| 【表紙】 | |
| 【提出書類】 | 有価証券報告書 |
| 【根拠条文】 | 金融商品取引法第24条1項 |
| 【提出先】 | 関東財務局長 |
| 【提出日】 | 2023年5月12日 |
| 【事業年度】 | 自 2022年1月1日 至 2022年12月31日 |
| 【会社名】 | ルノー (Renault) |
| 【代表者の役職氏名】 | 最高経営責任者 ルカ・デメオ (Luca de Meo, Chief Executive Officer) |
| 【本店の所在の場所】 | フランス、ブローニュ・ビヤンクール92100 ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis (122-122 bis avenue du Général Leclerc, 92100 Boulogne-Billancourt, France) |
| 【代理人の氏名又は名称】 | 弁護士 月 岡 崇 |
| 【代理人の住所又は所在地】 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー 長島・大野・常松法律事務所 |
| 【電話番号】 | (03) 6889-7000 |
| 【事務連絡者氏名】 | 弁護士 石 井 将 太 |
| 【連絡場所】 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー 長島・大野・常松法律事務所 |
| 【電話番号】 | (03) 6889-7000 |
| 【縦覧に供する場所】 | 該当なし |
第一部 【企 業 情 報】
注(1) 別段の表示がない限り、本文中の「当社」、「ルノー」、「ルノーSA」又は「ルノーS.A.」とはルノーを意味し、「当グループ」又は「ルノー・グループ」とは、ルノー及びすべての完全連結子会社を含む。
注(2) 別段の表示がない限り、本書中の「ユーロ」、「€」及び「EUR」の表示はすべて欧州連合及びフランス共和国の法定通貨を表している。株式会社三菱UFJ銀行の2023年2月16日現在の対顧客電信直物売相場は1ユーロ=144.87円であった。本書において記載されているユーロ金額の日本円への換算はかかる換算率によって便宜上なされているもので、将来の換算率を表するものではない。
注(3) 本書の表の計数が四捨五入されている場合、合計は必ずしも計数の総和と一致しない。
第1【本国における法制等の概要】
1【会社制度等の概要】
(1)【提出会社の属する国・州等における会社制度】
大規模の会社が最も頻繁に用いる有限責任会社の形態は株式会社(Société Anonyme)及び単純型株式会社(Société par actions simplifiée)であり、小規模の会社は一般に有限会社(Société à Responsabilité Limitée)の形態をとっている。これらの会社に適用ある法的枠組は、フランス商法である。
以下は、とりわけ、2001年5月15日の法律N.R.E.(Nouvelles Régulations Economiques)、2003年8月1日の「金融安全性に関する法律」(Loi de Sécurité Financière)、2004年6月24日の法令2004-604号、2005年7月26日の「信頼と経済の現代化のための法律」(Loi pour la confiance et la modernisation de l’économie)、2008年8月4日の法律LME(Loi de modernisation de l’économie)、上場会社の株主の権利について欧州指針2007/36を書き換えた2010年12月9日の法令2010-1511号、2012年3月22日の法律「Loi Warsman II」(Loi de simplification du droit et d'allègement des démarches administratives)、実体経済の回復を目的とした2014年3月29日の法律(Loi Florange)、会社法に関連する2014年7月31日の法令2014-863号、公開会社のコーポレート・ガバナンス及び株式取引に関する2014年8月20日の法令2014-948号、非上場株式会社における株主数を削減する2015年9月10日の法令2015-1127号、経済の簡素化を目指す2015年8月6日の法律2015-990号「マクロン法」(Loi Macron)、契約法の改革を目指す2016年2月10日の法令2016-131号、腐敗行為の防止を目指す2016年12月9日の法律2016-1691号「サパンⅡ法」(Loi Sapin II)、2017年4月27日の命令2017-663号、男女の賃金均等に関する新たな規則を規定する2018年9月5日の法律2018-771号、事業成長及び変革のための行動計画に関する2019年5月22日の法律2019-486号並びに会社法を簡素化し、明確化し、改訂することを目的とする2019年7月19日の法律2019-744号により改正されたフランス商法に基づいた株式会社に適用がある主要な規定の概略である。
株式会社の設立には定款を作成し、これに設立時の株主が署名しなければならない。定款は株式会社の本社の予定所在地により、権限のある商事裁判所登記官に提出しなければならない。株式会社の法人格は、商事裁判所登記官から登録証が発行されたときにはじめて取得することができる。
定款は、株式会社の準拠する根本規則を定めた文書である。
株 主
株式会社は、商業目的のために設立された、2人以上の株主(上場有価証券を発行する株式会社では7人)を有する会社をいう。株式会社の株主は、会社への出資額を限度として会社の債務につき責任を負う。
株主は株式会社において最高の権限を有する。特に、株主は、監事(membres du conseil de surveillance)又は場合により、2層構造の会社では業務執行役員(membres du directoire)若しくは単一構造の会社では取締役(administrateurs)、及び独立監査役(commissaire aux comptes)を選任し、配当を宣言し、財務諸表を承認し、会社の解散を決定し、株式資本の額の変更及びその他定款の変更を承認する。
株式資本
一定の限られた例外を除いて、株式会社の最低株式資本の額は、37,000ユーロである(フランス商法第L.224-2条)。
フランス法上、株式会社の株式資本は株式に分類され、優先株式、投資証券(certificats d’investissement、以下「CI」という。)及び議決権証券(certificats de droit de vote、以下「議決権証券」という。)から構成されうる。但し、CI及び議決権証券を新たに発行することはもはやできない。
1株あたりの額面金額について法律上の制約はなく、株式の額面金額を定款に記載する必要はなくなった。株式会社の発行する株式は、フランス法又は定款の規定により記名式が強制される場合を除き、記名式又は無記名式である。上場会社が発行する株式であって、フランス法又は定款の規定により記名式としてはならない株式は、無記名式でなければならない。記名式であれ無記名式であれ株式の所有は株券によってではなく、会社(記名式株式の場合)又は金融機関(無記名株式の場合)に開設された株主の口座及び株主名簿への記帳によって表章される。
CIは既存株式の分割又は現金による資本金の増加により生じる譲渡可能証券であり、株式に付与された経済的権利(即ち、配当、剰余金及び清算後の残余財産に対する権利)すべてを有し、その所有者に対し株式所有者と同様の情報を求める権利を与える。CIについての議決権は議決権証券によって表章される。したがって、CIが発行された時は同数の議決権証券も発行された。発行済CIは発行済資本金の25%を超えることができなかった。CIと議決権証券を同一人に譲渡した場合、当該CIと議決権証券は普通株式1株として取り扱われる。議決権証書(発行済CIがある場合)は記名式しか認められない。なお、会社はもはやCIを発行することはできない(titres en voie d'extinction)。
株式の譲渡を有効に行うためには、株主は実際に会社又は場合により金融機関に、当初の株主から新株主のために株式を譲渡するとの指図を出さなければならない。承認(通常は取締役会又は場合により監事会の承認)を要する旨の定款上の規定がなければ、株式は自由に第三者に譲渡することができる。このような制限規定を上場会社の定款に定めることはできない。
資本出資形態
株式は金銭の払込又は現物出資により発行される。払込金は銀行、公証人又はCaisse des Dépôts et Consignationsに預託しなければならない。会社設立時及び一定の場合において、フランス商法第L.225-11条及び第R.225-12条(サパンⅡ法による改正を含む。)は、かかる預託金を引き出すことができると規定している。
会社の設立時に株式が金銭(のみ)を対価として発行される場合、発行株式の額面金額の少なくとも50%を発行時に払い込み、額面金額の残額を設立後5年以内に払い込まなければならない。会社の設立後に、株式が金銭(のみ)を対価として発行される場合、発行株式の額面金額の少なくとも25%を発行時に払い込み、額面金額の残額を資本金の増加後5年以内に払い込まなければならない。例外として、株式がプレミアム付きで発行されるときは、かかるプレミアムは発行時に全額払い込まれることを要する。
株式が金銭を対価として発行される場合、既存の株主は新株を優先的に引き受けることができる。株主は、株主総会の決議により、又は各株主において、当該優先権を放棄することができる。
株式が現物出資(有形又は無形資産)を対価として発行される場合は、一定の場合を除き、現物出資の価額について商事裁判所の選任する独立鑑定人(commissaire aux apports)による報告が必要となる。かかる報告は、もしあれば、権限のある商事裁判所登記官に提出しなければならない。
増資及び減資
株式会社の資本金は、新株式の発行又は発行済株式の額面金額の引上げ又は会社の資本に参加することができる証券に付帯している権利の行使のいずれかにより、増加することができる。資本金の増加は、取締役会又は場合により業務執行体に当該権限及び権能を委任することができる特別株主総会における株主の議決の範囲でのみ行うことができる。株式は一般的に、現金の払込、現物出資又は準備金、利益若しくは発行プレミアムの資本組入れにより発行することができる。
株式会社は、取締役会又は場合により業務執行体に当該権限及び権能を委任することができる特別株主総会が承認した上で、株式の額面金額の切下げ又は発行済株式数の減少により減資することができる。株主間の平等については厳格に遵守しなければならない。同様に、会社は、資本金の減少によって、会社の債権者に不利益を与えてはならない。
増資又は減資は商事裁判所登記官に届け出なければならない。
社債又は複合証券の発行
取締役会は単独で(*)普通社債(会社の資本金への参加を認めるものを除く。)の発行を決めることができる。但し、かかる権限が定款によって株主総会に留保されている場合、或いは株主総会がかかる権限を特に使った場合はこの限りではない。
取締役会は特別株主総会からの権限の付与に基づき、その所持人に対し転換、交換、償還、ワラント呈示又はその他の方法で会社の資本の一部を表章する株式の引受権を一定の期間又は特定の日に付与する証券を発行することができる。
(*) 2017年3月10日の法令2017-970号により、取締役会から社債発行の権限を付与され得る者の範囲が拡大された。
経 営
株式会社の経営は、①取締役会及び会長(Président)兼最高経営責任者(Directeur Général)、又は②監事会(conseil de surveillance)の監督下にある業務執行体(directoire)に委ねられている。
ルノーの経営は、下記の通り取締役会及び会長兼最高経営責任者に委ねられている。下記(2)提出会社の定款等に規定する制度、「経営」を参照のこと。
特別株主総会の決議により、経営機構の提案に基づいて、経営形態を変更することができる。
(イ)取締役会及び会長兼最高経営責任者
会社の代表権は(ⅰ)同一人物である会長兼最高経営責任者又は(ⅱ)(「非業務執行」会長とは別人の)最高経営責任者のいずれかに付与される。法律では、会長と最高経営責任者の職務は区別されているが、一人に両方の職務を与えることができる。
(ⅰ)会長兼最高経営責任者に経営権を付与する場合
経営権は、会長兼最高経営責任者(Président-Directeur Général)を務める者一人に付与される。法律により株主総会に明示的に授与された権限及び法律により特に取締役会に授与された権限に従い、会長兼最高経営責任者は、あらゆる状況において会社のために行動する最も広範な権限を有する。会長兼最高経営責任者は第三者との関係で会社を代表し、会社の経営全般について責任を負う。
(ⅱ)最高経営責任者に経営権を付与する場合
法律により株主総会に明示的に授与された権限及び法律により取締役会に特に授与された権限に従い、最高経営責任者は、あらゆる状況において会社のために行動する最も広範な権限を有する。最高経営責任者は会社の経営全般について責任を負い、第三者との関係において会社を代表する。取締役会は、かかる最高経営責任者を任命又は解任することができる。
かかる場合には、会長は取締役会の業務を指示し、その決定を執行し、最高経営責任者は会社を代表する。
いずれの場合においても、最高経営責任者の発議により取締役会は、1名又は複数(5名まで)のジェネラル・マネジャー(Directeurs Généraux Délégués)を任命又は解任することができる。ジェネラル・マネジャーは、フランス商法第L.225-56条に従い、会社を代表する権限を有する。
取締役会は3名以上18名以内の取締役(membres du Conseil d'Administration)からなる。取締役会長の死亡、辞任又は解任の場合で、且つ取締役会がそのメンバーの1名を後任とすることができない場合、フランス商法第L.225-24条の規定に従い、会長の役割を果たす追加の取締役を指名することができる。従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役(もしいれば)は、取締役の数の上限を計算する際に考慮されない。吸収ないし新設合併の場合は取締役の数を3年間に限り最高24名まで増加することができる。取締役はフランス人若しくは外国人又は個人若しくは法人でもよいが、法人の場合はその常任代表者として個人を指定しなければならない。一個人が取締役として所属することのできる取締役会は原則として最大で5社である。定款で他の年齢制限を定める場合を除き、70歳を超える取締役の数は、取締役会の3分の1を上回ることはできない。
定款では、取締役が一定数の株式を所有していることを求めることができる。取締役は最長任期6年で株主総会において選任される。株主は、事前の通知、理由又は補償なくして取締役を解任することができる。但し、解任手続を乱用してはならない。
フランス法は、会長兼最高経営責任者又は最高経営責任者に付与されている会社の経営権と、取締役会に付与されている会社を管理する権限を明確に区別している。
権限は会社の目的及び株主総会に法律上認められた権限によってのみ制約を受ける。最高経営責任者の権限に課される制限は、社内では拘束力を有するが、第三者に対して主張されることはできない。取締役会の決議は、自ら又は代理人により出席している取締役の多数決により決せられる。可否同数の場合は定款に別段の定めがない限り会長が決定権を有する。定足数は取締役の総数の半数である。
(ロ)業務執行体及び監事会
フランス商法上、株式会社の経営は監事会(conseil de surveillance)の監督下にある業務執行体(directoire)により行うことができる。
監事会は3名以上18名以内(吸収ないし新設合併の場合は3年間に限り24名以内)の監事から構成される。定款に別段の定めがない限り監事にはフランス人若しくは外国人(EU非居住者について定款に別段の定めがない限り)又は個人若しくは法人がなることができる。監事は最長で6年を任期として株主により選任され、通常株主総会で理由なく解任できる。但し、解任手続を乱用してはならない。法人が監事会の構成員である場合は、その法人は個人をその常任代表者として定めなければならない。一個人が監事として所属することのできる監事会は定款に別段の定めがない限り最大で5社である。70歳を超える監事の数は、監事会の3分の1又は定款に定めるその他の年齢制限を上回ることはできない。監事会に関係する規定の大部分は、取締役会に適用されるものと同様であるが、監事会は業務執行体を単に監督し、経営権を持たないのに対して、取締役会は経営機能を有する。
業務執行体は1名以上5名以内(上場会社の場合は7名以内)の構成員からなり、その構成員(業務執行役員)は個人であることを要し、監事会により選任される。業務執行役員は株主である必要はない。例外として、株式会社の資本金が150,000ユーロ未満の場合は、業務執行体を、単独業務執行役員(directeur général unique)と称する1名のみの業務執行役員で構成することができる。業務執行体の構成員の任期は定款に定めがなければ4年で、定めがあるときは2年から6年である。業務執行体は幅広い権限を有し、かかる権限は、会社の目的並びに監事会及び株主総会に認められた権限による制約を受けるのみである。業務執行体の権限に加えられた制限は会社内部では拘束力を有するが、第三者に対してその制限をもって対抗することはできない。業務執行体によりなされる経営上の決定に関する規則は定款に定められる。業務執行体は合議制の経営機関である。各構成員の行為については、業務執行体が共同して行ったものとみなされる。業務執行体の構成員は、監事会の承認により、且つ定款に別段の定めがない限り、各自の担当業務を分担することができる。一般に、業務執行体の構成員1名が監事会により会社の代表者に選任される。このように選任された者は業務執行体会長(Président du Directoire)の肩書を有する。業務執行体会長は1名ないし数名の業務執行役員(Directeurs Généraux)により補佐される。
業務執行体は、少なくとも四半期毎に営業報告書を監事会に提出する。各事業年度終了後3ヶ月以内に、業務執行体は、年間の会社の計算書類及び、もしあれば、連結の計算書類を作成、決定し、営業報告書とともに当該計算書類を監事会に提出する。かかる計算書類は、これを承認する年次株主総会に提出される。業務執行体の構成員は同じ会社の監事会の構成員を兼ねることができない。業務執行体の構成員を解任するには、通常株主総会、又は定款で定める場合、監事会でこれが承認されなければならない。業務執行体の構成員が理由なく解任された場合には、損害賠償請求権が認められている。
株主の権利
(イ)株主総会
株主総会(assemblée générale des actionnaires)は、フランス商法第L.225-38条に従って締結された規制対象の契約を追認し、前事業年度における会社の業務に関する取締役会(又は業務執行体)及び監査役の報告書を受領し、かかる事業年度の計算書類を決定するために、少なくとも年1回開催される。他の株主総会は随時招集することができる。株式会社の組織の根本的な変更により定款変更の承認又は資本の変更を行う必要がある場合、特別株主総会(assemblée générale extraordinaire des actionnaires)が開かれる。その他の株主総会は通常総会(assemblée générale ordinaire des actionnaires)という。
通常総会における決議は、出席又は代理出席している株主の有する議決権の過半数により行われる。特別株主総会における決議は、出席又は代理出席している株主の有する議決権の3分の2の多数により行われる。
定款により数種の株式が定められている場合は、全株主に適法に通知された特別株主総会の承認がなければ数種の株式の権利内容に変更を加えることができない。さらに関係する種類の株式を有する株主の種類別特別株主集会により当該決議が事前に承認されなければならない。
(ロ)議決権
一般に1株当り1票の議決権が認められている。議決権のない株式や二倍議決権が与えられる株式もある。株主間契約、議決権信託、議決権のプール、撤回不能の代理権その他株主の自由な議決権の行使を制限する措置は一般的に禁止されているが、特定の例外に従う。株主は、他の株主、配偶者、若しくはシビルパートナーシップ上のパートナー(son partenaire pacsé)、又は上場会社の場合は自然人若しくは法人に対して、その名義及び勘定で議決権を行使する代理権を付与することができる。かかる委任状は、原則として一回の株主総会にのみ有効である。株主は議決権行使について二つ以上の代理権を受けることができる。株主が誰がどのように議決権を行使するか特定せずに代理権を付与した場合、株主総会の議長がかかる株主のために議決権を行使する権限を有する。但し、この場合、議長は取締役会又は業務執行体によって提案又は支持されている決議に賛成票を投じ、その他すべての決議には反対票を投じなければならない。
統制市場においてその株式が認められている会社について、単独又は共同で所有する株式が株式資本又は議決権数(株式数と議決権数が異なる場合)の5%、10%、15%、20%、25%、30%、1/3、50%、2/3、90%又は95%の閾値を上回るか、又は下回ることになる株主は、会社及びフランス金融市場庁にその旨を通知しなければならない。
フランス商法第L.225-123条第3項では、定款で明示的に不適用とされていない限り、統制市場においてその株式が認められている会社について、同一の株主名義で2年間登録されていることが証明されるすべての全額払込株式に対して、2倍の議決権を付与することを定めている。この登録は中断していないものでなければならず、2014年4月2日より前に2倍の議決権を付与していなかった会社については同日から有効とする。その結果、かかる会社においてかかる登録株式の保有者として認められる者は、2016年4月3日より2倍の議決権が有効となる。
(ハ)配当
配当は株主総会により承認されなければならない。配当は親会社の配当可能利益(bénéfice distribuable)からのみ支払うことができる。配当可能利益は、課税後の純利益から繰越損失(reports à nouveau déficitaires)又は準備金の積立額(フランス法上の法定準備金である場合も含む。)を控除し、繰越利益(reports à nouveau bénéficiaires)及び定款又は株主総会決議により設けられ、配当の支払に充てられる特別積立金を加えた額に相当する。
配当は、とりわけ、株主総会により前事業年度の会社の計算書類が承認され、配当可能利益の額が決定されてはじめて行われる。かかる手続がとられない唯一の例外として、会社により中間配当(acomptes sur dividendes)が行われる場合がある。中間配当は一定の場合において、随時事業年度の途中に取締役会又は業務執行体により行われる。配当支払の日における株主はすべて、原則として配当を受領することができる。
(ニ)清算
株式会社は、株主の意思、存続期間の満了、会社の目的の達成、及び定款に定める解散事由の充足等複数の原因により解散する。
会社が唯一の株主により完全所有されている場合を除き、株式会社の解散が決定した場合、すぐに清算手続がとられる。
清算は、株主、又は該当する場合、商事裁判所により選任された一人又は複数の清算人により行われる。清算人は、公示手続を行い、会社の資産を整理し、会社の残債務をすべて支払う。
会社のすべての負債及び優先的な受益権を有するすべての株主に対する支払が行われたときに、清算人は、株主に対し、会社の資産を分配することができる。
清算が終了するときに、清算人は、清算を承認し、且つ会社の清算を完了させるために株主総会を招集する。かかる総会後、会社は法人格を喪失することとなる。
(2)【提出会社の定款等に規定する制度】
概 要
ルノーは、フランス法のもとでsociété anonyme(株式会社)として設立され、商業活動についてはフランス商法第2巻の規定及び1994年7月25日の法律第94-640従業員利益配分法の規定に従う。ルノーは1955年6月28日に法人として設立され、2088年12月31日に消滅する。但し、早期終了又は更新のある場合は除く。本社は、フランス、ブローニュ・ビヤンクール92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis(122-122bis avenue du Général Leclerc - 92100, Boulogne-Billancourt, FRANCE)に所在する。ルノーは、ナンテールにおいて、登記番号441 639 465(APEコード、6420 Z、Siretコード、441 639 465 00091)で企業登記所に登記されている。定款、年次株主総会の議事録、監査報告書等の法律文書及び法律に従って株主が閲覧可能なその他すべての文書は、ルノーの本社で閲覧することができる。ルノーの企業としての目的は、自動車(商業用自動車、商業用軽自動車及び旅客用自動車、トラクター、農業用機械及び建設用設備)の設計、生産、販売、修理、維持及びリース、さらに自動車の生産及び作動に関連して使用される予備部品並びに附属品の設計及び生産である。かかる目的は、かかる作動に関連するあらゆる種類のサービス、並びにより一般的に、直接又は間接、全体又は一部を問わず、上記目的に関連する一切の工業、商業、金融、投資及び不動産に関する取引(定款第3条を参照のこと。)も含む。ルノーの会計年度は、1月1日から12月31日までの12ヶ月である。
株主の権利
(イ)株式に関する権利及び義務
全額が払込まれた株式を保有する株主は、所有する株式に比例して、株式資本の増加のため発行される新株式に申し込む優先権を有する。かかる優先権は適用法に定められる条項及び準備期間に従って行使されるものとする。
株主は、個人的にその優先権を放棄することができる。
株式資本の増加を決定する株主総会においては、優先権は撤回されることがある。決定の無効の場合、総会においては、法令の規定に従って作成される取締役会の報告書及び監査人による報告書に基づいて決定がなされる。
議決権に加え、各株式に対してはその表章する株式資本の割合と同等に、社会的資産及び清算に伴う余剰分の所有権の一部が権限として与えられる。
権利の行使に際して複数の株式の保有が要求されるごとに、必要数以下の株式については、その所有者にルノーに対する権利が付与されることはないものとし、かかる場合は、株主は必要数の株式を集めなくてはならない。
株式を保有するときは、自動的にルノーの定款及び株主総会決議を承諾したものとみなす。
株式はルノーに対し分配することはできない。
1株又は複数の株式の共同所有者は、株主総会においてかかる共同所有者の1人又はかかる共同所有者の選任した代理人1人により代表されるものとする。
記名式株式の所有権につき用益権が設定されている場合には、ルノーの帳簿には、用益権者(usufruitier)及び所有権者(nu-propriétaire)の氏名を記載するものとする。1株に付与される議決権は、すべての株主総会において、用益権者に属するものとする。
すべての株主は、法律及び規制条項にある条件に従い、通信による投票又は代理権限の付与を行うことができる。
2014年2月12日、取締役会は、株主が定款に従ってビデオ会議又はその他の遠隔通信手段により当該方法を用いる時に適用される規定にある条件下で株主総会に出席することができることを決定した。
すべての株主総会において、出席する各株主は、定款の規定に従い、また法律における規定によるものを除き制限なしで、所有する又は表章する株式数と同数の議決権を有する。
(ロ)取締役の指名権
3名から14名の取締役が年次株主総会において任命され(定款第11条)(i)、2014年8月20日の命令2014-948号の第4条に従ってフランス政府を代表する者が指名され(ii)、3名の取締役は、ルノー及びフランス領内に登録事務所を有するその直接又は間接の子会社の、従業員により選出され(iii)、通常株主総会において、通常株主総会に出席及び代理出席している株主の過半数の票により、従業員株主を代表する1名の取締役が任命される(iv)ものとする。
(ハ)配当請求権
純利益は、現行の法律に従って、充当される。
配当可能な収益は、現年度収益より前年度の損失及び法定準備金に振替えられた額を差し引いて、前年度繰越利益金を加えたもので構成される。取締役会の推薦により、総会においてはその時点で、かかる収益のうち任意の普通積立金及び特別積立金に充当される割合又は繰り越されることとなる割合を決議することができる。もし残存額があれば、払込分及び未償還価値に応じ、株式間で分配される。
法律上の規定に従って、年次総会には株主に、すべて又は一部の配当支払を現金又は株式のどちらで受取るかの選択肢を提供する権限がある。株式配当の支払請求は、年次総会の日付より3ヶ月以内で総会の決定した期間中に提出されなくてはならない。取締役会は、株式資本の増加が行われる場合、3ヶ月までこの期間を延期することを選択することができる。
配当は株主総会(株主総会で決定できない場合は、取締役会)で決定された場所及び時間において支払われる。
支払期日より5年以内に請求されない配当は、法律で規定される条件で失効する。
株式の所有及び譲渡
株式は、法令の規定に従い、自由に譲渡することができる。かかる譲渡は、株主口座及び株主名簿においてなされる。
法令による基準
株式は、法律により定められる規定及び条項に従って口座に登録される。全額払込済の株式は、所有者の裁量により、有効な法律及び定款の条項に従って、記名式又は無記名式となる。但し、金銭を対価として発行される株式及び全額払込済でない株式は記名式でなくてはならない。ルノーには、現在又は将来においてその株主総会において議決権を有している株主であることを確認するために、適切な法令上の規定を利用する権限がある。株式資本のうち特定の割合を有する場合、株主はルノーに通知を要するという法令上の要件に加え、株式資本の2%を超える株式数若しくは議決権、又はこのパーセンテージの倍数で且つ株式資本の5%以下の株式若しくは議決権を単独で又は共同で有する株主又は資産管理会社における譲渡可能な有価証券への共同投資のための資産管理会社には、所有株式数をルノーに申告することが要求される。この情報は、4営業日以内に配達証明付書留郵便により申告されることを要する。上記の強制的開示は株式資本又は議決権の5%を超えた1%毎に適用される。上記の基準を決定する目的上、間接的に所有される株式又はフランス商法第L.233-9条の規定に沿って保有する株式に吸収される株式もまた、考慮される。申告者は、上記の申告には前記の意味において所有又は保有されるすべての株式が含まれることを証明し、また取得日を示さなくてはならない。申告要件は、所有する株式数が上述の基準の、1%又は場合により2%減少した場合も同様に適用される。
上記の条件が遵守されない場合、申告されるべきであった割合を超える株式は、合計で1%以上の株式資本を所有する1人又は複数の株主により総会において要求される限り、要求される申告がなされた後2年間すべての株主総会において議決権を剥奪される。
経 営
前提として、ルノーは2002年4月26日に開催された株主総会から上記(1)「提出会社の属する国・州等における会社制度」において言及及び詳細が記載されている2001年5月15日の法律N.R.E.の規定を実行している。
取締役会メンバー
現在の定款に従って、ルノーは、以下により構成される取締役会により運営されている。
(1)株主総会により指名される取締役
これらの人数は、最低3人で最高14人とする。取締役は、自然人又は法人のいずれでも可能である。指名に際し、後者の場合は、自身の名義において取締役である場合と同様の義務及び責任を、その代表する法人の連帯責任を侵害することなしに負う永続的な代表者を指名するものとする。
取締役の改選に際し充足されるべき要件に従い、取締役の任期は4年間とする。但し、在任中の他の取締役の後任として取締役が指名される場合、かかる指名された取締役は、前任者の残存する任期内においてのみ、職務を行使するものとする。株主総会により選任された取締役は、法定の規定、とりわけ年齢制限に従って再任資格を有することがある。
取締役の職務は、前事業年度の会計を承認するために招集され上記の取締役の任期が終了する年に開催された通常総会の閉会の時点で終了するものとする。
取締役会において、死亡又は辞任により1人又は複数の空席がある場合、取締役の人数が定款により要求される最低数以上を保っているにもかかわらず、取締役会は、2つの総会の間に経過した期間において、死亡又は辞任した取締役の代わりとして1人又は複数の新取締役を、暫定的に指名することができる。
(2)場合により、2014年8月20日の命令2014-948号第4条に基づき指名されるフランス政府の代表者
(3)従業員により選出される取締役
従業員により選出される取締役は3人おり、1人は技術者、幹部社員及びこれらと類似の者を代表する。
かかる取締役は、ルノー及びフランス領内に登録事務所を有するその直接又は間接の子会社の、従業員により選出されるものとする。
2008年4月29日の株主総会より、かかる取締役の任期は、4年間とする(以前は6年間)。但し、これらの代表者が、フランス商法第L.225-28条第1項に規定される適格要件をもはや充足しない場合、又はフランス商法第L.225-32条第1項に従い、雇用契約を終了した場合は、この任期は法律上終了するものとする。
これらの取締役の地位及び選出法は、営利会社に適用されるフランス商法第L.225-27条からL.225-34条、L.22-10-6条及びL.22-10-7条の条項並びに現行の定款に規定される。
従業員を代表する3人の取締役は、それぞれ異なる選挙区域により選出されるものとする。
- 技術者、幹部社員及びその他(1議席)から構成される有権者は、通常、社会経済委員会を選出するための第3の選挙区域(会社は3種類の選挙区域を有する。)において投票を行う。3種類の選挙区域又は社会経済委員会を有しない会社又は組織においては、かかる会社及び組織に適用される団体協約において定義される役員の分類が使用されるものとする。
この議席は、2回投票の多数決により充足されるものとする。各候補者は、自身の氏名及び代替人の氏名により、構成されるものとする。
- その他の従業員は、その他すべての従業員から構成される(2議席)。議席は比例代表の候補者名簿への投票により充足されるものとし、投票数が最大の候補者名簿が当選とするが、1つの候補者名簿に記載される氏名が他の候補者名簿に記載されることはないものとする。各候補者名簿には、充足されることとなる議席数の2倍の候補者が記載されるものとする。
同数票の場合、ルノーにおける勤続期間が最長の候補者が選出されるものとする。
候補者又は候補者名簿は、フランス労働法第L.2314-8条及びL.2122-1条の意味における1つ若しくは複数の代表者組織又は100人の有権者のいずれかによって提示されることがある。
候補者としての資格を有するためには、ルノー又はフランス領内に登録事務所を有するその直接若しくは間接の子会社の1つと雇用契約を締結しなくてはならず、かかる労働契約の期間は選出された取締役の任期が有効となる日までの最低2年間であり、かかる労働契約は有効な労働に対応している。
投票所の数、場所及び構成は、従業員代表者の選挙において有効な通常認められている慣例に従って、関連するルノーの組織及び子会社により決定されるものとする。
フランス商法又は定款により規定されていない投票手続及び従業員により選出される取締役の任期の服する条件は、ルノーにおける代表である組合と協議の後、シニア・マネジメントにより規定されるものとする。
(4)従業員である株主を代表する取締役
従業員である株主を代表する取締役及びその補欠は、フランス商法第L.225-102条に定義される従業員株主により下記の条件に基づき指名された常勤取締役の地位に関する候補者2名及び補欠の地位に関する候補者2名の中から、通常総会により選出されるものとする(取締役会が選出のために策定した特別規則により補足される)。
従業員である株主を代表する取締役及びその補欠の任期は、4年間とする。
但し、以下のいずれかの場合、どちらか一方の任期は法的に正当な権利として終了するものとし、従業員株主を代表する取締役又はその補欠は、自動的に辞任したものとみなされる。
- 当社又はフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社において失職した場合。
- 当社の株主としての資格を失った場合、又は、監査役会により指名された候補者については、当社の株式に出資するカンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンドの単位保有者の資格を失った場合で3ヶ月以内にその状況が是正されない場合。
- かかる取締役又はその補欠が従業員である会社が、フランス商法第L.225-180条に定める条件に基づく当社の関係会社でなくなった場合。
死亡又は辞任の場合、かかる空席は、従業員株主により当該常勤取締役と共に指名された補欠取締役によって充足されるものとする。補欠取締役は、その後、常勤取締役の残存する任期について、常勤取締役の後任を務めるものとする。
補欠取締役候補者が不在の場合、かかる空席は、下記に定める従業員株主を代表する取締役の指名及び選出の手続に従い、実務上可能な限り速やかに充足されるものとする。このようにして前任取締役の後任として指名された取締役の任期は、前任者の任期が満了することとなっていた日に満了するものとする。
候補者の指名
従業員株主を代表する取締役の2名の候補者(常勤及び補欠)は、以下の規定に従って指名されるものとする。
各常勤候補者は、その補欠と共に、次の者によって指名されるものとする。
- フランス通貨金融法典第L.214-165条に基づきその資産が当社の株式によって構成され、その単位保有者が当社若しくはフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の現在の従業員又は元従業員であるカンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンド(FCPE)の監査役会。
- 当社又はフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の従業員で、(i)フランス商法第L. 225-197-1条に基づいて無償株式の割当がなされ、2015年8月7日以降に臨時総会の決定により承認された後、(ii)従業員貯蓄制度の枠組み内で、又は(iii)株式公開会社の株式資本に影響を及ぼすガバナンス及び取引に関する2014年8月20日の命令2014-948号第31-2条並びに民営化に関する1986年8月6日の法律第86-912号第11条(上記命令の発効前に適用された版において)に基づいて取得された、当社の記名式株式を直接保有する者。
候補者を指名する日時は、取締役会長が決定する。かかる日時は、従業員株主を代表する取締役及びその補欠を選出するために招集される通常株主総会の少なくとも3ヶ月前までにすべての関係する会社において発表しなければならない。
i) カンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンドの単位を保有する従業員及び元従業員による候補者及びその補欠の指名
常勤候補者及びその補欠は、この目的のために特別に招集されるカンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンドの監査役会により、その従業員加入者の中から指名されるものとする。
従業員及び単位保有者のみが候補者として指名される資格を有する。
監査役会のメンバーは、会議に出席若しくは代理出席している又は郵送投票を行ったメンバーの過半数の票により、常勤候補者及びその補欠を指名するものとする。但し、各メンバーが、カンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンドが保有するルノー株式の数を当該ファンドの監査役会メンバーの数で割った数と等しい数の票を有する。同数票の場合、当グループ内における勤続期間が最長の常勤取締役候補者が指名されるものとする。
監査役会の共同決議により、従業員株主を代表する常勤候補者及び補欠候補者を指名するものとする。
ii) 当社の記名式株式を直接保有する従業員による常勤候補者及びその補欠の指名
取締役会長は、従業員株主を代表する常勤候補者及び補欠候補者を指名することを目的として、関連する従業員株主の調査をしなければならない。
調査に先立ち、申請を求めるものとする。常勤取締役又は補欠取締役の地位を申請することができるのは、上記のカテゴリーの1つに該当する、株式を直接保有する当社又はフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の従業員のみである。常勤取締役の地位に関する各申請書には、補欠取締役の地位に関する申請書を添えて提出しなければならない。
調査は、投票の秘密性に十分配慮して体系的に行うものとする。従業員の保有する議決権の数に応じて、票数を配分するものとする。
最多数の票を得た申請者は、従業員株主代表の地位の常勤及び補欠の候補者として指名されるものとする。同数票の場合、当グループ内における勤続期間が最長の常勤取締役の候補者が指名されるものとする。
調査は、投票の信頼性を確保することができる技術的手段により、また必要な場合は、電子的手段又は郵便により行われる。従業員株主の調査を目的とした申請書の提出条件を含め、調査のための実務上の取り決めは、特別規則に定めるものとする。
調査終了時に、各候補者に投票された投票数を記載して報告書を作成しなければならない。
従業員株主を代表する取締役及びその補欠の選出
従業員株主を代表する常勤取締役及びその補欠は、上記の条件に基づき指名された2名の候補者(常勤及び補欠)を提示のうえ、通常総会の定足数及び過半数の条件に基づき、年次株主総会によって選出されるものとする。
上記の指名手続の終了時に候補者が指名されない場合、1名の候補者を年次株主総会に提出することができる。
取締役会の構成
取締役会は、互選により会長を任命する。かかる会長は自然人とする。会長は再任資格を有する。
会長の任期は、かかる会長の取締役としての在任期間を超えないものとする。会長は72歳未満でなくてはならない。但し、その任期中にかかる年齢制限に達する場合、会長は、かかる任期が終了するまでその職務を継続するものとし、再任資格は有さない。
取締役会は会長が議長を務める。会長が欠席の場合又は障害がある場合、取締役会は、その目的のために会長が指名した取締役が議長を務めるものとする。かかる指名がなされなかった場合は、取締役会が会議の議長を指名する。
取締役会は秘書役を指名し、また秘書役補佐を指名することができる。そのいずれも取締役である必要はない。
取締役会は、会長の発議で、特定の職務を割当てた委員会の設立を決定することができる。
取締役会会議
取締役会は、ルノーの利益のために必要であれば何度でも招集されなければならない。取締役会は、会長による招集、又は2ヶ月以上取締役会が開催されていない場合は、取締役の3分の1の招集により、登録事務所あるいは会議の招集通知に明記されているその他の場所において開催される。
会議の招集通知は、口頭による場合も含み、あらゆる方法によって行うことができる。取締役会は、取締役全員が出席又は代理出席している場合は、会議の招集通知がなくても有効に決議を行うことができる。
決議は、法定定足数及び法律により定められる投票規則に基づき採択される。賛否同数の場合は、取締役会長の指名又は解任の投票でない限り、会議の議長が決定投票権を有する。
取締役は、あらゆる会議においてその代理として投票する代理権をその他の取締役に対し、あらゆる方法で付与することができる。いかなる取締役も二人以上の取締役を代表してはならない。従業員により選出された取締役の地位が何らかの理由で一つ以上空席となっている場合で、フランス商法第L.225-34条の規定に定められる通り後任を指名できない場合、取締役会は、残る取締役によって有効に構成されるものとみなし、且つ従業員を代表する新取締役が選出されるまで有効に開催され決議を行えるものとする。
会長によって取締役会に招かれて出席した者は、取締役と同じ守秘義務を負う。
定款に付加される内部規則は、法律及び規則に従い、ビデオ会議又は遠隔通信(取締役の効果的な参加を保証するもの)を通じて行われる可能性のある取締役会の会議の構成条件を決定するものとする。
取締役の書面による協議は、法律により定められる場合には認められる。
取締役会の決議は、効力を有する法令に従って又はフランス商法第R.225-22条に従って、電子形式で設定された特別記録に記入された議事録によって証明される。
議事録は、会議の議長及び少なくとも一人の取締役によって署名される。会議の議長が署名できない場合、議事録は決議に参加した少なくとも二人の取締役によって署名される。議事録は、番号と署名が連続的に付されたルーズリーフ用紙に記載され、特別な冊子に製本される。これらすべては法令の規定に従う。
議事録の謄本及び抄本は、証明することを明確に授権された取締役会長、ジェネラル・マネジャー、議長代理又は取締役会の秘書役によって有効に証憑される。
在職取締役の人数及び取締役会への出席(本人又は代理による)は、議事録の謄本又はその抄本により十分に証憑される。
会長の職務
会長の職務は、法令の規定に従い遂行される。
2002年4月26日、ルノーの取締役会は会社の経営の権限を会長及び最高経営責任者として行為する一人の者に付与することを決定した。詳細は上記(1)の「経営」に記載される。
2005年4月29日の取締役会の決定以後、会長と最高経営責任者の職務は区別された。2009年5月6日、取締役会は、再び、会社の経営の権限を会長兼最高経営責任者として行為する一人の者に付与することを決定した。取締役会は、2019年1月24日より、取締役会長と最高経営責任者の職務を分離するガバナンス方法を採用した。
会長は、取締役会の業務を組織及び指揮し、株主総会に対して事業の責任を負い、株主総会の判断を実行する。会長は、会社の意思決定機関が適切に機能すること、及び取締役がその任務を遂行できることを保証する。
会長が何らかの理由によりその職務を遂行できない場合、取締役会はその全部又は一部を取締役に割り当てることができる。但し、更新可能なかかる割当ては、障害が一時的である場合は期限を制限して、又は死亡の場合は新会長が指名されるまで、行われるものとする。
取締役の報酬-費用
株主総会は、取締役に対して、株主総会で決定された報酬を付与することができる。かかる報酬の金額は、新たな決定がなされるまで維持されるものとする。
取締役会は、かかる報酬を適宜及び法律に従って取締役間で分配する。
取締役は、関係書類を提出することで、その職務の遂行にあたり負担した費用についてルノーからの補償を受けることができる。
責任
取締役は、株式会社に適用される法による規定に違反した場合及び定款に違反した場合、ルノー又は第三者に対して、(場合に応じて)個別に又は連帯して責任を負うものとする。
株主総会
株主総会は、以下の条件に基づき、かかる株主総会開催日の遅くとも2営業日以前に自己の名前で登録された株式を有するすべての株主により構成される。
無記名式株式について、株主総会へ参加するための証明は、フランス商法の規定第L.228-1条に従い、株主総会に先立つパリ時間の第2営業日の午前0時に、株主の名前又は株主の代理として登録されている仲介機関の名前の株式の口座記録を当社によって管理されている記名株式の口座あるいは公認の仲介機関により保有されている無記名式株式の口座に登録するという形をとる。公認の仲介機関により管理されている口座に保有されている株式の登録又は口座の記録は、かかる仲介機関により発行される株式保有の証明書に登録される。
どの株主も、他の任命された自然人若しくは法人、株主又はそれ以外の者に、株主総会においてかかる株主を代表する代理権を与えることができる。
株主総会は、法令の規定に従って招集される。
すべての株主総会の議題は招集通知者によって決められる。
但し、一人以上の株主は法律で定められた条件に基づいて、項目又は決議案を議題に入れることを要請することができる。
株主総会は、取締役及び監事の解任(révocation)並びに交代に関する議題を除き、議題として記載されていない事項について決議することはできない。
すべての株主総会はルノーの登録事務所、あるいは招集通知に明記された他の場所で開催される。
決議は法定定足数及び投票規則に基づいて株主総会で採択される。
定足数及び議決権の過半数の計算には、ビデオ会議又は本人としての照合が可能である遠距離通信の方法を通して株主総会に出席する株主を含むものとし、その本質及び条件は、行政法に関するフランス最高責任機関である国務院 (Conseil d’État) において施行された命令によって定められるものとする。
すべての株主総会において、取締役会長が議長を務め、会長が欠席又は参加不可能な場合には取締役会でその目的のために委任された取締役がこれに代わる。
株主総会の2名の株主で、最多議決権を有し、その意志のある者が、投票集計係(scrutateur)を務める。
株主総会の議長及び投票集計係は総会の秘書役を任命する。かかる秘書役は株主である必要はない。
出席者リストはすべての株主総会において法に従って保持される。
代理により出席した株主の委任状及び郵便により受領した投票用紙(bulletin de vote)は、出席票に添付する。
株主及び代理機関が正式に加えられた出席者リストは、株主総会の議長及び株主総会の投票集計係によって認証される。
すべての株主は、法律及び規制条項にある条件に従い、通信による投票又は代理権限の付与を行うことができる。
2014年2月12日、取締役会は、株主が定款に従ってインターネットにより当該方法を用いる時に適用される規定にある条件下で株主総会に出席することができることを決定した。定められた期日内に、この目的のためにサイトに提示された電子投票フォームを使用するそれらの株主は、本人又は代理人により出席した株主と同様に扱われる。
したがって株主総会前に当該電子的方法により示される代理権限又は投票権、及び送付される受信確認は、すべての当事者に対して信頼される、取消不可能な文書とみなされ、株主総会の2営業日前の0時00分(パリ時間)より前に株式の売買が行われる場合、ルノーは、その結果として、場合により、その日時より前に示された代理権限若しくは投票を無効とするか又は修正することが定められている。
すべての株主総会において、出席する各株主は、法律における規定によるものを除き制限なしで且つ定款の規定に従い、所有又は表章する株式数と同数の議決権を有する。
株主の決定は、すべて法令の規定に従い、番号と署名が連続して付され、特別な帳簿に綴じられたルーズリーフ用紙に記載された議事録によって証憑される。
議事録の謄本又は抄本は株主総会の議長及び投票集計係によって有効に認証されるものとする。
通常総会は特別総会で取り扱われないすべての決定を下すために招集される総会である。
取締役会の会社の業務に関する報告は通常総会で報告される。監査人の報告もまた通常総会に提出される。
通常総会は貸借対照表及び会計を承認又は否認する。
通常総会は、定款第34条に従って利益を配分し、配当を宣言する。
通常総会は監査人を任命する。
通常総会は、取締役間で分配される報酬の限度額を決定する。
通常総会は、法に従って取締役会によって承認された年次総会に関する特別監査人報告書について決定する。
通常総会は、すべての社債又は他の同様の証券の発行を承認することができる。
特別総会は、法に従って、定款をあらゆる点で修正することができる。
監査人(Commissaires aux Comptes)
年次株主総会は、適用される法令によって求められる監査を行う責任を有する少なくとも2名の法定監査人を選任するものとする。
上述の法定監査人は法律によって求められる資格条件を満たしていなければならない。法定監査人は6会計年度の任期で選任され、再選の資格も有するものとする。
会 計
事業年度は、暦年である。毎暦年の1月1日に始まり、12月31日に終了する。
2【外国為替管理制度】
フランスに対する外国投資
フランスに対する海外からの投資(以下「FDI」という。)は、フランス法(特に、通貨・金融法典(以下「CMF」という。)第L.151条第1項から第L.152条第6項、第R.151条第1項から第R.152条第11項及び第R.165条第1項、2003年3月7日のアレテ並びに2019年12月31日のアレテ(以下「アレテ」という。))に従い、(A)フランス銀行(Banque de France)に対し統計のための申告を行い、かつ/又は(B)フランス経済省の事前承認を受けなければならない場合がある。
デクレ2019-1590号(いわゆる「ブリューノ・ル・メール・デクレ」)及びアレテ(ともに2019年12月31日付、2020年4月1日より適用)は、2018年11月29日のデクレ及び2019年5月22日の法律(いわゆる「Pacte法」)で始まった改革を完了し、2020年10月11日から適用されている欧州連合への外国直接投資の審査の枠組みを確立する2019年3月19日のEU規則第2019/452号(「FDI規則」)に規定された新たな届出義務と、フランスにおけるFDI法的枠組みを調和させた。
フランス政府はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に対応して、さらに2つのマイルストーンを取り上げた。
- 2020年4月27日の新アレテにより、研究開発活動のリストにバイオテクノロジー部門が恒久的に追加された。
- デクレ2021-1758号は、2021年12月22日付で、フランスの戦略的上場企業の株式資本における非欧州の投資家による持分の取得にかかるFDI管理の基準を、2022年12月31日まで一時的に25%から10%に引き下げた。
A- フランス銀行に対する統計のための申告の対象となる取引
定 義
居住者: フランスに主たる利権を有する個人、外国の事務所に駐在するフランスの公務員及びその他公共サービス機関の職員(雇用初日から)、並びにフランスに設立するフランス又は外国の法人(CMF第R.152条第11項2)
非居住者: 外国に主たる利権を有する個人、フランスの事務所に駐在する外国の公務員及びその他公共サービス機関の職員(雇用初日から)、並びに外国に設立するフランス又は外国の法人(CMF第R.152条第11項3)
適用規則
金融機関、投資会社及びその他の金融関係の会社は、フランスで行われた居住者と非居住者間の決済で12,500ユーロを超えるものに関し、当該居住者がその金融機関等に開示した要素に基づいて、毎月統計のための申告を行わなければならない(CMF第R.152条第1項 I)。
外国との取引の額が幾つかの業務について1事業年度で30,000,000ユーロを超える会社又は企業集団は、外国と行ったか又はフランスで非居住者と行ったすべての取引を月毎に申告しなければならない(CMF第R.152条第1項 II及び2003年3月7日のアレテ第1条)。
外国で、特に外国で開設した口座から、又は債務の相殺/補償により、直接取引を行う居住者は、当該取引が1,000,000ユーロを超える場合にはフランス銀行に月毎に申告しなければならない(CMF第R.152条第1項 III及び2003年3月7日のアレテ第2条)。
その他の一定の取引は、金額が15,000,000ユーロを超える場合には、取引完了後20営業日(jours ouvrables)以内にフランス銀行に申告しなければならない(CMF第R.152条第3項及び第R.152条第11項並びに2003年3月7日のアレテ第3条)。
・ 非居住者又は居住者が、それぞれ居住又は非居住会社の株式資本若しくは議決権の少なくとも10%を購入する、即ち10%の基準を超える取引を伴うフランスに対する直接外国投資若しくはその売却又は外国におけるフランス投資事業。関連会社間のあらゆる種類の取引(例えば、貸付け、預託等)や不動産投資もこれに含まれる。
・ 居住者による非居住会社の取得又は売却
・ 居住者による外国での、又は非居住者によるフランスでの不動産の取得又は売却
B- 経済省による事前承認に服する投資
定 義
外国投資家(*): 外国籍を有する個人、税務上のフランス居住者(**)ではないフランス人の個人、外国法に準拠する法人、又は1名以上の外国投資家によって支配される(CMF第R.151条第1項 IIIに定義)フランス法に準拠する法人
EEA投資家: フランスの税金詐欺及び脱税の防止に対する行政上の支援に関する協定を締結したEEA(欧州経済領域)の国の投資家
(*) CMF第R.151条第1項 I
(**) フランス税法(CGI)第4条Bに基づく税務上のフランス居住者の定義を参照のこと
適用規則
上記にかかわらず、下記の分野において行われるある特定の外国投資は経済省国庫局(Direction Générale du Trésor)の事前承認に服する(CMF第L.151条第3項及び第R.151条第1項から第R.151条第3項並びにアレテ第1条)。
「外国投資」の定義は、投資家が非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人であるか又は欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人であるかによって事前承認に服する(CMF第R.151条第2項)。
非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家及び欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家の双方に関して、CMFは「外国投資」を以下のように定義付ける。
(1)フランス商法第L.233-3条の意味の範囲のフランスに登録事務所を有する企業の支配権の取得。
(2)フランスに登録事務所を有する企業の支店の活動の全部又は一部の取得。
但し、投資家が非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人である場合、CMFは「外国投資」を次のようにも定義付ける。
(3)フランスに登録事務所を有する企業の議決権の25%の基準を超える直接又は間接、単独又は共同の保有(CMF第R.151条第2項)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に関連して、フランスは、市場流動性への影響を制限し、フランスの戦略的上場企業における少数持分の取得を妨害することを避けるために、株式を規制市場で取引することが認められているフランスの戦略的企業に対する当該外国投資について、2022年12月31日まで一時的に25%の基準を10%に引き下げ、経済省に対する手続を簡素化した(デクレ2021-1758号、2021年12月22日付)。
外国投資が上記の3つの部類の1つに該当する場合で、以下に記載される戦略的事業領域のうちの1つに対してなされるとき、かかる外国投資は、経済大臣の事前承認に服する(非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家であるか、欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家であるかを問わない。)(以下「戦略的分野」という。)。
(A)国防、公権力の行使への関与の利益を害し、又は公の秩序若しくは公共の安全を害するおそれがある活動。すなわち、以下に関連する活動である。
・ 国防、武器及び爆薬
・ デュアル・パーパス製品及び技術
・ 暗号作成術、通信妨害及び情報システムセキュリティ
・ ギャンブル(カジノを除く)
・ 情報技術のシステム及び製品の安全性の評価及び証明
・ 病原性物質又は有害物質の違法使用に対抗する機器、装置又はあらゆる手段
・ 漏洩又は開示により、上述の業務及び分野又は下記(B)に挙げる業務及び分野に関連する業務又は利益に影響を与える可能性があるデータホスティング業務
(B)国防、公権力の行使への関与の利益を害し、又は公の秩序及び公共の安全を害するおそれがある活動で、これらの活動が以下を保証するインフラ、製品又は重要なサービスに関連する場合。
・ 水の供給の完全性、安全性及び継続性
・ 電気、ガス、炭化水素及びその他のエネルギー源の完全性、安全性及び継続性
・ トランスポート・ネットワーク及びサービスの運営の完全性、安全性及び継続性
・ 宇宙事業の完全性、安全性及び継続性
・ 電子通信ネットワーク及びサービスの完全性、安全性及び継続性
・ 国家警察、国家憲兵、民間保安業務の責務又は通関の公安責務の行使に必要な電子及びITシステムの完全性、安全性及び継続性
・ フランスの国防法典第L.1332-1条及び第L.1332-2条の意味における極めて重要な施設、設備又は組織の運営の完全性、安全性及び継続性
・ 公衆衛生の保護
・ 欧州連合の機能に関する条約附属書Iに掲げる農産物の生産、加工又は流通(それらがフランス農村海事漁業法典第L.1条Iの1、17及び19に記載されている国家の食糧安全保障の目的に資する場合)
・ 印刷出版物の出版、印刷、又は配布
(C)サイバーセキュリティ、人工知能、ロボティクス、付加製造技術、半導体、量子技術、エネルギー貯蔵及びバイオテクノロジー並びにデュアル・パーパス製品及び技術に関連する研究開発業務
ブリューノ・ル・メール・デクレは、承認申請の処理のために2段階の手続を定めた(CMF第R.151条第6項)。
・ フェーズ1。経済省では、投資がFDI規則の範囲内かどうかを判断するために、申請の事前評価を行っている。経済省は、承認申請の受領日から30営業日(jours ouvrés)以内に回答しなければならない。
・ フェーズ2。このフェーズは、経済省がフェーズ1の終了時に投資がFDI規則の範囲内であると考え、承認に条件を付すことによって国益を維持できるかどうかを判断するためのさらなる審査を必要とする場合に実施される。経済省は、フェーズ1の終了後45営業日(jours ouvrés)以内に却下又は承認の決定(条件が付される可能性がある)を出さなければならない。
フェーズ1の終了時又はフェーズ2の終了時に経済省が回答しない場合、承認申請は自動的に却下されたものとみなされる。
経済省は、外国投資家による誓約を条件として承認を与えることができる(CMF第L.151条第3項II及び第R.151条第8項)。この点について、大臣は戦略的分野の範囲内における一切の活動(すなわち、活動が対象事業又は企業の非常に重要な部分を占めている場合であっても)の売却を命ずることができる。
上述のとおり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に関連して、デクレ2021-1758号(2021年12月22日付)は、重要な活動を行うフランス上場企業における議決権の10%超を非欧州(欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA))人の投資家が取得するための手続を簡素化した。事前届出(これは標準の申請よりはるかに単純なものである)後、経済省は、以下のいずれかを決定するために10営業日(jours ouvrés)を有する。
・ 取引に反対すること。この場合、投資家が予定している投資について経済省の承認を得るために通常の制度のもとで標準かつより長期間を要する申請を行わなければならない(経済省による完全な審査は、依然として投資の拒否につながる可能性がある)
・ 回答しないこと。この場合、取引が届出後10営業日の期間の終了時に承認されたものとみなされる
事前承認を取得せず、保護された分野への投資を完了する結果を直接又は間接的にもたらす約束、契約又は誓約は、無効である(CMF第L.151条第4項)。
このような承認の要請を怠った場合又はフランス経済省により課せられた誓約を遵守しなかった場合は、経済省による命令及び潜在的な行政処分、刑事制裁又は罰金制裁及び/又は保全措置(関連する議決権の停止、配当若しくは報酬の分配の禁止若しくは制限又は資産の全部若しくは一部の自由処分の停止、制限若しくは一時的禁止など)の対象となる場合もある。
CMF第R.151条第11項及びアレテ第3条に従い、経済省の正式な承認を受けた投資の完了は、投資完了後2ヶ月以内にアレテに定める条件により通知される。
Pacte法は、戦略的分野において業務を行う外国投資家が、要請に基づき、法的に保護された秘密と対立することなく、その任務を果たすために必要なすべての書類及び情報を経済省に伝達する義務を導入した。
どのような場合でも、外国投資家がフランスにおいて経済的に規制されている領域内で事業を行うことを希望する場合、かかる外国投資家は、そのように規制されている領域での慣例が要求する特定の規制に服することになる。
3【課税上の取扱い】
(1)フランスにおける課税
以下は、(ⅰ)日本における課税並びに1995年3月3日付の「所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国政府とフランス共和国政府との間の条約」(以下「租税条約」という。)及び2007年1月11日付の改正議定書の目的上の日本国居住者、(ⅱ)租税条約の利益を享受する権利を有する者及び(ⅲ)社債に基づく支払いを日本で自らの名義で又は自らの利益のために開設した口座において行われる者が社債を取得、保有及び処分した場合の重要なフランス税効果の概要である。
以下の説明は、一般的な概要である。この説明は、特定の状況にある社債権者に関連する可能性のあるフランス税法及び租税条約について網羅的に記載したものではない。
1)社債の利息に係る税
2010年3月1日以後に発行された社債に関する利息その他の収益の支払いは、フランス一般租税法典(Code Général des Impôts)第125条AⅢに基づき設定される75%の源泉徴収税が課せられない。但し、当該支払いが、フランス一般租税法典(Code Général des Impôts)第238-0条Aで定められたフランス国外の非協調国又は地域(フランス一般租税法典第238-0条Aの2bisの2に記載の国又は地域を除く)(Etat ou territoire non cooperatif)においてなされる場合を除く。社債に基づく当該支払いが非協調国(フランス一般租税法典第238-0条Aの2bisの2に記載の国を除く)において(非協調国で社債権者の名義で若しくは社債権者の利益のために開設された口座で)なされる場合、適用される租税条約に規定する一部の例外及びより有利な条項に従い、75%の源泉徴収税が課される。日本は非協調国ではないため、2010年3月1日以後に発行された社債に関する利息その他の収益の日本における支払いは、フランスで控除又は源泉徴収を受けることなくなされる。
2)譲渡所得税
租税条約に従い、社債権者が保有する社債の売却又は処分から得る利益は、フランスの租税上課税対象とならない。
3)フランス遺産税及び贈与税
フランスと日本が遺産税及び贈与税に関する条約を締結していないため、贈与又は社債権者の死亡による社債の承継は、フランス国内法に従い、フランスの贈与又は相続税に服する。社債権者は、当社の社債保有につき遺産税及び贈与税が課税されるか否かについて自身の税務顧問に相談することを勧める。
4)社債の譲渡に係る印紙税
フランスにおいて設立された会社によって発行された社債の譲渡は、かかる譲渡に関する契約が締結され、フランスの登録局に自発的に提出された場合にのみ、125ユーロの固定税に服する。
(2)日本における課税
日本国の居住者及び内国法人
日本国の居住者及び内国法人が支払を受ける当社の社債(以下「本社債」という。)の利息、償還差益(本社債の償還金額が本社債の取得価額を上回る場合の超過額)及び本社債の譲渡によって生ずる所得は、日本国の租税に関する現行法令の定めるところにより原則として課税対象となる。
非居住者及び外国法人
非居住者及び外国法人が支払を受ける本社債の利息、償還差益(本社債の償還金額が本社債の取得価額を上回る場合の超過額)及び本社債の譲渡によって生ずる所得は、当該非居住者及び外国法人が日本国内に恒久的施設を有していない場合は、原則として日本国において課税対象とならない。日本国内に恒久的施設を有する非居住者及び外国法人が支払を受ける本社債の利息、償還差益(本社債の償還金額が本社債の取得価額を上回る場合の超過額)及び本社債の譲渡によって生ずる所得は、かかる利息、償還差益及び所得が日本国内の恒久的施設を通じて行われる事業に帰属する場合その他一定の場合には、日本国の租税に関する現行法令の定めるところにより課税対象となり得る。なお、非居住者又は外国法人の納税義務は、適用される租税条約の規定により、限定され又は免除されることがある。
4【法律意見】
ルノーの最高法務責任者であるキトリー・ド・ペルポールから下記趣旨の法律意見書が提出されている。
1.ルノーはフランス共和国の法律に基づき適式に設立され、且つ有効に存続している法人であること。
2.知っている限りにおいてフランス共和国の法律に関する本書の記載は、すべての重要な点において真実且つ正確であること。
第2【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
下記の表は、本第一部、第6「経理の状況」に記載されている情報と併せて読むこと。
1.1 連結数値
2018年、2019年、2020年、2021年及び2022年の数値はIFRSに基づいて表示されている。
| (12月31日に終了した年度) (単位:百万ユーロ。但し、別途表示されている場合を除く。) | |||||||||
| IFRSに基づく数値 | |||||||||
| (連結 数値(1)) | 2018(2) | 2018 修正再表示 (2-2) | 2019(3) | 2019 修正再表示 (3-2) | 2020 | 2021 | 2021 修正再表示 (13) | 2022 | |
| 売上高 | 57,419 | 57,419 | 55,537 | 55,537 | 43,474 | 46,213 | 41,659 | 46,391 | |
| 営業 総利益(4) | 3,612 | 3,612 | 2,662 | 2,662 | (337) | 1,663 | 1,153 | 2,595 | |
| 営業利益 | 2,987 | 2,987 | 2,105 | 2,105 | (1,999) | 1,398 | 900 | 2,216 | |
| グループ税引前利益(5) | 4,174 | 4,174 | 1,473 | 1,473 | (7,626) | 1,563 | 1,120 | 2,153 | |
| 当期純利益 | 3,451 | 3,451 | 19 | 19 | (8,046) | 967 | 967 | (700) | |
| 当期純利益-親会社株主持分(f) | 3,302 | 3,302 | (141) | (141) | (8,008) | 888 | 888 | (338) | |
| 包括利益 | 3,388 | 3,388 | 159 | 193 (5-2) | (9,824) | 2,630 | 2,630 | 1,362 | |
| 平均社外流通 株式数(6) (千株)(b) | 269,850 | 269,850 | 271,639 | 271,639 | 271,349 | 272,102 | 272,102 | 272,097 | |
| 12月31日現在株式数(株)(g) | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | |
| 資本(7)(a) | 36,145 | 36,088(4-2) | 35,331 | 35,331 | 25,338 | 27,894 | 27,894 | 29,539 | |
| 資産合計(e) | 114,996 | 114,996 | 122,171 | 122,171 | 115,737 | 113,740 | 113,740 | 118,319 | |
| 資本比率(%)(a)/(e)(小数点以下3桁を四捨五入) | 31.43 | 31.38 | 28.92 | 28.92 | 21.89 | 24.52 | 24.52 | 24.97 | |
| 1株当たり 資本(7)(ユーロ)(a)/(g)(小数点以下3桁を四捨五入) | 122.23 | 122.03 | 119.47 | 119.47 | 85.68 | 94.32 | 94.32 | 99.89 | |
| 1株当たり 配当額(ユーロ)(c) | 3.55(8) | 3.55(8) | 0(9) | 0(9) | 0(10) | 0(11) | 0(11) | 0.25(12) | |
| 1株当たり 利益(ユーロ)(d)=(f)/(b)(小数点以下3桁を四捨五入) | 12.24 | 12.24 | -0.52 | -0.52 | -29.51 | 3.26 | 3.26 | -1.24 | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 6,285 | 6,285 | 5,599 | 5,599 | 5,753 | 2,409 | 2,409 | - | |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | - | - | 1,718 | 3,927 | |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | - | - | 691 | (314) | |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | (4,662) | (4,662) | (5,107) | (5,107) | (4,239) | (1,616) | (1,616) | - | |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | - | - | (1,311) | (2,479) | |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | - | - | (305) | (815) | |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | (953) | (953) | (253) | (253) | 5,605 | (631) | (631) | - | |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | - | - | (478) | (800) | |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | - | - | - | - | - | - | (153) | 323 | |
| 配当性向(%)(c)/(d)(小数点以下3桁を四捨五入) | 29.00 | 29.00 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (20.16) | |
| 12月31日現在従業員数(人) (*早期退職制度による人数を除く) | 183,002 | 183,002 | 179,565 | 179,565 | 170,158 | 156,466 | 114,489 | 105,812 | |
(1) この情報は、参照のためのみのものであり、連結範囲及び/又は会計基準若しくは方法の変更を含んでいるため、必ずしも年度ごとに直接比較できるものではない。
(2) 2018年度の数値は、IFRS第9号「金融商品」及びIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を適用して算定している。これらの新たな基準の適用に関連する変更については、2018年度連結財務諸表注2-Aに示す。
(2-2)2019年度連結財務諸表において、2018年12月31日現在の資本は、アメリカにおける取引に関する誤りの訂正により、その他の引当金における対応する数値との間でマイナス57百万ユーロの調整がなされている。
(3) 2019年度の数値は、IFRS第16号「リース」を適用して算定している。2019年1月1日以降のIFRS第16号の適用による影響は2019年度連結財務諸表注2-A2に示す。
(3-2)2020年度連結財務諸表において、2019年度の包括利益は、その他の剰余金が2020年3月に発行されたIFRS ICのアジェンダ決定に従い、超インフレ経済下における物価指数に基づく資本項目の修正再表示を含めていない(2020年度連結財務諸表注2-Aを参照のこと。)ため、調整がなされている。
(4) 「その他の営業利益及び営業費用」控除前の営業利益に相当する。
(5) グループ税引前利益には、持分法により計上されている会社の当期純損益に対する持分が含まれている。
(6) 期中における社外流通株式の加重平均数、すなわち自己株式及び日産が保有するルノー株式を相殺した上での株数。
(7) IFRSの下では、非支配持分は資本に含まれる。
(8) 2019年6月12日の合同株主総会による配当案。当配当は2019年6月20日に支払われた。
(9) 取締役会は、2020年2月13日の取締役会会議において、2019年度に関して1株当たり1.10ユーロの配当金を支払う旨を提案した。2020年4月9日の取締役会会議において、ルノー取締役会は、かかる配当金支払の提案を撤回することを決定した。2020年6月19日に開催された年次株主総会において、2019年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(10) 取締役会は、2021年4月23日に開催された年次株主総会において、2020年に関する配当金を支払わない旨を提案した。2021年4月23日に開催された年次株主総会において、2020年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(11) 取締役会は、2022年5月25日に開催された年次株主総会において、2021年に関する配当金を支払わない旨を提案した。2022年5月25日に開催された年次株主総会において、2021年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(12) 2022会計年度の提案された配当金は1株当たり0.25ユーロである。当該配当金は全額現金で支払われ、2023年5月11日の年次株主総会に承認のため付議される予定である。配当落ち日は2023年5月17日であり、支払日は2023年5月19日である。
(13) ロシア連邦での事業が廃止されたため、2021年の財務諸表は、IFRS第5号を適用して調整された。
1.2 単体数値
単体数値は、フランスにおいて一般に認められた会計原則に準拠して作成されている。
ルノー及び日産のアライアンスを強化し、戦略的経営をルノー・日産b.v.に委譲するために、ルノーを再編成する必要が生じた。これに伴い、ルノーS.A.の完全所有会社であり、簡易型株式会社であるルノーs.a.s.が設立された。
ルノーS.A.は、2002年2月22日付の拠出契約に従い、ルノーs.a.s.にその営業資産を譲渡した。この資産の譲渡は、2002年3月28日に開催されたルノーの臨時株主総会において承認され、ルノーs.a.s.の唯一の株主にも承認された。かかる譲渡は2002年4月1日に有効となり、会計及び税金上の目的のため、2002年1月1日に遡って有効となった。
譲渡後、ルノーS.A.の資産は、ルノーs.a.s.及びその子会社に対する持分の他、主に日産に対するエクイティ持分から構成されている。一方、負債は、主に永久劣後証券、金融負債及び銀行借入から構成されている。
ルノーs.a.s.はルノーS.A.のCEO及びルノーS.A.の取締役会と同じメンバーから構成される取締役会により運営されている。この組織再編によるルノー従業員若しくは株主又は連結財務諸表に対する影響はない。
| (12月31日に終了した年度) (単位:百万ユーロ。但し、別途表示されている場合を除く。) | |||||
| 単体 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
| 売上高 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 営業利益/(費用) | (48) | (58) | (54) | (65) | (68) |
| 税引前経常利益 | 1,646 | 302 | 167 | (143) | 216 |
| 税引前(当期)利益 | 1,635 | 303 | (239) | 415 | 216 |
| 当期純利益(f) | 1,726 | 383 | (139) | 538 | 364 |
| 12月31日現在株式数 (株)(g) | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 |
| 株主資本(a) | 21,822 | 20,789 | 16,798 | 17,934 | 18,236 |
| 資産合計(e) | 31,965 | 31,924 | 33,002 | 34,400 | 34,535 |
| 株主資本比率(%) (a)/(e) (小数点以下3桁を 四捨五入) | 68.27 | 65.12 | 50.90 | 52.13 | 52.80 |
| 1株当たり株主資本 (ユーロ)(a)/(g) (小数点以下3桁を 四捨五入) | 73.79 | 70.30 | 56.80 | 60.64 | 61.67 |
| 1株当たり配当額 (ユーロ)(c) | 3.55(1) | 0(2) | 0(3) | 0(4) | 0.25(5) |
| 従業員数(人) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(1) 2019年6月12日の合同株主総会による配当案。当配当は2019年6月20日に支払われた。
(2) 取締役会は、2020年2月13日の取締役会会議において、2019年度に関して1株当たり1.10ユーロの配当金を支払う旨を提案した。2020年4月9日の取締役会会議において、ルノー取締役会は、かかる配当金支払の提案を撤回することを決定した。2020年6月19日に開催された年次株主総会において、2019年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(3) 取締役会は、2021年4月23日に開催された年次株主総会において、2020年に関する配当金を支払わない旨を提案した。2021年4月23日に開催された年次株主総会において、2020年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(4) 取締役会は、2022年5月25日に開催された年次株主総会において、2021年に関する配当金を支払わない旨を提案した。2022年5月25日に開催された年次株主総会において、2021年に関する配当金を支払わない旨が承認された。
(5) 2022会計年度の提案された配当金は1株当たり0.25ユーロである。当該配当金は全額現金で支払われ、2023年5月11日の年次株主総会に承認のため付議される予定である。配当落ち日は2023年5月17日であり、支払日は2023年5月19日である。
2【沿 革】
1898年
- ルノー・フレール社(Renault Frères)の設立。
1945年
- ルノー・フレール社は国有化され、ルノー国立公社(Régie Nationale des Usines Renault)となり、4CVの生産に集中する。
1972年
- 「ルノー5」発売:ルノー・グループ史上最も売れたモデルの1つである。
1984年
- 「ルノー・エスパス」発売:当社史上初のクロスオーバーバンである。
1994年11月
- フランス政府は、ルノーを外部資本に解放し、これが1996年7月の民営化への第一歩となる。
1998年
- ルノーの100周年に合わせて、フランスのギュイヤンクールにテクノセンターを開設。このエンジニアリングセンターは、ブランドの新モデルの設計に従事するすべての関係者を結集させることを目的とする。
1999年
- ルノー及び日産は、株式の持ち合いと産業提携を組み合わせた協力の基礎となる契約を締結する。ルノーが日産の36.8%の持分を取得し、ルノー・日産アライアンスが誕生する。
2000年
- ルノーはダチアに続き、三星自動車の70.1%の持分を取得し、ルノー・サムスン・モーターズを設立し、同社は韓国において自動車を生産・販売する。
2003年
- メガーヌⅡの年であった。2002年に発売された2つのモデルに5種類のボディー・タイプが追加される。17ヶ月の間に7モデルが発売され、メガーヌはヨーロッパでベストセラーとなる。
2005-2006年
- 2年間にわたり、フェルナンド・アロンソがルノーの自動車で世界のタイトルを獲得する。この連勝により、ルノーF1チームはワールド・コンストラクターズ・チャンピオンの称号を得る。
2010年
- パリ・モーターショーで発表されたコンセプトカー「デジール」は、ローレンス・バン・デン・アッカー氏が先導したデザインに関するルノーの戦略の復活を示した。ライフサイクルにおいて初めてヒナギクの花びら(愛)を表現しており、これは当該戦略に基づくものであった。
- ルノー・日産アライアンス及びダイムラーAGは、長期戦略的協力協定を締結した。ダイムラーがルノー株式及び日産株式の3.1%を、ルノー及び日産が各々ダイムラー株式の1.55%を持ち合った。
2013年
- 100%電気自動車である「ゾエ」が発売される。
2015年
- アルピーヌは、ル・マンレースのために特別に開発された新型のショーカー「アルピーヌ・セレブレーション」を発表し、モータースポーツに情熱を捧げた60周年を祝う。
2016年
- 2010年のデジール後、ルノーは新たなコンセプトカー「トレゾア」を発表。
- 日本の自動車メーカー、三菱自動車工業株式会社が、ルノー・日産アライアンスに加わる。
2017年
- ルノー・グループは「シンビオズ」を発表。このコンセプトカーは、現在から2030年までの社会における自動車及びその社会的地位に関するルノー・グループのビジョンを示すものである。
2018年
- 3つのロボット・ビークル・コンセプト「EZ-GO」「EZ-PRO」「EZ-ULTIMO」は、未来の都市共有モビリティに関するルノー・グループのビジョンを示すものである。
- モビリティ120周年を祝う:乗り物の世界における新しい時代の夜明けを迎えている。しかし、当社のビジョンは変わることなく、現在と明日のすべての人々に持続可能なモビリティを提供する。
2019年
- ヨーロッパでのベストセラーである電動シティカーの第3世代「新型ゾエ」を発売。航続距離を延伸した(最大395km)。
- インドにて広々としたウルトラモジュラー型最新モデル「トライバー」を発売。長さ4メートル未満の中に大人7人を収容可能であり、世界で初めてインド市場向けに特化してデザインされた。
- 「クリオEハイブリッド」及び「キャプチャーE-TECHプラグイン・ハイブリッド」におけるE-TECHハイブリッドテクノロジーの到来。
2020年
- アライアンスの新しい共同事業モデル。
- 「トゥインゴ・エレクトリック」(100%電気)並びに「クリオ」(ハイブリッド)、「キャプチャー」及び「メガーヌ」(充電可能なハイブリッド)のE-TECHハイブリッドエンジンによって、航続距離の電動化を推進。
- 市販の100%電気小型シティカーの中で最も安価な「ダチア・スプリング」を発表。
- ルノー・グループは、アライアンスのCMF-EVプラットフォームをベースとしたショーカー「メガーヌeビジョン」を発表。
- ルノーは、あらゆる用途に対応するモジュラー型電気自動車「モルフォズ」を発表。
- ルノー・グループは、Refactoryプロジェクトを立ち上げ、フラン工場を欧州初のモビリティ専用循環型経済工場に転換。
| 2021年 - ルノー・グループは、意欲的な変革ロードマップであり、台数の追及から価値の創造を目指す戦略プラン「ルノーリューション」を発表。 - ルノーリューションを製品として具現化する「ルノー5プロトタイプ」を発表。 - F1世界選手権におけるアルピーヌの最初のシーズン: ハンガリーではエステバン・オコンが優勝。カタールではフェルナンド・アロンソが表彰台に上がる。アルピーヌは、コンストラクターズ・チャンピオンシップの2021年シーズンを5位で終了した。 - 「ルノー・アルカナ」、「ルノー・カングー・バン」、「ダチア・サンデロ」、「ダチア・スプリング」及び「アルピーヌA110S」を盛大に発売。 - ルノーは、ダイムラーAGの持分のすべてを売却。 - アトス、ダッソー・システムズ、STマイクロエレクトロニクス及びタレスとのパートナーシップにおいて、インテリジェント・サステナブル・モビリティのための新たなオープン・エコシステム「ソフトウェア・レピュブリック」を創設。 - ルノー・グループとプラグ・パワーは、水素モビリティ専門の合弁会社Hyviaを設立。 - 中古車のリコンディショニングに産業規模で特化した初の工場であるフランのUV工場の操業開始。 - ルノー・グループは、ドゥエーにバッテリーギガファクトリーを建設するためにエンビジョンAESCと戦略的パートナーシップを締結し、また、高性能バッテリーを共同開発・生産するためにフランスのスタートアップであるベルコールと覚書を締結した。ルノー・グループは、エレクトリシティのハブによって、フランスをバッテリー産業戦略の心臓部と位置付ける。 |
3【事業の内容】
ルノー・グループの事業は、135ヶ国の国々において、以下の2種類の事業分野に分かれている。
・ 自動車の設計、製造及び販売ネットワーク(ルノー・リテール・グループ子会社を含む。)を通じた販売に関係する事業:
- 4つのブランド(ルノー、ダチア、アルピーヌ及びモビライズ)のもとで販売される数種類(乗用車(PC)及び小型商用車(LCV))の新車
- 中古車及び予備部品
- ルノー・パワートレインのラインナップ(企業間取引)
・ RCIバンクS.A.及びその子会社が「モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ」の商号で運営する販売金融として、販売金融、リース、メンテナンス及びサービス契約並びにモビリティサービス(モビライズ・ブランド)として、電気自動車ユーザーのためのフレキシブルで持続可能、革新的なモビリティ及びエネルギー・ソリューション
また、以下の持分投資にも留意されたい。
・ ルノーによる日産への持分投資
なお、日産への投資は、持分法に基づき、ルノー・グループの財務諸表に連結されている。
2022年5月16日、アフトワズの持分は、NAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に売却された。この売却には、今後6年間で状況が変化した場合の買戻しオプション権が付随する。
下記「2022年12月31日付ルノー・グループ連結組織図詳細」は、2023年3月16日に提出されたルノー・グループの2022年12月31日に終了した事業年度のルノーのユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントに記載される情報のみを記載している。ルノー・グループの組織の発展の詳細については、下記「4 関係会社の状況」を参照のこと。
2022年12月31日付ルノー・グループ連結組織図詳細
主要な数値
3年間の主な連結数値
| (百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 (1) | 2020年 |
| 売上高 | 46,391 | 41,659 | 43,474 |
| 営業総利益 | 2,595 | 1,153 | -337 |
| 日産自動車の当期純利益における持分 | 526 | 380 | -4,970 |
| ルノー当期純利益、グループ持分 | -338 | 888 | -8,008 |
| 1株当たり利益(ユーロ) | -1.24 | 3.25 | -29.51 |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | 1,127 |
| 資本 | 29,539 | 27,894 | 25,338 |
| 資産合計 | 118,319 | 113,740 | 115,737 |
| 配当金(ユーロ) | 0.25 (4) | 0.0 (3) | 0.0 (2) |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | 549 | -1,100 | -3,579 |
| 営業フリー・キャッシュ・フロー | 2,119 | 889 | -4,551 |
| 従業員数合計(人) | 105,812 | 114,489 | 170,158 |
| (1) ロシア連邦での事業が廃止されたため、2021年の財務諸表は、IFRS第5号を適用して調整された(連結財務諸表の注3を参照のこと。)。 (2) 2021年2月18日の取締役会議は、2021年4月23日の株主総会に対し(第3号議案、承認)2020会計年度の配当金の支払を行わないことを提案した。 (3) 2022年2月17日の取締役会議は、2022年5月25日の株主総会に対し(第3号議案、承認)2021会計年度の配当金の支払を行わないことを提案した。 (4) 2023年5月11日の年次株主総会に対し提案が提出される予定。 | |||
事業別営業総利益
| (百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 (1) | 変動 |
| ルノー・グループ営業総利益 | 2,595 | 1,153 | +1,442 |
| ルノー・グループ売上高における% | 5.6% | 2.8% | +2.8ポイント |
| 内、自動車 | 1,402 | -3 | +1,405 |
| セグメント売上高の% | 3.3% | -0.0% | +3.3ポイント |
| 内、販売金融 | 1,223 | 1,185 | +38 |
| 内、モビリティサービス (1) | -30 | -29 | -1 |
| (1) ロシア連邦での事業が廃止されたため、2021年の財務諸表は、IFRS第5号を適用して調整された(連結財務諸表の注3を参照のこと。)。 | |||
事業別売上高
| (百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 (1) | 変動率(%) |
| 全世界における自動車登録台数(百万台) | 2,051,174 | 2,179,562 | -5.9% |
| ルノー・グループ売上高 | 46,391 | 41,659 | +11.4 |
| 内、自動車部門 | 43,121 | 38,700 | +11.4 |
| 内、販売金融部門 | 3,235 | 2,935 | +10.2 |
| 内、モビリティサービス部門(1) | 35 | 24 | +45.8 |
| (1) ロシア連邦での事業が廃止されたため、2021年の財務諸表は、IFRS第5号を適用して調整された(連結財務諸表の注3を参照のこと。)。 | |||
ルノー・グループの全世界における総販売台数(ブランド別)
乗用車及び小型商用車の台数
| 2022年 | 2021年 (1) | 変動率(%) | |
| ルノー | 1,415,646 | 1,562,162 | -9.4 |
| ダチア | 573,837 | 537,093 | +6.8 |
| ルノー・コリア自動車 | 51,083 | 57,480 | -11.1 |
| アルピーヌ | 3,546 | 2,660 | +33.3 |
| Jinbei及びHuasong | 0 | 15,999 | -100.0 |
| EVeasy | 6,987 | 4,168 | +67.6 |
| モビライズ | 75 | 0 | +100.0 |
| ルノー・グループ | 2,051,174 | 2,179,562 | -5.9 |
| (1) ラーダ/アフトワズ及びルノー・ロシアは、本報告書に含まれていない。 | |||
2022年度のルノー・グループ トップ15市場
乗用車及び小型商用車の台数別及び全ブランドに対する割合(ルノー、ダチア、ルノー・コリア自動車、アルピーヌ、Jinbei及びHuasong並びにEVeasyを含む。)
| 2022年 | 乗用車及び小型商用車の 市場シェア(%) | ||
| 1 | フランス | 470,280 | 25.1 |
| 2 | ドイツ | 161,146 | 5.6 |
| 3 | イタリア | 141,108 | 9.6 |
| 4 | ブラジル | 135,639 | 17.3 |
| 5 | トルコ | 126,689 | 6.5 |
| 6 | スペイン+カナリア諸島 | 103,417 | 11.1 |
| 7 | インド | 87,118 | 2.0 |
| 8 | 英国 | 76,329 | 4.0 |
| 9 | モロッコ | 65,287 | 40.4 |
| 10 | 韓国 | 52,621 | 3.2 |
| 11 | ルーマニア | 51,851 | 36.1 |
| 12 | コロンビア | 49,521 | 20.9 |
| 13 | ポーランド | 48,062 | 10.0 |
| 14 | ベルギー+ルクセンブルク | 47,329 | 10.0 |
| 15 | アルゼンチン | 44,696 | 11.8 |
2022年12月31日現在のルノー株主
資本の内訳(%)
(*)従業員及び元従業員が保有し、このカテゴリーに含まれる株式は、FCPEミューチュアル・ファンドにより所有される株式及び2016年度割当制度時の無償株式割当の受益者により直接所有される記名式株式に相当する。
行使可能な議決権 (1) の内訳(%)
(1) 「(4) 所有者別状況」を参照のこと。
(1)事 業
A.ブランド及びラインナップ
ルノー・グループは、4つの自動車ブランド、すなわちルノー、ダチア、アルピーヌ及びモビライズのもとで、乗用車及び小型商用車並びに革新的なサービスの設計、製造及び販売を行っている。
ルノー:独創的・「テック」で現代的・「ポップ」なブランド
ルノーは、120年超にわたって独創的で人気のある現代的なフランス車ブランドであり、社会の進歩に貢献している。
ルノーは現代的な生活に適応した、クリエイティブな解決策を考え出すことによって、すべての個人及び専門業者のモビリティを向上させるため、たゆまぬイノベーションを行っている。ルノー・ブランドは、その提案の大胆さ、人々への配慮、生き生きとした明るさをもって、モビリティの未来を創造してきた。
ルノーの自動車は、進歩と同義語でありながら、70年代及び80年代から熱狂的な支持を受けているルノー4やルノー5のように、象徴的な存在となっている。
2010年からは、電気自動車のパイオニアとなった。
2022年の特徴は、メガーヌE-TECHエレクトリック(100%電気技術)とオーストラル(第2世代フル・ハイブリッドE-TECH技術)の大規模な発売である。
現在、ルノーは、これまで以上に快適で直観的に理解しやすく、温かみのある安全な体験を求めて、自ら考案してきた「命と暮らしのための車」というコンセプトの最新世代のイノベーションを続けている。
ルノー・ブランドは、今日の課題に向き合い、電気自動車エコシステムの発展に尽力している。ルノーは商品の設計段階からその全ライフサイクルにわたるリサイクル可能性に配慮するために、サーキュラービジョンを採用している。
2022年には、中南米のすべての市場でクウィッド・フェーズ2を発売し、ブラジルでクウィッドE-TECHエレクトリックを発売するなど、中南米における国際化も継続した。ブラジルでは新型ダスターにHR13ターボエンジンも搭載され、一般大衆の好評を得た。
インドでは、ルノーのラインナップの販売促進は、クウィッド、トライバー、キガーの「モデル年」プロモーションに基づいて行われた。
2023年の販促活動は、中南米市場におけるクウィッドE-TECHエレクトリックのマーケティングの拡大、インドにおける同ラインナップの販売促進及びその他世界中の新たな市場におけるタリアントの拡大など、ヨーロッパ以外でも続けられる。
ルノーは、電気自動車市場のパイオニアでありリーダーであるルノーE-TECHによって、積極的な商品の投入を続けている
2010年以降、電気自動車のパイオニアであるルノーは、ヨーロッパにおける電気自動車の主要プレイヤーの1つとなっている。
ルノーはフォーミュラ1イノベーション・ラボの助けを得てE-TECHハイブリッド・パワートレインを開発しており、これは150件の特許に守られている。
ルノーE-TECHには、電気トラクションで走行でき、電気モーターを搭載したルノーのすべての自動車が含まれており、ハイブリッド・モデル、プラグイン・ハイブリッド、100%電気自動車がある。
E-TECHの技術はルノー・ブランドのベストセラー車で初めて採用され、現在では新モデルが発売されるとすぐに使用されている。
ブランド全体では、すべての技術を統合した電気動力によるE-TECH自動車は、2022年のヨーロッパにおける個人への販売台数の51%を占めている。
ゾエは発売以来400,000台超を売り上げ、ヨーロッパの電気自動車のベストセラー車の1つとなっている。
現在、電気自動車革命はペースを上げている。その動きは、ルカ・デメオの戦略計画「ルノーリューション」によって支持されている。ルノー・ブランドのすべての電気自動車が人気を博し、価値を生み出す新しい時代である。
ルノーは、電気自動車革命のストーリーを続けるために、「2.0世代」電気自動車の最初のモデルである新型メガーヌE-TECHエレクトリックを発売した。
新型メガーヌE-TECHエレクトリックは、ルノーの中核的ラインナップにおける情緒的かつ技術的ブレークスルーと言えるものである。新型メガーヌE-TECHエレクトリックがEVのエコシステムとユーザーのデジタル・エコシステムに接続、統合されたことで、ルノーは「命と暮らしのための車」のクリエイターとしての歴史を続けることができる。
ルノーの新しいロゴ「ヌーベルR(Nouvel'R)」を身に着けた新型メガーヌE-TECHエレクトリックは、ブランドの変革を体現している。
ルノーは、顧客のニーズに応えるため、革新的なコネクティッド・サービスで自動車の性能強化を続けている。
E-TECHハイブリッドの「technical minute」
ハイブリッド車には、以下の通り、5つの主要な構成部品が搭載されている。
・ フォーミュラ1の経験から生まれたマルチモードのクラッチレス・スマートギアボックスは、エネルギー損失を低減するために開発されたものであり、電気自動車向け3モード、熱機関自動車向け5モードを含む計15モードがある(連携可能又は不可能)。これは加速能力が高く、ミッドレンジの加速が強く、燃費やCO2排出量の削減にもつながる。
・ 自動車を発進させる主電気モーターであるeエンジンは、100%電気走行を確保し、車輪を駆動し、バッテリーの再充電を可能にする。
・ ガソリン・エンジンのスターター及び高電圧発生装置として機能する2次電気モーター。ハイブリッド走行中はバッテリー再生機として、またショックや振動回避のためのギアシフト安定化装置としても機能する。
・ 自動車の走行に必要なエネルギーを蓄え、その後電気モードにおける自動車の自律性を確保するバッテリー(第2世代のオーストラルE-TECHフル・ハイブリッドのバッテリー・サイズ=2kWh)。
・ 燃費及びCO2排出量の削減のために特別に設計された燃焼機関。微粒子除去装置を搭載し、経済性、効率性及び性能を兼ね備えている。
これらの機能により、E-TECHのハイブリッド・バージョンは、市街地走行時間の最大80%を100%電気モードで走ることができる。
乗用車(PC)
乗用車(PC)- ヨーロッパ
ルノーのCセグメント再征服戦略:
Cセグメントはルノーリューション戦略計画の中心である。ルノーは、市場で最も収益性の高いセグメントで再び地位を取り戻すために力を結集してきた。アルカナは攻勢を開始し、2021年3月の発売以来、大成功を収めている。ルノーは新型メガーヌE-TECHエレクトリックでこのカテゴリーでの攻勢を続け、オーストラルで、2022年にその地位を強化した。
オーストラル:
ルノーは、特に野心的な商品、オーストラルによって、C-SUVカテゴリーでの商品提供を刷新している。このルノーリューションのファミリーSUVは、SUVの外見と、ルノーの歴史を形作ってきたファミリーミニバンの快適さを融合したものである。ルノー初の「エスプリ・アルピーヌ」の仕上げが、そのエレガントなデザインに趣を添えている。このバージョンは、アルピーヌ・ブランドの世界に触発され、また特にダイナミックで魅力的な特別なデザインを提供している。
技術的な観点から言えば、オーストラルは、ルノー・日産・三菱アライアンス内で共同開発されたCMF-CD3プラットフォーム上で設計されたルノー初の自動車である。ルノー・オーストラルは、100%電気エンジンのラインナップ(12v又は48vのハイブリッドを搭載した2つのマイルドハイブリッドユニットを含む。)及び新世代のE-TECHハイブリッド・システム(極めて低水準の燃費・CO2排出量(104g/km及び4.6l/100kmから)を伴う最大200 hpの開発)の恩恵を受けている。
また、オーストラルのたっぷりとした客室スペースは、ハイテク機器のおかげで充実した運転体験を提供する。openR® HMI(*)は、計器盤からのデータとopenRlink®マルチメディアシステムを、すべて同じユニット内で統合している。対角線の長さが12インチの2つの大型スクリーンは、フロントガラス上のヘッドアップ・ディスプレー・システムに加えて、これまでにない技術的な車内体験を提供する。openRlink®マルチメディアシステムは、グーグルの各種サービスを提供している。32の運転者支援システムは、ドライバーと乗客に安心と安全を提供する。
最後に、品質と耐久性は、開発から生産に至る過程において、ルノー・オーストラルの技術仕様の中心となっている。
(*)HMI= ヒューマンマシンインターフェース
メガーヌE-TECHエレクトリック:
ルノーと電気自動車は、世界中で販売された500,000台を超える自動車の航続距離が既に100億「e-キロメーター」に及んでいることに示されるように、10年にわたる比類のない経験と専門知識を示している。電気自動車のパイオニアであるルノー・グループは、中核市場をターゲットとした商品企画によってそのストーリーを続けている。
この戦略は、メガーヌE-TECHエレクトリックによって、ルノーのラインナップにおいて体現されている。これはルノーの100%電気自動車のラインナップを自動車市場最大のセグメントであるCセグメントに拡大することの先触れである。
流線形でエレガントなスタイルのこのセダンは、期待を超えるものとなった。アライアンスが開発したCMF-EVプラットフォームのおかげで、この自動車はルールブックを書き換え、設計、実装面積/広さの比率及び汎用性の点で境界を押し広げる。また、完全に電気自動車専用のプラットフォームは、航続距離(WLTP)が最高で470kmのメガーヌE-TECHエレクトリックに、優れた省エネ性をもたらす。
メガーヌE-TECHエレクトリックは、中核市場の変革を象徴し、あらゆる面で飛躍を示している。並ぶもののない運転の楽しみを提供する。メガーヌE-TECHエレクトリックは比類ない運転の楽しさを提供している。メガーヌE-TECHエレクトリックには、全く新しいopenR® HMI(*)が搭載されており、計器盤からのデータとopenRlink®マルチメディアシステムを統合している。対角線の長さが12インチの2つの大型スクリーンは、これまでにない技術的な車内体験を提供する。
(*)HMI= ヒューマンマシンインターフェース
メガーヌE-TECHエレクトリックは、100%「メイド・イン・エレクトリシティ」となる初めてのモデルである。エレクトリシティはフランス北部に位置するルノー・グループの新工業拠点であり、ヨーロッパの電気自動車のリーダーである。
メガーヌE-TECHは2022年7月に商業的デビューを果たし、既にヨーロッパで32,000台を販売しており、ラインナップの最高級仕上げの比率が非常に高く、ルノーのプレミアム部門への復帰を証明している。プレゼンテーションや仕上がりは言うまでもなく、そのダイナミズム、快適性、効率性が、ヨーロッパのプレスから評価されている。
アルカナ:
2021年春にヨーロッパでスポーティなアルカナSUVを発売したルノーは、従来の市場慣行を改革しつつある。ルノーはヨーロッパでSUVクーペ(これまで高級ブランドが優位性を保っていたセグメント)を提供する初めての万能型メーカーとなった。
コンパクトカー・ラインナップのその他のモデルを補完するこの新商品の提供は、非常に急速に成長している世界のSUV市場 - 特にCセグメント - に沿ったものである。これは「ルノーリューション」計画におけるCセグメントのリニューアルの先駆けとなる。
アルカナは、革新的な145 hp E-TECHハイブリッド・エンジン及びその1.3 TCe 12v マイルド・ハイブリッド・エンジンを140 hp及び160 hp(2021年10月以降)バージョンに統合したマルチハイブリッド・エンジンのラインナップを提供している。Cセグメントで攻勢を開始したアルカナは、2022年のヨーロッパでの販売台数が82,000台を上回り、大きな成功を収めている。
この販売台数は、韓国で既に達成された台数(2022年に約20,000台)にさらに上乗せされたものである。同モデルは韓国においてXM3の名称で販売されている。
メガーヌ(Cセダン及びエステートセグメント):
2021年にはエステートバージョンに加えてメガーヌE-TECHプラグイン・ハイブリッド(PHEV)セダンが発売され、2022年にプラグイン・ハイブリッド(セダン及びエステート)がメガーヌ・ファミリー全体の販売台数に占める割合は11%に達した。
セニック及びグラン・セニック(C-MPVセグメント):
7つの座席、容量718 Lのトランク、63Lのストレージ、全座席をワンクリックで折り畳めるモジュラー式レイアウト、また数多くの運転支援がすべて流体式のクロスオーバー・シルエットで統合されているグラン・セニックは、MPVの現代的なビジョンを提供している。
2022年、セニック・ファミリーはヨーロッパのC-MPV市場で第5位となり、セグメントシェアは10%となる一方、フランスでは市場のリーダーであった。
Aセグメント
トゥインゴ:
2020年末に発売されたトゥインゴの世界販売台数は、発売2年目の2022年には合計45,579台を超え、電気自動車市場において重要なプレイヤーとなっている。トゥインゴ・エレクトリックにとって最大の市場はフランスとドイツであり、これらを合わせるとトゥインゴ・エレクトリックの世界販売台数の80%超を占めている。2022年には内燃機関エンジンから電気エンジンへの全般的な移行があり、トゥインゴE-TECHはトゥインゴ・モデルの販売総数の60%に上った。
トゥインゴ・エレクトリックは、特に10年にわたってヨーロッパの電気自動車のリーダーであったゾエを通じて、ルノーの電気自動車の専門知識から利益を得ている。電気自動車の販売台数は、一部の国々ではガソリン車を超えるところまで増加している。
トゥインゴ・エレクトリックの販売台数の特徴は、ラインナップの最高位バージョンがかなりの比率を占めていることである。このような販売台数の良好な配分により、このモデルは期待を上回る財務成績を上げることが可能となっている。
新しい「アーバン・ナイト」トリムがラインナップに登場したことで、トゥインゴはより広い消費者のもとに届き、ますます高くなるデザインや都市モビリティの要求を満たすことが可能になった。
ルノーは、長年生産してきた内燃機関バージョンを並行して発売し続けており、2022年の登録台数は18,433台に達した。
Bセグメント
ゾエ:
電気自動車市場では、多くの競合他社の参入とともに、2022年を通して引き続き競争が激化した。その中で、ゾエは2022年に40,434台を販売して引き続きリーダーの一つとなり、A・Bセグメントの電気自動車の販売台数で5位につけた。
ゾエは、セグメントの自動運転性能の向上、トップレベルのコネクティビティ、そして比類のない快適性により、自動車の未来を築きたいというルノーの願望を繰り返し示している。また、ゾエは、多くの受動的安全性機能に加え、歩行者及び自転車通行者の検知による自動緊急ブレーキ、車線維持アシスト、スピード防止帯逸脱警報といった、市場規格に合致するADASも提供している。
ゾエの最大の市場は、フランス、ドイツ、英国、イタリアであり、いずれも市場のニーズに完全にマッチする幅広いラインナップの製品を提供している。
ゾエは引き続きルノーの電気自動車のストーリーを書き続けており、ゾエをブランドの戦略的軌道としている。このモデルは多くの専門的、技術的、快適性の向上により10年にわたって成功を収めており、このセグメントで最も魅力的な商品であり続けている。
したがって、ゾエは引き続きルノーのラインナップの重要な柱であり、デザイン要素の更新や設備の付加により、ラインナップの最上位機種が販売台数のかなりの割合を占めることとなった。
クリオ:
2022年全体では、クリオの販売台数は約213,692台に達し、Bセグメントにおける世界販売台数で8位となった。部品不足の中、ルノーは個人顧客への販売を優先しており、そのため、この市場における業績を拡大することができた。
2022年には、9月のE-TECHエンジニアードバージョンの発売によって、十分に装備された汎用コンパクトカーの既に広く認められた品質に、エレガンスと軽快さのタッチがクリオに加わった。黒色で暖かい感じのチタントーン(F1ブレードとホイールリム、ラジエーターグリル)を備えたこのモデルは、フル・ハイブリッドとして販売され、新たなE-TECHエンジニアードのエンブレムでそのエンジンを強調している。シェールグレーの新色も発売され、エレガンスタッチが高まっている。
E-TECHハイブリッドによってクリオは2022年12月末時点で30,000台を上回る販売台数を記録し、2022年のヨーロッパ・ハイブリッドBセグメントにおいて第3位となった。したがって、クリオは、その利用の簡便さや、燃費と運転の楽しさの面での利益によって認められたテクノロジーで、ハイブリッド市場におけるその地位を維持している。
キャプチャー:
2022年、キャプチャーはラインナップを拡大し、新バージョンで感情を刺激する。
E-TECHエンジニアード並びにそのE-TECHハイブリッド145hpエンジン及びE-TECHプラグイン・ハイブリッド160hpエンジンは、9月末に導入された。この新バージョンは、光沢のある黒いグリルとリアエンドパネル、F1ブレードと排気管の温かいチタニウムアクセント、左側のE-TECHラベル、リアに配置したエンブレムによる唯一無二性の付加により、注目を浴びている。内側では、ハンドル上のE-TECHエンブレムと、シートにマッチする温かいチタンタッチで強調された光沢のあるブラックトリムのダッシュボードによって、同じく力強いスタイルが見られる。最後に、ハイブリッド技術とは、ドライバーが市街地の道路における最大80%の電気走行や、電気始動の常時保証を享受することを意味する。また、E-TECHハイブリッド・エンジンは、都市型サイクルICEエンジン相当品と比較して、燃費をハイブリッド・モードで最大40%、プラグイン・ハイブリッド・モードで最大75%節約することができる。
キャプチャーは新たな品揃えの設備も発売しており、2022年9月から、ヨーロッパにおいて、エキリーブル、エボリューション、テクノ、RSライン、E-TECHエンジニアード及びアイコニックの各バージョンの仕上げを行っている。
このラインナップは、あらゆるニーズに応えるために、市場でもユニークな、幅広い種別のエンジンを提供している。このラインナップには、ガソリン(TCe 90)、マイルドハイブリッド・ガソリン(140、140 EDC、160 EDC)、デュアルフューエル・ガソリン/LPG(TCe 100 LPG)並びにハイブリッド145及びプラグイン・ハイブリッド160といったエンジンの選択肢がある。
技術、快適性、モジュール性及び汎用性により、キャプチャーはクラスのトップに位置している。
業績に影響を与える電子構成部品の不足が顕著な、非常にアグレッシブな競争環境の中で、キャプチャーは、ヨーロッパにおけるその地位を守り、2022年12月末時点でBクロスオーバーセグメントの7.5%のシェアを占めて、第4位にランクされている。
モーブージュ(フランス)で生産されているカングーは、2021年春にリニューアルされた。カングーは内燃機関と電動パワートレインの両方が入手可能となり、エレガントでスポーツ性に富んだデザイン、全面的にデザインを一新した内装、及び数多くの運転者支援システムにより、ヨーロッパのコンビスペースセグメントにおいて3位以内の地位にある。
2023年には、グラン・カングーは内燃機関と100%電動パワートレインの両方で入手可能な7人乗り仕様車によってその品揃えを完成させる。
D及びEセグメント
エスパス:
エスパスは、2022年にはヨーロッパのEセグメントMPV市場で7位につけ、引き続きレファレンスとなっている。
コレオス:
80を超える国で販売されているコレオスは、最も国際的な最高級車である。
韓国においてQM6の名称で販売されているコレオスは、2022年には27,000台超を売り上げて、販売台数の66%を占めた。QM6は業績をさらに強化するため、2023年初4カ月間にフェーズ3及びバンを発売する。
ヨーロッパ及び「ヨーロッパ以外」の市場は、コレオスの販売台数の30%を占め、ドイツ、オーストラリア、メキシコでは市場をリードしている。2022年には合計14,000台が販売された。
トラフィック:
トラフィック・コンビは、快適性や利用可能な座席数を損なうことなく、モジュール性を備えた空間を組み合わせることで、最大9名を輸送することができる。
トラフィック・スペースクラス(VIP顧客の輸送用)は、より優れた乗車体験を備えた、本物の移動式ラウンジである。最大6つの座席が向き合い、個別のスライド式、スイベル式かつ取り外し可能な座席と、スライド式テーブルを含む特徴を備えている。
トラフィック・スペースノマドは、ルノーのラインナップ初のレジャー車である。2022年夏からフランス、ベルギー、スイスで販売されており、ルノー・グループとフランスの専門家集団Group Piloteとの提携の成果である。
ラインナップの最上位車種は、ソーラーパネルの標準装備を含むフル装備となっている。
乗用車(PC)- ヨーロッパ以外
Cセグメント
新型ダスター:
ブラジルでは新型ダスターにターボエンジン(1.3T)が導入され、都市用とオフロード用の両方に適した汎用性で認められている。
2022年、新型ダスターは南米において最新化され、利便性を高めるためのWi-Fiレプリケーションと、2つのUSBソケットを組み込んだ新たなマルチメディアを備えている。
メガーヌ・セダン:
2022年、メガーヌ・セダンは、トルコの現地市場及び輸出先のその他の国々(30ヶ国)において、フェーズ2でそのパフォーマンスを継続した。
メガーヌ・セダンはトルコで生産され、70%が同市場で販売されている。
販売台数は29,000台で3位となり、トルコでのセグメントシェアは19.7%に達した。
世界では2022年に37,000台超のメガーヌ・セダンが販売された。
2023年には、新たな市場(アルジェリア、カザフスタン、ベラルーシ、モンゴル、イラン等)の統合による地理的拡大が計画されている。
タンジェ(モロッコ)で製造されているエクスプレスも、ヨーロッパ以外の特定の市場におけるルノーのコンビスペースセグメントでの地位を強化している。
A及びBセグメント
小型車セグメントにおいて、ルノーは、クウィッド、ロガン、サンデロ、サンデロ・ステップウェイ、トライバー、キガーという幅広い補完モデルをヨーロッパ以外で提供し続けている。
クウィッドは2015年10月にインド市場、その後2017年に南アフリカ、ブラジルとアルゼンチンで、そして2019年にメキシコとコロンビアの太平洋岸で発売されており、2022年にはリニューアルされ、ブラジルでは58%のセグメントシェアを上げて真の成功を続けている。
2022年にブラジルで発売されたクウィッドE-TECHは、クウィッドE-TECH 100%エレクトリックが、既に300,000ブラジルレアル(54,000ユーロ)以下の都市電気自動車のカテゴリーにおける**最高の電気自動車として「カーアワード2023」**に選ばれている。
インド:
キガー: トライバー・プラットフォームにより良質な車内空間を提供するダイナミックな小型SUVである。2022年の「モデル年」には、デザインを活性化させた新色及び新素材でキガーの販促が行われた。
トライバー: トライバーもまた、クラスターやシートの変更だけでなく、エクステリアの展開も含めて、2022年は「モデル年」となった。トライバーは独自のポジショニングを維持して、インドでのルノーの業績に大きく貢献している。
小型商用車(LCV)
ルノー・グループは、ルノー・ブランドだけでなく、日産・三菱、ルノー・トラック及びメルセデス・ベンツ・グループとの製造パートナーシップを通じて、小型商用車の開発を続けている。
2022年、ルノー・グループの商業実績は、構成部品に関する危機により相変わらず複雑な経済環境の中で徐々に進化し、LCVの販売台数は331,439台で、世界市場(北米、中国及びロシアを除く。)に占めるシェアは5.3%となった。
ヨーロッパでは、ルノー・ブランドはLCV市場の14.4%を占めてトップ2にランクインした。ルノーは中南米で最も大きい4市場においても、ピックアップを除くLCVでトップとなった。
ルノーのLCVのラインナップは、1.6~6.5メートルトン及び3~22m3のガソリン、ディーゼル及び電気自動車で構成されている。ルノーは、13.5%のLCV市場シェアを有し、電気LCVの販売台数で、ヨーロッパで3位以内につけている。
小型バンセグメント(重量2メートルトン未満)において、カングーは、マーケットにおいて明白な指標となる地位を保っている。カングーは、その多くのイノベーションにより「バン・オブ・ザ・イヤー2022」に選ばれた。
カングー・バンの容量は、標準バージョンでは3.3~3.9 m3、ロングバージョンでは4.2~4.9 m3となっており、2023年3月に発売される。
カングー・バンE-TECHはヨーロッパのリーダーであり、小型電気自動車バンセグメントの31.2%を占めている。カングー・バンとカングー・バンE-TECHは、モーブージュ工場(フランス)で組み立てられている。バンセグメント(2~6.5メートルトン)においては、ルノーは、2022年にトラフィック及びマスターを162,300台販売し、攻勢を続けている。
新型トラフィックは、プロフェッショナル顧客の多様な期待に応える仕様変更が容易なことで知られる多目的バンである。
より快適になり、プロフェッショナル向けのモバイルオフィスとして使用できるように設計されたトラフィックは、使用可能な長さ(4.15m)の観点から記録的な寸法を有し、容積は5.2~8.6m3の範囲に及ぶ。トラフィックには、バンからプラットフォームキャブ、クルーキャブ、及びパネルワークや窓、長さや高さの数多くのレイアウトのバリエーションまで、多数のバージョンがある。
トラフィックは、コンパクトLCVセグメントでヨーロッパ第3位となった(セグメントシェアは13.5%)。トラフィックはサンドゥヴィル工場(フランス)で製造されている。
マスターは大型バン市場のリファレンスである。その内装キャブは乗用車の基準を満たしている。
マスターは、非常に多様なバージョン、4タイプの車長、3タイプの車高、バン、コンビ、プラットフォーム及びシャシーキャブ、前輪駆動及び後輪駆動など、8~22m3の可動範囲を提供する、「オーダーメイド」特性を提供している。
マスターはバティイー工場(フランス)及びクリティバ工場(ブラジル)で製造され、50ヶ国近くで販売されている。ヨーロッパでは、LCV大型バンセグメントでのシェアは16.0%(ルノー・トラックの販売台数を含む。)で、マスターは、3位の地位を確固たるものとした。ヨーロッパ以外では、マスターは、2022年、ブラジル(セグメントシェアは40.3%)とモロッコ(セグメントシェアは23%)を含む戦略的市場でリーダーとなった。
ピックアップ市場は、ヨーロッパ以外でルノー・グループが新たな顧客を勝ち取る潜在力を示している。ルノーの市場攻勢のバックボーンとなっているのは、アラスカン及びオロックである。
中南米では、アルゼンチンとコロンビアでアラスカンが販売されている。
オロックは2022年初期にリニューアルされ、2022年の販売台数は23,300台であった。オロックは、中南米のほとんどの国で引き続きそのセグメントのリーダーとなるか、上位の成績を維持した(コロンビアでは第1位、メキシコでは第3位、アルゼンチンでは第4位、ブラジルでは第4位)。
本質を絶えず再定義するブランド、ダチア
1968年に設立され、2004年からヨーロッパ及び地中海沿岸で販売されているダチアは、本質を絶えず再定義しつつ、常に、最も金額に見合った価値の車両を提供してきた。革新的なブランドであるダチアは、シンプルで多目的で信頼性が高く、顧客のライフスタイルに合った車をデザインする。ダチア・モデルは、ヨーロッパのベストセラー車「サンデロ」、最も手頃なSUV「ダスター」、5又は7人乗りのファミリー向けモデル「ジョガー」、ヨーロッパでアクセシブル電気自動車のチャンピオンである「スプリング」によって、市場のベンチマークとなった。ダチアは44ヶ国にプレゼンスを持つルノー・グループのブランドである。2004年以降、ダチアの販売台数は8百万台を超えている。
1999年に、ルイ・シュヴァイツァーによって、ダチアはルノー・グループに加わり、新たな野望に向けての道を切り開いた。
このブランド史上のターニング・ポイントは、2004年に、近代的で堅実で、とりわけ手頃な価格のファミリーセダンであるロガンを発売した際に訪れた。当初は新興市場向けに設計され、5,000ユーロという圧倒的な価格で、2005年に販売を開始した西ヨーロッパを含め、素晴らしい商業的成功を収めた。中古価格の新車であり、自動車市場における革命的な出来事だった。
2008年には、ダチアにとってルノー・グループ下で2度目の大きな発売であるサンデロが登場した。これについても、最大の商業的成功を収めたことが証明された。高級セグメントにふさわしい車内容積、実用性と汎用性に富み、手頃な価格で提供できるなど、多くのメリットにより、2017年以降、個人向けではヨーロッパでトップの販売実績を誇る車種である。
2010年、ダチアは、真のオフロード適性を持つ魅力的な車、ダスターを発売した。世界で2百万台超を販売し、再び商業的な成功を収めた。
同ブランドは2021年、ヨーロッパで最も手頃な価格でブランド初の電気自動車モデル「スプリング」を発表した。2022年、スプリングはヨーロッパで個人向けに販売される第3位の自動車である。
ラインナップに最近加わったダチア・ジョガーは、ファミリーカーを再創造する。5人乗り又は7人乗りのジョガーは、ダチアのポジショニングとスピリットを完璧に体現している。記録的な広さとモジュール性、魅力的で堅牢なデザインの賜物である万能性を備えたジョガーは、冒険のために作られた車である。このモデルは、すべての人をモビリティにアクセス可能にするというダチアのコミットメントを強化するものであり、まもなくハイブリッド・エンジンが提供されてサステナブルなモビリティとなる。ジョガーは、あらゆる日常活動や家族のレクリエーションに最適な相棒である。
こうしてダチアは、ルノー・グループの実績あるテクノロジーに基づいて、効率的なエンジンを搭載した小型自動車の完全なラインナップを提供している。ダチアはこの分野でヨーロッパのリーダーであり、このラインナップ全体でデュアルフューエル(LPG及びガソリン)の車両を提供している。
ダチアの今日と明日:ダチアは常にダチアであり続ける
ダチアは、その成功の要因、つまりすべての車両に金額に見合った圧倒的な価値を保証することを忘れることなく、独自の脚本を執筆し続けている。デザインから販売、製造、輸送に至るまで、すべての段階でコストを最適化し、顧客が必要なものだけに対して支払えるようにするという戦略に対し、このブランドは忠実であり続ける。
2022年、ダチアは3月から入手可能となった新たな5~7人乗りワゴン「ジョガー」の販売を開始した。このモデルは、ステーションワゴンの長さ、MPVの収容性能、SUVの特性など、それぞれのカテゴリーの中で最高のものを採用している。
2023年から、ダチアは、ジョガーの初めてのハイブリッド・モデル、140 hpのハイブリッド140エンジンを提供する。ルノー・グループ内で極められたこの技術により、ダチアは再び、実績ある技術構成部品の恩恵を受けることができる。
ダチアは、エレクトリック65エンジンによって、電動シティカー、スプリングのエンジンラインナップを完成させることとなる。
2022年6月、ダチア・ブランドのすべての車の新たな視覚的アイデンティティが明らかになった。新型ダチア・リンクのエンブレム、新たなロゴタイプ、新色等は、しかし本質は同じである。
2022年初に変化し始めたデジタル(2021年中頃)を含む通信媒体及びディーラー・ネットワークの後、次はこの車両がブランドの新たなアイデンティティを採用する番である。この新しいアイデンティティは、デザイン変更を超えて、将来への約束を運び、一方でダチアを成功させてきた強力な価値を活用する。
ダチアは2022年9月、ブランドの価値を集約し再確認するコンセプトカー、マニフェストを公開した。このエッセンシャルかつクールな自動車は、経済的かつ環境保護の面でも効率的なアウトドアでの使用を目的としている。それは、一定のイノベーションが将来の製造モデルに利益をもたらすようなアイデアの実験室である。
マニフェストのコンセプトは、4輪トランスミッション、大きな車輪による非常にたっぷりとした地上高、また最も困難な地形に耐える車体により、アウトドアの基本を尊重している。マニフェストのコンセプトにより、このブランドは、環境負荷を最低限に抑えられるような自動車のビジョンを提供している。小型で軽量なマニフェストは、エネルギー消費を制限する。
今年、ダチアは3つのブランドの価値を以下の通り再確認する。
・ エッセンシャルだがクール
ダチアは、メディアコントロールやモジュラールーフバーなどのイノベーションを備え、独創的、クリエイティブ、魅力的である。これは、デザインの点でも当てはまる。クールな外観で、追加のコストはかからない。
・ 堅牢でアウトドア
信頼性と堅牢性は、ダチアがその成果を築き上げてきた特質の1つである。これらの特性により、ダチアはアウトドア活動に最適な自動車となっている。
・ エコスマート - 経済的かつエコロジカル
ダチアは、個々の利益を社会全体と調和させることに取り組んでいる。過剰なものを排除することで、軽量化が可能となり、それによって燃料が節約され、CO2の排出が低減される。
2022年、ダチアはヨーロッパの小売市場で過去最高のシェアを達成
エネルギー危機と電子部品危機の影響を大きく受けた弱気市場(-5.5%)の中で、2022年におけるダチアの世界販売台数は前年比6.8%増の573,837台に達した。ダチアは販売範囲内で市場シェアを+0.5ポイント増やし、4.0%とした。
ダチアの成長は、特に個人顧客向けの新ラインナップが功を奏したことによるものである。2022年、ダチアはヨーロッパの乗用車市場で過去最高の7.6%(+1.4ポイント)のシェアを獲得し、このチャネルにおいてヨーロッパで3番目のベストセラー・ブランドの地位を保った。
この業績は、サンデロ、ダスター、ジョガー及びスプリングという4つの柱の成功に基づいている。
サンデロは2022年に229,495台を売り上げ、ダチア・サンデロは6年連続でヨーロッパ内の個人顧客向けベストセラーモデルとなった。
ダスターも2018年以降、ヨーロッパで個人顧客向けSUVのベストセラーとなるなど、同様の傾向を示している。2022年にすべての国の合計で197,058台販売されたダスターは、2010年の発売以来、2百万台超が路上を走行している。
2022年春に発売されたジョガーは、ステーションワゴン市場への参入に成功した。ジョガーは当該市場で初年度に56,812台を売り上げており、ヨーロッパの個人向け販売台数で第2位のCセグメント車(SUVを除く。)である。
5又は7人乗りのダチアの新たなファミリーモデルは、ステーションワゴンの長さ、MPVの収容性能、SUVの特性など、それぞれのカテゴリーで最高のものを採用している。
ダチアの100%電気自動車であり、2021年に発売されたスプリングは、2022年の販売台数が48,887台(2021年比+75%)に達し、発売以来100,000台を超える受注を記録している。ヨーロッパにおける個人向け電気自動車としては第3位のベストセラー車である。日常的走行のための電気自動車へのアクセスの民主化を目的とするスプリングは、多くの市場でシティカーのベンチマークとなりつつあり、またスプリング購入者の80%は、それ以前は同ブランドの顧客ではなかった。
顧客の必需品を中心に設計されたダチアのラインナップは、その改良バージョンの恩恵を受けてその魅力を保っている。例えば、ダチア・スプリングの顧客の84%がエクスプレッションのトリムを選び、ステップウェイバージョンがサンデロの販売台数の66%を占め、また、ダスターの顧客の63%がジャーニー及びエクストリームバージョンを選択している。最後に、顧客が装備の完了した車両をより早く受け取ることを可能にするアップ&ゴーの提供は、その販売が行われている国々、すなわちフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ルーマニア(及びモロッコ(ダスターのみ))において、ジョガーの顧客の58%、ダスターの顧客の24%から支持されている。
アルピーヌ:成功に突き動かされる野心
アルピーヌは、「ルノーリューション」計画の発表後、より高い1年を目指している。1月、ルノー・グループの最高経営責任者ルカ・デメオは、フランスの経済・財務・復興大臣ブルーノ・ル・メールとともにアルピーヌ・ブランドの生誕地であるディエップを訪れた。この機会に改称された歴史的な製造拠点は、将来、2025年頃に100%電気のGTクロスオーバー車が生産されることが発表されてその将来が確認され、それによって製造と従業員の長期的な将来が確保された。
ルノー・グループの真の旗艦であるアルピーヌは、11月、新たな大陸において市場投入することや、ドリームガレージの3種の電気自動車を補完するためにラインナップをさらに拡大することを発表し、その意欲を再確認した。A110の歴史的な業績が示すように、アルピーヌは卓越した技術とレースへの情熱を組み合わせることに成功した。これは特に、フォーミュラ1によって創設された橋のおかげである。モータースポーツに対する独自の取り組み、強力で国際的なイメージのベクトルにより、アルピーヌはすべてのレベルでポールポジションを狙っている。
世界的なハイエンド・ゼロエミッションブランド
2022年遅くに行ったキャピタル・マーケット・デーでの発表の後、アルピーヌは真のハイエンドブランドであり、また本格的なOEMであり、アセットライトで、テクノロジーに焦点を当てた、2,000人(そのうち50%が技術者)を擁するチームである。ルノー・グループの一員であることにより、アルピーヌにとってアンペアの電気自動車及びソフトウェア技術資産へのアクセスが確保される。将来的に、アルピーヌは、商業パートナーシップや投資家の支援を活用して、その成長と国際展開を加速させていく。
さらに、アルピーヌは、D及びEセグメントの2種の最先端自動車を発売し、国際的な拡大を支えていく方針である。その結果として、アルピーヌの成長の半分は、北米や中国を含み得るヨーロッパ以外の新市場からのものとなると予想される。
アルピーヌA110、60周年、変わらない情熱
2022年、アルピーヌは以下の通り発展を続け、A110のラインナップを拡張し、ニュースのヘッドラインとパートナーシップの数を増やした。
・ アルピーヌA110ツール・ド・コルス75は、1975年のツール・ド・コルスの伝説的なベルリネッタの色彩を提供している。この150台のリミテッド・エディションにより、アルピーヌは、歴史的なレースを記念することでスポーツ性を高く評価している。
・ アルピーヌA110 GT J. Rédéléは、伝説的な車のリミテッド・エディション100台によって、創業者ジャン・レデレの生誕100年を祝う。
・ これまで建造された中で最も画期的なA110である新型アルピーヌA110 R - このエクストリームで、より軽く、シャープで、さらにレースにインスパイアされたバージョンは、A110ラインナップの頂点に立つ。軽さとパフォーマンスの究極の表現である新型アルピーヌA110 Rは、公道仕様を保ちつつ、レーストラック上のユニークな体験を目指して設計されている。
・ A110サストルガは、芸術創造の中心に技術的、科学的イノベーションを配置した独創的な作品である。このユニークな作品は、アルピーヌと芸術の分野における人工知能のパイオニア、オブビウスの対話の成果である。
アルピーヌの将来は、今、書かれつつある
同ブランドは、100%電気自動車の完全なラインナップを積極的に準備している。これはアルピーヌにとって最初である。このエキサイティングな未来は、コンセプトカー、アルピーヌ・アルペングローでスポーティな外観を帯びている。アルピーヌ・アルペングローは、デザイン及び技術の観点から、レーシング・モデル及び生産モデルに関するアルピーヌ・ブランドのリニューアルを体現している。アルピーヌ・アルペングローはコンセプトカーを超えて、ブランドの真のステートメントであり、その意欲と戦略プランの創作であり、また将来のすべてのアルピーヌのためのインスピレーションの源である。
フランス・グランプリで発表された試作車、A110エテルニテも、電動スポーツカーにおけるアルピーヌの技術ノウハウを実証している。アルピーヌ・ドリームガレージ向けの刺激的な準備モデルは、間もなく登場する。
競争の激化
アルピーヌのレーシングチームは、2名のドライバーとフランコ-英国チーム全体の業績により、コンストラクターズ選手権で4位を獲得するという目標を達成した。チームは173ポイントで1年を終えた。エステバン・オコンは92ポイントで、ドライバーズ選手権で8位を獲得し、フェルナンド・アロンソは81ポイントで9位につけた。2022年のシーズンでは、チームは両方のシングルシーターで11回のトップテン・フィニッシュを飾った。
WECでは、アルピーヌ・エルフ・エンデュアランス・チームとそのドライバーであるニコラ・ラピエール、アンドレ・ネグラオ及びマシュー・バキシビエールは、2回の勝利に加えて2回の3位以内によって、2022年に入賞を果たした。この成果は、アルピーヌの最上位クラスへの復帰の第1章の完了でもある。この素晴らしい記録は、2021年のル・マン24時間で注目を浴びた3位に加え、2022年の特別キャンペーン期間中のセブリング1,000マイル及びモンツァ6時間での2つの勝利により、栄誉を得ている。
包摂と多様性
また、2022年には、フォーミュラ1を含む当社のすべてのレベルで包摂と多様性を積極的に推進するためのRac(h)erプログラムが開始された。
この取り組みは、アルピーヌのエグゼクティブ・コミッティが既にジェンダー平等を達成しているという事実に反映されている。このプログラムは、ジェンダーを問わず、また自動車産業のすべての領域において、能力主義を通じて機会均等を強化することを目的としている。
モビライズについては、下記「販売金融及びモビリティサービス」を参照のこと。
(I)ルノー・グループの国際化 - 販売台数
ルノー・グループの国際的販売台数
ヨーロッパを除く販売台数(%)
| 年度 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年(2) | 2019年(3) | 2020年 | 2021年(1) | 2022年(1) |
| ルノー ・グル ープの 国際的 販売台 数(%) | 49 | 44 | 40 | 41 | 47 | 46 | 44 | 46 | 35 | 36 |
| ルノー ・グル ープの 国際的 販売台 数(台) | 1,279,985 | 1,193,455 | 1,129,819 | 1,305,825 | 1,771,145 | 1,749,869 | 1,591,220 | 1,299,173 | 752,662 | 730,299 |
| 合計 販売台数 | 2,628,183 | 2,711,887 | 2,808,946 | 3,181,511 | 3,762,077 | 3,764,290 | 3,630,583 | 2,822,326 | 2,179,562 | 2,051,174 |
| (1) ラーダ/アフトワズ及びルノー・ロシアは本表の2021年及び2022年からは除かれる。 (2) 2018年以降のJinbei及びHuasongブランドを含む。 (3) EVeasyブランドを含む。 | ||||||||||
世界におけるルノー・グループの販売台数(地域別)(2022年度)
ルノー、ダチア、ルノー・コリア自動車、アルピーヌ、Jinbei及びHuasong、EVeasy並びにモビライズを含む乗用車及び小型商用車の台数
| 2022年 | 2021年 | |
| ヨーロッパ | 1,320,875 | 1,426,900 |
| ユーラシア | 152,318 | 148,806 |
| アフリカ及び中東 | 129,580 | 147,349 |
| アジア-太平洋 | 165,265 | 193,987 |
| 中南米 | 283,136 | 262,520 |
| 全世界合計 | 2,051,174 | 2,179,562 |
| ラーダ/アフトワズ及びルノー・ロシアを除く。 |
世界におけるルノー・グループの販売台数(ブランド別)
乗用車及び小型商用車の台数
| 2022年 | 2021年 | 変動率(%) | |
| ルノー | |||
| 乗用車 | 1,088,836 | 1,188,002 | -8.3 |
| 小型商用車 | 326,810 | 374,160 | -12.7 |
| ルノー合計 | 1,415,646 | 1,562,162 | -9.4 |
| ダチア | |||
| 乗用車 | 569,208 | 502,912 | 13.2 |
| 小型商用車 | 4,629 | 34,181 | -86.5 |
| ダチア合計 | 573,837 | 537,093 | 6.8 |
| ルノー・コリア自動車 | |||
| 乗用車 | 51,083 | 57,480 | -11.1 |
| アルピーヌ | |||
| 乗用車 | 3,546 | 2,660 | 33.3 |
| Jinbei及びHuasong | |||
| 乗用車 | 0 | 39 | -100.0 |
| 小型商用車 | 0 | 15,960 | -100.0 |
| Jinbei及びHuasong合計 | 0 | 15,999 | -100.0 |
| EVeasy | |||
| 乗用車 | 6,987 | 4,168 | 67.6 |
| モビライズ | |||
| 乗用車 | 75 | 0 | |
| ルノー・グループ | |||
| 乗用車 | 1,719,735 | 1,755,261 | -2.0 |
| 小型商用車 | 331,439 | 424,301 | -21.9 |
| ルノー・グループ合計 | 2,051,174 | 2,179,562 | -5.9 |
| ラーダ/アフトワズ及びルノー・ロシアを除く。 |
全メーカー市場(1)
乗用車及び小型商用車の登録台数
| 主要市場 | 2022年 | 2021年 | 変動率(%) | |
| 1 | 中国 | 26,545,974 | 24,414,505 | +8.7 |
| 2 | 米国 | 13,832,014 | 15,031,563 | -8.0 |
| 3 | インド | 4,387,796 | 3,538,129 | 24.0 |
| 4 | 日本 | 4,121,413 | 4,361,521 | -5.5 |
| 5 | ドイツ | 2,886,071 | 2,892,598 | -0.2 |
| 6 | ブラジル | 1,958,077 | 1,965,521 | -0.4 |
| 7 | 英国 | 1,901,582 | 2,009,539 | -5.4 |
| 8 | フランス | 1,877,106 | 2,091,635 | -10.3 |
| 9 | 韓国 | 1,644,902 | 1,684,151 | -2.3 |
| 10 | カナダ | 1,546,028 | 1,660,677 | -6.9 |
| 11 | イタリア | 1,477,440 | 1,643,205 | -10.1 |
| 12 | メキシコ | 1,086,071 | 1,014,680 | +7.0 |
| 13 | オーストラリア | 1,045,646 | 1,018,902 | +2.6 |
| 14 | スペイン及びカナリア諸島 | 932,528 | 1,011,811 | -7.8 |
| 15 | インドネシア | 928,967 | 813,002 | +14.3 |
| 16 | タイ | 837,308 | 759,119 | +10.3 |
| 17 | トルコ | 783,283 | 737,379 | +6.2 |
| 18 | ロシア | 672,000 | 1,675,611 | -59.9 |
| 19 | マレーシア | 607,000 | 508,911 | +19.3 |
| 20 | サウジアラビア | 604,498 | 556,559 | +8.6 |
| その他の国 | 9,741,356 | 9,887,775 | -1.5 | |
| 世界市場の全ブランド | 79,417,060 | 79,276,793 | +0.2 |
(1) イランを除く全メーカー市場
ルノーのビジネスユニット販売台数
ルノー・ブランド販売台数(1)
乗用車及び小型商用車の台数及び全ブランドに対する割合(%)
| ルノー主要市場 | 2022年 | 2021年 | ||
| 販売台数 | 市場シェア (%) | 販売台数 | 市場シェア (%) | |
| フランス | 335,971 | 17.9 | 393,688 | 18.8 |
| ブラジル | 126,689 | 6.5 | 127,157 | 6.5 |
| ドイツ | 100,338 | 3.5 | 134,146 | 4.6 |
| トルコ | 99,639 | 12.7 | 81,280 | 11.0 |
| インド | 87,118 | 2.0 | 95,878 | 2.7 |
| イタリア | 72,442 | 4.9 | 89,332 | 5.4 |
| スペイン及びカナリア諸島 | 65,507 | 7.0 | 72,708 | 7.2 |
| コロンビア | 49,521 | 20.9 | 47,606 | 20.7 |
| 英国 | 48,728 | 2.6 | 50,554 | 2.5 |
| アルゼンチン | 44,696 | 11.8 | 35,375 | 9.9 |
| メキシコ | 36,598 | 3.4 | 28,218 | 2.8 |
| ベルギー及びルクセンブルク | 30,646 | 6.4 | 35,028 | 6.8 |
| ポーランド | 27,303 | 5.7 | 30,713 | 5.9 |
| 南アフリカ及びナミビア | 27,251 | 5.4 | 21,024 | 4.8 |
| モロッコ | 26,385 | 16.3 | 23,677 | 13.5 |
| その他の国 | 236,814 | 295,778 | ||
| ルノー合計 | 1,415,646 | 1.8 | 1,562,162 | 2.0 |
(1) 販売台数+ブローカー+政府への販売別
ルノー・コリア自動車・ブランド販売台数
乗用車及び小型商用車の台数及び全ブランドに対する割合(%)
| ルノー・コリア自動車市場 | 2022年 | 2021年 | ||
| 販売台数 | 市場シェア (%) | 販売台数 | 市場シェア (%) | |
| 韓国 | 51,083 | 3.5 | 57,480 | 3.9 |
| ルノー・コリア自動車合計 | 51,083 | 0.1 | 57,480 | 0.1 |
ダチアのビジネスユニット販売台数
ダチア・ブランド販売台数(1)
乗用車及び小型商用車の台数及び全ブランドに対する割合(%)
| ダチア主要市場 | 2022年 | 2021年 | ||
| 販売台数 | 市場シェア (%) | 販売台数 | 市場シェア (%) | |
| フランス | 132,137 | 7.0 | 126,404 | 6.0 |
| イタリア | 68,612 | 4.6 | 64,825 | 3.9 |
| ドイツ | 60,505 | 2.1 | 42,081 | 1.5 |
| ルーマニア | 40,179 | 27.9 | 38,160 | 27.5 |
| モロッコ | 38,902 | 24.1 | 46,111 | 26.3 |
| スペイン及びカナリア諸島 | 37,804 | 4.1 | 42,802 | 4.2 |
| トルコ | 36,000 | 4.6 | 34,866 | 4.7 |
| 英国 | 27,313 | 1.4 | 17,588 | 0.9 |
| ポーランド | 20,725 | 4.3 | 20,217 | 4.0 |
| ベルギー及びルクセンブルク | 16,521 | 3.5 | 15,932 | 3.1 |
| ポルトガル | 10,279 | 5.7 | 6,059 | 3.5 |
| チェコ共和国 | 9,221 | 4.4 | 7,525 | 3.3 |
| オーストリア | 7,760 | 3.3 | 7,021 | 2.4 |
| スイス | 7,301 | 2.8 | 6,359 | 2.3 |
| DOM(2) | 6,828 | 9.4 | 7,401 | 10.0 |
| その他の国 | 53,750 | 53,142 | ||
| ダチア合計 | 573,837 | 0.7 | 537,093 | 0.7 |
(1) 販売台数+ブローカー別
(2) フランス海外県:レユニオン、マルティニーク、グアドループ、仏領ギアナ及びサンピエール・エ・ミクロン
アルピーヌのビジネスユニット販売台数
アルピーヌ・ブランド販売台数
乗用車の台数
| 2022年 | 2021年 | |
| フランス | 2,138 | 1,618 |
| ドイツ | 303 | 214 |
| 英国 | 288 | 202 |
| 日本 | 238 | 171 |
| ベルギー及びルクセンブルク | 162 | 130 |
| スイス | 123 | 93 |
| スペイン及びカナリア諸島 | 65 | 33 |
| イタリア | 54 | 34 |
| オーストリア | 47 | 25 |
| ポーランド | 34 | 39 |
| オランダ | 26 | 25 |
| シンガポール | 11 | 20 |
| スウェーデン | 11 | 8 |
| ポルトガル | 9 | 11 |
| ハンガリー | 9 | 4 |
| その他の国 | 28 | 33 |
| アルピーヌ合計 | 3,546 | 2,660 |
Jinbei及びHuasong、EVeasy並びにモビライズ・ブランド販売台数
Jinbei及びHuasongブランド販売台数
乗用車及び小型商用車の台数
| 2022年 | 2021年 | |
| 中国 | 0 | 15,061 |
| 南アフリカ及びナミビア | 0 | 427 |
| エジプト | 0 | 399 |
| ボリビア | 0 | 101 |
| ミャンマー | 0 | 11 |
| Jinbei及びHuasong合計 | 0 | 15,999 |
EVeasyブランド販売台数
乗用車の台数
| 2022年 | 2021年 | |
| 中国 | 6,987 | 4,168 |
| EVeasy合計 | 6,987 | 4,168 |
モビライズ・ブランド販売台数
乗用車の台数
| 2022年 | 2021年 | |
| スペイン及びカナリア諸島 | 41 | 0 |
| フランス | 34 | 0 |
| モビライズ合計 | 75 | 0 |
ルノー・グループの電気自動車の販売台数
世界における電気自動車販売台数
乗用車及び小型商用車の台数
| 2022年 | 2021年 | 変動率(%) | |
| ルノー | |||
| ゾエE-TECHエレクトリック | 40,544 | 77,500 | -47.7 |
| トゥインゴE-TECHエレクトリック | 27,146 | 25,619 | +6.0 |
| カングーE-TECHエレクトリック | 8,655 | 11,171 | -22.5 |
| マスターE-TECHエレクトリック | 785 | 474 | +65.6 |
| メガーヌE-TECHエレクトリック | 33,211 | 45 | +++ |
| ルノー合計 | 110,341 | 114,809 | -3.9 |
| ダチア | |||
| スプリング | 48,887 | 27,852 | +75.5 |
| EVeasy | |||
| EV3 | 4,546 | 3,126 | +45.4% |
| EX5 | 0 | 633 | -100.0% |
| GSE | 2,266 | 366 | +519.1% |
| EV2 | 175 | 43 | +307.0% |
| EVeasy合計 | 6,987 | 4,168 | +67.6% |
| モビライズ | |||
| Limo | 75 | 0 | |
| モビライズ合計 | |||
| ルノー・グループ電気自動車合計 | 166,215 | 146,829 | +13.2 |
世界におけるトゥイジーの販売台数
| 2022年 | 2021年 | 変動率(%) | |
| トゥイジー | 142 | 435 | -67.4 |
| 2022年 | 2021年 | 変動率(%) | |
| ルノー・グループ電気自動車及びトゥイジー合計 | 166,357 | 147,264 | +13.0 |
(II)企業間パワートレイン事業
パワートレイン事業は、他のアライアンスのメンバー及びルノー・グループのパートナーとの重要な製造上の研究開発シナジーをもたらしている。専属部門は、パートナーとのパワートレイン部品の交換及び関連するエンジニアリング活動に関して、この企業間パワートレイン事業を監督する。これらのシナジーの狙いは、開発費をプールし、固定製造原価を負担し、ルノー・グループのフリー・キャッシュ・フローを最適化するためにルノーとそのサプライヤーの産業活動において規模の経済を創出することである。共通の製品ラインナップ、産業システム及びサプライヤー・ネットワークを共有する日産及び三菱自動車とのアライアンスに加えて、この活動は、自動車部門における協力又は第三者販売において、ルノーのパワートレインユニットを推進し、提供することを目指している。これらの取り組みにより、ルノーのパートナーはルノーの技術から利益を得ることができ、またルノーは、そのパートナーの開発及び生産能力が有用な場合、それを利用することができる。この活動は、単発の協力プロジェクトを特定及び設定し、競合他社と比較して当社の競争力及び品質レベルを評価する役割も果たしている。
長所
最新の二酸化炭素低排出型パワートレインラインナップ:ルノーは、内燃機関、ハイブリッド及び電気自動車ラインナップにより、自動車のライフサイクルを通じた環境に対する影響削減へのコミットメントをもう1度はっきりと示した。ルノー・パワートレインのラインナップの品質は、パートナーの自動車にルノーのエンジンを使用する利点をパートナーに納得させた。
アライアンスにおけるルノーのパートナー、日産は、このようにルノーの最新エンジンに依拠することでヨーロッパの乗用車ラインナップにおける平均CO2排出量を削減している。
ルノー・グループは、認証CO2排出量においてヨーロッパで最も効率的なメーカーのうちの1つである(2021年CAFEに基づく)。(詳細は、「リスク・機会管理のために実施されているツール及びプロセス」を参照のこと。)
組織
ルノーの戦略、事業開発及びマネジメント部門では、専門チームが好機を見つけ、入札を準備し、契約交渉を行うために尽力している。自動車メーカーの顧客の期待に敏感なかかるチームは、ルノー技術部門と連携することで、最適な反応を可能にしている。
(III)主要製造拠点 - 生産台数
顧客の要求に応えるため、ルノー・グループは、ブランドの車両を販売する市場にできるだけ近く、世界中に位置する34の製造拠点からなる工業拠点を利用している。
これらの工場はすべて以下の共通の原則のもとで運営されている。
・ 従業員の安全を重視すること。
・ 顧客満足度を最優先とすること。
・ 特にインダストリー4.0のビジョンに向けた統合を通じ、工場の競争力向上に継続的に取り組むこと。
・ バリューチェーンの一本化。
アライアンス及びルノー・グループの戦略的パートナーシップは、生産資源のプーリングに基づきシナジーの機会を提供し、拠点の個々の産業活動を拡大することを可能にしている。これによって、
・ フラン、バティイー、モーブージュ、サンドゥヴィル及びコルドバの工場において日産向け自動車が生産されている。
・ モーブージュ工場では、メルセデス・ベンツ・グループ向け自動車を生産している。
・ サンドゥヴィル工場では、ルノー・トラック向け商用車を生産している。
・ 最後に、日産のチェンナイ(インド)及びクエルナバカ(メキシコ)の工場では、ルノー・グループ向け自動車を生産している。
パワートレイン部品に関しては、アライアンス工場の相互利用により投資を共有し、生産能力の活用を最適化することを可能にしている。以下は、いくつかの例である。
・ クレオン及びバリャドリッドのルノー・グループの工場では日産向けディーゼル・エンジンを、バリャドリッド及びミオヴェニではガソリン・エンジン及び構成部品を生産している。
・ 日産向けギアボックスはクレオン、ピテシュチ、セビリア、カシア及びロスアンデスで組み立てられている。
・ ルノー・グループのル・マン工場では、日産及びメルセデス・ベンツ・グループ向けにシャシーを製造している。
・ クレオン鋳造所ではメルセデス・ベンツ・グループ向けのクランクケースブランクを生産し、バリャドリッド鋳造所では日産向けのクランクケースブランクを生産している。
・ 日産の横浜(日本)及びチェンナイ(インド)の工場ではルノー・グループ向けエンジン(ガソリン及び/又は電気)を生産し、カンタブリア、アビラ(スペイン)及びサンダーランド(英国)ではルノー・グループ向けの機械部品(ローター、クレードル/車軸)を生産している。
また、ルノー・グループは、以下の通り、車両製造をパートナーシップ及び/又は産業協力に依存している。
・ 中国では、スプリングの製造を十堰(eGT)にて、モビライズ(Limo)ブランド及びEVeasyブランド用車両の製造を南昌(JMEV)にて、それぞれ行っている。
・ ラゴス(ナイジェリア)では、コスチャリスがダチア向けDKD(解体ノックダウン)車両の組立を行っている。
ルノー・グループ生産拠点地図
34の生産拠点
2022年度生産台数
| 国及び工場別生産台数 | 2022年 | |
| フランス | ||
| バティイー(ソヴァブ) | マスター3 | 92,989 |
| マスター3 E-TECH | 788 | |
| マスター・ハイドロジェン | 42 | |
| 日産インタースター | 8,940 | |
| その他 | 19,042 | |
| コダン(ブルターニュ鋳造所) | 鉄鋳造(メートルトン) | 13,555 |
| ショワジー=ル=ロワ | ESギアボックス | 5,828 |
| ESエンジン | 9,221 | |
| クレオン | ギアボックス | 199,555 |
| ICE エンジン | 276,003 | |
| 電気エンジン | 317,343 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 13,163 | |
| ディエップ | アルピーヌA110 | 3,782 |
| ドゥエー(エレクトリシティ) | エスパス | 894 |
| セニック | 6,298 | |
| タリスマン | 1,487 | |
| メガーヌ E-TECH | 46,722 | |
| フラン | ゾエ E-TECH | 32,600 |
| 日産マイクラ | 38,090 | |
| ル・マン | シャシー部品 | 997,543 |
| 鉄鋳造(メートルトン) | 89,416 | |
| モーブージュ(エレクトリシティ) | カングー2 E-TECH | 3,000 |
| カングー3 | 32,859 | |
| カングー3 E-TECH | 7,870 | |
| 日産タウンスター | 11,323 | |
| 新型日産NV250 | 24,587 | |
| リュイッツ(エレクトリシティ) | 自動ギアボックス | 200,063 |
| サンドゥヴィル | トラフィック3 | 88,850 |
| 日産プリマスター | 9,531 | |
| 三菱エクスプレス | 1,159 | |
| その他 | 1,327 | |
| ビユールバンヌ/メイジュー | シャシー部品 | 134,678 |
| フランス以外 | ||
| アルジェリア | ||
| オラン | ロガン2 | 1,283 |
| サンデロ2 | 956 | |
| クリオ4 | 534 | |
| アルゼンチン | ||
| コルドバ | サンデロ2 | 16,180 |
| ロガン2 | 6,951 | |
| カングー(ドッカー) | 21,369 | |
| アラスカン | 3,862 | |
| 日産ナバラ | 1,509 | |
| 日産フロンティア | 18,022 | |
| PFA(Planta de Fundicion de Aluminio) | アルミニウム鋳造(メートルトン) | 2,011 |
| ブラジル | ||
| クリティバ | マスター3 | 11,138 |
| ダスター・オロチ | 25,730 | |
| ダスター2 | 32,853 | |
| サンデロ2 | 10,814 | |
| ロガン2 | 10,121 | |
| キャプチャー・ロング | 2,943 | |
| クウィッド | 91,044 | |
| エンジン | 260,779 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 3,847 | |
| チリ | ||
| ロスアンデス(コルメカニカ) | ギアボックス | 221,999 |
| 中国 | ||
| 南昌(JMEV) | リモ | 186 |
| 十堰(eGT-NEV)(パートナー) | スプリング/その他 | 62,438 |
| コロンビア | ||
| エンビガド(ソファサ) | ロガン2 | 10,743 |
| サンデロ2 | 23,587 | |
| ダスター2 | 15,531 | |
| 韓国 | ||
| 釜山(ルノー・コリア自動車) | SM6 | 4,874 |
| XM3/アルカナ | 118,488 | |
| コレオス/QM6 | 44,683 | |
| トゥイジー | 577 | |
| エンジン | 160,744 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 1,659 | |
| スペイン | ||
| パレンシア | メガーヌ4 | 46,981 |
| カジャー | 19,310 | |
| オーストラル | 28,328 | |
| その他 | 61 | |
| セビリア | ギアボックス | 372,349 |
| バリャドリッド | キャプチャー2 | 162,725 |
| その他 | 26 | |
| バリャドリッド・モーターズ | エンジン | 902,508 |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 10,070 | |
| インド | ||
| チェンナイ(RNAIPL)(日産) | クウィッド | 32,320 |
| トライバー | 42,254 | |
| キガー | 41,789 | |
| モロッコ | ||
| カサブランカ(Somaca) | ロガン2 | 2,322 |
| ロガン3 | 16,658 | |
| サンデロ2 | 2,727 | |
| サンデロ3 | 72,817 | |
| タンジェ | ロッジィ | 9,397 |
| サンデロ3 | 173,649 | |
| 新型エクスプレス | 72,448 | |
| メキシコ | ||
| クエルナバカ(日産) | アラスカン | 1,573 |
| ナイジェリア | ||
| ラゴス(Coscharis)(パートナー) | ダスター/ロガン | N/A* |
| ポルトガル | ||
| カシア | ギアボックス | 473,270 |
| ルーマニア | ||
| ミオヴェニ(ダチア) | ロガン2 | 825 |
| ロガン3 | 24,390 | |
| サンデロ2 | 1,446 | |
| サンデロ3 | 1,461 | |
| ダスター2 | 214,057 | |
| ジョガー | 72,049 | |
| ギアボックス | 275,701 | |
| シャシー部品 | 494,604 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 17,582 | |
| スロベニア | ||
| ノヴォ・メスト(レヴォズ) | クリオ5 | 19,753 |
| トゥインゴ/スマート(メルセデス・ベンツ・グループ) | 20,954 | |
| トゥインゴ・ゼロ・エミッション/スマート・ゼロ・エミッション(メルセデス・ベンツ・グループ) | 27,423 | |
| トルコ | ||
| ブルサ(オヤック・ルノー) | クリオ5 | 206,019 |
| メガーヌ4セダン | 41,081 | |
| ギアボックス | 113,170 | |
| エンジン | 160,028 | |
| シャシー部品 | 494,604 | |
| アルミニウム鋳造(メートルトン) | 1,233 |
* N/A:該当なし(SKD又はDKD組立、現地工場でカウントされる自動車)
(IV)ルノー・グループの販売網
販売網の組織構成
ルノー・グループは、ルノー・ブランドのもとで第一及び第二販売網の両方を通じて自動車を流通させている。
第一販売網は、利権協定(又は、国によって代理店若しくは認定修理拠点契約)を通じて契約上ルノー・グループのブランドと結びついており、以下から構成される。
・ ルノー・グループから独立したディーラー
・ ルノーの子会社であるルノー・リテール・グループ(Renault Retail Group(RRG))又は支店を通じてルノー・グループに所属する施設
第二販売網は、主にルノー・グループから独立した小規模の拠点を含み、ほとんどの場合、代理店契約を通じて、又は認定販売店若しくは修理拠点契約を通じて、第一販売網と契約上のつながりがある。これらの拠点の大部分はより小規模で、ルノー・グループのブランドの第一販売網の対象地域を完成させる役目を持つ。
2021年初頭に提示されたルノーリューションとの関係では、ルノーとダチア・ブランドが、ビジュアル・アイデンティティの更新を発表した。これについては、連携された展開が2022年に開始された。同時に、ルノー・グループは、ルノー拡大ディーラーシップ・グループ(GCRE)と提携して、ルノー及びダチア・ネットワークスとの将来の契約関係の基盤を再定義した。これについては、2024年に新たな契約が有効となる。このように、ルノー・グループは、顧客の期待に応えるために対象地域を最適化しながら、ルノー・グループのブランドイメージを促進してくれる強力で独立したプレイヤーに依拠することによって、メーカー及びそのネットワークのために持続可能で収益性の高い成長を確保するという野心を確認してきた。
顧客満足度は、ルノー・グループの方針の中心である。E-TECH車両の販売を加速させるためには、方法論の継続的なアップグレード、ネットワークへの支援、E-TECHサービスの普及及び必要な技術が拠り所となる。
ルノー・プロ+:プロフェッショナル向け商用車の専門ネットワーク
2009年以降、ルノー・プロ+のネットワークは、25ヶ国超の専門家へのサービス提供及び支援に専念してきた。
約600ヶ所のルノー・プロ+センターが、この専門ネットワークを構成し、プロフェッショナルの要件を満たす特定の基準を適用している。
特注・カスタマイズされた小型商用車、又は専門の熟練チームによるアドバイスやアフターサービスを含め、車両の選択については、プロフェッショナルのニーズを満足させるためにあらゆることが行われる。
ルノー・プロ+は、常にプロフェッショナルの立場で、その用途に適応した作業ツールの選択と、長期にわたる最大限の利用価値を保証している。
| ルノー販売拠点数 | 2022年 | 2021年 | |||
| 世界 | 内ヨーロッパ | 世界 | 内ヨーロッパ | 内ロシア | |
| 第一販売網 | 4,958 | 2,680 | 5,152 | 2,619 | 156 |
| 内、RRGディーラー及び支店 | 111 | 101 | 159 | 147 | 0 |
| 内、ルノー・プロ+ 専門販売特約店 | 663 | 502 | 667 | 507 | 0 |
| 第二販売網 | 4,993 | 4,744 | 5,288 | 5,007 | 0 |
| 販売拠点数合計 | 9,951 | 7,424 | 10,440 | 7,626 | 156 |
| ダチア販売拠点数 | 2022年 | 2021年 | ||
| 世界 | 内ヨーロッパ | 世界 | 内ヨーロッパ | |
| 第一販売網 | 3,088 | 2,738 | 2,986 | 2,626 |
| アルピーヌ販売拠点数 | 2022年 | 2021年 | ||
| 世界 | ヨーロッパ | 世界 | ヨーロッパ | |
| 第一販売網 | 140 | 117 | 100 | 83 |
| ルノー・コリア自動車販売拠点数 | 2022年 | 2021年 |
| 韓国 | 韓国 | |
| 第一販売網 | 612 | 670 |
*2022年のデータは、見直され、ラーダ/アフトワズを除外して修正されている。
(V)ルノー・リテール・グループ(RENAULT RETAIL GROUP)(RRG)
メーカーの完全子会社であるRRGは、ヨーロッパにおけるルノー・グループの自動車販売並びに関連業務及びアフターサービスのリーダーである。
RRGの使命は、アライアンスのすべての製品とサービス(一部の国々においては、ルノー、ダチア、アルピーヌ及び日産)を、専門家及び個人顧客に販売することである。
その活動は、新車、中古車及び予備部品を対象とし、メンテナンス、機械修理、車体修理、高速修理(ルノー・ミニッツ)、短期レンタル(ルノー・レンタル)、モビリティサービス(ルノー・モビリティ)、融資及び仲介も含まれている。
RRGは、ヨーロッパの6ヶ国(ドイツ、スペイン、フランス、イタリア、英国及びスイス)に、販売及びサービスの101近くの拠点を有している。
2022年、RRGは、フランスにおいて、アンジェ(グループ・ルイエ)、トゥール、ロシュ・シノン及びル・マン(グループ・ジェミー)、ルーアン及びル・アーブル(グループ・メリー)所在の施設を、雇用を維持してきた信頼できる堅実な買い手に売却することにより、事業の範囲を変更する計画を実施した。さらに、RRGは、賃貸されていたクールセルの建物(パリ17区)から移転し、その業務と職員はパリの他の拠点に配置された。同じくリヨン・エストでも業務と職員が拠点(売りに出されている。)を離れ、リヨンの他の拠点に移転した。
同じ原則に従い、以下の通り、フランス国外でも売却が行われた。
・ ポーランド(4ヶ所)、チェコ共和国(1ヶ所)、ベルギー(3ヶ所)、ルクセンブルク(3ヶ所)、ポルトガル(2ヶ所)における事業の売却及び閉鎖。
・ イタリア(1ヶ所)及びスペイン(8ヶ所)における事業の部分的な売却。
2022年における他の2つの大きな出来事は、以下の通りである。
・ 85百万ユーロに達したプラスの営業総利益により、収益性を回復した。これは、チャネルとユニットのマージンの構成比が最適化されて、新車及び中古車の業務の収益性が大きく成長したことが要因である。
・ 2023年に試験段階に入る予定の新たな経営管理システム、テキオン・プロジェクトの開始。
| 2022年度 | 売上高(十億ユーロ) | 新車販売台数 | 中古車販売台数 |
| 合計 | 6.4 | 171,000 | 112,000 |
| フランス | 3.6 | 92,000 | 73,000 |
| ヨーロッパ | 2.8 | 79,000 | 39,000 |
| ルノー・リテール・グループ拠点数 | 2022年 | 2021年 | ||
| ヨーロッパ | ヨーロッパ | |||
| 内、RRGのディーラー及び支店 | 101 | 147 | ||
(VI)自動車部門のキャッシュ・フロー管理
ルノー・グループは、自動車部門につき、以下を目的とする財務関連組織を設置した。
・ 日々のキャッシュ・インフロー及びアウトフローの処理手続を自動化すること。
・ 子会社のリファイナンスのニーズに応じ、余剰資金をプールすること。
・ 財務及び管理費用を低減しながら、通貨、流動性、金利、カウンターパーティ及びカントリーリスクの管理を改善するために、ユーロ建取引及び外国為替取引の取扱いを集中化すること。
・ 有価証券の発行、銀行ローン及び与信契約等を含む実質的にすべての資金調達活動を親会社レベルに集中化すること。
この枠組みの中で、ルノー・グループの産業及び商業活動のための資金管理及び資金調達を担当するルノーの財務部(Financing and Treasury Department)(DFT)は、専門の事業体であるルノー・ファイナンス(Renault Finance)を所有し、以下のために用いている。
・ 外国為替、レート、商品及び短期投資をルノー・グループ内でネッティングした後、資本市場で取引を行う。
・ フランス及びヨーロッパの子会社のために外貨での支払いを行う。
・ 特定の子会社(英国、ポーランド、スイス及びチェコ共和国)の通貨で現金をプールする。
ユーロ圏については、子会社のすべてのユーロ建取引を管理し、自動車部門の決済を扱う銀行と連結させるルノーS.A.のITプラットフォームを通じて、現金が集中化されている。
ユーロ圏外については、ルノー・ファイナンスは、特定の子会社に対して集中資金管理手段へのアクセスを提供している。
ルノー・ファイナンス
ローザンヌを拠点とするスイス法人のルノー・ファイナンスは、一連の厳密なリスク管理規則に従い、国際金融市場において活発に取引を行っている。同社は、裁定取引により、外国為替市場の金融商品、金利又は原材料について、非常に競争力のある価格を実現することができる。このことによって同社は、ほとんどの自動車市場の取引において、必然的にルノーのカウンターパーティとなっている。かかるサービスを日産グループに対して拡大することにより、ルノー・ファイナンスは、アライアンスのトレーディングルームとなっている。
アライアンスに提供するサービスの品質を最適化するため、ルノー・ファイナンスは、銀行間取引市場におけるいくつかの最も先進的なツールを装備しており、またシンガポールに完全子会社、ルノー・トレジャリー・サービスを有している。
(VII)パートナーシップ及び提携
ルノー・日産アライアンスとメルセデス・ベンツAGとの間の戦略的協力
アライアンスは、幅広いパートナーと協力する能力を示してきた。これらの戦略的協力により、規模の経済を拡大し、新たな地域での成長を加速し、新たな技術にアクセスし、次世代の自動車及びエンジンについて費用を分担し、研究及び開発に共同で資金を供給することが可能となった。アライアンスの既存のパートナー及びパートナー候補は、複数の事業サイクルを通じて協力を深める能力を特に評価している。
アライアンスの戦略的協力の一つが、2010年4月に開始した高級自動車メーカーであるメルセデスとの協力である。
この協力は、アライアンス・オペレーティング・カウンシルの議長であるジャンドミニク・スナール氏及びメルセデス・ベンツ・グループAGの取締役会会長であるオラ・ケレニウス氏が共同で議長を務め、ルノー、日産、三菱自動車及びメルセデスのシニア・エグゼクティブで構成される協力委員会により管理されている。同委員会は、合意したプロジェクトの実施を監督し、新たなプロジェクトの提案を行う。協力が除外される分野は存在しない。すべてのパートナーの利益となる可能性があるプロジェクトをチームが特定した場合、実現可能性の検討を始める。すべての会社のエグゼクティブ及び取締役会のメンバーが合意した場合、そのプロジェクトは承認される。
2018年度、三菱自動車は、メルセデスとの協力関係に完全に統合された。
ルノーが現在関与している重要なプロジェクトは、以下の通りである。
・ ルノーとメルセデスはスマート及びトゥインゴの共同プラットフォームを開発した。2017年度、電気自動車スマートが発売され、その後に電気自動車トゥインゴが2020年に発売された。電気モーターは、クレオンにあるルノーの工場で生産されている。電気自動車スマートのバッテリーは、メルセデスの子会社であるドイチェACCUモーティブによりドイツのカーメンツで生産されており、トゥインゴのバッテリーがノヴォ・メスト(スロベニア)で生産されている。
・ ルノーは、メルセデス向けに、カングーをベースとする軽量小型商用車を開発した。この自動車はシタンと名付けられ、2012年度以降、モーブージュにあるルノーの工場で生産されている。サーマル版のカングー及びシタンの後継車が2021年に発売され、また電気自動車バージョンが開発中である。
・ アライアンス及びメルセデスは、直接噴射型ターボチャージ付小型ガソリン・エンジンのシリーズ(1L及び1.3L)を共同で開発した。これらの新しく、よりコンパクトなエンジンは、最先端技術を特徴とし、燃費の改善及び排出量の大幅な削減をもたらすこととなる。この新型エンジンは、2017年度後半に、メルセデス、ルノー及び日産の自動車においてデビューした。
水平統合戦略
新たなバリューチェーン(技術、産業、サービス、循環に関するもの等)のそれぞれにおいて、変革を加速し、他に抜きん出た存在となるために、ルノー・グループは可能な場合は常に、それぞれの分野の最高のプレイヤーとの協力的アプローチを採用している。この積極的なパートナーシップ方針により、ルノー・グループには共同投資、共同開発、より広い範囲の革新をカバーすること、そしてリスクを共有することが可能となっている。パートナーシップは、活動に応じて、例えば、合弁会社、製品の共同開発のための戦略的パートナーシップ、会社間の供給契約又は持分投資など、異なった形態を採ることができる。
電気自動車について
● 2021年6月25日―STマイクロエレクトロニクス:2026年以降の電気自動車及びハイブリッド車向けの先進電力半導体の供給及び生産の確保に向けた、パワーエレクトロニクスの戦略的協力。
● 2021年6月29日―エンビジョンAESC:ドゥエーにギガファクトリーを設立し、新しいエレクトリシティ工業団地に統合し(フランス北部の3つの拠点をグループ化:ドゥエー、モーブージュ及びリュイッツ)、低炭素でコスト競争力のある最先端のバッテリーを生産し、電気自動車をヨーロッパでより利用しやすいものとする戦略的パートナーシップ。エンビジョンAESCは、2030年までに最大20億ユーロを投資し、2,500名の雇用を創出することを予定している。詳細については本書の「ルノーの環境に関するコミットメント」を参照のこと。
● 2021年6月29日―ベルコール:ルノー・グループは、ルノーのラインナップにおけるCセグメント及びより上位のセグメント、並びにアルピーヌの各モデルに適した、高性能バッテリーの共同開発及び製造を目的として、フランスのスタートアップであるベルコールの少数持分(20%)を取得した。このパートナーシップには、2022年からのバッテリーセル及びモジュール・プロトタイピングのための試験的な生産ラインのフランスでの展開も含まれている。第2段階として、2026年から、ベルコールはフランスで初めての高性能バッテリーのためのギガファクトリーの建設を目指す。当初の製造能力はルノー・グループ向けに10GWhで、潜在的には2030年までに20GWhまで上昇する。
● 2021年8月3日―バルカン・エナジー:バッテリー製造用のリチウムの供給を確保するための5年間の戦略的パートナーシップ。供給の開始は2026年を予定しており、本パートナーシップは相互の合意により延長可能である。
● 2021年10月8日―テラフェーム:バッテリー製造用の低炭素硫酸ニッケルの供給を確保し、またサプライチェーン全体のトレーサビリティを確保するための戦略的パートナーシップ。
● 2021年11月23日―ワイロット:ルノー・グループは革新的な電気モーターという有望な分野で独自の技術を開発した、ロット県に拠点を置くフランスのスタートアップ、ワイロットの少数持分を取得した。このフランスのスタートアップへの資本参加は、2者のプレイヤーの間の既存の戦略的パートナーシップを強化するものである。2021年6月にE Ways 2で発表されたこのワイロットとのパートナーシップは、革新的な自動車用の軸方向磁束型eモーターの開発及び量産を目指している。このテクノロジーは、(B/Cセグメントの乗用車について)WLTP基準で、2.5g/kmの二酸化炭素排出量を節約しつつコストを削減することを目標として、電動化されたパワートレインに適用される。ルノー・グループは、2025年から軸方向磁束型eモーターを大量生産する最初のOEMとなる。
● 2022年2月10日―**ヴァレオ及びヴァレオシーメンスeオートモーティブ:**レアアースを必要としない、永久磁石無しの、新世代の自動車電気エンジンのフランスにおける設計、共同開発及び生産のための戦略的パートナーシップ。
● 2022年6月1日―Managem:2025年から7年間、モロッコで採掘及び精製された低炭素硫酸コバルトの供給を確保するための合意。この提携先は、特にその、企業の社会的責任の方針のため選ばれた。その生産方法は認証済みで、グリーンエネルギーを活用している。
● 2022年6月20日―敏実集団(Minth Group):電気自動車用のバッテリーケーシングを製造する合弁会社をフランス、リュイッツの拠点(エレクトリシティ)に設立。
● 2022年7月12日―ヴィテスコ:ルノーの電気及びハイブリッド・パワートレイン向けの、新しいパワーエレクトロニクスを共同開発及び生産するための戦略的パートナーシップ。
● 2022年11月30日―エアバス:エアバスとルノー・グループは、職能横断型の結びつきとシナジーを強化し、両社がそれぞれの製品ラインナップを改善しながら電動化のニーズを満たすことを目的として、研究開発契約を締結した。また、共同の取り組みにより、ライフサイクル全体の二酸化炭素排出量を把握しながら、未来のバッテリーモデルの工業化に備えるべく、これら未来のバッテリーの全ライフサイクル(製造からリサイクル可能性まで)に目を向けていく。
コネクティッド・カーについて
ソフトウェア定義自動車(SDV)は、設計から製品寿命の終わりまで、ユーザーから学習しつつメーカーとのコンタクトを維持し、ライフサイクルを通じて継続的に自動車を更新することができるため、自動車産業の将来を担っている。2026年に自社初のオープンかつ水平型のSDVを発売するため、ルノー・グループは2つの大手テックプレイヤーと強力なパートナーシップを築いてきた。
● ルノー・グループとクアルコム・テクノロジーズは、将来世代のソフトウェア定義自動車に向けた集中型電子アーキテクチャの開発に向けて、2022年に技術提携を強化している。また、両パートナーは、クアルコム・テクノロジーズ又はその子会社の1社が、ルノー・グループの電気及びソフトウェア事業であるアンペアに投資する意向であることを発表した。
● ルノー・グループとグーグルは、2022年11月に、ソフトウェア定義車両のデジタル・アーキテクチャの設計及び生産に関する新しい契約の締結と、ルノー・グループのデジタル化の強化に伴い、パートナーシップの新たな段階を迎えたことを発表した。
内燃機関とハイブリッド・エンジンについて
ルノー・グループとジーリーは、2022年11月8日に、エンジン技術のリーディング・サプライヤーを創出すべく、それぞれの技術、工業及び研究開発に係る資産を結合させる計画を発表した。
自動運転車について
2020年5月、アライアンスのパートナーはメンバー3社の競争力及び収益性を向上させるための新しい協力的ビジネスモデルを提示した。車両及び技術の効率性及び競争力の向上のためのリーダー・フォロワーモデルを適用することを決定した。自動運転に関しては、日産がリーダーシップを発揮している。この新たなビジネスモデルにより、メンバー各社が自社のノウハウ及び競争力を最大限に発揮することが可能となり、変化する世界規模の自動車環境の中でアライアンス全体を強化することとなる。
中古車
ルノー・グループと、その子会社で自動車向け金融及びサービスを専門とするモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、2021年12月に、フランスでのローンチを視野に入れた、ヨーロッパでのHeycarプラットフォームの発展に貢献すべく、モビリティ・トレーダー・ホールディングGmbHの株式持分を取得した。
2017年にモビリティ・トレーダー・ホールディングGmbHにより設立されたHeycarプラットフォームは、ヨーロッパの中古自動車市場で急速に成長しており、350,000台を超える認定・保証車両を国際的に販売し、6,000を超えるディーラーのネットワークと幅広い付加価値サービスを備えている。Heycar.frの主な目的は、中古車の買い手と自動車産業の様々なプレイヤー双方のための最良のソリューションを創造し、革新的なオンライン体験を通じてこれを提供することである。
小型商用車
ルノーは、日産、ルノー・トラック及びメルセデス・ベンツ・グループとの間で数本の契約を管理している。
バンセグメントでは、2010年に発表したルノー・日産アライアンスとメルセデス・ベンツ・グループとの戦略的協力関係の一環として、ルノーは、カングーをベースとした、メルセデス・ベンツの新しい都市型多目的車シタンの開発を行った。この自動車は、モーブージュ工場で製造され、2012年からメルセデスが販売している。2019年及び2020年には、新型カングーをベースとした後継車及び電気自動車バージョンをモーブージュで製造するために、ルノーとメルセデス・ベンツ・グループ間の契約を更新及び延長した。このモデルは「シタン(バン)」及び「T-CLASS(パッセンジャー)」の名前で2021年に販売を開始した。
ルノー・日産アライアンスの一環として、カングーをベースとしてルノーが開発したバンNV250をモーブージュの工場で製造する契約が日産と締結された。この自動車の生産と販売はNV200に代わって2019年度後半に開始された。この契約は、新しいカングーに基づく後継車種と電気自動車版のモーブージュでの製造を目的として更新された。2021年に「タウンスター」の名称で販売が開始されている。
ルノー・日産アライアンスの一環として、日産との間で、ルノーがトラフィックをベースに開発したコンパクトバン「NV300」を、サンドゥヴィル工場において製造する契約が締結された。この自動車の生産と販売は2016年度に開始された。
トラフィックも、2022年度に締結された販売協定の条件に基づき、ルノー・トラックの販売網を通して販売されている。
ルノー・日産アライアンスの一環として、マスター、NV400をベースとしてルノーにより開発されたバンをバティイー工場で製造する契約が日産との間で締結された。この自動車の生産と販売は2011年度に開始された。
マスターも、2009年度に締結された商業協定の条件に基づき、ルノー・トラックの販売網を通して販売されている。
ルノー・日産アライアンスの一環として、ピックアップセグメントでは、ルノーは2015年度に日産と、日産NP300をベースとするルノー・ピックアップ「アラスカン」の開発及び生産のための契約を締結した。この自動車は、メキシコのクエルナバカにある日産の工場で生産されており、2016年度にコロンビアで発売された。この自動車は日産向けにサンタ・イサベル工場(アルゼンチン)でも生産され、アルゼンチン市場では「アラスカン」の名前で2020年11月に販売が開始された。
新しいモビリティの分野では、ルノー・グループとプラグ・パワーが2021年に、水素モビリティに特化した合弁会社を設立する契約を締結した。この会社、Hyviaは2021年6月に創立され、最終的にはフランス国内4ヶ所に設立される予定である。同社は以下の通りターンキー・ソリューションの完全なエコシステムを提供する。すなわち燃料電池式小型商用車、充電ステーション、脱炭素型水素の供給、フリートの保守である。
モビリティの革新について
ルノー・グループ、アトス、ダッソー・システムズ、オレンジ、STマイクロエレクトロニクス及びタレスは、2021年に、スマート、セキュアかつ持続可能なモビリティのための開かれた革新的エコシステムを創出した。ソフトウェア・レピュブリックは、民間部門(スタートアップ、中小企業、大規模なグループ)、公共部門(地方自治体)及び学界(学校、大学)のプレイヤーとのパートナーシップの創出と強化を可能にした。2022年3月には、共同プロジェクトの加速化とスタートアップの支援を目的としたオーダーメイドの支援プログラムと共に、ソフトウェア・レピュブリック・インキュベータが開始された。計11のスタートアップが現在育成中又は育成を完了している(Angoka、Basemark、CommuniThings、Compredict、CORE for Tech™、Entropy、Geoflex、Neovya、Parcoor、Vianova、Wattpark)。
一方、既に6件の案件が実現している。
モビライズ・パワーボックス®は、電気自動車のための、接続された双方向かつ安全な充電ステーションで、パリ・モーターショーで発表された。
7~22kWの充電範囲を備えたこの充電ステーションは、ヨーロッパにおいていくつかの大きな目標を達成している。
● 電気自動車のあらゆるユーザー向けに充電の利用可能性を促進すること。
● 送電網のスマート・マネジメントに貢献すること。
● 電気自動車が充電ステーションに接続されている間のサイバーセキュリティリスクを解決すること。
● この新しい市場セグメントの産業及び技術における独立性を強化すること。
2023年に販売が予定されているモビライズ・パワーボックス®レンジは、ソフトウェア・レピュブリックのいくつかのパートナー(電気自動車充電システムのアーキテクチャに係るノウハウに関してルノー・グループ、オレンジ、STマイクロエレクトロニクス、タレス)のノウハウと、製造におけるIoTecha Corp及びLacroix(製造はフランスに所在する後者の電気組立工場Symbioseで行われる)など他の技術パートナーのノウハウを統合したものである。
「検出&対応」サイバーセキュリティソリューション
サイバーセキュリティは、モビリティが直面する大きな課題の一つである。オレンジ(その子会社であるオレンジサイバーディフェンスを通じて)、ルノー・グループ及びタレスは、スタートアップのParcoorとともに、迅速な対応を提供し車両を保護するため、潜在的なサイバー攻撃を検知及び分析するソリューションの共同開発を発表した。AIと機械学習に基づいたこのソリューションは2025年からルノーの車両に導入される。このプロジェクトはBPIフランスによる支援を受けている。
地域における車両の流れをモデル化するツール
道路交通の安全性及び流動性は地域における重要な課題である。この文脈で言えば、ダッソー・システムズ、オレンジ及びルノー・グループは、車両の流れをモデル化するツールを開発している。最初のパイロット版はコレーズ県で開始された。このツールは、道路交通の流れ、インフラと安全性の状態に関する主要なデータを地域に提供し、これによって、維持費と道路整備の効率性を改善することができる。
サイバーセキュリティ技術に関する課題に対応するためのソフトウェア・レピュブリック・アカデミー
拡大し続けている採用ニーズとサイバーセキュリティスキルへの需要に対応するため、パートナー6社は2022年9月から2つのトレーニング・プログラムを開始した。第一のプログラムは、ソフトウェア・レピュブリックのエコシステムの利益のため、選び抜かれたパートナーのサイバーセキュリティトレーニングのモジュールを共同で提供するものである。第二のプログラムは、エコール2600やEFREIと提携し、3~5年間の高等教育修了者を対象とした2つの徒弟制講座を創設した。
BYOD(Bring Your Own Device)プロジェクト
このプロジェクトは、顧客のスマートフォンやタブレットの恩恵による新しい機能を開発し、ドライバーや乗客の体験を向上させることを目的としている。最初の顧客であるダチアの勢いのもと、ソフトウェア・レピュブリックはCore for Techと共同で、ダチアのメディアコントロールアプリケーションを強化する独自の機能を開発している。
これらのプロジェクトは、EIG(Economic Interest Grouping)の枠組みの中で創出され、ソフトウェア・レピュブリックの活動の発展と共同エコシステム内でのプロジェクトの育成を可能にしている。
国際的拡大の加速
複数のパートナーシップを通じた国際的発展が続いている。
韓国
2022年1月、ルノー・グループと、中国最大の民営の自動車メーカーであるジーリー・ホールディング・グループ(ジーリー・グループ)は、韓国国内市場向け車両と輸出向け車両のマーケティングについて提携する合意を締結した。新しい車両は、ルノー・コリア自動車(RKM)が釜山工場で生産し、2024年の生産開始を予定している。
この契約の一環として、2022年12月、ジーリー・オートは増資を通じ、ルノー・コリア自動車の株式34.02%を取得した。RKMは引き続き他の株主を維持している。すなわち、依然として大株主であり、完全な連結を続けているルノー・グループと、少数株主であるサムスン(子会社であるサムスン・カードを通じて)である。
トルコ
ルノー・グループ及びオヤック(トルコ最大の企業年金基金)は、トルコで50年以上にわたりパートナーである。オヤック・ルノー(51%をルノー・グループ、49%をオヤック・グループ)は、ルノー・グループの自動車、エンジン及びギアボックスの生産及び輸出に関する産業事業において、重要な役割を果たしている。MAIS(51%をオヤック・グループ、49%をルノー・グループ)は、ルノー及びダチア・ブランド向けの自動車、予備部品及びサービスの販売及びアフターサービス事業を運営する。
製造委託契約の締結に伴い、2022年後半から、当初はオヤック・ルノーで行われたメガーヌ・セダンの生産は、順次、カルサンに移管されている。
中国
eGTは、2017年9月、ルノー・グループ(25%)、日産(25%)及び東風(50%)により設立された。この会社は十堰(湖北省)を拠点とし、K-ゼロ・エミッション(中国)及びスプリング(ヨーロッパ)の開発に専念している。2021年以降、eGTは113,000台の車両を生産しており、これらはヨーロッパに輸出され(ダチア・スプリング)、2022年には東風ブランドで45,000台が中国市場で販売された。
ルノー・ブリリアンス・ジンベイ・オートモーティブ・カンパニー(華晨雷諾金杯汽車有限公司)(RBJAC)は、2017年12月からチャイナ・オートモーティブ・ホールディング・リミテッド(華晨中国汽車控股有限公司)との合弁会社であり、ルノーが49%を所有していたが、2022年1月に操業を停止した。
2019年4月にルノー・グループと日産が設立(折半出資)したアライアンス・イノベーション・ラボ・シャンハイ(AIL-SH)は、上海を拠点とするイノベーション・プラットフォームである。同社はコネクティッド・カーや自動運転車の研究開発を担当している。
ジャンリン・モーターズ・グループ・ニュー・エナジー・ビークル・カンパニー(JMEV)は2019年にルノー・グループとジャンリン・モーターズ・コーポレーション・グループ(江鈴汽車股份有限公司)(JMCG)が、中国における電気自動車産業の発展を促進するため設立した合弁会社である。同社は中国でEVイージー・ブランドの下に自動車を販売しており、2022年からは、モビライズ・ブランド向けに、中国国外への輸出を開始した。JMEVは江西省の省都である南昌に位置する。
ルノー・グループは、中国の自動車テクノロジーのエコシステムがどのように機能するかを理解すべく、2022年にスタートアップのBeyonCaに投資した。
イラン
ルノー・グループは、同国に関する国際規制により科される法的制約を完全に遵守しながら、そのプレゼンスを維持している。その結果、ルノーはイランにおける活動を大幅に制限することを決定した。このため、イランへのCKD(Completely Knoched Down)部品の納入は2018年8月6日に停止され、ルノー・パルスはその活動をアフターサービスに限定した。
イランにおける事業は、2013年度に、ルノー・グループの連結範囲から外された。
アルジェリア
オラン工場は、ルノー(49%)、SNVI(ソシエテ・ナシオナル・デ・ヴェイキュール・アンドゥストリエル、34%)及びFNI(国家投資基金、17%)のパートナーシップであるルノー・アルジェリ・プロデュクション(RAP)により管理されている。2022年にMadar HoldingがSNVIのRAPに対する持分(34%)を承継した。
1年半の停止の後、この工場は2021年の夏以降部分的かつ断続的に操業している。2022年には既存の部品ストックによる低い水準の活動があった。
ロシア
2022年5月、ルノー・グループは子会社のルノー・ロシアをモスクワ市に売却した。
同時に、ルノー・グループはアフトワズに対する67.69%の持分をロシア産業省の一部門であるNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に売却した。この売却には、今後6年間に状況が変化した場合に、2024年、2026年及び2028年の5月15日から始まる3つの90日間に行使可能な、アフトワズに対する持分をルノー・グループが買い戻すオプションが付されている。ルノー・グループは、現在行われている国際的な制裁を遵守しつつ、引き続きアフトワズの主導的なパートナーであり続けている。
中南米
ルノー・グループは、中南米において、長期継続し収益性のあるプレゼンスの戦略を再確認している。この文脈で、ルノー・グループは、パラナ州のAyrton Senna Industrial Complexにおける新しいCMFBプラットフォーム、新SUV車及び1.0ターボエンジンの工業化を伴う、ブラジルへの新たな投資ラウンドを発表した。
アルゼンチンでは、ルノー・グループは日産との戦略的協力を継続し、コルドバ工場に第2生産チームを設立した。
ルノー・グループは、コロンビア市場における主導権を維持し(市場シェア21%)、メキシコでは市場シェア3.4%という過去最高の業績を記録した。
環境部門
2022年10月、ルノー・グループは、自動車循環経済のバリューチェーン全体を跨ぎ事業を展開する初めての会社となる、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルの創設を発表した。同社の目的は自動車産業の資源中立化を進めることである。
より具体的には、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルは子会社であるガイアに依存しており、そのバッテリー修理、部品の回収及びリユース、並びに使用済み車両(ELV)の資源リサイクル活動の拠点はフランにある。主導的パートナーであるスエズとともに、同社はまた2つの合弁会社にも関与している。370を超える認可を受けたセンターを有する、フランスにおけるELV処理のリーダーであるインドラと、業界から生じるスクラップメタルのリサイクルを専門とするブーヌ・コムヌール・メタリンペクスである。
産業パートナーと共に、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルは、規制を遵守した、欧州のクローズド・ループ・バッテリー・リサイクルのリーダーとなり、また、最善のコストで、バッテリーに求められるリサイクル物含有量レベルを確保するべく、バッテリー性能と品質等級に反映される一級の工業プロセスを実施することで、他の自動車メーカーにも魅力的な存在となることを目指している。
詳細については本書の「ルノーの環境に関するコミットメント」を参照のこと。
B.販売金融及びモビリティサービス
(I)販売金融
2022年5月、RCIバンク・アンド・サービシーズは新たな段階に到達した。新しい商業アイデンティティを採用し、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズとなった。同社はすべての車に関連した利用ベースのモビリティのニーズに関する指標となるブランドである。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、すべての顧客を大切にするパートナーとして、すべての顧客のための持続可能なモビリティを創造する革新的な金融サービスを構築している。
自動車産業が大きく変化する中、モビライズとモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの結びつきを強めることで、ルノー・グループの戦略は自動車産業を超えてモビリティサービスのバリューチェーンモデルへと向かうことができる。モビライズの成長を支えるために、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは100年間のノウハウ、商業及び財務の業績、そして4百万人以上の顧客との定期的なコンタクトを活用しており、その顧客満足度はますます高まっている。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、顧客がよりグリーンなモビリティにアクセスしつつ、車両の所有コストを削減できる革新的なサービス及びデジタル体験を提供している。
顧客の種別に応じたオーダーメイドのサービスの提供
小売客に対しては、自動車のモビリティ体験全体を通して、顧客の体験を促進、支援及び強化するために、顧客の計画と使用形態に合致する金融ソリューション及びサービスを提案している。当社のソリューション及びサービスは、新車と中古車の両方に適用される。
企業顧客に対しては、多様なモビリティ・ソリューションを提供することにより、企業顧客を保有車両の管理に関する制約から解放し、中核事業に集中することを可能にしている。
アライアンス・ブランドのディーラー・ネットワーク(*)については、在庫(新車、中古車及び予備部品)並びに短期の現金需要に対して融資することにより、モビライズFSが積極的に支援している。
(*) モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、ルノー・グループ・ブランド(ルノー、ダチア、アルピーヌ、ルノー・コリア自動車)を世界規模で、日産を主にヨーロッパ、ブラジル、アルゼンチン、韓国で支援し、インドでは合弁会社の形態を採り、またオランダでは三菱自動車を支援している。
預金事業:会社のリファイナンスの柱
預金事業は2012年度に開始され、7つの市場、すなわちフランス、ドイツ、オーストリア、英国、ブラジル、スペイン及びオランダで実施されている。
貯蓄預金は、ルノー・グループの活動のためのリファイナンスの源泉を多様化するためのてことなる手段である。集められた預金額は、2022年12月末現在で純資産の約49%に当たる244億ユーロとなった(*)。
(*) 年度末純資産=年度末残高純額合計+減価償却費及び引当金を除くオペレーショナル・リース業務
4,000人近い社員が、すべての人のための持続可能なモビリティの創出に全力で取り組んでいる。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、3つの優先課題に重点を置いている。
オペレーティング・リースの開発及び自動車サブスクリプションの提供
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、オペレーティング・リース市場の成長による恩恵を見込んでおり、2021年に買収した会社Bipiの技術を活用し、サブスクリプションの提供を開始する意向である。
ライフサイクル全体を通じた融資を最適化することによる中古車セグメントの拡大
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、ライフサイクル全体に焦点を当て、統合的なサービス、改装、及び再販売体験を提供することで、中古車融資の活動を加速させる。
自動車保険と支払いに焦点を当てた、既存の価値観を破壊するサービスの提供
所有から使用への移行をサポートするべく、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、2つの主要な分野において、そのサービスのラインナップを拡大する。すなわち、車両コネクティビティを活用して使用ベースでの保険商品を発売する革新的な自動車保険と、支払エコシステムである。
これらすべての目的を達成するため、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、集団的な知性を活用した、より職能横断型の新たな作業の方法を開発している。
100年近く続く自動車融資の専門知識をベースに、当グループは中古車ファイナンスに加え、サブスクリプションやオペレーショナル・リースの展開を目指している。これによって、最終的に当グループは中古車を保有することが可能となり、このニッチな分野での融資引受活動の発展が促進される。これに関連しては、残存価値に関するリスクへのエクスポージャーは増大する。
事業活動(*)
(*) 持分法適用関連会社を除く。2021年の業績データに対する見積りが行われている。
自動車市場では半導体不足による苦境が依然として続いているものの、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは融資額の平均値の増加に牽引され、新規融資額は2021年と比較して3.3%増となっている。
自動車市場では4.6%の減少がみられ、2022年のアライアンスのブランドの販売台数は、5.7%減少し、1.90百万台であった。普及率は2021年と比較して1.3ポイント減少し44.8%であった。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの2022年の融資実績は、2021年に比べ6.4%減少し1,195,380件であった。中古車融資は2021年と比較して1.2%減少し、341,655件の融資実績であった。2022年の電気自動車に対する融資は82,179台、すなわち(2021年は6.4%であったのに対し)新規の融資実績件数の6.9%であった。
新たに行われた融資(クレジットカード及び個人融資を除く。)は、平均融資額が10.4%増加したことにより、3.3%増加し、180億ユーロであった。
小売客事業に係る平均稼働資産(APA)(*)は2022年は380億ユーロであった。新規融資に成長が見られたことにより、1.8%の増加となった。
(*) 平均稼働資産:APAは、オペレーティング・リース取引から生じる平均正常貸出金、金融リース及び資産に対応する。平均値は顧客セグメントの月末値とディーラー向け融資の日次データに基づいて算出される。
ホールセール業務に係る平均稼働資産は、電子部品の不足や、ルノー・グループが実施したディーラー・ネットワークの在庫最適化戦略の結果、9.8%減少し64億ユーロとなった。全体として、平均稼働資産は2021年と比較して僅かに0.1%減少し、合計447億ユーロとなった。
2022年の保険及びサービス契約の販売件数は、特に新車登録台数と新規融資契約件数の減少により、2021年と比較して4.7%減少して3.8百万件であった。
ヨーロッパ地域は引き続き、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの事業の中核であり、新たに行われた融資(クレジットカード及び個人融資を除く。)は、2021年度比で2.7%増加して合計158億ユーロとなり、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの新規融資の88%を占めている。この成長はドイツと英国に最も集中している。
2021年に衛生危機の影響を強く受けたアメリカ地域は再び黒字に転換している。新規融資は2021年と比較して23.2%増加し、14億ユーロに達した。同地域内の国々はすべて前年比で改善している。
アフリカ-中東-インド及び太平洋地域における新規融資は、2021年から11.0%減少して合計で8億ユーロとなった。この減少は、主として韓国におけるルノー・グループの新車登録台数が減少したことによる。
新規融資契約(個人融資及びクレジットカードを除く)
(単位:百万ユーロ)
自動車融資契約総件数
(単位:1,000件)
年度末純資産(1)
(単位:百万ユーロ)
(1) 年度末純資産=年度末残高純額合計+減価償却費、償却費及び引当金を除くオペレーショナル・リース業務
業績
銀行業務純利益(NBI)は、前年度から11.9%増加し、2,045百万ユーロに達した。この増加は、部分的には、金利上昇を背景とした、要求払預金をカバーする金利スワップの評価に関連した101百万ユーロの一時的なプラスの影響によって説明される。NBIに対するサービス活動の寄与は、2021年度から僅かに2.9ポイント減少し、32.7%を占めた。
営業費用は、2021年度末と比較して54百万ユーロ増加し、624百万ユーロとなった。これらはNPAの1.39%を占めており、2021年と比較して12ベーシスポイントの増加であった。この12ベーシスポイントの増加は、当グループの顧客金融事業の成長と、自動車サブスクリプションなどの新たな活動の発展を支援するための投資に関連付いている。
顧客活動(個人及び法人向け融資)に関するリスク費用は、2021年末時点で銀行業務純利益の0.26%であったのに対し、2022年末時点では銀行業務純利益の0.55%であった。これは、2020年には新型コロナウイルス感染症に対する引当金が1年間増加し、2021年には健康状況の正常化に伴ってこれらの引当金が戻入されたことを受けた、歴史的な傾向に沿ったものである。ネットワーク事業に関するリスク費用(譲与的融資)は、2021年12月末時点ではNPAの-0.52%の戻入であったのに対し、2022年12月末時点ではNPAの-0.33%の戻入であった。総リスク費用は、2021年12月末時点ではAPMの0.14%(62百万ユーロ)であったのに対し、APMの0.44%(195百万ユーロ)であった。
ロシア合弁会社の持分投資に対して119百万ユーロの減価償却費が計上され、当期純利益に影響を与えている。
税引前利益は、2021年12月末の1,194百万ユーロに対し、1,050百万ユーロとなった。
連結当期純利益(親会社株主持分)は、2021年12月末の846百万ユーロに対し、2022年には700百万ユーロに達した。
業績
(単位:百万ユーロ)
バランスシート
2022年、新規融資の成長によって小売客事業の平均稼働資産は増加した。ディーラー・ネットワーク活動の平均生産的資産は半導体の不足や、ルノー・グループが実施したディーラー・ネットワークの車両在庫の最適化の方針による悪影響を受けた。
2022年12月末現在の純資産(*)の額は、2021年12月末現在の450億ユーロに対し、495億ユーロであった(10.2%増)。
(*) 年度末純資産:残高純額合計+減価償却及び減損を除くオペレーティング・リース取引額。
連結株主持分は、2021年12月末現在の6,222百万ユーロに対し、6,310百万ユーロであった(1.41%増)。
支払能力
総支払能力比率(*)は、2021年12月末現在の17.68%(CET1比率14.76%を含む)に対し、2022年末現在は16.84%(CET1比率14.47%を含む)となった。全体の比率の低下は、主にネットワーク事業の増加(1,542百万ユーロ増)によるRWEAの増加(2,008百万ユーロ増)及び市場のリスク構成要素(**)に対する構造的為替リスクの包摂(RWEAに対する1,002百万ユーロの増加)によって説明される。このREA(***)の増加は、EL/PROV(****)の削減(257百万ユーロ増)と配当予想から控除された半期実績の統合(100百万ユーロ増)によるCET1資本の増加(339百万ユーロ増)によって部分的に相殺される。
(*) 規則(EU)第575/2013号第26(2)条に従った規制当局の認可後の、配当予想控除後の中間利益を含む割合。
(**) 2022年1月1日より適用される構造的為替ポジションに係るガイドライン(EBA/GL/2020/09)。
(***) リスク・エクスポージャー額:RWA(信用リスク)+CVA、事業リスク及び市場リスク。
(****) 前年のような契約水準ではなく、健全又はデフォルトしたポートフォリオ水準によるEL/PROV控除の計算(欧州銀行監督機構2013_573のQ&Aで確認されたCRR159条)は、CET1資本の増加(212百万ユーロ増)につながり、T2の減少(113百万ユーロ減)によって部分的に相殺された。
財務方針
主要中央銀行の金融方針の引き締め(ウクライナにおける軍事行動の発生によるインフレ上昇の直接的な帰結)と、ゼロ・コロナ政策による中国の活動の縮小は、世界規模の経済活動の減速をもたらした。
米国では、上半期の活動の縮小後、今後複数四半期にわたり、成長は鈍化すると予想されている。労働市場は依然として堅調で、失業率は低い水準にとどまっている(12月末時点で3.5%)。インフレ率は依然として非常に高いが、最初の減速の兆しを見せ始めている(11月の7.1%、10月の7.8%、8月の8.3%に対して12月は6.5%)。
労働市場のひっ迫と高インフレが続いたことから、連邦準備制度理事会は3月に金融引き締めのサイクルを開始した。この結果、フェデラル・ファンド金利の誘導目標は425ベーシスポイント引き上げられ、12月末には4.25-4.50%に達した。
欧州中央銀行は2022年中に政策金利を250ベーシスポイント引き上げ、中銀預金金利をマイナス0.50%から2.00%に引き上げた。欧州中央銀行は、中期的な目標である2%に向けて、インフレの早期回復を確実なものとするため、一層の金利引き上げを計画している。また、欧州中央銀行は、2023年3月初めから貸借対照表の削減を開始することを明示した(資産購入プログラム「APP」ポートフォリオは、2023年第2四半期末まで、月平均150億ユーロの減額が行われ、その後のペースは、経時的に決定される)。
イングランド銀行(BoE)は、最初に金融引き締めのサイクルを開始した各国の中央銀行の一つであったが、数回にわたり政策金利を引き上げ、2021年末の0.25%から3.50%に引き上げた。
スタグフレーションの懸念が、金融市場の高いボラティリティーをもたらした。ヨーロッパでは、社債利回りは米国金利の影響を受け上昇した。ドイツの10年物ソブリン債の金利は、2021年末の-0.19%の水準に対し、2%を超えて2.57%となった。
米国とヨーロッパのインフレ率の減速に続いて、第2四半期と第3四半期に苦しんだ株式と社債は年末には回復に転じた。ユーロ・ストックス50は、9月末に-25%低下した後、-11.74%の3,793で年度を終えた。クレジット・スプレッドも同様のトレンドを経験した。7月の138ベーシスポイントをピークに、12月末時点のIBOXXユーロ建社債指数は、2021年12月末の61ベーシスポイントに対し、99ベーシスポイントとなった。
この不安定な市場の中で、ルノー・グループは2022年に28億ユーロ相当を発行し、500百万ユーロの初のグリーンボンドの募集を開始した。手取金は電気自動車や充電インフラの資金調達に用いられている。この取引は、ルノー・グループの電気モビリティへの移行を支援する姿勢と、気候変動に取り組もうとするコミットメントを示している。また、ルノー・グループはスイス市場に復帰し、3年を満期とする110百万スイス・フランの社債を発行し、6年を満期とする650百万ユーロの取引により負債の満期償還を延期した。また、750百万ユーロの発行をそれぞれ3.5年と3年で2回実施した。
証券化市場では、ルノー・グループは、フランスの子会社が付与する自動車ローンを担保とした、約700百万ユーロの債券を発行した。スペインの支部も初めての証券化を行い、自己保有優先債11億ユーロを発行し、流動性準備金を補強した。
リテールの預金業務は、資金調達コストの面で特にダイナミックかつ競争力を有することが証明された。預金は、市場調達コストの上昇の影響を軽減することを可能にし、したがって、10年前に開始された資金調達の多様化戦略の妥当性を実証している。貯蓄の預かり預金は年初来34億ユーロ増加し、244億ユーロとなった。
これらの資金に加え、ヨーロッパの範囲では、未使用確定与信枠44億ユーロ、欧州中央銀行の金融政策オペレーションの担保の適格性を有する資産46億ユーロ及び高品質流動資産(HQLA)58億ユーロにより、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ・グループは、外部流動性を利用することなしに、11ヶ月間、顧客への融資を維持することができる。2022年12月31日現在、RCIバンクの流動性準備金(ヨーロッパの範囲)は149億ユーロであった。
RCIバンクの全体的な利息感応度は、ルノー・グループが定める70百万ユーロの上限を継続して下回っている。
2022年12月31日現在、利率が並行して上昇した場合、ルノー・グループの受取利息(純額)0.78百万ユーロに、通貨毎に下記の影響を及ぼす。
・ユーロ建ての項目に対するマイナス1.6百万ユーロ
・ブラジル・レアル建ての項目に対するマイナス0.3百万ユーロ
・韓国ウォン建ての項目に対するマイナス0.1百万ユーロ
・英国ポンド建ての項目に対するプラス1.0百万ユーロ
・ポーランド・ズロチ建ての項目に対するプラス0.1百万ユーロ
・スイス・フラン建ての項目に対するマイナス0.3百万ユーロ
各通貨の並行金利ショック(*)に対する感応度の絶対額合計は、7.0百万ユーロである。
RCIバンクの連結取引外国為替ポジション(**)は、12.7百万ユーロである。
(*) 2021年以降、EBA(IRRBBガイドライン)に従い、金利ショックの大きさは通貨に依存する。2022年12月31日現在、以下の通貨について適用される金利ショックは以下の通り。ユーロ、スイス・フラン、デンマーク・クローネ及びモロッコ・ディルハムで+100ベーシスポイント、スウェーデン・クローナ及び英国ポンドで+150ベーシスポイント、チェコ・コルナで+200ベーシスポイント、ハンガリー・フォリントで+250ベーシスポイント、ルーマニア・レウ、コロンビア・ペソ及びポーランド・ズロチで+300ベーシスポイント、ブラジル・レアルで+350ベーシスポイント並びにアルゼンチン・ペソ及びロシア・ルーブルで+500ベーシスポイント。
(**) 子会社の資本金保有を除く外国為替ポジション。
(II)モビリティサービス(モビライズ)
モビライズ:モビリティ、エネルギー及びデータサービスに特化した新ブランド
モビライズは、2021年1月に設立されたルノー・グループ4番目のブランドである。同ブランドは、個人、会社、事業者及び領域を対象に、人とモノに関するモビリティサービスを提供する。
モビライズは、モビリティ・ソリューションからエネルギー、データに至るまでの包括的な利用ベースの提供を通じ、新しいモビリティへのアクセスを簡素化する。これにより、モビライズは環境保護への移行を進め、ルノー・グループのカーボン・ニュートラルの目標の達成に貢献する。
2021年、モビライズは、サービスとユーザーエクスペリエンスをその設計目的の中心に置いて設計された4つの100%電気自動車を提示した。ユーザーは時間又は走行距離に基づいて自らが使用した部分についてのみ支払いをすれば良いため、これら自動車の発売もまた革新的である。
・ モビライズ・デュオ:都市や事業者のニーズに適応した共有モビリティ・ソリューション(小型で排出量の少ないコネクティッド2シーター)。
・ モビライズ・ベント:小型の物品の配送又は輸送のためのソリューション。コンパクトなモビライズ・ベントは、配送関係者や職人向けに、都市中心へのアクセスや駐車の便宜を促進する。
・ モビライズ・ヒッポ:都市部、郊外及び低排出モビリティゾーン(LEZ-m)でのラストワンマイル配送向けに設計された小型商用車。
・ モビライズ・リモ:タクシー運転手や抱えの運転手向けに設計されたセダン。同車はサブスクリプションで提供され、2022年からマドリード及びパリにて柔軟性の高いパッケージで市場参入した。
モビライズは、モビリティとエネルギー・エコシステムをめぐって、複数のイニシアチブとスタートアップを結びつけている。
・ Zity by Mobilize:このセルフ・サービスのカーシェアリング・サービスは、マドリード(2017年より)、パリ及び複数の近郊地方自治体(2020年より)並びにリヨン及びミランで利用できる。
また、モビライズは電気自動車の普及を促進するための複数のコネクティッド・サービスを開始した。
・ 「モビライズ・チャージ・パス」:このアプリにより、ヨーロッパ25ヶ国の260,000ヶ所を超える充電ステーションのネットワークへのアクセス(場所の特定、経路指定及び決済)を提供する。このアプリはドイツ、ベルギー及びスペインで利用できる。
・ 「モビライズ・スマート・チャージ」:このアプリにより、ルノーの電気自動車のオーナーは自宅で車を充電する費用を最適化しながらカーボン・フットプリントを削減することが可能となる。このアプリはフランス、オランダ及びベルギーで利用できる。
・ 「バッテリー証明書」:このアプリにより、フランスのルノー及びダチアの電気自動車のオーナーは、バッテリーの残りのエネルギー容量をスマートフォン又はインターネット上で直接提示する証明書を作成することができる。この目的は、中古電気自動車の販売を促進することである。
モビライズは、カーボン・ニュートラル、循環型経済、そして自動車のライフサイクルの拡張に努めている。フランのRefactory内では、車両やバッテリーのライフサイクルを拡張するため、モビライズはイニシアチブを集中している。モビライズはバッテリーの再利用のためのソリューション、特にエネルギー貯蔵のソリューションを実施しており、これによってエネルギーの移行をサポートしている。
モビライズのソリューションは、ヨーロッパ(ポルト・サント島、ベル=イル=アン=メール島、ユー島等)及びブラジル(フェルナンド・デ・ノローニャ)のスマート・アイランドにおいて既に見られるように、カーボン・ニュートラルの達成を助けるべく領域内で組み合わせることができる。
(III)パートナーシップ及び提携
ルノー・グループはカーシェアリングのサービス(フェロビアル・グループとのパートナーシップによる、ルノー・モビリティ(2021年にモビライズ・シェアと改名)、マドリード及びパリ/パリ地域におけるZity by Mobilize)の開発にコミットし、この分野の様々なスタートアップへの参加を目標とした取得及び買収を行ってきた(Karhoo、iCabbi、glide.io及び2021年7月にモビライズF.S.が買収した「自動車サブスクリプション」提供プラットフォームであるBipi)。ルノーM.A.I.(Mobility as an Industry)が支援するワールドワイド・モビリティ部門は、2021年1月14日に新しいモビライズのビジネスユニットを開始(これによってすべてのサービス(モビライズF.S.との金融、エネルギー、モビリティに関するもの)が統合された。)するなど、2020年以来のシナジーを加速し、意思決定の連鎖を単純化し、既存のサービスを明確にして新しいサービスを生み出すことを可能にしてきた。
ルノー・グループは、様々なパートナーとともに、顧客が電気自動車のすべてのメリットから利益を得られるよう、エネルギー関連サービスの開発・提供を行っている。例えば、ルノー・グループは、プロフェッショナル顧客に対しオーダーメイドの充電ソリューションを提供するため、Eltoという企業を2020年に設立した。これらの取り組みは、既にヨーロッパの11の国の現地パートナーと展開されている。すなわち、フランスではSolstyce、ドイツではGP Joule、ベルギーではEnersolそしてスペインではIBLと提携している。
ルノー・グループは、オランダのテクノロジー・スタートアップであるJedlixとも2017年からパートナーシップを結び、電気自動車の充電コントロールを可能にするスマート充電用モバイル・アプリを同社とともに開発しており、利用者にカーボンフリーの電気とエネルギー料金の節約を保証している。このサービスはオランダ、フランス及びベルギーで稼働しているが、他の欧州諸国にも展開される予定である。2021年、モビライズ・ベンチャーは、新しいエネルギー・パートナーでありそれぞれが各市場のリーダーでもある2社、すなわち、日本の大阪ガス・グループとノルウェーのSkagerakとともに実施された増資の一環として、Jedlixに対する投資を強化した。
フランス(Tokai1)及びドイツ(Tokai2)で、ルノー・グループは「アドバンスト・バッテリー・ストレージ」という独自の革新的なソリューションを開発している。同サービスはドゥエー、フラン及びエルヴェルリングセンで運営されているが、このソリューションは、再生可能エネルギーの開発と電力ネットワークの安定化を支援しつつ、バッテリー製品の保証コストを改善するという目的で、電気自動車のバッテリーを使用するというものである。The Mobility House、Caisse des Dépôts et Consignations、Demeter及び三井がこのプロジェクトのパートナーである。
同じく想起すべきは、2013年におけるスタートアップのGireveの設立である。同社は、ヨーロッパ内のドライバーが行う充電ローミングを容易にするため、充電インフラの運用に係る参照相互接続サービスのプラットフォームを開発した。ルノー・グループ、CNR、Caisse des Dépôts、EDF、Enedis及びDemeterがこの会社のパートナーである。
2017年7月、ルノー・グループは、ルノーの完全子会社であるルノー・ベンチャー・キャピタル(2021年にモビライズ・ベンチャーに改名)を設立した。かかる企業の事業目的は、スタートアップの少数持分を取得することである。モビライズ・ベンチャーは、ルノーが開かれたイノベーションを積極的に受け入れる姿勢を活性化させ、自動車製品及びサービスの将来の分野における新興企業とのつながりを作ることを目指している。
モビライズ・ベンチャーのポートフォリオには、現在、Devialet、Phrophesee、Jedlixが含まれ、また、2022年以降は、「再利用」自動車バッテリーに基づくモバイル充電ソリューションを開発・販売しているBetteriesが含まれる。このスタートアップの最初の製品である「ベターパック」は、ルノーがフランのRefactoryにおいて工業化した。
(2)アライアンス
アライアンス ルノー-日産-三菱
概 要
ルノー・グループと日産グループのアライアンスは、自動車業界で最も持続的でかつ生産的な多文化間の戦略的提携である。このパートナーシップは、絶え間ない進化と新しいプロジェクトやパートナーの統合を可能とするユニークで実際的かつ機敏なモデルを24年にわたって提供してきた。このアライアンスは、三菱グループまで拡大され、世界最大の自動車連合を形成している。
アライアンスは電気自動車で業界のリーダーであることを証明しており、また将来の自動運転車、コネクティッド・カー及び手頃な価格の自動車につながる革新的技術を開発している。
アライアンスは、パートナー各社及びすべてのステークホルダー(従業員、顧客、サプライヤー等)のための価値を創出することを目指している。
歴 史
1999年3月27日、ルノーと日産自動車株式会社(以下「日産」という。)はアライアンスの設立契約、すなわちアライアンス及び資本参加契約(以下「AEPA」という。)を締結した。AEPAの規定に基づき、ルノーは日産の資本の36.8%を取得し、さらに日産に対する持分をまず39.9%まで、その後44.4%まで引き上げることを可能とする新株引受権を引き受けた。一方、日産側には、ルノーの持分を取得する機会が付与された。
日産の業績回復とアライアンスの急速な成功は、両社の財務上の合意の実施を加速し、さらに両社の商・工業上の協力を制度化することによって、パートナー両社を新たな前進に導いた。
その結果、2000年12月20日、ルノーと日産は、アライアンスの2つ目の包括契約である「アライアンス基本契約」(以下「AMA」という。)を締結した。この契約は、「改定アライアンス基本契約」(以下「RAMA」という。)によって、2002年3月28日に改めて表明され、更新された。
AMA、次にRAMAに基づき、以下のとおり、ルノーは日産への持分比率を引き上げ、また日産はルノーの15%持分を取得した。
・ 2002年3月1日、ルノーは日産への持分比率を36.8%から44.4%に引き上げた。2010年4月6日、ルノー、日産及びダイムラーの間で株式交換契約が締結され、ダイムラーによるルノー及び日産への資本参加と同時に、ルノーの日産の株式保有比率は44.4%から43.4%に低下した。
・ 2002年3月29日及び2002年5月28日、日産は、同社の完全子会社である日産ファイナンス株式会社を引受先とする2回の増資により、ルノーへの持分比率を15%まで引き上げた。
フランス商法第L.233-31条の規定に従い、日産ファイナンス株式会社が保有するルノー株式は定足数の計算において考慮されず、議決権は与えられず、したがって当該株式に付帯する議決権は年次株主総会において行使することはできない。
RAMAの適用において、2002年3月28日、ルノー・日産B.V.(以下「RNBV」という。)が設立された。アムステルダムを拠点とする同社は、2002年度以降、ルノーと日産の折半出資を受けている。同社は世界規模で共通の活動をコーディネートし、アライアンスの戦略と中・長期計画の立案に貢献することが目的とされた(下記「RNBVの権限」を参照のこと。)。
2015年のルノーの株式資本に占めるフランス政府の所有比率の引上げと、その後の二倍議決権の導入に関連して、ルノー取締役会は2015年12月11日に以下の契約締結を承認し、年次株主総会は2016年4月29日に承認した。
・ ルノーの年次株主総会に提出される一定の決議事項に関して、フランス政府による議決権の自由な行使を制限することを目的として、2016年2月4日にルノーとフランス政府の間で締結されたガバナンス契約。
この契約については「当社の株式及び議決権に関する株主契約」において説明する。
・ ルノーと日産の間で2015年12月11日に締結され、特にルノーが日産のガバナンスに干渉しないという継続的慣行を正式に記載した、RAMAの第三次修正。
2017年11月2日、フランス政府は、2015年度に取得したルノー株式14百万株を売却した。その際ルノーは、適用される法令に従い、ルノー・グループの従業員及び元従業員の権利行使を実施するために、1,400,000株(フランス政府が売却した株式の10%)を買い戻した。
2016年10月20日、ルノーが43.4%所有する日産が、三菱自動車の34%持分を取得し、同社の最大の株主となった。
日産による三菱自動車の取得は、拡大したアライアンスの自動車業界における地位の強化を可能とした。
2019年3月12日、ルノー、日産及び三菱自動車は、アライアンスの運営を統括し、実際にそのガバナンス機能を遂行する機関であるアライアンス・オペレーティング・ボードを設立し、世界をリードする自動車アライアンスの新たな幕開けの象徴となった。
2020年、提携3社は、このアライアンスが戦略的拡大とそれぞれの競争力向上に不可欠なものであることを再確認した。そこで、2020年5月27日、アライアンスは新たな協力的ビジネスモデルの採用を発表した。
メンバー各社は、それぞれ自らが最善の戦略的資産を持つ地域における基準となり、他のメンバー各社の競争力を高めるためのファシリテーター及びサポートの提供者となっている。
メンバー3社は、各々の持つリーダー的な領域と地理的な強みを活用して、他のパートナーの発展をサポートすることにより、共同購買などアライアンスの既存の強みを基盤としている。
アライアンスの機能
アライアンス・オペレーティング・ボード
2019年3月12日に設立されたアライアンス・オペレーティング・ボードは、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車の間の業務調整を担い、それぞれの株主及び社員の価値創造に向けた新たな取り組みを行う。
この新たなアライアンス・オペレーティング・ボードは、ルノー・グループが指名したメンバー(2名。アライアンス・オペレーティング・ボード議長を含む。)、日産が指名したメンバー(1名)、三菱自動車が指名したメンバー(1名)の4名で構成される。
2022年12月31日現在、アライアンス・オペレーティング・ボードは、ルノー取締役会長及びアライアンス・オペレーティング・ボードの議長を務めるジャンドミニク・スナール氏、ルノーの最高経営責任者のルカ・デメオ氏、日産の最高経営責任者の内田誠氏並びに三菱自動車の最高経営責任者の加藤隆雄氏により構成されている。
アライアンス・オペレーティング・ボードの決定は、メンバー全員の同意をもって行うものとする。アライアンス・オペレーティング・ボードは、フランス若しくは日本において、又は必要に応じてビデオ会議によって、毎月、またアライアンスの利益にとって必要な頻度で開催する。
アライアンス・オペレーティング・ボードは、アライアンスの運営を監督し、そのガバナンス機能を遂行する。
2021年4月に任命された、アライアンス・オペレーティング・ボードの事務局長であるヴェロニク・サラデポ氏の役割は、各社の運営効率の加速化を目指し開始される、アライアンスの主要なプロジェクトを調整し促進すること及びアライアンス・オペレーティング・ボードへの報告を行うことである。
アライアンス・オペレーティング・ボードは、自動車メーカー3社間の新たな価値創造の源泉に関する提言を行う特定のオペレーティング・コミッティの支援を受けることができる。
2022年中、アライアンスメンバーは、引き続き共同購買及び共同開発による恩恵を受けながら、その業績、製品、技術及び市場について常に業界の最前線にいた。
2022年のAOB(*)において、アライアンス・オペレーティング・ボードは7回の会議(日本における2回の会議及びフランスにおける1回の会議を含む。)を開催した。さらに、2022年11月に共同作業の進捗を共有するためルノー・グループ、日産及び三菱自動車の取締役会会議が横浜において開催され、2022年12月にはシナジーの加速を目的としてフランスにおいて臨時ワークショップが開催された。例年と同様に、プラットフォーム、車両、パワートレイン、バッテリー、電子アーキテクチャ及び先進的なエンジニアリングに関する戦略計画の見直しがなされた。各社のラインナップが共有され、詳細なレビューがなされ、新たなシナジープロジェクトが検討された。
(*) AOBにおいて業務上及び戦略上の議題はいずれもシナジーの開発を確実なものとするため具体的な焦点を絞って扱われる。
機会が明確に特定され、作業計画が策定され、技術ロードマップが認識及び共有された。
BEV向け製品計画(共通プラットフォームによるものを、2020年度末の0%に対して、90%に引き上げる)と同様に、2025年グローバル製品計画(ICE+xHEV+BEV)(80%が共通プラットフォームをベースとする)を展開中である。
今後のバッテリー戦略について、アライアンスは、共有された共通の技術/コスト/生産能力のロードマップに注力している。アライアンスは、次世代の電気自動車に向けて、フランス、英国、日本及び中国におけるルノー・グループ及び日産向けバッテリーを生産する単一のサプライヤーを選択した。
コネクティビィに関して、アライアンスは、共通電子機器パッケージングをベースにコネクティッド・カー及び関連サービスを販売する計画であり、そのすべてがこれまでに例のないGAS(グーグル・オートモーティブ・サービシズ)を搭載したものとなるが、これは総合メーカーとして世界初であり、今後数年間にすべてのラインナップにおいてより広範に拡大していく予定である。
またアライアンスは、一定の国々において、その地域/地方における連携を強化している。例えば、ヨーロッパでルノー・グループは、定期的なフォローアップミーティングやマイルストーンによってBセグメントの複数のクロスバッジングプロジェクトについて三菱自動車と密接に連携している。
2022年1月27日に開催された「アライアンス・コム」というイベントにおいて、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車は、電気自動車並びにスマート・モビリティ及びコネクティッド・モビリティ向けの2030年の共通ロードマップ(以下に記載する)を発表し、メンバー3社及びその顧客の利益のため投資を分担する。
2030年に向けたアライアンスのビジョン
各社の利益のために共に行動する
アライアンスメンバーは、プラットフォーム、生産工場、パワートレイン、車両セグメントなど、共用化の対象となりうる複数の要素をまとめ、各車両に適した共用化の度合いを定めた「Smart Differentiation(スマート差別化)」手法を開発した。この手法は、デザインやアッパーボディの差別化に対するより厳格なアプローチによって補完され、強化される。例えば、Cセグメント及びDセグメントの共通プラットフォームにより、アライアンスの3つのブランドから5モデル(日産のキャシュカイ及びエクストレイル、三菱自動車のアウトランダー、並びにオーストラル及び今後発売予定のエスパス)がつくられている。このプロセスを強化することで、アライアンスメンバーは共通プラットフォームの使用率を今後数年間で現在の60%から2026年には合計90車種の80%にまで高める予定である。これにより、各社は顧客のニーズや最良のモデル、コアマーケットへの注力を深めるとともに、より低コストでアライアンス全体にイノベーションを拡大することが可能となる。
その取り組みの一環として、三菱自動車は、ルノー・グループの最量販車種をベースにした新型ASXをはじめとする2つの新型車を投入し、ヨーロッパでのプレゼンスを強化していく。
5つの共通EVプラットフォーム:業界最多レベルのラインナップを提供
ルノー・グループ、日産及び三菱自動車は、EV市場におけるパイオニアとして、これまで電動化分野に100億ユーロを超える投資をしてきた。主要な市場(ヨーロッパ、日本、米国、中国)においては、アライアンスの15の工場が、流通している10車種のEVの部品、モーター、バッテリーを既に生産している。また、これまでに1百万台を超える電気自動車が販売され、400億kmを走行している。
この独自の専門知識をもとに、アライアンスは今後5年間で総額230億ユーロの追加投資を行って電動化を加速させ、2030年までに35車種の新型EVを投入する予定である。
そのうち、90%の車種は5つの共通EVプラットフォームをベースとし、すべての主要地域においてほとんどの市場をカバーする。
・CMF-AEV 世界で最も手頃なプラットフォームで、新型ダチア・スプリングのベースとなっている。
・KEI-EV 超小型EVのための(軽自動車)プラットフォームファミリー。
・LCV-EV カングー及び日産のタウンスターのベースとして、プロ顧客向けのファミリープラットフォームファミリー。
・CMF-EV グローバルでフレキシブルなEVプラットフォームであり、日産アリア及びメガーヌE-Techエレクトリックのベースとして路上を走行している。CMF-EVプラットフォームは、技術革新とモジュール化がもたらすポテンシャルにより、アライアンス・パートナーにとって新世代EVのベンチマークとなるプラットフォームである。このプラットフォームは、高性能な新型モーターや超薄型バッテリーを搭載し、100%電動パワートレインに特有のすべての要素を統合及び最適化するためにつくられた。2030年までに15を超える車種がCMF-EVプラットフォームをベースとし、最大で年間1.5百万台がこのプラットフォームで生産されることになる。
・CMF-BEV 世界で最も競争力のあるコンパクトEV用のプラットフォームであり、2024年に投入される予定である。最大400kmの航続距離と優れた空力性能を実現するCMF-BEVは、現行のゾエと比べてコストを33%削減し、消費電力を10%超改善した。このプラットフォームは、ルノー、アルピーヌ及び日産の各ブランドで年間25万台分のベースとなる。この中には、ルノーのR5や、日産のマイクラの後継となる新型コンパクトEVも含まれる。この新型車種は、デザインは日産、開発はルノー・グループが担当し、フランス北部にある電気事業センターであるルノー・エレクトリシティでの生産が予定されている。
共通のバッテリー戦略、画期的なバッテリー技術の革新及び220GWhの予定生産能力:すべての顧客に市場において最も魅力的な商品ラインナップを提供
競争力が鍵であり、特にコアマーケットにおいてルノー・グループと日産が共通のバッテリーサプライヤーを選択することによりメンバー各社に共通のアライアンス・バッテリー戦略をもたらした。
アライアンスはスケールメリットと手頃な価格を実現するため共通のパートナー企業と協業して、バッテリーコストを2026年には50%、2028年には65%削減することを可能にする(*)。
(*) これらの予測においては、エネルギー及び原材料コストの変動(特に2022年に発生したもの)は考慮されていない。
アライアンスは、2030年までに世界中で合計220GWhのバッテリー生産能力を確保する予定である。
さらに、アライアンスは全固体電池(ASSB)技術に関する共通のビジョンを共有している。日産は、バッテリー技術の先駆者としての深い専門知識と固有の経験に基づいて、この分野における革新をリードし、アライアンスメンバーで活用できるようにする。
ASSB技術は現行の液体リチウムイオンバッテリーと比較してエネルギー密度が2倍に向上し、充電時間は3分の1に大幅に短縮され、顧客はより快適により長い距離を走行することができるようになる。
2028年半ばまでにASSB技術の量産を開始し、さらに将来的に1kWh(*)あたり65ドルまでコストを削減することでICE車と同等のコストを実現し、グローバルにEVシフトを加速することを目指す。また、アライアンスは最先端のバッテリーマネジメントシステムを有している。業界において他社と異なり、アライアンスはハードウェアとソフトウェアの100%制御を選択し、極めて貴重な予測データを活用しながらバッテリーの健康状態をモニターし、技術向上を可能としている。
(*) これらの予測においては、エネルギー及び原材料コストの変動(特に2022年に発生したもの)は考慮されていない。
アライアンスは、戦略的パートナーと協力して公共充電について顧客に最適なソリューションを提供する。モビライズ・パワー・ソリューションズは、B2Bの顧客向けに、最適な再充電インフラのプロジェクト設計、設置及び保守運用並びに顧客のビジネスニーズを満たすすべての関連サービスを含む一気通貫のサービスを提供している。
アライアンスのEモビリティサービスのプロバイダーであるプラグサーフィンを介したアイオニティとの契約が締結されたため、顧客はヨーロッパにおけるアイオニティの急速充電ネットワークを優遇価格で利用できるようになる。
EVビジネスにおいて10年を超える経験を持つアライアンスメンバーは、特に二次利用やリサイクル、バッテリーのライフサイクル全体を通じた効率的で持続可能なソリューションの実現によって、バッテリー再利用の最適化に関し、競合他社の先を行く深い知見を有している。
2026年までに25百万台の自動車がアライアンス・クラウドに接続:トップクラスのデジタル体験を顧客に提供
アライアンス全体でのイノベーションのさらなる共有において、インテリジェント・モビリティとコネクティッド・モビリティは重要なテーマである。
ADAS(先進運転支援システム)及び自動運転の分野での20年の経験に基づき、アライアンスは、日産の受賞歴のある「プロパイロット」システムを一例とするインテリジェント車両や運転支援技術の革新を推進し、リアルワールドでの安全な走行、利便性、走る楽しさを向上させ続ける。
アライアンスメンバーは、プラットフォームと電子システムの共有により、2026年までにアライアンスの45車種に自動運転システムが搭載され、10百万台を超える車両が路上で走行すると見込んでいる。
現在、既に4百万台の車両がアライアンス・クラウドにつながっており、常時データのやりとりをしている。
2026年までに年間5百万台を超える車両にアライアンスのクラウドシステムが搭載され、計25百万台のコネクティッド・カーが路上で走行することになる。また、アライアンスは、その自動車にグーグルのエコシステムを導入した最初の世界規模のマスマーケット向けOEMである。
ルノー・グループのリーダーシップの下、アライアンスは、一体型の共通電気・電子アーキテクチャを開発し、電子機器のハードウェアとソフトウェアのアプリケーションを統合することで、その効果を最大化し、パフォーマンスの最適化を図る。
アライアンスは、2026年までに完全にソフトウェア定義された車両を初めて発売する予定である。この技術により、アライアンスは、自動車のライフサイクル全体を通じて、その自動車のOTA(Over The Air)のパフォーマンスを向上させる。これにより、自動車がデジタル・エコシステムに統合され、パーソナライズされた体験や新しい充実したサービスを顧客に提供し、メンテナンスコストの削減を実現することで、より高い価値が顧客に提供されることになる。また、これにより、アライアンスメンバーは、車両の再販価値も高めることができる。さらに、こうした車両は、つながっているあらゆるモノやユーザー、インフラとの通信が可能であり、アライアンス各社に新たな分野での価値創造の機会を創出する。
アライアンスによる独自のデジタル体験は、前例のない量のデータ利用を可能とし、自動車業界を新しい次元へと導くことになる。その革命的な流れの先頭に、ルノー・グループ、日産自動車及び三菱自動車の3社は位置している。
アライアンス・パートナーシップの新たな章
ルノー・グループ及び日産自動車株式会社の取締役会の承認を経て、アライアンスは、2023年2月6日に、そのパートナーシップを次のレベルに引き上げるため、一連の新たな取り組みを発表した。
アライアンスのすべてのステークホルダーに対する価値の創造を最大化する3領域のプログラムには以下が含まれる。
・ 中南米、インド及びヨーロッパにおいて、事業面で高い価値を創造するプロジェクト
・ パートナーが参加可能な新しい取り組みによる戦略的な機敏性の向上
・ リバランスされたルノー・グループと日産の間の株式持ち合いと強化されたアライアンスのガバナンス
ルノー・グループと日産は、上記取引に関する拘束力のある包括合意を締結し、2023年第1四半期末までに最終契約の締結を予定している。これらの最終契約に規定される取引は、規制当局の承認を含むいくつかの条件を前提にしており、2023年第4四半期に完了する予定である。
これら広範な取り組みは、24年間続いたパートナーシップの進化と強化、新たなスピリットの創造及びアライアンスのメンバー3社のもつ技術の活用につながる。この新たなパートナーシップは、急速に変わりつつある自動車及び新しいモビリティ市場において革新と変革を続けるため、さらなる成長機会を生み、各社の事業効率を改善する。
事業面で高い価値を創造するプロジェクト
2030年に向けたアライアンスのロードマップを策定してから一年が経ち、各社は新たに中南米、インド及びヨーロッパにおいて、市場、車両、技術という3領域で、アライアンスのメンバーに互恵的で大規模かつ具体的な結果をもたらすことを目的とした主要なプロジェクトを発表している。各社は、中期的にはこれらの価値創造プロジェクトによる恩恵を享受し、短期的にはコスト分担や最適化による恩恵を受けることとなる。
中南米
中南米において検討される4プロジェクトには以下が含まれる。
・ ルノー・グループが開発し、アルゼンチンで日産に供給する新たなピックアップ
・ 順調に進捗している既存のピックアップファミリーである日産のフロンティア/ルノーのアラスカンの協業プロジェクトは継続し、今後もルノー・グループがピックアップをコルドバ(アルゼンチン)でルノー・グループと日産向けに生産する予定
・ メキシコでは、日産がルノー・グループ向けに新型車を生産。ルノーの車両が20年ぶりにメキシコで生産される予定
・ 加えて、日産とルノー・グループは、いずれもCMF-AEVプラットフォームをベースとした共通Aセグメント電気自動車2車種を発売する予定
インド
・ ルノー・グループと日産は、インド市場及び輸出向けに、ルノー・グループと日産が共有する新型SUV及びルノーのトライバーから派生する日産の新型車など、複数の新型車プロジェクトで協業予定
・ さらに中南米と同様、日産とルノー・グループは、共通Aセグメント電気自動車を検討中
ヨーロッパ
・ ルノー・グループと三菱自動車は、ルノーのキャプチャーとルノーのクリオの資産を活用し、CMF-Bプラットフォームをベースとした新たなASXとコルトの2車種の新型車を開発予定
・ ルノー・グループは、ソフトウェア定義車両技術の利用による恩恵を得るルノー・グループ初の車両であるFlexEVanを2026年に欧州市場に投入し、日産に供給予定
・ 2026年以降のラインナップに関しては、日産とルノー・グループは次世代Cセグメント電気自動車における協業も模索していく。最適な充電時間を達成するため、日産とルノー・グループは共通の800Vアーキテクチャの採用を検討するなど、欧州市場向け車両における技術の共有を継続する予定
・ これらの取り組みによって、2026年からフランスのルノー・グループのエレクトリシティ工場で生産予定のCMF-BEVプラットフォームをベースとした日産の将来のコンパクト電気自動車(Bセグメント)を含む、従前のコミットメントを強化する予定
車両に留まらない、物流、アフターサービス、充電インフラ及びバッテリー
ヨーロッパにおいて、協業範囲は車両自体に留まらず、物流から使用済みの段階に至るまで(使用及びリサイクルを含む。)のライフサイクルが対象となる。
・ 物流、アフターサービス及び販売金融においては、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車は、物流ネットワークでの協業機会を検討し、販売店の収益性向上やコスト削減を支援
・ 主要市場での共用販売店舗の増加
・ ヨーロッパにおけるMobilize Financial Servicesの強力なプレゼンスを活用し、中古車・アフターサービス・販売金融面の共通戦略を策定
・ EV充電インフラにおいては、ルノー・グループと日産は、ヨーロッパで両社の販売店における充電インフラ整備に共同で取り組む予定(charging@dealer)
・ 循環型経済に関しては、ルノー・グループと日産は使用済みバッテリーと生産廃棄物のバッテリーリサイクルについて共通のパートナーを選定予定
パートナーが参加可能な新しい取り組みによる戦略的な機敏性の向上
パートナーシップの2つ目の領域において、アライアンス3社は、相互に付加価値が期待できるパートナーの独自プロジェクトに投資・協業し、既存の電動化や低排出技術戦略を強化していくことで合意した。
これら機敏で戦略的な取り組みは、各社の持続可能な成長と脱炭素化に向けた目標の実現に向けて、共通性と投資機会を最大化することで「Nissan Ambition 2030」や「ルノーリューション」などメンバー各社の事業計画を強化するよう立案されている。
協業分野には以下が含まれる。
・ 日産は、ヨーロッパにおけるルノー・グループのEV&ソフトウェア事業者であるアンペアの戦略的投資家になるべく、最大15%を出資する意向。このアンペアに対する投資計画により、日産のヨーロッパにおける新規事業の機会が強化され、加速する。
・ 三菱自動車もアンペアへの参画を検討しているとのことである。
・ 日産及び三菱自動車は、低排出ガス内燃機関(ICE)及びハイブリッド・パワートレイン技術のさらなる規模と市場の拡大を目指すルノー・グループの取り組みである、ホースプロジェクトの顧客となる予定である。
これらの取り組みは、全固体電池(ASSB)、ソフトウェア定義された車両(SDV)、先進運転支援システム(ADAS)及び自動運転など、既存の技術分野における協業を補完するものである。
リバランスされたルノー・グループと日産の間の株式持ち合いと強化されたアライアンスのガバナンス
アライアンスのメンバー各社において、それぞれの事業計画を実行する中で、次世代のアライアンスの目標に沿った株式持ち合いの仕組みとガバナンスの条件を定めることが重要であった。この24年間、従来のアライアンス契約のもとで各社はそれぞれの戦略を遂行してきたが、アライアンスのメンバー各社が今後の事業の好機に最善の準備をするためには新たなアプローチが必要となる。
このため、アライアンスの創設メンバーであるルノー・グループと日産は、有効性を確保し価値創造を最大化するために、株式持ち合いとガバナンスの条件についてリバランスすることに合意した。
拘束力のある包括合意では、ルノー・グループと日産の間の新たなガバナンス体制の原則と、株式持ち合いのリバランスが定められている。両社の新たなアライアンス契約の締結は2023年3月31日までに予定されており、現在のアライアンス関連の契約(すなわち、改訂アライアンス基本契約、アライアンス及び資本参加契約並びに2019年3月12日の覚書)の置き換えとなる。
この新しいアライアンス契約の有効期間については、当初15年間となる予定である。
将来の協業を支える、ルノー・グループと日産の間の株式持ち合いのリバランス
・ 日産とルノー・グループは、ロックアップ及びスタンドスティル義務を伴う15%の株式持ち合いを維持する。
・ ルノー・グループは日産株式の28.4%をフランスの信託に譲渡し、信託される日産の株式は、以下の場合を除き、中立的に投票される。
・ ルノーが推薦する日産の取締役の選任又は解任(受託者はルノーの指示に従って議決権を行使する)
・ ルノー・グループが推薦する日産の取締役以外の日産指名委員会が推薦する取締役の選任又は解任(受託者は日産指名委員会の決定及び提案に賛成して投票する)
・ 日産の取締役会が支持しない株主提案(受託者は棄権する)
・ ルノー・グループは信託した日産株式が売却されるまでの間、引き続き当該株式に付随する経済的権利(配当金及び株式の売却益)のすべてを有する。なお、信託への譲渡に伴うルノー・グループの財務諸表への減損影響はない。
・ 日産株式の28.4%が信託に譲渡されることに伴い、日産が保有するルノー・グループの株式に付随する議決権が行使可能となる。
・ ルノー・グループと日産の議決権行使の上限は、行使可能な議決権の15%とし、両社はこの範囲内で自由に議決権の行使が可能となる。
・ ルノー・グループは、同社にとって商慣習上合理的な場合、信託した日産株式の売却を受託者に指示するが、あらかじめ決められた特定の期間内に売却する義務は負わない。
・ ルノー・グループは日産と協調的で秩序あるプロセスにおいて自由に信託内の日産株式を売却できるが、日産は筆頭の売却候補として、直接又は指定された第三者を通じてその優先的な地位を享受する。
議決権及びガバナンス
・ 新たな取り決めに伴い、ルノー・グループとフランス政府との間で2016年2月4日に締結された、フランス政府によるルノー・グループの株式保有に関するガバナンス契約が解消される。これにより、フランス政府はルノー・グループにおけるすべての議決権を自由に行使することが可能となる。
・ 引き続き、ルノー・グループは日産の取締役会において2名を推薦する権利を有し、日産はルノー・グループの取締役会において2名を推薦する権利を有する。
・ アライアンス・オペレーティング・ボードは、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車の調整の場として存続する。
ルノー・日産 B.V.(RNBV)
2002年以降、RAMAに基づいて、RNBVはアライアンス・レベルの戦略及び企画について意思決定及び提言の権限を有している。
さらに、RNBVは、ルノー・日産パーチェシング・オーガニゼーション(RNPO)の名で2001年4月に創設されたアライアンス・パーチェシング・オーガニゼーション(APO)の唯一の株主である。
RNBVはルノー又は日産の運営管理に干渉せず、利益の分配を受けず、また関連リスクを負担しない。運営上の決定は、各社がその影響を受ける範囲内で行い、実施する。
この会社は、連結財務諸表注2-Cに記載の会計原則に従い、重要性が低いため連結されていない。
RNBVの権限
RAMAに従い、ルノーと日産は、2002年4月17日に締結され、当初期間を10年間とする経営委託契約(以下「経営委託契約」という。)に基づいて、一定の権限をRNBVに委任していた。
2012年4月、経営委託契約は、経営委託契約の更新契約と題する契約(以下「経営委託契約の更新契約」という。)に従い、さらに10年間更新された。同契約の規定は経営委託契約と同一である。
経営委託契約は、2022年4月16日に満了し、更新されなかった。ルノー株主は、2022年5月25日のルノーの株主総会においてこれについて報告を受けた。
RAMAが存在する限り、かつ新たな契約に至るまで、RNBVはRAMAに列挙される意思決定及び提言の権限を有することになるが、こうした決定はルノーs.a.sには直接適用されず、状況に応じてルノーs.a.sのガバナンス機関による正式な承認が必要である。
RAMAに基づくRNBVの権限のリストは限定的であり、アライアンスの創設以来変更されていない。
第一に、RNBVは、以下を含む意思決定の権限を有する。
・ 3年、5年及び10年計画(数量的データを使用した戦略的な会社のプロジェクト)の採用。
・ 製品計画の承認(現在又は将来の製品、自動車及び部品の設計、生産及び販売に対応する戦略的計画の段階)。
・ 製品及びパワートレイン(プラットフォーム、車両、ギアボックス、エンジン及びその他の部品等)の共有に関する決定。
・ 下記を含む財務方針の原則。
‐ 将来のモデル及び投資に適用される収益性の調査に使用される割引率及びハードル・レート
‐ リスクマネジメントのルール及びそれらに適用される方針
‐ 資金調達及びキャッシュマネジメントのルール
‐ 負債資本比率に関する戦略
・ 共通の子会社の管理、並びにクロス・カンパニー・チーム(CCT)及びファンクショナル・タスク・チーム(FTT)の創設、変更、運営及び解散。これらのチームは主要なセクター及び事業分野のすべてにおいて活動しており、2社間の新たなシナジーの発掘を任務としている。チームのマネジャーは、それぞれの活動分野での進捗状況について、アライアンス・ボードに定期的に報告している。
・ 日産及びルノーにより共同ベースでRNBVに課せられたその他のテーマ又はプロジェクト。
RNBVはまた、ルノー及び日産に一連の決定について提案する独占的権限も有する。両社は自由にかかる提案を受諾又は拒否できる。
かかる提案は以下に関するものである。
・ 共同子会社の創設及びその枠組み。
・ 経営陣を対象とする補完的な報奨金制度。
・ 総額100百万ドル以上の重要な支出の変更。
・ 500百万ドル超の戦略的投資。
・ 日産又はルノーと第三者との間の戦略的な協力。
RNBVのガバナンス
RNBV業務執行体の機能については、RNBVの定款第14条以降に記載されている。
RNBVのフランス語訳の定款は、ルノーのウェブサイトで入手可能である。
RNBV業務執行体の構成は、常にルノーと日産の代表者におけるバランスの原則に従っている。
RNBVの定款及びRAMAに従い、業務執行体は以下の10名で構成されている。
・ 5名はルノーにより任命され(以下「Rメンバー」という。)、RNBVの業務執行体の会長である「会長兼最高経営責任者」の肩書を持つルノーの最高経営責任者を含む。
・ 5名は日産により任命され(以下「Nメンバー」という。)、RNBV業務執行体の副会長である「副会長」の肩書を持つ日産の最高経営責任者を含む。
RNBV業務執行体の会長及び副会長はそれぞれ4議決権を、業務執行体のその他のメンバーはそれぞれ1議決権を有する。可否同数の場合は会長が決定権を有する。
業務執行体のすべての決定は、出席又は代理されたメンバーの議決権の単純過半数により行われる。
RNBVの定款に基づき、業務執行体は第三者に関連してRNBVを代表する権限を有する。
同様に、会長及び副会長はそれぞれ、第三者についてRNBVを代表する権限を有する。
アライアンスに影響を及ぼすすべての決定は、ルノーと日産の共通の利益を目的として行われる。業務執行体のメンバーが、意思決定プロセスにおいて利益相反が存在する状況にあると自ら認識した場合は、当該決定への参加を控えるものとする。
RNBVが定義する方向性の実施及びその結果生じる運営上のすべての決定は、引き続きルノーの排他的権限内であり、取締役会及び会社代表権を有する幹部社員によって代表される。
ルノーは、RNBVの権限の範囲を越えて、自らの活動を完全に自由に実施することができ、会社の運営上、商業上、財務上及び社会的な管理に関するすべての決定は、自発的かつ独立して行動する経営・管理機関によって行われる。
(3)規制環境
規制環境
自動車の製造に関する規制
一般的枠組み
自動車の製造に関する規制は、一方では車内か公道上(歩行者や自転車通行者など)かを問わず、対人事故の数と影響を減らす必要性に関して、また他方では、自動車の全車両の環境影響(汚染物質の排出量、騒音、又は資源への負荷の低減)に関して、各国の要件を満たすように策定されている。ルノー・グループは、これらの要件に対応できるように、適切な手段を常時確保している。
欧州連合の規制枠組みは、地理的には欧州又はその近隣の約40ヶ国に拡張適用されており、技術規制の共通リストに基づいて1つの欧州連合加盟国で認められた認可が他の欧州連合加盟国で認識され、追加の技術的制約なしにすべての欧州連合加盟国で登録されることを可能としている。
欧州の枠組みは、歴史的に世界中の多くの国家技術規制の先駆者となっている。この枠組みは、特に、自動車及びそのトレーラー、並びに当該車両用の装置、構成部品及び個別の技術ユニットの認可及び市場監視に関する規則(EU)第2018/858号(自動車及びそのトレーラー、並びに当該車両用の装置、構成部品及び個別の技術ユニットの、一般的な安全並びに車両の乗員及び脆弱な道路利用者の防護に関する型式認証の要件に関する2019年11月27日付規則(EU)第2019/2144号による改正を含み、「一般安全規則(General Safety Regulation)」(GSR)と呼ばれる。)に基づいており、これによって認可検査及び製造工程管理、並びに市場に出された車両の統計的かつ継続的な監督及び2022年以降の多くの受動的及び能動的安全技術要件が強化された。
自動車メーカー、より一般的には自動車セクターは、欧州委員会によって組織され、加盟国内の関連産業で構成される作業部会の枠組みの中で、欧州の技術規制の継続的強化に取り組んでいる。また、自動車セクターは、約60の国々や国際機関(欧州連合を含む。)で構成される国連の作業部会の幅広い枠組みの中で、技術的及び産業的な課題や機会、実施期限を考慮しながら、規制変更の確実な実施に取り組んでいる。
2020年から2021年にかけての医療情勢は、規制文書の起草に多少の遅延をもたらしたが、採択日を遅らせることはなかった。また積極的・受動的安全の観点からも、排出量及び汚染物質の観点からも、規制要件の水準の決定に影響を及ぼしていない。
汚染物質の排出量及びCO2
ここ数年間において、小型乗用車及び商用車からの排出量に関する自動車の型式認証(Euro5及びEuro6)並びに車両の修理及びメンテナンス情報の利用に関する(EU)第2018/858号により改正された規則(EC)第715/2007号((EU)第2018/1832号により改正された2017年6月1日付委員会規則(EU)第2017/1151号による補足を含む。)により、汚染物質の排出量に関する規制要件に、大幅な変更があった。
2018年9月1日以降、WLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)と呼ばれる、より現実に近い走行実態を示す新試験サイクルにおいて、すべての新型の乗用車(PC)及び小型商用車(LCV)の汚染物質が、Euro6及びCO2上限値を用いて計測される。より重量の大きい新型の小型商用車については、1年遅れてWLTPが実施された。
実験室で汚染物質を計測するWLTPに加え、RDE(実路走行排気(Real Driving Emissions))として知られる手続が、2段階で導入された。この手続により、実際の道路条件下(走行、路面の状態、天候等)での排出量を確認することができる。
Euro6d TEMPと呼ばれる暫定的第1段階では、計測上の不確実性を考慮して、窒素酸化物(NOx)排出量規制については2.1、粒子状物質数(PN)については1.5の適合係数が設定された。Euro6d TEMPは、2019年9月1日以降はすべての新型の乗用車及び小型商用車に、また2020年9月1日以降はすべての重量小型商用車に適用されている。
Euro6d として知られる第2段階では、NOx及びPNに関するこの適合係数は1.00に引き下げられ、NOxについては0.43、PNについては0.5の測定不確実性マージンを考慮に入れる。測定不確実性マージンについては、車載型排出ガス計測システム(PEMS)の手続と機器の進歩に照らして毎年改訂されることが明記されている。Euro6d は2020年1月1日以降の新型モデルに適用されており、2021年1月1日からはすべての乗用車及び小型商用車、並びに新しい重量小型商用車に、また最後に2022年1月1日からはすべての重量小型商用車に適用されている。
排ガス排出量に適用されるこれらの規制に加え、2019年9月1日以降すべての新型車に適用される手続の厳格化により、ガソリン車の燃料系統からの蒸発ガス排出量も削減された。
「排出量」規則(CE)第715/2007号は、新製品の認可に限らず、メーカー及び加盟国による顧客保有車両の点検も要求している。自動車産業は、6ヶ月から5年、又は15,000kmから100,000kmの間で車両検査が必要とされる消費財を生産する、数少ない産業の一つである。
EURO6d手続、WLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)第3法、及びRDEパッケージ5の修正及び改正から成る、Euro6e/Eu6ebis/Eu6ebis FCMと呼ばれる3つの新たな中間段階は、2022年7月5日に成立した。2022年末に予定されていたその公表は、2023年初頭に行われる予定である。
EURO6d手続の制限は変更されることはなく、これらの新たな段階では、以下のように、より厳しい要件が導入される。
・ EURO 6e(2023年9月に新車/2024年9月にすべての車両):PEMSの測定不確実性マージンがNOxについては0.1、PNについては0.34に引き下げ
・ EURO 6ebis(2025年1月に新車/2026年1月にすべての車両):RDE運転の温度条件の拡張、補助排気ガス関連ストラテジーの使用を追跡する指標の導入、及びPHEVのCO2排出量算定係数の引き下げ
・ EURO 6ebis FCM(2027年1月に新車/2028年1月にすべての車両):PHEVのCO2排出量算定係数引き下げの第二段階
次期の重要な規制マイルストーンはEuro7である。欧州委員会は、コンサルタントのコンソーシアム(CLOVE)にEuro7の技術要件に関する具体的な提案の策定を委託した。CLOVEコンソーシアムは、2021年4月に提案を公表した。
議会及び理事会に提出される共同決定案は、2021年の終わりに提出される見込みであったが、繰り返し延期されており、2022年中にも採択されていない。欧州委員会の野心は、Euro7が「排出ゼロ」(*)の前の最終段階になることである。
(*) 使用時の排出ゼロ:走行時、WLTP認証サイクルに基づき、摩耗部品を除き、CO2排出量及び規制大気汚染物質の排出がないこと。
同時に、CO2排出性能基準を定める規則(EU)第2019/631号が、新型の乗用車及び小型商用車に適用されている。この規則は、欧州における気候保全の非常に重要な要素である。
規則(EU)第333/2014号は、2020年以降乗用車の全車両の95%に適用される95g/kmのCO2排出上限値を規定していた。2021年以降、規則(EU)第2019/631号により、2030年までに達成すべき目標が定められている。この規則では、2021年に算定した出発点と比較して15%の削減を2025年までに達成し、2030年にはこの同じ出発点と比較して37.5%の削減を達成することが定められている。これらの目標は、ルノーのラインナップにおけるハイブリッドカーと電気自動車のシェアを大幅に増やさない限り達成できない。さらに、規則第2019/631号では、2025年及び2030年において、ゼロ・エミッション又は低排出量車両(ZLEV)がラインナップに占める割合の最低水準を超えることに対するインセンティブが導入されている。
2022年半ばに成立した新パッケージ「Fit for 55」では、この目標値が2030年には-55%に、2035年には-100%にそれぞれ引き上げられた。これは、排気管からCO2を排出する新車の販売を全面的に禁止するもので、内燃機関だけでなく、充電式か否かにかかわらず、ハイブリッド車も対象となる。2030年のゼロ・エミッション又は低排出量車両(ZLEV)へのインセンティブも廃止される。
同じ原則は小型商用車にも適用され、2020年には147g/kmのCO2排出量を目標とし、2021年に定義された基準と比較して、2025年には15%、2030年には31%の削減を目指す。同様に、「Fit for 55」パッケージでは、これらの目標が2030年に-50%、2035年に-100%に引き上げられ、自家用車と同じ結果となる。
2035年までの野心的レベルは既に定義されているが、テキストの他のいくつかのポイントは2022年12月に最終決定されたものである。
医療情勢は、排出に関する規制要件の内容や時期に対して、重大な影響を及ぼさなかった。
規則第2019/631号は、上記の目標を達成できなかった場合に、CO21グラム当たり及び販売された車両1台当たり95ユーロの罰金を科すことも規定している。しかしながら、同規則では、メーカーの間での共同利用又はエコイノベーションによる利得から恩恵を得る可能性といった、一定の柔軟性も提供されている。
このような地球温暖化阻止の要望は、中国、ブラジル及びインドといった、ルノーが営業している他の国々においても見られる。さらに、特に中国では、電気自動車(純電気自動車及びハイブリッド車)に関する包括的な規制がある。
受動的安全性と積極的安全性
自動車及びそのトレーラー、並びにそれらに用いる装置、部品及び個別の技術的実体に関する型式認証要件に関する規則(EU)第2019/2144号の発効により、メーカー各社は、正面・側面・後部衝突における事故の重大度を最小限に抑えることを目的とした新たな要件を考慮して、全シリーズの安全装置を組み込み、新型車両の構造設計を行うことを要求されることとなる。
受動的安全性
2022年7月以降、新たに認可されるすべての乗用車及び小型商用車は、正面・側面・後部衝突に関する新たな要件を満たさなければならない。当該要件は、2024年7月以降、欧州連合において新規登録されたすべての車両に適用される。
これらの適用日から2年後には、防護領域をフロントガラスまで広げるために、歩行者の安全に関する新たな要件が、これらの車両のフロントエンドに適用される。
積極的安全性
2022年7月以降、新たに認可されるすべての乗用車及び小型商用車(クラスM1及びN1)は、製造時に以下を搭載することが求められる。
・ 静止中か動作中かにかかわらず、他の車両との衝突の危険を減らすための先進緊急ブレーキ(AEB)システム
・ 区分線(実線)を越える無意識の車線逸脱(表示信号なし)の前に車両を車線に戻し、また無意識に区分線(破線)を越えた場合に運転者に警告する緊急車線維持システム
・ 車速が上限を超えた場合に運転者に警告することができるインテリジェント・スピード・アダプテーション・システム
・ ハンドルやペダル等の動作分析に基づく運転者の眠気検知・警告システム
これらの先進運転支援システム(ADAS)は、2024年7月から、欧州連合のすべての新規登録車に対して義務付けられることになる。
これらの日付の2年後には、歩行者や自転車通行者を考慮するAEBシステムや、カメラや映像解析アルゴリズムを用いた技術を必要とする先進運転者逸脱警報システムといった、新たなADASが義務付けられる。
2022年7月以降、新たに認可されるすべての乗用車及び商用車(小型商用車及び公共交通機関)は、その乗用車、公共交通機関、軽量小型商用車又は重量小型商用車の区分に応じて、車両の前部、側面及び後部に、歩行者及び自転車通行者の近接検出及び/又は視覚システムを搭載しなければならない。
これらのシステムは、2024年7月以降、欧州連合において新規登録されるすべての車両に対して義務付けられることとなる。
サイバーセキュリティ
規則第661/2009号は、サイバーセキュリティ領域について体系化する新たなジュネーブ規則の採択を通して、車両のサイバーセキュリティ要件(全区分)も導入している。これらの要件は、2022年7月には新規認定車について発効し、また2024年7月には欧州連合において新規登録された全車について発効する。
これらの新たな規定は、検査機関によるすべての決定と認可に対する追跡可能性と透明性を確保するために、非常によく構造化されたサイバーセキュリティガバナンス体制を設置することをメーカーに求めており、またサイバーリスクを制限するすべての最先端の技術的ソリューションを自動車の設計において考慮することを求めている。このシステムは、第三者による認定を受けたシステムでなければならない。
ルノーのサイバーセキュリティガバナンス体制は、2022年初めに既にUTACとCNRVから「認定」されており、現在、特に新しい生産拠点の追加に伴う拡張が行われている。
日本、韓国、トルコ、イスラエルを含む複数の国が、同様の要件を、同様のスケジュールで採用する手続中であるか、採用する予定である。
このように製品のサイバーセキュリティのガバナンス体制を整えることが求められる一方で、メーカーは更新の判断や車両構成のトレーサビリティを確保するために、ソフトウェア開発の管理体制を整える必要がある。
ルノーのソフトウェア開発管理システムの認定は、2023年を予定している。
自動運転車及び/又はコネクティッド・カー
強制的ではないが、無人運転車に関する規制は、初期段階において、運転者の車線維持や、渋滞時及び高速道路での運転を支援するシステム(先進車線維持システム)を対象としている。
より野心的な使用事例への拡張は、2025年までに現実のものとなるはずである。
「無人運転」車両は、明らかに、公共交通機関その他の使途について国家レベルで行われる試験及び現地で発行される認可を通じて取り扱われる特殊事例である。
これと並行して、これらの自動運転システムの使用を認可するために、交通規則が段階的に変更されている。したがって、2020年に採択され、2021年に正式なものとなった道路交通に関するウィーン条約の改正は、ドイツ、フランス、英国におけるこの方向への進展への道を開くものである。
コネクティビティも、自動車セクター以外の複数の参加者が関与しているという点において、特殊な事例であり、インテリジェント・トランスポート・システム・ソリューションの展開にとって真の障害となっている。
欧州委員会は現在、定期技術検査で車両の状態を確認するための、より導入が容易な電子的手段の導入に取り組んでおり、早ければ2020年代半ばには車両適合性が課される可能性がある。
最後に、「コネクティッド・カー」は、データ、特に車両への、あるいは車両からの「データアクセスと転送」に関して重大な課題を提起しており、背景には本質的なマネタイズと新しいビジネスの可能性がある。
現在、欧州連合が起草しているデータ法は、この極めて有望なデータビジネスを規制することを目的としており、その際、個人データを保護する法律(一般データ保護規則)を前提として、メーカーが確実に自由競争と知的財産のバランスを保つことが必要である。
使用禁止物質及び材料並びにリサイクル
「物質」規制は、車両に含まれるすべての物質や材料の登録を規制し、これらの物質や材料の禁止や制限を定めており、車両ごとにモニタリングを行って、有害な又は禁止された製品が市場に流通することを回避し、また使用済み車両及びそのバッテリーのリサイクルを促進している。
車両及びバッテリーの規制物質及びリサイクルに関する世界的ガイドラインは、主に欧州連合により定められている。
これらには、以下のものが含まれる。
・ REACH(化学品の登録・評価・認可及び制限に関する規則)、POP(残留性有機汚染物質)及び物質の殺生物性製品規制といった欧州の規制
・ 温室効果ガスに関するFガス規制及び空調装置指令
・ 車両の使用済み処理における回収率、リサイクル率及び再使用率の最低割当量並びに特定危険物の禁止に関するELV(使用済み車両)・リサイクル性指令
・ バッテリーリサイクルに関する進化するバッテリー指令
欧州委員会のグリーン・ディールは、今後5~10年の間に、車両設計に影響を与え、次のような変化につながるような多くの変更を促すこととなる。
・ 物質については、短期的又は長期的に環境や人間・生命の健康全般に悪影響を及ぼすものであれば、限定的な例外を除き、ファミリー全体で禁止するプロセスを加速することにより、2030年以前に禁止する。
フッ素系物質(PFAS)の禁止は2020年に始まり、2027年まで段階的に4,700の物質群全体に拡大される見込みである。このPFASファミリーに初めて適用されたこの加速プロセスは、内分泌かく乱物質、残留性有機汚染物質(POPs)、生物の生殖に悪影響を及ぼすあらゆる物質(CMR物質)、生物蓄積性物質、毒性物質、呼吸器や皮膚アレルギーを発症する物質、免疫毒性・神経毒性物質であることからフタル酸エステルとすべての物質とそのファミリーに急速に拡大する見込みである。
欧州委員会は、国連の環境プログラムの国際条約で認められ次第、欧州連合での禁止を世界中に拡大するよう求めると予想される。これは、残留性有機汚染物質(POP)についてのケースである。
・ 電池については、回収基準に限定した現行の規制を、原材料の供給から使用済み廃棄物としての電池の処理までのライフサイクル全体を網羅する規制へと転換し、電池の再利用や部品の再利用などを含む電池の長寿命化を容易にする条件を導入する。この新規制は以下を導入する。
・ 新電池の性能、耐久性、カーボン・フットプリント、分解可能性、リサイクル性、リサイクル材導入などの技術的要求事項
・ 当局の定期的な監査を受け、サプライチェーン全体で倫理的なルールを実施する(デューデリジェンス)ことを求める産業組織要件
・ 非運輸部門を含む、電池の再利用を容易にするための新たな規制の枠組み
・ 各電池の技術的・環境的性能の概要について、デジタルパスポートを通じて顧客とコミュニケーションをとる新たな義務
・ 拡大生産者責任(EPR)政策による回収、リサイクル・チャネルの運営への関与の拡大
・ 車両についても、電池と同様に、回収・リサイクルに限定した現行の規制を、ライフサイクル全体をカバーする規制へと転換し、再生プラスチック製品の含有量やサプライチェーンに対する倫理的要求事項を課す。この新しい規制内容は、大型商用車を含むすべての車両に拡大されるべきである。
中国、韓国、日本、インドといった他の国々でも、乗員のいる車内空間の空気の質を保証するために、バッテリーや車両のリサイクル及び/又は車両に含まれる材料からの排出物に固有の要件を採用する可能性がある。
監督の強化
欧州連合加盟国における独自の法的環境は、認可試験の監視強化、エンジン適合検査による車両の耐用期間を通じた性能維持、技術制御の強化及び生産車の法規適合性(COP)検証の強化による全車両の一般的状態の維持、市場に投入された新型車の適合性の監視などを通じて、要件及び規制当局によるその監督が厳格化する傾向を示している。
例えば、欧州連合は、新たなEU規則第2018/858号を通じて、2020年9月以降、欧州連合の各加盟国に対し、車両適合性検査の実施を要請する市場監督を導入することを決定した。これには各国内市場を代表する車両のサンプルに対する認可試験の実施が含まれる。市場監督のもう一つの目的は、欧州の認可制度における不具合を検知し、是正するために、欧州連合加盟各国の技術サービス及び認可機関の機能を監視することである。
環境規制
ルノー・グループは、自動車及び機械装置の生産並びに製品販売の一環として、自社の自動車・製品が立地又は販売される各国において、特に自社が運営する拠点・施設及び生産工程の一部として用いる物質に関して自社に直接適用される一定の規制に従うことを義務付けられている。
ルノー・グループは、その活動に伴い、特に大気への排出物、廃棄物管理及び水質・土壌への影響に関する環境規制に従わなければならない。
以下に、ルノー・グループの工業・物流・商業活動に適用される主な規制について述べる。
産業排出物管理
**産業排出指令(IED)として知られる2010年11月24日付指令第2010/75号は、**統合的汚染防止管理(IPPC)指令及び大規模燃焼プラント指令(2001/80/EC)を含む6つの部門指令に取って代わった。
IEDは、産業施設から大気、水域、土壌への汚染物質の排出防止と低減に関する多くの要件を強化するものであり、また、超過してはならない基準値を設定している。
IEDは、特定の産業施設は、まず行政の認可を取得しなければならないとしている。所轄官庁は、一定の環境条件(事業者が汚染に対する十分な予防措置を講じ、施設が少なくとも規制の閾値を遵守していること)が満たされない限り、この認可を発することはできない。
この指令の基本理念の1つは、あらゆる種類の汚染を防止するために利用可能な最善の技術(BAT)を使用することである。行政の認可を必要とする活動は、欧州委員会によって制定、検討、更新されるBAT基準(欧州委員会はその結論を「利用可能な最善技術参照集(BREF)」において公開している。)を満たさなければならない。
ルノー・グループの生産拠点の大半は、自動車用塗料の工程においてBREF STS(溶剤による表面処理)に依拠している。BREF STSは改定されており、新たな結論は2020年12月9日にEU決定第2020/2009号で発表された。審査書類を提出した後、関係する生産拠点は、2024年12月までに、この文書で定められた新しい閾値に適合するようBATを導入する必要がある。さらに、ファウンドリに関するBREF SFの改定、表面処理活動に関するSTMの改定も、それぞれ2019年、2022年に始まった。これらの改定は、BREF STSと同じ論理に従い、最終的にはこれらの活動に関する将来の排出制限を設定するものである。
IED指令は、施設の操業開始前又は発行済み認可の第一回更新に先立って、関係施設の説明と土壌・地下水診断を含む「基礎報告書」を作成することも要求している。最後に、当該指令は活動の停止時における現場復旧のための要件を再定義している。
大気中への排出管理
2015年11月25日付欧州指令(EU)第2015/2193号は、中規模燃焼プラントからの排出量を規制している。**同指令は、**使用燃料の種類にかかわらず、公称火力1メガワット以上50メガワット未満の燃焼プラントから大気中に放出される二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物(NOx)及び細粉の排出基準値を設定している。同指令は、一酸化炭素(CO)排出量を監視するための規則も定めている。
事業者は、この指令の附属書Ⅲで定められた要件に沿った排出量の監視、及び、特に定期的計測を実施しなければならない。COの計測はすべての施設に義務付けられている。
2014年4月16日付欧州規則(EU)第517/2014号(F-Gas)(同規則は2015年1月1日付で規制(EC)第842/2006号に取って代わった。)は、京都議定書の対象であるフッ素化温室効果ガスの排出の制限、禁止、削減を目指すものである。
本規則は、
・ 気候への影響が大きいフッ素化ガスの使用を抑制し、エネルギー効率が良く安全な代替物質を奨励し、
・ フッ素化ガスを含む製品・装置の封じ込めと使用済み処理を継続的に改善し、
・ フッ素化ガスの主要グループであるHFCを段階的に削減するためのモントリオール議定書に基づく国際的合意に係るコンセンサスを促進し、
・ 欧州連合が、特に規制対象物質とその地球温暖化係数(GWP)について、IPCCの第4次評価報告書に記録されている通り、国際レベルで得られた最新の科学的成果を考慮に入れることを確実にする。
同規則は、2030年までに欧州連合のフッ素化温室効果ガス排出量を現在の水準と比べて3分の2削減することを目指している。
ルノー・グループは、これらの義務を見直し、またこれらの物質の使用を最小限に抑え、その大気への放出を制限するために必要な手配を講じている。
2003年10月13日付温室効果ガス排出枠取引制度のスキームを構築する欧州指令第2003/87/EC号は、フランス、スペイン、スロベニア及びルーマニアにあるルノー・グループの11ヶ所の拠点に影響を及ぼす。既に開始している第4段階(2021年~2030年)におけるその適用は、温室効果ガス排出量の監視と報告に関する実施規則(EU)第2018/2066号によって主に規定されている。
この制度は、規制の対象となる拠点に対し、毎年、温室効果ガスの排出量を報告し、排出されたCO2量のメートルトンに相当する数の「排出枠」を返還することを義務付けている。一定数の排出枠は無料で割り当てられ、追加排出枠は発行市場又は流通市場で購入することができる。
第4段階では、無料排出枠の割当ては、委任規則(EU)第2019/331号に示される厳格な規則によって規定されている。温室効果ガスの年間排出量は、実施規制(EU)第2018/2067号に記載される認定された独立第三者機関により検証される。
この規則の変更、特に第4段階の開始時から始まる「炭素リーケージ」のエクスポージャーステータスの喪失は、規制対象拠点の無料排出枠数を大幅に減らした。
韓国では、2012年法律(温室効果ガス排出枠の割当て及び取引に関する法律)とそれに付随する政令によって、2015年に交換システムが導入された。釜山工場(RSM)・器興区工場(2021年から)はこの対象となっている。
水管理
ルノー・グループは、生産工程で水を取り入れ、使用し、排出するため、水の使用と保護に関する欧州規則の適用を受けている。
水枠組み指令(WFD)として知られる2000年10月23日付欧州指令第2000/60/EC号は、地域の水政策の枠組みを確立している。
WFDは、欧州レベルでの主要な流域別の水の管理と保護のための枠組みを定めている。WFDは、水政策において戦略的かつ基本的な役割を果たし、地表水(淡水及び沿岸水)並びに地下水の状態の保全と回復に対して、野心的な目標を設定している。
同指令の主な目標は、以下の通りである。
・ 2015年以降、これらすべての水の良好な状態、すなわち地表水の生態学的・化学的に良好な状態、及び地下水の質的・量的に良好な状態を達成すること
・ 最も厳しい基準につながる手法を用いて、利用可能な最善の技術に基づく有害物質の除去及び排出量基準を通じた環境品質基準(2008年12月16日付指令第2008/105/EC号)に対する複合的アプローチを採用すること
・ 地域の最優先すべき有害物質に対して、このアプローチを直ちに実施すること。すなわち、当該有害物質を特定し、その排出基準及び品質基準を確立すること
・ 流域毎の管理計画を策定すること
・ 欧州連合の機能に関する条約で定められた汚染者負担の原則を統合した、水関連サービスの費用回収原則を考慮に入れること
・ 情報を増加、改善し、また一般大衆を意思決定に関与させることによって、一般大衆の参加を増やすこと
公的機関は、回収システムに向けて排出される可能性のある産業廃水、及び都市の廃水処理工場からの処理済み廃水や汚泥に対しても、厳しい規制を課している。
WFDは2015年に向けた目標を設定したが、その実施は2027年まで予定されている。水問題、特に生活廃水の再利用については、引き続き議論が進められている。かかる水処理の改善は、特に農業潅漑における廃水の利用を著しく増加させる可能性がある。
**2020年12月16日付の欧州指令(EU)第2020/2184号は、人間の飲用を意図した水の品質について、**欧州連合全域で高品質の水道水を確保することを目的としている。この指令は、すべての欧州人が安全な飲料水を利用できるように改善することを支持し、初めて成功した欧州市民イニシアチブ「Right2Water」に署名した1.8百万人を超える欧州人の要求に応えるものである。
2022年に、欧州委員会は、欧州議会及び理事会の欧州指令(EU)第2020/2184号に基づき、人間の飲用を意図した水の懸念物質及び化合物のウォッチリスト(2)を作成した。問題の2つの物質は内分泌かく乱物質であり、これらの新しい要件を満たすために、ルノーが事業を展開する各国の国内法の規定を考慮することになる。これらの要件は、特に配水ネットワークの所有者(企業)に適用される。さらに、新しい飲料水の水質基準も適用する予定である。この指令の現地法への移行のための理論的な期間は2年であることは注目に値する。
最後に、水資源の不足は今後の大きな問題であり、インドはこの点について既に義務を課している。同国では、家庭用水は処理され、トイレで再利用しなければならない。
廃棄物管理
廃棄物枠組み指令(WFD)として知られる2008年11月19日付欧州指令第2008/98/EC号は、欧州連合内の廃棄物処理に適用される規則を定めている。同指令は、保有者が廃棄する、又は廃棄を意図し若しくは要求されるすべての物体又は物質に適用される。WFDは、汚染者負担の原則の名の下に、人間の健康を危うくしたり環境を害したりしない方法で廃棄物を管理する廃棄物生産者の責任を再確認するものである。
同指令は、循環型経済への移行を視野に入れ、廃棄物の発生を抑制・削減することにより、廃棄物生産者が資源の利用に与える影響を制限するための要件も導入している。
同指令は、廃棄物処理方法の階層を設け、廃棄物生産者に次の順序で優先順位を付けることを義務付けている。
・ 廃棄物の発生抑制
・ 再利用の準備
・ リサイクル
・ 他の回収様式、特に熱回収
・ 処分
同指令は、回収、処分、廃棄物の終了、及び副産物の概念を明確にし、また最低限、紙、金属、プラスチック及びガラスの分別回収の確立を義務付けている。
1989年3月22日に採択され、1992年5月5日に発効した、有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約は、廃棄物の国境を越える運搬を規制、制限している。
これは、187の締約国に、廃棄物処理への近接、環境上健全な管理、回収の優先、潜在的有害物質の輸入に対する事前のインフォームドコンセントその他の基本原則を遵守することを呼びかけるものである。
廃棄物の運搬に関する2006年6月14日付欧州規則(EC)第1013/2006号は、バーゼル条約の原則を欧州法化するものである。
同規則は、近接及び回収優先原則の遵守を通じて、廃棄物の国境を越える運搬の制限を要求している。廃棄物の移動が可能かどうか、及び該当する手続(通知又は通告)を判断するには、以下の事項を考慮する必要がある。
・ 廃棄物の発生源(生成国)
・ 廃棄物の目的地と経路(EU/EFTA/OECD内部又は外部への移動)
・ 廃棄物に適用される処理の種類(回収又は処分)
・ 移動する廃棄物の種類
・ 非有害廃棄物:グリーンリスト(規制附属書Ⅲ)
・ 有害廃棄物:アンバーリスト(規制附属書Ⅳ)
**「拡大生産者責任」(EPR)体制の下で、**廃棄物を生成する製品を市場に出す生産者は、その廃棄物の管理に対して、経済上及び/又は運営上の責任を負わなければならない。この責任は、個別、共有、又は集団的なシステム(エコ組織)を通じて実施することができる。
いくつかの欧州指令は、一定の種類の廃棄物(セクター)に対してこの種の義務を導入している。その活動に鑑み、ルノー・グループは、特に家庭用包装、バッテリー及び蓄電池(特に電気自動車のバッテリー)、使用済み車両並びに潤滑油に関する規制に関心を持っている。
2025年までにいくつかの新しいEPRスキームが創設される予定で、ルノー・グループは産業・商業用包装のEPRスキームの影響を受けることになる。
バッテリー及び蓄電池、並びにバッテリー及び蓄電池廃棄物に関する2006年9月6日付指令第2006/66/EC号は、一定の基準を超える水銀又はカドミウムを含有する特定のバッテリーと蓄電池の販売を禁止している。
さらに、同指令は、バッテリー及び蓄電池廃棄物の高水準の回収・リサイクルとともに、バッテリー及び蓄電池廃棄物のリサイクル・処分時を含め、そのライフサイクルにおけるすべての関係者の環境性能の向上を促している。
この指令は、産業用・自動車用バッテリー及び蓄電池廃棄物の埋め立て又は焼却を禁止している。処理とリサイクルの両方から発生する残留物に限っては、埋め立て又は焼却を行うことができる。
産業用・自動車用バッテリー及び蓄電池の回収、処理、リサイクルの正味費用は、生産者が負担しなければならない。
使用済み車両(ELV)に関する2000年9月18日付指令第2000/53/EC号は、使用済み車両とその構成部品からの廃棄物の発生を抑止、制限し、それらを確実に再利用、リサイクル、又は回収するために講じるべき措置を定義している。
車両・機器メーカーは、車両の解体、再利用、回収を考慮に入れて製品の設計・製造を行い、有害物質の使用を制限し、また車両におけるリサイクル材料の比率を高めなければならない。
使用済み車両の再利用・リサイクル率は、1台当たり年平均で総重量の85%以上を達成しなければならない。また、再利用・回収率は、1台当たり年平均で総重量の95%以上を達成しなければならない。
生産者(メーカー又は輸入業者)は、ELV回収システムを構築しなければならず、所有者は、公認の処理施設でのみ、無償で(車両が不完全でない限り)ELVを引き取ってもらうことができる。
ELVの処理コストは、認可された解体業者への解体車両の販売並びに中古車、修理及びリサイクル市場における部品及び材料の販売によって相殺されるため、現在のところ、生産者がこのセクターの経済収支に寄与する必要はない。
結論として、欧州及び世界の環境規制は、この20年間で大きく変化しており、ルノー・グループでは、自社に適用される規則ができるだけ早く特定され、生産システムにおいて考慮されるよう努める。欧州連合のグリーン・ディールは、2050年までにカーボン・ニュートラルを達成するための欧州の新たなロードマップである。この政策は特に、循環型経済並びに資源及び生物多様性の保護を狙いとしており、これらはルノー・グループにとっても中心的な関心事である。このため、ルノー・グループでは、環境負荷に対して警戒し、その継続的な低減に向けた取り組みを継続的に推進することによって、新たな課題への対応に向けた準備を進めている。
欧州連合は依然としてこの分野のリーダーであるが、資源の不足(特に水)と汚染(大気、廃棄物)の増大の影響を強く受けている韓国、中国、インドといった国々では、より厳しい規制の導入が始まっている。
新車及び予備部品の販売に適用される欧州規則
ルノー・グループは欧州競争法に服している。この法律では、とりわけ、競争を妨げ、制限し、又は歪める契約を禁止している。例外として、製品の生産及び販売の改善、又は技術的若しくは経済的進歩の促進に貢献する場合には、競争を制限する契約(特に、再販業者の選定又は再販業者のための排他的条件の規定)が認められる。
新車の販売及び自動車予備部品の供給に適用される2022年5月10日付欧州委員会一括適用免除規則第2022/720号、及び自動車の修理・保守サービスに適用される2010年5月27日付欧州委員会一括適用免除規則第461/2010号の目的は、競争を排除せずに販売を改善すると推定されるカルテル及び契約の禁止の適用を免除することである。
この自動的な適用免除の基準は、ある契約の当事者らの市場シェア(最高で30%)と、競争に対する顕著な制限の不存在によって決定される。自動車セクターに適用される場合、この適用免除は、原則として、メーカーによる認定販売代理店・修理業者ネットワークの選定に適用される。
但し、以下のいずれかの制限の存在により、免除の適用が禁止される場合がある。
・ 販売業者による車両や予備部品の再販価格(固定又は最低価格)を設定すること(再販価格維持の禁止)
・ 販売業者間における地理的市場又は顧客の分配(特に、指定地域又は顧客グループにおける受動的販売台数の制限)
・ 認定販売業者による他の認定販売業者からの調達禁止(クロス納入の制限)
・ 認定販売業者が独立修理業者に修理又は保守サービスに使用する予備部品を再販することを禁止すること
・ 認定修理業者が元の部品と同等の品質を有する予備部品を修理又は保守サービスのために使用することを禁止すること
同様に、規則第461/2010号に基づき、独立修理業者が車両の修理やメンテナンスに必要な技術情報にアクセスすることに関する制限は、ルノーによる認定修理業者ネットワークの選定による適用免除の利益を排除するものと推定される。
規則第330/2010号は、2022年6月1日に規則第2022/720号に置き換えられた。2022年5月10日に採択された新しいガイドラインに付随して、電子商取引とデジタル経済に関する新たな規定が盛り込まれ、流通ネットワークの法的枠組みが更新された。最も重大な変更は、二重流通(直接販売と流通業者のネットワークを通じた再販売を組み合わせたシステム)における情報交換の厳格な規制、選択的流通ネットワークの保護の強化、及び競業禁止義務の期間設定における新たな柔軟性に関するものである。規則第461/2010号の免除条件は、おおむね維持されている。
規則第461/2010号は2023年5月31日に期限切れとなる。2022年に開催された公開協議を受け、欧州委員会は、2023年6月1日からの5年間を対象とした規則第461/2010号の新たな草案と新たなガイドライン案を公表した。更新の主な目的は、修理・メンテナンスサービスの提供に不可欠なインプットと考えられる車両生成データが、現行の枠組みでカバーされている修理・メンテナンスに必要な技術情報と同様に、アクセス、ツール及びトレーニングの提供に関する規則に従うことを明確にすることである。
共同体意匠規制
共同体意匠に関する2001年12月12日付理事会規則(EC)第6/2002号は、修理条項の原則を規定している。これは、どの企業にもアフターサービス市場における予備部品の製造及び販売を認めることによって自由な市場競争を促進するために、意匠とモデルを介した視認性を有する自動車予備部品の保護を排除するものである(修理条項の原則)。
国家レベルでいえば、欧州諸国は修理条項の国内法化については分断されたままである。ポーランド、スペイン、ドイツ(2020年1月1日以降)といった一部の国々では、修理条項が国内法化されている。一方、フランス、スロバキア、クロアチアといった他の国々はこの規制緩和を拒絶しており、修理条項の原則を適用していない。
それにもかかわらず、長期的には、修理条項は、欧州連合の全加盟国に適用可能となる可能性が高い。2021年の夏、欧州委員会は、修理条項に関する論点を含む、意匠・モデル制度の総合的評価に関する公開協議を開始した。
修理条項の欧州連合の全加盟国への拡張はルノー・グループのアフターサービス市場におけるシェアに大きな経済的影響を及ぼすこととなる。
フランスでは、2023年1月1日から自由化する法律が成立し、自由化への第一歩を踏み出した。
・ 予備部品の著作権保護の廃止
・ デザインによる予備部品の保護期間を(25年から)10年間に短縮
・ 純正部品メーカーがメーカーの事前合意なしに交換用予備部品を製造できるようにする
銀行規制
子会社であるRCIバンクを通じてルノー・グループに適用されるいくつかの銀行セクター規制は、おそらくルノー・グループの活動に大きな影響を及ぼす。
「CRD Ⅳ指令」として知られる、金融機関の活動並びに金融機関及び投資会社の健全性の監督へのアクセスに関する2013年6月26日付指令第2013/36号は、命令第2014/158号及び2014年11月3日付政令によって、フランス国内法となった。これらの法令は、金融機関の認可条件、金融機関のガバナンス、内部統制、及び上級経営陣の報酬について規定する規則を再定義した。その目的は、これらの分野において金融機関に適用される規制を欧州レベルで調和させることである。したがって、これらは、銀行セクターにおける域内市場の達成に向けた重要な一歩である。指令第2013/36号は、適用免除団体、金融持株会社、複合金融持株会社、報酬、監督措置及び監督権、並びに資本保全措置に関して、指令第2019/878号によって改正された。この指令は2020年12月21日付命令第2020-1635号によってフランス国内法となり、財務問題に関する欧州連合法に法律を適合させる多くの規定が定められた。
「CRD Ⅳ指令」として知られる、金融機関及び投資会社の健全性要件に関する2013年6月26日付欧州規則第575/2013号は、資本、流動性及びレバレッジ比率に関する新たな要件を導入した。この規則は、資本の質的及び量的側面を改善することにより、欧州の金融機関の堅実性を強化することを目的としている。この規定は、不良エクスポージャーに係る損失の最低限のカバレッジについて、規則第2019/630号によって改正された。この新しい規則は、不良エクスポージャーが引当金又はその他の調整によって十分にカバーされない場合の資本からの控除規定によって、資本に関する現行の健全性規則を補足するものでもある。また、CRD IV指令は、レバレッジ比率、純安定調達比率、自己資金及び適格負債の要件、カウンターパーティ信用リスク、市場リスク、中央清算機関へのエクスポージャー、集団投資事業へのエクスポージャー、大規模エクスポージャー、報告・開示要件に関して2019年5月20日付規則(EU)第2019/876号により、また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行に伴う一定の調整に関して2020年6月24日付規則(EU)第2020/873号により改正されている。
「BRRD」として知られる、金融機関及び投資会社の再建・破綻処理の枠組みを確立する2014年5月15日付指令第2014/59号は、金融機関の再建・破綻処理の枠組みを定めている。この規定は、財政の安定性を保ち、納税者のコストを最小限に抑えるような方法で、欧州の銀行の破産を確実に管理することを目的としており、困難が生じる前に、また必要であれば破綻処理の開始時に介入する手段を所轄官庁に与えている。同指令は2015年1月1日に発効した。これらの方策は、単一破綻処理メカニズム(SRM)及び単一破綻処理基金(SRF)を確立した2014年7月15日付規則第806/2014号によって補完された。最後に、この指令は、金融機関の損失吸収力及び資本再構築力に関して、2019年5月20日付指令第2019/879号によって改正された。この指令は、各事業所固有のMREL(自己資本と適格負債に関する最低所要水準)の確定方法を明確にするもので、銀行セクターの破綻処理体制に関する2020年12月21日付指令第2020/1636号によりフランス法に移管された。
**消費者信用契約に関する2008年4月23日付指令第2008/48号は、**消費者信用改革に関する2010年7月1日付法律第2010-737号によりフランスにおいて国内法化された。これらの規定は、より適切な消費者保護の提供と、国内の与信規則との調和を目的としている。これらの規定は、消費者に対して標準的な欧州契約締結前情報シートを提供することにより、消費者への情報提供を強化することを、金融機関に要求する。この指令は現在、欧州レベルで改正作業中である。
資金洗浄又はテロ資金調達を目的とした金融システムの使用防止に関する指令第2015/849号は、2018年5月30日付指令第2018/843号により改正された。この規定は、2021年2月12日付政令第2020-115号によってフランス国内法となった。このシステムは、
・ 実質的所有者の登録情報へのアクセスを拡大することにより、複雑な法的実体及び法的構造の透明性を強化し、
・ リスクの高い第三国が関与する事業関係又は取引について実施すべきデューデリジェンスの強化策を示し、
・ 通信回線を介した取引関係の締結に伴う高度の資金洗浄リスクを軽減するために、保証を設定し、
・ 金融・保険会社のグループによるAML-CFT手続の統合的監督の原則を確立する。
2018年5月16日政令第2018-361号によってフランスにおいて国内法化された、保険販売に関する2016年1月20日付指令第2016/97号は、より適切な消費者保護を確保し、保険商品の販売に関する国内規則を調和させることを目的としている。この規定は、保険商品の設計及び販売のためのガバナンス手続の構築と、顧客への新たな標準的情報文書(IPID)の配布を求めている。
2019年2月25日、欧州銀行監督機構は、アウトソーシングガイドライン(EBA/GL/2019/02)**を公表した。**このガイドラインは、外部委託業務のガバナンスの枠組みを定めている。これにより、各委託先の評価、委託業務の記録簿の保管、及び委託に伴うリスクの適切な管理を確保するための一定数の条項を委託先との契約に盛り込むことが求められている。
2017年1月18日、欧州銀行監督機構は、デフォルトの定義の適用に関するガイドライン(EBA/GL/2016/07)**を公表した。**この規定は、デフォルトの様々な理由(延滞日数の計算を含む。)、非デフォルトへの復帰条件及び関連するプロセスの詳細を明確にすることにより、デフォルトの定義を調和させることを目的としている。本規定は2021年1月1日より適用される。
さらに、欧州委員会は、「延滞債権の重要性基準に関する最終報告書」(RTS/2016/06)と題する委任規則第2018/171号を採択した。この規定は、延滞日数の計算(延滞日数計算)について、絶対的及び相対的重要性基準の適用に基づく唯一の手法を導入している。
2018年11月21日付規則第2018/1845号において、ECBは、小売のエクスポージャーについては100ユーロ、その他のエクスポージャーについては500ユーロの絶対的基準値を設定した。2020年12月31日から、これらの規則が遵守されることになっている。
最後に、欧州銀行監督機構は、デフォルト確率の推計及びデフォルト時損失率の推計に関するガイドライン(EBA-GL-2017-16)も公表した。
欧州銀行監督機構はまた、2018年10月31日に、不良債権等エクスポージャー(NPEs)、再交渉エクスポージャー、差し押さえ資産の管理に関連して、信用機関の優れたリスク管理手法を概説するガイダンス(EBA/GL/2018/06)、並びに信用供与プロセス、及び、特に信用度評価に関する関連リスク管理手順に関連して、金融機関の内部ガバナンスの取り決めと手順にも影響を与えるガイダンス(EBA/GL/2020/06)を公表している。このガイドラインは、資本要件とデフォルト時損失の推計のリスク感応度を維持しつつ、内部モデルの結果における不当なばらつきを削減することを目指す、欧州銀行監督機構のより広範な作業の一環である(EBA-GL-2017-16)。
(4)持続可能な開発
持続可能な開発戦略
ルノー・グループの持続可能な開発活動は、3本の柱を基礎としている。これらの3本の柱は、以下の通り、ルノーリューションが目指す、データ、エネルギー、サービスを原動力とするよりグリーンで技術集約的な企業への変革を支援する。
・ 第1の柱である「環境」には、循環型経済への取り組みの進展によるカーボン・フットプリントの低減及び資源の最適利用が含まれる。
・ 第2の柱である「安全」とは、当社の自動車の技術を活かして、当社の自動車ユーザーと路上でのサービスの安全性を高めることである。この柱は、職場における従業員の安全も対象としている。
・ 第3の柱である「インクルージョン」とは、スキル変革を支援し、ルノー・グループ内のダイバーシティを推進することで、電動化、データ及び循環型経済に係る新規事業への移行を達成することである。
「カーメーカーとケアメーカー」:当社は自動車を作るだけでなく、自動車の生産において当社が依存している地球への影響を制限しつつ、自動車を設計、製造する人や、使用する人をケアする。
この戦略は、当社の業務執行体であるグループ作業協議会や世界中のすべての従業員(世界的な公開調査を介して)及び外部のステークホルダーの公開討論を含む、大規模な協力的・統一的プロセスの成果である。今回は当社の文化に関する調査も行った。倫理及びCSR委員会(現在の戦略及び持続可能性委員会)及びボード・オブ・マネジメントのメンバーは、作業の進捗状況について定期的に報告を受けた。
当社のコミットメントの主要なステージ
ルノー・グループは、持続可能な開発のコンセプトが出現するずっと前から、ルノー・グループが事業を行っている社会及び生態系に対する責任を持って行動している。そこで、社会福祉、社会及び環境に関連する当社の行動の非包括的な概略を以下に示す。(▲=社会福祉、●=環境、★=社会)
1900年~1950年
▲ Caisse de secours mutuel(1904年)
▲ メディカル・サービス(1914年)
▲ ルノー工場実習校(1919年)
▲ 労使協議会を有する初めての企業(1944年)
● ショアジー=ル=ロア工場にて、標準的な交換業務(機械部品の修理)(1949年)
1951年~1960年
★ 生理学・生物力学研究所(1954年)
▲ 労働協定:休日出勤手当の支給、3週間の有給休暇及び補完的年金制度の導入(1955年)
★ 環境及びモビリティに関する革新的な取り組みを提供するルノー・アルゼンチン財団(1960年)
1961年~1970年
▲ 産業衛生研究所がルノー工場で使用される化学物資を厳密に監視。(1962年)
▲ 4週間の有給休暇、女性の退職年齢61歳、男性63歳(1962年)
▲ 従業員の子への奨学金支給を目的とするスペイン初の財団(1963年)
★ 事故分析・生物力学研究所、ルノー/PSA - LAB(1969年)
● 生産拠点に初の浄化施設(1970年)
1987年
● ルノーVESTA2コンセプトカーが2L/100 kmの記録的燃料効率を達成。
1989年
▲ ルノーの継続的発展と従業員の職業的・個人的・文化的進歩を確保する「生きた協定」の締結
1998年
● 法定監査人から初めての環境データ認証を受ける。
1999年
● 初めてのISO 14001認証工場
1999年~2004年
● ダチアの買収後、ピテシュ工場(ルーマニア)の修復及び環境上のアップグレード
2000年
★ 子供たちのための国際的交通安全プログラム、Sécurité Pour Tous(すべての人々のための安全)を立ち上げる。
2001年
★ 高等教育のためのFondation d’Entreprise Renault
2004年
▲ 従業員の基本的権利宣言及びダイバーシティ憲章に署名。
● セニックIIの初めてのライフサイクル評価(LCA)
2007年
● 3つの環境基準(製造、排出、リサイクリング)に基づくECO2ラベルを開始。
2008年
● ルノー・エンバイロンメントの創設及びインドラ(自動車リサイクリング)の持分取得。
2009年
★ 持続可能なモビリティ調査研究所、ルノー - パリ・テック
▲ 「危機的期間の労働協定」により、職を維持し、時短勤務従業員への支払いを行うための企業福祉制度を確立。
2010年
● ルノーは、循環型経済を目指すエレン・マッカーサー財団の創業パートナーである。
2011年
● 電気自動車のラインナップ、カングー・ゼロ・エミッション、フルエンス・ゼロ・エミッション、トゥイジーを発売。
2012年
● カーボンニュートラル技術に基づき、また産業廃水ゼロを目指して、タンジェ工場を設計。
★ モビライズ・インベスト(社会的企業投資ファンド)の創設
2013年
● ゾエの発売
● ルノーのカーボン・フットプリント(*)が2010年を10%下回る。
▲ フランスにおける新たな成長の原動力及び社会的発展のための協定
▲ 持続可能な成長及び開発のための世界包括協定
2014年
● イオラブ・コンセプトカーがパフォーマンスを損なうことなく1L/100 kmの燃費を達成。
2015年
● ルノー・日産アライアンスはパリ気候変動会議(COP21)のパートナーである。
● ルノー・グループの販売車両のカーボン・フットプリント(*)は、2016年の目標より1年早く、2010年から2015年までの間に17.2%削減された。
★ ルノー・モビライズ・ソリデール従業員貯蓄基金(FCPE)の開設
2016年
● 記録的な走行距離400 km(**)のゾエ・ゼロ・エミッション
● ルノー・日産アライアンスがマラケシュ(モロッコ)で開催されたCOP22のオフィシャルパートナーとなる。
★ ルノーは、職場の交通安全を支持する企業に対するフランス国家の要請に署名。
★ 教育のためのルノー財団が15周年を迎える。
2017年
● 2022年のカーボン・フットプリント(*)を2010年比で25%削減するという新たな目標
▲ ルノー・グループの新たなドライバー憲章
★ フランスにおいて、CAP 2020協定(持続可能な業績のための作業活動に関する労組代表との協定)に署名。
2018年
★ モロッコ・ルノー財団、ポルトガル・ルノー財団及びルーマニア・ルノー財団を創設。
▲ ルノー・グループ内に社会的事業に関する戦略的専門分野を創設
★ ジェンダー平等を推進する国際連合機関(UNO)のムーブメント、ヒーフォーシー(HeForShe)をルノー・グループにて開始。
★ ハンディキャップ・インターナショナルと3年間のパートナーシップを締結。
★ ルノー・グループが、インクルーシブな国際的スポーツ・文化イベントであるパリ2018年ゲイゲームズのパートナーとなる。
2019年
▲ 交通安全を支援するルノーとPSAとの提携であるLABの50周年
★ IMD(Insitut de la Mobilité Durable - 持続可能なモビリティ協会)の10周年
★ ルノー・グループが、ラ・ロシェルで開催されたワールド・レスキュー・チャレンジのパートナーとなる。
● ルノー・グループは、科学的根拠に基づく目標イニシアチブ(SBTi)によって脱炭素化目標を認められた初めての自動車メーカーとなる。
2020年 健康危機(COVID-19)
★ 共同援助プロジェクト及び従業員コミットメント・プロジェクトにルノー財団から2.3百万ユーロを分配。
★ 雇用を通じた統合に焦点を当てるルノー財団の新たなミッション
● 電動モビリティに特化したイベント、eWaysの開催(2020年10月)
● フランRe-Factory:モビリティに特化した欧州初の循環型経済工場
2021年
★ 3本の柱(環境、安全、インクルージョン)を中心とする持続可能な開発戦略の発表(2021年4月23日)
★ 気候報告書の公表(2021年4月26日)
★ 2030年にルノー・グループの主要ポジションに占める女性比率を30%にすることを目指す。
★ 「ソフトウェア・レピュブリック」の立上げ(2021年4月9日)
● ルノー・グループは、欧州では2040年までに、世界では2050年までに、カーボン・ニュートラルの達成を目指す。
● Re-Factoryが1周年を迎え、フランのVO Factoryが落成
● ルノー・グループの工場の脱炭素化に向けたハッカソンを開催。
● ルノー・グループ財団:新たな「雇用を通じた統合」(16社のパートナーシップ)
2022年
★ アデコ・グループとともに、自動車セクターにおける雇用の変化の支援に特化したAUTO ADE-RE協会を創設。
▲ ルノウ大学を開始。2022年の受講者は7,800名。
● モロッコ産コバルトの持続可能な供給を目指すManagemとの契約に署名。
● 環境、安全及びインクルージョンに関するルノーの持続可能な開発への戦略的コミットメントを体現するルノー・セニック・ビジョンH2-Techを発表。
● キャピタル・マーケット・デーにおいて、各事業体のESG目標を発表。
● 自動車循環型経済のバリューチェーン全体で事業を行う初めての会社であり、産業全体をリソース・ニュートラルに引き込むことを使命とする「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」を創設。
▲★● 第1回統合報告書の公表。
▲★● ラブラドール・エージェンシーから第1回倫理・コンプライアンス透明性アワードの一等賞を獲得。
(*) 世界中で販売された車両1台当たりの(車両のライフサイクルを通じた)カーボン・フットプリント。
(**) 標準化されたNEDC試験サイクル(300 kmの実走行及び郊外走行)を用いた。
ルノー・グループの持続可能な開発の柱と目的
持続可能な開発戦略:台数から価値へ
2021年4月23日の株主総会で発表した持続可能な開発の新戦略は、環境・安全・インクルージョンの3本の柱を中心に展開されている。
これらの3本の柱はそれぞれ、2025年と2030年までのスケジュールによる具体的で測定可能な目的に分類され、合計で20の野心と目的が特定されている。
持続可能な開発戦略:20の野心、目的、主要業績評価指標(KPI)
| 戦略的目標 | 分野 | 野心/目的 | 主要業績評価指標(KPI) | ||
| 環境 | 脱炭素化 | E1 | 旗艦プロジェクト:ルノー・グループのカーボン・ニュートラル(欧州:2040年、世界:2050年) | 販売車両1台当たりtCO2e | |
| ライフサイクルの拡張 | E2 | 2030年までに、車両やバッテリーのリユース、リコンディショニング、リサイクルに関連して10億ユーロの収益を上げる事業を創出 | 売上高 | ||
| 廃棄物管理 | E3 | 非リサイクル廃棄物を2023年までに5%削減 | 非リサイクル廃棄物の生産車両1台当たりkg | ||
| エコデザイン | E4 | 2030年までに車両の最大33%をリサイクル材料とする | 販売車両1台当たりリサイクル材料の割合(%) | ||
| 大気質 | E5 | 2023年までに組立工場の溶剤排出量を14%削減 | 車両の塗装面1㎡当たりVOC排出量(g) | ||
| 排水 | E6 | 2023年までに、工場から排出される有害金属の20%を削減 | 排水中の有害金属(%) | ||
| 生物多様性 | E7 | アクトフォーネイチャー(act4nature)のコミットメントを達成 | 事前評価を受ける拠点の数 | ||
| 社会・社会福祉 | インクルージョン | サプライチェーンにおける人権 | S1 | サプライチェーンの法令遵守 | 有効な是正行動計画を有し、ESGに関する監査を受けるサプライヤーの数 |
| ダイバーシティ | S2 | 2030年に業務執行に関わる地位の女性比率を30%とする | 上位11,000名に占める女性の比率(%) | ||
| 従業員の能力開発 | S4 | 旗艦プロジェクト:2025年末までに従業員15,000名がルノウ大学のトレーニングを受ける | 追加で又は再度トレーニングを受けた従業員の数 | ||
| コミュニティ・エンゲージメント | S5 | 2030年までにマイクロクレジットによる車両の受益者を10,000名とする | 受益者の数 | ||
| 地域開発 | S6 | 2025年までに職業統合の被支援者を20,000名とする | 財団の支援を受けた人々の数 | ||
| 安全 | 従業員の健康と安全 | S3 | 2030年までに事故ゼロ | 百万労働時間当たりの休業を伴う事故(FR2)の割合(%) | |
| 道路利用者の安全 | S7 | 旗艦プロジェクト:2030年までに安全コーチのロードマップを展開 | 展開された機能の数 | ||
| ガバナンス | 責任あるガバナンス | G1 | 社会的対話を促進 | 交渉の全国的又は世界的合意への転換率(%) | |
| 倫理 | G2 | 2022年の新たなルノー・グループ方針の展開 | 倫理委員会を有する国の割合(%)、トレーニングを受けた人の割合(%) | ||
| 透明性 | G3 | 新たなルノー・グループ方針の定義 | 進歩の度合い(%) | ||
| サイバーセキュリティ | G4 | 他の自動車メーカーと同水準の実績 | BitSightスコア | ||
| 持続可能な調達 | G5 | 2030年までに「High-CSR」格付けを得た部品サプライヤーを95%とする | EcoVadisスコア45超のサプライヤーの割合(%) | ||
| 非財務報告 | G6 | 透明性を保ち、また要求される規制枠組みの範囲内で、ESG実績を推進する | 規制やステークホルダーの期待に沿った主要業績評価指標(KPI)及び情報の公表 | ||
ガバナンス
持続可能開発部は戦略部の監督下にある。ESG(環境-社会福祉・社会-ガバナンス)の3次元に分類された20の野心と目的は、特定された領域横断的作業グループによって主導され、それぞれについて主要業績評価指標が定義されている。
ガバナンスの割当て
持続可能な開発に係る行動領域は、エグゼクティブ・コミッティのメンバー又はグループ・マネジメント・コミッティのメンバーと連携し、持続可能開発部によって調整されている。ルノー・グループのコミットメントの展開に関わる社内の主な事業体は、以下の通りである。
・ 持続可能開発部は、持続可能な開発に関するバリューチェーン全体における領域横断的かつパートナーシップをベースとする手法、及び環境・社会的行動とイノベーションに対する責任を負っている。その目標は、全ライフサイクルにわたる活動・製品・サービスのフットプリント及び悪影響を低減し、社会福祉及び連帯をベースとする事業モデル及び/又は循環型経済の事業モデルを導入し、当社の中長期的な競争力を高めることである。持続可能開発部は戦略及び事業開発部門(責任者はルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーである。)に直属している。
・ 人事部門は、資源配分の最適化、能力開発、従業員の関与、社会的対話、及びルノー・グループの健康・安全方針を実施する健康・安全・人間工学・環境に関する事項(HSEE)に対する責任を負う。その目標は、事故及び業務上の疾病のゼロ化である。また、HSEE部には、規則を定め、その適用を監視し、駐在員のネットワークを主導することにより環境上のリスクと影響の低減を実施する環境部が含まれる。
・ 購入した資材・構成部品の脱炭素化と責任ある購入方針の実施を担当する購買部門
・ 商品企画部と共同で、ルノー・グループの自動車の車内安全コミットメントの展開及びラインナップの電動化・脱炭素化の目的に対する責任を負うエンジニアリング部
・ 特に生産拠点の脱炭素化に対し、またより一般的には業務が環境に与える影響に対する責任を負う製造部門
・ 最後に、各ブランド(ルノー、ダチア、アルピーヌ、モビライズ)の業務執行体も、各自の事業ユニット内で新戦略の目的を展開している。
・ 持続可能開発部及びこれらの事業部門は、各テーマの機能横断的性質に応じて個別に又は共同で、最高経営責任者又はルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバー・レベルの意思決定機関に戦略的方向性に関する問題を提示する。その後これらの部署は、社内ネットワークを活用して、また必要に応じて外部パートナーシップを開拓して、これらの問題をプログラム、機能、事業部を通じて社内で展開する。
持続可能開発部は、ルノー・グループのリスク(特に地球温暖化に関するもの)、サプライチェーンにおける慣行、健康・労働環境及びルノー・グループが運営する施設に不具合が発生した場合に環境及び人々に与える損害について分析する。
取締役会の戦略及び持続可能性委員会(「戦略及び持続可能性委員会」を参照のこと。)の主要な任務は、以下の通りである。
・ 非財務に係る遵守、倫理及び社会福祉・環境的責任の観点から、高水準のコミットメントを確保すること。
・ ルノー・グループの方針、指針及び憲章を評価すること。
・ 非財務指標に係る報告・管理手続を見直し、評価すること。
・ プロジェクト及びイニシアチブの展開について見直すこと。
戦略及び持続可能性委員会は、2022年は四半期ごとに会議を行った。
ステークホルダーとマテリアリティ・マトリックス
当社のステークホルダーとの対話により、環境的、社会的又は経済的な課題やリスクをより的確に把握し、ステークホルダーの期待に機敏に応えることができるため、顧客、従業員、サプライヤー、株主、投資家、地域社会、組合、学生といったグローバル、リージョナル又はローカルなレベルで、それぞれのステークホルダーとの適切な交流のチャネルを設けている。
また、ルノー・グループは、「レゾンデートル」委員会を設置した。ジャンドミニク・スナール氏が委員長を務め、ほとんどのステークホルダーの代表者とルノー・グループのリーダーシップ・チーム(旧BoM)のメンバーの一部で構成されるレゾンデートル委員会は、環境・社会福祉・社会的課題の分析と提言を通じて、取締役会に対する問題提起を行っている。
ステークホルダーとの対話はまた、ESG課題のマテリアリティ・マトリックスの展開に役立った。
当社のステークホルダーとの継続的な対話
| ステークホルダー | 重要なESGの利害 (マテリアリティ・ マトリックス) | 近接性別の主な プレイヤー | 対話とコミュニケーションのモード | 2022年のハイライト |
| 顧客 | ・モビリティ・ ソリューションへの アクセスをすべての 人に提供する ・都市モビリティの変革に貢献する ・乗客と道路利用者の安全・安心性を高める | ・個人・法人 ・販売ネットワーク及び輸入業者 ・道路利用者/ 一般市民 ・ソーシャル・アントレプレナーシップの枠組みにおける消費者団体 ・福祉又は雇用 提供者 | ・販売ネットワークにおけるサービス及び直接対話 ・カスタマー・リレーション部(要求の研究を含む) ・トレーニング/ 啓蒙イニシアチブ ・証明、製品格付 (Euro NCap) ・メディア ・ウェブサイト ・入札への対応 ・商業イベント ・個人評価 ・アンケート | ・経済的弱者を対象としたLTO(Lease-to-Own)プログラム ・Zityカーシェアリング・サービスの提供拡大 ・新型ルノー又はダチア車両の発売ごとに、フランスの消防機関職員のリファレンス・グループによる検証を経て、意思決定ガイドが世界各国の消防機関に送付される ・新しい電気自動車及びハイブリッド車の設計では、電気を遮断するシステムや消防士がトラクション・バッテリーに直接アクセスできるシステムを搭載することで乗員及び最初の対応者の安全を確保している ・ルノー・グループDPO(データ保護責任者)、子会社1社に1名のDPO、技術部門に1名のPrivacy Ambassador、各機能にビジネスラインリレーを導入し、リーガルアドバイザーのサポートによりGDPR(一般データ保護規則)を強化する |
| 従業員 | ・従業員満足と育成を確保する ・社内のすべての人を包摂することを確実にする ・サプライチェーン全体を通じて人権及び労働者の権利の尊重を保証する | ・従業員 ・従業員代表組織 | ・現地経営(年次業績及び開発審査を含む) ・方針/ガイド(環境、健康/安全等) ・社会的対話:機関、国、ルノー・グループ労使協議会 ・トレーニング ・内部通信 | ・現地マネジャー向けオンライン・トレーニング(オンボーディング・マネジャー・プログラム)の展開 ・全従業員へESGについてのオンライン・トレーニングの展開 ・ルノウ大学によるトレーニング提供 ・3月からRefactory・キャンパスで循環型経済活動を実施 ・サイバーセキュリティ:6月にソフトウェア・レピュブリックとの学習プログラムの開始 ・個人データ保護についてのeラーニング・トレーニングとして全従業員対象の5分間の基礎モジュール(11言語)を3回、関係従業員に割り当てられた様々な職種を対象とした10分程度の対象者別モジュールを8回実施 ・電気モビリティ:クレオン・メガファクトリー・キャンパスの発足 ・機能アカデミーでのトレーニング・プログラムのデジタル化と、すべての国でのオンライン・トレーニングコースの推進 ・ダイバーシティ&インクルージョン部門 ・Skema Business Schoolと共同で、女性のリーダーシップに関するWomen-Journeyコースの開始 ・差別に立ち向かうため、すべてのルノー・グループマネジャーに対して1時間の「トゥギャザー・イン・ダイバーシティ」研修を実施 ・内部通報制度及び性差別に関するコミュニケーションの強化 ・ルノー・グループのトランスフォーメーション・オペレーション・プロジェクトにおけるソーシャル・ダイアログ ・ルノー・グループの戦略の共有を図るため、従業員と経営トップとの面談・交流会を実施 ・グローバルグループ労使協議会委員とBoMメンバーとの間で、ルノー・グループの戦略的優先課題に関する会議・議論 ・デジタルメディア(イントラネット、モバイル・アプリ、スクリーン)を通じて、全従業員が情報にアクセスできる ・従業員7,957人がFCPE(企業ミューチュアル・ファンド)Renault CareMakers Solid'Airに貯蓄を投資 |
| サプライヤー | ・マトリックスにおけるすべての問題 ・サプライチェーン全体における人権・ 労働者の権利の尊重の確保 | ・多様なサプライヤー ・産業団体(CCFA、FIEV) ・フランス自動車産業プラットフォーム(PFA) ・Fonds d'avenir automobile(前自動車サプライヤーのための近代化基金) | ・ESGガイドラインの 周知: ・社会福祉、社会及び環境に関する責任についてのルノー・グループのグローバル枠組み合意書 ・責任ある購買ポリシー ・購入者のための責任ある購買ガイド ・ルノー・日産「サプライヤーのための企業の社会的責任(CSR)ガイドライン」 ・社会福祉、社会及び環境に関する責任についてのグローバル枠組みへの合意(2013年) ・紛争地域・高リスク地域からのコバルト及び鉱物の供給についてのルノー・グループ方針 ・深海鉱業のモラトリアム ・サプライヤーに対して通報制度へのアクセスを知らせる書面の送付 ・ルノー運営スタッフへのサプライヤーによるプレゼンテーション ・PFA CSR規約 ・PFA CSR委員会 | ・専業サプライヤーへのトレーサビリティインタビュー |
| 投資家/株主 | ・マテリアリティ・マトリックスにおけるすべての問題 | ・金融機関、個人株主、従業員株主 ・格付機関/ アナリスト | ・会議及びロードショーでの投資家及びアナリストとのミーティング ・投資家・アナリストへのインタビュー ・財務・非財務情報のコミュニケーション ・ウェブサイト及びその他の専用出版物 ・グループ・ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント ・ルノーACTUマガジン ・専用のeメールアドレス ・株主諮問委員会(1996年以降) ・株主クラブ(1995年以降) | 行事: ・2022年1月、アライアンス・デー ・2022年5月、モビライズ・デー ・2022年10月、「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」 ・2022年11月8日、キャピタル・マーケット・デー ・2022年3月31日、ルカ・デメオ及びティエリー・ピエトンとの投資家/アナリスト・ミーティング ・2022年3月30日、エレクトリシティ訪問 投資家訪問: ・チェンジ・ナウ・エクシビション - セニック・ビジョン・コンセプトカー ・フラン Refactory ・2022年4月21日、メガーヌ・E-TECH・エレクトリックとオーストラルの試乗 ・2022年8月18日、フランへESG訪問 ・2022年8月19日、オーストラル試乗 ・2022年10月18日、フランへESG訪問 ・2022年11月22日、アナリスト・ミーティング ・11月、ボルドーでの株主との会議 ・株主クラブの訪問・会議 ・2022年4月26日、株主とジャンドミニク・スナールとの懇談会 ・2022年10月22日、パリ・モーターショー ・2022年11月21日、エレクトリシティ |
| 地域 コミュ ニティ | ・カーボン・フットプリント総量を削減 する ・車両使用による大気の質への影響を低減する ・乗客と道路利用者の安全・安心性を 高める ・都市モビリティの変革に貢献する ・特に循環型経済を通して資源への影響を制限する ・企業が運営する地域の発展を促進する ・生物多様性への影響を削減する(車両の全ライフサイクルにおいて) | ・地域住民 ・選出された役人 及び地方当局 ・地域組合 | ・パートナーシップ/現地のスポンサー契約 ・地域振興/復興規約及び契約 ・公的機関及び現地経済主体との対話 ・直接対話及び工場見学 ・地域住民からの苦情処理手順 ・用地環境リーフレット、地域メディア関係 | ・モビライズは、カーシェアリングのサービスを提供するモビライズ・シェアやZity by Mobilizeと共に、共有電気モビリティを奨励し、地域や電気自動車ユーザーの習慣を分析し、充電ステーションの設置に最適な方策を提案できる「スマート・電気自動車・チャージ・プレイス」サービスを奨励している ・モビライズ・パワー・ソリューションズはまた、地域に助言を行い、充電インフラのためのマスタープランの作成を支援している ・さらに、モビライズは提携先のロジロードとともに、地方自治体に道路維持費の削減と道路の安全性の改善を目的とした「スマートロードモニタリング」と「セーフティロード」の2つのサービスを提供している ・2022年末、フランス全土に330のダチア又はルノーの「ガラージュ・ソリデール」がある ・2022年に、約40の部署の消防・救助サービス(SDIS)からの道路救助アドバイザーが、新技術車両(電池、e-callなど)を扱う特殊な側面で訓練された。 ・テクノセンターでは、フランスとヨーロッパの消防士300名とともに、新世代車両の最新動向を共有するための講習会を毎年開催 ・2022年には、415台の車両がフランスと欧州数ヶ国の消防団に車両脱出道路救難トレーニングのために寄贈された |
| 公的機関 | ・マテリアリティ・ マトリックスにおけるすべての問題、特に以下のものが挙げられる ・強固なコーポレート・ガバナンスを保証する ・企業のコンプライアンスを積極的に確保する ・倫理的価値を具体化する ・公共政策の企業への影響についてコミュニケーションをとる | ・政府 ・国内、欧州、国際法制定者 | ・作業部会 ・インタビュー ・会議 ・入札への対応 | ・E-Lardyプロジェクト(ReNouveau France契約)やRefactoryの枠組みの中での活動の移転に伴うショワジー=ル=ロワ工場の再開発を支援するための、ステークホルダーの委員会(知事、議員、地方選出代表)の設立 ・利用状況の変化や、特に充電のための適切なモビリティ・ソリューションとインフラを提供する必要性についての、定期的な都市や地域との交流(モビライズ) ・セクターの変革の課題に関する国際的な代表団(テクノセンターにおける韓国当局、フラン・Refactoryにおけるスウェーデン王及びスウェーデン当局)の受け入れ ・CNDPの監督のもと、ルノー・エレクトリシティの参加を得て、ドゥエー(ノール)のエンビジョンAESC バッテリー工場プロジェクト構想の事前協議。事前協議の後、2022年4月から6月にかけて継続的な協議を実施 ・2022年1月、アルピーヌ・ディエップ・ジャン・レデル工場で、政府と地方選出の代表者が出席し、ブランドの新GTクロスオーバーの工業化を発表するイベント ・2022年2月、クレオン工場に運輸大臣を電気モーター製造施設見学に迎える ・2022年3月、ドゥエーのエレクトリシティ工場:ポール・アンプロワ、オー=ド=フランス地域圏、及びドゥエー郡の参加を得て、ルノー・エレクトリシティ人材募集キャンペーンの初回評価 ・2022年5月、ドゥエーのエレクトリシティ工場:地域の選出された公職者及び公的機関の出席のもとで、メガーヌ・E-TECH・エレクトリックを発売 ・2022年6月から12月、ルノー・グループが、新たに選出された国会議員に対し、それぞれの地域に所在する工業又はサービス部門工場の視察を申し出(2023年も継続) ・7月、リュイッツのエレクトリシティ工場:地方選出の公職者及び公的機関の代表者が参加して、リュイッツの電気自動車用バッテリートレー製造についての、ルノー・グループと敏実集団(Minth Group)との合弁プロジェクトの発表 ・2022年9月、リュイッツのエレクトリシティ工場:ベテューヌの新郡長の訪問 ・2022年9月:ドゥエーのエレクトリックシティ工場で、ノール州の各省庁協議会会長、ノール州知事、オー=ド=フランス地域圏の知事による、CIE ERBM(雇用イニシアチブ契約「マイニング・ベイスンの復活へのコミットメント」)を発表するための会合 ・2022年10月、国会議員と政府のメンバーをパリ・モーターショーのルノー・グループのスタンドに迎える ・2022年11月、ルノー・バティイー:ルノー・グループと内務省のパートナーシップ協定の枠内で、国家予備軍の日の機会に、憲兵及び陸軍の代表と交流する一日を現地で実施 ・2022年最終四半期:フランスのルノー・グループすべての生産拠点で開催された「パッション・インダストリー」日に、地方選挙で選ばれた代表と公的機関を招待 ・国民安全保障・危機管理総局(DGSCGC)と共同で、車両の緊急事態対応に関する新たな国家指針を策定する提携 ・労働・雇用・経済包摂省、国民教育・青少年省とのパートナーシップによるアルピーヌ・メカニカル・エクセレンス・コンペティションの開発 |
| 非財務格付機関 | ・マテリアリティ・ マトリックスにおけるすべての問題 | ・非財務格付機関 ・格付機関 ・投資家 ・NGO ・組合 ・シンクタンク | ・機関への対応 ・個人評価 | ・文書化又は主要格付機関との情報共有 |
| 機関及び組合 | ・マテリアリティ・ マトリックスにおけるすべての問題 | ・業界団体(PFA、CCFA、Acea、Anfacなど) ・雇用者団体(MEDEF、AFEP、ビジネス・ヨーロッパなど) ・独立行政法人(CNIL) ・NGO ・組合 ・シンクタンク | ・専門家連盟が設置したワーキンググループへの参加 ・市中協議への対応 ・非公式な議論 ・セクター・ステークホルダー・ダイアログ ・研究 ・パートナーシップ ・スポンサーシップ ・ダイアログ ・インタビュー ・会議 | ・ERMA(欧州原材料連合)への積極的な参加、特に「エネルギーの貯蔵・転換用物質」ワーキンググループへの参加 ・深海鉱業のモラトリアムへの署名 ・「自動車セクターにおけるエネルギー移行の受容性」をテーマとしたPFAステークホルダー・インタラクション(製造業者、機器製造業者、「シフト・プロジェクト」、T&E、RATP、トタル、教員、学生、労働組合、FNE、トランスデブ) |
| 将来の 従業員、学生 | ・マテリアリティ・ マトリックスにおけるすべての問題 | ・インターン、実習生、将来の従業員 ・生徒及び学生 ・研究者 ・若年層 | ・企業の誘導 ・学校/ルノーの拠点での会話 ・研究及び教育プログラム ・外部イベント(会議、セミナー、フォーラムなど) | ・移行期だけをテーマにしたHECハッカソン革新への挑戦 ・2022年10月12日、女性技術者フォーラムへの参加 ・2022年11月17日に開催されたWAWEフォーラムへの参加 ・フランでのCO2産業ハッカソン ・パリ・モーターショーへの学生・若い女性の訪問 |
| 学者、 大学 及び 研究者 | ・マテリアリティ・ マトリックスにおけるすべての問題 | ・論文 ・パートナーシップ契約(研究機関) ・トレーニング | ・IMD:持続可能なモビリティ研究所 | |
| メディア | ・マテリアリティ・ マトリックスにおけるすべての問題 | ・一般・専門プレス、印刷物及びオンラインのジャーナリスト ・インフルエンサー/ブロガー | ・直接対話 ・記者会見 ・プレステスト ・工場プレス訪問 ・インタビュー ・プレスリリース及び プレスキット ・ルノー・グループ・ メディアサイト ・ソーシャル ネットワーク | ・アライアンス・コミュニケーション:プレス/アナリスト会議、アライアンス2030ロードマップ発表(2022年1月27日) ・財務コミュニケーション(四半期ごとの業績及び収益の公表) ・「ルノーリューション」戦略計画のコミュニケーション:プレス会議/アナリスト・キャピタルマーケット・デー(2022年11月8日) ・産業コミュニケーション:産業変革の推進(クレオン、ドゥエー、及びフラン工場へのプレス訪問) ・持続可能な開発についてのコミュニケーション:循環型経済「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」に特化した事業体創設についての記者会見(2022年10月18日)、戦略を示すコンセプトカー「シーニックビジョン」のプレゼンテーション(2022年5月のChangeNOW ショー)、ビバテックの基調講演(2022年6月10日)、エネルギー節減のプレスリリース(2022年9月1日)、貨物輸送活動の脱炭素化目標を上回るプレスリリース(2022年7月21日)、ケアメーカーとのインクルーシブ・モビリティ・ソリューションのプレスリリース(2022年2月2日) ・ブランド・コミュニケーション(カンファレンス/プレステスト):2022年10月のパリ・モーターショー(新型ダチアブランド・アイデンティティ、ルノー・4EVERトロフィー、ルノー・ターボ3E、ルノー・カングー・E-TECHエレクトリック、新型トラフィック・バン・E-TECHエレクトリック、新型ルノー・オーストラル、ルノー・ヒッピー・キャビア・モーテル、新型トラフィック・スペースノマド、ダチア・マニフェスト・コンセプトカー、ダチア・ジョガー、アルペングロー・コンセプトカー、A110R、モビライズ・チャージ・パス、モビライズ・デュオ、モビライズ・ファスト・チャージ、モビライズ・ソロ・コンセプト、モビライズ・イレオ・コンセプト、モビライズ・ドライバー・ソリューションズ)、RCIバンク・アンド・サービシーズのモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズへの社名変更、ルノー・テックとその自動車のカスタマイズ・トランスフォーメーションについての戦略に代わって、Qstomizeの発足(2022年4月19日)、Hyviaによるマスター・バン・H2-TECHのプレスカンファレンス(2022年5月)、アルピーヌ・メカニカル・エクセレンス・コンペティションの開始(2021年12月) ・テック・コミュニケーション:グーグルとクアルコム・テクノロジーズのパートナーシップの発表。ソフトウェア定義自動車(2022年10月)に関連し、パワーエレクトロニクスについてヴィテスコ・テクノロジーズとのパートナーシップを発表(7月)、ソフトウェア・レピュブリックによるスタートアップ・インキュベータの開始(3月) ・コーポレートコミュニケーション:Adecco Groupと共同して自動車産業の技術革新を支援するAuto ADE-REの創設(2022年10月18日)、パリ自動車サミットでのルカ・デメオ講演(2022年10月18日)、Phoenix Mobilityとのパートナーシップでのフラン・Refactoryにおける商用車のエレクトリック・レトロフィットの開始発表(2022年7月18日)、モロッコ製コバルトの持続可能な調達に関するManagemとの協定締結(2022年6月1日) ・ソーシャル・フランス・コミュニケーション:フランスをルノー・グループの価値創造活動の中心に据えた3年間の労働協約への署名(2021年12月14日) |
ルノー・グループのマテリアリティ・マトリックス:重要な問題及びESGリスクの特定
2019年末及び2020年初めに、ルノー・グループは、今後5年間に直面するであろう環境、社会福祉、社会及びガバナンスに関する問題を特定し、優先順位を付けるために、マテリアリティ分析を実施した。
この分析では、ESG(環境、社会福祉、社会及びガバナンス)トピックの重要性に関する社内のビジョンと社外のステークホルダーのビジョンを交差させ、「重要」なトピック、すなわち当社のエコシステムや今後5年間の業績に大きな影響を与えるがゆえに当社が注力すべきトピックを特定する。
この新しいマテリアリティ・マトリックスは2015年のマトリックスを更新し、ルノー・グループがその戦略並びに環境、社会福祉、社会及びガバナンスのイニシアチブに焦点を当てることを可能にする。持続可能開発部による指揮の下、グループ全体の運営委員会が方法論的なアプローチ及びプロジェクトの主要なステージを監督した。このマトリックスは、2020年1月にルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティ及び取締役会長のジャンドミニク・スナール氏により認証された。
方法論的アプローチ
マテリアリティ・マトリックスは、社内外のデータに基づき、社内の主要な部門/機能から経営代表者らが定義した。
その第一段階は、ルノー・グループが自動車メーカー及びモビリティサービスのサプライヤーとして直面しているESG問題の包括的な一覧を定義することであった。このリストを作成するために数多くの情報源、特にESG格付基準、競合他社のマテリアリティ・マトリックス、プレス記事及び専門家とのインタビューを参考にした。
集積されたすべての問題は、14の一貫性のあるマクロ問題にグループ分けされた。次に、マトリックスの各軸に沿った各問題の重要性が評価された。
y軸は、ステークホルダーの意見又は行動への影響を表し、ルノー・グループのステークホルダーのESGへの期待に応じて問題を分類する。この軸に沿った問題の重要性は、ステークホルダー代表者(従業員、NGO、サプライヤー、自動車販売店、新興企業、研究者、公的セクター、投資家)へのインタビューと、7ヶ国の3,500名の顧客の調査から決定された。
x軸は、当社の持続可能なパフォーマンスへの影響を図示し、それぞれのテーマの長期的な価値創出に対する貢献を表す。この軸に沿って、各問題の重要性を評価するために、ルノー・グループのゼネラル・マネジメント、主要な部門/機能の従業員への社内インタビューが行われ、ルノー・グループのトップマネジャー200名を対象とした社内調査が実施された。
その後、問題は絞り込まれ、当社の主要なビジネスライン/機能の代表が結集する共同ワークショップの間、マテリアリティ・マトリックス上に配置された。
2015年と同様、カーボン・フットプリントの総量の削減と車両使用による大気の質への影響の低減は、ルノー・グループの優先課題である。社内外のステークホルダーは、ルノー・グループが道路交通による温室効果ガス排出量や大気汚染の削減に向けた取り組みを継続することを期待している。また、とりわけ規制の強化と自動車排ガスに対する社会的受容性の低下により、この2つの課題がルノーの長期的な販売台数実績に与える影響は重大であると評価した。
同様に、乗客や道路利用者の安全性の向上及び特に循環型経済を通じた資源への影響の制限は、当社の業績を保証するための重要な課題であると同時に、引き続きステークホルダーが期待する重要な2つである。これらの期待は、2021年4月に発表された新しいサステナビリティ戦略にも反映されていた。
2020年のマテリアリティ・マトリックスにおいて、いくつかの問題が重要性を増した。2015年と比較した主な変更の1つは、コーポレート・ガバナンスに関するステークホルダーの(特に投資家及び公共セクターにとっての)期待に関係している。強固なガバナンスを保証することは、ルノー・グループの変革を行う際に不可欠な前提条件であると考えられ、それゆえ、ステークホルダーの期待と当社の業績への影響の両方の観点で優先された。
(電気自動車、コネクティッド及び自動運転技術等に関係する)スキル要件の変化並びに環境及び労働方法の点での従業員の期待の高まりの中で、従業員の幸福と育成の保証もルノーにとって深まる課題である。この期待は、ルノウ大学の設立による新しい持続可能な開発戦略にも反映されていた。
モビリティ産業の進行中の変革及び都市部の最適化の追求の高まりに対応して、社内のステークホルダーは、都市モビリティの変革へのルノー・グループの貢献が、2015年よりも当社の業績に大きな影響を及ぼすと予想している。
また、サプライチェーン全体での人権及び労働の尊重の保証に関する当社の行動に対するステークホルダーの期待も、2015年に比べて高まった。
タクソノミー
現在、欧州タクソノミーの枠組みの中で、企業が気候変動の緩和と適応に果たすべき役割に関する情報の公開が期待されている。ルノー・グループは、自社の自動車の全ライフサイクルを対象とする手法を採用し、2040年までに欧州全域で、また2050年までに世界中でネット・ゼロを目指すことで、こうした課題に対処している。
最も多様な電気自動車のラインナップ
車両の使用段階のカーボン・フットプリントは、ルノー・グループの2022年のカーボン・フットプリントの約80%を占めた。下記の自動車ラインナップにより、ルノー・グループは、使用段階の排出量を欧州で最大-65%、世界で最大-35%削減することを目指している(スコープ3下流)。ルノー・グループには、電気自動車(EV)の設計、製造、販売及びアフターサービスにおいて10年間の経験がある。欧州の販売ネットワーク全体を含み、ルノー・グループの世界中の30,000名を上回る従業員が、電動モビリティ固有の検討事項について、研修を受けている。世界中の路上には685,000台を上回る電気自動車が存在している。わずか10年間で、ルノー・グループとアライアンスは既に電動化に対して100億ユーロ超を投資している。こうした長期的な取り組みのおかげで、ルノーとダチアの2ブランドには、小型シティカーのトゥイジーから、小型商用車のマスターまで、計10種類のモデルがある。2022年には、ルノーは、アライアンスのCMF-EVプラットフォームの利点から恩恵を受けている、100%「エレクトリシティ製」の「ジェネレーション2.0」の電気自動車の最初のモデル、メガーヌE-TECHエレクトリックを発売した。エレクトリシティは北フランスに位置するルノー・グループの新たな工業拠点であり、欧州で最も競争力のある工業拠点の一つである。ダチアは2021年、市販されている中で最も手頃な価格の電気自動車、スプリングを発表した。この動きは加速しており、アライアンスは今後5年間で230億ユーロの投資を行う予定である。ほとんどのセグメントを対象とする電気自動車の5つの共通プラットフォームにより、ルノー・ブランドは2030年に欧州の乗用車を100%電気自動車にすることを目指している。ルノー・グループは2022年11月、以下の5つの重点事業の創設によって、新たな利益プールのすべてから価値を捉えることを可能にする新組織を発表した。この5つの重点事業は専門チームを備え、それぞれが統一された一連の技術の上に構築されており、独自のガバナンスと損益計算書を備えている。
・ アンペア:伝統的な自動車メーカーの破壊から生まれた初の電気自動車及びソフトウェア専門の部門
・ アルピーヌ:レーシングをDNAとする独占的、世界的なゼロ・エミッションブランド。独自のアセットライトモデルを独占的な技術と組み合わせている。
・ モビライズ:新型モビリティ、エネルギー及びデータサービス市場への参入のための大手のグループ内金融会社を中心に構築している。
・ ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル:原材料のクローズド・ループからバッテリーのリサイクルまで、自動車業界初の全方位型循環型経済企業である。この活動は、今後に公表される予定の欧州タクソノミーの循環型経済への移行の目的に寄与する。
・ パワー:ルノー・グループの伝統的な中核事業は、ルノー、ダチア、ルノーLCV(小型商用車)ブランドのもとで、それぞれの専門の組織とガバナンスをもって、革新的な低排出量の内燃機関車及びハイブリッド車の開発を継続する。
アンペア:メーカーを起源とする初の電気自動車及びソフトウェア専門の部門
ルノー・グループは、アンペアによって、自動車メーカーを起源とする初の電気自動車とソフトウェア専門の部門となる独立企業を創造している。アンペアは、ルノー・ブランドのもとに先端的なSDV(ソフトウェア定義自動車)テクノロジーを搭載した100%電気乗用車を開発、製造、販売する。アンペアは、ルノー・グループのノウハウ及び資産並びに電気自動車専門のプレイヤーとしての集中及び機敏さの両面を最大限発揮するだろう。
2030年までに、理想的には、アンペアの6つの電気自動車のラインナップは、電気自動車の主流の収益源の80%をカバーする欧州で最も活力に満ちた分野に位置付けられる。すなわち、新型ルノー5エレクトリック及びルノー4エレクトリックを擁するBセグメント並びに、メガーヌE-TECHエレクトリック、セニック・エレクトリックその他未公表の2つの車種を擁するCセグメントである。初めの4つの車種の投資の多くは既に費やされている。
アンペアは、2031年までに約1百万台のルノー・ブランド向け電気自動車を生産することを目標としている。
アンペアは以下の3つの技術的な柱に依拠しており、それによって電気自動車とソフトウェア・エコシステムでは独自の存在となっている。
・ ハイテクで競争力の高い製造フットプリント:エレクトリシティは、既に欧州で最大かつ最も競争力のある電気自動車製造センターのひとつである。エレクトリシティにはフランス北部の3つの工業拠点が含まれる。これらの拠点には400,000台を超える電気自動車の生産・組立を行う能力があり、他のルノー・グループ施設を活用することにより、バッテリーを含み、1百万台まで拡張可能である。エレクトリシティはまた、半径300km以内でサプライヤーの80%を確保する独自の地域エコシステムを提供している。
・ 欧州の電気自動車バリューチェーン:アンペアは、ノウハウを入手し、持続可能な調達を確保し、コストパフォーマンスに係る可視性と統制を獲得するために、最も適切なプレイヤーと協力している。アンペアは、欧州のサプライチェーンにより、2030年までに車両のために必要な80 GWh超を提供する予定である。電気自動車のバリューチェーンの対応率は、2020年の10%に対し、現在は30%を超え、2030年までに80%に達する予定である。
・ 画期的なソフトウェア定義自動車(SDV)技術:「SDV」とは、自動車がそのライフサイクルを通して継続的にグレードアップされ、ユーザーから学習し、工場を離れた時からライフサイクルの終わりまで自動車メーカーとの結びつきを維持することを可能にする、自動車産業の未来である。SDVは、エネルギー性能の観点から、さらなる進歩を可能にする。つまり、ハードウェアからソフトウェアへと多くの機能を移転することで車両の質量を低減し、高水準の統合によって先端的なエコ運転支援を提供することが可能になる。
モビライズ:新型モビリティ、エネルギー及びデータ市場に向けた大手金融会社を中心とした構築
モビライズは、主要資産であるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(モビライズF.S.)を中心に構築されており、目的に応じて設計された自動車、エネルギー及びデータを含む金融・モビリティサービスを組み合わせることで、100%電気自動車のVehicle as a Service(VaaS)専用プロバイダーとなりつつある。これらのサービスは、ワンストップソリューションに集約され、個人、フリート及びモビリティ・オペレーターのニーズに応える。
モビライズの任務は、モビリティをよりクリーンにし、共有し、よりアクセスしやすく、より手頃な価格にすることである。
・ 電気自動車には多くの利点があり、個人的使用にとって理想的な選択肢であるだけでなく、カーシェアリングにも最適な自動車である。ルノーがこのように理解してきたのは、欧州の約20の都市で、毎日約12,000台のルノー・ブランドの電気自動車がカーシェアリング用に提供されているためである。この提供は、専用の駐車場を結ぶ地点の間で、又はZity(2017年にマドリードで初めて導入され、2020年にパリで、2022年にミラノとリヨンで導入された。)のように、ピックアップや下車の地点がない形で行われている。
ルノー・グループの取り組みはバリューチェーン全体に及んでおり、サプライチェーン(スコープ3上流)及び生産工場(スコープ1・2)の脱炭素化にも力を入れている。
工業バリューチェーンの脱炭素化
ルノー・グループは、2030年までに、鋼鉄、アルミニウム、タイヤ、ポリマー、電子構成部品に関する特別な取り組みを通して、購入資材1キロ当たりカーボン・フットプリントを最大30%削減すること(スコープ3上流)、またバッテリーのカーボン・フットプリントを最大35%削減することを目標にしている。
今後、部品や資材の購入に内部カーボン価格を適用することで、この取り組みをより適切に管理できるようになる。
この責任ある調達戦略に加えて、エンビジョンAESC及びベルコール(低炭素バッテリーをフランス国内で製造)、ヴァレオ(レアアースを含まない電気モーターをフランス国内で製造)、プラグ・パワー(水素)、テラフェーム(ニッケルをフィンランドから調達)、バルカン・エナジー(ドイツの地熱資源から低炭素リチウムを抽出)、Managem(低炭素コバルトをモロッコから調達)とのパートナーシップを構築している。
また、以下の通り、当社の生産拠点の脱炭素化計画を加速させるためのパートナーシップも発表している(スコープ2)。
・ ヴォルタリアとの、フランスで最大のグリーン電力供給契約。この契約により、ルノー・グループは、2027年にフランスにおける生産活動の電力消費の最大50%を太陽光発電パネルの設置により賄うことができるようになる。
・ エンジー・グループとの、2025年までにドゥエー工場のガス需要の70%を代替する、欧州初の深層地熱発電プロジェクト
・ EDFグループのダルキアとの、モーブージュ工場のガス消費量の65%を代替するバイオマスボイラーを設置するパートナーシップ
これら3つの戦略的パートナーシップは、世界の気候変動対策に関する行動計画(Global Climate Plan)の新たな一歩を構成し、フランスでは2025年に、欧州では2030年に、世界では2050年に、エレクトリシティ部門の工場においてネット・ゼロ炭素を達成するという目標に貢献することとなる。
EUタクソノミーに適合する適格な活動
現在、持続可能な開発に係るルノー・グループのすべての取り組みは、欧州連合内の持続可能な投資を促進するための枠組み(「タクソノミー」として知られる。)の設置に関する2020年6月18日付の欧州議会及び欧州理事会規則(EU)第2020/852号に沿って進められている。
2022会計年度については、ルノー・グループは、各種産業活動やサービス活動の中でも、以下の活動がタクソノミー適格であると考えている。
・ 車両の製造、修理、保守、適応、再利用、販売などの活動を含む、輸送用低炭素製造技術(タクソノミー規約3.3)
・ 乗用車及び小型商用車の購買、融資、賃貸、リース、運行などの活動を含む、バイク、乗用車、商用車による輸送(タクソノミー規約6.5)
これらの適格な活動は、電気自動車及び内燃機関自動車の両方に関係している。したがって、ルノー・グループは、2022年10月6日に公表された「適格な経済活動及び資産の報告に関するEUタクソノミー規則第8条に基づく開示委任法の一定の法規定の解釈に関する委員会通知」(2022/C 385/01)に準拠している。
この範囲内では、以下の場合に、タクソノミーに適合する活動とみなされる。
・ 気候変動緩和の目的に実質的に寄与すること。すなわち1 km当たりCO2e排出量が50g未満の車両(本項において「低排出量車両」とも呼ばれる。)に関するもの
・ その他の環境目的に著しい害を与えないこと(「Do Not Significantly Harm」又はDNSH):気候変動への適応、水及び海洋資源の保全と持続可能な利用、循環型経済への移行、汚染の防止と抑制、生態系及び生物多様性の保全と回復
・ 最低限の社会的セーフガードの遵守
タクソノミーの適用範囲が他の環境目的にも拡大されることで、ルノー・グループは、その活動をさらに発展させることができる。このように、ルノー・グループは、フランとセビリアのRe-Factoryにおけるバッテリーの再生、車両の修理や電装化、及びザ・フューチャー・イズ・ニュートラルの創出によって、循環型経済の先駆けとなっている。
DNSH基準の達成
これらの基準の詳細な検証に用いられる方法論については、方法論に関する注記に記載されている。
ルノー・グループは、特に「高懸念物質」(SVHC)として知られる化学物質の使用において、「REACH」として知られる欧州規則第1907/2006号に準拠している。「汚染の防止と抑制」目標に関連するDNSH基準は、これらの物質や、さらに一般的には「環境負荷物質」(SOC)と呼ばれるすべての非規制物質について、それらの「使用が社会にとって必要不可欠であると証明されている」場合を除き、その製造、市販及び/又は使用を禁止していることから、REACHの要件を超えている。このような要件は、欧州当局によってまだ正確に定義されておらず、現在のところこれらの物質の多くは、現在の規制に準拠しながら、大半の製品の製造に必要とされている。SOCについては公式な包括的リストもREACH要件も存在せず、法律の不備とSOCの使用を支持する根拠の不存在により、今日まで、かかるSVHC及びSOCの使用が「社会にとって必要不可欠」であるかを断言することはできない。当社は、最終的に採用される「社会にとって必要不可欠な使用」の定義と、その後SOCについて整備される文書に基づいて、DNSH基準への当社の適合性を再評価できるようになると期待している。
(CE)第1907/2006号「REACH」規則に定義される一連の物質
最低限の社会的セーフガードの遵守
ルノー・グループは、法律上、規制上、契約上の規則がグループの各事業体のレベルで適用されること、及びサプライヤーと下請け業者がその遵守を保証することを確保するために必要な手続と手段を導入している。
ルノー・グループは、主要な価値、人権及び倫理的慣行の尊重に全力を尽くしており、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に貢献している。
また、親会社及び発注会社の注意義務に関する2017年3月27日付の法律に基づいて実施されたルノー・グループの注意義務計画は、以下に基づいている。
・ リスク・マッピング(特定、解析、優先順位付け)
・ リスクの種類別に分類されたリスク・マッピングに関するルノー・グループ及び子会社の状況の定期的な評価
・ リスクを緩和し又は重大な危害を防止するための適切な行動の実施
・ 実施手段の監視及びその効果の評価
・ リスクの有無又は発生に関する警告メカニズムと報告書の収集
その結果、当社は、雇用主及び自動車メーカーとして実施している全体的な方針が十分に堅固であると考えており、したがって不遵守の兆候がない限り、上記の規則への違反はないと考えられる。
ルノー・グループは、新たな法的領域への適合判断について最低限守るべき保証を拡張するというサステナブル・ファイナンス・プラットフォームの提言に注目している。しかしながら、これらが今のところ勧告に過ぎないという事実を考慮して、また特に新たな規則の不遵守の結果について多くの法的不確実性が付随すること(これについてはプラットフォームがその報告書においてさらに強調している。)を考慮して、ルノー・グループは、その実施を予期せず、CSRD及びCSDDDのすべてのテキストの最終的な採択を待つことを選択した。
タクソノミーに適合する活動の主要な業績指標
売上高
EUタクソノミーにおける売上高の定義はIFRSの連結財務諸表において報告される売上高に相当するものであり、2022会計年度は合計464億ユーロであった。
この合計額のうち、
・ 417億ユーロ(ルノー・グループの売上高の89.8%)は、経済活動3.3(輸送用低炭素技術)に起因し、
・ 32億ユーロ(ルノー・グループの売上高の7.0%)は、経済活動6.5(バイク、乗用車、小型商用車による輸送)に起因し、
タクソノミー適格として分類される。これは合計で449億ユーロ(ルノー・グループの売上高の96.8%)に相当する。
これらの収益のうち52億ユーロは、気候変動緩和への実質的な寄与の測定に用いられる選択的基準を満たしている。これには当社の電気自動車(EV)及びプラグイン・ハイブリッド(PHEV)から生み出されるすべての売上高が含まれ、ルノー・グループの総売上高の11.3%を占めている。
汚染の防止と抑制目的に関するDNSHの要件を慎重に解釈したため、タクソノミーに適合する売上高はゼロであると公表されている。一方、当社の低排出車両(*)の販売台数のうち9%は、以下の基準に適合している。
(*)ダチア・スプリングを除く。
・ 施行されている欧州の環境規制(物質の使用を対象とするものを含む。)
・ 気候変動への適応、水及び海洋資源の保全と持続可能な利用、循環型経済への移行、生態系の生物多様性の保全と回復の各環境目標に関するDNSH基準、及び
・ 最低限の社会的セーフガード
資本的支出
タクソノミーの定義によれば、ルノー・グループの2022会計年度の資本的支出(Capex)は4,231百万ユーロであった。
この合計額の100%は経済活動3.3(輸送用低炭素技術)に起因し、タクソノミー適格として分類される。
かかる資本的支出のうち836百万ユーロ(合計額の19.8%)は、気候変動緩和への実質的な寄与の測定に用いられる選択的基準を満たしており、以下の基準に適合している。
・ 欧州の環境規制
・ 気候変動への適応、水及び海洋資源の保全と持続可能な利用、循環型経済への移行、生態系の生物多様性の保全と回復の各環境目標に関するDNSH基準、及び
・ 最低限の社会的セーフガード
すべてのDNSH基準を考慮すると、タクソノミーに適合する資本的支出は476百万ユーロ(ルノー・グループの資本的支出合計額の11.2%)となる。
| 実質的寄与基準 | DNSH基準(「著しい害を与えない」) | |||||||||||||||||
| 経済活動 | 規約 | 売上高 絶対値(十億 ユーロ) | 売上高の割合 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水・ 海洋資源 | 循環型経済 | 汚染 | 生物多様性・ 生態系 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水・ 海洋資源 | 循環型経済 | 汚染 | 生物多様性・生態系 | 最低限のセーフガード | タクソノミーに適合する売上高の割合(N年) | タクソノミーに適合する売上高の割合(N-1年) |
| A. タクソノミー適格活動 | 44.9 | 96.8% | ||||||||||||||||
| A.1 環境上持続可能な活動(タクソノミー適合) | ||||||||||||||||||
| 3.3 輸送用低炭素技術の製造 | C29.1 | 0 | 0% | 100% | Y | Y | Y | Y | Y | 0% | 該当 なし | |||||||
| 6.5 バイク・乗用車・小型商用車による輸送 | H49.32、H49.39、N77.11 | 0 | 0% | 100% | Y | Y | Y | Y | Y | 0% | 該当 なし | |||||||
| 環境上持続可能な活動(タクソノミー適合)の売上高(A.1) | 0 | 0% | 100% | 0% | 該当 なし | |||||||||||||
| A.2 タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動) | ||||||||||||||||||
| 3.3 輸送用低炭素技術の製造 | C29.1 | 41.7 | 89.8% | |||||||||||||||
| 6.5 バイク・乗用車・小型商用車による輸送 | H49.32、H49.39、N77.11 | 3.2 | 7% | |||||||||||||||
| タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動)の売上高(A.2) | 44.9 | 96.8% | ||||||||||||||||
| 合計(A.1+A.2) | 44.9 | 96.8% | ||||||||||||||||
| B. タクソノミー不適格活動 | ||||||||||||||||||
| タクソノミー不適格活動の売上高(B) | 1.5 | 3.2% | ||||||||||||||||
| 合計(A+B) | 46.4 | 100% | ||||||||||||||||
| 実質的寄与基準 | DNSH基準(「著しい害を与えない」) | |||||||||||||||||
| 経済活動 | 規約 | 資本的支出 絶対値(百万 ユーロ) | 資本的支出の割合 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水・ 海洋資源 | 循環型経済 | 汚染 | 生物多様性・ 生態系 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水・ 海洋資源 | 循環型経済 | 汚染 | 生物多様性・生態系 | 最低限のセーフガード | タクソノミーに適合する資本的支出の割合(N年) | タクソノミーに適合する資本的支出の割合(N-1年) |
| A. タクソノミー適格活動 | 4,231 | 100% | ||||||||||||||||
| A.1 環境上持続可能な活動(タクソノミー適合) | ||||||||||||||||||
| 3.3 輸送用低炭素技術の製造 | C29.1 | 476 | 11.2% | 100% | Y | Y | Y | Y | Y | Y | 11.2% | 該当 なし | ||||||
| 6.5 バイク・乗用車・小型商用車による輸送 | H49.32、 H49.39、N77.11 | 0 | 0% | 100% | Y | Y | Y | Y | Y | Y | 0% | 該当 なし | ||||||
| 環境上持続可能な活動(タクソノミー適合)の資本的支出(A.1) | 476 | 11.2% | 100% | 11.2% | 該当 なし | |||||||||||||
| A.2 タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動) | ||||||||||||||||||
| 3.3 輸送用低炭素技術の製造 | C29.1 | 3,755 | 88% | |||||||||||||||
| 6.5 バイク・乗用車・小型商用車による輸送 | H49.32、H49.39、N77.11 | 0 | 0% | |||||||||||||||
| タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動)の資本的支出(A.2) | 3,755 | 88% | ||||||||||||||||
| 合計(A.1+A.2) | 4,231 | 100% | ||||||||||||||||
| B. タクソノミー不適格活動 | ||||||||||||||||||
| タクソノミー不適格活動の資本的支出(B) | 0 | 0% | ||||||||||||||||
| 合計(A+B) | 4,231 | 100% | ||||||||||||||||
業務費
タクソノミーの定義によれば、ルノー・グループの2022会計年度の業務費(Opex)は1,284百万ユーロであり、このうち100%は経済活動3.3(輸送用低炭素技術)に起因し、タクソノミー適格として分類される。
かかる業務費のうち293百万ユーロ(合計額の22.8%)は、気候変動緩和への実質的な寄与の測定に用いられる選択的基準を満たしており、以下の基準に適合している。
・ 気候変動への適応、水及び海洋資源の保全と持続可能な利用、循環型経済への移行、生態系の生物多様性の保全と回復の各環境目標に関するDNSH基準、及び
・ 最低限の社会的セーフガード
すべてのDNSH基準を考慮すると、タクソノミーに適合する業務費は259百万ユーロ(ルノー・グループの業務費合計額の20.2%)となる。
| 実質的寄与基準 | DNSH基準(「著しい害を与えない」) | |||||||||||||||||
| 経済活動 | 規約 | 業務費 絶対値(百万 ユーロ) | 業務費の割合 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水・ 海洋資源 | 循環型経済 | 汚染 | 生物多様性・ 生態系 | 気候変動の緩和 | 気候変動への適応 | 水・ 海洋資源 | 循環型経済 | 汚染 | 生物多様性・生態系 | 最低限のセーフガード | タクソノミーに適合する業務費の割合(N年) | タクソノミーに適合する業務費の割合(N-1年) |
| A. タクソノミー適格活動 | 1,284 | 100% | ||||||||||||||||
| A.1 環境上持続可能な活動(タクソノミー適合) | ||||||||||||||||||
| 3.3 輸送用低炭素技術の製造 | C29.1 | 259 | 20.2% | 100% | Y | Y | Y | Y | Y | Y | 20.2% | 該当 なし | ||||||
| 6.5 バイク・乗用車・小型商用車による輸送 | H49.32、H49.39、N77.11 | 0 | 0% | 100% | Y | Y | Y | Y | Y | Y | 0% | 該当 なし | ||||||
| 環境上持続可能な活動(タクソノミー適合)の業務費(A.1) | 259 | 20.2% | 100% | 20.2% | 該当 なし | |||||||||||||
| A.2 タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動) | ||||||||||||||||||
| 3.3 輸送用低炭素技術の製造 | C29.1 | 1,025 | 79.8% | |||||||||||||||
| 6.5 バイク・乗用車・小型商用車による輸送 | H49.32、H49.39、N77.11 | 0 | 0% | |||||||||||||||
| タクソノミー適格だが環境上持続不可能な活動(タクソノミー不適合活動)の業務費(A.2) | 1,025 | 79.8% | ||||||||||||||||
| 合計(A.1+A.2) | 1,284 | 100% | ||||||||||||||||
| B. タクソノミー不適格活動 | ||||||||||||||||||
| タクソノミー不適格活動の業務費(B) | 0 | 0% | ||||||||||||||||
| 合計(A+B) | 1,284 | 100% | ||||||||||||||||
ルノーの環境に関するコミットメント
環境問題の管理
ルノー・グループの環境方針
今や、環境に関する課題の重要性とソリューションの発見の緊急性について合意が形成されている。これらの課題は、すべての経済活動及び特にモビリティに深刻な影響を及ぼす。輸送セクターに関するステークホルダーの期待を超えて、ルノー・グループが革新的なソリューションを提案できることは、新たな経済的機会をもたらし、競争力を高めることにもなる。
自動車産業は以下の主要な環境問題に取り組む必要がある。
・ 温室効果ガス排出量に関連する気候変動。これについて、COP21パリ協定で野心的な削減路線が描かれている。
・ 資源。その利用可能性が限られていることは、生産及び利用方法が変わることを意味している。
・ 健康。(特に都市における)大きな関心事であり、汚染物質排出の削減を必要とする。
・ 世界的な生物多様性の喪失。人為起源の生態系への圧力によって引き起こされる。
これらの課題に対処するため、ルノー・グループは、1990年代後半から環境方針を掲げている。この方針は、設計から使用済み車両までの車両のライフサイクル全体に適用され、当社の戦略計画に完全に沿ったものである(下図を参照のこと。)。
このように、2021年1月に立ち上げられた「ルノーリューション」戦略計画は、ルノー・グループの新時代を開いたものである。すなわち、この戦略計画により、ルノー・グループの持続可能な収益性を確保しつつ、ヨーロッパでは2040年までに、そして全世界では2050年までに、カーボン・ニュートラルを達成するという新しい大望を尊重することが保証される。
2021年の株主総会で、ルノー・グループは新しい持続可能性戦略を発表したが、その戦略における3つの柱のうち1つは「ビジネスとしてのグリーン」つまり環境である。この戦略は、温室効果ガス排出量の削減及び循環型経済の加速という2つの主要な環境優先事項を明確にしている。
同じく2021年の株主総会で発表された気候戦略は、材料及び部品の供給から使用済み車両まで、バリューチェーンの上流より下流に至る、2030年までの行動計画を定めている。ルノー・グループのカーボン・フットプリントの80%超を車両の使用が占めるため、製品ライフサイクルのこの段階は気候計画の優先事項である。
ルノー・グループは、各行動領域について、モニタリング指標、特定の目標及び行動計画を明確にした。これらは、本書の「行動の優先分野:戦略と指標」に詳述されている。
2022年11月8日のリストラと組織再編の発表により、脱炭素化と完全電動化への真の移行のための「アンペア」、代替燃料とグリーン水素による脱炭素化のための「パワー」、資源を節約し、自動車から自動車への短いループを作り出す「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」といった、ESGの課題にそれぞれが専念する組織の創設が可能になる。
フラン工場を、Refactoryという欧州初のモビリティ専用循環型経済工場に転換することは、当グループのビジョンを象徴している。それは、最も戦略的な又は危急の物資について環境に関する課題への対応と収益・利益を生み出す経済資産の両方を構成するリサイクル及び再製品化のための完全な産業エコシステムに依拠することである。
最後に、モビリティ、データ及びエネルギーサービスの開発を目的としたモビライズ・ブランドの創設は、電気共有モビリティのソリューション及びバッテリーサービスを通じて環境と社会的価値とを創造するルノー・グループのもう1つの変革手段である。
「ルノー・グループの環境方針は、ルノー・グループの約束及び責任ある資本主義の柱であり、経済パフォーマンスと環境パフォーマンスとを組み合わせるルノー・グループの変革及び存在理由の中核にあたる」
(2021年4月、会長のジャンドミニク・スナール及び最高経営責任者のルカ・デメオ)。
環境問題についてのガバナンス
取締役会による環境戦略(気候戦略を含む)の監督
取締役会は、ルノー・グループの環境戦略の定義及び実施、並びに関連するリスク及び機会を監督する。取締役会は毎年、気候変動、ルノー・グループの温室効果ガス排出量に関する戦略、製品ラインナップの電動化、並びに温室効果ガス排出量及び汚染物質に関する新しい規制による影響に関連した問題を検討している。
取締役会では、これらの課題に対するガバナンスを強化するため、2019年に「倫理及びCSR委員会」という、環境問題の徹底的な検討の実施を任務に含む専門委員会を設立した。2021年には、環境、社会及びガバナンスの課題がルノー・グループの戦略において不可欠な要素であることから、当委員会と戦略委員会を統合することを決定した。2022年には、この新しい戦略及びCSR委員会を「戦略及び持続可能開発委員会」と改称した。
この戦略及び持続可能開発委員会はAFEP-MEDEF規範の勧告に従い60%の独立取締役で構成されている。委員会は2022年には5回開催され、出席率は97.1%であった。
2022年には、戦略及び持続可能開発委員会は特に以下の点を検討した。
・ 社会福祉的、社会的、環境的責任の観点からのルノー・グループの戦略。
・ 「ルノーリューション」戦略計画のフォローアップと実施。
・ ルノー・グループの重点戦略プロジェクトのすべての定期的なモニタリング。
・ 循環型経済活動の計画・開発。
・ モビリティ専門職の能力開発を支援する「ルノウ大学」の進展。
・ 日産との市場、車両及び技術に関する具体的な運用プロジェクトでのパートナーシップの発展。
・ 半導体危機の影響と緩和策。
・ 電気自動車のバリューチェーン戦略。
・ ルノー・グループの脱炭素化戦略と気候報告書のレビュー。
・ 中古車戦略。
・ 商用車戦略。
・ 中南米における戦略的動向。
・ アルピーヌ・ブランド戦略。
・ パートナーシップの業績とエコシステム内の様々なプレイヤーとの協力によるルノー・グループの新たな「水平的戦略」。
・ 管理機関におけるジェンダー多様性の観点からの目標。
・ 非財務業績声明(EFPD)を含む2021年度のユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント第2章「持続可能な開発」のレビュー。
ボード・オブ・マネジメントと戦略及び事業開発部門による気候目標の管理
リーダーシップ・チーム(旧BoM)と戦略及び事業開発部門が当グループの環境目標を統括している。環境方針の重点については年1回審議し、BoM内で戦略及び事業開発担当役員の提案を取りまとめている。この目的に関して、BoMはグループ持続可能開発委員会に依拠している。本委員会の委員が権限を持つ分野、特に持続可能な開発の分野は、「取締役の役職及び職務の一覧表」に詳述されている。
戦略及び事業開発部門は、会社のバリューチェーンにおける全セクター及び車両のライフサイクルの各段階における環境方針の実施を準備、展開及び監視する役割を担っている。これを実施するために、戦略及び事業開発部門は、各専門分野だけではなく、社内の全部門に配置された駐在員網のネットワークを当てにしている。これらは2010年に、ルノー・グループ内において「エネルギー・環境・原材料戦略」、「自動車CO2」、「大気の環境及び物質」といった分野で構築された。これらのチームを構成する専門家は、戦略上の問題についての深い知識と、その厳密さ、中立性及び分野横断的な性質に対するグループ内で認識されているアプローチを提供する。
戦略及び事業開発部門による戦略プランの環境面の構成要素の展開はこのようにルノー・グループのすべての活動に及んでおり、新製品や新サービスの開発を支えている。
環境へのコミットメントの達成に連動した報酬基準
ルノー・グループにおける気候問題の重要性に鑑みて、業務執行役員の報酬は、2013年から、環境配慮に関連し、「環境実績におけるリーダーシップ:ヨーロッパにおける自動車CO2排出量、ルノー・グループのカーボン・フットプリント」を目指した基準を含む。より最近では、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、取締役会は、以下に関する基準を追加することにより、最高経営責任者の報酬方針を変更することを提案した。
・ 乗用車のCO2排出量の欧州における規制目標(CAFE基準)の達成。
・ 世界で登録されたルノー・グループの乗用車と多目的車のカーボン・フットプリントの削減。
2022年及び2023年、最高経営責任者に関する報酬方針は、新しい環境に関する基準を含むように変更された。
・ フランで再調整された中古車の台数に関する基準(年次の変動報酬について)。
・ 循環型経済活動の発展に関する基準(年次の変動報酬について)。
・ 3年間の累積期間にわたる欧州におけるルノー・グループの電動化乗用車の販売台数構成に関する基準(業績行動計画について)。
・ 3年間の累積期間にわたって欧州で製造された自動車1台あたりのCO2排出量の削減に関する基準(共同投資計画について)。
(最高経営責任者に関する報酬要素の詳細については、「最高経営責任者としてのルカ・デメオ氏の報酬(2022年)」及び「最高経営責任者の報酬方針(2023会計年度)」を参照のこと。)
行動の優先分野:戦略と指標
気候とエネルギー効率
気候問題についてのガバナンス
上記「環境問題についてのガバナンス」を参照のこと。気候問題のガバナンスは、すべての環境問題のガバナンスの枠組みの中で行われている。
戦略と行動計画
2019年、ルノー・グループは、脱炭素化目標を科学的根拠に基づく目標(SBTi)イニシアチブで検証した最初の自動車メーカーであった。
2021年4月、ルノー・グループは、「気候変動対策に関する行動計画(Climate Plan)」を公表した。この計画は、車両のライフサイクル全体にわたる下記9つの主要な行動に分類されており、2030年まで、ルノー・グループ全体で段階的に展開される。これは、2040年までにヨーロッパにおいて、また2050年までに世界でカーボン・ニュートラルを達成するという当グループの野心に向けた中間的マイルストーンである。9つの行動に加えて、ルノー・グループにはリスクと機会を管理するためのツールとプロセスがある。
車両の使用段階における行動 ― スコープ3下流
2022年において、車両の使用段階は、ルノー・グループのカーボン・フットプリントの80%超を占めていた(*)。
(*) 使用並びに使用に必要な燃料及び電力。下記「測定基準と目標」のカーボン・フットプリントの項を参照のこと。
| 行動1:2025年までにルノーの新型乗用車モデルの100%を電動化する |
ヨーロッパの内燃機関(ICE)車両は、そのライフサイクルにおいて、電気自動車の3倍を超えるCO2eを排出している(*)。
(*) 出典:2020年度版「運輸と環境(T&E)」
EU加盟国は、EUの気候・エネルギー目標達成のための自国の貢献を保証する国別エネルギー・気候計画(NECP)を実施しなければならない。この取り組みの一環として、加盟国は、ICE車両の販売台数を段階的に減らしている(英国は2030年までに、フランスは遅くとも2040年までに)。さらに、国連は、2050年までに世界人口の3分の2が都市住民になると予測しており、都市は既にICE車のアクセスを制限しつつある。
2025年までにルノーの乗用車の新型モデルをヨーロッパにおいて100%電動化するという目標を達成するために、当社は以下の事柄を行っている。
・ CMF-B、CMF-EV(電気自動車向け)、CMF-CDの3つのプラットフォームにわたるプーリング生産
・ フランス北部に、ヨーロッパ最大で最も競争力のある電気自動車生産拠点となる**「ルノー・エレクトリシティ」を設立**
・ ルノー・ブランドの下で、Cセグメントの2モデルを含む7つの電気自動車モデルを発売。2つの電気自動車モデルは2022年に発売開始:メガーヌ、カングーEV
・ 新型車の開発期間を25%短縮し、電動化を加速
ルノー・ブランドの野心は、2030年までにヨーロッパにおける乗用車販売台数の約90%を電気自動車にすることである。
これを加速させるため、電気及びプラグイン・ハイブリッド車のカスタマイズされた充電ソリューションに特化したルノー・グループの子会社であるモビライズ・パワー・ソリューションズは、専門家や個人の電気モビリティへの移行を容易にしている。今日では、モビライズ・パワー・ソリューションズは、スペイン、ポルトガル、フランス、ドイツ、英国、スイス、オーストリア、ベルギー、オランダ、イタリア、ルクセンブルクの11ヶ国のヨーロッパの主要電気モビリティ市場に存在している。
設置のアドバイスから充電ステーションの運用と保守まで、モビライズ・パワー・ソリューションズは、ルノーのネットワークディーラーとのパートナーシップで開発されたモビライズ・ファスト・チャージ・ネットワークのおかげで、職場、自宅、及び長距離移動を含む移動中の充電ニーズに対して顧客をサポートする。2024年半ばまでに、200のステーションがヨーロッパに配備される予定である。
モビライズは、新しいモビリティと車両にまつわるサービスを提供するブランドだが、電気モビリティの普及を促進するために、他にも様々なサービスを展開している:
・ モビライズ・スマート・チャージ:充電コストを最適化し、カーボン・フットプリントを削減する。
・ モビライズ・チャージ・パス:欧州の260,000ヶ所超の充電ポイントで1枚のカードで充電ができる。
・ モビライズ・VISAカード:家庭用充電器の設置に必要な資金を融資し、移動中の充電を容易にし、あらゆる買い物に使えるクレジットを貯めることができる。
「アンペア」創設を発表
ルノー・グループは、アンペアによって、自動車メーカー初の電気自動車とソフトウェアのピュアプレーヤーとなる自律的な事業体を創設することになる。アンペアは、先進のSDV(ソフトウェア定義自動車)技術を搭載した完全な電気自動車をルノー・ブランドで開発、製造、販売する。アンペアは、ルノー・グループのノウハウと資産、電気自動車のピュアプレーヤーの集中力と敏捷性という、両者の長所を生かすことになる(「戦略及び目標」参照)。
| 行動2:2025年までに水素小型商用車でヨーロッパのリーダーとなる |
ルノーは、カングー、トラフィック、マスターといったモデルで、小型商用車(LCV)におけるヨーロッパのリーダーとなっている。
この市場は非常に大きく成長しており、ディーゼル規制が厳しくなっていることから、当グループはこれらのモデルの電動版を開発した。
現在では、ヘビー・デューティーの使用のために航続距離と充電スピード面で性能向上を目指している。
水素燃料電池技術(デュアルパワー)は、追加的なゼロ排出量エネルギーを提供して、バッテリーのサイズを大きくせずに、又はむしろ小さくして、電気自動車の航続距離を拡大する。電気ステーションでの充電に加えて、車両はわずか数分で水素を充填することができる。
2021年6月、ルノーとプラグ・パワーは、世界的な水素ソリューションを示すために、Hyviaと呼ばれる合弁会社を立ち上げ、以下を提供している。
・ 航続距離400km(WLTP基準)、充填時間を短縮(5分未満)した商用車
・ 燃料電池商用車向けのターンキー・ソリューションを完成:水素ステーション、脱炭素化エネルギーからのグリーン水素の供給
HYVIAは、2030年までにヨーロッパの水素LCV市場で30%のシェアを達成するという目標を設定している。その最初の車両が承認され、主要な顧客がHYVIAの最初の生産車両で水素技術をテストすることを望んでいる:クロノポスト、エンジー、オレンジ、エクアン、アルピーヌF1チーム(フランス)、エアバス、ハンブルク港、パッケタ、マキシメーター・ハイドロジェンGmbH(ドイツ)。
ルノー・グループはHyviaを通じて、水素分野で強力なパートナーシップを構築し続ける計画である。ルノー・グループは、2021年末からFOVIAとともに小型商用車向け水素タンクの開発を進めている。さらに、ルノー・グループは、共同プロジェクトに基づいて、エネルギーの生産と流通におけるすべての公的及び民間プレイヤーを統合するソリューションを開発していく。
Hyviaは、モビリティに加えて、フランスのフランで製造された燃料電池や充填ソリューションを他の産業に提供していく。
| 行動3:ハイブリッド技術を全ブランドに展開する |
ルノー・グループは、電気自動車の提供を補完する低排出量エンジン(E-TECHハイブリッド及びガス)を開発している。
独占的に開発されたE-TECHハイブリッド技術は、都市サイクルにおける同等の内燃機関と比較して、ハイブリッド・エンジンの燃料消費を40%低減する。そのE-TECHプラグイン・ハイブリッド版は、ゼロ排出量モビリティ・ソリューションを実現する。
E-TECHハイブリッド製品の提供は、以下の通り加速している。
・ 2021年の3つ(キャプチャー、アルカナ、メガーヌ・サルーン)に加えて、2022年にルノー・ブランドによる新しいハイブリッド・モデル(オーストラル)を発売。
・ 2025年のルノーのハイブリッド車販売台数の35%を目指す。
・ コネクティビティ、エコドライビング、低排出量ゾーンへのアクセスを可能にする100%電動モードといった、ハイブリッド車の排出量のさらなる削減に向けた新技術を展開。
| 追加の行動:エコドライビング支援の導入 |
車両の燃料消費は代表的な使用方法を反映する標準化されたサイクルに基づいて認定されるが、すべての運転スタイル(多かれ少なかれ積極的な)又はすべての実走行条件(暖房又は空調の使用、都市か郊外か、交通の流れ等)をカバーするものではない。電気自動車の場合、電力消費量と航続距離に同じ推論を適用することができる。
好ましい運転・気温条件下で、経済的な運転スタイルをとるドライバー(「エコ」ドライバー)は、WLTPサイクルと同等の燃料消費を達成することができ、この燃料消費は「平均的」ドライバーよりも最大25%低い。「ダイナミックな」顧客の燃料消費は、「平均的」ドライバーを最大40%、「エコ」ドライバーを最大70%上回る可能性がある(*)。
(*) テレマティクス経由で約5,000人の顧客により共有されたデータに基づいて2019年に実施された内部調査による。
ルノー・グループは、実走行条件における顧客の燃料消費や電力消費量の削減を支援するため、2012年からエコドライビング支援システムを提供している。
これらは、主なドライバー特性に応じて、委任型と積極型という2つのカテゴリーに分類される。
1/委任型システム又は積極的支援。
このシステムは、運転タスクの全部又は一部を実行する。
今日、より広く普及しつつある最初の2世代のシステムは、以下のように作用する「エコモード」を選択することで、消費を制限する。
・ 一定条件下での加速能力の低減
・ 電気自動車の最大速度の制限
・ 温度快適性の効率的な管理
2021年にメガーヌE-TECH及びオーストラルで開始された第3世代の技術は、エコ及び予測的クルーズ・コントロール、地形への適応、速度制限、交通密度といった、よりエネルギー効率の高い運転のための特定のタスクに完全に対応することもできる。
2/参加型システム
燃料や電気の消費を減らすための情報をドライバーに提供することによって、「エコドライビング」への積極的な取り組みを促す。ルノー・グループは、以下の通り、数種類のシステムを提供している。
・ 「エコ・コーチ」:ダッシュボード上に車両の走行状況(内燃機関車のレブカウンター、電気自動車のパワーメーター、瞬間・平均消費量)をリアルタイムで表示し、エコ運転を支援する(ギアチェンジ、グリーンライトが点灯する最適速度を予測してアクセルから足を離す等)。
・ 「エコ・スコア」:運転スタイルを評価し、ドライバーに各自のエコドライビングのレベルや向上の潜在力を認識させる。
3/ゲーミフィケーションと報酬
持続的な行動変容にはモチベーションが不可欠であり、ルノー・グループの車両のユーザーにエコドライブの導入を促すには、挑戦と報酬に基づくゲーミフィケーションツールが有効な手段である:
・ 「エコ・チャレンジ」(「報酬」)は、過去の走行を分析し、将来の走行を最適化する方法について助言し、ドライバーの自己評価や他者との比較を可能にする。この機能は第4世代に属し、スマートフォンとコンピューターで個人顧客とフリート資産管理者の両方に提供される。
エコドライブに向けた行動変容の促し
下表は、様々なタイプのエコ運転支援の内容と、複数の技術世代にわたるその進化について詳述する。2023年以降は、この内容に加えて、「安全&エコ」を同時に機能させ、顧客をより安全でエネルギー効率の高い運転にリードしていく。
| 第1世代 2012年~2015年 | 第2世代 2016年~2021年 | 第3世代 2022年~2025年 | |
| エコ・アシスト | 加速制限付きエコモード | 加速・速度(電気自動車)・温度快適性制限付きエコモード | 加速・速度(電気自動車)・温度快適性制限付きエコモード及びクルーズ・コントロールのエコ配分の制限(コンテクスチュアル及びアダプティブ) |
| エコ・コーチ | ギアシフトインジケーター、運転スタイル・インジケーター | ダッシュボード上でのエコ体験、新しい運転スタイル・インジケーター | エコモニター、内燃機関車両向けアクセルペダルオフ・インジケーター |
| エコ・スコア | マルチメディアシステム:R-Link(最上位クラス)、Medianav(入門クラス) | マルチメディアシステム:RLink2、次いでイージーリンク | マルチメディアシステム:OpenR Link消費量の履歴機能 |
| 報酬 | フリート向けエコチャレンジ:「モビライズ・フリート・コネクト」 | ||
| エネルギー消費量低減の潜在力(*) | 0~5% | 2~6% | 3~12% |
| (*) 各顧客の運転スタイル(経済的、積極的、中間的スタイル)によって異なる。 | |||
2025年以降、第4世代の革新的な技術によって、エコドライブ支援のラインナップは完成する。
| 行動4:カーシェアリングを通じて車両使用率を20%以上上昇させる |
パーソナル・カーは実際には10%の時間しか使用されておらず、わずか3年で価値の半分を失っている。この知識をもとに、一部のユーザーは、自己の走行にかかる総費用の削減を求め、新たなモビリティ・ソリューションに転換しようとしている。
その一つが、自動車の使用を最適化し、車両の流通台数、さらにはその環境への影響を低減するカーシェアリングである。
道路輸送に関しては、温室効果ガスの25%が「最後のマイル」、つまり最終顧客への納品中に排出されている。
モビライズは、所有に基づくモデルから、特定の用途のために設計された、100%電気自動車の使用に基づくモデルへの移行という、これらの課題に対応するために特に設立された。このブランドは、資金調達、保険、支払い、車両管理、エネルギー、メンテナンス、リコンディショニングなど、幅広い車両関連サービス(VaaS:Vehicle as a Service(サービスとしての車))を統合技術プラットフォームによって提供している。これらのサービスは、単一にまとめて提供され、個人、フリート、モビリティ・オペレーターのニーズを満たしている。自動車はもはや、A地点からB地点へ移動するための単なる物体ではなく、サービスプラットフォームでもある。
自動車は、車両と関連サービスのパッケージのサブスクリプションによって、初めて利用できるようになる。販売されるものではない!
最初のラインナップは以下の通り:
・ リモ:タクシーやプライベートハイヤー向けの、人を運ぶためのセダン
・ デュオ:個人及びプロフェッショナル(社用車、カーシェアリング、マイクロモビリティ事業者)向けの、人を運ぶための四輪バイク
・ ベント:デュオをベースにした、プロフェッショナル(職人、商人)向けの小型荷物輸送用の車両
・ ラストワンマイル配送のための、プロフェッショナル向けの未来の車
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズをベースに、オープンエコシステム(スタートアップ企業など)を軸として、モビライズは、持続可能なエネルギー転換と新しいタイプのモビリティを推進する。
製造に関する行動 ― スコープ1+2及びスコープ3上流
| 行動5:より効率的で、低炭素、再利用可能なバッテリーの展開を加速する |
環境保護への移行を目指すフランスの機関(環境エネルギー管理庁、ADEME)によれば、電気自動車のバッテリー生産は、化石燃料由来の電力の利用やコバルト、リチウムといった戦略的原材料の採取により、そのカーボン・フットプリントの3分の1を占める。
欧州連合は2024年以降、生産からリサイクルまでのバッテリーのライフサイクルにわたって、このフットプリントを測定することをバッテリー・メーカーに義務付ける。ヨーロッパの規制案は、2027年までに、市場に出るバッテリーのカーボン・フットプリントの上限を設定する計画である。
ルノー・グループは、以下の通り、バッテリーのライフサイクル全体において行動することで、より効率的、低炭素、再利用可能なバッテリーの展開を加速させる意向である。
・ 低炭素バッテリーの生産:サプライヤーと共同で、脱炭素化エネルギー及び材料を使用することにより、バッテリー生産におけるカーボン・フットプリントを低減する。ルノー・グループは、2025年までに、新型R5のバッテリーのカーボン・フットプリントを、2019年のゾエのバッテリーと比較して20%削減することを目標としている。2030年には削減は35%に達する見込みである。この点で、ルノー・グループは、2021年以降、材料サプライヤーと3つの契約を締結している。2021年には持続可能なニッケル供給(サプライチェーン全体の低炭素及び追跡可能性)に関するテラフェームとの契約、炭素集約度の低いリチウムに関するバルカンとの2021年の契約、そしてモロッコで生産される低炭素硫酸コバルトに関するManagemとの2022年の契約である。これに加えて、2025年までにフランスでバッテリーを生産するために、ベルコール及びエンビジョンAescと契約を締結している。
・ メンテナンス:当初の寿命におけるバッテリーの修理センターを展開する(2022年末現在で約100ヶ所が稼動しており、これにはフランのRefactory内の専門知識・修理センターが含まれる。)。電気自動車の修理向け中古バッテリーの提供の開始。
・ 再利用:再生可能エネルギーの定置貯蔵、モバイル・ソリューション(船、冷却装置、空港機械)を目的として、バッテリーの使途を変更する。2022年、ルノー・グループは、電気自動車からのバッテリーの回収・利用を専門とするスタートアップ企業「Betteries」とのパートナーシップの一環として、定置用システムの生産をフランで開始する予定である。Betteriesは、リサイクルされたEVバッテリーを利用して、様々な用途(例えば、建設現場やキッチンカー等)に適した運搬可能な発電機を開発している。これらの装置はフランのRefactoryで組み立てられている。このようなバッテリーの二次的利用により、温室効果ガスの排出を回避することができる。
・ リサイクル:戦略的材料(コバルト、ニッケル、リチウム)をクローズド・ループ内でリサイクルし、新たなバッテリーを生産する。これら3つの材料について、ルノー・グループは、2030年までに、新たなバッテリーの生産に再度組み入れるリサイクル材料の比率を80%にする計画である(クローズド・ループ)。
フランス、フランのRefactoryでは、リサイクル、メンテナンス、修理、再利用業務を行っている。
これらの業務に加え、2024年のR5モデルの発売以降は、Vehicle-to-Grid(V2G)技術により、電気自動車が電力網にエネルギーを供給し、ピーク時の電力消費を調整することが可能になるだろう。
共同プラットフォームにおけるルノー・グループ
2021年以降、ルノー・グループはグローバル・バッテリー・アライアンス(GBA)及びリチャージの一員として、バッテリーのカーボン・フットプリント算定に関する方法論の作業にも積極的に貢献している。特に、この作業は、GBAの国際的なメンバーによって一般的に受け入れられている方法論である「GHGルールブック」の公表につながった。現在もなお進行中のリチャージ内での作業は、パリ協定とFit for 55%協定に沿った欧州のステークホルダーとの初めてのバッテリー規制の開発に貢献している。
| 行動6:サプライチェーン全体を巻き込む |
原材料の採取と部品の製造は、ウェル・トゥ・ホイール排出量に次いで、ルノー・グループの2022年における車両のカーボン・フットプリントの16%を占めた。すべてのサプライヤーを自らの環境負荷の低減に向けた積極的な取り組みに従事させることは、ルノー・グループの気候戦略の優先事項である。
ルノー・グループは、2030年までに、部品と材料のサプライチェーンにおけるCO2e/kg排出量を、2019年比で30%削減するという目標を設定している。その達成に向けて、ルノー・グループはサプライヤーとともに、以下のような6つの優先的改善分野に取り組んでいる。
・ 分野1:認定されたCDPサプライチェーン組織による外部調査を利用したカーボン・フットプリント評価システムを構築する。
・ 分野2:CSRに取り組むことと、その実績を外部組織に評価してもらうことをサプライヤーに義務付ける。
・ 分野3:最も排出量の多い6つの商品(材料と部品)を特定し、温室効果ガスの低減プロセスの設計に向けたサプライヤーとの共同行動計画を実施する。
・ 分野4:将来の規制と消費者の期待に応えるため、新技術を発明するための共同イノベーション政策を共同開発する。
・ 分野5:生産工場の現地調達を増やす。ベルコール及びエンビジョンとのパートナーシップにより、2025年から、エレクトリシティの産業拠点にできるだけ近いフランスにおいて、バッテリーを生産する。
・ 分野6:材料の選定及びその他の調達決定のための内部カーボン・プライシングを確立する(「リスク・機会管理のために実施されているツール及びプロセス」参照。)。
また、2020年、ルノー・グループは、原材料供給の好循環を促進するため、欧州原材料アライアンス(ERMA)に署名した。
| 行動7:循環型経済におけるルノー・グループのリーダーシップを強化する |
気候変動との闘いにおいては、温室効果ガスの排出を回避することが可能なため、循環型経済は必要不可欠な方策である。
この作業には、車両の製造におけるリサイクル材料の使用の増大が含まれる。目標は、2030年までに世界におけるすべての新型車を33%のリサイクル材料で製造することである。
| 行動8:2019年から2030年の当社の工場からの排出量を80%削減する(スコープ1及び2) |
化石燃料の継続的な価格上昇に関連する問題に加え、低炭素エネルギーの使用と消費の削減は、同時に気候軌道に対する大きな方策であり、競争力(エネルギー節約)に対する方策であり、不確実性を増す地政学的環境におけるエネルギーの自立に対する方策でもある。
このことから、下記の図で概説されるISO 50001の原則に基づく組織では、ルノー・グループの工場全体に展開されたエネルギー・マネジャーのネットワークを介して、専用の企業チームがエネルギーの管理を行なっている。ルノー・グループは、産業拠点の認証取得のためのグローバルなロードマップにも着手しており、第一段階として2023年にフランスの全施設を対象とする。2022年末時点で認証を受けているのは、ブルサ、クレオン、ル・マン、サンドゥヴィルである。
2021年からは、省エネ及び性能制御のアプローチは、産業拠点に加え、サービス、物流、流通の拠点も対象としている。例えば、スイスのディーラーの屋根にソーラーパネルを設置すること(*)で、年間50,000メートルトン近いCO2eの排出が回避されることになる。
(*) リテール・ルノー・グループ、エキュブラン
4つの推進力:
1.生産拠点:拠点をさらにコンパクトにすることで、点灯・暖房する空間を減らすことにつながる。各拠点は、2025年までに750,000m2の屋根付き建物を削減することを目標として、全体的なコンパクト化の軌道を継続している。2022年に特に注目すべきものとして、ドゥエー事業所で55,000m2、サンドゥヴィル事業所で40,000m2、モーブージュ事業所で12,000m2の削減を達成したことが挙げられる。
2.製造プロセス:よりエネルギー効率の高いプロセスの開発、既存プロセスの最適化、エネルギー回収システムの実施。
3.エネルギー・マネジメント4.0:消費量データの分析・管理ツールで、10,000個超のセンサーとメーターのネットワークに接続された新しいEcoGyエネルギー・ポータルが、2022年に導入され、当社の全事業所の電力消費、ガス、圧縮空気のリアルタイム監視が可能になった。
このインフラは、エネルギー危機タスクフォースの支援を受け、2022年にはエネルギー消費量を2021年比で15%削減することを可能にした。生産台数当たりのエネルギー消費量では、ルノー・グループの目標値は2025年までに2021年比で30%を削減することであり、フランスの工場においては40%削減が目標である。
4.再生可能エネルギー:2030年までに、フランス、スペイン、スロベニア、ポルトガルの生産拠点において、再生可能電力の100%利用を達成するという目標を2021年に設定した。進捗の詳細は下記のボックスと「測定基準と目標」を参照のこと。
このように、ルノー・グループは、少なくとも2030年までは、生産拠点における温室効果ガス排出量が最も低い世界トップ3のメーカーにとどまることを目指している。
また、2030年は、ヨーロッパのすべての拠点においてカーボン・ニュートラルを達成するという目標の期限でもある(フランスのエレクトリシティにおける電気自動車の生産に関する拠点及び活動については2025年)。
ルノー・グループにおけるエネルギー・マネジメント
2022年には、ルノー・グループの全工場でのエネルギー消費量を削減する行動により、年間エネルギー費用が約25百万ユーロ削減されることになる。
| ルノー・グループは、フランスとスペインの工場の脱炭素化計画を加速させ、新たなパートナーとともにイノベーションを進めている。 ・ スペイン 2021年4月、ルノー・グループはエネルギー供給会社であるイベルドローラと、スペインにおけるエネルギー消費の100%を再生可能エネルギーで賄う契約を締結した ・ フランス 2022年11月、ルノー・グループはエネルギー事業者との3つの大きなパートナーシップを発表した: ・ ヴォルタリアとは、フランスで最大の再生可能エネルギーによる電力供給契約を締結した。この契約により、ルノー・グループは、2027年にフランスにおける生産活動の電力消費の最大50%を太陽光発電パネルの設置により賄うことができるようになる。 ・ エンジー・グループと、2025年までにドゥエー工場のガス需要の70%を代替する、欧州初の深層地熱発電プロジェクト; ・ EDFグループのダルキアと、モーブージュ工場のガス消費量の65%を代替するバイオマスボイラーを設置するパートナーシップを締結 |
| 行動9:2019年から2030年の間に部品と車両の輸送による排出量を30%削減する |
2015年、ルノー・グループは、FRET21イニシアチブにいち早く参加した企業の一つとなった。このイニシアチブは、運送会社の団体を結束して、貨物のカーボン・フットプリントを減らす取り組みである。2019年、ルノー・グループは、運輸時のCO2e排出量削減で最大の成果を挙げた功績により、ADEMEからEVEトロフィーを受賞し、2度目のFRET21(2018年を基準として2019年から2021年にかけて)に取り組むことを決定した。この第2のコミットメントの結果は、目標値の-5.5%に対して、CO2e排出量は-6.69%となり、再びポジティブな結果となった。
現在、サプライチェーンの目的は、輸送、物流プラットフォーム、梱包のカーボン・フットプリントのさらなる削減に取り組むことである。
物流チェーン全体にわたる4つの柱で構成される2021年~2030年の行動計画:
・ 2021年からバイオガス及びバイオ燃料トラックの配備、2022年も継続、2025年からは電気及び水素トラックの配備を開始する。フランスでは、3社の運送会社による4,650台のGASトラック(バイオ-CNG・CNG)の導入により、インバウンド物流において、既に584メートルトンのCO2eを削減している。車両流通面では、輸送会社Dolotransの1,870台のB30トラックで11,350台の新車を輸送し、フランス―ルーマニア間のフローで1,026メートルトンのCO2eを削減した。
・ 鉄道貨物の比率を高めることを含め、複合一貫輸送を拡大する。車両輸送に列車を導入したことで、十堰工場(中国)から上海港までの輸送台数18,800台、及びスペイン/オーストリア間の輸送台数920台で、3,250メートルトンのCO2eを削減することができた。
・ より最適化された革新的なトラック(ダブルデッカー・トラック、多目的トラック等)、新たな自動車プロジェクトにおけるCO2輸送基準の統合、及び積載の最適化により、商品1立方メートル当たり走行キロ数を削減する。部品やパッケージングの高密度化により、トラック11,350台分、7,000メートルトンのCO2eを削減することが可能となった。
・ 梱包の合理的な管理:減量、使用済み梱包材の返還、廃棄物の最小化、リサイクル梱包材料比率の向上、使い捨てプラスチックの最終的な廃止
これらの行動により、合計で416,000メートルトンを超えるCO2e排出の回避が可能となった(2017年~2022年の累積値)。
ルノー・グループは、2021年~2030年の行動計画以降も、ルノー・グループ内で、またサプライヤーとともに、梱包のリサイクル・チャネルの発展を通じて、排出をさらに回避していく。
また、ルノー・グループは、2018年に、風力貨物船を開発しているフランスのスタートアップ企業、ネオラインとパートナーシップを締結した。2024年には試験運行が計画されている。
リスク・機会管理のために実施されているツール及びプロセス
自動車のCO2e排出量削減の監視:CAFEコントロール・タワー
2018年、ルノー・グループは、ヨーロッパでの成果を監視し、各年のロードマップを監督するために、「CAFEコントロール・タワー」という特別プログラム・チームを創設した。
また、2019年からは、ヨーロッパにおける登録車のCO2eレベル予測ツールを開発した。CAFEコントロール・タワーは、その成果を毎月ボード・オブ・マネジメント(BoM)に報告している。
ヨーロッパ以外でも、ルノー・グループはヨーロッパと同様の規制基準の対象となっている。このため、合計するとルノー・グループの世界の販売台数の約70%がCAFEに類する規制を受けている。
上記のような戦略及び組織により、2022年には、ルノー・グループは乗用車及び小型商用車の欧州CAFE目標を達成することができた(*)。
(*) これらの結果は、今後数ヶ月のうちに欧州委員会によって集計、確定される。
また、世界のカーボン・フットプリント主要業績評価指標(KPI)を通して自動車のCO2e排出量を緊密に監視し、燃費及びCO2e排出量の観点から製品競争力の具体的な目標を設定している。BoMはこれらの指標を毎年見直し、短期、中期、長期の戦略との整合性を確保している。
| 温室効果ガスの排出量削減を管理するための戦略的選択:内部カーボン・プライシング |
ルノー・グループは、CO2e排出量の削減を推進し、温室効果ガス排出量の経済的費用を内部化するために、内部カーボン・プライシング(ICP)の仕組みを利用している。
これらの内部価格は、いくつかのタイプの意思決定に適用される:
・ 新型車プロジェクトについては、2つの適用分野がある:
・ 使用段階での自動車の効率向上を可能にする技術的な構成要素に関する決定。ICPの定義には、特に、CAFE(欧州ではCO21グラムあたり95ユーロの罰金)などの使用時排出量に関する規制や、CO2関連税制が含まれる。
・ バリューチェーン全体を通して、自動車の材料や部品に関する決定。この定義には、欧州のCBAM(Carbon Border Adjustment Mechanism)のような将来の規制プロジェクトが含まれる。
・ 産業用施設では、ICPはエネルギー市場やCO2e排出量割当の変化を考慮する。ルノー・グループの直接排出量の半分超、すなわち11の産業拠点は、**欧州連合域内排出量取引制度(EU-ETS)**の対象である。関係する財務に関する問題については、特定の運営委員会を通して管理される。欧州委員会がEU-ETS割当量の無償割当の段階的な廃止をしていく中で、ルノー・グループが実施する戦略は、工場のエネルギー消費量を削減する努力(上記を参照のこと。)及び厳格で先を見据えた管理を通じて、中長期的に割当量の財務的負担をできる限り少なくすることを目指している。韓国でも2015年から排出権取引制度が実施されており、それ以来釜山の製造拠点がその対象となっている。これらの規制の発効前に実施された排出削減対策のおかげで、ルノー・グループは追加の排出枠を取得する必要はなかった。2021年以降、器興区工場もその対象となっており、購入枠にも頼っていない。
これらの様々なICPは少なくとも年に1回改訂され、市場動向や地域の特殊性を考慮し、100ユーロ/トン・CO2eから200ユーロ/トン・CO2eの間で変動する。
測定基準と目標
目的
2022年、ルノー・グループは世界でカーボン・フットプリントを削減するとの主要な公約(2010年比で-25%)を達成した。
2050年に向けたルノー・グループの野心は、世界中のどこでも(ヨーロッパにおいては2040年までに)、製品のライフサイクル全体でカーボン・ニュートラルを達成することである。この目標に沿って、2025年及び2030年までに達成すべき新たな中間マイルストーンが、(2010年ではなく)2019年に達成された成果に基づいて、2021年初期に設定された。
| 測定基準と目標 | 開始点 | 2022年の目標 | 2022年末の状況 |
| 世界で販売されるルノー・グループの車両の平均カーボン・フットプリントの低減 | 2010年 | -25% | -25% |
温室効果ガスのプロトコル:スコープ1及び2
| 測定基準と目標 | 開始点 | 2025年の中間目標 | 2030年の目標 | 2022年末の状況 |
| ルノー・グループの工場における炭素強度(1)の低減(CO2e/生産台数) | 2019年 | -50%(2) | -80%(3) | -26%(2) |
| ルノー・グループの工場におけるエネルギー強度の削減(MWh/生産台数) | 2021年 | -30%(世界) -40%(フランス) | -14%(世界) -7%(フランス) | |
| ルノー・グループの工場の電力消費量に占める再生可能エネルギーの割合の上昇 | - | - | 80%(4) | 51% |
| ルノー・グループの工場の熱供給に占める再生可能エネルギーの割合の上昇 | - | - | 70% | 4% |
| ルノー・グループの工場のカーボン・ニュートラル(ネット・ゼロ)の達成(5) | - | エレクトリシティの工場(6) | ヨーロッパの全工場 | |
| (1) 工場のエネルギー消費量に関連する直接的及び間接排出量を、総生産台数で割ったもの。 (2) 2025年の目標(絶対値):スコープ1+2のカーボン・フットプリントをCO2e 572,000メートルトン未満 (3) 2030年の目標(絶対値):スコープ1+2のカーボン・フットプリントをCO2e 230,000メートルトン未満 (4) これは従来の目標よりも10%意欲的である。 (5) 残存排出量は相殺される。 (6) フランス北部に位置する、基準となるエレクトリック産業センター。 | ||||
カーボン・フットプリント(スコープ3)
| 測定基準と目標 | 開始点 | 2025年の中間目標 | 2030年の目標 | 2022年末の状況 | |
| ウェル・トゥ・ホイール排出量 | ヨーロッパにおける販売台数当たりCO2e排出量の低減 | 2019年 | -35% | -65% | -16% |
| 世界の台数当たりCO2e排出量の低減(ラーダ・ブランドを含む。) | 2019年 | -20% | -35% | -12% | |
| 部品及び材料 | 材料のkg当たりのCO2eの低減 | 2019年 | - | -30% | |
| バッテリー | バッテリー製造に伴うCO2e排出量の低減 | ゾエ 2019年 | -20% 新型R5 | -35%すべての新型モデル | 現時点では 適用外 |
| 物流 | 物流活動に伴うウェル・トゥ・ホイールCO2e排出量の低減 | 2019年 | - | 1台あたり -30% | -1%(1) |
| (1) 2019年から2022年にかけて、この指標の算出範囲を拡大した。まず、2021年に、フラン中古車工場が生産を開始した。また、中国の十堰工場がヨーロッパへの自動車輸出を開始した。その後、2022年には、トルコのカルサンで新たな製造工場が生産を開始した。さらに、電子部品危機により、故障対応サービスの必要性、ひいては航空機による納品の必要性が非常に著しく増大した。2019年の同一条件ベースでは、また構成部品危機の影響を除けば、1台当たり排出量は約10%の削減となる。ルノー・グループは、2030年における30%の削減目標の達成に向けて、引き続き順調に進んでいる。今後数年のうちに利用可能となる新技術(40 T EVや水素トラック、より大規模な帆走装置付き貨物船の展開、鉄道ソリューションの利用可能性の拡大等)により、物流活動の脱炭素化は2025年から大幅に加速することとなる。 | |||||
2019年から2030年にかけて、ルノー・グループは、商品・サービスの購入、輸送・流通、販売した製品の使用・使用済み処理(GHGプロトコルのカテゴリー1、4、9、11、12)に伴う温室効果ガス排出量を30%削減することを公約している。したがって、同じ範囲での絶対値として、ルノー・グループは、カーボン・フットプリントをCO2e 67,000,000メートルトン未満にすることを目標としている。
指標
カーボン・フットプリント(スコープ1+2+3)
ルノー・グループの範囲内の販売台数当たりカーボン・フットプリント
温室効果ガス排出量の内訳(温室効果ガス・プロトコルのカテゴリー別)
| 温室効果ガスの プロトコルのカテゴリー | 範囲 | 数値(teq CO2) |
| スコープ1 | 直接排出量 | 423,071(√) |
| スコープ2 | 間接排出量 | 183,201(√) |
| スコープ3 | その他の生産排出量 | 56,453,090 |
| 材料及び物品(メンテナンス及び使用済み処理を含む。) | 9,637,087 | |
| 物流及び調達(上流及び下流) | 666,323 | |
| 日常の通勤及び出張 | 33,969 | |
| 販売及びアフターサービス(流通) | 178,407 | |
| 販売した製品の使用(1)(燃料及び電気の生産を含む。) | 45,937,304 | |
| 合計 | スコープ1+2+3 | 57,059,363 |
| (1) ウェル・トゥ・ホイール、WLTP相当値。エコイノベーション及びエコドライビングによるプラス分を計上している。 (√) 2022会計年度における独立した第三者機関が合理的な保証水準で検証した指標 | ||
スコープ1及び2(*)
エネルギー消費量
* 2019年までは、パートナー向けに生産されるエンジンやギアボックスの数が多かったため、MWh/台比率が適用されている。この比率の算出にあたっては、パワートレイン工場の消費量を、ルノー・グループによる総生産台数に比例して調整している。ただし、図のMWhで示された全体の消費量には調整は適用されない。
(*) 範囲:RRG販売ネットワークを除く、ルノー・グループの全製造拠点並びに主要な物流施設、サービス部門施設及びエンジニアリング施設。
2022年、ルノー・グループは、2021年と比較して安定した活動の中で、パフォーマンスを13%超向上させ(製造範囲では14%)、1車両当たり1.92MWhを達成することができた。この大きな進歩は、一方では、すべての拠点で意欲的なアクションプラン(計測計画の改善、新しいエネルギー・ポータル、技術的なサービスなど)を実施したこと、他方では、冬の期間中、すべての拠点でエネルギー危機と管理強化を専門とするタスクフォースを立ち上げたことで説明できる。
エネルギーの種類別エネルギー消費量の内訳
| 総消費量 | ||
| % | MWh | |
| 電力 | 53% | 2,165,656 |
| うち再生可能エネルギー由来 | 27% | 1,099,376 |
| 天然ガス | 43% | 1,744,040 |
| 熱エネルギー | 3% | 126,207 |
| うち再生可能エネルギーから生産された熱エネルギー | 2% | 76,269 |
| LPG | 1% | 44,938 |
| バイオマス | 0.1% | 4,589 |
| 重油及び国内燃料油 | 0.1% | 2,270 |
| 合計 | 100% | 4,087,700(√) |
| うち、再生可能又は再生可能エネルギー由来のエネルギー | 29% | 1,176,005 |
| (√) 2022会計年度における独立した第三者が合理的な保証水準で監査した指標 | ||
温室効果ガス排出量(√)
(√) 2022会計年度における独立した第三者が合理的な保証水準で監査した指標
排出源の種類別温室効果ガス排出量の内訳
| 2022年 | 2021年 | 計測開始 | |
| 直接排出量(スコープ1) | 70% | 63% | |
| 据え付けの燃焼設備 | 61% | 57% | 2003年 |
| 生産された車両の冷媒式空調システムの充填 | 1% | 1% | 2003年 |
| 耐久試験走路・道路でのギアボックス、エンジン及び車両の試験 | 1% | 1% | 2003年 |
| 社用車(1) | 3% | 3% | 2009年 |
| 敷地及び工程用の据え付けの空調システムの充填 | 2% | 2% | 2012年 |
| 鋳鉄の溶解 | 0.1% | 2022年 | |
| VOC焼却 | 1% | 2022年 | |
| 間接排出量(スコープ2) | 30% | 37% | |
| 空電 | 30% | 36% | 2009年 |
| 熱エネルギー | 0% | 1% | 2013年 |
| (1) 社用車にはサービス車両、タクシープール車両、シャトルカー、操作設備及びLPGで走行するフォークリフト・トラックが含まれる。 | |||
スコープ3下流
ルノー・グループによる販売車両の排気ガスからの平均CO2排出量(g CO2/km) ― ヨーロッパの乗用車、世界の乗用車、世界のすべての車両
世界、乗用車及びすべての車両:カーボン・フットプリント指標の算出に際して考慮された排気ガスからの平均CO2排出量。
排出量は各市場に適用される認定基準で表示されている。WLTP認定車については、WLTPプロトコル施行以前に測定された過去の数値との比較を可能とするために欧州委員会が開発した方法論(NEDCへの逆換算:NEDC-BT)に従い、NEDC相当値でCO2排出量を再計算している。
欧州連合、乗用車:欧州連合で販売される乗用車の平均CO2排出量。またCAFE規制が定める補助金(スーパークレジット、エコイノベーション、フェーズイン)を考慮しない。地理的範囲は、CAFE規制の範囲、すなわちEU27ヶ国、英国、アイスランド(2018年以降)、ノルウェー(2019年以降)に相当する。
排出量は、以下の通り、欧州委員会及び英国がCAFE規制の監視のために使用する認証基準で表示される。
2020年まではNEDC。WLTP認定車両については、欧州委員会が開発した方法論(NEDCへの逆換算:NEDC-BT)に従い、CO2排出量をNEDC相当値に転換している。
2021年以降はWLTP。
2021年及び2022年については、欧州委員会による検証結果が出るまでの暫定データである。
2022年には、発表日の時点で入手可能なデータに基づき、ヨーロッパ(*)におけるルノー・グループの乗用車のCO2排出量は平均で106.8 g CO2/km(WLTP)であった(**)。ルノー・グループは、自社のCAFE規制目標を達成した。これらの結果は、今後数ヶ月のうちに欧州委員会によって集計、確定される。
(*)EU27ヶ国、英国、アイスランド、ノルウェー
(**)CAFE規制が定める柔軟性(スーパークレジット、エコイノベーション、フェーズイン)を考慮しない。
リスクと機会の管理
特定された気候関連リスク及びその事業活動への影響
気候関連リスクは、低炭素経済への移行とその結果生じるすべての変更に起因する移行リスク、及び物理的リスクとそれが事業活動やサプライチェーンに及ぼす潜在的な影響という2つのカテゴリーに分析され、認識された。各リスクについて、短期(2030年まで)、中期(2030年~2040年)、長期(2040年~2050年)のマイルストーンが設定された。
| 移行リスク | 短期 | 中期 | 長期 | 内容及びルノー・グループの業績への影響 |
| (2030年 まで) | (2030年~2040年) | (2040年~2050年) | ||
| 規制リスク及びコンプライアンス・リスク | 自動車のCO2排出量規制は、ますます厳しい基準を適用するために頻繁に更新されている。ヨーロッパでは、2020年のCAFE排出量目標95g CO2/kmがWLTP基準を適用するために2021年に調整された。これを遵守しない場合、販売された車両1台につき、超過1グラム当たり95ユーロの罰金の支払いが義務付けられる。現行の販売台数に基づけば、超過したCO2/km1グラムにつき約120百万ユーロの罰金が発生することになる。また、規制の変更によって、特定の車両に対する交通禁止や規制が導入される可能性もある。これらの変更は、当社の車両を新基準に適合させる必要性から生じる研究開発コスト及び/又は生産コストに影響を与える可能性がある。 | |||
| 技術リスク | ルノー・グループは、特に電気自動車のラインナップの拡大や内燃機関向けのハイブリッド・ソリューションの設計によって、低公害車の提供を進めている。これらの技術の導入は、価格、顧客サービス、CO2e排出量等の面で性能が異なり、市場の期待や成長のスピードに合わない場合がある。CO2e排出量の削減目標は、必然的に、工業プロセスの調整や短・中期的な低炭素生産技術の展開を伴う。エネルギー効率を高めるのに必要な工場の近代化により、生産コストや研究開発コストが増大する可能性がある。 | |||
| 市場の変動に関するリスク | 規制の変更とあいまって、低炭素経済への移行は、消費者の間に、小型車両やよりエネルギー効率の高い車両、又はカーシェアリングへの移行といった行動変化を、予想より早くもたらす可能性がある。製品/サービスの提供と消費者の期待が一致しない場合、当グループの売上高は減少することとなる。 | |||
| 風評リスク | 環境問題(カーボン・フットプリントの削減及び大気の質への影響)は、すべてのステークホルダー(従業員、NGO、ユーザー等)の関心事である。当グループの製品/サービスの提供と環境上の要求が一致しない場合、ブランドイメージが低下し、顧客の購入意思決定に悪影響を及ぼして、売上高の減少につながる可能性がある。また、サプライヤーにとっての当グループの魅力が薄れる可能性もある。環境面での高い評価は、人材の勧誘や、当グループへの帰属に対する従業員のプライドの向上にも貢献する。不一致は従業員エンゲージメントに影響を与える可能性がある。 | |||
| 人員リスク | 技術変化の加速により、研修への投資や新たなスキルの獲得によってノウハウを更新する必要が生じる。 | |||
| 物理的リスク | ||||
| 異常気象現象/ 自然災害 | 一部の異常気象現象によって、当グループの多くの生産・物流施設の活動が混乱したり、より深刻な場合には、一時的に中断したりする可能性がある。洪水、ハリケーン又は干ばつの頻度や強度の上昇は、気温や海面水位の上昇と相まって、リスク予防・維持費用及び保険料を押し上げる可能性がある。 | |||
| 資源不足 | 水などの一部天然資源がますます不足すれば、自動車産業に直接的な影響を与える可能性がある。ルノー・グループは、消費量を削減するために投資したり、生産施設の近くに住む住民や地域社会に対して金銭的な補償を行ったりする義務を負う可能性がある。さらに、コバルトのような特定の原材料の利用は、電気自動車の販売台数が着実に増加するにつれて、価格の上昇圧力を生み出す可能性がある。 | |||
| 構造的な地理的・地政学的変化 | 気候変動は、特定の地域の構造的・地政学的変化につながる可能性がある。当グループは世界中に多くの工場を保有しているため、この変化は当グループの活動に直接的な影響を及ぼす可能性がある。一つの地域や国の不安定な状況により、当グループは、産業戦略の調整を求められる可能性がある。地域的・地政学的不安定性によって、サプライチェーンのエコシステムに弱点が生じ、当グループがバリューチェーンの再編成を余儀なくされ、仕入価格が押し上げられる可能性もある。 | |||
| 疾病の蔓延 | 伝染病やパンデミックは、生産施設や販売店の閉鎖を余儀なくさせることで、販売台数や製造、ひいては売上高に直接的な影響を与える可能性がある。 | |||
特定された気候関連の機会
気候リスクに対するルノー・グループの革新的な対応力は運輸セクターのステークホルダーの期待を上回っており、新たな事業機会を開拓し、競争力を高めることにもつながる。
| 機会 | 短期 | 中期 | 長期 | 内容及びルノー・グループの業績への影響 |
| (2030年 まで) | (2030年~2040年) | (2040年~2050年) | ||
| 新製品、新サービスの開発及び新市場へのアクセス | CO2排出量規制の進化と相まって、低炭素排出製品に対する新たな消費者の嗜好は、新製品の開発や新市場への参入の大きなチャンスとなっている。ルノー・グループは、電気自動車におけるフロントランナーとして、また、燃料電池などの複合技術及び補完的ソリューションの大手開発者として、これらのトレンドを利用する態勢を十分に整えている。ルノー・グループは、新技術に関する研修を実施して従業員のスキルを適合させ、またフランスに「エレクトロポール」を創設して電気自動車の製造能力を増強している。 | |||
| モビリティの循環型経済の構築 | 循環型経済の構築は、ルノー・グループにとってカーボン・ニュートラルの中核的原動力であるだけでなく、特に新たなビジネスユニットであるモビライズを通じた新製品や新サービスの開発を支えている。ルノー・グループは、循環型経済に貢献することで、より持続可能なモビリティ形態に切り替えたいという消費者のニーズに応え、同時に製品のライフサイクルを延ばしていく。 | |||
| 工場で自己使用目的のエネルギーを生産 | カーボン・フットプリント削減目標を達成するために、ルノー・グループは、工業プロセスを調整し、短期・中期的に低炭素技術を展開しなければならない。生産施設の環境パフォーマンスを向上させるとともに、これを契機にエネルギー費用や将来の化石燃料価格上昇へのエクスポージャーを低減することができる。 | |||
| 気候変動対策のリーダーとしての評判の強化 | 気候変動問題をルノー・グループの戦略に組み込む努力は、この分野のリーダーとしての評判を高める好機である。ルノー・グループは、自動車メーカーとして初めて、科学的根拠に基づく目標イニシアチブによって温室効果ガス削減目標の検証を受けた。また、2021年12月に公表されたワールド・ベンチマーキング・アライアンス(WBA)とCDPによるランキングでは、自動車セクター企業30社中、上位2社に入っている(*)。 (*)このランキングは2023年に更新されるはずである。 このランキングは、「企業がどのように気候問題を戦略に組み込んでいるか、温室効果ガス(GHG)排出量を削減する努力、及びその排出量管理の質」を評価したものである。また、ルノー・グループは、国際エネルギー機関が定めるパリ協定との整合性基準を満たす温室効果ガス削減目標を有する企業としてランク付けされた5社のうちの1社である。ルノー・グループは既にこの分野で高い評価を得ているが、コミットメントを維持、深化する努力を続けることで、ステークホルダーの信頼を高めることができると考えている。 |
気候シナリオ
2015年にパリ気候協定(COP 21)が署名されたことを受け、ルノー・グループは、地球温暖化を2℃を大幅に下回る水準に抑えることに確実に貢献するため、製品企画と戦略の再設計を行った。この中心的なシナリオは、ルノーリューション戦略プランの裏付けとなっている。
また、2050年までの当グループのリスク管理戦略を周知するため、以下の通り、代替的気候シナリオの分析を行い、2030年及び2040年における中間的マイルストーンを設定した。
| 新グリーン・ディール | エコ技術主導 | 後退と崩壊 | |
| 1.5℃ | 3℃ | 4℃ | |
| シナリオ の内容 | このシナリオでは、世界中のすべてのステークホルダー(政府、金融機関、市民消費者)の気候リスクに対する意識の高まりが、より多くの持続可能な規制、事業モデル、ライフスタイルを推進している。このシナリオは、世界規模での官民の協力によって可能となる。主要な排出産業は、低炭素経済への移行に全面的に参加している。立法者との効果的な調整と世界レベルでの強固な計画を通じて、気候変動に対応する新技術が開発される。このようなモビリティへの体系的なアプローチは、効率的で複合的なサービスの発展に道を開く。 | このシナリオでは、最も先進的な地域が世界規模での成長を維持している。これらの地域は、新技術(モビリティサービスを含む。)の開発を通じて、地方レベルでの低排出量と気候に焦点を当てた景気拡大を組み合わせることに成功している。それにもかかわらず、世界規模でのコミットメントと組織的な気候政策の欠如は約3℃の地球温暖化をもたらし、その物理的影響は全人口に影響を与える。自動車メーカーは、地域によって異なる用途と需要の多様性に直面している。 | 世界的管理と技術が不足し、気候、経済、政治危機の影響により、経済が全般的に衰退し、グローバル化が後退する。洪水、火災、干ばつといった物理的リスクは頻繁かつ制御不能になり、人口移動や不平等の拡大をもたらす。モビリティを含め、ローテクとローコストが常態化し、長距離移動は推奨されない。 |
| 最も高い リスク | 移行リスク及び機会 | 移行リスク 物理的リスク | 構造的、地理的及び地政学的変化を含む物理的リスク |
2017年以降、気候変動に関するシナリオ分析は、ルノー・グループの戦略的思考にとって不可欠な一部となっている。これらの分析は、以下の通り、特に外部のベンチマーク・データに基づいている。
・ フランスの自動車産業プラットフォーム(PFA)が使用しているワールド・オートモーティブ・パワートレイン・アウトルック
・ 2018年11月28日に欧州委員会より提示された1.5TECH及び1.5LIFEのシナリオ
・ 国際エネルギー機関が公表したエネルギー技術展望(B2DS又は「2℃超」シナリオ)
ルノー・グループは、2020年と2021年に、TCFDの勧告に沿って、気候シナリオ及び気候リスクがその短期・中期・長期業績に及ぼす影響の分析を拡大、深化させた。上記の3つの気候シナリオは、この作業及び研究開発部と戦略部が構築した内部シナリオに基づいている。2022年には、極端な気候シナリオに対するルノー・グループの産業・物流拠点の脆弱性に関する包括的な調査の開始を含む、取り組みを継続した。
様々な気候シナリオの下での回復力
ルノー・グループは、気候リスク及び代替的シナリオを特定した上で、当初の分析を行い、各リスクが当グループの短期・中期・長期業績に与える影響の性質と重要性を評価し、優先順位を付けた。業績に対する各リスクの影響をいくつかの基準に従って評価し、それぞれをより細かい分析のための下位基準に分解した。この影響分析は、当グループのリスク管理プロセスに完全に組み込まれている。例えば、気候リスクが業績に及ぼす影響を評価するために用いられるツールは、ルノー・グループのリスクの全般的な分析を行うためにも採用されている。
下記の表は、以下のシナリオに基づいて、気候リスクが各事業の基準に与える影響の分析結果を簡略に示したものである。
| 1.5℃シナリオ | 3℃シナリオ | 4℃シナリオ | ||||||||||
| リスクと機会 | 市場の規模と構造 | 売上高 | 売上 原価 | その他の費用(資本支出、研究開発、資金調達、労務等) | 市場の規模と構造 | 売上高 | 売上 原価 | その他の費用(資本支出、研究開発、資金調達、労務等) | 市場の規模と構造 | 売上高 | 売上 原価 | その他の費用(資本支出、研究開発、資金調達、労務等) |
| 移行リスクと 機会 | ||||||||||||
| 規制と基準の 変更 | ||||||||||||
| 技術の変化 | ||||||||||||
| 市場の変化 | ||||||||||||
| 風評リスクと 機会 | ||||||||||||
| 人員の変化 | ||||||||||||
| 物理的な リスクと機会 | ||||||||||||
| 異常気象現象と自然災害 | ||||||||||||
| 資源の不足 | ||||||||||||
| 構造的・地理的・地政学的変化 | ||||||||||||
| 疾病の蔓延 | ||||||||||||
気候変動に伴うリスクと機会に対処するためのルノー・グループの戦略は、上記「戦略と行動計画」で詳述されている。
当グループの気候リスクの特定方法
気候関連の財務の開示に関するTCFDの勧告に対応するため、2020年に作業部会が創設された。そのメンバーは、気候変動対策プロジェクトに関する当グループの戦略的付加価値を有する様々な部署を代表しており、リスク管理部門の代表者、財務コミュニケーションの代表者、戦略的環境企画部、及び数名の技術専門家が含まれている。「気候」作業部会は、気候変動に関連するリスク(移行リスク及び物理的リスクを含む。)を特定し、シナリオを構築し、各シナリオの下で各リスクが当グループの業績に及ぼす影響を評価し、行動計画を策定した。
2015年からは、重要性マトリックスに関する作業により、例えばルノー・グループのエコシステムや業績に大きな影響を与える「重要な」問題を特定し、重点的に取り組むことが可能となった。このマトリックスは2020年に更新された(上記「ステークホルダーとマテリアリティ・マトリックス」を参照のこと。)。「総カーボン・フットプリントの削減」は、ルノー・グループの最重要課題となっている。社内外のステークホルダーは、ルノー・グループが温室効果ガスの排出量削減に向けた取り組みを継続することを期待している。
当グループの気候リスクの管理方法
環境と気候変動に関するリスクを特定、管理することは、ルノー・グループのグローバル・リスク管理システムの一部であり、リスク管理部門によって監督されている。当グループのリスク管理システムについては「統制及びリスク管理システム」に詳述する。
ルノー・グループが適用するリスク管理手法は、あらゆる種類のリスクを特定、評価した上でマッピング(上記の通り)すること、並びにこれらのリスク、特にその純影響額及び/又は発生確率に対して、除去、予防、保護、移転等の手段によって対処するための行動計画を実行することを基本としている。
2021年には、地球温暖化に関わるリスクが導入され、当グループの主要なリスクのマッピングにおいて、かかるリスクの認知度の向上とそれに伴う行動計画の管理を強化した(「ルノー・グループのリスクファクター」を参照のこと。)。このように、物理的リスクに関しては、既存のリスク(例えば、自然災害のリスクや原材料に対するリスク)の監視において取られる行動は、上記の気候シナリオに関連する生産拠点や物流拠点の脆弱性研究の開始といった横断的なイニシアチブによって補完されている。
リスク管理政策は、主要なリスクについてはグループレベルで適用されるが、車両プログラムやコーポレート機能については、事業体レベル(国、商業及び/又は工業子会社)においても展開される。
4【関係会社の状況】
(2022年12月31日現在)
(1)親会社
該当事項なし。
(2)子会社
2022年12月31日現在におけるルノーの連結子会社の総数は、188社であった(ルノーSAを含む。)。
そのうち重要な子会社は以下の通りである*。
(* 個々の収益値は、連結財務諸表の作成で用いた基準に基づき評価し提示している。)
ルノーS.A.S.(Renault S.A.S.)
フランス、ブローニュ・ビヤンクール 92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
ルノーS.A.S.の株式資本は533,941,113ユーロで、1株当たり15.250ユーロの議決権付株式35,012,532株に分割されている。
ルノーはルノーS.A.S.の資本及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーS.A.S.の主な事業目的として、自動車(商用車、小型商用車及び乗用車、トラクター、農業機械並びに建設機器)の設計、製造、販売、修理、整備及びリース、また、自動車製造に関連して使用される部品及び装置の設計及び生産。さらにかかる事業活動に関する各種サービスその他上記目的に直接的又は間接的、かつ全体的又は部分的に関連する工業、商業、財務、投資及び不動産取引。
2022年12月31日現在の収益:43,220百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:23,429名。
RCIバンクS.A.(RCI Banque S.A.)
フランス、パリ 75002、ユゼス通り 15
RCIバンクS.A.の授権株式資本は100,000,000ユーロで、1株当たり100ユーロの議決権付株式1,000,000株に分割されている。
ルノーS.A.S.はRCIバンクS.A.の株式及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:主にヨーロッパにおいて販売金融会社並びにルノー及び日産の顧客にサービスを提供している会社の持株会社。ルノー及び日産ヨーロッパの自動車及び予備部品の在庫のための融資。
2022年度の純融資額:182億ユーロ。
2022年12月31日現在の貸借対照表合計(連結):60,424百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:4,191名。
ルノー・リテール・グループ(フランス)(Renault Retail Group (France))
フランス、クラマール セデックス 92142、ドニ・パパン通り 2
ルノー・リテール・グループ(フランス)の株式資本は10,000,000ユーロで、1株当たり5ユーロの議決権付株式2,000,000株に分割されている。
ルノーS.A.S.はルノー・リテール・グループ(フランス)の授権資本及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:乗用車及び小型商用車の取引、修理、整備及びリース。
フランスに49拠点を有する。
2022年12月31日現在の収益:3,138百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:3,665名。
ソシエテ・ドゥ・ヴェイキュルズ・オートモビルズ・ドゥ・バティイー(Société de Véhicules Automobiles de Batilly)
フランス、バティイー 54980、バティイー工業団地 BP 4
ソシエテ・ドゥ・ヴェイキュルズ・オートモビルズ・ドゥ・バティイーの株式資本は8,089,341ユーロで、1株当たり152.44ユーロの議決権付株式53,066株に分割されている。
ルノー・グループはソシエテ・ドゥ・ヴェイキュルズ・オートモビルズ・ドゥ・バティイーの授権資本及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーの自動車の製造。
2022年12月31日現在の収益:1,965百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:1,900名。
ルノー・エスパーニャS.A.(Renault España S.A.)
スペイン、バリャドリッド 47008、マドリード通り 72
ルノー・エスパーニャS.A.の授権株式資本は126,501,414ユーロで、1株当たり6ユーロの議決権付株式21,083,569株に分割されている。
ルノーS.A.S.はルノー・エスパーニャS.A.の授権資本及び議決権の99.78%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーの自動車の製造。
工場:バリャドリッド、パレンシア及びセビリアに有する。
2022年12月31日現在の収益:6,111百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:9,687名。
ルノー・エスパーニャ・コメルシアルS.A.(Renault España Comercial S.A.)
スペイン、バリャドリッド 47008、マドリード通り 72
ルノー・エスパーニャ・コメルシアルS.A.の授権株式資本は12,000,000ユーロで、1株当たり6ユーロの議決権付株式2,000,000株に分割されている。
ルノー・グループはルノー・エスパーニャ・コメルシアルS.A.の授権資本及び議決権の100%を保有している。
事業内容:ルノー及びダチア・ブランドの自動車の販売。
2022年12月31日現在の収益:2,113百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:261名。
ルノー・ドイツランドAG(Renault Deutschland AG)
ドイツ、ブリュール 50321、ルノー・日産ストラッセ 6-10
ルノー・ドイツランドAGの授権株式資本は10,655,322.80ユーロで、1株当たり511.28ユーロの議決権付株式20,840株に分割されている。
ルノーS.A.S.はルノー・ドイツランドAGの授権資本及び議決権の60%を直接的に保有している。また、ルノー・グループB.V.はルノー・ドイツランドAGの授権資本及び議決権の40%を直接的に保有している。
事業内容:ルノー及びダチア・ブランドの自動車の販売。
2022年12月31日現在の収益:3,219百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:372名。
ルノー・イタリアS.p.A.(Renault Italia S.p.A.)
イタリア、ローマ 00156、ヴィア・ティブルティーナ 1159
ルノー・イタリアS.p.A.の授権株式資本は2,582,500ユーロで、1株当たり10.33ユーロの議決権付株式250,000株に分割されている。
ルノーS.A.S.はルノー・イタリアS.p.A.の資本及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:ルノー及びダチア・ブランドの自動車の販売。
2022年12月31日現在の収益:2,641百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:209名。
ルノー・ファイナンスS.A.(Renault Finance S.A.)
スイス、ローザンヌ 1007、ローダニ通り 48
ルノー・ファイナンスS.A.の授権株式資本は230,600,000スイス・フランで、1株当たり500スイス・フランの議決権付株式461,200株に分割されている。
ルノーS.A.S.はルノー・ファイナンスS.A.の株式及び議決権の100%を保有している。
事業内容:ルノー及び日産のための資本市場取引(外国為替、金利取引及び工業金属取引のヘッジ)及び自己勘定のインターバンク取引。
2022年12月31日現在の貸借対照表(連結):8,746百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:30名。
ルノー・ユーケー・リミテッド(Renault UK Limited)
英国、ハートフォードシャー、リックマンズワース WD3 9YS、メイプル・クロス、デナム・ウェイ、ザ・リバーズ・オフィス・パーク
ルノー・ユーケー・リミテッドの授権株式資本は2,750,000英国ポンドで、1株当たり1英国ポンドの普通株式(議決権付)2,750,000株に分割されている。
ルノー・グループはルノー・ユーケー・リミテッドの資本及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:ルノー及びダチア・ブランドの自動車の販売。
2022年12月31日現在の収益:1,772百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:143名。
ルノー・ド・ブラジル(Renault do Brasil)
ブラジル、サン・ジョゼ・ドス・ピニャイス、パラナ州、ボルダ・ド・カンポ、av. ルノー 1300
ルノー・ド・ブラジルの授権株式資本は2,398,236,842.47ブラジル・レアルで、807,562,019,093株(うち、議決権付株式が670,331,224,178株、無議決権株式が137,230,794,915株で、すべて額面価格なし)に分割されている。
ルノー・グループはルノー・ド・ブラジルの資本及び議決権の99.92%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーの自動車の製造及び販売。
2022年12月31日現在の収益:2,536百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:5,662名。
ルノー・アルジェンティーナ(Renault Argentina)
アルゼンチン、ブエノス・アイレス 1414、フライ・フスト・サンタ・マリア・デ・オロ 1744
ルノー・アルジェンティーナの授権株式資本は6,357,813,005アルゼンチン・ペソで、1株当たり1アルゼンチン・ペソの議決権付株式6,357,813,005株に分割されている。
ルノー・グループはルノー・アルジェンティーナの授権資本及び議決権の100%を間接的に保有している。
事業内容:ルノーの自動車の製造及び販売。
2022年12月31日現在の収益:1,026百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:2,036名。
ルノー・コリア自動車(Renault Korea Motors)
韓国、46758、釜山、江西区、ルノー・サムスン大路 61
ルノー・コリア自動車の授権株式資本は666,875,000,000韓国ウォンで、1株当たり5,000韓国ウォンの議決権付株式133,375,000株に分割されている。
ルノー・グループはルノー・コリア自動車の株式資本及び議決権の52.82%を直接的に保有している。
事業内容:ルノー・コリア自動車の自動車の製造及び販売。
工場:釜山に有する。
2022年12月31日現在の収益:3,530百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:3,638名。
ルノー・タンジェ・エクスプロイテーション(Renault Tanger Exploitation)
モロッコ、タンジェ - 90 000、ゾーン フランシェ メルーサ I
ルノー・タンジェ・エクスプロイテーションの授権株式資本は42,000,000ユーロで、1株当たり100ユーロの議決権付株式420,000株に分割されている。
ルノー・グループはルノー・タンジェ・エクスプロイテーションの授権資本及び議決権の100%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーの自動車の研究及び製造。
2022年12月31日現在の収益:3,218百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:6,245名。
オヤック・ルノー・オートモビル・ファブリカラリ(Oyak-Renault Otomobil Fabrikalari)
トルコ、イスタンブール 34770、ウムラニエ BP、FSM Mah. バルカン Cd. No 47
オヤック・ルノー・オートモビル・ファブリカラリの授権株式資本は323,300,000トルコ・リラで、1株当たり0.010トルコ・リラの議決権付株式32,330,000,000株に分割されている。
ルノー・グループはオヤック・ルノー・オートモビル・ファブリカラリの授権資本及び議決権の51%を直接的に保有している。
事業内容:ルノーの自動車の組立及び製造。
工場:ブルサに有する。
2022年12月31日現在の収益:3,313百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:6,258名。
SCオートモビル・ダチアSA(SC Automobile Dacia SA)
ルーマニア、アルジェシュ県、ミオヴェニ 115400、Str. ウジネイ nr 1
SCオートモビル・ダチアSAの授権株式資本は2,541,738,210.57ルーマニア・レイで、1株当たり0.1ルーマニア・レイの議決権付株式25,417,382,105株に分割されている。
ルノーはSCオートモビル・ダチアSAの授権資本及び議決権の99.43%を直接的に保有している。
事業内容:ルノー及びダチアの自動車の製造及び販売。
工場:ミオヴェニに有する。
2022年12月31日現在の収益:5,175百万ユーロ。
2022年12月31日現在の従業員数:12,293名。
(3)関連会社(*)
2022年12月31日現在におけるルノーの関連会社の総数は、25社であった。
そのうち重要な関連会社は以下の通りである。
(*) 関連会社とは、i)ルノー・グループが重大な影響を及ぼし、持分法により財務諸表に含まれている会社及び ii)比例ベースで連結された合弁会社を意味する。
自動車部門
日産自動車株式会社(NISSAN Motor Co., Ltd.)
日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地
日産自動車株式会社の発行可能株式数は6,000,000,000株である。引受済資本は605,813,000,204.581円で、1株当たり143円の議決権付株式4,220,715,112株に分割されている。
ルノーS.A.は、日産の株式の43.4%及び議決権の43.7%を直接的に保有している。
事業内容:日産自動車グループは自動車の設計、製造及び販売を行っている世界的な自動車製造業者である。ルノーとの関係については、上記3-「(2)アライアンス」を参照のこと。
金融会社(関連会社)
ルノー・クレジット・カー(Renault Credit Car)
ベルギー、ブリュッセル 1000、ラヴァンステン通り 60/15
RCIバンクS.A.は、ルノー・クレジット・カーの株式及び議決権の50.1%を間接的に保有している。
事業内容:小売信用。
5【従業員の状況】
過去3年間の国別従業員数内訳及び平均従業員数
| 従業員報告の範囲 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2022年の割合 |
| ルノー・グループ*(終身雇用及び任期付き雇用) | 122,749 | 111,755 | 105,812 | |
| アルゼンチン | 2,223 | 2,147 | 2,122 | 2.0% |
| ブラジル | 6,583 | 5,693 | 5,831 | 5.5% |
| フランス | 46,250 | 41,613 | 38,161 | 36.1% |
| インド | 4,654 | 4,334 | 4,569 | 4.3% |
| モロッコ | 9,139 | 9,059 | 8,509 | 8.0% |
| ルーマニア | 16,555 | 15,494 | 14,888 | 14.1% |
| スロベニア | 2,543 | 2,215 | 1,493 | 1.4% |
| 韓国 | 4,114 | 3,738 | 3,747 | 3.5% |
| スペイン | 12,049 | 10,396 | 10,802 | 10.2% |
| トルコ | 6,894 | 6,313 | 6,273 | 5.9% |
| その他の国 | 11,745 | 10,753 | 9,417 | 8.9% |
| ルノー・グループ平均従業員数 | 126,102 | 117,252 | 108,784 |
* 海外駐在員は自国において計算される。
2020年及び2021年の数字は修正再表示され、ロシア及びアフトワズ・グループは除外されている。
2022年12月31日現在、ルノー・グループの従業員数(終身雇用及び任期付き雇用契約)は合計105,812名で、自動車部門101,621名、販売金融部門4,191名であった。
ルノー・グループの従業員は、35ヶ国で働いている。「主要10ヶ国」(アルゼンチン、ブラジル、フランス、インド、モロッコ、ルーマニア、スロベニア、韓国、スペイン及びトルコ)は、総従業員の91.1%を占める。
雇用内訳
新規採用者数は13,716名で、2021年度と比較して増加した(2021年度は、アフトワズ・グループ及びロシアを除いて、9,421名)。この雇用水準は、ルノー・グループを自動車市況に適応させることを可能にした。また、この雇用は、将来のモビリティ・ソリューションを開発するために必要なスキルを補強し、かつ販売金融部門が新たなサービスを開発し、規制の変更に適応する能力を強化した。
過去2年間の国別新規採用者内訳(%)
2021年の数字は修正再表示され、ロシア及びアフトワズ・グループは除外されている。
解雇内訳
同時期の解雇人数は、2021年度(アフトワズ・グループ及びロシアを除いて、1,407名)と比べて9%増加して、合計1,534名であった。
解雇内訳
2021年の数字は修正再表示され、ロシア及びアフトワズ・グループは除外されている。
当社におけるジェンダーの多様性
ルノー・グループの総従業員に占める女性の数の割合は、2021年度と比べて0.5%増加して、2022年12月31日現在で20.8%であった(2018年から2021年は修正再表示され、ロシア及びアフトワズ・グループは除外されている。)。
過去5年間の従業員数の男女内訳
国別男女内訳
男女内訳は、2022年12月31日現在の世界全体の基準に基づき算出されている。
全年代の人材の雇用の促進
雇用計画は、人材の高齢化を抑制することができ、年齢階級別の分布は引き続き均衡が取れている。従業員の13.1%が30歳未満、29.9%が30歳から39歳の間、33.4%が40歳から49歳の間、また23.7%が50歳以上である。
年齢階級別従業員数内訳
年齢階級別内訳は、2022年12月31日現在の世界全体の基準に基づき算出されている。
競争的な給与方針
個人の貢献と関与の評価
「ホワイトカラー」従業員の報酬は以下に基づく。
・ 責任のレベル:業務分析法に基づいて職位を責任のレベルに応じて査定した。この方法によって、ルノーは報酬方針の競争力及び魅力をよりよく管理するために、従業員の給与を市場と比較できるという利点がある。その目的は、重要な技術者を採用し、適切な水準でルノー従業員に給与を支払うことができるようになることである。
・ 設定された目標の達成度及び目標達成のためにとった行動により査定される会社に対する個人の貢献度
マネジャーと幹部社員の報酬の変動部分は、連帯の精神により従業員、その業務分野及びルノー・グループの業績を評価する単一スキームを中心に構築される。
数値指標は、集団レベルで設定した達成水準を反映するために使用されている。
2022年にルノー・グループは、複数の国における賃金抑制を反映して、昇給予算を実施した。
ただし、該当国における給与のジェンダーギャップ軽減のための特定予算は体系的に維持された。
シニア・エグゼクティブの報酬については「取締役及び会社役員の報酬」に記載する。
集団の業績の分配とルノーの発展への貢献
従業員の株式保有
2022年に、ルノーは、大規模な従業員株式保有オペレーションである、ルノーリューション・シェアプランを開始した。その目的は、すべての従業員をルノーリューション戦略とルノー・グループの将来の業績に関与させることであった。
改革を行い、自らを未来に投影してみることで、ルノーはそのルーツを忘れてはいない。反対に、ルノーは、自らを比類なき会社としてきたソーシャルラボの伝統を継続しながら、この伝統を最新のものにしている。
この前例のないオペレーションは、ルノー・グループの各適格従業員に以下を提供した。
・6株のルノー株式特別付与(29ヶ国に展開)
・優遇条件にてルノー株式を取得できる可能性(21ヶ国に展開)
引受制度に基づいて、適格従業員は、最高経営責任者が引受価格を設定した日に先立つ20日間の市場終値の平均価格から30%の割引で株式を引き受ける機会を得た。引受価格は22.02ユーロであった。この30%の割引に加えて、ルノー・グループはさらに6株の特別株式を上限として、300%の拠出を行った。
ルノーリューション・シェアプラン2022は、ルノー・グループ従業員に大きな成功を収めた。95,396名の従業員が6株の特別株式付与による恩恵を受けており、40,307件の引受が記録されている(すなわち、引受率はルノー・グループのレベルで36%を超えている。)。
ルノーリューション・シェアプランの詳細は、「取締役及び会社役員の報酬」に記載する。
報奨金方針
さらにルノーは、特にフランスにおける従業員向けに、拠点の業績への貢献に対して支払われる賞与に加え、ルノー・グループの利益の再分配を含む報奨金方針を適用している。
2022年度に関して署名され、2023年3月に従業員への支払いがあった2022年4月14日の契約は、従前の契約と同様に、以下の2つの構成要素が含まれる。
・ ルノー・グループの営業総利益の結果に連動する利益の分配
・ 各事業所の業績に基づく利益分配スキーム
過去3年間のルノーs.a.s.における利益分配型及び業績連動型賞与の合計額は以下のとおりである。
| 年度(百万ユーロ) | 合計額:報奨金及び業績連動型賞与 |
| 2020 | 121.5 |
| 2021 | 122.4 |
| 2022 | 149.9 |
人件費の管理
2022年度のルノー・グループの人件費は合計5,661百万ユーロで、そのうち5,313百万ユーロが自動車部門の人件費であった。これらの人件費は、2021年度比で3%増加した。この変動は、自動車市場の危機に対するルノー・グループの適応行動、ルノー・グループの給与方針の管理及び従業員株式保有制度の実施によって説明される。「主要10ヶ国」(アルゼンチン、ブラジル、韓国、スペイン、フランス、インド、モロッコ、ルーマニア、スロベニア及びトルコ)の人件費は、ルノー・グループの人件費の87%を占めた。
国別人件費
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
| ルノー・グループ | 5,691.0 | 5,504.7 | 5,661.2 |
| アルゼンチン | 49.8 | 69.1 | 86.8 |
| ブラジル | 175.6 | 149.8 | 199.1 |
| フランス | 3,132.7 | 3,128.8 | 3,087.1 |
| インド | 83.5 | 71.6 | 88.9 |
| モロッコ | 148.0 | 160.1 | 156.6 |
| ルーマニア | 359.6 | 375.9 | 425.3 |
| スロベニア | 84.9 | 68.8 | 63.9 |
| 韓国 | 250.6 | 222.6 | 239.3 |
| スペイン | 505.3 | 445.1 | 482.2 |
| トルコ | 106.0 | 96.0 | 116.1 |
| その他の国 | 795.0 | 716.9 | 716.0 |
2020年及び2021年の数字は修正再表示され、ロシア及びアフトワズ・グループは除外されている。
スキル開発を支援するためのトレーニング
ルノー・グループは、持続可能な成長及び社会的責任に関する目標を達成するため、従業員のスキル開発を支援している。2022年度のトレーニング・チームの優先事項は、主に以下の点に重点がおかれた。
● トレーニング・コースを継続的に業務上のニーズに合わせて変化させること。
● 提供されるトレーニングへのアクセス性を高め、学習経験を向上させること。
●トレーニングの新たな利用法を開発し、提供されるトレーニングのデジタル化を継続すること。
● 学習・開発コミュニティ(当社の機能アカデミー、国及び企業のL&Dチームで構成される)を強化すること。
a) トレーニングの利用増加及び学習経験の改善
不確実な経済及び健康環境の中でスキル及び人材を開発するため、ルノー・グループが事業を展開している国々において数多くのトレーニング・イニシアチブがとられてきた。トレーニングの受講率の持続可能な増加は、毎月モニターしている主な指標の一つである。
例えば、ルーマニアのダチアは、ヨーロッパの基金の支援を受けたイニシアチブの一環として、産業チームのため大規模なデジタル・トレーニング・プログラムを立ち上げた。
ブラジルでは、人事チームが、ルノー・グループへの入社前に従業員の一体化を目指す新入社員向けのリモートでの導入プログラム(「新人研修前プログラム」)を展開した。
さらに、社内トレーナーと当社の機能エキスパートのコミュニティの尽力により941,000時間を超えるトレーニングを当社のチームに提供することができたが、これは2022年に提供され(かつ、Learning@Allianceで追跡され)たトレーニング時間の51.6%超にあたる。
同時にルノー・グループでは、各従業員が嗜好するトレーニング・テーマを選択する個別のパスを認める一方で、リモートによるチーム管理や語学スキルの向上等、重要なテーマの問題に関して対象となるトレーニングへの迅速なアクセスを通じてトレーニングの提供内容を容易に理解できるようにすることでトレーニング管理システム(Learning@Alliance)の整備を進めてきた。
当社の機能アカデミーは、可能な限り多くの人のための質の高いトレーニング・コンテンツの開発に強力に携わっている。例えば、製造アカデミーは、絵を描く人のためのバーチャルリアリティ・トレーニング・プログラムである「アイ・ペイント」を新たに開発した。このプログラムは、フランスにおけるルノー・グループの生産拠点において展開されている。
b) トレーニングの新たな利用法の開発及び学習体験
2022年度はダイバーシティとインクルージョンの年であった。ルノー・グループは、女性をそのキャリアの主要なポイントにおいて支援すること及び2025年までに自動車業界において女性に選ばれる雇用主となることを特に目指している。
この目標を支えるため、ルノー・グループの人材マネジメント及びトレーニング・チームは、SKEMAビジネススクールと提携して、優秀な女性がより大きな責任を担うことを助けるための新たなトレーニング・プログラム(「Wジャーニー」)を企画した。この6ヶ月にわたるオンライン教育プログラムは、女性のリーダーシップ、ビジネス上の問題に関する理解、イメージとコミュニケーションの管理といったトピックを取り上げている。ルノー・グループは、革新的なプロジェクトと集団的なメンタリングに取り組み、この意欲的なプログラムを完成させた。このプログラムは、2021年9月に開始し、既に19ヶ国及びすべての部署から134名の参加者が受講している。
デジタル・トレーニングも、新たな自律的なリモートでのトレーニングの実践に、リモートでの言語トレーニングを促進するための大規模なキャンペーンや自己の学習スタイルを見つけるための年末カレンダーの作成を結びつけることで2022年に引き続き増加した。
オンライン・トレーニングを推進するため、ルノー・グループ従業員はスマートフォンで利用できるモバイルアプリケーションからトレーニングを利用できるようになった。
ルノー・グループの従業員は、333,634時間のデジタル・トレーニングを完了しており(2021年度は352,035時間)、これはトレーニング時間全体の18%にあたる。
c) 学習・開発コミュニティ(当社の機能アカデミー、国及び企業L&Dチームによって構成される)の強化
こうした成果は、17の国々及び14の機能アカデミーの強力で活動的な学習・開発コミュニティに依拠することで達成された。このコミュニティは、共通の目標を定義し、行動の優先順位を定め、様々な当事者間の活動を調整するための「サクセスプラン」を定めた。この共同作業により、2022年度に学習・開発コミュニティのためのOKR(目標と主要な成果)を共同で定義し、フランスのルノウ大学の開発を機動的に支援することが可能になった。
2022年度に、2022年12月31日現在のルノー・グループ従業員(正社員又は任期付き雇用契約)が受講したトレーニング時間数合計は、2,137,182時間であった。
| クラスター*別のトレーニング時間の内訳は以下のとおりであった。 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
| アメリカ | 142,938 | ||
| アフリカ-中東-インド-太平洋 | 365,928 | ||
| 中国 | 9,030 | ||
| ユーラシア | 528,359 | ||
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 538,590 | 571,485 | 667,319 |
| フランス | 555,498 | 623,725 | 569,831 |
| 中南米 | 153,473 | 163,918 | |
| 国際 | 311,966 | 466,440 | |
| アジア | 282,695 | ||
| BRRUM | 294,959 | 370,442 | |
| 合計 | 2,137,182 | 2,196,010 | 2,283,403 |
(*)2022年にルノー・グループの構成は、ロシアにおける事業の売却により変更された。留意点として、2021年のVAZのトレーニング時間は1,142,416時間であった。
主要9ヶ国における2022年度に実施されたトレーニング時間の内訳は、以下のとおりである。
主要9ヶ国のトレーニング時間の内訳
| トレーニング/国 | アルゼンチン | ブラジル | 韓国 | スペイン | フランス | インド | モロッコ | ルーマニア | トルコ |
| 2020年合計時間 | 36,549 | 66,743 | 67,231 | 509,790 | 569,830 | 192,659 | 99,232 | 203,077 | 263,518 |
| 2021年合計時間 | 36,762 | 90,263 | 25,466 | 403,421 | 623,725 | 155,395 | 99,944 | 212,784 | 274,321 |
| 2022年合計時間 | 17,597 | 89,834 | 40,190 | 420,857 | 555,498 | 235,979 | 77,224 | 217,711 | 306,635 |
2022年度に世界中のルノー・グループの従業員が受講したトレーニング時間数は、半導体危機、パンデミックの継続、ロシアのルノー・グループ事業の撤退(2021年度にトレーニング時間合計の35%近くを占めていた。)という厳しい経済状況にもかかわらず、2021年度と同程度の水準(-2.7%)にとどまった。
トレーニング活動は、ルノー・グループの変革並びに将来の技術、マネジャーの育成及びデジタルトランスフォーメーション(サイバーセキュリティ、データなど)に不可欠な活動の展開に備えることを目的として優先度の高いテーマに再度重点をおいてきた。
(ハイブリッド業務の増加に伴う)リモートトレーニングの重要性や(技術及び産業分野のトレーニングにおける拡張現実の貢献により)様々な対象者向けに提供されるトレーニングにおける教育イノベーションの統合もルノー・グループのトレーニングシステムに重要な変化をもたらした。特にLearning@Allianceにおいて学習者に提供される幅広いコンテンツにより、デジタル・トレーニングの貢献が確認される。
d) トレーニング受講率及び従業員1人あたりの平均トレーニング時間
2022年度、全体のトレーニング受講率は81.2%であった(2021年度は82.1%)。平均トレーニング時間は、従業員1人あたり19.5時間であった(2021年度は18時間)。
こうした指標は、登録された従業員の90%近くに相当する主要9ヶ国において、毎月、モニタリングされている。
これら主要9ヶ国におけるトレーニング受講率は81.6%であった(2021年度は82.6%)。
第3 【事業の状況】
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
本項には将来に関する事項が含まれているが、当該事項は2022年12月31日現在において判断したものである。
ルノーリューション
戦略プラン
台数から価値の創造へ
並行して開始する3つのフェーズで構成されるプランで、以下を通じて競争力を回復する。
・ 厳格なコスト管理による機能部門の効率を改善すること
・ ルノー・グループの産業的な強みとヨーロッパ全体を通じた電気自動車のリーダーとしての地位を活用すること
・ 効率を加速させるためにアライアンスのテクノロジー上の専門性を利用すること
・ データ、モビリティ及びエネルギーサービスの世界をさらに探求すること
・ 次世代の自動車グループになるため新しいバリューチェーンに特化した5つの事業に依拠すること。この組織作りは2023年から実施される予定である。
「復活」2023年度まで
第1フェーズ:コスト削減及び利益創出によりもう一度競争力をつける。達成済み
「リノベーション」2025年度まで
第2フェーズ:当社のラインナップのリニューアルと強化によるブランドの収益性に貢献する。
「レボリューション」2022年度時点
第3フェーズ:自動車・モビリティ業界の変革から生まれるバリューチェーンに資産を投下する。
新たな財務目標 *
財務見通し:新たな高みへ
営業総利益率
フリー・キャッシュ・フロー(1)
・研究開発/設備投資 2022~2030年の売上高 8%未満
・モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ: 配当金 年間平均500百万ユーロ超
(規制当局及びモビライズF.S.取締役会の承認を条件とする)
ROCE(2)(使用総資本利益率): 2025年までに30%以上
* 2022年度の業績達成については、「(1)業績等の概要」の活動報告に詳述されている。
現在までに判明している排出基準に基づくコミットメントと目標。
(1) 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー:利息・税金調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く)から有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)を除いたもの(必要運転資本の変動を含む)。
(2) ROCE=自動車営業総利益(アフトワズを含む)×(1-平均税率)/(PP&E+無形資産+金融資産-RCI/日産/ダイムラーに対する投資+WCR)
復活
当グループの計画の「復活」フェーズは完了した。
今年、ルノー・グループは、当初2025年に設定していた収益性目標を達成した。
ルノー・グループは2022年に21億ユーロの累積フリー・キャッシュ・フローを生み出したが、これは2021年から2022年の累積フリー・キャッシュ・フローの30億ユーロに相当する。
研究開発及び設備投資は、引き続き売上高の8%を下回った。
復活はほぼ3年前倒しで完了
リノベーション
新製品ラインナップの市場発売につながる「リノベーション」フェーズは、現在、順調に進んでいる。
ルノー・グループは、2022年から2025年にかけて、最も収益性が高く関連性の高いセグメントで25の新車種を発売する予定である。これらの発売の50%はCセグメント及びそれより上位のセグメントにて行われ、50%が100%電気自動車となる。
レボリューション
ルノー・グループは、当初の目標より大幅に早く、2022年末にルノーリューション計画の第3フェーズである「レボリューション」を開始した。
この価値及びエコシステムに基づくアプローチの指針となる原則は、以下のとおりである:
・ 戦略的集中
・ 効率性
・ 最適な資本配分
・ ベストパートナーの選定
・ 「アセットライト」の確立(*)
(*) 軽量化ストラクチャー
ルノー・グループは独自のガバナンスと損益勘定を兼ね備えた、均質な技術を基盤とする専門チームを有する5つのターゲット事業を立ち上げ、独自の「レボリューション」を促進する。
これらの事業は以下のとおりである。
・ アンペア:伝統的な自動車メーカーの変革から生まれる初の電気自動車及びソフトウェアの専門の部門である。
・ アルピーヌ:DNAにモーターレースを持つ最先端の世界的ゼロエミッションブランド。独占的な技術と独自のアセットライトモデルを組み合わせている。
・ モビライズ:新型モビリティ、エネルギー及びデータサービス市場をターゲットとして大手のグループ内金融会社を中心に構築している。
・ ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル:原材料のクローズド・ループからバッテリーのリサイクルまで、自動車業界初の循環型経済に特化した企業である。
・ パワー:ルノー・グループの伝統的な中核事業は、ルノー、ダチア、ルノーLCVブランドのもとで、それぞれの専門の組織とガバナンスをもって、革新的な低排出量の内燃エンジン自動車及びハイブリッド車の開発を継続する。
「ルノーリューション計画は、ルノー・グループにとって新しい時代の到来を告げるものである。この計画により、当社の持続可能な収益性と、2040年度までにヨーロッパで、2050年度までに世界中でカーボン・ニュートラルになるというコミットメントを確実なものにする。当社の目標は、次世代の自動車会社を構築することである。」 ルカ・デメオ
ルノー・グループ
攻勢に出ている4ブランド
| ルノー 新しい波 | ダチア 本質を再定義 | |||
| モビリティに関して歴史あるブランドであり、ヨーロッパにおける電気自動車のリーダー的存在である。ルノーは常に革新的な車両を開発してきた。2021年1月に公表された「ルノーリューション」戦略プランによって、ルノーは意欲的に価値を生み出す変革を計画している。ルノーは、自動車業界とその周辺におけるテクノロジー、エネルギー及びモビリティサービスにおける現代性と革新を体現することを目指している。 | ダチアはヨーロッパ・地中海地域を中心に44ヶ国で展開されるブランドである。1968年にルーマニアで生まれたこのブランドは、ルノー・グループによる買収後、2004年にロガンとともに再発売された。ダチアは、金額に見合う最高の価値がある車を提供する。エンブレムモデルである、ロガン、サンデロ、ダスター及びジョガーのおかげで、このブランドは商業的に大いに成功を収めている。2004年以来、ダチアは7.5百万台超を販売している。 | |||
| 販売台数1,466,729台 (うち110,341台が電気自動車) | 販売台数573,837台 (うち48,887台が電気自動車) | |||
| アルピーヌ スポーツイノベーションの最前線に立つブランド | モビライズ 自動車を超えて | |||
| 1955年にジャン・レデレが創業したアルピーヌは、フランス式のスポーツカーで長年にわたりその地位を主張してきた。2021年にはアルピーヌ・ビジネス・ユニットを設立し、モータースポーツに特化した、プロダクションやレーシングカー(フォーミュラ1、エンデュランス、ラリー等)用のルノー・グループ・ブランドとなった。歴史的なディエップ工場の伝統とノウハウ、並びにアルピーヌ・レーシング・チーム及びアルピーヌ・カー・チームのエンジニアの専門的技術から恩恵を受けている。本ブランドからは、間もなく独自のスポーティで100%電気自動車のラインナップを発売する予定である。 | 2020年から2030年にかけて、モビリティサービス及びエネルギーサービスの市場価値は、2,500億ユーロから4,000億ユーロに拡大すると予測される。モビライズは、モビリティ及びエネルギーサービスを通じ、そのモデルの中核として新しいモビリティを位置づけることで、このレボリューションに貢献している。専用のクルマとサービスを組み合わせた提案を通じて、未来のモビリティを発明することが本ブランドの使命である。モビライズは、持続可能なオープンエコシステムを基盤として2040年までにヨーロッパでカーボン・ニュートラルを達成するというルノー・グループの目標の一部を形成している。 | |||
| 販売台数3,546台 | モビライズ・チャージ・パスによる欧州内の充電ポイント260,000箇所 モビライズのエコシステムに統合された「ベンチャー企業」6社 | |||
戦略及び目標
2022年11月7日に開催されたジャンドミニク・スナール議長の下での取締役会の承認に続き、ルノー・グループの最高経営責任者であるルカ・デメオ氏と最高財務責任者であるティエリー・ピエトン氏は、11月8日のキャピタル・マーケット・デーに、「ルノーリューション」戦略の第3フェーズを発表した。
これまで、自動車メーカーは、成熟した燃焼エンジンテクノロジーと顧客からの安定的な期待の中で営業してきた。この自動車業界を再構築する現在の変化は、電気自動車(EV)、ソフトウェア、新たなモビリティサービス、及び循環型経済といった新たなバリューチェーンの出現につながっている。
2021年1月14日に発表されたルノーリューション戦略計画の最初の2フェーズである「復活」と「リノベーション」に続いて、本日、ルノー・グループは次世代自動車グループになることを目指して第3フェーズである「レボリューション」を開始する。
2023年から順次実施されるこの新たな組織により、ルノー・グループは新しい収益源(外部ソースによる試算によれば、現在の1,100億ユーロに対し、2030年には2,200億ユーロに達する。)を獲得することができるようになる。ルノー・グループは、このような市場でのチャンスを獲得し、現状に適応するために専門的な組織を作り出し、構造的により収益性の高いバリューチェーンを活用することで、事業ポートフォリオの転換を図ることを目標とする。ルノー・グループは、横断的かつエコシステミックなアプローチを活用し、主要なパートナーとの戦略的イニシアチブを共同創造、共同融資、拡大する。
5つの事業
5つの事業とは、以下のとおりである。
1.パワー:革新的な低排出内燃エンジン自動車及びハイブリッド車
2040年においても、世界の乗用車販売台数のうち、内燃エンジン自動車及びハイブリッド車が占める割合は最大50%となることから、これらの分野で効率的な技術を開発することは、グローバル自動車メーカーの将来にとって重要である。そのため、ルノー・グループは、ルノーICE及びハイブリッド(乗用車)、ダチア、LCVといった全く新しいラインナップの立ち上げと、内燃機関及びハイブリッド・エンジン技術のリーダーである世界的サプライヤーの創設により、中核事業の発展に力を入れている。
ルノー・グループは、自身の内燃エンジン及びハイブリッド技術(ホースプロジェクト)をジーリーとともに融合させ、世界規模の自動車メーカーとなる
ルノー・グループとジーリーは、50%ずつの出資で新会社を設立し、両社の内燃エンジンを融合させる。この専業の会社は、最先端技術を駆使した内燃機関及びハイブリッド・エンジンの構成部品及びシステムを設計、開発、生産、販売するものである。会社設立初日には、この新会社は150億ユーロを超える売上高と、年間5百万台の販売台数を達成することとなる。既に8社もの顧客を有しており、生産性とシナジー効果の向上の恩恵を受けている。
この本格的な事業体は、以下によって世界的な存在感を示し、グローバルな活動を行うであろう。
・ 17工場から130の市場に供給
・ 欧州(スペイン、ルーマニア、スウェーデン)、中国、南米に5つの研究開発(R&D)センターを設置し、合計3,000人のエンジニアを配置
・ 3大陸で合計19,000人の従業員
この事業体により、エンジン、ギアボックス、xHEVシステム、バッテリーなど、あらゆる構成部品で最高水準の包括的範囲の技術を提供できることとなる。このプロジェクトにより、ルノー・グループの規模は倍増し、市場カバー率は世界で40%から80%へと拡大する。この成長は、北米や中国へのアクセスによる地理的拡大と、自動車メーカーに完全な低排出ソリューションとシステムを提供するための製品補完によって促進されている。このことを達成するために、この事業体は、エネルギー産業界の潜在的なパートナーとの戦略的協力関係を通じて、代替燃料の分野で技術提供を展開する予定である。
ルノー・ICE及びハイブリッド:高価でプレミアムな製品を求める世界的な動き
電気自動車の急激な台頭にもかかわらず、内燃エンジン自動車はヨーロッパ国外を中心に成長を続けるであろう。このため、ルノー・ブランドは引き続き、特に中南米、インド、韓国、北アフリカを中心に、内燃エンジン自動車及びハイブリッド車市場に存在感を維持するであろう。ルノーICE及びハイブリッド乗用車の販売台数は2022年から2030年にかけて年平均2%の成長を維持するだろう。
ルノーは、すべての地域で上位市場に移行するために、Cセグメントの攻勢を継続し、2022年から2030年にかけて純利益を20%、変動比率を30%増加させる予定である。
ダチア:営業総利益率10%超を2030年までに15%に成長
ダチア・モデルは独自のものであり、以下のとおり3つの主要な要素の組み合わせの上に成り立っている。
・ デザイントゥーコスト・エンジニアリング(コスト効率)により、強固な2桁のコストベネフィットを確保
・ コスト競争力のベンチマークとなる産業・供給拠点
・ エージェンシーモデルに匹敵するコストを確保したアセットライト型流通モデル
・ 85%の個人顧客向け販売ミックス
その結果、ダチアは既に10%を超える営業総利益率を生み出しており、2030年に15%に達することを目標としている。
この目標を達成するために、現在Bセグメントのリーダーであるダチアは、大胆にもCセグメントに目を向けていく。今年のジョガーに続き、ビッグスターはこのCセグメントへの移行を具現化し、さらに他の2車種が続くことで、収益源は倍増する。
同時に、ダチアはコスト削減を継続し、2030年までに(ブランド全体で)2百万台に達するグローバルCMF-Bプラットフォームの数を倍増させることで利益を得るであろう。
ダチアは、ホースプロジェクトとの協働を通じて、代替燃料や合成燃料に適応する画期的なパワートレインを開発し、内燃機関のバリューチェーンの革新に貢献する。ダチアは、利用可能な電動化ソリューションの展開を先駆けて行うことで、欧州でのラインナップを段階的に電動化していく。
LCV事業:2つの画期的なプロジェクトによる未来への推進
ルノー・グループのLCV(小型商用車)事業は、欧州における5百万台超の車両、600を超える専門のPro+ディーラーのエコシステム、4工場、2026年頃に発売される最新ラインナップといった強固な基盤で構築されている。
ルノーLCVは、ダイナミックで変化する市場に対応するため、以下2つの画期的なプロジェクトを展開する。
・ Hyvia:ルノー・グループとプラグ・パワーの合弁事業である脱炭素・水素モビリティ事業は、燃料電池車から水素充填、電気分解まで、すべてのニーズをカバーするソリューションを提供している。Hyviaは、プラグ・パワーの水素に関するノウハウとルノー・グループの産業・エンジニアリング資産を融合させたものである。Hyviaは、2030年に欧州の水素LCV市場の30%シェアを獲得し、2026年までに累積受注額を10億ユーロとすることを目標とする。
・ FlexEVan:2026年時点に市場で発売される電気自動車、商用車のラインナップで、革新的なソフトウェアを搭載している。FlexEVanは、特殊な電気自動車プラットフォームにより、都市部での使用に適したコンパクトなサイズとなる。FlexEVanは、アンペアで開発されたSDV(ソフトウェア定義自動車)の恩恵を受けることとなる。この自動車は、完全にコネクティッドな倉庫の延長となり、顧客のデジタル・エコシステムと一体となる。この自動車は、ルノー・グループのSDV技術の適用を受ける初の自動車となり、リアルタイムでのエンド・ツー・エンドの動作監視とデータ駆動型のフリート管理を含む。FlexEVanは、顧客の所有におけるライフサイクル・コストを少なくとも30%削減し、これは車両価格を超えるものとなる。ルノー・グループは、FlexEVanの開発を支援するため、補完的な事業を行う産業界の大手プレイヤーとのパートナーシップであるフレクシスを設立する意向である。このパートナーシップにより、開発コストが共有化され、大幅なコスト削減と顧客範囲の最大化が可能となる。
2.アンペア:伝統的な自動車メーカーの破壊的革新から生まれる初の電気自動車及びソフトウェア専門の部門
ルノー・グループは、アンペアによって、伝統的な自動車メーカーの破壊的革新から生まれた初の電気自動車とソフトウェア専門の部門となる自律的な事業体を創造している。アンペアは、ルノー・ブランドのもとに最先端のSDVテクノロジーを搭載した100%電気乗用車を開発、製造、販売する。アンペアは、ルノー・グループのノウハウ及び資産並びに100%電気自動車のプレイヤーとしての集中及び機敏さの両面を最大限融合させるだろう。
アンペアは、フランスを拠点に、従業員約10,000人を擁する本格的な自動車メーカーとなる。テクノロジー企業として、アンペアは約3,500人の技術者(その半数はソフトウェア専門の技術者である。)を擁し、革新を推進する。
2030年までに、理想的には、アンペアの6つの電気自動車のラインナップは、総合電気自動車市場の80%をカバーするヨーロッパで最もダイナミックな分野に位置付けられる。すなわち、新型ルノー5エレクトリック及びルノー4エレクトリックを擁するBセグメント並びに、メガーヌE-TECHエレクトリック、セニック・エレクトリックその他未公表の2つの車種を擁するCセグメントである。初めの4つの車種の投資の大部分は既に費やされている。
アンペアは、2031年に約1百万台のルノー・ブランド向け電気自動車を生産することを目標としている。アンペアは成長を目指しており、今後10年の複利年間成長率は30%を超えている。
アンペアは3つの技術的な柱に基づいており、それによって電気自動車とソフトウェア・エコシステムでは独自の存在となっている:
・ ハイテクで競争力のある製造拠点:エレクトリシティは既にヨーロッパで最も大きくかつ競争力のある電気自動車製造ハブのひとつである。2025年には、10時間以内に1台の自動車が生産されることが見込まれる。会社設立初日から400,000ユニットの生産能力があり、他のルノー・グループ施設を活用することにより1百万ユニットまで生産可能となる。エレクトリシティはまた、300km圏内にサプライヤーの80%が存在しており独自の地域エコシステムを提供している。
・ 欧州の電気自動車バリューチェーン:アンペアは、ノウハウを入手し、持続可能な供給を確保し、コストパフォーマンスに係る可視性と統制を獲得するために、最も適切なプレイヤーと協力している。アンペアは、欧州のサプライチェーンにより、2030年までに車両のために必要な80 GWh超のパワーを調達する予定である。2020年に電気自動車のバリューチェーンの10%に対応していたのに対し、現在は30%を超え、2030年までに80%に達する予定である。
・ 画期的なソフトウェア定義自動車(SDV)技術:「SDV」とは、自動車をそのライフサイクルを通して、ユーザーから学習し、設計から使用済みとなるまで自動車メーカーとの接点を維持し、継続的にアップデートできるようにする自動車産業の未来である。ルノー・グループは、2026年に最初のオープンで横断的なSDVを立ち上げるために、2つの大手テクノロジー企業との強いパートナーシップを構築している:
- クアルコム・テクノロジーズとは、集中型電子アーキテクチャ向けのスナップドラゴン®デジタル・シャシー™・ソリューションに基づき、高性能コンピューティング・プラットフォームを共同開発する。これには、性能、車載サービス及びアプリケーションに加えて、システムオンチップ(SoC)及び低層ソフトウェアが含まれる。クアルコム・テクノロジーズ又はその子会社は、ルノー・グループの電気及びソフトウェア企業であるアンペアに投資する意向である。
- グーグルとは、デジタルツインを格納するクラウドシステムに加えて、ソフトウェア定義自動車用のAndroidプラットフォームを創造する。
業界内のどの他社も、水平的アプローチを用いてSDVを構築する意向はない。このアプローチにより開発時間とコストが削減される。グーグルと提携し、オープンなAndroidプラットフォームを構築することにより、アンペアは世界最大規模のインディペンデントアプリ開発者のエコシステムを活用することができる。彼らは自動車の耐用期間を通じた性能の開発を加速させるとともに顧客体験を豊かにするような様々なサービスを創造する。
これらのパートナーシップにより、ルノー・グループは、コストを削減し、自動車開発の効率性、柔軟性及びスピードを向上させる。加えて、継続的なソフトウェアの革新と定期的なアップデートによって、ユーザーにとっての価値を高めることができる。
3.アルピーヌ:DNAにモーターレースを持つ最先端の世界的ゼロエミッションブランド
この2年間、アルピーヌは、優勝候補となることを目指して、その象徴的なスポーツクーペA110とフォーミュラ1への参入に投資することにより、復活を遂げてきた。現在、アルピーヌは真の最先端ブランドであり、また本格的なメーカーであり、アセットライトで、テクノロジーに焦点を当てた、2,000人(そのうち50%が技術者)を擁するチームを持つ。ルノー・グループの一員であることにより、アルピーヌにアンペアの電気自動車及びソフトウェア技術資産へのアクセスが付与される。将来的に、アルピーヌは、ビジネスパートナーシップや投資家の支援に依拠して、その成長と国際展開を加速させていく。
アルピーヌは、その成長と国際的な目標達成をサポートする新たなラインナップを開発しており、2026年から完全に電気自動車化する予定である。それまでに、アルピーヌは後続のA110と2つの新しいモデル、すなわちBセグメント・セダンとC+セグメント・クロスオーバーを発表する。アルピーヌは、D及びEセグメントの2種の最先端技術自動車を展開し、国際的な拡大を支えていく方針である。アルピーヌの成長の半分は、北米や中国を含み得るヨーロッパ以外の新市場からのものとなるだろう。
4.モビライズ:新型モビリティ、エネルギー及びデータサービス市場への参入のための大手のグループ内金融会社を中心とした構築
モビライズは、中核資産であるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(モビライズF.S.)を中心に構築されており、4百万の顧客を抱え、市場で最も優れたグループ内金融会社のひとつとなっている。モビライズF.S.は、サブスクリプション、保険、オペレーショナル・リースなどの新規事業を展開する一方で、既存の事業活動を拡大する。
モビライズは、目的に応じて設計された自動車によって下支えされた金融、モビリティ、エネルギー、データサービスを組み合わせることで、主要かつ収益性の高いVehicle-as-a-Service (VaaS)専用プロバイダーとなることを目指している。これらのサービスは、1つのソリューションに集約され、経常的な利益を生み出しながら、個人顧客、フリート及びモビリティ・オペレーターのニーズに応える。モビライズを他の自動車ブランドとは異なるものにしているのは、それが製品のためのサービスを提供するものであり、逆ではないということである。VaaSモデルにより、モビライズは、従来の売上高と比較して、自動車ライフサイクル全体で3倍の売上高を生み出すだろう。
5.ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル:原材料のクローズド・ループからバッテリーのリサイクルまで、自動車業界初の循環型経済に特化した企業
ルノー・グループは、循環型経済への取組みを確かなものとし、資源の中立化を進めるため、2022年10月13日、新会社「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」の設立を発表した。この新会社は、この活動に係るルノー・グループ及びパートナーの既存の専門的知識を総合して、自動車のライフステージ(部品及び原材料の供給、生産、使用並びに耐用期間の終了)ごとにクローズド・ループ・リサイクリング・ソリューションを提供する。ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルは現在、バリューチェーンの約50%をカバーし、2030年までに90%超をカバーすることを目指している。この新会社は、クローズド・ループ自動車循環型経済において、産業規模で欧州のリーディングカンパニーとなることを目指しており、ルノー・グループ及び産業全体に役立つこととなる。その発展を加速させ、リーダーシップを強化するため、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルは、2030年まで約500百万ユーロの共同出資を呼び込むことを目的として、一部の資本を外部投資家に開放している。
ESG(環境、社会、ガバナンス):ルノー・グループの業績方策
ルノー・グループの「レボリューション」について、同グループの事業及び財務成績の重要な促進力を表すESG軌道の加速が見込まれる。
ルノー・グループの事業の再構成は、カーボン・ニュートラルと包摂的な将来を追求する上で、フロントランナーとなることを可能にする。
気候面では、ルノー・グループは2040年までにヨーロッパにおいて、2050年までに世界規模においてカーボン・ニュートラルとなることを目指し、ゆりかごから墓場までのアプローチを目指している。ルノー・グループは、中間的なカーボン・フットプリント削減目標を設定し、各活動における具体的な行動計画によって、カーボン・ニュートラルへの道を示すことにしている。
各事業には独自のESG目標があり、そのすべてがルノー・グループのESG目標に貢献している:
| パワー | アンペア | アルピーヌ | モビライズ | ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル |
| ・入手しやすいモビリティ ・2030年に1台あたりのCO2排出量を最大70%削減する | ・100%の電気自動車ラインナップ ・2025年に生産工程におけるカーボン・ニュートラルを達成 ・ローカルバリューチェーン ・スキルアップ及びトレーニング | ・2026年に100%電気自動車ラインナップ ・2030年に製造工程におけるカーボン・ニュートラルを達成 | ・100%電気自動車ラインナップ ・再生可能エネルギー ・バッテリー再利用 | ・部品及び材料についてクローズド・ループにする ・バッテリー再資源化 ・2030年に循環型経済バリューチェーンの90%超をカバーする |
ルノー・グループの社会的責任の伝統を踏まえて、ルノー・グループは、自動車革新の新しいバリューチェーンに取り組む数千人の人々のスキルアップ及びトレーニングを通じた雇用移行を支援する。例えば、ルノウ大学は、全産業に開かれており、2025年までに15,000人のルノー・グループの従業員、4,500人の学生及びサプライヤーが、電気自動車、循環型経済、ソフトウェア、サイバーセキュリティ及びデータにおいて、自動車業界が将来的に必要とする技術についての研修を受ける予定である。
財務見通し
ルノー・グループの新組織は、5つの事業に基づいており、財務報告に直接的に反映され、社内外を問わず、簡素性、責任、透明性を向上させる。これら5つの事業の業績は、「復活」フェーズで導入される財務規律を基礎とし続ける。ルノー・グループの「台数の追求を超えた価値の創造」、「競争力の強化」、「資本効率」を主力とする方策は、新商品の攻勢、変動費への強いこだわり、持続可能なサプライヤー網の整備、デジタル化それぞれにより、さらに加速される。さらに、独自のパートナーシップ向けエコシステム・アプローチにより、ルノー・グループは低資本コミットメントを伴う主要バリューチェーンの範囲を拡大できる。
ルノー・グループは、業界における前例のない変革がもたらす課題に対応するため、2つの原則に基づいた手法を採用している:
・ 事業から生み出される豊富なフリー・キャッシュ・フローによって確保される自己資金計画
・ 成長、革新又は競争力を加速させ、かつ、必要な資金を減少させるためのパートナーシップ又は外部からの資金調達
アンペア:低現金消費と外部資金調達
ルノー・グループは、アンペアの将来の発展を加速させ、ルノー・ブランドを電動の未来に向けて、規律ある形でルノー・グループの資金力を動員することにより前進させたいと考えている。この観点から、ルノー・グループは以下のような前提で、外部の取引先・投資家がこの冒険に乗り出すことを想定している。
・ 低現金消費の電気自動車部門を設立。2025年のフリー・キャッシュ・フローが0を超える。
・ 研究開発とエコシステムの発展を加速させるため、外部投資家に門戸を開く。
・ アライアンス(ルノー・グループ、日産自動車株式会社、三菱自動車株式会社):検討中の資本参加。
・ ルノー・グループが過半数を維持し潜在的な戦略的投資家(クアルコム・テクノロジーズを含む。)の支持を受けて、早ければ2023年下半期にユーロネクスト・パリ上場を予定(市場の状況による。)。
ホースプロジェクト:将来の内燃機関及びハイブリッド・エンジンを財務的に最適化する
財務面では、ホースプロジェクトは生産性の向上、固定費の削減、ルノー・グループの財務状態の大幅な改善を目指している。ルノー・グループは、この法人の資本の50%を保持するべきであり、その結果、2023年下半期から、この事業をルノー・グループの連結範囲及び財務諸表から独立させることになる。
このカーブアウトの影響は以下のように見積もられる:
・ 25億ユーロの固定資産の削減
・ 2023年から2030年にかけて、年平均12億ユーロの固定費の変動費化と24億ユーロの設備投資費及び研究開発費の削減
・ エンジンのコスト競争力:2023年から2030年にかけて25億ユーロ。2024年からプラスの影響
・ ルノー・グループ保有分に対する配当
・ 将来的なキャピタルゲインの可能性
事業別財務概要:
| パワー | アンペア | アルピーヌ | モビライズ | ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル | |
| 価値提案 | 現金創出 | 業績に関するリスクが低い収益性の高い成長と革新 | 国際的に成長する 独自ブランド | 高い営業総利益率の経常的なサービスから生じる売上高 | 持続可能で収益性の高い成長 |
| 売上高 | ・2022-2027年 +4% CAGR1 ・2027-2030年 -4% CAGR1 | ・2022-2030年 30%超のCAGR1 ・2031年に1百万台まで ・研究開発 / 設備投資11%(2022-2030年の間における平均売上高比) | ・2022-2030年 40%CAGR1 ・2026年に20億ユーロの収益 ・2030年に80億ユーロ超の収益 | ・2022-2025年 +8% CAGR1 ・2026-2030年 +14%CAGR1 | ・2022年の収益8億ユーロから2030年には収益223億ユーロ超 |
| 営業総利益率 | ・2022-2025年 自動車部門の営業総利益率 +3ポイントまで | ・2025年 ブレイクイーブン ・2030年に10%まで | ・2026年ブレイクイーブン ・2030年に10%超 | ・MBA3: 2025年にブレイクイーブン、2027年に2桁の営業総利益率 ・モビライズF.S.3: 2桁台の高い営業総利益率 | ・2030年に10%を超える営業総利益率2 |
(1) CAGR:複利年間成長率
(2) ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルの見通し:全範囲、部品合計-完全にルノー・グループの連結範囲に含まれているわけではない。
(3) MBA:モビライズ・ビヨンド・オートモーティブ、モビライズF.S.:モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ
ルノー・グループ財務見通し
ルノー・グループは、次の目標を達成することを目指している:
・ 営業総利益率:2025年8%超、2030年10%超
・ フリー・キャッシュ・フロー:2023から2025年の間、平均で年間20億ユーロ超、2026から2030年の間、平均で年間30億ユーロ超
・ フリー・キャッシュ・フローには、平均して年500百万ユーロを超えると予測されるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズからの配当金が含まれる(規制当局及びモビライズF.S.取締役会の承認が必要)
・ 研究開発費及び設備投資費:2022から2030年に売上高の8%を上限とする
・ 使用総資本利益率(ROCE: Return On Capital Employed):2025年から30%超
さらに、ルノー・グループは2022年度の財務目標を達成している:
・ ルノー・グループ営業総利益率5%超
・ 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローは15億ユーロ超
配当金の復活
ルノー・グループは、2023年(2022年度に関するものに基づいており、年次株主総会の承認を条件とする。)から配当金の支払を復活させる予定である。この配当金は、新たな時代を象徴するものである。この配当性向は、中期において、ルノー・グループの当期純利益(グループ持分)の35%に達するよう、規律ある形で順次増加していく予定である。そのためには、ルノー・グループは投資適格の財務格付への回復を第一に実現させなければならない。
資本割当方針
ルノー・グループは、生み出された余剰資金の少なくとも50%をルノー・グループ内で再投資することを目標としている。今後、ルノー・グループは、エコシステミックなアプローチに基づき、金融投資をより積極的に行う予定であるが、フリー・キャッシュ・フローの最大15%から20%に制限している。
残りの資金を配分し配当金から切り離すことで、ルノー・グループは、プロジェクトに対する共通の帰属意識を育み、価値観を育むために、従業員をパフォーマンスに関与させたいと考えている。従業員専用の株式保有プランを通じて、ルノー・グループは2030年までに従業員の株式保有比率を資本の10%まで高めることを目指している。
現在の社債は、ルノー・グループの産業活動の発行体であるルノーS.A.の名のもとに存続する。各事業は、それぞれのニーズと戦略に応じて、資金調達手段を利用することができる。
詳細は、第2-「3 事業の内容」及び下記「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」を参照のこと。
2【事業等のリスク】
本項には将来に関する事項が含まれているが、当該事項は2022年12月31日現在において判断したものである。
一連の事業の中で、ルノー・グループは、その資産、負債及び財務成績に影響を与える可能性のある多くのリスクにさらされている。主なリスクの概要及びそれらがどのように管理されているかについての詳細は、下記「リスク管理」に記載されている。
リスク管理
ルノー・グループのリスクファクター
ルノー・グループは、ルノー・グループがさらされているリスクファクターを、正式なリスク管理アプローチを用いて特定する。なお、リスク管理アプローチの概要は、「統制及びリスク管理システム」に記載している。
本項に記載されるリスクファクターは、ルノー・グループにより、その中期戦略計画の範囲において、そのイメージ、資産、活動の実施及び目的の達成に対しマイナス影響を及ぼすおそれのある重大なファクターとして特定されており、ルノー・グループのリスクスケールにおいて、その重要度が最高レベルにあると評価されたものである。これらのリスクはこの分析に含まれている。これらのリスクは、その重要性に応じて一定のリスクファクターの説明に取り込まれた。例えば、地球温暖化、個人情報保護又はサプライヤーとの関係に関するリスクがこれに該当する。
しかしながら、現時点では重大ではないとみなされているか又は特定されていないその他のリスクファクターが、将来、ルノー・グループに悪影響を及ぼす可能性は排除できない。ルノー・グループの中期戦略計画における潜在的な変化は、リスクファクターの性質又は相対的な重要性の変化を引き起こす可能性もある。戦略計画の準備作業及び実施との綿密な連携のうえ、毎年、主要なリスク・マッピングの更新が行われていることに留意されたい。これは、特定された事業リスク又は戦略的リスクに対処するように策定された適切な行動計画を統合するためになされるものである。
ルノー・グループが全営業部門を分析した結果得られた主要なリスクファクターは下表に要約され、以下それぞれ固有の重要度レベルと併せて記載されている。5つのカテゴリー別に、より高いレベルで重要なリスクファクターを冒頭に記載している。そして、これらの主要なリスクファクターを2次元のグラフ(影響を横軸、発生確率を縦軸とする。)に記載している。2022年には、ある影響カテゴリーから別の影響カテゴリーに移行する基準値が改定され、グラフ及び表内のリスクの優先順位付けが改善された。
ルノー・グループのリスクファクター
戦略に関連したリスク
地球温暖化リスク
地球温暖化リスクは、移行リスクと物理的リスクの2種類に分類され、「気候とエネルギー効率」に詳述されている。
移行リスク
これは、低炭素経済に向けた展開と、関連するすべての適応対策に伴うリスクである。
ルノー・グループは、一方では企業別平均燃費に係る規制、現地・一定地域における規制、一定の自動車やエンジンの禁止など、自動車の使用局面における温室効果ガス排出量のレベルについて、また他方ではサプライチェーン及び生産チェーンにおける排出レベルについて、日に日に厳しくなる規制の下に置かれている。
また、ルノー・グループは、ルノーリューション計画の中で、2040年までにヨーロッパにおけるカーボン・ニュートラルを達成し、2050年までに世界的にこれを達成することを公約している。
この文脈において、ルノー・グループにとってのリスクとしては、外部的な規制を遵守することができないことや脱炭素化に関する自らの公約を果たせないこと、又は、とりわけ電動技術・ハイブリッド技術の導入に関して、カスタマー・サービスに係るコストやCO2排出量に関するパフォーマンスを変えることに伴う対応が、市場の期待水準を満たさないことが明らかになることやそれが収益を押し下げる追加費用を要する結果となることが挙げられる。
このリスクは、企業のレピュテーションの観点からも評価される。すなわち、ルノー・グループによる商品の提供や気候変動に係るコミットメントが、ステークホルダーの期待を満たさない場合、ルノー・グループのブランドイメージが損なわれ、顧客、サプライヤー、従業員にとってのルノー・グループの魅力が低下する可能性がある。
最後に、これらのエネルギーの移行に伴う技術開発の加速度的な進歩により、訓練や新たなスキルの獲得に向けた投資を通じてノウハウをアップデートする必要が生じるであろう。
リスク管理
2021年4月に公表されたルノー・グループの気候戦略は、特定の目標を行動計画及び監視指標とともに定めており、「気候とエネルギー効率」に詳述されている。
この戦略は9つの優先的なアクションに基づいており、かかるアクションは、ルノー・グループの排出量の80%近くを占める自動車の使用局面(スコープ3、下流)及び供給局面や生産局面(スコープ1、2及び3、上流)の両方をカバーしている。
同時にルノー・グループ全体の持続可能な開発に係るガバナンス(「環境問題についてのガバナンス」を参照のこと)の一部として、最高位のレベルにある関係するすべての部署について、よりガバナンスが強化される。また、実績のあるツールの実装や2019年に設置されたCAFEコントロール・タワー等による一連のプロセスによっても支えられる(CAFEコントロール・タワーは、ルノー・グループの企業別平均燃費の軌道及び自動車ライフサイクル全体を通じたカーボン・フットプリントの舵取りを行う責任を負っており、リーダーシップチームへの月次報告を行っている)。
ルノー・グループは、新たな自動車プロジェクト、産業用施設や部品・原材料の調達といった様々な領域における温室効果ガスの排出に係る経済的コストを内部化することでCO2排出量の減少を管理するために、インターナル・カーボン・プライシング(ICP)の設定も行っている(「気候とエネルギー効率」)。
最後に、移行リスクの管理は、とりわけ以下に列挙する他のリスクファクターの管理に組み込まれる。
・ 定義、製品及びサービスの納品、又はイノベーションが不十分であるリスク
・ 新規事業を展開する能力が不十分であるリスク
・ サプライチェーンが断絶されるリスク
物理的リスク
これは、ルノー・グループの活動への気候変動による影響のことである。
異常気象(ハリケーン、洪水、干ばつ)がルノー・グループの産業・物流活動に与える潜在的な影響を考えた場合、地球温暖化と結びつき、気温や海面水位の上昇と相まって、異常気象の発生頻度やその強さが増大していることにより、これらはリスクを悪化させる要因であり、また、予防・維持費用の増加や保険料の上昇につながる可能性がある。
同様に、水など一部の天然資源の不足が深刻化していることは、一部の国の生産条件に影響を及ぼす可能性がある。コバルトやリチウムのような電気自動車の製造に必要な特定の原材料の使用が増加することにより、緊張が生じる可能性もある。
リスク管理
気候変動に伴う物理的リスクは、基本的に既存のリスクを悪化させる要因であるため、対応する管理システムにその対応策が組み込まれている。
・ ルノー・グループの拠点やサプライチェーンにおける自然災害や労働災害のリスクについての分析やモニタリングには、気候変動の潜在的影響が取り入れられつつある。これらのリスクは、特に投資要請やビルメンテナンス戦略の観点から分析される。
・ 地球温暖化が一定の原材料の供給や採取に与える影響は、サプライチェーン断絶のリスクのモニタリングにも組み込まれている(原材料に関する段落を参照)。
・ 長期的には、気候変動も、地政学的不安定性及び経済状況に関連するリスクを構成する要素である。
また、これらのリスクは持続可能な開発、環境、気候の総合的なガバナンスにおいてモニタリングされる。2022年に行われた、産業・物流拠点の異常気象に対する脆弱性の総合的検討のように、全社的な取り組みが行われている。この検討では、これらのシナリオに基づき、地球温暖化の影響を最も大きく受ける可能性のある拠点を特定し、そのリスク(特に、現状よりもはるかに深刻なリスク)を定性的及び定量的に評価することで、必要な予防的措置の導入・強化を図った。
既存事業が中断した場合の対応が不十分であるリスク
ルノー・グループの活動は、例えば、新たなプレイヤーの到来を通じて商業活動を変革し、仲介業者の排除を促進するデジタルリソースの発展など、大きな創造的破壊のリスクに直面している。これらの発展は、特にルノー・グループの物流戦略やアフターサービス活動に脅威を与えている。
流通戦略
自動車流通モデルは、リスクも伴ういくつかの課題に直面している。
・ 環境意識の高まりや個人向けの新しいモビリティの販売促進に貢献するニーズの高まりを背景とした顧客のニーズと関心の変化
・ 車のオンライン販売の発展による商環境の変化を背景とするヨーロッパを中心とした法規制の変化
・ 欧州市場での地位を確立するために直接流通を好み、高性能のデジタルツールに頼る新たな競合他社の出現
・ マクロ経済に連動した収益性・物流コスト削減制約の拡大
マネジメントシステム
これらの課題に対応すべく、ルノー・グループの流通戦略を次のように変革している。
・ 顧客に「フィジタル」なカスタマージャーニーを提供し、Eコマースを発展させる。
・ 車のライフサイクル全体を扱うことで、1つ1つの活動を確実なものにするとともに、収益性を最大化し、顧客のロイヤルティを強化する。
・ 中古車市場の拡大を捉え、ブランド力とネットワーク業績を向上させる。
ルノー・グループは、自社のネットワークを新しいバリューチェーンに組み込んで活用すると同時に、ブランドの表示基準を厳しくするために流通契約を開始することを選択した。新しいルノー・グループ欧州流通契約は、2024年の初めに発効する。この契約は、新車、ルノー・ブランドの中古車販売、アフターサービス商品の流通、修理・保守サービス、金融サービス・ソリューションといった5つの不可分な活動におけるルノー・グループの要求項目を規定している。この柔軟性のある契約により、特定の活動とバックオフィス・シナジーをプールしておくことが容易になり、選択基準を強化し、ネットワーク費用を最適化することが可能になる。
アフターサービス活動
アフターサービス活動は、利益及び顧客満足の観点から不可欠なものであり、新プレイヤー及び新テクノロジーの登場により、大きく変貌しつつある。これは、3種類のリスクに直面している。
・ 電気自動車台数の増加は、電子部品の複雑性の低下による保守・点検業務の平均費用の低下を招き、新プレイヤーの到来を助長する。
・ コネクティビティ技術は新たなチャンス(自動車へのリモートアクセス、顧客体験の変革)を切り拓くが、事故件数、ひいては修理のために作業場を訪れる回数を減少させる。
・ 独立系のアフターマーケットの市場におけるシェアは大きく、成長を示しており、強力なデジタル・コンポーネントを持ち仲介業に注力する新たなプレイヤーを生み出している。
リスク管理
アフターサービス課題に対応するため、ルノー・グループは、3つのアフターサービス施策を実施している。
・ ブランドごとの約束に沿ったベスト・イン・クラスの顧客体験を提供する一方で、より多くの価値を生み出すために、一般化した現代資産(物流、デジタル化したカスタマージャーニー及びネットワークツール)を活用する。
・ 顧客、特に旧車を保有する顧客のロイヤルティを高めるために、修理・カスタマイズの観点から、車のライフサイクル全体に応じたオファーを提供する。
・ 新規のマルチブランド顧客を獲得し、また、我々のネットワークを離れた顧客を取り戻すために、フィジカル、デジタル両方のメーカーの経験に基づいて、関連性のある定性的な独立アフターマーケット(IAM)オファーを展開する。この提案は、Motrio社、Kadensis社、Fixter社によって支援されている。
新規事業を展開する能力が不十分であるリスク
需要及びモビリティ提供の大きくかつ持続的な変化を背景として、ルノー・グループは、社会の変化や環境及び気候問題に合わせて、与えられた時間内にビジネスモデルを変更し、市場、モビリティの提供及び関連するバリューチェーンの変化や潜在的な混乱を予測し、それに対応し、新たな事業を開発する能力が不十分であるという事態に直面するおそれがある。これにより、イノベーションに欠け、将来に備える能力が不十分である結果として、現行の戦略計画の限度を超えて、ルノー・グループの商品提供のうち影響を受ける部分の売上高が目標を下回るおそれがある。
リスク管理
ルノー・グループの戦略計画は、強力で革新的かつ持続可能な電気自動車、自動運転車及びコネクティッド・カーの商品提供を構成するため、ルノー・グループ、パートナーシップ及び対象とする買収先の資源を(必要な場合は新たな組織を活用して)結集することにより、このリスクを機会にすることを目指している。こうした革新的なサービスの提供は、自動車ブランドにおいて行われるとともに、2020年に創設されたビジネスユニットであるモビライズにおいても行われており、以下のイニシアチブを含んでいる。
・ 2022年5月、モビライズは、キャピタル・マーケット・デーにて、自動車の使用とコストのギャップの解消策を見つけ、価値や製品の急激な減少に対応し、自動車事業の環境負荷低減に参画するという使命を提示するとともに、具体的な事業や定量化された目標を提示した。
・ 2020年11月25日に開始された欧州初のモビリティ専用循環型経済工場であるフランのRefactoryプロジェクトは、革新的な商品提供に向けた継続的変革の一例である。このコンセプトは、スペインのセビリア(2021年11月5日公表)等、ルノー・グループ内の他の事業体においても開発されている。
・ ルノーは、2022年10月にRefactoryに依存したクローズド・ループリサイクルの専門会社、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルを新設することを発表した。新車のリサイクル材料比率を高めることで、自動車産業全体の資源中立化に助力することを目指している。
・ 2021年4月、ルノー・グループはアトス、ダッソー・システムズ、STマイクロエレクトロニクス及びタレスと協力して、インテリジェントで持続可能なモビリティのための新しいオープンエコシステム「ソフトウェア・レピュブリック」を創設した。その目的は、適応的かつ機動的なモビリティの提供を可能にするインテリジェント・モビリティシステムを共同で開発し、販売することである。2022年には、ソフトウェア・レピュブリックはインキュベータ組織を立ち上げ、サイバーセキュリティ、地域向けのデータマネジメント、スマート充電ステーション、トレーニングなどの分野で事業を展開した。
アライアンスの業績が不調となるリスク
ルノー・グループがルノー・日産・三菱アライアンスのメンバーであることは、ルノー・グループ及びその戦略計画の成功に大きな貢献をする。健康危機や半導体の供給困難といった市場的な背景の下、また、メンバーの財務状況が悪化する中、アライアンスの会社は、販売台数よりも効率性と自動車の一台当たりの収益性における戦略を重視してきた。こうした状況は、製品ラインナップの発展に必要なプラットフォーム、テクノロジー、そして(さらに一般的には)投資の優先順位付けができていないことにより業績が不十分となるリスクを招く可能性があり、その場合ルノー・グループの製品の将来の競争力並びに売上高及び利益目標が脅かされることになる。このリスクは評判の観点からも評価される。すなわち、市場の潜在的な力及び期待に照らしてアライアンス・パートナー間の協働が不十分となることにより、ルノー・グループへの信頼が失われ、また、ステークホルダーの一部を引きつけることができなくなる結果となり、ルノー・グループの発展に悪影響を及ぼす可能性がある。ディーゼルの終焉及び製品サイクルに向けた移行により、日産とルノーの間の取引量が減少する可能性もある。最後に、日産の財政状態によっては、今年度のルノー・グループへの配当の分配が制限される可能性がある。
リスク管理
2019年3月12日に創設されたアライアンス・オペレーティング・ボード(AOB)は、ルノー、日産及び三菱自動車間の業務調整と、その各々の株主及び従業員のために価値を創造する新たな取り組みに責任を負っている。2020年5月27日、アライアンスは、そのメンバー3社の競争力及び収益性を向上させるために、新たな「リーダー・フォロワー」協力的ビジネスモデルを発表した。アライアンスのメンバーは、引き続き共同購入や共同開発から利益を得る一方で、自社が業績、製品、技術及び市場において常に業界の最先端にいることを徹底する。2021年中頃、現在進行中のプロジェクトを評価し、新規機会を提案し、シナジーをより発展させる目的で、3日間の「アライアンス・ストラテジー・デイズ」がAOB会議の枠内で開催された。
2022年1月27日、アライアンスのメンバーは、新しいモビリティ・バリューチェーンに焦点を当て、2030年まで将来的に協働していくための行動と計画を公表した。
2022年までに、この共同事業の一例として、日産アリアにも用いられているCMF-EV共用プラットフォームについてメガーヌE-TECHの導入が開始された。メガーヌE-TECHは、一般市場を対象とする自動車メーカーの先駆けである、共通の電子アーキテクチャに基づくGAS(グーグル・オートモーティブ・サービス)も開始しており、これは今後すべての車種において幅広く採用されることになる。
2023年2月6日、アライアンスのメンバーは、株式相互保有のリバランスや、技術、製品及び地域において価値創造の強い新規事業を行うことを内容とする、より効率的でバランスのとれた、強固で迅速な協力を行うための3社間のリレーションシップの改訂を発表した。アライアンスのメンバーは、共同調達や共同開発を続けることで、業績、製品、テクノロジー及び市場の面で、常に業界のトップレベルにあることを確保する。
事業に関連したリスク
サプライチェーンが断絶されるリスク
ルノー・グループの事業は、生産設備の川上と川下のいずれにおいても複雑なサプライチェーン及びデリバリチェーンシステムに依存している。既存の統制システム(その特徴は下記に記載されている。)にもかかわらず、このサプライチェーンの様々な構成要素が機能しないおそれがある。こうした不具合が技術、計画又は経済的非効率、さらには車両の生産、販売ネットワーク及び最終顧客への輸送及び/又は納品の中断につながり、販売台数、売上高、利益又は顧客満足度に悪影響を及ぼすかもしれない。こうした潜在的な中断は社内(特に、ルノー・グループの工業ネットワークの基礎にある相互依存関係による。)(「戦略及び目標」又は「企業間パワートレイン事業」を参照のこと。)又は社外(例えば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の健康危機や半導体の供給危機に見られる。)のいずれにも存在する可能性があり、以下の分類に従って分析することができる。
・サプライヤーの破綻
・供給又は輸送システムの中断
・原材料供給の中断
サプライヤーの破綻
ルノー・グループは、800を超える部品サプライヤー・グループと400を超えるサービス・プロバイダーから構成される一層性の戦略的サプライヤー基盤に依存しており、このサプライヤー基盤と重要な取引関係を維持している。これらのサプライヤーは、適合品質部品の設計及び生産、納期の遵守、必要な生産能力の提供並びに財務、戦略、産業、社会及び管理、サプライチェーン、持続可能な開発及びコンプライアンスの分野において中断リスクをもたらす可能性がある。
予想以上に長引いた半導体の供給危機、エネルギー・原材料コストの急騰、及び内燃機関の加速度的な減少により、2021年と2022年にルノー・グループが供給を受けるすべての国でサプライヤー基盤はさらに弱体化した。これらの要因は、リスク下にあるサプライヤーの数が大幅に増加した一因である。この割合は通常5%から10%の間であるが、2022年度末には20%から25%の間であり、2022年にルノー・グループが実施した精力的な修復プログラムにもかかわらず、大部分のサプライヤーが1年以内にデフォルトする可能性がある。
既に述べたサプライヤー基盤の構造的脆弱性の要素に加え、不利な経済要因、特に金利の上昇、為替レートのボラティリティーの増大、公債及び民間債の水準上昇の存在により、2023年には経営破綻の数が増えると考えられる。さらに、2035年に欧州連合内での内燃エンジン自動車の市場流通の完全停止など、エネルギーの移行に関連する公表により、一部のサプライヤーとその顧客は将来を予測して行動するようになり、その結果、サプライヤー件数が減少するとともに、その取引(特に鋳造、鍛造、機械加工等)に影響が生ずる取引先の再編が必要となる可能性がある。それゆえ、今後数年間にわたってサプライヤー基盤全体については慎重に検討されなければならない。
リスク管理
ルノー・グループは、様々な手段に基づき、包括的なリスク管理システムを適用している。
・ サプライヤーに対し、自らのリスク並びにとりわけ自らのサプライチェーンのコンプライアンス及び頑健性について責任を負わせることを目的として策定された防止策。
・ サプライヤー開発製品に係るアライアンス基準の使用。
・ 利用可能な既存の生産能力で対応できない供給リスクを、2年を期間として管理することを目的としたアライアンス・キャパシティ・リファレンス・システム・プロセス。
・ 納入された部品の不適合(品質、トレーサビリティ)を発見するためのアライアンスのプロセス。
・ 内在的サプライヤーリスクの監視(複数の基準を有する年次格付、財務及びデフォルトリスク(アライアンス・グリッド))。
・ ルノー・グループ(又は他の顧客)とそのサプライヤーとの関係から生じるリスクを例えば以下のような指標を分析することにより監視すること。すなわち、(ⅰ)売上高に占めるルノー・グループ又は主要顧客の割合、(ⅱ)ルノー・グループのパネルにおけるサプライヤーの市場シェア、(ⅲ)個別の故障に対するラインナップのエクスポージャーである。ルノー・グループが複数調達源に関する体系的な方針を持たない場合、監視は特に強化される。
・ 不遵守又はサプライヤーリスクの発見に係る行動計画の実施。
このサプライヤーリスクの予防・管理システムは2022年に、特に以下の点で強化された。
・ 12ヶ月の可視性を達成するためにオーダーブック上のサプライヤーに与えられた可視性の拡張。
・ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)及び半導体の供給危機への対応のため行われている優れた取り組みに基づくリスク管理プロセスの開発、とりわけ、予測の共有に関するPOCの開始、及びサプライチェーン(n層)の理解を深めるための調査。
・ これまでのプロセスよりも予測精度が高く、最大2年後の予測が可能なリスク管理措置の実施
・ 生産、エンジニアリング、金融、人的といった側面を含む、プロセスの始まりからの包括的なパラメータに関するサプライヤーリスクの考慮。
・ サプライヤーのサイバー認証事業(TISAX基準)開始。
防止策は、列挙されたような人間の管理下にあるリスクと例えば自然災害のような人間の管理が及ばないリスクの両方に関係している。このため、ルノー、日産及び三菱は、事業継続計画のプログラムを有している。
さらに、ルノー・グループはアデコグループと協力して、1901 Auto ADE-RE協会を創設した。その目的は、2035年のヨーロッパにおける内燃機関車の廃止に関連する決定の影響を予測し、最善の対処を行うために、ニーズを突き止め、リトレーニングによりサプライヤーとその従業員を支援することである。
供給又は輸送システムの中断
特定されたリスクは、ルノー・グループの販売台数、売上高、利益又は顧客満足度に影響を与えうる、部品(自動車生産拠点の川上)又は自動車(これらの生産拠点の川下)の計画、生産、輸送又は納品の中断に関連している。これらのリスクの中で、当社は物流サプライヤー間のサイバーセキュリティリスクは絶え間なく増加していると見ている。
その中でも物流サプライヤー間のサイバーセキュリティリスクは着実に増加している。また、2022年には、ドライバー不足、新制度の影響、地政学的文脈に関連したエネルギー危機等により、輸送リスク(容量・コスト)が増加した。
ルノー・グループのグローバル・サプライヤーまで拡大された工業ネットワークの相互依存関係及びその販売ネットワークのフットプリント(特に「主要製造拠点-生産台数」を参照のこと。)の二重の意味において評価されるこれらのリスクは、包括的な防止及び保護システムに従うが、その頑健性は常に強化されている。
リスク管理
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)及び電子部品の危機によって、環境の変化により迅速に対応するため短い周期でのサプライチェーンの運営能力が実証された。「商業的需要対生産対応」の均衡化プロセスは、月単位の代わりに週単位で効果的に運営することができた。この経験により、当社はデジタルツールの有効性を確認することができ、そして、その範囲を改善し新たなツールを開発できた。長年にわたり実施されてきたサプライチェーンの危機管理体制は、不定期に発生する危機や偶発事象(国境封鎖、スエズ運河の封鎖、気象上の危機、輸送手段の不足、サイバーセキュリティ等)に対応するための主なツールである。また、サプライチェーンは、電子部品、プラスチック、鋼鉄等の供給不足が起きた場合のリスクの評価及び解消について、多面的な取引を行うグループに積極的に貢献した。
このような文脈で、サプライチェーンは「コントロール・タワー」プログラムを発展させ、現在ではアップストリーム物流の運用始動期間に入っている。デジタルプロセスを実施し、また、最終的なビジョンを持って、組織の適切なレベルでリスクを管理し、グループの様々な地域や事業分野の間で一貫した方法を用いることを目指している。このプログラムは、供給及び運送システムにおけるリスクとともにサプライヤーの破綻のリスクをカバーするものであり、以下の事項を目的としている。
・ 販売台数と事業計画プロセスを一体とすることにより需要を特定し、サプライヤーの破綻が自動車の多様性に与える影響を測定すること
・ 供給能力とサプライヤーの破綻の管理
・ 運送業者、倉庫及びフリートの物流能力の管理(パーツ・フロー・トレーサビリティ・プロジェクトの展開)
・ リスクの想定及び運営上の管理
2022年に実施した調達システムのサイバーセキュリティ監査により、システムを強化することができた。
原材料供給の中断
特定されたリスクは、潜在的な供給制限(特に、供給と需要の不均衡、部品調達の困難性、地政学的混乱)、著しくかつ突然に変動する原材料価格、及びESG基準(環境、社会及びガバナンス)に適合しないことに関係するものである。原材料は、ルノー・グループの購入額全体の約3分の1を占めている。原材料の購入は生産状況に大きな影響を及ぼす可能性が高いこと又は需給に著しい不均衡が発生していることから、かかる原材料の購入の4分の3は戦略的なものと考えられる。
2022年には、エネルギーコストの暴騰により、一部のエネルギー集約型原材料の製造が中断され、半導体問題によって非常に不安定になった需要の中で、供給に強い緊張が生じた。地政学的文脈と市場の地域化は、カーボンフリー材料への漸進的な移行と同様に、既存の需給バランスを混乱させている。
リスク管理
変動の大きい原材料価格及びエネルギー構成(ガソリン、ディーゼル、電動化自動車)の変化を背景に、ルノー・グループは、供給リスク及びコスト超過リスクを特定し、かつ制限するため、購買、技術、監視及びヘッジ方針を補完している。
購買方針については、ルノー・グループでは、供給を確保すると同時にコストを最適化するため、鋼鉄や鋳造アルミニウム等の資材について複数供給源の開拓を進めている。また承認された資材のパネル及び部品の原価計算における材料価格の詳細な分析の実施により、部品又は構成部品に含まれる資材の管理を強化している。
技術方針については、ルノー・グループは、センシティブな材料(パラジウム、ロジウム及びレア・アース等)の使用を減らすか又はその代替に積極的に取り組んでいる。またリサイクル材料(特に貴金属)の使用や使用済み車両のリサイクルについても開発を続けている。2020年のフランにおけるRefactoryの始動と、2022年10月の循環型経済に特化した新たな事業体「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」の創設は、この方向へのさらなる一歩である。
バッテリーのための戦略的資材については、ルノー・グループは、信頼できる資材を確保し、バリューチェーン内のプレイヤーと当該チェーンを共有したいと考えている。そのため、2021年と2022年にリチウムや低炭素ニッケルの供給に関する協定が調印され、ルノー・グループは、この種の協定をバッテリーに特有の材料以外の材料にも拡大する予定である。
将来予想に関するアプローチでは、ルノー・グループは、主要な指数連動項目及び非指数連動項目について、2ヶ月ごとに予測の見直しを行っている。同時に重要な材料の市場及びサプライヤーの現在行われている監視も徹底している。
最後に、リスクを軽減し市場変動へのエクスポージャーを制限するため、ルノー・グループは原材料の年次供給契約について可能かつ適切な時期に交渉を行っている。主な指数連動商品については、体系的なヘッジ方針が整備されている。
地政学的不安定性及び経済状況に関連するリスク
ルノー・グループは、数多くの国において製造及び販売事業を行っている(「子会社」及び「2022年12月31日付ルノー・グループ連結組織図詳細」並びに「ルノー・グループの販売網」を参照のこと。)。いくつかの国では、チャンスを活かせると同時に地域的な偶発事象が全体に及ぼす影響を制限できる販売地域の地理的広がりにもかかわらず、ルノー・グループの製造及び販売業務、販売台数、売上高、損益計算書又は貸借対照表に悪影響を及ぼすおそれのある特定のリスクを示すことがある。こうしたリスク及びチャンスは、変化を続ける経済に関連した状況、政府又は規制上の不安定性、社会不安、保護主義、国有化、金利及び為替レートの変動、外貨の流動性不足又は為替管理措置に関連する可能性がある。
2021年以降、自動車市場は、電子部品や原材料の供給の中断や工場からの海上輸送の不足などの影響を受けた。
この電子部品危機は2022年に入っても続き、ウクライナでの戦争に連動したエネルギーと原材料の危機を伴って、大半の国でインフレの復活又は加速、並びに金利及び為替レートのボラティリティーの増大をもたらした。
これらの要素により、同セクターの経済状況は悪化した。これらの中断は、大半の自動車産業におけるプレイヤーがすべての市場で経験した。
特定のリスク
ルノー・グループの活動は、2022年度のルノー・グループの販売台数の3分の2を占める(64%)ヨーロッパ市場に引き続き大きく依存している(「ルノー・グループの国際化-販売台数」におけるルノー・グループの全世界の販売台数及び各国の販売台数の内訳を参照のこと。)。
ヨーロッパ以外で、販売台数や総生産台数に占める割合が最も高い国・地域は、ロシア、モロッコ、トルコ、アメリカである。これらの国・地域ごとのルノー・グループの自動車販売台数及び生産台数における割合は、モロッコ(それぞれ3%、15%)、トルコ(それぞれ7%、11%)、アメリカ(それぞれ14%、13%)である(2021年の販売台数や生産台数の数値については、「ルノー・グループの国際化-販売台数」及び「主要製造拠点-生産台数」を参照のこと)。自動車販売台数・生産においては、そのウェイトは限定的であるが、バッテリー、電気自動車のバリューチェーンにおいては、中国、アジア-太平洋地域が重要な位置を占めている。
トルコでは、ルノー・グループはマクロ経済及び規制の不安定性とともに地政学的リスクにもさらされている。このため市場は非常に不安定であり、ルノー・グループは、生産システムの短期的な適応性と主要な物流フローの代替ソリューションの準備を組み合わせることを目標とした現在発展途上のリスク管理方針を実施している。2023年の主要な政治イベント(6月の大統領選挙及び議会選挙、10月のトルコ共和国100周年)は、特に注目される。モロッコでは、輸入について運送手段が無くなるというリスクにさらされているが、かかるリスクは生産設備の外部化により限定的なものとなっている。現地の緊張関係による潜在的な影響には引き続き注視する必要がある。
中南米は次第に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以前の水準のGDPと雇用に戻ってきているが、健康危機とウクライナの戦争の影響は、同地域の経済に永続的な影響をもたらすと予想される(2022年のアルゼンチンのインフレ記録は94.8%)。
最近の選挙による交代(ブラジル、コロンビア)を特徴とする文脈で、多くの中南米諸国における強力な政治的分極は、依然として緊張と不安定の原因となっている。中南米はまた、広範な自然災害リスクにさらされており、極端な気象現象、火災や干ばつなどの気候変動の影響及び農業生産力の低下が最も激しい地域の一つとなることが予想されている。
アジアでは、2022年に米国と中国の戦略的競争が激化し、長期的に継続することが見込まれている。技術的・商業的な競争に加え、両国の地政学的緊張が台湾を中心に存在している。特に、アジア-太平洋地域で衝突が起こった場合には、あらゆるメーカーのバッテリーと電気自動車のサプライチェーンが危険にさらされることになるだろう。
リスク管理
製造事業の拠点について、ルノー・グループの地理的決定は、リスクの分散化を確保するために、世界規模での生産アプローチに組み込まれた不安定性のリスクを考慮に入れて行われる。製造投資は、ルノー・グループの政治リスクへのエクスポージャーの主要部分にあたる。製造及び金融投資に関連するカントリーリスクは原則としてヘッジされないが、目標不達成のリスクは予想利益率の計算に含まれる。業務上の観点から、ルノー・グループは、政治及び外国為替リスクの影響を減少させ、製品をより競争力のあるものにするため、引き続き、現地統合の水準を向上させている。
さらに、ルノー・グループは高リスクの国に由来する支払いのほとんどに係る不払いのリスクに対してヘッジしている。主な例外は、グループ会社間の販売、生産パートナー及び可能なヘッジ手段のない国への販売に関するものである。残存するカントリーリスクは、定期的に監視されている。
不払いのリスクを一元管理し、競争条件に基づいてヘッジを行うために、ルノー・グループは、「ハブ・アンド・スポーク」方式の請求システムを策定した。製造子会社はその輸出製品をルノーS.A.S.に販売し、ルノーS.A.S.はこれを、サプライヤー・クレジットを付与して、取引子会社及び独立輸入業者に販売している。親会社は、関連したリスクを管理している。ただし、関税協定の適用を受けている国家間におけるいくつかの販売では、このシステムを利用していない。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行や地政学的状況、インフレの影響より生じた経済状況をふまえ、ルノー・グループは、2022年も、協調的に、できる限り現場に密着し、マルチビジネスの視点で、社内のみならず、サプライヤーとともに川上において、またネットワーク及び顧客とともに川下において行われるべき対応の調整・管理を行ってきた。また、ルノー・グループは2021年及び2022年も、同社の損益分岐点を引き下げるべく、固定費の削減と生産設備の再編を継続し、不採算となる販売の削減と価格の見直しを行い、外部的な影響の大半を相殺することができた。これらの取り組みは、供給中断に伴う市場と生産の変化に対応する上で重要なものであり、今後資産計上されることになるだろう。加えて、世界的なインフレの文脈は、多かれ少なかれ悪化したシナリオを含め、ルノー・グループの予算仮定や市場予測に十分に組み込まれている。このような市場のトレンドにできる限り密着する柔軟性は、従業員を保護し、財務成績を最適化し、あらゆる潜在的な機会をつかもうとするルノー・グループの取り組みの核心にある。
2022年2月以降、ウクライナにおける紛争とそのルノー・グループ事業への影響は、主として従業員の無事と安全を確保することを目的として、関係するすべての部署により継続的に監視されてきた。ルノー・グループは、徐々に決定される経済的又は財政的な制裁や対抗制裁の影響について、その公表後速やかに分析を行ってきた。そして、ルノー・グループの活動の中でそれらが遵守されるよう努めている。2022年5月16日、ルノー・グループの取締役会は全会一致で、ルノー・グループの保有するルノー・ロシアの株式の100%をモスクワ市に、アフトワズの株式の67.69%をNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に売却する契約を締結することを承認した。
社会的リスク
経済的、環境的、健康的に不安定な状況では、大きな変化を起こすことが企業活動に求められている。このような中で、ルノーリューション戦略プランは変革を伴い、特に新事業体・新パートナーシップの創出を通じて、組織や新たな事業モデルの変化をもたらすことになる。また、エネルギー転換の問題並びに電子部品の不足及び原材料価格の高騰などの外部要因の悪化により、ルノー・グループが雇用情勢について対策を講じざるを得ない可能性がある。さらに、ルノー・グループが相当規模の事業を行っている国々でインフレが高まると、現地でのコストを圧迫することになるかもしれない。
このような環境の中で、ルノー・グループは事業を展開する国々における社会的な動きに直面し、ルノー・グループの活動の障害となるリスクがある。
マネジメントシステム
ルノー・グループは、2013年と2019年の国際的な枠組みについての合意を踏まえ、グループ労使協議会を通じて世界的なレベルで、また従業員代表団体とともに地域的なレベルで、活発な社会的対話を行っている。ルノー・グループは、定期的かつ定性的な社会的対話を通じて、これらの変化や関連するリスクに対処し、必要に応じてグローバル及び地域的な合意に達したり、組織を変革したりすることを約束する。
自然災害、健康被害又は産業災害のリスク
ルノー・グループの営業拠点(製造拠点、エンジニアリングセンター及び試験センター、ロジスティクス・プラットフォーム、商業拠点のいずれであるかを問わない。)は、労災、火災、爆発及び機械故障のリスクにさらされている。また一定の施設(特に、主要な生産拠点について述べた「主要製造拠点-生産台数」を参照のこと。)は、地震(特にチリ、トルコ、ルーマニア、コロンビア、スロベニア及びモロッコ)だけでなく、洪水や冠水(特にフランス及び韓国)といった自然災害のリスクにさらされており、後者のリスクは地球温暖化に関連した外的な気象事象の頻度が上昇することにより増加している。
防止及び回復に向けた対策(以下に示す通り。)にもかかわらず、これらいずれかのリスクが発生すると、人々、環境又は当該拠点に損害が及び、影響を受けた拠点が事業を行う能力に大きな混乱が生じるおそれがあるが、とりわけ製造の相互依存関係により、ルノー・グループの資産及び/又は業績全般(販売台数、売上高、損益計算書又は貸借対照表)に損害を与える可能性がある。
現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような世界的流行は、ルノー・グループが事業を行う国々において、重大かつ変化を伴う健康危機をもたらす可能性がある。このような状況は、人々及び商品の自由な移動に制限をかけ、販売ネットワークにおける販売又はアフターサービス拠点の開設並びに生産拠点の円滑な運営を妨げる措置を伴うことがある。こうした状況は、主に、ルノー・グループ従業員及びそのサプライヤーの健康と就労の可否並びに財務業績(収益、キャッシュ・フロー及びキャッシュ)並びに潜在的には一定の貸借対照表上の資産価値に影響を与えることになるであろう。人々や事業への直接の影響のみならず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行は世界中の物流網や供給網にも二次的な影響を及ぼしている。
リスク管理
ルノー・グループは、過去30年にわたり、意欲的かつ綿密な防止策(人々の安全、財産及び事業の継続)の実施と開発に尽力してきた。「財産損害及び事業中断」保険プログラムの保障対象となっている資産(製造、エンジニアリング及び物流)の94%超は、2021年に国際的な、保険会社が認定する予防及び保護の水準を反映した「高度防災基準適合建築物(Highly Protected Risk)(HPR)」ラベルの認定を受けた。
さらに、ルノー・グループ全体では、自然災害に直面した時の回復力を高める取り組みを行っている。特に、最もリスクの高い拠点における地震リスクへの対処(建物及び施設の補強、スタッフのトレーニング、特定のコミュニケーション手段、危機管理体制、事業継続並びに適切な保険プログラムといった、特定の複数年計画)がチリとトルコでは完了しており、ルーマニアでも行われている。
健康危機について、ルノー・グループは、公的機関と協力して、従業員の健康を守り、その資産及び営業能力を維持し、様々な国において変化する状況に対応するために、永続的な対応策を講じている。現在進行中のモニタリングシステムにより状況の変化を追うことが可能になり、また、危機に対応するメカニズムの結集が可能となる。主に、特定の作業組織、現地の措置及び商業的需要に基づく作業中断と再開の管理について規定されている。
製品及びサービスに関連したリスク
定義、製品及びサービスの納品、又はイノベーションが不十分であるリスク
社会、環境及び気候の問題に関連して、自動車市場、規制、市場傾向、顧客の期待及び技術について環境の急速な変化が続く中で、ルノー・グループは技術革新のための能力、製品及びサービスの提供と様々な市場における期待が十分に一致しないリスクにさらされており、これが販売台数、売上高又は損益計算書に悪影響を及ぼすおそれがある。
以下に関連して具体的なリスクが特定されている。
・ とりわけ自動車のコネクティビティ及び関連サービス並びに電動自動車、より長期的には自動運転車及び電子装置やソフトウェアの開発に関連する自動車の技術的コンテンツ及び関連するエコシステムを充実させること(「先端研究及びエンジニアリング」を参照のこと。)。
・ より厳しい規制の結果として生じる車両コストの継続的な上昇。販売価格における調整的な変更により、会計において極めて困難な状況であることが判明するおそれがあり、ひいては経済的均衡及び将来における一部の製品の弱体化につながる。
・ Euro7規制に関するリスクは、産業の締め切りに関する厳しい規制スケジュールの下、これまでの規制草案によって引き起こされた重大な技術的ギャップにより増大し、大幅な過剰投資をもたらす可能性がある。
・ とりわけエコシステムの開発(充電、バッテリーのリサイクル)及び各地域の規制(例えば、ヨーロッパにおけるCAFE(「汚染物質の排出量及びCO2」を参照のこと。))による制限を受け、支援政策又はあらゆるレベル(地域、国、都市)及び多くの形態(交通制限又は禁止)による規制並びにエネルギーや原材料の危機に結びついた電子技術の価格上昇によってさらに形を変える、強力かつ複雑で予定が不確実な産業及び市場の力学の中での電気自動車に関するルノー・グループの具体的で強い意欲。
・ 技術(ガソリン、ディーゼル、内燃エンジンの電気ハイブリッド化、電気)及び構成の観点から、パワートレインのラインナップの現在の移行。とりわけ、コストに特に敏感で、他と異なる顧客及びCO2の実績をもたらすハイブリッド技術の選択は、製品や市場によって十分に適合しないこと又はスピードが不十分であることが判明し、ルノー・グループがCAFE規制に関連して定めた技術及び財務全般の最適化に逆行する可能性がある。
・ ルノー・グループの投資の収益性を維持するため、研究開発投資について、ルノー・グループは2021年から2025年までの間に、売上高の8%から9%の範囲に維持することとしている。以前はこの比率は売上高の約10%であった。この必要性により、イノベーションに関する選択及びかかるイノベーションが顧客の現実の期待に一致して投資リターンを生み出す可能性に重みを加えるリスクが増大する。
このように、ルノー・グループの生産開発の意志決定にあたり、参考として使用している前提に強い疑義が生じた場合、ルノー・グループは、固定資産(投資及び資産計上した開発費。これらは自動車の耐用年数にわたって償却される。)の減損を認識しなければならないか、又は、最低購入数量が達成されないために必要に応じて支払うべき契約上の補償金をカバーする引当金を計上しなければならない可能性がある。
リスク管理
市場の期待と開発、そして業界のトレンドを特定できるように、ルノー・グループの将来の製品の定義は、顧客に関する調査及び自動車競合企業の分析に基づいている。さらに、ルノー・グループは、グループのすべての開発ステークホルダーによる先見的な技術観察により、自動車業界とそれに留まらない分野について世界規模でますます見識を深めている。新しいモデル又は構成部品の開発は、この取り組み及び推定されるライフサイクルに基づき算出される、予想収益性の評価に基づいて決定される。
ルノー・グループは、2020年7月から新たなCEOの指導の下、その全体的な製品及び技術開発ポートフォリオを再定義した。可能な限り消費者の期待に添えるように、2021年初めにブランド別に運営される新しい組織が設置された。ブランドのマークは製品やサービスの内容が各ブランドの位置づけに確実に整合するように決められた。これらのブランドは、その特定の独自性を強化するため、最適な選択とトレードオフを行うことができ、また中心となる事業の専門知識並びにアライアンス・レベルで又はパートナー(グーグル等。以下参照。)とともに開発した車体及び技術に依拠することができる。
それゆえにルノー・グループは、あらゆる種類のエンジン(ガソリン、ディーゼル、電気及び電動化、LPG、水素)、自動車のコネクティビティの向上及び顧客が期待する運転支援を提供する商品を開発することができる。例えば、
・ 2020年度末に当社はE-TECHハイブリッドエンジン及びE-TECHプラグイン・ハイブリッドエンジンによってハイブリッド化市場に大きなイノベーションを起こしたが、これにより電気自動車のラインナップに加えてCAFE規制要件への対応が可能となる。
・ 2022年に発売されたメガーヌE-TECHは、グーグルの自動車プラットフォームを組み込む最初の消費者向け自動車である。
・ バッテリー技術という重点領域においては、2021年6月30日の「RENAULT E-Ways」イベントで発表されたロードマップは、バッテリーの調達先を工場にできるだけ近づけること、エンビジョンAESCとの協業によるコスト競争力のあるバッテリーと、スタートアップのベルコールとの協業による高性能バッテリーの2種類を提供すること、そして、製造コストを削減し、バッテリーのエネルギー効率を高めることができる標準化されたセルアーキテクチャのデザインを提案することを強調した。
・ 最後に、2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーにて、ルノー・グループは、この移行の助けとなる2つの新しい事業体の創設の計画を発表した。
・ ルノー・グループの内燃機関及びハイブリッド・エンジンの技術とジーリーのこれらの技術を融合させ、世界をリードする製造メーカーを創造するホースプロジェクト。
・ グーグルやクアルコムとのハイテクパートナーシップに特に依存するであろう、伝統的な自動車メーカーの破壊的創造から生まれる初のEVとソフトウェア専門のプレイヤーとなるアンペアの創設。
一般的な観点から、製品計画の強固さを保証し、リスクを抑制するために、ルノー・グループは以下のことを行うよう努める。
・ 異なる市場で同一モデルの販売を最大化する。それによって、これらの市場の1つで起こりうる変動に対するエクスポージャーを減らす。
・ 同一セグメントで複数のブランドの自動車を同時に開発することで、費用を最適化し、また、デザインの差別化と技術の最大限の共通化を両立させる。
・ 単一の市場、セグメント又は顧客タイプに依拠するリスクを減らすために、異なるセグメント及び市場で、顧客の期待に沿う様々なバランスの取れた製品ポートフォリオを提供する。
・ 異なる市場で顧客の期待に沿い、エンジン構成の潜在的変化をサポートすることができるように、多様性があり、適応可能なエンジンポートフォリオ(ICE、LPG、ハイブリッド、プラグイン・ハイブリッド、電気、水素)を提供する。
・ アライアンス・パートナーとともに、部品の量とコストに対する規模の経済を最大化し、ある地域から他の地域への再利用を促進するため、限られた数の標準化された技術プラットフォーム(例えば、CMF-EV及びCMF-B-EV)を開発する。
・ 特にトップマネジメントの関与を高めることでガバナンスを強化することにより新製品の市場での発売スケジュールを確保するために、主要な製品開発マイルストーンの頑健性を管理する。このように、川上の局面は、その詳細さ、360°の事業ビジョン、及び「コンセプト・フリーズ」のマイルストーンから自社のブランドと川下への引継ぎによって、より強固なものとなっている。
製品又はサービスの品質欠陥のリスク
競争に直面した場合、潜在的な顧客により、ルノー・グループの製品及びサービスの質に関する競争力が不十分と考えられるおそれがあり、これが顧客又はパートナーの満足度に悪影響を及ぼし、販売台数、売上高、コスト又は評判にマイナスの影響を与える可能性がある。
このリスクは、ルノー・グループがその戦略計画の一環として実施した自動車技術の大きな変化という厳しい環境の中で具体的に検討される(現在の仕様については、「ブランド及びラインナップ」及び「先端研究及びエンジニアリング」を参照のこと。)。
リスク管理
このリスクの管理は、具体的な品質計画の実施によって強化されている。これは、特に、ルノー・グループの製品及びサービスの利用者をはじめ、道路使用に関わる人々の物理的完全性に関連するリスクからの保護を目的として、ルノー・グループの事業活動の中で実施されている品質保証システム並びに機能安全に係る組織及び活動並びに全般的な製品の安全性に基づいている。
ルノー・グループはまた、顧客が満足していない原因を非常に迅速に知り、これに応じて対応することを可能にする市場監視システムを設置した。これは、特に品質問題(特に規制又は潜在的に安全性に関わる事態を生じうる問題)の是正プロセス(この問題に対処するための、優先事項としてのリコールプロセスを含む)の強化を通じて行われている。
グループ横断リスク
サイバー攻撃及び情報システムの障害に関するリスク
ルノー・グループの業務の遂行は、IT及び情報システムが適切に機能することに継続的に左右され、かつその程度は高まっている。ルノー・グループの戦略及び新たな課題の進展(特にクラウド戦略、デジタル化、インダストリー4.0、コネクティッド・サービスの開発又はサイバーセキュリティ規制環境の強化)は脅威へのエクスポージャーを高め、サイバーセキュリティを重要な課題としている。
その活動に悪影響を及ぼすおそれがある主なリスクは、以下に関連するものである。
・ サイバー犯罪:世界規模のコンピューター化された攻撃、又はルノー・グループの利益若しくは副次的影響として国家の利益を対象とする攻撃。強力な成長を背景として、これらの攻撃は、機密データ(戦略、製品、サービス若しくは個人の情報)へのアクセス、その盗難若しくは改変、サービス妨害、さらにはルノー・グループの全情報システムのダウンを目的としている可能性がある。
・ ルノー・グループのインフラ並びにそのパートナー及びサプライヤーのインフラで管理されるサービスの継続性に影響を及ぼしうる出来事。
・ 法令、外部当局若しくはサプライヤーとの契約又は最新の技術によって求められるIT基準又は慣習の不遵守。
これらのリスクが具体化すると、その制御を目的とするシステムの継続的な強化にもかかわらず、あらゆる種類のルノー・グループの事業活動(売上高、利益)が一時停止すること、罰金、又は増加保険料に関連して、重大な財務上の影響が生じるおそれがある。ルノー・グループのイメージ、第三者及び顧客のルノー・グループ及びそのブランドに対する信頼にも悪影響を及ぼすおそれがある。
さらに、ルノー・グループのコネクティッド・カー及びコネクティッド・サービスの販売拡大(特に「先端研究及びエンジニアリング」及び「革新業績方策」、また詳細については「技術パートナー」を参照のこと。)に伴い、同様の性質をもったリスクが発生しており、その管理の頑健性及び持続可能性が不十分な場合には、データ、サービス又は車両の安全性及び信頼性に悪影響をもたらすおそれがある。
リスク管理
一般的にこれらのリスクは、現在、以下によって業務レベルで管理されている。
・ 取り扱うアプリケーション及びデータの重要性のレベルに応じた、ルノー・グループのセキュリティ方針(例えば、情報管理、情報システムセキュリティ、自動車サイバーセキュリティマネジメントシステム、IT憲章及びIT行為規範)の展開及びセキュリティ要件を定義するプロセスの継続的な改善。
・ 策定された方針の事業上の手続における実践
・ セキュリティ・マスター・プラン及び年間リスク・マッピングに基づく、進化する行動計画の展開。セキュリティ・マスター・プランは定期的に更新され、監査及びリスク委員会(CAR)に提出される。
組織レベル及びガバナンスレベルでは、特に以下によって管理されている。
・ 全社的サイバーセキュリティ組織
・ リスク及び内部統制委員会(Risk and Internal Control Committee)
・ 情報セキュリティのプロセス及び施策の実効性を監視・評価するガバナンス委員会
ルノー・グループの重要な戦略の優先順位、デジタル化及び進化する脅威を考慮し、リスク管理を最適化する主要なアクションは、現在、以下の領域を重視している。
・ 業績指標(例えば、大規模かつ重大なインシデントを解決するのに要した平均時間、GDPR上の主要な義務に関するビットサイト評価・指標など)を調査することによる監視
・ ルノー・グループの様々な工場におけるセキュリティを強化するための主要プログラム
・ 車両のサイバーセキュリティに関する新たな規制(UNECE R155及びR156)を遵守する必要性に関連した車両のサイバーセキュリティ及び関連サービスの開発。2022年始めには、ルノー・グループは、サイバーセキュリティマネジメント(CSMS)についてUTACから公式認証を取得した。
・ ルノー・グループのすべての領域(特にIS/IT、車両、コネクティッド・サービス、クラウド・インフラ及び工場)におけるシステムの監督強化(セキュリティ・オペレーション・センター(SOC))
・ サイバーセキュリティに関する認知、研修及びスキルの強化
・ ルノー・グループのシステム/インフラ(クラウド管理を使用するものを含む。)の保護強化
・ 国内外のエコシステム利益団体(例:PFA、サイバーキャンパス、ACEA)への参加
デジタル・トランスフォーメーションの効果が出ないリスク
ルノー・グループは、2016年に、IT部門の先導により、すべての部門が、生産性を改善し、コストを削減し、価値の源泉を新たに創り出すことを目的としてデジタル・トランスフォーメーションを開始した。このトランスフォーメーションは組織的・技術的な変化を伴うものであり、これらについてガバナンスの不備があれば、ルノー・グループの効率性と競争力の喪失につながる可能性がある。
マネジメントシステム
2016年以降、デジタル・トランスフォーメーションは機能ごとに統括され、子会社ルノー・デジタルはこの変革を加速させている。2022年には、ルノー・グループは5年の中期デジタルプランを策定した。自動車のデジタル化、生産台数実績、川上物流及び川下物流、販売・カスタマーサービス、アフターサービス、サポート機能、サービス開発、販売・サービス運営の8つの事業領域を新バリューチェーンとして定義している。デジタル・プロジェクト・ポートフォリオのガバナンスは、機能のコントロール・タワーの形で行われている。それぞれのプロジェクトについて、期待される事業成果を達成できるようなデジタル課題に対応することを目的として、必要なリソースとデータ及びデジタルソリューションの正しいアーキテクチャに特に注意を払いながら、共同事業/IT運営チームが創設された。そのような統治は、プロジェクトの運営と、プロジェクトがボード・オブ・マネジメント段階で生み出す価値に結びついている。IT取締役は、ルノー・グループのボード・オブ・マネジメントの一員であるため、舵取りを最高水準で行うことができる。
リソース及び人材が不足するリスク
デジタルレボリューション、急速な技術革新、モビリティサービス面での新たな要求を踏まえ、ルノー・グループは、競争力のあるテクノロジー・サービスをもつ会社へ飛躍することを目指している。そのため、その技術要件はあらゆる技術のレベルで進化しており、ルノー・グループはそのクラスで最高のプロフェッショナルを確保しなければならない。同社は、人材を引きつけ、維持し、開発するという課題に取り組まなければならない。したがって、もはや自動車セクターに限定されない競争の激しい労働市場では、企業にとってのリスクは、自社の戦略的目標や変革を果たすために必要な人材を引きつけたり、維持したりすることができなくなることである。
マネジメントシステム
常に変化する自動車セクターの役割に適応し、将来のモビリティを形づくるために、ルノー・グループは以下の行動を基本に、スピード感、革新性、効果性、学習意欲を持たせ、従業員のコミットメントと意欲を支える人事部門方針を導入している。
・ 事業展開しているすべての国における非常に幅広い経歴やノウハウをもった人材の採用
・ 特に自動車セクターのリーディングカンパニーを目指す野心を強化し、女性管理職比率を高めることによる、多様性と包摂の推進
・ 適応された、個人に合わせた、現代化されたトレーニングの提供を通じた従業員の育成とトレーニング(拡張地域社会(ルノウ大学、学習・開発)により支援される)
・ 業績監視及び業績評価の強化と組み合わさった競争力のある報酬政策
・ 人材を見分け、開発し、維持するための、強固で、国際的かつ職能横断的な手法
腐敗行為を含む法令不遵守のリスク
ルノー・グループは、国際的活動の結果として、より一層多数の、複雑かつ変化を続ける法令(とりわけ、自動車製造、環境、競争、労働法、新技術及びサイバーセキュリティの分野におけるもの)の対象となっている(特に「規制環境」を参照のこと。)。
このため、ルノー・グループは、以下に記載される既存の管理システムにより、法令の変更についての想定が不十分であるか又は誤って考慮していたことに気がつく可能性がある。
さらに、関係当局又は裁判所は、随時、既存の法令の適用又は解釈を変更する可能性がある。このように法令の変更について想定が異なっていること又は考慮しなかったことにより、ルノー・グループ及びそのシニア・エグゼクティブが刑事上、行政上又は財務上の罰金を課される可能性があり、またこれによりルノー・グループの事業活動の遂行能力、売上高、利益又はイメージの変更につながるおそれがある。
リスク管理
このような法律及び規制上の変更について、ルノー・グループは、その子会社に、当該会社が事業を行う国の規制に従うよう求めるとともに、変化を予測し、ルノー・グループの法令遵守を確実なものとするため、自動車部門の製品に対する具体的な規制を担当する国又は地域の当局との継続的な協議に参加する。
また、ルノー・グループは、主要な規制領域(「競争」、「腐敗防止」、「環境」、「健康、安全、労働環境」、「技術上の規制」、「データ保護」が含まれる。)の範囲において、持続可能かつ先を見越した方法による規制遵守の堅牢性を分析及び保証するために、体系化されたアプローチを使用している。
このアプローチは、倫理及びコンプライアンス委員会(Ethics and Compliance Committee)(CEC)の監督の下、法務部と緊密に連携して、倫理及びコンプライアンス部門により管理されている。規制遵守システムの完成度は、指標を用いて四半期ごとに測定され、そのサマリーがCECに提示される。
法的リスク
ルノー・グループは、法的リスクにさらされており、その評価及び潜在的な影響は以下に詳述する通りである。ルノー・グループは、重要度分析において、これらの要素の包括的評価を用いており、これらは、以下の記述において優先順位を付けずに提示されている。
訴訟
ルノー・グループは、現在係属中の訴訟手続の影響を評価することはできない。一般に、これらの手続は、罰金又は損害賠償の支払いを行う結果となり、ルノー・グループの収入や財政状態に悪影響を及ぼし得る。この場合、これらの手続はルノー・グループの消費者における評判にも影響し、ひいては市場で販売される自動車の魅力の低下にもつながり得る。
市場監視
他のメーカーと同様、ルノー・グループは、販売する商品の法令不遵守及び市場からの撤退のリスクにさらされている。生態系の問題への敏感な反応や判例法の発展、適用法令について規制強化が行われていることからすれば、ルノー・グループが販売する内燃エンジン自動車についてかかるリスクはより高いように思われる。
知的財産
ルノー・グループの生産ノウハウ、研究によるイノベーション及び販売商品は、ルノー・グループの知的財産保護のため出願された特許、商標、意匠及びモデルの対象となる。このためルノー・グループは、その事業分野において相当数の特許、商標、意匠及びモデルを毎年提出している(「革新と研究開発」を参照のこと。)。ルノー・グループが知的財産について直面している主なリスクは、故意であるか否かを問わず、偽造のリスクである。
ルノー・グループが保護する製品、生産プロセス、ブランド、意匠及びモデルに対して、第三者によって偽造行為が行われる可能性がある。技術的な観点からは、特にハイブリッド車及び電気自動車の分野におけるルノーの評判に鑑みて、ルノー・グループはこうした偽造の主要な標的となる可能性がある。ルノー・グループのE-TECH技術はその顕著な例である。商標、意匠及びモデルについては、特に交換市場で影響を受けている。ルノー・グループの既存の評判は、偽造リスクを高める主要な要因となっている。
こうした行為は、ルノー・グループの売上高及び利益に直ちに悪影響を及ぼすおそれがあり、関係する技術及び製品の評判及び品質イメージを損なう可能性がある。ルノー・グループの主要な自動車市場においてルノー・グループが登録した特許、商標、意匠及びモデルは、偽造との闘いにおいて有効な対抗手段となる。また商標については、様々な国において税関モニタリングが確立され、輸出入のいずれにおいても疑わしい製品の報告が可能となっている。
いわゆる故意による模造は、特許出願が非公開となっている期間に関するリスクを考えると、ルノー・グループにより意図せずに行われるおそれがある。第三者が提出し公開時にのみ知らされる特許出願により、ルノー・グループは開発中の製品を修正し、プロジェクトの研究開発費を増額し又は特許項目を使用する権利を交渉せざるを得なくなるおそれがある。いずれの場合もプロジェクトのマージンに影響を及ぼすであろう。このリスクは、とりわけコネクティビティと標準必須特許に関連して存在する。
リスク管理
法的リスクの統制は、特に内部統制システムに基づいており、以下の3つの指針を軸に構成されている。
・ ルノー・グループの法務機能の管理は、本部機能及びルノー・グループの主要な国々の従業員を軸に構成されている。これらの従業員は階層及び/又は機能ベースで報告する。
・ 法務機能の従業員は、上流での法的リスク予想及び対応策(諮問的コンサルテーション、本部の法務機能からの情報入手等)の適用を積極的に行う。
・ ルノー・グループによる規制の監視は、関係する各国と連携して行われる。
財務リスク
ルノー・グループは、財務的性質を有する以下6つの主要なリスクにさらされており、その評価、潜在的な影響及び管理の原則は以下の通りである。
外国為替リスク
事業活動の国際的拡大により、ルノー・グループは為替リスクにさらされている。このリスクは、ユーロに対する様々な通貨の変動に関係しており、主にルノー・グループの自動車事業に影響を与える。
自動車部門は、主に営業総利益の観点で為替リスクにさらされており、ルノー・グループは、このエクスポージャーを個別の対応で部分的にヘッジしうる。2022年度の利益及び営業キャッシュ・フローの構造に基づけば、ユーロがすべての通貨に対して1%上昇した場合、自動車部門の年間営業総利益はヘッジ取引の考慮後で11百万ユーロのマイナスの影響を受ける可能性がある(連結財務諸表の注25-B2における通貨ごとの影響の詳細を参照のこと。)。
ルノー・グループの財務諸表、関連会社の損益に対する持分、株主資本及び正味流動性ポジションもユーロに対する為替変動の影響を受ける可能性がある。特に、ルノー・グループは日産の43.4%の持分を保有し、円貨建ての純資産を保有しており、その変動は資産の持分の価値及びルノー・グループの負債の換算準備金に影響を及ぼす。2022年度にユーロが円に対して1%上昇した場合、その影響としてルノー・グループの株主資本に対する日産の寄与は167百万ユーロ減少し、関連会社からのルノー・グループの利益は5百万ユーロ減少する(連結財務諸表の注12-C及び25-B2を参照のこと。)。さらに、ルノー・グループは、円貨建ての借入を行うことで日産への投資に関連した為替リスクの一部をヘッジしており、これはルノー・グループの正味流動性ポジションに影響している。ユーロが円に対して1%上昇すると、正味流動性ポジションは14百万ユーロ増加することになる。
販売金融部門の為替変動リスクへのエクスポージャーはより限定的であるが、それでも当該リスクはその財政状態に悪影響を及ぼす可能性がある。
リスク管理
自動車部門の為替リスク管理方針は、業績管理部及び財務部によって実施・監視される。
営業総利益における為替リスクのヘッジは、業績管理部及び財務部の事前分析を経て、財務部又はゼネラル・マネジメントによって正式に承認され、毎月、最高財務責任者に報告される。国際市場において取引される通貨に関して、外国為替取引は可能な限り主にルノー・グループのトレーディング・ルーム(ルノー・ファイナンス)によって実施される。
2022年には営業総利益の為替リスクに対するエクスポージャーを制限するため、自動車部門はアルゼンチン・ペソ、中国・人民元及びトルコ・リラに対して為替ヘッジを行った。
また為替変動に関連した財務成績の歪みを回避するため、外貨建ての資金調達及び投資フローに関連した為替リスクを体系的に最小化している。親会社に資金が集中していない国における余剰資金は通常、財務部の管理下で現地通貨にて運用される。金融取引は各事業体の現地の通貨で行われるか又は外貨建てで行われる場合は財務部の監督の下に同一通貨でヘッジされる。あらゆる残存エクスポージャー(ルノー・ファイナンスの営業に関連するものを含む。)は免除の対象となり、毎月、最高財務責任者に報告される。
出資(ユーロ以外の通貨建てによるもの)は、通常ヘッジされていない。そのため、換算調整が生じることがあり、もしあれば、ルノー・グループ株主資本として計上される。但し、日産に対する投資の規模に鑑みて、日産の資本に対するルノーのシェアは部分的にヘッジの対象となっている(連結財務諸表の注12-Gを参照のこと。)。ルノー・グループは、2022年に経営方針を変更し、日産の純投資のヘッジは、今後3年間に日産から受領する円建て配当金の最善の見積相当額に限定されている。ルノー・グループは、円建ての日産株式と円貨の流動性リスクの評価に影響されるが、現在は、保有する日産の株式持分に対する為替リスク・エクスポージャーのより多くをヘッジすることができる。
販売金融部門による外国為替リスク管理については、取引為替リスクと構造的為替リスクとが区別されている。取引為替リスクについては、ほとんどの販売金融を行う子会社の事業が単一通貨建てであり、為替リスクにはさらされていない。しかし、一部の子会社では、複数の通貨建ての資産のファイナンス取引を行っている。それらの取引における外国為替ポジションには制限が設けられ、残存するエクスポージャーはRCIバンクにとってわずかな水準で保たれている。2022年12月31日現在、RCIバンク・グループの連結取引外国為替ポジション(子会社への投資を除く)は12億ユーロにのぼった。これらの投資は、RCIバンクにとって戦略的に重要であり、ルノー・グループのリスクマネジメントにも含まれている。それらは、為替リスクに対する構造的なエクスポージャーを生み出し、(a)為替レートの変動による影響からルノー・グループの連結資本比率を保護すること、及び(b)自己資本比率に関する現地規制を適切なバッファをもって満たすこと、という2つの主要な目的をもって管理されている。当該通貨が下落した場合、オープン・ポジションを取ることは資産の損失(株式評価損)を招く可能性がある。RCIバンクは、これらのポジションをオープンに保つことによって実現し得る最大の損失に上限を定めている。
外国為替リスク管理に関する詳細は、連結財務諸表の注25-B2を参照のこと。
流動性リスク
ルノー・グループは、長期借入金の発行、銀行借入、コマーシャル・ペーパーの発行並びに債権の証券化及び預金受入業務によって、自動車事業及び販売金融事業の資金調達を行っている。市場の閉鎖が長期化し又はクレジットの利用が圧迫されるとルノー・グループは流動性リスクにさらされる。ルノー・グループが新たな資金調達源を利用できない場合又は資金調達需要が増加した場合、流動性不足は、特に競争力、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼすであろう。流動性リスクとは、自動車部門及び販売金融部門において、支払期限の到来した借入金を返済し又は貸借対照表の拡大に対して資金を供給するための流動性が低下するリスクである。ルノー・グループの流動性は、一般的な市場の混乱、流動性リスクの増大に対する市場の認識又は債券市場における投機圧力等、ルノー・グループが統制できない要因によって大きく影響を受ける可能性がある。
また自動車部門及び販売金融部門は複数の格付機関による格付を受けている。格下げの場合、ルノー・グループの当該部門による資本市場へのアクセスを制限し、かつ/又は増加させるおそれがある。現在の市場の状況に基づき、ムーディーズによるルノーSAの信用格付(自動車部門)の格下げの可能性は、RCIバンク(販売金融部門)の格下げをもたらす可能性がある。
ルノーSAの信用格付(2022年12月31日現在)は以下の表のとおりである。
ルノーSAの格付
| 格付機関 | 格付及び見通し | 最新の見直しの日付 |
| ムーディーズ | Ba2/NP/見通し:安定的* | 2022年11月 |
| S&P | BB+/B/見通し:安定的* | 2023年2月 |
| R&I | A-/見通し:ネガティブ | 2022年6月 |
| JCR | A-/見通し:安定的 | 2022年11月 |
| * 見通しが「ネガティブ」から「安定的」に変化した。 | ||
自動車部門及び金融販売部門の金融負債の詳細なスケジュールは、連結財務諸表の注23-Dに示されている。
流動性リスクの詳細については、連結財務諸表の注25-B1を参照のこと。
リスク管理
自動車セクターの流動性リスク管理は、財務部によって行われる。この管理は、自動車部門がその活動と成長の資金を賄うために維持しなければならない流動性準備金の水準を規定する内部モデルに基づいて行われる。この流動性準備金の水準は、定期的な見直しと最高財務責任者への定期的な報告を通じて、毎月綿密に監視される。
2022年、ルノーSAは、サムライ債を発行することで資本市場へのアクセスを維持した。この債券は2022年6月末に額面807億円・3年満期で発行された。また、ルノーSAは、NEU CPプログラムを通じて短期資金調達へのアクセスを維持した。
また、2022年、ルノーSAは、フランス政府により保証された銀行融資枠契約に基づき2020年に当初借り入れた40億ユーロのうち10億ユーロを期限前返済した。念のため付言すると、この当初50億ユーロの銀行融資枠契約は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって生じた流動性需要を満たすために2020年に締結された。このファシリティは、2020年12月31日まで引出可能なもので、2020年下半期に3回、合計40億ユーロの資金が調達された。2022年12月31日時点では、この契約に基づく名目残高は10億ユーロであった。こうしたルノーSAの資金調達に係る契約書(銀行借入及び与信枠を含む。)には、ルノー・グループの信用の質又は財務比率の遵守状況の変動を理由に信用維持に疑問を投げかける条項は含まれていない。
2022年12月31日現在、自動車部門は、177億ユーロの流動性準備金を有していた。この流動性準備金は内部的な目標値を大きく上回り、これにより自動車部門は、今後12ヶ月に弁済すべき債務を弁済することができる。その内訳は、現金及び現金同等物が142億ユーロ、確定済みの銀行与信枠(2022年12月31日現在、未使用)が34億ユーロとなっている。
販売金融部門における流動性リスクの管理は複数の指標又は分析に基づいており、融資残高及びリファイナンス取引の最新の見積りに基づいて毎月更新される。預金の流失に関して、保守的な仮定がなされている。ルノー・グループは流動性リスクを抑制する制限を設けている。RCIバンクは、事業と発展の持続を確実なものとするため常に十分な財源を備えていなければならない。2022年12月31日現在、RCIバンクの流動性準備金(ヨーロッパ)は140億ユーロである。流動性準備金は内部目標値を大きく上回り続ける。それは未使用の確定済み与信枠44億ユーロ、中央銀行金融政策オペの適格担保46億ユーロ、及び高品質流動資産(HQLA)58億ユーロと利用可能な現金2億ユーロで構成される。これらにより、RCIバンクは、外部の流動性を利用せずに12ヶ月にわたり顧客へのファイナンスを維持することが可能となる。
詳細については、連結財務諸表の注25-B1を参照のこと。
顧客及びネットワーク信用リスク
グループは、その販売金融事業において、リテール・企業顧客及びディーラー・ネットワークの信用リスクにさらされている。信用リスクは、顧客(債務者)がRCIバンクとの債務の返済義務を履行できると確信できないことから生じる。
信用リスクはデフォルトリスク(すなわち、顧客による返済義務の不履行の可能性)とデフォルト時の損失リスク(すなわち、デフォルト時の債務の不履行)に分けられる。これら2種類の信用リスクの構成要素の評価は、債務者の社会経済的及び財務的要素と、債務者のマクロ経済的及びミクロ経済的な背景と関連している。
したがって、信用リスクの度合いは、リスクの程度に応じた借入の分類(IFRS第9号による3段階の分類)と、リスクの種類(段階)ごとにあてはまる減損の程度の観点から表される。貸付減損費用や損失は毎年認識され、RCIバンクの損益計算書の「リスク費用」の総計に表示される。したがって、年間のリスク費用の度合いは、顧客向け貸付ポートフォリオにおける信用リスクのわずかな増減を表している。
顧客及びディーラー・ネットワークの事業についてのリスク費用(個人・法人顧客へのファイナンス)は、例年に比べ好調な経済状況の下、2021年には極めて低水準であったが、正常値に戻っていることが特徴的である。当初の信用の質(受入方針の引き締め)と回収実績は維持されている。
リスク管理
RCIバンクの受入体制は、統計的な貸付モデル、過剰借入のリスクから顧客を保護するための受入ルール、顧客の全負債をチェックするための外部データベースの使用(但し、「有効」なファイルがないフランスを除く。)及び詐欺防止措置に基づいている。さらに、ディーラー・ネットワークファイナンスのために、RCIバンクには、それぞれのカウンターパーティについてリスクスケールで格付けをするための内部的な方法論がある。
加えて、すべての受入手続は、RCIバンクグループの各事業体に組み込まれたグループ基準によって管理される。ローン開始時及びローン期間中の信用リスクの質は継続的にモニタリングされ、信用リスク監視システムの一貫性を確保するために特有の管理体制が実施されている。この枠組みの中では、脆弱な顧客層や、既に発生したインフレなどのリスク悪化要因に対して、引当金の修正が行われる。
最後に、先行きを見据えた経営をするにあたり、RCIバンクは、好ましくない経済状況の見通しを考慮し、顧客向け貸付ポートフォリオにストレステストを行うことで事業モデルや自己資本充実度の回復力を測る先行きを見据えた手法を用いてこうした顧客向け貸出金残高の減損額を上方修正している。
2022年12月31日現在のリスク費用合計は、2021年12月31日現在の0.14%に対して、平均稼働資産の0.44%であった。2022年12月31日現在の純顧客資産は39,063百万ユーロであり、純ディーラー資産は10,429百万ユーロであった。
顧客及びディーラー・ネットワークの信用リスク管理体制の詳細については、連結財務諸表の注25-B6を参照のこと。
残存価値へのエクスポージャーに関するリスク
中古車の市場価格の下落傾向は、これらの残存価値の所有者、つまり融資契約終了時に自動車を成約時の固定価格で買い戻すことを約束していた者にとって、リスクをもたらす可能性がある。このリスクは、契約当初は予想していなかった損失の計上により当社の経営成績及び財政状態に負の影響を与えるおそれがある。しかし、2022年の情勢は、中古車の市況上昇や当社製自動車全体の残存価値の向上など、非常に好調に推移している。
残存価値の下落リスクは、ルノー・グループの自動車部門及び買戻特約付融資を行うモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズが負担する。
2022年12月31日現在、残存市場価値の変動に対するルノー・グループのエクスポージャーは、自動車部門(車両の正味帳簿価額)において2,816百万ユーロであり、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(融資契約の買戻約定額)において2,506百万ユーロであった。2021年12月31日現在では、エクスポージャーはそれぞれ、3,121百万ユーロ及び2,110百万ユーロであった。自動車部門のエクスポージャーの減少は、フランス及びヨーロッパのルノー・リテール・グループのカーディーラーの売却で説明される。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズのエクスポージャーの増加は、車両残存価額及び契約台数が増加した(実績が向上した)英国の事業に起因している。
リスク管理
中古車市場の推移は、とりわけ、中古車の販売台数、中古車の現在・将来の市場価格、販売チャネルの構成及び当該車種の新車の販売価格等を分析するルノー・グループ残存価値管理委員会によって定期的かつ徹底的に監視されている。その結果がリスクの見積りとなり、貸付ポートフォリオについては、観察される市場価格が、自動車部門又は買戻特約のレベルを下回った場合や中古車市場において将来の具体的なリスクが特定された場合には、保守的に引当が行われる。
RCIバンクは同等のガバナンスを有しており、手段と情報の面で親会社との重要なシナジーから利益を得ている。
金利リスク
金利リスクへのエクスポージャーは、主に販売金融部門に関連するものであり、当該部門において、このリスクは金利の変動が将来の総所得に及ぼす影響にあたる。RCIバンクの営業利益は、市場金利又は顧客預金利率の変動により影響を受ける可能性がある。
リスク管理
販売金融部門における金利リスクは日々管理され、通貨、運用会社及び資産ポートフォリオごとの感応度が計算されている。これにより、各会社が個別に課された制限を守っていることが確認される。金利リスクに対する感応度は、RCIバンクの全事業体で共通の方法を用いて測定されている。感応度は、各事業体につき貸借対照表フローの価値に基づく金利上昇の影響を測定することからなる。その上昇の規模は通貨によって異なる。ユーロ、スイス・フラン、韓国ウォンであれば100ベーシスポイント、英国ポンドであれば150ベーシスポイント、ポーランド・ズロチ、ルーマニア・レイ及びコロンビア・ペソであれば200ベーシスポイント、ブラジル・レアルであれば300ベーシスポイントである。このヘッジシステムは、RCIバンク全体のエクスポージャー及び各会社のエクスポージャーを低減させる。2022年12月31日現在、ヘッジ後の各通貨の並行金利ショックに対する感応度の絶対値は合計5.7百万ユーロで、この数値はグループが定める限度(70百万ユーロ)を下回っていた。
自動車部門では、流動性準備金は一般的に変動金利で積み立てられ、長期投資は固定金利で資金調達されている。自動車部門の利用可能な現金は可能な限りルノーSAにおいて集中管理され、ルノー・ファイナンスによって短期銀行預金として運用されている。
金利リスク管理体制の詳細については、連結財務諸表の注25-B3を参照のこと。
税制の改正に関するリスク
租税リスクとは、税法や規制の変更、現地の税務当局との解釈の相違、税法大系の変更に関連するリスクである。
ルノー・グループは、根拠がないと判断した税額の調整に対して異議を申し立てる権利を留保する。
2019年4月にIFRIC第23号が適用されたことに伴い、法人所得税に関する不確定な税務上の取扱いは、他の営業活動による流動負債の法人所得税ラインの中の税金負債として計上されている。
現在進行中の主な税務調査及び係争は、連結財務諸表の注8及び「訴訟」に記載されている。
リスク管理
ルノー・グループは、事業を展開するすべての国において、国際条約及び現地法令に従い、その事業に適用される税務規制を確実に遵守している。
ルノー・グループの税務部門は、すべての税務関連リスクの管理を含む、ルノー・グループの世界的な税務方針に責任を負う。
ルノー・グループ財務部門に付随する支援部門として、ルノー・グループの税務部門は、業務部門から独立している。それは、当該ミッションの中で、現地の税務部門によって支援されている。
租税リスクの管理は、ルノー・グループ全体のリスクマネジメントプロセスの中で必要不可欠な部分である。
ルノー・グループの税務部門は、社内連絡チャネルを通じて、グループ内(自動車、販売金融、モビリティサービス)での納税基準の周知徹底を図っている。
ルノー・グループの税務部門は、厳格なドキュメンテーションと税務手続の内部統制に基づき、税務問題の処理及び管理に責任を持って取り組んでいる。
3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
本項に記載される将来に関する事項は、2022年12月31日現在において判断したものである。
(1)業績等の概要
① 概略
主要な数値
| 2022年 | 2021年 調整済み(1) | 変動 | 2021年 公表済み | ||
| 全世界におけるルノー・グループ 自動車登録台数 | (百万台) | 2.05 | 2.18 | -5.9% | 2.70 |
| ルノー・グループ売上高 | (百万ユーロ) | 46,391 | 41,659 | +4,732 | 46,213 |
| ルノー・グループ営業総利益 | (百万ユーロ) | 2,595 | 1,153 | +1,442 | 1,663 |
| (売上高に おける%) | 5.6% | 2.8% | +2.8 pts | 3.6% | |
| ルノー・グループ営業利益 | (百万ユーロ) | 2,216 | 900 | +1,316 | 1,398 |
| 関連会社の寄与額 | (百万ユーロ) | 423 | 515 | -92 | 515 |
| 内、日産 | (百万ユーロ) | 526 | 380 | +146 | 380 |
| 当期純利益 | (百万ユーロ) | -700 | 967 | -1,667 | 967 |
| 内、継続事業 | (百万ユーロ) | 1,620 | 549 | +1,071 | 該当なし |
| 内、非継続事業 | (百万ユーロ) | -2,320 | 418 | -2,738 | 該当なし |
| 当期純利益、グループ持分 | (百万ユーロ) | -338 | 888 | -1,226 | 888 |
| 内、継続事業 | (百万ユーロ) | 1,650 | 524 | +1,126 | 該当なし |
| 内、非継続事業 | (百万ユーロ) | -1,988 | 364 | -2,352 | 該当なし |
| 1株当たり利益 | (ユーロ) | -1.24 | 3.25 | -4.49 | 3.26 |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー(2) | (百万ユーロ) | +2,119 | +889 | +1,230 | +1,272 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | (百万ユーロ) | +549 (2022年12月31日現在) | -1,100 (2021年12月31日現在) | +1,649 | -1,622 (2021年12月31日現在) |
| 販売金融、平均稼働資産 | (十億ユーロ) | 44.7 | 44.8 | -0.1% | 44.8 |
| (1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。 (2) 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー:利息・税金調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く)から有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)を除いたもの(必要運転資本の変動を含む)。 | |||||
概要
ルノー・グループは収益性の倍増、記録的なフリー・キャッシュ・フロー、配当金の再開を達成し、2023年にさらなる業績改善を見込む
・ 2022年度(*)の業績:2022年度の財務見通しを上回った(2022年7月に改善)
(*) 表示した成績は継続事業(2022年5月16日に売却が発表されたアフトワズ及びルノー・ロシアを除く。)に関するものである。
・ ルノー・グループの売上高は464億ユーロとなり、2021年度と比べて+11.4%であった。
・ ルノー・グループの営業総利益は26億ユーロ(年間目標の5%超に対して、売上高の5.6%)となり、2021年度と比べて14億ユーロ増加し(+2.8ポイント)、2022年度下半期には6.4%に達した(2021年度下半期と比べて+2.9ポイント)。
・ 自動車部門の営業総利益は14億ユーロ(売上高の3.3%)となり、2021年度と比べて14億ユーロ増加し(+3.3ポイント)、2022年度下半期には4.2%に達した(2021年度下半期と比べて+3.5ポイント)。
・ 1台当たりの自動車部門の営業総利益は過去最高を記録。
・ 継続事業からの当期純利益は2021年度と比較して11億ユーロ増の16億ユーロとなった。
・ 2022年5月16日に発表したロシアの産業活動の売却に関連する非現金調整額により、非継続事業からの当期純利益は-23億ユーロとなった。
・ 過去最高となった自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローは、2021年度と比較して12億ユーロ増の21億ユーロ(モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズからの配当金800百万ユーロを含む。)(年間目標は15億ユーロ超)となった。
・ 自動車部門の現金純額は、2021年12月31日現在の-11億ユーロと比較して、2022年12月31日現在では+549百万ユーロ、すなわち16億ユーロの改善となりプラスに転じた。
・ 損益分岐点は2019年度と比較して50%低下した。
・ 2022度の世界カーボン・フットプリント(*)の削減目標である-25%(2010年度比)を達成した。
(*) CO2換算トンeq/vh.@150,000km、ルノー、ダチア、アルピーヌ、ルノー・コリア自動車
・ 記録的水準の受注額と新車の成功
・ ルノー・グループのヨーロッパにおける受注額は記録的な水準となり、期末日現在で3.5ヶ月分の販売台数に達した。
・ ヨーロッパの主要5ヶ国(フランス、ドイツ、スペイン、イタリア及び英国)の小売客に対する販売台数の構成割合は67%(2021年度比+9ポイント、2019年度比+15ポイント)であった。
・ E-TECH(*)の販売実績は拡大しており、ヨーロッパのルノー・ブランドの乗用車販売台数の39%を占めている(2021年度比+9ポイント)。ルノーはヨーロッパにおいて、純電気自動車市場で第3位のブランドとなり、フル・ハイブリッド市場で第2位のブランドとなった。
(*) E-TECHのラインナップ:電気自動車及びハイブリッド車。
・ モデルの成功
- ルノー・アルカナは2022年度に50ヶ国超の国々において86,000件の販売台数を記録した。ヨーロッパでは販売台数の65%がE-TECHバージョンで、74%が上位バージョンであり、56%が小売チャネルであった。
- ルノー・メガーヌE-TECHエレクトリックは、2022年第2四半期末の発売以来、2022年度に33,000超の販売台数に達した。ルノー・メガーヌE-TECHエレクトリックは2022年下半期においてフランスで第1位の電気自動車であった。本日現在、発売以来49,000件の受注を記録しており、そのうち70%超が最上位バージョンであり、80%超が最もパワフルなエンジンの車種である。
- ダチア・サンデロは、販売台数が229,500台となり、2017年以降ヨーロッパの小売客向けのベストセラー車を維持している。
- 2021年中頃に発売されたダチア・スプリングの100%電気自動車は、販売台数が2021年度と比較して75%増の48,900台を記録し、ヨーロッパで小売客向けに販売された電気自動車で第3位となった。
- ダチア・ジョガーは57,000台近くの販売台数を記録し、ヨーロッパで小売客向けに販売されたCセグメント(SUV除く)で第2位となった。
- アルピーヌは販売台数が2021年度と比較して33%増となり、記録的な水準を達成した。
・ 新型車の発売(ルノー・アルカナ、ダチア・ジョガー、ルノー・メガーヌE-TECHエレクトリック)のおかげで、自動車部門の売上高に対する製品構成の効果は2021年度と比較して+2.8ポイントであった。
・ 価格効果の加速は、ルノーリューションの販売方針のおかげで2021年度と比較して自動車部門の売上高の+9.7ポイントに達した(2022年上半期は+7.4ポイントであり、その後2022年下半期は+12.1であった)。
ロシアの自動車部門の事業売却が財務諸表に与える影響に関する留意点:
2022年5月、ルノー・グループ取締役会は、ルノー・グループが保有するルノー・ロシアの株式の100%をモスクワ市に、アフトワズの67.69%持分をNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に売却する契約を締結することを全会一致で承認した。さらに、当該契約は、ルノー・グループがアフトワズの持分を買い戻すコール・オプションについても定めており、これは今後6年間にわたり一定の時期に行使することができる。
これらの契約の結果、
・ ロシアでの活動はルノー・グループの2022年度の財務諸表から連結除外され、2022年1月1日に遡ってIFRS第5号に基づく非継続事業として扱われている。
・ したがって、2022年度の継続事業の財務集計値には、ロシアの産業活動は含まれておらず、2021年度の数値はこの新たな活動範囲に合わせて調整された。
・ 2022年度の非継続事業の成績は-23億ユーロの損失であった。これは主にアフトワズ及びルノー・ロシアの有形固定資産、無形資産及びのれんの減損、並びにルノー・グループのその他の事業体が保有する特定の資産の減損及びロシアの事業体の売却によるものであった。
・ 自動車部門の純負債は、2021年12月31日現在の-16億ユーロから5億ユーロ減の-11億ユーロとなった。
ルノー・グループの売上高は2021年度比11.4%増の46,391百万ユーロに達した。一定の為替レート(*)によれば、増加率は12.4%であった(-1ポイントの為替のマイナス影響が生じた。)。
(*) 一定の為替レートにおける連結売上高の変動を分析するため、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
自動車部門の売上高は43,121百万ユーロで、2021年度と比較して11.4%増加した。一定の為替レート(*)によれば、増加率は12.6%であった(主にトルコ・リラ及びアルゼンチン・ペソの下落に関連して-1.2ポイントの為替のマイナス影響が生じた。)。
(*) 一定の為替レートにおける連結売上高の変動を分析するため、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
台数効果は、EC構成部品の供給力向上と相まって車両の販売好調により+3.4ポイントであった。請求額が売上を上回ったのは、独立系ディーラーが顧客の需要に応えるために発注し、請求を受けた車両の納品が遅延したためである。これらの遅延は、年末の国外への物流逼迫によるものである。
価格効果は+9.7ポイントのプラスであり、2020年第3四半期に開始したルノー・グループの販売方針(コスト・インフレを相殺するための価格の引上げとともに、販売台数よりも価値を重視する。)の継続と、商業的割引の最適化を反映している。価格効果は2022年上半期に+7.4ポイントを記録した後、2022年下半期は+12.1ポイントとなった。
2022年第2四半期末に発売されたルノー・メガーヌE-TECHエレクトリック、2021年第2四半期に発売されたルノー・アルカナ及び2022年第1四半期に発売されたダチア・ジョガーの成功は、Cセグメントにおけるルノー・ブランドとダチア・ブランドの刷新や攻勢を示すものである。それにより2022年度には+2.8ポイントのプラスの製品構成効果を生み出した。
パートナーに対する売上への影響は-1.4ポイントのマイナスとなったが、これはルノー・グループのパートナー向けディーゼル・エンジン及び車両の生産量の減少(オペル向けマスター及びフィアット向けトラフィックの2021年末の契約終了)が主な要因であった。
「その他」の効果(-1.8ポイント)は、支店の売却に伴うルノー・リテール・グループ(RRG)ネットワークからの販売台数に対する寄与の減少や中古車の販売減少が、アフターサービス業務の堅調な業績により一部相殺されたことによるものであった。
ルノー・グループの営業総利益は、2021年度の1,153百万ユーロ(売上高の2.8%)に対して、2,595百万ユーロ(売上高の5.6%)のプラスを記録した(+1,442百万ユーロ、+2.8ポイント)。その結果2022年上半期の4.7%に対して、2022年下半期は6.4%に改善した。
自動車部門の営業総利益は2021年度の-3百万ユーロと比較して、1,402百万ユーロ(自動車部門の売上高の3.3%)となった(+3.3ポイント)。
構成/価格/強化の効果は+3,539百万ユーロのプラスとなり、販売台数よりも価値を重視する販売方針の成功を示した。これは-2,288百万ユーロの費用の増加を大幅に相殺するものであった。費用の増加は主に、継続的な生産性向上にもかかわらず、インフレが原材料価格(-1,916百万ユーロ)、購買費用並びに生産及び物流費用に与える影響により説明される。台数効果は+199百万ユーロであった。
ルノー・グループの営業総利益に対するモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(販売金融部門)からの寄与は1,223百万ユーロに達し、2021年度と比較して38百万ユーロ増加した。これは主にヨーロッパの金利上昇に起因するスワップ評価に対する非経常的な影響と、より高い利益率をもたらす最も収益性の高い顧客チャネルへの注力によりプラスの影響を受けた。
リテール事業の新規融資契約数は6.4%減少したが、これは主にルノー・グループの新車登録台数の刷新に連動したものであり、平均融資額が10.4%増加したことで十二分に相殺された。その結果、新規融資は2021年度と比較して3.3%増加した。
その他の営業利益及び営業費用は-379百万ユーロのマイナスであった(2021年度は-253百万ユーロ)。これは発表された戦略に沿って、リストラクチャリング引当金-354百万ユーロと主に中国の施設に関連する減損-257百万ユーロが、ルノー・グループの販売子会社数社及びRRGの支店の売却に関連する資産の処分(+202百万ユーロ)によって一部相殺されたことで主に説明される。
その他の営業利益及び営業費用を考慮した結果、ルノー・グループの営業利益は、2021年度の900百万ユーロに対して、2,216百万ユーロであった(2021年度と比較して+1,316百万ユーロ)。
正味財務収益及び費用は、2021年度の-295百万ユーロに対し、-486百万ユーロであった。この悪化の大部分は、純負債に係る財務上の利息が減少したにもかかわらず、アルゼンチンの超インフレが会計上影響したことによって説明される。
関連会社からの寄与は2021年度の515百万ユーロと比較して423百万ユーロであった。これには日産の寄与に関連する526百万ユーロが含まれており、特にロシアにおけるルノー・日産・バンク株式の減損に関連する他の関連会社からのマイナスの寄与(-103百万ユーロ)を十二分に相殺した。
当期及び繰延税金は、2021年度における-571百万ユーロの費用計上に対し、-533百万ユーロの費用を計上した。税引前利益の改善に連動した増加は、前年同期比の一時的な純費用により相殺する以上のものであった。
継続事業からの当期純利益は2021年度と比較して1,071百万ユーロ増の1,620百万ユーロであった。継続事業からの当期純利益のルノー・グループ持分は1,650百万ユーロ(1株当たり6.07ユーロ)であった。
非継続事業からの当期純利益は、ロシアの産業活動の売却に関連する非現金調整により、-2,320百万ユーロとなった。
したがって当期純利益は-700百万ユーロ、当期純利益のルノー・グループ持分は-338百万ユーロ(1株当たり-1.24ユーロ)であった。
自動車部門の事業のキャッシュ・フローは、2021年度と比較して519百万ユーロ増の4,818百万ユーロに達した(モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの配当金は2021年度の1,000百万ユーロに対して800百万ユーロであり、それを含む)。当該キャッシュ・フローは、資産処分前の有形固定資産及び無形資産への投資25億ユーロ(処分との純額で21億ユーロ)とリストラクチャリング費用(-590百万ユーロ)の大部分をカバーした。
資産処分の影響を除くと、ルノー・グループの純設備投資及び研究開発は2022年度は3,451百万ユーロ(売上高の7.4%)となり、2021年度(3,579百万ユーロ、売上高の8.6%)と比較して横ばいであった。
自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー(*)は、必要運転資本のプラスの変動となる+7百万ユーロを考慮後で+2,119百万ユーロのプラスとなった。
(*) 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー:利息・税金調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く。)から有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)を除いたもの(必要運転資本の変動を含む。)。
2022年12月31日現在、新車の棚卸資産合計(独立系ディーラー・ネットワークを含む)は、2021年12月末の336,000台に対して、480,000台であった。この増加は、特に年末の国外への物流逼迫により独立系ディーラーの棚卸資産が増加したことによって説明される。この棚卸資産の水準は、記録的水準の受注額と照らし合わせる必要がある。
2022年12月31日現在の自動車部門の財政状態は、2021年12月31日現在のアフトワズ及びルノー・ロシアの事業の調整後の-1,100百万ユーロと比較して、+549百万ユーロであり今やプラスとなり、16億ユーロの改善となっている。
2022年度中、ルノー・グループは、フランス政府が保証する銀行プールからの貸付金(PGE)10億ユーロを早期返済し、当該貸付金の義務的な年間弁済に関連する10億ユーロを返済した。既に発表した通り、当該貸付金は遅くとも2023年度末までには全額返済される予定である。
2022年度、ルノーSAは2本のサムライ債を発行した。
- 2022年6月24日に3年満期・利率3.50%の560百万ユーロ(807億円)のサムライ債
- 2022年12月22日に2026年12月満期・利率2.80%の14億ユーロ(2,100億円)のサムライ・リテール債。当該取引は、ルノー・グループにとって初の個人向けリテール債の発行となり、個人向けサムライ債の募集としては2番目に大規模な発行となった。
流動性準備金は、2022年末現在177億ユーロと高水準に達し、2021年12月31日現在と比較して10億ユーロ増加した。
2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーで発表されたとおり、ルノー・グループは従業員株式保有制度を通じて、また配当金を再開することによって、ステークホルダーと価値創造を共有することを望んでいる。
ルノーリューション・シェアプラン
ルノー・グループでは、2030年までに従業員の持分を増加させ、従業員持分の資本に占める割合を10%にするための取り組みを開始している。
95,000名超の従業員が6株の無償株式交付の恩恵を受けた。このうち40,000名超は1株当たり22.02ユーロの優遇価格で株式への申込みも行った。
全体では、2.7百万株近くの株式が従業員によって追加で保有され、ルノーリューション・シェアプランの実施はルノー・グループの資本の0.9%に相当し、従業員は実施後に約4.7%の資本を保有する。
配当金
2022会計年度の提案された配当金は1株当たり0.25ユーロである。当該配当金は全額現金で支払われ、2023年5月11日の年次株主総会に承認のため付議される予定である。配当落ち日は2023年5月17日であり、支払日は2023年5月19日である。
キャピタル・マーケット・デーで発表されたとおり、配当金方針は、中期的には配当性向をルノー・グループ連結当期純利益(親会社持分)の35%を上限として、規律ある形で順次増加していく予定である。そのためには、ルノー・グループは最優先課題である「投資適格」格付への回復を達成する必要がある。
2023年度の財務見通し
依然として厳しい環境の中、ルノー・グループは2023年に以下のとおり業績改善を目指している。
・ ルノー・グループの営業総利益率が6%を上回るかそれと同等となること。
・ 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローが20億ユーロを上回るかそれと同等となること。
ハイライト
・ **2022年1月7日:**クアルコムとルノー・グループは提携を拡大し、スナップドラゴン・デジタルシャシーで次世代の自動車に最新のデジタル技術を提供している。
・ 2022年1月26日:RRGはフランスにおけるビジネスモデルの変革を続けている。計画では今後2年間で、雇用を維持しつつ、フランス国内の8つの事業所を信頼できる堅実な購入者に譲渡することを目指している。
・ 2022年1月27日:ルノー、日産及び三菱自動車は、共通ロードマップである「アライアンス2030」を発表:3社の強みを活かし、新たな未来を切り拓く。
・ 2022年2月10日:ルノー・グループ、ヴァレオ及びヴァレオシーメンスeオートモーティブは、フランスで新世代自動車向け電気モーターの開発と生産のために力を結集する。
・ 2022年3月8日:ルノーは、新たな電化CセグメントSUVである新型オーストラルを発表。ルノーリューション計画の精神を具現化したハイテク、効率性、コネクティッド・カー。
・ 2022年3月9日:ソフトウェア・レピュブリック(アトス、ダッソー・システムズ、オレンジ、ルノー・グループ、STマイクロエレクトロニクス及びタレス)は、持続可能で安全かつインテリジェントなモビリティを促進するために、スタートアップ・インキュベータを立ち上げた。
・ 2022年3月15日:Hyvia、ルノー・グループ及びプラグ・パワーの合弁会社は、フランスでRefactoryの工場を開設し、燃料電池モジュールの組立てを開始する準備が整った。同工場は2022年末までに水素充填ステーションの組立てと低炭素水素の生産も開始する予定である。
・ 2022年3月23日:ロシアにおけるルノーの産業活動は停止される。
・ 2022年4月19日:ルノー・グループのブランドの車両のカスタマイズと変革を担当しているルノー・テックは、Qstomizeとなる。Qstomizeは、製品のラインナップと地理的範囲の拡大という2つの軸を中心とする新たな戦略を明らかにしている。
・ 2022年5月10日:キャピタル・マーケット・デーにおいて、モビライズは、2030年のルノー・グループ売上高の20%を目標として、サービスとテクノロジーにおける野心的目標を設定した。RCIバンク・アンド・サービシーズの名称はモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズに変更され、すべての顧客の自動車関連のモビリティ・ニーズに応える比類のない商業ブランドとなる。
・ 2022年5月10日:ジーリー・オートモービル・ホールディングスはルノー・コリア自動車の34.02%の株式を取得した。2024年以降、協力してハイブリッド電気自動車と内燃機関(ICE)モデルの新型車ラインナップを韓国市場に投入するとともに、海外での販売を検討する。
・ 2022年5月12日:ルノー・グループは、2つの卓越した専門センターの創設を検討している。すなわち、電気自動車の開発、製造、販売に特化した事業体と、新世代E-TECH ICE並びにハイブリッド・エンジン及びトランスミッションの開発、製造に特化した事業体である。
・ 2022年5月16日:ルノー・グループは、ルノー・グループが保有するルノー・ロシア株式の100%をモスクワ市の企業に売却し、ルノー・グループが保有するアフトワズの持分67.69%をNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に売却する契約を締結したと発表した。かかる契約は、ルノー・グループが今後6年間の一定の期間において行使可能なアフトワズの持分を買い戻すオプションを定めている。
・ 2022年5月19日:ルノーは、ChangeNow 2022において、セニック・ビジョンを発表した。これはルノーの持続可能な開発に向けたビジョンを具現化し、また2040年までにヨーロッパにおいて、2050年までに世界規模でカーボン・ニュートラルを達成することを目指し、同ブランドのライフサイクル全体を非炭素化するという計画を反映している。
・ 2022年6月1日:ルノー・グループとマナジェム・グループは、モロッコ製コバルトの持続可能な供給に関する契約を締結した。
・ 2022年6月20日:ルノー・グループと敏実集団(Minth Group)は、電気自動車の電池ケース生産を目指して、フランスに拠点を置く合弁会社を創設した。
・ 2022年7月1日:ルノー・グループは、エクサンBNPパリバとの間で2022年7月1日から1年間(黙示的な更新あり)普通株式の流動性及び市場監視に関する契約を実施したと発表している。
・ 2022年7月5日:ルノー・グループはクレオン工場に電気モーターの新たな生産ラインを開設し、電気化への変革をさらに加速させる。
・ 2022年7月12日:ルノー・グループとヴィテスコ・テクノロジーズは、電気及びハイブリッド・パワートレイン向けのいわゆる「ワン・ボックス」に関する共同開発とパワーエレクトロニクス生産のため提携する。
・ 2022年7月21日:ルノー・グループは、FRET21で定義された範囲内で2018年から2021年の間にヨーロッパにおいて炭素排出量を7%近く削減し、貨物輸送業務の脱炭素化目標を上回る。
・ 2022年9月1日:ルノー・グループは、2021年から2022年上半期の間にフランス国内の生産拠点とサービス部門拠点のエネルギー消費量を10%近く削減し、エネルギー消費量の削減を推進する。
・ 2022年10月10日:モビライズ・ファスト・チャージはヨーロッパの新たな超高速充電ネットワークである。モビライズは、長距離運転の充電を簡素化するため、ルノーのディーラーと提携して超高速充電ステーションのネットワークであるモビライズ・ファスト・チャージを立ち上げた。
・ 2022年10月10日:ルノー・グループと日産自動車は、アライアンスの協力と将来の強化に向けた継続的な努力の一環として、いくつかの取り組みについて信頼に基づいた議論を行っている。
・ 2022年10月18日:ルノー・グループは、自動車産業をリソース・ニュートラルへ移行することを目的として、自動車部門の循環型経済バリューチェーン全体にわたって事業を展開する初の企業となる「The Future Is NEUTRAL」を設立する。
・ 2022年11月8日:ルノー・グループは次世代自動車会社に向けてルノーリューション計画の第3章であるレボリューションを開始する。
・ 2022年11月8日:ジーリーとルノー・グループはパワートレイン技術を有するリーディングカンパニーを設立するため包括契約を締結する。ジーリーとルノー・グループは新会社の持分を50%ずつ保有する。
・ 2022年11月8日:クアルコムとルノー・グループは、ルノーの新たな電気及びソフトウェア会社であるアンペアに関して戦略的協力を拡大させ、スナップドラゴン・デジタルシャシーを搭載したソフトウェア定義電気自動車向けの集中型プラットフォーム・アーキテクチャを共同開発する意向である。
・ 2022年11月8日:ルノー・グループとグーグルは、「ソフトウェア定義自動車」(SDV)向けのデジタル・アーキテクチャの設計及び提供並びにルノー・グループのデジタル化への加速を目的としたパートナーシップの拡大を発表した。両社は、SDVに特化した一連の車内外に搭載するソフトウェア構成部品を開発し、ルノー・グループの「クラウドへの移行」戦略に関連するシナジーや使用事例を拡大する予定である。
・ 2022年11月8日:モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、アクセンチュアと提携してヨーロッパにおいて使用ベースのモビリティ自動車保険に関する事業を拡大するため、モビライズ・インシュアランスを設立する。
・ 2022年11月14日:モビライズはパリの配車専門業者向けのワンストップショップであるモビライズ・ドライバー・ソリューションズを始動する。
・ 2022年11月16日:ルノー・グループは、市長や地域社会に対してフランス・コミュニティ向けのルノーPro+、モビライズ及びHYVIAのサービスやソリューションのフルラインナップを紹介するため、フランスの見本市に出席した。
・ 2022年11月16日:ルノー・グループはすべての従業員に対して株式保有制度を開始している。
・ 2022年11月23日:ルノーS.A.は、次回の年次株主総会が2023年5月11日(木)に予定されている旨を株主に通知する。
・ 2022年11月24日:ルノー・グループは、フランス国内の工場の脱炭素化計画を加速させ、新たなパートナーであるヴォルタリア、エンジー及びダルキアとともにイノベーションを推進している。
・ 2022年11月29日:ティエリー・シャルベは、ホセ・ヴィンセント・デ・ロス・モゾスの後任として、ルノー・グループのグループ産業担当執行副社長に就任している。
・ 2022年11月30日:エアバスとルノーは、次世代電池システムに関する技術成熟を支援するパートナーシップを締結した。
・ 2022年12月6日:ルノーは、Wazeをマルチメディアシステムと一体化させた最初のブランドである。
・ 2022年12月7日:フェドラ・リベイロはモビライズ・ビヨンド・オートモーティブの最高経営責任者に指名される。
・ 2022年12月13日:モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは、オペレーティング・リースの提供を加速させ、新型モビリティのニーズを満たすためにモビライズ・リース&Coを設立する。モビライズ・リース&Coの目標は、フリート保有台数を現在の350,000台に対して、2030年までに1百万台に到達することである。
・ 2022年12月15日:ルノー取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023年5月11日開催予定の年次株主総会で会長の任期を更新し、最高経営責任者を取締役に指名するよう提案することを全会一致で決議した。
・ 2022年12月22日:ルノー・グループは2,100億円のサムライ・リテール債の発行に成功した。
② 販売実績
概要
・ 2022年度の全世界におけるルノー・グループの販売台数は2,051,174台となり、5.9%の減少であった(*)。
(*) 2021年度及び2022年度はルノー・ロシア及びアフトワズを除く。
・ ルノー・グループは、価値の創造に重点を置いた販売方針を推進しており、かかる方針により最も収益性の高いチャネルにおいてその販売シェアを拡大した。ヨーロッパの主要5ヶ国(フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、英国)では、小売客への販売シェアが67%となり、2021年度と比べて8.7ポイント上昇した。
・ ルノー・グループのヨーロッパにおける受注額(*)は、2022年12月31日時点で売上高の3.5ヶ月分という過去最高の水準を維持した。
(*) 輸入業者を除く。
・ ルノー・ブランドは、ヨーロッパ及び海外で、価値を創造するセグメントでの販売展開に成功した。
- ヨーロッパでは、ルノーは電動化分野で表彰台に立ち、電動化市場(*)(乗用車市場)において2021年度比12%増で3番目のブランドに、また純電気自動車市場において3番目のブランドになった。ルノーは、ヨーロッパでの販売において、個人顧客向け販売台数の2分の1を超え、販路ミックスを改善した(2021年比+8ポイント増)。ルノーのCセグメントにおける販売台数も2021年度比で21%増加し、特にアルカナの販売台数が80,000台を超え、メガーヌE-TECHエレクトリックの販売台数が33,000台となるなど、成功を収めた。
(*) 電気自動車、ハイブリッド車及びプラグイン・ハイブリッド車(マイルド・ハイブリダイゼーションを除く)。
- ヨーロッパ以外では、ルノーは主要市場でその地位を再確認し、存在感を高めた。トルコ(2021年度比+22.6%)、モロッコ(2021年度比+11.4%)及び中南米(2021年度比+7.9%)である。
・ ダチアの2022年度販売台数は573,800台で、2021年度比6.8%増を記録した。ダチアは、個人顧客向け販売において、過去最高の7.6%の市場シェアを獲得し、ヨーロッパの表彰台で第3位を堅持した。ブランドの新しいアイデンティティとともに刷新された4つのモデルが成功の原動力となった。
- サンデロ、2017年以来、ヨーロッパで個人向けに販売された最初の車両。
- ダスター、ヨーロッパで2番目の個人向け販売車、2018年以降に個人向けに販売された最初のSUV。
- ジョガー、販売初年度、ヨーロッパで個人向けに販売されたCセグメント(SUVを除く)における2番目の車両。
- スプリング、ヨーロッパで個人向けに販売された3番目の電気自動車。
・ アルピーヌは、2022年度、象徴的なモデルであるA110の限定シリーズの成功により、33%増の3,546台を販売し、3年連続の成長を確約した。同時にアルピーヌは、新市場の開拓と、+40%というネットワークの力強い成長により、国際的な発展を追求した。
ルノー・グループ トップ15市場
| 販売台数 | 2022年度の台数(1) | 2022年度の乗用車及び小型 商用車の市場シェア(%) | 2021年度の市場シェアとの 変動(ポイント) | |
| 1 | フランス | 470,280 | 25.1 | +0.1 |
| 2 | ドイツ | 161,146 | 5.6 | -0.5 |
| 3 | イタリア | 141,108 | 9.6 | +0.2 |
| 4 | トルコ | 135,639 | 17.3 | +1.6 |
| 5 | ブラジル | 126,689 | 6.5 | +0.0 |
| 6 | スペイン+カナリア 諸島 | 103,417 | 11.1 | -0.3 |
| 7 | インド | 87,118 | 2.0 | -0.7 |
| 8 | 英国 | 76,329 | 4.0 | +0.6 |
| 9 | モロッコ | 65,287 | 40.4 | +0.7 |
| 10 | 韓国 | 52,621 | 3.2 | -0.4 |
| 11 | ルーマニア | 51,851 | 36.1 | +1.2 |
| 12 | コロンビア | 49,521 | 20.9 | +0.1 |
| 13 | ポーランド | 48,062 | 10.0 | +0.0 |
| 14 | ベルギー+ ルクセンブルク | 47,329 | 10.0 | -0.0 |
| 15 | アルゼンチン | 44,696 | 11.8 | +1.8 |
(1) 暫定的数値
自動車部門
ルノー・グループの全世界における販売台数(地域別、ブランド別及びタイプ別)
| 乗用車及び小型商用車(3)(台) | 2022年(1) | 2021年(2) 調整値 | 変動率(%) | 2021年 | 変動率(%) |
| ルノー・グループ | 2,051,174 | 2,179,562 | -5.9 | 2,696,486 | -23.9 |
| ヨーロッパ地域 | 1,320,875 | 1,426,900 | -7.4 | 1,428,495 | -7.5 |
| ルノー | 830,608 | 982,475 | -15.5 | 982,475 | -15.5 |
| ダチア | 486,900 | 441,985 | +10.2 | 441,985 | +10.2 |
| アルピーヌ | 3,292 | 2,440 | +34.9 | 2,440 | +34.9 |
| ラーダ | N/A | 1,595 | -100.0 | ||
| モビライズ | 75 | +++ | +++ | ||
| アフリカ-中東地域 | 129,580 | 147,349 | -12.1 | 150,817 | -14.1 |
| ルノー | 83,702 | 90,367 | -7.4 | 90,367 | -7.4 |
| ダチア | 45,878 | 56,155 | -18.3 | 56,155 | -18.3 |
| アルピーヌ | 1 | -100.0 | 1 | -100.0 | |
| ラーダ | N/A | 3,468 | -100.0 | ||
| Jinbei及びHuasong(4) | 826 | -100.0 | 826 | -100.0 | |
| アジア-太平洋地域 | 165,265 | 193,987 | -14.8 | 194,120 | -14.9 |
| ルノー | 106,941 | 117,048 | -8.6 | 117,048 | -8.6 |
| ルノー・コリア自動車 | 51,083 | 57,480 | -11.1 | 57,480 | -11.1 |
| アルピーヌ | 254 | 219 | +16.0 | 219 | +16.0 |
| ラーダ | N/A | 133 | -100.0 | ||
| Jinbei及びHuasong(4) | 15,072 | -100.0 | 15,072 | -100.0 | |
| EVEASY(5) | 6,987 | 4,168 | +67.6 | 4,168 | +67.6 |
| ユーラシア地域 | 152,318 | 148,806 | +2.4 | 659,964 | -76.9 |
| ルノー | 111,259 | 109,853 | +1.3 | 241,403 | -53.9 |
| ダチア | 41,059 | 38,953 | +5.4 | 38,953 | +5.4 |
| ラーダ | N/A | 379,425 | -100.0 | ||
| アフトワズ | N/A | 183 | -100.0 | ||
| 中南米地域 | 283,136 | 262,520 | +7.9 | 263,090 | +7.6 |
| ルノー | 283,136 | 262,419 | +7.9 | 262,419 | +7.9 |
| ラーダ | N/A | 570 | -100.0 | ||
| Jinbei及びHuasong(4) | 101 | -100.0 | 101 | -100.0 | |
| ブランド別 | |||||
| ルノー | 1,415,646 | 1,562,162 | -9.4 | 1,693,712 | -16.4 |
| ダチア | 573,837 | 537,093 | +6.8 | 537,093 | +6.8 |
| ルノー・コリア自動車 | 51,083 | 57,480 | -11.1 | 57,480 | -11.1 |
| アルピーヌ | 3,546 | 2,660 | +33.3 | 2,660 | +33.3 |
| ラーダ | N/A | 385,191 | -100.0 | ||
| アフトワズ | N/A | 183 | -100.0 | ||
| Jinbei及びHuasong(4) | 15,999 | -100.0 | 15,999 | -100.0 | |
| EVEASY(5) | 6,987 | 4,168 | +67.6 | 4,168 | +67.6 |
| モビライズ | 75 | +++ | +++ | ||
| 自動車タイプ別 | |||||
| 乗用車 | 1,719,735 | 1,755,261 | -2.0 | 2,257,522 | -23.8 |
| 小型商用車 | 331,439 | 424,301 | -21.9 | 438,964 | -24.5 |
(1) 暫定的数値
(2) 2021年の販売台数及び2022年の見積り(ロシアを除く。)。
(3) トゥイジーは四輪車であり、したがってトゥイジーを乗用車として登録しているバミューダ、チリ、コロンビア、韓国、グアテマラ、アイルランド、レバノン、マレーシア及びメキシコを除きルノー・グループの自動車販売台数には含まれない。
(4) Jinbei及びHuasongは、Jinbei JV及びHuasongのブランドを含む。
(5) EVEASYはJMEVのブランドである。
ルノー及びRKMブランド
供給が制約される中、ルノー・ブランドの販売台数は1,466,729台となり、2021年度比-9.4%となった。
ヨーロッパでは、ルノーは832,605台で6.4%の市場シェアを達成した(2021年度比-0.7ポイント)。2021年度と同様に、成長する電動化(*)市場、Cセグメント、小売市場、小型商用車事業といった高価値分野で大きな進展を見せた。
(*) 電気自動車、ハイブリッド(HEV)及びプラグイン・ハイブリッド(PHEV)を含み、マイルド・ハイブリッド(MHEV)を除く。
2022年、ルノーは230,000台を超える(2021年比+12%)自動車を販売し、第3位の主要電動化ブランド(乗用車市場)となった。 ルノーはBEVの販売台数でヨーロッパ第3位のブランドとなった。
ルノーは、2台に1台超が個人顧客に販売され、その小売目標を達成した。小売構成比は 2021年度比で+8ポイント上昇し51%となり、市場平均比で+7ポイント上昇した。そのため、ヨーロッパでの小売市場シェアは2021年度比で+0.3ポイント改善し、6.1%となった。
Cセグメントの成長が加速した。ルノーの販売台数は21%増加し、登録台数は200,000台を超えた。ルノー・アルカナの成功は続いており、2022年には既に80,000台超を販売している(2021年の41,800台から倍増している)。
ヨーロッパの小型商用車市場では、ルノーは14.4%の安定した市場シェアを獲得し、第2位に浮上した。
ヨーロッパ以外では、ルノーは主要市場で成長を遂げた。販売台数は合計634,000台となり、2021年度比で安定的に推移した。ヨーロッパ以外での販売シェアは、ブランド全体の43.2%に達した。
ダチア・ブランド
ダチアの2022年度の販売台数は573,800台で、2021年度と比較して減少する市場の中で6.8%の成長を記録した。同ブランドは、2004年以来8百万台目の販売台数を記録し、大きな節目を迎えた。
ダチアは記録的な市場シェアを達成し、以下のシェアを占めた。
・ ヨーロッパにおける乗用車及び小型商用車(*)の販売台数の3.7%(2021年度比0.5ポイント増)。
・ ヨーロッパにおける乗用車(**)の販売台数の4.2%(2021年度比0.7ポイント増)。
(*)(**) 乗用車及び小型商用車、乗用車=オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス(DOM-TOMを含む)、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、キプロス共和国、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン+カナリア諸島、スウェーデン、スイス、英国。
・ ヨーロッパにおける個人向け乗用車(*)の販売台数(ブランドの成功に貢献する重要な存在)の7.6%(2021年度比1.4ポイント増)、第3位の座を固めた。
(*) 個人向け乗用車=オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国。
この成果は、4つの主要モデルを特徴とする強固な製品計画によってもたらされた。
・ ダチア・サンデロ:販売台数229,500台、2021年度比1.2%増、ヨーロッパ小売市場で2017年以来のベストセラー車。
・ ダチア・ダスター:2021年度比5.8%増の販売台数197,100台、2022年のヨーロッパ小売市場におけるベストセラー第2位、2018年以降の小売市場におけるSUVベストセラー。
・ ダチア・ジョガー:発売1年目で56,800台を販売、ヨーロッパ小売市場における非SUVのCセグメント車ベストセラー第2位。
・ ダチア・スプリング:販売台数48,900台、2021年度比75%増、ヨーロッパ小売市場の電気自動車ベストセラー第3位。
ダチアは、本質的なものを再定義し続け、その独自のポジショニングは、市場をリードするブランドの顧客獲得率と維持率に示されるように、顧客から支持されている。
アルピーヌ・ブランド
アルピーヌにとって更なる記録的な年となり、2022年通年の登録台数は33%超増加している。
・ 新しい市場の導入により、アルピーヌは国際的な発展を続け、+40%という急激な伸びでネットワークを拡大した。
・ A110シリーズが成功を収め、2023年の受注ポートフォリオは数ヶ月の間に既に埋まっている。
・ 60周年を迎えたアルピーヌA110は、A110 Rや初の電動プロトタイプ、アルピーヌE-ternitéなど、いくつかの限定モデルの登場により、その記念すべき年を祝った。
販売台数及び生産統計
ルノー・グループの全世界における販売台数
ブランド別、地理的地域別及びモデル別の全世界における連結販売台数は、ルノー・グループのウェブサイトのファイナンス・セクションの「Regulated Information」内で閲覧することができる。
(https://www.renaultgroup.com/en/finance-2/financial-information/key-figures/monthly-sales/)
ルノー・グループの全世界における生産台数
| 乗用車及び小型商用車(台) | 2022年(2) | 2021年調整値(4) | 変動率(%) |
| ルノー・グループの工場の全世界における生産台数(1) | 2,143,065 | 2,017,089 | +6.2 |
| 内、パートナー向け生産 | |||
| 日産 | 87,415 | 73,811 | +18.4 |
| 三菱 | 1,185 | 1,343 | -11.8 |
| メルセデス・ベンツ | 26,659 | 22,942 | +16.2 |
| オペル/ボクソール | 0 | 21,598 | -100.0 |
| フィアット | 0 | 15,302 | -100.0 |
| ルノー・トラック | 20,358 | 18,552 | +9.7 |
| パートナーによるルノー・グループ向け生産 | 2022年(2) | 2021年調整値(4) | 変動率(%) |
| 日産 | 117,936 | 115,114 | +2.5 |
| 中国(3) | 62,438 | 60,420 | +3.3 |
| (1) 生産データは、組立工場から出荷された自動車の台数に関連している。 (2) 暫定的数値。 (3) 中国の子会社:eGT(25%)、RBJAC(49%)、JMEV(50%)。2022年はRBJACによる生産はない。 (4) 2021年調整値:アフトワズ及びルノー・ロシアの生産を除く。 | |||
ルノー・グループ地域別地理的管理構造-各地域の国々 (2022年12月31日時点)
| ヨーロッパ | アフリカ-中東 | アジア-太平洋 | ユーラシア | 中南米 | |
| オーストリア | アブダビ(アラブ 首長国連邦) | ナミビア | オーストラリア | アルメニア | アルゼンチン |
| ベルギー | アルジェリア | ニジェール | ブータン | アゼルバイジャン | バミューダ |
| ブルガリア | アンゴラ | ナイジェリア | 中国 | ベラルーシ | ボリビア |
| クロアチア | バーレーン | スーダン | インド | ボスニア | ブラジル |
| チェコ共和国 | ベナン | オマーン | インドネシア | ジョージア | チリ |
| デンマーク | ブルキナファソ | パレスチナ | 日本 | カザフスタン | コロンビア |
| エストニア | カメルーン | カタール | マレーシア | コソボ | コスタリカ |
| フィンランド | カーボベルデ | コンゴ | モンゴル | キルギスタン | キュラソー島 |
| フランス | コンゴ民主共和国 | ルワンダ | ネパール | モルドバ | ドミニカ共和国 |
| 仏領ギアナ | ジブチ | サウジアラビア | ニュージーランド | モンテネグロ | エクアドル |
| ドイツ | ドバイ(アラブ 首長国連邦) | セネガル | シンガポール | 北マケドニア | グアテマラ |
| ギリシャ | エジプト | セーシェル | 韓国 | セルビア | メキシコ |
| グアドループ | エチオピア | 南アフリカ | トルコ | パナマ | |
| ハンガリー | ガボン | タンザニア | ウクライナ | パラグアイ | |
| アイスランド | ガーナ | トーゴ | ウズベキスタン | ペルー | |
| アイルランド | ギニア | チュニジア | セント・マーチン島 | ||
| イタリア | イラク | ウガンダ | ウルグアイ | ||
| ラトビア | イスラエル | ザンビア | |||
| リトアニア | コートジボワール | ジンバブエ | |||
| ルクセンブルク | ヨルダン | ||||
| マルタ | ケニア | ||||
| マルティニーク島 | クウェート | ||||
| マヨット | レバノン | ||||
| オランダ | リベリア | ||||
| ニューカレドニア | マダガスカル | ||||
| ノルウェー | マラウイ | ||||
| ポーランド | マリ | ||||
| ポルトガル | モーリタニア | ||||
| キプロス共和国 | モーリシャス | ||||
| レユニオン | モロッコ | ||||
| ルーマニア | モザンビーク | ||||
| サンピエール島及びミクロン島 | |||||
| スロバキア | |||||
| スロベニア | |||||
| スペイン+カナリア諸島 | |||||
| スウェーデン | |||||
| スイス | |||||
| タヒチ | |||||
| 英国 | |||||
販売金融部門
電子部品の不足により自動車市場が依然として不利な状況にある中で、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの新規融資は2021年度と比較して+3.3%増加した。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズは2022年度に1,195,380件の融資を実行したが、これは2021年度と比較して6.4%減少した。中古車融資は、融資実行済み契約が341,655件となり、2021年度と比較して1.2%の減少を示した。
普及率は、2021年度から1.3ポイント下降して44.8%に達した。
新規融資額(クレジットカード及び個人融資を除く。)は、平均融資額の10.4%増により、3.3%増の180億ユーロとなった。
2022年度の小売業務に関連する平均稼働資産(APA)は合計383億ユーロであり、新規融資の増加により+1.8%増加した。
ホールセール業務に関連する平均稼働資産は、電子部品危機の影響及びルノー・グループが実施したディーラー・ネットワークにおける在庫の最適化方針により、9.8%減の64億ユーロとなった。全体では、平均稼働資産は2021年度と比較して0.1%減少し、合計で447億ユーロとなった。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ融資実績
| 2022年 | 2021年 | 変動率(%) | ||
| 融資契約件数 | 千件 | 1,195 | 1,277 | -6.4 |
| - 中古車に関する契約を含む | 千件 | 342 | 346 | -1.2 |
| 新規融資 | 十億ユーロ | 18.0 | 17.4 | +3.3 |
| 平均稼働資産 | 十億ユーロ | 44.7 | 44.8 | -0.1 |
ブランド別の普及率
| 2022年(%) | 2021年(%) | 変動(ポイント) | |
| ルノー | 44.7 | 46.4 | -1.7 |
| ダチア | 47.3 | 48.0 | -0.7 |
| ルノー・コリア自動車 | 50.1 | 59.2 | -9.1 |
| 日産 | 39.9 | 39.5 | +0.3 |
| モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ | 44.8 | 46.0 | -1.3 |
グローバル統合により連結された事業体のみのデータ。
地域別の普及率
| 2022年(%) | 2021年(%) | 変動(ポイント) | |
| ヨーロッパ地域 | 47.7 | 48.2 | -0.5 |
| 中南米地域 | 32.4 | 35.8 | -3.4 |
| アフリカ-中東-アジア及び太平洋地域 | 38.5 | 42.6 | -4.0 |
| モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ | 44.8 | 46.0 | -1.3 |
グローバル統合により連結された事業体のみのデータ。
2022年度に販売された保険及びサービスの件数は2021年度と比較して-4.7%減の3.8百万件であった。これは特に新車登録台数及び新規融資契約数の減少によるものであった。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズのサービス実績
| 2022年 | 2021年 | 変動 | ||
| サービス契約件数(千件) | 3,817 | 4,006 | -4.7% | |
| サービス普及率(%) | 200.6% | 198.5% | +2.1 pts |
③ アライアンスの総販売実績
アライアンス製造拠点
| 地理的地域 | 国 | ルノー・グループ | 日産 | 三菱自動車 | |||
| 自動車 | パワー トレイン | 自動車 | パワー トレイン | 自動車 | パワー トレイン | ||
| 拡大欧州 | フランス | × | × | ||||
| 英国 | × | × | |||||
| スペイン | × | × | × | ||||
| ポルトガル | × | ||||||
| スロベニア | × | ||||||
| トルコ | × | × | |||||
| ルーマニア | × | × | |||||
| ロシア+CIS | ロシア+CIS | ||||||
| インド | インド | × | × | ||||
| AMI | アルジェリア | × | |||||
| モロッコ | × | ||||||
| 南アフリカ | × | ||||||
| イラン | × | ||||||
| エジプト | × | ||||||
| 日本 | 日本 | × | × | × | × | ||
| 中国 | 中国 | × | × | × | × | × | |
| 東南アジア | タイ | × | × | × | × | ||
| インドネシア | × | × | |||||
| オーストラリア | × | ||||||
| フィリピン | × | × | |||||
| ベトナム | × | ||||||
| その他アジア | 韓国 | × | × | ||||
| NAFTA(北米自由貿易 協定) | 米国 | × | × | ||||
| メキシコ | × | × | |||||
| アメリカ | アルゼンチン | × | × | ||||
| ブラジル | × | × | × | × | |||
| チリ | × | ||||||
| コロンビア | × | ||||||
2022年度の共同取引の数値
2022年度のルノー・グループによる日産からの購入は、総額約1,564百万ユーロであった(2021年度は1,559百万ユーロ)。その内訳は、自動車が約1,200百万ユーロ(2021年度は1,206百万ユーロ)、部品が249百万ユーロ(2021年度は226百万ユーロ)、またサービスが115百万ユーロ(2021年度は127百万ユーロ)であった。
(2)生産、受注及び販売の状況
上記「(1)業績等の概要」を参照のこと。
(3)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
概要
| (百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 調整値(1) | 変動 | 2021年 公表値 |
| ルノー・グループ売上高 | 46,391 | 41,659 | +11.4% | 46,213 |
| 営業総利益 | 2,595 | 1,153 | +1,442 | 1,663 |
| 営業利益 | 2,216 | 900 | +1,316 | 1,398 |
| 正味財務収益及び費用 | -486 | -295 | -191 | -350 |
| 関連会社の寄与額 | 423 | 515 | -92 | 515 |
| 内、日産 | 526 | 380 | +146 | 380 |
| 当期純利益 | -700 | 967 | -1,667 | 967 |
| 内、継続事業 | 1,620 | 549 | +1,071 | N/A |
| 内、非継続事業 | -2,320 | 418 | -2,738 | N/A |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー(2) | +2,119 | +889 | +1,230 | +1,272 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | +549 2022年12月31日 現在 | -1,100 2021年12月31日 現在 | +1,649 | -1,622 2021年12月31日 現在 |
| 資本 | 29,539 2022年12月31日 現在 | 27,894 2021年12月31日 現在 | +1,645 | 27,894 2021年12月31日 現在 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー:利息・税金調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く。)から有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)を除いたもの(必要運転資本の変動を含む。)。
財務成績に対するコメント
連結損益計算書
当グループの売上高に対する事業セグメント別寄与
| (百万ユーロ) | 2022年 | 2021年調整値(1) | ||||||||
| 第1 四半期 | 第2 四半期 | 第3 四半期 | 第4 四半期 | 通年 | 第1 四半期 | 第2 四半期 | 第3 四半期 | 第4 四半期 | 通年 | |
| 自動車 | 8,109 | 11,465 | 8,950 | 14,597 | 43,121 | 8,191 | 11,333 | 7,355 | 11,821 | 38,700 |
| 販売金融 | 737 | 793 | 823 | 882 | 3,235 | 759 | 763 | 759 | 654 | 2,935 |
| モビリティサービス | 8 | 9 | 9 | 9 | 35 | 5 | 6 | 6 | 7 | 24 |
| 合計 | 8,854 | 12,267 | 9,782 | 15,488 | 46,391 | 8,955 | 12,102 | 8,120 | 12,482 | 41,659 |
| (%) | 変動 | ||||
| 第1 四半期 | 第2 四半期 | 第3 四半期 | 第4 四半期 | 通年 | |
| 自動車 | -1.0 | +1.2 | +21.7 | +23.5 | +11.4 |
| 販売金融 | -2.9 | +3.9 | +8.4 | +34.9 | +10.2 |
| モビリティサービス | +60.0 | +50.0 | +50.0 | +28.6 | +45.8 |
| 合計 | -1.1 | +1.4 | +20.5 | +24.1 | +11.4 |
| (百万ユーロ) | 2021年公表値(百万ユーロ) | ||||
| 第1 四半期 | 第2 四半期 | 第3 四半期 | 第4 四半期 | 通年 | |
| 自動車(アフトワズを除く) | 8,566 | 11,773 | 7,685 | 12,380 | 40,404 |
| アフトワズ | 685 | 800 | 537 | 828 | 2,850 |
| 販売金融 | 759 | 763 | 759 | 654 | 2,935 |
| モビリティサービス | 5 | 6 | 6 | 7 | 24 |
| 合計 | 10,015 | 13,342 | 8,987 | 13,869 | 46,213 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
ルノー・グループの売上高は2021年度比11.4%増の46,391百万ユーロに達した。一定の為替レート(*)によれば、増加率は12.4%であった(-1ポイントの為替のマイナス影響が生じた。)。
(*) 一定の為替レートにおける連結売上高の変動を分析するため、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
自動車部門の売上高は43,121百万ユーロで、2021年度と比較して11.4%増加した。一定の為替レート(*)によれば、増加率は12.6%であった(主にトルコ・リラ及びアルゼンチン・ペソの下落に関連して-1.2ポイントの為替のマイナス影響が生じた。)。
(*) 一定の為替レートにおける連結売上高の変動を分析するため、ルノー・グループは、前期の平均為替レートを適用して、当期の売上高を再計算している。
台数効果は、EC構成部品の供給力向上と相まって車両の販売好調により+3.4ポイントであった。請求額が売上を上回ったのは、独立系ディーラーが顧客の需要に応えるために発注し、請求を受けた車両の納品が遅延したためである。これらの遅延は、年末の国外への物流逼迫によるものである。
価格効果は+9.7ポイントのプラスであり、2020年第3四半期に開始したルノー・グループの販売方針(コスト・インフレを相殺するための価格の引上げとともに、販売台数よりも価値を重視する。)の継続と、商業的割引の最適化を反映している。価格効果は2022年上半期に+7.4ポイントを記録した後、2022年下半期は+12.1ポイントとなった。
2022年第2四半期末に発売されたルノー・メガーヌE-TECHエレクトリック、2021年第2四半期に発売されたルノー・アルカナ及び2022年第1四半期に発売されたダチア・ジョガーの成功は、Cセグメントにおけるルノー・ブランドとダチア・ブランドの攻勢の刷新を示すものである。それにより2022年度には+2.8ポイントのプラスの製品構成効果を生み出した。
パートナーに対する売上への影響は-1.4ポイントのマイナスとなったが、これはルノー・グループのパートナー向けディーゼル・エンジン及び車両の生産量の減少(オペル向けマスター及びフィアット向けトラフィックの2021年末の契約終了)が主な要因であった。
「その他」の効果(-1.8ポイント)は、支店の売却に伴うルノー・リテール・グループ(RRG)ネットワークからの販売台数に対する寄与の減少や中古車の販売減少が、アフターサービス業務の堅調な業績により一部相殺されたことによるものであった。
当グループの営業総利益に対する事業セグメント別寄与
| (百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 調整値(1) | 変動 | 2021年 公表値 |
| 自動車部門 | 1,402 | -3 | +1,405 | 260 |
| 自動車部門売上高に対する比率 | 3.3% | -0.0% | +3.3 pts | 0.6% |
| アフトワズ | 247 | |||
| アフトワズ売上高に対する比率 | 8.7% | |||
| 販売金融 | 1,223 | 1,185 | +38 | 1,185 |
| モビリティサービス | -30 | -29 | -1 | -29 |
| 合計 | 2,595 | 1,153 | +1,442 | 1,663 |
| グループ売上高に対する比率 | 5.6% | 2.8% | +2.8 pts | 3.6% |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
ルノー・グループの営業総利益は、2021年度の1,153百万ユーロ(売上高の2.8%)に対して、2,595百万ユーロ(売上高の5.6%)のプラスを記録した(+1,442百万ユーロ、+2.8ポイント)。その結果2022年上半期の4.7%に対して、2022年下半期は6.4%に改善した。
自動車部門の営業総利益は2021年度の-3百万ユーロと比較して、1,402百万ユーロ(自動車部門の売上高の3.3%)となった(+3.3ポイント)。
構成/価格/強化の効果は+3,539百万ユーロのプラスとなり、販売台数よりも価値を重視する販売方針の成功を示した。これは-2,288百万ユーロの費用の増加を大幅に相殺するものであった。費用の増加は主に、継続的な生産性向上にもかかわらず、インフレが原材料価格(-1,916百万ユーロ)、購買費用並びに生産及び物流費用に与える影響により説明される。台数効果は+199百万ユーロであった。
ルノー・グループの営業総利益に対するモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(販売金融部門)からの寄与は1,223百万ユーロに達し、2021年度と比較して38百万ユーロ増加した。これは主にヨーロッパの金利上昇に起因するスワップ評価に対する非経常的な影響と、より高い利益率をもたらす最も収益性の高い顧客チャネルへの注力によりプラスの影響を受けた。
リテール事業の新規融資契約数は6.4%減少したが、これは主にルノー・グループの新車登録台数の刷新に連動したものであり、平均融資額が10.4%増加したことで十二分に相殺された。その結果、新規融資は2021年度と比較して3.3%増加した。
自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー
自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー
| (百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 調整値(1) | 変動 | 2021年 公表値 |
| 税金・利息調整後キャッシュ・フロー (公開上場会社からの受取配当金を除く) | +4,228 | +3,697 | +531 | +4,235 |
| 必要運転資本の増減 | +7 | -483 | +490 | -330 |
| 有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額) | -2,203 | -2,107 | -96 | -2,415 |
| リース用車両及びバッテリー | +87 | -218 | +305 | -218 |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー | +2,119 | +889 | +1,230 | +1,272 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローは、以下の要素に起因して、+2,119百万ユーロのプラスであった。
・ 590百万ユーロ(2021年調整値は598百万ユーロ)のリストラクチャリング費用及び800百万ユーロ(2021年度は1,000百万ユーロ)のモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズからの配当金を含む、+4,228百万ユーロの税金・利息調整後キャッシュ・フロー(公開上場会社からの受取配当金を除く)。
・ 必要運転資本の+7百万ユーロのプラスの変動。
・ 408百万ユーロ(2021年調整値は567百万ユーロ)の資産売却を含む-2,203百万ユーロの有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)(ルノー・グループ売上高の4.7%であり、2021年を-0.3ポイント下回る。)。
・ リース用車両の増加を上回る買い戻しによる+87百万ユーロ(2021年度は-218百万ユーロ)の買戻特約付自動車に関する投資。
設備投資及び研究開発
事業セグメント別有形固定資産及び無形資産への投資(処分との純額)
| 2022年(百万ユーロ) | 有形固定資産への投資(処分との純額) (資産計上したリース用車両及びバッテリーを除く) 及び無形資産(資産計上した開発費を除く) | 資産計上した 開発費 | 合計 |
| 自動車部門 | 1,101 | 1,102 | 2,203 |
| 販売金融部門 | 17 | 0 | 17 |
| モビリティサービス部門 | 2 | 8 | 10 |
| 合計 | 1,120 | 1,110 | 2,230 |
| 2021年調整値(1)(百万ユーロ) | 有形固定資産への投資(処分との純額) (資産計上したリース用車両及びバッテリーを除く) 及び無形資産(資産計上した開発費を除く) | 資産計上した 開発費 | 合計 |
| 自動車部門 | 1,088 | 1,017 | 2,105 |
| 販売金融部門 | 8 | 0 | 8 |
| モビリティサービス部門 | 1 | 5 | 6 |
| 合計 | 1,097 | 1,022 | 2,119 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
| 2021年公表値(百万ユーロ) | 有形固定資産への投資(処分との純額) (資産計上したリース用車両及びバッテリーを除く) 及び無形資産(資産計上した開発費を除く) | 資産計上した 開発費 | 合計 |
| 自動車部門 (アフトワズを除く) | 1,169 | 1,016 | 2,185 |
| アフトワズ部門 | 166 | 63 | 229 |
| 販売金融部門 | 8 | 0 | 8 |
| モビリティサービス部門 | 1 | 5 | 6 |
| 合計 | 1,344 | 1,084 | 2,428 |
2022年度の資産の総投資額は、2021年公表値に比べると減少し、ヨーロッパが81%、ヨーロッパ以外が19%を占めた。
・ **ヨーロッパにおいて、**投資額は、主に、Cセグメント(オーストラルICE及びHEV)、小型商用車ラインナップ(新型マスターICE及びEV並びにカングー電気自動車)、電気自動車ラインナップ(メガーヌE-TECH)のリニューアル及び電動化並びにハイブリッド及び電動パワートレインを目的とした。
・ 国際的には、投資は主に、ルーマニア(ジョガーICE及びHEV並びにダスターのリニューアル)、モロッコ(サンデロ)並びにブラジルにおけるグローバル・アクセス・ラインナップのリニューアルに当てられた。
損益計算書に計上された研究開発費
損益計算書に計上された研究開発費の分析は以下のとおりである。
| (百万ユーロ) | 2022年 | 2021年調整値(1) | 変動 | 2021年公表値 |
| 研究開発費 | -2,259 | -2,265 | +6 | -2,361 |
| 資産計上した開発費 | 1,110 | 1,022 | +88 | 1,084 |
| 研究開発の資産化率 | 49.1% | 45.1% | +4.0 pts | 45.9% |
| 償却 | -976 | -1,070 | +94 | -1,088 |
| 損益計算書に計上された研究開発費総計(2) | -2,125 | -2,313 | +188 | -2,365 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 研究開発費は、自動車開発活動の研究税控除後に計上される(研究開発費総計は、第三者その他に請求される費用を差し引く前の研究開発費である。)。
とりわけ電気自動車、Cセグメント、商用車を中心としたラインナップのリニューアルの中で、2022年度の研究開発費の緩やかな減少は、固定費削減活動によって説明された。ラインナップのリニューアル・サイクルに関連して、開発費の資産計上の水準は2021年度よりも高くなっている。
資産計上した開発費の償却は、主に過年度の資産化の減少及び一部プログラムの耐用期間の延長により、2021年度に比べ減少し、2022年度には開発費の資産計上を下回った。
設備投資及び研究開発費純額(売上高に対する割合)
| (百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 調整値(1) | 変動 | 2021年 公表値 |
| 有形固定資産への投資(処分との純額) (資産計上したリース用車両及びバッテリーを除く) 及び無形資産(資産計上した開発費を除く) | 1,120 | 1,097 | +23 | 1,344 |
| 第三者に対する設備投資請求その他 | -62 | -40 | -22 | -40 |
| 製造及び販売純投資額(研究開発費を除く) (1) | 1,058 | 1,057 | +1 | 1,304 |
| ルノー・グループの売上高に対する割合 | 2.3% | 2.5% | -0.3 pts | 2.8% |
| 研究開発費 | 2,259 | 2,265 | -6 | 2,361 |
| 第三者その他に請求される研究開発費 | -276 | -310 | +34 | -312 |
| 研究開発費純額(2) | 1,983 | 1,955 | +28 | 2,049 |
| ルノー・グループの売上高に対する割合 | 4.3% | 4.7% | -0.4 pts | 4.4% |
| 設備投資及び研究開発費純額 (1)+(2) | 3,041 | 3,012 | +29 | 3,353 |
| ルノー・グループの売上高に対する割合 | 6.6% | 7.2% | -0.7 pts | 7.3% |
| 資産売却を控除した設備投資及び研究開発費純額 | 3,451 | 3,579 | -128 | 3,927 |
| ルノー・グループの売上高に対する割合 | 7.4% | 8.6% | -1.2 pts | 8.5% |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
設備投資及び研究開発費純額は、ルノー・グループの売上高の6.6%に達した(2021年度から0.7ポイント減少。)。
資産の処分を控除すれば、総計410百万ユーロであり、この割合は7.4%であった。
2022年12月31日付自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション
自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションの変動(百万ユーロ)
| 2021年12月31日現在の自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | -1,622 |
| 2021年12月31日現在の調整された自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション(1) | -1,100 |
| 2022年度の営業フリー・キャッシュ・フロー | +2,119 |
| 受取配当金 | +64 |
| ルノー株主及び少数株主に対する支払配当金 | -29 |
| 金融投資等 | -505 |
| 2022年12月31日現在の自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | +549 |
(1) ネット・キャッシュ・ポジションは、ルノー・ロシア及びアフトワズの寄与によって調整される。
自動車部門の純負債は、2021年12月31日に2022年のロシアにおける自動車部門の事業の停止を総額522百万ユーロとして調整された。
+2,119百万ユーロのプラスの自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローの他に、自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションが2021年12月31日現在と比較して +1,649百万ユーロの改善となった要因は、事業の停止(-161百万ユーロ)、通貨及びIFRS第16号の影響(-228百万ユーロ)並びに金融投資等(-117百万ユーロ)による。
自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション
| (百万ユーロ) | 2022年12月31日 | 2021年12月31日 調整値(1) | 2021年12月31日 公表値 |
| 長期金融負債 | -9,845 | -11,224 | -12,333 |
| 短期金融負債 | -5,191 | -4,234 | -4,234 |
| 長期金融資産-その他有価証券、貸付金及び金融取引に係るデリバティブ | +121 | +90 | +90 |
| 短期金融資産 | +1,237 | +977 | +978 |
| 現金及び現金同等物 | +14,227 | +13,291 | +13,877 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | +549 | -1,100 | -1,622 |
(1) ネット・キャッシュ・ポジションは、ルノー・ロシア及びアフトワズの寄与によって調整される。
自動車部門の流動性準備金は、2022年12月31日現在で177億ユーロに達した。これらの準備金の内訳は以下のとおりである。
・142.3億ユーロの現金及び現金同等物
・34.3億ユーロの未使用確定与信枠
2022年12月31日現在、RCIバンクは、149億ユーロの利用可能な流動性を有していた。その内訳は以下のとおりである。
・43.7億ユーロの未使用確定与信枠
・45.6億ユーロの欧州中央銀行適格担保
・58.3億ユーロの高品質の流動資産(HQLA)
・1.6億ユーロの使用可能な現金
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、下記「第6 経理の状況-1 財務書類-2022年度財務諸表-(1) 連結財務諸表-連結財務諸表に対する注記-注2-会計方針-2-B. 見積り及び判断」を参照のこと。
4【経営上の重要な契約等】
経営委託契約及び経営委託契約の更新契約については、「RNBVの権限」を参照のこと。
5【研究開発活動】
革新と研究開発
| 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | |
| 研究開発費純額(百万ユーロ)(1) | 1,983 | 1,955 | 2,383 (2) | 3,176 (2) | 3,043 (2) |
| 公表されたルノー・グループ売上高 (百万ユーロ) | 46,391 | 41,659 | 43,474 | 55,537 | 57,419 |
| 研究開発費支出比率 | 4.3% | 4.7% | 5.5% | 5.7% | 5.3% |
| ルノー・グループの特許 | 659 | 650 | 826 | 1,040 | 816 |
| 内、ルノー及び日産による共有の特許 | 200 | 322 | 352 | 484 | 375 |
(1) 研究開発費-第三者その他に対して請求された研究開発費。
(2) アフトワズを含む数値。
先端研究及びエンジニアリング
ルノー・グループ内の革新はすべてのレベルで取り扱われ、自動車の設計から製造までのすべての段階を含んでいる。革新する力は、専門家のネットワークや多くのパートナーシップのような方策によって支えられている。研究・先端エンジニアリング活動は、全社で共有される構造化されたプランを通じた様々なエンジニアリング分野の中で、機能横断的に管理されている。このグローバルプランは、自動車及び機械的アプリケーション、商品、プロセス、アフターサービスすべてをカバーしている。取り組んでいる革新は、ブランド、事業、顧客に対応するために開発されている。
ルノー・グループは、明日の主要な革新を非常に早い段階で特定する。1983年のミニバン、あるいは2010年代初頭の最初のトゥイジーやゾエ電気自動車など、非常に革新的な商品コンセプトになり得る。貴重な情報は、エンジンが水素へ変わっていくような大きな技術的ブレークスルーともなり得る。新しい用途は、新しいモビリティサービス、データマネタイズ、あるいはバッテリーの再利用といった高価値の情報を生み出す可能性もある。ヨーロッパでの2035年までに実施される新車販売での内燃機関車の禁止などの規制変更も検討される。
研究及び先端エンジニアリング活動は、4つの完全に補完的なカテゴリーに分けられる。
今後の研究プランと博士論文は(そのほぼすべてがCIFRE契約の下で)未来を明るく照らし、今後の技術的ブレークスルーへの備えとなった。その目的は、5年間から10年間にわたり、将来のトレンドを発展に組み込むためのルノー・グループの姿を特定し、予測し、準備することである。
テクノロジープランでは、3~5年の期間で新技術を開発することで、車両や構成部品への活用を視野に入れた革新を準備することができる。それは、プラットフォーム、エンジン、システム及び車両航続距離プランに導入される革新を具体化する。
この2つのプランは、地球、領土、人間という3つの主要な柱に基づいている。
また、革新と車両への現実的な統合を比較し、従って潜在的に車両の新たなコンセプトを引き出すために、技術のグループ化を可能にすることで、将来の航続距離プランを触発することを目指す数多くのデモンストレーター(デモンストレーター・プラン)の制作も、研究及び先端エンジニアリングが担当している。
最後に、業績エンジニアリングプランを通じたシミュレーション/検証手段とモデルの発展が本質的な軸である。このプランは、方法論、ノウハウ、多重技術(業務、プロセス、販売台数、マーケティング、組織、マネジメント)においてブレークスルーをなすことを目的としている。
研究及び先端エンジニアリングプランは、製品・設計・エンジニアリングの優先的ニーズに十分対応できるように、上に提示されたプランを中心に構築された共同アライアンス構想である。目的が共通する2社の開発能力を共同利用することで、将来のお客様に役立ち、車両航続距離の競争力を保証する革新を開発することを目指している。アライアンスとの協力もルノー・グループの特許ポートフォリオを伸ばす。
2022年度における研究及び先端エンジニアリング活動予算は、この4つのプランに分散している。エンジニアリングは、技能を通してだけでなく、商品・サービス提供をも通じて、技術と革新に大きく貢献している。
すべての変化の中で、自動車業界は、エネルギー転換とデジタル化・利用方法の変化という2つの大きな課題に対応しなければならない。これらの課題に対応するために、3つの優先的技術分野が予算配分の指針となる。すなわち、エンジニアリングの能率を向上させるための道具、集中化された電気・電子アーキテクチャ(ソフトウェア定義自動車)及びエレクトロモビリティ(モータリゼーション、料金など)である。
プラン別R&AE予算比
革新業績方策
エンジニアリングの業績は、標準化によって多様性を習得しながら革新し、予想する能力によって評価される。
専門家ネットワーク
世界に影響を与える変化というものは、この世界にとって未曾有の性質と規模のものとなるだろう。それは自動車業界にとってもまたそうである。2つの同時に起こるレボリューション(デジタル化とエネルギー転換)の文脈において、これまでの市場のファンダメンタルズと法規制や技術基盤はすべて既に疑問視されているか、又は疑問視されることになる。当社にとって、自社のマーケットを知り、それに耳を傾けて永続的な革新により抜きん出た存在になること、また、高度の科学的・技術的な知識を使って新たな活動分野での地位に位置付けることにより、自らを差別化することは課題である。知識の活用と変換が戦略的になってきているこの時代において、専門知識セクターは、ルノーリューションのサービスの役に立たせ、そして競争上の優位性をビジネスにもたらすため、知識によって生み出された価値を特定し把握する手段を自らに与えることにより、中心的位置を占めている。セクターノウハウは人工知能や電気・電子アーキテクチャ、没入型シミュレーションとバーチャルリアリティ、製造、物流などの43個の戦略的専門分野からなる。このセクターは、以下の4つのレベルの専門性で構成されている。
・ エキスパート・フェローは、戦略的専門分野を決定し一貫性を確保する責任を負っており、戦略的レベルと、技術又は方法論的革新及び開発中のプロジェクトのサポートに関する事業レベルの両方で、エキスパート・リーダーのネットワークを調整して生産を構築する。エキスパートのワークショップ中に行われる共同作業は、その大半が技術的なものであるルノーの主要な課題(水素、複雑なシステムの組み合わせ、AM技術(積層造形法)など)について、影響を受けた事業活動のための共通の前進の原動力に貢献している。このように、この専門家ネットワークは、クロスビジネスと戦略的技術をCEOレベルまで共有するロードマップの作成に寄与する役割を務める機敏な組織として述べることができる。
・ 各々部門長に報告を行う43のシニア・エキスパートは、そのロードマップに対し責任がある。エキスパート・リーダーは、43のうちの1つの戦略的専門分野について責任を負っている。彼らは、社内の専門家ネットワークを構築・指導し、また、大学、他の製造業者、団体、インキュベーション・ストラクチャー等で構成される外部ネットワークを活用して、ルノーが「拡大された」方法で取り組みを行うことができるようにする。
・ 250名のエキスパートは二次的な専門分野を担当し、ベンチマーク、関連パートナーの特定、及び特許を通じたノウハウの保護への投資に責任を有している。エキスパートは、とりわけ、基準及びプロセスを定義し、促進する責任を負っている。
・ 500名のスペシャリストは、そのプラクティスの中で先端技術をより向上させ、チームが活用できる基準を発展させている。
専門家ネットワークの組織化とその機動的な運用により、一連の一貫したロードマップを通して先の見通しを立てることを可能にし、運用のイノベーション及びパフォーマンスを通じた知識の強化を加速させており、ゆえに、事業活動がその様々な専門分野で卓越することを可能にしている。
世界中のルノー・グループ・開発センター(RTX -ルノーテクニカルセンター)
ルノー・グループの開発センターは、スペイン、ルーマニア、韓国、インド及び中南米に所在する。現地及び地域市場についての知識のおかげで、かかる開発センターは、顧客のニーズと期待、現地の規制上の制限及び国の経済状況に自動車を合わせることを務めとしている。
また、毎年継続するスキルアップ方針の適用により、ルノー・グループは、職能横断型の活動についての開発センターの責任を継続的に高め、より早い段階で車両プロジェクト設計に取り組むことを可能としている。このスキルアップにより、最も成熟したRTXの職務を地域からよりグローバルに移行することも可能となる。開発センターは、2023年にホースエンティティを通じて導入される新しい機関のもとで、新たな責任を負う予定である。
オープンイノベーションのラボやスタートアップとの連携
同社にとってのもう一つの重要な方策は、「ラボ」として知られるルノー・グループ・オープンイノベーションラボの世界的なエコシステムである。このラボは既に10年間存在し、ルノー・グループの他の過程やエンティティと相補的である。これにより、予定外の迅速な革新、テストモード、及び「自分で行う」学習が可能になる。フランスで、かつ歴史的にファブラボやメーカー文化の動きの中で誕生したクリエイティブラボでは、迅速な試作品製造の方法(3Dプリンティング、彫刻、切削、熱成形など)を利用するために、数百人の従業員を導入している。テーマラボ(スマート電気自動車ラボ、電子シェーカーラボ、カーデータラボ、アフターセールスラボなど)を備えるクリエイティブラボは、ルノー・グループのメーカーのコミュニティを結集している。クリエイティブラボは、プロジェクトリーダーをアイデアから完成まで支援し、技術プランプロジェクトの手助けを行い、ルノー・グループ・ブランドにとっての挑戦を前に進めることができる。このラボによって、革新のトピックについてのノウハウや社内技術を発展させることができる。もう一つの例として、共同インテリジェンス・ラボラトリーは、同社の他の共同体と協議活動を行い、これらの異なるセクターの間での共同インテリジェンス活動を同期する、コーチ、ファシリテーター、トランスフォーメーションのアクターの内部共同体により運営されている。
その他のラボは、新たなトレンドやより近い場所での顧客の要望についての増加する知識を継続的に技術監視するために、そしてまた世界中の技術的パートナーとのつながりを強化するために、イスラエル、中国、又はブラジルといった、自動車事業やサービスの世界が急速に変化している戦略的な地域に位置している。また、ラボでは、パートナーシップの潜在的能力をスタートアップとともに試すこともできる。
革新パートナーシップ
明日の自動車は、省エネルギー、大幅な軽量化、コネクティッド化、そして運転者のすべてあるいは一部の活動に取って代わることが可能であり、まとめてしか取り上げられない課題である。ルノー・グループにとって、研究開発提携契約により、これらの課題に対応するために必要なテクノロジーの発展を加速させることができるのみならず、コストシェアリングによる技術の充実も図れる。これは、より自動車プロジェクトに革新を投入するために、より早く革新を結実させるための重要な方策である。産業界のパートナーと学術界のパートナーを問わず、競争的産業、業績、節約の世界で、このような連携革新の様式は、フランスとヨーロッパのレベルで、公的資金提供者に奨励されている。公的援助(助成金、返済できる貸付金)の形式で実現する、革新を加速するための追加的な方策である。このような文脈の中で、共同イニシアチブにおけるルノー・グループの参加は、「ルノーリューション」戦略プランの発展に効果的な道具である、研究及び先端エンジニアリングの活動において、常に重要な地位を占めていた。2022年にルノーは、フランスのプロジェクトとヨーロッパのプロジェクトに均等に分割し、平均して60件の助成プロジェクトのポートフォリオを管理した。21件の案件がその年度に提出され、10件が受け入れられ、6件がまだ検討中で、5件が拒否された。特にルノーは、3件の意欲的な案件が提出された(1件は拒否、2件は調査中)、CORAM(2022年版)(自動車研究とモビリティに関する運営委員会)では非常に活発である。
アカデミックパートナーシップ
ルノー・グループはこれまで常に、一流大学や最良のアカデミックパートナーと協力してきた。2022年には、CIFREキャンペーンにより、34個の論文テーマの収集が可能となった。
以下は、2022年に取り組んだテーマ例である:
・ キャビン内外の共同状況認識のための自己監視マルチカメラ知覚
・ PEMFC燃料電池の酸素還元反応改善
・ エネルギー最適化を視野に入れた電気システムの各種アーキテクチャのモデリングとシミュレーション。電気自動車への適用。
・ 安定的、エコ、低価格、高速充電のいずれの特質をも備えるバッテリー
・ 製造所におけるエネルギーモデリング
チームも重要な方策である。以下にいくつかの例を示す。
・Ponts Paristech、ミシュラン、Casino、ルイ・ヴィトンとの「未来のサプライチェーン」
・パリ国立高等鉱業学校、Armand Hatchuel、ダッソー・システムズ、RATP、タレス、Valourecとの「革新的デザインPh1、Ph2の理論と方法」
・Telecom ParisTech、WaveStone、タレス、Nokia、ヴァレオ、ANSSI、Road Safety Delegationなどとの「サイバーセキュリティ」
主力共同プロジェクト「NeVeOS」に特化し、デジタル化を実現
CORAM21の一環として提出されたNeVeOSプロジェクト(Next gen Vehicle Operating System(次世代車両オペレーティング・システム))は、ルノー・グループが、その保有するエンジニアリング技術をソフトウェアに移行させるプロジェクトの1つである。課題は、ソフトウェア・サービスや将来のエコシステムにおいてフランスが基準となることで、フランス自動車産業の明日の自動車における新しい電子アーキテクチャと主権を早く発展させることにある。このプロジェクトは2022年も継続し、特に最初の主要段階の通過を目指して、プロジェクトの提携者と資金提供者をテクノセンターですべて結集した。
技術パートナー
革新の新たなチャンスを常に探るために、ルノー・グループは、多数の分野で市場における最良の会社と協力している。
バッテリーセルに関しては、ルノー・グループは、エンビジョンAESCと提携している。同社は、2030年までに24GWhに達することを目標に、2024年に、生産能力9GWhのギガファクトリーをドゥエーに建設する。ルノー・エレクトリシティのすぐ近くに位置し、将来の「ルノー5」を含む、電気モデルのための最新のテクノロジーや、低コスト、低炭素かつ安全なバッテリーを生み出すだろう。
また、ルノー・グループは、フランスのスタートアップであるベルコールの持分20%超の株主となる旨の覚書に署名した。両社は、ルノー・グループの製品ラインナップのうちC以上のセグメント及びアルピーヌ・モデルに適した高性能バッテリーを共同開発する意向である。さらに、両社は、2022年から、バッテリーセル及びモジュール・プロトタイピングの試験的な生産ラインをフランスで展開する。ベルコールは、第2段階として、2026年から高性能バッテリーのギガファクトリーをフランスで初めて建設する予定である。最初の生産能力のうちルノー・グループに割り当てられる分で10GWhであり、いずれは2030年までに20GWhまで増量させることになる。
ルノー・グループは、レアアースを使用せずに(永久磁石のないもの)、電気励起同期電動機(EESM)に関するテクノロジーをベースとした独自のeモーターを減速機とともに開発した最初のOEMとして、業界での競争を一歩リードしている。ルノー・グループは既に多額の投資を行っており、この10年間でバッテリーコストを半分にまで削減することを達成し、次の10年間でさらに半減させる予定である。2024年からは、ルノー・グループはEESMに、ステータヘアピン、接着モータースタック、ブラシレス及び中空ローターシャフトといった新しい技術的改善を順次組み込んでいく。これによりコストを削減して、モーターの効率を向上させる。
またルノー・グループは革新的な軸方向磁束型電動機を製品化するため、フランスのスタートアップであるワイロットとパートナーシップを結んだ。この技術はWLTP(B/Cセグメント乗用車用)で最大2.5gのCO2を節約しつつコストを5%削減するハイブリッド・パワートレインに最初に適用される。ルノー・グループは2025年から大規模に軸方向磁束型電動機を生産する最初のOEMになる。
パワーエレクトロニクスについては、ルノー・グループはインバーター、DC-DCコンバーターと車載充電器(OBC)を自社生産の独自ボックスに統合することで、バリューチェーンの制御を拡大する。このワン・ボックス・プロジェクトはコンパクトな設計であり、800Vに準拠して、コスト削減のため部品点数が減らされる。そしてすべてのプラットフォームとパワートレイン(BEV、HEV、PHEV)で使用されることで、スケール効果が得られる。インバーター、DC-DCコンバーター及びOBC向けパワーモジュールには、STマイクロエレクトロニクスとの戦略的パートナーシップに基づいて、炭化ケイ素(SiC)と窒化ガリウム(GaN)が使われる。
これらの新技術に加えて、ルノー・グループはオールインワンシステムと呼ぶ、よりコンパクトなeパワートレインにも取り組んでいる。このeパワートレインは、eモーター、減速機、パワーエレクトロニクス(ワン・ボックス・プロジェクト)を1つのパッケージに統合することで構成される。合計で45%の容量(現行クリオの燃料タンク容量に相当)を削減する。パワートレイン全体では30%のコスト(eモーターのコストと同等)削減、さらにエネルギーロスを45%削減(WLTP)することで、走行距離が最大20km延長される。
革新における他の技術パートナーシップについては、「第2-3-(1)-(VII)パートナーシップ及び提携」に示す。
特許出願
モビリティは、気候変動問題やデジタル技術の発展などによる課題により、大きな変化の一途をたどっている。この本当の時代の変化は新しい分野を切り開き、技術的なブレークスルーが広い領域でますます急速に起こりつつあり、ルノー・グループは、自体がセクターの主要プレイヤーとして位置づけられるように戦略を適応している。ルノー・グループは常にイノベーションを遂げてきた。2022年の特許出願での大幅な加速(2021年比+30%)は、同社が例えばソフトウェアやサービスで行っている技術シフトの度合いを反映したものである。例えば、新型メガーヌE-TECHエレクトリック電気自動車及びそのCMF-EVプラットフォームに関して、さらに300件の特許が出願されている。この数字は、ルノー・グループ内の革新の活力と、その発明を内部的に、又はパートナーと共に保護する判断を示す。
ルノー・グループはまた、特にエンジンに関して、ノウハウが認知された分野において、発明を続けている。ゾエの開発から生まれ、ヴァレオとの提携で使われている巻線ロータテクノロジーは、非常に好例である。昨年11月に発表された、新しい種類の電気モーターを作るためのワイロットとのパートナーシップも、もう一つの例である。これらのパートナーシップのもとで出願された新たな特許は、モーターのみならず充電システム、バッテリー、サーマルマネジメント、アーキテクチャ及びアコースティックにも適用できる幅広い革新をカバーしている。
産業化ソリューションも特許の対象となる。新たな技術を産業規模で取り込む能力はルノーの強みの一つであり、またルノー・グループが参加するパートナーシップへの明らかな貢献である。
2022年には、ルノー・グループの特許ポートフォリオは13,950になるだろう。
デジタル・トランスフォーメーション
車両の複雑化(電動化、コネクティッド・カー、運転支援等)、車載ソフトの急増、規制圧力の高まり等により、ルノー・グループは、システム及びソフトウェアの構成管理・開発過程及びそのデジタル・トランスフォーメーションによる検証を強化している。このトランスフォーメーションによって、企業全体が単一の環境で安全、シームレス、効率的に協力することが可能になる。設計(工程、購買、原価計算、デザイン、品質など)及び検証過程のすべてのプレイヤー並びに協力してくれている会社及びサプライヤーは、価格及びリードタイムの削減を目的として、ライフサイクル全体を通じて、デジタルツインにより車両製品のデータをアクセス可能にする。
ルノー・グループのデジタル・トランスフォーメーションは「ルノーリューション・バーチャルツイン」プログラムとともに継続している。「企業PLM(プロダクトライフサイクルマネジメント)プロジェクト」は「ルノーリューション・バーチャルツイン」と改称されたが、ルノー・グループのデザインを変革し、新しい時代に合わせるための大きな取り組みである。このプロジェクトは、エンジニアリング及び当社のすべての上流ビジネスに対し、商品情報とモビリティサービスを管理するための新しいデジタルツールを提供するものである。当社のエンジニアリングのデジタル化の進展により、このツールによってデザインからアフターサービスまでのガバナンスが軽くなる。
20年間にわたる提携を経て、ルノー・グループとダッソー・システムズは「ルノーリューション」戦略プランに貢献するためのパートナーシップを強化している。ルノー・グループは、この規模の企業に先駆的な展開を行っており、新車や新しいモビリティサービスのプログラム開発のために、クラウド上にダッソー・システムズ3DEXPERIENCEプラットフォームを世界的に導入している。
この企業プラットフォームは、価格を低減させて車両開発期間を短縮するために、デザインからアフターサービスまでのリーンガバナンスを可能にする。これにより、ルノーは、製品ライフサイクル全体を通じてリアルタイムですべての製品関連データを共有し、すべての必要な環境でデジタルツインを管理するための新しいバックボーンを手に入れることになる。
20,000名を超えるルノー・グループの従業員は、費用の低減と車両開発期間の短縮のために導入された、全社的なデータ共有と提携を改善するために、デジタルツインエクスペリエンスの恩恵を受ける。
このプログラムにより、デザインから生産工程を含むアフターサービスまで、2022年以降、完全な形での展開も可能になり、最終的には2025年に完全なソリューションを持つことを目指している。
2022年には、2000を超えるユーザーがトレーニングを受け、クラウド上のダッソーの新しい3Dエクスペリエンスプラットフォームで完全にギアボックスが開発され、新しい革新的なルノーリューション車両(プラットフォームとアッパーボディ)が、上流部門(製品/プロセス/アフターサービスエンジニアリング、購買、コスト、質など)のすべてを含むルノーリューション・バーチャルツインで設計された。製品寿命期間中の車両コストの低減も、主要機能(エンジニアリング、購買、コスト、製造)のレガシーシステムによって管理されたデータを接続しながら、ダッソー・システムズのデータサイエンスや人工知能ソリューションによってリソース化された。
革新の課題である「エネルギー・デジタル化」
デジタル化
ヒューマンマシンインターフェース、マルチメディア、コネクティッド・サービス、さらにはドライバー支援システムなど、明日の自動車において、ソフトウェアはますます大きな役割を果たすであろう。高まる顧客のニーズに応えていくためには、クルマの生涯にわたり豊かにあるサービスコンテンツやサービスが必要であり、これはソフトウェアのおかげである。また、自動車事業のための新しい技術ソリューションの完成度への到達にも対応できなければならない。
ソフトウェア定義自動車
このようなデジタル化への挑戦に対応するため、当社は埋め込みソフトウェアアーキテクチャの必要な変化に対応するべく、自らを機能するようにしてきた。2022年末に発表されたグーグルやクアルコムとのパートナーシップによって、明日のコネクティッド・カーを発展させることができるようになる。「ソフトウェア定義自動車」は、新しいオンデマンドサービスを提供し、継続的な車両のアップデートを可能にし、車のオペレーティングシステム(CAR-OS)の提携企業とルノー・グループによって統合されるアンドロイド車両についての既存の提携の上に構築するために、車両・デジタル世界のベストを結集する。
「ソフトウェア定義自動車」は、クラウドでの開発から、新機能やサービスをより早く導入し、自動で車両に搭載することを可能にする。このようにアーキテクチャを集中化することで、パソコン台数の削減による費用削減、データ交換の流れや流動性の改善、データの活用による顧客への提供サービスの拡大などが図れる。このように「ソフトウェア周辺で定義された」車両は、新しいマーケットの見通しと技術革新をもって、膨大な可能性分野を切り開いている。
エネルギーの移行
現在、さらなる一歩を踏み出し、ヨーロッパでは2040年までに、世界的には2050年までに、CO2排出量をゼロにするという目標に向けてコミットしている。2030年までには、CO2排出量を2010年比で50%削減することを目標としている。この5年間で販売車両の50%が電気自動車又はハイブリッド自動車となるといわれている自動車販売市場において、2022年までに、すべての新規モデルに電気自動車バージョンを含める予定である。
バッテリー技術
ルノー・グループは、2007年初頭に電気自動車攻勢の姿勢を打ち出して以来、グループ内で確立されたノウハウ(電気化学、素材科学、サーマルモデリング、制御電子回路、高圧ネットワーク、機械パッケージングなど)に依拠して、電池、モジュール、リチウムイオン電池について最善の選択をすることができるようになり、それによって、電気自動車やハイブリッド自動車について、他の何よりも優先される目的である自律性(エネルギー密度)、持続性(耐久性)、信頼性、コストと当然に安全性の面で最高レベルのソリューションを提供することができるようになった。ヨーロッパで2011年以降に販売された600,000台のルノーの電気自動車が累計140億キロメートルを移動しながら、バッテリー関連の重大事故(電気ショックや火災)が生じていないことは特筆すべきである。
この上流のノウハウはまた、リチウムイオン電池のライフサイクル全体(原材料の採取から解体・リサイクルまで)にも援用されるようにもなっており、ルノー・グループはこの世界的な取り組みの先駆者となり、かつ、より健全な産業部門の発展やバッテリーの再利用に参画することを選択した。
このように蓄積されたノウハウにより、ルノー・グループは、安全性を損なうことなく電池の機能やコストを最適化し、かつ、電池のライフサイクルの様々な段階のコラボレーションや、電気自動車の充電に関わるエネルギーサービスの発明とのコラボレーションを成し遂げてゆくゆくは電気自動車に関わるエコシステムを確立させるために、世界有数の電池の供給者と極めて効果的な協力関係を構築することができている。
現在、ルノー・グループの研究開発部門は、リチウムイオン電池の技術を、自動車での利用方法やサービスの種類に応じて、複数の観点から極限まで発展させようと継続して試みている。すなわち、その対象となるのは、エネルギー密度(自動車の自律性をさらに高めるため、あるいはバッテリーパックの容量を減らせるようにするため)だけでなく、充電電力やバッテリー価格も含まれる。
「ポストリチウムイオン」を担う電池、特に「全固体電池」(「ASSB」-「全固体電池(All Solid State Battery)」)あるいは固体液体混合やゲルタイプ溶液のテクノロジーについても視野に入れている。
ルノー・グループは、原材料から再生、再利用の用途までバッテリーのライフサイクル全体に取り組む最初の自動車メーカーである。ルノー・グループが目指しているところは、グリーンでカーボンフリー、かつ、責任ある「メイド・イン・フランス」のバッテリーを開発し、それによって2030年までにバッテリーにかかるカーボン・フットプリントを最大35%まで削減することを目標としている(ゾエ2019との比較)。
ルノー・グループはまた、Vehicle to Grid(V2G)ソリューションの開発を進めており、これは、電気自動車のバッテリーから送電網にエネルギーを送り返すことを可能にするものである。これらのV2G技術は、経済的(顧客、電力網運営会社、ルノーにとって)だけでなく、技術的(蓄電容量の提供による再生可能エネルギーの開発支援)という二重の利益をもたらすだろう。
車両におけるバッテリーの1回目の寿命が終了した後も、まだ約3分の2のキャパシティが残っているため、2回目の寿命のサイクルに入り再利用することが可能である。モビライズは、定置式蓄電を中心とする新しいアプリケーションを開発しており、これにより、定時電力需要、移動式の電力貯蔵、他産業で使用される発電機を管理することが可能となっている。ルノー・グループは、モビライズを通じて、このバッテリーの新規市場を開拓し、ヨーロッパの当該市場を牽引するため次のような独自の産業体制を確立してきた。
・ ディーラーのネットワークのサポートを得ながら使用済みバッテリーの回収を行っていること
・ リアルタイムでの技術モニタリングによりバッテリーの状態監視が可能であること
・ 競争力のある価格でのバッテリーの修理及び250,000ユニットのゾエのリース用バッテリーの改装が可能な設備体制
バッテリーの「終期」に関しては、ルノー・グループは子会社であるインドラ及び長年のパートナーシップを結んでいるヴェオリアを通して、電気自動車用バッテリーの回収・リサイクルの強固なノウハウを活かしている。ルノー・グループは既に累積で75MWhのバッテリーをリサイクルしており、2020年に行った分だけでその半分を占める。さらにこのプロジェクトを推し進めるために、ルノー・グループは、フランのRefactoryプロジェクトを通じて、バッテリーの改良、再使用、分解、リサイクルのための部門を展開し、2030年までに、こうしたバッテリー「終期」とリサイクルに関するプロジェクトから10億ユーロ超の収益を生み出すことを目指している。
ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル
リサイクルを推し進めるために、ルノー・グループは2022年10月13日、特にクローズド・ループでのバッテリーのリサイクルにおけるヨーロッパのリーダーになることを目標とする、自動車循環型経済の全バリューチェーンで活動する初めての会社である、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラルの創設を発表した。
水素
短期的にCO2排出量を減らし、2040年までに(ヨーロッパ)そして2050年までに(世界中)カーボン・ニュートラルを達成するには、モビリティ技術とエコシステムの詳細な見直しを必要としている。電動化はルノー・グループの戦略のバックボーンにとどまる一方、他の技術は、たとえニッチな用途であっても、チャンスを逃さないように研究されている。
ルノーが世界的な取り組み(「ゆりかごから墓場まで」というライフサイクルの解析)の中で、水素の潜在的可能性を評価するための上流研究に非常に早い時期に着手したのは、このためである。
2021年1月、ルノー・グループと燃料電池システム・水素関連事業の世界的リーダーであるプラグ・パワーは覚書に署名し、同年6月に、各社持分比率を50%とする合弁会社HYVIAを設立した。フランスを本拠とするこの新会社は、本社と研究開発拠点をヴィリエ=サン・フレデリックに置き、2030年までに、ヨーロッパにおける水素駆動小型商用車(LCV)市場の30%を占めることを目指している。
HYVIAは、水素自動車、水素ステーション、燃料補給、及びこれらの新しい需要に適合したサービスを含む、完璧なターンキー・ソリューションを市場に提供する独自のラインナップのサービスを提供している。
2023年から発売が予定されている小型商用車のほか、ルノー・グループは他の用途も開拓している。ルノービジョンやアルピーヌ・アルペングローなどのコンセプトカーを通じて、ルノー・グループはその技術の優れた点を確認し、世界の水素エコシステムがとれる刷新に従い、この技術を最大限活用する準備をしている。
2022年の一部の製品・技術に注力
新型エンジン、特許取得済イノベーション、先進運転支援システム(ADAS)、マルチメディアシステム...エンジニアリングは、ルノー・グループのサービスと当社のブランドにある。以下の抜粋は網羅的ではない。
ルノー・オーストラル:テックSUV
最高水準の燃費と排出量を有するエンジン
オーストラルは、新しい世代のE-TECH「フル・ハイブリッド」システムと、マイルドハイブリッドアドバンスド48V(130hp)と、マイルドハイブリッド12V(140と160hp)という2つのガソリンエンジンをもって、習慣を変えることなく、すべての使用方法をカバーする様々な電動化技術を備えた革新的なパワートレインをひととおり提供する。
自動充電式E-TECH「フル・ハイブリッド」エンジンは、200件の特許出願の対象である。より高いセグメントの車両を推進し、よりよい性能と運転の楽しさを生成しながら、燃費とCO2排出量を削減するよう設計された。電気モーターに付随する新型1.2リットルターボチャージ付3気筒ガソリンエンジン、2 kWhと400Vのリチウムイオンバッテリー、及び最適化されたクローを備えたインテリジェント自動マルチモードギアボックスを備えている。このように、このエンジンは最大146kW、つまり200馬力の複合動力を発揮する。前世代のE-TECHハイブリッド・エンジンと同様に、すべてスタートは100%電気で、無音性と応答性を兼ね備えた電動化自動車特有の運転の楽しさを提供する。この新型「E-TECHハイブリッド・エンジン」を搭載し、オーストラルは最適な燃費とCO2排出量(4.5l/100km、102g/kmからのCO2)を可能な限り最善の使用コストで発揮する。ハイブリッドSUV(HEV)を発売した。
新型E-TECHフル・ハイブリッド200馬力エンジン:動力と効率。
4コントロールアドバンスド:感覚の世界全体
オーストラルは、15年間絶えず改良を重ねてきたルノーの4輪ステアリングシステム「4コントロールアドバンスド」の第3世代を使う。C-SUVセグメントの独自の製品で、これまでにない快適性、機敏性の向上、そして類を見ないダイナミックな性能を実現する。この装置に関連するマルチアーム後部車軸にステアリングアクチュエータが追加されたおかげで、後輪のステアリングアングルは、現在では、シティカーの旋回径すなわち10.1メートルよりもさらに小さい、5°に達する。マルチセンス設定に関連して、4コントロールアドバンスドでは、以前の3つと比較して13段階で設定をカスタマイズできる。
スマートで積極的な運転支援
走行、駐車、安全:オーストラルは32のADASを提供する。その中でも、
・ フロントガラスに映し出された新世代の9.3インチヘッドアップディスプレイ
・ アダプティブクルーズコントロール(「ストップ&ゴー」機能付)やレーンセンタリング機能、車両を車線の配置に合わせることができる地理位置情報と特定マッピングを組み合わせたレベル2の自動運転サービス「アクティブドライバーアシスト」
・ 360°ビジョン3D カメラ機能
・ 全自動駐車
・ 追越し時のブラインドスポット警告・車線逸脱警報
・ バック時の自動急ブレーキ
・ バック時の駐車場出口警報
・ 乗員用安全脱出装置
・ MATRIX LED Visionインテリジェントライティング
MATRIX LED Vision技術は、配光を適応させ、周囲の車両のドライバーや乗員の快適性と安全を確保する。
「Open R Link」は、スマートフォンのような直感的なクルマを実現する適応マルチメディアシステムである
オーストラルの客室の中心、OpenRスクリーンはOpenRリンクシステムの将来のアップデートに対応するテクノロジーに満ちており、流動的で豊富で拡張性にも優れたエクスペリエンスを提供する。クラウドに接続され、OpenR LinkはFOTA (Firmware Over-The-Air)技術を介して自動的にアップデートされる。スマートフォンと同様に、OpenR Linkは直感的に操作でき、多くのカスタマイズ可能性を提供する。アプリケーションのカタログを充実させ、顧客の車内体験を向上させるため、ルノーは出版社とのパートナーシップ開発を進めている。このブランドは、世界で初めて、スマートフォンを起動することなく、車両のマルチメディア画面でWazeを直接提供する。
ルノー・メガーヌE-TECHエレクトリック:高い技術のコンパクトカー
超薄型バッテリー
新型パワートレインと同様に、メガーヌE-TECHエレクトリックにも、CMF-EVプラットフォームにぴったり合うように設計された新しい395kg型バッテリーが搭載されている。その薄さは110mm(長さ1,960mm、幅1,450mm)であり、ゾエのバッテリーより40%小さく、市販されている中で最も薄い。この薄さによって、車高を1.50mにまで抑えることが可能となり、空気抵抗の低減と効率性の向上に繋がっている。そのような小型化を達成するために、エンジニアはバッテリーの新たな化学的調整に着手し、大きなエネルギー密度を生み出すためにニッケルをより多く含み、コバルトの含有量が少ないLG製のリチウムイオンNMC(ニッケル、マンガン、コバルト)バッテリーを導入したのである。600Wh/Lに達すると、ゾエの20%超になる。また、ルノーにおいて初めてバッテリー下部にある新しい液体冷却システムの利点を活かし、アルミチューブの押出しにより、バッテリーの小型化・高効率化を実現した。わずか18mmの高さで、バッテリーパックをプラットフォームにはめ込むのがはるかに簡単になり、デザインとスペース全体に余裕が生まれている。
バランスのとれた性能
メガーヌE-TECHエレクトリックは2つのバッテリー容量を選択的に搭載できる。
・ 走行距離300kmのものだと40kWh型(WLTPサイクル)
・ 最大走行距離470kmのものだと60kWh型(WLTPサイクル、それぞれのバージョンによる)
40kWh型バッテリーはそれぞれ24個の電池で構成されている8つのモジュールからできており、それぞれ1層のレイヤーに配置されている。60kWh型バッテリーはそれぞれ24個の電池で構成される12個のモジュールからできており、2つの層に配置されている。どちらのバッテリーでも、110mmという記録的な高さも含めてバッテリーの寸法は変わらない。いずれの型も8年間の保証が付いており、この間に通常のキャパシティの70%未満にまで劣化した場合には無償での交換に応じている。
わずか110ミリの超薄型バッテリー。
高いエネルギー効率
新型メガーヌE-TECHエレクトリックの通常使用における走行距離は、夏季・冬季を問わず、あらゆる状況で増加する。これは、車両の効率性の高さのおかげである。安価に充電できる機会が増えたこと(後述参照)で高効率性を生み出したが、それだけでなく、新しい特許取得済みの3部構成のシステムを活用した、最適化された充電管理及び熱の交換方法のおかげで可能となった。
・ バッテリーのパフォーマンス効率をゾエに比べて30%(-10℃)向上させた新世代のヒートポンプ。全く新しい暖房・換気・空調(HVAC)システムを取り入れ、現在は電子バルブを使用している。
・ バッテリーやパワートレインで失われたエネルギーを管理するインテリジェントシステムで、これを再利用して運転席を暖める。これは、バッテリーとパワートレインの液冷システム(水冷オイル)の登場によって実現した。
・ 予測充電マネジメントは、ナビゲーションシステム上のルートを使用して、予定されている充電ステーションに近づくにつれて適切な温度にバッテリーを設定する。充電ポイントのキャパシティを最大限に活用することで、より高速で完全な充電が可能になる。
これらのテクノロジーによって、パリとリヨン、パリとラ・ロシェル、ハノーバーとコペンハーゲン、ミュンヘンとヴェニスの間の走行において、1回の30分間という短時間の充電だけで走行可能であり、12.8kWh/100km(WLTP)のみの最適化された消費だけで済んだ。
特許を取得したサウンド・コクーン(ソーフトダンピングフォーム)
ルノーのエンジニアが開発し特許を取得した、革新的な「コクーン・エフェクト・テクノロジー」は、電気自動車はもともと音が静かであるものの、運転時において比類なきレベルに快適な防音環境をもたらす。吸音フォームの層が車のフロアとバッテリー全体の間に収納されているのである。この改良は30km/h以上のスピードで走行するときに最も感じられ、上位のセグメントモデルで最も頻繁に見られる一種のサウンド・コクーンを生み出し、搭乗者は、走行している中でも静けさや、音楽、会話の時間を他の乗員と楽しむことができるのである。さらに、「コクーン・エフェクト・テクノロジー」は非常に軽量であり、通常の防音装置よりも3キロも軽いのである。プレミアムモデル用の「特典」とも呼ぶべきドアライニングを追加することで、この機能を強化している。
ダチア・ジョガー:7人乗りファミリーカー
ファミリーフレンドリーで汎用性のあるダチア・ジョガーは、ステーションワゴンの長さ、レジャー活動車両の広さ、SUVの特性など、それぞれのカテゴリーの最高のものを追求している。
モジュラールーフレール
縦方向の位置では、車両の空気力学に不利とすることなくデザインに貢献する。横位置では、最大80kg (自転車、スキー板、ルーフボックスなど)を支えることのできるルーフラックとして機能する。
この巧妙なシステムは特許を取得している。スマートで、実用的で、シンプルで、経済的で、ダチアスピリットを体現する。
記録的な広さとモジュール性
3列のおかげで、ジョガーは最大7人の大人を運ぶことができる。スイスのアーミーナイフカーをモチーフにデザインし、あり得る構成を60種類超提供している。リアスペースには、2/3-1/3シートとバックレスト(2列目)付きの3人乗りの折りたたみ式ベンチシートが含まれており、7人乗りバージョンでは、個別に折りたたみでき取り外し可能なシートが2つ(3列目)ある。
ジョガーの最大積載容量は2,094Lまでである。
ルノー・グループ・ハイブリッドテクノロジーを初めて搭載したダチア・モデル
ジョガーは、最高水準の燃費と108g/kmからのCO2排出量、140 hpの複合動力の、ダチア・ブランドのためのハイブリッド・エンジンを使った。これは、90 hpの1.6リットル4気筒ガソリンエンジン(HR16)、2台の電気モーター(50 hpのモーターと高速スターター/ジェネレーターの張力)、及び電動自動ギアボックスで構成され、ルノー・グループ内で証明され、認識されているテクノロジーに基づいている。電動自動ギアボックスは熱要素に特化した4つのレポートを備え、他の2つは電気に割り当てられた。この複合技術は、クラッチがないことによって可能になる。
再生可能なブレーキは、1.2 kWh (230 V)のリチウムイオンバッテリーの高エネルギーリカバリー容量と自動ギアボックスの効率性を兼ね備え、以下の特徴を有している。
・ 全電動モード時の市街地走行時間の最大80%
・ 最大40%の燃費節約(運転習慣を変えずに都市走行で同等の内燃エンジンと比較)。
スタートアップとオートマチック・トランスミッションの100%電動トラクションにより、ジョガーは快適性と使いやすさを得られ、運転の楽しさとエネルギー効率を最適化する。バッテリーは、ブレーキや減速により走行中に再充電する。
エコG:ダチアによるガソリン-LPGバイフューエルの提供
ダチアは、ECO-GラベルでガソリンとLPGのデュアルフューエル車のフルラインナップを提供する唯一のメーカーである。この技術の工場統合は安全性と信頼性の保証である。メーカーの保証期間、保守作業の間隔及び価格、トランクの容量はガソリン車と同じである(LPGタンクはスペアタイヤの代わりに配置)。WLTPサイクルのECO-G 100エンジンの総使用量は、LPGモードで7.7l/100km(すなわち118g CO2/km)、ガソリンモードで6.0 l/100 km(すなわち135 g CO2/km)である。LPGで走行することにより、ダチア・ジョガーは同等のガソリンエンジンと比較して平均10%少なくCO2を排出する。また、LPGは40 l、ガソリンは50 lの2基のタンクで、1,000km超の航続距離を備えている。ダチアで、LPGは使いやすさ、運転の楽しさ、省CO2排出量、すばらしい航続距離を兼ね備えている。国によっては、ガソリン/LPGのバイフューエル車は、税制優遇や減税、ガソリンスタンドでの購入価格の安さ、あるいは環境上の罰則がないことから利益を受ける。
ルノー・トラフィック・バン:40年にわたるプロフェッショナル向けの提供
ルノー・トラフィック・バンは、新しい安全装備(オートエマージェンシーブレーキ、ブラインドスポット警告、360°駐車アシストなど)、現代的なマルチメディアシステム、及び拡大・改善された航続距離のエンジンを提供している。よりモダンで、より快適で、より優れた装備のトラフィック・バンは、市場で最高のレベルにある。
この多目的車は、有用で快適な仕事の道具を求めている職人業者や会社のフリートの期待に応えている。
いまだ最高の貨物容量
市場の基準であるトラフィック・バンは、積載できる長さ、モジュラー性、バンスペースのカスタマイズに関して常に最高のレベルを提供する。この車両は以下が利用可能である。
・ 2種類の長さ(5.08と5.48 m)と2種類の高さ(1.967 mと2.498 m)
・ バンバージョンで5.8から8.9 m3の範囲の利用可能な容量を搭載
・ キャビンフロアの有無
・ 長さ3.05mまでの平坦な荷台の設置、4.15メートル(拡張されたL2版では、パーティションに「ロングロード」ハッチがある)。
モジュール化とカスタマイズですべてのニーズに対応
トラフィック・バンには、幅広いオプション、アクセサリ、注文に応じたカスタマイズが用意されている(一部は工場で直接的に対応する)。さらに、カスタマイズの可能性も数多くある:乗務員キャビン、ガラス張り、間仕切り、ドアなど。トラフィック・バンの「キャブフロア」バージョンは、大型容量、冷蔵、食品トラック、ダンプカーなどの多種多様なバージョンに適合させることができる。
ベストセラーの最初の電動モデルであるトラフィック・バンE-TECHエレクトリック
2022年9月ハノーバーのIAAショーで発表され、この車両は、サーマル車両と同等の多様性、同等の性能・顧客の要望への適合性を提供する。トラフィック・バンE-TECHエレクトリックは90kW (120 hp)のエンジンを搭載し、牽引容量750kg、積載容量1.1tである。52 kWhバッテリーの航続距離は240km WLTPである。
ルノー・トラフィック・バンE-TECHエレクトリック
アルピーヌA110R:明るさ、空気力学及び性能
完全に炭素繊維でできているので、A110 Rのボンネットは2.9kg少ない。2つのエアダクトがスポーツカーの空気力学を最適化する。
アルピーヌA110 Rは、トラック上でも最も抜本的な性能とスポーツ感を表現するが、路上でもそうである。その発生の心臓部である、軽さ、シャシー、完璧な空気力学の探求は、地面支持の向上と抗力の低減との最適な兼ね合いに基づいている。モータースポーツにインスパイアされ、新型アルピーヌA110 Rには、その挙動を高速で最適化するための多くの要素が追加又は修正された。特に、フォーミュラ1用の風洞での技術と開発手段の恩恵を受けている。
ミシュランパイロットスポーツカップ2セミスリック高性能タイヤで最高の性能を得るために開発された、独自のチューニングとアルピーヌA110 Rの専用シャシーのチューニングは、これまでにない性能で、サーキットに最適で、路上にも認可された自動車を作る。
もし軽さがアルピーヌのDNAの中にあるならば、技術者たちはその表現の中でさらに一段と進歩したことになる。炭素繊維の集約的な利用のおかげで、アルピーヌA110 R の重さはA110 S より34kg 少ないわずか1,082kg である。重さ・パワー比を3.6kg/hpに下げ、この新型スポーツカーは、たった3.9秒で時速100kmで走り、21.9秒で1,000mのスタンディングスタート運動を完了し、したがってカテゴリートップクラスの性能を誇るクルマに位置づけている。
「新アルピーヌA110 R」は、省エネ性が高い。この新型スポーツカーは、そのカテゴリーの中ではるかに軽量で、低抵抗と大幅なダウンフォースを両立させた空気力学を搭載しているため、すべての走行状況で省エネ性を最大限に引き出すことができ、CO2が非常に低く(競合の1/3以下)、省エネ効果が期待できる。
フランスで作られ、メーカーアルピーヌ Dieppe Jean Rédéléでは、スポーツ性の面でブランドのノウハウに新たな章を開いている。
A110 E-Ternité:アルピーヌ革新の最先端における100%電動試作品
アルピーヌはA110の60周年を機に、「メイド・イン」アルピーヌ革新を搭載し、将来へ向けてブランドを計画する、これまでにない試作品であるA110 E-ternitéを発表した。実証可能なローリングラボ、A110 E-ternitéは100%電動コンバーティブルで、このセグメントの電気自動車の比類のない軽さでアルピーヌの伝説的なアジリティを維持することをやってのける!
100%電動のA110 E-ternitéは、実際の探査作業の成果である。名声ある過去と100%電動の将来の間の結びつきであり、アルピーヌが現在、新モデルのラインナップを開発するために実施している作業を示している。
10年超にわたり電動自動車にコミットしてきたルノー・グループは、この分野の先駆者であり、すべての自動車セクターで豊富で貴重な実績を積んできた。したがって、チームがこの問題についての反映を非常に早く始めたのは当然のことである。「レストモッド」の精神の中で、A110は、すべて現実的な予算で、その軽さとアジリティで認識されるスポーツ性の神話を電化するという、明確な目的を持った本研究の理想的な支援となった。チャレンジの成功は、A110 E-ternitéで記録的早さで生み出され、2022年7月に発表された。2024年からドリームガレージの発売を積極的に準備している技術者にとって、インスピレーションと教訓の本当の源泉だ。
モビライズ・ドライバー・ソリューションズ:タクシーと運転手のためのオールインワンの提供
電気モビリティへの取り組みは革新的で、モビライズはこれまでにない「Vehicle as a Service」の提案を行っている。「モビライズ・ドライバー・ソリューションズ」と呼ばれ、耐用年数と走行距離の柔軟なサブスクリプションとモビライズ・リモレンタルのための一連のサービスという観点から構成される。
後者はWLTPサイクルの航続距離は450キロの100%電動セダンである。エレガンス、広さ、快適さを兼ね備え、ユーザーと顧客に十分満足していただける。タクシーやPHV (プライベートハイヤー)のプロフェッショナルの特殊なニーズに向け作られ、モビライズ・ドライバー・ソリューションズは完全な商品、すなわち信頼性の高い作業手段、快適な走り、ラインナップ最高のサービスと顧客のニーズに合わせたサービスを提供することにより、安心を提供する。アップフロント・ファイナンスから、優先的なワークショップの受付や特化したカスタマーサービスまで、彼らが恩恵を受けることのできる完全なパッケージである。「モビライズ・ドライバー・ソリューションズ」サービスは、マドリードで6月、パリで2022年11月に販売を開始した。今後数ヶ月でヨーロッパの他の都市にも広がるだろう。
モビライズ・リモはエレガントな100%電動セダンである。
第4【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
「設備投資及び研究開発」を参照のこと。
2【主要な設備の状況】
「主要製造拠点- 生産台数」を参照のこと。
工場における環境管理体制
2022年度、12ヶ国42の拠点の約280名のメンバーが製造関連環境ネットワークを構成することになった。ルノー・グループの工場における環境管理は、次の4つの柱で支えられている。
1 ISO 14001に基づく継続的な改善
1995年より、ルノーは、ISO 14001に基づき、継続的な改善に対する意欲と共に、各拠点における環境管理アプローチの体系的な実施を開始した。これは、環境負荷を減らし、法規制の遵守を確保するために行われた。2008年以降、ルノー・グループの100%の製造拠点(*)並びに9の主要なエンジニアリング及びロジスティクス施設において、ISO 14001の認証が取得された。
(*) メイジュー拠点(範囲内の新しい拠点)については、認証過程の途中である。社内監査は2022年に実施され、社外監査は2023年前半に予定されている。
2 グループレベルでのツール及び基準
これらの主要な環境リスクを制御するために、フランス企業注意義務法で必要とされているとおり、ルノー・グループは「強行規定環境」と呼ばれるツールを開発した。2021年度から展開されたこの評価ツールを使用して、環境リスクを特定し、優先順位を付けることができる。
環境に関する全分野を対象とした工業規格は、ルノー・グループの拠点に適用される最低要件を定める(下記「製造プロセスのエコデザイン」の段落を参照のこと。)。これらの規格は、工場のある国がどこであれ、特に工場が拘束力のある規制の枠組み対象とされていない場合に、プラクティスを標準化し、環境の点で当社の方針及び目標を反映し、それらを遵守することを確保する。「強行規定環境」ツールは、これらの基準の要点を強調する。
このツールは、厳しい規制の枠組みがない国において、とりわけ重要である。環境管理及び化学製品の取扱いに関して、拠点は専門家機能により管理される標準化されたツールの利用可能性にも依拠する。これらのツールは以下を含む。
・ ルノー・グループで使用される主な言語で世界規模で利用可能なÉcorisquesと呼ばれる専門家システム。このシステムは、工場の化学リスクに関連する活動及び潜在的な災害からの環境的影響を判断及び格付けし、工場の環境行動計画の中でそれらを優先づける。
・ 環境的影響及びエネルギー消費(R2E)に関する報告システム
・ ルノー・グループで使われる主要な言語で利用可能な有害物質の管理及び化学リスクの予防のためのCHEMISデータベース(化学情報システム)。CHEMISは、環境及び健康の両観点から化学品を安全に導入し、その使用に関連するリスクを予防し、技術及び規制上の変更を予測することを目指すルノー・グループの化学リスク管理プロセスにおける重要なツールである。
・ 国内及びEUの環境法令への遵守を監視及び追跡するプロセス
・ ルノー・グループのすべての拠点からアクセス可能な環境基準及びベストプラクティスの文書データベース
3 製造プロセスのエコデザイン
ルノーの産業プロジェクトは、マイルストーンに沿った開発戦略に従って設計される。これらのマイルストーンで、各事業分野は、プロジェクトが定義された規則を遵守していることを確認し、他の事業分野との統合を検証する。HSEE部門は、ルノー・グループによるこのアプローチの一部である。
環境に関しては、プロジェクトの進行役となる拠点が環境強行規定に記載された義務的規則を遵守できる方法でプロジェクトを設計しなければならない。これらの規則は、各国の規制要件がより厳しい場合にそちらの要件が優先されることを念頭に置いて、ルノー・グループのすべての拠点に適用される最低要件を定めている。この目的を達成するために、ルノー・グループは、現在展開されている新しい方法論的ツールである、「プロジェクト内HSEE」強行規定にも依拠する。
例えば、フラン拠点に2023年導入予定の設備について、アコースティック・エミッションのモデル化を実施した。これらのモデルにより、計画された拠点(音響を反射できる壁面がある拠点)での配置を考慮することができ、また、将来的な設備の稼動開始日から近隣への騒音レベルを適合させるよう、サプライヤーに促すことができた。
ルノー・グループのすべてのプロジェクトに適用される最低要件の共用基盤を補完するため、地域環境に関連する制限又は機会に従い、技術革新が導入される可能性がある。これは、例えば、「ニッケルフリー」技術革新の場合である。
4 環境管理体制の監査
1990年代の終わりから、ルノー・グループは、製造拠点並びに主要なエンジニアリング及びロジスティクス施設のすべてにおいて社内環境監査を活用している。それは、ISO 14001要求事項の実施並びに、とりわけ環境の保護のための独自の社内基準の遵守を監視するためである。これらは、認証された独立機関により毎年行われる外部監査を補うものである。
したがって、社内監査は、工場間のベストプラクティスの交換及び環境パフォーマンスにおける改善を促進する相互監査を用い、産業環境ネットワークのメンバー(環境マネジャー及び事業専門家)により実施されている。
2022年度末現在、かかるネットワークは、ISO 14001や各種の環境に関する知識に従って特に訓練され、資格を持つ53名の社内環境監査人を有していた。新たな監査人はそれぞれスキル開発に取り組み、最終的には監査マネジャーとなる。
3【設備の新設、除却等の計画】
欧州初のモビリティ専用循環型経済工場「Refactory」
ルノー・グループは、2020年11月、フランの工場におけるRefactoryの創設を発表した。このプロジェクトは、ルノー・グループの転換戦略の一環であり、循環型経済への先駆的な取り組みの上に成り立っている。それは、車両の寿命を通して生み出される価値創造の潜在的可能性に基づき、持続可能なモビリティのための競争的な産業モデルを開発することを目的としている。2021年に始まったこの新しい活動の展開は、2025年まで続く予定である。
Refactoryは、多部門のパートナー(起業家、学術パートナー、主要グループ、地方自治体など)の大規模なネットワークに依拠し、4つの活動分野を軸に構成されている。
ReTrofit。この部門は、車両の寿命を延ばすことを可能にするすべての活動とその用途を統合し、Re-Cycle部門と連携しながら、社内で使用された部品や材料の流れを1つの工場で効率的に管理することを確実にしている。2020年末より年間45,000台の中古車のリコンディショニングが可能なUVファクトリーを導入したが、2023年には新たに大型車用の車体修理工場がこれに増設され、年間で最大25,000台の衝突事故車を修理する予定である。
マスターの商用車用電気モーターのReTrofitを皮切りとして、内燃動車から他の炭素集約度の低いエネルギーへの転換を目指すReTrofit活動も計画されている。2022年7月中旬に発表された**ルノー・グループとトルヴ(旧フェニックス・モビリティ)**のパートナーシップは、非専門車両メーカーとReTrofit部門のスタートアップとの初の提携関係である。このパートナーシップは、将来の商業的提供の立ち上げを目指した概念実証プロジェクトである。
これは、特にカーシェアリングのフリート修理サービスによって補完される予定である。
ReEnergy。この部門の目的は、電気自動車のバッテリー及び新しい低炭素エネルギーの革新的な用途を拡大すること、すなわち、電気自動車のバッテリーの評価及び修理、使用済みバッテリーの分解及び使用済みバッテリー構成部品の再利用、電気エネルギーの定置式貯蔵などの当初の寿命経過後の用途の開発、並びに水素燃料電池及び低炭素自動車向け充電インフラの産業化である。
ReCycle。ショワジー=ル=ロワの工場から移管された再製造ワークショップを含むこの部門は、材料の効率的な管理に寄与する様々な活動をまとめ合わせる予定であり、使用済み車両の解体、自動車構成部品の再利用及び修理、並びにRefactoryの様々な部門及びインドラのネットワークから出た材料の閉鎖ループでのリサイクルを行う。
ReStart。産業ノウハウの普及及び発展を図るとともに、循環型経済における研究及び革新を加速させるために、循環型経済の職務専用のトレーニングセンターだけでなくインキュベータの内在を予定した部門である。また、産業用ロボットのReTrofitサービス及び3Dプリンターからの部品生産を伴う高度な製造活動も含まれる。
価値創造を生み出す当グループのエコシステムの変革
以下のとおり、いくつかの主要な戦略プロジェクトが産業ルノーリューションの中心になっている。
産業界の未曽有の活動「Refactory」
2020年11月、ルノー・グループはフラン拠点を変革し、2030年までにCO2の収支がマイナスになることを目標に、欧州初のモビリティ専用循環型経済工場であるRefactoryを創設することを発表した。以降、この変革プランは段階的に実行され、2024年まで続く予定である。この工場は、4つの活動分野を中心に組織されており、それぞれがReTrofit、ReEnergy、ReCycle、ReStartという独自の専門性を持っている。
フランのRefactoryは、ルノー・グループがフランスにおける工業拠点を再容認しつつ、急速に成長する価値の源泉から利益を得ることを可能にする。その目的は、イニシアチブを奨励し、循環型経済のための革新を発展させ、2040年までにヨーロッパ内の生産拠点でカーボン・ニュートラルを達成するルノー・グループの意欲に貢献することである。長期にわたって、工場とその従業員の多くの資産に基づいた、環境的にも社会的にも責任のある再変換となるだろう。
2022年、フランのRefactoryは、ショワジー=ル=ロワの修理活動に対応した。フラン及びショワジー=ル=ロワの従業員に対して支援策及びトレーニング策を導入した。
Refactoryは、ルノー・グループの持続可能な開発の中心になっている。この活動は、スペインのセビリア工場(2022年12月2日に正式に稼働を開始した。)で実施されたように、より広く展開されることを意図している。
フランス北部における産業ハブかつリーダーであるルノー・エレクトリシティ
ルノー・エレクトリシティは、この主要な産業プロジェクトであり、2025年までに年間480,000台の電気自動車を生産することを目指しているだけでなく、サプライヤーの完全なエコシステムを編成し、ルノー・グループ及びルノー・グループのブランドがより高い競争力を得るために要する多くの費用を革新・削減できるようにすることを目指している。
詳細は、第2-「3 事業の内容」を参照のこと。
第5【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
| 2022年12月31日現在 | ||
| 授 権 株 数(株) | 発行済株式総数(株) | 未発行株式数(株) |
| 該当なし | 295,722,284 | 該当なし |
(注1)フランスでは日本で用いられているような意味での授権株式の概念は存在しないが、株主総会は、取締役会に対して新株ないし持分証券の発行に際し、その金額及び期間を決定する権限を、一定の範囲内で与えることができる。
②【発行済株式】
| 記名・無記名の別及び 額面・無額面の別 | 種 類 | 発行数(株) | 上場金融商品取引所名又は 登録認可金融商品取引業協会名 | 内 容 |
| 記名式 額面金額3.81ユーロ | 普通株式 | 295,722,284 | ユーロネクスト・パリ | 普通株式は、完全議決権株式であり、権利に何ら限定のない、ルノーにおける標準的な株式である。 |
| 計 | - | 295,722,284 | - | - |
(2)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項なし。
(3)【発行済株式総数及び資本金の推移】
(2022年12月31日現在)
過去5年間に資本金に変動はなかった。
株式及び議決権
株式は、法律により定められる規定及び条項に従って口座に登録される。全額払込済の株式は、所有者の裁量により、記名式又は無記名式となる。但し、全額払込済でない株式は記名式でなくてはならない。
各株主は、以下の規定に従うことを条件として、その保有する株式と同数の票を有する。
2014年3月29日法律第2014-384号(フロランジュ法)に基づく改正後のフランス商法第L.225-123条に従い、フロランジュ法の公布の後に制定されたルノーS.A.の定款による別段の定めがない限り、2016年4月3日以降、他の株式に付与された議決権の二倍の議決権が自動的に全額払込済の株式であって少なくとも2年間同一株主の名義で登録されていることが証明されたすべての株式に付される。
2022年12月31日現在、104,899,372株のルノー株式が二倍議決権を有しており、これは株式資本の約35.5%及びルノーの年次株主総会において行使可能な議決権の約68.4%に相当する。
二倍議決権は、法令に定める例外を除いて、株式のうち無記名式株式に転換されたもの又は所有権移転を経たものについては、自動的に消滅する。
増資、収益又はその他の払込資本から生じる株式が、既に二倍議決権を享受していた株式に由来する場合には、その発行日から二倍議決権を与えられる。
また、自己株式には議決権がない。2022年12月31日現在、議決権の理論数は、400,621,656であった。
5,310,961株の自己株式及び日産ファイナンス株式会社が保有している株式(44,358,343株、下記(4)を参照のこと。)は、無議決権株式であり、これを踏まえると、行使可能な議決権の2022年12月31日現在の総数は306,705,509株であった。
(4)【所有者別状況】
(2022年12月31日現在)
過去3年間の株式所有構成及び行使可能な議決権
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | |||||||
| 所有 株式数 | 資本に対する割合 | 議決権の割合 | 所有 株式数 | 資本に対する割合 | 議決権の割合 | 所有 株式数 | 資本に対する割合 | 議決権の割合 | |
| フランス政府(1) | 44,387,915 | 15.01% | 28.94% | 44,387,915 | 15.01% | 29.05% | 44,387,915 | 15.01% | 28.57% |
| 日産ファイ ナンス株式会社 | 44,358,343 | 15.00% | - | 44,358,343 | 15.00% | - | 44,358,343 | 15.00% | - |
| ダイムラー・ グループ(2) | - | - | - | - | - | - | 9,167,391 | 3.10% | 5.07% |
| 従業員(3) | 11,198,833 | 3.79% | 6.52% | 10,681,552 | 3.61% | 5.88% | 10,286,922 | 3.48% | 5.30% |
| 自己株式 (4) | 5,310,961 | 1.80% | - | 4,582,464 | 1.55% | - | 4,538,199 | 1.53% | - |
| 一般 | 190,466,232 | 64.40% | 64.54% | 191,712,010 | 64.83% | 65.07% | 182,983,514 | 61.88% | 61.06% |
| 合計 | 295,722,284 | 100.00% | 100.00% | 295,722,284 | 100.00% | 100.00% | 295,722,284 | 100.00% | 100.00% |
(1) フランス政府が保有する議決権の数の変動については下記を参照のこと。
(2) 2021年11月15日、メルセデス・ベンツ・グループ(旧ダイムラー)は保有していたルノーに対する全持分(資本金の3.10%)を売却した。
(3) 従業員が保有し、このカテゴリーに含まれる株式は、フランス商法第L.225-102条に基づき、従業員及び元従業員がFCPEミューチュアル・ファンドにより所有する株式並びに2016年度割当制度以降の業績連動株式割当の従業員受益者により直接所有される記名式株式に相当する。
(4) 2022年7月1日以降に当社が実施した流動性契約に基づく保有株式を含む。
資本金は1,126,701,902.04ユーロであり、株式295,722,284株に等分される。2022年12月31日現在、当該株式は、以下のとおりに分けられる。
・フランス政府は、資本金の15.01%を所有している。これは、ルノーの理論上の議決権の22.16%及び行使可能な議決権の28.94%に相当する(但し、「当社の株式及び議決権に関する株主契約」に記載された制限の適用を除く。)。
・日産グループは、その完全子会社である日産ファイナンス株式会社を通じてルノーの資本金の15.00%を所有している(2021年12月31日と比較して変動なし。)。但し、日産ファイナンス株式会社は、ルノーの日産自動車株式会社(日産ファイナンス株式会社の親会社)に対する持分により、フランス商法第L.233-31条の規定により、同社が保有している株式に付されている議決権を行使する権利を有しない。
・ルノーの従業員及び元従業員は資本金の3.79%を所有している(一括管理されているFCPEミューチュアル・ファンドを通じた2.92%及び2016年プランにおける業績連動株式割当の従業員受益者による0.87%を含む)。
・自己株式の資本金に対する割合は1.80%であった。フランス法上、これらの株式に議決権は付されていない。
・浮動株の資本金に対する割合は(2021年12月31日現在64.83%であったのに対して)64.40%である。
・取締役会メンバーは全体として、当社資本金の0.5%未満を直接所有している。
当社の知る限り、ザ・キャピタル・グループ・カンパニーズ・インク(5.05%)を除き、フランス政府又は日産ファイナンス株式会社以外で、資本又は議決権の5%超を直接的又は間接的に、単独で又は共同で所有している者はいない。
2022年12月31日、ルノーのSA株主に関する調査が実施された。
この調査により、一般投資家の所有持分について、大株主のカテゴリー別のおおよその内訳が判明した。当該日において、
・機関投資家は、ルノー資本金の48.99%を所有していた。その内訳は以下のとおりである。
・フランス機関投資家は資本金の11.04%を所有していた。
・外国機関投資家は資本金の37.95%を所有していた。
・上位10位までのフランス及び外国機関投資家は資本金の約21.62%を所有していた。
・残りの一般投資家は資本金の15.41%を所有していた。これは、主に個人株主により所有された。
オプション
当社は今後、新たなストック・オプション制度を付与しないことを決定した。
最新の承認は、2011年4月29日の合同株主総会で38ヶ月の期間で採択された。年次株主総会において新たな承認を要請する予定はない。
業績連動株式
フランス商法第L.225-197-1条に従い、2022年5月25日の合同株主総会は、38ヶ月の期間で、取締役会が当社の従業員又はフランス商法第L.225-197-2条に規定される一定の種類の従業員並びに関連する会社及びグループの従業員に対して業績連動株式(発行済みであるか未発行であるかを問わない)を付与することを承認した。付与及び発行済株式については、「③役員の報酬等」を参照のこと。
自己株式の買戻し(*)
(*) この項目には、AMF一般規則241-2条によりプログラムの記載に要求される情報及びフランス商法第L.225-211条の条項により要求される情報を含む。
フランス商法第L.225-209-2条の規定に基づき、2022年5月25日の合同株主総会、第17号議案において、当社は、最大で18ヶ月の間、自己株式の取引を行う権限を付与された。
プログラムの目的は以下のとおりである。
ⅰ. 取得した株式の全部又は一部を消却し、特に業績連動株式の取得に起因する希釈化を補うこと
ⅱ. 取得した株式の全部又は一部を、当社及び当グループの元従業員、現従業員、元上級幹部及び現上級幹部に対する業績連動株式の割当計画その他の株式保有計画の実施に使用すること
ⅲ. 有価証券が表章する当社株式の割当を受ける権利の行使により取得された株式の全部又は一部を交付すること
ⅳ. 流動性契約を通じてルノー株式の流通市場や流動性を刺激すること
ⅴ. より一般的に、適用ある法令又はAMFにより、現在許可されている、又は、承認若しくは許可されるであろう他のすべての取引を実行すること
2022会計年度にルノーが行った自己株式の取引
1. ルノー株式の流通市場での活性化や流動性の向上(流動性契約)
ルノー・グループは、2022年7月1日から1年間(黙示の更新あり)、エクサンBNPパリバに、ルノー普通株式の流動性・市場監視契約の実施を委託した。
2022年、この流動性契約に基づき、ルノー・グループは平均株価30.63ユーロで4,124,809株を取得し、取得代金総額126,348,890ユーロを支払い、また平均株価30.73ユーロで4,013,309株を売却、売却代金総額123,325,558ユーロを獲得した。
2023年1月25日、適用法に基づき、当社は2022年12月31日時点の流動性契約に関する半期報告書を公表し、当社ウェブサイト(www.renaultgroup.com)でも公開した。
2. 従業員株式割当の適用範囲
ルノーは、2022年5月25日の年次株主総会において承認された株式買戻しプログラムの一環として、2022年6月に1,260,000株の自己株式を、2022年11月に636,000株の自己株式をそれぞれ買い戻した。
2022年12月31日現在、ルノーが直接的又は間接的に保有する5,199,461株(ただし、流動性契約を除く)は、当社の従業員若しくはシニア・エグゼクティブに対する無償業績連動株式制度又は他の形式による配分、割当、若しくは譲渡の実施のためにすべて分配されている。株式報酬(長期インセンティブ)の受益者が取得した株式は資本構成に影響を与えてはならないものとする。したがって、無償業績連動株式付与に基づき取得された株式は自己株式買戻しプログラムから割り当てられるものとする。その目的は、当社の資本金を変動させないことにある。
2022年5月25日に開催された株主総会において承認されたプログラムの一環として、ルノーが2022年に行った自己株式の取引
| 2022年12月31日現在の収支合計 | 2022年12月31日現在の建玉 | |||||||||||
| 株式割当の適用範囲 | 流動性契約 | 合計 | ||||||||||
| 購入 | 売却 | 購入 | 売却 | 購入 | 売却 | オープン・ ポジ ション(買い) | オープン・ ポジ ション(売り) | |||||
| 株式数 | 1,896,000 | 0 | 4,124,809 | 4,013,309 | 6,020,809 | 4,013,309 | なし | なし | ||||
| 平均売却、購入又は行使価格(ユーロ) | 29.18 | 0 | 30.63 | 30.73 | 30.18 | 30.73 | なし | なし | ||||
| 合計(ユーロ) | 55,331,256 | 126,348,890 | 123,325,558 | 181,680,146 | 123,325,558 | |||||||
B- 2022年末の状況及び自己株式の目的別割当について
2022年12月31日現在、当社が直接保有する額面3.81ユーロの5,310,961株(資本金の1.80%相当)は、以下のように割り当てられている。
・「従業員割当」に割り当てられた5,199,461株は、資本金の1.76%に相当し、純簿価は162,134,579.47ユーロとなる。
・「市場の活性化」目的に割り当てられた111,500株は、資本の0.04%に相当し、3,487,852.33ユーロの純簿価を有している。
2022年12月31日現在、直接的又は間接的に保有する自己株式の割合:1.80%。
2022年12月31日以前の24ヶ月間に消却された株式数:0株。
2022年12月31日時点のポートフォリオにおける保有株式数:5,310,961株。
2022年12月31日時点のポートフォリオ純簿価:165,622,431.80ユーロ。
2022年12月31日時点のポートフォリオ価値(*):166,100,305ユーロ。
(*) 2022年12月31日現在の株価31.275ユーロに基づく。
2023年5月11日の年次株主総会に承認を得るために提案される自己株式買戻しプログラムに関する詳細
フランス金融市場庁(AMF)一般規則第241-1条から第241-7条及びフランス通貨金融法典第L.451-3条に基づき、この項目では、ルノーが組織する新しい自己株式買戻しプログラムの目的及び取り組みについて記載する。このプログラムは、2023年5月11日の合同株主総会に承認を得るために提案されるものである。
プログラムの目的は以下のとおりである。
ⅰ. 今年の年次株主総会に提案される第16号議案の採択を条件として、とりわけ、株式引受権の行使又は無償割当株式の取得により生じる希薄化を相殺するために、取得株式の全部又は一部を消却すること。
ⅱ. 法律で定める条件に基づき、当社及び当社グループの現在及び従前の従業員及び役職員を対象としてストック・オプション制度若しくは無償株式制度又はその他の形式の譲渡、割当、処分若しくは移転を実施し、また、かかる取引に関連するヘッジ取引を完了するために取得株式の全部又は一部を使用すること。
ⅲ. 適用される規則に従い、転換、行使、償還、交換又はその他の手段により当社株式に権利を付与する有価証券に付随する権利の行使時に、取得株式の一部又は全部を交付すること。
ⅳ. AMFにより承認された市場慣行を遵守した流動性契約に基づき、独立投資サービス・プロバイダーを通してルノー株式の流通市場又は流動性に従って行動すること。
ⅴ. より一般的に、適用ある法令上の規定又はAMFにより、現在許可されている、又は、承認若しくは許可されるであろう他のすべての取引を実行すること。
これらの株式の取得、処分、譲渡又は交換は、適用ある規則に従い、当社の資本金へのアクセスを付与するデリバティブ金融商品、社債若しくは有価証券の使用又はオプション戦略の実行を通じて、とりわけ市場又は店頭取引(ブロックトレーディングを含む。)で、手段の如何を問わずに行うことができる。
年次株主総会により決定される事項は以下のとおりである。
・購入最高価格は、取得費を除いて、1株当たり100ユーロ(又は同日における他の通貨による同等額)とし、株式購入プログラムの完了のために割り当てられる資金の最高金額は957.25百万ユーロとする。但し、資本金に影響を与える取引(株式の分割若しくは併合又は株主に対するボーナス株式割当)の場合、価格及び株式購入プログラムの完了のために割り当てられる資金の最高金額は、当該取引実行後の株式数と比較した当該取引実行前の資本金を構成する有価証券数の割合の倍数を基にして調整される。
・取得可能な株式数は株式資本を構成する株式の10%とする。但し、(a)この上限は、当該年次株主総会後に実施される当社の資本金に影響を与える取引を考慮して適宜調整される当社の資本金額に適用されること、また、(b)AMF一般規則に定める条件に基づいて株式の流動性を高めるために株式が買い戻される場合、前述の10%の上限の計算を考慮した株式数は、当該承認の有効期間中に転売された株式数を差し引いた購入株式数とすることとする。
適用規則によって認められる限度内であれば、取締役会がこの承認に従って行う取引は、株式買戻しプログラムの有効期間中、いつでも実行することができる。但し、年次株主総会の事前の承認を得た場合を除き、第三者が当社株式の公開買付を行う場合、取締役会はこの承認事項を執行することができず、かかる買付が終了するまで当社は株式買戻しプログラムを引き続き実行することができない。
フランス商法第L.225-210条の条項に従い、当社は、直接的であれ、また、自己の名義で会社のために行為する者を介する場合であれ、自己株式又はいかなる種類の株式についても、その10%を超えて保有することはできない。
取締役会は、この承認事項を執行するため、必要に応じて、その期間を特定し、その条件を決定し、とりわけ、市場内外で注文を行い、適用ある法的又は規制条件に従い、追求された各目的に取得株式を譲渡又は再譲渡し、すべての手順を実行し、より一般的に、その点について必要なすべての措置を講じるために、下部組織へ移譲する権能を含む、すべての権能を付与される。
取締役会は、毎年、本決議に従って実行された取引について年次株主総会に報告するものとする。
本承認は、当該年次株主総会の日現在から最大18ヶ月間付与され、同一の目的に対する従前の承認を、未使用の金額について無効とする。
(5)【大株主の状況】
株式及び議決権の所有
| 2022年12月31日現在 | ||||
| 氏名又は名称 | 住 所 | 所有株式数(株) | 発行済株式総数に対する 所有株式数の割合 | 議決権 |
| フランス政府(1) | フランス | 44,387,915 | 15.01% | 28.94% |
| 日産ファイナンス 株式会社 | 神奈川県横浜市 西区高島1-1-1 | 44,358,343 | 15.00% | - |
| ダイムラー・ グループ(2) | ドイツ連邦共和国 70327 シュツットガルト、 メルセデスシュトラーセ 137 | - | - | - |
| 従業員(3) | 11,198,833 | 3.79% | 6.52% | |
| 自己株式(4) | 5,310,961 | 1.80% | - | |
| 一般 | 190,466,232 | 64.40% | 64.54% | |
| 合計 | - | 295,722,284 | 100.00% | 100.00% |
(1) フランス政府が保有する議決権の数の変動については上記(4)の説明を参照のこと。
(2) 2021年11月15日、メルセデス・ベンツ・グループ(旧ダイムラー)は保有していたルノーに対する全持分(資本金の3.10%)を売却した。
(3) 従業員が保有し、このカテゴリーに含まれる株式は、フランス商法第L.225-102条に基づき、従業員及び元従業員がFCPEミューチュアル・ファンドにより所有する株式並びに2016年度割当制度以降の業績連動株式割当の従業員受益者により直接所有される記名式株式に相当する。
(4) 2022年7月1日以降に当社が実施した流動性契約に基づく保有株式を含む。
2【配当政策】
当期純利益の配分
当期純利益は、適用される法律に従って配分される。
分配可能利益は、法律に定めるとおり、当期利益から前年損失及び法定準備金への繰入額を差し引き、そこに前年度から繰り越された利益剰余金を足した額である。取締役会の提案によって、年次株主総会はその利益の内、任意の通常準備金及び特別引当金に充てる部分、又は繰り越す部分を決定することができる。残余分(もしあれば)は、株式の払込額及び未償却額に応じて株式間で分配される。
法律上の規定に従って、年次株主総会は株主に、配当支払の全部又は一部を現金又は株式のどちらで受け取るかという選択肢を提供することができる。
株式による配当の支払請求は、株主総会の開催日から3ヶ月以内の、年次株主総会が設定した期間中に請求されなくてはならない。取締役会は、増資が行われた場合、この期間を最高3ヶ月まで延期することができる。
配当
配当方針
2022年11月8日、ルノー・グループは、戦略計画「ルノーリューション」の「レボリューション」フェーズのプレゼンテーションにおいて、2023年から配当を復活させることを発表した(2022年度分 - 株主総会の承認が必要)。この配当は新時代を象徴するものである。配当性向は、中期的には純利益の35%(グループ持分)まで、規律ある方法で徐々に高めていく予定である。そのためには、ルノー・グループの最優先課題である「投資適格格付けへの復帰」を達成する必要がある。
2023年2月15日の取締役会において、2022年度の配当金として0.25ユーロを支払うことを提案し、この提案は2023年5月11日の年次株主総会の投票に付される予定である。配当金は全額現金で支払われ、配当落ち日は2023年5月17日、支払日は2023年5月19日に予定されている。
配当は年次株主総会(年次株主総会で決定されなかった場合、取締役会)により指定される日付及び場所で支払われる。
| 会計年度 | 12月31日時点での資本金を構成する株式数 | 1株当たりの配当(ユーロ) | 支払日 |
| 2017 | 295,722,284 | 3.55 | 2018年6月25日 |
| 2018 | 295,722,284 | 3.55 | 2019年6月20日 |
| 2019 | 295,722,284 | 0.001 | - |
| 2020 | 295,722,284 | 0.002 | - |
| 2021 | 295,722,284 | 0.003 | |
| 1 ルノーの取締役会は、2020年2月13日の会議において、2019会計年度について1株1.10ユーロの配当の支払いを提案した。2020年に世界中で発生したコロナウイルスのパンデミックに関連し、未曾有の危機の影響を受け、努力したルノー・グループのすべてのステークホルダーに対する責任の精神から、ルノー取締役会は、2020年4月9日の取締役会において、配当の支払いを提案しないことを決定し、2020年6月19日の年次株主総会で承認された(第3号議案)。 2 ルノーの取締役会は、2021年2月18日の会議において、配当金の支払を提案しないことを決定し、この決定は2021年4月23日の株主総会で承認された(第3号議案)。 3 ルノー取締役会は、2022年2月17日の取締役会において、配当の支払いを提案しないことを決定し、2022年5月25日の年次株主総会で承認された(第3号議案)。 | |||
3【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】
取締役会の組織、運営及び使命
1.取締役会の組織
| 委員の人数 | 会議の回数 | ||||
| 16名 | vs | 17名 | 12回 | vs | 9回 |
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||
| 独立取締役の割合 | 出席率 | ||||
| 66.7% | vs | 69.2% | 95.3% | vs | 98.6% |
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||
I.取締役会の独立性
取締役会は、取締役会規則に定める独立性の原則の遵守に全力で取り組んでいる。
| 取締役の独立性に関する取締役会規則の規定(抜粋) |
| AFEP-MEDEF規範が定める基準に従い、少なくとも取締役の半数(従業員が選任した取締役(administrateurs élus par le personnel salarié)及び従業員株主を代表する取締役(administrateur représentant les salariés actionnaires)は含まない。)が独立しているとみなされるものとする。 しかしながら、取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に従い、AFEP-MEDEF規範が定める基準を満たす取締役が、かかる者又は当社の特定の状況に鑑み独立しているとみなされないとする場合がある。逆に、取締役会は、前述の基準を満たさない取締役であっても独立しているとみなす場合もある。 毎年、ガバナンス及び報酬委員会は、各取締役について、かかる取締役が独立しているとみなされるか否かを協議するものとし、各取締役の独立性は、AFEP-MEDEF規範が定める基準を考慮して、取締役会がケースバイケースで検討する。新しい取締役の任命又は取締役の任期の更新の際は、かかる取締役が独立しているとみなされるか否かについての質疑もまた協議される。 |
取締役会規則に従い、取締役会は、取締役の判断の自由の行使を脅かす可能性のある状況を特定するために、AFEP-MEDEF規範に定められた基準を参照する。
いずれにしても、AFEP-MEDEF規範及び取締役会規則に従い、すべての取締役は、取締役会に潜在的な利益相反状況を知らせ、議論への参加及び対応する討議の投票への参加を控える義務を負っていることが想起される。
毎年、当社は、AFEP-MEDEF規範の基準に従い、取締役の独立性を評価するために、各取締役に質問状を送付している。
また、ガバナンス及び報酬委員会及び取締役会は、これらの同基準に照らして、各取締役の独立性についての分類を検討しなければならない。
この検討の一部として、ガバナンス及び報酬委員会及び取締役会は、取締役と当社との間の取引関係の重要性の評価について、ルノー・グループ及び当該取締役の両方の立場から、特に注意を払っている。この評価は、取引関係の性質等の質的基準と、当該関係の下で約定された金額等の量的基準に照らして行われるものとする。
したがって、取締役会は、独立性を確保するため、当社と、当社の取締役が取締役又は執行役員を務める会社との間に、重要なキャッシュ・フローが一切存在しないことを、とりわけかかる会社が当社の収入に占める割合を調査することにより確保する。
下表は、AFEP-MEDEF規範が定める基準に鑑みた、2022年12月31日時点の取締役の独立性の評価の結果の概要である。
| 従業員 又は 会社役員 (基準1) | 相互 取締役職 (基準2) | ビジネス上の重要な関係 (基準3) | 近親 関係 (基準4) | 法定 監査人 (基準5) | 12年間の取締役 経験 (基準6) | CEO (1)変動報酬 (基準7) | 株主 との 関係 (基準8) | 判定 状況 | |
| ジャンドミニク・スナール | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 独立 |
| カトリーヌ・ バーバ | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| フレデリック・ バラ | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 該当 なし(2) |
| ミリエム・ ベンサラ= チャクロウン | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| トーマス・ クールブ | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 有 | 非独立 |
| マリー= アニック・ ダーメイラック | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| ベルナール・ デルピ | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| ノエル・ ディグリップ | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 該当 なし(2) |
| ピエール・ フルーリォ | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| リチャード・ ジャンティ | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 該当 なし(2) |
| フレデリック・ マゼラ | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| エリック・ ペルソン | 有 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 該当 なし(2) |
| 芹澤ゆう | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 有 | 非独立 |
| 田川丈二 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 有 | 非独立 |
| アネット・ ウィンクラー | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 無 | 独立 |
| アレクシス・ ザイデンウェーバー | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 無 | 該当なし | 有 | 非独立 |
| (1) CEOとは「最高経営責任者」を意味する。 (2) 従業員株主を代表する取締役及び従業員を代表する取締役は、AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、独立性の割合の計算において考慮に入れられていない。 | |||||||||
2023年2月15日の会議で、取締役会は、AFEP-MEDEF規範の基準第1号に関するジャンドミニク・スナール氏の状況を、2019年10月11日から2020年6月30日までの日産の取締役及びルノーs.a.sの会長としての役割を考慮の上検討した。
AFEP-MEDEF規範は、ある者を独立取締役の資格から可能な限り除外するために取締役会が評価しなければならない基準の一つとして、「過去5年間において、当該会社が連結する会社の従業員、業務執行役員又は取締役でないこと又はなかったこと」を挙げているが、AFEP-MEDEF規範解釈ガイドによれば、取締役が「支配はしていないが重要な利害関係を有している会社又は兄弟会社における役職」を有する場合にも、この勧告が該当するとしている。
日産はルノーによって完全に連結されている会社ではないことが想起される。ルノーは日産に大きな影響力を持っており、持分法の利用により日産への出資を勘定に入れている(ルノーの日産への持株状況の詳細については、連結財務諸表の注12を参照のこと。)。
取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、両アライアンス・パートナーの取締役会間の協力を発展・強化する観点から、日産の取締役会に対しルノーの取締役会長が任命されたことは、ルノーに関するジャンドミニク・スナール氏の判断の自由と独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。
さらに、そのような事態が利益相反を生じさせる場合には、当該取締役に対して取締役会の審議・議決への参加を差し控えることを求める取締役会規則の規定が適用される。
また、取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2019年10月11日から2020年6月30日までのジャンドミニク・スナール氏によるルノーs.a.sの会長の職務の遂行は、最高経営責任者の引き継ぎの手続を行うために取締役会にとって必要な期間中であり、かつ2020年7月1日のルカ・デメオ氏の着任までの、例外的で純粋に一時的な性質のものであると判断した。したがって、取締役会は、このような例外的状況は、この一時的な任期の終了時にジャンドミニク・スナール氏の独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。
また、2023年2月15日の会議で、取締役会は、ピエール・フルーリォ氏の日産の取締役としての立場を考慮し、AFEP-MEDEF規範の基準第1号に照らして、同氏の状況を精査した。
取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、両アライアンス・パートナーの取締役会間の協力を発展・強化する観点から、日産の取締役会に対しルノーの主席独立取締役が任命されたことは、ルノーに関するピエール・フルーリォ氏の判断の自由と独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。
さらに、そのような事態が利益相反を生じさせる場合には、当該取締役に対して取締役会の審議・議決への参加を差し控えることを求める取締役会規則の規定が適用される。
取締役の独立性に関する分析の後、取締役会は、2023年2月15日に、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、AFEP-MEDEF規範に定められた基準に従って、2022年12月31日現在で独立取締役の資格を有するとされる取締役の一覧を作成した。すなわち、カトリーヌ・バーバ氏、ミリエム・ベンサラ=チャクロウン氏、マリー=アニック・ダーメイラック氏、アネット・ウィンクラー氏、ベルナール・デルピ氏、フレデリック・マゼラ氏、ピエール・フルーリォ氏及びジャンドミニク・スナール氏である。
したがって、2022年12月31日時点で、当社の取締役会は16名から構成されており、そのうちの8名は独立しているとみなされていた。AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役は、独立取締役の割合に算入されていないため、独立取締役の割合は66.7%である。
II.主席独立取締役
取締役会は、2019年1月に取締役会長と最高経営責任者の機能が分離されているにもかかわらず、独立取締役の中から選任される主席独立取締役を維持することを決定した。
現在主席独立取締役にはピエール・フルーリォ氏が就任している。
主席独立取締役の権限は取締役会規則に定められている。
| 主席独立取締役に関する取締役会規則の規定(抜粋) 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、独立性があるとみなされた取締役の中から主席独立取締役を任命することができる。 取締役会長及び最高経営責任者の職務が兼務される場合、取締役会は主席独立取締役を任命する義務がある。 主席独立取締役は、その取締役としての任期を超えない期間について任命される。かかる者は、主席独立取締役として再任される資格を有する。主席独立取締役の職務は、取締役会がいつでも終了させることができる。 主席独立取締役は、以下の場合において代わりに会長を務める。 ・ 会長が一時的に行為不可能な場合に、会長の行為不可能の期間。 ・ 会長が死亡した場合に、新しい会長が選出されるまで。 より一般的には、主席独立取締役は会長の不在時に取締役会会議の議長を務めるものとする。 主席独立取締役は、 ・ 各取締役会会議の議題及び会議のスケジュールについて会長と相談する。主席独立取締役は、会長に対して、取締役会会議の追加の議案又は特定の事項について取締役会会議の招集を提案することができ、重要性又は緊急性により臨時会議の開催が正当化される。すべての委員会の委員長に意見を求めてから、例外的な状況において取締役会を開催する。 ・ 取締役会により、取締役会の1以上の委員会の委員長又は委員として任命される。いかなる場合も、主席独立取締役は会議に出席することができ、すべての委員会の業務に対しての権利を有している。 ・ 会長と最高経営責任者の職務が兼務される場合、少なくとも年1回、会長兼最高経営責任者、及び場合によっては最高執行責任者を除いて取締役会メンバーの会議を開催する。これらの会議は、とりわけ、会長兼最高経営責任者、及び場合によっては最高経営責任者代理の業績を評価するため、及びそれぞれの報酬を検討するために開催される。主席独立取締役は、かかる会議中の議論について議長を務める。 ・ 独立取締役と取締役会のその他のメンバー及びゼネラル・マネジメントとの連携を確保する。主席独立取締役は、取締役が確実に、可能な限り最善の状況下でその職務を達成できるよう、とりわけ、取締役会会議に先立ち包括的な情報を受領できるよう機能する。 ・ 特に、取締役間で防止及び意識を高める活動を実行することで利益相反を回避する。主席独立取締役は、自己が識別しうる、最高経営責任者及び最高経営責任者代理、さらに取締役会のメンバーに関するあらゆる潜在的な利益相反について会長の注意を喚起する。 ・ 取締役会規則の遵守を徹底する。 ・ 取締役によりなされたガバナンスに関する要請に注目し、かかる要請が取り組まれることを確保するために機能する。主席独立取締役は、会長又は最高経営責任者が株主の要請に応える際にそれを支援し、会長又は最高経営責任者の承認を得て、一部の株主と会合を持つことが可能であるようにし、また、ガバナンスに関する株主の懸念を取締役会に伝達する。 ・ 1年に1度、自己の職務の評価を取締役会に報告する。主席独立取締役は、年次株主総会中にその活動を報告するよう会長から求められる可能性がある。 |
2022年度における主席独立取締役の活動に関するレビュー
2022会計年度において、ピエール・フルーリォ氏は、取締役会、監査及びリスク委員会並びに委員長を務めるガバナンス及び報酬委員会のすべての会議に出席した。
主席独立取締役は複数の使命を果たすことにより、当社のガバナンスにおいて重要な役割を果たしている。使命の対象分野として重視されている分野は以下のとおりである。
ガバナンス及び報酬
主席独立取締役兼ガバナンス及び報酬委員会の委員長として、ピエール・フルーリォ氏は、特に取締役会の運営評価(取締役会の評価の詳細については、「取締役会の評価」を参照のこと。)及び業務執行役員の報酬要素の決定に関し、同委員会の業務を調整した。
取締役会の会議
主席独立取締役は、取締役会会議の準備について、取締役会長と連携して、特に議題に関する意見表明並びに取締役会及びその委員会の各メンバーに提供される情報の質の確保により、積極的に関与した。
2022年、ピエール・フルーリォ氏は、特に、ルノー・グループにおける現在の出来事に鑑みて、いくつかの具体的なポイントを取締役会にて検討するよう求めた。
同氏は、すべての取締役、特に様々な委員会の委員長と定期的に協議した。
取締役及び業務執行役員との協議
ピエール・フルーリォ氏は以下の人物と定期的に協議した。
・ 独立取締役及び取締役(オンボーディングプログラムの一環としての新任取締役を含む。)(独立取締役及び取締役が自らの職務を完全に果たす条件が実際のところ確実に充足されるようにするため)
・ 取締役会長、最高経営責任者、ルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティの委員及び主要部門の責任者(グループ会計部門長、法務部長、税務部長等)並びに法定監査人
また、同氏は、自らがルノー・グループ及びその競合他社に関する最新情報を常に把握するよう徹底した。
株主との関係
また、主席独立取締役の職務の一部として、ピエール・フルーリォ氏は、ガバナンス・ロードショーの一環として機関投資家株主と会合した。その際、同氏は、取締役会の運営及び最高経営責任者の報酬について議論し、当該株主の主な懸念点と期待を聴取する機会を設け、これらを取締役会に報告した。
2.取締役会の運営
取締役会の運営を統制する規定は、取締役会規則に明記されている。取締役会規則の最新版は、ガバナンス及び報酬委員会の業務に基づき、2022年2月17日の会議にて取締役会に採択された。
| 取締役会の運営に関する取締役会規則の規定(抜粋) 取締役会は、特定の議題を協議するために召集される。 各取締役は、取締役会の権限の範囲内にあると考える一定の議題を議案の草案に追加するよう会長に自由に要請でき、またその責任を負っている。会長はかかる追加について取締役会に報告する。 取締役会は、会議中、緊急の場合には、過去に伝達された議案に含まれていない事項について協議することができる。 会長は、取締役が、取締役がその職務を実行するために必要なあらゆる文書及び情報を受領すること(最高経営責任者からの受領を含む。)を確実にする。 議事録は、適用ある法律及び定款の規定に従い、取締役会の各会議について作成される。 |
3.取締役会の使命
| 取締役会の使命に関する取締役会規則の規定(抜粋) 取締役会は、最高経営責任者の提案に基づき、活動の社会及び環境問題を考慮に入れ、当社の活動の戦略的な方向性を決定し、企業の利益(intérêt social)に従ってその実行を確実にする。また、企業の目的(raison d’être)についても考慮する。 株主総会に明示的に付与される権能に従い、かつ、当社の企業目的の制限の範囲内で、取締役会は当社の適切な運営に関連する事項に取り組み、その討議によって当社に影響を及ぼす事項を解決する。 適用ある法令に基づき、かつ、(場合により)本取締役会規則に規定される条件に従い、取締役会は、 ・ 当社の株主総会を開催する、またかかる会議の議案を決定する権利を有する。 ・ 親会社の財務諸表及び連結財務諸表を精査及び承認し、その活動について年次報告書で報告し、法定及び規制上の報告書を承認する。 ・ 最高経営責任者が提示するルノー・グループの年間予算及び中期計画並びにその修正を検討する。 ・ 毎年、社会及び環境問題を考慮の上、当社及びアライアンスの戦略的な方向性を協議する。 ・ 取締役会が定義した戦略に関連するあらゆる機会及びリスクを定期的に検討する。 ・ 当社の戦略と一致しない重要な決定について取締役会の意見を述べる。 ・ ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、適用される法令の規定及び本取締役会規則の規定に従って、取締役の報酬方針を決定する。 ・ 年次株主総会で取締役会に付与された権限に従い、ストック・オプション及び/又は業績連動株式のルノー・グループの適格従業員及び会社役員への付与を決定する。 ・ 年次株主総会にコーポレート・ガバナンスについての報告を提示する。 ・ 贈収賄及び地位濫用を防止及び検知するシステムの実施を監視する。 ・ ルノー・グループ内で適用される無差別及び多様性方針の実施を監視し、管理機関のジェンダーバランスの観点から目標を定義する。 ・ 当社の財務コミュニケーション方針を定義する。 ・ 株主及び投資家が、戦略、発展モデル、会社に影響を与える重要な特別財務問題が考慮される方法、及び当社の長期的な将来の見通しについての関連するバランスの取れた教育的情報の提供を確実に受けられるようにする。 ・ 取締役会に提示された当社の将来の見通し又は予想に著しく影響を及ぼす外部の事象又は内部の進展の発生について、できるだけ早くシニア・マネジメントから注意喚起される。 ・ 倫理的、社会的及び環境的責任問題を考慮し、当社及びルノー・グループによる長期的価値の創出を促進する。 ・ 当社定款第17条に基づき、シニア・マネジメントの履行方法を選択する。 ・ 会長、最高経営責任者及び(場合により)最高経営責任者の提案に基づき最高経営責任者代理を任命又は解任し、その報酬を決定する。 ・ 最高経営責任者及び(場合により)最高経営責任者との合意のもと、最高執行責任者の権限を決定する。 ・ 適用ある法律並びに定款及び取締役会規則の規定に従い、会長の提案に基づき委員会の設置を決定する。 ・ 適用ある法律並びに定款及び取締役会規則の規定に従い、会長の提案に基づき、設置された委員会に割り当てられた職務を決定する。 ・ 適用ある法律並びに定款及び取締役会規則の規定に従い、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、設置された委員会の委員を任命する。 ・ 毎年、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、AFEP-MEDEF規範が定める基準に従って独立しているとみなされる取締役のリストを策定する。 ・ フランス商法第L.225-38条以下に規定される関係当事者間の契約及び取り決めを承認し、フランス商法第L.22-10-12条に定める、通常の業務過程において、独立当事者間取引の条件のもとで締結される合意を定期的に評価することを目的とする手続を実施する。 取締役会はまた、適切とみなす統制及び検証を実行する。各取締役は、その職務の遂行に必要なあらゆる情報を受領する。 会長は、定期的に、少なくとも1年に1度、取締役会会議の議案に、予算の精査、ルノー・グループの産業戦略、市場展開、競争的環境及び主たる問題(倫理、ルノー・グループの社会的及び環境的責任、ルノー・グループの財務戦略並びに当社の性的平等及び平等な支払に関する方針を含む。)を追加するものとする。 取締役会は、少なくとも1年に1度、シニア・エグゼクティブ・オフィサーが参加しない会議を行う。これらの会議は、とりわけ、最高経営責任者及び(場合により)最高経営責任者代理の業績の評価並びにそのそれぞれの報酬の検討のために開催される。 |
4.2022年度における取締役会の活動
取締役会は、2022年の事業年度の間に12回開催され、1回あたりの取締役会は、平均5時間であった。取締役会はまた、毎年、少なくとも丸1日を使って戦略や持続可能性の協議や現地視察を行う。
加えて、例年と同様に、独立取締役らは、シニア・マネジメントのメンバーが出席しない、取締役会長が開催する会議に参加した。2022年度には3度の会議が開催された。
さらに、取締役会のメンバーは、シニア・マネジメントのメンバーと4回のランチミーティング及び1回のディナーミーティングを行った。
最後に、従業員を代表する取締役ら及び従業員株主を代表する取締役は、取締役会長と開催した2回の会議及びエグゼクティブ・マネジメントと開催した4回の会議に参加した。
取締役会の議題に基づいて決議すべき事項はすべて審議され、また、当社に影響を与える項目が含まれるよう、議題が修正された。したがって、これらの事実は取締役会の高い敏捷性を示している。2022年度において、出席率は95.3%であった(各取締役個人の出席率の詳細については、「取締役会の構成」を参照のこと。)。
取締役会が2022年度の事業年度に取り扱った主な事項は、以下のとおりである。
ロシア事業の売却
ロシアのウクライナ侵攻に伴い、2022年2月24日、取締役会が緊急かつ例外的に招集され、両国の従業員及びロシアにおけるルノー・グループの事業活動の処遇が検討された。
取締役会は、2022年5月11日にルノー・ロシアの株式の100%及びアフトワズの株式の67.69%を売却することが決定されるまで、エグゼクティブ・マネジメントと定期的に会談し、臨機応変にロシアにいる45,000人の従業員に対し責任ある行動をとりながら、事態の進展と取り得る選択肢を注視していた。
アライアンス
2022年度中に、取締役会は、2023年2月6日に締結された包括契約につながるルノー、日産及び三菱自動車のアライアンスの発展に関する日産との協議を行った。特に、ルノー取締役会は、2022年11月の出張中に、日本でアライアンスに特化した会議の一つを開催した。また、2022年中にルノー、日産及び三菱自動車の3つの取締役会の合同会議が2回開催され、2022年の1月にテレビ会議による1回目の会議、2022年11月に日本での対面による2回目の会議が開催された。
ルノー・グループの戦略
取締役会は、ルノーリューション戦略プランの各種プロジェクトの実施と進捗状況並びに半導体不足、電気自動車への移行、インフレーションといったコロナ渦後の状況で自動車部門が直面する課題について検討した。
また、取締役会は、2022年度を通じて、ルノー・グループの戦略的な方向性の検討に直接的に関与した。
・ 第一に、2022年2月に発表された、100%電気自動車とソフトウェアの活動及び技術をフランス国内の特定の事業体(アンペア)に集約すること、他方で、フランス国外に拠点を置く内燃機関、ハイブリッド・エンジン及びトランスミッションの活動及び技術を特定の事業体(ホース)に集約することからなる研究
・ そして、2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーにおいて、「次世代」の自動車グループを目指すべく、ルノー・グループを5つの注力事業(アンペア、パワー(ホース含む)、アルピーヌ、モビライズ、ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル)に再編成することを発表した。
CEOとの情報交換、フォローアップ、交流の場は、各取締役会で行われ、2回の特定の取締役会は戦略的計画に特化したものだった。
戦略的課題に関する会議に加え、取締役会は現場視察を実施した:
・ 取締役会は、エレクトリシティセンターの敷地のひとつであるドゥエーで、工場、特に電気自動車「メガーヌE-TECH」の組立ラインと、将来的に予定されているバッテリーギガファクトリー「エンビジョンAESC」の敷地を訪問した。取締役会メンバーは、メガーヌE-TECHのほか、ルノー・グループの2022年の新モデルであるダチア・ジョガーとルノー・オーストラルにも試乗することができた。
・ また、取締役会は、ルノー・グループの未来の車(ルノー、ダチア、アルピーヌの各ブランドのラインナップ)を発見するために1日を費やした。まず、デザインセンター(ギュイヤンクール・テクノセンター)で、2023年から2025年にかけて発売予定の車種について詳細な説明を受け、その後、パリモーターショーに先立ち開催されたプレショーで、新車や新たなコンセプトを国際プレスに紹介するための様々なブースを見学した。
ルノー・グループの社会問題・環境問題への挑戦
例年同様、取締役会は、取締役会は、戦略に不可欠なESG項目を主要な懸念事項のひとつに位置づけた。したがって、2022年度において、取締役会は以下のテーマを具体的に検討した。
・ ルノー・グループのESG戦略の実施に向けた主要指標の見直し
・ 社会福祉、社会及び環境に関する責任の観点から、リスクと機会を監視すること
・ ルノー・グループの脱炭素化ロードマップ
・ 気候に関する報告書
・ 特に経営組織内外の女性及び男性のバランスの取れた代表について、またルノー・グループ内で適用される平等な支払方針に関する反差別及び多様性方針
・ 新しい非財務報告義務(特にタクソノミー)及び非財務業績声明
ルノー・グループのガバナンス
ガバナンスに関して、取締役会は、特に以下の事項を検討した。
・ 取締役会の構成を変更した。
・ 2022年5月25日の年次株主総会終了時にパスカル・スーリス女史の任期が終了し、後任としてベルナール・デルピ氏が監査及びリスク委員会の委員長を務めた。
・ 2022年6月にマルタン・ヴィアル氏が「フランス政府投資局(Agence des participations de l'Etat)」を退職し、大臣命令により指定されたフランス政府の代表者が交代し、2022年6月にヴィンセント・ル・ビエ氏、続いて2022年11月にアレクシス・ザイデンウェーバー氏が取締役として指名された。
・ 2023年5月11日に開催される年次株主総会に、ジャンドミニク・スナール氏及びアネット・ウィンクラー氏の任期更新並びにルカ・デメオ氏の当社取締役就任案を提出することを提案する件。
・ 以下を含む執行役員の報酬、従業員の株式保有方針などの策定をした。
・ 2021年度の取締役会長、最高経営責任者及び取締役の報酬の構成要素、並びに2022年度の取締役会長、最高経営責任者及び取締役の報酬方針。
・ 2022年度の業績連動株式制度及び共同投資制度の条件を決定した。
・ 2030年までに従業員持ち株比率を資本の10%に引き上げるという野心的な取り組みの第一歩として、全世界のグループ従業員に6株を無償で割り当て、優先的な条件での株式取得を提案する従業員持株制度を導入した。
また、取締役会は、毎年と同様に、独立取締役のリストの検討・承認、経営報告書及びコーポレート・ガバナンス報告書の承認、年次株主総会に提出する議題及び決議の承認、並びに取締役会の運営及び委員会の評価を実施した(評価結果の詳細については、「取締役会の評価」を参照のこと)。
財務諸表及び予算案
2022会計年度中、取締役会は、特に以下を行った。
・ 2021会計年度を対象としたルノー・グループの連結財務諸表並びに当社及びルノーs.a.s.の年次財務諸表を承認した。
・ 当社及びルノーs.a.s.の経営陣の将来を見据えた会計を承認した。
・ 2022年度上半期の連結財務諸表を検討した。
・ 2023会計年度予算案を検討し、承認した。
・ ルノー・グループの流動性の状況及び信用格付について検討した。
関連当事者の契約
関係当事者との契約及びコミットメントについて、取締役会は、通常の条件に基づき締結された現行契約を評定するための内部手続を精査し、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、かかる手続が法令を遵守したものであり、変更の必要はないと結論づけた(この手続の詳細については、「独立当事者間の条件の下で締結された現行契約の評定手続」を参照のこと。)。
また、取締役会は、2022会計年度中に契約やコミットメントが締結されなかったことを確認した。取締役会は、前年度以前に締結及び承認され、2022会計年度に継続された関係当事者間の契約を再精査した。
ルノーS.A.の関係当事者との契約及びコミットメントについてのさらなる詳細は、「関連当事者間の契約に関する法定監査人の特別報告書」を参照のこと。
最後に、ルノーs.a.s.に関しては、2022会計年度中に関係当事者との契約やコミットメントは締結されなかった。
2022年度における取締役会の専門委員会の活動
取締役会の権限及び業務を支援することを目的として、取締役会の権限の範囲内で、特定の問題についてより詳細に検討し準備するために、3つの専門委員会が設置されている。
・ 監査及びリスク委員会
・ ガバナンス及び報酬委員会
・ 戦略及び持続可能性委員会
各委員会の業務及び勧告は、それぞれの委員長により取締役会会議の場で行われる報告の形式で、各会議の場で取締役会に提出される。
委員会の一般的な運営規則は、主として取締役会規則に定められている。
| 委員会に関する取締役会規則の規定(抜粋) 委員会は、取締役会のメンバーだけで構成されるものとする。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、技能、経験及び取締役の参加可能性を考慮し、取締役会のメンバーとしての任期を超過しない期間について委員会の委員を任命する。 これらの委員は、個人の資格として任命されるものであり、代理はできないものとする。 各委員会は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき取締役会が指名する独立取締役が委員長を務めるが、その最長任期はその取締役会のメンバーとしての任期に相当するものとする。委員会の委員長は再指名され得る。 各委員会の委員長は、委員会の業務について取締役会に報告する条件を決定するものとする。それができない場合、委員長は、かかる委員会の業務について取締役会に報告する委員の名前を挙げる。 取締役会規則が決定する委員会の権限の範囲内にある事項は、当該委員会に付されるものとする。 委員長はまた、取締役会の議題に含まれている又は含まれる予定の事項について委員会に付すことができる。 最終的に、取締役会及び委員長はまた、いつでも、権限の範囲にあるその他事項について委員会に付すことができる。 各委員会の委員長は、各会議の議題を設定し、その年次プログラムを決定する。委員会会議の議題に、他の委員会の権限の範囲内にある特定の事項が含まれる場合、前者の委員会の委員長は、後者の委員会の委員長との協力を確保する。 会議の通知は、各委員会について規定された条件に従い、口頭を含め、方法を問わず行うことができる。 委員会は、その職務を完全に遂行できる状態にいなければならない。そのために、委員会の会議の議題に関する情報及び書類は、緊急事態又は必要かつ正当化される場合を除き、少なくとも当該会議の3暦日前に送付されるものとする。 委員会は、委員会の会議中に審議された議題が検討される取締役会会議の少なくとも2日前に会議を開催する。但し、緊急の場合又は開催できない場合を除く。 委員会は、それぞれの権限を行使するにあたり、ルノー・グループのエグゼクティブ・コミッティの委員及びルノー・グループのその他のシニア・エグゼクティブの意見を聴取することができ、また、委員長又は取締役会に通知をした後に、当社の費用で外部の技術研究の実施を要請することができる。委員会が外部顧問の役務を用いる場合、委員会は当該顧問の客観性を確保しなければならない。 委員会は、取得した情報及び受領した意見について報告する。 |
取締役会長は、すべての委員会の会議に常に参加することができる。最高経営責任者は、戦略及び持続可能性委員会の会議に参加する。
1.監査及びリスク委員会
| 委員の人数 | 会議の回数 | ||||
| 6名 | vs | 7名 | 5回 | vs | 5回 |
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||
| 独立取締役の割合** | 出席率 | ||||
| 60% | vs | 66.7% | 98% | vs | 97.1% |
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||
2022年12月31日現在の委員
・ デルピ氏*(委員長)
・ バラ氏**
・ ベンサラ=チャクロウン氏*
・ フルーリォ氏*
・ 田川氏
・ ザイデンウェーバー氏
* 独立取締役
** AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、従業員株主を代表する取締役は、独立取締役の割合に算入されていない。
構成
取締役会規則には、監査及びリスク委員会の構成に関する原則が記載されている。
| 監査及びリスク委員会の構成に関する取締役会規則の規定(抜粋) 監査及びリスク委員会は、取締役会に任命された3名から7名の委員で構成されており、かかる委員の少なくとも3分の2は独立取締役の中から選出されるものとする。当委員会には、シニア・エグゼクティブ・オフィサーを置くことができない。監査及びリスク委員会の取締役委員は、資格を保有している又は財務・会計分野において技術的若しくは管理上の経験を有しているものとする。 ガバナンス及び報酬委員会の提案により独立取締役の中から選出される監査及びリスク委員会の委員長は、取締役会による特定の審査の後に指名又は再指名されるものとする。 委員の任命に際し、監査及びリスク委員会の委員は当社の特定の会計、財務、財務外の及び運営上の特性に関する情報を受領するものとする。 監査及びリスク委員会は、少なくとも年4回、年次及び半期財務書類の決算前に会議を開く。監査及びリスク委員会は、当委員会の委員長又は委員の半数の要請による招集時に会議を開く。 |
監査及びリスク委員会の構成は、監査及びリスク委員会の権限内の分野において財務及び/若しくは会計のスキル又は専門家としての適切な経験をすべての委員が有していることが確保されるように設計されている(「取締役の役職及び職務の一覧表」の取締役の経歴情報を参照のこと。)。
ベルナール・デルピ氏は、グループ・ブリュッセル・ランバートの最高経営責任者代理であり、フランスの大手グループの財務部門のリーダーとしての豊富な経験を有している。同氏は、独立取締役であり、2022年5月25日付で監査及びリスク委員会の委員長に指名された。
フレデリック・バラ氏は、従業員を代表する取締役である。取締役を務めるための、企業経営の会計面及び財務面を内容とする特定のトレーニングを受けている。当社に関する徹底的な知識により、同氏は同委員会の実務を理解し積極的に活動することが可能となっている。
ベンサラ=チャクロウン氏は、ウルメス・ミネラルウォーター(Eaux Minérales d'Oulmès)の副会長兼最高経営責任者であり、同社の子会社及び/又は非上場持株会社における役職を有している。
ピエール・フルーリォ氏は、現在のフランス証券市場監督機構(Commission des Opérations de Bourse)の前ジェネラル・マネジャーであり、国際金融機関のトップとして様々な地位を有していた。
田川丈二氏は、日産の提案により任命された取締役であり、1983年から日産の財務部門で培ってきた財務スキルを買われて監査及びリスク委員会に加わった。
2022年9月14日からフランス政府投資局(Agence des Participations de l’État)の長官であるアレクシス・ザイデンウェーバー氏は、経済財政省の財務局で様々な職位を務め、いくつかの株式公開会社において取締役を経験している。
使命
| 監査及びリスク委員会の使命に関する取締役会規則の規定(抜粋) 監査及びリスク委員会は、財務諸表及び会計・財務情報の作成並びに監査に関連する問題、そして内部監査及びリスク管理システムの有効性を監視するものである。 この点について、取締役会は、監査及びリスク委員会に以下の職務を割り当てる。 ・ 財務諸表に関する事項: - 財務諸表及び財務情報の作成及び監査に関係する問題を監視すること。 - 当社の財務諸表、特に年次及び半期の親会社の単体及び連結財務諸表の事前精査を実行し、法定監査人によるその法定監査を監督すること。年次財務諸表の精査は、社会及び環境リスクを含めたリスクへのエクスポージャー並びに選定会計オプションと共に当社の重要なオフバランス約定について経営陣が記載する表明を伴うものとする。 - 特に、重要な取引について、また、当該規則の違反を防ぐために、親会社の単体及び連結財務諸表の作成に用いられる会計手法の妥当性及び不変性を確保すること。 - 連結会社の範囲、場合によっては連結会社に含まれなかった会社の理由を精査すること。 - 公表される前に、年次及び半期財務諸表の草案、活動報告書、業績並びに特定の重要な取引の目的で作成されたすべての財務諸表(予想を含む。)、さらにこれらに関連する重要な財務のプレスリリースを公表前に精査すること。 - 最高経営責任者から提案され、取締役会に提示された増資、参加利益の購入及び取得又は処分等の特定の取引を、財務の観点から検討すること。 - 毎年、ルノー・グループの財務戦略及びルノー・グループの主要な財務取引の条件を認識していること。 - 金融市場規制の遵守を徹底するために行われる手続の質を確保すること。 ・ 外部統制に関する事項: - 法定監査人の選出手続を監督し、取締役会に対して、株主総会による任命のために提案された法定監査人に関する勧告及び1名以上の法定監査人の任命の更新の場合に勧告を行うこと。 - 法定監査人の任務を監視すること(法定監査人の監査計画及び業務のプログラムの精査などにより行う。)、法定監査人による検証結果、勧告及び関連する次のステップを監視すること。 - 毎年、法定監査人と共に、法定監査人が請求する手数料について、厳密な意味における監査業務、監査関連業務及びその他の業務の内訳を検討すること。 - 適用ある規制により認められる範囲で、法定監査人による(財務諸表の証明以外の)禁止されていない業務の提供を承認すること。 - 法定監査人が、独立要件を満たし、適用ある法律に従い必要な措置を講じることを徹底すること。 - 場合により、当該活動において生じ得る法定監査人とシニア・マネジメントとの間の意見の相違を仲介すること。 ・ 内部統制に関する事項: - ルノー・グループの内部統制並びに内部監査システム及び手続の効果を監視すること(規制上及び運営上の遵守を含む。)。 - 内部監査役員と共に、内部統制業務及び対応についての計画、かかる業務及び対応の結論、最終的な勧告並びに関連する結果を検討すること。 - シニア・マネジメントより、当社の会計書類又は内部統制手続についての第三者からの批判又は批評に関する内部情報、加えて当該目的で採用された手続及びかかる批判又は批評に取り組むために取られた措置について情報を得ていること。 - 当社の年次管理報告書に記載された内部統制及びリスク管理手続に関するセクションを精査すること。 ・ リスクに関する事項: - 会計及び財務情報の作成及び取扱いに関係する手続についてのルノー・グループのリスクを識別し、評価するためのシステム及び手続の効果を監視すること。 - 重大なリスク及びオフバランス約定を精査し、報告された不履行及び弱点の重要性を評価し、場合により、取締役会に報告すること。 - 非財務リスク(環境、社会福祉及び社会)の財政的影響を精査すること。 - 汚職及び地位濫用を防止し検知するためのメカニズムの実行を確保すること。 ・ 財務情報及び非財務情報に関する事項: - 株主及び投資家に対する適切かつバランスのとれた包括的な情報の提供を確保すること。 - 当社が信頼性のある非財務情報を提供できるように徹底するための報告、評価及び管理システムを検討すること。 ・ 戦略に関する事項: - ルノー・グループの中長期的な戦略に関連する財務的な軌跡を監視すること。 監査及びリスク委員会は、その職務の一部として、法定監査人がその職務の実施及び業務の完了を報告するため、とりわけ財務情報及び会計情報の作成に係るプロセスの精査に関する会議中に法定監査人の意見を聴取するものとする。 監査及びリスク委員会はまた、財務、会計、経理及び内部監査役員の意見を聴取する。これらの聴取は、委員会が望む場合、当社のシニア・マネジメントは在席せずに行われなければならない。 監査及びリスク委員会は、取締役会にその職務の実施について定期的に報告するものとする。また、財務諸表の監査の結果、かかる監査が財務情報の完全性に寄与する方法、及びこのプロセスにおいて果たした役割についての報告を行う。監査及びリスク委員会は、取締役会に、遅滞なく、直面した困難について報告するものとする。 |
委員会の活動
監査及びリスク委員会は2022年度に5回開催され、出席率は98%であった(取締役個々の出席率の詳細については、「取締役会の構成」の表を参照のこと。)。
法令の規定、AFEP-MEDEF規範に基づく勧告及び上記の使命に従って、監査及びリスク委員会は、特に以下の2022年会計年度における事項を扱った。
・ 財務諸表に関する事項:
・ 2021年度のルノー・グループの連結財務諸表、当社及びルノーs.a.s.の財務諸表並びに2022年度上半期のルノー・グループの連結財務諸表、並びに関係する財務上のプレスリリースの検討。とりわけ、監査及びリスク委員会は、事業部門における資産の評価、減損テスト及び自動車市場における傾向並びにそれらが当社の財務成績に及ぼす結果について調査した。
・ 特定のルノー・グループのパートナーシップが及ぼす会計上及び財務上の影響の見直し。
・ 2022年度の業績の予算に対するモニタリング。
・ ルノー・グループの流動性状況及び信用格付。
・ 2022年度に付与された保証の検討。
・ 2023年度の予算の作成。
・ 外部統制に関する事項:
・ 法定監査人が法定監査任務の一環として提出する外部監査計画。
・ 法定監査人の独立性。
・ 法定監査人の報酬及び法定監査人により提供される非監査業務。
・ 監査、内部統制及びコンプライアンスに関する事項:
・ ルノー・グループの統制環境の全体像の提示。
・ 内部統制の自己評定及び遵守。
・ 2022年度監査計画の実行のレビュー。
・ 2022年度内部監査計画の監視及び2023年度から2025年度の内部監査計画の提示。
・ レッドフラッグ監査及び関連する行動計画のモニタリング。
・ RCIバンクへの2022年度監査計画。
・ フランス汚職防止機構(AFA)が実施する検証の後の行動計画。
・ 特に2021年1月のAFAの新たな勧告に関連する規制遵守制度。
・ 倫理警告。
・ リスクに関する事項:
・ ルノー・グループの主要なリスクのマッピング。
・ リスク管理システム。
・ 財務リスクのモニタリング。
・ サイバー犯罪に関するリスク及びリスク管理システムのモニタリング。
・ 主要な法務及び税務紛争のモニタリング。
・ RCIのガバナンス及びリスク管理システム。
・ 新しいルノー・グループ倫理憲章のレビュー。
以下の点に留意されたい。
・ 当社の連結財務諸表及び年次財務諸表は、AFEP-MEDEF規範に従って適時に開催された会議において監査及びリスク委員会によって検討された。
・ 監査及びリスク委員会の使命の1つは、「統制及びリスク管理システム」に記載された、内部統制及びリスク管理システムの有効性のモニタリングを行うことである。その一環として、同委員会による財務諸表の検討は、最高財務責任者及び監査、リスク及び倫理部長の立会いの下、主要な監査事項、採用された会計手法に基づく法定監査人の結論及びこの分野における規制の進展について特に説明した法定監査人による詳細な報告と併せて行われた。
・ また、監査及びリスク委員会は、当社のシニア・マネジメントの出席なしに、当社の法定監査人から2回聴取を行った。
監査及びリスク委員会の各会議後、次の取締役会会議において報告がなされる。これらの報告によって取締役会は十分な情報を得ることが可能となり、それによって取締役会の審議が行われやすくなる。さらに、監査及びリスク委員会の各会議後には議事録が作成され、監査及びリスク委員会の全委員による承認を受けるために提出される。
2.ガバナンス及び報酬委員会
| 委員の人数 | 会議の回数 | ||||
| 4名 | vs | 4名 | 7回 | vs | 7回 |
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||
| 独立取締役の割合** | 出席率 | ||||
| 66.7% | vs | 66.7% | 100% | vs | 100% |
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||
2022年12月31日現在の委員
・ フルーリォ氏*(委員長)
・ ダーメイラック氏*
・ ペルソン氏**
・ ザイデンウェーバー氏
* 独立取締役
** AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、従業員を代表する取締役は、独立取締役の割合に算入されていない。
構成
取締役会規則には、ガバナンス及び報酬委員会の構成に関する原則が記載されている。
| ガバナンス及び報酬委員会の構成に関する取締役会規則の規定(抜粋) 当委員会は、取締役会に任命された3名から6名の委員で構成され、その過半数は独立取締役の中から選出されるものとする。当委員会の委員長は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、独立取締役の中から取締役会が指名するものとする。当委員会の委員として、従業員を代表する取締役が任命されるものとする。当委員会には、シニア・エグゼクティブ・オフィサーを置くことができない。 |
使命
| ガバナンス及び報酬委員会の構成に関する取締役会規則の規定(抜粋) 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会に以下の職務を割り当てる。 ・ 取締役の選出及び委員会の構成に関する事項: - 取締役に欠員が生じた場合、特に予想外の欠員が生じた場合又は追加の取締役の任命の場合に備え、当社のダイバーシティ・ポリシーを勘案し、取締役の補欠候補者を評価すること。 - 当社のダイバーシティ・ポリシーを勘案し、任期満了となった取締役の任期の更新の妥当性を評価すること。 - 当社のダイバーシティ・ポリシーを勘案して委員及び委員長の指名に関する議案を検討し、当該提案に関する取締役会への勧告を策定すること。 - 主席独立取締役の指名について勧告すること。 ・ シニア・エグゼクティブ・オフィサーの後任に関する事項: - 任期満了が近づいた場合、会長及び最高経営責任者の後任に関する勧告を策定すること。 - 当社のシニア・エグゼクティブ・オフィサーの後任計画を設計すること。シニア・エグゼクティブ・オフィサーは、当委員会のこの使命の遂行について関与することができる。 - ルノー・グループのエグゼクティブ・コミッティのメンバーの指名に関するシニア・マネジメントの計画について報告を受けること。 ・ 取締役会及び管理機関の運営に関する事項: - シニア・エグゼクティブ・オフィサーが、特に管理機関における男女の均衡に関して、差別を排除し多様性を確保する方針を実施するよう徹底させること。 - 取締役会の定期的評価の実施を支援すること。 - 取締役会(委員会を含む。)のメンバー、組織及び運営を評価するプロセスを作成し、AFEP-MEDEF規範の勧告に従って、取締役会の自己評価プロセスを監督すること。 - 管理機関の適切な運営を評価し、その後、取締役会への勧告を策定すること。 - 当社の株式保有構造の変化、並びに、当社が当該変化をどのように考慮するかを、そのガバナンス上、株主(従業員株主を含む。)の状況を監視する観点からモニタリングすること。 - AFEP-MEDEF規範の趣旨の範囲内で各取締役が個々に独立しているとみなされるかどうかを毎年評価すること。 - 取締役が利益相反のため出席又は投票に参加できない場合は、その都度、取締役会長から報告を受けること。利益相反について、取締役の定期的な申告を検討し、場合に応じて、利益相反を生じさせる可能性のある事項の一覧表を作成し、取締役会に報告すること。 - 取締役会の構成及び運営並びに取締役会のダイバーシティ・ポリシーに関する報告書を取締役会に提出し、適用法令に基づき株主総会に提出される決議案に関する意見書を発行すること。 - 当社内のガバナンスの実践が、AFEP-MEDEF規範並びにAutorité des Marchés Financiers及び議決権行使助言会社の勧告に準拠しているかどうかを評価し、それらを継続的に遵守させること。 - AFEP-MEDEF規範の勧告からの逸脱を強調し、関連する説明を準備すること。 ・ シニア・エグゼクティブ・オフィサーの報酬に関する事項: - すべての報酬項目、年金及び福利厚生制度、現物支給、並びに、状況に応じて、当社のストック・オプション又は無償株式の付与を含む、会長及び最高経営責任者の様々な金銭的権利に関して取締役会に勧告し、これに関連して、シニア・エグゼクティブ・オフィサーの年間評価書を作成すること。 - 会長及び最高経営責任者の報酬の要素が、ルノー・グループの戦略の実施及び結果と密接に関連するよう徹底させること。 - 報酬方針、その構成及び要素が、適用法及びAFEP-MEDEF規範の勧告に準拠するよう徹底させること。 - 状況に応じて、シニア・エグゼクティブ・オフィサーの報酬の可変部分の額を、関連する業績基準の達成度の評価後に、取締役会に提案すること。 - 当社の取締役又はシニア・エグゼクティブ・オフィサーが締結を希望する可能性のある業務契約の条件の事前審査を実施すること。 - 毎年、報酬方針に関する報告書案を取締役会に提出し、適用法令に従って株主総会に提出する決議案についての意見書を発行すること。 ・ 取締役の報酬に関する事項: - 取締役に割り当てられる報酬の総額及び配賦方法について勧告を行うこと。 - コーポレート・ガバナンス報告書に含まれる取締役報酬に関する項目を検討すること。 ・ ルノー・グループの主要役員の報酬に関する事項: - ルノー・グループのエグゼクティブ・コミッティのメンバーの報酬方針について報告を受けること。 - 従業員財形貯蓄制度、補完年金制度、資金調達を提供する留保株式の発行及びストック・オプション又は無償株式の付与を含む、当社の従業員及びより広範なグループ会社の従業員に対するあらゆる種類のインセンティブ制度に関する勧告を策定すること。 ガバナンス及び報酬委員会は、ルノー・グループ内の倫理的行動を促進するとともに、関連する原則及び規則の適切な普及及び適用を監視する責任も負っている。 |
委員会の活動
ガバナンス及び報酬委員会は2022年度に7回開催された。出席率は100%であった(取締役個々の出席率の詳細については、「取締役会の構成」を参照のこと。)。
同委員会の活動には以下が含まれた。
・ 2021会計年度の取締役会長、最高経営責任者、暫定最高経営責任者及び取締役の報酬構成要素の決定。
・ 2022会計年度の取締役会長、最高経営責任者及び取締役の報酬方針の決定。
・ 2022会計年度業績連動株式報奨制度。
・ ルノー・グループの従業員株式所有状況。
・ AFEP-MEDEF規範に定められた基準、とりわけ、重要なビジネス上の関係に関する基準に従った、独立取締役のリストの見直し。
・ 取締役会の構成の刷新。
・ 2021会計年度の取締役会の評価。
・ 株主総会及びガバナンス・ロードショーで提出された株主の要望。
・ エグゼクティブ・マネジメントの承継計画。
・ 2021年度ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント内にて公表されたガバナンス報告書。
・ 関連当事者間の契約及び対等な条件で締結された現行事業に係る契約を評定できるようにする、当社が締結した契約の分類に関する内部手続(この手続の詳細については、「独立当事者間の条件の下で締結された現行契約の評定手続」を参照のこと。)。
3.戦略及び持続可能性委員会
| 委員の人数 | 会議の回数(1) | ||||
| 7名 | vs | 7名 | 5回 | vs | 7回 |
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||
| 独立取締役の割合** | 出席率 | ||||
| 60% | vs | 60% | 91% | vs | 97.1% |
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||
2022年12月31日現在の委員
・ ウィンクラー氏*(委員長)
・ バーバ氏*
・ ディグリップ氏**
・ クールブ氏
・ ジャンティ氏**
・ マゼラ氏*
・ 芹澤氏
* 独立取締役
** AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、従業員株主を代表する取締役及び従業員を代表する取締役は、独立取締役の割合に算入されていない。
(1) 戦略及び持続可能性委員会は、2021年6月1日付で戦略委員会と倫理及びCSR委員会が統合したものである。会議の回数は、2021年6月1日以前における戦略委員会と倫理及びCSR委員会の会議の回数、2021年6月1日以降は戦略及び持続可能性委員会の会議の回数を考慮している。
構成
取締役会規則には、戦略及び持続可能性委員会の構成に関する原則が記載されている。
| 戦略及び持続可能性委員会の構成に関する取締役会規則の規定(抜粋) 戦略及び持続可能性委員会は、取締役会に任命された3名から7名の委員で構成されるものとする。当委員会の委員長は、ガバナンス及び報酬委員会の提案に基づき、独立取締役の中から取締役会が指名するものとする。当委員会の委員である取締役は、(ⅰ)産業若しくはデジタル分野についての深い知識を有するか、及び/又は(ⅱ)国際的発展及び/又は環境、社会福祉及び社会問題についての特定のスキルを有していなければならない。 |
使命
| 戦略及び持続可能性委員会の使命に関する取締役会規則の規定(抜粋) 取締役会の業務の一環としての、戦略及び持続可能性委員会の主な職務は、ルノー・グループの全体的な戦略(以下を含むが、これらに限定されない。)を定期的に検討することである。 ・ ルノー・グループの中長期的な戦略、アライアンスとの関係、行動計画を含む実行、明確に定義された重要な業績指標によるモニタリングを検討する。 ・ 当社の環境、社会及び企業の責任並びに持続可能な開発の観点から実行すべき戦略及び活動を検討する。 ・ 法令の要求に従って非財務情報を作成し、非財務コミュニケーション方針を検討する。 ・ 非財務格付を検討する。 ・ 産業レベルにおいて、ルノー・グループの戦略に重大な影響を与える合併、買収、処分、合弁及び戦略的なパートナーシップ契約を検討する。 ・ 製品及び技術開発に関する戦略を検討する。 ・ 生産施設及びそのサプライヤー基盤の競争力を精査する。 ・ ルノー・グループの地理的存在戦略を検討する。 ・ 取締役会に適切に情報提供し、意思決定の準備のために取締役会に勧告を行うことを徹底する。 |
委員会の活動
委員会は2022年度に5回開催された。出席率は91%であった(取締役個々の出席率の詳細については、「取締役会の構成」を参照のこと。)。
各会議では、戦略及び持続可能性委員会がルノーリューション戦略計画及びルノー・グループのESG戦略の主要指標のダッシュボードを検討する。さらに、委員会は、2022年に、以下の主要な題目を検討した。
グループ戦略に関する事項:
・ ルノーリューション戦略計画のフォローアップと実施。
・ 新しいアンペア及びホースの業務範囲の作成に関する研究。
・ ルノー・グループの重点戦略プロジェクトのすべての定期的なモニタリング。
・ 日産との市場、車両及び技術に関する運用プロジェクトでのパートナーシップの発展。
・ 半導体危機の影響と緩和策。
・ 電気自動車のバリューチェーン戦略。
・ ソフトウェア・設計車両の開発。
・ 中古車戦略。
・ 商用車戦略。
・ 中南米における戦略的動向。
・ アルピーヌ・ブランド戦略。
・ パートナーシップの業績とエコシステム内の様々なプレイヤーとの協力によるルノー・グループの新しい「水平的戦略」。
持続可能な開発に関する事項:
・ ルノー・グループの社会福祉、社会及び環境に関する責任戦略。
・ 循環型経済ビジネスの戦略と開発。
・ モビリティビジネスの進化をサポートするルノウ大学の発展。
・ ルノー・グループの脱炭素化戦略と気候報告書のレビュー。
・ ルノー・グループのコンプライアンス計画。
・ 管理機関におけるジェンダー多様性の観点からの目標。
・ 非財務業績声明(EPR)を含む2021年ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント第2章「持続可能な開発」のレビュー。
戦略及び持続可能性委員会は、新たな戦略プランであるルノーリューション及びその実施状況の追跡のため、数回にわたって会議を行った。
取締役会の評価
取締役会は、その業務の効率性を向上させるため、毎年、取締役会の構成、組織及び運営に関する評価を行い、少なくとも3年に1回、外部のコンサルタントの支援を得て正式な評価を行う。
正式な評価は2017年度及び2020年度に行われた。
2022年度、取締役会は、自らの業務及び委員会の運営に関する自己評価を実施した。
取締役会のメンバー全員がアンケートに回答した。評価結果は、2023年2月9日のガバナンス及び報酬委員会会議で提示され、次に2023年2月15日の取締役会会議で提示された。
アンケート及び取締役会メンバーへのインタビューの目的は、以下の題目について評価することであった。
・ 取締役会の構成、役割、構造、使命及び業務並びに取締役会の委員会。
・ 取締役会とシニア・マネジメントとの間の関係。
・ 取締役の貢献及び集団としての効率性。
・ 前回の評価で特定された改善点のフォローアップ。
今回の評価は、最近の事象による経験から学び、取締役会及びその委員会の運営方法を再評定する機会となった。
2022年では、取締役会及びその委員会の評価により、以下のポジティブな事項が強調された。
・ 取締役会メンバーのつながりとより良い連携の強化。
・ 特に、現地訪問による、ルノー・グループの活動に対する理解の向上と、取締役会以外の場での取締役間の対話の強化。
・ 取締役会及びエグゼクティブ・マネジメントの間の信頼を前提とした関係性
・ 委員会の会議中に重要事項に取り組むために割り当てられた時間
この評価によって、改善に向けた以下のような勧告及び分野が特定された。
・ 市場の動向や競争環境に関するより深い情報と、ルノー・グループの主要な競合他社の戦略に関する詳細な分析
・ 機会とリスク分析について取締役会における理解を深めること。
・ CSR/サステナビリティ、新しいモビリティや新しい技術、ソフトウェアの専門知識を有する人物を探し、取締役会における専門性のバランスの強化。
・ 特定の具体的かつ戦略的な事項により多くの時間を費やすという要望。
「遵守又は説明」原則の実施
フランス商法第L.22-10-10条に基づき、当社は、AFEP-MEDEF規範を参照する。当社は、同規範の勧告に従っている。
AFEP-MEDEF規範第28.1条に定められた「遵守又は説明」原則及びフランス商法第L.22-10-10条の規定により、下記の表のとおり、遵守されていない同規範の勧告及び関連する説明が要約されている。
| AFEP-MEDEF規範の勧告 (2022年12月版) | 見解 | |
| 監査委員会における独立取締役の割合(第17.1条) | AFEP-MEDEFコードでは、「監査委員会のメンバーの少なくとも3分の2は独立取締役でなければならず、委員会に執行役員を含めてはならない」と定めている。 2022年12月31日現在、監査及びリスク委員会のメンバーは、独立取締役3名、フランス政府を代表する取締役1名、日産を代表する取締役1名、従業員株主を代表する取締役1名の計6名であり、メンバーの60%が独立取締役ということになるが、これはAFEP-MEDEFコードが求める3分の2の割合より低い。 取締役会は、基準株主及び従業員の代表者の存在により、限られた数の委員を維持するという決定から、この構成はバランスの取れたものであると考えており、一方で、財務及び会計に関する一定の専門知識を必要とする委員会業務の効率化を支援している。 | |
| 取締役の独立性基準(第10.5条) | 2023年2月15日の会議で、取締役会は、AFEP-MEDEF規範の基準第1号に関するジャンドミニク・スナール氏の状況を、2019年10月11日から2020年6月30日までの日産の取締役及びルノーs.a.sの会長としての役割を考慮の上検討した。 AFEP-MEDEF規範は、ある者を独立取締役の資格から可能な限り除外するために取締役会が評価しなければならない基準の一つとして、「過去5年間において、当該会社が連結する会社の従業員、業務執行役員又は取締役でないこと又はなかったこと」を挙げているが、AFEP-MEDEF規範解釈ガイドによれば、取締役が「支配はしていないが重要な利害関係を有している会社又は兄弟会社における役職」を有する場合にも、この勧告が該当するとしている。 日産はルノーによって完全に連結されている会社ではないことが想起される。ルノーは日産に大きな影響力を持っており、持分法の利用により日産への出資を勘定に入れている(ルノーの日産への持株状況の詳細については、連結財務諸表の注12を参照のこと。)。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、両アライアンス・パートナーの取締役会間の協力を発展・強化する観点から、日産の取締役会に対しルノーの取締役会長が任命されたことは、ルノーに関するジャンドミニク・スナール氏の判断の自由と独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。 さらに、そのような事態が利益相反を生じさせる場合には、当該取締役に対して取締役会の審議・議決への参加を差し控えることを求める取締役会規則の規定が適用される。 また、取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2019年10月11日から2020年6月30日までのジャンドミニク・スナール氏によるルノーs.a.sの会長の職務の遂行は、最高経営責任者の引き継ぎの手続を行うために取締役会にとって必要な期間中であり、かつ2020年7月1日のルカ・デメオ氏の着任までの、例外的で純粋に一時的な性質のものであると判断した。したがって、取締役会は、このような例外的状況は、この一時的な任期の終了時にジャンドミニク・スナール氏の独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。 また、2023年2月15日の会議で、取締役会は、ピエール・フルーリォ氏が日産の取締役に就任したことを踏まえ、AFEP-MEDEF規範の基準第1号に照らして、同氏の状況を精査した。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、両アライアンス・パートナーの取締役会間の協力を発展・強化する観点から、日産の取締役会に対しルノーの主席独立取締役が任命されたことは、ルノーに関するピエール・フルーリォ氏の判断の自由と独立性に疑問を投げかけるようなものではないと考えた。 さらに、そのような事態が利益相反を生じさせる場合には、当該取締役に対して取締役会の審議・議決への参加を差し控えることを求める取締役会規則の規定が適用される。 |
独立当事者間の条件の下で締結された現行契約の評定手続
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、取締役会は、(2019年5月22日法律第2019-486号による改正後の)フランス商法第L.225-39条の規定に従って独立当事者間の条件の下で締結された現行事業に係る契約を当社が評定できるようにする、当社が締結した契約の適格性に関する内部手続を、2020年2月13日の取締役会会議で採択した。
ルノーの取締役会で承認された内部手続には、ルノーSAが当事者である様々な契約に対して、関連当事者契約又は現行契約として適格性を付与するために用いられる手法が記載されている。当該内部手続は、法定の関連当事者統制手続も想起させる。
この内部手続は、年単位で、とりわけ、会計年度中に生じた法律又は規制の改正、ベストプラクティスの変更及び実施上の難点を考慮するため、ガバナンス及び報酬委員会によって見直された後、当社の取締役会がそれを評定することになる。
取締役会は、2023年2月15日の会議において、独立当事者間の条件の下で締結された現行契約を評価するための内部手続を検討し、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、この手続が法律上の規定に従ったものであり、修正は不要と結論付けた。
株主の年次株主総会出席手続
当社の定款第21条は、株主が年次株主総会に出席するための手続を定めている(「年次株主総会」を参照のこと。)。
統制及びリスク管理システム
ルノー・グループは、その事業活動に固有のリスクを抑制し、その悪影響を制限するための組織体制及び手続を導入している。当該リスク管理及び内部統制プロセスは、すべての会社機能及び活動において実施されている。その主たる目的は以下の通りである。
・ 当社がさらされているリスクを特定し、かつ管理する。
・ 規則、法律及び規制を遵守させる。
・ 当社の活動において、品質、費用及び納期を管理する。
・ 財務、会計及び経営状況の開示内容の信頼性、妥当性及び質の高さを確保する。
但し、この体制及び手続は、当社の目的が達成されるという絶対の保証を提供するものではない。機会とリスクとの折り合いをつけるため、ルノー・グループのグローバル・リスク管理システムは、業務管理又は目的達成に重大な影響を及ぼす可能性のある事由の影響及び/又は可能性を抑えることを目的としている。内部統制及びリスク管理システムは、リスクファクター・コントロールの水準及び経営計画の有効性を測定することにより、リスクの特定及び評価を行う。
ルノー・グループは、次の事業セグメントで構成されている。ルノー・グループ自動車部門、新形態のモビリティに関連する活動(主に持株会社であるルノーMAI及びその子会社)を含むモビリティサービス部門、販売金融部門であるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(モビライズF.S.)(RCIバンクS.A.の商標)。
2007年度以降、ルノー・グループは、フランス金融市場庁(AMF)の参照フレームワーク及び実施ガイドライン(2010年7月改訂)並びに2010年7月に公表された監査委員会作業グループ・レポートの勧告を考慮に入れている。このフレームワークは、自動車部門及びモビリティサービス部門に適用される。
販売金融部門であるモビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(モビライズF.S.)は、独自の内部統制及びリスクマネジメントの枠組みを定めた。このシステムは、銀行・金融規制に従い、「モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの具体的特徴」に記載されている。モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(Mobilize F.S.)は、フランスの金融健全性監督・破綻処理機構(ACPR)及び欧州中央銀行(ECB)による管理の対象となっている。
リスク管理への貢献者
2021年以降、ルノー・グループの自動車部門は、2つの主要な要素で構成されている。
・ 各ブランドの「ビジネスユニット」は、営業利益及び顧客満足について責任を負い、組織をターゲットの顧客や市場に導く。
・ 「会社機能」は、当社の他の事業分野すべてを含む。方針を定め、事業活動に適切な基準、方法及び技能を提供する。第一に、エンジニアリングはブランドと直接関連し、商品開発の時期、費用及び業績について全責任を負う。
3つの管理系統に沿った構造
ルノー・グループの内部統制及びリスク管理システムは、AMFが定める内部統制の一般原則に従い、また職務分散原則を遵守し、下記の3つの管理系統のコンセプトに従って構成されている。
第1の管理系統:業務管理
第1の管理系統となる業務管理においては、ルノー・グループのレベルで確定された内部統制及びリスク管理の原則及び技術を自らが責任を負う分野で適用及び展開させる。業務管理は、各活動に関連するリスクを特定し、その影響を低減するための活動を実施する責任を負う。
したがって従業員においては、作業分野に関して確定された内部統制システム、ルノー・グループの倫理規範並びに汚職及び地位濫用防止に関する指針のほか、自らに固有の倫理規範を遵守することが求められる。業務管理は、特に、内部監査部門が実施した課題に関する行動計画を定め、その実施を監視する責任を負う。
第2の管理系統:リスク管理、内部統制、業績管理
会社機能は、従業員又はマネジャーを通じた第1の管理系統としての役割に加え、第2の管理系統としての役割も担い、以下の責任を負う。
・ 基準、参照テキスト及びルノー・グループのポリシーの制定及び展開
・ 規制のモニタリング
・ 社内外の駐在員ネットワークの形成及び調整
・ 会社の方針や基準が正確に理解され、適用されることの保証
・ 必要に応じて、事業会社内を管理し、その管理が実行されていることを確認すること
会社機能はこのプロセスにおいて次のものによって支えられている。
・ 内部統制部門は、内部統制の成熟度と有効性を評価することにより、内部統制のレベルを合理的に保証する。そのために自己評価アンケートを回付し、コンプライアンス・テストを実施している。また、何らかの欠陥が見つかった場合にこれを修正する行動計画が特定及び実施されるよう取り計らっている。
・ リスク管理部門は、ルノー・グループの主要なリスクのマッピングの更新、及び特定された主要なリスクの影響又は可能性を縮小すべく設計される行動計画の監視、並びに事業会社、会社機能及びプロジェクトに関するリスク・マッピングのサポートの提供の責任を負う。
・ ルノー・グループの業績管理部は、その代表者を各会社に置いて、現場においてこのプロセスを調整し、主導する。同部門は、全従業員による経営規則の遵守を徹底し、行動計画の調整及びモニタリングにおいて業務スタッフを支援する。
第3の管理系統:内部監査部門
内部監査部門では、ルノー・グループ内で定めたコーポレート・ガバナンス、リスク管理及び統制プロセスについて、独立した客観的な評価を行っている。内部監査部門のミッション、役割、責任及びその範囲については監査憲章に定められており、その更新版は2022年9月に監査及びリスク委員会(CAR)により承認されている。内部監査は、その勧告を通じて、業務上の安全性の向上と会社の業績全般の最適化に寄与している。各業務の終わりに、内部監査は、最終報告書と総括記録を、監査対象、問題となっている部門、事業体及び/又はプロジェクト、最高経営責任者及びルノー・グループの会長に体系的に発行する。当該総括記録には、監査対象活動の統制度合いを総合的に評価するため、内部監査部門により出された意見について「統制されたリスクである(緑色)、大きな問題のないリスクである(黄色)、明らかなリスクである(オレンジ色)、重大なリスクである(赤色)」と色分けされたものが含まれる。
内部監査部門は、ルノー・グループの自動車部門及びモビリティサービス部門のすべての事業体及び活動を対象とする。
金融部門(モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ)は独自の内部監査体制を有している(「モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの具体的特徴」を参照のこと。)。内部監査部門は、日産と収斂させた機能についても監査を行うことができる。ルノー・グループとパートナーシップ関係にある事業体に関して、パートナーが合意した場合、内部監査は介入を行う場合がある。第三者に委託された事業活動については、内部監査による介入は、契約上の監査条項がそのように規定する場合には、行われる可能性がある。
監査計画は年間ベースにて作成され、連続した3年間をその対象とする。この計画は、シニア・マネジメントによって検証され、監査及びリスク委員会(CAR)によって承認される。監査計画は、追加の要請又は調整を考慮の上、必要に応じて修正される。
内部監査の職務により、以下のことが可能になる。
・ プロセスの法令遵守性並びに有効なルール、基準、法律及び規則に関するその適用の評価。
・ プロセスの有効性及び取引の業績の評価。
・ 事業部門が行う管理の質並びにサポート及び統制に関する機能の検証。
・ 勧告の形での、改善又は進捗に関する分野の提案。
・ 不正行為及び汚職との戦い。
・ 勧告の効果的な実施の検証。
各監査報告による勧告を受けて、監査対象の事業体によって定められた行動計画が、内部監査部門によって検証される。勧告には、3つの重要度レベル(高、中、低で、それぞれA、B、Cと取り扱われる。)がある。内部監査部門は、当該勧告が確実に実施されるようにする。少なくとも半年ごとに、リーダシップ・チーム(旧ボード・オブ・マネジメント)及びCAR向けに、A及びBの勧告に関する状況報告書を作成する。
内部監査部門は、フランス監査・内部統制協会(IFACI)(*)によって認証される。かかる認証は、内部監査の専門的実務に関する基準(référentiel professionnel de l’audit interne)(RAI)に従い、位置付け、舵取り、監査プロセス、GRC(ガバナンス、リスク及び遵守)の評価プログラム並びにプロ意識という5つのカテゴリーにわたる25の全般的な要件及び100の詳細要件で構成されている。
(*) フランス監査・内部統制協会(Institut français de l’Audit et du Contrôle interne)。
活動の同期化
リスク管理、内部統制及び内部監査部門は、ルノー・グループのリスクと重点課題を共有し、一貫したアプローチを定め、第2の管理系統(リスク管理、内部統制、業績管理部)と第3の管理系統(内部監査部門)の間で効果的なフォローアップを行うために、定期的に緊密に連携している。それらは自らの活動を同期化し、一体化された活動により合理的なリスク管理を行う。
これらの取り組みは、2021年から、内部監査及び年次の内部統制活動の結果を、ルノー・グループ、事業会社、会社機能及びプロジェクトのリスク管理に体系的に統合するなどして強化された。この同期化の改善は、CARと共有された。
ルノー・グループ内のリスク管理を強化・最適化するために、市場最高水準の共通ツールを取得することを目的に、2022年末にリスクマネジメント、内部統制、内部監査、品質部門の合同中期プロジェクトが開始された。
リスク管理ガバナンス
最初の2つの管理系統では、リスク管理及び内部統制についてリスク及び内部統制委員会(CRCI)に対して報告が行われ、CRCIは内部統制及びリスク管理システムの有効性を検証し、定期的に評価することについても責任を負う。
CRCIは、ルノー・グループの最高財務責任者を委員長とし、当社の様々な会社機能を代表する20名の委員で構成されている。CRCIは年6回開催され、特に以下の事項を検討している。
・ ルノー・グループの主要リスクのマッピング、及び各分野における対応措置のモニタリング。
・ 内部統制部門が毎年実施している内部統制自己評価の結果及びこれに関連する行動計画のモニタリング。
・ システムの改善の提案。
このレビューに従って、CRCIは是正措置の決定又は追加の情報提供の要請を行うことができる。
最初の2つの管理系統では、分野別のプレゼンテーションを通じて、ボード・オブ・マネジメント(BOM)にも適時に報告している。
第2及び第3の管理系統は、その業務の結果を監査及びリスク委員会(CAR)に提示する。CARの職務は、「2022年度における取締役会の専門委員会の活動」に定められている。
その職務の過程において、法定監査人はリスク管理のレベル並びに会計及び財務情報の作成及び処理に関する内部統制を必要に応じて評価し、必要な場合は、勧告を発表する。
業務を行う事業体、機能、プロジェクトにおいては、経営委員会が定期的に開催され、ルノー・グループのCRCIをモデルとして、統制及びリスク管理システムの有効性を検証・評価している。
リスク管理体制
ルノー・グループは、一方では、あらゆる種類のリスクを特定及び評価し、その後、マッピングするという方法に基づいて、また、他方では、リスクを排除、回避、防御又は移行させることによりこれらのリスク、また、具体的には、かかるリスクによる影響及び/又はリスク発生の可能性に対処する行動計画の実践という方法に基づいて、リスク管理手法を適用させる。リスクの特定は、残存する影響と発生確率(取扱計画の考慮後)の評価に基づいており、これら2つの積が重要度を定義している。この方法は、ルノー・グループ、事業体、会社機能及び自動車プロジェクトのレベルで適用される。ルノー・グループの主要なリスクのマッピング(トップダウン及びボトムアップのアプローチ)は、CRCI、リーダーシップ・チーム及びCARに提示され、検証される。
ルノー・グループがさらされている主要なリスクファクターに関する説明は、「事業等のリスク」に記載されている。
リスク管理部門(DMR)は、任務を実行するために、とりわけ2つのネットワークに依拠している。
・ 1つは、事業会社(国、販売子会社及び/又は工業子会社)及び会社機能の場合には主に業績管理機能を果たす駐在員、また新自動車プロジェクトの場合には品質保証機能を果たす駐在員で構成されている。彼らは事業リスク管理者(RMO)として知られている。彼らは、事業体、会社機能及びプロジェクトにおいて業務上でリスク管理プロセスを実施する場合にリスク管理部門と協力する。
・ もう1つは特定分野のリスクを管理する専門家で構成されている。これらのリスクには、すべての会社に共通するものもあれば、ルノー・グループの活動部門の1つに特有のものもある。これらの専門家は、専門リスク管理者(RME)として知られており、それぞれの専門分野における制度化されたリスク管理プランについてコンサルティングを行う。
内部監査部門は、シニア・マネジメントにより実証され、CARにより承認される、当社の主要なリスクに関する監査計画を策定するために、リスク・マップを使用して最も適切な監査対象項目を特定し、リスク・ヘッジを査定する。この監査業務を通じて、内部監査部門はリスク管理部門に対して、主要なリスクを管理する効果的な水準についての識見を提供する。
リスク管理方針は、主要なリスクについてはルノー・グループのレベルで適用される。また、事業会社レベル(国、販売子会社及び/又は工業子会社)においては、会社機能及び新自動車プロジェクトについて展開されている。
2022年度、リスク管理部門の活動は以下に重点を置いた。
・ ルノー・グループの主要なリスクのマッピングを更新すること。この取り組みは、ルノー・グループの70人の主要幹部が参加するトップダウン・アプローチにより行われ、2021年末及び2022年に実施される事業体、企業機能、新車プロジェクトのリスク・マップの分析に基づくボトムアップ・アプローチによって補完された。
・ 主要なリスクの統制を改善するための処理計画及びプロセスを統合すること。
・ BOM及びCARとの定期的な共有を通じた主要リスクに関するガバナンス強化。
・ 関連する事業リスク管理者と共に作成したリスク・マップの実施及び改善計画のモニタリングのため、事業体、会社機能及び新自動車プロジェクトを支援すること。
・ 事業リスク管理者、専門家並びに業績管理部門、内部統制部門及び内部監査機能の代表者のネットワークをリードし、ベストプラクティスを共有すること。
さらに、ルノー・グループの従業員の間でリスク文化及びリスク管理の基盤に関する意識を向上させる措置(特にeラーニング・モジュールを通じてのコミュニケーション及び研修)が、リスク管理部門によって引き続きとられた。
内部統制
内部統制システムは、以下に示す各種ガイドライン及び手法に基づく。
ルノー・グループの倫理及び会社機能ガイドライン
「会社機能」は、導入される方針及び基準を規定し、発表する。これらはその後、事業レベルでのプロセスがルノー・グループの倫理憲章、汚職及び地位濫用防止に関する指針並びに対応する倫理規範にその概要が記載された原則に従って機能することを確保するための手続及び事業手法として展開される。
内部統制部門は、特に次のことを目的とした方法によって、事業分野内の内部統制の課題を管理している。
・ 事業分野と連携し、業務プロセスに関連し、目標達成に重大な影響を及ぼすおそれのある主要なリスクを特定する。
・ 事業活動に適用される「メタルール」を定式化する。
・ 特定されたリスクの管理を目的とした主要統制を特定し、定式化する。
リスク及び内部統制委員会は、事業分野が管理するメタルール及び主要統制を検証し、内部統制自己評価アンケートに含める。
内部統制部門は、「リスク管理要因」と呼ばれる約30の主要な要素を中心に、約200の管理ポイントから構成される内部統制の基準システムを定義した。
これらの要素は、内部統制のエッセンスをまとめたデジタル文書「内部統制eBook」として、ルノー・グループの全従業員に提供されている。これは、内部統制システムの概要を提供し、様々なビジネスサイトへの入り口となる。
この内部統制の参照文書は、特定されたリスクの進化や組織の変更を考慮して毎年更新される。内部監査や監査役による勧告は、この更新の際に考慮される。
内部統制部門は、子会社の業績管理機能並びに会社機能に関連し、内部統制の問題に関する主要な連絡窓口となる内部統制駐在員のネットワークに依拠している。彼らは、自らの範囲内で内部統制目標の実施を主導し、確実に実施させる。
統制活動
年1回、これらのリスク管理要因に基づく内部統制自己評価(アンケート形式)を、内部統制部門からルノー・グループの主要な事業体に送付している。各事業体の最高経営責任者は、これらの自己評価を検証し、特定された内部統制の不備を是正するための行動計画を策定及び実施する責任を負う。これらの行動計画は、内部統制部門による定期的なモニタリングの対象となる。
これらの自己評価の結果は、年1回、リスク及び内部統制委員会(CRCI)及びCARに報告される。
自己評価の質を検証するために、内部統制部門の内部統制担当者がサンプルとなる事業体についてコンプライアンス・テストを実施している。参考資料の期待値から著しく逸脱した場合は、アクションプランが発生する。この内部統制システムは、親会社及びすべての重要な事業体(特に完全連結会社)に適用される。
リスクレベルの低い事業体(完全連結ではない事業体又は連結でない事業体)には、個別の内部統制システムが適用される。
新たに買収された会社は、統合後最初の活動において、様々な内部統制システムにおける潜在的なリスクの影響に応じて連結される。自己評価の初年度は、行動計画に重点を置いているため、その結果はルノー・グループの結果には連結されない。
2022年の内部統制部門の業務には以下が含まれている。
・ 汚職防止システムの充実、関係する業務担当者への支援を継続的に実施する。
・ 2022年の自己評価キャンペーンで考慮したリスク管理要因を更新する。
・ 内部統制研修のための一連のeラーニング・モジュールの作成と展開。
・ 従来の対面式研修に加え、7つのeラーニング・モジュール(内部統制入門、コーポレート・ガバナンス、業務プロセス統制、職務権限委譲(DOA)、内部統制システム、職務分掌、不正)を実施する。
・ ルノー・グループ内部統制部門は、内部統制担当者のネットワークの指導のため、四半期ごとにウェビナーを開催する。
・ データ分析プロセスに基づく予防及び検出のための統制の継続。
内部統制面での「代表者の姿勢」は、年次自己評価アンケートの序文においてCFOが執筆した論説が掲載され、再確認された。また、内部統制e-bookの配布に際しては、ルノー・グループのCEOとCFOが執筆した社説を掲載した。
これらの内部統制のコミュニケーションと調整活動は、新組織の文脈で2023年も継続される予定である。新会社に期待される内部統制のガバナンスと検討は、2023年に優先して取り扱う。
内部委任及び職務の分離
ルノー・グループは、階層系統体制に加え、会社機能を担うマネジャーがルノー・グループ全体の関連機能の連絡担当者のリーダーシップを取れるよう機能系報告システムを構築した。
意思決定プロセスは、どの分野及びどのレベルの業務執行マネジャーが決定を行うことができるかを決定する内部委任システムに基づいている。意思決定の権限を委任するためのすべてのルールは、イントラネットを介して、職員に報告される。意思決定の要請は、内部統制手続に従い、関係者を特定する規則に適ったワークフローにより追跡記録が行われるか、又は意思決定に責任を負う委員会議事録において文書化される。
職務及び任務の分離の原則は、独立した統制を促進し、事業、財産の保護及びその会計目的上の記帳に対応する任務及び機能を分離するため、ルノー・グループ内及びコンピューター・システム内のすべての階層及び機能レベルで求められる。
財務・会計・経営情報の開示の質と信頼性
シニア・マネジメントは、ルノー・グループの一般的な目標を、多年度計画及び年度予算の一部として、また事業セグメント、ブランド及び機能への資源配分の一部として伝達する。グループ経営管理では、事業セグメント、ブランド及び機能ごとに業績ガイドラインを策定している。その中には、考慮すべきマクロ経済の前提条件(為替レート、金利、インフレ率、商品価格等)、翌年に計測すべき財務・非財務指標、時期及び活動範囲の区分が含まれる。各ブランドは、機能の具体的な側面に照らして完遂した上で、これらの指示をその範囲内の子会社に伝達する責任を負う。
業績管理部は、組織の様々な段階(グループ、事業セグメント、ブランド、機能)で経済パフォーマンスを管理し、測定する責任を負う。
経営管理は、それぞれの機能の具体的な側面を考慮するために、分散的に実施されている。特にルノー・グループの業績管理部が定期的に指示することにより、職務の枠組みを整備している。
ルノー・グループの経営計画では、次のような役割を担っている。
・ ルノー・グループの経済的目標及び予算の設定。
・ 内部統制システムやルノー・グループのリスク管理アプローチの整備への参画。
・ 事業体、事業セグメント、ブランド及び機能の業績を測定し、特にすべての事業セグメントの営業総利益及び自動車事業セグメントのフリー・キャッシュ・フローに関する指標をモニタリングすることにより、ルノー・グループを調整すること。
・ 経営上の意思決定案をあらゆるレベルで経済的観点から分析し、基準、計画及び予算との整合性を確認し、経済的妥当性を判断し、それに関する意見又は勧告を行うこと。
ルノー・グループは、会計・財務情報の作成にあたっては、適用される基本的な経営理念を示す経営参考ガイドラインを参考にしている。
会計・財務情報に関する内部統制システムは、AMFの参照フレームワークに基づいている。この内部統制システムは、財務情報の作成、決算、予測段階又は財務情報の伝達に関わるプロセスだけでなく、この情報の作成に関わる上流の業務プロセスも対象とする。
ルノー・グループは、現地基準及びルノー・グループ基準に基づき、財務諸表を同時に作成することができる情報システムを保有している。この仕組みにより、短時間での情報の集中化及び集約化の中で、データの一貫性が保証される。グループ経理担当副社長(DCGr)の機能的権限に基づき、財務諸表の作成責任は、子会社の最高財務責任者が負い、最高財務責任者は同子会社の会長及び最高経営責任者に報告する。
ルノー・グループ共通の表示及び評価基準についてはマニュアルで定めている。このマニュアルは毎年更新され、ルノー・グループのポータルを通じてすべての事業体に公開され、報告される財務情報の一貫性を確保している。
財務諸表の作成にあたって適用される原則
ルノー・グループの連結財務諸表は、国際会計基準審議会(IASB)が公表した国際財務報告基準(IFRS)に準拠して作成されており、その適用規則は、報告日現在、欧州連合の官報に掲載されている。
ルノー・グループの最高財務責任者直轄のグループ経理部には「会計基準」部門があり、会計原則の適用を効率的に実施する権限を有する。従業員には、IFRSの変更及び更新について定期的に通知する。
ルノー・グループは、3つの異なる事業セグメントから構成されており、連結範囲に含まれるすべての事業体について、単一の会計基準に従って構成された単一の連結手法を用いて連結財務諸表を作成している。
ルノー・グループは、半期及び年次の連結財務諸表を開示する。これらの財務諸表は、2つの決算前の日(6月決算の場合は5月31日、12月決算の場合は10月31日)を基準として事前に作成される。法定監査人とのサマリー会議を開催し、シニア・マネジメントが出席して継続的に協議を行う。CARは、財務及び会計情報の開示に関する承認プロセスの主要な段階のすべてに関与している。連結売上高は四半期ごとに公表される。
財務・会計情報の開示を管理するプロセスの主要な構成要素
ルノー・グループは、フランス国内外の3つの事業セグメントに属する子会社の分散運営を、以下の主要な戦略に基づいて管理し、財務諸表作成に要する期間を短縮しつつ、高品質の会計・財務情報を提供する。
・ 会計の上流にある業務システムの標準化を計画的に進める。
・ 世界中の産業及び/又は商業事業体、エンジニアリング事業体及び販売金融部門の事業体においてルノー・グループが選択したERPの財務・会計モジュールを導入する。
このソフトウェアパッケージにより、処理されたデータの信頼性及び一貫性が確保される。特に、ユーザープロファイルの定義と監視により、業務分掌の規則が遵守されていることを確認できる。
会計・財務データの信頼性を確保するためには、最初の制御が行われる業務システムで処理される基本的な取引の制御が鍵である。業務システムは、インターフェースを介して、補助的な会計システムにデータを提供する。これらのインターフェースは、継続的に監視され、それぞれの上流プロセスで発生するすべての経済的事象を確実に把握した後、そのデータを迅速かつ定期的に集中経理システムに送信する。
会計チームは、重大な不具合が発生した場合にERPを保護するためのセキュリティプロセスを開発するために、ITスタッフと協力してきた。事業継続計画は、全社的に作成されており、ERPを利用している子会社に展開されている。
法定監査人に関する憲章
ルノー・グループは、2004年、財務諸表の法定監査に関連して、法定監査人の任務と独立性に関する憲章を起草し、同憲章に法定監査人とともに署名した。本憲章は、ルノー・グループ(親会社、フランス国内外の子会社)とその法定監査人との関係を規定するものである。この憲章は、法定監査に関する規制の変化を考慮し、2019年の監査役会の更新の一環として、2020年に更新された。
財務コミュニケーション
ルノー・グループは、財務部内のIR部門にルノー・グループのすべての財務コミュニケーションを委ね、その任務を遂行するために必要な機能を提供することとした。
IR部門は以下の役割を担っている。
・ 金融市場とのコミュニケーション
・ 投資家や個人株主との関わり
・ 金融格付機関との関わり
・ 社会的責任投資に特化したアナリスト及び投資家との関わり
・ 規制当局(AMF)との関わり
・ 年次・半期業績報告書及び四半期情報の作成管理
・ 内部統制部門の責任のもとで作成されたユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントのAMFへの提出
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの具体的特徴
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(モビライズF.S.)は、会社の目標に関連して特定された主要なリスクの特定、分析及び管理を目的とした、グローバル内部統制システムを有している。モビライズF.S.グループの内部統制委員会は、このシステムに関する一般的な枠組みを検証した。当該枠組みは内部統制憲章に記載されている。
この憲章は、モビライズF.S.の有効な統制下にあるフランス国内及び海外のすべての法人に適用されるシステムを定義しており、特に以下を明記している。
・ 内部統制管理のための一般的な取決め
・ 子会社、支店及び合弁会社に関する地域的な取決め
・ 様々な機能分野に関する特別な取決め
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズにおけるリスク統制は、機能別に以下の3つのレベルで監視されている。
・ 第1の防御系統は、日常的なリスク管理を担当する業務機能によって、それぞれの専門分野における活動の一環として実践されている。これらの機能は、取引行為に係るリスクを取ること及び当該機能に割り当てられた目的について、決定し、責務を負っている。これらの機能は、会社機能部門が定めた経営規則及びリスク限度に従い、かかる責任を果たす。
会社機能部門は、会社レベルでリスクの定義、規則、管理方法、測定及びモニタリングを担当する。各会社機能部門は、その専門分野において、ガイドライン及び国別目標を通してリスク管理システムを管理及び監視する。リスクについては、子会社及び本部の定期的な専門委員会によってモニタリングが行われている。会社機能部門は、リスク管理及びエクスポージャー・モニタリングを現地代表者に依拠し、グループのレベルで限度が尊重されることを確保している。
・ 第2の防御系統には、以下が含まれる。
・ リスク管理部門の内部統制部門及びグループの事業体の内部管理者。これらは、手続に定められた経営規則を取引が遵守しているかどうかのレベルを統制する。より具体的には、第1の防御系統の妥当性を検証する。
・ リスク管理部門のリスク及び銀行規制部門。この部門は、グループのリスク・ガバナンス・ポリシーの導入を監視し、事業部門によるリスク管理の効率性並びに設定された限度及び警告閾値の遵守の効率性を検証し、当該閾値を超えた場合にモビライズF.S.取締役会のリスク委員会へ報告している。
・ コンプライアンス部門。この部門は、コンプライアンス対策を調整し、モビライズF.S.全体で適切に実施されていることを確認する。
・ 第3の防御系統は、内部監査機能であり、その目的は、取引に対する統制の程度並びに第1及び第2の系統によって実践された監視について、モビライズF.S.の取締役会及びシニア・マネジメントに保証を提供することである。
リスク管理システムは、モビライズF.S.のすべてのマクロ・プロセスを対象としており、以下のツールを含んでいる。
・ リスクの指針、選好度レベル、警告閾値及び限度(以下「リスク選好の枠組み」という。)が定義された、主な(いわゆる重大かつ重要な)リスクのリスト。各リスクについて、リスクの構成要素並びに会社がリスク選好レベルに合わせて維持できるようにする管理及び監督の原則を特定するための詳細な解析が実施される。これらの要素は、モビライズF.S.グループの事業モデル及び戦略に関連して、少なくとも年に1回検討される。
・ 事業管理ルールのマッピングがリスク管理に寄与している。すべてのモビライズF.S.グループの連結子会社においてそれが導入されている。このマップは、中央事業活動部門によって定期的に更新される。事業管理ルールの統制レベルは、指名されたプロセス担当者により毎年評価される。プロセス担当者は、グループの基準に沿って、それぞれの担当分野におけるリスク管理に責任を持ち、対応する手順と第一レベルのコントロールを定義し、更新する。
・ モビライズF.S.に影響を与える規制の変更を監視、分析し、業務担当者に通知することを目的として、リスク管理部門のリスク及び銀行規制部門がコーポレート部門の担当者と連携して運営する規制監視システムである。
・ 事前に定義された基準に対応する機能不全を特定できるようにし、またリスクを統制するために必要な是正措置及び予防措置を行えるようにするインシデント収集データベース。このデータベースは、内部の又は規制当局への報告目的で使用される。このシステムは、モビライズF.S.のエグゼクティブ・コミッティ、モビライズF.S.の取締役会並びにルノー・グループの倫理及びコンプライアンス委員会(ECC)のほか、金融健全性監督・破綻処理機構(ACPR)及び欧州中央銀行に直ちに報告すべき事件の閾値を定めている。
モビライズF.S.の内部統制及びリスク管理に関与する組織及び当事者
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズの取締役会は、監督機関として、以下の責務を負っている。
・ 当バンクの事業戦略について決定し、効果的で慎重な経営が確実に行われるよう、エグゼクティブ・ディレクター及びエグゼクティブ・コミッティによる監督手続の実施のモニタリングを行う。
・ リスクを取り、管理し、そのモニタリングを行い、軽減するための戦略及び方針を承認し、定期的に見直す。
・ ガバナンス・モデルを精査し、その効果について定期的に評価し、欠点を是正するための是正措置が確実に講じられるようにする。
・ 公表及びコミュニケーションのプロセスを監視し、会社が公表及び開示する予定の情報の質及び信頼性を確認する。
このフレームワークの中で、取締役会は、少なくとも年に1回、内部統制システムを見直す取締役会会議を開催し、ACPRに提出する内部統制に関する年次報告書の妥当性を検証する。
取締役会は、その職務の遂行に当たって、特に以下の取締役会の4つの特別委員会の成果物に依拠する。
・ 会計及び監査委員会は年に4回開催される。財務諸表の作成、提示及びモニタリング、個別財務諸表及び連結財務諸表の法定監査の監視、法定監査人の独立性及び法定監査人の非監査業務の定義のモニタリング、法定監査人の任命勧告及び法定監査人の交代のモニタリング、内部統制システム及びリスク管理制度の効果の検証、監査計画の検討、実施された監査の分析並びに非連結会社への投資の検討について責任を負う。
・ リスク委員会は年に少なくとも4回開催される。その役割には、リスク・マップの精査及び定義の検証のほか、取締役会のリスク選好に沿って、モビライズF.S.レベルでのリスク限度を分析及び検証することが含まれ、統制の面で取締役会を支援する。また、限度又は警告閾値を超えた場合、行動計画の分析についても責任を負い、製品及びサービスの価格設定システムの精査についても責任を負う。リスク委員会は、報酬委員会と並行して、報酬方針が会社のリスク・エクスポージャーに適合しているか否かを精査する任務も負っている。さらに、リスク委員会は、取締役会に助言できるよう、内部統制報告書、資本に関するコンプライアンス(ICAAP)及び流動性(ILAAP)の規則を分析及び承認する責任も負う。再生計画並びに会社の内部信用リスクモデルから派生した格付及び見積プロセスの重要な側面もまた関連する。
・ 報酬委員会は少なくとも年に2回開催される。会社役員及びリスク管理部門責任者の報酬方針を毎年精査し、リスク及びリスク管理に影響を及ぼす個人の報酬に関する取締役会の決定を準備する。
・ 指名委員会は少なくとも年に2回開催される。取締役を取締役会に推薦する任務を負っている。また、取締役会の年次審査も担当している。この審査には、取締役会の構成、メンバー、男女の多様性並びに取締役の知識、技能及び経験の幅広さが含まれる。指名委員会は、エグゼクティブ・ディレクター、最高経営責任者、最高経営責任者代理及び重要な役職者の推薦を取締役会に提出する。
エグゼクティブ・コミッティは、グループのシニア・マネジメントを担う組織として、モビライズF.S.の方針及び戦略を指揮する。
シニア・マネジメントは、グループのリスク管理を監視するため、以下の委員会に依拠する。
・ 財務委員会は、以下のテーマを審査する。すなわち、グループの様々な地域及び子会社における、経済分析及び予測、資金調達コスト、流動性リスク、金利リスク並びにカウンターパーティリスクである。グループ内の移転価格に対して必要な調整を行うために、モビライズF.S.ホールディングの貸借対照表及び損益計算書の分析も行われる。
・ 資本・流動性委員会は、事業活動の予測に基づき、資本と借り換えのニーズの変化に対応する。
・ クレジット委員会は、子会社及びルノー・グループのコミットメント責任者の承認限度を上回るコミットメントを承認する。
・ 信用リスク委員会は、予算編成の一環として各国で検証されたリスク費用水準を超過した場合に行動計画を検証する。
・ 業績委員会は、子会社別及びセグメント別の収益性分析において、リスクと資本コストが考慮されていることを保証する。
・ 規制委員会は、健全性監督及び行動計画に関する主要な規制上の変更を検討し、社内格付モデル及び関連する管理方針を検証する。
・ 内部統制・オペレーショナルリスク・コンプライアンス委員会は、グループ全体の内部統制システムを監督し、グループ全体のプロセスに関する第1、第2、第3レベルの統制結果を監視し、資源、システム、手続に必要な適応を決定する委員会である。また、オペレーショナル・リスク管理方針及びコンプライアンス管理システムの原則を定義し、管理・監視する。また、アクションプランの追跡も行う。この委員会は、モビライズF.S.グループの各子会社内にも存在する。
・ 新製品委員会は、新製品が、グループの販売方針、グループの予算要件、現地で適用される法令及びモビライズF.S.グループのリスク・ガバナンスを遵守するよう確保することにより、市販される前に新製品を承認する。
・ サステナビリティ・気候・環境リスク委員会:当グループの物理的・移行リスクと排出削減目標を監視する。
モビライズF.S.グループのグループ規制遵守担当役員は、最高経営責任者に報告する。この担当役員は、マネーロンダリング・テロリスト融資対策、倫理、内部告発、汚職防止、法務・税務・規制監督、関連する統制プラン等の分野におけるモビライズF.S.のコンプライアンスの保証人となっている。
内部管理部門長(DCI)は、リスク管理部長に報告を行い、グループ全体の一般的な内部統制システムの組織と管理の恒久的な統制に責任を負っている。モビライズF.S.グループの子会社における内部統制の管理については、DCIは、機能上自らに報告する内部統制担当者のサポートを受ける。同様に、モビライズF.S.グループの各部門における内部統制システムの管理については、DCIは、本部機能の従業員のサポートを受ける。
リスク及び銀行規制部門長(DRRB)は、リスク管理部長に報告を行い、グループ内にリスク・ガバナンス・ポリシーが導入されるよう確保し、当該ポリシーと取締役会が定めたリスク選好の枠組み(RAF)との整合性を確保する。DRRBはリスク測定指標の信頼性、各リスクに対するリスク管理システムの完全性及びリスク管理の効果的な実践を確保する。また、より具体的には、DRRBは子会社から会社部門への報告経路及び警告フィードバック経路の効率性を検証し、適宜、経営機関及び取締役会のリスク委員会に対するリスクに関する概要報告を作成する。必要な場合、DRRBは不履行時に講じられる是正措置の妥当性及び経営機能による当該措置の効率的実施を検証する。DRRBは適用される健全性規制をグループが遵守しているかどうかのモニタリングにおいて中心的役割を演じる。
モビライズF.S.グループの監査及び定期的管理部長は、マネージング・ディレクターに報告を行う。当該役職は、恒久的管理部門から独立しており、会計及び監査委員会が検証した複数年の監査計画に基づき、様々な子会社に介入する。報告書に記載される監査結果(勧告を含む。)は、内部統制委員会及び会計及び監査委員会に提出される。これらの発見及び勧告は、内部統制に関する年次報告書において提示される。
経営組織
下記(2)- 「②経営組織」を参照のこと。
追加情報
年次株主総会
年次株主総会は、適用される法令の規定に従って招集される。年次株主総会に出席する権利は、株主の名義又は株主の代理として登録されている仲介機関の名義で、年次株主総会の2営業日前の午前0時(パリ時間)までに、当社が保有している記名式株式口座又は公認の仲介機関により保有されている無記名式株式口座のいずれかへの株式の登録を行うことによって、証明される。公認の仲介機関により保有されている株式記録への無記名式株式の登録は、かかる仲介機関により発行される株式保有証明書により証明される。
特定可能な無記名式株式
当社には、現在又は将来においてその株主総会において議決権を有している株主であることを確認するために、適切な法令上の規定を利用する権限がある。
株式保有の開示
特定の割合の株式資本又は議決権を有する場合、株主は当社に通知を要するという法律上の要件に加え、株式資本若しくは議決権の2%超の株式数の、又はこのパーセンテージの倍数でかつ株式資本若しくは議決権の5%以下の株式を有することとなったすべての株主又は資産管理会社は、所有株式数の合計を当社に通知する。この開示は、4営業日以内に配達証明付書留郵便によりなされ、当該期間は株主の持分が当該基準以上となった株式の登録が行われた日から開始する。5%を超える場合、上記の開示要件は株式資本又は議決権の5%を超えた1%毎に適用される。
上記の基準を決定する目的上、間接的に所有される株式又はフランス商法第L.233-7条及び第L.233-9条の規定に沿って保有する持分等価物もまた、考慮される。
申告者は、上記の申告には前記の規定によって所有又は保有されるすべての株式が含まれることを証明し、また取得日を示さなくてはならない。開示要件は、所有する株式数が上述の基準の、2%又は場合により1%減少した場合も同様に適用される。
上記の条件が遵守されない場合、申告されるべきであった割合を超える株式は、合計で1%以上の株式資本を所有する1人又は複数の株主により総会において要求される限り、要求される通知がなされた日より2年間に開催される株主総会において議決権を剥奪されるものとする。
2022年の基準値超え
2022年、当社は、顧客及び自ら資産運用を行うファンドを代行するバンク・オブ・アメリカより、上方又は下方へ法定基準値である議決権の5%を超えた旨の申告を受領した。バンク・オブ・アメリカの直近の届出(2022年9月1日付)には、当社の株式資本の1.07%及び議決権の0.79%を保有していることが示されている。
当社の株式及び議決権に関する株主契約
当社が知る限りにおいて、ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントの日付現在、当社の株主間における関係を規定する株主契約はなく、また、協力活動もない。
フランス政府が保有する株式に付された議決権の自由な行使に対する制限
一方ではルノーと日産との間で、他方ではルノーとフランス政府との間で、両株主によるルノーへの投資のバランスを回復すること、そしてこの機会にアライアンスの継続及び発展を確実にすることを目的として行われた協議を背景として、2016年2月4日、ルノー及びフランス政府は、フランス政府が有する議決権のうち、ルノーの年次株主総会に提出される一定の決定に関するものについて自由な行使を制限することを目的とするガバナンス契約を締結した。
この制限は、年次株主総会において充足される定足数によって変わる。
‐ 問題となっている年次株主総会に本人又は代理人が出席している株主が保有する株式の数が議決権付株式(1株につき1個又は2個の議決権)の70%以下である場合、フランス政府の自由に行使可能な議決権の上限は、行使可能な議決権の17.9%に設定される。
‐ 問題となっている年次株主総会に本人又は代理人が出席している株主が保有する株式の数が議決権付株式(1株につき1個又は2個の議決権)の70%超である場合、フランス政府の自由に行使可能な議決権の上限は、行使可能な議決権の20%に設定される。
適用されるこの上限設定の範囲を超えて、フランス政府の議決権は、中立的方法、すなわち以下の方法で行使される。
‐ 通常決議の採択にあたっては、50%の賛成票及び50%の反対票
‐ 特別決議の採択にあたっては、66と3分の2%の賛成票及び33と3分の1%の反対票
‐ 株主の満場一致が必要となる決議の採択にあたっては、100%
フランス政府の中立的議決権は、フランス政府及びその他の株主が自由に行使可能な議決権とは異なり、上限設定の対象となる決議の投票結果に影響を与えない。
フランス政府の議決権の自由な行使に対する制限は、通常株主総会が権限を有するすべての決定に適用する。但し、以下の決定は例外であり、政府は自らが保有する二倍議決権をすべて自由に行使することができる。
‐ 利益処分、配当及びその支払日の決定
‐ 配当支払の全部又は一部を現金又は株式で受領する選択権
‐ フランス政府を代表する取締役の任命、その任期の更新又は取締役会による当該任命の追認
‐ フランス政府を代表する取締役の解任
‐ 重要な資産の売却の承認
‐ 関連者契約のうち、フランス政府の代表者が取締役会において当該契約に反対票を投じたもの
‐ 1ブロック以上の株式を特定された1人又は複数の株主から買い戻すプログラムの場合に、取締役会に対し、ルノー株式の取引を行う権限を委任すること
特別株主総会に関しては、フランス政府はその議決権のすべてを自由に行使することができる。但し、以下の決定については例外であり、フランス政府の自由に行使可能な議決権には上限が課される。
‐ 権限又は権力をルノーの経営組織へ委任する場合において、その条件が、決定に先立つ5年間にわたって証明されているとおり、ルノーの既存の慣行に合致している委任の承認又は更新
‐ ルノー・グループの従業員及び役員に対して、ストック・オプションを付与し、業績連動株式を配分し、又は資本へのアクセスを提供する株式若しくは有価証券を発行するために取締役会に認められた決定又は委任
‐ 職務の遂行に関する年齢制限又は取締役及びシニア・エグゼクティブ・オフィサーの任期の変更
‐ 本社の移転(但し、フランス国外を除く。)
年次株主総会におけるフランス政府が保有する株式に付された議決権の自由な行使に対する制限
| 70%以下の定数 | 70%を超える定数 | |||||||
| 口座 | 投票の状況 | 行使可能な議決権の割合 | 単純多数決 | 特定多数決 | 単純多数決 | 特定多数決 | ||
| 口座7 | 1/3(2.87%) | 否決 | 否決 | 否決 | 否決 | |||
| 口座6 | 郵送投票 | 8.6% | 1/6(1.43%) | 否決 | 可決 | 否決 | 可決 | |
| 口座5 | 1/2(4.3%) | 可決 | 可決 | 可決 | 可決 | |||
| 口座4 | 1/3(0.7%) | 否決 | 否決 | 任意 | 任意 | |||
| 口座3 | 委任投票 | 2.1% | 1/6(0.35%) | 否決 | 可決 | 任意 | 任意 | |
| 口座2 | 1/2(1.05%) | 可決 | 可決 | 任意 | 任意 | |||
| 口座1 | 郵送投票 | 17.9% | 1(17.9%) | 任意 | 任意 | 任意 | 任意 | |
議決権の自由な行使に対する制限は、以下に該当する場合は適用されなくなる。
‐ 日産がルノーの年次株主総会において自らが保有する株式に付与された議決権を行使した場合。
‐ 2002年3月28日にルノーと日産の間で締結された改訂アライアンス基本契約(2005年4月29日、2012年11月7日及び2015年12月11日になされた改訂を含む。)が改訂され、フランス政府の代表者が当該変更について取締役会において賛成票を投じなかった場合、又は、当該改訂アライアンス基本契約が解除された場合。
また、以下の期間においては制限が停止される。
‐ いずれかの者が、ルノーの有価証券に関する公募を開始した場合、その発表時から募集期間の終了時まで。
‐ ある者(但し、フランス政府は含まれないが、日産は含まれる。)が、単独で又は協力して、直接的又は間接的に、直ちに又は将来、当社の資本金又は議決権の15%超に相当する株式又は経済的エクスポージャーを保有する限り。
フランス政府がコーポレート・ガバナンス契約に基づく自らの約束に違反した場合、ルノーは、フランス政府が保有するルノー株式のすべてを無記名式株式に転換するよう求めることができる。これにより、当該株式に付された二倍議決権が2年間剥奪されることになる。
Uptevia(旧BNPパリバ・セキュリティーズ・サービシズ)は、ルノー株式のカストディアンであり、フランス政府が保有するルノー株式が登録されている7つの純粋な記名式株式口座の管理を通じた制限メカニズムの実施においてルノー・グループを支援する。その関与の条件はガバナンス契約の実施に関する契約に定められている。当該契約は、2016年2月4日に、ルノー、フランス政府及びBNPパリバ・セキュリティーズ・サービシズの間で締結された。
(2)【役員の状況】
本項では、上場会社であり、ルノー・グループの親会社であるルノーSAの経営管理方法につき記載する。かかる経営方法は、ルノーSAの子会社であり、ルノー・グループの自動車及び金融事業を傘下に収める会社であるルノーs.a.sにも適用される。
取締役会の運営原則及び使命は、取締役会規則に記載されており、かかる規則はその全体がルノー・グループのウェブサイトで閲覧可能である。下記に取締役会規則の主な内容を記載する。
①取締役会
ガバナンス構造
ガバナンス形式の改革
2019年1月24日の会議において、取締役会は、取締役会長と最高経営責任者の職務を分離することを決定した。取締役会は、このガバナンス構造が引き続きルノーの課題にとって適切であると考える。これにより、当社は、コーポレート・ガバナンスにおける会長の地位及び専門知識と、当社の中期計画の管理及び実施を担う最高経営責任者の経営者としての経歴及び産業・自動車の専門知識の両方から、恩恵を受けることが可能となっている。
取締役会長の役職は、フランス商法のL.225-17条第3項の規定に従い、ジャンドミニク・スナール氏を取締役に任命後(*)、2019年1月24日に同氏に委任された。
2020年1月28日の会議において、取締役会は、2020年7月1日付でルノーSAの最高経営責任者兼ルノーs.a.s.の会長として、ルカ・デメオ氏を任命した。
(*) この任命は2019年6月12日に開催された年次株主総会により追認された。
取締役会長の権限
当社の定款は、取締役会はそのメンバーの中から1人を取締役会長に任命すること及び会長は自然人でなければならず、2期以上選任可能であることを明記している。
取締役会長の権限に関する取締役会規則の規定の抜粋
会長は、取締役会の業務を整理及び指図し、かかる業務について、株主総会に報告するものとする。会長は、取締役会会議のスケジュール及び議題を決定し、会議を招集するものとする。
会長は、取締役会会議の議長を務めるものとする。会長が出席できない場合、(i)主席独立取締役、又は(ii)主席独立取締役がいない場合若しくは主席独立取締役が不在若しくは出席できない場合、ガバナンス及び報酬委員会の委員長若しくは委員会の委員長間の相互の合意で任命されたその他の委員会の委員長が、取締役会会議の議長を務めるものとする。
特定の状況を除き、取締役会の合議制の原則に従い、会長は、取締役会を代表してコミュニケーションを取る権限を有する唯一の者である。
会長は、ルノーの法人が特に取締役会及びその委員会を正しく運営することを保証するものとする。会長は、取締役が、その職務を果たすために必要とする情報を受けられること、より一般的には、取締役が取締役会及びその委員会の業務に参加できることを保証するものとする。
また、会長は、取締役会のメンバーが、勤勉さ、専門知識及び忠誠心を持って、効率的に取締役会の業務に参加すること、並びに、取締役会のメンバーが、ルノー、ルノー・グループ及び日産及び三菱とのアライアンス(以下「アライアンス」という。)に関する戦略的問題を含む問題に取り組むために必要な時間を取ることを保証するものとする。
会長は、取締役会の業務が、建設的な議論と意思決定につながる方法でよく管理されていることを保証するものとする。会長は、取締役会の業務を指導し、その業務と委員会の業務との調整を行うものとする。会長は、かかる委員会に対し、いつでも、その権限内の問題について諮問することができる。その点で、会長は、取締役会の委員会の会議の議題に関連すると自身がみなす問題を追加することができる。会長は、希望する場合、委員会の会議に出席することができる。ただし、会長の個人的状況が議論される場合を除く。会長は、委員会の業務を利用することができるものとする。
会長のその他の職務
会長は、最高経営責任者と連携して履行する職務として、以下の職務も有するものとする。
・ アライアンスの組織及び展開に関する議論にかかる日産と三菱の連絡役となること。
・ 取締役会に対し、ルノーの将来のために有用であると会長が考える新たな合意又はアライアンスを提案すること。
・ 適用法令及びアライアンスメンバー間で締結された契約に従い、アライアンス及びそのメンバーの運営又は管理機関への指名のルノー候補者に選出されること。
会長は、アライアンスに関連する会長の職務の履行について、常に取締役会に知らせるものとし、この問題に関して行う一切の判断について勧告を行うものとする。
あらゆる状況において、会長は、最高経営責任者と共に、アライアンスの発展を保証し、ルノー、日産及び三菱間の関係性を強化し守るために尽力するものとする。
最後に、会長は、ルノー株主との間で質の高い関係性を保持することを保証するために尽力し、また、ルノーのスタッフ及びパートナーの間でルノーの価値とイメージを高めるために貢献するものとする。
会長は、その職務を履行するために必要とする当社のコーポレート機能を利用するものとする。会長は、その職務の履行及び取締役会又はその委員会の業務(アライアンスの運営、組織及び発展、戦略、財務報告、主要な投資及び売却計画、並びに主要な金融取引に関する業務を含む。)のために有益である可能性のある情報を、最高経営責任者に対して求めることができる。
| ジャンドミニク・スナール(JEAN-DOMINIQUE SENARD) 取締役会長 生年月日: 1953年3月7日 (70歳) 国籍: フランス 最初の就任日: 2019年1月 現在の任期の開始日: 2019年1月 現在の任期の満了日: 2027年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 6,690株 | 経歴 - 専門家としての経験 ジャンドミニク・スナール氏はフランスのHECビジネススクール(Hautes Études Commerciales)を卒業した。また、法学の修士号も保有している。 1979年から1987年までトタルにおいて、その後、1987年から1996年までサンゴバンにおいて、様々な財務及び経営に関する職に就き職歴を開始した。 1996年から2001年までペシネーの最高財務責任者を務め、また、そのグループの理事会の委員を務めた。また、2004年までペシネーの一次アルミニウム部門の部門長を務めた。アルキャンの執行委員会の委員として、ペシネーの統合を担当し、ペシネーSAの会長を務めた。 ジャンドミニク・スナール氏は2005年3月に最高財務責任者及びミシュラン・グループの理事会の委員としてミシュランに入社した。 2007年5月、ミシュラン・グループのマネージング・パートナーに就任した。 2011年5月13日、ジャンドミニク・スナール氏は、ミシェル・ロリエ氏と並んでミシュラン・グループのマネージング・ゼネラル・パートナーに就任した。 2012年から2019年まで、ミシュランの最高経営責任者であった。 2019年1月24日、ルノーの取締役会長に就任した。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務: 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役会長 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: Fondation d'entreprise Groupe Renault(フランス)会長 ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 日産自動車株式会社(日本)取締役会副議長及び指名委員会委員 サンゴバン(フランス)主席独立取締役兼CSR委員会委員 非上場会社: フィブs.a.s(フランス)監査役会 メンバー その他の法人: ラ・モンターニュ・サーントル・フランス取締役 | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| ルノーS.A.S.(フランス) 会長 | 2020年 | ||
| ミシュラン(フランス)最高経営責任者兼 ジェネラル・パートナー | 2019年 | ||
| コンパニー・フィナンシエール・ミシュランSCmA (フランス) マネージング・パートナー | 2017年 | ||
最高経営責任者の権限
最高経営責任者の権限に関する取締役会規則の規定の抜粋
最高経営責任者は、当社の活動を指示するものとする。この点において、ルノー・グループの運営及び機能部門は、最高経営責任者に報告を行うものとする。
最高経営責任者は、法的制約並びに定款及び取締役会規則の規定によって課された制限に従い、当社を代表して、あらゆる状況下で活動する最も広範囲の権限を有するものとする。
最高経営責任者は、第三者との関係において、当社を代表するものとする。
最高経営責任者は、取締役会により任命されるものとする。最高経営責任者が取締役ではない場合、かかる最高経営責任者は、取締役会会議の永続的客員参加者とする。かかる資格において、最高経営責任者は、議決権なしですべての取締役会会議に出席することができる。ただし、最高経営責任者は、その任期又は報酬に関する議論には参加しないものとする。
| ルカ・デメオ(LUCA DE MEO) 最高経営責任者 取締役 生年月日: 1967年6月13日 (55歳) 国籍: イタリア 最初の就任日: 2020年7月 現在の任期の開始日: 2023年5月 現在の任期の満了日: 2027年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 13,629株 | 経歴 - 専門家としての経験 ルカ・デメオ氏は、1967年にイタリアのミラノで生まれ、ルイージ・ボッコーニ商業大学を卒業し、経営学の学位を取得した。 ルカ・デメオ氏は、自動車セクターで30年超の経験を有する。同氏はルノーでキャリアを開始し、トヨタ・ヨーロッパに入社、その後フィアット・グループでランチア、フィアット、アバルト及びアルファ・ロメオの各ブランドを担当した。 2009年、フォルクスワーゲン・ブランドの乗用車及びフォルクスワーゲン・グループのマーケティング・ディレクターとして、フォルクスワーゲン・グループに加わった。その後、2012年にアウディAGのセールス&マーケティング担当として取締役会のメンバーを務めた。 ルカ・デメオ氏は、2015年11月1日から2020年1月までセアトS.A.のエグゼクティブ・コミッティの委員長を、また、ドゥカティとランボルギーニの監査委員会のメンバー及びスペインのフォルクスワーゲン・グループの取締役会長を務めた。 2020年7月1日より、ルノーS.A.の最高経営責任者及びルノーs.a.s.の会長を務めており、また2021年1月以降、ルノー・グループのボード・オブ・マネジメントのメンバーである。 2021年1月から2023年2月まで、ルノー・ブランドの最高経営責任者を務めている。 2023年1月以降は、欧州自動車工業会(ACEA)の会長も務めている。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務: 上場会社: ルノーSA(フランス)最高経営責任者 非上場会社: ルノーs.a.s.(フランス)会長 アライアンス・ベンチャーズB.V. (オランダ)監査役会メンバー ルノー・日産B.V.(オランダ)業務執行体会長 その他の法人: 欧州自動車工業会(ACEA)会長 ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| TIM S.p.a.(イタリア) 取締役兼指名・報酬委員会 メンバー | 2022年 | ||
| セアト(スペイン)エグゼクティブ・コミッティ 委員長 | 2020年 | ||
| ドゥカティ(イタリア)監査委員会メンバー | 2020年 | ||
| ランボルギーニ(イタリア)監査委員会メンバー | 2020年 | ||
| フォルクスワーゲン・イタリア(イタリア)取締役 会長 | 2020年 | ||
最高経営責任者の権限に対する制限
取締役会規則は、取締役会が、当社の企業活動の社会的及び環境上の問題を考慮して、最高経営責任者の提案に基づき、企業の利益(intérêt social)に従い、当社の企業活動の戦略的方針を決定し、その実施を確保するものと定めている。取締役会はまた、企業の目的(raison d'être)を考慮するものとする。
また、取締役会規則は最高経営責任者の権限を以下の通り制限している。
最高経営責任者の権限に対する制限に関する取締役会規則の規定の抜粋
最高経営責任者は、金額が250百万ユーロを超える、外部成長取引及び既存か又は設立予定かを問わない会社の持分に係る取得又は処分について、取締役会の承認を得なければならない。
最高経営責任者は、金額が60百万ユーロを超える、外部成長取引及び既存か又は設立予定かを問わない会社の持分に係る取得又は処分について、取締役会に通知しなければならない。
取締役会は毎年、最高経営責任者が取締役会の個別の承認を求めることなく提示できる抵当、裏書又は保証の総額を決定するものとする。
最高経営責任者の株式保有義務
取締役会は、AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、2020年7月29日の取締役会において、最高経営責任者が任期末まで保有する記名式株式の最低数を5,000株とすることを決定した。
この最低保有義務は、株式の無償割当による株式の25%を最高経営責任者が任期末まで保有する義務を補完するものである(保有義務の詳細については、「取締役及び会社役員の報酬」を参照のこと。)。
最低保有要件は、株式の無償割当による株式を未所有の最高経営責任者が、就任に際して株主の利益と一致することを確保するものである。
取締役会の構成
取締役会メンバーは、株式公開会社のコーポレート・ガバナンス及び株式取引に関する2014年8月20日のフランス国家命令第2014-948号第4条に基づきフランス政府により指名される取締役並びに従業員を代表する取締役を除き、年次株主総会で任命される。
取締役の任期は4年である。AFEP-MEDEF規範の勧告に従い、すべての任期が同時に終了及び更新されることを避けるため、これらの任期は分散されている。
取締役会の構成に関する取締役会規則の規定の抜粋
取締役会は、特に多様性(男女の比率、国籍、年齢、資格及び専門家としての経験)の観点から、その構成の望ましいバランスを決定し、定期的に見直している。
取締役の任命手続
取締役会は、当社の定款及び適用される法令の規定に基づき、次のとおり構成される。
・ 年次株主総会が任命する3名から14名の取締役
・ 独立取締役の任命
独立取締役の役職に1名若しくは複数の空席がある場合、又は取締役会がメンバーの拡大や変更を望む旨を表明した場合、ガバナンス及び報酬委員会は、特に取締役会及びその委員会の運営に関する年次評価において、その多様性に関する方針及び特定された必要な技術に関して求められるプロファイルを定義する。ガバナンス及び報酬委員会は、将来の独立取締役の選任手続を支援するための人材紹介会社を指定する。
ガバナンス及び報酬委員会は、ルノー・グループの国際的重要性に従い採用における男女のバランス及び多様性を維持しつつ、候補者の職務経験、技術、独立性及び倫理性に関する基準に基づき、指定された人材紹介会社の協力を得ながら候補者の選考を行っている。
その上で、ガバナンス及び報酬委員会は、選定された候補者を取締役会に提示し、候補者を選任するか、又は場合によって、候補者の任命を年次株主総会に提案するよう取締役会に対し勧告する。
取締役会は、選定された候補者を独立取締役として選任するか、又は場合によって、選定された候補者を独立取締役として年次株主総会が任命することを提案する。
・ 日産の提案による取締役の任命
ルノー及び日産間の持分関係を規定し、アライアンスのガバナンスを規制する改定アライアンス基本契約(「RAMA」)の定めに従い、当社の取締役会メンバーのうち2名は、日産が提案した取締役である。
ガバナンス及び報酬委員会は、日産の提案に基づき、取締役会に対し、日産を代表する取締役を選任するか、又は場合によって、日産を代表する取締役の任命を年次株主総会に提案するよう勧告する。
当社の取締役会は、日産の提案する取締役を選任するか、又は場合によって、日産の提案する取締役を年次株主総会が任命することを提案する。
・ フランス政府の提案による取締役の任命
株式公開会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日のフランス国家命令第2014-948号(その後の改正を含む)の規定に従い、当社の取締役会メンバーのうち1名は、フランス政府が指名した取締役である。
ガバナンス及び報酬委員会は、フランス政府の提案に基づき、取締役会に対し、フランス政府を代表する取締役を選任するか、又は場合によって、フランス政府を代表する当該取締役の任命を年次株主総会に提案するよう勧告する。
当社の取締役会は、フランス政府の提案する取締役を選任するか、又は場合によって、フランス政府の提案する取締役を年次株主総会が任命することを提案する。
・ フランス政府により任命される1名の取締役
株式公開会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日のフランス国家命令第2014-948号(その後の改正を含む)の規定に従い、フランス政府は、単独で株式資本の10%超を直接保有する企業の取締役会における代理人を任命することができる。この取締役は経済大臣が任命する。
・ 従業員により選出される3名の取締役
当社の定款に従い、3名の取締役がフランスの子会社の従業員により直接選出され、異なる有権者に振り分けられる。1議席は「技術者 - 幹部社員及びこれらと類似の者」の有権者に、2議席は「その他の従業員」の有権者に割り当てられる。
候補者又は候補者名簿は、適用規則により定義される1つ若しくは複数の代表者組織又は100人の有権者のいずれかによって提示されることがある。
候補者としての資格を有するとみなされるためには、当社又はフランスに登録事務所を有するその直接若しくは間接の子会社の1つと雇用契約を締結し、現在雇用されている必要があり、かかる雇用の期間は選挙が行われている役職の任期が有効となる日までの最低2年間である。
投票所の数、場所及び構成は、従業員代表者の選挙にかかる現在の慣例に従って、関連する当社の組織及び子会社により決定される。
・ 従業員である株主を代表する1名の取締役
当社の定款に従い、従業員である株主を代表する取締役及びその補欠は、従業員株主により指名された常勤の候補者2名及び補欠の候補者2名の中から、通常総会により選出される。
各常勤候補者は、その補欠と共に、次の者によって個々に指名されるものとする。
- フランス通貨金融法典第L.214-165条に基づきその資産が当社の株式によって構成され、その単位保有者が当社若しくはフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の現在の従業員又は元従業員であるカンパニー・ミューチュアル・インベストメント・ファンド(FCPE)の監査役会、及び
- 当社又はフランス商法第L.225-180条に定義される関係会社の従業員で、(i)フランス商法第L.225-197-1条に基づいて無償株式の割当がなされ、2015年8月7日以降に臨時総会の決定により承認された後、(ii)従業員貯蓄制度の枠組み内で、又は(iii)株式公開会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日のフランス国家命令第2014-948号第31-2条並びに民営化に関する1986年8月6日の法律第86-912号第11条(上記命令の発効前に適用された版において)に基づいて取得された、当社の記名式株式を直接保有する者。
取締役のためのオンボーディング及びトレーニング・プログラム
新しい取締役は、任命後しばらくはオンボーディング・プログラムの恩恵を受けることができる。このプログラムの一環として、新しい取締役は、最高経営責任者、最高財務責任者、当グループのブランド(ルノー、ダチア、アルピーヌ及びモビライズ)の最高経営責任者、事業分野(エンジニアリング、製造、品質、法務、人事、金融サービス及び銀行)のマネジャー並びにアライアンス・ジェネラル・セクレタリーとの会議の中で、当グループ、そのガバナンス並びにその様々な活動についての説明を受ける。加えて、新しい取締役は当グループの拠点や工場の視察に参加する。
従業員を代表する3名の取締役及び従業員株主を代表する取締役は、ルノー・グループの従業員が行う社内研修及び外部組織が行う研修の恩恵を受けている。この研修は、会社取締役に求められる固有の技術を迅速に習得することにより、任務を完全に遂行する一助となっている。
取締役会に適用される多様性に関する方針
フランス商法第L.22-10-10条に従い、取締役会は、その過去のプラクティスに基づく多様性に関する方針を定めた。
方針基準
取締役会の構成は、とりわけ多様性(男女の比率、国籍、年齢、資格及び専門家としての経験)の観点からバランスを取ることを求めている。より具体的には以下のとおりである。
‐ 取締役会の規模については、取締役会のメンバーの人数は、ルノーの保有株式の技術、独立性及び特異性を調和できるものでなければならない。
‐ 取締役会は、男女のバランスについて少なくとも法的要件及びAFEP-MEDEF規範の勧告に準拠する一方、その構成(ジェンダー、国籍、文化)において多様であることから利益を享受すると考えている。
‐ 技術に関しては、当社は、技術、経歴及び経験のすべての相補性だけでなく、当社の戦略及び当社が直面する課題とのそれらの関連性を求めている。
‐ 勤続年数に関しては、当社は、取締役会における経験とその構成の革新的なリニューアルとのバランスを求めている。
‐ 取締役会は、メンバー各人の高いレベルのコミットメント及び倫理を期待している。
方針の実施
多様性に関する方針を実施するために、取締役会は、その業務の年次評価を使用している(取締役会の評価に関する詳細は、「取締役会の評価」を参照のこと)。進歩的で計画された任期の更新により、当社が事業を行っている産業及び市場の発展に応じて更新され又は進化する技術を見込むことが可能となる。
2022年度において多様性に関する方針は以下のとおり実施された。
‐ 取締役会は現在16名の取締役で構成されている。この人数は、依然としてCAC40企業の取締役会のメンバーの平均人数を超えているが、法律、定款若しくは日産との契約、また、過半数の独立取締役を確保しようとする要望に従って、従業員及び大株主の比率の水準によって説明される。その結果、2022年12月31日現在の取締役会の独立性の割合は66.7%(*)であった。
(*) 従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除く。
‐ 取締役会における女性の人数は2022年12月31日現在5名であり、女性の割合は41.7%(*)であった。さらに、取締役会の3つの委員会のうち1つの委員長を女性が務めている。
(*) 従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除く。
‐ 取締役会には4つの異なる国籍が含まれ、取締役の半数は海外若しくは国際グループで働いているか又は働いていた。
‐ 取締役会及びその委員会の業務に十分に関連のある、従業員を代表する取締役3名及び従業員株主を代表する取締役1名。また、彼らはルノー・グループにおけるその専門家としての経歴及び労働組合での活動により、ルノー・グループの組織及び事業活動に関する確かな知識を得ている。
‐ 取締役会及びその委員会の構成の変更は、取締役会の多様性に関する方針の継続的な実施の一環である。
日産の提案により任命された取締役及びフランス政府により指名された取締役を除き、株主、顧客、サプライヤー又はその他の者との間に、これらの人物又はその代表者のうちの1名が当社の取締役会又はその他シニア・マネジメントのメンバーとして選出されることを認める契約又は合意は締結されていない。そのため、潜在的又は実際の利益相反は軽減されている。
シニア・マネジメントに適用される多様性に関する方針
取締役会は、シニア・マネジメントによるルノー・グループの多様性に関する方針の展開の監視も行っている。これを踏まえて、取締役会と戦略及び持続可能性委員会は、年に1度、ルノー・グループの多様性及び包摂方針、より具体的には、管理機関における女性と男性のバランスのとれた比率に関する方針の見直しを行う。
2021年2月18日の会議において、取締役会は、エグゼクティブ・マネジメントの提案に基づき、リーダーシップ・チーム及びブランド・マネジメント・コミッティを含む管理機関内並びに管理職従業員における女性比率を、2030年に30%、2035年に35%、2050年に50%とする目標を設定した。
取締役会は、2023年2月15日の会議において、2022会計年度に達成された成果及びこれらの目標を達成するために当社が実施した手続について報告を受けた。
また、「リクサン法」(経済的・職業的平等の促進を目的とする2021年12月24日法律第2021-1774号)によって導入された新たな目標を考慮に入れるため、取締役会は、エグゼクティブ・マネジメントの提案に基づき、ジェンダー多様性目標を引き上げ、経営組織内の女性比率を2025年までに30%にするとした。
取締役会メンバーの技能のマッピング(2022年12月31日現在)
| 金融 | シニア・ エグゼク ティブの経験 | 自動車 産業 | 国際経験 | デジタル 及び革新 | ESG | ||
| 取締役会会長 | ジャンドミニク・スナール | ||||||
| 株主を代表する 取締役 | トーマス・クールブ | ||||||
| アレクシス・ザイデンウェーバー | |||||||
| 芹澤 ゆう | |||||||
| 田川丈二 | |||||||
| 独立取締役 | カトリーヌ・バーバ | ||||||
| ミリエム・ベンサラ=チャクロウン | |||||||
| マリー=アニック・ダーメイラック | |||||||
| ベルナール・デルピ | |||||||
| ピエール・フルーリォ | |||||||
| フレデリック・マゼラ | |||||||
| アネット・ウィンクラー | |||||||
| 従業員を代表 する取締役 | ノエル・ディグリップ | ||||||
| フレデリック・バラ | |||||||
| リチャード・ジャンティ | |||||||
| エリック・ペルソン | |||||||
| 合計 | 8 | 7 | 8 | 8 | 3 | 6 | |
| 金融: 会計・金融部門(銀行業務、会計、監査、資本市場、資産管理)における経験又は財務報告プロセス及びコーポレートファイナンスに関する強固な理解 シニア・エグゼクティブの経験: 大規模な組織におけるCEO又はシニア・エグゼクティブの経験 自動車産業: 自動車産業における経験、ルノー・グループの事業及び競争環境に関する知識 国際経験: 世界の多様な地域及び多国籍組織における活動のおかげで習得できた豊富な専門家としての経験 デジタル及び革新: 技術戦略の発展と実施にかかる知識又は経験、技術を重視する会社における経験 ESG: ESG問題を管理した経験 |
2022会計年度における取締役会構成の変化
| 取締役 | 事象 | 日付 |
| パスカル・スーリス | 任期満了 | 2022年5月25日 |
| マルタン・ヴィアル | 辞任 | 2022年6月1日 |
| ヴィンセント・ル・ビエ | 任命 | 2022年6月21日 |
| ヴィンセント・ル・ビエ | 取締役職の終了 | 2022年11月2日 |
| アレクシス・ザイデンウェーバー | 任命 | 2022年11月2日 |
取締役会概要(2022年12月31日現在)
| 個人情報 | 取締役会における地位 | 所属する取締役会委員会 | |||||||||
| 取締役 | 性別 | 年齢 | 国籍 | 株式数 | 独立性 | 最初の就任日 | 任期の 満了日 | 取締役会における業務従事期間 | CAR | GCC | SSC |
| ジャンドミニク・ スナール | M | 69 | フランス | 6,690 | C | 2019年1月 | 2023年年次株主総会 | 3年11ヶ月 | - | - | - |
| カトリーヌ・バーバ | F | 49 | フランス | 100 | ID | 2017年6月 | 2026年年次株主総会 | 5年6ヶ月 | - | - | m |
| フレデリック・バラ | M | 50 | フランス | FCPE 206.64 単位 | DRE | 2016年11月 | 2024年11月 | 6年1ヶ月 | m | - | - |
| ミリエム・ベンサラ=チャクロウン | F | 60 | モロッコ | 250 | ID | 2017年6月 | 2025年年次株主総会 | 5年6ヶ月 | m | - | - |
| トーマス・クールブ | M | 50 | フランス | 該当なし | FSR | 2018年10月 | 2025年年次株主総会 | 4年2ヶ月 | - | - | m |
| マリー=アニック・ ダーメイラック | F | 68 | フランス | 500 | ID | 2017年6月 | 2025年年次株主総会 | 5年6ヶ月 | - | m | - |
| ベルナール・デルピ | M | 58 | フランス | 1,500 | ID | 2021年4月 | 2025年年次株主総会 | 1年8ヶ月 | c | - | - |
| ノエル・ ディグリップ | M | 52 | フランス | FCPE 289.55単位 | DRES | 2021年4月 | 2025年年次株主総会 | 1年8ヶ月 | - | - | m |
| ピエール・ フルーリォ | M | 68 | フランス | 500 | ID | 2018年6月 | 2026年年次株主総会 | 4年6ヶ月 | m | c | - |
| リチャード・ ジャンティ | M | 54 | フランス | 15 | DRE | 2012年11月 | 2024年11月 | 10年1ヶ月 | - | - | m |
| フレデリック・ マゼラ | M | 46 | フランス | 250 | ID | 2021年4月 | 2025年年次株主総会 | 1年8ヶ月 | - | - | m |
| エリック・ペルソン | M | 60 | フランス | 100株及びFCPE 151.98単位 | DRE | 2012年11月 | 2024年11月 | 10年1ヶ月 | - | m | - |
| 芹澤 ゆう | F | 64 | 日本 | 100 | NR | 2016年12月 | 2025年年次株主総会 | 6年 | - | - | m |
| 田川 丈二 | M | 62 | 日本 | 0 | NR | 2020年4月 | 2026年年次株主総会 | 2年8ヶ月 | m | - | - |
| アネット・ ウィンクラー | F | 63 | ドイツ | 1,000 | ID | 2019年6月 | 2023年年次株主総会 | 3年6ヶ月 | - | - | c |
| アレクシス・ ザイデンウェーバー | M | 46 | フランス | 該当なし | FSR | 2022年11月 | 該当なし | 2ヶ月 | m | m | - |
| CAR: 監査及びリスク委員会 GCC: ガバナンス及び報酬委員会 SSC: 戦略及び持続可能性委員会 | c: 委員長 m: メンバー ID: 独立取締役 F: 女性 M: 男性 | DRE: 従業員を代表する取締役 DRES: 従業員株主を代表する取締役 FSR: フランス政府代表 NR: 日産代表 | |||||||||
2022年12月31日現在
| 16名 | ||||||||
| 取締役 | ||||||||
| 57.4 | 歳 | 4.7 | 年 | 66.7%(1) | 4 | 5 | 名 | 委員長1名 |
| 平均年齢 | 勤続年数 | 独立取締役 | 国籍 | 女性 | ||||
(1) 従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除く。
2022年度の取締役会及び委員会への出席率
| 取締役 (2022年12月31日現在) | 取締役会 (12回) | 監査及び リスク委員会 (5回) | ガバナンス及び 報酬委員会 (7回) | 戦略及び 持続可能性委員会 (5回) |
| ジャンドミニク・スナール | 100% | - | - | - |
| カトリーヌ・バーバ | 83.3% | - | - | 80% |
| フレデリック・バラ | 100% | 100% | - | - |
| ミリエム・ベンサラ=チャクロウン | 83.3% | 80% | - | - |
| トーマス・クールブ | 75% | - | - | 80% |
| マリー=アニック・ダーメイラック | 100% | - | 100% | - |
| ベルナール・デルピ | 100% | 100% | - | - |
| ノエル・ディグリップ | 100% | - | - | 100% |
| ピエール・フルーリォ | 100% | 100% | 100% | - |
| リチャード・ジャンティ | 100% | - | - | 100% |
| フレデリック・マゼラ | 91.7% | - | - | 80% |
| エリック・ペルソン | 100% | - | 100% | - |
| 芹澤ゆう | 100% | - | - | 100% |
| 田川丈二 | 91.7% | 100% | - | - |
| アネット・ウィンクラー | 100% | - | - | 100% |
| アレクシス・ザイデンウェーバー | 100% | 100% | 100% | - |
取締役会は、100%を下回っている出席率を調査した。この際、取締役会は、取締役会又は自らがメンバーとなっている委員会のすべての会議に参加することができなかった取締役が、取り扱った議題やエグゼクティブ・マネジメントとの議論に留意し、該当する場合には、コメントや提案を提出したことを確認した。
取締役会メンバーの任期の概要(2023年5月12日現在)
| 満了日 | 取締役 | 任命方法 | 最初の取締役 就任日 |
| 2024年 11月 | フレデリック・バラ リチャード・ジャンティ エリック・ペルソン | 従業員により選出された取締役 従業員により選出された取締役 従業員により選出された取締役 | 2016年11月 2012年11月 2012年11月 |
| 2025年 年次株主総会 | ミリエム・ベンサラ=チャクロウン* トーマス・クールブ マリー=アニック・ダーメイラック* ベルナール・デルピ* ノエル・ディグリップ 芹澤ゆう | 年次株主総会により選出された取締役 フランス政府の提案により任命された取締役 年次株主総会により選出された取締役 年次株主総会により選出された取締役 従業員株主の提案に基づき年次株主総会により選出された取締役 日産の提案に基づき年次株主総会により選出された取締役 | 2017年6月 2018年10月 2017年6月 2021年4月 2021年4月 2016年12月 |
| 2026年 年次株主総会 | カトリーヌ・バーバ* ピエール・フルーリォ* 田川丈二 | 年次株主総会により選出された取締役 年次株主総会により選出された取締役 日産の提案に基づき年次株主総会により選出された取締役 | 2017年6月 2018年6月 2020年4月 |
| 2027年 年次株主総会 | ジャンドミニク・スナール* ルカ・デメオ アネット・ウィンクラー* | 年次株主総会により選出された取締役 年次株主総会により選出された取締役 年次株主総会により選出された取締役 | 2019年1月 2023年5月 2019年6月 |
| 該当なし | アレクシス・ザイデンウェーバー | フランス政府により指名された取締役 | 2022年11月 |
* 独立取締役
取締役の役職及び職務の一覧表
2023年5月12日現在の取締役
取締役の男女別人数及び女性の比率
男性メンバーの数:11名
女性メンバーの数:5名(女性メンバーの割合:41.7%(上場企業のAFEP-MEDEFコーポレート・ガバナンス規範に基づき、従業員を代表する取締役3名及び従業員株主を代表する取締役1名は、この計算において取締役の合計人数に含まれていない。))
取締役の役職、氏名、生年月日、主な経歴、任期並びに所有するルノー株式の種類及び数は、以下のとおりである。
主要な役職又は職務には下線を付している。
| カトリーヌ・バーバ(CATHERINE BARBA) 独立取締役 生年月日: 1973年2月28日 (50歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2017年6月 現在の任期の開始日: 2018年6月 現在の任期の満了日: 2026年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 100株 | 戦略及び持続可能性委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 起業家、eコマースのパイオニア及び小売デジタル伝送の専門家であるカトリーヌ・バーバ氏は、フランスで最も活発な女性ベンチャー投資家の一人であり、長年にわたってダイバーシティの推進に尽力してきた。 ESCPビジネススクールの卒業生であり、複数のeコマース企業を設立し、売却した。2015年から2020年までニューヨークに在住。小売ブランドの変革を加速させるためにPEPS Labを設立した。『店舗は死んでいない』を含む小売の未来についての複数の参考図書の著者でもある。 カトリーヌ・バーバ氏は、ポップショップ(次世代eコマース)、Euveka(マネキン技術における2018年CESイノベーション・アワード受賞)、アダ・テック・スクール、グリーン-ゴット(次世代グリーンバンク)を含む、女性主導の影響力ある新興企業に投資し、その取締役を務めている。 様々な表彰を受けており、2011年には「Femme en Or」賞、2012年にはESCPユーロップで「アルムナイ・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞し、2014年にはフランス経済に影響力のある女性に選ばれ、また、2015年及び2016年には、ヨーロッパのデジタル・エコシステムにおいて最も影響を与えた50人の女性に与えられる「Inspiring Fifty」賞を受賞した。カトリーヌ・バーバ氏は、エタム取締役であり、フランス国家功労勲章(ナイト)及びフランス レジオンドヌール勲章(ナイト)を受賞している。 2022年、起業家及び企業内事業家としての主要なスキルの開発を目指すコホートベースの研修プログラムであるEnvi、未来の働き方大学を共同設立した。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: CBグループ(フランス)会長 Etam(フランス)監査役会メンバー ポップショップ・ライブ(米国) 取締役 アダ・テック・スクール(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| リーチ(Reech)(フランス)取締役 | 2021年 | ||
| レレバンシー(RelevanC) (フランス)取締役 | 2020年 | ||
| フレデリック・バラ(FRÉDÉRIC BARRAT) 取締役(従業員による選出) 生年月日: 1972年9月5日 (50歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2016年11月 現在の任期の開始日: 2020年11月 現在の任期の満了日: 2024年11月 所有する記名式株式の数: FCPE 206.64単位 | 監査及びリスク委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 フレデリック・バラ氏は、自動製造における上級技術者免状(BTS)を持ち、1995年、ギュイヤンクール・テクノセンターの主要な事業セグメントであるギュイヤンクールのプロトタイプ製造センターにおいてアセスメント及びレセプションリーダーとしてルノーに入社。1999年12月、品質管理部門に配属。当初の任務は、新製品発売における品質評価技術者であり、後にC及びDセグメントにおいて品質管理マネジャーを務めた。この間、特に最初にルノー・日産アライアンス(AVES)格付ガイドラインを用いて評価されたルノー車輌であるセニックII(SCENIC II)の品質評価を主導した。 2005年3月から、特殊要求オペレーション(Special Requirements operation)(車輌画像)に従事し、当初、試験及び準備業務の調整を行った。現在は、特殊要求のプロセス及び企画リーダーである。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| 該当なし | |||
| ミリエム・ベンサラ=チャクロウン(MIRIEM BENSALAH- CHAQROUN) 独立取締役 生年月日: 1962年11月14日 (60歳) 国籍: モロッコ 最初の取締役就任日: 2017年6月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 250株 | 監査及びリスク委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 テキサス州ダラス大学(米国)において国際経営及び財務のMBAを卒業。1986年から1989年までソシエテ・マロケーヌ・ド・デポ・エ・ド・クレディにおいて様々な役職を務めた。その後、1989年にHolmarcom group(同氏の家族が所有する会社でモロッコにおけるトップ5の産業及び金融グループの一つ)に入社し、以降、Les Eaux Minérales d’Oulmèsのグループ取締役兼副社長兼最高経営責任者を務めている。 また、専門的活動の一環として、オランジーナ・モロッコの取締役会長及びウルメス・ドリンク・ディベロップメントの最高経営責任者を兼任している。 2012年から2018年まで、モロッコの事業者団体であるモロッコ商工会議所の会長を務めた。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: Les Eaux Minérales d’Oulmès(モロッコ)副社長兼最高経営責任者 非上場会社: Holmarcom(モロッコ)取締役 ミリエム・ベンサラ=チャクロウン氏はLes Eaux Minérales d’Oulmèsの非上場子会社及び/又は参加会社のいくつかの役職に就いているが、読み易さを考慮して、これらの役職はここには記載しない。 その他の法人: グローバル・インベスターズ・フォー・サステーナブル・デベロップメント・アライアンス-GISD(国連)メンバー アル=アハワイン大学(モロッコ) 理事 欧州・地中海仲裁センター(モロッコ)会長 Equanim SAS Société de Médiation Internationale(フランス)取締役 IE大学国際諮問委員会(スペイン) 委員 | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| スエズ(フランス)取締役 | 2022年 | ||
| アル・マグリブ銀行(モロッコ中央銀行、モロッコ) 取締役会メンバー兼 監査委員会委員長 | 2020年 | ||
| モロッコ商工会議所 (モロッコ)会長 | 2018年 | ||
| ユーテルサット(フランス)取締役 | 2017年 | ||
| トーマス・クールブ(THOMAS COURBE) 取締役(フランス政府の提案による任命) 生年月日: 1972年10月3日 (50歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2018年10月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 該当なし | 戦略及び持続可能性委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 トーマス・クールブ氏は、フランス軍ゼネラル・エンジニア(Ingénieur général de l’Armement)であり、国立宇宙航空学校(École Supérieure de l’Aéronautique et de l’Espace)(SUPAERO)の卒業生でもある。 1995年、国防省において職歴を開始し、戦闘機プログラム長、航空機プログラム部長付スタッフ長を務めた。 2002年に財務局に入局し、アジア事務局次長、アフリカ・マグレブ事務局長、航空・軍・海軍事務局長、パリクラブ事務総長、二国間経済関係担当次長を歴任。 2010年、貿易担当大臣(ピエール・ルルーシュ氏)付スタッフ長、フランス経済・財政・産業大臣(クリスティーヌ・ラガルド氏及びフランソワ・バロワン氏)付次長に就任。 2012年に財務局に復帰し、2015年から2018年にかけて事務総長及び次長を務めた。 2018年8月、企業担当事務局長に就任。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: フランス郵政公社(フランス)取締役会政府代表 その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| Orano SA(フランス) 検閲官 | 2020年 | ||
| Dexia SA(フランス) 取締役 | 2018年 | ||
| Dexia Crédit Local(フランス)取締役 | 2018年 | ||
| マリー=アニック・ダーメイラック(MARIE-ANNICK DARMAILLAC) 独立取締役 生年月日: 1954年11月24日 (68歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2017年6月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 500株 | ガバナンス及び報酬委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 司法修習を経た裁判官として、ヴェルサイユ裁判所判事及びフランスの競争・消費者問題・不正行為防止総局(DGCCRF)局長を続けて務めた。その後、国立司法学院継続教育担当副理事及びフランス司法省技術顧問を務めた。 また、フランス共和国の調停人代理を務め、その後、パリ控訴院検察部事務局長(Secretary General of the Public Prosecutor’s Office of the Court of Appeal of Paris)に任命され、さらにパリ市の区長(Deputy-prefect)を2005年10月まで務めた。その後、ボロレ・グループに入社し、ジェネラル・セクレタリー代理として、特に同グループの主要な人材の管理に係る監督及び倫理的かつ持続可能な開発に関する問題を担当した。 2015年10月、キャナル・プリュス・グループの社内人材育成及び開発担当取締役に就任。 2017年1月、ヴィヴェンディに入社し、2020年10月まで企業の社会的責任(CSR)及びコンプライアンス担当取締役を務めている。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| ボロレ(フランス)取締役会におけるフィナンシエールVの常任代表 フィナンシエール・ド・ロデ(フランス)取締役会におけるフィナンシエールVの常任代表 ソシエテ・アンデュストリエル・エ・フィナンシエール・ド・ラルトワ(フランス)取締役会におけるSocフランスの常任代表 フィナンシエール・モンセー(フランス)取締役会におけるソシエテ・デ・シュマン・ド・フェール&トラムウェ・デュ・ヴァール・エ・デュ・ガールの常任代表 | 2020年 2020年 2020年 2020年 | ||
| ソシエテ・イモビリエール・マウント・バーノン(フランス)社長 | 2020年 | ||
| ベルナール・デルピ (BERNARD DELPIT) 独立取締役 生年月日: 1964年10月26日 (58歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2021年4月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 3,000株 | 監査及びリスク委員会委員長 経歴 - 専門家としての経験 ベルナール・デルピ氏は、法学位を有し、パリ政治学院(IEP Paris)及びフランス国立行政学院(ENA)卒業。 1990年、財政監査総局に入局、その後経済・財務省で様々な地位を歴任。2000年、PSAプジョー・シトロエン・グループに入社し、2001年から中国の東風プジョー・シトロエン汽車の副CEOを務め、2004年にPSAグループの管理責任者となる。2007年、フランス大統領スタッフにおける経済顧問となった。2009年、フランス郵政公社グループの最高経営責任者代理兼最高財務責任者に任命され、その後2011年にクレディ・アグリコル・グループに最高財務責任者として入社した。 2015年にサフラン・グループの最高財務責任者に任命され、2021年1月に最高経営責任者代理に就任。これらの職務は2021年12月31日に終了した。 2022年1月1日より、グループ・ブリュッセル・ランバートの最高経営責任者代理を務めている。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役兼監査及びリスク委員会委員長 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: グループ・ブリュッセル・ランバート(ベルギー)最高経営責任者代理 イメリス(フランス)取締役 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| BPI(フランス)取締役会メンバー アリアン・グループ(フランス)取締役会メンバー | 2021年 2021年 | ||
| ノエル・ディグリップ (NOËL DESGRIPPES) 取締役(従業員株主の提案による任命) 生年月日: 1970年12月22日 (52歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2021年4月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有する記名式株式の数: FCPE 289.55単位 | 戦略及び持続可能性委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 ノエル・ディグリップ氏は、クレルモン・フェラン大学において電子工学・電気工学・オートマティクス学士号及び工業制御・品質管理のDESSを取得。パリで消防士を1年務めた後、25年前にルノーの機械工学部門において品質管理システムのパイロットを務め、その後1999年に環境部門に入って、世界的な範囲における当グループの様々な工場及びエンジニアリングセンターでISO 14001の認証の実施を監督した。その後、技術事務局長として不動産及び総合サービス部門に加わった。テクニカルチームを12年間統括した後、同氏は現在、レジデントサービス・コントロール・マネジャーを務めている。 ノエル・ディグリップ氏は、ルノー・フランスFCPEの監査役会会長も務めている。 CFDTに選任され、2014年から2021年まで、ルノーのラルディ工場の社会経済理事会の事務局長、ルノー・フランスの中央社会経済理事会の事務次長を務めた。 同氏の経歴は、社会、企業及び環境に関する責任に関連する経済的業績への同氏の信念を反映している。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| 該当なし | |||
| ピエール・フルーリォ(PIERRE FLEURIOT) 独立取締役 生年月日: 1954年1月31日 (69歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2018年6月 現在の任期の開始日: 2018年6月 現在の任期の満了日: 2026年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 500株 | 主席独立取締役 ガバナンス及び報酬委員会委員長 監査及びリスク委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 パリ政治学院(Institut d’Études Politiques de Paris)卒業。フランス国立行政学院(École Nationale d’Administration)卒業、法学修士。会計監査人として職歴を開始し、証券取引委員会(Commission des Opérations de Bourse)のゼネラル・マネージャーに就任。 1997年、ABNアムロ銀行に入行。様々な役職を経験した後、最終的にABNアムロ銀行のシニア・エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント及びホールセール顧客担当ヴァイス・プレジデントに就任。 2009年、クレディ・スイス・フランスの最高経営責任者に就任し、フランス、ベルギー及びルクセンブルク内の投資銀行事業、プライベート・バンキング事業及びアセット・マネジメント事業を担当した。 2016年にクレディ・スイス・フランスの経営から退陣後、コンサルティング会社であるPCF Conseil & Investissementを設立し、会長職に就任した。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 日産自動車株式会社(日本)取締役及び監査委員会委員 非上場会社: PCF Conseil & Investissement(フランス)会長 バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズ・ヨーロッパSA(フランス)取締役及びリスク委員会委員長 カサブランカ証券取引所(モロッコ)取締役兼ガバナンス・指名・報酬委員会委員長 その他の法人: Cercle de l’Orchestre de Paris(フランス)会長 Fondation de l’Orchestre de Paris (フランス)会長 | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| 該当なし | |||
| リチャード・ジャンティ(RICHARD GENTIL) 取締役(従業員による選出) 生年月日: 1968年4月29日 (55歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2012年11月 現在の任期の開始日: 2020年11月 現在の任期の満了日: 2024年11月 所有する記名式株式の数: 15株 | 戦略及び持続可能性委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 1988年、鋳造工場に保守技術者として入社。鋳造工場全体の水力学、空気力学及び気体専門家。職業教育免状(BEP)/職業適格証(CAP)の電気技術・電気機械専門家資格及び自動機械システム保守の学士号を有する。英語の読み書きに堪能。ルノー・クレオン労使協議会連帯委員会委員。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| 該当なし | |||
| エリック・ペルソン(ÉRIC PERSONNE) 取締役(従業員による選出) 生年月日: 1962年10月14日 (60歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2012年11月 現在の任期の開始日: 2020年11月 現在の任期の満了日: 2024年11月 所有する記名式株式の数: 100株及びFCPE 151.98単位 | ガバナンス及び報酬委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 写真家として職歴を開始、その後1988年にルノーのディーラーとなり、15名のチームを率いて年間250台の自動車を販売。2002年、ルノー・リテール・グループに入社し、アフターサービス責任者及びISO認証責任者を含む数多くの職務を歴任。 2007年、同社の販売及び品質報告を担当。2020年4月1日に不動産及び総合サービス部門のプロジェクト・マネジャーに就任。2005年から2012年までルノー・グループ労使協議会のCFE-CGC代表を務め、自身の様々な職業分野において雇用主・被雇用者の争議行為に関する30年超の経験を有する。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 該当なし その他の法人: Institut Français des Administrateurs(フランス)取締役 | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| 該当なし | |||
| 芹澤 ゆう(YU SERIZAWA) 取締役(日産の提案による任命) 生年月日: 1958年7月25日 (64歳) 国籍: 日本 最初の取締役就任日: 2016年12月 現在の任期の開始日: 2021年4月 現在の任期の満了日: 2025年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 100株 | 戦略及び持続可能性委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 クレディ・リヨネ(東京支店及びパリ本店)にエコノミスト及び財務アナリストとして短期在籍後、1985年、インフォプラス創設に関与。その後1992年、株式会社フォルマを設立した。 多数の多国籍企業に異文化適応及び国際戦略について助言している。 また、様々な機関投資家に代替投資戦略について助言を行っている。 1990年から2005年まで、世界経済フォーラムの日本におけるシニア・アドバイザーを務める。 また、2000年から、森ビル株式会社社長の上級顧問も務め、2003年には科学技術と人類の未来に関する国際フォーラムの設立に協力し、現在は同国際フォーラム事務局長を務めている。2020年4月より京都大学の特任教授も務めている。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 該当なし 非上場会社: 株式会社フォルマ(日本)社長兼最高経営責任者 森ビル株式会社(日本)社長顧問 その他の法人: 科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)(日本、NPO)会長 在ロンドン ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ日本名誉委員会(Japanese Committee of Honour, Royal Academy of Arts)(英国)取締役 大徳寺大仙院(日本)監査役 | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| 該当なし | |||
| 田川 丈二(たがわ じょうじ) 取締役(日産の提案による任命) 生年月日: 1960年12月7日 (62歳) 国籍: 日本 最初の取締役就任日: 2020年4月 現在の任期の開始日: 2020年4月 現在の任期の満了日: 2026年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 0株 | 監査及びリスク委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 田川丈二氏は、日本の慶應義塾大学にて経済学の学位を取得。1983年、日産自動車株式会社に入社し、財務部、グローバル広報及びIR部において様々なマネジメント職に就いた。 2006年4月にグローバル・トレジャラー及びIR部担当執行役員に就任。2014年4月より日産自動車株式会社のIR部及びM&A支援部担当常務執行役員に就任。 2019年12月よりチーフ サステナビリティ オフィサー及び専務執行役員に就任。同氏は現在、コンプライアンス、コーポレートサービス、危機管理及びセキュリティ、環境/サステナビリティ、グローバル渉外、並びにIPプロモーションを担当している。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: 日産自動車株式会社(日本)専務執行役員 三菱自動車工業株式会社(日本) 取締役 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| 該当なし | |||
| アネット・ウィンクラー(ANNETTE WINKLER) 独立取締役 生年月日: 1959年9月27日 (63歳) 国籍: ドイツ 最初の取締役就任日: 2019年6月 現在の任期の開始日: 2019年6月 現在の任期の満了日: 2027年年次株主総会 所有する記名式株式の数: 1,000株 | 戦略及び持続可能性委員会委員長 経歴 - 専門家としての経験 アネット・ウィンクラー氏は、フランクフルト大学(ドイツ)で経済学の博士号を取得し、中規模建設会社のマネージング・パートナーを務めた。 1995年、メルセデス・ベンツ・グループに入社し、広報・コミュニケーション担当ディレクターなど様々な職に就いた。 ブラウンシュヴァイクにてメルセデスベンツの販売・サービス事業のトップとして2年間過ごした後、ダイムラークライスラー・ベルギー・ルクセンブルクの最高経営責任者に就任し(1999~2005年)、その後、グローバル・ビジネス・マネジメント・ホールセール・ヨーロッパ副社長として(2006~2010年)、メルセデスベンツのグローバル・ディーラー・ネットワークの開発を担当した。2010年から2018年にかけて、スマートの最高経営責任者(ブランドの世界規模での統括及びロレーヌのスマート工場を担当)を務めた。 2014年から上場会社エア・リキードの取締役会のメンバーである。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループ内の会社における役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 その他の法人: 該当なし ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: エア・リキードSA(フランス)取締役、環境及び社会委員会委員長、並びに指名及びガバナンス委員会委員 非上場会社: 該当なし その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| ドイツ経済省(ドイツ)対外経済問題担当カウンシルメンバー メルセデスベンツ南アフリカ(南アフリカ)監査役会メンバー スマート(ドイツ)最高経営責任者 | 2020年 2019年 2018年 | ||
| アレクシス・ ザイデンウェーバー (ALEXIS ZAJDENWEBER) 取締役(フランス政府を代表) 生年月日: 1976年5月18日 (46歳) 国籍: フランス 最初の取締役就任日: 2022年9月 現在の任期の開始日: 2022年11月 現在の任期の満了日: 該当なし 所有する記名式株式の数: 該当なし | 監査及びリスク委員会委員 ガバナンス及び報酬委員会委員 経歴 - 専門家としての経験 2003年4月に国立行政学院(Ecole Nationale d’Administration:ENA)を卒業した後、財務局の貯蓄・金融市場事務局次長としてフランス経済・財政・産業省に配属される。 2006年7月、財務・経済政策局の財務・企画開発事務局次長に就任。 2007年9月、フランス政府欧州連合(ブリュッセル)常駐代表部、経済・金融・通貨問題局アドバイザー(競争・国庫補助、会社法及びコーポレート・ガバナンス)に任命される。 2009年9月、銀行業務・決済サービス事務局長として財務局に復帰し、その後、投資・金融犯罪・制裁事務局長(2011年から2012年まで)を務める。 2012年7月、経済・財務省の金融セクター担当アドバイザーに任命される。 2014年11月、エネルギー保有局担当次長として国家出資庁(Agence des participations de l'Etat)に入庁。 2017年5月、経済・財政・産業顧問としてフランス大統領府に入る。 2022年9月14日、フランス大統領デクレによりCommissioner for State Holdingsに任命される。 | フランス内外の会社における役職及びその他の職務 現在の役職 ルノー・グループにおける役職及び職務 上場会社: ルノーSA(フランス)取締役 非上場会社: ルノーs.a.s(フランス)取締役 ルノー・グループ外の会社における役職及び職務 上場会社: EDF(フランス)取締役兼戦略委員会及び指名・報酬委員会委員 非上場会社: Bpifrance SA(フランス)取締役兼監査委員会、リスク委員会及び指名・報酬委員会委員 SNCF SA(フランス)取締役兼監査委員会、戦略・投資委員会及び指名・報酬委員会委員 その他の法人: 該当なし | |
| 過去5年間の他社での役職(退任) | 任期 満了年 | ||
| 該当なし | |||
任務との関連における全取締役の業務上の住所は、当社の本社の住所である。
2022年度における取締役会の構成の変更
取締役会は、2022年12月15日の取締役会議において、ガバナンス及び報酬委員会の勧告により、2023年5月11日の年次株主総会に対し、取締役会の構成について以下の議案を提出することを決定した。
・ ジャンドミニク・スナール氏の独立取締役としての任期の更新。取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、特に、自動車セクターに関する同氏の幅広い知識、取締役会の業務における主要な役割、また取締役会及びその委員会の議論に関与し、寄与していることを考慮に入れた。
・ アネット・ウィンクラー氏の独立取締役としての任期の更新。取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、特に、同氏が取締役会並びに戦略及び持続可能性委員会(同氏は同委員会の委員長を務めている。)の議論に大きく関与し、寄与していることを考慮に入れた。
・ ルカ・デメオ氏の取締役としての任命。取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、特に、当グループの戦略の実施におけるルカ・デメオ氏の主要な役割を考慮に入れた。
・ さらに、取締役会は、フレデリック・マゼラ氏が2023年年次株主総会の終了をもって取締役を辞任することに留意した。
取締役会は、2023年5月11日の年次株主総会の終了時、票決に付された議案の承認に従い、16名で構成され、主要な点は以下のとおりとなる。
| 2022年度株主総会終了時の構成 | 2023年度株主総会終了時の構成 | |
| 独立性比率 | 66.7% | 58.3% |
| 女性比率 | 41.7% | 41.7% |
| 外国人比率 | 33.3% | 41.7% |
したがって、
‐ 取締役会の独立性比率は、AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく比率を上回り、
かつ
‐ 女性比率は、法律の要求する比率を上回ることとなる。
AFEP-MEDEF規範及び法規定に基づき、従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役は、独立性比率及び女性比率の計算において考慮されていないことに留意されたい。
整合性を保つため、従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役は、外国人取締役の比率の計算において考慮されていない。
ガバナンス:取締役会及びリーダーシップ・チーム
取締役会の概要
2023年3月1日現在
取締役会
取締役会の構成は、ルノー・グループの国際的重要性に沿った、男女の偏りのない代表制及び採用の多様性を確保すると同時に、専門的経験、資格、独立性及び倫理のバランスを取ることを目指している。
特別委員会
| 監査及びリスク 委員会 | 戦略及び持続可能性 委員会 | ガバナンス及び 報酬委員会 | |||||||||
| 委員6名 | 委員7名 | 委員4名 | |||||||||
| 60% | 60% | 66.7% | |||||||||
| 独立(2) | 独立(2) | 独立(2) | |||||||||
(1)従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除くが、ジャンドミニク・スナール氏を含む。
(2)従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役を除く。
取締役会メンバーの技術のマッピング
リーダーシップ・チームの概要
2023年3月1日現在
| 20 | 25% | 8 |
| メンバー | 女性 | 国籍 |
| 1. ルカ・デメオ、ルノー・グループCEO、ルノーS.A.最高経営責任者、ルノーS.A.S会長 2.ファブリス・カンボリーブ、ルノー・ブランド担当CEO 3. ティエリー・シャルベ、ルノー・グループ産業/品質担当最高責任者 4. ジャンルカ・デ・フィッシ、 モビライズ担当CEO、RCIバンクS.A.取締役会長 5.キトリー・ド・ペルポール、ルノー・グループ最高法務責任者 6.カトリーヌ・グロ、ルノー・グループ コミュニケーション担当最高責任者 7. グイド・ハーク、ルノー・グループ高機能製品企画担当最高責任者 8.ジョアン・ミゲル・レアンドロ、モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ担当CEO 9.ジル・ルボルニュ、ルノー・グループ テクノロジー担当最高責任者 10.ドゥニ・ル・ヴォー、ダチア担当CEO 11.ティエリー・ピエトン、ルノー・グループ最高財務責任者 | 12.フランソワ・プロヴォ、ルノー・グループ購買・パートナーシップ・公共問題担当最高責任者及びAPO担当マネージング・ディレクター 13.ジョゼップ=マリア・リカセンス、ルノー・グループ最高戦略責任者 14.フレダ・リベイロ、モビライズ・ビヨンド・オートモーティブ担当CEO 15. フランソワ・ロジェ、ルノー・グループ人事・職場・組織担当最高責任者 16.ローラン・ロッシ、アルピーヌ担当CEO、アルピーヌ・レーシングS.A.S.担当CEO及びアルピーヌ・レーシングLTD会長 17. ヴェロニク・サラデポ、アライアンス担当最高責任者 18.セレステ・トマソン、ルノー・グループ監査・リスク担当最高責任者 19. ローレンス・バン・デン・アッカー、ルノー・グループ デザイン担当最高責任者 20. フレデリック・ヴィンセント、ルノー・グループ ISIT/デジタル担当最高責任者 |
取締役に関する追加情報
取締役の権利及び義務
取締役会規則は、以下に関する当社の取締役の権利及び義務を定めている。
‐ 取締役会及びその委員会の運営を律する規則
‐ 秘密保持義務
‐ 独立性及び表明義務
‐ 利益相反管理
‐ 金融市場取引に関する倫理的要件
‐ 当社株式の保有。AFEP-MEDEF規範に従い、取締役会規則は、取締役が受領する報酬に関連して、取締役(個別に報酬を受領しない取締役を除く。)が個人として相当数の記名式株式を所有することを推奨している。この点において、従業員及び従業員株主を代表する、(労働組合に個別に支払われる)報酬を個別に受領しない取締役は、ゆえに相当数の当社株式の保有を要しない。さらに、規則は、フランス政府により指名された取締役が個人的に株式を保有することを禁止している。
最高経営責任者に適用される保有義務については、「取締役及び会社役員の報酬」を参照のこと。
有罪判決が存在しないこと
当社の知る限り、過去5年間において、以下に該当する当社の現在の会社役員はいない。
‐ 不正行為で有罪判決を受けた者
‐ 会社役員、ジェネラル・パートナー又は創業者として、破産、財産管理又は清算手続に関与した者
‐ 国家機関又は監督機関より起訴され及び/又は処罰宣告を受けた者
‐ 裁判所により、発行会社の管理、経営若しくは監督機関のメンバーを務めること又は発行会社の事業を管理若しくは遂行することを禁止された者
潜在的又は実際上の利益相反が存在しないこと
当社の知る限り、当社の取締役の私益と当社に対する職務の間に潜在的又は実際上の利益相反はない。
取締役会メンバーの間に親族関係はない。
会社役員は、付与される給付金の形態について定めた役務契約によって当社やその子会社に拘束されない。
②経営組織
ルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティ: リーダーシップ・チーム
2023年初めに、ルノー・グループは、2023年2月1日からボード・オブ・マネジメント(BoM)に代わる「リーダーシップ・チーム」を設置することを決定した。BoMは、2022年を通じてルノー・グループの活動の戦略上・運営上の管理を確かなものとしてきた。
リーダーシップ・チームは、取締役会が設定したガイドラインの範囲内で、ルノー・グループの中期戦略を定め、実施する責任を負う。リーダーシップ・チームは、ブランド運営の機能、業績及び収益性の競争力を確保する責任を負う。
リーダーシップ・チームは、企業目的の限度内で、かつ法律により年次株主総会及び取締役会に対し明示的に付与された権限に従い、戦略、財務及び運営に関する決定を行う。これらの決定は、予算、製品企画、ブランドの位置付け、大規模投資、拠点に関する戦略計画及びパートナーシップに反映される。
リーダーシップ・チームのメンバーは、議案の主題に応じて、取締役会又はその特別委員会の会議に出席するよう求められる。ルノー・グループの主な方向性を概観し、重要なストラクチャー上・財務上の意思決定を行うため、毎月1回、戦略委員会内にて会議を開催している。これらの決定事項の展開の監視と実施は、2週間に1回開催される運営委員会によって確実に実行される。
2023年3月1日現在のリーダーシップ・チームのメンバーは以下のとおりである。
‐ ルノー・グループ担当CEO、ルノーS.A.最高経営責任者、ルノーS.A.S.会長
‐ ルノー・ブランド担当CEO
‐ ルノー・グループ産業/品質担当最高責任者
‐ モビライズ担当CEO、RCIバンクS.A.取締役会長
‐ ルノー・グループ最高法務責任者
‐ ルノー・グループ コミュニケーション担当最高責任者
‐ ルノー・グループ高機能製品企画担当最高責任者
‐ ルノー・グループ テクノロジー担当最高責任者
‐ ダチア担当CEO
‐ モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ担当CEO
‐ ルノー・グループ最高財務責任者
‐ ルノー・グループ購買・パートナーシップ・公共問題担当最高責任者及びAPO担当マネージング・ディレクター
‐ ルノー・グループ最高戦略責任者
‐ モビライズ・ビヨンド・オートモーティブ担当CEO
‐ ルノー・グループ人事・職場・組織担当最高責任者
‐ アルピーヌ担当CEO、アルピーヌ・レーシングS.A.S.担当CEO、アルピーヌ・レーシングLTD会長
‐ アライアンス担当最高責任者
‐ ルノー・グループ監査・リスク担当最高責任者
‐ ルノー・グループ デザイン担当最高責任者
‐ ルノー・グループISIT/デジタル担当最高責任者
ブランド・マネジメント・コミッティ(BMC)
各ブランドは個別のビジネスユニットとして編成された。各ブランドは独自のマネジメント・コミッティを有し、かかるマネジメント・コミッティはブランド・マネジメント・コミッティ(BMC)と称し、その運営の収益性及び業績を管理する責任を負う。
次の機能の代表者は、これらのコミッティに含まれる:人事、IT、販売、マーケティング、コミュニケーション、製造及びロジスティクス、品質、業績管理、製品、エンジニアリング、並びにデザイン。
③役員の報酬等
取締役及び会社役員の報酬
会社役員の報酬に関する原則
取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、会社役員に付与される報酬要素を年1回決定する。
当社の報酬方針は、取締役会規則に従い、主として独立取締役で構成され、独立取締役が委員長を務めるガバナンス及び報酬委員会の会議において定期的に検討される。ガバナンス及び報酬委員会はその勧告において、会社役員の報酬の様々な要素の間のバランスを考慮する。
非業務執行会社役員の報酬方針は固定報酬を基礎としており、変動又は例外的な現金報酬も、取締役職に対する報酬も含まない。
業務執行役員の報酬方針は、以下の通り、簡素で一貫した、透明性のある6つのプラクティスに基づいている。
| 1. 当社の戦略と密接に結び付いている | ・報酬は、戦略の実施とその結果に密接に結び付けられている。 |
| 2. 業績本位である | ・業務執行役員の報酬の変動要素が報酬総額に占める比率は市場慣行と合致しており、業務執行役員の利益と当社の業績の連動を確保している。 |
| 3. 長期的業績の重視 | ・業務執行役員の報酬のかなりの部分は、複数年にわたる目標の達成に左右される。 |
| 4. 株主との密接な結び付き | ・業務執行役員に分配される業績連動株式の数は、給与に対する比率ではなく絶対数で示されており、これによって株価の上昇と下落の両方が、対応する価値総額に影響を与えている。 ・業務執行役員は、業績連動株式制度に基づいて権利が確定した株式の25%を、任期終了まで保持しなければならない。 |
| 5. 競争力ある報酬 | ・自動車市場には、会社役員をめぐる激しい競争がある。したがって、業務執行役員の全体的な報酬をヨーロッパ及び世界の自動車セクターの類似企業のプラクティスと比べて競争力あるものとするよう確保することは、最も重要である。 |
| 6. 過度のリスク・テーキングを奨励しない 報酬 | ・業績目標の設定、十分に長い評価期間、及び報酬の上限設定は、過度の短期的なリスク・テーキングの回避を可能にする。 |
これらの原則は、当社がフランス商法第L.22-10-10条の規定に従って参照するAFEP-MEDEF規範の勧告に従って設定されている。
より一般的には、ガバナンス及び報酬委員会は、会社役員の報酬が、コーポレート・ガバナンスの観点から適用あるすべての法律及び勧告に合致していることを、定期的に確認する。
加えて、同委員会は、以下の通り、業務執行役員の報酬に関する市場のベストプラクティスを考慮に入れる。
| 当社が従うベストプラクティス | 当社が従わないプラクティス |
| ・報酬方針の報告(但し、決定ではない。)において適切なピアグループ(国別及び部門別)を使用すること ・当社の事業戦略に重要な変更がある場合、かつ株主の利益との連動を維持するためにのみ、業績基準を修正すること ・すべての変動要素の上限について明確に述べること ・厳しい業績条件を設定すること ・当社の業績にとって重要であり、かつ企業戦略と連動するESG基準を採用すること ・株主利益率と結び付いた長期業績基準を保持すること ・長期報酬制度を最短で3年間の権利確定条件に従わせること ・長期インセンティブ報酬に関して任期終了後の権利確定方針を実施すること ・当社の株主及び投資家と関わり合い、定期的に会合すること ・過半数が独立取締役で構成されるガバナンス及び報酬委員会 | ・失敗に対する支払い:ルノー・グループが業績不振の場合に変動要素を支払うこと ・長期変動報酬に対して不釣り合いなほど短期変動報酬を大きくすること ・年間変動報酬において質的基準を過度に重視すること ・過度又は不適切なリスク・テーキングに褒賞を与えること ・2年間の競業禁止補償に加えて、特別な退職金を設けること ・幹部社員に対して過度な退職又は契約時協定を提供すること |
ガバナンス及び報酬委員会は、会社役員の報酬の競争力確保を目的として、市場プラクティスの観点からその報酬を評価するため、専門のコンサルタント会社の支援を受けて、類似企業がその会社役員に支払うべき又は付与する報酬要素を毎年調査する。この分析は、自動車セクターの類似する多国籍企業(ステランティス、ゼネラルモーターズ、フォード、ホンダ、ダイムラー、BMW、フォルクスワーゲン、ボルボ及びトヨタ)のプラクティスに基づいている。
ガバナンス及び報酬委員会は、定期的会合を経てルノーの株主が表明した期待も考慮に入れる。
業務執行役員の報酬構造
最高経営責任者に関する報酬方針は、以下の通り構成される。
・ 業務執行役員の役割、責任水準及び経験によって決定される現金による固定報酬に相当する固定部分
・ 以下の2つの異なる下位要素からなる、業績条件に従う部分
- 年間変動報酬:これは、業務執行役員の報酬の当該部分が、当該年度中の当社の主要な業務・財務・経営上の目標の達成率に応じたものとなるよう確保することを目的とする。
- 長期報酬:これは業績連動株式からなり、3年間にわたって評価される業績基準の達成を権利確定の条件とすることにより、業務執行役員の利益を株主の利益とより強く合致させることを意図している。株式の権利確定は、業績基準に加えて、業績連動株式の分配後3年間の在籍条件に従う。
・ 業績連動株式(その取得は、3年間の累積期間にわたって評価される業績基準の達成及び3年間の在職を条件とする。)の形式による最大100%のマッチング拠出の恩恵を受ける、ルノー株式への自発的投資に基づく共同投資制度これらに加え、最高経営責任者は、補完的年金制度、解雇時の退職給付、競業禁止契約及びこの種の地位に関して慣習的な現物給付(社用車、医療・生命保険制度等)から利益を得ることができる。
AFEP-MEDEF規範の勧告及びフランス金融市場庁(Autorité des Marchés Financiers、AMF)の勧告に基づき、最高経営責任者は当社又は子会社との間で雇用契約を締結していない。
取締役及び会社役員の報酬(2022年)
取締役会長としてのジャンドミニク・スナール氏の報酬(2022年)
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2022会計年度に関する取締役会長の報酬方針は、2022年2月17日の取締役会により設定され、次いで2022年5月25日の年次株主総会により承認された(第13号決議)。
取締役会長に関する当該報酬方針は、固定報酬及び現物給付で構成されており、その他の変動又は例外的な報酬、株式ベース報酬の分配及び取締役職に対する報酬は除外されている。
取締役会長に関する2022会計年度の報酬方針の詳細については、2021年度有価証券報告書を参照のこと。
本項で提示する2022会計年度のジャンドミニク・スナール氏の報酬要素は、フランス商法第L.22-10-9条Ⅰに示される情報の一部であり、特に、すべての取締役及び会社役員に対して2022会計年度中の会社役員職について支払われ又は同会計年度について付与された報酬総額及び現物給付を含んでいる。この情報は、フランス商法第L.22-10-34条Ⅰに従い、2023年5月11日の年次株主総会において、一般票決に付される。
さらに、フランス商法第L.22-10-34条Ⅱに従い、2023年5月11日の年次株主総会において、取締役会長ジャンドミニク・スナール氏に対して2022会計年度中に支払われ又は同会計年度について付与された報酬総額及び現物給付に関する特別決議の承認が求められる。
下記の表は、取締役会長ジャンドミニク・スナール氏の報酬要素に関する特別決議のための情報を示したものである。
| 承認のために提出 される報酬要素 | 前会計年度中 の支払額 | 前会計年度に 関する付与額 又は帳簿価額 | 概要 |
| 固定報酬(2022年) | 450,000ユーロ | 450,000ユーロ | 取締役会長は、12ヶ月の分割払いで450,000ユーロの年間固定報酬を受領する。 |
| 年間変動報酬 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、年間変動報酬を受領しない。 |
| 複数年変動報酬 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、複数年変動報酬を受領しない。 |
| 例外的な報酬 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、例外的な報酬を受領しない。 |
| ストック・オプション、業績連動株式又はその他の長期的給付 (新株予約権等) | 該当なし | 取締役会長は、ストック・オプション又は業績連動株式の形式による長期報酬から利益を受けない。 | |
| 取締役職に対する報酬 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、取締役職に関する報酬を受領しない。 |
| 現物給付 | 9,086ユーロ | 9,086ユーロ | 会長は、社用車1台及び運転手付き車1台から利益を受けた。 同氏は、フランス国内で勤務する従業員と同じ生命保険及び補完的医療制度から利益を受けている。 |
| 退職給付 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、退職給付条項から利益を受けない。 |
| 補完的年金制度 | 該当なし | 該当なし | 取締役会長は、補完的年金制度から利益を受けない。 |
最高経営責任者としてのルカ・デメオ氏の報酬(2022年)
CEOの2022年度報酬の内訳
最高経営責任者の報酬の変遷
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2022会計年度に関する最高経営責任者の報酬方針は、2022年2月17日の取締役会により設定され、次いで2022年5月25日の年次株主総会により承認された(第14号決議)。
最高経営責任者に関する2022会計年度の報酬方針の詳細については、2021年度有価証券報告書を参照のこと。
以下に提示する2022会計年度のルカ・デメオ氏の報酬要素は、フランス商法第L.22-10-9条Ⅰに示される情報の一部であり、特に、すべての取締役及び会社役員に対して2022会計年度中に支払われ又は同会計年度について付与された報酬総額及び現物給付を含んでいる。この情報は、フランス商法第L.22-10-34条Ⅰに従い、2023年5月11日の年次株主総会において、一般票決に付される。
さらに、フランス商法第L.22-10-34条Ⅱに従い、2023年5月11日の年次株主総会において、最高経営責任者ルカ・デメオ氏に対して2022会計年度中に支払われ又は同会計年度について付与された報酬総額及び現物給付に関する特別決議の承認が求められる。
なお、2022会計年度の最高経営責任者に対する変動報酬の支払は、2022会計年度に関して最高経営責任者に対して支払われ又は分配された報酬総額の要素及び現物給付が、2023年5月11日の年次株主総会により承認されることを条件としている。
2022会計年度の最高経営責任者の報酬総額は、同氏の報酬方針を厳格に実施したものである。
下記の表は、最高経営責任者ルカ・デメオ氏の報酬要素に関する特別決議のための情報を示したものである。
| 承認のために 提出される 報酬要素 | 前会計年度中 の支払額 | 前会計年度に 関する付与額 又は帳簿価額 | 概要 | ||
| 固定報酬 (2022年) | 1,300,000ユーロ | 1,300,000ユーロ | 最高経営責任者は、12ヶ月の分割払いで1,300,000ユーロの年間固定報酬を受領する。 | ||
| 年間変動報酬 | 1,885,000ユーロ (2021会計年度について付与され、2022年に支払われた金額) | 1,950,000ユーロ (2022会計年度について付与され、2023年に支払われる金額) | 最高経営責任者の年間変動部分(全額現金で支払われる。)は固定部分に対する一定の割合に相当し、すべての業績目標が完全に達成された場合には150%に達する可能性がある。 2023年2月15日、取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2022会計年度に関する最高経営責任者の年間変動報酬額を決定付ける業績基準の達成率を、以下の通り決定した。 2022会計年度に関する年間変動報酬の基準達成率(年間固定報酬に占める比率で表示) | ||
| 最高額(%) | 達成率(%) | ||||
| 財務基準 | 90% | 90% | |||
| ルノー・グループの営業総利益率 (ルノー・グループOM) | 22.5% | 22.5% | |||
| フリー・キャッシュ・フロー(FCF) | 22.5% | 22.5% | |||
| 使用総資本利益率(ROCE) | 22.5% | 22.5% | |||
| 固定費(FC) | 22.5% | 22.5% | |||
| 戦略・持続可能性基準 | 60% | 60% | |||
| 戦略 | 10% | 10% | |||
| 持続可能性 | 40% | 40% | |||
| 顧客満足/品質 | 10% | 10% | |||
| 合計 | 150% | 150% | |||
| 業績基準達成率の評価 1. 財務基準(量的) 以下に分析する通り、財務基準の90%(最大90%中)が達成された。 ・ ルノー・グループの営業総利益率(ルノー・グループOM)基準:22.5%(最大22.5%中) ルノー・グループOMは、2022年度予算では4%、2022年は5.6%であった。 ・ フリー・キャッシュ・フロー(FCF)基準:22.5%(最大22.5%中) FCFは、2022年は1,000百万ユーロ、2022年12月31日現在は2,119百万ユーロであった。 ・ 使用総資本利益率(ROCE)基準: 22.5%(最大22.5%中) ROCEは、2022年度予算では5.3%、2022年は12.6%であった。 ・ 固定費(FC)基準:22.5%(最大22.5%中) 2022年の固定費は、2022年度予算で設定された目標値を9.9%下回った。 2. 戦略・持続可能性基準 以下に分析する通り、戦略・持続可能性基準の60%(最大60%中)が達成された。 a) 戦略:10%(最大10%中) この業績基準に関する4つの指標は質的目標を指すものである。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、4つの指標を達成又は超過したことに注目した。 ・ メガーヌE-TECHエレクトリックの発売の成功 6ヶ月後の品質は予想水準に達し、メガーヌE-TECHの発売に成功した。これはルノー・グループの最近の発売の中でも最良の成果である。 ・ ルノー・日産・三菱アライアンス内のインボイス発行水準 ルノーの戦略においてアライアンスが大きな役割を果たしていることから、ルノー・日産・三菱アライアンス内のインボイス発行水準が、業績指標として選ばれている。この指標は、売上高に対するインボイス発行の比率に相当する。この比率は、アライアンスの交換委員会によって設定されている。 2022年、ルノーはアライアンスによるインボイス発行目標を上回った。 ・ 2026年+商品ラインナップとルノー・グループの2030年の目標との整合性 ルノー・グループの2030年の目標(「ラインナップ26+」)に向けた製品ラインナップ開発の社内マイルストーンは、スケジュール通りに達成された。このラインナップ26+は、2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーで発表された。 ・ ルノーの100%電気自動車の事業及び技術と、ICE、ハイブリッドエンジン及びトランスミッションの事業及び技術を結集する機会に関する研究の完了 この研究の結果、2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーにおいて、新たなバリューチェーンに重点を置く5つの事業を基礎として「次世代」自動車グループになるというルノー・グループの目標が示された。これには特に、(i) 初めての電気自動車及びソフトウエア専門会社であるアンペアの創設、(ii) ICE及びハイブリッド・パワートレイン技術の世界における中核的なサプライヤーであるホースの創設が含まれる。 b) 持続可能性:40%(最大40%中) この業績基準の最初の3つの指標は量的な目標を指し、最後の指標は質的なものである。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、これら4つの指標を達成又は超過したことに注目した。 ・ 健康と安全性(労働災害発生率) 2022年の目標は、FR2比率(ルノーの従業員及び臨時労働者の損失時間を伴う労働災害発生率)を、1.4%まで低下させることであった。この水準は達成された。 ・ 「ルノウ」大学の立上げ(2022年に3,000名のトレーニング実施を目標とする。) 2022年には7,659名がルノウ大学でトレーニングを受けた。 ・ 2022年のフラン工場における中古車改修目標台数30,000台 2022年には、30,684台がフラン工場で改修された。 ・ 循環型経済企業の開発 ルノー・グループは、2022年10月13日、自動車産業の資源中立化への移行を目指し、自動車の循環型経済バリューチェーン全域で事業を行う初めての会社である「ザ・フューチャー・イズ・ニュートラル」の設立を発表した。この新会社は、この活動に係るルノー・グループ及びパートナーの既存の専門的知識を総合して、自動車のライフステージ(部品及び原材料の供給、生産、使用並びに耐用期間の終了)ごとにクローズド・ループ・リサイクリング・ソリューションを提供する。 c) 顧客満足度/品質:10%(最大10%中) この業績基準の3つの指標は質的な目標を指す。 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、これら3つの指標を達成又は超過したことに注目した。 ・ 事故発生率の低減(路上走行開始3ヶ月後の保証車両の事故発生数) 「GMF 3MIS WORLD」と呼ばれるこの指標は、路上走行開始3ヶ月後の車両事故数を測定するものである。この比率の低減目標は達成され、12.5%の低減目標に対し、前年比15.6%低下した。 シリーズ生産車において大きな前進が見られ、メガーヌE-TECHエレクトリックの発売が最高水準に達したことで、2022年に達成された水準は、ルノー・グループにとって歴史的なものとなっている。 ・ 顧客満足度: 2022年の顧客満足度は「ディーラーeレピュテーション」指標、すなわちインターネット上のディーラーの評判で測定されている。この指標の目標は、35ヶ国中26ヶ国で大幅に改善された。この目標は達成された。 ・「安全コーチ」プログラムの立上げ 「安全コーチ」は、より安全な走行のためにドライバーの検知と指導の機能を組み合わせたシステムである。ルノー・グループの新型車への安全コーチの組入れは、ルノー・グループのESG戦略の「安全性」の柱の一部である。 安全コーチは、2022年に発売されたメガーヌE-TECHエレクトリックに組み込まれた。したがって、取締役会は、2022年会計年度における業績基準の総達成率は150%であることに注目し、その結果、当該会計年度のルカ・デメオ氏の変動報酬を総額1,950,000ユーロに設定することを決定した。 | |||||
| 複数年変動報酬 | 該当なし | 該当なし | 最高経営責任者は、複数年変動報酬を受領しない。 | ||
| 例外的な報酬 | 該当なし | 該当なし | 最高経営責任者は、例外的な報酬を受領しない。 | ||
| ストック・オプション、業績連動株式又はその他の長期的給付(新株予約権等) | 75,000株の業績連動株式=1,061,718ユーロ (分配日におけるIFRS2評価による帳簿価額) | 2022年5月25日の取締役会は、2022年5月25日の年次株主総会により承認された報酬方針に従い、2022会計年度に関して、業績連動株式75,000株を最高経営責任者に分配した。最高経営責任者に対する当該業績連動株式の分配は、ルノーSAの株式資本の0.0254%に相当するものであった。 この業績連動株式75,000株のうち、最終的に権利が確定する株式数は、以下の業績基準の達成率に左右される。 ・ 株主総利回り(TSR)(最大25%) ・ フリー・キャッシュ・フロー(FCF)(最大25%) ・ 1台当たり純売上高の年間増加率(最大25%) ・ ヨーロッパにおける電気乗用車の販売台数の構成割合(最大25%) これらの業績基準は、3年間の累積期間(2022年、2023年、2024年)にわたって測定される。 | |||
| 共同投資制度 | 共同投資株式8,629株=191,854ユーロ (分配日におけるIFRS2評価による帳簿価額) | 2022年12月2日、最高経営責任者は、2022年共同投資制度に基づいてルノー株式8,629株を34.5352ユーロの株価で購入することにより、298,004.24ユーロを投資した。 これに伴い、また2022年5月25日の年次株主総会により承認された報酬方針に従い、2023年2月15日の取締役会は、2022年共同投資制度に基づいて、業績連動株式(以下「共同投資株式」という。)8,629株を、最高経営責任者に分配した。 この共同投資株式の最高経営責任者への分配は、ルノーSAの株式資本の0.003%に相当する。 なお、これらの共同投資株式8,629株のうち、最終的に取得される株式数は、以下の業績基準の達成度により決定する。 ・ 株主総利回り(TSR)(最大20%) ・ ルノー・グループ営業総利益率(ルノー・グループOM)(最大20%) ・ 使用総資本利益率(ROCE)(最大20%) ・ 事故発生率の低減(GMF 3MIS WORLD)(最大20%) ・ CO2排出量(ヨーロッパで製造された車両1台当たりKg)(最大20%) これらの業績基準は、3年間の累積期間(2023年、2024年、2025年)にわたって評価される。 また、共同投資株式の取得は、分配日から3年3ヶ月間の在籍条件に従う。 権利が確定した株式は、制度の実施日から最短5年間の保有を条件とする。 | |||
| 取締役職に対する報酬 | 該当なし | 該当なし | 最高経営責任者は取締役ではなかったため、これに関する報酬を受領しなかった。 | ||
| 現物給付 | 13,131ユーロ | 13,131ユーロ (帳簿価額) | 最高経営責任者は、社用車2台及び運転手付き社用車1台から利益を受けた。 同氏は、国際的医療保障のほか、フランス国内で勤務する従業員と同じ生命保険及び補完的医療制度からの利益も受けている。 | ||
| 退職給付 | 0ユーロ | 0ユーロ | 最高経営責任者は、取締役会の主導で解雇された場合、取締役会が設定した業績条件の達成を条件として、過去2年間の年間固定・変動報酬総額の平均に相当する退職金を、退職後6ヶ月以内に一括払いで受領する権利を有する。 この退職給付は、重大又は甚だしい不正行為による解雇の場合には支払われない。 退職給付及び競業禁止補償の総額は、競業禁止契約(下記参照)を実施する場合、2年間の年間固定・変動報酬を超えることはできない。 取締役会は、2020年2月13日に開催された会議において、退職給付金の支払いに関する業績条件を設定した。この給付を受けるためには、退職前の最終2会計年度(2021年に退職した場合は1会計年度のみ)において、以下の累積的条件を満たす必要がある。 ・ 最高経営責任者の年間変動報酬に関する業績基準の最低で80%の合計達成率 ・ ルノー・グループのフリー・キャッシュ・フロー目標の達成 | ||
| 競業禁止補償 | 0ユーロ | 0ユーロ | 取締役会は、2020年2月13日に開催された会議において、ルカ・デメオ氏との競業禁止契約の締結を承認した。 取締役会は、自動車市場の特に競争の激しい性質、同市場におけるルカ・デメオ氏の職務の重要性及び認められた能力、同氏が利用可能な手段、並びに同氏が保持し、またアクセス可能な機密情報を考慮して、ルノー・グループの正当な利益を保護するこの競業禁止契約の締結が、ルノーの利益に資するものとみなした。 同契約に基づき、ルカ・デメオ氏は、最高経営責任者としての任期の終了時において、自らのため、自動車の設計・組立・マーケティング部門(主に乗用車及び商用車)の会社のため、又は自動車サプライヤーのために、ルノー・グループと競合する活動に直接的又は間接的に従事しないことを約束する。 当該条項の適用は、以下の通り限定されている。 ・ ルカ・デメオ氏の任期の行使が実質的に終了した日から12ヶ月間 ・ 欧州大陸の国々及び日本並びに欧州及び日本の自動車・装備品メーカー 競業禁止義務の見返りに、ルカ・デメオ氏は、当社から、契約の適用期間中(12ヶ月間)、契約違反がないことを条件として、総額で1年間の年間報酬総額(固定報酬及び現金で支払われる年間変動報酬)に相当する金銭的な補償を受ける。これは12ヶ月の分割払いで支払われる。この計算に用いる年間報酬総額は、会社役員の任期終了日前の12ヶ月間に支払われた報酬となる。 AFEP-MEDEF規範の勧告に基づき、当社の取締役会は、ルカ・デメオ氏の退職時に、この競業禁止契約を適用するかを決定し、また、同契約を一方的に放棄することができる。なお、ルカ・デメオ氏が退任した場合又は65歳に達した場合は、報酬の支払義務は生じない。 | ||
| 補完的年金制度 | 0ユーロ | 0ユーロ | 取締役会は、2020年2月13日の会議において、ルカ・デメオ氏を対象とする補完的年金制度を承認した。 取締役会は、ルカ・デメオ氏のためにこの制度を実施することにより、当社が最高経営責任者の忠誠を維持、促進することができるとみなした。 最高経営責任者の補完的年金制度は、ルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーのために整備されている制度(いわゆる「第83条」及び「第82条」)と同じである。 a) 義務的確定拠出型年金制度(第83条) この拠出額は、以下に相当する。 ・ フランスの社会保障制度上の上限額(バンドC)の4倍から8倍に相当する年間報酬総額の3.5%(2.5%は当社が、1%は最高経営責任者が支払う。) ・ 次いで、フランスの社会保障制度における上限額(バンドD)の8倍から16倍に相当する年間報酬総額の8%(5%は当社が、3%は最高経営責任者が支払う。) 拠出総額(当社及び役員の拠出分)は、フランスの社会保障制度上の上限額の8倍の8%に相当する一括金に限定されている。 2022会計年度に関する当社の拠出額は16,968.6ユーロであった。 b) 選択的確定拠出型年金制度(第82条) 最高経営責任者は、会社役員及びルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーを受益者として2020年7月1日から新設された確定拠出型年金制度(第82条)の恩恵を受けている。 この新制度は、当社が、実際に受領された年間報酬総額(固定及び変動)の12.5%に相当する拠出金を、第三者機関(保険会社)に支払うことを規定している。 2022会計年度に関して当社が最高経営責任者のために保険会社に支払った拠出額は、398,125.04ユーロであった。 このようにして支払われた拠出金は、いかなる優遇税制や社会保障制度からも利益を受けない。このため、最高経営責任者は、自己に代わって保険会社に支払われた拠出金の額に相当する補償金を一括で受領する。最高経営責任者に対するこの補償金の支払いは、保険会社に対する拠出金の支払いと同時に行われ、2022会計年度に関する支払額は398,125.04ユーロであった。 拠出金及び一括払い補償金の額は、その算定根拠にルノー・グループの業績に関連する変動報酬部分が含まれるため、当社の業績に左右される。 | ||
2020会計年度に関して分配された最高経営責任者ルカ・デメオ氏の長期変動報酬の業績基準の達成率に関する情報
2020年6月19日開催の年次株主総会により承認された報酬方針に従い、2020年7月29日の取締役会は、2020年会計年度について、業績連動株式75,000株を最高経営責任者に付与した。
権利が確定する株式数は、3年間の累積期間(2020年、2021年、2022年)にわたって評価される以下の業績基準の達成を条件とする。
・ 株主総利回り(TSR)(最大20%)
・ フリー・キャッシュ・フロー(FCF)(最大30%)
・ アライアンスのプラットフォームで製造されたモデルの比率(最大30%)
・ 総カーボン・フットプリント(世界中で登録されたルノー・グループの乗用車及び小型商用車のカーボン・フットプリント(CO2排出量)の削減)(最大20%)
2022年2月17日の取締役会は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機がルノー・グループ内の報酬方針の実施に及ぼす影響を考慮に入れるため、2020会計年度に関する最高経営責任者の長期変動報酬の基準の1つに対する調整を提案する必要があると考えた。
実際に、取締役会は、調整を行わない場合、2020会計年度の例外的な状況により、3年間の業績期間の全期間にわたって、フリー・キャッシュ・フロー基準に基づくすべての権利(最高経営責任者の長期変動報酬の30%に相当する。)が喪失することとなると考察した。
その結果として、また、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、取締役会は、3年間にわたり評価されるFCF基準の算定において2020年会計年度を中立化することを例外的に決定し、その代わりに、2020年の業績連動株式制度において本基準に基づいて最高経営責任者に付与される株式購入権数の3分の1を削減することを決定した。
2022年5月25日に開催された年次株主総会は、2020会計年度に関する最高経営責任者の長期変動報酬の修正を承認した。したがって、最高経営責任者の2020年業績連動株式制度に関するFCF基準の算定は、2021年及び2022年にのみ関係し、権利確定過程にある業績連動株式の数は、10%(すなわち、この基準の30%の加重率の1/3)削減され、67,500株が上限となった。
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023年2月15日、取締役会は、2020年に関して最高経営責任者に付与された業績連動株式の業績基準の達成率(以下の通り)に注目した。
| 基準 | 加重率 | 支払率(分配に占める比率) | 達成率 |
| 株主総利回り(TSR) | 20% | ・TSR < ベンチマークの場合は0% ・TSR = ベンチマークの場合は9% ・TSR ≥ ベンチマーク+10%の場合は20% ベンチマーク < TSR < ベンチマーク+10%の場合は線形補間 | 0% 2020年-2022年のTSRは-25.85%であり、同期間のベンチマーク(10.36%)を下回った。 |
| フリー・キャッシュ・ フロー*(FCF) * リストラクチャリング費用の控除前 | 30% | ・FCF < 予算の場合は0% ・FCF = 予算の場合は21% ・FCF ≥ 予算+20%の場合は30% 予算 < FCF < 予算+20%の場合は線形補間 | 30% 2021年-2022年の累積FCF(2020年の中立化後)は4,583百万ユーロであり、同期間の予算において設定された累積額(3,144百万ユーロ)を上回った。 |
| アライアンスのプラットフォームで製造されたモデルの比率(CMF) | 30% | ・CMFモデル < 中期計画指標の場合は0% ・CMFモデル = 中期計画指標の場合は21% ・CMFモデル ≥ 中期計画指標+5%の場合は30% 中期計画指標 < CMFモデル < 中期計画指標+5%の場合は線形補間 | 21.67% 2020年-2022年におけるアライアンスのプラットフォームで製造されたモデルの比率(CMF)の目標値は、中期戦略プランにおいて、54%に設定された。同期間において、この指標は54.2%に達した。 |
| 総カーボン・ フットプリント | 20% | ・平均カーボン・フットプリント < ルノー・グループの目標値の場合は0% ・平均カーボン・フットプリント = ルノー・グループの目標値の場合は14% ・平均カーボン・フットプリント ≤ ルノー・グループの目標値-2.5ポイントの場合は20% ルノー・グループの目標値-2.5ポイント < 平均カーボン・フットプリント < ルノー・グループの目標値の場合は線形補間 | 15.62% 目標は、世界中で登録されたルノー・グループのLCV及び乗用車のカーボン・フットプリントを、2010年から2022年までの間に25%削減することであった。2022年12月末現在、このカーボン・フットプリントの削減率は2010年比25.6%であった。 |
| 合計 | 100% | 67.29% |
このため、取締役会は、2020年会計年度に関する最高経営責任者の長期変動報酬の業績基準の総達成率が67.29%であったことに注目した。その結果、本業績連動株式分配制度に関する規則の定めに基づき、2023年7月29日に、ルカ・デメオ氏に関して、合計で44,421株の権利が確定する。
なお、最高経営責任者は、最高経営責任者の利益と株主の利益とを十分に合致させるため、任期満了までの間、業務執行役員として権利が確定した業績連動株式の25%を保持する義務を負っている。
会社役員の報酬総括表
以下の表は、AFEP-MEDEF規範の勧告に基づいて作成された。
表1-業務執行役員に分配された報酬、オプション及び株式の総括
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第1表)
(単位:ユーロ)
| 2022年 | 2021年 | 2020年(7月1日以降) | |
| 最高経営責任者 ルカ・デメオ | |||
| 当該会計年度に関して分配された報酬(詳細は表2に記載) | 3,203,131 | 3,196,811 | 1,073,732 |
| 当該会計年度に分配されたオプションの価値(詳細は表4に記載) | なし | なし | なし |
| 当該会計年度に分配された業績連動株式の価値(詳細は表6に記載) | 1,061,718 | 1,550,156 | 1,165,827 |
| その他の長期報酬制度(共同投資制度)の価値(詳細は表6に記載) | 191,854 | なし | なし |
| 合計 | 4,516,703 | 4,746,967 | 2,239,559 |
表2-業務執行役員の報酬の総括
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第2表)
| (単位:ユーロ) | ||||||
| 2022年 | 2021年 | 2020年(7月1日以降) | ||||
| 分配額 | 支払額 | 分配額 | 支払額 | 分配額 | 支払額 | |
| 最高経営責任者 ルカ・デメオ | ||||||
| 固定報酬 | 1,300,000 | 1,300,000 | 1,300,000 | 1,300,000 | 650,000 | 650,000 |
| 年間変動報酬 | 1,950,000 | 1,885,000 | 1,885,000 | 418,773 | 418,773 | 0 |
| 例外的な報酬 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 取締役職に対して分配された 報酬 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
| 現物給付 | 13,131 | 13,131 | 11,811 | 11,811 | 4,959 | 4,959 |
| 合計 | 3,263,131 | 3,198,131 | 3,196,811 | 1,730,584 | 1,073,732 | 654,959 |
表3-業務執行役員に対する給付の総括
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第11表)
| 業務執行役員 | 雇用契約 | 補完的 年金制度 | 役職の停止/変更後支払うべき又は その可能性が高い支払い又は給付 | 競業禁止契約により発生する支払い | その他の 報酬 |
| 最高経営責任者 ルカ・デメオ 任期開始:2020年7月 任期終了:現任 | なし | あり | あり | あり | なし |
表4-当会計年度中に各業務執行役員に分配されたストック・オプション
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第4表)
当会計年度中、業務執行役員に対するストック・オプションの分配はなかった。
表5-当会計年度中に各業務執行役員が権利行使したストック・オプション
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第5表)
最高経営責任者ルカ・デメオ氏はストック・オプションを保有していない。
表6-当会計年度中に各業務執行役員に分配された業績連動株式
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第6表)
| プランの番号 及び日付 | 株式数 | 連結決算において採用された 方法を用いて計算した 業績連動株式の価値 | 権利 確定日 | 入手 可能日 | 業績条件 | |
| 最高経営責任者 ルカ・デメオ | 29 2022年5月25日 | 75,000 | 1,061,718ユーロ | 2025年 5月25日 | 2025年 5月25日 | あり(2021年度ルノー有価証券報告書を参照のこと。) |
| 共同投資2022 2023年2月15日 | 8,629 | 191,854ユーロ | 2026年 3月15日 | 2028年 3月15日 | あり(2021年度ルノー有価証券報告書を参照のこと。) |
(1) 同氏の2022年の報酬方針に従い、最高経営責任者は、シニア・エグゼクティブのために2022年にルノー・グループが導入した共同投資制度に参加した。その結果、共同投資株式が、2023年2月15日の取締役会において同氏に分配された。詳細については「最高経営責任者としてのルカ・デメオ氏の報酬(2022年)」を参照のこと。
表7-各業務執行役員に分配され、当会計年度中に入手可能となった業績連動株式
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第7表)
| プランの番号及び日付 | 当会計年度中に入手 可能となった株式数 | 権利確定条件 | |
| 最高経営責任者ルカ・デメオ | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
取締役の報酬(2022年)
フランス商法第L.225-45条の規定に従い、2018年6月15日の合同株主総会は、年次株主総会が別段の決定を行うまで、2018会計年度及びその後の会計年度に取締役の間で分配される年間報酬額を1,500,000ユーロと設定した。
取締役会が2019年10月18日に採択した取締役報酬の分配に関する方針は、取締役会及び各委員会の会議への参加に関する取締役報酬の年間の最高額を設定するものであり、当該報酬は以下を含む。
・ 当該年度中の在職期間に応じて比例配分される固定部分
・ 当該年度中の会議総数に対する出席率に応じて比例配分される変動部分
取締役会及び委員会の会議への実質的出席に関する変動部分は、AFEP-MEDEF規範の勧告第22.1号に従い、固定部分と比較して主たるものである。
この取締役の報酬方針は、2022年5月25日の年次株主総会において承認された(第15号決議)。
次の表は、2022年の取締役報酬の計算規則を示したものである。
(単位:ユーロ)
| 年間 固定部分 | 年間 変動部分 | 個人の総額 | 委員長職に対する 追加の年間固定部分 | 主席独立取締役に対する 追加の年間固定部分 | |
| 取締役会 | 18,000 | 35,000 | 53,000 | 0 | 20,000 |
| 委員会 | 5,000 | 15,000 | 20,000 | 20,000 | - |
なお、取締役会長は取締役職に対する報酬を受領しない。
従業員を代表する3名の取締役及び従業員株主を代表する取締役は、当社の子会社内の雇用契約を保持し、またこの関連で、取締役の職務遂行とは関係のない報酬を受領することが規定されている。したがって、かかる報酬は開示されない。その他の現任取締役は、ルノーSA又はその支配下にある会社から、下表に記載されているものを除き、一切の報酬又は現物給付を受けなかった。
さらに、取締役は、その職務の執行に際して支出した費用、特に、取締役会及び委員会の会議に関連する旅費及び宿泊費の払戻しを受ける権利を有する。
2022年5月25日の年次株主総会で承認された報酬方針に定める規則に基づき、2022会計年度に関して取締役に帰属する報酬総額は1,133,750ユーロである。
取締役の個々の報酬額は、下表に示す通りであり、2023年に一括で支払われる。
これらの取締役の報酬要素は、フランス商法第L.22-10-9条Ⅰで示された情報の一部であり、2023年5月11日の年次株主総会において、フランス商法第L.22-10-34条Ⅰに基づく一般投票にかけられる。
非業務執行会社役員が受領した報酬に関する表
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第3表)
総額は、取締役会により採択され、株主総会において承認された取締役報酬の計算・分配方法を用いて計算されている。
| (単位:ユーロ) | ||||
| 取締役 | 2022会計年度 | 2021会計年度 | ||
| 2022会計年度に 関する分配額 | 2022会計年度中の支払額 | 2021会計年度に 関する分配額 | 2021会計年度中 の支払額* | |
| スナール氏 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| バーバ氏 | 64,167 | 76,194 | 76,194 | 62,250 |
| バラ氏(1) | 73,000 | 77,000 | 77,000 | 51,000 |
| ベンサラ=チャクロウン氏 | 64,167 | 73,000 | 73,000 | 45,063 |
| クールブ氏(2) | 61,250 | 66,000 | 66,000 | 42,563 |
| ダーメイラック氏 | 73,000 | 80,361 | 80,361 | 69,750 |
| デルピ氏(6) | 84,667 | 39,472 | 39,472 | - |
| デレ氏(3) | - | - | - | 49,667 |
| ディグリップ氏(1)(6) | 73,000 | 36,472 | 36,472 | - |
| フルーリォ氏 | 133,000 | 114,667 | 114,667 | 69,750 |
| ジャンティ氏(1) | 73,000 | 68,000 | 68,000 | 48,813 |
| ル・ビエ氏(2)(8) | 29,929 | - | - | - |
| マゼラ氏(6) | 67,083 | 36,472 | 36,472 | - |
| オステルターク氏(1)(5) | - | 35,778 | 35,778 | 64,125 |
| ペルソン氏(1) | 73,000 | 80,083 | 80,083 | 62,250 |
| チウ氏(3) | - | - | - | 34,667 |
| 芹澤氏 | 73,000 | 74,000 | 74,000 | 51,000 |
| スーリス氏 | 41,333 | 93,000 | 93,000 | 69,750 |
| 田川氏(4) | 0 | 0 | 0 | 0 |
| トーマス氏(5) | - | 39,397 | 39,397 | 73,500 |
| ヴィアル氏(2) | 36,452 | 85,000 | 85,000 | 61,625 |
| ウィンクラー氏 | 93,000 | 78,000 | 78,000 | 57,875 |
| 山内氏(7) | - | - | - | 35,750 |
| ザイデンウェーバー氏(2)(9) | 20,702 | - | - | - |
* 2020会計年度に関して取締役に付与され、2021会計年度に支払われた、この表に示す報酬額は、新型コロナウイルス危機において力を尽くし又はその影響を受けているルノー・グループのすべてのステークホルダーとの連帯を示すために取締役会で決定された、取締役報酬の25%の削減を考慮に入れた上で、実際に付与され、支払われた金額である。
(1) 従業員を代表する取締役及び従業員株主を代表する取締役にその役職に関して支払われる報酬は、その所属する各労働組合に支払われる。
(2) フランス政府を代表する取締役。各人の役職に関してクールブ氏、ル・ビエ氏、ヴィアル氏及びザイデンウェーバー氏に分配された報酬は、2014年8月20日の命令第2014-948号に従いフランス国家予算に対して支払われる。
(3) 2020年6月19日に任期が終了した取締役。
(4) 2020年4月29日に選出された取締役。この選出は、2020年6月19日に開催された株主総会により追認された。ルノーの取締役を務める従業員は当該役職に対するすべての報酬を放棄することを定めた日産の社内方針に基づき、田川丈二氏はルノーの取締役職に対する報酬を一切受け取らない。
(5) 2021年4月23日に任期が終了した取締役。
(6) 2021年4月21日に任期が始まった取締役。
(7) 2020年4月23日に任期が終了した取締役。
(8) フランス政府を代表する取締役。ヴィンセント・ル・ビエ氏は、株式公開会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日付政令第2014-948号、2014年8月20日付デクレ第2014-949号及び当社定款の規定に基づき、2022年6月21日付の経済大臣の命令により、マルタン・バイアル氏の後任として選任された。
(9) フランス政府を代表する取締役。アレクシス・ザイデンウェーバー氏は、株式公開会社のガバナンス及び資本取引に関する2014年8月20日付政令第2014-948号、2014年8月20日付デクレ第2014-949号及び当社定款の規定に基づき、2022年11月2日付の経済大臣の命令により、ヴィンセント・ル・ビエ氏の後任として選任された。
会社役員と従業員の報酬水準の比較
フランス商法第L.22-10-9条の規定に従い、当社の会社役員と従業員の報酬の差異を測定するための比率を、以下の表に示す。
これらの要素は、フランス商法第L.22-10-9条Ⅰで示された情報の一部であり、2023年5月11日の年次株主総会において、フランス商法第L.22-10-34条Ⅰに基づく一般投票にかけられる。
比率の計算方法
第L.22-10-9条の条項に基づき、当該指標の計算において考慮される範囲は、コーポレート・ガバナンス報告書を発行する上場会社である。但し、ルノーSAには従業員がいないため、当該指標は、いずれもルノーSAの完全子会社である5社のフランスを拠点とする従業員の報酬に基づいて計算した。これらは、ルノーs.a.s、Société de Transmissions Automatiques(STA)、Sofrastock、RCIバンクSA及びルノー・リテール・グループ(RRGフランス)である。
2022年にこれらの5社に雇用されていた33,253名は、2022年12月31日現在、フランス国内のルノー・グループの従業員の87%に相当する。
表に示された報酬には、以下の要素が含まれている。
・ 当該会計年度中に支払われた固定報酬
・ 当該会計年度中に支払われた変動報酬
・ 当該会計年度中に支払われた取締役職に対する報酬(該当する場合)
・ 当該会計年度中に支払われた現物給付の帳簿価額
・ 当該会計年度中に分配された業績連動株式(IFRS価額)
・ 当該会計年度中に支払われた利益分配及びインセンティブ賞与
ルノーs.a.s、Société de Transmissions Automatiques、Sofrastock、RCIバンクSA及びRRGフランスの従業員及び会社役員に対する報酬は、年額に換算した。
この比較に関連する会社役員は、取締役会長、最高経営責任者及び会長兼最高経営責任者である。会長兼最高経営責任者の役職は2019年1月までルノー・グループに存在していた。
提示された報酬は、人物ではなく職位に関連するものであるため、同一の職位に関する業務執行役員の変更は、5年間にわたる情報の表示に影響を与えない。
比率の表示
| (単位:ユーロ) | ||||||
| 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | ||
| 会長兼 最高経営責任者 | 年間報酬 | - | - | - | - | 5,521,258 |
| 変動率(N/N-1)(%) | -24% | |||||
| 従業員の平均報酬に対する 比率 | - | - | - | - | 92 | |
| 変動率(N/N-1)(%) | -25% | |||||
| 従業員の報酬中央値に対する 比率 | - | - | - | - | 115 | |
| 変動率(N/N-1)(%) | -24% | |||||
| 取締役会長 | 年間報酬 | 459,476 | 458,992 | 378,975 | 453,499 | - |
| 変動率(N/N-1)(%) | 0% | 21% | -16% | |||
| 従業員の平均報酬に対する 比率 | 6.8 | 7.6 | 7 | 7 | - | |
| 変動率(N/N-1)(%) | -10.7% | 10.7% | -8% | |||
| 従業員の報酬中央値に対する 比率 | 9.3 | 10.6 | 8 | 9 | - | |
| 変動率(N/N-1)(%) | -11.6% | 25.1% | -9% | |||
| 最高経営責任者 | 年間報酬 | 4,445,548 | 3,281,129 | 2,606,926 | 3,401,812 | - |
| 変動率(N/N-1)(%) | 35% | 26% | -23% | |||
| 従業員の平均報酬に対する 比率 | 66 | 54 | 47 | 56 | - | |
| 変動率(N/N-1)(%) | 21% | 16% | -15% | |||
| 従業員の報酬中央値に対する 比率 | 90 | 76 | 58 | 70 | - | |
| 変動率(N/N-1)(%) | 20% | 30% | -17% | |||
| 従業員 | 平均報酬 | 67,623 | 60,312 | 55,124 | 60,823 | 60,324 |
| 変動率(N/N-1)(%) | 12% | 9.40% | -9% | 1% | 0% | |
| 報酬中央値 | 49,158 | 43,406 | 44,851 | 48,824 | 48,018 | |
| 変動率(N/N-1)(%) | 13% | -3.2% | -8% | 2% | 0% | |
| ルノー・グループの 業績 | ルノー・グループの 営業総利益率 | 5.6% | 3.6% | -0.8% | 4.8% | 6.3% |
| 変動率(N/N-1)(%) | 55% | 550% | -113% | -24% | -2% | |
2022会計年度における比率の変化の説明
2022年における従業員報酬の平均値と中央値の変動は、主に、2021年に比べて変動報酬部分及び利益分配部分の支払額が増加したことによるものである。
2022年の最高経営責任者の報酬の増加は、同氏の変動報酬が初めて通年ベースで考慮された結果である(すなわち、2022年に支払われた2021年の変動報酬)。
過年度の比率の変化については、当社の各年のユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントで説明している。
2023会計年度に関する取締役及び会社役員の報酬方針
取締役会は、2023年2月15日開催の会議において、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023会計年度に関する取締役会長(下記参照)、最高経営責任者(下記参照)及び取締役(下記参照)の報酬方針を設定した。
フランス商法第L.22-10-8条の規定に従い、2023会計年度に関する取締役及び会社役員の報酬方針は、2023年5月11日に開催される当社の年次株主総会に承認のために提出される。
2023会計年度に関する潜在的な変動報酬要素の支払いは、2023会計年度について支払われ又は分配される報酬総額の要素及び現物給付に対する、当社の通常株主総会の事後承認を条件とすることに留意すべきである。
取締役会長の報酬方針(2023会計年度)
フランス商法第L.22-10-8条Ⅱに従って2023年5月11日の年次株主総会に提出された決議
| 第12号決議 - 2023会計年度に関する取締役会長の報酬方針の承認 通常株主総会に対して要求される定足数及び過半数の条件に基づいて決議し、フランス商法第L.225-37条で言及されるコーポレート・ガバナンスに関する報告(取締役会が設定する取締役及び会社役員の報酬方針の要素について記載したもの)を検討した年次株主総会は、フランス商法第L.22-10-8条に従い、当社の2022年度ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント第3.2.4.1章に提示された2023会計年度の取締役会長の報酬方針を承認する。 |
年間固定報酬
取締役会長の年間固定報酬は、同役職が引き受け、これに付帯する責任及び職務、並びにこの地位を保有する者の技術、経験及び経歴の水準を反映している。
2023年の年間固定報酬は、引き続き、12ヶ月の分割払いで支払われる総額450,000ユーロである。
取締役会長は、非業務執行職であることから、またフランスにおける市場のベストプラクティスに従い、現金又は業績連動株式の形式による短期又は長期の変動報酬を一切受領しない。
年間変動報酬
取締役会長は、年間変動報酬を受領しない。
複数年変動報酬
取締役会長は、複数年変動報酬を受領しない。
例外的な報酬
取締役会長は、2023会計年度に関して、例外的な報酬を受領しない。
長期報酬
取締役会長は、長期報酬を受領しない。
取締役職に対する報酬
取締役会長は、取締役職に関する報酬を受領しない。
現物給付
取締役会長は、社用車2台(1台は運転手付き)から利益を得ている。同氏は、フランス国内で勤務する従業員と同じ生命保険及び補完的医療制度からも利益を得ている。
サービス提供契約
当社と取締役会長との間には、サービス提供契約は締結されない。
契約時賞与
取締役会長は、契約時賞与を受領しない。
退職給付
取締役会長は、退職給付、競業禁止補償又は補完的年金制度から利益を受けない。
最高経営責任者の報酬方針(2023会計年度)
フランス商法第L.22-10-8Ⅱ条に従って2023年5月11日の年次株主総会に提出された決議
| 第13号決議 - 2023会計年度に関する最高経営責任者の報酬方針の承認 通常株主総会に対して要求される定足数及び過半数の条件に基づいて決議し、フランス商法第L.225-37条で言及されるコーポレート・ガバナンスに関する報告(取締役会が設定する取締役及び会社役員の報酬方針の要素について記載したもの)を検討した年次株主総会は、フランス商法第L.22-10-8条に従い、当社の2022年度ユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント第3.2.4.2章に提示された2023会計年度の最高経営責任者の報酬方針を承認する。 |
最高経営責任者の報酬は、同役職が引き受ける、同役職に付随する責任及び職務、並びにこの地位における同氏の技能、経験及び経歴の水準を考慮に入れるとともに、当社事業の競争環境を考慮して決定される。
そのため、ガバナンス及び報酬委員会は、最高経営責任者の報酬の決定に際して、自動車業界における当社の主要な国際的競争相手(ステランティス、フォルクスワーゲン、ダイムラー、BMW、ボルボ、トヨタ、ホンダ、フォード、ゼネラルモーターズ)の報酬総額の中央値を考慮する。
現在、自動車及びモビリティ産業は、ICEやハイブリッド車に加え、電気自動車(EV)、ソフトウエア、新たなモビリティサービス、循環型経済などの新たなバリューチェーンの登場により、大きな変革に直面している。この高度に統合されたセクターでは、世界的な広がりをもって、業界の将来に対する戦略的なビジョンと、それを長期的に実行するために必要なリーダーシップを持つ有能な幹部社員を求めて、激しい競争が行われている。
最高経営責任者ルカ・デメオが2021年1月に立ち上げた「ルノーリューション」戦略は、自動車セクターの変革のチャンスから利益を得るために、ルノー・グループを変革することを目指している。
3年前倒しで完成した戦略プランの第1段階である「復活」の展開は、以下の通り、当初の目的及び市場の期待を上回る成果を上げ、既に実を結びつつある。
・ 収益性の大幅な改善。2022年の営業総利益率は5.6%(年間目標は5%超)となり、2021年比で14億ユーロ増加した(+2.8ポイント)(*)。
(*) この業績は、継続事業(2022年5月16日に売却が発表されたアフトワズ及びルノー・ロシアを除く。)に関するものである。
・ 自動車部門の1台当たり営業総利益は過去最高水準に達した。
・ フリー・キャッシュ・フローは21億ユーロ(年間目標は15億ユーロ超)となり、過去最高を達成した(2021年比+12億ユーロ)。
・ 財務体制の強化。2022年12月31日のネット・キャッシュ・ポジションは+549百万ユーロに回復した(2021年比+16億ユーロ)。
この業績は、ルノー・グループがロシアにおける生産事業の売却、半導体問題、コスト・インフレなどの逆風に直面していることから、より一層注目に値するものとなっている。2023年の財務見通しで強調した通り、ルノー・グループのファンダメンタルズは完全に回復した。
ルノー・グループは、2022年のこのような業績に加え、2022年11月8日には「ルノーリューション」戦略プランの第3段階について発表し、「次世代」自動車会社を目指す「レボリューション」を開始した。
この第3段階により、ルノー・グループは、以下の通り、2025年から2030年までについて、堅実な財務見通しを発表することが可能となる。
・ 営業総利益率:2025年に8%超、2030年に10%超
・ フリー・キャッシュ・フロー:2023年から2025年までの間は平均で年間20億ユーロ超、2026年から2030年までの間は平均で年間30億ユーロ超
この価値創造は、以下の通り、すべてのステークホルダーと共有される。
・ 従業員については、
‐ 従業員の株式保有を促進する「ルノーリューション・シェアプラン」により、世界中の95,000名を超える従業員に6株を無償で割り当てることが可能となった。さらに、40,000名を超える従業員が30%割引で株式を購入した。その結果、従業員の株式保有比率は、本取引終了時点で株式資本の4.7%に上昇した(2022年12月31日時点では3.79%)。2030年までに従業員の株式保有比率を10%まで高めるという目標に沿って、2023年には新たな従業員株式保有制度が実施される予定である。
‐ また、ルノー・グループは、引き続きルノー・グループの成果を従業員と共有し、利益分配契約を通じて集団としての業績を認識している。例えばフランスでは、利益分配は、金属産業労働者団体協約の対象となっているすべての従業員の賃金総額の8.75%に上っている。
‐ 2023年、ルノー・グループは、各国のインフレ水準に合わせて、すべての従業員の購買力を支える世界的な賃金政策を進めている。例えばフランスでは、2023年における全体的な賃金増加分の予算は、昇給や購買力を支えるための特定のボーナスなど、賃金総額の7.5%である。
・ 株主については、
‐ 取締役会は、2022会計年度に関して、2023年に0.25ユーロの配当金を株主に支払うことを提案した。
‐ 2023年における配当金支払の復活は、新たな時代を象徴するものであり、中期において、ルノー・グループ連結当期純利益(親会社持分)の配当性向が35%に達するまで、規律ある形で順次増加していく予定である。そのためには、ルノー・グループは「投資適格」格付への回復を第一に実現させなければならない。
取締役会は、これらすべての要素を考慮に入れ、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、最高経営責任者及び高水準の個人的コミットメントによりこの新組織創設の成功に貢献するシニア・エグゼクティブに付与される業績連動株式を、30%増やすことを提案した。この分配は、すべてのステークホルダーの価値創造の源泉であり、2023年に予定されているルノー・グループの組織再編の各段階が効果的に実施されていることを確認した後に行われる。業績連動株式を30%増加しても、最高経営責任者の報酬総額は、当社が使用するベンチマークの中央値を引き続き下回っている。
年間固定報酬
最高経営責任者の年間固定報酬は、2020年7月から変わりなく、12ヶ月の分割払いで支払われる年間総額1,300,000ユーロと設定されている。
年間変動報酬
年間変動報酬額は、すべての業績基準が完全に達成された場合、支払われた固定報酬の150%に達する可能性がある。年間変動報酬は全額現金で支払われる。
2023会計年度について取締役会が設定した業績基準には、4つの財務基準及び3つの戦略・持続可能性基準が含まれる。取締役会はこれらがルノー・グループの業績の主要な指標であり、特に戦略プラン、ルノーリューションを実施するものであるとみなしている。
これらの基準とその加重率は以下の表に示されている。
2023会計年度に関する財務基準(固定報酬の0%から90%)
戦略プラン「ルノーリューション」は、販売台数よりも価値の創造に重きを置くことによって、ルノー・グループの戦略の方向性を転換させるものとなった。このルノー・グループの戦略との密接な連携を確保するため、また2022年の報酬方針に沿って、以下の通り、4つの財務基準が維持されている。
・ ルノー・グループの営業総利益率(ルノー・グループOM)
・ フリー・キャッシュ・フロー(FCF)
・ 使用総資本利益率(ROCE)
・ 固定費(FC)
支払率の計算における参照値の変更
不安定な市場(地政学、原材料価格、エネルギー価格、半導体危機、物流の逼迫及び全般的なコスト・インフレ)の中で、年初に設定された予算を基準とすることは、事業の遂行方法にはもはや適合しておらず、年間を通じて市場の状況や様々な偶発事象に迅速かつ機敏に適応する当社の必要性にも適応していない。実際、ルノー・グループは、その業績を厳しい方法で、できるだけ業務実態に近い形で管理したいと考えている。そのためには、報酬に連動する目標に影響を与えることなく、年間を通じて更新される継続的予測に依拠する必要がある。そのため、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、取締役会は、市場プラクティスと整合性があり、基準値及び上下の境界値に基づく支払基準を設定することとした。様々な目標は、予算と財務見通し(市場に伝達されたもの)の両方と整合する方法で設定されており、事後的に評価可能な水準の要件が設定されている。
これらの財務基準はすべて量的基準である。
| ルノー・グループ 営業総利益率 (ルノー・グループOM) | フリー・キャッシュ・ フロー(FCF) | 使用総資本利益率 (ROCE) | 固定費 (FC) | |
| 目標 | ・営業総利益率は当社の収益性の主要な指標である。 | ・高水準のフリー・キャッシュ・フローは、当社において厳しい財務規律が使用され、成長への投資と配当の支払いを可能としていることを示している。 | ・ROCEは投下資本の収益性を測定するものであり、価値創造を反映する。 | ・この基準は、ルノー・グループの固定費の削減を測定するものであり、ルノー・グループの損益分岐点を確実に引き下げる。 |
| 加重率 (固定報酬に 対する比率) | ・最大22.5% | ・最大22.5% | ・最大22.5% | ・最大22.5% |
| 支払率 | ・営業総利益率が基準境界値以下の場合は0% ・営業総利益率が上の境界値と同等の場合は18% ・営業総利益率が最大境界値以上の場合は22.5% 上下の境界値の間で線形補間 | ・フリー・キャッシュ・フローが基準境界値以下の場合は0% ・フリー・キャッシュ・フローが上の境界値と同等の場合は18% ・フリー・キャッシュ・フローが最大境界値以上の場合は22.5% 上下の境界値の間で線形補間 | ・ROCEが基準境界値以下の場合は0% ・ROCEが上の境界値と同等の場合は18% ・ROCEが最大境界値以上の場合は22.5% 上下の境界値の間で線形補間 | ・固定費が基準境界値以上の場合は0% ・固定費が上の境界値と同等の場合は18% ・固定費が最大境界値以下の場合は22.5% 上下の境界値の間で線形補間 |
商業上の機密保持のため、当社はこれらの財務基準の目標値を事前に開示していない。しかしながら、当社は、これらの基準の上下の境界値及び達成率を事後に開示する予定である。
2023会計年度に関する戦略・持続可能性基準(固定報酬の0%から60%)
量的・質的持続可能性基準(事故防止研究、循環型経済、従業員のスキルアップ/再教育)の構成比は、ルノー・グループの持続可能性戦略の3つの柱を反映しており、2022年の報酬方針と合致している。
戦略基準は、2023年の課題(「エスパス」の発売を含む。)及び戦略プランの「レボリューション」段階の発表(2022年11月のキャピタル・マーケット・デーで提示された、ホース及びアンペアの創設を含む。)に適合するものとなっている。
| 戦略 | 持続可能性 | 顧客満足/品質 | |
| 目標 | ・戦略プラン「ルノーリューション」の成功は、ルノー・グループの持続可能性にとって優先事項である。 | ・この基準は強化されており、ステークホルダーの利益への配慮を強め、当社の持続的業績に貢献することを目的としている。 | ・製品の品質及び顧客満足はルノー・グループの業績に直接貢献する。 |
| 加重率(固定報酬に対する比率) | ・目標及び最大の場合10% | ・目標及び最大の場合40% | ・目標及び最大の場合10% |
| 量的指標 | うち30%は量的: ・健康と安全性:2023年の損失日数を伴う労働災害発生率の目標値は1.7% (FR2) - ルノー・グループの範囲に応じた見積り目標値(加重率の2分の1) ・「ルノウ」大学の開設:2023年の研修人数の目標は3,000名超(加重率の2分の1) | ||
| 質的指標 | ・「エスパス」の発売の成功(加重率の12.5%) ・2026年+ラインナップ企画と、2030年に向けたルノー・グループの希望との整合性(加重率の12.5%) ・ホース、アンペア各社の創設及びその管理チームの選任(加重率の75%) | うち10%は質的: ・循環型経済事業の開発:2023年のフラン工場における中古車及び機械部品の改修総数の増加(10%) | ・事故発生率の低減:1,000台当たり件数(K‰)によって測定されるルノー・グループの製品の品質及び耐久性の向上(加重率の2分の1) ・「ディーラーEレピュテーション」(ディーラーのデジタル・レピュテーション)によって測定される顧客満足度(加重率の2分の1) |
フランス商法第L.22-10-34条に従い、最高経営責任者への2023会計年度に関する年間変動報酬の支払いは、2023年12月31日に終了する会計年度の財務諸表を承認するために2024年に開催される年次株主総会の承認を条件とすることに留意すべきである。
複数年変動報酬
最高経営責任者は、複数年変動報酬を受領しない。
例外的な報酬
2023会計年度について、最高経営責任者は、例外的な報酬を受領しない。
長期報酬
当社の報酬原則に従い、最高経営責任者の報酬のかなりの部分は、最高経営責任者の報酬を株主の利益と確実に合致させるため、業績基準に応じて権利が確定する長期報酬で構成されている。
長期報酬は、毎年分配される業績連動株式の形式をとっている。最高経営責任者に分配される業績連動株式の数は給与に対する比率ではなく絶対数で示され、その結果株価の上昇と下落の両方が、かかる長期報酬の価値総額に影響を与える。
最高経営責任者は、ルノー・グループの他の幹部社員と同じ基準で、また業務執行役員として適用されるもう1つの業績基準(株主総利回り - TSR)に従って、業績連動株式を受領する。
ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023年2月15日の取締役会は、2023会計年度に関して最高経営責任者に75,000株の業績連動株式を分配することを決定した。
また、導入に当たっての検討事項を踏まえ、2023年に予定されているルノー・グループの組織再編の各段階が効果的に実施されたことが確認された場合には、2023年中に業績連動株式の30%の第2回分配を実施する可能性がある。この分配は、以下に相当するものである。
・ ルノー業績連動株式22,500株、又は
・ アンペアが2023年に上場された場合、またアンペアの取締役会及び株主総会の決定を条件として、これらのルノー株式22,500株に相当する価額のアンペア株式
ルノーの業績連動株式
ルノーの業績連動株式に関する業績基準は、3年の累積期間(2023年、2024年、2025年)にわたって測定される。
これらの業績連動株式の権利確定は、さらに、取締役会による分配日から3年間在籍することを条件としている。
最高経営責任者に分配されたルノーの業績連動株式のうち、権利が完全に確定する株式の数は、以下の業績基準の達成率によって決定される。
ルノー業績連動株式制度の業績基準
フリー・キャッシュ・フロー基準から自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション基準への置換え
これまで、フリー・キャッシュ・フローは、業績連動株式の形式による年次変動報酬と長期報酬の両方に共通する基準であった。取締役会は、投資家の期待に応えるため、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2つの明確な基準を採用することを決定した。すなわち、年次変動報酬を対象とするフリー・キャッシュ・フロー及び長期報酬を対象とする自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションである。この方法は、ルノー・グループがキャッシュを生み出し、長期にわたって機動的にネット・キャッシュ・ポジションを管理する能力を評価するための、2つの異なった、しかし補完的な方法を提供するものである。
年度末時点の自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション(純負債又はネット・キャッシュ)は、収益性及び現金の創出(FCF)とともに、3つの主要基準の1つであり、信用格付機関も当社の評価においてこれを追跡している。この指標により、格付会社は、将来に向けて投資し、株主に配当金を支払う当社の能力を把握することができる。
なお、「投資適格」信用格付への復帰はルノー・グループの優先事項の1つであり、中期的にルノー・グループの連結当期純利益(親会社持分)の配当性向が35%に達するまで、規律ある形で順次増加するという配当政策と密接に連動している。
株主総利回り(TSR)基準と他の基準の支払率の整合
取締役会は、すべての基準の間の整合性を確保し、要求の厳しい市場プラクティスに沿った形でTSR基準のインセンティブとしての性質を維持するため、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、TSR基準に関する支払率のスケールを他の基準と合致させ、ベンチマークを下回る場合は0%、ベンチマークと同等の場合は70%、ベンチマーク+10%の場合は100%とすることを決定した。
| 株主総利回り (TSR) | 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション | 1台当たり純売上高の増加率 | ヨーロッパにおける電気乗用車の販売台数の構成割合 | |
| 目標 | ・TSRは株価の変動と支払配当金を反映する市場基準である。相対的TSRは、株主に提供された価値を、株主が利用可能な代わりの投資によって生み出される価値と比較して示したものである。 ・TSRは、ユーロストックス自動車・自動車部品指数の平均TSRとユーロストックス除金融指数の平均(両方を同等に加重)の合計で表されるベンチマークを参照して計算される。 | ・この指標はルノー・グループの自動車部門の年度末現在のネット・キャッシュ・ポジション(純負債又はネット・キャッシュ)であり、当社の財務収支、負債返済能力及び将来への投資能力の評価、運営に関する基準である。 | ・この基準は、ルノー・グループの収益性改善能力の主要な指標である。 | ・この基準は、ヨーロッパにおける電気乗用車(BEV、HEV、PHEV)の販売台数が乗用車の総販売台数に占める割合を測定する。 ・現在、使用中の車両のCO2換算(*)排出量は、総カーボン・フットプリントの80%を占めているため、この基準は、2040年までにヨーロッパにおいてカーボン・ニュートラルを達成するというルノー・グループの目標において、重要な手段である。 (*) CO2換算:あらゆる種類の温室効果ガスの排出量を同等量のCO2に換算したもの |
| 加重率(分配に占める比率) | ・25% | ・25% | ・25% | ・25% |
| 支払率 | ・TSRが厳密にベンチマークを下回った場合は0% ・TSRがベンチマークと同等の場合は17.5% ・TSRがベンチマーク+10%以上の場合は25% TSRがベンチマークとベンチマーク+10%の間の場合は、線形補間 | ・自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションが基準境界値以下の場合は0% ・自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションが上の境界値と同等の場合は17.5% ・自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションが最大境界値以上の場合は25% 上下の境界値の間で線形補間 | ・増加率が基準境界値以下の場合は0% ・増加率が上の境界値と同等の場合は17.5% ・増加率が最大境界値以上の場合は25% 上下の境界値の間で線形補間 | ・電気乗用車の販売台数の構成割合が基準境界値以下の場合は0% ・電気乗用車の販売台数の構成割合が上の境界値と同等の場合は17.5% ・電気乗用車の販売台数の構成割合が最大境界値以上の場合は25% 上下の境界値の間で線形補間 |
| これは相対的基準であるため、当社は、業績期間末に平均値及び関連する達成率を公表する予定である。 | 商業上・財務上の機密保持のため、当社はこれらの基準の目標値を事前に開示していない。しかしながら、当社は、業績サイクル末に、これらの基準の目標値及び達成率を公表する予定である。 | |||
アンペア業績連動株(2023年にアンペアのIPOが行われた場合)
アンペアの業績連動株式については、3年間の累積期間(2024年、2025年、2026年)にわたって業績基準が評価される。
業績連動株式の権利確定は、アンペアの取締役会による分配日から3年間の在職条件に従う。
アンペアの株主総会及び取締役会の承認を条件として、アンペア業績連動株式制度の基準は、アンペアの営業総利益率、純売上高及びTSR業績となる。
業績連動株式制度の結果として権利が確定した株式を保持する最高経営責任者の義務
最高経営責任者は、任期終了まで、業務執行役員として権利が確定した業績連動株式の25%を保持する義務に従う。この要件の目的は、最高経営責任者の利益と株主の利益の十分な合致を確保することである。
リスク・ヘッジを行わないとの最高経営責任者による約束
AFEP-MEDEF規範の勧告に基づき、最高経営責任者は、業績連動株式の各回の分配に関して、業績連動株式のリスク・ヘッジを行わないことを約束する。
最高経営責任者の退職が業績連動株式の権利確定に及ぼす影響
権利確定期間の終了前にルノー・グループを退職した場合、最高経営責任者に分配された業績連動株式の喪失又は保持は、退職理由により決定される。
| 退職理由 | 権利未確定の業績連動株式の状況 |
| 解雇(権利確定期間の 最終日より前に発生) | 重大な不正行為による解雇の場合は、業績連動株式に対する権利を完全に喪失する。その他すべての解雇事例においては、権利確定期間に比例して保持する。 |
| 辞任(権利確定期間の 最終日より前に発生) | 業績連動株式に対する権利を完全に喪失する。 |
| 任期満了 | 権利確定期間に応じて比例配分された業績連動株式に対する権利を保持する。 最高経営責任者がルノー・グループ企業の従業員となった場合は、当該株式の権利確定日まですべての権利を保持する。 |
| 強制的又は自発的退任 | 権利確定期間の加速なしに保持する。プランの条件は、業績条件を含めて引き続き適用される。 |
| 就業不能/長期疾病 | 権利の保持。業績基準は完全に満たされたものとみなされる。 |
| 死亡 | 相続人又は受益者のために業績連動株式に対する権利が保持される。業績基準は完全に満たされたものとみなされる。 |
| 例外的状況 | 取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、権利の例外的な維持を決定することができる。分配率は、権利確定期間中、最高経営責任者がルノー・グループに実際に在籍した期間を考慮して、比例配分される。権利確定期間の加速はなく、プランの条件は業績条件を含めて引き続き適用される。 |
なお、業績連動株式の権利確定期間について、支配権の変更の場合における早期終了条項は存在しない。
共同投資制度
2022年以降、取締役会は、ルノーリューション戦略の展開の一環として従業員の株式保有を促進する強い方針を追求するというルノー・グループ経営陣の希望を支持している。この方針には、以下のような様々な従業員株式保有制度の定期的な実施が含まれている。
・ 業績条件を伴わない株式の無償及び集団的な分配
・ ルノー・グループ貯蓄制度に基づく株式購入の集団的オファー
・ 厳しい業績条件に従う年間業績連動株式制度
・ ルノー・グループの主要マネジャーに提供されるルノー株式への共同投資制度
従業員の株式保有に関する方針の詳細は、「従業員の株式による報酬」に記載されている。
最高経営責任者は、以下の要約と同一の条件に基づき、2023年に再びルノー・グループのシニア・エグゼクティブに提供される共同投資制度に参加する資格がある。
・ 2022会計年度に関して分配された現金報酬(年間固定・変動報酬の総額)の25%を上限とするルノー株式への自発的投資を条件とする。
・ 業績連動株式(その取得は、3年間の累積期間(2024年、2025年、2026年)にわたって評価される業績基準の達成と、分配日から最低でも3年間の在職を条件とする。)の形式による最大100%のマッチング拠出の恩恵を受ける。
・ 当該制度の実施の日から最短で5年間の株式の保持義務がある。
2022年の年次株主総会に向けて、取締役会会長と主席独立取締役は特定の投資家と対話を行い、特に、ルノー・グループの業務執行役員の報酬における共同投資制度の導入について話し合った。この対話を受けて、また前回の年次株主総会の投票結果(特に2022年会計年度の最高経営責任者の報酬方針の承認に対する株主の支持の水準)を分析した後に、取締役会は、最高経営責任者が共同投資制度に加入する資格を有することが、ルノー・グループ内の結束にとって不可欠な要素であり、従業員及び株主に対して示される自信の前向きなメッセージとなると考えている。この制度の特に長期的な方向性、リスクの規模、最高経営責任者の報酬総額に対する適度な影響、また業績条件の厳しい性質は、市場の期待とベストプラクティスに沿ったものである。取締役会は、最高経営責任者の報酬の変革が、当社の業績及びステークホルダーの経験と合致することを、引き続き確保していく。
共同投資制度の業績基準
共同投資制度の目的は、ルノー・グループのシニア・エグゼクティブを当社の業績に関与させて、その長期的利益を株主の利益と整合させることである。本制度に使用する基準は、当社の財務及び非財務業績の長期的な測定値を考慮に入れたものである。
株主総利回り(TSR)基準と他の基準の支払率の整合
取締役会は、すべての基準の間の整合性を確保し、要求の厳しい市場プラクティスに沿った形でTSR基準のインセンティブとしての性質を維持するため、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、TSR基準に関する支払率のスケールを他の基準と合致させ、ベンチマークを下回る場合は0%、ベンチマークと同等の場合は70%、ベンチマーク+10%の場合は100%とすることを決定した。
| 株主総利回り (TSR) | ルノー・グループ 営業総利益率 (ルノー・グループOM) | 使用総資本利益率 (ROCE) | 事故発生率の低減(GMF 3MIS WORLD) | CO2排出量(ヨーロッパで製造された車両1台当たりKg) | |
| 目標 | ・TSRは株価の変動と支払配当金を反映する市場基準である。相対的TSRは、株主に提供された価値を、株主が利用可能な代わりの投資によって生み出される価値と比較して示したものである。 ・TSRは、ユーロストックス自動車・自動車部品指数の平均TSRとユーロストックス除金融指数の平均(両方を同等に加重)の合計で表されるベンチマークを参照して計算される。 | ・営業総利益率は当社の収益性の主要な指標である。 | ・ROCEは投下資本の収益性を測定するものであり、価値創造を反映する。 | ・「GMF 3MIS WORLD」と呼ばれるこの指標は、路上走行開始3ヶ月後の車両事故数の測定値である。 ・事故発生率の低減(GMF)は、2023年度に達成される事故発生率と比較して測定される。 | ・ヨーロッパで製造された車両1台当たりCO2排出量(kg)の2026年の削減目標は、2022年の排出量との関係で設定されており、ルノー・グループの気候変動対策に関する行動計画(Climate Plan)の長期目標に沿ったものとなっている。 |
| 加重率(分配に占める比率) | ・20% | ・20% | ・20% | ・20% | ・20% |
| 支払率 | ・TSRが厳密にベンチマークを下回った場合は0% ・TSRがベンチマークと同等の場合は14% ・TSRがベンチマーク+10%以上の場合は20% TSRがベンチマークとベンチマーク+10%の間の場合は、線形補間 | ・ルノー・グループOMが基準境界値以下の場合は0% ・ルノー・グループOMが上の境界値と同等の場合は14% ・ルノー・グループOMが最大境界値以上の場合は20% 上下の境界値の間で線形補間 | ・ROCEが基準境界値以下の場合は0% ・ROCEが上の境界値と同等の場合は14% ・ROCEが最大境界値以上の場合は20% 上下の境界値の間で線形補間 | ・事故発生率の低減(GMF)が基準境界値以上の場合は0% ・事故発生率の低減(GMF)が上の境界値と同等の場合は14% ・事故発生率の低減(GMF)が最大境界値以下の場合は20% 上下の境界値の間で線形補間 | ・CO2排出量の水準が基準境界値以上の場合は0% ・CO2排出量の水準が上の境界値と同等の場合は14% ・CO2排出量の水準が最大境界値以下の場合は20% 上下の境界値の間で線形補間 |
| これは相対的基準であるため、当社は、業績期間末に平均値及び関連する達成率を公表する予定である。 | 機密保持のため、当社はこれらの基準の目標値を事前に開示していない。しかしながら、当社は、業績期間末に、これらの基準の目標値及び達成率を開示する予定である。 | ||||
取締役職に対する報酬
取締役会は、2022年12月15日開催の会議において、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、2023年5月11日開催予定の年次株主総会に対し、最高経営責任者ルカ・デメオ氏を任期4年の取締役に選任することを提案すると決定した。
ルカ・デメオ氏は、同氏の取締役職に関して、いかなる報酬も認識しない。
現物給付
最高経営責任者は、2台の社用車及び1台の運転手付き社用車を支給される。また、国際的な医療保障並びにフランス国内で勤務する従業員と同じ生命保険及び補完的医療制度からも恩恵を受けることができる。
サービス提供契約
当社と最高経営責任者との間でサービス提供契約は締結されない。
契約時賞与
最高経営責任者は契約時賞与を受領しない。
退職給付
最高経営責任者は、取締役会の主導で解雇された場合、取締役会が設定した業績条件の達成を条件として、過去2年間の年間固定・変動報酬支払総額の平均に相当する退職金を、退職後6ヶ月以内に一括払いで受領する権利を有する。
この退職給付は、重大又は甚だしい不正行為による解雇の場合には支払われない。
退職給付及び競業禁止補償の総額は、競業禁止契約(下記参照)を実施する場合、2年間の年間固定・変動報酬を超えることはできない。
取締役会は、2020年2月13日に開催された会議において、退職給付金の支払いに関する業績条件を設定した。この給付を受けるためには、退職前の最終2会計年度において、以下の累積的条件を満たす必要がある。
・ 最高経営責任者の年間変動報酬に関する業績基準の最低で80%の合計達成率
・ ルノー・グループのフリー・キャッシュ・フロー目標の達成
競業禁止補償
取締役会は、2020年2月13日に開催された会議において、ルカ・デメオ氏との競業禁止契約の締結を承認した。
取締役会は、自動車市場の特に競争の激しい性質、同市場におけるルカ・デメオ氏の職務の重要性及び認められた能力、同氏が利用可能な手段、並びに同氏が保持し、またアクセス可能な機密情報を考慮して、ルノー・グループの正当な利益を保護するこの競業禁止契約の締結が、ルノーの利益に資するものとみなした。
同契約に基づき、ルカ・デメオ氏は、最高経営責任者としての任期の終了時において、自らのため、自動車の設計・組立・マーケティング部門(主に乗用車及び小型商用車)の会社のため、又は自動車サプライヤーのために、ルノー・グループと競合する活動に直接的又は間接的に従事しないことを約束する。
当該条項の適用は、以下の通り限定されている。
・ ルカ・デメオ氏の任期の行使が実質的に終了した日から12ヶ月間
・ 欧州大陸の国々及び日本並びに欧州及び日本の自動車・装備品メーカー
競業禁止義務の見返りに、ルカ・デメオ氏は、当社から、契約の適用期間中(12ヶ月間)、契約違反がないことを条件として、総額で1年間の年間報酬総額(固定報酬及び現金で支払われる年間変動報酬)に相当する金銭的な補償を受ける。これは12ヶ月の分割払いで支払われる。この計算に用いる年間報酬総額は、会社役員の任期終了日前の12ヶ月間に支払われた報酬となる。
AFEP-MEDEF規範の勧告に基づき、当社の取締役会は、ルカ・デメオ氏の退職時に、この競業禁止契約を適用するかを決定し、また、同契約を一方的に放棄することができる。なお、ルカ・デメオ氏が退任した場合又は65歳に達した場合は、報酬の支払義務は生じない。
補完的年金制度
取締役会は、2020年2月13日の会議において、ルカ・デメオ氏を対象とする補完的年金制度を承認した。
取締役会は、ルカ・デメオ氏のためにこの制度を実施することにより、当社が最高経営責任者の忠誠を維持、促進することができるとみなした。
最高経営責任者の補完的年金制度は、ルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーが利用できる制度(いわゆる「第83条」制度及び「第82条」制度)と同じである。
(a)義務的確定拠出型年金制度(第83条)
この拠出額は、以下に相当する。
・ 社会保障制度上の上限額(バンドC)の4倍から8倍に相当する年間報酬総額の3.5%(2.5%は当社が、1%は最高経営責任者が支払う。)
・ 次いで、フランスの社会保障制度における年間上限額(バンドD)の8倍から16倍に相当する年間報酬総額の8%(5%は当社が、3%は最高経営責任者が支払う。)
拠出総額(当社及び最高経営責任者の拠出分)は、フランスの社会保障制度上の上限額の8倍の8%に相当する一括金に限定されている。
(b)選択的確定拠出型年金制度(第82条)
最高経営責任者は、会社役員及びルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーを受益者として2020年5月1日付で設定された新たな選択的確定拠出型年金制度(第82条)の恩恵を受けている。
この新制度は、当社が、実際に受領された年間報酬総額(固定及び変動)の12.5%に相当する拠出金を、第三者機関(保険会社)に支払うことを規定している。
このようにして支払われた拠出金は、いかなる優遇税制や社会保障制度からも利益を受けない。このため、最高経営責任者は、自己に代わって保険会社に支払われた拠出金の額に相当する補償金を一括で受領することとなる。この補償金の支払いは、保険会社に対する拠出金の支払いと同時に行われる。
拠出金及び一括払い補償金の額は、その算定根拠にルノー・グループの業績に関連する変動報酬部分が含まれるため、当社の業績に左右される。
例外的状況の場合の調整条項
例外的に、取締役会は、最高経営責任者の年次変動報酬及び/又は長期報酬(業績連動株式制度及び共同投資制度)に関連する1つ以上の業績基準を修正し、かつ/又はパラメータ(加重率、トリガー値、目的、目標等)の基礎となる1つ以上の基準を上方修正(報酬方針に定める上限の範囲内で)及び下方修正する権限を有するものとする。
取締役会は、ルノー社外の特殊かつ例外的な状況が、当グループの業績に対して、取締役会が年次株主総会に提示するために本方針を採択した時点では予見することができなかった重大な影響をもたらす場合に限り、この選択肢を利用することができる。
これらの調整又は修正の目的は、報酬方針の適用に際して、この選択肢の使用につながった状況を考慮に入れた上で、最高経営責任者による効果的な業務の遂行を適切に反映することにある。これに関連して、取締役会は、いかなる変更も、かかる状況から見た当グループの業績及びすべてのステークホルダーの状況と相互に関連するものとなるよう、特に慎重に対処する。取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づいて決定を行い、またこの選択肢の利用に至った状況に関する自らの決定及び株主の利益との整合性について説明し、正当性を示すものとする。この選択肢を利用する場合は、株主に通知される。
取締役の報酬方針(2023会計年度)
フランス商法第L.22-10-8条Ⅱに従って2023年5月11日の年次株主総会に提出された決議
| 第14号決議 - 2023会計年度に関する取締役の報酬方針の承認 通常株主総会に対して要求される定足数及び過半数の条件に基づいて決議し、フランス商法第L.225-37条で言及されるコーポレート・ガバナンスに関する報告(取締役会が設定する取締役及び会社役員の報酬方針の要素について記載したもの)を検討した年次株主総会は、フランス商法第L.22-10-8条Ⅱの規定に従い、当社の2022年度のユニバーサル・レジストレーション・ドキュメント第3.2.4.3章に提示された2023会計年度の取締役の報酬方針を承認する。 |
取締役報酬の予算全体
2018年6月15日の年次株主総会は、取締役の間で分配される報酬額を最高で1,500,000ユーロと設定した(第17号決議)。
分配方針
取締役会が採択した2023会計年度の取締役報酬の分配に関する新たな方針は、取締役会及び各委員会の会議への参加に関する取締役報酬の年間の最高額の設定で構成され、当該報酬は以下を含む。
・ 当該年度中の在任期間により比例配分される固定部分
・ 当該年度中の会議総数に占める出席率により比例配分される変動部分
取締役会及び委員会の会議への出席に関する変動部分は、固定部分と比較して主たるものである。
この分配方針の利点は、取締役報酬の年額が上限を超えることを防ぎ、また報酬と出席の間に強い相関があることである。
次の表は、取締役報酬の計算規則を示したものである。
(単位:ユーロ)
| 年間固定部分 | 年間変動部分 | 個人の総額 | 委員長職に対する 追加の年間 固定部分 | 主席独立取締役に 対する追加の年間 固定部分 | |
| 取締役会 | 18,000 | 35,000 | 53,000 | 0 | 20,000 |
| 委員会 | 5,000 | 15,000 | 20,000 | 20,000 | - |
なお、取締役会長は取締役職に対する報酬を受領しない。
各取締役の2023会計年度の報酬額は、2023会計年度の財務諸表の承認のために招集される取締役会によって決定される。
2023会計年度の取締役の報酬は、2024年に一括で支払われる。
従業員を代表する3名の取締役及び従業員株主を代表する取締役は、当社の子会社内の雇用契約を保持し、またこの関連で、取締役の職務遂行とは関係のない報酬を受領することが規定されている。したがって、かかる報酬は開示されない。
さらに、取締役は、その職務の執行に際して支出した費用、特に、取締役会及び委員会の会議に関連する旅費及び宿泊費の払戻しを受ける権利を有する。
従業員の株式による報酬
法的枠組
2022年5月25日に開催された合同株主総会は、第26号決議において、当社及び/又はフランス商法第L.225-197-2条の条件に基づいて直接的若しくは間接的に当社(又はその一定の区分)と関連するフランス内外の会社若しくはグループの従業員及び/又は会社役員の利益のために、当社の既存株式及び/又は当社の新規発行株式(いわゆる業績連動株式)を、一回以上、対価なしに分配する権限を、取締役会に与えた。
業績連動株式制度は、ガバナンス及び報酬委員会の勧告に基づき、取締役会によって毎年決定される。
市場のベストプラクティスに従い、業績連動株式の権利確定は、(ⅰ)取締役会が設定し、最短3年間にわたって評価される業績基準、(ⅱ)最短3年間の権利確定期間を条件とする。
業績連動株式の受益者は、当該株式の権利確定日において、ルノー・グループ内の従業員又は会社役員でなければならない。権利確定日より前にルノー・グループを退職した場合、当該受益者は、強制又は任意早期退職の場合を除き、付与された業績連動株式に対する権利を失う。
受益者の死亡、全面的若しくは部分的就業不能又は長期疾病休暇の場合、受益者は業績連動株式の利益を保持し、また業績条件は適用されない。
上記の権限付与に基づき付与される業績連動株式の分配には以下の通り上限が課されている。
・ 分配される業績連動株式の総数は、3年間で株式資本の3%を超えてはならない。
・ 分配される業績連動株式の総数は、取締役会がその分配を決定した日の株式資本の10%を超えてはならない。
・ シニア・エグゼクティブ・オフィサーに分配される業績連動株式の数は、分配される株式の総数の15%を超えてはならない。
・ エグゼクティブ・コミッティ(リーダーシップ・チームとしても知られる)の委員に分配される業績連動株式の数は、最高経営責任者に分配される業績連動株式を含め、分配される株式の総数の30%を超えてはならない。
2022年5月25日に開催された合同株主総会の第26号決議に基づき、業績連動株式の分配は、分配される業績連動株式が自己株式であるため、株主にとって希薄化効果を生じない。
2022年5月25日の年次株主総会において取締役会に付与された業績連動株式の分配権限は、2025年に失効する。
業績連動株式制度の分配方針
取締役会は、ガバナンス及び報酬委員会の作業及び勧告に基づいて業績連動株式制度を承認する。委員会は、最高経営責任者が示したルノー・グループの一定の従業員に対する分配の提案を、年次株主総会で設定された一般的なスキームに従って検討する。
株式分配の目的
業績連動株式の分配の目的は、第一に、ルノー・グループの世界中の経営陣、特に管理組織のメンバーを、当社の所有権の共有を認めることによって、ルノー・グループの価値の構築に直接結び付けることである。
業績連動株式の分配は、その際立った積極的な行動がルノー・グループの成果に貢献した幹部社員を認めることでもある。
最後に、当該付与は、当社にとって特に価値のある幹部社員、特にキャリア・アップの高い潜在能力を有する幹部社員の忠誠心を高めることに役立つ。株式の分配は、当社に成長をもたらすことへのかかる社員のコミットメントと意欲を高める。
この制度は、世界中のルノー・グループ、特に自動車セクターにおける販売子会社、車両及び機械エンジニアリング、車体及びパワートレイン工場のマネジャー、製造子会社、並びにすべてのプログラム・マネジャー及び車両又は部品プロジェクトのマネジャーにおける責任センターの役割を強化する要因であることが判明している。この制度はまた、販売金融事業及びルノー・グループの主要なサポート部門のマネジャーにも適用される。
株式分配方針
分配は、業績及び成果の考課に基づいて決定される受益者の責任と貢献の水準により、また将来性の評価により異なる。
受益者は3つのカテゴリーに分類される。
最高幹部
2023年3月1日現在、最高幹部チームはリーダーシップ・チーム(2023年2月1日からボード・オブ・マネジメント及びコーポレート・マネジメント・コミッティの後を引き継いでいる。)の20名のメンバーで構成されている。
最高経営責任者及びリーダーシップ・チームのメンバー(最高経営責任者を含む。)に付与される業績連動株式の部分は、それぞれ、付与される業績連動株式の15%及び30%を超えない。
シニア・エグゼクティブ
シニア・エグゼクティブは受益者であり、分配される業績連動株式の数は、その責任の水準、業績及び成果に基づいて、様々である。一定のシニア・エグゼクティブは、受益者となることはできない。
受益者となるその他の幹部社員
その他の受益者は、通常、シニア・マネジャー及び専門職若しくは管理職としての高度な進歩の潜在力又は高度な専門知識を持った幹部社員である。これらの受益者の査定と選出には、多くの補完的システム(責任の水準、毎年の評価のためのインタビュー、キャリア・コミッティ、潜在力の高い幹部社員のための特別なモニタリング等)が用いられる。当社はこれらのシステムにより最もふさわしい個人を発見するための様々な観察を可能としている。
過去5年間において、業績連動株式の受益者の総数は以下の通りであった。
・ 2018年プランでは1,123名
・ 2019年プランでは1,322名
・ 2020年プランでは1,421名
・ 2021年プランでは2,015名
・ 2022年プランでは1,663名
従業員の株式保有方針
2030年までに従業員の株式保有水準を大幅に引き上げるという目的に沿って、2022年2月17日の取締役会は、ルノーリューション戦略の展開の一環として、従業員の株式保有を成長させる強い方針の原則を支持した。
ルノー・グループにおける従業員の株式保有の復活は、2022年5月25日開催予定の年次株主総会における承認のために株主に提出された一定の決議に含まれている。これはルノーリューション・プランの一部を形成しており、当該戦略の第2段階である「リノベーション」を手始めに、ルノー・グループのすべての従業員に将来の成長の果実を共有するための長期的な機会を与えるという、ルノー・グループの戦略的、経営的なコミットメントを具現化するものである。
これはまた、集団的コミットメントを強化することによって新たな戦略の成功を後押しし、ルノー・グループの従業員の長期的利益を株主の利益と一致させるとともに、ルノーの株式保有の安定にも貢献する。
この方針は、以下の戦略的方向性に基づいている。
・ グループ貯蓄制度及び国際グループ貯蓄制度に基づく株式取得のオファーの形をとることができる、集団的な従業員株式保有オファーの定期的な実施。これにより、従業員は、フランス労働法の規定に基づき、株式価格の最大30%の割引及びマッチング拠出の利益を得ることができる。ルノーは、ルノー・グループのすべての従業員に株主となる機会を提供するために、集団的な株式の無償割当を行うこともできる。
・ 業績連動株式の年次分配による長期変動報酬。分配日から最短3年間の在職を条件とし、最短で累積する3会計年度にわたって評価される厳しい業績条件に従う。
・ 最高経営責任者並びにボード・オブ・マネジメント及びコーポレート・マネジメント・コミッティのメンバーを含む当グループの主要幹部に提供される共同投資制度の実施。各参加者によるルノー株式への自発的かつ個人的でリスクを伴う最短で5年間の投資に基づくものであり、厳格な出席・業績条件の遵守を前提としてルノーの業績連動株式の受給権が付与される可能性がある。このダイナミックな制度は、主要幹部によるルノー・グループの戦略へのコミットメントを推進することを目的としている。
本制度の様々な仕組みは、規制上・技術上の制約に応じてできるだけ多くの国々において展開され、従業員が優遇的な条件で株式を取得することを可能にする。
従業員株式保有制度 - ルノーリューション・シェアプラン2022
従業員による株式保有の新たな方針の一環として、ルノー・グループは、29ヶ国で展開され、110,000名を超える従業員に提供された大規模な従業員株式保有制度であるルノーリューション・シェアプラン2022を立ち上げた。
従業員のために確保されたオファーは、フランス労働法第L.3332-18条以下並びにルノー・グループ、ディアック及びRRGの貯蓄制度の枠組み内で実施された。一部の国では、現地の法律、税務、業務上の制約により、この法的枠組みの外でオファーが実施された。
この前例のない取り組みにおいて、ルノー・グループの各有資格従業員は、以下のようなオファーを受けた。
・ ルノー株式6株の無償割当(29ヶ国でのオファー)及び
・ ルノー株式を優遇条件で購入できる可能性(21ヶ国でのオファー)。
この株式募集のオファーでは、資格のある従業員に対し、最高経営責任者による募集価格の設定日に先立つ20日間の株価終値の平均値から30%割り引いた価格で株式募集に応募する機会が提供された。募集価格は22.02ユーロであった。この30%の割引に加え、ルノー・グループは、無償株式6株を上限として、300%の追加拠出を行った。
募集期間は2022年11月24日から12月12日(同日を含む。)までであった。本募集に基づいて引き受けられた株式は、2023年2月7日に交付された。本募集において取得された株式は、FCPEミューチュアル・ファンドを通じて、又は一部の国では登録口座において直接的に、5年間(例外的な早期売却の場合を除く。)保有される。
ルノーリューション・シェアプラン2022はルノー・グループの従業員にとって大きな成功となった。95,396名の従業員が6株の無償割当の恩恵を受け、応募件数は40,307件を記録し、応募率はグループ全体で36%を上回った。
本募集に関連してルノー・グループが提供した拠出(6株相当の一方的マッチング拠出及び6株を上限とする300%の追加的マッチング拠出)は、25,565,000ユーロを上回った。
従業員の投資総額は41,520,000ユーロを上回り、従業員1人当たり平均引受額は1,160ユーロであった。
これにより、ルノーSAの株式資本の0.91%に相当する約2,698,190株の追加株式がルノー・グループの従業員に移転された。
ルノーリューション・シェアプラン2022の成功は、ルノー・グループの従業員の強いコミットメントと、ルノー・グループの戦略的方向性に対する従業員の信頼を示している。
これは、2030年までに従業員の株式保有比率を10%とすることを目指すルノー・グループの目標において、さらに重要なステップである。
2022年の共同投資
従業員の株式保有方針に従い、リーダーシップ・チーム(最高経営責任者を含む。)のメンバー及びルノー・グループの約450名の主要幹部に対して共同投資制度が提供された。
この取り組みは、各参加者による最短で5年間にわたるルノー株式への自発的、個人的かつリスクを伴う投資に基づくものであり、またルノーの業績連動株式の無償割当という形式によるマッチング拠出を受ける権利を与えるものである。
この取り組みに基づいて分配された業績連動株式の権利確定は3年間の権利確定期間の終了時に行われ、厳格な在職・業績条件を満たすことを条件としている。権利確定の後は、株式は2年間の保有義務に従う。
参加率は60%となり、約7,000,000ユーロがルノー株式に投資されるなど、この共同投資は、有資格従業員から大変好評を得た。2023年2月15日、取締役会は、共同投資制度の参加者(最高経営責任者を除く。)280名に対し、業績連動株式199,660株を分配した。
この共同投資の成功は、自らの資金からの自発的な投資を通じて、ルノー・グループの戦略への信頼とルノー・グループの成長目標の達成へのコミットメントを改めて表明する、ルノー・グループの主要幹部の強いコミットメントを示している。
総括表
過去に行われたストック・オプション及び業績連動株式の分配
プラン25から29は業績連動株式の分配制度である。当該株式の一部は最高経営責任者に分配され、同制度において他の受益者に分配される株式に比べて、追加の業績基準に服する。
2022年12月31日現在残存する本プランの規模は、当社の株式資本の1.51%に相当する。
ストック・オプション制度
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第8表)
| 分配日/取締役会会議の日付 | 購入可能な株式の総数 | この内、前業務執行役員に付与された数 | 行使期間 開始日 | 権利行使 期限 | 購入 価格 (ユーロ) | 2022年12月31日現在の行使済オプション数 | 2022年12月31日現在の取消又は失効オプション総数 | 2022年12月31日現在の残存オプション数 | |
| 年次株主総会による承認 | |||||||||
| 該当なし | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
当社は、2013年以降、ストック・オプション制度を実施しないことを決定した。
業績連動株式制度
(AFEP-MEDEF規範の勧告に基づく第9表)
| プラン番号 | 取締役会による 分配日 | 分配された 株式総数 | 権利確定日 | 入手可能日 | 2022年12月31日 現在の取消株式数 | 2022年12月31日 現在の残存株式数 |
| 2016年4月29日の年次株主総会による承認 | ||||||
| プラン25国際 | 2018年2月15日 | 311,750 | 2022年2月15日 | 2022年2月15日 | 57,630 | 0 |
| プラン25フランス | 2018年2月15日 | 1,082,200 | 2021年2月15日 | 2022年2月15日 | 25,391 | 0 |
| プラン25 CEO | 2018年2月15日 | 80,000 | 2022年2月15日 | 2022年2月15日 | 80,000 | 0 |
| 2019年6月12日の年次株主総会による承認 | ||||||
| プラン26 | 2019年6月12日 | 1,412,030 | 2022年6月12日 | 2022年6月12日 | 303,078 | 0 |
| プラン26 CEO | 2019年6月12日 | 50,000 | 2022年6月12日 | 2022年6月12日 | 50,000 | 0 |
| プラン27 | 2020年2月13日 | 1,341,115 | 2023年2月13日 | 2023年2月13日 | 130,425 | 1,210,690 |
| プラン27 暫定CEO | 2020年2月13日 | 27,500 | 2023年2月13日 | 2023年2月13日 | 0 | 27,500 |
| プラン27 CEO | 2020年7月29日 | 75,000 | 2023年7月29日 | 2023年7月29日 | 7,500 | 67,500 |
| プラン28 | 2021年4月23日 | 1,529,996 | 2024年4月23日 | 2024年4月23日 | 109,375 | 1,420,021 |
| プラン28 CEO | 2021年4月23日 | 75,000 | 2024年4月23日 | 2024年4月23日 | 0 | 75,000 |
| 2022年5月25日の年次株主総会による承認 | ||||||
| プラン29 | 2022年5月25日 | 1,602,750 | 2025年5月25日 | 2025年5月25日 | 10,150 | 1,592,600 |
| プラン29 CEO | 2022年5月25日 | 75,000 | 2025年5月25日 | 2025年5月25日 | 0 | 75,000 |
| プラン29 Hyvia | 2022年5月25日 | 5,390 | 2025年5月25日 | 2025年5月25日 | 0 | 5,390 |
上位10名の従業員(会社役員を除く。)に関する情報
(フランス商法第l.225-184条の規定に基づく)
| 最も多数のオプションを受け取った従業員 (会社役員を除く)10名に分配及び行使された ストック・オプションの概要 | 分配された オプション/ 取得株式の総数 | 行使価格 (単位:ユーロ) | プラン[X] |
| 当社及びオプション分配の対象範囲の会社から最も多数のオプションを付与された、当社及びこの対象範囲の会社の従業員10名に付与されたオプション(集計情報) | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
| 当社及び上記の会社のために保有され、購入又は引き受けられたオプション数が最も多い当社及びこれらの会社の従業員10名が行使したオプション(集計情報) | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
当社は、2013年以降、ストック・オプション制度を実施しないことを決定した。
(フランス商法第L.225-197-4条の規定に基づく)
| 受領する株式数が最も多い10名の従業員(会社役員を除く)に付与された業績連動株式及び当該従業員の権利が確定した株式の概要 | 付与株式 総数 | プラン 25(1) | プラン 26(2) | プラン 27 | プラン 28 | プラン 29 |
| 当社及び分配の対象範囲の会社から最も多数の株式を分配された、当社及びこの対象範囲の会社の従業員10名に分配された株式 (集計情報) | 875,000 | 97,200 | 160,000 | 160,000 | 160,000 | 183,000 |
| 当社及び上記の会社のために保有され、権利が確定した株式数が最も多い当社及びこれらの会社の従業員10名の権利が確定した株式 (集計情報) | 203,521 | 66,433 | 137,088 | 0 | 0 | 0 |
(3)【監査の状況】
(i)監査役監査の状況
「(1)コーポレート・ガバナンスの概要」を参照のこと。
(ii)内部監査の状況
「(1)コーポレート・ガバナンスの概要」を参照のこと。
(iii)会計監査の状況
(a)監査人
法定監査人
KPMG S.A.
バートランド・プリュボ(Bertrand Pruvost)が代表。
トゥールEqho
ガンベッタ通り2
92066 パリ・ラ・デファンス
(Tour Eqho 2, avenue Gambetta, 92066 Paris-La Défense)
KPMGは2014年4月30日の合同株主総会で、6年の任期で任命された。この任命は、2020年6月19日の合同株主総会で、6年の任期で更新された。この委任は、2025年の財務諸表を承認するために招集される年次株主総会後に満了する予定である。
監査業務に係る補助者の構成:当社の2022年度監査業務には1名の公認会計士及びその他の専門家数名が関与した。
マザー(MAZARS)
ロイック・ワラート(Loïc Wallaert)が代表。
アンリ・ルニョー通り61
92075 パリ・ラ・デファンス
(61, rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense)
マザーは、2020年6月19日の合同株主総会により、6年間の任期で任命された。この委任は、2025年の財務諸表を承認するために招集される年次株主総会後に満了する予定である。
監査業務に係る補助者の構成:当社の2022年度監査業務には1名の公認会計士及びその他の専門家数名が関与した。
(b)監査人の選定理由、方針及び評価
「(1)コーポレート・ガバナンスの概要」を参照のこと。
(c)監査人の異動
該当事項無し
(d)監査報酬の内容等
外国監査公認会計士等に対する報酬の内容
法定監査人及びそのネットワークの報酬表(2021年)
| マザー | マザー ネットワーク | 合計(2021年) | ||||||
| 報酬額 | % | 報酬額 | % | |||||
| 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | |||
| 親会社及び連結財務諸表の証明並びに半期限定レビュー | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 2.18 | 315.817 | 74% | 2.18 | 315.817 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 0.73 | 105.755 | 25% | 3.17 | 459.238 | 97% | 3.90 | 564.993 |
| 小計 A | 2.91 | 421.572 | 99% | 3.17 | 459.238 | 97% | 6.08 | 880.810 |
| 法により要求される財務諸表の証明以外の業務及び追加業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | ||||||||
| ・ 完全連結子会社 | ||||||||
| 小計 B | 0.00 | 0.00 | 0% | 0.00 | 0.00 | 0% | 0.00 | 0.00 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 0.03 | 4.346 | 1% | 0.03 | 4.346 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 0.08 | 11.590 | 3% | 0.08 | 11.590 | |||
| 小計 C | 0.03 | 4.346 | 1% | 0.08 | 11.590 | 3% | 0.12 | 17.384 |
| 財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| 小計 D = B + C | 0.03 | 4.346 | 1% | 0.08 | 11.590 | 3% | 0.12 | 17.384 |
| 合計 E = A + D | 2.95 | 427.367 | 100% | 3.25 | 470.828 | 100% | 6.20 | 898.194 |
| 当会計年度中にマザーによって当社及び当社が管理する企業体に対して提供された財務諸表の証明以外の業務は、主に(i) 社債発行のためのコンフォートレター及び(ii) 合意された手続を含む。 | ||||||||
| KPMG SA | KPMG ネットワーク | 合計(2021年) | ||||||
| 報酬額 | % | 報酬額 | % | |||||
| 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | |||
| 親会社及び連結財務諸表の証明並びに半期限定レビュー | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 2.18 | 315.817 | 55% | 2.18 | 315.817 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 1.06 | 153.562 | 26% | 3.37 | 488.212 | 96% | 4.42 | 640.325 |
| 小計 A | 3.24 | 469.379 | 81% | 3.37 | 488.212 | 96% | 6.61 | 957.591 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 0.13 | 18.833 | 3% | 0.13 | 18.833 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 0.02 | 2.897 | 0% | 0.05 | 7.244 | 1% | 0.07 | 10.141 |
| 小計 B | 0.14 | 20.282 | 4% | 0.05 | 7.244 | 1% | 0.19 | 27.525 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 0.37 | 53.602 | 9% | 0.000 | 0.37 | 53.602 | ||
| ・ 完全連結子会社 | 0.24 | 34.769 | 6% | 0.11 | 15.936 | 3% | 0.35 | 50.705 |
| 小計 C | 0.62 | 89.819 | 15% | 0.11 | 15.936 | 3% | 0.73 | 105.755 |
| 財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| 小計 D = B + C | 0.76 | 110.101 | 19% | 0.16 | 23.179 | 4% | 0.92 | 133.280 |
| 合計 E = A + D | 4.00 | 579.480 | 100% | 3.52 | 509.942 | 100% | 7.52 | 1089.422 |
| 当年度中にKPMGオーディットによって当社及び当社が管理する企業体に対して提供された財務諸表の証明以外の業務は、主に(i) 社債発行のためのコンフォートレター、(ii) 特にCSRに関連した情報の認証業務及び(iii) 合意された手続を含む。 | ||||||||
法定監査人及びそのネットワークの報酬表(2022年)
| マザー | マザー ネットワーク | 合計(2022年) | ||||||
| 報酬額 | % | 報酬額 | % | |||||
| 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | |||
| 親会社及び連結財務諸表の証明並びに半期限定レビュー | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 2.34 | 338.996 | 7% | 0% | 2.34 | 338.996 | ||
| ・ 完全連結子会社 | 0.741 | 107.349 | 22% | 2.852 | 413.169 | 97% | 3.593 | 520.518 |
| 小計 A | 3.08 | 446.200 | 92% | 2.852 | 413.169 | 97% | 5.93 | 859.079 |
| 法により要求される財務諸表の証明以外の業務及び追加業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | ||||||||
| ・ 完全連結子会社 | ||||||||
| 小計 B | 0 | 0 | 0% | 0 | 0 | 0% | 0 | 0 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 0.27 | 39.115 | 8% | 0% | 0.27 | 39.115 | ||
| ・ 完全連結子会社 | 0.1 | 14.487 | 3% | 0.1 | 14.487 | |||
| 小計 C | 0.27 | 39.115 | 8% | 0.1 | 14.487 | 3% | 0.37 | 53.602 |
| 財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| 小計 D = B + C | 0.27 | 39.115 | 8% | 0.1 | 14.487 | 3% | 0.37 | 53.602 |
| 合計 E = A + D | 3.35 | 485.315 | 100% | 2.95 | 427.367 | 100% | 6.30 | 912.681 |
| 当会計年度中にマザーによって当社及び当社が管理する企業体に対して提供された財務諸表の証明以外の業務は、主に(i) 社債発行のためのコンフォートレター及び(ii) 合意された手続を含む。 | ||||||||
| KPMG SA | KPMG ネットワーク | 合計(2022年) | ||||||
| 報酬額 | % | 報酬額 | % | |||||
| 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | 百万 ユーロ | 百万円 | |||
| 親会社及び連結財務諸表の証明並びに半期限定レビュー | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 2.34 | 338.996 | 52% | 2.34 | 338.996 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 1.27 | 183.985 | 28% | 2.95 | 427.367 | 93% | 4.21 | 609.903 |
| 小計 A | 3.61 | 522.981 | 80% | 2.95 | 427.367 | 93% | 6.56 | 950.347 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 0.0 | 0% | 0.0 | |||||
| ・ 完全連結子会社 | 0.02 | 2.897 | 0% | 0.05 | 7.244 | 2% | 0.07 | 10.141 |
| 小計 B | 0.02 | 2.897 | 0% | 0.05 | 7.244 | 2% | 0.07 | 10.141 |
| 企業体の要求により提供される財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| ・ ルノーSA及びルノーs.a.s. | 0.87 | 126.037 | 19% | 0.87 | 126.037 | |||
| ・ 完全連結子会社 | 0.04 | 5.795 | 1% | 0.19 | 27.525 | 6% | 0.22 | 31.871 |
| 小計 C | 0.90 | 130.383 | 20% | 0.19 | 27.525 | 6% | 1.09 | 157.908 |
| 財務諸表の証明以外の業務 | ||||||||
| 小計 D = B + C | 0.92 | 133.280 | 20% | 0.24 | 34.769 | 7% | 1.16 | 168.049 |
| 合計 E = A + D | 4.53 | 656.261 | 100% | 3.19 | 462.135 | 100% | 7.71 | 1116.948 |
外国監査公認会計士等の提出会社に対する非監査業務の内容
非監査業務は、法務、税務、労務関連の業務を含む。
その他重要な報酬の内容
該当なし。
監査報酬の決定方針
ルノーは監査報酬額の決定方針については特に定めていない。
(iv)その他
関連当事者間の契約に関する法定監査人の特別報告書
2022年12月31日に終了した年度について
ルノーS.A.の年次株主総会 御中
貴社の法定監査人としての資格において、私どもは関連当事者間の契約についてここに私どもの報告書を提示する。
私どもは、かかる契約がいかに貴社にメリットをもたらすかを正当化する根拠に加え、私どもに提供された情報に基づき、私どもに提示されたか、又は私どもの業務遂行において特定した可能性がある契約の条件について通知するよう求められている。私どもは、これらが有益若しくは適切であるか否かについて意見を述べること、又は別の契約の存在を確認することを求められていない。フランス商法(Code de commerce)第R. 225-31条に従い、これらの契約の承認に先立ち、その妥当性を評価するのは貴殿の責任である。
私どもは、また、該当する場合、フランス商法(Code de commerce)第R. 225-31条に従い、年次株主総会によって従前に承認された契約が2022年12月31日に終了した年度中において継続して実施されたことを通知することが求められている。
私どもは、この種の業務に関連して、フランス法定監査役協会(Compagnie nationale des commissaires aux comptes)が公表した専門的指針を遵守するために必要であると私どもが考える手続を履行した。これらの手続は、私どもに提供された情報と、当該情報の出典である文書との整合性を検証するものであった。
年次株主総会の承認のために提出された契約
私どもはここに、2022年12月31日に終了した年度中に承認されたいかなる契約についても、フランス商法(Code de commerce)第L. 225-38条に基づく承認を得るために年次株主総会に提出されるとの通知を受けていないことを報告する。
年次株主総会によって既に承認された契約
レビューの対象となる年度中に効力が継続していた過年度に承認された契約
フランス商法(Code de commerce)第R. 225-30条に従い、私どもは、過年度の年次株主総会によって承認されていた以下の契約の実施が2022年12月31日に終了した年度において継続していたとの通知を受けた。
貴社の株主であるフランス政府との間で締結されたもの
関係者
トーマス・クールブ氏及びアレクシス・ザイデンウェーバー氏(フランス政府を代表する貴社の取締役)
ガバナンス契約
性質及び目的
2015年12月11日、貴社の取締役会は、フランス政府が保有するルノー株式に付随する議決権の行使を規制することを目的とする、ルノーS.A.とフランス政府間の「ガバナンス契約」の締結を承認した。
条件
2016年2月4日の貴社の取締役会及び2016年4月29日の貴社の年次株主総会で付与された権限に従い、同時期に貴社はフランス政府との間でガバナンス契約を締結している。かかる契約において、ルノーの行使可能な議決権の合計に対する一定の割合を超えるフランス政府の株式に付与された議決権(「通常の」定足数においては17.9%、又は特に高い定足数の場合は20%)は、一定の状況において、中立的な方法、つまり、制限される決議の採用又は拒否に影響を与えない方法で行使される。この契約書には、ルノーS.A.の登録機関との間で制限を実施する条件も記載されている。
フランス政府の議決権の自由な行使に対する制限は、特に通常の定時株主総会の権限に該当するすべての決定に適用される。但し、以下に関する決定を除く。(i)配当の分配、(ii)フランス政府を代表する取締役の任命、任期更新又は解任、(iii)重要な会社資産の処分、(iv)フランス政府の代表者が承認しない関連当事者間の契約、及び(v)特定された株主からの株式の買戻し。
しかしながら、フランス政府は、臨時の年次株主総会の権限に該当する決定についてはその議決権のすべてを保持する。但し、以下のような大半の日常的な意思決定を除く。(i)貴社の経営組織に対する継続的な委任の付与又は更新であって、それらの条件が貴社の既存の慣行に適合している場合、(ii)ストック・オプション、業績連動株式又はルノー・グループの従業員及び業務執行役員にとってメリットをもたらす株式資本へのアクセスを付与する株式の付与、(iii)職務の遂行に関する年齢制限又は取締役若しくは業務執行役員の任期の変更、並びに(iv)登録上の事務所の所在地の移転(但し、海外に移転する場合を除く。)。
議決権の自由な行使に対する制限の設定は、以下のような例外的な状況では適用されなくなる。例えば、「改訂アライアンス基本契約」(下記参照)が改訂又は解約される場合、日産自動車株式会社が貴社において議決権を行使する場合、貴社の株式について公募が行われるという発表、又は貴社の資本若しくは議決権の15%という基準を超える株主(日産自動車株式会社を含む。)である。
ガバナンス契約は、技術契約により補完される。当該技術契約は、ルノーS.A.の登録機関との間でこれらの制限を実施する条件をより詳細に記載している。
ガバナンス契約は、2016年4月4日に締結され、20年間の期間が設定された。当該期間が満了する少なくとも2年前に解約されない限り、黙示の合意により次の10年間にわたって更新されうる。
日産自動車株式会社(「日産」)との間で締結されたもの
関係者
芹澤ゆう氏及び田川丈二氏(両氏は日産の提案により選任された貴社取締役)
「改訂アライアンス基本契約」
2002年3月28日、貴社及び日産は、「改訂アライアンス基本契約」を締結した。これは、貴社と日産の間の株式資本関係を規定し、アライアンスの現在のガバナンスを管理するものである。この契約には、アライアンスの戦略決定に関与する法人としてのルノー・日産B.V.(「RNBV」)の運営条件が明記されている。
「改訂アライアンス基本契約」の第1次改訂は2005年4月29日に署名され、承認のために2006年5月4日の年次株主総会に提出された。
2012年10月3日の会議において、貴社の取締役会は、2012年11月7日に「改訂アライアンス基本契約」の第2次改訂に署名することを承認した。これは、ルノー・日産B.V.の執行役員会の構成を修正するものであり、その結果、執行役員会における投票方式が修正された。この改訂は、2013年4月30日の貴社の年次株主総会により承認を得るために提出された。
2015年12月11日の会議において、貴社の取締役会は、貴社と日産の間で日産のガバナンスに関するガバナンス契約に署名することを承認した。これは、改訂アライアンス基本契約の第3次改訂を構成する。
この第3次改訂の条件は、(i)日産の取締役会が日産の年次株主総会に提案する、日産の取締役(貴社の提案により任命された取締役を除く)の任命、解任及び報酬の支払に関する決議に賛成票を投じ、(ii)日産の年次株主総会に日産の取締役会が承認していない決議を提出せず、(iii)日産の取締役会が支持していない場合その決議に賛成票を投じない、という貴社の約束に関するものである。
これらの決議については、貴社は適切とみなす限り自由に議決権を行使することができるが、貴社が当該コミットメントに従わない場合、両当事者の事前の合意なしにそれぞれの保有割合を増やすことを妨げる改訂アライアンス契約の規定にかかわらず、日産はルノー株式を貴社の取締役会の事前の同意を得ずに取得することができる。この改訂は、「改訂アライアンス基本契約」を、その期間を変更せずに修正するものである。当該契約は依然として無期限である。これは締結された時点から適用されている。当該契約は、2016年4月29日の年次株主総会により承認されている。
日産自動車株式会社(「日産」)、ダイムラーAG及びルノー・日産B.V(「RNBV」)との間で締結されたもの
関係者
芹澤ゆう氏及び田川丈二氏(両氏は日産の提案により選任された貴社取締役)
「業務提携基本契約」
2010年4月6日、貴社、日産、ダイムラーAG及びRNBVは、これらの企業間における協力の条件の詳細を定めた「業務提携基本契約」を締結した。
2013年12月13日、貴社の取締役会は、こうした協力の範囲を拡大するため、「業務提携基本契約」の改訂に署名することを承認した。この改訂は2013年12月19日に締結され、2014年4月30日の年次株主総会により承認されている。
2016年10月、日産は三菱自動車の資本の34%を取得した。
2018年6月15日の会議において、貴社の取締役会は、三菱自動車の提携への加入を目的とした「業務提携基本契約」の第2次改訂の締結を承認した。2018年10月3日におけるこの第2次改訂の署名は、2019年6月12日の貴社の株主総会により承認された。
業務提携基本契約及びその署名は、当事者間において継続して効力を発する。
パリ・ラ・デファンス 2023年2月24日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMG S.A. | マザー |
| バートランド・プリュボ (Bertrand Pruvost) | ロイック・ワラート (Loïc Wallaert) |
(4)【役員の報酬等】
「③役員の報酬等」を参照のこと。
(5)【株式の保有状況】
該当事項なし。
第6【経理の状況】
a 本書記載のルノーSA(以下「ルノー」又は「当社」という。)及び連結子会社(以下、当社及び連結子会社を合わせて「当グループ」という。)の原文の連結財務諸表は、欧州連合により承認された国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)に準拠して作成されている。また、本書記載の当社の原文の個別財務諸表は、フランスにおける諸法令及び一般に公正妥当と認められる会計原則に準拠して作成されている。ルノーの2022年度及び2021年度連結財務諸表は、2002年7月19日の欧州議会及び欧州評議会での決定による規則1606/2002に従い、それぞれについてIASB(国際会計基準審議会)が2022年及び2021年12月31日付で発行し同日付で欧州連合が採択したIFRS(国際財務報告基準)に準拠して作成されている。ルノーSAの財務諸表は企業会計を統制するフランスの法律、並びにCRC(フランス会計規制委員会(Comité de la Règlementation Comptable))及びANC(会計基準局(Autorité des Normes Comptables))によって修正されたフランス企業会計基準2014-03が規定する会計規則に準拠して作成されている。以下に記載されているルノーの財務書類は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)第131条第1項の規定の適用を受けている。邦文の連結財務諸表及び個別財務諸表(以下、合わせて「邦文の財務書類」という。)は、原文の連結財務諸表及び個別財務諸表(以下、合わせて「原文の財務書類」という。)を翻訳したものである。
なお、日本の会計原則とIFRSとの会計処理の原則及び手続並びに表示方法の一定の差異については、「4 日本の会計原則と国際財務報告基準(IFRS)との相違」に記載されている。
b 原文の財務書類は、フランスにおける独立監査人であるKPMGオーディット及びマザーの監査を受けている。
なお当社及び当グループの財務書類には、「財務諸表等の監査証明に関する内閣府令」(昭和32年大蔵省令第12号)第1条の2の規定が適用されるため、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく日本の公認会計士又は監査法人による監査は必要とされていない。
c 邦文の財務書類には、原文の財務書類中のユーロ表示の金額のうち主要なものについて円換算額が併記されている。日本円への換算には、株式会社三菱UFJ銀行の2023年2月16日現在の対顧客電信直物売相場、1ユーロ=144.87円の為替レートが使用されている。
d 日本円の金額及び「3 その他」及び「4 日本の会計原則と国際財務報告基準(IFRS)との相違」の事項は原文の財務書類には記載されておらず、当該事項における原文の財務書類への参照事項を除き、上記bの監査の対象になっていない。
1【財務書類】
2022年度財務諸表
(1) 連結財務諸表
連結損益計算書
| 注 | 2022年度 | 2021年度(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 売上高 | 4 | 46,391 | 67,207 | 41,659 | 60,351 |
| 製品及びサービス売上原価 | (37,145) | (53,812) | (33,720) | (48,850) | |
| 研究開発費 | 10-A | (2,125) | (3,078) | (2,313) | (3,351) |
| 販売費及び一般管理費 | (4,526) | (6,557) | (4,473) | (6,480) | |
| その他の営業利益及び営業費用 | 6 | (379) | (549) | (253) | (367) |
| その他の営業利益 | 425 | 616 | 720 | 1,043 | |
| その他の営業費用 | (804) | (1,165) | (973) | (1,410) | |
| 営業利益(損失) | 2,216 | 3,210 | 900 | 1,304 | |
| 実質有利子負債コスト | (181) | (262) | (255) | (369) | |
| 総有利子負債コスト | (349) | (506) | (301) | (436) | |
| 現金及び金融資産に係る収益 | 168 | 243 | 46 | 67 | |
| その他の財務収益及び財務費用 | (305) | (442) | (40) | (58) | |
| 財務収益(費用) | 7 | (486) | (704) | (295) | (427) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 423 | 613 | 515 | 746 | |
| 日産 | 12 | 526 | 762 | 380 | 551 |
| その他の関連会社及び共同支配企業 | 13 | (103) | (149) | 135 | 196 |
| 税引前利益 | 2,153 | 3,119 | 1,120 | 1,623 | |
| 当期税金及び繰延税金 | 8 | (533) | (772) | (571) | (827) |
| 継続事業からの当期純利益 | 1,620 | 2,347 | 549 | 795 | |
| 継続事業からの当期純利益-親会社株主持分 | 1,650 | 2,390 | 524 | 759 | |
| 継続事業からの当期純利益-非支配株主持分 | (30) | (43) | 25 | 36 | |
| 非継続事業からの当期純利益 | 3 | (2,320) | (3,361) | 418 | 606 |
| 非継続事業からの当期純利益-親会社株主持分 | (1,988) | (2,880) | 364 | 527 | |
| 非継続事業からの当期純利益-非支配株主持分 | (332) | (481) | 54 | 78 | |
| 当期純利益 | (700) | (1,014) | 967 | 1,401 | |
| 当期純利益-親会社株主持分 | (338) | (490) | 888 | 1,286 | |
| 当期純利益-非支配株主持分 | (362) | (524) | 79 | 114 | |
| 基本的1株当たり利益(2) (単位:ユーロ/円) | (1.24) | (179.64) | 3.25 | 470.83 | |
| 継続事業の基本的1株当たり利益 -親会社株主持分 | 6.07 | 879.36 | 1.92 | 278.15 | |
| 非継続事業の基本的1株当たり利益 -親会社株主持分 | (7.31) | (1,059.00) | 1.33 | 192.68 | |
| 希薄化後1株当たり利益(2) (単位:ユーロ/円) | (1.24) | (179.64) | 3.24 | 469.38 | |
| 継続事業の希薄化後1株当たり利益 -親会社株主持分 | 6.07 | 879.36 | 1.91 | 276.70 | |
| 非継続事業の希薄化後1株当たり利益 -親会社株主持分 | (7.31) | (1,059.00) | 1.33 | 192.68 | |
| 社外流通株式数(単位:千株) | |||||
| 基本的1株当たり利益計算用 | 9 | 272,097 | 272,097 | 272,102 | 272,102 |
| 希薄化後1株当たり利益計算用 | 9 | 274,251 | 274,251 | 273,868 | 273,868 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 継続事業からの当期純利益及び非継続事業からの当期純利益-親会社株主持分を株式数で除したもの
2【主な資産・負債及び収支の内容】
前掲の財務諸表に対する注記を参照のこと。
3【その他】
(1) 後発事象
- 2023年4月20日:2023年度に向けて堅調なスタート、第1四半期の売上高は30%増
■ ルノー・グループの第1四半期の全世界における販売台数は、2022年度第1四半期と比べて14.1%増の535,000台に上った。ヨーロッパでのルノー・グループの販売台数は27.3%増加した(市場の増加率は16.2%)。
■ ルノー・グループの売上高は115億ユーロであり、2022年度第1四半期と比べて**+29.9%**(*)増加した。
■ 自動車部門の売上高は105億ユーロであり、2022年度第1四半期と比べて**+29.7%**(*)増加した。
(*)2022年度の数値はアフトワズ及びルノー・ロシアの売却を反映して調整されている。
■ 当四半期中は9.4ポイントの価格効果が続き、製品構成の効果は5.2ポイントに拡大した。これは価値重視の販売方針と、以下に示す新製品の成功により牽引された。
・ ルノー・グループのヨーロッパの主要5ヶ国(*)における小売チャネルでの販売台数の割合は68%であった。
(*)フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、英国
・ ヨーロッパにおけるルノー・ブランドのCセグメント販売台数は、以下の通り顕著な向上を見せ、メガーヌE-TECHエレクトリック、アルカナ及びオーストラルの成功により、2022年第1四半期と比べて51%超増加した。
- ルノー・オーストラルは2023年第1四半期に、既に15,500台の販売台数を記録した。ハイブリッドの製品構成は67%、ハイトリムバージョンは61%となり、発売以来の受注台数は40,000台に達した。
- ルノー・メガーヌE-TECHエレクトリックは、2023年第1四半期に11,000台を超える販売台数を記録し、そのうちハイトリムバージョンは70%超、最も強力なエンジン(60kWh/220 hp)は80%超を占めた。発売以来の受注台数は54,000台を超えた。
- ルノー・アルカナは、2023年第1四半期に18,500台を超える販売台数を記録し、そのうち60%はE-TECHバージョンであった。
・ ダチアは、ラインナップのリニューアルに成功し、第1四半期のヨーロッパにおける販売台数は41%増加して、ほぼ150,000台を記録した。ダチア・サンデロは引き続きヨーロッパの小売客向けベストセラー車となっている。
■ ルノー・グループは電動化攻勢を以下の通り追求している。
・ ルノー・ブランドは第1四半期中、ヨーロッパにおいて首位の座を維持した。2022年第1四半期と比べて電動化(*)乗用車の販売台数は24%増となり、ヨーロッパにおける同ブランドの乗用車販売台数の38%を占めた。
(*)電気自動車、ハイブリッド車(HEV)及びプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)を含み、マイルド・ハイブリッド車(MHEV)を除く。
・ ダチアのラインナップ初のハイブリッドバージョンは、2023年1月にジョガーで発売された。ダチア・ジョガーハイブリッド140は既に受注構成の約25%を占めている。ジョガーは新たな顧客プロフィールを引きつける重要な製品であり、ハイブリッドバージョンはダチアの円滑な電動化戦略を支えている。
・ ダチア・スプリング(100%電気自動車)は発売以来、ヨーロッパで110,000件近い受注を記録しており、第1四半期中、ヨーロッパの小売電気自動車で再び3位以内に入った。
■ ヨーロッパにおけるルノー・グループの力強い受注状況は、絶対額で過去最高水準を維持し、第1四半期末現在、3.3ヶ月間分の販売台数となっている。これは、市場が2019年を30%下回る中でも、2023年を通して2ヶ月間分という目標を上回る水準を維持することになる。
■ ルノー・グループは、2023年度の財務見通しを確認した。
ルノー・グループの最高財務責任者ティエリー・ピエトンは、*「ルノー・グループは、力強い価格設定と製品構成の効果に支えられ、第1四半期の売上高は30%増となり、本年は堅調なスタートを切っている。ルノー・グループは、価格設定方針や商業割引を最適化し、最も収益性の高いチャネルに注力することで、価値重視の販売方針を追求している。また、ルノー・ブランドのアルカナ、メガーヌE-TECHエレクトリック及びオーストラルと、ダチア・ジョガーの新たなラインナップの最初の成功からも恩恵を受けている。3月末時点の力強い受注状況と予定されているすべての発売が、ルノー・グループの商業活動を支え続けるだろう」*と述べた。
ブローニュ・ビヤンクール、2023年4月20日
業績:第1四半期ハイライト
ルノー・グループは2023年第1四半期に、2022年第1四半期と比べて14.1%増の535,000台の販売台数を記録した。ヨーロッパにおけるルノー・グループの販売台数は27.3%増加した(市場の増加率は16.2%)。
ルノー・グループは、ルノー・ブランドのアルカナ、メガーヌE-TECHエレクトリック及びオーストラル、並びにダチア・ブランドのジョガーといったラインナップのリニューアルの成功から恩恵を受けた。ルノー・グループは、最も収益性の高いチャネルに引き続き注力し、ヨーロッパの主要5ヶ国(*)における小売販売台数は68%を占めた。
(*)フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、英国
ヨーロッパにおけるルノー・ブランドの販売台数は、2023年第1四半期に約20%増加し、約230,000台となった。ルノー・ブランドは、以下の通り、価値創造セグメントでの販売台数の増加を引き続き成功させている。
・ ルノー・ブランドは、電動化(*)市場において販売台数を24%増加させ、首位の座を維持している。
(*)電気自動車、ハイブリッド車(HEV)及びプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)を含み、マイルド・ハイブリッド車(MHEV)を除く。
・ Cセグメントでは、ルノーは、アルカナ、メガーヌE-TECHエレクトリック及びオーストラルの新型モデルの成功により、51%を超える成長を記録した。
・ ヨーロッパの主要5ヶ国(*)のリテールチャネルでは、販売台数2台のうち1台超を占めた。
(*)フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、英国
ダチアは、以下の通り、製品の勢いと新たなブランドアイデンティティにより、ヨーロッパにおいて41%増となる約150,000台の販売台数を記録した。
・ 2023年第1四半期、ヨーロッパにおいて、ダチア・サンデロはリテール販売台数で第1位にランクされ、ダチア・ダスターはSUVの小売客向け販売で3位以内を維持した。
・ ダチア・スプリングは勢いを維持した。今四半期は14,500台の販売を記録し、ヨーロッパのリテール電気自動車で再び3位以内となった。
・ ダチア・ブランドは、ラインナップ初のハイブリッドであり、また市場で最も手頃な価格のハイブリッドファミリーカーであるジョガーハイブリッド140によって、電動化製品の品揃えを引き続き拡大している。
第1四半期の売上高
ロシアの自動車事業の売却が財務諸表に与える影響に関する留意点は、次の通りである。ルノー・グループが保有するルノー・ロシア株式の100%をモスクワ市に売却するとの合意及びアフトワズの67.69%の持分をNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に売却するとの合意(いずれも2022年5月16日に発表された。)の結果、ロシアの事業は、ルノー・グループの財務諸表において連結から除外され、2022年1月1日から遡及的にIFRS第5号に基づく非継続事業として扱われている。
したがって、2023年第1四半期の売上高には、もはやロシアでの産業活動は含まれていない。ルノー・グループの2022年第1四半期の売上高は、この新たな活動範囲に合わせて調整されている(影響額:アフトワズ-527百万ユーロ及びルノー・ロシア-367百万ユーロ)。
2023年第1四半期のグループ売上高は、2022年第1四半期と比べて29.9%増の115億ユーロであった。一定の範囲及び為替レート(*)によれば、ルノー・グループの売上高は33.5%増加した。
(*)一定の範囲及び為替レートを用いて連結売上高の変動を分析するために、ルノー・グループは、前年度の平均為替レートを適用し、また当期中に発生した範囲の重大な変更を除いて、当会計年度の売上高を再計算している。
自動車部門の売上高は2022年第1四半期と比べて29.7%増の105億ユーロに達した。この力強い改善は、主に次の要因によって説明される。
・ 新型車の商業的成功に加え、EC構成部品の入手可能性が改善し、実質的に2022年第1四半期と比べて増産となったことから、+18.6ポイントの力強い台数効果が生じた。この台数効果は、2023年第1四半期の独立系ディーラー・ネットワークの在庫削減が、EC危機がピークを迎えた2022年第1四半期と比べて減ったため、新車登録台数の伸びを上回った。
・ 価値を重視する販売方針の継続や、コスト及び通貨インフレを相殺するための価格上昇、並びに商業割引の最適化を反映して、+9.4ポイントの堅調な価格効果が生じた。
・ 主にメガーヌE-TECHエレクトリック及びオーストラルの1台当たり平均売上高がルノー・グループの平均よりも大幅に高いことから、製品構成の効果が+5.2ポイントまで高まった。
・ ヨーロッパにおける販売台数の好調な業績の恩恵を受けて、地理的構成が+2.7ポイントとなった。
・ 主に日産、ルノー・トラック及びメルセデス・ベンツへのLCV市場における力強い販売台数に加え、三菱自動車向けASXの製造開始により、パートナーへの+0.9ポイントの販売台数が好影響を及ぼした。
これらのプラスの影響は、以下の相殺分を上回った。
・ 主にアルゼンチン・ペソに関連する-2.6ポイントの外国為替の影響
・ 「その他」の効果は-4.5ポイントであった。これは支店の売却に伴うルノー・リテール・グループのネットワークからの販売台数への寄与の減少に関連するものであり、アフターサービス業務の業績により一部相殺された。
モビリティサービスの売上高への寄与は、2022年度第1四半期の8百万ユーロに対して、2023年度第1四半期は9百万ユーロであった。
モビライズ・ファイナンシャル・サービシーズ(旧RCIバンク・アンド・サービシーズ)は、2023年第1四半期に、2022年第1四半期と比べて32.2%増の974百万ユーロの売上高を計上した。これは金利の上昇と新規契約の増加及び平均融資額の増加によるものである。
平均稼働資産(494億ユーロ)は、2022年第1四半期と比べて13%増加した。これは、ディーラーの車両在庫補充と、リテール事業向け新規融資の17.4%増によるものである。
2023年3月31日現在の棚卸資産合計(独立系ネットワークを含む。)は、以下の通り、580,000台であった。
・ ルノー・グループは依然として物流問題に直面しており、これによってグループの棚卸資産は273,000台に増加している。
・ 独立系ディーラーの棚卸資産は、受注残高が絶対額で過去最高の水準にあることから、307,000台となった。
2023事業年度の財務見通し
ルノー・グループは、2023事業年度の財務見通しを、以下の通り確認した。
・ ルノー・グループの営業総利益率は6%と同等かそれ以上
・ 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローは20億ユーロと同等かそれ以上
ルノー・グループ連結売上高
| (百万ユーロ) | 2022年(*) | 2023年 | 2023年/2022年の変動率 |
| 第1四半期 | |||
| 自動車部門 | 8,109 | 10,515 | +29.7% |
| モビリティサービス | 8 | 9 | +12.5% |
| 販売金融 | 737 | 974 | +32.2% |
| 合計 | 8,854 | 11,498 | +29.9% |
(*)2022年第1四半期の売上高は、ロシアからの撤退(2022年5月16日に売却が発表されたアフトワズ及びルノー・ロシアを除く。)を反映して調整されている。
ルノー・グループ上位15市場(2023年3月末現在)
| 2023年初から3月まで | 販売台数(*)(台) | 乗用車+小型商用車の市場シェア(%) |
| 1 フランス | 127,052 | 24.9 |
| 2 イタリア | 49,689 | 10.5 |
| 3 ドイツ | 33,669 | 4.6 |
| 4 トルコ | 32,074 | 13.6 |
| 5 スペイン | 29,709 | 10.9 |
| 6 ブラジル | 26,298 | 6.0 |
| 7 英国 | 23,906 | 4.1 |
| 8 ルーマニア | 18,081 | 43.9 |
| 9 ベルギー及びルクセンブルク | 17,145 | 10.5 |
| 10 インド | 15,013 | 1.3 |
| 11 モロッコ | 14,040 | 38.1 |
| 12 ポーランド | 12,961 | 9.3 |
| 13 アルゼンチン | 11,661 | 10.2 |
| 14 オランダ | 10,598 | 9.0 |
| 15 メキシコ | 9,415 | 3.0 |
(*) トゥイジーを除く販売台数
ルノー・グループのブランド別販売台数合計(乗用車+小型商用車)
| 第1四半期 | ||||
| 2022年(*) | 2023年 | 変動率(%) | ||
| ルノー | 乗用車 | 256,840 | 266,867 | +3.9 |
| 小型商用車 | 69,660 | 87,678 | +25.9 | |
| 乗用車+小型商用車 | 326,500 | 354,545 | +8.6 | |
| ルノー・コリア自動車 | 乗用車 | 12,032 | 6,908 | -42.6 |
| ダチア | 乗用車 | 126,462 | 170,496 | +34.8 |
| 小型商用車 | 1,497 | 1,293 | -13.6 | |
| 乗用車+小型商用車 | 127,959 | 171,789 | +34.3 | |
| アルピーヌ | 乗用車 | 710 | 562 | -20.8 |
| その他(**) | 乗用車 | 1,737 | 1,208 | -30.5 |
| 小型商用車 | 33 | - | ||
| 乗用車+小型商用車 | 1,770 | 1,208 | -31.8 | |
| ルノー・グループ | 乗用車 | 397,781 | 446,041 | +12.1 |
| 小型商用車 | 71,190 | 88,971 | +25.0 | |
| 乗用車+小型商用車 | 468,971 | 535,012 | +14.1 | |
(*) 2022年の販売台数は、ルノー・ロシア及びアフトワズを除く。
(**) モビライズ、Eveasy、Jinbei及びHuasong
- 2023年5月11日: ルノー・グループの2023年第1四半期収益に対する日産の寄与は311百万ユーロ
日産は本日、2022/2023会計年度(2022年4月1日から2023年3月31日)第4四半期決算を発表した。
日本の会計基準に基づき公表された日産の2022/2023会計年度第4四半期決算(2023年1月1日から3月31日)は、IFRSの修正再表示後に、ルノー・グループの2023年第1四半期の純利益に対して311百万ユーロ(*)のプラスの寄与をもたらすことになると見積もられる。
(*) 1ユーロ=142.0円の対象期間平均為替レートによる。
- 決算後のイベント
ルノー・日産・三菱アライアンスは、パートナーシップの新たな章を開く。
ルノー・日産・三菱アライアンスは、ルノー・グループと日産自動車株式会社の取締役会での承認を経て、そのパートナーシップを次のレベルに引き上げるため、新たな取り組みを発表した。
アライアンスのすべてのステークホルダーに対する価値の創造を最大化する3領域のプログラムには以下が含まれる。
・ 中南米、インド及びヨーロッパにおいて、事業面で高い価値を創造するプロジェクト
・ パートナーが参加可能な新しい取り組みによる戦略的な機敏性の向上
・ リバランスされたルノー・グループと日産の間の株式持ち合いと強化されたアライアンスのガバナンス
ルノー・グループと日産は、上記取引に関する拘束力のある包括合意を締結し、2023年第1四半期末までに最終契約の締結を予定している。これらの最終契約に規定される取引は、規制当局の承認を含むいくつかの条件を前提にしており、2023年第4四半期に完了する予定である。
これら広範な取り組みは、新たな機敏性をもたらしアライアンスのメンバー3社のもつ強みの技術を活用するなど、これまでの24年間続いたパートナーシップの進化と強化につながる。こうした次のレベルのアライアンスは、急速に変わりつつある自動車及びモビリティサービス市場において革新と変革を続けるため、さらなる成長機会を生み、アライアンス各社の事業効率化の確保を助ける。
これに基づき、ルノー・グループは、日産株式の28.4%をフランスの信託に譲渡することになる。この場合、議決権はほとんどの決定について「中立化」されるが、経済的権利(配当金及び株式の売却益)は、当該株式が売却されるまで、依然として全面的にルノー・グループの利益となる。ルノー・グループと日産は、15%の株式持ち合いを維持し、保持の義務及び保有制限の義務を負う。両社はともに、15%の直接的株式所有に付帯する議決権を、15%を上限として自由に行使することができる。ルノー・グループは、経済的条件がルノー・グループにとって合理的であれば、調整された秩序ある手続に従って、信託された日産株式を売却するよう受託者に対し指示するが、受託者はあらかじめ定められた一定の期間内にその株式を売却する義務を負わない。アライアンス・オペレーティング・ボードは引き続き調整機関となる。
この発表は、2022年12月31日現在の連結財務諸表に影響を与えない。
アラムコは、低排出技術に注力する新たなパワートレイン会社について、ジーリー及びルノー・グループとのレター・オブ・インテントに署名した。
アラムコは、ジーリー・ホールディング・グループ(ジーリー・ホールディング)、ジーリー・オートモービル・ホールディングス・リミテッド(ジーリー・オート HK.0175)(以下「ジーリー」と総称する。)及びルノー・グループが設立する新たなパワートレイン(PWT)会社の少数株主となるためレター・オブ・インテントに署名した。新たな会社は内燃技術とハイブリッド・パワートレイン技術に注力する予定である。
アラムコの投資は、同社の成長を支え、特に合成燃料ソリューションと次世代水素エンジンの研究開発を助けるため使用されることになる。
3大陸において17のパワートレイン工場と5つの研究開発センターからなるグローバルネットワークによって、将来的に同社はさらに130の国と地域に供給するため、年間合計5百万超のパワートレイン並びにエンジン、ハイブリッド及びプラグイン・ハイブリッドの生産能力を持つ本格的なグローバルサプライヤーとなる。
(2) 訴訟
訴訟
① 法的紛争
ルノー・グループは、フランス国内外において、その通常の活動の一部として様々な行政手続、法的手続及び仲裁手続に関わっている。
ルノー・グループの知る限りにおいて、過去12ヶ月間に、紛争、行政手続若しくは法的手続(以下に記載するものを除く。)又は仲裁手続について、係争中の若しくは発生するおそれのあるものは存在せず、かつその財政状態、活動又は業績に重大な影響を及ぼすおそれのあるものも存在しない。各事象は定期的に(とりわけ決算期に)精査されている。ルノー・グループは、適切なアドバイザーに意見を求めた上で、予想されるリスクを補償するため必要と考えられる引当金を確保している(連結財務諸表の注20「引当金の変動」を参照のこと。)。
排ガスに関する訴訟手続
フランス国内
他の複数のメーカーと同様に、ルノー・グループは2017年以降、悪質な虚偽に関する司法調査の対象となっている。本件は、フランスでディーゼル車を販売している十数社の自動車メーカーの窒素酸化物(NOx)の排出についてDGCCRFが行った調査を受けたものである。20に満たない原告が参加する本件において、ルノー・グループは、2021年6月8日に詐欺罪で告訴された。現状に基づいて、会社は無罪と推定される。
ルノー・グループは、違反への関与を否定しており、その車両は汚染防止装置のための不正ソフトウェアを搭載していないと指摘している。会社はその権利を保護するためすべての必要な措置を取っている。
現段階で、ルノー・グループは、20百万ユーロの保証金(そのうち18百万ユーロは潜在的な損害及び罰金の支払いに充てられる予定である)を計上し、潜在的な損失補償のため60百万ユーロの銀行保証を提供しなければならなかった。
フランス国外
またルノー・グループは、窒素酸化物(NOx)排出問題について、汚染防止装置のための不正ソフトウェアが車両に搭載されているとする主張に関し、様々な国において損害賠償を求める民事訴訟の対象となっている。
例えば、ドイツでは、ルノー・グループに対する44件の訴訟が進行中である。21件の第一審判決及び6件の上訴裁判所の判決は既に公表されている。そのすべてにおいて、ルノー・グループが勝訴している。
オーストリアでは、7件の民事訴訟が進行中である。
英国では、3つの法律事務所により提起されるおそれのある集団訴訟(非常に予備的な段階の手続がとられている。)について、現在そのうち2つの法律事務所が(3つめの法律事務所による取下げの後)ルノー・グループ及び一部の正規販売店に対して提起しようとしているところである。
最後に、オランダの3財団が、オランダにおいて、ルノーS.A.、ルノーS.A.S、ルノー・ネーデルラントNV、ルノー・日産B.V.及びオートモビル・ダチアS.A.、並びに一部の正規ディーラーに対して法的手続を開始している。本件は、現在、予備的な段階にある。
使用済み車両に対する競争法の調査
2022年3月15日に欧州委員会は、複数のEU加盟国に所在し自動車セクターで営業する会社及び団体の敷地において調査を実施した。これと並行して欧州委員会は、自動車セクターで営業する複数の会社に正式な情報請求を送付している。調査は、使用済み自動車(カー及びバン)(ELV)の回収、処理及び再生に関連した反競争的談合の可能性に関するものであり、特に(ⅰ)ELVの回収、処理及び再生会社の報酬、並びに(ⅱ)ELVのリサイクル又は再生可能性に関連するデータの広告物への使用に関するものであった。
ルノーは、2022日3月15日に訪問を受けた会社の1つである。同時にルノーは、英国競争市場当局(CMA)から同様の行動調査である情報提供の要請を受けている。ルノーは、欧州委員会及びCMAの情報要請に応えている。
② 税務上の紛争
税務リスクは、租税に関する法令の変更、地域の税務当局との解釈の相違及び税務判例の変更に関連するリスクである。
ルノー・グループが関与する既知の紛争又は進行中の手続は各々、可能な限り外部のアドバイザーの支援を受けて、貸借対照表の日付において精査され、適切な場合には予想されるリスクを補償するために引当金が設定されている。
現在、フランス、スペイン及び韓国において、主に移転価格問題について税務当局との間で重大な紛争が存在する。
ルノー・グループは、税務当局の主張に異議を唱え、その立場を主張するため紛争手続を開始した。
ルノー・グループは、その権利を主張するための確実な論拠があると考えている。
第3-「2 事業等のリスク」-「法的リスク」及び第6-1-2022年度財務諸表-「(1) 連結財務諸表」-「注28-A2. 偶発債務」を参照のこと。
4【日本の会計原則と国際財務報告基準(IFRS)との相違】
添付の財務書類は、欧州連合が採択したIFRSに準拠して作成されている。これらは日本において一般に公正妥当と認められた会計原則(以下「日本の会計原則」という。)とは、いくつかの点で異なる。直近の財務書類に関する主な相違点は以下のとおりである。
(1)連結財務諸表
①外国の会計基準
IFRSでは、連結財務諸表は統一された会計方針に基づいて作成される。
日本の会計原則では、連結財務諸表の作成において、親会社及び子会社が採用する会計方針及び手続は、同一環境下で行われた同一の性質の取引等について原則として統一されなければならない。一方、連結財務諸表作成における在外子会社の会計処理に関する実務対応報告(PITF18)は、在外子会社の財務諸表がIFRS又は米国会計基準に準拠して作成されている場合には、当面の間、それらを連結決算手続上利用することができる。但し、以下の項目については修正しなければならない。
1 のれんは20年以内の効果の及ぶ期間にわたって償却される。
2 退職給付会計における数理計算上の差異をその他の包括利益で認識し、その後費用処理を行わない場合に、当該金額を平均残存勤務期間以内の一定の年数で規則的に処理する方法により、当期の損益とするよう修正する。
3 開発局面から生じた無形資産の資産化及び償却
4 投資不動産、有形固定資産及び無形資産の再評価
5 資本性金融商品の公正価値の事後的な変動をその他の包括利益に表示する選択をしている場合に、日本の会計原則の下では、当該資本性金融商品の売却時や減損計上時に評価差額を当期の損益へ組替調整される。
また、実務対応報告(PITF24)により、在外持分法適用会社についても連結子会社に準じて取り扱うことができる。
②在外子会社の財務諸表の外貨換算
IFRSでは、個社にてそれぞれの機能通貨を決定し、当該通貨を用いてその経営成績及び財政状態を認識しなければならない。かかる機能通貨として、現地通貨、又は、例えば、大部分の取引が他の通貨建で行われている場合は現地通貨以外の通貨を使用する。
日本の会計原則では、規定による明示はないものの、機能通貨は実務的に現地通貨とされている。
③共同支配の取決め
IFRSでは、共同支配の取決めについて、共同支配企業(joint venture)と共同支配事業(joint operation)に分類する必要がある。共同支配企業の取決めにおいては、パートナーはその権利を共同支配企業の純資産に限定するが、共同支配事業の取決めにおいては、パートナーに関する特定の権利は共同支配企業の資産及び負債にある。結果として、共同支配企業の取決めにおける共同支配企業の連結は持分法によるものとし、共同支配事業の取決めにおける連結は貸借対照表及び損益計算書の個別の項目について持分比率に基づき認識される。
日本の会計原則では、共同支配企業には持分法が適用されており、共同支配事業に関する明示的な規定はない。そのため、日本の会計原則において連結財務諸表作成目的で認められている現地の会計原則で承認されている場合を除き(①を参照のこと)、貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づく共同支配事業の連結方法は、日本の連結財務諸表の作成においては認められていない。
(2)財政状態計算書、包括利益計算書及びキャッシュ・フロー計算書の表示
主に以下の項目について違いが存在している。
①流動・非流動資産及び負債の分類
IFRSでは、IAS第1号60項に基づき、流動性に基づく表示を行う方が信頼性があり目的適合性の高い情報が提供される場合を除き、財政状態計算書上に流動・非流動資産及び流動・非流動負債をそれぞれ区分して表示しなければならない。
日本の会計原則では、原則として、流動性配列法に基づき、資産は流動資産、固定資産及び繰延資産、負債は流動負債及び固定負債に区分して表示する。
②売却目的で保有する非流動資産
IFRSでは、売却目的で保有する非流動資産は、帳簿価額と売却費用控除後の公正価値とのいずれか低い価額で測定し、減価償却は中止される。財政状態計算書上、これらの資産及び関連する負債は、他の資産及び負債から区分して表示される。
日本の会計基準ではこのような規定はなく、他の非流動資産と同様に会計処理及び表示する。
③非継続事業
IFRSでは、非継続事業に関する以下の項目は、その合計額を単一の金額として、包括利益計算書に表示する。
1 非継続事業の税引後損益
2 非継続事業を構成する資産又は処分グループを、売却コスト控除後の公正価値で測定したこと、又は処分したことにより認識した税引後の利得又は損失
また、上記単一の金額に対して以下に区分した内訳を、継続事業と区分して包括利益計算書に表示、又は注記により開示する。
1 収益、費用、及び税引前損益
2 売却コスト控除後の公正価値で測定したこと、又は処分したことにより認識した利得又は損失
3 1及び2に関連するそれぞれの法人所得税費用
非継続事業キャッシュ・フローの営業活動、投資活動、財務活動に帰属する正味のキャッシュ・フローは、継続事業と区分して表示、又は注記により開示する。
非継続事業を報告する企業は、包括利益計算書又は注記に、非継続事業に係る基本的及び希薄化後の1株当たり利益を開示する。
日本の会計原則ではこのような規定はない。
④資産担保証券
資産担保証券の計上方法は、IFRS及び日本の会計原則では異なる場合がある。資本に対する影響はなくとも、流動・非流動資産及び負債の評価を含め、財政状態計算書上の表示に影響がある場合がある。
IFRSでは、金融資産はリスク経済価値アプローチに基づいてその認識を中止する。
日本の会計原則では、金融資産は財務構成要素アプローチ(法的分離が常に要求される)に基づいてその認識を中止する。
⑤特別損益項目の分類
IFRSでは、特別損益項目という概念はなく、特別損益項目として表示することは禁止されている。
日本の会計原則では、特別損益項目は、その性質が異常であり巨額の項目として定義されている。かかる項目には、固定資産売却損益、売買目的以外に分類される投資有価証券の売却損益、災害による損失等が含まれるが、これらに限らない。
(3)減損
①資産の減損
IFRSでは、資産の回収可能価額(資産又は資金生成単位の売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか大きい金額)が帳簿価額より低い場合に資産の減損損失として認識される。
IFRSに基づく資産の使用価値は、将来キャッシュ・フローの現在価値に等しい。IFRSに基づく資産の公正価値として最適なものとしては、ⅰ)拘束力のある売買契約における価格、ⅱ)市場価格、ⅲ)取引の知識のある自発的な当事者間での独立第三者間取引条件による資産の売却により企業が獲得できる金額を反映した、貸借対照表日において企業が入手可能な最善の情報などがある。
日本の会計原則では、資産の帳簿価額が当該資産の継続的使用及びその将来的な処分から生じると見込まれる割引前将来キャッシュ・フローの総額を超過する場合に、帳簿価額と回収可能価額(正味売却価額と使用価値の高い方)を比較して測定を行う。なお、日本の会計原則では、当該減損損失の戻入は認められないが、IFRSでは(のれんを除いて)認められている。
②上場関連会社に関する投資の減損
IFRSでは、関連会社投資の減損の兆候の有無を検討する際には、関連会社投資の公正価値と取得原価との間に著しい下落又は長期にわたる下落があるかを検討することで兆候判定を行う。その結果、兆候があると判断した場合は、帳簿価額と回収可能価額とを比較し、減損損失の認識及び測定を行う。
日本の会計基準では、連結財務諸表上、関連会社投資はその時価にかかわらず持分法により会計処理される。関連会社投資の時価下落に伴い個別財務諸表で評価損を計上したことにより、評価損計上後の簿価が持分法評価額を下回った場合、連結財務諸表上、のれんの未償却額を償却することが要求されている。
(4)金融商品
①永久劣後証券
IFRSでは、収益分配額が部分的に売上高に連動する永久劣後証券は、かかる指数が別個に評価できない財務変数とみなされる場合、公正価値で評価される組込デリバティブ付負債とみなされる。収益分配額が部分的に売上高に連動する永久劣後証券は、かかる指数が非財務変数とみなされうる場合、償却原価で計上される。
日本の会計原則では、永久劣後証券は資本として発行額で計上される。それ以後における評価方法について特定の基準は存在しない。
②ヘッジ
IFRSでは、ヘッジ手段及びヘッジ対象は、それらがヘッジ会計の要件を満たす場合に公正価値で計上される。
日本の会計原則では、デリバティブはすべて公正価値で計上され、かかるデリバティブから生じる未実現損益は、ヘッジ会計の一定の基準が満たされる場合を除き、損益計算書に計上される。ヘッジ会計の一定の基準が満たされた場合、かかる未実現損益は繰延べられ、純資産に含まれる。ヘッジ会計では、金利スワップ又は外国為替先物契約に関する特例処理が認められている。
③販売金融債権の減損
IFRSでは、以下のルールに基づき、販売金融債権に係る減損が計上される。
・金融商品の当初認識の際には、12ヶ月の予想信用損失に基づき認識される。
・当初認識後に信用リスクが大きく悪化した場合、金融商品の全期間の予想損失に基づき減損が計上される。
日本の会計原則では、評価性引当金は、滞留を引き起こすトリガー・イベントが存在しない場合でも、過去の貸倒実績に基づいてポートフォリオ全体に対して計上される。さらに、不良債権に対しては、債務者の財政状態及び担保の公正価値などの個別情報に基づいて特定の引当金が計上される。
④FVOCIオプションが選択された資本性金融資産
IFRSでは、その他の包括利益項目を通じて公正価値で計上するオプション(FVOCIオプション)が選択された資本性金融資産に係る評価差額は、売却された場合、損益に振り替えられない。
日本の会計原則では、その他の包括利益項目を通じて公正価値で計上された金融資産が売却された場合、評価差額は損益に振り替えられる。
(5)棚卸資産の評価
IFRSでは、棚卸資産原価は個別法、先入先出法、加重平均法又は売価還元法で計上される。
日本の会計原則では、個別法、先入先出法、平均原価法(総平均法又は移動平均法)及び売価還元法が適用される。一定の場合には、最終仕入原価法が容認される。
(6)のれんの償却
IFRSでは、のれんは償却されず、必要に応じて減損処理される。
日本の会計原則では、のれんは20年を超えない効果の及ぶ期間にわたって定額法により償却することが要求されている。また、必要な場合には減損損失が認識されるが、減損損失の戻入は認められない。
(7)従業員給付制度
①退職給付債務の数理計算上の差異
IFRSでは、数理計算上の差異を発生時に債務として即時認識し、資本(その他の包括利益累計額)で計上される。以後の期間に純損益へのリサイクリングはしない。
日本の会計原則では、数理計算上の差異は、発生年度に費用処理する方法の他、費用処理されない部分をその他の包括利益で認識する方法の選択が可能である。その他の包括利益で認識する方法を選択した場合、以後の期間に純損益へリサイクリングする。
②退職給付債務の過去勤務費用
IFRSでは、過去勤務費用について、発生時点で即時に費用として認識される。
日本の会計原則では、過去勤務費用は、発生年度に費用処理する方法の他、費用処理されない部分をその他の包括利益で認識する方法の選択が可能である。その他の包括利益で認識する方法を選択した場合、以後、平均残存勤務期間以内の一定の年数で按分する方法により費用処理される。
③退職給付債務の利息の算定
IFRSでは、利息費用又は収益の単一の純額を計算するために、確定給付負債(資産)の純額(退職給付債務から年金資産を差し引いた額)に割引率を適用する。
日本の会計原則では、利息費用の計算(退職給付債務に対する割引率の適用に基づく)と期待運用収益の計算(計算資産価値に対する長期期待運用収益率の適用に基づく)は、個別に行われる。長期期待運用収益率は、とりわけ、保有年金資産のポートフォリオ及び過去の運用実績、長期投資政策並びに市場動向等を考慮して決定される。
④有給休暇引当金の計上
IFRSでは、累積型の有給休暇の予想コストを、期末日現在で累積されている未使用の権利の結果として企業が追加的に支払うと見込まれる金額を負債として認識する。
日本の会計原則ではこのような規定はない。
(8)従業員に付与されたストック・オプション
IFRSでは、従業員に付与したストック・オプションの費用は、当該オプションの公正価値に基づいて測定される。費用は、対応する持分の増加とともに、特定のサービス提供期間(権利確定期間)にわたって認識される。
オプションが行使された場合、対象となる新株との価格差は自己資本に計上される。
かかる新株が喪失した場合又はオプションが行使されない場合も、過去に計上した費用の戻入は行われない。
日本の会計原則では、対象となるストック・オプションのカテゴリーは、持分決済型の株式報酬取引に限定され、現金決済型の株式報酬取引についての明確な規定はない。
IFRSと同様、持分決済型制度に関する日本の会計原則の規則では、従業員に対して付与されたストック・オプション制度の費用は、これらのオプションの公正価値を基礎として評価される。公正価値は、ストック・オプションの付与日に基づいて固定され、権利確定期間にわたって、相当する費用が自己資本の増加と合わせて認識される。オプションが失効した場合、過去に計上した費用は特別利益として戻入れられる。
(9)研究開発費
IFRSでは、計画(生産設備の設置決定を含む)及び量産化のための設計の承認後に発生した開発費については、生産開始までは資産計上され、車両又は部品の見込販売可能期間にわたって、定額法で償却される。
製品化の正式決定前に発生した費用は、研究費と同様に発生した期間に費用として計上される。
日本の会計原則では、すべての研究開発費は発生時に費用として認識される。
(10)借入費用の資産化
IFRSでは、適格資産の取得、建設又は生産に直接起因する借入費用は、当該資産の取得原価の一部として資産化される。
日本の会計原則では、借入費用は、原則として発生時に費用化される。
(11)収益認識
IFRSでは、以下の5ステップアプローチに基づき、顧客への財又はサービスの移転と交換に、企業が得ると見込む対価を反映した金額で収益は認識される。
ステップ1:顧客との契約を識別する
ステップ2:契約における履行義務を識別する
ステップ3:取引価格を算定する
ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する
ステップ5:企業が履行義務の充足時に収益を認識する
日本の会計原則では、IFRS第15号の基本的な原則を取り込んだ収益認識基準が2021年4月1日以降開始する事業年度から適用されている。
(12)リース
IFRSでは、借手のリースについてファイナンス・リース又はオペレーティング・リースに分類せず、使用権資産及びリース負債を認識する。
日本の会計原則では、借手のリースについてファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類し、ファイナンス・リースについては通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理によりリース資産及びリース債務を認識し、オペレーティング・リースについては通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を行う。
第7【外国為替相場の推移】
ルノーの財務諸表の表示に用いられた通貨(ユーロ)と本邦通貨との間の為替相場は、日本国内において発行される時事に関する事項を掲載する2つ以上の日刊新聞紙に最近5年間の事業年度及び最近6ヶ月間において掲載されているため、記載を省略する。
第8【本邦における提出会社の株式事務等の概要】
該当事項なし。
第9【提出会社の参考情報】
1【提出会社の親会社等の情報】
該当事項なし。
2【その他の参考情報】
当社は、当事業年度の開始日から本書の提出日までの間に、下記の書類を関東財務局長に提出している。
| (1) 有価証券報告書及びその添付書類 | 2022年5月19日提出 |
| (2) 発行登録書(4-外1)及びその添付書類 | 2022年5月19日提出 |
| (3) 臨時報告書 | 2022年6月10日提出 |
| (金融商品取引法第24条の5第4項並びに企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第1項及び第2項第3号、第12号及び第19号の規定に基づき提出するもの) | |
| (4) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2022年6月10日提出 |
| (5) 発行登録追補書類(4-外1-1)及びその添付書類 | 2022年6月24日提出 |
| (6) 半期報告書及びその添付書類 | 2022年9月15日提出 |
| (7) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2022年11月10日提出 |
| (8) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2022年11月16日提出 |
| (9) 発行登録追補書類(4-外1-2)及びその添付書類 | 2022年12月2日提出 |
| (10) 臨時報告書 | 2023年4月21日提出 |
| (金融商品取引法第24条の5第4項並びに企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第1項及び第2項第1号の規定に基づき提出するもの) | |
| (11) 2022年5月19日提出発行登録書(4-外1)の訂正発行登録書 | 2023年4月21日提出 |
第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項なし。
連結包括利益計算書
| 2022年度 | 2021年度(1) | |||||||||||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |||||||||
| 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | |
| 当期純利益 | (167) | (533) | (700) | (242) | (772) | (1,014) | 1,538 | (571) | 967 | 2,228 | (827) | 1,401 |
| 親会社及び子会社からのその他の包括利益項目 | ||||||||||||
| 損益に再分類されない項目 | 320 | 31 | 351 | 464 | 45 | 508 | 327 | (23) | 304 | 474 | (33) | 440 |
| 確定給付型年金制度に係る数理計算上の 差異 | 320 | 31 | 351 | 464 | 45 | 508 | 134 | (35) | 99 | 194 | (51) | 143 |
| 資本を通じて公正価値で測定される資本性金融商品 | - | - | - | - | - | - | 193 | 12 | 205 | 280 | 17 | 297 |
| 次年度以降において損益に再分類された又は再分類される項目 | 878 | (73) | 805 | 1,272 | (106) | 1,166 | 181 | (27) | 154 | 262 | (39) | 223 |
| 在外事業に係る為替換算調整勘定 | (10) | - | (10) | (14) | - | (14) | 30 | - | 30 | 43 | - | 43 |
| 超インフレ経済下の在外事業に係る為替換算調整勘定 | 71 | - | 71 | 103 | - | 103 | 21 | - | 21 | 30 | - | 30 |
| 日産に対する投資の部分的ヘッジ | (25) | - | (25) | (36) | - | (36) | 4 | - | 4 | 6 | - | 6 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ商品の公正価値の調整(2) | 327 | (77) | 250 | 474 | (112) | 362 | 65 | (28) | 37 | 94 | (41) | 54 |
| 資本を通じて公正価値で測定される負債性金融商品(2) | (13) | 4 | (9) | (19) | 6 | (13) | (5) | 1 | (4) | (7) | 1 | (6) |
| 非継続事業から損益に再分類された項目(3) | 528 | - | 528 | 765 | - | 765 | 66 | - | 66 | 96 | - | 96 |
| 親会社及び子会社からのその他の包括利益項目合計(A) | 1,198 | (42) | 1,156 | 1,736 | (61) | 1,675 | 508 | (50) | 458 | 736 | (72) | 664 |
| 関連会社及び共同支配企業におけるその他の包括利益項目 | ||||||||||||
| 次年度以降において損益に再分類されない項目 | 196 | - | 196 | 284 | - | 284 | 571 | - | 571 | 827 | - | 827 |
| 確定給付型年金制度に係る数理計算上の 差異 | 193 | - | 193 | 280 | - | 280 | 421 | - | 421 | 610 | - | 610 |
| その他 | 3 | - | 3 | 4 | - | 4 | 150 | - | 150 | 217 | - | 217 |
| 次年度以降において損益に再分類された又は再分類される項目 | 710 | - | 710 | 1,029 | - | 1,029 | 634 | - | 634 | 918 | - | 918 |
| 在外事業に係る為替換算調整勘定 | 755 | - | 755 | 1,094 | - | 1,094 | 580 | - | 580 | 840 | - | 840 |
| その他 | (45) | - | (45) | (65) | - | (65) | 54 | - | 54 | 78 | - | 78 |
| 関連会社及び共同支配企業におけるその他の包括利益項目合計(B) | 906 | - | 906 | 1,313 | - | 1,313 | 1,205 | - | 1,205 | 1,746 | - | 1,746 |
| その他の包括利益項目(A)+(B) | 2,104 | (42) | 2,062 | 3,048 | (61) | 2,987 | 1,713 | (50) | 1,663 | 2,482 | (72) | 2,409 |
| 包括利益 | 1,937 | (575) | 1,362 | 2,806 | (833) | 1,973 | 3,251 | (621) | 2,630 | 4,710 | (900) | 3,810 |
| 親会社株主持分 | 1,670 | 2,419 | 2,539 | 3,678 | ||||||||
| 非支配株主持分 | (308) | (446) | 91 | 132 | ||||||||
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 2022年度に損益に再分類された数値は注18-Fに示す。
(3) 2022年に非継続事業から損益に再分類された項目には、売却済みロシア法人の為替換算調整勘定の損益への再分類が含まれる(注3-B参照)。
連結財政状態計算書
| 注 | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 資産 | |||||
| 非流動資産 | |||||
| 無形資産及びのれん | 10-A | 4,700 | 6,809 | 6,398 | 9,269 |
| 有形固定資産 | 10-B | 11,705 | 16,957 | 16,167 | 23,421 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 18,210 | 26,381 | 16,955 | 24,563 | |
| 日産 | 12 | 17,487 | 25,333 | 16,234 | 23,518 |
| その他の関連会社及び共同支配企業 | 13 | 723 | 1,047 | 721 | 1,045 |
| 長期金融資産 | 22 | 413 | 598 | 373 | 540 |
| 繰延税金資産 | 8 | 593 | 859 | 550 | 797 |
| その他の非流動資産 | 17 | 938 | 1,359 | 966 | 1,399 |
| 非流動資産合計 | 36,559 | 52,963 | 41,409 | 59,989 | |
| 流動資産 | |||||
| 棚卸資産 | 14 | 5,213 | 7,552 | 4,792 | 6,942 |
| 販売金融債権 | 15 | 44,247 | 64,101 | 39,498 | 57,221 |
| 自動車顧客債権 | 16 | 998 | 1,446 | 788 | 1,142 |
| 短期金融資産 | 22 | 1,416 | 2,051 | 1,380 | 1,999 |
| 未収還付税金 | 17 | 154 | 223 | 128 | 185 |
| その他の流動資産 | 17 | 4,097 | 5,935 | 3,688 | 5,343 |
| 現金及び現金同等物 | 22 | 21,774 | 31,544 | 21,928 | 31,767 |
| 売却目的で保有する資産 | 3 | 3,861 | 5,593 | 129 | 187 |
| 流動資産合計 | 81,760 | 118,446 | 72,331 | 104,786 | |
| 資産合計 | 118,319 | 171,409 | 113,740 | 164,775 | |
| 注 | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 資本及び負債 | |||||
| 資本 | |||||
| 資本金 | 1,127 | 1,633 | 1,127 | 1,633 | |
| 資本剰余金 | 3,785 | 5,483 | 3,785 | 5,483 | |
| 自己株式 | (208) | (301) | (237) | (343) | |
| 金融商品再評価額 | 208 | 301 | 5 | 7 | |
| 為替換算調整勘定 | (2,146) | (3,109) | (3,407) | (4,936) | |
| その他の剰余金 | 26,370 | 38,202 | 25,159 | 36,448 | |
| 当期純利益―親会社株主持分 | (338) | (490) | 888 | 1,286 | |
| 資本―親会社株主持分 | 28,798 | 41,720 | 27,320 | 39,578 | |
| 資本―非支配株主持分 | 741 | 1,073 | 574 | 832 | |
| 資本合計 | 18 | 29,539 | 42,793 | 27,894 | 40,410 |
| 非流動負債 | |||||
| 繰延税金負債 | 8 | 1,021 | 1,479 | 1,009 | 1,462 |
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金―長期 | 19 | 1,029 | 1,491 | 1,355 | 1,963 |
| その他の引当金―長期 | 20 | 1,341 | 1,943 | 1,291 | 1,870 |
| 長期金融負債 | 23 | 10,738 | 15,556 | 13,232 | 19,169 |
| 不確実な税金負債に対する引当金―長期 | 21 | 234 | 339 | 217 | 314 |
| その他の非流動負債 | 21 | 1,372 | 1,988 | 1,457 | 2,111 |
| 非流動負債合計 | 15,735 | 22,795 | 18,561 | 26,889 | |
| 流動負債 | |||||
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金―短期 | 19 | 45 | 65 | 85 | 123 |
| その他の引当金―短期 | 20 | 1,087 | 1,575 | 1,550 | 2,245 |
| 短期金融負債 | 23 | 4,605 | 6,671 | 3,605 | 5,223 |
| 販売金融負債 | 23 | 48,999 | 70,985 | 45,123 | 65,370 |
| 営業債務 | 8,405 | 12,176 | 7,975 | 11,553 | |
| 未払税金 | 21 | 312 | 452 | 266 | 385 |
| 不確実な税金負債に対する引当金―短期 | 21 | 21 | 30 | 6 | 9 |
| その他の流動負債 | 21 | 8,698 | 12,601 | 8,493 | 12,304 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債 | 3 | 873 | 1,265 | 182 | 264 |
| 流動負債合計 | 73,045 | 105,820 | 67,285 | 97,476 | |
| 資本及び負債合計 | 118,319 | 171,409 | 113,740 | 164,775 | |
連結持分変動計算書
| 株数 | 資本金 | 資本剰余金 | 自己株式 | 金融商品再評価額 | 為替換算調整勘定 | その他の剰余金 | 当期純利益(親会社株主持分) | 資本(親会社株主持分) | 資本(非支配株主持分) | 資本合計 | ||||||||||||
| 千株 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | ||
| 2020年 12月31日 現在 残高 | 295,722 | 1,127 | 1,633 | 3,785 | 5,483 | (284) | (411) | 384 | 556 | (4,108) | (5,951) | 31,876 | 46,179 | (8,008) | (11,601) | 24,772 | 35,887 | 566 | 820 | 25,338 | 36,707 | |
| 2021年度 純利益 | 888 | 1,286 | 888 | 1,286 | 79 | 114 | 967 | 1,401 | ||||||||||||||
| その他の包括利益項目(1) | 432 | 626 | 701 | 1,016 | 518 | 750 | 1,651 | 2,392 | 12 | 17 | 1,663 | 2,409 | ||||||||||
| 2021年度 包括 利益 | - | - | - | - | - | - | 432 | 626 | 701 | 1,016 | 518 | 750 | 888 | 1,286 | 2,539 | 3,678 | 91 | 132 | 2,630 | 3,810 | ||
| 2020年度利益処分 | (8,008) | (11,601) | 8,008 | 11,601 | - | - | - | - | ||||||||||||||
| 配当金 | - | - | (81) | (117) | (81) | (117) | ||||||||||||||||
| 自己株式の(取得)/処分及び増資による影響額 | 47 | 68 | 47 | 68 | 47 | 68 | ||||||||||||||||
| 所有持分の 増減 | - | - | - | - | (2) | (3) | (2) | (3) | ||||||||||||||
| 株式報酬及びその他の費用(2) | (811) | (1,175) | 773 | 1,120 | (38) | (55) | (38) | (55) | ||||||||||||||
| 2021年 12月 31日現在 残高 | 295,722 | 1,127 | 1,633 | 3,785 | 5,483 | (237) | (343) | 5 | 7 | (3,407) | (4,936) | 25,159 | 36,448 | 888 | 1,286 | 27,320 | 39,578 | 574 | 832 | 27,894 | 40,410 | |
| 2022年度純利益 | (338) | (490) | (338) | (490) | (362) | (524) | (700) | (1,014) | ||||||||||||||
| その他の包括利益項目 | 203 | 294 | 1,248 | 1,808 | 557 | 807 | 2,008 | 2,909 | 54 | 78 | 2,062 | 2,987 | ||||||||||
| 2022年度包括利益 | - | - | - | - | - | - | 203 | 294 | 1,248 | 1,808 | 557 | 807 | (338) | (490) | 1,670 | 2,419 | (308) | (446) | 1,362 | 1,973 | ||
| 2021年度利益処分 | 888 | 1,286 | (888) | (1,286) | - | - | - | - | ||||||||||||||
| 配当金 | - | - | (41) | (59) | (41) | (59) | ||||||||||||||||
| 自己株式の(取得)/処分及び増資による影響額 | 29 | 42 | 29 | 42 | 29 | 42 | ||||||||||||||||
| 所有持分の増減 | 13 | 19 | (178) | (258) | (165) | (239) | 516 | 748 | 351 | 508 | ||||||||||||
| 株式報酬及びその他の費用 | - | - | (56) | (81) | (56) | (81) | - | - | (56) | (81) | ||||||||||||
| 2022年 12月 31日現在 残高 | 295,722 | 1,127 | 1,633 | 3,785 | 5,483 | (208) | (301) | 208 | 301 | (2,146) | (3,109) | 26,370 | 38,202 | (338) | (490) | 28,798 | 41,720 | 741 | 1,073 | 29,539 | 42,793 | |
(1) 再評価による剰余金の変動は、2021年のダイムラー株式の売却日までの売却益に該当する。その他の剰余金の増減は主に、期中に認識された確定給付型年金制度に係る数理計算上の増分に該当する。
(2) ルノーのダイムラー株式の売却益554百万ユーロ(剰余金に再分類される)及び日産のダイムラー株式の売却益252百万ユーロ(剰余金に再分類される)を含む。
2022年度の連結持分の変動に関する詳細は注18に記載。
連結キャッシュ・フロー計算書
| 注 | 2022年度 | 2021年度(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 継続事業からの当期純利益 | 1,620 | 2,347 | 549 | 795 | |
| 非資金的収益及び費用の調整 | |||||
| 減価償却費、償却費及び減損 | 3,532 | 5,117 | 3,894 | 5,641 | |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純(利益)損失 に対する持分 | (423) | (613) | (515) | (746) | |
| その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 26-A | 288 | 417 | 240 | 348 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 23 | 33 | 29 | 42 | |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)(2) | 5,040 | 7,301 | 4,197 | 6,080 | |
| 上場企業からの受取配当金 | 64 | 93 | - | - | |
| 消費者向け融資の純増減 | (1,383) | (2,004) | 47 | 68 | |
| ディーラー向け更新可能融資の純増減 | (3,677) | (5,327) | 1,534 | 2,222 | |
| 販売金融債権の(増加)減少 | (5,060) | (7,330) | 1,581 | 2,290 | |
| 販売金融部門による社債の発行 | 23-C | 3,614 | 5,236 | 686 | 994 |
| 販売金融部門による社債の償還 | 23-C | (3,588) | (5,198) | (4,342) | (6,290) |
| 販売金融部門のその他の負債の純増減 | 4,185 | 6,063 | 1,073 | 1,554 | |
| 販売金融部門に係るその他有価証券及び貸付の純増減 | 137 | 198 | (219) | (317) | |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | 4,348 | 6,299 | (2,802) | (4,059) | |
| 資産計上したリース用資産の増減 | (217) | (314) | (413) | (598) | |
| 運転資本の増減(税金調整前) | 26-B | 404 | 585 | (307) | (445) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー (利息・税金調整前) | 4,579 | 6,634 | 2,256 | 3,268 | |
| 利息の受取額 | 172 | 249 | 45 | 65 | |
| 利息の支払額 | (345) | (500) | (248) | (359) | |
| 当期税金(支払)/受取額 | (479) | (694) | (335) | (485) | |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 3,927 | 5,689 | 1,718 | 2,489 | |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 3 | (314) | (455) | 691 | 1,001 |
| 有形固定資産及び無形資産への投資(3) | 26-C | (2,640) | (3,825) | (2,686) | (3,891) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分 | 410 | 594 | 567 | 821 | |
| 支配の獲得を伴う持分の取得、取得現金控除後 | - | - | (103) | (149) | |
| その他の持分の取得 | (132) | (191) | (129) | (187) | |
| 支配の喪失を伴う持分の売却、譲渡現金控除後 | (38) | (55) | - | - | |
| その他の持分の売却(4) | 47 | 68 | 1,182 | 1,712 | |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の純(増)減 | (126) | (183) | (142) | (206) | |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (2,479) | (3,591) | (1,311) | (1,899) | |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | 3 | (815) | (1,181) | (305) | (442) |
| 親会社株主に対する支払配当金 | 18-D | - | - | - | - |
| 非支配株主との取引(3) | 54 | 78 | (2) | (3) | |
| 非支配株主に対する支払配当金 | 18-H | (41) | (59) | (81) | (117) |
| 自己株式の(取得)売却 | (60) | (87) | (36) | (52) | |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (47) | (68) | (119) | (172) | |
| 自動車部門に係る社債発行 | 23-C | 2,062 | 2,987 | 2,239 | 3,244 |
| 自動車部門に係る社債償還 | 23-C | (240) | (348) | (829) | (1,201) |
| 自動車部門に係るその他の金融負債の純増(減) | (2,575) | (3,730) | (1,769) | (2,563) | |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | 23-B | (753) | (1,091) | (359) | (520) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (800) | (1,159) | (478) | (692) | |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | 3 | 322 | 466 | (153) | (222) |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | (159) | (230) | 162 | 235 | |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)は上場企業からの受取配当金を含まない。
(3) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
(4) その他の持分の売却には、2021年のダイムラー株式の売却に関連する1,138百万ユーロを含む。
| 2022年度 | 2021年度(1) | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 21,928 | 31,767 | 21,697 | 31,432 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 678 | 982 | 162 | 235 |
| 範囲変更の影響額(2) | (837) | (1,213) | - | - |
| 為替相場変動等の影響額 | 28 | 41 | 88 | 127 |
| 非継続事業及び売却目的で保有する資産から生じた現金 | (23) | (33) | (19) | (28) |
| 現金及び現金同等物の期末残高(3) | 21,774 | 31,544 | 21,928 | 31,767 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 範囲変更の影響額は主に、アフトワズの578百万ユーロ及びルノー・ロシアの163百万ユーロの売却に関するものである。
(3) 使用制限を課された現金については注22-Cに記載。
要約連結財務諸表に対する注記
I-事業セグメント及び地域に関する情報
2022年1月1日以降、アフトワズに対するルノーの持分を売却した後、ルノー・グループにより使用された事業セグメントは以下のとおりである。
・ 「自動車」部門は、乗用車及び小型商用車の製造、販売及び流通子会社、並びに本部門の資金管理をする子会社が含まれる。また、この部門は、自動車セクターの関連会社及び共同支配企業(主に日産)への投資も含む。
・ 「販売金融」部門は販売網及び最終顧客に対して、RCIバンク及びその子会社並びに関連会社及び共同支配企業によって運営されており、それ自体が営業活動であるとルノー・グループは考えている。
・ 「モビリティサービス」部門は、新しいモビリティ向けサービスを含む。
従前アフトワズという名称であった部門及びロシアのすべての非継続事業は、IFRS第5号に従い、現在は2022年度における自動車部門の非継続事業として別個に表示される。2021年度のセグメントに関する情報は、同様の原則に基づいて調整されている。
セグメントの業績は、「最高経営意思決定者」とされるボード・オブ・マネジメントが定期的にレビューするもので、営業総利益を表している。当該指標の定義は、2022年12月31日現在の連結財務諸表(注2-D. 連結財務諸表の表示)に詳述している。営業総利益はリストラクチャリング費用を除く。
A. 事業セグメント別情報
A1. 連結損益計算書-事業セグメント別
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2022年度 | ||||||||||
| 外部売上高 | 43,121 | 62,469 | 3,235 | 4,687 | 35 | 51 | - | - | 46,391 | 67,207 |
| 部門間売上高 | 96 | 139 | 16 | 23 | 3 | 4 | (115) | (167) | - | - |
| 部門別売上高 | 43,217 | 62,608 | 3,251 | 4,710 | 38 | 55 | (115) | (167) | 46,391 | 67,207 |
| 営業総利益(1) | 1,401 | 2,030 | 1,223 | 1,772 | (30) | (43) | 1 | 1 | 2,595 | 3,759 |
| 営業利益 | 1,044 | 1,512 | 1,202 | 1,741 | (31) | (45) | 1 | 1 | 2,216 | 3,210 |
| 財務収益(費用)(2) | 347 | 503 | (31) | (45) | (2) | (3) | (800) | (1,159) | (486) | (704) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 557 | 807 | (127) | (184) | (7) | (10) | - | - | 423 | 613 |
| 税引前利益 | 1,948 | 2,822 | 1,044 | 1,512 | (40) | (58) | (799) | (1,158) | 2,153 | 3,119 |
| 当期税金及び繰延税金 | (203) | (294) | (329) | (477) | (1) | (1) | - | - | (533) | (772) |
| 継続事業からの当期純利益 | 1,745 | 2,528 | 715 | 1,036 | (41) | (59) | (799) | (1,158) | 1,620 | 2,347 |
| 非継続事業からの当期純利益 | (2,320) | (3,361) | - | - | - | - | - | - | (2,320) | (3,361) |
| 当期純利益 | (575) | (833) | 715 | 1,036 | (41) | (59) | (799) | (1,158) | (700) | (1,014) |
(1) 償却費、減価償却費及び減損の詳細については事業セグメント別の連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている。
(2) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の財務収益に含まれ、部門間取引において控除される。2022年度は800百万ユーロの配当金が支払われた。
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2021年度(1) | ||||||||||
| 外部売上高 | 38,700 | 56,065 | 2,935 | 4,252 | 24 | 35 | - | - | 41,659 | 60,351 |
| 部門間売上高 | 102 | 148 | 18 | 26 | 2 | 3 | (122) | (177) | - | - |
| 部門別売上高 | 38,802 | 56,212 | 2,953 | 4,278 | 26 | 38 | (122) | (177) | 41,659 | 60,351 |
| 営業総利益(2) | (5) | (7) | 1,185 | 1,717 | (29) | (42) | 2 | 3 | 1,153 | 1,670 |
| 営業利益 | (227) | (329) | 1,179 | 1,708 | (54) | (78) | 2 | 3 | 900 | 1,304 |
| 財務収益(費用)(3) | 720 | 1,043 | (14) | (20) | (1) | (1) | (1,000) | (1,449) | (295) | (427) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 501 | 726 | 19 | 28 | (5) | (7) | - | - | 515 | 746 |
| 税引前利益 | 994 | 1,440 | 1,184 | 1,715 | (60) | (87) | (998) | (1,446) | 1,120 | 1,623 |
| 当期税金及び繰延税金 | (243) | (352) | (327) | (474) | (1) | (1) | - | - | (571) | (827) |
| 継続事業からの当期純利益 | 751 | 1,088 | 857 | 1,242 | (61) | (88) | (998) | (1,446) | 549 | 795 |
| 非継続事業からの当期純利益 | 418 | 606 | - | - | - | - | - | - | 418 | 606 |
| 当期純利益 | 1,169 | 1,694 | 857 | 1,242 | (61) | (88) | (998) | (1,446) | 967 | 1,401 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 償却費、減価償却費及び減損の詳細については事業セグメント別の連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている。
(3) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の財務収益に含まれ、部門間取引において控除される。2021年度は1,000百万ユーロの配当金が支払われた。
A2. 連結財政状態計算書-事業セグメント別
2022年12月31日現在
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2022年12月31日 | ||||||||||
| 資産 | ||||||||||
| 非流動資産 | ||||||||||
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 15,566 | 22,550 | 796 | 1,153 | 43 | 62 | - | - | 16,405 | 23,766 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 18,141 | 26,281 | 66 | 96 | 3 | 4 | - | - | 18,210 | 26,381 |
| 長期金融資産―持分投資 | 6,313 | 9,146 | 11 | 16 | - | - | (6,261) | (9,070) | 63 | 91 |
| 長期金融資産―その他有価証券、貸付金及び自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 350 | 507 | - | - | 1 | 1 | (1) | (1) | 350 | 507 |
| 繰延税金資産 | 354 | 513 | 239 | 346 | - | - | - | - | 593 | 859 |
| その他の非流動資産 | 831 | 1,204 | 107 | 155 | - | - | - | - | 938 | 1,359 |
| 非流動資産合計 | 41,555 | 60,201 | 1,219 | 1,766 | 47 | 68 | (6,262) | (9,072) | 36,559 | 52,963 |
| 流動資産 | ||||||||||
| 棚卸資産 | 5,188 | 7,516 | 24 | 35 | 1 | 1 | - | - | 5,213 | 7,552 |
| 顧客債権 | 1,009 | 1,462 | 44,732 | 64,803 | 8 | 12 | (504) | (730) | 45,245 | 65,546 |
| 短期金融資産 | 1,294 | 1,875 | 980 | 1,420 | - | - | (858) | (1,243) | 1,416 | 2,051 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(1) | 6,583 | 9,537 | 5,798 | 8,400 | 7 | 10 | (4,276) | (6,195) | 8,112 | 11,752 |
| 現金及び現金同等物 | 14,227 | 20,611 | 7,549 | 10,936 | 17 | 25 | (19) | (28) | 21,774 | 31,544 |
| 流動資産合計 | 28,301 | 41,000 | 59,083 | 85,594 | 33 | 48 | (5,657) | (8,195) | 81,760 | 118,446 |
| 資産合計 | 69,856 | 101,200 | 60,302 | 87,360 | 80 | 116 | (11,919) | (17,267) | 118,319 | 171,409 |
| 資本及び負債 | ||||||||||
| 資本 | 29,571 | 42,840 | 6,217 | 9,007 | 18 | 26 | (6,267) | (9,079) | 29,539 | 42,793 |
| 非流動負債 | ||||||||||
| 長期引当金 | 2,039 | 2,954 | 565 | 819 | - | - | - | - | 2,604 | 3,772 |
| 長期金融負債 | 9,845 | 14,262 | 886 | 1,284 | 8 | 12 | (1) | (1) | 10,738 | 15,556 |
| 繰延税金負債 | 224 | 325 | 795 | 1,152 | 2 | 3 | - | - | 1,021 | 1,479 |
| その他の非流動負債 | 1,082 | 1,567 | 288 | 417 | 2 | 3 | - | - | 1,372 | 1,988 |
| 非流動負債合計 | 13,190 | 19,108 | 2,534 | 3,671 | 12 | 17 | (1) | (1) | 15,735 | 22,795 |
| 流動負債 | ||||||||||
| 短期引当金 | 1,103 | 1,598 | 50 | 72 | - | - | - | - | 1,153 | 1,670 |
| 短期金融負債 | 5,191 | 7,520 | - | - | 36 | 52 | (622) | (901) | 4,605 | 6,671 |
| 営業債務及び | 8,487 | 12,295 | 49,739 | 72,057 | 8 | 12 | (830) | (1,202) | 57,404 | 83,161 |
| 販売金融負債 | ||||||||||
| 未払税金及びその他の流動負債(1) | 12,314 | 17,839 | 1,762 | 2,553 | 6 | 9 | (4,199) | (6,083) | 9,883 | 14,318 |
| 流動負債合計 | 27,095 | 39,253 | 51,551 | 74,682 | 50 | 72 | (5,651) | (8,187) | 73,045 | 105,820 |
| 資本及び負債合計 | 69,856 | 101,200 | 60,302 | 87,360 | 80 | 116 | (11,919) | (17,267) | 118,319 | 171,409 |
(1) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
2021年12月31日現在
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2021年12月31日 | ||||||||||
| 資産 | ||||||||||
| 非流動資産 | ||||||||||
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 21,943 | 31,789 | 581 | 842 | 40 | 58 | 1 | 1 | 22,565 | 32,690 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 16,774 | 24,300 | 176 | 255 | 5 | 7 | - | - | 16,955 | 24,563 |
| 長期金融資産―持分投資 | 6,215 | 9,004 | 11 | 16 | 1 | 1 | (6,155) | (8,917) | 72 | 104 |
| 長期金融資産―その他有価証券、貸付金及び自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 306 | 443 | - | - | - | - | (5) | (7) | 301 | 436 |
| 繰延税金資産 | 361 | 523 | 189 | 274 | - | - | - | - | 550 | 797 |
| その他の非流動資産 | 815 | 1,181 | 151 | 219 | - | - | - | - | 966 | 1,399 |
| 非流動資産合計 | 46,414 | 67,240 | 1,108 | 1,605 | 46 | 67 | (6,159) | (8,923) | 41,409 | 59,989 |
| 流動資産 | ||||||||||
| 棚卸資産 | 4,768 | 6,907 | 24 | 35 | - | - | - | - | 4,792 | 6,942 |
| 顧客債権 | 916 | 1,327 | 40,020 | 57,977 | 4 | 6 | (654) | (947) | 40,286 | 58,362 |
| 短期金融資産 | 1,051 | 1,523 | 1,187 | 1,720 | - | - | (858) | (1,243) | 1,380 | 1,999 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(1) | 2,871 | 4,159 | 5,733 | 8,305 | 5 | 7 | (4,664) | (6,757) | 3,945 | 5,715 |
| 現金及び現金同等物 | 13,877 | 20,104 | 8,040 | 11,648 | 14 | 20 | (3) | (4) | 21,928 | 31,767 |
| 流動資産合計 | 23,483 | 34,020 | 55,004 | 79,684 | 23 | 33 | (6,179) | (8,952) | 72,331 | 104,786 |
| 資産合計 | 69,897 | 101,260 | 56,112 | 81,289 | 69 | 100 | (12,338) | (17,874) | 113,740 | 164,775 |
| 資本及び負債 | ||||||||||
| 資本 | 27,913 | 40,438 | 6,134 | 8,886 | 8 | 12 | (6,161) | (8,925) | 27,894 | 40,410 |
| 非流動負債 | ||||||||||
| 長期引当金 | 2,298 | 3,329 | 565 | 819 | - | - | - | - | 2,863 | 4,148 |
| 長期金融負債 | 12,333 | 17,867 | 893 | 1,294 | 11 | 16 | (5) | (7) | 13,232 | 19,169 |
| 繰延税金負債 | 368 | 533 | 640 | 927 | 1 | 1 | - | - | 1,009 | 1,462 |
| その他の非流動負債 | 1,181 | 1,711 | 276 | 400 | - | - | - | - | 1,457 | 2,111 |
| 非流動負債合計 | 16,180 | 23,440 | 2,374 | 3,439 | 12 | 17 | (5) | (7) | 18,561 | 26,889 |
| 流動負債 | ||||||||||
| 短期引当金 | 1,606 | 2,327 | 35 | 51 | - | - | - | - | 1,641 | 2,377 |
| 短期金融負債 | 4,234 | 6,134 | - | - | 35 | 51 | (664) | (962) | 3,605 | 5,223 |
| 営業債務及び販売金融負債 | 8,094 | 11,726 | 45,843 | 66,413 | 5 | 7 | (844) | (1,223) | 53,098 | 76,923 |
| 未払税金及びその他の流動負債(1) | 11,870 | 17,196 | 1,726 | 2,500 | 9 | 13 | (4,664) | (6,757) | 8,941 | 12,953 |
| 流動負債合計 | 25,804 | 37,382 | 47,604 | 68,964 | 49 | 71 | (6,172) | (8,941) | 67,285 | 97,476 |
| 資本及び負債合計 | 69,897 | 101,260 | 56,112 | 81,289 | 69 | 100 | (12,338) | (17,874) | 113,740 | 164,775 |
(1) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
A3. 連結キャッシュ・フロー計算書-事業セグメント別
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 2022年度 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 |
| 継続事業からの当期純利益(1) | 1,745 | 2,528 | 715 | 1,036 | (41) | (59) | (799) | (1,158) | 1,620 | 2,347 |
| 非資金的収益及び費用の調整 | ||||||||||
| -減価償却費、償却費及び減損 | 3,391 | 4,913 | 135 | 196 | 6 | 9 | - | - | 3,532 | 5,117 |
| -関連会社及び共同支配企業の当期純 (利益)損失に対する持分 | (557) | (807) | 127 | 184 | 7 | 10 | - | - | (423) | (613) |
| -その他の非資金的収益及び費用 (利息・税金調整前) | (49) | (71) | 346 | 501 | 2 | 3 | (11) | (16) | 288 | 417 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 23 | 33 | - | - | - | - | - | - | 23 | 33 |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 4,553 | 6,596 | 1,323 | 1,917 | (26) | (38) | (810) | (1,173) | 5,040 | 7,301 |
| 上場企業からの受取配当金 | 64 | 93 | - | - | - | - | - | - | 64 | 93 |
| 販売金融債権の(増加)減少 | - | - | (5,026) | (7,281) | - | - | (34) | (49) | (5,060) | (7,330) |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の 純増減 | - | - | 4,370 | 6,331 | - | - | (22) | (32) | 4,348 | 6,299 |
| 資産計上したリース用資産の増減 | 87 | 126 | (304) | (440) | - | - | - | - | (217) | (314) |
| 運転資本の増減(税金調整前) | 7 | 10 | 400 | 579 | (2) | (3) | (1) | (1) | 404 | 585 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 4,711 | 6,825 | 763 | 1,105 | (28) | (41) | (867) | (1,256) | 4,579 | 6,634 |
| 利息の受取額 | 175 | 254 | - | - | - | - | (3) | (4) | 172 | 249 |
| 利息の支払額 | (357) | (517) | - | - | (1) | (1) | 13 | 19 | (345) | (500) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (143) | (207) | (335) | (485) | (1) | (1) | - | - | (479) | (694) |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 4,386 | 6,354 | 428 | 620 | (30) | (43) | (857) | (1,242) | 3,927 | 5,689 |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | (315) | (456) | - | - | - | - | - | - | (315) | (456) |
| 無形資産の購入(2) | (1,216) | (1,762) | (15) | (22) | (12) | (17) | - | - | (1,243) | (1,801) |
| 有形固定資産の購入 | (1,395) | (2,021) | (2) | (3) | - | - | - | - | (1,397) | (2,024) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分(3) | 408 | 591 | - | - | 2 | 3 | - | - | 410 | 594 |
| 支配の獲得又は喪失を伴う持分の取得及び売却、取得現金控除後 | (38) | (55) | - | - | - | - | - | - | (38) | (55) |
| その他の持分等の取得及び売却 | (112) | (162) | (14) | (20) | (6) | (9) | 47 | 68 | (85) | (123) |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の(増)減 | (121) | (175) | - | - | (7) | (10) | 2 | 3 | (126) | (183) |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (2,474) | (3,584) | (31) | (45) | (23) | (33) | 49 | 71 | (2,479) | (3,591) |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (815) | (1,181) | - | - | - | - | - | - | (815) | (1,181) |
| 株主に係るキャッシュ・フロー(2) | (35) | (51) | (812) | (1,176) | 48 | 70 | 752 | 1,089 | (47) | (68) |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | (803) | (1,163) | - | - | 10 | 14 | 40 | 58 | (753) | (1,091) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (838) | (1,214) | (812) | (1,176) | 58 | 84 | 792 | 1,147 | (800) | (1,159) |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | 323 | 468 | - | - | - | - | - | - | 323 | 468 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 267 | 387 | (415) | (601) | 5 | 7 | (16) | (23) | (159) | (230) |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 13,877 | 20,104 | 8,040 | 11,648 | 14 | 20 | (3) | (4) | 21,928 | 31,767 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 1,105 | 1,601 | (416) | (603) | 5 | 7 | (16) | (23) | 678 | 982 |
| 範囲変更の影響額(4) | (838) | (1,214) | 1 | 1 | - | - | - | - | (837) | (1,213) |
| 為替相場変動等の影響額 | 106 | 154 | (76) | (110) | (2) | (3) | - | - | 28 | 41 |
| 非継続事業及び売却目的で保有する資産から生じた現金 | (23) | (33) | - | - | - | - | - | - | (23) | (33) |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 14,227 | 20,611 | 7,549 | 10,936 | 17 | 25 | (19) | (28) | 21,774 | 31,544 |
(1) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の当期純利益に含まれる。2022年度の金額は800百万ユーロであった。
(2) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
(3) 有形固定資産及び無形資産の処分による主な利益(2022年12月31日現在410百万ユーロ)については注6-Cに記載している。
(4) 範囲変更の影響額は主に、アフトワズの578百万ユーロ及びルノー・ロシアの163百万ユーロの売却に関するものである。
| 自動車 | 販売金融 | モビリティサービス | 部門間取引 | 連結合計 | ||||||
| 2021年度(1) | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 |
| 継続事業からの当期純利益(2) | 751 | 1,088 | 857 | 1,242 | (61) | (88) | (998) | (1,446) | 549 | 795 |
| 非資金的収益及び費用の調整 | ||||||||||
| -減価償却費、償却費及び減損 | 3,710 | 5,375 | 150 | 217 | 34 | 49 | - | - | 3,894 | 5,641 |
| -関連会社及び共同支配企業の当期純 (利益)損失に対する持分 | (502) | (727) | (18) | (26) | 5 | 7 | - | - | (515) | (746) |
| -その他の非資金的収益及び費用 (利息・税金調整前) | (2) | (3) | 257 | 372 | 1 | 1 | (16) | (23) | 240 | 348 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 29 | 42 | - | - | - | - | - | - | 29 | 42 |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 3,986 | 5,775 | 1,246 | 1,805 | (21) | (30) | (1,014) | (1,469) | 4,197 | 6,080 |
| 上場企業からの受取配当金 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 販売金融債権の(増加)減少 | - | - | 2,228 | 3,228 | - | - | (647) | (937) | 1,581 | 2,290 |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | - | - | (2,852) | (4,132) | - | - | 50 | 72 | (2,802) | (4,059) |
| 資産計上したリース用資産の増減 | (218) | (316) | (195) | (282) | - | - | - | - | (413) | (598) |
| 運転資本の増減(税金調整前) | (483) | (700) | 181 | 262 | (3) | (4) | (2) | (3) | (307) | (445) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 3,285 | 4,759 | 608 | 881 | (24) | (35) | (1,613) | (2,337) | 2,256 | 3,268 |
| 利息の受取額 | 45 | 65 | - | - | - | - | - | - | 45 | 65 |
| 利息の支払額 | (263) | (381) | - | - | - | - | 15 | 22 | (248) | (359) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (71) | (103) | (263) | (381) | (1) | (1) | - | - | (335) | (485) |
| 継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 2,996 | 4,340 | 345 | 500 | (25) | (36) | (1,598) | (2,315) | 1,718 | 2,489 |
| 非継続事業の営業活動によるキャッシュ・フロー | 691 | 1,001 | - | - | - | - | - | - | 691 | 1,001 |
| 無形資産の購入 | (1,103) | (1,598) | (6) | (9) | (5) | (7) | - | - | (1,114) | (1,614) |
| 有形固定資産の購入 | (1,571) | (2,276) | (1) | (1) | - | - | - | - | (1,572) | (2,277) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分(3) | 567 | 821 | - | - | - | - | - | - | 567 | 821 |
| 支配の獲得又は喪失を伴う持分の取得及び売却、取得現金控除後 | (6) | (9) | (97) | (141) | - | - | - | - | (103) | (149) |
| その他の持分等の取得及び売却(4) | 1,043 | 1,511 | (4) | (6) | (3) | (4) | 17 | 25 | 1,053 | 1,525 |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の(増)減 | (162) | (235) | - | - | 5 | 7 | 15 | 22 | (142) | (206) |
| 継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (1,232) | (1,785) | (108) | (156) | (3) | (4) | 32 | 46 | (1,311) | (1,899) |
| 非継続事業の投資活動によるキャッシュ・フロー | (305) | (442) | - | - | - | - | - | - | (305) | (442) |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (98) | (142) | (1,019) | (1,476) | 15 | 22 | 983 | 1,424 | (119) | (172) |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | (952) | (1,379) | - | - | 9 | 13 | 584 | 846 | (359) | (520) |
| 継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (1,050) | (1,521) | (1,019) | (1,476) | 24 | 35 | 1,567 | 2,270 | (478) | (692) |
| 非継続事業の財務活動によるキャッシュ・フロー | (153) | (222) | - | - | - | - | - | - | (153) | (222) |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 947 | 1,372 | (782) | (1,133) | (4) | (6) | 1 | 1 | 162 | 235 |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 12,949 | 18,759 | 8,738 | 12,659 | 15 | 22 | (5) | (7) | 21,697 | 31,432 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 947 | 1,372 | (782) | (1,133) | (4) | (6) | 1 | 1 | 162 | 235 |
| 為替相場変動等の影響額 | - | - | 84 | 122 | 3 | 4 | 1 | 1 | 88 | 127 |
| 非継続事業及び売却目的で保有する資産から生じた現金 | (19) | (28) | - | - | - | - | - | - | (19) | (28) |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 13,877 | 20,104 | 8,040 | 11,648 | 14 | 20 | (3) | (4) | 21,928 | 31,767 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の当期純利益に含まれる。2021年度の金額は1,000百万ユーロであった。
(3) 有形固定資産及び無形資産の処分による主な利益(2021年12月31日現在567百万ユーロ)については注6-Cに記載している。
(4) その他の投資の売却には、ダイムラー株式の売却に関連する1,138百万ユーロを含む。
A4. 自動車部門のその他の情報:ネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債)、営業フリー・キャッシュ・フロー及びROCE
ネット・キャッシュ・ポジション又は実質有利子負債、営業フリー・キャッシュ・フロー及びROCEは、自動車部門のためにのみ表示されている。
ネット・キャッシュ・ポジション又は実質有利子負債とは、すべての非営業利付金融債務と約定債務の総額から、現金及び現金同等物と市場性ある有価証券や事業部門貸付金などのその他の非営業金融資産を差し引いた額である。
ネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債)
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在(1) | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 長期金融負債 | (9,845) | (14,262) | (11,224) | (16,260) |
| 短期金融負債 | (5,191) | (7,520) | (4,234) | (6,134) |
| 長期金融資産-その他有価証券、貸付金及び金融取引に係るデリバティブ | 121 | 175 | 90 | 130 |
| 短期金融資産 | 1,237 | 1,792 | 977 | 1,415 |
| 現金及び現金同等物 | 14,227 | 20,611 | 13,291 | 19,255 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション (実質有利子負債) | 549 | 795 | (1,100) | (1,594) |
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
営業フリー・キャッシュ・フロー
| 2022年度 | 2021年度(1) | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 利息・税金調整前キャッシュ・フロー(上場企業からの受取配当金を除く。) | 4,553 | 6,596 | 3,986 | 5,775 |
| 税引前運転資本の増減 | 7 | 10 | (483) | (700) |
| 自動車部門の利息の受取額 | 175 | 254 | 45 | 65 |
| 自動車部門の利息の支払額 | (357) | (517) | (263) | (381) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (143) | (207) | (71) | (103) |
| 有形固定資産及び無形資産の取得(処分との純額)(2) | (2,203) | (3,191) | (2,107) | (3,052) |
| 資産計上したリース用車両及びバッテリー | 87 | 126 | (218) | (316) |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー | 2,119 | 3,070 | 889 | 1,288 |
| リストラクチャリング費用に係る支払 | (590) | (855) | (598) | (866) |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー (リストラクチャリング費用を除く。)(3) | 2,709 | 3,925 | 1,487 | 2,154 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
(3) リストラクチャリング費用に含まれる額は、注6-Aに示している。
ROCE
ROCE (Return On Capital Employed:使用総資本利益率) は、投下資本の収益性を計る指標である。これは自動車部門について報告される。ロシア連邦における非継続事業に関連する項目の消去後の2021年度のROCEは以下に表示されている。
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在(1) | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 営業総利益 | 1,402 | 2,031 | (3) | (4) |
| 標準的税率 | 28% | 28% | 28% | 28% |
| 税引後営業総利益(A)(2) | 1,009 | 1,462 | (2) | (3) |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 15,566 | 22,550 | 19,749 | 28,610 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資(日産を除く) | 654 | 947 | 529 | 766 |
| 長期金融資産-持分投資(RCIバンクSA及びルノーM.A.I.を除く) | 52 | 75 | 60 | 87 |
| 運転資本 | (8,272) | (11,984) | (11,488) | (16,643) |
| 使用資本(B) | 8,000 | 11,590 | 8,850 | 12,821 |
| 使用総資本利益率(ROCE = A/B) | 12.6% | 12.6% | -0.0% | -0.0% |
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
(2) ROCEを決定するために利用する方法には、28%の標準的税率に基づく理論上の税効果が含まれる。
| 2021年12月31日現在 開示済 | IFRS第5号の影響額 | 2021年12月31日現在(1) | ||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 営業総利益 | 507 | 734 | (510) | (739) | (3) | (4) |
| 標準的税率 | 28% | 28% | 28% | 28% | ||
| 税引後営業総利益(A)(2) | 365 | 529 | (367) | (532) | (2) | (3) |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 21,943 | 31,789 | (2,194) | (3,178) | 19,749 | 28,610 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資(日産を除く) | 540 | 782 | (11) | (16) | 529 | 766 |
| 長期金融資産-持分投資(RCIバンクSA及びルノーM.A.I.を除く) | 60 | 87 | - | - | 60 | 87 |
| 運転資本 | (11,775) | (17,058) | 287 | 416 | (11,488) | (16,643) |
| 使用資本(B) | 10,768 | 15,600 | (1,918) | (2,779) | 8,850 | 12,821 |
| 使用総資本利益率(ROCE = A/B) | 3.4% | 3.4% | -0.0% | -0.0% | ||
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
(2) ROCEを決定するために利用する方法には、28%の標準的税率に基づく理論上の税効果が含まれる。
運転資本は以下のセグメント報告項目により決定される。本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在(1) | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| その他の非流動資産 | 831 | 1,204 | 798 | 1,156 |
| 棚卸資産 | 5,188 | 7,516 | 4,318 | 6,255 |
| 顧客債権 | 1,009 | 1,462 | 859 | 1,244 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(2) | 6,583 | 9,537 | 2,546 | 3,688 |
| その他の非流動負債 | (1,082) | (1,567) | (1,176) | (1,704) |
| 営業債務 | (8,487) | (12,295) | (7,449) | (10,791) |
| 未払税金及びその他の流動負債(2) | (12,314) | (17,839) | (11,384) | (16,492) |
| 運転資本 | (8,272) | (11,984) | (11,488) | (16,643) |
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
(2) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
| 2021年12月31日現在 開示済 | IFRS第5号の影響額 | 2021年12月31日現在(1) | ||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| その他の非流動資産 | 815 | 1,181 | (17) | (25) | 798 | 1,156 |
| 棚卸資産 | 4,768 | 6,907 | (450) | (652) | 4,318 | 6,255 |
| 顧客債権 | 916 | 1,327 | (57) | (83) | 859 | 1,244 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産(2) | 2,871 | 4,159 | (325) | (471) | 2,546 | 3,688 |
| その他の非流動負債 | (1,181) | (1,711) | 5 | 7 | (1,176) | (1,704) |
| 営業債務 | (8,094) | (11,726) | 645 | 934 | (7,449) | (10,791) |
| 未払税金及びその他の流動負債(2) | (11,870) | (17,196) | 486 | 704 | (11,384) | (16,492) |
| 運転資本 | (11,775) | (17,058) | 287 | 416 | (11,488) | (16,643) |
(1) 本指標に関して、2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため調整されている(注3-B参照)。
(2) 未収還付税金及びその他の流動資産並びに未払税金及びその他の流動負債はそれぞれ、売却目的で保有する資産及びそれらの資産に関連する負債を含む。
B. 地域別情報
連結売上高は顧客の所在地別で示している。
有形固定資産及び無形資産は子会社及び共同支配事業の所在地別に示してある。
| ヨーロッパ | アメリカ | アジア太平洋 | アフリカ及び 中東 | ユーラシア | 連結合計 | |||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2022年度 | ||||||||||||
| 売上高 | 35,685 | 51,697 | 4,351 | 6,303 | 2,699 | 3,910 | 1,757 | 2,545 | 1,899 | 2,751 | 46,391 | 67,207 |
| -フランスを含む | 13,814 | 20,012 | ||||||||||
| 有形固定資産及び 無形資産 | 14,230 | 20,615 | 471 | 682 | 663 | 960 | 663 | 960 | 378 | 548 | 16,405 | 23,766 |
| -フランスを含む | 10,124 | 14,667 | ||||||||||
| 2021年度 | ||||||||||||
| 売上高(1) | 31,972 | 46,318 | 3,428 | 4,966 | 2,686 | 3,891 | 1,553 | 2,250 | 2,020 | 2,926 | 41,659 | 60,351 |
| -フランスを含む | 13,139 | 19,034 | ||||||||||
| 有形固定資産及び 無形資産 | 17,806 | 25,796 | 561 | 813 | 660 | 956 | 770 | 1,115 | 2,768 | 4,010 | 22,565 | 32,690 |
| -フランスを含む | 12,857 | 18,626 | ||||||||||
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
II-会計方針及び連結範囲
注1-財務諸表の承認
ルノー・グループの2022年度連結財務諸表は2023年2月15日開催の取締役会において審査済みであり、株主による承認のため株主総会に提出される。
注2-会計方針
ルノー・グループの2022年度連結財務諸表は、欧州規則に従い、IASB(国際会計基準審議会)が2022年12月31日付で発行し、同日付で欧州連合が採択したIFRS(国際財務報告基準)に準拠して作成されている。
2-A. 会計方針の変更
2022年度に適用義務が生じた新たな改訂
ルノー・グループは、EU官報で公表され、2022年1月1日から強制適用される会計基準及び改訂を適用している。
| IAS第16号の改訂 | 「有形固定資産」:「意図した使用の前の収入」 |
| IFRS第3号の改訂 | 「概念フレームワークへの参照の更新」 |
| IAS第37号の改訂 | 「不利な契約-契約履行のコスト」 |
| 年次改善(2018-2020年サイクル) | 年次改善プロセス |
2022年1月1日以降のこれらの改訂の適用によるルノー・グループの財務諸表への重要な影響はない。
ルノー・グループにより早期適用されない新基準及び改訂
| ルノー・グループがまだ早期適用していない新IFRS基準及び改訂 | IASBが設定した強制適用日 | |
| IFRS第17号及び改訂 | 「保険契約」 | 2023年1月1日 |
| IFRS第17号の改訂 | IFRS第17号とIFRS第9号の適用開始-比較情報 | 2023年1月1日 |
| IAS第12号の改訂 | 「単一の取引から生じた資産及び負債に係る繰延税金」 | 2023年1月1日 |
| IAS第1号の改訂 | 「会計方針の開示」 | 2023年1月1日 |
| IAS第8号の改訂 | 「会計上の見積りの定義」 | 2023年1月1日 |
ルノー・グループは、現段階では、IAS第1号、IAS第8号及びIAS第12号の改訂の適用が連結財務諸表に重大な影響を与えることはないと予想している。
IFRS第17号-「保険契約」は、2017年5月18日に公表され、2020年6月25日の改訂により修正されたもので、保険契約に関する認識、測定、表示及び開示の原則を規定している。これは、IFRS第4号「保険契約」に置き換わるもので、2023年1月1日以降に開始する会計年度に適用される。
ルノー・グループについては、IFRS 第17号は主に、販売金融部門の保険会社によって締結された信用保険契約及び再保険契約に適用される。契約は、(1)保険契約ポートフォリオの流動性特性を考慮するために無リスク・イールドカーブを調整することによって決定される割引率で、「ボトムアップ」アプローチに基づいて割り引かれた見積将来キャッシュ・フロー、(2)信頼区間法に従って計算された非財務リスクの調整、及び(3)契約上のサービス・マージンからなる一般的な「ビルディング・ブロック」アプローチにより評価される。契約上のサービス・マージンは、当該期間に提供されたカバー単位に基づき、すなわち付保された与信の償却に応じて、損益計算書で認識される。
2023年1月1日からのIFRS第17号の修正遡及適用は、移行日である2022年1月1日現在で約130百万ユーロのプラスの影響を資本に及ぼすと見込まれる。移行日現在、ポートフォリオにおいて不利な契約は特定されなかった。IFRS第17号が2022年度の損益計算書に及ぼす影響の計算はまだ確定していない。
欧州連合がまだ採択していない他の基準及び改訂
また、IASBは、欧州連合によってまだ採択されていない以下の新基準及び改訂を公表している。
| 欧州連合がまだ採択していない新IFRS基準及び改訂 | IASBが設定した適用日 | |
| IAS第1号の改訂 | 「負債の流動又は非流動への分類」 | 2024年1月1日 |
| IFRS第16号の改訂 | 「セール・アンド・リースバックにおけるリース負債」 | 2024年1月1日 |
ルノー・グループは現在、潜在的影響の分析を行っているが、現段階ではこれらの改訂の適用が連結財務諸表に重要な影響を与えることはないと考えている。
貸出条件付き長期資金供給オペレーション(TLTRO)の認識(IFRS第9号及びIAS第20号)に関するIFRS ICの解釈
TLTRO Ⅲ取引の分析及び認識を明確にするIFRS ICの決定は、2022年3月に確定した。この決定は、ルノー・グループがIFRS第9号を適用することを選択した販売金融部門によるTLTRO Ⅲの資金調達の引き出しに適用される。これらの取引の詳細については、注23-Cに記載している。
トルコの超インフレ
2022年3月16日、トルコは、監査品質センターの国際実務タスクフォース(IPTF)により、2022年度財務諸表において超インフレとみなされるべき国であると識別された。
持分法により計上されている事業体、MAIS Motorlu Araclar Imal ve Satis AS 及びオルファン・フィナンスマン・アノニム・シルケティは、現地通貨を機能通貨として使用しており、超インフレ調整は2022年12月31日に適用された。ルノー・グループの財務諸表への寄与に対する影響は重要ではないと考えられる。完全連結子会社であるオヤック・ルノー及びRenault Group Otomotivは、その取引の大半がユーロ建てで行われているため、ルノー・グループ連結のための会計処理を機能通貨であるユーロを用いて行っている。したがって、超インフレによる財務諸表の調整は必要ない。
2-B. 見積り及び判断
2022年特有の背景
ルノー・グループのロシア連邦からの撤退
2022年5月16日に公表したとおり、ルノー・グループはルノー・ロシア及びアフトワズ・グループの持分を売却した。その結果、これらの事業体は非連結化されている。これらの事業体は、IFRS第5号に基づき、2022年には非継続事業として扱われ、また、損益計算書及びキャッシュ・フロー計算書の2021年の数値はそれに応じて調整されている。この売却に伴い、アフトワズ・グループは、セグメント情報において独立した事業セグメントとして表示されなくなった。
この非連結化の影響の詳細は、注3-B「非継続事業」に、また、アフトワズの持分を買い戻すルノー・グループのオプションについては、注28-B「ルノー・グループが取得しているオフバランス約定、偶発資産及び担保受入資産」に記載している。
販売金融部門では、ルノー・グループは100%所有の事業体1社(RNLリーシング)を完全連結し、RNバンクについては持分法を適用している。その回収可能性が不確実であることから、RNバンクの持分法適用価額は2022年12月31日に全額償却され(注13参照)、当年度の関連会社及び共同支配企業の当期純利益に119百万ユーロのマイナスの影響があった。RNL リーシングによるルノー・グループの株主資本への寄与は依然として重要性が低く(2百万ユーロ)、19百万ユーロの株主融資はグループ内取引として消去されている。2022年12月31日現在、この事業体は、その回収可能価額を上回らない帳簿価額で、売却目的で保有する資産として分類されている。
構成部品の供給危機
2021年以降、自動車部門では、世界全体の自動車部門に影響を及ぼした電子構成部品の供給途絶が発生している。この構成部品危機の影響は2022年も継続し、その主な結果として生産量が減少した。その結果、販売台数は2021年に2020年から4.5%減の2,696,401台となった後、2022年には2021年より5.9%減少した。2021年の調整後の販売台数(ロシアでの販売台数を除く)が2,179,562台であったのに対し、2022年の販売台数は2,051,174台となった。
外部資金調達
業務のために十分な流動性水準を維持するため、2022年、ルノー・グループは、発行登録プログラムの一環として、日本市場において総額2,907億円の2本の社債を発行した。また、2022年にはフランス政府が保証する融資枠のうち2,010百万ユーロの返済を行った。当初40億ユーロであったこの融資の残高は、2022年12月31日現在、990百万ユーロとなっている。当連結財務諸表の公表日において、ルノー・グループは今後12ヶ月間の事業の継続性を確保するのに十分な現金及び資金調達源を有しており、債券の発行を行う能力があることを示している。
グループの組織変更
ルノー・グループは2020年にルノーリューション計画を発表して以降、事業と組織の変革に取り組んできた。2022年11月8日に開催されたキャピタル・マーケット・デーでは、ホース・プロジェクトのパワートレイン技術の一部を共同支配企業において一本化することを発表した。その結果、当該資産及び負債グループは、IFRS第5号に従い、2022年12月31日現在の連結財政状態計算書において、売却目的で保有する資産及び債務として再分類された。
ルノー・グループは、同じキャピタル・マーケット・デーにおいて、専門家チームを擁する5つの重点事業(各事業は独自のガバナンスと成果を有し、一連の同質の技術に基づくものとなる)の設立も発表した。この公表の実際の成果は、関連する事業体が設立又は売却されるのに従って、2023年度から可視化される予定であり、2022年度のセグメント情報の構成に影響を与えるものではない。
2022年11月、ルノー・グループは、韓国の子会社RKMの資本の34%を中国のジーリー・グループに売却し、これと同時にアジア市場向けに2種の新型車を製造するための工業生産ライセンスを取得した。
従業員契約及び従業員の株式保有
インフレ率が上昇する中、フランスにおける購買力に関する懸念について、経営陣と組合の間で議論が行われた。2022年9月30日には、2022年に実施されたいくつかの措置(500ユーロの賞与、現金化される未使用休暇の25%増など)からなる協定が締結された。
徹底した変更が行われる中、すべての従業員をルノー・グループの新戦略と将来の業績に関与させるため、ルノー・グループは、22ヶ国に及ぶ95,000超の従業員に6株の無償株を帰属させる従業員株式保有オペレーション、「ルノーリューション・シェアプラン」を開始した。このプランにより、21ヶ国では、従業員に30%の割引率で株式を購入する機会も提供している。ルノーリューション・シェアプランの基準株価は31.46ユーロに設定されているため、割引株価は22.02ユーロとなる。このプランの費用は2022年度の財務諸表において認識された。
2022年の背景における重要な見積り及び判断
ルノー・グループのロシア連邦からの撤退、従業員数削減計画、電子構成部品の供給危機及びインフレの状況を踏まえ、ルノー・グループの連結財務諸表の以下の項目については、2022年において特に注意を払ってきた。
・ 固定資産の減損の可能性、特に自動車専用資産及びのれんの減損(注11参照)
・ 有形固定資産又は棚卸資産に分類されたリース用車両の回収可能価額
・ 関連会社、特に日産及びRNバンクに対する投資(注12及び13参照)
・ 販売金融債権に係る予想信用損失の減損(注15参照)
・ 収益認識
・ リストラクチャリング引当金の算定(注6-A及び20参照)
・ サプライヤーの破綻に伴うリスクの算定
・ 売却目的で保有する資産又は資産及び負債グループの再分類、並びに貸借対照表の流動資産及び流動負債の特定の科目でそれらを報告することに関するIFRS第5号の要件の適合性の判断(注3-C参照)。
・ 2022年12月に導入された従業員持株制度である「ルノーリューション・シェアプラン」に伴う費用の見積り
環境問題・気候問題に関する主な見積り及び判断
気候・環境問題に関する主な見積り及び判断は、以下のとおりである。
・ 大気汚染及びCO2排出に関して適用される規制に関連するリスクの見積り(具体的には、欧州登録車のCO2排出量が暦年平均で基準を超えた場合、自動車メーカーに罰金を科すCAFE-「企業平均燃費」規制が及ぼす潜在的影響(注28参照))
・ 環境・気候問題に関連してなされたコミットメントが、ルノー・グループの資産価値に対してその耐用年数の中で与える影響の見積り。現段階では、ルノー・グループの有形固定資産及び無形資産の耐用年数又は回収可能価額のいずれについても、影響は確認されていない。生産資産の耐用年数の分析は、特に市場の変化、電気自動車の割合の増加、ルノー・グループの循環型経済に関する決定(フラン及びセビリアの「Re-Factory」)を背景に、年次決算ごとに行っており、2022年度の財務諸表に重大な影響はなかった。
・ 最長15年間にわたる多額の投資を伴う、環境及び気候問題に関連して行われた再生可能エネルギーの契約上の購入約定の影響の見積り。資産の管理及びこれらの契約の財務条項に重点を置いた分析により、リースも組込デリバティブも含まれないと結論付けられた。オフバランス約定(最低購入約定)については注28-A1において情報を提供する。
・ 気候変動に関するパリ協定の署名国によるコミットメントの影響を組み込んだ、耐用年数を確定できないのれん及び無形資産の減損テストのための永久成長率の使用。当該資産の回収可能価額は帳簿価額を依然として大幅に上回っているため、これによる影響はない。
その他の重要な見積り及び判断
ルノー・グループは、特定の資産及び負債の帳簿価額、収益及び費用、並びに財務諸表の特定の注記における開示に影響する見積り及び仮定を頻繁に行う必要がある。財務諸表の作成にあたり、ルノー・グループでは見積りや評価を定期的に見直し、過去の実績やその他、経済環境に関連する要素を反映させている。
予測される技術及び市場の発展(商品価格、顧客需要の変化など)、並びにIFRS規則の適用により連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性のあるその他の展開を考慮している。こうした仮定や環境の変化が想定されたものと異なった場合、当期連結財務諸表作成時の見積りとその後のルノー・グループの連結財務諸表の数値との間に差異が生じることもありうる。2022年12月31日現在のルノー・グループの連結財務諸表において、見積り及び判断に基づく主な項目は以下のとおりである。
・ 研究開発費の資産計上及びそれらの償却期間(注10-A参照)
・ 資産計上した開発費以外の固定資産の減価償却及び償却期間(注10参照)
・ 税務上の繰越欠損金に対する繰延税金資産の認識(注8参照)
・ 引当金、とりわけ販売される車両及びバッテリーに係る保証引当金(注20参照)、退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金(注19参照)、従業員数調整措置に対する引当金(注6-A参照)、法的リスク及び税務リスクに対する引当金(法人所得税リスク及び不確実な税金負債に対する引当金を除く)
・ リース負債、特に追加借入利子率並びに行使が合理的に確実な更新及び終了オプションの価値の評価(注23参照)
2-C. 連結方針
連結財務諸表には、ルノー・グループにより直接又は間接的に単独で支配されるすべての会社(子会社)の財務諸表が含まれている。共同で支配している会社は、共同支配企業(joint ventures)として分類される場合には、持分法適用会社とされ、共同支配事業(joint operations)として分類される場合には、貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づいた連結会社とされる。
グループが重要な影響力を及ぼすことができる会社(関連会社)には持分法が適用されている。
重要な内部取引及び未実現内部利益はすべて相殺消去されている。
非支配持分に係るプットオプションは、連結財政状態計算書において公正価値で測定され、資本勘定にて調整された後、自動車部門ではその他の金融負債に、販売金融部門ではその他の固定負債に分類される。
ルノー・グループに株式を売却した株主に対して支払われるべき未払いの対価補填は、債務のより適切な見積りを行うために、財政状態計算書の金融負債(自動車及びモビリティ部門)、又はその他の債務(販売金融部門)に計上される。負債は、のれん(又は非連結投資)に対する調整を通じて当初認識され、その後、損益(投資の性質に応じて、その他の財務収益及び費用、又は関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分)を通じて認識される。
2-D. 連結財務諸表の表示
評価基準
連結財務諸表は、IFRS規則に準拠し、特定の区分の資産及び負債を除き、原価法に基づき作成される。かかる特定の区分は以下の注記で詳細を記載する。
営業利益及び営業総利益
営業利益には、グループの事業活動に直接関係するすべての収益及び費用が含まれ、それが経常的なものであるか、リストラクチャリング費用のように非経常的決定及び運営に基づくものであるかを問わない。
営業総利益は、IFRS第8号「事業セグメント」に定義される個別セグメントの営業利益に相当するもので、その他の営業利益及び営業費用(これらは性質的に特異又は重大であり、利益の比較可能性に影響を与える可能性がある。)を計上する前の営業利益に相当する。その他の営業利益及び営業費用は、以下のものを含む。
・ リストラクチャリング及び従業員数調整費用、並びに非継続事業に係る重要な費用。リストラクチャリングは、経営者によって企画され、かつ支配されている計画で、a)企業が従事している事業の範囲、又は、b)事業を運営している方法のいずれかを大きく変更させるものである。会計上、従業員給付として扱われる従業員数調整措置に係る見積費用は、対象従業員の見積残存雇用期間にわたって引当金を計上している。雇用終了補償に係る費用は、詳細な計画が公表された時点、又はかかる手続が開始された時点で計上される。計上される金額は、既存の年金引当金控除後のものである。
・ 事業又は事業体の一部又は全部の売却益又は損失、関連会社及び共同支配企業に対する投資の全部又は一部の売却益又は損失、以前は持分法により計上されていた事業体に対する支配の獲得(IFRS第10号に定義される。)などの連結範囲の変更に係るその他損益、及び完全連結又は比例連結された事業体に関する取得関連費用
・ 有形固定資産及び無形資産の処分損益(リース資産の売却を除く。)
・ 有形固定資産及び無形資産並びにのれんの減損(関連会社又は共同支配企業ののれんを除く。)
・ 例外的な項目(重要な訴訟又は営業債権の減損損失に関連する、頻度、性質又は金額が例外的である収益及び費用)
税金費用、関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分、並びに退職給付及びその他の長期従業員給付債務にかかる財務上の利息を除き、販売金融活動に伴う収益及び費用はすべて営業利益及び営業費用に含めている。
関連会社及び共同支配企業の持分法による連結
ルノー・グループの連結損益計算書で計上される関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分は、これらの事業体の損益に対する持分、これらの事業体に関連する減損及び減損の戻入額を含む(注2-M参照)。計上された減損は、追加約定がなされない限り、投資の正味帳簿価額を限度とする。
持分法により計上される関連会社及び共同支配企業に対する重大な影響若しくは共同支配の売却又は喪失による損益並びに連結非支配会社に対する支配の獲得(IFRS第10号で定義される。)に係る損益は、ルノー・グループの連結損益計算書のその他の営業利益及び営業費用に計上される。これは、当該事業体が持分法により計上された期間における累積為替換算調整勘定の振替を含む。
ルノー・グループは、関連会社及び共同支配企業に対する投資の帳簿価額と課税価格の差異すべてについて配当分配に係る繰延税金負債を認識している(注2-I参照)。本税金は、ルノー・グループの損益計算書の当期税金及び繰延税金に含まれる。
関連会社及び共同支配企業に関係するのれんは、連結財政状態計算書の資産の部に記載される関連する事業体の価値に表示される。減損が生じた場合は、減損損失額は関連会社及び共同支配企業の純利益(損失)に対する持分に含める形で連結損益計算書に計上される(注2-J参照)。
関連会社及び共同支配企業に対する投資に関係する取得費用は、これらの投資の当初取得費用に含まれる。
連結事業体と関連会社の相互投資は、財政状態計算書の資産の部に記載される関連会社に対する投資を測定する上で相殺消去される。これに従い、ルノーに対する日産の15パーセントの持分は、連結財政状態計算書の資産の部に示す日産に対する投資を評価する上で相殺消去される(注12参照)。
非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金は、自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローに含まれるが、日産などの上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金は、自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローから除外される。
事業セグメント別情報
事業セグメント別情報は、「最高経営意思決定者」に該当するボード・オブ・マネジメントへの内部報告に基づくものである。グループの財務データはすべてこれらの部門に割り当てられている。また、部門間の取引は市場取引に近似する条件で行われ、これについては「部門間取引」の欄に表示されている。販売金融部門による配当金の支払は、自動車部門の正味財務収益及び費用に含まれる。
各部門の業績評価に用いる損益は営業総利益である。
フランスの連結納税制度の効果は自動車部門の税金費用に含まれている。
資産及び負債は各部門に固有のものである。自動車部門から販売金融会社に譲渡された債権は、そのリスク及び経済価値も実質的に移転された場合、譲受人(販売金融会社)の営業資産として計上される。これらの債権は、主としてディーラーシップ・ネットワークに対する債権である。
自動車部門が買戻約定を付けて販売した車両及びバッテリーは自動車部門の資産に計上され、当該資産が販売金融部門の融資付きで販売された場合は、販売金融部門は自動車部門への債権を認識する。
流動資産・負債及び非流動資産・負債
販売金融部門の(永久劣後証券及び劣後ローンを除く)販売金融債権、その他の有価証券、デリバティブ、貸付金及び金融負債は、同部門の正常営業循環過程で利用されているため流動資産・負債として扱われている。
自動車部門に関しては、営業循環過程に直接関連する項目に加え、1年以内に満期が到来する資産・負債はすべて流動資産・負債に分類されている。
2-E. 外国子会社の財務諸表の表示通貨への換算及び超インフレの影響
外国子会社の財務諸表の換算
ルノー・グループは表示通貨としてユーロを用いている。
外国子会社においては通常は現地通貨を機能通貨としているが、大部分の取引が他の通貨建で行われている場合はその通貨を機能通貨としている。
外国子会社の財務諸表はそれぞれの機能通貨で作成された後、次のようにルノー・グループの表示通貨に換算される。
・ 取得日又は発生日のレートが適用される資本以外の財政状態計算書項目は期末レートで換算される。
・ 損益計算書項目は期中平均レートで換算される。
・ 為替換算調整勘定は包括利益項目に含められ、当期純利益には影響しない。
外国子会社との企業結合によって生じるのれんは、適宜、当該子会社の資産又は負債として処理されるため、該当する子会社の機能通貨で表示し、期末レートでユーロに換算する。
外国子会社を売却した場合は、その資産及び負債に関連する累積為替換算調整勘定は損益計算書のその他の営業利益及び営業費用に含められる。
超インフレ
ある国が超インフレ経済下にあるかどうかを判断するため、ルノー・グループは監査品質センターの国際実務タスクフォース(IPTF)が発行するリストを参考にしている。超インフレ経済下にある事業体の財務諸表は、IAS第29号「超インフレ経済下における財務報告」に従って換算されている。非貨幣性の貸借対照表項目、損益計算書項目、包括利益項目及びキャッシュ・フロー計算書の項目は、現地通貨でインフレ調整され、すべての財務諸表は当期の期末レートで換算されている。この超インフレ会計は、超インフレへのエクスポージャーから生じる損益を認識することにつながるが、これはその他の財務収益及び費用に分類され、したがって翌年の剰余金に含まれる。
ルノー・グループのアルゼンチンの子会社の財務諸表は、IAS第29号の原則(2018年1月1日以降適用されている。)に従い連結されている。アルゼンチンの子会社の株主持分の物価指数に基づく修正再表示及び換算の影響はすべて、その他の包括利益項目の為替換算調整勘定に含まれているが、これは、物価指数に基づく修正再表示がアルゼンチン・ペソ及びユーロ間の為替レートの変動と相関があり、ペソの下落の影響を緩和するためである。
持分法により計上されているトルコの会社の財務諸表は、IAS第29号の原則(2022年1月1日以降適用されている。)に従い連結されている。
2-F. 外貨建取引の換算
関係企業の機能通貨以外の通貨で行われる取引は、当該取引日のレートで機能通貨に換算され計上される。
財務報告においては、機能通貨以外の貨幣性資産及び負債は期末レートで換算される。これにより生ずる為替差額は、外国企業への純投資額のヘッジを目的とした金融商品に係る為替差損益以外はすべて損益計算書に計上される(注2-X参照)。
従って、下記の影響額が純利益に計上される。
・ 自動車部門の金融取引に係る換算調整額は財務収益純額に計上する。
・ その他の換算調整額は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に計上する。
デリバティブ金融商品は、注2-Xで述べる方法で測定及び計上される。
2-G. 売上高及び利益
売上高には、ルノー・グループの自動車製品の販売、その販売に関連するサービス及びルノー・グループの会社がその顧客を対象に行う多様な販売金融商品のすべての収入が含まれている。
自動車部門の製品及びサービスの売上高並びに関連費用
売上及び利益の認識
自動車関連製品の売上は、支配が移転された日に認識される。自動車関連製品に係る支配は、ルノー・グループ以外のディーラーの場合には製品が販売ネットワークに供給されたとき(契約の取決めにより、在庫に追加されたとき又は在庫から除かれたとき)に移転し、直接販売の場合には消費者への納車時に移転する。
しかし、ルノー・グループの金融子会社によるオペレーティング・リースに基づき製品が販売された場合、又は返品される可能性が高い場合で買戻特約を付けて製品が販売された場合、支配の移転は行われない。かかる取引においては、売上高はリース期間に渡って段階的に認識され、中古車の売上は、かかる中古車の支配が移転されたときに計上される。顧客が支払った価格と買戻価格との差額は受取リース料とし、顧客による自動車関連製品使用期間で按分して計上される。こうした販売取引に係る新規自動車関連製品の製造原価は、契約期間が1年未満の場合には棚卸資産として計上され、期間が1年を超える場合には顧客へのリース用固定資産として有形固定資産に計上される。予測再販売価格は直近の中古自動車市場動向実績及び自動車関連製品の販売予定期間における外的要因(経済情勢、税制)や内的要因(ラインナップ又はメーカーの価格戦略の変更)を考慮した市場動向予想を参考にしている。この再販による損失が予想される場合は、損失を認識するために直ちに引当金(当該自動車関連製品が棚卸資産に計上されている場合)又は追加的な減価償却(当該自動車関連製品が有形固定資産に計上されている場合)を計上する。
販売奨励金制度
販売製品の数量又は価格を基準にする販売奨励金制度は、関係する売上活動が計上されたときに該当する売上高から控除される。引当金は最も可能性の高い見積額に基づく。
ルノー・グループは顧客への低金利のクレジット又はサービスの割引を提供する一定の販売促進キャンペーンを行う。これらは販売奨励金であることから、そうした販促活動の費用は、自動車販売が行われた時点で自動車部門の売上高の減少として認識され、融資又は関連するサービスの期間に渡って分割計上されない。
製品保証
ルノー・グループは、品質保証型製品保証とサービス型製品保証を区別している。品質保証型製品保証に対して引当金が設定される一方、サービス型製品保証については収益が保証延長期間に渡って配分される。
品質保証型製品保証に分類されるメーカーの製品又は部品の保証に関連する見積り又は発生原価は、売上が計上されたときに費用計上される。依然負担すべき費用に対する引当金は、原価の水準に関する各型式やエンジンにかかる観察データを基準に算定し、それをメーカー保証期間に対して割り当てたものである。車両の市場供給後に発覚した不具合に続いてリコールを行う場合、リコールキャンペーン開始の決定後速やかに関連費用に対する引当金が設定される。サプライヤーに請求された金額は、回収が事実上確実であると考えられる場合、保証費用から控除される。
自動車製品の販売に関連したサービス
ルノー・グループが販売したサービス契約から生じる売上高は、完成度に応じて認識される。これらの契約は、保証期間延長、メンテナンス又は保険に関する場合がある。
このようなサービス契約は、最終顧客に対して別途販売されることもあれば、車両及び関連サービスを対象とした販売パッケージに無料で含まれることもある。いずれの場合も、ルノー・グループはサービス契約は車両の納品とは別のサービス義務と考え、売上高の一部をサービス契約に配分している。
顧客が定期的にサービス契約の代金を支払う場合、その売上高は定額法で認識される。契約が前払いされる場合(例えば、車両購入時に顧客から支払われる場合)には、受領した金額は繰延収益として計上され、保証期間の延長については定額法で、またメンテナンス契約については経験曲線に従い、契約期間にわたって、計上される。
顧客債権の減損
債権の発生時に将来に向かって行う信用リスクの評価及びそれ以降の当該リスクの悪化を反映するため、自動車部門の顧客債権について減損が計上される。発生信用損失がある場合、各債権について個別に減損が計上される。
販売金融収益
販売金融収益
販売金融収益はディーラーや消費者への自動車販売に係る融資活動から生み出されている。これらの融資活動は販売金融セグメント会社によるローンの形をとって行われるため、実効金利法による償却原価から減損額を控除した金額で貸借対照表に計上される。融資契約に係る収益は金利が契約期間を通じて一定になるように計算され、売上高に計上される。
販売金融費用
販売金融費用は営業費用とされ、営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)の計算に含まれる。当該費用には、主に、販売金融会社の顧客向け貸出金取引に係るリファイナンスの支払利息、こうしたリファイナンスの管理(一時的投資、為替及び金利リスクのヘッジ及び管理)に直接関係するその他の費用及び収益、債権に関連するリスクに係る費用が含まれる。公募及び私募債の発行、自動車部門の貸出金を裏付け資産とする公募及び私募の証券化、譲渡可能負債証券、集めた預金並びに金融機関等又は欧州中央銀行から調達した資金などリファイナンスの資金源は多様化している。
販売代理店に対する支払手数料
手数料は外部への供給コストとして処理されるため、契約取得コストとして繰り延べることで融資契約期間を通じて金利が均一となるようにしている。
債権の分類及び減損
金融債権に係る減損方法は関係するカテゴリーによって異なる。健全な債権(ステージ1)については、12ヶ月の予想信用損失と同額の減損が計上されるが、当初認識後に信用リスクが著しく悪化した又はロックダウン中に期間延長を受けた債権(ステージ2)については、全期間の予想損失と同額の減損が計上され、貸倒債権(ステージ3)については、発生信用損失と同額の減損が計上される。
販売金融部門は、信用リスクの著しい悪化を特定するために、内部のスコアリングシステム又は外部の格付を利用している。また、同部門では、基準に定められた前提条件を使用することを決定し、したがって、30日後に残存する債権はステージ2に、90日後に残存する債権はステージ3に格下げしている。貸倒債権(ステージ3)は、欧州銀行監督機構のEBA/GL/2016/07の指針に準拠して、販売金融部門によって特定されている。販売金融部門は、デフォルトの新定義を適用し、ディーラー・ポートフォリオとカスタマー・ポートフォリオの社内モデルを同時に調整する「ワンステップ」アプローチを採用した。
販売金融部門は、事業を行う主要な国(顧客及びディーラー向け融資についてドイツ、ブラジル、スペイン、フランス、イタリア及び英国、顧客融資のみについて韓国)における顧客及びディーラーに対する貸付及び融資、ファイナンス・リース債権、取消不能な融資契約並びに金融保証に係るデフォルトのリスク及びデフォルトに陥った場合の損失率を計算するために必要なパラメータを生成するため、バーゼル委員会の現行の勧告を適用する。その他の資産については、簡素化された手法に基づく標準的なアプローチが適用される。
使用される仮定は本質的に観測可能な市場データに基づくため、販売金融部門における予想信用損失に対する減損の計算は、指数における変動及び部門特有情報を反映するため、将来予想に関するマクロ経済データ(GDP、長期金利等)を組み込んでいる。
償却のルール
金融資産の総額簿価は、回収について合理的な予測がなされない場合、償却される。資産は、損失勘定を通じて認識を中止し、債権の回収不能が確認された場合、又は遅くとも販売金融部門の債権者としての権利が消滅した場合、関連する減損を戻し入れる。回収不能となり、認識が中止される債権の例としては、顧客との交渉による免責(特に再建計画の一環として)、時効にかかった債権、不利な法的判断が関連している債権(訴訟又は法的手続の結果が否定的な場合)、及びもはや存在しない顧客が債務者である債権が挙げられる。
2-H. 財務収益(費用)
実質有利子負債のコストは、総有利子負債のコストから自動車部門の現金、現金同等物及び金融資産に関連する収益を差し引いた金額である。総有利子負債のコストは、該当期間中に自動車部門の有利子負債によって発生する収益及び費用から構成され、関連する金利ヘッジの有効部分の影響を含む。
その他の財務収益・費用には、主に、財務項目及び関連するヘッジに係る為替差損益、超インフレへのエクスポージャーから生じる損益(注2-E参照)、退職給付引当金に係る純利息額に加えて、ルノー・グループが支配ないし重要な影響力を有していない会社に関する受取配当金及び減損損失なども含まれている。
2-I. 法人所得税
ルノー・グループは、連結財政状態計算書上の資産・負債の帳簿価額と税務上の金額との一時差異のすべてについて繰延税金を認識している。繰延税金は期末現在において採択されている一時差異が解消する年度の適用税率を用いて計算されている。短期の税金資産と負債を相殺することが認められている各会計主体(税務当局に納税する法人、企業、企業グループ)では、繰延税金資産及び負債を純額で計上している。繰延税金資産の認識は将来における回収の見込みに依拠して行われる。
関連会社及び共同支配企業については、保有株式の帳簿価額と課税価格の差異について配当分配に係る繰延税金負債が計上される。
課税収益にのみ利用可能な税額控除は未払法人所得税からの控除として計上される。また、課税収益の有無にかかわらず利用可能な税額控除については関連する発生費用と相殺される。
不確実な税金負債に対する引当金を決定するために、ルノー・グループは最も可能性の高い値に基づき、状況に応じた方法を用いている。その定性的特徴に鑑みて、かかる引当金は連結財政状態計算書において具体的な項目で計上されている。
2-J. のれん
非支配株主持分(一般に「少数株主持分」と呼ばれる)は公正価値で測定するか(全部のれん方式)、又は取得資産及び譲受債務の公正価値の持分により測定する(部分のれん方式)。ルノーではこれまで、のれんの認識を部分のれん方式のみに拠っていた。いずれの方式を選択するかは、個別事象ごとに判断される。
のれんの減損テストは少なくとも年に1回又は明らかに減損が生じた際に行う。当初認識後は、のれんは減損損失累計額を控除した原価で計上される。
関連会社及び共同支配企業に関係するのれんは、財政状態計算書の資産の部で計上される関係する事業体の価値に表示される。減損が生じた場合は、減損損失額は関連会社及び共同支配企業の純利益(損失)に対する持分に含める形で連結損益計算書に計上される。
ルノー・グループが支配する会社の非支配株主持分に関する追加投資の取得は資本取引として処理される。株式の購入コストと非支配株主持分の帳簿価額の差額は正負にかかわらず資本に計上される。
2-K. 研究開発費及びその他の無形資産
研究開発費
新しい車両又は部品(エンジン若しくはギアボックスなど)の開発、及び生産設備の導入が決定されてから、それを受けた量産化が承認されるまでの間に発生した開発費は、無形資産として資産計上されている。開発費は、量産化の承認日から、車両又は部品の見込販売可能期間(当初は最長で7年)にわたって定額法で償却される。販売期間は定期的に検討され、当初の見込みから著しく異なる場合にはその後調整される。資産計上されている開発費は主に試作品の費用、外注研究費、専従者人件費、及び間接費のうち開発活動のみに係る部分である。
試運転開始前の準備期間に少なくとも12ヶ月を要するプロジェクトの開発に直接関係する借入コストは、「適格資産」の総額に含まれる。この借入コストの資産計上の割合については、資産計上される借入コストが当該年度の借入コストの総額を超えないよう制限される。なお、プロジェクトの資金を特定の借入によって調達する場合は、その借入に係る金利をそのまま資産計上している。
製品開発開始の決定前に発生した開発費は、研究費と同様、発生した年度に費用計上される。量産開始後に発生した費用は、製造原価として処理される。
その他の無形資産
その他の無形資産には、ルノー・グループが購入した特許権、借地権、無形事業資産、ライセンス、ソフトウェア、ブランド及び類似の権利が含まれる。耐用年数が確定できる場合、購入される特許権、借地権、ライセンス、ブランド及び類似の権利は、契約若しくは法律で規定された保護期間、又はそれより短い場合には耐用年数にわたって、定額法で償却している。無形事業資産及びソフトウェアについては、その耐用年数にわたって償却している。無形資産の耐用年数は、一般的に3年から5年である。耐用年数を確定できない無形資産は、少なくとも年1回、それに加えて減損の兆候がある時に、減損テストを実施している。
2-L. 有形固定資産及び使用権資産
有形固定資産の総額は取得原価又は製造原価を示す。
設計・設置費用は、資産の製造原価に含まれる。
有形固定資産に係る製造原価には、無形資産に関する方法と同様の方法に基づき、工事中の資産調達コストも含まれている。プロジェクトの資金がある特定の借入により調達される場合、その資産計上の割合は、当該借入の金利に等しい。
投資助成金は、該当する場合、関連資産の総額からの控除として記載される。
有形固定資産取得後の諸費用は、当該資産の生産性を高め、又は、耐用年数を延長するために発生する費用を除き、当該費用の発生時に費用処理されている。
顧客へのリース用資産には、ルノー・グループの金融会社から1年を超えてリースしている、ルノー・グループによる買戻特約付きの車両、及び最低1年の使用期間後の買戻条項付き契約に基づいて販売した車両が含まれる。顧客へのリース用資産には、ルノー・グループの金融会社から1年を超えてオペレーティング・リースの対象となっている車両及びルノー・グループの金融会社による電気自動車ユーザー向けリース用バッテリーも含まれる(注2-G参照)。
使用権資産
ルノー・グループのリースは基本的に不動産を対象としている。
契約が、支払の対価として、特定の資産を特定の期間において使用する権利を借手に与える場合、当該契約はリースを含んでいる。
契約開始日において、借手は使用権資産及びリース負債を表す金融負債を計上する。使用権資産は見積リース期間にわたって償却される。リース負債は、予想リース期間にわたるリース料の現在価値で当初認識されている。割引は、金利が容易に決定可能な場合はリース契約の計算利子率を使用し、そうでない場合には追加借入利子率を使用して、行われている。通貨圏ごとに計算される追加借入利子率は、その通貨圏で適用されるリスクフリーレートにその現地通貨に適用されるルノー・グループのリスクプレミアムを加えたものに相当する。損益計算書において、使用権資産の償却は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に計上され、また、リース負債に係る利子に相当する財務費用は、財務費用及び収益に計上される。この連結調整による税効果は、繰延税金を通じて認識される。キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローは支払利息の影響を受け、また財務活動によるキャッシュ・フローは返済されたリース負債の影響を受ける。
その後、使用権資産は、該当する場合(注2-Nに示された原則に基づいて減損テストが実施される場合)には減損により定期的に削減され、リース負債の一定の対応する修正再表示により調整される。
短期(12ヶ月以内)のリース及び少額資産のリースに関するリース料は、営業費用として扱われる。
リース期間は、借手がリース資産を使用する権利を有するリース契約の解約不能期間であり、ルノー・グループが行使することが合理的に確実な更新オプションによって延長される。フランスのコマーシャル・リースについては、リース期間は通常9年である。不動産部門の協力を得て、工場の種類とその開発計画を考慮した上で、リース期間の見積もり及び延長・終了オプションの検討を行う。
期間の短縮又はリース面積の削減のためにリースについて再交渉を行った場合、ルノー・グループはリース負債の再評価を認識し、リースの部分的な終了に伴う損益は営業利益(その他の営業利益及び営業費用)に計上している。なお、購入・延長・終了オプションの行使価額の改訂(例えば早期終了条項の適用)を行う場合には、使用権資産の帳簿価額にもこれに応じて調整している。
リース建物の改良は、リース負債の見積りに使用したリース期間と同等又はそれより短い期間で減価償却される(借手がリース建物をより長期間使用する意思又は能力を有しない場合)。
リース契約にルノー・グループが行使することが合理的に確実な購入オプションが含まれている場合には、リースではなく実質的に購入となる。対応する負債はIFRS第9号に基づき金融負債、資産はIAS第16号に準拠して有形固定資産とみなされる。
貸手が契約上必要とする修繕引当金は、リース開始時に対応する有形固定資産とともに計上される。
セール・アンド・リースバック取引
IFRS第16号の適用に当たっては、セール・アンド・リースバック取引について、資産の譲渡が販売又は金融取引のいずれとして扱われるべきかを決定するために、IFRS第15号の要件を参照する。
資産の譲渡が販売として認識されるためのIFRS第15号の要件を満たさない場合、譲渡された資産は財政状態計算書に計上された資産のままとなり、譲渡収入と同額の金融負債が認識される。
資産の譲渡が売却として認識され、その後、ルノー・グループが売却した資産の一部又は全部をリースバックする場合、買い手-貸手に譲渡した権利に係る損益額のみが認識され、使用権資産は譲渡された資産の正味帳簿価額において留保された持分に比例して調整される。
減価償却
自動車部門及び販売金融部門において、減価償却費は、以下の見積耐用年数にわたり定額法で計算している。
| 建物(1) | 15~30年 |
| 特殊工具 | 2~7年 |
| 機械装置・工具器具(プレス設備を除く) | 5~15年 |
| プレス設備、スタンピング及び塗装設備 | 20~30年 |
| その他の有形固定資産(2) | 4~6年 |
(1) 1987年より前に事業に供用された建物の償却期間は最長40年。
(2) リース用バッテリー(型式によって8~10年で償却)を除く。
資産の耐用年数は定期的に見直され、当初予定された期間より短くなった場合、特に車両及び部品の販売を終了することを決定した際には、加速償却が行われる。
2-M. 減損
固定資産の減損
ルノーを取り巻く市場環境の甚だしい悪化や資産の使用環境・方法に対する甚大な悪影響など、固定資産に減損が生じていることを示す兆候が生じた場合は直ちに減損テストが実施される。
自動車部門においては、減損テストは次の2つの資産レベルについて行われる。
自動車専用資産(部品を含む)レベル
自動車専用資産(部品を含む)とは資産計上した開発費用及び工具で構成され、その減損テストは帳簿価額(純額)と、対象車両及びその部品に係る将来のキャッシュ・フローの割引価値に基づいて算出された回収可能価額とを比較して行う。これらの資産は、対象のモデル及び/又は仕向国に特有のものである場合がある。
資金生成単位レベル
資金生成単位とは、キャッシュ・フローを生成する上で独立性の高いものとして密接に結びついた部分集合をいう。資金生成単位は経済的事業体(工場又は子会社)又は自動車部門全体を表すことがある。資金生成単位に関連する純固定資産は、特に、のれん、特定資産及び能力資産、並びに運転資金の構成要素を含む。
上記の2つのレベルのそれぞれについて、帳簿価額(純額)と回収可能価額とを比較して減損テストが行われる。回収可能価額とは資産の使用価値と公正価値(販売費用控除後)のいずれか高い方をいう。
使用価値は資産の使用により期待できる将来キャッシュ・フローの現在価値である。将来キャッシュ・フローは、マネジメントが作成・承認した事業計画に基づくキャッシュ・フローと、永久成長率を用いて割引いた標準キャッシュ・フローに基づく継続価値とを合計したものである。また、将来キャッシュ・フローには販売金融部門への案件の紹介に関して自動車部門に支払われる報奨金(「超過利益」)も含まれる。事業計画の根拠となる仮定には、グループが事業展開している各国市場の動向や占有率、及び製品販売価格や部品・原材料調達価格の変動などに対する予測が含まれる。使用する割引率(税前)は、ルノーが決定する加重平均資本コストである。
回収可能価額が帳簿価額(純額)を下回る場合、その差額相当分は当該資産の減損として計上する。
販売金融部門においては年1回以上、又は減損の兆候が見られるたびに、資産の帳簿価額と回収可能価額を比較する減損テストが実施される。回収可能価額とは資産の使用価値と公正価値(売却費用控除後)のいずれか高い方を意味する。使用価値は、市場アプローチに基づいており、同じ国における事業体又は事業体グループで構成される資金生成単位グループそれぞれについてマルチプルを用いて決定される。
関連会社及び共同支配企業に対する投資の減損
関連会社及び共同支配企業に対する投資については、ルノーを取り巻く市場環境の甚だしい悪化や株式相場の大幅若しくは長期的な下落など、減損を示す兆候が生じた場合は直ちに減損テストが実施される。
減損テストはIAS第28号及び第36号に従い、関連会社又は共同支配企業に対する投資の帳簿価額と回収可能価額(使用価値と公正価値から売却費用を差し引いた価額のいずれか高い方)とを比較して行われる。使用価値は、関連会社又は共同支配企業から期待できる将来キャッシュ・フローの現在価値に対する持分に相当する。関連会社又は共同支配企業が上場している場合、公正価値はかかる関連会社の株式の市場価値である。
回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、その差額相当分は関連会社又は共同支配企業に対する投資の減損として計上し、関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分を通じてルノー・グループの損益計算書に計上される。
2-N. 売却目的で保有する非流動資産又は資産及び負債グループ並びに非継続事業
売却目的で保有する資産及び負債とは、直ちに売却できる状態にあり、且つ既知の買い手との事前の協議により12ヶ月以内に売却される可能性が高い非流動資産又は資産及び負債グループをいう。
売却目的で保有する資産並びに資産及び負債グループは、IFRS第5号に従い、連結財政状態計算書において個別に表示される。これらは純簿価額及び公正価値から売却費用を控除した価額のいずれか低い価格で表示される。売却目的に分類される非流動資産(又は売却目的で保有する資産及び負債グループ)については、以後、減価償却又は償却を行わない。
IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に定義する非継続事業とは、ルノー・グループにとって重要かつ売却手続中又は売却目的で保有する資産として分類される活動又は地理的地域である。非継続事業に係る損益計算書及びキャッシュ・フロー計算書の項目は、表示されるすべての期間の連結財務諸表において特定の項目を設けて表示される。
2-O. 棚卸資産
棚卸資産は原価と正味実現可能価額とのいずれか低い価額で計上される。原価は取得原価又は製造原価を表し、製造原価には直接及び間接製造費用、予測操業度における製造関連部門費の配賦額並びに関連するヘッジの結果が含まれる。操業度は製造現場ごとに予測し、実際の操業度が下回る場合の固定費の除外率が算定できるようになっている。
自動車部門及び販売金融部門の棚卸資産は先入先出法により計算される。
正味実現可能価額が財政状態計算書価額より低い場合は、その差額相当分の減損額が計上される。
2-P. 債権の譲渡及びリバースファクタリング
証券化、割引又はファクタリングにより第三者に譲渡された債権は、関連するリスク及び便益が実質的に当該第三者に移転したときにグループの資産から除かれる。リスク分析は主に信用リスク、支払い遅延のリスク及びカントリーリスクに関するものである。自動車部門と販売金融部門には同様の規定が適用される。
自動車部門は、時として、リバースファクタリング・プログラムを利用している。このプログラムは、サプライヤーを支援するために、又は、支払期限を延長することによりルノー・グループに利益をもたらすために、使用することができる。前者の場合、負債は引き続き営業サイクルの一環とみなされ、当該金額は財政状態において営業債務に残る。後者の場合においては、リバースファクタリング契約の当事者である金融機関に対し、サプライヤーに対する当初債務を支払うルノー・グループによる無条件のコミットメントがかかる契約に含まれている場合、負債は営業サイクルの一環とはみなされず、当該金額は金融負債として再分類される(再分類日のキャッシュ・フロー計算書に影響を与えない)。契約が金融負債とみなされ、関連するグループ子会社の資金調達の要件を満たす場合、金融機関への返済はキャッシュ・フロー計算書において財務活動によるキャッシュ・フローに影響を及ぼすが、そうでない場合は営業活動によるキャッシュ・フローに含まれる。
2-Q. 自己株式
自己株式とはルノー・グループのマネジャー及び幹部社員に付与されるストック・オプション制度、業績連動株式付与制度、その他の株式報酬契約及び流動性契約の目的で保有する株式のことである。
取得価額で計上され、売却時までルノー・グループの資本勘定の控除項目とされる。
自己株式売却代金は連結資本勘定に直接計上される。その結果、自己株式に係る損益は当期純利益には含まれない。
2-R. 業績連動株式制度、付与制度及びその他の株式報酬契約
ルノー・グループは、業績連動株式及びその他の株式報酬をルノーの株式で提供している。株式の付与の決定、及び株式制度の期間を受益者に通知した日を「付与日」としている。勤務成果連動型の制度については、一定の勤務成果達成度を付与条件として見積もった上で、その対価としての株式の付与数を決定する。この見積りは勤務成果達成度の確率変化を基に毎年見直す。業績連動株式の対価となる勤務の公正価値は、付与日のかかる株式の公正価値を基に、最終測定する。業績連動株式の権利は、付与日の株価から権利確定期間における予定配当額を差引いて算定する。適用される株価の変動の要因は、付与日における潜在的な変動である。予想配当は、各制度の評価時に発表される配当性向スケジュールを参照して決定される。
このような方法で算出される公正価値の合計は定額法で全権利確定期間に配分される。この費用は人件費として計上され、同額が連結剰余金に計上される。業績連動株式が権利確定すると、ルノー・グループが行使価格の決済として受け取る現金は現金及び現金同等物として処理され、同額が連結剰余金に計上される。
2-S. 退職給付及びその他の従業員長期給付債務
確定拠出制度へのルノー・グループの拠出額は、その年度に費用処理される。
退職後給付に係る確定給付型制度については、ルノー・グループは予測単位積増方式を用いて債務の現在価値を算定している。この方法によれば、給付額は制度給付額の計算式に基づき勤務期間に配分(主として定額法で給付を受ける権利を得た勤務年に配分)される。
将来の退職給付支払額は将来の昇給、退職時の年齢、死亡率及び勤続期間をベースに測定され、予測される平均給付期間と同等の期間における長期優良社債の利子率に基づき現在価値に割引いている。
基礎的前提の変更や実績値に基づく調整による数理計算上の差異は、その他の包括利益項目に計上している。
当年度の費用の純額は、当期の勤務費用に、適宜、過去勤務費用を加えた金額に相当し、営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に借方計上される。確定給付債務(資産)純額に対する支払利息は財務収益及び財務費用純額に計上される。
2-T. 従業員数調整措置
会計上、従業員給付として扱われる従業員数調整措置に係る見積費用は、対象従業員の見積残存雇用期間にわたって引当金を計上している。
雇用終了補償に係る費用は、詳細な計画が公表された時点、又はかかる手続が開始された時点で計上される。計上される金額は、既存の年金引当金控除後のものである。
2-U. 販売金融部門の金融資産及び債権
ルノー・グループは金融商品の契約当事者となった時に金融資産を認識する。
金融資産には、ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資のほか、市場性ある有価証券、譲渡可能負債証券、貸付金、及び金融取引に係るデリバティブ資産が含まれる(注2-X参照)。
これらの金融商品は非流動資産として表示されるが、決算日から12ヶ月以内に満期の到来する金融資産は流動資産として分類される。
ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資
ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資は純損益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品に分類される。当該金融資産の公正価値は、原則として市場価格に基づいて決定されるが、それが不可能な場合、ルノー・グループでは市場データによらない評価方法を用いている。
市場性ある有価証券及び譲渡可能負債証券
市場性ある有価証券や譲渡可能負債証券の形での短期投資は余剰資金の運用を目的とするものであるが、現金同等物に分類されるものではない。これらはその他の包括利益項目を通じて公正価値で計上される負債性金融商品である(純損益を通じて公正価値で計上される投資ファンド(UCITS)の株式を除く。)。
予想信用損失に基づく減損は、その他の包括利益項目を通じて公正価値で計上される負債性金融商品の当初認識の際に計上される。
貸付金
貸付金は余剰資金の投資を目的とした貸付金及び関連会社への貸付金が中心である。
貸付金は償却原価で計上される。金融資産の当初認識の際及び当初認識の後発生した事象により価値の損失が生じたことを示す客観的な証拠がある場合に、予想信用損失と同額の減損が認識される。
2-V. 現金及び現金同等物
現金には手許現金及び当座預金やその他の普通預金が含まれる。但し、当座貸越はこれに含まず金融負債に計上される。
現金同等物とは短期的な資金約定を満たすために保有する投資である。現金同等物として認められるためには、流動性があり、換金が容易、且つ、価値変動リスクが僅少であることが必要である。
これらの金融商品は償却原価で計上される(損益を通じて公正価値で計上される投資ファンド(UCITS)の株式を除く。)。
部門特有の規制(例えば銀行又は保険規制)による制限を受けた銀行口座又は証券化された債権の与信増加のために割り当てられた銀行口座は、現金及び現金同等物に含まれる。
2-W. 自動車部門の金融負債及び販売金融負債
ルノー・グループは自ら金融商品の契約当事者となった時に、金融負債(自動車部門)又は販売金融負債を認識する。
金融負債及び販売金融負債には永久劣後証券、劣後債、社債、その他の証書による債務、金融機関からの借入、リース負債(注2-L参照)、その他の有利子負債、金融取引に係るデリバティブ債務が含まれる(注2-X参照)。
自動車部門の永久劣後証券は、連結売上高に連動する変動収益をもたらす上場劣後債商品である。永久劣後証券は、借入に係る実効金利を用いて予測クーポンを割り引く形で決定される償却原価で計上される。見積実効金利は指標が考慮されており、将来の販売台数見通しに著しい変化が生じた場合、特に中期事業計画の公表時には、財務成績に計上された償却原価は再評価される。
特定のヘッジ会計(注2-X参照)に関連しない金融負債は、通常、利息法を用いた償却原価により計上される。この方法で計算する財務費用には発行費用及び発行又は償還プレミアムが含まれ、さらに、再交渉による条件変更が僅少な場合、再交渉に係る費用もこれに加わる。
2-X. デリバティブ及びヘッジ会計
測定及び表示
デリバティブは当初、公正価値で計上され、以後、期末日ごとに見直される。
・ 為替予約及び通貨スワップの公正価値は、期末日の市場の為替レート及び金利を用いて将来キャッシュ・フローを割引くことにより決定されている。
・ 金利デリバティブの公正価値は、ルノー・グループが未決済契約を期末現在で決済した場合に受取る(又は支払う)金額を示し、期末日に各契約の金利フォワード・カーブ及び相手先の信用状況を反映している。この公正価値には未収・未払金利も含まれる。
・ 商品デリバティブの公正価値は市場動向に基づいている。
自動車部門のデリバティブは、満期が12ヶ月以内に到来するものは財政状態計算書の流動資産・負債に計上され、それ以外は非流動資産・負債に計上される。販売金融部門のデリバティブはすべて財政状態計算書の流動資産・負債に計上される。
ヘッジ会計
ヘッジ手段として指定されたデリバティブは、次のようなヘッジ関係の種類に応じて会計処理される。
・ 公正価値ヘッジ
・ キャッシュ・フロー・ヘッジ
・ 海外事業に対する純投資のヘッジ
ルノー・グループではヘッジの設定後直ちにヘッジ手段とヘッジ対象を明確に、ヘッジ戦略、ヘッジするリスク、ヘッジの有効性の評価法を述べた正式文書によりヘッジ関係を明らかにしている。販売金融部門は、そのリスクをカバーするために1つ以上の同質的な項目に関するヘッジ関係を文書化する。この文書は以後、指定されたヘッジの有効性を実証するため適宜更新される。
ヘッジ会計はヘッジの種類ごとに個別の測定・認識法を適用している。
・ 公正価値ヘッジ:
ヘッジ対象の評価はヘッジするリスクを限度として公正価値に調整され、ヘッジ手段は公正価値で計上される。これらの項目の増減は損益計算書に同時に認識されるため、ヘッジの非有効部分のみが純利益に影響を及ぼし、ヘッジ対象及びヘッジ手段の公正価値の増減として同じ損益計算書項目に計上される。
・ キャッシュ・フロー・ヘッジ:
ヘッジ対象の価値の修正は行われず、ヘッジ手段についてのみ公正価値への調整が行われる。調整後は、ヘッジするリスクに起因する公正価値の増減のうちヘッジ効果の有効な部分は税効果控除後でその他の包括利益項目に計上され、非有効部分は純利益に計上される。資本勘定に累積した金額は、ヘッジ対象の純利益への影響が認識された時点で損益計算書項目へと振替えられる。
・ 海外事業に対する純投資のヘッジ:
ヘッジ手段の価値は公正価値に調整される。調整後は、ヘッジする為替リスクに起因する公正価値の増減のうちヘッジ効果の有効な部分が税効果控除後でその他の包括利益項目に計上され、非有効部分は純利益に計上される。資本勘定に累積した金額は、純投資が清算又は売却された日付で純利益へと振替えられる。日産に対する投資をヘッジするための円建ての借入に係る金利分は非有効部分とみなされ、財務収益及び費用に直接計上される。
ヘッジ指定のないデリバティブ
ヘッジ指定のされていないデリバティブの公正価値の増減は直ちに財務収益として認識される。但し、デリバティブ契約が事業と密接に関わる理由によってのみ締結されたものである場合、デリバティブの公正価値の増減は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に含まれる。
注3-連結範囲の変更及び売却目的で保有する資産及び負債
| 自動車部門 | 販売金融 部門 | モビリティ サービス部門 | 合計 | |
| 2021年12月31日現在の連結会社数 | 173 | 45 | 19 | 237 |
| 新規に連結した会社数(買収、設立等による) | 5 | 6 | 1 | 12 |
| 連結から除外した会社数(売却、合併、清算等による)(1) | 60 | - | 1 | 61 |
| 2022年12月31日現在の連結会社数 | 118 | 51 | 19 | 188 |
(1) 2022年5月に売却されたアフトワズ部門の事業体を含む。
3-A. 連結範囲の変更
自動車部門
・ 2022年上半期より、ルノー・グループは、2021年末に新たな産業・商業プロジェクト向けに設立されたトルコを拠点とする会社であるRenault Group Otomotiv A.S.を完全連結しており、ルノーが完全所有している。
・ 2022年3月、ルノー・グループは、重要な影響力を行使しているBeyonca HK Limitedの株式13.7%を18百万ユーロで取得し、その後29百万ユーロの増資を行った。同社は持分法により計上されている。
・ 2022年5月15日、ルノー・グループは、その子会社であるルノー・ロシアをモスクワ市に、またアフトワズの持分67.69%をNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に、それぞれ1ルーブルで売却した。この売却契約は、ルノー・グループに対し、今後6年間の一定の期間において行使可能な持分買い戻しのオプションを付与している。これらの事業体による寄与は、IFRS第5号に基づき、非継続事業として表示されている。会計上の影響については、下記注3-Bに記載している。
・ 2022年5月、ルノー・グループは、スウェーデン及びデンマーク市場で事業を展開する販売会社ルノー・ノルディックABを37百万ユーロで売却し、そのうち14百万ユーロは今後5年間にわたり支払われる予定である。
・ 2022年9月、ルノー・グループは、販売会社ルノー・日産・スロベニア及びルノー・日産・クロアチアをそれぞれ9百万ユーロ及び7百万ユーロで売却した。
・ 2022年10月、ルノー・グループは、ハンガリー市場で事業を展開する販売会社ルノー・ハンガリアKftを16百万ユーロで売却し、そのうち3百万ユーロは今後5年間にわたり分割で支払われる予定である。
・ 2022年11月、ルノー・グループは、フランスの子会社Fonderie de Bretagneの全持分をドイツのCallista GmbHグループに売却した。1ユーロという象徴的価格で行われた売却の条件に基づき、ルノー・グループは、確実な回復計画のために57百万ユーロの資金を提供することを約束した。
・ 2022年11月、ルノー・グループが80%保有する韓国の子会社RKMは、ジーリー・グループから34%の増資を受け、これと引き換えにジ―リーから同額(2,640億ウォン、約194百万ユーロ)で技術ライセンスを同時に取得した。ルノー・グループの2022年12月31日現在のRKM持分比率は53%であった。
販売金融部門
・ ルノー・グループは、2021年7月に67百万ユーロで100%購入したBI-PIモビリティSL及びその子会社からの取得資産及び譲受債務の公正価値の算定を確定した。同社はフレキシブルレンタカーに特化している。主な調整項目は、8百万ユーロの価値で認識されるブランドと、5百万ユーロの価値で認識される技術に関するものである。最終的なのれんは59百万ユーロと算定される。また、BI-PIモビリティSLは2022年に英国及びオランダにおいて、全額出資、完全連結の新たな子会社BI-PIモビリティUK Ltd及びBI-PIモビリティ・ネザーランズを設立した。
3-B. 非継続事業
2022年3月23日、ルノー・グループはルノー・ロシアの活動の停止を発表し、アフトワズの持分に関して利用可能なオプションを評価中であると公表した。ルノー・グループは、2022年12月31日現在で2,195百万ユーロと見積もられているロシアにおける有形固定資産・無形資産及びのれんの減損は2022年上半期中に認識されると公表した。2022年5月12日のプレスリリースにより、この減損は2022年3月31日に計上されていたことが確認された。その後、2022年5月16日に、ルノー・ロシアの株式の100%をモスクワ市に、またラーダ・オート・ホールディング(アフトワズの親会社)の株式67.69%をNAMI (中央自動車エンジン科学研究所)に売却する契約を締結したことが発表された。これにより、2022年上半期中にルノー・ロシア及びアフトワズ・グループは連結対象から外れることになった。
下表は、これら非継続事業の2022年1月1日から4月30日までの損益計算書の詳細と、ルノー・ロシア及びラーダ・オート・ホールディングの株式売却益並びに売却効果(債務免除、特定の棚卸資産の減損、ルノー・ロシアの金融債務の一部返済など)について示している。
ルノー・ロシア及びアフトワズの売上高及び営業総利益は、2022年5月1日から売却日である5月15日までの間に重要ではなかったため、簡略化の目的から、支配の喪失は2022年4月30日に起こったとみなしている。これら2つの事業体の業績は、IFRS第5号に基づき、非継続事業の業績として報告されている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 外部売上高 | 1,076 | 4,554 |
| 営業総利益 | 146 | 510 |
| その他の営業利益及び営業費用(1) | (2,443) | (12) |
| 営業利益(損失) | (2,297) | 498 |
| 財務収益(費用) | (23) | (55) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | - | - |
| 税引前利益 | (2,320) | 443 |
| 当期税金及び繰延税金 | (25) | |
| 非継続事業からの当期純利益 | (2,320) | 418 |
(1) 2022年には、売却前に計上したルノー・ロシア及びアフトワズ、並びにロシア連邦での事業に特化した資産を有するその他のグループ会社ののれん及び無形資産(1,189百万ユーロ)並びに有形固定資産(1,032百万ユーロ)に関する減損(マイナス2,221百万ユーロ)、損益への為替換算調整勘定を含むルノー・ロシア及びアフトワズの株式の売却益に相当する110百万ユーロ、並びに債務免除額のマイナス234百万ユーロが含まれている。
IFRS第5号の適用により、ルノー・ロシア、アフトワズ及びその子会社のキャッシュ・フロー項目、ルノー・グループ各社によるロシアの事業体への売却、並びにルノー・グループのロシア連邦からの撤退の直接的な結果として価値を失ったロシア連邦外にある資産の減損も非継続事業に区分している。これに伴い、2021年度の連結包括利益計算書及び連結キャッシュ・フロー計算書を調整している。
3-C. 売却目的で保有する非流動資産(負債)
2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーにおいて、ルノー・グループは、低排出量ハイブリッドエンジン及びパワートレインの開発、製造、供給を行う新たな世界規模の事業体の創設に向け、ジーリー・グループとの包括契約を締結することを発表した。当該包括契約は、ルノー・グループとジーリーがこの新事業の株式をそれぞれ50%ずつ保有すると規定している。売却目的で保有する資産及び負債は、以下「ホース」と総称され、2023年下半期には連結除外となる。
戦略プラン「ルノーリューション」の適用に伴い、ルノー・グループは、一部の不動産資産(土地、生産拠点)、支店(フランス国内)及び自動車販売子会社(フランス国外)の売却を開始した。
2022年12月31日現在、売却目的で保有する資産グループは、3,861百万ユーロの資産並びにマイナス873百万ユーロの債務及びその他の負債で構成されている。2021年12月31日現在及び2022年12月31日現在のこれらの金額の差、すなわち売却目的で保有する資産の3,732百万ユーロの増加及びこれに係る負債の691百万ユーロの増加は、主に、ハイブリッド及びサーマルパワートレインに特化した新たな共同支配事業のための「ホース」プロジェクトの資産及び負債の再分類によって説明される(注2-B参照)。これらの有形固定資産及び無形資産については、売却目的で保有する資産に再分類された日付である2022年11月8日以降、償却を中止した。
これらの売却目的で保有する資産及び関連する負債の再分類は、関連する注記の他の変更に反映されている。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 12月31日 | 増加 | ホースを含む 増加 | 減少 | 2022年 12月31日 |
| 無形資産及びのれん | 8 | 795 | 795 | (8) | 795 |
| 有形固定資産 | 42 | 2,522 | 2,166 | (27) | 2,537 |
| 棚卸資産 | 21 | 418 | 338 | (21) | 418 |
| 現金及び現金同等物 | 15 | 23 | 8 | (15) | 23 |
| その他 | 43 | 88 | 71 | (43) | 88 |
| 売却目的で保有する資産合計 | 129 | 3,846 | 3,378 | (114) | 3,861 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債合計 | (182) | (872) | (841) | 181 | (873) |
III-連結損益計算書
注4-売上高
4-A. 売上高の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 製品売上高 - 自動車部門 | 37,684 | 32,422 |
| 自動車部門のパートナーに対する売上高 | 3,130 | 3,689 |
| リース用資産に係るレンタル収益(2) | 842 | 1,198 |
| その他サービスの売上高 | 1,465 | 1,391 |
| サービスの売上高 - 自動車部門 | 2,307 | 2,589 |
| 製品の売上高 - 販売金融部門 | 23 | 39 |
| リース用資産に係るレンタル収益(2) | 141 | 113 |
| 販売金融債権による受取利息 | 1,983 | 1,757 |
| その他のサービス売上高(3) | 1,088 | 1,026 |
| サービス売上高 - 販売金融部門 | 3,212 | 2,896 |
| サービス売上高 - モビリティサービス部門 | 35 | 24 |
| 売上高合計 | 46,391 | 41,659 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 買戻し約定付自動車販売又は固定資産のレンタルにつきルノー・グループが計上したレンタル収益。
(3) 主に、融資契約又はその他に基づく車両の保険、メンテナンス及び代替車で構成されるサービスに係る収益。
4-B. 2022年度の範囲及び方法を適用した2021年度の売上高
| (単位:百万ユーロ) | 自動車部門 | 販売金融部門 | モビリティ サービス部門 | 合計 |
| 2021年度売上高(1) | 38,700 | 2,935 | 24 | 41,659 |
| 連結範囲の変更 | (198) | 32 | 10 | (156) |
| 2022年度の範囲及び方法を適用した2021年度の売上高 | 38,502 | 2,967 | 34 | 41,503 |
| 2022年度売上高 | 43,121 | 3,235 | 35 | 46,391 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
注5-営業総利益に含まれるその他の収益及び費用の種別内訳
5-A. 人件費
2022年度の人件費は5,661百万ユーロ(2021年度は5,504百万ユーロ。ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている。)であった。
退職給付及び従業員長期給付費用の詳細は注19に記載されている。
株式報酬は従業員に付与された業績連動株式制度及びその他の株式報酬の支払協定に係るものである。これに伴う人件費は、2022年度は65百万ユーロ(2021年度は31百万ユーロ)であった。
制度の評価法は注18-Gに記載されている。
5-B. 外国為替差損益
2022年度の営業利益には36百万ユーロの為替差損(純額)が含まれており、主にアルゼンチン・ペソ及びトルコ・リラの変動に係るものである(2021年度は68百万ユーロの為替差損(純額)を計上しており、主にアルゼンチン・ペソ、ブラジル・レアル及びトルコ・リラの変動に係るものであった。)。
5-C. リース料
2022年12月31日現在、財政状態計算書のリース料は以下のとおりである。重要な影響のないリース又は短期リースに関連するものであるため、IFRS第16号に基づき調整されていない。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 | 2021年12月31日(1) |
| 短期リースに係るリース料 | (8) | (13) |
| 少額資産のリースに係るリース料 | (21) | (26) |
| 変動リース料を含むその他のリース料 | (64) | (56) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
注6-その他の営業利益及び営業費用
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用 | (354) | (426) |
| 事業又は事業会社の全部又は一部売却損益、及び連結範囲の変更に伴うその他の損益 | (14) | 33 |
| 有形固定資産及び無形資産売却損益(リース用資産の売却を除く) | 178 | 448 |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん(関連会社及び共同支配企業ののれんを除く)の減損 | (257) | (139) |
| その他の非経常的な営業利益及び営業費用 | 68 | (169) |
| 合計 | (379) | (253) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
6-A. リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用
リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用は、主としてフランス(マイナス174百万ユーロ)、ドイツ(マイナス81百万ユーロ)、ルーマニア(36百万ユーロ)及びスペイン(19百万ユーロ)のリストラクチャリング計画に関係するものである。これらは2020年5月29日に発表された固定費削減計画に関連するものであり、ホース・プロジェクト及びアンペア・プロジェクト並びにルノー・グループのデジタル・トランスフォーメーションに関連する従業員退職計画、報酬及びその他の費用が含まれる。
2021年度のこれらの費用には、2022年2月1日から2023年1月1日までの間に資格を有する従業員が参加可能であったフランスの労働免除制度に係るマイナス65百万ユーロ及び最大1,153人が退職するという新たな団体協約退職制度に関連する引当金マイナス120百万ユーロが含まれる。これらの制度は2021年12月14日に締結された3年間の労働組合協定「Re-Nouveau France 2025」の一環であった。2021年度のリストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用もまた、2020年5月29日に発表された固定費削減計画の一環として実施されたフランス国外(主に韓国、スペイン及びルーマニア)のリストラクチャリング計画に関係するものであった。
6-B. 事業又は事業体の処分損益
2022年5月、ルノー・グループは、スウェーデン及びデンマーク市場で事業を展開する販売会社ルノー・ノルディックABに対する持分を地元販売業者に売却したことにより、売却益26百万ユーロを計上した。
2022年11月、Fonderie de Bretagneの売却に係る費用の総額としてマイナス57百万ユーロを計上した。
2021年、ルノーs.a.s.はCarizyにおける98%の持分を処分し、18百万ユーロの利益を計上した。また、ルノー・グループは、ルノー・南アフリカにおける40%の持分を売却し、売却益15百万ユーロを計上した。
6-C. 有形固定資産及び無形資産売却損益
ルノー・グループは2022年に不動産取引を行い、178百万ユーロの利益が発生した。これには主としてフランス国内の物流倉庫及び不動産物件の売却益97百万ユーロ並びにフランス国内及びヨーロッパの様々な不動産複合体の売却益98百万ユーロが含まれる。
2021年、ルノー・グループは、フランスの保管倉庫の売却益59百万ユーロ、フランス及びドイツのRRG販売ネットワークに属する様々な不動産複合体の売却益176百万ユーロ、並びにルクセンブルクの不動産の売却益115百万ユーロを認識した。
6-D. 固定資産及びのれんの減損(関連会社及び共同支配企業ののれんを除く)
2022年に計上された戻入控除後の減損はマイナス257百万ユーロ(2021年度はマイナス149百万ユーロ)であった。新たな減損は主として中国の過剰生産能力を有する資産について認識されたものである。
2022年度及び2021年度に減損の戻入は無かった。
2022年上半期中に売却したルノー・ロシア及びアフトワズに関連する資産に関して計上された、又はその売却に起因する減損は、「非継続事業」に含めている。
2022年度のマイナス41百万ユーロの新たな減損は無形資産に関係するものであり(2021年度はマイナス80百万ユーロ)、またマイナス216百万ユーロは有形固定資産(2021年度はマイナス69百万ユーロ)に関係するものである(注10及び11)。
6-E. その他の例外的項目
2020年にアルジェリア政府の決定を受けて停止していたアルジェリアにおける事業活動は部分的に再開し、債権、棚卸資産等について以前認識していた19百万ユーロの減損を戻入した。
環境規制に準拠し、売却された工場に関して、2021年にマイナス54百万ユーロの清掃及び解体費用引当金が計上された。また、事業、生産又は開発の中止の決定に起因する費用に対し、マイナス65百万ユーロの引当金が計上された。2021年に計上されたマイナス25百万ユーロのその他の引当金及び債権の償却は、主に2022年1月12日に管財人の管理下に置かれたルノー・ブリリアンス・ジンベイ・オートモーティブ・カンパニー(RBJAC)に関連するものである。
注7-財務収益(費用)
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 総有利子負債コスト | (349) | (301) |
| 現金及び金融資産に係る収益 | 168 | 46 |
| 実質有利子負債コスト | (181) | (255) |
| 支配ないし重要な影響力の下にない企業からの受取配当金 | 2 | 4 |
| 財務活動における為替差損益 | 74 | 46 |
| 超インフレに対するエクスポージャーに係る損益(2) | (292) | (69) |
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に相当する確定給付債務及び資産に係る支払利息純額 | (21) | (11) |
| その他(3) | (68) | (10) |
| その他の財務収益及び財務費用 | (305) | (40) |
| 財務収益(費用) | (486) | (295) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 超インフレに対するエクスポージャーに係る損失は、ルノー・グループのアルゼンチンの事業体に関連するものである。
(3) その他の項目は、主に、債権の譲渡費用、公正価値の変化(FAA及びPartech Growthへの投資)、銀行手数料、割引及び遅延利息である。2022年12月31日現在、その他の項目には、政府保証付き融資枠の償却減価の調整の影響額29百万ユーロ(2021年は23百万ユーロ)も含まれた。注23-Cを参照のこと。
自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション(又は実質有利子負債)は、「事業セグメント別情報」において示している(「I-事業セグメント及び地域に関する情報」-A4 参照)。
注8-当期税金及び繰延税金
ルノーSAは、当初より、国内のみの連結納税制度によってフランスでの法人所得税額を決定することにしたため、この制度が、フランスでの課税対象となるルノーSAのグループに適用される。
ルノー・グループはまた、ドイツ、イタリア、スペイン、ルーマニア、オランダ及び英国において、その他の任意の連結納税制度を適用している。
8-A. 当期税金及び繰延税金
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 当期法人所得税 | (561) | (437) |
| 繰延税金収益(費用) | 28 | (134) |
| 当期税金及び繰延税金 | (533) | (571) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
2022年度の当期法人所得税費用のうちマイナス500百万ユーロは在外企業から発生している(2021年度はマイナス345百万ユーロ)。より好ましい経済状況において課税所得が増加したことにより、2022年度のかかる費用は増加した。
フランス連結納税グループに含まれる事業体の当期法人所得税費用は、2022年度においてマイナス61百万ユーロに達している(2021年度はマイナス92百万ユーロ)。
繰延税金にはプラスの変動があり、28百万ユーロの利益が生じた。2022年度におけるこの大幅な改善は、特にフランス国外の繰延税金負債の戻入によるものである。
2021年度の繰延税金費用は、主にトルコにおける税額控除の活用を反映している。
8-B. 税金費用の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 税引前利益並びに関連会社及び共同支配企業の純利益に対する持分 | 1,730 | 605 |
| フランスの法定法人税率 | 25.83% | 28.41% |
| 計算上の税金利益(費用) | (447) | (172) |
| 各国とフランスの税率の差異による影響(2) | 11 | 30 |
| 税額控除 | 26 | (37) |
| 配付税 | (36) | (29) |
| 未認識繰延税金資産の変動 | (391) | 111 |
| その他の影響(3) | 344 | (428) |
| 当期税金及び繰延税金収益(費用)(中間課税所得に基づく税金を除く) | (493) | (525) |
| 中間課税所得に基づく税金 | (40) | (46) |
| 当期税金及び繰延税金収益(費用) | (533) | (571) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 税率の差異に主に影響を与えたのは、マルタ、アルゼンチン、ルーマニア、コロンビア及びスイスである。
(3) 2022年度のその他の影響は、主にフランス連結納税グループにおけるロシア連邦の非継続事業による永久差異及び繰延税金資産の中立化の影響に関連するものである。この結果は非継続事業の科目に表示されている(注8-D2)。
フランス連結納税グループ
フランス連結納税グループについて、当期税金費用はマイナス61百万ユーロに上り、その主な内訳は企業付加価値負担金(Cotisation sur la valeur ajoutée des entreprises (CVAE))に係る事業税及び源泉徴収税である。繰延税金費用はマイナス130百万ユーロに上る。
フランス連結納税グループに含まれない企業
非フランス企業の実効税率は、より好ましい経済状況において達成された課税所得の増加と、税務上の欠損金に対する繰延税金が認識されなかったことにより、2022年度には17%(2021年度は24%)となった。
8-C. 未払税金、未収税金及び不確実な税金負債に対する引当金の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 12月31日 | 損益計算書に おける当期税金 | 税金支払額 純額 | 為替換算調整勘定及びその他 | 2022年 12月31日 |
| 不確実な税務ポジションを除く当期税金 | (509) | 509 | |||
| 不確実な税金負債に対する引当金-短期 | (6) | (21) | 6 | - | (21) |
| 不確実な税金負債に対する引当金-長期 | (217) | (31) | 17 | (3) | (234) |
| 未収税金-短期 | 128 | 72 | (46) | 154 | |
| 未収税金-長期 | 19 | 10 | (6) | 23 | |
| 未払税金-短期 | (266) | (135) | 89 | (312) | |
| 未払税金-長期 | - | - | - | - | |
| 合計 | (342) | (561) | 479 | 34 | (390) |
8-D. 繰延税金純額の内訳
8-D1. 繰延税金資産及び負債の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 12月31日 | 損益計算書 | その他の包括利益項目 | 為替換算調整勘定 | その他 | 2022年 12月31日 |
| 繰延税金資産 | 550 | 60 | 17 | (3) | (31) | 593 |
| 繰延税金負債 | (1,009) | (32) | (59) | (26) | 105 | (1,021) |
| 繰延税金純額 | (459) | 28 | (42) | (29) | 74 | (428) |
| フランス連結納税グループ | (723) | (108) | (63) | 0 | 78 | (816) |
| その他の企業 | 264 | 136 | 21 | (29) | (4) | 388 |
8-D2. 繰延税金資産(負債)純額の種別内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 以下に係る繰延税金: | ||
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資(1) | (147) | (121) |
| 固定資産 | (1,857) | (2,103) |
| 利用時に損金算入できる引当金及びその他の費用又は評価引当金 | 477 | 729 |
| 繰越欠損金(2) | 5,365 | 5,231 |
| その他の項目 | 296 | 419 |
| 繰延税金資産(負債)純額 | 4,134 | 4,155 |
| 税務上の欠損金に関する未認識繰延税金資産(注8-D3) | (4,448) | (4,476) |
| その他の未認識繰延税金資産 | (114) | (138) |
| 繰延税金資産(負債)純額(報告値) | (428) | (459) |
(1) 将来の配当分配にかかる税金を含む。
(2) 2022年12月31日現在における、フランス連結納税グループ企業の繰越欠損金4,802百万ユーロ、その他企業の繰越欠損金563百万ユーロ(2021年12月31日現在では、それぞれ、4,464百万ユーロ及び767百万ユーロ)を含む。
フランスの連結納税グループの企業では、未認識繰延税金資産は3,909百万ユーロ(2021年12月31日現在3,741百万ユーロ)である。これらは将来の課税所得と相殺するため(かかる課税所得の50%を上限とする。)無期限に繰延可能な税務上の欠損金を含む。そのうちの209百万ユーロは資本勘定科目(日産に対する投資の部分的ヘッジ効果)によって、また3,700百万ユーロは損益計算書関連科目によって発生したものである(2021年12月31日現在、それぞれ321百万ユーロ、3,420百万ユーロであった)。2022年度には、フランス連結納税グループの税務上の繰越欠損金が増加したが、これは特に、2022年5月にラーダ・オート・ホールディングの株式を1ルーブルで売却したことによる13億ユーロの短期損失(注3-B)によるものであり、一部資産の譲渡に伴う6億ユーロの短期税金収益により一部相殺されている。
フランス連結納税グループに含まれない企業では、未認識繰延税金資産は、2022年12月31日現在、合計で653百万ユーロ(2021年12月31日現在は873百万ユーロ)に達し、主に、ブラジル及びインドにおけるルノー・グループの税務上の繰越欠損金で構成される。
8-D3. 税務上の欠損金に対する繰延税金の内訳(繰越可能期限別)
2022年12月31日現在、未認識繰越欠損金は4,448百万ユーロの潜在的な節税を示す。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 | 2021年12月31日 | ||||
| 以下に係る繰延税金 | 認識済 | 未認識 | 合計 | 認識済 | 未認識 | 合計 |
| 繰越期限の定めのない税務上の欠損金(1) | 899 | 4,333 | 5,232 | 740 | 4,369 | 5,109 |
| 繰越期間が5年超の税務上の欠損金 | - | 54 | 54 | - | 49 | 49 |
| 繰越期間が1~5年間の税務上の欠損金 | 14 | 51 | 65 | 14 | 54 | 68 |
| 繰越期間が1年以内の税務上の欠損金 | 4 | 10 | 14 | 1 | 4 | 5 |
| ルノー・グループの税務上の欠損金に対する繰延税金の合計 | 917 | 4,448 | 5,365 | 755 | 4,476 | 5,231 |
(1) フランスの連結納税グループに含まれる企業における認識済及び未認識繰延税金(税務上の繰越欠損金に対応する)を含む(2022年12月31日現在、認識済繰延税金は893百万ユーロ、未認識繰延税金は3,909百万ユーロであり、2021年12月31日現在はそれぞれ、723百万ユーロ及び3,741百万ユーロ)(注8-D2)。
上記に示している税務上の損失は計上されていない継続中の税務訴訟の結果を反映していない。通知された税額再評価に起因する偶発債務は、注28-Aに記載している。
8-E. グローバル・ミニマム法人課税
2022年12月15日、EU加盟国は、OECDの国際税制改革における最低税率課税制度(「第2の柱」として知られる)のEUレベルでの実施に関する指令を正式に採択した。この指令はまだ欧州連合の公報には掲載されていない。今後、加盟国は、当該指令を国内法制化しなければならない。
この指令は、EU域内の多国籍企業及び大規模な国内企業グループを対象として「トップアップ税」を導入することにより、15%のグローバル最低法人税率を設定することを目的とし、これによって大規模な多国籍企業の収益と税金の不平等な分配に関する問題に対処するためにOECDの包括的枠組の中で達成された世界的な合意を、EU域内に適用するものである。
ルノー・グループは、本財務諸表の承認日現在、これらの新たな施策の実施について検討を行っている。
注9-基本的1株当たり利益及び希薄化後1株当たり利益
| (単位:千株) | 2022年度 | 2021年度 |
| 発行済株式 | 295,722 | 295,722 |
| 自己株式 | (4,253) | (4,241) |
| 日産の持分 × 日産に対するルノーの持分 | (19,372) | (19,379) |
| 基本的1株当たり利益計算用株式数 | 272,097 | 272,102 |
基本的1株当たり利益の計算では、期中における発行済普通株式の加重平均株式数、すなわち自己株式及び日産が保有するルノー株式を相殺した上での株式数を用いている。
| (単位:千株) | 2022年度 | 2021年度 |
| 基本的1株当たり利益計算用株式数 | 272,097 | 272,102 |
| 希薄化効果のあるストック・オプション、業績連動株式及びその他の株式報酬 | 2,154 | 1,766 |
| 希薄化後1株当たり利益計算用株式数 | 274,251 | 273,868 |
希薄化後1株当たり利益の計算では、期中に潜在的に流通している普通株式の加重平均株式数、すなわち基本的1株当たり利益の計算に用いた株式数と、その発行が条件付の場合は報告日時点で業績条件を満たす潜在的希薄化効果を有するプランに基づき付与される業績連動株式に対する権利の数の合計数を用いている(注18-G)。
IV-営業資産・負債、資本
注10-無形資産及び有形固定資産
10-A. 無形資産及びのれん
10-A1. 無形資産及びのれんの増減
2022年度における無形資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 取得/(償却及び減損)(1) | (処分)/ 戻入 | 為替換算調整勘定 | 連結範囲の変更及びその他 | 2022年12月31日現在 |
| 資産計上した開発費 | 14,092 | 1,137 | (1,072) | 102 | (2,312) | 11,947 |
| のれん | 1,051 | - | - | (3) | (745) | 303 |
| その他の無形資産 | 1,290 | 300 | (5) | 277 | (389) | 1,473 |
| 無形資産総額 | 16,433 | 1,437 | (1,077) | 376 | (3,446) | 13,723 |
| 資産計上した開発費 | (9,035) | (1,404) | 1,070 | (122) | 1,519 | (7,972) |
| のれん | (30) | (730) | - | - | 730 | (30) |
| その他の無形資産 | (970) | (141) | 3 | (353) | 440 | (1,021) |
| 償却及び減損 | (10,035) | (2,275) | 1,073 | (475) | 2,689 | (9,023) |
| 資産計上した開発費 | 5,057 | (267) | (2) | (20) | (793) | 3,975 |
| のれん | 1,021 | (730) | - | (3) | (15) | 273 |
| その他の無形資産 | 320 | 159 | (2) | (76) | 51 | 452 |
| 無形資産純額 | 6,398 | (838) | (4) | (99) | (757) | 4,700 |
(1) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
のれんの大部分はヨーロッパに所在している。
2022年度における無形資産の取得は自己制作資産1,137百万ユーロ及び購入資産300百万ユーロを含む(2021年度はそれぞれ1,084百万ユーロ及び93百万ユーロ)。
2022年度における無形資産の償却及び減損は、自動車(部品を含む)に関する減損41百万ユーロを含む(2021年度は80百万ユーロの減損)(注6-D)。また、アフトワズ及びルノー・ロシアののれん及び無形資産の減損を含む(注3-B参照)。
処分は主に、使用しなくなった資産計上した開発費の費用化に関するものである。
2021年度における無形資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 総額 | 償却及び減損 | 純額 |
| 2020年12月31日残高 | 15,152 | (8,805) | 6,347 |
| 取得(注26-C)/(償却及び減損)(1) | 1,177 | (1,253) | (76) |
| (処分)/戻入 | (15) | 6 | (9) |
| 為替換算調整勘定 | 86 | (7) | 79 |
| 連結範囲の変更及びその他 | 33 | 24 | 57 |
| 2021年12月31日残高 | 16,433 | (10,035) | 6,398 |
(1) 無形資産に関するマイナス80百万ユーロの減損を含む。
10-A2. 費用計上した研究開発費
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 研究開発費 | (2,259) | (2,265) |
| 資産計上した開発費 | 1,110 | 1,022 |
| 資産計上した開発費の償却 | (976) | (1,070) |
| 合計(損益計算書計上額) | (2,125) | (2,313) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
研究開発費は自動車開発活動のための研究開発税額控除と相殺して計上されている。
製品ラインナップ、特に電気自動車ラインナップについては、Cセグメント及び商用車において現在アップグレードが進行中であり、2022年度の研究開発費の緩やかな減少は、固定費削減の動きに起因している。
開発費の資産計上の水準は、ラインナップのリニューアル・サイクルと一致して、2021年度よりも高くなっている。
資産計上した開発費の償却は2021年度より減少し、また2022年度に資産計上した開発費の金額より少なかった。これは主に過年度における資産計上水準の低下と、一部プログラムの耐用期間の延長によるものである。
10-B. 有形固定資産
2022年度における有形固定資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月 31日現在 | 取得/(減価償却及び減損) | (処分)/戻入 | 為替換算 調整勘定 | 連結範囲の変更及びその他 | 2022年12月 31日現在 |
| 土地 | 587 | 10 | (36) | 1 | (108) | 454 |
| 建物 | 6,686 | 63 | (285) | 97 | (1,435) | 5,126 |
| 特殊工具 | 19,025 | 690 | (460) | 130 | (3,700) | 15,685 |
| 機械装置・工具器具 | 14,518 | 658 | (524) | 156 | (3,447) | 11,361 |
| 顧客向けリース固定資産 | 5,360 | 1,199 | (1,293) | (23) | (23) | 5,220 |
| その他の有形固定資産 | 913 | 157 | (66) | 3 | (59) | 948 |
| 使用権資産 | 894 | 154 | (106) | 8 | (54) | 896 |
| -土地 | 11 | 2 | (4) | 1 | (5) | 5 |
| -建物 | 825 | 138 | (89) | 6 | (41) | 839 |
| -その他の資産 | 58 | 14 | (13) | 1 | (8) | 52 |
| 建設仮勘定(1) | 1,864 | (137) | - | 130 | (805) | 1,052 |
| 総額 | 49,847 | 2,794 | (2,770) | 502 | (9,631) | 40,742 |
| 土地 | ||||||
| 建物 | (4,610) | (445) | 221 | (132) | 1,074 | (3,892) |
| 特殊工具 | (16,119) | (898) | 454 | (147) | 3,114 | (13,596) |
| 機械装置・工具器具 | (10,301) | (929) | 493 | (164) | 2,305 | (8,596) |
| 顧客向けリース固定資産 | (1,476) | (448) | 310 | 3 | 4 | (1,607) |
| その他の有形固定資産 | (846) | (257) | 64 | (1) | 168 | (872) |
| 使用権資産 | (332) | (148) | 63 | (4) | 26 | (395) |
| -土地 | (3) | (4) | - | (2) | 6 | (3) |
| -建物 | (295) | (133) | 54 | (1) | 14 | (361) |
| -その他の資産 | (34) | (11) | 9 | (1) | 6 | (31) |
| 建設仮勘定 | 4 | (397) | - | (133) | 447 | (79) |
| 減価償却及び減損(2) | (33,680) | (3,522) | 1,605 | (578) | 7,138 | (29,037) |
| 土地 | 587 | 10 | (36) | 1 | (108) | 454 |
| 建物 | 2,076 | (382) | (64) | (35) | (361) | 1,234 |
| 特殊工具 | 2,906 | (208) | (6) | (17) | (586) | 2,089 |
| 機械装置・工具器具 | 4,217 | (271) | (31) | (8) | (1,142) | 2,765 |
| 顧客向けリース固定資産 | 3,884 | 751 | (983) | (20) | (19) | 3,613 |
| その他の有形固定資産 | 67 | (100) | (2) | 2 | 109 | 76 |
| 使用権資産 | 562 | 6 | (43) | 4 | (28) | 501 |
| -土地 | 8 | (2) | (4) | (1) | 1 | 2 |
| -建物 | 530 | 5 | (35) | 5 | (27) | 478 |
| -その他の資産 | 24 | 3 | (4) | - | (2) | 21 |
| 建設仮勘定(1) | 1,868 | (534) | - | (3) | (358) | 973 |
| 純額 | 16,167 | (728) | (1,165) | (76) | (2,493) | 11,705 |
(1) 「建設仮勘定」からの振替は、各資産区分の「取得/(減価償却及び減損)」に記載されている。
(2) 2022年度における減価償却及び減損は減損216百万ユーロを含み、主に中国の過剰生産能力に関するものであった(注6-D参照)。
2021年度における有形固定資産の期中変動は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 総額 | 減価償却及び減損 | 純額 |
| 2020年12月31日残高 | 49,319 | (32,184) | 17,135 |
| 取得/(減価償却及び減損)(1) | 3,045 | (2,792) | 253 |
| (処分)/戻入 | (2,752) | 1,443 | (1,309) |
| 為替換算調整勘定 | 84 | 10 | 94 |
| 連結範囲の変更及びその他 | 151 | (157) | (6) |
| 2021年12月31日残高 | 49,847 | (33,680) | 16,167 |
(1) 有形固定資産の減損マイナス69百万ユーロを含む。
注11-固定資産の減損テスト
ルノー・グループでは、会計方針の項で述べた方法により固定資産の減損テストを実施した(注2-M)。
11-A. 自動車専用資産(部品を含む)及び特定の企業の資産に対する減損テスト
自動車(部品を含む)の専用資産及び特定の企業に属する資産に対する減損テストの結果、2022年度は、無形資産マイナス41百万ユーロ(2021年度はマイナス48百万ユーロ)及び有形固定資産マイナス205百万ユーロ(2021年度はマイナス30百万ユーロ)を含むマイナス246百万ユーロ(2021年度はマイナス78百万ユーロ)の減損が計上された。
また、2021年度には、特に製造中止又はリース終了が決定したことにより、さらにマイナス71百万ユーロの減損が計上された。
11-B. 自動車部門の資金生成単位に対する減損テスト
自動車部門の減損テストではDCF法で求めた使用価値を回収可能価額として使用したが、その根拠となる仮定は以下のとおりである。
| 2022年12月31日 | 2021年12月31日 | |
| 永久成長率 | 1.0 % | 1.0 % |
| 税引後割引率 | 11.6 % | 8.9 % |
2022年12月31日現在、減損テストに使用される仮定は、2021年1月に発表され2022年度後半に更新された2021-2025年の中期計画に基づいている。これには、電子構成部品の供給危機、インフレ及び増大する気候リスクのマイナス影響に関する仮定が含まれている。
2022年及び2021年12月31日現在の減損テストにおいて使用された永久成長率は、気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を含んでいる。
減損テストの結果、2022年12月31日現在、自動車部門の資産についての減損は認識されず、また、使用される主要な仮定を合理的に変更しても、テストが実施された資産の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断された。
テストが実施された資産の回収可能価額は、それらの仮定に以下のような変更が生じた場合でも、帳簿価額よりも高い状態である。
・ 永久成長率0%
・ 12.5%の税引後割引率
注12-日産自動車に対する投資
損益計算書及び財政状態計算書における日産に対するルノー・グループの投資
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 連結損益計算書 | ||
| 持分法により計上される関連会社の当期純(損)益における持分 | 526 | 380 |
| 連結財政状態計算書 | ||
| 持分法により計上される関連会社に対する投資 | 17,487 | 16,234 |
12-A. 日産の連結方法
ルノー・グループと日本の自動車メーカーである日産及び三菱自動車は、共通の利害を持つ3つの異なる企業が利益拡大を目指す統一勢力として、アライアンスを発展させてきた。このアライアンスは、以下のようにそれぞれのブランド・アイデンティティを維持し、互いの企業文化を尊重するように組織されている。
・ ルノー・グループは日産の株主総会において、議決権の過半数の保有を確保しない。
・ ルノー・グループと日産の合意条項により、ルノー・グループは日産の取締役の過半数を選任すること、及び日産の取締役会における議決権の過半数を占めることはできず、ルノー・グループは日産の社長を一方的に選任することはできない。
・ 2019年3月、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車は、アライアンスの運営管理を監督する「アライアンス・オペレーティング・ボード(AOB)」を新設することを発表した。アライアンス・オペレーティング・ボードは、ルノー・グループの取締役会長、ルノー・グループのCEO、日産のCEO及び三菱自動車のCEOで構成されている。方向の決定はコンセンサスによって行われる。2019年11月、AOBは、AOB及びアライアンス3社のCEOに報告するアライアンス・セクレタリー・ジェネラルを任命した。
・ 2022年12月31日現在、ルノー・グループは日産の取締役会に2つの議席を有し、ルノー・グループ取締役会長のジャンドミニク・スナール氏及びルノー・グループの主席取締役であるピエール・フルーリォ氏が代表を務めている。
・ ルノー・グループは日産の資産を、自らの資産のように利用したり、あるいはその利用に影響を及ぼしたりすることはできない。
・ ルノー・グループは日産の債務に関していかなる保証も行わない。
以上のような状況から、ルノー・グループは日産に対し十分な影響力を有しているため、日産への投資を連結に含めるために持分法を適用している。
12-B. ルノー・グループの連結財務諸表上持分法を適用している日産自動車の連結財務諸表
ルノー・グループの財務諸表上、持分法を適用している日産の財務諸表は、日本の会計基準(東京証券取引所に上場しているため)による日産の公表済連結財務諸表に、ルノー・グループに連結するための必要な修正を行ったものである。
日産は毎年3月31日現在及び四半期ごとに連結財務諸表を公表している。ルノー・グループの連結のため、日産の業績はルノー・グループの決算期に合わせる形で報告され、1月~12月の業績がルノー・グループの年次財務諸表に連結される。
2022年12月31日現在日産が保有する自己株式は0.6%である(2021年12月31日現在は0.6%)。その結果、ルノーSAの日産に対する持分は43.7%である(2021年12月31日現在は43.7%)。また2022年9月30日現在ルノーSAが日産に対して保有する議決権は43.7%である(2021年9月30日現在は43.7%)。
12-C. ルノー・グループの財政状態計算書に記載の日産自動車に対する投資額の変動
| 純資産に対する持分 | のれん | 合計 | |||
| (単位:百万ユーロ) | 相殺前 | ルノーに対する 日産の持分との相殺(1) | 純額 | ||
| 2021年12月31日現在 | 16,498 | (974) | 15,524 | 710 | 16,234 |
| 2022年度当期純利益 | 526 | - | 526 | - | 526 |
| 配当金分配 | (64) | - | (64) | - | (64) |
| 為替換算調整勘定 | 732 | - | 732 | (52) | 680 |
| その他の変動(2) | 111 | - | 111 | - | 111 |
| 2022年12月31日現在 | 17,803 | (974) | 16,829 | 658 | 17,487 |
(1) 日産は2002年以来、44,358千株のルノーSA株式を保有している(およそ15%の所有持分)。ルノーSAの日産に対する持分割合に基づいて相殺される。
(2) その他の変動には、年金債務に係る数理計算上の差異の変動、金融商品再評価準備金の変動及び日産の自己株式の変動が含まれる。
12-D. ルノー・グループの連結上修正再表示された日産自動車の資本の増減
| (単位:十億円) | 2021年 12月31日 現在 | 2022年度 当期純利益 | 配当金 | 為替換算 調整勘定 | その他の 変動(1) | 2022年 12月31日 現在 |
| 日本の会計基準による資本に対する親会社株主の持分 | 4,271 | 129 | (20) | 647 | 45 | 5,072 |
| IFRSの準拠による修正再表示 | ||||||
| 退職給付及びその他の従業員長期給付引当金 | 8 | (46) | - | (4) | 30 | (12) |
| 開発費の資産計上 | 535 | 63 | - | 3 | (2) | 599 |
| 繰延税金及びその他の修正再表示 | (77) | (5) | - | 22 | (22) | (82) |
| IFRSの準拠による修正再表示後純資産 | 4,737 | 141 | (20) | 668 | 51 | 5,577 |
| ルノー・グループの基準による修正再表示(2) | 188 | 27 | (1) | (41) | (14) | 159 |
| ルノー・グループの基準による修正再表示後純資産 | 4,925 | 168 | (21) | 627 | 37 | 5,736 |
| (単位:百万ユーロ) | ||||||
| ルノー・グループの基準による修正再表示後純資産 | 37,768 | 1,205 | (147) | 1,677 | 272 | 40,775 |
| ルノーSAの持分割合 | 43,7% | 43.7% | ||||
| ルノー・グループの持分(下記相殺効果前) | 16,498 | 526 | (64) | 732 | 111 | 17,803 |
| ルノー・グループに対する日産の投資の相殺(3) | (974) | (974) | ||||
| 日産の純資産に対するルノー・グループの持分 | 15,524 | 526 | (64) | 732 | 111 | 16,829 |
(1) その他の変動には、年金債務に係る数理計算上の差異の変動、金融商品再評価準備金の変動及び日産の自己株式の変動が含まれる。
(2) ルノー・グループの基準による修正再表示は、ルノーに対する日産の持分(持分法による)の消去、及びロシア連邦におけるルノー・グループの事業の支配の喪失の影響の日産財務諸表における消去を含み、また、歴史的には1999年から2002年の間に実施された買収についてルノーが固定資産を再評価したことに対応している。
(3) 日産は2002年以来、ルノーSA株式を44,358千株保有しており、所有持分は約15%である。ルノーSAの日産に対する持分割合に基づいて相殺される。
12-E. 日本の会計基準に基づく日産の当期純利益
日産の会計年度は3月31日を期末日とするため、2022年度のルノー・グループの連結決算に含まれる日産の当期純利益は、日産の2021会計年度第4四半期から2022会計年度の第3四半期までの当期純利益の合計である。
| 日産の 2021会計年度 第4四半期 2022年1~3月 | 日産の 2022会計年度 第1四半期 2022年4~6月 | 日産の 2022会計年度 第2四半期 2022年7~9月 | 日産の 2022会計年度 第3四半期 2022年10~12月 | ルノーの 連結財務諸表 基準期間 2022年1~12月 | ||||||
| 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | |
| 当期純利益-親会社株主持分 | 14 | 109 | 47 | 341 | 17 | 125 | 51 | 351 | 129 | 926 |
12-F. IFRSに基づく日産の財務情報
下表は日産の各年の1月1日から12月31日までの12ヶ月間の財務情報をルノー・グループの連結用にIFRSに基づき修正再表示したものである。修正再表示には1999年及び2002年の株式取得時にルノー・グループが適用した公正価値による資産・負債の調整及び日産のルノー・グループに対する投資(持分法による)の消去は含めていない。
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(1) | (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(2) | |
| 売上高 | 10,220 | 74,047 | 8,937 | 68,820 |
| 当期純利益 | ||||
| 親会社株主持分 | 166 | 1,205 | 134 | 1,032 |
| 非支配株主持分 | (25) | (180) | (22) | (169) |
| その他の包括利益項目 | ||||
| 親会社株主持分 | 704 | 5,099 | 411 | 3,165 |
| 非支配株主持分 | 88 | 638 | 70 | 539 |
| 包括利益 | ||||
| 親会社株主持分 | 870 | 6,303 | 545 | 4,197 |
| 非支配株主持分 | 63 | 458 | 48 | 370 |
| 日産からの受取配当金 | 9 | 64 | - | - |
| 2022年12月31日 | 2021年12月31日 | |||
| (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(1) | (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(2) | |
| 固定資産 | 6,775 | 48,169 | 6,564 | 50,345 |
| 流動資産 | 11,133 | 79,145 | 10,159 | 77,918 |
| 資産合計 | 17,908 | 127,314 | 16,723 | 128,264 |
| 資本 | ||||
| 親会社株主持分 | 5,596 | 39,781 | 4,756 | 36,478 |
| 非支配株主持分 | 491 | 3,490 | 414 | 3,175 |
| 固定負債 | 5,339 | 37,954 | 5,430 | 41,647 |
| 流動負債 | 6,482 | 46,089 | 6,123 | 46,963 |
| 資本及び負債合計 | 17,908 | 127,314 | 16,723 | 128,264 |
(1) 損益計算書項目は2022年度の平均為替レート(138.01円=1ユーロ)で換算。財政状態計算書項目は2022年12月31日の為替レート(140.66円=1ユーロ)で換算。
(2) 損益計算書項目は2021年度の平均為替レート(129.86円=1ユーロ)で換算。財政状態計算書項目は2021年12月31日の為替レート(130.38円=1ユーロ)で換算。
12-G. 日産自動車に対する投資のヘッジ
ルノー・グループは1999年以降、日産への投資に係る円・ユーロの為替リスクを部分的にヘッジしている。このヘッジの詳細については注25-B2に記載している。
これに係るヘッジ取引残高は2022年12月31日現在、日本のサムライ債市場において直接円建てで発行した社債総額1,999億円(1,421百万ユーロ)である。
2022年度は為替差により25百万ユーロのマイナスの効果(2021年度は4百万ユーロのプラスの効果)が発生した。
12-H. ルノー・グループの日産自動車への投資の市場価格に基づく価値
2022年12月31日現在の株式相場418円/株によれば、ルノー・グループの日産に対する投資価値は5,444百万ユーロと評価される(2021年12月31日現在では株式相場556円/株で7,812百万ユーロ)。
12-I. 日産への投資の減損テスト
2022年12月31日現在、日産への投資の株式市場における価値が、ルノー・グループの財政状態計算書における価値を68.9%下回っていた(2021年12月31日現在は51.9%下回っていた)。
会計方針の注記に示している方法により、2022年12月31日に減損テストが行われた。その際、使用価値の算定には税引後割引率7.73%及び永久成長率(インフレの影響を含む)1.42%を適用した。継続価値は日産の過去のデータ並びに台数及び為替に関する新たな中期予測を含む保守的な中長期予測と整合する収益性の見積もりの下で算定した。
テストの結果、2022年12月31日現在、日産への投資における減損の認識につながらなかった。また、使用される主要な仮定が合理的に変更されても、日産への投資の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断されている。
税引後割引率6.53%及び永久成長率(インフレの影響を含む)1.47%を適用して2021年12月31日現在に実施した減損テスト後、同様の結論に達した。
12-J. ルノー・グループと日産グループ間の取引
ルノー・グループと日産は、車両及び部品の開発、購買、製造並びに販売方法において共同戦略を実施している。この協力は、コストを削減するシナジーにおいて反映されている。
自動車部門は、以下の2つのレベルで日産との取引に関与している。
・ 工業生産:アライアンス製造工場における車両及び部品のクロスオーバー生産:
- 2022年度のルノー・グループから日産グループへの売上の総額は、約2,015百万ユーロであった(2021年度は1,763百万ユーロ)。その内訳は、車両が約1,443百万ユーロ(2021年度は1,065百万ユーロ)、構成部品が約427百万ユーロ(2021年度は579百万ユーロ)、及びサービスが約145百万ユーロ(2021年度は119百万ユーロ)である。
- 2022年度のルノー・グループによる日産グループからの購入総額は、約1,564百万ユーロであった(2021年度は1,559百万ユーロ)。その内訳は、車両が約1,200百万ユーロ(2021年度は1,206百万ユーロ)、構成部品が約249百万ユーロ(2021年度は226百万ユーロ)、及びサービスが約115百万ユーロ(2021年度は127百万ユーロ)である。
- 2022年12月31日現在のルノー・グループの日産グループに対する債権残高は、504百万ユーロであり(2021年12月31日現在は424百万ユーロ)、また2022年12月31日現在のルノー・グループの日産グループに対する債務残高は500百万ユーロである(2021年12月31日現在は607百万ユーロ)。
・ 金融:ルノー・ファイナンスは、ルノー・グループのための活動に加えて、日産グループのカウンターパーティーとして、為替及び金利のリスクをヘッジするための金融商品取引を行っている。ルノー・ファイナンスは外為市場において、2022年度に約149億ユーロの外国為替取引を日産のために行っている(2021年度は124億ユーロ)。為替及び金利デリバティブに関して日産との間で行われる取引は市場価格で計上され、ルノー・ファイナンスが運用するポジションに含まれる。貸借対照表上では、日産グループに関するデリバティブ資産は2022年12月31日現在188百万ユーロであり(2021年12月31日現在は11百万ユーロ)、またデリバティブ債務は2022年12月31日現在54百万ユーロである(2021年12月31日現在は34百万ユーロ)。
ルノー・グループの販売金融部門では、日産ブランドを顧客にアピールしロイヤルティを高めるための一連の金融商品及びサービスを販売政策に組み込み、主にヨーロッパで展開している。2022年度にRCIバンクが計上した日産からの受取手数料及び利息の形でのサービス収益は89百万ユーロであった(2021年度は75百万ユーロ)。2022年12月31日現在の販売金融部門の日産グループに対する債権残高は34百万ユーロであり(2021年12月31日現在は32百万ユーロ)、2022年12月31日現在の債務残高は115百万ユーロである(2021年12月31日現在は121百万ユーロ)。
アライアンス・パートナーはまた、提携している関連会社及び共同支配企業に投資している。それらの事業体の活動及び所在地、並びにルノー・グループがそれらの事業体に及ぼしている影響については、その詳細を注13に示している。
注13-その他の関連会社及び共同支配企業に対する投資
ルノー・グループの財務諸表におけるその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 連結損益計算書 | ||
| その他の関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | (103) | 135 |
| 持分法が適用される関連会社(1) | (70) | 93 |
| 持分法が適用される共同支配企業 | (33) | 42 |
| 連結財政状態計算書 | ||
| その他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 723 | 721 |
| 持分法が適用される関連会社(2) | 527 | 512 |
| 持分法が適用される共同支配企業 | 196 | 209 |
(1) 関連会社の当期純利益には、ロシア連邦で事業展開している販売金融部門の会社であるRNバンクの資産に対する減損マイナス119百万ユーロが含まれる。
(2) ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL)の生産資産にかかる減損51百万ユーロを含む。
13-A. 持分法が適用される主要なその他の関連会社及び共同支配企業に関する情報
| 会社 | 所在国 | 主な活動 | ルノー・グループが保有 する所有権及び議決権の割合 | 2022年12月31日現在のその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 2021年12月31日現在のその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | |
| 2022年12月 31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||
| 関連会社 | ||||||
| 自動車 | ||||||
| Motorlu Araclar Imal ve Satis AS(MAIS(マイス)) | トルコ | 自動車販売 | 49% | 49% | 151 | 64 |
| ルノー・日産オートモティブ・ インディア・プライベート・ リミテッド(RNAIPL) | インド | 自動車製造 | 30% | 30% | 150 | 135 |
| ブーヌ・コムヌール | フランス | 廃棄物処理 | 33% | 33% | 81 | 80 |
| EGT | 中国 | 自動車製造 | 25% | 25% | 9 | 6 |
| ベルコール | フランス | 電気自動車 | 24% | 24% | 25 | 25 |
| モビリティ・トレーダー・ ホールディング(1) | ドイツ | 自動車販売 | 3% | 3% | 9 | 20 |
| Beyonca | 中国 | 電気自動車 | 14% | 38 | - | |
| 販売金融 | ||||||
| モビリティ・トレーダー・ ホールディング(1) | ドイツ | 自動車販売 | 5% | 5% | 14 | 30 |
| RNバンク | ロシア | 金融 | 30% | 30% | - | 94 |
| 日産ルノー・フィナンシャル・サービシーズ・インディア・プライベート・リミテッド | インド | 金融 | 30% | 30% | 37 | 36 |
| 共同支配企業 | ||||||
| 自動車 | ||||||
| ルノー・アルジェリ・ プロデュクション | アルジェリア | 自動車製造 | 49% | 49% | 0 | - |
| ルノー・ブリリアンス・ジンベイ・ オートモーティブ・カンパニー | 中国 | 自動車製造 | 49% | 49% | 0 | - |
| アライアンス・ベンチャーズb.v. | オランダ | 新たなテクノロジー新興企業への融資 | 40% | 40% | 154 | 159 |
| ワイロット | フランス | 電気自動車 | 21% | 21% | 10 | 10 |
| Hyvia | フランス | 水素自動車 | 50% | 50% | 0 | 4 |
| JSC OAT | ロシア | 自動車製造 | 0% | 40% | - | 10 |
| 販売金融 | ||||||
| オルファン・フィナンスマン・ アノニム・シルケティ | トルコ | 金融 | 50% | 50% | 15 | 16 |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | ||||||
| カーシェアリング・モビリティ・ サービシーズSL | スペイン | モビリティ サービス | 50% | 50% | 4 | 5 |
| その他の重要ではない関連会社及び共同支配企業 | 26 | 27 | ||||
| 合計 | 723 | 721 | ||||
(1) モビリティ・トレーダー・ホールディングに対する投資は、自動車部門及び販売金融部門によって共同保有している。
下記の表は、ルノー・グループと持分法により計上される主要なその他の関連会社及び共同支配企業との間の売買取引の合計額並びにこれらの企業とのルノー・グループの貸借対照表上のポジションを示す。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 | ||
| 連結損益計算書 | その他の関連会社及び共同支配企業に対する売上 | 購入 | その他の関連会社及び共同支配企業に対する売上 | 購入 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S (MAIS(マイス)) | 1,693 | (2) | 1,354 | (2) |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | 10 | (545) | 7 | (461) |
| ブーヌ・コムヌール | 18 | (1) | 18 | (1) |
| EGT | 17 | (713) | 7 | (208) |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | 2 | (36) | - | (89) |
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||||
| 連結財政状態計算書 | 金融資産 | 自動車顧客債権 | その他の資産 | 営業債務 | その他の負債 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S (MAIS(マイス)) | - | 52 | - | 4 | - |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | 16 | 85 | 168 | 64 | - |
| ブーヌ・コムヌール | - | 9 | - | - | 3 |
| EGT | - | 7 | 16 | 120 | - |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | - | 18 | - | 3 | - |
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||||
| 連結財政状態計算書 | 金融資産 | 自動車顧客債権 | その他の資産 | 営業債務 | その他の負債 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S (MAIS(マイス)) | - | 17 | - | 2 | - |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | - | 25 | 200 | 59 | - |
| ブーヌ・コムヌール | - | 11 | - | - | 7 |
| EGT | 27 | 2 | 1 | 57 | - |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | - | 4 | - | - | - |
13-B. 持分法が適用されるその他の関連会社に関する累積の財務情報
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 関連会社に対する投資 | 527 | 512 |
| 関連会社の利益(損失)に対する持分 | (70) | 93 |
| その他の包括利益項目に対する関連会社の持分 | (212) | (218) |
| 包括利益に対する関連会社の持分 | (282) | (125) |
13-C. 持分法が適用される共同支配企業に関する累積の財務情報
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 共同支配企業に対する投資 | 196 | 209 |
| 共同支配企業の利益(損失)に対する持分 | (33) | 42 |
| その他の包括利益項目に対する共同支配企業の持分 | (17) | (38) |
| 包括利益に対する共同支配企業の持分 | (50) | 4 |
日産とともに共同所有されるルノー・日産B.V.は重要ではないため連結されていない。
注14-棚卸資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 総額 | 評価減 | 純額 | 総額 | 評価減 | 純額 | |
| 原材料及び貯蔵品 | 1,701 | (216) | 1,485 | 1,811 | (268) | 1,543 |
| 仕掛品 | 252 | (7) | 245 | 360 | (3) | 357 |
| 中古車両 | 946 | (93) | 853 | 1,065 | (114) | 951 |
| 製品及び予備部品 | 2,751 | (121) | 2,630 | 2,080 | (139) | 1,941 |
| 合計 | 5,650 | (437) | 5,213 | 5,316 | (524) | 4,792 |
注15-販売金融債権
15-A. 販売金融債権の種類別内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| ディーラー向け債権 | 10,003 | 6,343 |
| 消費者向け融資 | 23,519 | 23,159 |
| リース及び類似取引 | 11,836 | 11,024 |
| 総額 | 45,358 | 40,526 |
| 減損 | (1,111) | (1,028) |
| 純額 | 44,247 | 39,498 |
公正価値の詳細は注24-Aに記載している。
15-B. 販売金融債権の譲渡
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| 帳簿価額 | 公正価値 | 帳簿価額 | 公正価値 | |
| 貸借対照表に計上されている債権譲渡 | 13,650 | 13,530 | 12,589 | 12,541 |
| 関連債務 | 3,319 | 3,377 | 3,098 | 3,113 |
販売金融部門は最終顧客へのローン及びディーラーシップ・ネットワークに対する債権について、ドイツ、スペイン、フランス、イタリア及び英国における様々な公募での証券化取引やフランス、英国及びドイツにおける様々な導管体による資金調達を行ってきた。どちらのタイプの資金調達も、特別目的事業体(SPV)を通じて行われる。いくつかの公募証券はRCIバンクが引き受けており、これによりRCIバンクは欧州中央銀行において適格担保とされる証券を有することができる。
2022年、販売金融部門は、証券化市場において、フランスの子会社ディアックが行った自動車ローンを裏付けとする約700百万ユーロ(上位債650百万ユーロ及び劣後債約50百万ユーロからなる)の取引を行った。
販売金融部門は、スペインでも初の証券化を開始し、ルノー・グループが全額保有する11億ユーロの上位社債が発行された。この新しいプログラムは、欧州中央銀行の金融政策オペレーションの適格資産を増やし、多様化することで、ルノー・グループの流動性を強化するものである。
リスクはすべてルノー・グループが負っているため、かかる証券化取引を通じて譲渡した債権の消滅を認識していない。関連債務はこの証券化による有価証券に対応するもので、「その他の証書による債務」に計上されている。
譲渡債権とそれに対応する関連債務との差異は、証券化に必要な債権信用度の高さや、RCIバンクが流動性準備金のために留保する証券の割合によるものである。
証券化した資産の再譲渡や担保設定はできず、債券の引受人は譲受した資産に係る請求権を有するのみである。
流動性準備金管理の保証としての担保資産については、注28-A4に示している。
15-C. 販売金融債権の満期
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 1年未満 | 22,280 | 18,499 |
| 1~5年 | 21,598 | 20,644 |
| 5年超 | 369 | 355 |
| 販売金融債権合計(純額) | 44,247 | 39,498 |
15-D. 販売金融債権のリスクのレベル別内訳
2021年、販売金融部門は、先進的手法で支払能力比率を算出する国(フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、英国及び韓国)並びに標準的手法で支払能力比率を算出する国(ブラジル及び非G7諸国)について、デフォルトの新定義に向けたコンプライアンス・プログラムを完成させた。
プロビジョニング・パラメータ(デフォルト確率、デフォルトによる損失)は、デフォルトの新定義に適用される方法(計算履歴の再構築、適応日数延滞カウンターなど)に基づいており、2022年6月以降は、すべての国についてデフォルトによる損失を月次で更新している。
| (単位:百万ユーロ) | 最終顧客向け 販売金融 | ディーラー向け販売金融 | 2022年 12月31日現在 |
| 総額 | 35,355 | 10,003 | 45,358 |
| 健全な債権 | 31,283 | 9,787 | 41,070 |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権 | 3,093 | 167 | 3,260 |
| 貸倒債権 | 979 | 49 | 1,028 |
| 貸倒債権合計の割合 | 2.8% | 0.5% | 2.3% |
| 減損 | (1,063) | (48) | (1,111) |
| 健全な債権に係る減損 | (323) | (20) | (343) |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権に係る減損 | (179) | (6) | (185) |
| 貸倒債権に係る減損 | (561) | (22) | (583) |
| 総純額 | 34,292 | 9,955 | 44,247 |
| (単位:百万ユーロ) | 最終顧客向け 販売金融 | ディーラー向け販売金融 | 2021年 12月31日現在 |
| 総額 | 34,183 | 6,343 | 40,526 |
| 健全な債権 | 30,067 | 6,118 | 36,185 |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権 | 3,126 | 165 | 3,291 |
| 貸倒債権 | 990 | 60 | 1,050 |
| 貸倒債権合計の割合 | 2.9% | 0.9% | 2.6% |
| 減損 | (953) | (75) | (1,028) |
| 健全な債権に係る減損 | (254) | (37) | (291) |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権に係る減損 | (161) | (9) | (170) |
| 貸倒債権に係る減損 | (538) | (29) | (567) |
| 総純額 | 33,230 | 6,268 | 39,498 |
15-E. 販売金融の信用リスクに対するエクスポージャー
販売金融活動に係るリスクには、帳簿に示された販売金融債権の純額以外にも「オフバランス約定」(注28-A)の項に記載されている取消不能の顧客への貸付確定金額があり、この金額を加算したものが販売金融活動における信用リスクの総額となる。このリスクは顧客から差し入れられる担保により軽減されており、その詳細は「取得済みのオフバランス約定」(注28-B)の項に記載されている。特に、2022年12月31日現在については、784百万ユーロの担保(2021年12月31日現在は805百万ユーロ)が回収遅延又は減損処理済みの販売金融債権に対して差入れられている。
顧客の信用リスクは、(スコアリング・システムを用いて)評価され、活動の種類(顧客及びディーラー)によりモニタリングされる。当年度末現在において、満期到来前又は減損処理前の販売金融債権については、規制により定義されるような不良債権化の兆候や販売金融債権の顧客に対するリスクの著しい集中は見られない。
注16-債権
債権の純額
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 総額 | 1,799 | 1,593 |
| 発生信用損失による減損(1) | (795) | (797) |
| 予想信用損失による減損 | (6) | (8) |
| 純額 | 998 | 788 |
(1) 2022年12月31日現在はイランに関連したマイナス678百万ユーロを含む。
この項目には、ルノー・グループの販売金融会社又はグループ外の事業体に売却され、債権の保有に伴う実質的にすべてのリスク及び利益が移転されている債権は含まれない。希薄化リスク(主に商事紛争に起因する未決済リスクなど)はルノー・グループの負担であるが、微々たるものである。このようにしてルノー・グループの販売金融会社に譲渡された債権は販売金融債権の中に、主としてディーラーシップに対する債権として含まれる。
さらに、自動車部門、アフトワズ及びモビリティサービス部門の顧客に対する著しいリスクの集中は見られず、また、ルノー・グループ外の顧客でこれらの部門の総売上高の10%超を占める先は1件もない。
信用リスクの管理方針は注25-B6に示す。
債権の信用リスクのエクスポージャーの最大額は、かかる債権の帳簿に示された純額となる。
自動車顧客債権の減損モデルは注2-Gに示す。
公正価値の詳細は注24-Aに記載している。
注17-その他の流動及び非流動資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| 前払費用 | 136 | 419 | 555 | 133 | 351 | 484 |
| 未収税金 (当期税金を含まない) | 236 | 1,325 | 1,561 | 230 | 1,387 | 1,617 |
| 未収税金(当期税金に係る) | 23 | 154 | 177 | 19 | 128 | 147 |
| その他の債権 | 441 | 1,830 | 2,271 | 488 | 1,753 | 2,241 |
| 非連結子会社に対する投資及び資産計上 可能な前払金(1) | 102 | - | 102 | 96 | - | 96 |
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | - | 89 | 89 | - | 50 | 50 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | - | 434 | 434 | - | 147 | 147 |
| 売却目的で保有する資産(2) | - | 3,861 | 3,861 | - | 129 | 129 |
| 合計 | 938 | 8,112 | 9,050 | 966 | 3,945 | 4,911 |
| 総額 | 1,031 | 14,386 | 15,417 | 1,080 | 4,075 | 5,155 |
| 減損 | (93) | (6,274) | (6,367) | (114) | (130) | (244) |
(1) 10百万ユーロを超える非連結子会社に対する投資はルノー・日産BV、Kadensis及びモビライズ・ペイs.a.sに関係するものである。
(2) 売却目的で保有する資産の詳細は注3-Cに記載している。
注18-資本
18-A. 資本金
2022年12月31日現在の発行済全額払込済普通株式の総数は295,722千株で、1株当たりの額面金額は3.81ユーロである(1株当たりの額面金額は2021年12月31日現在から変更無し)。
自己株式への配当はない。自己株式は2022年12月31日現在、ルノーSAの資本金の1.80%を占めている(2021年12月31日現在は1.55%)。
日産グループはその完全子会社である日産ファイナンス㈱を通じてルノーSAの株式の約15%を保有している(但し、これらの株式に議決権は付与されていない)。
18-B. 資本運用
ルノー・グループの資本運用の目的は、事業の継続性を保証することにより株主へのリターン及びその他の関係者の利益を確保し、資本構造を最適に維持することにより費用の最適化を図ることにある。株主配当金の支払調整、株式の償還、新株の発行などを行う場合もある。
ルノー・グループの目的については各事業セグメントにおいて様々な方法で管理統制されている。
販売金融部門には銀行業に対する法定比率を遵守する義務がある。最低支払能力比率(リスク加重資産総額に対する、劣後ローンを含めた資本の比率)は8%である。RCIバンクのコアTier1支払能力比率は2022年12月31日現在で14.47%である(2021年12月31日現在で14.76%)。
また、ルノー・グループは日産への投資について部分的ヘッジを行っている(注12-G及び25-B2)。
18-C. ルノー自己株式
株主総会の決議に従って、ルノー自己株式は、ルノー・グループのマネジャー及び幹部社員に付与する業績連動株式制度及びその他の株式報酬に関する合意に割り当てる株式、並びに2022年5月に投資銀行Exaneとの間で締結した流動性契約のために購入した株式で構成されている。当該契約に基づき、ルノーSAは、段階的にBNPに最高25百万ユーロの預金を行い、モニタリング業務に対するExaneの年次報酬は80,000ユーロとなる。ルノーSAは、当該契約に基づき、4,124,709株を平均価格30.63ユーロで購入し、4,013,309株を平均価格30.73ユーロで売却した。
| 制度 | 流動性契約 | 2022年 12月31日現在 | 2021年 12月31日現在 | |
| 自己株式制度の総額(単位:百万ユーロ) | 205 | 3 | 208 | 237 |
| 自己株式の総数 | 5,199,461 | 111,500 | 5,310,961 | 4,582,464 |
18-D. 配当
2022年5月25日開催の定時及び臨時株主総会において配当を行わないことが決議された(2021年度から変更無し)。
18-E. 為替換算調整勘定
各年度の為替換算調整勘定の変動の詳細は次のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 日産に対する投資価額の為替換算調整勘定の変動 | 680 | 594 |
| 日産に対する投資の部分ヘッジによる影響(税引後)(注12-G) | (25) | 4 |
| 日産に係る為替換算調整勘定の変動額合計 | 655 | 598 |
| 超インフレ経済に関する変動 | (80) | 21 |
| その他の為替換算調整勘定の変動 | 216 | 82 |
| 為替換算調整勘定変動額合計 | 791 | 701 |
超インフレ経済に関する変動は、2018年1月1日からアルゼンチンの子会社に起因する為替換算調整勘定の変動を含む。「その他の為替換算調整勘定の変動」は主として日本円、アルゼンチン・ペソ及びブラジル・レアルの変動によるものである。
18-F. 金融商品再評価準備金
18-F1. 金融商品再評価準備金残高の変動
下表の金額は税効果を考慮後の数字である。
| (単位:百万ユーロ) | キャッシュ・ フロー・ヘッジ | 公正価値で測定 される資本性 金融商品 | 公正価値で測定 される負債性 金融商品 | 合計 | 親会社株主 持分合計 |
| 2021年12月31日現在 | (27) | 40 | (1) | 12 | 5 |
| 資本に計上された公正価値の変動 | 195 | 3 | (5) | 193 | 197 |
| 資本から損益への組替調整(1) | 9 | - | (3) | 6 | 6 |
| 2022年12月31日現在 | 177 | 43 | (9) | 211 | 208 |
(1) 資本から損益へ組替調整されたキャッシュ・フロー・ヘッジの内訳については以下の注F2を参照、また、資本から損益計算書へのキャッシュ・フロー・ヘッジの組替調整スケジュールについては以下の注F3を参照。
18-F2. 金融商品再評価準備金から損益計算書項目に組替調整されたキャッシュ・フロー・ヘッジの内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 営業総利益 | 6 | 15 |
| その他の営業利益及び営業費用 | 2 | (1) |
| 当期及び繰延税金 | 1 | (5) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジに係る損益計算書項目への組替調整額合計 | 9 | 9 |
18-F3. 金融商品再評価準備金から損益計算書項目への、キャッシュ・フロー・ヘッジの組替調整スケジュール
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
| 1年以内 | 29 | - |
| 1年超 | 243 | 21 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金 (関連会社及び共同支配企業を除く) | 272 | 21 |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金 (関連会社及び共同支配企業分) | (95) | (48) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金合計 | 177 | (27) |
上記のスケジュールはキャッシュ・フロー・ヘッジ契約の満期を基にしている。
18-G. 業績連動株式制度及びその他の株式報酬契約
取締役会は定期的にルノー・グループの幹部社員及びマネジャーに対し、制度ごとに権利確定期間及び最低保有期間の異なる業績連動株式を付与している。すべての制度において、受益者への業績連動株式の付与数を決定するうえで勤務成果を条件に加えている。業績連動株式の権利の喪失は適用される規則に基づき、自己都合退職又は雇用終了の場合は全権利を喪失し、会社の都合による退職の場合は個別に決定される。
2022年度に、1,684千株式(当初価値総額79百万ユーロ)に係る業績連動株式制度プラン29が導入された。株式の権利確定期間は3年で、最低保有期間はない。
株式報酬は会計方針(注2-R)に記載の方法により評価されている。主な詳細は以下のとおりである。
| プラン | 当初価値 (千ユーロ) | ユニット 公正価値 | 2022年度費用 (百万ユーロ) | 2021年度費用 (百万ユーロ) | 付与日の 株価 (ユーロ) | 金利 | オプション期間 | 1株当たり 配当金額 (ユーロ) |
| プラン24(1) | 53,646 | 66.18 | - | - | 82.79 | (0.56)% | 3-4年 | 2.40 - 2.88 |
| 22,167 | 66.16 | - | (1) | 0.00 | (0.57)% | 4年 | 0 | |
| プラン25(1) | 63,533 | 73.37 | - | 2 | 90.64 | (0.57)% | 3-4年 | 3.15 - 3.34 |
| 23,096 | 69.73 | - | (3) | 88.93 | (0.57)% | 4年 | 3.15 - 3.34 | |
| プラン26(1) | 49,618 | 42.50 | (7) | (15) | 54.99 | - | 3年 | 3.55 - 4.25 |
| プラン27(1) | 11,062 | 10.31 | (4) | (4) | 14.55 | (0.54)% | 3年 | 3.55 - 4.25 |
| プラン28(1) | 1,736 | 33.07 | (1) | (1) | 33.73 | (0.61)% | 3年 | 3.55 - 3.50 |
| 38,678 | 31.60 | (13) | (9) | 33.73 | (0.61)% | 3年 | 0 | |
| プラン29(1) | 1,736 | 22.65 | - | - | 24.39 | (0.02)% | 3年 | 1.05-1.35 |
| 77,357 | 21.64 | (5) | - | 24.39 | (0.02)% | 3年 | 0.65 | |
| 合計 | (30) | (31) |
(1) これらの制度については記載の期間内において業績連動株式の付与日が分かれている。上表では付与日ごとの付与数で加重平均した数字を表示している場合もある。
18-G1. 各対象者が保有する株式にかかる権利の変動
各対象者が保有する株式にかかる権利の数の変動は以下のとおりである。
| 2021年1月1日現在 未確定の権利 | 付与 | 確定した権利 | 期限切れの権利 及びその他の調整 | 2022年12月31日現在 未確定の権利 | |
| 株式にかかる権利 | 4,444,368 | 1,683,640 | (1,279,253) (1) | (375,054) | 4,473,701 |
(1) 権利が確定した業績連動株式は主に、 2018年度にプラン25に基づいて、また2019年度に税法上のフランス居住者に対してプラン26に基づいて付与されたものである。
18-G2. 業績連動株式及び変動報酬として付与された株式
プラン25について、権利確定期間及び最低保有期間は、各国の税制を考慮するため、受益者が税法上のフランス居住者か又はその他の国の居住者かによって異なる。税法上のフランス居住者に付与される株式における権利確定期間は3年で、保有期間はその後の1年である。税法上のフランス非居住者については、権利確定期間は4年間で、最低保有期間はない。
プラン26からは、税法上のフランス居住者又は外国居住者に対して、権利確定期間は3年間で、保有期間はない。
| 制度 | 付与日 | 2022年12月31日時点で 付与された株式の権利 | 権利確定日 | 保有期間 |
| プラン25 | 2018年2月15日 | - | 2021年2月15日 | 2021年2月15日-2022年2月15日 |
| 2018年2月15日 | - | 2022年2月15日 | 無し | |
| プラン26 | 2019年6月12日 | - | 2022年6月12日 | 無し |
| プラン27 | 2020年2月13日 | 1,305,690 | 2023年2月13日 | 無し |
| プラン28 | 2021年4月23日 | 1,495,021 | 2024年4月23日 | 無し |
| プラン29 | 2022年5月25日 | 1,672,990 | 2025年5月25日 | 無し |
| 合計 | 4,473,701 |
18-H. 非支配株主の持分
| 会社 | 所在国 | 非支配株主が 保有する所有権 及び議決権の割合 | 当期純利益- 非支配株主持分 (単位:百万ユーロ) | 資本- 非支配株主持分 (単位:百万ユーロ) | 非支配株主(少数株主)に対する支払配当金 (単位:百万ユーロ) | ||||
| 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 | 2022年度 | 2021年度 | 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 | 2022年度 | 2021年度 | ||
| 自動車 | |||||||||
| ルノー・コリア・ モーターズ | 韓国 | 47% | 20% | 26 | - | 492 | 176 | (2) | - |
| オヤック・ルノー・ オートモビル・ファブリカラリ | トルコ | 48% | 48% | 59 | 18 | 329 | 304 | (21) | (58) |
| JMEV | 中国 | 50% | 50% | (134) | (14) | (75) | 20 | - | - |
| その他 | 3 | 8 | 13 | 14 | (6) | (2) | |||
| 自動車合計 | (46) | 12 | 759 | 514 | (29) | (60) | |||
| 販売金融 | |||||||||
| バンコ・RCI・ブラジル | ブラジル | 40% | 40% | 12 | 10 | - | - | (2) | (16) |
| ロンボ・コンパニア・ フィナンシエラ | アルゼンチン | 40% | 40% | (2) | (1) | - | - | - | - |
| RCI・コロンビアSA | コロンビア | 49% | 49% | 8 | 8 | - | - | (7) | (2) |
| その他 | 1 | 3 | - | 13 | (2) | (2) | |||
| 販売金融合計 | 19 | 20 | - | 13 | (11) | (20) | |||
| アフトワズ合計 | - | 32% | (335) | 54 | - | 66 | (1) | (1) | |
| モビリティサービス合計 | - | (7) | (18) | (19) | - | - | |||
| 合計 | (362) | 79 | 741 | 574 | (41) | (81) | |||
ルノー・グループは、バンコ・RCI・ブラジル、ロンボ・コンパニア・フィナンシエラ、RCI・コロンビアSA及びRCI・フィナンシャル・サービシーズS.r.o.の少数株主に対し、その投資分を売却するプットオプションを付与している。これらプットオプションに相当する負債の額はその他負債に含まれており、2022年12月31日現在、それぞれブラジル子会社については117百万ユーロ、アルゼンチンの子会社については4百万ユーロ、チェコの子会社については16百万ユーロ、コロンビアの子会社については49百万ユーロである(2021年12月31日現在はそれぞれ102百万ユーロ、4百万ユーロ、0百万ユーロ及び63百万ユーロであった)。これに相当する費用は資本勘定に計上され、非支配株主持分に優先的に割り当てられ、残りの額が親会社株主持分に割り当てられる。負債は公正価値で表示される。公正価値は、決算日現在に存在する金融ポートフォリオの将来の結果及びパートナーシップ契約の規定を考慮して、潜在的な購入価格を見積もることにより決定される。これは認識モデルを用いているが、それに関連する重要なデータが観測可能な市場データには基づいていないため、これはレベル3の公正価値である。
トルコのオヤックとの間で2018年度にパートナーシップ契約が締結されたが、その契約は、プットオプション及びコールオプションを含む(注28-A3参照)。ルノー・グループもまた、オヤック・グループのいくつかの企業体における株式のコールオプションを保有している(注28-B)。
子会社の運営に対する規制の枠組みに由来する制限を除いて、ルノー・グループが自らの資産を利用又は使用する能力及びその負債を決済する能力に対する重大な制限は存在しない。現地の監督当局が、銀行業務を行う子会社に対し、資本及び流動性について特定の水準を維持すること、グループの他の当事者に対するエクスポージャーを制限すること及びその他比率を遵守することを要求する可能性がある。
注19-退職給付及びその他の従業員長期給付債務に対する引当金
19-A. 退職給付その他の給付制度
退職給付その他の従業員長期給付債務は、本質的に、在職従業員に係るものである。これらの給付は、確定拠出型制度又は確定給付型制度により行われる。
確定拠出型制度
ルノー・グループは各国の法律・慣行に従い年金及びその他の保障制度の責任を負う国家機関に対して給与に応じた拠出金の支払を行なっている。現在、これらの制度に関する数理計算上の債務はない。
確定拠出型制度に係る総費用は、2022年度は516百万ユーロ(2021年度は393百万ユーロ)である。
確定給付型制度
確定給付型制度の会計処理については注2-Sに記載されており、この制度のために引当金が設定されている。当該制度の対象となる給付は以下のとおりである。
・ フランス、トルコなどの一定の国における法律又は契約の適用対象となる、退職又は離職時に支払われるべき給付
・ 従業員に契約上の利益を提供する補完年金(この種の制度はヨーロッパ、例えば、英国、フランス、ドイツ、オランダ、スイスなどで利用されている。)
・ その他、主に長期勤務報奨及び有給休暇の付与からなる長期給付
確定給付型補完年金制度については、一般的に、年金基金又は保険会社と契約を締結することにより積立が行われる。かかる場合、当該債務及び資産は別個に評価される。当該債務と支払原資のために保有される資産の公正価値との差異により積立不足又は積立超過となる場合がある。積立不足の場合には、引当金が計上される。積立超過の場合には、一定の条件に従って資産が認識される。
ルノー・グループの主要な確定給付型制度
フランスでは、ルノー・グループの退職補償金の支給のために、フランスの各会社が従業員代表と契約を締結する。当該補償金は従業員の給与及び勤続年数に基づいており、退職時に当該会社に雇用されていることが支給の条件となる。フランスの退職給付債務は全額引当金により賄われ、ルノー・グループの退職補償債務の大半を占める。
ルノー・グループの最も重要な補完年金制度は英国で運用されており、2つの確定給付型年金制度が2つの区分から構成される専用の年金基金の一環として運用されている。そのうち1つは自動車部門の子会社に係るもので、もう1つはRCI・ファイナンシャル・サービシーズ・リミテッド(RCI Financial Services Ltd.)に係るもので、合わせて1,712名を対象としている。この制度は2004年以降新規加入者を受け付けておらず、2019年12月31日以降、この制度に基づき追加の権利を獲得していない。2020年1月1日以降はすべての従業員が確定拠出型年金制度により利益を得ている。2022年12月31日現在、自動車部門専用の基金区分の積立不足額は、38百万ポンドと評価されており、RCI・ファイナンシャル・サービシーズ・リミテッド専用の基金区分の積立不足額は5百万ポンドと評価されている。
この年金基金(トラスト)は法人である。当該年金基金は、加入会社並びにその在職従業員及び元従業員を等しく代表する受託者で構成される理事会により管理運用される。当該年金基金は、現地の法令に準拠しており、当該法令により最低積立必要額が定められているため、ルノー・グループにより追加拠出が実行される可能性がある。3年に1度の評価を前回2018年に行った後、ルノー・グループは、毎年5百万ポンドを上限とした拠出を行うことにより、2027年までに積立不足を補填することを確約した。資産運用方針は基金のセクション毎に監督当局により定められ、運用業績についても四半期毎に監督官庁の調査を受ける。これらの制度に係るリスクは通常のリスクである(積立資産に対する将来の運用収益の低下、株式市場の下落、受益者の平均余命の長期化、インフレ率の上昇等)。
19-B. 最も重要な制度を対象とした引当金及びその他データの算出のために使用された主要な数理計算上の仮定
| フランスにおけるルノー・グループの退職補償金を対象とした主要な数理計算上の仮定及び実際のデータ | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ルノーs.a.s. | その他の企業 | ルノーs.a.s. | その他の企業 | |
| 退職年齢 | 60-65歳 | 60-67歳 | 60-65歳 | 60-67歳 |
| 割引率(1) | 3.74% | 2% - 3.3% | 0.82% | 0.6% - 2% |
| 昇給率 | 2.4% | 1% - 4.7% | 2.2% | 1% - 2.8% |
| 制度期間 | 13年 | 5-20年 | 13年 | 5-20年 |
| 債務総額 | 678百万ユーロ | 154百万ユーロ | 1,050百万ユーロ | 168百万ユーロ |
(1) フランスにおけるルノー・グループの債務評価に使う割引率は、債務の期限によって各社異なる。割引率のベンチマークとは、ゼロクーポン利率に、ロイターにより公表されたAAの格付けを有する発行体向けの平均的なスプレッド・カーブを加えたものである。
| 英国におけるルノー・グループの補完年金を 対象とした主要な数理計算上の仮定 及び実際のデータ | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| 自動車 | 販売金融 | 自動車 | 販売金融 | |
| 財務上の割引率(1) | 4.90% | 4.90% | 1.90% | 1.90% |
| 昇給率 | NA | NA | NA | NA |
| 制度期間 | 15年 | 16,5年 | 18年 | 20年 |
| 積立資産の実際の運用収益 | -37.7% | -38.1% | -2.3% - 22.2% | 9.3% |
| 債務総額 | 255百万ユーロ | 28百万ユーロ | 419百万ユーロ | 49百万ユーロ |
| 年金基金により運用された資産の公正価値(2) | 213百万ユーロ | 22百万ユーロ | 373百万ユーロ | 38百万ユーロ |
(1) 割引率は、AA-の格付けを有する社債のiBoxxポンド指数(DTRBポンドAA格付け社債イールドカーブ)に基づきデロイトにより設定された利率カーブを参照して決定された。
(2) 金利の上昇に伴い、運用方針によって積立資産の価値及び英国における約定総額が減少した。
19-C. 当期費用純額
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 当期勤務費用 | 68 | 85 |
| 過去勤務費用及び清算における損益 | (7) | - |
| 純負債(又は純資産)に生じる純利息 | 21 | 11 |
| 従業員数調整制度の影響 | (5) | (5) |
| 損益計算書に計上された当期費用(利益)純額 | 77 | 91 |
19-D. 貸借対照表に記載された引当金の詳細
19-D1. 引当金の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||
| 債務の現在価値 | 積立資産の 公正価値 | 資産上限額 | 確定給付債務 (資産)純額 | |
| 退職及び雇用終了補償金 | ||||
| フランス | 835 | (1) | - | 834 |
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 30 | - | - | 30 |
| アフリカ及び中東 | 1 | - | - | 1 |
| アメリカ | 1 | - | - | 1 |
| アジア太平洋 | 60 | - | - | 60 |
| ユーラシア(1) | 4 | - | - | 4 |
| 退職及び雇用終了補償金合計 | 931 | (1) | - | 930 |
| 補完年金 | ||||
| フランス | 79 | (75) | - | 4 |
| 英国 | 282 | (235) | - | 47 |
| ヨーロッパ(フランス及び英国を除く)(2) | 281 | (238) | 2 | 45 |
| アメリカ | - | - | - | - |
| アジア太平洋 | 3 | - | - | 3 |
| アフリカ及び中東 | 3 | - | - | 3 |
| 補完年金合計 | 648 | (548) | 2 | 102 |
| その他の長期給付 | ||||
| フランス(3) | 34 | - | - | 34 |
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 2 | - | - | 2 |
| アメリカ | 6 | - | - | 6 |
| その他の長期給付合計 | 42 | - | - | 42 |
| 合計(4) | 1,621 | (549) | 2 | 1,074 |
(1) 主に、ルーマニア及びトルコ。
(2) 主に、ドイツ及びスイス。
(3) 有給休暇の付与及び長期勤務報奨。
(4) 1年以内に満期が到来する負債総額(純額):45百万ユーロ、1年超に満期が到来する負債総額(純額):1,029百万ユーロ。
19-D2. 確定給付債務純額一覧
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||||
| 1年未満 | 1年から5年 | 5年から10年 | 10年超 | 合計 | |
| 債務の現在価値 | 66 | 278 | 374 | 903 | 1,621 |
| 年金資産の公正価値 | (18) | (66) | (80) | (385) | (549) |
| 資産上限額 | - | - | - | 2 | 2 |
| 確定給付債務(資産)純額 | 48 | 212 | 294 | 520 | 1,074 |
各制度の加重平均期間は2022年12月31日現在14年である(2021年12月31日現在は15年)。
19-E. 債務、積立資産及び引当金の増減
| (単位:百万ユーロ) | 債務の現在 価値(A) | 積立資産の 公正価値(B) | 資産 上限額(C) | 確定給付債務純額(A)+(B)+(C) |
| 2021年12月31日現在残高 | 2,175 | (735) | - | 1,440 |
| 当期勤務費用 | 68 | - | - | 68 |
| 過去勤務費用及び制度縮小、改訂及び清算における損益 | (7) | - | - | (7) |
| 純負債(又は純資産)に生じる純利息 | 31 | (10) | - | 21 |
| 従業員調整措置の効果 | (5) | - | - | (5) |
| 損益計算書に計上された2022年度当期費用(利益) 純額(注19-C) | 87 | (10) | - | 77 |
| 人口統計上の仮定の変化から生じる債務に係る 数理計算上の差異 | 13 | - | - | 13 |
| 財務上の仮定の変化から生じる債務に係る数理計算上の差異 | (524) | - | - | (524) |
| 経験効果から生じる債務に係る数理計算上の差異 | 20 | - | - | 20 |
| 積立資産の運用収益純額(上記の純利息に含まれないもの) | - | 169 | - | 169 |
| 資産上限額の変動(純利息の部分を除く) | - | - | 2 | 2 |
| その他の包括利益項目に計上された2022年度当期費用 (利益)純額 | (491) | 169 | 2 | (320) |
| 雇用主による積立への拠出額 | - | (13) | - | (13) |
| 従業員による積立への拠出額 | - | (3) | - | (3) |
| 本制度に基づいて支払われた給付 | (150) | 31 | - | (119) |
| 為替レートの変動による影響 | (16) | 13 | - | (3) |
| 連結範囲の変更及びその他による影響 | 16 | (1) | - | 15 |
| 2022年12月31日現在残高 | 1,621 | (549) | 2 | 1,074 |
2022年12月31日現在のその他の包括利益項目に計上された累積した数理計算上の差異(税引後)(関連会社の持分を除く)は394百万ユーロの損失(2021年12月31日現在は758百万ユーロの損失)であった。
各制度のために使用された割引率が100ベーシスポイント減少する場合、2022年12月31日現在の債務の額は結果的に272百万ユーロ増加する(2021年12月31日現在は537百万ユーロ)。また、各制度のために使用された割引率が100ベーシスポイント増加する場合、2022年12月31日現在の債務の額は結果的に222百万ユーロ減少する(2021年12月31日現在は472百万ユーロ)。
19-F. 積立資産の公正価値
年金基金及び保険会社を通じて運用された資産の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||
| 活発な市場に 上場している資産 | 非上場の資産 | 合計 | |
| 年金基金 | |||
| 現金及び現金同等物 | 1 | - | 1 |
| 株式 | 62 | - | 62 |
| 社債 | 144 | - | 144 |
| 投資信託に対する持分及びその他 | 30 | - | 30 |
| 合計 - 年金基金 | 237 | - | 237 |
| 保険会社 | |||
| 現金及び現金同等物 | 2 | 7 | 9 |
| 株式 | 9 | 1 | 10 |
| 社債 | 197 | 6 | 203 |
| 不動産 | 24 | 1 | 25 |
| 投資信託に対する持分及びその他 | 33 | 32 | 65 |
| 合計 - 保険会社 | 265 | 47 | 312 |
| 合計 | 502 | 47 | 549 |
社債に投資された年金基金資産は、主として、英国を拠点とする制度に係る資産である(46.9%)。社債に投資された保険契約の関係国は、主として、オランダ(21.5%)、フランス(15%)、スイス(10.8%)及びドイツ(4.3%)である。英国における年金資産の実際運用収益は注19-Bに示す。
2022年度は、ルノー・グループの主要な積立資産に係る加重平均による運用収益率の実質値はマイナス15.7%(2021年度は5.4%)であった。
本書日現在、2022年度に年金基金に支払われるであろう拠出額の最善の見積もりは約13百万ユーロである。
ルノー・グループの年金基金資産には、ルノー・グループの金融商品が含まれない。不動産投資には、ルノー・グループが占有する不動産が含まれない。
注20-引当金の変動
| (単位:百万ユーロ) | リストラクチャリング引当金 | 製品保証引当金 | その他の税務に関する訴訟及びリスクに対する引当金 | 保険業務に対する引当金(1) | 約定及びその他に対する引当金 | 合計 |
| 2021年12月31日現在残高 | 652 | 1,003 | 143 | 463 | 580 | 2,841 |
| 繰入 | 157 | 469 | 47 | 48 | 210 | 931 |
| 目的使用による引当金取崩 | (318) | (546) | (23) | (52) | (129) | (1,068) |
| 引当金未使用部分の戻入 | (88) | (3) | (8) | - | (75) | (174) |
| 連結範囲の変更に伴う増減 | (10) | (63) | (10) | - | (40) | (123) |
| 為替換算調整勘定及びその他の増減 | (24) | 14 | 22 | - | 9 | 21 |
| 2022年12月31日現在残高(2) | 369 | 874 | 171 | 459 | 555 | 2,428 |
(1) 販売金融部門の保険会社による技術的準備金である。
(2) 短期引当金は1,087百万ユーロ、長期引当金は1,341百万ユーロ。
ルノー又はルノー・グループ会社が関与しているすべての既知の訴訟について毎年度末に調査が実施され、法律顧問の意見を考慮し、必要と考えられる引当金が、見積もられたリスクに対応して設定されている。2022年度中、ルノー・グループは新たな重大な訴訟に関連する引当金を計上しなかった。偶発債務に関する情報は注28-A2に示す。
リストラクチャリング引当金の増加は、大部分がヨーロッパ地域で導入した従業員数調整制度(注6-A)に係るものである。
2022年12月31日現在のその他の引当金には、環境規制への適合に係る引当金107百万ユーロが含まれる(2021年12月31日現在は98百万ユーロ)。この引当金には、使用済み車両及び中古バッテリーに関する費用に充当される引当金、並びにヨーロッパ地域の産業用地及びアメリカ及びユーラシア地域の工業用地に係る環境保全関連の法令遵守費用に充当される引当金が含まれる。
注21-その他の流動及び非流動負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| 当期税金 | - | 312 | 312 | - | 266 | 266 |
| 不確実な税金負債に対する引当金 | 234 | 21 | 255 | 217 | 6 | 223 |
| 未払税金 (当期税金を除く) | 13 | 1,219 | 1,232 | 17 | 1,201 | 1,218 |
| 社会保障費 | 24 | 1,245 | 1,269 | 26 | 1,324 | 1,350 |
| その他負債 | 202 | 4,855 | 5,057 | 202 | 4,426 | 4,628 |
| 繰延収益 | 1,133 | 1,302 | 2,435 | 1,212 | 1,456 | 2,668 |
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | - | 77 | 77 | - | 86 | 86 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債 | - | 873 | 873 | - | 182 | 182 |
| その他の負債合計 | 1,372 | 9,571 | 10,943 | 1,457 | 8,675 | 10,132 |
| 合計 | 1,606 | 9,904 | 11,510 | 1,674 | 8,947 | 10,621 |
その他の流動負債は主として、499百万ユーロの未払資産(2021年12月31日現在は597百万ユーロ)、販売報奨金プログラムに基づく支払額(2022年12月31日現在は2,304百万ユーロ、2021年12月31日現在は1,731百万ユーロ)及び買戻約定付販売契約について計上される繰延利益(2022年12月31日現在は293百万ユーロ、2021年12月31日現在は370百万ユーロ)に相当する。
繰延収益には、メンテナンス契約及び保証期間延長契約等の自動車サービス契約に関する繰延収益並びにパートナーとの間の提携契約に基づいて受領する前払金が含まれている。この収益は、グループの行うべき債務の履行に依存しない顧客支払スケジュール(全額前払い、又は特定期間終了時に支払期日が到来する定期支払い)を規定する契約に基づいた受取金に関するものである。繰延収益は契約期間にわたり売上高に振り替えられ、その内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 自動車サービス契約 | 提携契約 | ||
| 2022年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
| 1月1日現在の繰延収益 | 915 | 1,011 | 1,119 | 1,301 |
| 当期受取繰延収益 | 402 | 367 | 273 | 114 |
| 当期売上高計上繰延収益 | (438) | (463) | (356) | (299) |
| 連結範囲の変更 | - | - | - | - |
| 為替換算調整勘定等の変更 | 1 | - | 1 | 3 |
| 12月31日現在の繰延収益 | 880 | 915 | 1,037 | 1,119 |
| 売上高における計上 1年以内 | 757 | 790 | 1,012 | 1,092 |
| 1~3年後 | 110 | 113 | 7 | 8 |
| 3~5年後 | 13 | 12 | 18 | 19 |
V-金融資産、負債、公正価値及び金融リスク管理
注22-金融資産:現金及び現金同等物
22-A. 流動/非流動別の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| 非支配会社への投資 | 63 | 63 | 72 | 72 | ||
| 市場性ある有価証券及び譲渡可能負債証券 | - | 587 | 587 | - | 893 | 893 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 85 | 410 | 495 | 56 | 181 | 237 |
| 貸付金及びその他 | 265 | 419 | 684 | 245 | 306 | 551 |
| 金融資産合計 | 413 | 1,416 | 1,829 | 373 | 1,380 | 1,753 |
| 総額 | 437 | 1,420 | 1,857 | 373 | 1,383 | 1,756 |
| 減損 | (24) | (4) | (28) | - | (3) | (3) |
| 現金同等物(1) | - | 10,713 | 10,713 | - | 10,209 | 10,209 |
| 現金 | - | 11,061 | 11,061 | - | 11,719 | 11,719 |
| 現金及び現金同等物合計 | - | 21,774 | 21,774 | - | 21,928 | 21,928 |
(1) 現金同等物の主な内訳は、3ヶ月以内に満期が到来し、受取利息の変動のリスクが低い短期定期銀行預金(合計6,377百万ユーロ(2021年12月31日現在は3,125百万ユーロ))、及び現金同等物の区分の基準を満たす「貨幣資金」の承認を有する投資ファンド(合計3,629百万ユーロ(2021年12月31日現在は6,814百万ユーロ))である。
金融資産、現金及び現金同等物に係るカウンターパーティリスクについては注25-B6に記載している。
22-B. 非支配会社への投資
2022年12月31日現在、非支配会社への投資には、フランス政府と自動車メーカーが導入した自動車産業のサプライヤーに対する支援計画に基づく自動車未来基金(Fonds Avenir Automobile)に対して支払われる拠出金33百万ユーロ(2021年12月31日現在は37百万ユーロ)が含まれている。2022年12月31日現在のルノー・グループによる支払残高は84百万ユーロ(2021年12月31日現在は88百万ユーロ)である。
22-C. ルノー・グループの使用不能現金
当グループは諸外国に流動資産を有しているが、資金の本国送金が制度上又は政治上、煩雑な国もある。そうした国のほとんどでは、そのような資金は、現地において工業用又は販売金融用に使用する。
販売金融証券化ファンドが保有するいくつかの当座預金口座は、証券化された債権に対する信用を拡大するために利用され、その結果、債権支払でデフォルトに陥った場合の担保としての役割を果たす(注15-B1及び28-A4)。これらの当座預金口座の金額は2022年12月31日現在1,169百万ユーロである(2021年12月31日現在は909百万ユーロ)。
注23-金融負債及び販売金融負債
23-A. 流動/非流動別の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 非流動 | 流動 | 合計 | 非流動 | 流動 | 合計 | |
| ルノーSAの永久劣後証券 | 253 | - | 253 | 247 | - | 247 |
| 社債 | 8,674 | 1,218 | 9,892 | 7,874 | 254 | 8,128 |
| その他の証書による債務 | - | 930 | 930 | - | 997 | 997 |
| 金融機関からの借入 | 300 | 1,556 | 1,856 | 3,464 | 1,777 | 5,241 |
| - フランス | 300 | 1,112 | 1,412 | 2,325 | 1,080 | 3,405 |
| - ロシア | - | - | - | 1,087 | 14 | 1,101 |
| - ブラジル | - | 130 | 130 | 52 | 432 | 484 |
| - モロッコ | - | 270 | 270 | - | 181 | 181 |
| リース負債 | 446 | 107 | 553 | 479 | 124 | 603 |
| その他の金融負債(1) | 73 | 373 | 446 | 215 | 252 | 467 |
| 自動車部門の金融負債(デリバティブを除く) | 9,746 | 4,184 | 13,930 | 12,279 | 3,404 | 15,683 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 99 | 419 | 518 | 54 | 199 | 253 |
| 自動車部門の金融負債 | 9,845 | 4,603 | 14,448 | 12,333 | 3,603 | 15,936 |
| モビリティサービス部門の金融負債(2) | 7 | 2 | 9 | 6 | 2 | 8 |
| 劣後ローン及びディアックの永久劣後証券(3) | 886 | - | 886 | 893 | - | 893 |
| 金融負債 | 10,738 | 4,605 | 15,343 | 13,232 | 3,605 | 16,837 |
| 社債 | - | 13,570 | 13,570 | - | 13,810 | 13,810 |
| その他の証書による債務 | - | 4,539 | 4,539 | - | 4,161 | 4,161 |
| 金融機関からの借入 | - | 5,727 | 5,727 | - | 5,734 | 5,734 |
| その他の有利子負債(リース負債を含む)(4) | - | 24,810 | 24,810 | - | 21,374 | 21,374 |
| 販売金融部門の債務(デリバティブを除く) | - | 48,646 | 48,646 | - | 45,079 | 45,079 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | - | 353 | 353 | - | 44 | 44 |
| 販売金融部門の債務 | - | 48,999 | 48,999 | - | 45,123 | 45,123 |
| 金融負債及び販売金融部門の債務の総計 | 10,738 | 53,604 | 64,342 | 13,232 | 48,728 | 61,960 |
(1) 2022年12月31日現在、IAS第16号を適用し、実質的に購入として分析されたリースについて計上された金融負債の金額は16百万ユーロに上る(2021年12月31日現在は99百万ユーロ)。実質的に購入として分析されたリースについて計上された金融負債のうち売却目的で保有する資産に関連するもの(注3-C)は再分類されており、金額は90百万ユーロである。
(2) モビリティサービス部門の金融負債(内部の資金調達を含む。)は44百万ユーロに上る(I-事業セグメント及び地域に関する情報」-A2)。
(3) 2022年12月31日現在のRCIバンクの劣後ローン856百万ユーロを含む(2021年12月31日現在は856百万ユーロ)。
(4) 2022年12月31日現在の販売金融部門のリース負債69百万ユーロを含む(2021年12月31日現在は58百万ユーロ)。
23-B. 金融取引に係る自動車部門の金融負債及びデリバティブ資産の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 12月31日 現在 | キャッシュ・ フローに おける変動 | 子会社及びその他の事業ユニットに対する支配の獲得又は喪失から生じる変動 | キャッシュ・ フローに影響の ない為替の変動 | キャッシュ・ フローに 影響のない その他の変動 | 2022年 12月31日 現在 |
| ルノーSAの永久劣後証券 | 247 | - | - | - | 6 | 253 |
| 社債 | 8,128 | 1,822 | - | (58) | - | 9,892 |
| その他の証書による債務 | 997 | (27) | - | (24) | (16) | 930 |
| 金融機関からの借入 | 5,241 | (2,111) | (1,746) | 506 | (34) | 1,856 |
| リース負債 | 603 | (125) | (42) | 9 | 108 | 553 |
| その他の金融負債 | 467 | (314) | (71) | 34 | 330 | 446 |
| 自動車部門の金融負債(デリバティブを除く) | 15,683 | (755) | (1,859) | 467 | 394 | 13,930 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 253 | 195 | - | 78 | (8) | 518 |
| 自動車部門の金融負債 合計(a) | 15,936 | (560) | (1,859) | 545 | 386 | 14,448 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ資産 (b) | 237 | 203 | - | 1 | 54 | 495 |
| 連結キャッシュ・ フロー計算書における 自動車部門の金融負債 の純増減(セグメント別)(連結キャッシュ・フロー計算書)(a)-(b) | (763) | |||||
| モビリティサービス 部門の金融負債 | 8 | 10 | (3) | (5) | (1) | 9 |
| 連結キャッシュ・フロー計算書における自動車部門の金融負債の純増減 | (753) |
23-C. 金融負債及び販売金融負債の変動
自動車部門の永久劣後証券の変動
ルノーSAが1983年10月及び1984年4月に発行した永久劣後証券は、パリ証券取引所に上場される永久劣後株式である。これらの証券に係る最低の年分配率は9%で、固定部分6.75%と、同一の連結体制及び方法により計算された連結売上高に基づく変動部分からなる。したがって、ルノー・グループのロシアにおける自動車事業の売却はかかる分配率に影響を及ぼさなかった。
永久劣後証券は、借入実効金利で予想利率を割り引いて計算した償却原価で計上されている。
これらの証券は、2022年12月31日現在は270.58ユーロ(2021年12月31日現在は442.00ユーロ)で取引されている。2022年12月31日現在の永久劣後証券の株式市場価格に基づく金融負債は、216百万ユーロである(2021年12月31日現在は353百万ユーロ)。
自動車部門の社債及びその他の負債の変動
ルノーSAは、発行登録プログラムの一環として、総額2,907億円(20億ユーロ相当)の2本の社債募集を日本市場で開始した。利率3.5%、3年満期、総額807億円(561百万ユーロ相当)の1本目の社債は、2022年7月1日に募集を開始した。総額2,100億円(14.5億ユーロ相当)、利率2.8%、4年満期の2本目の社債は、2022年12月22日に募集を開始した。
2022年度、ルノーSAは合計207百万ユーロの社債を償還した。
自動車部門の政府保証付き融資枠の増減
2020年度において、ルノー・グループは、5つの銀行で構成される銀行団に、借入総額の最大90%までのフランス政府による保証付きの50億ユーロを上限とする融資枠を設定した。2020年12月31日現在、この融資枠において40億ユーロが引き出されている。
各引き出しの当初償還期限は12ヶ月で、ルノー・グループは満期をさらに3年間延長することができ、毎年3分の1ずつ返済するものであった。各引き出しにかかる利率は、初年度は12ヶ月Euribor、その後の延長については6ヶ月Euriborとした。
これらの融資枠の引出金は、延長された場合、2022年、2023年及び2024年の3回の分割払いで当初引き出しの各応当日に返済が可能であり、ルノー・グループの判断で未払いの分割償還金の期限前返済が可能であった。
ルノー・グループは、2021年8月に満期が到来する引出金(うち10億ユーロが返済された。)を除き、これらすべての引出金の延長オプションを行使した。
2022年2月18日に公表したとおり、ルノー・グループは、2022年、3トランシェの引き出しについて、最終分割払い(2024年8月、9月及び12月)に対応する合計1,020百万ユーロの期限前返済を行った。意図の変更は、IFRS第9号第B5.4.6項に準拠した金融負債の修正として取り扱われた。これにより、金融負債は減少し、2022年12月31日、これに対応する金額が財務収益で29百万ユーロ計上された。下半期中に合計990百万ユーロに上る3件の満期返済を行った後、政府保証付き融資枠の年度末の残高は990百万ユーロとなった。これは2023年度に全額返済する予定である。
販売金融部門の負債の増減
2022年6月27日、RCIグループは、5年満期、利率4.75%の500百万ユーロのグリーンボンドを発行した。かかる発行手取金は2022年7月6日に受領している。これらの資金は、電気モビリティへの移行及び気候変動との闘いを促進するための電気自動車及び充電インフラ向け資金及びリファイナンスに使用される。
2022年度、RCIバンク・グループはまた、新たに2024年から2028年の間に満期となる社債合計2,833百万ユーロを発行し、総額3,319百万ユーロの社債を償還した。
ルノー・グループは、欧州中央銀行(ECB)が設定したTLTRO Ⅲプログラム(貸出条件付き長期資金供給オペレーション)を利用することができた。2020年度中に3回の引き出しが行われたが、総額は1,750百万ユーロで、2023年に満期となる。2021年度中にその他2回の引き出しが行われたが、総額は1,500百万ユーロで、2024年に満期となる。
TLTRO Ⅲ取引の分析及び認識を明確にするIFRS ICの決定は、2022年3月に最終化された。この決定は、ルノー・グループがIFRS第9号を適用することを選択したTLTRO Ⅲの資金調達の引き出しに適用される。
TLTROの引き出しに適用される最高金利は、欧州中央銀行(ECB)の平均預金ファシリティ金利(「DFR」)に基づいて算出される。金利の引下げは、貸出金の増加に関する基準に基づいて適用される。2022年6月10日、ルノー・グループは、追加の特別基準期間(2020年10月から2021年12月の間)に対する貸出付与条件が満たされており、したがって金利引下げ(2021年6月から2022年6月の間)の恩恵を受ける旨の確認を得た。IFRS第9号の規定の適用において、かかる金利引下げは、TLTROの負債項目について、14百万ユーロの調整を生じさせた。
当年度中に集められた新たな預金は3,422百万ユーロ増加して(要求払預金1,938百万ユーロ及び定期預金1,484百万ユーロ)、24,441百万ユーロに達し(要求払預金17,661百万ユーロ及び定期預金6,780百万ユーロ)、「その他の有利子負債」に分類されている。これらの預金はドイツ、オーストリア、ブラジル、スペイン、フランス、英国及びオランダで集められた。
RCIバンクは、一定の変動金利負債(集めた預金及びTLTROの資金調達)をヘッジするために、IFRS第9号に基づきヘッジ目的のデリバティブとして適格でない金利デリバティブを設定した。この営業利益(純額)は、現在の金利上昇により、これらのスワップの価値が80百万ユーロ上昇したことにより、プラスの影響を受けた。
リース料のキャッシュ・アウトフロー
IFRS第16号の適用における修正再表示されたリース料のキャッシュ・アウトフローは、2022年度に170百万ユーロに上った(2021年度は145百万ユーロ)。これには、リース負債の返済金の元本148百万ユーロ(2021年度は126百万ユーロ)と利息22百万ユーロ(2021年度は19百万ユーロ)が含まれる。
IAS第16号の適用において実質的に購入と再分類されたリース料のキャッシュ・アウトフローは、2022年度に12百万ユーロ(2021年度は11百万ユーロ)に上った。この金額には利息の返済は含まれない。
低価値・超短期リースについて免除の恩恵を受けるリース料のキャッシュ・アウトフローは、2022年度に93百万ユーロに上った(2021年度は95百万ユーロ)(注5-C参照)。
2022年度終了後に効力を有する延長オプションの行使及び既に締結された契約によって生じる潜在的な将来のキャッシュ・アウトフローは12百万ユーロに達する。
モビリティサービス部門の金融負債の増減
モビリティサービス部門の金融負債は、ルノーs.a.s.が利付借入の形式で発行したグループ内融資で構成されている。
23-D. 期日別の内訳
金融負債については、デリバティブを含み、約定支払額は予想キャッシュ・フローに近似しており、支払うべき金額に対応している。
変動金利の金融商品については、金利は2022年12月31日の利率を基に計算されている。
ルノーSA及びディアックの永久劣後証券については償還期日が確定していないため、約定支払額は計上されていない。
自動車部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | 4年超 5年以内 | 5年超 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||||
| ルノーSA社債(2017年) | 1,500 | 1,500 | - | 750 | 750 | - | 750 | - | - | - |
| ルノーSA社債(2018年) | 1,580 | 1,580 | - | 130 | 130 | 700 | - | 750 | - | - |
| ルノーSA社債(2019年) | 1,550 | 1,557 | - | - | - | 57 | 1,000 | - | 500 | - |
| ルノーSA社債(2020年) | 1,000 | 1,000 | - | - | - | - | - | 1,000 | - | - |
| ルノーSA社債(2021年) | 2,166 | 2,240 | - | 304 | 304 | 836 | - | 500 | - | 600 |
| ルノーSA社債(2022年) | 2,067 | 2,062 | - | - | - | - | 569 | 1,493 | - | - |
| 未払利息、費用及び プレミアム | 29 | 29 | 10 | 43 | 53 | (10) | (8) | (5) | (1) | - |
| 社債合計 | 9,892 | 9,968 | 10 | 1,227 | 1,237 | 1,583 | 2,311 | 3,738 | 499 | 600 |
| その他の証書による債務 | 930 | 930 | 890 | 40 | 930 | - | - | - | - | - |
| 金融機関からの借入 | 1,856 | 1,987 | 93 | 1,594 | 1,687 | - | 190 | 110 | - | - |
| - フランス | 1,412 | 1,412 | 10 | 1,102 | 1,112 | - | 190 | 110 | - | - |
| - ブラジル | 130 | 130 | 24 | 106 | 130 | - | - | - | - | - |
| - モロッコ | 270 | 270 | 16 | 254 | 270 | - | - | - | - | - |
| リース負債 | 553 | 592 | 36 | 76 | 112 | 85 | 66 | 59 | 39 | 231 |
| その他の金融負債 | 446 | 508 | 271 | 178 | 449 | 19 | 11 | 21 | 6 | 2 |
| その他の金融負債合計 | 3,785 | 4,017 | 1,290 | 1,888 | 3,178 | 104 | 267 | 190 | 45 | 233 |
| 債券及びその他の金融負債に対する将来の金利 | - | 46 | 4 | 18 | 22 | 10 | 8 | 5 | 1 | - |
| 永久劣後証券 | 253 | 251 | - | - | - | - | - | - | - | 251 |
| 金融取引に係る デリバティブ | 518 | 518 | 202 | 217 | 419 | 47 | 6 | 46 | - | - |
| 自動車部門の金融負債 合計 | 14,448 | 14,800 | 1,506 | 3,350 | 4,856 | 1,744 | 2,592 | 3,979 | 545 | 1,084 |
販売金融部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | 4年超 5年以内 | 5年超 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||||
| RCIバンク社債(2016年) | 1,346 | 1,350 | - | 1,350 | 1,350 | - | - | - | - | - |
| RCIバンク社債(2017年) | 1,690 | 1,750 | - | - | - | 1,150 | 600 | - | - | - |
| RCIバンク社債(2018年) | 2,119 | 2,177 | 750 | 127 | 877 | - | 550 | 750 | - | - |
| RCIバンク社債(2019年) | 2,959 | 3,039 | 623 | 807 | 1,430 | 959 | - | 650 | - | - |
| RCIバンク社債(2020年) | 1,044 | 1,139 | 158 | 165 | 323 | 51 | 15 | - | 750 | - |
| RCIバンク社債(2021年) | 682 | 684 | 44 | 153 | 197 | 356 | 109 | 22 | - | - |
| RCIバンク社債(2022年) | 3,560 | 3,587 | - | 52 | 52 | 407 | 1,871 | 107 | 500 | 650 |
| 未払利息、費用及びプレミアム | 170 | 169 | 46 | 85 | 131 | 21 | 15 | 4 | (1) | (1) |
| 社債合計 | 13,570 | 13,895 | 1,621 | 2,739 | 4,360 | 2,944 | 3,160 | 1,533 | 1,249 | 649 |
| その他の証書による債務 | 4,539 | 4,529 | 749 | 1,377 | 2,126 | 1,638 | 549 | 228 | 3 | (15) |
| 金融機関からの借入 | 5,727 | 5,728 | 450 | 2,344 | 2,794 | 2,044 | 277 | 605 | 8 | - |
| リース負債 | 69 | 68 | 5 | 15 | 20 | 20 | 19 | 4 | 1 | 4 |
| その他の有利子負債 | 24,741 | 24,744 | 18,877 | 2,573 | 21,450 | 2,117 | 761 | 250 | 166 | - |
| その他の金融負債合計 | 35,076 | 35,069 | 20,081 | 6,309 | 26,390 | 5,819 | 1,606 | 1,087 | 178 | (11) |
| 債券及びその他の金融負債に対する将来の金利 | 1,872 | 69 | 501 | 570 | 475 | 342 | 249 | 116 | 120 | |
| 劣後ローン及びディアックの 永久劣後証券 | 886 | |||||||||
| 金融取引に係るデリバティブ | 353 | (13) | 17 | (6) | 11 | (28) | (6) | 9 | 1 | - |
| 販売金融部門の金融負債合計 | 49,885 | 50,823 | 21,788 | 9,543 | 31,331 | 9,210 | 5,102 | 2,878 | 1,544 | 758 |
モビリティサービス部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||
| その他の有利子負債 | 9 | 9 | - | 2 | 2 | 6 | 1 | - |
| その他の金融負債合計 | 9 | 9 | - | 2 | 2 | 6 | 1 | - |
| 金融取引に係るデリバティブ | - | - | - | - | - | - | - | - |
| モビリティサービス部門の金融負債合計 | 9 | 9 | - | 2 | 2 | 6 | 1 | - |
23-E. 債権譲渡による資金調達
債権譲渡による自動車部門の資金調達
自動車部門の外部資金調達の一部は、ルノー・グループ外の金融機関に対するコマーシャル債権の譲渡によるものである。
コマーシャル債権の譲渡による資金調達の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 | 2021年12月31日 | ||
| ルノー・グループ外 企業に対する | 販売金融部門 に対する | ルノー・グループ外 企業に対する | 販売金融部門 に対する | |
| 自動車部門の債権譲渡 | 1,555 | 244 | 1,373 | 181 |
| 自動車部門のネットワークの資金調達 | - | 7,662 | - | 4,876 |
| 譲渡合計 | 1,555 | 7,906 | 1,373 | 5,057 |
2022年度に譲渡され認識が中止された未収税金の総額は236百万ユーロであり、その内訳はCIR債権136百万ユーロ及びVAT債権100百万ユーロである(2021年度はCIR債権139百万ユーロ及びVAT債権66百万ユーロ)。
ルノー・グループ外に譲渡されたフランスの未収税金(「CIR」:研究税控除)で、当該債権の所有にかかわる実質的にすべてのリスク及び便益が移転されているものについては、希薄化リスクが存在しないとみなされる場合に限って認識が中止される。これは、特に譲渡債権が既に税務調査又は予備監査を受けている場合である。2022年12月31日現在貸借対照表に残っている譲渡された未収税金の総額はゼロとなった。
自動車部門は、ディーラー向け債権を販売金融部門に譲渡している。販売金融部門に譲渡されたディーラー向け債権の合計は、主にルノー・グループに係るものである。その金額は注15-Dに記載している。
注24-カテゴリー別金融商品、公正価値及び純利益への影響
24-A. 区分別金融商品及びレベル別公正価値
IFRS第9号は金融商品に3つの区分を定めている。
・ その他の包括利益項目を通じて公正価値で測定する金融資産又は負債。
・ 損益を通じて公正価値で測定する金融資産又は負債。
・ 償却原価で計上される貸付金及び債権。
貸借対照表に公正価値で計上される金融商品は次の公正価値レベルに分類される。
・ レベル1: 活発な市場の相場価格に基づいて公正価値を算定するもの。公正価値は通常、最新の相場価格と同一となる。
・ レベル2: 観測可能な市場相場価格に基づいて公正価値を算定するもので、レベル1以外のもの。
・ レベル3: 市場で観測できない情報に基づいて公正価値を算定するもの。非支配会社に対する投資の公正価値は通常、純資産の持分に基づく。
公正価値は各期末日現在に入手可能な情報に基づいて決定され、その後の変動は考慮していない。
2022年度は金融商品のレベル1及びレベル2間の移動、又はレベル3への移行若しくは同レベルから外れるという移動はなかった。
| (単位: 百万ユーロ) | 注 | 2022年12月31日現在 | ||||||
| 金融資産 及びその他 の資産 | 帳簿価額 | 償却原価で計上される 金融資産の 公正価値 | 公正価値で測定する金融資産の公正価値 レベル | |||||
| 合計 | 損益を通じた公正価値 | 資本を通じた 公正価値 | 償却原価 | 適用ある基準に基づき評価される資本性金融商品 | ||||
| 販売金融債権 | 15 | 44,247 | - | - | 44,247 | 43,920(1) | 3 | |
| 自動車部門 顧客債権 | 16 | 998 | - | - | 998 | (2) | ||
| 未収税金(当期税金を含む) | 17 | 1,738 | - | - | 1,738 | (2) | ||
| その他の債権及び前払費用 | 17 | 2,826 | - | - | 2,826 | (2) | ||
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | 17 | 89 | 15 | 74 | - | 2 | ||
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 17 | 434 | 83 | 351 | - | 2 | ||
| 非連結支配会社に対する投資 | 17 | 102 | - | 102 | ||||
| 非支配会社に対する投資 | 22 | 63 | 63 | - | - | 3 | ||
| 市場性ある有価証券及び譲渡可能負債性金融商品 | 22 | 587 | 141 | 446 | - | 1 | ||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 22 | 495 | 490 | 5 | - | 2 | ||
| 貸付金及びその他 | 22 | 684 | - | - | 684 | (2) | 3 | |
| 現金及び現金同等物 | 22 | 21,774 | 3,912 | 164 | 17,698 | (2) | 1 & 3 | |
| 金融資産及びその他資産の合計 | 74,037 | 4,704 | 1,040 | 68,191 | 102 | 43,920 | ||
(1) 販売金融債権の公正価値は、期末時点に類似の貸付金(条件、満期及び債務者の性質)に適用される利率で将来キャッシュ・フローを割り引くことにより見積もられる。期間が1年未満の債権については、それらの公正価値が正味帳簿価額と大きく変わらないため、割引は行われない。これは、特定の重要なデータ(債権のポートフォリオに係るクレジットリスクのような)が観察可能な市場データに基づいていない認識されたモデルを使用するため、レベル3の公正価値である。
(2) ルノー・グループは、自動車部門顧客債権、未収税金又は現金及び現金同等物などの金融資産については、減損処理後の正味帳簿価額が公正価値の合理的な近似値であるため、公正価値を報告していない。
| (単位:百万ユーロ) | 注 | 2022年12月31日現在 | |||||
| 金融負債及び その他の負債 | 帳簿価額 | 償却原価で計上される金融負債の公正価値 | 公正価値で測定する金融負債の公正価値レベル | ||||
| 合計 | 損益を通じた 公正価値 | 資本を通じた 公正価値 | 償却原価 | ||||
| 未払税金(当期税金を含む) | 21 | 1,544 | 1,544 | (1) | |||
| 社会保障費 | 21 | 1,269 | 1,269 | (1) | |||
| その他の負債 及び繰延収益 | 21 | 7,492 | 7,492 | (1) | |||
| 営業債務 | 21 | 8,405 | 8,405 | (1) | |||
| 自動車部門の金融取引に係る デリバティブ | 21 | 77 | 16 | 61 | 2 | ||
| ルノーの永久劣後証券 | 23 | 253 | 253 | 216(2) | |||
| ディアックの永久劣後証券 | 23 | 15 | 15 | 1 | |||
| 劣後債 | 23 | 871 | 871 | 759(3) | |||
| 社債 | 23 | 23,462 | 23,462 | 23,436(3) | |||
| その他の証書による債務 | 23 | 5,469 | 5,469 | 5,469(3) | |||
| 金融機関からの借入 | 23 | 7,583 | 7,583 | 7,561(3) | |||
| IFRS第16号の適用における リース負債 | 23 | 622 | 622 | 622(3) | |||
| その他の有利子及び無利子 負債 | 23 | 25,196 | 25,196 | 25,196(3) | |||
| 自動車部門の金融取引に係る デリバティブ | 23 | 518 | 562 | (44) | 2 | ||
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 23 | 353 | 318 | 35 | 2 | ||
| 金融負債及びその他負債の 合計 | 83,129 | 911 | 52 | 82,166 | 63,259 | ||
(1) ルノー・グループは、営業債務、未払税金及び社会保障費などの金融負債については、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値であるため、公正価値を報告していない。
(2) ルノー及びディアックの永久劣後証券の公正価値は株式市場価格と同じである。
(3) 償却原価で測定される自動車部門の金融負債及び販売金融負債の公正価値は、2022年12月31日現在ルノー・グループに提示された類似の条件及び満期を有する貸付金に適用される利率で将来キャッシュ・フローを割り引くことにより、基本的に決定される。ルノー・グループに提示される利率は、ルノー・グループが発行する社債のゼロクーポン利率カーブや流通市場価格のような観察可能な市場データに基づくものであり、その結果、これはレベル2の公正価値である。
24-B. レベル3金融商品における変動
レベル3金融商品は、販売金融債権(2022年12月31日現在で44,247百万ユーロ、2021年12月31日現在で39,209百万ユーロ)、貸付金及びその他(2022年12月31日現在で684百万ユーロ、2021年12月31日現在で551百万ユーロ)、非支配会社に対する投資(2022年12月31日現在で63百万ユーロ、2021年12月31日現在で72百万ユーロ)並びに特定の現金同等物(基本的に定期預金)に相当する(注22-A)。
これらの金融資産は取得原価で計上されている。非支配会社に対する投資も取得原価のままであるが、通常のアプローチの例外として、取得原価が不適切な場合は、純株主資本の持分に基づいて又は観察できないデータに基づく手法を用いて評価される。
24-C. 金融商品の純利益に対する影響
| (単位:百万ユーロ) | デリバティブ以外の金融商品 | デリバティブ | 純利益への 影響額合計 | ||
| 損益を通じて公正価値で測定される金融商品 | 資本を通じて公正価値で測定される金融商品 | 償却原価で測定される金融商品(1) | |||
| 営業総利益 | - | - | (90) | 15 | (75) |
| 財務収益(費用)、純額 | 18 | (4) | (109) | (67) | (162) |
| 自動車部門の純利益への影響額 | 18 | (4) | (199) | (52) | (237) |
| 営業総利益 | 2 | 34 | 845 | (190) | 691 |
| 販売金融部門の純利益への影響額 | 2 | 34 | 845 | (190) | 691 |
| 純利益への影響を受けた利益(損失)合計 | 20 | 30 | 646 | (242) | 454 |
(1) 公正価値ヘッジに係る金融負債を含む。
自動車部門における金融商品の営業総利益への影響は、主として通常取引に係る為替差損益によるものである。
24-D. 公正価値ヘッジ
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 | 2021年12月31日 |
| ヘッジ手段の公正価値の増減 | (373) | (128) |
| ヘッジ対象の公正価値の増減 | 383 | 122 |
| 純利益に対する公正価値ヘッジの影響、純額 | 10 | (6) |
ヘッジ会計処理の方法については注2-Xで説明している。
注25-デリバティブ及び財務リスク管理
25-A. デリバティブ及びネッティング契約
25-A1. デリバティブの公正価値及びヘッジ対象の想定価額
自動車部門のデリバティブは公正価値を帳簿価額としている。
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額 | 額面価額 | 金融債務 | |||
| 2022年12月31日 | 資産 | 負債 | 1年未満 | 1-5年 | 5年超 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 2 | (2) | 225 | 225 | - | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| 純投資ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 424 | 495 | 21,775 | 19,763 | 2,012 | - |
| 為替リスク合計 | 426 | 493 | 22,000 | 19,988 | 2,012 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 5 | (46) | - | - | - | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 66 | 69 | 3,213 | 1,544 | 1,669 | - |
| 金利リスク合計 | 71 | 23 | 3,213 | 1,544 | 1,669 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 72 | 65 | 958 | 351 | 607 | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 15 | 14 | 305 | 305 | - | - |
| 商品リスク合計 | 87 | 79 | 1,263 | 656 | 607 | - |
| 自動車部門合計 | 584 | 595 | 26,476 | 22,188 | 4,288 | - |
販売金融部門のデリバティブは公正価値を帳簿価額としている。
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額 | 額面価額 | 金融債務 | |||
| 2022年12月31日 | 資産 | 負債 | 1年未満 | 1-5年 | 5年超 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| 公正価値ヘッジ | - | - | - | - | - | - |
| 純投資ヘッジ | - | - | 26 | 26 | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 14 | 24 | 233 | 96 | 137 | - |
| 為替リスク合計 | 14 | 24 | 259 | 122 | 137 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 329 | 7 | 9,724 | 2,874 | 6,850 | - |
| 公正価値ヘッジ | - | 317 | 5,176 | 565 | 4,361 | 250 |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 91 | 5 | 9,150 | 7,733 | 1,417 | - |
| 金利リスク合計 | 420 | 329 | 24,050 | 11,172 | 12,628 | 250 |
| 販売金融部門合計 | 434 | 353 | 24,309 | 11,294 | 12,765 | 250 |
25-A2. ネッティング契約及びその他類似のコミットメント
先物取引業務に関するフレームワーク契約及び同様の契約
ルノー・グループは、そのデリバティブの契約を、国際スワップ・デリバティブズ協会(ISDA)(International Swaps and Derivatives Association)及びフランス銀行連盟(FBF)(French Banking Federation)によるフレームワーク契約に従って交渉する。
債務不履行の場合には、不履行のない当事者は、その支払義務の履行を停止する権利及び解約された取引すべての解約時未払額について支払又は引渡しを請求する権利を有する。
ISDA及びFBFのフレームワーク契約は、財務諸表においてネッティングを行う要件を満たしていない。ルノー・グループは、現在、債務不履行又は信用事由の場合を除き、計上額についてネッティングを行う法的に強制可能な権利を有していない。
金融資産及び負債のネッティングの要約
| (単位:百万ユーロ) | ネッティングの対象となる財政状態計算書に表示される金額 | 財政状態計算書においてネッティング されない金額 | 純額 | ||
| 2022年12月31日現在 | 金融商品 資産/負債 | 負債に含まれる保証 | オフバランス 保証 | ||
| 資産 | |||||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 495 | (333) | - | - | 162 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 434 | (334) | - | - | 100 |
| ディーラーに対する販売金融債権(1) | 374 | - | (189) | - | 185 |
| 資産合計 | 1,303 | (667) | (189) | - | 447 |
| 負債 | |||||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 518 | (333) | - | - | 185 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 353 | (334) | - | - | 19 |
| 負債合計 | 871 | (667) | - | - | 204 |
(1) バンコ・RCI・ブラジル(Banco RCI Brasil)が保有する販売金融債権。そのエクスポージャーは、ディーラーが引き受け、証書により表章されるその他の負債に基づき報告される為替手形(letras de cambio)の担保によりカバーされる。
25-B. 金融リスクの管理
ルノー・グループは次のような金融リスクに晒されている。
・ 流動性リスク
・ 市場リスク(為替、金利、株式及び商品リスク)
・ 銀行カウンターパーティリスク並びに顧客及びディーラー向け融資にかかる信用リスク
リスク管理は事業セグメントによって異なる。下記のリスクは、自動車部門及び販売金融部門に関連するものである。モビリティサービス部門は、自動車部門の融資を受けているため固有の金融リスクはない。
25-B1. 流動性リスク
ルノー・グループは、自動車及び販売金融事業とそれらの成長に向けての投資を支える潤沢な資金源を有していなければならない。このことを実現するために、自動車部門及び販売金融部門は、その総負債のリファイナンス及び流動性の保証のために、資本市場での調達や銀行借入を行っている。このため、市場が長期間休止し、又は与信枠の確保が困難である場合、流動性リスクに晒されることになる。また、自動車部門及び販売金融部門は複数の機関から信用格付を取得している。いかなる外部格付の格下げも、資本市場へのアクセス費用を制限及び/又は増加させる可能性がある。
流動性リスク - 自動車部門
自動車部門の流動性リスクは、財務部が管理している。それは、自動車部門が同部門の事業及び開発の資金調達のために維持しなければならない流動性準備金の水準を定義するための内部モデルに基づいている。流動性準備金は、月次の見直しにより綿密に監視され、最高財務責任者に報告されている。
ルノーSAは自動車部門へのリファイナンスの大部分を資本市場の長期資金(社債及び私募債の発行)、NEU CP(譲渡可能欧州コマーシャルペーパー)などの短期資金、あるいは銀行の融資により賄っている。ルノーSAは、2022年12月31日現在、数種の債券プログラムを有している。
・ 100億ユーロを上限とするEMTN債券プログラム。このプログラムはAMFに登録されている。
・ 日本市場における4,000億円を上限とする発行登録債券プログラム。このプログラムは日本の株式市場監視当局(関東財務局)に登録されている。
・ 25億ユーロを上限とするNEU CPプログラム。このプログラムはフランス銀行に登録されている。
ルノーSAとその債券プログラムは、複数の機関から信用格付を取得している。2022年3月29日、S&Pは、BB+(見通し:ネガティブ)の格付を確認した。ムーディーズは、2022年11月18日、Ba2の格付けを維持しつつ、見通しをネガティブから安定的に引き上げた。日本の格付機関であるR&IとJCRは、ルノーSAの格付を確認した(R&I:2022年6月3日現在、A-(見通し:ネガティブ)、JCR:2022年11月22日現在、A-、(見通し:安定的))。
ルノーSAは2022年に2本のサムライ債を発行し、資本市場を引き続き利用した。1本目の社債は2022年7月初めに額面金額807億円(561百万ユーロ)、利率3.5%、3年満期で発行された。2本目は2022年12月に額面金額2,100億円(14.5億ユーロ)、利率2.8%、4年満期で発行された。また、ルノーSAは、NEU CP(譲渡可能欧州コマーシャルペーパー)プログラムの利用によって、短期資金も引き続き利用した。
2022年、ルノーSAは、フランス政府が保証する銀行融資枠のうち、2,010百万ユーロを返済した(注23-C)。当初50億ユーロのこの融資枠は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による流動資金の需要を賄うために2020年に設定された。この融資枠は2020年12月31日まで利用可能であり、2020年度下半期中に総額40億ユーロの3回にわたる引き出しが行われた。2022年12月31日現在の元本残高は990百万ユーロである。
ルノーSAはさらに、2022年12月31日現在、銀行との間で3,430百万ユーロの確定与信枠を有している(2021年12月31日現在は3,430百万ユーロ)。これらの与信枠の満期までの期間は1年超で、2022年(及び2021年)12月31日現在引き出されていない。これらの与信枠は自動車部門について流動性準備金を形成する。2022年12月31日現在の自動車部門の金融負債の満期は注23-Dに示している。
ルノーSAの確定与信枠の取り決め、銀行借入及び市場の資金調達に係る契約書には、ルノー・グループの信用格付又は財務比率のいずれかの変動の結果として与信の継続に影響を及ぼす可能性がある条項は含まれていない。一定の種類の資金調達、特に市場からの資金調達の場合には、標準的とされる条項(パリパス条項、担保提供制限条項及びクロスデフォルト条項)が含まれる。
2022年12月31日現在、自動車部門としては12ヶ月以上の間に各種責務を果たしていくのに十分な、177億ユーロの流動性準備金を有している。この準備金は、142.3億ユーロの現金及び現金同等物と34.3億ユーロの未使用の確定与信枠で構成される。
流動性リスク - 販売金融部門
販売金融部門は、流動性の源泉の多様化に細心の注意を払っている。近年、ルノー・グループは、長年にわたるユーロ債の投資家層に加え、新たな販売域に進出し、幅広くその資金調達源を多様化している。
RCIバンクの流動性リスクの管理は、欧州銀行監督機構の勧告に従う。モニタリングは、様々な指標及び分析(静的流動性、流動性準備金、様々なストレス・シナリオ)を利用しており、毎月更新されRCIバンクの財務委員会に報告されている。ストレス・シナリオには、預金の流出、新規資金調達手段の喪失、流動性準備金の特定の要素の部分的な利用不可能性及び新たな与信の発行の予測に関する仮定が含まれる。
異なる満期及び発行フォーマットの変更は、販売金融部門の資金源の多様化戦略の一部である。この方針は数年間にわたって遵守されており、当部門が最大数の投資家にアプローチすることを可能にしている。
ルノー・グループは、年度初期の有利な状況を利用して、EMTNプログラム(ユーロ・ミディアム・ターム・ノート・プログラム)の一環として、3.5年満期の750百万ユーロの債券を発行した。この取引は180名を超える投資家から45億ユーロを上回る注文を受けた。また、ルノー・グループはスイス市場に復帰し、3年満期の110百万スイス・フランの社債募集を行った。RCIバンクは6月に合計500百万ユーロに上る初めてのグリーンボンド発行を成功の裡に完了した。この発行の手取金は、電気自動車及び充電インフラ向け資金又はリファイナンスに使用される。この取引は、電気モビリティへの移行を推進し、気候変動に立ち向かうというルノー・グループの決意を示すものである。市場が依然として不安定だった9月には、6年物の650百万ユーロの社債も発行した。市場が特に有利だった11月には、3年物の750百万ユーロの社債も発行した。
ルノー・グループは証券化市場において、フランスの子会社ディアックが行った、自動車ローンを裏付けとする約700百万ユーロの証券募集を行い、英国における私募証券化を100百万ポンド増額した。
市場の高いボラティリティに反して、新たに集められた預金は、集められた資金源のコストの観点から、市場の資金調達源と比べて特に回復力があり、また競争力があった。顧客預金は年間で21億ユーロ増加し、231億ユーロとなった。
これらの資金源並びに、銀行との間で設定された44億ユーロの未使用の確定与信枠、中央銀行の金融政策オペレーションのための適格担保46億ユーロ及び58億ユーロの流動性の高い資産(HQLA)により、RCIバンクは、外部流動性が一切使用できなくなったとしても、ほぼ11ヶ月間の間、顧客融資を維持できる。2022年12月31日現在、RCIバンクの流動性準備金(ヨーロッパの範囲において)は149億ユーロ(2021年12月31日現在は144億ユーロ)に上った。
RCIバンク・グループの発行債券及びプログラムは、複数の機関から信用格付を取得している。2022年、S&PはRCIバンクの格付BBB-(見通し:安定的)を確認し、ムーディーズは2022年11月22日にBaa2の格付を確認したが、見通しは「ネガティブ」から「安定的」に変更した。
25-B2. 為替リスク
2022年度のルノー・グループの為替リスク管理方針に重要な変更は行われていない。
ルノー・グループの為替リスクに対するエクスポージャーは主に自動車部門に関するものである。
為替リスク - 自動車部門
自動車部門においては、為替レートの変動は次の財務集計値に影響を及ぼす可能性がある。すなわち、営業利益(損失)、財務収益(費用)、関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分、株主資本並びにネット・キャッシュ・ポジションである。
業績管理部及び財務部は、自動車部門の為替リスクの管理政策の実施及び監視を担当する。
営業利益
自動車部門は、一定のポジションをヘッジすることがある。営業利益及び費用の為替ヘッジは、業績管理部及び財務部がまず分析を行わなければならず、その後、最高財務責任者又は最高経営責任者による正式な承認を必要とし、結果は最高財務責任者に毎月報告される。可能な限り、外国為替取引は主に、国際市場で譲渡可能な通貨についてルノー・グループのトレーディングルーム(ルノー・ファイナンス)によって行われる。
為替リスクに対する主なエクスポージャーは、営業利益(損失)にある。2022年度の営業成績及びキャッシュ・フローの構成に基づき、2022年12月31日現在、他のすべての通貨に対する1%のユーロ上昇は、ヘッジを行った場合、自動車部門の年間営業利益(損失)に11百万ユーロの不利な影響を与えることになる。
2022年、自動車部門はその営業総利益の為替リスク・エクスポージャーを制限するため、アルゼンチン・ペソ、中国元及びトルコ・リラの為替ヘッジを設定した。
2022年度における主要なエクスポージャーは、英国ポンド及び中国元に関連するものであり、これらの通貨に対してユーロが1%上昇した場合に、最終的なヘッジの後で、それぞれ約マイナス15百万ユーロの不利な影響及び約11百万ユーロの有利な影響となった。上位10件のエクスポージャーのヘッジ後の絶対値及びその感応度を下記に示した(単位:百万ユーロ)。
| (単位:百万ユーロ) | 年間営業項目純額 | ユーロ1%上昇による影響 | |
| 英国ポンド | GBP | 1,475 | (15) |
| ポーランド・ズロチ | PLN | 735 | (7) |
| アルゼンチン・ペソ | ARS | 486 | (5) |
| スイス・フラン | CHF | 477 | (5) |
| モロッコ・ディルハム | MAD | 464 | (5) |
| メキシコ・ペソ | MXN | 462 | (5) |
| インド・ルピー | INR | (355) | 4 |
| ルーマニア・レイ | RON | (716) | 7 |
| 韓国ウォン | KRW | (994) | 10 |
| 中国元 | CNY | (1,355) | 11 |
財務収益(費用)
為替に関連して財務収益(純額)が影響を受けることを回避するために、自動車部門の方針は、外貨建ての財務及び投資項目に影響を及ぼす為替リスクを最小化することである。
財務収益及び費用の項目における為替リスクに対する自動車部門のエクスポージャーはすべて、財務部により集計されチェックされており、最高財務責任者に毎月報告される。
グループ会社間の外貨のファイナンスフローは、同一の通貨でヘッジされる。子会社が現地通貨以外の通貨による外部資金調達を必要とする場合、親会社はその取引を注意深く監視する。親会社が資金の集中管理を行っていない国における余剰資金は、ルノー・グループの財務部の監視の下、一般的に現地通貨で運用される。子会社であるルノー・ファイナンスは、厳密に定められたリスク限度内で、為替取引を自ら行うことができる。その為替ポジションは、リアルタイムで監視及び評価が行われている。この活動は主に、金融市場に関するルノー・グループの専門性を維持することを目的としている。それによって生じるエクスポージャーは非常に短く、数千万ユーロを超えることはなく、そのため、ルノー・グループの連結損益に重大な影響を及ぼすほどのものではない。
関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分
関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分は、為替リスクに晒されている。2022年度の当期純利益への寄与を基準にすると、ユーロが日本円に対して1%上昇した場合、日産の寄与は5百万ユーロ減少することになる。この影響は、ルノー・グループの連結財務諸表に対する日産の寄与の換算に対するユーロによる影響にのみ対応している。日産はユーロ圏で様々なレベルの事業を行っており、ルノー・グループはこれをコントロールできないことから、ユーロの変動が日産の勘定自体に与える本質的な影響は反映していない。
株式投資
(ユーロ以外の通貨による)株式投資の為替リスク・エクスポージャーは一般的にヘッジされていない。但し、その重要性から、日産への投資は、2022年12月31日現在、1,999億円(2021年12月31日現在は183億円)にのぼる部分的な外国為替ヘッジを行っている(注12-G)。2022年、ルノー・グループは、日産に対する純投資のヘッジを、日産から受け取る今後3年間の円配当金の最善の見積りまでに制限するという管理規則の改訂を行った。これにより、ルノー・グループは、上記の見積りを超えて、保有する日産株式を通じた外国為替リスクへのエクスポージャー額をヘッジすることができるが、この金額は、日産の資本における円建ての持分及び円建ての流動性リスクの評価額を上回ることはできない。この外貨ヘッジは日産への投資の限定的な部分に留まっている。
ネット・キャッシュ・ポジション
日産に対する投資の部分的ヘッジを目的として、ルノー・グループの実質有利子負債の一部は円建てとなっている。2022年12月31日現在、ユーロが円に対して1%上昇した場合、自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションは14百万ユーロ増加することになる。また、このネット・キャッシュ・ポジションは、子会社の現地通貨での金融資産及び負債に係る為替相場の変動の影響を受ける場合もある。
金融商品の為替リスクに対する感応度分析
これは、保有する事業体の通貨以外の通貨建ての貨幣性資産及び負債(グループ会社間残高を含む)及びデリバティブ商品の為替リスクに対する感応度を分析するものである。但し、公正価値ヘッジに関連する項目(ヘッジ対象資産・負債及びデリバティブ商品)については、ヘッジ対象とヘッジ手段の公正価値変動が損益計算書において相殺し合うため、感応度分析の対象としていない。
他の通貨に対してユーロが1%上昇することによる資本(税引前)への影響は、金融資産、キャッシュ・フロー・ヘッジ及び日産に対する投資の部分的ヘッジを換算することにより評価される。自動車部門については、2022年12月31日現在では、14百万ユーロ(2021年12月31日現在は1百万ユーロ)のプラスの影響が発生することになるが、これは日産に対する投資の部分的ヘッジとなる円建債券の発行(注12-G参照)によって説明される。
2022年12月31日現在、他の通貨に対してユーロが1%上昇した場合その純利益への影響は5百万ユーロ(2021年12月31日現在は2百万ユーロ)のマイナス影響となるが、これは主に、保有する事業体の機能通貨以外の通貨建てのヘッジされていない営業資産及び負債に起因している。
為替リスク - 販売金融部門
販売金融部門は、適用している管理方針により、為替リスクに対するエクスポージャーは低く抑えられている。リファイナンスに関する中央管理体制に基づき、いかなるポジションも保有することはできず、トレーディングルームが、関連するすべてのフローをヘッジしている。複数通貨のキャッシュ・マネジメントに固有のキャッシュ・フローにおける時差に関連する為替についての残余の一時的なポジションは、依然として残っている可能性がある。それらは毎日監視され、同一のヘッジ方針が適用される。販売金融子会社は、かかる会社の現地通貨でリファイナンスを獲得することが義務づけられており、その結果リスクに晒されない。例外的に、数種の異なる通貨で販売金融活動又はリファイナンスが行われている子会社及び余剰資金の運用を現地通貨以外の通貨で行うことが許可されている子会社に対しては、上限が設けられている。
2022年12月31日現在、RCIバンク・グループの連結外国為替ポジションは12.7百万ユーロであった。
25-B3. 金利リスク
2022年度のルノー・グループの金利リスク管理方針に重要な変更は行われていない。ルノー・グループの金利リスクに対するエクスポージャーは主に販売金融部門に関するものである。
金利リスク - 自動車部門
自動車部門の財務収益(純額)は、市場金利の変動リスクに晒されている。それは、余剰資金及び財務負債に、また、より少ない程度で資本に影響を与えるものである。
金利リスク管理方針は以下の原則を採用している。
・ 流動性準備金は、通常、変動金利による資金調達を用いて確立されている。自動車部門の利用可能な現金は、可能な限りルノーSAにより中央管理されており、ルノー・ファイナンスにより短期銀行預金及びマネー・マーケット・ファンドとして承認され、現金同等物としての分類基準に合致する投資信託に投資されている。
・ 自動車部門による長期投資については、通常、固定金利を適用している。
自動車部門の金利ヘッジ手段は、ヘッジ対象の負債により十分にカバーされた標準金利スワップであり、予想される非有効部分はない。
最後に、ルノー・ファイナンスでは、厳密に定めたリスク限度内で自ら金利取引を行なっており、ポジションはリアルタイムで監視及び評価されている。この裁定取引に伴うリスクは非常に限定されており、これによるルノー・グループの連結純利益への重大な影響はない。
金利リスク - 販売金融部門
全体の金利リスクは、変動する金利が将来の利ざや全体に与える影響を表している。RCIバンクの経営成績は、市場金利又は顧客預金に適用される金利の変動の影響を受ける可能性がある。販売金融部門の目的は、販売収益率を守るために、これらのリスクを可能な限り制限することである。
借入金のストラクチャーと貸出金のストラクチャーを正確に一致させることの難しさを考慮し、各子会社の金利ヘッジには限られた柔軟性が認められている。この柔軟性は、ルノー・グループが販売金融部門に対して課している制限の一部を各自が適用する中で、各子会社に課される感応度限度に反映され、財務委員会により確認される。
通貨、経営体及び資産ポートフォリオによる日次感応度の算出は、各事業体が割り当てられた限度額を確実に遵守するために使用される。この金利感応度の評価は、100ベーシスポイントの金利上昇が各事業体の貸借対照表項目の価値に与える影響を測定したものであり、すべてのRCIバンクの事業体が同じ手法を用いている。感応度は、販売金融部門の連結範囲すべてにおける金利リスクの総括管理のために、各通貨及び各経営体(セントラル・リファイナンシング・オフィス、フランス及び外国の販売金融子会社)について毎日計算される。
制限に関する各経営体のポジションは毎日チェックされ、状況により必要とされる場合、子会社に対して、即時のヘッジ指示が出される。チェック結果は、販売金融部門の財務委員会に毎月報告され、そこでそのポジションがルノー・グループの財務政策及び現在の手続き上の指示を遵守していることが確認される。
販売金融部門の構造上の金利リスクの分析は、以下のとおり示している。
・ 販売金融子会社による顧客に対するほぼすべての貸付金は、固定金利で、期間は1~72ヶ月である。これらの貸付金は、同一のストラクチャーを有する固定金利の資金源によりヘッジされている。これらはマクロヘッジによりカバーされており、残余金利リスクのみが発生する。変動金利の資金調達を行っている子会社では、金利リスクは金利スワップを利用してマクロヘッジによりヘッジされている。
・ 販売金融部門のセントラル・リファイナンシング部の主な活動は、同部門の販売子会社のリファイナンスである。販売金融子会社により発行された与信残高は、固定金利の資金源(一部は金利スワップによりマイクロヘッジされている。)及び変動金利の資金源により裏付けされている。金利スワップの形式におけるマクロヘッジの取引は、持株会社のリファイナンスの感応度をルノー・グループにより設定された範囲(32百万ユーロ)以下に保っている。これらのマクロヘッジ取引は、変動金利の資金源及び/又はスワップのマイクロヘッジにより変動金利の資金源に転換される固定金利の資金源に関するものである。
ルノー・グループの金融商品の金利リスクに対する感応度分析
自動車部門及び販売金融部門は次のような金利リスクに晒されている。
・ 償却原価で表示される変動金利型金融商品に係る金利フローの変動(固定金利から変動金利にスワップした金融商品やストラクチャー商品を含む)
・ 公正価値で表示される固定金利型金融商品の公正価値の変動
・ デリバティブの公正価値の変動
影響の見積は、年度末の財政状態計算書に計上されている金融商品に金利を1年間100ベーシスポイント引上げて行う。
販売金融部門については、資本に影響するのは、利率を100ベーシスポイント上げた後のその他の包括利益項目を通じて公正価値で測定する金融資産として分類される固定金利型負債性金融商品及びキャッシュ・フロー・ヘッジ商品の公正価値の変動(損益の再分類前(連結包括利益計算書))であり、それ以外はすべて純利益に影響する。
事業部門別の金利に対する感応度の算定には部門間の貸付・借入も含まれる。
自動車部門については、金利リスクに晒される金融商品に対して利率を100ベーシスポイント高くすることによる純利益に対する影響は97.9百万ユーロの増加となる。資本は影響を受けない。
販売金融部門については、2022年度の金利リスクに対する感応度の合計はRCIバンク・グループによって定められた上限よりも低かった(2022年12月31日現在は70百万ユーロ)。2022年12月31日現在、利率を100ベーシスポイント高くすることで純利益及び資本(税引前)に対して以下の影響をもたらす。
・ モロッコ・ディルハム建ての項目に対するプラス1.1百万ユーロ
・ スイス・フラン建ての項目に対するマイナス0.3百万ユーロ
・ 英国ポンド建ての項目に対するプラス1百万ユーロ
・ ロシア・ルーブル建ての項目に対するマイナス0.3百万ユーロ
・ ユーロ建ての項目に対するマイナス1.6百万ユーロ
・ チェコ・コルナ建ての項目に対するプラス0.3百万ユーロ
各通貨における感応度の絶対額合計は7百万ユーロに達した。
デリバティブの影響考慮後のルノー・グループの金融資産の固定利率・変動利率による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | |
| ヘッジ前金融資産:固定金利(a) | 594 | 106 | 1 | 487 | 1,072 | 128 | - | 944 |
| ヘッジ前金融資産:変動金利(a’) | 22,451 | 14,523 | 11 | 7,917 | 22,300 | 14,130 | 12 | 8,158 |
| ヘッジ前金融資産 | 23,045 | 14,629 | 12 | 8,404 | 23,372 | 14,258 | 12 | 9,102 |
| ヘッジ:変動金利/固定(b) | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ:固定金利/変動(b’) | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ後金融資産:固定金利 (a+b-b’) | 594 | 106 | 1 | 487 | 1,072 | 128 | - | 944 |
| ヘッジ後金融資産:変動金利 (a’+b’-b) | 22,451 | 14,523 | 11 | 7,917 | 22,300 | 14,130 | 12 | 8,158 |
| ヘッジ後金融資産 | 23,045 | 14,629 | 12 | 8,404 | 23,372 | 14,258 | 12 | 9,102 |
デリバティブの影響考慮後のルノー・グループの金融負債の固定利率・変動利率による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | 合計 | 自動車 部門 | モビリティ サービス | 販売金融 | |
| ヘッジ前金融負債:固定金利(a) | 32,583 | 12,046 | 7 | 20,530 | 31,157 | 12,503 | 5 | 18,649 |
| ヘッジ前金融負債:変動金利(a’) | 29,737 | 1,619 | 2 | 28,116 | 29,358 | 2,925 | 3 | 26,430 |
| ヘッジ前金融負債 | 62,320 | 13,665 | 9 | 48,646 | 60,515 | 15,428 | 8 | 45,079 |
| ヘッジ:変動金利/固定(b) | - | - | - | - | 9,776 | - | - | 9,776 |
| ヘッジ:固定金利/変動(b’) | 188 | 188 | - | - | 6,537 | 256 | - | 6,281 |
| ヘッジ | 188 | 188 | - | - | 16,313 | 256 | - | 16,057 |
| ヘッジ後金融負債:固定金利 (a+b-b’) | 32,395 | 11,858 | 7 | 20,530 | 34,396 | 12,247 | 5 | 22,144 |
| ヘッジ後金融負債:変動金利 (a’+b’-b) | 29,925 | 1,807 | 2 | 28,116 | 26,119 | 3,181 | 3 | 22,935 |
| ヘッジ後金融負債 | 62,320 | 13,665 | 9 | 48,646 | 60,515 | 15,428 | 8 | 45,079 |
25-B4. 株式リスク
2021年3月のダイムラー株式の売却以降、ルノー・グループの株式リスクへのエクスポージャーは僅少なものとなっている。
25-B5. 商品リスク
商品リスクの管理
商品購入価格は突然かつ大幅に変動する可能性があり、必ずしも自動車販売価格に反映することはできない。このことから、ルノー・グループの仕入部門は、金融商品を用いて商品リスクを一部ヘッジする場合がある。こうしたヘッジは数量的、期間的及び価格的な制限を受ける。子会社であるルノー・ファイナンスは、厳密に定義されたリスク限度内で、独自に金属取引を行うことができる。そのポジションはリアルタイムで監視、評価されており、ヘッジとしての適格性はない。この活動は、ルノー・グループの連結業績に大きな影響を与えることはない。
2022年度において、ルノーSAのCEOが認可した制限の範囲で、ルノー・グループは卑金属及び貴金属のヘッジ取引を行った。
2022年12月31日現在継続中の取引は会計上キャッシュ・フロー・ヘッジとして分類されることから、ヘッジの有効な部分の範囲において、それらの公正価値の変動はその他の包括利益項目に含まれる。
金融商品の商品リスクに対する感応度分析
金融商品の商品リスクに対する会計上の感応度は、ルノー・グループの商品リスクに対する経済的エクスポージャーをヘッジするために使用されるデリバティブによって生じる。
ヘッジ手段としてのデリバティブとして指定されるデリバティブの商品価格が10%上昇すると、2022年12月31日現在でその他の包括利益項目に96百万ユーロのプラスの影響が発生することになる。
25-B6. 銀行カウンターパーティリスク及び顧客及びディーラー向け融資の信用リスク
自動車顧客債権に係る顧客信用リスク
連結除外につながる多くの債権の譲渡及び輸出債権に係るリスクの体系的なヘッジ化により、信用リスクに対する自動車部門のエクスポージャーは限定的である。非譲渡販売債権及び保証によりカバーされた債権は定期的にモニタリングされる。
販売金融部門による顧客、ディーラー及び約定に係る信用リスク
販売金融部門は、カウンターパーティの支払デフォルトを回避するためにリスク管理手法が十分でない場合、顧客及びディーラーの信用リスクに晒される。
信用リスクとは、RCIバンクの顧客が銀行との間に締結した契約条件を履行できないことにより損失を被るリスクである。信用リスクは、失業率、企業倒産、債務返済コスト、売上高増加、家計可処分所得、ディーラーの収益性及び中古車の価格などのマクロ経済要因と密接に関連している。それは、販売金融部門の事業に大きな影響を与える。
ディーラーシップ・ネットワークへの信用リスクのレベルは、ディーラーの財務状態、保証の質及び車両に対する全般的な需要に影響される。
RCIバンクは、高度なスコアリングシステムや外部データベースを活用して、個人及び企業顧客向けローンの質を評価している。また、社内格付制度を活用し、ディーラーへの融資を評価している。RCIバンクは、市況に応じて常にその受入方針を調整しているが、信用リスクの増大はそのリスク費用及び貸倒引当金を増加させることになる。RCIバンクは、価値が毀損した又はデフォルトした債権を回収するための詳細な手順を有しており、未払いの車両の回収及び販売の手配を行っている。しかしながら、信用供与、信用リスク監視、支払回収措置及び車両の回収の方針が、その財務成績及び財務状態に対する好ましくない影響を回避するために現在十分である、又は将来に渡って十分であるという保証はない。
信用リスクの増大は、リスク費用及び貸倒引当金を増加させることになり、RCIの財務成績に直接的な影響を与えるほか、潜在的には自己資本にも影響を及ぼす。
銀行カウンターパーティリスク
当グループは、金融市場において、余剰資金の運用、為替リスク及び金利リスクの管理、並びに支払フローの管理等の業務を行っているため、銀行カウンターパーティリスクに晒されている。
ルノー・グループの企業に影響を与えるこの銀行カウンターパーティリスクは、自動車部門及び販売金融部門の両部門が完全に協調して管理している。これは主にカウンターパーティの長期信用格付と資本をベースとした社内格付制度に基づいている。この制度は銀行カウンターパーティリスクに晒されているすべてのルノー・グループ企業が利用している。
事業の性質上、深刻な銀行カウンターパーティリスクに晒されているルノー・グループの企業については、特定の手続に従い承認済みカウンターパーティ限度枠を遵守しているかどうか、日々監視している。ルノー・グループは、そのすべての銀行カウンターパーティを対象として、信用格付別に整理された月次連結報告書を作成する。この報告書には、金額、満期及び種類の制限についての遵守に関する詳細の分析並びに主なエクスポージャーのリストを記載する。
銀行カウンターパーティリスクを減らすために、預金の多くは広範なネットワークを持つ銀行で契約され、通常は90日未満の期間を有するものであり、それによりリスクの分散を図っている。新興国で発生する可能性のある不安定なマクロ経済状況が、その国の銀行システムに影響を与える可能性がある場合、ルノー・グループは、カウンターパーティリスクのモニタリングを強化させる行動計画を導入し、必要に応じてカウンターパーティ制限を調整する。各銀行グループに対するエクスポージャーは、自動車及び販売金融会社とともに連結ベースで毎月評価される。ルノー・グループの金融市場や銀行に係る業務には著しいリスク集中はない。
2022年度は、銀行カウンターパーティのデフォルトによる損失計上はなかった。投資ファンド(UCITS)の株式を通じてルノー・グループが負う銀行カウンターパーティリスクは、それらの商品に対する価値変動のリスクに織り込まれ、特定のルールを用いて監視される。
カウンターパーティリスクをカバーするために設定された減損及び引当金
| (単位:百万ユーロ) | 注 | 2021年 12月31日 現在 | 減損又は 減損、 純額 | 戻入 | その他の 変動及び 再分類 | 2022年 12月31日 現在 | |
| 適用済 | うち 未使用 残額 | ||||||
| 販売金融債権の減損 | 15 | (1,028) | (384) | 189 | 102 | 10 | (1,111) |
| 最終顧客向け融資の減損 | 15 | (953) | (360) | 155 | 83 | 12 | (1,063) |
| ディーラーシップ向け融資の減損 | 15 | (75) | (24) | 34 | 19 | (2) | (48) |
| 自動車部門の顧客債権の減損(1) | 16 | (805) | (71) | 7 | 59 | 9 | (801) |
| その他の債権の減損 | 17 | (244) | 4 | - | - | (6,127) | (6,367) |
| その他の金融資産の減損 | 22 | (3) | (3) | - | - | (22) | (28) |
| 引当金(約定) | 20 | 12 | 13 | (1) | (10) | (2) | 12 |
| カウンターパーティリスクのカバレッジ合計 | (2,068) | (441) | 195 | 151 | (6,132) | (8,295) | |
(1) 2021年12月31日現在のイランに関連する商事債権678百万ユーロを含む(2020年12月31日現在は678百万ユーロ)。
VI-キャッシュ・フロー及びその他の情報
注26-キャッシュ・フロー
26-A. 継続事業のその他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前)
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 引当金の繰入、純額 | (327) | (130) |
| 販売金融債権の貸倒による影響、純額 | 93 | (45) |
| 資産処分による(益)損、純額 | (273) | (464) |
| その他の金融商品の公正価値の変動 | (28) | (32) |
| 実質有利子負債 | 181 | 255 |
| 繰延税金 | (28) | 134 |
| 当期税金 | 561 | 437 |
| その他 | 109 | 85 |
| その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 288 | 240 |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
26-B. 継続事業の税引前運転資本の増減
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 棚卸資産純額の(増)減 | (1,368) | 920 |
| 債権の(増)減、純額 | (283) | 125 |
| その他の資産の(増)減 | (481) | 70 |
| 営業債務の増(減) | 1,752 | (556) |
| その他の負債の増(減) | 784 | (866) |
| 税引前運転資本の増(減) | 404 | (307) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
26-C. 継続事業の資本的支出
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度(1) |
| 無形資産の購入(2) | (1,243) | (1,114) |
| 有形固定資産の購入(3) | (1,441) | (1,350) |
| 資産購入合計 | (2,684) | (2,464) |
| 支払繰延 | 44 | (222) |
| 資本的支出合計 | (2,640) | (2,686) |
(1) 2021年度財務諸表は、ロシア連邦における非継続事業のため、IFRS第5号の適用により調整されている(注3-B参照)。
(2) 韓国企業のRKMが少数株主であるジーリーから技術ライセンスを2,640億ウォン(注3-A参照)、約194百万ユーロで取得したことの対価としてジーリーがRKMによる同額の増資を引き受けたことに対応する相互依存的なキャッシュ・フローは、事業の実態を反映するためにキャッシュ・フロー計算書に純額で表示している。
(3) 資産計上したリース用資産及び使用権資産を除く。
注27-関連当事者
27-A. 取締役、幹部社員及びボード・オブ・マネジメントのメンバーの報酬
下表では、会長兼最高経営責任者、取締役会長、取締役及び幹部社員並びにボード・オブ・マネジメント(2022年度を通じてその任務に変化はなかった)のメンバーに支払われた報酬を報告している。金額は各役職の就任期間に応じて費用計上される。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 基本給 | 7.9 | 7.7 |
| 変動報酬 | 13.5 | 13.4 |
| 雇用者負担の社会保障税 | 13.8 | 14.3 |
| 補足年金及び退職補償金 | 7.2 | 2.7 |
| 約定補償金及びその他報酬項目 | 8.1 | 7.0 |
| 報酬合計(業績連動株式を除く) | 50.5 | 45.1 |
| 業績連動株式 | 4.2 | 4.7 |
| 会長及びボード・オブ・マネジメントのメンバーの報酬合計 | 54.7 | 49.8 |
2022年度の取締役報酬額の上限可能額は1.5百万ユーロ(2021年度は1.5百万ユーロ)であった。
27-B. ルノー・グループの関連会社への投資
ルノー・グループの日産及び持分法に基づき計上されるその他の会社への投資の詳細は注12及び注13-Aに記載されている。
27-C. フランス政府及び公的企業との取引
ルノー・グループは、その事業活動の一環として、フランス政府並びにUGAP、EDF及びLa Posteのような公的企業との取引を行っている。これらの取引は通常の市場価格で行われており、2022年度の売上高は211百万ユーロ(2021年度は280百万ユーロ)であり、また2022年12月31日現在、39百万ユーロの自動車顧客債権、96百万ユーロの販売金融債権を有しており、確定与信枠はなかった(2021年12月31日現在はそれぞれ、58百万ユーロ、272百万ユーロ及び14百万ユーロ)。
2020年度、ルノー・グループは、注23-Cに記載のとおり銀行団によって発行された政府保証付き融資枠から恩恵を受けた。
27-D. 非連結支配会社との取引
一定数の支配会社は、連結財務諸表に対するその寄与が重要ではないとみなされるため、連結されていない(注17)。
100百万ユーロを超える売上及び/又は100百万ユーロを超える簿価を有する唯一の会社は、ルノー・グループ及び日産の駐在者を管理するルノー・日産グローバル・マネジメントである。
2022年度、この会社に係るルノー・グループの費用は約89百万ユーロにのぼる(2021年度は120百万ユーロ)。
2022年12月31日現在のルノー・グループの財政状態計算書において、ルノー・日産グローバル・マネジメントとルノー・グループの間の取引残高は、主に、75百万ユーロの営業債権(2021年12月31日現在は80百万ユーロ)及び25百万ユーロの営業債務(2021年12月31日現在は45百万ユーロ)から構成されている。
注28-オフバランス約定債務並びに偶発資産及び偶発債務、差入担保資産及び担保受入資産
ルノーは、その事業活動の一環として一定数の約定債務を有しており、また、訴訟に関与していたり、又は競争及び自動車規制当局の調査を受けている。これらの状況に起因するいかなる債務も(年金債務及びその他の従業員給付、訴訟費用等に係る債務など)引当金によりカバーされている。オフバランス約定債務及び偶発債務を構成するその他のコミットメントの内訳は以下に示すとおりである(注28-A)。
ルノーは顧客からの約定(預託金、担保等)も取得しており、さらに金融機関の与信枠も利用可能である(注28-B)。
28-A. オフバランス約定債務及び偶発債務並びに差入担保資産
28-A1. 通常取引
ルノー・グループは以下の金額について約定債務を負っている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 販売金融部門による差入担保資産(1) | 9,710 | 7,111 |
| 顧客に供与した与信枠(2) - 販売金融部門 | 4,208 | 3,400 |
| 販売金融部門による金融保証(3) | 305 | 29 |
| その他の金融保証(4) | 425 | 399 |
| 供給契約に関連する約定(5) | 4,280 | 924 |
| 投資の確定注文 | 1,126 | 847 |
| リース取引に係る約定債務(6) | 97 | 90 |
| その他の与信枠(7) | 354 | 48 |
| その他の約定(8) | 993 | 181 |
| その他の差入担保資産 | 43 | 5 |
(1) 販売金融部門による流動性準備金管理の保証としての担保資産については注28-A4に記載されている。
(2) 販売金融部門が顧客に供与した与信枠は、主に期末後6ヶ月未満の間にキャッシュ・アウトフローを生じさせる。
(3) 販売金融部門による金融保証は、期末後5年の間に305百万ユーロのキャッシュ・アウトフローを生じさせる。
(4) その他の金融保証は、主に行政に関するものである。
(5) これらの約定には、ルノー・グループが回収及び支払のために約定を確定する場合のサプライヤーに対する最低支払債務が含まれている。2022年度の主要な新規約定は、リチウム及びニッケル並びに電力供給に関するものである。
(6) リース取引に係る約定債務は、締結されたが、期末においてはまだ効力が発生しておらず、仕掛資産として財政状態計算書に含めることができないリース、IFRS第16号の適用範囲外のリース及びIFRS第16号で規定されている会計処理が適用除外となるリースに関連する約定債務で構成される(注2-L)。
(7) その他の与信枠は、リチウム及びニッケル供給契約の一環として行われた約定で構成される。
(8) その他の約定は、ソフトウェア定義自動車向けデジタル・アーキテクチャの設計、生産に向けた新たなパートナーシップの一環として締結された契約における約定、ルノー・グループのデジタル化の加速に関する約定、及び株式引受に関する約定を含む。
複数年にわたる供給約定は、2022年度末から12年間にわたってキャッシュ・アウトフローを増加させる。1年以内の支払債務の最大額は、2022年12月31日現在485百万ユーロ(2021年12月31日現在は300百万ユーロ)である。2022年12月31日現在の取消不能の約定は、基本的に原材料の供給を確保するために行われたものである。
28-A2. 偶発債務
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に税務調査を受けている。税務調整として認められた金額は引当金として財務諸表に計上される。異議申立中の追徴税額についても、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクを考慮して状況に応じて計上している。税金負債は、税金の算定に関する不確実性が存在する場合、引当金として計上している。
2019年12月19日、ルノーs.a.s.は、2016年の移転価格の税額再評価について、時効期間を中断させる効果のある通知を受領し、また2021年6月24日には、2017年及び2018年についての追加通知を受領した。2022年12月21日、フランスの税務当局は、2019年から2020年までの期間を対象とする追加調査に関する2019年度の税額再評価案を発行した。これもまた関連する時効期間を中断させる効果がある。ルノー・グループは、これらの通知のうち最も重要な金額に異議を申し立てており、本件に関連して、2022年12月31日現在の財務諸表には引当金を計上していない。
RESA(ルノー・エスパニャSA)は、2020年の終わり頃、213百万ユーロである移転価格の税額再評価について通知を受けた。ルノー・グループはこれについて争っている。2021年には、フランス及びスペイン間の和解に向けた手続が開始された。ルノー・グループは、訴訟で勝利する可能性が高いと考えているため、この通知に関連する引当金は計上されていない。スペインの税務当局に213百万ユーロの預け金が支払われ(2020年度に135百万ユーロ、2021年度に78百万ユーロ)、長期金融資産で認識され、連結キャッシュ・フロー計算書上、(自動車部門の貸付金の減少(増加)に基づく)投資活動によるキャッシュ・フローに記載された。スペインの税務当局は現在2017年から2020年までの年度について調査を実施している。
ルノー・グループによる子会社や事業の売却には、通常、売却先企業に対する表明保証が伴う。2022年12月31日現在、ルノー・グループはこれらの取引に関連する重要なリスクを認識していない。
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に当局による調査を受けている。その財務上の帰結を受け入れる場合、それらは引当金として財務諸表に計上される。異議申立がなされている場合、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクの見積額に基づき状況に応じて計上している。
2022年12月31日現在、競争及び自動車規制当局により進められている主な調査は、違法な協定及びヨーロッパにおける自動車の排ガスレベルに関する調査である。
フランスで継続中であり、パリ検察庁の要請により2017年1月12日に正式な法的調査が開始された「排出ガス」問題において、ルノーs.a.s.は2021年6月8日に正式に不正に関する調査を受けた。
2021年7月、ルノー・グループは、訴訟期間中の出頭を保証し、一切の損害賠償金及び罰金の支払いを補填するために、20百万ユーロ(貸借対照表に含まれる)の保証金を支払った。また、2021年10月8日には、特定された不利益に対する賠償を補填するために、60百万ユーロの銀行保証を発行した。ルノー・グループは、違反を犯したことを否認している。ルノー・グループの車両はすべて、常に適用される法律及び規制に基づいて型式認証を受けている。これら進行中の訴訟における次の段階の潜在的な結果は、信頼性をもって見積ることができず、また、2022年12月31日現在(又は2021年12月31日現在)、本件に関する引当金は計上されていない。
ルノー・グループの2022年度の販売台数の約80%が、主に欧州連合において、また、特に英国、韓国及びブラジルにおいても、CO2排出量の規制の対象となっている。
2020年、2021年及び2022年、アライアンスのメンバーであるルノー、日産及び三菱自動車の3社は、欧州連合のCAFE(企業平均燃費)目標をプールする協定に署名した。関係当局に支払う潜在的なコンプライアンス違反の罰金は、アライアンスの自動車メーカー3社で形成されたグループの水準で決定される。ルノーは、2022年12月31日現在(並びに2021年12月31日及び2020年12月31日現在)、EUのCAFE規則に関する引当金を計上していない。
ルノー・グループは、2021年に乗用車及び小型商用車に関するCAFE目標を達成したこと(これらの結果は今後数ヶ月以内に欧州委員会によって統合され、公表される予定である。)を2022年1月17日のプレスリリースで発表した。2022年に関する利用可能な見積りに基づけば、2022年度の目標も達成されるはずである。
韓国では、2022年のCAFEの罰金に対して10百万ユーロ(2021年は11百万ユーロ)の引当金が計上され、2019年から2022年までの引当金合計は45百万ユーロに増加した。
さらに、ルノー・グループ各社は、主に土壌及び地下水の汚染に関して適用される規制の対象となる。これらの規制は所在国によって様々である。関連する環境負債の一部は潜在的であり、活動が停止されるか事業所が閉鎖された場合にのみ計上される。債務の額を確度をもって決定することが難しいこともある。引当金は期末における法的又は推定的債務に相当する負債にのみ計上され、合理的な確実性をもって見積もられる。
ルノー・グループは、リサイクル取引の実務的な組織が定義されている場合には、規制要件に基づく製品リサイクルに関する規定を設けている。フランスでは、廃棄物と闘い、循環型経済を推進するための「AGEC」法が2020年2月10日に可決され、廃棄物管理に関する産業事業者の法的責任が拡大された。道路上のすべての車両に適用されるこの法律とその実施命令2022-1495号により、ルノー・グループの義務は増加した。この義務の額を決定するための検討は現在進行中である。2022年12月31日現在、本件に関連する引当金は計上されていない。
2022年3月15日、欧州委員会は、いくつかのEU加盟国に所在し、自動車セクターで活動する企業や団体の敷地において調査を実施した。これと並行して、欧州委員会は、自動車セクターで活動するいくつかの企業に正式な情報請求を送付している。本調査は、使用済みの自動車及びバン(ELV)の回収、処理、再生に関する反競争的共謀の可能性に関するものであり、特に(ⅰ)ELVの回収・処理・再生業者の報酬、及び(ⅱ)ELVのリサイクル可能性又は再生可能性に関するデータの広告物への使用に関するものである。
ルノーは、2022年3月15日に訪問を受けた企業の一つである。これと並行して、ルノーは、同様の行為について調査している英国競争・市場庁(CMA)から情報提供の要請を受けている。ルノーは、欧州委員会及びCMAからの情報提供の要請に対応している。
進行中の調査の潜在的影響は現段階では信頼性をもって見積ることができず、2022年12月31日現在、本件に関連する引当金は計上されていない。
28-A3. 株式購入約定
ルノー・グループが少数株主に対して、完全連結会社へのその投資分を売却するためにプットオプションを付与する場合、かかるオプションに相当する負債が計上され、資本-非支配株主持分は減少する。
ルノー・グループが付与した少数株主に対するプットオプションは、バンコ・RCI・ブラジルS.A.、ロンボ・コンパニア・フィナンシェラ、RCI・コロンビアS.A.及びRCI・フィナンシャル・サービシーズs.r.o.に関するものである。財務諸表への影響は注18-Hで説明している。
トルコのオヤックとの間で2018年度にパートナーシップ契約が締結されたが、その契約は、一定の条件に従うことを条件として、ルノーs.a.s.に対してオヤックが有するオヤック・ルノー株式を購入する権利(コール)及びルノーs.a.s.が有するマイス(MAIS)株式を売却する権利(プット)を与え、また、オヤックに対してオヤックが有するオヤック・ルノー株式を売却する権利(プット)及びルノーs.a.s.が有するマイス(MSAIS)株式を購入する権利(コール)を与える非支配投資についての完全に対称的なプットオプション及びコールオプションを含む。このプットオプションの行使価格は、行使された場合、行使日に指名される3名の独立した専門家により決定される。この契約の分析によって、ルノー・グループが拒否できずにオヤックがプットオプションを行使することにつながり得るようなルノー・グループが管理できない状況は特定されなかった。従って、2021年12月31日及び2022年12月31日現在、これらのオプションに関連して負債は認識されていない。
28-A4. 流動性準備金管理の保証としての担保資産
販売金融部門は、流動性準備金管理のため、欧州中央銀行(ECB)及びイングランド銀行(BOE)の金融政策オペレーションを利用することができる。
欧州中央銀行の金融政策オペレーションの恩恵を受けるため、販売金融部門は、2022年12月31日現在、フランス銀行に対し(フランスの中央担保管理システムである3G(Gestion Globale des Garanties、保証のグローバル管理)システムに基づき)帳簿価額8,907百万ユーロの資産の形で担保を差し入れている(2021年12月31日現在は7,111百万ユーロ)。かかる資産の内訳は、証券化商品発行ビークルの株式7,647百万ユーロ及び販売金融債権1,260百万ユーロである(2021年12月31日現在は証券化商品発行ビークルの株式6,628百万ユーロ、ユーロ債3百万ユーロ及び販売金融債権480百万ユーロ)。これらの担保に対してフランス銀行により提供された資金は2022年12月31日現在3,250百万ユーロに達した(2021年12月31日現在は3,738百万ユーロ)。
イングランド銀行の金融政策オペレーションの恩恵を受けるため、販売金融部門は、イングランド銀行のTFSME(中小企業のためのターム・ファンディング・スキーム)に対し、自己保有証券化プログラムと社債からなる帳簿価額712百万ポンド(803百万ユーロ)の資産の形で担保を差し入れている。これらの担保に対してイングランド銀行から受けた資金は2022年12月31日現在465百万ユーロに達した。フランス銀行及びイングランド銀行に対して担保として提供された資産はすべて、引き続き貸借対照表に計上されている。
28-B. ルノー・グループが取得しているオフバランス約定、偶発資産及び担保受入資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 販売金融部門が取得している買戻し約定(1) | 6,506 | 5,958 |
| 取得している金融保証 | 3,390 | 3,001 |
| 販売金融部門を含む(2) | 3,250 | 2,851 |
| 担保受入資産 | 2,811 | 2,763 |
| 販売金融部門を含む(2) | 2,736 | 2,757 |
| 取得しているその他の約定 | 162 | 94 |
(1) 日産及びその他の企業がリース満了時にリース用車両を買い戻すためにディーラーシップの売却に対して販売金融部門が取得している約定。
(2) 販売金融部門は、新車や中古車の販売金融業務において、2022年12月31日現在顧客から3,250百万ユーロの金融保証及び2,736百万ユーロの顧客による差入担保資産を取得している(2021年12月31日現在はそれぞれ2,851百万ユーロ及び2,757百万ユーロ)(注15-E)。
確定与信枠に関して取得しているオフバランス約定については注25-B1に記すとおりである。
取得している約定 - 株式購入オプション
ルノー・グループは、2023年までにワイロットへの持分を70%に増加させ、同社の支配を獲得するコールオプションを有している(注3)。このオプションは、ワイロットが一定の目標を達成することを条件としており、2022年12月31日現在、行使することはできない。かかる約定に関連して負債は認識されていない。
ルノー・グループは、ベルコールに対して、同社の支配を獲得することなく、同社の将来的な増資を引き受けるデリバティブ商品を保有している。かかる約定に関連して負債は認識されていない。
ルノー・グループによるルノー・ロシア及びアフトワズ・グループの持分売却に関する契約は、2022年5月15日に締結されたが、これによりルノー・グループは、2024年、2026年及び2028年の5月15日から90日間(計3回)行使可能な、ラーダ・オート・ホールディング(アフトワズの親会社)の持分を買い戻すオプションを取得している。当該オプションの行使価額は1ルーブルであり、さらにルノー・グループによるアフトワズへの4年間にわたる現金拠出を行う旨の約定も含まれており、その金額は、ロシア政府から受領した払戻不能の助成金、アフトワズの資産及び/又は資本金に対する現金拠出、並びにルノーがアフトワズの持分を売却した日から払い戻しオプションを行使する日までにIFRSに基づき算定されたアフトワズ・グループの累積利益の総額を参考にルノー・グループの裁量により決定される。
当該拠出の金額は、ルノー・グループが取得した所有持分(51%から67.69%の間)を決定する。400百万ユーロの拠出が、ルノー・グループに51%の持分を自動的にもたらすことになる。
2022年12月31日現在、当該オプションに相当するデリバティブの価値はゼロである。
注29-後発事象
ルノー・グループは、2023年2月6日に、ルノー・グループと日産の間で、新たなガバナンス体制の原則と株式持ち合いのリバランスを規定する、拘束力のある包括契約を締結したと発表した。両社は、2023年3月31日までの間に、アライアンスに関する現行契約に代わる新たな契約を締結する予定である。新契約は、当初15年間有効となる。
ルノー・グループは、日産株式の28.4%をフランスの信託に譲渡することになる。この場合、議決権はほとんどの決定について「中立化」されるが、経済的権利(配当金及び株式の売却益)は、当該株式が売却されるまで、依然として全面的にルノー・グループの利益となる。ルノー・グループと日産は、15%の株式持ち合いを維持し、ロックアップの義務及びスタンドスティルの義務を負う。両社はともに、15%の直接的株式所有に付帯する議決権を、15%を上限として自由に行使することができる。ルノー・グループは、受託者に対し、ルノー・グループにとって商業的に合理的であれば、調整された秩序ある手続に従って、信託された日産株式を売却するよう指示するが、あらかじめ定められた一定の期間内に当該株式を売却する義務を負わない。アライアンス・オペレーティング・ボードは引き続き調整の場となる。
この発表は、2022年12月31日現在の連結財務諸表に影響を与えない。
注30-連結会社
30-A. 完全連結会社(子会社)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 |
| Renault SA | フランス | 親会社 | 親会社 |
| 自動車部門 | |||
| フランス | |||
| Renault s.a.s. | フランス | 100 | 100 |
| Alpine Racing SAS | フランス | 100 | 100 |
| Auto Châssis International (ACI Le Mans) | フランス | 100 | 100 |
| ACI Villeurbanne | フランス | 100 | 100 |
| Fonderie de Bretagne(2) | フランス | - | 100 |
| Ingénierie de la Division des Véhicules Electriques (IDVE) | フランス | 100 | 100 |
| Ingénierie de la Division des Véhicules Utilitaires (IDVU) | フランス | 100 | 100 |
| Manufacture Alpine Dieppe Jean Rédélé | フランス | 100 | 100 |
| Maubeuge Construction Automobile (MCA) | フランス | 100 | 100 |
| Mobilize Ventures | フランス | 100 | 100 |
| ReKnow University(1) | フランス | 100 | 100 |
| Renault Développement Industriel et Commercial (RDIC) | フランス | 100 | 100 |
| Renault DREAM (RDREAM) | フランス | 100 | 100 |
| Renault ElectriCity | フランス | 100 | 100 |
| Renault Retail Group及びその子会社 | フランス | 100 | 100 |
| Renault Samara (France) | フランス | 100 | 100 |
| Renault SW Labs sas | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière pour l'Automobile (SCIA) | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière de Construction Française pour l'Automobile et la | |||
| Mécanique (SICOFRAM) et sa filiale | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière d'Epône | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière Renault Habitation (SIRHA) | フランス | 100 | 100 |
| Sci Plateau de Guyancourt | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Cléon | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Douai | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Flins | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Sandouville | フランス | 100 | 100 |
| Société de Transmissions Automatiques (STA) | フランス | 100 | 100 |
| Société de véhicules Automobiles de Batilly (SOVAB) | フランス | 100 | 100 |
| SODICAM 2 | フランス | 100 | 100 |
| Sofrastock International | フランス | 100 | 100 |
| Technologie et Exploitation Informatique (TEI) | フランス | 100 | 100 |
| The Future is NEUTRAL (anc. Renault Environnement) | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| Renault Deutschland AG及び子会社 | ドイツ | 100 | 100 |
| Renault Österreich GmbH | オーストリア | 100 | 100 |
| Renault Belgique Luxembourg | ベルギー | 100 | 100 |
| Renault Industrie Belgique (RIB) | ベルギー | 100 | 100 |
| Renault Nissan Bulgaria EAD | ブルガリア | 100 | 100 |
| Renault Nissan Hrvatska SARL(2) | クロアチア | - | 100 |
| New H Powertrain Holding(1) | スペイン | 100 | - |
| RT Powertrain Spain(1) | スペイン | 100 | - |
| Renault España Comercial SA (RECSA)及び子会社 | スペイン | 100 | 100 |
| Renault España SA | スペイン | 100 | 100 |
| Renault Hungária Kft.(2) | ハンガリー | - | 100 |
| Renault Irlande | アイルランド | 100 | 100 |
| Renault Italia及び子会社 | イタリア | 100 | 100 |
| Motor Reinsurance Company | ルクセンブルク | 100 | 100 |
| Renault Group b.v. | オランダ | 100 | 100 |
| Renault Nederland | オランダ | 100 | 100 |
| Renault Polska | ポーランド | 100 | 100 |
| Companhia Aveirense de Componentes para a Industria Automovel SA (CACIA) | ポルトガル | 100 | 100 |
| Renault Portuguesa及び子会社 | ポルトガル | 100 | 100 |
| Renault Ceska republica | チェコ共和国 | 100 | 100 |
| Grigny UK Ltd | 英国 | 100 | 100 |
| Alpine Racing Ltd. | 英国 | 100 | 90 |
| Renault UK | 英国 | 100 | 100 |
| Automobile Dacia | ルーマニア | 99 | 99 |
| Renault Commercial Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Mecanique Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Technologie Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Slovensko Spol. S Ro | スロバキア | 100 | 100 |
| Renault Nissan Slovenija DOO(2) | スロベニア | - | 100 |
| Revoz D.d. | スロベニア | 100 | 100 |
| Renault Nordic AB 及び子会社(2) | スウェーデン | - | 100 |
| Renault Finance | スイス | 100 | 100 |
| Renault Suisse SA | スイス | 100 | 100 |
| アフリカ及び中東 | |||
| Renault Algérie spa | アルジェリア | 100 | 100 |
| Renault Commerce Maroc | モロッコ | 80 | 80 |
| Renault Maroc Services | モロッコ | 100 | 100 |
| Renault Tanger Exploitation | モロッコ | 100 | 100 |
| Renault Tanger Méditerranée | モロッコ | 100 | 100 |
| Société Marocaine de Construction Automobile (SOMACA) | モロッコ | 98 | 98 |
| アメリカ | |||
| Renault Argentina SA及び子会社 | アルゼンチン | 100 | 100 |
| Renault do Brasil Comercio e Participacoes Ltda. | ブラジル | 100 | 100 |
| Renault Do Brasil SA | ブラジル | 100 | 100 |
| Industria de Conjuntos Mecanicos Aconcagua SA (Cormecanica) | チリ | 100 | 100 |
| Renault Centro de Servicios Compartidos SAS | コロンビア | 100 | 100 |
| Sociedad de Fabricación de Automotores SA (SOFASA) | コロンビア | 100 | 100 |
| Renault México SA de CV | メキシコ | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| Vehicule Distributors Australia Pty Ltd. | オーストラリア | 100 | 100 |
| Jiangxi Jianling Group Electric Vehicule Co., Ltd. | 中国 | 50 | 50 |
| Jiangxi Jianling Group Electric Vehicule Sales Co., Ltd. | 中国 | 50 | 50 |
| Kunming Furui Electric Vehicles Sales Service Co., Ltd. | 中国 | 50 | 50 |
| Renault Beijing Automative Co., Ltd. | 中国 | 100 | 100 |
| Renault Korea Motors Co., Ltd | 韓国 | 53 | 80 |
| Renault India Private Ltd. | インド | 100 | 100 |
| Renault Treasury Services Pte. Ltd. | シンガポール | 100 | 100 |
| ユーラシア | |||
| CJSC Renault Russia(2) | ロシア | - | 100 |
| OYAK Renault Otomobil Fabrikalari | トルコ | 52 | 52 |
| Renault Goup Otomotiv Anonim Sirketi(1) | トルコ | 100 | - |
| Renault Ukraine | ウクライナ | 100 | 100 |
| 販売金融部門 | |||
| フランス | |||
| Bipi Mobility France | フランス | 100 | 100 |
| Diac SA | フランス | 100 | 100 |
| Diac Location SA | フランス | 100 | 100 |
| RCI Banque SA | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| RCI Versicherungs-Service GmbH | ドイツ | 100 | 100 |
| RCI Financial Services SA | ベルギー | 100 | 100 |
| Autofin SA | ベルギー | 100 | 100 |
| Bipi Mobility SL | スペイン | 100 | 100 |
| Overlease SA | スペイン | 100 | 100 |
| RCI ZRT | ハンガリー | 100 | 100 |
| Bipi Mobility Italy S.R.L | イタリア | 100 | 100 |
| ES Mobility S.R.L. | イタリア | 100 | 100 |
| RCI Insurance Ltd | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Life Ltd | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Services LTD | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Usluge d.o.o(1) | クロアチア | 100 | - |
| RCI Financial Services b.v. | オランダ | 100 | 100 |
| Bipi Mobility Netherlands B.V.(1) | オランダ | 100 | - |
| RCI Leasing Polska Sp. z.o.o. | ポーランド | 100 | 100 |
| RCI Gest Seguros - Mediadores de Seguros, Lda | ポルトガル | 100 | 100 |
| RCICOM, SA | ポルトガル | 100 | 100 |
| RCI Finance SK S.r.O.(1) | スロバキア | 100 | 100 |
| RCI Finance CZ, s.r.o. | チェコ共和国 | 100 | 100 |
| RCI Financial Services s.r.o. | チェコ共和国 | 50 | 50 |
| RCI Lizing d.o.o.(1) | スロベニア | 100 | 100 |
| RCI Broker De Asigurare | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Finantare Romania S.r.L. | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Leasing Romania IFN SA | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Financial Services Ltd | 英国 | 100 | 100 |
| RCI Bank UK Limited | 英国 | 100 | 100 |
| Bipi Mobility UK Limited(1) | 英国 | 100 | 100 |
| RCI Finance SA | スイス | 100 | 100 |
| アフリカ及び中東 | |||
| RCI Finance Maroc | モロッコ | 100 | 100 |
| RDFM S.A.R.L. | モロッコ | 100 | 100 |
| アメリカ | |||
| Courtage SA | アルゼンチン | 100 | 100 |
| Rombo Compania Financiera SA | アルゼンチン | 60 | 60 |
| Administradora de Consorcio RCI Brasil Ltda | ブラジル | 100 | 100 |
| Banco RCI Brasil SA | ブラジル | 60 | 60 |
| RCI Brasil Servicios e Participaçoes Ltda | ブラジル | 100 | 100 |
| Corretora de Seguros RCI do Brasil SA | ブラジル | 100 | 100 |
| RCI Colombia, SA Compania de Financiamento | コロンビア | 51 | 51 |
| RCI Servicios Colombia SA | コロンビア | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| RCI Financial Services Korea CO, Ltd. | 韓国 | 100 | 100 |
| RCI Insurance Service Korea Co, Ltd.(1) | 韓国 | 100 | 100 |
| ユーラシア | |||
| LLC RNL LEASING | ロシア | 100 | 100 |
| アフトワズ | |||
| アフトワズ及び子会社(2) | ロシア | - | 68 |
| モビリティサービス部門 | |||
| フランス | |||
| Class & co sas(2) | フランス | - | 100 |
| Elto Holding | フランス | 100 | 100 |
| Glide.io | フランス | 100 | 100 |
| Renault Mobility As an Industry | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| Elto DACH GmbH | ドイツ | 51 | 51 |
| Elto BeLux | ベルギー | 51 | 51 |
| Elto Iberia Sociedad Limitada | スペイン | 60 | 60 |
| Coolnagour Limited t/a iCabbi | アイルランド | 100 | 100 |
| Taxi Alliance Software Ltd.(1) | アイルランド | 97 | - |
| Elto Italy S.r.l. | イタリア | 100 | 100 |
| Coolnagour UK Limited | 英国 | 100 | 100 |
| Elto UK | 英国 | 100 | 100 |
| Flit Technologies Ltd.及び子会社 | 英国 | 93 | 74 |
| SCT Systems Limited t/a DiSC | 英国 | 100 | 100 |
| アメリカ | |||
| Original Software LTDA | ブラジル | 100 | 100 |
| iCabbi Canada, Incorporation | カナダ | 100 | 100 |
| iCabbi USA, Incorporation | 米国 | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| iCabbi Australia PTY LTD | オーストラリア | 100 | 100 |
(1) 2022年度に初めて連結された会社(注3-A)。
(2) 2022年度に売却又は合併され連結範囲から除外された会社。
30-B. 貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づく連結会社(共同支配事業)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 |
| Renault Nissan Technology & Business Center India Private Limited (RNTBCI) (1) | インド | 67 | 67 |
(1) 当グループはインドの会社であるRNTBCIの議決権の50%を保有している。
30-C. 持分法適用会社(関連会社及び共同支配企業)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2022年 12月31日 現在 | 2021年 12月31日 現在 |
| 自動車部門 | |||
| Renault Algérie Production | アルジェリア | 49 | 49 |
| Mobility Trader Holding Gmbh | ドイツ | 3 | 3 |
| ToKai 2 GmbH | ドイツ | 15 | 15 |
| EGT New Energy Automotive Co, Ltd. | 中国 | 25 | 25 |
| Renault Brilliance Jinbei Automotives Company Ltd. | 中国 | 49 | 49 |
| Boone Comenor Metalimpex | フランス | 33 | 33 |
| Alliance Mobility Company France(2) | フランス | - | 50 |
| HyVia | フランス | 50 | 50 |
| INDRA INVESTISSEMENTS SAS | フランス | 50 | 50 |
| ToKai 1 | フランス | 15 | 15 |
| Verkor | フランス | 24 | 24 |
| Whylot | フランス | 21 | 21 |
| Renault Nissan Automative India Private Limited | インド | 30 | 30 |
| Alliance Mobility Company Japan(2) | 日本 | - | 50 |
| Groupe Nissan | 日本 | 44 | 44 |
| Beyonca HK Limited(1) | 香港 | 14 | - |
| Alliance Ventures B.V. | オランダ | 40 | 40 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis AS (MAIS) | トルコ | 49 | 49 |
| 販売金融部門 | |||
| Mobility Trader Holding Gmbh | ドイツ | 5 | 3 |
| Renault Crédit Car SA | ベルギー | 50 | 50 |
| Nissan Renault Financial Services India Private Limited | インド | 30 | 30 |
| RN SF b.v. | オランダ | 50 | 50 |
| Bank Austria Renault Nissan b.v. | オランダ | 30 | 30 |
| RN Bank | ロシア | 30 | 30 |
| ORFIN Finansman Anonim Sirketi | トルコ | 50 | 50 |
| アフトワズ | |||
| FerroVaz GmbH(2) | ドイツ | - | 34 |
| CSC Armenia-Lada(2) | アルメニア | - | 34 |
| JSC OAT(2) | ロシア | - | 40 |
| モビリティサービス部門 | |||
| Elto France | フランス | 40 | 40 |
| Car Sharing Mobility Services SL | スペイン | 50 | 50 |
(1) 2022年度に初めて連結された会社(注3-A)。
(2) 2022年度に売却され連結範囲から除外された会社。
フランスの会計基準当局(Autorité des Normes Comptables)による2016年12月2日の規則2016-09の適用により、ルノー・グループは、2022年度のユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントの公表日以降、ルノー・グループのウェブサイト(group.renault.com)上の「Finance」ページの「Documents & Presentations」セクションで以下の情報を第三者に開示する。
- 連結会社の完全なリスト
- 以下のような「非連結投資」に分類される会社のリスト
- ルノーによって単独で支配されていない会社に対する投資(固定金融資産に含まれる。)(注22)
- ルノーによって単独で支配されている非連結会社に対する投資(その他の流動資産として分類される。)(注17)
(2) 個別財務諸表
損益計算書
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |
| 営業費用 | (55) | (80) | (49) | (71) |
| 営業引当金の繰入及び戻入 | (13) | (19) | (16) | (23) |
| 営業費用、純額 | (68) | (99) | (65) | (94) |
| 投資関連収益及び投資関連貸付金及び債権からの収益 | 558 | 808 | 154 | 223 |
| 投資関連引当金の繰入及び戻入 | ||||
| 投資関連収益及び費用(注3.1) | 558 | 808 | 154 | 223 |
| 為替差益 | 4 | 6 | 4 | 6 |
| 為替差損 | (1) | (1) | ||
| 為替リスク引当金の繰入及び戻入 | ||||
| 為替差損益(注3.2) | 3 | 4 | 4 | 6 |
| 受取利息及び類似収益 | 1 | 1 | ||
| 支払利息及び類似費用 | (267) | (387) | (207) | (300) |
| 引当金戻入及び費用振替 | ||||
| 減価償却費、償却費及び引当金 | (11) | (16) | (29) | (42) |
| その他の財務収益及び費用(注3.3) | (277) | (401) | (236) | (342) |
| 財務収益、純額 | 284 | 411 | (78) | (113) |
| 特別損益項目を除く税引前経常利益 | 216 | 313 | (143) | (207) |
| 特別損益項目(注3.4) | 558 | 808 | ||
| 法人所得税(注3.5) | 148 | 214 | 123 | 178 |
| 当期純利益 | 364 | 527 | 538 | 779 |
貸借対照表-資産
| 2022年度 | 2021年度 | |||||||
| 総額 | 減価償却費、償却費 及び引当金 | 純額 | 純額 | |||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 持分法で表示される 投資 | 8,020 | 11,619 | 8,020 | 11,619 | 8,081 | 11,707 | ||
| その他の投資及び金融資産(注4.1) | 6,229 | 9,024 | 6,229 | 9,024 | 6,229 | 9,024 | ||
| 投資に関連する債権(注4.2) | 19,350 | 28,032 | 19,350 | 28,032 | 19,278 | 27,928 | ||
| 金融資産 | 33,598 | 48,673 | 0 | 0 | 33,598 | 48,673 | 33,588 | 48,659 |
| 固定資産 | 33,598 | 48,673 | 0 | 0 | 33,598 | 48,673 | 33,588 | 48,659 |
| 債権(注4.4) | 331 | 480 | 331 | 480 | 338 | 490 | ||
| 市場性ある有価証券(注4.3) | 167 | 242 | 1 | 1 | 166 | 240 | 190 | 275 |
| 金融商品の未実現収益 | 10 | 14 | 10 | 14 | 15 | 22 | ||
| 現金及び現金同等物 | 77 | 112 | 77 | 112 | 42 | 61 | ||
| その他の資産(注4.4) | 353 | 511 | 353 | 511 | 227 | 329 | ||
| 資産合計 | 34,536 | 50,032 | 1 | 1 | 34,535 | 50,031 | 34,400 | 49,835 |
貸借対照表-株主資本及び負債
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 資本金 | 1,127 | 1,633 | 1,127 | 1,633 |
| 資本剰余金 | 4,782 | 6,928 | 4,782 | 6,928 |
| 持分法による評価差額 | 2,204 | 3,193 | 2,265 | 3,281 |
| 法定及び規制準備金 | 113 | 164 | 113 | 164 |
| 利益剰余金 | 9,647 | 13,976 | 9,109 | 13,196 |
| 当期純利益 | 364 | 527 | 538 | 779 |
| 株主資本(注5.1) | 18,236 | 26,418 | 17,934 | 25,981 |
| その他の資本(注5.2) | 130 | 188 | 129 | 187 |
| 負債及び費用引当金(注5.3) | 193 | 280 | 211 | 306 |
| 社債 | 10,004 | 14,493 | 8,163 | 11,826 |
| 金融機関からの借入 | 1,402 | 2,031 | 3,326 | 4,818 |
| その他の借入及び金融負債 | 3,848 | 5,575 | 3,973 | 5,756 |
| 金融負債及び金融債務(注5.4) | 15,255 | 22,100 | 15,462 | 22,400 |
| その他負債(注5.5) | 591 | 856 | 630 | 913 |
| 金融商品の未実現収益(注5.6) | - | - | - | - |
| 繰延収益(注5.7) | 131 | 190 | 34 | 49 |
| 株主資本及び負債合計 | 34,535 | 50,031 | 34,400 | 49,835 |
キャッシュ・フロー計算書
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| キャッシュ・フロー(注7.1) | 366 | 530 | (16) | (23) |
| 必要運転資本の変動 | (100) | (145) | (49) | (71) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 267 | 387 | (65) | (94) |
| その他の持分の純減少/(増加) | 1,143 | 1,656 | ||
| 貸付金の純減少/(増加) | (3) | (4) | (1,440) | (2,086) |
| 市場性ある有価証券の純減少/(増加) | 29 | 42 | 47 | 68 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | 26 | 38 | (250) | (362) |
| 社債発行 | 2,011 | 2,913 | 2,239 | 3,244 |
| 社債償還 | (207) | (300) | (803) | (1,163) |
| 利付借入債務の純増加/(減少) | (2,032) | (2,944) | (1,082) | (1,567) |
| 配当金の支払額 | ||||
| 社債発行費用及び償還プレミアム | (30) | (43) | (21) | (30) |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | (258) | (374) | 333 | 482 |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 42 | 61 | 24 | 35 |
| 現金及び現金同等物の増加/(減少) | 35 | 51 | 18 | 26 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 77 | 112 | 42 | 61 |
年次財務諸表に対する注記
以下の開示事項は、34,535百万ユーロの総資産を示す2022年12月31日現在の貸借対照表(当期純利益処分前)に対する注記及びリスト形式で表示する364百万ユーロの純利益を示す当該日に終了した当年の損益計算書に対する注記となる。
財務諸表は2022年1月1日から12月31日までの12ヶ月の期間を範囲とする。
2022年度財務諸表の発行は、2023年2月15日におけるルノーS.A.の取締役会により承認された。
これらの財務諸表はルノー・グループの連結財務諸表に含まれる。
1.重大な事象
日産の会計年度は、純利益を1,598百万ユーロ(2,160億円)として2022年3月31日に終了し、ルノーS.A.は2022年の会計年度中、日産から64百万ユーロ(90億円)の配当金を受領した。
事業のために十分な流動性水準を維持するため、ルノー・グループは2022年度に、ルノーの発行登録プログラムの一環として、日本市場において総額2,907億円の2本の社債を発行した。また、2022年にはフランス政府が保証する融資枠のうち2,010百万ユーロの返済を行った。当連結財務諸表の公表日において、ルノー・グループは今後12ヶ月間の事業の継続性を確保するのに十分な現金及び資金調達源を有しており、債券の発行を行う能力があることを示している。
徹底した変更が行われる中、すべての従業員をルノー・グループの新戦略と将来の業績に関与させるため、ルノー・グループは、22ヶ国に及ぶ95,000超の従業員に6株の無償株を帰属させる従業員株式保有オペレーション、「ルノーリューション・シェアプラン」を開始した。このプランにより、21ヶ国では、従業員に30%の割引率で株式を購入する機会も提供している。ルノーリューション・シェアプランの基準株価は31.46ユーロに設定されているため、割引株価は22.02ユーロとなる。このプランの費用は2022年度の財務諸表において認識された。
2022年5月25日開催の定時株主総会において、取締役会の提案に基づき2021年度にかかる配当を行わないことを決定した。
2022年7月10日、ルノーSAは流動性契約を締結した。
2.会計方針
ルノーS.A.の年次財務諸表は、フランス企業会計基準に関する2014年9月8日の閣議決定により承認されたANC(会計基準局(Autorité des Normes Comptables))の規則2014-03の規定に準拠して作成されている。
貸借対照表及び損益計算書の項目の評価には、以下の方法が適用された。
2.1-投資
CNC(国家会計審議会(Conseil National de la Comptabilité))の通知書第34号(1988年7月)により認められるとおり、貸借対照表における投資勘定の標準的な評価方法に代わる方法として、ルノーS.A.は単独支配子会社への投資に持分法を適用することを選択している。
・ 当該方法はルノー・グループの財務諸表に完全に連結されているすべての会社に適用される。
・ これらの会社の株主資本は、連結財務諸表において適用される会計原則に基づき決定される。これは評価方法であり、連結グループ会社間の内部取引の消去は考慮しない。
・ 子会社の評価にあたっても、その会社の保有する株式が、ルノー・グループが単独で支配している企業のものである場合は同様の方法で評価する。
・ こうした投資先各社の自己資本評価に伴う子会社株式の持分合計の年間増減額は、損益勘定には算入せず、株主資本の「持分法による評価差額」勘定に計上する。当該差額金は分配したり、損失に充当したりしてはならない。なお、持分法による評価差額がマイナスとなった場合には、包括的減損引当金が収益に対して設定される。
ルノーS.A.が単独で支配していない会社への投資は、付随費用を除いた取得価額若しくは帳簿価額のいずれか低い価額で貸借対照表に計上する。帳簿価額は、純資産に対する持分及び収益見込みを考慮して評価する。投資の帳簿価額が総額より低い場合は、その差額に対する引当金が設定される。
会社に付与された貸付金及び持分に関連する債権は取得原価で計上し、これらの債権の回収が見込まれないリスクがある場合は減損を計上する。
2.2-市場性ある有価証券
市場性ある有価証券は、関連費用及び社債については未収金利を除いた取得原価と市場価格のいずれか低い方を帳簿価額とする。
無償株式制度及びストック・オプション制度並びに流動性契約を目的として保有する自己株式は、市場性ある有価証券として計上している。これらの株式は、オプションの行使価格が取得原価より低い場合に、株式価値(取得原価又は再割当の日における正味帳簿価額)と受益者によるかかる行使価格との差額に相当する費用引当金を計上している。
特定のプランに割り当てられない自己株式も市場性ある有価証券として計上している。株価が帳簿価額を下回った場合、減損として計上する。
有価証券の公正価値は主に市場価格を参照することにより決定される。
2.3-債権
債権は額面金額で計上される。減損は、主に年数及び回収不能リスクに基づき、その実現可能価額が取得原価を下回るときに認識される。
2.4-外貨建債権・債務の換算
外貨建債権・債務は以下の要領で換算する。
・ 外貨建債権・債務はすべて期末日の為替レートで換算する。
・ 取引日と12月31日との間に生じる換算差額は、「その他の資産」と「繰延収益」(為替換算調整勘定)に計上する。
・ 通貨(デリバティブを含む)ごとに全体的な外国為替ポジションを確定後、未実現為替差損リスクに対する引当金が設定される。
日産のヘッジに影響を与えている未実現損失は、損益計算書上の引当金には含まれていない。ANC規則2015-05に基づき、ヘッジされたキャッシュ・フローが実現される(投資の清算又は売却の日)まで、ヘッジ手段に係る未実現損失について損益計算書に引当金を計上しない。
2.5-永久劣後証券
永久劣後証券は、株主資本とは別に、その後の再評価を伴わず額面価額で計上される。
2.6-借入及び金融債務
借入はその額面金額により計上される。「その他の資産」に計上されている社債発行費用などの借入コスト、及び社債償還プレミアムなどは、該当融資期間にわたって定額法で償却される。
2.7-リスク・負債引当金
負債及び費用引当金はANC規則2014-03に従って定義し、期末現在に存在する、将来発生する可能性の高い債務について設定するものである。一方、偶発債務は、財務諸表作成日現在で将来発生する可能性が高くなく確定もしていない債務、又は発生の可能性の高い債務で、確実な見積りのできないものである。偶発債務には引当金は設定されないが、オフバランス約定債務については場合に応じて報告することになっている。
2.8-デリバティブ
ヘッジ目的のデリバティブの価値の変動は、かかる変動の一部又は全部の認識がヘッジ対象に対する対称的な処理を確保するために関連性のあるものでない限り、貸借対照表において認識されない。
この対称的な処理は、ヘッジ対象に関して計上される為替換算調整勘定と並行して、現金性商品勘定における対応する記帳を伴い、移行勘定におけるヘッジ手段の再評価を必要とする。
2017年1月1日からのANC規則2015-05の適用以降、日産のヘッジのために設定された借入に係る為替差損益は、もはや純損益に計上されていない。これらはその他の債権又はその他の負債における特定の勘定に計上され、投資の清算又は売却の日に累計額が損益計算書に振り替えられる。
「アイソレーテッド・オープン・ポジション」にあるデリバティブの価値は、為替換算調整勘定への記帳を通して、各期末の貸借対照表における市場価格に調整される。市場価格が未実現損失を示す場合、同額の引当金が損益計算書に認識される。
ヘッジの直物価格と先渡価格の間のプラス又はマイナスの差額は、財務成績において、ヘッジ期間に渡って分散される。
使用された仮定及び方法
未実現の為替差損益は直物価格と期末価格の差額に相当する。
2.9-特別損益項目、純額
特別損益項目は当社の通常業務とは明らかに異なる事象や取引から生じた収益及び損失であり、頻繁に又は定期的に発生するものではないと考えられる。
3.損益計算書に関する分析
3.1-投資関連収益及び費用
詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| 日産自動車からの受取配当金 | 64 | |
| ダチアからの受取配当金 | 301 | 57 |
| ソファサからの受取配当金 | 5 | |
| 貸付金に係る受取利息 | 188 | 97 |
| 子会社及び関連会社に係る引当金の増加 | ||
| 合計 | 558 | 154 |
貸付金に係る受取利息はすべてルノー・グループの子会社からのものである。
3.2-為替差損益
2022年度の為替差損益は3百万ユーロに達しており(2021年度は4百万ユーロ)、その内訳は以下のとおりである。
・ トレジャリーノートに係る3.5百万ユーロの為替差益(主に米国ドル及び英国ポンド建て)
・ ソファサからの受取配当金に係る0.5百万ユーロの為替差損
3.3-その他の財務収益及び費用
2022年度、277百万ユーロの純損失計上(2021年度は236百万ユーロの損失計上)となった財務収益及び費用は、主に、合計267百万ユーロの支払利息及び類似費用、並びに自己株式に係る減損8百万ユーロによるものである。
支払利息及び類似の費用の内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
| スワップ後の社債に係る未払利息、純額(*) | (135) | (104) |
| スワップ後の金融機関借入に係る未払利息、純額 | (35) | (24) |
| 子会社借入の終了に係る未払利息 | (37) | (38) |
| 永久劣後証券に係る未払利息 | (18) | (17) |
| その他の財務費用 | (9) | |
| その他(トレジャリーノート及びブローカー手数料) | (33) | (24) |
| 合計 | (267) | (207) |
(*) 社債に係る純利息の内訳は、未払利息及び支払利息135百万ユーロ(2021年度は104百万ユーロ)であり、2022年度において、スワップに係る未収利息及び受取利息は無い。
2022年度の受取利息及び支払利息135百万ユーロの主な内訳は以下のとおりである。
・ 2020年11月25日発行の社債(EMTN57)に係る24百万ユーロ
・ 2018年9月28日発行の社債(EMTN53)に係る15百万ユーロ
・ 2021年4月1日発行の社債(EMTN58)に係る15百万ユーロ
・ 2019年6月24日発行の社債(EMTN54)に係る12.5百万ユーロ
・ 2021年12月2日発行の社債(EMTN59)に係る12.5百万ユーロ
・ 2021年7月6日発行の社債(第24回サムライ債)に係る12百万ユーロ
・ 2022年7月1日発行の社債(第25回サムライ債)に係る10百万ユーロ
・ 2017年3月8日発行の社債(EMTN49)に係る7.5百万ユーロ
・ 2017年11月21日発行の社債(EMTN51)に係る7.5百万ユーロ
・ 2018年4月18日発行の社債(EMTN52)に係る7百万ユーロ
・ 2019年10月4日発行の社債(EMTN55)に係る6百万ユーロ
・ 2021年7月6日発行の社債(第23回サムライ債)に係る3百万ユーロ
・ 2022年12月22日発行の社債(第26回サムライ債)に係る1百万ユーロ
フランス政府による保証の対象である融資の未払利息26百万ユーロ(2021年度は22百万ユーロ)は、金融機関からの借入に対する未払利息に含まれる。
2022年度、その他の財務費用は、2021年の研究税控除債権の譲渡に係る手数料から成る。2021年度に計上されたその他の財務費用はなかった。
3.4-特別損益項目
2021年3月、ルノーSAはダイムラーAGに対する持分を総額1,143百万ユーロで売却した。取得価額584百万ユーロの株式を処分したことにより、558百万ユーロの特別利益となった。
2022年度、特別な取引は行われていない。
3.5-法人所得税
ルノーS.A.はフランスにおける法人所得税額の決定を国内の連結納税制度によって行うことを同制度の制定時に選択しており、2004年1月1日以降、ルノーS.A.がフランスで課税されるルノー・グループにはこの制度が適用されている。95%超をルノーS.A.に保有されるフランスの子会社は、この制度に基づき納付すべき法人所得税を当社に直接支払う。国内連結納税の範囲内の各事業体は、個別に課税されたとした場合の理論上の仮税金費用を計上する。この仕組みにより生じた節税額は、関連する事業体のグループを代表する会社であるルノーS.A.の収益として扱われる。ルノーの納税グループは中立性の原則を適用しているため、ルノーS.A.には、欠損金利用による節税額を当該子会社に対して再配分又は返済を行う義務はない。
課税所得に対して繰越すことができる損失の最大限度額は、1百万ユーロに課税所得のうち1百万ユーロを超える額の50%を加えた額である。かかる残高は無期限に繰越可能である。
これらの規則は以下の場合に適用される。
・ 連結納税グループの利益/損失の決定について
・ 基準に従い、法人所得税の計算の基礎となる連結納税に含まれる各会社の利益/損失の決定について
税務上の繰越欠損金に関するこれらの規則は、その原因を問わず、期末時点に存在するすべての欠損金に対して適用される。
実際には、ルノーS.A.は、2022年度のルノーS.A.の課税所得の決定にあたって不足額を計上しなかった(課税所得は-1,835百万ユーロに達する。)。
2022年度において連結納税グループは、CGIの第39号の13により認められるとおり、工業ロイヤリティに係る軽減税率を放棄した。
2022年度の法人所得税による収益は132百万ユーロであり、ルノーS.A.の子会社がルノーS.A.とは別に課税されるであろう法人所得税額(すべての税金の調整を含む。)に一致する。
当年に関連する税金費用の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 税引前 利益 | 税金 | 純利益 | |||||
| 理論的 課税額 | 相殺 | 課税額 ルノーの 貸方に発生 | 控除額 | 支払額 | 理論上 | 帳簿上 | ||
| 通常税率適用の当期利益 | 216 | (9) | 9 | 225 | 216 | |||
| 特別損益項目 | ||||||||
| 連結納税 | (132) | (132) | 132 | |||||
| 減損 | (16) | (16) | 16 | |||||
| その他 | ||||||||
| 合 計 | 216 | (158) | 9 | (148) | 225 | 364 | ||
ルノーS.A.の繰延税金ポジションの詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 | 変動額 | |||
| 資産(1) | 負債(2) | 資産(1) | 負債(2) | 資産(1) | 負債(2) | |
| 税務上損金(又は益金)算入済み で会計上は未処理のもの | 33 | 81 | 13 | 53 | 20 | 28 |
| 合計 | 33 | 81 | 13 | 53 | 20 | 28 |
(1) 将来の税軽減額
(2) 将来の税金費用
2022年12月31日現在、ルノーS.A.は、3,056百万ユーロの税務上の繰越欠損金を保有した。
4.貸借対照表の分析-資産
4.1-その他の投資
当年度中の増減は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 期中変動 | 期末残高 |
| 日産自動車に対する投資 | 6,217 | 6,217 | |
| RNBVに対する投資 | 12 | 12 | |
| 引当金控除前合計 | 6,229 | 6,229 | |
| 減損 | - | - | |
| 純合計額 | 6,229 | - | 6,229 |
1999年度、ルノーS.A.は日産自動車株式会社に対する持分を取得した。2022年12月31日現在、この持分は1,831,837,027株、すなわち日産の資本の43.40%にあたる。これらの株式は東京証券取引所に上場されており、額面価額は50円である。2022年12月31日現在、その市場価格は1株当たり418円(2.97ユーロ)であり、合計で5,441百万ユーロである(2021年12月31日現在は1株当たり556円(4.26ユーロ)で合計7,804百万ユーロであった。)。
2022年12月31日現在の日産の株価418円/株によれば、ルノー・グループの日産に対する投資価値は5,441百万ユーロと評価される(2021年12月31日現在では株価556円で7,804百万ユーロ)。
2022年12月31日現在、日産への投資の株式市場における価値が、ルノー・グループの財政状態計算書における価値を12.48%下回っていた。
会計方針の注記に示している方法により、2022年12月31日に減損テストが行われた。その際、使用価値の算定には税引後割引率7.73%及び永久成長率(インフレの影響を含む)1.42%を適用した。継続価値は日産の過去のデータ並びに台数及び為替に関する新たな中期予測を含む保守的な中長期予測と整合する収益性の見積もりの下で算定した。
テストの結果、2022年12月31日現在、日産への投資における減損の認識につながらなかった。また、使用される主要な仮定が合理的に変更されても、日産への投資の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断されている。
4.2-子会社及び関連会社に対する債権
当年度中の増減は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| 未収配当金* | - | 69 | - | 69 |
| 貸付金 | 19,265 | 1,482 | (1,466) | 19,281 |
| 引当金控除前合計(1) | 19,265 | 1,551 | (1,466) | 19,350 |
| 減損 | ||||
| 純合計額 | 19,265 | 1,551 | (1,466) | 19,350 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 19,254 | 19,339 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 11 | 11 | ||
| * 為替再評価額考慮後 | ||||
貸付金には以下のものが含まれる。
・ ルノー・ファイナンスへの短期投資10,143百万ユーロ(2021年度は9,694百万ユーロ)
・ ルノー・グループの子会社との間の集中的資金管理契約に伴う短期貸付金8,310百万ユーロ(2021年度は8,702百万ユーロ)
・ 現金担保契約に基づくRCIへの700百万ユーロ
・ RTMへの貸付金90百万ユーロ(2021年度は140百万ユーロ)
貸付金はすべてルノー・グループの子会社に関するものである。
4.3-市場性ある有価証券
市場性ある有価証券にはルノーS.A.の自己株式166百万ユーロが含まれている。
自己株式数の変動は以下のとおりである。
| 期首 | オプションの行使及び付与 | 購入 | 売却 | 他の金融資産 への振替 | 繰入 | 戻入 | 期末残高 | |
| 自己株式数 | 4,582,464 | 1,279,003 | 6,020,809 | 4,013,309 | 5,310,961 | |||
| 割り当てられた株式 | 187 | (75) | 34 | (8) | 138 | |||
| 割り当てられていない株式 | 5 | 21 | (2) | 24 | ||||
| 株式-流動性契約 | 129 | (125) | 4 | |||||
| 総価額(単位:百万ユーロ) | 192 | (75) | 184 | (10) | 166 | |||
| 減損(単位:百万ユーロ) | (2) | 10 | (8) | - | ||||
| 合計(単位:百万ユーロ) | 190 | (75) | 184 | (125) | - | (8) | - | 166 |
オプションの行使及び株式の権利確定は、主に非居住者に対するプラン25に基づく169,622株及びプラン26に基づく1,109,158株の権利確定に関係する。
計上された減損は取得価格と当年の最終月の平均始値の差額に相当する。かかる減損はプランに割り当てられない株式について認識される。
4.3.1-ストック・オプション制度及び業績連動株式制度
取締役会は定期的にルノー・グループの幹部社員及びマネジャーに対し、制度ごとに価格及び行使期間の異なる業績連動株式を付与している。2012年度まではそれぞれ権利確定及び必要保有期間の異なるストック・オプションも定期的に付与された。すべての制度において、受益者へのオプションや業績連動株式の付与数を決定するうえで勤務成果を条件に加えている。ストック・オプション又は業績連動株式の権利の喪失は適用ある規則に基づき、自己都合退職又は雇用終了の場合は全オプション及び権利を喪失し、会社の都合による退職の場合は個別に決定される。
2022年度に、1,684千株式に係る新業績連動株式制度が導入された。株式の権利確定期間は3年で、最低保有期間はなく、居住者と非居住者との間の区別もない。
4.3.1.1-各対象者が保有するストック・オプション及び業績連動株式にかかる権利の数の変動
| 株式に かかる権利 | |
| 2022年1月1日現在未行使のオプション及び未確定の権利 | 4,444,368 |
| 付与 | 1,683,640 |
| 行使されたオプション又は権利確定がなされた権利 | (1,279,253) |
| 期限切れのオプション及び権利並びにその他の調整 | (375,054) |
| 2022年12月31日現在未行使のオプション及び未確定の権利 | 4,473,701 |
* 権利が確定された業績連動株式は主に2018年度に非居住者についてプラン25及び2019年度に居住者についてプラン26に基づいて付与されたものである。
4.3.1.2-業績連動株式制度
プラン26からは、税法上のフランス居住者又は外国居住者に対して、権利確定期間は3年間で、保有期間はない。
| 制度 | 制度の種類 | 付与日 | 2022年12月31日時点で付与された株式の権利 | 権利確定日 | 保有期間 |
| プラン25* | 業績連動株式 | 2018年2月15日 | - | 2022年2月15日 | 無し |
| プラン26* | 業績連動株式 | 2019年6月12日 | - | 2022年6月12日 | 無し |
| プラン27 | 業績連動株式 | 2020年2月13日 | 1,305,690 | 2023年2月13日 | 無し |
| プラン28 | 業績連動株式 | 2021年4月23日 | 1,495,021 | 2024年4月23日 | 無し |
| プラン29 | 業績連動株式 | 2020年5月25日 | 1,672,990 | 2025年5月25日 | 無し |
| 合計 | 4,473,701 | ||||
* このプランに関連する株式の権利は、2022年度に期限切れとなったか又は権利確定がなされたものである。
4.4-債権及びその他の資産
主な債権は以下のとおりである。
・ 2012年に導入されたルノーS.A.及びルノーS.A.S.間の再請求契約に基づく業績連動株式の未請求債権93百万ユーロ(2021年度は127百万ユーロ)
・ 未収税金
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| 未収税金 | ||||
| 預金:法人所得税 | - | - | ||
| CIR : 研究税控除 | 122 | 138 | (136) | 124 |
| 未収IFF | 53 | (53) | - | |
| その他の未収税金 | 36 | 30 | 67 | |
| 引当金控除前合計 (1) | 212 | 168 | (189) | 191 |
| 減損 | ||||
| CIR : 研究税控除 | (1) | 1 | - | |
| 合計 | (1) | 1 | - | |
| 純合計額 | 161 | 168 | (188) | 191 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 61 | 67 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 150 | 124 |
上記の増加は主に、当年の研究税控除124百万ユーロ、2021年度の研究税控除の補完14百万ユーロに関係する。
上記の減少は主に、2021年度の研究税控除債権136百万ユーロの譲渡、及び子会社による2021年度の未払法人税53百万ユーロの支払いによるものである。
・ 参照価格とルノーSAによる株式の市場購入価格との間で算出された30%割引及びキャピタル・ロスに対応する、47百万ユーロのルノーリューション・シェアプランに基づく子会社からの受取債権
その他の資産の主な内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| その他の資産 | ||||
| 繰延費用 | 23 | 30 | (22) | 31 |
| 償還プレミアム | 12 | (3) | 9 | |
| 未実現損失 | 192 | 170 | (48) | 314 |
| 合計 (1) | 227 | 200 | (73) | 354 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 207 | 329 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 20 | 25 |
・ 繰延費用は、種々の貸付に関する最終支払及び起債費用からなる。
・ いくつかの長期社債(5年から7年)の償還プレミアム。
・ 引当金の対象となる、円建借入金の未実現損失に相当する未実現為替差損及び、現金性商品評価差額勘定に計上される、日産のヘッジのために使用した円建借入金の返済に係る177百万ユーロの為替換算額。
5.貸借対照表の分析-株主資本及び負債
5.1-株主資本
株主資本の変動は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 2021年度 純利益処分 | 配当 | 2022年度 純利益 | その他 | 期末残高 |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | ||||
| 資本剰余金 | 4,782 | 4,782 | ||||
| 持分法による評価差額 | 2,265 | (61) | 2,204 | |||
| 法定及び規制準備金 | 113 | 113 | ||||
| 利益剰余金 | 9,109 | 538 | 9,647 | |||
| 当期純利益 | 538 | (538) | 364 | 364 | ||
| 合 計 | 17,934 | - | - | 364 | (61) | 18,236 |
2022年12月31日現在、処分不能な準備金額は2,317百万ユーロである。
持分法による評価差額の変動は、主に+94百万ユーロのルノーs.a.s株式の持分法による価値の変動、-159百万ユーロのダチア株式の持分法による価値の変動及び+4百万ユーロのソファサ株式の持分法による価値の変動を含む。
ルノーSAの株主構成―2022年12月31日現在
| 資本構成 | 議決権 | |||
| 保有株式数 | 資本金に対する% | 株式数 | % | |
| フランス政府 | 44,387,915 | 15.01% | 88,775,830 | 28.94% |
| 従業員 | 7,893,507 | 2.67% | 15,542,770 | 5.07% |
| 自己株式 | 5,199,461 | 1.76% | ||
| 日産 | 44,358,343 | 15.00% | ||
| その他 | 193,883,058 | 65.56% | 202,386,909 | 65.99% |
| 合 計 | 295,722,284 | 100% | 306,705,509 | 100% |
ルノーSA株式の1株当たり額面金額は3.81ユーロ。
5.2-永久劣後証券
ルノーSAが1983年10月及び1984年4月に発行したこれらの株式は、ルノーSAの任意で割増償還することができる。これらの証券に係る最低の年分配率は年9%で、固定部分6.75%と、同一の連結範囲及び方法により計算された連結売上高に基づく変動部分2.25%(最低)からなる。
2022年12月31日現在、797,659株の永久劣後証券が流通しており、全体では未払利息を含めて130百万ユーロとなる。これらの永久劣後証券はパリ証券取引所の上場株である。2022年12月31日現在の永久劣後証券の市場価格は、額面153ユーロに対し270.58ユーロであった(2021年12月31日現在は442ユーロ)。
2022年度の永久劣後証券の収益分配額は15百万ユーロ(2021年度は15百万ユーロ)で、支払利息及び類似費用に計上している。
5.3-リスク・負債引当金
リスク・負債引当金の内訳は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 繰入 | 適用される戻入 | 適用されない戻入 | 期末残高 |
| 為替差損 | - | - | |||
| 費用引当金 | 183 | 92 | (75) | (17) | 182 |
| その他のリスク引当金 | 28 | (16) | 11 | ||
| 合計 | 211 | 92 | (91) | (17) | 193 |
| うち、短期(1年未満) | 92 | 100 | |||
| うち、長期(1年以上) | 119 | 93 |
無償での既存株式の割当が決定された後、2022年12月31日現在において182百万ユーロの負債引当金が計上された(2021年12月31日現在は183百万ユーロ)。ルノーSA及びルノーs.a.s間で導入された再請求契約に基づき、この引当金の93百万ユーロの株式は、子会社であるルノーs.a.sに対する未請求債権とみなされている(2021年度は127百万ユーロ)。ルノーリューション・シェアプランに基づき、2022年12月31日現在、同プランに参加する子会社からの債権が認識されている。
ルノーSAが関与している既知の訴訟については、期末に調査検討を行い、法律・税務顧問の意見に基づき、リスクの見積額を補填するために適宜必要と判断される引当金を設定している。
5.4-借入及び金融負債
5.4.1-社債
2022年12月31日現在の社債は、10,004百万ユーロ(2021年12月31日現在は8,163百万ユーロ)である。
2022年度の主な変動は以下のとおりである。
・ 2022年7月1日、3年社債(第25回サムライ債)、額面総額810億ユーロ(561百万ユーロ)、利率3.5%を発行
・ 2020年7月6日、2017年7月6日付5年社債(第20回サムライ債)、額面価額270億円、利率0.5%を償還
・ 2022年12月22日、4年社債(第26回サムライ債)、額面総額2,100億円(1,450百万ユーロ)、利率2.8%を発行
償還期限による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | 4年超5年以内 | 5年超 | |
| 額面価額 | 9,939 | 1,184 | 1,593 | 2,319 | 3,243 | 1,000 | 600 |
| 未払利息 | 65 | 65 | |||||
| 合計 | 10,004 | 1,249 | 1,593 | 2,319 | 3,243 | 1,000 | 600 |
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | 4年超5年以内 | 5年超 | |
| 額面価額 | 8,105 | 218 | 1,194 | 1,593 | 1,750 | 1,750 | 1,600 |
| 未払利息 | 58 | 58 | |||||
| 合計 | 8,163 | 276 | 1,194 | 1,593 | 1,750 | 1,750 | 1,600 |
通貨による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| ユーロ | 6,606 | 7,990 | 6,600 | 8,023 |
| 円 | 3,398 | 2,014 | 1,563 | 140 |
| 合計 | 10,004 | 10,004 | 8,163 | 8,163 |
金利の種類による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| 固定金利 | 10,004 | 9,947 | 8,163 | 8,105 |
| 変動金利 | 57 | 58 | ||
| 合計 | 10,004 | 10,004 | 8,163 | 8,163 |
5.4.2-金融機関からの借入債務
金融機関からの借入債務は2022年12月31日現在で1,400百万ユーロ(2021年12月31日現在で3,326百万ユーロ)あり、大部分が貸付市場での借入契約である。
2022年度の社債の主な変動は以下のとおりである。
・ 2022年2月7日、3年社債、額面総額60百万ユーロを発行
・ 2022年2月7日、フランス政府による保証の対象である額面価額20億ユーロの社債となる1回目の引き出しのうち2024年8月5日満期の340百万ユーロの期限前返済
・ 2022年3月22日、フランス政府による保証の対象である額面価額10億ユーロの社債となる2回目の引き出しのうち2024年9月22日満期の340百万ユーロの期限前返済
・ 2022年6月23日、フランス政府による保証の対象である額面価額10億ユーロの社債となる3回目の引き出しのうち2024年12月23日満期の340百万ユーロの期限前返済
・ 2022年6月28日、3年社債、額面価額25百万ユーロを償還
・ 2022年6月30日、3年社債、額面総額50百万ユーロを発行
・ 2022年8月5日、フランス政府による保証の対象である額面価額20億ユーロの社債となる1回目の引き出しのうち330百万ユーロの償還
・ 2022年9月22日、フランス政府による保証の対象である額面価額10億ユーロの社債となる2回目の引き出しのうち330百万ユーロの償還
・ 2022年12月23日、フランス政府による保証の対象である額面価額10億ユーロの社債となる3回目の引き出しのうち330百万ユーロの償還
償還期限による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | |||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | |
| 額面価額 | 1,390 | 1,090 | 190 | 110 |
| 未払利息 | 10 | 10 | ||
| 合計 | 1,400 | 1,100 | 190 | 110 |
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | |||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | |
| 額面価額 | 3,315 | 1,015 | 1,090 | 1,210 |
| 未払利息 | 11 | 11 | ||
| 合計 | 3,326 | 1,026 | 1,090 | 1,210 |
通貨による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| ユーロ | 1,400 | 1,400 | 3,326 | 3,326 |
| 合計 | 1,400 | 1,400 | 3,326 | 3,326 |
金利の種類による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| 固定金利 | 356 | 356 | 3,273 | 3,273 |
| 変動金利 | 1,044 | 1,044 | 53 | 53 |
| 合計 | 1,400 | 1,400 | 3,326 | 3,326 |
自動車部門の政府保証付き融資枠
2020年度において、ルノー・グループは、5つの銀行で構成される銀行団に、借入総額の最大90%までのフランス政府による保証付きの50億ユーロを上限とする融資枠を設定した。2020年12月31日現在、この融資枠において40億ユーロが引き出されている。
各引き出しの当初償還期限は12ヶ月で、ルノー・グループは満期をさらに3年間延長することができ、毎年3分の1ずつ返済するものであった。各引き出しにかかる利率は、初年度は12ヶ月Euribor、その後の延長については6ヶ月Euriborとした。これらの融資枠の引出金は、延長された場合、2022年、2023年及び2024年の3回の分割払いで当初引き出しの各応当日に返済可能であり、ルノー・グループ主導で未払いの分割償還金が期限前返済される可能性がある。
ルノー・グループは、2021年8月に満期が到来する引出金(うち10億ユーロが返済された。)を除き、これらすべての引出金の延長オプションを行使した。
2022年2月18日に公表したとおり、ルノー・グループは、2022年、3トランシェの引き出しについて、最終分割払い(2024年8月、9月及び12月)に対応して2月7日、3月22日及び6月23日に各340百万ユーロの期限前返済を行った。下半期中に合計990百万ユーロに上る3件の満期返済を行った後、政府保証付き融資枠の年度末の残高は990百万ユーロとなった。これは2023年度に全額返済する予定である。
5.4.3-その他の借入債務及び金融負債
その他の借入及び金融負債は2022年12月31日現在で3,848百万ユーロ(2021年度は3,973百万ユーロ)あり、概ね以下のような構成になっている。
・ 余剰資金のあるルノー・グループ子会社からの借入2,918百万ユーロ
・ トレジャリーノート930百万ユーロ
いずれの借入及び金融負債も無担保であり、満期まで1年を超えるものに該当しない。
担保権が設定されている借入はない。
5.5-その他負債
その他負債の変動は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 変動額 | 期末残高 |
| 営業債務及び関連する勘定 | - | ||
| 社会的負債 | 3 | (1) | 2 |
| 税金負債 | 620 | (38) | 582 |
| その他の資産に関連する負債 | 5 | 5 | |
| その他の負債 | 2 | 2 | |
| 合計(1) | 630 | (39) | 591 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 215 | 213 | |
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 415 | 377 |
税金負債の変動は、主に連結納税の38百万ユーロの増加によるものである。
5.6-金融商品の未実現収益
日産のヘッジの一部ではなくなった米ドル建てのトレジャリーノート及び円建ての借入に係るヘッジ商品の未実現為替差益がある。
5.7-繰延収益
繰延収益は、円建又は円にスワップした借入に係る未実現為替差益、及び現金性商品評価差額勘定に18百万ユーロで計上される、日産のヘッジのために使用した円建借入金の返済に係る為替差益からなる。
6.金融商品
6.1-為替及び金利リスクの管理
それぞれに関する契約は、以下のとおりである(想定元本で、また必要に応じて公正価値で表示)。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 | ||
| 想定 | 公正価値 | 想定 | 公正価値 | |
| 通貨スワップ | 1,376 | (27) | 1,423 | (9) |
| 先渡買い | 736 | 11 | 402 | 16 |
| これらすべての取引はルノー・ファイナンスとのものである。 先渡買い及び先渡売り並びにスワップ取引はオフバランスである。 | ||||
為替リスク
為替リスク管理は、基本的に、ルノーの外貨建ての資金調達をカバーするための通貨スワップ及び先渡為替予約取引で構成される。ルノーSAはまた、子会社との外貨による借入金をヘッジするため先渡為替予約取引を行う。
金利リスク
ルノーSAはルノー・グループの負債の大部分を抱えており、その金利リスクの管理方針として、長期投資については固定金利を、また、流動性準備用の投資については変動金利を適用している。日産に対する持分のヘッジの一環として行う円建の資金調達には固定金利を使用している。
ルノーSAではデリバティブを用いて上記の金利・為替リスク管理を実施しており、それらの運用はルノー・グループの100%子会社であるルノー・ファイナンスとの間で行っている。
流動性リスク
ルノー・グループの自動車部門は、日常の運転資金と将来に向けての投資を支える潤沢な資金源を必要としており、常時、銀行借入や資本市場での調達により、借入のリファイナンスを行っている。したがって、市場休止や与信枠の縮小といった事態においては流動性リスクに晒されることになる。ルノーSAは、集中的資金管理方針の一環として、自動車部門へのリファイナンスの大部分を資本市場の長期資金(社債や私募債の発行)及びトレジャリーノートなどの短期資金又は銀行融資により賄っている。
また、ルノーSAは、金融機関との与信契約を確認している(注6.2)。
これらの資金調達に関する契約文書及び与信契約には、ルノーの信用格付け又は財務指標の遵守状況に変動があった場合に借入枠に悪影響を及ぼしうる条項は含まれない。
利用可能な手元資金や年度末において未使用の契約済み与信枠があり、且つ、短期融資の更新も見込まれることを考慮すれば、ルノーSAとしては1年以上にわたりその義務を果たしていくのに十分な資金源を有している。
6.2-その他の契約及び偶発事象
オフバランスの契約は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 | ||
| 合計 | うち、 関連会社 | 合計 | うち、 関連会社 | |
| 契約受け手側 | ||||
| 保証書及び預かり金 | ||||
| 設定済、未使用の与信枠 | 3,430 | 3,430 | ||
| 合計 | 3,430 | 3,430 | ||
| 契約与え手側 | ||||
| 保証書及び預かり金 | 705 | 700 | 705 | 700 |
| 設定済、未使用の与信枠 | 443 | 443 | 446 | 446 |
| 合計 | 1,148 | 1,143 | 1,151 | 1,146 |
RCIバンクにおける重要なリスク比率の管理の一環として、ルノーSAは、2010年度にRCIバンクとの間で、ルノーSAによる700百万ユーロの預託金について担保契約を締結した。
設定済だが未使用の与信枠については特に制限条項は定められていない。
偶発債務
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に税務調査を受けている。税務調整として認められた金額は引当金として財務諸表に計上される。異議申立中の追徴税額についても、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクを考慮して状況に応じて計上している。税金負債は、税金の算定に関する不確実性が存在する場合、引当金として計上している。
2021年12月19日、ルノーS.A.は、2013年から2016年の移転価格の税額再評価についての仮通知を受領した。ルノー・グループは、これらの通知のうち最も重要な金額に異議を申し立てており、本件に関連して、2022年12月31日現在の財務諸表には引当金を計上していない。
2019年12月19日、ルノーs.a.s.は、2016年の移転価格の税額再評価について、時効期間を中断させる効果のある通知を受領し、また2021年6月24日には、2017年及び2018年についての追加通知を受領した。2022年12月21日、フランスの税務当局は、2019年から2020年までの期間を対象とする追加調査に関する2019年度の税額再評価案を発行した。これもまた関連する時効期間を中断させる効果がある。ルノー・グループは、これらの通知のうち最も重要な金額に異議を申し立てており、本件に関連して、2022年12月31日現在の財務諸表には引当金を計上していない。
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に当局による調査を受けている。その財務上の帰結を受け入れる場合、それらは引当金として財務諸表に計上される。異議申立がなされている場合、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクの見積額に基づき状況に応じて計上している。
2022年12月31日現在、競争及び自動車規制当局により進められている主な調査は、違法な協定及びヨーロッパにおける自動車の排ガスレベルに関する調査である。
フランスで継続中であり、パリ検察庁の要請により2017年1月12日に正式な法的調査が開始された「排出ガス」問題において、ルノーs.a.s.は、2021年6月8日に正式に不正に関する調査を受けた。
2021年7月、ルノー・グループは、訴訟期間中の出頭を保証し、一切の損害賠償金及び罰金の支払いを補填するために、20百万ユーロ(貸借対照表に含まれる)の保証金を支払った。また、2021年10月8日には、特定された不利益に対する賠償を補填するために、60百万ユーロの銀行保証を発行した。ルノー・グループは、違反を犯したことを否認している。ルノー・グループの車両はすべて、常に適用される法律及び規制に基づいて型式認証を受けている。
これら進行中の訴訟における次の段階の潜在的な結果は、信頼性をもって見積ることができず、また、2022年12月31日現在(及び2021年12月31日現在)、本件に関する引当金は計上されていない。
7.その他の情報
7.1-キャッシュ・フロー
キャッシュ・フローは以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 | 2021年 |
| 当期純利益 | 364 | 538 |
| 引当金と繰延費用の増加 | 26 | 27 |
| リスク・負債引当金の純増 | (14) | (72) |
| 減損引当金の純増額 | (9) | 50 |
| 売却資産に係る純利益 | (559) | |
| 合計 | 366 | (16) |
7.2-従業員
ルノーSAには従業員はいない。
7.3-取締役及び会社役員への報酬
2022年度に関して取締役に対して支払われる出席報酬純額は915,090ユーロである(2021年度は929,086ユーロが支払われた)。
取締役会長は、取締役としての任期中の出席報酬を受領していない。
2022年度の損益計算書に計上された社会保障費を除く報酬は、暫定変動部分を含み、4百万ユーロに上る。
2022年度、会社役員に対し合計75,000株の業績連動株式が付与された。
7.4-サプライヤー及び顧客の請求書払いの期限に関する情報
フランス商法第L.441-10条に基づき、ルノーSAは商業活動を行っていないため、本書にはサプライヤー及び顧客の請求書払いの期限の詳細は記載されていない。
関連する情報はルノーs.a.sの事業報告書に記載される。
7.5-子会社及び関連会社
直接保有
| 会社名 (単位:百万ユーロ) | 資本金 | 準備金及び利益剰余金 | 持分% | 持分の帳簿価額 |
| 投資 | ||||
| ルノーs.a.s (フランス、ブローニュ・ビヤンクール92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis) | 534 | 3,511 | 100.00% | 7,066 |
| ダチア (ルーマニア、ミオヴェニ 115400、ウジネイ通り1)(1) | 514 | 484 | 99.43% | 933 |
| 日産 (日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地)(2)* | 10,301 | 43.40% | 6,217 | |
| RNBV (オランダ、アムステルダム、1081KJ、ヤハトハーヴェンウェグ130) | 6 | 50.00% | 12 | |
| ソファサ (コロンビア、エンビガド N39、カレラ49)(3) | 1 | 42 | 27.66% | 21 |
| 投資合計 | 14,249 |
(1) ダチアの換算レートは1ユーロ=4.9495ルーマニア・レイ
(2) 日産の換算レートは1ユーロ=140.66円
(3) ソファサの換算レートは1ユーロ=4,167.00コロンビア・ペソ
| 会社名 (単位:百万ユーロ) | 2022年度の売上高 (税抜) | 前年度 純(損)益 | 2022年度 ルノーSAへの配当金 |
| 投資 | |||
| ルノーs.a.s (フランス、ブローニュ・ビヤンクール 92100、ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis) | 44,672 | (961) | |
| ダチア (ルーマニア、ミオヴェニ 115400、ウジネイ通り1)(1) | 5,213 | 107 | 233 |
| 日産 (日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地)(2)* | |||
| RNBV (オランダ、アムステルダム、1081KJ、ヤハトハーヴェンウェグ130) | |||
| ソファサ (コロンビア、エンビガド N39、カレラ49)(3) | 722 | 37 | 4 |
(1) ダチアの平均換算レートは1ユーロ=4.931562ルーマニア・レイ
(2) 日産の換算レートは1ユーロ=138.014073円
(3) ソファサの平均換算レートは1ユーロ=4,468.272288コロンビア・ペソ
* 日産についてこの情報は本書の2022年度連結財務諸表に対する注12に示す。
間接保有
ルノーSAが間接的に保有する子会社の完全なリストは、ルノー・グループのウェブサイト上の財務情報セクションから入手可能な「Additional information on Groupe Renault composition(ルノー・グループの構成に係る追加情報)」という題の文書に含まれる( https://group.renault.com/finance/informations-financieres/documents-et-publications/)。
持分法に基づく投資
持分法に基づき評価されるルノーs.a.s.株式の価値は、2022年度には自社及びその子会社の業績により94百万ユーロ増加した。
持分法に基づき評価されるダチア株式の価値は159百万ユーロ減少し、ソファサ株式の価値は4百万ユーロ増加した。
持分の取得
注4.1を参照のこと。
7.6-5年間の決算概要
| (単位:百万ユーロ) | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
| 年度末財政状態 | |||||
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 |
| 発行済株式及び投資証明書数 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 |
| 営業活動による総利益 | |||||
| 税別売上高 | |||||
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除前利益(1) | 1,560 | 485 | (212) | 464 | 186 |
| 法人所得税 | 91 | 80 | 100 | 123 | 148 |
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除後利益 | 1,726 | 383 | (139) | 538 | 364 |
| 支払配当金 | 1,035 | ||||
| 1株当たり利益(ユーロ) | |||||
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除前1株当たり利益(1) | 5.27 | 1.64 | (0.72) | 1.57 | 0.63 |
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除後1株当たり利益 | 5.84 | 1.30 | (0.47) | 1.82 | 1.23 |
| 基本的1株当たり利益(希薄化後)(2) | 6.31 | 1.40 | (0.51) | 1.98 | 1.34 |
| 希薄化効果 | 0.47 | 0.10 | (0.04) | 0.16 | 0.11 |
| 配当金純額 | 3.55 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.25 |
| 従業員(3) |
(1) 引当金は当該年度に計上されたもので、戻入及び適用を除く。
(2) 年度末の平均株式数に基づく。
(3) 従業員はいない。
7.7-後発事象
日産自動車株式会社及びルノー・グループは、アライアンスにつき、株式保有義務及び株式所有に上限を定める義務を伴う15%の株式持ち合いにリバランスすることを決定した。両社はともに、15%の直接的株式所有に付帯する議決権を、15%を上限として自由に行使することができる。
ルノー・グループは、日産株式の28.4%をフランスの信託に譲渡することになる。この場合、議決権はほとんどの決定について「中立化」されるが、経済的権利(配当金及び株式の売却益)は、当該株式が売却されるまで、依然として全面的にルノー・グループの利益となる。
ルノー・グループは、受託者に対し、経済状況がルノー・グループにとって合理的であれば、調整された秩序ある手続に従って、信託された日産株式を売却するよう指示するが、あらかじめ定められた一定の期間内に当該株式を売却する義務を負わない。
アライアンス・オペレーティング・ボードは引き続き調整機関となる。
この決定は、2022年12月31日を期末とするルノーS.A.の貸借対照表における日産自動車の株式の評価に影響を与えない。
7.8-財務諸表の入手方法
2022年度財務諸表(2023年3月15日現在)及び過年度の財務諸表は、以下のアドレスで入手可能なユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントに含まれている。
https://group.renault.com/finance/informations-financieres/documents-et-publications/
2021年度財務諸表
(1) 連結財務諸表
連結損益計算書
| 注 | 2021年度 | 2020年度 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 売上高 | 4 | 46,213 | 66,949 | 43,474 | 62,981 |
| 製品及びサービス売上原価 | (37,526) | (54,364) | (36,257) | (52,526) | |
| 研究開発費 | 10-A | (2,365) | (3,426) | (2,569) | (3,722) |
| 販売費及び一般管理費 | (4,659) | (6,749) | (4,985) | (7,222) | |
| その他の営業利益及び営業費用 | 6 | (265) | (384) | (1,662) | (2,408) |
| その他の営業利益 | 6 | 728 | 1,055 | 181 | 262 |
| その他の営業費用 | 6 | (993) | (1,439) | (1,843) | (2,670) |
| 営業利益(損失) | 1,398 | 2,025 | (1,999) | (2,896) | |
| 実質有利子負債コスト | 7 | (308) | (446) | (337) | (488) |
| 総有利子負債コスト | 7 | (381) | (552) | (355) | (514) |
| 現金及び金融資産に係る収益 | 7 | 73 | 106 | 18 | 26 |
| その他の財務収益及び財務費用 | 7 | (42) | (61) | (145) | (210) |
| 財務収益(費用) | 7 | (350) | (507) | (482) | (698) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 515 | 746 | (5,145) | (7,454) | |
| 日産 | 12 | 380 | 551 | (4,970) | (7,200) |
| その他の関連会社及び共同支配企業 | 13 | 135 | 196 | (175) | (254) |
| 税引前利益 | 1,563 | 2,264 | (7,626) | (11,048) | |
| 当期税金及び繰延税金 | 8 | (596) | (863) | (420) | (608) |
| 当期純利益 | 967 | 1,401 | (8,046) | (11,656) | |
| 当期純利益-親会社株主持分 | 888 | 1,286 | (8,008) | (11,601) | |
| 当期純利益-非支配株主持分 | 79 | 114 | (38) | (55) | |
| 1株当たり利益(1) (単位:ユーロ/円) | 3.26 | 472 | (29.51) | (4,275.11) | |
| 希薄化後1株当たり利益(1) (単位:ユーロ/円) | 3.24 | 469 | (29.51) | (4,275.11) | |
| 社外流通株式数(単位:千株) | |||||
| 1株当たり利益計算用 | 9 | 272,102 | 272,102 | 271,349 | 271,349 |
| 希薄化後1株当たり利益計算用 | 9 | 273,868 | 273,868 | 271,349 | 271,349 |
(1) 当期純利益(損失)-親会社株主持分を株式数で除したもの
連結包括利益計算書
| 2021年度 | 2020年度 | |||||||||||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |||||||||
| 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | 税引前 | 税効果 | 税引後 | |
| 当期純利益 | 1,563 | (596) | 967 | 2,264 | (863) | 1,401 | (7,626) | (420) | (8,046) | (11,048) | (608) | (11,656) |
| 親会社及び子会社からのその他の包括利益項目 | ||||||||||||
| 損益に再分類されない項目 | 327 | (23) | 304 | 474 | (33) | 440 | 76 | (66) | 10 | 110 | (96) | 14 |
| 確定給付型年金制度に係る数理計算上の差異 | 134 | (35) | 99 | 194 | (51) | 143 | (62) | (62) | (124) | (90) | (90) | (180) |
| 資本を通じて公正価値で測定される資本性金融 | 193 | 12 | 205 | 280 | 17 | 297 | 138 | (4) | 134 | 200 | (6) | 194 |
| 商品 | ||||||||||||
| 次年度以降において損益に再分類された又は再分類される項目 | 181 | (27) | 154 | 262 | (39) | 223 | (665) | (1) | (666) | (963) | (1) | (965) |
| 在外事業に係る為替換算調整勘定 | 96 | - | 96 | 139 | - | 139 | (652) | - | (652) | (945) | - | (945) |
| 超インフレ経済下の在外事業に係る為替換算調整 | 21 | - | 21 | 30 | - | 30 | (21) | - | (21) | (30) | - | (30) |
| 勘定 | ||||||||||||
| 日産に対する投資の部分的ヘッジ | 4 | - | 4 | 6 | - | 6 | - | - | - | - | - | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ商品の公正価値の | 65 | (28) | 37 | 94 | (41) | 54 | 8 | (1) | 7 | 12 | (1) | 10 |
| 調整(1) | ||||||||||||
| 資本を通じて公正価値で測定される負債性金融商品(1) | (5) | 1 | (4) | (7) | 1 | (6) | - | - | - | - | - | - |
| 親会社及び子会社からのその他の包括利益項目 | 508 | (50) | 458 | 736 | (72) | 664 | (589) | (67) | (656) | (853) | (97) | (950) |
| 合計(A) | ||||||||||||
| 関連会社及び共同支配企業におけるその他の包括利益項目 | ||||||||||||
| 次年度以降において損益に再分類されない項目 | 571 | - | 571 | 827 | - | 827 | 146 | - | 146 | 212 | - | 212 |
| 確定給付型年金制度に係る数理計算上の差異 | 421 | - | 421 | 610 | - | 610 | 94 | - | 94 | 136 | - | 136 |
| その他 | 150 | - | 150 | 217 | - | 217 | 52 | - | 52 | 75 | - | 75 |
| 次年度以降において損益に再分類された又は再分類される項目 | 634 | - | 634 | 918 | - | 918 | (1,268) | - | (1,268) | (1,837) | - | (1,837) |
| 在外事業に係る為替換算調整勘定 | 580 | - | 580 | 840 | - | 840 | (1,228) | - | (1,228) | (1,779) | - | (1,779) |
| その他 | 54 | - | 54 | 78 | - | 78 | (40) | - | (40) | (58) | - | (58) |
| 関連会社及び共同支配企業におけるその他の包括 | 1,205 | - | 1,205 | 1,746 | - | 1,746 | (1,122) | - | (1,122) | (1,625) | - | (1,625) |
| 利益項目合計(B) | ||||||||||||
| その他の包括利益項目(A)+(B) | 1,713 | (50) | 1,663 | 2,482 | (72) | 2,409 | (1,711) | (67) | (1,778) | (2,479) | (97) | (2,576) |
| 包括利益 | 3,276 | (646) | 2,630 | 4,746 | (936) | 3,810 | (9,337) | (487) | (9,824) | (13,527) | (706) | (14,232) |
| 親会社株主持分 | 2,539 | 3,678 | (9,760) | (14,139) | ||||||||
| 非支配株主持分 | 91 | 132 | (64) | (93) | ||||||||
(1) 2021年度に損益に再分類された数値は注18-Fに示す。
連結財政状態計算書
| 注 | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 資産 | |||||
| 固定資産 | |||||
| 無形資産及びのれん | 10-A | 6,398 | 9,269 | 6,347 | 9,195 |
| 有形固定資産 | 10-B | 16,167 | 23,421 | 17,135 | 24,823 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 16,955 | 24,563 | 15,120 | 21,904 | |
| 日産 | 12 | 16,234 | 23,518 | 14,618 | 21,177 |
| その他の関連会社及び共同支配企業 | 13 | 721 | 1,045 | 502 | 727 |
| 長期金融資産 | 22 | 373 | 540 | 1,253 | 1,815 |
| 繰延税金資産 | 8 | 550 | 797 | 651 | 943 |
| その他の固定資産 | 17 | 966 | 1,399 | 956 | 1,385 |
| 固定資産合計 | 41,409 | 59,989 | 41,462 | 60,066 | |
| 流動資産 | |||||
| 棚卸資産 | 14 | 4,792 | 6,942 | 5,640 | 8,171 |
| 販売金融債権 | 15 | 39,498 | 57,221 | 40,820 | 59,136 |
| 自動車顧客債権 | 16 | 788 | 1,142 | 910 | 1,318 |
| 短期金融資産 | 22 | 1,380 | 1,999 | 1,181 | 1,711 |
| 未収還付税金 | 17 | 128 | 185 | 153 | 222 |
| その他の流動資産 | 17 | 3,688 | 5,343 | 3,874 | 5,612 |
| 現金及び現金同等物 | 22 | 21,928 | 31,767 | 21,697 | 31,432 |
| 売却目的で保有する資産 | 3 | 129 | 187 | - | - |
| 流動資産合計 | 72,331 | 104,786 | 74,275 | 107,602 | |
| 資産合計 | 113,740 | 164,775 | 115,737 | 167,668 | |
| 注 | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 資本及び負債 | |||||
| 資本 | |||||
| 資本金 | 1,127 | 1,633 | 1,127 | 1,633 | |
| 資本剰余金 | 3,785 | 5,483 | 3,785 | 5,483 | |
| 自己株式 | (237) | (343) | (284) | (411) | |
| 金融商品再評価額 | 5 | 7 | 384 | 556 | |
| 為替換算調整勘定 | (3,407) | (4,936) | (4,108) | (5,951) | |
| その他の剰余金 | 25,159 | 36,448 | 31,876 | 46,179 | |
| 当期純利益―親会社株主持分 | 888 | 1,286 | (8,008) | (11,601) | |
| 資本―親会社株主持分 | 27,320 | 39,578 | 24,772 | 35,887 | |
| 資本―非支配株主持分 | 574 | 832 | 566 | 820 | |
| 資本合計 | 18 | 27,894 | 40,410 | 25,338 | 36,707 |
| 固定負債 | |||||
| 繰延税金負債 | 8 | 1,009 | 1,462 | 922 | 1,336 |
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金―長期 | 19 | 1,355 | 1,963 | 1,544 | 2,237 |
| その他の引当金―長期 | 20 | 1,291 | 1,870 | 1,356 | 1,964 |
| 長期金融負債 | 23 | 13,232 | 19,169 | 13,423 | 19,446 |
| 不確実な税金負債に対する引当金―長期 | 21 | 217 | 314 | 179 | 259 |
| その他の固定負債 | 21 | 1,457 | 2,111 | 1,685 | 2,441 |
| 固定負債合計 | 18,561 | 26,889 | 19,109 | 27,683 | |
| 流動負債 | |||||
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金―短期 | 19 | 85 | 123 | 103 | 149 |
| その他の引当金―短期 | 20 | 1,550 | 2,245 | 1,570 | 2,274 |
| 短期金融負債 | 23 | 3,605 | 5,223 | 3,924 | 5,685 |
| 販売金融負債 | 23 | 45,123 | 65,370 | 47,547 | 68,881 |
| 営業債務 | 7,975 | 11,553 | 8,277 | 11,991 | |
| 未払税金 | 21 | 266 | 385 | 221 | 320 |
| 不確実な税金負債に対する引当金―短期 | 21 | 6 | 9 | 6 | 9 |
| その他の流動負債 | 21 | 8,493 | 12,304 | 9,642 | 13,968 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債 | 3 | 182 | 264 | - | - |
| 流動負債合計 | 67,285 | 97,476 | 71,290 | 103,278 | |
| 資本及び負債合計 | 113,740 | 164,775 | 115,737 | 167,668 | |
連結持分変動計算書
| 株数 | 資本金 | 資本剰余金 | 自己株式 | 金融商品 再評価額 | 為替換算調整 勘定 | その他の剰余金 | 当期純利益 (損失) (親会社株主持分) | 資本 (親会社株主持分) | 資本 (非支配株主持分) | 資本合計 | |||||||||||
| 千株 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2019年 12月31日 現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,633 | 3,785 | 5,483 | (344) | (498) | 232 | 336 | (2,235) | (3,238) | 32,140 | 46,561 | (141) | (204) | 34,564 | 50,073 | 767 | 1,111 | 35,331 | 51,184 |
| 2020年度 純利益 | (8,008) | (11,601) | (8,008) | (11,601) | (38) | (55) | (8,046) | (11,656) | |||||||||||||
| その他の包括利益項目 | 152 | 220 | (1,873) | (2,713) | (31) | (45) | (1,752) | (2,538) | (26) | (38) | (1,778) | (2,576) | |||||||||
| 2020年度 包括利益 | 152 | 220 | (1,873) | (2,713) | (31) | (45) | (8,008) | (11,601) | (9,760) | (14,139) | (64) | (93) | (9,824) | (14,232) | |||||||
| 2019年度 利益処分 | (141) | (204) | 141 | 204 | |||||||||||||||||
| 配当金 | (21) | (30) | (21) | (30) | |||||||||||||||||
| 自己株式の(取得)/処分及び増資による影響額 | 60 | 87 | 60 | 87 | 60 | 87 | |||||||||||||||
| 所有持分の増減 | (23) | (33) | (23) | (33) | (119) | (172) | (142) | (206) | |||||||||||||
| 株式報酬及びその他の費用 | (69) | (100) | (69) | (100) | 3 | 4 | (66) | (96) | |||||||||||||
| 2020年 12月31日 現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,633 | 3,785 | 5,483 | (284) | (411) | 384 | 556 | (4,108) | (5,951) | 31,876 | 46,179 | (8,008) | (11,601) | 24,772 | 35,887 | 566 | 820 | 25,338 | 36,707 |
| 2021年度 純利益 | 888 | 1,286 | 888 | 1,286 | 79 | 114 | 967 | 1,401 | |||||||||||||
| その他の包括利益項目 (1) | 432 | 626 | 701 | 1,016 | 518 | 750 | 1,651 | 2,392 | 12 | 17 | 1,663 | 2,409 | |||||||||
| 2021年度 包括利益 | 432 | 626 | 701 | 1,016 | 518 | 750 | 888 | 1,286 | 2,539 | 3,678 | 91 | 132 | 2,630 | 3,810 | |||||||
| 2020年度 利益処分 | (8,008) | (11,601) | 8,008 | 11,601 | |||||||||||||||||
| 配当金 | (81) | (117) | (81) | (117) | |||||||||||||||||
| 自己株式の(取得)/処分及び増資による影響額 | 47 | 68 | 47 | 68 | 47 | 68 | |||||||||||||||
| 所有持分の増減 | (2) | (3) | (2) | (3) | |||||||||||||||||
| 株式報酬及びその他の費用(2) | (811) | (1,175) | 773 | 1,120 | (38) | (55) | (38) | (55) | |||||||||||||
| 2021年 12月31日 現在残高 | 295,722 | 1,127 | 1,633 | 3,785 | 5,483 | (237) | (343) | 5 | 7 | (3,407) | (4,936) | 25,159 | 36,448 | 888 | 1,286 | 27,320 | 39,578 | 574 | 832 | 27,894 | 40,410 |
(1) 再評価による剰余金の変動は、2021年のダイムラー株式の売却日までの売却益に該当する(注22-B)。その他の剰余金の増減は主に、期中に認識された確定給付型年金制度に係る数理計算上の増分に該当する。
(2) ルノーのダイムラー株式の売却益554百万ユーロ(剰余金に再分類される)(注22-B)及び日産のダイムラー株式の売却益252百万ユーロ(剰余金に再分類される)(注12-D)を含む。
2021年度の連結持分の変動に関する詳細は注18に記載。
連結キャッシュ・フロー計算書
| 注 | 2021年度 | 2020年度 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 当期純利益 | 967 | 1,401 | (8,046) | (11,656) | |
| 非連結上場投資からの受取配当金の調整 | - | - | (11) | (16) | |
| 非資金的収益及び費用の調整 | |||||
| 減価償却費、償却費及び減損 | 4,043 | 5,857 | 4,750 | 6,881 | |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純(利益)損失に対する持分 | (515) | (746) | 5,145 | 7,454 | |
| その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 26-A | 298 | 432 | 1,513 | 2,192 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 29 | 42 | 5 | 7 | |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)(1) | 4,822 | 6,986 | 3,356 | 4,862 | |
| 上場企業からの受取配当金(2) | - | - | 11 | 16 | |
| 消費者向け融資の純増減 | 47 | 68 | 287 | 416 | |
| ディーラー向け更新可能融資の純増減 | 1,534 | 2,222 | 2,820 | 4,085 | |
| 販売金融債権の(増加)減少 | 1,581 | 2,290 | 3,107 | 4,501 | |
| 販売金融部門による社債の発行 | 23-C | 686 | 994 | 1,598 | 2,315 |
| 販売金融部門による社債の償還 | 23-C | (4,342) | (6,290) | (2,621) | (3,797) |
| 販売金融部門のその他の負債の純増減 | 1,073 | 1,554 | 2,195 | 3,180 | |
| 販売金融部門に係るその他有価証券及び貸付の純増減 | (219) | (317) | 884 | 1,281 | |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | (2,802) | (4,059) | 2,056 | 2,979 | |
| 資産計上したリース用資産の増減 | (413) | (598) | (929) | (1,346) | |
| 運転資本の増減(税金調整前) | 26-B | (154) | (223) | (1,192) | (1,727) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 3,034 | 4,395 | 6,409 | 9,285 | |
| 利息の受取額 | 72 | 104 | 71 | 103 | |
| 利息の支払額 | (342) | (495) | (352) | (510) | |
| 当期税金(支払)/受取額 | (355) | (514) | (375) | (543) | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 2,409 | 3,490 | 5,753 | 8,334 | |
| 有形固定資産及び無形資産への投資 | 26-C | (3,001) | (4,348) | (4,208) | (6,096) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分 | 574 | 832 | 187 | 271 | |
| 支配の獲得を伴う持分の取得、取得現金控除後 | (103) | (149) | ‐ | ‐ | |
| その他の持分の取得 | (126) | (183) | (129) | (187) | |
| 支配の喪失を伴う持分の売却、譲渡現金控除後 | - | - | ‐ | ‐ | |
| その他の持分の売却(3) | 1,186 | 1,718 | (146) | (212) | |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の純(増)減 | (146) | (212) | 57 | 83 | |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | (1,616) | (2,341) | (4,239) | (6,141) | |
| 親会社株主に対する支払配当金 | 18-D | - | - | ‐ | ‐ |
| 非支配株主との取引 | (4) | (6) | 10 | 14 | |
| 非支配株主に対する支払配当金 | 18-H | (81) | (117) | (21) | (30) |
| 自己株式の(取得)売却 | (36) | (52) | (44) | (64) | |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (121) | (175) | (55) | (80) | |
| 自動車部門に係る社債発行 | 23-C | 2,241 | 3,247 | 1,000 | 1,449 |
| 自動車部門に係る社債償還 | 23-C | (829) | (1,201) | (590) | (855) |
| 自動車部門に係るその他の金融負債の純増(減) | (1,922) | (2,784) | 5,250 | 7,606 | |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | 23-B | (510) | (739) | 5,660 | 8,200 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | (631) | (914) | 5,605 | 8,120 | |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 162 | 235 | 7,119 | 10,313 | |
(1) キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)は上場企業からの受取配当金を含まない。
(2) 2020年は、ダイムラーからの配当金である(11百万ユーロ)。
(3) その他の持分の売却には、ダイムラー株式の売却に関連する1,138百万ユーロを含む。
| 2021年度 | 2020年度 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 21,697 | 31,432 | 14,982 | 21,704 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 162 | 235 | 7,119 | 10,313 |
| 為替相場変動等の影響額 | 88 | 127 | (404) | (585) |
| 売却目的で保有する資産から生じた現金 | (19) | (28) | ‐ | ‐ |
| 現金及び現金同等物の期末残高(1) | 21,928 | 31,767 | 21,697 | 31,432 |
(1) 使用制限を課された現金については注22-Dに記載。
要約連結財務諸表に対する注記
I-事業セグメント及び地域に関する情報
ルノー・グループにより定められた事業セグメントは以下のとおりである。
・ 「自動車」部門は、事実上以下の2つの部門で構成されている。
- 「自動車(アフトワズを除く)」部門は、IFRS第10号に基づきルノーがアフトワズ・グループの支配を獲得するまで存在していたルノー・グループの自動車事業を含む。この部門には、乗用車及び小型商用車の製造、販売及び流通子会社、ルノー、ダチア、サムスン及びアルピーヌのブランドの自動車サービス子会社並びに本部門の資金管理をする子会社が含まれる。また、この部門は、自動車セクターの関連会社及び共同支配企業(主に日産)への投資も含む。
- 「アフトワズ」部門は、ロシアの自動車グループであるアフトワズ及びその親会社であるラーダ・オート・ホールディングOOO(旧アライアンス・ロステック・オートb.v.。注3を参照のこと。)を含む。この部門は、2016年12月にルノーがこれらの事業体に対する支配を獲得(IFRS第10号に定義される。)した後、2016年末に創設された。
・ 「販売金融」部門は販売網及び最終顧客に対して、RCIバンク及びその子会社並びに関連会社及び共同支配企業に対する投資によって運営されており、それ自体が営業活動であるとルノー・グループは考えている。
・ 「モビリティサービス」部門は、持株会社であるルノーM.A.I.(Mobility As an Industry)に集約された新しいモビリティ向けサービスを含む。
セグメントの業績は、「最高経営意思決定者」とされるボード・オブ・マネジメント(2021年よりグループ・エグゼクティブ・コミッティに取って代わる)が定期的にレビューするもので、営業総利益を表している。当該指標の定義は過年度から変更はなく、注記2-D. 「連結財務諸表の表示」に詳述している。
営業総利益はリストラクチャリング費用を除く。
ルカ・デメオが発表した新たなブランドベースの組織は、2021年から効力を有するものであり、上記に定義する事業セグメントに影響を与えなかった。ボード・オブ・マネジメントへのセグメント別の業績の提出は、2020年12月31日現在のものと同一のセグメントを継続して使用している。
A. 事業セグメント別情報
A1. 連結損益計算書-事業セグメント別
| 自動車 (アフトワズを 除く)(1) | アフトワズ(1) | 自動車部門内 取引 | 自動車部門合計 | 販売金融 | モビリティ サービス | 部門間取引 | 連結合計 | |||||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2021年度 | ||||||||||||||||
| 外部売上高 | 40,404 | 58,533 | 2,850 | 4,129 | - | - | 43,254 | 62,662 | 2,935 | 4,252 | 24 | 35 | - | - | 46,213 | 66,949 |
| 部門間売上高 | 102 | 148 | 715 | 1,036 | (715) | (1,036) | 102 | 148 | 18 | 26 | 2 | 3 | (122) | (177) | - | - |
| 部門別売上高 | 40,506 | 58,681 | 3,565 | 5,165 | (715) | (1,036) | 43,356 | 62,810 | 2,953 | 4,278 | 26 | 38 | (122) | (177) | 46,213 | 66,949 |
| 営業総利益(2)(3) | 258 | 374 | 249 | 361 | (2) | (3) | 505 | 732 | 1,185 | 1,717 | (29) | (42) | 2 | 3 | 1,663 | 2,409 |
| 営業利益 | 36 | 52 | 237 | 343 | (2) | (3) | 271 | 393 | 1,179 | 1,708 | (54) | (78) | 2 | 3 | 1,398 | 2,025 |
| 財務収益 (費用)(4) | 716 | 1,037 | (51) | (74) | - | - | 665 | 963 | (14) | (20) | (1) | (1) | (1,000) | (1,449) | (350) | (507) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 501 | 726 | - | - | - | - | 501 | 726 | 19 | 28 | (5) | (7) | - | - | 515 | 746 |
| 税引前利益 | 1,253 | 1,815 | 186 | 269 | (2) | (3) | 1,437 | 2,082 | 1,184 | 1,715 | (60) | (87) | (998) | (1,446) | 1,563 | 2,264 |
| 当期税金及び 繰延税金 | (248) | (359) | (20) | (29) | - | - | (268) | (388) | (327) | (474) | (1) | (1) | - | - | (596) | (863) |
| 当期純利益 | 1,005 | 1,456 | 166 | 240 | (2) | (3) | 1,169 | 1,694 | 857 | 1,242 | (61) | (88) | (998) | (1,446) | 967 | 1,401 |
(1) 自動車(アフトワズを除く)部門による外部売上高は、アフトワズ・グループに対する売上高(2021年度は280百万ユーロ)を含んでいるため、これらの売上高はアフトワズ部門の部門間取引に含まれる。
(2) 償却費、減価償却費及び減損の詳細については事業セグメント別の連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている。
(3) 部門間取引の消去後の営業総利益に対する自動車(アフトワズを除く)部門の2021年度の寄与は260百万ユーロである。
(4) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の財務収益に含まれ、部門間取引において控除される。2021年度は1,000百万ユーロの配当金が支払われた。
| 自動車 (アフトワズを 除く)(1) | アフトワズ(1) | 自動車部門内取引 | 自動車部門合計 | 販売金融 | モビリティ サービス | 部門間取引 | 連結合計 | |||||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2020年度 | ||||||||||||||||
| 外部売上高 | 37,736 | 54,668 | 2,581 | 3,739 | - | - | 40,317 | 58,407 | 3,138 | 4,546 | 19 | 28 | - | - | 43,474 | 62,981 |
| 部門間売上高 | 95 | 138 | 651 | 943 | (651) | (943) | 95 | 138 | 21 | 30 | 1 | 1 | (117) | (169) | - | - |
| 部門別売上高 | 37,831 | 54,806 | 3,232 | 4,682 | (651) | (943) | 40,412 | 58,545 | 3,159 | 4,576 | 20 | 29 | (117) | (169) | 43,474 | 62,981 |
| 営業総利益(2)(3) | (1,452) | (2,104) | 140 | 203 | 1 | 1 | (1,311) | (1,899) | 1,007 | 1,459 | (35) | (51) | 2 | 3 | (337) | (488) |
| 営業利益 | (3,061) | (4,434) | 129 | 187 | 1 | 1 | (2,931) | (4,246) | 990 | 1,434 | (60) | (87) | 2 | 3 | (1,999) | (2,896) |
| 財務収益 (費用)(4) | (414) | (600) | (52) | (75) | - | - | (466) | (675) | (15) | (22) | (1) | (1) | - | - | (482) | (698) |
| 関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | (5,161) | (7,477) | - | - | - | - | (5,161) | (7,477) | 19 | 28 | (3) | (4) | - | - | (5,145) | (7,454) |
| 税引前利益 | (8,636) | (12,511) | 77 | 112 | 1 | 1 | (8,558) | (12,398) | 994 | 1,440 | (64) | (93) | 2 | 3 | (7,626) | (11,048) |
| 当期税金及び | 55 | 80 | (273) | (395) | - | - | (218) | (316) | (205) | (297) | 1 | 1 | 2 | 3 | (420) | (608) |
| 繰延税金 | ||||||||||||||||
| 当期純利益 | (8,581) | (12,431) | (196) | (284) | 1 | 1 | (8,776) | (12,714) | 789 | 1,143 | (63) | (91) | 4 | 6 | (8,046) | (11,656) |
(1) 自動車(アフトワズを除く)部門による外部売上高は、アフトワズ・グループに対する売上高(2020年度は218百万ユーロ)を含んでいるため、これらの売上高はアフトワズ部門の部門間取引に含まれる。
(2) 償却費、減価償却費及び減損の詳細については事業セグメント別の連結キャッシュ・フロー計算書に記載されている。
(3) 部門間取引の消去後の営業総利益に対する自動車(アフトワズを除く)部門の2020年度の寄与はマイナス1,450百万ユーロである。
(4) 販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車部門の財務収益に含まれ、部門間取引において控除される。2020年度に配当金の支払いはなかった。
A2. 連結財政状態計算書-事業セグメント別
2021年12月31日現在
| 自動車 (アフトワズを 除く) | アフトワズ | 自動車部門内取引 | 自動車部門合計 | 販売金融 | モビリティ サービス | 部門間取引 | 連結合計 | |||||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 資産 | ||||||||||||||||
| 固定資産 | ||||||||||||||||
| 有形固定資産 及び無形資産 | 20,127 | 29,158 | 1,816 | 2,631 | - | - | 21,943 | 31,789 | 581 | 842 | 40 | 58 | 1 | 1 | 22,565 | 32,690 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 16,763 | 24,285 | 11 | 16 | - | - | 16,774 | 24,300 | 176 | 255 | 5 | 7 | - | - | 16,955 | 24,563 |
| 長期金融資産―持分投資 | 7,051 | 10,215 | - | - | (836) | (1,211) | 6,215 | 9,004 | 11 | 16 | 1 | 1 | (6,155) | (8,917) | 72 | 104 |
| 長期金融資産―その他有価証券、貸付金及び自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 306 | 443 | - | - | - | - | 306 | 443 | - | - | - | - | (5) | (7) | 301 | 436 |
| 繰延税金資産 | 351 | 508 | 10 | 14 | - | - | 361 | 523 | 189 | 274 | - | - | - | - | 550 | 797 |
| その他の固定 資産 | 875 | 1,268 | 17 | 25 | (77) | (112) | 815 | 1,181 | 151 | 219 | - | - | - | - | 966 | 1,399 |
| 固定資産合計 | 45,473 | 65,877 | 1,854 | 2,686 | (913) | (1,323) | 46,414 | 67,240 | 1,108 | 1,605 | 46 | 67 | (6,159) | (8,923) | 41,409 | 59,989 |
| 流動資産 | ||||||||||||||||
| 棚卸資産 | 4,395 | 6,367 | 373 | 540 | - | - | 4,768 | 6,907 | 24 | 35 | - | - | - | - | 4,792 | 6,942 |
| 顧客債権 | 934 | 1,353 | 118 | 171 | (136) | (197) | 916 | 1,327 | 40,020 | 57,977 | 4 | 6 | (654) | (947) | 40,286 | 58,362 |
| 短期金融資産 | 1,052 | 1,524 | - | - | (1) | (1) | 1,051 | 1,523 | 1,187 | 1,720 | - | - | (858) | (1,243) | 1,380 | 1,999 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産 | 2,642 | 3,827 | 233 | 338 | (4) | (6) | 2,871 | 4,159 | 5,733 | 8,305 | 5 | 7 | (4,664) | (6,757) | 3,945 | 5,715 |
| 現金及び現金 同等物 | 13,478 | 19,526 | 535 | 775 | (136) | (197) | 13,877 | 20,104 | 8,040 | 11,648 | 14 | 20 | (3) | (4) | 21,928 | 31,767 |
| 流動資産合計 | 22,501 | 32,597 | 1,259 | 1,824 | (277) | (401) | 23,483 | 34,020 | 55,004 | 79,684 | 23 | 33 | (6,179) | (8,952) | 72,331 | 104,786 |
| 資産合計 | 67,974 | 98,474 | 3,113 | 4,510 | (1,190) | (1,724) | 69,897 | 101,260 | 56,112 | 81,289 | 69 | 100 | (12,338) | (17,874) | 113,740 | 164,775 |
| 資本及び負債 | ||||||||||||||||
| 資本 | 27,851 | 40,348 | 901 | 1,305 | (839) | (1,215) | 27,913 | 40,438 | 6,134 | 8,886 | 8 | 12 | (6,161) | (8,925) | 27,894 | 40,410 |
| 固定負債 | ||||||||||||||||
| 長期引当金 | 2,277 | 3,299 | 21 | 30 | - | - | 2,298 | 3,329 | 565 | 819 | - | - | - | - | 2,863 | 4,148 |
| 長期金融負債 | 11,235 | 16,276 | 1,098 | 1,591 | - | - | 12,333 | 17,867 | 893 | 1,294 | 11 | 16 | (5) | (7) | 13,232 | 19,169 |
| 繰延税金負債 | 344 | 498 | 24 | 35 | - | - | 368 | 533 | 640 | 927 | 1 | 1 | - | - | 1,009 | 1,462 |
| その他の固定 負債 | 1,181 | 1,711 | 77 | 112 | (77) | (112) | 1,181 | 1,711 | 276 | 400 | - | - | - | - | 1,457 | 2,111 |
| 固定負債合計 | 15,037 | 21,784 | 1,220 | 1,767 | (77) | (112) | 16,180 | 23,440 | 2,374 | 3,439 | 12 | 17 | (5) | (7) | 18,561 | 26,889 |
| 流動負債 | ||||||||||||||||
| 短期引当金 | 1,564 | 2,266 | 42 | 61 | - | - | 1,606 | 2,327 | 35 | 51 | - | - | - | - | 1,641 | 2,377 |
| 短期金融負債 | 4,337 | 6,283 | 34 | 49 | (137) | (198) | 4,234 | 6,134 | - | - | 35 | 51 | (664) | (962) | 3,605 | 5,223 |
| 営業債務及び 販売金融負債 | 7,604 | 11,016 | 619 | 897 | (129) | (187) | 8,094 | 11,726 | 45,843 | 66,413 | 5 | 7 | (844) | (1,223) | 53,098 | 76,923 |
| 未払税金及びその他の流動負債 | 11,581 | 16,777 | 297 | 430 | (8) | (12) | 11,870 | 17,196 | 1,726 | 2,500 | 9 | 13 | (4,664) | (6,757) | 8,941 | 12,953 |
| 流動負債合計 | 25,086 | 36,342 | 992 | 1,437 | (274) | (397) | 25,804 | 37,382 | 47,604 | 68,964 | 49 | 71 | (6,172) | (8,941) | 67,285 | 97,476 |
| 資本及び負債 合計 | 67,974 | 98,474 | 3,113 | 4,510 | (1,190) | (1,724) | 69,897 | 101,260 | 56,112 | 81,289 | 69 | 100 | (12,338) | (17,874) | 113,740 | 164,775 |
2020年12月31日現在
| 自動車 (アフトワズを 除く) | アフトワズ | 自動車部門内取引 | 自動車部門合計 | 販売金融 | モビリティ サービス | 部門間取引 | 連結合計 | |||||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 資産 | ||||||||||||||||
| 固定資産 | ||||||||||||||||
| 有形固定資産及び無形資産 | 21,432 | 31,049 | 1,569 | 2,273 | - | - | 23,001 | 33,322 | 415 | 601 | 66 | 96 | - | - | 23,482 | 34,018 |
| 関連会社及び共同支配企業に 対する投資 | 14,981 | 21,703 | 2 | 3 | - | - | 14,983 | 21,706 | 129 | 187 | 7 | 10 | 1 | 1 | 15,120 | 21,904 |
| 長期金融資産―持分投資 | 7,908 | 11,456 | - | - | (670) | (971) | 7,238 | 10,486 | 3 | 4 | - | - | (6,244) | (9,046) | 997 | 1,444 |
| 長期金融資産―その他有価証券、貸付金及び自動車部門の金融取引に係る デリバティブ | 257 | 372 | - | - | - | - | 257 | 372 | - | - | - | - | (1) | (1) | 256 | 371 |
| 繰延税金資産 | 416 | 603 | 21 | 30 | - | - | 437 | 633 | 214 | 310 | - | - | - | - | 651 | 943 |
| その他の固定 資産 | 795 | 1,152 | 5 | 7 | (32) | (46) | 768 | 1,113 | 188 | 272 | - | - | - | - | 956 | 1,385 |
| 固定資産合計 | 45,789 | 66,335 | 1,597 | 2,314 | (702) | (1,017) | 46,684 | 67,631 | 949 | 1,375 | 73 | 106 | (6,244) | (9,046) | 41,462 | 60,066 |
| 流動資産 | ||||||||||||||||
| 棚卸資産 | 5,337 | 7,732 | 262 | 380 | - | - | 5,599 | 8,111 | 41 | 59 | - | - | - | - | 5,640 | 8,171 |
| 顧客債権 | 1,053 | 1,525 | 130 | 188 | (113) | (164) | 1,070 | 1,550 | 41,983 | 60,821 | 2 | 3 | (1,325) | (1,920) | 41,729 | 60,453 |
| 短期金融資産 | 1,065 | 1,543 | - | - | (4) | (6) | 1,061 | 1,537 | 943 | 1,366 | - | - | (823) | (1,192) | 1,181 | 1,711 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産 | 2,667 | 3,864 | 274 | 397 | (2) | (3) | 2,939 | 4,258 | 6,122 | 8,869 | 5 | 7 | (5,039) | (7,300) | 4,027 | 5,834 |
| 現金及び現金 同等物 | 12,524 | 18,144 | 558 | 808 | (133) | (193) | 12,949 | 18,759 | 8,738 | 12,659 | 15 | 22 | (5) | (7) | 21,697 | 31,432 |
| 流動資産合計 | 22,646 | 32,807 | 1,224 | 1,773 | (252) | (365) | 23,618 | 34,215 | 57,827 | 83,774 | 22 | 32 | (7,192) | (10,419) | 74,274 | 107,601 |
| 資産合計 | 68,435 | 99,142 | 2,821 | 4,087 | (954) | (1,382) | 70,302 | 101,847 | 58,776 | 85,149 | 95 | 138 | (13,436) | (19,465) | 115,737 | 167,668 |
| 資本及び負債 | ||||||||||||||||
| 資本 | 25,346 | 36,719 | 678 | 982 | (671) | (972) | 25,353 | 36,729 | 6,195 | 8,975 | 48 | 70 | (6,258) | (9,066) | 25,338 | 36,707 |
| 固定負債 | ||||||||||||||||
| 長期引当金 | 2,454 | 3,555 | 21 | 30 | - | - | 2,475 | 3,586 | 604 | 875 | - | - | - | - | 3,079 | 4,461 |
| 長期金融負債 | 11,489 | 16,644 | 1,030 | 1,492 | - | - | 12,519 | 18,136 | 890 | 1,289 | 15 | 22 | (1) | (1) | 13,423 | 19,446 |
| 繰延税金負債 | 314 | 455 | 34 | 49 | (1) | (1) | 347 | 503 | 573 | 830 | 2 | 3 | - | - | 922 | 1,336 |
| その他の固定 負債 | 1,408 | 2,040 | 37 | 54 | (32) | (46) | 1,413 | 2,047 | 270 | 391 | 2 | 3 | - | - | 1,685 | 2,441 |
| 固定負債合計 | 15,665 | 22,694 | 1,122 | 1,625 | (33) | (48) | 16,754 | 24,272 | 2,337 | 3,386 | 19 | 28 | (1) | (1) | 19,109 | 27,683 |
| 流動負債 | ||||||||||||||||
| 短期引当金 | 1,575 | 2,282 | 56 | 81 | - | - | 1,631 | 2,363 | 49 | 71 | - | - | (1) | (1) | 1,679 | 2,432 |
| 短期金融負債 | 5,145 | 7,454 | 139 | 201 | (137) | (198) | 5,147 | 7,456 | (1) | (1) | 18 | 26 | (1,240) | (1,796) | 3,924 | 5,685 |
| 営業債務及び販売金融負債 | 8,025 | 11,626 | 452 | 655 | (108) | (156) | 8,369 | 12,124 | 48,298 | 69,969 | 2 | 3 | (845) | (1,224) | 55,824 | 80,872 |
| 未払税金及びその他の流動負債 | 12,679 | 18,368 | 374 | 542 | (5) | (7) | 13,048 | 18,903 | 1,898 | 2,750 | 8 | 12 | (5,091) | (7,375) | 9,863 | 14,289 |
| 流動負債合計 | 27,424 | 39,729 | 1,021 | 1,479 | (250) | (362) | 28,195 | 40,846 | 50,244 | 72,788 | 28 | 41 | (7,177) | (10,397) | 71,290 | 103,278 |
| 資本及び負債 合計 | 68,435 | 99,142 | 2,821 | 4,087 | (954) | (1,382) | 70,302 | 101,847 | 58,776 | 85,149 | 95 | 138 | (13,436) | (19,465) | 115,737 | 167,668 |
A3. 連結キャッシュ・フロー計算書-事業セグメント別
| 自動車 (アフトワズを 除く) | アフトワズ | 自動車部門内取引 | 自動車部門合計 | 販売金融 | モビリティ サービス | 部門間取引 | 連結合計 | |||||||||
| 2021年度 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 |
| 当期純利益(1) | 1,005 | 1,456 | 166 | 240 | (2) | (3) | 1,169 | 1,694 | 857 | 1,242 | (61) | (88) | (998) | (1,446) | 967 | 1,401 |
| 非連結上場投資からの受取配当金の調整 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| 非資金的収益及び費用の調整 | ||||||||||||||||
| -減価償却費、償却費及び減損 | 3,764 | 5,453 | 94 | 136 | 1 | 1 | 3,859 | 5,591 | 150 | 217 | 34 | 49 | ‐ | ‐ | 4,043 | 5,857 |
| -関連会社及び共同支配企業の当期純(利益)損失に対する持分 | (502) | (727) | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | (502) | (727) | (18) | (26) | 5 | 7 | ‐ | ‐ | (515) | (746) |
| -その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 9 | 13 | 47 | 68 | ‐ | ‐ | 56 | 81 | 257 | 372 | 1 | 1 | (16) | (23) | 298 | 432 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 28 | 41 | 1 | 1 | ‐ | ‐ | 29 | 42 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 29 | 42 |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 4,304 | 6,235 | 308 | 446 | (1) | (1) | 4,611 | 6,680 | 1,246 | 1,805 | (21) | (30) | (1,014) | (1,469) | 4,822 | 6,986 |
| 上場企業からの受取配当金 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
| 販売金融債権の (増加)減少 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 2,228 | 3,228 | ‐ | ‐ | (647) | (937) | 1,581 | 2,290 |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | (2,852) | (4,132) | ‐ | ‐ | 50 | 72 | (2,802) | (4,059) |
| 資産計上したリース用資産の増減 | (218) | (316) | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | (218) | (316) | (195) | (282) | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | (413) | (598) |
| 運転資本の増減 (税金調整前) | (370) | (536) | 34 | 49 | 6 | 9 | (330) | (478) | 181 | 262 | (3) | (4) | (2) | (3) | (154) | (223) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(利息・税金調整前) | 3,716 | 5,383 | 342 | 495 | 5 | 7 | 4,063 | 5,886 | 608 | 881 | (24) | (35) | (1,613) | (2,337) | 3,034 | 4,395 |
| 利息の受取額 | 46 | 67 | 32 | 46 | (6) | (9) | 72 | 104 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 72 | 104 |
| 利息の支払額 | (276) | (400) | (87) | (126) | 6 | 9 | (357) | (517) | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 15 | 22 | (342) | (495) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (77) | (112) | (14) | (20) | ‐ | ‐ | (91) | (132) | (263) | (381) | (1) | (1) | ‐ | ‐ | (355) | (514) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 3,409 | 4,939 | 273 | 395 | 5 | 7 | 3,687 | 5,341 | 345 | 500 | (25) | (36) | (1,598) | (2,315) | 2,409 | 3,490 |
| 無形資産の購入 | (1,102) | (1,596) | (64) | (93) | ‐ | ‐ | (1,166) | (1,689) | (6) | (9) | (5) | (7) | ‐ | ‐ | (1,177) | (1,705) |
| 有形固定資産の購入 | (1,651) | (2,392) | (167) | (242) | (5) | (7) | (1,823) | (2,641) | (1) | (1) | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | (1,824) | (2,642) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分(2) | 567 | 821 | 7 | 10 | ‐ | ‐ | 574 | 832 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 574 | 832 |
| 支配の獲得又は喪失を伴う持分の取得及び売却、取得現金控除後 | (6) | (9) | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | (6) | (9) | (97) | (141) | - | - | ‐ | ‐ | (103) | (149) |
| その他の持分等の取得及び売却(3) | 1,042 | 1,510 | 8 | 12 | ‐ | ‐ | 1,050 | 1,521 | (4) | (6) | (3) | (4) | 17 | 25 | 1,060 | 1,536 |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の(増)減 | (162) | (235) | ‐ | ‐ | (4) | (6) | (166) | (240) | ‐ | ‐ | 5 | 7 | 15 | 22 | (146) | (212) |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | (1,312) | (1,901) | (216) | (313) | (9) | (13) | (1,537) | (2,227) | (108) | (156) | (3) | (4) | 32 | 46 | (1,616) | (2,341) |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (93) | (135) | (7) | (10) | - | - | (100) | (145) | (1,019) | (1,476) | 15 | 22 | 983 | 1,424 | (121) | (175) |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | (1,005) | (1,456) | (108) | (156) | 10 | 14 | (1,103) | (1,598) | - | - | 9 | 13 | 584 | 846 | (510) | (739) |
| 財務活動による キャッシュ・フロー | (1,098) | (1,591) | (115) | (167) | 10 | 14 | (1,203) | (1,743) | (1,019) | (1,476) | 24 | 35 | 1,567 | 2,270 | (631) | (914) |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 999 | 1,447 | (58) | (84) | 6 | 9 | 947 | 1,372 | (782) | (1,133) | (4) | (6) | 1 | 1 | 162 | 235 |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 12,524 | 18,144 | 558 | 808 | (133) | (193) | 12,949 | 18,759 | 8,738 | 12,659 | 15 | 22 | (5) | (7) | 21,697 | 31,432 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 999 | 1,447 | (58) | (84) | 6 | 9 | 947 | 1,372 | (782) | (1,133) | (4) | (6) | 1 | 1 | 162 | 235 |
| 為替相場変動等の影響額 | (45) | (65) | 35 | 51 | (9) | (13) | (19) | (28) | 84 | 122 | 3 | 4 | 1 | 1 | 69 | 100 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 13,478 | 19,526 | 535 | 775 | (136) | (197) | 13,877 | 20,104 | 8,040 | 11,648 | 14 | 20 | (3) | (4) | 21,928 | 31,767 |
(1)販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車(アフトワズを除く)部門の当期純利益に含まれる。2021年度の金額は1,000百万ユーロである(2020年度に配当金の支払いはなかった)。
(2)有形固定資産及び無形資産の処分による主な利益(2021年12月31日現在574百万ユーロ)については注6-Cに記載している。
(3)その他の持分の売却には、ダイムラー株式の売却に関連する1,138百万ユーロを含む。
| 自動車 (アフトワズを 除く) | アフトワズ | 自動車部門内取引 | 自動車部門合計 | 販売金融 | モビリティ サービス | 部門間取引 | 連結合計 | |||||||||
| 2020年度 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 |
| 当期純利益(1) | (8,581) | (12,431) | (196) | (284) | 1 | 1 | (8,776) | (12,714) | 789 | 1,143 | (63) | (91) | 4 | 6 | (8,046) | (11,656) |
| 非連結上場投資からの受取配当金の調整 | (11) | (16) | - | - | - | - | (11) | (16) | - | - | - | - | - | - | (11) | (16) |
| 非資金的収益及び費用の調整 | ||||||||||||||||
| -減価償却費、償却費 及び減損 | 4,571 | 6,622 | 80 | 116 | - | - | 4,651 | 6,738 | 83 | 120 | 16 | 23 | - | - | 4,750 | 6,881 |
| -関連会社及び共同支配企業の当期純(利益)損失に対する持分 | 5,160 | 7,475 | - | - | - | - | 5,160 | 7,475 | (19) | (28) | 4 | 6 | - | - | 5,145 | 7,454 |
| -その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 754 | 1,092 | 317 | 459 | - | - | 1,071 | 1,552 | 452 | 655 | 14 | 20 | (24) | (35) | 1,513 | 2,192 |
| 非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金 | 3 | 4 | 2 | 3 | - | - | 5 | 7 | - | - | - | - | - | - | 5 | 7 |
| キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)(2) | 1,896 | 2,747 | 203 | 294 | 1 | 1 | 2,100 | 3,042 | 1,305 | 1,891 | (29) | (42) | (20) | (29) | 3,356 | 4,862 |
| 上場企業からの受取 配当金(3) | 11 | 16 | - | - | - | - | 11 | 16 | - | - | - | - | - | - | 11 | 16 |
| 販売金融債権の(増加)減少 | - | - | - | - | - | - | - | - | 2,837 | 4,110 | - | - | 270 | 391 | 3,107 | 4,501 |
| 販売金融部門に係る金融資産・負債の純増減 | - | - | - | - | - | - | - | - | 2,154 | 3,120 | - | - | (98) | (142) | 2,056 | 2,979 |
| 資産計上したリース用資産の増減 | (839) | (1,215) | - | - | - | - | (839) | (1,215) | (90) | (130) | - | - | - | - | (929) | (1,346) |
| 運転資本の増減(税金調整前) | (1,527) | (2,212) | 233 | 338 | (78) | (113) | (1,372) | (1,988) | 180 | 261 | 2 | 3 | (2) | (3) | (1,192) | (1,727) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | (459) | (665) | 436 | 632 | (77) | (112) | (100) | (145) | 6,386 | 9,251 | (27) | (39) | 150 | 217 | 6,409 | 9,285 |
| (利息・税金調整前) | ||||||||||||||||
| 利息の受取額 | 51 | 74 | 22 | 32 | (4) | (6) | 69 | 100 | - | - | 2 | 3 | - | - | 71 | 103 |
| 利息の支払額 | (297) | (430) | (81) | (117) | 4 | 6 | (374) | (542) | - | - | - | - | 22 | 32 | (352) | (510) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (127) | (184) | (8) | (12) | - | - | (135) | (196) | (240) | (348) | - | - | - | - | (375) | (543) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | (832) | (1,205) | 369 | 535 | (77) | (112) | (540) | (782) | 6,146 | 8,904 | (25) | (36) | 172 | 249 | 5,753 | 8,334 |
| 無形資産の購入 | (1,412) | (2,046) | (74) | (107) | - | - | (1,486) | (2,153) | (3) | (4) | (11) | (16) | - | - | (1,500) | (2,173) |
| 有形固定資産の購入 | (2,602) | (3,770) | (182) | (264) | 83 | 120 | (2,701) | (3,913) | (7) | (10) | - | - | - | - | (2,708) | (3,923) |
| 有形固定資産及び無形資産の処分 | 187 | 271 | 6 | 9 | (6) | (9) | 187 | 271 | - | - | - | - | - | - | 187 | 271 |
| 支配の獲得又は喪失を伴う持分の取得及び売却、取得現金控除後 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| その他の持分等の取得及び売却 | (281) | (407) | - | - | - | - | (281) | (407) | - | - | (23) | (33) | 29 | 42 | (275) | (398) |
| 自動車部門に係るその他有価証券及び貸付の(増)減 | 42 | 61 | 2 | 3 | (2) | (3) | 42 | 61 | - | - | (2) | (3) | 17 | 25 | 57 | 83 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | (4,066) | (5,890) | (248) | (359) | 75 | 109 | (4,239) | (6,141) | (10) | (14) | (36) | (52) | 46 | 67 | (4,239) | (6,141) |
| 株主に係るキャッシュ・フロー | (44) | (64) | - | - | - | - | (44) | (64) | (11) | (16) | 29 | 42 | (29) | (42) | (55) | (80) |
| 自動車部門に係る金融負債の純増減 | 5,476 | 7,933 | 437 | 633 | (143) | (207) | 5,770 | 8,359 | - | - | 23 | 33 | (133) | (193) | 5,660 | 8,200 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 5,432 | 7,869 | 437 | 633 | (143) | (207) | 5,726 | 8,295 | (11) | (16) | 52 | 75 | (162) | (235) | 5,605 | 8,120 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 534 | 774 | 558 | 808 | (145) | (210) | 947 | 1,372 | 6,125 | 8,873 | (9) | (13) | 56 | 81 | 7,119 | 10,313 |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 12,231 | 17,719 | 70 | 101 | (3) | (4) | 12,298 | 17,816 | 2,762 | 4,001 | 0 | 0 | (78) | (113) | 14,982 | 21,704 |
| 現金及び現金同等物の増加(減少) | 534 | 774 | 558 | 808 | (145) | (210) | 947 | 1,372 | 6,125 | 8,873 | (9) | (13) | 56 | 81 | 7,119 | 10,313 |
| 為替相場変動等の影響額 | (241) | (349) | (70) | (101) | 15 | 22 | (296) | (429) | (149) | (216) | 24 | 35 | 17 | 25 | (404) | (585) |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 12,524 | 18,144 | 558 | 808 | (133) | (193) | 12,949 | 18,759 | 8,738 | 12,659 | 15 | 22 | (5) | (7) | 21,697 | 31,432 |
(1)販売金融部門から自動車部門に対して支払われた配当金は、自動車(アフトワズを除く)部門の当期純利益に含まれる。2020年度に配当金の支払いはなかった。
(2)キャッシュ・フロー(利息・税金調整前)は上場企業からの受取配当金を含まない。
(3)ダイムラーからの受取配当金である(11百万ユーロ)。
A4. 自動車部門のその他の情報:ネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債)、営業フリー・キャッシュ・フロー及びROCE
ネット・キャッシュ・ポジション又は実質有利子負債、営業フリー・キャッシュ・フロー及びROCEは、自動車部門のためにのみ表示されている。
ネット・キャッシュ・ポジション又は実質有利子負債とは、すべての非営業利付金融債務と約定債務の総額から、現金及び現金同等物と市場性ある有価証券や事業部門貸付金などのその他の非営業金融資産を差し引いた額である。
ネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債)
| 2021年12月31日現在 | ||||||||
| 自動車 (アフトワズを除く) | アフトワズ | 自動車部門内取引 | 自動車部門合計 | |||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 長期金融負債 | (11,235) | (16,276) | (1,098) | (1,591) | - | - | (12,333) | (17,867) |
| 短期金融負債 | (4,337) | (6,283) | (34) | (49) | 137 | 198 | (4,234) | (6,134) |
| 長期金融資産-その他有価証券、貸付金及び金融取引に係るデリバティブ | 90 | 130 | - | - | - | - | 90 | 130 |
| 短期金融資産 | 979 | 1,418 | - | - | (1) | (1) | 978 | 1,417 |
| 現金及び現金同等物 | 13,478 | 19,526 | 535 | 775 | (136) | (197) | 13,877 | 20,104 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債) | (1,025) | (1,485) | 597 | 865 | - | - | (1,622) | (2,350) |
| 2020年12月31日現在 | ||||||||
| 自動車 (アフトワズを 除く) | アフトワズ | 自動車部門内取引 | 自動車部門合計 | |||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 長期金融負債 | (11,489) | (16,644) | (1,030) | (1,492) | - | - | (12,519) | (18,136) |
| 短期金融負債 | (5,145) | (7,454) | (139) | (201) | 137 | 198 | (5,147) | (7,456) |
| 長期金融資産-その他有価証券、貸付金及び金融取引に係るデリバティブ | 118 | 171 | - | - | - | - | 118 | 171 |
| 短期金融資産 | 1,024 | 1,483 | - | - | (4) | (6) | 1,020 | 1,478 |
| 現金及び現金同等物 | 12,524 | 18,144 | 558 | 808 | (133) | (193) | 12,949 | 18,759 |
| 自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション(実質有利子負債) | (2,968) | (4,300) | (611) | (885) | - | - | (3,579) | (5,185) |
営業フリー・キャッシュ・フロー
| 2021年度 | ||||||||
| 自動車 (アフトワズを除く) | アフトワズ | 自動車部門内取引 | 自動車部門合計 | |||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 利息・税金調整前キャッシュ・フロー(上場企業からの受取配当金を除く。) | 4,304 | 6,235 | 308 | 446 | (1) | (1) | 4,611 | 6,680 |
| 税引前運転資本の増減(1) | (370) | (536) | 34 | 49 | 6 | 9 | (330) | (478) |
| 自動車部門の利息の 受取額 | 46 | 67 | 32 | 46 | (6) | (9) | 72 | 104 |
| 自動車部門の利息の 支払額 | (276) | (400) | (87) | (126) | 6 | 9 | (357) | (517) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (77) | (112) | (14) | (20) | - | - | (91) | (132) |
| 有形固定資産及び無形 資産の取得(処分との純額) | (2,186) | (3,167) | (224) | (325) | (5) | (7) | (2,415) | (3,499) |
| 資産計上したリース用 車両及びバッテリー | (218) | (316) | - | - | - | - | (218) | (316) |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・ フロー | 1,223 | 1,772 | 49 | 71 | - | - | 1,272 | 1,843 |
| リストラクチャリング 費用に係る支払 | (593) | (859) | (9) | (13) | - | - | (602) | (872) |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー(リストラクチャリング費用を除く。)(2) | 1,816 | 2,631 | 58 | 84 | - | - | 1,874 | 2,715 |
(1) 金融取引として分析されるリバースファクタリング・プログラム対象のサプライヤー支払債務の決済は、運転資本の増減ではなく、財務活動によるキャッシュ・フローに含まれる(注2-Pを参照のこと)。2021年度は、財務活動によるキャッシュ・フローは無かった(2020年度は173百万ユーロが運転資本の増減に分類された)。
(2) リストラクチャリング費用に含まれる額は、注6-Aに示している。
| 2020年度 | ||||||||
| 自動車 (アフトワズを除く) | アフトワズ | 自動車部門内取引 | 自動車部門合計 | |||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 利息・税金調整前キャッシュ・フロー(上場企業からの受取配当金を除く。) | 1,896 | 2,747 | 203 | 294 | 1 | 1 | 2,100 | 3,042 |
| 税引前運転資本の増減(1) | (1,527) | (2,212) | 233 | 338 | (78) | (113) | (1,372) | (1,988) |
| 自動車部門の利息の受取額 | 51 | 74 | 22 | 32 | (4) | (6) | 69 | 100 |
| 自動車部門の利息の支払額 | (297) | (430) | (81) | (117) | 4 | 6 | (374) | (542) |
| 当期税金(支払)/受取額 | (127) | (184) | (8) | (12) | - | - | (135) | (196) |
| 有形固定資産及び無形資産の取得(処分との純額) | (3,827) | (5,544) | (250) | (362) | 77 | 112 | (4,000) | (5,795) |
| 資産計上したリース用車両及びバッテリー | (839) | (1,215) | - | - | - | - | (839) | (1,215) |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・ フロー | (4,670) | (6,765) | 119 | 172 | - | - | (4,551) | (6,593) |
| リストラクチャリング 費用に係る支払 | (325) | (471) | (14) | (20) | - | - | (339) | (491) |
| 自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フロー(リストラクチャリング費用を除く。)(2) | (4,345) | (6,295) | 133 | 193 | - | - | (4,212) | (6,102) |
(1) 金融取引として分析されるリバースファクタリング・プログラム対象のサプライヤー支払債務の決済は、運転資本の増減ではなく、財務活動によるキャッシュ・フローに含まれる。2020年度は、当該支払額は173百万ユーロであった。
(2) リストラクチャリング費用に含まれる額は、注6-Aに示している。
ROCE
ROCE (Return On Capital Employed:使用総資本利益率) は、投下資本の収益性を計る指標である。これは自動車部門について報告される。販売金融部門及びモビリティサービス部門の事業体、日産並びにダイムラー(2021年に売却された。注22-Bを参照のこと。)の持分は、自動車部門による使用資本の定義に含まれない。
| 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 営業総利益 | 507 | 734 | (1,311) | (1,899) |
| 標準的税率 | 28% | 28% | 28% | 28% |
| 税引後営業総利益(A)(1) | 365 | 529 | (944) | (1,368) |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん | 21,943 | 31,789 | 23,001 | 33,322 |
| 関連会社及び共同支配企業に対する投資(日産を除く) | 540 | 782 | 365 | 529 |
| 長期金融資産-持分投資(RCIバンクSA、ルノーM.A.I 及び ダイムラーを除く) | 60 | 87 | 43 | 62 |
| 運転資本 | (11,775) | (17,058) | (12,454) | (18,042) |
| 使用資本(B) | 10,768 | 15,600 | 10,955 | 15,871 |
| 使用総資本利益率(ROCE = A/B) | 3.4% | 3.4% | -8.6% | -8.6% |
(1) ROCEを決定するために利用する方法には、28%の標準的税率に基づく理論上の税効果が含まれる。
運転資本は以下のセグメント報告項目により決定される。
| 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | |||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| その他の固定資産 | 815 | 1,181 | 768 | 1,113 |
| 棚卸資産 | 4,768 | 6,907 | 5,599 | 8,111 |
| 顧客債権 | 916 | 1,327 | 1,070 | 1,550 |
| 未収還付税金及びその他の流動資産 | 2,871 | 4,159 | 2,939 | 4,258 |
| その他の固定負債 | (1,181) | (1,711) | (1,413) | (2,047) |
| 営業債務 | (8,094) | (11,726) | (8,369) | (12,124) |
| 未払税金及びその他の流動負債 | (11,870) | (17,196) | (13,048) | (18,903) |
| 運転資本 | (11,775) | (17,058) | (12,454) | (18,042) |
B. 地域別情報
連結売上高は顧客の所在地別で示している。
有形固定資産及び無形資産は子会社及び共同支配事業の所在地別に示してある。
| ヨーロッパ(1) | アメリカ | アジア太平洋 | アフリカ及び 中東 | ユーラシア | 連結合計 | |||||||
| 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | 百万 ユーロ | 億円 | |
| 2021年度 | ||||||||||||
| 売上高 | 31,975 | 46,322 | 3,432 | 4,972 | 2,688 | 3,894 | 1,573 | 2,279 | 6,545 | 9,482 | 46,213 | 66,949 |
| -アフトワズ | 3 | 4 | 4 | 6 | ‐ | ‐ | 20 | 29 | 3,103 | 4,495 | 3,130 | 4,534 |
| 有形固定資産及び無形資産 | 17,806 | 25,796 | 561 | 813 | 660 | 956 | 770 | 1,115 | 2,768 | 4,010 | 22,565 | 32,690 |
| -アフトワズ | 1 | 1 | - | - | - | - | - | - | 1,815 | 2,629 | 1,816 | 2,631 |
| 2020年度 | ||||||||||||
| 売上高 | 30,427 | 44,080 | 2,486 | 3,601 | 3,185 | 4,614 | 1,314 | 1,904 | 6,062 | 8,782 | 43,474 | 62,981 |
| -アフトワズ | 2 | 3 | 2 | 3 | 1 | 1 | 10 | 14 | 2,784 | 4,033 | 2,799 | 4,055 |
| 有形固定資産及び無形資産 | 18,782 | 27,209 | 600 | 869 | 705 | 1,021 | 821 | 1,189 | 2,574 | 3,729 | 23,482 | 34,018 |
| -アフトワズ | 1 | 1 | - | - | - | - | - | - | 1,568 | 2,272 | 1,569 | 2,273 |
(1) フランスを含む:
| 2021年度 | 2020年度 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |
| 売上高 | 13,139 | 19,034 | 12,019 | 17,412 |
| 有形固定資産及び無形資産 | 12,857 | 18,626 | 13,869 | 20,092 |
2021年、ルノー・グループは、国際的な構成を変更した。アフリカ・中東・インド・アジア-太平洋地域を以下の新たな2地域に分けた。
・アフリカ及び中東
・アジア太平洋
2020年12月31日現在提示されていた中国地域は現在アジア太平洋地域に含まれている。
ルーマニア、ブルガリア及びフランス海外県地域は現在ヨーロッパ地域に含まれている。
2020年度の数値は、2021年に導入した地域に対応している。
II-会計方針及び連結範囲
注1-財務諸表の承認
ルノー・グループの2021年度連結財務諸表は2022年2月17日開催の取締役会において審査済みであり、株主による承認のため株主総会に提出される。
注2-会計方針
ルノー・グループの2021年度連結財務諸表は、欧州規則に従い、IASB(国際会計基準審議会)が2021年12月31日付で発行し、同日付で欧州連合が採択したIFRS(国際財務報告基準)に準拠して作成されている。
2-A. 会計方針の変更
2-A1. 2021年度の会計方針の変更
ルノー・グループは、EU官報で公表され、2021年1月1日から強制適用される会計基準及び改訂を適用している。
| 2021年1月1日に適用義務が生じた新たな改訂 | |
| IFRS第9号、IAS第39号、IFRS第7号、IFRS第4号及びIFRS第16号の改訂 | 「金利指標改革 - フェーズ2」 |
| IFRS第4号の改訂 | 「IFRS第9号の適用の一時的な免除を2023年1月1日より前に開始する事業年度まで延長すること」 |
ルノー・グループは、金利指標改革フェーズ2及び金融商品に関するIFRS第9号、IAS第39号、IFRS第7号、IFRS第4号及びIFRS第16号の改訂を、2020年12月31日現在の財務諸表において早期適用した。2020年度、自動車部門は(ルノー・ファイナンスの仲介を通じて)ISDA 2018ベンチマークス・サプリメント・プロトコルに従った。販売金融部門は、2020年度はISDA 2020 IBORフォールバックス・プロトコルに、また2021年度はISDA 2018ベンチマークス・サプリメント・プロトコルに従った。
2021年下半期、販売金融部門は、ヘッジ関係に含まれ改革の対象となるベンチマークを伴う金利スワップを終了させた。
2021年12月31日現在、ルノー・グループは、IFRS第9号に定義される、改革の対象となる金利指標を含む金利ヘッジ関係を有しておらず、また、EURIBOR金利が欧州銀行監督機構によってベンチマーク規制に準拠していることが検証されたことから、将来について不確実性はないと考えている。
2021年1月1日からのその他の改訂の適用によるルノー・グループの財務諸表への重要な影響はない。
2021年4月1日より有効の新改訂
2021年3月、IASBは、2021年4月1日を効力発生日として、「2021年6月30日を超えるCOVID-19関連レント・コンセッション」と題するIFRS第16号の改訂を公表し、2020年改訂の「COVID-19関連レント・コンセッション」の適用期間を延長した。ルノー・グループは、2021年12月31日現在の財務諸表において、この改訂について、2020年の方針に従い適用していない。2020年と同様に、2021年にルノー・グループが恩恵を受けてきたコンセッションは、重大な影響を与えるものではない。
ルノー・グループにより早期適用されない新基準及び改訂
| ルノー・グループがまだ早期適用していない新IFRS基準及び改訂 | IASBが設定した強制適用日 | |
| IAS第16号の改訂 | 「意図した使用の前の収入」 | 2022年1月1日 |
| IFRS第3号の改訂 | 「概念フレームワークへの参照の更新」 | 2022年1月1日 |
| IAS第37号の改訂 | 「不利な契約-契約履行のコスト」 | 2022年1月1日 |
| IFRS第17号及び改訂 | 「保険契約」 | 2023年1月1日 |
| 年次改善(2018-2020年サイクル) | 年次改善プロセス | 2022年1月1日 |
ルノー・グループは現在、潜在的影響の分析を行っているが、現段階ではこれらの文書の適用が連結財務諸表に重要な影響を与えることはないと考えている。
欧州連合がまだ採択していない他の基準及び改訂
また、IASBは、欧州連合によってまだ採択されていない以下の新基準及び改訂を公表している。
| 欧州連合がまだ採択していない新IFRS基準及び改訂 | IASBが設定した適用日 | |
| IAS第1号の改訂 | 「負債の流動又は非流動への分類」 | 2023年1月1日 |
| IAS第1号の改訂 | 「会計方針の開示」 | 2023年1月1日 |
| IAS第8号の改訂 | 「会計上の見積りの定義」 | 2023年1月1日 |
| IAS第12号の改訂 | 「単一の取引から生じた資産及び負債に係る繰延税金」 | 2023年1月1日 |
| IFRS第17号の改訂 | IFRS第17号とIFRS第9号の適用開始-比較情報 | 2023年1月1日 |
ルノー・グループは現在、潜在的影響の分析を行っているが、現段階ではこれらの改訂の適用が連結財務諸表に重要な影響を与えることはないと考えている。
2-A2. 給付の勤務期間への帰属(IAS第19号)に関するIFRS ICのアジェンダ決定
2021年5月、IFRS ICは、以下のような制度の下で企業が退職補償金を配分すべき勤務期間を明確化するアジェンダ決定を公表した。
- 会社に雇用されているすべての従業員に退職時に補償金が支払われる。
- 補償金額は、従業員が会社に勤務した年数に応じて、一定の月数の給与を上限とする。
この決定は、かかる制度について、IAS第19号の適用に際し、退職補償金の費用を、給付を受ける権利を得た最終勤務年に帰属させなければならないことを明確にしている(従業員の全キャリアにわたるものではない)。
確定給付引当金は、この解釈に従い、2021年度の財務諸表において修正されている。関連する金額は重要ではない。
2-A3. サービスとしてのソフトウェア(SaaS)契約におけるコンフィギュレーション及びカスタマイゼーションのコスト(IAS第38号)に関するIFRS ICの解釈
IFRS ICが2021年4月に公表した、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)契約におけるコンフィギュレーション及びカスタマイゼーションのコストの認識に関する解釈については、開示された財務諸表への重要な影響は特定されていない。
2-A4. 貸出条件付き長期資金供給オペレーション(TLTRO)の認識(IFRS第9号及びIAS第20号)に関するIFRS ICの解釈
2021年12月に確定する予定であった、TLTRO Ⅲ取引の分析及び認識を明確にするIFRS ICの決定は、2022年2月に延期されている。この決定は、ルノー・グループがIFRS第9号を適用することを選択した販売金融部門によるTLTRO Ⅲの資金調達の引き出しに適用される。これらの取引の詳細については、注23-Cに記載している。
2-B. 見積り及び判断
2020年及び2021年特有の背景
2020年第1四半期に顕在化し、2020年度の1年を通して継続した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を背景として、自動車世界市場は2019年から2020年の間に前年同期比14.4%の下降となった。ルノー・グループは、従業員の保護のために、また各国政府の政策に従い、2020年3月中にほとんどの国で商業及び生産活動を停止した。2020年は、ロックダウン期間中、製造や販売に従事していないほぼすべての従業員が自宅勤務となり、一時帰休させる措置がとられた。ルノー・グループが事業活動を行っている国の政府により課せられたロックダウン措置が終了したことを尊重し、主に2020年5月から製造及び販売を再開した。2020年下半期中、フランスを含む数ヶ国で2度目のロックダウンと夜間外出禁止が課され、これらすべての措置が、2020年度のルノー・グループの事業活動にもマイナスの影響をもたらした。深刻さは減ったものの2021年度も継続した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の影響に加えて、2021年上半期中、世界全体の自動車部門における電子構成部品の供給途絶による事業への影響も生じ始めた。この供給途絶は下半期に悪化し、主に生産量の喪失という結果をもたらした。この結果、総販売台数は2019年から2020年の間に20%超減少した後、2021年度は2020年度に比べ4.5%減少し、2,696,401台となった。
事業のために十分な流動性水準を維持するため、ルノー・グループは2020年度に、フランス政府が保証する50億ユーロの融資枠を準備し、計40億ユーロとなる3回の引き出しを行った。2021年12月31日現在の未使用額10億ユーロはその日現在で利用できなくなっており、2020年8月の20億ユーロの引き出しのうち10億ユーロは2021年8月に返済された(注23-C)。ルノー・グループはまた、2020年11月に額面金額10億ユーロの新規社債(注23-C)、また2021年に数件の社債(2021年4月に600百万ユーロの社債、2021年7月に12億ユーロのサムライ債及び2021年12月に500百万ユーロの社債)の発行を行った。ルノー・グループはまた、2021年に大幅なプラスのフリー・キャッシュ・フローを生み出した(「I-事業セグメント及び地域に関する情報」-A4)。当連結財務諸表の公表日において、ルノー・グループは今後12ヶ月間の事業の継続性を確保するのに十分な現金及び資金調達源を有しており、債券の発行を行う能力があることを示している(注23-C)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行又は構成部品の供給危機に全面的又は部分的に起因すると認識された費用及び収益は、有形固定資産及び無形資産の減損など、その性質上常にその区分に含まれる費用を除き「その他の営業利益及び営業費用」には含まれない。
受領した政府補助金を控除した人件費、追加の物流コスト、新たな医療プロトコルの導入費用、及び主に政府によるロックダウン規則又は電子構成部品の供給途絶による製造停止の結果、期中に使用されなかった又は一部のみ使用された資産に関する減価償却費は、関連する機能(製品及びサービス売上原価、研究開発費、販売費及び一般管理費)に配分される。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行又は構成部品の供給危機のみに起因する金額を確実に特定することができないため、当該金額は報告されていない。
2020年度連結財務諸表には、この流行に関連して行われた一部の資産及び負債の修正再表示、並びに「Renaulution(ルノーリューション)」中期事業計画(2021-2025年)の更新が含まれた。主な影響は、特定の有形固定資産及び無形資産に関する減損762百万ユーロ(注6)、繰延税金資産の認識の中止に起因する248百万ユーロ(注8)、及び販売金融債権の予想信用損失に対する減損216百万ユーロの増加(注15)であった。本項に記載した2020年度の財務諸表に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の影響の見積もりは特に複雑であり、関連する注記で説明されているような判断を必要とした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行又は電子構成部品の供給途絶により、2021年度に、相当する重大な会計上の調整は行われなかった。
2020年11月20日、ルノー・グループは、フランスにおいて社会的パートナーとの間で、自動車業界の将来の発展に備えた技能及びサービス技術の変革に関する協定を締結した。この協定は、新たな再就職方針の条件を定めたものであり、2021年度の関連する従業員の任意労働免除制度、及び1,900人を上限とする従業員の離職に関する団体協約退職制度を盛り込んだ。海外子会社においては、ルノー・グループは、2020年5月に発表した3年間の固定コスト削減計画に沿ったリストラクチャリングを展開した。これらの制度については、2020年度にリストラクチャリング引当金及び従業員数調整引当金を認識しており、その大部分は2021年12月31日時点で完了した。
2022年に最大1,153人が退職するというフランスでの団体協約退職制度を含む新たな合意が、2021年12月14日に3年間の労働組合協定「Re-Nouveau France 2025」の一環として締結された。この重要な協定により、ルノー・グループは、将来有望な事業の戦略的及び産業的中心地としてフランスを位置づけ、自国におけるルノー・グループを強化し、その変革に貢献し、フランスにおけるその事業をすべて自動車産業の新しいバリューチェーンに向けることを目指している(注6-A及び20)。
RBJACは財政難に陥っており、2021年6月30日以降、今後12ヶ月間継続企業として存続する能力が不確実であると判断された。2022年1月12日、RBJACは管財人による管理下に置かれた(注13)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行、新たな従業員数削減計画、2021年初めに発表された新中期事業計画「ルノーリューション」(2021-2025年)及び電子構成部品の供給危機の状況を踏まえ、見積り及び判断に依拠し、2020年及び2021年に特に注意を払ってきたルノー・グループの連結財務諸表の主な項目は以下のとおりである。
・ 固定資産の減損の可能性、特に自動車専用資産及びのれんの減損(注11)
・ 有形固定資産又は棚卸資産に分類されたリース用車両の回収可能価額
・ 関連会社、特に日産及びRBJACに対する投資 (注12及び13)
・ 販売金融債権に係る予想信用損失の減損(注15)
・ 収益認識
・ リストラクチャリング引当金の算定(注6-A及び20)
・ サプライヤーの破綻に伴うリスクの算定
・ 2020年以降の欧州CAFE(企業平均燃費)規制の潜在的な影響:この規制のもとでは、ヨーロッパで毎暦年に登録されている全車両の平均CO2排出量目標を超過した場合、自動車メーカーは罰金を科されることになる(注28)。
・ 売却目的で保有する資産又は資産及び負債グループの再分類、並びに貸借対照表の流動資産及び流動負債の特定の科目でそれらを報告することに関するIFRS第5号の要件の適合性の判断(注3-E)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況が刻々と変化し、それが世界経済の財務健全性に影響を及ぼすため、このリストは網羅的なものではなく、流行によるルノー・グループの事業への経済的影響の大きさと期間を予測することは依然として非常に困難である。自動車産業の世界的な電子構成部品の供給危機についても同様である。
その他の重要な見積り及び判断
ルノー・グループは、特定の資産及び負債の帳簿価額、収益及び費用、並びに財務諸表の特定の注記における開示に影響する見積り及び仮定を頻繁に行う必要がある。財務諸表の作成にあたり、ルノー・グループでは見積りや評価を定期的に見直し、過去の実績やその他、経済環境に関連する要素を反映させている。将来の規制(特に大気汚染やCO2排出量に関する新たな欧州連合の規制)、環境問題へ対応するために行ったコミットメントの予測可能な影響、予測される技術及び市場の発展(商品価格、顧客需要の変化など)、並びにIFRS規則の適用により連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性のあるその他の展開を考慮している。こうした仮定や環境の変化が想定されたものと異なった場合、当期連結財務諸表作成時の見積りとその後のルノー・グループの連結財務諸表の数値との間に差異が生じることもありうる。2021年12月31日現在のルノー・グループの連結財務諸表において、見積り及び判断に基づく主な項目は以下のとおりである。
・ 研究開発費の資産計上及びそれらの償却期間(注10-A)
・ 資産計上した開発費以外の固定資産の減価償却及び償却期間(注10)
・ 税務上の繰越欠損金に対する繰延税金資産の認識(注8)
・ 引当金、とりわけ販売される車両及びバッテリーに係る保証引当金(注20)、退職給付その他の長期従業員給付債務に対する引当金(注19)、従業員数調整措置に対する引当金(注6-A)、法的リスク及び税務リスクに対する引当金(法人所得税リスク及び不確実な税金負債に対する引当金を除く)
・ リース負債、特に追加借入利子率並びに行使が合理的に確実な更新及び終了オプションの価値の評価(注23)
2-C. 連結方針
連結財務諸表には、ルノー・グループにより直接又は間接的に単独で支配されるすべての会社(子会社)の財務諸表が含まれている。共同で支配している会社は、共同支配企業(joint ventures)として分類される場合には、持分法適用会社とされ、共同支配事業(joint operations)として分類される場合には、貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づいた連結会社とされる。
グループが重要な影響力を及ぼすことができる会社(関連会社)には持分法が適用されている。
重要な内部取引及び未実現内部利益はすべて相殺消去されている。
上記基準を満たす場合であっても、ルノー・グループにより単独で支配されているものの非連結である重要ではない会社に対する投資は、その他の固定資産として計上されている。
これらの会社すべてを連結した場合の連結財務諸表に及ぼす影響は僅少である。これは、損失が生じた場合は減損損失として認識されるためである。また、これらの会社がグループから資金提供を得ており、大部分の仕入をグループ企業から行っているか、又は大部分の販売をグループ企業に対して行っているためである。
非支配持分に係るプットオプションは、連結財政状態計算書において公正価値で測定され、資本勘定にて調整された後、自動車部門ではその他の金融負債に、販売金融部門ではその他の固定負債に分類される。
ルノー・グループに株式を売却した株主に対して支払われるべき未払いの対価補填は、債務のより適切な見積りを行うために、財政状態計算書の金融負債(自動車及びモビリティ部門)、又はその他の債務(販売金融部門)に計上される。負債は、のれん(又は非連結投資)に対する調整を通じて当初認識され、その後、損益(投資の性質に応じて、その他の財務収益及び費用、又は関連会社及び合弁会社の当期純利益に対する持分)を通じて認識される。
2-D. 連結財務諸表の表示
評価基準
連結財務諸表は、IFRS規則に準拠し、特定の区分の資産及び負債を除き、原価法に基づき作成される。かかる特定の区分は以下の注記で詳細を記載する。
営業利益及び営業総利益
営業利益には、グループの事業活動に直接関係するすべての収益及び費用が含まれ、それが経常的なものであるか、リストラクチャリング費用のように非経常的決定及び運営に基づくものであるかを問わない。
営業総利益は、IFRS第8号「事業セグメント」に定義される個別セグメントの営業利益に相当するもので、その他の営業利益及び営業費用(これらは性質的に特異又は重大であり、利益の比較可能性に影響を与える可能性がある。)を計上する前の営業利益に相当する。その他の営業利益及び営業費用は、以下のものを含む。
・ リストラクチャリング及び従業員数調整費用、並びに非継続事業に係る重要な費用。リストラクチャリング費用は、IAS第37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」に定める定義において次のとおり定義されている:「リストラクチャリングは、経営者によって企画され、かつ支配されている計画で、a)企業が従事している事業の範囲、又は、b)事業を運営している方法のいずれかを大きく変更させるものである」。
・ 事業又は事業体の一部又は全部の売却益又は損失、関連会社及び共同支配企業に対する投資の全部又は一部の売却益又は損失、以前は持分法により計上されていた事業体に対する支配の獲得(IFRS第10号に定義される。)などの連結範囲の変更に係るその他損益、及び完全連結又は比例連結された事業体に関する取得関連費用
・ 有形固定資産及び無形資産の処分損益(リース資産の売却を除く。)
・ 有形固定資産及び無形資産並びにのれんの減損(関連会社又は共同支配企業ののれんを除く。)
・ 例外的な項目(重要な訴訟又は営業債権の減損損失に関連する、頻度、性質又は金額が例外的である収益及び費用)
税金費用、関連会社及び合弁会社の当期純利益に対する持分、並びに退職給付及びその他の長期従業員給付債務にかかる財務上の利息を除き、販売金融活動に伴う収益及び費用はすべて営業利益及び営業費用に含めている。
関連会社及び共同支配企業の持分法による連結
ルノー・グループの連結損益計算書で計上される関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分は、これらの事業体の損益に対する持分、これらの事業体に関連する減損及び減損の戻入額を含む(注2-M)。計上された減損は、追加約定がなされない限り、投資の正味帳簿価額を限度とする。
持分法により計上される関連会社及び共同支配企業に対する重大な影響若しくは共同支配の売却又は喪失による損益並びに連結非支配会社に対する支配の獲得(IFRS第10号で定義される。)に係る損益は、ルノー・グループの連結損益計算書のその他の営業利益及び営業費用に計上される。これは、当該事業体が持分法により計上された期間における累積為替換算調整勘定の振替を含む。
ルノー・グループは、関連会社及び共同支配企業に対する投資の帳簿価額と課税価格の差異すべてについて配当分配に係る繰延税金負債を認識している(注2-I)。本税金は、ルノー・グループの損益計算書の当期税金及び繰延税金に含まれる。
関連会社及び共同支配企業に関係するのれんは、連結財政状態計算書の資産の部に記載される関連する事業体の価値に表示される。減損が生じた場合は、減損損失額は関連会社及び共同支配企業の純利益(損失)に対する持分に含める形で連結損益計算書に計上される(注2-J)。
関連会社及び共同支配企業に対する投資に関係する取得費用は、これらの投資の当初取得費用に含まれる。
連結事業体と関連会社の相互投資は、財政状態計算書の資産の部に記載される関連会社に対する投資を測定する上で相殺消去される。これに従い、ルノーに対する日産の15パーセントの持分は、連結財政状態計算書の資産の部に示す日産に対する投資を評価する上で相殺消去される(注12)。
非上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金は、自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローに含まれるが、日産などの上場関連会社及び共同支配企業からの受取配当金は、自動車部門の営業フリー・キャッシュ・フローから除外される。
事業セグメント別情報
事業セグメント別情報は、「最高経営意思決定者」に該当するボード・オブ・マネジメントへの内部報告に基づくものであり、連結財務諸表に関するIFRSに準拠して作成されている。グループの財務データはすべてこれらの部門に割り当てられている。また、部門間の取引は市場取引に近似する条件で行われ、これについては「部門間取引」及び「自動車部門内」の欄に表示されている。販売金融部門による配当金の支払は、かかる部門の正味財務収益及び費用に含まれる。
各部門の業績評価に用いる損益は営業総利益である。
フランスの連結納税制度の効果は自動車(アフトワズを除く)部門の税金費用に含まれている。
資産及び負債は各部門に固有のものである。自動車部門から販売金融会社に譲渡された債権は、そのリスク及び経済価値も実質的に移転された場合、譲受人(販売金融会社)の営業資産として計上される。これらの債権は、主としてディーラーシップ・ネットワークに対する債権である。
自動車部門が買戻約定を付けて販売した車両及びバッテリーは自動車部門の資産に計上され、当該資産が販売金融部門の融資付きで販売された場合は、販売金融部門は自動車部門への債権を認識する。
流動資産・負債及び固定資産・負債
販売金融部門の(永久劣後証券及び劣後ローンを除く)販売金融債権、その他の有価証券、デリバティブ、貸付金及び金融負債は、同部門の正常営業循環過程で利用されているため流動資産・負債として扱われている。
自動車部門に関しては、営業循環過程に直接関連する項目に加え、1年以内に満期が到来する資産・負債はすべて流動資産・負債に分類されている。
2-E. 外国子会社の財務諸表の換算
ルノー・グループは表示通貨としてユーロを用いている。
外国子会社においては通常は現地通貨を機能通貨としているが、大部分の取引が他の通貨建で行われている場合はその通貨を機能通貨としている。
外国子会社の財務諸表はそれぞれの機能通貨で作成された後、次のようにルノー・グループの表示通貨に換算される。
・ 取得日又は発生日のレートが適用される資本以外の財政状態計算書項目は期末レートで換算される。
・ 損益計算書項目は期中平均レートで換算される。
・ 為替換算調整勘定は包括利益項目に含められ、当期純利益には影響しない。
外国子会社との企業結合によって生じるのれんは、適宜、当該子会社の資産又は負債として処理されるため、該当する子会社の機能通貨で表示し、期末レートでユーロに換算する。
外国子会社を売却した場合は、その資産及び負債に関連する累積為替換算調整勘定は損益計算書のその他の営業利益及び営業費用に含められる。
上記の原則への例外として、超インフレ経済下にある事業体の財務諸表は、IAS第29号「超インフレ経済下における財務報告」に従って換算されている。非貨幣性の貸借対照表項目、損益計算書項目、包括利益項目及びキャッシュ・フロー計算書の項目は、現地通貨でインフレ調整され、すべての財務諸表は当期の期末レートで換算されている。この超インフレ会計は、超インフレへのエクスポージャーから生じる損益を認識することにつながるが、これはその他の財務収益及び費用に分類され、したがって翌年の剰余金に含まれる。
アルゼンチンの子会社の持分の物価指数に基づく修正再表示及び換算の影響はすべて、その他の包括利益項目の為替換算調整勘定に含まれているが、これは、物価指数に基づく修正再表示がアルゼンチン・ペソ及びユーロ間の為替レートの変動と相関があり、ペソの下落の影響を緩和するためである。
ある国が超インフレ経済下にあるかどうかを判断するため、ルノー・グループは監査品質センターの国際実務タスクフォース(IPTF)が発行するリストを参考に判断している。ルノー・グループのアルゼンチンの子会社の財務諸表は、IAS第29号の原則(2018年1月1日以降適用されている。)に従い連結されている。イランにおける事業は既に連結されていないため、ルノー・グループはIPTFリスト上の国において他に子会社を有していない。
2-F. 外貨建取引の換算
関係企業の機能通貨以外の通貨で行われる取引は、当該取引日のレートで機能通貨に換算され計上される。
財務報告においては、機能通貨以外の貨幣性資産及び負債は期末レートで換算される。これにより生ずる為替差額は、外国企業への純投資額のヘッジを目的とした金融商品に係る為替差損益以外はすべて損益計算書に計上される(注2-X)。
従って、下記の影響額が純利益に計上される。
・ 自動車部門の金融取引に係る換算調整額は財務収益純額に計上する。
・ その他の換算調整額は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に計上する。
デリバティブ金融商品は、注2-Xで述べる方法で測定及び計上される。
2-G. 売上高及び利益
売上高には、ルノー・グループの自動車製品の販売、その販売に関連するサービス及びルノー・グループの会社がその顧客を対象に行う多様な販売金融商品のすべての収入が含まれている。
製品及びサービスの売上高
売上及び利益の認識
自動車関連製品の売上は、支配が移転された日に認識される。自動車関連製品に係る支配は、ルノー・グループ以外のディーラーの場合には製品が販売ネットワークに供給されたとき(契約の取決めにより、在庫に追加されたとき又は在庫から除かれたとき)に移転し、直接販売の場合には消費者への納車時に移転する。
しかし、ルノー・グループの金融子会社によるオペレーティング・リースに基づき製品が販売された場合、又は返品される可能性が高い場合で買戻特約を付けて製品が販売された場合、支配の移転は行われない。かかる取引においては、売上高はリース期間に渡って段階的に認識され、中古車の売上は、かかる中古車の支配が移転されたときに計上される。
顧客が支払った価格と買戻価格との差額は受取リース料とし、顧客による自動車関連製品使用期間で按分して計上される。こうした販売取引に係る新規自動車関連製品の製造原価は、契約期間が1年未満の場合には棚卸資産として計上され、期間が1年を超える場合には顧客へのリース用固定資産として有形固定資産に計上される。予測再販売価格は直近の中古自動車市場動向実績及び自動車関連製品の販売予定期間における外的要因(経済情勢、税制)や内的要因(ラインナップ又はメーカーの価格戦略の変更)を考慮した市場動向予想を参考にしている。この再販による損失が予想される場合は、損失を認識するために直ちに引当金(当該自動車関連製品が棚卸資産に計上されている場合)又は追加的な減価償却(当該自動車関連製品が有形固定資産に計上されている場合)を計上する。
販売奨励金制度
販売製品の数量又は価格を基準にする販売奨励金制度は、関係する売上活動が計上されたときに該当する売上高から控除される。引当金は最も可能性の高い見積額に基づく。
ルノー・グループは顧客への低金利のクレジット又はサービスの割引を提供する一定の販売促進キャンペーンを行う。これらは販売奨励金であることから、そうした販促活動の費用は、自動車販売が行われた時点で自動車部門の売上高の減少として認識され、融資又は関連するサービスの期間に渡って分割計上されない。
製品保証
ルノー・グループは、品質保証型製品保証とサービス型製品保証を区別している。品質保証型製品保証に対して引当金が設定される一方、サービス型製品保証については収益が保証延長期間に渡って配分される。
品質保証型製品保証に分類されるメーカーの製品又は部品の保証に関連する見積り又は発生原価は、売上が計上されたときに費用計上される。依然負担すべき費用に対する引当金は、原価の水準に関する各型式やエンジンにかかる観察データを基準に算定し、それをメーカー保証期間に対して割り当てたものである。車両の市場供給後に発覚した不具合に続いてリコールを行う場合、リコールキャンペーン開始の決定後速やかに関連費用に対する引当金が設定される。サプライヤーに請求された金額は、回収が事実上確実であると考えられる場合、保証費用から控除される。
自動車製品の販売に関連したサービス
ルノー・グループが販売したサービス契約から生じる売上高は、完成度に応じて認識される。これらの契約は、保証期間延長、メンテナンス又は保険に関する場合がある。
このようなサービス契約は、最終顧客に対して別途販売されることもあれば、車両及び関連サービスを対象とした販売パッケージに無料で含まれることもある。いずれの場合も、ルノー・グループはサービス契約は車両の納品とは別のサービス義務と考え、売上高の一部をサービス契約に配分している。
顧客が定期的にサービス契約の代金を支払う場合、その売上高は定額法で認識される。契約が前払いされる場合(例えば、車両購入時に顧客から支払われる場合)には、受領した金額は繰延収益として計上され、保証期間の延長については定額法で、またメンテナンス契約については経験曲線に従い、契約期間にわたって、計上される。
顧客債権の減損
債権の発生時に将来に向かって行う信用リスクの評価及びそれ以降の当該リスクの悪化を反映するため、自動車部門の顧客債権について減損が計上される。発生信用損失がある場合、各債権について個別に減損が計上される。
販売金融収益
販売金融収益
販売金融収益はディーラーや消費者への自動車販売に係る融資活動から生み出されている。これらの融資活動は販売金融セグメント会社によるローンの形をとって行われるため、実効金利法による償却原価から減損額を控除した金額で貸借対照表に計上される。融資契約に係る収益は金利が契約期間を通じて一定になるように計算され、売上高に計上される。
販売金融費用
販売金融費用は営業費用とされ、営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)の計算に含まれる。当該費用には、主に、販売金融会社の顧客向け貸出金取引に係るリファイナンスの支払利息、こうしたリファイナンスの管理(一時的投資、為替及び金利リスクのヘッジ及び管理)に直接関係するその他の費用及び収益、債権に関連するリスクに係る費用が含まれる。公募及び私募債の発行、自動車部門の貸出金を裏付け資産とする公募及び私募の証券化、譲渡可能負債証券、集めた預金並びに金融機関等又は欧州中央銀行から調達した資金などリファイナンスの資金源は多様化している。
販売代理店に対する支払手数料
手数料は外部への供給コストとして処理されるため、契約取得コストとして繰り延べることで融資契約期間を通じて金利が均一となるようにしている。
債権の分類及び減損
金融債権に係る減損方法は関係するカテゴリーによって異なる。健全な債権(ステージ1)については、12ヶ月の予想信用損失と同額の減損が計上されるが、当初認識後に信用リスクが著しく悪化した又はロックダウン中に期間延長を受けた債権(ステージ2)については、全期間の予想損失と同額の減損が計上され、貸倒債権(ステージ3)については、発生信用損失と同額の減損が計上される。
販売金融部門は、信用リスクの著しい悪化を特定するために、内部のスコアリングシステム又は外部の格付を利用している。また、同部門では、基準に定められた前提条件を使用することを決定し、したがって、30日後に残存する債権はステージ2に、90日後に残存する債権はステージ3に格下げしている。貸倒債権(ステージ3)は、欧州銀行監督機構のEBA/GL/2016/07の指針に準拠して、販売金融部門によって特定されている。販売金融部門は、デフォルトの新定義を適用し、ディーラー・ポートフォリオとカスタマー・ポートフォリオの社内モデルを同時に調整する「ワンステップ」アプローチを採用した。
販売金融部門は、事業を行う主要な国(顧客及びディーラー向け融資についてドイツ、ブラジル、スペイン、フランス、イタリア及び英国、顧客融資のみについて韓国)における顧客及びディーラーに対する貸付及び融資、ファイナンス・リース債権、取消不能な融資契約並びに金融保証に係るデフォルトのリスク及びデフォルトに陥った場合の損失率を計算するために必要なパラメータを生成するため、バーゼル委員会の現行の勧告を適用する。その他の資産については、簡素化された手法に基づく標準的なアプローチが適用される。
使用される仮定は本質的に観測可能な市場データに基づくため、販売金融部門における予想信用損失に対する減損の計算は、指数における変動及び部門特有情報を反映するため、将来予想に関するマクロ経済データ(GDP、長期金利等)を組み込んでいる。
償却のルール
金融資産の総額簿価は、回収について合理的な予測がなされない場合、償却される。資産は、損失勘定を通じて認識を中止し、債権の回収不能が確認された場合、又は遅くとも販売金融部門の債権者としての権利が消滅した場合、関連する減損を戻し入れる。回収不能となり、認識が中止される債権の例としては、顧客との交渉による免責(特に再建計画の一環として)、時効にかかった債権、不利な法的判断が関連している債権(訴訟又は法的手続の結果が否定的な場合)、及びもはや存在しない顧客が債務者である債権が挙げられる。
2-H. 財務収益(費用)
実質有利子負債のコストは、総有利子負債のコストから自動車部門の現金、現金同等物及び金融資産に関連する収益を差し引いた金額である。総有利子負債のコストは、該当期間中に自動車部門の有利子負債によって発生する収益及び費用から構成され、関連する金利ヘッジの有効部分の影響を含む。
その他の財務収益・費用には、主に、財務項目及び関連するヘッジに係る為替差損益、超インフレへのエクスポージャーから生じる損益(注2-E)、退職給付引当金に係る純利息額に加えて、ルノー・グループが支配ないし重要な影響力を有していない会社に関する受取配当金及び減損損失なども含まれている。
2-I. 法人所得税
ルノー・グループは、連結財政状態計算書上の資産・負債の帳簿価額と税務上の金額との一時差異のすべてについて繰延税金を認識している。繰延税金は期末現在において採択されている一時差異が解消する年度の適用税率を用いて計算されている。短期の税金資産と負債を相殺することが認められている各会計主体(税務当局に納税する法人、企業、企業グループ)では、繰延税金資産及び負債を純額で計上している。繰延税金資産の認識は将来における回収の見込みに依拠して行われる。
関連会社及び共同支配企業については、保有株式の帳簿価額と課税価格の差異について配当分配に係る繰延税金負債が計上される。
課税収益にのみ利用可能な税額控除は未払法人所得税からの控除として計上される。また、課税収益の有無にかかわらず利用可能な税額控除については関連する発生費用と相殺される。
不確実な税金負債に対する引当金を決定するために、ルノー・グループは最も可能性の高い値に基づき、状況に応じた方法を用いている。その定性的特徴に鑑みて、かかる引当金は連結財政状態計算書において具体的な項目で計上されている。
2-J. のれん
非支配株主持分(従来「少数株主持分」と呼んでいたもの)は公正価値で測定するか(全部のれん方式)、又は取得資産及び譲受債務の公正価値の持分により測定する(部分のれん方式)。ルノーではこれまで、のれんの認識を部分のれん方式のみに拠っていた。いずれの方式を選択するかは、個別事象ごとに判断される。
のれんの償却は行わず、少なくとも年に1回又は明らかに減損が生じた際に減損テストを行う。当初認識後は、のれんは減損損失累計額を控除した原価で計上される。
関連会社及び共同支配企業に関係するのれんは、財政状態計算書の資産の部で計上される関係する事業体の価値に表示される。減損が生じた場合は、減損損失額は関連会社及び共同支配企業の純利益(損失)に対する持分に含める形で連結損益計算書に計上される。
ルノー・グループが支配する会社の非支配株主持分に関する追加投資の取得は資本取引として処理される。株式の購入コストと非支配株主持分の帳簿価額の差額は正負にかかわらず資本に計上される。
2-K. 研究開発費及びその他の無形資産
研究開発費
新しい車両又は部品(エンジン若しくはギアボックスなど)の開発、及び生産設備の導入が決定されてから、それを受けた量産化が承認されるまでの間に発生した開発費は、無形資産として資産計上されている。開発費は、量産化の承認日から、車両又は部品の見込販売可能期間(当初は最長で7年)にわたって定額法で償却される。販売期間は定期的に検討され、当初の見込みから著しく異なる場合にはその後調整される。資産計上されている開発費は主に試作品の費用、外注研究費、専従者人件費、及び間接費のうち開発活動のみに係る部分である。
試運転開始前の準備期間に少なくとも12ヶ月を要するプロジェクトの開発に直接関係する借入コストは、「適格資産」の総額に含まれる。この借入コストの資産計上の割合については、資産計上される借入コストが当該年度の借入コストの総額を超えないよう制限される。なお、プロジェクトの資金を特定の借入によって調達する場合は、その借入に係る金利をそのまま資産計上している。
製品開発開始の決定前に発生した開発費は、研究費と同様、発生した年度に費用計上される。量産開始後に発生した費用は、製造原価として処理される。
その他の無形資産
その他の無形資産には、ルノー・グループが購入した特許権、借地権、無形事業資産、ライセンス、ソフトウェア、ブランド及び類似の権利が含まれる。耐用年数が確定できる場合、購入される特許権、借地権、ライセンス、ブランド及び類似の権利は、契約若しくは法律で規定された保護期間、又はそれより短い場合には耐用年数にわたって、定額法で償却している。無形事業資産及びソフトウェアについては、その耐用年数にわたって償却している。無形資産の耐用年数は、一般的に3年から5年である。ラーダブランド(注11-C)のように耐用年数を確定できない無形資産は、少なくとも年1回、それに加えて減損の兆候がある時に、減損テストを実施している。
2-L. 有形固定資産及び使用権資産
有形固定資産の総額は取得原価又は製造原価を示す。
設計・設置費用は、資産の製造原価に含まれる。
有形固定資産に係る製造原価には、無形資産に関する方法と同様の方法に基づき、工事中の資産調達コストも含まれている。プロジェクトの資金がある特定の借入により調達される場合、その資産計上の割合は、当該借入の金利に等しい。
投資助成金は、該当する場合、関連資産の総額からの控除として記載される。
有形固定資産取得後の諸費用は、当該資産の生産性を高め、又は、耐用年数を延長するために発生する費用を除き、当該費用の発生時に費用処理されている。
顧客へのリース用資産には、ルノー・グループの金融会社から1年を超えてリースしている、ルノー・グループによる買戻特約付きの車両、及び最低1年の使用期間後の買戻条項付き契約に基づいて販売した車両が含まれる。顧客へのリース用資産には、ルノー・グループの金融会社から1年を超えてオペレーティング・リースの対象となっている車両及びルノー・グループの金融会社による電気自動車ユーザー向けリース用バッテリーも含まれる(注2-G)。
使用権資産
ルノー・グループは、不動産(土地、売店、倉庫、オフィス等)及び動産(IT及び操作機器、輸送用機器)のリースを行う当事者である。
契約が、支払の対価として、特定の資産を特定の期間において使用する権利を借手に与える場合、当該契約はリースを含んでいる。
契約開始日において、借手は使用権資産及びリース負債を表す金融負債を計上する。使用権資産はリース期間にわたって償却される。リース負債は、予想リース期間にわたるリース料の現在価値で当初認識されている。割引は、金利が容易に決定可能な場合はリース契約の計算利子率を使用し、そうでない場合には追加借入利子率を使用して、行われている。借手であるルノー・グループは、通貨圏ごとに、その通貨圏で適用されるリスクフリーレートに現地通貨に対するルノー・グループのリスクプレミアムを加えて計算した追加借入利子率を使用している。損益計算書において、使用権資産の償却は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に計上され、また、リース負債に係る利子に相当する財務費用は、財務費用及び収益に計上される。この連結調整による税効果は、繰延税金を通じて認識される。キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローは支払利息の影響を受け、また財務活動によるキャッシュ・フローは返済されたリース負債の影響を受ける。
短期(12ヶ月以内)のリース及び少額資産のリースに関するリース料は、営業費用として扱われる。
リース期間は、借手がリース資産を使用する権利を有するリース契約の解約不能期間であり、ルノー・グループが行使することが合理的に確実な更新オプションによって延長される。フランスのコマーシャル・リースについては、リース期間は通常9年である。不動産部門の協力を得て、工場の種類とその開発計画を考慮した上で、リース期間の見積もり及び延長・終了オプションの検討を行う。
ルノー・グループは、実際のニーズに合わせて不動産の使用スペースを削減するために、不動産リースの再交渉(リースの修正を伴う)、又はリース契約に含まれる中途解約条項の適用(IFRS第16号に基づくリースの再評価)を行う。
期間の短縮又はリース面積の削減のためにリースについて再交渉を行った場合、ルノー・グループは、改定された割引率を用いて改定されたリース料を割り引くことによりリース負債の再評価を認識し、リースの部分的な終了を反映するために財政状態計算書における使用権資産の帳簿価額を減少させる。部分的な終了に伴う損益は営業利益(その他の営業利益及び営業費用)に計上している。
リース期間を改定した場合、改定後の割引率を用いて改定後のリース料を割り引くことによりリース負債を再評価し、グループの財政状態計算書において同額だけ使用権資産を調整する。
リース建物の改良は、リース負債の見積りに使用したリース期間と同等又はそれより短い期間で減価償却される(借手がリース建物をより長期間使用する意思又は能力を有しない場合)。
リース契約にルノー・グループが行使することが合理的に確実な購入オプションが含まれている場合には、リースではなく実質的に購入となる。対応する負債はIFRS第9号に基づき金融負債、資産はIAS第16号に準拠して有形固定資産とみなされる。
貸手が契約上必要とする修繕引当金は、リース開始時に対応する有形固定資産とともに計上される。
使用権資産の減損テストは、注2-Mに記載されている原則に従い、資金生成単位のレベルで適用される。
セール・アンド・リースバック取引
IFRS第16号の適用に当たっては、セール・アンド・リースバック取引について、資産の譲渡が販売又は金融取引のいずれとして扱われるべきかを決定するために、IFRS第15号の要件を参照する。
資産の譲渡が販売として認識されるためのIFRS第15号の要件を満たさない場合、譲渡された資産は財政状態計算書に計上された資産のままとなり、譲渡収入と同額の金融負債が認識される。
資産の譲渡が売却として認識され、その後、ルノー・グループが売却した資産の一部又は全部をリースバックする場合、買い手-貸手に譲渡した権利に係る損益額のみが認識され、使用権資産は譲渡された資産の正味帳簿価額において留保された持分に比例して調整される。
減価償却
自動車(アフトワズを除く)部門及び販売金融部門において、減価償却費は、以下の見積耐用年数にわたり定額法で計算している。
| 建物(1) | 15~30年 |
| 特殊工具 | 2~7年 |
| 機械装置・工具器具(プレス設備を除く) | 5~15年 |
| プレス設備、スタンピング及び塗装設備 | 20~30年 |
| その他の有形固定資産(2) | 4~6年 |
(1) 1987年より前に事業に供用された建物の償却期間は最長40年。
(2) リース用バッテリー(型式によって8~10年で償却)を除く。
資産の耐用年数は定期的に見直され、当初予定された期間より短くなった場合、特に車両及び部品の販売を終了することを決定した際には、加速償却が行われる。
アフトワズ部門の減価償却は定額法で計算しているが、用いられている耐用年数はルノー・グループの他の会社で用いられるものよりも長期にわたることがある。
2-M. 減損
固定資産の減損
ルノーを取り巻く市場環境の甚だしい悪化や資産の使用環境・方法に対する甚大な悪影響など、固定資産に減損が生じていることを示す兆候が生じた場合は直ちに減損テストが実施される。
自動車(アフトワズを除く)部門においては、減損テストは次の2つの資産レベルについて行われる。
自動車専用資産(部品を含む)レベル
自動車専用資産(部品を含む)とは資産計上した開発費用及び工具で構成され、その減損テストは帳簿価額(純額)と、対象車両及びその部品に係る将来のキャッシュ・フローの割引価値に基づいて算出された回収可能価額とを比較して行う。これらの資産は、対象のモデル及び/又は仕向国に特有のものである場合がある。
資金生成単位レベル
資金生成単位とは、キャッシュ・フローを生成する上で独立性の高いものとして密接に結びついた部分集合をいう。資金生成単位は経済的事業体(工場又は子会社)又は自動車(アフトワズを除く)部門全体を表すことがある。資金生成単位に関連する純固定資産は、特に、のれん、特定資産及び能力資産、並びに運転資金の構成要素を含む。
上記の2つのレベルのそれぞれについて、帳簿価額(純額)と回収可能価額とを比較して減損テストが行われる。回収可能価額とは資産の使用価値と公正価値(販売費用控除後)のいずれか高い方をいう。
使用価値は資産の使用により期待できる将来キャッシュ・フローの現在価値である。将来キャッシュ・フローは、マネジメントが作成・承認した事業計画に基づくキャッシュ・フローと、永久成長率を用いて割引いた標準キャッシュ・フローに基づく継続価値とを合計したものである。また、将来キャッシュ・フローには販売金融部門への案件の紹介に関して自動車部門に支払われる報奨金(「超過利益」)も含まれる。事業計画の根拠となる仮定には、グループが事業展開している各国市場の動向や占有率、及び製品販売価格や部品・原材料調達価格の変動などに対する予測が含まれる。使用する割引率(税前)は、ルノーが決定する加重平均資本コストである。
回収可能価額が帳簿価額(純額)を下回る場合、その差額相当分は当該資産の減損として計上する。
販売金融部門においては年1回以上、又は減損の兆候が見られるたびに、資産の帳簿価額と回収可能価額を比較する減損テストが実施される。回収可能価額とは資産の使用価値と公正価値(売却費用控除後)のいずれか高い方を意味する。使用価値は、市場アプローチに基づいており、同じ国における事業体又は事業体グループで構成される資金生成単位グループそれぞれについてマルチプルを用いて決定される。
アフトワズにおいても様々なレベル(専用資産及びグループ全体)で減損テストが実施される。アフトワズ・グループ全体として1つの資金生成単位と見なされ、個別の工場又は経済的事業体については減損テストは実施されない。
関連会社及び共同支配企業に対する投資の減損
関連会社及び共同支配企業に対する投資については、ルノーを取り巻く市場環境の甚だしい悪化や株式相場の大幅若しくは長期的な下落など、減損を示す兆候が生じた場合は直ちに減損テストが実施される。
減損テストはIAS第28号及び第36号に従い、関連会社又は共同支配企業に対する投資の帳簿価額と回収可能価額(使用価値と公正価値から売却費用を差し引いた価額のいずれか高い方)とを比較して行われる。使用価値は、関連会社又は共同支配企業から期待できる将来キャッシュ・フローの現在価値に対する持分に相当する。関連会社又は共同支配企業が上場している場合、公正価値はかかる関連会社の株式の市場価値である。
回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、その差額相当分は関連会社又は共同支配企業に対する投資の減損として計上し、関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分を通じてルノー・グループの損益計算書に計上される。
2-N. 売却目的で保有する固定資産又は資産及び負債グループ
売却目的で保有する資産及び負債とは、直ちに売却できる状態にあり、且つ既知の買い手との事前の協議により12ヶ月以内に売却される可能性が高い固定資産又は資産及び負債グループをいう。
売却目的で保有すると考えられる資産又は資産及び負債グループは純簿価額又は公正価値から売却費用を控除した価額のいずれか低い価格で測定及び計上される。売却目的に分類される固定資産(又は売却目的で保有されている資産及び負債グループ)については、以後、減価償却又は償却を行わない。これらの資産及び負債は連結財政状態計算書上に特定の項目を設けて表示される。
2-O. 棚卸資産
棚卸資産は原価と正味実現可能価額とのいずれか低い価額で計上される。原価は取得原価又は製造原価を表し、製造原価には直接及び間接製造費用、予測操業度における製造関連部門費の配賦額並びに関連するヘッジの結果が含まれる。操業度は製造現場ごとに予測し、実際の操業度が下回る場合の固定費の除外率が算定できるようになっている。
自動車(アフトワズを除く)部門及び販売金融部門の棚卸資産は先入先出法により計算される。アフトワズの棚卸資産は加重平均法で計算される。
正味実現可能価額が財政状態計算書価額より低い場合は、その差額相当分の減損額が計上される。
2-P. 債権の譲渡及びリバースファクタリング
証券化、割引又はファクタリングにより第三者に譲渡された債権は、関連するリスク及び便益が実質的に当該第三者に移転したときにグループの資産から除かれる。リスク分析は主に信用リスク、支払い遅延のリスク及びカントリーリスクに関するものである。自動車(アフトワズを除く)部門と販売金融部門には同様の規定が適用される。
自動車部門は、時として、リバースファクタリング・プログラムを利用している。このプログラムは、サプライヤーを支援するために、又は、支払期限を延長することによりルノー・グループに利益をもたらすために、使用することができる。前者の場合、負債は引き続き営業サイクルの一環とみなされ、当該金額は財政状態において営業債務に残る。後者の場合においては、リバースファクタリング契約の当事者である金融機関に対し、サプライヤーに対する当初債務を支払うルノー・グループによる無条件のコミットメントがかかる契約に含まれている場合、負債は営業サイクルの一環とはみなされず、当該金額は金融負債として再分類される(再分類日のキャッシュ・フロー計算書に影響を与えない)。
契約が金融負債とみなされ、関連するグループ子会社の資金調達の要件を満たす場合、金融機関への返済はキャッシュ・フロー計算書において財務活動によるキャッシュ・フローに影響を及ぼすが、そうでない場合は営業活動によるキャッシュ・フローに含まれる。
2-Q. 自己株式
自己株式とはルノー・グループのマネジャー及び幹部社員に付与されるストック・オプション制度、業績連動株式付与制度及びその他の株式報酬契約の目的で保有する株式のことである。
取得価額で計上され、売却時までルノー・グループの資本勘定の控除項目とされる。
自己株式売却代金は連結資本勘定に直接計上される。その結果、自己株式に係る損益は当期純利益には含まれない。
2-R. 業績連動株式制度、付与制度及びその他の株式報酬契約
ルノー・グループは、業績連動株式及びその他の株式報酬をルノーの株式で提供している。業績連動株式の付与の決定、及び業績連動株式制度の期間を受益者に通知した日を「付与日」としている。勤務成果連動型の制度については、一定の勤務成果達成度を付与条件として見積もった上で、その対価としての株式の付与数を決定する。この見積りは勤務成果達成度の確率変化を基に毎年見直す。業績連動株式の対価となる勤務の公正価値は、付与日のかかる株式の公正価値を基に、最終測定する。業績連動株式の権利は、付与日の株価から権利確定期間における予定配当額を差引いて算定する。適用される株価の変動の要因は、付与日における潜在的な変動である。予想配当は、各制度の評価時に発表される配当性向スケジュールを参照して決定される。
このような方法で算出される公正価値の合計は定額法で全権利確定期間に配分される。この費用は人件費として計上され、同額が連結剰余金に計上される。業績連動株式が権利確定すると、ルノー・グループが行使価格の決済として受け取る現金は現金及び現金同等物として処理され、同額が連結剰余金に計上される。
2-S. 退職給付及びその他の従業員長期給付債務
確定拠出制度へのルノー・グループの拠出額は、その年度に費用処理される。
退職後給付に係る確定給付型制度については、ルノー・グループは予測単位積増方式を用いて債務の現在価値を算定している。この方法によれば、給付額は制度給付額の計算式に基づき勤務期間に配分(主として定額法で給付を受ける権利を得た勤務年に配分)される。
将来の退職給付支払額は将来の昇給、退職時の年齢、死亡率及び勤続期間をベースに測定され、予測される平均給付期間と同等の期間における長期優良社債の利子率に基づき現在価値に割引いている。
基礎的前提の変更や実績値に基づく調整による数理計算上の差異は、その他の包括利益項目に計上している。
当年度の費用の純額は、当期の勤務費用に、適宜、過去勤務費用を加えた金額に相当し、営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に借方計上される。確定給付債務(資産)純額に対する支払利息は財務収益及び財務費用純額に計上される。
2-T. 従業員数調整措置
会計上、従業員給付として扱われる従業員数調整措置に係る見積費用は、対象従業員の見積残存雇用期間にわたって引当金を計上している。
雇用終了補償に係る費用は、詳細な計画が公表された時点、又はかかる手続が開始された時点で計上される。計上される金額は、既存の年金引当金控除後のものである。
2-U. 金融資産
ルノー・グループは金融商品の契約当事者となった時に金融資産を認識する。
金融資産には、ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資のほか、市場性ある有価証券、譲渡可能負債証券、貸付金、及び金融取引に係るデリバティブ資産が含まれる(注2-X)。
これらの金融商品は固定資産として表示されるが、決算日から12ヶ月以内に満期の到来する金融資産は流動資産として分類される。
ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資
ルノーが重要な影響を及ぼさない非支配会社に対する投資は純損益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品に分類される。当該金融資産の公正価値は、原則として市場価格に基づいて決定されるが、それが不可能な場合、ルノー・グループでは市場データによらない評価方法を用いている。
本規則の例外として、ダイムラー株式は2021年の売却まで、取消不能な選択により、その他の包括利益項目で公正価値で表示された。
市場性ある有価証券及び譲渡可能負債証券
市場性ある有価証券や譲渡可能負債証券の形での短期投資は余剰資金の運用を目的とするものであるが、現金同等物に分類されるものではない。これらはその他の包括利益項目を通じて公正価値で計上される負債性金融商品である(純損益を通じて公正価値で計上される投資ファンド(UCITS)の株式を除く。)。
予想信用損失に基づく減損は、その他の包括利益項目を通じて公正価値で計上される負債性金融商品の当初認識の際に計上される。
貸付金
貸付金は余剰資金の投資を目的とした貸付金及び関連会社への貸付金が中心である。
貸付金は償却原価で計上される。金融資産の当初認識の際及び当初認識の後発生した事象により価値の損失が生じたことを示す客観的な証拠がある場合に、予想信用損失と同額の減損が認識される。
2-V. 現金及び現金同等物
現金には手許現金及び当座預金やその他の普通預金が含まれる。但し、当座貸越はこれに含まず金融負債に計上される。
現金同等物とは短期的な資金約定を満たすために保有する投資である。現金同等物として認められるためには、流動性があり、換金が容易、且つ、価値変動リスクが僅少であることが必要である。
これらの金融商品は償却原価で計上される(損益を通じて公正価値で計上される投資ファンド(UCITS)の株式を除く。)。
部門特有の規制(例えば銀行又は保険規制)による制限を受けた銀行口座又は証券化された債権の与信増加のために割り当てられた銀行口座は、現金及び現金同等物に含まれる。
2-W. 自動車部門の金融負債及び販売金融負債
ルノー・グループは自ら金融商品の契約当事者となった時に、金融負債(自動車部門)又は販売金融負債を認識する。
金融負債及び販売金融負債には永久劣後証券、劣後債、社債、その他の証書による債務、金融機関からの借入、IFRS第16号の適用におけるリース負債(注2-L)、その他の有利子負債、金融取引に係るデリバティブ債務が含まれる(注2-X)。
自動車部門の永久劣後証券は、連結売上高に連動する変動収益をもたらす上場劣後債商品である。永久劣後証券は、借入に係る実効金利を用いて予測クーポンを割り引く形で決定される償却原価で計上される。見積実効金利は指標が考慮されており、将来の販売台数見通しに著しい変化が生じた場合、特に中期事業計画の公表時には、財務成績に計上された償却原価は再評価される。
特定のヘッジ会計(注2-X)に関連しない金融負債は、通常、利息法を用いた償却原価により計上される。この方法で計算する財務費用には発行費用及び発行又は償還プレミアムが含まれ、さらに、再交渉による条件変更が僅少な場合、再交渉に係る費用もこれに加わる。
2-X. デリバティブ及びヘッジ会計
測定及び表示
デリバティブは当初、公正価値で計上され、以後、期末日ごとに見直される。
・ 為替予約及び通貨スワップの公正価値は、期末日の市場の為替レート及び金利を用いて将来キャッシュ・フローを割引くことにより決定されている。
・ 金利デリバティブの公正価値は、ルノー・グループが未決済契約を期末現在で決済した場合に受取る(又は支払う)金額を示し、期末日に各契約の金利フォワード・カーブ及び相手先の信用状況を反映している。この公正価値には未収・未払金利も含まれる。
・ 商品デリバティブの公正価値は市場動向に基づいている。
自動車部門のデリバティブは、満期が12ヶ月以内に到来するものは財政状態計算書の流動資産・負債に計上され、それ以外は固定資産・負債に計上される。販売金融部門のデリバティブはすべて財政状態計算書の流動資産・負債に計上される。
ヘッジ会計
ヘッジ手段として指定されたデリバティブは、次のようなヘッジ関係の種類に応じて会計処理される。
・ 公正価値ヘッジ
・ キャッシュ・フロー・ヘッジ
・ 海外事業に対する純投資のヘッジ
ルノー・グループではヘッジの設定後直ちにヘッジ手段とヘッジ対象を明確に、ヘッジ戦略、ヘッジするリスク、ヘッジの有効性の評価法を述べた正式文書によりヘッジ関係を明らかにしている。販売金融部門は、そのリスクをカバーするために1つ以上の同質的な項目に関するヘッジ関係を文書化する。この文書は以後、指定されたヘッジの有効性を実証するため適宜更新される。
ヘッジ会計はヘッジの種類ごとに個別の測定・認識法を適用している。
・ 公正価値ヘッジ:
ヘッジ対象の評価はヘッジするリスクを限度として公正価値に調整され、ヘッジ手段は公正価値で計上される。これらの項目の増減は損益計算書に同時に認識されるため、ヘッジの非有効部分のみが純利益に影響を及ぼし、ヘッジ対象及びヘッジ手段の公正価値の増減として同じ損益計算書項目に計上される。
・ キャッシュ・フロー・ヘッジ:
ヘッジ対象の価値の修正は行われず、ヘッジ手段についてのみ公正価値への調整が行われる。調整後は、ヘッジするリスクに起因する公正価値の増減のうちヘッジ効果の有効な部分は税効果控除後でその他の包括利益項目に計上され、非有効部分は純利益に計上される。資本勘定に累積した金額は、ヘッジ対象の純利益への影響が認識された時点で損益計算書項目へと振替えられる。
・ 海外事業に対する純投資のヘッジ:
ヘッジ手段の価値は公正価値に調整される。調整後は、ヘッジする為替リスクに起因する公正価値の増減のうちヘッジ効果の有効な部分が税効果控除後でその他の包括利益項目に計上され、非有効部分は純利益に計上される。資本勘定に累積した金額は、純投資が清算又は売却された日付で純利益へと振替えられる。日産に対する投資をヘッジするための円建ての借入に係る金利分は非有効部分とみなされ、財務収益及び費用に直接計上される。
ヘッジ指定のないデリバティブ
ヘッジ指定のされていないデリバティブの公正価値の増減は直ちに財務収益として認識される。但し、デリバティブ契約が事業と密接に関わる理由によってのみ締結されたものである場合、デリバティブの公正価値の増減は営業利益(事業セグメント別情報の営業総利益)に含まれる。
注3-連結範囲の変更及び売却目的で保有する資産及び負債
| 自動車(アフトワズを除く)部門 | アフトワズ | 販売金融 部門 | モビリティ サービス 部門 | 合計 | |
| 2020年12月31日現在の連結会社数 | 126 | 51 | 42 | 6 | 225 |
| 新規に連結した会社数(買収、設立等による) | 5 | 2 | 3 | 13 | 23 |
| 連結から除外した会社数 (売却、合併、清算等による) | 4 | 7 | - | - | 11 |
| 2021年12月31日現在の連結会社数 | 127 | 46 | 45 | 19 | 237 |
2021年度における連結範囲に関する主要な変更は以下のとおりであった。
3-A. 自動車(アフトワズを除く)部門
・2021年5月、ルノー・グループは、パートナーであるプラグ・パワー・インクと、対等な持分を保有する合弁会社Hyviaを設立した。この合弁会社は、燃料電池を動力源とする小型商用車、水素充填ステーション、カーボンフリー水素の供給、並びにフリートの保守及び管理からなるフルエコシステムのターンキーソリューションを提供している。評価額は4百万ユーロで、持分法により計上されている。
・2021年7月、ルノー・グループは、高性能バッテリーの共同開発を目的に、フランスのスタートアップ、ベルコールに対する23.64%の少数持分を25百万ユーロの取得価格で取得した。このパートナーシップでは、2022年からフランスでのバッテリーセル及びモジュール・プロトタイピングのための試験的な生産ラインの構築も進める予定である。第2フェーズでベルコールは、フランスに2026年より、ルノー・グループ向けに当初容量10GWh、2030年までには20GWhまで引き上げる可能性のある、フランス初の高性能バッテリーのギガファクトリーを設立することを目指している。ルノー・グループは、高性能バッテリーの開発を条件に、少数株主の立場を維持しながら、ベルコールによる将来の増資について引受の権利を付与するデリバティブ商品を保有している。ベルコールは、重要な影響力を受ける事業体として持分法により計上されている。この取引に係る暫定的なのれんは9百万ユーロである。
・2021年9月、ルノー・グループは、フランスのスタートアップ、ワイロットの21.28%の持分及び共同支配を10百万ユーロの取得価格で取得した。ワイロットは革新的な軸方向磁束電気モーターを開発している。ルノー・グループは、2023年9月1日までにルノーが発注を行うことを条件に、ルノー・グループがワイロットの70%を取得し、同社を支配することを可能にする一方的な売買契約の受益者である。取得価格は、専門家の評価により決定され、最大企業価値80百万ユーロを上限とする予定である。ワイロットについては、合弁会社として持分法により計上されている。この取引に係る暫定的なのれんは9百万ユーロである。
・2021年12月31日、ルノー・グループは、フランス北部のドゥエー、リュイッツ及びモーブージュの3工場をグループ化し、ルノー・エレクトリシティを設立した。これは、すべての土地資産を保持していた事業体であるSNCルノー・ドゥエー、Société de Transmissions Automatiques(STA)及びMaubeuge Construction Automobile(MCA)からの部分的な事業譲渡によるものである。ルノー・エレクトリシティは2022年1月1日に操業を開始する。
・2021年4月、ルノー・グループは、オーストラリアの子会社であるビークル・ディストリビューターズ・オーストラリアによる商業活動をすべて停止し、現在オーストラリアでルノー及びダチア・ブランドの自動車の販売を担当している輸入業者にその資産を移管した。ビークル・ディストリビューターズ・オーストラリアは現在清算中である。
・2021年4月、ルノー・グループは、持分法により計上されている事業体であるルノー・南アフリカの40%の少数株主持分を、15百万ユーロの価格で過半数株主であるMotus Corporation Proprietary Ltdに売却した。
・2021年11月、ルノー・グループは物流子会社ルノー・ニッサン・ウィーンを6百万ユーロ(不動産資産を除く)で民間ディーラーに売却した。
・2021年12月、ルノーs.a.s.はCarizyへの98%の持分をモビリティ・トレーダー・ホールディングGmbHの3.25%と引き換えに処分した。同時にRCIバンクは、Heycarの中古車プラットフォーム事業のために同事業体に対して30百万ユーロの投資を行い、その資本の4.97%を取得した(注3-C)。ルノー・グループは取締役を派遣しているため、モビリティ・トレーダー・ホールディングGmbHは重要な影響力を受けることから、2021年12月31日現在、50百万ユーロの価格で持分法により計上されている。
・2019年6月に日産と共同で設立した無人運転車の研究を行う合弁会社アライアンス・モビリティ・カンパニー・フランス及びアライアンス・モビリティ・カンパニー・ジャパンは、活動を中止し、現在は清算中である。両社のプロジェクトは現在ルノーs.a.s.によって取り扱われている。
3-B. アフトワズ
・債権の資本化による増資を受け、オランダを拠点とする持株会社アライアンス・ロステック・オートb.v.におけるルノー・グループの持株比率は、2021年下半期には67.61%から67.69%に上昇した。2021年12月、アライアンス・ロステック・オートb.v.はその保有するアフトワズ株式を全て、2021年9月に設立されたロシアを拠点とする会社であるラーダ・オート・ホールディングOOOに譲渡した。この譲渡は連結財務諸表に影響を与えるものではない。ルノーのラーダ・オート・ホールディングOOO及びアフトワズに対する持株比率は、2021年12月31日現在67.69%で、ラーダ・オート・ホールディングOOOへのアフトワズ株式の譲渡前のアライアンス・ロステック・オートb.v.及びアフトワズに対する持株比率と同じであった。アライアンス・ロステック・オートb.v.は、2021年12月31日現在、清算手続中であった。
・2021年12月、アフトワズは、その構成部品サプライヤーであるJSC OAT及びその子会社に対する40%の持分を847百万ルーブル(10百万ユーロ)の取得価格で取得した。アフトワズは、JSC OAT及びその子会社について、共同支配を有し、持分法により計上している。株主間契約には、2年後と事業再生計画達成時の撤退オプションが含まれている。計画が成功した場合、売戻価格は10億ルーブルに設定される。失敗した場合、アフトワズはJSC OATに対する40%の持分と引き換えに、JSC OATの子会社3社の株式の100%を受け取ることになる。この取引に係る暫定的な負ののれんは184百万ルーブル(2百万ユーロ)である。
・2021年12月、2019年にゼネラルモーターズ・グループから買収したラーダ・ザパド(旧GM AVTO)は、PAOアフトワズに吸収合併された。
・2021年下半期中、アフトワズは、ロシアで営業している3つの販売子会社、AO Saransk-Lada、AO Oka-Lada及びOA Sarov-Ladaを4百万ユーロで売却した。
3-C. 販売金融
・2021年7月、RCIバンクは、フレキシブルレンタカーに特化したスペインのBI-PIモビリティSLとその子会社の全株式を取得価格67百万ユーロで取得した。この取引に係る暫定的なのれんは68百万ユーロである。
・2021年12月、RCIバンクは、ルノーs.a.s.によるCarizy株式の交換と同時に、モビリティ・トレーダー・ホールディングGmbHの4.97%を取得するため、30百万ユーロの投資を行った(注3-A)。モビリティ・トレーダー・ホールディングGmbHは、オンライン中古車プラットフォーム「Heycar」を運営している。この投資は持分法により計上されている。
3-D. モビリティサービス
・ルノー・グループは、モビライズ・パワー・ソリューションズ・ブランドのもと、子会社やEltoホールディングと共同保有する合弁会社を通じて、ヨーロッパ各地で充電のインフラやソリューションのノウハウを展開している。Eltoホールディングはフランスに拠点を置くルノーs.a.s.の子会社で、2021年上半期の設立以来一貫して完全連結化されている欧州の事業体(51%保有のElto BeLux及びElto DACH GmbH、60%保有のElto Iberia s.l. Unipersonal、100%保有のElto UK及びElto Italy S.r.l.)を保有している。Eltoフランスは、40%保有の合弁会社であり、持分法により計上されている。
・2021年12月、ルノー・グループは、Coolnagour Ltd(iCabbi)に対する少数株主持分を買収する選択権を行使し、従来の78%から、現在では同事業体及びその子会社の全株式を保有している。
3-E. 売却目的で保有する固定資産
戦略プラン「ルノーリューション」の適用に伴い、ルノー・グループは、一部の不動産資産(土地、生産拠点)、支店(フランス国内)及び自動車販売子会社(フランス国外)の売却を開始した。
2021年12月31日現在、売却目的で保有する資産グループは、129百万ユーロの資産並びに182百万ユーロの債務及びその他の負債で構成されている。2021年12月31日現在のこれらの金額と2021年6月30日現在の財務諸表に報告された金額との差、すなわち売却目的で保有する資産の265百万ユーロの減少は、主に有形固定資産、無形資産及びのれんに関する214百万ユーロを含む2021年下半期に行われた売却によって説明される(注6-C参照)。
これらの売却目的で保有する資産及び関連する負債の再分類は、関連する注記の他の変更に反映されている。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日 |
| 無形資産及びのれん | 8 |
| 有形固定資産 | 42 |
| 棚卸資産 | 21 |
| 現金及び現金同等物 | 15 |
| その他 | 43 |
| 売却目的で保有する資産合計 | 129 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債合計 | (182) |
III-連結損益計算書
注4-売上高
4-A. 売上高の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 製品売上高 - 自動車部門 | 37,029 | 34,723 |
| 自動車部門のパートナーに対する売上高(1) | 3,604 | 3,651 |
| リース用資産に係るレンタル収益(2) | 1,198 | 660 |
| その他サービスの売上高 | 1,423 | 1,283 |
| サービスの売上高 - 自動車部門 | 2,621 | 1,943 |
| 製品の売上高 - 販売金融部門 | 39 | 38 |
| リース用資産に係るレンタル収益(2) | 113 | 108 |
| 販売金融債権による受取利息 | 1,757 | 1,982 |
| その他のサービス売上高(3) | 1,026 | 1,010 |
| サービス売上高 - 販売金融部門 | 2,896 | 3,100 |
| サービス売上高 - モビリティサービス部門 | 24 | 19 |
| 売上高合計 | 46,213 | 43,474 |
(1) ほとんどのパートナーは自動車メーカーである。自動車部門の主なパートナーは日産及びダイムラーである。パートナーに対する売上高は、パートナーのブランドで販売される部品及び自動車の売上高並びに開発などのその他のサービスの売上高を含む。
(2) 買戻し約定付自動車販売又は固定資産のレンタルにつきルノー・グループが計上したレンタル収益。
(3) 主に、融資契約又はその他に基づく車両の保険、メンテナンス及び代替車で構成されるサービスに係る収益。
4-B. 2021年度の範囲及び方法を適用した2020年度の売上高
| (単位:百万ユーロ) | 自動車部門 (アフトワズを 除く) | アフトワズ | 販売金融部門 | モビリティ サービス部門 | 合計 |
| 2020年度売上高 | 37,736 | 2,581 | 3,138 | 19 | 43,474 |
| 連結範囲の変更 | (2) | (2) | 9 | 2 | 7 |
| 2021年度の範囲及び方法を適用した2020年度の売上高 | 37,734 | 2,579 | 3,147 | 21 | 43,481 |
| 2021年度売上高 | 40,404 | 2,850 | 2,935 | 24 | 46,213 |
注5-営業総利益に含まれるその他の収益及び費用の種別内訳
5-A. 人件費
2021年度の人件費は5,959百万ユーロ(2020年度は6,157百万ユーロ)であった。
2021年度の連結事業体の平均従業員数は2021年度有価証券報告書の第2‐「5 従業員の状況」に示す。
退職給付及び従業員長期給付費用の詳細は注19に記載されている。
株式報酬は従業員に付与された業績連動株式制度及びその他の株式報酬の支払協定に係るものである。これに伴う人件費は、2021年度は31百万ユーロ(2020年度は46百万ユーロ)であった。
制度の評価法は注18-Gに記載されている。
5-B. 外国為替差損益
2021年度の営業利益には68百万ユーロの為替差損(純額)が含まれており、主にアルゼンチン・ペソ、ブラジル・レアル及びトルコ・リラの変動に係るものである(2020年度は125百万ユーロの為替差損(純額)を計上しており、主にアルゼンチン・ペソ、ブラジル・レアル及びトルコ・リラの変動に係るものであった。)。
5-C. リース料
2021年12月31日現在、財政状態計算書のリース料は、重要な影響のないリース又は短期リースに関連するものであるため、IFRS第16号に基づき修正再表示されていない。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日 | 2020年12月31日 |
| 短期リースに係るリース料 | (13) | (15) |
| 少額資産のリースに係るリース料 | (26) | (25) |
| 変動リース料を含むその他のリース料 | (56) | (51) |
注6-その他の営業利益及び営業費用
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用 | (430) | (600) |
| 事業又は事業会社の全部又は一部売却損益、及び連結範囲の変更に伴う その他の損益 | 35 | (183) |
| 有形固定資産及び無形資産売却損益(リース用資産の売却を除く) | 452 | 96 |
| 有形固定資産及び無形資産並びにのれん(関連会社及び共同支配企業ののれんを除く)の減損 | (149) | (762) |
| その他の非経常的な営業利益及び営業費用 | (173) | (213) |
| 合計 | (265) | (1,662) |
注2-Bに記載のとおり、2021年度に計上された費用及び収益のうち、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により全部又は一部が発生したと確認される費用及び収益は、有形固定資産及び無形資産の減損など、その性質上常にその区分に含まれる費用を除き「その他の営業利益及び営業費用」とはみなされない。
6-A. リストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用
2021年度のこれらの費用には、2022年2月1日から2023年1月1日までの間に資格を有する従業員が参加できるフランスの労働免除制度に係るマイナス65百万ユーロ及び2022年に最大1,153人が退職するという新たな団体協約退職制度に関連する引当金マイナス120百万ユーロが含まれる。これらの制度は2021年12月14日に締結された3年間の労働組合協定「Re-Nouveau France 2025」の一環である。この重要な協定により、ルノー・グループは、将来有望な事業の戦略的及び産業的中心地としてフランスを位置づけ、自国におけるルノー・グループを強化し、その変革に貢献し、フランスにおけるその事業をすべて自動車産業の新しいバリューチェーンに向けることを目指している。
2021年度のリストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用もまた、2020年5月29日に発表された固定費削減計画の一環として実施されたフランス国外(主に韓国、スペイン及びルーマニア)のリストラクチャリング計画に関係するものである。
2020年度のリストラクチャリング及び従業員数調整に係る費用には、2020年4月1日から2021年1月1日までの間に資格を有する従業員が参加できたフランスの労働免除制度、並びに2020年11月にフランスで締結された自動車業界の将来の発展に備えて技能及びサービス技術を変革するための協定に関連する引当金に係るマイナス115百万ユーロが含まれた。この協定は、2020年5月に発表された3年間で20億ユーロ超の固定費を削減する計画の一環であり、この計画には、フランスで4,600人、全世界で10,000人の人員削減が含まれた。この協定は、新たな再就職方針の条件、2021年2月1日から2022年1月1日まで参加できる2021年度の新たな任意労働免除制度、及び1,900人を上限とする従業員の離職に関する団体協約退職制度を定めた。リストラクチャリング引当金は2020年12月31日現在、新たな任意労働免除制度に対してマイナス70百万ユーロ、団体協約退職制度に対してマイナス197百万ユーロを計上した。
6-B. 事業又は事業体の処分損益
2021年4月、ルノー・グループは、ルノー・南アフリカにおける40%の少数株主持分を、過半数株主であるMotus Corporation Proprietary Ltdに15百万ユーロの価格で売却した。この持分は持分法により価値ゼロで計上されていたため、この取引により15百万ユーロの利益が発生した。
2021年12月、ルノーs.a.s.はCarizyにおける98%の持分をモビリティ・トレーダー・ホールディングGmbHの3.25%と引き換えに処分した。この取引により18百万ユーロの利益が発生した。
2020年度の合弁会社DRACにおけるルノー持分の売却及びアフターサービス事業の買収に関連する費用は、合計マイナス172百万ユーロが計上された。
6-C. 有形固定資産及び無形資産売却損益
ルノー・グループは2021年に不動産取引を行い、総額452百万ユーロの利益が発生した。主な取引は以下のとおりである。
・ 2021年4月にルクセンブルクの不動産を売却し、115百万ユーロの利益が発生した。
・ 2021年11月にパリ地域のセルジーで貯蔵倉庫を売却し、59百万ユーロの利益が発生、また2021年下半期にはRRGの流通網に属する様々な不動産複合体を売却し、124百万ユーロの利益が発生した。
・ 2021年下半期にドイツのRRGが所有する不動産を売却し、当期純利益に52百万ユーロの純影響を与えた。
6-D. 固定資産及びのれんの減損(関連会社及び共同支配企業ののれんを除く)
2021年に計上された戻入控除後の減損はマイナス149百万ユーロ(2020年度はマイナス762百万ユーロ)であった。新たな減損は主として、(i)2021年度の販売台数の減少を考慮した自動車に関する減損テスト、(ii)不動産リース終了決定による共同所有資産並びに(iii)ルノー・グループが生産中止を決定した車両及び構成部品に関連する資産の結果として認識されたものである。
2021年度及び2020年度に減損の戻入は無かった。
2021年度のマイナス80百万ユーロの新たな減損は無形資産に関係するものであり(2020年度はマイナス565百万ユーロ)、またマイナス69百万ユーロは有形固定資産(2020年度はマイナス197百万ユーロ)に関係するものである(注10及び11)。
6-E. その他の例外的項目
環境規制に準拠し、売却予定の工場に関して、2021年にマイナス54百万ユーロの清掃及び解体費用引当金が計上された。
事業、生産又は開発の中止の決定に起因する費用に対し、マイナス65百万ユーロの引当金が2021年に計上された。2020年には、自動車に関する減損テストにより、これらの自動車に関連するパートナー及びサプライヤーに対する前払金及び将来の支払に相当する例外的な費用が認識された。これらは、マイナス75百万ユーロに上った。
アルジェリアでは、アルジェリア政府決定を受けて、2020年初頭に事業活動が停止したが、2021年度中に再開した。その結果、ルノーは2021年度中に、アルジェリア事業に関連する資産(債権、棚卸資産等)に関して2020年に認識されたマイナス99百万ユーロの減損のうち15百万ユーロを戻入した。
中国での事業、特に2022年1月12日に管財人の管理下に置かれたルノー・ブリリアンス・ジンベイ・オートモーティブ・カンパニー(RBJAC)に関連して、2021年にマイナス25百万ユーロの債権の引当金及び償却が計上された。
注7-財務収益(費用)
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 総有利子負債コスト | (381) | (355) |
| 現金及び金融資産に係る収益 | 73 | 18 |
| 実質有利子負債コスト | (308) | (337) |
| 支配ないし重要な影響力の下にない企業からの受取配当金 | 4 | 16 |
| 財務活動における為替差損益 | 46 | 41 |
| 超インフレに対するエクスポージャーに係る損益 | (69) | (40) |
| 退職給付その他の長期従業員給付債務に相当する確定給付債務及び資産に係る支払利息純額 | (11) | (16) |
| その他(1) | (12) | (146) |
| その他の財務収益及び財務費用 | (42) | (145) |
| 財務収益(費用) | (350) | (482) |
(1) その他の項目は、主に、債権の譲渡費用、公正価値の変化(FAA及びPartech Growthへの投資)、銀行手数料、割引及び遅延利息である。
2021年12月31日現在、その他の項目には、政府保証付き融資枠(2021年は23百万ユーロ、2020年はマイナス69百万ユーロ)の償却減価の調整の影響額も含まれた(注23-C)。
自動車部門のネット・キャッシュ・ポジション(又は実質有利子負債)は、「事業セグメント別情報」において示している(「I-事業セグメント及び地域に関する情報」-A4 参照)。
注8-当期税金及び繰延税金
ルノーSAは、当初より、国内のみの連結納税制度によってフランスでの法人所得税額を決定することにしたため、この制度が、フランスでの課税対象となるルノーSAのグループに適用される。
ルノー・グループはまた、ドイツ、イタリア、スペイン、ルーマニア、オランダ及び英国において、その他の任意の連結納税制度を適用している。
8-A. 当期税金及び繰延税金
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 当期法人所得税 | (463) | (306) |
| 繰延税金収益(費用) | (133) | (114) |
| 当期税金及び繰延税金 | (596) | (420) |
2021年度の当期法人所得税費用のうちマイナス371百万ユーロはアフトワズを含む在外企業から発生している(2020年度はマイナス263百万ユーロ)。より好ましい経済状況において課税所得が増加したことにより、2021年度のかかる費用は増加した。
フランス連結納税グループに含まれる事業体の当期法人所得税費用は、2021年度においてマイナス92百万ユーロに達している(2020年度はマイナス43百万ユーロ)。
繰延税金費用は、主にトルコにおける税額控除の活用及びその他の変更により、2021年度には2020年度より僅かに増加している。
2020年度の繰延税金費用は、主に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の影響により、ロシアの市況の見通しが大幅に下降したことから、アフトワズの税務上の繰越欠損金に対する繰延税金資産の認識が中止されたことを反映している(マイナス248百万ユーロ(マイナス20,510百万ルーブル)の影響)。
8-B. 税金費用の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 税引前利益並びに関連会社及び共同支配企業の純利益に対する持分 | 1,048 | (2,481) |
| フランスの法定法人税率 | 28.41% | 32.02% |
| 計算上の税金利益(費用) | (298) | 795 |
| 各国とフランスの税率の差異による影響(1) | 69 | 72 |
| 税額控除 | (37) | 12 |
| 配付税 | (29) | 39 |
| 未認識繰延税金資産の変動(2) | 122 | (721) |
| その他の影響(3) | (377) | (571) |
| 当期税金及び繰延税金収益(費用)(中間課税所得に基づく税金を除く) | (550) | (374) |
| 中間課税所得に基づく税金 | (46) | (46) |
| 当期税金及び繰延税金収益(費用) | (596) | (420) |
(1) 税率の差異に主に影響を与えたのは、ロシア、ルーマニア、英国及びブラジルである。
(2) 2020年度の繰延税金費用には、アフトワズの税務上の繰越欠損金に対する繰延税金資産の認識の中止の影響が含まれる(注8-A参照)。
(3) 2021年度のその他の影響は主にフランス連結納税グループの企業に適用される所得税率の低下の繰延税金への影響に関連するものである。
フランス連結納税グループ
フランス連結納税グループについて、当期税金費用はマイナス92百万ユーロに上り、その主な内訳は企業付加価値負担金(Cotisation sur la valeur ajoutée des entreprises (CVAE))に係る事業税及び税務リスクに対する引当金である。繰延税金費用はマイナス2百万ユーロに上る。
フランス連結納税グループに含まれない企業
アフトワズ以外の非フランス企業の実効税率は、より好ましい経済状況において達成された課税所得の増加と、税務上の欠損金に対する繰延税金が認識されなかったことにより、2021年度には24%(2020年度は35%)となった。
ロシアのアフトワズ企業については、2021年度の実効税率は11%(2020年度については該当無し)であり、未使用の繰延税金ポジションの戻入による恩恵を受けている。
8-C. 未払税金、未収税金及び不確実な税金負債に対する引当金の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2020年 12月31日 | 損益計算書における 当期税金 | 税金支払額 純額 | 為替換算調整勘定及び その他 | 2021年 12月31日 |
| 不確実な税務ポジションを除く当期税金 | (425) | 425 | |||
| 不確実な税金負債に対する引当金-短期 | (6) | - | - | - | (6) |
| 不確実な税金負債に対する引当金-長期 | (179) | (38) | 1 | (1) | (217) |
| 未収税金-短期 | 153 | (22) | (3) | 128 | |
| 未収税金-長期 | 18 | 2 | (1) | 19 | |
| 未払税金-短期 | (221) | (51) | 6 | (266) | |
| 未払税金-長期 | ‐ | - | - | - | |
| 合計 | (235) | (463) | 355 | 1 | (342) |
8-D. 繰延税金純額の内訳
8-D1. 繰延税金資産及び負債の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2020年 12月31日 | 損益計算書 | その他の包括利益項目 | 為替換算調整勘定 | その他 | 2021年 12月31日 |
| 繰延税金資産 | 651 | 27 | (31) | 4 | (101) | 550 |
| 繰延税金負債 | (922) | (160) | (19) | (7) | 99 | (1,009) |
| 繰延税金純額 | (271) | (133) | (50) | (3) | (2) | (459) |
| フランス連結納税グループ | (701) | (2) | (20) | (0) | - | (723) |
| アフトワズ | (12) | - | - | - | (1) | (13) |
| その他の企業 | 442 | (131) | (30) | (3) | (1) | 277 |
8-D2. 繰延税金資産(負債)純額の種別内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 以下に係る繰延税金: | ||
| 関連会社及び共同支配企業(アフトワズを除く)に対する投資(1) | (121) | (109) |
| 固定資産(アフトワズを除く) | (2,066) | (2,127) |
| 利用時に損金算入できる引当金及びその他の費用又は評価引当金(アフトワズを除く) | 689 | 798 |
| 繰越欠損金(アフトワズを除く)(2) | 4,972 | 5,080 |
| その他の項目(アフトワズを除く) | 435 | 605 |
| 繰延税金資産(負債)純額(アフトワズを除く) | 3,909 | 4,247 |
| アフトワズの固定資産 | (37) | (18) |
| アフトワズの利用時に損金算入できる引当金及びその他の費用又は評価引当金 | 40 | 54 |
| アフトワズの繰越欠損金 | 259 | 252 |
| アフトワズのルーブル建て無利子金融負債 | - | (33) |
| アフトワズのその他の項目 | (16) | (15) |
| アフトワズの繰延税金資産(負債)純額 | 246 | 240 |
| 税務上の欠損金に関する未認識繰延税金資産(注8-D3) | (4,476) | (4,596) |
| その他の未認識繰延税金資産 | (138) | (162) |
| 繰延税金資産(負債)純額(報告値) | (459) | (271) |
(1) 将来の配当分配にかかる税金を含む。
(2) 2021年12月31日現在における、フランス連結納税グループ企業の繰越欠損金4,464百万ユーロ、その他企業の繰越欠損金508百万ユーロ(2020年12月31日現在では、それぞれ、4,546百万ユーロ及び534百万ユーロ)を含む。
フランスの連結納税グループの企業では、未認識繰延税金資産は3,741百万ユーロ(2020年12月31日現在3,845百万ユーロ)である。これらは将来の課税所得と相殺するため(かかる課税所得の50%を上限とする。)無期限に繰延可能な税務上の欠損金を含む。そのうちの321百万ユーロは資本勘定科目(日産に対する投資の部分的ヘッジ効果)によって、また3,420百万ユーロは損益計算書関連科目によって発生したものである(2020年12月31日現在、それぞれ372百万ユーロ、3,473百万ユーロであった)。
フランス連結納税グループに含まれない企業では、未認識繰延税金資産は、アフトワズについての259百万ユーロ(2020年12月31日現在は252百万ユーロ)及びアフトワズを除くルノー・グループについての614百万ユーロ(2020年12月31日現在は661百万ユーロ)を含み、2021年12月31日現在、873百万ユーロ(2020年12月31日現在は913百万ユーロ)に達し、主に、ブラジル及びインドにおけるルノー・グループの税務上の繰越欠損金で構成される。
8-D3. 税務上の欠損金に対する繰延税金の内訳(繰越可能期限別)
2021年12月31日現在、未認識繰越欠損金は4,476百万ユーロの潜在的な節税を示す。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日 | 2020年12月31日 | ||||
| 以下に係る繰延税金 | 認識済 | 未認識 | 合計 | 認識済 | 未認識 | 合計 |
| 繰越期限の定めのない税務上の欠損金(1) | 740 | 4,110 | 4,850 | 724 | 4,196 | 4,920 |
| 繰越期間が5年超の税務上の欠損金 | - | 49 | 49 | 3 | 78 | 81 |
| 繰越期間が1~5年間の税務上の欠損金 | 14 | 54 | 68 | 7 | 67 | 74 |
| 繰越期間が1年以内の税務上の欠損金 | 1 | 4 | 5 | 2 | 3 | 5 |
| 税務上の欠損金に対する繰延税金の合計 (アフトワズを除く) | 755 | 4,217 | 4,972 | 736 | 4,344 | 5,080 |
| アフトワズの税務上の欠損金に対する繰延税金の 合計 | - | 259 | 259 | ‐ | 252 | 252 |
| ルノー・グループの税務上の欠損金に対する 繰延税金の合計 | 755 | 4,476 | 5,231 | 736 | 4,596 | 5,332 |
(1) フランスの連結納税グループに含まれる企業における認識済及び未認識繰延税金(税務上の繰越欠損金に対応する。)を含む(2021年12月31日現在、認識済繰延税金は723百万ユーロ、未認識繰延税金は3,741百万ユーロであり、2020年12月31日現在はそれぞれ、701百万ユーロ及び3,845百万ユーロ)(注8-D2)。
フランスにおける税務上の損失に対する繰延税金の減少は主に、2022年度の法人所得税率が低下し、2021年12月31日時点で無期限で繰越可能な税務上の損失に対する繰延税金が減少したことによるものである。
上記に示している税務上の損失は計上されていない継続中の税務訴訟の結果を反映していない。通知された税額再評価に起因する偶発債務は、注28-Aに記載している。
注9-基本的1株当たり利益及び希薄化後1株当たり利益
| (単位:千株) | 2021年度 | 2020年度 |
| 発行済株式 | 295,722 | 295,722 |
| 自己株式 | (4,241) | (4,990) |
| 日産の持分 × 日産に対するルノーの持分 | (19,379) | (19,383) |
| 基本的1株当たり利益計算用株式数 | 272,102 | 271,349 |
基本的1株当たり利益の計算では、期中における発行済普通株式の加重平均株式数、すなわち自己株式及び日産が保有するルノー株式を相殺した上での株式数を用いている。
| (単位:千株) | 2021年度 | 2020年度 |
| 基本的1株当たり利益計算用株式数 | 272,102 | 271,349 |
| 希薄化効果のあるストック・オプション、業績連動株式及びその他の株式報酬 | 1,766 | ‐ |
| 希薄化後1株当たり利益計算用株式数 | 273,868 | 271,349 |
希薄化後1株当たり利益の計算では、期中に潜在的に流通している普通株式の加重平均株式数、すなわち基本的1株当たり利益の計算に用いた株式数と、その発行が条件付の場合は報告日時点で業績条件を満たす潜在的希薄化効果を有するプランに基づき付与される業績連動株式に対する権利の数の合計数を用いている(注18-G)。
IV-営業資産・負債、資本
注10-無形資産及び有形固定資産
10-A. 無形資産及びのれん
10-A1. 無形資産及びのれんの増減
2021年度における無形資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 2020年12月31日現在 | 取得/(償却及び減損) | (処分)/ 戻入 | 為替換算調整勘定 | 連結範囲の変更及びその他 | 2021年12月31日現在 |
| 資産計上した開発費 | 12,976 | 1,084 | - | 19 | 13 | 14,092 |
| のれん | 946 | - | - | 51 | 54 | 1,051 |
| その他の無形資産 | 1,230 | 93 | (15) | 16 | (34) | 1,290 |
| 無形資産総額 | 15,152 | 1,177 | (15) | 86 | 33 | 16,433 |
| 資産計上した開発費 | (7,861) | (1,165) | - | (4) | (5) | (9,035) |
| のれん | (30) | - | - | - | - | (30) |
| その他の無形資産 | (914) | (88) | 6 | (3) | 29 | (970) |
| 償却及び減損 | (8,805) | (1,253) | 6 | (7) | 24 | (10,035) |
| 資産計上した開発費 | 5,115 | (81) | - | 15 | 8 | 5,057 |
| のれん | 916 | - | - | 51 | 54 | 1,021 |
| その他の無形資産 | 316 | 5 | (9) | 13 | (5) | 320 |
| 無形資産純額 | 6,347 | (76) | (9) | 79 | 57 | 6,398 |
のれんの大部分はヨーロッパ及びユーラシアにおけるものである。
2021年度における無形資産の取得は自己制作資産1,084百万ユーロ及び購入資産93百万ユーロを含む(2020年度はそれぞれ1,390百万ユーロ及び110百万ユーロ)。
2021年度における無形資産の償却及び減損は、自動車(部品を含む)に関する減損80百万ユーロを含む(2020年度は565百万ユーロの減損)(注6-D)。
2020年度における無形資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 総額 | 償却及び減損 | 純額 |
| 2019年12月31日残高 | 13,924 | (6,975) | 6,949 |
| 取得/(償却及び減損)* | 1,500 | (1,880) | (380) |
| (処分)/戻入 | (23) | 23 | - |
| 為替換算調整勘定 | (333) | 35 | (298) |
| 連結範囲の変更及びその他 | 84 | (8) | 76 |
| 2020年12月31日残高 | 15,152 | (8,805) | 6,347 |
* 無形資産に関するマイナス565百万ユーロの減損を含む。
10-A2. 費用計上した研究開発費
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 研究開発費 | (2,361) | (2,749) |
| 資産計上した開発費 | 1,084 | 1,390 |
| 資産計上した開発費の償却 | (1,088) | (1,210) |
| 合計(損益計算書計上額) | (2,365) | (2,569) |
研究開発費は自動車開発活動のための研究開発税額控除と相殺して計上されている。
2021年度の研究開発費の減少は、製品ラインナップのアップグレードの当初サイクルの終了、事業レベルの低下、並びに下請け及び試作品の購買に特に重点を置いた固定費削減活動によって説明される。
この減少は、IAS第38号に定められる規則に基づいて資産計上した開発費の水準に重大な影響を及ぼすものではなかったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によりいちだんと強められた。
資産計上した開発費の償却は2020年度より減少したが、償却の減少が資産計上した開発費の減少よりも小さかったため、2021年度に報告された資産計上した開発費の金額よりも僅かに上回った。
10-B. 有形固定資産
2021年度における有形固定資産の増減は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 2020年12月 31日現在 | 取得/(減価償却及び減損) | (処分)/戻入 | 為替換算 調整勘定 | 連結範囲の変更及びその他 | 2021年12月 31日現在 |
| 土地 | 624 | 3 | (39) | 9 | (10) | 587 |
| 建物 | 6,717 | 186 | (295) | 12 | 66 | 6,686 |
| 特殊工具 | 18,127 | 1,303 | (441) | 1 | 35 | 19,025 |
| 機械装置・ 工具器具 | 13,817 | 826 | (282) | (3) | 160 | 14,518 |
| 顧客向けリース固定資産 | 5,289 | 1,505 | (1,459) | 25 | - | 5,360 |
| その他の有形固定 資産 | 953 | 13 | (78) | 2 | 23 | 913 |
| 使用権資産 | 865 | 191 | (157) | 6 | (11) | 894 |
| -土地 | 12 | - | - | - | (1) | 11 |
| -建物 | 816 | 169 | (156) | 5 | (9) | 825 |
| -その他の資産 | 37 | 22 | (1) | 1 | (1) | 58 |
| 建設仮勘定(1) | 2,927 | (982) | (1) | 32 | (112) | 1,864 |
| 総額 | 49,319 | 3,045 | (2,752) | 84 | 151 | 49,847 |
| 土地 | ||||||
| 建物 | (4,607) | (216) | 248 | - | (35) | (4,610) |
| 特殊工具 | (15,413) | (1,058) | 436 | - | (84) | (16,119) |
| 機械装置・ 工具器具 | (9,837) | (687) | 252 | 9 | (38) | (10,301) |
| 顧客向けリース固定資産 | (1,199) | (617) | 367 | (6) | (21) | (1,476) |
| その他の有形固定 資産 | (886) | (61) | 78 | 9 | 14 | (846) |
| 使用権資産 | (241) | (153) | 62 | (2) | 2 | (332) |
| -土地 | (2) | (2) | - | - | 1 | (3) |
| -建物 | (217) | (140) | 62 | (1) | 1 | (295) |
| -その他の資産 | (22) | (11) | - | (1) | - | (34) |
| 建設仮勘定 | (1) | - | - | - | 5 | 4 |
| 減価償却及び減損(2) | (32,184) | (2,792) | 1,443 | 10 | (157) | (33,680) |
| 土地 | 624 | 3 | (39) | 9 | (10) | 587 |
| 建物 | 2,110 | (30) | (47) | 12 | 31 | 2,076 |
| 特殊工具 | 2,714 | 245 | (5) | 1 | (49) | 2,906 |
| 機械装置・ 工具器具 | 3,980 | 139 | (30) | 6 | 122 | 4,217 |
| 顧客向けリース固定資産 | 4,090 | 888 | (1,092) | 19 | (21) | 3,884 |
| その他の有形固定 資産 | 67 | (48) | - | 11 | 37 | 67 |
| 使用権資産 | 624 | 38 | (95) | 4 | (9) | 562 |
| -土地 | 10 | (2) | - | - | - | 8 |
| -建物 | 599 | 29 | (94) | 4 | (8) | 530 |
| -その他の資産 | 15 | 11 | (1) | - | (1) | 24 |
| 建設仮勘定(1) | 2,926 | (982) | (1) | 32 | (107) | 1,868 |
| 純額 | 17,135 | 253 | (1,309) | 94 | (6) | 16,167 |
(1) 「建設仮勘定」からの振替は、各資産区分の「取得/(減価償却及び減損)」に記載されている。
(2) 2021年度における減価償却及び減損は減損69百万ユーロを含み、主に自動車(部品を含む)に関するものであった(注6-D参照)。
2020年度における有形固定資産の期中変動は次のとおりであった。
| (単位:百万ユーロ) | 総額 | 減価償却及び減損 | 純額 |
| 2019年12月31日残高 | 47,998 | (31,098) | 16,900 |
| 取得/(減価償却及び減損)* | 4,567 | (2,869) | 1,698 |
| (処分)/戻入 | (2,107) | 1,111 | (996) |
| 為替換算調整勘定 | (1,282) | 736 | (546) |
| 連結範囲の変更及びその他 | 143 | (64) | 79 |
| 2020年12月31日残高 | 49,319 | (32,184) | 17,135 |
* 有形固定資産の減損マイナス197百万ユーロを含む。
注11-固定資産の減損テスト
ルノー・グループでは、会計方針の項で述べた方法により固定資産の減損テストを実施した(注2-M)。
11-A. 自動車専用資産(部品を含む)及び特定の企業の資産に対する減損テスト
自動車(部品を含む)の専用資産及び特定の企業に属する資産に対する減損テストの結果、2021年度は、無形資産マイナス48百万ユーロ(2020年度はマイナス565百万ユーロ)及び有形固定資産マイナス30百万ユーロ(2020年度はマイナス197百万ユーロ)を含むマイナス78百万ユーロ(2020年度はマイナス762百万ユーロ)の減損が計上された。この減損は、資産計上した開発費に優先的に割り当てられた。
また、2021年度には、特に製造中止又はリース終了が決定したことにより、さらにマイナス71百万ユーロの減損が計上された。この減損は減損テストによるものではなかった。
2020年度に計上された減損は主に、2020年度の販売台数の減少、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による事業予測の下方修正及び2021年1月に発表された2021-2025年の中期計画に用いられた仮定を考慮したガソリン及びディーゼル・エンジン車(構成部品を含む)に関連している。
11-B. 自動車(アフトワズを除く)部門における国の特定資産又は資金生成単位に対する減損テスト
自動車(アフトワズを除く)部門
自動車(アフトワズを除く)部門の減損テストではDCF法で求めた使用価値を回収可能価額として使用したが、その根拠となる仮定は以下のとおりである。
| 2021年12月31日 | 2020年12月31日 | |
| 永久成長率 | 1.0% | 1.2% |
| 税引後割引率 | 8.9% | 9.2% |
2021年12月31日現在、減損テストに使用される仮定は、2021年1月に発表され2021年度後半に更新された2021-2025年の中期計画に基づいている。この仮定には、主として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって引き起こされた好ましくない市況に基づく台数仮定が含まれており、流行前の台数水準へ戻るのは、ヨーロッパ市場では2024年から2025年、ルノー・グループが事業を展開する世界の他の地域では2022年下半期からと予測されている(2020年度のテストでは、これらの市場の状況は2021年度には正常に戻ると仮定している)。2022年度の構成部品の供給危機による負の影響も2021年度の減損テストに織り込まれた。
2021年及び2020年12月31日現在の減損テストにおいて使用された永久成長率は、気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を含んでいる。
減損テストの結果、2020年度は、自動車(アフトワズを除く)部門の資産についての減損は認識されず、また、使用される主要な仮定を合理的に変更しても、テストが実施された資産の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断された。
2021年12月31日現在、使用される主要な仮定を合理的に変更しても、テストが実施された資産の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと考えられる。テストが実施された資産の回収可能価額は、それらの仮定に以下のような変更が生じた場合でも、帳簿価額よりも高い状態である。
永久成長率0%
10%の税引後割引率
11-C. アフトワズの資金生成単位に対する減損テスト
アフトワズは、2019年5月にモスクワ証券取引所から上場廃止となったため、2021年12月31日現在727百万ユーロ(62,004百万ルーブル)ののれん及び108百万ユーロ(9,248百万ルーブル)の償却可能なブランド(2020年12月31日現在はそれぞれ678百万ユーロ及び101百万ユーロ)を含む純資産の回収可能価額を評価するための株式時価総額の参照ができなくなった。
なお、会計方針に関する注記(注2-M)に記載されている方法を適用して、アフトワズに関する年1回の減損テストが、2021年12月31日に実施された。テストが実施された資産には、のれん及びラーダ・ブランド(いずれもルノー・グループがアフトワズの支配を獲得した時に認識された)が含まれた。
使用価値は、15.2%の税引後割引率、2022年に販売台数が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前の水準に戻るとの仮定及び3.2%の永久成長率(インフレの影響を含む)を用いて計算した。
テストの結果、2021年12月31日現在、減損の認識に至らず、また、使用される主要な仮定が合理的に変更されても、テストが実施された資産の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはない。
注12-日産自動車に対する投資
損益計算書及び財政状態計算書における日産に対するルノー・グループの投資
| (百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 連結損益計算書 | ||
| 持分法により計上される関連会社の当期純(損)益における持分 | 380 | (4,970) |
| 連結財政状態計算書 | ||
| 持分法により計上される関連会社に対する投資 | 16,234 | 14,618 |
12-A. 日産の連結方法
ルノー・グループと日本の自動車メーカーである日産及び三菱自動車は、共通の利害を持つ3つの異なる企業が利益拡大を目指す統一勢力として、アライアンスを発展させてきた。このアライアンスは、以下のようにそれぞれのブランド・アイデンティティを維持し、互いの企業文化を尊重するように組織されている。
・ ルノー・グループは日産の株主総会において、議決権の過半数の保有を確保しない。
・ ルノー・グループと日産の合意条項により、ルノー・グループは日産の取締役の過半数を選任すること、及び日産の取締役会における議決権の過半数を占めることはできず、ルノー・グループは日産のCEOを一方的に選任することはできない。
・ 2019年3月、ルノー・グループ、日産及び三菱自動車は、アライアンスの運営管理を監督する「アライアンス・オペレーティング・ボード(AOB)」を新設することを発表した。アライアンス・オペレーティング・ボードは、ルノー・グループの取締役会長、ルノー・グループのCEO、日産のCEO及び三菱自動車のCEOで構成されている。方向の決定はコンセンサスによって行われる。2019年11月、AOBは、AOB及びアライアンス3社のCEOに報告するアライアンス・セクレタリー・ジェネラルを任命した。
・ 2021年12月31日現在、ルノー・グループは日産の取締役会に2つの議席を有し、ルノー・グループ取締役会長のジャンドミニク・スナール氏及びルノー・グループの主席取締役であるピエール・フルーリォ氏が代表を務めている。
・ ルノー・グループは日産の資産を、自らの資産のように利用したり、あるいはその利用に影響を及ぼしたりすることはできない。
・ ルノー・グループは日産の債務に関していかなる保証も行わない。
以上のような状況から、ルノー・グループは日産に対し十分な影響力を有しているため、日産への投資を連結に含めるために持分法を適用している。
12-B. ルノー・グループの連結財務諸表上持分法を適用している日産自動車の連結財務諸表
ルノー・グループの財務諸表上、持分法を適用している日産の財務諸表は、日本の会計基準(東京証券取引所に上場しているため)による日産の公表済連結財務諸表に、ルノー・グループに連結するための必要な修正を行ったものである。
日産は毎年3月31日現在及び四半期ごとに連結財務諸表を公表している。ルノー・グループの連結のため、日産の業績はルノー・グループの決算期に合わせる形で報告され、1月~12月の業績がルノー・グループの年次財務諸表に連結される。
2021年12月31日現在日産が保有する自己株式は0.6%である(2020年12月31日現在は0.7%)。その結果、ルノーSAの日産に対する持分は43.7%である(2020年12月31日現在は43.7%)。また2021年9月30日現在ルノーSAが日産に対して保有する議決権は43.7%である(2020年9月30日現在は43.7%)。
12-C. ルノー・グループの財政状態計算書に記載の日産自動車に対する投資額の変動
| 純資産に対する持分 | のれん | 合計 | |||
| (単位:百万ユーロ) | 相殺前 | ルノーに対する 日産の持分との 相殺(1) | 純額 | ||
| 2020年12月31日現在 | 14,860 | (974) | 13,886 | 732 | 14,618 |
| 2021年度当期純利益(3) | 380 | - | 380 | - | 380 |
| 配当金分配 | - | - | - | - | - |
| 為替換算調整勘定 | 616 | - | 616 | (22) | 594 |
| その他の変動(2) | 642 | - | 642 | - | 642 |
| 2021年12月31日現在 | 16,498 | (974) | 15,524 | 710 | 16,234 |
(1) 日産は2002年以来、44,358千株のルノーSA株式を保有している(およそ15%の所有持分)。ルノーSAの日産に対する持分割合に基づいて相殺される。
(2) その他の変動には、年金債務に係る数理計算上の差異の変動、金融商品再評価準備金の変動及び日産の自己株式の変動が含まれる。
(3) 2021年度当期純利益には、NML及びその連結子会社である中東日産会社FZEに対する自動車販売契約に関連するドバイ第一審裁判所の2021年9月29日付の判決に関連する金額マイナス130百万ユーロが含まれている。この裁判所判決に対し、日産は不服申立てを行った。
12-D. ルノー・グループの連結上修正再表示された日産自動車の資本の増減
| (単位:十億円) | 2020年 12月31日 現在 | 2021年度 当期純利益 | 配当金 | 為替換算 調整勘定 | その他の 変動(1) | 2021年 12月31日 現在 |
| 日本の会計基準による資本に 対する親会社株主の持分 | 3,674 | 120 | - | 319 | 158 | 4,271 |
| IFRSの準拠による修正再表示 | ||||||
| 退職給付及びその他の従業員 長期給付引当金 | 105 | (30) | - | - | (67) | 8 |
| ダイムラー株式の売却(2) | - | (76) | - | - | 76 | - |
| 開発費の資産計上 | 456 | 65 | - | 1 | 13 | 535 |
| 繰延税金及びその他の修正 再表示 | (143) | 32 | - | 16 | 18 | (77) |
| IFRSの準拠による修正再表示後純資産 | 4,092 | 111 | - | 336 | 198 | 4,737 |
| ルノー・グループの基準による修正再表示(3) | 210 | 3 | - | (19) | (6) | 188 |
| ルノー・グループの基準による修正再表示後純資産 | 4,302 | 114 | - | 317 | 192 | 4,925 |
| (単位:百万ユーロ) | ||||||
| ルノー・グループの基準による修正再表示後純資産 | 34,008 | 870 | - | 1,410 | 1,480 | 37,768 |
| ルノーSAの持分割合 | 43.7% | 43.7% | ||||
| ルノー・グループの持分(下記相殺効果前) | 14,860 | 380 | - | 616 | 642 | 16,498 |
| ルノー・グループに対する日産の投資の相殺(4) | (974) | (974) | ||||
| 日産の純資産に対するルノー・グループの持分 | 13,886 | 380 | - | 616 | 642 | 15,524 |
(1) その他の変動には、年金債務に係る数理計算上の差異の変動、金融商品再評価準備金の変動及び日産の自己株式の変動が含まれる。
(2) 日産が保有するダイムラー株式の売却は、IFRSに基づきその他の包括利益に再分類されている(同じ会計処理がルノーSAが保有するダイムラー株式の売却に適用される(注22-B参照))。
(3) ルノー・グループの基準による修正再表示は、主に、1999年から2002年の間に実施された買収についてルノー・グループが固定資産を再評価したこと、及び日産のルノー・グループに対する投資(持分法による)の消去に対応している。
(4) 日産は2002年以来、ルノーSA株式を44,358千株保有しており、所有持分は約15%である。ルノーSAの日産に対する持分割合に基づいて相殺される。
12-E. 日本の会計基準に基づく日産の当期純利益
日産の会計年度は3月31日を期末日とするため、2021年度のルノー・グループの連結決算に含まれる日産の当期純利益は、日産の2020会計年度第4四半期から2021会計年度の第3四半期までの当期純利益の合計である。
| 日産の 2020会計年度 第4四半期 2021年1~3月 | 日産の 2021会計年度 第1四半期 2021年4~6月 | 日産の 2021会計年度 第2四半期 2021年7~9月 | 日産の 2021会計年度 第3四半期 2021年10~12月 | ルノーの 連結財務諸表 基準期間 2021年1~12月 | ||||||
| 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | 十億円 | 百万 ユーロ | |
| 当期純利益-親会社株主持分 | (81) | (633) | 115 | 868 | 54 | 417 | 33 | 251 | 120 | 903 |
12-F. IFRSに基づく日産の財務情報
下表は日産の各年の1月1日から12月31日までの12ヶ月間の財務情報をルノー・グループの連結用にIFRSに基づき修正再表示したものである。修正再表示には1999年及び2002年の株式取得時にルノー・グループが適用した公正価値による資産・負債の調整及び日産のルノー・グループに対する投資(持分法による)の消去は含めていない。
| 2021年度現在 | 2020年度現在 | |||
| (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(1) | (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(2) | |
| 売上高 | 8,937 | 68,820 | 7,378 | 60,590 |
| 当期純利益 | ||||
| 親会社株主持分 | 134 | 1,032 | (1,395) | (11,458) |
| 非支配株主持分 | (22) | (169) | 5 | 40 |
| その他の包括利益項目 | ||||
| 親会社株主持分 | 411 | 3,165 | (142) | (1,167) |
| 非支配株主持分 | 70 | 539 | (10) | (79) |
| 包括利益 | ||||
| 親会社株主持分 | 545 | 4,197 | (1,537) | (12,624) |
| 非支配株主持分 | 48 | 370 | (5) | (39) |
| 日産からの受取配当金 | - | - | - | - |
| 2021年12月31日 | 2020年12月31日 | |||
| (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(1) | (単位:十億円) | (単位:百万ユーロ)(2) | |
| 固定資産 | 6,564 | 50,345 | 6,336 | 50,093 |
| 流動資産 | 10,159 | 77,918 | 10,432 | 82,475 |
| 資産合計 | 16,723 | 128,264 | 16,769 | 132,568 |
| 資本 | ||||
| 親会社株主持分 | 4,756 | 36,478 | 4,115 | 32,535 |
| 非支配株主持分 | 414 | 3,175 | 357 | 2,823 |
| 固定負債 | 5,430 | 41,647 | 5,702 | 45,080 |
| 流動負債 | 6,123 | 46,963 | 6,594 | 52,130 |
| 資本及び負債合計 | 16,723 | 128,264 | 16,769 | 132,568 |
(1) 損益計算書項目は2021年度の平均為替レート(129.86円=1ユーロ)で換算。財政状態計算書項目は2021年12月31日の為替レート(130.38円=1ユーロ)で換算。
(2) 損益計算書項目は2020年度の平均為替レート(121.78円=1ユーロ)で換算。財政状態計算書項目は2020年12月31日の為替レート(126.49円=1ユーロ)で換算。
12-G. 日産自動車に対する投資のヘッジ
ルノー・グループは1999年以降、日産への投資に係る円・ユーロの為替リスクを部分的にヘッジしている。このヘッジの詳細については注25-B2に記載している。
これに係るヘッジ取引残高は2021年12月31日現在、日本のサムライ債市場において直接円建てで発行した社債総額183億円(140百万ユーロ)である。
2021年度は為替差により4百万ユーロのプラスの効果が発生した(2020年度は為替差損益により相互に相殺された)。
12-H. ルノー・グループの日産自動車への投資の市場価格に基づく価値
2021年12月31日現在の株式相場556円/株によれば、ルノー・グループの日産に対する投資価値は7,812百万ユーロと評価される(2020年12月31日現在では株式相場560円/株で8,110百万ユーロ)。
12-I. 日産への投資の減損テスト
2021年12月31日現在、日産への投資の株式市場における価値が、ルノー・グループの財政状態計算書における価値を51.9%下回っていた(2020年12月31日現在は44.5%下回っていた)。
会計方針の注記に示している方法により、2021年12月31日に減損テストが行われた。その際、使用価値の算定には税引後割引率6.53%及び永久成長率(インフレの影響を含む)1.47%を適用した。継続価値は日産の過去のデータ並びに台数及び為替に関する新たな中期予測を含む保守的な中長期予測と整合する収益性の見積もりの下で算定した。
テストの結果、2021年12月31日現在、日産への投資における減損の認識につながらなかった。また、使用される主要な仮定が合理的に変更されても、日産への投資の回収可能価額が帳簿価額を下回ることはないと判断されている。
税引後割引率6.21%及び永久成長率(インフレの影響を含む)1.71%を適用して2020年12月31日現在に実施した減損テスト後、同様の結論に達した。
12-J. ルノー・グループと日産グループ間の取引
12-J1. 自動車(アフトワズを除く)及び販売金融
ルノー・グループと日産は、車両及び部品の開発、購買、製造並びに販売方法において共同戦略を実施している。この協力は、コストを削減するシナジーにおいて反映されている。
自動車(アフトワズを除く)部門は、以下の2つのレベルで日産との取引に関与している。
・ 工業生産:アライアンス製造工場における車両及び部品のクロスオーバー生産:
- 2021年度のルノー・グループから日産グループへの売上の総額は、約1,763百万ユーロであった(2020年度は1,785百万ユーロ)。その内訳は、車両が約1,065百万ユーロ(2020年度は1,017百万ユーロ)、構成部品が約579百万ユーロ(2020年度は669百万ユーロ)、及びサービスが約119百万ユーロ(2020年度は99百万ユーロ)である。
- 2021年度のルノー・グループによる日産グループからの購入総額は、約1,559百万ユーロであった(2020年度は1,361百万ユーロ)。その内訳は、車両が約1,206百万ユーロ(2020年度は1,000百万ユーロ)、構成部品が約226百万ユーロ(2020年度は277百万ユーロ)、及びサービスが約127百万ユーロ(2020年度は84百万ユーロ)である。
- 2021年12月31日現在のルノー・グループの日産グループに対する債権残高は、424百万ユーロであり(2020年12月31日現在は463百万ユーロ)、また2021年12月31日現在のルノー・グループの日産グループに対する債務残高は607百万ユーロである(2020年12月31日現在は664百万ユーロ)。
・ 金融:ルノー・ファイナンスは、ルノー・グループのための活動に加えて、日産グループのカウンターパーティーとして、為替及び金利のリスクをヘッジするための金融商品取引を行っている。ルノー・ファイナンスは外為市場において、2021年度に総額約124億ユーロの外国為替取引を日産のために行っている(2020年度は99億ユーロ)。為替及び金利デリバティブに関して日産との間で行われる取引は市場価格で計上され、ルノー・ファイナンスが運用するポジションに含まれる。貸借対照表上では、日産グループに関するデリバティブ資産は2021年12月31日現在11百万ユーロであり(2020年12月31日現在は36百万ユーロ)、またデリバティブ債務は2021年12月31日現在34百万ユーロである(2020年12月31日現在は35百万ユーロ)。
ルノー・グループの販売金融部門では、日産ブランドを顧客にアピールしロイヤルティを高めるための一連の金融商品及びサービスを販売政策に組み込み、主にヨーロッパで展開している。2021年度にRCIバンクが計上した日産からの受取手数料及び利息の形でのサービス収益は75百万ユーロであった(2020年度は91百万ユーロ)。2021年12月31日現在の販売金融部門の日産グループに対する債権残高は32百万ユーロであり(2020年12月31日現在は68百万ユーロ)、2021年12月31日現在の債務残高は121百万ユーロである(2020年12月31日現在は156百万ユーロ)。
アライアンス・パートナーはまた、提携している関連会社及び共同支配企業に投資している。それらの事業体の活動及び所在地、並びにルノー・グループがそれらの事業体に及ぼしている影響については、その詳細を注13に示している。
12-J2. アフトワズ
2021年度、アフトワズの日産に対する売上の総額及びアフトワズの日産からの購入総額は、見積金額で3百万ユーロ及び23百万ユーロに達した(2020年度はそれぞれ56百万ユーロ及び15百万ユーロ)。
2021年12月31日現在アフトワズの財政状態におけるアフトワズ及び日産グループ間の取引の残高は主に
12百万ユーロの営業債務(2020年12月31日現在は14百万ユーロ)によって構成される。
注13-その他の関連会社及び共同支配企業に対する投資
ルノー・グループの財務諸表におけるその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 連結損益計算書 | ||
| その他の関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分 | 135 | (175) |
| 持分法が適用される関連会社(1) | 93 | (24) |
| 持分法が適用される共同支配企業(2) | 42 | (151) |
| 連結財政状態計算書 | ||
| その他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 721 | 502 |
| 持分法が適用される関連会社 | 512 | 380 |
| 持分法が適用される共同支配企業 | 209 | 122 |
(1) ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL)の生産資産にかかる減損を含む(2020年12月31日現在は73百万ユーロ)。
(2) ルノー・ブリリアンス・ジンベイ・オートモーティブ・カンパニー(RBJAC)は財政難に陥っているため、2021年6月30日以降、今後12ヶ月間継続企業として存続する能力が不確実であると判断されている。2022年1月12日、RBJACは管財人による管理下に置かれた。これは持分法が適用される投資の価値に対して影響を及ぼさない。この価値は2020年12月31日現在既にゼロであったが、RBJACに対する債権に関する25百万ユーロの減損を認識するにいたった(注6-E)。持分法が適用される共同支配企業に関して2020年度に計上された損失は、主にRBJAC及びルノー・アルジェリ・プロデュクションに関するものであった(注13-C)。
13-A. 持分法が適用される主要なその他の関連会社及び共同支配企業に関する情報
| 会社 | 所在国 | 主な活動 | ルノー・グループが保有する所有権及び 議決権の割合 | 2021年12月31日現在のその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | 2020年12月31日現在のその他の関連会社及び共同支配企業に対する投資 | ||
| 2021年12月31日 現在 | 2020年12月31日 現在 | ||||||
| 関連会社 | |||||||
| 自動車(アフトワズを除く) | |||||||
| Motorlu Araclar Imal ve Satis AS(MAIS(マイス)) | トルコ | 自動車販売 | 49% | 49% | 64 | 76 | |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | インド | 自動車製造 | 30% | 30% | 135 | 115 | |
| ブーヌ・コムヌール | フランス | 廃棄物処理 | 33% | 33% | 80 | 64 | |
| EGT | 中国 | 自動車製造 | 25% | 25% | 6 | ||
| ベルコール | フランス | 電気自動車 | 24% | 25 | |||
| モビリティ・ トレーダー・ ホールディング(1) | ドイツ | 自動車販売 | 3% | 20 | |||
| 販売金融 | |||||||
| モビリティ・ トレーダー・ ホールディング(1) | ドイツ | 自動車販売 | 5% | 30 | |||
| RNバンク | ロシア | 金融 | 30% | 30% | 94 | 76 | |
| 日産ルノー・フィナンシャル・サービシーズ・インディア・プライベート・リミテッド | インド | 金融 | 30% | 30% | 36 | 31 | |
| 共同支配企業 | |||||||
| 自動車(アフトワズを除く) | |||||||
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | アルジェリア | 自動車製造 | 49% | 49% | |||
| ルノー・ブリリアンス・ジンベイ・オートモーティブ・カンパニー | 中国 | 自動車製造 | 49% | 49% | |||
| アライアンス・ベンチャーズb.v. | オランダ | 新たなテクノロジー新興企業への融資 | 40% | 40% | 159 | 89 | |
| ワイロット | フランス | 電気自動車 | 21% | 10 | |||
| Hyvia | フランス | 水素自動車 | 50% | 4 | |||
| アフトワズ | |||||||
| JSC OAT | ロシア | 自動車製造 | 40% | 10 | |||
| 販売金融 | |||||||
| オルファン・フィナンスマン・アノニム・シルケティ | トルコ | 金融 | 50% | 50% | 16 | 22 | |
| モビリティサービス | |||||||
| カーシェアリング・モビリティ・サービシーズSL | スペイン | モビリティーサービス | 50% | 50% | 5 | 7 | |
| その他の重要ではない関連会社及び共同支配企業 | 27 | 22 | |||||
| 合計 | 721 | 502 | |||||
(1) モビリティ・トレーダー・ホールディングに対する投資は、自動車部門及び販売金融部門によって共同保有している(注3参照)。
下記の表は、ルノー・グループと持分法により計上される主要なその他の関連会社及び共同支配企業との間の売買取引の合計額並びにこれらの企業とのルノー・グループの貸借対照表上のポジションを示す。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 | ||
| 連結損益計算書 | その他の関連会社及び共同支配企業に対する売上 | 購入 | その他の関連会社及び共同支配企業に対する売上 | 購入 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S(MAIS(マイス)) | 1,354 | (2) | 1,589 | (4) |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | 7 | (461) | 5 | (336) |
| RNバンク | - | (5) | - | (5) |
| ブーヌ・コムヌール | 18 | (1) | 17 | - |
| EGT | 7 | (208) | 6 | 3 |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | - | (89) | 3 | (10) |
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||||
| 連結財政状態計算書 | 金融資産 | 自動車顧客 債権 | その他の資産 | 営業債務 | その他の負債 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S(MAIS(マイス)) | - | 17 | - | 2 | - |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | - | 25 | 200 | 59 | - |
| RNバンク | - | - | - | - | 1 |
| ブーヌ・コムヌール | - | 11 | - | - | 7 |
| EGT | 27 | 2 | 1 | 57 | - |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | - | 4 | - | - | - |
| (単位:百万ユーロ) | 2020年12月31日現在 | ||||
| 連結財政状態計算書 | 金融資産 | 自動車顧客 債権 | その他の資産 | 営業債務 | その他の負債 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis A.S(MAIS(マイス)) | - | - | - | 7 | 2 |
| ルノー・日産オートモティブ・インディア・プライベート・リミテッド(RNAIPL) | - | 32 | 192 | 53 | - |
| RNバンク | 60 | - | 1 | - | 1 |
| ブーヌ・コムヌール | - | 12 | - | - | 14 |
| EGT | 24 | 3 | - | - | - |
| ルノー・アルジェリ・プロデュクション | - | - | - | 1 | - |
13-B. 持分法が適用されるその他の関連会社に関する累積の財務情報
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 |
| 関連会社に対する投資 | 512 | 380 |
| 関連会社の利益(損失)に対する持分 | 93 | (24) |
| その他の包括利益項目に対する関連会社の持分 | (218) | (203) |
| 包括利益に対する関連会社の持分 | (125) | (227) |
13-C. 持分法が適用される共同支配企業に関する累積の財務情報
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 |
| 共同支配企業に対する投資 | 209 | 122 |
| 共同支配企業の利益(損失)に対する持分 | 42 | (151) |
| その他の包括利益項目に対する共同支配企業の持分 | (38) | (37) |
| 包括利益に対する共同支配企業の持分 | 4 | (188) |
日産とともに共同所有されるルノー・日産B.V.は重要ではないため連結されていない。
注14-棚卸資産
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||||
| 総額 | 評価減 | 純額 | 総額 | 評価減 | 純額 | |
| 原材料及び貯蔵品 | 1,811 | (268) | 1,543 | 1,665 | (276) | 1,389 |
| 仕掛品 | 360 | (3) | 357 | 310 | (2) | 308 |
| 中古車両 | 1,065 | (114) | 951 | 1,376 | (162) | 1,214 |
| 製品及び予備部品 | 2,080 | (139) | 1,941 | 2,882 | (153) | 2,729 |
| 合計 | 5,316 | (524) | 4,792 | 6,233 | (593) | 5,640 |
注15-販売金融債権
15-A. 販売金融債権の種類別内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 |
| ディーラー向け債権 | 6,343 | 7,862 |
| 消費者向け融資 | 23,159 | 23,383 |
| リース及び類似取引 | 11,024 | 10,639 |
| 総額 | 40,526 | 41,884 |
| 減損 | (1,028) | (1,064) |
| 純額 | 39,498 | 40,820 |
公正価値の詳細は注24-Aに記載している。
15-B. 販売金融債権の譲渡
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||
| 帳簿価額 | 公正価値 | 帳簿価額 | 公正価値 | |
| 貸借対照表に計上されている債権譲渡 | 12,589 | 12,541 | 11,790 | 11,743 |
| 関連債務 | 3,098 | 3,113 | 3,259 | 2,916 |
販売金融部門は最終顧客へのローン及びディーラーシップ・ネットワークに対する債権について、ドイツ、フランス、イタリア及び英国における様々な公募での証券化取引やフランス、英国及びドイツにおける様々な導管体による資金調達を行ってきた。どちらのタイプの資金調達も、特別目的事業体(SPV)を通じて行われる。いくつかの公募証券はRCIバンクが引き受けており、これによりRCIバンクは欧州中央銀行において適格担保とされる証券を有することができる。
2021年、販売金融部門はドイツで自動車ローンを裏付け資産とする公募の証券化を行い、900百万ユーロの優先証券(うち200百万ユーロは自己保有)を発行した。
リスクはすべてルノー・グループが負っているため、かかる証券化取引を通じて譲渡した債権の消滅を認識していない。関連債務はこの証券化による有価証券に対応するもので、「その他の証書による債務」に計上されている。
譲渡債権とそれに対応する関連債務との差異は、証券化に必要な債権信用度の高さや、RCIバンクが流動性準備金のために留保する証券の割合によるものである。
証券化した資産の再譲渡や担保設定はできず、債券の引受人は譲受した資産に係る請求権を有するのみである。
流動性準備金管理の保証としての担保資産については、注28-A.4に示している。
15-C. 販売金融債権の満期
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 |
| 1年以内 | 18,499 | 20,727 |
| 1~5年 | 20,644 | 19,675 |
| 5年超 | 355 | 418 |
| 販売金融債権合計(純額) | 39,498 | 40,820 |
15-D. 販売金融債権のリスクのレベル別内訳
販売金融部門は、ディーラー・ポートフォリオとカスタマー・ポートフォリオの社内モデルを同時に調整する「ワンステップ」アプローチを採用し、2018年にデフォルトの新定義に向けたコンプライアンス・プログラムを開始した。
先進的手法で支払能力比率を算出する国(フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、英国及び韓国)については、2020年12月に欧州中央銀行による新たなデフォルト校正に関する作業が最終決定され、引当金の大幅な増加には至らなかった。
標準的手法で支払能力比率を算出する国(ブラジル及び非G7諸国)については、2021年1月1日より、デフォルトの新定義がカスタマー・ポートフォリオ及びディーラー・ポートフォリオに適用されている。これは、ブラジルの減損債権の増加(ひいてはこれらの債権の引当率の低下)につながったが、非G7諸国には影響を与えなかった。
| (単位:百万ユーロ) | 最終顧客向け 販売金融 | ディーラー向け販売金融 | 2021年 12月31日現在 |
| 総額 | 34,183 | 6,343 | 40,526 |
| 健全な債権 | 30,067 | 6,118 | 36,185 |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権 | 3,126 | 165 | 3,291 |
| 貸倒債権 | 990 | 60 | 1,050 |
| 貸倒債権合計の割合 | 2.9% | 0.9% | 2.6% |
| 減損 | (953) | (75) | (1,028) |
| 健全な債権に係る減損 | (254) | (37) | (291) |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権に係る減損 | (161) | (9) | (170) |
| 貸倒債権に係る減損 | (538) | (29) | (567) |
| 総純額 | 33,230 | 6,268 | 39,498 |
| (単位:百万ユーロ) | 最終顧客向け 販売金融 | ディーラー向け販売金融 | 2020年 12月31日現在 |
| 総額 | 34,022 | 7,862 | 41,884 |
| 健全な債権 | 29,148 | 7,514 | 36,662 |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権 | 4,170 | 284 | 4,454 |
| 貸倒債権 | 704 | 64 | 768 |
| 貸倒債権合計の割合 | 2.1% | 0.8% | 1.8% |
| 減損 | (951) | (113) | (1,064) |
| 健全な債権に係る減損 | (226) | (63) | (289) |
| 当初認識から信用リスクの上昇が見られる債権に係る減損 | (252) | (17) | (269) |
| 貸倒債権に係る減損 | (473) | (33) | (506) |
| 総純額 | 33,071 | 7,749 | 40,820 |
15-E. 販売金融の信用リスクに対するエクスポージャー
販売金融活動に係るリスクには、帳簿に示された販売金融債権の純額以外にも「オフバランス約定」(注28-A)の項に記載されている取消不能の顧客への貸付確定金額があり、この金額を加算したものが販売金融活動における信用リスクの総額となる。このリスクは顧客から差し入れられる担保により軽減されており、その詳細は「取得済みのオフバランス約定」(注28-B)の項に記載されている。特に、2021年12月31日現在については、805百万ユーロの担保(2020年12月31日現在は866百万ユーロ)が回収遅延又は減損処理済みの販売金融債権に対して差入れられている。
顧客の信用リスクは、(スコアリング・システムを用いて)評価され、活動の種類(顧客及びディーラー)によりモニタリングされる。当年度末現在において、満期到来前又は減損処理前の販売金融債権については、規制により定義されるような不良債権化の兆候や販売金融債権の顧客に対するリスクの著しい集中は見られない。
注16-債権
債権の純額
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 |
| 総額 | 1,593 | 1,808 |
| 発生信用損失による減損(1) | (797) | (889) |
| 予想信用損失による減損 | (8) | (9) |
| 純額 | 788 | 910 |
(1) 2021年12月31日現在はイランに関連したマイナス678百万ユーロを含む。
この項目には、ルノー・グループの販売金融会社又はグループ外の事業体に売却され、債権の保有に伴う実質的にすべてのリスク及び利益が移転されている債権は含まれない。希薄化リスク(主に商事紛争に起因する未決済リスクなど)はルノー・グループの負担であるが、微々たるものである。このようにしてルノー・グループの販売金融会社に譲渡された債権は販売金融債権の中に、主としてディーラーシップに対する債権として含まれる。
さらに、自動車(アフトワズを除く)部門、アフトワズ及びモビリティサービス部門の顧客に対する著しいリスクの集中は見られず、また、ルノー・グループ外の顧客でこれらの部門の総売上高の10%超を占める先は1件もない。
信用リスクの管理方針は注25-B6に示す。
債権の信用リスクのエクスポージャーの最大額は、かかる債権の帳簿に示された純額となる。
自動車顧客債権の減損モデルは注2-Gに示す。
公正価値の詳細は注24-Aに記載している。
注17-その他の流動及び固定資産
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||||
| 固定 | 流動 | 合計 | 固定 | 流動 | 合計 | |
| 前払費用 | 133 | 351 | 484 | 133 | 315 | 448 |
| 未収税金 (当期税金を含まない) | 230 | 1,387 | 1,617 | 213 | 1,567 | 1,780 |
| 未収税金(当期税金に係る) | 19 | 128 | 147 | 18 | 153 | 171 |
| その他の債権 | 488 | 1,753 | 2,241 | 501 | 1,731 | 2,232 |
| 非連結子会社に対する投資及び資産計上 可能な前払金(1) | 96 | - | 96 | 91 | ‐ | 91 |
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | - | 50 | 50 | ‐ | 31 | 31 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | - | 147 | 147 | ‐ | 230 | 230 |
| 売却目的で保有する資産 | - | 129 | 129 | ‐ | ‐ | ‐ |
| 合計 | 966 | 3,945 | 4,911 | 956 | 4,027 | 4,983 |
| 総額 | 1,080 | 4,075 | 5,155 | 1,092 | 4,106 | 5,198 |
| 減損 | (114) | (130) | (244) | (136) | (79) | (215) |
(1) 10百万ユーロを超える非連結子会社に対する投資はルノー・日産BV及びKadensisに関係するものである。
注18-資本
18-A. 資本金
2021年12月31日現在の発行済全額払込済普通株式の総数は295,722千株で、1株当たりの額面金額は3.81ユーロである(1株当たりの額面金額は2020年12月31日現在から変更無し)。
自己株式への配当はない。自己株式は2021年12月31日現在、ルノーSAの資本金の1.55%を占めている(2020年12月31日現在は1.53%)。
日産グループはその完全子会社である日産ファイナンス㈱を通じてルノーSAの株式の約15%を保有している(但し、これらの株式に議決権は付与されていない)。
18-B. 資本運用
ルノー・グループの資本運用の目的は、事業の継続性を保証することにより株主へのリターン及びその他の関係者の利益を確保し、資本構造を最適に維持することにより費用の最適化を図ることにある。株主配当金の支払調整、株式の償還、新株の発行などを行う場合もある。
ルノー・グループの目的については各事業セグメントにおいて様々な方法で管理統制されている。
販売金融部門には銀行業に対する法定比率を遵守する義務がある。最低支払能力比率(リスク加重資産総額に対する、劣後ローンを含めた資本の比率)は8%である。RCIバンクのコアTier1支払能力比率は2021年12月31日現在で14.76%である(2020年12月31日現在で17.34%)。
また、ルノー・グループは日産への投資について部分的ヘッジを行っている(注12-G及び25-B2)。
18-C. ルノー自己株式
株主総会の決議に従って、取締役会はルノー自己株式をすべてルノー・グループのマネジャー及び幹部社員に付与する現行のストック・オプション及び業績連動株式制度及びその他の株式報酬に関する合意に割当てることを決定した。
| 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | |
| 自己株式制度の総額(単位:百万ユーロ) | 237 | 284 |
| 自己株式の総数 | 4,582,464 | 4,538,199 |
18-D. 配当
2021年4月23日開催の定時及び臨時株主総会において配当を行わないことが決議された(2020年度から変更無し)。
18-E. 為替換算調整勘定
各年度の為替換算調整勘定の変動は次のとおり分析される。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 日産に対する投資価額の為替換算調整勘定の変動 | 594 | (1,131) |
| 日産に対する投資の部分ヘッジによる影響(税引後)(注12-G) | 4 | ‐ |
| 日産に係る為替換算調整勘定の変動額合計 | 598 | (1,131) |
| 超インフレ経済に関する変動 | 21 | (21) |
| その他の為替換算調整勘定の変動 | 82 | (749) |
| 為替換算調整勘定変動額合計 | 701 | (1,901) |
超インフレ経済に関する変動は、2018年1月1日からアルゼンチンの子会社に起因する為替換算調整勘定の変動を含む。2020年度は、日産に対する投資純額の部分的ヘッジ効果が相殺された。「その他の為替換算調整勘定の変動」は主としてロシア・ルーブル及びブラジル・レアルの変動によるものである。
18-F. 金融商品再評価準備金
18-F1. 金融商品再評価準備金残高の変動
下表の金額は税効果を考慮後の数字である。
| (単位:百万ユーロ) | キャッシュ・フロー・ ヘッジ | 公正価値で測定される資本性 金融商品(2) | 公正価値で測定される負債性 金融商品 | 合計 | 親会社株主持分 合計 |
| 2020年12月31日現在 | (119) | 496(2) | 4 | 381 | 384 |
| 資本に計上された公正価値の変動 | 83 | 355 | (3) | 435 | 425 |
| 資本から損益への組替調整(1) | 9 | - | (2) | 7 | 7 |
| 資本から準備金への組替調整(3) | - | (811) | - | (811) | (811) |
| 2021年12月31日現在 | (27) | 40 | (1) | 12 | 5 |
(1) 資本から損益へ組替調整されたキャッシュ・フロー・ヘッジの内訳については以下の注F2を参照、また、資本から損益計算書へのキャッシュ・フロー・ヘッジの組替調整スケジュールについては以下の注F3を参照。
(2) 公正価値で測定される資本性金融商品についての再評価準備金は主にダイムラー株に関連している(注22-B)。
(3) 準備金に組み替えられたルノーの554百万ユーロのダイムラー株式売却益(注22-B)及び準備金に組み替えられた日産の252百万ユーロのダイムラー株式売却益(注12-D)を含む。
18-F2. 金融商品再評価準備金から損益計算書項目に組替調整されたキャッシュ・フロー・ヘッジの内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 営業総利益 | 15 | 9 |
| その他の営業利益及び営業費用 | (1) | - |
| 当期及び繰延税金 | (5) | (2) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジに係る損益計算書項目への組替調整額合計 | 9 | 7 |
18-F3. 金融商品再評価準備金から損益計算書項目への、キャッシュ・フロー・ヘッジの組替調整スケジュール
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 |
| 1年以内 | - | 2 |
| 1年超 | 21 | (20) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金 (関連会社及び共同支配企業を除く) | 21 | (18) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金 (関連会社及び共同支配企業分) | (48) | (101) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ再評価準備金合計 | (27) | (119) |
上記のスケジュールはキャッシュ・フロー・ヘッジ契約の満期を基にしている。
18-G. 業績連動株式制度及びその他の株式報酬契約
取締役会は定期的にルノー・グループの幹部社員及びマネジャーに対し、制度ごとに権利確定期間及び最低保有期間の異なる業績連動株式を付与している。すべての制度において、受益者への業績連動株式の付与数を決定するうえで勤務成果を条件に加えている。業績連動株式の権利の喪失は適用される規則に基づき、自己都合退職又は雇用終了の場合は全権利を喪失し、会社の都合による退職の場合は個別に決定される。
2021年度に、1,605千株式(当初価値総額40百万ユーロ)に係る業績連動株式制度プラン28が導入された。株式の権利確定期間は3年で、最低保有期間はない。
株式報酬は会計方針(注2-R)に記載の方法により評価されている。主な詳細は以下のとおりである。
| プラン | 当初価 値 (千 ユーロ) | ユニット公正価値 | 2021年度 費用 (百万ユーロ) | 2020年度 費用 (百万 ユーロ) | 付与日の株価 (ユーロ) | 株価 変動率 | 金利 | 行使価格 (ユーロ) | オプション期間 | 1株当たり 配当金額 (ユーロ) |
| プラン23(1) | 19,929 | 65.72 | - | (2) | 76.16 | N/A | (0.48)% | N/A | 4 years | 2.40 - 2.88 |
| プラン24(1) | 53,646 | 66.18 | - | (3) | 82.79 | N/A | (0.56)% | N/A | 3-4 years | 3.15 - 3.34 |
| 22,167 | 66.16 | (1) | (5) | N/A | (0.57)% | N/A | 4 years | 3.15 - 3.34 | ||
| プラン25(1) | 63,533 | 73.37 | 2 | (13) | 90.64 | N/A | (0.57)% | N/A | 3-4 years | 3.55 - 4.25 |
| 23,096 | 69.73 | (3) | (3) | 88.93 | N/A | (0.57)% | N/A | 4 years | 3.55 - 4.25 | |
| プラン26 | 49,618 | 42.50 | (15) | (17) | 54.99 | N/A | - | N/A | 3 years | 3.55 - 3.50 |
| プラン27(1) | 11,062 | 10.31 | (4) | (3) | 14.55 | N/A | (0.54)% | N/A | 3 years | 1.05-1.35 |
| プラン28(1) | 1,736 | 33.07 | (1) | - | 33.73 | N/A | (0.61)% | N/A | 3 years | 0.65 |
| 38,678 | 31.60 | (9) | - | 33.73 | N/A | (0.61)% | N/A | 3 years | 0.65 | |
| 合計 | (31) | (46) | ||||||||
(1) これらの制度については記載の期間内において業績連動株式の付与日が分かれている。上表では付与日ごとの付与数で加重平均した数字を表示している場合もある。
18-G1. 各対象者が保有する株式にかかる権利の変動
各対象者が保有する株式にかかる権利の数の変動は以下のとおりである。
| 2020年1月1日現在 未確定の権利 | 付与 | 確定した権利 | 期限切れの権利 及びその他の調整 | 2021年12月31日現在未確定の権利 | |
| 株式にかかる権利 | 4,414,274 | 1,604,996 | (965,735)(1) | (609,167) | 4,444,368 |
(1) 権利が確定された業績連動株式は主に、2017年度に税法上のフランス非居住者についてプラン24及び2018年度に税法上のフランス居住者についてプラン25に基づいて付与されたものである。
18-G2. 業績連動株式及び変動報酬として付与された株式
プラン23からプラン25について、権利確定期間及び最低保有期間は、各国の税制を考慮するため、受益者が税法上のフランス居住者か又はその他の国の居住者かによって異なる。
税法上のフランス居住者に付与される株式における権利確定期間は3年で、保有期間はその後の1年である。
税法上のフランス非居住者については、権利確定期間は4年間で、最低保有期間はない。
プラン26からは、税法上のフランス居住者又は外国居住者に対して、権利確定期間は3年間で、保有期間はない。
| 制度 | 付与日 | 2021年 12月31日時点で付与された株式の権利 | 権利確定日 | 保有期間 |
| プラン23 | 2016年4月29日 | - | 2020年4月29日 | 無し |
| プラン24 | 2017年2月9日 | - - | 2020年2月9日 2021年2月9日 | 2020年2月9日-2021年2月9日 無し |
| プラン25 | 2018年2月15日 | - 175,807 | 2021年2月15日 2022年2月15日 | 2021年2月15日-2022年2月15日 無し |
| プラン26 | 2019年6月12日 | 1,338,350 | 2022年6月12日 | 無し |
| プラン27 | 2020年2月13日 | 1,375,740 | 2023年2月13日 | 無し |
| プラン28 | 2021年4月23日 | 1,554,471 | 2024年4月23日 | 無し |
| 合計 | 4,444,368 |
18-H. 非支配株主の持分
| 会社 | 所在国 | 非支配株主が 保有する所有権 及び議決権の割合 | 当期純利益-非支配株主持分 (単位:百万ユーロ) | 資本-非支配株主 持分 (単位:百万ユーロ) | 非支配株主(少数株主)に対する支払配当金 (単位:百万ユーロ) | ||||
| 2021年 12月31日 現在 | 2020年 12月31日 現在 | 2021年度 | 2020年度 | 2021年 12月31日 現在 | 2020年 12月31日 現在 | 2021年度 | 2020年度 | ||
| 自動車(アフトワズを除く) | |||||||||
| ルノー・サムスン・モーターズ | 韓国 | 20% | 20% | ‐ | (11) | 176 | 178 | ‐ | (7) |
| オヤック・ルノー・オートモビル・ファブリカラリ | トルコ | 48% | 48% | 18 | 45 | 304 | 341 | (58) | ‐ |
| JMEV | 中国 | 50% | 50% | (14) | (8) | 20 | 31 | ‐ | ‐ |
| その他 | 8 | 1 | 14 | 9 | (2) | (3) | |||
| 自動車(アフトワズを除く)合計 | 12 | 27 | 514 | 559 | (60) | (10) | |||
| 販売金融 | |||||||||
| バンコ・RCI・ブラジル(Banco RCI Brasil) | ブラ ジル | 40% | 40% | 10 | 8 | - | ‐ | (16) | (8) |
| ロンボ・コンパニア・フィナンシエラ(Rombo Compania Financiera) | アルゼンチン | 40% | 40% | (1) | (3) | - | ‐ | ‐ | ‐ |
| RCI・コロンビアSA(RCI Colombia SA) | コロンビア | 49% | 49% | 8 | 2 | - | ‐ | (2) | ‐ |
| その他 | 3 | 2 | 13 | 12 | (2) | (3) | |||
| 販売金融合計 | 20 | 9 | 13 | 12 | (20) | (11) | |||
| アフトワズ | |||||||||
| アライアンス・ロステック・オートb.v.(1) | オラ ンダ | 32% | 32% | ‐ | ‐ | ‐ | 578 | ‐ | ‐ |
| ラーダ・オート・ホールディングOOO(1) | ロシア | 32% | 32% | ‐ | ‐ | 624 | ‐ | ‐ | ‐ |
| アフトワズ | ロシア | 32% | 32% | 37 | (68) | (551) | (564) | 3 | 8 |
| LLC・ラーダ・イジェフスク(LLC Lada Izhevsk) | ロシア | 32% | 32% | 2 | 2 | (16) | (17) | ‐ | (4) |
| その他 | 15 | 3 | 9 | 12 | (4) | (4) | |||
| アフトワズ合計 | 54 | (63) | 66 | 9 | (1) | (0) | |||
| モビリティサービス合計 | (7) | (11) | (19) | (14) | ‐ | ‐ | |||
| 合計 | 79 | (38) | 574 | 566 | (81) | (21) | |||
(1) アライアンス・ロステック・オートb.v.からラーダ・オート・ホールディングOOOへのアフトワズ株式の譲渡については、注3-Bを参照のこと。
ルノー・グループは、バンコ・RCI・ブラジル、ロンボ・コンパニア・フィナンシエラ、RCI・コロンビアSAの少数株主に対し、その投資分を売却するプットオプションを付与している。これらプットオプションに相当する負債の額はその他負債に含まれており、2021年12月31日現在、それぞれブラジル子会社については102百万ユーロ、アルゼンチンの子会社については4百万ユーロ、コロンビアの子会社については63百万ユーロである(2020年12月31日現在はそれぞれ100百万ユーロ、4百万ユーロ及び61百万ユーロであった)。これに相当する費用は資本勘定に計上され、非支配株主持分に優先的に割り当てられ、残りの額が親会社株主持分に割り当てられる。負債は公正価値で表示される。公正価値は、決算日現在に存在する金融ポートフォリオの将来の結果及びパートナーシップ契約の規定を考慮して、潜在的な購入価格を見積もることにより決定される。これは認識モデルを用いているが、それに関連する重要なデータが観測可能な市場データには基づいていないため、これはレベル3の公正価値である。
トルコのオヤックとの間で2018年度にパートナーシップ契約が締結されたが、その契約は、プットオプション及びコールオプションを含む(注28-A3を参照のこと。)。ルノー・グループもまた、オヤック・グループのいくつかの企業体における株式のコールオプションを保有している(注28-B)。
子会社の運営に対する規制の枠組みに由来する制限を除いて、ルノー・グループが自らの資産を利用又は使用する能力及びその負債を決済する能力に対する重大な制限は存在しない。現地の監督当局が、銀行業務を行う子会社に対し、資本及び流動性について特定の水準を維持すること、グループの他の当事者に対するエクスポージャーを制限すること及びその他比率を遵守することを要求する可能性がある。
注19-退職給付及びその他の従業員長期給付債務に対する引当金
19-A. 退職給付その他の給付制度
退職給付その他の従業員長期給付債務は、本質的に、在職従業員に係るものである。これらの給付は、確定拠出型制度又は確定給付型制度により行われる。
確定拠出型制度
ルノー・グループは各国の法律・慣行に従い年金及びその他の保障制度の責任を負う国家機関に対して給与に応じた拠出金の支払を行なっている。現在、これらの制度に関する数理計算上の債務はない。
確定拠出型制度に係る総費用は、2021年度は393百万ユーロであった(2020年度は415百万ユーロ)。
確定給付型制度
確定給付型制度の会計処理については注2-Sに記載されており、この制度のために引当金が設定されている。当該制度の対象となる給付は以下のとおりである。
・ フランス、トルコなどの一定の国における法律又は契約の適用対象となる、退職又は離職時に支払われるべき給付
・ 従業員に契約上の利益を提供する補完年金(この種の制度はヨーロッパ、例えば、英国、フランス、ドイツ、オランダ、スイスなどで利用されている。)
・ その他、主に長期勤務報奨及び有給休暇の付与からなる長期給付
確定給付型補完年金制度については、一般的に、年金基金又は保険会社と契約を締結することにより積立が行われる。かかる場合、当該債務及び資産は別個に評価される。当該債務と支払原資のために保有される資産の公正価値との差異により積立不足又は積立超過となる場合がある。積立不足の場合には、引当金が計上される。積立超過の場合には、一定の条件に従って資産が認識される。
ルノー・グループの主要な確定給付型制度
フランスでは、ルノー・グループの退職補償金の支給のために、フランスの各会社が従業員代表と契約を締結する。当該補償金は従業員の給与及び勤続年数に基づいており、退職時に当該会社に雇用されていることが支給の条件となる。フランスの退職給付債務は全額引当金により賄われ、ルノー・グループの退職補償債務の大半を占める。
ルノー・グループの最も重要な補完年金制度は英国で運用されており、2つの確定給付型年金制度が2つの区分から構成される専用の年金基金の一環として運用されている。そのうち1つは自動車(アフトワズを除く)部門の子会社に係るもので、もう1つはRCI・ファイナンシャル・サービシーズ・リミテッド(RCI Financial Services Ltd.)に係るもので、合わせて1,745名を対象としている。この制度は2004年以降新規加入者を受け付けておらず、2019年12月31日以降、この制度に基づき追加の権利を獲得していない。2020年1月1日以降はすべての従業員が確定拠出型年金制度により利益を得ている。2021年12月31日現在、自動車(アフトワズを除く)部門専用の基金区分の積立不足額は、39百万ポンドと評価されており、RCI・ファイナンシャル・サービシーズ・リミテッド専用の基金区分の積立不足額は9百万ポンドと評価されている。
この年金基金(トラスト)は法人である。当該年金基金は、加入会社並びにその在職従業員及び元従業員を等しく代表する受託者で構成される理事会により管理運用される。当該年金基金は、現地の法令に準拠しており、当該法令により最低積立必要額が定められているため、ルノー・グループにより追加拠出が実行される可能性がある。3年に1度の評価を前回2018年に行った後、ルノー・グループは、毎年5百万ポンドを上限とした拠出を行うことにより、2027年までに積立不足を補填することを確約した。資産運用方針は基金のセクション毎に監督当局により定められ、運用業績についても四半期毎に監督官庁の調査を受ける。これらの制度に係るリスクは通常のリスクである(積立資産に対する将来の運用収益の低下、株式市場の下落、受益者の平均余命の長期化、インフレ率の上昇等)。
グループ確定給付型制度の主要な変更内容
2021年12月31日現在、60百万ユーロ(2020年12月31日現在は108百万ユーロ)の金額が、団体協約退職制度から利益を得る従業員について、退職補償金からリストラクチャリング引当金に再分類されている。
19-B. 最も重要な制度を対象とした引当金及びその他データの算出のために使用された主要な数理計算上の仮定
| フランスにおけるルノー・グループの退職補償金を対象とした主要な数理計算上の仮定及び実際のデータ | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||
| ルノーs.a.s. | その他の企業 | ルノーs.a.s. | その他の企業 | |
| 退職年齢 | 60-65歳 | 60-67歳 | 60-65歳 | 60-67歳 |
| 割引率(1) | 0.82% | 0.6%-2% | 0.31% | 0.2%-2% |
| 昇給率 | 2.2% | 1%-2.8% | 2.2% | 1%-3% |
| 制度期間 | 13年 | 5-20年 | 13年 | 6-20年 |
| 債務総額 | 1,050百万ユーロ | 168百万ユーロ | 1,191百万ユーロ | 187百万ユーロ |
(1) フランスにおけるルノー・グループの債務評価に使う割引率は、債務の期限によって各社異なる。割引率のベンチマークとは、ゼロクーポン利率に、ロイターにより公表されたAAの格付けを有する発行体向けの平均的なスプレッド・カーブを加えたものである。
| 英国におけるルノー・グループの補完年金を対象とした主要な数理計算上の仮定及び実際のデータ | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||
| 自動車(アフトワズを除く) | 販売金融 | 自動車(アフトワズを除く) | 販売金融 | |
| 財務上の割引率(1) | 1.90% | 1.90% | 1.40% | 1.40% |
| 昇給率 | N/A | N/A | N/A | N/A |
| 制度期間 | 18年 | 20年 | 19年 | 21年 |
| 積立資産の実際の運用収益 | -2.3%-22.2% | 9.30% | 7%-7.2% | 7.84% |
| 債務総額 | 419百万ユーロ | 49百万ユーロ | 395百万ユーロ | 48百万ユーロ |
| 年金基金により運用された資産の公正価値 | 373百万ユーロ | 38百万ユーロ | 323百万ユーロ | 32百万ユーロ |
(1) 割引率は、AA-の格付けを有する社債のiBoxxポンド指数(DTRBポンドAA格付け社債イールドカーブ)に基づきデロイトにより設定された利率カーブを参照して決定された。
19-C. 当期費用純額
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 当期勤務費用 | 85 | 88 |
| 過去勤務費用及び清算における損益 | - | 1 |
| 純負債(又は純資産)に生じる純利息 | 11 | 16 |
| 従業員数調整制度の影響 | (5) | (1) |
| 損益計算書に計上された当期費用(利益)純額 | 91 | 104 |
19-D. 貸借対照表に記載された引当金の詳細
19-D1. 引当金の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||
| 債務の現在価値 | 積立資産の公正価値 | 確定給付債務(資産)純額 | |
| 退職及び雇用終了補償金 | |||
| フランス | 1,134 | (1) | 1,133 |
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 36 | - | 36 |
| アフリカ及び中東 | 1 | - | 1 |
| アメリカ | - | - | - |
| アジア太平洋 | 24 | - | 24 |
| ユーラシア(1) | 3 | - | 3 |
| 退職及び雇用終了補償金合計 | 1,198 | (1) | 1,197 |
| 補完年金 | |||
| フランス | 84 | (81) | 3 |
| 英国 | 468 | (411) | 57 |
| ヨーロッパ(フランス及び英国を除く)(2) | 349 | (242) | 107 |
| アメリカ | - | - | - |
| アジア太平洋 | 3 | - | 3 |
| アフリカ及び中東 | 3 | - | 3 |
| 補完年金合計 | 907 | (734) | 173 |
| その他の長期給付 | |||
| フランス(3) | 58 | - | 58 |
| ヨーロッパ(フランスを除く) | 4 | - | 4 |
| アメリカ | 8 | - | 8 |
| その他の長期給付合計 | 70 | - | 70 |
| 合計(4) | 2,175 | (735) | 1,440 |
(1) 主に、ルーマニア及びトルコ。
(2) 主に、ドイツ及びスイス。
(3) 有給休暇の付与及び長期勤務報奨。
(4) 1年以内に満期が到来する負債総額(純額):85百万ユーロ、1年超に満期が到来する負債総額(純額):1,355百万ユーロ。
19-D2. 確定給付債務純額一覧
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||||
| 1年未満 | 1年から5年 | 5年から10年 | 10年超 | 合計 | |
| 債務の現在価値 | 105 | 282 | 407 | 1,381 | 2,175 |
| 年金資産の公正価値 | (16) | (70) | (89) | (560) | (735) |
| 確定給付債務(資産)純額 | 89 | 212 | 318 | 821 | 1,440 |
各制度の加重平均期間は2021年12月31日現在15年である(2020年12月31日現在は14年)。
19-E. 債務、積立資産及び引当金の増減
| (単位:百万ユーロ) | 債務の現在 価値(A) | 積立資産の 公正価値(B) | 確定給付債務純額 (A)+(B) |
| 2020年12月31日現在残高 | 2,318 | (671) | 1,647 |
| 当期勤務費用 | 85 | - | 85 |
| 過去勤務費用及び制度縮小、改訂及び清算における損益 | - | - | - |
| 純負債(又は純資産)に生じる純利息 | 17 | (6) | 11 |
| 従業員調整措置の効果 | (5) | - | (5) |
| 損益計算書に計上された2021年度当期費用(利益)純額(注19-C) | 97 | (6) | 91 |
| 人口統計上の仮定の変化から生じる債務に係る数理計算上の差異 | (9) | - | (9) |
| 財務上の仮定の変化から生じる債務に係る数理計算上の差異 | (90) | - | (90) |
| 経験効果から生じる債務に係る数理計算上の差異 | (10) | - | (10) |
| 積立資産の運用収益純額(上記の純利息に含まれないもの) | - | (25) | (25) |
| その他の包括利益項目に計上された2021年度当期費用(利益) 純額 | (109) | (25) | (134) |
| 雇用主による積立への拠出額 | - | (13) | (13) |
| 従業員による積立への拠出額 | - | (2) | (2) |
| 本制度に基づいて支払われた給付 | (134) | 10 | (124) |
| 為替レートの変動による影響 | 34 | (29) | 5 |
| 連結範囲の変更及びその他による影響* | (31) | 1 | (30) |
| 2021年12月31日現在残高 | 2,175 | (735) | 1,440 |
* これらの影響には、団体協約退職制度に基づく補償金から利益を得る従業員について、退職補償金からリストラクチャリング引当金に再分類された60百万ユーロを含む。
2021年12月31日現在のその他の包括利益項目に計上された累積した数理計算上の差異(税引後)(関連会社の持分を除く)は758百万ユーロの損失(2020年12月31日現在は855百万ユーロの損失)であった。
各制度のために使用された割引率が100ベーシスポイント減少する場合、2021年12月31日現在の債務の額は結果的に537百万ユーロ増加する(2020年12月31日現在は569百万ユーロ)。また、各制度のために使用された割引率が100ベーシスポイント増加する場合、2021年12月31日現在の債務の額は結果的に472百万ユーロ減少する(2020年12月31日現在は452百万ユーロ)。
19-F. 積立資産の公正価値
年金基金及び保険会社を通じて運用された資産の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||
| 活発な市場に 上場している資産 | 非上場の資産 | 合計 | |
| 年金基金 | |||
| 現金及び現金同等物 | 1 | - | 1 |
| 株式 | 115 | - | 115 |
| 社債 | 245 | - | 245 |
| 投資信託に対する持分及びその他 | 50 | - | 50 |
| 合計 - 年金基金 | 411 | - | 411 |
| 保険会社 | |||
| 現金及び現金同等物 | 1 | 7 | 8 |
| 株式 | 9 | - | 9 |
| 社債 | 211 | 5 | 216 |
| 不動産 | 30 | 1 | 31 |
| 投資信託に対する持分及びその他 | 29 | 31 | 60 |
| 合計 - 保険会社 | 280 | 44 | 324 |
| 合計 | 691 | 44 | 735 |
社債に投資された年金基金資産は、主として、英国を拠点とする制度に係る資産である(52.2%)。社債に投資された保険契約の関係国は、主として、オランダ(26.4%)、フランス(12.2%)、スイス(4.2%)及びドイツ(3.8%)である。英国における年金資産の実際運用収益は注19-Bに示す。
2021年度は、ルノー・グループの主要な積立資産に係る加重平均による運用収益率の実質値は5.4%(2020年度は2.2%)であった。
本書日現在、2021年度に年金基金に支払われるであろう拠出額の最善の見積もりは約11百万ユーロである。
ルノー・グループの年金基金資産には、ルノー・グループの金融商品が含まれない。不動産投資には、ルノー・グループが占有する不動産が含まれない。
注20-引当金の変動
| (単位:百万ユーロ) | リストラクチャリング引当金(3) | 製品保証引当金 | その他の税務に関する訴訟及びリスクに対する引当金 | 保険業務に対する引当金(1) | 約定及びその他に対する引当金 | 合計 |
| 2020年12月31日現在残高 | 812 | 992 | 205 | 496 | 421 | 2,926 |
| 繰入 | 371 | 574 | 28 | 31 | 321 | 1,325 |
| 目的使用による引当金取崩 | (490) | (548) | (25) | (64) | (98) | (1,225) |
| 引当金未使用部分の戻入 | (68) | (19) | (65) | - | (78) | (230) |
| 連結範囲の変更に伴う増減 | - | - | - | - | (1) | (1) |
| 為替換算調整勘定及びその他の増減 | 27 | 4 | - | - | 15 | 46 |
| 2021年12月31日現在残高(2) | 652 | 1,003 | 143 | 463 | 580 | 2,841 |
(1) 販売金融部門の保険会社による技術的準備金である。
(2) 短期引当金は1,550百万ユーロ、長期引当金は1,291百万ユーロ。
(3) リストラクチャリング費用には、団体協約退職制度に基づく補償金から利益を得る従業員について、退職補償引当金からの60百万ユーロの再分類が含まれている。
ルノー又はルノー・グループ会社が関与しているすべての既知の訴訟について毎年度末に調査が実施され、法律顧問の意見を考慮し、必要と考えられる引当金が、見積もられたリスクに対応して設定されている。2021年度中、ルノー・グループは新たな重大な訴訟に関連する引当金を計上しなかった。偶発債務に関する情報は注28-A2に示す。
リストラクチャリング引当金の増加は、大部分がヨーロッパ地域で導入した従業員数調整制度(注6-A)に係るものである。フランスでは、団体協約退職制度に基づき退職が予定されている従業員について、既存の退職補償引当金を控除後の額でリストラクチャリング引当金が計上されている。
2021年12月31日現在のその他の引当金には、環境規制への適合に係る引当金98百万ユーロが含まれる(2020年12月31日現在は91百万ユーロ)。この引当金には、使用済み車両及び中古バッテリーに関する費用に充当される引当金、並びにヨーロッパ地域の産業用地及びアメリカ及びユーラシア地域の工業用地に係る環境保全関連の法令遵守費用に充当される引当金が含まれる。
注21-その他の流動及び固定負債
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||||
| 固定 | 流動 | 合計 | 固定 | 流動 | 合計 | |
| 当期税金 | - | 266 | 266 | ‐ | 221 | 221 |
| 不確実な税金負債に対する引当金 | 217 | 6 | 223 | 179 | 6 | 185 |
| 未払税金 (当期税金を除く) | 17 | 1,201 | 1,218 | 18 | 1,341 | 1,359 |
| 社会保障費 | 26 | 1,324 | 1,350 | 24 | 1,250 | 1,274 |
| その他負債 | 202 | 4,426 | 4,628 | 248 | 5,416 | 5,664 |
| 繰延収益 | 1,212 | 1,456 | 2,668 | 1,395 | 1,622 | 3,017 |
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | - | 86 | 86 | ‐ | 13 | 13 |
| 売却目的で保有する資産に関連する負債 | - | 182 | 182 | ‐ | ‐ | ‐ |
| その他の負債合計 | 1,457 | 8,675 | 10,132 | 1,685 | 9,642 | 11,327 |
| 合計 | 1,674 | 8,947 | 10,621 | 1,864 | 9,869 | 11,733 |
その他の流動負債は主として、597百万ユーロの未払資産(2020年12月31日現在は1,116百万ユーロ)、販売報奨金プログラムに基づく支払額(2021年12月31日現在は1,731百万ユーロ、2020年12月31日現在は1,883百万ユーロ)及び買戻約定付販売契約について計上される繰延利益(2021年12月31日現在は370百万ユーロ、2020年12月31日現在は660百万ユーロ)に相当する。
繰延収益には、メンテナンス契約及び保証期間延長契約等の自動車サービス契約に関する繰延収益並びにパートナーとの間の提携契約に基づいて受領する前払金が含まれている。この収益は、グループの行うべき債務の履行に依存しない顧客支払スケジュール(全額前払い、又は特定期間終了時に支払期日が到来する定期支払い)を規定する契約に基づいた受取金に関するものである。繰延収益は契約期間にわたり売上高に振り替えられ、その内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 自動車サービス契約 | 提携契約 | ||
| 2021年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2020年度 | |
| 1月1日現在の繰延収益 | 1,011 | 1,084 | 1,301 | 1,331 |
| 当期受取繰延収益 | 367 | 556 | 114 | 223 |
| 当期売上高計上繰延収益 | (463) | (616) | (299) | (249) |
| 連結範囲の変更 | - | - | - | - |
| 為替換算調整勘定等の変更 | - | (13) | 3 | (4) |
| 12月31日現在の繰延収益 | 915 | 1,011 | 1,119 | 1,301 |
| 売上高における計上 1年以内 | 790 | 914 | 1,092 | 189 |
| 1~3年後 | 113 | 87 | 8 | 245 |
| 3~5年後 | 12 | 10 | 19 | 867 |
V-金融資産、負債、公正価値及び金融リスク管理
注22-金融資産:現金及び現金同等物
22-A. 流動/固定別の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||||
| 固定 | 流動 | 合計 | 固定 | 流動 | 合計 | |
| ダイムラー株式 | - | - | - | 951 | - | 951 |
| 非支配会社へのその他の投資 | 72 | 72 | 46 | 46 | ||
| 市場性ある有価証券及び譲渡可能負債証券 | - | 893 | 893 | - | 426 | 426 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 56 | 181 | 237 | 95 | 298 | 393 |
| 貸付金及びその他 | 245 | 306 | 551 | 161 | 457 | 618 |
| 金融資産合計 | 373 | 1,380 | 1,753 | 1,253 | 1,181 | 2,434 |
| 総額 | 373 | 1,383 | 1,756 | 1,255 | 1,207 | 2,462 |
| 減損 | - | (3) | (3) | (2) | (26) | (28) |
| 現金同等物(1) | - | 10,209 | 10,209 | - | 10,340 | 10,340 |
| 現金 | - | 11,719 | 11,719 | - | 11,357 | 11,357 |
| 現金及び現金同等物合計 | - | 21,928 | 21,928 | - | 21,697 | 21,697 |
(1) 現金同等物の主な内訳は、3ヶ月以内に満期が到来し、受取利息の変動のリスクが低い短期定期銀行預金(合計3,125百万ユーロ(2020年12月31日現在は1,201百万ユーロ))、及び現金同等物の区分の基準を満たす「貨幣資金」の承認を有する投資ファンド(合計6,814百万ユーロ(2020年12月31日現在は8,514百万ユーロ))である。
金融資産、現金及び現金同等物に係るカウンターパーティリスクについては注25-B6に記載。
22-B. ダイムラー株式
2021年3月、ルノー・グループは、ダイムラー・グループに対する全持分(資本の1.54%に相当)について、適格投資家向け募集を通じ、1株当たり69.50ユーロ、すなわち総額1,143百万ユーロで売却した。ルノー・グループはダイムラー株式を、売却時に損益への振替の可能性が無い、その他の包括利益項目を通じて公正価値で評価することを選択した。その公正価値は株価に基づいて決定され、2020年12月31日現在951百万ユーロであった。売却実現利益は(1株当たり35.52ユーロの取得価格に対して)554百万ユーロで、そのうち187百万ユーロが2021年度のその他の包括利益項目で認識されている。日産グループもまた、2021年上半期にダイムラー・グループにおける持分を売却した(注12-D)。
22-C. 非支配会社へのその他の投資
2021年12月31日現在、非支配会社へのその他の投資には、フランス政府と自動車メーカーが導入した自動車産業のサプライヤーに対する支援計画に基づく自動車未来基金(Fonds Avenir Automobile)に対して支払われる拠出金37百万ユーロが含まれている(2020年12月31日現在は27百万ユーロ)。2021年12月31日現在のルノー・グループによる支払残高は88百万ユーロである。
22-D. ルノー・グループの使用不能現金
当グループは諸外国に流動資産を有しているが、資金の本国送金が制度上又は政治上、煩雑な国もある。そうした国のほとんどでは、そのような資金は、現地において工業用又は販売金融用に使用する。
販売金融証券化ファンドが保有するいくつかの当座預金口座は、証券化された債権に対する信用を拡大するために利用され、その結果、債権支払でデフォルトに陥った場合の担保としての役割を果たす(注15-B1及び28-A4)。これらの当座預金口座の金額は2021年12月31日現在909百万ユーロである(2020年12月31日現在は670百万ユーロ)。
注23-金融負債及び販売金融負債
23-A. 流動/固定別の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||||
| 固定 | 流動 | 合計 | 固定 | 流動 | 合計 | |
| ルノーSAの永久劣後証券 | 247 | - | 247 | 245 | - | 245 |
| 社債 | 7,874 | 254 | 8,128 | 5,839 | 842 | 6,681 |
| その他の証書による債務 | - | 997 | 997 | - | 1,318 | 1,318 |
| 金融機関からの借入 | 3,464 | 1,777 | 5,241 | 5,648 | 866 | 6,514 |
| - フランス | 2,325 | 1,080 | 3,405 | 4,378 | 98 | 4,476 |
| - ロシア | 1,087 | 14 | 1,101 | 1,021 | 133 | 1,154 |
| - アフトワズを含む | 1,087 | 14 | 1,101 | 1,021 | 118 | 1,139 |
| - ブラジル | 52 | 432 | 484 | 249 | 387 | 636 |
| - モロッコ | - | 181 | 181 | - | 130 | 130 |
| リース負債 | 479 | 124 | 603 | 530 | 119 | 649 |
| その他の金融負債(1) | 215 | 252 | 467 | 158 | 427 | 585 |
| 自動車部門の金融負債(デリバティブを除く) | 12,279 | 3,404 | 15,683 | 12,420 | 3,572 | 15,992 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 54 | 199 | 253 | 99 | 337 | 436 |
| 自動車部門の金融負債 | 12,333 | 3,603 | 15,936 | 12,519 | 3,909 | 16,428 |
| モビリティサービス部門の金融負債(2) | 6 | 2 | 8 | 14 | 15 | 29 |
| 劣後ローン及びディアックの永久劣後証券(3) | 893 | - | 893 | 890 | - | 890 |
| 金融負債 | 13,232 | 3,605 | 16,837 | 13,423 | 3,924 | 17,347 |
| 社債 | - | 13,810 | 13,810 | - | 17,560 | 17,560 |
| その他の証書による債務 | - | 4,161 | 4,161 | - | 4,432 | 4,432 |
| 金融機関からの借入 | - | 5,734 | 5,734 | - | 4,552 | 4,552 |
| その他の有利子負債(リース負債を含む)(4) | - | 21,374 | 21,374 | - | 20,919 | 20,919 |
| 販売金融部門の債務(デリバティブを除く) | - | 45,079 | 45,079 | - | 47,463 | 47,463 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | - | 44 | 44 | - | 84 | 84 |
| 販売金融部門の債務 | - | 45,123 | 45,123 | - | 47,547 | 47,547 |
| 金融負債及び販売金融部門の債務の総計 | 13,232 | 48,728 | 61,960 | 13,423 | 51,471 | 64,894 |
(1) 2021年12月31日現在、IAS第16号を適用し、実質的に購入として分析されたリースについて計上された金融負債の金額は99百万ユーロに上る(2020年12月31日現在は86百万ユーロ)。
(2) モビリティサービス部門の金融負債(内部の資金調達を含む。)は46百万ユーロに上る(I-事業セグメント及び地域に関する情報」-A2)。
(3) 2021年12月31日現在のRCIバンクの劣後ローン856百万ユーロを含む(2020年12月31日現在は850百万ユーロ)。
(4) 2021年12月31日現在の販売金融部門のリース負債58百万ユーロを含む(2020年12月31日現在は45百万ユーロ)。
23-B. 金融取引に係る自動車部門の金融負債及びデリバティブ資産の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2020年 12月31日 現在 | キャッシュ・フローにおける 変動 | 子会社及びその他の事業ユニットに対する支配の獲得又は喪失から生じる変動 | キャッシュ・フローに影響のない為替の変動 | キャッシュ・フローに影響のないその他の変動 | 2021年 12月31日 現在 |
| ルノーSAの永久劣後 証券 | 245 | - | - | 2 | 247 | |
| 社債 | 6,681 | 1,411 | 18 | 18 | 8,128 | |
| その他の証書による 債務 | 1,318 | (349) | 28 | - | 997 | |
| 金融機関からの借入 | 6,514 | (1,329) | 79 | (23) | 5,241 | |
| リース負債 | 649 | (121) | 4 | 71 | 603 | |
| その他の金融負債 | 585 | (158) | (3) | 42 | 1 | 467 |
| 自動車部門の金融負債(デリバティブを 除く) | 15,992 | (546) | (3) | 171 | 69 | 15,683 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 436 | (107) | (56) | (20) | 253 | |
| 自動車部門の金融負債合計(a) | 16,428 | (653) | (3) | 115 | 49 | 15,936 |
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ 資産 (b) | 393 | (134) | - | (22) | 237 | |
| 連結キャッシュ・ フロー計算書における 自動車部門の金融負債 の純増減(セグメント別)(連結キャッシュ・フロー計算書)(a)-(b) | (519) | |||||
| モビリティサービス 部門の金融負債 | 29 | 9 | - | (30) | 8 | |
| 連結キャッシュ・ フロー計算書における 自動車部門の金融負債 の純増減 | (510) |
23-C. 金融負債及び販売金融負債の変動
自動車部門の永久劣後証券の変動
ルノーSAが1983年10月及び1984年4月に発行した永久劣後証券は、パリ証券取引所に上場される永久劣後株式である。これらの証券に係る最低の年分配率は9%で、固定部分6.75%と、同一の連結体制及び方法により計算された連結売上高に基づく変動部分からなる。
永久劣後証券は、借入実効金利で予想利率を割り引いて計算した償却原価で計上されている。
これらの証券は、2021年12月31日現在は442.00ユーロ、2020年12月31日現在は373.65ユーロで取引されている。2021年12月31日現在の永久劣後証券の株式市場価格に基づく金融負債は、353百万ユーロである(2020年12月31日現在は298百万ユーロ)。
自動車部門の社債及びその他の負債の変動
ルノーSAは、EMTNプログラムに基づき2021年4月に7年満期、額面金額600百万ユーロで2.5%の利率のユーロ債、及び2021年12月に5年半満期、額面金額500百万ユーロで2.5%の利率の別のユーロ債を発行した。
ルノーSAは、発行登録プログラムの一環として、2021年7月6日に、2年満期の400億円のトランシェ及び3年満期の1,100億円のトランシェからなる総額1,500億円のトランシェ2本建ての社債募集を日本市場で開始した。
2021年度、ルノーSAは合計826百万ユーロの社債を償還した。
2021年度において、アフトワズ・グループは合計93百万ユーロの金融負債を返済した。
自動車部門の政府保証付き融資枠
2020年度において、ルノー・グループは、5つの銀行で構成される銀行団に、借入総額の最大90%までのフランス政府による保証付きの50億ユーロを上限とする融資枠を設定した。2020年12月31日現在、この融資枠において3回にわたり40億ユーロが引き出されている(2020年8月5日の20億ユーロ、2020年9月22日の10億ユーロ及び2020年12月23日の10億ユーロ)。残存する10億ユーロの融資枠は既に使用できない。
各引き出しの当初償還期限は12ヶ月で、ルノー・グループは満期をさらに3年間延長することができ、毎年3分の1ずつ返済するものであった。各引き出しにかかる利率は、初年度は12ヶ月Euribor、その後の延長については6ヶ月Euriborとした。延長後の期限前返済は、元本金額330百万ユーロ以上について可能である。
これらの融資枠の引出金は、延長された場合、2022年、2023年及び2024年の3回の分割払いで当初引き出しの各応当日に返済されることになり、それぞれの返済日において、ルノー・グループの判断で未払いの分割償還金が期限前返済される。
ルノー・グループは、2021年8月に満期が到来する引出金(うち10億ユーロが返済された。)を除き、これらすべての引出金の延長オプションを行使した。
2020年12月31日から2021年6月30日までの間における、2020年8月5日に行われた引き出しのうち10億ユーロに係る意図の変更は、IFRS第9号第B5.4.6項に準拠した金融負債の修正として取り扱われた。これにより、金融負債は減少し、これに対応する金額が財務収益で23百万ユーロ計上された(注7)。
最初のトランシェの最終分割払い(2024年8月満期)に対応する340百万ユーロの期限前返済は2022年2月7日に行われた。2021年12月31日現在、この期限前返済を行う旨の決定は行われていなかったため、この負債は2021年度財務諸表では固定負債に分類されている。またルノー・グループは、到来が最も遅い満期(2024年8月、9月及び12月)に始まって、2022年度に10.2億ユーロ(上記の340百万ユーロを含む。)の期限前返済を行う旨を2022年2月18日に発表する予定である。流動負債と固定負債の再分類や、これらの変更が財務収益(純額)に与える影響は、2022年度に認識される。したがって、2021年12月31日現在のすべての固定負債は、2022年度中又は2022年度末に流動資産に再分類される。
販売金融部門の負債の増減
2021年度、RCIバンク・グループは、新たに2023年から2025年の間に満期となる社債合計666百万ユーロを発行し、総額4,292百万ユーロの社債を償還した。
ルノー・グループは、欧州中央銀行(ECB)が設定したTLTRO Ⅲプログラム(貸出条件付き長期資金供給オペレーション)を利用することができた。
- 2020年度中に3回の引き出しが行われたが、その内訳は、2023年6月に満期となる750百万ユーロ、2023年9月に満期となる500百万ユーロ及び2023年12月に満期となる500百万ユーロで、総額は1,750百万ユーロで、2023年に満期となる。
- 2021年中にさらに2回の引き出しが行われたが、その内訳は、2024年9月に満期となる750百万ユーロ及び2024年12月に満期となる750百万ユーロである。
ルノー・グループは、TLTRO Ⅲプログラムの引き出しについて、欧州中央銀行が設定した金利は、当該プログラムの恩恵を受けるすべての銀行に適用され、欧州中央銀行は当該金利を決定し、いつでも一方的に変更することができることから、市場金利とみなして、IFRS第9号を適用することを選択した。
TLTROの引き出しに対する当初の実効金利は、2021年3月に終了した基準期間に設定した貸出付与条件をルノー・グループが達成したことが考慮されている。ECBは、これらの条件が2021年9月に満たされたことを確認した。保守的な理由により、ルノー・グループの見積りには、追加の特別基準期間における貸出付与条件の達成状況は含まれていない。そのため、2021年1月29日付のECB決議2021/124で公表された金利の変動は、借入に関する見積将来キャッシュ・フローに影響を与えず、したがって引き出しに係る会計処理に影響を与えない。
2021年6月から2022年6月までの期間に適用される金利は、追加の特別基準期間に対する貸出付与条件が満たされる場合、引き下げが継続される可能性がある。この場合、現行のIFRS第9号の規則に基づき、金利引下げによる影響は、第B5.4.6項を適用して負債の価値の調整として認識される。
また、RCIバンク・グループは、2020年度にイングランド銀行のTFSME(中小企業のためのターム・ファンディング)スキームを利用し、2021年度には、2025年9月及び10月満期の409百万ポンドの引き出しを行った。
2021年度中にこの融資に適用される最高金利は、イングランド銀行の基準金利(2021年12月31日現在0.10%)に0.25%のマージンを加算して計算された。RCIバンク・グループは、主に2021年6月に終了した期間に行われた貸出金の増加に関して、一定の適格基準を満たす場合には、より有利な金利が付与される可能性がある。
RCIバンク・グループは、当該金利がTFSMEスキームの恩恵を受けるすべての銀行に適用されるため、当該変動金利を市場金利とみなして、この融資にIFRS第9号を適用している。実効金利は、ルノー・グループが貸出金付与の増加に関する基準を満たす見込みがないため、最高基準に設定されている。
当年度中に集められた新たな預金は512百万ユーロ増加して(要求払預金1,009百万ユーロ及び定期預金マイナス497百万ユーロ)、21,020百万ユーロに達し(要求払預金15,724百万ユーロ及び定期預金5,296百万ユーロ)、「その他の有利子負債」に分類されている。これらの預金はドイツ、オーストリア、ブラジル、フランス、英国及びオランダで集められた。
リース料のキャッシュ・アウトフロー
IFRS第16号の適用における修正再表示されたリース料のキャッシュ・アウトフローは、2021年度に145百万ユーロに上った(2020年度は170百万ユーロ)。これには、リース負債の返済金の元本126百万ユーロ(2020年度は148百万ユーロ)と利息19百万ユーロ(2020年度は22百万ユーロ)が含まれる。
IAS第16号の適用において実質的に購入と再分類されたリース料のキャッシュ・アウトフローは、2021年度に11百万ユーロ(2020年度は1百万ユーロ)に上った。この金額には利息の返済は含まれない。
低価値・超短期リースについて免除の恩恵を受けるリース料のキャッシュ・アウトフローは、2021年度に95百万ユーロに上った(2020年度は91百万ユーロ)(注5-C)。
2021年度終了後に効力を有する延長オプションの行使及び既に締結された契約によって生じる潜在的な将来のキャッシュ・アウトフローは49百万ユーロに達する。
モビリティサービス部門の金融負債の増減
モビリティサービス部門の金融負債は、ルノーs.a.s.が利付借入の形式で発行したグループ内融資で構成されている。2020年12月31日現在、これらの負債には、2021年に行使されたCoolnagour Limitedの少数株主持分に関するプットオプションが含まれた。
23-D. 期日別の内訳
金融負債については、デリバティブを含み、約定支払額は予想キャッシュ・フローに近似しており、支払うべき金額に対応している。
変動金利の金融商品については、金利は2021年12月31日の利率を基に計算されている。
ルノーSA及びディアックの永久劣後証券については償還期日が確定していないため、約定支払額は計上されていない。
自動車部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | |||||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | 4年超 5年以内 | 5年超 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||||
| ルノーSA社債 (2017年) | 1,704 | 1,718 | - | 218 | 218 | 750 | - | 750 | - | - |
| ルノーSA社債 (2018年) | 1,590 | 1,590 | - | - | - | 140 | 700 | - | 750 | - |
| ルノーSA社債 (2019年) | 1,554 | 1,557 | - | - | - | - | 57 | 1,000 | - | 500 |
| ルノーSA社債 (2020年) | 1,000 | 1,000 | - | - | - | - | - | - | 1,000 | - |
| ルノーSA社債 (2021年) | 2,250 | 2,240 | - | - | - | 304 | 836 | - | - | 1,100 |
| 未払利息、費用及び プレミアム | 30 | 30 | 12 | 38 | 50 | (7) | (6) | (4) | (2) | (1) |
| 社債合計 | 8,128 | 8,135 | 12 | 256 | 268 | 1,187 | 1,587 | 1,746 | 1,748 | 1,599 |
| その他の証書による 債務 | 997 | 997 | 821 | 176 | 997 | - | - | - | - | - |
| 金融機関からの借入 | 5,241 | 5,709 | 276 | 1,918 | 2,194 | 1,510 | 1,483 | 522 | - | - |
| - フランス | 3,405 | 3,405 | 59 | 1,021 | 1,080 | 1,106 | 1,219 | - | - | - |
| - ロシア | 1,101 | 1,101 | 7 | 7 | 14 | 301 | 264 | 522 | - | - |
| - アフトワズを 含む | 1,101 | 1,101 | 7 | 7 | 14 | 301 | 264 | 522 | - | - |
| - ブラジル | 484 | 484 | 87 | 345 | 432 | 52 | - | - | - | - |
| - モロッコ | 181 | 181 | 24 | 157 | 181 | - | - | - | - | - |
| リース負債 | 603 | 637 | 44 | 80 | 124 | 123 | 64 | 58 | 49 | 219 |
| その他の金融負債 | 467 | 492 | 12 | 272 | 284 | 98 | 27 | 19 | 15 | 49 |
| その他の金融負債合計 | 7,308 | 7,835 | 1,153 | 2,446 | 3,599 | 1,731 | 1,574 | 599 | 64 | 268 |
| 債券及びその他の金融負債に対する将来の金利 | - | 966 | 47 | 175 | 222 | 241 | 210 | 152 | 92 | 49 |
| 永久劣後証券 | 247 | 244 | - | - | - | - | - | - | - | 244 |
| 金融取引に係るデリバティブ | 253 | 253 | 127 | 72 | 199 | 38 | 12 | 1 | 3 | - |
| 自動車部門の金融負債合計 | 15,936 | 17,433 | 1,339 | 2,949 | 4,288 | 3,197 | 3,383 | 2,498 | 1,907 | 2,160 |
販売金融部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | |||||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | 4年超 5年以内 | 5年超 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||||
| RCIバンク社債(2015年) | 745 | 743 | - | 743 | 743 | - | - | - | - | - |
| RCIバンク社債(2016年) | 1,353 | 1,350 | - | - | - | 1,350 | - | - | - | - |
| RCIバンク社債(2017年) | 3,721 | 3,701 | 744 | 1,207 | 1,951 | - | 1,150 | 600 | - | - |
| RCIバンク社債(2018年) | 2,244 | 2,216 | - | 45 | 45 | 871 | - | 550 | 750 | - |
| RCIバンク社債(2019年) | 3,469 | 3,462 | 120 | 320 | 440 | 1,424 | 948 | - | 650 | - |
| RCIバンク社債(2020年) | 1,516 | 1,520 | 45 | 343 | 388 | 317 | 50 | 15 | - | 750 |
| RCIバンク社債(2021年) | 675 | 676 | - | 5 | 5 | 195 | 350 | 104 | 22 | - |
| 未払利息、費用及び プレミアム | 87 | 87 | 23 | 60 | 83 | 7 | 1 | - | (2) | (2) |
| 社債合計 | 13,810 | 13,755 | 932 | 2,723 | 3,655 | 4,164 | 2,499 | 1,269 | 1,420 | 748 |
| その他の証書による債務 | 4,161 | 4,139 | 723 | 1,007 | 1,730 | 1,556 | 573 | 199 | 81 | - |
| 金融機関からの借入 | 5,734 | 5,735 | 620 | 568 | 1,188 | 2,270 | 1,710 | 567 | - | - |
| リース負債 | 58 | 59 | 4 | 10 | 14 | 14 | 14 | 7 | 4 | 6 |
| その他の有利子負債 | 21,316 | 21,316 | 17,138 | 1,525 | 18,663 | 1,321 | 666 | 466 | 200 | - |
| その他の金融負債合計 | 31,269 | 31,249 | 18,485 | 3,110 | 21,595 | 5,161 | 2,963 | 1,239 | 285 | 6 |
| 債券及びその他の金融負債に対する将来の金利 | 703 | 312 | 186 | 498 | 82 | 68 | 46 | 6 | 3 | |
| 劣後ローン及びディアックの永久劣後証券 | 893 | |||||||||
| 金融取引に係る デリバティブ | 44 | (13) | 17 | (6) | 11 | (28) | (6) | 9 | 1 | - |
| 販売金融部門の金融負債 合計 | 46,016 | 45,694 | 19,746 | 6,013 | 25,759 | 9,379 | 5,524 | 2,563 | 1,712 | 757 |
モビリティサービス部門の金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | |||||||
| 帳簿価額 | 約定支払額合計 | 1年以内 | 1年超 2年以内 | 2年超 3年以内 | 3年超 4年以内 | |||
| 0-3 ヶ月 | 3-12 ヶ月 | 合計 | ||||||
| その他の有利子負債 | 8 | 8 | - | 2 | 2 | - | 6 | - |
| その他の金融負債合計 | 8 | 8 | - | 2 | 2 | - | 6 | - |
| 金融取引に係るデリバティブ | - | - | - | - | - | - | - | - |
| モビリティサービス部門の金融負債 合計 | 8 | 8 | - | 2 | 2 | - | 6 | - |
23-E. 債権譲渡による資金調達及びリバースファクタリング
債権譲渡による自動車部門の資金調達
自動車部門の外部資金調達の一部は、ルノー・グループ外の金融機関に対するコマーシャル債権の譲渡によるものである。
コマーシャル債権の譲渡による資金調達の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日 | 2020年12月31日 | ||
| ルノー・グループ外企業に対する | 販売金融部門に 対する | ルノー・グループ外企業に対する | 販売金融部門に 対する | |
| 自動車部門(アフトワズ以外)の債権譲渡 | 1,373 | 181 | 1,467 | 307 |
| アフトワズの債権譲渡 | 104 | - | 116 | - |
| 自動車部門のネットワークの資金調達 | - | 4,876 | - | 5,754 |
| アフトワズのネットワークの資金調達 | - | - | 25 | - |
| 譲渡合計 | 1,477 | 5,057 | 1,608 | 6,061 |
2021年度に譲渡され認識が中止された未収税金の総額は205百万ユーロであり、その内訳はCIR債権139百万ユーロ及びVAT債権66百万ユーロである(2020年度はCIR債権165百万ユーロ及びVAT債権49百万ユーロ)。
ルノー・グループ外に譲渡されたフランスの未収税金(「CIR」:研究税控除)で、当該債権の所有にかかわる実質的にすべてのリスク及び便益が移転されているものについては、希薄化リスクが存在しないとみなされる場合に限って認識が中止される。これは、特に譲渡債権が既に税務調査又は予備監査を受けている場合である。2021年12月31日現在貸借対照表に残っている譲渡された未収税金の総額はゼロとなった。
譲渡された債権は、注2-Pに記載のとおり、関連するリスク及び便益が実質的に移転された場合に認識が中止される。
自動車部門は、ディーラー向け債権を販売金融部門に譲渡している。販売金融部門に譲渡されたディーラー向け債権の合計は、主にルノー・グループに係るものである。その金額は注15-Dに記載している。
リバースファクタリング・プログラムによる自動車部門の資金調達
これらのプログラムの会計処理は、注2-P「債権の譲渡及びリバースファクタリング」に記載されている。
ルノー・グループは、2021年度にリバースファクタリング・プログラムを利用しておらず、そのため、2021年12月31日現在、リバースファクタリングに係る金融負債はない(2020年12月31日現在は26百万ユーロ)。
注24-カテゴリー別金融商品、公正価値及び純利益への影響
24-A. 区分別金融商品及びレベル別公正価値
IFRS第9号は金融商品に3つの区分を定めている。
・その他の包括利益項目を通じて公正価値で測定する金融資産又は負債。
・損益を通じて公正価値で測定する金融資産又は負債。
・償却原価で計上される貸付金及び債権。
貸借対照表に公正価値で計上される金融商品は次の公正価値レベルに分類される。
・レベル1: 活発な市場の相場価格に基づいて公正価値を算定するもの。公正価値は通常、最新の相場価格と同一となる。
・レベル2: 観測可能な市場相場価格に基づいて公正価値を算定するもので、レベル1以外のもの。
・レベル3: 市場で観測できない情報に基づいて公正価値を算定するもの。非支配会社に対する投資の公正価値は通常、純資産の持分に基づく。
公正価値は各期末日現在に入手可能な情報に基づいて決定され、その後の変動は考慮していない。
2021年度は金融商品のレベル1及びレベル2間の移動、又はレベル3への移行若しくは同レベルから外れるという移動はなかった。
| (百万 ユーロ) | 注 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 金融資産 及びその他 の資産 | 帳簿価額 | 償却原価で計上される 金融資産の 公正価値 | 公正価値で測定する金融資産の公正価値 レベル | |||||
| 合計 | 損益を通じた公正価値 | 資本を通じた公正価値 | 償却原価 | 適用ある基準に基づき評価される資本性金融商品 | ||||
| 販売金融 債権 | 15 | 39,498 | - | - | 39,498 | 39,209 (1) | 3 | |
| 自動車部門 顧客債権 | 16 | 788 | - | - | 788 | (2) | ||
| 未収税金(当期税金を含む) | 17 | 1,764 | - | - | 1,764 | (2) | ||
| その他の債権及び前払費用 | 17 | 2,725 | - | - | 2,725 | (2) | ||
| 自動車部門の通常取引に係るデリバティブ | 17 | 50 | - | 50 | - | 2 | ||
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 17 | 147 | 76 | 71 | - | 2 | ||
| 非連結支配会社に対する投資 | 17 | 96 | - | 96 | ||||
| 非支配会社に対するその他の投資 | 22 | 72 | 72 | - | 3 | |||
| 市場性ある有価証券及び譲渡可能負債性金融商品 | 22 | 893 | 131 | 762 | - | 1 | ||
| 自動車部門の金融取引に係るデリバティブ | 22 | 237 | 237 | - | - | 2 | ||
| 貸付金及びその他 | 22 | 551 | - | - | 551 | (2) | 3 | |
| 現金及び現金同等物 | 22 | 21,928 | 6,952 | 202 | 14,774 | (2) | 1及び3 | |
| 金融資産及びその他資産の合計 | 68,749 | 7,468 | 1,085 | 60,100 | 96 | |||
(1) 販売金融債権の公正価値は、期末時点に類似の貸付金(条件、満期及び債務者の性質)に適用される利率で将来キャッシュ・フローを割り引くことにより見積もられる。期間が1年未満の債権については、それらの公正価値が正味帳簿価額と大きく変わらないため、割引は行われない。これは、特定の重要なデータ(債権のポートフォリオに係るクレジットリスクのような)が観察可能な市場データに基づいていない認識されたモデルを使用するため、レベル3の公正価値である。
(2) ルノー・グループは、自動車部門顧客債権、未収税金又は現金及び現金同等物などの金融資産については、減損処理後の正味帳簿価額が公正価値の合理的な近似値であるため、公正価値を報告していない。
| (百万ユーロ) | 注 | 2021年12月31日現在 | |||||
| 金融負債及び その他の負債 | 帳簿価額 | 償却原価で計上される金融負債の公正価値 | 公正価値で測定する金融負債の公正価値レベル | ||||
| 合計 | 損益を通じた 公正価値 | 資本を通じた 公正価値 | 償却原価 | ||||
| 未払税金(当期税金を含む) | 21 | 1,484 | 1,484 | (1) | |||
| 社会保障費 | 21 | 1,350 | 1,350 | (1) | |||
| その他の負債 及び繰延収益 | 21 | 7,296 | 7,296 | (1) | |||
| 営業債務 | 21 | 7,975 | 7,975 | (1) | |||
| 自動車部門の金融取引に係る デリバティブ | 21 | 86 | 28 | 58 | 2 | ||
| ルノーの永久 劣後証券 | 23 | 247 | 247 | 353(2) | |||
| ディアックの 永久劣後証券 | 23 | 17 | 17 | 1 | |||
| 劣後債 | 23 | 876 | 876 | 876(3) | |||
| 社債 | 23 | 21,938 | 21,938 | 21,938(3) | |||
| その他の証書による債務 | 23 | 5,158 | 5,158 | 5,158(3) | |||
| 金融機関からの借入 | 23 | 10,975 | 10,975 | 10,975(3) | |||
| IFRS第16号の適用における リース負債 | 23 | 661 | 661 | 661(3) | |||
| その他の有利子及び無利子負債 | 23 | 21,791 | 21,791 | 21,791(3) | |||
| 自動車部門の金融取引に係る デリバティブ | 23 | 253 | 253 | - | 2 | ||
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 23 | 44 | 21 | 23 | 2 | ||
| 金融負債及びその他負債の合計 | 80,151 | 319 | 81 | 79,751 | |||
(1) ルノー・グループは、営業債務、未払税金及び社会保障費などの金融負債については、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値であるため、公正価値を報告していない。
(2) ルノー及びディアックの永久劣後証券の公正価値は株式市場価格と同じである。
(3) 償却原価で測定される自動車部門の金融負債及び販売金融負債の公正価値は、2021年12月31日現在ルノー・グループに提示された類似の条件及び満期を有する貸付金に適用される利率で将来キャッシュ・フローを割り引くことにより、基本的に決定される。ルノー・グループに提示される利率は、ルノー・グループが発行する社債のゼロクーポン利率カーブや流通市場価格のような観察可能な市場データに基づくものであり、その結果、これはレベル2の公正価値である。
24-B. レベル3金融商品における変動
レベル3金融商品は、販売金融債権(2021年12月31日現在で39,209百万ユーロ、2020年12月31日現在で40,645百万ユーロ)、貸付金及びその他(2021年12月31日現在で551百万ユーロ、2020年12月31日現在で618百万ユーロ)、非支配会社に対する投資(2021年12月31日現在で72百万ユーロ、2020年12月31日現在で46百万ユーロ)並びに特定の現金同等物(基本的に定期預金)に相当する(注22-A)。これらの金融資産は取得原価で計上されている。その他の非支配会社に対する投資も取得原価のままであるが、通常のアプローチの例外として、取得原価が不適切な場合は、純株主資本の持分に基づいて又は観察できないデータに基づく手法を用いて評価される。
24-C. 金融商品の純利益に対する影響
| (単位:百万ユーロ) | デリバティブ以外の 金融商品 | デリバティブ | 純利益への 影響額合計 | ||
| 損益を通じて公正価値で測定される金融商品 | 資本を通じて公正価値で測定される金融商品 | 償却原価で測定される金融商品(1) | |||
| 営業総利益 | (1) | - | (55) | (39) | (95) |
| 財務収益(費用)、純額 | 13 | - | (232) | (36) | (255) |
| 自動車部門の純利益への影響額 | 12 | - | (287) | (75) | (350) |
| 営業総利益 | (3) | 13 | 697 | (97) | 610 |
| 販売金融部門の純利益への影響額 | (3) | 13 | 697 | (97) | 610 |
| 純利益への影響を受けた利益 (損失)合計 | 9 | 13 | 410 | (172) | 260 |
(1) 公正価値ヘッジに係る金融負債を含む。
自動車部門における金融商品の営業総利益への影響は、主として通常取引に係る為替差損益によるものである。
24-D. 公正価値ヘッジ
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日 | 2020年12月31日 |
| ヘッジ手段の公正価値の増減 | (128) | 51 |
| ヘッジ対象の公正価値の増減 | 122 | (49) |
| 純利益に対する公正価値ヘッジの影響、純額 | (6) | 2 |
ヘッジ会計処理の方法については注2-Xで説明している。
注25-デリバティブ及び財務リスク管理
25-A. デリバティブ及びネッティング契約
25-A1. デリバティブの公正価値及びヘッジ対象の想定価額
自動車部門のデリバティブは公正価値を帳簿価額としている。
| (百万ユーロ) | 帳簿価額 | 額面価額 | 金融債務 | |||
| 2021年12月31日 | 資産 | 負債 | 1年未満 | 1-5年 | 5年超 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 2 | - | - | - | - | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 213 | 245 | 14,503 | 11,748 | 2,755 | - |
| 為替リスク合計 | 215 | 245 | 14,503 | 11,748 | 2,755 | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 24 | 29 | 3,400 | 1,713 | 1,687 | - |
| 金利リスク合計 | 24 | 29 | 3,400 | 1,713 | 1,687 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 54 | 57 | 607 | 358 | 249 | - |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | - | 2 | 229 | 227 | 2 | - |
| 商品リスク合計 | 54 | 59 | 836 | 585 | 251 | - |
| 自動車部門合計 | 293 | 333 | 18,740 | 14,046 | 4,693 | - |
販売金融部門のデリバティブは公正価値を帳簿価額としている。
| (百万ユーロ) | 帳簿価額 | 額面価額 | 金融債務 | |||
| 2021年12月31日 | 資産 | 負債 | 1年未満 | 1-5年 | 5年超 | |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 5 | 16 | 1,180 | 1,107 | 73 | - |
| 為替リスク合計 | 5 | 16 | 1,180 | 1,107 | 73 | - |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 51 | 21 | 9,776 | 5,627 | 4,149 | - |
| 公正価値ヘッジ | 84 | 6 | 6,281 | 1,451 | 4,080 | 750 |
| ヘッジ商品として指定されないデリバティブ | 7 | 1 | 7,407 | 6,333 | 1,074 | - |
| 金利リスク合計 | 142 | 28 | 23,463 | 13,410 | 9,303 | 750 |
| 販売金融部門合計 | 147 | 44 | 24,643 | 14,518 | 9,376 | 750 |
25-A2. ネッティング契約及びその他類似のコミットメント
先物取引業務に関するフレームワーク契約及び同様の契約
ルノー・グループは、そのデリバティブの契約を、国際スワップ・デリバティブズ協会(ISDA)(International Swaps and Derivatives Association)及びフランス銀行連盟(FBF)(Fédération Bancaire Française)によるフレームワーク契約に従って交渉する。
債務不履行の場合には、不履行のない当事者は、その支払義務の履行を停止する権利及び解約された取引すべての解約時未払額について支払又は引渡しを請求する権利を有する。
ISDA及びFBFのフレームワーク契約は、財務諸表においてネッティングを行う要件を満たしていない。ルノー・グループは、現在、債務不履行又は信用事由の場合を除き、計上額についてネッティングを行う法的に強制可能な権利を有していない。
金融資産及び負債のネッティングの要約
| (単位:百万ユーロ) | ネッティングの対象となる財政状態計算書に表示される金額 | 財政状態計算書においてネッティングされない金額 | 純額 | ||
| 2021年12月31日現在 | 金融商品 資産/負債 | 負債に含まれる 保証 | オフバランス 保証 | ||
| 資産 | |||||
| 自動車(アフトワズを除く)部門の金融取引に係るデリバティブ | 237 | (205) | - | - | 32 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 147 | (26) | - | - | 121 |
| ディーラーに対する販売金融債権(1) | 279 | - | (134) | - | 145 |
| 資産合計 | 663 | (231) | (134) | - | 298 |
| 負債 | |||||
| 自動車(アフトワズを除く)部門の金融取引に係るデリバティブ | 253 | (205) | - | - | 48 |
| 販売金融部門の金融取引に係るデリバティブ | 44 | (26) | - | - | 18 |
| 負債合計 | 297 | (231) | - | - | 66 |
(1) バンコ・RCI・ブラジル(Banco RCI Brasil)が保有する販売金融債権。そのエクスポージャーは、ディーラーが引き受け、証書により表章されるその他の負債に基づき報告される為替手形(letras de cambio)の担保によりカバーされる。
25-B. 金融リスクの管理
ルノー・グループは次のような金融リスクに晒されている。
・ 流動性リスク
・ 市場リスク(為替、金利、株式及び商品リスク)
・ 銀行カウンターパーティリスク並びに顧客及びディーラー向け融資にかかる信用リスク
リスク管理は事業セグメントによって異なる。下記のリスクは、自動車部門(特定の場合においてアフトワズを別として考える)及び販売金融部門に関連するものである。モビリティサービス部門は、自動車部門の融資を受けているため固有の金融リスクはない。
25-B1. 流動性リスク
ルノー・グループは、自動車及び販売金融事業とそれらの成長に向けての投資を支える潤沢な資金源を有していなければならない。このことを実現するために、自動車部門及び販売金融部門は、その総負債のリファイナンス及び流動性の保証のために、資本市場での調達や銀行借入を行っている。このため、市場が長期間休止し、又は与信枠の確保が困難である場合、流動性リスクに晒されることになる。また、自動車部門及び販売金融部門は複数の機関から信用格付を取得している。いかなる外部格付の格下げも、資本市場へのアクセス費用を制限及び/又は増加させる可能性がある。
流動性リスク - 自動車部門
自動車部門の流動性リスクは、財務部が管理している。それは、自動車部門が同部門の事業及び開発の資金調達のために維持しなければならない流動性準備金の水準を定義するための内部モデルに基づいている。流動性準備金は、月次の見直しにより綿密に監視され、最高財務責任者に報告されている。
2021年度の半導体不足により、自動車市場は全般的に混乱し、ルノー・グループの事業活動は低迷した。
ルノーSAは自動車部門へのリファイナンスの大部分を資本市場の長期資金(社債及び私募債の発行)、NEU CP(譲渡可能欧州コマーシャルペーパー)などの短期資金、あるいは銀行の融資により賄っている。ルノーSAは、2021年12月31日現在、数種の債券プログラムを有している。
・ 100億ユーロを上限とするEMTN債券プログラム。このプログラムはAMFに登録されている。
・ 日本市場における2,000億円を上限とする発行登録債券プログラム。このプログラムは日本の株式市場監視当局(関東財務局)に登録されている。
・ 25億ユーロを上限とするNEU CPプログラム。このプログラムはフランス銀行に登録されている。
ルノーSAとその債券プログラムは、複数の機関から信用格付を取得している。2021年には、ルノーSAの格付はS&P及びムーディーズにより確認された(3月5日にS&PによりBB+(見通し:ネガティブ)に、9月5日にムーディーズによりBa2(見通し:ネガティブ))。日本の格付機関であるR&Iも、ルノーSAの格付をA-(見通し:ネガティブ)と確認したが、JCRは、10月18日にルノーSAの信用見通しを「ネガティブ」から「安定的」に格上げし、ルノーSAの格付はA-が維持された。
ルノーSAは2021年に2件のユーロ債と1件のサムライ債を発行し、資本市場を引き続き利用した。2件のユーロ債は、EMTNプログラムに基づき発行され、1件は4月に7年満期、額面金額600百万ユーロであり、もう1件は12月に5年半満期、額面金額500百万ユーロであった。サムライ債は7月初旬に額面金額1,500億円で発行された。かかるサムライ債は、2年満期の400億円のトランシェ及び3年満期の1,100億円のトランシェからなる。また、ルノーSAは、NEU CP(譲渡可能欧州コマーシャルペーパー)プログラムの利用によって、短期資金も引き続き利用した。
2021年8月、ルノーSAは、フランス政府が保証する銀行融資枠に対して、2020年に引き出された40億ユーロのうち10億ユーロを返済した。当初50億ユーロのこの融資枠は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による流動資金の需要を賄うために2020年に設定された。この融資枠は2020年12月31日まで利用可能であり、2020年度下半期中に総額40億ユーロの3回にわたる引き出しが行われた。
ルノーSAはさらに、2021年12月31日現在、銀行との間で3,430百万ユーロの確定与信枠を有している(2020年12月31日現在は3,430百万ユーロ)。これらの与信枠の満期までの期間は1年超で、2021年(及び2020年)12月31日現在引き出されていない。これらの与信枠は自動車部門について流動性準備金を形成する。2021年12月31日現在の自動車部門の金融負債の満期は注23-Dに示している。
ルノーSAの確定与信枠の取り決め、銀行借入及び市場の資金調達に係る契約書には、ルノー・グループの信用格付又は財務比率のいずれかの変動の結果として与信の継続に影響を及ぼす可能性がある条項は含まれていない。一定の種類の資金調達、特に市場からの資金調達の場合には、標準的とされる条項(パリパス条項、担保提供制限条項及びクロスデフォルト条項)が含まれる。
また、アフトワズはリファイナンスのために地方銀行の借入を利用している(満期までの期間が1年超であり、利用可能額が2021年12月31日現在で117百万ユーロの確定与信枠を含む。)。アフトワズは、現金予測に基づき引き出しを行うことを決定している。2021年12月31日現在のアフトワズの金融負債の満期は注23-Dに示している。これらの金融負債には、特定の財務比率が遵守されなかった場合に繰上償還につながる制限条項は含まれない。
2021年12月31日現在、自動車部門としては12ヶ月以上の間に各種責務を果たしていくのに十分な、173億ユーロの流動性準備金を有している。この準備金は、139億ユーロの現金及び現金同等物と34億ユーロの未使用の確定与信枠で構成される(アフトワズの与信枠を除く。)。
流動性リスク - 販売金融部門
販売金融部門は、流動性の源泉の多様化に細心の注意を払っている。近年、ルノー・グループは、長年にわたるユーロ債の投資家層に加え、新たな販売域に進出し、幅広くその資金調達源を多様化している。
RCIバンクの流動性リスクの管理は、欧州銀行監督機構の勧告に従う。モニタリングは、様々な指標及び分析(静的流動性、流動性準備金、様々なストレス・シナリオ)を利用しており、毎月更新されRCIバンクの財務委員会に報告されている。ストレス・シナリオには、預金の流出、新規資金調達手段の喪失、流動性準備金の特定の要素の部分的な利用不可能性及び新たな与信の発行の予測に関する仮定が含まれる。
異なる満期及び発行フォーマットの変更は、販売金融部門の資金源の多様化戦略の一部である。この方針は数年間にわたって遵守されており、当部門が最大数の投資家にアプローチすることを可能にしている。
販売ポートフォリオが拡大しない中、資金調達需要は緩やかにとどまり、RCIバンク・グループは、2020年度末に過去最高の水準に達した流動性準備金を削減するために一定の取り組みを行った。このような状況を踏まえ、販売金融部門は社債の発行を行わず、顧客預金の増加を減速させるための措置を講じたが、それにもかかわらず、2020年度の15%増に続き、2021年12月31日現在で、前年比で2.6%増の210億ユーロと5億ユーロの増加となった。ルノー・グループは、自社の資金源を多様化するため、2021年7月にフィンテック企業であるレーズンの仲介を通じて預金事業をオランダまで拡大した。
将来に備えて、販売金融部門はイタリアで自己保有証券化取引を繰り返し、当該取引を14億ユーロから18億ユーロに増加させた。また、販売金融部門は、フランスにおいてファイナンス・リースの残存価値をリファイナンスするため、新たな私募証券化プログラムを取り決めた。このプログラムでは現在、象徴的な金額にのみ使用されているが、その金額は増額する可能性があり、ルノー・グループにとって新たな安定した資金源を提供する可能性がある。2021年度下半期には、英国で新たな公募での証券化商品発行ビークルが設定された。750百万ポンドの自己保有優先証券は、イングランド銀行の長期金融政策の対象となり、RCIバンク英国支店は、2020年3月にイングランド銀行によって発表されたTFSME(中小企業のためのターム・ファンディング・スキーム)を利用する権利を有しており、その流動性準備金は多様化している。最後に、RCIバンクはドイツで自動車ローンを裏付け資産とする公募の証券化を行い、900百万ユーロの優先証券(うち200百万ユーロは自己保有)を発行した。
これらの資金源並びに、銀行との間で設定された43億ユーロの未使用の確定与信枠、中央銀行の金融政策オペレーションのための適格担保33億ユーロ及び66億ユーロの流動性の高い資産(HQLA)により、RCIバンクは、外部流動性が一切使用できなくなったとしても、12ヶ月間超の間、顧客融資を維持できる。2021年12月31日現在、RCIバンクの流動性準備金(ヨーロッパの範囲において)は144億ユーロ(2020年12月31日現在は166億ユーロ)に上った。
2020年12月31日と比較してマイナス22億ユーロとなる削減を調整したことにより、余剰資金の保有コストは削減された。しかしながら、流動性準備金は依然として社内の目標を大きく上回った。
RCIバンク・グループの発行債券及びプログラムは、複数の機関から信用格付を取得している。2021年、S&PはRCIバンクの格付けをBBB-(見通し:安定的)に引き下げ、ムーディーズは2021年8月12日に、同社の格付けをBaa2(見通し:ネガティブ)と確認した。
25-B2. 為替リスク
2021年度のルノー・グループの為替リスク管理方針に重要な変更は行われていない。
ルノー・グループの為替リスクに対するエクスポージャーは主に自動車部門に関するものである。
為替リスク - 自動車部門
自動車部門においては、為替レートの変動は次の財務集計値に影響を及ぼす可能性がある。すなわち、営業利益(損失)、財務収益(費用)、関連会社及び共同支配企業の当期純利益(損失)に対する持分、株主資本並びにネット・キャッシュ・ポジションである。
業績管理部及び財務部は、自動車部門の為替リスクの管理政策の実施及び監視を担当する。
- 営業利益
ルノー・グループは、一定のポジションをヘッジすることがある。営業利益及び費用の為替ヘッジは、業績管理部及び財務部がまず分析を行わなければならず、その後、最高財務責任者又は最高経営責任者による正式な承認を必要とし、結果は最高財務責任者に毎月報告される。可能な限り、外国為替取引は主に、国際市場で譲渡可能な通貨についてルノー・グループのトレーディングルーム(ルノー・ファイナンス)によって行われる。
為替リスクに対する主なエクスポージャーは、営業利益(損失)にある。2021年度の営業成績及びキャッシュ・フローの構成に基づき、2021年12月31日現在、他のすべての通貨に対する1%のユーロ上昇は、ヘッジを行った場合、自動車部門の年間営業利益(損失)に20百万ユーロの不利な影響を与えることになる。
2021年、自動車部門はその営業総利益の為替リスク・エクスポージャーを制限するため、英国ポンド、アルゼンチン・ペソ、ロシア・ルーブル、中国元及びトルコ・リラの為替ヘッジを設定した。
2021年度における主要なエクスポージャーは、ロシア・ルーブルに関連するもので、ルーブルに対してユーロが1%上昇した場合に約マイナス16百万ユーロの不利な影響となった。上位10件のエクスポージャーの絶対値及びその感応度を下記に示した(単位:百万ユーロ)。
| (単位:百万ユーロ) 通貨 | 年間営業項目純額 | ユーロ1%上昇による影響 | |
| ロシア・ルーブル | RUB | 1,647 | (16) |
| ポーランド・ズロチ | PLN | 667 | (7) |
| 英国ポンド | GBP | 658 | (7) |
| アルゼンチン・ペソ | ARS | 415 | (4) |
| モロッコ・ディルハム | MAD | 394 | (4) |
| トルコ・リラ | TRY | (411) | 4 |
| 日本円 | JPY | (556) | 6 |
| 中国元 | CNY | (687) | 7 |
| ルーマニア・レイ | RON | (760) | 8 |
| 韓国ウォン | KRW | (926) | 9 |
- 財務収益(費用)
為替に関連して財務収益(純額)が影響を受けることを回避するために、自動車部門の方針は、外貨建ての財務及び投資項目に影響を及ぼす為替リスクを最小化することである。
財務収益及び費用の項目における為替リスクに対する自動車部門のエクスポージャーはすべて、財務部により集計されチェックされており、最高財務責任者に毎月報告される。
グループ会社間の外貨のファイナンスフローは、同一の通貨でヘッジされる。子会社が現地通貨以外の通貨による外部資金調達を必要とする場合、親会社はその取引を注意深く監視する。親会社が資金の集中管理を行っていない国における余剰資金は、ルノー・グループの財務部の監視の下、一般的に現地通貨で運用される。子会社であるルノー・ファイナンスは、厳密に定められたリスク限度内で、為替取引を自ら行うことができる。その為替ポジションは、リアルタイムで監視及び評価が行われている。この活動は主に、金融市場に関するルノー・グループの専門性を維持することを目的としている。それによって生じるエクスポージャーは非常に短く、数千万ユーロを超えることはなく、そのため、ルノー・グループの連結損益に重大な影響を及ぼすほどのものではない。
- 関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分
関連会社及び共同支配企業の当期純利益に対する持分は、為替リスクに晒されている。2021年度の当期純利益への寄与を基準にすると、ユーロが日本円に対して1%上昇した場合、日産の寄与は4百万ユーロ増加することになる。この影響は、ルノー・グループの連結財務諸表に対する日産の寄与の換算に対するユーロによる影響にのみ対応している。日産はユーロ圏で様々なレベルの事業を行っており、ルノー・グループはこれをコントロールできないことから、ユーロの変動が日産の勘定自体に与える本質的な影響は反映していない。
- 株式投資
(ユーロ以外の通貨による)株式投資の為替リスク・エクスポージャーは一般的にヘッジされていない。但し、その重要性から、日産への投資は、2021年12月31日現在、183億円にのぼる部分的な外国為替ヘッジを行っている(注12-G)。円貨の流動性リスクを抑制するため、ルノー・グループは、日産から受け取る今後3年間の円配当金の最善の見積もりに相当する金額を超えてこの純投資をヘッジしないことを自ら定めている。
- ネット・キャッシュ・ポジション
日産に対する投資の部分的ヘッジの目的で、ルノー・グループの実質有利子負債の一部は円建てである。2021年12月31日現在、ユーロが円に対して1%上昇した場合、自動車部門のネット・キャッシュ・ポジションは1.4百万ユーロ増加することになる。また、このネット・キャッシュ・ポジションは、子会社の現地通貨での金融資産及び負債に係る為替相場の変動の影響を受ける場合もある。
- 金融商品の為替リスクに対する感応度分析
これは、保有する事業体の通貨以外の通貨建ての貨幣性資産及び負債(グループ会社間残高を含む)及びデリバティブ商品の為替リスクに対する感応度を分析するものである。但し、公正価値ヘッジに関連する項目(ヘッジ対象資産・負債及びデリバティブ商品)については、ヘッジ対象とヘッジ手段の公正価値変動が損益計算書において相殺し合うため、感応度分析の対象としていない。
他の通貨に対してユーロが1%上昇することによる資本(税引前)への影響は、金融資産、キャッシュ・フロー・ヘッジ及び日産に対する投資の部分的ヘッジを換算することにより評価される。自動車部門については、2021年12月31日現在では、1百万ユーロ(2020年12月31日現在は6百万ユーロ)のプラスの影響が発生することになるが、これは日産に対する投資の部分的ヘッジとなる円建債券の発行(注12-G参照)によって説明される。
2021年12月31日現在、他の通貨に対してユーロが1%上昇した場合その純利益への影響は2百万ユーロ(2020年12月31日現在は14百万ユーロ)のマイナス影響となるが、これは主に、保有する事業体の機能通貨以外の通貨建てのヘッジされていない営業資産及び負債に起因している。
為替リスク - 販売金融部門
販売金融部門は、適用している管理方針により、為替リスクに対するエクスポージャーは低く抑えられている。リファイナンスに関する中央管理体制に基づき、いかなるポジションも保有することはできず、トレーディングルームが、関連するすべてのフローをヘッジしている。複数通貨のキャッシュ・マネジメントに固有のキャッシュ・フローにおける時差に関連する為替についての残余の一時的なポジションは、依然として残っている可能性がある。それらは毎日監視され、同一のヘッジ方針が適用される。販売金融子会社は、かかる会社の現地通貨でリファイナンスを獲得することが義務づけられており、その結果リスクに晒されない。例外的に、数種の異なる通貨で販売金融活動又はリファイナンスが行われている子会社及び余剰資金の運用を現地通貨以外の通貨で行うことが許可されている子会社に対しては、上限が設けられている。
2021年12月31日現在、RCIバンク・グループの連結外国為替ポジションは4.2百万ユーロであった。
25-B3. 金利リスク
2021年度のルノー・グループの金利リスク管理方針に重要な変更は行われていない。ルノー・グループの金利リスクに対するエクスポージャーは主に販売金融部門に関するものである。
金利リスク - 自動車部門
自動車部門の財務収益(純額)は、市場金利の変動リスクに晒されている。それは、余剰資金及び財務負債に、また、より少ない程度で資本に影響を与えるものである。
金利リスク管理方針は以下の原則を採用している。
- 流動性準備金は、通常、変動金利による資金調達を用いて確立されている。自動車部門の利用可能な現金は、可能な限りルノーSAにより中央管理されており、ルノー・ファイナンスにより短期銀行預金に投資されている。
- 基本的に変動金利を適用するアフトワズの地方銀行からの資金調達を除き、自動車部門による長期投資については、通常、固定金利を適用している。
- アフトワズの余剰資金及び銀行借入は主として変動金利で行っている。2021年、アフトワズはその金融負債のためのいかなるヘッジ商品も設定しなかった。アフトワズの財務部はロシアの金利動向を注意深く監視しており、金利が上昇した場合、ポートフォリオのリファイナンスにおいて固定金利負債の比率を高めることで財務収益(純額)への影響を軽減する措置をとる可能性が想定されている。
変動金利負債によりヘッジされている流動性準備金の割合は毎月監視されている。自動車(アフトワズを除く)部門の金利ヘッジ手段は、ヘッジ対象の負債により十分にカバーされた標準金利スワップであり、予想される非有効部分はない。
日産株式に対する投資の部分的ヘッジの一環として行う円建資金調達には固定金利を使用している。
最後に、ルノー・ファイナンスでは、厳密に定めたリスク限度内で自ら金利取引を行なっており、ポジションはリアルタイムで監視及び評価されている。この裁定取引に伴うリスクは非常に限定されており、これによるルノー・グループの連結純利益への重大な影響はない。
金利リスク - 販売金融部門
全体の金利リスクは、変動する金利が将来の利ざや全体に与える影響を表している。RCIバンクの経営成績は、市場金利又は顧客預金に適用される金利の変動の影響を受ける可能性がある。販売金融部門の目的は、販売収益率を守るために、これらのリスクを可能な限り制限することである。
借入金のストラクチャーと貸出金のストラクチャーを正確に一致させることの難しさを考慮し、各子会社の金利ヘッジには限られた柔軟性が認められている。この柔軟性は、ルノー・グループが販売金融部門に対して課している制限の一部を各自が適用する中で、各子会社に課される感応度限度に反映され、財務委員会により確認される。
通貨、経営体及び資産ポートフォリオによる日次感応度の算出は、各事業体が割り当てられた限度額を確実に遵守するために使用される。この金利感応度の評価は、100ベーシスポイントの金利上昇が各事業体の貸借対照表項目の価値に与える影響を測定したものであり、すべてのRCIバンクの事業体が同じ手法を用いている。感応度は、販売金融部門の連結範囲すべてにおける金利リスクの総括管理のために、各通貨及び各経営体(セントラル・リファイナンシング・オフィス、フランス及び外国の販売金融子会社)について毎日計算される。
制限に関する各経営体のポジションは毎日チェックされ、状況により必要とされる場合、子会社に対して、即時のヘッジ指示が出される。チェック結果は、販売金融部門の財務委員会に毎月報告され、そこでそのポジションがルノー・グループの財務政策及び現在の手続き上の指示を遵守していることが確認される。
販売金融部門の構造上の金利リスクの分析は、以下のとおり示している。
- 販売金融子会社による顧客に対するほぼすべての貸付金は、固定金利で、期間は1~72ヶ月である。これらの貸付金は、同一のストラクチャーを有する固定金利の資金源によりヘッジされている。これらはマクロヘッジによりカバーされており、残余金利リスクのみが発生する。変動金利の資金調達を行っている子会社では、金利リスクは金利スワップを利用してマクロヘッジによりヘッジされている。
- 販売金融部門のセントラル・リファイナンシング部の主な活動は、同部門の販売子会社のリファイナンスである。販売金融子会社により発行された与信残高は、固定金利の資金源(一部は金利スワップによりマイクロヘッジされている。)及び変動金利の資金源により裏付けされている。金利スワップの形式におけるマクロヘッジの取引は、持株会社のリファイナンスの感応度をルノー・グループにより設定された範囲(32百万ユーロ)以下に保っている。これらのマクロヘッジ取引は、変動金利の資金源及び/又はスワップのマイクロヘッジにより変動金利の資金源に転換される固定金利の資金源に関するものである。
ルノー・グループの金融商品の金利リスクに対する感応度分析
自動車部門及び販売金融部門は次のような金利リスクに晒されている。
- 償却原価で表示される変動金利型金融商品に係る金利フローの変動(固定金利から変動金利にスワップした金融商品やストラクチャー商品を含む)
- 公正価値で表示される固定金利型金融商品の公正価値の変動
- デリバティブの公正価値の変動
影響の見積は、年度末の財政状態計算書に計上されている金融商品に金利を1年間100ベーシスポイント引上げて行う。
資本に影響するのは、利率を100ベーシスポイント上げた後の販売金融部門についてのその他の包括利益項目を通じて公正価値で測定する金融資産として分類される固定金利型負債性金融商品及びキャッシュ・フロー・ヘッジ商品の公正価値の変動(損益の再分類前(連結包括利益計算書))であり、それ以外はすべて純利益に影響する。
事業部門別の金利に対する感応度の算定には部門間の貸付・借入も含まれる。
自動車部門については、金利リスクに晒される金融商品に対して利率を100ベーシスポイント高くすることによる純利益に対する影響は109.8百万ユーロの増加となる。資本は影響を受けない。
販売金融部門については、2021年度の金利リスクに対する感応度の合計はRCIバンク・グループによって定められた上限よりも低かった(2021年12月31日現在は70百万ユーロ)。2021年12月31日現在、利率を100ベーシスポイント高くすることで純利益及び資本(税引前)に対して以下の影響をもたらす。
- 韓国ウォン建ての項目に対するプラス0.8百万ユーロ
- スイス・フラン建ての項目に対するプラス0.3百万ユーロ
- 英国ポンド建ての項目に対するプラス0.3百万ユーロ
- ポーランド・ズロチ建ての項目に対するマイナス1.7百万ユーロ
- ユーロ建ての項目に対するマイナス0.9百万ユーロ
- ブラジル・レアル建ての項目に対するマイナス0.8百万ユーロ
各通貨における感応度の絶対額合計は8.6百万ユーロに達した。
デリバティブの影響考慮後のルノー・グループの金融資産の固定利率・変動利率による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||||||||
| 合計 | 自動車 (アフトワズを除く) | アフトワズ | モビリティサービス | 販売 金融 | 合計 | 自動車 (アフトワズを除く) | アフトワズ | モビリティサービス | 販売 金融 | |
| ヘッジ前金融資産:固定金利(a) | 1,072 | 128 | - | - | 944 | 1,468 | 525 | - | - | 943 |
| ヘッジ前金融資産:変動金利(a’) | 22,300 | 13,732 | 398 | 12 | 8,158 | 21,273 | 11,962 | 558 | 15 | 8,738 |
| ヘッジ前金融資産 | 23,372 | 13,860 | 398 | 12 | 9,102 | 22,741 | 12,487 | 558 | 15 | 9,681 |
| ヘッジ:変動金利/固定(b) | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ:固定金利/変動(b’) | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ヘッジ後金融資産:固定金利 (a+b-b’) | 1,072 | 128 | - | - | 944 | 1,468 | 525 | - | - | 943 |
| ヘッジ後金融資産:変動金利 (a’+b’-b) | 22,300 | 13,732 | 398 | 12 | 8,158 | 21,273 | 11,962 | 558 | 15 | 8,738 |
| ヘッジ後金融資産 | 23,372 | 13,860 | 398 | 12 | 9,102 | 22,741 | 12,487 | 558 | 15 | 9,681 |
・ デリバティブの影響考慮後のルノー・グループの金融負債の固定利率・変動利率による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||||||||
| 合計 | 自動車 (アフトワズを除く) | アフトワズ | モビリティサービス | 販売 金融 | 合計 | 自動車 (アフトワズを除く) | アフトワズ | モビリティサービス | 販売 金融 | |
| ヘッジ前金融負債:固定金利(a) | 31,157 | 12,456 | 47 | 5 | 18,649 | 34,580 | 12,204 | 251 | 18 | 22,107 |
| ヘッジ前金融負債:変動金利(a’) | 29,358 | 1,977 | 948 | 3 | 26,430 | 28,659 | 2,377 | 915 | 11 | 25,356 |
| ヘッジ前金融負債 | 60,515 | 14,433 | 995 | 8 | 45,079 | 63,239 | 14,581 | 1,166 | 29 | 47,463 |
| ヘッジ:変動金利/固定(b) | 9,776 | - | - | - | 9,776 | 10,302 | - | - | - | 10,302 |
| ヘッジ:固定金利/変動(b’) | 6,537 | 256 | - | - | 6,281 | 8,583 | 164 | - | - | 8,419 |
| ヘッジ | 16,313 | 256 | - | - | 16,057 | 18,885 | 164 | - | - | 18,721 |
| ヘッジ後金融負債:固定金利 (a+b-b’) | 34,396 | 12,200 | 47 | 5 | 22,144 | 36,299 | 12,040 | 251 | 18 | 23,990 |
| ヘッジ後金融負債:変動金利 (a’+b’-b) | 26,119 | 2,233 | 948 | 3 | 22,935 | 26,940 | 2,541 | 915 | 11 | 23,473 |
| ヘッジ後金融負債 | 60,515 | 14,433 | 995 | 8 | 45,079 | 63,239 | 14,581 | 1,166 | 29 | 47,463 |
25-B4. 株式リスク
2021年3月、ルノー・グループはダイムラーの全株式を売却した。したがって、株式リスクへのエクスポージャーは、同日以降重要性の低いものとなっている。
25-B5. 商品リスク
商品リスクの管理
商品購入価格は突然かつ大幅に変動する可能性があり、必ずしも自動車販売価格に反映することはできない。このことから、ルノー・グループの仕入部門は金融商品を用いて、商品リスクを一部ヘッジする場合がある。こうしたヘッジは数量的、期間的及び価格的な制限を受ける。
2021年度において、ルノーSAが認可した制限の範囲で、ルノー・グループは卑金属及び貴金属のヘッジ取引を行った。
2021年12月31日現在継続中の取引は会計上キャッシュ・フロー・ヘッジとして分類されることから、ヘッジの有効な部分の範囲において、それらの公正価値の変動はその他の包括利益項目に含まれる。
金融商品の商品リスクに対する感応度分析
金融商品の商品リスクに対する会計上の感応度は、ルノー・グループの商品リスクに対する経済的エクスポージャーをヘッジするために使用されるデリバティブによって生じる。
ヘッジ手段としてのデリバティブとして指定されるデリバティブの商品価格が10%上昇すると、2021年12月31日現在でその他の包括利益項目に59百万ユーロのプラスの影響が発生することになる。
25-B6. 銀行カウンターパーティリスク及び顧客及びディーラー向け融資の信用リスク
自動車顧客債権に係る顧客信用リスク
連結除外につながる多くの債権の譲渡及び輸出債権に係るリスクの体系的なヘッジ化により、信用リスクに対する自動車(アフトワズを除く)部門のエクスポージャーは限定的である。非譲渡販売債権及び保証によりカバーされた債権は定期的にモニタリングされる。
アフトワズは一般に認められた信用ある第三者とのみ取引を行う。与信枠を要するすべての見込み顧客は信用検証手続の対象となる。また、債権残高は継続的に監視されており、その結果アフトワズ・グループの貸倒債権に対するエクスポージャーは重大ではない。最大エクスポージャーは帳簿価額である。アフトワズ・グループ内に信用リスクの重大な集中はない。
販売金融部門による顧客、ディーラー及び約定に係る信用リスク
販売金融部門は、カウンターパーティの支払デフォルトを回避するためにリスク管理手法が十分でない場合、顧客及びディーラーの信用リスクに晒される。
信用リスクとは、RCIバンクの顧客が銀行との間に締結した契約条件を履行できないことにより損失を被るリスクである。信用リスクは、失業率、企業倒産、債務返済コスト、売上高増加、家計可処分所得、ディーラーの収益性及び中古車の価格などのマクロ経済要因と密接に関連している。それは、販売金融部門の事業に大きな影響を与える。
ディーラーシップ・ネットワークへの信用リスクのレベルは、ディーラーの財務状態、保証の質及び車両に対する全般的な需要に影響される。
RCIバンクは、高度なスコアリングシステムや外部データベースを活用して、個人及び企業顧客向けローンの質を評価している。また、社内格付制度を活用し、ディーラーへの融資を評価している。RCIバンクは、市況に応じて常にその受入方針を調整しているが、信用リスクの増大はそのリスク費用及び貸倒引当金を増加させることになる。RCIバンクは、価値が毀損した又はデフォルトした債権を回収するための詳細な手順を有しており、未払いの車両の回収及び販売の手配を行っている。しかしながら、信用供与、信用リスク監視、支払回収措置及び車両の回収の方針が、その財務成績及び財務状態に対する好ましくない影響を回避するために現在十分である、又は将来に渡って十分であるという保証はない。
信用リスクの増大は、リスク費用及び貸倒引当金を増加させることになり、RCIの財務成績に直接的な影響を与えるほか、潜在的には自己資本にも影響を及ぼす。
銀行カウンターパーティリスク
当グループは、金融市場において、余剰資金の運用、為替リスク及び金利リスクの管理、並びに支払フローの管理等の業務を行っているため、銀行カウンターパーティリスクに晒されている。
ルノー・グループの企業に影響を与えるこの銀行カウンターパーティリスクは、自動車部門及び販売金融部門の両部門が完全に協調して管理している。これは主にカウンターパーティの長期信用格付と資本をベースとした社内格付制度に基づいている。この制度は銀行カウンターパーティリスクに晒されているすべてのルノー・グループ企業が利用している。
事業の性質上、深刻な銀行カウンターパーティリスクに晒されているルノー・グループの企業については、特定の手続に従い承認済みカウンターパーティ限度枠を遵守しているかどうか、日々監視している。ルノー・グループは、そのすべての銀行カウンターパーティを対象として、信用格付別に整理された月次連結報告書を作成する。この報告書には、金額、満期及び種類の制限についての遵守に関する詳細の分析並びに主なエクスポージャーのリストを記載する。
銀行カウンターパーティリスクを減らすために、預金の多くは広範なネットワークを持つ銀行で契約され、通常は90日未満の期間を有するものであり、それによりリスクの分散を図っている。新興国で発生する可能性のある不安定なマクロ経済状況が、その国の銀行システムに影響を与える可能性がある場合、ルノー・グループは、カウンターパーティリスクのモニタリングを強化させる行動計画を導入し、必要に応じてカウンターパーティ制限を調整する。各銀行グループに対するエクスポージャーは、自動車及び販売金融会社とともに連結ベースで毎月評価される。ルノー・グループの金融市場や銀行に係る業務には著しいリスク集中はない。
2021年度は、銀行カウンターパーティのデフォルトによる損失計上はなかった。投資ファンド(UCITS)の株式を通じてルノー・グループが負う銀行カウンターパーティリスクは、それらの商品に対する価値変動のリスクに織り込まれ、特定のルールを用いて監視される。
カウンターパーティリスクをカバーするために設定された減損及び引当金
| (単位:百万ユーロ) | 注 | 2020年12月31日 現在 | 減損又は減損、 純額 | 戻入 | その他の変動及び再分類 | 2021年12月31日 現在 | |
| 適用済 | うち 未使用 残額 | ||||||
| 販売金融債権の減損 | 15 | (1,064) | (503) | 405 | 143 | (9) | (1,028) |
| 最終顧客向け融資の減損 | 15 | (951) | (476) | 363 | 120 | (9) | (953) |
| ディーラーシップ向け融資の減損 | 15 | (113) | (27) | 42 | 23 | - | (75) |
| 自動車部門の顧客債権の 減損(1) | 16 | (898) | (14) | 10 | 70 | 27 | (805) |
| その他の債権の減損 | 17 | (215) | 38 | - | - | (67) | (244) |
| その他の金融資産の減損 | 22 | (28) | 25 | - | - | - | (3) |
| 引当金(約定) | 20 | 13 | 19 | (1) | (21) | 2 | 12 |
| カウンターパーティリスクのカバレッジ合計 | (2,192) | (435) | 414 | 192 | (47) | (2,068) | |
(1) 2021年12月31日現在のイランに関連する商事債権678百万ユーロを含む(2020年12月31日現在は678百万ユーロ)。
VI-キャッシュ・フロー及びその他の情報
注26-キャッシュ・フロー
26-A. その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前)
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 引当金の繰入、純額 | (156) | 353 |
| 販売金融債権の貸倒による影響、純額 | (45) | 255 |
| 資産処分による(益)損、純額 | (465) | 64 |
| その他の金融商品の公正価値の変動 | (32) | 58 |
| 実質有利子負債 | 308 | 337 |
| 繰延税金 | 133 | 114 |
| 当期税金 | 463 | 306 |
| その他 | 92 | 26 |
| その他の非資金的収益及び費用(利息・税金調整前) | 298 | 1,513 |
26-B. 税引前運転資本の増減
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 棚卸資産純額の(増)減 | 847 | (112) |
| 債権の(増)減、純額 | 123 | 338 |
| その他の資産の(増)減 | 189 | 212 |
| 営業債務の増(減) | (467) | (908) |
| その他の負債の増(減) | (846) | (722) |
| 税引前運転資本の増(減) | (154) | (1,192) |
26-C. 資本的支出
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 無形資産の購入 | (1,177) | (1,500) |
| 有形固定資産の購入(1) | (1,349) | (2,508) |
| 資産購入合計 | (2,526) | (4,008) |
| 支払繰延 | (475) | (200) |
| 資本的支出合計 | (3,001) | (4,208) |
(1) 資産計上したリース用資産及び使用権資産を除く。
注27-関連当事者
27-A. 取締役、幹部社員及びボード・オブ・マネジメントのメンバーの報酬
下表では、取締役会長、最高経営責任者、暫定最高経営責任者(2020年度)、取締役及び幹部社員並びに2021年1月1日付けでマネジメント・ボードとなったルノー・グループ・エグゼクティブ・コミッティのメンバーに支払われた報酬を報告している。金額は各役職の就任期間に応じて費用計上される。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 基本給 | 7.7 | 6.5 |
| 変動報酬 | 13.4 | 7.4 |
| 雇用者負担の社会保障税 | 14.3 | 12.1 |
| 補足年金及び退職補償金 | 2.7 | 2.1 |
| 約定補償金 | 6.5 | 9.4 |
| その他報酬項目 | 0.5 | 0.2 |
| 報酬合計(業績連動株式を除く) | 45.1 | 37.7 |
| 業績連動株式 | 4.7 | 3.6 |
| 会長及びボード・オブ・マネジメントのメンバーの報酬合計 | 49.8 | 41.3 |
2021年度の取締役報酬額の上限可能額は1.5百万ユーロ(2020年は1.5百万ユーロ)であった。
27-B. ルノー・グループの関連会社への投資
ルノー・グループの日産及び持分法に基づき計上されるその他の会社への投資の詳細は注12及び注13-Aに記載されている。
27-C. フランス政府及び公的企業との取引
ルノー・グループは、その事業活動の一環として、フランス政府並びにUGAP、EDF及びLa Posteのような公的企業との取引を行っている。これらの取引は、通常の市場価格で行われており、2021年度の売上高は280百万ユーロ(2020年度は259百万ユーロ)であり、また2021年12月31日現在、58百万ユーロの自動車顧客債権、272百万ユーロの販売金融債権及び14百万ユーロの確定与信枠を有している(2020年12月31日現在はそれぞれ、72百万ユーロ、282百万ユーロ及び40百万ユーロ)。
2020年度、ルノー・グループは、注23-Cに記載のとおり銀行団によって発行された政府保証付き融資枠から恩恵を受けた。
27-D. 非連結支配会社との取引
一定数の支配会社は、注2-Cに示すとおり、連結財務諸表に対するその寄与が重要ではないとみなされるため、連結されていない(注17)。
100百万ユーロを超える売上及び/又は100百万ユーロを超える簿価を有する唯一の会社は、ルノー・グループ及び日産の駐在者を管理するルノー・日産グローバル・マネジメントである。
2021年度、この会社に係るルノー・グループの費用は約120百万ユーロにのぼる(2020年度は185百万ユーロ)。
2021年12月31日現在のルノー・グループの財政状態計算書において、ルノー・日産グローバル・マネジメントとルノー・グループの間の取引残高は、主に、80百万ユーロの営業債権(2020年12月31日現在は116百万ユーロ)及び45百万ユーロの営業債務(2020年12月31日現在は61百万ユーロ)から構成されている。
注28-オフバランス約定債務並びに偶発資産及び偶発債務、差入担保資産及び担保受入資産
ルノーは、その事業活動の一環として一定数の約定債務を有しており、また、訴訟に関与していたり、又は競争及び自動車規制当局の調査を受けている。これらの状況に起因するいかなる債務も(年金債務及びその他の従業員給付、訴訟費用等に係る債務など)引当金によりカバーされている。オフバランス約定債務及び偶発債務を構成するその他のコミットメントの内訳は以下に示すとおりである(注28-A)。
ルノーは顧客からの約定(預託金、担保等)も取得しており、さらに金融機関の与信枠も利用可能である(注28-B)。
28-A. オフバランス約定債務及び偶発債務並びに差入担保資産
28-A1. 通常取引
ルノー・グループは以下の金額について約定債務を負っている。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 | 2020年 |
| 販売金融部門による差入担保資産(1) | 7,111 | 7,465 |
| 顧客に供与した与信枠(2) - 販売金融部門 | 3,400 | 2,419 |
| その他の与信枠 | 48 | 18 |
| 販売金融部門による金融保証(3) | 29 | 198 |
| その他の金融保証(4) | 399 | 414 |
| 供給契約に関連する約定(5) | 924 | 999 |
| 投資の確定注文 | 847 | 984 |
| リース取引に係る約定債務(6) | 90 | 155 |
| その他の約定(7) | 181 | 96 |
| その他の差入担保資産 | 5 | 4 |
(1) 販売金融部門による流動性準備金管理の保証としての担保資産については注28-A4に記載されている。
(2) 販売金融部門が顧客に供与した与信枠は、主に期末後3ヶ月間にキャッシュ・アウトフローを生じさせる。
(3) 販売金融部門による金融保証は、期末後12ヶ月間に27百万ユーロのキャッシュ・アウトフローを生じさせる。
(4) その他の金融保証は、主に行政に関するものである。
(5) これらの約定には、ルノー・グループが回収及び支払のために約定を確定する場合のサプライヤーに対する最低支払債務が含まれている。これらの複数年にわたる約定は、2021年度末後3年間にキャッシュ・アウトフローを生じさせる。1年以内の支払債務の最大額は、2021年12月31日現在300百万ユーロ(2020年12月31日現在は999百万ユーロ)である。2021年12月31日現在の取消不能の約定は、基本的に電気自動車用バッテリーの供給を確保するために行われたものである。
(6) リース取引に係る約定債務は、締結されたが、期末においてはまだ効力が発生しておらず、仕掛資産として財政状態計算書に含めることができないリース、IFRS第16号の適用範囲外のリース及びIFRS第16号で規定されている会計処理が適用除外となるリースに関連する約定債務で構成される(注2-L)。
(7) 主に付与済みのストックオプション。
28-A2. 偶発債務
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に税務調査を受けている。税務調整として認められた金額は引当金として財務諸表に計上される。異議申立中の追徴税額についても、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクを考慮して状況に応じて計上している。税金負債は、税金の算定に関する不確実性が存在する場合、引当金として計上している。
2019年12月19日、ルノーs.a.s.は、2016年の移転価格の税額再評価についての仮通知を受領し、2021年6月24日には、2017年及び2018年についての追加通知を受領した。ルノー・グループは、これらの仮通知のうち最も重要な金額に異議を申し立てており、本件に関連して、2021年12月31日現在の財務諸表には引当金を計上していない。
RESA(ルノー・エスパニャSA)は、2020年12月31日現在213百万ユーロである移転価格の税額再評価について通知を受けた。ルノー・グループはこれについて争っている。2021年には、フランス及びスペイン間の和解に向けた手続が開始された。ルノー・グループは、訴訟で勝利する可能性が高いと考えているため、この通知に関連する引当金は計上されていない。2020年12月、スペインの税務当局に135百万ユーロの預け金が支払われ、これは長期金融資産で認識され、連結キャッシュ・フロー計算書上、(自動車部門の貸付金の減少(増加)に基づく)投資活動によるキャッシュ・フローに記載された。
別の支払金の78百万ユーロは、2021年に支払われ、同様に認識された。
韓国に拠点を置くルノー・サムスン・モーターズは、ルノーs.a.s.に支払ったロイヤルティの額に関して2007年から2011年までの税額が再評価の対象となった。この再評価には異議が申し立てられており、2017年に和解が成立した後に支払われたが、2012年以降の再評価に関するリスクは依然として存在する。2016年、ルノー・グループはAPA(「事前確認制度」)を申請したが、これは韓国税務当局とフランス税務当局との間で未だ協議中である。潜在的な再評価額を確実に見積もることができないため、本件に関する2012年から2021年12月31日までの引当金は計上されていない。
ルノー・グループによる子会社や事業の売却には、通常、売却先企業に対する表明保証が伴う。2021年12月31日現在、ルノー・グループはこれらの取引に関連する重要なリスクを認識していない。
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に当局による調査を受けている。その財務上の帰結を受け入れる場合、それらは引当金として財務諸表に計上される。異議申立がなされている場合、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクの見積額に基づき状況に応じて計上している。
2021年12月31日現在、競争及び自動車規制当局により進められている主な調査は、違法な協定及びヨーロッパにおける自動車の排ガスレベルに関する調査である。
2019年1月9日、イタリアの競争当局(Autorità Garante della Concorrenza e del Mercato - AGCM)はRCIバンクに125百万ユーロの罰金を科したが、ルノーSAはかかる罰金の支払に関して連帯して責任を負う。ルノー・グループは、この罰金の根拠に異議を唱えており、かかる決定に対して上訴している。ルノーは、かかる決定が裁判所により取消される又は根本的に修正される可能性は高いと考えている。罰金額に影響を与える多くの変数のため、決定が維持された場合、手続終了時に支払義務を有する可能性がある金額を確実に見積もることは不可能である。2019年4月3日、銀行保証の取り決めがなされ、ルノー・グループの支払停止の申請が許可された。2020年10月21日、裁判所はAGCMの決定全体を取り消し、AGCMは2020年12月23日にその決定に対して上訴した。2019年に取決めを行った銀行保証は解除された。2021年及び2020年、本件に関する引当金は計上されていない。2022年2月3日、イタリア国家評議会はAGCMの上訴を退け、AGCMの決定を取り消した行政裁判所の決定を認めた。この国家評議会の決定は最終的なものである。
フランスで継続中であり、パリ検察庁の要請により2017年1月12日に正式な法的調査が開始された「排出ガス」問題において、ルノーs.a.s.は2021年6月8日に正式に不正に関する調査を受けた。
2021年7月、ルノー・グループは、訴訟期間中の出頭を保証し、一切の損害賠償金及び罰金の支払いを補填するために、20百万ユーロ(貸借対照表に含まれる)の保証金を支払った。また、2021年10月8日には、特定された不利益に対する賠償を補填するために、60百万ユーロの銀行保証を発行した。ルノー・グループは、違反を犯したことを否認している。ルノー・グループの車両はすべて、常に適用される法律及び規制に基づいて型式認証を受けている。
これら進行中の訴訟における次の段階の潜在的な結果は、現段階では信頼性をもって見積ることができず、また、2021年12月31日現在(又は2020年12月31日現在)、本件に関する引当金は計上されていない。
ルノー・グループの販売台数の約70%が、主に欧州連合において、また、特に中国、スイス、英国及び韓国においても、CO2排出量の規制の対象となっている。
2020年及び2021年、アライアンスのメンバーであるルノー、日産及び三菱自動車の3社は、欧州連合と英国のCAFE(企業平均燃費)目標をプールする協定に署名した。関係当局に支払う潜在的なコンプライアンス違反の罰金は、アライアンスの自動車メーカー3社で形成されたグループの水準で決定される。ルノーは、2021年及び2020年の12月31日現在において、本件に関する引当金を計上していない。
ルノー・グループは、2020年に乗用車及び小型商用車に関するCAFE目標を達成し、今後数ヶ月以内に欧州委員会による検証を受けることを、2021年1月4日のプレスリリースで発表した。当財務諸表の公表日において、かかる検証プロセスはまだ継続中であった。
また、ルノーは、2021年に乗用車及び小型商用車に関するCAFE目標を達成したこと(これらの結果は今後数ヶ月以内に欧州委員会によって統合され、公表される予定である。)を2022年1月17日のプレスリリースで発表した。
韓国では、2021年のCAFEの罰金に対して11百万ユーロの引当金が計上され、2019年から2021年までの引当金合計は35百万ユーロに増加した。
さらに、ルノー・グループ各社は、主に土壌及び地下水の汚染に関して適用される規制の対象となる。これらの規制は所在国によって様々である。関連する環境負債の一部は潜在的であり、活動が停止されるか事業所が閉鎖された場合にのみ計上される。債務の額を確度をもって決定することが難しいこともある。引当金は期末における法的又は推定的債務に相当する負債にのみ計上され、合理的な確実性をもって見積もられる。
28-A3. 株式購入約定
ルノー・グループが少数株主に対して、完全連結会社へのその投資分を売却するためにプットオプションを付与する場合、かかるオプションに相当する負債が計上され、資本-非支配株主持分は減少する。2021年12月31日現在、ルノー・グループが付与した少数株主に対するプットオプションは、バンコ・RCI・ブラジル、ロンボ・コンパニア・フィナンシェラ及びRCI・コロンビアS.A.に関するものである。財務諸表への影響は注記18-Hで説明している。
トルコのオヤックとの間で2018年度にパートナーシップ契約が締結されたが、その契約は、一定の条件に従うことを条件として、ルノーs.a.s.に対してオヤックが有するオヤック・ルノー株式を購入する権利(コール)及びルノーs.a.s.が有するマイス(MAIS)株式を売却する権利(プット)を与え、また、オヤックに対してオヤックが有するオヤック・ルノー株式を売却する権利(プット)及びルノーs.a.s.が有するマイス(MSAIS)株式を購入する権利(コール)を与える非支配投資についての完全に対称的なプットオプション及びコールオプションを含む。このプットオプションの行使価格は、行使された場合、行使日に指名される3名の独立した専門家により決定される。この契約の分析によって、ルノー・グループが拒否できずにオヤックがプットオプションを行使することにつながり得るようなルノー・グループが管理できない状況は特定されなかった。従って、2021年12月31日現在、これらのオプションに関連して負債は認識されていない。
28-A4. 流動性準備金管理の保証としての担保資産
販売金融部門は流動性準備金管理のため、2021年12月31日現在フランス銀行に対し(フランスの中央担保管理システムである3G(Gestion Globale des Garanties、保証のグローバル管理)システムに基づき)帳簿価額7,111百万ユーロの資産の形で担保を差入れている(2020年12月31日現在は7,465百万ユーロ)。かかる資産の内訳は、証券化商品発行ビークルの株式6,628百万ユーロ、ユーロ債3百万ユーロ及び販売金融債権480百万ユーロである(2020年12月31日現在は証券化商品発行ビークルの株式6,675百万ユーロ、ユーロ債104百万ユーロ及び販売金融債権686百万ユーロ)。これらの担保に対してフランス銀行により提供された資金は2021年12月31日現在3,738百万ユーロに達した(2020年12月31日現在は2,250百万ユーロ)。フランス銀行に対して担保として提供された資産はすべて、引き続き貸借対照表に計上されている。
28-B. ルノー・グループが取得しているオフバランス約定、偶発資産及び担保受入資産
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 | 2020年 |
| 販売金融部門が取得している買戻し約定(1) | 5,958 | 5,452 |
| 取得している金融保証 | 3,001 | 2,949 |
| 販売金融部門を含む(2) | 2,851 | 2,787 |
| 担保受入資産 | 2,763 | 2,749 |
| 販売金融部門を含む(2) | 2,757 | 2,708 |
| 取得しているその他の約定 | 94 | 44 |
(1) 日産及びその他の企業がリース満了時にリース用車両を買い戻すためにディーラーシップの売却に対して販売金融部門が取得している約定。
(2) 販売金融部門は、新車や中古車の販売金融業務において、2021年12月31日現在顧客から2,851百万ユーロの金融保証及び2,757百万ユーロの顧客による差入担保資産を取得している(2020年12月31日現在はそれぞれ2,787百万ユーロ及び2,708百万ユーロ)(注15-E)。
確定与信枠に関して取得しているオフバランス約定については注25-B1に記すとおりである。
取得している約定 - 株式購入オプション
ルノー・グループは、2023年までにワイロットへの持分を70%に増加させ、同社の支配を獲得するコールオプションを有している(注3)。このオプションは、ワイロットが一定の目標を達成することを条件としており、2021年12月31日現在、行使することはできなかった。かかる約定に関連して負債は認識されていない。
ルノー・グループは、ベルコールに対して、同社の支配を獲得することなく、同社の将来的な増資を引き受けるデリバティブ商品を保有している(注3)。かかる約定に関連して負債は認識されていない。
ルノー・グループは、契約金額18百万ユーロでアルピーヌ・レーシング・エルティディーの資本の10%を購入し、これにより、同社への持分を100%に増加するコールオプションを有している。かかる約定に関連して負債は認識されていない。
注29-法定監査人及び業務ネットワークに対する報酬
ルノー・グループの法定監査人及び業務ネットワークに対する報酬は2021年度有価証券報告書の第5‐3‐「(3)監査の状況」に記載されている。
注30-後発事象
2021年12月31日以降、重要な事象は発生していない。
注31-連結会社
31-A. 完全連結会社(子会社)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2021年 12月31日 現在 | 2020年 12月31日 現在 |
| Renault SA | フランス | 親会社 | 親会社 |
| 自動車(アフトワズを除く)部門 | |||
| フランス | |||
| Renault s.a.s | フランス | 100 | 100 |
| Auto Châssis International (ACI Le Mans) | フランス | 100 | 100 |
| ACI Villeurbanne | フランス | 100 | 100 |
| Carizy(2) | フランス | - | 98 |
| Fonderie de Bretagne | フランス | 100 | 100 |
| Ingénierie de la Division des Véhicules Electriques (IDVE) | フランス | 100 | 100 |
| Ingénierie de la Division des Véhicules Utilitaires (IDVU) | フランス | 100 | 100 |
| Maubeuge Construction Automobile (MCA) | フランス | 100 | 100 |
| Renault Développement Industriel et Commercial (RDIC) | フランス | 100 | 100 |
| Renault Environnement | フランス | 100 | 100 |
| Renault Retail Group及び子会社 | フランス | 100 | 100 |
| Renault Samara (France) | フランス | 100 | 100 |
| Renault DREAM (RDREAM) | フランス | 100 | 100 |
| Alpine Racing SAS | フランス | 100 | 100 |
| Mobilize Ventures | フランス | 100 | 100 |
| Sci Plateau de Guyancourt | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Cléon | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Douai | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Flins | フランス | 100 | 100 |
| SNC Renault Sandouville | フランス | 100 | 100 |
| Société des Automobiles Alpine (SAA) | フランス | 100 | 100 |
| Société de Transmissions Automatiques (STA) | フランス | 100 | 100 |
| Société de véhicules Automobiles de Batilly (SOVAB) | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière de Construction Française pour l’Automobile et la Mécanique (SICOFRAM)及び子会社 | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière Renault Habitation (SIRHA) | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilère d'Epône | フランス | 100 | 100 |
| Société Immobilière pour l’Automobile (SCIA) | フランス | 100 | 100 |
| SODICAM 2 | フランス | 100 | 100 |
| Sofrastock International | フランス | 100 | 100 |
| Technologie et Exploitation Informatique (TEI) | フランス | 100 | 100 |
| Renault ElectriCity(1) | フランス | 100 | - |
| Renault SW Labs sas | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| Renault Deutschland AG及び子会社 | ドイツ | 100 | 100 |
| Renault Österreich GmbH | オーストリア | 100 | 100 |
| Renault Belgique Luxembourg | ベルギー | 100 | 100 |
| Renault Industrie Belgique (RIB) | ベルギー | 100 | 100 |
| Renault Nissan Bulgaria EAD | ブルガリア | 100 | 100 |
| Renault Nissan Hrvatska SARL | クロアチア | 100 | 100 |
| Renault España Comercial SA (RECSA)及び子会社 | スペイン | 100 | 100 |
| Renault España SA | スペイン | 100 | 100 |
| Renault Hungária Kft. | ハンガリー | 100 | 100 |
| Renault Irlande | アイルランド | 100 | 100 |
| Renault Italia及び子会社 | イタリア | 100 | 100 |
| Motor Reinsurance Company | ルクセンブルク | 100 | 100 |
| Renault Group b.v. | オランダ | 100 | 100 |
| Renault Nederland | オランダ | 100 | 100 |
| Renault Polska | ポーランド | 100 | 100 |
| Companhia Aveirense de Componentes para a Industria Automovel SA (CACIA) | ポルトガル | 100 | 100 |
| Renault Portuguesa及び子会社 | ポルトガル | 100 | 100 |
| Renault Ceska republica | チェコ共和国 | 100 | 100 |
| Grigny UK Ltd | 英国 | 100 | 100 |
| Alpine Racing Ltd. | 英国 | 90 | 90 |
| Renault UK | 英国 | 100 | 100 |
| Automobile Dacia | ルーマニア | 99 | 99 |
| Renault Commercial Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Mecanique Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Technologie Roumanie SRL | ルーマニア | 100 | 100 |
| Renault Slovensko Spol. S Ro | スロバキア | 100 | 100 |
| Renault Nissan Slovenija DOO | スロベニア | 100 | 100 |
| Revoz D.d. | スロベニア | 100 | 100 |
| Renault Nordic AB 及び子会社 | スウェーデン | 100 | 100 |
| Renault Finance | スイス | 100 | 100 |
| Renault Suisse SA | スイス | 100 | 100 |
| アフリカ及び中東 | |||
| Renault Algérie spa | アルジェリア | 100 | 100 |
| Renault Commerce Maroc | モロッコ | 80 | 80 |
| Renault Maroc Services | モロッコ | 100 | 100 |
| Renault Tanger Exploitation | モロッコ | 100 | 100 |
| Renault Tanger Méditerranée | モロッコ | 100 | 100 |
| Société Marocaine de Construction Automobile (SOMACA) | モロッコ | 97 | 97 |
| アメリカ | |||
| Renault Argentina SA及び子会社 | アルゼンチン | 100 | 100 |
| Renault do Brasil Comercio e Participacoes Ltda. | ブラジル | 100 | 100 |
| Renault Do Brasil SA | ブラジル | 100 | 100 |
| Industria de Conjuntos Mecanicos Aconcagua SA (Cormecanica) | チリ | 100 | 100 |
| Renault Centro de Servicios Compartidos SAS | コロンビア | 100 | 100 |
| Sociedad de Fabricación de Automotores SA (SOFASA) | コロンビア | 100 | 100 |
| Renault Corporativo SA de CV(2) | メキシコ | - | 100 |
| Renault México SA de CV | メキシコ | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| Vehicule Distributors Australia Pty Ltd. | オーストラリア | 100 | 100 |
| Renault Samsung Motors Co. Ltd. | 韓国 | 80 | 80 |
| Jiangxi Jianling Group Electric Vehicule Co., Ltd. | 中国 | 50 | 50 |
| Jiangxi Jianling Group Electric Vehicule Sales Co., Ltd. | 中国 | 50 | 50 |
| Kunming Furui Electric Vehicles Sales Service Co., Ltd. | 中国 | 50 | 50 |
| Renault Beijing Automative Co., Ltd. | 中国 | 100 | 100 |
| Renault India Private Ltd. | インド | 100 | 100 |
| Renault Treasury Services Pte. Ltd. | シンガポール | 100 | 100 |
| ユーラシア | |||
| CJSC Renault Russia | ロシア | 100 | 100 |
| OYAK Renault Otomobil Fabrikalari | トルコ | 52 | 52 |
| Renault Ukraine | ウクライナ | 100 | 100 |
| 販売金融部門 | |||
| フランス | |||
| Bipi Mobility France(1) | フランス | 100 | - |
| Diac SA | フランス | 100 | 100 |
| Diac Location SA | フランス | 100 | 100 |
| RCI BANQUE SA | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| RCI Versicherungs Service GmbH | ドイツ | 100 | 100 |
| RCI Financial Services SA | ベルギー | 100 | 100 |
| Autofin SA | ベルギー | 100 | 100 |
| Bipi Mobility SL(1) | スペイン | 100 | - |
| Overlease SA | スペイン | 100 | 100 |
| RCI ZRT | ハンガリー | 100 | 100 |
| Bipi Mobility Italy S.R.L(1) | イタリア | 100 | - |
| ES Mobility S.R.L. | イタリア | 100 | 100 |
| RCI Insurance Ltd | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Life Ltd | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Services LTD | マルタ | 100 | 100 |
| RCI Financial Services b.v. | オランダ | 100 | 100 |
| RCI Leasing Polska Sp. z.o.o. | ポーランド | 100 | 100 |
| RCI Gest Seguros - Mediadores de Seguros, Lda | ポルトガル | 100 | 100 |
| RCICOM, SA | ポルトガル | 100 | 100 |
| RCI Finance CZ, s.r.o. | チェコ共和国 | 100 | 100 |
| RCI Financial Services s.r.o. | チェコ共和国 | 50 | 50 |
| RCI Broker De Asigurare | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Finantare Romania S.r.L. | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Leasing Romania IFN SA | ルーマニア | 100 | 100 |
| RCI Financial Services Ltd | 英国 | 100 | 100 |
| RCI Bank UK Limited | 英国 | 100 | 100 |
| RCI Finance SA | スイス | 100 | 100 |
| アフリカ及び中東 | |||
| RCI Finance Maroc | モロッコ | 100 | 100 |
| RDFM S.A.R.L. | モロッコ | 100 | 100 |
| アメリカ | |||
| Courtage SA | アルゼンチン | 100 | 100 |
| Rombo Compania Financiera SA | アルゼンチン | 60 | 60 |
| Administradora de Consorcio RCI Brasil Ltda | ブラジル | 100 | 100 |
| Banco RCI Brasil SA | ブラジル | 60 | 60 |
| RCI Brasil Servicios e Participaçoes Ltda | ブラジル | 100 | 100 |
| Corretora de Seguros RCI do Brasil SA | ブラジル | 100 | 100 |
| RCI Colombia, SA Compania de Financiamento | コロンビア | 51 | 51 |
| RCI Servicios Colombia SA | コロンビア | 100 | 100 |
| アジア太平洋 | |||
| RCI Financial Services Korea CO, Ltd. | 韓国 | 100 | 100 |
| ユーラシア | |||
| LLC RNL LEASING | ロシア | 100 | 100 |
| アフトワズ | |||
| ユーラシア | |||
| Lada Auto Holding OOO(3) | ロシア | 68 | - |
| PAO AVTOVAZ | ロシア | 68 | 68 |
| LLC Lada Izhevsk | ロシア | 68 | 68 |
| OOO PSA VIS-AVTO | ロシア | 68 | 68 |
| OOO PPPO | ロシア | 68 | 68 |
| ZAO Lada-Imidzh | ロシア | 68 | 68 |
| OAO Lada-Servis | ロシア | 68 | 68 |
| OAO Izh-Lada | ロシア | 68 | 68 |
| OAO ZAK(2) | ロシア | - | 68 |
| OAO Piter-Lada | ロシア | 61 | 61 |
| OAO Samara-Lada | ロシア | 48 | 48 |
| OAO Yakhroma-Lada | ロシア | 59 | 59 |
| OAO Lipetsk-Lada | ロシア | 45 | 45 |
| OAO Oka-Lada(2) | ロシア | - | 59 |
| ZAO STO Komsomolskaya | ロシア | 53 | 53 |
| OAO Tyumen-Lada | ロシア | 68 | 68 |
| ZAO Tsentralnaya STO | ロシア | 68 | 68 |
| OAO JarLadaservis(2) | ロシア | - | 64 |
| OAO Avtosentr-Togliatti-VAZ | ロシア | 35 | 34 |
| OAO Bryansk Lada | ロシア | 51 | 51 |
| OOO LIN | ロシア | 68 | 68 |
| OAO Kostroma-Lada-Servis | ロシア | 68 | 68 |
| OAO Kursk-Lada | ロシア | 49 | 49 |
| OOO Lada Sport | ロシア | 68 | 68 |
| OAO Saransk-Lada(2) | ロシア | - | 61 |
| OAO Cheboksary-Lada | ロシア | 68 | 59 |
| OOO Sockultbit-AVTOVAZ | ロシア | 68 | 68 |
| AO Lada Zapad Togliatti(2) | ロシア | - | 68 |
| JV Systems | ロシア | 68 | 68 |
| その他のアフトワズの子会社 | ロシア | 34 - 68 | 34 - 68 |
| SOAO Minsk-Lada | ベラルーシ | 38 | 38 |
| ヨーロッパ | |||
| LADA International Ltd | キプロス | 68 | 68 |
| Alliance Rostec Auto b.v.(3) | オランダ | 68 | 68 |
| モビリティサービス部門 | |||
| フランス | |||
| Class & co sas | フランス | 100 | 100 |
| Elto Holding(1) | フランス | 100 | 100 |
| Glide.io | フランス | 100 | 100 |
| Renault Mobility As an Industry | フランス | 100 | 100 |
| ヨーロッパ | |||
| Elto DACH GmbH(1) | ドイツ | 51 | - |
| Elto BeLux(1) | ベルギー | 51 | - |
| Elto Iberia Sociedad Limitada(1) | スペイン | 60 | - |
| Coolnagour Limited t/a iCabbi | アイルランド | 100 | 78 |
| Elto Italy S.r.l.(1) | イタリア | 100 | - |
| Coolnagour UK Limited(1) | 英国 | 100 | 78 |
| Elto UK(1) | 英国 | 100 | - |
| Flit Technologies Ltd.及び子会社 | 英国 | 74 | 70 |
| SCT Systems Limited t/a DiSC(1) | 英国 | 100 | 78 |
| アメリカ | |||
| Original Software LTDA(1) | ブラジル | 100 | 78 |
| iCabbi Canada, Incorporation(1) | カナダ | 100 | 78 |
| iCabbi USA, Incorporation(1) | 米国 | 100 | 78 |
| アジア太平洋 | |||
| iCabbi Australia PTY LTD(1) | オーストラリア | 100 | 78 |
(1) 2021年度に初めて連結された会社(注3-A)。
(2) 2021年度に売却又は合併され連結範囲から除外された会社。
(3) アライアンス・ロステック・オートb.v.からラーダ・オート・ホールディングOOOへのアフトワズ株式の譲渡については、注3-Bを参照のこと。
31-B. 貸借対照表及び損益計算書の個別の項目についての持分比率に基づく連結会社(共同支配事業)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2021年 12月31日 現在 | 2020年 12月31日 現在 |
| Renault Nissan Technology & Business Center India Private Limited (RNTBCI) (1) | インド | 67 | 67 |
(1) 当グループはインドの会社であるRNTBCIの議決権の50%を保有している。
31-C. 持分法適用会社(関連会社及び共同支配企業)
| ルノー・グループの持分(%) | 国名 | 2021年 12月31日 現在 | 2020年 12月31日 現在 |
| 自動車(アフトワズを除く)部門 | |||
| Renault South Africa(2) | 南アフリカ | - | 40 |
| Renault Algérie Production | アルジェリア | 49 | 49 |
| Mobility Trader Holding Gmbh(1) | ドイツ | 3 | - |
| ToKai 2 GmbH | ドイツ | 15 | 15 |
| EGT New Energy Automotive Co, Ltd. | 中国 | 25 | 25 |
| Renault Brilliance Jinbei Automotives Company Ltd. | 中国 | 49 | 49 |
| Boone Comenor Metalimpex | フランス | 33 | 33 |
| Alliance Mobility Company France | フランス | 50 | 50 |
| HyVia(1) | フランス | 50 | - |
| INDRA INVESTISSEMENTS SAS | フランス | 50 | 50 |
| ToKai 1 | フランス | 15 | 15 |
| Verkor(1) | フランス | 24 | - |
| Whylot(1) | フランス | 21 | - |
| Renault Nissan Automative India Private Limited | インド | 30 | 30 |
| Alliance Mobility Company Japan | 日本 | 50 | 50 |
| Groupe Nissan | 日本 | 44 | 44 |
| Alliance Ventures B.V. | オランダ | 40 | 40 |
| Motorlu Araclar Imal ve Satis AS (MAIS) | トルコ | 49 | 49 |
| 販売金融部門 | |||
| Mobility Trader Holding Gmbh(1) | ドイツ | 5 | - |
| Renault Crédit Car SA | ベルギー | 50 | 50 |
| Nissan Renault Financial Services India Private Limited | インド | 30 | 30 |
| RN SF b.b. | オランダ | 50 | 50 |
| Bank Austria Renault Nissan b.v. | オランダ | 30 | 30 |
| RN Bank | ロシア | 30 | 30 |
| ORFIN Finansman Anonim Sirketi | トルコ | 50 | 50 |
| アフトワズ | |||
| FerroVaz GmbH | ドイツ | 34 | 34 |
| CSC Armenia-Lada | アルメニア | 34 | 34 |
| JSC OAT(1) | ロシア | 40 | - |
| モビリティサービス部門 | |||
| Elto France(1) | フランス | 40 | - |
| Car Sharing Mobility Services SL | スペイン | 50 | 50 |
(1) 2021年度に初めて連結された会社(注3-A)。
(2) 2021年度に売却され連結範囲から除外された会社。
フランスの会計基準当局(Autorité des Normes Comptables)による2016年12月2日の規則2016-09の適用により、ルノー・グループは、2021年度のユニバーサル・レジストレーション・ドキュメントの公表日以降、ルノー・グループのウェブサイト(group.renault.com)上の「Finance」ページの「Documents & Presentations」セクションで以下の情報を第三者に開示する。
- 連結会社の完全なリスト
- 以下のような「非連結投資」に分類される会社のリスト
- ルノーによって単独で支配されていない会社に対する投資(固定金融資産に含まれる。)(注22)
- ルノーによって単独で支配されている非連結会社に対する投資(その他の流動資産として分類される。)(注17)
(2) 個別財務諸表
損益計算書
| 2021年度 | 2020年度 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |
| 営業費用 | (49) | (71) | (61) | (88) |
| 営業引当金の繰入及び戻入 | (16) | (23) | 7 | 10 |
| 営業費用、純額 | (65) | (94) | (54) | (78) |
| 投資関連収益及び投資関連貸付金及び債権からの収益 | 154 | 223 | 124 | 180 |
| 投資関連引当金の繰入及び戻入 | 282 | 409 | ||
| 投資関連収益及び費用(注3) | 154 | 223 | 406 | 588 |
| 為替差益 | 4 | 6 | 12 | 17 |
| 為替差損 | (1) | (1) | ||
| 為替リスク引当金の繰入及び戻入 | 1 | 1 | ||
| 為替差損益(注4) | 4 | 6 | 12 | 17 |
| 受取利息及び類似収益 | ||||
| 支払利息及び類似費用 | (207) | (300) | (189) | (274) |
| 引当金戻入及び費用振替 | ||||
| 減価償却費、償却費及び引当金 | (29) | (42) | (8) | (12) |
| その他の財務収益及び費用(注5) | (236) | (342) | (197) | (285) |
| 財務収益、純額 | (78) | (113) | 221 | 320 |
| 特別損益項目を除く税引前経常利益 | (143) | (207) | 167 | 242 |
| 特別損益項目(注6) | 558 | 808 | (406) | (588) |
| 法人所得税(注7) | 123 | 178 | 100 | 145 |
| 当期純利益 | 538 | 779 | (139) | (201) |
貸借対照表-資産
| 2021年度 | 2020年度 | |||||||
| 総額 | 減価償却費、償却費 及び引当金 | 純額 | 純額 | |||||
| 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | |
| ユーロ | ユーロ | ユーロ | ユーロ | |||||
| 持分法で表示される投資 | 8,081 | 11,707 | 8,081 | 11,707 | 7,483 | 10,841 | ||
| その他の投資及び金融資産(注8) | 6,229 | 9,024 | 6,229 | 9,024 | 6,813 | 9,870 | ||
| 投資に関連する債権(注9) | 19,278 | 27,928 | 19,278 | 27,928 | 17,838 | 25,842 | ||
| 金融資産 | 33,588 | 48,659 | 0 | 0 | 33,588 | 48,659 | 32,134 | 46,553 |
| 固定資産 | 33,588 | 48,659 | 0 | 0 | 33,588 | 48,659 | 32,134 | 46,553 |
| 債権(注11) | 339 | 491 | 1 | 1 | 338 | 490 | 359 | 520 |
| 市場性ある有価証券(注10) | 193 | 280 | 3 | 4 | 190 | 275 | 262 | 380 |
| 金融商品の未実現収益 | 15 | 22 | 15 | 22 | ||||
| 現金及び現金同等物 | 42 | 61 | 42 | 61 | 24 | 35 | ||
| その他の資産(注11) | 227 | 329 | 227 | 329 | 223 | 323 | ||
| 資産合計 | 34,404 | 49,841 | 4 | 6 | 34,400 | 49,835 | 33,002 | 47,810 |
貸借対照表-株主資本及び負債
| 2021年度 | 2020年度 | |||
| 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | |
| ユーロ | ユーロ | |||
| 資本金 | 1,127 | 1,633 | 1,127 | 1,633 |
| 資本剰余金 | 4,782 | 6,928 | 4,782 | 6,928 |
| 持分法による評価差額 | 2,265 | 3,281 | 1,667 | 2,415 |
| 法定及び規制準備金 | 113 | 164 | 113 | 164 |
| 繰越利益剰余金 | 9,109 | 13,196 | 9,248 | 13,398 |
| 当期純利益 | 538 | 779 | (139) | (201) |
| 株主資本(注12) | 17,934 | 25,981 | 16,798 | 24,335 |
| その他の資本(注13) | 129 | 187 | 130 | 188 |
| 負債及び費用引当金(注14) | 211 | 306 | 258 | 374 |
| 社債 | 8,163 | 11,826 | 6,718 | 9,732 |
| 金融機関からの借入 | 3,326 | 4,818 | 4,403 | 6,379 |
| その他の借入及び金融負債 | 3,973 | 5,756 | 3,942 | 5,711 |
| 金融負債及び金融債務(注15) | 15,462 | 22,400 | 15,063 | 21,822 |
| その他負債(注16) | 630 | 913 | 700 | 1,014 |
| 金融商品の未実現収益(注17) | 0 | 0 | 33 | 48 |
| 繰延収益(注18) | 34 | 49 | 20 | 29 |
| 株主資本及び負債合計 | 34,400 | 49,835 | 33,002 | 47,810 |
キャッシュ・フロー計算書
| 2021年度 | 2020年度 | |||
| 百万 | 億円 | 百万 | 億円 | |
| ユーロ | ユーロ | |||
| キャッシュ・フロー(注21) | (16) | (23) | (18) | (26) |
| 必要運転資本の変動 | (49) | (71) | 90 | 130 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | (65) | (94) | 72 | 104 |
| その他の持分の純減少/(増加) | 1,143 | 1,656 | (154) | (223) |
| 貸付金の純減少/(増加) | (1,440) | (2,086) | (5,107) | (7,399) |
| 市場性ある有価証券の純減少/(増加) | 47 | 68 | 60 | 87 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | (250) | (362) | (5,201) | (7,535) |
| 社債発行 | 2,239 | 3,244 | 1,000 | 1,449 |
| 社債償還 | (803) | (1,163) | (553) | (801) |
| 利付借入債務の純増加/(減少) | (1,082) | (1,567) | 4,667 | 6,761 |
| 配当金の支払額 | ||||
| 社債発行費用及び償還プレミアム | (21) | (30) | (34) | (49) |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 333 | 482 | 5,080 | 7,359 |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 24 | 35 | 73 | 106 |
| 現金及び現金同等物の増加/(減少) | 18 | 26 | (49) | (71) |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 42 | 61 | 24 | 35 |
年次財務諸表に対する注記
以下の開示事項は、34,400百万ユーロの総資産を示す2021年12月31日現在の貸借対照表(当期純利益処分前)に対する注記及びリスト形式で表示する538百万ユーロの純利益を示す当該日に終了した当年の損益計算書に対する注記となる。
財務諸表は2021年1月1日から12月31日までの12ヶ月の期間を範囲とする。
2021年度財務諸表の発行は、2022年2月17日におけるルノーS.A.の取締役会により承認された。
これらの財務諸表はルノーS.A.(ルノー・グループ)の連結財務諸表に含まれる。
1.重大な事象
取締役会による承認を経て、2021年1月14日、ルノー・グループCEOのルカ・デメオは、ルノー・グループの戦略を、並行して開始する3つのフェーズを通じて台数の追求から価値の創造へと転換することを目的とした新たな戦略プラン「ルノーリューション」を発表した。
- 「復活」フェーズは2023年まで継続し、営業総利益の回復と現金の創出に注力する。
- 「リノベーション」フェーズは2025年まで継続し、ラインナップのリニューアルと強化によりブランドの収益性に貢献していく。
- 「レボリューション」フェーズは2025年に開始し、ルノー・グループの事業モデルをテクノロジー、エネルギー及びモビリティに転換し、ルノー・グループを新型モビリティのバリューチェーンのフロントランナーにしていく。
日産の会計年度は、純損失を3,398百万ユーロ(4,487億円)として2021年3月31日に終了し、ルノーSAは2021年の会計年度中、日産から配当金を得られなかった。
2020年第1四半期に顕在化し、2020年度を通して継続した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を背景として、自動車世界市場は2019年から2020年に前年度比14.2%の下降となった。ルノー・グループは、従業員の保護のために、また各国政府の政策に従い、2020年3月中にほとんどの国で商業及び生産活動を停止した。さらに、2020年において、ロックダウン期間中は、製造や販売に従事していないほぼすべての従業員が自宅勤務となり、一時帰休させる措置がとられた。ルノー・グループが事業活動を行っている国の政府により課せられたロックダウン措置が終了したことを尊重し、主に2020年5月から製造及び販売を再開した。2020年下半期中、フランスを含む数ヶ国で2度目のロックダウンと夜間外出禁止が課され、また、フランスは3度目のロックダウンと夜間外出禁止も導入して、それらすべての措置が2020年度のルノー・グループの事業活動にもマイナスの影響をもたらした。深刻さは減ったものの2021年度も継続した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の影響に加えて、2021年上半期中、世界全体の自動車部門における電子構成部品の供給途絶による事業の影響も生じ始めた。この供給途絶は下半期に悪化し、主に生産量の喪失という結果をもたらした。
事業のために十分な流動性水準を維持するため、ルノー・グループは2020年度に、フランス政府が保証する50億ユーロの融資枠を準備し、計40億ユーロとなる3回の引き出しを行った。2021年12月31日現在の未使用額10億ユーロはその日現在で利用できなくなっており、2020年8月の20億ユーロの引き出しのうち10億ユーロは2021年8月に返済された(注23-C)。ルノー・グループはまた、2020年11月に額面金額10億ユーロの新規社債、また2021年に数件の社債(2021年4月に600百万ユーロの社債、2021年7月に12億ユーロのサムライ債及び2021年11月に500百万ユーロの社債)の発行を行った。ルノー・グループはまた、2021年に大幅なプラスのフリー・キャッシュ・フローを生み出した。当連結財務諸表の公表日において、ルノー・グループは今後12ヶ月間の事業の継続性を確保するのに十分な現金及び資金調達源を有しており、債券の発行を行う能力があることを示している。
2021年3月10日、ルノーSAは、ダイムラーA.G.に対する全持分である16,448,378株(ダイムラー資本の1.54%に相当)を売却した。売却価格は1,143百万ユーロ、1株当たり69.5ユーロであった。この売却収入により、ルノーSAは債務縮減を加速させることができた。2021年3月16日に株式の決済及び受渡しを行った。この売却は、ルノー・グループ及びダイムラーの産業パートナーシップに影響を与えない。
2021年5月、日産はダイムラーに対する1.54%の持分を売却した。
2021年11月、ダイムラーは、ルノーSAに対する全持分である9,167,391株(資本の3.1%、議決権の5%に相当)を売却したと発表した。
2021年4月23日開催の定時株主総会において、2020年度にかかる配当を行わないことを決定した。
2.会計方針
ルノーSAの2021年12月31日終了年度の年次財務諸表は、フランス企業会計基準に関するANC(会計基準局(Autorité des Normes Comptables))の規則2014-3(その後の変更を含む。)に規定されているように、フランスの法令に準拠して作成されている。
会計基準は、保守主義の原則及び以下の基本的な考え方
・ 継続企業の原則
・ 方法の一貫性
・ 発生主義会計
に則り、また、年次財務諸表の作成及び表示に関する一般規則を適用して、誠実に適用されてきた。
会計記録に記録された項目の評価に使用される基本的な方法は、取得原価法である。
A-投資
CNC(国家会計審議会(Conseil National de la Comptabilité))の通知書第34号(1988年7月)により認められるとおり、貸借対照表における投資勘定の標準的な評価方法に代わる方法として、ルノーSAは単独支配子会社への投資に持分法を適用することを選択している。
・ 当該方法はルノー・グループの連結財務諸表に完全に連結されているすべての会社に適用される。
・ これらの会社の株主資本は、連結財務諸表において適用される会計原則に基づき決定される。これは評価方法であり、連結グループ会社間の内部取引の消去は考慮しない。
・ 子会社の評価にあたっても、その会社の保有する株式が、ルノー・グループが単独で支配している企業のものである場合は同様の方法で評価する。
・ こうした投資先各社の自己資本評価に伴う子会社株式の持分合計の年間増減額は、損益勘定には算入せず、株主資本の「持分法による評価差額」勘定に計上する。当該差額金は分配したり、損失に充当したりしてはならない。なお、持分法による評価差額がマイナスとなった場合には、包括的減損引当金が収益に対して設定される。
ルノーSAが単独で支配していない会社への投資は、付随費用を除いた取得価額若しくは帳簿価額のいずれか低い価額で貸借対照表に計上する。帳簿価額は、純資産に対する持分及び収益見込みを考慮して評価する。投資の帳簿価額が総額より低い場合は、その差額に対する引当金が設定される。
会社に付与された貸付金及び持分に関連する債権は取得原価で計上し、これらの債権の回収が見込まれないリスクがある場合は減損を計上する。
B-市場性ある有価証券
市場性ある有価証券は、関連費用及び社債については未収金利を除いた取得原価と市場価格のいずれか低い方を帳簿価額とする。
無償株式制度及びストック・オプション制度を目的として保有する自己株式は、市場性ある有価証券として計上している。これらの株式は、オプションの行使価格が取得原価より低い場合に、株式価値(取得原価又は再割当の日における正味帳簿価額)と受益者によるかかる行使価格との差額に相当する費用引当金を計上している。
特定のプランに割り当てられない自己株式も市場性ある有価証券として計上している。株価が帳簿価額を下回った場合、減損として計上する。
有価証券の公正価値は主に市場価格を参照することにより決定される。
C-債権
債権は額面金額で計上される。減損は、主に年数及び回収不能リスクに基づき、その実現可能価額が取得原価を下回るときに認識される。
D-外貨建債権・債務の換算
外貨建債権・債務は以下の要領で換算する。
・ 外貨建債権・債務はすべて期末日の為替レートで換算する。
・ 取引日と12月31日との間に生じる換算差額は、資産の「前払金」と負債の「繰延収益」(為替換算調整勘定)に計上する。
・ 通貨(デリバティブを含む)ごとに全体的な外国為替ポジションを確定後、未実現為替差損リスクに対する引当金が設定される。
日産のヘッジに影響を与えている未実現損失は、損益計算書上の引当金には含まれていない。ANC2015-05に基づき、ヘッジされたキャッシュ・フローが実現される(投資の清算又は売却の日)まで、ヘッジ手段に係る未実現損失について損益計算書に引当金を計上しない。
E-永久劣後証券
永久劣後証券は、株主資本とは別に、その後の再評価を伴わず額面価額で計上される。
F-借入及び金融債務
借入はその額面金額により計上される。「その他の資産」に計上されている社債発行費用などの借入コスト、及び社債償還プレミアムなどは、該当融資期間にわたって定額法で償却される。
G-リスク・負債引当金
負債及び費用引当金はANC規則第2014-03号に従って定義し、期末現在に存在する、将来発生する可能性の高い債務について設定するものである。一方、偶発債務は、財務諸表作成日現在で将来発生する可能性が高くなく確定もしていない債務、又は発生の可能性の高い債務で、確実な見積りのできないものである。偶発債務には引当金は設定されないが、オフバランス約定債務については場合に応じて報告することになっている。
H-デリバティブ
ヘッジ目的のデリバティブの価値の変動は、かかる変動の一部又は全部の認識がヘッジ対象に対する対称的な処理を確保するために関連性のあるものでない限り、貸借対照表において認識されない。
この対称的な処理は、ヘッジ対象に関して計上される為替換算調整勘定と並行して、現金性商品勘定における対応する記帳を伴い、移行勘定におけるヘッジ手段の再評価を必要とする。
2017年1月1日からのANC2015-05の適用以降、日産のヘッジのために設定された借入に係る為替差損益は、もはや純損益に計上されていない。これらはその他の債権又はその他の負債における特定の勘定に計上され、投資の清算又は売却の日に累計額が損益計算書に振り替えられる。
「アイソレーテッド・オープン・ポジション」にあるデリバティブの価値は、為替換算調整勘定への記帳を通して、各期末の貸借対照表における市場価格に調整される。市場価格が未実現損失を示す場合、同額の引当金が損益計算書に認識される。
ヘッジの直物価格と先渡価格の間のプラス又はマイナスの差額は、財務成績において、ヘッジ期間に渡って分散される。
使用された仮定及び方法
未実現の為替差損益は直物価格と期末価格の差額に相当する。
I-特別損益項目、純額
特別損益項目は当社の通常業務とは明らかに異なる事象や取引から生じた収益及び損失であり、頻繁に又は定期的に発生するものではないと考えられる。
3.投資関連収益及び費用
詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| 日産自動車からの受取配当金 | ||
| ダイムラーからの受取配当金 | 15 | |
| ルノーs.a.sからの受取配当金 | ||
| ダチアからの受取配当金 | 57 | 44 |
| 貸付金に係る受取利息 | 97 | 65 |
| 子会社及び関連会社に係る引当金の増加 | 282 | |
| 合計 | 154 | 406 |
貸付金に係る受取利息はすべてルノー・グループの子会社からのものである。
4.為替差損益
2021年度の為替差損益は4百万ユーロに達しており(2020年度は12百万ユーロ)、その内訳は以下のとおりである。
・ トレジャリーノートに係る3.5百万ユーロの為替差益(主に米国ドル及び英国ポンド建て)
・ 第21回サムライ債の償還に係る0.5百万ユーロの為替差益
5.その他の財務収益及び費用
2021年度、236百万ユーロの純損失計上(2020年度は197百万ユーロの損失計上)となった財務収益及び費用は、主に、合計207百万ユーロの支払利息及び類似費用、並びに自己株式に係る減損26百万ユーロによるものである。
支払利息及び類似の費用の内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年度 | 2020年度 |
| スワップ後の社債に係る未払利息、純額(*) | -104 | -78 |
| スワップ後の金融機関借入に係る未払利息、純額 | -24 | -9 |
| 子会社借入の終了に係る未払利息 | -38 | -24 |
| 永久劣後証券に係る未払利息 | -17 | -20 |
| その他の財務費用 | -34 | |
| その他(トレジャリーノート及びブローカー手数料) | -24 | -24 |
| 合計 | -207 | -189 |
(*) 社債に係る純利息の内訳は、未払利息及び支払利息104百万ユーロ(2020年度は78百万ユーロ)であり、2021年度において、スワップに係る未収利息及び受取利息は無い。
2021年度の受取利息及び支払利息104百万ユーロの主な内訳は以下のとおりである。
・ 2020年11月25日発行の社債(EMTN57)に係る24百万ユーロ
・ 2018年9月28日発行の社債(EMTN53)に係る15百万ユーロ
・ 2019年6月24日発行の社債(EMTN54)に係る12.5百万ユーロ
・ 2021年4月1日発行の社債(EMTN58)に係る11百万ユーロ
・ 2017年3月8日発行の社債(EMTN49)に係る7.5百万ユーロ
・ 2017年11月21日発行の社債(EMTN51)に係る7.5百万ユーロ
・ 2018年4月18日発行の社債(EMTN52)に係る7百万ユーロ
・ 2021年7月6日発行の社債(第24回サムライ債)に係る6百万ユーロ
・ 2019年10月4日発行の社債(EMTN55)に係る6百万ユーロ
・ 2014年3月5日発行の社債(EMTN44)に係る3百万ユーロ
・ 2021年12月2日発行の社債(EMTN59)に係る1百万ユーロ
・ 2017年7月9日発行の社債(第20回サムライ債)に係る1百万ユーロ
・ 2021年7月6日発行の社債(第23回サムライ債)に係る1百万ユーロ
フランス政府による保証の対象である融資の未払利息22百万ユーロ(2020年度は6百万ユーロ)は、金融機関からの借入に対する未払利息に含まれる。
2020年度、その他の財務費用は、主にDRACに関する債権放棄で、DRACが借り入れた33百万ユーロのローンをルノーSAが返済したことに対応するものであった。2021年度、その他の財務費用はない。
6.特別損益項目
2021年3月、ルノーSAはダイムラーAGに対する持分を総額1,143百万ユーロで売却した。取得価額584百万ユーロの株式を処分したことにより、558百万ユーロの特別利益となった。
2020年度のルノーSAの特別損益項目(純額)は、-406百万ユーロの損失に相当する。それは主に、DRACにおける持分の認識の中止(-282百万ユーロ)、財務収益に計上される持分に係る減損の戻入による相殺、及び持分譲渡に関連して東風に支払われた122百万ユーロの差額支払いに起因している。この取引により155百万ユーロの損失が発生し、2020年12月31日現在の財務諸表に計上された。
7.法人所得税
ルノーS.A.はフランスにおける法人所得税額の決定を国内の連結納税制度によって行うことを同制度の制定時に選択しており、2004年1月1日以降、ルノーS.A.がフランスで課税されるルノー・グループにはこの制度が適用されている。95%超をルノーS.A.に保有されるフランスの子会社は、この制度に基づき納付すべき法人所得税を当社に直接支払う。国内連結納税の範囲内の各事業体は、個別に課税されたとした場合の理論上の仮税金費用を計上する。この仕組みにより生じた節税額は、関連する事業体のグループを代表する会社であるルノーS.A.の収益として扱われる。ルノーの納税グループは中立性の原則を適用しているため、ルノーS.A.には、欠損金利用による節税額を当該子会社に対して再配分又は返済を行う義務はない。
課税所得に対して繰越すことができる損失の最大限度額は、1百万ユーロに課税所得のうち1百万ユーロを超える額の50%を加えた額である。かかる残高は無期限に繰越可能である。
これらの規則は以下の場合に適用される。
・ 連結納税グループの利益/損失の決定について
・ 基準に従い、法人所得税の計算の基礎となる連結納税に含まれる各会社の利益/損失の決定について
税務上の繰越欠損金に関するこれらの規則は、その原因を問わず、期末時点に存在するすべての欠損金に対して適用される。
実際には、ルノーS.A.は、2021年度のルノー・グループの課税所得の決定にあたって不足額を計上しなかった(課税所得は-1,598百万ユーロに達する。)。
2021年度において連結納税グループは、CGIの第39号の13により認められるとおり、工業ロイヤリティに係る軽減税率を放棄した。
2021年度の法人所得税による収益は148百万ユーロであり、ルノーS.A.の子会社がルノーS.A.とは別に課税されるであろう法人所得税額(すべての税金の調整を含む。)に一致する。
当年に関連する税金費用の詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 税引前 利益 | 税金 | 純利益 | |||||
| 理論的 課税額 | 相殺 | 課税額 ルノーの 貸方に発生 | 控除額 | 支払額 | 理論上 | 帳簿上 | ||
| 通常税率適用の当期利益 | -143 | -183 | 183 | 0 | 40 | -143 | ||
| 特別損益項目 | 558 | 159 | -159 | 0 | 399 | 558 | ||
| 連結納税 | -148 | -148 | 148 | |||||
| 減損 | 25 | 25 | -25 | |||||
| その他 | ||||||||
| 合 計 | 415 | -147 | 24 | -123 | 439 | 538 | ||
ルノーS.A.の繰延税金ポジションの詳細は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 | 2020年 | 変動額 | |||
| 資産(1) | 負債(2) | 資産(1) | 負債(2) | 資産(1) | 負債(2) | |
| 税務上損金(又は益金)算入済み で会計上は未処理のもの | 13 | 53 | 17 | 68 | -4 | -15 |
| 合計 | 13 | 53 | 17 | 68 | -4 | -15 |
(1) 将来の税軽減額
(2) 将来の税金費用
2021年12月31日現在、ルノーS.A.は、3,005百万ユーロの税務上の繰越欠損金を保有した。
8.投資及び金融資産
当年度中の増減は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 期中変動 | 期末残高 |
| 日産自動車に対する投資 | 6,217 | 6,217 | |
| RNBVに対する投資 | 12 | 12 | |
| ダイムラーに対する投資 | 584 | -584 | 0 |
| DRACに対する投資 | 0 | 0 | |
| 引当金控除前合計 | 6,813 | -584 | 6,229 |
| 減損 | 0 | 0 | |
| 純合計額 | 6,813 | -584 | 6,229 |
2021年3月10日、ルノーS.A.は、ルノー・日産アライアンス及びダイムラーAG間の協力協定の締結に関連して取得した持分を売却した。ルノーS.A.は、貸借対照表の資産価値584百万ユーロとなるダイムラーAGの株式16,448,378株(資本の1.55%に相当)を2010年に取得した。
1999年度、ルノーS.A.は日産自動車株式会社に対する持分を取得した。2021年12月31日現在、この持分は1,831,837,027株、すなわち日産の資本の43.40%にあたる。これらの株式は東京証券取引所に上場されており、額面価額は50円である。2021年12月31日現在、その市場価格は1株当たり556円(4.26ユーロ)であり、合計で7,804百万ユーロである(2020年12月31日現在は1株当たり560円(4.43ユーロ)で合計8,115百万ユーロであった。)。
9.子会社及び関連会社に対する債権
当年度中の増減は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| 未収配当金* | 0 | 0 | ||
| 貸付金 | 17,838 | 2,371 | -944 | 19,265 |
| 引当金控除前合計(1) | 17,838 | 2,371 | -944 | 19,265 |
| 減損 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 純合計額 | 17,838 | 2,371 | -944 | 19,265 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 17,827 | 19,254 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 11 | 11 | ||
| * 為替再評価額考慮後 | ||||
貸付金には以下のものが含まれる。
・ ルノー・ファイナンスへの短期投資9,694百万ユーロ(2020年度は8,933百万ユーロ)
・ ルノー・グループの子会社との間の集中的資金管理契約に伴う短期貸付金8,702百万ユーロ(2020年度は8,086百万ユーロ)
・ 現金担保契約に基づくRCIへの700百万ユーロ(2020年度は700百万ユーロ)
・ RTMへの貸付金140百万ユーロ(2020年度は90百万ユーロ)
貸付金はすべてルノー・グループの子会社に関するものである。
10.市場性ある有価証券
市場性ある有価証券にはルノーS.A.の自己株式190百万ユーロが含まれている。
自己株式数の変動は以下のとおりである。
| 期首 | オプションの行使及び付与 | 購入 | 他の金融資産 への振替 | 繰入 | 戻入 | 期末残高 | |
| 自己株式数 | 4,538,199 | 965,735 | 1,010,000 | 4,582,464 | |||
| 割り当てられた株式 | 258 | -82 | 36 | -25 | 187 | ||
| 割り当てられていない株式 | 5 | 5 | |||||
| 総価額(単位:百万ユーロ) | 263 | -82 | 36 | -25 | 192 | ||
| 減損(単位:百万ユーロ) | -1 | 25 | -26 | 0 | -2 | ||
| 合計(単位:百万ユーロ) | 262 | -82 | 36 | 0 | -26 | 0 | 190 |
オプションの行使及び株式の権利確定は、主に非居住者に対するプラン24に基づく268,700株及び居住者に対するプラン25に基づく696,435株の権利確定に関係する。
計上された減損は取得価格と当年の最終月の平均始値の差額に相当する。かかる減損はプランに割り当てられない株式について認識される。
ストック・オプション制度及び業績連動株式制度
取締役会は定期的にルノー・グループの幹部社員及びマネジャーに対し、制度ごとに価格及び行使期間の異なる業績連動株式を付与している。2012年度まではそれぞれ権利確定及び必要保有期間の異なるストック・オプションも定期的に付与された。すべての制度において、受益者へのオプションや業績連動株式の付与数を決定するうえで勤務成果を条件に加えている。ストック・オプション又は業績連動株式の権利の喪失は適用ある規則に基づき、自己都合退職又は雇用終了の場合は全オプション及び権利を喪失し、会社の都合による退職の場合は個別に決定される。
2021年度に、1,605千株式に係る新業績連動株式制度が導入された。株式の権利確定期間は3年で、最低保有期間はなく、居住者と非居住者との間の区別もない。
A-各対象者が保有するストック・オプション及び業績連動株式にかかる権利の数の変動
| 株式に かかる権利 | |
| 2021年1月1日現在未行使のオプション及び未確定の権利 | 4,414,274 |
| 付与 | 1,604,996(1) |
| 行使されたオプション又は権利確定がなされた権利 | -965,735 |
| 期限切れのオプション及び権利並びにその他の調整 | -609,167 |
| 2021年12月31日現在未行使のオプション及び未確定の権利 | 4,444,368 |
(1) 権利が確定された業績連動株式は主に2017年度に非居住者についてプラン24及び2018年度に居住者についてプラン25に基づいて付与されたものである。
B-業績連動株式制度
プラン24からプラン25について、権利確定期間及び最低保有期間は、各国の税制を考慮するため、受益者が税法上のフランス居住者か又はその他の国の居住者かによって異なる。
税法上のフランス居住者に付与される株式の権利確定期間は3年で、保有期間はその後の1年である。
税法上のフランス非居住者については、権利確定期間は4年間で、最低保有期間はない。
プラン26からは、税法上のフランス居住者又は外国居住者に対して、権利確定期間は3年間で、保有期間はない。
| 制度 | 制度の種類 | 付与日 | 2021年12月31日時点で付与された株式の権利 | 権利確定日 | 保有期間 |
| プラン24* | 業績連動株式 | 2017年2月9日 | - - | 2020年2月9日* 2021年2月9日 | 2020年2月9日 -2021年2月9日 無し |
| プラン25* | 業績連動株式 | 2018年2月15日 | - 175,807 | 2021年2月15日 2022年2月15日 | 2021年2月15日 -2022年2月15日 無し |
| プラン26 | 業績連動株式 | 2019年6月12日 | 1,338,350 | 2022年6月12日 | 無し |
| プラン27 | 業績連動株式 | 2020年2月13日 | 1,375,740 | 2023年2月13日 | 無し |
| プラン28 | 業績連動株式 | 2021年4月23日 | 1,554,471 | 2024年4月23日 | 無し |
| 合計 | 4,444,368 | ||||
* このプランに関連する株式の権利は、2021年度に期限切れとなったか又は権利確定がなされたものである。
11.債権及びその他の資産
主な債権は以下のとおりである。
・ 2012年に導入されたルノーS.A.及びルノーS.A.S.間の再請求契約に基づく業績連動株式の未請求債権127百万ユーロ(2020年度は198百万ユーロ)
・ 未収税金
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| 未収税金 | ||||
| CIR : 研究税控除 | 127 | 135 | -140 | 122 |
| 未収IFF | 53 | 53 | ||
| その他の未収税金 | 34 | 3 | -1 | 36 |
| 引当金控除前合計 (1) | 161 | 191 | -141 | 211 |
| 減損 | ||||
| CIR : 研究税控除 | 0 | -1 | -1 | |
| 合計 | 0 | -1 | -1 | |
| 純合計額 | 161 | 190 | -141 | 210 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 9 | 61 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 152 | 150 |
上記の増加は主に、当年の研究税控除(122百万ユーロ)、2020年度の研究税控除の補完13百万ユーロ、及び子会社の統合による2021年度の法人税の清算に係る債権53百万ユーロに関係する。
上記の減少は主に、2020年度の研究税控除債権139百万ユーロの譲渡、及び2017年度の研究税控除の残高の償還によるものである。
その他の資産の主な内訳は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 増加 | 減少 | 期末残高 |
| その他の資産 | ||||
| 繰延費用 | 26 | 21 | -24 | 23 |
| 償還プレミアム | 16 | -4 | 12 | |
| 未実現損失 | 181 | 68 | -57 | 192 |
| 合計 (1) | 223 | 89 | -85 | 227 |
| (1) 短期(1年未満に期日が到来する分) | 201 | 207 | ||
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 22 | 20 |
・ 繰延費用は、種々の貸付に関する最終支払及び起債費用からなる。
・ いくつかの長期社債(5年から7年)の償還プレミアム。
・ 引当金の対象となる、円建借入金の未実現損失(15百万ユーロ)に相当する未実現為替差損及び、現金性商品評価差額勘定に計上される、日産のヘッジのために使用した円建借入金の返済に係る177百万ユーロの為替換算額。
12.株主資本
株主資本の変動は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 2020年度 純利益処分 | 配当 | 2021年度 純利益 | その他 | 期末残高 |
| 資本金 | 1,127 | 1,127 | ||||
| 資本剰余金 | 4,782 | 4,782 | ||||
| 持分法による評価差額 | 1,667 | 598 | 2,265 | |||
| 法定及び規制準備金 | 113 | 113 | ||||
| 繰越利益剰余金 | 9,248 | -139 | 9,109 | |||
| 当期純利益 | -139 | 139 | 538 | 538 | ||
| 合 計 | 16,798 | 0 | 0 | 538 | 598 | 17,934 |
2021年12月31日現在、処分不能な準備金額は2,378百万ユーロである。
持分法による評価差額の変動は、主に606百万ユーロのルノーs.a.s株式の持分法による価値の変動、マイナス11百万ユーロのダチア株式の持分法による価値の変動及び3百万ユーロのソファサ株式の持分法による価値の変動を含む。
ルノーSAの株主構成―2021年12月31日現在
| 資本構成 | 議決権 | |||
| 保有株式数 | 資本金に対する% | 株式数 | % | |
| フランス政府 | 44,387,915 | 15.01% | 88,775,830 | 29.05% |
| 従業員 | 7,790,563 | 2.63% | 14,462,513 | 4.74% |
| 自己株式 | 4,582,464 | 1.55% | ||
| 日産 | 44,358,343 | 15.00% | ||
| その他 | 194,602,999 | 65.81% | 202,319,149 | 66.21% |
| 合 計 | 295,722,284 | 100% | 305,557,492 | 100% |
ルノーSA株式の1株当たり額面金額は3.81ユーロ。
13.永久劣後証券
ルノーSAが1983年10月及び1984年4月に発行したこれらの株式は、ルノーSAの任意で割増償還することができる。これらの証券に係る最低の年分配率は年9%で、固定部分6.75%と、同一の連結範囲及び方法により計算された連結売上高に基づく変動部分2.25%(最低)からなる。
2021年12月31日現在、797,659株の永久劣後証券が流通しており、全体では未払利息を含めて129百万ユーロとなる。これらの永久劣後証券はパリ証券取引所の上場株である。2021年12月31日現在の永久劣後証券の市場価格は、額面153ユーロに対し442ユーロであった(2020年12月31日現在は373.65ユーロ)。
2021年度の永久劣後証券の収益分配額は15百万ユーロ(2020年度は20百万ユーロ)で、支払利息及び類似費用に計上している。
14.リスク・負債引当金
リスク・負債引当金の内訳は、以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 繰入 | 適用される戻入 | 適用されない戻入 | 期末残高 |
| 為替差損 | |||||
| 費用引当金* | 255 | 53 | -82 | -43 | 183 |
| その他のリスク引当金 | 3 | 25 | 28 | ||
| 合計 | 258 | 78 | -82 | -43 | 211 |
| * うち、短期(1年未満) | 117 | 92 | |||
| うち、長期(1年以上) | 141 | 119 |
無償での既存株式の割当が決定された後、2021年12月31日現在において183百万ユーロの負債引当金が計上された(2020年12月31日現在は255百万ユーロ)。ルノーSA及びルノーs.a.s間で導入された再請求契約に基づき、この引当金の127百万ユーロの株式は、子会社であるルノーs.a.sに対する未請求債権とみなされている(2020年度は198百万ユーロ)。
ルノーSAが関与している既知の訴訟については、期末に調査検討を行い、法律・税務顧問の意見に基づき、リスクの見積額を補填するために適宜必要と判断される引当金を設定している。
15.借入及び金融負債
A.社債
2021年12月31日現在の社債は、8,163百万ユーロ(2020年12月31日現在は6,718百万ユーロ)である。
2021年度の主な変動は以下のとおりである。
・ 2021年3月5日、2014年3月5日付7年社債(EMTN44)、額面価額500百万ユーロ、利率3.125%を償還
・ 2021年4月1日、7年社債(EMTN58)、額面総額6,000億ユーロ、利率2.5%を発行
・ 2021年7月2日、2018年7月3日付3年社債(第21回サムライ債)、額面価額391億円(303百万ユーロ)、利率0.36%を償還
・ 2021年7月6日、社債(第23回サムライ債)、額面総額1500億円(1,140百万ユーロ)を発行
この新規社債は、2本のトランシェからなる。
- 2年満期の額面価額400億円(304百万ユーロ)、利率1.03%のトランシェ(第23回サムライ債)
- 3年満期の額面価額1,100億円(836百万ユーロ)、利率1.54%のトランシェ(第24回サムライ債)
・ 2021年12月2日、5.5年社債(EMTN59)、額面総額500百万ユーロ、利率2.5%を発行
償還期限による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | 4年超5年以内 | 5年超 | |
| 額面価額 | 8,105 | 218 | 1,194 | 1,593 | 1,750 | 1,750 | 1,600 |
| 未払利息 | 58 | 58 | |||||
| 合計 | 8,163 | 276 | 1,194 | 1,593 | 1,750 | 1,750 | 1,600 |
| (単位:百万ユーロ) | 2020年12月31日現在 | ||||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | 4年超5年以内 | 5年超 | |
| 額面価額 | 6,679 | 809 | 218 | 895 | 757 | 1,750 | 2,250 |
| 未払利息 | 39 | 39 | |||||
| 合計 | 6,718 | 848 | 218 | 895 | 757 | 1,750 | 2,250 |
通貨による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| ユーロ | 6,600 | 8,023 | 5,988 | 6,264 |
| 円 | 1,563 | 140 | 730 | 454 |
| 合計 | 8,163 | 8,163 | 6,718 | 6,718 |
金利の種類による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| 固定金利 | 8,163 | 8,105 | 6,718 | 6,661 |
| 変動金利 | 58 | 57 | ||
| 合計 | 8,163 | 8,163 | 6,718 | 6,718 |
B.金融機関からの借入債務
金融機関からの借入債務は2021年12月31日現在で3,326百万ユーロ(2020年12月31日現在で4,403百万ユーロ)あり、大部分が貸付市場での借入契約である。
2021年度の社債の主な変動は以下のとおりである。
・ 2021年8月5日、フランス政府による保証の対象である額面価額20億ユーロの社債となる1回目の引き出しのうち10億ユーロの償還
・ 2021年11月4日、4.5年社債、額面価額75百万ユーロを償還
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | ||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | ||
| 額面価額 | 3,315 | 1,015 | 1,090 | 1,210 | |
| 未払利息 | 11 | 11 | |||
| 合計 | 3,326 | 1,026 | 1,090 | 1,210 | |
| (単位:百万ユーロ) | 2020年12月31日現在 | ||||
| 合計 | 1年以内 | 1年超2年以内 | 2年超3年以内 | 3年超4年以内 | |
| 額面価額 | 4,390 | 75 | 1,345 | 1,420 | 1,550 |
| 未払利息 | 13 | 13 | |||
| 合計 | 4,403 | 88 | 1,345 | 1,420 | 1,550 |
通貨による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| ユーロ | 3,326 | 3,326 | 4,403 | 4,403 |
| 合計 | 3,326 | 3,326 | 4,403 | 4,403 |
金利の種類による内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 2020年12月31日現在 | ||
| ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | ヘッジの影響考慮前 | ヘッジの影響考慮後 | |
| 固定金利 | 3,273 | 3,273 | 4,275 | 4,275 |
| 変動金利 | 53 | 53 | 128 | 128 |
| 合計 | 3,326 | 3,326 | 4,403 | 4,403 |
自動車部門の政府保証付き融資枠
2020年度において、ルノー・グループは、5つの銀行で構成される銀行団に、借入総額の最大90%までのフランス政府による保証付きの50億ユーロを上限とする融資枠を設定した。2020年12月31日現在、この融資枠において3回にわたり40億ユーロが引き出されている(2020年8月5日の20億ユーロ、2020年9月22日の10億ユーロ及び2020年12月23日の10億ユーロ)。残存する10億ユーロの融資枠は既に使用できない。
各引き出しの当初償還期限は12ヶ月で、ルノーは満期をさらに3年間延長することができ、毎年3分の1ずつ返済するものであった。各引き出しにかかる利率は、初年度は12ヶ月Euribor、その後の延長については6ヶ月Euriborとした。延長後の期限前返済は、元本金額330百万ユーロ以上について可能である。
これらの融資枠の引出金は、延長された場合、2022年、2023年及び2024年の3回の分割払いで当初引き出しの各応当日に返済されることになり、それぞれの返済日において、ルノー・グループ主導で未払いの分割償還金が期限前返済される。
ルノー・グループは、2021年8月に満期が到来する引出金(うち10億ユーロが返済された。)を除き、これらすべての引出金の延長オプションを行使した。
最初のトランシェの最終分割払い(2024年8月満期)に対応する340百万ユーロの期限前返済は2022年2月7日に行われた。2021年12月31日現在、この期限前返済を行う旨の決定は行われていなかったため、この負債は2021年度財務諸表では固定負債に分類されている。またルノー・グループは、到来が最も遅い満期(2024年8月、9月及び12月)に始まって、2022年度に10.2億ユーロ(上記の340百万ユーロを含む。)の期限前返済を行う旨を2022年2月18日に発表する予定である。流動負債と固定負債の再分類や、これらの変更が財務収益(純額)に与える影響は、2022年度に認識される。したがって、2021年12月31日現在のすべての固定負債は、2022年度中又は2022年度末に流動資産に再分類される。
C.その他の借入債務及び金融負債
その他の借入及び金融負債は2021年12月31日現在で3,973百万ユーロ(2020年度は3,942百万ユーロ)あり、概ね以下のような構成になっている。
・ 余剰資金のあるルノー・グループ子会社からの借入2,976百万ユーロ
・ トレジャリーノート997百万ユーロ
いずれの借入及び金融負債も満期まで1年を超えるものに該当しない。
担保権が設定されている借入はない。
16.その他負債
その他負債の変動は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 期首残高 | 変動額 | 期末残高 |
| 営業債務及び関連する勘定 | 3 | -3 | 0 |
| 社会的負債 | 1 | 2 | 3 |
| 税金負債* | 689 | -69 | 620 |
| その他の資産に関連する負債 | 5 | 5 | |
| その他の負債 | 2 | 2 | |
| 合計 | 700 | -70 | 630 |
| * 短期(1年未満に期日が到来する分) | 201 | 215 | |
| 長期(1年後以降に期日が到来する分) | 499 | 415 |
税金負債の変動は、主に連結納税の69百万ユーロの増加によるものである。
17.金融商品の未実現収益
日産のヘッジの一部ではなくなった米ドル建てのトレジャリーノート及び円建ての借入に係るヘッジ商品の未実現為替差益がある。
2020年度のこれらの金額は33百万ユーロであった。
18.繰延収益
繰延収益は、円建又は円にスワップした借入に係る未実現為替差益、及び現金性商品評価差額勘定に18百万ユーロで計上される、日産のヘッジのために使用した円建借入金の返済に係る為替差益からなる。
19.金融商品
金融商品及びリスク管理
それぞれに関する契約は、以下のとおりである(想定元本で、また必要に応じて公正価値で表示)。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 | 2020年 | ||
| 想定 | 公正価値 | 想定 | 公正価値 | |
| 通貨スワップ | 1,423 | -9 | 276 | -12 |
| 先渡買い | 402 | 16 | 638 | -33 |
| これらすべての取引はルノー・ファイナンスとのものである。 先渡買い及び先渡売り並びにスワップ取引はオフバランスである。 | ||||
為替リスク
為替リスク管理は、基本的に、ルノーの外貨建ての資金調達をカバーするための通貨スワップ及び先渡為替予約取引で構成される。ルノーSAはまた、子会社との外貨による借入金をヘッジするため先渡為替予約取引を行う。
金利リスク
ルノーSAはルノー・グループの負債の大部分を抱えており、その金利リスクの管理方針として、長期投資については固定金利を、また、流動性準備用の投資については変動金利を適用している。日産に対する持分のヘッジの一環として行う円建の資金調達には固定金利を使用している。
ルノーSAではデリバティブを用いて上記の金利・為替リスク管理を実施しており、それらの運用はルノー・グループの100%子会社であるルノー・ファイナンスとの間で行っている。
流動性リスク
ルノー・グループの自動車部門は、日常の運転資金と将来に向けての投資を支える潤沢な資金源を必要としており、常時、銀行借入や資本市場での調達により、借入のリファイナンスを行っている。したがって、市場休止や与信枠の縮小といった事態においては流動性リスクに晒されることになる。ルノーSAは、集中的資金管理方針の一環として、自動車部門へのリファイナンスの大部分を資本市場の長期資金(社債や私募債の発行)及びトレジャリーノートなどの短期資金又は銀行融資により賄っている。
また、ルノーSAは、金融機関との与信契約を確認している(注20)。
これらの資金調達に関する契約文書及び与信契約には、ルノーの信用格付け又は財務指標の遵守状況に変動があった場合に借入枠に悪影響を及ぼしうる条項は含まれない。
利用可能な手元資金や年度末において未使用の契約済み与信枠があり、且つ、短期融資の更新も見込まれることを考慮すれば、ルノーSAとしては1年以上にわたりその義務を果たしていくのに十分な資金源を有している。
20.与え手側及び受け手側の契約
オフバランスの契約は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 | 2020年 | ||
| 合計 | うち、 関連会社 | 合計 | うち、 関連会社 | |
| 契約受け手側 | ||||
| 保証書及び預かり金 | ||||
| 設定済、未使用の与信枠 | 3,430 | 3,430 | ||
| 合計 | 3,430 | 3,430 | ||
| 契約与え手側 | ||||
| 保証書及び預かり金 | 705 | 700 | 830 | 700 |
| 設定済、未使用の与信枠 | 446 | 446 | 484 | 484 |
| 合計 | 1,151 | 1,146 | 1,314 | 1,184 |
RCIバンクにおける重要なリスク比率の管理の一環として、ルノーSAは、2010年度にRCIバンクとの間で、ルノーSAによる700百万ユーロの預託金について担保契約を締結した。
設定済だが未使用の与信枠については特に制限条項は定められていない。
偶発債務
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に税務調査を受けている。税務調整として認められた金額は引当金として財務諸表に計上される。異議申立中の追徴税額についても、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクを考慮して状況に応じて計上している。税金負債は、税金の算定に関する不確実性が存在する場合、引当金として計上している。
2021年12月30日、ルノーSAは、2013年から2016年の移転価格の税額再評価についての仮通知を受領した。これらの仮通知のうち最も多い金額は係争中であり、2021年12月31日現在の財務諸表には引当金を計上していない。
2019年12月19日、ルノーs.a.s.は、2016会計年度の移転価格の税額再評価についての仮通知を受領したが、2021年6月24日には、2017及び2018会計年度についての通知が補完された。これらの仮通知のうち最も重要な金額は係争中であり、2021年12月31日現在の財務諸表には計上されていない。
ルノー・グループ各社は、事業を行う各国で定期的に当局による調査を受けている。その財務上の帰結を受け入れる場合、それらは引当金として財務諸表に計上される。異議申立がなされている場合、訴訟又は申立ての正当性につき有利に決着しない場合のリスクの見積額に基づき状況に応じて計上している。
2021年12月31日現在、競争及び自動車規制当局により進められている主な調査は、違法な協定及びヨーロッパにおける自動車の排ガスレベルに関する調査である。
フランスで継続中であり、パリ検察庁の要請により2017年1月12日に正式な法的調査が開始された「排出ガス」問題において、ルノーs.a.s.は、2021年6月8日に正式に不正に関する調査を受けた。
2021年7月、ルノー・グループは、訴訟期間中の出頭を保証し、一切の損害賠償金及び罰金の支払いを補填するために、20百万ユーロ(貸借対照表に含まれる)の保証金を支払った。また、2021年10月8日には、特定された不利益に対する賠償を補填するために、60百万ユーロの銀行保証を発行した。ルノー・グループは、違反を犯したことを否認している。ルノー・グループの車両はすべて、常に適用される法律及び規制に基づいて型式認証を受けている。
これら進行中の訴訟における次の段階の潜在的な結果は、現段階では信頼性をもって見積ることができず、また、2021年12月31日現在(又は2020年12月31日現在)、本件に関する引当金は計上されていない。
2019年1月9日、イタリアの競争当局(Autorità Garante della Concorrenza e del Mercato” - AGCM)はRCIバンクに125百万ユーロの罰金を科したが、ルノーSAはかかる罰金の支払に関して連帯して責任を負う。ルノー・グループは、この罰金の根拠に異議を唱えており、かかる決定に対して上訴している。ルノーは、かかる決定が裁判所の命令により取消される又は根本的に修正される可能性は高いと考えている。罰金額に影響を与える多くの変数のため、決定が維持された場合、手続終了時に支払義務を有する可能性がある金額を確実に見積もることは不可能である。2019年4月3日、銀行保証の取り決めがなされ、ルノー・グループの支払停止の申請が許可された。2020年10月21日、裁判所はAGCMの決定全体を取り消し、AGCMは2020年12月23日にその決定に対して上訴した。2019年に取決めを行った銀行保証は解除された。2021年及び2020年、本件に関する引当金は計上されていない。
2022年2月3日、イタリア国家評議会はAGCMの上訴を退け、AGCMの決定を取り消した行政裁判所の決定を確認した。この国家評議会の決定は最終的なものである。
その他の情報
21.キャッシュ・フロー
キャッシュ・フローは以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 | 2020年 |
| 当期純利益 | 538 | -139 |
| 引当金と繰延費用の増加 | 27 | 24 |
| リスク・負債引当金の純増 | -72 | -61 |
| 減損引当金の純増額 | 50 | -278 |
| 売却資産に係る純利益 | -559 | 436 |
| 合計 | -16 | -18 |
22.従業員
ルノーSAには従業員はいない。
23.取締役及び会社役員への報酬
2021年度に関して取締役に対して支払われる出席報酬純額は929,086ユーロである(2020年度は763,374ユーロが支払われた)。
取締役会長は、取締役としての任期中の出席報酬を受領していない。
2021年度の損益計算書に計上された社会保障費を除く報酬は、暫定変動部分を含み、4百万ユーロに上る。
2021年度、会社役員に対し合計75,000株の業績連動株式が付与された。
24.サプライヤー及び顧客の請求書払いの期限に関する情報
フランス商法第L.441-6-1条に基づき、ルノーSAは商業活動を行っていないため、本書にはサプライヤー及び顧客の請求書払いの期限の詳細は記載されていない。
関連する情報はルノーs.a.sの事業報告書に記載される。
25.子会社及び関連会社
子会社及び関連会社
| 会社名 (単位:百万ユーロ) | 資本金 | 準備金及び繰越利益剰余金 | 持分% | 持分の帳簿価額 |
| 投資 | ||||
| ルノーs.a.s (フランス、ブローニュ・ビヤンクール92 100、ケ アルフォンソ・ル・ガロ13-15) | 534 | 2,173 | 100.00% | 6,972 |
| ダチア (ルーマニア、ミオヴェニ 115400、ウジネイ通り1)(1) | 514 | 484 | 99.43% | 1,092 |
| 日産 (日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地)(2)* | 10,948 | 43.40% | 6,217 | |
| RNBV (オランダ、アムステルダム、1081KJ、ヤハトハーヴェンウェグ130)** | 6 | 50.00% | 12 | |
| ソファサ (コロンビア、エンビガド N39、カレラ49)(3) | 1 | 42 | 27.66% | 17 |
| 保有合計 | 14,310 |
(1) ダチアの換算レートは1ユーロ=4.9490ルーマニア・レイ
(2) 日産の換算レートは1ユーロ=130.38円
(3) ソファサの換算レートは1ユーロ=4,613.00コロンビア・ペソ
| 会社名 (単位:百万ユーロ) | 2021年度の売上高 (税抜) | 前年度 純(損)益 | 2021年度 ルノーSAへの配当金 |
| 投資 | |||
| ルノーs.a.s (フランス、ブローニュ・ビヤンクール 92 100、ケ アルフォンソ・ル・ガロ13-15) | 38,745 | -201 | |
| ダチア (ルーマニア、ミオヴェニ 115400、ウジネイ通り1)(1) | 4,357 | 101 | 57 |
| 日産 (日本国、神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地)* | |||
| RNBV (オランダ、アムステルダム、1081KJ、ヤハトハーヴェンウェグ130)** | |||
| ソファサ (コロンビア、エンビガド N39、カレラ49)(2) | 580 | 15 |
(1) ダチアの平均換算レートは1ユーロ=4.920908ルーマニア・レイ
(2) ソファサの平均換算レートは1ユーロ=4,425.462731コロンビア・ペソ
日産についてこの情報は本書の2021年度連結財務諸表に対する注12に示す。
**RNBVについては、この情報は入手不可能である。
間接保有
ルノーSAが間接的に保有する子会社の完全なリストは、ルノー・グループのウェブサイト上の財務情報セクションから入手可能な「Additional information on Groupe Renault composition(ルノー・グループの構成に係る追加情報)」という題の文書に含まれる(https://group.renault.com/en/finance-2/financial-information/ documents-and-publications/)。
持分法に基づく投資
持分法に基づき評価されるルノーs.a.s.株式の価値は、2021年度にはルノーs.a.s及び子会社の業績改善により606百万ユーロ増加した。
持分法に基づき評価されるダチア株式の価値は11百万ユーロ減少し、ソファサ株式の価値は3百万ユーロ増加した。
持分の取得
注8を参照のこと。
26.5年間の決算概要
| 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | |
| 年度末財政状態 | |||||
| 資本金(百万ユーロ) | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 | 1,127 |
| 発行済株式及び投資証明書数 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 | 295,722,284 |
| 営業活動による総利益(百万ユーロ) | |||||
| 税別売上高 | |||||
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除前利益(1) | 815 | 1,560 | 485 | (212) | 464 |
| 法人所得税 | 95 | 91 | 80 | 100 | 123 |
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除後利益 | 937 | 1,726 | 383 | (139) | 538 |
| 支払配当金 | 1,027 | 1,035 | |||
| 1株当たり利益(ユーロ) | |||||
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除前1株当たり利益(1) | 2.76 | 5.27 | 1.64 | (0.72) | 1.57 |
| 税金、減価償却費、償却費及び引当金 控除後1株当たり利益 | 3.17 | 5.84 | 1.30 | (0.47) | 1.82 |
| 基本的1株当たり利益(希薄化後)(2) | 3.42 | 6.31 | 1.40 | (0.51) | 1.98 |
| 希薄化効果 | 0.25 | 0.47 | 0.10 | (0.04) | 0.16 |
| 配当金純額 | 3.55 | 3.55 | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
| 従業員(3) |
(1) 引当金は当該年度に計上されたもので、戻入及び適用を除く。
(2) 年度末の平均株式数に基づく。
(3) 従業員はいない。
27.後発事象
無し。
(翻 訳)
| KPMG S.A. 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92066 パリ・ラ・デファンス・セデックス CS 60055 ガンベッタ通り2 | マザー 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92075 パリ・ラ・デファンス アンリ・ルニョー通り61 |
ルノーS.A.
| 連結財務諸表に対する監査報告書 |
2022年12月31日終了年度
ルノーS.A.
ブローニュ・ビヤンクール92100
ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
| これは、フランス語で発行されたルノーの財務諸表に対する法定監査人による監査報告書の日本語への翻訳であり、日本語圏の読者の便宜だけを目的に提供されるものである。 この法定監査人による監査報告書には、法定監査人の任命又は経営者報告書及び株主に提出されるその他の書類の検証に関する情報などの欧州規則及びフランス法により要求されている情報が記載されている。 本報告書は、フランス法及びフランスで適用される専門的監査基準と併せて読み、またそれらに従って解釈されるものとする。 |
ルノーS.A.
連結財務諸表に対する監査報告書
2022年12月31日終了年度
ルノー定時株主総会御中
意見
私どもは、貴社定時株主総会での委任により、添付の2022年12月31日に終了した事業年度のルノーの連結財務諸表を監査した。
私どもは、連結財務諸表は、EUが採択したIFRSに準拠して、2022年12月31日現在におけるルノー・グループの財産及び財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績について真実且つ公正な概観を与えていると認める。
上記で表明された監査意見は、監査及びリスク委員会に対する報告書と整合するものである。
意見の根拠
監査の枠組み
私どもは、フランスにおいて適用される専門的監査基準に準拠して監査を実施した。私どもは、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手したと判断している。
これらの基準に基づく私どもの責任については、私どもの報告書の「連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」に詳細が記載されている。
独立性
私どもは、法定監査人に関するフランス商法(code de commerce)及びフランス倫理規範(code de déontologie)に係る独立性要件に準拠して、2022年1月1日から私どもの報告書の日付までの期間の、監査業務を実施した。具体的には、私どもは、レギュレーション(EU)第537/2014号第5条第1項で言及される一切の禁じられた非監査業務を提供しなかった。
評価の正当性-監査上の主要な検討事項
私どもの評価の正当性に関するフランス商法(code de commerce)第L.823-9条及び第R.823-7条の規定に準拠して、私どもは、職業的専門家としての判断により、当期の連結財務諸表監査において特に重要であると判断した重要な虚偽表示リスクに関連する監査上の主要な検討事項と、かかるリスクに対する私どもの対応方法について報告する。
これらの事項は、全体としての連結財務諸表監査及びかかる連結財務諸表に対する私どもの意見を形成する上で対応したものであり、私どもは連結財務諸表の特定の項目について個別の意見を提供するものではない。
自動車部門の長期性資産の評価
識別されたリスク 2022年12月31日現在、「自動車部門」の事業セグメントにおける有形固定資産及び無形資産並びにのれんは、15,566百万ユーロにおよぶ。
ルノー・グループは、連結財務諸表に対する注記2-Mに記載のアプローチに基づき、減損リスクの兆候が識別され次第すぐに、かつ耐用年数が無期限の資産については少なくとも1年に1度、資産の減損テストを実施する。
かかるテストは、資産の正味簿価をその回収可能価額(使用価値と公正価値(処分費用控除後)のうち高い方の金額として定義される)と比較する。使用価値は将来の割引キャッシュ・フローに基づき計算される。回収可能価額が正味簿価を下回る場合には、減損損失は当該資産の減額として認識される。
かかる減損テストでは、2022年度末決算について、ルノーリューション中期計画のアップデートにおいて用いられた仮定を考慮している。
また、2022年12月31日現在、かかるテストで用いられた永久成長率は、気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を考慮している。
私どもは、特に上記に記載した現在の状況においては、財務諸表に対するその重要性並びにこれらのテストのために経営者に要求される見積り及び判断を理由に、資産の評価は、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 私どもの連結財務諸表の監査における手続は、主として以下のとおりである。
・ 減損の兆候を特定するために経営者が実施した分析の理解。
・ テストが実施される資産について:
- 資産の正味簿価と連結財務諸表の照合。
- テストで使用される予想台数及び粗利益のデータと、構成部品の危機によるマイナスの影響及び気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を反映した、アップデートされたルノーリューション中期計画で提示された経営者の最新の見積りとの整合性の評価。
- 特に、これらのデータが2022年11月8日のキャピタル・マーケット・デーで公表されたホースとして知られているルノー・グループの特定の機械事業の分離を考慮しているかの検証。これに伴う資産及び負債は、2022年12月31日現在の連結財政状態計算書において、IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に従い再分類されている。
- 経営者への質問、使用される主な仮定と過去の減損テストで使用されたデータ、過去の業績又は外部の市場データを用いた比較分析により、上記を踏まえた、使用される主な仮定の合理性の評価。
- 経営者が作成した割引後キャッシュ・フロー予測の計算上の正確性のテスト。
- 使用された税引後割引率と利用可能な外部データの比較。
- 使用された主な仮定に係る感応度分析の実施。
日産に対するルノーの持分投資の連結方法及び回収可能価額
識別されたリスク 2022年12月31日現在、日産に対するルノーの持分投資は17,487百万ユーロに達し、ルノーの当期純利益に対する日産の寄与額は526百万ユーロの利益である。
連結財務諸表に対する注記12で示されているように、ルノーは日産に対し重要な影響力を有しており、その投資を持分法を用いて会計処理している。ルノーの財務諸表を作成するために使用される日産の財務諸表は、日本の会計基準に従って公表された日産の連結財務諸表に、連結目的でIFRSの基準に従い調整を加えたものである。
ルノーは、会計規則及び会計処理の方法(注記2-M)に記載のアプローチに基づき、2022年12月31日に日産に対する投資について減損テストを実施した。
私どもは、ルノーの連結財務諸表に対するその重要性を考慮し、また、(1)アライアンスのガバナンス構造並びに日産に対するルノーの重要な影響力の基礎となる事実及び状況を評価するための経営者の判断、(2)日産の業績及び資本におけるルノーの持分を会計処理するために必要とされる日産の財務諸表に対する調整の網羅性及び正確性、(3)日産に対するルノーの投資の回収可能価額を決定する上で経営者により使用される見積りを考慮し、日産に対するルノーの持分投資の連結方法及び回収可能価額は、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 識別されたリスクに対する私どもの監査対応は主として以下のとおりである。
- 取締役会議事録、関連当事者契約・委任記録の閲覧。また、期末現在において日産及びアライアンスのガバナンスに変更がないこと及び/又はルノーにより行使される日産に対する重要な影響力の分析の修正につながるルノー及び日産間の関係を構築する新たな契約がないことについて経営者から確認を得ること。
- 私どもの監査の目的のために必要な実施すべき手続及び結論様式が含まれた監査指示書に従い、日産の独立監査人の実施した監査手続及び結果の理解。
- ルノーの会計方針と合致させるために必要な日産の財務諸表に対する均質化調整について、日産の独立監査人が実施した監査手続の理解。
- 識別された減損の兆候、日産が事業を行う市場における主要な指標の著しい悪化又は日産の株式市場価格における重大且つ長期的な下落が存在するかどうかの評価。
- 日産に対するルノーの投資の回収可能価額を評価するために実施される減損テストでルノーが使用した主な仮定の妥当性を、日産の中期計画、日産により達成された過去の業績及び自動車部門の全体的な見通しを参照して検討すること。
- 連結財務諸表に対する注記における情報の妥当性の評価。
新会計基準IFRS第9号に基づく販売金融債権に対する予想信用損失の計算
識別されたリスク 販売金融活動は、RCIバンクが運営しており、個人及び企業向けの専用オファー並びにディーラー・ネットワーク向けの融資を行っている。
RCIバンクは顧客がその財務上の義務を果たせないことにより生じる損失のリスクをカバーするために引当金を計上している。RCIバンクは、IFRS第9号「金融商品」の会計原則を適用しているが、これは、3段階のリスク(健全な債権(ステージ1)、当初認識から高い信用リスクが見られる債権(ステージ2)及び貸倒債権(ステージ3))に基づく予想損失に対する引当金モデルを定めている。
IFRS第9号に関連する引当金は、連結財務諸表に対する注記15に詳細が記載されており、45,358百万ユーロの残高に対し1,111百万ユーロである。
私どもは、ルノー・グループの貸借対照表の資産における顧客及びディーラー・ネットワークに対する貸付が多額であること、計算モデルにおいて数々のパラメーター及び仮定を使用していること、並びに予想信用損失を見積もる上で経営者による判断を用いることから、信用損失引当金の計算が監査上の主要な検討事項であると考える。注記2-Bに記載のとおり、かかる仮定は、今後数年間は世界に大きな経済的不確実性をもたらす状況を考えると、より重要なものとなる。
私どもの監査対応 私どもの手続は専門家とともに実施され、主として以下のとおりである。
- 予想信用損失の引当金設定の計算に関わるパラメーターの変更及び主要な仮定を検証するために設定されているガバナンスに関連する主要な内部統制の評価。
- 引当金モデルで用いられるパラメーターを設定するために適用される手法及び情報システムへの業務の統合の評価。
- 現地レベル及びルノー・グループレベルの専門性に基づき行った引当金設定の調整についての評価。
- 計上した追加の引当金設定を裏付ける文書の検討。
- 「将来に関する」構成要素の決定に使用されるモデル及び仮定、特に使用された様々なシナリオの重み付けについての評価。
- 予想信用損失の計算及び会計処理をサポートするアプリケーション・プログラム・インターフェースの品質のテスト。
- 資産を分類するプロセスの評価。
- 引当金設定の見積りに用いるデータの完全性及び質の確認。
- 顧客及びディーラーに対する貸付並びに信用リスクに対する減損の変化に係る分析的手続の実施。
- 連結財務諸表に対する注記に記載される開示の妥当性の評価。
ルノー・グループのロシア撤退に関連する非継続事業
識別されたリスク 注記2-B「見積り及び判断」、3-A「連結範囲の変更」及び3-B「非継続事業」に記載のとおり、ルノー・グループは、2022年5月15日に関連会社であるルノー・ロシアをモスクワ市に売却するとともに、アフトワズ(以下「アフトワズ」という。)の親会社であるラーダ・オート・ホールディングの持分67.69%をNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に売却した。各取引の売却価格は1ルーブルであり、ルノー・グループは今後6年間の一定の期間において行使可能なアフトワズの持分を買い戻すオプションを有している。
これらの契約の締結により、2022年度中にIFRS第5号に基づく当該事業体の連結除外及び非継続事業としての分類がなされ、2021年に関連する比較情報について損益計算書及びキャッシュ・フロー計算書において、これに伴う修正再表示が行われた。
2022年12月31日現在、非継続事業に関連する無形資産及び有形固定資産に認識された減損損失、当該事業からの当期利益、ルノー・ロシア及びアフトワズの持分売却による利益(P&Lへの為替換算調整勘定のリサイクリングを含む。)、並びにこれらの処分による影響(特に、債権の放棄、ルノー・ロシアの金融負債の一部返済及びロシア連邦内で販売に供された車両に関連する棚卸資産の評価減)は、IFRS第5号の適用において「非継続事業からの利益」により分離されている。また、ルノー・グループ各社がロシアの事業体に対して行った売却も非継続事業に分類されており、2021年度のデータはそれに伴う修正再表示が行われている。ルノー・ロシア、アフトワズ及びその子会社からの連結キャッシュ・フロー項目並びにルノー・グループ各社がロシアの事業体に対して行った売却及びロシア連邦外に所在する資産であって、その価値の喪失がルノー・グループのロシア連邦からの撤退の直接的な結果となる資産の減損も非継続事業に分類された。また、2021年度に関連するデータもそれに応じて修正再表示されている。
2022年度の非継続事業の結果は、ルノー・グループの連結財務諸表において2,320百万ユーロとなった(ロシア連邦における有形固定資産、無形資産及びのれんの減損2,221百万ユーロを含む。)。非継続事業によるかかる結果に関する詳細は連結財務諸表の注記3-Bに記載されている。比較年度である2021年度の当期純利益は、非継続事業に関して通年で418百万ユーロの修正再表示が行われている。
私どもは、ルノー・ロシア・グループによる売却及びラーダ・オート・ホールディングの持分に関する会計処理はその重要な性質により、また減損及び表示に関する会計上の影響をすべて評価するために必要な経営者の見積り及び判断により、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 ルノー・グループの連結財務諸表に対する私どもの監査に関して、私どもの業務は主として以下のとおりである。
- 2022年5月15日に締結された売却契約の精査。
- 入手した文書に基づき、ロシア連邦における業務の支配の喪失に関するルノー・グループの分析についての評価。
- 特にルノー・グループ経営者への質問、取締役会議事録及び入手可能な文書の分析を通じたIFRS第5号の規定に関するルノー・ロシア及びラーダ・オート・ホールディングの処分の分類に関する適切性の評価、並びに非継続事業としての分類の基礎となる主なデータ及び仮定の合理性についての評価。
- ルノー・グループのロシア連邦からの撤退に関する影響を特定するためにルノー・グループが実施した手続に関して、ルノー・グループ担当者への質問やかかる影響を決定するために使用された仮定の合理性の評価を行うことによる精査。
- 特に減損額と処分の結果を決定するために企業が行った計算の算術的な正確性の検証。
- 損益計算書、キャッシュ・フロー計算書、連結包括利益計算書及び注記3-Bに記載される非継続事業の数値について、連結財務諸表を作成するために使用した情報によるテストベースでの裏付け。
- アフトワズ株式の買戻しオプションに関する財務諸表に対する注記2-B「見積り及び判断」、注記3-B「非継続事業」及び28-B「ルノー・グループが取得しているオフバランス約定、偶発資産及び担保受入資産」における開示の適切性についての評価。
特定の検証
さらに私どもは、フランスで適用される専門的監査基準に準拠して、取締役会の経営者報告書に記載されたルノー・グループに関する情報について法令に基づき要求される特定の検証を行った。
かかる情報の適正な表示及び連結財務諸表との整合性について、私どもが特に報告すべき事項はない。
私どもは、フランス商法(code de commerce)第L.225-102条1に基づき要求される連結非財務情報がルノー・グループの経営者報告書に記載された情報に含まれていることを証明する。但し、同法第L.823-10条の規定に従い、私どもはこれに含まれる情報の適正な表示及び連結財務諸表との整合性を検証しておらず、かかる情報は独立した第三者によって報告されなければならない。
その他の法的・規制上の要件に係る報告
年次財務報告書に記載することを意図した連結財務諸表の表示の様式
また、私どもは、欧州単一電子フォーマットに表示された年次財務諸表及び連結財務諸表に関連して法定監査人が実施した手続に関してフランスで適用される専門的監査基準に従い、ルノーS.A最高経営責任者の責任に基づき作成された、フランス通貨金融法典(code monétaire et financier)第L451-1-2条Ⅰに記載の年次財務報告書に含める予定の連結財務諸表の表示が、2018年12月17日付の欧州委任規則第2019/815号に定められた単一電子フォーマットに準拠していることも検証した。かかる検証は連結財務諸表に関連するものであり、私どもの業務には、当該連結財務諸表のタグ付けが上記の委任規則に定められたフォーマットに準拠していることの検証が含まれる。
私どもは、私どもが行った業務に基づき、年次財務報告書に含める予定の連結財務諸表の表示は、すべての重要な点において欧州単一電子フォーマットに準拠していると結論付ける。
欧州単一電子フォーマットによる連結財務諸表の包括タグ付けに固有の技術的制約により、注記の特定のタグの内容は添付の連結財務諸表と同一に表示されない場合がある。
また、私どもは、貴社がAMFに提出する年次財務報告書に最終的に含まれる連結財務諸表が、私どもが業務を行った連結財務諸表と一致していることを検証する責任を負わない。
法定監査人の任命
KPMG S.A.については2014年4月30日に開催された定時株主総会により、マザーについては2020年6月19日に開催された定時株主総会により、私どもはルノーの法定監査人に任命された。
2022年12月31日現在、KPMG S.A.は委任を受けてから継続して9年目であり、マザーは委任を受けてから3年目であった。
連結財務諸表に対する経営者及びガバナンス責任者の責任
経営者の責任は、EUが採択したIFRSに準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制に対する責任が含まれる。
連結財務諸表を作成するにあたり、経営者は、ルノーの清算又は事業の終了を予定していない限り、継続企業として存続するルノーの能力の評価、継続企業に関する事項の開示(該当する場合)及び継続企業を前提とした会計基準の使用について責任を負う。
監査及びリスク委員会は、財務報告プロセスのモニタリング、内部統制及びリスク管理体制の有効性並びに会計及び財務報告手続に関する内部監査(該当する場合)について責任を負う。
連結財務諸表は取締役会により承認された。
連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的及び監査の手法
私どもの役割は、連結財務諸表に係る報告書を発行することである。私どもの目的は、全体としての連結財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証は、高い水準の保証であるものの、重要な虚偽表示が存在する場合に、専門的監査基準に従って実施された監査が必ずそれを発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正又は誤謬により生じる可能性があり、個別に又は集計して、かかる虚偽表示がこれらの連結財務諸表に基づく利用者の経済的意思決定に影響を与えることが合理的に予想される場合、重要なものと判断される。
フランス商法(code de commerce)第L.823-10条1に規定されるように、私どもの法定監査は、ルノーの存続可能性又はルノーの業務管理の質に係る保証を含むものではない。
フランスで適用される専門的監査基準に従い実施される監査の一環として、法定監査人は監査を通して職業的専門家としての判断を行使し、さらに以下を行う。
・ 不正か誤謬かを問わず、連結財務諸表の重要な虚偽表示リスクを識別及び評価し、これらのリスクに対応する監査手続を立案及び実施し、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手すること。不正には共謀、偽造、故意による不作為、虚偽の陳述又は内部統制の無効化を伴う可能性があるため、不正による重要な虚偽表示を発見できないリスクは、誤謬による重要な虚偽表示を発見できないリスクよりも高い。
・ 状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制の理解を得ること(但し、内部統制の有効性に係る意見を表明する目的ではない。)。
・ 連結財務諸表における、使用された会計方針の適切性及び会計上の見積りや経営者による関連する開示の合理性を評価すること。
・ 継続企業を前提とした会計基準を経営者が使用することの適切性及び入手した監査証拠に基づき、継続企業として存続するルノーの能力について重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関する重要な不確実性が存在するかどうかを評価すること。この評価は、監査報告書の日付までに入手した監査証拠に基づいて行われる。しかしながら、将来の事象又は状況により、ルノーが継続企業として存続できなくなる可能性がある。法定監査人が重要な不確実性が存在すると結論付けた場合、監査報告書において、連結財務諸表における関連する開示に注意を促さなければならず、また、かかる開示が含まれていない若しくは不十分である場合には、監査報告書で表明する意見を修正しなければならない。
・ 連結財務諸表の全体的な表示を評価すること並びにこれらの財務諸表が適正な表示を達成する方法で対象となる取引及び事象を表示しているかどうかを評価すること。
・ 連結財務諸表に関する意見を表明するために、ルノー・グループにおける事業体及び事業活動の財務情報に関する十分且つ適切な監査証拠を入手すること。法定監査人は、連結財務諸表の監査の指示、監督及び実施並びにこれらの連結財務諸表において表明される意見について責任を負う。
監査及びリスク委員会に対する報告
私どもは、とりわけ監査の範囲及び実施された監査プログラムの記述並びに私どもの監査の結果を含む報告書を監査及びリスク委員会に提出する。また、私どもが識別した会計及び財務報告手続に関する内部統制における重要な不備についても(もしあれば)報告する。
監査及びリスク委員会に対する私どもの報告は、私どもの職業的専門家としての判断により、当期の連結財務諸表監査において特に重要であると判断し、したがって私どもが本監査報告書において記載することを義務づけられている監査上の主要な検討事項である重要な虚偽表示リスクを含む。
また、私どもは、監査及びリスク委員会に対して、とりわけフランス商法(code de commerce)第L.822-10条から第L.822-14条まで及び法定監査人に関するフランス倫理規範(code de déontologie)等のフランスで適用される規則に定める私どもの独立性を確認する、レギュレーション(EU)第537/2014号第6条に規定される宣言を提供する。適切な場合には、私どもは、私どもの独立性に影響を与えると合理的に考えられるリスク及び関連するセーフガードについて、監査及びリスク委員会と議論を行う。
パリ・ラ・デファンス 2023年2月24日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMG S.A. | マザー | |
| バートランド・プリュボ | ロイック・ワラート |
(翻 訳)
| KPMG S.A. 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92066 パリ・ラ・デファンス・セデックス CS 60055 ガンベッタ通り2 | マザー 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92075 パリ・ラ・デファンス アンリ・ルニョー通り61 |
ルノーS.A.
| 個別財務諸表に対する監査報告書 |
2022年12月31日終了年度
ルノーS.A.
ブローニュ・ビヤンクール92100
ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
| これは、フランス語で発行されたルノーの財務諸表に対する法定監査人による監査報告書の日本語への翻訳であり、日本語圏の読者の便宜だけを目的に提供されるものである。 この法定監査人による監査報告書には、法定監査人の任命又は経営者報告書及び株主に提供されるその他の書類の検証に関する情報などの欧州規則及びフランス法により要求されている情報が記載されている。 本報告書は、フランス法及びフランスで適用される専門的監査基準と併せて読み、またそれらに従って解釈されるものとする。 |
ルノーS.A.
登録事務所:ブローニュ・ビヤンクール92100 ジェネラル・ルクレール・アベニュー 122-122bis
個別財務諸表に対する監査報告書
2022年12月31日終了年度
ルノー定時株主総会御中
意見
私どもは、貴社定時株主総会での委任により、添付の2022年12月31日に終了した事業年度のルノーの個別財務諸表を監査した。
私どもは、個別財務諸表は、フランスにおいて適用されている会計基準に準拠して、2022年12月31日現在におけるルノーの財産及び財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績について真実且つ公正な概観を与えていると認める。
上記で表明された監査意見は、監査及びリスク委員会に対する私どもの報告書と整合するものである。
意見の根拠
監査の枠組み
私どもは、フランスにおいて適用される専門的監査基準に準拠して監査を実施した。私どもは、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手したと判断している。
これらの基準に基づく私どもの責任については、私どもの報告書の「個別財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」に詳細が記載されている。
独立性
私どもは、法定監査人に関するフランス商法(code de commerce)及びフランス倫理規範(code de déontologie)に係る独立性要件に準拠して、2022年1月1日から私どもの報告書の日付までの期間の、監査業務を実施した。具体的には、私どもは、レギュレーション(EU)第537/2014号第5条第1項で言及される一切の禁じられた非監査業務を提供しなかった。
評価の正当性-監査上の主要な検討事項
私どもの評価の正当性に関するフランス商法(code de commerce)第L.823-9条及び第R.823-7条の規定に準拠して、私どもは、職業的専門家としての判断により、当期の個別財務諸表監査において特に重要であると判断した重要な虚偽表示リスクに関連する監査上の主要な検討事項と、かかるリスクに対する私どもの対応方法について報告する。
これらの事項は、全体としての個別財務諸表監査及びかかる個別財務諸表に対する私どもの意見を形成する上で対応したものであり、私どもは個別財務諸表の特定の項目について個別の意見を提供するものではない。
持分投資の評価
識別されたリスク
2022年12月31日現在、持分投資は「持分法で表示される投資」及び「その他の投資」で構成されており、資産合計の最も重要な項目の1つであり、ルノーの貸借対照表において14,249百万ユーロで計上された。
ルノーによる完全被支配企業に対する投資に関して、ルノーは持分法を選択した。貸借対照表におけるこれらの価値は、グループ会社間の取引の消去を考慮することなく、連結規則に従って決定された株主資本に占める、完全連結されたこれらの企業それぞれの持分に基づいて決定される。これらの持分に相当する株主資本の持分合計の年間の変動は、株主資本の「持分法による評価差額」に計上される。また、「持分法による評価差額」がマイナスになった場合、損益計算書上、減価償却費の全額の引当金を計上する。
その他の投資、すなわち、非独占的被支配企業に対する投資は、付随的な購入費用を除いた取得価額で貸借対照表に計上され、主に日産に対するルノーの投資に関連するものである。これらは、取得価額と帳簿価額の低い方の金額で評価され、純資産の持分及び収益見込みを考慮している。有価証券の帳簿価額が総価額を下回る場合、その差額を減価償却費として計上する。
日産に対するルノーの投資の回収可能価額の評価は、経営者の判断を必要とする。財務諸表の注4.1に記載されているように、2022年12月31日に、日産の過去のデータ並びに台数及び為替に関する新たな中期予測を考慮した慎重な将来の中長期予測と整合する収益性の見積もりに基づき減損テストが行われた。
このような状況において、私どもは、会社の財務諸表、並びに、特にルノーの日産に対する持分について、エクイティ持分の使用価値を決定するために必要な経営者の見積り及び判断における重要性により、投資の評価は監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応
私どもは、独占的被支配企業の持分証券の株式価値及びその他の持分証券の使用価値を決定するために経営者が使用した方法を精査し、年次財務諸表の注2.1に記載されている減損テストの実施方法について検証した。
持分投資の使用価値の妥当性を評価するため、私どもは主に連結財務諸表の監査のために実施された手続に依拠した。
私どもの手続は主として以下のとおりである。
被支配企業に対するルノーの投資に関して
・ これらの各投資における株主資本がルノーの連結資本に対するその寄与額に相当することの確認。
・ ルノー・グループの連結財務諸表に計上される潜在的な減損損失を考慮に入れるため、ルノーが必要な調整(もしあれば)を実施していることの確認。
日産に対するルノーの投資に関して
・ 識別された減損の兆候、日産が事業を行う市場における主要な指標の著しい悪化又は日産の株式市場価格における重大且つ長期的な下落が存在するかどうかの評価。
・ 日産に対するルノーの投資の回収可能価額を評価するために実施される減損テストでルノーが使用した主な仮定の妥当性を、日産の中期計画、日産により達成された過去の業績及び自動車部門の全体的な見通しを参照して検討すること。
・ 実施すべき手続が含まれた監査指示書に従い、減損テストに関する結果及び日産の独立監査人の実施した業務の理解。
・ 個別財務諸表に対する注記における情報の妥当性の評価。
特定の検証
さらに私どもは、フランスで適用される専門的監査基準に準拠して、法令が求める特定の検証を行った。
株主に提供される財政状態及び個別財務諸表についての経営者報告書及びその他の書類における情報
取締役会の経営者報告書及び株主に提供される財政状態及び個別財務諸表についてのその他の書類に記載の情報の適正な表示及び個別財務諸表との整合性について、私どもが特に報告すべき事項はない。
私どもは、フランス商法(Code de commerce)第D.441-6条に記載の支払期限に関する情報の適正な表示及び個別財務諸表との整合性を証明する。
コーポレート・ガバナンスに関する報告
私どもは、コーポレート・ガバナンスに関する取締役会の報告書に、フランス商法(code de commerce)第L.225-37条4、第L.22-10条10及び第L.22-10条9により要求される情報が記載されていることを証明する。
フランス商法(code de commerce)第L.22-10条9の規定に準拠して、取締役が受領する又は取締役へ付与される報酬その他の給付に関し、財務諸表(必要に応じ、財務諸表作成用の基礎資料も含む。)と、貴社が連結範囲に含まれる被支配企業から得ている情報との間の整合性を検証した。その結果、この事項に関する情報は正確且つ真実であることを確信する。
フランス商法第L.22-10条11に基づき、株式公開買付又はエクスチェンジ・オファーの場合に影響を与える可能性があると貴社が判断する項目に関連する情報に関し、私どもは、この情報が私どもに伝えられる原資料のものであることに同意した。その結果、この情報に関して私どもが特に所見を述べるべき事項はない。
その他の情報
また、フランス法が求める、投資及び支配持分の購入、並びに株主及び議決権保有者並びに株式の持ち合いに関する情報については、経営者報告書に正しく開示されていることを検証した。
その他の法的・規制上の要件に係る報告
年次財務報告書に記載することを意図した財務諸表の表示の様式
また、私どもは、欧州単一電子フォーマットに表示された年次財務諸表及び連結財務諸表に関連して法定監査人が実施した手続に関してフランスで適用される専門的監査基準に従い、最高経営責任者の責任に基づき作成された、フランス通貨金融法典(code monétaire et financier)第L.451-1-2条Ⅰに記載の年次財務報告書に含める予定の年次財務諸表の表示が、2018年12月17日付の欧州委任規則第2019/815号に定められた単一電子フォーマットに準拠していることも検証した。
私どもは、私どもが行った業務に基づき、年次財務報告書に含める予定の財務諸表の表示は、すべての重要な点において欧州単一電子フォーマットに準拠していると結論付ける。
私どもは、貴社がAMFに提出する年次財務報告書に最終的に含まれる財務諸表が、私どもが業務を行った財務諸表と一致していることを検証する責任を負わない。
法定監査人の任命
KPMG S.A.については2014年4月30日に開催された定時株主総会により、マザーについては2020年6月19日に開催された定時株主総会により、私どもはルノーの法定監査人に任命された。
2022年12月31日現在、KPMG S.A.は委任を受けてから継続して9年目であり、マザーは委任を受けてから3年目であった。
個別財務諸表に対する経営者及びガバナンス責任者の責任
経営者の責任は、フランスにおいて適用されている会計基準に準拠して個別財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない個別財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制に対する責任が含まれる。
個別財務諸表を作成するにあたり、経営者は、ルノーの清算又は事業の終了を予定していない限り、継続企業として存続するルノーの能力の評価、継続企業に関する事項の開示(該当する場合)及び継続企業を前提とした会計基準の使用について責任を負う。
監査及びリスク委員会は、財務報告プロセスのモニタリング、内部統制及びリスク管理体制の有効性並びに会計及び財務報告手続に関する内部監査(該当する場合)について責任を負う。
個別財務諸表は取締役会により承認された。
個別財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的及び監査の手法
私どもの役割は、個別財務諸表に係る報告書を発行することである。私どもの目的は、全体としての個別財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証は、高い水準の保証であるものの、重要な虚偽表示が存在する場合に、専門的監査基準に従って実施された監査が必ずそれを発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正又は誤謬により生じる可能性があり、個別に又は集計して、かかる虚偽表示がこれらの個別財務諸表に基づく利用者の経済的意思決定に影響を与えることが合理的に予想される場合、重要なものと判断される。
フランス商法(code de commerce)第L.823-10条1に規定されるように、私どもの法定監査は、ルノーの存続可能性又はルノーの業務管理の質に係る保証を含むものではない。
フランスで適用される専門的監査基準に従い実施される監査の一環として、法定監査人は監査を通して職業的専門家としての判断を行使し、さらに以下を行う。
・ 不正か誤謬かを問わず、個別財務諸表の重要な虚偽表示リスクを識別及び評価し、これらのリスクに対応する監査手続を立案及び実施し、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手すること。不正には共謀、偽造、故意による不作為、虚偽の陳述又は内部統制の無効化を伴う可能性があるため、不正による重要な虚偽表示を発見できないリスクは、誤謬による重要な虚偽表示を発見できないリスクよりも高い。
・ 状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制の理解を得ること(但し、内部統制の有効性に係る意見を表明する目的ではない。)。
・ 個別財務諸表における、使用された会計方針の適切性及び会計上の見積りや経営者による関連する開示の合理性を評価すること。
・ 継続企業を前提とした会計基準を経営者が使用することの適切性及び入手した監査証拠に基づき、継続企業として存続するルノーの能力に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関する重要な不確実性が存在するかどうかを評価すること。この評価は、監査報告書の日付までに入手した監査証拠に基づいて行われる。しかしながら、将来の事象又は状況により、ルノーが継続企業として存続できなくなる可能性がある。法定監査人が重要な不確実性が存在すると結論付けた場合、監査報告書において、個別財務諸表における関連する開示に注意を促さなければならず、また、かかる開示が含まれていない若しくは不十分である場合には、監査報告書で表明する意見を修正しなければならない。
・ 個別財務諸表の全体的な表示を評価すること並びにこれらの財務諸表が適正な表示を達成する方法で対象となる取引及び事象を表示しているかどうかを評価すること。
監査及びリスク委員会に対する報告
私どもは、とりわけ監査の範囲及び実施された監査プログラムの記述並びに私どもの監査の結果を含む報告書を監査及びリスク委員会に提出する。また、私どもが識別した会計及び財務報告手続に関する内部統制における重要な不備についても(もしあれば)報告する。
監査及びリスク委員会に対する私どもの報告は、私どもの職業的専門家としての判断により、当期の個別財務諸表監査において特に重要であると判断し、従って私どもが本報告書において記載することを義務づけられている監査上の主要な検討事項である重要な虚偽表示リスクを含む。
また、私どもは、監査及びリスク委員会に対して、とりわけフランス商法(code de commerce)第L.822-10条から第L.822-14条まで及び法定監査人に関するフランス倫理規範(code de déontologie)等のフランスで適用される規則に定める私どもの独立性を確認する、レギュレーション(EU)第537/2014号第6条に規定される宣言を提供する。適切な場合には、私どもは、私どもの独立性に影響を与えると合理的に考えられるリスク及び関連するセーフガードについて、監査及びリスク委員会と議論を行う。
パリ・ラ・デファンス 2023年2月24日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMG S.A. | マザー | |
| バートランド・プリュボ | ロイック・ワラート |
(翻 訳)
| KPMGオーディット (KPMG S.A.の一部門) 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92066 パリ・ラ・デファンス・セデックス CS 60055 ガンベッタ通り2 | マザー 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92075 パリ・ラ・デファンス アンリ・ルニョー通り61 |
ルノーS.A
| 連結財務諸表に対する監査報告書 |
2021年12月31日終了年度
ルノーS.A
ブローニュ・ビヤンクール92 100
ケ ル・ガロ13-15
| これは、フランス語で発行されたルノーの連結財務諸表に対する法定監査人による監査報告書の日本語への翻訳であり、日本語圏の読者の便宜だけを目的に提供されるものである。 この法定監査人による監査報告書には、法定監査人の任命又は経営者報告書及び株主に提出されるその他の書類の検証に関する情報などの欧州規則及びフランス法により要求されている情報が記載されている。 本報告書は、フランス法及びフランスで適用される専門的監査基準と併せて読み、またそれらに従って解釈されるものとする。 |
ルノーS.A
連結財務諸表に対する監査報告書
2021年12月31日終了年度
ルノー定時株主総会御中
意見
私どもは、貴社定時株主総会での委任により、添付の2021年12月31日に終了した事業年度のルノーの連結財務諸表を監査した。
私どもは、連結財務諸表は、EUが採択したIFRSに準拠して、2021年12月31日現在におけるルノー・グループの財産及び財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績について真実且つ公正な概観を与えていると認める。
上記で表明された監査意見は、監査、リスク及びコンプライアンス委員会に対する報告書と整合するものである。
意見の根拠
監査の枠組み
私どもは、フランスにおいて適用される専門的監査基準に準拠して監査を実施した。私どもは、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手したと判断している。
これらの基準に基づく私どもの責任については、私どもの報告書の「連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」に詳細が記載されている。
独立性
私どもは、法定監査人に関するフランス商法(code de commerce)及びフランス倫理規範(code de déontologie)に係る独立性要件に準拠して、2021年1月1日から私どもの報告書の日付までの期間の、監査業務を実施した。具体的には、私どもは、レギュレーション(EU)第537/2014号第5条第1項で言及される一切の禁じられた非監査業務を提供しなかった。
評価の正当性-監査上の主要な検討事項
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に関連した世界的な危機により、当期の財務諸表は特有の状況下で作成され、監査されている。実際に、かかる危機及び公衆衛生上の緊急事態の状況で講じられた例外的な措置は、企業や特にその事業及び資金調達に多大な影響をもたらし、企業の将来の見通しにより大きな不確実性をもたらした。出張制限や在宅勤務等の対策は、企業の内部組織や監査の実施にも影響を及ぼしている。
この複雑かつ刻々と変化する状況の中、私どもの評価の正当性に関するフランス商法(code de commerce)第L.823-9条及び第R.823-7条の規定に準拠して、私どもは、職業的専門家としての判断により、当期の連結財務諸表監査において特に重要であると判断した重要な虚偽表示リスクに関連する監査上の主要な検討事項と、かかるリスクに対する私どもの対応方法について報告する。
これらの事項は、全体としての連結財務諸表監査及びかかる連結財務諸表に対する私どもの意見を形成する上で対応したものであり、私どもは連結財務諸表の特定の項目について個別の意見を提供するものではない。
自動車部門の長期性資産の評価
識別されたリスク 「自動車部門」の事業セグメントにおける有形固定資産及び無形資産並びにのれんは、21,943百万ユーロにおよぶ。
ルノー・グループは、連結財務諸表に対する注記2-Mに記載のアプローチに基づき、減損リスクの兆候が識別され次第すぐに、かつ耐用年数が無期限の資産については少なくとも1年に1度、資産の減損テストを実施する。
かかるテストは、資産の正味簿価をその回収可能価額(使用価値と公正価値(処分費用控除後)のうち高い方の金額として定義される)と比較する。使用価値は将来の割引キャッシュ・フローに基づき計算される。
かかる減損テストでは、2021年度末決算について、主に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による販売台数の減少、構成部品の危機に関連するマイナスの影響及びルノーリューション中期計画のアップデートにおいて用いられた仮定を考慮している。
また、2021年12月31日現在、かかるテストで用いられた永久成長率は、気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を考慮している。
私どもは、特に上記に記載した現在の状況においては、財務諸表に対するその重要性並びにこれらのテストのために経営者に要求される見積り及び判断を理由に、資産の評価は、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 私どもの連結財務諸表の監査における手続は、主として以下のとおりである。
・ 減損の兆候を特定するために経営者が実施した分析の理解。
・ テストが実施される資産について:
- 資産の正味簿価と連結財務諸表の照合。
- テストで使用される予想台数及び粗利益のデータと、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による影響、構成部品の危機に関連するマイナスの影響及び気候変動に関するパリ協定の締約国によるコミットメントの影響を反映した、アップデートされたルノーリューション中期計画で提示された経営者の最新の見積りとの整合性の評価。
- 経営者への質問、使用される主な仮定と過去の減損テストで使用されたデータ、過去の業績又は外部の市場データを用いた比較分析により、上記を踏まえた、使用される主な仮定の合理性の評価。
- 経営者が作成した割引後キャッシュ・フロー予測の計算上の正確性のテスト。
- 使用された税引後割引率と利用可能な外部データの比較。
- 使用された主な仮定に係る感応度分析の実施。
日産に対するルノーの持分投資の連結方法及び回収可能価額
識別されたリスク 2021年12月31日現在、日産に対するルノーの持分投資は16,234百万ユーロに達し、ルノーの当期純利益に対する日産の寄与額は380百万ユーロの利益である。
連結財務諸表に対する注記12で示されているように、ルノーは日産に対し重要な影響力を有しており、その投資を持分法を用いて会計処理している。ルノーの財務諸表を作成するために使用される日産の財務諸表は、日本の会計基準に従って公表された日産の連結財務諸表に、連結目的でIFRSの基準に従い調整を加えたものである。
ルノーは、会計規則及び会計処理の方法(注記2-M)に記載のアプローチに基づき、2021年12月31日に日産に対する投資について減損テストを実施した。
私どもは、ルノーの連結財務諸表に対するその重要性を考慮し、また、(1)アライアンスのガバナンス構造並びに日産に対するルノーの重要な影響力の基礎となる事実及び状況を評価するための経営者の判断、(2)日産の業績及び資本におけるルノーの持分を会計処理するために必要とされる日産の財務諸表に対する調整の網羅性及び正確性、(3)日産に対するルノーの投資の回収可能価額を決定する上で経営者により使用される見積りを考慮し、日産に対するルノーの持分投資の連結方法及び回収可能価額は、監査上の主要な検討事項であると判断した。
私どもの監査対応 識別されたリスクに対する私どもの監査対応は主として以下のとおりである。
- 取締役会議事録、関連当事者契約・委任記録の閲覧。また、日産及びアライアンスのガバナンスに変更がないこと及び/又はルノーにより行使される日産に対する重要な影響力の分析の修正につながるルノー及び日産間の関係を構築する新たな契約がないことについて経営者から確認を得ること。
- 私どもの監査の目的のために必要な実施すべき手続及び結論様式が含まれた監査指示書に従い、日産の独立監査人の実施した監査手続及び結果の理解。
- ルノーの会計方針と合致させるために必要な日産の財務諸表に対する均質化調整について、日産の独立監査人が実施した監査手続の理解。
- 識別された減損の兆候、日産が事業を行う市場における主要な指標の著しい悪化又は日産の株式市場価格における重大且つ長期的な下落が存在するかどうかの評価。
- 日産に対するルノーの投資の回収可能価額を評価するために実施される減損テストでルノーが使用した主な仮定の妥当性を、日産の中期計画、日産により達成された過去の業績及び自動車部門の全体的な見通しを参照して検討すること。
- 連結財務諸表に対する注記における情報の妥当性の評価。
新会計基準IFRS第9号に基づく販売金融債権に対する予想信用損失の計算(RCI)
識別されたリスク 販売金融活動は、RCIバンクが運営しており、個人及び企業向けの専用オファー並びにディーラー・ネットワーク向けの融資を行っている。
RCIバンクは顧客がその財務上の義務を果たせないことにより生じる損失のリスクをカバーするために引当金を計上している。RCIバンクは、IFRS第9号「金融商品」の会計原則を適用しているが、これは、3段階のリスク(健全な債権(ステージ1)、当初認識から高い信用リスクが見られる債権(ステージ2)及び貸倒債権(ステージ3))に基づく予想損失に対する引当金モデルを定めている。
IFRS第9号に関連する引当金は、連結財務諸表に対する注記15に詳細が記載されており、40,526百万ユーロの残高に対し1,028百万ユーロである。
私どもは、ルノー・グループの貸借対照表の資産における顧客及びディーラー・ネットワークに対する貸付が多額であること、計算モデルにおいて数々のパラメーター及び仮定を使用していること、並びに予想信用損失を見積もる上で経営者による判断を用いることから、信用損失引当金の計算が監査上の主要な検討事項であると考える。注記2-Bに記載のとおり、かかる仮定は、今後数年間は世界に大きな経済的不確実性をもたらす新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機の状況を考えると、より重要なものとなる。
私どもの監査対応 私どもの手続は専門家とともに実施され、主として以下のとおりである。
- 予想信用損失の引当金設定の計算に関わるパラメーターの変更及び主要な仮定を検証するために設定されているガバナンスに関連する主要な内部統制の評価。
- 引当金モデルで用いられるパラメーターを設定するために適用される手法及び情報システムへの業務の統合の評価。
- 当初認識から高い信用リスクが見られる債権(ステージ2)及び貸倒債権(ステージ3)について、企業並びにディーラーの現地レベル及びルノー・グループレベルの専門性に基づき行った引当金設定の調整についての評価。
- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機の影響を反映するために計上した追加の引当金設定を裏付ける文書の検討及びサンプリングした契約に対する引当金の計算についての検証。
- 予想信用損失の(将来に関する)見積りの予測部分の決定に使用される仮定、特にシナリオの重み付けについての評価。
- 予想信用損失の計算及び会計処理をサポートするアプリケーション・プログラム・インターフェースの品質のテスト。
- 資産を分類するプロセスの評価。
- 引当金設定の見積りに用いるデータの完全性及び質の確認。
- 顧客及びディーラーに対する貸付並びに信用リスクに対する減損の変化に係る分析的手続の実施。
- 連結財務諸表に対する注記に記載される開示の妥当性の評価。
特定の検証
さらに私どもは、フランスで適用される専門的監査基準に準拠して、取締役会の経営者報告書に記載されたルノー・グループに関する情報について法令に基づき要求される特定の検証を行った。
かかる情報の適正な表示及び連結財務諸表との整合性について、私どもが特に報告すべき事項はない。
私どもは、フランス商法(code de commerce)第L.225-102条1に基づき要求される連結非財務情報がルノー・グループの経営者報告書に記載された情報に含まれていることを証明する。但し、同法第L.823-10条の規定に従い、私どもはこれに含まれる情報の適正な表示及び連結財務諸表との整合性を検証しておらず、かかる情報は独立した第三者によって報告されなければならない。
その他の法的・規制上の要件に係る報告
年次財務報告書に記載することを意図した連結財務諸表の表示の様式
また、私どもは、欧州単一電子フォーマットに表示された年次財務諸表及び連結財務諸表に関連して法定監査人が実施した手続に関してフランスで適用される専門的監査基準に従い、ルノーS.A最高経営責任者の責任に基づき作成された、フランス通貨金融法典(code monétaire et financier)第L451-1-2条Ⅰに記載の年次財務報告書に含める予定の連結財務諸表の表示が、2018年12月17日付の欧州委任規則第2019/815号に定められた単一電子フォーマットに準拠していることも検証した。かかる検証は連結財務諸表に関連するものであり、私どもの業務には、当該連結財務諸表のタグ付けが上記の委任規則に定められたフォーマットに準拠していることの検証が含まれる。
私どもは、私どもが行った業務に基づき、年次財務報告書に含める予定の連結財務諸表の表示は、すべての重要な点において欧州単一電子フォーマットに準拠していると結論付ける。
私どもは、貴社がAMFに提出する年次財務報告書に最終的に含まれる連結財務諸表が、私どもが業務を行った連結財務諸表と一致していることを検証する責任を負わない。
法定監査人の任命
KPMG S.A.については2014年4月30日に開催された定時株主総会により、マザーについては2020年6月19日に開催された定時株主総会により、私どもはルノーの法定監査人に任命された。
2021年12月31日現在、KPMG S.A.は委任を受けてから継続して8年目であり、マザーは委任を受けてから2年目であった。
連結財務諸表に対する経営者及びガバナンス責任者の責任
経営者の責任は、EUが採択したIFRSに準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制に対する責任が含まれる。
連結財務諸表を作成するにあたり、経営者は、ルノーの清算又は事業の終了を予定していない限り、継続企業として存続するルノーの能力の評価、継続企業に関する事項の開示(該当する場合)及び継続企業を前提とした会計基準の使用について責任を負う。
監査、リスク及びコンプライアンス委員会は、財務報告プロセスのモニタリング、内部統制及びリスク管理体制の有効性並びに会計及び財務報告手続に関する内部監査(該当する場合)について責任を負う。
連結財務諸表は取締役会により承認された。
連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的及び監査の手法
私どもの役割は、連結財務諸表に係る報告書を発行することである。私どもの目的は、全体としての連結財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証は、高い水準の保証であるものの、重要な虚偽表示が存在する場合に、専門的監査基準に従って実施された監査が必ずそれを発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正又は誤謬により生じる可能性があり、個別に又は集計して、かかる虚偽表示がこれらの連結財務諸表に基づく利用者の経済的意思決定に影響を与えることが合理的に予想される場合、重要なものと判断される。
フランス商法(code de commerce)第L.823-10条1に規定されるように、私どもの法定監査は、ルノーの存続可能性又はルノーの業務管理の質に係る保証を含むものではない。
フランスで適用される専門的監査基準に従い実施される監査の一環として、法定監査人は監査を通して職業的専門家としての判断を行使し、さらに以下を行う。
・ 不正か誤謬かを問わず、連結財務諸表の重要な虚偽表示リスクを識別及び評価し、これらのリスクに対応する監査手続を立案及び実施し、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手すること。不正には共謀、偽造、故意による不作為、虚偽の陳述又は内部統制の無効化を伴う可能性があるため、不正による重要な虚偽表示を発見できないリスクは、誤謬による重要な虚偽表示を発見できないリスクよりも高い。
・ 状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制の理解を得ること(但し、内部統制の有効性に係る意見を表明する目的ではない。)。
・ 連結財務諸表における、使用された会計方針の適切性及び会計上の見積りや経営者による関連する開示の合理性を評価すること。
・ 継続企業を前提とした会計基準を経営者が使用することの適切性及び入手した監査証拠に基づき、継続企業として存続するルノーの能力について重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関する重要な不確実性が存在するかどうかを評価すること。この評価は、監査報告書の日付までに入手した監査証拠に基づいて行われる。しかしながら、将来の事象又は状況により、ルノーが継続企業として存続できなくなる可能性がある。法定監査人が重要な不確実性が存在すると結論付けた場合、監査報告書において、連結財務諸表における関連する開示に注意を促さなければならず、また、かかる開示が含まれていない若しくは不十分である場合には、監査報告書で表明する意見を修正しなければならない。
・ 連結財務諸表の全体的な表示を評価すること並びにこれらの財務諸表が適正な表示を達成する方法で対象となる取引及び事象を表示しているかどうかを評価すること。
・ 連結財務諸表に関する意見を表明するために、ルノー・グループにおける事業体及び事業活動の財務情報に関する十分且つ適切な監査証拠を入手すること。法定監査人は、連結財務諸表の監査の指示、監督及び実施並びにこれらの連結財務諸表において表明される意見について責任を負う。
監査、リスク及びコンプライアンス委員会に対する報告
私どもは、とりわけ監査の範囲及び実施された監査プログラムの記述並びに私どもの監査の結果を含む報告書を監査、リスク及びコンプライアンス委員会に提出する。また、私どもが識別した会計及び財務報告手続に関する内部統制における重要な不備についても(もしあれば)報告する。
監査、リスク及びコンプライアンス委員会に対する私どもの報告は、私どもの職業的専門家としての判断により、当期の連結財務諸表監査において特に重要であると判断し、したがって私どもが本監査報告書において記載することを義務づけられている監査上の主要な検討事項である重要な虚偽表示リスクを含む。
また、私どもは、監査、リスク及びコンプライアンス委員会に対して、とりわけフランス商法(code de commerce)第L.822-10条から第L.822-14条まで及び法定監査人に関するフランス倫理規範(code de déontologie)等のフランスで適用される規則に定める私どもの独立性を確認する、レギュレーション(EU)第537/2014号第6条に規定される宣言を提供する。適切な場合には、私どもは、私どもの独立性に影響を与えると合理的に考えられるリスク及び関連するセーフガードについて、監査、リスク及びコンプライアンス委員会と議論を行う。
パリ・ラ・デファンス 2022年2月25日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMGオーディット (KPMG S.A.の一部門) | マザー | |
| バートランド・プリュボ | ロイック・ワラート |
(翻 訳)
| KPMGオーディット (KPMG S.A.の一部門) 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92066 パリ・ラ・デファンス・セデックス CS 60055 ガンベッタ通り2 | マザー 法定監査人 ヴェルサイユ地域会及び中央メンバー 92075 パリ・ラ・デファンス アンリ・ルニョー通り61 |
ルノーS.A
| 個別財務諸表に対する監査報告書 |
2021年12月31日終了年度
ルノーS.A
ブローニュ・ビヤンクール92100
ケ ル・ガロ13-15
| これは、フランス語で発行されたルノーの財務諸表に対する法定監査人による監査報告書の日本語への翻訳であり、日本語圏の読者の便宜だけを目的に提供されるものである。 この法定監査人による監査報告書には、法定監査人の任命又は経営者報告書及び株主に提供されるその他の書類の検証に関する情報などの欧州規則及びフランス法により要求されている情報が記載されている。 本報告書は、フランス法及びフランスで適用される専門的監査基準と併せて読み、またそれらに従って解釈されるものとする。 |
ルノーS.A
個別財務諸表に対する監査報告書
2021年12月31日終了年度
ルノー定時株主総会御中
意見
私どもは、貴社定時株主総会での委任により、添付の2021年12月31日に終了した事業年度のルノーの個別財務諸表を監査した。
私どもは、個別財務諸表は、フランスにおいて適用されている会計基準に準拠して、2021年12月31日現在におけるルノーの財産及び財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績について真実且つ公正な概観を与えていると認める。
上記で表明された監査意見は、監査及びリスク委員会に対する私どもの報告書と整合するものである。
意見の根拠
監査の枠組み
私どもは、フランスにおいて適用される専門的監査基準に準拠して監査を実施した。私どもは、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手したと判断している。
これらの基準に基づく私どもの責任については、私どもの報告書の「個別財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」に詳細が記載されている。
独立性
私どもは、法定監査人に関するフランス商法(code de commerce)及びフランス倫理規範(code de déontologie)おいて定められ、それらに求められる規則に係る独立性要件に準拠して、2021年1月1日から私どもの報告書の日付までの期間の、監査業務を実施した。具体的には、私どもは、レギュレーション(EU)第537/2014号第5条第1項で言及される一切の禁じられた非監査業務を提供しなかった。
評価の正当性-監査上の主要な検討事項
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に関連した世界的な危機により、当期の財務諸表は特有の状況下で作成され、監査されている。実際に、かかる危機及び公衆衛生上の緊急事態の状況で講じられた例外的な措置は、企業や特にその事業及び資金調達に多大な影響をもたらし、企業の将来の見通しにより大きな不確実性をもたらした。出張制限や在宅勤務等の対策は、企業の内部組織や監査の実施にも影響を及ぼしている。
この複雑かつ刻々と変化する状況の中、私どもの評価の正当性に関するフランス商法(code de commerce)第L.823-9条及び第R.823-7条の規定に準拠して、私どもは、職業的専門家としての判断により、当期の個別財務諸表監査において特に重要であると判断した重要な虚偽表示リスクに関連する監査上の主要な検討事項と、かかるリスクに対する私どもの対応方法について報告する。
これらの事項は、全体としての個別財務諸表監査及びかかる個別財務諸表に対する私どもの意見を形成する上で対応したものであり、私どもは個別財務諸表の特定の項目について個別の意見を提供するものではない。
持分投資の評価
識別されたリスク
2021年12月31日現在、持分投資は資産合計の最も重要な項目の1つであり、ルノーの貸借対照表において14,310百万ユーロで計上された。投資は、記帳日における取得価額で見積もられ、その回収可能価額はルノーの個別財務諸表の注2.1に記載されるとおり経営者によって評価される。
ルノーによる完全被支配企業に対する投資に関して、ルノーは持分法を選択した。これらの投資の価値は、ルノーの連結資本に対するその寄与額に基づき決定され、これらの持分に相当する株主資本の持分合計の変動は、株主資本の「持分法による評価差額」に計上される。
その他の投資は、主に日産に対するルノーの株式投資に関連するものである。この投資は、帳簿価額と使用価値の低い方の金額で見積もられ、純資産の持分及び日産の収益見込みを考慮している。日産に対するルノーの投資の回収可能価額の評価は、経営者の判断を必要とする。
このような状況において、私どもは投資の評価は監査上の主要な事項であると判断した。
私どもの監査対応
持分投資の使用価値の妥当性を評価するため、私どもは主に連結財務諸表の監査のために実施された手続に依拠した。
私どもの手続は主として以下のとおりである。
被支配企業に対するルノーの投資に関して
・ これらの各投資における株主資本がルノーの連結資本に対するその寄与額に相当することの確認。
・ ルノー・グループの連結財務諸表に計上される潜在的な減損損失を考慮に入れるため、ルノーが必要な調整(もしあれば)を実施していることの確認。
日産に対するルノーの投資に関して
・ 日産に対するルノーの投資の回収可能価額を評価するために実施される減損テストでルノーが使用した主な仮定の妥当性を、日産の株式市場価格、中期計画及び過去の業績並びに自動車部門の成長の見通しを参照して評価すること。
特定の検証
さらに私どもは、フランスで適用される専門的監査基準に準拠して、法令が求める特定の検証を行った。
株主に提供される財政状態及び個別財務諸表についての経営者報告書及びその他の書類における情報
取締役会の経営者報告書及び株主に提供される財政状態及び個別財務諸表についてのその他の書類に記載の情報の適正な表示及び個別財務諸表との整合性について、私どもが特に報告すべき事項はない。
私どもは、フランス商法(Code de commerce)第D.441-6条に記載の支払期限に関する情報の適正な表示及び個別財務諸表との整合性を証明する。
コーポレート・ガバナンスに関する報告
私どもは、コーポレート・ガバナンスに関する取締役会の報告書に、フランス商法(code de commerce)第L.225-37条4、第L.22-10条10及び第L.22-10条9により要求される情報が記載されていることを証明する。
フランス商法(code de commerce)第L.22-10条9の規定に準拠して、取締役が受領する又は取締役へ付与される報酬その他の給付に関し、財務諸表(必要に応じ、財務諸表作成用の基礎資料も含む。)と、貴社が連結範囲に含まれる被支配企業から得ている情報との間の整合性を検証した。その結果、この事項に関する情報は正確且つ真実であることを確信する。
フランス商法第L.22-10条11に基づき、株式公開買付又はエクスチェンジ・オファーの場合に影響を与える可能性があると貴社が判断する項目に関連する情報に関し、私どもは、この情報が私どもに伝えられる原資料のものであることに同意した。その結果、この情報に関して私どもが特に所見を述べるべき事項はない。
その他の情報
また、フランス法が求める、投資及び支配持分の購入、並びに株主及び議決権保有者並びに株式の持ち合いに関する情報については、経営者報告書に正しく開示されていることを検証した。
その他の法的・規制上の要件に係る報告
年次財務報告書に記載することを意図した財務諸表の表示の様式
また、私どもは、欧州単一電子フォーマットに表示された年次財務諸表及び連結財務諸表に関連して法定監査人が実施した手続に関してフランスで適用される専門的監査基準に従い、最高経営責任者の責任に基づき作成された、フランス通貨金融法典(code monétaire et financier)第L.451-1-2条Ⅰに記載の年次財務報告書に含める予定の年次財務諸表の表示が、2018年12月17日付の欧州委任規則第2019/815号に定められた単一電子フォーマットに準拠していることも検証した。
私どもは、私どもが行った業務に基づき、年次財務報告書に含める予定の財務諸表の表示は、すべての重要な点において欧州単一電子フォーマットに準拠していると結論付ける。
私どもは、貴社がAMFに提出する年次財務報告書に最終的に含まれる財務諸表が、私どもが業務を行った財務諸表と一致していることを検証する責任を負わない。
法定監査人の任命
KPMG SAについては2014年4月30日に開催された定時株主総会により、マザーについては2020年6月19日に開催された定時株主総会により、私どもはルノーの法定監査人に任命された。
2021年12月31日現在、KPMG SAは委任を受けてから継続して8年目であり、マザーは委任を受けてから2年目であった。
個別財務諸表に対する経営者及びガバナンス責任者の責任
経営者の責任は、フランスにおいて適用されている会計基準に準拠して個別財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない個別財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制に対する責任が含まれる。
個別財務諸表を作成するにあたり、経営者は、ルノーの清算又は事業の終了を予定していない限り、継続企業として存続するルノーの能力の評価、継続企業に関する事項の開示(該当する場合)及び継続企業を前提とした会計基準の使用について責任を負う。
監査及びリスク委員会は、財務報告プロセスのモニタリング、内部統制及びリスク管理体制の有効性並びに会計及び財務報告手続に関する内部監査(該当する場合)について責任を負う。
個別財務諸表は取締役会により承認された。
個別財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的及び監査の手法
私どもの役割は、個別財務諸表に係る報告書を発行することである。私どもの目的は、全体としての個別財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証は、高い水準の保証であるものの、重要な虚偽表示が存在する場合に、専門的監査基準に従って実施された監査が必ずそれを発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正又は誤謬により生じる可能性があり、個別に又は集計して、かかる虚偽表示がこれらの個別財務諸表に基づく利用者の経済的意思決定に影響を与えることが合理的に予想される場合、重要なものと判断される。
フランス商法(code de commerce)第L.823-10条1に規定されるように、私どもの法定監査は、ルノーの存続可能性又はルノーの業務管理の質に係る保証を含むものではない。
フランスで適用される専門的監査基準に従い実施される監査の一環として、法定監査人は監査を通して職業的専門家としての判断を行使し、さらに以下を行う。
・ 不正か誤謬かを問わず、個別財務諸表の重要な虚偽表示リスクを識別及び評価し、これらのリスクに対応する監査手続を立案及び実施し、意見表明の基礎となる十分且つ適切な監査証拠を入手すること。不正には共謀、偽造、故意による不作為、虚偽の陳述又は内部統制の無効化を伴う可能性があるため、不正による重要な虚偽表示を発見できないリスクは、誤謬による重要な虚偽表示を発見できないリスクよりも高い。
・ 状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制の理解を得ること(但し、内部統制の有効性に係る意見を表明する目的ではない。)。
・ 個別財務諸表における、使用された会計方針の適切性及び会計上の見積りや経営者による関連する開示の合理性を評価すること。
・ 継続企業を前提とした会計基準を経営者が使用することの適切性及び入手した監査証拠に基づき、継続企業として存続するルノーの能力に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関する重要な不確実性が存在するかどうかを評価すること。この評価は、監査報告書の日付までに入手した監査証拠に基づいて行われる。しかしながら、将来の事象又は状況により、ルノーが継続企業として存続できなくなる可能性がある。法定監査人が重要な不確実性が存在すると結論付けた場合、監査報告書において、個別財務諸表における関連する開示に注意を促さなければならず、また、かかる開示が含まれていない若しくは不十分である場合には、監査報告書で表明する意見を修正しなければならない。
・ 個別財務諸表の全体的な表示を評価すること並びにこれらの財務諸表が適正な表示を達成する方法で対象となる取引及び事象を表示しているかどうかを評価すること。
監査及びリスク委員会に対する報告
私どもは、とりわけ監査の範囲及び実施された監査プログラムの記述並びに私どもの監査の結果を含む報告書を監査及びリスク委員会に提出する。また、私どもが識別した会計及び財務報告手続に関する内部統制における重要な不備についても(もしあれば)報告する。
監査及びリスク委員会に対する私どもの報告は、私どもの職業的専門家としての判断により、当期の個別財務諸表監査において特に重要であると判断し、従って私どもが本報告書において記載することを義務づけられている監査上の主要な検討事項である重要な虚偽表示リスクを含む。
また、私どもは、監査及びリスク委員会に対して、とりわけフランス商法(code de commerce)第L.822-10条から第L.822-14条まで及び法定監査人に関するフランス倫理規範(code de déontologie)等のフランスで適用される規則に定める私どもの独立性を確認する、レギュレーション(EU)第537/2014号第6条に規定される宣言を提供する。適切な場合には、私どもは、私どもの独立性に影響を与えると合理的に考えられるリスク及び関連するセーフガードについて、監査及びリスク委員会と議論を行う。
パリ・ラ・デファンス 2022年2月25日
法定監査人
(フランス語原本における署名人)
| KPMGオーディット (KPMG S.A.の一部門) | マザー | |
| バートランド・プリュボ | ロイック・ワラート |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
| Renault S.A. |
| Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
| Exercice clos le 31 décembre 2022 |
| Renault S.A. |
| 122-122, bis avenue du Général Leclerc - 92100 Boulogne-Billancourt |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
Renault S.A.
Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés
Exercice clos le 31 décembre 2022
A l'assemblée générale de la société Renault,
Opinion
En exécution de la mission qui nous a été confiée par votre assemblée générale, nous avons effectué l’audit des comptes consolidés de la société Renault S.A. relatifs à l’exercice clos le 31 décembre 2022, tels qu’ils sont joints au présent rapport.
Nous certifions que les comptes consolidés sont, au regard du référentiel IFRS tel qu’adopté dans l’Union européenne, réguliers et sincères et donnent une image fidèle du résultat des opérations de l’exercice écoulé ainsi que de la situation financière et du patrimoine, à la fin de l’exercice, de l'ensemble constitué par les personnes et entités comprises dans la consolidation.
L’opinion formulée ci-dessus est cohérente avec le contenu de notre rapport au Comité de l’Audit et des Risques.
Fondement de l’opinion
Référentiel d’audit
Nous avons effectué notre audit selon les normes d’exercice professionnel applicables en France. Nous estimons que les éléments que nous avons collectés sont suffisants et appropriés pour fonder notre opinion.
Les responsabilités qui nous incombent en vertu de ces normes sont indiquées dans la partie ≪ Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes consolidés ≫ du présent rapport.
Indépendance
Nous avons réalisé notre mission d’audit dans le respect des règles d’indépendance prévues par le code de commerce et par le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes, sur la période du 1er janvier 2022 à la date d’émission de notre rapport, et notamment nous n’avons pas fourni de services interdits par l’article 5, paragraphe 1, du règlement (UE) n°537/2014.
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Justification des appréciations - Points clés de l’audit
En application des dispositions des articles L.823-9 et R.823-7 du code de commerce relatives à la justification de nos appréciations, nous portons à votre connaissance les points clés de l’audit relatifs aux risques d’anomalies significatives qui, selon notre jugement professionnel, ont été les plus importants pour l’audit des comptes consolidés de l’exercice, ainsi que les réponses que nous avons apportées face à ces risques.
Les appréciations ainsi portées s'inscrivent dans le contexte de l’audit des comptes consolidés pris dans leur ensemble et de la formation de notre opinion exprimée ci-avant. Nous n'exprimons pas d'opinion sur des éléments de ces comptes consolidés pris isolément.
| Valeur recouvrable des actifs du secteur Automobile | |
| Risque identifié | Les actifs incorporels, corporels et les goodwill du secteur opérationnel ≪ Automobile ≫ s’élèvent à 15 566 millions d’euros au 31 décembre 2022. Le Groupe effectue des tests de dépréciation sur ces actifs immobilisés dès lors qu’il existe un indice de perte de valeur et a minima au moins une fois par an pour les actifs à durée de vie indéterminée, selon les modalités décrites en note 2-M de l’annexe. Le test consiste à comparer la valeur nette comptable de ces actifs avec leur valeur recouvrable, définie comme correspondant au montant le plus élevé de la valeur d’utilité ou de la juste valeur nette des coûts de sortie. La valeur d’utilité est déterminée sur la base de flux futurs de trésorerie actualisés. Lorsque la valeur recouvrable est inférieure à la valeur nette comptable, cette perte de valeur est comptabilisée en diminution des actifs concernés. A la clôture de l’exercice 2022, ces tests de dépréciation tiennent compte des hypothèses retenues dans la mise à jour du plan à moyen terme Renaulution. Par ailleurs, les taux de croissance à l’infini retenus dans les tests au 31 décembre 2022 tiennent compte des impacts des engagements pris par les Etats signataires des accords de Paris sur les changements climatiques. Nous avons considéré que l’évaluation de ces actifs est un point clé de l’audit en raison de leur importance dans les comptes et des estimations et jugements de la direction nécessaires, en particulier dans le contexte actuel décrit ci-avant, pour conduire ces tests. |
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés, nos travaux ont notamment consisté à : - Prendre connaissance des analyses conduites par le Groupe afin d’identifier un indice de perte de valeur ; - Pour les actifs soumis à un test de dépréciation : - Rapprocher des comptes les valeurs nettes comptables des actifs faisant l’objet du test de dépréciation ; - Evaluer la cohérence des données sur les volumes et marges prévisionnels utilisés dans les tests avec les dernières estimations de la direction retenues dans la version actualisée du plan à moyen terme Renaulution, qui reflète notamment, les effets négatifs liés à la crise d’approvisionnement en composants électroniques et les impacts des engagements pris par les Etats signataires des accords de Paris sur les changements climatiques ; - En particulier, vérifier que ces données tiennent compte de la séparation de certaines des activités mécaniques du Groupe Renault dénommées HORSE, annoncée lors du Capital Market Day du 8 novembre 2022, dont les actifs et passifs correspondants ont été reclassés dans l’état de la situation financière consolidée au 31 décembre 2022 selon les modalités de la normes IFRS 5 ≪ Actifs non courants détenus en vue de la vente et activités abandonnées ≫ ; - Apprécier, dans le contexte décrit ci-dessus, les principales hypothèses retenues par entretien avec la direction et le cas échéant, par comparaison avec les données utilisées dans les précédents tests de dépréciation, avec la performance historique, ou encore avec des données externes de marché ; - Vérifier par sondage l’exactitude arithmétique des prévisions de flux de trésorerie actualisés préparées par la direction ; - Comparer les taux d’actualisation après impôts avec les données de marché disponibles ; - Procéder à des analyses de sensibilité sur les principales hypothèses utilisées. |
| Méthode de comptabilisation et valeur recouvrable de l’investissement de Renault dans Nissan | |
| Risque identifié | Au 31 décembre 2022, la participation dans Nissan au bilan du Groupe s’élève à 17 487 millions d’euros, et la contribution de Nissan au résultat net de Renault correspond à un gain de 526 millions d’euros. Comme indiqué en note 12 de l’annexe aux comptes consolidés, Renault dispose d’une influence notable sur Nissan et comptabilise sa participation selon la méthode de la mise en équivalence. Les comptes de Nissan retenus pour la mise en équivalence sont les comptes consolidés publiés en normes comptables japonaises, retraités pour les besoins de la consolidation de Renault en normes IFRS telles qu’adoptées dans l’Union européenne. Conformément à l’approche décrite dans les règles et méthodes comptables (note 2-M), un test de perte de valeur de la participation dans Nissan a été réalisé au 31 décembre 2022. Nous avons considéré que la méthode de comptabilisation et d’estimation de la valeur recouvrable de la participation dans Nissan est un point clé de l’audit, compte tenu de l’importance significative de cette participation dans les comptes de Renault et des principaux éléments d’attention suivants : (1) le jugement de la direction dans l’analyse de la structure de gouvernance de l’Alliance et des faits et circonstances qui conduisent à considérer que Renault exerce une influence notable sur Nissan, (2) l’exhaustivité et l’exactitude des retraitements à apporter aux comptes de Nissan pour comptabiliser la quote-part de Renault dans le résultat et les capitaux propres de cette société, (3) les estimations utilisées par la direction dans la détermination de la valeur recouvrable de l’investissement de Renault dans Nissan. |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés, nos travaux ont notamment consisté à : - Consulter les procès-verbaux de conseil d’administration et le registre des conventions réglementées, et obtenir confirmation de la part de la direction de l’absence de modifications dans la gouvernance de Nissan et/ou de nouveaux contrats structurant les relations entre Renault et Nissan susceptibles de modifier l’analyse de l’influence notable de Renault sur Nissan à la clôture de l’exercice ; - Prendre connaissance des conclusions et des travaux d’audit réalisés par l’auditeur indépendant de Nissan, conformément à nos instructions détaillant les procédures à réaliser et le format des conclusions requises dans le cadre de notre audit ; - Prendre connaissance des travaux d’audit de l’auditeur indépendant de Nissan sur les principaux retraitements d’homogénéisation des comptes de Nissan avec les normes du Groupe Renault ; - Apprécier l’existence éventuelle d’indicateurs de perte de valeur, les changements significatifs et défavorables intervenus sur les marchés sur lesquels Nissan opère, ou une baisse importante ou prolongée de la valeur boursière du titre, en constituant les indices essentiels ; - Examiner la pertinence des principales hypothèses utilisées par Renault dans le test de valeur réalisé pour apprécier la valeur recouvrable de sa participation dans Nissan, par référence au plan moyen terme de Nissan, aux performances passées et aux perspectives des secteurs Automobile ; - Apprécier le caractère approprié des informations fournies dans l’annexe aux comptes consolidés à ce sujet. |
Calcul des pertes attendues sur les créances de financement des ventes conformément à la norme comptable IFRS 9
| Risque identifié | L'activité de financement des ventes est gérée par RCI Banque au travers des offres dédiées aux particuliers et aux entreprises ainsi que du financement des réseaux de concessionnaires. RCI Banque constitue des dépréciations pour couvrir les risques de pertes résultant de l'incapacité de ses clients à faire face à leurs engagements financiers. En conformité avec la norme IFRS 9 ≪ Instruments financiers ≫, RCI Banque calcule les pertes de crédit attendues sur les créances saines (catégorie 1), sur les créances ayant subi une dégradation significative du risque depuis leur comptabilisation initiale ou ayant fait l’objet d’un report d’échéance pendant les périodes de confinement (catégorie 2) et sur les créances défaillantes (catégorie 3). Les dépréciations déterminées en application d’IFRS 9 sont détaillées dans la note 15 de l’annexe aux comptes consolidés et s'élèvent au 31 décembre 2022 à 1 111 millions d'euros pour un encours de 45 358 millions d'euros de valeur brute. Nous considérons que le provisionnement des pertes attendues sur le financement des ventes constitue un point clé de l’audit en raison de l’importance du montant des créances à la clientèle et aux réseaux de concessionnaires à l’actif du bilan du Groupe, de l’utilisation de nombreux paramètres et hypothèses dans les modèles de calcul et du recours au jugement par la direction pour l’estimation des pertes de crédit attendues. Comme mentionné dans la note 2-B des états financiers, ces jugements sont plus importants comptes tenus du contexte actuel qui a causé une forte incertitude dans l’économie globale pour les prochaines années. | |
| Notre réponse | Avec l’appui de nos équipes spécialisées, nos travaux ont notamment consisté à : - Evaluer les contrôles clés relatifs à la gouvernance mise en place pour valider les changements de paramètres et les hypothèses clés qui soutiennent les calculs de dépréciations pour pertes de crédit attendues ; - Apprécier les méthodologies appliquées pour déterminer les paramètres utilisés dans les modèles de dépréciation et leur correcte insertion opérationnelle dans le système d’information ; - Apprécier les ajustements de dépréciation à dire d’expert comptabilisés au niveau local et au niveau Groupe ; - Examiner la documentation sous tendant les dépréciations complémentaires constituées ; - Apprécier les modèles et hypothèses utilisés dans la détermination de la composante ≪ forward looking ≫, notamment la pondération des différents scenarii retenue ; - Tester la qualité des interfaces applicatives informatiques qui supportent le calcul et la comptabilisation des dépréciations pour pertes de crédit attendues ; - Apprécier le processus de classification des actifs par catégorie ; - Examiner le processus mis en place pour s’assurer de l’exhaustivité et de la qualité des données utilisées pour la détermination des dépréciations ; - Réaliser des procédures analytiques sur l'évolution des encours de crédits et des dépréciations d'un exercice à l'autre ; - Examiner la conformité des informations publiées dans les notes de l’annexe aux comptes consolidés au regard des règles comptables applicables. | |
| Traitement en activités abandonnées des cessions du Groupe Renault en Fédération de Russie | ||
| Risque identifié | Tel que précisé dans les notes 2-B ≪ Estimations et jugements ≫, 3-A ≪ Evolution du périmètre de consolidation ≫ et 3-B ≪ Activités abandonnées ≫, le Groupe a cédé le 15 mai 2022 sa filiale Renault Russia à la ville de Moscou et sa participation de 67,69 % dans Lada Auto Holding, société mère d’AVTOVAZ (ci-après ≪ AVTOVAZ ≫) à NAMI (Institut central de recherche et de développement des automobiles et des moteurs) pour un prix de cession de 1 rouble pour chacune de ces transactions, avec une option de rachat par Renault Group de sa participation dans AVTOVAZ, exerçable à certaines périodes au cours des six prochaines années. La signature de ces accords a abouti à la déconsolidation de ces entités et à leur traitement en activités abandonnées conformément à IFRS 5 sur l’exercice 2022, avec le retraitement correspondant du compte de résultat et du tableau des flux de trésorerie pour les données relatives à l’exercice 2021. Au 31 décembre 2022, les dépréciations comptabilisées sur les actifs incorporels et corporels liés aux activités abandonnées, le résultat sur la période de ces activités, le résultat de cession des titres de Renault Russia et AVTOVAZ (y compris recyclage en résultat des écarts de conversion) et les effets induits par ces cessions (notamment les abandons de créances, le remboursement d’une partie des dettes financières de Renault Russia et les dépréciations de stocks dédiés à des véhicules commercialisés en Fédération de Russie) ont été isolés sur la ligne ≪ Résultat des activités abandonnées ≫, en application de la norme IFRS 5. Les ventes faites par des sociétés du Groupe aux entités russes ont également été classées en activités non poursuivies (i.e. abandonnées), avec retraitement correspondant des données relatives à 2021. Les éléments des flux de trésorerie consolidés des entités Renault Russia, AVTOVAZ et ses filiales, ainsi que les ventes faites par des sociétés du Groupe aux entités russes et les dépréciations d’actifs situés hors de la Fédération de Russie mais dont la perte de valeur est la conséquence directe de la sortie du Groupe de la Fédération de Russie, ont également été classés en activités abandonnées. Les données relatives à l’exercice 2021 ont également été retraitées en ce sens. Ainsi le résultat des activités abandonnées 2022 s’établit à 2 320 M€ dans les comptes consolidés du Groupe, incluant une dépréciation des immobilisations corporelles, incorporelles et du goodwill du Groupe en Fédération de Russie de 2 221 M€. Ce résultat des activités abandonnées est détaillé en note 3-B de l’annexe. Sur l’exercice 2021 présenté en comparatif, le résultat net a été retraité de 418 M€ en année pleine au titre des activités abandonnées. Nous avons considéré que le traitement comptable de la cession par le Groupe de Renault Russia et de sa participation dans Lada Auto Holding est un point clé de l’audit en raison de son caractère significatif et des estimations et jugements de la direction nécessaires pour appréhender l’ensemble des impacts comptables en termes de dépréciation et de présentation. | |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés du Groupe, nos travaux ont consisté principalement à : - Prendre connaissance des accords de cession signés en date du 15 mai 2022 ; - Apprécier, sur la base des documents obtenus, l’analyse de la perte de contrôle des activités en Fédération de Russie effectuée par le Groupe ; - Apprécier le caractère approprié du classement de la cession de Renault Russia et de Lada Auto Holding au regard des dispositions de la norme IFRS 5, notamment par des entretiens avec la Direction du Groupe, l’analyse des procès-verbaux du Conseil d’administration et de la documentation disponible ainsi que le caractère raisonnable des principales données et hypothèses sur lesquelles se fondent le classement en activités abandonnées ; - Prendre connaissance des procédures mises en place par le Groupe pour recenser les impacts liés à la sortie de la Fédération de Russie en procédant à des entretiens avec les responsables du Groupe et apprécier le caractère raisonnable des hypothèses prises en compte pour déterminer ces impacts ; - Vérifier l’exactitude arithmétique des calculs effectués par la société, en particulier pour déterminer le montant des dépréciations et le résultat de cession ; - Corroborer, par sondage, les données chiffrées des activités abandonnées présentées au compte de résultat, dans le tableau des flux de trésorerie, dans l’état du résultat global consolidé et dans la note annexe 3-B avec les éléments ayant servi de base à l’établissement des comptes consolidés ; - Apprécier le caractère approprié des informations fournies dans les notes 2-B ≪ Estimations et jugements ≫, 3-B ≪ Activités abandonnées ≫, et 28-B ≪ Hors bilan - Engagements reçus, actifs éventuels et actifs reçus en garantie ≫ de l’annexe sur l’option de rachat des titres AVTOVAZ. | |
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Vérifications spécifiques
Nous avons également procédé, conformément aux normes d'exercice professionnel applicables en France, aux vérifications spécifiques prévues par les textes légaux et réglementaires des informations relatives au groupe, données dans le rapport de gestion du conseil d’administration.
Nous n'avons pas d'observation à formuler sur leur sincérité et leur concordance avec les comptes consolidés.
Nous attestons que la déclaration consolidée de performance extra-financière prévue par l’article L. 225-102-1 du code de commerce figure dans les informations relatives au Groupe données dans le rapport de gestion, étant précisé que, conformément aux dispositions de l’article L. 823-10 de ce code, les informations contenues dans cette déclaration n’ont pas fait l’objet de notre part de vérifications de sincérité ou de concordance avec les comptes consolidés et doivent faire l’objet d’un rapport par un organisme tiers indépendant.
Autres vérifications ou informations prévues par les textes légaux et réglementaires
Format de présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel
Nous avons également procédé, conformément à la norme d’exercice professionnel sur les diligences du commissaire aux comptes relatives aux comptes annuels et consolidés présentés selon le format d’information électronique unique européen, à la vérification du respect de ce format défini par le règlement européen délégué n° 2019/815 du 17 décembre 2018 dans la présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel mentionné au I de l'article L. 451-1-2 du code monétaire et financier, établis sous la responsabilité du Directeur Général de Renault S.A. S’agissant de comptes consolidés, nos diligences comprennent la vérification de la conformité du balisage de ces comptes au format défini par le règlement précité.
Sur la base de nos travaux, nous concluons que la présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel respecte, dans tous ses aspects significatifs, le format d'information électronique unique européen.
En raison des limites techniques inhérentes au macro-balisage des comptes consolidés selon le format d’information électronique unique européen, il est possible que le contenu de certaines balises des notes annexes ne soit pas restitué de manière identique aux comptes consolidés joints au présent rapport.
Par ailleurs, il ne nous appartient pas de vérifier que les comptes consolidés qui seront effectivement inclus par votre société dans le rapport financier annuel déposé auprès de l’AMF correspondent à ceux sur lesquels nous avons réalisé nos travaux.
Désignation des commissaires aux comptes
Nous avons été nommés commissaires aux comptes de la société Renault S.A. par l’assemblée générale du 30 avril 2014 pour le cabinet KPMG S.A. et du 19 juin 2020 pour le cabinet Mazars.
Au 31 décembre 2022, le cabinet KPMG S.A. était dans la neuvième année de sa mission sans interruption et le cabinet Mazars dans la troisième année.
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Responsabilités de la direction et des personnes constituant le gouvernement d’entreprise relatives aux comptes consolidés
Il appartient à la direction d’établir des comptes consolidés présentant une image fidèle conformément au référentiel IFRS tel qu’adopté dans l’Union européenne ainsi que de mettre en place le contrôle interne qu'elle estime nécessaire à l'établissement de comptes consolidés ne comportant pas d'anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d'erreurs.
Lors de l’établissement des comptes consolidés, il incombe à la direction d’évaluer la capacité de la société à poursuivre son exploitation, de présenter dans ces comptes, le cas échéant, les informations nécessaires relatives à la continuité d’exploitation et d’appliquer la convention comptable de continuité d’exploitation, sauf s’il est prévu de liquider la société ou de cesser son activité.
Il incombe au Comité de l’Audit et des Risques de suivre le processus d’élaboration de l’information financière et de suivre l'efficacité des systèmes de contrôle interne et de gestion des risques, ainsi que le cas échéant de l'audit interne, en ce qui concerne les procédures relatives à l'élaboration et au traitement de l'information comptable et financière.
Les comptes consolidés ont été arrêtés par le conseil d’administration.
Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes consolidés
Objectif et démarche d’audit
Il nous appartient d’établir un rapport sur les comptes consolidés. Notre objectif est d’obtenir l’assurance raisonnable que les comptes consolidés pris dans leur ensemble ne comportent pas d’anomalies significatives. L’assurance raisonnable correspond à un niveau élevé d’assurance, sans toutefois garantir qu’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel permet de systématiquement détecter toute anomalie significative. Les anomalies peuvent provenir de fraudes ou résulter d’erreurs et sont considérées comme significatives lorsque l’on peut raisonnablement s’attendre à ce qu’elles puissent, prises individuellement ou en cumulé, influencer les décisions économiques que les utilisateurs des comptes prennent en se fondant sur ceux-ci.
Comme précisé par l’article L.823-10-1 du code de commerce, notre mission de certification des comptes ne consiste pas à garantir la viabilité ou la qualité de la gestion de votre société.
Dans le cadre d’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, le commissaire aux comptes exerce son jugement professionnel tout au long de cet audit. En outre :
・ il identifie et évalue les risques que les comptes consolidés comportent des anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d’erreurs, définit et met en œuvre des procédures d’audit face à ces risques, et recueille des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour fonder son opinion. Le risque de non-détection d’une anomalie significative provenant d’une fraude est plus élevé que celui d’une anomalie significative résultant d’une erreur, car la fraude peut impliquer la collusion, la falsification, les omissions volontaires, les fausses déclarations ou le contournement du contrôle interne ;
・ il prend connaissance du contrôle interne pertinent pour l’audit afin de définir des procédures d’audit appropriées en la circonstance, et non dans le but d’exprimer une opinion sur l’efficacité du contrôle interne ;
・ il apprécie le caractère approprié des méthodes comptables retenues et le caractère raisonnable des estimations comptables faites par la direction, ainsi que les informations les concernant fournies dans les comptes consolidés ;
・ il apprécie le caractère approprié de l’application par la direction de la convention comptable de continuité d’exploitation et, selon les éléments collectés, l’existence ou non d’une incertitude significative liée à des événements ou à des circonstances susceptibles de mettre en cause la capacité de la société à poursuivre son exploitation. Cette appréciation s’appuie sur les éléments collectés jusqu’à la date de son rapport, étant toutefois rappelé que des circonstances ou événements ultérieurs pourraient mettre en cause la continuité d’exploitation. S’il conclut à l’existence d’une incertitude significative, il attire l’attention des lecteurs de son rapport sur les informations fournies dans les comptes consolidés au sujet de cette incertitude ou, si ces informations ne sont pas fournies ou ne sont pas pertinentes, il formule une certification avec réserve ou un refus de certifier ;
・ il apprécie la présentation d’ensemble des comptes consolidés et évalue si les comptes consolidés reflètent les opérations et événements sous-jacents de manière à en donner une image fidèle ;
・ concernant l’information financière des personnes ou entités comprises dans le périmètre de consolidation, il collecte des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour exprimer une opinion sur les comptes consolidés. Il est responsable de la direction, de la supervision et de la réalisation de l’audit des comptes consolidés ainsi que de l’opinion exprimée sur ces comptes.
Rapport au Comité de l’Audit et des Risques
Nous remettons au Comité de l’Audit et des Risques un rapport qui présente notamment l’étendue des travaux d'audit et le programme de travail mis en œuvre, ainsi que les conclusions découlant de nos travaux. Nous portons également à sa connaissance, le cas échéant, les faiblesses significatives du contrôle interne que nous avons identifiées pour ce qui concerne les procédures relatives à l’élaboration et au traitement de l’information comptable et financière.
Parmi les éléments communiqués dans le rapport au Comité de l’Audit et des Risques figurent les risques d’anomalies significatives que nous jugeons avoir été les plus importants pour l’audit des comptes consolidés de l’exercice et qui constituent de ce fait les points clés de l'audit qu'il nous appartient de décrire dans le présent rapport.
Nous fournissons également au Comité de l’Audit et des Risques la déclaration prévue par l’article 6 du règlement (UE) n°537-2014 confirmant notre indépendance, au sens des règles applicables en France telles qu’elles sont fixées notamment par les articles L.822-10 à L.822-14 du code de commerce et dans le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes. Le cas échéant, nous nous entretenons avec le Comité de l’Audit et des Risques sur les risques pesant sur notre indépendance et des mesures de sauvegarde appliquées.
| Paris La Défense, le 24 février 2023 | |
| Les commissaires aux comptes | |
| KPMG S.A. | MAZARS |
| Bertrand Pruvost | Loic Wallaert |
| ※上記は、独立監査人の監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は有価証券報告書提出会社が別途保管しております。 |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
| Renault S.A. |
| Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
| Exercice clos le 31 décembre 2022 |
| Renault S.A. |
| 122-122 bis, avenue du Général Leclerc - 92100 Boulogne-Billancourt |
| KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
Renault S.A.
Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels
Exercice clos le 31 décembre 2022
A l'assemblée générale de la société Renault S.A.,
Opinion
En exécution de la mission qui nous a été confiée par votre assemblée générale, nous avons effectué l’audit des comptes annuels de la société Renault S.A. relatifs à l’exercice clos le 31 décembre 2022, tels qu’ils sont joints au présent rapport
Nous certifions que les comptes annuels sont, au regard des règles et principes comptables français, réguliers et sincères et donnent une image fidèle du résultat des opérations de l’exercice écoulé ainsi que de la situation financière et du patrimoine de la société à la fin de cet exercice.
L'opinion formulée ci-dessus est cohérente avec le contenu de notre rapport au comité de l’Audit et des Risques.
Fondement de l’opinion
Référentiel d’audit
Nous avons effectué notre audit selon les normes d'exercice professionnel applicables en France. Nous estimons que les éléments que nous avons collectés sont suffisants et appropriés pour fonder notre opinion.
Les responsabilités qui nous incombent en vertu de ces normes sont indiquées dans la partie "Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l'audit des comptes annuels" du présent rapport.
Indépendance
Nous avons réalisé notre mission d’audit dans le respect des règles d’indépendance prévues par le code de commerce et par le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes sur la période du 1er janvier 2022 à la date d’émission de notre rapport, et notamment nous n’avons pas fourni de services interdits par l’article 5, paragraphe 1, du règlement (UE) n° 537/2014.
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
Justification des appréciations - Points clés de l’audit
En application des dispositions des articles L.823-9 et R.823-7 du code de commerce relatives à la justification de nos appréciations, nous portons à votre connaissance les points clés de l’audit relatifs aux risques d'anomalies significatives qui, selon notre jugement professionnel, ont été les plus importants pour l’audit des comptes annuels de l’exercice, ainsi que les réponses que nous avons apportées face à ces risques.
Les appréciations ainsi portées s'inscrivent dans le contexte de l'audit des comptes annuels pris dans leur ensemble et de la formation de notre opinion exprimée ci-avant. Nous n'exprimons pas d'opinion sur des éléments de ces comptes annuels pris isolément.
Evaluation des titres de participation
Risques identifiés
Les titres de participation, qui se composent des postes ≪ participations évaluées par équivalence ≫ et ≪ autres participations et immobilisations financières ≫, figurant au bilan au 31 décembre 2022 pour un montant net de 14 249 millions d’euros, représentent un des postes les plus importants de l’actif.
Concernant les titres de participation des sociétés contrôlées de manière exclusive, la société a opté pour l’évaluation par équivalence. Ainsi, leur valeur au bilan est déterminée sur la base de la quote-part de chacune de ces sociétés, intégrée globalement, aux capitaux propres déterminés d’après les règles de la consolidation, sans tenir compte des éliminations des opérations entre sociétés du groupe. La variation annuelle de la quote-part globale de capitaux propres représentative de ces titres est inscrite en capitaux propres au poste ≪ écart d’équivalence ≫. Lorsque l'écart d'équivalence devient négatif, une provision pour dépréciation globale est dotée par le compte de résultat.
Les autres titres de participation, c’est-à-dire les titres de participation des sociétés non contrôlées de façon exclusive, figurent au bilan à leur coût d'acquisition hors frais accessoires d'achat et concernent essentiellement la participation de Renault dans Nissan. Ils sont évalués à la plus faible des valeurs d’acquisition ou d’inventaire déterminée en prenant en compte la quote-part d’actif net et les perspectives de rentabilité. Lorsque la valeur d'inventaire des titres est inférieure à la valeur brute, une provision pour dépréciation est constituée du montant de la différence.
La détermination de la valeur d’utilité de l’investissement de Renault dans Nissan requiert l’exercice du jugement de la direction. En effet, comme explicité dans la note 4.1 de l’annexe, un test de dépréciation sur cette participation a été réalisé au 31 décembre 2022, sur la base d’hypothèses de profitabilité en cohérence avec les données historiques de Nissan et avec des perspectives à moyen et long terme prudentes tenant compte des nouvelles prévisions de volume et de taux de change à moyen terme.
Dans ce contexte, nous avons considéré que la correcte évaluation des titres de participation constituait un point clé de l’audit en raison de leur importance dans les comptes de la société et des estimations et jugements de la direction nécessaires pour déterminer la valeur d’utilité des titres de participation, en particulier, en ce qui concerne la participation de Renault dans Nissan.
| Renault S.A. Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
Procédures d’audit mises en œuvre face aux risques identifiés
Nous avons pris connaissance de la méthodologie retenue par la direction pour déterminer la valeur d’équivalence des titres de participations des sociétés contrôlées de manière exclusive et la valeur d’utilité des autres titres de participation et avons examiné les modalités de mise en œuvre des tests de dépréciation telles que décrites en note 2.1 de l’annexe aux comptes annuels.
Pour apprécier l’estimation de la valeur d’utilité des titres de participation, nous nous sommes principalement appuyés sur les travaux conduits dans le cadre de l’audit des comptes consolidés de Renault. Nos travaux ont notamment consisté à :
Pour les sociétés contrôlées de manière exclusive :
・ Contrôler, pour ces sociétés, que la quote-part globale de capitaux propres représentative des titres concorde avec les capitaux propres retenus pour la consolidation ;
・ Examiner les ajustements opérés, le cas échéant, par la société pour tenir compte des pertes de valeurs éventuellement constatées dans les comptes consolidés à l’issue des tests de valeur réalisés par la société.
Pour la participation de Renault dans Nissan :
・ Apprécier l’existence éventuelle d’indicateurs de perte de valeur : les changements significatifs et défavorables intervenus sur les marchés sur lesquels Nissan opère, ou une baisse importante ou prolongée de la valeur boursière du titre, en constituant les indices essentiels ;
・ Examiner la pertinence des principales hypothèses utilisées par Renault dans le test de valeur réalisé pour apprécier la valeur recouvrable de sa participation dans Nissan, par référence au plan moyen terme de Nissan, aux performances passées et aux perspectives du secteur Automobile ;
・ Prendre connaissance des conclusions et des travaux réalisés par l’auditeur indépendant de Nissan concernant le test de valeur, conformément à nos instructions détaillant les procédures à réaliser ;
・ Examiner le caractère approprié des informations fournies dans l’annexe aux comptes annuels.
Vérifications spécifiques
Nous avons également procédé, conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, aux vérifications spécifiques prévues par les textes légaux et réglementaires.
Informations données dans le rapport de gestion et dans les autres documents sur la situation financière et les comptes annuels adressés aux actionnaires
Nous n'avons pas d'observation à formuler sur la sincérité et la concordance avec les comptes annuels des informations données dans le rapport de gestion du conseil d'administration et dans les autres documents sur la situation financière et les comptes annuels adressés aux actionnaires.
Nous attestons de la sincérité et de la concordance avec les comptes annuels des informations relatives aux délais de paiement mentionnées à l'article D.441-6 du code de commerce.
Rapport sur le gouvernement d’entreprise
Nous attestons de l’existence, dans le rapport du conseil d’administration sur le gouvernement d’entreprise, des informations requises par les articles L.225-37-4, L.22-10-10 et L.22-10-9 du code de commerce.
Concernant les informations fournies en application des dispositions de l’article L.22-10-9 du code de commerce sur les rémunérations et avantages versés ou attribués aux mandataires sociaux ainsi que sur les engagements consentis en leur faveur, nous avons vérifié leur concordance avec les comptes ou avec les données ayant servi à l’établissement de ces comptes et, le cas échéant, avec les éléments recueillis par votre société auprès des entreprises contrôlées par elle qui sont comprises dans le périmètre de consolidation. Sur la base de ces travaux, nous attestons l’exactitude et la sincérité de ces informations.
Concernant les informations relatives aux éléments que votre société a considéré susceptibles d'avoir une incidence en cas d'offre publique d'achat ou d'échange, fournies en application des dispositions de
l'article L.22-10-11 du code de commerce, nous avons vérifié leur conformité avec les documents dont elles sont issues et qui nous ont été communiqués. Sur la base de ces travaux, nous n'avons pas d'observation à formuler sur ces informations.
Autres informations
En application de la loi, nous nous sommes assurés que les diverses informations relatives à l’identité des détenteurs du capital ou des droits de vote et aux participations réciproques vous ont été communiquées dans le rapport de gestion.
Autres vérifications ou informations prévues par les textes légaux et réglementaires
Format de présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel
Nous avons également procédé, conformément à la norme d’exercice professionnel sur les diligences du commissaire aux comptes relatives aux comptes annuels et consolidés présentés selon le format d’information électronique unique européen, à la vérification du respect de ce format défini par le règlement européen délégué n° 2019/815 du 17 décembre 2018 dans la présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel mentionné au I de l'article L. 451-1-2 du code monétaire et financier, établis sous la responsabilité du Directeur Général de Renault.
Sur la base de nos travaux, nous concluons que la présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel respecte, dans tous ses aspects significatifs, le format d'information électronique unique européen.
Il ne nous appartient pas de vérifier que les comptes annuels qui seront effectivement inclus par votre société dans le rapport financier annuel déposé auprès de l’AMF correspondent à ceux sur lesquels nous avons réalisé nos travaux.
Désignation des commissaires aux comptes
Nous avons été nommés commissaires aux comptes de la société Renault S.A. par l'assemblée générale du 30 avril 2014 pour le cabinet KPMG SA et du 19 juin 2020 pour le cabinet MAZARS.
Au 31 décembre 2022, le cabinet KPMG SA était dans la neuvième année de sa mission sans interruption et le cabinet MAZARS dans la troisième année.
Responsabilités de la direction et des personnes constituant le gouvernement d'entreprise relatives aux comptes annuels
Il appartient à la direction d’établir des comptes annuels présentant une image fidèle conformément aux règles et principes comptables français ainsi que de mettre en place le contrôle interne qu'elle estime nécessaire à l'établissement de comptes annuels ne comportant pas d'anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d'erreurs.
Lors de l’établissement des comptes annuels, il incombe à la direction d’évaluer la capacité de la société à poursuivre son exploitation, de présenter dans ces comptes, le cas échéant, les informations nécessaires relatives à la continuité d’exploitation et d’appliquer la convention comptable de continuité d’exploitation, sauf s’il est prévu de liquider la société ou de cesser son activité.
Il incombe au comité de l’Audit et des Risques de suivre le processus d’élaboration de l’information financière et de suivre l'efficacité des systèmes de contrôle interne et de gestion des risques, ainsi que le cas échéant de l'audit interne, en ce qui concerne les procédures relatives à l'élaboration et au traitement de l'information comptable et financière.
Les comptes annuels ont été arrêtés par le conseil d'administration.
Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes annuels
Objectif et démarche d'audit
Il nous appartient d’établir un rapport sur les comptes annuels. Notre objectif est d’obtenir l’assurance raisonnable que les comptes annuels pris dans leur ensemble ne comportent pas d’anomalies significatives. L’assurance raisonnable correspond à un niveau élevé d’assurance, sans toutefois garantir qu’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel permet de systématiquement détecter toute anomalie significative. Les anomalies peuvent provenir de fraudes ou résulter d’erreurs et sont considérées comme significatives lorsque l’on peut raisonnablement s’attendre à ce qu’elles puissent, prises individuellement ou en cumulé, influencer les décisions économiques que les utilisateurs des comptes prennent en se fondant sur ceux-ci.
Comme précisé par l’article L.823-10-1 du code de commerce, notre mission de certification des comptes ne consiste pas à garantir la viabilité ou la qualité de la gestion de votre société.
Dans le cadre d’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, le commissaire aux comptes exerce son jugement professionnel tout au long de cet audit. En outre :
・ il identifie et évalue les risques que les comptes annuels comportent des anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d’erreurs, définit et met en œuvre des procédures d’audit face à ces risques, et recueille des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour fonder son opinion. Le risque de non-détection d’une anomalie significative provenant d’une fraude est plus élevé que celui d’une anomalie significative résultant d’une erreur, car la fraude peut impliquer la collusion, la falsification, les omissions volontaires, les fausses déclarations ou le contournement du contrôle interne ;
・ il prend connaissance du contrôle interne pertinent pour l’audit afin de définir des procédures d’audit appropriées en la circonstance, et non dans le but d’exprimer une opinion sur l’efficacité du contrôle interne ;
・ il apprécie le caractère approprié des méthodes comptables retenues et le caractère raisonnable des estimations comptables faites par la direction, ainsi que les informations les concernant fournies dans les comptes annuels ;
・ il apprécie le caractère approprié de l’application par la direction de la convention comptable de continuité d’exploitation et, selon les éléments collectés, l’existence ou non d’une incertitude significative liée à des événements ou à des circonstances susceptibles de mettre en cause la capacité de la société à poursuivre son exploitation. Cette appréciation s’appuie sur les éléments collectés jusqu’à la date de son rapport, étant toutefois rappelé que des circonstances ou événements ultérieurs pourraient mettre en cause la continuité d’exploitation. S’il conclut à l’existence d’une incertitude significative, il attire l’attention des lecteurs de son rapport sur les informations fournies dans les comptes annuels au sujet de cette incertitude ou, si ces informations ne sont pas fournies ou ne sont pas pertinentes, il formule une certification avec réserve ou un refus de certifier ;
・ il apprécie la présentation d’ensemble des comptes annuels et évalue si les comptes annuels reflètent les opérations et événements sous-jacents de manière à en donner une image fidèle.
Rapport au comité de l’Audit et des Risques
Nous remettons au comité de l’Audit et des Risques un rapport qui présente notamment l’étendue des travaux d'audit et le programme de travail mis en œuvre, ainsi que les conclusions découlant de nos travaux. Nous portons également à sa connaissance, le cas échéant, les faiblesses significatives du contrôle interne que nous avons identifiées pour ce qui concerne les procédures relatives à l’élaboration et au traitement de l’information comptable et financière.
Parmi les éléments communiqués dans le rapport au comité de l’Audit et des Risques figurent les risques d’anomalies significatives que nous jugeons avoir été les plus importants pour l’audit des comptes annuels de l’exercice et qui constituent de ce fait les points clés de l’audit, qu’il nous appartient de décrire dans le présent rapport.
Nous fournissons également au comité de l’Audit et des Risques la déclaration prévue par l’article 6 du règlement (UE) n° 537-2014 confirmant notre indépendance, au sens des règles applicables en France telles qu’elles sont fixées notamment par les articles L.822-10 à L.822-14 du code de commerce et dans le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes. Le cas échéant, nous nous entretenons avec le comité de l’Audit et des Risques des risques pesant sur notre indépendance et des mesures de sauvegarde appliquées.
| Paris La Défense, le 24 février 2023 | |
| Les commissaires aux comptes | |
| KPMG S.A. | MAZARS |
| Bertrand Pruvost | Loic Wallaert |
| ※上記は、独立監査人の監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は有価証券報告書提出会社が別途保管しております。 |
| KPMG Audit Département de KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
| Renault S.A |
| Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
| Exercice clos le 31 décembre 2021 |
| Renault S.A |
| 13-15, quai Le Gallo - 92100 Boulogne-Billancourt |
| KPMG Audit Département de KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
Renault S.A.
Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés
Exercice clos le 31 décembre 2021
A l'assemblée générale de la société Renault,
Opinion
En exécution de la mission qui nous a été confiée par votre assemblée générale, nous avons effectué l’audit des comptes consolidés de Renault S.A relatifs à l’exercice clos le
31 décembre 2021, tels qu’ils sont joints au présent rapport.
Nous certifions que les comptes consolidés sont, au regard du référentiel IFRS tel qu’adopté dans l’Union européenne, réguliers et sincères et donnent une image fidèle du résultat des opérations de l’exercice écoulé ainsi que de la situation financière et du patrimoine, à la fin de l’exercice, de l'ensemble constitué par les personnes et entités comprises dans la consolidation.
L’opinion formulée ci-dessus est cohérente avec le contenu de notre rapport au Comité de l’Audit et des Risques.
Fondement de l’opinion
Référentiel d’audit
Nous avons effectué notre audit selon les normes d’exercice professionnel applicables en France. Nous estimons que les éléments que nous avons collectés sont suffisants et appropriés pour fonder notre opinion.
Les responsabilités qui nous incombent en vertu de ces normes sont indiquées dans la partie ≪ Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes consolidés ≫ du présent rapport.
Indépendance
Nous avons réalisé notre mission d’audit dans le respect des règles d’indépendance prévues par le code de commerce et par le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes, sur la période du 1er janvier 2021 à la date d’émission de notre rapport, et notamment nous n’avons pas fourni de services interdits par l’article 5, paragraphe 1, du règlement (UE) n°537/2014.
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Justification des appréciations - Points clés de l’audit
La crise mondiale liée à la pandémie de Covid-19 crée des conditions particulières pour la préparation et l'audit des comptes de cet exercice. En effet, cette crise et les mesures exceptionnelles prises dans le cadre de l’état d’urgence sanitaire induisent de multiples conséquences pour les entreprises, particulièrement sur leur activité et leur financement, ainsi que des incertitudes accrues sur leurs perspectives d'avenir. Certaines de ces mesures, telles que les restrictions de déplacement et le travail à distance, ont également eu une incidence sur l’organisation interne des entreprises et sur les modalités de mise en œuvre des audits.
C’est dans ce contexte complexe et évolutif que, en application des dispositions des
articles L.823-9 et R.823-7 du code de commerce relatives à la justification de nos appréciations, nous portons à votre connaissance les points clés de l’audit relatifs aux risques d’anomalies significatives qui, selon notre jugement professionnel, ont été les plus importants pour l’audit des comptes consolidés de l’exercice, ainsi que les réponses que nous avons apportées face à ces risques.
Les appréciations ainsi portées s'inscrivent dans le contexte de l’audit des comptes consolidés pris dans leur ensemble et de la formation de notre opinion exprimée ci-avant. Nous n'exprimons pas d'opinion sur des éléments de ces comptes consolidés pris isolément.
Valeur recouvrable des actifs des secteurs Automobile
| Risque identifié | Les actifs incorporels, corporels et les goodwill des secteurs opérationnels ≪ Automobile ≫ s’élèvent à 21 943 millions d’euros. Le Groupe effectue des tests de dépréciation sur ces actifs immobilisés dès lors qu’il existe un indice de perte de valeur et a minima au moins une fois par an pour les actifs à durée de vie indéterminée, selon les modalités décrites en note 2-M de l’annexe. Le test consiste à comparer la valeur nette comptable de ces actifs avec leur valeur recouvrable, définie comme correspondant au montant le plus élevé de la valeur d’utilité ou de la juste valeur nette des coûts de sortie. La valeur d’utilité est déterminée sur la base de flux futurs de trésorerie actualisés. A la clôture de l’exercice 2021, ces tests de dépréciation tiennent compte de la baisse des volumes de ventes compte tenu notamment de la pandémie Covid-19, des effets négatifs liés à la crise des composants et des hypothèses retenues dans la mise à jour du plan à moyen terme Renaulution. Par ailleurs, les taux de croissance à l’infini retenus dans les tests au 31 décembre 2021 tiennent compte des impacts des engagements pris par les Etats signataires des accords de Paris sur les changements climatiques. Nous avons considéré que l’évaluation de ces actifs est un point clé de l’audit en raison de leur importance dans les comptes et des estimations et jugements de la direction nécessaires, en particulier dans le contexte actuel décrit ci-avant, pour conduire ces tests. |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés, nos travaux ont notamment consisté à : - Prendre connaissance des analyses conduites par le Groupe afin d’identifier un indice de perte de valeur ; - Pour les actifs soumis à un test de dépréciation : - Rapprocher des comptes les valeurs nettes comptables des actifs faisant l’objet du test de dépréciation ; - Evaluer la cohérence des données sur les volumes et marges prévisionnels utilisés dans les tests avec les dernières estimations de la direction retenues dans la version actualisée du plan à moyen terme Renaulution, qui reflète notamment les conséquences de la pandémie Covid-19, les effets négatifs liés à la crise des composants et les impacts des engagements pris par les Etats signataires des accords de Paris sur les changements climatiques. - Apprécier, dans le contexte décrit ci-dessus, les principales hypothèses retenues par entretien avec la direction et le cas échéant, par comparaison avec les données utilisées dans les précédents tests de dépréciation, avec la performance historique, ou encore avec des données externes de marché ; - Vérifier par sondage l’exactitude arithmétique des prévisions de flux de trésorerie actualisés préparées par la direction ; - Comparer les taux d’actualisation après impôts avec les données de marché disponibles ; - Procéder à des analyses de sensibilité sur les principales hypothèses utilisées. |
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Méthode de comptabilisation et valeur recouvrable de l’investissement de Renault dans Nissan
| Risque identifié | Au 31 décembre 2021, la participation dans Nissan au bilan du Groupe s’élève à 16 234 millions d’euros, et la contribution de Nissan au résultat net de Renault correspond à un gain de 380 millions d’euros. Comme indiqué en note 12 de l’annexe aux comptes consolidés, Renault dispose d’une influence notable sur Nissan et comptabilise sa participation selon la méthode de la mise en équivalence. Les comptes de Nissan retenus pour la mise en équivalence sont les comptes consolidés publiés en normes comptables japonaises, retraités pour les besoins de la consolidation de Renault en normes IFRS. Conformément à l’approche décrite dans les règles et méthodes comptables (note 2-M), un test de perte de valeur de la participation dans Nissan a été réalisé au 31 décembre 2021. Nous avons considéré que la méthode de comptabilisation et d’estimation de la valeur recouvrable de la participation dans Nissan est un point clé de l’audit compte tenu de l’importance significative de cette participation dans les comptes de Renault, et des principaux éléments d’attention suivants : (1) le jugement de la direction dans l’analyse de la structure de gouvernance de l’Alliance et des faits et circonstances qui conduisent à considérer que Renault exerce une influence notable sur Nissan, (2) l’exhaustivité et l’exactitude des retraitements à apporter aux comptes de Nissan pour comptabiliser la quote-part de Renault dans le résultat et les capitaux propres de cette société, (3) les estimations utilisées par la direction dans la détermination de la valeur recouvrable de l’investissement de Renault dans Nissan. | |
| Notre réponse | Dans le cadre de notre audit des comptes consolidés, nos travaux ont notamment consisté à : - Consulter les procès-verbaux de conseil d’administration et le registre des conventions réglementées, et obtenir confirmation de la part de la direction de l’absence de modifications dans la gouvernance de Nissan et/ou de nouveaux contrats structurant les relations entre Renault et Nissan susceptibles de modifier l’analyse de l’influence notable de Renault sur Nissan ; - Prendre connaissance des conclusions et des travaux d’audit réalisés par l’auditeur indépendant de Nissan, conformément à nos instructions détaillant les procédures à réaliser et le format des conclusions requises dans le cadre de notre audit ; - Prendre connaissance des travaux d’audit de l’auditeur indépendant de Nissan sur les principaux retraitements d’homogénéisation des comptes de Nissan avec les normes du Groupe Renault ; - Apprécier l’existence éventuelle d’indicateurs de perte de valeur : les changements significatifs et défavorables intervenus sur les marchés sur lesquels Nissan opère, ou une baisse importante ou prolongée de la valeur boursière du titre, en constituant les indices essentiels ; - Examiner la pertinence des principales hypothèses utilisées par Renault dans le test de valeur réalisé pour apprécier la valeur recouvrable de sa participation dans Nissan, par référence au plan moyen terme de Nissan, aux performances passées et aux perspectives des secteurs Automobile ; - Apprécier le caractère approprié des informations fournies dans l’annexe aux comptes consolidés à ce sujet. | |
| Calcul des pertes attendues sur les créances de financement des ventes conformément à la norme comptable IFRS 9 | ||
| Risque identifié | L'activité de financement des ventes est gérée par RCI Banque à travers des offres dédiées aux particuliers et aux entreprises ainsi que le financement des réseaux de concessionnaires. RCI Banque constitue des dépréciations pour couvrir les risques de pertes résultant de l'incapacité de ses clients à faire face à leurs engagements financiers. En conformité avec la norme IFRS 9 ≪ Instruments financiers ≫, RCI Banque calcule les pertes de crédit attendues sur les créances saines avec ou sans dégradation significative du risque depuis la comptabilisation initiale (catégories 1 et 2) et sur les créances défaillantes (catégorie 3). Les dépréciations déterminées en application d’IFRS 9 sont détaillées dans la note 15 de l’annexe aux comptes consolidés et s'élèvent au 31 décembre 2021 à 1 028 millions d'euros pour un encours de 40 526 millions d'euros de valeur brute. Nous considérons que le provisionnement des pertes attendues sur le financement des ventes constitue un point clé de l’audit en raison de l’importance du montant des créances à la clientèle et aux réseaux de concessionnaires à l’actif du bilan du Groupe, de l’utilisation de nombreux paramètres et hypothèses dans les modèles de calcul et du recours au jugement par la direction pour l’estimation des pertes de crédit attendues. Comme mentionné dans la note 2-B des états financiers, ces jugements sont plus importants compte tenu du contexte de la crise Covid-19 qui a causé une forte incertitude dans l’économie globale pour les prochaines années. | |
| Notre réponse | Avec l’appui de nos équipes spécialisées, nos travaux ont notamment consisté à : - Evaluer les contrôles clés relatifs à la gouvernance mise en place pour valider les changements de paramètres et les hypothèses clés qui soutiennent les calculs de dépréciations pour pertes de crédit attendues ; - Apprécier les méthodologies appliquées pour déterminer les paramètres utilisés dans les modèles de dépréciation et leur correcte insertion opérationnelle dans le système d’information ; - Apprécier les ajustements de dépréciation à dire d’expert comptabilisés au niveau local et au niveau Groupe sur les segments Corporate et Réseau pour les actifs dont le risque s’est dégradé depuis la comptabilisation initiale (catégorie 2) ou défaillants (catégorie 3) ; - Examiner la documentation sous tendant les dépréciations complémentaires constituées pour intégrer les impacts de la crise Covid-19, et vérifier le calcul de ces dépréciations pour un échantillon de contrats ; - Apprécier les hypothèses utilisées dans la détermination de la composante ≪ forward looking ≫, notamment la pondération des différents scenarii retenue ; - Tester la qualité des interfaces applicatives informatiques qui supportent le calcul et la comptabilisation des pertes de crédit attendues ; - Apprécier le processus de classification des actifs par catégorie; - Nous assurer de l’exhaustivité et la qualité des données utilisées pour la détermination des dépréciations ; - Réaliser des procédures analytiques sur l'évolution des encours de crédits et des dépréciations d'un exercice à l'autre ; - Examiner la conformité des informations publiées dans les notes de l’annexe aux comptes consolidés au regard des règles comptables applicables. | |
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Vérifications spécifiques
Nous avons également procédé, conformément aux normes d'exercice professionnel applicables en France, aux vérifications spécifiques prévues par les textes légaux et réglementaires des informations relatives au Groupe, données dans le rapport de gestion du conseil d’administration.
Nous n'avons pas d'observation à formuler sur leur sincérité et leur concordance avec les comptes consolidés.
Nous attestons que la déclaration consolidée de performance extra-financière prévue par
l’article L. 225-102-1 du code de commerce figure dans les informations relatives au Groupe données dans le rapport de gestion, étant précisé que, conformément aux dispositions de
l’article L. 823-10 de ce code, les informations contenues dans cette déclaration n’ont pas fait l’objet de notre part de vérifications de sincérité ou de concordance avec les comptes consolidés et doivent faire l’objet d’un rapport par un organisme tiers indépendant.
Autres vérifications ou informations prévues par les textes légaux et réglementaires
Format de présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel
Nous avons également procédé, conformément à la norme d’exercice professionnel sur les diligences du commissaire aux comptes relatives aux comptes annuels et consolidés présentés selon le format d’information électronique unique européen, à la vérification du respect de ce format défini par le règlement européen délégué n° 2019/815 du 17 décembre 2018 dans la présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel mentionné au I de l'article L. 451-1-2 du code monétaire et financier, établis sous la responsabilité du Directeur Général de Renault S.A. S’agissant de comptes consolidés, nos diligences comprennent la vérification de la conformité du balisage de ces comptes au format défini par le règlement précité.
Sur la base de nos travaux, nous concluons que la présentation des comptes consolidés destinés à être inclus dans le rapport financier annuel respecte, dans tous ses aspects significatifs, le format d'information électronique unique européen.
Il ne nous appartient pas de vérifier que les comptes consolidés qui seront effectivement inclus par votre société dans le rapport financier annuel déposé auprès de l’AMF correspondent à ceux sur lesquels nous avons réalisé nos travaux.
Désignation des commissaires aux comptes
Nous avons été nommés commissaires aux comptes de la société Renault par l’assemblée générale du 30 avril 2014 pour le cabinet KPMG S.A. et du 19 juin 2020 pour le cabinet Mazars.
Au 31 décembre 2021, le cabinet KPMG S.A. était dans la huitième année de sa mission sans interruption et le cabinet Mazars dans la deuxième année.
Responsabilités de la direction et des personnes constituant le gouvernement d’entreprise relatives aux comptes consolidés
Il appartient à la direction d’établir des comptes consolidés présentant une image fidèle conformément au référentiel IFRS tel qu’adopté dans l’Union européenne ainsi que de mettre en place le contrôle interne qu'elle estime nécessaire à l'établissement de comptes consolidés ne comportant pas d'anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d'erreurs.
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
Lors de l’établissement des comptes consolidés, il incombe à la direction d’évaluer la capacité de la société à poursuivre son exploitation, de présenter dans ces comptes, le cas échéant, les informations nécessaires relatives à la continuité d’exploitation et d’appliquer la convention comptable de continuité d’exploitation, sauf s’il est prévu de liquider la société ou de cesser son activité.
Il incombe au Comité de l’Audit et des Risques de suivre le processus d’élaboration de l’information financière et de suivre l'efficacité des systèmes de contrôle interne et de gestion des risques, ainsi que le cas échéant de l'audit interne, en ce qui concerne les procédures relatives à l'élaboration et au traitement de l'information comptable et financière.
Les comptes consolidés ont été arrêtés par le conseil d’administration.
Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes consolidés
Objectif et démarche d’audit
Il nous appartient d’établir un rapport sur les comptes consolidés. Notre objectif est d’obtenir l’assurance raisonnable que les comptes consolidés pris dans leur ensemble ne comportent pas d’anomalies significatives. L’assurance raisonnable correspond à un niveau élevé d’assurance, sans toutefois garantir qu’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel permet de systématiquement détecter toute anomalie significative. Les anomalies peuvent provenir de fraudes ou résulter d’erreurs et sont considérées comme significatives lorsque l’on peut raisonnablement s’attendre à ce qu’elles puissent, prises individuellement ou en cumulé, influencer les décisions économiques que les utilisateurs des comptes prennent en se fondant sur ceux-ci.
Comme précisé par l’article L.823-10-1 du code de commerce, notre mission de certification des comptes ne consiste pas à garantir la viabilité ou la qualité de la gestion de votre société.
Dans le cadre d’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, le commissaire aux comptes exerce son jugement professionnel tout au long de cet audit. En outre :
・ il identifie et évalue les risques que les comptes consolidés comportent des anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d’erreurs, définit et met en œuvre des procédures d’audit face à ces risques, et recueille des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour fonder son opinion. Le risque de non-détection d’une anomalie significative provenant d’une fraude est plus élevé que celui d’une anomalie significative résultant d’une erreur, car la fraude peut impliquer la collusion, la falsification, les omissions volontaires, les fausses déclarations ou le contournement du contrôle interne ;
・ il prend connaissance du contrôle interne pertinent pour l’audit afin de définir des procédures d’audit appropriées en la circonstance, et non dans le but d’exprimer une opinion sur l’efficacité du contrôle interne ;
・ il apprécie le caractère approprié des méthodes comptables retenues et le caractère raisonnable des estimations comptables faites par la direction, ainsi que les informations les concernant fournies dans les comptes consolidés ;
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
・ il apprécie le caractère approprié de l’application par la direction de la convention comptable de continuité d’exploitation et, selon les éléments collectés, l’existence ou non d’une incertitude significative liée à des événements ou à des circonstances susceptibles de mettre en cause la capacité de la société à poursuivre son exploitation. Cette appréciation s’appuie sur les éléments collectés jusqu’à la date de son rapport, étant toutefois rappelé que des circonstances ou événements ultérieurs pourraient mettre en cause la continuité d’exploitation. S’il conclut à l’existence d’une incertitude significative, il attire l’attention des lecteurs de son rapport sur les informations fournies dans les comptes consolidés au sujet de cette incertitude ou, si ces informations ne sont pas fournies ou ne sont pas pertinentes, il formule une certification avec réserve ou un refus de certifier ;
・ il apprécie la présentation d’ensemble des comptes consolidés et évalue si les comptes consolidés reflètent les opérations et événements sous-jacents de manière à en donner une image fidèle ;
・ concernant l’information financière des personnes ou entités comprises dans le périmètre de consolidation, il collecte des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour exprimer une opinion sur les comptes consolidés. Il est responsable de la direction, de la supervision et de la réalisation de l’audit des comptes consolidés ainsi que de l’opinion exprimée sur ces comptes.
Rapport au Comité de l’Audit et des Risques
Nous remettons au Comité de l’Audit et des Risques un rapport qui présente notamment l’étendue des travaux d'audit et le programme de travail mis en œuvre, ainsi que les conclusions découlant de nos travaux. Nous portons également à sa connaissance, le cas échéant, les faiblesses significatives du contrôle interne que nous avons identifiées pour ce qui concerne les procédures relatives à l’élaboration et au traitement de l’information comptable et financière.
Parmi les éléments communiqués dans le rapport au Comité de l’Audit et des Risques figurent les risques d’anomalies significatives que nous jugeons avoir été les plus importants pour l’audit des comptes consolidés de l’exercice et qui constituent de ce fait les points clés de l'audit qu'il nous appartient de décrire dans le présent rapport.
Nous fournissons également au Comité de l’Audit et des Risques la déclaration prévue par l’article 6 du règlement (UE) n°537-2014 confirmant notre indépendance, au sens des règles applicables en France telles qu’elles sont fixées notamment par les articles L.822-10 à L.822-14 du code de commerce et dans le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes. Le cas échéant, nous nous entretenons avec le Comité de l’Audit et des Risques sur les risques pesant sur notre indépendance et des mesures de sauvegarde appliquées.
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes consolidés |
| Paris La Défense, le 25 février 2022 | |
| Les commissaires aux comptes | |
| KPMG Audit Département de KPMG S.A. | MAZARS |
| Bertrand Pruvost | Loic Wallaert |
| ※上記は、独立監査人の監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は有価証券報告書提出会社が別途保管しております。 |
| KPMG Audit Département de KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
| Renault S.A |
| Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
| Exercice clos le 31 décembre 2021 |
| Renault S.A |
| 13-15, quai Le Gallo - 92100 Boulogne-Billancourt |
| KPMG Audit Département de KPMG S.A. Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du Centre 2 avenue Gambetta - CS 60055 92066 Paris La Défense Cedex | Mazars Commissaire aux comptes Membre de la compagnie régionale de Versailles et du centre 61 rue Henri Regnault 92075 Paris La Défense |
Renault S.A
Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels
Exercice clos le 31 décembre 2021
A l'assemblée générale de la société Renault,
Opinion
En exécution de la mission qui nous a été confiée par votre assemblée générale, nous avons effectué l’audit des comptes annuels de la société Renault relatifs à l’exercice clos le
31 décembre 2021, tels qu’ils sont joints au présent rapport.
Nous certifions que les comptes annuels sont, au regard des règles et principes comptables français, réguliers et sincères et donnent une image fidèle du résultat des opérations de l’exercice écoulé ainsi que de la situation financière et du patrimoine de la société à la fin de cet exercice.
L'opinion formulée ci-dessus est cohérente avec le contenu de notre rapport au comité de l’Audit et des Risques.
Fondement de l’opinion
Référentiel d’audit
Nous avons effectué notre audit selon les normes d'exercice professionnel applicables en France. Nous estimons que les éléments que nous avons collectés sont suffisants et appropriés pour fonder notre opinion.
Les responsabilités qui nous incombent en vertu de ces normes sont indiquées dans la partie "Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l'audit des comptes annuels" du présent rapport.
Indépendance
Nous avons réalisé notre mission d’audit dans le respect des règles d’indépendance prévues par le code de commerce et par le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes sur la période du 1er janvier 2021 à la date d’émission de notre rapport, et notamment nous n’avons pas fourni de services interdits par l’article 5, paragraphe 1, du règlement (UE) n° 537/2014.
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
Justification des appréciations - Points clés de l’audit
La crise mondiale liée à la pandémie de Covid-19 crée des conditions particulières pour la préparation et l’audit des comptes de cet exercice. En effet, cette crise et les mesures exceptionnelles prises dans le cadre de l’état d’urgence sanitaire induisent de multiples conséquences pour les entreprises, particulièrement sur leur activité et leur financement, ainsi que des incertitudes accrues sur leurs perspectives d’avenir. Certaines de ces mesures, telles que les restrictions de déplacement et le travail à distance, ont également eu une incidence sur l’organisation interne des entreprises et sur les modalités de mise en œuvre des audits.
C’est dans ce contexte complexe et évolutif que, en application des dispositions des
articles L.823-9 et R.823-7 du code de commerce relatives à la justification de nos appréciations, nous portons à votre connaissance les points clés de l’audit relatifs aux risques d'anomalies significatives qui, selon notre jugement professionnel, ont été les plus importants pour l’audit des comptes annuels de l’exercice, ainsi que les réponses que nous avons apportées face à ces risques.
Les appréciations ainsi portées s'inscrivent dans le contexte de l'audit des comptes annuels pris dans leur ensemble et de la formation de notre opinion exprimée ci-avant. Nous n'exprimons pas d'opinion sur des éléments de ces comptes annuels pris isolément.
Evaluation des titres de participation
Risques identifiés
Les titres de participation, figurant au bilan au 31 décembre 2021 pour un montant net de
14 310 millions d’euros, représentent un des postes les plus importants de l’actif. Ils sont comptabilisés à leur date d’entrée au coût d’acquisition et leur valeur d’utilité est ensuite estimée par la direction comme indiqué dans la note 2.1 de l’annexe aux comptes annuels.
Concernant les titres de participation des sociétés contrôlées de manière exclusive, la société a opté pour l’évaluation par équivalence. Ainsi, leur valeur au bilan est déterminée sur la base de la contribution de chacune de ces sociétés aux capitaux propres consolidés, et la variation annuelle de la quote-part de capitaux propres représentative de ces titres est inscrite en capitaux propres au poste ≪ écart d’équivalence ≫.
Les autres titres de participation concernent essentiellement la participation de Renault dans Nissan. Celle-ci est évaluée à la plus faible de la valeur d’acquisition ou de la valeur d’inventaire déterminée en prenant en compte la quote-part d’actif net et les perspectives de rentabilité. La détermination de la valeur recouvrable de l’investissement de Renault dans Nissan requiert l’exercice du jugement de la direction.
Dans ce contexte, nous avons considéré que la correcte évaluation des titres de participation constituait un point clé de l’audit.
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
Procédures d’audit mises en œuvre face aux risques identifiés
Pour apprécier l’estimation de la valeur d’utilité des titres de participation, nous nous sommes principalement appuyés sur les travaux conduits dans le cadre de l’audit des comptes consolidés de Renault. Nos travaux ont notamment consisté à :
Pour les sociétés contrôlées de manière exclusive :
・ Contrôler, pour ces sociétés, que la quote-part globale de capitaux propres représentative des titres concorde avec les capitaux propres retenus pour la consolidation ;
・ Examiner les ajustements opérés, le cas échéant, par la société pour tenir compte des pertes de valeurs éventuellement constatées dans les comptes consolidés à l’issue des tests de valeur réalisés par la société.
Pour la participation de Renault dans Nissan :
・ Apprécier la pertinence des principales hypothèses utilisées par Renault dans le test de valeur réalisé s’agissant de la valeur recouvrable de sa participation dans Nissan, par référence au cours de bourse, au plan moyen terme de Nissan, aux performances passées de cette société et aux perspectives du secteur automobile.
Vérifications spécifiques
Nous avons également procédé, conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, aux vérifications spécifiques prévues par les textes légaux et réglementaires.
Informations données dans le rapport de gestion et dans les autres documents sur la situation financière et les comptes annuels adressés aux actionnaires
Nous n'avons pas d'observation à formuler sur la sincérité et la concordance avec les comptes annuels des informations données dans le rapport de gestion du conseil d'administration et dans les autres documents sur la situation financière et les comptes annuels adressés aux actionnaires.
Nous attestons de la sincérité et de la concordance avec les comptes annuels des informations relatives aux délais de paiement mentionnées à l'article D.441-6 du code de commerce.
Rapport sur le gouvernement d’entreprise
Nous attestons de l’existence, dans le rapport du conseil d’administration sur le gouvernement d’entreprise, des informations requises par les articles L.225-37-4, L.22-10-10 et L.22-10-9 du code de commerce.
Concernant les informations fournies en application des dispositions de l’article L.22-10-9 du code de commerce sur les rémunérations et avantages versés ou attribués aux mandataires sociaux ainsi que sur les engagements consentis en leur faveur, nous avons vérifié leur concordance avec les comptes ou avec les données ayant servi à l’établissement de ces comptes et, le cas échéant, avec les éléments recueillis par votre société auprès des entreprises contrôlées par elle qui sont comprises dans le périmètre de consolidation. Sur la base de ces travaux, nous attestons l’exactitude et la sincérité de ces informations.
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
Concernant les informations relatives aux éléments que votre société a considéré susceptibles d'avoir une incidence en cas d'offre publique d'achat ou d'échange, fournies en application des dispositions de l'article L.22-10-11 du code de commerce, nous avons vérifié leur conformité avec les documents dont elles sont issues et qui nous ont été communiqués. Sur la base de ces travaux, nous n'avons pas d'observation à formuler sur ces informations.
Autres informations
En application de la loi, nous nous sommes assurés que les diverses informations relatives à l’identité des détenteurs du capital ou des droits de vote et aux participations réciproques vous ont été communiquées dans le rapport de gestion.
Autres vérifications ou informations prévues par les textes légaux et réglementaires
Format de présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel
Nous avons également procédé, conformément à la norme d’exercice professionnel sur les diligences du commissaire aux comptes relatives aux comptes annuels et consolidés présentés selon le format d’information électronique unique européen, à la vérification du respect de ce format défini par le règlement européen délégué n° 2019/815 du 17 décembre 2018 dans la présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel mentionné au I de l'article L. 451-1-2 du code monétaire et financier, établis sous la responsabilité du Directeur Général de Renault.
Sur la base de nos travaux, nous concluons que la présentation des comptes annuels destinés à être inclus dans le rapport financier annuel respecte, dans tous ses aspects significatifs, le format d'information électronique unique européen.
Il ne nous appartient pas de vérifier que les comptes annuels qui seront effectivement inclus par votre société dans le rapport financier annuel déposé auprès de l’AMF correspondent à ceux sur lesquels nous avons réalisé nos travaux.
Désignation des commissaires aux comptes
Nous avons été nommés commissaires aux comptes de la société Renault par l'assemblée générale du 30 avril 2014 pour le cabinet KPMG SA et du 19 juin 2020 pour le cabinet MAZARS.
Au 31 décembre 2021, le cabinet KPMG SA était dans la huitième année de sa mission sans interruption et le cabinet MAZARS dans la deuxième année.
Responsabilités de la direction et des personnes constituant le gouvernement d'entreprise relatives aux comptes annuels
Il appartient à la direction d’établir des comptes annuels présentant une image fidèle conformément aux règles et principes comptables français ainsi que de mettre en place le contrôle interne qu'elle estime nécessaire à l'établissement de comptes annuels ne comportant pas d'anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d'erreurs.
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
Lors de l’établissement des comptes annuels, il incombe à la direction d’évaluer la capacité de la société à poursuivre son exploitation, de présenter dans ces comptes, le cas échéant, les informations nécessaires relatives à la continuité d’exploitation et d’appliquer la convention comptable de continuité d’exploitation, sauf s’il est prévu de liquider la société ou de cesser son activité.
Il incombe au comité de l’Audit et des Risques de suivre le processus d’élaboration de l’information financière et de suivre l'efficacité des systèmes de contrôle interne et de gestion des risques, ainsi que le cas échéant de l'audit interne, en ce qui concerne les procédures relatives à l'élaboration et au traitement de l'information comptable et financière.
Les comptes annuels ont été arrêtés par le conseil d'administration.
Responsabilités des commissaires aux comptes relatives à l’audit des comptes annuels
Objectif et démarche d'audit
Il nous appartient d’établir un rapport sur les comptes annuels. Notre objectif est d’obtenir l’assurance raisonnable que les comptes annuels pris dans leur ensemble ne comportent pas d’anomalies significatives. L’assurance raisonnable correspond à un niveau élevé d’assurance, sans toutefois garantir qu’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel permet de systématiquement détecter toute anomalie significative. Les anomalies peuvent provenir de fraudes ou résulter d’erreurs et sont considérées comme significatives lorsque l’on peut raisonnablement s’attendre à ce qu’elles puissent, prises individuellement ou en cumulé, influencer les décisions économiques que les utilisateurs des comptes prennent en se fondant sur ceux-ci.
Comme précisé par l’article L.823-10-1 du code de commerce, notre mission de certification des comptes ne consiste pas à garantir la viabilité ou la qualité de la gestion de votre société.
Dans le cadre d’un audit réalisé conformément aux normes d’exercice professionnel applicables en France, le commissaire aux comptes exerce son jugement professionnel tout au long de cet audit. En outre :
・ il identifie et évalue les risques que les comptes annuels comportent des anomalies significatives, que celles-ci proviennent de fraudes ou résultent d’erreurs, définit et met en œuvre des procédures d’audit face à ces risques, et recueille des éléments qu’il estime suffisants et appropriés pour fonder son opinion. Le risque de non-détection d’une anomalie significative provenant d’une fraude est plus élevé que celui d’une anomalie significative résultant d’une erreur, car la fraude peut impliquer la collusion, la falsification, les omissions volontaires, les fausses déclarations ou le contournement du contrôle interne ;
・ il prend connaissance du contrôle interne pertinent pour l’audit afin de définir des procédures d’audit appropriées en la circonstance, et non dans le but d’exprimer une opinion sur l’efficacité du contrôle interne ;
・ il apprécie le caractère approprié des méthodes comptables retenues et le caractère raisonnable des estimations comptables faites par la direction, ainsi que les informations les concernant fournies dans les comptes annuels ;
・ il apprécie le caractère approprié de l’application par la direction de la convention comptable de continuité d’exploitation et, selon les éléments collectés, l’existence ou non d’une incertitude significative liée à des événements ou à des circonstances susceptibles de mettre en cause la capacité de la société à poursuivre son exploitation. Cette appréciation s’appuie sur les éléments collectés jusqu’à la date de son rapport, étant toutefois rappelé que des circonstances
| Renault S.A Rapport des commissaires aux comptes sur les comptes annuels |
ou événements ultérieurs pourraient mettre en cause la continuité d’exploitation. S’il conclut à l’existence d’une incertitude significative, il attire l’attention des lecteurs de son rapport sur les informations fournies dans les comptes annuels au sujet de cette incertitude ou, si ces informations ne sont pas fournies ou ne sont pas pertinentes, il formule une certification avec réserve ou un refus de certifier ;
・ il apprécie la présentation d’ensemble des comptes annuels et évalue si les comptes annuels reflètent les opérations et événements sous-jacents de manière à en donner une image fidèle.
Rapport au comité de l’Audit et des Risques
Nous remettons un rapport au comité de l’Audit et des Risques qui présente notamment l’étendue des travaux d'audit et le programme de travail mis en œuvre, ainsi que les conclusions découlant de nos travaux. Nous portons également à sa connaissance, le cas échéant, les faiblesses significatives du contrôle interne que nous avons identifiées pour ce qui concerne les procédures relatives à l’élaboration et au traitement de l’information comptable et financière.
Parmi les éléments communiqués dans le rapport au comité de l’Audit et des Risques figurent les risques d’anomalies significatives que nous jugeons avoir été les plus importants pour l’audit des comptes annuels de l’exercice et qui constituent de ce fait les points clés de l’audit, qu’il nous appartient de décrire dans le présent rapport.
Nous fournissons également au comité de l’Audit et des Risques la déclaration prévue par l’article 6 du règlement (UE) n° 537-2014 confirmant notre indépendance, au sens des règles applicables en France telles qu’elles sont fixées notamment par les articles L.822-10 à L.822-14 du code de commerce et dans le code de déontologie de la profession de commissaire aux comptes. Le cas échéant, nous nous entretenons avec le comité de l’Audit et des Risques des risques pesant sur notre indépendance et des mesures de sauvegarde appliquées.
| Paris La Défense, le 25 février 2022 | |
| Les commissaires aux comptes | |
| KPMG Audit Département de KPMG S.A. | MAZARS |
| Bertrand Pruvost | Loic Wallaert |
| ※上記は、独立監査人の監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は有価証券報告書提出会社が別途保管しております。 |