
金融負債及び販売金融負債には永久劣後証券、劣後債、社債、その他の証書による債務、金融機関からの借入、リース負債(注2-L参照)、その他の有利子負債、金融取引に係るデリバティブ債務が含まれる(注2-X参照)。
自動車部門の永久劣後証券は、連結売上高に連動する変動収益をもたらす上場劣後債商品である。永久劣後証券は、借入に係る実効金利を用いて予測クーポンを割り引く形で決定される償却原価で計上される。見積実効金利は指標が考慮されており、将来の販売台数見通しに著しい変化が生じた場合、特に中期事業計画の公表時には、財務成績に計上された償却原価は再評価される。
特定のヘッジ会計(注2-X参照)に関連しない金融負債は、通常、利息法を用いた償却原価により計上される。この方法で計算する財務費用には発行費用及び発行又は償還プレミアムが含まれ、さらに、再交渉による条件変更が僅少な場合、再交渉に係る費用もこれに加わる。
2-X. デリバティブ及びヘッジ会計
測定及び表示
デリバティブは当初、公正価値で計上され、以後、期末日ごとに見直される。
・ 為替予約及び通貨スワップの公正価値は、期末日の市場の為替レート及び金利を用いて将来キャッシュ・フローを割引くことにより決定されている。
・ 金利デリバティブの公正価値は、ルノー・グループが未決済契約を期末現在で決済した場合に受取る(又は支払う)金額を示し、期末日に各契約の金利フォワード・カーブ及び相手先の信用状況を反映している。この公正価値には未収・未払金利も含まれる。
・ 商品デリバティブの公正価値は市場動向に基づいている。
自動車部門のデリバティブは、満期が12ヶ月以内に到来するものは財政状態計算書の流動資産・負債に計上され、それ以外は非流動資産・負債に計上される。販売金融部門のデリバティブはすべて財政状態計算書の流動資産・負債に計上される。
ヘッジ会計
ヘッジ手段として指定されたデリバティブは、次のようなヘッジ関係の種類に応じて会計処理される。
・ 公正価値ヘッジ
・ キャッシュ・フロー・ヘッジ
・ 海外事業に対する純投資のヘッジ
ルノー・グループではヘッジの設定後直ちにヘッジ手段とヘッジ対象を明確に、ヘッジ戦略、ヘッジするリスク、ヘッジの有効性の評価法を述べた正式文書によりヘッジ関係を明らかにしている。販売金融部門は、そのリスクをカバーするために1つ以上の同質的な項目に関するヘッジ関係を文書化する。この文書は以後、指定されたヘッジの有効性を実証するため適宜更新される。
ヘッジ会計はヘッジの種類ごとに個別の測定・認識法を適用している。
・ 公正価値ヘッジ:
ヘッジ対象の評価はヘッジするリスクを限度として公正価値に調整され、ヘッジ手段は公正価値で計上される。これらの項目の増減は損益計算書に同時に認識されるため、ヘッジの非有効部分のみが純利益に影響を及ぼし、ヘッジ対象及びヘッジ手段の公正価値の増減として同じ損益計算書項目に計上される。
・ キャッシュ・フロー・ヘッジ:
ヘッジ対象の価値の修正は行われず、ヘッジ手段についてのみ公正価値への調整が行われる。調整後は、ヘッジするリスクに起因する公正価値の増減のうちヘッジ効果の有効な部分は税効果控除後でその他の包括利益項目に計上され、非有効部分は純利益に計上される。資本勘定に累積した金額は、ヘッジ対象の純利益への影響が認識された時点で損益計算書項目へと振替えられる。
・ 海外事業に対する純投資のヘッジ:
ヘッジ手段の価値は公正価値に調整される。調整後は、ヘッジする為替リスクに起因する公正価値の増減のうちヘッジ効果の有効な部分が税効果控除後でその他の包括利益項目に計上され、非有効部分は純利益に計上される。資本勘定に累積した金額は、純投資が清算又は売却された日付で純利益へと振替えられる。日産に対する投資をヘッジするための円建ての借入に係る金利分は非有効部分とみなされ、財務収益及び費用に直接計上される。
ヘッジ指定のないデリバティブ
ヘッジ指定のされていないデリバティブの公正価値の増減は直ちに財務収益として認識される。但し、デリバティブ契約が事業と密接に関わる理由によってのみ締結されたものである場合、デリバティブの公正価値の増減は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に含まれる。
注3-連結範囲の変更及び売却目的で保有する資産及び負債
| 自動車部門 | 販売金融 部門 | モビリティ サービス部門 | 合計 | |
| 2021年12月31日現在の連結会社数 | 173 | 45 | 19 | 237 |
| 新規に連結した会社数(買収、設立等による) | 5 | 6 | 1 | 12 |
| 連結から除外した会社数(売却、合併、清算等による)(1) | 60 | - | 1 | 61 |
| 2022年12月31日現在の連結会社数 | 118 | 51 | 19 | 188 |
(1) 2022年5月に売却されたアフトワズ部門の事業体を含む。
3-A. 連結範囲の変更
自動車部門
・ 2022年上半期より、ルノー・グループは、2021年末に新たな産業・商業プロジェクト向けに設立されたトルコを拠点とする会社であるRenault Group Otomotiv A.S.を完全連結しており、ルノーが完全所有している。
・ 2022年3月、ルノー・グループは、重要な影響力を行使しているBeyonca HK Limitedの株式13.7%を18百万ユーロで取得し、その後29百万ユーロの増資を行った。同社は持分法により計上されている。
・ 2022年5月15日、ルノー・グループは、その子会社であるルノー・ロシアをモスクワ市に、またアフトワズの持分67.69%をNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に、それぞれ1ルーブルで売却した。この売却契約は、ルノー・グループに対し、今後6年間の一定の期間において行使可能な持分買い戻しのオプションを付与している。これらの事業体による寄与は、IFRS第5号に基づき、非継続事業として表示されている。会計上の影響については、下記注3-Bに記載している。
・ 2022年5月、ルノー・グループは、スウェーデン及びデンマーク市場で事業を展開する販売会社ルノー・ノルディックABを37百万ユーロで売却し、そのうち14百万ユーロは今後5年間にわたり支払われる予定である。
・ 2022年9月、ルノー・グループは、販売会社ルノー・日産・スロベニア及びルノー・日産・クロアチアをそれぞれ9百万ユーロ及び7百万ユーロで売却した。
・ 2022年10月、ルノー・グループは、ハンガリー市場で事業を展開する販売会社ルノー・ハンガリアKftを16百万ユーロで売却し、そのうち3百万ユーロは今後5年間にわたり分割で支払われる予定である。
・ 2022年11月、ルノー・グループは、フランスの子会社Fonderie de Bretagneの全持分をドイツのCallista GmbHグループに売却した。1ユーロという象徴的価格で行われた売却の条件に基づき、ルノー・グループは、確実な回復計画のために57百万ユーロの資金を提供することを約束した。
・ 2022年11月、ルノー・グループが80%保有する韓国の子会社RKMは、ジーリー・グループから34%の増資を受け、これと引き換えにジ―リーから同額(2,640億ウォン、約194百万ユーロ)で技術ライセンスを同時に取得した。ルノー・グループの2022年12月31日現在のRKM持分比率は53%であった。
販売金融部門
・ ルノー・グループは、2021年7月に67百万ユーロで100%購入したBI-PIモビリティSL及びその子会社からの取得資産及び譲受債務の公正価値の算定を確定した。同社はフレキシブルレンタカーに特化している。主な調整項目は、8百万ユーロの価値で認識されるブランドと、5百万ユーロの価値で認識される技術に関するものである。最終的なのれんは59百万ユーロと算定される。また、BI-PIモビリティSLは2022年に英国及びオランダにおいて、全額出資、完全連結の新たな子会社BI-PIモビリティUK Ltd及びBI-PIモビリティ・ネザーランズを設立した。
3-B. 非継続事業
2022年3月23日、ルノー・グループはルノー・ロシアの活動の停止を発表し、アフトワズの持分に関して利用可能なオプションを評価中であると公表した。ルノー・グループは、2022年12月31日現在で2,195百万ユーロと見積もられているロシアにおける有形固定資産・無形資産及びのれんの減損は2022年上半期中に認識されると公表した。2022年5月12日のプレスリリースにより、この減損は2022年3月31日に計上されていたことが確認された。その後、2022年5月16日に、ルノー・ロシアの株式の100%をモスクワ市に、またラーダ・オート・ホールディング(アフトワズの親会社)の株式67.69%をNAMI (中央自動車エンジン科学研究所)に売却する契約を締結したことが発表された。これにより、2022年上半期中にルノー・ロシア及びアフトワズ・グループは連結対象から外れることになった。
下表は、これら非継続事業の2022年1月1日から4月30日までの損益計算書の詳細と、ルノー・ロシア及びラーダ・オート・ホールディングの株式売却益並びに売却効果(債務免除、特定の棚卸資産の減損、ルノー・ロシアの金融債務の一部返済など)について示している。
ルノー・ロシア及びアフトワズの売上高及び営業総利益は、2022年5月1日から売却日である5月15日までの間に重要ではなかったため、簡略化の目的から、支配の喪失は2022年4月30日に起こったとみなしている。これら2つの事業体の業績は、IFRS第5号に基づき、非継続事業の業績として報告されている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 外部売上高 | 1,076 | 4,554 |
| 営業総利益 | 146 | 510 |
| その他の営業利益及び営業費用(1) | (2,443) | (12) |
| 営業利益(損失) | (2,297) | 498 |
| 財務収益(費用) | (23) | (55) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | - | - |
| 税引前利益 | (2,320) | 443 |
| 当期税金及び繰延税金 | (25) | |
| 非継続事業からの当期純利益 | (2,320) | 418 |
(1) 2022年には、売却前に計上したルノー・ロシア及びアフトワズ、並びにロシア連邦での事業に特化した資産を有するその他のグループ会社ののれん及び無形資産(1,189百万ユーロ)並びに有形固定資産(1,032百万ユーロ)に関する減損(マイナス2,221百万ユーロ)、損益への為替換算調整勘定を含むルノー・ロシア及びアフトワズの株式の売却益に相当する110百万ユーロ、並びに債務免除額のマイナス234百万ユーロが含まれている。
IFRS第5号の適用により、ルノー・ロシア、アフトワズ及びその子会社のキャッシュ・フロー項目、ルノー・グループ各社によるロシアの事業体への売却、並びにルノー・グループのロシア連邦からの撤退の直接的な結果として価値を失ったロシア連邦外にある資産の減損も非継続事業に区分している。これに伴い、2021年度の連結包括利益計算書及び連結キャッシュ・フロー計算書を調整している。
3-C. 売却目的で保有する非流動資産(負債)
2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーにおいて、ルノー・グループは、低排出量ハイブリッドエンジン及びパワートレインの開発、製造、供給を行う新たな世界規模の事業体の創設に向け、ジーリー・グループとの包括契約を締結することを発表した。当該包括契約は、ルノー・グループとジーリーがこの新事業の株式をそれぞれ50%ずつ保有すると規定している。売却目的で保有する資産及び負債は、以下「ホース」と総称され、2023年下半期には連結除外となる。
戦略プラン「ルノーリューション」の適用に伴い、ルノー・グループは、一部の不動産資産(土地、生産拠点)、支店(フランス国内)及び自動車販売子会社(フランス国外)の売却を開始した。
2022年12月31日現在、売却目的で保有する資産グループは、3,861百万ユーロの資産並びにマイナス873百万ユーロの債務及びその他の負債で構成されている。2021年12月31日現在及び2022年12月31日現在のこれらの金額の差、すなわち売却目的で保有する資産の3,732百万ユーロの増加及びこれに係る負債の691百万ユーロの増加は、主に、ハイブリッド及びサーマルパワートレインに特化した新たな共同支配事業のための「ホース」プロジェクトの資産及び負債の再分類によって説明される(注2-B参照)。これらの有形固定資産及び無形資産については、売却目的で保有する資産に再分類された日付である2022年11月8日以降、償却を中止した。
これらの売却目的で保有する資産及び関連する負債の再分類は、関連する注記の他の変更に反映されている。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 12月31日 | 増加 | ホースを含む 増加 | 減少 | 2022年 12月31日 |
| 無形資産及びのれん | 8 | 795 | 795 | (8) | 795 |
| 有形固定資産 | 42 | 2,522 | 2,166 | (27) | 2,537 |
| 棚卸資産 | 21 | 418 | 338 | (21) | 418 |
| 現金及び現金同等物 | 15 | 23 | 8 | (15) | 23 |
| その他 | 43 | 88 | 71 | (43) | 88 |
| 売却目的で保有する資産合計 | 129 | 3,846 | 3,378 | (114) | 3,861 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債合計 | (182) | (872) | (841) | 181 | (873) |
III-連結損益計算書
注4-売上高
4-A. 売上高の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 製品売上高 - 自動車部門 | 37,684 | 32,422 |
| 自動車部門のパートナーに対する売上高 | 3,130 | 3,689 |
| リース用資産に係るレンタル収益(2) | 842 | 1,198 |
| その他サービスの売上高 | 1,465 | 1,391 |
| サービスの売上高 - 自動車部門 | 2,307 | 2,589 |
| 製品の売上高 - 販売金融部門 | 23 | 39 |
| リース用資産に係るレンタル収益(2) | 141 | 113 |
| 販売金融債権による受取利息 | 1,983 | 1,757 |
| その他のサービス売上高(3) | 1,088 | 1,026 |
| サービス売上高 - 販売金融部門 | 3,212 | 2,896 |
| サービス売上高 - モビリティサービス部門 | 35 | 24 |
| 売上高合計 | 46,391 | 41,659 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 買戻し約定付自動車販売又は固定資産のレンタルにつきルノー・グループが計上したレンタル収益。
(3) 主に、融資契約又はその他に基づく車両の保険、メンテナンス及び代替車で構成されるサービスに係る収益。
4-B. 2022年度の範囲及び方法を適用した2021年度の売上高
| (単位:百万ユーロ) | 自動車部門 | 販売金融部門 | モビリティ サービス部門 | 合計 |
| 2021年度売上高(1) | 38,700 | 2,935 | 24 | 41,659 |
| 連結範囲の変更 | (198) | 32 | 10 | (156) |
| 2022年度の範囲及び方法を適用した2021年度の売上高 | 38,502 | 2,967 | 34 | 41,503 |
| 2022年度売上高 | 43,121 | 3,235 | 35 | 46,391 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
注5-営業総利益に含まれるその他の収益及び費用の種別内訳
5-A. 人件費
2022年度の人件費は5,661百万ユーロ(2021年度は5,504百万ユーロ。ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている。)であった。
退職給付及び従業員長期給付費用の詳細は注19に記載されている。
株式報酬は従業員に付与された業績連動株式制度及びその他の株式報酬の支払協定に係るものである。これに伴う人件費は、2022年度は65百万ユーロ(2021年度は31百万ユーロ)であった。
制度の評価法は注18-Gに記載されている。
5-B. 外国為替差損益
2022年度の営業利益には36百万ユーロの為替差損(純額)が含まれており、主にアルゼンチン・ペソ及びトルコ・リラの変動に係るものである(2021年度は68百万ユーロの為替差損(純額)を計上しており、主にアルゼンチン・ペソ、ブラジル・レアル及びトルコ・リラの変動に係るものであった。)。
5-C. リース料
2022年12月31日現在、財政状態計算書のリース料は以下のとおりである。重要な影響のないリース又は短期リースに関連するものであるため、IFRS第16号に基づき調整されていない。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 | 2021年12月31日(1) |
| 短期リースに係るリース料 | (8) | (13) |
| 少額資産のリースに係るリース料 | (21) | (26) |
| 変動リース料を含むその他のリース料 | (64) | (56) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
注6-その他の営業利益及び営業費用
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用 | (354) | (426) |
| 事業又は事業会社の全部又は一部売却損益、及び連結範囲の変更に伴うその他の損益 | (14) | 33 |
| 有形固定資産及び無形資産売却損益(リース用資産の売却を除く) | 178 | 448 |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん(関連会社及び共同支配企業ののれんを除く)の減損 | (257) | (139) |
| その他の非経常的な営業利益及び営業費用 | 68 | (169) |
| 合計 | (379) | (253) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
6-A. リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用
リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用は、主としてフランス(マイナス174百万ユーロ)、ドイツ(マイナス81百万ユーロ)、ルーマニア(36百万ユーロ)及びスペイン(19百万ユーロ)のリストラクチャリング計画に関係するものである。これらは2020年5月29日に発表された固定費削減計画に関連するものであり、ホース・プロジェクト及びアンペア・プロジェクト並びにルノー・グループのデジタル・トランスフォーメーションに関連する従業員退職計画、報酬及びその他の費用が含まれる。
2021年度のこれらの費用には、2022年2月1日から2023年1月1日までの間に資格を有する従業員が参加可能であったフランスの労働免除制度に係るマイナス65百万ユーロ及び最大1,153人が退職するという新たな団体協約退職制度に関連する引当金マイナス120百万ユーロが含まれる。これらの制度は2021年12月14日に締結された3年間の労働組合協定「Re-Nouveau France 2025」の一環であった。2021年度のリストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用もまた、2020年5月29日に発表された固定費削減計画の一環として実施されたフランス国外(主に韓国、スペイン及びルーマニア)のリストラクチャリング計画に関係するものであった。
6-B. 事業又は事業体の処分損益
2022年5月、ルノー・グループは、スウェーデン及びデンマーク市場で事業を展開する販売会社ルノー・ノルディックABに対する持分を地元販売業者に売却したことにより、売却益26百万ユーロを計上した。
2022年11月、Fonderie de Bretagneの売却に係る費用の総額としてマイナス57百万ユーロを計上した。
2021年、ルノーs.a.s.はCarizyにおける98%の持分を処分し、18百万ユーロの利益を計上した。また、ルノー・グループは、ルノー・南アフリカにおける40%の持分を売却し、売却益15百万ユーロを計上した。
6-C. 有形固定資産及び無形資産売却損益
ルノー・グループは2022年に不動産取引を行い、178百万ユーロの利益が発生した。これには主としてフランス国内の物流倉庫及び不動産物件の売却益97百万ユーロ並びにフランス国内及びヨーロッパの様々な不動産複合体の売却益98百万ユーロが含まれる。
2021年、ルノー・グループは、フランスの保管倉庫の売却益59百万ユーロ、フランス及びドイツのRRG販売ネットワークに属する様々な不動産複合体の売却益176百万ユーロ、並びにルクセンブルクの不動産の売却益115百万ユーロを認識した。
6-D. 固定資産及びのれんの減損(関連会社及び共同支配企業ののれんを除く)
2022年に計上された戻入控除後の減損はマイナス257百万ユーロ(2021年度はマイナス149百万ユーロ)であった。新たな減損は主として中国の過剰生産能力を有する資産について認識されたものである。
2022年度及び2021年度に減損の戻入は無かった。
2022年上半期中に売却したルノー・ロシア及びアフトワズに関連する資産に関して計上された、又はその売却に起因する減損は、「非継続事業」に含めている。
2022年度のマイナス41百万ユーロの新たな減損は無形資産に関係するものであり(2021年度はマイナス80百万ユーロ)、またマイナス216百万ユーロは有形固定資産(2021年度はマイナス69百万ユーロ)に関係するものである(注10及び11)。
6-E. その他の例外的項目
2020年にアルジェリア政府の決定を受けて停止していたアルジェリアにおける事業活動は部分的に再開し、債権、棚卸資産等について以前認識していた19百万ユーロの減損を戻入した。
環境規制に準拠し、売却された工場に関して、2021年にマイナス54百万ユーロの清掃及び解体費用引当金が計上された。また、事業、生産又は開発の中止の決定に起因する費用に対し、マイナス65百万ユーロの引当金が計上された。2021年に計上されたマイナス25百万ユーロのその他の引当金及び債権の償却は、主に2022年1月12日に管財人の管理下に置かれたルノー・ブリリアンス・ジンベイ・オートモーティブ・カンパニー(RBJAC)に関連するものである。
注7-財務収益(費用)
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 総有利子負債コスト | (349) | (301) |
| 現金及び金融資産に係る収益 | 168 | 46 |
| 実質有利子負債コスト | (181) | (255) |
| 支配ないし重要な影響力の下にない企業からの受取配当金 | 2 | 4 |
| 財務活動における為替差損益 | 74 | 46 |
| 超インフレに対するエクスポージャーに係る損益(2) | (292) | (69) |
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に相当する確定給付債務及び資産に係る支払利息純額 | (21) | (11) |
| その他(3) | (68) | (10) |
| その他の財務収益及び財務費用 | (305) | (40) |
| 財務収益(費用) | (486) | (295) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 超インフレに対するエクスポージャーに係る損失は、ルノー・グループのアルゼンチンの事業体に関連するものである。
(3) その他の項目は、主に、債権の譲渡費用、公正価値の変化(FAA及びPartech Growthへの投資)、銀行手数料、割引及び遅延利息である。2022年12月31日現在、その他の項目には、政府保証付き融資枠の償却減価の調整の影響額29百万ユーロ(2021年は23百万ユーロ)も含まれた。注23-Cを参照のこと。
自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション(又は実質有利子負債)は、「事業セグメント別情報」において示している(「I-事業セグメント及び地域に関する情報」-A4 参照)。
注8-当期税金及び繰延税金
ルノーSAは、当初より、国内のみの連結納税制度によってフランスでの法人所得税額を決定することにしたため、この制度が、フランスでの課税対象となるルノーSAのグループに適用される。
ルノー・グループはまた、ドイツ、イタリア、スペイン、ルーマニア、オランダ及び英国において、その他の任意の連結納税制度を適用している。
8-A. 当期税金及び繰延税金
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 当期法人所得税 | (561) | (437) |
| 繰延税金収益(費用) | 28 | (134) |
| 当期税金及び繰延税金 | (533) | (571) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
2022年度の当期法人所得税費用のうちマイナス500百万ユーロは在外企業から発生している(2021年度はマイナス345百万ユーロ)。より好ましい経済状況において課税所得が増加したことにより、2022年度のかかる費用は増加した。
フランス連結納税グループに含まれる事業体の当期法人所得税費用は、2022年度においてマイナス61百万ユーロに達している(2021年度はマイナス92百万ユーロ)。
繰延税金にはプラスの変動があり、28百万ユーロの利益が生じた。2022年度におけるこの大幅な改善は、特にフランス国外の繰延税金負債の戻入によるものである。
2021年度の繰延税金費用は、主にトルコにおける税額控除の活用を反映している。
8-B. 税金費用の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 税引前利益並びに関連会社及び共同支配企業の純利益に対する持分 | 1,730 | 605 |
| フランスの法定法人税率 | 25.83% | 28.41% |
| 計算上の税金利益(費用) | (447) | (172) |
| 各国とフランスの税率の差異による影響(2) | 11 | 30 |
| 税額控除 | 26 | (37) |
| 配付税 | (36) | (29) |
| 未認識繰延税金資産の変動 | (391) | 111 |
| その他の影響(3) | 344 | (428) |
| 当期税金及び繰延税金収益(費用)(中間課税所得に基づく税金を除く) | (493) | (525) |
| 中間課税所得に基づく税金 | (40) | (46) |
| 当期税金及び繰延税金収益(費用) | (533) | (571) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 税率の差異に主に影響を与えたのは、マルタ、アルゼンチン、ルーマニア、コロンビア及びスイスである。
(3) 2022年度のその他の影響は、主にフランス連結納税グループにおけるロシア連邦の非継続事業による永久差異及び繰延税金資産の中立化の影響に関連するものである。この結果は非継続事業の科目に表示されている(注8-D2)。
フランス連結納税グループ
フランス連結納税グループについて、当期税金費用はマイナス61百万ユーロに上り、その主な内訳は企業付加価値負担金(Cotisation sur la valeur ajoutée des entreprises (CVAE))に係る事業税及び源泉徴収税である。繰延税金費用はマイナス130百万ユーロに上る。
フランス連結納税グループに含まれない企業
非フランス企業の実効税率は、より好ましい経済状況において達成された課税所得の増加と、税務上の欠損金に対する繰延税金が認識されなかったことにより、2022年度には17%(2021年度は24%)となった。
8-C. 未払税金、未収税金及び不確実な税金負債に対する引当金の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 12月31日 | 損益計算書に おける当期税金 | 税金支払額 純額 | 為替換算調整勘定及びその他 | 2022年 12月31日 |
| 不確実な税務ポジションを除く当期税金 | (509) | 509 | |||
| 不確実な税金負債に対する引当金-短期 | (6) | (21) | 6 | - | (21) |
| 不確実な税金負債に対する引当金-長期 | (217) | (31) | 17 | (3) | (234) |
| 未収税金-短期 | 128 | 72 | (46) | 154 | |
| 未収税金-長期 | 19 | 10 | (6) | 23 | |
| 未払税金-短期 | (266) | (135) | 89 | (312) | |
| 未払税金-長期 | - | - | - | - | |
| 合計 | (342) | (561) | 479 | 34 | (390) |
8-D. 繰延税金純額の内訳
8-D1. 繰延税金資産及び負債の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 12月31日 | 損益計算書 | その他の包括利益項目 | 為替換算調整勘定 | その他 | 2022年 12月31日 |
| 繰延税金資産 | 550 | 60 | 17 | (3) | (31) | 593 |
| 繰延税金負債 | (1,009) | (32) | (59) | (26) | 105 | (1,021) |
| 繰延税金純額 | (459) | 28 | (42) | (29) | 74 | (428) |
| フランス連結納税グループ | (723) | (108) | (63) | 0 | 78 | (816) |
| その他の企業 | 264 | 136 | 21 | (29) | (4) | 388 |
8-D2. 繰延税金資産(負債)純額の種別内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 以下に係る繰延税金: | ||
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資(1) | (147) | (121) |
| 固定資産 | (1,857) | (2,103) |
| 利用時に損金算入できる引当金及びその他の費用又は評価引当金 | 477 | 729 |
| 繰越欠損金(2) | 5,365 | 5,231 |
| その他の項目 | 296 | 419 |
| 繰延税金資産(負債)純額 | 4,134 | 4,155 |
| 税務上の欠損金に関する未認識繰延税金資産(注8-D3) | (4,448) | (4,476) |
| その他の未認識繰延税金資産 | (114) | (138) |
| 繰延税金資産(負債)純額(報告値) | (428) | (459) |
(1) 将来の配当分配にかかる税金を含む。
(2) 2022年12月31日現在における、フランス連結納税グループ企業の繰越欠損金4,802百万ユーロ、その他企業の繰越欠損金563百万ユーロ(2021年12月31日現在では、それぞれ、4,464百万ユーロ及び767百万ユーロ)を含む。
フランスの連結納税グループの企業では、未認識繰延税金資産は3,909百万ユーロ(2021年12月31日現在3,741百万ユーロ)である。これらは将来の課税所得と相殺するため(かかる課税所得の50%を上限とする。)無期限に繰延可能な税務上の欠損金を含む。そのうちの209百万ユーロは資本勘定科目(日産に対する投資の部分的ヘッジ効果)によって、また3,700百万ユーロは損益計算書関連科目によって発生したものである(2021年12月31日現在、それぞれ321百万ユーロ、3,420百万ユーロであった)。2022年度には、フランス連結納税グループの税務上の繰越欠損金が増加したが、これは特に、2022年5月にラーダ・オート・ホールディングの株式を1ルーブルで売却したことによる13億ユーロの短期損失(注3-B)によるものであり、一部資産の譲渡に伴う6億ユーロの短期税金収益により一部相殺されている。
フランス連結納税グループに含まれない企業では、未認識繰延税金資産は、2022年12月31日現在、合計で653百万ユーロ(2021年12月31日現在は873百万ユーロ)に達し、主に、ブラジル及びインドにおけるルノー・グループの税務上の繰越欠損金で構成される。
8-D3. 税務上の欠損金に対する繰延税金の内訳(繰越可能期限別)
2022年12月31日現在、未認識繰越欠損金は4,448百万ユーロの潜在的な節税を示す。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 | 2021年12月31日 | ||||
| 以下に係る繰延税金 | 認識済 | 未認識 | 合計 | 認識済 | 未認識 | 合計 |
| 繰越期限の定めのない税務上の欠損金(1) | 899 | 4,333 | 5,232 | 740 | 4,369 | 5,109 |
| 繰越期間が5年超の税務上の欠損金 | - | 54 | 54 | - | 49 | 49 |
| 繰越期間が1~5年間の税務上の欠損金 | 14 | 51 | 65 | 14 | 54 | 68 |
| 繰越期間が1年以内の税務上の欠損金 | 4 | 10 | 14 | 1 | 4 | 5 |
| ルノー・グループの税務上の欠損金に対する繰延税金の合計 | 917 | 4,448 | 5,365 | 755 | 4,476 | 5,231 |
(1) フランスの連結納税グループに含まれる企業における認識済及び未認識繰延税金(税務上の繰越欠損金に対応する)を含む(2022年12月31日現在、認識済繰延税金は893百万ユーロ、未認識繰延税金は3,909百万ユーロであり、2021年12月31日現在はそれぞれ、723百万ユーロ及び3,741百万ユーロ)(注8-D2)。
上記に示している税務上の損失は計上されていない継続中の税務訴訟の結果を反映していない。通知された税額再評価に起因する偶発債務は、注28-Aに記載している。
8-E. グローバル・ミニマム法人課税
2022年12月15日、EU加盟国は、OECDの国際税制改革における最低税率課税制度(「第2の柱」として知られる)のEUレベルでの実施に関する指令を正式に採択した。この指令はまだ欧州連合の公報には掲載されていない。今後、加盟国は、当該指令を国内法制化しなければならない。
この指令は、EU域内の多国籍企業及び大規模な国内企業グループを対象として「トップアップ税」を導入することにより、15%のグローバル最低法人税率を設定することを目的とし、これによって大規模な多国籍企業の収益と税金の不平等な分配に関する問題に対処するためにOECDの包括的枠組の中で達成された世界的な合意を、EU域内に適用するものである。
ルノー・グループは、本財務諸表の承認日現在、これらの新たな施策の実施について検討を行っている。
注9-基本的1株当たり利益及び希薄化後1株当たり利益
| (単位:千株) | 2022年度 | 2021年度 |
| 発行済株式 | 295,722 | 295,722 |
| 自己株式 | (4,253) | (4,241) |
| 日産の持分 × 日産に対するルノーの持分 | (19,372) | (19,379) |
| 基本的1株当たり利益計算用株式数 | 272,097 | 272,102 |
基本的1株当たり利益の計算では、期中における発行済普通株式の加重平均株式数、すなわち自己株式及び日産が保有するルノー株式を相殺した上での株式数を用いている。
| (単位:千株) | 2022年度 | 2021年度 |
| 基本的1株当たり利益計算用株式数 | 272,097 | 272,102 |
| 希薄化効果のあるストック・オプション、業績連動株式及びその他の株式報酬 | 2,154 | 1,766 |
| 希薄化後1株当たり利益計算用株式数 | 274,251 | 273,868 |
希薄化後1株当たり利益の計算では、期中に潜在的に流通している普通株式の加重平均株式数、すなわち基本的1株当たり利益の計算に用いた株式数と、その発行が条件付の場合は報告日時点で業績条件を満たす潜在的希薄化効果を有するプランに基づき付与される業績連動株式に対する権利の数の合計数を用いている(注18-G)。
IV-営業資産・負債、資本
注10-無形資産及び有形固定資産
10-A. 無形資産及びのれん
10-A1. 無形資産及びのれんの増減
2022年度における無形資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 取得/(償却及び減損)(1) | (処分)/ 戻入 | 為替換算調整勘定 | 連結範囲の変更及びその他 | 2022年12月31日現在 |
| 資産計上した開発費 | 14,092 | 1,137 | (1,072) | 102 | (2,312) | 11,947 |
| のれん | 1,051 | - | - | (3) | (745) | 303 |
| その他の無形資産 | 1,290 | 300 | (5) | 277 | (389) | 1,473 |
| 無形資産総額 | 16,433 | 1,437 | (1,077) | 376 | (3,446) | 13,723 |
| 資産計上した開発費 | (9,035) | (1,404) | 1,070 | (122) | 1,519 | (7,972) |
| のれん | (30) | (730) | - | - | 730 | (30) |
| その他の無形資産 | (970) | (141) | 3 | (353) | 440 | (1,021) |
| 償却及び減損 | (10,035) | (2,275) | 1,073 | (475) | 2,689 | (9,023) |
| 資産計上した開発費 | 5,057 | (267) | (2) | (20) | (793) | 3,975 |
| のれん | 1,021 | (730) | - | (3) | (15) | 273 |
| その他の無形資産 | 320 | 159 | (2) | (76) | 51 | 452 |
| 無形資産純額 | 6,398 | (838) | (4) | (99) | (757) | 4,700 |
(1) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
のれんの大部分はヨーロッパに所在している。
2022年度における無形資産の取得は自己制作資産1,137百万ユーロ及び購入資産300百万ユーロを含む(2021年度はそれぞれ1,084百万ユーロ及び93百万ユーロ)。
2022年度における無形資産の償却及び減損は、自動車(部品を含む)に関する減損41百万ユーロを含む(2021年度は80百万ユーロの減損)(注6-D)。また、アフトワズ及びルノー・ロシアののれん及び無形資産の減損を含む(注3-B参照)。
処分は主に、使用しなくなった資産計上した開発費の費用化に関するものである。
2021年度における無形資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 総額 | 償却及び減損 | 純額 |
| 2020年12月31日残高 | 15,152 | (8,805) | 6,347 |
| 取得(注26-C)/(償却及び減損)(1) | 1,177 | (1,253) | (76) |
| (処分)/戻入 | (15) | 6 | (9) |
| 為替換算調整勘定 | 86 | (7) | 79 |
| 連結範囲の変更及びその他 | 33 | 24 | 57 |
| 2021年12月31日残高 | 16,433 | (10,035) | 6,398 |
(1) 無形資産に関するマイナス80百万ユーロの減損を含む。
10-A2. 費用計上した研究開発費
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 研究開発費 | (2,259) | (2,265) |
| 資産計上した開発費 | 1,110 | 1,022 |
| 資産計上した開発費の償却 | (976) | (1,070) |
| 合計(損益計算書計上額) | (2,125) | (2,313) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
研究開発費は自動車開発活動のための研究開発税額控除と相殺して計上されている。
製品ラインナップ、特に電気自動車ラインナップについては、Cセグメント及び商用車において現在アップグレードが進行中であり、2022年度の研究開発費の緩やかな減少は、固定費削減の動きに起因している。
開発費の資産計上の水準は、ラインナップのリニューアル・サイクルと一致して、2021年度よりも高くなっている。
資産計上した開発費の償却は2021年度より減少し、また2022年度に資産計上した開発費の金額より少なかった。これは主に過年度における資産計上水準の低下と、一部プログラムの耐用期間の延長によるものである。
10-B. 有形固定資産
2022年度における有形固定資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月 31日現在 | 取得/(減価償却及び減損) | (処分)/戻入 | 為替換算 調整勘定 | 連結範囲の変更及びその他 | 2022年12月 31日現在 |
| 土地 | 587 | 10 | (36) | 1 | (108) | 454 |
| 建物 | 6,686 | 63 | (285) | 97 | (1,435) | 5,126 |
| 特殊工具 | 19,025 | 690 | (460) | 130 | (3,700) | 15,685 |
| 機械装置・工具器具 | 14,518 | 658 | (524) | 156 | (3,447) | 11,361 |
| 顧客向けリース固定資産 | 5,360 | 1,199 | (1,293) | (23) | (23) | 5,220 |
| その他の有形固定資産 | 913 | 157 | (66) | 3 | (59) | 948 |
| 使用権資産 | 894 | 154 | (106) | 8 | (54) | 896 |
| -土地 | 11 | 2 | (4) | 1 | (5) | 5 |
| -建物 | 825 | 138 | (89) | 6 | (41) | 839 |
| -その他の資産 | 58 | 14 | (13) | 1 | (8) | 52 |
| 建設仮勘定(1) | 1,864 | (137) | - | 130 | (805) | 1,052 |
| 総額 | 49,847 | 2,794 | (2,770) | 502 | (9,631) | 40,742 |
| 土地 | ||||||
| 建物 | (4,610) | (445) | 221 | (132) | 1,074 | (3,892) |
| 特殊工具 | (16,119) | (898) | 454 | (147) | 3,114 | (13,596) |
| 機械装置・工具器具 | (10,301) | (929) | 493 | (164) | 2,305 | (8,596) |
| 顧客向けリース固定資産 | (1,476) | (448) | 310 | 3 | 4 | (1,607) |
| その他の有形固定資産 | (846) | (257) | 64 | (1) | 168 | (872) |
| 使用権資産 | (332) | (148) | 63 | (4) | 26 | (395) |
| -土地 | (3) | (4) | - | (2) | 6 | (3) |
| -建物 | (295) | (133) | 54 | (1) | 14 | (361) |
| -その他の資産 | (34) | (11) | 9 | (1) | 6 | (31) |
| 建設仮勘定 | 4 | (397) | - | (133) | 447 | (79) |
| 減価償却及び減損(2) | (33,680) | (3,522) | 1,605 | (578) | 7,138 | (29,037) |
| 土地 | 587 | 10 | (36) | 1 | (108) | 454 |
| 建物 | 2,076 | (382) | (64) | (35) | (361) | 1,234 |
| 特殊工具 | 2,906 | (208) | (6) | (17) | (586) | 2,089 |
| 機械装置・工具器具 | 4,217 | (271) | (31) | (8) | (1,142) | 2,765 |
| 顧客向けリース固定資産 | 3,884 | 751 | (983) | (20) | (19) | 3,613 |
| その他の有形固定資産 | 67 | (100) | (2) | 2 | 109 | 76 |
| 使用権資産 | 562 | 6 | (43) | 4 | (28) | 501 |
| -土地 | 8 | (2) | (4) | (1) | 1 | 2 |
| -建物 | 530 | 5 | (35) | 5 | (27) | 478 |
| -その他の資産 | 24 | 3 | (4) | - | (2) | 21 |
| 建設仮勘定(1) | 1,868 | (534) | - | (3) | (358) | 973 |
| 純額 | 16,167 | (728) | (1,165) | (76) | (2,493) | 11,705 |
(1) 「建設仮勘定」からの振替は、各資産区分の「取得/(減価償却及び減損)」に記載されている。
(2) 2022年度における減価償却及び減損は減損216百万ユーロを含み、主に中国の過剰生産能力に関するものであった(注6-D参照)。
2021年度における有形固定資産の期中変動は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 総額 | 減価償却及び減損 | 純額 |
| 2020年12月31日残高 | 49,319 | (32,184) | 17,135 |
| 取得/(減価償却及び減損)(1) | 3,045 | (2,792) | 253 |
| (処分)/戻入 | (2,752) | 1,443 | (1,309) |
| 為替換算調整勘定 | 84 | 10 | 94 |
| 連結範囲の変更及びその他 | 151 | (157) | (6) |
| 2021年12月31日残高 | 49,847 | (33,680) | 16,167 |
(1) 有形固定資産の減損マイナス69百万ユーロを含む。
注11-固定資産の減損テスト
ルノー・グループでは、会計方針の項で述べた方法により固定資産の減損テストを実施した(注2-M)。
11-A. 自動車専用資産(部品を含む)及び特定の企業の資産に対する減損テスト
自動車(部品を含む)の専用資産及び特定の企業に属する資産に対する減損テストの結果、2022年度は、無形資産マイナス41百万ユーロ(2021年度はマイナス48百万ユーロ)及び有形固定資産マイナス205百万ユーロ(2021年度はマイナス30百万ユーロ)を含むマイナス246百万ユーロ(2021年度はマイナス78百万ユーロ)の減損が計上された。
また、2021年度には、特に製造中止又はリース終了が決定したことにより、さらにマイナス71百万ユーロの減損が計上された。
11-B. 自動車部門の資金生成単位に対する減損テスト
自動車部門の減損テストではDCF法で求めた使用価値を回収可能価額として使用したが、その根拠となる仮定は以下のとおりである。
| 2022年12月31日 | 2021年12月31日 | |
| 永久成長率 | 1.0 % | 1.0 % |
| 税引後割引率 | 11.6 % | 8.9 % |
2022年12月31日現在、減損テストに使用される仮定は、2021年1月に発表され2022年度後半に更新された2021-2025年の中期計画に基づいている。これには、電子構成部品の供給危機、インフレ及び増大する気候リスクのマイナス影響に関する仮定が含まれている。
2022年及び2021年12月31日現在の減損テストにおいて使用された永久成長率は、気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を含んでいる。
減損テストの結果、2022年12月31日現在、自動車部門の資産についての減損は認識されず、また、使用される主要な仮定を合理的に変更しても、テストが実施された資産の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断された。
テストが実施された資産の回収可能価額は、それらの仮定に以下のような変更が生じた場合でも、帳簿価額よりも高い状態である。
・ 永久成長率0%
・ 12.5%の税引後割引率
注12-日産自動車に対する投資
損益計算書及び財政状態計算書における日産に対するルノー・グループの投資
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 連結損益計算書 | ||
| 持分法により計上される関連会社の当期純(損)益における持分 | 526 | 380 |
| 連結財政状態計算書 | ||
| 持分法により計上される関連会社に対する投資 | 17,487 | 16,234 |
12-A. 日産の連結方法
ルノー・グループと日本の自動車メーカーである日産及び三菱自動車は、共通の利害を持つ3つの異なる企業が利益拡大を目指す統一勢力として、アライアンスを発展させてきた。このアライアンスは、以下のようにそれぞれのブランド・アイデンティティを維持し、互いの企業文化を尊重するように組織されている。
・ ルノー・グループは日産の株主総会において、議決権の過半数の保有を確保しない。
・ ルノー・グループと日産の合意条項により、ルノー・グループは日産の取締役の過半数を選任すること、及び日産の取締役会における議決権の過半数を占めることはできず、ルノー・グループは日産の社長を一方的に選任することはできない。
・ 2019年3月、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車は、アライアンスの運営管理を監督する「アライアンス・オペレーティング・ボード(AOB)」を新設することを発表した。アライアンス・オペレーティング・ボードは、ルノー・グループの取締役会長、ルノー・グループのCEO、日産のCEO及び三菱自動車のCEOで構成されている。方向の決定はコンセンサスによって行われる。2019年11月、AOBは、AOB及びアライアンス3社のCEOに報告するアライアンス・セクレタリー・ジェネラルを任命した。
・ 2022年12月31日現在、ルノー・グループは日産の取締役会に2つの議席を有し、ルノー・グループ取締役会長のジャンドミニク・スナール氏及びルノー・グループの主席取締役であるピエール・フルーリォ氏が代表を務めている。
・ ルノー・グループは日産の資産を、自らの資産のように利用したり、あるいはその利用に影響を及ぼしたりすることはできない。
・ ルノー・グループは日産の債務に関していかなる保証も行わない。
以上のような状況から、ルノー・グループは日産に対し十分な影響力を有しているため、日産への投資を連結に含めるために持分法を適用している。
12-B. ルノー・グループの連結財務諸表上持分法を適用している日産自動車の連結財務諸表
ルノー・グループの財務諸表上、持分法を適用している日産の財務諸表は、日本の会計基準(東京証券取引所に上場しているため)による日産の公表済連結財務諸表に、ルノー・グループに連結するための必要な修正を行ったものである。
日産は毎年3月31日現在及び四半期ごとに連結財務諸表を公表している。ルノー・グループの連結のため、日産の業績はルノー・グループの決算期に合わせる形で報告され、1月~12月の業績がルノー・グループの年次財務諸表に連結される。
2022年12月31日現在日産が保有する自己株式は0.6%である(2021年12月31日現在は0.6%)。その結果、ルノーSAの日産に対する持分は43.7%である(2021年12月31日現在は43.7%)。また2022年9月30日現在ルノーSAが日産に対して保有する議決権は43.7%である(2021年9月30日現在は43.7%)。
12-C. ルノー・グループの財政状態計算書に記載の日産自動車に対する投資額の変動
| 純資産に対する持分 | のれん | 合計 | |||
| (単位:百万ユーロ) | 相殺前 | ルノーに対する 日産の持分との相殺(1) | 純額 | ||
| 2021年12月31日現在 | 16,498 | (974) | 15,524 | 710 | 16,234 |
| 2022年度当期純利益 | 526 | - | 526 | - | 526 |
| 配当金分配 | (64) | - | (64) | - | (64) |
| 為替換算調整勘定 | 732 | - | 732 | (52) | 680 |
| その他の変動(2) | 111 | - | 111 | - | 111 |
| 2022年12月31日現在 | 17,803 | (974) | 16,829 | 658 | 17,487 |
(1) 日産は2002年以来、44,358千株のルノーSA株式を保有している(およそ15%の所有持分)。ルノーSAの日産に対する持分割合に基づいて相殺される。
(2) その他の変動には、年金債務に係る数理計算上の差異の変動、金融商品再評価準備金の変動及び日産の自己株式の変動が含まれる。
12-D. ルノー・グループの連結上修正再表示された日産自動車の資本の増減
| (単位:十億円) | 2021年 12月31日 現在 | 2022年度 当期純利益 | 配当金 | 為替換算 調整勘定 | その他の 変動(1) | 2022年 12月31日 現在 |
| 日本の会計基準による資本に対する親会社株主の持分 | 4,271 | 129 | (20) | 647 | 45 | 5,072 |
| IFRSの準拠による修正再表示 | ||||||
| 退職給付及びその他の従業員長期給付引当金 | 8 | (46) | - | (4) | 30 | (12) |
| 開発費の資産計上 | 535 | 63 | - | 3 | (2) | 599 |
| 繰延税金及びその他の修正再表示 | (77) | (5) | - | 22 | (22) | (82) |
| IFRSの準拠による修正再表示後純資産 | 4,737 | 141 | (20) | 668 | 51 | 5,577 |
| ルノー・グループの基準による修正再表示(2) | 188 | 27 | (1) | (41) | (14) | 159 |
| ルノー・グループの基準による修正再表示後純資産 | 4,925 | 168 | (21) | 627 | 37 | 5,736 |
| (単位:百万ユーロ) | ||||||
| ルノー・グループの基準による修正再表示後純資産 | 37,768 | 1,205 | (147) | 1,677 | 272 | 40,775 |
| ルノーSAの持分割合 | 43,7% | 43.7% | ||||
| ルノー・グループの持分(下記相殺効果前) | 16,498 | 526 | (64) | 732 | 111 | 17,803 |
| ルノー・グループに対する日産の投資の相殺(3) | (974) | (974) | ||||
| 日産の純資産に対するルノー・グループの持分 | 15,524 | 526 | (64) | 732 | 111 | 16,829 |
(1) その他の変動には、年金債務に係る数理計算上の差異の変動、金融商品再評価準備金の変動及び日産の自己株式の変動が含まれる。
(2) ルノー・グループの基準による修正再表示は、ルノーに対する日産の持分(持分法による)の消去、及びロシア連邦におけるルノー・グループの事業の支配の喪失の影響の日産財務諸表における消去を含み、また、歴史的には1999年から2002年の間に実施された買収についてルノーが固定資産を再評価したことに対応している。
(3) 日産は2002年以来、ルノーSA株式を44,358千株保有しており、所有持分は約15%である。ルノーSAの日産に対する持分割合に基づいて相殺される。
12-E. 日本の会計基準に基づく日産の当期純利益
日産の会計年度は3月31日を期末日とするため、2022年度のルノー・グループの連結決算に含まれる日産の当期純利益は、日産の2021会計年度第4四半期から2022会計年度の第3四半期までの当期純利益の合計である。
| 日産の 2021会計年度 第4四半期 2022年1~3月 | 日産の 2022会計年度 第1四半期 2022年4~6月 | 日産の 2022会計年度 第2四半期 2022年7~9月 | 日産の 2022会計年度 第3四半期 2022年10~12月 | ルノーの 連結財務諸表 基準期間 2022年1~12月 | ||||||
| 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | |
| 当期純利益-親会社株主持分 | 14 | 109 | 47 | 341 | 17 | 125 | 51 | 351 | 129 | 926 |
12-F. IFRSに基づく日産の財務情報
下表は日産の各年の1月1日から12月31日までの12ヶ月間の財務情報をルノー・グループの連結用にIFRSに基づき修正再表示したものである。修正再表示には1999年及び2002年の株式取得時にルノー・グループが適用した公正価値による資産・負債の調整及び日産のルノー・グループに対する投資(持分法による)の消去は含めていない。
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(1) | (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(2) | |
| 売上高 | 10,220 | 74,047 | 8,937 | 68,820 |
| 当期純利益 | ||||
| 親会社株主持分 | 166 | 1,205 | 134 | 1,032 |
| 非支配株主持分 | (25) | (180) | (22) | (169) |
| その他の包括利益項目 | ||||
| 親会社株主持分 | 704 | 5,099 | 411 | 3,165 |
| 非支配株主持分 | 88 | 638 | 70 | 539 |
| 包括利益 | ||||
| 親会社株主持分 | 870 | 6,303 | 545 | 4,197 |
| 非支配株主持分 | 63 | 458 | 48 | 370 |
| 日産からの受取配当金 | 9 | 64 | - | - |
| 2022年12月31日 | 2021年12月31日 | |||
| (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(1) | (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(2) | |
| 固定資産 | 6,775 | 48,169 | 6,564 | 50,345 |
| 流動資産 | 11,133 | 79,145 | 10,159 | 77,918 |
| 資産合計 | 17,908 | 127,314 | 16,723 | 128,264 |
| 資本 | ||||
| 親会社株主持分 | 5,596 | 39,781 | 4,756 | 36,478 |
| 非支配株主持分 | 491 | 3,490 | 414 | 3,175 |
| 固定負債 | 5,339 | 37,954 | 5,430 | 41,647 |
| 流動負債 | 6,482 | 46,089 | 6,123 | 46,963 |
| 資本及び負債合計 | 17,908 | 127,314 | 16,723 | 128,264 |
(1) 損益計算書項目は2022年度の平均為替レート(138.01円=1ユーロ)で換算。財政状態計算書項目は2022年12月31日の為替レート(140.66円=1ユーロ)で換算。
(2) 損益計算書項目は2021年度の平均為替レート(129.86円=1ユーロ)で換算。財政状態計算書項目は2021年12月31日の為替レート(130.38円=1ユーロ)で換算。
12-G. 日産自動車に対する投資のヘッジ
ルノー・グループは1999年以降、日産への投資に係る円・ユーロの為替リスクを部分的にヘッジしている。このヘッジの詳細については注25-B2に記載している。
これに係るヘッジ取引残高は2022年12月31日現在、日本のサムライ債市場において直接円建てで発行した社債総額1,999億円(1,421百万ユーロ)である。
2022年度は為替差により25百万ユーロのマイナスの効果(2021年度は4百万ユーロのプラスの効果)が発生した。
12-H. ルノー・グループの日産自動車への投資の市場価格に基づく価値
2022年12月31日現在の株式相場418円/株によれば、ルノー・グループの日産に対する投資価値は5,444百万ユーロと評価される(2021年12月31日現在では株式相場556円/株で7,812百万ユーロ)。
12-I. 日産への投資の減損テスト
2022年12月31日現在、日産への投資の株式市場における価値が、ルノー・グループの財政状態計算書における価値を68.9%下回っていた(2021年12月31日現在は51.9%下回っていた)。
会計方針の注記に示している方法により、2022年12月31日に減損テストが行われた。その際、使用価値の算定には税引後割引率7.73%及び永久成長率(インフレの影響を含む)1.42%を適用した。継続価値は日産の過去のデータ並びに台数及び為替に関する新たな中期予測を含む保守的な中長期予測と整合する収益性の見積もりの下で算定した。
テストの結果、2022年12月31日現在、日産への投資における減損の認識につながらなかった。また、使用される主要な仮定が合理的に変更されても、日産への投資の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断されている。
税引後割引率6.53%及び永久成長率(インフレの影響を含む)1.47%を適用して2021年12月31日現在に実施した減損テスト後、同様の結論に達した。
12-J. ルノー・グループと日産グループ間の取引
ルノー・グループと日産は、車両及び部品の開発、購買、製造並びに販売方法において共同戦略を実施している。この協力は、コストを削減するシナジーにおいて反映されている。
自動車部門は、以下の2つのレベルで日産との取引に関与している。
・ 工業生産:アライアンス製造工場における車両及び部品のクロスオーバー生産:
- 2022年度のルノー・グループから日産グループへの売上の総額は、約2,015百万ユーロであった(2021年度は1,763百万ユーロ)。その内訳は、車両が約1,443百万ユーロ(2021年度は1,065百万ユーロ)、構成部品が約427百万ユーロ(2021年度は579百万ユーロ)、及びサービスが約145百万ユーロ(2021年度は119百万ユーロ)である。
- 2022年度のルノー・グループによる日産グループからの購入総額は、約1,564百万ユーロであった(2021年度は1,559百万ユーロ)。その内訳は、車両が約1,200百万ユーロ(2021年度は1,206百万ユーロ)、構成部品が約249百万ユーロ(2021年度は226百万ユーロ)、及びサービスが約115百万ユーロ(2021年度は127百万ユーロ)である。
- 2022年12月31日現在のルノー・グループの日産グループに対する債権残高は、504百万ユーロであり(2021年12月31日現在は424百万ユーロ)、また2022年12月31日現在のルノー・グループの日産グループに対する債務残高は500百万ユーロである(2021年12月31日現在は607百万ユーロ)。
・ 金融:ルノー・ファイナンスは、ルノー・グループのための活動に加えて、日産グループのカウンターパーティーとして、為替及び金利のリスクをヘッジするための金融商品取引を行っている。ルノー・ファイナンスは外為市場において、2022年度に約149億ユーロの外国為替取引を日産のために行っている(2021年度は124億ユーロ)。為替及び金利デリバティブに関して日産との間で行われる取引は市場価格で計上され、ルノー・ファイナンスが運用するポジションに含まれる。貸借対照表上では、日産グループに関するデリバティブ資産は2022年12月31日現在188百万ユーロであり(2021年12月31日現在は11百万ユーロ)、またデリバティブ債務は2022年12月31日現在54百万ユーロである(2021年12月31日現在は34百万ユーロ)。
ルノー・グループの販売金融部門では、日産ブランドを顧客にアピールしロイヤルティを高めるための一連の金融商品及びサービスを販売政策に組み込み、主にヨーロッパで展開している。2022年度にRCIバンクが計上した日産からの受取手数料及び利息の形でのサービス収益は89百万ユーロであった(2021年度は75百万ユーロ)。2022年12月31日現在の販売金融部門の日産グループに対する債権残高は34百万ユーロであり(2021年12月31日現在は32百万ユーロ)、2022年12月31日現在の債務残高は115百万ユーロである(2021年12月31日現在は121百万ユーロ)。
アライアンス・パートナーはまた、提携している関連会社及び共同支配企業に投資している。それらの事業体の活動及び所在地、並びにルノー・グループがそれらの事業体に及ぼしている影響については、その詳細を注13に示している。
注13-その他の関連会社及び共同支配企業に対する投資
ルノー・グループの財務諸表におけるその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 連結損益計算書 | ||
| その他の関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | (103) | 135 |
| 持分法が適用される関連会社(1) | (70) | 93 |
| 持分法が適用される共同支配企業 | (33) | 42 |
| 連結財政状態計算書 | ||
| その他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 723 | 721 |
| 持分法が適用される関連会社(2) | 527 | 512 |
| 持分法が適用される共同支配企業 | 196 | 209 |
(1) 関連会社の当期純利益には、ロシア連邦で事業展開している販売金融部門の会社であるRNバンクの資産に対する減損マイナス119百万ユーロが含まれる。
(2) ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL)の生産資産にかかる減損51百万ユーロを含む。
13-A. 持分法が適用される主要なその他の関連会社及び共同支配企業に関する情報
| 会社 | 所在国 | 主な活動 | ルノー・グループが保有 する所有権及び議決権の割合 | 2022年12月31日現在のその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 2021年12月31日現在のその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | |
| 2022年12月 31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||
| 関連会社 | ||||||
| 自動車 | ||||||
| Motorlu Araclar Imal ve Satis AS(MAIS(マイス)) | トルコ | 自動車販売 | 49% | 49% | 151 | 64 |
| ルノー・日産オートモティブ・ インディア・プライベート・ リミテッド(RNAIPL) | インド | 自動車製造 | 30% | 30% | 150 | 135 |
| ブーヌ・コムヌール | フランス | 廃棄物処理 | 33% | 33% | 81 | 80 |
| EGT | 中国 | 自動車製造 | 25% | 25% | 9 | 6 |
| ベルコール | フランス | 電気自動車 | 24% | 24% | 25 | 25 |
| モビリティ・トレーダー・ ホールディング(1) | ドイツ | 自動車販売 | 3% | 3% | 9 | 20 |
| Beyonca | 中国 | 電気自動車 | 14% | 38 | - | |
| 販売金融 | ||||||
| モビリティ・トレーダー・ ホールディング(1) | ドイツ | 自動車販売 | 5% | 5% | 14 | 30 |
| RNバンク | ロシア | 金融 | 30% | 30% | - | 94 |
| 日産ルノー・フィナンシャル・サービシーズ・インディア・プライベート・リミテッド | インド | 金融 | 30% | 30% | 37 | 36 |
| 共同支配企業 | ||||||
| 自動車 | ||||||
| ルノー・アルジェリ・ プロデュクション | アルジェリア | 自動車製造 | 49% | 49% | 0 | - |
| ルノー・ブリリアンス・ジンベイ・ オートモーティブ・カンパニー | 中国 | 自動車製造 | 49% | 49% | 0 | - |
| アライアンス・ベンチャーズb.v. | オランダ | 新たなテクノロジー新興企業への融資 | 40% | 40% | 154 | 159 |
| ワイロット | フランス | 電気自動車 | 21% | 21% | 10 | 10 |
| Hyvia | フランス | 水素自動車 | 50% | 50% | 0 | 4 |
| JSC OAT | ロシア | 自動車製造 | 0% | 40% | - | 10 |
| 販売金融 | ||||||
| オルファン・フィナンスマン・ アノニム・シルケティ | トルコ | 金融 | 50% | 50% | 15 | 16 |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | ||||||
| カーシェアリング・モビリティ・ サービシーズSL | スペイン | モビリティ サービス | 50% | 50% | 4 | 5 |
| その他の重要ではない関連会社及び共同支配企業 | 26 | 27 | ||||
| 合計 | 723 | 721 | ||||
(1) モビリティ・トレーダー・ホールディングに対する投資は、自動車部門及び販売金融部門によって共同保有している。
下記の表は、ルノー・グループと持分法により計上される主要なその他の関連会社及び共同支配企業との間の売買取引の合計額並びにこれらの企業とのルノー・グループの貸借対照表上のポジションを示す。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 | ||
| 連結損益計算書 | その他の関連会社及び共同支配企業に対する売上 | 購入 | その他の関連会社及び共同支配企業に対する売上 | 購入 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S (MAIS(マイス)) | 1,693 | (2) | 1,354 | (2) |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | 10 | (545) | 7 | (461) |
| ブーヌ・コムヌール | 18 | (1) | 18 | (1) |
| EGT | 17 | (713) | 7 | (208) |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | 2 | (36) | - | (89) |
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||||
| 連結財政状態計算書 | 金融資産 | 自動車顧客債権 | その他の資産 | 営業債務 | その他の負債 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S (MAIS(マイス)) | - | 52 | - | 4 | - |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | 16 | 85 | 168 | 64 | - |
| ブーヌ・コムヌール | - | 9 | - | - | 3 |
| EGT | - | 7 | 16 | 120 | - |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | - | 18 | - | 3 | - |
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||||
| 連結財政状態計算書 | 金融資産 | 自動車顧客債権 | その他の資産 | 営業債務 | その他の負債 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S (MAIS(マイス)) | - | 17 | - | 2 | - |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | - | 25 | 200 | 59 | - |
| ブーヌ・コムヌール | - | 11 | - | - | 7 |
| EGT | 27 | 2 | 1 | 57 | - |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | - | 4 | - | - | - |
13-B. 持分法が適用されるその他の関連会社に関する累積の財務情報
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 関連会社に対する投資 | 527 | 512 |
| 関連会社の利益(損失)に対する持分 | (70) | 93 |
| その他の包括利益項目に対する関連会社の持分 | (212) | (218) |
| 包括利益に対する関連会社の持分 | (282) | (125) |
13-C. 持分法が適用される共同支配企業に関する累積の財務情報
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 共同支配企業に対する投資 | 196 | 209 |
| 共同支配企業の利益(損失)に対する持分 | (33) | 42 |
| その他の包括利益項目に対する共同支配企業の持分 | (17) | (38) |
| 包括利益に対する共同支配企業の持分 | (50) | 4 |
日産とともに共同所有されるルノー・日産B.V.は重要ではないため連結されていない。
注14-棚卸資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 総額 | 評価減 | 純額 | 総額 | 評価減 | 純額 | |
| 原材料及び貯蔵品 | 1,701 | (216) | 1,485 | 1,811 | (268) | 1,543 |
| 仕掛品 | 252 | (7) | 245 | 360 | (3) | 357 |
| 中古車両 | 946 | (93) | 853 | 1,065 | (114) | 951 |
| 製品及び予備部品 | 2,751 | (121) | 2,630 | 2,080 | (139) | 1,941 |
| 合計 | 5,650 | (437) | 5,213 | 5,316 | (524) | 4,792 |
注15-販売金融債権
15-A. 販売金融債権の種類別内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| ディーラー向け債権 | 10,003 | 6,343 |
| 消費者向け融資 | 23,519 | 23,159 |
| リース及び類似取引 | 11,836 | 11,024 |
| 総額 | 45,358 | 40,526 |
| 減損 | (1,111) | (1,028) |
| 純額 | 44,247 | 39,498 |
公正価値の詳細は注24-Aに記載している。
15-B. 販売金融債権の譲渡
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| 帳簿価額 | 公正価値 | 帳簿価額 | 公正価値 | |
| 貸借対照表に計上されている債権譲渡 | 13,650 | 13,530 | 12,589 | 12,541 |
| 関連債務 | 3,319 | 3,377 | 3,098 | 3,113 |
販売金融部門は最終顧客へのローン及びディーラーシップ・ネットワークに対する債権について、ドイツ、スペイン、フランス、イタリア及び英国における様々な公募での証券化取引やフランス、英国及びドイツにおける様々な導管体による資金調達を行ってきた。どちらのタイプの資金調達も、特別目的事業体(SPV)を通じて行われる。いくつかの公募証券はRCIバンクが引き受けており、これによりRCIバンクは欧州中央銀行において適格担保とされる証券を有することができる。
2022年、販売金融部門は、証券化市場において、フランスの子会社ディアックが行った自動車ローンを裏付けとする約700百万ユーロ(上位債650百万ユーロ及び劣後債約50百万ユーロからなる)の取引を行った。
販売金融部門は、スペインでも初の証券化を開始し、ルノー・グループが全額保有する11億ユーロの上位社債が発行された。この新しいプログラムは、欧州中央銀行の金融政策オペレーションの適格資産を増やし、多様化することで、ルノー・グループの流動性を強化するものである。
リスクはすべてルノー・グループが負っているため、かかる証券化取引を通じて譲渡した債権の消滅を認識していない。関連債務はこの証券化による有価証券に対応するもので、「その他の証書による債務」に計上されている。
譲渡債権とそれに対応する関連債務との差異は、証券化に必要な債権信用度の高さや、RCIバンクが流動性準備金のために留保する証券の割合によるものである。
証券化した資産の再譲渡や担保設定はできず、債券の引受人は譲受した資産に係る請求権を有するのみである。
流動性準備金管理の保証としての担保資産については、注28-A4に示している。
15-C. 販売金融債権の満期
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 1年未満 | 22,280 | 18,499 |
| 1~5年 | 21,598 | 20,644 |
| 5年超 | 369 | 355 |
| 販売金融債権合計(純額) | 44,247 | 39,498 |
15-D. 販売金融債権のリスクのレベル別内訳
2021年、販売金融部門は、先進的手法で支払能力比率を算出する国(フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、英国及び韓国)並びに標準的手法で支払能力比率を算出する国(ブラジル及び非G7諸国)について、デフォルトの新定義に向けたコンプライアンス・プログラムを完成させた。
プロビジョニング・パラメータ(デフォルト確率、デフォルトによる損失)は、デフォルトの新定義に適用される方法(計算履歴の再構築、適応日数延滞カウンターなど)に基づいており、2022年6月以降は、すべての国についてデフォルトによる損失を月次で更新している。
| (単位:百万ユーロ) | 最終顧客向け 販売金融 | ディーラー向け販売金融 | 2022年 12月31日現在 |
| 総額 | 35,355 | 10,003 | 45,358 |
| 健全な債権 | 31,283 | 9,787 | 41,070 |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権 | 3,093 | 167 | 3,260 |
| 貸倒債権 | 979 | 49 | 1,028 |
| 貸倒債権合計の割合 | 2.8% | 0.5% | 2.3% |
| 減損 | (1,063) | (48) | (1,111) |
| 健全な債権に係る減損 | (323) | (20) | (343) |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権に係る減損 | (179) | (6) | (185) |
| 貸倒債権に係る減損 | (561) | (22) | (583) |
| 総純額 | 34,292 | 9,955 | 44,247 |
| (単位:百万ユーロ) | 最終顧客向け 販売金融 | ディーラー向け販売金融 | 2021年 12月31日現在 |
| 総額 | 34,183 | 6,343 | 40,526 |
| 健全な債権 | 30,067 | 6,118 | 36,185 |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権 | 3,126 | 165 | 3,291 |
| 貸倒債権 | 990 | 60 | 1,050 |
| 貸倒債権合計の割合 | 2.9% | 0.9% | 2.6% |
| 減損 | (953) | (75) | (1,028) |
| 健全な債権に係る減損 | (254) | (37) | (291) |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権に係る減損 | (161) | (9) | (170) |
| 貸倒債権に係る減損 | (538) | (29) | (567) |
| 総純額 | 33,230 | 6,268 | 39,498 |
15-E. 販売金融の信用リスクに対するエクスポージャー
販売金融活動に係るリスクには、帳簿に示された販売金融債権の純額以外にも「オフバランス約定」(注28-A)の項に記載されている取消不能の顧客への貸付確定金額があり、この金額を加算したものが販売金融活動における信用リスクの総額となる。このリスクは顧客から差し入れられる担保により軽減されており、その詳細は「取得済みのオフバランス約定」(注28-B)の項に記載されている。特に、2022年12月31日現在については、784百万ユーロの担保(2021年12月31日現在は805百万ユーロ)が回収遅延又は減損処理済みの販売金融債権に対して差入れられている。
顧客の信用リスクは、(スコアリング・システムを用いて)評価され、活動の種類(顧客及びディーラー)によりモニタリングされる。当年度末現在において、満期到来前又は減損処理前の販売金融債権については、規制により定義されるような不良債権化の兆候や販売金融債権の顧客に対するリスクの著しい集中は見られない。
注16-債権
債権の純額
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 総額 | 1,799 | 1,593 |
| 発生信用損失による減損(1) | (795) | (797) |
| 予想信用損失による減損 | (6) | (8) |
| 純額 | 998 | 788 |
(1) 2022年12月31日現在はイランに関連したマイナス678百万ユーロを含む。
この項目には、ルノー・グループの販売金融会社又はグループ外の事業体に売却され、債権の保有に伴う実質的にすべてのリスク及び利益が移転されている債権は含まれない。希薄化リスク(主に商事紛争に起因する未決済リスクなど)はルノー・グループの負担であるが、微々たるものである。このようにしてルノー・グループの販売金融会社に譲渡された債権は販売金融債権の中に、主としてディーラーシップに対する債権として含まれる。
さらに、自動車部門、アフトワズ及びモビリティサービス部門の顧客に対する著しいリスクの集中は見られず、また、ルノー・グループ外の顧客でこれらの部門の総売上高の10%超を占める先は1件もない。
信用リスクの管理方針は注25-B6に示す。
債権の信用リスクのエクスポージャーの最大額は、かかる債権の帳簿に示された純額となる。
自動車顧客債権の減損モデルは注2-Gに示す。
公正価値の詳細は注24-Aに記載している。
注17-その他の流動及び非流動資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| 前払費用 | 136 | 419 | 555 | 133 | 351 | 484 |
| 未収税金 (当期税金を含まない) | 236 | 1,325 | 1,561 | 230 | 1,387 | 1,617 |
| 未収税金(当期税金に係る) | 23 | 154 | 177 | 19 | 128 | 147 |
| その他の債権 | 441 | 1,830 | 2,271 | 488 | 1,753 | 2,241 |
| 非連結子会社に対する投資及び資産計上 可能な前払金(1) | 102 | - | 102 | 96 | - | 96 |
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | - | 89 | 89 | - | 50 | 50 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | - | 434 | 434 | - | 147 | 147 |
| 売却目的で保有する資産(2) | - | 3,861 | 3,861 | - | 129 | 129 |
| 合計 | 938 | 8,112 | 9,050 | 966 | 3,945 | 4,911 |
| 総額 | 1,031 | 14,386 | 15,417 | 1,080 | 4,075 | 5,155 |
| 減損 | (93) | (6,274) | (6,367) | (114) | (130) | (244) |
(1) 10百万ユーロを超える非連結子会社に対する投資はルノー・日産BV、Kadensis及びモビライズ・ペイs.a.sに関係するものである。
(2) 売却目的で保有する資産の詳細は注3-Cに記載している。
注18-資本
18-A. 資本金
2022年12月31日現在の発行済全額払込済普通株式の総数は295,722千株で、1株当たりの額面金額は3.81ユーロである(1株当たりの額面金額は2021年12月31日現在から変更無し)。
自己株式への配当はない。自己株式は2022年12月31日現在、ルノーSAの資本金の1.80%を占めている(2021年12月31日現在は1.55%)。
日産グループはその完全子会社である日産ファイナンス㈱を通じてルノーSAの株式の約15%を保有している(但し、これらの株式に議決権は付与されていない)。
18-B. 資本運用
ルノー・グループの資本運用の目的は、事業の継続性を保証することにより株主へのリターン及びその他の関係者の利益を確保し、資本構造を最適に維持することにより費用の最適化を図ることにある。株主配当金の支払調整、株式の償還、新株の発行などを行う場合もある。
ルノー・グループの目的については各事業セグメントにおいて様々な方法で管理統制されている。
販売金融部門には銀行業に対する法定比率を遵守する義務がある。最低支払能力比率(リスク加重資産総額に対する、劣後ローンを含めた資本の比率)は8%である。RCIバンクのコアTier1支払能力比率は2022年12月31日現在で14.47%である(2021年12月31日現在で14.76%)。
また、ルノー・グループは日産への投資について部分的ヘッジを行っている(注12-G及び25-B2)。
18-C. ルノー自己株式
株主総会の決議に従って、ルノー自己株式は、ルノー・グループのマネジャー及び幹部社員に付与する業績連動株式制度及びその他の株式報酬に関する合意に割り当てる株式、並びに2022年5月に投資銀行Exaneとの間で締結した流動性契約のために購入した株式で構成されている。当該契約に基づき、ルノーSAは、段階的にBNPに最高25百万ユーロの預金を行い、モニタリング業務に対するExaneの年次報酬は80,000ユーロとなる。ルノーSAは、当該契約に基づき、4,124,709株を平均価格30.63ユーロで購入し、4,013,309株を平均価格30.73ユーロで売却した。
| 制度 | 流動性契約 | 2022年 12月31日現在 | 2021年 12月31日現在 | |
| 自己株式制度の総額(単位:百万ユーロ) | 205 | 3 | 208 | 237 |
| 自己株式の総数 | 5,199,461 | 111,500 | 5,310,961 | 4,582,464 |
18-D. 配当
2022年5月25日開催の定時及び臨時株主総会において配当を行わないことが決議された(2021年度から変更無し)。
18-E. 為替換算調整勘定
各年度の為替換算調整勘定の変動の詳細は次のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 日産に対する投資価額の為替換算調整勘定の変動 | 680 | 594 |
| 日産に対する投資の部分ヘッジによる影響(税引後)(注12-G) | (25) | 4 |
| 日産に係る為替換算調整勘定の変動額合計 | 655 | 598 |
| 超インフレ経済に関する変動 | (80) | 21 |
| その他の為替換算調整勘定の変動 | 216 | 82 |
| 為替換算調整勘定変動額合計 | 791 | 701 |
超インフレ経済に関する変動は、2018年1月1日からアルゼンチンの子会社に起因する為替換算調整勘定の変動を含む。「その他の為替換算調整勘定の変動」は主として日本円、アルゼンチン・ペソ及びブラジル・レアルの変動によるものである。
18-F. 金融商品再評価準備金
18-F1. 金融商品再評価準備金残高の変動
下表の金額は税効果を考慮後の数字である。
| (単位:百万ユーロ) | キャッシュ・ フロー・ヘッジ | 公正価値で測定 される資本性 金融商品 | 公正価値で測定 される負債性 金融商品 | 合計 | 親会社株主 持分合計 |
| 2021年12月31日現在 | (27) | 40 | (1) | 12 | 5 |
| 資本に計上された公正価値の変動 | 195 | 3 | (5) | 193 | 197 |
| 資本から損益への組替調整(1) | 9 | - | (3) | 6 | 6 |
| 2022年12月31日現在 | 177 | 43 | (9) | 211 | 208 |
(1) 資本から損益へ組替調整されたキャッシュ・フロー・ヘッジの内訳については以下の注F2を参照、また、資本から損益計算書へのキャッシュ・フロー・ヘッジの組替調整スケジュールについては以下の注F3を参照。
18-F2. 金融商品再評価準備金から損益計算書項目に組替調整されたキャッシュ・フロー・ヘッジの内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 営業総利益 | 6 | 15 |
| その他の営業利益及び営業費用 | 2 | (1) |
| 当期及び繰延税金 | 1 | (5) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジに係る損益計算書項目への組替調整額合計 | 9 | 9 |
18-F3. 金融商品再評価準備金から損益計算書項目への、キャッシュ・フロー・ヘッジの組替調整スケジュール
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 1年以内 | 29 | - |
| 1年超 | 243 | 21 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金 (関連会社及び共同支配企業を除く) | 272 | 21 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金 (関連会社及び共同支配企業分) | (95) | (48) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金合計 | 177 | (27) |
上記のスケジュールはキャッシュ・フロー・ヘッジ契約の満期を基にしている。
18-G. 業績連動株式制度及びその他の株式報酬契約
取締役会は定期的にルノー・グループの幹部社員及びマネジャーに対し、制度ごとに権利確定期間及び最低保有期間の異なる業績連動株式を付与している。すべての制度において、受益者への業績連動株式の付与数を決定するうえで勤務成果を条件に加えている。業績連動株式の権利の喪失は適用される規則に基づき、自己都合退職又は雇用終了の場合は全権利を喪失し、会社の都合による退職の場合は個別に決定される。
2022年度に、1,684千株式(当初価値総額79百万ユーロ)に係る業績連動株式制度プラン29が導入された。株式の権利確定期間は3年で、最低保有期間はない。
株式報酬は会計方針(注2-R)に記載の方法により評価されている。主な詳細は以下のとおりである。
| プラン | 当初価値 (千ユーロ) | ユニット 公正価値 | 2022年度費用 (百万ユーロ) | 2021年度費用 (百万ユーロ) | 付与日の 株価 (ユーロ) | 金利 | オプション期間 | 1株当たり 配当金額 (ユーロ) |
| プラン24(1) | 53,646 | 66.18 | - | - | 82.79 | (0.56)% | 3-4年 | 2.40 - 2.88 |
| 22,167 | 66.16 | - | (1) | 0.00 | (0.57)% | 4年 | 0 | |
| プラン25(1) | 63,533 | 73.37 | - | 2 | 90.64 | (0.57)% | 3-4年 | 3.15 - 3.34 |
| 23,096 | 69.73 | - | (3) | 88.93 | (0.57)% | 4年 | 3.15 - 3.34 | |
| プラン26(1) | 49,618 | 42.50 | (7) | (15) | 54.99 | - | 3年 | 3.55 - 4.25 |
| プラン27(1) | 11,062 | 10.31 | (4) | (4) | 14.55 | (0.54)% | 3年 | 3.55 - 4.25 |
| プラン28(1) | 1,736 | 33.07 | (1) | (1) | 33.73 | (0.61)% | 3年 | 3.55 - 3.50 |
| 38,678 | 31.60 | (13) | (9) | 33.73 | (0.61)% | 3年 | 0 | |
| プラン29(1) | 1,736 | 22.65 | - | - | 24.39 | (0.02)% | 3年 | 1.05-1.35 |
| 77,357 | 21.64 | (5) | - | 24.39 | (0.02)% | 3年 | 0.65 | |
| 合計 | (30) | (31) |
(1) これらの制度については記載の期間内において業績連動株式の付与日が分かれている。上表では付与日ごとの付与数で加重平均した数字を表示している場合もある。
18-G1. 各対象者が保有する株式にかかる権利の変動
各対象者が保有する株式にかかる権利の数の変動は以下のとおりである。
| 2021年1月1日現在 未確定の権利 | 付与 | 確定した権利 | 期限切れの権利 及びその他の調整 | 2022年12月31日現在 未確定の権利 | |
| 株式にかかる権利 | 4,444,368 | 1,683,640 | (1,279,253) (1) | (375,054) | 4,473,701 |
(1) 権利が確定した業績連動株式は主に、 2018年度にプラン25に基づいて、また2019年度に税法上のフランス居住者に対してプラン26に基づいて付与されたものである。
18-G2. 業績連動株式及び変動報酬として付与された株式
プラン25について、権利確定期間及び最低保有期間は、各国の税制を考慮するため、受益者が税法上のフランス居住者か又はその他の国の居住者かによって異なる。税法上のフランス居住者に付与される株式における権利確定期間は3年で、保有期間はその後の1年である。税法上のフランス非居住者については、権利確定期間は4年間で、最低保有期間はない。
プラン26からは、税法上のフランス居住者又は外国居住者に対して、権利確定期間は3年間で、保有期間はない。
| 制度 | 付与日 | 2022年12月31日時点で 付与された株式の権利 | 権利確定日 | 保有期間 |
| プラン25 | 2018年2月15日 | - | 2021年2月15日 | 2021年2月15日-2022年2月15日 |
| 2018年2月15日 | - | 2022年2月15日 | 無し | |
| プラン26 | 2019年6月12日 | - | 2022年6月12日 | 無し |
| プラン27 | 2020年2月13日 | 1,305,690 | 2023年2月13日 | 無し |
| プラン28 | 2021年4月23日 | 1,495,021 | 2024年4月23日 | 無し |
| プラン29 | 2022年5月25日 | 1,672,990 | 2025年5月25日 | 無し |
| 合計 | 4,473,701 |
18-H. 非支配株主の持分
| 会社 | 所在国 | 非支配株主が 保有する所有権 及び議決権の割合 | 当期純利益- 非支配株主持分 (単位:百万ユーロ) | 資本- 非支配株主持分 (単位:百万ユーロ) | 非支配株主(少数株主)に対する支払配当金 (単位:百万ユーロ) | ||||
| 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 | 2022年度 | 2021年度 | 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 | 2022年度 | 2021年度 | ||
| 自動車 | |||||||||
| ルノー・コリア・ モーターズ | 韓国 | 47% | 20% | 26 | - | 492 | 176 | (2) | - |
| オヤック・ルノー・ オートモビル・ファブリカラリ | トルコ | 48% | 48% | 59 | 18 | 329 | 304 | (21) | (58) |
| JMEV | 中国 | 50% | 50% | (134) | (14) | (75) | 20 | - | - |
| その他 | 3 | 8 | 13 | 14 | (6) | (2) | |||
| 自動車合計 | (46) | 12 | 759 | 514 | (29) | (60) | |||
| 販売金融 | |||||||||
| バンコ・RCI・ブラジル | ブラジル | 40% | 40% | 12 | 10 | - | - | (2) | (16) |
| ロンボ・コンパニア・ フィナンシエラ | アルゼンチン | 40% | 40% | (2) | (1) | - | - | - | - |
| RCI・コロンビアSA | コロンビア | 49% | 49% | 8 | 8 | - | - | (7) | (2) |
| その他 | 1 | 3 | - | 13 | (2) | (2) | |||
| 販売金融合計 | 19 | 20 | - | 13 | (11) | (20) | |||
| アフトワズ合計 | - | 32% | (335) | 54 | - | 66 | (1) | (1) | |
| モビリティサービス合計 | - | (7) | (18) | (19) | - | - | |||
| 合計 | (362) | 79 | 741 | 574 | (41) | (81) | |||
ルノー・グループは、バンコ・RCI・ブラジル、ロンボ・コンパニア・フィナンシエラ、RCI・コロンビアSA及びRCI・フィナンシャル・サービシーズS.r.o.の少数株主に対し、その投資分を売却するプットオプションを付与している。これらプットオプションに相当する負債の額はその他負債に含まれており、2022年12月31日現在、それぞれブラジル子会社については117百万ユーロ、アルゼンチンの子会社については4百万ユーロ、チェコの子会社については16百万ユーロ、コロンビアの子会社については49百万ユーロである(2021年12月31日現在はそれぞれ102百万ユーロ、4百万ユーロ、0百万ユーロ及び63百万ユーロであった)。これに相当する費用は資本勘定に計上され、非支配株主持分に優先的に割り当てられ、残りの額が親会社株主持分に割り当てられる。負債は公正価値で表示される。公正価値は、決算日現在に存在する金融ポートフォリオの将来の結果及びパートナーシップ契約の規定を考慮して、潜在的な購入価格を見積もることにより決定される。これは認識モデルを用いているが、それに関連する重要なデータが観測可能な市場データには基づいていないため、これはレベル3の公正価値である。
トルコのオヤックとの間で2018年度にパートナーシップ契約が締結されたが、その契約は、プットオプション及びコールオプションを含む(注28-A3参照)。ルノー・グループもまた、オヤック・グループのいくつかの企業体における株式のコールオプションを保有している(注28-B)。
子会社の運営に対する規制の枠組みに由来する制限を除いて、ルノー・グループが自らの資産を利用又は使用する能力及びその負債を決済する能力に対する重大な制限は存在しない。現地の監督当局が、銀行業務を行う子会社に対し、資本及び流動性について特定の水準を維持すること、グループの他の当事者に対するエクスポージャーを制限すること及びその他比率を遵守することを要求する可能性がある。
注19-退職給付及びその他の従業員長期給付債務に対する引当金
19-A. 退職給付その他の給付制度
退職給付その他の従業員長期給付債務は、本質的に、在職従業員に係るものである。これらの給付は、確定拠出型制度又は確定給付型制度により行われる。
確定拠出型制度
ルノー・グループは各国の法律・慣行に従い年金及びその他の保障制度の責任を負う国家機関に対して給与に応じた拠出金の支払を行なっている。現在、これらの制度に関する数理計算上の債務はない。
確定拠出型制度に係る総費用は、2022年度は516百万ユーロ(2021年度は393百万ユーロ)である。
確定給付型制度
確定給付型制度の会計処理については注2-Sに記載されており、この制度のために引当金が設定されている。当該制度の対象となる給付は以下のとおりである。
・ フランス、トルコなどの一定の国における法律又は契約の適用対象となる、退職又は離職時に支払われるべき給付
・ 従業員に契約上の利益を提供する補完年金(この種の制度はヨーロッパ、例えば、英国、フランス、ドイツ、オランダ、スイスなどで利用されている。)
・ その他、主に長期勤務報奨及び有給休暇の付与からなる長期給付
確定給付型補完年金制度については、一般的に、年金基金又は保険会社と契約を締結することにより積立が行われる。かかる場合、当該債務及び資産は別個に評価される。当該債務と支払原資のために保有される資産の公正価値との差異により積立不足又は積立超過となる場合がある。積立不足の場合には、引当金が計上される。積立超過の場合には、一定の条件に従って資産が認識される。
ルノー・グループの主要な確定給付型制度
フランスでは、ルノー・グループの退職補償金の支給のために、フランスの各会社が従業員代表と契約を締結する。当該補償金は従業員の給与及び勤続年数に基づいており、退職時に当該会社に雇用されていることが支給の条件となる。フランスの退職給付債務は全額引当金により賄われ、ルノー・グループの退職補償債務の大半を占める。
ルノー・グループの最も重要な補完年金制度は英国で運用されており、2つの確定給付型年金制度が2つの区分から構成される専用の年金基金の一環として運用されている。そのうち1つは自動車部門の子会社に係るもので、もう1つはRCI・ファイナンシャル・サービシーズ・リミテッド(RCI Financial Services Ltd.)に係るもので、合わせて1,712名を対象としている。この制度は2004年以降新規加入者を受け付けておらず、2019年12月31日以降、この制度に基づき追加の権利を獲得していない。2020年1月1日以降はすべての従業員が確定拠出型年金制度により利益を得ている。2022年12月31日現在、自動車部門専用の基金区分の積立不足額は、38百万ポンドと評価されており、RCI・ファイナンシャル・サービシーズ・リミテッド専用の基金区分の積立不足額は5百万ポンドと評価されている。
この年金基金(トラスト)は法人である。当該年金基金は、加入会社並びにその在職従業員及び元従業員を等しく代表する受託者で構成される理事会により管理運用される。当該年金基金は、現地の法令に準拠しており、当該法令により最低積立必要額が定められているため、ルノー・グループにより追加拠出が実行される可能性がある。3年に1度の評価を前回2018年に行った後、ルノー・グループは、毎年5百万ポンドを上限とした拠出を行うことにより、2027年までに積立不足を補填することを確約した。資産運用方針は基金のセクション毎に監督当局により定められ、運用業績についても四半期毎に監督官庁の調査を受ける。これらの制度に係るリスクは通常のリスクである(積立資産に対する将来の運用収益の低下、株式市場の下落、受益者の平均余命の長期化、インフレ率の上昇等)。
19-B. 最も重要な制度を対象とした引当金及びその他データの算出のために使用された主要な数理計算上の仮定
| フランスにおけるルノー・グループの退職補償金を対象とした主要な数理計算上の仮定及び実際のデータ | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ルノーs.a.s. | その他の企業 | ルノーs.a.s. | その他の企業 | |
| 退職年齢 | 60-65歳 | 60-67歳 | 60-65歳 | 60-67歳 |
| 割引率(1) | 3.74% | 2% - 3.3% | 0.82% | 0.6% - 2% |
| 昇給率 | 2.4% | 1% - 4.7% | 2.2% | 1% - 2.8% |
| 制度期間 | 13年 | 5-20年 | 13年 | 5-20年 |
| 債務総額 | 678百万ユーロ | 154百万ユーロ | 1,050百万ユーロ | 168百万ユーロ |
(1) フランスにおけるルノー・グループの債務評価に使う割引率は、債務の期限によって各社異なる。割引率のベンチマークとは、ゼロクーポン利率に、ロイターにより公表されたAAの格付けを有する発行体向けの平均的なスプレッド・カーブを加えたものである。
| 英国におけるルノー・グループの補完年金を 対象とした主要な数理計算上の仮定 及び実際のデータ | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| 自動車 | 販売金融 | 自動車 | 販売金融 | |
| 財務上の割引率(1) | 4.90% | 4.90% | 1.90% | 1.90% |
| 昇給率 | NA | NA | NA | NA |
| 制度期間 | 15年 | 16,5年 | 18年 | 20年 |
| 積立資産の実際の運用収益 | -37.7% | -38.1% | -2.3% - 22.2% | 9.3% |
| 債務総額 | 255百万ユーロ | 28百万ユーロ | 419百万ユーロ | 49百万ユーロ |
| 年金基金により運用された資産の公正価値(2) | 213百万ユーロ | 22百万ユーロ | 373百万ユーロ | 38百万ユーロ |
(1) 割引率は、AA-の格付けを有する社債のiBoxxポンド指数(DTRBポンドAA格付け社債イールドカーブ)に基づきデロイトにより設定された利率カーブを参照して決定された。
(2) 金利の上昇に伴い、運用方針によって積立資産の価値及び英国における約定総額が減少した。
19-C. 当期費用純額
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 当期勤務費用 | 68 | 85 |
| 過去勤務費用及び清算における損益 | (7) | - |
| 純負債(又は純資産)に生じる純利息 | 21 | 11 |
| 従業員数調整制度の影響 | (5) | (5) |
| 損益計算書に計上された当期費用(利益)純額 | 77 | 91 |
19-D. 貸借対照表に記載された引当金の詳細
19-D1. 引当金の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||
| 債務の現在価値 | 積立資産の 公正価値 | 資産上限額 | 確定給付債務 (資産)純額 | |
| 退職及び雇用終了補償金 | ||||
| フランス | 835 | (1) | - | 834 |
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 30 | - | - | 30 |
| アフリカ及び中東 | 1 | - | - | 1 |
| アメリカ | 1 | - | - | 1 |
| アジア太平洋 | 60 | - | - | 60 |
| ユーラシア(1) | 4 | - | - | 4 |
| 退職及び雇用終了補償金合計 | 931 | (1) | - | 930 |
| 補完年金 | ||||
| フランス | 79 | (75) | - | 4 |
| 英国 | 282 | (235) | - | 47 |
| ヨーロッパ(フランス及び英国を除く)(2) | 281 | (238) | 2 | 45 |
| アメリカ | - | - | - | - |
| アジア太平洋 | 3 | - | - | 3 |
| アフリカ及び中東 | 3 | - | - | 3 |
| 補完年金合計 | 648 | (548) | 2 | 102 |
| その他の長期給付 | ||||
| フランス(3) | 34 | - | - | 34 |
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 2 | - | - | 2 |
| アメリカ | 6 | - | - | 6 |
| その他の長期給付合計 | 42 | - | - | 42 |
| 合計(4) | 1,621 | (549) | 2 | 1,074 |
(1) 主に、ルーマニア及びトルコ。
(2) 主に、ドイツ及びスイス。
(3) 有給休暇の付与及び長期勤務報奨。
(4) 1年以内に満期が到来する負債総額(純額):45百万ユーロ、1年超に満期が到来する負債総額(純額):1,029百万ユーロ。
19-D2. 確定給付債務純額一覧
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||||
| 1年未満 | 1年から5年 | 5年から10年 | 10年超 | 合計 | |
| 債務の現在価値 | 66 | 278 | 374 | 903 | 1,621 |
| 年金資産の公正価値 | (18) | (66) | (80) | (385) | (549) |
| 資産上限額 | - | - | - | 2 | 2 |
| 確定給付債務(資産)純額 | 48 | 212 | 294 | 520 | 1,074 |
各制度の加重平均期間は2022年12月31日現在14年である(2021年12月31日現在は15年)。
19-E. 債務、積立資産及び引当金の増減
| (単位:百万ユーロ) | 債務の現在 価値(A) | 積立資産の 公正価値(B) | 資産 上限額(C) | 確定給付債務純額(A)+(B)+(C) |
| 2021年12月31日現在残高 | 2,175 | (735) | - | 1,440 |
| 当期勤務費用 | 68 | - | - | 68 |
| 過去勤務費用及び制度縮小、改訂及び清算における損益 | (7) | - | - | (7) |
| 純負債(又は純資産)に生じる純利息 | 31 | (10) | - | 21 |
| 従業員調整措置の効果 | (5) | - | - | (5) |
| 損益計算書に計上された2022年度当期費用(利益) 純額(注19-C) | 87 | (10) | - | 77 |
| 人口統計上の仮定の変化から生じる債務に係る 数理計算上の差異 | 13 | - | - | 13 |
| 財務上の仮定の変化から生じる債務に係る数理計算上の差異 | (524) | - | - | (524) |
| 経験効果から生じる債務に係る数理計算上の差異 | 20 | - | - | 20 |
| 積立資産の運用収益純額(上記の純利息に含まれないもの) | - | 169 | - | 169 |
| 資産上限額の変動(純利息の部分を除く) | - | - | 2 | 2 |
| その他の包括利益項目に計上された2022年度当期費用 (利益)純額 | (491) | 169 | 2 | (320) |
| 雇用主による積立への拠出額 | - | (13) | - | (13) |
| 従業員による積立への拠出額 | - | (3) | - | (3) |
| 本制度に基づいて支払われた給付 | (150) | 31 | - | (119) |
| 為替レートの変動による影響 | (16) | 13 | - | (3) |
| 連結範囲の変更及びその他による影響 | 16 | (1) | - | 15 |
| 2022年12月31日現在残高 | 1,621 | (549) | 2 | 1,074 |
2022年12月31日現在のその他の包括利益項目に計上された累積した数理計算上の差異(税引後)(関連会社の持分を除く)は394百万ユーロの損失(2021年12月31日現在は758百万ユーロの損失)であった。
各制度のために使用された割引率が100ベーシスポイント減少する場合、2022年12月31日現在の債務の額は結果的に272百万ユーロ増加する(2021年12月31日現在は537百万ユーロ)。また、各制度のために使用された割引率が100ベーシスポイント増加する場合、2022年12月31日現在の債務の額は結果的に222百万ユーロ減少する(2021年12月31日現在は472百万ユーロ)。
19-F. 積立資産の公正価値
年金基金及び保険会社を通じて運用された資産の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||
| 活発な市場に 上場している資産 | 非上場の資産 | 合計 | |
| 年金基金 | |||
| 現金及び現金同等物 | 1 | - | 1 |
| 株式 | 62 | - | 62 |
| 社債 | 144 | - | 144 |
| 投資信託に対する持分及びその他 | 30 | - | 30 |
| 合計 - 年金基金 | 237 | - | 237 |
| 保険会社 | |||
| 現金及び現金同等物 | 2 | 7 | 9 |
| 株式 | 9 | 1 | 10 |
| 社債 | 197 | 6 | 203 |
| 不動産 | 24 | 1 | 25 |
| 投資信託に対する持分及びその他 | 33 | 32 | 65 |
| 合計 - 保険会社 | 265 | 47 | 312 |
| 合計 | 502 | 47 | 549 |
社債に投資された年金基金資産は、主として、英国を拠点とする制度に係る資産である(46.9%)。社債に投資された保険契約の関係国は、主として、オランダ(21.5%)、フランス(15%)、スイス(10.8%)及びドイツ(4.3%)である。英国における年金資産の実際運用収益は注19-Bに示す。
2022年度は、ルノー・グループの主要な積立資産に係る加重平均による運用収益率の実質値はマイナス15.7%(2021年度は5.4%)であった。
本書日現在、2022年度に年金基金に支払われるであろう拠出額の最善の見積もりは約13百万ユーロである。
ルノー・グループの年金基金資産には、ルノー・グループの金融商品が含まれない。不動産投資には、ルノー・グループが占有する不動産が含まれない。
注20-引当金の変動
| (単位:百万ユーロ) | リストラクチャリング引当金 | 製品保証引当金 | その他の税務に関する訴訟及びリスクに対する引当金 | 保険業務に対する引当金(1) | 約定及びその他に対する引当金 | 合計 |
| 2021年12月31日現在残高 | 652 | 1,003 | 143 | 463 | 580 | 2,841 |
| 繰入 | 157 | 469 | 47 | 48 | 210 | 931 |
| 目的使用による引当金取崩 | (318) | (546) | (23) | (52) | (129) | (1,068) |
| 引当金未使用部分の戻入 | (88) | (3) | (8) | - | (75) | (174) |
| 連結範囲の変更に伴う増減 | (10) | (63) | (10) | - | (40) | (123) |
| 為替換算調整勘定及びその他の増減 | (24) | 14 | 22 | - | 9 | 21 |
| 2022年12月31日現在残高(2) | 369 | 874 | 171 | 459 | 555 | 2,428 |
(1) 販売金融部門の保険会社による技術的準備金である。
(2) 短期引当金は1,087百万ユーロ、長期引当金は1,341百万ユーロ。
ルノー又はルノー・グループ会社が関与しているすべての既知の訴訟について毎年度末に調査が実施され、法律顧問の意見を考慮し、必要と考えられる引当金が、見積もられたリスクに対応して設定されている。2022年度中、ルノー・グループは新たな重大な訴訟に関連する引当金を計上しなかった。偶発債務に関する情報は注28-A2に示す。
リストラクチャリング引当金の増加は、大部分がヨーロッパ地域で導入した従業員数調整制度(注6-A)に係るものである。
2022年12月31日現在のその他の引当金には、環境規制への適合に係る引当金107百万ユーロが含まれる(2021年12月31日現在は98百万ユーロ)。この引当金には、使用済み車両及び中古バッテリーに関する費用に充当される引当金、並びにヨーロッパ地域の産業用地及びアメリカ及びユーラシア地域の工業用地に係る環境保全関連の法令遵守費用に充当される引当金が含まれる。
注21-その他の流動及び非流動負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| 当期税金 | - | 312 | 312 | - | 266 | 266 |
| 不確実な税金負債に対する引当金 | 234 | 21 | 255 | 217 | 6 | 223 |
| 未払税金 (当期税金を除く) | 13 | 1,219 | 1,232 | 17 | 1,201 | 1,218 |
| 社会保障費 | 24 | 1,245 | 1,269 | 26 | 1,324 | 1,350 |
| その他負債 | 202 | 4,855 | 5,057 | 202 | 4,426 | 4,628 |
| 繰延収益 | 1,133 | 1,302 | 2,435 | 1,212 | 1,456 | 2,668 |
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | - | 77 | 77 | - | 86 | 86 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債 | - | 873 | 873 | - | 182 | 182 |
| その他の負債合計 | 1,372 | 9,571 | 10,943 | 1,457 | 8,675 | 10,132 |
| 合計 | 1,606 | 9,904 | 11,510 | 1,674 | 8,947 | 10,621 |
その他の流動負債は主として、499百万ユーロの未払資産(2021年12月31日現在は597百万ユーロ)、販売報奨金プログラムに基づく支払額(2022年12月31日現在は2,304百万ユーロ、2021年12月31日現在は1,731百万ユーロ)及び買戻約定付販売契約について計上される繰延利益(2022年12月31日現在は293百万ユーロ、2021年12月31日現在は370百万ユーロ)に相当する。
繰延収益には、メンテナンス契約及び保証期間延長契約等の自動車サービス契約に関する繰延収益並びにパートナーとの間の提携契約に基づいて受領する前払金が含まれている。この収益は、グループの行うべき債務の履行に依存しない顧客支払スケジュール(全額前払い、又は特定期間終了時に支払期日が到来する定期支払い)を規定する契約に基づいた受取金に関するものである。繰延収益は契約期間にわたり売上高に振り替えられ、その内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 自動車サービス契約 | 提携契約 | ||
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
| 1月1日現在の繰延収益 | 915 | 1,011 | 1,119 | 1,301 |
| 当期受取繰延収益 | 402 | 367 | 273 | 114 |
| 当期売上高計上繰延収益 | (438) | (463) | (356) | (299) |
| 連結範囲の変更 | - | - | - | - |
| 為替換算調整勘定等の変更 | 1 | - | 1 | 3 |
| 12月31日現在の繰延収益 | 880 | 915 | 1,037 | 1,119 |
| 売上高における計上 1年以内 | 757 | 790 | 1,012 | 1,092 |
| 1~3年後 | 110 | 113 | 7 | 8 |
| 3~5年後 | 13 | 12 | 18 | 19 |
V-金融資産、負債、公正価値及び金融リスク管理
注22-金融資産:現金及び現金同等物
22-A. 流動/非流動別の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| 非支配会社への投資 | 63 | 63 | 72 | 72 | ||
| 市場性ある有価証券及び譲渡可能負債証券 | - | 587 | 587 | - | 893 | 893 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 85 | 410 | 495 | 56 | 181 | 237 |
| 貸付金及びその他 | 265 | 419 | 684 | 245 | 306 | 551 |
| 金融資産合計 | 413 | 1,416 | 1,829 | 373 | 1,380 | 1,753 |
| 総額 | 437 | 1,420 | 1,857 | 373 | 1,383 | 1,756 |
| 減損 | (24) | (4) | (28) | - | (3) | (3) |
| 現金同等物(1) | - | 10,713 | 10,713 | - | 10,209 | 10,209 |
| 現金 | - | 11,061 | 11,061 | - | 11,719 | 11,719 |
| 現金及び現金同等物合計 | - | 21,774 | 21,774 | - | 21,928 | 21,928 |
(1) 現金同等物の主な内訳は、3ヶ月以内に満期が到来し、受取利息の変動のリスクが低い短期定期銀行預金(合計6,377百万ユーロ(2021年12月31日現在は3,125百万ユーロ))、及び現金同等物の区分の基準を満たす「貨幣資金」の承認を有する投資ファンド(合計3,629百万ユーロ(2021年12月31日現在は6,814百万ユーロ))である。
金融資産、現金及び現金同等物に係るカウンターパーティリスクについては注25-B6に記載している。
22-B. 非支配会社への投資
2022年12月31日現在、非支配会社への投資には、フランス政府と自動車メーカーが導入した自動車産業のサプライヤーに対する支援計画に基づく自動車未来基金(Fonds Avenir Automobile)に対して支払われる拠出金33百万ユーロ(2021年12月31日現在は37百万ユーロ)が含まれている。2022年12月31日現在のルノー・グループによる支払残高は84百万ユーロ(2021年12月31日現在は88百万ユーロ)である。
22-C. ルノー・グループの使用不能現金
当グループは諸外国に流動資産を有しているが、資金の本国送金が制度上又は政治上、煩雑な国もある。そうした国のほとんどでは、そのような資金は、現地において工業用又は販売金融用に使用する。
販売金融証券化ファンドが保有するいくつかの当座預金口座は、証券化された債権に対する信用を拡大するために利用され、その結果、債権支払でデフォルトに陥った場合の担保としての役割を果たす(注15-B1及び28-A4)。これらの当座預金口座の金額は2022年12月31日現在1,169百万ユーロである(2021年12月31日現在は909百万ユーロ)。
注23-金融負債及び販売金融負債
23-A. 流動/非流動別の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| ルノーSAの永久劣後証券 | 253 | - | 253 | 247 | - | 247 |
| 社債 | 8,674 | 1,218 | 9,892 | 7,874 | 254 | 8,128 |
| その他の証書による債務 | - | 930 | 930 | - | 997 | 997 |
| 金融機関からの借入 | 300 | 1,556 | 1,856 | 3,464 | 1,777 | 5,241 |
| - フランス | 300 | 1,112 | 1,412 | 2,325 | 1,080 | 3,405 |
| - ロシア | - | - | - | 1,087 | 14 | 1,101 |
| - ブラジル | - | 130 | 130 | 52 | 432 | 484 |
| - モロッコ | - | 270 | 270 | - | 181 | 181 |
| リース負債 | 446 | 107 | 553 | 479 | 124 | 603 |
| その他の金融負債(1) | 73 | 373 | 446 | 215 | 252 | 467 |
| 自動車部門の金融負債(デリバティブを除く) | 9,746 | 4,184 | 13,930 | 12,279 | 3,404 | 15,683 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 99 | 419 | 518 | 54 | 199 | 253 |
| 自動車部門の金融負債 | 9,845 | 4,603 | 14,448 | 12,333 | 3,603 | 15,936 |
| モビリティサービス部門の金融負債(2) | 7 | 2 | 9 | 6 | 2 | 8 |
| 劣後ローン及びディアックの永久劣後証券(3) | 886 | - | 886 | 893 | - | 893 |
| 金融負債 | 10,738 | 4,605 | 15,343 | 13,232 | 3,605 | 16,837 |
| 社債 | - | 13,570 | 13,570 | - | 13,810 | 13,810 |
| その他の証書による債務 | - | 4,539 | 4,539 | - | 4,161 | 4,161 |
| 金融機関からの借入 | - | 5,727 | 5,727 | - | 5,734 | 5,734 |
| その他の有利子負債(リース負債を含む)(4) | - | 24,810 | 24,810 | - | 21,374 | 21,374 |
| 販売金融部門の債務(デリバティブを除く) | - | 48,646 | 48,646 | - | 45,079 | 45,079 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | - | 353 | 353 | - | 44 | 44 |
| 販売金融部門の債務 | - | 48,999 | 48,999 | - | 45,123 | 45,123 |
| 金融負債及び販売金融部門の債務の総計 | 10,738 | 53,604 | 64,342 | 13,232 | 48,728 | 61,960 |
(1) 2022年12月31日現在、IAS第16号を適用し、実質的に購入として分析されたリースについて計上された金融負債の金額は16百万ユーロに上る(2021年12月31日現在は99百万ユーロ)。実質的に購入として分析されたリースについて計上された金融負債のうち売却目的で保有する資産に関連するもの(注3-C)は再分類されており、金額は90百万ユーロである。
(2) モビリティサービス部門の金融負債(内部の資金調達を含む。)は44百万ユーロに上る(I-事業セグメント及び地域に関する情報」-A2)。
(3) 2022年12月31日現在のRCIバンクの劣後ローン856百万ユーロを含む(2021年12月31日現在は856百万ユーロ)。
(4) 2022年12月31日現在の販売金融部門のリース負債69百万ユーロを含む(2021年12月31日現在は58百万ユーロ)。
23-B. 金融取引に係る自動車部門の金融負債及びデリバティブ資産の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 12月31日 現在 | キャッシュ・ フローに おける変動 | 子会社及びその他の事業ユニットに対する支配の獲得又は喪失から生じる変動 | キャッシュ・ フローに影響の ない為替の変動 | キャッシュ・ フローに 影響のない その他の変動 | 2022年 12月31日 現在 |
| ルノーSAの永久劣後証券 | 247 | - | - | - | 6 | 253 |
| 社債 | 8,128 | 1,822 | - | (58) | - | 9,892 |
| その他の証書による債務 | 997 | (27) | - | (24) | (16) | 930 |
| 金融機関からの借入 | 5,241 | (2,111) | (1,746) | 506 | (34) | 1,856 |
| リース負債 | 603 | (125) | (42) | 9 | 108 | 553 |
| その他の金融負債 | 467 | (314) | (71) | 34 | 330 | 446 |
| 自動車部門の金融負債(デリバティブを除く) | 15,683 | (755) | (1,859) | 467 | 394 | 13,930 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 253 | 195 | - | 78 | (8) | 518 |
| 自動車部門の金融負債 合計(a) | 15,936 | (560) | (1,859) | 545 | 386 | 14,448 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ資産 (b) | 237 | 203 | - | 1 | 54 | 495 |
| 連結キャッシュ・ フロー計算書における 自動車部門の金融負債 の純増減(セグメント別)(連結キャッシュ・フロー計算書)(a)-(b) | (763) | |||||
| モビリティサービス 部門の金融負債 | 8 | 10 | (3) | (5) | (1) | 9 |
| 連結キャッシュ・フロー計算書における自動車部門の金融負債の純増減 | (753) |
23-C. 金融負債及び販売金融負債の変動
自動車部門の永久劣後証券の変動
ルノーSAが1983年10月及び1984年4月に発行した永久劣後証券は、パリ証券取引所に上場される永久劣後株式である。これらの証券に係る最低の年分配率は9%で、固定部分6.75%と、同一の連結体制及び方法により計算された連結売上高に基づく変動部分からなる。したがって、ルノー・グループのロシアにおける自動車事業の売却はかかる分配率に影響を及ぼさなかった。
永久劣後証券は、借入実効金利で予想利率を割り引いて計算した償却原価で計上されている。
これらの証券は、2022年12月31日現在は270.58ユーロ(2021年12月31日現在は442.00ユーロ)で取引されている。2022年12月31日現在の永久劣後証券の株式市場価格に基づく金融負債は、216百万ユーロである(2021年12月31日現在は353百万ユーロ)。
自動車部門の社債及びその他の負債の変動
ルノーSAは、発行登録プログラムの一環として、総額2,907億円(20億ユーロ相当)の2本の社債募集を日本市場で開始した。利率3.5%、3年満期、総額807億円(561百万ユーロ相当)の1本目の社債は、2022年7月1日に募集を開始した。総額2,100億円(14.5億ユーロ相当)、利率2.8%、4年満期の2本目の社債は、2022年12月22日に募集を開始した。
2022年度、ルノーSAは合計207百万ユーロの社債を償還した。
自動車部門の政府保証付き融資枠の増減
2020年度において、ルノー・グループは、5つの銀行で構成される銀行団に、借入総額の最大90%までのフランス政府による保証付きの50億ユーロを上限とする融資枠を設定した。2020年12月31日現在、この融資枠において40億ユーロが引き出されている。
各引き出しの当初償還期限は12ヶ月で、ルノー・グループは満期をさらに3年間延長することができ、毎年3分の1ずつ返済するものであった。各引き出しにかかる利率は、初年度は12ヶ月Euribor、その後の延長については6ヶ月Euriborとした。
これらの融資枠の引出金は、延長された場合、2022年、2023年及び2024年の3回の分割払いで当初引き出しの各応当日に返済が可能であり、ルノー・グループの判断で未払いの分割償還金の期限前返済が可能であった。
ルノー・グループは、2021年8月に満期が到来する引出金(うち10億ユーロが返済された。)を除き、これらすべての引出金の延長オプションを行使した。
2022年2月18日に公表したとおり、ルノー・グループは、2022年、3トランシェの引き出しについて、最終分割払い(2024年8月、9月及び12月)に対応する合計1,020百万ユーロの期限前返済を行った。意図の変更は、IFRS第9号第B5.4.6項に準拠した金融負債の修正として取り扱われた。これにより、金融負債は減少し、2022年12月31日、これに対応する金額が財務収益で29百万ユーロ計上された。下半期中に合計990百万ユーロに上る3件の満期返済を行った後、政府保証付き融資枠の年度末の残高は990百万ユーロとなった。これは2023年度に全額返済する予定である。
販売金融部門の負債の増減
2022年6月27日、RCIグループは、5年満期、利率4.75%の500百万ユーロのグリーンボンドを発行した。かかる発行手取金は2022年7月6日に受領している。これらの資金は、電気モビリティへの移行及び気候変動との闘いを促進するための電気自動車及び充電インフラ向け資金及びリファイナンスに使用される。
2022年度、RCIバンク・グループはまた、新たに2024年から2028年の間に満期となる社債合計2,833百万ユーロを発行し、総額3,319百万ユーロの社債を償還した。
ルノー・グループは、欧州中央銀行(ECB)が設定したTLTRO Ⅲプログラム(貸出条件付き長期資金供給オペレーション)を利用することができた。2020年度中に3回の引き出しが行われたが、総額は1,750百万ユーロで、2023年に満期となる。2021年度中にその他2回の引き出しが行われたが、総額は1,500百万ユーロで、2024年に満期となる。
TLTRO Ⅲ取引の分析及び認識を明確にするIFRS ICの決定は、2022年3月に最終化された。この決定は、ルノー・グループがIFRS第9号を適用することを選択したTLTRO Ⅲの資金調達の引き出しに適用される。
TLTROの引き出しに適用される最高金利は、欧州中央銀行(ECB)の平均預金ファシリティ金利(「DFR」)に基づいて算出される。金利の引下げは、貸出金の増加に関する基準に基づいて適用される。2022年6月10日、ルノー・グループは、追加の特別基準期間(2020年10月から2021年12月の間)に対する貸出付与条件が満たされており、したがって金利引下げ(2021年6月から2022年6月の間)の恩恵を受ける旨の確認を得た。IFRS第9号の規定の適用において、かかる金利引下げは、TLTROの負債項目について、14百万ユーロの調整を生じさせた。
当年度中に集められた新たな預金は3,422百万ユーロ増加して(要求払預金1,938百万ユーロ及び定期預金1,484百万ユーロ)、24,441百万ユーロに達し(要求払預金17,661百万ユーロ及び定期預金6,780百万ユーロ)、「その他の有利子負債」に分類されている。これらの預金はドイツ、オーストリア、ブラジル、スペイン、フランス、英国及びオランダで集められた。
RCIバンクは、一定の変動金利負債(集めた預金及びTLTROの資金調達)をヘッジするために、IFRS第9号に基づきヘッジ目的のデリバティブとして適格でない金利デリバティブを設定した。この営業利益(純額)は、現在の金利上昇により、これらのスワップの価値が80百万ユーロ上昇したことにより、プラスの影響を受けた。
リース料のキャッシュ・アウトフロー
IFRS第16号の適用における修正再表示されたリース料のキャッシュ・アウトフローは、2022年度に170百万ユーロに上った(2021年度は145百万ユーロ)。これには、リース負債の返済金の元本148百万ユーロ(2021年度は126百万ユーロ)と利息22百万ユーロ(2021年度は19百万ユーロ)が含まれる。
IAS第16号の適用において実質的に購入と再分類されたリース料のキャッシュ・アウトフローは、2022年度に12百万ユーロ(2021年度は11百万ユーロ)に上った。この金額には利息の返済は含まれない。
低価値・超短期リースについて免除の恩恵を受けるリース料のキャッシュ・アウトフローは、2022年度に93百万ユーロに上った(2021年度は95百万ユーロ)(注5-C参照)。
2022年度終了後に効力を有する延長オプションの行使及び既に締結された契約によって生じる潜在的な将来のキャッシュ・アウトフローは12百万ユーロに達する。
モビリティサービス部門の金融負債の増減
モビリティサービス部門の金融負債は、ルノーs.a.s.が利付借入の形式で発行したグループ内融資で構成されている。
23-D. 期日別の内訳
金融負債については、デリバティブを含み、約定支払額は予想キャッシュ・フローに近似しており、支払うべき金額に対応している。
変動金利の金融商品については、金利は2022年12月31日の利率を基に計算されている。
ルノーSA及びディアックの永久劣後証券については償還期日が確定していないため、約定支払額は計上されていない。
自動車部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | 4年超 5年以内 | 5年超 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||||
| ルノーSA社債 (2017年) | 1,500 | 1,500 | - | 750 | 750 | - | 750 | - | - | - |
| ルノーSA社債 (2018年) | 1,580 | 1,580 | - | 130 | 130 | 700 | - | 750 | - | - |
| ルノーSA社債 (2019年) | 1,550 | 1,557 | - | - | - | 57 | 1,000 | - | 500 | - |
| ルノーSA社債 (2020年) | 1,000 | 1,000 | - | - | - | - | - | 1,000 | - | - |
| ルノーSA社債 (2021年) | 2,166 | 2,240 | - | 304 | 304 | 836 | - | 500 | - | 600 |
| ルノーSA社債 (2022年) | 2,067 | 2,062 | - | - | - | - | 569 | 1,493 | - | - |
| 未払利息、費用及び プレミアム | 29 | 29 | 10 | 43 | 53 | (10) | (8) | (5) | (1) | - |
| 社債合計 | 9,892 | 9,968 | 10 | 1,227 | 1,237 | 1,583 | 2,311 | 3,738 | 499 | 600 |
| その他の証書による債務 | 930 | 930 | 890 | 40 | 930 | - | - | - | - | - |
| 金融機関からの借入 | 1,856 | 1,987 | 93 | 1,594 | 1,687 | - | 190 | 110 | - | - |
| - フランス | 1,412 | 1,412 | 10 | 1,102 | 1,112 | - | 190 | 110 | - | - |
| - ブラジル | 130 | 130 | 24 | 106 | 130 | - | - | - | - | - |
| - モロッコ | 270 | 270 | 16 | 254 | 270 | - | - | - | - | - |
| リース負債 | 553 | 592 | 36 | 76 | 112 | 85 | 66 | 59 | 39 | 231 |
| その他の金融負債 | 446 | 508 | 271 | 178 | 449 | 19 | 11 | 21 | 6 | 2 |
| その他の金融負債合計 | 3,785 | 4,017 | 1,290 | 1,888 | 3,178 | 104 | 267 | 190 | 45 | 233 |
| 債券及びその他の金融負債に対する将来の金利 | - | 46 | 4 | 18 | 22 | 10 | 8 | 5 | 1 | - |
| 永久劣後証券 | 253 | 251 | - | - | - | - | - | - | - | 251 |
| 金融取引に係る デリバティブ | 518 | 518 | 202 | 217 | 419 | 47 | 6 | 46 | - | - |
| 自動車部門の金融負債 合計 | 14,448 | 14,800 | 1,506 | 3,350 | 4,856 | 1,744 | 2,592 | 3,979 | 545 | 1,084 |
販売金融部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | 4年超 5年以内 | 5年超 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||||
| RCIバンク社債(2016年) | 1,346 | 1,350 | - | 1,350 | 1,350 | - | - | - | - | - |
| RCIバンク社債(2017年) | 1,690 | 1,750 | - | - | - | 1,150 | 600 | - | - | - |
| RCIバンク社債(2018年) | 2,119 | 2,177 | 750 | 127 | 877 | - | 550 | 750 | - | - |
| RCIバンク社債(2019年) | 2,959 | 3,039 | 623 | 807 | 1,430 | 959 | - | 650 | - | - |
| RCIバンク社債(2020年) | 1,044 | 1,139 | 158 | 165 | 323 | 51 | 15 | - | 750 | - |
| RCIバンク社債(2021年) | 682 | 684 | 44 | 153 | 197 | 356 | 109 | 22 | - | - |
| RCIバンク社債(2022年) | 3,560 | 3,587 | - | 52 | 52 | 407 | 1,871 | 107 | 500 | 650 |
| 未払利息、費用及びプレミアム | 170 | 169 | 46 | 85 | 131 | 21 | 15 | 4 | (1) | (1) |
| 社債合計 | 13,570 | 13,895 | 1,621 | 2,739 | 4,360 | 2,944 | 3,160 | 1,533 | 1,249 | 649 |
| その他の証書による債務 | 4,539 | 4,529 | 749 | 1,377 | 2,126 | 1,638 | 549 | 228 | 3 | (15) |
| 金融機関からの借入 | 5,727 | 5,728 | 450 | 2,344 | 2,794 | 2,044 | 277 | 605 | 8 | - |
| リース負債 | 69 | 68 | 5 | 15 | 20 | 20 | 19 | 4 | 1 | 4 |
| その他の有利子負債 | 24,741 | 24,744 | 18,877 | 2,573 | 21,450 | 2,117 | 761 | 250 | 166 | - |
| その他の金融負債合計 | 35,076 | 35,069 | 20,081 | 6,309 | 26,390 | 5,819 | 1,606 | 1,087 | 178 | (11) |
| 債券及びその他の金融負債に対する将来の金利 | 1,872 | 69 | 501 | 570 | 475 | 342 | 249 | 116 | 120 | |
| 劣後ローン及びディアックの永久劣後証券 | 886 | |||||||||
| 金融取引に係るデリバティブ | 353 | (13) | 17 | (6) | 11 | (28) | (6) | 9 | 1 | - |
| 販売金融部門の金融負債合計 | 49,885 | 50,823 | 21,788 | 9,543 | 31,331 | 9,210 | 5,102 | 2,878 | 1,544 | 758 |
モビリティサービス部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||
| その他の有利子負債 | 9 | 9 | - | 2 | 2 | 6 | 1 | - |
| その他の金融負債合計 | 9 | 9 | - | 2 | 2 | 6 | 1 | - |
| 金融取引に係るデリバティブ | - | - | - | - | - | - | - | - |
| モビリティサービス部門の金融負債合計 | 9 | 9 | - | 2 | 2 | 6 | 1 | - |
23-E. 債権譲渡による資金調達
債権譲渡による自動車部門の資金調達
自動車部門の外部資金調達の一部は、ルノー・グループ外の金融機関に対するコマーシャル債権の譲渡によるものである。
コマーシャル債権の譲渡による資金調達の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 | 2021年12月31日 | ||
| ルノー・グループ外 企業に対する | 販売金融部門 に対する | ルノー・グループ外 企業に対する | 販売金融部門 に対する | |
| 自動車部門の債権譲渡 | 1,555 | 244 | 1,373 | 181 |
| 自動車部門のネットワークの資金調達 | - | 7,662 | - | 4,876 |
| 譲渡合計 | 1,555 | 7,906 | 1,373 | 5,057 |
2022年度に譲渡され認識が中止された未収税金の総額は236百万ユーロであり、その内訳はCIR債権136百万ユーロ及びVAT債権100百万ユーロである(2021年度はCIR債権139百万ユーロ及びVAT債権66百万ユーロ)。
ルノー・グループ外に譲渡されたフランスの未収税金(「CIR」:研究税控除)で、当該債権の所有にかかわる実質的にすべてのリスク及び便益が移転されているものについては、希薄化リスクが存在しないとみなされる場合に限って認識が中止される。これは、特に譲渡債権が既に税務調査又は予備監査を受けている場合である。2022年12月31日現在貸借対照表に残っている譲渡された未収税金の総額はゼロとなった。
自動車部門は、ディーラー向け債権を販売金融部門に譲渡している。販売金融部門に譲渡されたディーラー向け債権の合計は、主にルノー・グループに係るものである。その金額は注15-Dに記載している。
注24-カテゴリー別金融商品、公正価値及び純利益への影響
24-A. 区分別金融商品及びレベル別公正価値
IFRS第9号は金融商品に3つの区分を定めている。
・ その他の包括利益項目を通じて公正価値で測定する金融資産又は負債。
・ 損益を通じて公正価値で測定する金融資産又は負債。
・ 償却原価で計上される貸付金及び債権。
貸借対照表に公正価値で計上される金融商品は次の公正価値レベルに分類される。
・ レベル1: 活発な市場の相場価格に基づいて公正価値を算定するもの。公正価値は通常、最新の相場価格と同一となる。
・ レベル2: 観測可能な市場相場価格に基づいて公正価値を算定するもので、レベル1以外のもの。
・ レベル3: 市場で観測できない情報に基づいて公正価値を算定するもの。非支配会社に対する投資の公正価値は通常、純資産の持分に基づく。
公正価値は各期末日現在に入手可能な情報に基づいて決定され、その後の変動は考慮していない。
2022年度は金融商品のレベル1及びレベル2間の移動、又はレベル3への移行若しくは同レベルから外れるという移動はなかった。
| (単位: 百万ユーロ) | 注 | 2022年12月31日現在 | ||||||
| 金融資産 及びその他 の資産 | 帳簿価額 | 償却原価で計上される 金融資産の 公正価値 | 公正価値で測定する金融資産の公正価値 レベル | |||||
| 合計 | 損益を通じた公正価値 | 資本を通じた 公正価値 | 償却原価 | 適用ある基準に基づき評価される資本性金融商品 | ||||
| 販売金融債権 | 15 | 44,247 | - | - | 44,247 | 43,920(1) | 3 | |
| 自動車部門 顧客債権 | 16 | 998 | - | - | 998 | (2) | ||
| 未収税金(当期税金を含む) | 17 | 1,738 | - | - | 1,738 | (2) | ||
| その他の債権及び前払費用 | 17 | 2,826 | - | - | 2,826 | (2) | ||
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | 17 | 89 | 15 | 74 | - | 2 | ||
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 17 | 434 | 83 | 351 | - | 2 | ||
| 非連結支配会社に対する投資 | 17 | 102 | - | 102 | ||||
| 非支配会社に対する投資 | 22 | 63 | 63 | - | - | 3 | ||
| 市場性ある有価証券及び譲渡可能負債性金融商品 | 22 | 587 | 141 | 446 | - | 1 | ||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 22 | 495 | 490 | 5 | - | 2 | ||
| 貸付金及びその他 | 22 | 684 | - | - | 684 | (2) | 3 | |
| 現金及び現金同等物 | 22 | 21,774 | 3,912 | 164 | 17,698 | (2) | 1 & 3 | |
| 金融資産及びその他資産の合計 | 74,037 | 4,704 | 1,040 | 68,191 | 102 | 43,920 | ||
(1) 販売金融債権の公正価値は、期末時点に類似の貸付金(条件、満期及び債務者の性質)に適用される利率で将来キャッシュ・フローを割り引くことにより見積もられる。期間が1年未満の債権については、それらの公正価値が正味帳簿価額と大きく変わらないため、割引は行われない。これは、特定の重要なデータ(債権のポートフォリオに係るクレジットリスクのような)が観察可能な市場データに基づいていない認識されたモデルを使用するため、レベル3の公正価値である。
(2) ルノー・グループは、自動車部門顧客債権、未収税金又は現金及び現金同等物などの金融資産については、減損処理後の正味帳簿価額が公正価値の合理的な近似値であるため、公正価値を報告していない。
| (単位:百万ユーロ) | 注 | 2022年12月31日現在 | |||||
| 金融負債及び その他の負債 | 帳簿価額 | 償却原価で計上される金融負債の公正価値 | 公正価値で測定する金融負債の公正価値レベル | ||||
| 合計 | 損益を通じた 公正価値 | 資本を通じた 公正価値 | 償却原価 | ||||
| 未払税金(当期税金を含む) | 21 | 1,544 | 1,544 | (1) | |||
| 社会保障費 | 21 | 1,269 | 1,269 | (1) | |||
| その他の負債 及び繰延収益 | 21 | 7,492 | 7,492 | (1) | |||
| 営業債務 | 21 | 8,405 | 8,405 | (1) | |||
| 自動車部門の金融取引に係る デリバティブ | 21 | 77 | 16 | 61 | 2 | ||
| ルノーの永久劣後証券 | 23 | 253 | 253 | 216(2) | |||
| ディアックの永久劣後証券 | 23 | 15 | 15 | 1 | |||
| 劣後債 | 23 | 871 | 871 | 759(3) | |||
| 社債 | 23 | 23,462 | 23,462 | 23,436(3) | |||
| その他の証書による債務 | 23 | 5,469 | 5,469 | 5,469(3) | |||
| 金融機関からの借入 | 23 | 7,583 | 7,583 | 7,561(3) | |||
| IFRS第16号の適用における リース負債 | 23 | 622 | 622 | 622(3) | |||
| その他の有利子及び無利子 負債 | 23 | 25,196 | 25,196 | 25,196(3) | |||
| 自動車部門の金融取引に係る デリバティブ | 23 | 518 | 562 | (44) | 2 | ||
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 23 | 353 | 318 | 35 | 2 | ||
| 金融負債及びその他負債の 合計 | 83,129 | 911 | 52 | 82,166 | 63,259 | ||
(1) ルノー・グループは、営業債務、未払税金及び社会保障費などの金融負債については、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値であるため、公正価値を報告していない。
(2) ルノー及びディアックの永久劣後証券の公正価値は株式市場価格と同じである。
(3) 償却原価で測定される自動車部門の金融負債及び販売金融負債の公正価値は、2022年12月31日現在ルノー・グループに提示された類似の条件及び満期を有する貸付金に適用される利率で将来キャッシュ・フローを割り引くことにより、基本的に決定される。ルノー・グループに提示される利率は、ルノー・グループが発行する社債のゼロクーポン利率カーブや流通市場価格のような観察可能な市場データに基づくものであり、その結果、これはレベル2の公正価値である。
24-B. レベル3金融商品における変動
レベル3金融商品は、販売金融債権(2022年12月31日現在で44,247百万ユーロ、2021年12月31日現在で39,209百万ユーロ)、貸付金及びその他(2022年12月31日現在で684百万ユーロ、2021年12月31日現在で551百万ユーロ)、非支配会社に対する投資(2022年12月31日現在で63百万ユーロ、2021年12月31日現在で72百万ユーロ)並びに特定の現金同等物(基本的に定期預金)に相当する(注22-A)。
これらの金融資産は取得原価で計上されている。非支配会社に対する投資も取得原価のままであるが、通常のアプローチの例外として、取得原価が不適切な場合は、純株主資本の持分に基づいて又は観察できないデータに基づく手法を用いて評価される。
24-C. 金融商品の純利益に対する影響
| (単位:百万ユーロ) | デリバティブ以外の金融商品 | デリバティブ | 純利益への 影響額合計 | ||
| 損益を通じて公正価値で測定される金融商品 | 資本を通じて公正価値で測定される金融商品 | 償却原価で測定される金融商品(1) | |||
| 営業総利益 | - | - | (90) | 15 | (75) |
| 財務収益(費用)、純額 | 18 | (4) | (109) | (67) | (162) |
| 自動車部門の純利益への影響額 | 18 | (4) | (199) | (52) | (237) |
| 営業総利益 | 2 | 34 | 845 | (190) | 691 |
| 販売金融部門の純利益への影響額 | 2 | 34 | 845 | (190) | 691 |
| 純利益への影響を受けた利益(損失)合計 | 20 | 30 | 646 | (242) | 454 |
(1) 公正価値ヘッジに係る金融負債を含む。
自動車部門における金融商品の営業総利益への影響は、主として通常取引に係る為替差損益によるものである。
24-D. 公正価値ヘッジ
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 | 2021年12月31日 |
| ヘッジ手段の公正価値の増減 | (373) | (128) |
| ヘッジ対象の公正価値の増減 | 383 | 122 |
| 純利益に対する公正価値ヘッジの影響、純額 | 10 | (6) |
ヘッジ会計処理の方法については注2-Xで説明している。
注25-デリバティブ及び財務リスク管理
25-A. デリバティブ及びネッティング契約
25-A1. デリバティブの公正価値及びヘッジ対象の想定価額
自動車部門のデリバティブは公正価値を帳簿価額としている。
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額 | 額面価額 | 金融債務 | |||
| 2022年12月31日 | 資産 | 負債 | 1年未満 | 1-5年 | 5年超 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 2 | (2) | 225 | 225 | - | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| 純投資ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 424 | 495 | 21,775 | 19,763 | 2,012 | - |
| 為替リスク合計 | 426 | 493 | 22,000 | 19,988 | 2,012 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 5 | (46) | - | - | - | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 66 | 69 | 3,213 | 1,544 | 1,669 | - |
| 金利リスク合計 | 71 | 23 | 3,213 | 1,544 | 1,669 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 72 | 65 | 958 | 351 | 607 | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 15 | 14 | 305 | 305 | - | - |
| 商品リスク合計 | 87 | 79 | 1,263 | 656 | 607 | - |
| 自動車部門合計 | 584 | 595 | 26,476 | 22,188 | 4,288 | - |
販売金融部門のデリバティブは公正価値を帳簿価額としている。
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額 | 額面価額 | 金融債務 | |||
| 2022年12月31日 | 資産 | 負債 | 1年未満 | 1-5年 | 5年超 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| 純投資ヘッジ | - | - | 26 | 26 | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 14 | 24 | 233 | 96 | 137 | - |
| 為替リスク合計 | 14 | 24 | 259 | 122 | 137 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 329 | 7 | 9,724 | 2,874 | 6,850 | - |
| 公正価値ヘッジ | - | 317 | 5,176 | 565 | 4,361 | 250 |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 91 | 5 | 9,150 | 7,733 | 1,417 | - |
| 金利リスク合計 | 420 | 329 | 24,050 | 11,172 | 12,628 | 250 |
| 販売金融部門合計 | 434 | 353 | 24,309 | 11,294 | 12,765 | 250 |
25-A2. ネッティング契約及びその他類似のコミットメント
先物取引業務に関するフレームワーク契約及び同様の契約
ルノー・グループは、そのデリバティブの契約を、国際スワップ・デリバティブズ協会(ISDA)(International Swaps and Derivatives Association)及びフランス銀行連盟(FBF)(French Banking Federation)によるフレームワーク契約に従って交渉する。
債務不履行の場合には、不履行のない当事者は、その支払義務の履行を停止する権利及び解約された取引すべての解約時未払額について支払又は引渡しを請求する権利を有する。
ISDA及びFBFのフレームワーク契約は、財務諸表においてネッティングを行う要件を満たしていない。ルノー・グループは、現在、債務不履行又は信用事由の場合を除き、計上額についてネッティングを行う法的に強制可能な権利を有していない。
金融資産及び負債のネッティングの要約
| (単位:百万ユーロ) | ネッティングの対象となる財政状態計算書に表示される金額 | 財政状態計算書においてネッティング されない金額 | 純額 | ||
| 2022年12月31日現在 | 金融商品 資産/負債 | 負債に含まれる保証 | オフバランス 保証 | ||
| 資産 | |||||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 495 | (333) | - | - | 162 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 434 | (334) | - | - | 100 |
| ディーラーに対する販売金融債権(1) | 374 | - | (189) | - | 185 |
| 資産合計 | 1,303 | (667) | (189) | - | 447 |
| 負債 | |||||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 518 | (333) | - | - | 185 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 353 | (334) | - | - | 19 |
| 負債合計 | 871 | (667) | - | - | 204 |
(1) バンコ・RCI・ブラジル(Banco RCI Brasil)が保有する販売金融債権。そのエクスポージャーは、ディーラーが引き受け、証書により表章されるその他の負債に基づき報告される為替手形(letras de cambio)の担保によりカバーされる。
25-B. 金融リスクの管理
ルノー・グループは次のような金融リスクに晒されている。
・ 流動性リスク
・ 市場リスク(為替、金利、株式及び商品リスク)
・ 銀行カウンターパーティリスク並びに顧客及びディーラー向け融資にかかる信用リスク
リスク管理は事業セグメントによって異なる。下記のリスクは、自動車部門及び販売金融部門に関連するものである。モビリティサービス部門は、自動車部門の融資を受けているため固有の金融リスクはない。
25-B1. 流動性リスク
ルノー・グループは、自動車及び販売金融事業とそれらの成長に向けての投資を支える潤沢な資金源を有していなければならない。このことを実現するために、自動車部門及び販売金融部門は、その総負債のリファイナンス及び流動性の保証のために、資本市場での調達や銀行借入を行っている。このため、市場が長期間休止し、又は与信枠の確保が困難である場合、流動性リスクに晒されることになる。また、自動車部門及び販売金融部門は複数の機関から信用格付を取得している。いかなる外部格付の格下げも、資本市場へのアクセス費用を制限及び/又は増加させる可能性がある。
流動性リスク - 自動車部門
自動車部門の流動性リスクは、財務部が管理している。それは、自動車部門が同部門の事業及び開発の資金調達のために維持しなければならない流動性準備金の水準を定義するための内部モデルに基づいている。流動性準備金は、月次の見直しにより綿密に監視され、最高財務責任者に報告されている。
ルノーSAは自動車部門へのリファイナンスの大部分を資本市場の長期資金(社債及び私募債の発行)、NEU CP(譲渡可能欧州コマーシャルペーパー)などの短期資金、あるいは銀行の融資により賄っている。ルノーSAは、2022年12月31日現在、数種の債券プログラムを有している。
・ 100億ユーロを上限とするEMTN債券プログラム。このプログラムはAMFに登録されている。
・ 日本市場における4,000億円を上限とする発行登録債券プログラム。このプログラムは日本の株式市場監視当局(関東財務局)に登録されている。
・ 25億ユーロを上限とするNEU CPプログラム。このプログラムはフランス銀行に登録されている。
ルノーSAとその債券プログラムは、複数の機関から信用格付を取得している。2022年3月29日、S&Pは、BB+(見通し:ネガティブ)の格付を確認した。ムーディーズは、2022年11月18日、Ba2の格付けを維持しつつ、見通しをネガティブから安定的に引き上げた。日本の格付機関であるR&IとJCRは、ルノーSAの格付を確認した(R&I:2022年6月3日現在、A-(見通し:ネガティブ)、JCR:2022年11月22日現在、A-、(見通し:安定的))。
ルノーSAは2022年に2本のサムライ債を発行し、資本市場を引き続き利用した。1本目の社債は2022年7月初めに額面金額807億円(561百万ユーロ)、利率3.5%、3年満期で発行された。2本目は2022年12月に額面金額2,100億円(14.5億ユーロ)、利率2.8%、4年満期で発行された。また、ルノーSAは、NEU CP(譲渡可能欧州コマーシャルペーパー)プログラムの利用によって、短期資金も引き続き利用した。
2022年、ルノーSAは、フランス政府が保証する銀行融資枠のうち、2,010百万ユーロを返済した(注23-C)。当初50億ユーロのこの融資枠は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による流動資金の需要を賄うために2020年に設定された。この融資枠は2020年12月31日まで利用可能であり、2020年度下半期中に総額40億ユーロの3回にわたる引き出しが行われた。2022年12月31日現在の元本残高は990百万ユーロである。
ルノーSAはさらに、2022年12月31日現在、銀行との間で3,430百万ユーロの確定与信枠を有している(2021年12月31日現在は3,430百万ユーロ)。これらの与信枠の満期までの期間は1年超で、2022年(及び2021年)12月31日現在引き出されていない。これらの与信枠は自動車部門について流動性準備金を形成する。2022年12月31日現在の自動車部門の金融負債の満期は注23-Dに示している。
ルノーSAの確定与信枠の取り決め、銀行借入及び市場の資金調達に係る契約書には、ルノー・グループの信用格付又は財務比率のいずれかの変動の結果として与信の継続に影響を及ぼす可能性がある条項は含まれていない。一定の種類の資金調達、特に市場からの資金調達の場合には、標準的とされる条項(パリパス条項、担保提供制限条項及びクロスデフォルト条項)が含まれる。
2022年12月31日現在、自動車部門としては12ヶ月以上の間に各種責務を果たしていくのに十分な、177億ユーロの流動性準備金を有している。この準備金は、142.3億ユーロの現金及び現金同等物と34.3億ユーロの未使用の確定与信枠で構成される。
流動性リスク - 販売金融部門
販売金融部門は、流動性の源泉の多様化に細心の注意を払っている。近年、ルノー・グループは、長年にわたるユーロ債の投資家層に加え、新たな販売域に進出し、幅広くその資金調達源を多様化している。
RCIバンクの流動性リスクの管理は、欧州銀行監督機構の勧告に従う。モニタリングは、様々な指標及び分析(静的流動性、流動性準備金、様々なストレス・シナリオ)を利用しており、毎月更新されRCIバンクの財務委員会に報告されている。ストレス・シナリオには、預金の流出、新規資金調達手段の喪失、流動性準備金の特定の要素の部分的な利用不可能性及び新たな与信の発行の予測に関する仮定が含まれる。
異なる満期及び発行フォーマットの変更は、販売金融部門の資金源の多様化戦略の一部である。この方針は数年間にわたって遵守されており、当部門が最大数の投資家にアプローチすることを可能にしている。
ルノー・グループは、年度初期の有利な状況を利用して、EMTNプログラム(ユーロ・ミディアム・ターム・ノート・プログラム)の一環として、3.5年満期の750百万ユーロの債券を発行した。この取引は180名を超える投資家から45億ユーロを上回る注文を受けた。また、ルノー・グループはスイス市場に復帰し、3年満期の110百万スイス・フランの社債募集を行った。RCIバンクは6月に合計500百万ユーロに上る初めてのグリーンボンド発行を成功の裡に完了した。この発行の手取金は、電気自動車及び充電インフラ向け資金又はリファイナンスに使用される。この取引は、電気モビリティへの移行を推進し、気候変動に立ち向かうというルノー・グループの決意を示すものである。市場が依然として不安定だった9月には、6年物の650百万ユーロの社債も発行した。市場が特に有利だった11月には、3年物の750百万ユーロの社債も発行した。
ルノー・グループは証券化市場において、フランスの子会社ディアックが行った、自動車ローンを裏付けとする約700百万ユーロの証券募集を行い、英国における私募証券化を100百万ポンド増額した。
市場の高いボラティリティに反して、新たに集められた預金は、集められた資金源のコストの観点から、市場の資金調達源と比べて特に回復力があり、また競争力があった。顧客預金は年間で21億ユーロ増加し、231億ユーロとなった。
これらの資金源並びに、銀行との間で設定された44億ユーロの未使用の確定与信枠、中央銀行の金融政策オペレーションのための適格担保46億ユーロ及び58億ユーロの流動性の高い資産(HQLA)により、RCIバンクは、外部流動性が一切使用できなくなったとしても、ほぼ11ヶ月間の間、顧客融資を維持できる。2022年12月31日現在、RCIバンクの流動性準備金(ヨーロッパの範囲において)は149億ユーロ(2021年12月31日現在は144億ユーロ)に上った。
RCIバンク・グループの発行債券及びプログラムは、複数の機関から信用格付を取得している。2022年、S&PはRCIバンクの格付BBB-(見通し:安定的)を確認し、ムーディーズは2022年11月22日にBaa2の格付を確認したが、見通しは「ネガティブ」から「安定的」に変更した。
25-B2. 為替リスク
2022年度のルノー・グループの為替リスク管理方針に重要な変更は行われていない。
ルノー・グループの為替リスクに対するエクスポージャーは主に自動車部門に関するものである。
為替リスク - 自動車部門
自動車部門においては、為替レートの変動は次の財務集計値に影響を及ぼす可能性がある。すなわち、営業利益(損失)、財務収益(費用)、関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分、株主資本並びにネット・キャッシュ・ポジションである。
業績管理部及び財務部は、自動車部門の為替リスクの管理政策の実施及び監視を担当する。
営業利益
自動車部門は、一定のポジションをヘッジすることがある。営業利益及び費用の為替ヘッジは、業績管理部及び財務部がまず分析を行わなければならず、その後、最高財務責任者又は最高経営責任者による正式な承認を必要とし、結果は最高財務責任者に毎月報告される。可能な限り、外国為替取引は主に、国際市場で譲渡可能な通貨についてルノー・グループのトレーディングルーム(ルノー・ファイナンス)によって行われる。
為替リスクに対する主なエクスポージャーは、営業利益(損失)にある。2022年度の営業成績及びキャッシュ・フローの構成に基づき、2022年12月31日現在、他のすべての通貨に対する1%のユーロ上昇は、ヘッジを行った場合、自動車部門の年間営業利益(損失)に11百万ユーロの不利な影響を与えることになる。
2022年、自動車部門はその営業総利益の為替リスク・エクスポージャーを制限するため、アルゼンチン・ペソ、中国元及びトルコ・リラの為替ヘッジを設定した。
2022年度における主要なエクスポージャーは、英国ポンド及び中国元に関連するものであり、これらの通貨に対してユーロが1%上昇した場合に、最終的なヘッジの後で、それぞれ約マイナス15百万ユーロの不利な影響及び約11百万ユーロの有利な影響となった。上位10件のエクスポージャーのヘッジ後の絶対値及びその感応度を下記に示した(単位:百万ユーロ)。
| (単位:百万ユーロ) | 年間営業項目純額 | ユーロ1%上昇による影響 | |
| 英国ポンド | GBP | 1,475 | (15) |
| ポーランド・ズロチ | PLN | 735 | (7) |
| アルゼンチン・ペソ | ARS | 486 | (5) |
| スイス・フラン | CHF | 477 | (5) |
| モロッコ・ディルハム | MAD | 464 | (5) |
| メキシコ・ペソ | MXN | 462 | (5) |
| インド・ルピー | INR | (355) | 4 |
| ルーマニア・レイ | RON | (716) | 7 |
| 韓国ウォン | KRW | (994) | 10 |
| 中国元 | CNY | (1,355) | 11 |
財務収益(費用)
為替に関連して財務収益(純額)が影響を受けることを回避するために、自動車部門の方針は、外貨建ての財務及び投資項目に影響を及ぼす為替リスクを最小化することである。
財務収益及び費用の項目における為替リスクに対する自動車部門のエクスポージャーはすべて、財務部により集計されチェックされており、最高財務責任者に毎月報告される。
グループ会社間の外貨のファイナンスフローは、同一の通貨でヘッジされる。子会社が現地通貨以外の通貨による外部資金調達を必要とする場合、親会社はその取引を注意深く監視する。親会社が資金の集中管理を行っていない国における余剰資金は、ルノー・グループの財務部の監視の下、一般的に現地通貨で運用される。子会社であるルノー・ファイナンスは、厳密に定められたリスク限度内で、為替取引を自ら行うことができる。その為替ポジションは、リアルタイムで監視及び評価が行われている。この活動は主に、金融市場に関するルノー・グループの専門性を維持することを目的としている。それによって生じるエクスポージャーは非常に短く、数千万ユーロを超えることはなく、そのため、ルノー・グループの連結損益に重大な影響を及ぼすほどのものではない。
関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分
関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分は、為替リスクに晒されている。2022年度の当期純利益への寄与を基準にすると、ユーロが日本円に対して1%上昇した場合、日産の寄与は5百万ユーロ減少することになる。この影響は、ルノー・グループの連結財務諸表に対する日産の寄与の換算に対するユーロによる影響にのみ対応している。日産はユーロ圏で様々なレベルの事業を行っており、ルノー・グループはこれをコントロールできないことから、ユーロの変動が日産の勘定自体に与える本質的な影響は反映していない。
株式投資
(ユーロ以外の通貨による)株式投資の為替リスク・エクスポージャーは一般的にヘッジされていない。但し、その重要性から、日産への投資は、2022年12月31日現在、1,999億円(2021年12月31日現在は183億円)にのぼる部分的な外国為替ヘッジを行っている(注12-G)。2022年、ルノー・グループは、日産に対する純投資のヘッジを、日産から受け取る今後3年間の円配当金の最善の見積りまでに制限するという管理規則の改訂を行った。これにより、ルノー・グループは、上記の見積りを超えて、保有する日産株式を通じた外国為替リスクへのエクスポージャー額をヘッジすることができるが、この金額は、日産の資本における円建ての持分及び円建ての流動性リスクの評価額を上回ることはできない。この外貨ヘッジは日産への投資の限定的な部分に留まっている。
ネット・キャッシュ・ポジション
日産に対する投資の部分的ヘッジを目的として、ルノー・グループの実質有利子負債の一部は円建てとなっている。2022年12月31日現在、ユーロが円に対して1%上昇した場合、自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションは14百万ユーロ増加することになる。また、このネット・キャッシュ・ポジションは、子会社の現地通貨での金融資産及び負債に係る為替相場の変動の影響を受ける場合もある。
金融商品の為替リスクに対する感応度分析
これは、保有する事業体の通貨以外の通貨建ての貨幣性資産及び負債(グループ会社間残高を含む)及びデリバティブ商品の為替リスクに対する感応度を分析するものである。但し、公正価値ヘッジに関連する項目(ヘッジ対象資産・負債及びデリバティブ商品)については、ヘッジ対象とヘッジ手段の公正価値変動が損益計算書において相殺し合うため、感応度分析の対象としていない。
他の通貨に対してユーロが1%上昇することによる資本(税引前)への影響は、金融資産、キャッシュ・フロー・ヘッジ及び日産に対する投資の部分的ヘッジを換算することにより評価される。自動車部門については、2022年12月31日現在では、14百万ユーロ(2021年12月31日現在は1百万ユーロ)のプラスの影響が発生することになるが、これは日産に対する投資の部分的ヘッジとなる円建債券の発行(注12-G参照)によって説明される。
2022年12月31日現在、他の通貨に対してユーロが1%上昇した場合その純利益への影響は5百万ユーロ(2021年12月31日現在は2百万ユーロ)のマイナス影響となるが、これは主に、保有する事業体の機能通貨以外の通貨建てのヘッジされていない営業資産及び負債に起因している。
為替リスク - 販売金融部門
販売金融部門は、適用している管理方針により、為替リスクに対するエクスポージャーは低く抑えられている。リファイナンスに関する中央管理体制に基づき、いかなるポジションも保有することはできず、トレーディングルームが、関連するすべてのフローをヘッジしている。複数通貨のキャッシュ・マネジメントに固有のキャッシュ・フローにおける時差に関連する為替についての残余の一時的なポジションは、依然として残っている可能性がある。それらは毎日監視され、同一のヘッジ方針が適用される。販売金融子会社は、かかる会社の現地通貨でリファイナンスを獲得することが義務づけられており、その結果リスクに晒されない。例外的に、数種の異なる通貨で販売金融活動又はリファイナンスが行われている子会社及び余剰資金の運用を現地通貨以外の通貨で行うことが許可されている子会社に対しては、上限が設けられている。
2022年12月31日現在、RCIバンク・グループの連結外国為替ポジションは12.7百万ユーロであった。
25-B3. 金利リスク
2022年度のルノー・グループの金利リスク管理方針に重要な変更は行われていない。ルノー・グループの金利リスクに対するエクスポージャーは主に販売金融部門に関するものである。
金利リスク - 自動車部門
自動車部門の財務収益(純額)は、市場金利の変動リスクに晒されている。それは、余剰資金及び財務負債に、また、より少ない程度で資本に影響を与えるものである。
金利リスク管理方針は以下の原則を採用している。
・ 流動性準備金は、通常、変動金利による資金調達を用いて確立されている。自動車部門の利用可能な現金は、可能な限りルノーSAにより中央管理されており、ルノー・ファイナンスにより短期銀行預金及びマネー・マーケット・ファンドとして承認され、現金同等物としての分類基準に合致する投資信託に投資されている。
・ 自動車部門による長期投資については、通常、固定金利を適用している。
自動車部門の金利ヘッジ手段は、ヘッジ対象の負債により十分にカバーされた標準金利スワップであり、予想される非有効部分はない。
最後に、ルノー・ファイナンスでは、厳密に定めたリスク限度内で自ら金利取引を行なっており、ポジションはリアルタイムで監視及び評価されている。この裁定取引に伴うリスクは非常に限定されており、これによるルノー・グループの連結純利益への重大な影響はない。
金利リスク - 販売金融部門
全体の金利リスクは、変動する金利が将来の利ざや全体に与える影響を表している。RCIバンクの経営成績は、市場金利又は顧客預金に適用される金利の変動の影響を受ける可能性がある。販売金融部門の目的は、販売収益率を守るために、これらのリスクを可能な限り制限することである。
借入金のストラクチャーと貸出金のストラクチャーを正確に一致させることの難しさを考慮し、各子会社の金利ヘッジには限られた柔軟性が認められている。この柔軟性は、ルノー・グループが販売金融部門に対して課している制限の一部を各自が適用する中で、各子会社に課される感応度限度に反映され、財務委員会により確認される。
通貨、経営体及び資産ポートフォリオによる日次感応度の算出は、各事業体が割り当てられた限度額を確実に遵守するために使用される。この金利感応度の評価は、100ベーシスポイントの金利上昇が各事業体の貸借対照表項目の価値に与える影響を測定したものであり、すべてのRCIバンクの事業体が同じ手法を用いている。感応度は、販売金融部門の連結範囲すべてにおける金利リスクの総括管理のために、各通貨及び各経営体(セントラル・リファイナンシング・オフィス、フランス及び外国の販売金融子会社)について毎日計算される。
制限に関する各経営体のポジションは毎日チェックされ、状況により必要とされる場合、子会社に対して、即時のヘッジ指示が出される。チェック結果は、販売金融部門の財務委員会に毎月報告され、そこでそのポジションがルノー・グループの財務政策及び現在の手続き上の指示を遵守していることが確認される。
販売金融部門の構造上の金利リスクの分析は、以下のとおり示している。
・ 販売金融子会社による顧客に対するほぼすべての貸付金は、固定金利で、期間は1~72ヶ月である。これらの貸付金は、同一のストラクチャーを有する固定金利の資金源によりヘッジされている。これらはマクロヘッジによりカバーされており、残余金利リスクのみが発生する。変動金利の資金調達を行っている子会社では、金利リスクは金利スワップを利用してマクロヘッジによりヘッジされている。
・ 販売金融部門のセントラル・リファイナンシング部の主な活動は、同部門の販売子会社のリファイナンスである。販売金融子会社により発行された与信残高は、固定金利の資金源(一部は金利スワップによりマイクロヘッジされている。)及び変動金利の資金源により裏付けされている。金利スワップの形式におけるマクロヘッジの取引は、持株会社のリファイナンスの感応度をルノー・グループにより設定された範囲(32百万ユーロ)以下に保っている。これらのマクロヘッジ取引は、変動金利の資金源及び/又はスワップのマイクロヘッジにより変動金利の資金源に転換される固定金利の資金源に関するものである。
ルノー・グループの金融商品の金利リスクに対する感応度分析
自動車部門及び販売金融部門は次のような金利リスクに晒されている。
・ 償却原価で表示される変動金利型金融商品に係る金利フローの変動(固定金利から変動金利にスワップした金融商品やストラクチャー商品を含む)
・ 公正価値で表示される固定金利型金融商品の公正価値の変動
・ デリバティブの公正価値の変動
影響の見積は、年度末の財政状態計算書に計上されている金融商品に金利を1年間100ベーシスポイント引上げて行う。
販売金融部門については、資本に影響するのは、利率を100ベーシスポイント上げた後のその他の包括利益項目を通じて公正価値で測定する金融資産として分類される固定金利型負債性金融商品及びキャッシュ・フロー・ヘッジ商品の公正価値の変動(損益の再分類前(連結包括利益計算書))であり、それ以外はすべて純利益に影響する。
事業部門別の金利に対する感応度の算定には部門間の貸付・借入も含まれる。
自動車部門については、金利リスクに晒される金融商品に対して利率を100ベーシスポイント高くすることによる純利益に対する影響は97.9百万ユーロの増加となる。資本は影響を受けない。
販売金融部門については、2022年度の金利リスクに対する感応度の合計はRCIバンク・グループによって定められた上限よりも低かった(2022年12月31日現在は70百万ユーロ)。2022年12月31日現在、利率を100ベーシスポイント高くすることで純利益及び資本(税引前)に対して以下の影響をもたらす。
・ モロッコ・ディルハム建ての項目に対するプラス1.1百万ユーロ
・ スイス・フラン建ての項目に対するマイナス0.3百万ユーロ
・ 英国ポンド建ての項目に対するプラス1百万ユーロ
・ ロシア・ルーブル建ての項目に対するマイナス0.3百万ユーロ
・ ユーロ建ての項目に対するマイナス1.6百万ユーロ
・ チェコ・コルナ建ての項目に対するプラス0.3百万ユーロ
各通貨における感応度の絶対額合計は7百万ユーロに達した。
デリバティブの影響考慮後のルノー・グループの金融資産の固定利率・変動利率による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | |
| ヘッジ前金融資産:固定金利(a) | 594 | 106 | 1 | 487 | 1,072 | 128 | - | 944 |
| ヘッジ前金融資産:変動金利(a’) | 22,451 | 14,523 | 11 | 7,917 | 22,300 | 14,130 | 12 | 8,158 |
| ヘッジ前金融資産 | 23,045 | 14,629 | 12 | 8,404 | 23,372 | 14,258 | 12 | 9,102 |
| ヘッジ:変動金利/固定(b) | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ:固定金利/変動(b’) | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ後金融資産:固定金利 (a+b-b’) | 594 | 106 | 1 | 487 | 1,072 | 128 | - | 944 |
| ヘッジ後金融資産:変動金利 (a’+b’-b) | 22,451 | 14,523 | 11 | 7,917 | 22,300 | 14,130 | 12 | 8,158 |
| ヘッジ後金融資産 | 23,045 | 14,629 | 12 | 8,404 | 23,372 | 14,258 | 12 | 9,102 |
デリバティブの影響考慮後のルノー・グループの金融負債の固定利率・変動利率による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | |
| ヘッジ前金融負債:固定金利(a) | 32,583 | 12,046 | 7 | 20,530 | 31,157 | 12,503 | 5 | 18,649 |
| ヘッジ前金融負債:変動金利(a’) | 29,737 | 1,619 | 2 | 28,116 | 29,358 | 2,925 | 3 | 26,430 |
| ヘッジ前金融負債 | 62,320 | 13,665 | 9 | 48,646 | 60,515 | 15,428 | 8 | 45,079 |
| ヘッジ:変動金利/固定(b) | - | - | - | - | 9,776 | - | - | 9,776 |
| ヘッジ:固定金利/変動(b’) | 188 | 188 | - | - | 6,537 | 256 | - | 6,281 |
| ヘッジ | 188 | 188 | - | - | 16,313 | 256 | - | 16,057 |
| ヘッジ後金融負債:固定金利 (a+b-b’) | 32,395 | 11,858 | 7 | 20,530 | 34,396 | 12,247 | 5 | 22,144 |
| ヘッジ後金融負債:変動金利 (a’+b’-b) | 29,925 | 1,807 | 2 | 28,116 | 26,119 | 3,181 | 3 | 22,935 |
| ヘッジ後金融負債 | 62,320 | 13,665 | 9 | 48,646 | 60,515 | 15,428 | 8 | 45,079 |
25-B4. 株式リスク
2021年3月のダイムラー株式の売却以降、ルノー・グループの株式リスクへのエクスポージャーは僅少なものとなっている。
25-B5. 商品リスク
商品リスクの管理
商品購入価格は突然かつ大幅に変動する可能性があり、必ずしも自動車販売価格に反映することはできない。このことから、ルノー・グループの仕入部門は、金融商品を用いて商品リスクを一部ヘッジする場合がある。こうしたヘッジは数量的、期間的及び価格的な制限を受ける。子会社であるルノー・ファイナンスは、厳密に定義されたリスク限度内で、独自に金属取引を行うことができる。そのポジションはリアルタイムで監視、評価されており、ヘッジとしての適格性はない。この活動は、ルノー・グループの連結業績に大きな影響を与えることはない。
2022年度において、ルノーSAのCEOが認可した制限の範囲で、ルノー・グループは卑金属及び貴金属のヘッジ取引を行った。
2022年12月31日現在継続中の取引は会計上キャッシュ・フロー・ヘッジとして分類されることから、ヘッジの有効な部分の範囲において、それらの公正価値の変動はその他の包括利益項目に含まれる。
金融商品の商品リスクに対する感応度分析
金融商品の商品リスクに対する会計上の感応度は、ルノー・グループの商品リスクに対する経済的エクスポージャーをヘッジするために使用されるデリバティブによって生じる。
ヘッジ手段としてのデリバティブとして指定されるデリバティブの商品価格が10%上昇すると、2022年12月31日現在でその他の包括利益項目に96百万ユーロのプラスの影響が発生することになる。
25-B6. 銀行カウンターパーティリスク及び顧客及びディーラー向け融資の信用リスク
自動車顧客債権に係る顧客信用リスク
連結除外につながる多くの債権の譲渡及び輸出債権に係るリスクの体系的なヘッジ化により、信用リスクに対する自動車部門のエクスポージャーは限定的である。非譲渡販売債権及び保証によりカバーされた債権は定期的にモニタリングされる。
販売金融部門による顧客、ディーラー及び約定に係る信用リスク
販売金融部門は、カウンターパーティの支払デフォルトを回避するためにリスク管理手法が十分でない場合、顧客及びディーラーの信用リスクに晒される。
信用リスクとは、RCIバンクの顧客が銀行との間に締結した契約条件を履行できないことにより損失を被るリスクである。信用リスクは、失業率、企業倒産、債務返済コスト、売上高増加、家計可処分所得、ディーラーの収益性及び中古車の価格などのマクロ経済要因と密接に関連している。それは、販売金融部門の事業に大きな影響を与える。
ディーラーシップ・ネットワークへの信用リスクのレベルは、ディーラーの財務状態、保証の質及び車両に対する全般的な需要に影響される。
RCIバンクは、高度なスコアリングシステムや外部データベースを活用して、個人及び企業顧客向けローンの質を評価している。また、社内格付制度を活用し、ディーラーへの融資を評価している。RCIバンクは、市況に応じて常にその受入方針を調整しているが、信用リスクの増大はそのリスク費用及び貸倒引当金を増加させることになる。RCIバンクは、価値が毀損した又はデフォルトした債権を回収するための詳細な手順を有しており、未払いの車両の回収及び販売の手配を行っている。しかしながら、信用供与、信用リスク監視、支払回収措置及び車両の回収の方針が、その財務成績及び財務状態に対する好ましくない影響を回避するために現在十分である、又は将来に渡って十分であるという保証はない。
信用リスクの増大は、リスク費用及び貸倒引当金を増加させることになり、RCIの財務成績に直接的な影響を与えるほか、潜在的には自己資本にも影響を及ぼす。
銀行カウンターパーティリスク
当グループは、金融市場において、余剰資金の運用、為替リスク及び金利リスクの管理、並びに支払フローの管理等の業務を行っているため、銀行カウンターパーティリスクに晒されている。
ルノー・グループの企業に影響を与えるこの銀行カウンターパーティリスクは、自動車部門及び販売金融部門の両部門が完全に協調して管理している。これは主にカウンターパーティの長期信用格付と資本をベースとした社内格付制度に基づいている。この制度は銀行カウンターパーティリスクに晒されているすべてのルノー・グループ企業が利用している。
事業の性質上、深刻な銀行カウンターパーティリスクに晒されているルノー・グループの企業については、特定の手続に従い承認済みカウンターパーティ限度枠を遵守しているかどうか、日々監視している。ルノー・グループは、そのすべての銀行カウンターパーティを対象として、信用格付別に整理された月次連結報告書を作成する。この報告書には、金額、満期及び種類の制限についての遵守に関する詳細の分析並びに主なエクスポージャーのリストを記載する。
銀行カウンターパーティリスクを減らすために、預金の多くは広範なネットワークを持つ銀行で契約され、通常は90日未満の期間を有するものであり、それによりリスクの分散を図っている。新興国で発生する可能性のある不安定なマクロ経済状況が、その国の銀行システムに影響を与える可能性がある場合、ルノー・グループは、カウンターパーティリスクのモニタリングを強化させる行動計画を導入し、必要に応じてカウンターパーティ制限を調整する。各銀行グループに対するエクスポージャーは、自動車及び販売金融会社とともに連結ベースで毎月評価される。ルノー・グループの金融市場や銀行に係る業務には著しいリスク集中はない。
2022年度は、銀行カウンターパーティのデフォルトによる損失計上はなかった。投資ファンド(UCITS)の株式を通じてルノー・グループが負う銀行カウンターパーティリスクは、それらの商品に対する価値変動のリスクに織り込まれ、特定のルールを用いて監視される。
カウンターパーティリスクをカバーするために設定された減損及び引当金
| (単位:百万ユーロ) | 注 | 2021年 12月31日 現在 | 減損又は 減損、 純額 | 戻入 | その他の 変動及び 再分類 | 2022年 12月31日 現在 | |
| 適用済 | うち 未使用 残額 | ||||||
| 販売金融債権の減損 | 15 | (1,028) | (384) | 189 | 102 | 10 | (1,111) |
| 最終顧客向け融資の減損 | 15 | (953) | (360) | 155 | 83 | 12 | (1,063) |
| ディーラーシップ向け融資の減損 | 15 | (75) | (24) | 34 | 19 | (2) | (48) |
| 自動車部門の顧客債権の減損(1) | 16 | (805) | (71) | 7 | 59 | 9 | (801) |
| その他の債権の減損 | 17 | (244) | 4 | - | - | (6,127) | (6,367) |
| その他の金融資産の減損 | 22 | (3) | (3) | - | - | (22) | (28) |
| 引当金(約定) | 20 | 12 | 13 | (1) | (10) | (2) | 12 |
| カウンターパーティリスクのカバレッジ合計 | (2,068) | (441) | 195 | 151 | (6,132) | (8,295) | |
(1) 2021年12月31日現在のイランに関連する商事債権678百万ユーロを含む(2020年12月31日現在は678百万ユーロ)。
VI-キャッシュ・フロー及びその他の情報
注26-キャッシュ・フロー
26-A. 継続事業のその他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前)
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 引当金の繰入、純額 | (327) | (130) |
| 販売金融債権の貸倒による影響、純額 | 93 | (45) |
| 資産処分による(益)損、純額 | (273) | (464) |
| その他の金融商品の公正価値の変動 | (28) | (32) |
| 実質有利子負債 | 181 | 255 |
| 繰延税金 | (28) | 134 |
| 当期税金 | 561 | 437 |
| その他 | 109 | 85 |
| その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 288 | 240 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
26-B. 継続事業の税引前運転資本の増減
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 棚卸資産純額の(増)減 | (1,368) | 920 |
| 債権の(増)減、純額 | (283) | 125 |
| その他の資産の(増)減 | (481) | 70 |
| 営業債務の増(減) | 1,752 | (556) |
| その他の負債の増(減) | 784 | (866) |
| 税引前運転資本の増(減) | 404 | (307) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
26-C. 継続事業の資本的支出
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 無形資産の購入(2) | (1,243) | (1,114) |
| 有形固定資産の購入(3) | (1,441) | (1,350) |
| 資産購入合計 | (2,684) | (2,464) |
| 支払繰延 | 44 | (222) |
| 資本的支出合計 | (2,640) | (2,686) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
(3) 資産計上したリース用資産及び使用権資産を除く。
注27-関連当事者
27-A. 取締役、幹部社員及びボード・オブ・マネジメントのメンバーの報酬
下表では、会長兼最高経営責任者、取締役会長、取締役及び幹部社員並びにボード・オブ・マネジメント(2022年度を通じてその任務に変化はなかった)のメンバーに支払われた報酬を報告している。金額は各役職の就任期間に応じて費用計上される。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 基本給 | 7.9 | 7.7 |
| 変動報酬 | 13.5 | 13.4 |
| 雇用者負担の社会保障税 | 13.8 | 14.3 |
| 補足年金及び退職補償金 | 7.2 | 2.7 |
| 約定補償金及びその他報酬項目 | 8.1 | 7.0 |
| 報酬合計(業績連動株式を除く) | 50.5 | 45.1 |
| 業績連動株式 | 4.2 | 4.7 |
| 会長及びボード・オブ・マネジメントのメンバーの報酬合計 | 54.7 | 49.8 |
2022年度の取締役報酬額の上限可能額は1.5百万ユーロ(2021年度は1.5百万ユーロ)であった。
27-B. ルノー・グループの関連会社への投資
ルノー・グループの日産及び持分法に基づき計上されるその他の会社への投資の詳細は注12及び注13-Aに記載されている。
27-C. フランス政府及び公的企業との取引
ルノー・グループは、その事業活動の一環として、フランス政府並びにUGAP、EDF及びLa Posteのような公的企業との取引を行っている。これらの取引は通常の市場価格で行われており、2022年度の売上高は211百万ユーロ(2021年度は280百万ユーロ)であり、また2022年12月31日現在、39百万ユーロの自動車顧客債権、96百万ユーロの販売金融債権を有しており、確定与信枠はなかった(2021年12月31日現在はそれぞれ、58百万ユーロ、272百万ユーロ及び14百万ユーロ)。
2020年度、ルノー・グループは、注23-Cに記載のとおり銀行団によって発行された政府保証付き融資枠から恩恵を受けた。
27-D. 非連結支配会社との取引
一定数の支配会社は、連結財務諸表に対するその寄与が重要ではないとみなされるため、連結されていない(注17)。
100百万ユーロを超える売上及び/又は100百万ユーロを超える簿価を有する唯一の会社は、ルノー・グループ及び日産の駐在者を管理するルノー・日産グローバル・マネジメントである。
2022年度、この会社に係るルノー・グループの費用は約89百万ユーロにのぼる(2021年度は120百万ユーロ)。
2022年12月31日現在のルノー・グループの財政状態計算書において、ルノー・日産グローバル・マネジメントとルノー・グループの間の取引残高は、主に、75百万ユーロの営業債権(2021年12月31日現在は80百万ユーロ)及び25百万ユーロの営業債務(2021年12月31日現在は45百万ユーロ)から構成されている。
注28-オフバランス約定債務並びに偶発資産及び偶発債務、差入担保資産及び担保受入資産
ルノーは、その事業活動の一環として一定数の約定債務を有しており、また、訴訟に関与していたり、又は競争及び自動車規制当局の調査を受けている。これらの状況に起因するいかなる債務も(年金債務及びその他の従業員給付、訴訟費用等に係る債務など)引当金によりカバーされている。オフバランス約定債務及び偶発債務を構成するその他のコミットメントの内訳は以下に示すとおりである(注28-A)。
ルノーは顧客からの約定(預託金、担保等)も取得しており、さらに金融機関の与信枠も利用可能である(注28-B)。
28-A. オフバランス約定債務及び偶発債務並びに差入担保資産
28-A1. 通常取引
ルノー・グループは以下の金額について約定債務を負っている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 販売金融部門による差入担保資産(1) | 9,710 | 7,111 |
| 顧客に供与した与信枠(2) - 販売金融部門 | 4,208 | 3,400 |
| 販売金融部門による金融保証(3) | 305 | 29 |
| その他の金融保証(4) | 425 | 399 |
| 供給契約に関連する約定(5) | 4,280 | 924 |
| 投資の確定注文 | 1,126 | 847 |
| リース取引に係る約定債務(6) | 97 | 90 |
| その他の与信枠(7) | 354 | 48 |
| その他の約定(8) | 993 | 181 |
| その他の差入担保資産 | 43 | 5 |
(1) 販売金融部門による流動性準備金管理の保証としての担保資産については注28-A4に記載されている。
(2) 販売金融部門が顧客に供与した与信枠は、主に期末後6ヶ月未満の間にキャッシュ・アウトフローを生じさせる。
(3) 販売金融部門による金融保証は、期末後5年の間に305百万ユーロのキャッシュ・アウトフローを生じさせる。
(4) その他の金融保証は、主に行政に関するものである。
(5) これらの約定には、ルノー・グループが回収及び支払のために約定を確定する場合のサプライヤーに対する最低支払債務が含まれている。2022年度の主要な新規約定は、リチウム及びニッケル並びに電力供給に関するものである。
(6) リース取引に係る約定債務は、締結されたが、期末においてはまだ効力が発生しておらず、仕掛資産として財政状態計算書に含めることができないリース、IFRS第16号の適用範囲外のリース及びIFRS第16号で規定されている会計処理が適用除外となるリースに関連する約定債務で構成される(注2-L)。
(7) その他の与信枠は、リチウム及びニッケル供給契約の一環として行われた約定で構成される。
(8) その他の約定は、ソフトウェア定義自動車向けデジタル・アーキテクチャの設計、生産に向けた新たなパートナーシップの一環として締結された契約における約定、ルノー・グループのデジタル化の加速に関する約定、及び株式引受に関する約定を含む。
複数年にわたる供給約定は、2022年度末から12年間にわたってキャッシュ・アウトフローを増加させる。1年以内の支払債務の最大額は、2022年12月31日現在485百万ユーロ(2021年12月31日現在は300百万ユーロ)である。2022年12月31日現在の取消不能の約定は、基本的に原材料の供給を確保するために行われたものである。
28-A2. 偶発債務
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に税務調査を受けている。税務調整として認められた金額は引当金として財務諸表に計上される。異議申立中の追徴税額についても、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクを考慮して状況に応じて計上している。税金負債は、税金の算定に関する不確実性が存在する場合、引当金として計上している。
2019年12月19日、ルノーs.a.s.は、2016年の移転価格の税額再評価について、時効期間を中断させる効果のある通知を受領し、また2021年6月24日には、2017年及び2018年についての追加通知を受領した。2022年12月21日、フランスの税務当局は、2019年から2020年までの期間を対象とする追加調査に関する2019年度の税額再評価案を発行した。これもまた関連する時効期間を中断させる効果がある。ルノー・グループは、これらの通知のうち最も重要な金額に異議を申し立てており、本件に関連して、2022年12月31日現在の財務諸表には引当金を計上していない。
RESA(ルノー・エスパニャSA)は、2020年の終わり頃、213百万ユーロである移転価格の税額再評価について通知を受けた。ルノー・グループはこれについて争っている。2021年には、フランス及びスペイン間の和解に向けた手続が開始された。ルノー・グループは、訴訟で勝利する可能性が高いと考えているため、この通知に関連する引当金は計上されていない。スペインの税務当局に213百万ユーロの預け金が支払われ(2020年度に135百万ユーロ、2021年度に78百万ユーロ)、長期金融資産で認識され、連結キャッシュ・フロー計算書上、(自動車部門の貸付金の減少(増加)に基づく)投資活動によるキャッシュ・フローに記載された。スペインの税務当局は現在2017年から2020年までの年度について調査を実施している。
ルノー・グループによる子会社や事業の売却には、通常、売却先企業に対する表明保証が伴う。2022年12月31日現在、ルノー・グループはこれらの取引に関連する重要なリスクを認識していない。
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に当局による調査を受けている。その財務上の帰結を受け入れる場合、それらは引当金として財務諸表に計上される。異議申立がなされている場合、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクの見積額に基づき状況に応じて計上している。
2022年12月31日現在、競争及び自動車規制当局により進められている主な調査は、違法な協定及びヨーロッパにおける自動車の排ガスレベルに関する調査である。
フランスで継続中であり、パリ検察庁の要請により2017年1月12日に正式な法的調査が開始された「排出ガス」問題において、ルノーs.a.s.は2021年6月8日に正式に不正に関する調査を受けた。
2021年7月、ルノー・グループは、訴訟期間中の出頭を保証し、一切の損害賠償金及び罰金の支払いを補填するために、20百万ユーロ(貸借対照表に含まれる)の保証金を支払った。また、2021年10月8日には、特定された不利益に対する賠償を補填するために、60百万ユーロの銀行保証を発行した。ルノー・グループは、違反を犯したことを否認している。ルノー・グループの車両はすべて、常に適用される法律及び規制に基づいて型式認証を受けている。これら進行中の訴訟における次の段階の潜在的な結果は、信頼性をもって見積ることができず、また、2022年12月31日現在(又は2021年12月31日現在)、本件に関する引当金は計上されていない。
ルノー・グループの2022年度の販売台数の約80%が、主に欧州連合において、また、特に英国、韓国及びブラジルにおいても、CO2排出量の規制の対象となっている。
2020年、2021年及び2022年、アライアンスのメンバーであるルノー、日産及び三菱自動車の3社は、欧州連合のCAFE(企業平均燃費)目標をプールする協定に署名した。関係当局に支払う潜在的なコンプライアンス違反の罰金は、アライアンスの自動車メーカー3社で形成されたグループの水準で決定される。ルノーは、2022年12月31日現在(並びに2021年12月31日及び2020年12月31日現在)、EUのCAFE規則に関する引当金を計上していない。
ルノー・グループは、2021年に乗用車及び小型商用車に関するCAFE目標を達成したこと(これらの結果は今後数ヶ月以内に欧州委員会によって統合され、公表される予定である。)を2022年1月17日のプレスリリースで発表した。2022年に関する利用可能な見積りに基づけば、2022年度の目標も達成されるはずである。
韓国では、2022年のCAFEの罰金に対して10百万ユーロ(2021年は11百万ユーロ)の引当金が計上され、2019年から2022年までの引当金合計は45百万ユーロに増加した。
さらに、ルノー・グループ各社は、主に土壌及び地下水の汚染に関して適用される規制の対象となる。これらの規制は所在国によって様々である。関連する環境負債の一部は潜在的であり、活動が停止されるか事業所が閉鎖された場合にのみ計上される。債務の額を確度をもって決定することが難しいこともある。引当金は期末における法的又は推定的債務に相当する負債にのみ計上され、合理的な確実性をもって見積もられる。
ルノー・グループは、リサイクル取引の実務的な組織が定義されている場合には、規制要件に基づく製品リサイクルに関する規定を設けている。フランスでは、廃棄物と闘い、循環型経済を推進するための「AGEC」法が2020年2月10日に可決され、廃棄物管理に関する産業事業者の法的責任が拡大された。道路上のすべての車両に適用されるこの法律とその実施命令2022-1495号により、ルノー・グループの義務は増加した。この義務の額を決定するための検討は現在進行中である。2022年12月31日現在、本件に関連する引当金は計上されていない。
2022年3月15日、欧州委員会は、いくつかのEU加盟国に所在し、自動車セクターで活動する企業や団体の敷地において調査を実施した。これと並行して、欧州委員会は、自動車セクターで活動するいくつかの企業に正式な情報請求を送付している。本調査は、使用済みの自動車及びバン(ELV)の回収、処理、再生に関する反競争的共謀の可能性に関するものであり、特に(ⅰ)ELVの回収・処理・再生業者の報酬、及び(ⅱ)ELVのリサイクル可能性又は再生可能性に関するデータの広告物への使用に関するものである。
ルノーは、2022年3月15日に訪問を受けた企業の一つである。これと並行して、ルノーは、同様の行為について調査している英国競争・市場庁(CMA)から情報提供の要請を受けている。ルノーは、欧州委員会及びCMAからの情報提供の要請に対応している。
進行中の調査の潜在的影響は現段階では信頼性をもって見積ることができず、2022年12月31日現在、本件に関連する引当金は計上されていない。
28-A3. 株式購入約定
ルノー・グループが少数株主に対して、完全連結会社へのその投資分を売却するためにプットオプションを付与する場合、かかるオプションに相当する負債が計上され、資本-非支配株主持分は減少する。
ルノー・グループが付与した少数株主に対するプットオプションは、バンコ・RCI・ブラジルS.A.、ロンボ・コンパニア・フィナンシェラ、RCI・コロンビアS.A.及びRCI・フィナンシャル・サービシーズs.r.o.に関するものである。財務諸表への影響は注18-Hで説明している。
トルコのオヤックとの間で2018年度にパートナーシップ契約が締結されたが、その契約は、一定の条件に従うことを条件として、ルノーs.a.s.に対してオヤックが有するオヤック・ルノー株式を購入する権利(コール)及びルノーs.a.s.が有するマイス(MAIS)株式を売却する権利(プット)を与え、また、オヤックに対してオヤックが有するオヤック・ルノー株式を売却する権利(プット)及びルノーs.a.s.が有するマイス(MSAIS)株式を購入する権利(コール)を与える非支配投資についての完全に対称的なプットオプション及びコールオプションを含む。このプットオプションの行使価格は、行使された場合、行使日に指名される3名の独立した専門家により決定される。この契約の分析によって、ルノー・グループが拒否できずにオヤックがプットオプションを行使することにつながり得るようなルノー・グループが管理できない状況は特定されなかった。従って、2021年12月31日及び2022年12月31日現在、これらのオプションに関連して負債は認識されていない。
28-A4. 流動性準備金管理の保証としての担保資産
販売金融部門は、流動性準備金管理のため、欧州中央銀行(ECB)及びイングランド銀行(BOE)の金融政策オペレーションを利用することができる。
欧州中央銀行の金融政策オペレーションの恩恵を受けるため、販売金融部門は、2022年12月31日現在、フランス銀行に対し(フランスの中央担保管理システムである3G(Gestion Globale des Garanties、保証のグローバル管理)システムに基づき)帳簿価額8,907百万ユーロの資産の形で担保を差し入れている(2021年12月31日現在は7,111百万ユーロ)。かかる資産の内訳は、証券化商品発行ビークルの株式7,647百万ユーロ及び販売金融債権1,260百万ユーロである(2021年12月31日現在は証券化商品発行ビークルの株式6,628百万ユーロ、ユーロ債3百万ユーロ及び販売金融債権480百万ユーロ)。これらの担保に対してフランス銀行により提供された資金は2022年12月31日現在3,250百万ユーロに達した(2021年12月31日現在は3,738百万ユーロ)。
イングランド銀行の金融政策オペレーションの恩恵を受けるため、販売金融部門は、イングランド銀行のTFSME(中小企業のためのターム・ファンディング・スキーム)に対し、自己保有証券化プログラムと社債からなる帳簿価額712百万ポンド(803百万ユーロ)の資産の形で担保を差し入れている。これらの担保に対してイングランド銀行から受けた資金は2022年12月31日現在465百万ユーロに達した。フランス銀行及びイングランド銀行に対して担保として提供された資産はすべて、引き続き貸借対照表に計上されている。
28-B. ルノー・グループが取得しているオフバランス約定、偶発資産及び担保受入資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 販売金融部門が取得している買戻し約定(1) | 6,506 | 5,958 |
| 取得している金融保証 | 3,390 | 3,001 |
| 販売金融部門を含む(2) | 3,250 | 2,851 |
| 担保受入資産 | 2,811 | 2,763 |
| 販売金融部門を含む(2) | 2,736 | 2,757 |
| 取得しているその他の約定 | 162 | 94 |
(1) 日産及びその他の企業がリース満了時にリース用車両を買い戻すためにディーラーシップの売却に対して販売金融部門が取得している約定。
(2) 販売金融部門は、新車や中古車の販売金融業務において、2022年12月31日現在顧客から3,250百万ユーロの金融保証及び2,736百万ユーロの顧客による差入担保資産を取得している(2021年12月31日現在はそれぞれ2,851百万ユーロ及び2,757百万ユーロ)(注15-E)。
確定与信枠に関して取得しているオフバランス約定については注25-B1に記すとおりである。
取得している約定 - 株式購入オプション
ルノー・グループは、2023年までにワイロットへの持分を70%に増加させ、同社の支配を獲得するコールオプションを有している(注3)。このオプションは、ワイロットが一定の目標を達成することを条件としており、2022年12月31日現在、行使することはできない。かかる約定に関連して負債は認識されていない。
ルノー・グループは、ベルコールに対して、同社の支配を獲得することなく、同社の将来的な増資を引き受けるデリバティブ商品を保有している。かかる約定に関連して負債は認識されていない。
ルノー・グループによるルノー・ロシア及びアフトワズ・グループの持分売却に関する契約は、2022年5月15日に締結されたが、これによりルノー・グループは、2024年、2026年及び2028年の5月15日から90日間(計3回)行使可能な、ラーダ・オート・ホールディング(アフトワズの親会社)の持分を買い戻すオプションを取得している。当該オプションの行使価額は1ルーブルであり、さらにルノー・グループによるアフトワズへの4年間にわたる現金拠出を行う旨の約定も含まれており、その金額は、ロシア政府から受領した払戻不能の助成金、アフトワズの資産及び/又は資本金に対する現金拠出、並びにルノーがアフトワズの持分を売却した日から払い戻しオプションを行使する日までにIFRSに基づき算定されたアフトワズ・グループの累積利益の総額を参考にルノー・グループの裁量により決定される。
当該拠出の金額は、ルノー・グループが取得した所有持分(51%から67.69%の間)を決定する。400百万ユーロの拠出が、ルノー・グループに51%の持分を自動的にもたらすことになる。
2022年12月31日現在、当該オプションに相当するデリバティブの価値はゼロである。
注29-後発事象
ルノー・グループは、2023年2月6日に、ルノー・グループと日産の間で、新たなガバナンス体制の原則と株式持ち合いのリバランスを規定する、拘束力のある包括契約を締結したと発表した。両社は、2023年3月31日までの間に、アライアンスに関する現行契約に代わる新たな契約を締結する予定である。新契約は、当初15年間有効となる。
ルノー・グループは、日産株式の28.4%をフランスの信託に譲渡することになる。この場合、議決権はほとんどの決定について「中立化」されるが、経済的権利(配当金及び株式の売却益)は、当該株式が売却されるまで、依然として全面的にルノー・グループの利益となる。ルノー・グループと日産は、15%の株式持ち合いを維持し、ロックアップの義務及びスタンドスティルの義務を負う。両社はともに、15%の直接的株式所有に付帯する議決権を、15%を上限として自由に行使することができる。ルノー・グループは、受託者に対し、ルノー・グループにとって商業的に合理的であれば、調整された秩序ある手続に従って、信託された日産株式を売却するよう指示するが、あらかじめ定められた一定の期間内に当該株式を売却する義務を負わない。アライアンス・オペレーティング・ボードは引き続き調整の場となる。
この発表は、2022年12月31日現在の連結財務諸表に影響を与えない。
注30-連結会社
30-A. 完全連結会社(子会社)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 |
| Renault SA | フランス | 親会社 | 親会社 |
| 自動車部門 | |||
| フランス | |||
| Renault s.a.s. | フランス | 100 | 100 |
| Alpine Racing SAS | フランス | 100 | 100 |
| Auto Châssis International (ACI Le Mans) | フランス | 100 | 100 |
| ACI Villeurbanne | フランス | 100 | 100 |
| Fonderie de Bretagne(2) | フランス | - | 100 |
| Ingénierie de la Division des Véhicules Electriques (IDVE) | フランス | 100 | 100 |
| Ingénierie de la Division des Véhicules Utilitaires (IDVU) | フランス | 100 | 100 |
| Manufacture Alpine Dieppe Jean Rédélé | フランス | 100 | 100 |
| Maubeuge Construction Automobile (MCA) | フランス | 100 | 100 |
| Mobilize Ventures | フランス | 100 | 100 |
| ReKnow University(1) | フランス | 100 | 100 |
| Renault Développement Industriel et Commercial (RDIC) | フランス | 100 | 100 |
| Renault DREAM (RDREAM) | フランス | 100 | 100 |
| Renault ElectriCity | フランス | 100 | 100 |
| Renault Retail Group及びその子会社 | フランス | 100 | 100 |
| Renault Samara (France) | フランス | 100 | 100 |
| Renault SW Labs sas | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière pour l'Automobile (SCIA) | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière de Construction Française pour l'Automobile et la | |||
| Mécanique (SICOFRAM) et sa filiale | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière d'Epône | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière Renault Habitation (SIRHA) | フランス | 100 | 100 |
| Sci Plateau de Guyancourt | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Cléon | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Douai | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Flins | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Sandouville | フランス | 100 | 100 |
| Société de Transmissions Automatiques (STA) | フランス | 100 | 100 |
| Société de véhicules Automobiles de Batilly (SOVAB) | フランス | 100 | 100 |
| SODICAM 2 | フランス | 100 | 100 |
| Sofrastock International | フランス | 100 | 100 |
| Technologie et Exploitation Informatique (TEI) | フランス | 100 | 100 |
| The Future is NEUTRAL (anc. Renault Environnement) | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| Renault Deutschland AG及び子会社 | ドイツ | 100 | 100 |
| Renault Österreich GmbH | オーストリア | 100 | 100 |
| Renault Belgique Luxembourg | ベルギー | 100 | 100 |
| Renault Industrie Belgique (RIB) | ベルギー | 100 | 100 |
| Renault Nissan Bulgaria EAD | ブルガリア | 100 | 100 |
| Renault Nissan Hrvatska SARL(2) | クロアチア | - | 100 |
| New H Powertrain Holding(1) | スペイン | 100 | - |
| RT Powertrain Spain(1) | スペイン | 100 | - |
| Renault España Comercial SA (RECSA)及び子会社 | スペイン | 100 | 100 |
| Renault España SA | スペイン | 100 | 100 |
| Renault Hungária Kft.(2) | ハンガリー | - | 100 |
| Renault Irlande | アイルランド | 100 | 100 |
| Renault Italia及び子会社 | イタリア | 100 | 100 |
| Motor Reinsurance Company | ルクセンブルク | 100 | 100 |
| Renault Group b.v. | オランダ | 100 | 100 |
| Renault Nederland | オランダ | 100 | 100 |
| Renault Polska | ポーランド | 100 | 100 |
| Companhia Aveirense de Componentes para a Industria Automovel SA (CACIA) | ポルトガル | 100 | 100 |
| Renault Portuguesa及び子会社 | ポルトガル | 100 | 100 |
| Renault Ceska republica | チェコ共和国 | 100 | 100 |
| Grigny UK Ltd | 英国 | 100 | 100 |
| Alpine Racing Ltd. | 英国 | 100 | 90 |
| Renault UK | 英国 | 100 | 100 |
| Automobile Dacia | ルーマニア | 99 | 99 |
| Renault Commercial Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Mecanique Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Technologie Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Slovensko Spol. S Ro | スロバキア | 100 | 100 |
| Renault Nissan Slovenija DOO(2) | スロベニア | - | 100 |
| Revoz D.d. | スロベニア | 100 | 100 |
| Renault Nordic AB 及び子会社(2) | スウェーデン | - | 100 |
| Renault Finance | スイス | 100 | 100 |
| Renault Suisse SA | スイス | 100 | 100 |
| アフリカ及び中東 | |||
| Renault Algérie spa | アルジェリア | 100 | 100 |
| Renault Commerce Maroc | モロッコ | 80 | 80 |
| Renault Maroc Services | モロッコ | 100 | 100 |
| Renault Tanger Exploitation | モロッコ | 100 | 100 |
| Renault Tanger Méditerranée | モロッコ | 100 | 100 |
| Société Marocaine de Construction Automobile (SOMACA) | モロッコ | 98 | 98 |
| アメリカ | |||
| Renault Argentina SA及び子会社 | アルゼンチン | 100 | 100 |
| Renault do Brasil Comercio e Participacoes Ltda. | ブラジル | 100 | 100 |
| Renault Do Brasil SA | ブラジル | 100 | 100 |
| Industria de Conjuntos Mecanicos Aconcagua SA (Cormecanica) | チリ | 100 | 100 |
| Renault Centro de Servicios Compartidos SAS | コロンビア | 100 | 100 |
| Sociedad de Fabricación de Automotores SA (SOFASA) | コロンビア | 100 | 100 |
| Renault México SA de CV | メキシコ | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| Vehicule Distributors Australia Pty Ltd. | オーストラリア | 100 | 100 |
| Jiangxi Jianling Group Electric Vehicule Co., Ltd. | 中国 | 50 | 50 |
| Jiangxi Jianling Group Electric Vehicule Sales Co., Ltd. | 中国 | 50 | 50 |
| Kunming Furui Electric Vehicles Sales Service Co., Ltd. | 中国 | 50 | 50 |
| Renault Beijing Automative Co., Ltd. | 中国 | 100 | 100 |
| Renault Korea Motors Co., Ltd | 韓国 | 53 | 80 |
| Renault India Private Ltd. | インド | 100 | 100 |
| Renault Treasury Services Pte. Ltd. | シンガポール | 100 | 100 |
| ユーラシア | |||
| CJSC Renault Russia(2) | ロシア | - | 100 |
| OYAK Renault Otomobil Fabrikalari | トルコ | 52 | 52 |
| Renault Goup Otomotiv Anonim Sirketi(1) | トルコ | 100 | - |
| Renault Ukraine | ウクライナ | 100 | 100 |
| 販売金融部門 | |||
| フランス | |||
| Bipi Mobility France | フランス | 100 | 100 |
| Diac SA | フランス | 100 | 100 |
| Diac Location SA | フランス | 100 | 100 |
| RCI Banque SA | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| RCI Versicherungs-Service GmbH | ドイツ | 100 | 100 |
| RCI Financial Services SA | ベルギー | 100 | 100 |
| Autofin SA | ベルギー | 100 | 100 |
| Bipi Mobility SL | スペイン | 100 | 100 |
| Overlease SA | スペイン | 100 | 100 |
| RCI ZRT | ハンガリー | 100 | 100 |
| Bipi Mobility Italy S.R.L | イタリア | 100 | 100 |
| ES Mobility S.R.L. | イタリア | 100 | 100 |
| RCI Insurance Ltd | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Life Ltd | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Services LTD | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Usluge d.o.o(1) | クロアチア | 100 | - |
| RCI Financial Services b.v. | オランダ | 100 | 100 |
| Bipi Mobility Netherlands B.V.(1) | オランダ | 100 | - |
| RCI Leasing Polska Sp. z.o.o. | ポーランド | 100 | 100 |
| RCI Gest Seguros - Mediadores de Seguros, Lda | ポルトガル | 100 | 100 |
| RCICOM, SA | ポルトガル | 100 | 100 |
| RCI Finance SK S.r.O.(1) | スロバキア | 100 | 100 |
| RCI Finance CZ, s.r.o. | チェコ共和国 | 100 | 100 |
| RCI Financial Services s.r.o. | チェコ共和国 | 50 | 50 |
| RCI Lizing d.o.o.(1) | スロベニア | 100 | 100 |
| RCI Broker De Asigurare | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Finantare Romania S.r.L. | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Leasing Romania IFN SA | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Financial Services Ltd | 英国 | 100 | 100 |
| RCI Bank UK Limited | 英国 | 100 | 100 |
| Bipi Mobility UK Limited(1) | 英国 | 100 | 100 |
| RCI Finance SA | スイス | 100 | 100 |
| アフリカ及び中東 | |||
| RCI Finance Maroc | モロッコ | 100 | 100 |
| RDFM S.A.R.L. | モロッコ | 100 | 100 |
| アメリカ | |||
| Courtage SA | アルゼンチン | 100 | 100 |
| Rombo Compania Financiera SA | アルゼンチン | 60 | 60 |
| Administradora de Consorcio RCI Brasil Ltda | ブラジル | 100 | 100 |
| Banco RCI Brasil SA | ブラジル | 60 | 60 |
| RCI Brasil Servicios e Participaçoes Ltda | ブラジル | 100 | 100 |
| Corretora de Seguros RCI do Brasil SA | ブラジル | 100 | 100 |
| RCI Colombia, SA Compania de Financiamento | コロンビア | 51 | 51 |
| RCI Servicios Colombia SA | コロンビア | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| RCI Financial Services Korea CO, Ltd. | 韓国 | 100 | 100 |
| RCI Insurance Service Korea Co, Ltd.(1) | 韓国 | 100 | 100 |
| ユーラシア | |||
| LLC RNL LEASING | ロシア | 100 | 100 |
| アフトワズ | |||
| アフトワズ及び子会社(2) | ロシア | - | 68 |
| モビリティサービス部門 | |||
| フランス | |||
| Class & co sas(2) | フランス | - | 100 |
| Elto Holding | フランス | 100 | 100 |
| Glide.io | フランス | 100 | 100 |
| Renault Mobility As an Industry | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| Elto DACH GmbH | ドイツ | 51 | 51 |
| Elto BeLux | ベルギー | 51 | 51 |
| Elto Iberia Sociedad Limitada | スペイン | 60 | 60 |
| Coolnagour Limited t/a iCabbi | アイルランド | 100 | 100 |
| Taxi Alliance Software Ltd.(1) | アイルランド | 97 | - |
| Elto Italy S.r.l. | イタリア | 100 | 100 |
| Coolnagour UK Limited | 英国 | 100 | 100 |
| Elto UK | 英国 | 100 | 100 |
| Flit Technologies Ltd.及び子会社 | 英国 | 93 | 74 |
| SCT Systems Limited t/a DiSC | 英国 | 100 | 100 |
| アメリカ | |||
| Original Software LTDA | ブラジル | 100 | 100 |
| iCabbi Canada, Incorporation | カナダ | 100 | 100 |
| iCabbi USA, Incorporation | 米国 | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| iCabbi Australia PTY LTD | オーストラリア | 100 | 100 |
(1) 2022年度に初めて連結された会社(注3-A)。
(2) 2022年度に売却又は合併され連結範囲から除外された会社。
30-B. 貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づく連結会社(共同支配事業)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 |
| Renault Nissan Technology & Business Center India Private Limited (RNTBCI) (1) | インド | 67 | 67 |
(1) 当グループはインドの会社であるRNTBCIの議決権の50%を保有している。
30-C. 持分法適用会社(関連会社及び共同支配企業)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 |
| 自動車部門 | |||
| Renault Algérie Production | アルジェリア | 49 | 49 |
| Mobility Trader Holding Gmbh | ドイツ | 3 | 3 |
| ToKai 2 GmbH | ドイツ | 15 | 15 |
| EGT New Energy Automotive Co, Ltd. | 中国 | 25 | 25 |
| Renault Brilliance Jinbei Automotives Company Ltd. | 中国 | 49 | 49 |
| Boone Comenor Metalimpex | フランス | 33 | 33 |
| Alliance Mobility Company France(2) | フランス | - | 50 |
| HyVia | フランス | 50 | 50 |
| INDRA INVESTISSEMENTS SAS | フランス | 50 | 50 |
| ToKai 1 | フランス | 15 | 15 |
| Verkor | フランス | 24 | 24 |
| Whylot | フランス | 21 | 21 |
| Renault Nissan Automative India Private Limited | インド | 30 | 30 |
| Alliance Mobility Company Japan(2) | 日本 | - | 50 |
| Groupe Nissan | 日本 | 44 | 44 |
| Beyonca HK Limited(1) | 香港 | 14 | - |
| Alliance Ventures B.V. | オランダ | 40 | 40 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis AS (MAIS) | トルコ | 49 | 49 |
| 販売金融部門 | |||
| Mobility Trader Holding Gmbh | ドイツ | 5 | 3 |
| Renault Crédit Car SA | ベルギー | 50 | 50 |
| Nissan Renault Financial Services India Private Limited | インド | 30 | 30 |
| RN SF b.v. | オランダ | 50 | 50 |
| Bank Austria Renault Nissan b.v. | オランダ | 30 | 30 |
| RN Bank | ロシア | 30 | 30 |
| ORFIN Finansman Anonim Sirketi | トルコ | 50 | 50 |
| アフトワズ | |||
| FerroVaz GmbH(2) | ドイツ | - | 34 |
| CSC Armenia-Lada(2) | アルメニア | - | 34 |
| JSC OAT(2) | ロシア | - | 40 |
| モビリティサービス部門 | |||
| Elto France | フランス | 40 | 40 |
| Car Sharing Mobility Services SL | スペイン | 50 | 50 |
(1) 2022年度に初めて連結された会社(注3-A)。
(2) 2022年度に売却され連結範囲から除外された会社。
フランスの会計基準当局(Autorité des Normes Comptables)による2016年12月2日の規則2016-09の適用により、ルノー・グループは、2022年度のユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントの公表日以降、ルノー・グループのウェブサイト(group.renault.com)上の「Finance」ページの「Documents & Presentations」セクションで以下の情報を第三者に開示する。
- 連結会社の完全なリスト
- 以下のような「非連結投資」に分類される会社のリスト
- ルノーによって単独で支配されていない会社に対する投資(固定金融資産に含まれる。)(注22)
- ルノーによって単独で支配されている非連結会社に対する投資(その他の流動資産として分類される。)(注17)
(2) 個別財務諸表
損益計算書
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |
| 営業費用 | (55) | (90) | (49) | (80) |
| 営業引当金の繰入及び戻入 | (13) | (21) | (16) | (26) |
| 営業費用、純額 | (68) | (111) | (65) | (106) |
| 投資関連収益及び投資関連貸付金及び債権からの収益 | 558 | 911 | 154 | 251 |
| 投資関連引当金の繰入及び戻入 | ||||
| 投資関連収益及び費用(注3.1) | 558 | 911 | 154 | 251 |
| 為替差益 | 4 | 7 | 4 | 7 |
| 為替差損 | (1) | (2) | ||
| 為替リスク引当金の繰入及び戻入 | ||||
| 為替差損益(注3.2) | 3 | 5 | 4 | 7 |
| 受取利息及び類似収益 | 1 | 2 | ||
| 支払利息及び類似費用 | (267) | (436) | (207) | (338) |
| 引当金戻入及び費用振替 | ||||
| 減価償却費、償却費及び引当金 | (11) | (18) | (29) | (47) |
| その他の財務収益及び費用(注3.3) | (277) | (452) | (236) | (385) |
| 財務収益、純額 | 284 | 464 | (78) | (127) |
| 特別損益項目を除く税引前経常利益 | 216 | 353 | (143) | (233) |
| 特別損益項目(注3.4) | 558 | 911 | ||
| 法人所得税(注3.5) | 148 | 242 | 123 | 201 |
| 当期純利益 | 364 | 594 | 538 | 878 |
貸借対照表-資産
| 2022年度 | 2021年度 | |||||||
| 総額 | 減価償却費、償却費及び引当金 | 純額 | 純額 | |||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 持分法で表示される投資 | 8,020 | 13,093 | 8,020 | 13,093 | 8,081 | 13,192 | ||
| その他の投資及び金融資産(注4.1) | 6,229 | 10,169 | 6,229 | 10,169 | 6,229 | 10,169 | ||
| 投資に関連する債権(注4.2) | 19,350 | 31,589 | 19,350 | 31,589 | 19,278 | 31,471 | ||
| 金融資産 | 33,598 | 54,849 | 0 | 0 | 33,598 | 54,849 | 33,588 | 54,832 |
| 固定資産 | 33,598 | 54,849 | 0 | 0 | 33,598 | 54,849 | 33,588 | 54,832 |
| 債権(注4.4) | 331 | 540 | 331 | 540 | 338 | 552 | ||
| 市場性ある有価証券(注4.3) | 167 | 273 | 1 | 2 | 166 | 271 | 190 | 310 |
| 金融商品の未実現収益 | 10 | 16 | 10 | 16 | 15 | 24 | ||
| 現金及び現金同等物 | 77 | 126 | 77 | 126 | 42 | 69 | ||
| その他の資産(注4.4) | 353 | 576 | 353 | 576 | 227 | 371 | ||
| 資産合計 | 34,536 | 56,380 | 1 | 2 | 34,535 | 56,378 | 34,400 | 56,158 |
貸借対照表-株主資本及び負債
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 資本金 | 1,127 | 1,840 | 1,127 | 1,840 |
| 資本剰余金 | 4,782 | 7,807 | 4,782 | 7,807 |
| 持分法による評価差額 | 2,204 | 3,598 | 2,265 | 3,698 |
| 法定及び規制準備金 | 113 | 184 | 113 | 184 |
| 利益剰余金 | 9,647 | 15,749 | 9,109 | 14,870 |
| 当期純利益 | 364 | 594 | 538 | 878 |
| 株主資本(注5.1) | 18,236 | 29,770 | 17,934 | 29,277 |
| その他の資本(注5.2) | 130 | 212 | 129 | 211 |
| 負債及び費用引当金(注5.3) | 193 | 315 | 211 | 344 |
| 社債 | 10,004 | 16,332 | 8,163 | 13,326 |
| 金融機関からの借入 | 1,402 | 2,289 | 3,326 | 5,430 |
| その他の借入及び金融負債 | 3,848 | 6,282 | 3,973 | 6,486 |
| 金融負債及び金融債務(注5.4) | 15,255 | 24,904 | 15,462 | 25,242 |
| その他負債(注5.5) | 591 | 965 | 630 | 1,028 |
| 金融商品の未実現収益(注5.6) | - | - | - | - |
| 繰延収益(注5.7) | 131 | 214 | 34 | 56 |
| 株主資本及び負債合計 | 34,535 | 56,378 | 34,400 | 56,158 |
キャッシュ・フロー計算書
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| キャッシュ・フロー(注7.1) | 366 | 597 | (16) | (26) |
| 必要運転資本の変動 | (100) | (163) | (49) | (80) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 267 | 436 | (65) | (106) |
| その他の持分の純減少/(増加) | 1,143 | 1,866 | ||
| 貸付金の純減少/(増加) | (3) | (5) | (1,440) | (2,351) |
| 市場性ある有価証券の純減少/(増加) | 29 | 47 | 47 | 77 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | 26 | 42 | (250) | (408) |
| 社債発行 | 2,011 | 3,283 | 2,239 | 3,655 |
| 社債償還 | (207) | (338) | (803) | (1,311) |
| 利付借入債務の純増加/(減少) | (2,032) | (3,317) | (1,082) | (1,766) |
| 配当金の支払額 | ||||
| 社債発行費用及び償還プレミアム | (30) | (49) | (21) | (34) |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | (258) | (421) | 333 | 544 |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 42 | 69 | 24 | 39 |
| 現金及び現金同等物の増加/(減少) | 35 | 57 | 18 | 29 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 77 | 126 | 42 | 69 |
年次財務諸表に対する注記
以下の開示事項は、34,535百万ユーロの総資産を示す2022年12月31日現在の貸借対照表(当期純利益処分前)に対する注記及びリスト形式で表示する364百万ユーロの純利益を示す当該日に終了した当年の損益計算書に対する注記となる。
財務諸表は2022年1月1日から12月31日までの12ヶ月の期間を範囲とする。
2022年度財務諸表の発行は、2023年2月15日におけるルノーS.A.の取締役会により承認された。
これらの財務諸表はルノー・グループの連結財務諸表に含まれる。
1.重大な事象
日産の会計年度は、純利益を1,598百万ユーロ(2,160億円)として2022年3月31日に終了し、ルノーS.A.は2022年の会計年度中、日産から64百万ユーロ(90億円)の配当金を受領した。
事業のために十分な流動性水準を維持するため、ルノー・グループは2022年度に、ルノーの発行登録プログラムの一環として、日本市場において総額2,907億円の2本の社債を発行した。また、2022年にはフランス政府が保証する融資枠のうち2,010百万ユーロの返済を行った。当連結財務諸表の公表日において、ルノー・グループは今後12ヶ月間の事業の継続性を確保するのに十分な現金及び資金調達源を有しており、債券の発行を行う能力があることを示している。
徹底した変更が行われる中、すべての従業員をルノー・グループの新戦略と将来の業績に関与させるため、ルノー・グループは、22ヶ国に及ぶ95,000超の従業員に6株の無償株を帰属させる従業員株式保有オペレーション、「ルノーリューション・シェアプラン」を開始した。このプランにより、21ヶ国では、従業員に30%の割引率で株式を購入する機会も提供している。ルノーリューション・シェアプランの基準株価は31.46ユーロに設定されているため、割引株価は22.02ユーロとなる。このプランの費用は2022年度の財務諸表において認識された。
2022年5月25日開催の定時株主総会において、取締役会の提案に基づき2021年度にかかる配当を行わないことを決定した。
2022年7月10日、ルノーSAは流動性契約を締結した。
2.会計方針
ルノーS.A.の年次財務諸表は、フランス企業会計基準に関する2014年9月8日の閣議決定により承認されたANC(会計基準局(Autorité des Normes Comptables))の規則2014-03の規定に準拠して作成されている。
貸借対照表及び損益計算書の項目の評価には、以下の方法が適用された。
2.1-投資
CNC(国家会計審議会(Conseil National de la Comptabilité))の通知書第34号(1988年7月)により認められるとおり、貸借対照表における投資勘定の標準的な評価方法に代わる方法として、ルノーS.A.は単独支配子会社への投資に持分法を適用することを選択している。
・ 当該方法はルノー・グループの財務諸表に完全に連結されているすべての会社に適用される。
・ これらの会社の株主資本は、連結財務諸表において適用される会計原則に基づき決定される。これは評価方法であり、連結グループ会社間の内部取引の消去は考慮しない。
・ 子会社の評価にあたっても、その会社の保有する株式が、ルノー・グループが単独で支配している企業のものである場合は同様の方法で評価する。
・ こうした投資先各社の自己資本評価に伴う子会社株式の持分合計の年間増減額は、損益勘定には算入せず、株主資本の「持分法による評価差額」勘定に計上する。当該差額金は分配したり、損失に充当したりしてはならない。なお、持分法による評価差額がマイナスとなった場合には、包括的減損引当金が収益に対して設定される。
ルノーS.A.が単独で支配していない会社への投資は、付随費用を除いた取得価額若しくは帳簿価額のいずれか低い価額で貸借対照表に計上する。帳簿価額は、純資産に対する持分及び収益見込みを考慮して評価する。投資の帳簿価額が総額より低い場合は、その差額に対する引当金が設定される。
会社に付与された貸付金及び持分に関連する債権は取得原価で計上し、これらの債権の回収が見込まれないリスクがある場合は減損を計上する。
2.2-市場性ある有価証券
市場性ある有価証券は、関連費用及び社債については未収金利を除いた取得原価と市場価格のいずれか低い方を帳簿価額とする。
無償株式制度及びストック・オプション制度並びに流動性契約を目的として保有する自己株式は、市場性ある有価証券として計上している。これらの株式は、オプションの行使価格が取得原価より低い場合に、株式価値(取得原価又は再割当の日における正味帳簿価額)と受益者によるかかる行使価格との差額に相当する費用引当金を計上している。
特定のプランに割り当てられない自己株式も市場性ある有価証券として計上している。株価が帳簿価額を下回った場合、減損として計上する。
有価証券の公正価値は主に市場価格を参照することにより決定される。
2.3-債権
債権は額面金額で計上される。減損は、主に年数及び回収不能リスクに基づき、その実現可能価額が取得原価を下回るときに認識される。
2.4-外貨建債権・債務の換算
外貨建債権・債務は以下の要領で換算する。
・ 外貨建債権・債務はすべて期末日の為替レートで換算する。
・ 取引日と12月31日との間に生じる換算差額は、「その他の資産」と「繰延収益」(為替換算調整勘定)に計上する。
・ 通貨(デリバティブを含む)ごとに全体的な外国為替ポジションを確定後、未実現為替差損リスクに対する引当金が設定される。
日産のヘッジに影響を与えている未実現損失は、損益計算書上の引当金には含まれていない。ANC規則2015-05に基づき、ヘッジされたキャッシュ・フローが実現される(投資の清算又は売却の日)まで、ヘッジ手段に係る未実現損失について損益計算書に引当金を計上しない。
2.5-永久劣後証券
永久劣後証券は、株主資本とは別に、その後の再評価を伴わず額面価額で計上される。
2.6-借入及び金融債務
借入はその額面金額により計上される。「その他の資産」に計上されている社債発行費用などの借入コスト、及び社債償還プレミアムなどは、該当融資期間にわたって定額法で償却される。
2.7-リスク・負債引当金
負債及び費用引当金はANC規則2014-03に従って定義し、期末現在に存在する、将来発生する可能性の高い債務について設定するものである。一方、偶発債務は、財務諸表作成日現在で将来発生する可能性が高くなく確定もしていない債務、又は発生の可能性の高い債務で、確実な見積りのできないものである。偶発債務には引当金は設定されないが、オフバランス約定債務については場合に応じて報告することになっている。
2.8-デリバティブ
ヘッジ目的のデリバティブの価値の変動は、かかる変動の一部又は全部の認識がヘッジ対象に対する対称的な処理を確保するために関連性のあるものでない限り、貸借対照表において認識されない。
この対称的な処理は、ヘッジ対象に関して計上される為替換算調整勘定と並行して、現金性商品勘定における対応する記帳を伴い、移行勘定におけるヘッジ手段の再評価を必要とする。
2017年1月1日からのANC規則2015-05の適用以降、日産のヘッジのために設定された借入に係る為替差損益は、もはや純損益に計上されていない。これらはその他の債権又はその他の負債における特定の勘定に計上され、投資の清算又は売却の日に累計額が損益計算書に振り替えられる。
「アイソレーテッド・オープン・ポジション」にあるデリバティブの価値は、為替換算調整勘定への記帳を通して、各期末の貸借対照表における市場価格に調整される。市場価格が未実現損失を示す場合、同額の引当金が損益計算書に認識される。
ヘッジの直物価格と先渡価格の間のプラス又はマイナスの差額は、財務成績において、ヘッジ期間に渡って分散される。
使用された仮定及び方法
未実現の為替差損益は直物価格と期末価格の差額に相当する。
2.9-特別損益項目、純額
特別損益項目は当社の通常業務とは明らかに異なる事象や取引から生じた収益及び損失であり、頻繁に又は定期的に発生するものではないと考えられる。
3.損益計算書に関する分析
3.1-投資関連収益及び費用
詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 日産自動車からの受取配当金 | 64 | |
| ダチアからの受取配当金 | 301 | 57 |
| ソファサからの受取配当金 | 5 | |
| 貸付金に係る受取利息 | 188 | 97 |
| 子会社及び関連会社に係る引当金の増加 | ||
| 合計 | 558 | 154 |
貸付金に係る受取利息はすべてルノー・グループの子会社からのものである。
3.2-為替差損益
2022年度の為替差損益は3百万ユーロに達しており(2021年度は4百万ユーロ)、その内訳は以下のとおりである。
・ トレジャリーノートに係る3.5百万ユーロの為替差益(主に米国ドル及び英国ポンド建て)
・ ソファサからの受取配当金に係る0.5百万ユーロの為替差損
3.3-その他の財務収益及び費用
2022年度、277百万ユーロの純損失計上(2021年度は236百万ユーロの損失計上)となった財務収益及び費用は、主に、合計267百万ユーロの支払利息及び類似費用、並びに自己株式に係る減損8百万ユーロによるものである。
支払利息及び類似の費用の内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| スワップ後の社債に係る未払利息、純額(*) | (135) | (104) |
| スワップ後の金融機関借入に係る未払利息、純額 | (35) | (24) |
| 子会社借入の終了に係る未払利息 | (37) | (38) |
| 永久劣後証券に係る未払利息 | (18) | (17) |
| その他の財務費用 | (9) | |
| その他(トレジャリーノート及びブローカー手数料) | (33) | (24) |
| 合計 | (267) | (207) |
(*) 社債に係る純利息の内訳は、未払利息及び支払利息135百万ユーロ(2021年度は104百万ユーロ)であり、2022年度において、スワップに係る未収利息及び受取利息は無い。
2022年度の受取利息及び支払利息135百万ユーロの主な内訳は以下のとおりである。
・ 2020年11月25日発行の社債(EMTN57)に係る24百万ユーロ
・ 2018年9月28日発行の社債(EMTN53)に係る15百万ユーロ
・ 2021年4月1日発行の社債(EMTN58)に係る15百万ユーロ
・ 2019年6月24日発行の社債(EMTN54)に係る12.5百万ユーロ
・ 2021年12月2日発行の社債(EMTN59)に係る12.5百万ユーロ
・ 2021年7月6日発行の社債(第24回サムライ債)に係る12百万ユーロ
・ 2022年7月1日発行の社債(第25回サムライ債)に係る10百万ユーロ
・ 2017年3月8日発行の社債(EMTN49)に係る7.5百万ユーロ
・ 2017年11月21日発行の社債(EMTN51)に係る7.5百万ユーロ
・ 2018年4月18日発行の社債(EMTN52)に係る7百万ユーロ
・ 2019年10月4日発行の社債(EMTN55)に係る6百万ユーロ
・ 2021年7月6日発行の社債(第23回サムライ債)に係る3百万ユーロ
・ 2022年12月22日発行の社債(第26回サムライ債)に係る1百万ユーロ
フランス政府による保証の対象である融資の未払利息26百万ユーロ(2021年度は22百万ユーロ)は、金融機関からの借入に対する未払利息に含まれる。
2022年度、その他の財務費用は、2021年の研究税控除債権の譲渡に係る手数料から成る。2021年度に計上されたその他の財務費用はなかった。
3.4-特別損益項目
2021年3月、ルノーSAはダイムラーAGに対する持分を総額1,143百万ユーロで売却した。取得価額584百万ユーロの株式を処分したことにより、558百万ユーロの特別利益となった。
2022年度、特別な取引は行われていない。
3.5-法人所得税
ルノーS.A.はフランスにおける法人所得税額の決定を国内の連結納税制度によって行うことを同制度の制定時に選択しており、2004年1月1日以降、ルノーS.A.がフランスで課税されるルノー・グループにはこの制度が適用されている。95%超をルノーS.A.に保有されるフランスの子会社は、この制度に基づき納付すべき法人所得税を当社に直接支払う。国内連結納税の範囲内の各事業体は、個別に課税されたとした場合の理論上の仮税金費用を計上する。この仕組みにより生じた節税額は、関連する事業体のグループを代表する会社であるルノーS.A.の収益として扱われる。ルノーの納税グループは中立性の原則を適用しているため、ルノーS.A.には、欠損金利用による節税額を当該子会社に対して再配分又は返済を行う義務はない。
課税所得に対して繰越すことができる損失の最大限度額は、1百万ユーロに課税所得のうち1百万ユーロを超える額の50%を加えた額である。かかる残高は無期限に繰越可能である。
これらの規則は以下の場合に適用される。
・ 連結納税グループの利益/損失の決定について
・ 基準に従い、法人所得税の計算の基礎となる連結納税に含まれる各会社の利益/損失の決定について
税務上の繰越欠損金に関するこれらの規則は、その原因を問わず、期末時点に存在するすべての欠損金に対して適用される。
実際には、ルノーS.A.は、2022年度のルノーS.A.の課税所得の決定にあたって不足額を計上しなかった(課税所得は-1,835百万ユーロに達する。)。
2022年度において連結納税グループは、CGIの第39号の13により認められるとおり、工業ロイヤリティに係る軽減税率を放棄した。
2022年度の法人所得税による収益は132百万ユーロであり、ルノーS.A.の子会社がルノーS.A.とは別に課税されるであろう法人所得税額(すべての税金の調整を含む。)に一致する。
当年に関連する税金費用の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 税引前 利益 | 税金 | 純利益 | |||||
| 理論的 課税額 | 相殺 | 課税額 ルノーの 貸方に発生 | 控除額 | 支払額 | 理論上 | 帳簿上 | ||
| 通常税率適用の当期利益 | 216 | (9) | 9 | 225 | 216 | |||
| 特別損益項目 | ||||||||
| 連結納税 | (132) | (132) | 132 | |||||
| 減損 | (16) | (16) | 16 | |||||
| その他 | ||||||||
| 合 計 | 216 | (158) | 9 | (148) | 225 | 364 | ||
ルノーS.A.の繰延税金ポジションの詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 | 変動額 | |||
| 資産(1) | 負債(2) | 資産(1) | 負債(2) | 資産(1) | 負債(2) | |
| 税務上損金(又は益金)算入済み で会計上は未処理のもの | 33 | 81 | 13 | 53 | 20 | 28 |
| 合計 | 33 | 81 | 13 | 53 | 20 | 28 |
(1) 将来の税軽減額
(2) 将来の税金費用
2022年12月31日現在、ルノーS.A.は、3,056百万ユーロの税務上の繰越欠損金を保有した。
4.貸借対照表の分析-資産
4.1-その他の投資
当年度中の増減は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 期中変動 | 期末残高 |
| 日産自動車に対する投資 | 6,217 | 6,217 | |
| RNBVに対する投資 | 12 | 12 | |
| 引当金控除前合計 | 6,229 | 6,229 | |
| 減損 | - | - | |
| 純合計額 | 6,229 | - | 6,229 |
1999年度、ルノーS.A.は日産自動車株式会社に対する持分を取得した。2022年12月31日現在、この持分は1,831,837,027株、すなわち日産の資本の43.40%にあたる。これらの株式は東京証券取引所に上場されており、額面価額は50円である。2022年12月31日現在、その市場価格は1株当たり418円(2.97ユーロ)であり、合計で5,441百万ユーロである(2021年12月31日現在は1株当たり556円(4.26ユーロ)で合計7,804百万ユーロであった。)。
2022年12月31日現在の日産の株価418円/株によれば、ルノー・グループの日産に対する投資価値は5,441百万ユーロと評価される(2021年12月31日現在では株価556円で7,804百万ユーロ)。
2022年12月31日現在、日産への投資の株式市場における価値が、ルノー・グループの財政状態計算書における価値を12.48%下回っていた。
会計方針の注記に示している方法により、2022年12月31日に減損テストが行われた。その際、使用価値の算定には税引後割引率7.73%及び永久成長率(インフレの影響を含む)1.42%を適用した。継続価値は日産の過去のデータ並びに台数及び為替に関する新たな中期予測を含む保守的な中長期予測と整合する収益性の見積もりの下で算定した。
テストの結果、2022年12月31日現在、日産への投資における減損の認識につながらなかった。また、使用される主要な仮定が合理的に変更されても、日産への投資の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断されている。
4.2-子会社及び関連会社に対する債権
当年度中の増減は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| 未収配当金* | - | 69 | - | 69 |
| 貸付金 | 19,265 | 1,482 | (1,466) | 19,281 |
| 引当金控除前合計(1) | 19,265 | 1,551 | (1,466) | 19,350 |
| 減損 | ||||
| 純合計額 | 19,265 | 1,551 | (1,466) | 19,350 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 19,254 | 19,339 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 11 | 11 | ||
| * 為替再評価額考慮後 | ||||
貸付金には以下のものが含まれる。
・ ルノー・ファイナンスへの短期投資10,143百万ユーロ(2021年度は9,694百万ユーロ)
・ ルノー・グループの子会社との間の集中的資金管理契約に伴う短期貸付金8,310百万ユーロ(2021年度は8,702百万ユーロ)
・ 現金担保契約に基づくRCIへの700百万ユーロ
・ RTMへの貸付金90百万ユーロ(2021年度は140百万ユーロ)
貸付金はすべてルノー・グループの子会社に関するものである。
4.3-市場性ある有価証券
市場性ある有価証券にはルノーS.A.の自己株式166百万ユーロが含まれている。
自己株式数の変動は以下のとおりである。
| 期首 | オプションの行使及び付与 | 購入 | 売却 | 他の金融資産 への振替 | 繰入 | 戻入 | 期末残高 | |
| 自己株式数 | 4,582,464 | 1,279,003 | 6,020,809 | 4,013,309 | 5,310,961 | |||
| 割り当てられた株式 | 187 | (75) | 34 | (8) | 138 | |||
| 割り当てられていない株式 | 5 | 21 | (2) | 24 | ||||
| 株式-流動性契約 | 129 | (125) | 4 | |||||
| 総価額(単位:百万ユーロ) | 192 | (75) | 184 | (10) | 166 | |||
| 減損(単位:百万ユーロ) | (2) | 10 | (8) | - | ||||
| 合計(単位:百万ユーロ) | 190 | (75) | 184 | (125) | - | (8) | - | 166 |
オプションの行使及び株式の権利確定は、主に非居住者に対するプラン25に基づく169,622株及びプラン26に基づく1,109,158株の権利確定に関係する。
計上された減損は取得価格と当年の最終月の平均始値の差額に相当する。かかる減損はプランに割り当てられない株式について認識される。
4.3.1-ストック・オプション制度及び業績連動株式制度
取締役会は定期的にルノー・グループの幹部社員及びマネジャーに対し、制度ごとに価格及び行使期間の異なる業績連動株式を付与している。2012年度まではそれぞれ権利確定及び必要保有期間の異なるストック・オプションも定期的に付与された。すべての制度において、受益者へのオプションや業績連動株式の付与数を決定するうえで勤務成果を条件に加えている。ストック・オプション又は業績連動株式の権利の喪失は適用ある規則に基づき、自己都合退職又は雇用終了の場合は全オプション及び権利を喪失し、会社の都合による退職の場合は個別に決定される。
2022年度に、1,684千株式に係る新業績連動株式制度が導入された。株式の権利確定期間は3年で、最低保有期間はなく、居住者と非居住者との間の区別もない。
4.3.1.1-各対象者が保有するストック・オプション及び業績連動株式にかかる権利の数の変動
| 株式に かかる権利 | |
| 2022年1月1日現在未行使のオプション及び未確定の権利 | 4,444,368 |
| 付与 | 1,683,640 |
| 行使されたオプション又は権利確定がなされた権利 | (1,279,253) |
| 期限切れのオプション及び権利並びにその他の調整 | (375,054) |
| 2022年12月31日現在未行使のオプション及び未確定の権利 | 4,473,701 |
* 権利が確定された業績連動株式は主に2018年度に非居住者についてプラン25及び2019年度に居住者についてプラン26に基づいて付与されたものである。
4.3.1.2-業績連動株式制度
プラン26からは、税法上のフランス居住者又は外国居住者に対して、権利確定期間は3年間で、保有期間はない。
| 制度 | 制度の種類 | 付与日 | 2022年12月31日時点で付与された株式の権利 | 権利確定日 | 保有期間 |
| プラン25* | 業績連動株式 | 2018年2月15日 | - | 2022年2月15日 | 無し |
| プラン26* | 業績連動株式 | 2019年6月12日 | - | 2022年6月12日 | 無し |
| プラン27 | 業績連動株式 | 2020年2月13日 | 1,305,690 | 2023年2月13日 | 無し |
| プラン28 | 業績連動株式 | 2021年4月23日 | 1,495,021 | 2024年4月23日 | 無し |
| プラン29 | 業績連動株式 | 2020年5月25日 | 1,672,990 | 2025年5月25日 | 無し |
| 合計 | 4,473,701 | ||||
* このプランに関連する株式の権利は、2022年度に期限切れとなったか又は権利確定がなされたものである。
4.4-債権及びその他の資産
主な債権は以下のとおりである。
・ 2012年に導入されたルノーS.A.及びルノーS.A.S.間の再請求契約に基づく業績連動株式の未請求債権93百万ユーロ(2021年度は127百万ユーロ)
・ 未収税金
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| 未収税金 | ||||
| 預金:法人所得税 | - | - | ||
| CIR : 研究税控除 | 122 | 138 | (136) | 124 |
| 未収IFF | 53 | (53) | - | |
| その他の未収税金 | 36 | 30 | 67 | |
| 引当金控除前合計 (1) | 212 | 168 | (189) | 191 |
| 減損 | ||||
| CIR : 研究税控除 | (1) | 1 | - | |
| 合計 | (1) | 1 | - | |
| 純合計額 | 161 | 168 | (188) | 191 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 61 | 67 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 150 | 124 |
上記の増加は主に、当年の研究税控除124百万ユーロ、2021年度の研究税控除の補完14百万ユーロに関係する。
上記の減少は主に、2021年度の研究税控除債権136百万ユーロの譲渡、及び子会社による2021年度の未払法人税53百万ユーロの支払いによるものである。
・ 参照価格とルノーSAによる株式の市場購入価格との間で算出された30%割引及びキャピタル・ロスに対応する、47百万ユーロのルノーリューション・シェアプランに基づく子会社からの受取債権
その他の資産の主な内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| その他の資産 | ||||
| 繰延費用 | 23 | 30 | (22) | 31 |
| 償還プレミアム | 12 | (3) | 9 | |
| 未実現損失 | 192 | 170 | (48) | 314 |
| 合計 (1) | 227 | 200 | (73) | 354 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 207 | 329 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 20 | 25 |
・ 繰延費用は、種々の貸付に関する最終支払及び起債費用からなる。
・ いくつかの長期社債(5年から7年)の償還プレミアム。
・ 引当金の対象となる、円建借入金の未実現損失に相当する未実現為替差損及び、現金性商品評価差額勘定に計上される、日産のヘッジのために使用した円建借入金の返済に係る177百万ユーロの為替換算額。
5.貸借対照表の分析-株主資本及び負債
5.1-株主資本
株主資本の変動は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 2021年度 純利益処分 | 配当 | 2022年度 純利益 | その他 | 期末残高 |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | ||||
| 資本剰余金 | 4,782 | 4,782 | ||||
| 持分法による評価差額 | 2,265 | (61) | 2,204 | |||
| 法定及び規制準備金 | 113 | 113 | ||||
| 利益剰余金 | 9,109 | 538 | 9,647 | |||
| 当期純利益 | 538 | (538) | 364 | 364 | ||
| 合 計 | 17,934 | - | - | 364 | (61) | 18,236 |
2022年12月31日現在、処分不能な準備金額は2,317百万ユーロである。
持分法による評価差額の変動は、主に+94百万ユーロのルノーs.a.s株式の持分法による価値の変動、-159百万ユーロのダチア株式の持分法による価値の変動及び+4百万ユーロのソファサ株式の持分法による価値の変動を含む。
ルノーSAの株主構成―2022年12月31日現在
| 資本構成 | 議決権 | |||
| 保有株式数 | 資本金に対する% | 株式数 | % | |
| フランス政府 | 44,387,915 | 15.01% | 88,775,830 | 28.94% |
| 従業員 | 7,893,507 | 2.67% | 15,542,770 | 5.07% |
| 自己株式 | 5,199,461 | 1.76% | ||
| 日産 | 44,358,343 | 15.00% | ||
| その他 | 193,883,058 | 65.56% | 202,386,909 | 65.99% |
| 合 計 | 295,722,284 | 100% | 306,705,509 | 100% |
ルノーSA株式の1株当たり額面金額は3.81ユーロ。
5.2-永久劣後証券
ルノーSAが1983年10月及び1984年4月に発行したこれらの株式は、ルノーSAの任意で割増償還することができる。これらの証券に係る最低の年分配率は年9%で、固定部分6.75%と、同一の連結範囲及び方法により計算された連結売上高に基づく変動部分2.25%(最低)からなる。
2022年12月31日現在、797,659株の永久劣後証券が流通しており、全体では未払利息を含めて130百万ユーロとなる。これらの永久劣後証券はパリ証券取引所の上場株である。2022年12月31日現在の永久劣後証券の市場価格は、額面153ユーロに対し270.58ユーロであった(2021年12月31日現在は442ユーロ)。
2022年度の永久劣後証券の収益分配額は15百万ユーロ(2021年度は15百万ユーロ)で、支払利息及び類似費用に計上している。
5.3-リスク・負債引当金
リスク・負債引当金の内訳は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 繰入 | 適用される戻入 | 適用されない戻入 | 期末残高 |
| 為替差損 | - | - | |||
| 費用引当金 | 183 | 92 | (75) | (17) | 182 |
| その他のリスク引当金 | 28 | (16) | 11 | ||
| 合計 | 211 | 92 | (91) | (17) | 193 |
| うち、短期(1年未満) | 92 | 100 | |||
| うち、長期(1年以上) | 119 | 93 |
無償での既存株式の割当が決定された後、2022年12月31日現在において182百万ユーロの負債引当金が計上された(2021年12月31日現在は183百万ユーロ)。ルノーSA及びルノーs.a.s間で導入された再請求契約に基づき、この引当金の93百万ユーロの株式は、子会社であるルノーs.a.sに対する未請求債権とみなされている(2021年度は127百万ユーロ)。ルノーリューション・シェアプランに基づき、2022年12月31日現在、同プランに参加する子会社からの債権が認識されている。
ルノーSAが関与している既知の訴訟については、期末に調査検討を行い、法律・税務顧問の意見に基づき、リスクの見積額を補填するために適宜必要と判断される引当金を設定している。
5.4-借入及び金融負債
5.4.1-社債
2022年12月31日現在の社債は、10,004百万ユーロ(2021年12月31日現在は8,163百万ユーロ)である。
2022年度の主な変動は以下のとおりである。
・ 2022年7月1日、3年社債(第25回サムライ債)、額面総額810億ユーロ(561百万ユーロ)、利率3.5%を発行
・ 2020年7月6日、2017年7月6日付5年社債(第20回サムライ債)、額面価額270億円、利率0.5%を償還
・ 2022年12月22日、4年社債(第26回サムライ債)、額面総額2,100億円(1,450百万ユーロ)、利率2.8%を発行
償還期限による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | 4年超5年以内 | 5年超 | |
| 額面価額 | 9,939 | 1,184 | 1,593 | 2,319 | 3,243 | 1,000 | 600 |
| 未払利息 | 65 | 65 | |||||
| 合計 | 10,004 | 1,249 | 1,593 | 2,319 | 3,243 | 1,000 | 600 |
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | 4年超5年以内 | 5年超 | |
| 額面価額 | 8,105 | 218 | 1,194 | 1,593 | 1,750 | 1,750 | 1,600 |
| 未払利息 | 58 | 58 | |||||
| 合計 | 8,163 | 276 | 1,194 | 1,593 | 1,750 | 1,750 | 1,600 |
通貨による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| ユーロ | 6,606 | 7,990 | 6,600 | 8,023 |
| 円 | 3,398 | 2,014 | 1,563 | 140 |
| 合計 | 10,004 | 10,004 | 8,163 | 8,163 |
金利の種類による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| 固定金利 | 10,004 | 9,947 | 8,163 | 8,105 |
| 変動金利 | 57 | 58 | ||
| 合計 | 10,004 | 10,004 | 8,163 | 8,163 |
5.4.2-金融機関からの借入債務
金融機関からの借入債務は2022年12月31日現在で1,400百万ユーロ(2021年12月31日現在で3,326百万ユーロ)あり、大部分が貸付市場での借入契約である。
2022年度の社債の主な変動は以下のとおりである。
・ 2022年2月7日、3年社債、額面総額60百万ユーロを発行
・ 2022年2月7日、フランス政府による保証の対象である額面価額20億ユーロの社債となる1回目の引き出しのうち2024年8月5日満期の340百万ユーロの期限前返済
・ 2022年3月22日、フランス政府による保証の対象である額面価額10億ユーロの社債となる2回目の引き出しのうち2024年9月22日満期の340百万ユーロの期限前返済
・ 2022年6月23日、フランス政府による保証の対象である額面価額10億ユーロの社債となる3回目の引き出しのうち2024年12月23日満期の340百万ユーロの期限前返済
・ 2022年6月28日、3年社債、額面価額25百万ユーロを償還
・ 2022年6月30日、3年社債、額面総額50百万ユーロを発行
・ 2022年8月5日、フランス政府による保証の対象である額面価額20億ユーロの社債となる1回目の引き出しのうち330百万ユーロの償還
・ 2022年9月22日、フランス政府による保証の対象である額面価額10億ユーロの社債となる2回目の引き出しのうち330百万ユーロの償還
・ 2022年12月23日、フランス政府による保証の対象である額面価額10億ユーロの社債となる3回目の引き出しのうち330百万ユーロの償還
償還期限による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | |
| 額面価額 | 1,390 | 1,090 | 190 | 110 |
| 未払利息 | 10 | 10 | ||
| 合計 | 1,400 | 1,100 | 190 | 110 |
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | |||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | |
| 額面価額 | 3,315 | 1,015 | 1,090 | 1,210 |
| 未払利息 | 11 | 11 | ||
| 合計 | 3,326 | 1,026 | 1,090 | 1,210 |
通貨による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| ユーロ | 1,400 | 1,400 | 3,326 | 3,326 |
| 合計 | 1,400 | 1,400 | 3,326 | 3,326 |
金利の種類による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| 固定金利 | 356 | 356 | 3,273 | 3,273 |
| 変動金利 | 1,044 | 1,044 | 53 | 53 |
| 合計 | 1,400 | 1,400 | 3,326 | 3,326 |
自動車部門の政府保証付き融資枠
2020年度において、ルノー・グループは、5つの銀行で構成される銀行団に、借入総額の最大90%までのフランス政府による保証付きの50億ユーロを上限とする融資枠を設定した。2020年12月31日現在、この融資枠において40億ユーロが引き出されている。
各引き出しの当初償還期限は12ヶ月で、ルノー・グループは満期をさらに3年間延長することができ、毎年3分の1ずつ返済するものであった。各引き出しにかかる利率は、初年度は12ヶ月Euribor、その後の延長については6ヶ月Euriborとした。これらの融資枠の引出金は、延長された場合、2022年、2023年及び2024年の3回の分割払いで当初引き出しの各応当日に返済可能であり、ルノー・グループ主導で未払いの分割償還金が期限前返済される可能性がある。
ルノー・グループは、2021年8月に満期が到来する引出金(うち10億ユーロが返済された。)を除き、これらすべての引出金の延長オプションを行使した。
2022年2月18日に公表したとおり、ルノー・グループは、2022年、3トランシェの引き出しについて、最終分割払い(2024年8月、9月及び12月)に対応して2月7日、3月22日及び6月23日に各340百万ユーロの期限前返済を行った。下半期中に合計990百万ユーロに上る3件の満期返済を行った後、政府保証付き融資枠の年度末の残高は990百万ユーロとなった。これは2023年度に全額返済する予定である。
5.4.3-その他の借入債務及び金融負債
その他の借入及び金融負債は2022年12月31日現在で3,848百万ユーロ(2021年度は3,973百万ユーロ)あり、概ね以下のような構成になっている。
・ 余剰資金のあるルノー・グループ子会社からの借入2,918百万ユーロ
・ トレジャリーノート930百万ユーロ
いずれの借入及び金融負債も無担保であり、満期まで1年を超えるものに該当しない。
担保権が設定されている借入はない。
5.5-その他負債
その他負債の変動は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 変動額 | 期末残高 |
| 営業債務及び関連する勘定 | - | ||
| 社会的負債 | 3 | (1) | 2 |
| 税金負債 | 620 | (38) | 582 |
| その他の資産に関連する負債 | 5 | 5 | |
| その他の負債 | 2 | 2 | |
| 合計(1) | 630 | (39) | 591 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 215 | 213 | |
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 415 | 377 |
税金負債の変動は、主に連結納税の38百万ユーロの増加によるものである。
5.6-金融商品の未実現収益
日産のヘッジの一部ではなくなった米ドル建てのトレジャリーノート及び円建ての借入に係るヘッジ商品の未実現為替差益がある。
5.7-繰延収益
繰延収益は、円建又は円にスワップした借入に係る未実現為替差益、及び現金性商品評価差額勘定に18百万ユーロで計上される、日産のヘッジのために使用した円建借入金の返済に係る為替差益からなる。
6.金融商品
6.1-為替及び金利リスクの管理
それぞれに関する契約は、以下のとおりである(想定元本で、また必要に応じて公正価値で表示)。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 | ||
| 想定 | 公正価値 | 想定 | 公正価値 | |
| 通貨スワップ | 1,376 | (27) | 1,423 | (9) |
| 先渡買い | 736 | 11 | 402 | 16 |
| これらすべての取引はルノー・ファイナンスとのものである。 先渡買い及び先渡売り並びにスワップ取引はオフバランスである。 | ||||
為替リスク
為替リスク管理は、基本的に、ルノーの外貨建ての資金調達をカバーするための通貨スワップ及び先渡為替予約取引で構成される。ルノーSAはまた、子会社との外貨による借入金をヘッジするため先渡為替予約取引を行う。
金利リスク
ルノーSAはルノー・グループの負債の大部分を抱えており、その金利リスクの管理方針として、長期投資については固定金利を、また、流動性準備用の投資については変動金利を適用している。日産に対する持分のヘッジの一環として行う円建の資金調達には固定金利を使用している。
ルノーSAではデリバティブを用いて上記の金利・為替リスク管理を実施しており、それらの運用はルノー・グループの100%子会社であるルノー・ファイナンスとの間で行っている。
流動性リスク
ルノー・グループの自動車部門は、日常の運転資金と将来に向けての投資を支える潤沢な資金源を必要としており、常時、銀行借入や資本市場での調達により、借入のリファイナンスを行っている。したがって、市場休止や与信枠の縮小といった事態においては流動性リスクに晒されることになる。ルノーSAは、集中的資金管理方針の一環として、自動車部門へのリファイナンスの大部分を資本市場の長期資金(社債や私募債の発行)及びトレジャリーノートなどの短期資金又は銀行融資により賄っている。
また、ルノーSAは、金融機関との与信契約を確認している(注6.2)。
これらの資金調達に関する契約文書及び与信契約には、ルノーの信用格付け又は財務指標の遵守状況に変動があった場合に借入枠に悪影響を及ぼしうる条項は含まれない。
利用可能な手元資金や年度末において未使用の契約済み与信枠があり、且つ、短期融資の更新も見込まれることを考慮すれば、ルノーSAとしては1年以上にわたりその義務を果たしていくのに十分な資金源を有している。
6.2-その他の契約及び偶発事象
オフバランスの契約は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 | ||
| 合計 | うち、 関連会社 | 合計 | うち、 関連会社 | |
| 契約受け手側 | ||||
| 保証書及び預かり金 | ||||
| 設定済、未使用の与信枠 | 3,430 | 3,430 | ||
| 合計 | 3,430 | 3,430 | ||
| 契約与え手側 | ||||
| 保証書及び預かり金 | 705 | 700 | 705 | 700 |
| 設定済、未使用の与信枠 | 443 | 443 | 446 | 446 |
| 合計 | 1,148 | 1,143 | 1,151 | 1,146 |
RCIバンクにおける重要なリスク比率の管理の一環として、ルノーSAは、2010年度にRCIバンクとの間で、ルノーSAによる700百万ユーロの預託金について担保契約を締結した。
設定済だが未使用の与信枠については特に制限条項は定められていない。
偶発債務
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に税務調査を受けている。税務調整として認められた金額は引当金として財務諸表に計上される。異議申立中の追徴税額についても、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクを考慮して状況に応じて計上している。税金負債は、税金の算定に関する不確実性が存在する場合、引当金として計上している。
2021年12月19日、ルノーS.A.は、2013年から2016年の移転価格の税額再評価についての仮通知を受領した。ルノー・グループは、これらの通知のうち最も重要な金額に異議を申し立てており、本件に関連して、2022年12月31日現在の財務諸表には引当金を計上していない。
2019年12月19日、ルノーs.a.s.は、2016年の移転価格の税額再評価について、時効期間を中断させる効果のある通知を受領し、また2021年6月24日には、2017年及び2018年についての追加通知を受領した。2022年12月21日、フランスの税務当局は、2019年から2020年までの期間を対象とする追加調査に関する2019年度の税額再評価案を発行した。これもまた関連する時効期間を中断させる効果がある。ルノー・グループは、これらの通知のうち最も重要な金額に異議を申し立てており、本件に関連して、2022年12月31日現在の財務諸表には引当金を計上していない。
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に当局による調査を受けている。その財務上の帰結を受け入れる場合、それらは引当金として財務諸表に計上される。異議申立がなされている場合、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクの見積額に基づき状況に応じて計上している。
2022年12月31日現在、競争及び自動車規制当局により進められている主な調査は、違法な協定及びヨーロッパにおける自動車の排ガスレベルに関する調査である。
フランスで継続中であり、パリ検察庁の要請により2017年1月12日に正式な法的調査が開始された「排出ガス」問題において、ルノーs.a.s.は、2021年6月8日に正式に不正に関する調査を受けた。
2021年7月、ルノー・グループは、訴訟期間中の出頭を保証し、一切の損害賠償金及び罰金の支払いを補填するために、20百万ユーロ(貸借対照表に含まれる)の保証金を支払った。また、2021年10月8日には、特定された不利益に対する賠償を補填するために、60百万ユーロの銀行保証を発行した。ルノー・グループは、違反を犯したことを否認している。ルノー・グループの車両はすべて、常に適用される法律及び規制に基づいて型式認証を受けている。
これら進行中の訴訟における次の段階の潜在的な結果は、信頼性をもって見積ることができず、また、2022年12月31日現在(及び2021年12月31日現在)、本件に関する引当金は計上されていない。
7.その他の情報
7.1-キャッシュ・フロー
キャッシュ・フローは以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 |
| 当期純利益 | 364 | 538 |
| 引当金と繰延費用の増加 | 26 | 27 |
| リスク・負債引当金の純増 | (14) | (72) |
| 減損引当金の純増額 | (9) | 50 |
| 売却資産に係る純利益 | (559) | |
| 合計 | 366 | (16) |
7.2-従業員
ルノーSAには従業員はいない。
7.3-取締役及び会社役員への報酬
2022年度に関して取締役に対して支払われる出席報酬純額は915,090ユーロである(2021年度は929,086ユーロが支払われた)。
取締役会長は、取締役としての任期中の出席報酬を受領していない。
2022年度の損益計算書に計上された社会保障費を除く報酬は、暫定変動部分を含み、4百万ユーロに上る。
2022年度、会社役員に対し合計75,000株の業績連動株式が付与された。
7.4-サプライヤー及び顧客の請求書払いの期限に関する情報
フランス商法第L.441-10条に基づき、ルノーSAは商業活動を行っていないため、本書にはサプライヤー及び顧客の請求書払いの期限の詳細は記載されていない。
関連する情報はルノーs.a.sの事業報告書に記載される。
7.5-子会社及び関連会社
直接保有
| 会社名 (単位:百万ユーロ) | 資本金 | 準備金及び利益剰余金 | 持分% | 持分の帳簿価額 |
| 投資 | ||||
| ルノーs.a.s (フランス、ブローニュ・ビヤンクール92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis) | 534 | 3,511 | 100.00% | 7,066 |
| ダチア (ルーマニア、ミオヴェニ 115400、ウジネイ通り1)(1) | 514 | 484 | 99.43% | 933 |
| 日産 (日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地)(2)* | 10,301 | 43.40% | 6,217 | |
| RNBV (オランダ、アムステルダム、1081KJ、ヤハトハーヴェンウェグ130) | 6 | 50.00% | 12 | |
| ソファサ (コロンビア、エンビガド N39、カレラ49)(3) | 1 | 42 | 27.66% | 21 |
| 投資合計 | 14,249 |
(1) ダチアの換算レートは1ユーロ=4.9495ルーマニア・レイ
(2) 日産の換算レートは1ユーロ=140.66円
(3) ソファサの換算レートは1ユーロ=4,167.00コロンビア・ペソ
| 会社名 (単位:百万ユーロ) | 2022年度の売上高 (税抜) | 前年度 純(損)益 | 2022年度 ルノーSAへの配当金 |
| 投資 | |||
| ルノーs.a.s (フランス、ブローニュ・ビヤンクール 92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis) | 44,672 | (961) | |
| ダチア (ルーマニア、ミオヴェニ 115400、ウジネイ通り1)(1) | 5,213 | 107 | 233 |
| 日産 (日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地)(2)* | |||
| RNBV (オランダ、アムステルダム、1081KJ、ヤハトハーヴェンウェグ130) | |||
| ソファサ (コロンビア、エンビガド N39、カレラ49)(3) | 722 | 37 | 4 |
(1) ダチアの平均換算レートは1ユーロ=4.931562ルーマニア・レイ
(2) 日産の換算レートは1ユーロ=138.014073円
(3) ソファサの平均換算レートは1ユーロ=4,468.272288コロンビア・ペソ
* 日産についてこの情報は本書の2022年度連結財務諸表に対する注12に示す。
間接保有
ルノーSAが間接的に保有する子会社の完全なリストは、ルノー・グループのウェブサイト上の財務情報セクションから入手可能な「Additional information on Groupe Renault composition(ルノー・グループの構成に係る追加情報)」という題の文書に含まれる( https://group.renault.com/finance/informations-financieres/documents-et-publications/)。
持分法に基づく投資
持分法に基づき評価されるルノーs.a.s.株式の価値は、2022年度には自社及びその子会社の業績により94百万ユーロ増加した。
持分法に基づき評価されるダチア株式の価値は159百万ユーロ減少し、ソファサ株式の価値は4百万ユーロ増加した。
持分の取得
注4.1を参照のこと。
7.6-5年間の決算概要
| (単位:百万ユーロ) | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
| 年度末財政状態 | |||||
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 |
| 発行済株式及び投資証明書数 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 |
| 営業活動による総利益 | |||||
| 税別売上高 | |||||
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除前利益(1) | 1,560 | 485 | (212) | 464 | 186 |
| 法人所得税 | 91 | 80 | 100 | 123 | 148 |
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除後利益 | 1,726 | 383 | (139) | 538 | 364 |
| 支払配当金 | 1,035 | ||||
| 1株当たり利益(ユーロ) | |||||
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除前1株当たり利益(1) | 5.27 | 1.64 | (0.72) | 1.57 | 0.63 |
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除後1株当たり利益 | 5.84 | 1.30 | (0.47) | 1.82 | 1.23 |
| 基本的1株当たり利益(希薄化後)(2) | 6.31 | 1.40 | (0.51) | 1.98 | 1.34 |
| 希薄化効果 | 0.47 | 0.10 | (0.04) | 0.16 | 0.11 |
| 配当金純額 | 3.55 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.25 |
| 従業員(3) |
(1) 引当金は当該年度に計上されたもので、戻入及び適用を除く。
(2) 年度末の平均株式数に基づく。
(3) 従業員はいない。
7.7-後発事象
日産自動車株式会社及びルノー・グループは、アライアンスにつき、株式保有義務及び株式所有に上限を定める義務を伴う15%の株式持ち合いにリバランスすることを決定した。両社はともに、15%の直接的株式所有に付帯する議決権を、15%を上限として自由に行使することができる。
ルノー・グループは、日産株式の28.4%をフランスの信託に譲渡することになる。この場合、議決権はほとんどの決定について「中立化」されるが、経済的権利(配当金及び株式の売却益)は、当該株式が売却されるまで、依然として全面的にルノー・グループの利益となる。
ルノー・グループは、受託者に対し、経済状況がルノー・グループにとって合理的であれば、調整された秩序ある手続に従って、信託された日産株式を売却するよう指示するが、あらかじめ定められた一定の期間内に当該株式を売却する義務を負わない。
アライアンス・オペレーティング・ボードは引き続き調整機関となる。
この決定は、2022年12月31日を期末とするルノーS.A.の貸借対照表における日産自動車の株式の評価に影響を与えない。
7.8-財務諸表の入手方法
2022年度財務諸表(2023年3月15日現在)及び過年度の財務諸表は、以下のアドレスで入手可能なユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントに含まれている。
https://group.renault.com/finance/informations-financieres/documents-et-publications/
(翻 訳)
| KPMG S.A. 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92066 パリ・ラ・デファンス・セデックス CS 60055 ガンベッタ通り2 | マザー 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92075 パリ・ラ・デファンス アンリ・ルニョー通り61 |
ルノーS.A.
| 連結財務諸表に対する監査報告書 |
2023年12月31日終了年度
ルノーS.A.
ブローニュ・ビヤンクール92100
ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
| これは、フランス語で発行されたルノーの財務諸表に対する法定監査人による監査報告書の日本語への翻訳であり、日本語圏の読者の便宜だけを目的に提供されるものである。 この法定監査人による監査報告書には、法定監査人の任命又は経営者報告書及び株主に提出されるその他の書類の検証に関する情報などの欧州規則及びフランス法により要求されている情報が記載されている。 本報告書は、フランス法及びフランスで適用される専門的監査基準と併せて読み、またそれらに従って解釈されるものとする。 |
ルノーS.A.
連結財務諸表に対する監査報告書
2023年12月31日終了年度
ルノー定時株主総会御中
意見
私どもは、貴社定時株主総会での委任により、添付の2023年12月31日に終了した事業年度のルノーの連結財務諸表を監査した。
私どもは、連結財務諸表は、EUが採択したIFRSに準拠して、2023年12月31日現在におけるルノー・グループの財産及び財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績について真実且つ公正な概観を与えていると認める。
上記で表明された監査意見は、監査及びリスク委員会に対する報告書と整合するものである。
意見の根拠
監査の枠組み
私どもは、フランスにおいて適用される専門的監査基準に準拠して監査を実施した。私どもは、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手したと判断している。
これらの基準に基づく私どもの責任については、私どもの報告書の「連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」に詳細が記載されている。
独立性
私どもは、法定監査人に関するフランス商法(code de commerce)及びフランス倫理規範(code de déontologie)に係る独立性要件に準拠して、2023年1月1日から私どもの報告書の日付までの期間の、監査業務を実施した。具体的には、私どもは、レギュレーション(EU)第537/2014号第5条第1項で言及される一切の禁じられた非監査業務を提供しなかった。
所見
私どもは、上記で表明された意見を限定することなく、IFRS第17号「保険契約」の初度適用による変更について記載した連結財務諸表に対する注記2-A2に留意されたい。
評価の正当性-監査上の主要な検討事項
私どもの評価の正当性に関するフランス商法(code de commerce)第L.821-53条及び第R.821-180条の規定に準拠して、私どもは、職業的専門家としての判断により、当期の連結財務諸表監査において特に重要であると判断した重要な虚偽表示リスクに関連する監査上の主要な検討事項と、かかるリスクに対する私どもの対応方法について報告する。
これらの事項は、全体としての連結財務諸表監査及びかかる連結財務諸表に対する私どもの意見を形成する上で対応したものであり、私どもは連結財務諸表の特定の項目について個別の意見を提供するものではない。
自動車部門の長期性資産の評価
識別されたリスク 2023年12月31日現在、「自動車部門」の事業セグメントにおける有形固定資産及び無形資産並びにのれんは、15,705百万ユーロにおよぶ。
ルノー・グループは、連結財務諸表に対する注記2-Mに記載のアプローチに基づき、減損リスクの兆候が識別され次第すぐに、かつ耐用年数が無期限の資産については少なくとも1年に1度、資産の減損テストを実施する。
かかるテストは、資産の正味簿価をその回収可能価額(使用価値と公正価値(処分費用控除後)のうち高い方の金額として定義される)と比較する。使用価値は将来の割引キャッシュ・フローに基づき計算される。回収可能価額が正味簿価を下回る場合には、減損損失は当該資産の減額として認識される。
かかる減損テストでは、2023年度末決算について、2021年1月に公表され、2023年末にアップデートされリーダーシップ・チームへ提示された2024年から2027年までの中期計画において用いられた仮定を考慮している。
また、2023年12月31日現在、かかるテストで用いられた永久成長率は、気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を考慮している。
私どもは、特に上記に記載した現在の状況においては、財務諸表に対するその重要性並びにこれらのテストのために経営者に要求される見積り及び判断を理由に、資産の評価は、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 私どもの連結財務諸表の監査における手続は、主として以下のとおりである。
・ 減損の兆候を特定するために経営者が実施した分析の理解。
・ テストが実施される資産について:
- 資産の正味簿価と連結財務諸表の照合。
- テストで使用される予想台数及び粗利益のデータと、気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を反映した、2021年1月に公表され、2023年末にアップデートされリーダーシップ・チームへ提示された2024年から2027年までの中期計画で提示された経営者の最新の見積りとの整合性の評価。
- 特に、これらのデータが2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーで公表されたホースとして知られているルノー・グループの特定の機械事業の分離を考慮しているかの検証。これに伴う資産及び負債は、2023年12月31日現在の連結財務諸表において、IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に従い再分類されている。
- 経営者への質問、使用される主な仮定と過去の減損テストで使用されたデータ、過去の業績又は外部の市場データを用いた比較分析により、上記を踏まえた、使用される主な仮定の合理性の評価。
- 経営者が作成した割引後キャッシュ・フロー予測の計算上の正確性のテスト。
- 減損テストで使用された税引後割引率と利用可能な市場データとの整合性に関する管理。
- 使用された主な仮定に係る感応度分析の実施。
日産に対するルノーの持分投資の連結方法及び回収可能価額
識別されたリスク 2023年12月31日現在、日産に対するルノーの持分投資は15,667百万ユーロに達し、ルノーの当期純利益に対する日産の寄与額は797百万ユーロの利益である。
連結財務諸表に対する注記12で示されているように、ルノーは日産に対し重要な影響力を有しており、その投資を持分法を用いて会計処理している。ルノーの財務諸表を作成するために使用される日産の財務諸表は、日本の会計基準に従って公表された日産の連結財務諸表に、連結目的でIFRSの基準に従い調整を加えたものである。
ルノーは、会計規則及び会計処理の方法(注記2-M及び12-G)に記載のアプローチに基づき、2023年12月31日に日産に対する投資について減損テストを実施した。
私どもは、ルノーの連結財務諸表に対するその重要性を考慮し、また、(1)アライアンスのガバナンス構造並びに日産に対するルノーの重要な影響力の基礎となる事実及び状況を評価するための経営者の判断、(2)日産の業績及び資本におけるルノーの持分を会計処理するために必要とされる日産の財務諸表に対する調整の網羅性及び正確性、(3)日産に対するルノーの投資の回収可能価額を決定する上で経営者により使用される見積りを考慮し、日産に対するルノーの持分投資の連結方法及び回収可能価額は、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 識別されたリスクに対する私どもの監査対応は主として以下のとおりである。
- 期末現在においてルノーにより行使される日産に対する重要な影響力についての経営者による分析を確認するための新アライアンス契約及びその変更、取締役会議事録、関連当事者契約・委任記録の閲覧。
- 今後12ヶ月以内に(直接又はニュートンの受託者を通じて保有する)日産株式を売却する積極的な計画がないことについて経営者から確認を得ること。
- 私どもの監査の目的のために必要な実施すべき手続及び結論様式が含まれた監査指示書に従い、日産の独立監査人の実施した監査手続及び結果の理解。
- ルノーの会計方針と合致させるために必要な日産の財務諸表に対する均質化調整について、日産の独立監査人が実施した監査手続の理解。
- 識別された減損の兆候、日産が事業を行っている市場における主要な指標の著しい悪化又は日産の株式市場価格における重大且つ長期的な下落が存在するかどうかの評価。
- 日産に対するルノーの投資の回収可能価額を評価するために実施される減損テストで使用した主な仮定の妥当性に関する日産の独立監査人による監査手続を、日産による予測、日産により達成された過去の業績及び自動車部門の全体的な見通しを参照して検討すること。
- 連結財務諸表に対する注記における情報の妥当性の評価。
会計基準IFRS第9号に基づく販売金融債権に対する予想信用損失の計算
識別されたリスク 販売金融活動は、RCIバンクが運営しており、個人及び企業向けの専用オファー並びにディーラー・ネットワーク向けの融資を行っている。
RCIバンクは顧客がその財務上の義務を果たせないことにより生じる損失のリスクをカバーするために引当金を計上している。RCIバンクは、IFRS第9号「金融商品」の会計原則を適用しているが、これは、3段階のリスク(健全な債権(ステージ1)、当初認識から高い信用リスクが見られる債権(ステージ2)及び貸倒債権(ステージ3))に基づく予想損失に対する引当金モデルを定めている。
IFRS第9号に関連する引当金は、連結財務諸表に対する注記15に詳細が記載されており、50,741百万ユーロの残高に対し、2023年12月31日現在で1,126百万ユーロである。
私どもは、ルノー・グループの貸借対照表の資産における顧客及びディーラー・ネットワークに対する貸付が多額であること、計算モデルにおいて数々のパラメーター及び仮定を使用していること、並びに予想信用損失を見積もる上で経営者による判断を用いることから、信用損失引当金の計算が監査上の主要な検討事項であると考える。
財務諸表の注記2-Bに記載のとおり、減損費用の見積りに用いる方法は、インフレ率の鈍化や金融市場のボラティリティの回復に反映された、対照的なマクロ経済状況を考慮したものである。
私どもの監査対応 私どもの手続は専門家による支援をもって実施され、主として以下のとおりである。
- 予想信用損失の引当金設定の計算に関わるパラメーターの変更及び主要な仮定を検証するために設定されているガバナンスに関連する主要な内部統制の評価。
- 引当金モデルで用いられるパラメーターを設定するために適用される手法及び情報システムへの業務の統合の評価。
- 現地レベル及びルノー・グループレベルの専門性に基づき行った引当金設定の調整についての評価。
- 計上した追加の減価償却費の方法論的及び計算上の精査の実施。
- 「将来に関する」構成要素の決定に使用されるモデル及び仮定、特に使用された様々なシナリオの重み付けについての評価。
- 資産を区分で分類するプロセスの評価。
- RCIバンクが構築したITシステムに関する管理の実施(IFRS第9号に関連する情報処理を行うためのIT全般統制、インターフェース及び自動化された統制のレビューを含む)。
- 顧客及びディーラー・ネットワークに対する貸付並びに信用リスクに対する減損の変化に係る分析的手続の実施。
- 連結財務諸表に対する注記に記載される開示の妥当性の評価。
- 連結財務諸表に対する注記に記載される情報が適用される会計基準に準拠しているかどうかの評価。
特定の検証
さらに私どもは、フランスで適用される専門的監査基準に準拠して、取締役会の経営者報告書に記載されたルノー・グループに関する情報について法令に基づき要求される特定の検証を行った。
かかる情報の適正な表示及び連結財務諸表との整合性について、私どもが特に報告すべき事項はない。
私どもは、フランス商法(code de commerce)第L.225-102条1に基づき要求される連結非財務情報がルノー・グループのグループ経営者報告書に記載された情報に含まれていることを証明する。但し、同法第L.823-10条の規定に従い、私どもはこれに含まれる情報の適正な表示及び連結財務諸表との整合性を検証しておらず、かかる情報は独立した第三者によって報告されなければならない。
その他の法的・規制上の要件に係る報告
年次財務報告書に記載することを意図した連結財務諸表の表示の様式
また、私どもは、欧州単一電子フォーマットに表示された年次財務諸表及び連結財務諸表に関連して法定監査人が実施した手続に関してフランスで適用される専門的監査基準に従い、ルノーS.A最高経営責任者の責任に基づき作成された、フランス通貨金融法典(code monétaire et financier)第L451-1-2条Ⅰに記載の年次財務報告書に含める予定の連結財務諸表の表示が、2018年12月17日付の欧州委任規則第2019/815号に定められた単一電子フォーマットに準拠していることも検証した。かかる検証は連結財務諸表に関連するものであり、私どもの業務には、当該連結財務諸表のタグ付けが上記の委任規則に定められたフォーマットに準拠していることの検証が含まれる。
私どもは、私どもが行った業務に基づき、年次財務報告書に含める予定の連結財務諸表の表示は、すべての重要な点において欧州単一電子フォーマットに準拠していると結論付ける。
欧州単一電子フォーマットによる連結財務諸表の包括タグ付けに固有の技術的制約により、注記の特定のタグの内容は添付の連結財務諸表と同一に表示されない場合がある。
また、私どもは、貴社がAMFに提出する年次財務報告書に最終的に含まれる連結財務諸表が、私どもが業務を行った連結財務諸表と一致していることを検証する責任を負わない。
法定監査人の任命
KPMG S.A.については2014年4月30日に開催された定時株主総会により、マザーについては2020年6月19日に開催された定時株主総会により、私どもはルノーの法定監査人に任命された。
2023年12月31日現在、KPMG S.A.は委任を受けてから継続して10年目であり、マザーは委任を受けてから4年目であった。
連結財務諸表に対する経営者及びガバナンス責任者の責任
経営者の責任は、EUが採択したIFRSに準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制に対する責任が含まれる。
連結財務諸表を作成するにあたり、経営者は、ルノーの清算又は事業の終了を予定していない限り、継続企業として存続するルノーの能力の評価、継続企業に関する事項の開示(該当する場合)及び継続企業を前提とした会計基準の使用について責任を負う。
監査及びリスク委員会は、財務報告プロセスのモニタリング、内部統制及びリスク管理体制の有効性並びに会計及び財務報告手続に関する内部監査(該当する場合)について責任を負う。
連結財務諸表は取締役会により承認された。
連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的及び監査の手法
私どもの役割は、連結財務諸表に係る報告書を発行することである。私どもの目的は、全体としての連結財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証は、高い水準の保証であるものの、重要な虚偽表示が存在する場合に、専門的監査基準に従って実施された監査が必ずそれを発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正又は誤謬により生じる可能性があり、個別に又は集計して、かかる虚偽表示がこれらの連結財務諸表に基づく利用者の経済的意思決定に影響を与えることが合理的に予想される場合、重要なものと判断される。
フランス商法(code de commerce)第L.821-55条に規定されるように、私どもの法定監査は、ルノーの存続可能性又はルノーの業務管理の質に係る保証を含むものではない。
フランスで適用される専門的監査基準に従い実施される監査の一環として、法定監査人は監査を通して職業的専門家としての判断を行使し、さらに以下を行う。
・ 不正か誤謬かを問わず、連結財務諸表の重要な虚偽表示リスクを識別及び評価し、これらのリスクに対応する監査手続を立案及び実施し、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手すること。不正には共謀、偽造、故意による不作為、虚偽の陳述又は内部統制の無効化を伴う可能性があるため、不正による重要な虚偽表示を発見できないリスクは、誤謬による重要な虚偽表示を発見できないリスクよりも高い。
・ 状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制の理解を得ること(但し、内部統制の有効性に係る意見を表明する目的ではない。)。
・ 連結財務諸表における、使用された会計方針の適切性及び会計上の見積りや経営者による関連する開示の合理性を評価すること。
・ 継続企業を前提とした会計基準を経営者が使用することの適切性及び入手した監査証拠に基づき、継続企業として存続するルノーの能力について重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関する重要な不確実性が存在するかどうかを評価すること。この評価は、監査報告書の日付までに入手した監査証拠に基づいて行われる。しかしながら、将来の事象又は状況により、ルノーが継続企業として存続できなくなる可能性がある。法定監査人が重要な不確実性が存在すると結論付けた場合、監査報告書において、連結財務諸表における関連する開示に注意を促さなければならず、また、かかる開示が含まれていない若しくは不十分である場合には、監査報告書で表明する意見を修正しなければならない。
・ 連結財務諸表の全体的な表示を評価すること並びにこれらの財務諸表が適正な表示を達成する方法で対象となる取引及び事象を表示しているかどうかを評価すること。
・ 連結財務諸表に関する意見を表明するために、ルノー・グループにおける事業体及び事業活動の財務情報に関する十分且つ適切な監査証拠を入手すること。法定監査人は、連結財務諸表の監査の指示、監督及び実施並びにこれらの連結財務諸表において表明される意見について責任を負う。
監査及びリスク委員会に対する報告
私どもは、とりわけ監査の範囲及び実施された監査プログラムの記述並びに私どもの監査の結果を含む報告書を監査及びリスク委員会に提出する。また、私どもが識別した会計及び財務報告手続に関する内部統制における重要な不備についても(もしあれば)報告する。
監査及びリスク委員会に対する私どもの報告は、私どもの職業的専門家としての判断により、当期の連結財務諸表監査において特に重要であると判断し、したがって私どもが本監査報告書において記載することを義務づけられている監査上の主要な検討事項である重要な虚偽表示リスクを含む。
また、私どもは、監査及びリスク委員会に対して、とりわけフランス商法(code de commerce)第L.821-27条から第L.821-34条まで及び法定監査人に関するフランス倫理規範(code de déontologie)等のフランスで適用される規則に定める私どもの独立性を確認する、レギュレーション(EU)第537/2014号第6条に規定される宣言を提供する。適切な場合には、私どもは、私どもの独立性に影響を与えると合理的に考えられるリスク及び関連するセーフガードについて、監査及びリスク委員会と議論を行う。
パリ・ラ・デファンス 2024年2月24日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMG S.A. | マザー | |
| バートランド・プリュボ | ロイック・ワラート |
(翻 訳)
| KPMG S.A. 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92066 パリ・ラ・デファンス・セデックス CS 60055 ガンベッタ通り2 | マザー 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92075 パリ・ラ・デファンス アンリ・ルニョー通り61 |
ルノーS.A.
| 個別財務諸表に対する監査報告書 |
2023年12月31日終了年度
ルノーS.A.
ブローニュ・ビヤンクール92100
ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
| これは、フランス語で発行されたルノーの財務諸表に対する法定監査人による監査報告書の日本語への翻訳であり、日本語圏の読者の便宜だけを目的に提供されるものである。 この法定監査人による監査報告書には、法定監査人の任命又は経営者報告書及び株主に提供されるその他の書類の検証に関する情報などの欧州規則及びフランス法により要求されている情報が記載されている。 本報告書は、フランス法及びフランスで適用される専門的監査基準と併せて読み、またそれらに従って解釈されるものとする。 |
ルノーS.A.
個別財務諸表に対する監査報告書
2023年12月31日終了年度
ルノー定時株主総会御中
意見
私どもは、貴社定時株主総会での委任により、添付の2023年12月31日に終了した事業年度のルノーの個別財務諸表を監査した。
私どもは、個別財務諸表は、フランスにおいて適用されている会計基準に準拠して、2023年12月31日現在におけるルノーの財産及び財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績について真実且つ公正な概観を与えていると認める。
上記で表明された監査意見は、監査及びリスク委員会に対する私どもの報告書と整合するものである。
意見の根拠
監査の枠組み
私どもは、フランスにおいて適用される専門的監査基準に準拠して監査を実施した。私どもは、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手したと判断している。
これらの基準に基づく私どもの責任については、私どもの報告書の「個別財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」に詳細が記載されている。
独立性
私どもは、法定監査人に関するフランス商法(code de commerce)及びフランス倫理規範(code de déontologie)に係る独立性要件に準拠して、2023年1月1日から私どもの報告書の日付までの期間の、監査業務を実施した。具体的には、私どもは、レギュレーション(EU)第537/2014号第5条第1項で言及される一切の禁じられた非監査業務を提供しなかった。
評価の正当性-監査上の主要な検討事項
私どもの評価の正当性に関するフランス商法(code de commerce)第L.821-53条及び第R.821-180条の規定に準拠して、私どもは、職業的専門家としての判断により、当期の個別財務諸表監査において特に重要であると判断した重要な虚偽表示リスクに関連する監査上の主要な検討事項と、かかるリスクに対する私どもの対応方法について報告する。
これらの事項は、全体としての個別財務諸表監査及びかかる個別財務諸表に対する私どもの意見を形成する上で対応したものであり、私どもは個別財務諸表の特定の項目について個別の意見を提供するものではない。
持分投資の評価
識別されたリスク
2023年12月31日現在、持分投資は「持分法で表示される投資」及び「その他の投資」で構成されており、資産合計の最も重要な項目の1つであり、ルノーの貸借対照表において14,863百万ユーロで計上された。
ルノーによる完全被支配企業に対する投資に関して、ルノーは持分法を選択した。貸借対照表におけるこれらの価値は、グループ会社間の取引の消去を考慮することなく、連結規則に従って決定された株主資本に占める、完全連結されたこれらの企業それぞれの持分に基づいて決定される。これらの持分に相当する株主資本の持分合計の年間の変動は、株主資本の「持分法による評価差額」に計上される。また、「持分法による評価差額」がマイナスになった場合、損益計算書上、減価償却費の全額の引当金を計上する。
その他の投資、すなわち、非独占的被支配企業に対する投資は、付随的な購入費用を除いた取得価額で貸借対照表に計上され、主に日産に対するルノーの投資に関連するものである。財務諸表の注1に記載のとおり、ルノーは、当期中に、日産自動車株式会社の株式の28.4%を「ニュートン」信託契約の下に3.7十億ユーロでNatixis Fiduciaireに譲渡した。これらの投資は、取得価額と帳簿価額の低い方の金額で評価され、純資産の持分及び日産の収益見込みを考慮している。有価証券の帳簿価額が総価額を下回る場合、その差額を減価償却費として計上する。
日産に対するルノーの投資の回収可能価額の評価は、経営者の判断を必要とする。
このような状況において、私どもは、会社の財務諸表、並びに、特にルノーの日産に対する持分について、エクイティ持分の使用価値を決定するために必要な経営者の見積り及び判断における重要性により、投資の評価は監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応
私どもは、独占的被支配企業の持分証券の株式価値及びその他の持分証券の使用価値を決定するために経営者が使用した方法を精査した。
持分投資の使用価値の妥当性を評価するため、私どもは主に連結財務諸表の監査のために実施された手続に依拠した。
私どもの手続は主として以下のとおりである。
被支配企業に対するルノーの投資に関して
・ これらの各投資における株主資本がルノーの連結財務諸表の作成に用いられる株主資本に相当することの確認。
・ ルノー・グループの連結財務諸表に計上される潜在的な減損損失を考慮に入れるため、ルノーが必要な調整(もしあれば)を実施していることの確認。
日産に対するルノーの投資に関して
・ 識別された減損の兆候が存在するかどうかの評価、すなわち、日産が事業を行う市場における著しい悪化又は株式市場価格における重大若しくは長期的な下落が重要な指標となる。
・ 個別財務諸表に対する注記における情報の妥当性の評価。
特定の検証
さらに私どもは、フランスで適用される専門的監査基準に準拠して、法令が求める特定の検証を行った。
株主に提供される財政状態及び個別財務諸表についての経営者報告書及びその他の書類における情報
取締役会の経営者報告書及び株主に提供される財政状態及び個別財務諸表についてのその他の書類に記載の情報の適正な表示及び個別財務諸表との整合性について、私どもが特に報告すべき事項はない。
私どもは、フランス商法(Code de commerce)第D.441-6条に記載の支払期限に関する情報の適正な表示及び個別財務諸表との整合性を証明する。
コーポレート・ガバナンスに関する報告
私どもは、コーポレート・ガバナンスに関する取締役会の報告書に、フランス商法(code de commerce)第L.225-37条4、第L.22-10条10及び第L.22-10条9により要求される情報が記載されていることを証明する。
フランス商法(code de commerce)第L.22-10条9の規定に準拠して、取締役が受領する又は取締役へ付与される報酬その他の給付に関し、財務諸表(必要に応じ、財務諸表作成用の基礎資料も含む。)と、貴社が連結範囲に含まれる被支配企業から得ている情報との間の整合性を検証した。その結果、この事項に関する情報は正確且つ真実であることを確信する。
フランス商法第L.22-10条11に基づき、株式公開買付又はエクスチェンジ・オファーの場合に影響を与える可能性があると貴社が判断する項目に関連する情報に関し、私どもは、この情報が私どもに伝えられる原資料のものであることに同意した。その結果、この情報に関して私どもが特に所見を述べるべき事項はない。
その他の情報
また、フランス法が求める、投資及び支配持分の購入、並びに株主及び議決権保有者並びに株式の持ち合いに関する情報については、経営者報告書に正しく開示されていることを検証した。
その他の法的・規制上の要件に係る報告
年次財務報告書に記載することを意図した財務諸表の表示の様式
また、私どもは、欧州単一電子フォーマットに表示された年次財務諸表及び連結財務諸表に関連して法定監査人が実施した手続に関してフランスで適用される専門的監査基準に従い、最高経営責任者の責任に基づき作成された、フランス通貨金融法典(code monétaire et financier)第L.451-1-2条Ⅰに記載の年次財務報告書に含める予定の年次財務諸表の表示が、2018年12月17日付の欧州委任規則第2019/815号に定められた単一電子フォーマットに準拠していることも検証した。
私どもは、私どもが行った業務に基づき、年次財務報告書に含める予定の財務諸表の表示は、すべての重要な点において欧州単一電子フォーマットに準拠していると結論付ける。
私どもは、貴社がAMFに提出する年次財務報告書に最終的に含まれる財務諸表が、私どもが業務を行った財務諸表と一致していることを検証する責任を負わない。
法定監査人の任命
KPMG S.A.については2014年4月30日に開催された定時株主総会により、マザーについては2020年6月19日に開催された定時株主総会により、私どもはルノーの法定監査人に任命された。
2023年12月31日現在、KPMG S.A.は委任を受けてから継続して10年目であり、マザーは委任を受けてから4年目であった。
個別財務諸表に対する経営者及びガバナンス責任者の責任
経営者の責任は、フランスにおいて適用されている会計基準に準拠して個別財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない個別財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制に対する責任が含まれる。
個別財務諸表を作成するにあたり、経営者は、ルノーの清算又は事業の終了を予定していない限り、継続企業として存続するルノーの能力の評価、継続企業に関する事項の開示(該当する場合)及び継続企業を前提とした会計基準の使用について責任を負う。
監査及びリスク委員会は、財務報告プロセスのモニタリング、内部統制及びリスク管理体制の有効性並びに会計及び財務報告手続に関する内部監査(該当する場合)について責任を負う。
個別財務諸表は取締役会により承認された。
個別財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的及び監査の手法
私どもの役割は、個別財務諸表に係る報告書を発行することである。私どもの目的は、全体としての個別財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証は、高い水準の保証であるものの、重要な虚偽表示が存在する場合に、専門的監査基準に従って実施された監査が必ずそれを発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正又は誤謬により生じる可能性があり、個別に又は集計して、かかる虚偽表示がこれらの個別財務諸表に基づく利用者の経済的意思決定に影響を与えることが合理的に予想される場合、重要なものと判断される。
フランス商法(code de commerce)第L.821-55条に規定されるように、私どもの法定監査は、ルノーの存続可能性又はルノーの業務管理の質に係る保証を含むものではない。
フランスで適用される専門的監査基準に従い実施される監査の一環として、法定監査人は監査を通して職業的専門家としての判断を行使し、さらに以下を行う。
・ 不正か誤謬かを問わず、個別財務諸表の重要な虚偽表示リスクを識別及び評価し、これらのリスクに対応する監査手続を立案及び実施し、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手すること。不正には共謀、偽造、故意による不作為、虚偽の陳述又は内部統制の無効化を伴う可能性があるため、不正による重要な虚偽表示を発見できないリスクは、誤謬による重要な虚偽表示を発見できないリスクよりも高い。
・ 状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制の理解を得ること(但し、内部統制の有効性に係る意見を表明する目的ではない。)。
・ 個別財務諸表における、使用された会計方針の適切性及び会計上の見積りや経営者による関連する開示の合理性を評価すること。
・ 継続企業を前提とした会計基準を経営者が使用することの適切性及び入手した監査証拠に基づき、継続企業として存続するルノーの能力に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関する重要な不確実性が存在するかどうかを評価すること。この評価は、監査報告書の日付までに入手した監査証拠に基づいて行われる。しかしながら、将来の事象又は状況により、ルノーが継続企業として存続できなくなる可能性がある。法定監査人が重要な不確実性が存在すると結論付けた場合、監査報告書において、個別財務諸表における関連する開示に注意を促さなければならず、また、かかる開示が含まれていない若しくは不十分である場合には、監査報告書で表明する意見を修正しなければならない。
・ 個別財務諸表の全体的な表示を評価すること並びにこれらの財務諸表が適正な表示を達成する方法で対象となる取引及び事象を表示しているかどうかを評価すること。
監査及びリスク委員会に対する報告
私どもは、とりわけ監査の範囲及び実施された監査プログラムの記述並びに私どもの監査の結果を含む報告書を監査及びリスク委員会に提出する。また、私どもが識別した会計及び財務報告手続に関する内部統制における重要な不備についても(もしあれば)報告する。
監査及びリスク委員会に対する私どもの報告は、私どもの職業的専門家としての判断により、当期の個別財務諸表監査において特に重要であると判断し、従って私どもが本報告書において記載することを義務づけられている監査上の主要な検討事項である重要な虚偽表示リスクを含む。
また、私どもは、監査及びリスク委員会に対して、とりわけフランス商法(code de commerce)第L.821-27条から第L.821-34条まで及び法定監査人に関するフランス倫理規範(code de déontologie)等のフランスで適用される規則に定める私どもの独立性を確認する、レギュレーション(EU)第537/2014号第6条に規定される宣言を提供する。適切な場合には、私どもは、私どもの独立性に影響を与えると合理的に考えられるリスク及び関連するセーフガードについて、監査及びリスク委員会と議論を行う。
パリ・ラ・デファンス 2024年2月23日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMG S.A. | マザー | |
| バートランド・プリュボ | ロイック・ワラート |
(翻 訳)
| KPMG S.A. 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92066 パリ・ラ・デファンス・セデックス CS 60055 ガンベッタ通り2 | マザー 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92075 パリ・ラ・デファンス アンリ・ルニョー通り61 |
ルノーS.A.
| 連結財務諸表に対する監査報告書 |
2022年12月31日終了年度
ルノーS.A.
ブローニュ・ビヤンクール92100
ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
| これは、フランス語で発行されたルノーの財務諸表に対する法定監査人による監査報告書の日本語への翻訳であり、日本語圏の読者の便宜だけを目的に提供されるものである。 この法定監査人による監査報告書には、法定監査人の任命又は経営者報告書及び株主に提出されるその他の書類の検証に関する情報などの欧州規則及びフランス法により要求されている情報が記載されている。 本報告書は、フランス法及びフランスで適用される専門的監査基準と併せて読み、またそれらに従って解釈されるものとする。 |
ルノーS.A.
連結財務諸表に対する監査報告書
2022年12月31日終了年度
ルノー定時株主総会御中
意見
私どもは、貴社定時株主総会での委任により、添付の2022年12月31日に終了した事業年度のルノーの連結財務諸表を監査した。
私どもは、連結財務諸表は、EUが採択したIFRSに準拠して、2022年12月31日現在におけるルノー・グループの財産及び財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績について真実且つ公正な概観を与えていると認める。
上記で表明された監査意見は、監査及びリスク委員会に対する報告書と整合するものである。
意見の根拠
監査の枠組み
私どもは、フランスにおいて適用される専門的監査基準に準拠して監査を実施した。私どもは、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手したと判断している。
これらの基準に基づく私どもの責任については、私どもの報告書の「連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」に詳細が記載されている。
独立性
私どもは、法定監査人に関するフランス商法(code de commerce)及びフランス倫理規範(code de déontologie)に係る独立性要件に準拠して、2022年1月1日から私どもの報告書の日付までの期間の、監査業務を実施した。具体的には、私どもは、レギュレーション(EU)第537/2014号第5条第1項で言及される一切の禁じられた非監査業務を提供しなかった。
評価の正当性-監査上の主要な検討事項
私どもの評価の正当性に関するフランス商法(code de commerce)第L.823-9条及び第R.823-7条の規定に準拠して、私どもは、職業的専門家としての判断により、当期の連結財務諸表監査において特に重要であると判断した重要な虚偽表示リスクに関連する監査上の主要な検討事項と、かかるリスクに対する私どもの対応方法について報告する。
これらの事項は、全体としての連結財務諸表監査及びかかる連結財務諸表に対する私どもの意見を形成する上で対応したものであり、私どもは連結財務諸表の特定の項目について個別の意見を提供するものではない。
自動車部門の長期性資産の評価
識別されたリスク 2022年12月31日現在、「自動車部門」の事業セグメントにおける有形固定資産及び無形資産並びにのれんは、15,566百万ユーロにおよぶ。
ルノー・グループは、連結財務諸表に対する注記2-Mに記載のアプローチに基づき、減損リスクの兆候が識別され次第すぐに、かつ耐用年数が無期限の資産については少なくとも1年に1度、資産の減損テストを実施する。
かかるテストは、資産の正味簿価をその回収可能価額(使用価値と公正価値(処分費用控除後)のうち高い方の金額として定義される)と比較する。使用価値は将来の割引キャッシュ・フローに基づき計算される。回収可能価額が正味簿価を下回る場合には、減損損失は当該資産の減額として認識される。
かかる減損テストでは、2022年度末決算について、ルノーリューション中期計画のアップデートにおいて用いられた仮定を考慮している。
また、2022年12月31日現在、かかるテストで用いられた永久成長率は、気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を考慮している。
私どもは、特に上記に記載した現在の状況においては、財務諸表に対するその重要性並びにこれらのテストのために経営者に要求される見積り及び判断を理由に、資産の評価は、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 私どもの連結財務諸表の監査における手続は、主として以下のとおりである。
・ 減損の兆候を特定するために経営者が実施した分析の理解。
・ テストが実施される資産について:
- 資産の正味簿価と連結財務諸表の照合。
- テストで使用される予想台数及び粗利益のデータと、構成部品の危機によるマイナスの影響及び気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を反映した、アップデートされたルノーリューション中期計画で提示された経営者の最新の見積りとの整合性の評価。
- 特に、これらのデータが2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーで公表されたホースとして知られているルノー・グループの特定の機械事業の分離を考慮しているかの検証。これに伴う資産及び負債は、2022年12月31日現在の連結財政状態計算書において、IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に従い再分類されている。
- 経営者への質問、使用される主な仮定と過去の減損テストで使用されたデータ、過去の業績又は外部の市場データを用いた比較分析により、上記を踏まえた、使用される主な仮定の合理性の評価。
- 経営者が作成した割引後キャッシュ・フロー予測の計算上の正確性のテスト。
- 使用された税引後割引率と利用可能な外部データの比較。
- 使用された主な仮定に係る感応度分析の実施。
日産に対するルノーの持分投資の連結方法及び回収可能価額
識別されたリスク 2022年12月31日現在、日産に対するルノーの持分投資は17,487百万ユーロに達し、ルノーの当期純利益に対する日産の寄与額は526百万ユーロの利益である。
連結財務諸表に対する注記12で示されているように、ルノーは日産に対し重要な影響力を有しており、その投資を持分法を用いて会計処理している。ルノーの財務諸表を作成するために使用される日産の財務諸表は、日本の会計基準に従って公表された日産の連結財務諸表に、連結目的でIFRSの基準に従い調整を加えたものである。
ルノーは、会計規則及び会計処理の方法(注記2-M)に記載のアプローチに基づき、2022年12月31日に日産に対する投資について減損テストを実施した。
私どもは、ルノーの連結財務諸表に対するその重要性を考慮し、また、(1)アライアンスのガバナンス構造並びに日産に対するルノーの重要な影響力の基礎となる事実及び状況を評価するための経営者の判断、(2)日産の業績及び資本におけるルノーの持分を会計処理するために必要とされる日産の財務諸表に対する調整の網羅性及び正確性、(3)日産に対するルノーの投資の回収可能価額を決定する上で経営者により使用される見積りを考慮し、日産に対するルノーの持分投資の連結方法及び回収可能価額は、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 識別されたリスクに対する私どもの監査対応は主として以下のとおりである。
- 取締役会議事録、関連当事者契約・委任記録の閲覧。また、期末現在において日産及びアライアンスのガバナンスに変更がないこと及び/又はルノーにより行使される日産に対する重要な影響力の分析の修正につながるルノー及び日産間の関係を構築する新たな契約がないことについて経営者から確認を得ること。
- 私どもの監査の目的のために必要な実施すべき手続及び結論様式が含まれた監査指示書に従い、日産の独立監査人の実施した監査手続及び結果の理解。
- ルノーの会計方針と合致させるために必要な日産の財務諸表に対する均質化調整について、日産の独立監査人が実施した監査手続の理解。
- 識別された減損の兆候、日産が事業を行う市場における主要な指標の著しい悪化又は日産の株式市場価格における重大且つ長期的な下落が存在するかどうかの評価。
- 日産に対するルノーの投資の回収可能価額を評価するために実施される減損テストでルノーが使用した主な仮定の妥当性を、日産の中期計画、日産により達成された過去の業績及び自動車部門の全体的な見通しを参照して検討すること。
- 連結財務諸表に対する注記における情報の妥当性の評価。
新会計基準IFRS第9号に基づく販売金融債権に対する予想信用損失の計算
識別されたリスク 販売金融活動は、RCIバンクが運営しており、個人及び企業向けの専用オファー並びにディーラー・ネットワーク向けの融資を行っている。
RCIバンクは顧客がその財務上の義務を果たせないことにより生じる損失のリスクをカバーするために引当金を計上している。RCIバンクは、IFRS第9号「金融商品」の会計原則を適用しているが、これは、3段階のリスク(健全な債権(ステージ1)、当初認識から高い信用リスクが見られる債権(ステージ2)及び貸倒債権(ステージ3))に基づく予想損失に対する引当金モデルを定めている。
IFRS第9号に関連する引当金は、連結財務諸表に対する注記15に詳細が記載されており、45,358百万ユーロの残高に対し1,111百万ユーロである。
私どもは、ルノー・グループの貸借対照表の資産における顧客及びディーラー・ネットワークに対する貸付が多額であること、計算モデルにおいて数々のパラメーター及び仮定を使用していること、並びに予想信用損失を見積もる上で経営者による判断を用いることから、信用損失引当金の計算が監査上の主要な検討事項であると考える。注記2-Bに記載のとおり、かかる仮定は、今後数年間は世界に大きな経済的不確実性をもたらす状況を考えると、より重要なものとなる。
私どもの監査対応 私どもの手続は専門家とともに実施され、主として以下のとおりである。
- 予想信用損失の引当金設定の計算に関わるパラメーターの変更及び主要な仮定を検証するために設定されているガバナンスに関連する主要な内部統制の評価。
- 引当金モデルで用いられるパラメーターを設定するために適用される手法及び情報システムへの業務の統合の評価。
- 現地レベル及びルノー・グループレベルの専門性に基づき行った引当金設定の調整についての評価。
- 計上した追加の引当金設定を裏付ける文書の検討。
- 「将来に関する」構成要素の決定に使用されるモデル及び仮定、特に使用された様々なシナリオの重み付けについての評価。
- 予想信用損失の計算及び会計処理をサポートするアプリケーション・プログラム・インターフェースの品質のテスト。
- 資産を分類するプロセスの評価。
- 引当金設定の見積りに用いるデータの完全性及び質の確認。
- 顧客及びディーラーに対する貸付並びに信用リスクに対する減損の変化に係る分析的手続の実施。
- 連結財務諸表に対する注記に記載される開示の妥当性の評価。
ルノー・グループのロシア撤退に関連する非継続事業
識別されたリスク 注記2-B「見積り及び判断」、3-A「連結範囲の変更」及び3-B「非継続事業」に記載のとおり、ルノー・グループは、2022年5月15日に関連会社であるルノー・ロシアをモスクワ市に売却するとともに、アフトワズ(以下「アフトワズ」という。)の親会社であるラーダ・オート・ホールディングの持分67.69%をNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に売却した。各取引の売却価格は1ルーブルであり、ルノー・グループは今後6年間の一定の期間において行使可能なアフトワズの持分を買い戻すオプションを有している。
これらの契約の締結により、2022年度中にIFRS第5号に基づく当該事業体の連結除外及び非継続事業としての分類がなされ、2021年に関連する比較情報について損益計算書及びキャッシュ・フロー計算書において、これに伴う修正再表示が行われた。
2022年12月31日現在、非継続事業に関連する無形資産及び有形固定資産に認識された減損損失、当該事業からの当期利益、ルノー・ロシア及びアフトワズの持分売却による利益(P&Lへの為替換算調整勘定のリサイクリングを含む。)、並びにこれらの処分による影響(特に、債権の放棄、ルノー・ロシアの金融負債の一部返済及びロシア連邦内で販売に供された車両に関連する棚卸資産の評価減)は、IFRS第5号の適用において「非継続事業からの利益」により分離されている。また、ルノー・グループ各社がロシアの事業体に対して行った売却も非継続事業に分類されており、2021年度のデータはそれに伴う修正再表示が行われている。ルノー・ロシア、アフトワズ及びその子会社からの連結キャッシュ・フロー項目並びにルノー・グループ各社がロシアの事業体に対して行った売却及びロシア連邦外に所在する資産であって、その価値の喪失がルノー・グループのロシア連邦からの撤退の直接的な結果となる資産の減損も非継続事業に分類された。また、2021年度に関連するデータもそれに応じて修正再表示されている。
2022年度の非継続事業の結果は、ルノー・グループの連結財務諸表において2,320百万ユーロとなった(ロシア連邦における有形固定資産、無形資産及びのれんの減損2,221百万ユーロを含む。)。非継続事業によるかかる結果に関する詳細は連結財務諸表の注記3-Bに記載されている。比較年度である2021年度の当期純利益は、非継続事業に関して通年で418百万ユーロの修正再表示が行われている。
私どもは、ルノー・ロシア・グループによる売却及びラーダ・オート・ホールディングの持分に関する会計処理はその重要な性質により、また減損及び表示に関する会計上の影響をすべて評価するために必要な経営者の見積り及び判断により、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 ルノー・グループの連結財務諸表に対する私どもの監査に関して、私どもの業務は主として以下のとおりである。
- 2022年5月15日に締結された売却契約の精査。
- 入手した文書に基づき、ロシア連邦における業務の支配の喪失に関するルノー・グループの分析についての評価。
- 特にルノー・グループ経営者への質問、取締役会議事録及び入手可能な文書の分析を通じたIFRS第5号の規定に関するルノー・ロシア及びラーダ・オート・ホールディングの処分の分類に関する適切性の評価、並びに非継続事業としての分類の基礎となる主なデータ及び仮定の合理性についての評価。
- ルノー・グループのロシア連邦からの撤退に関する影響を特定するためにルノー・グループが実施した手続に関して、ルノー・グループ担当者への質問やかかる影響を決定するために使用された仮定の合理性の評価を行うことによる精査。
- 特に減損額と処分の結果を決定するために企業が行った計算の算術的な正確性の検証。
- 損益計算書、キャッシュ・フロー計算書、連結包括利益計算書及び注記3-Bに記載される非継続事業の数値について、連結財務諸表を作成するために使用した情報によるテストベースでの裏付け。
- アフトワズ株式の買戻しオプションに関する財務諸表に対する注記2-B「見積り及び判断」、注記3-B「非継続事業」及び28-B「ルノー・グループが取得しているオフバランス約定、偶発資産及び担保受入資産」における開示の適切性についての評価。
特定の検証
さらに私どもは、フランスで適用される専門的監査基準に準拠して、取締役会の経営者報告書に記載されたルノー・グループに関する情報について法令に基づき要求される特定の検証を行った。
かかる情報の適正な表示及び連結財務諸表との整合性について、私どもが特に報告すべき事項はない。
私どもは、フランス商法(code de commerce)第L.225-102条1に基づき要求される連結非財務情報がルノー・グループの経営者報告書に記載された情報に含まれていることを証明する。但し、同法第L.823-10条の規定に従い、私どもはこれに含まれる情報の適正な表示及び連結財務諸表との整合性を検証しておらず、かかる情報は独立した第三者によって報告されなければならない。
その他の法的・規制上の要件に係る報告
年次財務報告書に記載することを意図した連結財務諸表の表示の様式
また、私どもは、欧州単一電子フォーマットに表示された年次財務諸表及び連結財務諸表に関連して法定監査人が実施した手続に関してフランスで適用される専門的監査基準に従い、ルノーS.A最高経営責任者の責任に基づき作成された、フランス通貨金融法典(code monétaire et financier)第L451-1-2条Ⅰに記載の年次財務報告書に含める予定の連結財務諸表の表示が、2018年12月17日付の欧州委任規則第2019/815号に定められた単一電子フォーマットに準拠していることも検証した。かかる検証は連結財務諸表に関連するものであり、私どもの業務には、当該連結財務諸表のタグ付けが上記の委任規則に定められたフォーマットに準拠していることの検証が含まれる。
私どもは、私どもが行った業務に基づき、年次財務報告書に含める予定の連結財務諸表の表示は、すべての重要な点において欧州単一電子フォーマットに準拠していると結論付ける。
欧州単一電子フォーマットによる連結財務諸表の包括タグ付けに固有の技術的制約により、注記の特定のタグの内容は添付の連結財務諸表と同一に表示されない場合がある。
また、私どもは、貴社がAMFに提出する年次財務報告書に最終的に含まれる連結財務諸表が、私どもが業務を行った連結財務諸表と一致していることを検証する責任を負わない。
法定監査人の任命
KPMG S.A.については2014年4月30日に開催された定時株主総会により、マザーについては2020年6月19日に開催された定時株主総会により、私どもはルノーの法定監査人に任命された。
2022年12月31日現在、KPMG S.A.は委任を受けてから継続して9年目であり、マザーは委任を受けてから3年目であった。
連結財務諸表に対する経営者及びガバナンス責任者の責任
経営者の責任は、EUが採択したIFRSに準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制に対する責任が含まれる。
連結財務諸表を作成するにあたり、経営者は、ルノーの清算又は事業の終了を予定していない限り、継続企業として存続するルノーの能力の評価、継続企業に関する事項の開示(該当する場合)及び継続企業を前提とした会計基準の使用について責任を負う。
監査及びリスク委員会は、財務報告プロセスのモニタリング、内部統制及びリスク管理体制の有効性並びに会計及び財務報告手続に関する内部監査(該当する場合)について責任を負う。
連結財務諸表は取締役会により承認された。
連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的及び監査の手法
私どもの役割は、連結財務諸表に係る報告書を発行することである。私どもの目的は、全体としての連結財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証は、高い水準の保証であるものの、重要な虚偽表示が存在する場合に、専門的監査基準に従って実施された監査が必ずそれを発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正又は誤謬により生じる可能性があり、個別に又は集計して、かかる虚偽表示がこれらの連結財務諸表に基づく利用者の経済的意思決定に影響を与えることが合理的に予想される場合、重要なものと判断される。
フランス商法(code de commerce)第L.823-10条1に規定されるように、私どもの法定監査は、ルノーの存続可能性又はルノーの業務管理の質に係る保証を含むものではない。
フランスで適用される専門的監査基準に従い実施される監査の一環として、法定監査人は監査を通して職業的専門家としての判断を行使し、さらに以下を行う。
・ 不正か誤謬かを問わず、連結財務諸表の重要な虚偽表示リスクを識別及び評価し、これらのリスクに対応する監査手続を立案及び実施し、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手すること。不正には共謀、偽造、故意による不作為、虚偽の陳述又は内部統制の無効化を伴う可能性があるため、不正による重要な虚偽表示を発見できないリスクは、誤謬による重要な虚偽表示を発見できないリスクよりも高い。
・ 状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制の理解を得ること(但し、内部統制の有効性に係る意見を表明する目的ではない。)。
・ 連結財務諸表における、使用された会計方針の適切性及び会計上の見積りや経営者による関連する開示の合理性を評価すること。
・ 継続企業を前提とした会計基準を経営者が使用することの適切性及び入手した監査証拠に基づき、継続企業として存続するルノーの能力について重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関する重要な不確実性が存在するかどうかを評価すること。この評価は、監査報告書の日付までに入手した監査証拠に基づいて行われる。しかしながら、将来の事象又は状況により、ルノーが継続企業として存続できなくなる可能性がある。法定監査人が重要な不確実性が存在すると結論付けた場合、監査報告書において、連結財務諸表における関連する開示に注意を促さなければならず、また、かかる開示が含まれていない若しくは不十分である場合には、監査報告書で表明する意見を修正しなければならない。
・ 連結財務諸表の全体的な表示を評価すること並びにこれらの財務諸表が適正な表示を達成する方法で対象となる取引及び事象を表示しているかどうかを評価すること。
・ 連結財務諸表に関する意見を表明するために、ルノー・グループにおける事業体及び事業活動の財務情報に関する十分且つ適切な監査証拠を入手すること。法定監査人は、連結財務諸表の監査の指示、監督及び実施並びにこれらの連結財務諸表において表明される意見について責任を負う。
監査及びリスク委員会に対する報告
私どもは、とりわけ監査の範囲及び実施された監査プログラムの記述並びに私どもの監査の結果を含む報告書を監査及びリスク委員会に提出する。また、私どもが識別した会計及び財務報告手続に関する内部統制における重要な不備についても(もしあれば)報告する。
監査及びリスク委員会に対する私どもの報告は、私どもの職業的専門家としての判断により、当期の連結財務諸表監査において特に重要であると判断し、したがって私どもが本監査報告書において記載することを義務づけられている監査上の主要な検討事項である重要な虚偽表示リスクを含む。
また、私どもは、監査及びリスク委員会に対して、とりわけフランス商法(code de commerce)第L.822-10条から第L.822-14条まで及び法定監査人に関するフランス倫理規範(code de déontologie)等のフランスで適用される規則に定める私どもの独立性を確認する、レギュレーション(EU)第537/2014号第6条に規定される宣言を提供する。適切な場合には、私どもは、私どもの独立性に影響を与えると合理的に考えられるリスク及び関連するセーフガードについて、監査及びリスク委員会と議論を行う。
パリ・ラ・デファンス 2023年2月24日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMG S.A. | マザー | |
| バートランド・プリュボ | ロイック・ワラート |
(翻 訳)
| KPMG S.A. 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92066 パリ・ラ・デファンス・セデックス CS 60055 ガンベッタ通り2 | マザー 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92075 パリ・ラ・デファンス アンリ・ルニョー通り61 |
ルノーS.A.
| 個別財務諸表に対する監査報告書 |
2022年12月31日終了年度
ルノーS.A.
ブローニュ・ビヤンクール92100
ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
| これは、フランス語で発行されたルノーの財務諸表に対する法定監査人による監査報告書の日本語への翻訳であり、日本語圏の読者の便宜だけを目的に提供されるものである。 この法定監査人による監査報告書には、法定監査人の任命又は経営者報告書及び株主に提供されるその他の書類の検証に関する情報などの欧州規則及びフランス法により要求されている情報が記載されている。 本報告書は、フランス法及びフランスで適用される専門的監査基準と併せて読み、またそれらに従って解釈されるものとする。 |
ルノーS.A.
登録事務所:ブローニュ・ビヤンクール92100 ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
個別財務諸表に対する監査報告書
2022年12月31日終了年度
ルノー定時株主総会御中
意見
私どもは、貴社定時株主総会での委任により、添付の2022年12月31日に終了した事業年度のルノーの個別財務諸表を監査した。
私どもは、個別財務諸表は、フランスにおいて適用されている会計基準に準拠して、2022年12月31日現在におけるルノーの財産及び財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績について真実且つ公正な概観を与えていると認める。
上記で表明された監査意見は、監査及びリスク委員会に対する私どもの報告書と整合するものである。
意見の根拠
監査の枠組み
私どもは、フランスにおいて適用される専門的監査基準に準拠して監査を実施した。私どもは、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手したと判断している。
これらの基準に基づく私どもの責任については、私どもの報告書の「個別財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」に詳細が記載されている。
独立性
私どもは、法定監査人に関するフランス商法(code de commerce)及びフランス倫理規範(code de déontologie)に係る独立性要件に準拠して、2022年1月1日から私どもの報告書の日付までの期間の、監査業務を実施した。具体的には、私どもは、レギュレーション(EU)第537/2014号第5条第1項で言及される一切の禁じられた非監査業務を提供しなかった。
評価の正当性-監査上の主要な検討事項
私どもの評価の正当性に関するフランス商法(code de commerce)第L.823-9条及び第R.823-7条の規定に準拠して、私どもは、職業的専門家としての判断により、当期の個別財務諸表監査において特に重要であると判断した重要な虚偽表示リスクに関連する監査上の主要な検討事項と、かかるリスクに対する私どもの対応方法について報告する。
これらの事項は、全体としての個別財務諸表監査及びかかる個別財務諸表に対する私どもの意見を形成する上で対応したものであり、私どもは個別財務諸表の特定の項目について個別の意見を提供するものではない。
持分投資の評価
識別されたリスク
2022年12月31日現在、持分投資は「持分法で表示される投資」及び「その他の投資」で構成されており、資産合計の最も重要な項目の1つであり、ルノーの貸借対照表において14,249百万ユーロで計上された。
ルノーによる完全被支配企業に対する投資に関して、ルノーは持分法を選択した。貸借対照表におけるこれらの価値は、グループ会社間の取引の消去を考慮することなく、連結規則に従って決定された株主資本に占める、完全連結されたこれらの企業それぞれの持分に基づいて決定される。これらの持分に相当する株主資本の持分合計の年間の変動は、株主資本の「持分法による評価差額」に計上される。また、「持分法による評価差額」がマイナスになった場合、損益計算書上、減価償却費の全額の引当金を計上する。
その他の投資、すなわち、非独占的被支配企業に対する投資は、付随的な購入費用を除いた取得価額で貸借対照表に計上され、主に日産に対するルノーの投資に関連するものである。これらは、取得価額と帳簿価額の低い方の金額で評価され、純資産の持分及び収益見込みを考慮している。有価証券の帳簿価額が総価額を下回る場合、その差額を減価償却費として計上する。
日産に対するルノーの投資の回収可能価額の評価は、経営者の判断を必要とする。財務諸表の注4.1に記載されているように、2022年12月31日に、日産の過去のデータ並びに台数及び為替に関する新たな中期予測を考慮した慎重な将来の中長期予測と整合する収益性の見積もりに基づき減損テストが行われた。
このような状況において、私どもは、会社の財務諸表、並びに、特にルノーの日産に対する持分について、エクイティ持分の使用価値を決定するために必要な経営者の見積り及び判断における重要性により、投資の評価は監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応
私どもは、独占的被支配企業の持分証券の株式価値及びその他の持分証券の使用価値を決定するために経営者が使用した方法を精査し、年次財務諸表の注2.1に記載されている減損テストの実施方法について検証した。
持分投資の使用価値の妥当性を評価するため、私どもは主に連結財務諸表の監査のために実施された手続に依拠した。
私どもの手続は主として以下のとおりである。
被支配企業に対するルノーの投資に関して
・ これらの各投資における株主資本がルノーの連結資本に対するその寄与額に相当することの確認。
・ ルノー・グループの連結財務諸表に計上される潜在的な減損損失を考慮に入れるため、ルノーが必要な調整(もしあれば)を実施していることの確認。
日産に対するルノーの投資に関して
・ 識別された減損の兆候、日産が事業を行う市場における主要な指標の著しい悪化又は日産の株式市場価格における重大且つ長期的な下落が存在するかどうかの評価。
・ 日産に対するルノーの投資の回収可能価額を評価するために実施される減損テストでルノーが使用した主な仮定の妥当性を、日産の中期計画、日産により達成された過去の業績及び自動車部門の全体的な見通しを参照して検討すること。
・ 実施すべき手続が含まれた監査指示書に従い、減損テストに関する結果及び日産の独立監査人の実施した業務の理解。
・ 個別財務諸表に対する注記における情報の妥当性の評価。
特定の検証
さらに私どもは、フランスで適用される専門的監査基準に準拠して、法令が求める特定の検証を行った。
株主に提供される財政状態及び個別財務諸表についての経営者報告書及びその他の書類における情報
取締役会の経営者報告書及び株主に提供される財政状態及び個別財務諸表についてのその他の書類に記載の情報の適正な表示及び個別財務諸表との整合性について、私どもが特に報告すべき事項はない。
私どもは、フランス商法(Code de commerce)第D.441-6条に記載の支払期限に関する情報の適正な表示及び個別財務諸表との整合性を証明する。
コーポレート・ガバナンスに関する報告
私どもは、コーポレート・ガバナンスに関する取締役会の報告書に、フランス商法(code de commerce)第L.225-37条4、第L.22-10条10及び第L.22-10条9により要求される情報が記載されていることを証明する。
フランス商法(code de commerce)第L.22-10条9の規定に準拠して、取締役が受領する又は取締役へ付与される報酬その他の給付に関し、財務諸表(必要に応じ、財務諸表作成用の基礎資料も含む。)と、貴社が連結範囲に含まれる被支配企業から得ている情報との間の整合性を検証した。その結果、この事項に関する情報は正確且つ真実であることを確信する。
フランス商法第L.22-10条11に基づき、株式公開買付又はエクスチェンジ・オファーの場合に影響を与える可能性があると貴社が判断する項目に関連する情報に関し、私どもは、この情報が私どもに伝えられる原資料のものであることに同意した。その結果、この情報に関して私どもが特に所見を述べるべき事項はない。
その他の情報
また、フランス法が求める、投資及び支配持分の購入、並びに株主及び議決権保有者並びに株式の持ち合いに関する情報については、経営者報告書に正しく開示されていることを検証した。
その他の法的・規制上の要件に係る報告
年次財務報告書に記載することを意図した財務諸表の表示の様式
また、私どもは、欧州単一電子フォーマットに表示された年次財務諸表及び連結財務諸表に関連して法定監査人が実施した手続に関してフランスで適用される専門的監査基準に従い、最高経営責任者の責任に基づき作成された、フランス通貨金融法典(code monétaire et financier)第L.451-1-2条Ⅰに記載の年次財務報告書に含める予定の年次財務諸表の表示が、2018年12月17日付の欧州委任規則第2019/815号に定められた単一電子フォーマットに準拠していることも検証した。
私どもは、私どもが行った業務に基づき、年次財務報告書に含める予定の財務諸表の表示は、すべての重要な点において欧州単一電子フォーマットに準拠していると結論付ける。
私どもは、貴社がAMFに提出する年次財務報告書に最終的に含まれる財務諸表が、私どもが業務を行った財務諸表と一致していることを検証する責任を負わない。
法定監査人の任命
KPMG S.A.については2014年4月30日に開催された定時株主総会により、マザーについては2020年6月19日に開催された定時株主総会により、私どもはルノーの法定監査人に任命された。
2022年12月31日現在、KPMG S.A.は委任を受けてから継続して9年目であり、マザーは委任を受けてから3年目であった。
個別財務諸表に対する経営者及びガバナンス責任者の責任
経営者の責任は、フランスにおいて適用されている会計基準に準拠して個別財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない個別財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制に対する責任が含まれる。
個別財務諸表を作成するにあたり、経営者は、ルノーの清算又は事業の終了を予定していない限り、継続企業として存続するルノーの能力の評価、継続企業に関する事項の開示(該当する場合)及び継続企業を前提とした会計基準の使用について責任を負う。
監査及びリスク委員会は、財務報告プロセスのモニタリング、内部統制及びリスク管理体制の有効性並びに会計及び財務報告手続に関する内部監査(該当する場合)について責任を負う。
個別財務諸表は取締役会により承認された。
個別財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的及び監査の手法
私どもの役割は、個別財務諸表に係る報告書を発行することである。私どもの目的は、全体としての個別財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証は、高い水準の保証であるものの、重要な虚偽表示が存在する場合に、専門的監査基準に従って実施された監査が必ずそれを発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正又は誤謬により生じる可能性があり、個別に又は集計して、かかる虚偽表示がこれらの個別財務諸表に基づく利用者の経済的意思決定に影響を与えることが合理的に予想される場合、重要なものと判断される。
フランス商法(code de commerce)第L.823-10条1に規定されるように、私どもの法定監査は、ルノーの存続可能性又はルノーの業務管理の質に係る保証を含むものではない。
フランスで適用される専門的監査基準に従い実施される監査の一環として、法定監査人は監査を通して職業的専門家としての判断を行使し、さらに以下を行う。
・ 不正か誤謬かを問わず、個別財務諸表の重要な虚偽表示リスクを識別及び評価し、これらのリスクに対応する監査手続を立案及び実施し、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手すること。不正には共謀、偽造、故意による不作為、虚偽の陳述又は内部統制の無効化を伴う可能性があるため、不正による重要な虚偽表示を発見できないリスクは、誤謬による重要な虚偽表示を発見できないリスクよりも高い。
・ 状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制の理解を得ること(但し、内部統制の有効性に係る意見を表明する目的ではない。)。
・ 個別財務諸表における、使用された会計方針の適切性及び会計上の見積りや経営者による関連する開示の合理性を評価すること。
・ 継続企業を前提とした会計基準を経営者が使用することの適切性及び入手した監査証拠に基づき、継続企業として存続するルノーの能力に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関する重要な不確実性が存在するかどうかを評価すること。この評価は、監査報告書の日付までに入手した監査証拠に基づいて行われる。しかしながら、将来の事象又は状況により、ルノーが継続企業として存続できなくなる可能性がある。法定監査人が重要な不確実性が存在すると結論付けた場合、監査報告書において、個別財務諸表における関連する開示に注意を促さなければならず、また、かかる開示が含まれていない若しくは不十分である場合には、監査報告書で表明する意見を修正しなければならない。
・ 個別財務諸表の全体的な表示を評価すること並びにこれらの財務諸表が適正な表示を達成する方法で対象となる取引及び事象を表示しているかどうかを評価すること。
監査及びリスク委員会に対する報告
私どもは、とりわけ監査の範囲及び実施された監査プログラムの記述並びに私どもの監査の結果を含む報告書を監査及びリスク委員会に提出する。また、私どもが識別した会計及び財務報告手続に関する内部統制における重要な不備についても(もしあれば)報告する。
監査及びリスク委員会に対する私どもの報告は、私どもの職業的専門家としての判断により、当期の個別財務諸表監査において特に重要であると判断し、従って私どもが本報告書において記載することを義務づけられている監査上の主要な検討事項である重要な虚偽表示リスクを含む。
また、私どもは、監査及びリスク委員会に対して、とりわけフランス商法(code de commerce)第L.822-10条から第L.822-14条まで及び法定監査人に関するフランス倫理規範(code de déontologie)等のフランスで適用される規則に定める私どもの独立性を確認する、レギュレーション(EU)第537/2014号第6条に規定される宣言を提供する。適切な場合には、私どもは、私どもの独立性に影響を与えると合理的に考えられるリスク及び関連するセーフガードについて、監査及びリスク委員会と議論を行う。
パリ・ラ・デファンス 2023年2月24日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMG S.A. | マザー | |
| バートランド・プリュボ | ロイック・ワラート |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
| Renault S.A. |
| Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
| Exercice clos le 31 décembre 2023 |
| Renault S.A. |
| 122-122, bis avenue du Général Leclerc - 92100 Boulogne-Billancourt |
Renault S.A.
Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés
Exercice clos le 31 décembre 2023
A l'assemblée générale de la société Renault,
Opinion
En exécution de la mission qui nous a été confiée par l’assemblée générale, nous avons effectué l’audit des comptes consolidés de la société Renault S.A. relatifs à l’exercice clos le 31 décembre 2023, tels qu’ils sont joints au présent rapport.
Nous certifions que les comptes consolidés sont, au regard du référentiel IFRS tel qu’adopté dans l’Union européenne, réguliers et sincères et donnent une image fidèle du résultat des opérations de l’exercice écoulé ainsi que de la situation financière et du patrimoine, à la fin de l’exercice, de l'ensemble constitué par les personnes et entités comprises dans la consolidation.
L’opinion formulée ci-dessus est cohérente avec le contenu de notre rapport au Comité de l’Audit et des Risques.
Fondement de l’opinion
Référentiel d’audit
Nous avons effectué notre audit selon les normes d’exercice professionnel applicables en France. Nous estimons que les éléments que nous avons collectés sont suffisants et appropriés pour fonder notre opinion.
Les responsabilités qui nous incombent en vertu de ces normes sont indiquées dans la partie ≪ Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes consolidés ≫ du présent rapport.
Indépendance
Nous avons réalisé notre mission d’audit dans le respect des règles d’indépendance prévues par le code de commerce et par le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes, sur la période du 1er janvier 2023 à la date d’émission de notre rapport, et notamment nous n’avons pas fourni de services interdits par l’article 5, paragraphe 1, du règlement (UE) n°537/2014.
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Observation
Sans remettre en cause l’opinion exprimée ci-dessus, nous attirons votre attention sur la note 2-A2 de l’annexe qui expose le changement de méthode comptable relatif à la première application de la norme IFRS 17 Contrats d’Assurance.
Justification des appréciations - Points clés de l’audit
En application des dispositions des articles L.821-53 et R.821-180 du code de commerce relatives à la justification de nos appréciations, nous portons à votre connaissance les points clés de l’audit relatifs aux risques d’anomalies significatives qui, selon notre jugement professionnel, ont été les plus importants pour l’audit des comptes consolidés de l’exercice, ainsi que les réponses que nous avons apportées face à ces risques.
Les appréciations ainsi portées s'inscrivent dans le contexte de l’audit des comptes consolidés pris dans leur ensemble et de la formation de notre opinion exprimée ci-avant. Nous n'exprimons pas d'opinion sur des éléments de ces comptes consolidés pris isolément.
| Valeur recouvrable des actifs du secteur Automobile | |
| Risque identifié | Les actifs incorporels, corporels et les goodwill du secteur opérationnel ≪ Automobile ≫ s’élèvent à 15 705 millions d’euros au 31 décembre 2023. Le Groupe effectue des tests de dépréciation sur ces actifs immobilisés dès lors qu’il existe un indice de perte de valeur et a minima au moins une fois par an pour les actifs à durée de vie indéterminée, selon les modalités décrites en note 2-M de l’annexe. Le test consiste à comparer la valeur nette comptable de ces actifs avec leur valeur recouvrable, définie comme correspondant au montant le plus élevé de la valeur d’utilité ou de la juste valeur nette des coûts de sortie. La valeur d’utilité est déterminée sur la base de flux futurs de trésorerie actualisés. Lorsque la valeur recouvrable est inférieure à la valeur nette comptable, cette perte de valeur est comptabilisée en diminution des actifs concernés. A la clôture de l’exercice 2023, ces tests de dépréciation tiennent compte des hypothèses issues du plan à moyen terme sur la période 2024-2027 annoncé en janvier 2021, mises à jour fin 2023 et présentées au Leadership Team. Par ailleurs, les taux de croissance à l’infini retenus dans les tests au 31 décembre 2023 tiennent compte des impacts des engagements pris par les Etats signataires des accords de Paris sur les changements climatiques. Nous avons considéré que l’évaluation de ces actifs est un point clé de l’audit en raison de leur importance dans les comptes et des estimations et jugements de la direction nécessaires, en particulier dans le contexte actuel décrit ci-avant, pour conduire ces tests. |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés, nos travaux ont notamment consisté à : - Prendre connaissance des analyses conduites par le Groupe afin d’identifier un indice de perte de valeur ; - Pour les actifs soumis à un test de dépréciation : - Rapprocher des comptes les valeurs nettes comptables des actifs faisant l’objet du test de dépréciation ; - Evaluer la cohérence des données sur les volumes et marges prévisionnels utilisés dans les tests avec les dernières estimations de la direction retenues dans la version actualisée du plan à moyen terme sur la période 2024-2027 annoncé en janvier 2021, mises à jour fin 2023 et présentée au Leadership Team, qui reflète notamment les impacts des engagements pris par les Etats signataires des accords de Paris sur les changements climatiques ; - En particulier, vérifier que ces données tiennent compte de la séparation de certaines des activités mécaniques du Groupe Renault dénommées HORSE, annoncée lors du Capital Market Day du 8 novembre 2022, dont les actifs et passifs correspondants ont été reclassés dans l’état de la situation financière consolidée au 31 décembre 2023 selon les modalités de la normes IFRS 5 ≪ Actifs non courants détenus en vue de la vente et activités abandonnées ≫ ; - Apprécier, dans le contexte décrit ci-dessus, les principales hypothèses retenues par entretien avec la direction et le cas échéant, par comparaison avec les données utilisées dans les précédents tests de dépréciation, avec la performance historique, ou encore avec des données externes de marché ; - Vérifier par sondage l’exactitude arithmétique des prévisions de flux de trésorerie actualisés préparées par la direction ; - Vérifier la cohérence des taux d’actualisation après impôts utilisés dans le cadre des tests de dépréciations avec les données de marché disponibles ; - Procéder à des analyses de sensibilité sur les principales hypothèses utilisées. |
Méthode de comptabilisation et valeur recouvrable de l’investissement de Renault dans Nissan
| Risque identifié | Au 31 décembre 2023, la participation dans Nissan au bilan du Groupe s’élève à 15 667 millions d’euros, et la contribution de Nissan au résultat net de Renault correspond à un gain de 797 millions d’euros. Comme indiqué en note 12 de l’annexe aux comptes consolidés, Renault dispose d’une influence notable sur Nissan et comptabilise sa participation selon la méthode de la mise en équivalence. Les comptes de Nissan retenus pour la mise en équivalence sont les comptes consolidés publiés en normes comptables japonaises, retraités pour les besoins de la consolidation de Renault en normes IFRS telles qu’adoptées dans l’Union européenne. Conformément à l’approche décrite dans les règles et méthodes comptables (notes 2-M et 12-G), un test de perte de valeur de la participation dans Nissan a été réalisé au 31 décembre 2023. Nous avons considéré que la méthode de comptabilisation et d’estimation de la valeur recouvrable de la participation dans Nissan est un point clé de l’audit, compte tenu de l’importance significative de cette participation dans les comptes de Renault et des principaux éléments d’attention suivants : (1) le jugement de la direction dans l’analyse de la structure de gouvernance de l’Alliance et des faits et circonstances qui conduisent à considérer que Renault exerce une influence notable sur Nissan, (2) l’exhaustivité et l’exactitude des retraitements à apporter aux comptes de Nissan pour comptabiliser la quote-part de Renault dans le résultat et les capitaux propres de cette société, (3) les estimations utilisées par la direction dans la détermination de la valeur recouvrable de l’investissement de Renault dans Nissan. |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés, nos travaux ont notamment consisté à : - Consulter le Nouvel Accord de l’Alliance et ses avenants, les procès-verbaux de conseil d’administration et le registre des conventions réglementées, afin de confirmer l’analyse du contrôle réalisée par la direction de Renault et concluant à l’exercice d’une influence notable de Renault sur Nissan à la clôture de l’exercice ; - Confirmer auprès de la direction que Renault n’a pas engagé de plan actif de cession de titres Nissan (détenus directement ou via la Fiducie Newton) dans les douze prochains mois ; - Prendre connaissance des conclusions et des travaux d’audit réalisés par l’auditeur indépendant de Nissan, conformément à nos instructions détaillant les procédures à réaliser et le format des conclusions requises dans le cadre de notre audit ; - Prendre connaissance des travaux d’audit de l’auditeur indépendant de Nissan sur les principaux retraitements d’homogénéisation des comptes de Nissan avec les normes du Groupe Renault ; - Apprécier l’existence éventuelle d’indicateurs de perte de valeur, les changements significatifs et défavorables intervenus sur les marchés sur lesquels Nissan opère, ou une baisse importante ou prolongée de la valeur boursière du titre, en constituant les indices essentiels ; - Examiner les procédures d’audit réalisées par l’auditeur indépendant de Nissan sur la pertinence des principales hypothèses utilisées dans le test de valeur réalisé pour apprécier la valeur recouvrable de la participation de Renault dans Nissan, par référence aux prévisions de Nissan, aux performances passées et aux perspectives du secteur Automobile ; - Apprécier le caractère approprié des informations fournies dans l’annexe aux comptes consolidés à ce sujet. |
Calcul des pertes attendues sur les créances de financement des ventes conformément à la norme comptable IFRS 9
| Risque identifié | L'activité de financement des ventes est gérée par RCI Banque au travers des offres dédiées aux particuliers et aux entreprises ainsi que du financement des réseaux de concessionnaires. RCI Banque constitue des dépréciations pour couvrir les risques de pertes résultant de l'incapacité de ses clients à faire face à leurs engagements financiers. En conformité avec la norme IFRS 9 ≪ Instruments financiers ≫, RCI Banque calcule les pertes de crédit attendues sur les créances saines (catégorie 1), sur les créances ayant subi une dégradation significative du risque depuis leur comptabilisation initiale ou ayant fait l’objet d’un report d’échéance pendant les périodes de confinement (catégorie 2) et sur les créances défaillantes (catégorie 3). Les dépréciations déterminées en application d’IFRS 9 sont détaillées dans la note 15 de l’annexe aux comptes consolidés et s'élèvent au 31 décembre 2023 à 1 126 millions d'euros pour un encours de 50 741 millions d'euros de valeur brute. Nous considérons que le provisionnement des pertes attendues sur le financement des ventes constitue un point clé de l’audit en raison de l’importance du montant des créances à la clientèle et aux réseaux de concessionnaires à l’actif du bilan du Groupe, de l’utilisation de nombreux paramètres et hypothèses dans les modèles de calcul et du recours au jugement par la direction pour l’estimation des pertes de crédit attendues. Comme mentionné dans la note 2-B des états financiers, les modalités d’estimation des dépréciations prennent en compte le contexte macro-économique contrasté qui se traduit notamment par le ralentissement de l’inflation et le retour de la volatilité sur les marchés financiers. |
| Notre réponse | Avec l’appui de nos équipes spécialisées, nos travaux ont notamment consisté à : - Evaluer les contrôles clés relatifs à la gouvernance mise en place pour valider les changements de paramètres et les hypothèses clés qui soutiennent les calculs de dépréciations pour pertes de crédit attendues ; - Apprécier les méthodologies appliquées pour déterminer les paramètres utilisés dans les modèles de dépréciation et leur correcte insertion opérationnelle dans le système d’information ; - Apprécier les ajustements de dépréciation à dire d’expert comptabilisés au niveau local et au niveau Groupe ; - Effectuer une revue méthodologie et calculatoire des dépréciations complémentaires constituées ; - Apprécier les modèles et hypothèses utilisés dans la détermination de la composante ≪ forward looking ≫, notamment la pondération des différents scenarii retenue ; - Apprécier le processus de classification des actifs par catégorie ; - Réaliser des contrôles sur le système informatique de RCI Banque, incluant une revue des contrôles généraux informatiques, des interfaces et des contrôles automatiques participant à l’élaboration de l’information financière relative à IFRS 9 ; - Réaliser des procédures analytiques sur l'évolution des encours de crédits et des dépréciations d'un exercice à l'autre ; - Examiner la conformité des informations publiées dans les notes de l’annexe aux comptes consolidés au regard des règles comptables applicables. |
Vérifications spécifiques
Nous avons également procédé, conformément aux normes d'exercice professionnel applicables en France, aux vérifications spécifiques prévues par les textes légaux et réglementaires des informations relatives au groupe, données dans le rapport de gestion du groupe du conseil d’administration.
Nous n'avons pas d'observation à formuler sur leur sincérité et leur concordance avec les comptes consolidés.
Nous attestons que la déclaration consolidée de performance extra-financière prévue par l’article L. 225-102-1 du code de commerce figure dans les informations relatives au Groupe données dans le rapport de gestion du groupe, étant précisé que, conformément aux dispositions de l’article L. 823-10 de ce code, les informations contenues dans cette déclaration n’ont pas fait l’objet de notre part de vérifications de sincérité ou de concordance avec les comptes consolidés et doivent faire l’objet d’un rapport par un organisme tiers indépendant.
Autres vérifications ou informations prévues par les textes légaux et réglementaires
Format de présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel
Nous avons également procédé, conformément à la norme d’exercice professionnel sur les diligences du commissaire aux comptes relatives aux comptes annuels et consolidés présentés selon le format d’information électronique unique européen, à la vérification du respect de ce format défini par le règlement européen délégué n° 2019/815 du 17 décembre 2018 dans la présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel mentionné au I de l'article L. 451-1-2 du code monétaire et financier, établis sous la responsabilité du Directeur Général de Renault S.A. S’agissant de comptes consolidés, nos diligences comprennent la vérification de la conformité du balisage de ces comptes au format défini par le règlement précité.
Sur la base de nos travaux, nous concluons que la présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel respecte, dans tous ses aspects significatifs, le format d'information électronique unique européen.
En raison des limites techniques inhérentes au macro-balisage des comptes consolidés selon le format d’information électronique unique européen, il est possible que le contenu de certaines balises des notes annexes ne soit pas restitué de manière identique aux comptes consolidés joints au présent rapport.
Par ailleurs, il ne nous appartient pas de vérifier que les comptes consolidés qui seront effectivement inclus par votre société dans le rapport financier annuel déposé auprès de l’AMF correspondent à ceux sur lesquels nous avons réalisé nos travaux.
Désignation des commissaires aux comptes
Nous avons été nommés commissaires aux comptes de la société Renault S.A. par l’assemblée générale du 30 avril 2014 pour le cabinet KPMG S.A. et du 19 juin 2020 pour le cabinet Mazars.
Au 31 décembre 2023, le cabinet KPMG S.A. était dans la dixième année de sa mission sans interruption et le cabinet Mazars dans la quatrième année.
Responsabilités de la direction et des personnes constituant le gouvernement d’entreprise relatives aux comptes consolidés
Il appartient à la direction d’établir des comptes consolidés présentant une image fidèle conformément au référentiel IFRS tel qu’adopté dans l’Union européenne ainsi que de mettre en place le contrôle interne qu'elle estime nécessaire à l'établissement de comptes consolidés ne comportant pas d'anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d'erreurs.
Lors de l’établissement des comptes consolidés, il incombe à la direction d’évaluer la capacité de la société à poursuivre son exploitation, de présenter dans ces comptes, le cas échéant, les informations nécessaires relatives à la continuité d’exploitation et d’appliquer la convention comptable de continuité d’exploitation, sauf s’il est prévu de liquider la société ou de cesser son activité.
Il incombe au Comité de l’Audit et des Risques de suivre le processus d’élaboration de l’information financière et de suivre l'efficacité des systèmes de contrôle interne et de gestion des risques, ainsi que le cas échéant de l'audit interne, en ce qui concerne les procédures relatives à l'élaboration et au traitement de l'information comptable et financière.
Les comptes consolidés ont été arrêtés par le conseil d’administration.
Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes consolidés
Objectif et démarche d’audit
Il nous appartient d’établir un rapport sur les comptes consolidés. Notre objectif est d’obtenir l’assurance raisonnable que les comptes consolidés pris dans leur ensemble ne comportent pas d’anomalies significatives. L’assurance raisonnable correspond à un niveau élevé d’assurance, sans toutefois garantir qu’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel permet de systématiquement détecter toute anomalie significative. Les anomalies peuvent provenir de fraudes ou résulter d’erreurs et sont considérées comme significatives lorsque l’on peut raisonnablement s’attendre à ce qu’elles puissent, prises individuellement ou en cumulé, influencer les décisions économiques que les utilisateurs des comptes prennent en se fondant sur ceux-ci.
Comme précisé par l’article L. 821-55 du code de commerce, notre mission de certification des comptes ne consiste pas à garantir la viabilité ou la qualité de la gestion de votre société.
Dans le cadre d’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, le commissaire aux comptes exerce son jugement professionnel tout au long de cet audit. En outre :
・ il dentifie et évalue les risques que les comptes consolidés comportent des anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d’erreurs, définit et met en œuvre des procédures d’audit face à ces risques, et recueille des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour fonder son opinion. Le risque de non-détection d’une anomalie significative provenant d’une fraude est plus élevé que celui d’une anomalie significative résultant d’une erreur, car la fraude peut impliquer la collusion, la falsification, les omissions volontaires, les fausses déclarations ou le contournement du contrôle interne ;
・ il prend connaissance du contrôle interne pertinent pour l’audit afin de définir des procédures d’audit appropriées en la circonstance, et non dans le but d’exprimer une opinion sur l’efficacité du contrôle interne ;
・ il apprécie le caractère approprié des méthodes comptables retenues et le caractère raisonnable des estimations comptables faites par la direction, ainsi que les informations les concernant fournies dans les comptes consolidés ;
・ il apprécie le caractère approprié de l’application par la direction de la convention comptable de continuité d’exploitation et, selon les éléments collectés, l’existence ou non d’une incertitude significative liée à des événements ou à des circonstances susceptibles de mettre en cause la capacité de la société à poursuivre son exploitation. Cette appréciation s’appuie sur les éléments collectés jusqu’à la date de son rapport, étant toutefois rappelé que des circonstances ou événements ultérieurs pourraient mettre en cause la continuité d’exploitation. S’il conclut à l’existence d’une incertitude significative, il attire l’attention des lecteurs de son rapport sur les informations fournies dans les comptes consolidés au sujet de cette incertitude ou, si ces informations ne sont pas fournies ou ne sont pas pertinentes, il formule une certification avec réserve ou un refus de certifier ;
・ il apprécie la présentation d’ensemble des comptes consolidés et évalue si les comptes consolidés reflètent les opérations et événements sous-jacents de manière à en donner une image fidèle ;
・ concernant l’information financière des personnes ou entités comprises dans le périmètre de consolidation, il collecte des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour exprimer une opinion sur les comptes consolidés. Il est responsable de la direction, de la supervision et de la réalisation de l’audit des comptes consolidés ainsi que de l’opinion exprimée sur ces comptes.
Rapport au Comité de l’Audit et des Risques
Nous remettons au Comité de l’Audit et des Risques un rapport qui présente notamment l’étendue des travaux d'audit et le programme de travail mis en œuvre, ainsi que les conclusions découlant de nos travaux. Nous portons également à sa connaissance, le cas échéant, les faiblesses significatives du contrôle interne que nous avons identifiées pour ce qui concerne les procédures relatives à l’élaboration et au traitement de l’information comptable et financière.
Parmi les éléments communiqués dans le rapport au Comité de l’Audit et des Risques figurent les risques d’anomalies significatives que nous jugeons avoir été les plus importants pour l’audit des comptes consolidés de l’exercice et qui constituent de ce fait les points clés de l'audit qu'il nous appartient de décrire dans le présent rapport.
Nous fournissons également au Comité de l’Audit et des Risques la déclaration prévue par l’article 6 du règlement (UE) n°537-2014 confirmant notre indépendance, au sens des règles applicables en France telles qu’elles sont fixées notamment par les articles L.821-27 à L.821-34 du code de commerce et dans le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes. Le cas échéant, nous nous entretenons avec le Comité de l’Audit et des Risques sur les risques pesant sur notre indépendance et des mesures de sauvegarde appliquées.
| Paris La Défense, le 23 février 2024 | |
| Les commissaires aux comptes | |
| KPMG S.A. | MAZARS |
| Bertrand Pruvost | Loic Wallaert |
| ※上記は、独立監査人の監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は有価証券報告書提出会社が別途保管しております。 |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
| Renault S.A. |
| Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
| Exercice clos le 31 décembre 2023 |
| Renault S.A. 122-122 bis, avenue du Général Leclerc - 92100 Boulogne-Billancourt |
Renault S.A.
Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels
Exercice clos le 31 décembre 2023
A l'assemblée générale de la société Renault S.A.,
Opinion
En exécution de la mission qui nous a été confiée par votre assemblée générale, nous avons effectué l’audit des comptes annuels de la société Renault S.A. relatifs à l’exercice clos le 31 décembre 2023, tels qu’ils sont joints au présent rapport.
Nous certifions que les comptes annuels sont, au regard des règles et principes comptables français, réguliers et sincères et donnent une image fidèle du résultat des opérations de l’exercice écoulé ainsi que de la situation financière et du patrimoine de la société à la fin de cet exercice.
L'opinion formulée ci-dessus est cohérente avec le contenu de notre rapport au Comité de l’Audit et des Risques.
Fondement de l’opinion
Référentiel d’audit
Nous avons effectué notre audit selon les normes d'exercice professionnel applicables en France. Nous estimons que les éléments que nous avons collectés sont suffisants et appropriés pour fonder notre opinion.
Les responsabilités qui nous incombent en vertu de ces normes sont indiquées dans la partie "Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l'audit des comptes annuels" du présent rapport.
Indépendance
Nous avons réalisé notre mission d’audit dans le respect des règles d’indépendance prévues par le code de commerce et par le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes sur la période du 1er janvier 2023 à la date d’émission de notre rapport, et notamment nous n’avons pas fourni de services interdits par l’article 5, paragraphe 1, du règlement (UE) n° 537/2014.
| Renault s.a.. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
Justification des appréciations - Points clés de l’audit
En application des dispositions des articles L.821-53 et R.821-180 du code de commerce relatives à la justification de nos appréciations, nous portons à votre connaissance les points clés de l’audit relatifs aux risques d'anomalies significatives qui, selon notre jugement professionnel, ont été les plus importants pour l’audit des comptes annuels de l’exercice, ainsi que les réponses que nous avons apportées face à ces risques.
Les appréciations ainsi portées s'inscrivent dans le contexte de l'audit des comptes annuels pris dans leur ensemble et de la formation de notre opinion exprimée ci-avant. Nous n'exprimons pas d'opinion sur des éléments de ces comptes annuels pris isolément.
Evaluation des titres de participation
Risques identifiés
Les titres de participation, qui se composent des postes ≪ participations évaluées par équivalence ≫ et
≪ autres participations et immobilisations financières ≫, figurant au bilan au 31 décembre 2023 pour un montant net de 14 863 millions d’euros, représentent un des postes les plus importants de l’actif.
Concernant les titres de participation des sociétés contrôlées de manière exclusive, la société a opté pour l’évaluation par équivalence. Ainsi, leur valeur au bilan est déterminée sur la base de la quote-part de chacune de ces sociétés, intégrées globalement, aux capitaux propres déterminés d’après les règles de la consolidation, sans tenir compte des éliminations des opérations entre sociétés du groupe. La variation annuelle de la quote-part globale de capitaux propres représentative de ces titres est inscrite en capitaux propres au poste ≪ écart d’équivalence ≫. Lorsque l'écart d'équivalence devient négatif, une provision pour dépréciation globale est dotée par le compte de résultat.
Les autres titres de participation, c’est-à-dire les titres de participation des sociétés non contrôlées de façon exclusive, figurent au bilan à leur coût d'acquisition hors frais accessoires d'achat et concernent essentiellement la participation de Renault dans Nissan. Comme indiqué dans la note 1 de l’annexe aux comptes annuels, Renault a transféré au cours de l’exercice 28,4% des actions Nissan Motor Co., Ltd chez Natixis Fiduciaire dans le cadre du contrat de fiducie ≪ Newton ≫ pour un montant de 3,7 milliards d’euros. Ces titres sont évalués à la plus faible des valeurs d’acquisition ou d’inventaire déterminées en prenant en compte la quote-part d’actif net et les perspectives de rentabilité. Lorsque la valeur d'inventaire des titres est inférieure à la valeur brute, une provision pour dépréciation est constituée du montant de la différence.
La détermination de la valeur d’utilité de l’investissement de Renault dans Nissan requiert l’exercice du jugement de la direction.
Dans ce contexte, nous avons considéré que la correcte évaluation des titres de participation constituait un point clé de l’audit en raison de leur importance dans les comptes de la société et des estimations et jugements de la direction nécessaires pour déterminer la valeur d’utilité des titres de participation, en particulier, en ce qui concerne la participation de Renault dans Nissan.
Procédures d’audit mises en œuvre face aux risques identifiés
Nous avons pris connaissance de la méthodologie retenue par la direction pour déterminer la valeur d’équivalence des titres de participation des sociétés contrôlées de manière exclusive et la valeur d’utilité des autres titres de participation.
Pour apprécier l’estimation de la valeur d’utilité des titres de participation, nous nous sommes principalement appuyés sur les travaux conduits dans le cadre de l’audit des comptes consolidés de Renault. Nos travaux ont notamment consisté à :
Pour les sociétés contrôlées de manière exclusive :
- Contrôler, pour ces sociétés, que la quote-part globale de capitaux propres représentative des titres concorde avec les capitaux propres retenus pour l’établissement des comptes consolidés de Renault Group ;
- Examiner les ajustements opérés, le cas échéant, par la société, pour tenir compte des pertes de valeurs éventuellement constatées dans les comptes consolidés à l’issue des tests de valeur réalisés par la société.
Pour la participation de Renault dans Nissan :
- Apprécier l’existence éventuelle d’indicateurs de perte de valeur : les changements significatifs et défavorables intervenus sur les marchés sur lesquels Nissan opère, ou une baisse importante ou prolongée de la valeur boursière du titre, en constituant les indices essentiels ;
- Apprécier le caractère approprié des informations fournies dans l’annexe aux comptes annuels.
Vérifications spécifiques
Nous avons également procédé, conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, aux vérifications spécifiques prévues par les textes légaux et réglementaires.
Informations données dans le rapport de gestion et dans les autres documents sur la situation financière et les comptes annuels adressés aux actionnaires
Nous n'avons pas d'observation à formuler sur la sincérité et la concordance avec les comptes annuels des informations données dans le rapport de gestion du conseil d'administration et dans les autres documents sur la situation financière et les comptes annuels adressés aux actionnaires.
Nous attestons de la sincérité et de la concordance avec les comptes annuels des informations relatives aux délais de paiement mentionnées à l'article D.441-6 du code de commerce.
Rapport sur le gouvernement d’entreprise
Nous attestons de l’existence, dans le rapport du conseil d’administration sur le gouvernement d’entreprise, des informations requises par les articles L.225-37-4, L.22-10-10 et L.22-10-9 du code de commerce.
Concernant les informations fournies en application des dispositions de l’article L.22-10-9 du code de commerce sur les rémunérations et avantages versés ou attribués aux mandataires sociaux ainsi que sur les engagements consentis en leur faveur, nous avons vérifié leur concordance avec les comptes ou avec les données ayant servi à l’établissement de ces comptes et, le cas échéant, avec les éléments recueillis par votre société auprès des entreprises contrôlées par elle qui sont comprises dans le périmètre de consolidation. Sur la base de ces travaux, nous attestons l’exactitude et la sincérité de ces informations.
Concernant les informations relatives aux éléments que votre société a considéré susceptibles d'avoir une incidence en cas d'offre publique d'achat ou d'échange, fournies en application des dispositions de l'article L.22-10-11 du code de commerce, nous avons vérifié leur conformité avec les documents dont elles sont issues et qui nous ont été communiqués. Sur la base de ces travaux, nous n'avons pas d'observation à formuler sur ces informations.
Autres informations
En application de la loi, nous nous sommes assurés que les diverses informations relatives à l’identité des détenteurs du capital ou des droits de vote et aux participations réciproques vous ont été communiquées dans le rapport de gestion.
Autres vérifications ou informations prévues par les textes légaux et réglementaires
Format de présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel
Nous avons également procédé, conformément à la norme d’exercice professionnel sur les diligences du commissaire aux comptes relatives aux comptes annuels et consolidés présentés selon le format d’information électronique unique européen, à la vérification du respect de ce format défini par le règlement européen délégué n° 2019/815 du 17 décembre 2018 dans la présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel mentionné au I de l'article L. 451-1-2 du code monétaire et financier, établis sous la responsabilité du Directeur Général de Renault S.A.
Sur la base de nos travaux, nous concluons que la présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel respecte, dans tous ses aspects significatifs, le format d'information électronique unique européen.
Il ne nous appartient pas de vérifier que les comptes annuels qui seront effectivement inclus par votre société dans le rapport financier annuel déposé auprès de l’AMF correspondent à ceux sur lesquels nous avons réalisé nos travaux.
Désignation des commissaires aux comptes
Nous avons été nommés commissaires aux comptes de la société Renault S.A. par l'assemblée générale du 30 avril 2014 pour le cabinet KPMG SA et du 19 juin 2020 pour le cabinet MAZARS.
Au 31 décembre 2023, le cabinet KPMG SA était dans la dixième année de sa mission sans interruption et le cabinet MAZARS dans la quatrième année.
Responsabilités de la direction et des personnes constituant le gouvernement d'entreprise relatives aux comptes annuels
Il appartient à la direction d’établir des comptes annuels présentant une image fidèle conformément aux règles et principes comptables français ainsi que de mettre en place le contrôle interne qu'elle estime nécessaire à l'établissement de comptes annuels ne comportant pas d'anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d'erreurs.
Lors de l’établissement des comptes annuels, il incombe à la direction d’évaluer la capacité de la société à poursuivre son exploitation, de présenter dans ces comptes, le cas échéant, les informations nécessaires relatives à la continuité d’exploitation et d’appliquer la convention comptable de continuité d’exploitation, sauf s’il est prévu de liquider la société ou de cesser son activité.
Il incombe au Comité de l’Audit et des Risques de suivre le processus d’élaboration de l’information financière et de suivre l'efficacité des systèmes de contrôle interne et de gestion des risques, ainsi que le cas échéant de l'audit interne, en ce qui concerne les procédures relatives à l'élaboration et au traitement de l'information comptable et financière.
Les comptes annuels ont été arrêtés par le conseil d'administration.
Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes annuels
Objectif et démarche d'audit
Il nous appartient d’établir un rapport sur les comptes annuels. Notre objectif est d’obtenir l’assurance raisonnable que les comptes annuels pris dans leur ensemble ne comportent pas d’anomalies significatives. L’assurance raisonnable correspond à un niveau élevé d’assurance, sans toutefois garantir qu’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel permet de systématiquement détecter toute anomalie significative. Les anomalies peuvent provenir de fraudes ou résulter d’erreurs et sont considérées comme significatives lorsque l’on peut raisonnablement s’attendre à ce qu’elles puissent, prises individuellement ou en cumulé, influencer les décisions économiques que les utilisateurs des comptes prennent en se fondant sur ceux-ci.
Comme précisé par l’article L.821-55 du code de commerce, notre mission de certification des comptes ne consiste pas à garantir la viabilité ou la qualité de la gestion de votre société.
Dans le cadre d’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, le commissaire aux comptes exerce son jugement professionnel tout au long de cet audit. En outre :
- il identifie et évalue les risques que les comptes annuels comportent des anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d’erreurs, définit et met en œuvre des procédures d’audit face à ces risques, et recueille des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour fonder son opinion. Le risque de non-détection d’une anomalie significative provenant d’une fraude est plus élevé que celui d’une anomalie significative résultant d’une erreur, car la fraude peut impliquer la collusion, la falsification, les omissions volontaires, les fausses déclarations ou le contournement du contrôle interne ;
- il prend connaissance du contrôle interne pertinent pour l’audit afin de définir des procédures d’audit appropriées en la circonstance, et non dans le but d’exprimer une opinion sur l’efficacité du contrôle interne ;
- il apprécie le caractère approprié des méthodes comptables retenues et le caractère raisonnable des estimations comptables faites par la direction, ainsi que les informations les concernant fournies dans les comptes annuels ;
- il apprécie le caractère approprié de l’application par la direction de la convention comptable de continuité d’exploitation et, selon les éléments collectés, l’existence ou non d’une incertitude significative liée à des événements ou à des circonstances susceptibles de mettre en cause la capacité de la société à poursuivre son exploitation. Cette appréciation s’appuie sur les éléments collectés jusqu’à la date de son rapport, étant toutefois rappelé que des circonstances ou événements ultérieurs pourraient mettre en cause la continuité d’exploitation. S’il conclut à l’existence d’une incertitude significative, il attire l’attention des lecteurs de son rapport sur les informations fournies dans les comptes annuels au sujet de cette incertitude ou, si ces informations ne sont pas fournies ou ne sont pas pertinentes, il formule une certification avec réserve ou un refus de certifier ;
- il apprécie la présentation d’ensemble des comptes annuels et évalue si les comptes annuels reflètent les opérations et événements sous-jacents de manière à en donner une image fidèle.
Rapport au Comité de l’Audit et des Risques
Nous remettons au Comité de l’Audit et des Risques un rapport qui présente notamment l’étendue des travaux d'audit et le programme de travail mis en œuvre, ainsi que les conclusions découlant de nos travaux. Nous portons également à sa connaissance, le cas échéant, les faiblesses significatives du contrôle interne que nous avons identifiées pour ce qui concerne les procédures relatives à l’élaboration et au traitement de l’information comptable et financière.
Parmi les éléments communiqués dans le rapport au Comité de l’Audit et des Risques figurent les risques d’anomalies significatives que nous jugeons avoir été les plus importants pour l’audit des comptes annuels de l’exercice et qui constituent de ce fait les points clés de l’audit, qu’il nous appartient de décrire dans le présent rapport.
Nous fournissons également au Comité de l’Audit et des Risques la déclaration prévue par l’article 6 du règlement (UE) n° 537-2014 confirmant notre indépendance, au sens des règles applicables en France telles qu’elles sont fixées notamment par les articles L.821-27 à L.821-34 du code de commerce et dans le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes. Le cas échéant, nous nous entretenons avec le Comité de l’Audit et des Risques des risques pesant sur notre indépendance et des mesures de sauvegarde appliquées.
| Paris La Défense, le 23 février 2024 | |
| Les commissaires aux comptes | |
| KPMG S.A. | MAZARS |
| Bertrand Pruvost | Loic Wallaert |
| ※上記は、独立監査人の監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は有価証券報告書提出会社が別途保管しております。 |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
| Renault S.A. |
| Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
| Exercice clos le 31 décembre 2022 |
| Renault S.A. |
| 122-122, bis avenue du Général Leclerc - 92100 Boulogne-Billancourt |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
Renault S.A.
Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés
Exercice clos le 31 décembre 2022
A l'assemblée générale de la société Renault,
Opinion
En exécution de la mission qui nous a été confiée par votre assemblée générale, nous avons effectué l’audit des comptes consolidés de la société Renault S.A. relatifs à l’exercice clos le 31 décembre 2022, tels qu’ils sont joints au présent rapport.
Nous certifions que les comptes consolidés sont, au regard du référentiel IFRS tel qu’adopté dans l’Union européenne, réguliers et sincères et donnent une image fidèle du résultat des opérations de l’exercice écoulé ainsi que de la situation financière et du patrimoine, à la fin de l’exercice, de l'ensemble constitué par les personnes et entités comprises dans la consolidation.
L’opinion formulée ci-dessus est cohérente avec le contenu de notre rapport au Comité de l’Audit et des Risques.
Fondement de l’opinion
Référentiel d’audit
Nous avons effectué notre audit selon les normes d’exercice professionnel applicables en France. Nous estimons que les éléments que nous avons collectés sont suffisants et appropriés pour fonder notre opinion.
Les responsabilités qui nous incombent en vertu de ces normes sont indiquées dans la partie ≪ Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes consolidés ≫ du présent rapport.
Indépendance
Nous avons réalisé notre mission d’audit dans le respect des règles d’indépendance prévues par le code de commerce et par le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes, sur la période du 1er janvier 2022 à la date d’émission de notre rapport, et notamment nous n’avons pas fourni de services interdits par l’article 5, paragraphe 1, du règlement (UE) n°537/2014.
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Justification des appréciations - Points clés de l’audit
En application des dispositions des articles L.823-9 et R.823-7 du code de commerce relatives à la justification de nos appréciations, nous portons à votre connaissance les points clés de l’audit relatifs aux risques d’anomalies significatives qui, selon notre jugement professionnel, ont été les plus importants pour l’audit des comptes consolidés de l’exercice, ainsi que les réponses que nous avons apportées face à ces risques.
Les appréciations ainsi portées s'inscrivent dans le contexte de l’audit des comptes consolidés pris dans leur ensemble et de la formation de notre opinion exprimée ci-avant. Nous n'exprimons pas d'opinion sur des éléments de ces comptes consolidés pris isolément.
| Valeur recouvrable des actifs du secteur Automobile | |
| Risque identifié | Les actifs incorporels, corporels et les goodwill du secteur opérationnel ≪ Automobile ≫ s’élèvent à 15 566 millions d’euros au 31 décembre 2022. Le Groupe effectue des tests de dépréciation sur ces actifs immobilisés dès lors qu’il existe un indice de perte de valeur et a minima au moins une fois par an pour les actifs à durée de vie indéterminée, selon les modalités décrites en note 2-M de l’annexe. Le test consiste à comparer la valeur nette comptable de ces actifs avec leur valeur recouvrable, définie comme correspondant au montant le plus élevé de la valeur d’utilité ou de la juste valeur nette des coûts de sortie. La valeur d’utilité est déterminée sur la base de flux futurs de trésorerie actualisés. Lorsque la valeur recouvrable est inférieure à la valeur nette comptable, cette perte de valeur est comptabilisée en diminution des actifs concernés. A la clôture de l’exercice 2022, ces tests de dépréciation tiennent compte des hypothèses retenues dans la mise à jour du plan à moyen terme Renaulution. Par ailleurs, les taux de croissance à l’infini retenus dans les tests au 31 décembre 2022 tiennent compte des impacts des engagements pris par les Etats signataires des accords de Paris sur les changements climatiques. Nous avons considéré que l’évaluation de ces actifs est un point clé de l’audit en raison de leur importance dans les comptes et des estimations et jugements de la direction nécessaires, en particulier dans le contexte actuel décrit ci-avant, pour conduire ces tests. |
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés, nos travaux ont notamment consisté à : - Prendre connaissance des analyses conduites par le Groupe afin d’identifier un indice de perte de valeur ; - Pour les actifs soumis à un test de dépréciation : - Rapprocher des comptes les valeurs nettes comptables des actifs faisant l’objet du test de dépréciation ; - Evaluer la cohérence des données sur les volumes et marges prévisionnels utilisés dans les tests avec les dernières estimations de la direction retenues dans la version actualisée du plan à moyen terme Renaulution, qui reflète notamment, les effets négatifs liés à la crise d’approvisionnement en composants électroniques et les impacts des engagements pris par les Etats signataires des accords de Paris sur les changements climatiques ; - En particulier, vérifier que ces données tiennent compte de la séparation de certaines des activités mécaniques du Groupe Renault dénommées HORSE, annoncée lors du Capital Market Day du 8 novembre 2022, dont les actifs et passifs correspondants ont été reclassés dans l’état de la situation financière consolidée au 31 décembre 2022 selon les modalités de la normes IFRS 5 ≪ Actifs non courants détenus en vue de la vente et activités abandonnées ≫ ; - Apprécier, dans le contexte décrit ci-dessus, les principales hypothèses retenues par entretien avec la direction et le cas échéant, par comparaison avec les données utilisées dans les précédents tests de dépréciation, avec la performance historique, ou encore avec des données externes de marché ; - Vérifier par sondage l’exactitude arithmétique des prévisions de flux de trésorerie actualisés préparées par la direction ; - Comparer les taux d’actualisation après impôts avec les données de marché disponibles ; - Procéder à des analyses de sensibilité sur les principales hypothèses utilisées. |
| Méthode de comptabilisation et valeur recouvrable de l’investissement de Renault dans Nissan | |
| Risque identifié | Au 31 décembre 2022, la participation dans Nissan au bilan du Groupe s’élève à 17 487 millions d’euros, et la contribution de Nissan au résultat net de Renault correspond à un gain de 526 millions d’euros. Comme indiqué en note 12 de l’annexe aux comptes consolidés, Renault dispose d’une influence notable sur Nissan et comptabilise sa participation selon la méthode de la mise en équivalence. Les comptes de Nissan retenus pour la mise en équivalence sont les comptes consolidés publiés en normes comptables japonaises, retraités pour les besoins de la consolidation de Renault en normes IFRS telles qu’adoptées dans l’Union européenne. Conformément à l’approche décrite dans les règles et méthodes comptables (note 2-M), un test de perte de valeur de la participation dans Nissan a été réalisé au 31 décembre 2022. Nous avons considéré que la méthode de comptabilisation et d’estimation de la valeur recouvrable de la participation dans Nissan est un point clé de l’audit, compte tenu de l’importance significative de cette participation dans les comptes de Renault et des principaux éléments d’attention suivants : (1) le jugement de la direction dans l’analyse de la structure de gouvernance de l’Alliance et des faits et circonstances qui conduisent à considérer que Renault exerce une influence notable sur Nissan, (2) l’exhaustivité et l’exactitude des retraitements à apporter aux comptes de Nissan pour comptabiliser la quote-part de Renault dans le résultat et les capitaux propres de cette société, (3) les estimations utilisées par la direction dans la détermination de la valeur recouvrable de l’investissement de Renault dans Nissan. |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés, nos travaux ont notamment consisté à : - Consulter les procès-verbaux de conseil d’administration et le registre des conventions réglementées, et obtenir confirmation de la part de la direction de l’absence de modifications dans la gouvernance de Nissan et/ou de nouveaux contrats structurant les relations entre Renault et Nissan susceptibles de modifier l’analyse de l’influence notable de Renault sur Nissan à la clôture de l’exercice ; - Prendre connaissance des conclusions et des travaux d’audit réalisés par l’auditeur indépendant de Nissan, conformément à nos instructions détaillant les procédures à réaliser et le format des conclusions requises dans le cadre de notre audit ; - Prendre connaissance des travaux d’audit de l’auditeur indépendant de Nissan sur les principaux retraitements d’homogénéisation des comptes de Nissan avec les normes du Groupe Renault ; - Apprécier l’existence éventuelle d’indicateurs de perte de valeur, les changements significatifs et défavorables intervenus sur les marchés sur lesquels Nissan opère, ou une baisse importante ou prolongée de la valeur boursière du titre, en constituant les indices essentiels ; - Examiner la pertinence des principales hypothèses utilisées par Renault dans le test de valeur réalisé pour apprécier la valeur recouvrable de sa participation dans Nissan, par référence au plan moyen terme de Nissan, aux performances passées et aux perspectives des secteurs Automobile ; - Apprécier le caractère approprié des informations fournies dans l’annexe aux comptes consolidés à ce sujet. |
Calcul des pertes attendues sur les créances de financement des ventes conformément à la norme comptable IFRS 9
| Risque identifié | L'activité de financement des ventes est gérée par RCI Banque au travers des offres dédiées aux particuliers et aux entreprises ainsi que du financement des réseaux de concessionnaires. RCI Banque constitue des dépréciations pour couvrir les risques de pertes résultant de l'incapacité de ses clients à faire face à leurs engagements financiers. En conformité avec la norme IFRS 9 ≪ Instruments financiers ≫, RCI Banque calcule les pertes de crédit attendues sur les créances saines (catégorie 1), sur les créances ayant subi une dégradation significative du risque depuis leur comptabilisation initiale ou ayant fait l’objet d’un report d’échéance pendant les périodes de confinement (catégorie 2) et sur les créances défaillantes (catégorie 3). Les dépréciations déterminées en application d’IFRS 9 sont détaillées dans la note 15 de l’annexe aux comptes consolidés et s'élèvent au 31 décembre 2022 à 1 111 millions d'euros pour un encours de 45 358 millions d'euros de valeur brute. Nous considérons que le provisionnement des pertes attendues sur le financement des ventes constitue un point clé de l’audit en raison de l’importance du montant des créances à la clientèle et aux réseaux de concessionnaires à l’actif du bilan du Groupe, de l’utilisation de nombreux paramètres et hypothèses dans les modèles de calcul et du recours au jugement par la direction pour l’estimation des pertes de crédit attendues. Comme mentionné dans la note 2-B des états financiers, ces jugements sont plus importants comptes tenus du contexte actuel qui a causé une forte incertitude dans l’économie globale pour les prochaines années. | |
| Notre réponse | Avec l’appui de nos équipes spécialisées, nos travaux ont notamment consisté à : - Evaluer les contrôles clés relatifs à la gouvernance mise en place pour valider les changements de paramètres et les hypothèses clés qui soutiennent les calculs de dépréciations pour pertes de crédit attendues ; - Apprécier les méthodologies appliquées pour déterminer les paramètres utilisés dans les modèles de dépréciation et leur correcte insertion opérationnelle dans le système d’information ; - Apprécier les ajustements de dépréciation à dire d’expert comptabilisés au niveau local et au niveau Groupe ; - Examiner la documentation sous tendant les dépréciations complémentaires constituées ; - Apprécier les modèles et hypothèses utilisés dans la détermination de la composante ≪ forward looking ≫, notamment la pondération des différents scenarii retenue ; - Tester la qualité des interfaces applicatives informatiques qui supportent le calcul et la comptabilisation des dépréciations pour pertes de crédit attendues ; - Apprécier le processus de classification des actifs par catégorie ; - Examiner le processus mis en place pour s’assurer de l’exhaustivité et de la qualité des données utilisées pour la détermination des dépréciations ; - Réaliser des procédures analytiques sur l'évolution des encours de crédits et des dépréciations d'un exercice à l'autre ; - Examiner la conformité des informations publiées dans les notes de l’annexe aux comptes consolidés au regard des règles comptables applicables. | |
| Traitement en activités abandonnées des cessions du Groupe Renault en Fédération de Russie | ||
| Risque identifié | Tel que précisé dans les notes 2-B ≪ Estimations et jugements ≫, 3-A ≪ Evolution du périmètre de consolidation ≫ et 3-B ≪ Activités abandonnées ≫, le Groupe a cédé le 15 mai 2022 sa filiale Renault Russia à la ville de Moscou et sa participation de 67,69 % dans Lada Auto Holding, société mère d’AVTOVAZ (ci-après ≪ AVTOVAZ ≫) à NAMI (Institut central de recherche et de développement des automobiles et des moteurs) pour un prix de cession de 1 rouble pour chacune de ces transactions, avec une option de rachat par Renault Group de sa participation dans AVTOVAZ, exerçable à certaines périodes au cours des six prochaines années. La signature de ces accords a abouti à la déconsolidation de ces entités et à leur traitement en activités abandonnées conformément à IFRS 5 sur l’exercice 2022, avec le retraitement correspondant du compte de résultat et du tableau des flux de trésorerie pour les données relatives à l’exercice 2021. Au 31 décembre 2022, les dépréciations comptabilisées sur les actifs incorporels et corporels liés aux activités abandonnées, le résultat sur la période de ces activités, le résultat de cession des titres de Renault Russia et AVTOVAZ (y compris recyclage en résultat des écarts de conversion) et les effets induits par ces cessions (notamment les abandons de créances, le remboursement d’une partie des dettes financières de Renault Russia et les dépréciations de stocks dédiés à des véhicules commercialisés en Fédération de Russie) ont été isolés sur la ligne ≪ Résultat des activités abandonnées ≫, en application de la norme IFRS 5. Les ventes faites par des sociétés du Groupe aux entités russes ont également été classées en activités non poursuivies (i.e. abandonnées), avec retraitement correspondant des données relatives à 2021. Les éléments des flux de trésorerie consolidés des entités Renault Russia, AVTOVAZ et ses filiales, ainsi que les ventes faites par des sociétés du Groupe aux entités russes et les dépréciations d’actifs situés hors de la Fédération de Russie mais dont la perte de valeur est la conséquence directe de la sortie du Groupe de la Fédération de Russie, ont également été classés en activités abandonnées. Les données relatives à l’exercice 2021 ont également été retraitées en ce sens. Ainsi le résultat des activités abandonnées 2022 s’établit à 2 320 M€ dans les comptes consolidés du Groupe, incluant une dépréciation des immobilisations corporelles, incorporelles et du goodwill du Groupe en Fédération de Russie de 2 221 M€. Ce résultat des activités abandonnées est détaillé en note 3-B de l’annexe. Sur l’exercice 2021 présenté en comparatif, le résultat net a été retraité de 418 M€ en année pleine au titre des activités abandonnées. Nous avons considéré que le traitement comptable de la cession par le Groupe de Renault Russia et de sa participation dans Lada Auto Holding est un point clé de l’audit en raison de son caractère significatif et des estimations et jugements de la direction nécessaires pour appréhender l’ensemble des impacts comptables en termes de dépréciation et de présentation. | |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés du Groupe, nos travaux ont consisté principalement à : - Prendre connaissance des accords de cession signés en date du 15 mai 2022 ; - Apprécier, sur la base des documents obtenus, l’analyse de la perte de contrôle des activités en Fédération de Russie effectuée par le Groupe ; - Apprécier le caractère approprié du classement de la cession de Renault Russia et de Lada Auto Holding au regard des dispositions de la norme IFRS 5, notamment par des entretiens avec la Direction du Groupe, l’analyse des procès-verbaux du Conseil d’administration et de la documentation disponible ainsi que le caractère raisonnable des principales données et hypothèses sur lesquelles se fondent le classement en activités abandonnées ; - Prendre connaissance des procédures mises en place par le Groupe pour recenser les impacts liés à la sortie de la Fédération de Russie en procédant à des entretiens avec les responsables du Groupe et apprécier le caractère raisonnable des hypothèses prises en compte pour déterminer ces impacts ; - Vérifier l’exactitude arithmétique des calculs effectués par la société, en particulier pour déterminer le montant des dépréciations et le résultat de cession ; - Corroborer, par sondage, les données chiffrées des activités abandonnées présentées au compte de résultat, dans le tableau des flux de trésorerie, dans l’état du résultat global consolidé et dans la note annexe 3-B avec les éléments ayant servi de base à l’établissement des comptes consolidés ; - Apprécier le caractère approprié des informations fournies dans les notes 2-B ≪ Estimations et jugements ≫, 3-B ≪ Activités abandonnées ≫, et 28-B ≪ Hors bilan - Engagements reçus, actifs éventuels et actifs reçus en garantie ≫ de l’annexe sur l’option de rachat des titres AVTOVAZ. | |
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Vérifications spécifiques
Nous avons également procédé, conformément aux normes d'exercice professionnel applicables en France, aux vérifications spécifiques prévues par les textes légaux et réglementaires des informations relatives au groupe, données dans le rapport de gestion du conseil d’administration.
Nous n'avons pas d'observation à formuler sur leur sincérité et leur concordance avec les comptes consolidés.
Nous attestons que la déclaration consolidée de performance extra-financière prévue par l’article L. 225-102-1 du code de commerce figure dans les informations relatives au Groupe données dans le rapport de gestion, étant précisé que, conformément aux dispositions de l’article L. 823-10 de ce code, les informations contenues dans cette déclaration n’ont pas fait l’objet de notre part de vérifications de sincérité ou de concordance avec les comptes consolidés et doivent faire l’objet d’un rapport par un organisme tiers indépendant.
Autres vérifications ou informations prévues par les textes légaux et réglementaires
Format de présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel
Nous avons également procédé, conformément à la norme d’exercice professionnel sur les diligences du commissaire aux comptes relatives aux comptes annuels et consolidés présentés selon le format d’information électronique unique européen, à la vérification du respect de ce format défini par le règlement européen délégué n° 2019/815 du 17 décembre 2018 dans la présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel mentionné au I de l'article L. 451-1-2 du code monétaire et financier, établis sous la responsabilité du Directeur Général de Renault S.A. S’agissant de comptes consolidés, nos diligences comprennent la vérification de la conformité du balisage de ces comptes au format défini par le règlement précité.
Sur la base de nos travaux, nous concluons que la présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel respecte, dans tous ses aspects significatifs, le format d'information électronique unique européen.
En raison des limites techniques inhérentes au macro-balisage des comptes consolidés selon le format d’information électronique unique européen, il est possible que le contenu de certaines balises des notes annexes ne soit pas restitué de manière identique aux comptes consolidés joints au présent rapport.
Par ailleurs, il ne nous appartient pas de vérifier que les comptes consolidés qui seront effectivement inclus par votre société dans le rapport financier annuel déposé auprès de l’AMF correspondent à ceux sur lesquels nous avons réalisé nos travaux.
Désignation des commissaires aux comptes
Nous avons été nommés commissaires aux comptes de la société Renault S.A. par l’assemblée générale du 30 avril 2014 pour le cabinet KPMG S.A. et du 19 juin 2020 pour le cabinet Mazars.
Au 31 décembre 2022, le cabinet KPMG S.A. était dans la neuvième année de sa mission sans interruption et le cabinet Mazars dans la troisième année.
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Responsabilités de la direction et des personnes constituant le gouvernement d’entreprise relatives aux comptes consolidés
Il appartient à la direction d’établir des comptes consolidés présentant une image fidèle conformément au référentiel IFRS tel qu’adopté dans l’Union européenne ainsi que de mettre en place le contrôle interne qu'elle estime nécessaire à l'établissement de comptes consolidés ne comportant pas d'anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d'erreurs.
Lors de l’établissement des comptes consolidés, il incombe à la direction d’évaluer la capacité de la société à poursuivre son exploitation, de présenter dans ces comptes, le cas échéant, les informations nécessaires relatives à la continuité d’exploitation et d’appliquer la convention comptable de continuité d’exploitation, sauf s’il est prévu de liquider la société ou de cesser son activité.
Il incombe au Comité de l’Audit et des Risques de suivre le processus d’élaboration de l’information financière et de suivre l'efficacité des systèmes de contrôle interne et de gestion des risques, ainsi que le cas échéant de l'audit interne, en ce qui concerne les procédures relatives à l'élaboration et au traitement de l'information comptable et financière.
Les comptes consolidés ont été arrêtés par le conseil d’administration.
Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes consolidés
Objectif et démarche d’audit
Il nous appartient d’établir un rapport sur les comptes consolidés. Notre objectif est d’obtenir l’assurance raisonnable que les comptes consolidés pris dans leur ensemble ne comportent pas d’anomalies significatives. L’assurance raisonnable correspond à un niveau élevé d’assurance, sans toutefois garantir qu’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel permet de systématiquement détecter toute anomalie significative. Les anomalies peuvent provenir de fraudes ou résulter d’erreurs et sont considérées comme significatives lorsque l’on peut raisonnablement s’attendre à ce qu’elles puissent, prises individuellement ou en cumulé, influencer les décisions économiques que les utilisateurs des comptes prennent en se fondant sur ceux-ci.
Comme précisé par l’article L.823-10-1 du code de commerce, notre mission de certification des comptes ne consiste pas à garantir la viabilité ou la qualité de la gestion de votre société.
Dans le cadre d’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, le commissaire aux comptes exerce son jugement professionnel tout au long de cet audit. En outre :
・ il identifie et évalue les risques que les comptes consolidés comportent des anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d’erreurs, définit et met en œuvre des procédures d’audit face à ces risques, et recueille des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour fonder son opinion. Le risque de non-détection d’une anomalie significative provenant d’une fraude est plus élevé que celui d’une anomalie significative résultant d’une erreur, car la fraude peut impliquer la collusion, la falsification, les omissions volontaires, les fausses déclarations ou le contournement du contrôle interne ;
・ il prend connaissance du contrôle interne pertinent pour l’audit afin de définir des procédures d’audit appropriées en la circonstance, et non dans le but d’exprimer une opinion sur l’efficacité du contrôle interne ;
・ il apprécie le caractère approprié des méthodes comptables retenues et le caractère raisonnable des estimations comptables faites par la direction, ainsi que les informations les concernant fournies dans les comptes consolidés ;
・ il apprécie le caractère approprié de l’application par la direction de la convention comptable de continuité d’exploitation et, selon les éléments collectés, l’existence ou non d’une incertitude significative liée à des événements ou à des circonstances susceptibles de mettre en cause la capacité de la société à poursuivre son exploitation. Cette appréciation s’appuie sur les éléments collectés jusqu’à la date de son rapport, étant toutefois rappelé que des circonstances ou événements ultérieurs pourraient mettre en cause la continuité d’exploitation. S’il conclut à l’existence d’une incertitude significative, il attire l’attention des lecteurs de son rapport sur les informations fournies dans les comptes consolidés au sujet de cette incertitude ou, si ces informations ne sont pas fournies ou ne sont pas pertinentes, il formule une certification avec réserve ou un refus de certifier ;
・ il apprécie la présentation d’ensemble des comptes consolidés et évalue si les comptes consolidés reflètent les opérations et événements sous-jacents de manière à en donner une image fidèle ;
・ concernant l’information financière des personnes ou entités comprises dans le périmètre de consolidation, il collecte des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour exprimer une opinion sur les comptes consolidés. Il est responsable de la direction, de la supervision et de la réalisation de l’audit des comptes consolidés ainsi que de l’opinion exprimée sur ces comptes.
Rapport au Comité de l’Audit et des Risques
Nous remettons au Comité de l’Audit et des Risques un rapport qui présente notamment l’étendue des travaux d'audit et le programme de travail mis en œuvre, ainsi que les conclusions découlant de nos travaux. Nous portons également à sa connaissance, le cas échéant, les faiblesses significatives du contrôle interne que nous avons identifiées pour ce qui concerne les procédures relatives à l’élaboration et au traitement de l’information comptable et financière.
Parmi les éléments communiqués dans le rapport au Comité de l’Audit et des Risques figurent les risques d’anomalies significatives que nous jugeons avoir été les plus importants pour l’audit des comptes consolidés de l’exercice et qui constituent de ce fait les points clés de l'audit qu'il nous appartient de décrire dans le présent rapport.
Nous fournissons également au Comité de l’Audit et des Risques la déclaration prévue par l’article 6 du règlement (UE) n°537-2014 confirmant notre indépendance, au sens des règles applicables en France telles qu’elles sont fixées notamment par les articles L.822-10 à L.822-14 du code de commerce et dans le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes. Le cas échéant, nous nous entretenons avec le Comité de l’Audit et des Risques sur les risques pesant sur notre indépendance et des mesures de sauvegarde appliquées.
| Paris La Défense, le 24 février 2023 | |
| Les commissaires aux comptes | |
| KPMG S.A. | MAZARS |
| Bertrand Pruvost | Loic Wallaert |
| ※上記は、独立監査人の監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は有価証券報告書提出会社が別途保管しております。 |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
| Renault S.A. |
| Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
| Exercice clos le 31 décembre 2022 |
| Renault S.A. |
| 122-122 bis, avenue du Général Leclerc - 92100 Boulogne-Billancourt |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
Renault S.A.
Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels
Exercice clos le 31 décembre 2022
A l'assemblée générale de la société Renault S.A.,
Opinion
En exécution de la mission qui nous a été confiée par votre assemblée générale, nous avons effectué l’audit des comptes annuels de la société Renault S.A. relatifs à l’exercice clos le 31 décembre 2022, tels qu’ils sont joints au présent rapport
Nous certifions que les comptes annuels sont, au regard des règles et principes comptables français, réguliers et sincères et donnent une image fidèle du résultat des opérations de l’exercice écoulé ainsi que de la situation financière et du patrimoine de la société à la fin de cet exercice.
L'opinion formulée ci-dessus est cohérente avec le contenu de notre rapport au comité de l’Audit et des Risques.
Fondement de l’opinion
Référentiel d’audit
Nous avons effectué notre audit selon les normes d'exercice professionnel applicables en France. Nous estimons que les éléments que nous avons collectés sont suffisants et appropriés pour fonder notre opinion.
Les responsabilités qui nous incombent en vertu de ces normes sont indiquées dans la partie "Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l'audit des comptes annuels" du présent rapport.
Indépendance
Nous avons réalisé notre mission d’audit dans le respect des règles d’indépendance prévues par le code de commerce et par le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes sur la période du 1er janvier 2022 à la date d’émission de notre rapport, et notamment nous n’avons pas fourni de services interdits par l’article 5, paragraphe 1, du règlement (UE) n° 537/2014.
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
Justification des appréciations - Points clés de l’audit
En application des dispositions des articles L.823-9 et R.823-7 du code de commerce relatives à la justification de nos appréciations, nous portons à votre connaissance les points clés de l’audit relatifs aux risques d'anomalies significatives qui, selon notre jugement professionnel, ont été les plus importants pour l’audit des comptes annuels de l’exercice, ainsi que les réponses que nous avons apportées face à ces risques.
Les appréciations ainsi portées s'inscrivent dans le contexte de l'audit des comptes annuels pris dans leur ensemble et de la formation de notre opinion exprimée ci-avant. Nous n'exprimons pas d'opinion sur des éléments de ces comptes annuels pris isolément.
Evaluation des titres de participation
Risques identifiés
Les titres de participation, qui se composent des postes ≪ participations évaluées par équivalence ≫ et ≪ autres participations et immobilisations financières ≫, figurant au bilan au 31 décembre 2022 pour un montant net de 14 249 millions d’euros, représentent un des postes les plus importants de l’actif.
Concernant les titres de participation des sociétés contrôlées de manière exclusive, la société a opté pour l’évaluation par équivalence. Ainsi, leur valeur au bilan est déterminée sur la base de la quote-part de chacune de ces sociétés, intégrée globalement, aux capitaux propres déterminés d’après les règles de la consolidation, sans tenir compte des éliminations des opérations entre sociétés du groupe. La variation annuelle de la quote-part globale de capitaux propres représentative de ces titres est inscrite en capitaux propres au poste ≪ écart d’équivalence ≫. Lorsque l'écart d'équivalence devient négatif, une provision pour dépréciation globale est dotée par le compte de résultat.
Les autres titres de participation, c’est-à-dire les titres de participation des sociétés non contrôlées de façon exclusive, figurent au bilan à leur coût d'acquisition hors frais accessoires d'achat et concernent essentiellement la participation de Renault dans Nissan. Ils sont évalués à la plus faible des valeurs d’acquisition ou d’inventaire déterminée en prenant en compte la quote-part d’actif net et les perspectives de rentabilité. Lorsque la valeur d'inventaire des titres est inférieure à la valeur brute, une provision pour dépréciation est constituée du montant de la différence.
La détermination de la valeur d’utilité de l’investissement de Renault dans Nissan requiert l’exercice du jugement de la direction. En effet, comme explicité dans la note 4.1 de l’annexe, un test de dépréciation sur cette participation a été réalisé au 31 décembre 2022, sur la base d’hypothèses de profitabilité en cohérence avec les données historiques de Nissan et avec des perspectives à moyen et long terme prudentes tenant compte des nouvelles prévisions de volume et de taux de change à moyen terme.
Dans ce contexte, nous avons considéré que la correcte évaluation des titres de participation constituait un point clé de l’audit en raison de leur importance dans les comptes de la société et des estimations et jugements de la direction nécessaires pour déterminer la valeur d’utilité des titres de participation, en particulier, en ce qui concerne la participation de Renault dans Nissan.
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
Procédures d’audit mises en œuvre face aux risques identifiés
Nous avons pris connaissance de la méthodologie retenue par la direction pour déterminer la valeur d’équivalence des titres de participations des sociétés contrôlées de manière exclusive et la valeur d’utilité des autres titres de participation et avons examiné les modalités de mise en œuvre des tests de dépréciation telles que décrites en note 2.1 de l’annexe aux comptes annuels.
Pour apprécier l’estimation de la valeur d’utilité des titres de participation, nous nous sommes principalement appuyés sur les travaux conduits dans le cadre de l’audit des comptes consolidés de Renault. Nos travaux ont notamment consisté à :
Pour les sociétés contrôlées de manière exclusive :
・ Contrôler, pour ces sociétés, que la quote-part globale de capitaux propres représentative des titres concorde avec les capitaux propres retenus pour la consolidation ;
・ Examiner les ajustements opérés, le cas échéant, par la société pour tenir compte des pertes de valeurs éventuellement constatées dans les comptes consolidés à l’issue des tests de valeur réalisés par la société.
Pour la participation de Renault dans Nissan :
・ Apprécier l’existence éventuelle d’indicateurs de perte de valeur : les changements significatifs et défavorables intervenus sur les marchés sur lesquels Nissan opère, ou une baisse importante ou prolongée de la valeur boursière du titre, en constituant les indices essentiels ;
・ Examiner la pertinence des principales hypothèses utilisées par Renault dans le test de valeur réalisé pour apprécier la valeur recouvrable de sa participation dans Nissan, par référence au plan moyen terme de Nissan, aux performances passées et aux perspectives du secteur Automobile ;
・ Prendre connaissance des conclusions et des travaux réalisés par l’auditeur indépendant de Nissan concernant le test de valeur, conformément à nos instructions détaillant les procédures à réaliser ;
・ Examiner le caractère approprié des informations fournies dans l’annexe aux comptes annuels.
Vérifications spécifiques
Nous avons également procédé, conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, aux vérifications spécifiques prévues par les textes légaux et réglementaires.
Informations données dans le rapport de gestion et dans les autres documents sur la situation financière et les comptes annuels adressés aux actionnaires
Nous n'avons pas d'observation à formuler sur la sincérité et la concordance avec les comptes annuels des informations données dans le rapport de gestion du conseil d'administration et dans les autres documents sur la situation financière et les comptes annuels adressés aux actionnaires.
Nous attestons de la sincérité et de la concordance avec les comptes annuels des informations relatives aux délais de paiement mentionnées à l'article D.441-6 du code de commerce.
Rapport sur le gouvernement d’entreprise
Nous attestons de l’existence, dans le rapport du conseil d’administration sur le gouvernement d’entreprise, des informations requises par les articles L.225-37-4, L.22-10-10 et L.22-10-9 du code de commerce.
Concernant les informations fournies en application des dispositions de l’article L.22-10-9 du code de commerce sur les rémunérations et avantages versés ou attribués aux mandataires sociaux ainsi que sur les engagements consentis en leur faveur, nous avons vérifié leur concordance avec les comptes ou avec les données ayant servi à l’établissement de ces comptes et, le cas échéant, avec les éléments recueillis par votre société auprès des entreprises contrôlées par elle qui sont comprises dans le périmètre de consolidation. Sur la base de ces travaux, nous attestons l’exactitude et la sincérité de ces informations.
Concernant les informations relatives aux éléments que votre société a considéré susceptibles d'avoir une incidence en cas d'offre publique d'achat ou d'échange, fournies en application des dispositions de
l'article L.22-10-11 du code de commerce, nous avons vérifié leur conformité avec les documents dont elles sont issues et qui nous ont été communiqués. Sur la base de ces travaux, nous n'avons pas d'observation à formuler sur ces informations.
Autres informations
En application de la loi, nous nous sommes assurés que les diverses informations relatives à l’identité des détenteurs du capital ou des droits de vote et aux participations réciproques vous ont été communiquées dans le rapport de gestion.
Autres vérifications ou informations prévues par les textes légaux et réglementaires
Format de présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel
Nous avons également procédé, conformément à la norme d’exercice professionnel sur les diligences du commissaire aux comptes relatives aux comptes annuels et consolidés présentés selon le format d’information électronique unique européen, à la vérification du respect de ce format défini par le règlement européen délégué n° 2019/815 du 17 décembre 2018 dans la présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel mentionné au I de l'article L. 451-1-2 du code monétaire et financier, établis sous la responsabilité du Directeur Général de Renault.
Sur la base de nos travaux, nous concluons que la présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel respecte, dans tous ses aspects significatifs, le format d'information électronique unique européen.
Il ne nous appartient pas de vérifier que les comptes annuels qui seront effectivement inclus par votre société dans le rapport financier annuel déposé auprès de l’AMF correspondent à ceux sur lesquels nous avons réalisé nos travaux.
Désignation des commissaires aux comptes
Nous avons été nommés commissaires aux comptes de la société Renault S.A. par l'assemblée générale du 30 avril 2014 pour le cabinet KPMG SA et du 19 juin 2020 pour le cabinet MAZARS.
Au 31 décembre 2022, le cabinet KPMG SA était dans la neuvième année de sa mission sans interruption et le cabinet MAZARS dans la troisième année.
Responsabilités de la direction et des personnes constituant le gouvernement d'entreprise relatives aux comptes annuels
Il appartient à la direction d’établir des comptes annuels présentant une image fidèle conformément aux règles et principes comptables français ainsi que de mettre en place le contrôle interne qu'elle estime nécessaire à l'établissement de comptes annuels ne comportant pas d'anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d'erreurs.
Lors de l’établissement des comptes annuels, il incombe à la direction d’évaluer la capacité de la société à poursuivre son exploitation, de présenter dans ces comptes, le cas échéant, les informations nécessaires relatives à la continuité d’exploitation et d’appliquer la convention comptable de continuité d’exploitation, sauf s’il est prévu de liquider la société ou de cesser son activité.
Il incombe au comité de l’Audit et des Risques de suivre le processus d’élaboration de l’information financière et de suivre l'efficacité des systèmes de contrôle interne et de gestion des risques, ainsi que le cas échéant de l'audit interne, en ce qui concerne les procédures relatives à l'élaboration et au traitement de l'information comptable et financière.
Les comptes annuels ont été arrêtés par le conseil d'administration.
Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes annuels
Objectif et démarche d'audit
Il nous appartient d’établir un rapport sur les comptes annuels. Notre objectif est d’obtenir l’assurance raisonnable que les comptes annuels pris dans leur ensemble ne comportent pas d’anomalies significatives. L’assurance raisonnable correspond à un niveau élevé d’assurance, sans toutefois garantir qu’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel permet de systématiquement détecter toute anomalie significative. Les anomalies peuvent provenir de fraudes ou résulter d’erreurs et sont considérées comme significatives lorsque l’on peut raisonnablement s’attendre à ce qu’elles puissent, prises individuellement ou en cumulé, influencer les décisions économiques que les utilisateurs des comptes prennent en se fondant sur ceux-ci.
Comme précisé par l’article L.823-10-1 du code de commerce, notre mission de certification des comptes ne consiste pas à garantir la viabilité ou la qualité de la gestion de votre société.
Dans le cadre d’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, le commissaire aux comptes exerce son jugement professionnel tout au long de cet audit. En outre :
・ il identifie et évalue les risques que les comptes annuels comportent des anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d’erreurs, définit et met en œuvre des procédures d’audit face à ces risques, et recueille des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour fonder son opinion. Le risque de non-détection d’une anomalie significative provenant d’une fraude est plus élevé que celui d’une anomalie significative résultant d’une erreur, car la fraude peut impliquer la collusion, la falsification, les omissions volontaires, les fausses déclarations ou le contournement du contrôle interne ;
・ il prend connaissance du contrôle interne pertinent pour l’audit afin de définir des procédures d’audit appropriées en la circonstance, et non dans le but d’exprimer une opinion sur l’efficacité du contrôle interne ;
・ il apprécie le caractère approprié des méthodes comptables retenues et le caractère raisonnable des estimations comptables faites par la direction, ainsi que les informations les concernant fournies dans les comptes annuels ;
・ il apprécie le caractère approprié de l’application par la direction de la convention comptable de continuité d’exploitation et, selon les éléments collectés, l’existence ou non d’une incertitude significative liée à des événements ou à des circonstances susceptibles de mettre en cause la capacité de la société à poursuivre son exploitation. Cette appréciation s’appuie sur les éléments collectés jusqu’à la date de son rapport, étant toutefois rappelé que des circonstances ou événements ultérieurs pourraient mettre en cause la continuité d’exploitation. S’il conclut à l’existence d’une incertitude significative, il attire l’attention des lecteurs de son rapport sur les informations fournies dans les comptes annuels au sujet de cette incertitude ou, si ces informations ne sont pas fournies ou ne sont pas pertinentes, il formule une certification avec réserve ou un refus de certifier ;
・ il apprécie la présentation d’ensemble des comptes annuels et évalue si les comptes annuels reflètent les opérations et événements sous-jacents de manière à en donner une image fidèle.
Rapport au comité de l’Audit et des Risques
Nous remettons au comité de l’Audit et des Risques un rapport qui présente notamment l’étendue des travaux d'audit et le programme de travail mis en œuvre, ainsi que les conclusions découlant de nos travaux. Nous portons également à sa connaissance, le cas échéant, les faiblesses significatives du contrôle interne que nous avons identifiées pour ce qui concerne les procédures relatives à l’élaboration et au traitement de l’information comptable et financière.
Parmi les éléments communiqués dans le rapport au comité de l’Audit et des Risques figurent les risques d’anomalies significatives que nous jugeons avoir été les plus importants pour l’audit des comptes annuels de l’exercice et qui constituent de ce fait les points clés de l’audit, qu’il nous appartient de décrire dans le présent rapport.
Nous fournissons également au comité de l’Audit et des Risques la déclaration prévue par l’article 6 du règlement (UE) n° 537-2014 confirmant notre indépendance, au sens des règles applicables en France telles qu’elles sont fixées notamment par les articles L.822-10 à L.822-14 du code de commerce et dans le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes. Le cas échéant, nous nous entretenons avec le comité de l’Audit et des Risques des risques pesant sur notre indépendance et des mesures de sauvegarde appliquées.
| Paris La Défense, le 24 février 2023 | |
| Les commissaires aux comptes | |
| KPMG S.A. | MAZARS |
| Bertrand Pruvost | Loic Wallaert |
| ※上記は、独立監査人の監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は有価証券報告書提出会社が別途保管しております。 |